異常な者 (サクラサク)
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プロローグ

ある店のテラスで

 

「ちっと聞いてよ、彼氏がさぁ卵巻きはもっと甘くしろっと怒るのよ」

 

「あぁ、こういう男いるよね」

 

「そうだよね(どうでもいいんだよ)」

 

「それでさぁ甘くしたら、甘すぎるって言うのよ」

 

「なにそれ、最低なんですけど」

 

「そうだよね(はやく終わらないかな、帰りたいんだけど)」

 

 

「それでさぁ……」

 

こんなやりとりが1時間続いた

 

「あ、彼氏から電話だ、じゃあいくね」

 

「わたしも用事があるからこれで」

 

「うん、じゃあまたね(やっと終わったか)」

 

そうして三人は別れた

 

「なんなのよ、用があるって言ったから行ったのにつまらない話を長々と」

 

とぶつぶつ呟きながら歩いている

 

(少し公園によっていこうかしら)

 

公園に入ると

 

「おい、お前が鬼だぞはやくしろよ」

 

「遅いぞ、そんなんじゃ捕まらないぞ」

 

「待ってよ」

 

子供たちが楽しそうに遊んでいた

 

(子供は元気だな)

 

そんなことを思いながら子供たちを見ていると

 

(あれ、あの子達危なくない?)

 

子供たちはテンションが上がっているのか道路近くまでいっている

 

「君たちそっちは危ないよ、車がつっこんできたらどうするの」

 

「うるさいよ、おばさん」

 

「そうだよ、車が突っ込んで来るわけないよ」

 

「やめようよ、お姉さんの言うことを聞こうよ」

 

「うるさいなぁ、そんなこと言ってるとお前をハブにするぞ」

 

こんな感じのやりとりをやっているとき、突然車がこちらに向かってきた

 

「危ない」

 

そういって、わたしはその子供たちを突き飛ばした

 

「いってなぁ、なにす…ギャァ」

 

「おい大丈夫か、おばさん」

 

「お姉さんしっかりして」

 

(たく、おばさんじゃあないっつうの)

 

こうしてわたしは死んだ

次に目を覚ましたのは白い部屋でした

 

(なにここ、どこ?)

 

「ここは神の世界です」

 

(え)

 

私が振り返るとそこには凛々しい青年がいた

 

(かっこいい)

 

「ありがとうございます」

 

(え、わたし声に出していないんだけど)

 

「はい、ここではあなたは声を出せません」

 

(そんなバカな)

 

わたしは試しに声を出そうとするが出なかった

 

「当たり前です、ここは神域ですから」

 

(ならなんであなたは出せるのよ)

 

「そりゃあ神だから」

 

(もういいわ、なにか話があって呼んだんでしょう)

 

「話が早くて助かる、君には異世界へ転生してもらう」

 

(は)

 

「だから異世界転生だよ」

 

(わかった、何をわかればいいのかわからないけど、わかったから先に進めて)

 

「なんか投げやりだな」

 

(いいから進めて)

 

「まぁいいか、転生先は君たちの世界で魔法科高校の劣等生と言われている小説だよ」

 

(そう)

 

「それで君には特典をあげる、なんでも言ってみなさい」

 

(じゃあわたしを男の子にして)

 

「わかった」

 

(次に劣等生に出てくるすべての魔法が使えることと、魔力が無限大であること、演算がいくらでもできるようにして)

 

「わかった、他には」

 

(私の世界で漫画になってる魔法ものをすべて使えるようにして)

 

「わかった、他には?」

 

(私に魔眼とストブラの古城の能力をちょうだい)

 

「それはつまり、霧化と永遠の命、超速再生のこと?」

 

(そうよ、あとケンジュウと弱点はすべてなしで)

 

「魔眼は何がいいの?」

 

(基本はエレメンタルサイトと写輪眼をまぜたもので、その都度好きに作れるようにして)

 

「君は無双でもするのかい?」

 

(それもいいわね、ついでにヒロインたちと仲良くなれるようにして)

 

「わかった、他には?」

 

(じゃあ最後にCADなどのすべての知識をちょうだい)

 

「わかった、それでは送ろう」

 

(ではいってきます)

 

こうしてわたしこと天枷春は異世界にいった

 

「神様?」

 

「どうした?」

 

「あんなに特典をあげちゃっていいの?」

 

「あぁ、あのものは気に入ったからこれからも助けるつもりだ」

 

「それ、怒られない他の神様に」

 

「いいだろ、気まぐれなんだから」

 

「そっか」

 



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01

こんにちは皆さん。

 

私が転生してから6年たちました。

 

私は今孤児院にいます。

 

なんでも私は赤ちゃんの時に門に捨てられていたそうです。夢も希望もありゃしない

 

「773ご飯ですよ」

 

「(数字で呼ぶなよ、名前をつけろ)はい、今いきます」

 

こうしてわたしは孤児院の中に入っていった

 

「782まわりと混じって遊びなさい」

 

「はい、マザー」

 

「776危ないわよそっちに行ったら」

 

「はい、マザー」

 

「772あなたに面会よ」

 

「はい、マザー」

 

こんな感じの毎日が続いていった

 

ある日

 

「773あなたに面会よ」

 

「はい、マザー(誰だよ私の邪魔をするのは)」

 

こうしてわたしは談話室につれていかれた

 

「お待たせしました、この子があなたの望んだ子ですよ」

 

「あぁ、ありがとう」

 

「773ともうします、よろしくお願いします」

 

「よし、この子にしよう」

 

「よろしいのですか?まだなにも話していませんが」

 

(なんの話をしてるんだ?)

