ドラゴンボール超(スーパー)外伝 (煉獄総司)
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転生先はサイヤ人!?

主人公は一般人ですが

努力型の天才

現代では恐らく人間国宝級

人間で戦闘力150は突然変異と言ってもおかしくはありませんが

ドラゴンボールの世界では

子供の頃の悟空か亀仙人ぐらいの計算です。


私は武道家として生涯を捧げた

 

伴侶は居らず、ただひたすら

 

武の研鑽を極めた

 

年も90を越え、肉体の衰えを感じた頃

 

唐突に爆破テロが起きた

 

被害にあった女性や子供を助けていく

 

目の前でビルが倒れてきた

 

私は咄嗟に子供を突き飛ばし

 

あっけなく潰されてしまった

 

追い打ちを掛ける様に爆発炎上

 

私の生涯は閉じたのだった

 

 

 

 

…ざめ

 

…めよ

 

…めざめろ!

 

 

 

「ねぼすけにも困ったもんだね」

 

 

なんだろう

 

目の前には

 

丸い顔をした奇妙な生物が見える

 

 

「おきたね!」

 

「化け物!?」

 

 

起き抜けに左からの攻撃を避ける

 

 

「貴方、全宇宙を治める全王様に無礼ですよ」

 

 

白髪の白い装束を纏った男がすぐ側に居た

 

 

「全王??」

 

「ふむ…全王様、この者と話をさせて頂いても宜しいでしょうか?」

 

「ん~いいよ~はやくね?」

 

 

男は全王様?に頭を下げて、私に向き合う

 

 

 

「さて、貴方は生前の行いが評価され、肉体の最も優れた時期のまま、転生が許されました。なお、人間ではなく強戦士族サイヤ人としてですが」

 

 

言われてみると

 

全盛期の20代後半の身体だ

 

しかし、身体が異常に軽い

 

 

「今、現在の貴方の力はまだ弱すぎる。故に貴方には試練を受けて貰います。これを乗り越えられれば超サイヤ人、更なる力をも手に入れられる筈です。」

 

 

なるほど

 

また一から鍛え直せる訳だ

 

言われるまでもない

 

 

「分かりました。是非、試練をお願いします」

 

 

即答した私に男は驚いた顔をしていたが薄く笑うと

 

 

「良いでしょう。では、大神官たる私が命じる!刻の回廊の扉よ開け!!」

 

 

 

その声に答える様に

 

巨大な扉がゆっくり開かれた

 

 

 

「良いですか?貴方はひたすら前へ進むのです。あらゆるものが貴方を襲うでしょう。しかし、貴方は何があっても前に行くのです。終わりなき、刻の回廊を」

 

 

 

 

 

刻の回廊

 

 

 

それからの私は戦いに明け暮れた

 

サイヤ人との闘い ナメック星でのドラゴンボール争奪戦

 

宇宙の帝王フリーザとの闘い 人造人間達と激闘

 

完全体となったセル そして魔人ブウ・・・

 

 

何度も死にかけては回復され

 

どんどん戦闘力が上がっていく

 

サイヤ人の特性を利用した鍛え方だと気が付いた

 

勝てなかった相手にもすぐに追いついてしまう

 

ひとつ気がかりなのは超サイヤ人に成れないことだ

 

純粋悪の魔人ブウを倒すと

 

突然、大神官様が現れた

 

 

 

「どうやら十分な成長をしたようですね?今の貴方は素で超サイヤ人を大きく超えている」

 

 

「大神官様、超サイヤ人になるにはどうすれば?」

 

 

 

大神官様は薄く笑みを浮かべ

 

 

「それは実際に彼らと接する内に、おのずと・・・ね」

 

 

 

こうして私はドラゴンボールの世界へ

 

足を踏み入れた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

参考 ステータス

 

 主人公

 

種族 人間→サイヤ人

 

戦闘力 150→1500 刻の回廊突破 300億以上???

 

大神官&全王の特典付与

 

死にかけてパワーアップの上限解除

 

(瀕死の状態からの回復で戦闘力が数倍に増える)

 

 

刻の回廊限定 

 

自動全回復

 

(重傷を負うと発動)

 

歳を取らない

 

 

 

すべては魔人ブウ編の後のドラゴンボール超に合わせる為の設定です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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邂逅Ⅹ激突

戦闘力に関して

公式サイトなどの

魔人ブウ編までの戦闘力を参考にしています。

私の想像ですのでご容赦を


~西の都カプセルコーポレーション

 

 

重力室で300倍の重力トレーニングを終えた

 

サイヤ人の王子

 

べジータは食堂へ向かう為、外へ出た

 

「カカロットの野郎…いつもいつも、この俺の先を行きやがる!」

 

カカロットこと孫悟空との埋まらない差に

 

べジータは焦っていた

 

そんな彼の前に光と共に男が現れた

 

 

 

「な、なんだ貴様は!」

 

「ん?こちらでは初めてだなべジータ、私は名乗る名は捨てた者だ。好きに呼んでくれ」

 

 

 

 

べジータを見ると鍛練後なのだろう

短パンにタオルを首に掛けただけ

その姿で固まっていた

 

「貴様、何故俺の名を知っている?」

 

 

そうか、回廊で会ったべジータとは違うよな

 

スッと切り替えると親しげに話し掛けた

 

「サイヤ人の王子の名だろう?私もサイヤ人だ。当然知っているさ」

 

「サイヤ人だと!?ふざけるな!生き残りのサイヤ人は俺とカカロットの家族だけの筈だぞ」

 

信じて貰えないか

こういう時は

 

「ならば腕を見て貰おうか。分かりやすくて良いだろう?」

 

周囲に影響がない程度に

 

一瞬だけ解放して見せる

 

その気は魔人ブウを軽く越えていた

 

「なっ!?」

「どうかな?場所を移した方が良いだろう?」

 

 

 

プライドの強いべジータなら、この誘いに乗る筈だがな

 

「いいだろう。着いてこい」

「フフッ、そうこなくちゃな」

 

周囲に人が居ない荒野に降り立つ二人

 

「さてべジータ、私はいつでも良いぞ」

「貴様、スーパーサイヤ人にもならずに俺様に勝つつもりか?」

「大丈夫。今の君には負ける気がしないんでね」

 

 

 

べジータは一気にスーパーサイヤ人2に変身

 

猛然と男に殴り掛かった

 

「後悔するぞ!」

 

右拳に金色のオーラが込められ、男の顔面目掛け放たれた

 

「なめられたもんだ」

 

ベジータの右拳を首だけを動かし回避

 

そのまま腕を取っての一本背負いで

 

地面に投げ落とすと

 

硬い地面が割れたガラス様に割れ沈んでいく

 

「おのれぇ!ビッグバン・アタック!!」

 

ベジータの得意技

 

掌に溜めたエネルギーを圧縮し、一気に放つ大技

 

だが、それすらも

 

「避けるまでもないな・・・破ぁ!」

 

その場から一歩も動かずに

 

気弾に触れもせずにかき消した

 

気合砲と呼ばれる技で

 

これはかつて孫悟空やピッコロが

 

使っていた

 

「そ、そんな・・・馬鹿な」

 

魔人ブウですら勝てないなりに

 

善戦出来たスーパーサイヤ人2が

 

遊ばれている

 

スーパーサイヤ人にすらなっていない

 

ただのサイヤ人の男に

 

「そろそろ終わりにしますか。大きな気が近付いて来ますし」

「この気は・・・カカロット…かぁぁ!?」

 

一瞬でベジータの懐に入り込み

 

強靭な筋肉の鎧に護られた腹部を

 

あっさり打ち抜く強烈なパンチが

 

めり込んでいく

 

自身の最大のライバル

 

ベジータが力なく

 

倒れるのを

 

カカロット

 

 

孫悟空は目撃した。

 



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見せろ!天井知らずのサイヤ人

~あらすじ~

 

突如現れた謎のサイヤ人

 

余裕たっぷりに

 

超サイヤ人2に変身したベジータ

 

しかし、初手は背負い投げでいなされ

 

一気に決めようとビッグバンアタックを放つも

 

気合いでかき消されてしまう

 

動揺した隙を突かれ、一撃で倒されてしまう。

 

そして到着する悟空

 

 

 

____________________________________________

 

 

「何者(なにもん)だ?おめぇ?ベジータを一発で倒しちまうなんてよぉ!」

 

 

 

この孫悟空は刻の回廊でのトラウマだった

 

何回手合わせしても一発逆転の技や切り札を持っている

 

瞬時に気を爆発的に上げる界王拳。

 

界王拳状態でのかめはめ波。

 

セル戦後からは瞬間移動からのかめはめ波。

 

超サイヤ人状態での界王拳。

 

地球~銀河~全宇宙から少しずつ元気を集めて

 

一気に放つ元気玉

 

超サイヤ人3での全力を込めた龍拳

 

何回瀕死にされたことか

 

 

 

「名乗る名はない。しかし、私は君を知っているよ?カカロット…いや、孫悟空」

 

「オラは知らねぇよ~だけんどおめぇがすげぇのは分かる」

 

 

 

やはりコイツは戦いの天才だ

 

既に戦闘体制に移行している

 

 

 

「始めから全力で来た方が良いよ?」

 

「分かってんよぉ!!」

 

 

瞬時に超サイヤ人に変身し、殴り掛かってきた悟空

 

勢いのついた連打が男に向かうも

 

涼しい顔で避けていく

 

 

「あんたの悪い癖だね。初めから全力を出さずに相手を試す」

 

「なっ!?」

 

 

一気に懐に潜り込み、ボディに連打連打連打

 

悟空がたまらず瞬間移動で逃げる

 

 

「なるほど。厄介な技を使う」

 

「っ・・・はぁ!おめぇ・・・ただもんじゃねぇな」

 

 

流石だ

 

ベジータの様にはいかないな

 

加減はしているが、しこたま打ち込んだ筈だが

 

凄い耐久力だな

 

 

 

「…おめぇ、つぇぇな」

 

「フフッ、待っていてやるから全力で来なよ」

 

 

 

悟空は男の一言に驚いたが

 

すぐに好戦的な笑みを浮かべる

 

 

「よし!ちょっと待っててくれよ?」

 

「あぁ」

 

 

 

一旦、超サイヤ人から黒髪に戻ると

 

気を集中し、爆発的に気を解放する

 

まばゆい光の奔流が収まると

 

眉がなくなり

 

髪型が伸びて長髪になる

 

現在の最強形態、超サイヤ人3が現れた

 

 

 

「待たせたな。これが俺の本気だ」

 

「これが超サイヤ人3か…"久しぶりだ"」

 

 

 

トラウマが掘り起こされる

 

刻の回廊で最も自分を

 

瀕死にしてくれたのが孫悟空だった

 

中でも超サイヤ人を段階的に説明しながら

 

滅多打ちにされたのが効いた

 

 

 

 

「行くぜ!」

 

 

気を爆発させる様な気の放出で

 

凄まじい勢いの突進

 

 

 

残像拳で避け

 

追いかけてくる悟空に

 

カウンター

 

 

「ぐっ…あたんねぇ」

 

 

口から血を流す悟空

 

不適に笑う男

 

 

 

「凄まじいパワーとスピードだが、当たらなければ意味はないだろう?」

 

 

 

気を両方の拳に纏わせ

 

 

「さぁ、踊れよ悟空」

 

「なっ!?」

 

 

 

一気に間合いを詰めると

 

右フック、左フック、左アッパー、右アッパー

 

左フック、右アッパー、左フック、右フック

 

左フック、右フック、左アッパー、右アッパー

 

 

 

倒れそうになる度に打撃でかちあげ

 

殴り続けるこれが延々と続く

 

ただ、それだけだが

 

気を纏わせた拳でリズミカルに行うのだ

 

 

 

サイヤ人の肉体は恐ろしくタフネスだ

 

並みの重火器の弾では刃が立たない

 

だが、気を纏わせた拳なら

 

有効打になるのだ

 

 

 

「ぐっ…がはぁ」

 

 

「ただ滅多打ちにしているだけ…じゃないぞ?」

 

 

 

 

最後に掌底を深く叩き込むと

 

今まで叩き込んだ箇所が光を放ち

 

爆発した

 

 

 

「うぁぁぁぁぁ!?」

 

 

 

打ち込んだ箇所に気を爆弾の様に変化させて残し

 

最後の掌底が起爆スイッチ

 

勿論、加減してあるから死にはしない

 

 

「…超サイヤ人ではなくなったか」

 

 

 

超サイヤ人が解け、黒髪になった悟空

 

もはや立ち上がることも出来ず

 

薄目を開けるのみだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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限界突破!?手合わせの終わり

正直、期待外れだ

 

ベジータも孫悟空も

 

刻の回廊で戦った2人はもっと強かった

 

 

 

「大丈夫かい?これは手合わせだ。殺し合いではない」

 

 

「~」

 

「ん?」

 

「か~め~は~め」

 

 

!?

 

しまった

 

この距離では

 

 

「波ぁぁ!!」

 

 

片手でのかめはめ波を放つ悟空

 

 

「ぐっぅぅう」

 

 

舐めるなよ

 

この程度で

 

私を倒せると思うな

 

 

「ふっ!」

 

 

かめはめ波の軌道を反らす

 

ふと見ると悟空がいない

 

 

 

「見せてやるよ今のオラの限界をよぉ!」

 

 

「っ…瞬間移動か」

 

 

 

悟空は超サイヤ人になると同時に赤い気を纏う

 

 

「超界王拳!!」

 

 

 

き、来やがった

 

相当の負荷がある筈だが

 

 

「うぎぎぎ!!これが、オラの全力だ!」

 

 

赤い気を纏った拳が男の腹に突き刺さる

 

 

「ぐがっ…はっ…ははは」

 

 

「ま、まじかよ…オラ全力でぶちこんだぜ?」

 

 

 

流石だ

 

流石最強のサイヤ人

 

今の俺の出せる力を出す

 

解放だ

 

 

「カァァァァ!!」

 

「うっ…うぁぁぁぁ!?」

 

 

 

凄まじい気の奔流が悟空を吹き飛ばす

 

 

だが、超サイヤ人にはなれない

 

なにか条件があるのだろうか

 

 

「な、なんて奴だ。まだ力を隠してやがった…」

 

 

「ふっ…はぁ…あまり一気に解放すると理性が持たないからな」

 

 

 

魔神ブウと戦った時の悟飯の様に

 

髪が逆立ち、白いオーラが噴き出す

 

 

 

「こうなりゃオラも腹くくるぜ!限界を超えてやる」

 

 

 

赤い気の密度を上げていく

 

あれは今の悟空ではまずい奴だ

 

 

「ちっ、体が砕けるぞ!」

 

 

「超界王拳…10倍かめはめ波だぁぁ!!」

 

 

 

一瞬だけ10倍にして

 

かめはめ波を撃ちやがった

 

これなら体は壊れない

 

赤いかめはめ波が向かってくる

 

 

 

「ふ…50%も解放させられるか。楽しかったぞ悟空」

 

 

 

右掌に気を集中し

 

エネルギー弾を作ると

 

向かってくるかめはめ波に放った

 

 

 

衝突し

 

大きな爆発を起こし

 

相殺される

 

爆風と粉塵が晴れると

 

 

 

 

 

両腕を組んだ男が居た

 

地球最強の二人

 

孫悟空とベジータを圧倒して見せた男が

 

 

「いや、本当に楽しかったぞ」

 

「俺は超えてやる。貴様もカカロットもな」

 

 

 

二人に気を分け与えた所で

 

体が薄れていく

 

大神官様の召喚だ

 

 

「二人にアドバイスだ。気を限界まで押さえて訓練するといいぞ?辛くても超サイヤ人は我慢だ」

 

 

「分かった!なんとかやってみる。」

 

 

「重力室で何か障害物を用意させて…チッ早く行きやがれ!」

 

 

 

ふふっ

 

楽しみだな

 

俺も修行し直しだ

 

悟空やベジータの成長は油断ならない

 

せめて俺も超サイヤ人

 

いや、それ以上を…

 

 

 

~全王星

 

 

大神官様が出迎えて下さった

 

どうやら全て見ていた様だ

 

 

「お帰りなさい。早速ですが貴方、大猿になった経験は?」

 

 

「は?ありませんが…」

 

 

 

大神官様の推測によると

 

 

超サイヤ人になる条件

 

1 大猿になった事がある

 

2 理性を保ち、潜在能力を全て解放する(推測)

 

3 穏やかで純粋な激しい怒りor激しい哀しみ

 

4 一定以上の肉体強度と戦闘力

 

 

「まぁ孫悟空さんやベジータさんは、二つほど満たした状態で変身出来ていますから。推測の域を出ませんね」

 

 

「なるほど…やってみますか!」

 

 

 

 

そして一年後

 

 

破壊神が地球へ降りたった

 

 

超サイヤ人ゴッドを探して

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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宇宙最強!?クウラ襲来!!

