ストライクウィッチーズ ~旭日の異世界物語~ (SNAKE金城)
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第一章 登場人物設定

登場人物

 

 

山本 五十六(やまもと いそろく)

 

生年月日:1884年4月4日 年齢:66歳

 

出身地:新潟県 長岡市

 

所属組織:日本国海軍 階級:元帥(元帥海軍大将)

 

役職:連合艦隊総司令長官 兼 第1連合艦隊司令長官

 

今作の中心的人物。身長160㎝と小柄。部下のみならず。別に所属する。海軍兵士達からも尊敬されている。太平洋戦争のきっかけである。「ハワイ・ミッドウェー島占領作戦(ハワイとミッドウェーの頭文字をとり、HM作戦と言われている)」では、日本海軍 連合艦隊の司令長官をつとめていた。戦時中。一式陸攻で、ある基地に向かう途中。アメリカ軍航空隊の襲撃を受け、一式陸攻の片方のエンジンに被弾炎上。そのまま森林へ墜落。山本以下乗員は、死んだと思われた。が、何と山本以下乗員は、全員無事で軽傷だけですんでいた。この事から墜落した場所が、ブーゲンビル島だったので、「ブーゲンビル島の奇跡」と言われている。戦争終結時には、これまでの上げた戦果や功績を讃えられ、元帥へと昇進。終結から5年後の1950年。日本はアメリカから、欧州ドイツ戦線に参戦するよう要請され、日本は受諾し、その為に特別編成された。数百の艦艇からなる。第1連合艦隊と第2連合艦隊。この二つの連合艦隊の司令官にあたる。連合艦隊 総司令長官(兼 第1連合艦隊司令)に、任命され、独本土上陸作戦に参加するため、陸軍派遣部隊と共に、大西洋を航行中に嵐に襲われ、今に至る。

 

暇があれば。地元 長岡市の民謡を歌ったり、将棋をやらないかと、総参謀の島田や士官達をよく誘う(たまに下士官達にも声をかけると言う)将官。士官だけでなく。若い水兵や下士官達とも、笑い話など、をする(結局、会話をするのが好きなんでしょうね)渾名は「おやじ」

 

 

 

 

 

島田 紀秀(しまだ のりひで)

 

生年月日:1915年7月19日 年齢:35歳

 

出身地:神奈川県 横須賀市

 

所属組織:日本国海軍 階級:少将

 

役職:連合艦隊総参謀長 兼 第1連合艦隊参謀長

 

常に山本の側にいる人物。身長が170㎝と当時の日本人にしては、長身で。子供の頃に、横須賀軍港で寄港していた。戦艦 長門を見て、海軍に憧れ、海軍兵学校に入校し、首席で卒業。35歳で、若くして少将になった。太平洋戦争では、連合艦隊の参謀として活躍した。海軍兵学校時代から、山本のことをとても尊敬している。今回、特別編成された。連合艦隊では、特別に作られた。総参謀長に任命された。いくつもの艦隊で編成されているので、その分、参謀たちの人数も多い事から作られた役職である。第1 第2連合艦隊の参謀のトップにあたる。総参謀は常に総司令の側にいることが多い役職であるため、山本の側にいる事ができて、とてもよろこんでいる。

 

35歳の割には、少年のような顔立ちのせいか。周りの将官 士官達から、下士官に間違われることも多々ある。また、声も20代の頃から全く変わらないため、余計に間違いられると言う。

趣味は、洋楽を聞くことと、体を動かすこと。剣道 四段で、全日本剣道競技大会を5連覇と世界剣道選手権 個人で連覇している。また、剣術もしており、自分の士官個室には、刀が置かれている。

 

 

 

 

 

大場 栄(おおば さかえ)

 

生年月日:1914年3月21日 年齢:36歳

 

出身地:愛知県 蒲郡市

 

所属組織:日本国陸軍 階級:中将

 

役職:ドイツ派遣軍 司令官

 

軍人になる前は、学校で地理を教えていたと言う。教師の経歴をもつ、太平洋戦争では、絶対国防圏としていた。サイパン島の守備隊所属。第28連隊の連隊長をつとめていた。当時、アメリカが最優先でサイパンを攻略するため。日本軍の警戒網を何とか突破し、サイパンに約6万の兵力を上陸させた。アメリカ軍は、上陸の際に艦砲射撃を行い。それにより、サイパン守備隊の司令官が戦死。当時、サイパンの守備隊で、一番階級が高かったのが、大場(当時 中佐)だった。守備隊は、陸軍と海軍陸戦隊。合わせて約3万の兵力しかない中。大場は、ゲリラ戦に持ち込み。アメリカ軍の兵力をどんどん削っていった。ゲリラ戦に持ち込んで約1ヶ月後に、海軍の第4艦隊が救援に来たこともあり、アメリカ軍は、これ以上の戦闘は、不可能と見て、撤退したと言う。事実上、撃退することに成功した。この事から、大場はアメリカ軍から「フォックス」と恐れられた。このサイパン島の出来事から、彼の統率力の高さをみこんで、大本営は。今回のドイツ派遣軍 司令官に任命。それと同時に、二階級特進で、中将になった(太平洋戦争 終結時は、大佐)二階級特進で、将官になるのは、異例中の異例である。

 

36歳にしては、ちょと老けており、よく「40代前半ですか?」と言われる。島田とは、逆のパターンである。サイパン島の出来事から、彼に対する。国民からの称賛の声が多かったが、彼は「私は、あの出来事で褒められるような事は、何一つしていない、何故なら、あの出来事で私は、多くの命を奪っている。だから私は、褒められるような事は、していない」と自分に厳しい性格の様だ。部下からの信頼がとても厚い

 

 

 

 

門脇 洋次

 

生年月日:1922年6月13日 年齢:28歳

 

出身地:鹿児島県 鹿児島市

 

所属組織:日本国陸軍 所属部隊:第1特殊作戦部隊

 

階級:曹長 役職:第1特殊作戦部隊 隊長

 

普段は、少し陽気な男だが。戦闘や任務になると、人が変わったかのように冷静で、隊員達に的確な指示をだし、数々の任務を成功に導いた。司令官の大場を尊敬しており、門脇は、「大場中将みたいな、男になりたい」とまで言うほど。

 

いつも、部下達と笑い話をよくする。酒に強く。部下達と飲みに行った時。周りは、酔い潰れているのに対し、彼は、理性を普通に保っていたと言う

 

 

 

 

 

 




現時点での登場人物です。実在する人と作品オリジナルの人物もいます。新たな人物が登場する度に更新したいと思います。

※ 大場 栄 氏に関しては、サイパンの時の階級は、史実では、大尉ですが、中佐に変えました。
※ 島田の設定を少し変えました。


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第一章 日本海軍 異世界漂流編
第1話 日の丸の軍 異世界へ


前も作品を投稿しましたがちょと納得がいかなかったので一から始めました!

それではどうぞ!