 

「構いません見た瞬間ビビッドきたので」

 

「そうですか、773今すぐ荷物をまとめなさい」

 

「はい、マザー(売られたか)」

 

そうしてわたしは孤児院をでてこの男の人の家にいった

 

「これからここが君の家だよナナミちゃん」

 

「すいませんあの、わたしは男です。

それにそれは名前じゃなくて番号です」

 

「おー、それはすまない、じゃあ自分で名前をつけてごらん」

 

「では、桜(さくら)でお願いします」

 

「わかったよ桜くん」

 

「はい」

 

こうしてこの家での生活が始まっ

 

4年後

 

この人はCADの開発を行っている会社に所属しているらしい

 

そして今は新作ができなくて困っているらしい

 

「父さん大丈夫?」

 

「あぁ、少しいきずまっているだけだよ」

 

こんなことをいいながら今まで生活してきた

 

(そろそろ父さんも限界かな、ちょっとだけ力を貸すかな)

 

そう思ってわたしは自室でCADの設計図を書いた

 

2時間後

 

「父さん?」

 

「どうしたんだい?」

 

「これ」

 

そういって、わたしは書いたやつを渡した

 

「これは?」

 

「わたしも書いてみたんだ、なにか参考になる?」

 

「どれどれ」

 

そういって、父さんはその設計図をみた

 

「こ、これは」

 

「どうかな?」

 

「これ、桜が書いたのか?」

 

「そうだよ」

 

「どうやって?」

 

「父さんが昔書いていた設計図をみて、ここはこうすればとか、こっちはこうすればって思ってて」

 

「そうか(なんだこれは?

子供がかけるレベルじゃないぞ、もしかしてこの子は天才なんじゃないか?)」

 

「それでどうかな、使える?」

 

「あぁ、使えるよ。

今度これを出してみるよ」

 

「その時は父さんが考えたことにしてね」

 

「わかったよ、ありかどう桜」

 

こうして父さんは私が渡したものをそのまま会社に出した。

 

そしたらそのCADがバカ売れして会社は助かった。

 

しかし父さんへの期待が強くなった。

 

「くそ、これじゃダメだ」

 

「父さん頑張って」

 

「うるさい、今考えているのだから部屋から出ていきなさい」

 

「はい」

 

そしてこのあと、1ヵ月たった頃に父さんは死んだ。

 

死因は過労死だそうだ。

 

わたしはまた一人になった

 

私には莫大なお金(設計図を書いた時のお金)とその家が手元に残った

 

わたしの家には会社のものだと言う人たちがきて、父さんが書いていた設計図を持っていってしまった。

 

あれから1年わたしは会社を立ち上げた、その会社はCADの設計図を書いて売る会社だった。

 

依頼はネットで受けて、設計しそれを送る。

 

最初の頃は全然見向きもされなかったが、試しにと依頼されそれをこなし有名になった。

 

ある日

 

「さて今日どこからか依頼があるかな?」

 

そしてパソコンを開いて見ると

 

「ん、なんだ?」

 

パソコンがウイルスに汚染されていた

 

「あちゃ、これりゃダメだ修理に出さないと」

 

こうしてわたしは近くにある北山コーポレーションにパソコンを持っていった

 

「すいません」

 

「どうされました?」

 

「パソコンがウイルスにやられちゃったみたいなので、直してもらえませんか?」

 

「申し訳ありません、こちらでは修理を承っていませんので」

 

「わかりました、失礼しました」

 

こうしてわたしが帰ろうとすると

 

「ちょっと待って」

 

「ん」

 

振り返るとそこには女の子がいた

 

「なんでしょうか」

 

「あの、そのパソコン直せるように手配しましょうか?」

 

「そんなことができるんですか?」

 

「はい」

 

そういって、女の子は電話を出した

 

「もしもしパパ、今会社に来てるんだけど、友達のパソコンがウイルスにやられちゃったみたいなの、どうにか直してあげられない?」

 

そういって、女の子が話をしていると男の人がちかずいてきた。

 

「雫よ、この子かい?そのパソコンを直して欲しいって言うのは?」

 

「うん」

 

「ちょっとごめんね、みせてくれるかい」

 

「あ、はい」

 

そういって、わたしはその男の人にパソコンを渡した

 

「うー、これなら2日もあれば直るよ、2日立ったらここに取りに来なさい」

 

「ありがとうございます」

 

「いやいやこれからも娘と仲良くしてくださいね」

 

「あ、はい」

 

そうしてわたしと彼女はそこをでた

 

「ありがとうございます、修理を頼んでくれて」

 

「全然いいよ、困ってたみたいだし」

 

「あ、申し遅れました、わたしは春風桜(はるかぜさくら)です」

 

「わたしは北山雫(きたやましずく)だよ」

 

「これからもよろしくお願いします」

 

「こちらこそよろしく」

 

これがわたしと雫の出会いだった

 



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02

こんにちは皆さん。

 

あれからわたしはちょくちょく北山さんに会いにいっています。

 

「こんにちは北山さん」

 

「こんにちは桜、何度も言うけど雫でいいよ」

 

「名前で呼ぶのはもう少し仲良くなってからかな。

あと男が娘さんのことを名前で呼んでたら、ご両親が驚くんじゃないかな」

 

「大丈夫だよ、パパもママも桜のこと気に入ってるから」

 

「それは嬉しい限りだよ」

 

「それよりも今日は友達を紹介したいんだけどいい?」

 

「いいよ」

 

「じゃあ、ほのか入ってきて」

 

「うん」

 

「彼女がわたしに紹介したい友達?」

 

「うん、そうだよ」

 

「はじめまして、光井ほのかです」

 

「はじめまして、春風桜です、よろしくね」

 

「よろしくお願いします、雫が紹介したい人って男の人だったんだね」

 

「そうだよ」

 

「どっからどう見ても女の人にしか見えないよ」

 

「ほのか、本人がいる前で失礼」

 

「あ、ごめんなさい」

 

「いいよ、気にしてないから」

 

こうしてわたしは光井さんとも出会った

 

「あのすいません、ひとつ聞いてもいいですか?」

 

「なにかな光井さん」

 

「あの~肌のケアに何を使ってますか?」

 

「え、なにもしてないよ」

 

「え~、それでそんな肌なんですか。

とてもうらやましい」

 

「そう?」

 

「わたしもうらやましい」

 

「北山さんまで」

 

「じゃあもうひとつ、どこに住んでるんですか?」

 

「ここから5分ほどのところだよ」

 

「じゃあ今から遊びに行ってもいいですか?」

 

「ほのか、図々しいよ」

 

「いや、べつにいいよ」

 

「ほんとですか」

 

「うん」

 

「わたしも行ってみたい」

 

「その代わり、ひとつだけ忠告」

 

「なんですか」

 

「なに」

 

「二人が来たら、俺が狼になるかも知れないよ。

それでもくる?(^-^)」

 