破壊神ビルス様が地球を破壊せず

 

悟空達がゴッドの力を得る

 

フリーザが蘇り

 

パワーアップして地球に来る

 

悟空とベジータが撃退

 

全宇宙の消滅を賭けて力の大会

 

やってる間、刻の回廊で

 

放置されて居たぜ

 

 

 

 

「まさか忘れられてるとは」

 

 

「ま、まぁまぁ…私も全王様も忙しくて」

 

 

 

まぁ収穫はあった

 

大猿状態で理性を保ったまま

 

気を静めていく

 

何度か繰り返していくと

 

何故か人間に戻れた

 

しかしパワーは大猿のまま

 

その状態に馴れるまで修行を続け

 

遂には超サイヤ人へと至った

 

 

 

「とりあえず悟空達に会いに行くか」

 

 

地球への転移装置で向かおう

 

超サイヤ人ゴッドとやらも

 

見てみたいし

 

 

 

 

その頃、悟空とベジータは

 

最強のサイヤ人ブロリーとの戦いを

 

繰り広げ、辛くも追い返していた

 

 

 

 

~side孫悟空

 

 

ブロリーに会って

 

瞬間移動で帰って来ると

 

邪悪な気が蔓延している

 

 

 

 

「そ…孫…すぐ来てくれ…」

 

 

 

ピッコロからのテレパシーを聞いて

 

駆けつけるとフリーザに良く似た

 

宇宙人が悟飯達を倒していた

 

 

 

「来たか!サイヤ人の生き残りの猿共め」

 

「誰だおめぇは?」

 

 

宇宙人はニヤリと笑いながら

 

 

 

「俺の名はクウラ。父と愚弟が世話になった様だな?」

 

 

 

力の大会の為に力を取り戻した悟飯

 

ピッコロ、天津飯、ヤムチャ、悟天、トランクス

 

クリリン、18号

 

 

皆が倒れ伏していた

 

 

 

「悟飯…ピッコロもか…許さねぇ!」

 

 

「オレはフリーザの様に甘くはないぞ?フリーザは自分の力を過信し、スーパーサイヤ人などに怯えていたらしいがな。このオレは違う!父やフリーザが嫌うトレーニングを取り入れ、凄まじい力を手にしたのだ。」

 

 

 

ハッタリではない

 

今の奴は

 

甦った時のフリーザよりも

 

力を感じる

 

フリーザで言うなら最終形態の姿でだ

 

それはつまり

 

フリーザの様に奥の手を隠しているかもしれない

 

ということだ。

 

 

 

しかし、今の悟空とベジータは先の激戦で

 

著しく消耗し、回復が十分ではない

 

 

「ベジータ、おめぇは休んどけ。もしオラがやられちまったら皆を頼む」

 

 

「…カカロット」

 

 

 

返事も聴かず

 

クウラに向かって行く悟空

 

彼の瞳は決死の覚悟を刻み込んでいた

 

 

 

「待たせたな」

 

 

「構わん…貴様等を倒した後にまとめて始末するだけだ」

 

 

 

クウラの言葉に静かに怒りを爆発させ

 

超スピードで放たれた右拳がクウラを殴る

 

 

「なにぃ!?」

 

「うおらぁ!」

 

 

左、右、腹に拳を打ち込む

 

 

「くっ!」

 

 

尻尾で攻撃をするも

 

 

「おぉぉ!」

 

 

逆に尻尾を掴み

 

ジャイアントスイングで投げ落とす

 

 

「はぁ…はぁ」

 

 

「ふふふ…楽しませてくれるぜ。確かに貴様なら弟を倒せたかもしれん。そうだな…少しだけ力を見せてやるか」

 

 

 

そう呟いた後

 

 

急激にスピードをあげたクウラに

 

悟空は殴り飛ばされた

 

 



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クウラの変身、ブルー危うし

殴り飛ばされた悟空

 

瞬時に体制を立て直すが

 

クウラは掌をこちらに向けていた

 

 

「くくくっ簡単には殺さん…はぁぁ!」

 

 

超能力で悟空が動きを封じられた

 

「くっ…うごけ…ねぇ!」

「まずは痛め付けるか…シャア!!」

 

 

尻尾を自在に動かし鞭の様にしならせ

 

悟空を痛め付け始めた

 

指先からビームを放ち

 

あまりの威力に服が破けていく

 

 

「うぎゃぁぁぁぁ!!」

 

「ふははは!痛いか?苦しいか…ん?」

 

 

気配を感じて振り向くと

 

蹴りがクウラに直撃した

 

痺れを切らしたベジータが放ったものだ

 

「カカロットは俺様が殺すんだ。貴様なんぞに渡さん!!」

 

「べ、ベジータ…すまねぇ」

 

「まぁ、いいだろう。猿が二人になった所でオレには勝てないがな。遊びは終わりだ…ハァァァッ」

 

 

 

クウラは気を爆発的に引き上げると

 

全身を機械的な銀色に染め上げた

 

いわゆるメタルクウラである

 

 

 

「ふっ、驚いたか?今のオレは鋼鉄の如く鍛え上げた肉体。貴様らの攻撃など容易く弾き返すわ!」

 

 

 

「カカロット、ブルーになるぞ。奴は強い」

 

「あぁ、だけどおめぇの言ってた通りになったな」

 

 

 

ベジータは予見していた

 

たった3ヶ月の修行で

 

神をも超える力を手にした

 

フリーザ

 

 

奴が初めから力に驕る事なく

 

才能を出しきっていたら

 

恐らく自分達はあっさりと敗れたかもしれない

 

 

「どうした?待っていてやるから真の姿を見せてみろ」

 

 

「「はぁぁぁぁ!!」」

 

 

 

瞬時に超サイヤ人ブルーに変身し

 

不意打ちの

 

かめはめ波とギャリック砲を放つ

 

 

「ふん、避けるまでもない」

 

 

 

ふたりの必殺技がクウラに直撃する

 

しかし、爆風が晴れると

 

クウラのメタルボディには

 

傷一つ見当たらない

 

 

「ふははは!この形態の俺にはエネルギー波は効かぬ」

 

 

 

正確には効かないのではなく

 

反射させているのだろう

 

 

 

「ベジータ、オラに考えがある。任せてくれねぇか?」

 

 

「奴は貴様一人で勝てる筈が」

 

 

 

悟空の自信に満ちた表情をみて止めた

 

 

「とりあえず、いつでも撃てる様に気を溜めていてくれ」

 

 

「ふん。俺に指図するな!」

 

 

頼むぜベジータ

 

心の中で悟空は願い

 

クウラに立ち向かう

 

 

 

「猿め!徹底的にいたぶって殺してやろう」

 

 

「へへっ、そう簡単にはいかんぜ!」

 

 

 

衝撃波を放つ

 

 

「ッ!?」

 

 

「おりゃぁぁ!!」

 

 

悟空の全力を込めた連撃

 

クウラはまるで無抵抗に殴られている

 

最後の蹴りで地面に叩きつけた

 

 

「界王拳かめはめ波ァァァ!!」

 

 

瞬間移動でクウラの前に移動し

 

超サイヤ人ブルーでの界王拳

 

更にかめはめ波を、超至近距離で撃った

 

「はぁはぁはぁ…うぐっ!?」

 

赤と青の闘気を身に纏った悟空が

 

血飛沫を上げて

 

倒れた

 

「馬鹿なのか?効かんと言ったろう!?」

 

クウラが気を纏わせた手刀で

 

悟空を切り裂いた



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そして事態は動く、クウラ最後の変身

深手を負って倒れた悟空は

 

既にブルーではなくなっていた。

 

そして

 

悟空の血がクウラに掛かっている

 

 

「い…今だ…ベジータ!!」

 

 

「なにを言っている?」

 

 

ブルーになったベジータが大技

 

ファイナルフラッシュの準備を終えていた

 

 

「カカロット、貴様ごと葬ってやる!」

 

 

両掌から極限まで圧縮した気を一点集中で放つ

 

超ファイナルフラッシュ

 

全ての気を注いでいる為

 

破壊力は計り知れない

 

 

 

「な、俺の体にサル野郎の血が!?」

 

 

「へへっ…じゃあな。クウラ」

 

 

深手を負っていた悟空は

 

瞬間移動で遠くに離れていた

 

 

 

「くっ…こ、こんな…こんなモノォォ…うわぁぁ!!」

 

 

 

ベジータのファイナルフラッシュは

 

油断していたクウラ

 

反応も反射も出来ずに

 

飲み込まれて行った

 

 

「このオレ様が情けない事…だ」

 

 

「はぁ…はぁ…オラもやべぇわ」

 

 

 

力を使い果たしたベジータ

 

深手を負った悟空

 

二人の戦士もまた力尽き倒れた

 

 

 

 

~side out

 

 

クウラは生きていた

 

ファイナルフラッシュを受けきり

 

メタル化は解けていたが

 

 

「ふっ…ふははは!まさかこのオレがここまで追い込まれるとはな…だが、もう終わりだ。とどめを刺してやる!」

 

 

仙豆を取りに行ったクリリン以外は

 

まだ満足に回復できずにいた

 

 

「チィッ、孫もベジータも目覚めていない…」

 

「ピッコロさん。僕が時間を稼ぎます!かなりのダメージを受けたクウラならなんとかなりますよ。」

 

 

悟飯がクウラに立ち向かおうとする

 

そんな時

 

実力未知数の戦士が現れた

 

「悟空もベジータも酷い怪我だ…君は悟空の息子だな?やめておけ。君では奴には勝てん」

 

 

「あ、貴方は?」

 

 

ニヤリと笑ってクウラに歩み寄る

 

 

「誰だ貴様…その尻尾を見る限り、サイヤ人だな」

 

 

「そういうお前はクウラだったな、殺してやるから掛かってきな?」

 

 

余裕すら伺える自信満々の男

 

クウラは無言で指を向けて

 

破壊光線を撃った…のだが

 

 

「ふん」

 

「うぐっ!?」

 

 

気が付くと男が目の前におり

腹に無数の打撃を打ち込まれ

膝を着いてしまう

 

「な、なにぃ!?」

「弱った貴様では話にならん」

 

 

即座にメタル化し、男に殴り掛かるクウラ

 

超サイヤ人ブルーすら圧倒して見せた

 

メタルクウラだったが、男は飄々と

 

「それで?」

 

「調子に乗るな猿が!!」

 

 

クウラが怒りを露に男へ迫り

 

既に目視出来ない速度のパンチやキックを繰り出すも

 

それがまったく当たらない

 

「よっと」

 

ズババァァン

 

メタルクウラのボディにすら

 

有効打が通って行く

 

硬い物を打ち付ける音が響き渡る

 

「うぅぅ…おのれぇぇ」

「下手な演技はやめろよ。隠してるんだろ?」

 

男がそう言うと

 

クウラは悔しそうな表情を変えた

 

余裕に満ちた表情に

 

「ふん、貴様が強いのは認めよう…だが俺はあと1回、あと1回変身を残している。長年のトレーニングの賜物だろう、つまり今までのはお遊びという事だ。」

 

「それならその変身を見せてみろよ…邪魔はしない」

 

「ふっ、楽しみだ‥絶望しながら無様に死んでいく貴様を想像するとなぁ!」

 

 

クウラが気を高めていくと

 

メタルボディが鎧の様に変形し

 

頭部も外皮が鉄仮面の様になり

 

最後に口元を外皮のマスクが装着

 

そして凄まじい闘気が地割れを起こし

 

土や岩を宙に浮かせる

 

 

 

「さぁ、始めようかぁ!俺が宇宙最強のゴールデンメタルクウラ様だ!!」

 

 

 

最後にクウラの身体が黄金に染まった

 

それを見た全員が

 

やはり兄弟だなと納得したのである

 

 




皆様

明けましておめでとうございます!

最近、閲覧が増えて来て凄い嬉しいです。

意見や感想も募集してます。

これからの執筆の励みになりますので

どうか暖かく見守ってくださいね







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怒りの一撃、クウラの最期

sideクウラ

 

クウラは戦慄していた

 

惑星を滅ぼし喰らうという

 

ビッグゲテスターの噂を聞き付け

 

実際にビッグゲテスターに攻め込み

 

核を持ち帰った。

 

 

我がクウラ軍の優秀な科学者の手により

 

核のエネルギーを抽出し

 

更なるパワーアップを可能とした

 

 

幸いにもトレーニングにより

 

潜在能力の全てを引き出した肉体

 

父や弟よりも1回多く変身出来る

 

力を押さえる為でなく、よりパワーアップする変身を

 

それとは別に防御力特化のメタル化をビッグゲテスター

 

かの星の核から抽出し、得たのだ

 

 

 

side out

 

 

金色になったクウラ

 

既にゴールデンフリーザは超えただろう

 

しかし

 

遥かに格上の奴らを俺は知っている

 

 

「長いからクウラで良いかな?」

 

 

「ふん。好きにしろ」

 

 

 

全体的に大きくがっしりとなった

 

どちらかと言えば

 

西洋の重騎士かな

 

 

「では、クウラ…少しだけ俺の力を見せてやる」

 

 

「ふん…ようやく正体を現すか。見せてみろ超サイヤ人とやらをな!!」

 

 

「はぁぁぁぁぁ!!」

 

 

 

ゆっくりと内にある気を引き出す

 

闘気がグングンと沸き上がる

 

そして髪が逆立ち、瞳が金色に変化

 

更に筋肉が盛り上がり体格も大きくなった

 

 

 

「まずはこれで」

 

 

「…すぐに後悔させてやろう」

 

 

 

金色に光るクウラのボディ

 

自信に満ち溢れた圧倒的

 

強者の余裕

 

 

 

「よし、いくぞ」

 

 

そう男が言った瞬間

 

クウラの腹に男の拳がめり込んでいた

 

悟空の瞬間移動に匹敵する早業であった

 

 

「ぐおっ!?」

 

「らぁ!」

 

 

連打、連打、連打、連打

 

全身くまなく殴る

 

あまりのスピードにクウラは対応出来ない

 

 

「ふざけるな!!」

 

 

黄金の気を瞬間的に爆発させ

 

男の攻撃から逃れる

 

 

「殺してやる…殺してやるぞサイヤ人の猿が!!」

 

 

そう叫ぶと

 

クウラは指先を男に向けた

 

 

「ん?」

 

 

直後に男が爆発した

 

 

「ふっ…ふははは!そこに倒れている猿が使っていた瞬間移動の応用だ」

 

 

おそらくフリーザのデスビームであろうが

 

見えない上に、当たるまで放ったかも分からない

 

戦いを見ていた戦士達は冷や汗を流す

 

彼が倒れたら次は自分達なのだ

 

当然だろう

 

 

「で、反撃していいか?」

 

「は?」

 

 

爆風が晴れると男は普通に立っていた

 

ほぼ無傷で

 

 

「あの光線は…大惑星を破壊する程の威力があるんだぞ?それを無傷だと…」

 

 

 

「あれでか?俺の知る限りじゃ馬鹿みたいな弾幕張られて、しかも一発でも当たったら死ぬような…気弾撃つ奴居るぞ」

 

 

 

まぁ

 

叫びながら白目で

 

筋肉神みたいな奴

 

 

「俺は優しいからな。一撃で終わらせてやる」

 

 

「虚仮にするのもいい加減にしろぉ!!」

 

 

地面を深く抉り、空に飛ぶと

 

上空を覆う超エネルギーを溜める

 

悟空の元気玉の様だ

 

 

「ちっ…大技持って無いんだけどな」

 

 

正直、刻の回廊で特大の技を出されたら

 

毎回まともに食らっていた

 

だが、今回は食らえば

 

地球が破壊される

 

 

 

「やってみるか」

 

 

ありったけの気を右拳に集めていく

 

迫り来る特大の玉を前に

 

右拳をぶつけ、撃ち抜いた

 

 

「激拳(ショック)」

 

 

玉を拳から放たれた衝撃が弾となり

 

クウラにぶち当たった

 

 

 

「ぐっ!?こ、こんな…んんっ!ぐあああ!!」

 

 

衝撃弾はクウラの身体をあっさりと貫通

 

心臓を始めとした主要な臓器

 

それらをまとめて抉り穿たれ

 

 

 

 

 

クウラは

 

 

その生涯を

 

 

終えたのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




永らくお待たせしました

久しぶりに投稿したので

良かったら見てね♪


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戦いの終わり、休息の時

クウラを倒した戦士達は

束の間の休息をとることに






フリーザの例もあるので

 

クウラの遺体は跡形もなく消しさった

 

細胞一つでも無事なら再生出来るらしい

 

凄まじい生命力である

 

 

「久しぶりだなぁ、おめぇ」

 

 

「まったくデタラメな野郎だぜ」

 

 

上から悟空、ベジータである

 

 

「あぁ、久しぶりだ。ずいぶん腕をあげたな」

 

 

 

仙豆によって全回復した二人

 

激闘を繰り広げた彼らは

 

著しく成長していた

 

 

 

「ふん、貴様程ではない!」

 

「まぁまぁ、おめぇもブルマんとこでメシ食おうぜ?」

 

 

ふむ

 

刻の回廊は時間が止まっていたから

 

腹も減ってきた

 

誘いに乗るとしようかな

 

 

 

「良いのであれば馳走になるよ」

 

 

「よっし!なら瞬間移動で行こう。オラに触れてくれ」

 

 

「ふん、さっさと行くぞ」

 

 

 

ゲートみたいなものかな?

 

おぉ

 

本当に瞬間移動した!!!

 

 

 

~西の都・カプセルコーポレーション

 

 

そこには都で評判の一流シェフによる

 

ご馳走が用意されていた

 

 

「これは…旨い」

 

 

熱々のステーキを頬張り噛むと

 

ほろりほろりと口の中で溶ける

 

赤ワインソースがまた風味豊かだ

 

 

「よぉ!うめぇだろ?」

 

「悟空か。しばらく刻の回廊に篭っていたから、腹も空かなかったんだがな」

 

沢山の皿を器用に持ちながら

 

どんどん食べていく悟空

 

 

「んでよ、飯食い終わったら早速やろうぜ」

 

「組み手だったか?構わないぞ」

 

「抜け駆けするなよカカロット!おい、オレも混ぜろ」

 

 

二人が俺に掴み掛からんとした所

 

女性らしい細腕が悟空とベジータを止めた

 

 

「悟空さ!行儀がわるいべ!食事中は座って食うだ。」

 

 

「あんたらねぇ、場所どうすんのよ!また色々壊されたら面倒じゃないの!!」

 

 

悟空の妻、チチ

 

ベジータの妻、ブルマだ

 

 

「これはこれは…君らも隅に置けないな。初めましてご婦人方、ここは自己紹介する所だが、生憎名乗る名がなくてね。仲良くしてくれると幸いだ」

 

 

「良い男じゃな~い♪私はブルマ…ベジータの美人妻よ」

 

 

「礼儀正しいだな~オラは悟空さの妻のチチだべ!よろしく頼むだ」

 

 

 

二人とそれぞれ握手

 

 

すると近付いてくるのは

 

 

悟空の息子、孫悟飯だ

 

 

「先程はありがとうございました。」

 

 

「悟空の息子だね?君もゴッドになれるのかな?クウラ相手にかなり善戦していただろ?」

 

 

 

悟空達が到着前に集まった戦士達

 

その中で一番の抵抗を繰り広げたのが

 

アルティメット化(潜在能力全解放)した悟飯だった

 

結果的には力及ばず敗れはしたが

 

 

「いえ…僕はなれません。家族を守る為と力の大会に出る為に修行しましたが、本来は学者なんですよ」

 

 

「ほぉ…惜しいな~潜在的な力は悟空以上にありそうだが」

 

 

「その意見には俺も同意するぜ」

 

 

全身緑の肌をしたナメック星人が話しに入って来た

 

こいつも中々の実力者なんだろう

 

確か悟飯の師匠だったよな

 

 

「ピッコロだ。名くらいは頭にいれておけ」

 

「俺には名乗る名がない…宜しくなピッコロ」

 

 

右手を差し出すとピッコロは腕を組んだまま拒否

 

「ハハハ、シャイな奴だね」

 

「すいません」

 

 

何故か謝る悟飯に連れられ他の皆と挨拶を済ませた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




永らくお待たせしました

すぐに取りかかりますので

見捨てないでくださいね?


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ベジータの挑戦、蒼き進化を見せろ!!

