何もないところに飛ばされました。 (パワプロくん)
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プロローグ

さて始めますか…
好評だったら続けます。


 …今日は海軍学校の卒業式である。

 

~回想~

それは今から5年前のこと・・・

 

平和な海に深海棲艦というものが現れ、突如制海権を人類から奪取した。

最初は、深海棲艦に対しては、自衛隊や米軍では歯が立たずに人類は窮地に立たされた。

しかし、その窮地を救うかのようにそれと同時に艦娘というものが現れ、その深海棲艦を倒せることが判明した。驚いたことに艦娘は見た目は普通の女の子である。ただ、違うこととしては、艤装というものをつけ、深海棲艦に対して攻撃をすることが可能であるということである。なお、使う装備が第二次世界大戦近辺の装備であるということも特異な点の一つである。

~回想終了~

 

「ふう…4年間長かったなあ。自分はこれでやっと提督になれるんだよなあ」

そう、主人公であるこの男、海山直人は本日めでたく海軍学校を卒業し、提督になることができたのである。この海軍学校は、艦娘とどのように接するか、深海棲艦とどのように戦うのか、の最低限の基礎知識を学ぶための学校なのである。

「そういえば、どこの鎮守府に配属されるのかなあ。」

この学校の一期生であるこの男、成績は首席、将来有望というなんとも楽しみな人材なのである。この学校は初めての卒業式であるので、当然一期生なのだが…

で、今一番規模が大きいのは横須賀にある鎮守府であり、だれもがそこに配属されることを希望している。出世が約束されたも同然の環境であるためだ。問題を起こさなければ、だが。

また、この学校では卒業式に配属先の鎮守府が校長から発表されることになっており、みな楽しみにしているのであった。

で、卒業式に彼もまた、校長から配属命令を受けた。

校長曰く「君はとても優秀だから横須賀よりもここがぴったりだ」と。

で、無事に卒業しました、と

 

 

 

 

 

4月1日

提督としての初出勤だ。

海山「…緊張するぜ」

 

 

 

 

 

 

 

 

で。

ここはほんとに鎮守府なのか?

何と…

 

 

あ、き、ち

 

 

ではないか。見間違いではないか、と思ったが気のせいではない。

水平線が見えるぞ?360度見回しても何もないぞ…

海山「場所間違えてないか?…いや、あってる。あ、なんか看板があったぞ?見てみるか…」

看板「海軍深海棲艦対策用鎮守府用地 海軍総司令部」

海山「なん、だと…。上はここに鎮守府を作るつもりかよ…。えらいところに飛ばされたなあ」

???「おーい!なおとー!こっちよー!」

海山「あれ?俺提督になったのに何で下の名前で呼ばれてるんだ?というか…その声は!」

???「おーい!こっちこっちー!まさか私のこと忘れたとか言わないよね?」

海山「照月じゃん!どうしたの?…なんでお前ここにいるの?」

照月「なおとが学生の頃、艦娘の中で照月と一番仲良かったじゃん」

海山「おう」

照月「だから手伝ってあげてってことで、照月も今日からここに配属よ」

海山「まじか。…ところで一つ聞いていい?」

照月「なぁに…?」

海山「鎮守府の建物はどこ?」

照月「そこを作るところから始めるんだよ!」

 

海山「…はああああああああああああああああ?」




なんかまとまってんだかまとまってないんだか…
口調が怪しい(照月の)


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1話

遅くなりました…
今回は鎮守府作りということで


で、鎮守府作りを任された訳ですが…

照月「提督、まず何からするの?」

提督(当然中身は海山直人)「…照月さ、いつからなおとじゃなくて提督って呼ぶようにしたの?」

彼女は迷うことなく答えを出した。

照月「今よ?」

提督「参考までに理由を教えて欲しいのだが…」

彼女はしばらく考え、こう告げたのだった。

照月「いひひっ♪……だってさ、提督って呼んだ方が艦隊の運営的にいいじゃん。」

…なるほど、と内心で思う。

そこで無言で頷いた。

彼女の笑顔はいつも眩しい…と内心思いつつ…

 

でも、

ここでひとつ引っかかることがあることに気がついたのだった。

提督「そういえば、ほかの艦娘って来るの?昔、艦娘が増えすぎて大変なことになってしまったから、今は国内のルールで同じ艦娘って存在できないようになってるよね?」

照月「大丈夫よ!艦娘なら横須賀と大本営から転属がそれぞれ来るって。」

海軍総司令部、通称大本営は艦娘の移動の管理なども任されているのである。なお、提督自身も大本営にどのくらい艦娘がいるのかについては知らない。

横須賀鎮守府はご存知の通り規模が1番大きい鎮守府である。当然艦娘も沢山いる。

転属か…誰なんだろう。と、内心思っていた。

照月「そう、艦娘も輸送するには人間が使う航空機と同じものじゃないと乗れないの。だから…」

提督「まさか、滑走路を作らないといけないのか?」

照月「あたりっ!」

まじかよ…ここまだ妖精さんすら照月の妖精さんしか居ないのに…

まてよ、そういえば、あいつに頼めば何とかなるかもしれない…

 

