コードギアス×名探偵コナン (御影隼人)
しおりを挟む

二人の出会い



作者コメント

作者の御影隼人です。

今回のこの作品は

名探偵コナン『ゼロの執行人』と聞いて書いてしまった
クロスオーバーのほとんど寝た小説のようなもの。
主は映画も見ておらず、ほとんどコナンとルルーシュだけの会話と
なってますがpixivでの評判がよく
その小説をこちらでもあげたくなったのであげました。

そして、この今月の4日はコナン(新一)の誕生日だったらしい
のでコードギアスの王道映画公開記念も含めてこの小説といたします。

__________________________________

俺は高校生探偵『工藤新一』・・・

しかし、俺は黒の組織の手によってとある事件で

毒薬を飲まされ小さくなってしまった。


そこで俺は正体を隠すため

『江戸川コナン』として

幼馴染である毛利蘭の家に上がり込む。


そこで俺は身を隠し、

黒の組織と対決する・・・


しかし、そこに謎の訪問者が!!

「ただの死にぞこないの悪逆非道な皇帝さ」

目の前に現れたこの男・・・こいつも
かなりな要注意人物になりそうだぜ!!

たった一つの真実を見抜く!!見た目は子供、
頭脳は大人!!その名は名探偵コナン!!




 

 

「それが、お前の真実か──」

 

 

真実を暴く者と正義を貫く者

 

どちらも正しくてどちらも間違っている

 

ならどちらが正義でどちらが悪なのだろうか。

 

否、どちらも正義であって一歩間違えれば

 

どちらも悪となるのだ。

 

___________________________________

 

東京湾に完成した新しい大型施設「エッジ・オブ・オーシャン」にて、

 

5月1日に東京サミットが開催されることとなった。

 

 

しかしその場所で、何者かにより大規模な爆破事件が引き起こされる。

 

 

事件後、公安警察の警察官である降谷零(安室)が行動を開始するが、

 

その安室の奇妙な行動とサミットの当日ではないという爆破事件の

 

不審点にコナンは疑念を抱く。その後、

 

事件現場で検出された指紋が一致した毛利小五郎が

爆破事件の容疑者として逮捕される。

 

 

小五郎の無実を信じるコナンは、小五郎を逮捕した降谷零(安室)ら

 

公安警察とやがて対立することとなる。

 

 

_______________________________

 

~小五郎逮捕後~

 

 

 

俺達はおっちゃん・・・毛利小五郎が逮捕された後、

俺達はその場に立ちつくしかなかった。

 

 

隣では蘭がただ立ち尽くしていた。

 

 

蘭・・・すまない・・・必ず・・・

 

必ずおっちゃんの無実を晴らしてやる・・・!

 

 

そう思いながら俺は この体じゃ行く場所は限られてくる。

 

それに今の乱を一人にできねぇし・・・

 

 

俺はとにかくおっちゃんがやっていないという証拠と

 

 

本当の犯人の手掛かりを探すため、俺は走り出した。

 

 

警察庁警備局警備企画課「ゼロ」に所属する公安警察の捜査官

 

「降谷 零」

 

 

普段はおちゃんの探偵事務所の下の「ポアロ」で

 

店員をしており、私立探偵の「安室透」として過ごす。

 

 

もう一方は黒の組織のメンバーで「バーボン」という名前。

 

黒の組織の秘密を知るため潜入している。

 

 

(安室・・・お前は俺の味方だよな・・・?)

 

 

そう思いながら俺は不安の中一刻も早く証拠を見つけるため、

 

躍起になっていた。

 

___________________________________

 

 

「ん・・・ん・・・」

 

 

その騒ぎの中、青年はとある場所で目を覚ました。

 

 

「俺は・・・確か・・・」

 

 

死んだはず。・・・だが・・・

 

 

「・・・生きている・・・な。」

 

 

それにここは見たこともない場所だった。

 

 

「・・・ここは・・・俺がいた日本ではないな・・・」

 

 

俺はすぐに状況把握し、辺りを見渡す。が、知っている建物や

 

知って良そうな人物はいなく、別世界にでも来たような気分だった。

 

 

通りがかった人物に声をかけた。

 

 

「すいません・・・。」

 

 

男「はい?」

 

 

「ここはどこだ教えろ」

 

 

ギアスをかけてみる。すると、男はまんまとかかってくれた。

 

 

男「・・・ここは米花町だよ。」

 

「ありがとう。」

 

 

そういってお礼を返しつつ。

 

 

(米花町・・・そんな町は俺の記憶にはない・・・やはりここは別世界と

 

 考えた方が妥当だろ・・・しかし・・・)

 

 

自分の服装や、血を流していないことから察するに

 

 

(まぁ・・・特殊能力も魔女も不老不死もあったからな・・・

 

 別次元の移動も考えられなくもないが・・・。

 

 そんな簡単に起きていいのか・・・)

 

 

と俺は若干思いながらこれからどうするかと顎に手を当て

 

考えるしかなかった。

 

 

____________________________________

 

 

そうやって考えながら歩いていく中、俺は走っている子供に気づかず、

体当たりされてしまった。

 

 

「うわっ!!?」

 

「わっ!!」

 

 

勢いよく転ぶが、俺は慌てて

 