カプセルコーポレーション

 

西の都を拠点に

 

世界中に広がる大企業

 

ホイポイカプセルから始まり

 

あらゆる事業にも手を出している

 

特筆すべきは天才ブリーフ博士率いる科学部門だ

 

組手に使われるのは科学部門と建築のコラボ

 

超衝撃超耐性型ドームシェルター

 

核兵器すら跳ね返すシェルターである

 

 

「ここなら壊しても大丈夫よ」

 

 

ブルマの案内で試作型のシェルターに着いた

 

 

「ひょ~すげぇな」

 

「始めからブルーで行くぞ」

 

「ベジータ、まずはゴッドを見せてくれ」

 

 

ブルーになろうとしたベジータに

 

男はゴッドをリクエストした

 

 

「ふん…いいだろう。これが神の力だ!!」

 

 

地面から湧き出すような赤く透明な気

 

それは神の領域に踏み込んだ戦士の証

 

無駄な筋肉はなくなり、自然体

 

髪と瞳が深紅に変化する

 

 

「なるほど。超サイヤ人ゴッドか…ブルーよりも神様っぽい」

 

 

「更にゴッドのまま、超サイヤ人になるとブルーになるんだ。こんな風にな!」

 

 

赤い気が青く変化し、筋肉が盛り上がり

 

超サイヤ人の時の様になった

 

 

「ふむ。大体分かったよ…始めるか」

 

「その余裕、いつまで持つかな?」

 

 

青い気を体に纏い、ふわりと近付くベジータ

 

悠然と佇む男

 

拳が振るわれ男に当たる瞬間

 

爆発的に連撃に切り替わる

 

 

「緩急をつけた良い攻撃だ」

 

 

しかし、男は連撃をすりぬけ

 

ベジータの額に人差し指で突いた

 

 

「人をなめるのもいいかげんにしろぉ!…ビッグバン・アタック!!」

 

 

ほぼ至近距離で放たれる気弾

 

それを気を込めた拳で押し返す

 

 

「なにぃ!?」

 

 

「俺に同じ技は通じないよ」

 

 

跳ね返されたビッグバンアタック

 

辛くも避ける

 

ベジータ

 

 

「ふん。なら貴様用に編み出した技を見せてやる」

 

 

「へぇ…なら抵抗しないから撃ちな」

 

 

 

ベジータは距離を取ると

 

右掌を突き出し、左手は背後に隠した

 

体勢もやや低めだ

 

 

 

「受けてみろ…ファイナル・シャイン・アタック!!」

 

 

青く輝くエネルギー波がかなりの速度で

 

男に向かっていく

 

焦ることもなく左掌でエネルギー波を受け止める

 

 

「かかったな?喰らえ!!」

 

「なにっ!?」

 

 

受け止めたエネルギー波が凄まじい光を発する

 

 

「ま、まぶしっ!」

 

 

 

あまりの光に目をやられてしまった男

 

その様子を見てベジータが隠していた左手を突き出す

 

 

「とどめだ!!」

 

 

両手で放たれるファイナルフラッシュ

 

なすすべもなく呑み込まれる男

 

 

「いや~考えたね…まともに喰らってしまった」

 

 

しかし、ファイナルフラッシュを受けても

 

男はほぼダメージを受けていない

 

 

「貴様、化け物か!?」

 

「失礼だなぁ…そこそこ修羅場を潜った成果さ」

 

 

 

刻の回廊での体験は想像を絶する物だった

 

倒しても倒しても現れる強敵

 

そして倒れても倒れても回復する

 

ジレンとかいう宇宙人には何度も倒された

 

超サイヤ人になっても勝てなかったし

 

気が遠くなる程、戦い続けたお陰で

 

変身しなくても倒せるようになったんだ

 

 

「さて、ベジータ!君の本気はそんなものではないだろ?出し惜しみはなしだぜ?」

 

 

「いいだろう…これが俺様の最高の力だ!!」

 

 

そう叫び

 

ベジータは超サイヤ人ブルーから

 

深蒼の超戦士へと進化して見せた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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ベジータの挑戦、蒼き神を超える時!!

ベジータ独自のパワーアップだろう

 

超サイヤ人ブルー以上の洗練された気

 

恐らく常に体外へ放出する神の気を

 

より体内に凝縮し巡らせたのだろう

 

悟空の界王拳みたいなものだ

 

 

 

「へぇ…とりあえず1当たりしてみるかね」

 

 

先程よりも少しだけスピードを上げ

 

まっすぐ拳を突き出した

 

 

ベジータにしては珍しく無言

 

突きを紙一重で避けると反撃の回し蹴り

 

 

「むっ!」

 

 

咄嗟に左腕で受ける

 

するとベジータは

 

拳と蹴りのラッシュを仕掛けてくる

 

 

 

紙一重で避けていたが

 

遂に拳が被弾し

 

頬から出血した

 

 

「流石はベジータ、素晴らしいスピードだ…な」

 

 

 

ゆらりと右拳を前に突き出す

 

するとベジータが

 

全身を撃たれた様に吹き飛ぶ

 

 

 

音速拳

 

脱力からの

 

全身超瞬間加速

 

普通なら当たった拳をも破壊する

 

危険な技だがサイヤ人の

 

肉体強度ならではの威力である

 

 

「ぐっ…ジレンの野郎と同じ様な技か!」

 

 

「え…いや、違うけど?ジレンのあれは無意識に使ってるだろう?こいつは原理が違うんだ。拳だけでなく全身の間接を同時に駆動させる技さ」

 

 

 

まさか実際に出来るとは思わなかったが

 

サイヤ人の肉体は丈夫だし回復も早い

 

習得するのは簡単だった

 

更には改良型の音速拳も使える

 

 

 

「まぁ、習うより慣れろだ!おりゃおりゃ」

 

 

 

音速拳を連発すると

 

ベジータはなすすべなく

 

傷付いていく

 

 

「くっ…み、見えん…なんて速さだ」

 

「おいおい…俺はまだ超サイヤ人にすらなってないんだぞ?この程度なのか?」

 

 

 

あからさまな挑発だ

 

しかし、今のベジータには

 

荒療治が必要だった

 

 

 

「だまれ…だまれだまれだまれだまれ!!俺は…サイヤ人の王子…ベジータ様だァァァ!!」

 

 

 

舞空術で上空に飛び留まると

 

ベジータの両手に青い闘気が爆発的に溜まっていく

 

そしてガッチリ両手を合わせた

 

クウラ戦で見せた超ファイナルフラッシュだ

 

 

 

「おいおい…この辺り全部吹っ飛ぶぞ?仕方無いな…少し痛い目に合わせるか!!」

 

 

 

右掌に気を集中

 

ある程度溜まった気を

 

握り締めて圧縮させる

 

 

 

「くたばりやがれ…ファイナルフラッシュ!!」

 

 

「貴様の家族をも滅ぼしかねんぞ!反省しやがれ」

 

 

 

ベジータがファイナルフラッシュを撃った

 

まったく同じタイミングで

 

男もエネルギー弾を放った

 

 

 

結果は明らかだった

 

ベジータのファイナルフラッシュは

 

男の放ったエネルギー弾に貫かれ

 

ベジータに当たり爆発した

 

 

「ん?なんだこの違和感」

 

 

 

爆風が晴れると

 

黒髪に戻ったベジータ

 

仁王立ちでこちらを見ている

 

瞳の色が…銀

 

 

 

「ブルーは解けているのに…ベジータから得体の知れない熱が放出されている?」

 

 

 

突如、腹に衝撃が来た

 

ベジータの拳がめり込んでいる

 

 

「っ!せい!」

 

 

音速拳を繰り出すが

 

ベジータにはすり抜けるように

 

当たらない

 

 

 

 

「そうか…身勝手の極意って奴か!悟空が騒いでやがるな…ベジータは天才だな。紛れもなくな」

 

 

 

しかし

 

覚醒していない兆しって所だ

 

それならこれだ

 

 

 

「真・音速拳!!」

 

 

速さにこだわり

 

無数の見えない拳を放つ

 

音速拳

 

それをまさに一撃のみに総点を置いた

 

破壊力抜群、必中の音速拳

 

 

 

「悪いな…後はゆっくり寝てな」

 

 

 

男の拳はベジータの腹筋を貫き

 

ベジータはゆっくりと倒れた

 

今度こそ、意識を失った様子

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




かなり遅くなってしまいました

オーバーロードの執筆に時間が…

良かったら見てください。

ナザリックインカンフーマスターといいます。


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悟空との手合わせ

ベジータをブルマに預け

 

悟空が近寄って来た

 

 

 

「さ、次はオラの番だ!」

 

 

「あぁ。俺はいつでも構わない」

 

 

 

超サイヤ人ブルーに変身し、構える悟空

 

なるほどベジータとほぼ互角か

 

 

 

「界王拳とやらは使わないのか?」

 

 

「あれは体に負担がでけぇんだ。そんでベジータと組み手してよぉ…ブルーの次の段階になれたんだ」

 

 

 

あの深い蒼色の事か

 

暫定的にスーパーサイヤ人ブルー2と呼ぼう

 

 

「さて、少しだけ本気だすかな」

 

 

 

闘気が男から噴き出す

 

 

黒髪が逆立ち

 

全身を纏う闘気は金に変化し

 

瞳の色は銀になる

 

 

 

「何故か瞳の色は銀なんだよな。鏡見て驚いたよ」

 

 

「はー身勝手の極意の時みてぇだ」

 

 

 

「さぁて…あっさり終わってくれるなよ?」

 

 

「……よっしゃ!」

 

 

 

瞬間、悟空の腹部に突き刺さる拳

 

 

「ぐっ!?」

 

「浸透勁」

 

 

男の拳を通して気が大量に強制的に流される

 

そうすると正常な気が流された気により

 

乱されてしまう

 

 

「ぐほっ!!」

 

 

「喰らってみるかい?」

 

 

 

左の正拳で悟空の心臓近くを撃ち抜く

 

古武術の心臓撃ちである

 

多少ポイントをずらしても直撃すれば

 

相手の呼吸を乱し、動けなくなる

 

 

「あ…あんま…なめんじゃねぇぇ!!」

 

 

超サイヤ人ブルーの状態で界王拳を発動したのだ

 

 

噴出する蒼い闘気が男を弾き飛ばす

 

 

「界王拳10倍ィィァァァァ!!」

 

 

 

蒼と赤が混ざりあった気を纏い

 

男に体ごとぶち当たる

 

 

 

「うおっ!?」

 

「うぎぎ…だだだだだぁ!!」

 

 

 

 

ここぞとばかりに

 

 

殴る殴る蹴る蹴る

 

 

初めてのまともなダメージ

 

 

 

「体の負担を捨ててきたか。馬鹿め!」

 

 

 

殴られながら右拳を軽く握り

 

悟空の攻撃に合わせて

 

腹に拳を突き入れる

 

 

「…衝撃拳」

 

 

 

ズドンッ

 

 

悟空の全身を突き抜ける衝撃波

 

 

口から多量の血を吐き出す悟空

 

 

 

「スーパーサイヤ人ブルーでの界王拳は負担が半端ではない。良いとこ5倍が限界だ…それを10倍、死ぬぞ?」

 

 

 

「へ…へへへ…きたきた。これだよ…この感覚だ!」

 

 

 

「何?悟空の纏う気の質が変わった!?」

 

 

 

界王拳を解除し、溢れ出ていた気を体内に抑え込み

 

髪と気が濃い蒼色へと変化

 

べジータと同じ超サイヤ人ブルー2へと至る

 

 

 

「べジータになれて悟空が成れない訳がないか」

 

 

「へへっ。だけどおめぇとはまだまだ差があるみてぇだな?」

 

 

 

 

そうなのだ

 

悟空が苦労して至った超サイヤ人ブルー2

 

しかし、超サイヤ人にすらなっていない

 

俺との力はまったく埋まっていないのだ

 

 

悟空が気を一気に高めて

 

更に界王拳まで使う

 

 

 

「やめろ!死ぬ気か?」

 

 

 

瞬間、悟空が至近距離に現れた

 

 

「瞬間移動!?」

 

 

「でりゃぁぁぁ!!」

 

 

 

拳に全ての気を乗せ

 

男の腹に打ち込む

 

かつて強敵、ピッコロ大魔王を倒し

 

幻魔神ヒルデガーンを滅ぼした

 

 

龍拳

 

 

気の奔流が凄まじい大爆発を巻き起こした

 

 

 

 

悟空は界王拳を解除したが

 

右拳の骨が砕けたのか

 

まったく動かなかった

 

 

 

「へへへ…手応えあったぜ」

 

 

 

 

 

 

爆風が晴れると

 

 

黄金の闘気を纏った

 

逆立った金髪の男が現れた

 

 

 

「見事な一撃だった。まさか超サイヤ人にならないと、防げないと思わせられたんだ」

 

 

「こうなりゃ…やってみるしかねぇ!!」

 

 

 

悟空の周囲の空気が歪み始め

 

超サイヤ人ブルーから黒髪に戻り

 

更に銀色へと変化した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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身勝手の極意、手合わせの終わり

銀色の髪と体から滲み出る力

 

かつて力の大会で猛威を振るった

 

身勝手の極意へと自力で至った

 

「身勝手の極意か…ベジータも一瞬なったが、明らかに雰囲気が違うな」

 

「これが今のオラの本気だ…いくぜぇ」

 

高速で動く2つの軌跡

 

拳と拳

蹴りと蹴り

光弾と光弾

 

まるで荒れ狂う暴風である

二人が戦う中心は台風の目だ

 

「凄いなーまったく攻撃が通らん」

 

男の攻撃がすり抜け

 

悟空の攻撃を貰う

 

決して少なくないダメージを受けるのだ

 

ひとたまりもない

 

「これならどうだ」

 

悟空に向かってやや大振りのパンチを振り抜いた

クウラを屠った衝撃拳である

ぐんぐんと空気を切り裂き

衝撃波が悟空に迫る

 

「ぬりゃあ!」

 

ゆらりと衝撃波をすり抜け

一気に間合いを詰められ

無数の打撃を打ち込まれた

 

「痛てて…厄介だなぁ…まぁ決まりだな」

「ん?」

「いやいや、"だいたい分かったよ"」

 

見るからに楽しそうな笑みを浮かべ

悟空を見ると気を集中し始める

纏っていた黄金の闘気が消えてしまった

 

「見せてやろう無の境地を」

「…気が読めねぇ」

 

それもその筈

男は完全に気を消し

脱力している

超サイヤ人ではあるのだが

まったく気を感知出来ないのだ

 

「あ…オラがセルと戦う前に悟飯とやった事あんぞ!超サイヤ人に慣れるって奴だろ?」

「まぁ、似たようなもんかな…だけど俺は力が無い時からやっていたからね。年期の違いかな」

 

前世から50年はやっていたからな

武術は極めれば極めるほど

力は必要なくなる

よって余分な筋肉は重りと変わらない

まぁ自らの感で動くものや

天性の感覚で戦う者が居るが

 

少なくとも前世では年老いてからが現役だった

 

「さぁ悟空、お前の力を見せてくれ」

「わりぃがこの状態に慣れてないんだ…早めに決める!」

 

瞬間移動で消える悟空。しかし、男は背後へ裏拳を繰り出す

 

男の背後へ現れた悟空の顔面に、裏拳が直撃したかに見えたが悟空はすり抜ける様に回避してみせる

 

「全自動回避…か」

「うぉらぁぁぁ!!」

 

悟空が気を纏わせた拳を振るうが、男に軽くいなされてしまう

パンチだけでなく蹴りも組み合わせるがことごとく払いのける

 

「そろそろ…行くぞ」

「!?」

 

悟空の繰り出す拳を避け、滑り込ませるように掌底を打ち込む

 

「うがぁっ!?」

「おっ!これは当たるんだな」

 

それからの攻防は

 

男は悟空の攻撃を流しながら、細かく当てていく

 

対して悟空

 

身勝手の極意状態である為、攻撃を自動回避出来るが攻撃をしながらは回避出来ない

 

「くっ…」

「最後に互いの必殺技撃ち合って終わりにしないか?」

「…だな。よっしゃ!」

 

悟空は舞空術で空高く飛び上がり

全エネルギーを両手に集め

一気に重ね合わせ、圧縮する

後は、かめはめ波の要領で撃ち出す

 

「受けてみろ!!波ァァァ!!」

「え、あれ?地球破壊する気か?馬鹿じゃねーの?ったくしゃーねぇな!!」

 

右拳をしっかりと握り締め

地面を蹴り、飛び上がる

地面には大きなクレーターが出来上がる

 

「必殺拳その2、飛翔燕!!」

 

かめはめ波に右拳を殴り付ける

 

いや、身体ごとぶつかった

 

 

結果的に

 

 

地球は無事でした

 

 

組み手はつつがなく終わり

 

 

悟空とべジータは揃って

 

 

ブルマが作った試作型治療カプセルに入った

 

 

男は普通に食事を再開していた

 



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新たなる危機、サイヤ人絶滅計画編

お待たせしました

悩みましたが

新編にしました

ゴッドやブルーになれない悟空達に

襲い掛かる刺客達

ご期待ください


回復した悟空とベジータ

 

そしてブルマの好意で

 

カプセルコーポレーションに

 

暫く厄介になる事になったが

 

今朝から様子がおかしい

 

 

悟空と悟飯とピッコロの三人が

 

外で奇妙な生物と戦っていた

 

何故か三人共

 

必殺技が出せなく驚いていた

 

 

「なにしてんの?おら邪魔だバケモン」

 

 

 

チョップでモンスターを全て地面に叩き付ける

 

 

 

「おめぇ…大丈夫なんか?」

 

 

「ん?お前ら弱くなってないか?」

 

 

 

悟空達から感じる気が

 

かなり弱くなっている

 

俺はたいして違和感はないが

 

 

「界王様から聞いたんだけど、デストロンガスって奴を発生させる機械をさがして、壊さねぇとダメらしいんだ」

 

 

「ふーん」

 

 

「僕達サイヤ人は、かなり影響を受けてしまうみたいです」

 

 

「なぜかオレも調子が良くないんだがな」

 

 

「皆、デストロンガスの発生装置の場所が分かったわよ」

 

 

ブルマさんの説明によると

 

 

荒野、火山島、森林、氷河、キングキャッスル

 

の五ヶ所らしい

 

 

「よし、俺も手伝うよ。ベジータ、一緒に氷河行こうぜ」

 

 

「な、なんで俺が貴様なんかと!?」

 

 

「まぁまぁ、後は頼むよ」

 

 

無理矢理ベジータと氷河へ向かう

 

 

悟空が荒野

 

悟飯が森林

 

ピッコロが火山島

 

に決まったらしい

 

 

 

 

~氷河

 

 

「で、何故俺を連れてきた」

 

 

「ベジータ、お前さ。超サイヤ人になれる?」

 

 

「馬鹿にするな!!」

 

 

超サイヤ人に変身するベジータ

 

しかし、かなり弱い気だ

 

 

「ま、大丈夫だろ。あれが発生装置か…居るなモンスター共」

 

 

「俺が片付けてやるさ」

 

 

【ビッグバンアタック】

 

 

掌に集めた気を圧縮し、一気に放つ気功弾

 

気が落ちているので当然出せない

 

 