1941年12月8日 日本はアメリカに対し宣戦布告、ハワイの真珠湾を奇襲攻撃し、同時にハワイ ミッドウェー島を占領した、太平洋戦争の幕開けであった

 

1942年 アメリカ軍はハワイとミッドウェー島を奪還すべく艦隊を派遣した、だが事前にその情報を得ていた日本軍に返り討ちにあいアメリカ軍史上最悪の敗北となった、これをきっかけに日本軍は、世界一の軍事力を持つアメリカ軍相手に善戦していった

 

1945年8月15日 日米両政府は、これ以上の戦闘を望まないと言うことで両政府は、国際連合本部で戦闘完全停止条約と日米平和条約を締結 これにより約4年続いた太平洋戦争が幕を閉じた

 

1950年 日本は、大日本帝国から日本国へと国名を変えた、そして今、日本国海軍が特別に編成した、第1連合艦隊、第2連合艦隊、数百隻が所属する大艦隊は、大西洋の真ん中にいたのである

 

 

「今日もいい天気だな…ずっとこの天気でいれば順調に目的地まで航行できるな…」

 

首にかけている双眼鏡を覗きながら呟くのは、連合艦隊総司令長官の山本五十六 元帥である、彼は太平洋戦争中一式陸攻で、ある基地に向かっていた時に途中でアメリカ軍航空隊の襲撃を受け山本が乗っていた一式陸攻の片方のエンジンに被弾炎上し、そのままブーゲンビル島の森林に墜落した。山本以下乗員は戦死したのではとの噂があったが、なんと山本以下乗員は全員無事だったのだこれは、「ブーゲンビル島の奇跡」とも言われている

 

「情報では、一週間ぐらいは、この天気が続くそうですよ」

 

そう山本に言うのは連合艦隊 総参謀の島田紀秀 少将である

ちなみに山本は、連合艦隊の総司令長官と第1連合艦隊の司令も兼任している、島田は各艦隊の参謀のなかの頂点である総参謀と言う大変な役職を任されていた

 

「本当か?情報は、宛にならんぞ、必ずしもそうなるわけではないのだからな」

「そうですか?私は信じたいものですな」

「まぁ、情報は戦場にとっては必要だからな」

「しかし、長官はいつでも元気ですね、もう60代後半にもなるのに」

「ハハッ、なんだいきなり?私はまだ若いもんには負けんよ特に若い水兵どもにはな」

「「ハハハハハハッ」」

 

二人が笑い話をしている次の瞬間 艦橋の見張りが何かを見つけたようだ

 

「前方12時の方向に異常な雲を発見」

「なに、確かなのか?」

「はっ!目の前には雨雲らしき巨大な雲が…」

「島田くん、一週間は晴天が続くんじゃないのか?」

「はっ!そのはずなんですが…」

 

見張りの報告に島田は内心驚いた、その報告聞き山本は島田に対し微笑みながらからかうような口調で言う すると次の瞬間

 

「なっ!巨大な雲がこちらに向かって来ます!」

「なに!?」

「全艦に回避行動をとるように伝えよ!」

「間に合いません!」

 

するとその巨大な雲は、第1第2連合艦隊を嵐を興しながら巻き込んだ

 

「総員、何かに捕まれ!!」

「クソ!さっきまで嵐が起きた様子はなかったのに!」

「こっちに来た瞬間に起きやがった!」

「お天道様なんざ信用ならねぇ!」

 

艦橋内は大騒ぎだった何せ巨大な船体をもつ第1連合艦隊 旗艦大和が異常に揺れているのだから ちなみに第2連合艦隊旗艦は、戦艦武蔵であるその武蔵も嵐の影響で大きく揺れていた、暫くして嵐は去った。

 

「あぁ…どうやら…乗りきったようだな…」

「まったく…ひどい嵐でしたね…」

 

山本と島田はやっとかと言った表情で言う

 

「嵐は完全に消滅した模様です」

「そうか、航海長が言うんだったら間違いないだろう」

 

航海長の言葉に山本はどこか安心した様子だった、山本にとって海軍人生のなかで一番ひどい嵐だったようだ

 

「失礼します!」

 

ドアをノックし威勢のいい声で入ってきたのは航海科の兵士だった

 

「航海長、少しよろしいでしょうか!」

「どうした?」

「大変な事態かも知れないのです。来ていただけますか」

「わかった、長官、少しばかり離れます。」

「うむ、」

 

そして航海長は第1艦橋を出て第2艦橋に移動した第2艦橋には特別にもうけられた航海科の場所があり、この場所はより正確な位置や場所の特定を行うために設置された、そこに着いた航海長は航海科の兵士の言葉に耳を疑った

 

「バカな!?我々は大西洋にいたのだぞ!ちゃんと調べたのか!?」

「我々も、何度も調べた結果…変わりませんでした!」

「何故だ…?」

 

そして航海長は第1艦橋に戻ってきた その表情は、何かを食らったかのようだった

 

「どうした?」

「航海長、何かあったのか?」

 

山本と島田はそう言うと航海長は、意を決して答えた

 

「先程、航海科の特設所で信じられない事が判明いたしました…これは冗談では、ありません…報告します…」

「うむ、」

「今現在、我々が航行している海域は…アドリア海だと判明いたしました…」

「「なんだと!?」」

 

航行長の報告に山本と島田は驚きを隠せなかった

 

「何かの間違いではないのか?」

「いえ確かです…現に陸地が見えます…あれはイタリアにある陸地で間違いないと思います…」

「確かに…外を見ると夜ですし…おかしい…」

「一体何が起きている…」

 

山本は考えた大西洋にいたはずなのに嵐に巻き込まれたった数時間で、アドリア海に着くはずがない、しかも大西洋にいたときはまだ昼であった、ちなみにアドリア海は目的地ではない、すると見張りがまたなにか見つけたようだ

 

「っ!?左舷に巨大な建造物あり!」

「建造物なんぞいくらでもあるだろ」

「いえ、ここに建物はないはずです。」

「なんだと?」

 

島田は建物などどこにでもあるだろうと思い見張りに言うが後の航海長の言葉に疑問を抱く 確かによく見れば周りにはさほど建物はない、しかもその巨大な建造物には、明かりがついていた

 

「その巨大な建造物…調査してみるか」

「えぇ、私も賛成です。見る限りあの建物は古城のようですし…そんなところに人がすんでいるなんて怪しすぎます」

「もしかしたらドイツ軍の前哨基地かもしれん…通信士、彼を読んでくれ」

「はっ!」

 

山本はその巨大な建造物の調査を行う事にした そして山本が呼んだ彼が来た

 

「失礼します…独派遣軍 司令官 大場栄 中将であります。」

「おぉ、君が "フォックス" と呼ばれた大場中将か、よろしく頼む」

「こちらこそ」

 

二人は挨拶を交わした、日本国陸軍 ドイツ派遣軍 司令官の大場栄 中将、異例の若さで中将になった彼は、太平洋戦争中。アメリカ軍がハワイいより最優先に占領地としてあげていた、サイパン島の守備隊の隊長をしていた、サイパンに約6万と言うアメリカ兵が上陸した、日本軍は、陸軍と海軍陸戦隊あわせて約3万しかいない兵力で、しかもアメリカ軍が上陸の際に行った艦砲射撃で司令官が戦死 その時最も階級が高かったのは、大場だった、大場は、ゲリラ戦に持ち込み徐々に米軍の戦力を減らしアメリカ軍はこれ以上の戦闘は、不能と判断し退却した。この事から大場は、「フォックス」とよばれアメリカ兵達に恐れられた。アメリカ軍にとって最悪な敗北だった。

 

一方、大場中将の命令で陸軍の揚陸艦では、編成された調査部隊が出撃の準備をしていた。

 

「俺たちドイツと戦うためにいるのに、何故イタリアにある古城を調べなきゃいけねぇーんだ?」

「文句を言うなよ…命令だから仕方ねぇ」

「へいへい…」

 

陸軍兵士達が会話していると 出撃命令が下される

 

「全員!大発に乗り込め!いそげ!」

 

そう言うのは、調査部隊隊長の門脇 曹長である、門脇隊長の号令で調査部隊全員が日本軍の上陸用舟艇 大発動艇に乗り込むちなみに調査部隊の隊員の数は、30名ほどである

 

「タバコないか?」

「バカかお前は、タバコ吸ったら敵にばれるだろ」

「敵なんているかよ」

「お前聞いてないのか?イタリアもドイツのせいで、今でも戦場なんだよ!」

 

日本国海軍 連合艦隊が大西洋いた理由は、ドイツ本土向かうためであった、ドイツは、ヒトラー亡き後も徹底抗戦を、掲げ抵抗を続けていたその影響かフランスとイタリアはいまだ戦場となっていた。日本はアメリカからドイツ本土上陸作戦の参加を要請され、日本はその要請を受諾、日米合同の上陸作戦になるはずたったが、今現在、このような事態となった。イタリアも戦場の一つ念のため調査することとなった

