新たな光の戦士ウルトラマングラビティ (カオスカラミティ)
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プロローグ
最初の戦いと絶望


最初はオリジナルウルトラマン・グラビティが宇宙ロボットと戦う話です


俺の名はウルトラマングラビティ。宇宙警備隊の隊員であり、ゾフィー隊長の弟子だ。そして俺は今そのゾフィー隊長に呼ばれて警備隊本部に来ている

 

グ「用件は何でしょうか師匠?」

 

ゾフィー「うむ、実はポイントA117でキングジョーが確認されてな」

 

グ「キングジョーが?」

 

ゾフィー「しかもただのキングジョーではなく強化改良されたキングジョーブラックだ。それをお前に討伐してきてほしい」

 

グ「キングジョーブラックを自分1人で…。了解しました!行ってきます!」

 

ゾフィー「頼むぞ」

 

 

この時、俺は知る由もなかった。俺を助けてくれた人たちを守れなかった事で禁忌を犯すことに

 

 

ゾフィー隊長の命令でグラビティはポイントA117へと向かっていた

 

グ「もうすぐだな」

 

そろそろ目的地に到着しかけた時、彼の目が4つの黒い飛行物体を捉えた

 

グ「あれが討伐対象のキングジョーブラックだな。くらえグラビティショット!」

 

-バシュウゥゥゥッ!!

 

放った必殺技は寸分の狂いなく飛行形態のキングジョーブラックに向かっていくが……

 

グ「なにっ!?」

 

キングジョーブラックはいとも簡単に必殺光線を避け、グラビティの周囲に浮遊する

 

グ「くっ…まずい……」

 

そしてキングジョーブラックは四方向から怪光線を放ち、直撃を受けたグラビティはカラータイマーが点滅する

 

グ「くっ……」

 

大ダメージを受けたグラビティは反撃することも出来ず、目の前の惑星に落下していく

 

 

-数時間後

 

グ「ううっ…あ……」

 

目を覚ますとグラビティはベッドで寝ており、傍にはメイドのような格好をした女性が立っていた

 

侍女「お目覚めですか?」

 

グ「ここは?」

 

侍女「城の一室です」

 

グ「城?」

 

その時、部屋の扉が開き1人の女性が入ってきた

 

「あっ、目を覚ましたんですね」

 

グ「貴女は?」

 

「申し遅れました。私はミク・ディーヴァと申します」

 

グ「ディーヴァ…という事はここは惑星ディーヴァですか?」

 

ミク「はい。朝方、森に巨大な物体が落下したと聞いて護衛の人達と見に行ったら巨人が倒れていました。そしてその巨人が光り輝いてそれが収まると貴方が倒れていたんです」

 

グ「そうだったんですか。ご迷惑をおかけしました」

 

ミク「お気になさらず。あっ、そういえば貴方のお名前は何と仰るのですか?」

 

グ「巨人の時の姿はグラビティ。この人間の姿の時は……剣(ツルギ)とでも呼んで下さい」

 

ミク「分かりました。それではゆっくり休んでくださいね」

 

剣「ありがとうございます」

 

その後、剣は眠りにつく

 

 

-数日後

剣「ミク王女、おはようございます」

 

城の廊下でミクに出会い、挨拶する光

 

ミク「おはようございます剣さん。別にミクと呼び捨てにしてくれても構いませんよ?」

 

剣「…善処します」

 

その時、爆発音が響いて城が揺れる

 

ミク「なっ…何ですか!?」

 

剣「まさか…!」

 

剣は今の爆発音に心当たりがあるようで慌てて城の外へ出る。すると外には4機の宇宙船が浮遊していた

 

ミク「剣さん、あの宇宙船はいったい何なんですか?!」

 

剣の後を追いかけてきたミクが4機の宇宙船を見て驚く

 

剣「自分がこの星に落ちる前に戦った相手です。ミク王女、貴女は王と女王と共に民達を城に避難させて下さい!」

 

ミク「は…はい!でも剣さんは?」

 

剣「自分は奴と決着をつけてきます!グラビティィィィッ!」

 

左手を掲げるとまばゆい光に包まれ、巨大化していく

 

グ「シェアッ!」

 

そして光が収まると、目の前には体色が赤と青の巨人がいた

 

ミク「あれが……光の国の戦士ウルトラマン……」

 

するとグラビティを確認した4機の宇宙船が光弾を撃ってくるが…

 

グ「フッ!」

 

-ガギギンッ!

 

グラビティが展開したバリアに阻まれてしまった

 

グ「さぁ、自分が奴と戦っている間に早く!」

 

ミク「あっ、はい!」

 

ミクが民達の避難誘導へ向かうとグラビティは上空に浮遊している4機の宇宙船を睨む

 

グ「数日前のリベンジだ。いくぞキングジョーブラック!!」

 

すると4機の宇宙船は合体していき、1体のロボットになった

 

「グアッシ!グアッシ!」

 

キングジョーブラック(以降KB)は右手のペダニウムランチャーをグラビティに向ける

 

グ「させるか!」

 

撃たれる前にグラビティはランチャーを掴み、KBの胸部分を殴るが…

 

グ「痛って~」

 

「グアッシ!」

 

グ「グアッ!」

 

KBの固さに怯んだ瞬間、KBはランチャーでグラビティを殴り飛ばした

 

グ「痛てて、やっぱり手強い。さすがウルトラセブンが苦戦したロボットの強化改良型だな。……っ!?」

 

頭をさすりながら立ち上がり、KBを見ると相手はランチャーをこちらに向けていた

 

グ「まずい!!フッ!」

 

-ズガガガガッ!!

 

グ「フッ!ハッ!ハアッ!」

 

-バシュウゥゥッ!!

 

グ「ウオッ?!」

 

グラビティはバック転でランチャーの攻撃を回避するがバック転で着地する場所に怪光線ハイパーデスト・レイを撃ってバランスを崩させ……

 

-ズガガガガッ!!

 

グ「グアァァァァッ!!」

 

ペダニウムランチャーを連射しグラビティを吹き飛ばす

 

グ「あ……ぐっ…」

 

-ピコンピコンピコン……

 

KBの攻撃をまともに受けてしまい、グラビティのカラータイマーが点滅を始める

 

グ「くっ…このままじゃやばい…。だが逆に燃えてきたぜ!!フッ!」

 

グラビティは両手に光のビームブレード・グラビティブレードを出現させて二刀流でKBに挑む

 

グ「ダァァァリャァァァッ!!」

 

-ズガッ!ザシュッ!ザクッ!ズバァァァッ!

 

KB「グア…ッシ…」

 

グラビティの超高速斬撃でKBはダメージを受け、よろめく

 

グ「ハッ!ライジンググラビティキ--ック!!」

 

KB「グ…アッ……シ」

 

左足に雷を纏った必殺キック・ライジンググラビティキックを受けてKBは大ダメージを受け、さらにはキックが命中した胸部分はヒビが入った

 

グ「ヒビが入ったか。あそこを的確に狙えば……。フッ!エクレールシュート!」

 

ヒビが入った箇所を狙う為にエクレールシュートを撃ったが…

 

KB「っ!!グアッシ!」

 

KBはランチャーを乱射してエクレールシュートを相殺した

 

グ「残念だったな。光線は囮だ」

 

いつの間にかKBの背後にいたグラビティは左手にビームブレードを出現させていた

 

グ「ハァァァァァァッ!!!」

 

-ズガァァァァァンッ!!!

 

「グアッ……シ…グ……アッ…シ」

 

-ズドォォォォンッ!!!

 

グラビティは背後から傷のある箇所を正確にブレードで斬り、KBを真っ二つにした

 

グ「フゥ~、何とか倒せたな」

 

ミク「剣さん!」

 

グ「ミク王女!民達の無事なのですか?」

 

ミク「はい。剣さんが戦っていた間に避難は終わりました」

 

グ「そうですか。良かった」

 

-数日後

剣「今までお世話になりました」

 

王「いや、こちらこそ君には色々と世話になった」

 

女王「また遊びに来て下さいね。今度は友達と一緒に」

 

剣「はい」

 

そして剣はミクの方を向いて一言

 

剣「ミク王女、この数日間看病して下さったり城を案内して下さってありがとうございます」

 

ミク「いえ、私も楽しかったですよ」

 

剣「なら良かったです。それでは失礼します」

 

そして剣はグラビティに変身し光の国へと帰って行った

 

王「気持ちのいい青年だったな」

 

女王「ええ。彼のお友達と会うのも楽しみですわ」

 

そしてグラビティが光の国に帰還してから1週間後、光の国と惑星ディーヴァの間に友好同盟が結ばれた

 

 

-1年後

グ「フゥ~、今日の業務は終了だな」

 

?「兄さんも丁度業務が終わったんだね」

 

背後からの声に振り返ると1人のウルトラウーマンがいた

 

グ「おう、クラインか。お前も今帰りか?」

 

彼女の名はウルトラウーマンクライン。グラビティの妹で銀十字軍に所属している

 

クライン「うん。今日は銀十字軍で事務作業だけだったからそれほど大変じゃなかったけどね」

 

グ「そうか。あんまり無茶するなよ?」

 

クライン「大丈夫。それにどっちかというと兄さんの方が無茶しそうだよ?」

 

グ「反論できない…」

 

クライン「よし勝った!」

 

その後、兄妹が自宅に帰ろうとした時、慌てた様子のゾフィーが兄妹の元に来る

 

ゾフィー「グラビティ、大変だ!!」

 

グ「師匠、一体どうしたんですか?」

 

ゾフィー「惑星ディーヴァが…ナックル星人の侵攻を受けているらしい!!」

 

グ「っ!?」

 

クライン「惑星ディーヴァって…確か兄さんがお世話になった……」

 

グ「クソッ!」

 

師匠から驚愕の話を聞いたグラビティはすぐさま惑星ディーヴァへと飛んだ

 

ゾフィー「おい、グラビティ!」

 

クライン「私が行きます!私も一応光線が使えるので!」

 

ゾフィー「頼むぞクライン!」

 

クライン「はい!」

 

そしてクラインは惑星ディーヴァに向かった兄を追いかける

 

 

ー惑星ディーヴァ近辺

 

グ(早く惑星ディーヴァに急がなくては!)

 

クライン「兄さん!」

 

グ「クライン!?」

 

クライン「兄さんがお世話になった人達のピンチは見過ごせない!!私も行くわ!!」

 

グ「わかった!だが無茶はするな」

 

クライン「兄さんもね!」

 

そして兄妹は惑星ディーヴァを視認するが…

 

グ「っ!?」

 

クライン「惑星ディーヴァが炎に包まれている!?」

 

そして惑星ディーヴァに降り立った兄妹だが……

 

グ「これは…」

クライン「酷い…」

 

すでに星は焼け野原と化しており、城も炎に包まれておりまさに地獄絵図と言っても過言ではなかった

 

ーズガァァァァンッ!

 

グ「ガァッ!」

クライン「兄さん!いったい何!?」

 

攻撃が来た方を見てみるとナックル星人の侵略艦隊がいた

 

クライン「ナックル星人の侵略艦隊!」

 

するとクラインの言葉が耳に入ったグラビティはゆらりと振り向く

 

グ「お前等が…お前等が惑星ディーヴァを!!ウオォォォォォッ!!!」

 

怒りに我を忘れたグラビティは両手に膨大なエネルギーをため、両手を突き出して最強必殺技『ツイングラビティバースト』を放って艦隊を全滅させた

 

グ「ハアッ…ハアッ…」

 

クライン「兄さん、隊長に報告する為に帰ろうか」

 

グ「そうだな…」

 

 

その後、光の国に帰還した兄妹は惑星ディーヴァが壊滅した事を報告した

 

ゾフィー「そうか…。グラビティ、君はしばらく休みたまえ。心を整理する時間が必要だろう」

 

グ「はい…失礼します」

クライン「それじゃ隊長、失礼します」

 

ゾフィーの計らいで兄妹は自宅へと帰って行った

 

 

ー自宅にて

グ(俺は惑星ディーヴァを守れなかった……。何が光の戦士だ!!何が宇宙警備隊だ!!)

 

するとグラビティはある考えに達する

 

グ「そうだ…力だ。何者にも負けない力があれば……(小声)」

 

そしてグラビティは部屋から出ていこうとする

 

クライン「兄さん、どこに行くの?」

 

グ「散歩だ」

 

クライン「そう、遅くならないようにね」

 

妹のクラインに軽く手を振った兄はプラズマスパークタワーへと向かう

 

 

ータワー前

タワーに到着したグラビティが中に入ろうとした時、自分と同じ赤と青の体を持つウルトラマンがいた

 

グ「何やってんだ?」

 

?「っ!?そういうお前こそ何やってんだ?」

 

グ「おそらくお前と同じ理由だ」

 

?「そうか…。お前、名前は?」

 

グ「ウルトラマングラビティだ」

 

?「俺はウルトラマンゼロだ」

 

グ「ゼロか。俺とお前の目的は同じなら一緒に行かないか?」

 

ゼロ「へっ、良いぜ。足手まといになるなよ?」

 

グ「お前こそな」

 

2人はタワー内に入っていき……

 

グ「プラズマスパークのコアはこの上だ」

ゼロ「よっしゃ、楽勝だぜ」

 

そして2人は一気にコアのある場所まで飛ぶ

 

グ「これがプラズマスパークタワーの……」

ゼロ「エネルギーコアか……」

 

2人はお互いを見て頷き、エネルギーコアに手を伸ばすが……

 

セブン・ゾフィー「待て!!」

 

セブンはゼロの、ゾフィーはグラビティの手を掴んで投げ飛ばす

 

ゼロ「邪魔すんな!」

 

セブン「その光に触れるな」

ゾフィー「お前達にはまだ早い」

 

グ「なめるなよ。俺達はこの光を使いこなしてみせる!」

 

マン「そこを動くな!」

 

ウルトラマンの声が聞こえた方を見ると、そこには歴戦の勇士であるウルトラ兄弟……ウルトラマン、ジャック、A、タロウがいた

 

マン「お前達はM78宇宙警備法を破った!」

 

そしてジャックとAはゼロを、ウルトラマンとタロウはグラビティを抑え込む

 

ジャック「大人しく一緒に来るんだ!」

 

ゼロ「離せ!」

 

A「暴れるんじゃない!」

 

グ「離せよ!俺達は最強の力を手に入れるんだ!」

 

タロウ「大人しくしろ!」

 

セブン「残念だが、お前達にはもうウルトラ戦士を名乗る資格は無い!……。」

 

いまだに抵抗を続ける2人だが歴戦の勇士の捕縛から逃れる事は出来ず、連行された

 

セブン「……。」

 

ゾフィー「セブン、行こう」

 

セブン「ああ…」

 

その後、ゼロとグラビティは宇宙警備法を破った罰として光の国から追放され、ウルトラマンキングとレオ兄弟の下で修行する事になった

 

しかし、この出来事から数ヶ月後に光の国で唯一の暗黒のウルトラマンが復活し光の国が壊滅状態になるとは2人は知る由も無かった




ちなみに惑星ディーヴァの王族と生き残った民達は何とか惑星から脱出し、別の惑星に移住しています


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ウルトラ銀河伝説編
レオ兄弟の修行


内容はウルトラ銀河伝説です


ゼロとグラビティがM78宇宙警備法を破ってから数ヶ月後、2人は磁気嵐吹き荒れるK76星にてレオ兄弟の修行を受けていた

 

ゼロ「ダアァァァァリャァァァァッ!!」

 

レオ「フッ!エイヤアァァァァァァッ!!」

 

ーズガッ!バキィッ!

 

ゼロ「ドアァァァァァッ!!」

 

ゼロの攻撃を全てさばいたレオはすかさずゼロの腹に強烈なパンチをくらわして吹き飛ばした

 

一方グラビティは…

 

グ「ったく、レオの修行が終わったと思ったら今度はアストラとの修行かよ。めんどくせぇな」

 

アストラ「そんな事を言わないで頑張ろう。力が欲しいんだろう?」

 

グ「チッ!分かったよ。だがやるからには全力でいくぞ」

 

アストラ「ああ、来い!」

 

グ「ハアァァァァァァッ!!」

 

アストラ「イヤアァァァァッ!!」

 

ーバキッ!ドガァッ!

 

アストラはグラビティのブレード攻撃を巧みに避け、時にはカウンターパンチをお見舞いしトドメに炎を纏った必殺キック・アストラキックをくらわして吹き飛ばす

 

ゼロ「クソッ…」

グ「一発も当たらねぇ…」

 

レオ「お前達はまだ小手先の力しか信じていない。そんなものは本当の力じゃない」

 

ゼロ「偉そうに…。ごちゃごちゃぬかしてんじゃねぇ!」

グ「てめぇらは絶対にぶっ飛ばす!」

 

2人「フゥゥゥゥッ!」

 

テクターギアを装着した2人は再びレオ兄弟に向かっていく。その様子を崖の上から伝説の超人ウルトラマンキングが静かに見ていた

 

 

ー数時間後

アストラ「よし、休憩だよ」

 

2人「ハァ…ハァ…」

 

ゼロ「結局……一発も当たらなかった…」

グ「さすが……ウルトラ兄弟の一員だな…」

 

レオ兄弟には疲労は見えないが、ゼロとグラビティはヘトヘトになって地に伏している

 

レオ「10分後に修行再開だからな」

 

ゼロ「鬼だ…」

グ「悪魔だ…」

 

そして10分後、2人は再びレオ兄弟と修行を開始したが最初と同じように手も足も出ずにボコボコにされる

 

しかし2人は何度も立ち上がって戦闘体勢を取る

 

レオ「いい気迫だ。いくぞアストラ!」

アストラ「ああ、レオ兄さん!」

 

レオ兄弟は同時に飛び上がり、足に炎を纏わせてレオキックとアストラキックを放つ

 

兄弟「エイヤアァァァァァァッ!!」

 

2人「このやろう!!」

 

2人は兄弟のキックを受け止め、投げ飛ばす。すると兄弟は岩にぶつかり、その衝撃で岩が崩れる

 

2人「っ!!」

 

それを見た2人は何かに気づき、急いで落ちてくる岩に向かっていく

 

ーズズゥゥゥゥンッ!!

 

兄弟「っ!!」

 

なんとゼロとグラビティはピグモンを助ける為に落ちてきた岩を受け止めていた

 

ゼロ「危ねぇだろ…。フッ!」

 

2人は岩を遠くに投げる

 

ゼロ「ウロチョロしてんじゃねぇよ」

グ「さっさとどっかに行け」

 

ピグモン「キュイキュイ」

 

ピグモンは2人にお礼を言って離れていく

 

ゼロ「さぁ来いよ。今度こそぶっ飛ばしてやるぜ」

 

レオ「待て!」

 

ゼロ「何だよ?降参かよ?」

 

アストラ「君達は今、その小さな命を助けたね?」

 

グ「それがどうした?ゴチャゴチャ言ってねぇで勝負つけようぜ」

 

2人が戦闘体勢を取った時…

 

キング「ゼロ、グラビティ」

 

岩山の上で修行を見ていたキングが降りてくる

 

キング「覚えているか?光の国を追放された日の事を?」

 

ゼロ「んなもん思い出したくもねぇな!」

 

レオ「あの時、隊長とセブンは今のお前達と同じ事をしたのだぞ?」

 

グ「何だと?」

 

レオ「あの時のお前達はまだまだ未熟だった。もし2人が止めなければベリアルのように悪の道に落ちていたかもしれない」

 

2人「……」

 

レオの言葉に何とも言えない気持ちになった2人。……その時!!

 

ーズガンッ!!

 

5人「っ!?」

 

5人の傍にセブンが怪獣墓場から投げトゥインクルウェイを通ってきたアイスラッガーが突き刺さる

 

レオ「アイスラッガー……」

 

ゼロは地面に突き刺さったアイスラッガーを引き抜く

 

ゼロ「どうして…セブンのアイスラッガーが?」

 

するとキングがアイスラッガーに手をかざしてセブンの思念を読み取る

 

キング「ベリアルが復活し怪獣墓場で暴れている。セブンは息子であるゼロと英雄ゼクスの息子であるグラビティに助けを求めている」

 

ゼロ「息子って…セブンが俺の親父って事か?!」

 

グ「ゼクスって…自らの死と引き替えに光の国を守った?!」

 

キング「時が来るまで伝えずにおいた。セブンとゾフィーは大罪を犯したお前達を我々に託し、ウルトラ戦士としての過酷な試練を積ませていたのだ。どうやらその時が来たようだ」

 

キングはゼロとグラビティの前に立ち、2人が装着していたテクターギアに手をかざすとロックが解除された

 

キング「いけウルトラマンゼロ!ウルトラマングラビティ!」

 

2人「……。フッ!」

 

ゼロとグラビティはキングの言葉を受け、ベリアルが暴れている怪獣墓場へと向かった

 

 

 

 

 

 

 




ゼクスって誰?と思った方、この銀河伝説を書き終わったらグラビティのビギンズストーリーを書きますのでそれまで待って下さい


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光の帰還

遂にゼロとグラビティが怪獣墓場で戦います


レイ「俺のせいで…ウルトラセブンが……」

 

ヒュウガ「レイ、悲しむのは後だ」

 

ベリアル「もう飽きた。そろそろ終わりだ!」

 

ZAPのメンバーでありスペースペンドラゴンのクルー達はベリアルの言葉に恐怖を覚える

 

ダイナ「ベリアル、まだ俺がいるぜ」

 

別宇宙の伝説の英雄・ウルトラマンダイナが立ち上がるがベリアルの攻撃でダメージを受け、少しフラツいている。

さらにウルトラマンとメビウスはカラータイマーが鳴っており、セブンに至ってはレイ達を守る為にベリアルの攻撃を受けた為にダウンしている

 

絶体絶命のピンチを迎えた……その時!

 

ベリアル「ん?」

 

-ドガァァァァアンッ!!

 

2つの緑色の光線がベリアルの周囲とダイナの背後にいた怪獣を数体倒した

 

そしてセブンの傍に2人の戦士が降り立ち、片方がセブンを抱えて岩の上に飛ぶ

 

セブン「ううっ…2人とも……立派になったな」

 

そう言うとセブンは倒れ、目から光が失われた。それを見たゼロはセブンにアイスラッガーを持たせる

 

ベリアル「誰だ?!」

 

ベリアルの問いに2人は拳を固く握り、振り返る

 

ゼロ「ゼロ!ウルトラマンゼロ!セブンの息子だ!!」

 

グ「グラビティ!ウルトラマングラビティ!ゼクスの息子だ!!」

 

2人の言葉にZAPメンバーは驚くがベリアルは興味深そうにみる

 

ベリアル「セブンにゼクスの息子だと?だったら親父同様、地獄に落としてやる!行けぇぇぇぇぇっ!!」

 

ベリアルが命ずると生き残っていた怪獣軍団はゼロとグラビティに向かっていき、それを見た2人も怪獣軍団に向かっていく

 

ゼロ「シェアッ!」

グ「ハアッ!」

 

-バシュウゥゥッ!

-ズガアァァンッ!

 

2人は真っ先に向かってきたバードンとアリゲラの間を通り抜け、反対側の岩に立ってバードンにエメリウムスラッシュを、アリゲラにはエクレールスラッシュを撃って倒してそのまま地上に降りて怪獣軍団に挑む

 

ゼロ「ハアッ!オラッ!」

グ「フッ!テヤッ!」

 

-ズガッ!バキッ!ドゴッ!

 

ゼロ「オォォォラァァァァッ!オラッ!!」

 

グ「セヤッ!!」

 

-ズドオォォォンッ!!

 

2人は怒濤の勢いで怪獣軍団を倒していく

 

その後、2人の必殺光線、ゼロスラッガー、グラビティブレードを駆使して全ての怪獣軍団を倒した

 

ベリアル「小僧共、次は俺様が相手だ!」

 

ゼロ「貴様だけは…絶対に許さん!」

 

そして2人は戦いの構えを取るが…

 

ゼロ「グラビティ、ここは俺にやれせてくれ」

 

グ「……分かった。必ず勝てよ」

 

ゼロ「ああ!」

 

ゼロの頼みでグラビティは下がり、ゼロ対ベリアルの構図が出来上がった

 

ゼロ「ハアァァァッ!」

ベリアル「オォォォッ!」

 

-ガギンッ!ギンッ!キィンッ!

 

ゼロはスラッガーで、ベリアルはギガバトルナイザーで互角に戦う

 

ベリアル「オラッ!」

 

ゼロ「フッ!」

 

ゼロが近づこうとした時、ベリアルはギガバトルナイザーで地面を砕いて岩を飛ばしてゼロを近づけさせないようにする

 

それを見たゼロはいったん引くがすぐにスラッガーを投げて飛んでくる大岩を破壊し、スラッガーと共に高速でベリアルに迫る。

 

そして、ギガバトルナイザーを掴んで背後に立ち、ベリアルは羽交い締めにされたようになる

 

ベリアル「ドアァァッ?!」

 

するとベリアルの両手をスラッガーが切りつけて思わずギガバトルナイザーを手放してしまった

 

ベリアル「ヌウゥゥゥゥアァァァァッ!!!」

 

怒りが頂点に達したベリアルはゼロに向かっていくがゼロは冷静に連続で蹴りを入れる

 

ベリアル「ウオォォォォッ!!」

 

しかしベリアルは懲りずに再びゼロに向かっていく

 

ゼロ「フッ!ハッ!ハアッ!」

 

-ガシッ!バシッ!ズンッ!

 

ゼロはベリアルの攻撃を全てさばいて殴り飛ばすがベリアルも負けじと柱のような岩を使ってゼロに飛びかかる

 

ゼロ「シャアッ!」

-ズガンっ!!

 

ベリアル「グハァッ!!」

 

だがベリアルはすれ違いざまにゼロに蹴りを背中に叩き込まれ、地面に叩きつけられる

 

ベリアル「ヌウゥゥゥオォォォォッ!!!」

 

ベリアルは諦めずに再びゼロに飛びかかるが……

 

ゼロ「フッ!ハアァァァァァッ!!」

 

-ドゴォォォォンッ!!

 

ベリアル「ウオォォォォッ!!」

 

炎を纏った必殺キック…ウルトラゼロキックをまともに受けてベリアルは吹き飛ばされた

 

ベリアル「ウッ…オォォォ……」

 

ゼロ「トドメだ!」

 

ゼロはベリアルにトドメをさす為にスラッガーをカラータイマーに装着してエネルギーをためる

 

ゼロ「ハアッ!!」

 

-ドギュウゥゥゥゥゥッ!!!

 

ベリアル「ウオォォォォッ!!」

 

ゼロ「オォォォォラアァァァァァッ!!!!」

 

ベリアル「オワアァァァァァッ!!!」

 

ゼロの最強必殺技ゼロツインシュートを受けてベリアルはマグマに落ちた

 

ゼロ「ヘヤッ!!」

 

オキ「あのウルトラマン達、とんでもなく強いですよ!」

 

クマノ「お前はそれしか興味がないのか?」

 

ベリアルと怪獣軍団を倒してすぐ、怪獣墓場にレオとアストラが現れた

 

レオ「皆、無事か?」

 

アストラ「大丈夫かメビウス?」

 

メビウス「はい…」

 

レオ「ゼロ、グラビティ、一刻も早くエネルギーコアを光の国に届けるんだ」

 

ゼロ「ああ」

グ「分かった」




次はラスボスの登場です!!


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百体怪獣の脅威

ラスボスとの対決スタートです


2人がエネルギーコアを光の国へ届けようとすると怪獣墓場の大地が揺れ、上空を見ると怪獣達の魂がベリアルが落ちたマグマに向かっていく

 

レイ「何が起こっているんだ?」

 

そして全ての怪獣の魂がマグマの中に入るとそこから超巨大な怪獣が出現した!!その怪獣はベリアルの力で無数の怪獣が1つになった百体怪獣ベリュドラだった

 

ベリアル「ウオォォォォォッ!!!俺様には絶対勝てない!!!」

 

オキ「あれと…あれと…い、色んな怪獣が合体しちゃいましたよ!!」

 

ヒュウガ「なんて化け物だ!」

 

レオ、アストラ、ダイナ、ゼロ、グラビティはベリュドラに向かっていき、レイはネオバトルナイザーからゴモラの強化形態であるEXゴモラを召還する

 

さらにヒュウガ達はペンドラゴンに乗り、ベリュドラを攻撃するがペンドラゴンのミサイルも、EXゴモラも、ウルトラ戦士達の攻撃もベリュドラには全く効いていない

 

ベリアル「貴様等にトドメをさしてやる。くらえぇぇぇぇっ!!!」

 

ベリアルはベリュドラの体から無数の破壊光線ベリュドラインフェルノを放ってペンドラゴン、EXゴモラ、ウルトラ戦士達にダメージを与える

 

レイ「クッ…ア…」

 

EXゴモラと繋がっているレイもダメージを受け、岩から落ちてしまうが目の前にはギガバトルナイザーがあった

 

レイ「ギガバトルナイザー……。同じバトルナイザーなら俺の力も伝わるはず…」

 

するとレイは自分のネオバトルナイザーをギガバトルナイザーに向ける

 

レイ「100の怪獣達よ、俺の声を聞け!ウオォォォォォォッ!!」

 

レイのネオバトルナイザーからギガバトルナイザーに力が伝わるとベリュドラの体を構成している怪獣達が暴れ始めた

 

ベリアル「やめろぉぉぉぉぉっ!!!」

 

ハルナ「怪物の様子が変よ!?」

 

オキ「合体させられた怪獣達が反抗してるんだ!」

 

ヒュウガ「レイの奴、やりやがったな」

 

レイ「今なら奴を倒せる!」

 

レオ「ゼロ、グラビティ!お前達がやるんだ」

 

2人「ああ!」

 

2人がエネルギーコアに手をかざすとコアの光が2人の手に宿ってゼロはスラッガーを、グラビティはビームブレードを出すとスラッガーは1つになってゼロツインソードに、ビームブレードは実体化してプラズマグラビティブレードになる

 

マン「聖なる光がゼロとグラビティを選んだか。2人を援護するぞ!」

 

レオ兄弟「ああ!フッ!」

 

レオとアストラは浮遊している岩場に立ってウルトラダブルフラッシャーの体勢になり…

 

ダイナ「やってやるぜ!シュアッ!」

 

ダイナはベリュドラの前に浮遊して両手にエネルギーをためてソルジェント光線の準備を…

 

EXゴモラ「ギシャアァァァァッ……」

 

EXゴモラも角に膨大なエネルギーをためて…

 

メビウス「ハアアア~ハアッ!」

 

メビウスはバーニングブレイブになり…

 

マン「フウゥゥゥ~…シェアッ!」

 

ウルトラマンはウルトラスラッシュを構え…

 

ヒュウガ「我々も最後の武器で彼らを援護するぞ!」

3人「了解!!」

 

ヒュウガは自分の認識カードを読み込ませてペダニウムランチャーを起動させる

 

ヒュウガ「ペダニウムランチャー……撃てぇぇぇぇぇっ!!」

 

クマノ「ウオォォォォォォッ!!!」

 

ペダニウムランチャーが発射されたのと同時に戦士達も攻撃を開始する

 

レオ兄弟「エイヤァァァァァッ!!」

 

レオ兄弟はウルトラダブルフラッシャーを放ち…

 

ダイナ「ジュアッ!!」

 

ダイナはソルジェント光線を撃ち…

 

レイ「超振動波だぁぁぁっ!!」

EXゴモラ「ギシャアァァァァッ!!」

 

EXゴモラはEX超振動を…

 

マン「シェアッ!ハアッ!」

 

ウルトラマンはウルトラスラッシュを放ち…

 

メビウス「ハアッ!」

 

メビウスは炎を纏ってベリュドラの角にしがみついて抑える

 

2人「フッ!ハアァァァァァァァッ!!!」

 

そして2人は自分達の最強武器を構えてベリュドラに……いやベリアルに向かっていく

 

-ズガンッ!!

 

ベリアル「グオッ!!まだ終わらんぞ!この宇宙を手に入れるのだぁぁっ!!」

 

ゼロ「その野望!!」

グ「俺達が叩き潰す!!」

 

2人「ハアッ!!」

-ズガァァァァァンッ!!

 

2人の剣がベリアルを斬りつけ、大ダメージを与えた

 

ベリアル「お、俺はぁぁ……不死身だぁぁぁぁぁっ!!!」

 

そう叫びながらベリアルはベリュドラの中に落ちていき、ベリュドラは体が維持できずに崩壊していく

 

ヒュウガ「ハルナ、離脱するぞ!」

ハルナ「はい!」

 

ペンドラゴンが離れた瞬間に大爆発が起こり、ベリュドラは木っ端微塵になりギガバトルナイザーも爆発した

 

そして爆発が収まるとそこにはゼロとグラビティがいた

 

ヒュウガ「よ~しっ!!」

オキ「やった~!!」

 




次で銀河伝説編は終わりです


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復活した銀河の光

この話でウルトラ銀河伝説編終了です


ベリュドラを倒した後、エネルギーコアはゼロの手によってプラズマスパークタワーに戻されて光が戻り、氷づけになっていた戦士や一般市民達も復活した

 

そしてゼロはグラビティと共にタワーの最上部から光の国を見下ろしている

 

グ「もし俺達がベリアルと同じ事をしていたら、この美しい星を氷に閉ざされた国にしてしまうところだったんだな」

 

ゼロ「ああ。親父達に止められて良かったな」

 

 

その頃、ウルトラスペースポートでは

オキ「スゴい!スゴすぎる!!ねっ、見て下さいよクマさん!!」

 

クマノ「お前はちょっと落ち着け」

 

オキ「だって、光の国をこの目で見た地球人ってきっと僕たちだけですよ!!」

 

ハヤタ「おっと。このバリアから出てはいけない」

 

ハヤタ、ミライ、アスカがバリアの中に入ってくる

 

オキ「あっ、すいません!」

 

ハヤタ「この星の光は君達には強すぎるからな」

 

ヒュウガ「色々ありがとうございました」

 

ハヤタ「いやいや、礼を言うのは我々の方だ」

 

そう言ってハヤタとヒュウガは固く握手する

 

ハヤタ「レイ、君には本当に世話になったな」

 

ミライ「いつか一緒に地球へ」

 

レイ「ああ、いつか一緒に地球へ」

 

そう言ってレイとミライも固く握手をかわす

 

ヒュウガ「さて!そろそろ本来の任務に戻るとするか!」

 

ハルナ「予定の航路を随分外れちゃいましたからね」

 

オキ「ええっ!もう行くんですか?!」

 

クマノ「じゃ、お前だけ残れ」

 

オキ「嫌ですよ!」

 

アスカ「俺が途中まで送っていくよ。俺もまだ…旅の途中だからな」

 

ヒュウガ「よろしくお願いします」

 

アスカ「ラジャー!」

 

そしてスペースペンドラゴンはダイナと共に元の航路へと向かった

 

 

その頃、光の国では

ゼロ「……」

 

自分の横を通り過ぎる親子を見てゼロは何とも言えない気持ちになってうつむいたが背後に誰かが降り立ち、それに気づいたゼロが振り返るとそこにいたのは……

 

セブン「さすが、俺の子だな」

 

ゼロ「親父…」

 

ゼロはゆっくり歩み寄り、セブンは息子をしっかりと抱きしめる

 

一方、グラビティは…

 

グ「……」

 

自分の両親の墓参りに来ていた

 

グ(父さん、母さん。俺はゼロと共に禁忌を犯した。でも地球人や仲間達のおかげで、こうして光の戦士として戻ってくる事が出来た。これからはこの宇宙の平和を守る為に戦うから見守っていてくれ)

 

両親の墓参りが済むと親子の対面が終わったゼロがこっちに走ってきた

 

ゼロ「お~い、グラビティ!」

 

グ「どうしたゼロ?」

 

ゼロ「キングのじいさんの演説が始まるってよ。行こうぜ」

 

グ「ああ。」

 

 

演説会場にて

 

キング「ウルトラの戦士達よ。我々は正義の力を取り戻し、今ここに再び立ち上がった。だが、全ての悪が滅びたわけではない。宇宙には様々な脅威が潜んでいる。我々は弱き者を助け、支える為にこれからも戦い続けなければならない。それが我々ウルトラ戦士の使命なのだ。新たに立ち上がろう光の国の勇士達よ!平和と正義の為に!遙かなる全宇宙の未来の為に!」

 

「オォォォォォォォォォォッ!!!!」

 

キングの演説が行われている頃、とある宇宙の小惑星ではベリアルが横たわっていた。しかもそのベリアルの目に光が……

 

どうやら戦いはまだ終わっていないようだ




ウルトラ銀河伝説、終了しました。次はグラビティのビギンズストーリーを書きます


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☆ウルトラマングラビティ・ウルトラウーマンクライン設定

グラビティとクラインの設定です。新しい技などが出たらその度に更新します


 

【挿絵表示】

 

 

◇ウルトラマングラビティ

 

【身体的特徴】

身長・ミクロ~50m

 

体重・0~35000トン

 

年齢6000歳(地球人換算でだいたい18、9歳くらい)

 

【基本的な能力】

飛行速度・マッハ8

 

走行速度・マッハ3

 

ジャンプ力・880m

 

◇グラビティの過去

 

小さい頃、両親に捨てられたと思っていたがそれは間違いで両親は自分と妹を守るために戦い、命を落とした。

 

その後は妹と共に施設に入り、ゾフィーの下で修行していたが惑星ディーヴァを守れなかった自責の念にとらわれて最強の力を欲してプラズマスパークタワーに向かう。そこでセブンの息子のゼロに出会い、お互いの目的がエネルギーコアである事を知ると共にM78宇宙警備法を破った。

 

 

◇必殺技&武器

グラビティショット

右手を左手首にそえた後に右手を真横に伸ばしてエネルギーをためて、腕をL字にして放つ必殺光線

 

エクレールスラッシュ

M87光線のようなポーズで撃つ緑色の雷を纏った光線。ゼロのエメリウムスラッシュの負けず劣らずの威力を持つ

 

グラビティブレード

腕にエネルギーを集めて形成する光のブレード。二刀流で戦う事もある

 

ヴォルカニックナックル

左右どちらかの腕に炎を纏わせて相手を殴る技

 

ライジンググラビティキック

足に雷を纏って相手を蹴り飛ばす必殺キック

 

ツイングラビティバースト

腕をクロスさせ、両腕に限界までエネルギーを集めた後、両腕を腰まで引いた後に突き出して一気に撃ち出す最強必殺技

 

プラズマグラビティブレード

ゼロのツインソードと同じようにエネルギーコアの聖なる光で作り出した最強の剣。必殺技はプラズマスパーククラッシュ

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

◇ウルトラウーマンクライン

 

ウルトラマングラビティの妹。しばらくは兄と暮らしていたが兄がM78宇宙警備法違反を犯した後は1人で暮らしていた

 

その後、兄がゼロと共にベリアルを倒して光の国に戻ってきた時は物凄く喜んだ。そしてゼロが別宇宙へ調査に向かうと言った時、兄と一緒にゼロと共に行くと進言して別宇宙へと旅立った

 

兄と共にゾフィーに鍛えられたので戦闘能力が高く、宇宙警備隊に所属しているがヒーリング能力も高いので銀十字軍にも所属している

 

【身体的特徴】

身長・ミクロ~49m

 

体重・0~32000トン

 

年齢5900歳(地球人換算で17、8歳位)

 

 

【基本的な能力】

飛行速度・マッハ8

 

走行速度・マッハ2・5

 

ジャンプ力・800m

 

 

 

 

◇必殺技

クラインショット

右手を左手首にそえた後に右手を真横に伸ばしてエネルギーをためて、腕をL字にして発射するクラインの得意技

 

エクレールスラッシュ

兄と同じM87光線のようなポーズで撃つ、ゼロのエメリウムスラッシュに負けず劣らずの緑色の雷を纏った光線

 

ヴォルカニックナックル

兄と同じように左右どちらかの腕に炎を纏わせて敵を殴る技。兄と一緒に放つと威力は倍となる

 

ライジングクラインキック

兄と同じように足に雷を纏わせて放つ必殺キック

 

 

ツインクラインバースト

腕をクロスさせて両腕に限界までエネルギーを集めた後、両腕を腰まで引いた後に突き出して撃つクラインの最強必殺光線

 

ヒーリング光線

傷ついた生物を治す治癒光線。どんな傷でも一瞬で治すがあまりに酷い傷だと治すのに半日はかかる

 

プラズマクラインブレード

別宇宙(アナザースペース)での功績が認められ、キング立ち会いのもとでプラズマスパークタワーのエネルギーコアに触れた事で出現したクライン専用の最強の剣。必殺技は兄と同じプラズマスパーククラッシュ

 

 

 

◇ウルティメイトグラビティ&ウルティメイトクライン

 

グラビティとクラインが神秘の鎧ウルティメイトイージスを装着した姿。次元を行き来する事が出来、高い攻撃力と防御力を誇る

 

ウルティメイトイージス

伝説の超人・ウルトラマンノアから授けられた神秘の鎧。

 

 

◇必殺技

ファイナルウルティメイトグラビティ/ファイナルウルティメイトクライン

超弓形態に変えたイージスに莫大なエネルギーをためて撃つ技。ただし、エネルギーチャージに時間がかかるのが難点

 

ソードレイ・ウルティメイトグラビティ/ソードレイ・ウルティメイトクライン

右腕に装着したウルティメイトソードから光の刃を出現させて敵を切り裂く技。衝撃波としても使用可能で超巨大な刃を出現させれば惑星級の要塞も斬り裂ける

 

 

◇合体技

トリニティフィナーレ

ゼロ・グラビティ・クラインが放ったイージスが1つになって敵を倒す究極の技

 

クロスツインショット

グラビティのグラビティショットとクラインのクラインショットが1つになって敵を粉砕する合体光線。

 

ツインブレードスラッシュ

兄妹が手にビームブレードを出現させ、同時に相手に向かっていき切り裂く技。(エネルギーで出来た刃を飛ばす事もある)

 

ツインライジングキック

兄妹が左右どちらかの足に雷を纏わせて同時に放つ必殺キック。威力は単体で放つキックの3倍ほど

 

クロスツインバースト

グラビティのツイングラビティバーストとクラインのツインクラインバーストを1つにして放つ合体光線。威力はクロスツインショットの数十倍

 

 

◇ストロングコロナグラビティ/ストロングコロナクライン

ダイナのストロングタイプとコスモスのコロナモードの力を受け継いだパワーに特化した紅き超闘士。

 

 

◇必殺技

ガルネイトバスター

ウルティメイトブレスに触れてから放つ超高温の灼熱光線。普段は右腕から放つが左腕からでも放つ事が可能

 

ストロングコロナアタック

両手と両足にエネルギーを集めて放つ光弾。(光弾を放放たずにそのまま攻撃する事も可能)

 

プロミネンスボンバー

エネルギーを限界までチャージし、両手の間に形成する超灼熱光球。その為、乱発は出来ない。ガルネイトバスターの数十倍の威力を持つ

 

 

◇ルナミラクルグラビティ/ルナミラクルクライン

ダイナのミラクルタイプとコスモスのルナモードの力を受け継いだ超能力とスピードに特化した蒼き戦士

 

 

◇必殺技

イリュージョニックスパーク

ブレスレットから取り出したスパークを投げた後、無数に分裂させて相手を切り裂く技

 

フルムーンウェーブ

手から相手を鎮静させる光を放つ技。ただし機械怪獣のように心が無い者には効果がない

 

シャイニングムーンライト

兄妹がルナミラクルの姿で敵の周囲を超高速で移動しながら敵を切りつけ、動きを封じ最後には超高速で接近してその勢いのまま敵を切り裂く技。ただし、超高速で動くのでエネルギーをかなり消費する

 

 

 

◇フラッシュエクリプスグラビティ/フラッシュエクリプスクライン

兄妹達の新たな姿。ダイナのフラッシュタイプとコスモスのエクリプスの力を宿した金色に輝く神秘の超人

 

◇必殺技

オーバーレイソルジェント

腕をL字に組んで発射するフラッシュエクリプス最強の超高熱光線

 

ライトニングエクレールスラッシュ

通常のエクレールスラッシュの数十倍の威力を持つ光線

 

インフェルノクラッシュ

兄妹のヴォルカニックナックルより強力な必殺拳。ボスクラス以下の敵がこの拳を受けるとバラバラになる

 

シャイニングスタードライブ

シャイニングウルトラマンゼロと同じように手にエネルギー集めて太陽のような球体を作り、時間を操る超絶技



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BEGINS・STORY
グラビティの両親


予告していた通り、ゼクスって誰?という人の為のビギンズストーリーです


6000年前、宇宙警備隊本部

 

ブラザーズマントを羽織ったゾフィー、ウルトラマン、セブン

 

そして彼らの前に1人の戦士が立っていた。彼の名はウルトラマンゼクス……グラビティの父親だ

 

マン「君の子はもうすぐ生まれるんだったな?」

 

ゼクス「ああ、男の子だそうだ。今から楽しみで仕方がない」

 

ゾフィー「先日の異動の件、大隊長に話しておいた。快諾して下さったぞ」

 

ゼクス「ありがたい、助かるよゾフィー」

 

セブン「しかし良いのか、宇宙警備隊入りを見送って?名誉な事だぞ?」

 

ゼクス「恥ずかしい話だが、これからは家族と過ごす時間を作りたいんだ」

 

マン「いや、恥ずべき事ではない。家族を幸せに出来ない者に周りを幸せにする事など出来ないさ」

 

ゾフィー「それに異動先も十分に名誉な任だ。勇士司令部の部隊長だぞ」

 

ゼクス「何!?なぜそんな大役が?!」

 

ゾフィー「大隊長の計らいだ。良かったなゼクス」

 

セブン「うむ。お前が勇士司令部の部隊長なら安心して俺達も遠出が可能だ」

 

ゼクス「ありがとう。後で大隊長にも礼を言っておくよ」

 

マン「それがいいな。ところで子供の名前は決めたのか?」

 

ゼクス「ああ。名前はグラビティだ」

 

 

100年後、勇士司令部にて

部下「ゼクスさん、息子さんはどうですか?」

 

ゼクス「健やかに育っているよ。しかも先週娘が生まれたしな」

 

データチェックしつつ平静を装って答えるが顔はとても嬉しそうだった

 

部下「それでですか。先程からソワソワして心ここにあらずですよ?」

 

ゼクス「何を言っている?俺はいつも通りだが?」

 

部下2「と言いつつ地団駄踏んでも全く説得力がありませんよ」

 

部下3「他の業務は我々でやっておきますから自宅に帰ったらどうですか?」

 

ゼクス「ありがたいがそうはいかん。宇宙各地で謎の円盤群が確認され、ウルトラ兄弟たち精鋭の戦士達が出払っているからな。もしもの時の為に俺は待機してなくては…」

 

部下「全くこんな日に事件とは…残念でなりません」

 

ゼクス「仕方ないさ。これも光の国の為、ひいては息子と娘の為だ。さぁ、業務に戻ろう」

 

部下達「はい!!」

 

部下達が一斉に返事した時、突如警報が鳴り響き戦士達ではない者達がパニックになり避難する

 

部下2「何者かが光の国へ強制侵入してきます!!」

 

ゼクス「何だと!?」

 

戦士達は各所から出撃し侵入に備えるが……

 

部下「この反応は!部隊長、ここに来ます!」

 

計測器を見ていた戦士が報告を終えた瞬間、上空から閃光が降り注ぎ吹き飛ばされた

 

そして巻き起こった砂塵と黒煙から現れたのは数百体の怪獣や宇宙人だった!

