転生社への入社が決まった (ヒイラギP)
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0章〜ふざけられない作者はここでふざける〜
入社成功と派遣先の決定
アラームが鳴る。目を覚まして、学校へと向かう。何度繰り返しただろうか。
友達と他愛のない話をして、授業を受ける。それを当たり前だと思っていた。
僕の当たり前は壊れてしまうようだ。
「ぐぅっあ…はぁ、はぁ、助けて、誰か…」
顔も知らない男が僕を包丁で刺す。足を切られていた僕は逃げることすら出来ない。
「あぁ〜っやっぱりガキ殺すのは楽しくてタマンねぇなぁ!オラ死ねやぁ!」
僕の左胸に包丁がゆっくりと入ってくる。こみ上げる痛みと異物感で脳が掻き混ぜられるかのように熱い。それなのに身体はだんだんと寒くなっていく。
僕が一体何をしたというんだ。ただ当たり前を過していたかっただけなのに。
あぁ、もし次の人生があるのなら、理不尽に負けないだけの強さが欲しい。自由に当たり前を生きていたい。
僕は暗闇に落ちていった。比喩ではなく。
「うわぁぁぁぁぁお、落ちるぅぅぅ!?」
まさかの展開、死んだはずの僕は今落下している。下の方にかすかな灯りが見える。そこに着いてしまえば、きっと僕は、人のジャムと化してしまうだろう。
「くっそぉぉぉぉぉぉ!!」
もうすぐ地面だ。証拠に光が大きくなっている。だが嬉しいことに、僕の予想は外れていたようだ。僕の身体は減速し、やがて止まると足に地面の感覚があった。
はぁ〜と大きく深呼吸をした僕は、ここがどこなのかを探ることにした。なんたってここは白一色で何も見当たらない。だが僕はここの事を何も知らない。きっと何かあるはずだ。
「おっ?君ー!そこの死んでた君ー!」
姿は見えないのに女の人の声がする。不思議と安心する声だが、死んでた?
「そうそう、死んじゃったの。悪〜い奴にグサグサーってやられてね」
「そう…ですか…僕はやっぱり死んで…」
薄々感づいてはいたがやはり死んでいた。でもだったらどうして僕はここで生きているんだろうか。
「あぁそれはね、私が君の魂をここに呼んだからだよ。神様に選ばれちゃったなんて光栄だね〜。というわけで君にはやってもらいたいことがあるんだけど、聞いてもらってもいいかな?」
「選ばれた?って神様?わからない事だらけだけど、僕はなにをすればいいんですか?」
「うん。話のわかる子は神様好きだよ〜。でね?君には色々な世界に行ってバランスを取ってもらいたいの。所謂転生モノってやつ?」
この人は何を言ってるのだろうか。いきなりこんな事を言われては、混乱してしまう。この人は僕に物語のヒーローにでもなれとでも言いたいのだろうか。
僕とて男、ヒーローに憧れていた時期もあった。でも、ヒーローというのは非現実的であまりにも僕には似合わない。なんたって僕は一般人なんだから。
「そうだね。君は一般人だ。それも筋金入りのね…。だから!神様考えました!神様の世界調整の為の組織、その名も転生社!当社と契約してくれた暁にはー?な、な、なんと!異世界で暮らしやすくなるような素敵なパワーをプレゼント!…ぜひご契約ください!なんちゃって〜!」
突然テンションの高くなった自称神は、唐突に自分の会社のPRを始めた。いつのまにか僕の目の前には、ペンと書類が置いてあるが、神の姿は見えない。
「転生社?それに素敵なパワーってなんですか?」
とりあえず情報を整理、理解するために神に質問をする。すると、神はいくつかの資料を出してくれた。
「まずね、うちに入った子は特別な力をもらうの。これは後で説明するね。そして、世界のバランスが崩れてしまった世界に行ってその原因を直接取り除いてもらうの。ここまでで質問ある?」
「取り除くって具体的にどうすればいいんですか?」
「基本的にはバトって貰うのがほとんどかな。たまに話し合って解決することもあるけど、
戦うだって?僕に戦いの心得はない。それに他者を害するだけの度胸も覚悟も備わっていない。