 

いろいろ会話が飛び交うなか一人の隊員が何かに気づく

 

「ん?…何かに飛んでなかったか?」

「ん、いやぁ何も…」

「見違えじゃねぇーのか?」

「そうか?」

 

彼が見たその何かは、見違えではなかった。これ後に解ることである

 

「上陸準備!」

 

門脇隊長が指示し調査部隊は、上陸準備にうつる、先程までたわいもない会話をしていた日本兵達の目が変わった、まるで何かを覚悟したような目である

 

「いいかお前たち、必ず生きて帰るぞ!調査だからと言って油断するな!」

「了解!」

 

史実ではの日本陸軍は天皇のために死ぬことは、名誉などといわれてたが、この物語の日本陸軍はそう言うのはまったくない、むしろ生きて帰ることが国を守りそして何より愛するあぞくを守る事ができる、それが名誉だとされている、だから日本陸軍の隊長は口癖のように「必ず生きて帰る!」と言う、そして大発はその古城の波止場らしき小さな場所につく

 

「行け!行け!行け!」

 

門脇隊長の静かに指示を出す。その指示で、調査部隊の隊員が次々と行く。階段を上っていくと大きな橋の上にいたそして調査部隊は、その古城らしき建物へと向かう、だが彼らはまだ知らなかった、このあとに待っている衝撃の連続に・・・

 

 




誤字 脱字やちょっと変なところがあると思いますが
ご了承ください

次回もお楽しみに!


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第2話 日本兵と魔女

前回の話は、ストパンとあまり関係のない話になりました。

それではどうぞ!


調査部隊は、大きな橋を渡り古城らしき建物の付近に到着した。門脇は、班に分けて調査することにした。一つの班に10人の隊員がいる。

 

「第3班は、古城の周辺を調査」

「了解」

「第2班は、古城の一階及び設備の調査」

「了解」

「第1班は、俺と一緒に二階と同じく設備の調査」

『了解』

 

門脇が、調査する場所を各班長に、指示する。各班は指定された場所に向かう、門脇率いる1班も指定の場所に向かう

 

(近くで見ると、中世ヨーロッパの城みたいだな・・・)

 

門脇は、心の中で呟く。よく見ると中世ヨーロッパに存在する城の様だった

 

(だが・・・何故てっぺんに巨大な像が・・・?)

 

疑問に思いながらも目的の場所に到着した。すると門脇は、ハンドサインで1班の隊員に指示を出す。実は、調査部隊は、陸軍 第1特殊作戦部隊で編成されたいた、この部隊は、陸軍史上最高の部隊と言われ、次世代的戦術と過酷な訓練してきた、屈強な兵士達がいる。日本陸軍が誇る。特殊部隊、彼らに支給されている。武器、装備も最新式で国産の46式自動小銃と1式無線機を支給されている。46式の見た目は、自衛隊の89小銃に似ておりサプレッサーが取り付けられるように、出来ている。また1式無線機は、個人携帯の無線機で、これにより、より連携の取れた行動をとれるようになった

 

(待て)

 

門脇が、隊員にハンドサインで待つよう指示する。門脇が廊下の角の向こうを見ようとした瞬間、門脇の指示で、廊下の窓側で待っていた隊員達の後ろの扉が、突然開く

 

(っ!!)

 

待っていた隊員達が、突然 開いた扉の方を見る。するとそこには、10代後半で、茶髪でドイツ軍の軍服に似た軍服を来ている少女がいた。しかもズボンを履いていないではないか

 

「なっ!?なんだお前達は!」

 

その少女が叫ぶ、隊員達は、その少女に銃口を向けた

 

「動くな」

「動くんじゃない」

 

隊員達が少女に対して警告する。少し遅れて門脇もその事に気づく

 

「どうした?・・・なっ、ドイツ兵、やはりここは、ドイツ軍の基地か」

「隊長、相手は、少女です。どうします?」

「うわっ!」

 

門脇と隊員が少女をどうするか相談していると、他の隊員が大きな声を出した

 

「静かにしr・・・・・なんだぁありゃ?」

 

門脇が隊員に注意をしようとした時だった、先程の少女を見ると、頭に動物の耳らしきものが生えていた。すると隊員の一人が

 

「クソ、化け物め」

 

そう言って、少女を撃った、確かに彼らからしたら化け物だろう、しかし、先程撃った銃弾は、少女にあたらなかった

 

「なんだあれ・・・?」

『っ!!』

 

門脇と1班の隊員達は驚いた。何故なら少女の目の前には、魔方陣のようなものが少女の前に現れ、銃弾を防いだからだ。すると門脇は危険を感じたのか

 

「逃げるぞ・・・」

「えっ?」

「逃げるぞ!」

「はっ、はい!」

 

門脇は隊員達に言い走る。それを見た。先程の少女が

 

「なっ、待てぇ!」

「待てと言われて待つ奴がいるかよ」

「いらんこと言うな!」

「すいません・・・」

 

少女は追いかけてくる。すると門脇達の逃げている途中、前の廊下の側の扉が開いた。出てきたのは、こちらも10代後半だろうか、黒髪に片目には、眼帯をつけ日本海軍 第2種軍装の士官服を着た少女が立っていた。少女と言うより顔立ちからして女性と言うべきか

 

「なんだ!貴様たちは!」

 

その眼帯の女性は、門脇達に問う、そして、その女性も頭から犬の耳らしき物が生えた、よく見ると尻尾も生えている。そしてその女性は刀を構えた

 

「また女の化け物かよ!今度は刀持ってるぞ!」

「クソ、ここは、化け物の城なのか!?」

「落ち着け!」

「ぐはっ!」

 

すると一人の隊員が倒れていた。気絶していた

 

「コノヤロー!」

 

と隊員がその少女を押さえつけようとするが、あっさり避けられ、腹にパンチをくらいその隊員も気絶した

 

「バカな!」

 

隊員達は驚いた。皆、過酷な訓練をしてきた屈強な隊員が、少女のパンチ 一発で、二人もやられたのだから

 

「いったい、なんの騒ぎ?」

「どうしたんですか?」

「なんですの?こんな夜中に騒ぐなんて」

「いったいナニガおきたんダ?」

「・・・」

「ねむーい・・・」

「芳佳ちゃん、何かあったの?」

「どうしたんだ?そんなに騒いで?」

「うじゅ・・・眠たい・・・」

 

騒ぎを聞き付けたのか、数名の少女達に門脇達1班は、囲まれた

 

「隊長、囲まれました!」

「くっ・・・第2、第3班に告ぐ。直ちに撤退!揚陸艦に戻れ!」

〈何を言ってるんです。隊長達は・・・〉

「1班は、敵に囲まれた・・・お前達だけでも逃げろ」

〈隊長!今、そちらに!〉

「ダメだ!今すぐ撤退しろ!これは命令だぁ!!」

〈了解・・・第2班!撤退!〉

〈第3班!撤退!〉

 

そう言って調査部隊の第2 第3班は、撤退する。そのやり取りを聞いていたのか、眼帯の女性が窓をみる。すると門脇達と同じ格好をした兵士達が走って行くのが見えた

 

「逃がさん!」

「美緒っ!」

 

そう言って眼帯の女性は、走り出した。どうやら撤退している調査部隊を追いかけに行った様だ

 

「待てえええぇぇぇ!」

「うわぁ!なんか来たぞぉ!」

「射撃を許可する、足止めせよ!」

「っ!!」

 

第2班長が隊員達に射撃を許可し、隊員の数名は、眼帯の女性に向け撃つ、銃口を向けられた眼帯の女性は、魔方陣らしきものを出し銃弾を防ぐ

 