 

?「ご機嫌よう。忌々しき光の戦士達」

 

ゼクス「貴様、メフィラス星人!」

 

「ウルトラ兄弟たち精鋭はまんまと陽動にかかったようですね?これで簡単に目的を達成出来ます」

 

ゼクス「何!?まさか宇宙に現れた円盤群は!!」

 

「我々の仕業です。まぁ、あれは無人なので追っても無駄ですが……」

 

ゼクス「貴様等、何を企んでいる!!」

 

「簡単な事です。光の国を……潰します」

 

メフィラスが言い終わると同時に周りの怪獣達が怒声を上げて襲いかかってくる!

 

ゼクス「全員迎撃!タワー内に一歩も入れるな!」

 

ゼクスの指示で戦士達も怪獣の群れに恐れず、迎え撃つが…

 

部下「グアァァッ!!こっ、こいつら…並の怪獣じゃない!」

 

部下2「1体1体が凄まじい凶暴性と強さだ。このままでは……」

 

ギラドラス、ゲラン、ラゴラス、ゴルザなど、かつてウルトラ戦士を苦しめた怪獣達が何百体とかかってくる為、宇宙警備隊で訓練を受けた戦士とはいえ苦戦は免れなかった

 

ゼクス「怯むな!!各地に散っている戦士達が必ず戻ってくる!それまで持ちこたえろ!」

 

部下達を激励しながら光線でラゴラスを撃破し、続けてゴルザの首を手刀で斬り落とす!

 

特殊攻撃部隊・勇士司令部の部隊長である彼の力はウルトラ兄弟に勝るとも劣らない

 

先陣を切って次々と怪獣軍団を倒していく

 

「ほぉ、あんな戦士がいるとは誤算でした。仕方ありませんムルロアを…」

 

背後に控えていた宇宙人に合図すると真っ黒な黒煙が立ち上がり、宇宙大怪獣ムルロアが現れた。かつて同じ個体が地球に現れ、1度はタロウを撃退するという圧倒的な強さを見せている

 

「制御するのは大変なので早めに終わらせましょう」

 

そう言った瞬間、ムルロアが体に並ぶ穴からアトミック・フォッグを噴出し、光の国を覆い尽くし光のエネルギーが弱まっていく

 

部下「光が…」

部下2「まずい…力が入らない……」

 

人工太陽プラズマスパークの力の恩恵が極端に弱まった事で力を失う戦士達。その好機を見逃す事なく、怪獣軍団は一気に特攻してくる!

 

ゼクス(ジャックとA、タロウが我が家を警護してくれているとはいえ、このままでは危ない)

 

その時、1人のウルトラウーマンが現れた

 

?「あなた!」

 

ゼクス「リリア?!なぜここに!?」

 

現れたのはゼクスの妻であり、グラビティと生まれたばかりの娘クラインの母であるウルトラウーマンリリアだった

 

リリア「私も戦います!」

 

ゼクス「だがグラビティとクラインが…」

 

リリア「大丈夫です。ジャック達と共に2人はプラズマスパークタワーの中に…。聖なる光が2人をきっと守ってくれます」

 

ゼクス「……分かった。息子と娘の未来の為に一緒に戦おう!」

 

リリア「はい!」

 

そして夫婦は見事なコンビネーションで迫り来る怪獣達を次々と倒していく

 

「フム、なかなかやりますねぇ。なら…ゼットン!」

 

メフィラスが手を上げるとかつてウルトラマンを倒した最強の怪獣…宇宙恐竜ゼットンが現れた

 

「ズェェットォォォンッ!!」

 

-ドガァァァンッ!!

 

ゼクス「ウワァァァァッ!!」

リリア「キャァァァァッ!!」

 

ゼットンは必殺技の1つであるゼットン光弾を撃ち、それを受けたゼクスとリリアは吹き飛ぶ

 

ゼクス「くっ…このままでは光の国が落ちてしまう……」

リリア「それを阻止する方法はただ1つ…」

 

ゼクス「ああ。ついてきてくれるかリリア?」

リリア「勿論です」

 

ゼクス「よし。全員、この場を死守しろ!」

 

部下達「了解!!」

 

 

 

 



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命をかけて

この話でグラビティのビギンズストーリーは終了します


そして夫婦はこの場を部下達に任せて、プラズマスパークタワーに入っていく

 

部下「隊長?!リリアさん?!」

 

「むぅ、予想以上に手こずってますね。なら…」

 

-バシュゥゥゥゥッ!!

 

部下達「グアァァァァァッ!!」

 

メフィラスのグリップビームを受けてゼクスの部下達が吹き飛ぶ

 

部下2「くっ…このままでは……」

 

怪獣軍団がプラズマスパークタワーに進撃しようとした……その時!

 

?「ハアァァァァァッ!!」

 

上空から放たれた2つの光線がゼットンとムルロアを消し飛ばし、部下達の前に神々しい光を纏ったゼクスとリリアが立つ

 

部下3「まさか……。ゼクスさん、リリアさんダメです!」

 

ゼクス「やるしかない…光の国の為に……」

リリア「そして…息子と娘の為に……」

 

「この力は……まさかプラズマスパークの力を…?愚かな、力に耐えきれずに体が悲鳴をあげているではありませんか」

 

メフィラスの言う通り、身に余る光が体を蝕みカラータイマーが点滅している

 

ゼクス「グッ……ガァァァァァッ!!」

リリア「ウッ……アァァァァァッ!!」

 

部下3「隊長!リリアさん!それ以上はダメです!」

 

部下4「このままでは…貴方達までベリアルのようになってしまいます!」

 

だが夫婦はかまわずに怪獣を撃破する。しかし、そのせいでカラータイマーの点滅はどんどん速くなっていく

 

部下「ゼクスさん!リリアさん!もう止めて下さい!本当に死んでしまいます!」

 

夫婦「クッ……ハァァァァァァァァァッ!!!」

 

夫婦は腕をL字に組んで最後の力を振り絞って光線を発射する!

 

放たれた光線は怪獣軍団を容易く吹き飛ばした

 

「ヌゥッ!?おのれぇぇっ!!」

 

マグマ星人「まずいぞメフィラス!ウルトラ兄弟が戻ってきた!」

 

ザラブ星人「怪獣軍団も壊滅し、ムルロアも倒され黒煙も消える!作戦は完全に失敗だ!」

 

「後少しだったのに……!!」

 

怒るメフィラスをマグマ星人とザラブ星人が連れて行き、撤退する

 

その様子を見送ったゼクスとリリアは膝をついて倒れる

 

部下「ゼクスさん!リリアさん!」

 

部下達が駆け寄るが、すでにカラータイマーの光は消えており肉体は限界を超えていたが意識は残っていた

 

ゾフィー「ゼクス!リリア!」

 

上空からウルトラ兄弟が舞い降り、ゼクスとリリアの家を警護していたジャック、A、タロウも駆け寄ってくる

 

ゼクス「ゾフィー…皆も……良かった…」

 

ゾフィー「ああ!2人が頑張ってくれたから間に合った!」

 

タロウ「すぐに2人をクリニックに搬送しろ!」

 

隊員「は、はい!」

 

ゼクス「いや……いい…自分達の命の終わりくらい分かる……」

 

セブン「馬鹿を言うな!息子と娘を置いて、ここで死んでいいのか!?」

 

マン「必ず助ける…諦めるな!!」

 

リリア「いいんです……。禁忌を犯した犯罪者が……我が子に会うわけにはいきません」

 

ゾフィー「それは違う…光の国を守る為にした事だ!ベリアルとは違う!」

 

ジャック「貴方達の勇気ある行動は…必ず英雄として称えられます!」

 

ゼクス「そうか……そう言ってくれるだけで…十分だ……」

 

A「ゼクスさん、リリアさん死んではダメだ!」

 

リリア「お願いが…あります。これを…息子と娘に……」

 

リリアが震える手で差し出したのは銀色に光り輝く2つのブレスレットだった

 

ゼクス「暴走する前に……私達の…最後の力で封じ込めた……」

 

強大な力に負け、暴走状態になる前にプラズマスパークのエネルギーの力を無理に封印した為に彼らの体に多大な負荷をもたらしてしまった

 

その時点で兄弟達は悟った…もう彼らは助からないと事を…

 

セブン「分かった。必ず渡す!」

 

リリア「息子と…娘の事を……お願いします」

 

ゾフィー「任せろ!我々が常に見守り、立派な戦士に育てる!」

 

夫婦「ありがとう…皆……」

 

笑顔で涙を流し、息を引き取った2人の体は光の粒子となって光の国の大気に溶け込んでいく

 

その後、彼らは約束通り兄妹を見守り、立派な戦士にするべく教育を始めた。だが兄弟達は両親の死を告げなかった

 

ゾフィーが「幼い彼らにはあまりにもショックが大きすぎる」との事で、彼らがもう少し成長してから話そうという事になったのだ。兄妹が両親の死を知るのはそれから数千年後の事となる

 

そして……グラビティがセブンの息子と共に禁忌を犯すのも同じく数千年後になる




グラビティのビギンズストーリーが終了しました。ゼロ以上にグラビティとグラビティの妹は悲しい過去を持っていましたね。

次はゼロと共に別宇宙に向かってもらいます


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ベリアル銀河帝国編
プロローグ


ベリアル銀河帝国編スタートです!!


とある宇宙にて

 

女性「ハァッ…ハァッ…。キャッ!」

 

美しいドレスを着た女性が何かから逃げており、草に足をとられて倒れると自分が逃げてきた方を見る。そこには…

 

-ズドォォォォンッ!

 

両手がドリルのロボット……帝国機兵レギオノイドαと帝国戦艦ブリガンテが緑色の美しい城を攻撃していた

 

そして周囲を攻撃していたレギオノイドの1体が女性に気づき、ドリルを回転させて攻撃しようとする

 

女性「キャアァァァァァッ!!」

 

もうダメだと思った……その時!

 

?「ハァッ!」

 

-ズガガンッ!

 

女性「ミラーナイト!」

 

女性がつけていたティアラが光り、その光の中からミラーナイトと呼ばれる巨人が現れるとミラーナイフという技であっという間にレギオノイドを倒す

 

ミラー「フッ!姫様、ご無事で」

 

レギオノイドを倒したミラーナイトは女性を光で包み、別の場所に転送した。その後、背後を振り向くとそこにはレギオノイドやダークロプス、さらには3体の宇宙人を従えた右目に傷があり赤いマントを羽織った黒い巨人がいた

 

そしてレギオノイド達が暴れていた星…惑星エスメラルダに惑星級の巨大な手の形をした要塞…帝都要塞マレブランデスの爪が突き刺さっていきその内の1本がエスメラルダの城の真上に来る

 

それを見たミラーナイトは鏡の壁で防ぐが…

 

-ザグッ!

 

ミラー「グッ!貴様…」

 

ミラーナイトの背後に黒い巨人が降り立ち、血のように赤い爪を彼の首筋に突き刺す。するとミラーナイトは苦しみ、目が赤くなっていく

 

?「俺の僕になれ!ウハハハハハ!ハ~ハッハッハッハ!!」

 

 

 

とある宇宙でそんな事態が起きている頃、光の国に謎の物体が落ちてきた

 

-ズガァァァァァンッ!

 

落ちてきた謎の物体…時空揚陸舟艇デルストはいきなり光弾を発射して光の国を攻撃し始めた。もちろん、戦士達が迎撃に向かうが一般隊員程度の光線では怯ます、どんどん進撃していくが……

 

「っ!?」

 

デルストはいきなり止まった。その原因は目の前に赤と青の体を持つ戦士…ウルトラマンゼロがいたからだ

 

ゼロ「フッ。」

 

-バシュウゥゥゥッ!

 

ゼロ「ハッ!セヤッ!」

 

デルストはゼロに向けて光弾を撃つが彼は片手で防ぎ、すかさずゼロスラッガーを放ってデルストの両脇にある翼のような物を切り裂く

 

ゼロ「オォォォォラァァァァッ!!」

 

-ドゴォォォォッ!!

 

翼のような物を切り裂いたゼロはスラッガーを頭部に戻し、必殺のウルトラゼロキックをくらわせてデルストを粉砕した

 

ゼロ「へへっ、あっけなかったぜ!」

 

しかしまだ終わってはいなかった。爆発の中からゼロを模して作られた帝国猟兵ダークロプスが6体、現れた

 

D1「ダークロプス部隊ヨリ報告。光ノ国ヲ確認」

 

ゼロ「ダッ…ダークロプスだと!?」

 

D2「ウルトラマンゼロヲ確認。破壊スル!」

 

D4「ダークロプス第2部隊、光ノ国ヘノ攻撃ヲ再開スル」

 

ゼロ「オラァァァァッ!テメェら、いったい誰に送り込まれた?!」

 

ゼロは素早くダークロプス達の目の前に移動し攻撃するが、全て避けられる

 

-ドガッ!ズガッ!

 

ゼロ「ウッ!」

 

2体のダークロプスが左右からゼロの腹を蹴り、怯んだ隙にゼロの両手を掴んで動きを封じ残ったダークロプスが光線を撃とうとした時…!

 

セブン「デュアッ!」

 

間一髪でウルトラセブンが駆けつけた

 

ゼロ「親父!」

 

?「飛べゼロ!」

 

ゼロ「っ!おうっ!」

 

兄妹「ハァッ!」

-ズガンッ!

 

誰かの声に従い、ゼロは上に飛んでダークロプスの捕縛を解いた直後、先ほどの声の主であるウルトラマングラビティと妹のウルトラウーマンクラインがダークロプスめがけて上空から蹴りを放った

 

ゼロ「待ってたぜ相棒!」

 

グ「遅れて悪かったな。街中で暴れているお前のコピーは俺達兄妹に任せろ!」

 

セブン「頼んだぞ!」

 

ゼロ・グ「ハァッ!」

-バシュウッ!

 

ゼロはダークロプスにエメリウムスラッシュを、グラビティはエクレールスラッシュを撃ってダメージを与える

 

セブン「デュッ!デュアッ!」

-ドガッ!ドガッ!

 

ク「フッ!ヤアッ!」

-バシッ!ズンッ!

 

セブンも得意の肉弾戦で、クラインは軽やかな動きで相手にダメージを与える

 

しかしダークロプスは倒れず、それどころかゼロ、セブン、グラビティ、クラインを攻撃して1箇所に集めて自分達は彼らの周りに立つ

 

4人「……。ハアッ!」

 

ゼロ・セブン「シュアッ!」

兄妹「フッ!」

 

帝国猟兵達が光線を撃ってきたが4人は上空へと飛んで回避し、ゼロとセブンはダークロプスに向けてスラッガーを放ち、グラビティとクラインはブレードを出現させてダークロプス第2部隊に向かっていく

 

-ガギンッ!ギンッ!キィンッ!

 

だがダークロプスはスラッガーを持って親子のスラッガーを弾き、第2部隊もスラッガーで兄妹のブレードを受け止める

 

ゼロ「フッ!」

セブン「ムンッ!」

兄妹「ハッ!」

 

それを見たゼロとセブンは念力を使って自分達のスラッガーを1つにし、兄妹はもう1本ブレードを出現させて再度挑む

 

-ズガンッ!ズドンッ!ザシュッ!ズバァッ!

 

ゼロとセブンの合体技コンビネーション・ゼロで2体のダークロプスを倒し、兄妹はブレードのクロス斬りでダークロプス2体を倒す

 

しかし爆発の中から破壊を免れた機体が逃げようとしていた

 

ク「あっ、逃げちゃうよ!」

 

ゼロ・グ「逃がすかよ!!フッ、ハァッ!!」

 

-ドギュウゥゥゥゥゥッ!!

-ズガァァァァァンッ!!

 

ゼロのゼロツインシュートとグラビティのツイングラビティバーストでダークロプスは破壊されたが、緑の鉱石が埋め込まれた謎の機械が落ちてきた




プロローグ終了しました。次はゼロ達が別宇宙へと旅立ちます


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別宇宙へ

-宇宙警備隊本部

 

ゾフィー「この緑の鉱石は我々の宇宙には存在しない物質だ。凄まじいエネルギーを感じる」

 

80「うむ。この機械はそれをマイナスエネルギーに変換しどこかに送信している」

 

そう言って80が機械に手をかざすとマイナスエネルギーが見えるようになり、そのエネルギーは別宇宙に向けて送信されていた

 

マン「別の宇宙か」

ジャック「誰の仕業だ?」

A「なぜ光の国を?」

 

タロウ「別の宇宙への調査となると…」

 

父「光の国の全エネルギーを集めても送り込めるのはおそらく…1人」

 

するとゼロとグラビティ、そしてクラインが一歩前に出てくる

 

ゼロ「俺達が行く」

グ「その謎は俺達が解く」

 

セブン「ゼロ…」

ゾフィー「グラビティ…。クライン…。」

 

レオ「だが大隊長が仰ったように送り込めるのは1人だけだ。3人も送り込むのは…」

 

ク「大丈夫です。私達兄妹に考えがあります」

 

その後、父と母、ウルトラ兄弟そしてゼロとグラビティとクラインと光の国の全住民がプラズマスパークタワーに集まっていた

 

セブン「ゼロ、これを持って行け」

 

ゾフィー「グラビティ、クライン。君達もだ」

 

セブンはウルトラスパークを取り出し、ゾフィーはゼクスとリリアが残したブレスレットを取り出した。3人はそれを受け取り、腕に装着する

 

セブン「そのウルトラブレスレットには特別なプラズマスパークエネルギーが込められている。帰る時の道しるべとなるだろう。予備エネルギーとしても使える」

 

ゼロ「フッ、親父は心配症だな」

 

セブン「ただし、使えるのは3回だけだ」

 

ゼロ「3回か。十分だぜ」

 

セブン「ブレスレットを使った事はあのプラズマシンクロ装置を通じて我々も知る事が出来る。忘れるな。私も皆もいつでもお前達の事を思っている。」

 

ゾフィー「グラビティ、クラインこのブレスレットは君達の両親の形見だ。君達のそばにはいつも両親がいる。それを忘れるな?」

 

ゼロ「ああ!」

兄妹「はい!」

 

そして3人は空へと飛び上がり、ゼロは例の装置を掴む

 

グ「それじゃいくぜクライン!」

ク「うん!」

 

2人は腕をクロスして自分の体を光の粒子に変え、ゼロの中に入る

 

ゼロ「なるほど。こうすりゃ3人で行けるってわけか」

 

父「うむ。ウルトラマンゼロに我らの光を!!フッ!」

 

兄弟・住民「ハァッ!」

 

光の国の全エネルギーがゼロ達に与えられ、光の球体となって別宇宙に向かった

 

 

赤い球体が宇宙の壁を突き破ると、球体は消えてゼロとグラビティ、クラインが姿を現す

 

3人「……」

 

そして周囲を見渡した3人は驚きの光景を目にする

 

〈宇宙の外には超空間が広がり、別の宇宙が泡粒のように無数に浮いている。多世界宇宙マルチバースである〉

 

クライン「凄いね…」

 

すると3人のブレスレットが自分達のいた宇宙に向けて光の線を放った

 

セブン『帰る時の道しるべとなるだろう』

 

クライン「なるほどね」

 

グ「ゼロ、マイナスエネルギーはどこの宇宙に向かっている?」

 

ゼロ「ちょっと待ってろ」

 

例の装置を少し掲げるとマイナスエネルギーが発生し、自分達がいた宇宙とは反対の方向にある宇宙に向かっていた

 

ゼロ「あそこだな」

 

3人「シュアッ!」

 

-ドンッ!

 

3人はマイナスエネルギーが向かっていた宇宙に突入した。途中で例の装置は壊れたが3人は無事に別宇宙・アナザースペースに到着した

 

ゼロ「ここが…別の宇宙」

 

 

3人がアナザースペースに到着した頃、惑星アヌーという場所が戦艦ブリガンテに襲われていた。

しかもその戦艦からエスメラルダを襲ったのと同じレギオノイドαが投下され、ビームを撃って周囲を破壊していく

 

ラン「ばあちゃん、早く逃げるんだ」

 

ナオ「アヌー警備隊出動だね!」

 

ラン「おう!」

 

兄弟は作業車のような物に乗り込み、レギオノイドに攻撃し自分達をわざと追跡させる

 

ラン「追いつかれるぞナオ!」

 

ナオ「へへっ、わざとだよ兄貴!」

 

そして兄弟が乗る作業車が燃えたぎるマグマだまりへと降下し、レギオノイドもその後を追いかける

 

ナオ「落ちろぉぉぉぉっ!!」

 

ラン「マジかよ?!ウオォォォッ!?」

 

作業車はマグマだまりすれすれで再び地上へと上昇するがレギオノイドはそのまま落ちて爆発した

 

ナオ「やった!」

 

兄弟「イェーイ!」

 

兄弟はレギオノイドを倒した事に喜ぶが…

 

-ドオォォォォンッ!

 

兄弟「ウワァァァァッ!」

 

兄弟の真下から別のレギオノイドが現れて兄弟を吹き飛ばす。そしてナオはマグマに落ちそうになるがランが腕を掴む

 

ラン「クッ…」

 

ナオ「兄貴、血が!」

 

ラン「心配すんな…。今、引き上げてやる」

 

するとランの胸元にあるペンダントが光り、その光は宇宙にいるゼロとグラビティとクラインも感じ取っていた

 

ゼロ「呼んでいる?」

兄妹「俺達を?/私達を?」

 

3人「フッ!」

 

3人は超高速で光のもとへ向かう

 

 

レギオノイドはドリルで兄弟達がしがみついている岩を砕き、それにより2人はマグマだまりに落ちていく

 

ラン(誰か!)

 

ランがナオを守るために力強く抱きしめた…その時!

 

-キィィィンッ!

 

3つの光の内の1つが兄弟を助け…

 

-バシュゥゥゥッ!

-ドガァァァンッ!

 

兄弟「ウワッ?!」

 

残った2つの光が光線を撃ってレギオノイドを粉砕した。光が収まると、そこにいたのはゼロとグラビティ、クラインだった

 

ナオ「ダークロプス!」

 

ラン「ナオ、彼らは…助けてくれたんだ。ダークロプスじゃない。うぅっ…」

 

ナオ「兄貴!」

 

ランが苦しむ姿を見てナオは駆け寄る。ゼロは何とかしようとした時、3人のカラータイマーが鳴り始める

 

ゼロ「何故だ?もう力が…」

 

グ「俺達が…この宇宙に適応していないからか?」

 

クライン「このままじゃ…やばいよ」

 

すると兄妹は光に包まれて人間の姿になり、ゼロは倒れているランに手を差し向けてそれを見たランは頷く

 

ラン「彼を…信じろ」

 

ナオ「兄貴ぃぃぃぃっ!!」

 

ゼロが腕をクロスするとブレスからランに向けて光が放たれて2人は一体化した

 

ラン「……」

 

ナオ「良かった~!光ったと思ったら何も見えなくなってさ。きっとさっきの巨人が何かしてくれたんだよね」

 

剣「それより来るぞ」

 

ナオ「えっ?っていうか誰?」

 

クライン「自己紹介は後でね」

 

すると4人の近くに3体のレギオノイドが降り立つ

 

ナオ「兄貴!」

 

ラン「いったん隠れるか」

 

ナオ「うん!」

 

4人はレギオノイドから距離を取って洞窟に逃げ込むとナオはそこで何かを探していた

 

ナオ「あっ、あった!」

 

緑色の鉱石を見つけたナオはそれに向かって銃から光線を浴びせて光源にする

 

ナオ「兄貴、こんなんで良い?」

 

ラン「あ?」

 

ナオ「あっ、兄貴それ何?」

 

ナオは先ほどまで無かったブレスレットについて尋ねるが…

 

ラン「行くぞ。こっちだ」

 

ランはナオの質問に答えず剣とクラインと共に奥へと進んでいく

 

ナオ「ばあちゃん達、うまく逃げられたかな?ねぇ、兄貴」

 

ラン「おいナオ、俺はお前の兄貴だけど兄貴じゃねぇんだ」

 

ナオ「えっ?」

 

ラン「俺は光の国のウルトラ戦士、ウルトラマンゼロだ」

 

剣「同じく光の国のウルトラ戦士、ウルトラマングラビティだ。この姿の時は剣と呼んでくれ」

 

クライン「私はグラビティ兄さんの妹のウルトラウーマンクラインよ」

 

ナオ「ゼロにグラビティにクライン?」

 

剣「さっき見た巨人達、あれが俺達だ」

 

ナオ「ラン兄貴は死んだの!?」

 

ラン「今はここで眠ってる。時が来ればお前の兄貴は目覚める」

 

ナオ「……」

 

クライン「私達が信じられない?」

 

ナオ「ううん、信じるよ。ラン兄貴が信じたんだ。僕も信じる」

 

ラン「そうか」

 

そう言ってゼロとナオは握手し、その上に剣とクラインが手を乗せる。するとランから託されたY字型の鉱石が光り輝いた

 

ナオ「こんな事、初めてだ…」

 

ラン「これは?」

 

ナオ「バラージの盾の欠片だよ。僕と兄貴はそれを探しに行こうと思ってたんだ」

 

剣「そうだったのか」

 

ナオ「バラージの盾は宇宙を守る、僕らの星の言い伝えさ。だから、きっと守ってくれるはずなんだ。あの恐怖の皇帝カイザーベリアルから…」

 

ラン「カイザー…ベリアル?」

 

兄妹(まさか…)

 

その後、4人はさらに奥へと進むと緑色の巨大な鉱石があった

 

ラン「これは?」

 

ナオ「エメラル鉱石だよ。ほらこれも」

 

ナオは光源にしているエメラル鉱石を見せる

 

ナオ「僕たち皆、この鉱石からエネルギーを取り出して使ってるんだよ」

 

するとゼロは鉱石に近づき、そっと触れる

 

ラン「なるほど、ダークロプスの中にあったのはこれか」

 

剣「俺達兄妹が倒した個体にも同じ物が入っていたな」

 

ナオ「こんなにでかいのなかなか無いよ」

 

その時、4人を見つけたレギオノイドが岩を突き破ってきた。ヤバイと思った…その時!

 

4人「ウワッ!?」

 

4人の周囲に三重の光の円が出現し、穴が開いて4人はその中に落ちた。そしてそのすぐ後、地中から宇宙船ジャンバードが出現して超高速で惑星アヌーを脱出し宇宙空間に出た

 

-ジャンバード内にて

 

船内で一際豪華な扉の前に立つと扉が開き、中には1人の女性がソファーに座っていた

 

女性「……」

 

ナオ「助けてくれてありがとう。僕はナオ、こっちは兄貴のゼロでこっちは兄貴の友達のグラビティ。そしてグラビティの妹のクラインだよ。ありがとう」

 

しかし女性はナオのお礼に対して何も言わない。不思議に思った4人は女性に近づくが、左右にあった柱から電撃が放たれて4人は入ってきた扉にはりつけにされる

 

?「記憶消去、開始します」

 

そんな声が聞こえてすぐに赤い光が放たれ、それを受けた4人は苦しむ

 

ラン「ナオ!」

ナオ「兄貴!」

剣「クライン!」

クライン「兄さん!」

 

女性「……っ。止めてジャンバード!」

 

ジャン「しかし…」

 

女性「命令です!解除するのです!」

 

女性の命令を受けてジャンバードは記憶消去を止め、4人の拘束を解く

 

ラン「このぉ~!」

 

剣「落ち着けゼロ」

 

女性「ごめんなさい…酷い事をして……」

 

ジャン「彼らを助ける代わりに記憶を消し、どこかの星に置いてくるという約束のはずです」

 

女性「分かっています。でも…」

 

ラン「お前一体何なんだ?」

 

ナオ「さっきから変な声が姫様って呼んでるけど?」

 

ジャン「無礼者!私は代々エスメラルダに仕えてきた鋼鉄の武人、その名もジャンバード…」

 

ナオ「エスメラルダ!?もしかしてエスメラルダ星のお姫様!?」

 

ジャン「人の話は最後まで聞け!こちらのお方はエスメラルダの第2王女エメラナ・ルルド・エスメラルダ様であらせられる!」

 

エメラナ「私の星もカイザーベリアルに襲われました。私1人、このジャンバードに転送されてずっと隠れていたのです」

 

ナオ「1人だけで?」

 

エメラナ「お父様も、お母様も、お姉様も、民達も…皆ベリアル軍に…。もう誰もいない」

 

ナオ「じゃあさ、僕ら友達になろうよ」

 

エメラナ「友達?」

 

ナオ「そうすれば1人じゃなくなるよ」

 

そう言ってナオは握手の為に手を出す

 

エメラナ「本当にお友達になってもらえますか?」

 

ナオ「もちろん!」

 

そして2人は握手を交わし、エメラナは笑顔になる

 

ナオ「兄貴達も!」

 

ラン・剣「おう!」

クライン「うん!」

 

3人がナオとエメラナの手に自分達の手を重ねるとまたしてもY字型の鉱石が光った

 

その後、5人はカイザーベリアルがエスメラルダに侵攻している映像を見る

 

ラン「間違いない。こいつはあのベリアルだ…」

 

剣「まさか生きていたとはな…」

 

クライン「しぶとい奴ね」

 

ナオ「燃えてるのはエスメラルダ?」

 

エメラナ「惑星エスメラルダは全てが純度の高いエメラル鉱石で出来ています。カイザーベリアルはそのエネルギーを奪い、大軍団を作っているのです」

 

ジャン「ベリアル帝国軍は宇宙全土で殺戮と略奪を続けている」

 

剣「従わない奴は力で、って事か」

 

ラン「ベリアルはどこにいる?今から行って倒してくる!」

 

そう言ってランは扉を開けようとするが開かない

 

ラン「おい開けろ!」

 

ジャン「奴の居場所を知る事は我々には出来ない」

 

エメラナ「ゼロ、貴方はいったい?」

 

剣「ベリアルは俺達と同じ別の宇宙から来たんだ」

クライン「私達と同じ種族だったの」

 

ラン「この体はナオの兄貴の体…本当の俺達は光の国のウルトラ戦士なんだ」

 

エメラナ「ウルトラ戦士…」

 

ナオ「兄貴、僕らはバラージの盾を探す者だろ?1人で戦いに行くなんて言うなよ!相手はベリアルだけじゃないんだ物凄い数の手下がいるんだ。モニター見て分かるだろ?それを1人で倒しに行くなんて言うなよ!バラージの盾を見つけなきゃ!」

 

ラン「ナオ…」

 

エメラナ「バラージの盾…。先程仰っていた伝説ですね」

 

ジャン「そのような不確かな物で本当にこの宇宙を守ることが出来るのか?ベリアルを倒せるのか?」

 

ナオ「出来る!絶対出来るよ!父さんがそう言ってたんだ!」

 

ジャン「だが確証は無い」

 

ナオ「嘘だってのか!?」

 

ラン「俺はナオを信じる。バラージの盾を探そう」

 

剣「俺も信じるぜ」

クライン「もちろん私も」

 

エメラナ「私も一緒に参りましょう」

 

ジャン「同意できません。姫様の身を守るのが私の使命」

 

エメラナ「お願い。私は、お友達の力になりたい」

 

するとジャンバードは加速を始めた

 

エメラナ「ありがとうジャンバード!」

 

ジャン「仕方ありません…」

 

ナオ「やったね」

 

ラン「ところでどうやって探す?」

 

ナオ「それを知ってるのは…炎の海賊さ!」

 

剣「炎の海賊?」

クライン「なんか話し合いで解決できなさそうな相手ね」

 




次はあのお調子者の登場です


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炎の海賊

ジャンバードは炎の海賊が現れるスペースニトロメタンの海に到着し、しばらく待っていると炎を纏った赤い海賊船…アバンギャルド号が現れ、その船首には赤い戦士グレンファイヤーが座っていた

 

グレン「俺は~炎の戦士~、グレンファイヤ~っと」

 

クライン「兄さん…」

剣「クライン…」

 

兄妹「何かバカっぽい奴が来た!!」

 

その後、グレンの焼き鳥という言葉にジャンは大層お怒りになったがエメラナが話を進めてくれた

 

エメラナ「まずは挨拶を。それからお話を…」

 

ラン「ここは俺に任せろ」

 

ゼロはブレスレットからウルトラゼロアイを出して装着すると光に包まれ、本来の姿に戻ってグレンの前に立つ

 

グレン「テメェ、ベリアルのダークロプスか?」

 

ゼロ「違う。俺はゼロ、ウルトラマンゼロだ!」

 

エメラナ「あれがゼロ…」

 

ナオ「そうだよ!」

 

グレン「ダッシャアッ!」

 

するとグレンはいきなりゼロを殴り、小惑星にたたき落とした

 

ゼロ「俺は敵じゃない!話を聞け!」

 

グレン「うるせぇ!ヤッ!エイッ!ファイヤァァッ!」

 

炎を纏ったパンチでゼロを殴り飛ばしたグレンは満足したのか、炎の頭を両手で撫でてご満悦で立ち去ろうとするが…

 

ゼロ「……」

 

グレン「あ?」

 

ゼロは全くダメージを受けていなかった

 

グレン「ハハッ。俺は認めた相手としか話はしねぇんだ。来な」

 

ゼロ「やっぱこうなるか、いくぜ。フッ!」

 

-ズガンッ!

 

今度はゼロがグレンを小惑星へ殴り飛ばした

 

グレン「あぁ~痛って~」

 

ゼロ「ハハッ、来な」

 

ゼロは先程のグレンと同じ仕草をする

 

グレン「やろう、マネしやがって…。おっしゃ、行くぜぇっ!」

 

ゼロ「フッ!ハッ!」

グレン「フンッ!オラッ!」

 

グレン「よいしょっと!」

 

グレンはゼロの蹴りを受け止め、おもいっきりこかすと素早く背後に移動しゼロを上下逆さまにして持ち上げる

 

グレン「へへっ、こいつは効くぜ」

 

ゼロ「やめろ!」

 

グレン「オラァァァァッ!」

 

-ズドォォォォンッ!

 

グレンはゼロを大地に叩きつけるが…

 

ゼロ「フッ!」

 

ゼロは一瞬の隙をついてグレンをどかし、先程のグレンと同じようにグレンを持ち上げる

 

グレン「あらららら?」

 

ゼロ「へへっ、おらっ!」

 

そしてゼロはそのままグレンを地面に叩きつけずに上空に放り投げ、それを追ってゼロは飛び上がりグレンを掴んで小惑星へ超スピードで降下する

 

グレン「ワァァァァッ!危ない!離せってんだよ!」

 

-ズガァァァァァンッ!!

 

しかしスピードをゆるめる事なく急降下してグレンを小惑星に叩きつけた

 

ゼロ「へへっ。」

 

グレン「ブハッ!あぁ~首痛ぇ。テメェら、一体なにもんだ?」

 

ゼロ「やっと話を聞く気なったか」

 

そして2人は再び戦いを再開する

 

ゼロ「俺達はバラージの盾を探す者だ!」

 

グレン「あ?バラージの盾だと?」

 

ゼロ「どこにあるか教えてくれ!ベリアルを倒すために!」

 

グレン「バラージの盾はな、封印を解く欠片がなきゃ意味がねぇ。ありかを知ってても夢も希望もねぇんだよ」

 

ゼロ「その夢と希望は…あそこにある!」

 

そう言ってゼロはジャンバードに乗っているナオを指さすが…

 

グレン「焼き鳥?」

 

頭の悪いグレンはジャンバードが欠片だと間違った。そんなやり取りをしていた時、宇宙空間に光が多数出現する

 

ジャン「大変です!ベリアル軍です!」

 

ナオ・エメラナ「えぇっ!?」

 

光が消えるとベリアル軍の宇宙戦艦ブリガンテが多数出現し、その戦艦の旗艦には1人の宇宙人がいた

 

ゴーネ「見つけましたよ炎の海賊。私はベリアル軍暗黒参謀ダークゴーネ。我が軍に逆らうとは愚かな者達です。行けっ!」

 

ダークゴーネが指示すると物凄い数の宇宙戦型のレギオノイドβが戦艦から飛び出し、ゼロやグレン達に向かっていく

 

グレン「よお船長!さすがにこれはヤバイんじゃねぇか?」

 

ガル「炎の海賊は決して逃げん!」

ギル「受けて立つ!」

 

グレン「だよな!なら、まずは俺が…」

 

ガル「行く必要はない!」

 

先陣を切ってベリアル軍に突っ込もうとした時、ガルがそれを止める

 

グレン「何でだよ?!」

 

ガル「お前の力を使う本当の時がいつか必ず来ると…ずっと思っておった」

 

グレン「なっ、何言ってんだよ!?」

 

ギル「彼らと共に行け!そして、バラージの盾の在処を教えてやるんじゃ」

 

グレン「ちょ、ちょっと待ってくれよ!」

 

グル「元気での~」

 

そしてアバンギャルド号はレギオノイドβの大軍団に向けて発進した

 

グレン「船長~!皆~!俺の力を使う本当の時……」

 

ゼロ「ボサッっとしてんじゃねぇ!フッ!」

 

剣「クライン、俺達も行くぞ!」

クライン「うん!」

 

剣「グラビティィィィッ!」

クライン「クライィィィィンッ!」

 

兄妹がブレスを掲げると光に包まれ、本来の姿に戻る

 

ゼロ「シェアッ!」

兄妹「ハァッ!」

 

ゼロはブレスをランスに、兄妹はスパークに変えてレギオノイドβの大軍団に投げて破壊していく

 

グレン「ファイヤースティック!」

 

グレンはファイヤースティックを出現させてレギオノイドβを焼き切って倒していく

 

グレン「なぜ俺達を守る?」

 

3人「同じベリアルと戦う仲間だ!/よ!」

 

ゴーネ「ほう。なかなか、やりますね」

 

1体のレギオノイドがアバンギャルド号の甲板に降り立ち、攻撃しようとするが…

 

グレン「オラッ!このタコッ!」

 

グレンがファイヤースティックで真っ二つにした

 

-バシュシュッ!

 

ゼロ「ハッ!」

 

ゼロはバリアを展開して攻撃を防ぎ、兄妹が攻撃に転じようとするが…

 

-ピコン…ピコン…

 

3人「っ!!」

 

グレン「おい大丈夫か?ピコピコいってんぞ?」

 

ジャン「戦艦接近!このままでは危険です!」

 

グレン「こっから離れろゼロ!船長達も急いでジャンプの準備を!」

 

グレンが胸のファイヤーコアを輝かせると彼の体が炎に包まれる

 

ゼロ「うっ…、何をする気だ?!」

 

〈ここは特殊な地場でバランスを保ったスペースニトロメタンの海。彼はその身に纏った炎でこの海すべてを爆発させようとしていた〉

 

グレン「バラージの盾は鏡の星にある」

 

グ「鏡の星!?」

 

グレン「ああ。二次元の民を探せ。俺の名はグレンファイヤー、仲間ってのは良いもんだよな。楽しかったぜ!」

 

クライン「ダメッ!」

 

グレン「ダァァァァァァッ!!」

 

-ズドォォォォォォンッ!!!

 

炎を纏ったグレンがスペースニトロメタンの海に突っ込むと大爆発を起き、次々とブリガンテを破壊していく

 

ゴーネ「うっ!小癪なマネをぉぉぉっ!」

 

ダークゴーネが乗っている戦艦は爆発に巻き込まれる前にジャンプし、アバンギャルド号もジャンプした

 

3人「フッ!」

 

ジャンバードは3人を待っていたのか、ジャンプせずにいたので3人はバリアを展開して爆風を防ぐ

 

ナオ「ウワァァァァッ!」

エメラナ「キャァァァァッ!」

 




次はミラーナイト回です


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鏡の星

グレンのおかげでベリアル軍から逃げれたゼロ達は鏡の星に来ていた

 

ナオ「何あれ?!」

 

ナオが驚くのも無理はなかった。目の前には巨大な鏡があり、その鏡の中に星が見えるのだから。

 

ラン「あれが鏡の星……」

 

エメラナ「私達の祖先は二次元の民と交流があったんです。王宮を守っていたミラーナイトは二次元人の父とエスメラルダ人の母を持つ偉大な勇者でした。でも彼は…」

 

剣「ミラーナイトか…」

 

ジャンバードが鏡の星に入る為の合図を終えるとミラーナイトが出てきた時と同じ紋章が出現し、それをくぐって鏡の星へと向かった

 

 

5人鏡の星に降り立ち、エメラナは二次元の民に話しかける

 

エメラナ「答えてください二次元の民よ。私達はバラージの盾を求めて来ました」

 

『我々は三次元世界で起こる事に関知しない』

 

剣「ベリアルはいずれここにも侵略に来るぞ!」

 

『承知している。我らの鏡は宇宙のあらゆる場所を写す』

 

クライン「じゃあ何で動かないのよ!」

 

『誰が何をやっても変わらない。滅びる時は滅びればいい。』

 

ナオ「ふざけんな!皆頑張って生きてんだぞ!」

 

『見るがいい』

 

そう言って真下の湖に光を照射すると目が赤いミラーナイトがいた

 

エメラナ「ミラーナイト!彼はどうしたの?!」

 

『エスメラルダの王宮を守る為、持てる力の全てを使ってしまった。ミラーナイトの魂はベリアルの闇に犯され、自らを封印するしかなかった。もうどうにも出来ん』

 

ラン「諦めんじゃねぇよ!俺達が何とかしてやる!」

 

エメラナ「ゼロ?」

 

ラン「このままにして良いわけねぇだろ」

 

そしてゼロはゼロアイを使って、グラビティとクラインはブレスを掲げて本来の姿に戻り、ミラーナイトの前に立つ

 

ゼロ「ミラーナイト、聞こえるか?」

 

ミラー「見ないでくれ…。醜い姿を…見ないでくれ!」

 

グ「バカ言うな!正義の為に戦った勇者の姿だ!」

 

クライン「貴方は立派な人です!」

 

ミラー「グッ…グウウ~…」

 

ゼロ「俺はウルトラマンゼロ!お前を助ける!」

 

ミラー「ゼ~ロ~だーと~!」

 

ベリアルの闇の影響か?ミラーナイトが暴走を始めるが…

 

ゼロ「ミラーナイト!」

 

その前にゼロがミラーナイトを掴み、湖から出て戦闘を開始する

 

兄妹「フッ!」

 

遅れて兄妹も湖から出てくる

 

ミラー「フッ!」

 

ゼロ「ハッ!」

 

ミラーナイトは鋭い蹴りでゼロに挑み、ゼロはそれをギリギリでかわしていく

 

グ「クライン、ミラーナイトはベリアルの闇によって暴走してるんだ。つまり…」

 

クライン「その闇を浄化すれば良いって事だよね?」

 

グ「そういう事だ。いくぞ!」

 

兄妹はゼロと組み合っているミラーナイトの左右に立ち、右手から光のロープを出してミラーナイトの動きを封じる

 

グ「ゼロ、今だ!」

 

クライン「ミラーナイトの闇を浄化して!」

 

ゼロ「分かった!」

 

するとゼロはミラーナイトを羽交い締めにして光を纏い始める

 

ゼロ「俺の光でお前を浄化してやる!ハァァァァァァッ!!」

 

ミラー「グアァァァァァッ!!」

 

ゼロの光でミラーナイトの中にある闇はどんどん浄化されていく

 

兄妹「ハァァァァァァッ!!」

 

さらに兄妹達もミラーナイトに向けて光を放つ。そして一際、途轍もなく輝いてそれが収まると…

 

エメラナ「ミラーナイト!」

 

光を取り戻したミラーナイトが立っていた

 

ミラー「もう大丈夫。彼らのおかげです」

 

ミラーナイトの視線の先には人間の姿に戻ったゼロ、グラビティ、クラインがいた

 

ラン「どうだ、まいったか?」

 

エメラナ「ありがとうゼロ、グラビティにクライン!本当にありがとう!」

 

ラン「礼はまだ早ぇぜ」

 

剣「照れてんのか?」

 

ラン「照れてねぇよ」

 

クライン「本当かな~?」

 

するとナオが意味ありげにゼロの腹を軽く叩く

 

ラン「何すんだよ?」

 

ナオ「ん~ん~」

 

ランがナオの頭をガシッと掴む。するとエメラナにブレスレットの光が見え、変身する前には光っていた所が消えている事に気づいて剣とクラインのブレスレットも見ると同じようになっていた

 

エメラナ「貴方達のブレスレットのその光、まさか…」

 

ゼロ「……」

 

3人がエメラナの問いに答えずにいると二次元の民が話しかけてきた

 

『ウルトラマンゼロ、ウルトラマングラビティ、ウルトラウーマンクライン。そなた達の光、我らにも届いた。そなた達は希望かもしれぬ。バラージの盾を掴むがいい』

 

その言葉に喜んだ瞬間、ガンっと揺れが起こり空に鏡の星の外の様子が映し出されるとそこにはベリアル軍が鏡の星を攻撃していた

 

ミラー「ベリアル軍!?ここは私に任せてバラージの盾を!」

 

ナオ「どこにあるの?」

 

ミラー「地下の神殿に。川の流れをさかのぼるのです」

 

それだけ言うとミラーナイトはベリアル軍への戦いに向かい、5人は地下へと送られた

 

-鏡の星・地下

ナオ「あっちだ!」

 

川を見つけた5人はミラーナイトの言うとおりに進み始める。すると目の前に神殿が…

 

 

一方、ベリアル軍と戦っているミラーナイトは…

 

ミラー「シルバークロス!」

 

-ズガンッ!ズガンッ!ズガンッ!