「え~(///ω///)」

 

「大丈夫、桜なら襲われてもいいよ」

 

「え~ちょっと雫」

 

「そっかならおいで」

 

「わ、わたしは遠慮しようかな」

 

「そっかじゃあ北山さん、二人で育もうか」

 

「うん」

 

「(///ω///)(///ω///)」

 

「ま、冗談だけど」

 

「へ」

 

「ほのか本気にし過ぎ」

 

「二人してわたしをからかったんですか?」

 

「だっておもしろそうだったんだもの」

 

「ほのかはからかうとおもしろい」

 

「もー」

 

こうしてわたしたちはわたしの家にきた

 

「へー、けっこう大きい家に住んでるんですね」

 

「大きい」

 

「そうかな、北山さんの家を見た後だと小さくしか感じられないんだけど」

 

「あはは」

 

「そんなことはない、あそこは無駄に広いだけ」

 

こんなことを話ながら家の中に入った

 

「「お邪魔します」」

 

「はい、どうぞ」

 

そしてリビングにいき

 

「飲み物はお茶でいい?」

 

「あ、ありかどうございます」

 

「ありがとう」

 

「あの~ご両親はいないんですか?」

 

「ん、あーいないよ」

 

「えっとお仕事に?」

 

「いや、死んだんだ、大分前に」

 

「え、ご、ごめんなさい」

 

「気にしなくていいよ」

 

「え、でも」

 

「ならお願いをひとつ聞いてくれるかな?」

 

「はい、なんでもします」

 

「ほのかそんなこと言っていいの?」

 

「え」

 

「なんでもって言ったら、なにを頼まれても断れないよ。たとえエッチなことでも」

 

「え、あー」

 

「光井さん、きずくのが遅かったね。

さてどんなことをお願いしようかな」

 

「うー」ウルウル

 

「桜、ここはすごくきついのにするべき」

 

「ちょっと雫」

 

「そうだなじゃあ、また遊びに来てよ(^-^)」

 

「え」

 

「桜はやっぱり優しいね」

 

「どうかな?

ただ寂しいだけかもよ」

 

「えっと、また遊びに来るだけでいいんですか?」

 

「ん、不満?

ならエッチなことにする?」

 

「いえいえ、それはやめてください(///ω///)」

 

こうして光井さんをからかって遊んだ

 

「桜、他の部屋もみせて」

 

「ん、いいよ」

 

「わたしも行っていいですか?」

 

「光井さん、一人だけおいていったりしないよ」

 

こうして部屋の探検になった

 

「どの部屋がみたい?」

 

「あの奥のひとつだけ違う扉の中が気になってる」

 

「ここ」

 

「そう、ここ」

 

そうしてわたしはその扉をあけた

 

「うぁー、ここなんです」

 

「ただの工房だよ」

 

「桜CAD作れるの?」

 

「作ることも、調整することもできるよ」

 

「じゃあ、わたしのCAD調整してみて」

 

「わたしのもしてほしいです」

 

「ごめん、それはできない」

 

「なんで?」

 

「なんでですか?」

 

「ここの調整機って精密に測るために、服を脱がなきゃいけないんだ。

だから二人のCADを調整することはできない」

 

「わたしはべつに気にしないよ」

 

「(///ω///)」

 

「北山さんが気にしなくても、わたしが気になるんです」

 

「残念」

 

そういって、二人はその部屋を見ていた

 

「(これなんだろ、ちょっと位触っても大丈夫だよね)………きゃあ」

 

「うわ」

 

「光井さんなにに触ったの」

 

「ごめんなさい、少し気になる物があって持ち上げたら、こんなことに」

 

「ほのかのドジ」

 

二人は服がびしょびしょになってしまった

 

「悪いんだけど、二人とも少しこの部屋で待ってて」

 

「あ、はい」

 

「うん、わかった」

 

そうしてわたしは部屋をでた

 

「桜くん怒らせちゃったかな」

 

「たぶんこれからほのかはお仕置きされると思う」

 

「え~」

 

「たとえば、今吹き出させた液の代金分体で払わせられルかも」

 

「え~(///ω///)」

 

「もしかっしたら、閉じ込められてもうお日さまを拝めなくされるかも」

 

「( ;∀;)」

 

「ほ、ほのか冗談だよ冗談。

いくらなんでも桜がそんなことしないよ」

 

「ほんとうに」ウルウル

 

「う、たぶん」

 

そんなときにわたしは戻った

 

「二人とも、うぉどうしたの光井さん?」

 

「桜くん、わたしはここに閉じ込められてしまうんですか?」ウルウル

 

「え、なんの話?」

 

「ごめん桜、からかいすぎた」

 

「あー、そんなことしませんよ。

それより二人ともこっちに来てください」

 

そうしてわたしは二人をある場所に案内した

 

「ここは?」

 

「入ればわかるよ」

 

そして二人が入ると

 

「お風呂?」

 

「そうだよ、びしょびしょになっちゃったから、二人が入れるように沸かしたんだ」

 

「あ、ありがとうございます」

 

「ん、ありがとう」

 

「とりあえず入っておいで、服はこっちの洗濯機に入れて回せばいいよ。

上がってからの服は悪いんだけど、こんなのしかなかった」

 

そういって、わたしは新しいTシャツと短パンを渡した

 

「悪いんだけど、下着は今からコンビニで買って来るから待ってて」

 

「ん、気にしなくていいよ」

 

「あ、ありがとうございます、それとすいませんでした」

 

「いいよ、注意しなかったわたしにもひはあるし」

 

そうしてわたしは家をでた

 

「よかったねほのか」

 

「うん、桜くんが優しい人で良かった」

 

こうして二人はお風呂に入った

 

1時間後

 

「あがりました」

 

「あがったよ桜」

 

「あれ桜くんがいない」

 

「どこいったんだろ」

 

そうして二人はわたしを探し始めた

 

「こっちの部屋かな」ガチャ

 

あけた部屋はとても荒らされていました

 

「え、泥棒」

 

「……」

 

「二人ともなにしてるの?」

 

「「!」」

 

「どうしたのそんなところで?」

 

「桜くんこの部屋泥棒に入られてます」

 

「はやく見つけないと大変」

 

「あぁ、その部屋ですか。

大丈夫ですよ、その部屋は昔にそうなったものですから」

 