「くっ、なんだあれ!」

「怯むな!撃ち続けろ、足止めくらいにはなる!」

 

第2 第3班の隊員達の多くが、大発動艇に乗り込みが完了しており、足止めをしていた。隊員達も急いで大発に向かう

 

「待たんかあああぁぁぁ!」

 

眼帯の女性は、まだ追いかけてくる

 

「しつけぇなぁ、しつこい女は嫌われるぞ!」

「撃て!撃て!」

 

大発に乗っていた隊員達が撃ち、足止めをしていた隊員達を援護する。そして足止めをしていた隊員達も大発に乗り込んだ

 

「急いで、出せ!」

「了解!」

 

第3班長の言葉に大発操縦士は、急いで発進し、アドリア海沖に向かって行った

 

「くそっ・・・逃がしたか!」

 

追いかけてきた眼帯の女性は、悔しそうに言う、彼女は、大発がどんどん沖へ進んでいく様子を見ていた。彼女は、その先を見て、目を見開いた

 

「なっ・・・なんだこれは・・・」

 

彼女は、驚いていた、鳩が豆鉄砲を食らったような表情で、そして彼女の元に一人の女性が来た

 

「どうしたの美緒?・・・って何、あれ・・・」

 

眼帯の女性の元に来た女性も驚く。今、二人の目には、アドリア海一面を覆うほどの数の軍艦が、映っているのだから

 

「驚いている場合ではない、戻るぞミーナ!」

「えぇ、この事は彼らに聞きましょう・・・」

 

二人は、古城に急いで戻った。そして彼女達は、知ることになる。アドリア海を覆うほどの軍艦と侵入してきた。彼らの正体を・・・

 

 




なんか今回ある意味、凄いことになりましたね、所々、陸軍兵士達が下らんこと言ってますし。

誤字 脱字など、ちょっと変なところがありますが、ご了承ください

では次回もお楽しみに!



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第3話 彼らの正体

今回は、501のウィッチ達が彼らの正体を知ると言う話です。

それではどうぞ!


翌朝。日本海軍の起床ラッパが大和艦内に鳴り響く。艦橋では、古城に対する警戒が昨晩から続いていた。

 

「皆、おはよう」

 

山本の挨拶に艦橋にいる。士官、見張りの水兵が敬礼をし、山本もそれに対し敬礼をする。

 

「おはようございます。長官」

「おはよう、島田くん」

「おはようございます・・・長官・・・」

「ああ、おはよう」

 

島田の挨拶に山本が答える。それに続いて、挨拶したのは、戦艦大和の艦長。栗田 真之 大佐である。栗田は、普段から喋らない、物静かな男で。山本からは、何も喋らず。静かに艦長席に、座っていることから「大仏」と言われている。だが、いざ戦闘になるととんでもない男になると言う。

 

「どうだね、状況は?」

「今のところ何も・・・電信室からも何も来てないと」

「そうか・・・」

「大場中将が言うには、ドイツ軍の前哨基地では、ないそうです。」

 

山本の言葉に島田は、答える。

 

「ドイツ軍の前哨基地でない?」

「はい、報告では、ナチスの鉤十字が描かれた物もなかったそうです。あと格納庫らしき場所や軍が使用する。通信機材があったそうです。」

「うむ・・・基地では、あるのだな」

「他に、その格納庫らしき場所には、軽機関銃などの武器弾薬などが、あったそうです。中には日本の旋回機銃があったそうなんですが、見たことのない機銃だったと」

「見たことないだと?」

 

旋回機銃とは、一式陸攻やB29などの大型の航空機に設置されている機銃のこと。

山本は一瞬、疑問に思ったが次の報告を聞くことにした。

 

「他には?」

「他には、調査部隊の何人が捕まったことと、撤退中に、謎の円形の光る盾を出す。女性が追いかけてきたことだけです。」

「ほう、勇敢だな、その追いかけてきた女性は」

 

一方、古城内の食堂らしき場所では、彼らの話で持ちきりだった。

 

「きのうの人達・・・いったい誰なんだろう」

「扶桑語を喋ってたみたいだったけど・・・・芳佳ちゃん知らないの?」

「ううん、あんな格好の兵隊さん達、見たことないよ」

 

食堂のキッチンで会話をしているのは、リネット・ビショプと宮藤芳佳である。

彼女達は、朝食を作ってるようだ。

 

「心配するな宮藤、今からミーナが聴取ずるそうだ。その時に奴らの正体が分かる」

「でもでも~なんか、かっちょよかった~!ね~ シャーリー」

 

宮藤に「心配するな」と、ゲルトルート・バルクホルンが言う。それに続いて無邪気に話すのが。フランチェスカ・ルッキーニである。

 

「そうかな~・・・かっこいいと言うより、私は、凄く強そうに見えたけどな」

「そんなに強くなかったぞ、私が一発食らわしただけで、気絶するような男達だ」

 

彼らを強そうに見えた。と言うのは、シャーロット・E・イェーガー。みんなからは「シャーリー」と呼ばれている。シャーリーの言葉にバルクホルンは、言う。昨日、隊員の二人を気絶させたのは、バルクホルンだったようだ。ウッィチたちの中には、固有魔法を持っている者もいる。バルクホルンの固有魔法は「筋力強化」。それを発動させ殴るのだ、男でもたまったもんじゃない。

 

「人に銃を向けるなんて、考えられませんわ」

 

貴族のような口調で言うのは、ペリーヌ・クロステルマンである。

一方、捕まった調査部隊 第1班は、ある部屋に拘禁されていた。

 

「ふぁ~・・・もう、朝か?」

「おはようございます、隊長」

「タバコねーか?」

「あるわけね~だろ、状況を考えろ・・・」

「お前は、タバコしか頭にね~のか?」

 

門脇が起きたようだ、隊員達は、捕まってるにも関わらず、いつもどうりの会話をしていた。

 

「しっかし、まぁ生活感のある牢屋ですこと」

「しかも、ご丁寧に人数分のベットまで用意してある」

「朝飯も結構しっかりしてたなぁ」

「隊長の朝飯もありますよ、どうぞ」

「ああ、ありがとう」

 

門脇は隊員に渡されたトレーを受け取り、飯を食う。

食ってから暫くすると、部屋の扉が開く。

そこには、赤髪でドイツ軍の軍服に似た物を着ている女性がいた。

 

「あなた達のリーダーは、だれかしら?」

「俺だ・・・」

「来てもらえるかしら」

 

その赤髪の女性に言われ、門脇は、連れていかれる。

門脇は、執務室の様なところに連れてこられた。その部屋には、昨晩見た眼帯の女性もいた。

門脇は指示された席に座った。門脇は、二人を見て思った。

 

(何で、ズボンを履いてないんだ?)

 

「私は、第501統合戦闘航空団の隊長、ミーナ・ ディートリンデ・ヴィルケ 中佐です。」

「私は、坂本美緒。階級は少佐だ、501の戦闘指揮をしている」

 

(第501統合戦闘航空団・・・なんだそれ?あと何で日本海軍士官いるんだ、しかも女性?)

 

二人が自己紹介をする。

門脇は、聞いたことのない航空団に、日本海軍には、いない女性の士官いることに疑問を抱く。

 

「今から質問に答えてもらいます。所属している部隊名と、あなたの名前を教えてください」

「自分は、第1特殊作戦部隊 隊長。門脇 洋次。階級は曹長であります」

「やはり、扶桑人か」

「一つ聞いていいですか・・・統合戦闘航空団てなんです?」

 

ミーナと坂本は、驚く

 

「統合戦闘航空団を知らないのか?」

「いえ、聞いたことありませんね、ドイツの新しい航空団ですか?」

「ドイツ?ドイツってどこだ?」

 

坂本が門脇に聞いた。

 

(敵国であるドイツを知らんのか?・・・ドイツ人が目の前にいるのに?)

