ネトゲ仲間と共にゾンビと戦いつつ荒廃していく世界を生き延びるそうです (秦霊)
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第1話 平穏な日々から一転…

初めましての方は初めまして。どうも作者の''秦霊''です
この度また新しい小説を書くことを決めてやらせて頂きました。前の作と並行してやりますので投稿ペースは落ちますがご了承ください…。では、どうぞご覧下さい!


…マジで授業中って暇だよな。俺はそう思いながら3階にある教室の窓際の最後列に座っていた

同じ景色、同じ天気、同じクラスメイト…俺はそんな日々に飽き飽きしていた。はぁ、、なんか面白いことねーのかなー。そんなことを思いながら「あ〜早く家帰ってゲームやりてー」と呟く…これもまた同じ光景である。

「…でこういう式になるんだが…おい!橘どこ見てる」

「あ、すんません。暇だったんで外見てました」

「はぁ!?お前ってやつは!後で職員室に来い!」

「はいはい」

俺はそう呟きまた外を眺める

リアルは全く持って退屈だ……

 

 

 

 

 

 

授業も終わり昼休みに入った。俺は職員室になんか行かず購買部で買ったパンとジュースを片手に屋上に上がろうとする

「あ!飛颯!職員室行ったの?ていうか屋上は立ち入り禁止なんだから行っちゃ駄目でしょ!」

と身長156くらいの黒髪でセミロングの女子が怒ってきた。

「はぁ…またお前かよ…少しは自由にやらせろよ」

「私はお前じゃない!私は星璃亜!ちゃんと名前があるんだから名前で呼んでよ」

「あーはいはい、わかりましたよー星璃亜さん」

「もう!そうやってまた流す!それ飛颯のかなり悪いところだよ!」

そうやって怒ってきた女子の名前は''守矢 星璃亜(もりや せりあ)''守矢という神社の20代目巫女だ

 

まぁとりあえず俺は星璃亜の注意を無視して屋上に上がり適当なところに腰をかけた

「ふぅーこうしてるとなんか落ち着くな…」

「へーそんなことで落ち着くんだーなんか意外」

って星璃亜ついてきてたのかよ…

「お前ついてきたのか?」

「えぇそうよ。それで?職員室には行ったの?」

「めんどいから行ってねぇー」

そう答えると星璃亜はまたムスッとして

「早く行きなさい!今度こそ退学になるよ」

「知らねーな。退学だろうかなんだろうが」

事実俺は以前かなりやらかして停学になった。それが数回あり教師からは''あと1回でもあったりしたら退学だからな!''とまで釘を刺されていた

「はぁ?なにそれ」

それを知っていた星璃亜は俺の答えに呆れつつそう言った

「俺にはリアルは全く持って退屈なんだよ。今更退学のなんのって…」

「はぁ?アンタ成績はいい癖にたまに爆弾発言するわよね。昔っからそうだわ」

そう、こいつとは昔からの付き合い…俗に言う''幼馴染''って奴だ

…でももう学校にめんどいし帰ろーかな

「はぁもうめんどいし帰るわ」

そう言うと星璃亜は

「ちょっ、ちょっと待ちなさいよ!アンタ、、帰るって午後からの授業どうすんの?」

「…めんどい。だから帰るわ〜それじゃまたなー星璃亜〜」

そう言って星璃亜に背を向け俺は教室へと向かった。

 

教室に戻った俺を待っていたのはさっき職員室に来いと言っていたあの教師がいた

「おい!橘!お前どこに行ってた!職員室に来い言っただろうが!」

俺はド怒りの教師に対して「はいはい」と生返事で返しつつ荷物をまとめると教師に「今日はもう帰りますねー」と言って帰ろうとすると当然「待て!話は終わっとらん!そしてそれ以前に午後は授業が二時間残っているんだぞ!ふざけるな!」と、言われた俺は耳がキーンとする

「はぁめんどいな〜」

そう言いながら俺はバックを開いてあるものを取り出す。それを勘違いしたのか教師は

「そう、それでいいんだよ…何回言わせれば言いだよ」

と誤解していたようだが実際は誰も教科書などを取り出すとは言っていないし、それ以前に教科書は全て置き勉してる。じゃその状況で何を取り出すか…それは簡単、、

 

この状況を打破する代物!

 

そうやってバックを探るのを1度やめ窓を開ける。''ここは3階なのでかなり綺麗な景色が見えそうだ'。俺はそう思いながらバックの中から自作のあるものを取り出した…。そして教師に''あばよ''と、言おうとしたのだが…

「あ、!飛颯!見つけたわよ!」

そう言うと星璃亜は息を詰まらせ青ざめた顔で

「…アンタ、まさかそれ!先生はやく飛颯を取り押さえてください!」

と大声で言いやがった…はぁ俺の演技台無しになったし、、

それに対し教師は''お、おう''と言って取り押さえにかかったが時すでに遅し

「それではさようなら〜」

「「「「!?!?」」」」

みんなが驚愕するなか俺は…

 

 

3階の窓から飛び降り、バックに隠していた50cmくらいのロケットランチャー型のものを取り出し、屋上へと撃った。するとそれはワイヤーの付いた弾頭を飛ばし屋上へと引っかかった。

 

そう俺が自作で作ったあるものというのは…

ガス圧作動式の小型''グランプリングフック''だった

 

地面に降りた俺はグランプリングフックを回収して帰宅した…

 

 

ように見せて俺は近くの神社…もとい守矢神社へと足を運んだ。

守矢神社と言ってもかなり昔の朽ち果て神社だ。実は現在星璃亜達が住んでいるところはまた再建されたところであり実質はこっちが元祖守矢神社になる…

「ふぅーやっぱここはいいなーあまり人も来ないし」

俺はそんなことを思いながら携帯を開いた…。するとそこには大量のLINEが送られていた。それらは全部俺のネッ友達がグループで話していた内容だった。

「なんだよこれ。いくら何でも多すぎだろ…なんだよ200件って」

そんなことをブツクサ言いながらLINEを開く。するとそこにはにわかには信じ難い光景を写した写真とネッ友達からの警告文が綴られていた。

 

 

そこには大量のゾンビらしき姿と襲われる人間達そしてそれを撮影しGoogleマップであるポイントを指したスクショ、、、そんなものが大量に送られていた…

「……は?なんだよこれ…あいつら脅しにしちゃ手が凝りすぎだろ…まぁいいや直接聞こ」

俺は半信半疑ながらもう4年近く交流のあるフレンドにLINE通話をかけた…

 

しばらくのあいだLINE独特の音がなり女の子の声が聞こえる

「なに!?今忙しいんだけど!今めっちゃゾンビに追われてるんだけど!?」

「あ、出た出た。すまんねーお取り込み中。んであの画像とリークの情報マジなの?」

「マジに決まってるでしょ!ていうか、画像みて疑うとかアンタ疑い深すぎでしょ!」

「あ〜あ〜わぁーったから。んで?逃げてるのはお前1人で逃げてんの?」

「、、、ハァハァ…今んところはな」

「そうか…そしたら他の奴らとは合流する形になるんだな?」

「…ま、まぁそうなるわね…」

彼女は息を切らしながら答える

 

「わかった…そしたらお前がスクショで送ってきたこの場所…そこに全員集合…ってわけだな?」

「そうだねー」

「わかった…俺も他の奴にも伝える」

「た、助かるよ…」

「…そしたらお前ゾンビの人のへの視認性とかを確かめといてくれ…あとは…そうだな、、警察署とかに行け。そしたら警察の''M360JSAKURA''って言うリボルバーがあるそいつを護身用に取っておくといいと思うぞ」

俺はそう彼女に助言をした

 

「わかった…そうする。にしてもレンイボー〇クスとか銃関係のゲームやっといて良かったわ…扱い方は分かるし」

「そうか…そしたらお前の健闘を祈る。死ぬんじゃねーぞ」

「あぁー私がそう簡単に倒されるわけないでしょ。女舐めてたら痛い目見るからね」

「ハハハ、それは頼もしいな…わかったそれじゃポイントの場所で待ってるぞ」

「ん、わかった…それじゃ」

そう言って通話を切った…予想よりかなり不味いことになってるらしい。やつの住んでる県は新潟…といえ事はやつのリア友のMOMAや

Smile_Junkyとかがいる。いざとなれば…というかもう合流してそうだがな…

 

 

 

 

「さぁーて俺も行動に移すか」

俺はそう言って急ぎ足で家に向かった

 

 

 

 

家に着くと厳つい感じの男が俺によってきて

「あ、坊ちゃん。おかえりなさい」

そう言って家の扉を開けた

彼の名は''宮野 亮介(みやの りょうすけ)''親父の側近みたいなもんだ。

あ、ちなみに親父は元々ロシアのマフィアのボスをやったりしてた男だ。俺はその子供。なので家に帰ると…

「おかえりなさいませ!坊ちゃん!」

…っとこのような有様だ…

とりあえず俺は亮介に要件だけ伝える

「亮介…緊急の用事だ。支給持ってきてもらいたいものがある」

「へい!何なりと」

俺はあるメモ用紙を渡す

「このリストのものを集めてくれ!」

「わかりましたが…かなり物騒ですね。何かあったんスか?」

と疑問気味に聞いてくるので事情を話すと

 

「そ、それはホントですか!?わかりやした。至急用意しますぜ」

そう言って彼は部屋を出ていった。あとに残ったのは驚愕顔の奴らのみだ。

 

俺はそんな奴を放って服を着替えた。

その次に自分の愛刀…というか貰い物の刀を手に持ち片手にこれまた自分の愛銃MK25を取り腰の後にあるホルスターへとしまった。

「美代子!俺は星璃亜を連れに行ってくる。亮介にまた戻ってくるからそれまでには用意を頼むと伝えておいてくれ!」

すると美代子は

「わかりました…亮介にそうお伝えします」

ちなみに美代子というのは亮介の嫁さんだ。

「ありがとう…」

俺は美代子に礼を告げ家を出た




1話にして色々詰め込みすぎたような気がする作者です。まぁでもこれは続けていきたい作品なので出来るだけペースは落とさずにやりたいと思いますがそれでも落ちたら申し訳ない。
そして次回もよろしくお願いします!!


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第2話 死のウイルスの蔓延

屋敷を出たあと俺は星璃亜を迎えに学校へとまた戻るハメになった

学校への道のりの途中あるものを目撃する…それは

「お、おい冗談だろ?新潟からもうここまで来たってのか!?」

それはゾンビに感染したやつが別の人間を喰らっている姿だった。

焦った俺は腰のホルスターからMK25を取り出しやつの眉間に9mm弾をお見舞いしてその場を去った…

その場を去った理由は簡単だ…もし俺が知っているゲームと同じであれば噛まれたやつは

 

 

ウイルス感染して他のやつを襲う!!

 

 

 

そうなったら元も子もねー!そうなる前に星璃亜を助け出すしかねーな。俺はそう思い1度止めた足をさっきより早く動かし学校へと向かった

 

学校へ着くとまだ授業があっているみたいで外では体育をやっていた。今のところゾンビ共は来てないようだった…

確か俺の記憶が正しければ6時間目は体育のはず…そう思い体育のあっている所へと足を運ぶと先生が気づいたのか。こちらを見つけた瞬間こっちへ走ってきた

「おい!コラ橘!今更どの面下げて帰ってきやがった!しかもなんだその格好は!」

と怒り狂っている様子を見て俺は

「それどころじゃねぇ!今すぐ星璃亜の居場所を教えろ!」

とかなり焦りそう言うと教師は今まで俺のこんな姿を見たことをなかったのか、血相を変え

「お、おい!橘どうしたお前がそんなに慌てて」

と逆に心配され、俺は冷静に戻り

「と、とりあえず星璃亜の場所を教えろ」

「守矢?あーあいつなら体育館だぞ」

とそういった時魔の手がここまで来ていた

 

 

 

「キャーー!!」

「「「「!?!?」」」」

「な、何事だ!?」

そう言って叫び声のした方へと走ろうとしたその時。1人あっちから綺麗な黒髪をなびかせながら走ってきて俺に抱きついてきた。男子達からは「あ!!」などと声が上がっているがそんなことはどうでもいい。

「星璃亜!?どうした!まさか奴が来てたのか?」

そう言うと星璃亜は顔を青くして

「ゾンビが…ゾンビが!」

とただただ叫んでいた、、、。やっぱりあっちにも出たか

するとあっちから何かがゆったりと這いずりながら近寄ってきた。

それは…

「な、なんだよあれ!」

と男子生徒から声が上がる

 

「チックソが!」

俺はそう言って腰にかけてあるホルスターからMK25を抜いた。

それに驚いたのか教師が

「お、お前なんでそんなもん持ってんだよ」

と声を上げるが

「死にたくなけりゃ黙ってろ!」

と俺は言ってゾンビの眉間に照準を合わせ発砲した。

 

マガジンから給弾された弾はブローバックし戻ってきたスライドによってティルトボルト式の薬室に入り、後ろから来た撃針によって雷管を起爆させ次に薬莢内のガンパウダーに引火するとその燃焼ガスによって弾丸が飛びライフリングによって回転を得た弾は350m/sで銃口から飛び出し30m先に居るゾンビへの眉間へと当たる

「チッ!最悪だ…そうも早く来るとは」

俺がそういうと星璃亜が震えた声で

「い、、、い、、衣良ちゃんが…衣良ちゃんが、、」

とずっと友の名を口にしていた…多分喰われたのであろう…それなら脱出を急ぎ早いとこ奴らと合流した方がいいな…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~新潟県某所〜

「チッ!しつこ過ぎでしょこいつ等!」

私はそう思いながらさっき合流したリア友たち2人と走っていた

「おい結希!そこに行くぞ」

そう提案してきたピンクの短髪に狐の面をかぶっている男は私の友人の''狐塚 志乃(こづか しの)''だ。

「そ、そうだな」

私は志乃の言う通り近くの建物へと入った

 

私が、はぁはぁと呼吸を整えているとその横から

「結希意外とあんまり体力無いんだね」

と一緒に走ってきた身長158くらいの黒髪ロングの女友達''雅 舞藤伽(みやび まどか)''にそう言われた。

「お前…私が何キロ走ってきたと思ってんだよ、、」

と息を切らしながら言うと舞藤伽は

「2kmでしょ?」

「違ぇわ!4kmだよ!」

と騒いでいると今度は志乃の

「騒ぐのはその辺にしてくれ。奴らに気づかれる」

との冷静な一言により冷静になる

 

「あ、それとここ警察署じゃね?」

そう言われ私は辺りを見回すとそこには''新潟警察署'' と書かれた受付があった

「ホントだ…ってことはkouの言ってた、、えーとなんだっけ?SAKURA?っていう警察用のリボルバーがあるかも知れないから探索しとけって言われてたんだよな」

「ん?なんだ、お前さっきkouさんと連絡取ったのか?」

「いや、アイツ、、私がめっちゃゾンビに追われてる時にかけてきやがってさー」

「そうか…あの人もタイミング悪いな」

ちなみにkouと言うのは私のネッ友だ。よく2人…もしくはこいつ等含めて4人でFPSゲーやってたりしてた仲間だ…

「…全くアイツのおかげで銃について詳しくなっちまったよ」

「いいじゃないか…そのおかけで今生き残れてるんだから」

「まぁそうだな」

そう言いながら私たちは地下へと歩みを進めた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜長崎県某所〜

チッこりゃ帰るにも一苦労だな…

そう思いつつ何とか家の前までやってきたのだが…

「なん、、、だ、こりゃ…」

そう言った俺の前にあるのは血まみれの家と数十体のゾンビの死体…それが家の門の前…そして玄関の戸は開けっ放しでありそこから血まみれの亮介が出てきて

「すいやせん…奴らが大勢で襲ってきて…手はつくしたんですが、、ガハ」

そう言うとガハ、、亮介は吐血した

「お、おい!大丈夫か!」

そう言って俺は亮介を介抱しようと近ずいたが

「坊ちゃん!来ないでくだせー」

そう言うと俺に腕を見せてきた。、、、奴は、、亮介は

 

奴らに噛まれていた…

 

それを見せた亮介は掠れるような声で

「すいやせん…不躾な、、お願いではありますがど、どうか、、俺を…」

 

そう言いかけた時には俺はそれを構えていた

それを見かねた星璃亜が俺を止めようとするが、、、

「嬢ちゃんやめてくれ…」

「でも!」

「いいんだ…坊ちゃん、、俺の願いを受け入れて、、くれてありがとう」

「あぁあっちに行ったヤツらによろしくな」

「了解、、しやした。アイツらにそう言っときますわ…」

「あと色々迷惑かけてすまんかったな…」

そう言うと亮介は少し笑い

「俺は、、坊ちゃんのリーダー性はかなり買ってるんでっせ…だから、、坊ちゃんの、、側近になったんやから…」

と息苦しそうに答える…そろそろか、、

 

俺はそう思い右手のMK25を再度握り直す。それを見た亮介は最後に一言こう言った

「、、、坊ちゃんの側近で光栄でしたわ、、」

とそれだけ言うと目をそっと閉じた

俺は亮介の眉間に照準を合わせ

「あぁ俺も亮介が俺の側近で光栄だったよ」

そう一言言うと発砲した

 

パァァン、、、と辺りを一帯にビビり渡った

そして俺は亮介の死体を背に家へと入っていった

 

家の中…リビングには俺の頼んでおいたものがきちんとあった…

俺はそれらをバッグに詰めると自分の部屋へと行き机の引き出しから''R''マークのロゴの入ったキーをポケットにしまい

星璃亜と共に家をあとにした




おはこんにちばんわ作者です!
最近忙しくて投稿が遅れました…申し訳ない…(←前回できるだけ早く投稿ペース上げるとか言ってたヤツ)
このシリーズは私的欲のために書いているので誤字脱字があるかも知れませんがご了承頂けると幸いです。
では次もよろしくお願いします!