 

「大丈夫か?」

 

 

その当たってしまった子に手を差し出そうと・・・

 

したが、ひっこめた。

 

 

(・・・いや・・・何やっているんだ・・・知り合ったばかりの

 

 こんな子供相手に・・・)

 

 

と思っていると

 

 

「くそっ・・・こんなことしている場合じゃないんだよ・・・

 

 早く・・・早く証拠を見つけないと・・・。」

 

 

(証拠・・・?なんだ?この子供・・・俺にぶつかったのに

 

 泣きもしないし・・・)

 

 

「って・・・あっ・・・ぶつかってごめんなさい。」

 

 

と急に思い出したかのようにバッと顔を上げるので

 

一瞬顔面にヘッドショットを食らうところだった。

 

 

「い、いや・・・俺も前を向いて歩いていなかったから・・・」

 

 

と俺はその子供に平謝りをした。

 

 

(いや、そうじゃないだろ!!ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア!)

 

「んん・・・。」

 

 

俺は咳払いしながら

 

 

「立てるか?」

 

 

今度こそ相手に手を差し出した。

 

 

「あ・・・うん。」

 

 

あっちも手を差し出してきた。

 

 

とても小さい手・・・背丈からして小学生だろうな・・・。

 

 

「そういえば、さっき君、妙なこと言っていたけど・・・何か

 

 あったのか?」

 

 

俺はまだ子供の目線のままそいつに話しかける。

 

と、その子供は少しまばたきをした。

 

 

(・・・ビンゴだな・・・)

 

 

そう思いながら相手の返答を待とうとしたとき、

 

 

「居た!!コナン君、もうご飯だから戻って・・・。」

 

コナン「ら・・・蘭姉ちゃん・・・。」

 

 

「え。」

 

 

俺はそう話しかけた子供・・・

コナンと蘭姉ちゃんと呼ばれた女性を俺は交互に見た。

 

____________________________________

 

 

俺は海外から来たというルルーシュ・ランペルージという男を

 

見ていた。どういう成り行きか、蘭はルルーシュを

 

今日越してきたばかりで止まる場所もない奴とわかってか

 

蘭の家に招き入れた。もちろん俺もいるが。

 

 

あの時ぶつかっていなければ・・・

 

 

「何かあったのか?」

 

 

まっすぐに見つめられたその瞳は紫色。

 

黒っぽいさらさらした顔にやけに整っている顔。

 

 

外国人だというのに流暢な日本語・・・どうやら

 

母親が日本人で日本語を教えてもらっていた。らしい。

 

 

蘭「じゃあ・・・お母さんは今ここに?」

 

 

と聞くと、彼は寂しそうな顔をして

 

 

ルルーシュ「いえ・・・親は死にました。」

 

 

とだけ言って出されたお茶を飲みほした。

 

 

蘭「あ・・・ごめんなさい・・・。」

 

ルルーシュ「いえ、大丈夫ですよ。」

 

 

といい

 

 

ルルーシュ「元々病弱で早くに亡くなってしまったし・・・

 

      父親も母が死んでからは鬱になって母の後を

 

      追って・・・。」

 

 

そういいながら段々声のトーンを落としていく。

 

 

ルルーシュ「あ、でも親戚が俺を引き取ってくれて・・・

 

      でもいつまでもお世話になるわけにもいかないから・・・

 

      今日、母の故郷であるここ日本に来たんですが・・・

 

      迷子になってしまって。」

 

 

なるほど・・・まぁそれなら納得はいく・・・が、

 

あまりに良く出来過ぎている。ような気もする。

 

 

(本当か・・・こいつの言っていること・・・なんか

 

 胡散臭いんだよな・・・)

 

 

俺の感は当たるとまではいかないが・・・多分、こいつは何か

 

隠している。

 

 

蘭「そうだったんですね・・・実は私も母親と父親がいるんですけど・・・

 

  別れてしまって・・・今は父とコナン君と三人で。

 

  でも今、父が捕まって・・・」

 

 

と蘭が話し始める

 

 

(おいおい・・・初対面の相手におっちゃんの事話すなよ・・・)

 

 

と呆れるが、

 

 

ルルーシュ「えっ、何か悪いことでも?」

 

 

と、あろうことか聞き返してきた。

 

 

(ほーら食いついた・・・)

 

 

蘭「い・・・いえ・・・お父さんは探偵です。人を殺したりしません・・・

 

  実は出かけた先でサミットが行われてその会場に足を運んでいたんです・・・

 

  その場所で爆発が起きて・・・その証拠品に父の指紋が・・・それで・・・。」

 

 

というと、

 

 

ルルーシュ「な、なんだって!」

 

 

と血相を変えて蘭に詰め寄った。

 

 

コナン「で、でもまだ小五郎の叔父さんが今のところ犯人であって

 

    別の人が小五郎の維持さんを犯人に仕立て上げて

 

    ほかの人が犯人の可能性もまだ考えられるって

 

    新一兄ちゃんが。」

 

 

と俺は付け足した。

 

 

ルルーシュ「新一・・・?」

 

 

蘭「ええ。あ、ルルーシュさんは知らないんですよね・・・あいつの事・・・

 