 

必殺技のシルバークロスでレギオノイドβと戦艦ブリガンテを次々と破壊していく

 

ミラー「鏡の星を汚す事はこの私、ミラーナイトが許さない!」

 

 

その頃、神殿に到着した5人は中に入り、バラージの盾を持つ巨人の像を見つける

 

ゼロ「これは…」

 

ナオ「伝説の巨人ノアだ…」

 

剣「ノア…」

 

エメラナはノアが持つ石の盾に近づく

 

エメラナ「それじゃ、これがバラージの盾なの?」

 

ナオ「そうだよ!欠片をはめる所があるはずなんだ」

 

そしてナオはその場所を見つける

 

ナオ「ここだ」

 

ナオは兄から託されたY字型の鉱石を盾にはめ込む。すると…

 

-ドォォォォンッ!

 

バラージの盾は砂になって消えた

 

ナオ「そんな……。何で?何でだよ!?石の盾は光り輝くはずなんだ!父さんがそう言ってたんだ!父さんは間違ってたの?ねぇ?」

 

ゼロ「ナオ、自分の親父を信じなくてどうする?」

 

エメラナ「きっと何か理由があるんですよ」

 

2人にそう言われたナオは再びノアの石像を見る。その時、ナオは何かを感じた

 

ナオ「今、何か…」

 

 

一方、ミラーナイトの方は新たなベリアル軍の幹部が現れた

 

「俺は、鋼鉄将軍アイアロンだ!アイアロンソニック!」

 

鋼鉄将軍アイアロンは破壊超音波アイアロンソニックを放って戦艦と共に鏡の星を攻撃する

 

ミラー「クッ……。あっ!」

 

そしてその攻撃の影響で神殿も崩壊を始め、ゼロ、グラビティ、クラインとナオとエメラナの間が壊れてしまう

 

ゼロ「ナオ!エメラナ!」

 

ナオ「兄貴!」

 

その時、ナオとエメラナの傍の柱が崩れて2人に向かって倒れてくる。それを見た3人はブレスレットを使う

 

エメラナ「いけない!それを使っては!」

 

だがゼロのブレスレットは消滅し、ゼロは出現したゼロアイを掴んで折り畳みガンモードにして撃ち、兄妹はブレスレットをスパークに変えて投げ柱を壊していく。しかし、落ちてきたがれきが腕に当たりゼロアイとスパークを落としてしまう

 

ゼロ「クッ!」

兄妹「しまった!」

 

3人は落とした変身アイテム回収する為に飛び降りる

 

アイ「美しいものなど壊れろ!割れろ!消えてしまえ!」

 

ミラー「っ!皆!」

 

ミラーナイトはエメラナ達を救う為に鏡の星へ戻る

 

アイ「ヌハハハハ!フハハハハハハ!」

 

そして遂に鏡の星は割れてしまい、ゼロ、グラビティ、クラインは宇宙空間に放り出されてしまった。




次は遂にカイザーベリアルの登場です!


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銀河皇帝

遂に銀河皇帝カイザーベリアル陛下のご登場です!


敵の攻撃により鏡の星から放り出された3人が目を覚ますとそこはベリアル軍の本拠地…帝都要塞マレブレンデスだった。しかも3人がいる場所はレギオノイドやブリガンテなどのデータが映し出されている玉座だった

 

ラン「ナオ…エメラナ…」

 

剣「起きたか。どうやら俺達はベリアル軍の本拠地にいるみたいだ」

 

クライン「外を見て」

 

クラインに言われて外を見てみるとそこにはジャンバードで見た映像と全く同じ状態の惑星エスメラルダがあった

 

?「やっと会えたな」

 

3人「っ!?」

 

声が聞こえた方を見るとそこには赤いマントを羽織った黒い巨人…カイザーベリアルが玉座に座っていた

 

ベリアル「ダークロプスを送り込んだ甲斐があったぜ」

 

ラン「ベリアル…」

 

ベリアル「疼く…。疼くぜこの傷が!」

 

ベリアルがおさえている右目には痛々しい傷がついていた。するとベリアルは捕らわれている3人の傍に立つ

 

ベリアル「見ろ、これはお前につけられた傷だ。ウルトラマンゼロ!」

 

ラン「俺達と戦え!」

 

ベリアル「フハハハハ!何言ってやがる。そんな虫けらみてぇにちっぽけになっちまって。もうエネルギーが無いんだろ?こいつが欲しいか?」

 

そう言ってベリアルが取り出したのは3人の変身アイテムのゼロアイ、グラビティブレス、クラインブレスだった

 

クライン「返しなさいよ!」

 

ベリアル「そう言われてはい、そうですかって返すわけねぇだろ。お前等はそこで見物してろ」

 

剣「何をする気だ!?」

 

すると3人の背後にモニターが現れ、外の様子が映し出される。そこにはデルストにダークロプスが乗り込み、光の国へ次元転送が行われている瞬間だった

 

ベリアル「今のでちょうど百万体目だ。光の国をぶっ潰してやるぜ!」

 

クライン「やめなさい!!」

 

ベリアル「フハハ、挨拶状はとっくに送ってやったぜ」

 

 

その頃、光の国があるM78スペースではベリアル軍を意味する赤いウルトラサインが光の国の目の前に出現する

 

父「ベリアルのウルトラサインだと?」

 

80「はい。謎の軍団の正体は…ベリアル軍です!」

 

マン「奴は生きていたのか」

 

ユリアン「じゃあゼロとグラビティ、クラインは…」

 

 

ラン「あっちには親父がいる。仲間もいる。お前の軍隊なんかに負けはしない!」

 

ベリアル「どんだけダークロプス軍団を作ったと思ってるんだ。これからが見物だぜ」

 

そう言われて3人が再びモニターを見るとそこには無数のダークロプスの大軍団がおり、その全てがデルストに乗り込み、次々とM78スペースへと転送されていく

 

ベリアル「いくらウルトラ戦士でもこの数は無理だな」

 

 

セブン「私は信じている。あいつが、そしてあの兄妹が負けるはずがない」

 

ゾフィー「我々はこの宇宙を守るのだ!」

 

「シュアッ!!」

 

ゾフィー達、ウルトラ兄弟や勇士司令部だけでなく一般人も出動して迫り来るベリアル軍に挑む。しかし余りの多さに苦戦を強いられる

 

 

ラン「やめろっ!おい!」

 

ベリアル「お前等にはもう何もない。絶望の恐怖を味わうがいい。ウハハハハハ!」

 

剣「ベリアル、てめぇっ!」

クライン「なんて悪趣味な奴!」

 

その時、ベリアル軍第3の幹部である惑星侵略部隊の隊長、強獣王ザウラーがダークゴーネと共に現れた

 

ゴーネ「カイザーベリアル陛下」

 

ベリアル「あ?」

 

ゴーネ「あれを」

 

ダークゴーネが指さした先にはモニターがあり、そこにはジャンバードがベリアル軍を攻撃している映像が映っていた

 

ラン「ジャンバード!皆、無事だったのか!」

 

ザウラー「我々の侵略部隊を邪魔しております」

 

ベリアル「フン、撃ち落とせ」

 

ゴーネ「ハッ!」

 

ラン「逃げろ!逃げるんだ!バラージの盾はまだ見つかってないんだぞ!」

 

ナオ『兄貴、聞こえる?ベリアルの思い通りにさせないよ!必ず、助けるからね!』

 

エメラナ『グラビティ、クライン気をしっかり!必ず助けますから!』

 

3人「……」

 

ナオ『必ず助けるからね!』

エメラナ『助けますから!』

 

ラン「ナオ…エメラナ…」

 

ナオとエメラナの言葉に3人の目から涙が落ちる。するとその涙が光り、十字の紋章が現れる

 

ベリアル「ん?」

 

ゴーネ・ザウラー「ん?」

 

紋章が出現したのと同時にベリアルの侵略部隊を攻撃していたジャンバードが玉座に突入してきて、さらには十字の紋章から鏡の騎士ミラーナイトが現れた!

 

ミラー「ハッ!」

 

ミラーナイトが降り立ち、手を開くとランと剣、クラインがいた

 

ラン「ミラーナイト!」

 

ミラー「ずいぶん探しましたよ」

 

ナオ「兄貴ぃぃぃ!」

エメラナ「グラビティーー!クライーーン!」

 

するとジャンバードはゼロ達の変身アイテムを持っているベリアルの右手を攻撃した

 

ベリアル「ウオッ!」

 

そのおかげで3人の変身アイテムは空中に投げ出され、それを見た3人はお互いを見て頷き…

 

ラン「ミラーナイト、俺達を投げろ!」

 

ミラー「フッ!」

 

ゼロの言うとおりに変身アイテムに向けて投げる

 

ラン・剣「ウオォォォォッ!」

クライン「ヤァァァァァッ!」

 

そしてゼロはゼロアイを装着し、兄妹はブレスレットを腕に装着して変身する

 

3人「シュアッ!ハァァァァァッ!!」

 

3人は変身してすぐにワイドゼロショットとグラビティショット、クラインショットで目の前にある装置を破壊していく

 

ゴーネ「ウアッ!」

 

アイ・ザウラー「陛下!オォォォォッ!」

 

3人の光線がベリアルに命中する寸前にアイアロンとザウラーが前に立ち、防ぐ

 

ベリアル「ヌゥゥゥゥゥ…」

 

3人が光線を撃ち終えると次のデルストの転送がキャンセルされた

 

3人「絶対に許さねぇ!/絶対に許さない!ハァッ!」

 

ベリアル「地獄にたたき落としてやる!」

 

ゼロ「ハァァァァァッ!」

ベリアル「オォォォォォッ!」

 

遂に最終決戦が始まり、ゼロとベリアルは玉座を飛び出してマレブレンデスの大地に立つ

 

ベリアル「フンッ!」

 

ベリアルが腕をクロスすると元々あった爪から血のように赤い鉤爪が出現した。それはミラーナイトの魂を闇に落としたあの鉤爪だった

 

ゼロ「っ!」

 

ベリアル「俺の僕にしてやる!」

 

ベリアルが鉤爪を振るうがゼロはそれを受け流し、距離が開いた瞬間にウルトラゼロキックを放つがベリアルは両手を重ねて防いだ

 

ベリアル「そんな技、効かねえな」

 

ゼロ「へっ!」

 

ベリアルは再び鉤爪を振るうがゼロはそれを避け、今度はスラッガーを構えて真正面からベリアルに挑む

 

ゼロ「ハァッ!」

ベリアル「フンッ!」

 

-ズガンッ!ガギンッ!キィンッ!

 

ゼロのスラッガーとベリアルの鉤爪が交わるたびに衝撃波が発生し周囲のトゲのような柱を真っ二つにしていく

 

ベリアル「フンッ!ハッ!」

ゼロ「ダッ!デヤッ!」

 

ーギンッ!ガギィィンッ!

 

何回か打ち合っているとベリアルがスラッガーを弾き、赤い斬撃を放つがゼロはそれを屈んで避けスラッガーを戻してすかさずエメリウムスラッシュを撃つ。

 

だがベリアルも攻撃を避け、爆発の余韻からゼロが奇襲を仕掛けてくるのではないかと思い注意深く見ているがなんとゼロは真正面からではなく、爆発の余韻の真上から飛び出してきてベリアルの背後を取って上下逆さまに持ち上げて空高く飛ぶ

 

ゼロ「まだまだぁっ!フッ!」

 

ベリアル「ドアァァァァッ!!」

 

ーズガァァァァァンッ!!

 

グレンの時と同じように高い所からベリアルを落とし、ダメージを与える

 

ベリアル「グッ…アア…」

 

ゼロ「フッ!」

 

ゼロはベリアルにトドメをさす為にスラッガーをカラータイマーに装着し、最強必殺技ゼロツインシュートを放つ為にエネルギーをためる。するとそれに対抗する為にベリアルも右手に闇のエネルギーを集め始めた

 

ゼロ「これでトドメだ!!ハアッ!!」

 

ベリアル「ヌァァァァァァッ!!」

 

エネルギーがたまり、最強必殺技ゼロツインシュートを放つが丁度ベリアルも闇のエネルギーがたまり、暗黒の光線デスシウム光線を放つ。

 

そしてゼロツインシュートとデスシウム光線がぶつかって拮抗状態になるが、その状態はすぐに崩れてデスシウム光線がゼロツインシュートを押し返す

 

ゼロ「ダァァァァァァァッ!!」

ベリアル「ムゥゥゥゥゥゥンッ!!」

 

ードガァァァァァァッ!!

 

ゼロ「グハッ!!」

 

遂にデスシウム光線が命中し、ゼロは大ダメージを受けた

 

ベリアル「フハハハ、本当の恐怖はこれからだ。ヘアッ!」

 

ベリアルは飛び上がり、自らの体を高速回転させてマレブランデスの地下へと潜っていき…

 

ゼロ「待て!ベリアル!」

 

それを見たゼロは慌ててベリアルの後を追う




次はベリアル軍の幹部との対決です


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VSベルアル軍幹部

グラビティとクラインは強獣王ザウラーと戦います


ゼロがベリアルを追ってマレブレンデスの地下に向かった頃、ジャンバードはダークゴーネと、ミラーナイトはアイアロンと、グラビティとクラインはザウラーと戦っていた

 

ゴーネ「フフフフフ。フハハハハハ!」

 

ダークゴーネが胸の発光体から赤い光線を撃って攻撃するがジャンバードはそれをかわしてミサイルで反撃するが…

 

ゴーネ「あ?ハアッ!」

 

-ズガァァァァァンッ!

 

ゴーネ「おっと。ハアッ!」

 

-ズガァァァァァンッ!

 

ダークゴーネは冷静に対処し全てのミサイルを撃ち落とした。すると今度は右手からゴーネビュートと呼ばれる蔦のような物を出してジャンバードの翼に引っかけてエメラル鉱石のエネルギーを吸収し始めた

 

ゴーネ「フハハハハハ!」

 

ジャン「エネルギーが吸い取られています。エメラル鉱石の量がもう残りわずかです!」

 

ナオ「えぇっ!?」

 

ゴーネ「ムゥゥゥゥン、ハアァッ!」

 

-ドガァァァァァッ!

 

ゴーネビュートを引いてジャンバードをマレブレンデスに叩きつけた

 

ナオ「ウワアァァァァッ!」

エメラナ「キャアァァァァッ!」

 

 

ミラー「ハッ!」

 

-ドガッ!

 

ミラーナイトは蹴りを入れるがアイアロンの背中の装甲の固さに弾かれる

 

アイ「フンッ!ハァッ!」

 

-ズガッ!バキィッ!

 

ミラー「グハッ!」

 

ミラーナイトはアイアロンの攻撃で吹き飛ばされる

 

アイ「鏡の星は脆かったな。お前も。ヒヒヒヒ!」

 

 

 

クライン「ヤアッ!」

グラビティ「ハッ!」

 

-バキッ!ドガッ!

 

兄妹はブレードを出現させて挑むが…

 

ザウラー「そんなもの効かぬわぁ!」

 

ザウラーは兄妹がブレードを展開していない方の腕を掴み、投げ飛ばす

 

クライン「痛った~」

グラビティ「なんて怪力だ」

 

ザウラー「その程度で我らに刃向かうとは、愚かな奴らだ」

 

 

 

ゴーネ「ハァッ!ハッ!ハァッ!」

 

-ガンッ!ガンッ!

 

ダークゴーネはジャンバードを破壊する為に踏みつける

 

ジャン「このままでは私の機能が停止してしまいます。姫様、ナオ脱出の準備を!」

 

するとエメラナは立ち上がるが、それは脱出の為ではない

 

ナオ「エメラナ!?」

 

ジャン「姫様!?」

 

エメラナは丸い扉のような物の前に立ち、扉の前にある機械に手をかざして扉のロックを解除する

 

エメラナ「ジャンバード、貴方はまだ戦える」

 

祈るように手を重ねるとエメラナの体から淡い緑色の光があふれる

 

ジャン「姫様、いけません!」

 

ナオ「エメラナ?」

 

エメラナ「私の体にはエメラル鉱石と同じエネルギーが流れています。それがエスメラルダ王家の血」

 

ジャン「お止めください!」

 

エメラナ「別の宇宙から来たゼロとグラビティ、それにクラインが命がけで戦っているのです!私も…」

 

そう言って意を決したエメラナが中へと入る

 

ジャン「姫様!」

ナオ「エメラナ!」

 

ゴーネ「フンッ!ムゥゥゥゥン。」

 

ナオが1人、その場にたたずんでいるとジャンが話しかけてきた

 

ジャン「ナオ、私に力を貸してくれ」

 

ナオ「ジャン…バード?」

 

そしてナオはエメラナが座っていた所に立つ

 

ナオ「ここに?」

 

ジャン「そうだ、叫べナオ。ジャンファイトと!」

 

ナオ「ジャーンファイト!」

 

ナオがアヌー拳法のポーズを取り、ジャンに言われた通りに叫ぶとジャンバードが光に包まれて変形を開始した。そして変形を終えるとそこにいたのは1体のロボットだった

 

ナオ「フッ!」

 

ナオが戦いの構えを取るとジャンのブースターが作動して一気にダークゴーネの目の前に移動して体当たりでダークゴーネを吹っ飛ばした

 

ジャン「ジャンナックル!」

 

-ドォォォォォンッ!

 

ゴーネ「グワァァァァァッ!」

 

ジャンのロケットパンチでダークゴーネはさらに吹き飛ばされる

 

ナオ「凄いよジャンバード」

 

ジャン「ジャンボットと呼んでくれ。共に戦おう。ジャンブレード!」

 

右手からエメラナの力で出来た緑色のブレードを展開してダークゴーネに向かっていき…

 

ゴーネ「おのれぇ!」

 

ダークゴーネも右手を剣のようにしてジャンボットに向かっていく

 

ナオ「フンッ!フッ!」

 

-ギンッ!ガギンッ!

 

〈ジャンボットはナオの動きとシンクロし戦う事が出来るのだ〉

 

ナオ「ヤアッ!」

 

-ズガッ!

 

ゴーネ「ウワァァッ!」

 

ジャンボットの攻撃でバランスを崩したダークゴーネ。その隙を見逃さずにナオは腕を振り下ろし、ナオとシンクロして動くジャンボットも腕を振り下ろしてダークゴーネを斬りつけようとするが…

 

ゴーネ「フフフフ」

 

なんとダークゴーネは闇の中へと消えた

 

ジャン「センサーに反応しない…」

 

ジャンボットとナオが周囲を警戒するがジャンボットが建物の影に足を踏み入れた時、地面の影からゴーネビュートが出てきてジャンボットを縛り上げて電撃をくらわせる

 

ナオ「ウワァァァァァァッ!!」

 

ジャンボットとシンクロして戦う為、ジャンボットが受けたダメージはナオにも与えられる

 

ゴーネ「フフフフ、フハハハハハ」

 

ゴーネビュートで縛り上げているジャンボットにトドメをさす為に左手を剣のように変えて迫ってくる。しかし、ダークゴーネはミスを犯した

 

ナオ「ジャンボット、今だ!」

 

ジャン「とう!バトルアックス!」

 

左腕の肩の部分に装着されていた盾のような物が回転してゴーネビュートを切り裂き、持ち手が出現する。ジャンボットはすかさずバトルアックスを装備して回転を始める

 

ゴーネ「ムゥッ!」

 

-ズガァァァァァンッ!!

 

ゴーネ「グワァァァァァァァァッ!!!」

 

ダークゴーネは左手の剣でジャンボットのバトルアックスを受け止めようとしたが、回転による遠心力で威力が増した攻撃を止められるはずもなく左手は斬られ、バトルアックスは深々と体に刺さっている

 

ジャン・ナオ「必殺・風車!」

 

ゴーネ「アアァァァァァァッ!!!」

 

-ドガァァァァァァァンッ!!!

 

ベリアル軍暗黒参謀ダークゴーネは自ら影から出てしまったミスとジャンボットとナオの見事な機転で倒された

 

 

 

ミラー「ハッ!フッ!」

 

アイ「フンッ!」

 

-ガギギンッ!

 

ミラーナイトはアイアロンに向けてミラーナイフを放つがアイアロンは背中の装甲で全て弾く

 

アイ「ウオォォォォォッ!」

 

アイアロンは今度はこちらの番だと言わんばかりに突進していくが、ミラーナイトは軽やかにアイアロンの背後に飛んで避ける。その時、彼は気づいた。アイアロンの背中に一筋の傷がついている事に…

 

ミラー「フッ!」

 

着地したミラーナイトはすぐにアイアロンの周囲に鏡を展開する

 

アイ「うおっ!おお~?鏡だと!?」

 

ミラー「シルバークロス!」

 

-ガギンッ!

 

アイアロンの周囲に鏡を展開し終えたミラーナイトは自身の最強必殺技シルバークロスを放つがアイアロンの装甲の前ではやはり弾かれる。しかしシルバークロスはミラーナイトが展開した鏡で跳ね返り、何度もアイアロンに当たる

 

アイ「ヌハハハ!そんな物、痛くもかゆくもないわ!」

 

アイアロンはうつ伏せになり、ミラーナイトの攻撃に耐えているがミラーナイトは慌てていない

 

アイ「そろそろおみまいしてやろうかい!ヌゥゥゥゥン…」

 

アイアロンが頭の突起にエネルギーをためてアイアロンソニックを放とうとした…その時!

 

-ズガァァァァァンッ!

 

跳ね返ったシルバークロスがアイアロンの背中に命中し、そのまま貫通した

 

アイ「ま……まさか…。同じ場所に正確に…?グエェェェッ……」

 

-ズドォォォォォォンッ!!!

 

ミラー「脆かったのはお前の方だ」

 

ベリアル軍鋼鉄将軍アイアロンはミラーナイトの冷静な判断と正確な攻撃で倒された

 

 

 

ザウラー「ヌオォォォォッ!」

 

-バシュウゥゥゥゥッ!

 

兄妹「ハッ!」

 

兄妹はザウラーの高速で迫ってきた尻尾をなんとか避けた

 

クライン「危なかった~。鈍重なイメージしかなかったからあの高速で伸びてくる尻尾攻撃には驚いたわよ」

 

グ「おそらくクラインの予想通り、奴は動きが鈍いんだろう。その弱点を補う為にあの尻尾の攻撃を会得したんだろうな」

 

クライン「なるほどね」

 

ザウラー「中々の観察力だな。だが、それが分かったからといって何になる?貴様らは我に倒される以外に道は無いのだ」

 

グ「それはどうかな?俺達兄妹は他にも道があると思っている」

 

ザウラー「ならそれを我に見せてみろ。まぁ、無理だろうがな」

 

クライン「言ったわね。ならしっかりと目に焼き付けときなさいよ!」

 

そう言ってクラインはザウラーに突っ込んでいく

 

ザウラー「愚かな。くらえ!」

 

ザウラーは再び尻尾を構えてクラインを突き刺す為に高速で突き出すが…

 

-ガシィィィッ!

 

クライン「ヤァッ!」

 

-ザシュウッ!

 

ザウラー「ムグッ!」

 

突き出された尻尾はグラビティが両腕でガッチリと掴んで、隙だらけになったザウラーをクラインがブレードで斬りつけた

 

ザウラー「ほう~、まさかこんなにも早く我の攻撃を攻略するとはな。」

 

グ「まぁな」

 

クライン「これが私達兄妹のコンビネーションよ」

 

ザウラー「フフフ、ならば次の一撃で決めるとしよう!」

 

ザウラーは口にエネルギーをため、兄妹も両腕にエネルギーをためていく

 

ザウラー「ハァァァァァァ~」

 

そしてお互いにエネルギーがたまり…

 

ザウラー「くらえぇぇぇぇぇぇッ!!」

 

-ドギュウゥゥゥゥゥッ!!

 

グ「グラビティショット!!」

クライン「クラインショット!!」

 

-バシュゥゥゥゥゥッ!!

 

ザウラーのマグマのような赤色光線と兄妹の合体光線が真正面からぶつかる

 

ザウラー「ムゥゥゥゥゥゥッ!」

 

兄妹「ハアァァァァァァッ!!」

 

兄妹がさらに力を込めると合体光線がザウラーの赤色光線を押し返し…

 

ザウラー「グッ…ヌッ…ガアァァァァァァッ!!!」

 

赤色光線を掻き消して、合体光線がザウラーの体を貫く

 

ザウラー「我が…敗れるとは……。グオォォォォォォッ!!」

 

-ドガァァァァァァンッ!!!

 

ベリアル軍惑星侵略部隊隊長・強獣王ザウラーは兄妹の絆の前に敗れ去った




幹部戦終了しました。もう少しで書き終わる…


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超銀河大帝

もう少しでクライマックスです


ジャンボットとミラーナイト、グラビティとクラインの兄妹によりベリアル軍の幹部達は倒された頃、ゼロはベリアルを追ってマレブランデスの地下に降り立ったが目に前にある物を見て驚く

 

ゼロ「っ!!」

 

なんとマレブランデスの地下にはこの宇宙のエネルギー源であるエメラル鉱石が大量にあったのだ。そしてその大量のエメラル鉱石の上にベリアルがいた

 

ベリアル「ヌウウウウ~…ハァァァァァッ!」

 

ベリアルの体から闇が発せられ、その闇がエメラル鉱石に行き渡るとエメラル鉱石は細かく砕けてベリアルはそれを飲み込んでいく

 

ベリアル「ウオォォォォォッ!!」

 

ゼロ「クッ!ベリアル!」

 

ベリアルがエメラル鉱石を吸収していくと惑星エスメラルダに刺さっていたマレブランデスの爪が抜けていき、そして最終的には掌を上に向けるような形になった。

しかしそれだけではなく、マレブランデスの中央から緑色の光が溢れてそこにある円形の建物が壊れると中からゼロを掴んだ全長300mはある超銀河大帝アークベリアルが出現した

 

ベリアル「フッハッハッハッハ!ハ~ハッハッハッハ!体の底から力が漲ってきやがる。これで全ての宇宙は俺の物だ。フハハハ!」

 

そう言ってベリアルはゼロをギュッと握る。それを見た兄妹は急いでゼロの元へ向かい、その後にジャンボットとミラーナイトが続くが…

 

ベリアル「フンッ!」

 

-ズガンッ!

 

ベリアルがゼロを握っていない方の腕で4人を蹴散らし、ゼロへの攻撃を再開した

 

ゼロ「グッ…グアッ!」

 

ベリアル「苦しいか?ああ?」

 

グ「ゼロ!」

 

-ピコン…ピコン…

 

グ「クッ…まさかこのタイミングで……」

クライン「エネルギー切れになるなんて……」

 

ゼロと同じように兄妹もエネルギー切れになってしまい、ピンチに陥る

 

ゼロ「クソッ!なんて力だ!」

 

なんとかベリアルの手から逃れようとするがありえない程の握力で握られている為、逃げることが出来ない。しかもその間にもエネルギーはどんどん失われていく

 

ゼロ「パワーが抜けていく…」

 

グ「バカな…こんな所で…」

 

クライン「負けるわけには……いかないのに…」

 

ベリアル「フハハハハハ!!」

 

ベリアルがもう勝利は目前と思い、笑い声をあげるが傍の宇宙空間が割れて炎がベリアルの周囲を飛び回る

 

ベリアル「ん?何だぁ?」

 

すると炎はベリアルの右手に突っ込み、ゼロを救出した

 

ベリアル「なに!?」

 

グレン「ったく、なにやられてんだよ。バカ」

 

ゼロ「お前…」

 

ナオ「グレンファイヤー!」

 

そう、炎の正体はスペースニトロメタンの海に飛び込んだグレンファイヤーだった

 

グレン「へへっ。仲間、連れてきたぜ!」

 

ゼロ「仲間…?」

 

グレンが指さした方を見るとアバンギャルド号が現れ、周囲にはそれより少し小さい宇宙船が現れた。それだけでなく、緑色の宇宙船が現れ…

 

ミラー「あれは…鏡の星の艦隊」

 

最後に惑星アヌーの住民が使用する宇宙船が現れる

 

ナオ「僕らの星の船もいっぱい来てる!」

 

そして三大艦隊で結成された反ベリアル宇宙連合艦隊がベリアル軍に向けて攻撃を開始すると当然、ベリアル軍も反撃してくる

 

しかし連合艦隊はベリアル軍の攻撃を避け、確実に相手の戦艦や機兵を破壊していく。するとマレブランデスの中央の指部分にエネルギーが集まり、戦艦や機兵を巻き込んで赤黒い光線が発射されるがミラーナイトが展開したディフェンスミラーによって事なきを得た

 

ミラー「大丈夫ですか?」

 

ゼロ「ああ」

 

ジャン「グレン!」

 

グレン「お前!あん時の焼き鳥だな!」

 

ジャン「無礼者!私は焼き鳥ではない!ジャンボットだ!」

 

グ「2人とも言い合っている場合じゃないぞ」

 

クライン「逆にこの緊迫の状況で漫才のような言い合いが出来るのが凄いけどね」

 

ベリアル「フフフ」

 

6人「っ!!」

 

ベリアル「俺は止められんぞ!ムゥゥゥゥゥン……」

 

ベリアルが口を大きく開くとエメラル鉱石で出来たトゲが光り、デスシウム光線の強化版であるアークデスシウム光線をゼロ達に向けて撃った

 

ゼロ・ミラー「ハァッ!」

 

-ギィィィンッ!

 

それを見たゼロとミラーナイトは互いのバリア技を重ねて『ディフェンスミラーゼロ』でアークデスシウム光線を防ぐ

 

グレン「野郎!エスメラルダごと吹っ飛ばすつもりか!」

 

ゼロ・グ「そんな事させるかぁぁぁっ!」

 

ゼロとミラーナイトだけではなく、ジャンボットとグレンファイヤーとグラビティ、クラインもバリアを押さえてアークデスシウム光線を防ぐ

 

ベリアル「フンッ!!」

 

-ズドンッ!!

 

エメラル鉱石のトゲがさらに光るとアークデスシウム光線の威力が上がって合体バリア技に時々ヒビが入り、光線がもれる

 

クライン「ウアッ!さらに威力が上がった!?」

 

グレン「熱っち!野郎!」

 

全員、一生懸命ベリアルのアークデスシウム光線を防ぐがゼロとグラビティとクラインのカラータイマーは先程より高速で鳴り響き、危険を知らせる。そして…

 

ゼロ「俺達は絶対…」

グ「負けない…」

クライン「この宇宙を守る…」

 

とうとうカラータイマーは点滅が終わり、3人から光が失われた

 

ナオ「負けないよ。絶対に負けない!負けるもんかぁぁっ!」

 

ナオ『兄貴、グラビティ、クライン聞こえる?僕にはあの時、聞こえたんだ。僕ら皆がバラージの盾の欠片なんだって。僕ら皆で助け合う事でバラージの盾は生まれるんだよ。ねぇ、そうだよね?父さん!!』

 

するとジャンボットの体が輝き、それに続いてグレンとミラーナイトの体も輝き始めた。

それだけではなく炎の海賊、鏡の星、惑星アヌーの艦隊、さらには惑星エスメラルダの王宮から眩い光が放たれて3人の光の戦士の頭上に集まってきてそれが降り注がれると3人はエスメラルダ宙域とは別の場所で目を覚ます

 

クライン「ここは…?」

グ「この空間は…?」

 

周囲を見渡した時、3人の目の前に伝説の超人ウルトラマンノアが現れた

 

3人「ウルトラマンノア」

 

ウルトラマンノアはアナザースペースの人達の光をこの空間に導いてその光を3人に与える

 

3人「アッ…アァァァァァァッ!!」

 

元の場所ではいまだにベリアルがアークデスシウム光線を撃っているが、ディフェンスミラーゼロの前に巨大な黄金の光の盾が出現し完全にベリアルの攻撃を防いでいる

 

ベリアル「ん!?」

 

攻撃を防ぎきった光の盾はアークデスシウム光線をベリアルに向かって跳ね返す

 

ベリアル「ムゥッ!ヌグッ!」

 

そして巨大な黄金の光の盾はどんどん収縮し、3つに分かれてゼロ、グラビティ、クラインに白銀に輝く鎧が装着される。これが神秘の鎧ウルティメイトイージスを纏った3人の究極の姿だ!

 

 




次回、銀河帝国編クライマックス!


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究極の一撃

アークベリアルを倒す必殺技はゼロ、グラビティ、クラインのオリジナル合体技でいきます


ナオ「兄貴!」

ジャン「グラビティ!クライン!」

 

ゼロ「フッ!」

 

-ズガァァァンッ!

 

ゼロは右手に装備されたウルティメイトゼロソードに手を添えてから振るうと巨大な光の剣になってマレブランデスを半分以上切り裂き、戦艦や機兵を数十体破壊した

 

ベリアル「おのれ~。ふざけやがって!」

 

ゼロ「今度こそ、ケリをつけてやるぜ!」

 

3人「フッ!ハァッ!」

 

3人はイージスの鎧形態を解除し、超弓形態ファイナルウルティメイトイージスにしてエネルギーで出来たヒモを引き、エネルギーをためていく

 

それを見たベリアルも再びエネルギーをため、アークデスシウム光線を撃とうとしている

 

ベリアル「ムゥゥゥン…」

 

3人「ハァァァァァ…」

 

ファイナルウルティメイトイージスについている青い光球がエネルギーがたまる度に光っていく。そして光が2つたまった時、ベリアルの攻撃が撃たれる寸前まで来ていた

 

グレン「まずい!」

ジャン「先に撃たれる!」

 

グレンはファイヤースティックを、ジャンボットはバトルアックスを持ってベリアルの周囲を飛び、攻撃を仕掛ける

 

グレン「くらえ!燃えるマグマのファイヤーフラッシュ!」

 

ジャン「どこを見ている、こっちだ!」

 

ベリアル「ヌッ?ムウッ?」

 

2人がベリアルの相手をしている間にイージスに3つ目の光球に光が灯る

 

ベリアル「邪魔だぁっ!」

 

グレン「ドアァァァッ!」

 

ベリアル「フンッ!」

 

ジャン「グアッ!」

 

2人を吹き飛ばしたベリアルはゼロ達を探し、見つけると…

 

ベリアル「アァァァァ…ハァァァァァァッ!!」

 

先程よりさらに強力なアークデスシウム光線が放たれ、3人に命中……

 

-パリィィィィンッ!

 

していなかった。なんとベリアルが攻撃したのはミラーナイトが作った鏡に映った3人だったのだ

 

ベリアル「なに!?」

 

ミラー「鏡を作るのは得意でね。知らなかったかい?」

 

グレン「ひっかかりやがった!」

ジャン「作戦成功!」

 

ゼロ「ベリアル、受けてみろ!」

 

背後からゼロの声が聞こえ、そちらを振り向くとイージスにエネルギーが完全にたまっていた

 

クライン「これが…!」

グ「俺達の…!」

ゼロ「光だ!」

 

3人「闇の終焉!!トリニティフィナーレ!!」

 

-ドギュウゥゥゥゥッ!!

 

-ズガァァァンッ!!

 

ベリアル「グアァァッ!!アッ…アァァァァァ~」

 

放たれたイージスが一つになってベリアルの体に刺さって超高速で回転し…

 

ベリアル「アァァァァァァァ~~……ガァァァァァァァッ!!」

 

体を貫通してカラータイマーが砕け散った

 

ベリアル「ゼ…ゼェロォォォォォッ!!ウアァァァァァァァァッ!!!」

 

-ズドォォォォォォォォォォンッ!!!!

 

ベリアルが大爆発を起こし、それに連鎖してマレブランデスも爆発を起こす。その爆発に戦艦ブリガンテ、帝国機兵レギオノイドβ、時空揚陸舟艇デルストが巻き込まれて破壊されていく

 

その後、帝都要塞マレブランデスは大爆発して消滅してそれを見た反ベリアル軍連合艦隊と惑星エスメラルダの住人は歓喜する

 

そしてベリアルを倒した3人の腕にはイージスと同じ白銀に輝く新たなブレスレットが装着される

 

3人「皆…ありがとう」

 

3人が力を貸してくれた者達に感謝した後、自分達の周囲にミラーナイト、グレンファイヤー、ジャンボットが現れる

 

ミラー「グラビティ、クライン」

 

ジャン「ゼロ」

 

グレン「ああ~、疲れた。ゼロ、んっ。」

 

グレンが親指で後ろを指さしたのでそちらを見ると炎の海賊、鏡の星、惑星アヌーの宇宙船で組織された反ベリアル軍連合艦隊が目の前に並んでいた

 

ゼロ「あ…」

 

兄妹「凄い…」

 

3人「……。シェアッ!」

 

3人がブレスレットが装着された腕を掲げると眩い光が輝く。その光はプラズマシンクロ装置を通じて光の国にも届く

 

セブン「やったなゼロ」

 

ゾフィー「見事だグラビティ、クライン」

 

〈ベリアルが送り込んだ軍団もウルトラ戦士の活躍で壊滅。こうして宇宙の平和は守られたのである〉

 

戦いが終わった後、2人はエメラナがジャンボットにエネルギーを与える為に扉に飛び込んだ事を聞いて祈りを捧げていた

 

ラン「自分の身を犠牲にするなんて…」

 

ナオ「エメラナ、安らかに…」

 

ラン「行くぞ」

 

ランがナオと兄妹を連れ立ってどこかに行こうとすると扉が開き、中からエメラナが出てきた

 

エメラナ「ふう~」

 

ラン「えぇっ!?」

ナオ「えぇっ!?」

 

エメラナ「皆さん大義でした。」

 

エメラナが4人をほめるが4人は何も返してこないので不思議に思う

 

エメラナ「あれ?どうしたんですか?」

 

ナオ「し…死んだんじゃなかったの…?」

 

エメラナ「あっ、いえ…体重は少し減ったかもしれませんが……。アハッ」

 

ラン「アハじゃねぇよ!」

 

ジャン「姫様が死んだなど、私は一言も言ってないぞ」

 

ナオ「ちょっと待ってよ!えぇ~!?」

 

ナオは恥ずかしくなったのか、床に倒れ伏す

 

ラン「おいナオ!?」

エメラナ「大丈夫ですか?」

 

ナオ「あぁぁ~!!!」

 

兄妹「クスクス(笑)」

 

ナオが恥ずかしがっていると兄妹が面白そうにクスクスと笑っていた。それを見たゼロは2人に近づく

 

ラン「お前等まさか、エメラナが生きている事を分かってたのか?」

 

剣「まぁ、ゾフィー隊長から生命の波動を感知する特訓を受けてたからな」

クライン「このしんみりした状況でエメラナが生きているって言うのもどうかな~っと思ってね」

 

ラン「お~ま~え~ら~(怒)」

 

(この後、兄妹はゼロにおもいっきり殴られた)

 

その後、ゼロとグラビティとクラインは元の美しい星に戻った惑星エスメラルダにいた

 

エメラナ「ゼロ、グラビティ、クライン」

 

ラン「おう。ここはもう大丈夫だな。」

 

そう言ってゼロは立ち上がり、エスメラルダの美しい大地を見渡す

 

ラン「あっ、そうだこれ。さっき拾ったんだ」

 

ゼロが取り出したのはエメラナがミラーナイトの力でジャンバードに転送された時に落としたティアラだった。そしてゼロはそのティアラをエメラナの頭に乗せる

 

ゼロ「似合ってるぜ」

 

エメラナ「……///」

 

ナオ「兄貴~!もうすぐ皆が到着するよ~!ばあちゃん達も来るよ~!」

 

それを聞いたゼロは頷き、兄妹と共にブレスレットを構えると光に包まれて本来の姿に戻り…

 

3人「シュアッ!」

 

超高速で飛んでいってしまった。しかし、ゼロが飛び去った後にはランが倒れていた

 

ナオ「兄貴!」

 

ラン「ん…ナオ?」

 

ナオ「ラン兄貴?」

 

ラン「ナオ、俺は今まで何をしていたんだ?」

 

ナオ「全然覚えてないの!?」

 

ラン「ああ…。崖から落ちて光が来てそれから……」

 

ナオ「そっか!そこからか!」

 

その時、ランは初めてエメラナの存在に気づいた

 

ラン「この人は?」

 

エメラナ「エメラナと申します。初めまして」

 

そしてエメラナとナオはゼロ達が飛び去った方を見て遅れてランもその方向を見ると輝く光があった

 

ラン「あの光は…」

 

キラッと輝くと光は幻のように消えた

 

ナオ「ゼロ~!グラビティ~!クライ~ン!どこ行くんだよ、ここにいれば良いじゃんか!何だよ。まだちゃんと言ってないんだよ!ありがとう~~!!」

 

-宇宙空間にて

ゼロ「へへっ。」

 

グ「礼を言うのは俺達の方だぜ」

 

クライン「皆の光のおかげで勝てたんだから」

 

ナオの声が聞こえていた3人は嬉しそうに微笑み、その場から去っていった。そして少し飛ぶと自分達の左隣に炎の海賊の用心棒グレンファイヤーが現れる

 

グレン「よう、お前ら別の宇宙から来たんだって?もう帰るのか?」

 

ミラー「平和な世界に自分達の居場所はない。そうですね?」

 

グレンの下から現れたミラーナイトがそう言うと今度は自分達の右隣にジャンボットが現れる

 

ジャン「まだ全てが平和になったわけではないぞ。ダークゴーネやアイアロン、ザウラーみたいな奴はいっぱいいる」

 

それを聞いたゼロは何かを決意する

 

ゼロ「フッ、俺は新しい宇宙警備隊を作る。お前ら仲間になれ!」

 

そう言ってゼロは飛行スピードを上げて高速で飛ぶ

 

3人「おいおい」

 

グレン「おい、勝手に決めるなよ!」

 

その様子を遠くから見ていた兄妹は苦笑いしていた

 

グ「ゼロは相変わらず唐突だな」

 

クライン「いきなり新たな宇宙警備隊を結成して知り合ったばかりの人達に仲間になれ。だもんねぇ。それで兄さん、私達はどうするの?ゼロの作った宇宙警備隊に入るの?」

 

グ「入ってやっても良いが、その前に今回の事を師匠に報告しないとな」

 

クライン「あっ、そうだったね。それじゃ行こうか」

 

グ「ああ」

 

すると2人は自身のブレスの力を解放して再びイージスを装着し、故郷のM78スペースへと向かった

 




ベリアル銀河帝国編終わりました。兄妹の設定にイージスの事を追加しました(使用する技は特に変わりなしです。イージスのオリジナル技が出たらすぐに書きます)


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ウルトラマンサーガ
若き最強戦士達、再び別宇宙へ


ようやく書きたかったウルトラマンサーガが書けます
最初はゼロとグラビティとクラインがアナザースペースからフューチャーアースへと向かうシーンから書きます

それからネオフロンティアスペースでのタイガの戦闘も省略させていただきます。申し訳ありませんm(__)m

後、クラインの人間体の名前を決めました


―アナザースペース

 

ここはウルトラマン達が活躍するM78スペースとは違う宇宙。1年前、この宇宙では暗黒のウルトラ戦士…ベリアルが作った銀河帝国によって恐怖と絶望に包まれていた

 

しかし、その銀河帝国に立ち向かった勇者達がいた。惑星エスメラルダを守護する〈鋼鉄の武人〉の異名を持つジャンボット、同じく惑星エスメラルダを守護する〈鏡の騎士〉ミラーナイト、元炎の海賊の用心棒の〈炎の戦士〉グレンファイヤー、そして別宇宙から来た〈光の戦士〉ウルトラマンゼロとウルトラマングラビティ、ウルトラウーマンクライン

 

彼らの活躍でベリアルは倒され、アナザースペースの恐怖と絶望は去りゼロは兄妹と共に戦った仲間で新たな宇宙警備隊〈ウルティメイトフォースゼロ〉を作った。

 

だがその後、有機生命体を排除しようとする天球〈ビートスター〉が出現する。しかしウルティメイトフォースゼロとジャンボットをベースに作られた最強のロボット兵器ジャンキラーとかつて共に戦ったレイオニクスのレイとの共闘で天球のメインコンピューターである〈ビートスター〉を倒し、その後ジャンキラー改めジャンナインがウルティメイトフォースゼロの新たな仲間となった

 

それから数ヶ月後、アナザースペースのとある場所にいるゼロとグラビティとクライン

 

?『ゼロ、グラビティ聞こえるか?』

 

ゼロ「誰だ?」

 

?『お前達の力が必要だ』

 

グ「悪いが俺達は今…取り込み中でな!」

 

そう言う3人の周囲にはベリアル軍の帝国機兵…レギオノイドαとβが大量にいた。そしてレギオノイド達は3人に向かって攻撃してくるが、3人は無傷で爆発の中から出てくる

 

3人「シュアッ!」

 

3人は腕をL字に組み、必殺光線を放ってレギオノイドを倒していく

 

?『ゼロ、グラビティ…』

 

ゼロ「だから誰だおま…ウオッ!?」

 

3人「ハアッ!」

 

?『ある星が滅亡にむかっている』

 

グ「ある星?お前は一体?」

 