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第3話 仲間たちとの連絡

〜京都・某所〜

「お嬢!大変ですぜ!飛颯の坊ちゃんの言った通り奴らが群れをなして来やした!!」

「やっぱり来たのね」

そう言って私は読んでいた本を閉じる。

私の名は''宵 彷香(よい ほうか)''京都のヤクザの令嬢よ

 

「彷香お嬢!どうしやす?」

そう私を急かすのは宮野 健人(みやの けんじ)私の側近だ

「…どうするも何もないわ、ただ迎え撃つだけよ。まぁ飛颯は失敗したみたいだけどね」

まぁ飛颯からさっき連絡があってこっちに向かってるって言ってたし…ここを守り抜くか…もしくは

「一応荷物をまとめて置きなさい。もしかしたら結希の言ってたポイントに行くとかもしれないし、、、とりあえずは飛颯が来るまでここを守り抜くわよ!」

そう言いつつ私は隣に置いてあったジュラルミンケースから

''ウルティマラティオへカート''を取り出す

 

へカートは分解してある状態で入っているので組み立てる…

まず、ボルトが既についているフレームを取り出し、それにバレル、マズルブレーキ、キャリーハンドル、スコープの順で組み上げていく

そして最後に12.7×99mmの弾丸をマガジンに5発装填する。その後にへカートのボルトを後退させ薬室に一発入れボルトを前進させた後マガジンをへカートに取り付ける…これで合計6発へカートに入ってる状態になる

 

「これでよし、みんな!ここを守り抜くわよ!」

私はそう部下達に言い伝える

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜愛知県・某所〜

ブーブーブー

携帯のバイブがなるだが、今は出られない…理由はこう

 

バババババ

今奴らとの交戦中だからだ

「隊長!これ以上は厳しいです!撤退を!」

「チッ!わかった。撃ちながら後退!木田!援護射撃!他のものは後退しつつ発砲せよ!」

 

「「「「了解!」」」」

 

クソ!よりによってなんでゲームの中だけだと思ってたことが現実になってんだよ!

そう思いつつ俺はみんなに後退を指示している

俺の名は四ノ宮 蓮(しのみや れん)愛知県警SAT部隊で隊長をやってる者だ

 

「う、うぁあ!!助けれくれぇ!」

そう聞こえた方を見ると1人がもう既に喰われていた、、

「クソが!」

俺はMP5Kを構え発砲する、、だが、弾倉にはもうあと数十発しか残っておらず弾が切れる。サブのUSP45に変え再度発砲、45口径の弾が当たるがその時には時すでに遅し隊員の1人が喰われたあとだった

「クソ!後退!後退ぃ!」

大声で叫ぶがそれに比例し奴らが集まって来て一人また一人と喰われていき最終的に一人になってしまい。近くの建物へと逃げ込んで無線機での通信を行う

 

 

「こちら愛知県警SAT所属の四ノ宮だ!仲間が全員喰われた!至急救援を求む!」

そう言うとザーザーと雑音を立てながら

「こちら愛知県警!こっちもゾンビに入られた!もう持たない!う、うぉあ!!く、来るな!」

そしてまたザーザーと雑音だけがなった…

「クソ!県庁もやられたか!…こうなったら、、」

そう言って俺は胸ポケットに入れてあったスマホを取り出しある奴に電話をかける…

「頼む…出てくれよ、、、」

そう半分願いながら携帯を耳に当てる

しばらくトゥルルルルと電話特有の呼出音がなり数秒後若い女の子の声がでた

 

「はい、もしもし」

「あ、四ノ宮だけど''kouさん''いる?」

そう言うと女の子は「はい?kouさん?」と疑問形に答えたがすぐに「携帯の持ち主に変わります」って言って今度は若い男の声が聞こえる

「電話変わった今34で福岡方面の高速走ってんだ、要件は簡潔に頼む」

「俺だ、junだよ」

そう言うとkouさんは

「あ〜junさん、どしたの?」

そういう声と共にかなり音のいいエンジンの音が聞こえる

「俺の部隊が全滅して今は俺一人なんだ、、そうすぐ弾も底つきそうだしどうしたもんかねと思ってかけたんだけど…」

「あぁなるほど…そしたらあのポイントで落ち合おう!」

「あのポイント?」

「あぁLINEを見てくれたらわかる」

俺はそう言われたためLINEを開くとおびただしい数の画像とあるポイントを示しているスクショを見つける

「これか?この山形の山中の画像?」

そう言うとkouさんは

「あぁそうだ!それだ、そこに今向かってる途中何人かと合流する予定だが、、少々手間がかかりそうだしな」

「わかった…そしたら俺はここを目指すよ」

「あぁわかった…あ!ちょい待ち」

電話を切ろうとしたところで止められる

 

「今愛知だろ?」

「そうだが?」

「そしたら''Zodiacさん''迎えに行ってくれ!あの人は後々絶対いることになる人材だからな」

「わかった。任せろそれじゃ俺はZodiacさんに連絡取るから電話切るぞ」

「あぁわかった…ゾディさんのこと頼んだ」

「任せとけ、これでも本職は愛知県警SAT部隊だぞ」

「それなら安心だ、それじゃ」

 

※ゾディさんというのはZodiacさんの略称

 

そう言って通話を終了し、Zodiacさんにすぐ連絡を取った

 

また電話独特のトゥルルルルという音がなったあと今度は男の声が聞こえる

「はい、もしもし?」

「あ、俺ですけど…」

「あ、オレオレ詐欺はいいんで、、、」

違うそうじゃない!

「そ、そうじゃなくて俺ですよ!junですよ!」

そう言うとZodiacさんは

「あ〜junさんどうしたんです?」

「今どこに居ますか!」

「え?今、自分のガレージですけど…」

「いや!地名!」

そう俺が言うとZodiacさんは

「え?今豊田市ですけど?それがなにか、、、ん?なんか外が騒がしいなー」

そう言ってシャッターか何かを開けようとしたZodiacさんに

「駄目です!絶対に外に出ないでください!外にはゾンビがいます!」

「え?ゾンビ?そんなにゲームの様なことが?」

「はい!ですから車があるのであれば…出来れば迎えに来てもらいたいんですが!」

そう言うとZodiacさんは数秒黙りそして

「、、、わかりました。荷物をまとめ次第そちらに行きます。場所はどこですか?」

「愛知県名古屋市です!」

「わかりました…kouさんとは連絡取れましたか?」

「はい、取れましたよ。今みんな集合地点に向かってそうです」

「わかりました…それでは一度電話を切ります!」

「了解…ご武運を」

俺はそう言って通話を終了した

 

…面倒なことになったな…

俺はjunさんとの電話を切りつつそう思った

「さて!荷物まとめるか…」

そう呟き俺は自分の商売道具を車に積み込んで名古屋に出発した

 

 

 

 

 

〜長崎県・高速・福岡方面〜

俺はjunさんからかかってきた電話を切ったあと携帯を星璃亜に渡し俺は左足でクラッチを蹴って左手でシフトを3速から4速へシフトを上げクラッチをゆっくりと戻し右足でアクセルを踏む

そうしていると星璃亜が

 

「は、飛颯、、この車今何キロ出てんの?」

「ん?200だが?」

「は、速!そ、それに、に、200キロ!?」

「あぁそうだけど?」

そう言いつつ俺はJCTに入るためにブレーキを少し踏みクラッチを蹴ってシフトを5速から3速に落とす

すると車はブォーンと音を立て速度が落ちていくがそれでも普通に曲がるには少しオーバースピードなためまたクラッチを蹴ってシフトを4速に上げサイドブレーキをかけ車体を滑らせながら曲がる、、そうこれは日本発祥の言わいる''ドリフト''だ

 

「い、いやあぁあ!!」

と星璃亜が騒ぐが知らない。俺はコーナーを抜けると同時にアクセルを踏む

すると速度はどんどん上がっていき4速から5速へとシフトを上げ速度を上げて福岡に向かう

「は、飛颯!な、なにやってんのよ!?」

そう彼女は怒っているが

「なにってドリフトだけど、あ、あと少し黙っててくれよ」

俺はそう言ってある人物に電話をかけるその間隣からは「はぁ!?」と聞こえてくる

ちなみに電話の相手は俺のネッ友でゾディさんとも知り合い。dante、という人物だ

トゥルルルル

「は、はい!もしもし!?今手が離せないんだけど!」

そう男の声で聞こえてきた

「あ、danteさんか?今福岡に向かってんだが今何処にいる?」

そう言うとdanteさんは「迎えに来てくれんの!?た、助かった…」とそう言っていた

「あぁ必ず助けに行くから!それまで持ち堪えてくれよ!」

「あぁわかりました!でも、出来るだけ早く来てよ!」

「おう!一応回収のポイントを決めときたい。近くに隠れれそうな場所はないか?」

俺がそう言うとdanteさんは

「あ!近くに''八幡神社''って神社がある!」

「わかった、そこへ行くから隠れててくれ。あとその場所をGoogleMAPとかでスクショして俺に送ってくれ!」

「わ、わかった!」

やばいな…もうそろそろ電話回線が切れるかもしれん…

「あと!携帯を持ってるなら※記号を最初に一回押してその次に66618と電話をかけろ、そうすれば俺の親父が持ってた古いアンテナに繋がるはずだ!それが周波数だから今のうちにみんなに知らせといてくれ!」

そう言うとdanteさんは

「わ、わかった!」

「頼んだ!」

俺はそう言って通話を終了し更にまたシフトを5速から6速に入れて速度を上げる




おはこんにちばんわ作者です。
今回は出来るだけ早くと思い書きましたが少し内容が多くなっておりますがご了承ください…
次は福岡方面の話になると思います!
では次回もよろしくお願いします!


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第4話 合流と人材

福岡に入るとそこはまさに地獄こそのだった。福岡は人口が多く三大都市圏のため感染拡大がかなり広がりやすい、、オマケに未透視が悪いときた…

「チッ、、これdanteさん生きてんのか?」

つい俺はそんなことを言う。すると星璃亜は

「い、生きてると思うよ…多分」

まぁ多分大丈夫だよな?あの人の根性といい生命力といいゴキブリ並みだから…まぁゲームでの話だがな

「まぁあの人なら生きてるだろ…今頃''ピピルピルピルピピルピな〜ん〜で〜も出来ちゃうバット…''」

「それ以上いけない!!」

と、星璃亜に止められる…

「んで、''エスカリボルク!!''とか言って釘バット振ってそうだし」

そう言うと星璃亜は

「えぇ、、danteさんってそんな人なの?」

と言っていた

 

あれから少したっただけなのに星璃亜は俺が出しているスピードに順応し始めている。マジ人間って順応早いのな

 

俺はそんなことを思いながら高速を降りるためシフトを5速から3速まで落としETCを150km程で抜けると今度は急カーブがあるためシフトを3速から2速に更に落してブレーキを少し踏み、サイドブレーキを引きハンドルを少しきる、、するとあら不思議、当時の福岡が雨だったこともありほぼゼロカウンターでコーナーを抜けクラッチを蹴ってシフトを2速から3速へと上げdanteさんの元へと向かう。

 

「星璃亜後ろの後部座席にあるアタッシュケースの中にあるもん取り出して、、あ、1番小さいやつね」

「はいはい」

そう言うと星璃亜は後ろを向きアタッシュケースを取る。

そう、実は俺の乗っている34 正式名称を''HR34 4ドア使用''なのだ、わかる人にはわかる中々のレア車だ

「あ、あった。これ?」

そうとも知らず星璃亜はアタッシュケースを見せながら尻をこっちに向けている

「あぁそれだ。それ開けて中身取り出してくれ」

「はーい」

そう言って星璃亜は座席に戻りアタッシュケースを開く、、するとその中から黒光りするある銃を取り出してストックを伸ばしておきマガジンを差してもらいハンドルに押し当てチャンバーを引き装填する

取り敢えずはそれで良し

 

「星璃亜、これ持っといてくれ」

と言うともう慣れたのだろう「わかった」と言って持っていた

 

 

 

 

〜福岡・某所〜

「クソ!なんでこんなに多いんだよ!いや!福岡だってことはわかってるけどまぁまぁ田舎だぞここ!」

そう呟きながらkouさんとの待ち合わせのポイントへと向かう、、が

「おいおい、なんだよ、、これ」

俺が現在目の当たりにしている光景はゲームの中でしか見ない光景だった…

「ゾンビが、、人食ってやがる…」

俺はゲームでの経験を生かし奴の注意が逸れているあいだに神社へと入った

神社へと入る、、するとそのには何もなく取り敢えずは落ち着けそうだった

そんなこともつかの間遠くからブォーンとエンジン音が聞こえてくるその後は空気が抜けるような音のあとにキュルキュルキュルと空回りしているような音が聞こえきた

俺は取り敢えず、助かった!と思い外へ出るとそのにはまだ二体のゾンビがいた

 

不味い!そう思った時だった

「伏せろ!」

そう声が聞こえ咄嗟に伏せる。すると銃声がしてその後目の前にゾンビが倒れた

俺が立ち上がると神社の階段の前には銀髪で短髪の男がサブマシンガンの''UZI''を片手に立っていた

 

 

 

「大丈夫か?danteさん」

俺がそう言うとdanteさんは「も、もしかしてkouさん?」と言っていた。まぁそりゃ驚くだろうなオフであったことのないやつがUZI片手に立ってんだもん

「あぁそうだ、取り敢えず車を待たせてるから行こう」

そう言うとdanteさんは「た、助かった〜」とため息を付いていた。

 

俺は車に戻りdanteさんを乗せ今度は大阪へと向かう

まぁdanteさんには少し怖い体験をしてもらうか…

そう思い高速まで普通を装っていたため高速へと載るとその化けの皮を剥いだ

エンジンが今までに聞いたことないような声で唸る…だが、自然と嫌じゃない。こいつは今すこぶる調子が良いのだろう

そんなことを思っていると後ろのdanteさんが

「は、速!?ちょ!kouさん速いって!」

「そりゃ速いだろうな今180くらい出てるし」

そう言うとdanteさんは

「はぁ!?180km!?」

そう絶叫していたdanteさん見て星璃亜は少し頬を緩めていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜新潟・某所〜

私たちはあれから地下へと潜るとそこには警察官が使うマグナムやハンドガンがズラッと並んでいた

「おぉ!」

私が思わず声を出すと舞藤枷が

「こっちには弾が沢山ある」

と言っていた…これで勝てる

 

「まだそう思うのは早いぞ」

そう志乃は私の心を読んだかのように言った

「あ、あんたちゃっかり心読まないでよ」

「お前の場合顔に出るからわかりやすい」

「えぇ…」

そう言うやり取りをしていると

「ねぇー武器は見つけたけど足はどうすんの?」

「「あっ、」」

 

あ、車見つけなきゃ…

 

私達は持てるだけの弾薬とハンドガンを4丁とリボルバーを4丁系8丁をもってバックパックを背負い外へ出ると突然電話が関わってくる

 

「もしもし?」

そう答えると電話の向こうからはかなり怯えた女性の声がした

「た、助けて!」

私はそう言われ相手を知るために一度携帯を耳から離し電話を相手を確認するとそこには''α''と書かれていた

「αさん!?今どこですか!?」

そう私がいうと

「えぇっと今岐阜の市立病院!」

「はぁ!?病院!?」

っと私が声を出してしまったため奴らが寄ってきてしまった

そしてそれを3人で対処しながら車を見つける。私はハンドガンを片手で撃ち近くにSUVを見つけ、運転を志乃に任せて電話に集中する

「それで病院で篭城してるんですね」

「うん、でももうそろそろヤバいんよ…」

「それならゾンビのことで分かったことがあるので教えときます」

「ありがとう!」

「では、まずその一さっきの様な大声を出すのをやめましょうか、、それやるとゾンビが集まってきますんで」

「え?」

「集まってきますよ…あいつら視力ない癖して聴覚はいいですからね」

「わ、わかった、、」

「それじゃ今から出来るだけ早く行きますから死なないでくださいね?」

「り、了解」

「あと、噛まれてもダメですからね」

「は、はい、、」

「それじゃ電話切ります」

「うん、じゃまたね」

私はそう言って通話を切った

 

 

 

 

 

 

 

〜愛知・名古屋〜

クソ!不味い不味い不味い囲まれた!

俺はそう思いながらフラッシュバンを投げつつUSPで奴らの頭を正確に一発でヘッドショットを決めていく

 

そう思った時だった…遠くからブロロロと外車のV8エンジンのような重低音のエンジン音が聞こえてくる

 

「まさか…Zodiacさん?」

俺がそう思うのもつかの間ブォンと言う音とも

 

車好き、ミリオタでも楽しめる某映画のカーチェイスシーンに出てきたあの車が目の前で止まり

「junさん早く乗って!」

 

俺は頷きドアを開け車内のロールバーを掴みドアを閉めるとZodiacさんがアクセルをベタ踏みして急発進する

俺には少々キツいGがZodiacさんは平然とした顔でクラッチを踏み1速から2速にそしてその20秒くらいあとに今度は3速へと入る。

だが、もう3速へと入っている時点で高速にいたためそのまでの恐怖感はないが…

「Z、Zodiacさん今何km出てんの?」

俺がそう言うとZodiacさんは

「うーん、190kmくらいですかね」

と答えてきた、、どんだけ馬力あんだよこの車…

 

「あ、そうだ。この車ワイ〇ピに出てませんでした?」

俺が思い出したかのように言う

「あぁそうですね。自分もあれ見て買ったんすよ''ラリーファイター''」

 

そ、そうなんだ…でも、ロールバーからエンジン、マフラーエアロの改造、、どう見てもただモンじゃない…このレベルは果たして単に''この車が好きだから''と言って作れるのか?いや、違うと思う、、

「なぁZodiacさんこの車…単に好きだからでは作れないよな?」

俺がそう言うと

「そうですね普通じゃ無理ですね…でも、俺は本職が''自動車整備士''ですから」

あ、kouさんが言ってた''Zodiacさんは後々から絶対必要な人材になるから合流してくれ''ってこの事だったのか…

 

「なるほどね…だからkouさんは、、Zodiacさんのことを必要な人材だって言ってたのか…」

「え?kouさんそんなこと言ってたんすか?」

「えぇ」

俺がそう言うとZodiacさんは

「やっぱあの人俺の本職知ってたかー」

「と言うと?」

するとZodiacさんはあることをポロッと言った

「いや、以前ね。kouさんのあのR34イジったんすわ」

 

「ゑ?」

俺は唖然としてしまった…

え?以前にkouさんの34をイジったことある?