「な…に?」

 

「超サイヤ人になるので精一杯なんだよ、今のお前の気は」

 

 

そんな話をしていると

 

モンスターが襲い掛かって来た

 

 

「気功波の類いは使うな。消耗するからな」

 

 

「チッ」

 

 

モンスターを一撃で倒しながら

 

弱っているベジータをフォローしていく

 

モンスターの中心に丸い奴が居るな

 

 

「よし、ぶっ壊そう」

 

 

左拳に気を纏わせ、周囲を破壊しないように

 

手加減しながら放つ

 

 

【衝撃拳】

 

 

「ハハハ、ヨクキタナサイヤジン…オレサマガブキャ!?」

 

 

丸いモンスターが話し始めたが

 

デストロンガス発生装置ごと

 

衝撃拳が貫いた

 

 

 

 

モンスター達を蹴散らし

 

一息ついていると

 

悟空達が到着したようだ

 

 

「よ、終わったみてぇだな」

 

「あぁ…さっさとキングキャッスル行くぞ」

 

「やれやれ、バカのモンスターには付き合いきれん」

 

「あれ?どうしました?」

 

 

皆が舞空術で飛んだが

 

男だけは動かなかった

 

 

「すまないが先に行っててくれ」

 

 

「…?わかりました」

 

 

皆が飛んで行ったのを確認すると

 

ゆっくり後ろを振り向き

 

 

「さっさと出てこいよ」

 

「フフフ、気付いていたか」

 

 

隠れていた奴が

 

にやつきながら

 

姿を現した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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キングキャッスル~闘いの始まりVSナッパ

既に避難を終えた

 

キングキャッスルには

 

一際大きなデストロンガス発生装置

 

 

「よし、ぶっ壊すぜ!」

 

 

超サイヤ人に変身し

 

かめはめ波を撃った

 

発生装置に直撃するも

 

 

 

バリアが発生し、破壊出来なかった

 

パワーが落ちているとはいえ

 

あり得ない事だ

 

 

 

「やめときな?貴様程度ではそれを破壊できないぜ」

 

「お、おめぇは」

 

 

肌の黒い悟空とそっくりな

 

昔ベジータが着ていた様な戦闘服を着た

 

サイヤ人、ターレス

 

 

 

「久し振りだな。ピッコロ」

 

「貴様は…スラッグ!?」

 

 

ピッコロよりもやや大柄なナメック星人

 

顔に大きな傷があるスラッグ

 

 

「やはり地球は良い星だな小僧」

 

「…ボージャック!!」

 

 

筋骨隆々な赤い髪をした大男

 

銀河を荒らし回った銀河戦士ボージャック

 

 

 

「会いたかったぜぇベジータぁ!!」

 

「何故貴様が居る?ナッパ」

 

「地獄の果てから帰って来たぜ!」

 

 

 

地球にベジータと共にやって来た

 

荒くれ者のサイヤ人、ナッパ

 

 

 

ターレス、スラッグ、ボージャック、ナッパ

 

この四人が現れた

 

 

 

「ちょうど四人か…ならゲームと行こうや。総当たりで一人ずつ戦おうじゃないか」

 

 

「馬鹿にしやがって…俺様がまとめて片付けてやる!!」

 

 

ベジータが前に出るとナッパが出てきた

 

 

「ベジータは俺が貰うぜ?かまわねぇよな」

 

 

「どーぞ?」

 

 

ターレスは一歩下がり

 

二人が向き合う

 

 

 

「ナッパ、貴様如きがよく俺の前に出れたな」

 

「ふん…ベジータに殺されてから地獄で見ていたぜゴッドやブルーやら。悔しいが俺には辿り着けない領域だ…しかし、地獄は戦う相手にゃ困らねぇからな。以前の俺とは比べようもないぜ?かァァァ!!」

 

 

ナッパが凄まじい気を放出し、身に纏った

 

 

「嘘だろ!?あれ…悟飯がやってた」

 

「…潜在能力解放」

 

 

老界王神の潜在能力解放

 

いわゆるアルティメット化である

 

勿論、オリジナルにはかなり劣るが

 

 

 

「これでお前に借りを返せるぜぇ」

 

「ふん」

 

 

一瞬で距離を詰めたベジータ

 

ナッパの腹に強烈なパンチを打ち込む

 

 

「ぐっ!?」

 

「調子に乗るなよ?ナッパ」

 

 

超サイヤ人にならずに

 

ナッパの腹をひたすら殴り付ける

 

 

「…ベジータァァァ!!」

 

 

「相変わらずタフな野郎だぜ」

 

 

顎を蹴りで跳ね上げ

 

掌に気を集中させる

 

 

【ビッグ・バン・アタック】

 

 

「べ…ベジ…ベジータァァァ!!なんてな…かぱっ」

 

「なにぃ!?」

 

 

 

ビッグバンアタックに口から放出した

 

エネルギー砲がぶつかり合った

 

ビッグバンアタックは打ち負け

 

ベジータに直撃し、爆発した

 

 

「ぷっ…ははは!!弱くなったもんだなぁベジータ。俺様が戸惑っているくらいだぜ」

 

 

 

ナッパの背後から

 

金色の気を纏った

 

ベジータが立ち上がる

 

 

「調子に乗るなよ?糞野郎ォォォ!!」

 

 

凄まじい気をそのまま

 

両手で無理矢理圧縮し、放つ大技

 

【ファイナル・フラッシュ】

 

 

「え…俺様…これで終わり?」

 

 

ファイナルフラッシュは

 

ナッパを飲み込み

 

跡形もなく消し飛ばした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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キングキャッスル~VSスラッグ&ボージャック

超サイヤ人を解いたベジータ

 

決して少なくないダメージを負い

 

無理矢理、大技まで

 

使ってしまい

 

かなり消耗していた

 

 

「下がっていろベジータ。スラッグは俺がやる」

 

 

「ほぉ?あの時、殺し損ねたナメック星人か…おもしろい!俺の力を試してくれよう」

 

 

 

ナメック星人同士の戦いは

 

なかなかにトリッキーである

 

伸縮自在の腕を駆使して

 

間合いを詰めたり

 

エネルギー波を撃ち合い

 

しかし

 

スラッグには決め手が無かった

 

 

「ハァハァ…終わりだ」

 

「なにぃ!?」

 

「貴様の周囲を見渡すんだな」

 

 

エネルギー弾がスラッグを

 

包囲する様に配置されている

 

【魔空包囲弾】

 

 

「こ、こんな…こんなもの」

 

「ぬん!!」

 

 

ピッコロが腕を交差する

 

エネルギー弾が一斉にスラッグに直撃

 

大爆発が巻き起こる

 

 

「うがぁァァァ!!」

 

「言った筈だぞ…終わりだとな!」

 

 

満身創痍でピッコロに襲い掛かるスラッグ

 

しかし、ピッコロは気を指先に集中していた

 

【魔貫光殺砲】

 

 

ピッコロが最も得意とする必殺技が

 

スラッグを貫き、風穴を開けた

 

白目を剥いて力なく倒れるスラッグ

 

ピッコロはエネルギー波で跡形もなく消滅させた

 

 

「悟飯!さっさとそいつを倒してしまえ」

 

「なっ!?」

 

 

背後からピッコロに不意打ちをしようとする

 

ボージャックの前に悟飯が現れる

 

 

「はァァァ!!」

 

 

 

アルティメット化は出来ない様だが

 

超サイヤ人には成れる様だ

 

 

「フフフ…銀河を荒らし回った俺を舐めるんじゃねぇ!!」

 

 

「僕は子供の時にあんたを倒してるんだけどな」

 

 

「貴様は…あの時のガキかァァァ!!」

 

 

服を破り強大な気を放出する

 

悟飯は臆せず立ち向かう

 

 

「うぉりゃあ!!」

 

 

大きく振りかぶり

 

悟飯へ右ストレート

 

 

「ふっ」

 

 

片手で払いのけて

 

ボージャックへ回し蹴り

 

顔面へ直撃する

緑色の血が潰れた鼻から吹き出す

 

 

「このガキィィィ!!」

 

「でやぁ!!」

 

 

ボージャックは悟飯のラッシュに

 

まったく対応できず

 

滅多打ちになり吹っ飛んだ

 

 

「こ、こんな奴に…この俺が…ぬぁァァァ!!」

 

 

両腕にすべての気を集中し

 

特大のエネルギー波を作り

 

悟飯へ撃った

 

 

「かーめーはーめー波ぁ!!」

 

 

ボージャックの放った

 

特大のエネルギー波を

 

かめはめ波で撃ち返した

 

 

「そ、そんなバカ…な…」

 

 

それが銀河戦士ボージャックの最期だった

 

 

「やれやれ…揃いも揃って雑魚ばかりだな」

 

 

ターレスが立ち上がり

 

地上に降りてきた

 

 

「さぁカカロット、お前は楽しませてくれるんだよな?」

 

 

「おめぇ強いな。こんなビリビリ来るの久し振りだぜ」

 

 

悟空はターレスから

 

凄まじい気を感じた

 

かつての魔神ブウ以上の気を

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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キングキャッスル~VSターレス

悟空とターレスは過去に一度戦っている

地球にクラッシャー軍団を率いて攻め込んで来た時だ

あの時は偶然神精樹の気を集めるのに成功し

超元気玉が完成してターレスを撃退出来た筈だったが

 

元気玉に包まれていたお陰でターレスは

宇宙に残していた宇宙船近くまで飛ばされ

満身創痍ながら助かったのだ

 

その後、宇宙船に保存してあった神精樹の実を研究し、副作用などを軽減する改良に成功し、更に大量に栽培出来た。

 

それを食べながら修行し、ターレスは超強化されたのだった

 

「俺はな、カカロット…貴様に借りを返す為に今まで生き延びて来たんだ。楽しもうや!!」

 

 

ターレスの発した気当たりの強さに悟空はたまらず吹っ飛んだ

 

 

「っぅ~すっげぇ気だ」

 

 

悟空も現状で出せる全力の気を出す

 

 

「ほぉ?デストロンガスに侵されながらもそこまでの気を出せるとは…流石だカカロット」

「おめぇはガスにやられてねぇんか?」

「ククク…あのガスは俺も開発に関わっている。俺の体には抗体があるのさ」

 

ターレスが素早くパンチを繰り出し、悟空が紙一重で避けるが胴に巻き付いていた尻尾が悟空の顔面を打った

「ぐあっ!?」

「どうだカカロット、サイヤ人は尻尾もあるんだぜ?」

 

ターレスが悟空の頭を掴んで膝蹴り、頭を離して両手を組んで叩き付け、すかさず背中を踏みつける

 

「懐かしいなカカロット…もう一度聞いてみようか、膝まづいて命乞いをしろ」

「…あの時とはオラは違うぞ」

 

瞬間移動で背後にまわりこみ

まわし蹴りでターレスをのけぞらせる

 

「ふっ、ふふふ…やるな」

ターレスは手を合掌し、離すと中央が穴が空いたドーナツ型のエネルギー波を作り素早く悟空へ放った

【キル・ドライバー】

 

悟空はキルドライバーを避け

体当たりでターレスを吹っ飛ばした

 

「…あの時とは違うようだなぁ!!」

「!?」

 

ターレスの気がどんどん膨れ上がり

身に纏う気が白から金色に変化する

 

「フゥ…俺もすこーし強くなったのさ」

 

最後に黒髪が金髪に瞳が緑色に変化、紛れもなく超サイヤ人の特徴である肌の色は変わらず浅黒い

 

「自信無くすぜ…初めてオラが超サイヤ人になった時はフリーザよりちょっと強いくらいだったぜ?」

 

ターレスの気は超サイヤ人3以上の気を感じる

しかし、まだ実力を隠している様子だ

 

「じゃあ第2ラウンドと行こうか!」

「よし、オラもだ」

 

悟空も超サイヤ人に変身し、ターレスに向かって行くが、力が落ちている悟空では、超サイヤ人に変身したターレスには太刀打ち出来ず力負けしてしまう

 

「ぐあっ!?」

「弱い…この程度か?貴様の力を見せてみろ」

 

ターレスは悟空をサンドバッグの様に

拳と蹴りの激しいラッシュで痛め付ける

悟空も反撃をしようとはするのだが

スピードが圧倒的なのだ

 

「こ、こうなりゃ…超界王拳ンンン!!」

 

「!?」

 

無理矢理、超界王拳でターレスの攻撃を避け

反動をものともせずにターレスの背後に回り込む

 

「これで…!!」

「馬鹿め、消えろ!!」

 

至近距離でかめはめ波を撃とうとするが

ターレスは手の平を悟空に向けていた

 

「終わりだぁぁぁ!!」

「な、何だと…うわぁぁぁ!?」

 

ターレスのエネルギー波を瞬間移動で避け

充分に溜まったかめはめ波でカウンター

ターレスはかめはめ波に飲み込まれていく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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決着×到着×時々、ターレス

超界王拳の反動が一気に身体に掛かり

悟空は超サイヤ人が解け、座り込む

 

「ハハハ…体が動かねぇ」

「今のは効いたぜ?カカロット」

 

ボロボロになった戦闘服を破壊し

悟空の前にターレスが現れた

ほとんどダメージを受けていない

 

「クックック…気が変わったよ。お前とは、本気で戦いたいねぇ」

 

ターレスが強力なエネルギー弾を

デストロンガス発生装置へ向けて

無造作に放つと

 

ぐんぐんスピードを上げていき

最後は発生装置に当たり、爆発した

キングキャッスルを破壊せぬ様に

威力まで押さえていたらしい

 

 

「あーあ、しくじったぜ…こりゃ撤退だわ」

「貴様…わざとらしい古芝居しやがって!」

 

ターレスに超サイヤ人に変身した

ベジータが殴り掛かっていく

 

「まったく…王族は短気でいけねぇや」

 

ベジータのパンチをまとも受けるも

ターレスにダメージはまるでなく

ベジータの拳を掴み、地面に叩き付ける

 

「ぐっ!?」

「手加減はしてやるよ王子様」

 

起き上がろうとしたベジータに

ターレスはエネルギー波を連続で撃つ

 

「がぁぁぁぁぁ!!」

「やっと静かになった…死んではいないな」

 

爆風が晴れると気絶したボロボロのベジータの姿

 

「野郎!!」

「ベジータさん!!」

「おっと、動くなよ?カカロットもろとも貴様らも全員、死ぬことになるぜ?」

「くっ…」

 

ピッコロと悟飯、悟空も動けず

ターレスがベジータを踏みつけ

 

「それじゃあ撤退を…!?」

 

次の瞬間、悟空とベジータが消えた

悟飯とピッコロの背後に移動していた

 

「やれやれ、間に合ったか」

「き、貴様…あの包囲を抜けたのか!?」

「数が多くて大変だったよ」

 

 

 

~時間は少し遡る

 

 

悟空達がキングキャッスルで戦っていた時

男は氷河地帯に残っていた

今の悟空達には荷が重い相手だからだ

 

「出てこいよ殺気が駄々漏れだぞ」

「久しぶりだな…猿め!!」

 

この間、自分の手で殺した相手だ

忘れる訳がないだろう

 

「生きていた…じゃないな。機械か怨霊か」

「その通り、いわゆるゴースト戦士として甦ったのさ…ターレスとかいう猿に誘われてな。貴様を殺した後に、孫悟空やベジータも全員殺してやるぞ?はーはっはっは!!不思議な飲み物を飲んだら力も上がったぜ」

 

不思議な飲み物?

ターレスといえば

確か神精樹の実じゃなかったか?

 

「まぁさっさと片付けるか」

「その強がりがどこまで続くかなぁ」

 

瞬間移動と錯覚する程の超高速移動で

俺の目の前に現れたクウラ

渾身のパンチが俺の顔面を打ったが

 

同時に放った俺のパンチが交差して

クウラの顔面をぶち抜いた

その威力はクウラの顔だけではなく

上半身をも消し飛ばした

 

「おっ?」

 

飛び散ったクウラだった物が

時間が巻き戻るように再生していく

そして上半身が無くなったクウラもだ

瞬く間に5人のクウラが現れた

 

「くっくっく…言っただろう?ゴースト戦士だと。俺は何度でも甦るぞ?その度に強くなってな!」

「なるほど…な!」

 

5人のクウラに1発ずつ拳を打ち込んだ

クウラが話を終える刹那の瞬間である

同じ様に再生して増えたので

増やしては殴り、増やして殴るを

繰り返すと100人程になった

 

「お前…弱くなったなぁ」

「な、なんだと?」

「…強い個に対して、数は脅威ではない。しかもお前は無限再生に頼りきり、強度を捨てている…本気を出すまでもない。はっきり言うが、今のお前は悟空に遠く及ばない。がっかりだ」

 

俺の言葉と同時に何か喚きながら

クウラ×100が飛び掛かって来た

右拳に力を込めて思い切り振り切る

一番先頭のクウラを皮切りに

衝撃波が発生し、クウラ達が消し飛んでいく

 

「で、無限再生の正体はこれだ」

 

再生中の中心に手を突き入れると

小さな球体の石があった

力を込めると砕け散った

 

「こ…この…オレが…2度も…まけ…」

「地獄で鍛え直してきな。案外、良い相手が居るかもよ」

 

 

 

 

 

 

 

キングキャッスルに到着すると

悟空が満身創痍で膝を着いており

ベジータはボロボロで気を失っていた

そして、浅黒い肌をした超サイヤ人の悟空が立っている

 

「貴様はターレスだな?想像よりも強そうだ」

「そいつは光栄だな。アンタ、クウラを倒してきたのかい?」

「逆に弱くなっていてな、がっかりだった」

 

 

 

ターレスside

 

クウラをあっさりと倒してきた男

ターレスは自分が戦えった場合

どうなるかは想像したくなかった

間違いなく死ぬだろう。覚悟は出来た

 

懐に隠した神精樹の実から抽出し

副作用を最小限に留めた新薬を

一息に飲み干した

 

この薬は飲んだ者の身体能力と

気を数十倍に高める効果があるが

しばらく興奮状態になってしまう

ひとつなら身体の負担は大したことはない

 

しかし、飲み過ぎると身体が着いていけず

筋組織が崩壊したり精神が凶暴化したりする

人体実験の結果だ

 

今飲んだのは神精樹のエキス100%だ

身体能力と気を数百倍に高める

その代わり副作用は計り知れない代物だ

 

実の時はひとかじりしか出来なかった

それを全て飲み込んだのだ

そうでもしなければ目の前の男には勝てないだろう

 

しまった

効き始めたか

意識…が

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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超過の代償

ターレスが瓶に入った液体を飲み干すと

全身の筋肉が盛り上がり、爆発的に気が噴き出した

瞳は白く濁り正気を失ってしまったのかもしれない

 

「お前、そんなものに頼るなんてよ…馬鹿が」

 