謎の声に気を取られて危うくレギオノイドの攻撃を受けそうになったが間一髪で避け、すかさずゼロスラッガーを投げ、兄妹はブレスレットからスパークを取り出して投げる

 

?『この星の、あらゆる命が邪悪な者に封印されようとしている。地球へ急げゼロ、グラビティ!』

 

3人が最強必殺技でレギオノイドを一掃するのと同時に謎の声はそんな言葉を残し、それを最後に聞こえなくなった

 

ゼロ「地球だと?」

グ「今のは…別の宇宙から俺達を呼んでいた」

クライン「だったらやる事は1つだよね」

 

すると3人はウルティメイトブレスの力を最大限に解放して白銀の鎧〈ウルティメイトイージス〉を身に纏い、飛び立つ

 

ゼロ「行ってみるか、地球とやらに!」

 

ゼロとグラビティとクラインは時空の穴に突入し、別宇宙へと向かった。そしてその事は3人の故郷である〈光の国〉にいるセブンも感じ取った

 

―光の国

セブン「ん?」

 

レオ「どうしましたセブン?」

 

セブン「今ゼロとグラビティ、そしてクラインが時空を超えた」

 

レオ「あの3人が?一体何故?」

 

その時、2人の側にウルトラマンとジャック、Aが降り立つ

 

マン「例の円盤に関係があるのかもしれない」

 

レオ「いくつもの別宇宙に現れ、怪獣などを連れ去る謎の円盤…」

 

マン「怪獣墓場からも複数の怪獣が連れ去られた」

 

ジャック「円盤の正体、目的は不明だが恐ろしい計画は確実に進行している。何か手立てを考えないと…」

 

A「しかし、無数にある並行宇宙の…全てを見張る事は不可能です」

 

Aの言う通り、無数にある宇宙の全てを見張る事は不可能。4人はどうしたものかと思案するがセブンは彼らを信じていた

 

セブン「あの3人なら、きっと…」



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フューチャーアース

時空を超え、謎の声が聞こえた地球に来た3人はビルの屋上で街を見渡していた

 

ゼロ「なぜだ?なぜどこにも人間がいない?この星で…一体何があったっていうんだ!?」

 

兄妹「っ!!」

 

兄妹が何かに気づき、自分達の真上を見ると空に穴が開き、巨大な円盤が出現した。しかもその円盤にはネオフロンティアスペースにいるスフィアとスーパーGUTSマーズの新人隊員のタイガが乗るガッツイーグルαが捕らわれていた

 

グラビティ「なるほどな。お前が全ての元凶ってわけだな!!」

 

すると円盤内部では逆さにぶら下がっていた宇宙人が羽を広げると円盤が3人目掛けて光線が放たれるが3人は間一髪で避ける

 

クライン「問答無用ってわけね!」

 

そして円盤から小型円盤が出撃し、3人に襲いかかってくるが…

 

ゼロ「ワイドゼロショット!」

グラビティ「グラビティショット!」

クライン「クラインショット!」

 

必殺技で小型円盤を次々と落としていく。そして戦いの音で目が覚めたタイガはガッツイーグルαをフルパワーにし、円盤から脱出する。しかし母船である巨大円盤はその隙に逃走を図る

 

ゼロ「っ!逃がすか!」

 

それに気づいたゼロは追いかけようとするが小型円盤がそれを阻み、母船は再び空に穴を開けて消えた

 

ゼロ「クソッ!」

 

グラビティ「ゼロ、仕方ない。ここはあの小型円盤を破壊しよう」

 

クライン「あの円盤の事は後で調べましょう」

 

ゼロ「そうだな。いくぜ!」

 

タイガ「お手並み拝見、ウルトラマン」

 

その後、3人は小型円盤の攻撃をかわしては攻撃をくらわしていくが…

 

ゼロ「ん!?」

 

エメリウムスラッシュの攻撃を受けた小型円盤は墜落していくが、その先には自転車を押す1人の少年がいた

 

タイガ「んっ!ヤバいぜ!」

 

それを見たタイガはガッツイーグルαを操縦し、円盤を攻撃するがなかなか破壊されず、タイガは自分の乗るα号を小型円盤に激突させた

 

タイガ「ウワァァァァァッ!!!」

 

そして激突したガッツイーグルαと小型円盤の破片が少年の元に落ちてくるがゼロが作ったひし形のバリアに包まれ、安全な場所へと移動された

 

ゼロ「バカな…なんて無茶な奴だ…」

 

 

その頃爆発に巻き込まれたタイガは赤黒い空間にいた

 

タイガ「ここ…どこ?もしかして俺…フィニッシュ?」

 

そしてタイガはどんどん赤黒い空間の奥に吸い込まれていくが、その前にゼロが彼を救った

 

 

タイガ「はっ!」

 

目を覚ますと周囲の地面はへこんでいるものの、自身には傷1つ無かった。その時…

 

?「起きたか」

?2「ケガが無くて何よりだわ」

 

背後から聞こえた声に驚き、振り返ると1人の男女がいた

 

タイガ「えっと~、あんた達は?」

 

?「後で教える」

 

?2「それよりあの子がこっちに来るわよ」

 

女が指さした方を見ると確かに先程の少年がこちらに駆け寄ってくる

 

タイガ「あぁ~、無事だったか」

 

その後、4人は近くのイスに座りタイガは少年から貰った水で一息つく

 

タイガ「それであんた達は?」

 

?「俺の名はウルトラマングラビティ。この姿の時はツルギだ。よろしくな」

 

?2「私はグラビティ兄さんの妹でウルトラウーマンクライン。この姿の時はユイって呼んでね。」

 

タイガ「えっ!?あんた達、ウルトラマンなの!?」

 

ツルギ「ああ。まぁ、お前の体にもウルトラマンがいるがな」

 

ツルギの言葉に何言ってんだ?って顔になるタイガだが、クラインもといユイが「左手を見て」のジェスチャーを見て自分の左手を見てみるとウルティメイトブレスが装着されていた

 

タイガ「何だこれ?いつの間に?」

 

ゼロ『俺とお前が1つになった証だ』

 

タイガ「っ!?君には聞こえた?」

 

少年「……?」

 

タイガ「な~んだ幻聴か」

 

ゼロ『よく聞けタイガ。俺はゼロ、ウルトラマンゼロだ』

 

その言葉にタイガは驚き、再び飲んだ水を吐き出してしまう

 

タイガ「マ…マジで?」

 

ゼロ『へへっ。これから俺達は一心同体だ!』

 

タイガ「出てけ」

 

ゼロ『そうそう。出てけ!……えっ!?』

 

タイガ「何で俺ん中に入った!?俺はウルトラマンの力なんていらない!今すぐ出てけ!」

 

ゼロ『いやいや、お前は瀕死の重傷だったんだぞ?俺が一体化しなきゃ命を落として…』

 

タイガ「うん、ありがと。でも出てけ。出てけよ~!」

 

そんなやり取りを見ていた兄妹は…

 

ユイ「こんなにもウルトラマンの力を拒否する人なんて初めてね」

 

ツルギ「まぁ、人間には色々あるんだろうさ」

 

と我関せずといった感じで話していた。その時、大地が震える程の雄叫びが聞こえ、そちらを見ると…

 

タイガ「ウワァァァッ!!」

 

ツルギ「深海怪獣グビラか」

ユイ「さっきの円盤が差し向けてきたのかしら?」

 

ゼロ『タイガ!これを装着して俺になるんだ!共に戦うぞ!』

 

ゼロがそう言うとウルティメイトブレスからウルトラゼロアイが出現し、タイガはそれを手に取ろうと…

 

タイガ「ほいっ」

 

ゼロ『嘘~?』

 

せずに叩いてブレスに無理矢理戻し、少年と兄妹と一緒に逃げ始めた

 

ゼロ『おい、俺に変われ!』

 

タイガ「うるせぇ!俺は絶対ウルトラマンにはならない!」

 

ゼロ『ハァ!?んじゃ相棒にクライン、どっちでも良いからあいつの相手してくれ!』

 

ツルギ「悪いが無理だ。アナザースペースでのレギオノイド戦の直後に時空を超えたからエネルギーが足りない」

 

ユイ「右に同じく」

 

そう言いながら兄妹は後ろ向きで走る

 

ゼロ『余裕を感じるのは気のせいか?』

 

兄妹「気のせいだ/よ」

 

その時、グビラは彼らが走っている橋を破壊し上空へと吹き飛ばす

 

タイガ「オワァァァッ!!フッ!ホッ!ワァ~!」

兄妹「ハッ!フッ!ヤッ!」

 

吹き飛ばされたタイガは少年を抱き、兄妹と共に瓦礫を利用して着地するが…

 

タイガ「ん?」

 

なんと着地したのはグビラの鼻先…というかグビラのドリルの上だった。当然グビラは自分のドリルに乗った者を落とそうとドリルを回転させる

 

タイガ「ワアァァァッ!ヤバいヤバい!」

 

タイガは何とか落とされまいとバランスを取って踏ん張る

 

タイガ「うおぉ~い!おぉ~い!どうよこの華麗なバランス感覚……ってどうなってるんだよ俺!?」

 

ツルギ「ワーワーうるさいぞ」

ユイ「貴方の中にゼロがいるんだから、それ位は当然よ」

 

タイガ「えっ、そうなの?」

 

するとグビラは何故かブレーキをかけ、ドリルに乗っていたタイガ、ツルギ、ユイは吹き飛ばされるが兄妹は簡単に着地し、タイガは急ブレーキの跡をつけながら着地する

 

そしてタイガは何故グビラが急に止まったか理由を知る為に振り向くとそこにいたのは…




はい。ここでいったん切ります。それからグラビティの名前ですけど、「剣」から「ツルギ」に変更しました

やっぱりウルトラマンなら名前はカタカナ表記かなと思いまして

そして次回は俺のお気に入りウルトラマンの登場!今からワクワクしますね!


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慈愛の勇者

慈愛の勇者…キタァァァァッ!!(フォーゼ風)

この映画でのコスモスはモードチェンジしませんが、それもまた良いですよね


コスモス「シュアッ!」

 

慈愛の勇者と言われるコスモスペース出身の青いウルトラマン…コスモスだった

 

ゼロ『コスモス!?奴もあの声に呼ばれたのか』

 

そして戦いの構えを取ったコスモスを敵と判断したグビラはドリルを回転させて突っ込んでいくが…

 

コスモス「ハアッ!」

 

コスモスは軽くジャンプしてグビラの背後に移動する。それを見たグビラは方向転換して再び突進するが、コスモスがその突進をさばくとグビラはビルの間に挟まってしまった

 

コスモス「ムゥゥンッ!」

 

するとコスモスはグビラの背びれを持ってビルから引っ張り出す。その際、グビラはドリルをコスモスに向かって振るうが彼は側転で避ける

 

コスモス「デヤァァァッ」

 

コスモスはグビラを押していき、地面に倒すと必殺技の構えを取る

 

コスモス「ハアァァ…」

 

タイガ「今だ!いけ!フィニッシュ!」

 

両手に纏った光を放ち、興奮した相手を鎮静化させるコスモスの得意技「フルムーンレクト」を放ってグビラを大人しくさせた

 

タイガ「あれ?ひょっとして和んでる?和んでるよね!?」

 

タイガの言葉に少年はコクコクと頷く。そして落ち着いたグビラはスキップしながら帰っていった

 

戦闘を終えたコスモスは光となり、橋の上に集まっていく。それを見た少年はコスモスの光が集まった橋に向かう

 

タイガ「あっ、おい!」

 

ユイ「私達も行こっか」

ツルギ「そうだな」

 

少年を追いかけるタイガ、それを追いかける兄妹。そして4人が橋の上に到着すると1人の青年が立っていた

 

タイガ「おい、凄いな君!っていうか誰?」

 

?「僕は春野ムサシ」

 

タイガ「あのさ、何で怪獣が急に大人しく…つーかムサシ君、ウルトラマンなのに何で怪獣見逃したわけ?」

 

ムサシ「さっきの怪獣は興奮していただけだ。倒す必要はないよ。大丈夫?ケガはない?」

 

ムサシにそう言われた少年は大丈夫というように親指を立てる

 

タイガ「斬新だね。でも、また襲ってきたら?」

 

ムサシ「その時は…また大人しくさせればいい」

 

ゼロ『なるほど、慈愛の戦士コスモス。噂通りだな』

 

タイガ「コスモス?」

 

するとゼロの声が聞こえたムサシはタイガに詰め寄る

 

ムサシ「ひょっとして…君の中にもウルトラマンが!?」

 

タイガ「えっ!?こいつの声、聞こえてんの?」

 

ツルギ「怪獣を倒すのではなく、大人しくさせる」

ユイ「倒すのは邪悪な者だけ。さすがね」

 

ムサシ「君達は?」

 

ツルギ「この男の中にいるウルトラマン…ゼロと同じ宇宙出身のウルトラマンだ。名前はグラビティ。そしてこっちが…」

 

ユイ「グラビティ兄さんの妹のウルトラウーマンクラインよ」

 

兄妹「よろしくな/ね」

 

ムサシ「うん、よろしくね」

 

兄妹とムサシが握手した時、橋の下から見慣れない乗り物…「Uローダー」という物が現れてウルトラマン達の左右に降り立つ

 

ミサト「タケル、無事!?」

 

アンナ「探したよタケル」

 

タイガ「あぁ~、お知り合い?」

 

するとアンナという女性はUローダーのコックピットに足をかけてあることを聞く

 

アンナ「でどっちなの?さっきの青いウルトラマンは?」

 

その言葉にムサシとツルギ、ユイは黙るが…

 

タイガ「えっと~、こっち!」

 

ムサシ「ええっ!?」

 

タイガ「じゃ俺はこの辺で~」

 

タイガがムサシがコスモスだとばらし、この場から去ろうとする

 

―ズガンッ!

 

しかしそう上手くいくはずもなく、Uローダーから発射されたアンカーがタイガの目の前に着弾しタイガは驚いて動きを止める

 

ツルギ「正体をばらした罰が下ったな」

ユイ「ざまぁみろって感じね」



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侵略者バット星人

チビトラ回が来た!!DVDで何度見てもこの場面では笑ってしまいます(笑)


その後タイガ、ムサシ、ツルギ、ユイはアンナ達の案内で彼女達の基地に来ていた

 

タイガ「地球防衛隊?」

 

アンナ「そう、私達はチームU。このキャンプであの子達を守ってる」

 

タイガ「へぇ~」

 

すると入り口近くにいた子供が…

 

?「あー!アスカだ!」

 

タイガ「えっ?」

 

ツルギ(アスカ?)

ユイ(その名前って確か…)

 

そう言って近づいてくる

 

?「違うじゃん」

?「アンナお姉ちゃん。その人達、誰?」

?「どこから来たの?」

 

アンナ「お客さんだよ」

 

すると子供達は基地の中を案内してあげると言ってタイガをぐいぐいと引っ張っていった

 

タイガ「ちょ、ムサシ君~!」

 

ムサシ「ははっ」

 

ユイ「罰が下ったわね」

ツルギ「それにただの客ではないんだがな」

 

?「頭!何なんすかこの男達?」

 

その後、お互いに自己紹介を終えるとツルギは本題に入る

 

ツルギ「単刀直入に問おう。この地球で何が起こった?」

 

ユイ「人間があまりにも少なすぎるし。ううん、人間だけじゃない生物が全くいない。何よりあの円盤。何かが起きてるのは確実よね?」

 

アンナ「……。この世界に残されたのは…もう私達だけかもしれない」

 

ムサシ「なぜ?」

 

アンナ「侵略者バット星人。この地球は奴の実験場に選ばれたんだ」

 

ツルギ「実験場?」

 

アンナ「最初は鳥や動物だった。次に人間」

 

サワ「まさに神隠し。いなくなった人達がどこに行ったのかもさっぱりわからない」

 

ミサト「分かってるのは全ての原因はゼットンと呼ばれる何かの仕業だという事。」

 

ムサシ「ゼットン…」

ツルギ「あいつか…」

ユイ「厄介な相手ね」

 

そしてムサシ達はアンナ達と共に基地内を移動しながら話を続ける

 

アンナ「ゼットンを破壊する為に残された人間は必死に抵抗した」

 

ミサト「世界中の防衛隊が出動したわ」

 

サワ「でも、誰も帰ってきませんでしたとさ」

 

一行が倉庫に到着するとそこにはUローダーを整備している女性達がいた。どうやら彼女達もチームUの一員のようだ

 

ミサト「ライフライン、長距離通信、ネット。全てがダウンした」

 

サワ「この星に今、どんだけの人間がいる事やら」

 

ムサシ「でも、君達は生きてる!」

 

アンナ「今のところはね」

 

その時、外から不気味な笑い声が響く

 

アンナ「奴だ!」

 

ツルギ達は急いで外に出ると空に今回の事件の黒幕であるバット星人が映し出されていた

 

ムサシ「こいつが…」

ツルギ「バット星人か」

 

バット星人「ごきげんよう、世界に取り残された者達よ。ゼットンの食事は貴様らの絶望と恐怖心。さあ、今回もたっぷり怯えてくれ我がゼットンの為に!フハハハハ!!」

 

サワ「バカ野郎!!」

 

バット星人の姿が消えるのと同時に基地の近くの山が吹き飛び、ゴメスとエレキングそして先程コスモスが大人しくしたはずのグビラが現れた

 

タイガ「さっきの怪獣!?」

 

ミサト「1度に3匹!?」

 

ノンコ「こんなん初めてや!」

 

ムサシ「ここは僕が行く」

ツルギ「俺も行こう」

 

そう言ってムサシは変身アイテム・コスモプラッグを持ってツルギと共に怪獣達に向かっていく

 

タイガ「おーい2人とも!」

 

ムサシ「コスモース!」

ツルギ「グラビティィィッ!」

 

ツルギはウルティメイトブレスを、ムサシはコスモプラッグを掲げてグラビティとコスモスに変身した

 

子供達「わぁ~、ウルトラマンだ!」

 

ノンコ「嘘!?」

 

2人「シュアッ!」

 

グラビティはエレキング、コスモスはグビラとゴメスに挑む

 

グラビティ「エレキングか。一度戦ってみたかったんだよな。来な」

 

「キィィィッ!!」

 

グラビティはエレキング相手に善戦していたが、コスモスは2体相手に苦戦を強いられていた

 

ノンコ「あっかーん」

 

タイガ「3対2じゃきついっしょ。しかもムサシ君は慈愛モードだし」

 

ゼロ『数は問題じゃない。大切なのは心の目で敵を捉える事だ』

 

タイガ「心の…目?」

 

ゼロの言葉にタイガはゆっくりと目を閉じる

 

ゼロ『そうだタイガ、お前なら出来る。お前なら………ほいっ』

 

タイガ「うわぁぁっ!クソッ、きたね~!」

 

ゼロはタイガが目を閉じてる隙にブレスからウルトラゼロアイを出し、タイガに強制装着させた。そしてウルトラゼロアイを装着したタイガは飛びあがり、ゼロに変身したのだが……

 

ゼロ「へへっ、待たせたな!」

 

サワ「やっぱりあいつも…ウルトラマン?」

 

ミサト「でも……」

 

子供達「小っさ~い!」

 

ゼロ「えっ?うわっ!?ほんとだ、小っさ!」

 

なんとゼロはいつもの40m程の巨人の姿ではなく防衛隊基地の2階部分までの身長しかないチビトラマンなっていたのだ

 

ゼロ「えっ?何でこんな中途半端なデかさに?……そうか、タイガ!お前が俺と戦う事を拒否してるせいだ!」

 

タイガ『人を騙すようなマネして偉そうに言うな!』

 

ゼロ「ああ、そうかよ。だったらこのままやるしかねぇな」

 

ユイ「大丈夫なの?」

 

ゼロ「当たり前だ!シャアッ!」

 

ゼロは小さいままでコスモスに向かっていくグビラの前に現れ、ドリルを掴む

 

ゼロ「よく見とけタイガ!戦いから逃げてばかりじゃ、明日という日はやってこな……うわっ!?ウオッ!オオォォッ!?」

 

タイガ『うわぁぁっ!目が回るぅ~!』

 

ドリルを掴まれたグビラだが本人はゼロに恐れず、回転させる。さらに…

 

ゼロ「わちゃ!痛たたたた!!」

 

その状態のままでドリルを地面に向け、ゼロを地面に何度も叩きつける。その後、興味が失せたのかゼロを基地の方へと放り投げる

 

ゼロ「真面目に戦えタイガ!」

タイガ『うるさい!俺はウルトラマンになった覚えは、な~い!』

 

そしてゼロは再び戦いの場に向かおうとするが、ユイが何故かゼロの前に立つ

 

ユイ「1つだけ良い?」

 

ゼロ「何だよクライン?」

 

ユイ「この戦い3対3じゃなくて………3対2.5ね(笑)もちろん0.5はゼロの事よ(笑)」

 

ゼロ「んな事言ってる暇あるならお前も変身して戦ってくれよ!!(怒)」

 

ユイ「ハイハイ。フッ!クライィィンッ!」

 

サワ「あの女の子もウルトラマン!?」

 

ゼロに言われてクラインもブレスを掲げて変身する。そしてクラインが変身したのを見てゼロはゴメスに向かっていく

 

ゼロ「何でお前みたいな奴と合体しちまったんだ?!ウルトラマンゼロ一生の不覚だ!!」

 

ゴメスの頭を蹴った後、今度は尻尾を持つが全く動かず逆にゴメスが尻尾を動かしてゼロを振り回す

 

ゼロ「おわっ!!ウオォォッ!!」

タイガ『目が回るぅ~!!』

 

アンナ「いつまでも同じ事やってんじゃないわよ。バカ」

 

アンナにそう言われてゼロはキレて、振り回していた尻尾を止め…

 

ゼロ「タイガ、お前のおかげで……フンッ!!」

 

「ギャアァァンッ!?」

 

ゴメスを投げ飛ばし…

 

ゼロ「俺まで~……バカ呼ばわりだっ!!!」

 

わずかながら持ち上げて投げ飛ばした

 

グラビティ「シュアッ!」

クライン「ハアァッ!」

 

―ドォォォンッ!!

 

兄妹「今だ!/今よ!」

 

兄妹が相手していたエレキングとグビラも投げ飛ばされ、それを見たコスモスがフルムーンレクトで3体の怪獣を大人しくさせた

 

サワ「すっげー…」

 

ゼロ「へへっ、やるなコスモス。フッ!」

 

戦いが終わり、ゼロは変身を解き、タイガの中に戻る

 

タイガ「ハアッ…ハアッ…。そういつも上手くいくとは…限らないって……。っ!?」

 

その時、空にバット星人が乗る例の円盤が現れて怪獣達に向けて光線を撃ち、怪獣達を一撃で消し去った

 

バット星人「新たなウルトラマン共よ、これは警告だ。私の実験場から立ち去れ!早々にな」

 

それだけ言うとバット星人の円盤は消えてしまった



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恐怖の繭

そして夜になり、皆はチームUが作ってくれたカレーを食べている

 

ツルギ「これがカレーか」

ユイ「メビウスから聞いた通り、美味しいね」

 

タイガ「ごちそうさまでした~」

 

ゼロ『残してんじゃねぇよ。いけないんだ』

 

タイガ「ゼロ君、ほんとに口うるさいね。少しほっといて」

 

カナタ「あっ、人参残してる!」

 

クー「だからチビトラマンなんだよ」

 

ツルギ「チビトラマンって…(笑)」

ユイ「マジで受ける…(笑)」

 

ゼロ『チビトラッ!?タイガ、言われてんぞ』

 

ゼロにそう言われてタイガはスプーンに人参を全部乗せ、一気に食べた

 

タイガ「人参最高~」

 

人参を食べたタイガは食器を片づけに向かう

 

ムサシ「新たなウルトラマン……バット星人はそう言った。この世界には僕達以外にもウルトラマンがいたんだろうか?」

 

ムサシが皆にそう尋ねるが彼女達は黙ってしまう

 

サワ「ごちそうさまでした~」

 

タイガ「ダイナ!?ウルトラマン……ダイナ…」

 

兄妹「っ!?」

 

タイガの「ウルトラマンダイナ」という言葉に反応した兄妹は彼の元に向かう。すると目の前にはウルトラマンダイナの絵があった

 

ツルギ「間違いないな。ここに描かれているのはウルトラマンダイナ」

 

ユイ「という事は私達をこの地球に呼んだのはダイナって事ね」

 

リーサ「やっぱりやっぱり貴方はダイナを…アスカの事を知ってるのね?」

 

タイガ「俺のいた世界じゃ、歴史の教科書に載ってるよ。奴は人類滅亡の危機を救った英雄だからな。人間の未来を守ってワームホールの中に消えた伝説の英雄」

 

子供達「スッゲー!」

 

リーサ「私もこの子達も皆がアスカに生きていく勇気をもらったんです」

 

ムサシ「それで、彼は今どこに?」

 

アンナ「もういなくなった」

 

リーサ「姉さん?」

 

アンナ「明日も早い。早く寝な」

 

そう言ってアンナは食器を片づけ、寝室に戻った

 

ミサト「はい皆、早くご飯食べちゃって」

 

子供達「はい…」

 

そんな中、昼間に助けた少年……タケルは何かを思い詰めているような顔をしていた

 

 

子供達やチームUが寝室に戻った頃、例の少年…カナタが自転車を引いてこっそり何処かへ行こうとしていた

 

タイガ「また脱走か?」

 

カナタ「っ!?」

 

タイガ「タケル、そんなにアスカに会いたいのか?ん?」

 

するとタケルは自転車をタイガに向けて倒し、基地に戻っていった

 

タイガ「おい、タケル!ちょっと!」

 

リーサ「誰?……タイガ?」

 

タイガ「あ、良い歌だね」

 

リーサ「アスカが教えてくれたんです。心が折れそうになった時、そっと口ずさめばいいって」

 

タイガ「誰も彼も本当にアスカが好きなんだな」

 

リーサ「タイガは……嫌いなの?」

 

タイガ「……」

 

リーサ「お休みなさい」

 

 

ゼロ『お前、何そんなにこだわってるんだ?』

 

タイガ「……」

 

ゼロ『まっ、言いたくなきゃいいさ』

 

タイガ「ガキの頃、俺が住んでた街が怪獣に襲われて親とはぐれて逃げ回ってる内に、ダイナが現れて怪獣を退治してくれた。皆、大喜び。ありがとうウルトラマン!……でも」

 

 

少年タイガ『パパどこ!?ママどこ!?パパ~!ママ~!ウルトラマン早く来てぇ!!』

 

 

タイガ「ダイナの事は恨んじゃいないさ。けど、ずっと一人ぼっちで生きてきて……」

 

ゼロ『今さら、ウルトラマンに頼りたくもないか……』

 

そこにムサシとツルギとユイが現れた

 

ムサシ「もしかしたら運命かもしれないな」

 

タイガ「えっ、運命?」

 

ツルギ「お前がゼロに出会ったのも」

ユイ「そして私達がこの地球に来たのも」

 

ムサシ「皆、一生懸命に生きてる。僕らもやれる事をやろう」

 

 

その後、4人は子供達の寝室に来ていた

 

ムサシ「じゃあ何か質問がある子はいるかな?」

 

ミコ「ムサシはどこから来たの?」

 

ムサシ「開拓惑星のジュラン」

 

クー「ジュランってどんなとこ?」

 

ムサシ「怪獣と人間が仲良く暮らす星」

 

子供達「えー、嘘?」

 

ムサシ「ジュランではね、色んな命が支えあって生きているんだよ。たくさんの怪獣達とカオスヘッダー、かつては人間の敵であった彼らとも今は一緒に生きている」

 

ヒナ「いいなジュラン。本当に夢のような世界を作ったんですね!」

 

マオミ「それと可愛い子供も。あー私もいつか結婚したい!いい男ゲットしたい!」

 

 

ツルギ「恋愛というやつか。そんなに良いものなのか?(小声)」

 

ユイ「兄さんにも大切な人が出来れば分かるわよ(小声)」

 

ツルギ「そんなもんか?(小声)」

 

 

ムサシ「じゃあヒナちゃんの夢は?」

 

ヒナ「ん~、この子達をパパとママに会わせてあげたいかな」

 

マオミ「ちょっとヒナ」

 

ヒナ「ごめん…」

 

ムサシ「大丈夫、皆で力を合わせて夢を叶えよう!頑張れる人~?」

 

子供達「は~い!」

 

ツルギ「さすが慈愛の勇者だな」

ユイ「一瞬で皆の不安を消し去ったわね」

 

 

翌日、基地上空に巨大なゼットンの姿が映し出されていた

 

バット星人「今日は記念すべき日、ゼットンの目覚めの日だ!」

 

そして繭を破って中から全長300メートルはある超巨大なゼットン……ハイパーゼットン(ギガント)が姿を現した

 

ゼットン「ズェェットォォン!」

 

ツルギ「あんな巨大なゼットンは見た事がない……」

 

ユイ「ウルトラマンやジャック、パワード、メビウスからゼットンの事は聞いたけど……あいつはそのどれにも当てはまらない」

 

ノンコ「何やあれ!?」

 

皆が空に投影されたゼットンに怯えていると、ノンコがゼットンの下に何かを見つけた。霧が晴れるとそこには石像と化したウルトラマンダイナがいた

 

4人「っ!?」

 

リーサ「キャアァッ!」

サワ「ダイナ!」

ヒナ「嘘よ!どうしてダイナがあんな所にいるの!?」

 

ゼットンは石像になったダイナを前足で突き飛ばす

 

バット星人「いやはやダイナには参ったよ。ゼットンの誕生を阻止する為に自らの命を捨てて卵の中に飛び込んでくるとは…。人類の救世主。実に素晴らしい!だが全ては無駄に終わったのだ。ゼットンは完全に目覚めた。こらはその祝砲だ!!」

 

するとゼットンは背中の発光体からいくつもの火球を発射し、そこで映像は終わった

 

タイガ「あの火の玉は、まさか!!」

 

ツルギ「狙いはここか!!」

 

ムサシ「皆、早くここから逃げるんだ!」

 

ムサシの言葉にチームUと子供達は一目散に逃げるが…

 

タイガ「ダメだ!止まれ!」

 

ゼットンの火球は既に基地の上空まで来ていた

 

ムサシ「コスモース!!」

ツルギ「グラビティィィッ!!」

ユイ「クライィィンッ!!」

 

変身した3人は最初はバリア技で防ぎ、その後は光線で火球を破壊していくが火球は次々に飛来してくる

 

クー「うぇ~ん!(泣)」

 

ヒナ「クーちゃん!!」

 

倒れてしまったクーを抱き起こすヒナだがその2人に向かって2つの火球の向かってくるが…

 

コスモス「グアァァァッ!!」

グラビティ「ウオォォォッ!!」

 

コスモスとグラビティが彼女達の前に立ち、自らを盾にして守った

 

アンナ「早く!早く!」

 

タイガ「カナタ!」

 

タイガは逃げ遅れたカナタを抱き上げ、火球を回避しノンコに預けるが…

 

ミサト「ケンがいない!」

 

タイガ「えっ!?分かった!!」

 

そして火球は基地や基地内部にあるUローダーまで破壊し、コスモスとグラビティ、クラインを吹き飛ばす

 

タイガ「ケン!」

 

ケンを探していたタイガは近くに隠れて泣いているケンを発見した

 

タイガ「ケン!大丈夫か!?」

 

しかし、ケンの泣いている顔を見て幼い頃の記憶がフラッシュバックした

 

ゼロ『おい、どうした!?』

 

タイガ「助けて………ウルトラマァァァン!!早く来て!ウルトラマン!!ウルトラマン、早く早く!!」

 

ゼロ『しっかりしろ!!今はお前がウルトラマンだろ!!』

 

タイガ「っ!?」

 

ゼロ『タイガ!!』

 

タイガはブレスレットから出ているゼロアイを取ろうとするが、出来なかった

 

 

その後、火球の攻撃は収まりクーが大切にしていた人形を見つけ、アンナはそれを手に取る

 

アンナ「何で……何の為にこんな!!」

 

幸い全員軽傷で基地で傷の手当てを受けている

 

ゼロ『タイガ、お前情けなくないのか?こんな事になって、お前悔しくないのかよ!!』

 

タイガ「これが……本当の俺だぁぁっ!!」

 

破壊されたUローダーを叩き、己の無力さを痛感するタイガ。その時、触れていた「地球防衛隊」のマークがビリっと破ける音がしてそちらを見ると「地球防衛隊」のマークが剥がれており、下から「山田工場」という名前があった

 

タイガ「まさか!?」

 

ノンコ「そうや、全部嘘やねん。うちら……地球防衛隊なんかとちゃう」

 

サワ「ほぼ全員がド素人。真っ赤な偽者なんだ」

 

そして2人から語られた過去。彼女達は子供達を安心させる為に地球防衛隊のふりをしていたのだ

 

サワ「頭の嘘はあたしら全員の嘘になった」

 

ノンコ「頑張ったで、ほんま皆めっちゃ頑張った。ただの整備工や看護師……けどやっぱ偽者は偽者…。何も守れなかった!」

 

ノンコ「サワ……」

 

ムサシ・兄妹「………」

 

ムサシと兄妹は物影からノンコとサワの話を聞いていた。するとタイガが…

 

タイガ「違うよ。あんたらは……立派だ」

ゼロ『タイガ……』

 

遂に戦う決意を固める。その影響かタイガの心に光が指し始めた

 

物影から出てきた3人はコクリと頷くとタイガもコクリと頷く

 

 

4人は基地の出入口に立ち、ゼットンの元に向かおうとする

 

アンナ「行かないで!」

 

タイガ「どうして?」

 

アンナ「ゼットンには誰も敵わない。ダイナだって負けたのよ!私の目の前で!」

 

兄妹とゼロやムサシが、地球に来る前にダイナは地球に来てゼットンの誕生を阻止する為に卵の中に飛び込み、自分のエネルギーをゼットンに流し込んで誕生を抑えていた

 

しかしゼットンが石化光線を放つとダイナの体はみるみる石化していき、遂には完全な石像となってしまったのだ。その様子を見ていたタケルとアンナの近くにダイナのカラータイマーから光が飛び出してきた

 

それをタケルは取ろうとするが目の前のゼットンに恐怖し逃げたのだ

 

アンナ「私は全部見ていたの…でも誰にも言えなかった。言うのが怖かった。逃げ出す事しか出来なくて…タケルがショックで声が出なくなったのも全部私のせいなんだ……」

 

するとうつむいているタケルの頭にタイガが手を乗せる

 

タイガ「大丈夫、アスカは不死身だ。伝説の英雄だからな。必ずあいつを連れ戻してやる。俺達を…ウルトラマンを信じろ!さぁ、行こうぜゼロ!!」

 

ゼロ『おう!』

 

ウルティメイトブレスからゼロアイを出現させて空中に上げ、自身も飛び上がる。そしてゼロアイを装着したタイガは光に包まれ、ウルトラマンゼロに変身した

 

子供達「でっかぁぁい!!」

 

ゼロ「へへっ。さぁ、勝ちにいこうぜ」

 

ムサシ「うん」

ツルギ「ああ」

ユイ「OK」

 

ムサシ「コスモース!!」

 

ツルギ「グラビティィィッ!!」

 

ユイ「クライィィンッ!!」

 

4人「シュアッ!!」

 

3人もウルトラマンに変身し、ゼロと共にゼットンの元へ向かった




明けましておめでとうございますm(__)m新春一発目の更新が終了しました。これからも『新たな光の戦士ウルトラマングラビティ』をよろしくお願いしますm(__)m


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英雄の復活

映画で一番好きなシーンです(^^)ゼロ、ダイナ、コスモスの流れるような連続攻撃、そしてトドメは2人のエネルギーでチャージしたウルティメイトイージスの一撃。何度見ても最高ですよね(^^)


4人のウルトラマンはゼットンのいる岩場に到着した

 

バット星人「来たかウルトラマン共。だが、貴様らに勝ち目はない。最強となったゼットンの餌食となれ!!」

 

ゼットン「ゼェェットォォン!!」

 

ゼロ「さぁ、行くぜ」

兄妹「この星の未来を…」

コスモス「取り戻すんだ!」

 

4人は拳をぶつけて決意し、ハイパーゼットン(ギガント)に向かっていくが当然ゼットンはそれを迎え撃つ為に背中の発光体から暗黒火球を発射する

 

ゼロ「コスモスは奴の真上から狙え!」

 

コスモス「分かった!」

 

グラビティ「こいつは俺達が引き付ける!」

 

ゼロ・兄妹「シュアッ!」

 

ゼロはスラッガーを、兄妹はブレスからスパークを出してゼットンに投げるが前足で弾かれる

 

だが、その間にコスモスは暗黒火球で発生した爆発に紛れて空高く飛びあがり、腕に光を纏わせてゼットンの背中の発光体に当てる。するとゼットンは苦しみ、発光体の1つが破壊された

 

ゼロ「よし!」

 

グラビティ「やったぜ!」

 

クライン「さすがコスモス!」

 

しかし喜んだのも束の間…攻撃を受けて怒ったゼットンはギガンティスクローを出現させ、それを振ってコスモスを崖まで吹き飛ばし、さらに残った背中の発光体から暗黒火球を放って崖を破壊してコスモスを瓦礫の下敷きにした

 

ゼロ・兄妹「コスモス!」

 

ゼロ「クソッ!いくぞ!」

グラビティ「ああ!」

クライン「うん!」

 

コスモスがダウンしたのを見て、ゼロはゼロツインソードを、グラビティはプラズマグラビティブレードを、クラインはプラズマクラインブレードを構えてゼットンに向かっていく

 

ゼロ「ハアッ!」

グラビティ「フッ!」

クライン「ヤアッ!」

 

3人が戦っているとタケルを乗せたジープが来た。そして中からスコップを持ったタケルとタケルをここまで送ってきたリーサが出てくる

 

タケル「……」

 

タケルは石化したダイナを見た後、ゼットンの火球によって出来たクレーターに入って穴を掘り始めた

 

リーサ「どうしたのタケル?!ここに何か埋まってるの?それはダイナの大切な物!?」

 

3人「ウワァッ!!」

 

その時、ソードとブレードを弾かれた3人はゼットンに吹き飛ばされ、ツインソードはスラッガーに戻り、ブレードは消失した

 

ゼットン「ズェェットォォン!」

 

―ズドンッ!ズドンッ!

 

ゼロ「クッ!」

兄妹「ヤバいッ!」

 

3人はゼットンが放った暗黒火球を飛びながら避けるが、着弾した時の爆風がタケルとリーサを襲った

 

ゼロ「なぜここに!?ウワッ!!」

 

一瞬の隙をつかれてゼロは足に触手を巻かれて地面に叩きつけられ…

 

兄妹「ゼロッ!!っ!?」

 

さらに兄妹達も一瞬の隙をつかれて体に触手を巻き付けられてゼロと同じように地面に叩きつけられた

 

一方タケルはまだ穴を掘って何かを探している

 

リーサ「タケル、あんたは隠れて!私が探す!」

タケル「んあっ!!」

 

しかしタケルはリーサを振り払い、穴を掘り続ける

 

ゼロ「くっ…うっ…」

グラビティ「クソッ!無茶苦茶にクローを振りやがって!」

クライン「これじゃ、反撃の隙が……っ!!兄さん、あれ!!」

 

クラインが指さす先を見るとゼットンが破壊した岩がタケルとリーサの方に吹き飛んでいた

 

グラビティ「まずいっ!!」

 

グラビティが2人の元に向かおうとした時、一発のミサイルが岩を破壊し、ミサイルが来た方を見るとそこには3機のUローダーがいた

 

リーサ「姉さん!」

 

アンナ「2人とも無事か?!」

 

ミサト「遅れてごめんね!タケルがずっと探してた物は?」

 

リーサ「まだ見つからないの…。でもどこかに必ず…ダイナの大切な物が…」

 

タケル「ううっ…(泣)」

リーサ「タケル…」

 

すると今の今まで穴を掘っていたタケルは目的の物が見つからず、スコップを放り投げて泣き出してしまう。しかしその時……

 

アスカ『タケル…。タケル…諦めるな』

 

タケル「っ!!」

 

アスカの声が聞こえたタケルは再びスコップを持ち、穴を掘り始めた。そして…

 

タケル「ウワァァァッ!!」

 

リーサ「あったんだね!」

 

遂に目的の物……〈リーフラッシャー〉が見つかりタケルはそれをダイナに届けようとするがその前にアンナが乗るUローダーが現れる

 

アンナ「タケル!あの時、お姉ちゃんは怖くなって逃げた。でも、もう逃げない。これをお姉ちゃんに届けさせて」

 

タケル「……(コクッ)」

 

タケルは頷いて〈リーフラッシャー〉をアンナに渡し、受け取ったアンナはUローダーに乗り込む

 

リーサ「姉さん…」

 

アンナ「リーサ、私もアスカが生きてるって…信じてる」

 

そしてアンナはUローダーを飛行形態にして石化したダイナの元へ向かう

 

バット星人「人間が…。目障りだ!」

 

バット星人がそう言うとゼットンから先程の触手が2本伸びてきてUローダーを襲う

 

アンナ「くっ…」

 

迫ってくる触手をなんとか避けるアンナだが…

 

―ズガンッ!

 

全て避けれるはずもなく、少しかすってしまいエンジン部分を損傷してしまった。しかもさらに触手が迫ってくる

 

―ザシュ!!

 

3人「いけぇぇぇっ!!!」

 

だがゼロのスラッガーと兄妹のスパークで触手は切り裂かれ、これでダイナの元へ行くまで障害は無くなった

 

アンナ「アスカァァァァッ!!」

 

するとアンナはUローダーを上下逆さにしてコックピットの扉を開ける

 

アンナ「皆!貴方の事を待ってる!目覚めてぇぇぇぇっ!!!」

 

そしてアンナはタケルから預かった〈リーフラッシャー〉を投げると光となってダイナのカラータイマーに吸い込まれた。それと同時にUローダーは限界を迎え、エンジンが爆発し、不時着する

 

リーサ「姉さん!」

 

ゼットン「ズェェットォォン」

 

ゼロ「グッ…」

グラビティ「ウアッ…」

クライン「ウウッ…」

 

ゼットンの猛攻で疲弊した3人の背後にゼットンが迫り、上体を大きく上げて3人を押し潰そうとしたその時…!

 

ダイナ「デヤッ!」

 

リーサ「ダイナ!」

サワ「よっしゃあっ!」

 

復活した英雄…ウルトラマンダイナがゼットンの顔をおさえてゼロ、グラビティ、クラインを救った

 

ゼロ「戻ってきたな!シュアッ!」

 

ダイナのおかげで助かった3人はゼットンの右側に移動し、ダイナと一緒にゼットンを押して倒す

 

ダイナ「ハッ!」

 

ゼットンが倒れている間にダイナは自分のエネルギーをコスモスに分け与えるとコスモスは力を取り戻し、ダイナ達の側に浮遊する

 

ダイナ「いくぞゼロ、コスモス、グラビティ、クライン!」

 

ゼロ「おう!」

コスモス・兄妹「ああ!/ええ!」

 

コスモス・兄妹「デヤッ!」

―ズドンッ!

 

ゼットン「ズェェットォォン!」

 

ゼットンがコスモスとグラビティとクラインの攻撃で上を向いた瞬間…

 

―ズガガガッ!ザシュウゥッ!!

 

ゼロスラッガーで左のギガンティスクローを切り裂かれ…

 

ダイナ「ジュアッ!」

―バシュウゥッ!ズガァァンッ!

 

ダイナのソルジェント光線で右のギガンティスクローを焼き切られた

 

バット星人「ウルトラマン共よ!なぜ貴様らは人間を守る?!なぜ人間に寄り添う?!人間…つまらない生き物」

 

ゼロ「別に理由なんてねぇよ!」

 

3人「フッ!」

 

ゼットンにトドメをさす為にゼロ、グラビティ、クラインはウルティメイトブレスの力を最大限に解放して超弓形態ウルティメイトイージスにする。それを見たダイナとコスモスは3人のイージスにエネルギーを与える

 

ゼロ「ずっと昔からそうやってきた」

グラビティ「何十年も、何百年も前から」

クライン「ただ、それだけの事よ!」

 

3人「トリニティフィナーレ!!!」

 

ゼットン「ズェェッ……トォォン……」

 

膨大なエネルギーを纏った3人のイージスが1つになり超巨大なゼットンの体を貫通し倒された

 

ゼロ「お前が人間の価値を語るなんざ、2万年早いぜ!」




ハイパーゼットン(ギガント)VSダイナ、ゼロ、コスモスの戦いで流れる「君だけを守りたい」は最高すぎると思ったのは俺だけではないはず


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滅亡の邪神

サーガは本来ゼロ、ダイナ、コスモスの合体ウルトラマンですがそれだとグラビティとクラインの出番が無くなるので兄妹も合体してウルトラマンサーガになる事にします


ゼロとグラビティとクラインの合体技〈トリニティフィナーレ〉でハイパーゼットン(ギガント)を倒したが突如、バット星人の乗る円盤が分解し倒されたゼットンの体に入っていく

 

バット星人「フハハハハ。これで勝ったつもりか?貴様らが倒したのは幼体に過ぎない!」

 

そしてハイパーゼットン(ギガント)の背が割れて爆発し、爆煙が晴れるとそこには新たなゼットン……ハイパーゼットン(イマーゴ)がいた

 

ゼットン「ズェェットォォン」

 

バット星人『この美しき姿。これが…これが完全体ハイパーゼットン!私は遂に全ての宇宙に死をもたらす神となったのだ!』

 

ハイパーゼットンと一体化したバット星人がそう叫ぶと目の前にゼロ、グラビティ、クラインとコスモス、ダイナが降り立つ

 

ゼロ「ハッ!何が完全体だ。さっきよりまるで迫力不足だぜ!ハアァァァッ!」

 

ゼロは殴りかかるがハイパーゼットンはテレポートを使い、姿を消す。しかし、ゼロはすぐさま自分の背後の上空にいるハイパーゼットンを発見し、エメリウムスラッシュを撃つが…

 

ゼットン「ズェェットォォン!」

 

ゼロ「ウオッ!?」

 

ハイパーゼットンは再びテレポートを使ってエメリウムスラッシュを避け、ゼロを殴り飛ばす

 

クライン「ゼロッ!」

グラビティ「野郎!」

 

-ズガンッ!!