「いやーそん時にあの人が俺が自分で車イジってることを知ってか知らずか''自分の34もいじってくれないか''って」

「そ、それでどうしたんすか?」

「え?やりましたよ」

「やったんすか!?」

俺は驚いた

 

「いやーあれは苦労しましたよー」

「ち、ちなみに何をイジったんすか?」

俺がそう言うとZodiacさんはとんでもないことを言い始めた

 

「まずですねあの34にkouさんが持ってきた''RB26"に載せ替えて」

「あ、RB26!?」

「えぇ、あの人どこからかわかんないけど持ってきましたよ」

「えぇ」

なんか流石はkouさんだと思ってしまった自分がいる…

「あとは、エンジンのボアアップとオイルの循環方式の変更、あとギヤ比と多少のミッションギヤの変更、マフラーを振り分けにして中々にデカいGTウイング乗っけてかなりダウンフォース効かせてトルクとか上げてましたよ。あ、あとエアロイジりましたね」

 

「そ、それで費用はどうしたんすか?」

俺がそう聞くと

「あ、それはあの人が全部払ってくれましたよ」

…あの人何やってんだよ、、、

俺はそう思ってしまった

 

 

 

 

 

 

 

〜大阪・某所〜

クソ!いくら何でも多過ぎだろ!

俺はそう思いながら刀を片手に府内を走り、一旦身を隠せそうなところで携帯を確認する、、するとそこには大量の画像とGoogleMAPにて記されたポイントがあり、色々と情報が欲しいためdanteさんが共通のメッセージに送っていた電話回線が使えない時の衛星を使うことにした。

 

まず※を押し66618とかけ繋がったあとあるソフトをダウンロードしてそれを起動するその状態を維持し続け今度はLINEを開きある人物へと通話をかける

 

LINE独特の音がなりやがて女性の声が聞こえる

 

「KUROZATOUさん!?」

「あ、出たOGAさん?」

俺はkouさんと仲のいいOGAという人に通話をかけた

「今実は色々と不味い状態なんですけど迎えに来れます?」

と周囲を確認しながら言っているとある看板を見つける

「確かそっちにはkouさんが通るはずだからkouさんに通話してみてくれ!私新潟だし遠いから、、」

という声も聞かず

 

「いや、その必要はなさそう」

「え!?どうしたの?KUROZATOUさん?」

「すいません、ありがとうございます!でも、自力で脱出出来そうです」

俺はそう言いながらあるとこを一点に見つめその辺にゾンビがいないかしっかり索敵する

「そ、そう?でも無理そうだったらすぐに逃げなよ?」

「えぇ、その時にはしっかり逃げますからまた今度ポイントにて会いましょ」

俺がそう言うとOGAさんは「わかった、無理するなよ」と言っていた。

俺は「ではまた」そう言って通話を切るとある会社の看板を目指す

 

 

 

ゾンビの目を盗みながら来たが分かったことがある。どうやら奴らは音には敏感だが視力は無いらしい。

それがわかっただけでも成果だが俺には目的がある。そうして来たのは''MAZDA''の看板がデカデカとある販売店だった

 

俺はそこに入るとまず店内に入り自分の目当ての車を探す、、だがやはりない…

「やっぱ少し古い車だから置いてねぇのかな?」

俺はそう呟き今度はMAZDAの店舗ガレージに入り調べる…車が色々とあるが全て俺の目当てではない。

もうここには無いだろうな…と思いかけていたその時だった。俺はそのブルーシート越しでもわかるシルエットを見つけた

 

「よっしゃ!あったぜ!」

思わず嬉しさの余り大声を出しそうだったがどうにか堪えた

ブルーシートの固定を取ってブルーシートを剥がすとそこにはこれのお目当ての''ロードスター''があった

 

まず俺はロードスターのキーを見つけた。そして運転席側のドアを開け燃料などを確認する

「よし、あるな」

次にボンネットを開き異常がないかなどを調べたあとボンネットを閉じ今度はガレージのシャッターを開くとメタリックな蒼色のロードスターが顔を出した。

急ぎ運転席に座りエンジンをかける。

するとNA8Cのエンジン音がマフラーを通ってダイレクトに伝わってくる。

「ヤベーなこれじゃ奴らが集まってくる…でもいい音だ」

そう呟きながら俺はクラッチを蹴ってNから1速へと入れアクセルをベタ踏みする。

奴らが集まってくるが気にせず2速に入れ近くの高速から大阪を出て福岡方面へと向かった

 

 

 

 

 

〜岡山県・高速〜

日がそろそろ落ちるなか俺はシフトを六速へと入れる

メーター上では現在300kmちょいだ

あ、あの人大丈夫かな?

俺はそう思い''KUROZATOU''というネッ友に連絡をつける

呼び出し音が数回鳴り響きやがて男の声が聞こえる

「はいもしもし?」

「あ、もしもし?KUROZATOUさん?大丈夫?生きて、、、そうだな」

俺は一度言いかけたがやめた…理由は電話越しに4気筒エンジンのようなエンジン音が聞こえてきたからだ

「生きてるよぉー今''岡山辺り''だけどね」

え?と俺が思った時遠くからエンジン音が聞こえてくる。

そして見える範囲に入るとそこには夕焼けを反射する蒼色のロードスターが対向車線を走っていた

 

 

 

 

〜ロードスター・KUROZATOU〜

「生きてるよぉー今岡山辺りだけどね」

俺はそう言いながら約180kmで高速を飛ばしていた

だが、前方から別のエンジン音が聞こえまさかとなるそして確認したのは

 

夕焼けを反射するメタリックな黄緑色のGTR-34だった

 

すれ違う瞬間お互いの顔を見て確認し、確認をとる

俺はブレーキを踏みクラッチを蹴ってシフトを1速まで下げ

「今のまさかkouさん!?」

と通話越しのkouさんに確認を取りつつサイドブレーキを引きドリフト気味な180度ターンを決めまたクラッチを蹴ってシフトを2速か、3速、と上げていく、、すると

「あれ?今の蒼のロドスタKUROZATOUさん?」

と聞き返してくるので「そうだよ!」と答えると「マジか!そしたら近くに待避所あったからそこに止めとくから来てくれ」と言われ俺は「わかった」と言って通話を切った

 

しばらくするとkouさんの言っていた通り待避所がありそこには先程のメタリックな黄緑色のGTR-34が止まっていた。俺が後につけると運転席と後部座席から銀髪、短髪で背が180くらいで黒のパーカーに方のあたりから紫のラインの入った服を着ている男と白髪、短髪で背が170くらいで赤黒いパーカーを着てる男が降りてきた

 

「やぁーKUROZATOUさん生きてて良かったよ」

「そっちも元気そうでなりよりだね、、ところで隣の人は?」

俺が疑問に思いそう質問すると

「あぁこっちは''danteさん''だよ、前に1度、、というか何回か遊んだことあるだろ?」

そう言われ、あぁdanteさんなのか…と思った

「ところでKUROZATOUさんなにか武器は持ってないのか?」

「いや、あるよ''刀と苦無(くない)''が」

そう言うとkouさんは「マジか!」って驚いたあと「ちょいと待ってろ」って言って車に戻ったあとハンドガンを俺に差し出した

「一応持ってろ護身用だ」

っと言われたが…

「すまないkouさん、、実は俺銃使えないんだわ…」

「あ、マジで?わかった」

そう言ってハンドガンをdanteさんに渡した

 

「取り敢えず俺らは今からOGA達と合流するけど来るか?」

そう誘ってきた…答えはもちろん

「あぁ付いてくよ」

「よし来た」

そう言ってお互い背を向け車に乗り込み俺が先にアクセルを踏み前に出た




どうもおはこんばんにちわ作者です
今回は6000文字とかいうかなり長くなっております。ですが、楽しめていただけましたら幸いです。また、作中の車をR34やR33と色々変えてしまい申し訳ございませんm(_ _)m
今後R34で統一していくのでよろしくお願いします
またロードスターの色を蒼色といていますが使用なのでご了承ください…
では、次回もよろしくお願いします!!


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第5話 新たな仲間と救援

〜愛知・某所〜

「ここです。止めてください」

そう言ってZodiacさんに車を止めてもらう

ついた場所は俺の家だ

「すいません、Zodiacさん荷物運び手伝ってもらうと助かります」

俺がそう言うと

「わかりました…ですがそんなにあるんですか?」

「えぇ…何しろ''銃火器''ですから」

俺がそう言うとZodiacさんは「あ、なるほど」と言って納得してくれた…

 

家に入り厳重に施錠してある扉を開ける。

するとその中からは陸自の64式小銃や89式小銃、9mm短機関拳銃、はたまたH&K製417やM4ベネリーなどのショットガンまである

俺はそれらを一部以外アタッシュケースに入れ廊下へと起き今度はホロサイトやサプレッサー、など一部を一緒のアタッシュケースへと入れたあと弾薬と弾薬製造用の道具、火薬、弾丸、薬莢、雷管などを箱に入れ一緒に置いたあと俺はZodiacさんにあるものを渡した

 

「Zodiacさん、これを持っておいてください。念の為です」

そう言って俺はZodiacさんに9mm短機関拳銃を渡した

「ありがとうございます」

俺はそう礼を言ってもらいながら自分が今回持つ銃、、自分で独自カスタムした''64式小銃''を手に持つ

 

「junさん、それは…」

 

Zodiacさんの声が途切れる…というか呆れているのか…

俺の64式のカスタムは、まずストックを純正パーツである木製ストックとグリップはポリマー製にし、固定ストックとタクティカルグリップを装着。グリップ部分は滑り止め用のゴムが貼ってあり、アタッチメントを付けやすいようにマウントレールも装着し更に機関部も通常の7.62×51NATO弾に対応し、64式の長いバレルをカットしCQB化してある代物だ

 

俺はそいつを片手で持ちマガジンを差し込みチャンバーを引いた。

「よし!行きましょうか」

Zodiacさんは軽く頷いた

もう日が落ちているので俺らはここで一夜を過ごし朝から行動するとこにした…

 

 

 

 

 

 

〜長野・パーキングエリア〜

「チッ!ここも多いわね!」

私はそう言いつつハンドガンで周りのゾンビを殺していった

「あぁそうだな!」

後ろでは志乃がハンドガンを二丁持ちディアルで撃っている

 

もう日が昇る中周りの掃討が終わると私たちは鍵のついていない車にを探す。

そんな中私はかなりのレア車を見つけてしまった…それは

 

「か、かっこいい!」

「え?」

後から舞藤伽がその車目掛けて走っていった

 

そう舞藤伽が飛びついたその車は深緑色の''1969年製Ford・Mustang''だった

 

「これ私の車ね」

そう言って舞藤伽はどこから持ってきたのか車のキーを見せつけながら言う。

「はいはい、そしたら私は違う車探しましょうかねぇー」

そう言う私の瞳にある車が映る

 

思わず私は車に近づきドアを開け用とする…するといとも簡単に開いてしまった…しかもキーもついている。これはラッキー

 

「よし!私はこれにするわ」

そう言って白のsupraに私は手をかけて言った

 

 

 

 

〜滋賀県・パーキングエリア〜

んぐぅーあ〜。俺は背を伸ばす…そりゃそうだ、だって今の今まで運転したんだからな。

「よし、KUROZATOUさん給油しようぜ」

俺がそう言うと「そうやね」と言って車に乗りこんだ

 

ここのパーキングは意外とデカくてガソスタがあったので助かった

いやーにしても助かった。

KUROZATOUさんが給油し終わり俺も給油する

「いやーここまでちょくちょく高速降りて給油しつつ来てたけどパーキングで給油出来るのはデカイな」

 

と言っているとKUROZATOUさんは不思議に思ったのか「え?高速降りたの?でもほかの県にもパーキングエリアにはガソスタあるとこはあるでしょ」と言われた。

まぁ確かにそうだが…俺がわざわざ高速を降りたわけは…

「あぁ〜違う用事があったんだよ」

「え?」

「まぁ来てみな」

そう言うと俺は給油をdanteさんに任せてKUROZATOUさんとトランクを開く。そこには無数の弾薬、そして弾丸、火薬、雷管、弾丸製造機などが入っていた

 

「ま、まさかこれ、、」

察しのいいKUROZATOUさんは気づいたようだ

「そうだよ、そいつはオレらが生き残るための術となるものだ。だからこいつに関しては各所回って取ってきたってわけよ」

「な、なるほど、、」

 

そう話してるとdanteさんが

「kouさーん給油終わりましたよー」

と教えてくれた。「了解〜」俺はそう答えたKUROZATOUさんに「そろそろ行きますか」と言うと「そうやね」っとKUROZATOUさんは答えたところで丁度俺の携帯がなる相手を見るとそこには''α''と書いてあった。

 

「はいもしもし、、どうしたんすか?」

と、俺が答えると緊迫した声で

「た、助けて!もう持たない!」

「ッ!今どこです!?」

「い、今岐阜の市立病院!」

「わかった!今から行くだから出来るだけ息を殺してやり過ごしてください!」

「わ、わかった!」

俺はそう言って電話を切った

するとKUROZATOUさんとdanteさんが「どうしたんすか?」「なにかあったの?」と聞いてきた…

「αさんが奴らに囲まれてるそうだ、、ポイントは岐阜の市立病院だそうだ」そう言うとKUROZATOUさんは

「わかった、行こう!それと早く行かないと置いてくからねぇー」

と言ってロドスタへと乗り込み先にパーキングを出てしまった

「よし!danteさん俺らもあと追うぞ!」

と言って俺はRBの音を唸らせ岐阜方面へとKUROZATOUさんを追いかけ走り出した

そしてある人に電話をかける

「はい、もしもし?」

「あ、出た。junさん今どの辺です?」

俺が電話をかけた相手はそうjunさんだ

「えーと今はZodiacさんこの当たりまだ愛知ですか?」

と言うと奥から

「そうですね…もうそろそろ岐阜に入りますけど…」

と聞こえてきた。よし都合の良い

「わかりました。少し早いですが合流しましょう''αさん''が岐阜の市立病院で奴らに包囲されてるそうなので救出に行きます」

「、、わかりました。では市立病院で」

そう言って俺はjunさんとの通話を切った

 

 

 

〜長野県・高速〜

あぁ〜運転づがれだー

私はそう思いながらもsupraを走らせる。後からはV8ならではの重低音のエンジンが聞こえてくる。

「ねぇー次のパーキングで運転変わってー疲れたー」

「はいはい、変わったげるよお望み通り''次のパーキング''までな」

「え?」

私がそう言うと志乃は嫌味っぽくそういった…私にはなぜそう言ったか理解は出来なかったが次の一言でそれは絶望に変わった

「まぁ〜と言っても次のパーキングまであと20kmだけどな」

「ゑ?次のパーキングまで20km?」

私は思わず聞き直した。すると志乃はニヤリと笑い「だからそうだって言ってんだろ?」と言った…。

 

もう運転いや!

 

私はそう思いながら運転すること小一時間

最終的に志乃は運転を変わってくれず「俺、Mustang運転して来るから」と言って行ってしまったので私は今1人寂しく運転している

もうそろそろつく頃だ私たちは高速を降り市立病院へと向かった。

 

 

そこは地獄だった周りにゾンビが大量にいた…とてもじゃないが今の私たちじゃ突破できない、、そう思ったその時だった。

突如としてドガーンと轟音がしたかと思えば一部のゾンビ共が吹き飛んでいた…私は思わず思考が停止していたが聞き馴染みのある声を聞くこととなる

「おい!OGA!突っ立ってないでαさんのとこ行け!」

「え!?kouさん!?」

そこにはAKを持ったkouさんがいた

「それとMOMAさんとJunkyさんだよな?」

「えぇ」

「あぁ」

「よし、これを持ってけ!」

そう言ってkouさんは私にAKを投げ次に志乃にSR-25、舞藤伽にはスカーを投げた

「おふっ」

受け取った私は思わず目の前にいたゾンビを撃ち殺した

「ふん、調子は良さそうだな…ここは俺らが死守するだから行け!」

「え?俺ら?」

 

そう聞きkouさんの方向を見るとそこにはワイ〇ピで見たことあるようなマッスルカーとNeed Forのゲームでkouさんが乗っていたあの黄緑のR34と蒼色のロードスターが置いてあり。そしてその真ん中にはkouさんを中心に隣を刀を片手にした男とFAMASを手にした白髪で短髪そして逆サイドにはSATの装備を着て64式を持ったダークパープルの男そして170程ある身長で片手にはBaring9を持った、系5人の男達が私たちの前に一列に並びkouさんが振り向かずに

 

「なにやってる、、早く行け。、、俺らは大丈夫だ。なんせお前らとは比べ物にならないほどの修羅場を潜ってきた連中だからな」

 

そう言うと刀を持った男が突撃を開始しゾンビ数体の首をすぐに跳ねると掴まれそうになる…するとその男が近くの電柱を蹴ってバク宙を決めた瞬間kouさんがそのバク宙の隙間を縫って刀の男の前のゾンビにへットショットを決めた。

 

そして私はその時こう思った…。もしかして刀を持ってる男はKUROZATOUさん何じゃないかと、、。

そう思ったのには理由がある。昔ゲームであの人達の連携が凄まじく凄かったのだ。それを思い出し私はそう思った時

「ほら!早く行くぞ!」

と志乃に首根っこを掴まれ市立病院の中へと入った…

 

 

 