 

「あなたは、今年が何年何月か、わかりますか?」

「今年は、1950年の7月じゃあないんですか?」

 

ミーナの質問に、門脇がそう言と。ミーナと坂本は目を見開く

 

「何を言ってるの・・・今年は、1945年よ」

「1945年?・・・(どうやら俺は、頭がおかしくなったようだ)」

 

門脇は、ミーナが言ったことに驚きつつも、内心呟いた。

 

「聞くが、あの大艦隊はなんだ?」

「それは、答えられない」

「何故だ?」

「情報になるようなことは、言うなと言われている・・・聞きたいなら、あの艦隊に聞いたらいいじゃないか」

 

暫く質問した後、門脇を部屋に帰した。

 

「彼らは、いったい何者なのかしら?」

「わからない・・・あんな装備をした部隊。見たことない・・・」

「彼の、腕についてた国旗・・・見たことないわ」

「私もだ・・・扶桑の国旗に、少しだけ似てはいるが」

 

二人は、疑問でしかなかった。

 

「とにかく、あの艦隊に聞くしか無さそうね」

「ああ・・・」

 

 

一方、戦艦大和では。

 

「しっかし、昨日の夜は驚いたな~」

「ああ、空飛ぶ少女のことだろ」

 

防空指揮所では、見張り達が昨日の出来事を話していた。

 

「発見したときは、驚いた。生身の人間が空飛んでるからよぉ」

「しかも、飛んでたのが少女だった・・・まるで魔女だ」

 

そして大和 会議室では、古城に対する議論をしていた。

 

「長官、一度あの基地に通信しては、いかがでしょうか?」

「いや、ここは、我が陸軍の部隊を上陸させ占領しましょう」

「副司令それは、司令官の私が許可しない!」

「何故です!」

 

いろいろな意見が飛び交うなか。ドアをノックする音が聞こえた

 

「入れ!」

「失礼します!」

 

山本が言うと、入って来たのは、通信参謀だった。

 

「通信参謀か・・・と言うことは」

「はい!あの基地から入電がありました!」

「うむ、読め」

「はっ、《こちら第501統合戦闘航空団である。そちらの艦隊の司令官との面会を求む。なお、面会場所は、我が基地で行う》と」

「ほう、」

 

通信参謀の言葉に。山本は、待ってましたと言わんばかりの表情して言った。

 

「何だ?その・・・統合なんちゃらとやらは?」

「長官、行かれるのですか?」

「もちろんだ、相手があの基地で面会を要求しているのだ。いくしかないだろう」

 

山本は微笑みながら言う。会議室は、どよめいた。

 

「通信参謀、返信を」

「はっ!」

 

通信参謀は返信のため、電信室に向かった。

そして、大和の左舷最上甲板では、内火艇が用意されていた。

 

「出発します!」

 

内火艇の操縦士が言う。内火艇は、501の基地に向けて出発した。

 

「イタリアにあんな歴史的建造物の基地があったんですね」

「長年、海軍にいるが、イタリアにこんな基地があったのは、知らんかったな」

 

そう会話している間に。内火艇は、古城の橋らしき場所にある小さな波止場に接舷した。

階段を上がり橋を渡ると。その先には、一人の兵士が立っている。案内役のようだ。

 

「ようこそ、501の基地へ。どうぞこちらへ」

 

山本たちは、その案内役と共に基地へ入っていく。

 

「本当に古いな・・・」

「中世 頃に、出来た城でしょうか?」

 

そんなの話をしている間に。面会場所に着いたようだ。

中に入ると長いテーブルと椅子が数脚ある。右を見るとキッチンがあった。どうやらここは、食堂のようだ。

窓側の席には、二人の女性が立っていた。山本たちは、自分達の座る位置につくと。二人の女性が、山本たちに敬礼をする。山本たちも敬礼をした。二人を見て、島田はまず思った。

 

(何故、ズボンを履いていないのだ?)

 

「どうぞ、お掛けください」

 

赤髪の女性に言われ。山本たちは、席につく。

 

「私は、第501統合戦闘航空団の隊長をしています。ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ。階級は中佐です」

「私は、501の戦闘指揮をしています。坂本美緒。階級は少佐」

 

二人の自己紹介に続き、山本も自己紹介をする。

 

「私は、日本国海軍 連合艦隊総司令長官の山本 五十六。階級は元帥です」

「「えっ!?」」

 

ミーナと坂本は、驚いた。それもそうだ、目の前にいるの人は、最上階級の元帥なのだから。

驚いている。二人をよそに自己紹介は、続く。

 

「同じく、連合艦隊総参謀の島田です」

「同じく、第2連合艦隊司令の大石です」

「日本国陸軍 ドイツ派遣軍 司令官の大場 栄、階級は中将」

 

それぞれの紹介が終わると、最初に口を開いたのは山本だった。

 

「一つお聞きしたい」

「何でしょうか?」

「中佐の所属組織はどこですか?名前を聞いたところドイツの人のようですが・・・」

 

山本は、鋭い目つきで彼女に言う。すると、思いもよらない回答が帰ってきた。

 

「ドイツ?・・・私は、帝政カールスラント空軍所属のカールスラント人ですが?」

「帝政カールスラント?・・・そんな国、聞いたことないですな」

「カールスラントを知らないのですか?」

「知らないどころか、何処にあるんだそんな国?」

 

ミーナは、不思議でしかなかった。何故、この人たちは、カールスラントを知らないのかと。

 

「世界地図を」

「はっ!」

 

山本の言葉に、護衛として付いてきた陸軍兵が、返事をし。世界地図をテーブルに広げた。

 

「その・・・帝政カールスラントとは、何処かね?」

「カールスラントは、ここですが・・・」

「ん?・・・そこは、ドイツだが?」

「えっ?」

 

ミーナは、何を言ってるのと言う表情していた。

 

「そのドイツとは何ですか?・・日本と言う国も聞いたことないのですが」

「何を言っているんだ君は?・・・君も日本人じゃないか」

「えっ?・・・私は、扶桑人ですが」

 

坂本の言葉に島田が答える。坂本は聞いたことのない国の人ではと聞かれ。それに答えた。

 

「扶桑?・・・君は、戦艦扶桑所属の士官なのか?」

「いえ、私は、扶桑皇国の人間ですが?・・・何ですかその戦艦扶桑って?」

「長官、さっきから噛み合ってないような気が・・・」

「うむ、確かに・・・」

 

噛み合ってない会話に大石は疑問に思う。山本もそのことに気づき、ミーナと坂本に言う。

 

「ミーナ中佐に坂本少佐。すまんが・・・私たちは、カールスラントとか扶桑皇国とか言う国・・・知らんのだよ」

「えっ?」

 

ミーナは山本が言うことに疑問を感じる。すると坂本は、山本にあることを聞く。

 

「山本長官」

「何だね、坂本少佐?」

「ネウロイと戦ったことは?」

「ネウロイ?・・・何だねそれは、テロリストの名前かね?」

「ネウロイを知らない・・・!」

 

山本の言葉に坂本は、驚き。呟いた。

 

「あなた方は、いったい何者なのですか?・・・現在、捕らえている。部隊の人たちの腕にある国旗も見たことないですし」

「あと、軍艦に掲げられている軍艦旗も見たことありません」

 

それを聞いて、山本は、思っていたことをそのまま言った。

 

「我々は・・・別の世界に来たようだな」

「えっ!?」

「確かに・・・そのネウロイとか言う物も、我々の世界には、存在しない・・・カールスラントも扶桑皇国も・・・」

「そんな・・・!」

 

山本と大石の言葉に、二人は、驚きを隠せずにいた。

 

「ネウロイと戦ったが無いとしたら、いったい何を相手に戦っているのですか?」

 

ミーナの言葉に山本は、深刻そうな表情で答えた。

 

「ミーナ中佐・・・人と戦ったことは?」

「いえ・・・ありませんが」

 

山本は、やっぱりそうかと言うような表情になる。

 

「今から話すことは、我々の世界についてだが・・・・覚悟して聞いてほしい・・・」

「どう言う・・・・ことでしょうか?」

 

山本の言葉の重みを、ミーナは感じたのか表情が少し暗くなる。

 

そしてミーナと坂本は、知ることとなる。

山本たちが生きる時代と世界の実情。そして、 戦っている相手が何なのかを・・・・・

 

 

 




彼らの正体を知った、ミーナと坂本。二人ともずっと驚いていたような。

誤字 脱字やちょっと変なところがあるとは、思いますが。ご了承ください。

それでは次回もお楽しみに!