 

兄妹「ウアッ!!」

 

ゼロを助けに行こうとした兄妹だがテレポートで目の前に現れたハイパーゼットンに殴られた

 

ダイナ「デアッ!」

コスモス「ハアッ!」

 

今度はダイナとコスモスがハイパーゼットンに挑むがまたしてもあり得ないスピードのテレポートを使って2人の攻撃を回避し、さらには分身を使って蹴散らした

 

ゼロ・兄妹「ハアァァァッ!!!」

 

すると砂煙の中から足に炎を纏ったゼロと雷を纏った兄妹が現れてハイパーゼットンに〈ウルトラゼロキック〉と兄妹の合体技〈ツインライジングキック〉をくらわそうとするが、相手はバリアを展開して防ぐ

 

ゼロ「くっ、オォォォォッ!」

兄妹「くっ、アァァァァッ!」

 

3人はなんとかバリアを破壊しようとするがその前にハイパーゼットンが3人を吹き飛ばす

 

ゼロ「ハイパーゼットン……」

グラビティ「なんて化け物だ……」

クライン「今までの個体をはるかに上回ってるわね……」

 

そして3人の側にダイナとコスモスが降り立つと5人は必殺技の体勢に入る

 

5人「シェアッ!!!」

 

5人が放った必殺技は寸分の狂いもなくハイパーゼットンに向かっていくが…

 

ゼットン「ズェェットォォン」

 

なんとハイパーゼットンは自分の前に相手の攻撃を跳ね返す事が出来る渦を展開し、その中に5人の必殺技を吸収し、〈ハイパーゼットンアブソーブ〉をくらわした

 

5人「ウワァァァァッ!!!」

 

 

5人がハイパーゼットンに苦戦している頃、不時着したアンナの元に到着したリーサ達はアンナをUローダーから出し、心臓マッサージを行う

 

リーサ「お願い!目を開けて姉さん!」

 

一生懸命、心臓マッサージを行っているがなかなか効果が現れない

 

 

一方、ハイパーゼットンと戦っている5人は敵の猛攻で大ダメージを受け、ダイナ、コスモスに続いてグラビティ、クラインも光となって消えてしまい、最後にはゼロもエネルギーが無くなり消えてしまった

 

バット星人『命は誕生した時から消滅へと向かう。そうだ、全ての命は滅び去るのだ』

 

リーサ「私達が諦めたら、子ども達はどうなるの!?あの子達は私達の事を信じてる!ねぇ、姉さん!?」

 

そう言ってアンナの心臓部分をドンッと叩くがやはり反応は無かった

 

リーサ「目を覚ましてよ…私達、地球防衛隊でしょ?皆の事を守るって言ったじゃない……(泣)」

 

タイガ「うっ…、ゼロ?ゼロッ!?」

 

5人のウルトラマンが消えた辺りでタイガが目を覚まし、石化したウルティメイトブレスに話しかけるがゼロからの返答はない

 

バット星人『ゼットンこそが宇宙を支配する法則、滅亡そのものなのだ!この力で全ての宇宙の命を根絶やしに、私が全宇宙の神として君臨してやる!』

 

タイガ「クソッ!」

 

バット星人『さあ、恐怖と絶望の前にひれ伏せぇぇっ!!フハハハハ!!ハ~ハッハッハ!!』

 

するとハイパーゼットンの周囲に紫の炎が吹き出し、それを纏ってハイパーゼットンは空へ浮遊していく

 

タイガ「結局俺は…誰も、何も守れないのかよぉぉぉっ!!」

 

タイガが自分の無力さに嘆いていると背後にアスカが立つ

 

アスカ「まだだ。まだ終わりじゃない」

 

タイガ「でも…もう力が…」

 

ツルギ「限界を超えた時、初めて見えるものがある」

ユイ「掴みとれる力が」

 

ムサシ「立つんだタイガ!僕らはまだ…守れるんだ!」

 

タイガ「守れる……」

 

アスカ「本当の戦いは…」

ムサシ「本当の戦いは…」

兄妹「本当の戦いは…」

タイガ「本当の戦いはぁ!」

 

タケル「諦めないでぇぇ!!」

 

5人「本当の戦いはここからだ!!!」

 

5人が再び戦う決意をすると3人のウルティメイトブレスの石化が解け、新たなブレス…〈サーガブレス〉になりアスカは〈リーフラッシャー〉を、ムサシは〈コスモプラッグ〉を掲げると全員光に包まれていく




次回は遂にあの合体ウルトラマンが登場!!

ツインライジングキックについて設定に新たに書き加えました


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最終決戦

ウルトラマンサーガ登場!!映画で初めて見た時、凄く神秘的でカッコいい……と感じたのを今でも覚えてます


5人から発せられた光が重なり、そのまま空中を浮遊しているハイパーゼットンを地面に叩き落とす。その後、光も大地に降り立ち、新たなウルトラマンが姿を現した

 

サーガ「ハアァァァ…」

 

ミサト「ウルトラマン…」

 

今ここに5人のウルトラマンが1つになった新たなウルトラマン……サーガが現れた。その時、心臓が止まっていたはずのアンナが目を覚ます。どうやらサーガの光が奇跡を起こしたようだ

 

バット星人『貴様らがどんな姿になろうが、私は無敵だ!指一本――グワァァッ!?』

 

バット星人がそう言っている間にサーガはハイパーゼットンと同じように真正面に瞬間移動して殴る

 

そして、ウルトラマンサーガとハイパーゼットンは瞬間移動を駆使した超スピード戦で戦うが、どちらも互角だった

 

バット星人『おのれ、こうなったら!!』

 

するとバット星人は最後の切り札として5体のスフィアを放つとアントラー、キングパンドン、ブラックキング、ベロクロン、タイラントというかつてウルトラ兄弟を苦しめた怪獣兵器軍団が現れた

 

サーガ「っ!」

 

タケル「クソォォ…」

 

怪獣兵器軍団が現れた事でサーガが圧倒的に不利になり、タケルが悔しそうに声を出すがそのタケルの肩に誰かが触れた

 

タケル「えっ?」

 

ダン「何も心配はない」

 

それはゼロの父親であるウルトラセブンの人間体であるモロボシ・ダンだった。しかもそれだけでなく…

 

サワ「何だ?」

 

ダン「我々は必ず勝つ」

 

ハヤタ「そうだ。どれほど恐ろしく…」

 

郷「どれほど、巨大な災厄が降りかかろうと…」

 

星司「我々は絶対に挫けてはいけない!」

 

ゲン「どんなに傷つけられても立ち上がり…」

 

ハヤタ「必ず未来を掴もう!それが!フッ!」

 

ダン「デュアッ!」

 

郷「フッ!」

 

星司「んんんっ!ハッ!」

 

ゲン「レオォォォォッ!」

 

5人のダンディーな男達はウルトラマンに変身し、サーガの隣に立つ

 

リーサ「ウルトラマンがあんなに!」

 

ウルトラマン、セブン、ジャック、A、レオがサーガの危機に駆けつけた!

 

セブン「怪獣兵器は我々が引き受けた!お前はゼットンを倒すのだ!」

 

ウルトラ兄弟は怪獣兵器軍団と戦い始め、サーガは翼を広げて逃げたハイパーゼットンを追って飛翔する

 

タケル「頑張れぇぇっ!ウルトラマーン!」

 

 

ウルトラ兄弟VS怪獣兵器

 

ウルトラマンはアントラー

 

セブンはキングパンドン

 

ジャックはブラックキング

 

Aはベロクロン

 

レオはタイラントと交戦する

 

かつてはウルトラマン達を苦しめた強敵達だが今日まで数々の戦いをくぐり抜けてきたウルトラ兄弟の敵ではない

 

ウルトラマン「シュアッ!」

 

スペシウム光線がアントラーに命中し

 

セブン「デュアッ!」

 

アイスラッガーがキングパンドンを切り裂き

 

ジャック「シェアッ!」

 

ウルトラランスがブラックキングを貫き

 

A「ホワァァッ!」

 

メタリウム光線がベロクロンに命中し

 

レオ「イヤァァァァァッ!」

 

レオキックがタイラントの頭部に命中すると怪獣兵器軍団は爆発して倒された

 

 

一方チームUの基地でマオミがサワから連絡を受けていた

 

マオミ「えっ?えっ?何サワ、よく聞こえない!リーサとタケルは無事なのね?」

 

その時、物凄い爆発音と振動が響いた

 

ノンコ「ちょちょちょっと!見た事もないウルトラマンが!」

 

全員が外に出るとそこには物凄いスピードで戦うサーガとハイパーゼットンの姿があった。するとノンコ達の近くにアンナ達が乗るUローダーが帰ってきた

 

ノンコ「帰ってきたで!」

 

サーガ「フウゥゥゥ!!」

 

ハイパーゼットンが暗黒火球を連射するがサーガは避けながらサーガシューターを撃ち、すぐさまサーガブレスに手を添えて〈サーガスラッシャー〉にして放つがハイパーゼットンが渦の中に吸収する

 

しかし左手に手を添えると吸収されたサーガブレスが出現し、ハイパーゼットンは暗黒火球を放つがサーガも同時にサーガプラズマを放って相殺する

 

ゼットン「ズェェットォォン!」

 

サーガ「フッ!」

 

ハイパーゼットンは浮遊し、サーガに迫りながら暗黒火球を連射してくるがサーガは怯まずにハイパーゼットンに向かっていく

 

サーガ「サァァァァァガッ!!」

 

そしてもう一度サーガプラズマを放ち、そのまま2体は正面から激突して大爆発を起こす

 

ノンコ「凄い戦い…」

 

ミサト「もう、私達に出来る事なんて…」

 

サワ「神様!痛てっ!」

 

サワが神頼みするとアンナがサワの頭を叩く

 

アンナ「あるはずよ、出来る事が。あたしら、地球防衛隊だろ?」

 

そしてミサトが操縦するUローダーにアンナが乗り、ウルトラマンに向かって叫ぶ

 

アンナ「聞こえる!?あたしら皆、ウルトラマンの力を信じてる!だから今度はあんた達が、あんた達があたしらを信じてくれ!ウルトラマ~ン!!」

 

アスカ「信じてるよ。ずっと昔から」

 

アンナ「左へ走れ!ウルトラマン!」

 

サーガ「シュアッ!ハアッ!」

 

アンナの言葉を信じ、サーガは左に走りながらサーガシューターを放つ

 

ミサト「通じた!」

アンナ「よし!そのまま回り込め!」

 

サーガはアンナの言葉通りに動き、時折ハイパーゼットンからの攻撃を避けながら周囲を走る

 

アンナ「もう少し!もう少し!…そこだ!ストップ!!」

 

サーガ「デヤッ!」

 

アンナの言葉にサーガは立ち止まり、再びサーガスラッシャーを放つ。しかもスラッシャーは3つに分裂し、ハイパーゼットンに向かっていくがテレポートで回避され、背後に立たれる。しかし…

 

アンナ「今だぁぁっ!!」

ミサト「ファイヤー!!」

 

彼女達が設置した罠が爆発し、ハイパーゼットンはバランスを崩した

 

アンナ「足下には気をつけな!!」

 

サーガ「フッ!ハアァァァッ!!」

 

彼女達のおかげで初めてハイパーゼットンに隙が生まれた。これを見逃すはずがなく、サーガはブレスから〈サーガカッター〉を出現させ、瞬間移動で背後に移動し両翼を切断した

 

そして今度は目の前に瞬間移動して顔面にエネルギーを込めたパンチをくらわせ、さらにまたしてもエネルギーを込めたアッパーでハイパーゼットンを上空に吹っ飛ばして追い詰めていく

 

戦いの最中、自分達を応援する者達の声が聞こえる

 

アスカ「聞こえるか。ムサシ、タイガ、ツルギ、ユイ!」

 

ムサシ「聞こえる、皆の声が!」

 

タイガ「行こうぜ!皆で生き抜いていこうぜ!」

 

ツルギ「これが俺達ウルトラマンと!」

 

ユイ「人間の持つ絆の力よ!」

 

ハイパーゼットンにサーガは連続パンチでダメージを与え、さらに強烈な連続キックで宇宙まで飛ばす

 

ゼットン「ズェェッ……トォォン…」

 

追い詰められたハイパーゼットンは最大威力の暗黒火球を放つが…

 

5人「ウオォォォォォォォォッ!!!!」

 

それをいとも簡単に弾き、サーガはトドメを刺す為に右手に膨大なエネルギーをためていく

 

5人「ハアァァァァァァァァァッ!!!」

 

―ズガアァァァァァンッ!!!!

 

バット星人『グッ……ウゥゥゥッ!!!』

 

サーガの最強必殺技サーガマキシマムがハイパーゼットンの顔と顔の発光体の中にいるバット星人に命中し、バット星人は粉々に砕け、ハイパーゼットンは大爆発を起こし、粉砕された

 

そしてハイパーゼットンの爆発が収束するといくつもの青い光が地球に降り注ぐ

 

 

ミサト「勝った?」

 

アンナ「うん、勝ったんだ」

 

「やったぁぁぁっ!」

 

その様子は怪獣兵器を倒したウルトラ兄弟も見ていた

 

セブン「これで、全ての命が帰ってくる」

 

ユイ「やったね兄さん」

ツルギ「ああ、何とか奴の野望を打ち砕いたな」

 

そして行方不明になっていた人達も無事に戻り、子供達と再会を果たした

 

アスカ「やっと終わったな」

 

タイガ「いや、これから始まるんすよ先輩」

 

アスカ「言うじゃねえか後輩」

 

5人「アハハハ!!ハッハハハハハ!!」

 

そしてツルギ達はウルトラマンに変身し、再び会う日を夢見てコスモスは〈コスモスペース〉にダイナは〈ネオフロンティアスペース〉に帰っていった

 

グラビティ「お疲れさん相棒」

 

ゼロ「おう、グラビティとクラインもお疲れさん」

 

クライン「ところでゼロ、タイガは本当に?」

 

ゼロ「ああ。奴はこの世界で生きるってさ。この世界の未来が見たいんだってよ」

 

グラビティ「そうか。なら俺達がどうこう言う事じゃないな」

 

クライン「そうね。今の彼ならどんな困難も乗り越えられるわよね」

 

3人は地球の方を見て一言

 

ゼロ「さらばタイガ…」

グラビティ「さらば素晴らしい人間達…」

クライン「また会いましょうね」

 

そう言ってサムズアップしようとするが3人は途中で止めて、親指と人差し指、小指を伸ばして額に当てて、ピッと離す

 

そして3人は仲間達が待つ宇宙…〈アナザースペース〉へと帰っていった




ウルトラマンサーガ編完結しました!!やっぱりサーガは最高ですよね~!さて、次はウルトラゼロファイトを書きますが兄妹はグラシエや地獄の四獣士とは別の相手と戦ってもらいます(もしかしたら予定が変わって戦ってもらうかもしれません。もし、そうなった時はごめんなさいm(__)m)


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★ウルトラファイトグラビティ
怪獣墓場再び


ウルトラゼロファイトのグラビティ版です

★はオリジナルの話です


―怪獣墓場

 

ここはウルトラ戦士に倒された怪獣や宇宙人が安らかに眠る場所。しかし、そんな場所に…

 

「グガァァァッ!!」

「ギャイィィンッ!!」

 

「パム~!」

 

2体の怪獣が1体の小さな珍獣を追い回していた

 

「パムッ!?」

 

小さな珍獣は追い回してくる怪獣から逃げるが目の前に新たな怪獣が2体現れ、急停止する。そして新たな怪獣の内1体が持っていた剣を振り下ろす

 

「フアァー!!」

 

―ズガァァァンッ!!

 

「ギャイィィィンッ!!」

「グガァァァッ!!」

「ヴオォォォッ!!」

 

3体の怪獣は珍獣が潰れた事に笑いをこぼすが、剣を振り下ろした怪獣は違和感を感じていた。潰れた感触が無いのだ。剣を振り下ろした時、珍獣は恐怖で動けなかった。ならば確実に潰れたはずなのに…

 

?「小さな命を4体がかりか?」

?2「恥ずかしいと思わないのかしら?」

 

すると自分達の背後から2つの声が聞こえて振り向くと、そこにはぼろ布に身を包んだ若き最強兄妹―ウルトラマングラビティとウルトラウーマンクラインがいた。さらにクラインの腕を見るとそこには先程の珍獣―ムーキットがいた

 

「パム~?」

 

クライン「大丈夫よ。あなたは安全な場所に避難して」

 

「パム~」

 

それを見た怪獣達は驚く。剣を振り下ろしたあの一瞬の内に自分達に悟られずにムーキットを助けたというのか。と…

 

グラビティ「エンマーゴ、モンスアーガー、バードンにレイキュバスか」

 

クライン「安らかに眠っていた怪獣達。あなた達が無理矢理起こされたのは分かっているわ。今、私達が楽にしてあげる」

 

そう言って兄妹がぼろ布を脱ぎ捨てると光に包まれ…

 

兄妹「ストロングコロナグラビティ!!/ストロングコロナクライン!!」

 

パワーに特化した紅い体の『ストロングコロナ』にタイプチェンジしていた

 

グラビティ「オラァァァッ!!」

クライン「デヤァァァッ!!」

 

2人は豪快な攻撃でエンマーゴとバードンをあっさりと倒した。するとモンスアーガーとレイキュバスが光弾と火炎弾を2人に向かって撃ってくる

 

兄妹「フッ!ハアッ!」

 

兄妹はモンスアーガーとレイキュバスの攻撃を回避し、ブレスに手を添えて新たな姿にタイプチェンジする

 

兄妹「ルナミラクルグラビティ。/ルナミラクルクライン。イリュージョニックスパーク!」

 

ブレスからスパークを取り出し、モンスアーガーとレイキュバスに投げるとスパークは分裂して2体を切り裂いて倒した後、2人は元の姿に戻る

 

クライン「さて、いつまで見てるのかしら?」

グラビティ「いい加減、姿を現せ」

 

「さすがゼロと双璧を成す若き最強兄妹だ」

 

兄妹の背後から現れたのはかつてウルトラマンAを苦しめた異次元超人エースキラーだった

 

グラビティ「エースキラー?なぜ一超獣に過ぎないお前が怪獣達を復活させる事が出来る?」

 

エースキラー「フフ、何故だろうな?その理由が知りたければ、こいつらと戦え!」

 

エースキラーがそう叫ぶと背後に4体の怪獣――一角超獣バキシム、ダークガルベロス、骨翼超獣バジリス、超古代竜サンダーメルバが現れる

 

グラビティ「何やら改造されたような個体も混じってるな」

クライン「安らかに眠っていた怪獣達の魂を呼び起こして改造するなんて…」

 

兄妹「許せないぜ!!/許せないわ!!」

 

そう言って兄妹は飛びあがり、エースキラーと怪獣軍団に向かっていくが…

 

―ズギュウゥゥゥッ!!!

 

兄妹「ウワァァァァッ!!」

 

地面から兄妹に向かって紫色の光線が放たれ、テクターギアが強制装着された

 

グラビティ「これは…テクターギア!?」

クライン「私まで!?ってか重っ!!」

 

―ズガァァァンッ!!

 

兄妹「ワァァァァッ!?」

 

2人がテクターギアに驚いていると一角超獣バキシムが2人を殴り飛ばした

 

エースキラー「フフ。第1試合の相手は一角超獣バキシムだ!」




超古代竜サンダーメルバはオリジナルの怪獣です。体に雷の模様があり通常のメルバの数倍の速さで飛べる改造怪獣です

後、何でエースキラーが喋れるん?と思った人もいると思います。でもPSPのゲーム「ウルトラクロニクル」でエースキラーは喋っていたのでこの小説でも喋らそうと思いました


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VSバキシム

一角超獣バキシムをメビウスで初めて見た時、「カッコいい怪獣やな~」と思って自分の好きな怪獣ランキング第2位にランクインしました

どうでもよくね?byゼロ

一応バキシム戦なんで言うとこうと思いまして


グラビティ「一角超獣バキシムか」

 

クライン「確か、Aとメビウスが戦ったんだよね」

 

エースキラー「ただのバキシムではないぞ。フンッ!」

 

エースキラーが手から異次元エネルギーを照射するとバキシムの体がみるみる変わっていく

 

「ギャギャァァァァッ!!!」

 

エースキラー「一角紅蓮超獣バキシマム。さあ、この全身兵器であるこいつに力をセーブされた状態で勝てるかな?」

 

グラビティ「たとえ、力をセーブされていても…」

クライン「私達は絶対に負けない!」

 

兄妹「ハアァァァァッ!!」

―ズガンッ!!

 

兄妹は同時にバキシマムの腹にパンチをくらわせるが…

 

「ギギャァァァッ!!」

 

兄妹「ウワァァァァッ!!」

 

バキシマムは全くダメージを受けておらず、逆に兄妹を殴り飛ばしさらにミサイルを連射して大ダメージを与える

 

グラビティ「うぅっ…」

クライン「くぅっ…」

 

エースキラー「何だ、もう終わりか?“あの方”の話だともう少しやれると聞いたんだが…。つまらんな」

 

ムーキット「パム~!パムパム!」

 

兄妹がバキシマムの一撃で倒れると側に先程の珍獣ムーキットが飛んでくる

 

エースキラー「何だ?怪獣軍団を蘇らせる時に間違って蘇らせたのか?まぁ良い、こんなザコはいても邪魔なだけだ。バキシマム、消しておけ」

 

エースキラーの命令に従い、バキシマムはムーキットの元へ向かって爪を振り下ろす

 

―ズガァァァンッ!!

 

グラビティ「グウウッ!!」

クライン「アアアッ!!」

 

…が兄妹が身を呈してムーキットを守った

 

エースキラー「愚かな。そんな小さな命を守って何になる?」

 

グラビティ「命に小さいも大きいもない…」

クライン「作られた存在である貴方には、一生分からないでしょうけどね」

 

すると兄妹の力と動きをセーブしていたテクターギアにヒビが入り、砕け散ると新たに手に入れた力――〈ストロングコロナ〉になっていた

 

兄妹「ストロングコロナグラビティ!!/ストロングコロナクライン!!」

 

「ギ…ギャギャァァァァッ!!」

 

兄妹の新たな姿に恐怖を感じたバキシマムはミサイル、火炎放射、そして頭の三日月型の角を連続で放つ必殺技『紅蓮コンビネーション』を放つが…

 

グラビティ「フンッ!ハアッ!」

クライン「ヤッ!エイッ!」

 

―ガギギギンッ!!

 

兄妹は全ての攻撃をいとも簡単に弾いた

 

クライン「ハアッ!ウルトラハリケーン!」

 

兄妹「ガァァァルネイトォォォ~…バスタァァァッ!!」

 

―ズギュウゥゥゥッ!!

 

「グッ…ギャアァァァァッ!!!」

 

クラインがバキシマムを上空へ放り投げて磔にし、兄妹同時にストロングコロナの必殺技――〈ガルネイトバスター〉を撃って粉砕した

 

グラビティ「さて、これ以上はやるだけ無駄だと思うぜ」

 

クライン「痛い目を見る前に知っている事を全て話した方がいいわよ」

 

エースキラー「フフ、第2試合開始だ」

 

兄妹の言葉に怯える様子もなく、エースキラーは次の試合開始を宣言した。すると兄妹の背後から蒼いガルベロス――ダークガルベロスが現れ、兄妹を怪しげな光で包み込んだ




ストロングコロナ兄妹のオリジナル必殺技は思いつかなかったのでゼロと同じ「ガルネイトバスター」にしました
ルナミラクルはオリジナル技にしますのでm(__)m


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VSダークガルベロス

ウルトラゼロファイトでゼロが「俺が小さくなってんのかぁぁっ!?」の叫び声におもいっきり笑いました。ちなみに心の中では『チビトラマン再来(笑)』と思っていました

チビトラマンゆうな!byゼロ


ダークガルベロスが発した怪しげな光に包まれると、兄妹は真っ白な空間にいた

 

グラビティ「何だ、この空間は?」

クライン「異様な気配を感じる…」

 

「パム!」

 

兄妹「うわっ!?」

 

目の前にいきなりムーキットが現れ、驚く兄妹

 

グラビティ「ったく、いきなり出てくるなよ」

 

クライン「心臓止まるかと思ったわ。……ってあれ?何か君、さっきより大きくない?」

 

グラビティ「そういえば…」

 

「パム~?」

 

兄妹「俺達/私達が小さくなってんの!?」

 

グラビティ「まさか…この空間のせい?」

クライン「だったら早くここから出ないと」

 

その時、2人の背後から2種類の光線が飛んでくるが…

 

兄妹「ハッ!」

 

2人はビームブレードで光線を弾く

 

グラビティ「何者だ?」

クライン「出てきなさい」

 

?「ハアァァァァ~」

 

グラビティ「なっ!?あれは…」

クライン「私と兄さん…?」

 

背後から光線を撃った者の正体はストロングコロナになったグラビティとクラインだった

 

エースキラー『お前達の相手はお前達自身。その結果がどうなるか。フフフ』

 

するとストロングコロナグラビティとストロングコロナクラインはブレスからランスを出して兄妹に向かっていき、それを見た兄妹はビームブレードを再び出現させて挑む

 

―ガギッ!キィンッ!ズガッ!

 

兄妹「デヤッ!」

 

―ギィィィィンッ!!

 

「っ!?」

 

兄妹のビームブレードが偽者のランスを弾いた。そしてその隙を見逃さずに兄妹は偽者にトドメを刺す体勢に入る

 

兄妹「ツインブレードスラッシュ!!」

 

兄妹の合体技『ツインブレードスラッシュ』が偽者達に向かって放たれる。しかし、偽者達は逃げる素振りを見せない。そして…

 

―ズドォォォン!!

 

グラビティ「っ!?何だと…」

クライン「消えた…?」

 

命中したと思われた合体技は命中しておらず、それどころか今の今まで戦っていた相手が消えていた

 

クライン「兄さん、一体どういう事なんだろ?」

 

グラビティ「分からない。だが十中八九、この空間のせいだろうな」

 

「フフフ」

 

兄妹「っ!!ハアッ!」

 

声がした方にルナミラクルの姿となった自分達がおり、兄妹は〈エクレールスラッシュ〉を撃つがすり抜けてしまい、敵は消えてしまった

 

クライン「まっ、また…」

グラビティ「クソッ…」

 

すると今度はストロングコロナとルナミラクルになった自分達が現れ、自分達にじわりじわりと迫ってくる。こちらの攻撃を全く受け付けない敵に恐怖を感じ始めた兄妹。しかしその時…

 

「パムパム~!」

 

兄妹「っ!?」

 

「パ~ム!」

 

兄妹「恐れてはいけない?恐れては…いけない……」

 

兄妹がムーキットの言葉を復唱していると背後から敵が現れ、2人を攻撃しようとする

 

兄妹「恐れては…いけない。恐れるな…恐れるな!っ!!シェアッ!!」

 

―ザシュウゥゥゥッ!!

 

ムーキットの言葉に恐れを断ち切った兄妹は背後から襲いかかってきていた敵を振り向き様に斬る。すると謎の空間にヒビが入り、最終的には砕け散って元の場所に戻り、斬られたダークガルベロスは倒れる

 

エースキラー「ま、まさかダークガルベロスの幻術を破るとは…」

 

グラビティ「幻術程度で俺達を倒せると思っていたのか?」

クライン「フッ、考えが甘かったようね」

 

エースキラー「おのれ、ならば次は骨翼超獣バジリスと超古代竜サンダーメルバが相手だ!」



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VSバジリス&サンダーメルバ

スピードの速いバジリスとサンダーメルバとの対決です。兄妹はどう攻略するのか?


ダークガルベロスを倒した後、次の相手―骨翼超獣バジリスと超古代竜サンダーメルバが2人の両脇を飛び抜ける

 

エースキラー「次は怪獣の中でも1、2を争うスピードを持つ者との対決だ!」

 

グラビティ「フッ、良いだろう!」

クライン「相手してあげるわ!」

 

兄妹は飛翔し、2大怪獣を追いかけるがやはり怪獣界でも1、2を争うスピードの持ち主の為、なかなか追い付かない。すると…

 

「キェェェェッ!」

「キュアァァッ!」

 

グラビティ「ウオッ!?」

クライン「ウワッ!?」

 

2大怪獣は急に旋回して「バルバリボール」と「サンダーソニックレイ」を放ってきた。兄妹は間一髪で避けたが、そのタイミングを狙っていたのか…バジリスとサンダーメルバは鉤爪で兄妹を切りつける

 

グラビティ「クッ…機動力が高い上に攻撃力も高いな」

クライン「この2体、結構厄介ね」

 

すると2体は兄妹をあざ笑うかのように高速で飛び、「バルバリボール」と「サンダーソニックレイ」を撃ち始めた

 

グラビティ「グッ…ウッ…」

 

クライン「このままじゃ…」

 

グラビティ「上手くいくかどうか分からないが、1つだけ手がある」

 

クライン「それって?」

 

グラビティはクラインに作戦の内容を伝える。最初は怪訝な顔をしていたクラインだったが…

 

クライン「確かに兄さんの言う通り、上手くいくかどうか分からないけど…。それしかないか」

 

グラビティ「ああ、行くぞクライン!」

クライン「うん!」

 

兄妹「ハアッ!!」

 

「キェェェェッ!?」

「キュアァァッ!?」

 

ブレスから出したスパークを投げて、バジリスとサンダーメルバの動きを止めて…

 

兄妹「ルナミラクルグラビティ!/ルナミラクルクライン!ツインストリームアタック!!」

 

かつてメビウスとヒカリが地球でボガールモンスに対して行った技よりさらに速い超高速移動でバジリスとサンダーメルバの動きを封じる

 

グラビティ「今だ!」

クライン「うん!」

 

兄妹「シャイニングムーンライト!!」

 

―ズバァァァァンッ!!

 

「キュアァァ…」

「キェェェェ…」

 

光の速さで接近した兄妹は両手に出現させたビームブレードでバジリスとサンダーメルバをクロス斬りにしてなんとか倒した

 

クライン「ハァッ…ハァッ…。超高速移動からの超高速斬撃……確かに…上手くいくかどうか分からない……一か八かの賭けね」

 

グラビティ「ハァッ…ハァッ…。ああ…だが、何とか上手くいって…良かったぜ」

 

エースキラー「フフフ、ハーハッハッハッ!!ご苦労だったなウルトラマングラビティ、ウルトラウーマンクライン」

 

クライン「エースキラー…」

 

グラビティ「さて、全ての怪獣軍団は倒した。約束通り、なぜ一超獣に過ぎないお前が怪獣を復活させる事が出来るのか話してもらおうか」

 

エースキラー「残念だが、まだ終わってはいない」

 

クライン「何ですって?一体どういう事よ!?」

 

エースキラー「それは…こういう事だぁぁぁっ!!」

 

エースキラーが自身の周囲にあった紫色の炎のような物を取り込むと体が光り出す

 

グラビティ「うっ…何だ!?」

クライン「何が起こったの!?」

 

―ズガンッ!!

 

兄妹「ウァァァァッ!!」

 

2人が光に怯んだ瞬間、何者かに攻撃されて大地に落ちた




次回・最終決戦。果たして兄妹はエースキラーに勝てるのか!?


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最終決戦・VSカブトザキラー

データカードダスで初めてカブトザキラーを見た時、『何こいつ!?怖そうな奴やな……(汗)でも、強そう』と思いました

戦いの内容は登場人物が違うだけでゼロVSグラシエのまんまですね。申し訳ないですm(__)m良い戦いシーンが思いつかなかったので……


エースキラーの体が光り、それに目が眩んでいると兄妹は大地に落ちた

 

グラビティ「くっ、何が?」

 

?「フフフ。力が、力が溢れてくる。あのお方達が言っていた通りだ」

 

クライン「っ!!そ、その姿は…」

 

兄妹が落ちた時に発生した土煙が晴れると、そこには先程とは全く違う姿になっているエースキラーがいた

 

?「フハハハ!怪獣軍団の魂を吸収し、私は新たな姿――『カブトザキラー』となった!」

 

そしてエースキラーいや、カブトザキラーはクラインの首を掴んで持ち上げ、グラビティを踏みつける

 

グラビティ「まさか…俺達に怪獣軍団を差し向けたのは…」

 

カブトザキラー「そう、私がこの姿になる為。そしてこの姿で、お前達を倒す為!ハーハッハッハッ!!」

 

その言葉に兄妹の怒りがMAXになり…

 

グラビティ「ふざけんな!命を!」

クライン「命を弄ぶんじゃないわよ!!」

 

兄妹はブレスからスパークを出してカブトザキラーに投げつけて後退させた後、〈プラズマグラビティブレード〉と〈プラズマクラインブレード〉を構える

 

グラビティ「許されねぇ!お前のやった事は、絶対に許されねぇ!!」

 

カブトザキラー「ムゥゥゥンッ!!」

 

―キンッ!ガギッ!ギィンッ!

 

カブトザキラーの両手のハサミと兄妹の最強の剣が火花を散らして交わる

 

兄妹「ハアァァァァッ!!」

 

―ズバァァァァッ!!

 

カブトザキラー「ムグッ!?」

 

グラビティのブレードがカブトザキラーを切りつけ、さらにクラインのブレードもカブトザキラーを切りつける

 

カブトザキラー「ムゥゥ、この姿になった私とここまで互角に戦うとは…」

 

グラビティ「このまま一気にケリをつけてやる!」

クライン「今の内に懺悔の言葉でも考えなさい!」

 

せっかく最強の力を手に入れたのに、このままでは倒されかねないと思い始めたカブトザキラー。しかし、彼はあるモノ――ムーキットを見つける

 

カブトザキラー「良いのか?このまま私を倒せば、あのザコは死ぬぞ?」

 

兄妹「なっ!?」

 

カブトザキラー「フンッ!ハアッ!」

 

兄妹「グアァァァッ!!」

 

カブトザキラーの言葉に動揺した兄妹は隙が出来てしまい、カブトザキラーに剣を弾き飛ばされ、必殺技の〈クロースライサー〉をくらってしまい、大ダメージを受けて倒れる

 

カブトザキラー「甘いなグラビティ、クライン。この程度の事で動揺するとは。だがこれであのお方達に良い手土産が出来る。死ねぇぇぇぇっ!!」

 

グラビティ「クソッ!このままじゃ!」

クライン「でも…私達が奴を倒したら…」

 

ムーキット「パム~。パ~ム~」

 

兄妹「っ!?」

 

グラビティ「お前、自分は死んでも良いって…」

クライン「バカ言っちゃダメよ!」

 

しかしムーキットは自分の想いを曲げようとしない。それを聞いた兄妹は決意する

 

兄妹「分かったよ…/分かったわ…。ハアァァァァッ!!」

 

カブトザキラーがハサミを振り下ろした瞬間、兄妹はウルティメイトブレスから力を解放した。すると今の今までカブトザキラーの真下に倒れていたはずの兄妹が消えた

 

カブトザキラー「どこに消えた!?ムッ!?」

 

Sグラビティ・Sクライン「ストロングコロナグラビティ/ストロングコロナクライン」

 

Lグラビティ・Lクライン「ルナミラクルグラビティ/ルナミラクルクライン」

 

兄妹「本当の戦いは…ここからだ!!」

 

ウルティメイトブレスの力を解放した兄妹は分身し、ストロングコロナとルナミラクルになっていた

 

カブトザキラー「ぶ、分身しただと!?おのれぇぇぇっ!!」

 

兄妹が分身した事に驚いたカブトザキラーはハサミを振り上げるが…

 

兄妹「ハアッ!」

―ズドンッ!

 

ルナミラクルの兄妹がカブトザキラーの前に立ち、手を当てると吸収した怪獣達の魂が解放され、カブトザキラーは弱体化した

 

カブトザキラー「バッ、バカな…私の力が!!」

 

グラビティ「そんなに力が欲しけりゃ!」

クライン「あげるわよ!」

 

兄妹「ウルトラハリケーン!!」

 

今度はストロングコロナ兄妹が前に立ち、同時にカブトザキラーを投げて上空に磔にする

 

S兄妹「これがダイナと…」

L兄妹「コスモスから受け継いだ…」

 

兄妹「本当の力だ!!」

 

ストロングコロナ兄妹は上空に磔にされたカブトザキラーめがけてガルネイトバスターを撃つ

 

カブトザキラー「おのれグラビティ、クライン!!あのお方達が……あのお方達が必ず貴様らを―ウアァァァァッ!!!」

 

ストロングコロナの必殺技を受けたカブトザキラーは爆発四散し、敵を倒した兄妹は通常スタイルに戻った

 

 

―戦いの後、兄妹は怪獣墓場を歩いていた

 

ゼロ「よう、お前らも分かったか?」

 

声がした方を見るとゼロをリーダーとする宇宙警備隊〈ウルティメイトフォースゼロ〉のメンバーがいた

 

グラビティ「お前もか?」

 

ゼロ「ああ。前に進む為の力」

グラビティ「そして何かを守る為の力」

 

クライン「でも、何かを守る為の力っていうのは私達は初めから持ってて、理解してたのに…」

 

 

実はS兄妹がカブトザキラーにガルネイトバスターを放っていた時、背後ではL兄妹がムーキットに命を与える光を浴びせていたのだ

 

 

ミラー「仕方ありませんよ。強力な力を得たら初めから知っていても忘れてしまう事がある」

 

ナイン「だから、忘れないようにしないといけない」

 

ジャン「力の意味を知らずに使ってしまうと、取り返しのつかない事にもなりかねないからな」

 

グレン「でもお前達は今回の事で力の意味を改めて知った。万々歳じゃねぇか」

 

ゼロ・兄妹「ああ。/うん。」

 

ゼロ「さ~て、それじゃ行くか!!」

 

5人「おお!!」

 

力の意味を改めて知ったゼロとグラビティとクラインは仲間達と共にアナザースペースへと帰っていく。その姿をゼロが救ったピグモンと兄妹が救ったムーキットが見ていた

 

ピグモン「キュイッキュイッ」

ムーキット「パムパム~」

 

クライン「じゃあね~!」

グラビティ「元気でいろよ!」

ゼロ「また、遊びに来るからな!」




ウルトラファイトグラビティ第1部終了しました。次はいよいよ奴らの登場!今からワクワクしてきますね~

小説内にあるSはストロングコロナ、Lはルナミラクルの略です


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ウルトラゼロファイト
闇の五将


ようやくここまで来た……。ついに彼らとあのお方達を出せる……


怪獣墓場のとある場所にて、5体の宇宙人が地面に投影されたゼロとバット星人グラシエの戦いを見ていた。そしてゼロがグラシエを倒し、通常スタイルに戻ると1人の宇宙人が投影されたゼロの顔を踏みつける

 

?「グラシエは良い働きをしてくれましたね。そしてエースキラーも」

 

?2「おかげでゼロとグラビティ、クラインの能力は丸裸だ」

 

?3「なら、まずは我輩が行こう」

 

?4「そう慌てんなって」

 

?5「グウゥゥゥ~」

 

?6「おい、この2人が俺の相手か?」

 

5人の宇宙人が話し合っていると1人の巨人が現れ、グラビティとクラインを見てそう尋ねる。すると?は恭しく頭を下げて答える

 

?「はい。貴方様の願望を叶える事が出来る者達です」

 

?6「そうか。楽しみだ」

 

?「では皆さん、ゼロとグラビティ、クラインを偉大なる我らの陛下と?6様の為に捧げましょう」

 

5人「我ら、ダークネスファイブが!!(グオォォォォッ!!)」

 

叫んだ5人組の背後には禍禍しい気配を放つ三日月型の角を持つ“何か”がいた

 

 

その数日後、ゼロはとある惑星でキングシルバゴンと戦っていた

 

Sゼロ「おらっ、待ちやがれ!これ以上先には行かせねぇぞ!うおっ!?」

 

かつて別世界のウルトラ戦士が苦戦した怪獣の強化体だが今のゼロには大した相手ではない

 

Sゼロ「ウルトラハリケーン!」

 

「ガァァァァッ!?」

 

キングシルバゴンを空高く放り投げ、その後、ゼロも空高く飛び…

 

Lゼロ「ルナミラクルゼロ。フルムーンウェーブ」

 

ルナミラクルとなって高速でキングシルバゴンの周囲を回り、手から興奮を抑制する光を浴びせて大人しくさせた

 

ゼロ「落ち着いたか?なら、とっとと自分のいた場所に戻りな」

 

ゼロにそう言われたキングシルバゴンは頷き、背後に時空を超える穴を開いて自分の世界に戻っていった

 

ゼロ「ふう~」

 

?「今のが貴方の新しい力ですねゼロ」

 

背後からの声に驚いて振り替えると、そこには銀十字軍の隊長であるウルトラウーマンマリーことウルトラの母がいた

 

ゼロ「ウルトラの母!?なぜこの宇宙に?」

 

母「貴方の仲間達に危機が迫っています」

 

ゼロ「なんだって!?」

 

その後、ゼロはウルトラの母と共にウルティメイトフォースゼロの基地であるマイティベースへ向かうと…

 

ゼロ「ミラーナイト!グレン!お前ら……、何が…あったんだ?」

 

物言わぬブロンズ像と化したミラーナイトとグレンファイヤーがいた(変なポーズを取った状態で)

 

母「どうやら2人共、ブロンズ像にされてしまったようですね」

 

そう言った母の手には赤黒いエネルギーが集まっていき、その手でゼロに触れようとした瞬間……

 

―ガシッ!

 

母「っ!?」

 

ゼロ「その殺気。てめぇ、ウルトラの母じゃねぇな?何者だ!?」

 

ゼロは母?の腕を掴んで放り投げた。受け身を取って着地した母?は「フフフ」と笑いながらどんどん輪郭がぼやけていき、最終的にはノズル状の口と頭に3つの触手があり赤と青の体色を持つ『地獄星人ヒッポリト星人』になっていた

 

地獄「フハハハ!さすがウルトラマンゼロ。よく私の変身を見破ったな」

 

ゼロ「てめぇは…」

 

地獄「フフフ。私はヒッポリト星人・地獄のジャタール!」

 

ゼロ「てめぇがグレン達をブロンズ像にしたのか?」

 

地獄「いかにも。そしてお前ももうすぐ彼らの仲間入りだ。右腕を見てみるがいい」

 

ジャタールの言う通り、自身の右腕を見ると手首までブロンズ化していた

 

地獄「ヒョホホホ!このままジワジワとブロンズ像にしていってやる。そして完全なブロンズ像になった時、貴様は生きながらにして死――」

 

―パコォォォン!

 

地獄「あ痛ぁぁっ!?貴様ぁ、人が話している時に攻撃するとはぁぁ~。しかもブロンズの方で殴ったな!?」

 

ゼロ「グダグダと長ったらしいんだよ」

 

地獄「おのれゼロ!!貴様はこのままブロンズ像になる運命なのだ!!」

 

ゼロ「はっ、だったらその前にお前を倒しゃ良いだけだ。ハアァァッ!!」

 

ゼロはストロングコロナとなってジャタールに向かっていき、ブロンズ化した腕で何度も殴ってマイティベースを突き破る

 

Sゼロ「オラオラオラオラァァァッ!!」

 

地獄「痛い!痛い!痛い!」

 

Sゼロ「ブサイクな面してウルトラの母に化けやがって!許せねぇぜ!!オラァァァッ!!」

 

最後に強烈な一発をジャタールにお見舞いし、小惑星にめり込ませる

 

Sゼロ「ガァァァルネイトォォォォ……バスタァァァァッ!!」

 

地獄「ギョヘェェェェッ!!」

 

Sゼロの必殺技『ガルネイトバスター』を受けたジャタールは小惑星ごと大爆発して倒され、ゼロのブロンズ化した右腕も元に戻った

 

ゼロ「これで、あいつらのブロンズ化も解けただろ。しかし……」

 

?2「ジャタールを退けるとはなかなかやるな。ならば次は我輩達と戦ってもらおう」

 

ゼロ「っ!!誰だ!?」

 

先程のジャタールとは違う人物の声が聞こえ、声の主を探そうとするゼロだがその前に真下の地面が揺れた




次はネーミングセンスが壊滅的に無い者との対戦です


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VS極暴タッグ

ゼロファイトでヴィラニアスで「極暴タッグよ!」と言った時、軽く笑ってしまいました


大地が割れ、かつてウルトラ5兄弟を倒した事のある暴君怪獣タイラントの別個体が現れた。そしてそのタイラントの横にはウルトラ6兄弟と戦った極悪宇宙人テンペラー星人の同族がいた

 

ゼロ「てめぇもさっきのブロンズ野郎の仲間か!?」

 

極悪「いかにも。我輩はテンペラー星人・極悪のヴィラニアス!そして我が相棒、暴君怪獣タイラント!」

 

「グギャアァァァッ!」

 

極悪「名付けて、『極暴タッグ』よ!」

 

ゼロ「ハハッ、なんだそのダッセェ名前?ネーミングセンスどうかしてるぜ」

 

極悪「何!?極暴タッグのどこがダサいと言うのだ!?」

 

?「全部だよ」

?2「タイラントも可哀想に」

 

極悪「っ!?何者だ!?」

 

声が聞こえた方を見ると崖の上に2人の戦士――ウルトラマングラビティとウルトラウーマンクラインが立っていた

 

グラビティ「ゼロ、こいつらは俺が相手する」

クライン「貴方は休んでなさい」

 

兄妹「フッ!」

 

兄妹は崖から飛び降り、ヴィラニアスとタイラントの前に立ち、戦闘の構えを取る

 

極悪「丁度良い。ゼロだけでなくお前達もあのお方に捧げよという命を受けている。いくぞ!」

 

グラビティVSヴィラニアス

 

グラビティ「ハアッ!」

極悪「ムンッ!」

 

―キィンッ!バチィッ!