超サイヤ人から超サイヤ人2へ

超サイヤ人3を飛ばして

悟飯の潜在能力解放(アルティメット化)

更にそこから神(ゴッド)の域まで一足飛びに

掛け上がっていく、肉体強度と気だけだ

それこそ無限に上がっていく

 

 

「フハァァァ」

「精神が追い付いていない。あれでは強くなった実感もないだろうね…みんな、後は任せてくれ」

 

悟飯とピッコロは私の言葉に頷くと

悟空とベジータを担いで離れた

正直助かるよ

 

 

「アハァ~イイ~キブンダ!」

「言葉が出てくるなら大丈夫だな。まずは一発」

 

硬く握り締めた拳を隙だらけの

ターレスの腹に打ち込む

衝撃が腹部から背中へ突き抜け爆風を起こす

 

「ガアアアアッ」

「…痛みを感じてないか、それなら」

 

ターレスの力任せのパンチを紙一重で避け

左をこめかみ、右で頬、両手で腹を連打

更に頭を掴み膝蹴りで顎をかちあげる

ガードを許さぬ猛烈なラッシュ

 

【爆裂拳】

 

拳のみで放つ衝撃拳の上位技で

打撃のバリエーションが多く

まず急所を攻め、確実に動きを止め

最後は浸透勁の連打で身体の内部へ

深刻なダメージを与える技

 

「がはっ…フハァァァ!!」

「痛覚麻痺、いや精神が痛みを凌駕しているな」

 

爆裂拳をまともに受け

内臓ボロボロだろうし

全身の骨も手応えから推測するに重度のひびor粉砕骨折

そんな状態で普通に動けているのだから

まともではない

 

「仕方ないな…物理的に動けなくする」

「…!?ヅアァァァァァァァァァ!!」

 

しかし

その考えはターレスの反応で消えた

瞳に色が戻り、その身に起こる激痛に叫び

いきなり転がりだしたのだ

 

「ハァハァ…時間切れ…か…俺…じゃなければ…死んでる」

「元に戻ったな。あの液体は何だ?説明しろ」

「く…くくく…誰が…答えるか…と言いたい所だがな…話したら俺を逃がせ…いいな?」

「いいだろう。さっさと話せ」

「こいつは神精樹の実を改良して抽出した薬さ」

 

ここにきて神精樹か

確かにターレスといえばだが

まさか量産しているのか

 

「あの実を…貴様一人ではないだろう?大方、どこぞで科学者でも拾ったか」

「驚いたよ、あんたは頭も良いみたいだな。デストロンガスも薬もアイツが作ったのさ…まぁ、利用し合う共犯者だな」

 

 

既に話せるぐらいには回復している

自然治癒上昇効果もある様だ

あんな薬が使われたら

弱体化している悟空達ではまずいな

 

「心配するなよ。俺が飲んだのは特別製でな…試薬だった物をかっぱらったんだ…もうない筈だ」

 

「それなら大丈夫か。約束だ、何処へでも行けよ」

「へへっ、恩に着るよ」

 

 

ターレスは何かのリモコンを操作すると

ターレスは一瞬で転移していった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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黒幕登場、危険なマッドサイエンティスト

?side

 

試薬の副作用で動かないターレスを

すぐにメディカルカプセルに投げ入れた

 

「試薬を盗んだ挙げ句、負けて帰ってくるとは…無様な物だねぇターレス君」

 

 

カプセル内の薬液に抽出した神精樹の実のエキスを混ぜる

こうすることで少しずつ実験体を強化していくのが

私の目的の一つだった

 

「だけど君のお陰で良いデータが取れたよ。一度に摂取する場合の限界値が分かった。くふふ…これで私の最高傑作が完成に近付くよ"対サイヤ人殲滅兵器"がね」

 

神精樹のエキスを抽出して作った薬

試薬では可愛くないなぁ

デス・サイヤ(DS)とでも呼ぼうかな

 

「私自身は強くないからね。私専用のDSも調整しておこう」

 

備えあれば憂いなしだよ

もしかしたら私も戦わなきゃ

ならないかもだし

 

その時、ターレスの治療が終わった

ポッドから出たターレスがこちらを向いた

 

「…ドクターかよ。悪かったな」

「謝ってくれたし、今回は許すよターレス君。それに貴重なデータを提供してくれたわけだしね」

 

「またなんかしやがったな?力がみなぎってきたぜ」

 

くふふふふ

復活パワーアップだよ

サイヤ人はそんな特性があったね

 

「薬液にDSを少しね…あ、神精樹の実のエキスを抽出した物を改良した薬だよ」

 

「戦闘力の急上昇に、体が追い付かなかったぜ。なじんでからは落ち着いたがな」

 

「それより君に頼みがあってね、あれを見てくれ」

 

 

指差した方向には開発途中の

ゴッドガードン試作品が待機している

彼に戦わせてみようかなぁ

 

「なんだぁ?あのデカブツは」

「この施設のガードをしてくれる予定のロボットさ。多分君よりも強いよ?僕の自信作だからねぇ」

 

あ、ターレス君の雰囲気が変わった

髪が逆立って金色になったね

これが超サイヤ人かぁ

 

「ぶっ壊してくるぜ」

「出来るならね」

 

リモコンで殲滅モードに設定する

ゴッドガードンが起動し

ターレスに襲い掛かる

 

「でりゃあ!!」

 

ターレスの強力な蹴りがゴッドガードンに直撃し

よろけたゴッドガードンを拳で殴り飛ばし、特大のエネルギー波を放った。しかし、ゴッドガードンのボディはドクターが錬成した非常に柔らかく光学兵器などを通さない特殊合金で作られており、衝撃吸収と反射に優れているらしい

 

ターレスのエネルギー波は爆発せず

あっさりと跳ね返された

 

「おいおい、そういう事かよ。なら俺の新しい必殺技でバラバラにしてやるよ」

 

両手に集めた気を合掌にて合体させ

一息に合掌を開くと極限までに圧縮された

円盤状の気弾が複数出来上がった

 

【キル・スライサー】

 

ゴッドガードンを両断せんと向かったスライサーは

防御体勢を取るゴッドガードンのボディを容易く、バターでも切るかの様に抜けていく

 

「へへっざまぁみやがれ」

「ゴッドガードンのボディはスライムメタルという物を使っているんだ。堅くもなるし柔らかくもなる…つまり分離も出来るんだよね~くふふ♪」

 

 

ターレスが倒した筈のゴッドガードンを見ると

元通りになったゴッドガードンの瞳が赤く光った

 

 

数分後には変身が解けて倒れたターレスが

悔しそうにドクターとゴッドガードンを睨み付ける

 

「ほらね?君より強いでしょ」

「糞が…反則だろうが…ちくしょお」

 

 

打撃は通じず、気功波は反射

更に斬撃には分離、合体

まさに歯が立たない

 

「これを壊すには一撃で核を壊しきらないとね。まぁそんな化物は存在しないけどね」

 

「…居るぜ。とびっきりのサイヤ人がな」

 

 

ダメージで気を失う直前にターレスは

そっと呟いたがドクターは聞き逃した

聞き逃してしまった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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休息日~悟空

予定を変更して、キャラ毎の
日常的な触れ合いを入れてみようかと
後、ヒロインも登場させたいなぁと


キングキャッスルでの戦いから数日

治療を終えた戦士たち

 

ブルマがデストロンガスを研究しワクチンを作成

全員がある程度の力を取り戻したのだった

 

「ふぃ~超サイヤ人2くらいには成れそうだな」

「後は慣れていくしかないかと」

 

悟空の家で厄介になっていた

俺は二人の稽古に付き合い

空いた時間はチチに頼まれた家事と畑を耕していた

 

「すまねぇだな~すっかり働かせちまって」

「構わないさ。毎日旨い飯を食わせてもらえるんだ…このくらい大したことはないよ」

 

ずっと戦いばかり経験していた為

こんな普通の畑仕事や家事が楽しく感じた

力加減の練習にもなるからだ

 

「悟空さ~修行はそんくらいにして飯にするべ!ムメイさも席に着いてくれ」

 

チチさんに挨拶をしたあと

名前を捨てた俺は名乗る名がない

なので名無しをひっくり返して

【無名】と名乗ることにした

 

「お~今日も張り切ったなぁチチ」

「でも、これムメイさんの料理もありますよ」

「流石に分かるか悟飯。青椒肉絲と回鍋肉もあるぜ」

「さぁみんなでいただくだ!」

 

チチさんの言葉と同時に

悟空と悟飯が勢い良く食べ始めた

そのたべっぷりに軽く引きながら

俺も食べ始めるのだった

 

「ムメイさはあんまり食わねぇだな?悟空さや悟飯ちゃんはすっごく食うからな」

 

食後、片付けを手際よくこなしていると

隣でチチさんが話し掛けてきた

 

「そうだな、俺もサイヤ人なんだけど食事は人より多少食べるくらいなんだ。理由は分かってるけど」

 

恐らく転生者という事と刻の回廊だ

ずっと飲食不要な空間で生きてきた為

胃袋が成長してないのかもしれない

 

「風呂沸いたぞ!一緒に入らねぇか?」

「分かった。これが終わったらな」

 

悟空の家ではドラム缶風呂だったのだが

ミスターサタンが特注で風呂を作ってくれたらしい

悟空宅が増築された様なものだ

 

「なぁ、一個だけ聞いて良いか?」

 

ほどよい熱さの湯に浸かり

リラックスしていると悟空が口を開いた

 

「ん?構わないよ」

「…どうやったらそんなに強くなれんだ?オラ、めいっぺぇ鍛えたし、強い奴とも戦って来たけどよ。どうしてもおめぇに勝てる気がしねぇんだ…ビルス様やブロリーとも違う、なんかこう…得体の知れねぇ差がある様な予感がするんだ」

 

悟空の予測は当たっている

全王様に転生させてもらってすぐ

刻の回廊に落とされて

何十回も何百回も死にかけて

それも自分よりも強い相手ばかりにだ

 

「俺も悟空と同じさ、自分よりも強い相手とギリギリの勝負に明け暮れたよ。何年もな…悟空達で言えば、精神と時の部屋みたいな場所でね」

 

「あ~ビルス様に修行とか言われて、ぶちこまれた閉鎖空間みたいな場所か?ありゃキツかったなぁ…あのべジータがおかしくなるって騒いだぐらいだぜ?ん~もう1回、おめぇと全力で手合わせしてぇな」

「フフッ、力が戻ったらお相手しよう」

 

 

こうして

 

休息の日々は過ぎていく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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休息日~悟飯

悟空の家のあるパオズ山

そこからかなり離れた大きな都市

サタンシティ、ここには悟飯が住んでいる

 

「ムメイさん、ようこそ!すいません急な招待に応じて下さって…迷いませんでしたか?」

 

「いや、構わないよ。君の自慢の愛娘を見せて貰う約束だったからね。道には迷わなかったし、この辺りで一際大きな建物だろ?まぁ最悪、気の探知があるからな」

 

ここに来るまでにミスターサタンのポスターや

自宅への道程が鮮明に書かれた看板や道場があり

広場には巨大な銅像まであるのだ

分からない訳がないと思う

 

「あ…あはは、お義父さんは格闘技の世界チャンピオンだったらしいので」

 

「ふむ、それで君とミスターサタンの娘が結婚したきっかけはなんだね?」

 

「あ、高校の同級生だったんですよ。まぁ色々ありまして」

 

 

おとなしそうな顔してるのに

ちゃんとすることはしてるんだな

高校かぁ…随分懐かしい響き

 

「あなた~お客様はいらしたの?」

 

赤ん坊を抱いた美女が家から出てきた

セミロングの髪をヘアゴムで纏めている

スレンダーでありながら出るとこは出ている

 

「ビーデルさん、こちらがムメイさんだ。今到着した所だよムメイさん、こちらが僕の妻のビーデルさんと娘のパンちゃんです」

 

 

悟飯が二人を紹介してくれた

こちらに来てから初めて赤ん坊を見たな

こっちの赤ん坊は舞空術で飛ぶんだな

 

「パンちゃん、空を飛ぶのをやめなさい!」

「ははは…仕方ないなぁパンちゃんは」

「まだ赤ん坊なのに舞空術を無意識に…これは逸材だな」

 

エネルギー波よりも気のコントロールの難しい、舞空術を使えるパンちゃんは悟飯がそうだったように、人間とサイヤ人の混血で

潜在能力の高さは随一だろう。加えてビーデルさんのポテンシャルも人間にしては高い…将来が楽しみだな

 

「あ、危ない!?」

 

ズドッ

 

「おっ、元気良いな~パンちゃん、よしよし」

 

結構な勢いで俺に体当たりしてきたパンちゃん

優しく受け止めてあやしてあげる

 

「…え…?」

「ビーデルさん、ムメイさんは父さんとべジータさん二人掛かりでも勝てない人なんだよ。すいませんムメイさん」

 

「いやいや、可愛くなるぜ?パンちゃんは…ビーデルさんが器量良しだからな。羨ましいぜ」

 

 

その後、ビーデルさんが作ってくれた食事を皆で頂いた後は、ミスターサタンの映画を観賞(本人の解説付き)悟飯扮するグレートサイヤマン?も登場し、最後は強敵をミスターサタンとグレートサイヤマンが協力して倒し、終わった

 

うん、突っ込み所満載だろ

なにあれ覚醒してスーパーサタン?

グレートサイヤマンの変なポーズ

悟飯とビーデルさんはニコニコしてるし

 

「どうだねムメイ君、わしの映画は素晴らしいだろう?わーはっはっは!!」

 

「もう…パパったら、ごめんねムメイさん」

「いやいや、構わないよ。それよりパンちゃんが眠たそうだぜ?寝かしてやんなよ」

 

ビーデルさんがパンちゃんを連れていったが、そこからワインやら洋酒やらバンバン出てくる

 

「悟飯?サタンさんは毎日こんなに飲むのか?」

「いえ、上機嫌な時だけですよ」

 

この後、めちゃくちゃ飲み明かした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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休息日~べジータ

俺はブルマの案内で孤島へと向かっていた

なんでもべジータの訓練用の島らしい

それだけの為に島を買ったらしい

 

「だけどあんたすごく強いのねぇ、孫君やべジータが歯が立たないなんて信じられないわ」

 

「俺は悟空達が力の大会で戦ってる間、刻の回廊って空間で閉じ込められていたんだ。おかげでぐっと強くなったよ」

 

ブルマの運転するボートで孤島へと到着

中央に巨大なドームが鎮座していた

 

「これがあんた達が全力出しても壊れない…予定の超耐衝撃ドームよ。核兵器だってびくともしない仕様なんだから!ウィスさんに頼んで物凄く硬くて、衝撃にも強い金属を探して貰ったの」

 

 

ウィスさん食べ物に釣られたかな

多分宇宙一硬いとかいう金属だろうな

 

「どうやってそんな金属を加工したんだ?」

「孫君とべジータにやらせたのよ。叩くだけね、柔らかくなったら加工は業者ね」

 

 

中に入るとべジータが凄い汗を流して立っていた

どうやら準備運動は要らないらしい

こちらも手っ取り早くて助かるが

 

 

「来たか…待っていたぜ、首を長くしてな」

「こんなものまで作らせるなんてな、そこまでして俺と戦いたかったか?」

 

 

べジータが蒼い闘気を纏い、髪も深い蒼へ染まる

超サイヤ人ブルー2に変化した

 

「勿論だ、貴様は俺やカカロットよりも強いからな。俺は貴様を越えねばならん…俺はサイヤ人の王子だからだ!!」

 

「俺にはわからん理屈だが、お前は1回ぼこぼこにした方が良いかな?圧倒的な敗北も良い薬だしな」

 

 

こちらは大猿パワーを身に纏う、通常の大猿は10倍程度だが、大猿から人間に戻り、理性を取り戻すと強化率が100倍近くになると判明した。ブロリーは急激な力の増幅に暴走状態になってしまった様だが

 

俺の場合は刻の回廊でゆっくりと慣らしていった

ブロリーは暴走状態から更にパワーアップした為

あのまま強くなり過ぎると狂っていただろう

 

「余裕か…構えもしないとは、すぐに後悔させてやる!」

「やってみると良い」

 

べジータの右フックを片手で弾くとそのまま体ごと回す、胴回し回転蹴りを紙一重で避けつつ、チョップで反撃する

 

「うりゃあ!」

 

べジータが、チョップを片手で受け止め、逆の手でパンチ

首だけを動かし回避するとボディブローを打った

そのボディブローにエネルギー波を当てるべジータ

 

「なるほど、腕をあげたなべジータ」

「ウィスに近接戦を叩き込まれたからな」

「ならばこれはどうかな?」

 

右拳を握り締め、正拳突きを打つとそれをみたべジータはニヤリと笑うと同じ様に正拳突きを繰り出してみせる

 

【【音速拳】】

 

 

拳と拳がぶつかり合い衝撃波を発生させた

念の為にと連発するも完璧に返して見せた

 

「流石はサイヤ人の王子だな、俺が苦労して会得した技をあっさり覚えられるとはな…泣けるぜ」

 

「俺様はこの技を更に昇華させた…受けてみろムメイ!!」

 

【スパイラルアタック】

 

気を込めた右正拳突きに捻りを加える事で、螺旋状の気を纏った拳が形成され、強化された音速拳が放たれた。その威力はべジータの必殺技ファイナルフラッシュを軽く越えているだろう

 

「なるほど、なら俺も本気の一発で迎え打つかね」

 

息を吐くと一瞬で完全な脱力状態になり

息を吸うと全身に力が満ちた状態になる

そして高められた闘気を拳に乗せる

 

【衝撃拳】

 

べジータの放ったスパイラルアタックとぶつかると

スパイラルアタックを貫き、べジータに直撃した

 

「相変わらず凄まじい奴だ。だが、貴様の技に耐えきったぞ…まだまだ終わらんぞ」

 

「ふふっ…付き合うぜ」

 

 

結局、一日中組手をして過ごした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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休息日~最終日…前編

悟空達と数日過ごしてみて思ったことは

"羨ましい"という気持ちだ

 

俺は前世では生涯独り身であった

武に全てを捧げ、強くなる事だけを目指した

それには後悔はしていない

 

悟空、悟飯、べジータ家族と過ごしてみて

家庭を持つ、というのも悪くないと思った

 

全王様は許してくれるだろうか

全王様を楽しませる為に新たな命を貰った

いつかは恩返ししなきゃな

 

ブゥゥンン

 

目の前の空間が歪み

 

サイヤ人の戦闘服の様な服を着た女性が現れる

 

「貴方が歴史に現れた特異点ですね?私はタイムパトロールの者です。早速ですが排除させて貰います!」

 

「特異点?待ってくれないか?まったく意味がわからん」

 

「問答不要!!」

 

なんだか分からないが戦うしかない

黒のショートヘアーの女性が回し蹴りを放って来たが

それを片手で受け止め分析する

非常に軽いが早さはそれなりにはある

 