「え」

 

「向こうで話しましょうか」

 

そういって、わたしは二人をリビングに連れていった

 

「あの部屋は父さんの部屋だったんです。

父さんはCAD技師で新しいCADを作ろうとしていたんです、けれど上手くいかなくて困っていたんです」

 

「そうなんだ」

 

「でも一度だけ素晴らしいものを作ることができた」

 

「良かったですね」

 

「ほのかそれはたぶん違う」

 

「え」

 

「北山さんの言う通りです。

一度作りあげてしまったから、期待が強くなった。

そのせいで父さんは死にました」

 

「あの~お母さんは?」

 

「母さんはもともと居なかったんです。

たぶん昔に死んだらしいので」

 

「ごめんなさい、辛いことを思い出されて」

 

「いえ、気にしないでください」

 

こうして沈んでしまった空気のなか、一通のメールが届いた

 

「ん、メールか、ちょっとごめんね」

 

「いえ、気にしないで出てください」

 

「ん、気にしなくていい」

 

「ありがとう」

 

そうしてわたしはメールを開いた

 

「また依頼か」

 

「「依頼?」」

 

「あ、言ってなかったね。

今わたしはインターネットで依頼を受けて、CADの設計をしているんだ」

 

「それはすごいですね」

 

「ねぇ桜、何て名前で受けてるの」

 

「ん、あーサクラヒメって名前で受けてるよ」

 

「え、サクラヒメ?」

 

「どうしたの雫」

 

「?」

 

「もしかして、サクラヒメって。

桜何年前から始めた?」

 

「えっと、1年位前かな」

 

「やっぱり」

 

「どうしたの雫。

その名前に心当たりがあったの?」

 

「心当たりもなにも、その名前で設計している人は1人しかいないよ。

どんな無理難題も平然とこなす天才設計士」

 

「え、すごい」

 

「わたしそんな風に呼ばれているの?」

 

「あのFLTのトーラス・シルバーと並ぶ設計士だよ」

 

「………」

 

「いやぁ、あの人には追い付けないよ」

 

「桜何度かうちからの依頼受けたでしょ」

 

「そうだね2~3回かなぁ」

 

「実はね、その時に正体を暴くためにGPSを仕込んでたんだ」

 

「ふーん」

 

「でも結局、居場所はわかならかった。

なのにこんな近くにいたなんて」

 

「桜くんすごいんだね」

 

「そうかな」

 

「桜、うちの専属になってくれない?」

 

「お断りするよ」

 

「なんで?」

 

「だってそんなに有名になっているなら、私みたいな子供がやっているって言って誰が信じるの?」

 

「私は信じる」

 

「わたしも」

 

「ありがとう二人とも、でも大人は信じないんだよ。

たとえ信じても、利用されるかもしれない」

 

「パパはそんなことしない」

 

「それはわかっているんだけど、怖いんだ」

 

「なにが?」

 

「さっき父さんの話をしたよね」

 

「うん」

 

「さっきの部屋は父さんが死んでから会社の人が、荒らしていったんだ」

 

「っ」

 

「父さんがつくっていたものはどこだって言ってね」

 

「……」

 

「だから私は会社の専属は受けないんだ」

 

「そっか、ごめんね」

 

「大丈夫だよ」

 

「なら責めてわたしに、CADをつくってくれない?」

 

「わたしもほしいです」

 

「さっきもいったけど、作れないよ。

二人のCADを作るにはデータが必要だから」

 

「ならうちで取ったやつを持ってくる」

 

「わたしも」

 

「それじゃあダメなんだよ。

CADを作る時はその人に合うものにしなくちゃいけない、前に取ったデータじゃあ役にたたないんだ」

 

「ならここでとればいい」

 

「だからそれは出来ないんだって」

 

「それでも作ってほしい」

 

そういって、北山さんは服を脱ぎ始めた

 

「ちょっとやめてよ、北山さん」

 

「お願い、わたしのためにCADを作って」

 

「……」

 

「わたしもお願いします、桜くんに作ってほしいです。

男の子に肌を見せるのは恥ずかしいですけど、私我慢しますから作ってください(///ω///)」

 

「…………」

 

「お願い」

 

「はぁ、わかったよ。

二人のために作るよ」

 

「「やったー」」

 

「ただし条件として、私のことは誰にもしゃべらないこと、私がやるのだからけして妥協しないこといいね」

 

「うん」

 

「はい」

 

こうして二人のCADを作ることになった



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03

こんにちは皆さん。

 

私は今二人のCADを作っています

 

「んー、難しいなぁ。

二人のデータを取る前に外見だけでも作っておかないと」

 

こうしてわたしは難題にたちむかうことに成りました

 

3時間後

 

「疲れた~、ある程度できたかな。

少し休憩しよう」

 

そこにメールが届きました

 

「またメールか、どれどれ」

 

そこには今あるCADを売って欲しいというものでした

 

「まぁ息抜きにいいか」

 

わたしはokと返信をして、指定された場所に向かいました

 

「確かこの辺りなんだけど」

 

「止まれ、ここは子供が来ていいところじゃないぞ」

 

「すいません、サクラヒメ様の使いで着ました」

 

「なに?」

 

「これが証拠です」

 

そういって、先程送られてきたメールを見せた

 

「確かに、だがこんな子供を送って来るなんてどういうつもりだ?」

 

「わからないです、わたしは雇われただけなので」

 

「わかった、着いてこい」

 

そういって、その人は奥の工場に入っていった

 

「ここで止まれ」

 

「はい」

 

このあと奥から髭を生やしたおっさんと汚れた格好の女の子がやって来た

 

「お前がサクラヒメか?」

 

「いえ、違います。

わたしは雇われたものです」

 

「そうか、では商品を見せて貰おう」

 

「どうぞ、これです」

 

わたしは拳銃型のCADを渡した

 

「ほう、これはなかなか」

 

「お気に召しましたか?」

 

「あぁ」

 

「なら支払いを」

 

「それなんだがなにぶんこちらはお金をもっていないのでな、この少女でどうだ?」

 

「少しお待ちください、電話で聞いてみます」

 

そういって、わたしは電話をしている振りをした

 

「はい、わかりました。

いいそうです」

 