 

グラビティのビームブレードとヴィラニアスのビームウィップが火花を散らして交わる

 

グラビティ「さすがウルトラ6兄弟とメビウスの相手をした宇宙人の同族だな。だが!」

 

 

クラインVSタイラント

 

クライン「フッ!ハッ!」

「グワアァァァッ!!」

 

―バキッ!ズガッ!

 

クライン「別個体とはいえ、さすがウルトラ5兄弟を倒しただけの事はあるわね。でも!」

 

 

兄妹「ブレスレットスラッガー!!」

 

兄妹はウルティメイトブレスをゼロのスラッガーのようにして投げるが、ヴィラニアスとタイラントはそれを弾く。しかしそれが兄妹の狙いだった

 

兄妹「今だ!ハアッ!」

 

極悪「ムッ!?ヌウゥゥゥッ!!」

「ギャッ!?グウゥゥゥッ!!」

 

弾かれた4つのスラッガーがヴィラニアスとタイラントの周囲に浮遊しており、兄妹はそれ目掛けて『エクレールスラッシュ』を撃って光線を反射させて相手にダメージを与える

 

極悪「おのれぇ」

 

クライン「一気にいくわよ!……って危なっ!!」

 

タイラントに向かっていこうとした時、タイラントがワイヤーを発射するが間一髪で避けた

 

グラビティ「大丈夫かクライン!?……ウオォォッ!?」

 

グラビティの意識がクラインの方に向いた瞬間、ヴィラニアスがビームウィップをグラビティの腕に巻き付けてクラインの方に投げる

 

クライン「兄さん!!」

 

飛んできたグラビティを何とかキャッチしたクラインだが、それを狙ったかのようにタイラントが2人を押さえつける

 

極悪「くらえ!ウルトラ兄弟必殺光線!!」

 

兄妹「ウワアァァァァァッ!!!」

 

極悪「フハハハ!貴様らが倒れたら次はゼロの番だ。しかしジャタールの奴、こんな手応えの無い奴らにやられるとは使えん奴だ」

 

兄妹「っ!!」

 

グラビティ「お前…ヒッポリト星人の仲間じゃなかったのか?」

クライン「なのに…その言い方はないんじゃない」

 

極悪「笑止。あんな役立たずは仲間とは言わん。仲間とは強く、使える者の事を言うのだ。我が相棒のようにな」

 

ヴィラニアスのその言葉に兄妹はキレた

 

グラビティ「ふざけんな。仲間っていうのは…」

クライン「そういう事じゃないでしょ!」

 

そして2人はストロングコロナに変身しグラビティは炎を纏った蹴りを、クラインは炎を纏ったパンチをタイラントにくらわせてヴィラニアスの方へと吹き飛ばし、激突させた

 

極悪「ええい、さっさとどけ!この役立たずが!」

 

グラビティ「コロコロと態度変えやがって」

クライン「私達が本当の仲間というものを教えてあげるわ」

 

極悪「くっ…」

 

形勢が一気に不利になり、どうするか悩んでいると…

 

?「さすがゼロに負けず劣らずの若き最強兄妹ですね」



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怪獣墓場へ

そんな声が聞こえるとヴィラニアスの横に鎧を纏った宇宙人――メフィラス星人が現れた

 

グラビティ「メフィラス星人、お前もこいつらの仲間か?」

 

「いかにも。そして私は貴方達のお仲間を預かっています」

 

そう言って手を出すと、紫色の球体にピグモンとムーキットが捕らわれていた

 

グラビティ「ピグモン!」

クライン「ムーキット!」

 

ゼロ「てめぇぇぇぇっ!!」

 

怒りがMAXになったゼロはメフィラス星人を殴ろうとに向かっていくが彼のパンチは命中する事なく、すり抜けてしまった

 

グラビティ「立体映像か!」

 

「その通り。私は今、怪獣墓場にいます。では待ってますよゼロ、グラビティ、クライン」

 

それだけ言うとメフィラス星人の立体映像は消えてしまった

 

極悪「ちっ!余計な事を!」

 

ゼロ「どうやらゆっくりとテメェらの相手をしてる暇は無くなったみたいだ」

 

クライン「一気にいかしてもらうからね!」

 

3人がヴィラニアスとタイラントに向かっていこうとした時、背後から超低温の冷気が3人の片足を地面に凍結した

 

ゼロ「なっ!?」

グラビティ「これは!?」

 

?「ヒャッハハハッ!!動けなくなっちまったなぁ~!」

 

3人の片足を凍らしたのは新たに現れた宇宙人――グローザ星系人だった

 

クライン「あんたは…グローザ星系人!」

 

?「その通り!俺は氷結のグロッケンだ、よろしくな!さらにもう1人…」

 

3人「おわっ!?/ぐうっ!?」

 

今度は超高温の炎が3人を襲う。そして炎が飛んできた方向には…

 

?「グオォォォ」

 

またしても新たに現れた宇宙人――デスレ星雲人がいた

 

グラビティ「今度はデスレ星雲人か!」

 

?「グオォォォッ!」

氷結「炎上のデスローグ!…だってよ」

 

極悪「貴様ら、何しに現れた!?こやつらは我輩達の獲物だ!」

 

氷結「知るかよ。こういうのは自由競争、早い者勝ちだ。ヒャッハァァッ!」

 

炎上「オォォォォッ!」

 

グロッケン、デスローグが3人に向かっていくのを見てヴィラニアスとタイラントも攻撃を再開する

 

グラビティ「テメェら、ふざけんなよ!」

クライン「まとめて相手してあげるわよ!」

 

そう言って4体の敵を相手にするがやはり片足が凍っているせいで動きが制限され、苦戦を強いられる

 

そしてグロッケン、デスローグ、ヴィラニアス、タイラントはいったん距離を取り、3人に自身の必殺技を放つ

 

3人「アァァァァァァッ!!!」

 

四種の光線に苦しむゼロと兄妹。絶体絶命と思われた……その時!

 

―ズガァァァァンッ!!

 

上空からミサイル、炎、光の刃が3人の周囲に降り注ぎ、敵の攻撃を中断するのと同時に3人の片足の凍結を溶かした

 

極悪「何者だ!?」

 

グレン「ジャジャーン!」

 

攻撃が飛んできた方を見ると、そこにはウルティメイトフォースゼロの仲間達がいた

 

グレン「炎の戦士グレンファイヤー!」

 

ミラー「鏡の騎士ミラーナイト」

 

ジャン「ジャンボット!」

ナイン「ジャンナイン!」

 

2人「我ら、鋼鉄のジャン兄弟!ジャンファイト!」

 

グレン「ウルティメイトフォースゼロ見参てなぁ!そりゃっ!」

 

仲間達は崖から飛び降り、敵の目の前に降り立つ

 

ミラー「ここは我々に任せて、貴方達は行って下さい」

 

ジャン「友人達が捕らわれているのだろう?」

 

ゼロ「だが…」

 

グレン「グダグダ考えるのはゼロちゃんらしくないぜ」

 

ナイン「行けゼロ、グラビティ、クライン!」

 

ゼロ「へへっ。お前ら…」

グラビティ「サンキューな」

クライン「無理しないでね」

 

そして3人は敵を仲間達に任せてピグモンとムーキットを助ける為に怪獣墓場に向かう

 

 

グレンが闘うのは氷結のグロッケン。氷対炎の対決

 

グレン「じゃんけんでよ、チョキはグーに絶対勝てないよな~?」

 

氷結「ああ!?何が言いたい?」

 

グレン「氷もよ、炎には絶対勝てないって事だよ!オラァッ!」

 

2人は小細工などせず、真っ向から戦う肉弾戦で戦う。そして組み合った瞬間、自分達の体内に宿るエネルギーを解放する

 

グレン「ファイヤァァァァァァッ!!!」

氷結「ブリザァァァァァァァァド!!!」

 

しかし、氷と炎のエネルギーは弾けてグレンとグロッケンはその余波を受け、後退する

 

グレン「冷てぇな~」

 

氷結「どうした、あいこだったぜ?」

 

グレン「この野郎~!」

 

ミラー「グレン、冷静になって下さい」

 

グレン「わかってる、冷静にだな。オリャアッ!」

 

バカにされ、今にも飛びかかりそうグレンをミラーナイトがなだめるが、そのかいもなく結局飛びかかってしまった

 

 

炎上「グオォォォ」

 

ミラー「うちの熱いのと違って無駄口しないのは評価できます。しかし…」

 

炎上「オォォォッ!」

 

ミラー「シルバークロス!」

 

デスローグは右手に生成していた炎を投げるがミラーナイトはシルバークロスで4つに切り裂く

 

 

ナイン「ジャンフラッシャー!ジャンキャノン!ジャンバスター!」

 

ジャンナインは自慢の火力でタイラントを攻撃するが、全てベムスターの腹の口に吸収されてしまう。一方ジャンボットは…

 

極悪「ウルトラ兄弟必殺光線!!」

ジャン「ビームエメラルド!!」

 

ヴィラニアスのウルトラ兄弟必殺光線とジャンボットのビームエメラルドが相殺し、それを見たジャンボットは次の攻撃に移る

 

ジャン「ジャンミサイル!」

 

極悪「フハハハ!」

 

今度はジャンバード形態でも撃てるミサイルを発射するがヴィラニアスはビームウィップで全て破壊した

 

その後、ジャンボットとジャンナインは背中合わせになる

 

ジャン「心を合わせるぞジャンナイン!」

ナイン「了解!」

 

極悪「ブリキ人形の分際で心だと?笑わせてくれるわ!」

 

ジャン「私達機械にも心はある!」

ナイン「その心、教えてやる!」

 

兄弟「ダブルジャンナックル!!」

 

ジャンボットとジャンナインのジャンナックルが極悪タッグに向かっていく

 

「グギャアァァァッ!!」

 

極悪「フンッ!ムウゥゥゥゥンッ!!」

 

最初はタイラントに命中して吹き飛ばし、次にヴィラニアスに命中するが彼は吹っ飛ばされず、逆にジャンナックルを弾いた




主人公のピンチに駆けつける仲間達。王道で良いですよね~


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メフィラス星人・魔導のスライ

その頃ゼロ、グラビティ、クラインはメフィラス星人が待つ怪獣墓場に到着した

 

「フフッ、現れましたよ。勇者様達が」

 

ピグモン「キュイッキュイッ」

ムーキット「パムパム~」

 

ゼロ「待ってろピグモン」

 

グラビティ「ムーキット、速攻でこいつを片付けて助けてやるからよ」

 

クライン「少しの間、辛抱しててね」

 

そしてメフィラス星人は右腕にメフィラスブレードを装備する

 

魔導「私はメフィラス星人・魔導のスライと申します。では始めましょうか。あの方達に会う資格があるかどうかを」

 

ゼロ「やってやるぜ!」

兄妹「いくぞ!/いくよ!」

 

ゼロはストロングコロナになってゼロランスを構え、兄妹はそのままの姿でビームブレードを出してスライに向かっていく

 

ゼロ・グラビティ「ハアァァァァッ!!」

スライ「ムウゥゥゥゥンッ!!」

 

―ズガッ!ガギンッ!キィンッ!

 

クライン「ヤアァァッ!!」

 

スライ「ウオッ!?」

 

ゼロとグラビティ相手に互角に戦っていたスライだが死角から現れたクラインの斬撃を受けてよろめく

 

魔導「くっ、さすが若き最強戦士と最強兄妹。素晴らしい攻撃力ですね。」

 

グラビティ「引っかかる言い方しやがって…」

クライン「何が言いたいのか、はっきりしなさいよ」

 

魔導「いえね、確かに素晴らしい攻撃力ですが、防御の方はどうかと思いましてね」

 

ゼロ「何だと?」

 

魔導「フッ!」

 

そう言ってスライはピグモンとムーキットに向かってブレードから光弾を放つ

 

ピグモン「キュイィィィッ!!」

ムーキット「パムゥゥゥッ!!」

 

3人「っ!!」

 

光弾が命中し、爆発した瞬間、スライの横にルナミラクルとなったゼロが現れ…

 

魔導「なっ!?」

 

Lゼロ「レボリウムスマッシュ!」

 

ルナミラクル固有の技、『レボリウムスマッシュ』の衝撃波をスライに当て、後退させる

 

魔導「バカな、ピグモンとムーキットを見捨てたのですか!?」

 

ゼロ「そんなわけねぇだろ」

 

魔導「まさか!?」

 

ゼロにそう言われ、スライはピグモンとムーキットがいた所を見てみると爆発の余韻が晴れ、盾を持ったルナミラクル兄妹がいた

 

グラビティ「お前が光弾を撃った瞬間、ルナミラクルになり盾を装備してピグモンとムーキットの前に立ったんだ」

 

クライン「かなりギリギリだったけどね」

 

そして兄妹は盾をランスに変え、ゼロの側に来る

 

ゼロ「俺達は必ず、ピグモンもムーキットも助けるぜ!ミラクルゼロスラッガー!!」

 

兄妹「イリュージョニックスパーク!!」

 

ゼロは蒼いスラッガーを、兄妹はランスをスパークに変えた後、分裂させてスライめがけて放つ

 

魔導「フッ!ハッ!ムゥンッ!」

 

しかしスライは上空に飛び、無駄の無い動きで全てのスラッガーとスパークを叩き落とした。しかし…

 

ゼロ・兄妹「ハアァァァァァァッ!!!」

 

―ズドォォォォォンッ!!!

 

魔導「ヌアァァァァァッ!!!」

 

スラッガーとスパークは囮で3人は先程の『レボリウムスマッシュ』よりさらに強力な衝撃波を放ち、スライを吹き飛ばした。するとその影響か、ピグモンとムーキットを包んでいた紫色の球体が消えた

 

ゼロ「大丈夫かピグモン?」

 

ピグモン「キュイッ」

 

グラビティ「どうやら、ムーキットも大丈夫みたいだな」

クライン「ケガ1つないみたいだね。良かった~」

 

ムーキット「パ~ム~」

 

魔導「フフフ。」

 

3人「っ!!」

 

声がした方を見ると先程、おもいっきり吹き飛ばされたはずのスライが3人の目の前にいた

 

魔導「やはり貴方達はあのお方達に会う資格があるようだ」

 

クライン「“あのお方達”?」

グラビティ「誰の事だ?」

 

魔導「あのお方達……我らの陛下と我らダークネスファイブを束ねるリーダーに」

 

ゼロ「何だと?」

 

魔導「控えろ!!暗黒大皇帝カイザーダークネス陛下の御前である!!」

 

すると3人の側の岩山に雷が落ち、何かが現れた。それは…

 

ゼロ「っ!?あれは…」

 

「オォォォォォ」

 

兄妹「アーマードダークネス!?」

 

そう、暗黒宇宙大皇帝エンペラ星人の為に作られた生きた鎧――暗黒魔鎧装アーマードダークネスだった

 

グラビティ「何でアーマードダークネスがここに…?」

クライン「誰かが装着してるの…?」

 

その時、アーマードダークネスの顔に雷が落ちて兜が落ち、顔が露になる

 

3人「っ!!!」

 

ゼロ「おっ、お前は……」

グラビティ「何で……」

クライン「何で、ここに……」




次回、我らの陛下が遂に登場!!!


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ダークネスファイブのリーダー

ダークネスファイブのリーダーはスライですが、ここでは別の人にやってもらいます。まぁ、すぐスライがリーダーになりますが…


ゼロ「お、お前は……」

グラビティ「何で……」

クライン「何で、ここに……」

 

ベリアル「会いたかったぜゼロォォォ。お前も俺様に会えて嬉しいだろぉぉぉ?」

 

ゼロ「何で甦った!!ベリアル!!」

 

アーマードダークネスを纏い、一連の出来事の黒幕は1年前に仲間達と協力して倒したはずの暗黒のウルトラ戦士――ベリアルだった

 

ゼロ「いくぜ相棒!クライン!」

 

グラビティ「ああ!」

クライン「うん!」

 

スライ「おっと、貴方達にはこちらの方と戦ってもらいましょう」

 

スライがそう言った瞬間、兄妹の足下に赤黒い光弾が撃たれる

 

クライン「誰!?」

 

?「フッフッフ。お前達が俺を楽しませてくれる兄妹か?」

 

カイザーダークネスの後ろからまた別の暗黒戦士が現れた。そいつは…

 

グラビティ「なっ!?お前は!!」

クライン「どうして貴方がここにいるの…?」

 

兄妹「カオスウルトラマンカラミティ!!」

 

カラミティ「フハハハハ!!決まっている、俺もベリアル軍の一員だからだ」

 

クライン「何をバカな事を!!全てのカオスヘッダーはコスモスによって浄化されたはずよ!!」

 

カラミティ「コスモス?あぁ、そういえばそんか奴がいるって聞いたな」

 

クライン「そんな奴ですって?」

 

クラインはカラミティの言葉に怒るが、グラビティはその言葉である事を思い付く

 

グラビティ「……。そうか。お前、コスモスペースのカオスヘッダーじゃないな?」

 

カラミティ「……」

 

クライン「どういう事なの兄さん?」

 

グラビティ「思い出してみろ。俺達が初めて別宇宙に行った時、最初に何を目にした?」

 

クライン「えっ、マルチバースでしょ?っ!!そっか、という事はこいつも…」

 

グラビティ「ああ。無数にある宇宙の中でコスモスペース以外の宇宙でもカオスヘッダーが作られていたとしてもおかしくはない。そういう事だろ?」

 

カラミティ「その通りだ。ちなみにこの姿はスライからコスモスのデータをもらって作り上げたものだ」

 

そしてカラミティは殺気を出して戦いの構えを取る

 

カラミティ「お喋りはそろそろ終わりにして、戦いを始めようか」

 

グラビティ「その前に1つ聞かせろ。ここにお前がいるという事は、お前がいた宇宙は…」

 

カラミティ「滅んださ。生態系がめちゃくちゃになったからな」

 

クライン「あんたがやったの?」

 

するとカラミティは少し俯いて自分の宇宙の過去を話し始めた

 

カラミティ「違う。生態系がめちゃくちゃになったのは狂った科学者のせいだ。そいつは生態実験の為に様々な動物や怪獣を使っていた。そしてその実験のせいで誕生した改造怪獣が宇宙のあちこちに放たれてしまった。このままでは地球はおろか、宇宙まで滅んでしまう。そう考えたその科学者の仲間達は…」

 

クライン「貴方を作り上げた。狂った生態系を元に戻す為に」

 

カラミティ「ああ。俺は対象に取りついて細胞を変える事が出来るからな。だが俺1人では宇宙全ての生態系を元に戻す事は出来なかった。そして……俺の宇宙は滅んだ。しばらくあてもなく宇宙をさ迷っていた……だが」

 

 

ベリアル『貴様、噂に聞いたカオスヘッダーとかいう奴だな?さ迷っているなら俺と来い。俺と共に全宇宙を支配しようじゃねぇか。その為の力もくれてやる』

 

 

カラミティ「そして俺はベリアルの誘いに乗り、ダークネスファイブのリーダーとしてここにいる。さて、お喋りはここまでだ。若き最強兄妹よ、俺を楽しませてみせろ!!」

 

そう言ってカラミティは再び戦いの構えを取り、兄妹も戦いの構えを取る




という事でダークネスファイブを束ねるリーダーは別宇宙のカオスウルトラマンカラミティでした

次は陛下とカラミティの策略がゼロと兄妹を襲います


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闇VS光

ゼロVSベリアル、グラビティ&クラインVSカラミティの対決です

ベリアルの言葉を書く時はベリアル「」と書きます。カイザーダークネス「」は長いですから…


ゼロVSベリアル

 

ゼロ「ストロングコロナゼロ!!」

 

ゼロはストロングコロナになり、ベリアル…いやカイザーダークネスに向かっていく

 

ベリアル「ハアァッ!」

Sゼロ「オラアァッ!」

 

2人の攻撃がぶつかる度に轟音が鳴り響き、怪獣墓場に激震が走る

 

ベリアル「ムウゥゥンッ!!」

 

Sゼロ「ガァァァルネイトバスタァァァッ!!」

 

ベリアルがダークネストライデントから撃った〈レゾリューム光線〉とストロングコロナゼロが撃った〈ガルネイトバスター〉が真正面からぶつかり、相殺し爆発の余韻でゼロは通常スタイルに戻ってしまった

 

ベリアル「パワーアップしてその程度か?」

 

ゼロ「どうやら頭のネジを地獄に置き忘れたようだな」

 

そう言うとゼロはブレスレットを構え…

 

 

 

グラビティ&クラインVSカオスウルトラマンカラミティ

 

兄妹「エクレールスラッシュ!」

 

カラミティ「ブレイキングスマッシュ!」

 

兄妹「セヤァァッ!!」

カラミティ「ハアァッ!!」

 

兄妹が光線を撃つとカラミティもそれと同威力の光線を撃ち、兄妹がビームブレードスラッシュを放つとラミティはカラミュームブレードで相殺した

 

グラビティ「くっ…全て相殺してくるとは…」

 

カラミティ「貴様らの力はそんなものか?もしそうなら宛が外れたな」

 

クライン「だったら見せてあげるわ。」

 

そう言うと兄妹はブレスレットを構え…

 

 

 

ゼロ「このウルティメイトゼロが、もう一度地獄に叩き落としてやるぜ!!」

 

グラビティ「このウルティメイトグラビティと!」

クライン「このウルティメイトクラインの!」

 

兄妹「力を!!」

 

3人はブレスレットの力を最大限解放し、別宇宙では神とまで言われた伝説の超人ウルトラマンノアから授かった神秘の鎧〈ウルティメイトイージス〉をその身に纏い、ベリアルとカラミティに挑む

 

3人「ハアァァァッ!!!」

 

ベリアル「ヌンッ!!」

カラミティ「シャアッ!!」

 

それを見たベリアルはダークネストライデントを投げ、カラミティはカラミュームブレードを撃ち出すが3人が装備しているウルティメイトソードに弾かれる

 

ベリアル・カラミティ「フッフッフッ」

 

するとベリアルは腰から暗黒の剣――ダークネスブロードを取り出し、カラミティは右手に暗黒のビームブレード――カオスブレードを出現させる

 

―ズガンッ!!

 

そしてダークネスブロードとカオスブレード、ウルティメイトソードが真正面からぶつかり、エネルギーがほとばしる

 

ベリアル「ヌゥゥゥゥンッ!!!」

ゼロ「ダァァァァァッ!!!」

 

カラミティ「オォォォォォッ!!!」

兄妹「ハアァァァァッ!!!」

 

お互いに物凄いスピードで剣撃を繰り出すと周囲にはエネルギーを纏った風と砂ぼこりが舞い、ピグモンとムーキットは吹き飛ばされないように踏ん張る

 

魔導「よく見ていなさい。もうすぐ面白いものが見れますよ」

 

3人「これで…フィニッシュ!!!」

 

3人が相手の剣を避けて自分達の剣をベリアルとカラミティの胸に突き刺した




次であの最凶最悪の姿が現れます


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最凶の悪魔達

初めてゼロダークネスを見た時、禍禍しいけどカッコいいと思いましたね

ゼロ「俺は体を乗っ取られて大変だったんだが…」

すいませんm(__)m


ベリアル・カラミティ「グアァァァァッ!!!」

 

ゼロ、グラビティ、クラインのウルティメイトソードを受けてベリアルはバラバラになり、カラミティは粒子となった

 

しかしその時、ゼロは違和感を覚える

 

ゼロ「鎧だけ?一体どういう……っ!?」

 

その時、ウルティメイトソードに刺さっていた鎧の一部の中から闇が現れてどんどんゼロの中に入っていく

 

ゼロ「何だ?!何だこれはっ!?くっ……うっ…アァァァァァッ!!!」

 

完全に闇に包まれたゼロはその闇と共にグレイブゲートへと飛んでいき、ウルティメイトフォースゼロとダークネスファイブが戦っているアナザースペースへと向かった

 

クライン「兄さん、一体何がどうなってるの!?」

グラビティ「分からない…。とにかく俺達もアナザースペースへ……」

 

「そうはさせない」

 

兄妹「っ!?」

 

声がした方を見ると、そこには先程の粒子―カオスヘッダーがいた

 

「貴様らも俺の物になれ!!カアァァァァッ!!!」

 

グラビティ「ぐわっ!?ウゥゥゥ…」

クライン「キャアッ!?アァァァ…」

 

兄妹「ウアァァァァァッ!!!」

 

兄妹達の体にカオスヘッダーが入っていき、ゼロと同じように完全に包まれるとゼロの後を追うように兄妹達もアナザースペースへと向かった

 

 

 

―アナザースペース

秘密基地・マイティベース付近の小惑星ではまだウルティメイトフォースゼロとダークネスファイブとの戦いが続いていた。そこに…

 

―ズドォォォンッ!!!

 

ゼロ?「ハアァァ~」

兄妹?「フウゥゥ~」

 

ナイン「ゼロにグラビティ?」

グレン「それにクラインか?」

 

ジャン「いや、違うぞ!」

 

するとゼロ?はいきなり右手から漆黒のカッター状の光線をジャンナインに向けて放った

 

ナイン「なっ!?」

ジャン「ジャンナイン!!」

 

向かってくる光線に身動きが出来ないジャンナインだったが、ジャンボットが間一髪の所で押し退けて光線の直撃を免れた。しかし……

 

ジャン「グワアァァァァッ!!」

 

ジャンナインを押し退けた事でカッター状の光線はジャンボットに命中し、そのままの勢いで背後にあったマイティベースも真っ二つにする

 

ミラー「この波動…貴様達、ゼロにグラビティ、クラインじゃないな?」

 

ゼロ?「察しが良いなミラーナイト。一度は我が僕になったんだっけか?」

 

ミラー「ベリアル、だな?」

 

ゼロ?「ハアァァ~」

 

3人が手を広げると体から闇が溢れ出て、その中にベリアルとカラミティの姿が見える

 

ゼロ?「俺はゼロであってゼロじゃない。そうだな…ゼロダークネスとでもしておくか」(以降はしばらくゼロD「」と書きます)

 

グラビティ?「なら俺はテネブライグラビティと名乗ろう」(以降はしばらくTグラビティ「」と書きます)

 

クライン?「なら私はテネブライクラインの名乗らせてもらう」(以降はしばらくTクライン「」と書きます)

 

ナイン「ううっ…。……はっ!」

 

ジャンボットに押し退けられたジャンナインが光線が通過した所を見るとそこには光線の直撃を受けてバラバラになったジャンボットが横たわっていた

 

ナイン「僕を……守る為に…?」

 

グレン「おい焼き鳥!しっかりしろ!」

 

ジャン「みん…な、気を…つけ……ろ…」

 

その言葉を最後にジャンボットの機能は停止した

 

グレン「焼き鳥、焼き鳥…ジャンボットォォォォッ!!!」

 

ナイン「ウオォォッ!!」

 

ゼロD「フハハハ。ゼロの体は俺がもらった」

Tグラビティ「グラビティの体とクラインの体は…」

Tクライン「私が有効に利用してやる」

 

グレン「ジャンを、ゼロを、グラビティを、そしてクラインを返せよ!!この野郎ぉぉぉぉっ!!」

 

グレンが叫びながらゼロダークネスとテネブライ兄妹に向かっていく。それを見たミラーナイトとジャンナインも向かっていくがゼロダークネスの高速回転のきりもみキックとテネブライ兄妹の目にも止まらない速さの斬撃で地に倒れる

 

3人「フフフフ、フハハハハハハ!!!!」

 

 

その頃、怪獣墓場でベリアルとカラミティがゼロと兄妹の体を乗っ取ったのを見届けたスライは…

 

魔導「あのお方の魂とカラミティさんは最強の肉体を手に入れた。もう誰にも止められない」

 

ピグモン「キュウ~……」

ムーキット「パム~……」

 

魔導「お前達も見物に行くか?宇宙の終わりの始まりを」

 

 

そしてアナザースペースではミラーナイトが得意の鏡を使った戦術でゼロダークネスに挑んでいた

 

ミラー「フッ!」

 

ゼロD「フンッ!」

 

―バキィィィンッ!!

 

ゼロD「っ!!またかっ!!」

 

―バキィィィンッ!!

 

ゼロD「なっ!?」

 

ミラーナイトに攻撃したと思ったが鏡だったのですぐに反対側にいるであろうミラーナイトに攻撃するがまたしても鏡だった

 

そして背後から現れたミラーナイトがゼロダークネスを羽交い締めにする

 

ゼロD「なにっ!?」

 

ミラー「鏡を作るのは得意でね。ゼロ、かつて貴方は私の心を救ってくれた。今度は私が救う番です!ハアァァ…」

 

ミラーナイトの体に光が集まっていき、かつてゼロがミラーナイトにしたように闇を浄化しようとするが…

 

ゼロD「フン。」

 

ミラー「グアァァァッ!!」

 

グレン「ミラーナイトォォォォッ!!!」

 

ゼロダークネスはミラーナイトの顔にカッター状の光線―デスシウムショットを放った

 

ゼロD「残念だったな」

 

闇に捕らわれていたゼロはその瞬間をしっかりと見ていた

 

ゼロ『そんな…嘘だろ?……ウオォォォォォッ!!!』

 

一方、側の崖ではダークネスファイブのメンバーである極悪のヴィラニアス、氷結のグロッケン、炎上のデスローグ、暴君怪獣タイラントがその様子を見ていた

 

氷結「あ~あ、もう終わりだな」

 

極悪「もはや我らの出る幕ではないわ」

 

その4人の元にメフィラス星人・魔導のスライがピグモンとムーキットを連れて現れた

 

極悪「おお、遅かったなスライ。見ろ、哀れなものだ」

 

 

その頃、グレンは倒れたミラーナイトの側に駆け寄る

 

グレン「おいミラちゃん、冗談だろ?冗談だって言えよ!」

 

ミラー「グ、グレン…」

 

グレン「ん?」

 

ミラー「あなた方と…共にいて……楽しかった…。」

 

グレン「やめろ、そんな事を言うのは!聞かねぇ…聞かねぇぞ!!」

 

ミラー「彼らを……頼みます…」

 

その言葉を最後にミラーナイトは動かなくなった

 

グレン「くっ……バカやろぉぉぉぉぉっ!!!」

 

 

ミラーナイトの死にグレンが悲しんでいる頃、ジャンナインはテネブライグラビティと戦っていた

 

ナイン「オォォォッ!!ゼロとグラビティ、それにクラインをなめるな!!」

 

Tグラビティ「ああ?」

 

ナイン「彼らは貴様らなどに屈したりしない!!」

 

そう言いながらパンチを繰り出すが、テネブライグラビティは少し体を動かすだけで全ての攻撃を回避する

 

 

魔導「宇宙で最も強い肉体に宿る事で復活を果たし、カラミティさんはさらに強力な肉体を手に入れた。恐ろしいお方達ですよ陛下とカラミティさんは。」

 

 

ナイン「目を覚ませゼロ!グラビティ!クライン!僕に涙を…心を教えてくれた君達が……その心を失ってどうする…」

 

3人に懇願するジャンナインの目には悲しみの涙が流れていた

 

Tグラビティ「下らんな。カオスツイングラビティバースト!!」

 

ナイン「グアァァッ…アァァァァッ!!!」

 

テネブライグラビティはジャンナインを突き飛ばし、両手に闇のエネルギーを溜めて前に突き出すとゼロツインシュートに負けず劣らずの強力な闇の光線―カオスツイングラビティバーストが発射される

 

それを受けたジャンナインは上半身と下半身を真っ二つにされ、バラバラになったジャンボットの側に倒れた

 

ナイン「グッ……クウッ…」

 

ジャンナインは機能が停止している兄の手を握ろうとするがそれは叶わず、自分も機能が停止してしまった

 

グレン「そりゃねぇぜお前ら。こんな所で終わりかよ?俺達の…俺達のウルティメイトフォースゼロの快進撃は……まだ始まったばかりじゃねぇか。うっ…」

 

グレンはジャンボットとジャンナインの手を重ねると、ベリアルとカラミティに体を乗っ取られた3人を見てそう叫ぶ

 

グレン「違うのかよ……違うのかよ!!ゼロ、グラビティ、クライン!!!」

 

ファイヤーコアが輝き、体が炎に包まれたグレンは3人に向かっていき…

 

ゼロD「ここは任せる」

 

Tクライン「分かった」

 

グレン「ダアァァァリャアァァァッ!!!ファイヤァァァダァァァシュッ!!!」

 

自分の前に立ったクラインに炎を纏った拳をくらわし、最後にはおもいっきり力を込めて殴り、クラインの背後に立つ。

 

Tクライン「フン、暑苦しい」

 

そう言ったテネブライクラインの両手には黒いビームブレードが出現していた。そして…

 

グレン「アアア…」

 

すれ違い様にビームブレードで背中と首を切られたグレンからマグマが噴出する

 

グレン「へへっ、強ぇな~お前ら。だがよ、お前らの本当の強さは……ハートの強さだろ。信じてやるからよ…早く戻って…来やが…れ…」

 

そう言ってグレンは倒れてしまい、ウルティメイトフォースゼロは全滅してしまった

 

3人「ハハハハハ!ハ~ハッハッハッハ!!」




テネブライとはラテン語で『闇』という意味です。カオスヘッダーが兄妹の体を乗っ取ったとはいえ、カオス化したわけじゃないのでこの単語を使っています


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輝きのゼロ&輝きの兄妹

ゼロの精神世界でウルティメイトフォースゼロの皆が『進め!ウルトラマンゼロ!』と言った時、涙が出たのは俺だけじゃないはず。

あのシーンは何回見ても感動します……(泣)


ウルティメイトフォースゼロが全滅した頃、3人の精神世界では……

 

3人「……」

 

3人は俯いたまま動かず、雨に打たれておりカラータイマーも弱々しく点滅していた

 

ベリアル「お仲間は逝っちまったぜ」

カラミティ「俺達の…いやお前達の手によってな」

 

その言葉を聞いた3人は完全に絶望し、輝きが消え、体は闇に消える

 

ベリアル「俺達の因縁もこれで終わりだな、あばよゼロ。ハッハッハッ!」

 

カラミティ「グラビティ、クライン。お前達の体は全宇宙征服の為に使ってやる。あばよ若き最強兄妹」

 

 

―現実世界

魔導「陛下、カラミティ様」

 

ベリアル「さあ行くぞ。俺様の覇道の始まりだ。全宇宙を我が手に」

 

3人の暗黒戦士はダークネスファイブを率いて全ての宇宙を支配する為に進撃を開始した

 

 

 

一方、3人の精神世界では

ナイン『なぜ俯いているんだゼロ、グラビティ、クライン?』

 

ジャン『私達は3人に出会い、共に戦い、力の限り生きた。何も悔いは無いのだ』

 

ミラー『貴方達にはまだ救える命がある。手を差し伸べられる多くの心が待っているじゃありませんか』

 

グレン『俺達はお前らを信じて託せるから先に行けるんだぜ。そのお前達がこんな所で立ち止まってちゃいけねぇな』

 

4人『進め!!光の戦士!!』

 

その言葉を残して仲間達は消えた…いや先に進んだ

 

 

現実世界ではゼロダークネスとテネブライグラビティ、テネブライクラインがどんどん進撃し、グレン達の側を通りかかった時、ピグモンとムーキットが立ちはだかった

 

ゼロD「何だお前ら?邪魔する気か?」

 

ピグモン「キュキュッ!」

ムーキット「パムパム~!」

 

Tグラビティ「笑わせるな。目障りだ」

Tクライン「消えなさい」

 

ゼロダークネスとテネブライグラビティは右手に、テネブライクラインは左手にエネルギーを溜めていき、デスシウムショットとカオスクロスツインショットを放とうとするその姿が一瞬、ベリアルとカラミティに見えた

 

そして3人の暗黒戦士がピグモンとムーキットを消し去る為に腕を突き出した!……しかしその瞬間、3人の必殺技は消えてしまった

 

3人「っ!?」

 

必殺技が消えた事に驚く3人だが、理由はすぐに分かった。精神世界でゼロとグラビティ、そしてクラインがベリアルの片腕とカラミティの両腕を掴んでいたからだ

 

 

ベリアル「くっ…離せ!離せ!」

カラミティ「このっ…死に損ない共が!」

 

ベリアルとカラミティは何度も何度も3人を殴り、蹴るが3人は掴んだ腕を離さない。そして3人はベリアルとカラミティを掴んだまま、飛翔する

 

2人「離せ!離せ!」

 

グラビティ(まだだ…)

クライン(まだ…)

ゼロ(終わりじゃない)

 

ジャン『進め!』

 

クライン(私は…)

 

ナイン『進め!』

 

グラビティ(俺は…)

 

ミラー『進め!』

 

ゼロ(俺は…!)

 

グレン『進め!』

 

3人(俺達/私達は!まだ翔べる!!)

 

3人は雨雲を抜け、ベリアルとカラミティを離す。そして雨雲を抜けた場所には青空が広がっていた

 

ベリアル「こっ、ここは……?」

 

カラミティ「一体、どういう事だ……?」

 

3人はさらに飛翔して太陽に向かっていくと輝きを取り戻し、ベリアルとカラミティを睨む

 

3人「守るべきものがある!!!俺は/私は……ウルトラマンなんだぁぁぁっ!!!」

 

復活した3人は全ての力を解放し、光に包まれるとストロングコロナともルナミラクルとも違う新たな姿になる

 

2人「その姿は何だ!?」

 

ゼロ「お前の闇を……切り裂く光だ」

兄妹「お前の/貴方の闇を……掻き消す光だ」

 

3人の新たな姿――シャイニングウルトラマンゼロとフラッシュエクリプスグラビティ、フラッシュエクリプスクラインは全身が神々しく光り輝く、まさに光の戦士と呼ぶに相応しい姿だった




ゼロはそのままですが兄妹は自分がpixivで横ちゃんと名乗っている時にとある作者に使用許可をもらったフラッシュエクリプスというスタイルでいきます

後、ウルティメイトフォースゼロは本来『進め!ウルトラマンゼロ!』と言いますが、3人のウルトラマンがいるので1人1人名前を言っていたら長ったらしいので『進め!光の戦士!』で纏めました。


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ウルティメイトフォースゼロ復活!そして…

この話でゼロファイトは終了です。


ゼロ「お前の闇を……切り裂く光だ」

兄妹「お前の/貴方の闇を……掻き消す光だ」

 

2人「ヌアァァッ!!」

 

ゼロ・兄妹「フッ。」

 

ベリアル「ウオォォォッ!?」

カラミティ「グァァァッ!?」

 

ベリアルとカラミティは神々しい姿になった3人に向かっていくが、3人は腕に力を溜めて軽く突き出してベリアルとカラミティを吹き飛ばした

 

3人「ハッ!」

 

ベリアル・カラミティ「ウオォォォォォッ!!!」

 

さらに3人は追撃で通常のエメリウムスラッシュとエクレールスラッシュの数十倍の威力を持つシャイニングエメリウムスラッシュとライトニングエクレールスラッシュを撃ってベリアルとカラミティにダメージを与えた

 

ゼロ「お前達は、持っているのか?」

 

ベリアル「何を?」

 

グラビティ「守るべきものを。」

 

カラミティ「何だと?」

 

クライン「なぜ奪うだけで、守るべきものを持たないの?」

 

ベリアル「何を…何を言ってやがる!?」

 

ゼロ「お前だって…ウルトラマンだろうが!!」

 

グラビティ「カラミティ、コスモスのデータを元に生まれたお前なら分かるはずだ!!」

クライン「守るべきものがあれば、私達ウルトラマンは強くなれるという事を!!」

 

ベリアル「うるせぇっ!!」

 

カラミティ「黙れっ!!」

 

 

その頃、現実世界では

魔導「陛下?」

 

極悪「陛下?」

 

氷結「カラミティ様?」

 

ピグモンとムーキットに暗黒の光線を放とうとした瞬間に光線が消えて動きが止まったベリアルとカラミティをダークネスファイブのメンバーが心配していた

 

 

再び精神世界

3人「シュアッ!!」

 

3人は巨大化しベリアルとカラミティに迫ってくる

 

ベリアル「まさか…俺達を取り込むつもりか?ヤ…ヤバい!」

 

2人の暗黒戦士はゼロとグラビテとクラインから逃げようとするとが叶わず、3人の光に包まれる

 

そして現実世界でもゼロダークネスとテネブライ兄妹に影響が出始めた

 

ゼロD「グッ…ウッ…」

T兄妹「ガッ…グッ…」

 

魔導「陛下?カラミティ様?」

 

スライ達が心配しているとゼロダークネスとテネブライ兄妹の体が光り始めた。そして…

 

ゼロD「グッ…オオオォォォォッ!!!」

T兄妹「ガッ…アアアァァァァッ!!!」

 

3人のカラータイマーから光が溢れ出て、そこからベリアルの魂とカオスヘッダーが出てきた。そしてカオスヘッダーはカラミティの姿になるが、兄妹の体から発せられる光の衝撃波で遠くに吹き飛ばされた

 

そしてゼロダークネスとテネブライ兄妹の体が一際輝くとゼロはシャイニングウルトラマンゼロに、兄妹はフラッシュエクリプスになり復活した。

 

ピグモン「キュイキュイッ!」

ムーキット「パムパム~!」

 

ピグモンとムーキットは3人が再び光の戦士として戻ってきたのが嬉しいようだ

 

3人「……。」

 

復活した3人が周囲を見るとそこには自分達が手を下してしまった仲間達が倒れていた

 

それを見た3人は手から小さな太陽のような球体を出現させ、1つになり回転を始めた。すると魂だけの存在のベリアルが砂のように消えていく

 

ベリアル「ウオォォォ~……」

 

魔導「いかん!陛下の魂は、肉体を失うと維持できない!」

 

ベリアル「ウオオォォォッ!!」

 

魔導「陛下!!」

 

ベリアルの魂は完全に消えた。その間も3人の超絶技・シャイニングスタードライブで時間が巻き戻されていく

 

極悪「何だ、この現象は!?」

 

魔導「まさか……まさか奴らは周囲の時間を巻き戻している!!」

 

極悪「そんなバカな!?」

 

魔導「ここは一旦退きますよ!!」

 

3人の超絶技に驚いていたダークネスファイブは形勢が不利と見るや、スライの力でこの宙域から離脱した

 

そして3人のシャイニングスタードライブの力でマイティベースが戻っていき、ジャンボットが、ジャンナインが、ミラーナイトが、グレンファイヤーの命が戻ってくる

 

最終的に出現させた太陽と元からあった月が重なり、日食のようになると光が降り注ぎ、ウルティメイトフォースゼロ達は光に包まれた

 

 

光が収まると、そこには通常スタイルのゼロとグラビティとクラインが立っていた

 

ゼロ「うっ…」

 

力を使いすぎて倒れそうになるゼロ。それを受け止めたのは……

 

グレン「よう、また会えたな。ウルトラマンゼロ」

 

ウルティメイトフォースゼロの切り込み隊長であるグレンファイヤーだった。それだけでなくジャンボット、ジャンナイン、ミラーナイトも側にいた

 

ゼロ「お前ら…うっ…」

 

再び倒れそうになったゼロを支える4人

 

グレン「全く、何やってんだよ~」

 

ミラー「大丈夫ですか?」

 

ゼロ「ああ。」

 

グラビティ「とりあえず、座ろうぜ」

クライン「座った方が落ち着くわよ」

 

ゼロ「おう」

 

 

そして話はどうやって3人がベリアルとカラミティを体から追い出したのか?どうやって仲間達が復活したのか?という話になったのだが……

 

ミラー「覚えてないのですか?」

 

ゼロ「ああ。気がついたら、お前らがいた」

 

グレン「はぁ?何だそりゃ?」

 

ナイン「理解不能の現象だ」

 

ジャン「姫様に報告せねば」

 

クライン「何で?」

 

グレン「いやいや!っていうかよ、俺達いっぺん死んで生き返ったって事だよな?何か凄くねぇか?よぉ焼き鳥!」

 

そう言ってジャンボットの肩をガンッ!と叩くグレンだが当然のように……

 

ジャン「私は焼き鳥ではないジャンボットだ!いつになったらちゃんと覚えるのだ貴様は!」

 

グレン「何だよ~?」

 

クライン「ジャンボットが破壊された時はちゃんと名前で呼んでたのに、何でまた焼き鳥なんだろね?(小声)」

 

グラビティ「今さら名前で呼ぶのは恥ずかしいんじゃないか?(小声)」

 

クライン「なるほど。納得だわ(小声)」

 

ミラー「さっ、下らない話は終わりにして…」

 

グレン「下らないってなんだよ?」

 

ミラー「マイティベースに帰りましょう」

 

グレン「そうだな。よいしょ~!」

 

グレンは背を向けて項垂れているピグモンとムーキットの側に立つ

 

グレン「ようっ、お前も行くよな?チビスケ」

 

ナイン「有機生命体がまた2つ増えた」

 

そしてピグモンはグレンが、ムーキットはミラーナイトが手の上に乗せ、話の内容はピグモンとムーキットの事になる

 

ジャン「姫様に見せたら喜ぶだろうか?」

 

ミラー「好きそうですよね」

 

グレン「よう、こいつらの名前何にする?」

 

ミラー「そうですね…」

 

ナイン「有機生命体8号と9号」

 

グレン「ダメだよそんなの。もっと可愛い名前じゃねぇと」

 

ジャン「ならば~…ピーちゃんとムーちゃん!」

 

グレン「それもダメ~!」

 

ジャン「そうか…」

 

仲間達のその様子を3人は微笑んで見ていた

 

3人「ありがとな/ありがとう皆」

 

すると4人は立ち止まり、ゼロ、グラビティ、クラインの方を振り向く

 

グレン「お~い、ゼロちゃんよ!早く来いよ!」

 

ピグモン「キュキュ!」

ムーキット「パム~!」

 

ピグモンとムーキットも早く来てという風に鳴く

 

ミラー「グラビティとクラインも早く来ないと、置いていきますよ」

 

3人「今行く!」

 

3人は小走りで仲間達の元に駆け寄る

 

グレン「ようよう!お前らも考えてくれよ」

 

ジャン「こういうのは3人は得意そうだからな」

 

ジャンボットの言葉にゼロは得意気に話し始めた

 

ゼロ「実はもう考えてあるんだ」

 

グレン「マジか?」

 

ゼロ「親父の名前を頂いて…モロボシ君」

 

グレン「ダメ~」

 

ジャン兄弟・ミラー「それはダメだ/ダメですね」

 

ゼロ「いや、何でだよ…(汗)」

 

自信満々で提案したのに全員にダメ出しされてしまった

 

グレン「んじゃ、グラビティにクライン。お前達はこいつの名前をつけてくれよ」

 

そう言ってミラーナイトが持つムーキットを指さすグレン

 

グラビティ「そうだな。小さくて…」

クライン「可愛いから…」

 

兄妹「リルにしよう」

 

ミラー「ちなみにどういう理由で?」

 

グラビティ「小さいからリトルで…」

クライン「真ん中の『ト』を取ってリルよ。可愛いでしょ?」

 

ジャン「うむ。良いな」

ナイン「僕も賛成だ」

 

グレン「流石グラビティとクラインだな!」

 

 

 

その頃、とある宙域では

 

魔導「あの時、ゼロとグラビティ、クラインは周囲の時間を巻き戻し、仲間達を蘇らせました。恐ろしい力です。ですが、そのおかげでかつての肉体を取り戻しましたよ。……陛下も」

 

スライの言う通り、目の前には魂だけの存在ではない肉体を取り戻したベリアルがいた

 

ベリアル「守るべきもの。貴様の強さはそれか、ゼロ!!俺はさらに強くなり、全ての宇宙を手に入れてやるぜ!!」

 

D5「おおっ!!/ギャオッ!!」

 

 

 

その頃、カラミティは…

カラミティ「……」

 

兄妹の光の衝撃波で飛ばされたカラミティは惑星エスメラルダ近くの小惑星に激突していた

 

グラビティ『カラミティ、コスモスのデータを元に生まれたお前なら分かるはずだ!!』

クライン『守るべきものがあれば、私達ウルトラマンは強くなれるという事を!!』

 

先程の彼らの言葉が頭から離れないカラミティ

 

カラミティ「『守るべきもの』……。それが見つかれば、俺はもっと強くなれるのか?」

 

そして少し考えたカラミティは立ち上がり、目の前に広がる宇宙空間を見る

 

カラミティ「探してみるか。俺だけの……『守るべきもの』を」

 

そう言ってカラミティは『守るべきもの』を探す為に別宇宙へと向かった

 

―――

おまけ

 

マイティベース近くの小惑星では…

 

地獄「ヒョッ?私はゼロにやられたはずでは?」

 

ヒッポリト星人・地獄のジャタールが陛下と仲間達に合流するのはこのすぐ後の事となる




無事にゼロファイトが終了しました。シャイニングウルトラマンゼロの力で仲間達が復活した時は涙腺崩壊しました。やっぱりあの4人がいないとね

そしてカラミティですがベリアル軍を抜けて『守るべきもの』を探しに行きました。いつかまたカラミティを出したいですね

そして次は遂にウルトラ10勇士(いや兄妹も出るから12勇士かな?)が書ける!