中に入るとそこはまぁ〜酷いもんで壁には辺り一帯血の跡があったり死体かなんかを引きずり回した跡なんかもあったりととにかく色々酷かった

そしてそんな中女性の悲鳴が聞こえた

「まさか!」

そう呟き私は悲鳴のした方へ行くとそこには壁にはもたれ掛かっている女性を喰らおうとするゾンビが這い寄っていた。私は咄嗟に奴を撃ち殺し、名前を確認する

「あ、αさん?」

そう言うと女性は「o、OGAさぁん!!」そう言って女性は私に抱きついてきた…が、その後にはまだ奴らが来ていた

私は咄嗟にAKを構えようとするがαさんが抱きついてきているため出来ない…私が後退しようとしたその時 ドシーンという思い銃声がした。後ろを見るとそこには志乃がSRを構え奴らの頭を抜いていた。

 

「早く後ろに下がれ!しんがりは俺が受け持つ!お前はsupraにαさん押し込めて出発の用意しとけ!」

志乃の言葉を聞き私は冷静に戻りαさんを連れsupraへと向かった。

 

 

 

〜岐阜・市立病院前〜

「チッ!数多すぎたろ!!」

俺はそう言いながら自分の銃を撃った。俺の銃はSPAS-12と言うショットガンだ。

弾は通常の12ゲージバックショットではなく、12ゲージバックショットに黄燐を詰め込んだ俺自作の''ドラゴンブレス弾''だ。ドラゴンブレス弾はその名の通り龍の息吹、、発射すると黄燐が空気と化合して発火する。その熱は約1200℃、そしてゾンビ達はその1200℃の黄燐の付いたバックショットを喰らうことになる。すなわちドラゴンブレスとはバックショットにより体をズタズタにしながらも1200℃という高温で奴らを燃やすことを同時にする弾だ。

「kouさん!そろそろヤバいかも!」

junさんがそういった時だった。

「kouさん!αさん救出成功!!」

 

俺はその声を聞き周りに指示を送る

「よし、これ以上は弾の無駄使いだ。俺とjunさんでしんがりはやるから早く車に乗れ!」

そう言うとZodiacさん、danteさん、KUROZATOUさんは各車に戻りエンジンをかけた。「集合場所はここから真っ直ぐ行った俺の別荘だ!ポイントは各携帯に事前に送っておいた!準備出来次第行け!」

俺はそう大声をあげる

 

supraを先頭にロドスタ、Mustangと走り出す。そして俺らはすぐに車に戻りその後を追う。

やがて先頭のsupraが見えてきた…横を通るとそこには女二人が乗っており助手席の1人は軽く手を振っていた。多分αさんだろう。

俺はみんなを先導するようにsupraの前に出る。あとはそのまま峠を時よりドリフトしながら山の中の俺の別荘まで向った。

 

広いガレージに車を停めるとみんなにガレージに車を停めるように促す。そしてsupraからOGAとαさんが降りてきて俺のところに来た

「kouさん一体何者なんだ?こんなに大量に武器も持ってるし…」

「さぁーなとりあえずそれ付いてはリビングで飯でも食いながら話そう」

それがそう言うと「そうだね」とαさんが賛成して来る。

みんながリビングに向かう中俺は1人ある人物に電話をかける。

 

トゥルルルトゥルルル

というか音が鳴ったあと女性の声が聞こえてくる

「はい?もしもしなに?って飛颯か」

「おう、どうやら何とか生きてるみたいだな…」

「えぇ〜まぁね。私もそこまで弱くないわ」

「そうか、なら今から岐阜の俺の別荘来れないか?」

「あら?今別荘に居るの?」

「あぁ、今KUROZATOUさんとOGAとαさんって人とゾディさん、んでjunさんと合流してるから来れないか?」

俺がそう言うと彼女は

「わかった…生き残りの部下を連れて今からそっちに行くわ」

「あぁ了解した。それと出来るだけ持てる分の弾薬持ってきてくれないか?」

「えぇ分かったわ」

「それじゃ頼んだぞ」

俺はそう言って電話を切った




どうもおはこんにちばんわ作者です。最近自分でも投稿ペースが早いような気がしますがあまりそこには触れないでもられると助かります…
では次回もおよろしくお願いします!


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第6話 自己紹介と古くからの相棒

〜翌朝〜

翌朝になり俺らは各自2人1組で寝た。何かあった時の為だ。みんな朝食のためリビングにいるとαさんが

「そう言えばみんな自己紹介とかした?やってないならやろー」

と言っていたためやることとなった

 

「あ、言い出しっぺの私から言うね。私がαこと本名''伊吹 文''だよ。よろしく〜」

と気楽に話をしていた

 

「あ、じゃぁ次は、、はい!OGAさんね」

「えぇ私!?」

振られたOGAは驚いていたがコホンっと咳払いをして話し始めた

「えぇっと私はオンラインネーム''OGA''こと、''早乙女 結希''です。以後お見知り置きを」

とOGAが話した後に続き

 

「俺はオンラインネーム''Smile_Junky''こと''狐塚 志乃''だ。諸事情によりこの面の下は見せれないがよろしく頼む」

 

そして次に

「私の名は''雅 舞藤伽''オンラインネームは''MOMA''だよ。よろしく」

※名前の読みは第2話を参照ください

 

そう短調に話し、次に

「えー俺は''jun''こと''四ノ宮 蓮''だ。よろしく頼む」

 

また次に

「えーまぁとりあえずおはようございます。俺の名前は''川村 綾人''オンラインネームは''dante''です。よろしく」

 

こちらも短調に話し

「えぇ俺の名前は''松本 雅(まつもと みやび)''です。オンラインネームは''Zodiac''です。よろしく」

 

「えぇそしたら次は俺かな?えっと俺の名前は''兎谷 響 (うたに ひびき)''です。オンラインネームは''KUROZATOU''です。よろしく」

 

そして次に星璃亜の番が来た

「えっと私は''守矢 星璃亜''って言います。ネットゲームは、、その、やってません。えっと飛颯の幼馴染です。よろしくお願いします。」

と言うと周りから

 

「えっと、、kouさんの幼馴染でいいのかな?」

そう聞かれたので「あぁそうだな」と答えるとKUROZATOUさんから「へぇー'あの'kouさんにもこんな幼馴染が居るなんてねぇー」と茶化された…。てか、''あの''っては余計だろ、、と思っていると

「ねぇー早くkouさんも自己紹介しなよーほらほら〜」

 

とニヤニヤしながらOGAに言われた…。ぜってぇー後で潰す…そう思いながらも俺は自己紹介を始める

 

「俺の名は''橘 飛颯''。オンラインネームはもうわかるだろ?」

と言うと今度はdanteさんから「え?オンラインネームなんですっけ?w」と言われ、、後でぶっ〇すと思いながらも「kouだろうがよ」と言うと周りから「あぁそんな名前だったなー」と返ってきたため俺も流石にイラッとして「お前ら、、一人一発ずつ喰らっとくか?」と言ってどこからとも無く出したドラゴンブレス弾入りのSPAS-12を向けるとトリガーに指をかけたところで外から''ブロロロ''という重低音が聞こえてきた。

 

「チッ、、タイミングが悪ぃー」

俺はそう言ってSPASを片手に持って外に出る。

 

外に出ると160くらいのバイクスーツを着た女がFLSTFBファットボーイロー跨って止まっている。そしてその後からは黒いセダン車が数台入ってくる。

 

「あら、''RECROSS''の次期日本代表が直接お迎えなんてね」

と言いつつ彼女、、、もとい''宵 彷香''はヘルメットを脱ぐ、するとヘルメットで隠れていた綺麗な銀色の短髪が顔を覗かせる。

だが、俺はそんなことよりこいつが背中に背負っているものが1番目に入る。

「全くお前は、、なんでへカート背負ってんだよ、、」

「いいじゃない別に」

そう言いながら彷香はバイクを降りこちらにあるてくると後から「kouさん悪かったってー」と言いながらdanteさんが出てくる。

「え、kouさんその人、、誰?」

そうdanteさんが言うと彷香は

「あら、忘れちゃったの?心外だわーdanteさん」

「え?もしかしてその声って、、」

 

とdanteさんが彷香を指差しながら言っていると

「そうよ。私が''sfia''実名は''宵 彷香''よ。よろしく」

とバイクスーツを着てヘルメットを片手に持ち、尚且つ背中にへカートを背負いながら軽く右手を上げ挨拶をした。

するとdanteさんは

 

「え!?sfiaさん!?」

とかなり驚い末にZodiacさんまで呼んできて紹介していたが…とりあえずリビングに入ってもらった。まぁあいつらが自己紹介している間に俺は彷香の部下話をする

「とりあえず、、弾薬とその他通信機器は持ってきたか?」

「えぇ持ってきましたよ」

「よし、そしたら今から電波塔に案内するから機材持ってきてくれないか?」

「わかりました」

 

俺はそう話をつけると電波塔まで案内して通信機器を取り付け家へと戻る。これでとりあえずは無線が使える。

「よし、次は通信中継用の機材の置き場所に連れていくから機材頼む」

「はい」

そう言って俺はリビングからほど近い団欒室に通信中継用の機器をセットした。そして彷香の部下に泊まる部屋と各自の銃を調整するように言っておき俺はリビングに戻る。リビングに戻るとなんかみんな俺を見てあから様に青ざめ始めた。そしてαさんの第一声が

「k、kouさんってヤクザだったの?」

と聞かれたので「あぁそうだが?じゃないとこんだけの武器扱えないだろうが」と返す

 

「あ、そういや思い出した」

「「「え?」」」

「Smiley、、てか志乃さんは車なんかあんのか?俺が見た限りじゃぁみんなの車に乗っていたが…」

と言うと志乃さんは「そうだな、、そう言われれば俺は車を持ってないな…」と帰ってきたので「良かったら、うちのガレージに何台かあるけど見ていくか?俺が乗らねぇー車とかは数台あるけど」と言うと志乃さんは「そしたらお言葉に甘えて」と言った。

 

 

 

〜橘邸・ガレージ〜

ガラガラガラと音を立て久々に俺はガレージを開けた。すると中にはさっき入れた俺の34と他にNSXや親父の乗ってたダッチチャージャーなど色々と入っていた。

「いやー久々に開けたな」

俺がそう言っていると後から車好きのOGAとKUROZATOU、Zodiacさんが覗きに来て騒いでいた、、全くなんで付いてきたんだか、、

 

「まぁとりあえず志乃さん、好きな車選んでもらって言いスっよ」

「「「え!?」」」

俺がそう言うと車好き三人衆が「俺らにもくれ!」と言うので「欲しけりゃ駐屯地駆け巡って弾薬と兵器持ってこい」と言うと黙った。はぁ、と俺がため息をついていると志乃さんから質問が飛んできた。

「そういやkouさん」

「ん?どうしました?」

俺がそう答えると志乃さんはガレージの奥を指さして

「あのブルシ被った2台の車ってなんすか?」

「お、おめが高いねぇー志乃さんは」

俺はそう言うと車好き三人衆の前でブルシを剥がす。するとやはり車好き三人衆が黙ってなかった。

 

一つはワイ〇ピにも登場したあの世界に数台しかないという超高級車だ。値段にすると約3億4千万する車だ。

もう一つは某アニメで大泥棒が初期に乗っていた車だ。かなり骨董品だが、今ではかなりの希少価値がある。

それを見て最初に車好き三人衆の目に止まったのは、、そう

 

 

 

「こ、これ、、、''ライカンハイパースポーツ''じゃねぇーか!」

大声でKUROZATOUさんが叫ぶ、、てかうるせぇな、、

 

そう、うちには大々的には知られてないが実はライカンハイパースポーツがある、、まぁかなり高かったらしいけどねぇー

んでもう一つは、

 

 

 

「こ、こっちは1965年製アルファロメオ・グランスポルト・クアトロルオーテだ!めっちゃ珍しいですよ!なんせたった2年しか製造させてませんからね!」

 

、、、はい。ご説明どうもありがとうございました…。俺はそう心の中でゾディさんに言った

 

「、、んでどれがいい?」

俺がそう言うと意外な答えが帰ってきた

「んーそうですねぇ〜アルファロメオ・グランスポルト・クアトロルオーテでお願いします。」

へぇー意外だな

「「「え?マジで?」」」

、、だからお前ら変なところで息合うよな、、

俺はそういう事を思いながらも志乃さんに車のキーを渡す

「はい、これでこれからこの車は志乃さんのだからね」

俺はそう言ってガレージを出て武器庫へと向かった

 

 

 

〜武器庫〜

「junさん銃の調子どう?」

「なかなかいいですよ。放置されてた割にはチャンバーもまともに動くし」

「ほぇ〜最近整備してなかったからやばそうだったけど意外と大丈夫そうなんやな」

「えぇ」

俺はjunさんと邸においてあった銃の整備をする…理由は、、俺らは以外に銃の整備ができないからである…

 

「はぁ疲れたー」

「お疲れ様です」

「うい、あ、そういやぁーjunさん」

「ん?どうしました?」

「ここに置いてあるオプションパーツ好きなの使っていいよー」

と俺が言うとjunさんは「マジですか!?」とかなり驚いていた。まぁそんな話をしながら銃を弄ったり物を整理しているとある箱の中からアタッシュケースが出てきた。ちょっと不振がりつつもアタッシュケースを開けるとそこには

 

「うぉ!マジか…こんな所にあったのか。俺の銃」

 

中からは銀色の''ベレッタ製M93R''が二丁入っていた。

俺の声にjunさんが「どうしたんですか?」と近寄ってきたところで俺はアタッシュケースからそいつを二丁取り出す。

 

「あ、それベレッタのM93Rじゃないですか。てか、それどうしたんですか?」

「ん?あぁこいつは俺が昔まだ、、そうだなKUROZATOUさんくらいの頃に使ってた俺の愛銃だよ。中々愛着あってもう5年位は使ってたんだがある日を境に無くしちまってな」

「そうだったんすか」

「あぁ、でもあって良かったよ。幸いそん時使ってたホルスターはまだあるし」

 

俺はそう言いながら93Rのスライドを引く。こちらも以外にすんなり動いてくれた。よし

「そしたら俺は行くよ。あ、ちなみにjunさんここに住みたいならその辺に仮眠室あるよー」

と指差しながら俺は武器庫を出た。

 

 

〜リビング〜

もうそろそろ昼飯の時間なので昔のホルスターを掘り起こしてきてリビングに来た。するとなんかみんな集まっていた。

「あ、kouさんホルスターありました?」

そうjunさんに聞かれる

「あぁありましたよ。おかげでこいつをまた使える」

と腰にある二丁を見る。すると彷香がそれを見て

「あ、それ!」

「おん?あぁこれか、、いやー武器庫の整理してたら出てきたんよー」

そう話をしているとMOMAさんが

「ん?その銃93R、、ですよね?」

「えぇそうですよ」

 

俺がそう言うと今度は彷香が

「懐かしいわねぇーアンタ昔それしか使ってなかったわよね?親父さんにライフルの腕の方がいいって言われたのに」

と、それを聞いたOGAが

「え?なにkouさんその銃に結構思い入れとかあんの?」

「あぁかなりあるぞ。なにせ5年くらい使ってたからな〜」

「そんなに?」

「あぁそれだけ好きだったんだよ、、まぁ今も変わらないけどな」

そんなことを話しているとαさんが

 

「へぇーちょっと見せてよー」

と言ってくるので俺は腰から二丁取り出しテーブルに置く。

テーブルに置いた二丁の93Rはグリップがラバー使用、チェッカリングが施してありかなり滑りにくく、フレーム・スライド・ハンマー・トリガー全てのパーツがメタリックシルバーのためリビングの蛍光灯を反射して輝いていた。

 

KUROZATOUさんが「触っていい?」と聞いてきたのでokした。するとKUROZATOUさんが俺の93Rをいじっている時に彷香が

「久々にアンタがそれ撃ってるところ見たいわね」

と言ったおかげで皆それに乗っかってやることになった。

 

 

 

〜地下射撃場〜

「こ、こんなところあったんですか!?」

とjunさんが言っている。まぁ銃好きならそうなるよな。俺はそう思いながらロンマガ(ロングマガジン)に93Rの使用弾薬である''9×19mmパラべラム弾''を込める。マガジン二本の弾込めが終わり、俺は93Rにマガジンを入れスライドを引き、両手に一丁ずつ持ちターゲットに銃口を向け構える。

 

「今から撃つから音気をつけとけよー」

俺はそう言うとトリガーに指をかけトリガーを絞る。

 

バババババババ

 

と銃声を立てながら93Rはスライドを後退だぜ弾を給弾する。

そして全弾撃ち終わりスライドが後退した状態でスライドストップがかかる。俺は93Rをテーブルに置いたあとターゲットを近寄せて確認する。

 

「あれ?意外と当たってんじゃん」

と彷香から一言でわかった…昔の俺は筋力無くてリコイル出来てなかっただけなんやなっと

「よ、よくそれで撃てますねkouさん」

そうjunさんに苦笑いされながら言われる、、

「まぁ、、あれですよ、、慣れってやつですよ」

俺がそう言うとどこからかはわからないが「慣れって怖ぇー」と聞こえてきた。俺もそう思う、、

「とりあえずちょっと話したいことあるんでリビング行きません?」

「そうですね」

とjunさんが言った時みんな頷いていた。

 

 

 

〜リビング〜

俺はある地図をテーブルに広げ話を始める。

「えー今回食料とか色んなものが少なくなってきているため''食料確保作戦''を発令する」

「これに当たり輸送用の車がいるが、、それは各自自分の車で頼む。食料確保と言っても山を降りてすぐのところにある町に行ってもらいたい。」

 

そう言うとみんな頷く。

「だが、今から言うメンバーはここに残っていてくれ。残りのメンバーは明日実行する作戦のために各自が使う銃の整備また体調管理を頼む。では、今から残ってほしいメンバーを言う。まず初めにjunさん、そしてKUROZATOUさん彷香だ。以上呼ばれた者以外はもう解散してくれ。それでは解散」

 

あのあと残ったメンバーと明日の作戦を立て俺らは解散した




どうもおはこんにちばんわ作者です。最近また暑くなり始めましたね体調の方は大丈夫でしょうか?、、次回はまぁかなりドンパチすると思うので楽しみに待っていただけると幸いです。
では、次回もよろしくお願いします。


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第7話 新たな仲間と新たな戦力

〜ガレージ〜

「彷香はバイクでいいからKUROZATOUさんjunさんは俺が34運転するから乗ってくれ。持ち帰る時に軽装の方がいいからな」

「そうですね」

junさんが同意してくれ他も頷いた。

「よし、そしたら大阪に行くぞ」

俺らは朝7時位から出発した。

 

 

〜リビング〜

「よし!今日はkouさんから言われてた食料確保やるぞー」

「おう〜」

「なに?そのやる気のない声は、、」

「だって今朝の7時ですよー」

ブウブウー

「だぁー!うるさい!ほらご飯作ったからさっさと食べて動く!」

「「「は〜い」」」

「もう!全く」

俺はαさんに適当に返しご飯を食べる、、

 

「あ、そういやSmileyさん」

「ん?どうしました?」

突然danteさんから呼ばれ食事の手を休める

「そういや〜kouさんが言ってたんですけど。地下の武器庫のアタッチメントを自由に使っていいそうですよ」

「へぇーマジで?あの人も太っ腹だなー」

「あ、あと自分の銃は自分で整備しろ、、と言ってましたよ」

「まぁそうなるわな」

俺はそう言ってまた飯を食べ始めた

 

 

食事が終わり俺らは食料確保へと向かうが、その前に俺はSRのアタッチメントを変えに武器庫へと向かった。

「ほぇーマジで色々あるな」

そう思いながら俺はSRにサプレッサーを取り付け、3-9×40のスコープを装着しアンダーバレルには高さが調節可能な可変バイボッドを取り付け、SR対応マガジンを数個持ってきて7.62×51mmNATO弾をマガジンに装填し、それを二個持っていこうとしていたところで

 

「うわーここ凄い銃がいっぱいある、、」

、、、なんでαさんがここに居るんだ?