  私の幼馴染の工藤新一。高校生で頭もよくて推理が好きな推理オタクです・・・。」

 

 

コナン「このお兄ちゃんだよ。」

 

 

そういって俺は新聞をそいつに見せた。

 

 

ルルーシュ「高校生探偵・・・。工藤・・・新一」

 

 

蘭「はぁ・・・今お父さんも捕まって・・・

 

  お母さんも仕事で忙しいっていうのに・・・

 

  どこいったのよ全く・・・」

 

 

(・・・・すまない蘭・・・。)

 

 

と俺は心の中で謝るしかなかった。

 

 

ルルーシュ「あの・・・そのお父さんの手助け俺にさせてくれませんか?」

 

 

蘭・コナン「えっ!?」

 

 

その男は真剣な顔をしていた。

 

 

________________________________

 

 

「そのお父さんの手助けオレにさせてくれませんか?」

 

 

二人「えっ」

 

 

俺はそう告げた。

 

 

いや・・・あの会場で爆発がの時点で俺はそうせざるを得なかった。

 

 

そう。この世界でもこういう犯罪が起きているのだ。

 

困っている人がいるのだ。

 

 

まぁ・・・それ以前に・・・

 

 

「それに、自分何もお礼できないんで・・・少しでも蘭さんの

 

 お力になれたらと思いまして。」

 

 

これが本音だ。俺は前の世界で大切な家族に親友に皆に何一つ

 

出来ないまま終わった。そのせいか俺はそういうことを口走ってしまった。

 

 

(今更正義の味方ぶって・・・なんになるんだよ・・・)

 

 

しかし言ってしまったものは仕方ない。彼らもその言葉を聞いて

 

何も反論できないようだ。

 

 

(そうだ・・・あくまで貸し借りは無しにしておきたい。

 

 こんな別世界に来てまでわざわざ仮や貸を作っても

 

 後々面倒になるだけだ・・・・)

 

 

それに本当に自分は料理とか家事とか身の回りの事か

 

頭を使う事しか役に立たないのだからこの世界でのやるべきことは

 

決まっていた。

 

 

(ギアスを有効活用して・・・この世界も壊してやる・・・

 

 ここから・・・いや・・・「ゼロ」からのスタートだ。)

 

 

と思いながら。 

 

 

__________________________________

 

 

「少しでも蘭さんのお力になれたらと思いまして。」

 

 

その言葉に俺は胸を締め付けられた。

 

 

その夜、俺は寝たふりを装って『工藤新一』として電話をかけた。

 

 

「そうか。大丈夫さ。蘭、俺もなるべく別方向でおっちゃんのこと

 

 助けてやるから。安心しろ。ああ。またな。」

 

 

そういって一通り話し終わり、電話を切ると、

 

 

「誰だ!!」

 

 

そういって麻酔型時計を構える。

 

 

声をかけた先にはあのルルーシュ・ランペルージがいた。

 

 

「!!」

 

 

ルルーシュ「面白い会話が聞こえると思ったが・・・

 

      なるほど・・・そういう事か。」

 

 

まるで獲物を見つけた肉食動物のように睨み、昼とは別の

 

トーンで話しかけるその様はまるで別人のようだった。

 

 

「オメーなにもんだ。」

 

 

ルルーシュ「その前に自分の自己紹介からした方がいいんじゃないか?

 

      江戸川コナン・・・いや、『工藤新一』。」

 

 

そういって彼は得意げに笑う。

 

 

「はっ、そこまでわかっているが、俺が小さくなった理由も

 

 言えるのかよ。」

 

 

そう。彼の目の前には小さい小学生が。高校生が小学生になるはずがない

 

のだ。

 

 

ルルーシュ「いや、確かに証拠はないさ・・・。でもな・・・」

 

     

 

そういってまるでごみでも取るような優しい手つきで眼鏡をするりと

 

俺から奪った。

 

 

「!」

 

 

ルルーシュ「俺は魔女に出会ったり、特殊能力を使ったり

 

      運動神経が桁外れな奴が居たり、不老不死な奴が居たり

 

      いろんな体験をしたんでね。体が縮む奴がいても

 

      可笑しくないと思っただけさ。」

 

 

そういってニヤリと笑うそれはまさしく悪役にふさわしいようなそんな笑みだった。

 

 

(何を言っているんだこいつは・・・!?

 

 魔女!?特殊能力!!?最終的には不老不死!!?)

 

 

ルルーシュ「それに、眼鏡を外すと少し顔は幼いが、『工藤新一』そっくりだ。」

 

 

そういってそいつはフッと勝ち誇った笑みを浮かべたまま俺をねめつけた。

 

 

「・・・・お前はいったい・・・。」

 

 

そう呟くと彼はゆっくりと俺と同じ目線になりながら

 

 

「ただの死にぞこないの悪逆非道な皇帝さ。」

 

 

そう呟いた。

 

 





とpixivのではここまでとなってます。はい

ぶっちゃけ映画見ていないんで書けないww

安室さんとはまた次回作で少し登場するので
そこに期待していただければと・・・

もし評判よろしいようならこちらでも
pixivと並行で上げさせてもらいます。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