「それなら安心して、その為に特別な能力や武器を授けて君たちが少しでも楽に活動できるようにサポートするのがこの会社と神様の役割だから」
…さっきから気になっていたが、僕は言葉を発していないはずなのに何故会話が成立しているのだろうか。
「神様だからね」
「結構万能ですね」
だが、やはり戦うということは他者を傷つけることだ。そこも含めてのサポートということなのかも知れないが…少し怖いと感じてしまう。
「君は優しいね。…そうだね、君が望むなら、相手を殺さずに済むように神様がサポートしてあげよう」
僕が大体理解したと伝えると、神はいままでの胡散臭いハイテンションから一転、真剣な表情をしてこう言ってきた。
「今、沢山の世界のバランスが崩れています。神の位に位置する存在は直接的な世界への干渉を禁じられています。ですからあなたの協力が必要です。是非とも私と契約を結んでいただけませんでしょうか」
今までとは違ったこの言葉に僕は驚いて固まってしまう。神は僕を必要と言ってくれている。沢山ある世界のどこかには僕のように理不尽に死んでしまう人がいるかも知れない。だったら…僕はそんな理不尽を止めたい。もしそれができるのなら、このチャンスを逃すわけにはいかない。
「やります。神様、契約を結んでください」
「うん、喜んで!じゃあさっき渡した契約書にサインをお願いね。その後で能力と派遣される世界を決めるから」
言われるがままに書類にサインをする。すると目の前が真っ白になって、視界が戻った。……なんだこの美少女!?
「私が見えるようになったみたいだね〜。神様だよ!美女だなんて嬉しいことに言ってくれるねぇ、で、見えるってことは、契約済みってことでいいのかな?」
そうだと答えると神はこっちに一冊のファイルを手渡した。
「これが素敵なパワーってやつですか?」
「うん、そうなるね。お一人様一点限りだよ!好きなのを選んでね」
僕はファイルに目を通す。時間を止めたり、洗脳だったり、かっこいい剣だったり、なんでもありな素敵パワーは正直やり過ぎな感じがするし、出来れば自分で強くなりたい。何故なら、いきなり強くなると天狗になってしまいそうだからだ。
しばらくの間ファイルを見て唸っていた僕は、一つの能力を見つけた。
「へ、へぇ〜その能力、まぁ君がいいならいいんだけどさ、でも何回でも蘇るって逆に何回も死ぬことを前提としているんだよ?」
「分かっています。それに僕は一度死んでいますし、もう一回も百回も変わりませんよ」
そう笑うと神は何故か若干引いていたが、承諾してくれた。それとともに熱いものが流れ込んでくる感覚と戦いの心得が僕の中に入ってきた。これが能力なんだろう。
「じゃあ、どこの世界に行くか、決めようか。 …というわけでこのルーレットを回してね!」
「えっ…」
「ルーレットを回してね!」
「いやいやいや待ってくださいよ!そんな適当に!ロクでもないとこだったらどうするんですか!?」
僕の必死のツッコミと抗議に折れてくれた神は、つまらないとでも言いたそうな態度で、2つのパネルを持ってきた。
「そういうのあるなら、最初からそうしてくださいよ〜」
「ぷぇ〜つまんなーい。んで右が騎士の世界、左が科学の世界だよ。どっちも治安もまあまあだし、
「とりあえず右で、あと
「それはね、ちょっとグレた別の神様が行きすぎた力を与えてしまった存在のことだよ。放置しておくと、世界が崩壊してしまうんだ」
自分が大役を担っていると再確認し、手汗がにじむ、そんな自分に喝を入れる。神がもうそろそろだと合図を送ると僕の身体は少しずつ透明になっていく。
暗い闇の中で光が大きくなる。神に魂を呼ばれた時と似たこの感じ、転生は成功しているようだ。
転生した後のことに期待と不安を浮かべながら僕は光の中へと落ちていった。
初投稿でした。初めてを捧げました///
どうでしたか?感想ください。好評だと素直に喜びます。酷評だと卑猥に悦びます。
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第1章〜騎士の世界〜ふざけると言っても最低限のことは言いますよ!?