「あれ?αさんなんでここにいるんすか?」

「なに?私が来ちゃダメなの?」

そう言ってαさんは近くのベレッタM9を手に取り弄っている、、

「おい!結希!αさん連れてけ!何しでかすか分からんからな」

「え!?酷い!」

そう俺が言うと結希がきてαさんを連れていった、、

「全くあの人は」

俺はそう呟きながらマガジンを手にして武器庫をあとにした

 

ガレージに入るとみんないるがもうkouさんの34とsfiaさんのバイクはなくもう行ったことが伺える

「よし、みんな行こうか」

俺はそう言うとみんなそれぞれ各自の車に乗った。

どうやらαさんは舞藤伽の車に乗るようだ。

 

俺はみんなが乗るのを確認しあと家をsfiaさんの部下に任せて俺らは食料確保へと向かった。

 

 

 

 

〜岐阜・高速〜

ブォーン!とRB26の音とブロロロという重低音のバイクの音が周りに響き渡るなか彷香は黒のバイクスーツを着てへカートを後ろに背負ってるファットボーイローを運転している。その姿はさながら峰不〇子の様だった。

俺は前を走る彷香に追い付くためクラッチを踏みシフトを3速から4速へと入れる。

 

一方後ろではjunさんが今回使う89式自動小銃をバラして組み直し、弾込めをやっていたのでついでに俺の93Rも装填してもらった。

ちなみにKUROZATOUさんは隣で刀を持って寝ている。まぁ働いてくれるなら俺は文句は言わない。

 

「飛颯〜一度休憩しない?私疲れちゃったー」

と器用に彷香は運転しながら無線を入れてきた、、というかインカムだから無線も使えるんだがな。にしても器用な奴だな〜

「いいぞ、そしたら10km先にパーキングあるからそこよるか」

「おぉーわかったー」

そう言って彷香はブチッと無線を切った。

「今のsfiaさんからですか?」

「えぇそうですよ〜」

junさんがそう聞いてきた

「まぁ彷香からの要望なんでこの先にパーキングあるんでそこまで行きますわー」

「了解です」

junさんはそう答えた。

 

 

 

〜岐阜・食料確保班〜

俺はとりあえずみんなが食料確保をやっている間に近くの高い鉄塔に登りSRを取り出してバイボッドを立てスコープを覗いた、、

「うわーやっぱり都市部付近はめっちゃ多いな、、」

俺はそんなことを思いつつみんなの周りの警戒をしていると目の前から一体来ていた、、

「丁度いいしいっちょやるか」

 

俺はそう呟くとSRのチャンバーを引いて薬室に弾丸を込める。そして風速と距離を測りスコープの調整を行いトリガーに指をかけ息をすべて吐きそして止める、、これは一般的にスナイパーがやるやり方だ。

息を吐き止める理由は自分の呼吸で弾道が変わることを阻止することそして集中力を上げることにある。

 

俺は狙いを定めトリガーを絞り発砲する、、発砲音はサプレッサーによりまぁまぁ抑えられているため他のゾンビには気づかれなかった。

そしてSR-25から出た弾丸は約300m飛翔しゾンビの頭を吹き飛ばす。そしてそれにびっくりしたdanteさんが周りをキョロキョロ確認しているが舞藤伽にはお見通しだったらしく無線で

「今撃ったのは志乃?」

と言われた、、まぁ俺の親友だから大体分かるか、、

「あぁそうだよ…前にいたから試射も兼ねてね」

そう言うと舞藤伽は「なるほど、、」と納得してくれた。

すると前からスポーツタイプのシルビアが前から来て、結希の前で止まった。

 

 

前から来たシルビアは私の前で停車し窓を開けた。中にはかなり若い白色のパーカーを着た男が乗っていた。

「お前がOGAであっとるんかの?」

「へ?」

突然そう言われなんで私のオンラインネーム知ってんだ?てか、誰だ?と思っていると隣のαさんが

「あ、その声kumaさん?」

「おぉ、αさんかその声ー」

私は一度ポカーンとなったがすぐに現状を理解した

 

「え!?kuma!?」

「お、せやぞ、、てかkouさんから何も連絡来とらんのか?」

「えぇ私はなんも聞いてないけど、、」

「えぇ、、何しとんやコウニキィ」

「さぁ?わかんねぇーわ」

そう言いながら私はダンボールに詰めた食料を自分のSUPRAへと詰め込んだ。

すると何故かみんな二つ載せれず、、となったのだが

「なんや?それ持ってくんやろ?持ってきわしが載せたるわ」

「ん?あぁ助かるわぁ」

そう言ったので残りの分を積み込み私は車で帰宅した

 

 

「ふぅ〜よし!俺も帰るか…」

俺はSRを背中に背負い鉄塔を降りてアルファロメオの助手席にSRを立て掛け俺は運転席に座りエンジンをかけハンドルを握ると邸へと車を走らせた。

 

 

 

〜大阪・八尾〜

「よし!着いたな、、これより作戦を開始する各員気を抜くなよ。気を抜いたら死ぬからな」

俺らは高速を降りて大阪の八尾に来た、、と言っても俺らの前にあるのは''八尾駐屯地''と書かれた門の前だけどな

「よし、行きます」

そう言ってjunさんが先行し俺らの目的のモノが置いてあるポイントまで行く。道中ゾンビがいたのでそこはKUROZATOUさんの巧みな剣術で首をはねたり苦無で無力化していた。

 

そういていると俺らは目的のモノが置いてある''格納庫''まで来た。

「よし、ここだな」

「えぇそうですよ。俺の記憶が正しければ、、」

そう言ってjunさんが格納庫の扉を開けるとそこには確かにお目当てのものが格納してあった。

「よし、やっと見つけたぞ…junさん''チヌーク''の操縦は出来ますよね?」

「え!?えぇ出来ますが、、まさかkouさん俺が元''八尾駐屯地所属''って知ってて連れてきたんですか!?」

「ん?まぁねぇーじゃないとヘリ操縦できる奴いねぇーじゃん」

「、、kouさん、、怖っ、」

 

KUROZATOUさんがそういうが知ったことじゃない。

「とりあえず俺は正門に戻って自分の車を持ってくるからローター回して滑走路で待機しててくれ。KUROZATOUさんはjunさんの援護を」

「わかった。」

「それで、、彷香聞こえるか?」

俺は右耳のインカムに手を当て喋る

「えぇこっちは視界良好よー。それで私は貴方とjunさんがチヌーク動かす時の護衛をすればいいのね?」

「あぁそうだな、話が早くて助かる」

「それじゃ本作戦開始」

俺はそう言って正門へと戻った。

 

 

「、、にしてもチヌークを自衛隊から奪うなんてねぇ〜まぁと言っても今はもう自衛隊は機能してないけどね」

私はそんなことを呟きながら再びスコープを覗く。

 

そこには飛颯の予想通りの光景がスコープに映し出される。飛颯のRBの音が霞むような大きな音、、そうチヌークのローター音だ。奴らはチヌーク目掛けて一直線に走っていく、、

「ふぅ〜はぁ〜」

私は一度深呼吸をして距離と風速を確認する

「見えた、、距離500風速2っと」

そして私は肺に溜まった空気を吐きトリガーに指をかける。そして発砲する。

相手のと距離は約500m、、そんなことを忘れさせるようなへカートの射撃は撃針が12.7×99mmNATO弾の雷管を起爆させ発射される。発射された弾は500m先の敵さえも真っ二つにした。それもそうだだってへカートは対物ライフルなのだから、、

私はそんなふうにして500m程離れたビルの上から援護射撃を殺り続ける。

 

 

 

「チッ!めっちゃ湧いてくる!」

俺はそう言いながらでも刀を持って奴らの首をはねる。そして少し深呼吸をしたあと奴らの群れに突っ込み一列目の首を切り落として次にそいつの肩を踏み飛んだ後上から奴らを叩き切った。そして前から来た奴の股下を走ってくぐり抜け後ろに回り込みそいつの首を落としたあと後ろから来ている奴に苦無を眉間にお見舞して1度下がると前の奴の上半身が突如として吹き飛んだ。

 

「なっ!?」

 

俺がそう驚いているとインカム越しに「援護するわ、、一度下がって体制を立て直しなさい」とsfiaさんの声が聞こえてきたあとすぐに発砲音がなり今度は後ろの奴の上半身が消える、、

「お、恐ろしいな、、あんなモンで撃たれたら俺だってひとたまりもないな、、」

そう呟きながら後退する。

すると今度さインカム越しにjunさんの声が聞こえてくる

「よし!kouさんハッチ開きます!乗り入れて下さい!」

「了解!」

 

そういう声と共に遠くからRB26のエンジン音が聞こえてくる。そして数秒後kouさんは綺麗にドリフトを決めチヌークの後ろで減速し一気に乗り入れ、車から降りて腰からあの銀色の93Rを取り出して

「KUROZATOUさん早く乗れ!俺が援護射撃をやる!彷香は撤収準備ランデブーポイントにて待機!」

そう言いながらkouさんは93Rをぶっ放しながらインカムにて話す。

 

俺はチヌークに乗りjunさんに自分が乗ったことを伝えると

「ハッチを閉めます!kouさん下がって!」

と言ってハッチを閉じ飛び立った。もちろん次なるポイントは''ランデブーポイント''だ

 

 

 

「KUROZATOUさん早く乗れ!俺が援護射撃をやる!彷香は撤収準備ランデブーポイントにて待機!」

そういうのを聞いてへカートのバイボッドを閉じガンケースに入れて背中に背負いファットボーイローに跨る。

「さて、行きましょうかね」

私はそう一息つきながらランデブーポイントへと向かう。

 

しばらくしてランデブーポイントに着いたのは良かったのだが、、

「これは、、不味いわね、、」

そう言う私の前にはさっきのチヌークのローター音で集まったゾンビ達がウヨウヨいた、、「これ、どうしましょ、、」私はそんなことを言っている時ある場所が目に付く、、もしかしたら行けるかもしれない、、と

 

 

 

「なに!?ランデブーポイントに奴らの群れが居るだと?」

「えぇ今sfiaさんから連絡がありました。」

クソ!なんてこった、、予想してなかった事態だな…

そんな時彷香から連絡が来た。

「頼みがあるの。今から送る場所と高度にホバリングとハッチを空けておいて」

「ん?またなんd、、ってお前まさか!」

「まあまあいいからよろしくねぇー」

そう言って彷香はブツっと無線を切った。チッ!まぁどの道回収の方法がなかったわけだからいいんだがな、、

 

しばらくして彷香の指定したランデブーポイントに到着しハッチを開ける。

「よし!いいぞぉ!来い彷香!」

俺はそう無線で告げること数十秒ブロロというか重低音が響きゾンビ達が大量にいる中をバイクは飛んできた。丁度彷香の指定した通りにチヌークはホバリングしており、まさかの''近くの建設中の建物の資材置き場をジャンプ台として利用''し彷香はチヌークへと飛び乗ってきた。

 

「いやぁーまさか成功するとはねぇ〜」

そんなことを言いながらヘルメットを脱いでいる。

「全く無茶しやがって」

「よ、よく出来ましたね、、」

と俺とKUROZATOUさんjunさんが驚く中、彷香の後ろではハッチが締まりまた再びチヌークは空へと飛び立った




皆さんおはこんばんにちは作者です。今回は随分と短かったですが満足していただけたでしょうか?
そう言えば!先日'東方 幻想録''の方を書くために前書いていたところを見ようとしてハーメルンで検索をかけたらなんと!評価をして頂いていました!!この場を借りて感謝を申し上げます。本当にありがとうございます!また幻想録、並びにこのシリーズにつきましては不定期更新ですのでご了承を頂けると幸いです。
では、次回もよろしくお願いします。


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第8話 我が家への帰還と突拍子のない案

「んで?kouさん居らへんのか?」

「うん、そうだね。kouさんとKUROZATOUさんとかはなんか大阪の八尾?ってとこに行くって言って朝早くから出ていったし」

「八尾?ってまさかとは思うけど、、kouさんとんでもないもん取ってくるとちゃうか?」

kumaは少し引き笑いしながらαに言った。

すかさずαや志乃、結希、舞藤伽達が聞きに入る

「それってどういう、、」

「kumaさんどういうことか説明お願いします」

「大阪、、」

 

kumaは「ちょいと待っとき」と言って車へと一度戻り何かを手にして戻ってきた。

「ほらここ、ちょいと見てーや」

kumaに促させ皆kumaの持ってきた地図を見る。kumaは地図のある場所を指差す。そこには、、

「大阪府八尾市八尾駐屯地?」

 

「せや、ここはな大阪府の中でも''ヘリなんかの航空機''が置いてある場所や。ワシも航空ショーとかで見に行ったことある」

そういったところで皆の顔色が変わる。勿論kumaの後ろにひょっこりといた彷香の部下達は青い顔をしている。

kumaは話を続ける。

「ワシは来てそうそうやけど話聞く限りkouさんの行動が分かる、、多分あの人t、、」

そう言いかけた時だった。突如遠くからのヘリのバラバラッッという独特のローター音が聞こえ皆まさかッ!とそう思い外に出るも

 

「やっぱりな、、kouさんならいつかやらかすと思っとったわ、、」

そこには遠いながらも確認できるほど周囲とは異彩を放つ''チヌーク''の姿があった。

「ほれッ!ボサっとしとらんでランデブーポイントの確保急がんかい!」

kumaがそう言うと彷香の部下達が急いでランデブーポイントにある車を退けにかかる。

「全く、、遂にやりやがったな」

と言うkumaとは違い他のみんなはポカンッと口を開け「嘘だろ?」「あの人、、どんだけだよ、、」とか色々と言っていた。

そんな中チヌークはランデブーポイントへの着陸を行う。

 

着陸し後方のハッチを開けると中からはブォンという独特のエンジン音ともうひとつブロロという重低音の音が鳴っている。

そう、チヌーク後方ハッチから出てきたのは光を反射するメタリックな黄緑色のGTR-34とファットボーイローだった。

34からはkouが降りてきて「よぉ〜kuma来たか」と言っていたがkumaは「八尾からなんちゅうもん持って帰ってきとんじゃコラ!」と色々と言っていた、、。全く仲がいいのか悪いのかわからない。

 

「まぁとりあえずチヌークも回収出来たし輸送は楽になるな、、」

「まぁそうやけれど、、」

「よし、とりあえず皆リビングに集まってくれ。それといいもん拾ってきたからさ」

「「「「「???」」」」」

皆の頭の上に?が出てるまぁ無理もないか。

 

 

とりあえず俺らはリビングへと移動した。

「、、まぁこれで食料の確保は出来たんだが、、今回は少し議題について話そうと思う。」

「「「「「…」」」」」

「物資を確保するために日本全国移動するためにはヘリだけじゃぁ駄目だ。そこでだ、今回その移動について使えそうな乗り物の確保と具体案を出して欲しい。」

 

先に口を開いたのはαさんだった

「に、日本全国を移動って、、」

「、、まぁ何日も移動するなら衣食住が揃ってないと行けないな」

「ですよね」

「「「「「うーん」」」」」

みんな頭を抱え考えているとZodiacさんが口を開いた。

「ちょっとした提案いいですか?」

「あぁ」

「前ワイスピの映画とかであったんですけど''大型トレーラー''とかはどうでしょうか?」

みんなハッとしてその手があったか〜と呟いている者もいた。その中でKUROZATOUさんが疑問をぶつける

「トレーラーはいいんですが、、そもそも運転できる人いるんですか?」

「「「「あっ」」」」

あっこりゃダメだな…

「はい、保留ですね」

「やなぁー」

とそんな中で1人手を上げた。

「すみません。自分、彷香さんの部下になる前まで港からコンテナを運ぶ大型トレーラーの運転してたんで運転は出来ますよ」

そう彷香の部下の一人が名乗りを上げる。

「ちょっ!あんたそれ先に言いなさいよ」

「も、申し訳ございません彷香さん。」

「まぁいいわ、んでどうすんの?」

突如俺に振られちょっと同様する

「、、ってことはこれで解決?やったじゃん」

αさん、、気が早い、、αさんは解決したことに喜んだのか知らないが事実まだ解決していない。

 

「αさん、、まだ解決してないですよ。」

「えっ?でもトレーラーの運転手決まったんだから終わりじゃないの?」

志乃さんにそう言われαさんはそのまま硬直する。

「そうだな、、実質解決していない。問題は運転手どうこうじゃなくて''どうやって車を荷台に載せるように改造出来るか''だな」

その言葉を言うと数人があっ察しっとなったようだ、、全くネトゲやってたんだからわかれよな、、

 

「、、さてどうするか、、」

あ〜マジどうすっかな〜

俺がそう思っていると星璃亜が突然口を開く

「そう言えば飛颯」

「おん?どうした?」

「そう言えばアンタ今の高校来る前に工業高校いたのよね?」

「あぁそれがどうした?」

「「「「「えッ?えぇぇぇえ!?」」」」」

うぉ!?なんだッ?