油断できない関係


あの事件が終わった後、俺はすっかりこの目の前の男

ルルーシュ・ランペルージの事を忘れていた。

この男は帰る場所がないという。

仕方がなく博士に絵にとめることになり・・・


 

あのおっちゃんの事件が一件落着し、

 

俺はもうこれで終わりだと思っていた。

 

 

が、

 

 

「なんでおめーここに居るんだよ・・・。」

 

 

俺の目の前にはあのルルーシュが居た。

 

 

「・・・俺だって色々あるんだ。帰りたくったって

 

 俺には帰る場所がないからな。」

 

 

そう言われると、あの台詞を思い出した。

 

 

『ただの死にぞこないの悪逆非道な皇帝さ。』

 

 

「・・・」

 

 

帰りたくても帰る場所がない

 

 

これはどういう意味だろう。

 

 

そう考えているうちに

 

 

「あ、ルルーシュさんこれからどうするんですか?」

 

と蘭がそいつに訪ねてきた。

 

「ああ・・・まだ家を探せてなくて・・・というか探している

 

 暇がなかったというか・・・」

 

 

それもそうだ。あんな大事件にあいつも一応関わっていたのだから。

 

 

「なら、あいつの家、使えばいいんじゃないか?

 

 ほら、探偵坊主の」

 

と小五郎が言う。

 

って、おいおい、ちょっと待て!

 

 

「そ、それって新一兄ちゃんの?」

 

「え!?」

 

「え」

 

 

「誰も居ないし、どうせあいつはどっかの外国で

 

 得意の推理でもしてるんだろ。」

 

 

おいおい、冗談じゃねえぞ!本人の許可もなしに!!

 

 

「で、でも、帰って来た時多分びっくりすると思うし、

 本人の許可なく泊まるっておかしいと思うよ!」

 

「そうよ、お父さん・・・。」

 

「でもよ・・・」

 

 

「そ、そうですよ・・・俺は泊まれればどこでも・・・」

 

 

こいつも本人が隣にいると分かっているので

 

この意見に同意した。

 

 

「じゃ、じゃあ博士の家に行こう!多分、止めてくれるから!」

 

 

「?博士?」

 

 

「僕もその博士の家にお世話になってるんだ!」

 

「そうなのか。」

 

「そうね!きっと泊めてくれるわ」

 

 

そういうことで俺たちは博士の家へと行くことになった。

 

____________________________

 

 

阿笠「おーどうしたしん・・・いいい!!?」

 

 

博士は俺の隣に居た男を見て驚き、

 

 

「どうも。」

 

 

こいつは何食わぬ顔であいさつをした。

 

 

「あ・・・あはは・・・ど、どうも・・・そ、それよりどうしたコナン君。」

 

 

と、俺の名前を改めていうもんだから

 

 

「おせーよっつうか大丈夫、こいつに俺の正体ばれているから。」

 

 

と、言ってやった。

 

 

「な、なんじゃと!?」

 

 

「ああ。そういうことだ。よろしく。」

 

 

そして俺は博士と灰原にこいつの事情を説明し、

 

ここに住むことになった。

 

 

「っというかこんなあっさりと住まわせてもらえるとはな。

 逆に怪しく思えてきたぞ。」

 

 

「まぁ・・・こんな姿になった俺を引き取ったぐらいだしな・・・

 博士は何かと頼りになるんだ。」

 

 

まぁ・・・確かに普通ならどうして外国から来たとか

 

狙いがあるのかとかいろいろ聞きたいことがあるはずだ。

 

 

「ま、でも、こんな所だから聞くが、おめーの事を教えろ。

 俺のこの姿になったことも教えるが。」

 

 

「というかそうでなくては利に適うというものだ。

 さて・・・どちらから話す?」 

 

 

「いや、多分、こっちの方がすぐ終わる。」

 

 

そう言ってコナン・・・いや、

工藤新一は過去にあった出来事を話していった。

 

___________________________

 

 

「その・・・お前も大変だったんだな・・・。」

 

 

「バーローおめえほどじゃねーよ。」

 

 

「その前から気になっていたんだが・・・そのバーローって口癖か?」

 

「ああ・・・まぁ・・・そんな感じだな。」

 

 

「そうか。じゃあ俺の話を・・・」

 

 

と言いかけたが、時計を見て

 

 

「いや、その前に夕食だな。」

 

 

「えっ!?おい!!」

 

 

俺は二階へと降りて行った。

 

 

_____________________________

 

 

そして、こいつはただの王子じゃないことを知ることになった。

 

 

てきぱきとエプロンをつけ始め何食わぬ顔で台所に立ち、

 

料理をし始めている姿に俺は若干眼鏡がずり落ちそうになり、

 

 

その部屋の近くでコーヒーを飲んでいた灰原は

 

 

「工藤君、これどういう状況?」

 

 

という目で訴えてくる。

 

 

俺が知りてーよ。しまいには良い匂いがしてきやがるし・・・

 

 

その匂いにつられて博士も鼻をひくひくさせながら

 

 

阿笠「おお~いい匂いじゃな~。すまんなぁ作ってもらって。」

 

 

そう言うと、そいつは料理をしながら

 

 

「いや、世話になっているからなこれぐらいはしないとな。」

 

 

そう言って食器へと料理を盛る。

 

 

くそ俺に対する嫌味かよ・・・

 

 

と言いたかったが、俺はぐっとこらえた。

 

 

_______________________________

 

~ここからルルーシュ視点~

 

俺は毛利蘭が通う学校へ通うことになった。

 

 

一応学生だということで。

 

 

園子「蘭~なによ、このイケメン!誰よ~。」

 

「外国から来たのよ。」

 

 

この鈴木園子という女はこの日本ではかなり有名な財閥というかなり権力を持った

 

いわゆるお嬢様ってやつか・・・

 

 

だが・・・

 

 

「外国人!!?素におけないわね~!ねぇ、ねぇ!彼女とかいないの!!?