誕生と幼稚園
特に筋トレはしていないので、初投稿です。
まだ主人公は死にません。ご安心ください途中から死にます。
では第二話スタートです。
目が覚めた。完全に見たことのない天井だ。転生は成功、僕はどんな存在として生まれたのだろう。
(君はちょっとした小金持ち程度の貴族の生まれになるかな。その方が騎士になりやすいでしょ)
頭の中に直接神の声がする。異世界でもサポートは完璧なようだ。自分の身分を確認した僕は、部屋に入ってきた大人の男女の方を見る。
「ジャック、いい子にしてた?」
「おぉジャック、今日もハンサムだねぇ!」
と声をかけてきた彼らはおそらく親だろう。僕の名前はジャックというらしい。いい名前じゃないか。そんな僕はまだ首も座っていないようで、舌が回らず、まーとかぱーとかしか発音できない。下手に意識がある分とても恥ずかしい。だがそんな拙い発音でも、自分を読んだと気づくと喜んでくれている彼らを見ていると、嬉しいと感じる。
ふと自分の家族のことを思い出して、寂しくなったが、早くこの暮らしに順応するために今は考えないことにする。
「ジャック〜ミルクの時間だよ〜」
母親がこっちに寄ってくる。想定外だ!意識があるというのはこういうことか!やばい服を脱ぐのをやめてくれ!
…………罪悪感がこみ上げてきた。
(ぶっはははは!!ヘンターイ!!変態転生者ぁ!!)
うるさい!このやかま
大爆笑する神と恥辱に苦しむ僕、それは僕の腹が満たされるまで続い
た。
………酷い目にあった、とまではいかないがこれでは精神がもたない、次までには心を無にできるようにしておこう。
(おぎゃぁ!おぎゃぁ!って言ってみなよ〜ねぇ!…ねぇ?無視しないでさぁ??)
いい加減うざくなってきた神をガン無視して半ばかぶせる感じで質問をする。
どうして騎士になる必要があるんですか?
(あーそれはね、この世界、騎士になるとなんというか…動きやすいの。身分は証明できるし、ここは他の国よりも騎士が優遇される傾向があるから)
一体何故騎士が優遇されているんです?できれば教えてください。
(この世界にいる種族は人間だけじゃないの、中には人間を餌にするやつもいるから、戦うことができる騎士は重宝されるって訳)
なるほど、防衛の重要性が高いために騎士の身分は僕の世界よりも高くなっているのか。なら騎士になれる身分として転生させてくれた神には感謝しないとな。
神様、ありがとうございます。
(もっと感謝して、信仰して、崇めてくれてもいいんだよ?)