「随分、荒っぽい挨拶じゃないかお嬢さん?」

「私の蹴りを片手で…ならこれはどう?」

 

両手で2つエネルギー波を溜め、合わせて撃つ

 

【ダブルサンデー】

 

迫りくるエネルギー波を俺に当たる寸前で、気当たりでかき消したが同時に彼女は次の技を準備していた様だ

 

指先に気を集中し、指先から一気に放出する

ピッコロが最も得意とした必殺技

 

【魔貫光殺砲】

 

無名に直撃したが貫く事は出来ずに爆発した

爆風が晴れると無傷の無名が女性に近寄る

 

「器用なもんだ…一体いくつ技を持ってるんだい?」

「レベル80の私の技を受けて無傷!?嘘でしょ?もしかして師匠よりも強いのかしら…左にビッグバンアタック、右にかめはめ波を圧縮!!」

 

【ビッグバンかめはめ波】

 

【衝撃拳】

 

彼女の動きを見て、即座に右拳を振り抜いた

発生した衝撃波がビッグバンかめはめ波と激突し

凄まじい大爆発を起こした

 

「レベルってのは何だ?ゲームじゃあるまいし、あの技は悟空とべジータの技だ…何故君が使える?」

 

「あの技でも倒せない。だったら」

 

【界王拳20倍】

 

女性が赤い気を纏った、まさに悟空がよく使う界王拳だ。悟空はブルー状態でも使えるが、体内の気をコントロールして戦闘力を倍増させる技、急激に倍率を上げると体に負担をかけてしまう諸刃の剣の様な難しい技だ

 

「いきなり20倍か、逆に言えばその倍率に耐えうる力量という訳だな」

 

「そうよ、多分40倍までは耐えれると思うわよ?気の操作は得意なの私。行くわよ!」

 

 

赤い闘気を纏わせながら俺の背後に高速移動、連続攻撃を仕掛けてくるが紙一重で避けていく。残像を残しながら動いている為、すり抜けている様に錯覚するだろう

 

「なんで、当たらないのよぉ!!」

「君は強い…強いが人の域を超えてはいない」

「私はサイヤ人よ!!」

 

【界王拳40倍超強力エネルギー波】

 

限界の倍率を引き出し、エネルギー波を撃ってきた。しかし、俺は片手で受け止めてみせる

 

「君の戦闘力は素で超サイヤ人を超えているし、界王拳40倍で超サイヤ人3以上にはなっている。しかし、神の域は越えていないんだよ…分かるかな?」

 

「へぇ…だったら見せてあげるわ。はぁぁぁ!!」

 

界王拳を解除すると気を集中していき、気がどんどん上がり、何かが割れるような音が響くと、非常にクリアな気に変化した。髪が紅く変化し、身に纏う気も赤くなっていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




予想以上に長くなってしまったので
一旦区切ることにしました


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休息日~最終日…後編

紛れもなく超サイヤ人ゴッドであった

元々超サイヤ人以上の気を持っていた彼女はゴッドになった瞬間、悟空やべジータに匹敵する圧を感じた

 

side change~女

 

「どうかしら?師匠達に協力してもらって得た力よ。まだこの先には至ってないけれどね」

 

「成る程、訂正するよ。君は強い…お詫びに少しだけ本気で相手をする」

 

 

瞬間、大気が震え地面が揺れだした

無名から発された気によって

彼女は気に当てられたように男に殴り掛かった

 

「シッ」

 

拳が男の顔面を捉えた

そのまま連打を浴びせる

勿論気を拳に纏わせて殴りまくる

 

「はぁぁぁ!!」

 

最後の一撃が男に当たると爆発を起こす

しかし爆風が晴れると男は何もなかったかの様に

その場に立っていた

 

「…!?」

 

男はまばたきするよりも速く

彼女の背後に移動していた

目の前に居た男が一瞬にして背後へ

まるでこれが力の差だと言わんばかりに

 

「ヤァッ!」

 

体を捻り、後ろ回し蹴りを放つ

スパァンと小気味良い直撃音が響いた

遠心力を利用し、どんどん蹴りの速度が上がっていく

 

「セェイ!!」

 

私の全力を以て蹴り上げ、何の抵抗もなく宙へ飛んだ男。両手に強力なエネルギー波を作り出し、追撃とばかりに撃った

 

「うん、悪くない」

 

エネルギー波にパンチを当ててかき消した

え?ありえないだろ!?

弾く避けるなら分かる

パンチでかき消したんだぞ!?

 

「死にもの狂いで師匠達に食らい付いて、自力でゴッドになって私はパワーアップした筈…あいつが強すぎるのか?」

 

「戦いの最中に、相手から目を逸らすな。死ぬぞ」

 

 

また一瞬で目の前に現れた男が、私に向かって拳を放ったのは分かった。だが拳は凄まじく大きく、当たれば私など砕け散るだろう。そして避ける事など不可能な速度である。戦士としては失格ではあるが、恐怖のあまり目を閉じそうになる。だが、覚悟は決めた死の瞬間まで目を逸らさない

 

結果的に拳は寸止めされた

顔を僅か数センチだけずらして

その意味を私は後から知る

 

「危ない危ない…本気で殴ったら触れなくても、拳圧だけでかなりの威力だからさ」

 

「え…」

 

言われて後ろを見てみると

巨大な岩山が抉れていた

拳圧で吹き飛んだのだろうか

 

「き、君はなんなんだ?サイヤ人というのは理解出来る。私もそうだからな…けど明らかにカンスト(100LEVEL越え)してるだろ」

 

「LEVELというのは分からないが、俺より強い人なら沢山居ると思うよ?宇宙は広いんだ」

 

 

私は懐から、特別製のLEVELスカウターを取り出し、計測ボタンを押した。

 

10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 110 120 130 140 150 160 170 180 190 200…測定不能!!!

 

200を越えた時点で爆発してしまった

つまり彼は超サイヤ人にすらならずに

200以上という強者だった

 

「教えて欲しい…どうすればそこまで強くなれる?」

 

「狂わず腐らずひたすらに武の道を歩め。幸いにも貴女には、才能がありそうだしな」

 

 

その言葉に私はゴッドを解いて頭を下げていた

そして、私の思い上がりを物理的に砕いてくれた彼に

この言葉を口にしたんだ

 

「また、戦ってくれるか?」

 

彼は困った様に笑みを浮かべ

 

「次は、いきなり襲ってくるなよ?」

 

 

タイムパトローラーの上司から

怒りの通信を無視しながら

ワープ装置を起動させた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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宇宙編~特訓開始

西の都~カプセルコーポレーション

 

ブルマとブリーフ博士の協力で

大型の宇宙船が用意された

今回宇宙へ旅立つのは

 

悟空、悟飯、べジータ、ピッコロ、無名

 

ヤジロベーから仙豆を人数分貰い、乗り込もうとした時、悟空達は家族に見送られていた

 

「羨ましく感じるのは贅沢かねぇ」

 

先に宇宙船に乗り込んだ無名は

彼等を羨ましそうに見るのだった

 

「ふん、貴様も家庭でも持てば良い。俺は魔族ゆえ伴侶は要らない、一生独り身だ」

 

「そうさなぁ、居るかな…俺と一緒になってくれる女は」

 

「クリリンも出来たんだ。不可能ではない」

 

いや、クリリンさんどんだけピッコロに舐められてんだ?

というかいつの間に宇宙船に乗り込んだ?

 

暫くして悟空達は宇宙へ旅立った

 

旅の内容と言えば、悟空達と組手をしたり食事をしたりだ

宇宙旅行とか夢があるかもしれないが宇宙には何もない

ひたすらに広大なまっ暗闇があるだけだから

 

「超サイヤ人にならないままで、重力に慣れていくぞ。まずは重力100倍な」

 

身体能力の低下を戻すには負荷を掛けるのが一番だ。悟空とべジータは余裕そうだが、悟飯とピッコロはキツそうだが、ここは心を鬼にして鍛えるしかない

 

「懐かしい…な…よっ、ほっ!」

「ふん…この程度、大したこと…ない!」

「くっ…これ…キツい…ですね」

「…ムカつくぜ、ケロッとしていやがる」

 

刻の回廊は環境が千変万化、何度も何度も死にかけて

その度に超回復させられて、知らぬまに強くなった

この超重力装置の限界値、500倍ぐらいなら余裕だ

 

ここで数日が経過する

 

重力が300倍に到達する頃、悟空とべジータは俺と組手、悟飯はトレーニング、ピッコロは瞑想とそれぞれの修行を行っていた

 

「二人とも大方強さが戻ったな。今ならゴッドにも成れるんじゃないか?」

 

「そうだなぁ、ゴッドはともかくブルーは無理だろ」

「ふん…ターレスとか言ったか、あの野郎はこの俺が始末してやる」

 

 

そうか、二人はターレスに負けたんだっけ。でも奴は強いぞ?神精樹の実を食べ続け、戦いに明け暮れていたらしいからな。今はゴッドでも勝てるかは怪しいもんだ

 

だが、気がかりなのは最後に使ったあの薬だ

気が爆発的に上がり、正気を失った

もしもあの薬が完成していて

凶悪な侵略者の手に渡ったら

悟空達でも勝てないかもしれない

 

だからあんなものは存在してはいけない。必ず破壊してみせる

どんな手を使ったとしてもだ

 

「さ、あと数日で目的の星だ。500倍をモノにするぞ」

 

 

全員の気合いが充実し始める

 

 

 

 

次回、水の惑星セリア

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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3つの星で鍵集め~水の惑星セリア

ビーッビーッビーッビーッ

宇宙船内をけたたましい音が鳴り響く

昨日500Gを克服した為、重力に慣れる意味で装置を切っていた

 

「到着したがデカイ星だな。とりあえず行こうぜ」

「待ってください!巨大な扉が閉まってますよ?」

「悟飯、あそこをよく見ろ…3つの窪みがある。恐らく鍵の様な物が要るんだろう」

 

ピッコロの指摘通り、何かを嵌める窪みがある

モニターを見ると付近に3つの小さな星があった

 

「とりあえず一番近い青い星へ行ってみるか」

「分かりました」

 

悟飯がパネルを操作し

惑星セリアへ移動を開始

全員が仙豆を食べて回復する

悟空とベジータは以前よりも大幅に強く

一番伸びたのは悟飯だろう。なまった体が引き締まった

恐らくきっかけ次第でブルー以上になる

ピッコロは悟飯と同じくらいだ

 

着陸後に酸素濃度が

地球と変わらない事を確認して

宇宙船から降りた

どうやら海洋惑星らしい

とりあえず水を掬って舐めてみると

 

「…しょっぱい、海水だなこれは。近くに集落でもあれば話を聞けるんだが」

 

「おーい!こっちだ!ちいせぇ気が沢山いるぜ」

「チッ、相変わらずの感知能力だ」

 

悟空を追って舞空術で飛んでいく

人型だが半魚人みたいなのが沢山いる

普通に会話できている事に驚いていると

 

「無名、オラ試練受けることになったみてぇだ」

「いや待て待て、話が見えん。説明してくれ」

 

あの特徴的な耳で聴いていたピッコロが

分かりやすく初めから説明してくれた

 

この惑星セリアでは毎年、奉納祭を開催しており

海の底にある神殿から宝玉を持ち帰り

祭りが終えると戻して居たらしい

だが、最近になって神殿付近に化物が住み着き

宝玉を取りに行けなくなったらしい

そこで悟空が名乗り出たとの事だ

 

悟飯はその宝玉が鍵であると推測し

もし無事に宝玉を持ち帰れば暫く貸してほしいと

約束を取り付けていた

 

「成る程、抜け目がない…ま、悟空なら楽勝だろ。俺達は暫く待たせて貰うかね」

 

「ふん、ならば貴様は俺の相手をしろ!当然500Gでな」

 

「やめておけ、体が今の重力に慣れたばかりだ。痛め付けるだけが修行じゃないぞ、休むことも強くなるには必要なんだ。悪いことは言わないぜ?」

 

「無名の言う通りだ、それでも修行したければ瞑想でもするか?俺の様に」

 

 

結局、悟空以外はそれぞれ過ごした

 

俺と悟飯は集落を探索に

ベジータはピッコロと瞑想

悟空は海に潜った

 

ちょうど1時間が過ぎる頃

 

悟空のかめはめ波が海から空へ登っていく

そして巨大なタコが地面に落ちてきた

体長20メートルはありそうなタコである

 

「ほれ!これだろ宝玉って」

 

美しく水色に輝く宝玉を持った

悟空がしれっと戻ってきた

 

そのタコは奉納祭で振る舞われるのが決まった

悟空達は必ず帰りに返しに来ると約束し

次の惑星に向かって出発した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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緑の惑星ゾンダ

残る宝玉は2つ

 

緑の惑星に入ると広大な森が広がる星であった

鬱蒼と茂る木々に着陸は難しそうだ

 

「悟飯、ここで待機しておけ。俺が調べてこよう」

「ピッコロさん、気を付けてくださいね」

「ふん、心配するな。俺はお前の師匠だぞ」

 

ピッコロは悟飯に入口を開けて貰い、宇宙船から飛び降りた

 

━━━━━━━

 

ナメック星人は元々、森の民だ

大災害で森は消失したため、森の再生の第一歩の為

アジッサの木を植え育てていた

 

意識を集中させながら進んでいくと

開けた場所に辿り着いた

 

「なるほど、あの洞窟に宝玉がありそうだな。話が早くて助かる…とは行かないな」

 

洞窟の中から巨大な猪が出てきた

洞窟は奴の巣穴だったらしい、こちらに気付くと

その大きな口を開き、巨大な牙を向けてきた

 

「ほう?俺を威嚇しているのか」

 

猪に指で掛かってこいと挑発する

猪突猛進と言うが、かなりの速さでの突進

 

「俺は畜生であっても、向かってくる敵は容赦しない」

 

 

片手で受け止め、牙を掴み巨体ごと放り投げる

ズズゥンと周囲の木を薙ぎ倒しながら落下

巨大な猪は力の差が分かったのか震えている

 

「ふん、俺の邪魔をしなければ殺しはせん」

 

どうやら言葉を理解した様で

猪は前足を折り、俺に頭を差し出した

 

「ふん、分かれば良い。中を見せてもらうぞ」

 

洞窟の中はかなりの広さで深く、後ろから猪も着いてくる。しばらく進むと猪が襲ってきた理由が分かった。猪の子供が数匹、草を敷き詰めた寝床に居たかららしい、奥には宝玉が無造作に転がっていた

 

「これを貰うぞ、それと悪かったな…子供をしっかり守れよ?ちっ、柄にもないことを言ってるな俺」

 

 

幼い悟飯と過ごした日々が脳裏によぎり

ついつい優しげな言葉を猪に掛けていた

その悟飯が嫁を貰い娘も出来た

俺も子守りに駆り出されるくらいに

 

「本当にらしくないぜ…まったく」

 

 

洞窟を出て宇宙船に飛んでいく

すぐに次の星に出発しなくては

 

━━━━━━━━━

 

同時刻

 

悟飯とベジータはもうひとつの惑星に向かっていた

幸いにも宇宙船には小型宇宙ポッド(定員3名)が搭載してあり、それに気付いた悟飯を退屈していたベジータが、無理やり同行させたのだった

 

「悟飯、お前には言いたい事があってな」

「は、はい」

「悟飯、お前まだ力を隠しているな?力の大会でもそうだったが…クウラの時もだ。究極化だったか、あれが出来るのにゴッドやブルーになれない訳がないだろう」

 

老界王神様の潜在能力解放、究極化

超サイヤ人とは違うベクトルの変身である

 

超サイヤ人は怒りで力を急激に引き出す

究極化は潜在能力を瞬間的に引き出す

 

前者は変身する度に肉体に負担が掛かり

後者は時間を掛けて潜在能力を引き出している為、変身の際には負担はなくオンオフするだけ

 

だが、ゴッドになる際に究極化と似た変身になっている

つまりはゴッドやブルーにも至れるのでは

そういうことだろう

 

「…ベジータさんには敵いませんね、500倍を克服した後に究極化よりも更に上に成れないか試したんです」

 

「やはりな、カカロットの息子だ。一時的に俺すら越えたんだからな。見せて貰うぞ、その力を」

 

 

小型宇宙ポッドが着陸し、外に出ると

灼熱の風が肌をヒリつかせる火山惑星

その中心にベジータや悟空を軽く退けたサイヤ人

ターレスが立っていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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灼熱の惑星ロッゾ

ターレスは此方に何かを投げ寄越した

キャッチすると、それは深紅に輝く宝玉だった

 

「どういうつもりだ」

「おやおや…王子様。そんなに睨むなよ、せっかく出迎えにきてやったんだ。感謝して欲しいねぇ…そこにいるのは地球に居た小僧か!でかくなったな」

 

 

悟飯は幼少期にターレス率いる

クラッシャー軍団を地球で迎え撃っていた

ターレスに捕まり大猿にされた挙げ句に

他の戦士達が束になっても勝てなかった相手

 

「ベジータさん、見せますよ僕の力を」

「ふん…やってみろ」

 

かつて魔人ブウ相手に圧倒的な力とスピードで

翻弄し、倒す寸前まで追い込んだ頃の様に

悟飯はターレスの前に立つ

 

━━━━━━━━━━━━━

 

「へぇ…地球で見た時とは別モンだぁ。まいったな、戦うつもりはなかったんだけど…俺もサイヤ人って事か」

 

「余裕ですね、敵を前にして余所見なんて」

「!?」

 

ターレスが悟飯の居た方向を見ると

既に悟飯は居なくなっており

気が付くと一発喰らっていた

 

「ちっ、小僧ォ!」

 

ターレスが攻撃しようにも

悟飯のスピードが速すぎて

パンチやキックのラッシュが決まり

最後のキックで吹っ飛ぶターレス

 

「なるほど…遊びは失礼だな」

 

ターレスはそう呟くと超サイヤ人に変身した

地球で変身した時は、薬無しで超サイヤ人2以上

今回は超サイヤ人3以上はあるかもしれない

 

「…それで?」

「へっ、その余裕、いつまで続くかな?」

 

超スピードでの攻防が始まった

パンチやキックを相殺し続け

エネルギー波が飛び交う

ベジータには全て見えていて

こぼれたエネルギー波を処理していた

 

ついに近郊が崩れた

悟飯がターレスに力負けし

膝を付いたのだ

 

「はぁ…はぁ…まさかこれ程」

「やっぱりこのままだと駄目か。はぁぁぁ!!」

 

 

悟飯はずっと普通で戦っていた

究極化にならずに超サイヤ人のターレスと互角以上

それが500倍重力修行の成果だった

 

究極化した悟飯は瞬時に懐に入り込み

ボディブローを叩き込んだ

 

「ぐはぁ!!」

 