 こんだけイケメンなら付き合っている女、一人か二人はいるでしょ~!?」

 

 

こういう女はミレイ会長を思い出す・・・苦手だ・・・・

 

 

「え・・・いや・・・まぁ・・・。」

 

 

「誰っ!!?その人羨ましい!!」

 

「やめなよ園子!」

 

 

本当にやめてほしい。

 

_______________________________

 

毛利探偵事務所の下にあるポアロに工藤に連れてこられ、

 

 

驚愕した。

 

 

あの時現場に居た肌が色黒で金髪の「降谷零」が。

 

 

降谷(?)「やぁ。いらっしゃい。コナン君。」

 

 

まるであの時のことが無かったかのように話しかけてくるこいつは

 

まるで俺が『ゼロ』を演じているときの用だ。

 

 

「おや、新しいお客さんかい?」

 

「うん!安室さんにも紹介するね!こっちはルルーシュさん!

 外国から来たんだ!」

 

 

「へぇ~僕は此処のポアロで働いている安室透と申します。

 よろしく。」

 

 

にこり。まるで何事もなく会話するこいつらの様子を窺っていると

 

どうやら暗黙の了解というものを察した。

 

 

「・・・・よろしくお願いします・・・」

 

 

ここではあそこで会ったことは忘れろ・・・

とでもいうのかこいつは・・・

 

 

俺はそいつを睨みつけながら席に着いた。

 

___________________________

 

「よぉ。怪盗キッド。」

 

 

そこに居たのはシロ___________

 

 

目もくらむような白色のタキシードに白いマント。

 

その下に隠れる顔は俺が『ゼロ』を演じているときのように

 

不敵な笑みを浮かべていた。

 

 

「おいおい、名探偵じゃね~か。よっ・・・

 って誰だそいつ。」

 

 

「ちょいとな事情があってな。お前に自己紹介しておいて

 やろうと思ってな」

 

 

何故上から目線・・・

 

 

「ほぉ・・・名探偵とね。」

 

 

そういうとそいつは俺の顔を覗き込んできた。

 

 

「へぇ~・・・。」

 

 

とそういって俺から距離を取り、

 

 

「お名前は?」

 

 

「・・・ルルーシュ・ランペルージだ。」

 

 

「その名前確かに覚えたぜ。今後とも名探偵共々よろしく。」

 

 

そう言ってお辞儀して去っていった。

 

 

(・・・キザ・・・)

 

 

と思いながらそいつを見送っていた。

 

 

 

 





次回もいろんな人と絡んでいきます。

それに今考えているpixivの続きはルパン三世も出す予定なので
ルパン三世もタグに加えようか奮闘中ですw

タグに入りきらんのじゃ・・・


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

動き出す歯車


ゼロレクイエム後突如飛ばされたのは米花町、
そこで妙に頭が冴える小学生に出会う。
しかしそいつはとある組織が作った劇薬で身体が縮んでしまった
行方不明の工藤新一だった…俺は彼の住んでいる阿笠博士という
家に居候する事となるが……


 

この世界に来てから何日か経った頃。

 

俺は工藤新一と灰原哀という少女に連れられとある公園に来ていた。

 

「おめぇーに紹介しておこうと思ってな。」

 

そう言うと、同じ年代ぐらいの子だろうか。

三人は俺を見るなり、

 

「かっけー兄ちゃんだ!」

「かっこいいお兄さん!!コナン君、誰?この人!」

 

と食いついて来た。

俺は子供ってこんな感じに好奇心旺盛だったことを酷く懐かしく思えた。

 

「この人は俺の家で世話になっているルルーシュさんだよ。」

 

そう言って子供のふりをする彼は多分もうこの現状になれているんだろう。

彼らにそう説明され、

 

「よろしく。ルルーシュ・ランペルージだ。」

 

と彼らと目を合わせるためかがみながら自己紹介をした。

 

「聞いたことねぇー名前だな・・・」

「元太君、この人は外国から来た人ですよ。」

「ええっ!!日本語分かるのか!!?」

 

この元太と呼ばれた子供はそう聞いてきたので

 

「母が日本人でよく日本語を教えてくれてね。」

 

と答えた。

 

「へぇ!でもどうして日本に?」

 

ふむ・・・これは・・・

 

「海外留学という奴だ。」

 

まぁ、あながち間違ってはいない。

 

「「「へぇ~!!」」」

 

この子たちは純粋だな・・・それに比べ工藤新一は

 

「へえ~・・・。」

 

海外留学ねぇという顔をしていた。

 

両親が死んで海外に来ているよりいいだろという目線を送りつつ、

俺は立ち上がり、

 