…小さいことで神に感謝するのを僕はやめようと思った。
神の小言が聞こえてくるがこれもまた無視、とりあえず僕は時間が経つのを待つことにする。
あれから約2年、幼稚園に入学することになった。この頃から少しずつ貴族としてのあり方や騎士になるための剣の練習が始まった。
貴族のあり方についての授業は知らないことが多くてついていくのに必死だったが、剣に関しては転生する際にもらった知識のおかげで普通以上の成績を残すことができた。
家にいる時も極力、幼稚園の勉強の予習復習に充てていた僕は両親にいつのまにか期待されていた。それが嬉しくて怖くて僕は今まで以上に頑張ろうと思った。だが自分の身体が限界を迎えそうだと神に指摘されて、年相応に気を抜くことにした。
話が変わるが、この世界の騎士というのは軍と政治の両方に強い影響力を持っているらしく、強い騎士はそのまま強い権力を持っている。
そのせいで「強いだけ」の騎士が無茶な作戦を立てて大惨事になることも少なくない。
それを知った僕は、将来自分について来てくれるような人に出会ったら、最大限大切にすると誓った。
(君〜?強くなるために頑張るのは素晴らしいことだけど、今の君には誰もついてこないんじゃないかなぁ…)
そう言われて始めて幼稚園の子とろくな会話をしていない事を思い出した。
このままではぼっちコースだと危機感を感じた僕は幼稚園の子に話しかける事を決意するが、みんな僕と距離を取っている。
やはり今までガリ勉していた代償は大きく、みんなに気味が悪いと思われているようだ。
何回か話しかけてみるも全て撃沈、僕はうずくまっていた。
「どうした?ジャック、階段なんかでうずくまったりなんかして」
そんな僕に話しかけてくれたのは、同じクラスに配属されていた…たしかエスリーム君。突然現れた救世主に僕は最大限の感謝を抱いた。
間が空いてしまい怪訝そうな顔をするエスリーム君に僕は慌てて答える。
「あぁ、実はみんなに話しかけても逃げてしまうんだ。確かに今まで友達を作ったこともなかった僕も僕だけど、流石に辛くてね」
僕の言葉を聞いた彼は苦笑を浮かべながら答えた。
「まぁ、お前ずっと勉強か読書か剣の稽古で、話しかけづらかったからなぁ」
「やっぱり…でも僕も寂しくなってしまってね。でもどうしたものか」
本当にどうしよう。エスリーム君と話したおかげで、自分がいかにぼっちコースに入っていたかを思い知る。
いっそのこと小学校に望みを託せば…
「…じゃあさ、俺と友達にならないか?お前思ってたより話しやすいし、いいやつっぽいしな!こっち来いよ!みんなで遊ぼうぜ!」
僕の腕を引く、エスリーム君。この日始めてこの世界で友人ができた。
次の日、エスリーム君のおかげで数人の友達ができて喜んでいた僕に神は、
(遅くない?あと一年で小学生だよ?)
といって来た。幼稚園の子たちは大体同じ小学校へ進学する。よって今からでも遅くはないのだ。
「ジャック君、ちょっと剣の型でわからないとことがあるんだけど、教えて?」
そう尋ねて来た彼女はミラ、エスリーム君を通じて交友関係を持った僕の友達の一人だ。
彼女は明るい性格でみんなに公平に接している。彼女の周りにはいつも誰かがいた。羨ましい限りである。
更に、幼いながらも整った顔立ちをしていて、クラスのませた男子の憧れのような存在だ。
「わかった。何がわからないんだ?」
「うん、昨日先生に教わった型の最後の所。切り上げから先がこんがらがっちゃって…」
「とりあえず僕が一回やってみよう。それで覚えるかもしれない」
そう言って、僕は型を通していく。そして彼女のわからない所まで来た。僕は少し動きをゆっくりにすると、右からの切り上げ、そのまま左からの横薙ぎに繋げると、身体をその勢いを使って回転させ、左上からの袈裟斬りを繰り出す。
どうだったかと尋ねると、
「ありがとう、綺麗な型だったよ。じゃあ私も覚えてるうちにやってみるね」
と言って、彼女は型を始めた。まだ不安が残っているのか、時々剣の勢いが足りない時があったが、何とか最後まで通してできたようだ。とはいえこの型は幼稚園の先生が教えてくれはしたが、それは将来こんなこともやるだろうといった紹介のような意味であって、幼稚園の生徒には出来る筈のないものであった。まだ幼稚園生だというのにここまで出来るとは、彼女はかなり剣の才能があるようだ。