突如驚いた顔をして叫び出したネッ友共に俺は驚く。

 

「kouさんってッ!工業高校通ってたのか!?」

OGAが驚きを隠せず聞いてくる

「、、それがどうしたよ、、」

「いや、すごく意外だなーと思って」

「なんだそんなことか、、」

「でも、飛颯とてつもなく危険なもの作ってたよね?」

突如として星璃亜からの爆弾発言が飛び出す

「「「は?危険なもの?」」」

「、、ま、そうだな〜工業高校入ったのは元々自分でC4とかC3とか色々作りたくて入ったのもあったしなおかつ俺は元々列車が好きでエンジンとかの原動機を、、、、」

そこで言葉がつまり飛颯は何やら考え出す。

「、、どしたの?kouさん」

KUROZATOUさんはそう問いかけるが飛颯は全く反応がない。

「、、そっか、、あいつを使えば良かったんじゃね?」

飛颯がそう言うとkumaが食い付いてきた

「なんや?またなんかやらかすんかいな…」

「失礼な、、そんなんじゃねぇーよ。ただ日本全国移動するためのいい方法が見つかったかもしれねぇーからな」

「、、なんや?その方法ってのは」

皆がそう思う中kumaが先に口を開いた。

 

「、、そうだ、、そうか''蒸気機関''がまだ残ってるじゃないか」

「なに?蒸気機関?」

αさんがそう言ってくる。

「あぁ、、なるほどな、、にしてもホントに使うんか?あれ」

「あぁ使うとも俺はボイラーの免許状持ってるからなぁ」

「、、あのさっきから言ってるアレってなんですか?」

俺らが話しているあれが分からずαさんがそう質問してくる。

「あぁアレってのはな''SL''のことだ」

「SL、、?」

まぁここまで言えば分かるだろう、、と思っていたのだがそれ以上にαさんの頭が動いていなかった。ただし他の奴らは確実に驚きの顔に変わった、これは分かってるな

 

「えぇッ!?kouさん蒸気機関車使うんですか!?」

そう志乃さんが驚く

「まぁなッー事はまた面倒だがとりあえずは埼玉の''鉄道博物館''だな」

「「「「「……」」」」」

皆が黙る。そりゃそうだよな、、いきなり思いついた案が列車なんてな。

「、、とりあえず今日は各自好きなことをやってくれ。案が固まり次第おって伝える」

「、、わかりました。では自分はこれで」

そう言ってZodiacさんはリビングを出ていった。それに続くように皆各自解散して行った。

さて、、これからかなり忙しくなるなー




どうもおはこんにちばんわ作者です。
最近東方の曲を聴きまくり過ぎて幻想録を書きたい衝動に駆られつつあったため幻想録を連続で出した次第であります。
こっちの方も更新は続けますのでどうぞよろしくお願いします。


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第9話 射撃練習と銃との相性

 〜地下室・射撃場〜

 バババババ

「ふぅ、、今日はこのくらいでいいかな」

 俺はホルスターにM93Rをしまい呟く。

「にしてもそろそろライフルの整備もするかなぁー」

 そう呟いていると後ろから声が聞こえた

「kouさーん?」

「おん?その声は‪α‬さんか?」

 

 振り向きながら答えるとそこには予想通りの人がいた。ただし何やら右手には物騒なものを持ってらっしゃる。

 俺は咄嗟気に昔の感が戻りホルスターからM93Rを抜き構えた。

 

「ちょっ!ちょっと!?」

 彼女はそう言いながらM9を床に置いた。俺も咄嗟の反応だったのでホルスターにM93Rしまった。

 

「すまんな、、マフィアのボスの息子だっただけあって昔よく狙われてたから咄嗟の反応が出た」

「あぁなる、、んッ!?マフィア!?kouさんヤクザじゃなかったの!?」

「は?何言ってんだ、、俺の親父はロシアのマフィアだぞ」

「な、な、、なんだってッ!?」

「そんなに驚くことか?」

「驚くよ普通にッ!」

「そうか、、まぁいいんでなんでM9持って俺のところに来たんだ?」

「あ、そうだった、、銃の使い方を教えて欲しくて、、私だけ戦力外は嫌だから」

 

 ‪α‬さんはそう言って軽く頭を下げ俯いた。

「そうか、、なら教えてやるよ。とりあえずそこのヘッドホン付けな」

「え、うん」

「よしそしたらそのM9貸してみな」

「はい」

 彼女はM9のグリップを俺に向け手渡しする

 M9を受け取るとマガジンを抜き取りテイクダウンラッチを下げスライドを前方に引き抜きスライド内部のバネやバレル、撃鉄、撃針を確認してスライドを限界まで戻し、またテイクダウンラッチを下げトリガーを引いて撃鉄を戻しマガジンを差し込み‪α‬さんに渡した

 

「ふむ、、特に異常はないな。ほれ」

「あ、どうも、、」

「あとはこのスライドってのを引いて構えてトリガーを引けば撃てる。まぁその前にヘッドホン付けな」

「あ、うん。付けたよ」

「よしそこのブースに行けよ」

 俺は指を指しながら‪α‬さんに指示をする

「構え方はそうだな。利き手で持ってもう反対の手で添えるようにそして撃った時には両手を少し曲げしっかりとリコイルを逃がしつつ再度狙い直すこと、、まぁやってみろ」

 すると‪α‬さんはコクリと頷きトリガーに指をかけターゲットペーパーを狙う。

 

 パンッ パンッ パンッ パンッ

 

 乾いた音とともに‪α‬さんの驚き声が重なった。

「う、うぁこれ、、凄いね。kouさんこんなの良く片手で撃てたね」

「まぁ慣れてるからな。それと両手を曲げてリコイルを逃がすんだぞ?さっきのは腕伸ばして上に向けてたからな」

「うぅごめんなさい」

「別にいいよ。まだ時間はあると思うし…まぁそれよりだが」

 

 俺はそう言って隣のレーンを見る。するとそこにはデザートイーグル10インチモデルを構えたOGAの姿があった。

(やっぱりかぁーさっきのM9の9mmの音とは違う銃声がしたと思ったんだがまさかDEだったとは)

 

OGAはデザートイーグルをテーブルに置くとこっちに気づいたのか軽く手を上げ「おはよぉー」と言ってきた。

‪α‬さんもそれに合わせて「おはよう〜朝早いねぇー」と言っていた。

(いや、おはよぉ〜じゃねぇよ、、俺はお前の持ってたもんが一番気になるんだが?)

 

「おはよぉーじゃねぇーよなんでお前がDE10インチモデルを持ってやがる」

「えー別にいいじゃん。kouさん細かいこと気にしてたらハゲるよ」

「ハゲねぇーよッ!つか、なんで持ってんだって俺は聞いてるんだが?」

「ん?それは武器庫にあったからだよ。それにほらkouさん好きにしろって言ってたし」

「確かにそう言ったが、、お前はあったら使うのか?」

「うん、使うー」

「はぁ、、とりあえずさっき撃ったろターゲットペーパーもってこい。確認してやるから」

「ほーい〜」

「たっく、、あの野郎」

OGAはレーンからターゲットペーパーを持ってくる

(さて?結果はどのくらい下手なのか、、な、、?)

 

「へ?マジで?」

 

顔を青くしてターゲットペーパーを見つめる俺を見て‪α‬さんもターゲットペーパーを覗き込む。するとそこにあった結果は何とも予想外のものだった。

 

「、、ド真ん中を抜いてる、、だと?」

「えっ?ええぇッ!?」

 

「ふふーん凄いでしょ。自分でもびっくりしたんだからな」

OGAは胸を張り、左手でデザートイーグルを持ってドヤ顔で答えた。

「そりゃびっくりするわ。俺もびっくりしたし、、てかなんでお前その細身でDE扱えるんだよ、、」

「さぁ〜私にもわからん」

おいバカ、、そのネタはやめようね。

 

「まぁとりあえずお前のサブDEでいいわ、、もう好きにしてくれ」

「よし来た!kouさんから許可貰ったもんねぇー」

そう言って‪OGAは射撃場を出ていった。それを見送り俺はα‬さんのターゲットペーパーを持って地下の射撃場を出ていった。

(まぁいいか、、junさんに頼も)

 

〜地下・武器庫〜

「junさーん居るー?」

薄暗い武器庫の中に俺の声がこだましたあと数秒して「はーい」と言う声が聞こえてきた。

「お、いるみたいだな。‪α‬さん行くぞ」

「えっ、、うん」

(武器庫の薄暗さは慣れればそうではないが‪α‬さんは一二度来ただけだしな。まぁ慣れないか、、)

 

そう思いつつ奥へと進むと万力に銃を反対に挟み内部メカをいじっているjunさんが見えてきた

「お?なにやってんの?」

そう言うとjunさんはこちらを向き持っていた分解用のラジオペンチを作業台に置いた。

「お、kouさんどうしたんですか?片手にM9まで持って、、」

「あぁこれは‪α‬さんが自分も銃扱えるようになりたいって言ってたからよ」

「あぁなるほど、、」

「あぁそれでこれ見てくれないか?」

俺はそう言ってjunさんに‪α‬さんのターゲットペーパーを差し出す

 

「ん?どれです?」

そう言ってターゲットペーパーを受け取ったjunさんは少し苦笑いしながら「‪α‬さんはハンドガンとかは向いてないんじゃないんですかね?」っと一言こう言った。

「まぁそうかもしれんなぁ、、と言うかハンドガンが使えないなら大抵の銃は扱えないと思うんだか?」

俺達がそんな話をしている中‪α‬さんは少し暗い顔をしていた

 

「kouさん、、私はどうにかしてでも戦力外はにはなりたくないの…だからね他のも紹介してくれない?」

そう言った。その目には真剣さが混じっていた。こんな目久々に見る。

「、、よし分かった。junさん頼みがある、、今からいう番号の棚に上げてある銃を持ってきてくれ、、」

「わかりました」

「G-96番を頼む」

「えっ?わかりました」

junさんは番号を聞くと銃を取りに行った。

 

「、、これで扱えないなら銃はやめてくれよ‪α‬さん」

「、、わかった」

 

数分沈黙が流れたあとjunさんが独特のフォルムをした銃を持ってきた

「kouさん、、これであってます?」

junさんは引きっった顔で俺にそう言った。まぁ銃好きのjunさんからしてみれば元の改良前のモデルを知っているので若干引き気味だった。俺はjunさんから銃を受け取ると‪α‬さんに渡した。

 

「さぁそれを持って構えてみろ」

「」コクン

‪α‬さんは少し頷くとその銃を構えて見せた。

「よし、構え方は上出来だ。ほら射撃場に行くぞ」

「えっ?あ、うん」

「junさんすまないんだが、9×19mmのパラメラム弾を持ってきてくれ」

「わかりました」

junさんにそう告げると俺たちは射撃場へと再び向かった。

 

 

〜地下・射撃場〜

「にしてもkouさんこの銃なんて言うの?中々に独特な形してるけど、、」

「ん?それか?それはな、''CalicoM900''だ」

「へっ?キャリコ?聞かない名前だね」

「まぁそれもそうだろう、、この銃はマイナー中のマイナーだからな。持ってるやつなんて変わりモンくらいだよ」

「へぇーでもこの銃持ちやすいね」

「そうか?俺はあんまり持ちやすくはなかったがな」

そう言っている間にjunさんが弾を持ってきてくれた。

 

「kouさん持ってきましたよーにしてもキャリコとは、、また珍しい銃を持ってましたね」

「まぁねぇ〜」

「ほれ、とりあえず10発だけ装填してやるから撃ってみろ」

「うん、、」

 

M900の銃身から独特の形をした''ヘリカルマガジン''を取り出すと一発一発装填していく。実はこの銃''マガジンクリップ''という弾込めの際に使う素早く弾込めするための道具があるのだが、、それがこのヘリカルマガジンの形状上取り付けることはおろか使えないのだ、、。なので弾込めは一発一発手で入れていくしかないので有名な銃である。

 

「さて、、とりあえず弾込めは出来た。自分で装填して撃ってみろ」

「」コクン

‪α‬さんは頷くとヘリカルマガジンを銃上部に取り付けるとチャンバーを引き構えた。トリガーに指をかけだんだんと絞っていく。そして、、

 

パンッ パンッ パンッ

 

と乾いた音が10発射撃場に響き渡る。

 

「、、よしターゲットペーパーを見てみよう」

「そうですね。まぁ結果次第では、、」

「…」

そう言いつつ俺とjunさんはターゲットペーパーを回収し確認すると

「おっ?意外だな」

「、、ですねぇー」

「えっ?なにが?なにが意外なの?」

‪α‬さんはそう言って自分のターゲットペーパーを見る。するとそこには程々の弾が15cm程に収まっている。ターゲットペーパーとの距離は約30mなのでこれは基本的に凄いことだ。

 

そんな時ポケットのスマホのバイブがなり確認する。するとそこには彷香からのLINEがきていた。内容はこうだ、、[少し不味いことになった至急来て欲しい]っと

 

「‪α‬さんはキャリコと相性がいいのかもしれんな、、よしとりあえずは‪α‬さんにそれをやる射撃練習をしたい時はOGAとかjunさん、もしくは志乃さんに頼むんだな。あと俺はちょいと用事があるから帰るわー」

俺は後ろを向き手を振りながら射撃場をあとにした。

 

 

「なんか行ってしまいましたね、、」

「ですね」

「とりあえずは、、なにかサイトをつけますか?」

「えぇそうします」

私はjunさんにそう言われ再び武器庫へと戻った。

 

「うーんと、、よしこれにしようかなー」

そう言って取ったのは小さくて真ん中に赤いドットが付いたサイトを取った。

「レッドドットサイトですね。見やすくていいと思いますよ。では貸してくださいねぇ。取り付けますから」

「は、、はい」

junさんは私からサイトを受け取ると平行四辺形のような形をしたのもに取り付け更にそれを私の銃へと取り付けた。

「はい、これでいいですよ」

「ありがとうございます。あとその銃についている平行四辺形のようなものはなんですか?」

「ん?これですか?」

 

junさんはそう言って銃に付いたそれを指差した

「はいそれです」

「あぁこれはマウントって言ってハンドガンなんかの20mmレールが付いていない銃に取り付けてその上からサイトなんかを取り付けるための物ですよ」

「あぁなるほど、、」

「では、とりあえずまた射撃場にでも戻りますか?」

junさんがそう言ってきたが一瞬悩み時計を見るとそこには6時を差していた。

 

「大変!夕食つくならくちゃッ!ごめんなさいjunさん練習はまた今度でッ!」

私はそう言って武器庫を飛び出しキッチンへと向かった。

 

そう、、キャリコを背負ったまんまで、、




皆さんお久しぶりです。作者です。
いやー最近東方系のEUROBEATを聞いていると東方熱が沸騰してきて幻想録を書きたくなりましてねぇー、、、、申し訳なく思っております。
正直できるだけこちらも頑張りつつ投稿を続けます。
それでは次回もよろしくお願いします。


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特別短編:キャラ設定

 

橘 飛颯:kou

性別:男

性格:面倒くさがりやだが、仲間思いである

容姿:日本にはあまり居ない地毛が銀髪という珍しい男。

身長:175

年齢:18

使用武器:

SIG P226(MK25)

IMI UZI

Beretta 93R

工業高校を転校したりロシアマフィア''RECROSS''の日本支部次CEOだったりする。彷香とは仕事上の取引相手だったりもする。

 

 

守矢 星璃亜

性別:女

性格:常に明るい性格

容姿:黒髪長髪で頭に小さなリボンを付けている

身長:157

年齢:17

使用武器:

特になし

飛颯の幼少期からの幼馴染でよく飛颯のことを知っている人物でもある。

 

 

早乙女 結希:OGA

性別:女

性格:好戦的で仲間思い。普段は冷たく冷静?