「そうか、ならつれていけ」

 

「はい」

 

そうして取引は終わった。

 

そして家に帰ってから

 

「ねぇ君は何ていうの?」

 

「……」

 

「話してくれないとわからないよ」

 

「わたし名前無い」

 

「そっか、いままでなにしてたの?」

 

「いままでひと殺してた」

 

「そっか」

 

「わたしこれからどうすればいい?」

 

「じゃあ一緒に住もうか」

 

「一緒に住む?」

 

「そうだよ、一緒にこの家でご飯を食べたり、一緒に寝たり、一緒に買い物に行ったりするんだよ」

 

「うん、わかったする」

 

「じゃあその懐にしまっているナイフはだそうか」

 

「っ」

 

「ずっときずいてたよ、たぶんわたしを殺そうとしているんだって」

 

「ならどうしてあげたの?」

 

「君がなんだか寂しそうだったから」

 

「……」

 

「ここでは人を殺さなくてもいいんだよ」

 

「ほんとう?」

 

「うん、わたしはそれを望まない」

 

「わかった、でもこれは渡したくない」

 

「わかった、なら一時的に貸してくれない?

刃こぼれとかしてたら大変だから」

 

「うん、わかった」

 

こうして一時的にナイフを受け取った

 

「じゃあ、あなたの名前を決めなきゃね」

 

「名前?」

 

「うん、なにがいい?」

 

「……」

 

「なにか好きなものはある?」

 

「ゆき」

 

「ゆきが好きなのか、じゃあ火雪(こゆき)ってどう?」

 

「火雪、うんそれがいい」

 

「じゃあこれからよろしくね火雪」

 

こうしてわたしと火雪の生活は始まった

 

2週間後

 

ピンーポン

 

「はーい」

 

「あれ家を間違えた?」

 

「間違えてないよ北山さん、光井さん」

 

「あ、桜この子は誰?」

 

「ん、少し前から一緒に生活してる子」

 

「え、そうなんですか?」

 

「そうだよ」

 

「そっか」

 

「二人ともあがって」

 

「「はーい」」

 

そうして、二人は家にあがった

 

「それにしてもかわいいですね、この子」

 

「うん、かわいい」

 

「(///ω///)」

 

「どんなきっかけで一緒に住むようになったんですか?」

 

「それはねぇ「桜に売られた」」

 

「え」

 

「桜どういうこと?」

 

「えっとなぁ、ある依頼がわたしのところに来て、その依頼料として火雪はうちにきたんだ」

 

「それって」

 

「裏の仕事?」

 

「違うよ、いつものCADの仕事。

でもたまにあるんだ、こういう人を渡して来るやつ」

 

「そうなんですか?」

 

「うん、大抵は女の人を渡して、楽しんでもらって終わりっていう感じだけど」

 

「桜そういうことしたことあるの?」

 

「(///ω///)」

 

「ないよ、そういうのは基本断っちゃうから。

でも今回は子供だったから受けた」

 

「桜、子供趣味?」

 

「桜くん」ヒキ

 

「そんなわけないだろ、子供だと受け取らなかったら殺されてしまうんだ」

 

「え、そうなんですか?」

 

「一度そういうことがあったんだ」

 

「……」

 

「まぁとりあえず、この子はうちで暮らすことになったからよろしく」

 

「はい」

 

「よろしく」

 

「ねぇ、お兄ちゃん」

 

「ん、どうした?」

 

「わたしそういうこともできるよ。

やったことあるし」

 

「「「え」」」

 

「お兄ちゃんする?」

 

「しないよ、あとそういうことを人前じゃ言っちゃいけないよ」

 

「うん、わかった」

 

すごく気まずい空気が流れた

 

「とりあえずここにきてもらったようじを済ませようか」

 

「そうですね、すぐやりましょう」

 

「ほのかがヤル気、もしかして桜襲われちゃうかも」

 

「え、ほのかそのつもりで」

 

「そんなわけないじゃないですか(///ω///)」

 

「まぁ冗談だけど」

 

「雫」

 

「やっぱり二人は面白いな」

 

「桜くんまで」

 

「じゃあまず光井さんからいこうか」

 

「はい」

 

こうして二人で工房に入っていった

 

「それじゃあ脱いで」

 

「はい」

 

そして光井さんは服を脱いでいった

 

「よし、じゃあそこのベットに寝て」

 

「は、はい」

 

こうしてデータを取った

 

「じゃあ服を来ていいよ」

 

「はい(///ω///)」

 

「5分くらい待ってね」

 

「はい」

 

そして5分で調整を済ませた

 

「できたよ」

 

「ありがとうございます」

 

「違和感がないか確認してね」

 

「はい」

 

そういって、光井さんが閃光魔法を使った

 

「どうかな?」

 

「はい、違和感はないです。

いままで使ってきたどれよりもフィットします」

 

「なら良かった、じゃあ北山さんを呼んできてもらえる?」

 

「わかりました」

 

そういって、光井さんは部屋を出ていった

 

少しすると北山さんが入ってきた

 

「じゃあ次は北山さんだね」

 

「うん」

 

そういって、北山さんは服を脱いでいった

 

「じゃあ始めるよ」

 

「うん」

 

そしてデータを取った

 

「もういいよ、少し待ってて」

 

「ねぇ」

 

「なに?北山さん」

 

「わたしの身体はどう?」

 

「え」

 

「わたしの身体は桜からみてどう思う?」

 

「きれいだと思うけど」

 

「でもわたしの身体はほのかみたいに出るとこ出てないし、身長も小さいし、魅力って無い気がするの」

 

「どうだろう、魅力ってその人それぞれじゃないかな。

確かに光井さんはすごいプロポーションだけど、北山さんは北山さんで光井さんに無い魅力があるんじゃないかな」

 

「そっか、ありがとう」

 

「どういたしまして、はいできたよ」

 

そういって、CADを渡した

 

「試してみて」

 

「うん」

 

そういって、北山さんは単一系の魔法を使った

 

「どうかな?」

 

「うん、いい」

 

「良かった」

 

「やっぱりうちで専属にならない?」

 

「この間もいったけどならない」

 

「ならこれからもCADを調整してくれない?」

 

「別にいいけど」

 

「やったー」

 

「じゃあみんなのところに戻ろうか」

 