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第4話 巨砲!異世界に轟く!!

日本の世界が歩んできた歴史を聞いて。ウィッチ達は、どんな反応するんでしょうね。

それではどうぞ!


「たぶん・・・・君達にとって、きつい話になるかもしれない・・・」

「話す前に・・・・ネウロイとは、この写真にうつっている物かね?」

 

大場の後に大石がある写真を、ミーナと坂本に見せるそこに。うつってたのは、黒く所々赤い物体が、うつっている。ちなみにこの写真は、日本海軍の偵察部隊が。撮った写真である。

 

「そうです・・・これが人類共通の敵ネウロイです」

「この黒いのが・・・・ネウロイ・・・」

「日本の世界にも、ネウロイではない人類共通の敵がいるのでは・・・?」

 

坂本の言葉を聞いて。山本たちは、深刻そうな表情をする。

 

「すみません・・・私、何か・・・悪いことを・・・」

「いや、大丈夫だ・・・」

「坂本少佐。ミーナ中佐・・・我々の世界には、人類共通の敵は・・・いないのだよ」

「じゃあ、いったい何と・・・戦っているのですか、」

 

ミーナの言葉に。大場が悲しそうな表情で答えた。

 

「人だよ・・・人間だ・・・・・」

「えっ・・・」

 

大場の言葉に。ミーナは、何とも言えない表情していた。

 

「我々の世界では・・・人類同士で戦争を、しているのだよ・・・・」

「・・・人類同士で争いをする・・・・我らの世界では、紀元前から、行われていることだ・・・」

 

島田。大場の話を聞いて、ミーナの顔が暗くなる。

 

「そんな・・・人類同士で・・・・戦争・・・!?」

 

坂本の顔は青ざめていた。

 

「そして、この世界に飛ばされる前・・・我々は、戦場に向かっていたのだよ・・・」

 

山本は、自分が知っている限りのことを話した。

明治の日清。日露。世界を巻き込んだ2つの大戦。そして、日米で起こった太平洋戦争などを話した。

 

「世界規模の戦争に・・・同じ民族同士の争い・・・」

「しかも、我が扶桑にあたる国が・・・リベリオンにあたる国と戦争だと・・・くっ」

 

山本は、少し後悔をしたが、話して良かったと思ってもいる。

すると坂本が真剣な目で、山本に聞いた。

 

「山本長官・・・長官は、先ほど。この世界に飛ばされる前は、戦場に向かっていたとおっしゃいましたが・・・何処に向かわれていたのですか?」

「・・・ドイツだよ・・・・こちらで言うカールスラントだ・・・・」

 

山本の言葉に坂本は驚いたが。一番、驚いたのはミーナだった。

 

「先ほど話した、第二次世界大戦は・・・ドイツが引き起こしたのだよ・・・・」

 

山本が続けて言う。その言葉に、ミーナは悲しくなる。

山本は、ドイツが今までやって来たことを話した。ヒトラー率いるナチスの独裁政権。ユダヤ人の虐殺。欧州侵攻。独裁者。ヒトラー亡き後も、欧州を戦場とし、抵抗を続けていること。

日本軍が抵抗を続けるドイツ軍を倒すために向かっていたことも。

 

「そんな・・・・異世界のカールスラントが・・・そんな酷いことをするなんて・・・」

 

ミーナは、今にも泣きそうな顔をしている。それを坂本が慰める。

 

「・・・・ミーナ中佐、そんなn・・・・」

〈ウウウウウウウウウウウウウゥゥゥゥ〉

「ん!?なんだ!」

「ネウロイ・・・!」

 

基地に警報が鳴り響く、ネウロイが出現したようだ。戦艦大和も同じく艦内に警報が鳴り響く。

 

「電探室より報告!方位○○!距離約600に正体不明の飛行物体が出現!こちらに接近中!!」

「艦長!恐らく、例の黒い飛行物体かと」

「・・・対空戦闘用意!」

「対空戦闘よーい!!」

(出た、艦長の戦闘の時に出るヤツ)

(戦闘になると本当に人が変わるからな~)

 

見張りの水兵達がヒソヒソと話す。

栗田は、普段。物静かで、口数の少ない男だが。戦闘になると180度。人が変わったかのように豹変。目を細め不適な笑みを浮かべると言う。

 

「長官、急いで戻りましょう!」

「無理だ、間に合わん!」

「ここは、栗田に任せよう」

「(大和の悪魔)に任せるのですね?」

「フフッ・・・そうだ」

 

山本は、大石の言葉に笑みを浮かべ、答える。

栗田は。戦闘時の豹変ぶりと、戦いぶりから。海軍の間では、(大和の悪魔)と呼ばれている。そう呼ばれるようになったのは。太平洋戦争の時である。

アメリカ海軍の空母機動部隊を含む艦隊が硫黄島攻略のため上陸部隊と共に硫黄島付近に到達した時に。突如、日本海軍の艦載機。数百機が襲来。それと同時に硫黄島の方向から、日本海軍の第1艦隊と第1航空艦隊が現れ。アメリカ海軍艦隊は、突然のことにパニックになり混乱し。ほぼ壊滅状態に追いやられたと言う。この時、第1艦隊に編入されていた戦艦大和の艦長が栗田であった。

この戦闘で、栗田の指揮もあり、大和だけで、空母。戦艦を含む5隻を撃沈。

その時、指揮をしていた時の姿がまるで悪魔の様に見えたことと長年、大和の艦長をつとめていたことから(大和の悪魔)と呼ばれるようになった。

 

「発進可能なウィッチは、直ちに出撃!」

「ミーナ中佐、待ってくれ」

「え?」

「ここは、我々に任せてくれないか」

 

山本はミーナにそう言う。

 

「無理です!ネウロイに通常兵器は、効きません」

「そうです!戦艦ですら倒せない相手です!」

 

ミーナと坂本は、山本の言葉に反対するが。山本は、自信に満ちた顔をしている。

 

「損傷は与えられは、するんだろ?」

「ダメージは、与えられますが・・・ネウロイはコアを破壊しない限り、損傷を与えても、すぐに再生します」

「ミーナ中佐、彼らに通信をしたい、借りられるか?」

「・・・・わかりました。こちらです」

 

山本とミーナは食堂を出て、通信ができる場所へ向かう。

 

一方。戦艦大和

 

「不明機との距離約300!」

「不明機を、視認!黒い飛行物体です!」

「さぁ・・・来い・・・跡形もなく消し去ってやる!」

「うわ、ホンマに悪魔や」

「電信室より報告!あの基地から通信が来ているようです!」

「繋げ」

 

通信が繋げられ。栗田は、艦内にある受話器をとる。

 

〈栗田、聞こえるか?〉

「長官、ご無事で」

〈栗田、対空殲滅弾を使用せよ・・・その飛行物体は、コアとやらを破壊しないと撃墜できんようだ〉

「そのつもりでしたよ」

 

栗田は不気味な笑顔で答える。

 

「主砲、1番から3番に対空殲滅弾を装填せよ!」

「了解!主砲、1番から3番!対空殲滅弾、装填!」

 