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ウルトラ12勇士
序章


遂にウルトラ12勇士が書ける!!嬉し過ぎる!!


マックス「―――ッ……グオオォアアァァァッ!!」

 

M78スペース・惑星ゴルゴダ

 

かつてここは、ヤプールがA抹殺の為に作った兵器・エースキラーとウルトラ兄弟5番目の戦士・ウルトラマンAが激闘を繰り広げた場所だ

 

そして今…光の国から遠く離れたその惑星でマックスは荒れた大地に叩き伏せられていた

 

息を切らしながら顔を上げると、彼を見下ろしながら金色の戦士が舞い降りてくる。そいつはゆっくりとゴルゴダの大地を踏みしめて、彼をせせら笑った

 

「最強最速の戦士・ウルトラマンマックス……お前の力はそんなものか?」

 

マックス「クッ……!ジュワッ!!」

 

「ンン?……フッ」

 

立ち上がったマックスは金色の戦士の目の前で消失。大地を滑るように最速のスピードで駆け抜け、一瞬で相手の背後を取った

 

無防備の背中、マクシウムソードを手に取り……力一杯振り下ろす!!!

 

マックス「ジュオオアアアアッ!!!」

 

……しかしマクシウムソードは無防備の背中に命中せず、風を切る音だけが響いた。当たる直前までそこにいたはずの敵が姿を消していた

 

マックス(バカなっ!?)

 

その速力はマックスでさえ捉える事が出来なかった程の超スピード。動揺するなか、彼の背後からゾクリと悪寒が走る程の不気味で不敵に奴は声をかけた

 

「お前が最強最速なら、さしずめ俺は究極で無敵だ」

 

マックス「ッ!!―――オオオォォォォッ!!!」

 

「ハアアァァァァッ!!!」

 

――バヂイィィィィッ!!!

 

交錯したマックスと敵の拳が爆発的な衝撃を起こしゴルゴダの大地を激しく揺らす。それほどの両者、高威力の攻勢……だが互角には至らなかった

 

マックス「フアァッ!?グッ……オアアァァァッ!!!」

 

押し負けたマックスは膝をついて倒れ、苦しげに呻いていた…。カラータイマーは赤く点滅を開始しており、彼の活動エネルギーの低下を知らせている

 

ほぼ戦闘不能にまで陥った相手に金色の戦士は戦闘体勢を解いて笑みを浮かべた

 

「アレーナ様……鏡に封印を」

 

アレーナ「ああ……フッ!!」

 

戦士の掌に出現せし女性は憎らしくマックスを睨み付けながら手を掲げた。すると10枚の鏡のような物が彼女の周囲に浮かび上がり、その内の1枚が怪しく輝いて…

 

マックス「グウゥゥッ……アアアァァァァァッ!!?」

 

ウルトラマンマックスは鏡の光を浴び、別の場所へと転送された。彼らが居城とする巨大な城・時空城の最下層――鏡の間へと…

 

「造作もない。M78の戦士でさえ、この程度か」

 

アレーナ「次だ、次はどこへ行く?」

 

「コスモスペースの惑星ジュラン。コスモスというウルトラマンを……ですが」

 

アレーナ「なんだ?」

 

「その前に少々……立ち寄りたい場所があります」

 

アレーナ「……?……分かった」

 

女性は怪訝な顔を浮かべたが、頷いた

 

金色の戦士は優雅に一礼すると巨大な城へと飛び移り、同時に静かに城は動き出す

 

空間が歪曲し別次元・別宇宙へと至る航路を作り出すと、城はゆっくりと消えていく。そしてその姿が完全に消失する直前……惑星ゴルゴダに1人の巨人が降り立った

 

「チッ!遅かったか!」

 

時空城が完全に消えるのを見届けて、巨人は舌打ちを漏らしながら周囲を見る。壮絶な戦いの跡が色濃く残っているその場所を…

 

「メビウスに続きマックスまで……誰だが知らねぇが許せねぇ!シェエア!!」

 

巨人は怒りの叫び声を上げながら飛び立った……時空城の後を追いかけるように

 

 

M78スペースからマルチバースを挟んで遠く離れたとある宇宙では……

 

「何とかこの宇宙に蔓延っていた怪獣達は倒せたね」

 

「しかし、カイザードビシっていう奴は面倒な奴だったな」

 

「倒しても次から次へと現れるからね」

 

「そうだろ……ん?」

 

この宇宙で戦っていた男女がこれまでの戦いを振り返っていた時、男の方が何かに気づいたようで足を止めて一点を見つめる

 

「どうしたの?」

 

「ウルトラサインだ……ゼロからだな」

 

「あっ、ホントだ。でも伝わり辛いね」

 

「ああ。何を焦ってるんだ?あいつらしくない」

 

ゼロからのウルトラサインは何が書いてあるか分からないが、2人は怪訝な顔つきになる

 

何が書いてあるか分からないという事はそれだけ切羽詰まっているという事。つまり、あまり良い事は書いてないという事になる

 

その時、2人が向かおうとしていた街に4体の怪獣が現れた。超古代怪獣ファイヤーゴルザ、用心棒怪獣ブラックキング、殺し屋超獣バラバ、宇宙凶剣怪獣ケルビム、どの怪獣もウルトラマン達を苦戦させた強敵ばかりである

 

「ゼロからのウルトラサインが来たタイミングでの怪獣の出現…」

「絶対に無関係じゃないよね兄さん」

 

「ああ、行くぞ」

「OK!」

 

2人は左腕に装着された白銀のブレスレットを掲げ…

 

「グラビティィィィッ!!」

「クライィィィンッ!!」

 

光の兄妹戦士ウルトラマングラビティとウルトラウーマンクラインになる

 

グラビティ「一気に片付けるぞクライン!」

クライン「分かった!」

 

兄妹「ストロングコロナグラビティ!!/ストロングコロナクライン!!」

 

2人はダイナのストロングタイプとコスモスのコロナモードの力を宿すパワーに特化した紅き超闘士――ストロングコロナとなり、怪獣軍団に挑む

 

Sグラビティ「オラッ!オラッ!」

Sクライン「フッ!ムンッ!」

 

圧倒的なパワーでファイヤーゴルザとケルビムを一気に劣勢に追いやる兄妹。そして兄妹はトドメを刺す為に両手と片足にエネルギーを溜めていく

 

兄妹「ストロングコロナアタック!!」

 

「ゴガアァァァァッ!!」

「ギギャアァァァッ!!」

 

ストロングコロナの固有技・ストロングコロナアタックを受けて2体の怪獣は倒され、兄妹は残りの怪獣に向かっていく

 

兄妹「ルナミラクルグラビティ!/ルナミラクルクライン!」

 

今度はダイナのミラクルタイプとコスモスのルナモードの力を宿した、超能力とスピードに優れたルナミラクルになり一瞬でバラバとブラックキングの目の前に現れる

 

兄妹「レボリウムスマッシュ!!」

 

―ズドンッ!!

 

2体の怪獣の腹に衝撃波をくらわせ、吹き飛ばすとすぐさま兄妹はビームブレードを出現させる。そして兄妹は高速で相手に向かっていき、斬り裂いた

 

2人の高速斬撃によりブラックキングとバラバは断末魔の声をあげる事もなく倒れた

 

しかし、怪獣軍団を倒した2人は怒気に満ちたオーラを身に纏う

 

グラビティ「そこにいる奴…」

クライン「出てきなさい…」

 

「フフフ、気づいていたか。素晴らしい索敵能力だ」

 

怒りを纏った兄妹の声に、物影に隠れていた金色の戦士が姿を見せた。すると軽く一礼し軽口で話しかけ始める

 

「初めまして、若き最強兄妹ウルトラマングラビティとウルトラウーマンクライン…我が名はエタルガー」

 

グラビティ「エタルガーか…貴様が別宇宙のウルトラマン達を封印している事は知っている」

 

エタルガー「知っていたのか?だったら何だ?」

 

クライン「狙いは私達でしょ?なぜ街の人々を襲ったの?」

 

エタルガー「ただ待っているのも退屈だったんでね。ちょっとしたゴミ掃除だ」

 

紅い仮面を着けているが、ニヤリと不敵に笑っているのは分かる

 

グラビティは首をゴキンッ!と鳴らし、クラインは手首を回しながら構えを取る

 

グラビティ「宇宙の粗大ゴミが…すぐにぶっ飛ばしてやるから覚悟しろ」

 

エタルガー「見せてもらうぞ。若き最強兄妹よ」

 

クライン「あなただけは、絶対に許さない!!」

 

兄妹「デヤアァァッ!!」

 

地面が砕けんばかりの勢いで地を蹴り、超時空魔神に飛びかかった




プロローグは書き終わりました。あぁ~、早く時空城での12勇士の戦いを書きたいですね~


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VSエタルガー

兄妹「ハアアアァァァァッ!!!」

 

直線距離を驚異の脚力で踏み切り、最速で迫る

 

エタルガーは大きく腕を広げて真正面から迎え撃つ気満々だ。その行為はありとあらゆる戦士を倒してきた自信の裏付けといえる

 

エタルガー(ウルトラマンといえど所詮は若造…今まで封印してきた戦士に勝るか試してやろう)

 

そう思いながら真っ向から力比べをする為に相手の腕と握りあった……瞬間

 

――ガシィッ!!!

 

エタルガー「っ!?このパワーは!!」

 

力比べを開始して早々に仮面の奥の素顔から余裕の笑みは消えた

 

エタルガー(一瞬触れただけで感じ取れたパワー……油断していた)

 

不十分な心構えでどうにか出来るレベルではない……下手をすれば押し負ける

 

クライン「セエエェェェェヤッ!!!」

 

エタルガー「グッ…!?ヌアァァァァッ!!?」

 

ブォンッ!と音を立てエタルガーは投げ出され、地に叩き伏せられたがなんとか受け身を取り、ダメージを軽減。即座に立ち上がるが既にグラビティが追撃体勢を取っていた

 

エタルガーはグラビティが突撃してくるのを背後からのプレッシャーで感じ取りカウンターの裏拳を繰り出す

 

しかしグラビティの反応は早く、屈んで避けると同時に相手の軸足を蹴り、体勢を崩した。前のめりに倒れゆく体…視界の中では既に炎を纏った拳が振り切られる

 

兄妹「ヴォルカニックナックル!!!」

 

―ズズウウゥゥゥゥンッ!!!

 

エタルガー「ムッ……ムウウゥゥゥッ!!」

 

エタルガーの体は兄妹の必殺拳一撃を受けて地面を滑るように後退した

 

だが倒れていなかった!寸前で腕を上げてガードしたようだ

 

それでもヴォルカニックナックルをくらえば並の敵なら骨が折れる。しかし堪え忍んだという事は奴の肉体の強さを象徴している

 

エタルガーもまた、今の攻防と痺れている両腕を見て認識を改めた

 

3人(こいつは…強い…!)

 

奇しくも3人は同じ結論を出しつつ睨み合いを続けていた

 

エタルガー「なるほど、これは正直舐めていた。予想を何段も超える力だ」

 

グラビティ「こっちもだ。ただのザコだと思ったがな」

 

クライン「さすが何人ものウルトラマンを相手にしただけの事はあるわね」

 

エタルガー「フフッ…この力…ティガのパワータイプ、ダイナのストロング…いや、もっとか?」

 

いまだに痺れる両腕に残る感覚…見た目から感じられぬ超絶なパワーだ

 

エタルガー「いいだろう!ならばこちらも本腰を入れて相手をするのが筋というもの」

 

ニヤァ~と笑いながらエタルガーは身に纏っていた紅い羽衣に手をかける

 

様子を見ていた兄妹は手を鳴らしつつ呼吸を整える

 

クライン「やっと本気になったの?」

グラビティ「ならかかってきな」

 

エタルガー「フフッ。さぁ、第2ラウンドだ…ハアアァァッ!!」

 

兄妹「オオォォォォォッ!!」

 

―ドドオオオォォォンッ!!!

 

今度はエタルガー自らが仕掛け、兄妹が迎撃。ぶつかり合った瞬間に轟音と衝撃が走り、大地を激震させる

 

兄妹「ハッ!セエエェェェェヤッ!!!」

 

エタルガー「ヌンッ!!ハアアアァァァッ!!!」

 

超時空魔神は手にした羽衣すら武器として活用し翻弄しつつ攻撃する。その為、兄妹は間合いを空けずに懐に潜り込んで防御と的確なカウンターに徹する

 

グラビティ(羽衣さえ攻撃手段か)

クライン(なら、リーチ差を埋めて接近戦に持ち込めば利がある!)

 

相手の拳を、蹴りを、休む事なく捌き、逆に自分の拳や蹴りを繰り出す

 

エタルガー「良い判断だ!だが…ハアァァァッ!!」

 

―ブンッ!!

 

振るわれた羽衣が兄妹の眼をわずかにかすめて隙が生じた。刹那、エタルガー渾身の前蹴りがグラビティの腹部を容赦なく蹴り飛ばした

 

グラビティ「ガッ!?グッ…ウアッ!!?」

 

クライン「兄さん!?」

 

―ズガッ!!

 

クライン「ウグッ!?ウッ…アアッ!!?」

 

立て続けに奴の拳がクラインの頬を打ち砕き、蹴り飛ばす。倒れゆく相手にエタルガーはご満悦で笑っていた…だが次の兄妹の行動で奴の笑いは消えた

 

両腕の筋力をフルに使い、ロケットのように吹っ飛びエタルガー目掛けてドロップキックを炸裂させた!!

 

兄妹「シエエェェェェアッ!!!」

 

――ドガッ!!!

 

エタルガー「グハアッ!?ヌグッ…こ、小癪なぁ……ムゥン!!!」

 

ダメージによる怒りが奴の口調を荒げ、眼光が鋭く光ったと思ったら、腕を振るって纏っていた羽衣を生き物のように動かす

 

キック直後の回避不能の体勢にいるグラビティの左腕とクラインの右腕にグルグルと羽衣が巻きつき…

 

エタルガー「ヌウゥゥゥンッ!!!」

 

グラビティ「オワッ!?」

クライン「ワワッ!?」

 

―ズウゥゥゥゥンッ!!!

 

力任せに引っ張られて兄妹の体は地に伏せられる。だが怒りに駆られた魔神の攻撃は休まる事を知らない

 

羽衣を己の体の一部のように操り、兄妹を無理やり引き起こして再び

 

エタルガー「ハアアァァァァッ!!!」

 

―ズシャァァァッ!!!

 

グラビティ「ガハッ!!」

クライン「グウッ!!」

 

叩きつけては起こし、また引き倒して地面を引きずり回す

 

エタルガー「ハッハッハァッ!!!そら、もう一度だぁ!!!」

 

渾身の力で引っ張られて兄妹の体は宙を舞う。かなりの高さから叩きつける腹らしく、邪悪な笑みが浮かぶ

 

だが空中に投げ出された兄妹はキッとエタルガーを睨む

 

兄妹「フウゥゥゥゥッ……アァァァァッ!!!」

 

エタルガー「なっ!?なにぃぃっ!?」

 

――グンッ!!!

 

グラビティが空いている右腕で、クラインは空いている左腕で羽衣を捕らえ、力を込めて逆に引っ張る

 

まさかの反撃に体を持っていかれ、思わず羽衣を握る腕の力も弱まる。拘束が弱まり、完全に体勢を整えた2人は華麗に着地し…

 

兄妹「お返しだ!セエエェェェェヤッ!!!」

 

エタルガー「ウッ…ウオォォォォッ!!?」

 

――ドゴオオォォォンッ!!!

 

盛大に羽衣を引っ張り、背負い投げでエタルガーの体を大地に埋めた

 

兄妹「フウゥゥゥゥ…」

 

エタルガー「グッ……まさかあの体勢から反撃とは…」

 

深呼吸して相手を見るとエタルガーは普通に起き上がった

 

グラビティ(ダメージはあるが、思ったより効果がなかったか)

 

エタルガー「いいぞウルトラマングラビティ、ウルトラウーマンクライン……こんなに楽しめるとは思っていなかった!」

 

クライン「まだそんな口を叩く余裕があるんだ」

 

エタルガー「フッハッハッ!だが楽しい遊びも終わりだ!これで最後だぁ!!」

 

高笑いと共にエタルガーは全身を弾丸に変えて突撃!危険を察知した兄妹は両腕にエネルギーを瞬間的にチャージすると、L字に組んで最大出力の必殺技を発射する!

 

エタルガー「ハアアアァァァァッ!!!」

 

グラビティ「グラビティショットォォォォッ!!!」

クライン「クラインショットォォォォッ!!!」

 

兄妹の光線が眼前を覆い尽くし敵を飲み込もうとしている……だがエタルガーはまるで動じず速力も緩めずに突撃した

 

エタルガー「無駄だぁ!!ヌウゥゥゥアァァァッ!!!」

 

―バシュウウゥゥゥッ!!!

 

兄妹「なっ!?」

 

全身が金色のオーラに包まれたエタルガーの特攻は兄妹の光線を受け流した。普段から冷静沈着でめったな事では動じない兄妹だったが……これは予想外にも程がある!

 

兄妹「クッ!!!」

 

エタルガー「どんな足掻きも無駄だ!!カアァァァァッ!!!」

 

―ズドオオォォォンッ!!!

 

エタルガーは兄妹に突撃し、2人の周囲を爆発が包み込んだ

 

エタルガー「予想外にしてやられた、だが俺に勝つ事は出来ぬ!」

 

大爆発を背に感じながらもご満悦で戦いで付いた埃を払う

 

エタルガー「だが、これがあのウルトラマンゼロと互角の実力者……やはり最後は奴が相応しい」

 

若き最強戦士・ウルトラマンゼロ

 

その名は外宇宙にまで轟く戦闘に秀でた戦士。ゼロとの戦いを楽しみとし最後まで残しておいたエタルガーが偶然耳にした存在。

 

彼の作り上げた宇宙警備隊『ウルティメイトフォースゼロ』の2大サブリーダーであり、『若き最強兄妹』の異名を持つ2人がいると…

 

その実力を見る事でゼロの戦闘力を確かめる算段。それに加えてグラビティとクラインを封印しゼロの怒りを買おうという魂胆

 

全ての目的を達し、上機嫌の魔神は撃破した戦士を封じるべく、掌にアレーナを転移させようとした……その時!

 

兄妹「ハアアアァァァァッ!!!」

 

エタルガー「なっ…まさか!?ウアアアアッ!!?」

 

爆発の中から雄々しく吼えた声に振り返った瞬間、白銀の刃が腹部を掠めた

 

すれ違い様に見えた姿、白銀の鎧を身に纏いし戦士・ウルティメイトグラビティとウルティメイトクライン全開だ!

 

グラビティ「お前の強さはよく分かった」

クライン「ここからは私達も本気よ」

 

兄妹「ハアアアァァッ!!」

 

エタルガー「今まで本気じゃなかっただと?ふざけるなぁっ!!カアァァァァッ!!!」

 

―ガギイィィィィンッ!!!

 

ウルティメイトソードが振るわれてエタルガーと激しく打ち合いを開始!!

 

怒りの叫びを上げてはいたが、ソードの脅威を肌で感じているのか回避に徹している

 

硬質な腕で刃の側面を打ち払い、ギリギリの所で軌道を逸らして反撃。しかし最強の攻撃力と防御力を兼ね備えた鎧に苦し紛れの反撃は効かない

 

兄妹「フウゥゥゥゥ!!ハアアァァッ!!!」

 

――ズズウゥゥゥンッ!!!

 

エタルガー「グカァアッ!!?ちいぃっ……貴様らぁ!!」

 

兄妹「ソード・レイ・ウルティメイトォォォォォッ!!!」

 

エタルガー「くっ…ヌウゥゥオオォォォォッ!!!」

 

兄妹がソードに光のエネルギーをため、振った刀身が魔神を貫こうと迫る。……がギリギリの所で奴の腕は刃を掴み全力でブレーキをかける

 

―ジュウゥゥゥッ!!

 

エタルガー「グムウゥゥゥッ!!!」

 

刃で掌はこすれ、傷をつけたが…ソードは奴の数m手前でギリギリ止まった

 

エタルガー「惜しかったな。だが…終わりだぁ!!」

 

エタルガーは全身を発光させて逆襲の光線を放とうとしている。ソードを握っている以上、目の前の兄妹はこれを避ける術はない

 

今度こそ完全に勝利を確信してトドメの攻撃を装填……だが聞こえた。兄妹の、最後まで冷静な声が!

 

グラビティ「ああ、終わりだ」

クライン「私達の勝ちよ」

 

兄妹「ハアッ!!!」

 

力を込めてグラビティとクラインは左腕をを掲げると、光が膨れ上がり刀身が出現した

 

エタルガー「二刀流だと!?…グヌウゥゥッ!!!」

 

兄妹「ウルティメイト・ツインスラッシュ!!!」

 

―バキィィィィンッ!!!

 

振り抜いた刃が奴の顔面を直撃したのだが…

 

エタルガー「ハァッ…ハァッ…」

 

クライン「仕留め損なっちゃったか」

グラビティ「当たった瞬間に自ら後ろに飛んで衝撃を最小限にしたようだな」

 

さらにエタルガーはウルティメイトソードの攻撃を受け、吹き飛んだが、大地に叩きつけられる瞬間に受け身を取り着地していた

 

エタルガー「ハハハハハッ!!!素晴らしい…素晴らしいぞ!!!まさか、この私にここまでのダメージを与えるとはな!!!それでこそ、封印する価値があるというものだ」

 

そう言って凄まじい殺気を放ちながら間合いを計るエタルガー。そして兄妹もソードを構え、臨戦態勢に入った

 

3人の攻撃範囲が徐々に縮まっていき最後の攻防が…

 

「シェエエアアアッ!!!」

 

兄妹「っ!?」

 

エタルガー「ヌウゥッ!?」

 

―ズズウゥゥゥンッ!!!

 

3人の戦いは唐突な形で終わりを迎えた。兄妹と魔神の間にウルトラマンゼロが割って入り…降り立っていた

 

兄妹「ゼロ!」

 

ゼロ「見つけたぜ!テメェだな!!メビウスやマックスを襲った奴は!!」

 

キッと鋭い眼光を向けてゼロはエタルガーに向けて構えた。覇気を全身から出し、さらに言葉を並べ立てていく

 

ゼロ「相棒達の所に来るんじゃねぇかと思ってたが正解だったようだな」

 

エタルガー「ウルトラマンゼロか。ここにきてさらに勇者が到着とはな」

 

兄妹「フッ!」

 

ゼロの左右に並び、兄妹も戦闘態勢を取り直す。3人がかりを卑怯とは言うまい…奴は幻を作り出し街を襲ったのだから

 

ゼロ「俺と相棒達が揃ったんだ。観念しろ!」

 

エタルガー「確かに生ける伝説たる貴様ら3人を相手にするのは分が悪い……ハアッ!!」

 

ゼロ「てめっ、待てコラァッ!!」

 

あっさりエタルガーは退き、地を蹴って飛び上がると遥か宙へと舞い、そして着地する

 

グラビティ「城!?」

クライン「いつの間に…」

 

ゼロ「またあの城か!!別の宇宙へ逃げるつもりか腰抜け野郎!!」

 

エタルガー「フフ、貴様らとの戦いは別の機会だ。さらばだ!」

 

―ゴオオォォォッ!!!

 

3人の目の前で時空城は起動し、宙に穴を空けて別の宇宙への航路を作り出し、不敵に見下ろす超時空魔神を乗せて…城は消えた

 

ゼロ「また逃げられた!!」

 

グラビティ「お前がウルトラサインで警告していたのはあいつか」

 

ゼロ「ああ、メビウスとマックスが既にやられている」

 

クライン「なら勝って救い出さないとね」

 

ゼロ「手を貸してくれるか?」

 

兄妹「当然だ/当然よ」

 

 

時空城では

アレーナ「エタルガー、手傷を負ったのか?」

 

エタルガー「御心配には及びません。凶悪なウルトラ戦士がいましたので…奴らの強さを侮りました」

 

アレーナ「倒せるのか?」

 

エタルガー「次は…必ず…!さぁ行きましょう、遊星ジュランへ」

 

アレーナ「よし、邪悪なウルトラマンは…全て封印する!」




オリジナルストーリーとしてグラビティ&クラインVSエタルガーでした。ゼロと双璧を成す兄妹なのでエタルガー相手でも負けません。かといって完璧に圧倒してもダメなのでかなり苦労しました

しかし、5000文字を超えるとは…(汗)次は気を付けなければ……


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ギンガの世界

前回の兄妹とエタルガーの戦いではかなり長くなってしまったので、今回は長くなり過ぎないように気をつけます


エタルガーが若き最強兄妹――ウルトラマングラビティとウルトラウーマンクラインと戦った後…

 

コスモス「シェヤァァッ!!」

 

「ハアッ!」

 

エタルガーは次の標的であるウルトラマンコスモスがいる宇宙、コスモスペースの開拓惑星ジュランでコスモス・コロナモードと戦っていた

 

「ハアァッ!!」

 

―ドゴォォォッ!!

 

コスモス「ウオオオッ!!」

 

エタルガーはコスモスの攻撃に微動だにせず、逆にコスモスを吹き飛ばした

 

「慈愛の戦士ウルトラマンコスモス。貴様の温い攻撃では、この俺は倒せない」

 

するとコスモスは両手にエネルギーをチャージし、コロナモード最強の必殺技であるネイバスター光線を撃つ

 

コスモス「ハアァァァッ!!」

 

「っ!!カアアアアアッ!!」

 

―ズドオォォォンッ!!

 

しかしエタルガーはグラビティとクラインにも使った全身にエネルギーを纏い、金色の弾丸となる技でコスモスに突っ込んだ

 

コスモス「シュアァァァ…」

 

―ドオォォォォォンッ!!!

 

エタルガーの攻撃を受けたコスモスはカラータイマーが点滅し、コロナモードからルナモードに戻ってしまい爆発に巻き込まれて倒れた

 

そしてコスモスを倒したエタルガーは掌に例の女性――アレーナを転移させた

 

アレーナ「フッ!」

 

アレーナは持っていた鏡をコスモスに向けると10枚の鏡が出現し、その鏡の光を浴びせるとコスモスは時空城の最下層―鏡の間に転移され、鏡に封じられた

 

ムサシ「コスモス…」

 

彼はコスモスと一体化していた春野ムサシ。封印される寸前にコスモスの機転で一体化が解除され、助かった

 

そして彼の頭上にはコスモス以外にティガ、ダイナ、ガイア、ネクサス、マックス、メビウスが捕らわれていた

 

 

エタルガーは目的のウルトラマンを封印に成功しご満悦のようだが、その時!

 

ゼロ「見つけたぜエタルガー!!」

兄妹「今度こそ逃がさねぇ!!/逃がさない!!」

 

時空を超えて3人の最強戦士がエタルガーを追ってジュランに現れた

 

「フッ!」

 

3人「ハアァァァッ!!」

 

―キィィィンッ!!

 

エタルガーは飛び上がって腕を振るい、3人はソードを振るうが大したダメージは与えられなかった。そして3人はジュランの大地に降り立ち、戦闘体勢を取る

 

「ウルトラマンゼロ、ウルトラマングラビティ、そしてウルトラウーマンクライン。貴様らはメインディッシュ。最後のお楽しみだ」

 

そう言った瞬間、時空城から無数の光弾が放たれて3人はその攻撃を避けるがその隙に時空城は空に穴を開け、別の宇宙へと消えた

 

ゼロ「クソッ!また逃がしたか!」

 

グラビティ「何とかしないとな」

 

クライン「とにかく追いかけよう。まだイージスのエネルギーは残ってるし」

 

 

―時空城・最上階

 

アレーナ「全宇宙の平和の為、邪悪なウルトラマンを全て封印する。エタルガー、次のターゲットは?」

 

「ウルトラマンギンガ……未来から来たというウルトラマンです」

 

 

その頃、ギンガの宇宙では

 

ゴウキ「お帰りヒカル!」

 

アリサ「一年間の研修お疲れ様~!」

 

UPG隊員である礼堂ヒカル(=ウルトラマンギンガ)が一年間の研修を終えてUPGに帰ってきたお祝いをしていた

 

そしてヒカルは研修先で買ってきたお土産を皆に渡していく。その時、ビクトリアンという地底に住む種族であるサクヤがヒカルにジュースを渡す

 

ヒカル「久しぶりサクヤ。……。何でここにいるの?」

 

サクヤ「陣野隊長にスカウトされたんです。まだ見習いですけど」

 

陣野「これからは我々UPGとビクトリアンが手を取り合って、地球の危機に立ち向かう」

 

ゴウキ「妹みたいな後輩が出来て嬉しいぜ!」

 

そう言ってサクヤの肩に手を置くゴウキだがサクヤにやんわりと外された

 

友也「実はもう1人、新入隊員がいるんです」

 

ヒカル「えっ?」

 

ヒカルは皆の視線の先を見ると1人の女性がいた

 

ヒカル「マナ?何でここに!?っていうか何で皆、普通にしてんの!?」

 

彼女の名はマナ。かつてはチブル星人エクセラーの作り出したアンドロイドでワンゼロと名乗っていたが、ヒカルや仲間達と接するうちに心を得た大切な仲間だ

 

サクヤ「マナさんは自分のメモリーをビクトリウムに保存していたんです」

 

友也「僕の研究の全てを注ぎ込みました。彼女の命はしっかりと受け継がれているんです」

 

マナ「ヒカル隊員、よろしく」

 

ヒカル「…よろしく」

 

陣野「新生UPGの誕生というわけだ」

 

ヒカル「ショウの奴、帰ったらビックリするぞ」

 

ゴウキ「だな」

 

そんな雑談をしていると基地の警報が鳴り響き、友也とマナが原因を調べる

 

マナ「ポイントT-9に異常発生!」

 

友也「時空の歪みが観測されました」

 

友也の言葉を聞いた陣野は頷き、ヒカル、ゴウキ、アリサ、サクヤに命令を出す

 

陣野「至急調査にあたってくれ!UPG出動!!」

 

4人「ガレット!!」

 

そして現場に到着した4人はあまりの出来事な驚く。なんと空に開いた穴から巨大な城―時空城が降下してきたのだ

 

ヒカル「何だあれは…?」

 

 

マナ「時空の裂け目は並行宇宙へと続いているようです」

 

陣野「我々とは違う宇宙からやって来たというのか?」

 

 

現場にいる4人が時空城に目を奪われていると1人の女性が現れた。それはこれまで7人のウルトラマンを封印したアレーナだった

 

アリサ「貴女、何者?」

 

アレーナ「お前達に用はない。ウルトラマンギンガを差し出せ!フンッ!」

 

するとアレーナは腰に着けていた鏡を手に取り、ヒカル達に向けると光弾が放たれる

 

4人「ウワアァァァッ!!!」

 

ゴウキ「くっ、いきなり何しやがる!?」

 

陣野『やむを得ん!反撃だ!』

 

4人「ガレット!」

 

一部始終を見ていた陣野が4人に攻撃を命令し、4人は装備している銃を手に取りアレーナを撃つが、彼女は鏡で攻撃を反射する

 

銃ではダメージが与えられないと分かると4人は肉弾戦に切り替えるが…

 

アレーナ「フッ!ハッ!ハアァァァァァッ!!」

 

鏡の力で消えたと思ったら、車の窓ガラスから現れて4人を蹴り飛ばす

 

ヒカル「お前は何者だ?なぜギンガを狙う!?」

 

その問いに答える為にアレーナは鏡を空に向けて光を放つと時空城の最下層で鏡に封印されているティガからメビウスの姿が映し出される

 

サクヤ「ウルトラマンがあんなに…!?」

 

アレーナ「ウルトラマンは平和を乱す敵だ!全宇宙の平和の為、全てのウルトラマンを封印する!」

 

ゴウキ「何の話をしてるんだ?」

 

アリサ「ウルトラマンは敵じゃないわ!」

 

アレーナ「奴らに味方するのか?ならば容赦はしない!!」

 

そう言って再び鏡を4人に向けるアレーナだが、4人とアレーナの間に1人の青年―ムサシが割って入る

 

ムサシ「アレーナ!その鏡はそんな風に使う物じゃない!」

 

ヒカル「あなたは…?」

 

―ズズウゥゥゥゥンッ!!!

 

激しい揺れが起こり、そちらを見るとエタルガーが時空城から降り立っていた

 

ゴウキ「何だ!?」

 

「ウルトラマンを追い、封印する時空の戦士……我が名はエタルガー」

 

ヒカル「エタルガー!?」

 

「アレーナ様、人間どもの始末は私にお任せを。ハアッ!!」

 

恭しく頭を下げたエタルガーは全身を光らせ、ヒカル達に向けて光弾を発射した!!



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ギンガ&ビクトリーVSエタルガー

ギンガとビクトリーが揃ってもエタルガーは2人を圧倒するなんて、どんだけヤバい奴なんですか


ショウ『ビクトリウムスラッシュ!!』

 

光弾がヒカル達に命中する直前、黒き巨人―ウルトラマンビクトリーが立ちはだかって足にエネルギーをチャージしてビクトリウムスラッシュを放ち、光弾を撃ち落とした

 

ショウ『遅れてすまん。派手なパーティーだな。』

 

ヒカル「ショウ!ったく遅いぞ!」

 

「ビクトリー、この世界のもう1人のウルトラマンか。」

 

ビクトリー「ツェヤッ!!」

 

「ハアァッ!!」

 

ビクトリーはエタルガーに戦いを挑むがやはり敵は強く、1人では敵いそうにない。それを感じたヒカルは服の内ポケットからギンガスパークを取り出す

 

ムサシ「君もウルトラマンなのか…」

 

その言葉にヒカルは頷き、ギンガスパークからウルトラマンギンガのスパークドールズを出してギンガスパークに接続する

 

〈ウルトライブ!ウルトラマンギンガ!〉

 

ヒカル「ギンガァァァ!!」

 

「ショウラァァー!!」

 

ヒカルはギンガにウルトライブし、時空を超えて現れた強敵を倒す為に大地に立つ

 

ムサシ「ギンガとビクトリー…」

 

アレーナ「現れたわね」

 

ヒカル『いくぜギンガ!』

 

ギンガ「エイヤァァァ!!」

 

そしてギンガはエタルガーに突っ込むが敵はギンガの特攻止め、さらには背後にいたビクトリーを左手から放った光弾で吹き飛ばした

 

ビクトリー「グアアアッ!!」

 

ギンガ「ハアアァァァッ!!」

 

「フンッ!ハアッ!」

 

―ズガッ!バキッ!

 

ギンガとエタルガーは激しい攻防を繰り広げる。

 

ヒカル『一気にいくぜ!ギンガファイヤーボール!!』

 

―ズドドドドンッ!!!

 

「グオオォォォッ!!!」

 

ギンガの体のクリスタルが赤く輝き、炎の纏った小型の隕石が出現して次々とエタルガーに命中していくが…

 

「ハアァァ…」

 

ヒカル『効いてない…』

 

エタルガーは全くダメージを負っておらず、無傷で立っていた

 

「フッ!」

 

ギンガ「グアアアッ!!」

 

エタルガーは呆気にとられていたギンガの首を片手で締め上げ、持ち上げる

 

ショウ『ヒカル、離れろ!あの鎧を破るには…直接攻撃しかない』

 

そう言ってショウは地底の友人―シェパードンのクリスタルスパークドールズを取り出し、ビクトリーランサーで読み込む

 

〈ウルトランス!シェパードン・セイバー!〉

 

すると大地から絆の聖剣・シェパードンセイバーが出現し、それを手に取るビクトリー

 

ショウ『これで決める!』

 

その様子を見たエタルガーは締め上げていたギンガを放り投げる

 

ショウ『フン~!フンッ!』

 

シェパードンセイバーをV字に動かして必殺のシェパードンセイバーフラッシュを放った!

 

―ズガアアァァァァンッ!!!

 

「グアァッ!」

 

必殺斬撃シェパードンセイバーフラッシュがエタルガーに命中したが…

 

「ハアァァ~…」

 

爆煙が晴れるとそこには先程と同じように無傷で立っているエタルガーがいた

 

ショウ『なに!?』

 

ムサシ「2人の力を合わせるんだ!バラバラに戦っても、エタルガーには敵わない!」

 

「ハアァッ!!」

 

―バシュッ!バシュッ!

―ズドオオォォォンッ!!

 

ギンガ・ビクトリー「ウワアァァァァッ!!!」

 

反撃の光弾を受けて怯んだ2人は、エタルガーに首を絞められ持ち上げられる

 

「アレーナ様、今です!鏡に封印を!」

 

アレーナ「フッ!」

 

アレーナは鏡をギンガとビクトリーに向けて、封印の光を放とうとするが…

 

ムサシ「危ない!2人とも逃げろ!!」

 

ムサシの言葉を受けて2人はライブを解除し、封印の光の直撃を免れた

 

ヒカル・ショウ「ウワアァッ!」

 

アレーナ「お前達がウルトラマンか…」

 

そう言ってアレーナは2人に近づくが間にサクヤが割って入り、アレーナ目掛けて手から衝撃波を放った

 

アレーナ「フッ!!」

 

―キィィィンッ!!

―ズドオオォォォンッ!!

 

しかしアレーナは封印の鏡で衝撃波を反射させ、逆にサクヤが衝撃波を受けてしまった

 

その時、身に付けていたビクトリウム水晶のペンダントが落ちて音が響く。すると…

 

アレーナ「あああぁぁぁっ!!」

 

水晶の音の響きになぜかアレーナは苦しみ始めた

 

アリサ「サクヤ!」

ゴウキ「ヒカル!」

 

アレーナ「ああああ!」

 

その時、ヒカルは見た。苦しむアレーナの後ろにある車の窓ガラスに映った笑顔のアレーナを…。しかしそれは水晶の音が消えると同時に消えてしまった

 

ヒカル「何だ今の…?」

 

「アレーナ様!」

 

エタルガーはアレーナを回収し、時空城へ一時撤退した

 

 

そしてヒカル達もUPGのライブベースへ帰還した

 

ムサシ「無事で良かった。エタルガーはこれまで7人のウルトラマンを封印してきた強敵だからね」

 

陣野「君は…一体…?」

 

ムサシ「はじめまして、僕は春野ムサシ。ウルトラマンコスモスと一緒に戦ってきたんだけど…」

 

ヒカル「やっぱり貴方も…ウルトラマンなんですね」

 

ヒカルの言葉に頷くムサシ

 

ムサシ「だけど…コスモスは時空城に捕らわれ、僕は…分離してしまった」

 

ショウ「救出する方法はないのか?」

 

ムサシ「僕1人の力では、鏡の力を破る事は出来なかった」

 

陣野「我々UPGも全力でバックアップする。友也、マナ。鏡の解析を頼む」

 

友也「大至急取りかかります」

 

陣野隊長の命令を受けて友也とマナは早速アレーナが持っていた鏡の解析を始めた

 

陣野「封印を解く方法は必ずある」

 

ムサシ「皆さん、ありがとう」

 

そんな中、ヒカルは先程の出来事――水晶の音で苦しんでいたアレーナの後ろにあった車の窓ガラス笑顔のアレーナが映った事を思い出していた

 

陣野「ヒカル、何か気になる事があるのか?」

 

ヒカル「彼女、いったい何者なんだろう?」

 

陣野「ん?」

 

ゴウキ「あの女の事か?」

 

アリサ「確かに、様子が変だったけど…」

 

するとヒカルの疑問に対する答えを知っているムサシが彼女の正体を皆に教える

 

ムサシ「彼女の名はアレーナ。鏡の力を操る平和な種族。惑星ザントの王族なんだ。」

 

 

その頃、時空城では

アレーナ「うっ…」

 

「アレーナ様、お気を確かに…。あの忌まわしい記憶をお忘れではありますまい」

 

するとエタルガーはアレーナに紫の光を浴びせる。するとアレーナの顔つきが変わり、過去の出来事を思い出す

 

ギンガに故郷である惑星ザントを滅ぼされたという偽の記憶を…

 

アレーナ「ウルトラマンは私の故郷を奪った宿敵……。必ず封印する」

 

そしてアレーナは玉座から降り、ギンガことヒカルのいるUPGライブベースへ向かい…

 

「フッフッフッフッ」

 

その様子をエタルガーは満足そうに笑っていた



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若き最強戦士達

この話で遂に彼らを出せる……。


―ズガアァァァンッ!!

 

UPGのライブベースに侵入したアレーナはギンガを探す為にあちこち破壊する。当然、警備員が迎撃に向かうがアレーナが軽く手を振るって警備員を一蹴する

 

そこへアリサとゴウキが駆けつける

 

アレーナ「ギンガはどこだ!私は仇を討つ!」

 

その言葉に話し合いによる解決は無理だと判断し、アレーナに向かっていく

 

アリサ「ハッ!」

アレーナ「フッ!」

 

―ドガッ!

 

ゴウキ「オラッ!」

アレーナ「ハッ!ハアッ!」

 

―ズンッ!ドゴッ!

 

2対1で挑んだアリサとゴウキだがアレーナに全く歯が立たず、吹き飛ばされてしまう。そしてアレーナは2人に近づいてくるが…

 

マナ「フッ!」

 

マナが救援に駆けつけた

 

マナ「退いて下さい」

 

しかしアレーナは退く様子が無いので仕方なくマナは戦闘を開始した

 

アレーナ「ハアッ!」

マナ「ハッ!」

 

さすがアンドロイドだけあってアレーナに負けず劣らずの戦いをするマナ。そこへヒカルとショウが現れる

 

ショウ「マナ!?」

 

ヒカル「っ!!ショウ、水晶を!!」

 

マナがアレーナの動きを封じたのを見てヒカルはショウにビクトリウムで出来た水晶を投げるように言う

 

ショウ「おう!」

 

首にかけられた水晶のペンダントを引きちぎり、地面に投げるとサクヤの時と同じように水晶の音が響き、アレーナが苦しむ

 

アレーナ「あああぁぁぁぁぁっ!!!」

 

水晶の響きが終わるとアレーナの顔が穏やかになっていた

 

 

そしてUPGの司令室では

アレーナ「私…今までいったい何を……」

 

ムサシ「もう心配いらないよ」

 

ヒカル「君はエタルガーに利用されていただけなんだ」

 

ゴウキ「安心しろ!俺達が絶対に守り抜いてやる!」

 

アリサ「鼻の下伸ばしちゃって…」

 

アレーナ「…あなた方は?」

 

陣野「我々は地球を守る特捜チームUPGだ」

 

ヒカル「俺の名は礼堂ヒカル。ウルトラマンギンガ」

 

アレーナ「ウルトラマン!?」

 

ウルトラマンの名を聞いたアレーナは驚き、その場から飛び退いて後ずさる

 

ヒカル「どうしたんだ?」

 

アレーナの頭の中には時空城で浮かんだのと同じ、ウルトラマンギンガが自分の故郷である惑星ザントを攻撃するビジョンが浮かんだ

 

アレーナ「ウルトラマンは…私の故郷を滅ぼした…」

 

しかし、アレーナの言葉にヒカルは反論する

 

ヒカル「そんな…ウルトラマンが平和な星を滅ぼすはずがない!」

 

ムサシ「君はエタルガーに騙されているんだ!」

 

アレーナ「エタルガーは私の命の恩人なのです……。ただ1人生き残った私を絶望から救ってくれた…」

 

ムサシ「それはエタルガーに植え付けられた偽りの記憶だ。君の故郷は滅んでなんかいない。アレーナ、君には帰るべき場所がある」

 

―ズズウゥゥゥンッ!!