「あ、歩美たちも!!」

「だな!」

「ですね!」

 

「俺は小嶋元太!よろしくな!兄ちゃん!」

「僕は円谷光彦です!ルルーシュさん」

「私は吉田歩美です!!ルルーシュのお兄さん!」

 

「よろしく。」

 

俺はそれで終わりだと思っていた。だが、

 

「それでね!!私たちここではこう呼ばれているんだよ!!」

 

「?」

 

「少年探偵団って!!」

 

なるほどな・・・探偵団ね。

 

と俺は逆に目線を送ってやった。

 

「~♪(汗)」

 

俺は彼らと話しながらその日は解散となった。

 

____________________________________________________________

 

俺はいつも通り料理の支度をしていた。すると

 

「あ、そういえば五月の四日、あいつの誕生日だったんですよ。」

 

まるで唐突に思い出したかのように毛利蘭は俺に話しかけた。

 

「あいつ?」

「新一ですよ!でもコナン君も同じだって言うからビックリしちゃった。」

 

まぁ、そうだろうな。本人だし。

 

とか言えないので

 

「そうだったんですか。ちなみにプレゼントは渡せたんですか?」

「渡しましたよ。相変わらずコナン君だけですけど。あ、でもコナン君が

 変わりに新一の両親に渡しておくからって。」

 

「?」

 

「あー・・・そういえばコナン君は新一の親戚の知り合いの友達?らしいので。」

「そうなんですか。」

 

いや、それ赤の他人じゃないのか・・・ふむ・・・あいつもこの

毛利蘭という前では嘘をついているのだな・・・まるで俺の様だな。

 

「俺も今からでも何か渡しましょうか・・・。」

 

と、独り言のつもりだったのだが聞こえたのか、

 

「ええっ?まぁ・・・いんじゃないですか?」

 

と言われてしまった。

 

「・・・ちなみに好物とかは?」

 

そう聞くと何故かむくれてしまった。

 

「・・・あいつは推理オタクなんで何渡しても何も言ってくれないんです。

 あ、でも推理物の小説は全部一通りあいつの家に揃っているんで渡しても

 持っているの一点張りで・・・」

 

うんぬんかんぬん・・・つらつらと出るわ出るわ

 

「フフ」

 

「あっ、笑わないでくださいよ!!」

 

「いえ・・・少し羨ましいなって・・・そう思っただけですよ」

 

俺は死んでしまった彼女の顔を思い出していた。少し暗い顔をしていたのか、

心配そうな顔をし

 

「ルルーシュさんは好きな人とかは?かっこいいしモテるんじゃありません?」

 

あー・・・まぁ・・・確かにモテていたし周りにも女はいっぱい居たし・・・

ファンクラブとかもあったが・・・それを言うと女癖のやばい奴だと思われるので

 

「・・・いました・・・でも・・・少し色々あって別れてしまって」

 

あながち間違ってはいない。

 

「あ、ごめんなさい・・・。」

「いえ。」

 

本当の事だ。

 

「あ、そういえば誕生日で思い出したんですけどルルーシュさんの誕生日は

 いつなんですか?」

 

まぁ・・・これは偽れないしな・・・

 

「12月の5日です。」

「へぇ!冬生まれなんですね!」

「あまり見えないって言われますけどね。」

「自分もですwあ、今度誕生日お祝いいたしますよ!」

「・・・楽しみにしておきます・・・」

 

その時まで俺がこの世界に居れば・・・な。

 

_______________________________________

 

その日の夜、俺は袋を抱えて帰ってきたルルーシュを

横目で見ながら

 

「工藤新一、お前に渡しておきたいものがある。」

 

家に帰ってくるなりそいつは上から目線でそういってきた。

 

「は?なんだよ家帰ってくるなり。」

 

そう言いながらも俺は包み紙に包まれたそれを丁寧にめくっていくと

 

新しいサッカーシューズだった。

 

「!!おまっ、これ」

 

どうしたんだと聞くと

 

「遅くなったが、誕生日祝いだ。蘭姉ちゃんから聞いたぞ。

 四日、お前の誕生だったとな」

 

蘭~・・・っあいつ余計なことを……

 

「遅ばせながら祝わせてもらう。おめでとう。」

 

そう言う彼は淡々とした口調で目も合わせず祝いの言葉を述べる。

 

(案外こういう事しないタイプだと思っていたんだけどな…

…つうか…)

 

「いやいや、嬉しいけど・・・これ靴のサイズどうやって・・・。」

 

と聞くと

 

「見れば一発でわかる。」

 

と言われた。

おいおい、マジかよ・・・

 

と呆れつつ俺はふと

 

「なぁ、そういうお前の誕生日いつなんだよ。」

 

と疑問をぶつけると

 

「毛利蘭と同じこと聞くんだな。」

 

「なっ」

 

あくまで淡々としているが彼にはまるで弄ぶかのような余裕な顔が

見えた。コノヤロー・・・

 

「・・・12月5日だ。」

 

以外に遅生まれなんだな・・・

 

「つうかお前そういえば何歳なんだよそもそも・・・。」

「・・・そうだな・・・前居た世界では高校二年生を中退しているから・・・

 17か18ぐらいだな。」

 