栗田の言葉に。大和の砲術長が射撃指揮所に命令する。

 

大和の主砲は、自動化され砲弾の装填から発射まで全部、射撃指揮所にて行われる。もしもの時のために水兵が数名、各主砲に配置されている。

 

〈こちら電探室!不明機。後、数十分で到達します!〉

 

電探室から艦内通信で艦橋に報告がくる。

 

〈主砲、1番から3番。装填完了!〉

「艦長!」

「全主砲!不明機を狙え!」

 

栗田の命令で、大和の全主砲が。ネウロイに向けられる。

そしてネウロイは、主砲の射程圏ないに到達した。

 

「全主砲、不明機を捕捉!発射準備よし!」

「全主砲!一斉射、撃ち方始め!」

「撃ぇー!」

 

栗田の合図に続き、砲術長が射撃指揮所に命令する。

大和の主砲は、轟音と大きい砲煙と共に対空殲滅弾をネウロイに向け放った

 

「なんだ!?爆発か!?」

「きゃっ!」 

「大丈夫?リーネちゃん・・・何だろう今の音」

 

基地の格納庫で待機していた。ウィッチ達は、突然の轟音に驚く。

放たれた対空殲滅弾がネウロイに到達した、次の瞬間。

 

「目を塞げ!」

 

501基地にいる山本は、ミーナと坂本にそう言われ目を塞ぐ。

ネウロイに到達した。対空殲滅弾は、光と共にネウロイを飲み込んだ。しばらくして、ミーナと坂本は塞いでいた目をあけ、窓の外を見ると。基地に接近していた、ネウロイは消えていた。

 

「ネウロイが・・・消えた・・・」

「ウソ・・・ネウロイを・・・通常兵器で倒したって言うの」

「言っただろ・・・任せてくれと」

 

二人の顔を見ながら山本は微笑みながら言った。大和でも撃破報告を聞いて歓声が艦内に響く。

 

「やったぞ!」

「再生なんてされるかってんだ!」

「コアごと・・・破壊したようだな・・・・」

「いつもの艦長に戻ったようやな・・・」

「ああ・・・」

 

栗田は、戦闘が終わると。いつもの口数の少ない物静かな栗田に戻った。

日本海軍は始めてネウロイと、戦うにも関わらず。たった数発の砲弾でネウロイを撃破したのだ。

 

「異世界とは言え・・・ネウロイを倒すなんて・・・」

「ああ・・・これが、人類同士で戦争をしてきた軍隊の力なのかもしれん・・・」

 

ミーナと坂本は目の前で起きた、出来事について話していた。

 

日本海軍は、異世界に来て、初の戦闘で勝利を飾った。

この世界で彼らは、どうなっていくのかは。

まだ、誰も知らない・・・・

 

 

 

 




ミーナと坂本は、人類同士の戦争と聞いてショックを受けたようです。
大和の巨砲がとうとう異世界で火を吹きましたね。

誤字 脱字やちょと変なところがあると思いますが、ご了承ください。

次回もお楽しみに!


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第5話 旭日の行く末

1ヶ月と言うものは、早いですね。あっというまです。


それではどうぞ!


連合艦隊がネウロイを撃破してから1日がたった。山本たちは、ミーナのすすめで501の基地に泊まることにした。

まだ日の出、前。坂本が朝稽古のため基地を出た。坂本が大きな橋の方を見ると、日本陸軍の兵士。数名が、表情一つ変えず無表情で。まるで銅像のように直立不動のまま基地の方を見て、立っていた。彼らは、山本たちに何かあった時のための即応隊である。

 

「あの目・・・相当な修羅場を経験して来たのだろうな・・・」

 

坂本は彼らの目を見るだけで分かった。彼らが日本世界でどれだけの過酷な戦場をかけてきたのかを、それもそのはず。今、501の基地の方を見てる陸軍兵士は、日本陸軍の精鋭揃いの部隊。陸軍第35連隊の兵士である。

第35連隊は、太平洋戦争中。アメリカ軍が統治していた。フィリピンを解放するための作戦「フィリピン解放作戦」に参加して、最も活躍した部隊。アメリカ軍が一番恐れた部隊なのである。このフィリピン解放作戦も、彼らの活躍が大きいと言われている。フィリピンの国民からも英雄として讃えられている。

 

坂本はいつも朝稽古している。場所に向かうと、その場所に海の方を見ている人物がいた。

 

「カーキ色の軍服・・・日本陸軍の兵士か・・・」

 

坂本は側にある木に隠れて見ていた。再びその日本兵がいる方を見ると、その日本兵がいなくなっていた。

 

「っ!・・・何処だ・・・?」

 

そう思っていると、後ろから坂本の首もとの横に、冷たい刃があらわれる。

 

「動くな・・・動くと、その頭と胴がわかれるぞ・・・・」

「っ!?・・・(いつの間に・・・)」

 

坂本の後ろには、日本刀を持つ先程の日本兵がいた。坂本はなんの気配もなく後ろついた日本兵の顔をチラッと見た。その日本兵は、無表情だが。目を見ると、物凄い殺気を放っていた。

 

「ん?・・・なんだ、坂本少佐か」

「あっ・・・その声は、寺島少佐!?」

 

坂本は、その日本兵を見て驚いた。そこには、昨日。日本海軍がネウロイを撃破した後に意気投合した、寺島 修造 少佐がいた。二人は、昨日の夜。坂本が異世界の住人のことをもっと知るために、日本兵達が食事をとっていた場所に行きそこにいた。寺島と意気投合したのだ。

 

「寺島少佐、なぜここに?」

「ん?・・・ああ、ちょっとな・・・お前さんは?」

「私は、毎朝ここで素振りをしているので」

「ほぉ・・・・あっ、先程はすまなかった」

「いえいえ・・・(殺されるかと思ったがな)」

 

内心そう呟く坂本であった。

一方。基地の格納庫前では、相変わらず。直立不動で無表情の日本兵が基地の方を見て立っている。それを基地の食堂の窓からバルクホルンが見ていた。

 

「気味の悪いやつらだ・・・ミーナは何であんな奴らを・・・・」

「朝ごはん、そろそろ出来ますよ」

「宮藤、あいつらの分のごはんまで、作ってないだろうな?」

「えっ?作ってますけど・・・」

「やめろ。あんなやつらに大事な我々の食糧を分け与えるひつようは、ない!」

「そんな・・・でも!」

 

バルクホルンの言葉に宮藤が何かを言おうとした時、食堂に大場が入ってきた。

 

「宮藤軍曹、我々の分まで作らなくて大丈夫だ」

「そんな・・・」

「その気持ちだけで、十分だ・・・我々陸軍の兵士は1日飯を抜いただけでは、倒れんよ」

 

大場は微笑みながら宮藤に言う。バルクホルンは、不満そうな顔をして、席につく。

 

(相当、我々を敵視するしているな。)

 

大場は、バルクホルンを見て内心呟く。すると宮藤が大場に

 

「中将さんもごはんどうですか?」

「ん?ハハ・・・私もいいよ」

「えっ?でも・・・」

「大丈夫だ、ちゃんと食べたよ」

 

大場は、ポッケに入っていた物を手にしながら言う。それは、乾パンが入った袋だった。

ウィッチ達が朝食を終えた後、基地の隊長室ては、ミーナ。坂本。バルクホルン。がいた。

 

「本気なのかミーナ!あいつらを仲間にするって!」

「ええ、本気よ」

「バルクホルン、何故そんなに反対する」

「反対するにきまってる!異世界から来ただの。カールスラントをドイツとか訳のわからんことを抜かす得体の知れない連中を仲間にするなんて!」

 

バルクホルンは、彼らを仲間にするのに反対のようだ。

 