「うん」

 

そうしてリビングに戻った

 

「やけに遅かったけど、なにかありましたか?」

 

「ほのかの身体がどうしたらあんなになるか話してた」

 

「え~(///ω///)」

 

「そうだな、あれはすごかった」

 

「(///ω///)」シュン

 

「桜揉んでみなかったの?」

 

「え~~」

 

「ん、考えたんけど、写真に取った方がいいような気がした」

 

「そうだね」

 

「桜くんもしかして録りました」

 

「いやとってない」

 

「よかったぁ」

 

「とれば良かったのに」

 

「雫~」

 

こんな感じでバカ騒ぎをした

 

 



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04

こんにちは皆さん。

 

わたしが転生してからもう、14年たちました。

 

今わたしの目の前では、驚くことが起きています。

 

「桜わたしと付き合って」

 

「桜くんわたしとお付き合いしてください」

 

なぜかふたりに告白されています。

 

「えっと、なんでわたし?」

 

「それはわたしとあってからも、わたしを特別扱いしなかったから」

 

「わたしは一目惚れです」

 

「ふたりとも、突然言われても困るよ」

 

「桜くんがそういうと思ったので、私たちで話し合いました」

 

「うん、話し合った」

 

「えっと、その結果は?」

 

「私たちを二人とも彼女にしてください」

 

「彼女にして」

 

「な」

 

「桜くんは優しいからわたしか、雫ですごく迷ってしまうと思ったんです。

だけど、わたしも雫もそんな桜くんは見たくないんです」

 

「だから私たちは二人とも彼女にしてもらおうと決めた」

 

「ちょっと待って、それで二人はいいの?」

 

「「はい」」

 

「あとこれから増やしてもいいよ」

 

「ちょっと北山さん、それはどういうこと?」

 

「たぶんこれからも桜のことを好きになる子は増えると思う」

 

「その根拠は?」

 

「わたしの勘とどこまでも広い桜の優しさ」

 

「光井さんもそう思うの?」

 

「はい」

 

わたしは頭を悩ませた

 

「どうせなら火雪もくわえる?」

 

「それいいですね、仲間はずれはいけないですし」

 

「待って、それだけは待って。

そんなことしたらわたしが暮らせない」

 

「わたしはいいよ」

 

「え」

 

「「火雪ちゃん」」

 

「火雪、どこから聞いてた?」

 

「最初から、お兄ちゃんモテモテだね」

 

「なぁ」

 

「それで桜返事は」

 

「桜くん返信を聞かせてください」

 

「………………わ、わかった」

 

「「やったー」」

 

「えっとこれからよろしく?北山さん、光井さん」

 

「桜、恋人同士になったんだから名前で読んで」

 

「わたしも名前で読んでほしいです」

 

「わかった、これからもよろしく雫、ほのか」

 

「「はい」」

 

こうして私たちの恋人関係が始まった

 

それからというもの、休みになると二人が来て色々なところにデートにいくことになりました

 

「桜、今日泊めて」

 

「いやそれはダメだよ雫、ご両親になっていうつもり?」

 

「え、あー桜には伝えてなかったけ、パパもママも私たちのことしってる」

 

「え、なにそれ?」

 

「だからわたしが伝えたの、そしたら二人とも喜んじゃって大変だったよ」

 

「……マジで?」

 

「うん、今度挨拶に来なさいだって」

 

「マジですか、わかった今度お邪魔するって伝えといて」

 

「うん、わかった」

 

「ところで、ほのかの方はどうしてるの?」

 

「わたしの方は母さんが超反対、受験があるのにそんな暇があるのだって」

 

「そうか、ならほのかとはさよならかな」

 

「え」

 

「ほのか元気でね、こっちは幸せになるよ」

 

「ちょっと二人とも待って、わたしが受験に成功すればいいだけだから待って」

 

「すごいなほのか、受験に成功する気満々なんて」

 

「え」

 

「ほのか、学校では成績そこそこなのにその自信感心する」

 

「二人ともわたしをからかって遊んでない?」

 

「「うん」」

 

「ひっどーい」

 

「で結局、受かるの?」

 

「うぅ、桜くん助けて(涙)」

 

「どうしようかなぁ」

 

「桜、わたしからもお願い」

 

「珍しいな雫がほのかの方につくなんて」

 

「わたしもほのかと一緒に高校行きたい」

 

「まーわかった、わかる範囲で教えるよ」

 

「ありがとう、桜くん」

 

「ただし」

 

「ただし?」

 

「ほのかが落ちたら、この間系も終了だ。

だから死ぬ気で頑張れ」

 

「ほのか落ちたら、絶交だからね」

 

「え~そんなぁ」

 

こうしてほのかの死ぬ気の勉強をしてなんとか高校には受かった

 

ちなみに二人が1科生でわたしが2科生となった



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05

こんにちは皆さん。

わたしは今、二人と一緒に登校しています。

 

「なんで桜が補欠?」

 

「わたしも納得できません」

 

「それはしょうがないだろ、試験用のCADが反応しなかったんだから」

 

「でも」

 

「ほのか落ち着け」

 

そういって、わたしはほのかを抑えた

 

「桜、反応しなかった理由はわかる?」

 

「CADの管理がなってなかったせいだよ」

 

「ほんと?」

 

「片方は新品で、片方は中古だったよ、納得のいかないものは新品の方に変えてやり直してたど」

 

「桜はしなかったの?」

 

「2科生でも困らないからな」

 

「わたしは困ります」

 

「どうして?」

 

「親が補欠と付き合うなってていってきました」

 

「はぁ、ところで雫のほうは?」

 

「わたしのほうは問題ないよ、桜がどういう人か知ってるから」

 

「そっか」

 

こうして学校の門近くまできた

 

「あ、そうだった」

 

「なに」

 

「なんですか?」

 

「学校ではイチャイチャ禁止な」

 

「「なんで(ですか)?」」

 

「学校でイチャイチャしてると二人の印象が悪くなるから」

 

「わたしは気にしない」

 

「わたしもです」

 

「二人が気にしなくても、まわりからの嫌がらせは出てくるから」

 

「「……わかった」」

 

こうしてわたしたちは学校に着いた

 

それから講堂に入るときっちり別れていた。

1科と2科に

 