やっぱりな。でも二年生を中退ってやっぱりあの時言っていた

 

『死にぞこないの悪逆非道な皇帝さ』

 

と話していた奴が関係しているのだろうか・・・

 

それ以上何も喋らないそいつを睨めつけながら俺は眼鏡を光らせていた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー---------------------------------

 

そして俺は別の日、

鈴木園子が開く豪勢なパーティーに毛利蘭と工藤新一(江戸川コナン)と来ていた。

 

「よぉ、工dおお!!?」

 

そこにやけに色黒の男が話しかけてきたが、俺を見るなり

 

「こ、コナン君」

 

「服部、こいつには正体ばれているから。」

「ええっ!!」

 

工藤・・・か。こいつにも正体がバレていると・・・内通者多いな・・・

 

「もうこのくだり飽きたんだが。正直うんざりだ。」

 

俺は隣にいる名探偵にそういってやった。

 

「仕方ねえだろ、お前と初対面なんだからよぉ」

 

そう言うと、こしょこしょと服部と言われた男と内緒話し始めた。

 

「おい、工藤この上から目線のあんちゃん誰やねん。」

「博士の処で一緒に住んでいるルルーシュ・ランペルージだよ。」

「聞いたことあらへん名前やなぁ。」

「まぁ。外国から来たからな。」

「ほぁあっ!?」

「うるせーな・・・。そんな気になるんだったら自分で聞けよ・・・」

「そ、そうやな・・・。」

 

そうだぞ。内緒話しているつもりなんだろうが俺に聞こえているぞ。

 

「ああ~・・・ええっとエクスキューズ」

「日本語話せるし分かる。」

「・・・そうかい・・・んん、俺は服部平次や。

 西の高校生探偵って呼ばれてんねん。よろしゅうな。」

「・・・その言葉遣いなんだ?」

「なんや。関西弁知らんのか。あ、外国から来たから知らんのか。

 工藤、お前翻訳せい」

「はぁ!?嫌だよ面倒くさい!」

「ああ!?なんやて!!?」

 

話がそれている・・・今のうちにこの暑苦しい二人から離れるか・・・

言い合いに夢中になっているすきに俺は人目を避け歩き始めた。

 

___________________________________

 

「・・・ってあれ?あいつ、居なくなってる!?」

 

言い合っているのに気が付かなかったがルルーシュがいない。

 

「えっ、あ、ほんまや。なんや冷たい兄ちゃんやなぁ・・・。」

 

こいつ・・・

 

「いや、お前と同い年だぞ多分。」

 

と言ってやると

 

「ほ、ほんまかいな!?」

 

おいおい、そんなに年上だと思っていたのかよ・・・

 

「ってそんな事より探しに行かなきゃ」

 

そう言って駆け出した。

 

「そんな事じゃないわ!待てってくD・・・コナン君!」

 

俺はルルーシュを探しに行った。

だが、それは運命の歯車が回り始めた瞬間でもあった。

 

-—-------------------------------------------------------------------------------------------------------

 

俺は人目を避けあまりなれていない日本のスーツとやらをいじくった

 

「はぁ・・・長袖とかシャツはたまに着るが・・・こうもぴっちりしていると

 ムズムズするな・・・ん?」

 

ふと俺が目線を向けた先には何かの紙のようなものが落ちていた。

 

「?なんだこれは。」

 

そこには

 

『今夜、この会場にある『命の輝き』をいただく。 怪盗キッド』

 

「・・・怪盗キッド・・・!?」

 

この前会った白い格好の若い彼を思い出す。

 

それにその近くに

 

「!!?」

 

『今夜、このルパン三世が『命の輝き』をいただきに参上するぜぇ~』

 

「る、ルパン三世?」

 

聞いたことない名前に動揺していると

 

「おい!それ!!どこで見つけた!!」

 

その声は彼、名探偵君(工藤新一)のものだった。

 

「・・・す、すぐそこに落ちていた。」

 

と、彼の動揺っぷりを見るにこの『ルパン三世』という奴は

かなり強敵なのだろうか・・・?

 

「なんだって!!?」

 

そう言って彼は俺の拾ったものを無理矢理奪い、

その手紙の内容を読み始めた。そこに

 

「あっ、なんや!?なんか出てきたんか!?」

 

先ほどの服部という奴も合流し、

 

「不味い!!『命の輝き』が盗まれる!!」

 

「な、なんやてぇ!!?」

 

どうやらとんでもないことになったらしい・・・

 

続く





少しpixivからあげた奴をアレンジして上げました

そしてルパンも次回登場予定ですw

最近は自分はこの二人のやりとりが好きすぎて本当に…
あ、それもそうですが
ルパコナも良いですよね?


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

交じり合う者

俺達は鈴木園子に誘われ展覧会へ来ていた。

しかし、そこに怪盗キッドとルパン三世のものと思われる予告状が!!

奴らはもうここに潜入しているかもしれない!