ターレスに突き刺さった拳は、プロテクターごと腹筋を貫き

ターレスに大きなダメージを与える

 

 

「く…くくくッ…プロテクターがなけりゃ危なかったぜ。これは悠長にしていられないな。ごくごく…プハァ」

 

ズボンから液体の入ったビンを取り出し

一気飲みするターレス。筋肉が盛り上がり

急激に気を高めていくと金色の闘気が

バチバチとスパークし始める

 

「超サイヤ人の第2形態って所かな?」

「そんな薬に頼って何の意味がある!」

 

二人同時に大技の構えに入る

 

ターレスは両手を組み合わせ、天高く飛び上がる

悟飯は父譲りの必殺技を撃つため気を高める

 

【キル・バスター】

【かめはめ波】

 

2つのエネルギー波がぶつかり合い

打ち勝った悟飯のかめはめ波が

ターレスを飲み込んだ

 

 



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機械戦士、ゴッドガードン登場

悟飯のかめはめ波に飲み込まれたターレス

しかし、ターレスは戦闘服が壊れたくらいで

すぐに戻って来た

 

「クックック…まさかこれほどとはな。小僧でコレならカカロットも王子も強そうだな?」

 

「俺なんてまだまださ」

 

究極化の影響で強気の悟飯だったが

ピッコロとの特訓により油断したり

調子に乗らなくなっていた

 

「ところでアイツは来ているのか?あの男は」

「無名さんの事か?」

「そうか…奴は無名ってのか。まぁ、無名が居るなら大丈夫だろうが…機械戦士には気を付けな…あばよ!」

 

ターレスは何故か悟飯達に忠告をすると

瞬間移動の様に消えさった

恐らくワープ装置を使ったのだろう

 

「ふん、ターレスの野郎の力も察しが着いた。良くやったな悟飯!次はお前の真の力を見せてもらうからな」

 

「ベジータさん…はい!」

 

━━━━━━━━━━━━

こうして3つの宝玉を集めた悟空達は

黒幕の居るという最後の星へ向かう

宝玉を差し込むと扉がゆっくりと開いた

 

ギィィィ

 

「案外すんなり入れんだな~」

「油断するな。敵の本拠地だぞ」

 

中型宇宙船に乗り換え、建物に入ると

中央の大広間に男が待っていた

 

「やぁやぁ!私はドクターライチー♪デストロンガスを始めとした発明品の産みの親さ」

 

「貴様か!!」

 

ベジータが有無を言わさずエネルギー波を撃ったが

とてもリアルな立体映像だったのですり抜けた

 

「おやおや~?僕みたいな小物が堂々と、君達の前にでるわけないじゃーん!馬鹿?馬鹿なのかな?ぷーくすくす♪」

 

「…おい、アイツだけは俺が殺る。いいな?」

 

腹を抱えて笑うドクター

ひとしきり笑うと真剣な顔になり

 

「僕は一番奥に居るけど、君達はここまで来れるかな?楽しみにしてるね」

 

立体映像が消えると上から

機械戦士が8体も降りてきた

対サイヤ人専用決戦兵器と印字されている

 

「へぇ…面白い。ここは任せて先に進め」

「念の為だ、これを渡しておく」

 

ピッコロが仙豆を一粒渡す

効果は知っていた為

普通に受け取った

 

「これが仙豆か…ん、貰っとく」

「まず、ねぇだろうが死ぬなよ?」

「気を付けて!」

 

悟空と悟飯からは激励を貰い

ピッコロからは仙豆を

ベジータは無言で先へ進んだ

 

さぁて、遊ばせて貰うか

 

━━━━━━━━━━━━

 

最奥の部屋でモニタリングする

ドクターライチー

その部屋に鎮座するのが

怨念増幅装置『ハッチヒャック』である

 

「クックック…僕の量産型ゴッドガードンを一人で?ターレス君を圧倒する力に、数々のギミックを組み込んだ機械戦士だよ?吐いた台詞を飲み込むなよ!!」

 

数秒後、ライチーは

驚愕の光景を見ることになる



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無名VSゴッドガードン

機械戦士とは初めて戦う

今までは生身の相手ばかりだった

クウラもメタル化とかいう変身はしたが

完全なる機械はこれが初めてだ

 

「さ、ぶっ壊すか」

 

8体の内、7体が一気に距離を詰めてきた

ビーム砲やビームサーベルなどを取り出して

無名はその場でゆっくりと正拳突きを打った

 

直後に凄まじい拳圧がガードン達に

襲い掛かり、ボディに拳の跡が刻まれた

 

「おっ、頑丈だな。おらぁ!」

 

続けて放たれた拳打は

7体のガードン達をあっさり打ち倒す

機能停止して火花が散り、爆発した

 

「ほぉ、量産型とはいえ…こうもあっさりか」

「ふぅん。お前は喋るのか」

「私がオリジナルだからな。そして…ぬんっ」

 

爆散したチップやパーツを吸収する

ゴッドガードン

 

「貴様のパワーは、私には通じんぞ」

「じゃあ試させて貰うよ」

 

仁王立ちするゴッドガードンのボディに

無名は普通にパンチを打ち込む

 

「ぬヴッ!!」

 

パーツにひびが入りながら耐えて見せた

ぷしゅーっと蒸気が噴き出す

 

「ど、どうだ!!貴様のパンチを耐えたぞ!!」

「いや…まだ一発だけだろ」

 

続け様に殴る、殴る、殴る

音を置き去りにするかのように

 

「うらぁ!」

「おごぉ!?」

 

10発目の拳を振り抜くと

ゴッドガードンが壁にめり込んだ

既に装甲はボロボロ、体内電気がバチバチしている

 

「…スライムメタルの装甲をここまで破壊するとは」

 

「柔らかい金属ってのは、連続した衝撃に弱いんだよ。だから何発も続けて殴れば壊せるってわけだ」

 

「Full power mode」

 

ゴッドガードンのボディが液状に変化する

そして人型に再構築されていき

一人の男が現れた

 

「これがフルパワーモード、コアを活性化させて人型に変身したのだ。こうなれば貴様を殺して私も活動停止になろう!」

 

「悪いがアンタじゃ俺を倒せんよ」

「この形態の私は液体、ゆえに無敵だ」

 

ゴッドガードンが片腕をガトリング砲頭に変化させ

エネルギー波を無数に撃ち出して来た

 

「なるほど…試すか」

 

破壊力とスピードの早いエネルギー波を

ひらりひらりと最小限の動きで避けながら

右拳を硬く握り締めた

 

【衝撃拳】

 

ゴッドガードンに向かって

必殺の拳を打ち込んだ

その衝撃でゴッドガードンが爆散した

 

「おっ!?」

 

しかし、すぐに飛び散った物が再構築して復活した

 

「私の肉体は液体だ。私を破壊する事は不可能だ」

「出きるさ"お前は液体"なんだよな?」

「それがどうした?」

 

無名はニヤリと不敵な笑みを浮かべると

握った拳に赤い気を纏わせ

そのままパンチを繰り出す

 

余裕を見せたゴッドガードン

無名のパンチをまともに受けた

受けてしまった

 

「うぎゃぁぁあ!!熱いぃぃ!?」

 

無名の拳はゴッドガードンのボディを貫くと

再生が出来ず、大きな風穴が空いてしまう

 

「気の質を灼熱に変えて拳に纏わせたんだ。言っただろ?液体かってな…液体は熱にも弱いんだよ」

 

普通に考えて気の質を変化させるなど

神でも容易ではないのと

よしんば出来たとしても

加減など効かないだろう

 

「ば…バカな…こんな…」

「少しは楽しかったぜ」

 

無名はすれ違いざまにゴッドガードンに

数十もの拳を叩き込み、消滅させた

 

━━━━━━━━━━━━

 

「さて、悟空達の援護に行くかな」

 

先へ進もうとすると

背後から殺気を感じた

 

「まさか気を変化させるとは…学習させて貰ったよ」

「そうか、分裂か」

 

振り返ると

ゴッドガードンが

完全に復活していた

 

「私には同じ手は二度と通じんぞ」

「…ならちょっと本気だすか!」

 

ほぼ同時に二人は消えた

モニタリングしていたドクターは

武術の達人ではないので

二人の動きを目で追えなかった

しかし、床や壁が破壊されていく為

凄まじい戦いが起きているのを想像した

 

「これで!」

「終わりだぁぁ!」

 

【ゴッドブレイカー】

【超衝撃拳】

 

特大のエネルギー砲を撃つゴッドガードン

それを拳の一撃で迎撃する無名

エネルギー砲を貫いた

ゴッドガードンのコアすらも

 

「まぁ、そこそこ楽しかったぜ」

「ふっ…なぜかな…お前と戦えて…満たされた気がするよ」

 

ゴッドガードンはゆっくり

 

体をぼろぼろと

 

崩れてなくなった

 

 



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怨念の戦士、ハッチヒャック爆誕!

悟空達は最新部まで辿り着いていた

しかし、思わぬ抵抗に攻めあぐねていた

ドクターライチーは強力なバリアを展開した

17号に匹敵する程のバリアだ

 

「はっはっは!僕のバリアすら破れないとは、サイヤ人は大したことはなさそうだねぇ」

 

「ひゃ~こりゃかてぇぜ」

「どけ、カカロット…俺がやる。はぁぁぁ!!」

 

ベジータがファイナルフラッシュの構えを取る

通常の状態でも凄まじい破壊力の大技

それを超サイヤ人に変身し、撃った

 

「ファイナルフラッシュ!!」

 

両掌で圧縮された気の奔流がバリアにぶつかる

最初は拮抗していたバリアだったが

徐々にヒビが入っていく

 

「むぅ…仕方ない。僕も腹をくくろう」

 

ライチーは崩れ行くバリアの中で

自らの腕になにかを注射した

そしてバリアは破壊され

ファイナルフラッシュが爆発した

 

爆風が晴れるとドクターライチーが無傷で立っていた

 

「ふ…ふふふ…はああああ!!」

 

筋肉が盛り上がり瞳が白目に変わる

白い髪の毛が逆立ち、紫色の闘気を纏った

 

「これが僕のDS(デスサイヤ)だよ。ふふん、気が高まる…溢れる…くははは!!」

 

 

「来るぞ!気を抜くな!」

 

ピッコロが叫んだ瞬間、背後に回り込んだ

ライチーが悟空達にラリアットを食らわす

 

「うあっ!?」

「うぐっ!?」

「うわぁぁ!?」

 

ピッコロがすぐにエネルギー波を無数に放つ

 

「なにをしているかは知らないが、当たらなければ意味がないぞ!」

 

 

エネルギー波をすり抜ける様に避けていくライチー

しかし、エネルギー波はその場に留まる

 

「馬鹿め!周りをよく見ろ」

「?」

 

エネルギー波はライチーを取り囲んでいた

ピタリと触れるか触れないかの絶妙な状態で

 

「これが魔空包囲弾だ!」

 

ピッコロが両腕を交差すると

エネルギー波がライチーに直撃する

 

「こんな技で僕が倒せるとでも…!?」

「わりぃな…波ぁぁぁ!!」

「喰らえ!ビッグバンアタック!!」

「かめはめ波ぁぁぁ!!」

 

 

悟空、悟飯、ベジータが三人同時に必殺技を撃った

ピッコロの魔空包囲弾で、警戒を緩めていたライチーは必殺技に貫かれながら、ハッチヒャックが起動したのを確認した

 

「いいだろう…僕の…怨念も…持っていけ」

 

サイヤ人全滅計画を果たせぬまま

ドクターライチーは

完全に消滅した

 

━━━━━━━━━━━━

 

「終わったな…やっぱ見かけ倒しだったな」

 

「しかし、あれだけ気が上がるんだ。副作用もあったんだろう」

 

「では、あの装置を破壊して終わりますか」

 

「ん…待て、おかしな気を感じる」

 

悟空達が怪しげな装置を壊そうとしたところで

ピッコロが皆を止めた

 

ゴゴゴゴ

ドカァァァン!!

 

突然、地面が揺れ始め装置が爆発した

爆発した装置の中から、緑色の光が飛んできて

悟空達を吹き飛ばした

 

「リベンジャーカノン」

 

正体不明の生物が

 

 

爆誕した



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決戦!ハッチヒャック

怨念増幅装置から現れたのは

赤とピンクの筋骨隆々の宇宙人タイプ

緑の部分がプロテクターの様になっている

しかしその気は普通にしていても

先程のライチーなどとは比べようもない

 

「おめぇがハッチヒャックか!」

「どけ、カカロット!」

 

ベジータがすかさず掌から圧縮した気弾

ビッグバンアタックを撃った

直撃し、爆発を起こす

爆風が晴れるとハッチヒャックは

無傷で姿を現した

 

「ほう?少しはやるようだな。いいだろう!このベジータ様が粉々にしてやるぜ!!」

 

ベジータの超サイヤ化がどんどん穏やかになり

身を包む闘気がクリアになり、赤く変化した

髪や瞳が赤く染まり、肉体も細くなった

 

修行により、デストロンガスによって落ちた

身体能力が戻り、更に強化された事により

ゴッドに変身が可能となっていた

 

「行くぞ!」

 

瞬く間にハッチヒャックの顔面を

ベジータが殴り飛ばしたのを皮切りに

パンチや蹴りで圧倒していく

 

「どうした!その程度か、木偶人形が!!」

「…ぬぅん!」

 

緑色のプロテクターが怪しく光ると

ベジータを緑色のレーザーが撃ち抜く

 

「が、がはっ!?」

「べ、ベジータ!!」

 

カカロットが叫んでいるが問題ない

予想以上のダメージにたまらず片膝を着く

だが、これで奴の狙いは理解した

奴は図体はデカいが、カウンタータイプ

 

こちらに攻撃させ、蓄積したエネルギーを

強力なエネルギー弾に変換し、放つ

といった所だろう

 

「ハッハッハ!この俺様にかかれば、貴様の狙いなどお見通しよ!」

 

ハッチヒャックが図体に似合わぬスピードで

俺様に大振りの攻撃を仕掛けてくる

それを紙一重で避け、確実に攻撃を当てていく

 

「ぬぅん!」

「それを待っていたぞ!」

 

緑色の気弾を放とうとプロテクターを

ベジータに向けた瞬間

ベジータがエネルギー波をプロテクターに撃った

 

気弾が発射する前にエネルギー波がぶつかり

 

当然、爆発する

 

「があっ!?」

「とどめだ!」

 

掌をハッチヒャックに当てて

全力のエネルギー波を放つ

ハッチヒャックは気の奔流に飲み込まれていく

 

ベジータのエネルギー波により

大きなダメージを負った様子のハッチヒャック

だが突如、ハッチヒャックは両腕を交差し

 

「リベンジャーカノン」

 

先程の緑の気弾よりも、遥かに強力で速い気弾が

超サイヤ人ゴッドのベジータを貫いた

 

「っ…は…!?」

 

ベジータのゴッド化は解けて、地面に倒れた

完全に気絶してしまったらしい

 

「ベジータさん…貴様ぁ!!」

 

悟飯が珍しく怒りを露にして

アルティメット化し、殴り掛かる

するとハッチヒャックの身体が

緑に輝き闘気を纏った

まるで悟空の界王拳の様に

 

「貴様は俺を怒らせた!」

 

力の大会を経て、悟飯のアルティメット化は

超サイヤ人ブルー以上に昇華され

そこから超重力の修行で更に開花した

 

神速のスピードとパワーを生かした

爆裂ラッシュは魔人ブウすらも一方的に

叩きのめした

 

その爆裂ラッシュをハッチヒャックは

ことごとく捌ききり悟飯を掴むと、壁に叩き込んだと

同時にピッコロが動いた

 

 

「ぐあっ!?」

「魔貫光殺砲!!」

 

ピッコロが得意とする

何者をも貫く必殺技もプロテクターに

吸収されてしまった

 

「なにっ!?」

 

ハッチヒャックはピッコロを

うっとうしそうに、片手で殴り飛ばした

 

悟空を除いた三人が

ハッチヒャックに倒されてしまった

 

悟空は静かに瞑想

非常にクリアな気が身を包み

そして、剥がれる

 

超サイヤ人ブルーに変身した

 

孫悟空が現れた

 

静かな怒りを宿して

 



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決着、僅かな隙を狙い撃て!!