〜遠くから聞こえるプロペラの音~

 

照月「なんか飛んできたよー!対空戦闘、よーい!」

提督「ちょっと待って、あれは…カ号観測機!なんでこんな所に?」

照月「照月もなにも知らないよ?」

提督のスマホ<電話デース!

提督「もしもし」

???「おう、いまカ号観測機がみえるだろ?」

提督「ちょうどお前に頼ろうと今電話しようか迷ってたところだ。…ってなんで知っている、そんなことを」

???「それは俺が送ったからだ。」

提督「理由を聞きたい」

???「お前が必要だと思うから。まあ、開けてみてのお楽しみで。じゃ。」

…あの野郎何が入っているのか説明せずに切りよった。

照月「誰からだった?」

提督「舞鶴鎮守府に着任して提督の座を射止めた俺の友人。」

照月「友提か。」

提督「あいつの本名覚えてないの?…ってか便宜上そう読んだよね?」

照月「いひひっ♪バレちゃった?」

提督「…おいっ。で、そう。照月さ、荷物とりいってくれない?」

照月「よぉし、行ってくるっ!」

提督「いってらっしゃい!」




次回!荷物の中身は?


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2話

荷物の中身は何なのか、そしていよいよ…


照月がカ号観測機の妖精さんから荷物を受け取っている。

何が入っているのかは友提が教えてくれなかったため、彼ですら何も知らないのである。

照月「提督〜来てよ〜」

提督「どうしたの?」

照月「大変、設営隊が3つも入ってる」

提督「なんだって?」

設営隊とは基地航空隊を開設するために必要なものである。事実、これさえあれば基地航空隊ができてしまうのである。

ほかにもこれは大本営からという名目で工廠担当の妖精さんと装備開発の機器一式を送ってくれたのである。

照月「カ号に入ってたのは友提からの贈り物の設営隊が3つと、大本営からの贈り物である開発セット一式だったよ。」

提督「了解した。じゃあ、早速基地航空隊を3部隊、展開しますか。」

提督「あとそう、工廠の妖精さんにお願いしたいこととしては、5000mの人間が乗る飛行機用の滑走路を一本作ってもらうことってできる?専門外のことで悪いんだけど…」

その問いに関して、工廠の妖精の長であると思われる妖精はこう答えたのだった。

妖精長「楽勝ですよ。妖精の力にかかればそのくらい。」

提督「頼もしいなあ、じゃあ早速お願いするよ。」

妖精一同が「了解!」っと返事をして作業に取り掛かり始めた。

 

彼は内心思うのであった。あとで友提に礼を言わなばな、と。

 

 

 

 

そして滑走路が無事完成した。まさか頼んだ日に完成するとは思わなかったが。

ここは更地であったがよく見ると倉庫が一つ置いてあり、その中にはたくさんの資材が無造作に詰め込まれていたので、舗装込みの滑走路を妖精さんのハイパーパワーにより完成させることができたのであった。

しかも、妖精さんは張り切っていてまだまだ元気そうである。

そこで、ついに鎮守府の建物本体を作ることにした。

提督「なあ照月、一つ聞きたいことがあるんだけど?」

照月「どうしたの?」

提督「艦娘が何人着任するかってわかる?」

照月「聞いたところによると10から20とか?」

提督「まじか。じゃあ…」

 

 

彼は紙と鉛筆を取り出し図面を書き始めたのであった。

 

 

 

30分後、概要が書き終わった。

その図面の概要は以下のとおりである。

1F…正面から見て左から、大広間、応接間、玄関、提督室(付提督用風呂、仮眠室)、洗濯室

2F…妖精さん用のフロア、開発用工廠、艦娘用ドッグ、艤装置き場

3F…大食堂、大風呂

3F…艦娘用個室8室

4F…艦娘用個室8室

5F…艦娘用個室8室

屋上…見張り台

 

そして彼は問うた。

提督「細かい仕様は任せるからこんな感じでお願いできますか?」

妖精長「やりがいのある仕事きたぜ、やったるわ!」

 

ついに鎮守府本館の建設がスタートしたのだった。




文章力がないんだよ…
次回、鎮守府本館、完成です!


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