その予告状が届くと一気にその会場はどよめき始め、

警察関係者や、警備員達がぞろぞろと入ってくる。

 

銭形「間違いない!!ここに奴は来るぞ!!」

中森「ああ。今度こそ捕まえる!!」

 

どうやらこの二人は彼らを捕まえる専門の警察官らしい

(工藤新一から聞いた)

 

「なぁ、怪盗キッドは知っているが、

 もう一人のルパン三世とはなんだ。」

 

と聞くと

 

「ルパン三世はそのままんまだよ。世界中を股にかける

 大泥棒。でも彼は次元大介、石川五ェ門、そして峰富士子。

 この四人で活動しているときもある。」

 

四人か・・・まぁそんなものか。

しかし・・・

 

「これが今夜盗まれる『命の輝き』ですか。」

 

まさに命の輝きといっても過言ではない

赤く輝くその宝石はまさしく人の命の輝きそのものだった。

 

「もうすでに彼らは一般の人々に紛れここに居るかもしれない!

 くれぐれも注意してくれ!!」

 

しかし、

 

「その必要はないぜ。」

 

その独特な気が抜けたまるであざ笑うかのような

間延びした声と共に現れたそいつは既にその宝石を奪っていた。

 

「「「!!ルパン!!」」」

 

そう言われ、俺もすぐさまそいつを見るが、

そいつの手には『命の輝き』が握られていた。

 

「んじゃ~ね~!」

「待て!!!」

 

俺は完全に出遅れたが、この時のためのこの会場の見取り図や

建物の構造が分かる設計図をもらっていた。

 

俺ならここから逃げる。こうやって逃げる。

皇子として隠れて逃げていた時やテロや戦争で

一人で逃走する経路を考えることはたやすくない。

 

「恐らくここからあいつらは逃げるな・・・」

 

俺はまるでその時は奇跡を起こしていた時に戻ったような

何とも言えない感情に付きまとわれていた。

 

___________________________________

 

「逃げろ逃げろ~!」

 

すたこらと逃げる男。彼はルパン三世。

彼の手には今日のお宝がきらりと光る宝石が。

 

「待てー!!」

 

その後ろには追っ手。これが怪盗の王道。しかし、

 

「悪いですが、それは私がもらいます。」

「おろ?」

 

その横をスッと白い者が横切る。

 

「あれま~!」

 

『命の輝き』は奪われてしまった。彼、怪盗キッドにより。

自分は終われている身なのでさすがに引き返せない。

 

怪盗キッドはするすると警察官の間を抜け去っていった。

 

「何!!?」

「くそっ!」

 

そのやり取りを見ていた警官は血相を変え、怪盗キッドを

追って行った。

 

「悪いが俺はとんずらこの隙にとんずらさせてもらうぜ~」

 

悪いな坊主。

怪盗キッドを囮にしてルパン三世は次元のもとへ向かった。

 

________________________________

 

「悪い悪い、次元~少し鬼ごっこが長引いてな」

 

彼の手には確かにキッドから盗まれたはずの

『命の輝き』があった。が、

 

「いや~大変だったぜ。あいつには悪いが偽物を

 プレゼントさせてもらったぜ。今頃泣いてるだろうな~」

 

そう言いながら愛車に乗り込む。が、

 

「本当、余計な土産まで連れてきやがって」

 

と、今回も一緒に行動している次元大介がそういった。

 

「な~んの話?」

 

そう言うと次元はそこに拳銃を向けた

 

「そこに居たのは分かってんだ。

 出てきな」

 

「さすが、次元大介ですね。」

 

それはまだ若い10代ぐらいの青年だろうが。

それにしてはすらりと伸びた慎重にやけに整った顔。

黒髪に紫の瞳というここに住んでいる人は持ってない

特徴を持った男が居た。

 

「ただの餓鬼じゃんか。」

 

「それはどうかな?」

 

そう言うと、警官隊が彼らを囲んでいた。

 

「あっれま~」

「ただの餓鬼がこんなことできんだろ拳銃向けてもびくともしねぇ。」

「確かに?」

 

そう。彼は次元大介という凄腕の拳銃使いに拳銃を向けられても

びくともしないのだ。ただ単純に次元大介という男を知らない

というのもあるが。だが、彼の顔からはまるでこの状況を

いくつも乗り越えてきたかのような笑みを浮かべていた。

 

「撃っていいのは撃たれる覚悟がある奴だけだ!!」

 

そう言うと、警官は一斉に動き出す。

まるで洗礼された動きのように。

 

「なんだこいつら気持ち悪っ」

 

ルパン三世はそう言うと

 

「悪いがお遊びに付き合っている暇はないんでね。

 あらよっと!!」

 

ととびかかってきた警官をよけ車を発進させた。

 

「マテ!!」

 

どうやらあの坊主も来たみたいだがもう遅い

俺達はすでに車を発進させていた。

 

「くそっ」

 

そう言う声が聞こえたが追いかけてはこなかった。

 

_________________________________

 

「なんで追いかけねえんだよ!」

 

そう目の前に居たそいつルルーシュに俺は言った。

 

「追いかける必要はない。元々偽物だ。」

「なっ!!?」

 

そう言うそいつはもうすでに分かっていたとでも言いたげそうな顔だった

 

「きっと今頃慌てているだろうな。」

 

彼はそう言ってほほ笑んだ

 

一旦終わる

 

 

 




ルパンかくの難しい・・・

誰か書き方教えてくれw


目次 感想へのリンク しおりを挟む




評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。