時々クトゥルフのほのぼの日常 (悠はる)
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そこは、日常ではなかった
『WaKaMuRa』
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若村様
「壁の中にいる」
の ネタバレを含みます。
部活から帰っていると目の前に黒いフードの人物がいた。
少し恐怖を感じていた。恐る恐る、
「どうかしましたか?」
俺がそう言うとその人物はフードを取り始めた。
直後、目の前が真っ暗になった。
目が覚めるとそこは1本の道だった。
「なんだ,,此処,,,」
そこは今までいた道路のような場所ではなく、コンクリートの壁に囲まれていた。そして前と後ろに先が見えないほどの道が続いていた。
(とりあえず前に進んでみるか,,,)
壁づたいに歩いていた。すると、20㎝程の鳥が飛んでいるのが見えた。
(何でこんなところに鳥がいるんだ?)
鳥<ピョイピョイ
(あ~可愛いな~)
鳥に気を取られ、なにかに躓きコケてしまった。
「ファ!?」
地面にダイブッ!
鳥<ピョイピョイピョイ
心なしか鳥が俺を見て笑っているような気がした。
「おい、笑ってんじゃねー」
そして、俺の周りを飛び回っていた。
(なんだこいつ何でこんなに俺の周りにくるんだ?)
そして、目の前に柱のような物があった。
「なんだこれ?」
立ち上がりそれを良く見ようとすると、
鳥<ピョイピョイ
とさっきの鳥が柱のような物の上に止まっていた。
しかし、柱のような物より高いところに止まっていることから、そこに何かがあることがわかる。
そこで、俺は手を伸ばしその何かを取ろうとしたら
鳥<ピョイ
と手を突かれた。
「イテッ、こいつめぇ」
鳥は何か勝ち誇ったようにこっちを見ていた。
「お前がその気なら俺だってお前から盗ってやる」
俺は鳥の下にある物を狙って集中し始めた。
フッ、と言う息づかいと共に何かをかっさらった
鳥<ピョーィ
「うっし、盗ったから俺の勝ちだな」
それは、陶器のようなものだった。
「なんだこれ?俺あんまこう言うの知らねぇんだよな~」
鳥<ピョイピョイ
「お前、なに言ってるかわからねぇよ」
と笑っていた。
「さて、とりあえずどうするかな~?」
(このまま前に進むか後ろにも道があったんだよな~)
「よし、後ろにいってみるか」
それを聞いた、鳥は
鳥<ピョーイピョーイ
と暴れ始めた。
「おい、どうしたんだよ」
鳥はピョイピョイと鳴き、前に飛んでいった。
「おい、待てよ~」
俺は鳥を追いかけて行った。
鳥を追いかけていくと、足元が滑りやすくなっており転んでしまった。
「イッテ、今日全然ついてねぇな」
そして、床を見てみると先程のコンクリートとは違いヌメッとしていた。
鳥<ピョイピョイ
「おい、お前急いで進むぞ」
鳥<ピョーイ
俺たちは凄い速さで走って(飛んで)行った
すると目の前に扉があった。その扉からは光が射していた。
「扉だ、早く出るぞ」
俺は、走っている勢いのまま前に押した。
扉に激突した。
「イッテー、本当に今日ついてねぇなぁ」
扉を引いて外に出た。
そこは大きな森の中だった。後ろを向いて見るとそこには何もなく本日三度目の恐怖だった。
あれから数日後、あのときの鳥とは一緒に住んでいる
ゲートと名付け、可愛がっている
最近ゲートの言葉がわかるようになってきた。
「何でお前と話せるんだ?」
するとゲートは笑っていた。
次回はいつになるかわかりませんが日常編です
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