容姿:髪はセミロングの黒髪で服装は戦闘時は戦闘服だが、普段は白のパーカーにスカート姿出あり髪型はハーフアップ

身長:158

年齢:16

使用武器

AKもしくはCommand

デザートイーグル10インチ

志乃や舞藤伽とは古くからの付き合いであり、同じくオンラインゲームなどをやっている仲である。飛颯とは仲のいいネッ友。

 

 

狐塚 志乃:Smile_Junky

性別 男

性格:猟奇的で相手をいたぶって殺すのが好き

容姿:髪色ピンク短髪、全身を黒いマントで覆っている、顔には狐のお面

身長:165

年齢:17

使用武器

SR25 スナイパーカスタム

マカロフ

結希や舞藤伽の古くからの付き合いであり、同じく飛颯ともネッ友である。またライフルの扱いには長けており中距離狙撃などでの味方の支援をしている。

 

 

雅 舞藤伽:MOMA

性別:女

性格:普段は無口であまり喋らない。

容姿:黒髪ロング

身長:158

年齢:16

武器

スカー

HK45タクティカル

結希や志乃とは古くからの付き合いであり同じくオンラインゲームなどをやっている仲間。身長158と少し小柄ながらも体力はなかなかにあり尚且つ俊敏性に長けている。

 

 

宵 彷香:sfia

性別:女

身長:160

容姿:銀髪

武器:

PGM ウルティマラティオへカートⅡ

FN57

性格:冷徹

年齢:26

飛颯の日本での銃火器の取引先のヤクザ。組織の正式名は《》だが他のヤクザ組織からは''宵一派''として恐れられている。また関西を代表するヤクザ組織であり、その裏にはロシアマフィア《RECROSS》の影もチラついている。

 

 

川村 綾人:dante

性別:男

性格:普段はだらけているが戦闘になるとリーダー性を発揮する

容姿:赤黒いパーカーを着ている。

身長:170

年齢:18

武器:

ファマス

G18

sfiaやzodiacとのフレンドであり、よく飛颯が遊ぶネトゲ仲間でもある。

 

松本 雅:zodiac

性別:男

性格:冷静沈着

容姿:

身長:170

年齢:28

武器

Baring9(9mm短機関拳銃)

sfiaやdante達とよく交流のある人物。リアルでは自動車整備士をしており飛颯の34も彼が手がけた。

 

 

四ノ宮 蓮:jun

性別 男性

性格 普段は穏やか。戦闘になると好戦的。

身長 175cm

年齢 28歳

容姿:戦闘時は黒の戦闘服、タクティカルベスト、バラクバラ、防弾ヘルメットなどを着用している。髪型はショートヘアで髪色は紫ぽい黒、現在は愛知県県警SAT隊員をやっているが元陸上自衛官でもある。

武器

・H&K USP 45口径モデル

・64式小銃

ストック

木製ストックから強化プラスチック製のストックに換装。

マウントレール搭載

グリップも握りやすいように溝が彫られおり、木製から強化プラスチック製に換装

機関部も通常の7.62mmX51NATO弾に対応に改造されていてCQBモデルでバレルカットが施してある

・89式小銃改

RASシステム搭載

下部レールにM320A1を搭載

調整可能のクレーンストック

・9mm機関拳銃改

UZIのような折りたたみ式ストックを装備

木製部分を全て強化プラスチック製に換装

・ベネリM4スーパー90(M1014)

元自衛隊であり現SATの隊長であった人物。銃火器の扱いには手慣れており飛颯とよく銃について話をしていたりする。

 

 

伊吹 文:α

性別:女

性格:楽観的

身長:155

髪型:白髪の短髪

武器:

CalicoM900

OGAのネッ友であり、FPSクランのリーダーなどを務めていた。現在は厨房で料理担当として働いている。

 

 

兎谷 響:KUROZATOU

性別:男

性格:頭が回るが神経質で短期

容姿:和服を着ており腰の辺りに刀と腰の黒帯に苦無を差し持ち歩いている。

年齢 16

武器:

日本刀 クナイ(投擲用)

飛颯と仲の良いネッ友。気が合いよくFPSなどをやっていた仲間。ちなみにとあるFPSゲームで日本大会出場、飛颯と共に優勝経験あり。

 

 




永らくお待たせしてしまい申し訳ございません!!
メインの方の幻想録の方を書いていたりリアルで忙しく手が回りませんでした……。

こちらの方も定期的に出そうと思ってはいますがメイン程で手が回らないと思うのでその辺のご理解とご了承をお願いします。
短い挨拶ではありますがご覧頂きありがとうございます。
次回もよろしくお願いします。


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第11話 新たな任務、迷銃

〜リビング〜

テーブルに資料を乗せ部下達とマップを取り囲み話し合いが続く中、芳香の元にギギギとドアの開く音がし飛颯が現れた。

「少し遅かったじゃないの」

芳香は資料に目を通しながら言った。

 

「悪かったな、、地下の射撃場に居たもんだからな。それで不味いことになったってなんだ」

飛颯がテーブルに近寄りながらそう言うと芳香は顔を上げ、ふと日本地図のある場所を指差した。

 

「実はここ、kumaさんの話によるとまだ生存者が居るそうなのよ、、」

「へぇー生存者がねぇ、、」

「えぇ、、ちょっと嘘くさいような気がするのだけれど、どうかしら?」

「んーそうだなぁ、、食料も燃料も確保しなきゃならんしなぁ」

「んーどうしたものかね〜」

 

二人が頭を抱え悩んでいると突然

「大変!大変!夕ご飯作ってないぃぃい」

と、これでもかと言うくらい全力でドアを開け‪α‬が入ってきたのだが、、

 

「「「「!?!?」」」」

どうやら芳香と部下達は気づいたようだ。

 

「は、飛颯、射撃場に行ってたのは、、まさか、、」

‪α‬のこの行動には飛颯ですら苦笑いを浮かべ

「、、そのまさかだ」

芳香は心配気味に‪α‬に

「‪α‬さん、間違ってもここで撃たないでよ?」

 

芳香からそう言われた‪α‬は

「えっ?なにが?」

と言って振り返ったが不思議そうに言った。

 

「、、背中の銃の話しよ」

芳香が指摘すると‪α‬は首を後ろに軽く回し背中を見る。

そして、、

「あっ!?持って来てた!」

そう言ったのだ。

 

それを聞いた飛颯と芳香、そして芳香の部下は

(((気づいてなかったの(かよ)!?)))

「、、飛颯、、‪α‬さんに銃持たせるのまだ早いんじゃない?」

とめっちゃ不安そうな声でそう言った。

 

「そ、そんなことないよ!私、kouさんとjunさんに《相性いいかもね》って言われたもん!」

「、、飛颯そんなこと言ったの?」

芳香からのジト目を受けバッと顔をあさっての方向へと向け

「た、確かに言ったような気がするが、、多分‪α‬さんの聞き間違いだろ、、」

 

「えっ!?酷い!裏切られたー!」

‪α‬は一瞬ビクッと体を揺らし驚き顔でそう言った。

 

 

そう馬鹿みたいに騒いでいると、昼寝をしていたであろうOGAが降りてきた。

「うるさいなぁ、、なにやってんだ?」

と言って起きてきたOGAのレッグホルスターには朝試し打ちしていたDE10インチが納められていた。

 

それを見た芳香は

「デ、デザートイーグル10インチモデル!?OGAさんなんでそんなもん持ってんの!?」

「ん?あ〜これは武器庫からパクったー」

「おいコラ」

「いいじゃん別に好きにしていいよ〜って言ったのkouさんだし」

「、、まぁそれもそうなんだがなぁ」

と話をしていると芳香が突然

 

「そう言えば‪α‬さんの背中の銃、アレ私知らないわね。というか凄く独特な形してたんだけどアレなんなの?」

 

芳香は飛颯に質問すると飛颯は答えた。

「あれはCalicoM900って言う、、まぁ言わいる迷銃だ」

「迷銃って、、よくそんなもの持たせる気になったわね」

「んーまぁなんと言うか他も試したけど全部ダメだった、、」

「ホントに?ハンドガンは?」

「、、皆無ってほどダメだと思う。下手したら誤射しかねぇから止めさせた」

「ハンドガンも使えないのによくそのヘンテコな銃持たせたわね」

「んーストック付いてるし安定してるからいいんじゃないかと思ってな」

「、、なるほどねぇ」

 

飛颯と芳香が話しているとふと、リビングの扉が開きZodiacが入ってきた。

「kouさん、、ちょっと」

「ん?どうしました?」

飛颯はzodiacに連れられリビングの外へと出た。

 

「どうしたんすか?ゾディさん」

「前のトレーラーの件なんですけど」

「あぁアレ、あの件がどした?」

「それが実は自分の知り合いが世界一周の旅で使ってたトレーラーがありまして、、」

「へぇゾディさんの知り合いにそんな人が」

「えぇそれでそのトレーラー車とかも載せれるみたいで、中々に大きいらしいんですが、、」

「が、、?」

飛颯が聞くとzodiacは少し険しい顔をした。

 

「それが実は東京にあるみたいで、、」

「と、東京だと?」

「えぇ正直行こうか行く前か、、」

「うーん、、どうしたもんかねぇ」

 

二人で悩んでいたのだが結果

「やっぱりみんなで決めません?」

とzodiacの一言によりリビングに戻ったのであった。

 

 

「、、んで芳香そのトレーラー、、取りに行くか?あんなゾンビウヨウヨいる所だぞ?」

「、、どうしましょ」

飛颯、芳香、zodiac、結希、文、そしてリビングへ来た志乃を加え、zodiacのした話をした。

 

「、、先に列車取ったがいいんじゃないんですか?あの埼玉の」

「、、と言ってもなぁ、、」

すると志乃が

「んーそしたら先に列車取りません?んでこっちでトレーラーヘッドを持ってきいましょ。」

「そうだなぁ、そしたらそのトレーラーヘッドを色々と改造出来るからな」

「えぇ、それに東京は路線が沢山ありますからね。別にSLは外用としてまたディーゼルとかでもいいかと」

とzodiacが言うと

「そうだなぁ。よし、その意見に異論のあるものは?」

 

「「「「」」」」

 

「なら、異論なし。賛成多数で作戦を決行する!各自準備に取り掛かれ!」

「「「「おう(了解)」」」」

 

 

 

作戦会議が終わり文の作るご飯を各自食べ、部屋に戻る。

「はぁ、、全く今日は色々と疲れた、、」

そう言いながらベットにダイブする。

飛颯の部屋は角部屋のため景色が1番見える。

 

ふと、ベットの前机と壁の隙間に何かあることに気がついた。

「、、なんだあれ」

近くにいき引き抜いてみるとそこには、、

 

鞘、そして柄が黒いの刀が出てきた。だが、それにしては通常の刀より短く脇差より長い

「、、これもしかして''忍者刀''か?」

 

忍者刀

 

それは昔の日本に居たとされる忍者、、もとい暗殺者達が通常の刀に手を入れ、目立たないように黒のつや消しで、刀以下脇差以上に長さを調整した直刀であり、昔は城の石垣などの隙間にこの刀を差し足場にも使っていたという。また鞘に付けてある下げ緒というか紐が1m程あり通常よりも長く足場として使った後で回収するために付いている。

 

 

「たっくなんでこんなもんが俺の部屋に、、」

そう言いつつ飛颯は自分の部屋を出て隣のKUROZATOUもとい響の部屋へと行くのであった。

 

 

コンコン

 

「はーい」

中から男の声がし、ガチャとドアノブを捻る音がするとドアの隙間からひょっこりと顔を出した響が出てきた。

「あ、響、、さんこれやるよ」

「お、おう?てか言いにくいなら前みたいにオンラインネームでいいよー、、おん?って!?これ忍者刀!?」

「えっ?おぉーそうだけど?」

「こんなもん何処で」

「部屋にあった」

「部屋!?」

「おん」

飛颯が正直に答えたのだが部屋と言われ凄く驚く。

 

「ま、まぁありがとう」

「おう、大事に使ってくれよー。それじゃKUROZATOUさん俺は部屋に戻るわー」

「オケ〜kouさんおやす〜」

「あいよーおやすー」

 

飛颯は響と別れたあと布団に入るといつの間にか朝になっていたのだが、、




どうも皆さんおはこんばんにちは作者です。
今回は少し短くて申し訳ない!!
できるだけ早く出そうと思って書いた結果これです。
えぇ、、まぁその次回もよろしくお願いします!


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第12話 次なる野望に向けて

〜リビング〜

リビングは朝から緊迫した雰囲気が漂っていた。

「それではまず作戦を説明する。取り敢えずこのMAPを見てくれ」

飛颯がリビングのテーブルに大きく地図を広げた。

それは東京と埼玉の地図だった。

 

「昨日リビングにいたメンバーはわかると思うが今回は二手に分かれる、一つは埼玉の鉄道博物館でディーゼル車両の''DE50形''と蒸気機関車の''D51''の回収だ、もう一つはゾディさんの知り合いがトレーラーで世界一周旅行をしていたらしい、それでそのトレーラーが東京にある、そのトレーラーの周辺地域の偵察が主だが、、もしもうその段階でぶんどれそうなら別働隊にも連絡を入れろ。以上だ、なにか質問とかはあるか?」

 

飛颯がそう言うと文が手を挙げた。

「はーい質問〜」

「どうした‪α‬さん」

「その列車は機関車だけを持ってくるの?それとも後ろの貨物も?」

「そうだ、機関車を確保したら貨物車とか客車を連結する、まぁ埼玉の方は俺が行って指示するから気にすんな」

「了解〜」

「それで?他にはあるか?」

 

「「「「「「…」」」」」」

 

「質問はなし、ならチームを分ける!‪A(アルファ)チームは俺、OGA、MOMAさん、KUROZATOUさん、B(ブラボー)チームは、芳香、junさん、志乃さん、 ゾディさんだ。

Aチームは埼玉、もう一方のBチームは東京での索敵や偵察などの情報の確保、もし取れそうであるのであればチームに連絡を入れてくれ。

んで、今回の留守番組だが、、星璃亜とダンテさんと‪α‬さんとkumaだな、、というかkumaに至っては来る気ないだろ?」

「(行く気)ないです」

「、、だろうと思った。留守番よろしく」

「あいよー」

 

「さて、それで移動手段だが、、」

「ちょっ!ちょっと待って!?」

突然文が声を上げた。

 

「わ、私留守番なの!?」

「えっそうだが?」

「えっなんで?」

 

そう質問する文に対して飛颯は

「‪α‬さんをまだ戦場に連れていこうとは思わない、それにまだ完全にその銃の扱い方を分かってないだろ?だからまだダメだ、それでしくじったりして死んだら俺らの調理班・班長が居なくなるからな、それに戦場ってのは常に完全な状態でないといけないだろ?芳香」

「えぇそうね、自分の銃、そして仲間についてよく知っておかないと確実に死ぬわ、、、と言っても私は銃も仲間も完全な状態だったけど何処かの誰かさんの()()()()()()()()達が私の精鋭部隊を半数近く殺したりしたからねぇ〜ねぇー() ()() ()()?」

 

「ウグッ、、あん時は悪ぅござんした、、というかあれは親父のせいだろ、、」

「まぁそうなんだけど、、その息子のアンタが何も言わなかったのは酷かったわね」

 

2人が言い争いをしていると蓮が話に食いついた。

「そんなに強いんですか?そのメイド」

蓮がそう言うと2人は苦笑いを見せた。

 

「、、あれは強いの枠では当てはめきれないわよ…ねぇ飛颯」

「だな、、というかあの人らやること頭おかしいんだよなぁ〜」

「と、言うと?」

 

「、、メイド長の香蓮さんは敵が数人ARで射撃してきてるのにも関わらず突っ込んで行って当たりそうな弾は刀で切ったり弾いたりして避けてあの人の間合いに入ったと思ったらそいつらの頭飛んでるし…

副メイド長のロストさんに至ってはMK25ディアルで持って距離詰めながら時に弾を回避するのにバク転とか近くの塀とかからジャンプして空中で側転して避けながら射撃して殺したり挙句一人づつヘッショしながら近いやつは回し蹴りしたりとか…

椿さんは単独でそこそこ大きな敵基地を軽量化されたカスタムUZIとコンバットナイフだけでたったの15分くらいで完全制圧とか、、」

「…残りの鬼メイドの2人は1人がLMGのM249細身なのに軽々と持って走りながら撃ちまくってくるし、ラスト1人に関してはもう…化け物よ化け物…2.5km離れた都心のビルの屋上から正確に一人一人ヘッショ決めるのよ?というか都心のビル群ってそもそも気流が乱れやすいのにも関わらずその正確な射撃で5、6人私の部下は死んだわよ」

飛颯と芳香は呆れを通り越して絶望の顔をしそう話した。

 

「…それもう動き的に人間じゃないでしょ」

と話を聞いていた蓮達も頷いたり顔が引き攣ったりしていた。

「…マジ親父の戦闘メイド達ヤバいからなぁ…というか一部ではあの5人に二つ名が付いてるからなぁ」

「二つ名?なにそれ…」

「あれらしいぞあの5人のこと一部では災厄をもたらす化け物悪魔達(ブリングディザスターモンスターデビルズ)って呼ばれてるらしいぞ」

「えっそんな風に呼ばれてるの?」

「「「「……」」」」

もう皆気づいたであろう、、親父直属のメイド部隊の恐ろしさを、、

 

「…と、取り敢えず移動を開始するぞ…各自銃の調整と戦闘しやすいようにカスタムなんかを変えとけよ、銃は相棒だからな、それと移動手段だが、各それぞれ車で移動してくれ。以上だ」

「「「「了解」」」」

 

 

 

〜地下・武器庫〜

そろそろ俺もカスタムだけして行くか、、整備は移動中でいいな…

そんなことを思いながら飛颯は地下の武器庫へと降りた。

 

「んーこっちがいいかなぁ…ねぇ志乃どう思う?」

「あ?お前はAチームだろ?」

「えっそうだけど?」

「ならACOG持ってけよ、どうせ広い屋外戦になるんだし」

「了解〜」

そう言って志乃からアドバイスを貰いAK47にマウントを取り付けその上にACOGを載せるOGAの姿があった。

 

「何やってんだと思ったらホロからACOGに変えてたのかよ」

「あっkouさん」

「どうもkouさん」

「へーい、んで志乃さんのはACOGの4倍か」

俺は志乃さんのSR25を見てそう言った。

「ですね、、自分はBチームなんで中・遠距離対応にしてます」

「なるほどねぇ〜」

「そう言えばkouさんはどうしたんですか?」

「ん?あ〜メインの方取りに来ただけだよ」

「メイン?と言うとARとかSGとかですかね?」

「んー今回は久々にマークスマンだよ」

「マークスマン?kouさんが?」

「ん?そうだけどおかしいか?」

 

そう言いながら奥のマークスマンライフルが置いてある棚へと足を運んだ。

 

マークスマンライフル…簡単に言えばアサルトライフルを単発仕様にカスタムしバレルを長くしたものだ…まぁ他にも使用弾薬の違いなんかもあるが

 

「…さてと〜久々にこいつを使うなぁ〜」

「どれ使うんですか?」

志乃が飛颯の銃を見るやいなや驚き気味だった。

 