「これはきれいに別れてるなぁ」

 

「そうだね」

 

「そうですね」

 

「じゃあとりあえず俺たちも別れておくか」

 

「「嫌(です)」」

 

「さっき話しただろ、ここで離れなかったら後々面倒なことになる」

 

「「…」」ブゥ

 

「じゃあまたあとでな」

 

そういって、わたしは二人から離れて一番後ろに座った

 

数分後

 

「隣いいか?」

 

「いいですよ」

 

わたしの隣に少し無愛想な人が座った

 

さらに数分後

 

「ごめんね、隣いいかな?」

 

「あぁ」

 

「ありがとう」

 

「ありがとうございます」

 

二人の女の子がふえた

 

「わたしは、柴田みつきと言います」

 

「わたし、千葉エリカっていうのあなたは?」

 

「俺は司波たつや」

 

「司波君かぁ、そのとなりは?」

 

「わたしは春風桜です」

 

「二人ともよろしく」

 

「「よろしく」」

 

そして入学式が始まって、終わった

 

「二人はこのあとどうする?」

 

「わたしは知り合いと帰ると思う」

 

「俺は妹をまつ」

 

「へー、司波くんは妹さんがいるんだ」

 

「あの~もしかして新入生総代の彼女ですか」

 

「そうだよ、よくわかったね」

 

「二人の雰囲気がにていたから」

 

「お兄様~」

 

一人の女の子が走ってきた

 

「深雪そんなに急がなくてもいいよ」

 

「失礼しました、ところでお兄様?

さっそくダブルデートですか?」

 

「深雪、それは3人に失礼だぞ」

 

「これは申し訳ありません」

 

「わたしは気にしていませんので大丈夫です」

 

「私たちも特にね」

 

「はい」

 

すると司波さんの後ろから二人の上級生がきた

 

「司波さん話があるのですが、よろしいですか」

 

「すいません、わたしはお兄様と帰る予定が」

 

「すいません急ぎなんです」

 

「待ってはんぞーくん、予定はあちらが先だったのだし」

 

「しかし会長」

 

「司波さん、また今度話を聞いてもらえるかしら」

 

「はい」

 

「じゃあ気をつけて帰ってね」

 

「待ってください会長」

 

男のほうは司波くんを睨んでから女の人を追っていった

 

「すいませんお兄様」

 

「なに気にするな」

 

「司波くん、わたしはここで」

 

「あぁじゃあな」

 

「「じゃあねぇ」」

 

そうしてわたしは校門に急いだ

 

5分後

 

「桜遅い」

 

「桜さんなにかありましたか?」

 

「遅れてすまん、なにもないから大丈夫」

 

そういって、二人と一緒に家に帰っていった

 

 



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06

こんにちは皆さん

今私は昼食で食べるお弁当を作っています

 

「さーて何をいれるかなぁ」

 

「お兄ちゃん、今日のお昼は何を作っていってくれるの?」

 

「そうだなぁ、火雪は何を食べたい?」

 

「んん?オムライス!!」

 

「わかった、オムライス作っておくよ」

 

「やった~」

 

ジリジリ

 

「こんな朝から誰だ?」

 

ガチャ

 

「はい、春風です」

 

「桜さんですか?」

 

「その声はほのかか?」

 

「はい」

 

「どうした?こんな朝から」

 

「あのですね、今日のお昼なんですけど私が桜さんの分までお弁当を作っていっていいですか?」

 

「えっと、なんで?」

 

「か、彼女として彼氏に手料理を食べてほしいんです。」

 

「……」

 

「だ、ダメですか?」

 

「あ、ごめんちょっとフリーズしてた。もちろんいいよ」

 

「よかった」

 

「じゃあ楽しみにしているよ」

 

「はい!!」

 

ガチャ

 

「誰からだったの?」

 

「ほのかだよ、今日は私の分もお弁当を作ってくれるそうです」

 

「へぇ、よかったね」

 

そして通学路

 

「おはようございます、桜さん」

 

「おはよう、桜」

 

「おはよう、二人とも」

 

「桜さん、これお弁当です」

 

「ありがとう、ほのか」

 

「ほのか、桜の分もお弁当を作ったの?」

 

「うん、朝電話して作っていいか聞いてね」

 

「ブゥ~ほのかだけずるい、桜明日は私が作るね」

 

「えっと、じゃあお願いします」

 

「うん、任せて」

 

10分後

 

「学校につきましたね、じゃあ私はこちらなので」

 

「うん、じゃあ」

 

「また放課後に一緒に帰りましょうね」

 

「わかった」

 

こうして二人とはわかれた

 

「ここがクラスか」

 

ガラガラガラ

 

「えっと席は」

 

テクテク

 

「ここですね」

 

「おっはよう桜くん」

 

「おはようございます、桜さん」

 

「おはよう、千葉さん、柴田さん」

 

「もーうかたくるしいなぁ、私のことはエリカでいいわよ」

 

「私もミツキでいいですよ」

 

「いや、私がそれだとなれないんだ」

 

「ならしょうがないけど」

 

こうして朝を過ごした

 

昼休み

 

「さて、昼食を食べますかね」

 

「ねぇ桜くん、私たちと一緒に食堂で食べない?」

 

「あ、いいですよ」

 

「やった~、じゃあいきましょう」

 

こうして食堂にきた

 

「さて今度こそいただき「なあ」ん?」

 

「その弁当自分で作ったのか?」

 

今話しかけて来ているのは同じクラスの西城レオンハルト君です

 

「いえ、彼女が作ってくれたものですよ?」

 

「え、そうなのか?」

 

「はい」

 

「なんだよお前、彼女いるのかよいいなぁ」

 

「そうですか?」

 

「いいだろ、彼女から愛の篭った手作り弁当」

 

「あんたには一生縁の無さそうなものよね」

 

「なんだと!」

 

「なによ、あんたには一生彼女なんか出来なさそうよね」

 

「二人とも喧嘩しないでください、司波くんも止めてください」

 

「ああ、悪い」

 

こんな風に騒ぎながら食べていると

 

「お兄様、ご一緒してもよろしいですか?」

 

「ああ、構わないよ」

 

「深雪、ここ空いてるよ」

 

「ありがとうエリカ」

 