「やった!改めてありがとうジャック君。私はこの感覚を掴むためにもう少し練習してから帰るね」
「うんおめでとう。あまり遅くなると親に心配かけるだろうから暗くなる前に帰るんだよ」
「もう、ジャック君は時々同年代なのに私たちを子供扱いする時があるよね!わかってるよ、ちゃんと帰れるもん」
彼女に嫌な思いをさせてしまったらしい。私は彼女に軽い謝罪をして、帰宅することにした。
それからも特にトラブルもなく、緩やかに僕の時は流れていった。その間にエスリーム君がとてつもなくモテるということや、ミラがクラン家という、超有力貴族の家の生まれだと知ったり、神に自分のモテなささを笑われたりした。
(んで、来週から君も小学生だけれど、気をつけてね。だんだん時が歪み始めてる
どうやらこれからが本番のようだ。未知の脅威への警戒とやっと僕がここにいる意味を果たせるという期待が生まれる。たったの一週間がとても長く感じた。
エスリームはモテます。ミラもモテます。主人公はモテません(無慈悲)
第二話終了です。ここからゆっくりと物語が動いていく予定です。
こんな展開クソ遅い駄文ですが、楽しんでくれたら嬉しいです。では三話目の初投稿で会いましょう。
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小学校入学と破壊者
長いと思っていた一週間も過ごしてみればそうでもなかった。気づいたら入学式当日である。家を出る時間ギリギリまで持ち物の確認を行い、家を出る。僕の家は一応貴族のはずなのだが、学校まで馬車で送ってもらえるような事はない。意地になった僕は、訓練がてら六年間走って登校し続けると自分に誓った。…まぁこれからは寮生活だからこれが最後のダッシュである。走り続けている疲れからか馬鹿なことを考えてしまう。こんなことだって神には筒抜けだ。
(貧乏貴族乙だよ。ほら見てごらん、周りの貴族が変な目で君を見ているぞ?ぷぷぷ、んで?更に?これを六年続けるとか?貧しいのは脳みそなのでは?)
(うるさいなぁ、そんなに言うなら馬車寄越せよ馬車!)
何も起こらない生活の中で飽きが来たのかウザさに磨きがかかってきた神に文句をぶつけているとだんだんと巨大な建築物が視界に入ってきた。
「な、なんだこれぇ!思ったよりもデカイ!」
これが、学校?小中高大に当たる全ての機関が入っているとはいえ、いくらなんでも広すぎるのでは?話には聞いていたが流石に圧倒されてしまう。
僕が圧倒されたそれは、学園国家という王国民専用の教育施設である。上等な教育、上等な設備、上等な生徒を理念に掲げるこの学校には、国の運営側に付くような人材を大量に育てている。
というか、見えてるだけで全然着かないのだが?どうなってんの?
(上に約三百メートル。土地面積が大体一平方キロメートルの建造物が見えたくらいですぐ付くわけないだろう?)
やはりとんでもない規模だ。あの中に二万人の生徒がいるらしい。もしかしなくても
(安心してよ。破壊者は目立ちたがり屋か黒幕っぽい奴だからすぐにわかるよ)
小学校まで後どれくらいだろうか。足が疲れてもはや痛みすら発している。誰か僕を馬車に乗せてくれぇ。なんて考えていると、後ろから声をかけられた。
「おい!ジャック!何やってんだよ、お前んちから学校まで馬車でも二時間はかかるはずだろ!?」
「え、エスリーム、助け、頼むから、乗せてくれぇぇぇ」
「うわぁ!何があったんだよ!と、止めて下さーい!!」
やはり持つべきものは友人だ。僕は小学校デビューを成功させることを新たな目標として刻んだ。
時は流れて一時間後。眼前は校門というより城門といった方が似合っているような巨大な門があった。恐らくここに入れば破壊者との戦いは避けられないのだろう。幾ら何度でも死ねる魂でも、死ぬのは怖いので命は大事にしていきたい。そんな覚悟を決めた僕は、エスリーム君と雑談しながら門をくぐった。
クッッッソ短い…です。
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