「…そ、それ''VSS''じゃないですか?」

「そうだけど?」

VSS…日本語で特殊用途狙撃銃。愛称はヴィントレスと呼ばれている銃だ。使用弾薬9×39mmSP-5、SP-6というか特殊な亜音速弾を使用している。そしてコイツの最大のポイントはサイレンサーが付いているという事だ。

一般的にサプレッサーとサイレンサーはごちゃ混ぜにされている事が多々あるが正確にはサイレンサーを消音器、サプレッサーを減音器という、またまた正確に言うとサプレッサーは着脱可能な減音器で、サイレンサーは着脱不可能な固定式のものなのである。

 

弾をマガジンに装填しマガジンを5~6本程持っていくため小さめの斜めがけワンショルダーバックへと詰め込む。

「さてと…あとは93Rのマガジンだな」

マガジンを念の為にタクティカルベストに6本詰めて持っていく。93Rはショルダーダブルホルスターへと二丁入れる。

VSSはスリングがあるので背中でいい、あとはVSSに倍率調節可能のショートスコープを載せ俺はタクティカルベスト、ショルダーダブルホルスター、斜めがけワンショルダーバックの順で装備していく。

 

「さてと…行くか〜」

「えっ、えぇ…行きますか」

「やねー」

そう言って三人は武器庫をあとにした。

 

 

 

〜車庫〜

俺が車庫に行くとそこにはもう既にメンバーが集まっていた。

「kouさん遅くね?俺らちょいと暇かったんやけどー」

「はいはい、悪ぅござんした〜」

KUROZATOUさんとのいつもの会話である。

「まぁそれはさて置き…みんな車に乗るのもあれだからな2人1組で分かれるか…」

「だね」

「よしなら俺は助手席に乗るぞ、遠距離の運転ダルいし」

「えぇ…なんか思ったんだけどこれ、分けかた的にOGAさんはMOMAさんと多分乗るわけだし…ということは消去法で俺kouさんとじゃん」

「おう、そうだな運転よろ」

「えっ!嫌なんだけど、、そもそも俺のロードスターに乗せるのが嫌なんだけど…」

「えっ…酷ない?流石の俺でも傷付くぞ」

そんなにやり取りをして、結局飛颯は自分の車を持ち出すのであった。

 

 

 

 

〜静岡方面・A(アルファ)チーム〜

峠を走るメタリックな黄緑のR34、蒼のロードスター、ホワイトメタリックなsupraが速ドリしながら峠のコーナーを駆け抜けていく、そしてやがて峠を抜け街へと出るのだが、、

「…ゾンビがやたらと多いなやっぱ街なだけある」

 

飛颯がそう呟くとLINE通話を繋げている相手からの言葉が返ってきた。

「そりゃそうでしょ…マフラー改造してあるんだから音かなり出るわけだし」

「まぁ〜寄ってくるよねぇ〜」

 

「まぁそんなことはどうでもいいさ、取り敢えず高速乗るぞ」

「へーい」

「あーい」

そんな生返事をしながら三台は高速へ乗り埼玉へと向かった。

 

 

 

 

 

〜東京方面・B(ブラボー)チーム〜

高速を走る三台の車と大型バイクそのスピードはとても速く軽く100kmは超えていた。

「sfiaさんよくハーレーで高速100km以上飛ばせるなぁ」

「まぁあの人は慣れてるからねぇ…昔っからだし」

ゾディアックがそう呟くと蓮が食いついた。

「どういうことです?…その言い方まるで前にあったことあるような…そんな言い方でしたけど」

 

するとゾディアックは少し苦笑いを浮かべ話を始めた。

「そうですねぇ…もう二年前ですかねぇ〜kouさんのRいじってる時でしたよ、突然電話が来たもんでなんだろって出たらsfiaさんで「今家の前にいるから出てこい」みたいな事言われましてね、家出たらそりゃもうヤバかっですよ」

「と言いますと?」

「黒塗りのセダン車が数台と女性の周りにスーツを着たガタイの厳つい男が数人居るんですもん…あん時はマジでビビりましたよ」

 

すると突如通信が入る

「悪かったわね、あの時は突然押し掛けて」

「うぉ!?sfiaさん!?」

「あっそう言えば通話ミュートにするの忘れてた…」

「ゾディアックさん!?ミュートしてなかったんですか!?」

「ですねぇー忘れてました」

「えぇ…」

「まぁそれはいいとしてそろそろパーキングエリア着くからそこ寄りましょ〜」

「「了解〜」」

 

メタリックグレーのラリーファイターと黒のハーレーは朝日を車体に反射させながらパーキングエリアへと向かった。




おはこんにちばんわ作者です〜
長いことこっちの方を更新してなくて申し訳ないです。どちらかと言うとあっちの小説の方がメインなのでこっちが投稿がかなり不定期ですのでご了承いただけると有難く思います。
では今回は少し短いですが次回もよろしくお願いします


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第13話 列車略奪

〜Aチーム・埼玉県さいたま市大宮区〜

「志乃さんは近くの高台からの周囲警戒と状況報告、俺とKUROZATOUさん、OGAは博物館内に入る、それじゃ行くぞ…」

 

「「「…」」」コクッ

 

埼玉県さいたま市の鉄道博物館へと来た飛颯達は各自別れての行動をとった。

 

 

〜鉄道博物館内・突入チーム〜

「この通路を抜けたらあとは転車台のある車両基地がある、目的地はそこだ。気を引き締めとけよ」

「「」」コクッ

 

(…妙だな…博物館内に入ってから奴らの気配すら感じない…なにかあるかもしれんな…)

 

飛颯達突入チームは二階の正面入口から入りクリアリングしながらゆっくりと1階にあるD51(蒸気機関車)DD51(ディーゼル機関車)を確認し、周囲警戒をつつ車両に近寄っていく。

 

「…取り敢えずここまで来たな」

「そうね、取り敢えずチェックポイントかしら」

「……」

 

3人は一息つくまもなく作業に入る。

 

それぞれがカバーし合い仕事を始める。

飛颯は蒸気機関又はディーゼル機関の確認

響と結希は周囲警戒

 

「…ディーゼルは動くが…蒸気機関はこりゃちょいと厳しいな」

そう飛颯が話す。

「…じゃkouさんどうすんの?このままじゃ撤退だし」

「…いやまだディーゼルの方がある、そっちの方を見てみる」

飛颯はそう話すとディーゼル機関車の方へと歩みを進める。

 

「…おっ?これは行けそうだな…でもちょいと軽油が足りんな…」

ボソボソと話しているとそれを見かねた結希が声を掛けた。

 

「kouさんどうしたのー?」

「ん?あーちょいと軽油が足りんのよー、その辺にガソリン缶とポンプない?あったらここの隣の列車から軽油抜いて来てー」

「あーい」

 

結希は持っていたAKのスリングを肩にかけるとポンプを探し始めた。

 

数分して結希が持ってきたガソリン缶のようなものには軽油が入っていた。

 

「よし、これだけあれば動かせるはずだ…」

 

飛颯は機関室に乗り込むとエンジンを始動させ始める。

「KUROZATOUさん〜そこの転車台に載ったら回してくれ!その部屋にスイッチ類があるから多分出来るはず…まぁ出来ない時はみんなで押すか…」

「わかった!」

 

列車を転車台へと移動させ載せる。すると響があることに気づく。

 

「kouさん!これやばい…電気通ってない!」

(やっぱりかーそりゃそうか…館の照明落ちてたしなぁ)

そう心で思う飛颯だった。

「…仕方ねぇ、転車台押して回すぞ!」

「「ほーい(あい)」」

列車から降り転車台を押し始める。

 

ゆっくり、ゆっくりと回していく。そして列車を蒸気機関車と連結すると前にある門の施錠部を撃って破壊し扉を開ける。

 

「よし、外に出すぞ!乗れ!」

「「了解!」」

 

列車を外出すとそこには志乃の姿があった。

「志乃さん来たのか、ちょうど良かった。さぁ乗って!」

「おっけ!」

 

志乃は返事を返すとゆっくりと走行する列車側面の梯子をつかみ登ってきた。

 

「よし、今から前に出て隣の側線の貨車連結して一旦帰るぞ!」

「わかったけど、車はどうする?」

響がそう質問した。

「とりま貨車の一部に海外なんかの車運搬用の貨車があるはずだ、それを最後部に連結して車を載せるさ」

「なるほど…」

 

「理解したな、よし今から二半に分ける!OGAとKUROZATOUさんは車を、志乃さんは列車の上に登って上から周囲警戒を引き続き頼む、俺は連結と運転をやる。みんなよろしく頼んだ!」

「「「了解っ!」」」

 

その時だった…

 

プルルル…

 

「ん?なんだ?

…あい?…おん、は?本当か?…そうか…わかった、撤退してくれ。ああ、了解した。それじゃ」

 

「だれ?」

OGAがそう質問した。

「…ゾディさんからだよ、現状トレーラー回収は望ましくなく一度撤退するとの報告だよ」

「なるほど…」

響は納得した様子だった。

 

「…にしても()()()()とあったのか…」

「あの人?」

結希は飛颯の発言が気になりそう質問した。

「あぁ、アヨナハさんだよ」

 

「あーあの人か、生きてたのか」

「みたいやね」

結希と響は あーあの人かー っと頷いていた。

 

「んじゃ俺らもやるぞ、各員取り掛かれ!」

「「「あいさー」」」

 

〜飛颯〜

(さてと、ポイントは切り替えたし連結するか)

飛颯は列車をゆっくりとバックさせて貨物車両を連結する。

ガコンッ と音を立て連結が完了すると飛颯はブレーキをフルに掛け機関室外へ出た。

 

機関室外へ出て再度連結の確認をした後機関室へと戻る。

 

〜結希・響〜

「さて、これかな?kouさんの言ってた車輌は…」

「見るからにそうみたいですね」

2人の目の前にはキャリアカーの荷台の様な車輌があった。

 

「んじゃなまぁ下ろしますか…」

「ですねー。あ、自分車取ってきます」

「あ、はーい」

結希がスロープを下ろし、響が車を取りに行く…

 

「車持ってきましたー」

「ほーい、それじゃ入れちゃってー」

「はい〜」

響は結希のsupraを荷台にゆっくりと積む。急な坂にブレーキとサイドブレーキの両方をかけ響は降りてきた。

「よしこの調子でもうじゃんじゃん行こー」

「はーい」

 

〜志乃〜

(…風が涼しいな、おっ?あれは結希じゃねぇか。おーおーやってるやってる)

 

そう思いながら俺はSR25を片手に機関室の真上に座っている。…ゆったりと座りながら自分の銃を弄っていると、ふと思うことがあった。

(…にしてもおかしい、おかしすぎる。今の今までゾンビを見ていない…それにここは結構大きな街のはずだ…それになのに何故こんなにも騒音を立てても来ないんだ?)

 

そう思いふと前を見るとそこには遠くに一人の人間が見えた。

(…もしや!)

そう思いSR25についているACOGを覗いた。

 

「…おいおい嘘だろ、冗談じゃねぇ!!」

ACOGを覗いた先にに居たのは…

 

…ワラワラと不意に湧いてきたゾンビの大群だった。

 

「kouさん!ヤバいスっよ!」

機関室に急いで駆け込んで来た。

 

「どうしたんすか?」

「や、奴らがワラワラと湧いてきましたよ」

「…マジかよ…志乃さんはOGA達に通達を!」

「了解っす!」

 

〜後部車輌〜

「あと一台だね、それ積み込んだら機関室に戻ろー」

「あーい」

結希の言葉に響がそう返した時だった。

 

「おい!まだ生きてるか!?」

不意に志乃の声が聞こえ二人とも上を見上げるとそこには貨物列車の上に乗った志乃がいた。

 

「どったのー?そんなに慌てて」

結希がそう志乃に返すと志乃は緊迫した様子で答えた。

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「なっ!」

「わ、分かりました!これだけ積んだら終わりなんで少し待っててください!」

響は急いで車を積む、だがその頃には奴らがかなり近くまで寄ってきていた。

 

「よし!もう行きましょう!kouさんに通達を!」

「わかっている!お前達も早く機関室まで後退しろ!」

そう言い残すと志乃さんはスイスイと慣れたように連結された貨物列車の上を走って機関室まで戻っていく。

「私達も行くよ!」

「オッケ!」

 

結希と響も志乃に続き機関室まで後退する。

 

 

〜機関室〜

後ろからはドタドタと走ってくる足音が聞こえてきた…かと思えば突如として機関室の扉が開いた。

「kouさん早く出してください!奴らが周りをもう取り囲んでいる!」

「ッ!?わかった!」

飛颯はその報告を聞きブレーキの全解除、そしてディーゼルの機関出力を上げる。

その時だった。他にもドタドタと上から足音が聞こえてくる。

(まさか!)

そう思い扉に片手で93Rを向けていると入ってきたのは結希と響だった。

 

「ってなんだよ…お前らかよ」

「なんだってなによ!こっちだって、はぁ…急いできたんだから」

そう言う結希は確かに息切れを起こしていた。

 

ゆっくりと動き出した列車は目の前のゾンビ達を轢き殺しながら進む。だがあることに気づいた。

「…不味い」

「どうしたですか?kouさん!」

志乃がそう慌てたようで聞く。

 

「ポイントが切り替わってねぇ」

「えっ?ポイント?」

…そうポイント、ポイントは簡単に言ってしまえばレールの分岐だ。それが切り替わっていないということは、

「…あぁポイントだ、それが切り替わってねぇ。つーこった脱線する可能性が高い…」

「嘘でしょ!?周りにはゾンビ集まってきてんだよ!?今から列車停めて外出るき!?」

飛颯も苦虫を噛み潰した表情が出る。

 

「くそが…何かないか…ポイントを切り替えられる代物…」

飛颯はそう呟きながらあたりを見渡すとある物が目に入る…

 

「…一か八かだっ!志乃さんそのSR25ちょっと貸してくれ!」

「へっ!?あ、あぁ」

志乃は飛颯にそう言われ咄嗟に自分の銃を貸した。

 

「ってkouさんまさか!」

どうやら響は察したようだ。

「これしか方法はねぇ!」

 

飛颯はSR25を持って機関室の窓を開けるとポイントの切り替えレバーに照準を合わせる。

 

バンッ!

 

1発発砲下が少ししか動いていない。

 

「クソが!」

 

バンッ!

 

2発目を発砲、あと少しで下がるがもう列車がポイントに差し掛かるときだった。

 

「kouさん!退けて!」

響は不意にそう言い飛颯を押し退けると腰の苦無を投げた。

 

カコンッ!

 

と言う音ともにポイントが間一髪で切り替わった。

 

「よっしゃ!切り替わった!助かったぜKUROZATOUさん」

「ふぅ…当たって良かったよ」

 

そう安心したのも束の間だった。

「おい!奴らが上に登ってきてやがるぞ!」

「「「なに!?(なんですって!?)」」」

 

志乃にそう言われ飛颯はSR25を志乃に返すと自分のVSSのスコープを覗いた。

 

そこには

「グアアアッ」

 

ワラワラと列車上に登ってきたやつが居た。

 

「ちっ!クソが!応戦するぞ!」

「「「おう(あい)」」」

 

響が腰の刀を抜き走行中の列車上を走る、走っては切り走っては切りの繰り返し、まるでアニメを見てるようだった。

不安定な貨物の上で刀で首を切り落としていく。

だが、一瞬のうちに響の後ろに1匹回り込んでいた。

 

「しまっ!」

 

バンッ!

 

突然目の前のゾンビの頭が飛んだかと思えば、その後ろには機関室から少し頭を出しライフルを構える志乃がいた。

 

「おいおい…大丈夫かよ。あんまり1人で突っ走って死なないでくれよ!援護射撃してやっからよ!」

「分かってます!援護ありがとうございます!」

 

響は志乃の援護もあり奥へと更に進む

「オラッ!」

 

ダンッダンッダンッ!

 

後ろからはアサルトライフルの連射音が聞こえてくる多分OGAさんなのであろう。

「っ!数が多いなぁ!」

 

後部車輌に差し掛かった時だった。

「KUROZATOUさん!頭下げろ!」

「へっ!?」

その声を聞き反射的に頭を下げる。すると頭の数センチ上に橋があった。

「…危なかったー」

目の前から来ていたゾンビは一気に橋にあたって死んだ。…それに今の声がなかったら自分の死んでいたかもしれない。

 

そう思いながらゾンビの消えた走行中の貨物列車の上を機関室まで戻った。

 

 

〜機関室〜

「…あの人危なー」

OGAが隣でそう言っていた。多分さっきの橋の欄干の事だろう。

 

「…とりあえず岐阜まで線路経由して帰るぞ」

「あーい」

「kouさん俺らの寝るとこどうするんすか?」

志乃さんから聞かれた。

「とりあえず後ろの車輌に客車も引っ張ってきたけど…ここで寝たいならこっちでも構わんぞ」

「了解です」

 

さてと…岐阜まで帰るとするか。

 

 

 

 

 

〜岐阜・橘邸〜

「…んぁー暇っ!」

私はリビングのテーブルで突っ伏しゴロゴロしていた。

「しゃーないやろ儂らは留守番組やでー」

「んもーkumaさんなんか暇つぶしの案ないのー!」

「ないなーまぁ儂は音楽でも聞いて暇でも潰しとるで」

そう言ってkumaさんはイヤホンを耳に当て始めた。

 

「…むぅ、星璃亜ちゃんなにかやらない?」

「えっ!?えぇっと…」

突然話を振られて星璃亜は戸惑いを隠せなかった。そして戸惑いながら出した案が一つ。

 

「え、えーっとみんなで飛颯のゲームします?」

「kouさんの?」

「えぇ、色々持ってたので…」

「ほう!いいね!やろやろ!」

(…文さん凄くやる気になったなぁー)

 

…そう思う星璃亜だっだ。




どうもおはこんちにばんわ作者です。
最近…というか半年ほどメインの方を上げていたのでこっちに手が回りませんでした。もう申し訳ないです。
こっちの方はちょくちょく更新しますんでよろしくお願いします。


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