「どういたし「司波さん、あっちで食べましょう」え」

 

「2科生と一緒になんてふさわしくない」

 

「「なんですって(だって)」」

 

「なんだよ」

 

バチバチバチ

 

「はぁ、深雪俺は終わったから先に失礼するよ」

 

「え、お兄様」

 

「ちょっとまってよ達也くん」

 

テクテクテクテク

 

「さあ司波さん、邪魔な2科生も居なくなったしここで食べましょうか」

 

パクパクモグモグ

 

「な、まだいたのか2科生。お前もどっか行けよ」

 

「ん?断る」

 

「なんだと!!」

 

「今食べてるんだから、邪魔しないでもらえるか」

 

「2科生の分際で、どうせその弁当だって2科生の彼女に作ってもらったんだろ」

 

「……」

 

「図星か、そうだよな2科生には2科生がお似合いだよ」

 

「そうかい」

 

「あ、手が滑った」

 

ガシャン

 

「……」

 

「ごめんごめん、せっかく作ってもらったのにな」グリグリ

 

「……」

 

「これに懲りたら、こんなところで食べるんじゃないよ」

 

「……はぁ、せっかくほのかが作ってくれたのに」

 

「あの~」

 

「あ、ほのか」

 

「はい」

 

「ごめん、お弁当こんなことになっちゃった」

 

「いえ、今のは見てたのでしょうがないですよ」

 

「んーしょうがない、あれやるか」

 

「?」

 

「ほのか、少し回りから俺をかくしてくれる?」

 

「え、あ、はい」

 

ほのかが回りに見えないようにしてくれた

 

「よし<マイムマジック・リターン>」

 

そうわたしが唱えるとお弁当は落ちる前の状態に戻った

 

「うん、ありがとうほのか」

 

「あ、いいんですけど、今何をしたんですか?」

 

「ん?時を戻したんだよ」

 

「え」

 

「んーおいしい」パクパク

 

「あ、ならよかったです」

 

こうして昼食は終わった

 

放課後

 

「さて帰るかな」

 

♪ーーー

 

「ん、メール」

 

[桜くんへ

わたしと雫は門のところで待ってますね

ほのかより]

 

「急いで行かなきゃ」

 

門前

 

「なんか騒がしいな、何してるんだ?」

 

「一科生が今の時点でどれだけ優れているって言うんですか!!」

 

「なら教えてやる、これがその差だ」

 

シャキーン

 

「あ、不味い<タイムマジック・ストップ>」

 

「ん、くそ動かない、どうなってるんだ」カチカチ

 

「無駄だよ、今はわたしが魔法をかけているから使えないよ」

 

「くそ、2科生の魔法なんかに負けられるか」

 

「そこまでだ、動くな」

 

「ん」チラ

 

「風紀委員の渡辺マリだ。

1年のa組とe組の生徒だな、事情を聞くから着いてきなさい」

 

「「「「……」」」」

 

「抵抗はするなよ、こちらは既に魔法式を展開している」

 

「はぁ<エレクトロマイスター>」ボソッ

 

「っっっ」

 

「お断りします、では」テクテク

 

「待て………あれ発動しない!?

 

「深雪、今のうちに俺たちも消えるぞ」ボソッ

 

「はい」ボソッ

 

ダダダダダ

 

「あ、こら待て」

 

10分後

 

「はぁはぁ、待ってくださいよ桜さん」

 

「はぁはぁ、桜早い」

 

「ん、あ、悪い悪い。あの場所から早く離れたかったから」

 

「もーう、せっかく三人で腕を組んで帰ろうと思ったのに」

 

「桜のせいで台無し」

 

「ん、腕を組むんだったら今からでもいいだろ?」

 

「それだと学校でアピール出来ないじゃないですか」

 

「はぁ、ほのかそんなこと考えていたのか」

 

「だってそうすれば、お昼みたいなことは起きなくなりますよね」

 

「確かにそうだが、学校ではイチャつかない約束だろ」

 

「確かにそうですが」

 

「私もそれには不満」

 

「ん」

 

「私は学校のことよりも、桜と一緒にいたい」

 

「でもさぁ」

 

「うん、桜の言いたいことはわかるけど、もう少し私たちのことを考えてほしい。自分の彼氏が蔑まれてるのは嫌だよ」プンプン

 

「そうですよ」

 

「いや、まぁ、それはすまん」ペコリ

 

「悪いと思うなら、そこを直して」

 

「…」コクコク

 

「はい、すいません」

 

「ついでに今日泊めて」

 

「は?」

 

「え、えー何いってんの雫」

 

「今日家誰もいないから、桜の家に泊めて」

 

「え~とだからってなんで泊まりに来るの?」

 

「パパが一人で家に残しておくのは心配だって言って、桜の家に泊まりなさいって言われた」

 

「私は一切聴いてないんですけど」

 

「言ってないもの」

 

「もしダメだと言ったらどうするんですか?」

 

「家に帰って、寂しく寝たあとにパパにチクる」

 

「………わかりました、泊まりに来てもいいですよ」

 

「よし」

 

(雫、いいなぁ)ジー

 

「えっとほのか?ほのかも泊まりに来ます?」

 

「え、いいんですか?」キラキラ

 

「いや、そんなキラキラした眼で見られたらことわれないですよ」

 

「やった~」

 

「ほのか、よかったね」

 

「うん」

 

「ほのかが来るなら、今日眠れなそうだね桜」

 

「そうですね」

 

「え、え、なんで?」

 

「だってほのか、夜には桜と一緒に寝るんでしょ」

 

「(///ω///)」

 

「いやぁ、今晩が楽しみだな」

 

「たぶんほのかは激しいよ」

 

「ちょっと雫、変なこと言わないでよ。それと桜さんも一緒には寝ないです」

 

「そっか、ほのかは一緒には寝ないんだぁ。じゃあ今日は二人で一緒に寝ようね桜」

 

「そうだな、二人で楽しもうか」

 

「え、待って仲間はずれは嫌だよ」

 

「「まぁ、冗談だけど」」

 

「もー、二人とも」

 

こうして私たちは帰り道を歩いた




<タイムマジック>…元ネタは遊戯王のつもりです
<エレクトロマイスター>…元ネタは超電磁砲のつもりです
二つとも少し改変はしましたけど


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