「あなたも見たはずよ・・・彼らが、ネウロイを一撃で倒したところ」

「くっ・・・どうせ、上が開発した秘匿兵器だろ」

「私もそう思って、確認したけど。そんな兵器、開発した覚えなどないと言ってたわ」

「ふん!お得意の嘘だろ!」

「いいえ、ちゃんと証拠もあったは」

 

ミーナは、反対するバルクホルンを何とか説得しようとした。

 

「バルクホルン、確かに戦艦大和は、扶桑にあるが。あのや大和は、扶桑の大和と全く違う」

「どういうことだ少佐?」

「大和の主砲は、46センチ。だが、彼らの大和の主砲は51センチだ」

「んなアホな!」

 

バルクホルンは内心驚きつつも「そんなの信じられるか!」と思った。

 

「トゥルーデ・・・彼らの言う異世界にウィッチは、おろか魔法すら存在しないと言ってたわ」

「ウィッチと魔法が存在しないだと!?」

「魔法すら存在しない彼らは、通常兵装で、ネウロイを倒したのだ」

「ネウロイすら倒す軍事力・・・仲間になってもらえばこの世界からネウロイをなくすことだって出来るわ」

「だから、奴らを信じろと・・・私は、認めない!」

 

バルクホルンは、そう怒鳴って隊長室を出た。ミーナと坂本は、残念そうな顔をしてしていた。

お昼頃。ミーナと坂本は、山本。島田。大場を隊長室に呼び出した。

 

「すみません、わざわざ来てもらって」

「いいや、構わんよ」

「ちょうど我々も君達にあって話したいことがあったのでね」

 

山本たちは、席に座り会談が始まる。

 

「今日は、あるお願いがあり、お呼びました」

「何だね?」

「私達、501の仲間になっていただけないでしょうか」

「もちろん、支援もいたします」

「うん、いいだろう」

「「えっ!?」」

「よろしいいんですか?」

 

山本があっさり承諾したため。二人は、驚いた。

 

「我々も君たちと仲間になると言う結論になってね。」

「世界は違えども、今まで人類を殺すために使っていた兵器を今度は、人類を守るために使う」

「この世界の為になるのであれば。我々は、協力する」

 

山本たちは、仲間になることを承諾した。

ここに、ストライクウィッチーズと日本国軍との共同戦線が始まる。

 

「ようこそストライクウィッチーズへ」

「こちらこそ」

 

 

 

 




ストライクウィッチーズと日本軍が仲間になりました!果たして彼らにどんな戦いが待ち受けているのでしょう。


次回もお楽しみに!


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第6話 勝負

ゴールデンウィークも終わりますね!


それではどぞ!


「うーん、ああ~・・・・やっぱり外の空気は最高だな」

「ええ、ちょっと身体がなまったような気がします」

「フッ、1日閉じ込められたくらいで、なまるかよ!」

 

どうやら第1特殊作戦部隊の第1班の隊員達は、解放されたようだ。

すると後ろから。

 

「おい、お前!」

「ん?・・・あっ!お前は、あの時の・・・」

「お前、あの時の部隊の隊長らしいな」

「そうだが。まず、名も名乗らず、いきなり「お前」あつかいか」

 

門脇達の後ろから。お前呼ばわりして、呼び掛けてきたのは。バルクホルンであった。

 

「私は、カールスラント空軍のゲルトルート・バルクホルンだ!」

(ゲルトルート・バルクホルン・・・ん?そいういえばドイツに、ゲルハルト・バルクホルンっていう奴がいたような・・・)

 

門脇は、聞き覚えのある人物の名に、内心呟く。さらに後ろから。

 

「トゥルーデ~、ここにいたのだ~」

 

ハルトマンがやって来たバルクホルンを探していたようだ。

 

「ん、君は?」

「エーリカ・ハルトマンだよ!」

(エーリカ・ハルトマン・・・・こいつも聞いたことあるな・・・確か、エーリッヒ・ハルトマンだったかな・・・)

 

門脇は。また、聞き覚えのある人物の名を聞いて内心呟く。門脇は、思っていることを二人に聞いた。

 

「なぁ、一つ聞いていいか?」

「何だ?」

「何~?」

「二人には、兄さんか弟はいるか?」

 

門脇の言葉に、二人は「何をいっているんだ」と言うような表情をしていた。

 

「私に、兄も弟もいない。いるのは、妹のクリスだけだ!」

「私には双子の妹は、いるけど。兄さんは、いない」

(いない・・・・と言うことは・・・この世界の二人に相当する人物と訳か、この二人は・・・・・)

 

門脇は、呟く。日本世界にいる人物に相当する人物がいても、そんなにおかしくはない。

 

「そんな事より、お前!私と勝負しろ!!」

「はぁ?」

 

バルクホルンにいきなりを勝負申し込まれて。門脇は、目を見開く。

 

「勝負?・・・勝負って言ったって、何をする?」

「格闘技で勝負だ!」

 

それを聞いた、周りの第1班の隊員は、どよめく。

 

(マジか・・・)

(隊長に格闘技で勝負を挑むとは・・・・)

 

門脇は。溜め息をつき、呆れた表情をしながらも、勝負を受けることにした。

 

「さぁ、来い・・・バルクホルン大尉・・・・」

「行くぞ!!」

 

門脇も戦闘体制をとった。まず最初に仕掛けたのは、バルクホルンたった。彼女は、門脇に飛びつきパンチを繰り出すが。あっさり受け止められた。

 

「はあああぁぁぁぁ!!」

「・・・」バシッ

「何!?」

 

今度は、回し蹴りをするが。これも、防がれる。

 

「はぁ!、たぁ!」

「フッ・・・」

 

門脇は、まだまだと言った表情でバルクホルンの攻撃を全部受け止める。すると門脇は、バルクホルンの腕をタイミングよく取ると、直ぐに後ろへと回し拘束状態となった。

これで勝負があった。

 

「残念だったな・・・大尉・・・・・」

「くっ、」

 

拘束状態から解放したあと。門脇は、黙ってその場を立ち去った。

 

「あんた、凄いな~隊長何かに格闘で勝負を挑むなんて」

「まったくだぁ~」

 

隊員達は、門脇に勝負を挑んだバルクホルンに対して。称賛する。

 

「そんなに凄いのか」

「凄いも何も・・・」

「あの人、世界中から恐れられる格闘術の達人だぜ」

 

門脇は。2年に1度行われる。軍隊の国際競技大会で格闘の部で現在、連覇中の男。世界中の軍隊から、恐れられるほどの実力者なのだ。

 

「フフッ・・・そんな奴に勝負を挑んでいたとはな・・・・間違えたら殺されてたかもしれない」

「トゥルーデ~、早く基地に戻ろう」

「わかったから、そう急かすなハルトマン」

 

バルクホルンは、負けを認め。ハルトマンと一緒に基地に戻った。

 

「勝負ついたようですな・・・」

「うむ、」

 

勝負を様子を島田と山本は、基地の窓から見ていたようだ。

 

「これから、彼女らとの信頼関係も築かんといけんな」

「はい、これから一緒に戦う仲間ですからね」

 

すると二人の元に一人の士官が来た。

 

「失礼します、報告があります」

「うむ、読め」

「昨日、第2連合艦隊は、ロマーニャの首都。ローマ近海に到着したとのことです。」

「おお、ついたか」

 

現在の日本国海軍の艦艇は、数百隻もあり501基地の近くに停泊すれば混乱が生じる恐れがあり、同じウッィチが所属している基地に派遣することになった。

 

「さて、これから我々は今まで見たことのない未知の敵。ネウロイを倒す為、この501基地の彼女たちと一致団結して戦わなければならない」

「そうですね、これからが本番です」

「今度は、人類を守るために戦おう」

「例え、世界が違えども・・・ですね?」

 

二人は、微笑みながらそう言うのであった。




あっさりと勝負が決まってしまいましたね。
さぁこれからどうなっていくのか。

今回は、短めに書かしてもらいました。



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