怒りによって超サイヤ人ブルーに変身した悟空

ハッチヒャックが不敵に佇む

 

「正直、今のオラがどこまでやれるかわかんねぇ…だから一発でケリをつける!!」

 

悟空はかめはめ波の溜めに入った

ブルーの気が全て注ぎ込まれ

凄まじい奔流を巻き起こす

 

「くっ…孫に続け!」

 

ピッコロの言葉に悟飯が反応し

かめはめ波の体勢に入った

 

「激裂光弾!」

 

ピッコロは合掌し、エネルギーを溜める

セル戦の時に見せた切り札だ

 

「あのデカブツを倒す為だ…協力してやる」

 

ブルーに変身し、ベジータは自らの代名詞

ファイナルフラッシュの構えを取る

 

対するハッチヒャックは悟空達から距離を取り

両腕を交差した膨大なエネルギーを集中し始める

 

「皆、よく聞いてくれ…奴はあの技を撃った直後、硬直するんだ。つまりそこを狙うんだ」

 

「なるほど…胸にあるであろうコアを破壊すれば良いんですね?」

 

「最大の武器であり、弱点という訳か!」

 

「貴様ら…早く溜めろ。来るぞ」

 

5

4

3

2

1

 

 

「「「「波ぁぁぁぁ!!」」」」

 

 

勝負はあっさり着いた

ハッチヒャックは粉々に砕け散った

 

「あり?」

「おい、カカロット…なんだコレは」

「…孫!?」

「危ない!!うわぁぁぁ!!」

 

悟空を庇って悟飯がエネルギー弾を喰らった

その爆発は周囲を巻き込み、全員がふっ飛んだ

薄れ行く意識の中で、飛んできた方向を見ると外見が変化した

ハッチヒャックが佇んでいた

 

━━━━━━━━━━

 

「やれやれ…僕の野望がこんな形で達成出来るとはね」

「いや、お前の野望は叶わないよ」

 

悟空達が倒れ、絶対絶命の瞬間に到着した

あれがハッチヒャックか…随分変わってるな

 

「悪いが仲間達を殺させる訳には行かない」

「やっと制御を乗っ取れた…このパワー、気、タフネス…僕の理想の肉体を手に入れた。サイヤ人を抹殺して、全宇宙を支配するんだぁ!!」

 

ズゴォッ

 

ハッチヒャックは無名のパンチで壁にめり込んだ

 

「イタタタ!?痛い!!なにこれ…イッタイ!」

「目が覚めたか?なら構えろ。掛かって来い」

「ナニソレ…感じ悪いなぁ!殺す!」

 

壁から抜け出し、猛然と襲い来る

ハッチヒャックの攻撃をガードせず受ける

 

「あはははは!なんだよなんだよ!このままミンチにしてやるよぉ!!」

 

並みの人間ならぐちゃぐちゃになっているであろう

壮絶な攻撃を無名は微動だにしない

 

「はぁ…そろそろ良いか?」

「出来るもんならやってみなよぉ!!」

 

ノーモーションで正拳突きを打った

ハッチヒャックが連打を打っているにも関わらず

腹を突き破ったと錯覚する程の拳が突き刺さる

 

「ぐえぇ!?ば、ばかな…ゴフッ」

「悪いなぁ…終わりだ」

 

【爆裂拳・灼熱】

 

拳に集中させた気を爆発させると

同時に再生できない様に細胞を焼き尽くす

 

「さ、再生できな…」

「ふんっ!」

 

灼熱の拳をハッチヒャックに叩き付ける

ジュウゥゥゥと肉が焼ける音と匂いが

周囲に立ち込める

 

ハッチヒャックは今度こそ消滅したのだ

 



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未来からの襲撃

ハッチヒャックを倒した悟空達は

 

デストロンガスを中和した事で、今まで以上に

パワーアップした戦士達

 

悟空とベジータは超サイヤ人ブルーを

常時、負担なく変身可能になった

 

悟飯はゴッドとブルーに変身可能になった

 

久々の平和に戦士達は各々、楽しんでいるようだ

 

無名もパオズ山に家を建ててもらい

 

こちらの世界で生きていく事にした

 

「家が出来るまで世話になるな。悟空」

「構わねぇよ~なチチ」

「もちろん構わねぇだ!一緒に料理するだ!」

 

チチさんは勉強熱心で、料理を教えている

今ではどんなものでも作れるだろう

 

「ッッ!?悟空、チチさんを頼むぞ。」

 

あまりにも強い気と懐かしい気を感じ取り

 

その場所まで走り出した

 

空間が歪み、一人の女性が現れるが

その身体は傷付き、息も絶え絶え

俺を見た瞬間、彼女は言った

 

「た…助けて…っ!」

 

倒れかけた女性を抱き止め、気を与えた

 

「…っ…ヤツが…くる…」

「そいつが君をここまで痛め付けたのか?」

 

 

音も無く宇宙船の様な物体が現れた

まるで悟空の瞬間移動の様に

そして、宇宙船が開き、何者かが現れた

 

「ようやく見つけたよ?レディ」

 

全身が紫色で190cmはありそうな高身長

高圧的な態度は昔のベジータに匹敵する

 

「う…師匠達をどうしたの!?私を逃がしてくれた師匠達は!!」

 

「あ?あぁ…全員死んだんじゃないか?うっとおしかったなぁ」

 

「そ、そんな…師匠」

 

「あとはレディ、君を殺せばあの星の全ては私の物だ…忌々しい破壊神も消えた今、私が…私こそが!かの星の支配者だ!!ふはははは」

 

 

俺は女の子の前に立ち塞がると

男に言い放つ

 

「誰だか知らないが、女をいたぶって楽しいかい?」

 

男は不快そうにこちらを見ると

 

「何だ貴様…彼女と私の楽しい会話を邪魔するなよ」

「"会話"だと?頭大丈夫か?脅しの間違いだろ」

「レディ、待っててね?この邪魔者も始末するから」

 

男の体から禍々しい黒い闘気が滲み出る

発するのではなく、ドロドロと出てくる様に

 

「受けてみろォ!」

 

黒い闘気を爆発させるように

こちらに飛び込んでくる男

見切れないスピードではないな

 

 

ガシッ

 

「触れたな?これでお前も…ぐぁ!?」

 

何か言っていたが、そのまま地面に叩き付けた

 

「な、がぁ…」

「手加減はしてやるよ」

 

男の顔面を地面ごと踏み抜いた

ふと気になって手を見ると

黒い気が絡み付いていたが

拳を握ると飛散した

 

「貴様…何者だ!?私の気に触れた者は、力を奪われる筈」

「へぇ…吸いきれないくらい、強いからじゃないか?」

「ほざいたな?ならば喰らえ!」

 

男は両手で強力な黒い気を溜め始めた

あの黒い気がエネルギーを吸うのだとしたら

この周囲は壊滅状態になるだろう

 

「貴様が避けたり弾いたりすれば…どうなるかは分かるだろう?」

 

「はっはっは!!こざかしい真似をするじゃないか。いいとも受けてやるよ」

 

心配そうに叫ぼうとした女の子を制す

大丈夫だ。心配要らないと

サムズアップで答える

 

「消えてなくなれ!!」

 

【アビス・ボール 深淵玉】

 

特大の黒い玉を放ってきた

それと同時に俺は右足を振り上げ

飛んできた黒い玉を蹴り返してやる

 

「っ!?はああああ!?」

 

男は何の抵抗もなく自ら放った

黒い玉に飲み込まれ、宇宙船に着弾

大爆発を起こした

 

 

 

~side女

 

私はタイムパトロールに所属する女隊員

武術の達人や宇宙人に弟子入りし、実力を磨いている

地球での経験から私の実力はトップクラスになり

超サイヤ人ゴッドの力も完璧にモノにした

 

そんな日常はあっさりと壊れるのだと

私は考えてもいなかった

 

所属不明の宇宙船が発着場に不時着した

私を含めた数名の警備担当が確認に行くと

一瞬で敗北し、撤退した

 

「君、逃げろ!敵は強い。このままでは全滅だ…異世界の英雄がくいとめてくれている…今しかない。地球への単体ワープを許可する…生きろ」

 

敵の行動は素早く

タイムパトロール本部は瞬く間に制圧され

鎮圧に向かった者達は死んだ

 

常駐していた達人が戦っているが

1人、また1人と倒れていく

孫悟空とベジータが融合した

ゴジータすらも多勢に無勢で倒された

 

私は隊長に促されるまま

ワープで地球へ逃げた

 

かつて会った最強の戦士に会う為に

 



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銀河戦士編開始、銀河王襲来

無名が謎の男を倒した頃

 

荒野に突如、巨大な宇宙船が現れた

 

いち早く駆け付けたピッコロは

 

恐ろしい気を感じ取っていた

 

「こ、これは…なんの気配も兆候もなく、こんなデカブツが現れただと!?」

 

「おやおや…ナメック星人ですか?珍しいですね」

 

 

ピッコロは血の気が引いた

いつの間に背後を取られたのか

なんの気配も感じなかったからだ

 

「き、貴様等は何者だ…地球に何しに来やがった!」

「フフフ…失礼。私は銀河を統べる、帝王に仕える秘書です。我が帝国の者がこちらに来ている筈ですがね。まぁ、良いでしょう…貴方、この星の支配者はどちらに居ます?」

 

「支配者?何のつもりだ」

 

「はっはっは…決まっているでしょう?降伏勧告ですよ。滅ぼされたくなければ我々に降れとね。あぁ、抵抗はイタズラに被害を増やすだけです。やめておきなさい」

 

 

かつては地球の神をやっていた身だ

 

やってやる

 

こいつだけは許さん

 

体内の気を全開にし、秘書とやらに殴りかかる

 

「おっと…手荒い歓迎だ。ならばその力、封じましょう」

 

ピッコロの攻撃を避けた秘書は

両掌をピッコロに向ける

 

「!?な、なんだ!?」

 

途端に全身から力が抜けていくピッコロ

 

「私の得意とする超能力の糸が、貴方の力を吸い取り、封じてしまったのです。このまま無力化してしまいましょう」

 

「ぐっ…くそぉ…」

 

無力化されたピッコロが倒れる

 

「さて、ナメック星人は貴重なサンプルです。解剖して研究しましょうか」

 

「わりぃけど、そいつはやめてもらえっか?」

 

瞬間移動で悟空が現れ

ピッコロと秘書の前に立ち塞がる

 

「おめぇじゃオラには勝てねぇ。さっさと仲間連れて帰るんだな」

 

「ふむ…確かに私だけでは無理でしょう。出番ですよ皆さん!!」

 

 

宇宙船のハッチが開き、中から三人出てくる

 

背中に長剣を差した男

筋骨隆々の男

全身が機械に改造された異形の怪物

 

それぞれが凄まじい気の持ち主、達人だと分かる

 

「さっさと掛かってこぉい!」

 

三人が同時に悟空に襲い掛かる

 

長剣が小枝の様に乱れ舞い

鋼の如く鍛え抜かれた拳が襲い

全身から気弾を発射する

 

それら全てを悟空は

 

「はああああっ!!」

 

裂迫(れっぱく)の気合いで跳ね返した

 

「「「!?」」」

 

「うりゃあ!!」

 

動きを止めた三人に猛然と殴り掛かる

 

迎撃しようとした長剣を粉砕し、顔面に一発

 

まわし蹴りで筋肉男を蹴り飛ばし

 

改造人間にはエネルギー波を撃った

 

これが一瞬で行われた

 

「ふぅ…だから言ったろ?さっさと帰れ!」

 

三人の戦士は悟空の一撃で

 

気絶し

 

同時に倒れた

 

 

「なるほど…我が側近共では駄目か」

「!?」

 

 

その場に居る全員が動きを止めた

 

「陛下!!」

「おぉ、我が親愛なる秘書よ。なんだこのザマは」

 

マントを翻し、現れた男は倒れた三人に手を向ける

 

「我が糧になるが良い」

 

三人が瞬く間にエネルギー体に変化し

男に吸収されてしまった

 

「おめぇ…こいつらのボスか?」

「貴様!陛下に向かってお前とは!!」

「よい。下がっていろ…強き者に我は寛大である。強き者よ、名を何と言う?」

 

フリーザやジレン、ビルスにブロリー、クウラ

 

今まで戦った奴等とは何かが違う

 

「我が問うているのだ。疾く名乗れ!」

「オラは孫悟空だ」

「ソンゴクウとやら、我の部下にならぬか?」

「嫌なこった!」

 

悟空の返答を聞いた男は気を解放した

 

「ならばこの星ごと滅ぼすまで!」

 

男の発した気は数々の強敵を目にしてきた悟空ですら

明らかに凄まじい暴力的な闘気、そして圧迫感

 

「っ…なんてデカイ気だ」

 

悟空は躊躇いなく、自身が制約なく変身出来る最強形態である、超サイヤ人ブルー2に変身した。薄い青色から濃い青色へと変化し、身に纏うオーラも濃い青に変化する。



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銀河王

銀河王の底知れぬ強大な気に対抗する為

一気に超サイヤ人ブルー2に変身した悟空

悟空はどう戦うのだろうか

 

【銀河王の力】

 

ブルー2に変身した悟空を見ても

銀河王は、ただ愉快そうに笑みを浮かべ

 

「ほう?なかなかに強そうではないか。どれ、掛かって来るが良い…我が測ってやろう」

 

「…おめぇ、オラをなめてんのか?」

 

「我は王。敵はすべて下朗。対等になりたくば、我を認めさせてみよ」

 

「なら、認めて貰おうかな。はぁ!!」

 

闘気を爆発させるように地面を蹴り上げ

銀河王にジェット機の様に突撃する

そのまま、殴り掛かる

 

「ふむ。スピードはまぁまぁだな」

 

その拳は、掌で簡単に止められてしまう

 

「…でりゃあ!だだだだっ!うりゃぁ!」

 

止められた拳を起点にして

蹴りや拳打のラッシュを繰り出すが

銀河王は事も無げに捌ききる

 

「中々の力だ。及第点はやれるな」

「くっ!あたらねぇ!」

「だが、その力が自らに向かえばどうかね」

 

悟空のパンチを紙一重でかわし

掌底を顔面に叩き込み、そのまま地面に叩き付けた

 

「っがぁ!?」

「これがお前のパワーだ。効いたであろう」

 

悟空の攻撃力を、そっくりそのまま利用する投げ

叩き付けられた悟空は、固い地面にめり込んでしまった

 

が、直ぐに地面から脱出する

 

「…かーめーはーめー」

「ん?気か!気を集中している…」

 

銀河王が気を溜め始めた悟空に身構える

すると悟空の姿が一瞬で消えてしまった

 

「!」

「波ァァ!!」

 

銀河王の至近距離に突然現れた悟空

体内の気を増幅し、圧縮した気を

一気に放出する亀仙流の奥義

かめはめ波が直撃した

 

悟空達が幼少期から使ってきた技だ

超サイヤ人ブルーに至った実力者が使えば

威力は想像を絶するだろう

 

 

「これほど高密度のエネルギーを…素晴らしいぞ!ますます興味が湧いてきたわ!!」

 

「か…かめはめ波を…!?」

 

 

こともあろうに銀河王は片手でかめはめ波を

球体状に圧縮し、留めていた

 

「こうであろう?」

 

銀河王は自らの気を混ぜ合わせ

さらに超高密度にし、撃ち出した

 

「くっ!?やるしかねぇ…界王拳ンンン!!」

 

 

超サイヤ人ブルー2の状態での界王拳

それはブルーの時にやった時以上に

悟空の体に急激な負担が起きる

 

銀河王の放ったカウンター気味のかめはめ波を

悟空は界王拳を纏い、障害となる物が存在しない

上空へ反らした。大気圏を突き破り

宇宙へと到達し

 

その後、凄まじい大爆発を起こした

 

「はぁ…はぁ…はぁ」

「やるものだ。ソンゴクウ、その体ではもはや戦えまい。今すぐ我に謝罪し、部下になれば許そう。」

 

超サイヤ人ブルー2の界王拳は

悟空の肉体を限界に追い込んでいた

 

「く…無茶な使い方をしたから…立っているのが…精一杯だぜ…ちくしょお」

 

「二度は言わぬ…これが最後だ。我に謝罪し、部下になると宣言せよ!」

 

「ことわる!!」

 

「ならば死を与えよう」

 

銀河王は先程以上のエネルギー波を

溜めもなく撃ってきた、直撃したら

跡形もなくなるだろう

 

悟空は意識を失った

 

その瞬間、凄まじい閃光が見えた気がした

 

エネルギー波が爆発し、周囲を爆風が包む

 

爆風が晴れると

 

黒髪に戻った悟空が

凄まじい熱量を纏って

立っていた

 



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銀河王、嘲笑う

超サイヤ人ブルー2に変身した悟空

銀河王に弄ばれ、渾身のかめはめ波すら

撃ち返され、咄嗟に界王拳を使って

軌道を反らしたが、代わりに悟空は満身創痍に

そんな悟空に降伏を促す銀河王

当然、断った悟空に銀河王のエネルギー波が

襲いかかった。

 

大爆発を起こし、爆風が晴れると身勝手の極意~兆~に覚醒した悟空が現れた

 

【銀河王、嘲笑う】

 

「ほぉ?その熱量、ただごとではない。まだ力を隠していたのか…フフフ、良かろう。遊んでやろう」

 

無言で銀河王を睨み付ける悟空

そんな悟空を見ても動じない銀河王

突如として、悟空が沈黙を破り

先程とは違いゆるりと銀河王へ向かう

 

「たまには我から攻めてやるか」

 

音を置き去りにする程の正拳突きが放たれる

しかし、悟空はその拳をあっさりと避ける

と同時に反撃の蹴りが放たれ

銀河王の頬をかすった

 

「な、なにぃ!?」

 

銀河王の拳や蹴り、エネルギー弾(波)をことごとく避けられ、反撃の拳や蹴りが当たる

 

「なんなのだ…なんだと言うのだ!?」

 

威力自体はたいした事はない

しかし、攻撃が【当てられる】のが不快なのだ

敵は下朗と決めつけ、侮り貶す者

そんな者の攻撃を受けることは屈辱なのだ

 

「ふっ…評価を改めよう。ソンゴクウ…貴様を敵と認識しよう。

 

油断なく、跡形もなく、塵にしてやる」

銀河王のお戯れモードが終了した

近くで傍観していた秘書は確信した

銀河王はその身に宿す圧倒的な力を理解している

故に初見の相手には手加減をするのだ

これを戯れモードと秘書は名付けた

 

「もはや油断はない。その回避、大したものよ。だが、我は既に仕組みを見切った」

 

銀河王の攻撃を避け続けていた悟空

反撃の拳を放った瞬間

 

「取った!!」

「…!?」

 

その拳をガッチリと掴み取り

悟空を地面に叩き付けた

 

「掴んでしまえばどうという事はない」

 

無情にもエネルギー波が乱射される

悟空を掴んだままの腕ごと

エネルギー波に撃ち抜かれ

大爆発する

 

銀河王の腕も無事ではなかったが、

悟空は変身も解け、気絶していた

 

「ふん。期待外れだな…まぁ良い。秘書、宇宙船の支度をしろ。奴を回収して帰るぞ」

 

「そう言うなよ。もう少し、遊んでいけ」

 

濃蒼の髪色の超サイヤ人ブルー2

ベジータが腕組み状態で現れた

 

「ほう?何者だ、貴様は」

「俺はサイヤ人の王子!ベジータ様だ。」

 

いつもの名乗りで現れたベジータに銀河王は笑いながら

 

「ふっ…フハハハハ!!王子だと?片腹痛い。せめて王を連れて来るんだな。我は銀河の王ぞ!」

「せいぜい笑っていろ。塵にしてやるぜ」

 

睨み合う二人、沈黙はベジータのエネルギー波で破られた

 

「はぁー!」

「ふっふっふ」

 

乱れ飛ぶエネルギー波、弾き飛ばす銀河王

弾かれたエネルギー波が周囲を破壊する

爆風と砂埃が視界を悪くした

 

「見えてるぞ!ビッグバン・アタック!!」

 

瞬間、圧縮された特大のエネルギー波が放たれた

銀河王はニヤリと笑うと片手で受け止める

 

「お返しをしなければな」

 

銀河王は悟空にしたように

自分のエネルギー波を

上乗せしてベジータへ撃ち返した

 

「お前のその返し技、"それ"も見ていた!」

「!!」

 

ベジータはひらりとエネルギー波を避け、銀河王に向けて先程よりも強力なエネルギー波を撃った

 

「なっ…ぐああっ!?」

 

今度はあっさりとエネルギー波の直撃を受ける銀河王

 

「貴様のそれは、敵のエネルギーを増幅させて跳ね返す。が、放

ってから数秒間の隙が出来るんだよ」

 

ベジータが種明かしをしているが、銀河王は突然笑い出す

 

「ふっ…ふっはっはっは!」

「なんだ貴様。頭でもおかしくなったのか?」

「いいや、滑稽でな」

 

次の瞬間、銀河王は一瞬にしてベジータの目の前に現れ

がら空きの腹に貫手を刺し込んだ

 

「ぐはっ!?」

 

そのまま地面に叩きつけ、エネルギー波を撃ちまくる

爆風が晴れ、徐々に明らかになる様子

クレーターの様になった地面に、黒髪に戻ったベジータが意識を失い、横たわっていた



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