 

いきなり大地が揺れ、ムサシやUPGメンバーは驚くが、アレーナはエタルガーが来たと察知して司令室を出る

 

ムサシ「アレーナ!」

 

そしてアレーナ、ショウ、ムサシ、UPGメンバーが外に出るとそこには迎撃をものともせずにこちらに向かってくるエタルガーの姿が…

 

「アレーナ様、ウルトラマンギンガを封印するのです」

 

アレーナ「エタルガー…」

 

「ハアッ!」

 

するとエタルガーは時空城で浴びせた光をまたアレーナに浴びせる

 

アレーナ「ああああ…!」

 

ヒカル「やめろぉぉぉ!!」

 

光を浴びて苦しむアレーナを見たヒカルはエタルガーに向かって叫ぶが…

 

「邪魔をするな!」

 

今にも先程の戦いで放った光弾を撃ってきそうなエタルガー。全員がヤバイと思った…その時!!

 

―キィィィンッ!

 

「ハッ!?」

 

時空の穴が開き、そちらを見ると穴から3人のウルトラ戦士が!!

 

「フウゥリャアァァァッ!!」

「デェェェヤアァァァッ!!」

 

―ズドオォォォォンッ!!!

 

白銀の鎧を身に纏った戦士――ウルトラマンゼロとウルトラマングラビティ、ウルトラウーマンクラインがギンガの世界に現れた!!

 

「グッ…ア…」

 

ゼロの炎を纏ったウルトラゼロキック、兄妹の雷を纏ったツインライジングキックを受けて少し後退するエタルガー

 

3人の若き最強戦士は大地に立ち、エタルガーを見据える

 

 

陣野「新たなウルトラマン達…」

 

 

ゼロ「久しぶりだなムサシ」

 

クライン「元気そうで何よりよ」

 

そしてグラビティはエタルガーが睨み付け、剣を突きつけながら一言

 

グラビティ「エタルガー、ここで決着をつけてやる」

 

「ゼロ、グラビティ、クライン。良いだろう、ここでくたばれ!」

 

3人「ハアッ!」

 

「ハッ!」

 

若き最強戦士達とエタルガーの戦闘が始まる

 

「ハアッ!」

 

3人「フッ!デェェリャアァァッ!!」

 

ゼロはエタルガーの攻撃を避け、兄妹は間髪を入れずにエタルガーの腹にWキックをお見舞いする

 

ショウ「ヒカル、今のうちに彼女を連れて逃げろ」

 

ヒカル「おお。アレーナ、こっちだ」

 

若き最強戦士達がエタルガーの相手をしている内にヒカルはアレーナを連れてUPGの中に避難する。そして少し怯えているアレーナにヒカルは…

 

ヒカル「大丈夫…大丈夫だよ。君には、笑顔の方が似合ってる」

 

 

「アレーナ様!その男は貴女の故郷を奪った宿敵、ウルトラマンギンガ!ハアッ!」

 

そう言ってエタルガーはまたアレーナに邪悪な光を浴びせる

 

アレーナ「ああああああ!!」

 

ヒカル「アレーナ!…アレーナ!!しっかりしろ!」

 

その時、ヒカルは見た。最初に会った時と同じように窓に笑顔のアレーナが映ったのを…。しかしその笑顔のアレーナにヒビが入り、目の前にいるアレーナが最初に会った時と同じ雰囲気に戻った

 

アレーナ「フッ!」

 

ヒカル「グアッ!……アレーナ!」

 

アレーナはヒカルの腹を蹴り、エタルガーの元に向かう

 

 

「カアッ!!」

 

エタルガーは3人に向かって光弾を放つが…

 

3人「ウルティメイトイージス!!」

 

纏ったイージスを盾にして光弾を防ぎ、そのまま超弓形態ファイナルウルティメイトイージスにして装備する

 

3人「ファイナルウルティメイトォォォォ……」

 

ゼロ「ゼロ!!」

グラビティ「グラビティ!!」

クライン「クライン!!」

 

―ズドオォォォォンッ!!!

 

「グワアァァァァァッ!!!」

 

3人のイージスの必殺技がエタルガーに命中し、大爆発を起こす

 

ゼロ「へへっ、やったぜ!」

 

グラビティ「いや、まだだ。」

クライン「まだ倒せてない。」

 

兄妹の言葉通り、爆発が収まるとそこには仮面が割れて凶悪な素顔を晒したほぼ無傷のエタルガーがいた

 

グラビティ「チャージ短縮版とはいえ、イージスの攻撃を受けてほぼ無傷で仮面と羽衣を失っただけとは…」

 

クライン「やっぱりかなり頑丈な奴なのね」

 

するとその戦いの場に避難したはずのアレーナが現れ、それを見たエタルガーはアレーナを回収する

 

ゼロ「っ!!待て!!」

兄妹「逃がさない!!」

 

アレーナを回収したエタルガーが時空城に逃げると踏んだ3人はエタルガーに向かっていくが…

 

「ハアッ!!」

 

3人「グアッ!クッ…アァッ!」

 

エタルガーは3人に向けて光弾を撃ち、それに怯んだ隙に時空城へ帰還した

 

ゼロ「クソッ…」

 

グラビティ「逃がしたか…」




次はゼロ、グラビティ、クラインによる特訓とUPGメンバーが時空城に突入する話です。

にしてもチャージ短縮版とはいえイージスを受けても羽衣が燃えて仮面が砕けるだけとは……。エタルガー、恐ろしい奴……


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特訓&時空城突入

令和初の投稿終了!!

後もう少しで12勇士が勢揃いです!!


時空城・最上階にて

 

「アレーナ様」

 

アレーナ「分かっているわ!今度こそ封印する…憎きウルトラマンギンガを!」

 

すると街の中心地にある建物の窓ガラスにアレーナの姿が映る

 

アレーナ『ウルトラマンギンガ、日没までに時空城に来い。さもないと、7人のウルトラマンを全て処刑する!』

 

その様子をUPGの司令室で見ていたヒカルは時空城へ向かおうとする

 

陣野「ヒカル!どこへ行く?」

 

ヒカル「アレーナを助けに行くんです!」

 

ショウ「見ただろ!?彼女はもう…」

 

ムサシ「それに今行っても、またエタルガーにやられるだけだ」

 

その言葉に落ち込む隊長達だが…

 

陣野「私に作戦がある。友也君」

 

友也「はい」

 

友也はガンパッドを操作し、モニターにビクトリウムと例の鏡の解析結果を出した

 

友也「ビクトリウムと例の鏡の周波数が同じなんです。」

 

陣野「つまりビクトリウムのエネルギーを増幅させれば、鏡を破壊できる。ウルトラマンを救出できるという事だ」

 

それを聞いたサクヤはショウにある提案をする

 

サクヤ「そうだ、シェパードンの力を借りよう。ねっ、ショウ」

 

ショウ「ああ」

 

そう言ってショウは地底世界の友であるシェパードンのクリスタルスパークドールズを取り出す

 

ヒカル「隊長、出撃しましょう!」

 

ムサシ「いや…ヒカル、ショウ。君達にはやる事がある」

 

 

ムサシにそう言われたヒカルとショウはゼロとグラビティ、クラインが待つ山に来ていた

 

ゼロ「タロウからお前達の事は聞いてるぜ。ちったぁ頼りになるかと思ったが…今のお前らじゃ2万年早いぜ」

 

ショウ「なんだと?」

 

グラビティ「いいか!エタルガーは強い。若き最強戦士であるゼロと若き最強兄妹である俺とクラインが手こずっている敵だ」

 

クライン「でも、貴方達2人の力が1つになれば話は別よ。奴を倒す事が出来るかもしれない」

 

クラインがそう言った瞬間、ゼロは指先から光を出してヒカルの左手とショウの右手を繋ぐ腕輪になった

 

ヒカル「えっ?」

ショウ「何の真似だ!?」

 

ゼロ「お前達はこれから一心同体。2人で1人だ。相手と自分の呼吸を合わせろ」

 

 

陣野「日没まで時間が無い!これより、ウルトラマン救出作戦を開始する!」

 

「ガレット!!」

 

 

その頃、ヒカルとショウは若き最強戦士達の特訓を受けていた

 

ショウ「下らん!こんな事をして一体何になるというんだ!?」

 

ゼロ「俺達を信じろ!」

 

―ドンッ!

 

ゼロがおもいっきり地面を叩くと揺れが起こり、2人は尻餅をつく

 

ヒカル「痛っててて…今言ったのはこいつでしょ!」

 

ゼロ「ここはお前らの星でしょ!お前がやらなきゃ、誰がこの星を護るんだ?相棒、頼むぜ」

 

グラビティ「ああ。ほらよっ」

 

―ズドドドンッ!

 

2人「うおおぉぉぉっ!?」

 

ゼロに言われてグラビティは側にあった岩を2人めがけて落とす

 

ショウ「何すんだ!?」

 

グラビティ「2人で息を合わせて逃げないとヤバイぞ~」

 

ヒカル「こんなの無茶苦茶だぁ~!」

 

グラビティ「ほれっ。」

 

逃げ始める2人めがけてグラビティは一切の容赦なく岩を落としていく

 

2人「うわっ…ととっ…うわぁっ!」

 

 

一方UPGメンバーとムサシは何とか時空城の鏡の間へと突入していた

 

それを見ていたアレーナとエタルガーは…

 

アレーナ「ちっ!邪魔な奴らが来たな」

 

「たっぷりと恐怖を味わってもらいましょうハアアアッ!」

 

エタルガーは侵入者に向けて紫色の光を放つ

 

その光の正体を知っているムサシは…

 

ムサシ「気をつけろ!あの光を見るな!」

 

と言うが既に遅く、ムサシ以外の3人は光を浴びてしまった

 

―アリサの場合

アリサ「ここ…どこ?ゴウキ?サクヤ!?皆どこ!?」

 

仲間を探すが見当たらない。すると背後から何者かの声が聞こえ、そちらを振り向くと青白い顔をした男が3人立っていた

 

アリサ「あれは……まっ、まさかキョンシー!?オバケだぁぁっ!!オバケ嫌~い!!」

 

オバケ嫌いなアリサは脱兎のごとく逃げ出す

 

―ゴウキの場合

ゴウキ「ウワアアァァァッ!!」

 

目の前に巨大なトマトが現れ、ゴウキめがけて転がってくる

 

ゴウキ「トマト!俺、トマトだけは苦手なんだぁぁっ!!」

 

そう叫んでトマトから逃げるゴウキ

 

―サクヤの場合

サクヤ「え?え?何がどうなったの?」

 

するとサクヤの目の前に巨大なカブトムシが現れた

 

サクヤ「ムーシーッ!私、虫大嫌いなのー!いやぁぁっ!」

 

他の2人と同じようにカブトムシから逃げ出すサクヤ

 

3人ともしっかりエタルガーの幻術にとらわれてしまったようだ

 

ムサシ「おい、しっかりしろ!しまった…おい、目を覚ますんだ!それは幻だ!」

 

 

陣野「どうしたんだ?何が起きてるんだ?」

 

友也「各隊員の脳波に大きなエピネフリン反応があります。相当な恐怖を感じているという事です」

 

マナ「彼らがもっとも恐れる幻を見せられているのでしょう」

 

 

ムサシ「皆、しっかりしろ!恐怖に負けるな!」

 

ムサシが3人に呼び掛けて何とか幻から抜け出させようとしている時、アレーナが現れた

 

アレーナ「お前には怖いものが無いのか?私が、教えてやろうか?」

 

ムサシ「目を覚まさなきゃいないのが、もう1人いたか」

 

そして鏡の間でムサシとアレーナの戦いが始まった

 

 

その頃、ゼロとグラビティ、クラインの特訓を受けていたヒカルとショウは最後の特訓に入っていた

 

クライン「それじゃ、最後は2人でこの壁を登って」

 

ゼロ「登りきったてっぺんにエタルガーを倒す究極の力がある」

 

そして2人は壁を登ろうとするが…

 

ヒカル「よし、右から攻めていくぞ」

ショウ「左の方が効率的だ」

 

ヒカル「おい!無理に引っ張るなって!」

 

ショウ「おい!」

 

息が合わずに落ちてしまった

 

グラビティ「何やってんだか…」

 

 

ちなみにUPGのメンバーはまだ幻に囚われており、ムサシはアレーナと戦っていた

 

 

そして崖を登るという最後の特訓をしているヒカルとショウは何とか息を合わせて登り続けている

 

そこへ3つの大岩が2人めがけて落ちてくる。それを見たヒカルはショウに一言

 

ヒカル「1、2の3で飛ぼう。俺達の息が合わなかったら、終わりだ」

 

ショウ「分かった。1…」

 

ヒカル「2…」

 

2人「3!!」

 

2人は息を合わせて岩を避け、その避けた岩を踏み台にしてどんどん登っていく

 

ヒカル「俺達は一心同体だ。お前がいなきゃ、ダメなんだ」

 

そう言ってヒカルは左拳を突き出し…

 

ショウ「フッ。ああ!」

 

ショウはその拳に自分の右拳を当てる

 

2人「ダアアアアッ!!」

 

―ドゴオォォォンッ!!

 

落ちてくる最後の大岩を2人は同時に拳を突き出して粉砕し、崖の頂上にたどり着き2人はやったなというように笑いあう

 

―パチパチ

 

ゼロ「よぅし、合格だ」

グラビティ「よく頑張ったな」

クライン「おめでとう」

 

3人は拍手しながらヒカルとショウを労う

 

ヒカル「どこにあるんだ?究極の力は?」

 

ゼロ「お前らは、もう持ってるぜ」

 

ヒカル「えっ?」

 

どういう事かと思ったヒカルだが、その疑問はすぐに解決した。なぜならヒカルの左腕とショウの右腕を繋いでいた腕輪が光り、ヒカルの腕にストリウムブレスと似たブレスが現れたからだ

 

ヒカル「これは?」

 

ゼロ「キングのじいさんから預かってたウルトラフュージョンブレスだ」

 

ヒカル「キング?」

 

グラビティ「ウルトラマンキング。俺達の故郷、M78星雲に住む伝説の超人だ」

 

クライン「今の貴方達なら、それを使いこなせるわ」



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新たな戦士ウルトラマンギンガビクトリー

ウルトラマンギンガビクトリー登場!!


ショウ「やったなヒカル」

 

ヒカル「おう」

 

そしてヒカルは通信機を取り出し、仲間達に報告する

 

ヒカル「皆、聞いてくれ。こちらヒカルとショウ。俺達は試練を乗り越えた。だから皆も頑張るんだ」

 

 

ムサシ「やったな2人とも!」

 

 

ヒカル「誰にでも、向き合いたくないものがある。怖いものだったり、苦手なものだったり」

 

アリサ「ヒカル?」

 

ヒカル「でも、それから逃げていてはいけないんだ。皆も頑張って恐怖を乗り越えてくれ」

 

ゴウキ「フッ。ヒカルの奴~」

 

 

UPG基地では…

友也「各隊員のエピネフリン反応が安定していきます」

 

マナ「彼らは恐怖を克服しようとしています」

 

陣野「よぉ~し、総員反撃開始!」

 

3人「ガレット!!」

 

 

アリサは札を3枚取り出してキョンシーの顔に貼っていき、動きを封じた

 

アリサ「やった!フッ!ハッ!ハアッ!」

 

その後、動かなくなったキョンシーを蹴り飛ばして恐怖を克服した

 

 

サクヤ「虫なんか怖くない!怖くないもん!」

 

すると幻の中にいるおかげか、サクヤは巨大化した

 

サクヤ「よっと。よく見ると可愛い~」

 

カブト虫をつまみ上げ、虫に対する恐怖を克服したサクヤ

 

 

ゴウキ「分かったよ!好き嫌いせず、食えば良いんだろ?」

 

そう言って目の前にあるトマトを手に取り、かぶりつく

 

ゴウキ「どんどん持ってこい!ん~、くぅ~!」

 

嫌いなトマトを勢いよく食べまくり、ゴウキはトマト嫌いを克服した

 

 

そして3人はエタルガーの相手の最も恐怖する幻を見せる技・エタルイマージュから脱出した

 

ムサシ「よくやったぞ!」

 

アレーナ「おのれ~!」

 

エタルイマージュから脱出されたのを見たアレーナは怒り、ムサシを投げ飛ばしてサクヤ達に向けて鏡から光弾を放つ

 

サクヤ「フッ!」

 

しかしサクヤがシェパードンのクリスタルスパークドールズを出して光弾を吸収し…

 

サクヤ「ハッ!」

 

―キィィィィンッ!!

 

持っていたビクトリウムをシェパードンに当てて鉱石の響く音をアレーナに浴びせた

 

アレーナ「アアアァァァァッ!!……くっ」

 

ビクトリウムの音を浴びせられたアレーナはその場から一時撤退した

 

サクヤ「えいっ!」

 

さらにサクヤはシェパードンのクリスタルスパークドールズに蓄積されたエネルギーを捕らわれたウルトラマン達に向けて放つ。すると鏡の封印が解け、7人のウルトラマンが解放された!

 

ムサシ「コスモス!」

 

ムサシはコスモプラッグを掲げ、コスモスと一体化し他の6人のウルトラマンと共にヒカルとショウの元へと飛んでいく

 

 

そして光で満たされた空間では…

 

ムサシ『さあ、僕らの力を受け取ってくれ!』

 

『共に戦おう!!』

 

そう言ってゼロ、グラビティ、クラインを含めた10人のウルトラマン達はヒカルの持つウルトラフュージョンブレスに自分達の力を与えていく

 

ヒカル『ありがとう皆。俺達の為に』

 

ゼロ『へへっ、水くさいぜ。同じウルトラマンだろ!』

 

ヒカル・ショウ『ああ!』

 

 

その頃、時空城の最上階にいるエタルガーは…

 

「小賢しい真似を…。ハアッ!」

 

エタルガーが腕を振るうと体から放たれた紫の光が街の人々に降り注ぐ

 

「現れよ。人間共の最も恐れる宿敵よ!ダークルギエル!」

 

街の人々に降り注いだ紫の光が再び集まるとかつてギンガが一度倒し、チブル星人エクセラーが再び復活させてビクトリーとの共闘で何とか倒した超巨大化状態のダークルギエルのエタルダミーが現れた!

 

それを見た人々は恐怖し、一目散に逃げ出す。そこへショウと歴代平成ウルトラマンの力を得たヒカルが駆けつける

 

ヒカル「ショウ、こっからが俺達の出番だぜ」

 

ショウ「ああ」

 

2人「見せてやるぜ!俺達の絆!」

 

2人「ウルトラタッチ!!」

 

2人は飛び上がり、ビクトリーランサーとウルトラフュージョンブレスを合わせると…

 

ヒカル「ギンガァァ!!」

ショウ「ビクトリィィ!!」

 

2人「ギンガビクトリー!!」

 

2人は光に包まれ、その光が弾けると新たな戦士が現れた!!その名は―ウルトラマンギンガビクトリー!!

 

アリサ「ヒカルとショウの力が…」

ゴウキ「1つになりやがった!」

 

陣野「ギンガビクトリー…」

 

ギンガビクトリーは超巨大なダークルギエルの前に立ち、歩を進める

 

それを見たダークルギエルは必殺の光弾・ダークルギエルビートを放つがギンガビクトリーは怯まずに進んでいく

 

ギンガビクトリー(以降GB)「シュアッ!」

 

そして歩を止めたギンガビクトリーは空へと飛び上がった

 

GB「ショオラァーー!!」

 

飛び上がったギンガビクトリーは右腕を突き出してダークルギエルに突っ込んでいくが、ダークルギエルの方も格好の的だと言わんばかりにダークルギエルビートを放った!しかし…

 

―ズゴオオォォォンッ!!!

 

「グアッ…アアァァァッ!!!」

 

―ズドオオォォォンッ!!!

 

高速で敵に体当たりする技―ギンガビクトリーブレイカーの一撃を受けてダークルギエルは倒された

 

するとギンガビクトリーの元にティガ、ダイナ、ガイア、コスモス、ネクサス、マックス、メビウス、ゼロ、グラビティ、クラインが降り立った




映画で超巨大ダークルギエルを一撃で倒したのを見て呆然としましたね

次は12勇士が自分達が戦った者達との戦闘です


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VSファイブキング

遂に12勇士がかつての宿敵達との対決がスタート!!


ゼロ「皆、俺達ウルトラマンの力を見せてやろうぜ!反撃開始だ!」

 

そう言って時空城を指さすゼロの言葉に平成戦士達は頷き、時空城へと歩を進める。しかし、それを見ていたエタルガーも行動を開始する

 

「貴様らの敵は俺ではない。貴様らが最も恐れる宿敵だ。ハアッ!」

 

指を鳴らすと体から赤黒い霧のような物が出て、それが平成戦士達の前に集まると新たなエタルダミーが現れた

 

―ファイブキング!

 

「ギャアアァァァッ!!」

 

現れたのはかつてチブル星人エクセラーが使役した5体の強力な怪獣が合体したファイブキングだった

 

下半身は超コッヴ、右手はレイキュバス、左手はガンQ、上半身はゴルザ、額はメルバで構成されており、それを見たティガ、ダイナ、ガイアは…

 

ダイナ「俺達が戦った怪獣が合体してんのか。フン!本当の戦いはここからだぜ!」

 

ガイア「ヒカル、ショウ。君達の地球は君達自身で守るんだ」

 

ティガ「行け!」

 

ダイナ「さぁ、俺達も…」

 

ガイア「いくぞ!」

 

平成の3戦士は戦いの構えを取り、自分達の宿敵が合体した怪獣、ファイブキングに向かっていく

 

そして残りのメンバーはファイブキングを彼らに任せ、時空城へ突入した

 

ティガ「タアッ!」

―ズドッ!

 

ダイナ「ディアッ!」

―ズガンッ!

 

ガイア「ダアアッ!」

―ドゴンッ!

 

ティガのキックが、ダイナのパンチが、ガイアのチョップが的確にファイブキングに命中する

 

しかしファイブキングもやられっぱなしでいられるはずもなく、メルバの嘴と一体化している頭部にエネルギーをチャージしていく

 

「ギャアオオォォォォッ!!!」

 

―バシュウウゥゥゥゥッ!!!

 

ゴルザの超音波光線とメルバのソニックメルバニックレイを合わせた技―ゴルメルバキャノンを発射したファイブキング。だが…

 

3人「シュアッ!」

 

ティガ、ダイナ、ガイアは難なく、ゴルメルバキャノンを避けており、それに怒ったファイブキングはメルバの翼を広げて飛翔する

 

それを見た3戦士はスラッシュ技をファイブキングめがけて放つ!

 

3人「ディアッ!」

 

「ギャアアッ!!」

―ガギギンッ!!

 

だがファイブキングは両腕とメルバの尻尾でスラッシュ技を弾き、すぐ反撃に転じる

 

レイキュバスとガンQの腕からの強力な光線、先ほど撃ったゴルメルバキャノン、腹部にある超コッヴの額からの光弾を3戦士に向けて発射した

 

3人「フッ!!」

 

だが攻撃の軌道を読んだ3戦士は再びファイブキングの攻撃を避ける事に成功する

 

 

その頃、時空城に突入した戦士達の前に新たなエタルダミーが…




確かにファイブキングの素材になっている怪獣達ってティガ、ダイナ、ガイアを追いつめた怪獣ばかりですよね

ちなみにファイブキングの素材になっている怪獣で一番好きなのはゴルザですね


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エタルダミー軍団

エタルダミーとはいえ、平成戦士を苦しめた怪獣達を一度に見れるのは最高ですね(^^)


時空城・第一階層

 

―ダークメフィスト!

 

今度はウルトラマンネクサス宿敵である闇の巨人ダークメフィストのエタルダミーが現れた!

 

ネクサス「光は絆だ!誰かに受け継がれ、再び輝く!」

 

そう言ってネクサスはダークメフィストに向かっていき、残りの戦士は上の階層へと飛んでいく

 

ネクサス「シュアッ!」

 

「オオォォォォッ!」

 

ネクサス「ハッ!」

 

ダークメフィストは右手に装備されているメフィストクローを振るうが、ネクサスは軽やかに避ける

 

ネクサス「フッ!ハアッ!」

 

―ガッ!ズドンッ!

 

一瞬の隙をついてメフィストクローを掴み、両腕に備わっているアームドネクサスをダークメフィストの胸にくらわせる

 

「ウオオォォォォッ!!」

 

ネクサス「シェアッ!」

 

―ズズウゥゥゥンッ!!

 

攻撃を受けて怒りが頂点に達したダークメフィストはネクサスに突進するが、ネクサスは逆にその勢いを利用して投げ飛ばした

 

 

時空城・第二階層

 

この階に到着した戦士達の目の前には既に次のエタルダミーが…

 

―スラン星人!

 

「フッフッフッ」

 

マックスが苦戦した高速宇宙人の異名を持つスラン星人のエタルダミーがいた

 

当然、スラン星人の前には最強最速の戦士ウルトラマンマックスが立つ

 

マックス「地球の未来は、人類が自らの手で掴み取る!シュアッ!」

 

マックスがスラン星人との戦闘を開始するのを見て、ギンガビクトリー、コスモス、メビウス、ゼロ、グラビティ、クラインの6人は次の階層へと向かった

 

マックス「シュアッ!ヘアッ!」

 

―ズガッ!ドガッ!ドゴオオォォッ!!

 

マックスのパンチやキックを受けて不利と判断したスラン星人はマックスの周囲を高速で移動し、翻弄する。だがマックスにはそんな小細工は通用しなかった

 

マックス「っ!!ハアッ!」

 

―バシュッ!!ズガガガッ!!

―ガギィィィンッ!!

 

「グオオオッ!」

 

―ズウゥゥンッ!!

 

頭部に装備されているマクシウムソードを分身させ、「マクシウム分身シュート」を放ってスラン星人の分身はもちろん、本体も蹴散らした

 

 

時空城・第三階層

 

―バシュウッ!ズガンッ!

 

メビウス「ジュワアッ…!」

 

時空城・第三階層に到着した瞬間、メビウスは何者かの攻撃を受けてしまうが何とか体勢を立て直して着地した

 

残りの戦士達はこの階層の敵はメビウスの宿敵と判断し、そのまま次の階層へと向かう。そしてこの時空城・第三階層にいるメビウスの宿敵は…

 

「フフッ…」

 

―エンペラ星人!

 

なんと3万年前にウルトラ大戦争を引き起こし、ウルトラの父と引き分け、メビウスが地球で仲間達との絆でようやく倒した暗黒宇宙大皇帝エンペラ星人のエタルダミーだった!

 

メビウス「ハアッ!」

 

―キィィンッ!

 

メビウスはブレスからメビュームブレードを出してエンペラ星人に向かっていく

 

メビウス「フッ!ハアァッ!」

 

―キンッ!キンッ!

 

「フンッ!」

 

ブレードを振るうがエンペラ星人はマントを翻しながら避け、メビウスを蹴り飛ばす

 

メビウス「クウウッ…」

 

だが蹴り飛ばされたメビウスは立ち上がる。しかし…

 

「ムンッ!」

 

エンペラ星人は左手に邪悪なエネルギーを集め、レゾリューム光線をメビウスに向けて放った!

 

メビウス「っ!!ハアッ!」

 

―ズドオオォォンッ!!

 

メビウス「ヤアッ!!」

 

レゾリューム光線を軽やかな跳躍で避けたメビウスは再びブレードを振るうが…

 

「ハッ!!」

 

メビウス「ウアアッ!!」

 

―ズズウゥゥゥンッ!!

 

エンペラ星人の攻撃を受けてブレードは破壊され、メビウスは吹き飛んだ。だがメビウスは何度倒れても、また立ち上がる

 

メビウス「最後まで諦めず、不可能を可能にする。それが…ウルトラマンだ!」

 

 

時空城・第四階層

 

ギンガビクトリー、コスモス、ゼロ、グラビティ、クラインが第四階層に到着した時、目の前に2体のエタルダミーが現れた

 

―ウルトラマンベリアル!

―カオスウルトラマンカラミティ!

 

「ウオオオォォォォッ!!!」

「ハアアァァァァァッ!!!」

 

ゼロの宿敵であり、光の国で唯一闇に墜ちた暗黒のウルトラ戦士であるベリアルとグラビティとクラインが戦った別次元のカオスヘッダーがコスモスのデータを元に実体化したカオスウルトラマンカラミティが立ちはだかる

 

ゼロ「ヒカル、ショウ。この星の未来、お前らに託したぜ」

 

グラビティ「必ずアレーナを救い出してこい」

 

クライン「それが出来るのはこの世界のウルトラマンである貴方達だけなんだからね」

 

2人「ああ!!」

 

「フハハハ!!」

「オオォォ!!」

 

ギンガビクトリーとコスモスはこの階層の敵をゼロとグラビティ、クラインに任せてエタルガーの元へ向かった

 

そして3人は自分達の敵にゆっくりと歩を進める

 

「フハハハッ!…ハハハッ!」

「ハアァァ…」

 

ゼロ「ベリアル…」

兄妹「カラミティ…」

 

3人「いくぜ!!/いくわよ!!」

 

―ズガッ!バキッ!

―ドガッ!ズドッ!

 

ベリアルとカラミティの攻撃と3人の攻撃が交わる

 

ゼロ「ウオラッ!」

兄妹「デェヤッ!」

 

―バシイィィッ!!

 

3人の蹴りが相手の攻撃を弾く

 

ゼロ「へへっ」

兄妹「フッ」

 

「「オオォォォォッ!!!」」

 

3人「ハッ!!」

 

3人は相手の攻撃を避けて、手近な太い柱の上に着地する

 

ゼロ「エメリウムスラッシュ!!」

兄妹「エクレールスラッシュ!!」

 

―ズドオオォォォンッ!!

 

「「ハアアアアッ!!!」」

 

3人の光線を受けて爆発に包まれたベリアルとカラミティだがすぐに爆発の余韻から現れてベリアルはデスシウム光線を、カラミティはカラミュームショットを撃ってくるが…

 

ゼロ「ウルトラゼロキック!!」

兄妹「ツインライジングキック!!」

 

「ウオオオォォォォッ!!?」

「グハアアァァァァッ!!?」

 

3人は飛び上がって光線を避け、ゼロの炎を纏ったウルトラゼロキックと兄妹の雷を纏ったライジングキックをくらわせてベリアルとカラミティを吹き飛ばした




マックスのエタルダミーがスラン星人と分かった時、ちょっとテンション下がったのは俺だけではないはず…

大人の事情で仕方ないらしいですが…


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ギンガビクトリー&コスモスVSエタルガー

時空城・最上階

 

ギンガビクトリーとコスモスが時空城・最上階に到着した…その時!

 

―ズガガガンッ!!

 

2人「ウワアァァァァッ!!」

 

エタルガーの光弾の不意討ちを受けた

 

「アレーナ様、現れましたぞ。貴女の愛する故郷を奪った憎むべきウルトラマンが…」

 

エタルガーにそう言われたアレーナはギンガビクトリーをキッと睨み付ける

 

ヒカル『アレーナ…頼むよ。目を覚ましてくれ!』

 

アレーナ「今度こそお前を封印する!」

 

アレーナが元に戻る事を切実に願うヒカルだが、残念ながらそう簡単にはいかないようだ

 

「ハアアアッ!」

 

2人「シュアッ!」

 

そしてギンガビクトリーとコスモスは超時空魔神エタルガーに挑む!!

 

「ハアアアッ!」

 

―ドゴォォォッ!!

 

2人「グッ…」

 

GB「シュアッ!!」

―ズガッ!!

 

コスモス「ヘアッ!」

―ドンッ!

 

ギンガビクトリーのパワーとコスモス・ルナモードの華麗な捌き技のコンビネーションでエタルガーと互角に戦っている

 

その時、ギンガビクトリーとコスモスの背後にアレーナが転移してきて、例の鏡を2人に向ける

 

アレーナ「ハッ!」

 

それを見たエタルガーは上空へ避難し、鏡から発せられる光はギンガビクトリーとコスモスを苦しめる

 

GB「グアアアァァァァッ!!!」

コスモス「ウアアアァァァァッ!!!」

 

その様子を見たアレーナは嬉しそうに笑う

 

アレーナ「アッハハハ!苦しめ!私の故郷を奪った報いを受けるのよ!」

 

いまだに鏡の光を浴び続ける2人。その時、コスモスが攻撃から逃れてルナモードからコロナモードへ、コロナモードからエクリプスモードへとチェンジした!

 

コスモス「ハアッ!」

 

「何っ!?」

 

コスモス「ハアアアッ!!」

ムサシ『コズミューム光線!!』

 

驚いているエタルガーを尻目にコスモスは邪悪な者のみを倒すエクリプスモード最強必殺技であるコズミューム光線をアレーナに浴びせ、彼女の闇を浄化する

 

ムサシ『今だ!アレーナを…彼女の心を闇から救い出すんだ!』

 

2人『ああ!』

 

そしてヒカルは目を閉じ、光の中にいるアレーナの元へ…

 

 

ヒカル『アレーナ、君を迎えに来たよ』

 

そう言ってアレーナに近づくが、彼女はヒカルから離れる

 

アレーナ『来るな!もう私は騙されない!』

 

ヒカル『笑顔を取り戻すんだ。そして故郷へ帰ろう!君の事を…待っている人がいるんだ』

 

その言葉にアレーナは自分が惑星ザントにいた頃を思い出す。そして鏡で自分の顔を見てみると、涙を流していた

 

アレーナ『私は…本当の私は……。ウアアアァァァッ!!!』

 

アレーナの心に巣食っていた闇が完全に消え去り、頭を垂れると着けていた兜が落ちて俯いていた顔を上げると、先程とは違って優しい顔つきになっていた

 

アレーナ『ヒカル…』

 

ヒカル『お帰りアレーナ…』

 

 

「邪魔をするなぁぁぁぁっ!!!」

 

アレーナの洗脳が解けたのを見てエタルガーの怒りは頂点に達し、ギンガビクトリーに向けて光弾を放つが…

 

コスモス「シュアッ!!」

 

―ズドドドンッ!!

 

コスモス「グアッ!…アッ…アア……」

 

GB「コスモスッ!!」

 

コスモスがアレーナとギンガビクトリーの前に立ち、エタルガーの光弾から守ったがその結果、自身が大きなダメージを受けてしまった

 

それを見て上空から降りてきたエタルガーを睨み付けるヒカルとショウ

 

ショウ『ヒカル、特訓の成果を見せてやろうぜ!』

 

ヒカル『ああ!』

 

GB「シュアッ!!」

 

ギンガビクトリーは戦いの構えを取り、エタルガーに向かっていく

 

そしてギンガビクトリーがエタルガーに向かっていった後、コスモスの側にある光の球体が消え、アレーナが現れる

 

ムサシ『アレーナ…』

 

コスモスはアレーナを手に乗せ、時空城・最上階から地上へと降りる

 

その頃、ギンガビクトリーは…

 

GB「シュアッ!!ハアアアッ!!」

 

―ドガッ!バキッ!

 

「グハッ!ガアッ!」

 

GB「ハッ!!」

 

「グアアアアッ!!」

 

エタルガーはギンガビクトリーの強力なパンチを受けてよろめき、さらに柱に叩きつけられた

 

「クッ…。カアアアアッ!!」

 

―バシュッ!バシュッ!

 

GB「ハアッ!!」

 

―ドオォォォンッ!!

 

エタルガーの光弾をギンガビクトリーは飛び上がって避け…

 

〈ウルトランス!ハイパーゼットン・シザース!〉

 

すかさずショウがビクトリーランサーにハイパーゼットンのスパークドールズをリードしてウルトランスを発動させた

 

GB「デヤッ!!」

 

―ズガアァァァンッ!!

 

「グハアァァァァッ!!」

 

ハイパーゼットンの手から暗黒火球を放ち、エタルガーに大ダメージを与えた




さあ、12勇士達の反撃開始です!!


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エタルダミー軍団全滅

歴代平成ウルトラマン達が次々と必殺技を放ち、自分達の宿敵を倒すシーンは10勇士で一番好きなシーンなんですよね


その頃、自分達の宿敵と戦っている平成ウルトラマン達は…

 

ティガ「タアッ!」

ダイナ「ジュアッ!」

ガイア「シュアッ!」

 

ティガは額のクリスタルの力でマルチタイプからパワータイプに

 

ダイナも同じように額のクリスタルの力でフラッシュタイプからミラクルタイプに

 

ガイアはV2から最強形態スプリーム・ヴァージョンに変身した

 

ティガ「タアッ!」

―ズガッ!!ズズンッ!!

 

ダイナ「デュアッ!」

―バシッ!!ズドンッ!!

 

ガイア「ハアッ!」

―ドゴッ!!ドガアァッ!!

 

3人の連携の取れた攻撃を立て続けに受け、もうフラフラになっているファイブキングを見てティガ、ダイナ、ガイアはトドメをさす体勢に入る

 

ティガ「デラシウム光流!」

 

ダイナ「レボリウムウェーブ!」

 

ガイア「フォトンストリーム!」

 

「グギャアアァァァッ!!!」

 

―ドオオォォォンッ!!!

 

ティガの超高熱光球、ダイナの超衝撃波、ガイアの最強光線を受けてファイブキングは倒された

 

 

第一階層

ネクサス「シュアッ!」

 

―キィィィン!

 

ネクサスは右腕を振って力を解放し、基本スタイルのアンファンスから赤き戦士ジュネッスになり…

 

ネクサス「ヘヤッ!」

 

「グアアッ!!」

 

ダークメフィストを蹴り飛ばし、すかさず両腕にエネルギーをチャージする

 

ネクサス「オーバーレイ・シュトローム!」

 

「オアアァァァッ!!!」

 

―バシュウゥゥゥンッ!!!

 

ネクサス・ジュネッスの必殺技オーバーレイ・シュトロームを受けてダークメフィストは光の粒子となり消えた

 

 

第二階層

マックス「ハアアアッ!」

 

マックスは仲間のゼノンから授けられたマックスギャラクシーを右手に装着し、光の剣を出現させる

 

マックス「ギャラクシーソード!シェェェヤァァァッ!!」

 

―ドゴオオォォォンッ!!

 

光剣ギャラクシーソードでスラン星人を真っ二つに斬り、勝利したマックス

 

 

第三階層

メビウス「ハアアア~、ハアッ!バーニングブレイブ!!シュアッ!」

 

地球の仲間との絆で手に入れた力―バーニングブレイブになったメビウスは体に炎を纏い、エンペラ星人に突っ込む!

 

メビウス「バーニングメビュームダイナマイト!!」

 

―キィィィンッ!ズドオオォォォンッ!!!

 

メビウス「シュアッ!」

 

炎を纏い、突っ込んだメビウスはメビュームダイナマイトよりさらに強力なバーニングメビュームダイナマイトでエンペラ星人もろとも大爆発した後、メビウスブレスの力で再生した

 

 

第四階層

ゼロ「ストロングコロナゼロ!」

兄妹「ストロングコロナグラビティ!/クライン!」

 

紅き超闘士になった3人はベリアルやカラミティの光線など、目もくれずに突っ込んでいく

 

3人「ウルトラハリケーン!!」

 

「ウオオォォォッ!!」

「ヌウウァァァッ!!」

 

3人「ガァァァルネイトォォォ……バスターーー!!!」

 

―ドオオォォォッ!!

 

ウルトラハリケーンで空中に磔にしたベリアルとカラミティに向かって灼熱の光線をくらわした3人だが、まだ終わらない

 

ゼロ「ルナミラクルゼロ!」

兄妹「ルナミラクルグラビティ!/クライン!」

 

吹き飛ばされた宿敵達の元まで飛び、今度は蒼き戦士になる

 

ゼロ「ミラクルゼロスラッガー!」

兄妹「イリュージョニックスパーク!」

 

―キュィィィンッ!ズガッ!ズガガガンッ!

 

「ウオオオォォォッ!!」

「ヌアアアァァァッ!!」

 

8つに分身したゼロスラッガーとスパークを受けて地に落ちるベリアルとカラミティ

 

そして3人は宿敵達にトドメをさす!

 

3人「トドメだ!/よ!」

 

―キィィィンッ!!

 

体が光輝くと3人の最強の姿が現れる!

 

ゼロ「シャイニングエメリウムスラッシュ!!」

兄妹「ライトニングエクレールスラッシュ!!」

 

「「グオオオォォォォッ!!!」」

 

―ドゴンッ!!ドゴンッ!!ズドオオオォォォォンッ!!!!

 

ベリアルとカラミティは通常のエメリウムスラッシュとエクレールスラッシュの数十倍の威力を持つ必殺技を受け、第一階層まで落ちて大爆発した

 

ゼロ「シャイニングウルトラマンゼロ!」

兄妹「フラッシュエクリプスグラビティ!/クライン!」



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決着

この話で12勇士は終わります。

ギンガビクトリーとエタルガーの宇宙空間でのやり取りは少しだけオリジナルの部分を入れます


その頃、ギンガビクトリーは…

 

〈ウルトランス!シェパードン・セイバー!〉

 

2人「これで決める!」

 

ギンガビクトリーは絆の聖剣シェパードンセイバーを構え、エタルガーに向かっていく

 

「ハアアァァッ!!」

 

GB「ハアッ!」

―ザシュッ!

 

「ガッ!」

 

GB「タアッ!」

―ズガッ!

 

「グハッ!」

 

GB「エイヤァッ!」

―ズドオォォッ!!

 

「グオオオッ!!」

 

2人分のエネルギーを纏ったシェパードンセイバーの攻撃を受け、最上階の端に追い込まれるエタルガー

 

そしてヒカルはウルトラフュージョンブレスのターンテーブルを回し、メビウスの所で止めてボタンを押して力を解放する

 

〈ウルトラマンメビウスの力よ!〉

 

2人「メビュームシュート!ハアッ!!」

 

―ズドオオォォォッ!!

 

「グハアァァッ!!アッ…アア……」

 

ギンガビクトリーがメビウスの必殺技メビュームシュートを撃ってエタルガーにダメージを与えた。

 

必殺技を受けたエタルガーは最上階から落ちていくがギンガビクトリーは落ちていくエタルガーを追いかけ、ヒカルが再びターンテーブルを回して今度はゼロとグラビティ、クラインの所で止めてボタンを押し、力を解放する

 

〈ウルトラマンゼロの力よ!〉

 

2人「ワイドゼロショット!」

 

―バシュウゥゥッ!!

 

「グアッ!アアアッ!クッ…!」

 

GB「逃がすか!」

 

ゼロの必殺技ワイドゼロショットを受けたエタルガーは高速で飛んで逃げようとするが、2人がそれを許すはずがない!

 

そしてエタルガーとギンガビクトリーは宇宙空間まで来ると、エタルガーは逃げるのをやめ背後にいるギンガビクトリーを睨む

 

「しつこいぞ!!カアアアアッ!!」

 

追ってくるギンガビクトリーに向かって最大出力の光弾を放つエタルガーだが…

 

ヒカル『無駄だ!』

 

三度ターンテーブルを回してグラビティの所で止めてボタンを押し、力を解放する

 

〈ウルトラマングラビティの力よ!〉

 

2人「グラビティショット!」

 

―バシュウゥゥッ!!

 

「なっ!?ヌウウァァァァッ!!」

 

グラビティショットがエタルガーの光弾を凪ぎ払い、そのままエタルガーに命中して大ダメージを与えた

 

ヒカル『エタルガー、お前の最も恐れているものを当ててやる』

 

「なにっ!?」

 

ヒカル『それは俺達人間とウルトラマンの絆だ!!』

 

「黙れええぇぇぇぇっ!!」

 

図星だったのか、エタルガーはギンガビクトリーに突っ込んでいく

 

ショウ『ヒカル!』

 

ヒカル『ああ!受けてみろ!』

 

ヒカルはターンテーブルを回転させ、ギンガビクトリーのマークの部分で止めてボタンを押す

 

2人「これが、人間とウルトラマンの力だ!!ハアッ!!」

 

すると全ての平成ウルトラマンの力が解放され、ギンガビクトリーに集まっていく

 

2人「ウルトラフュージョンシュート!!!」

 

「グアッ!?ガアアアッ!!」

 

今までどんな技を受けても平然としていたエタルガーがギンガビクトリーの必殺技を受けて苦しむ

 

「グアッ……アッ…ガアアアアアッ!!!」

 

―ズドオオォォォンッ!!!

 

平成ウルトラマンの力を集結して撃ったギンガビクトリーの必殺技ウルトラフュージョンシュートを受け、エタルガーは爆発四散した

 

 

その頃、時空城の周囲を取り囲むように平成ウルトラマン達が浮遊していると次の瞬間!

 

「ヘヤッ!!/シュアッ!!」

 

彼らの体が金色に輝き、全員がグリッターになって自身の必殺技を時空城に向けて放つ!

 

ティガ「ゼペリオン光線!」

 

ダイナ「ソルジェント光線!」

 

ガイア「クァンタムストリーム!」

 

コスモス「ブレージングウェーブ!」

 

ネクサス「オーバーレイ・シュトローム!」

 

マックス「マクシウムカノン!」

 

メビウス「メビュームシュート!」

 

ゼロ「ワイドゼロショット!」

 

グラビティ「グラビティショット!」

 

クライン「クラインショット!」

 

―ズドオオォォォンッ!!!

 

グリッターになった平成ウルトラマン達の必殺技〈クロスオーバーフォーメーション〉により、時空城は爆発しバラバラになった

 

 

陣野「ウオオオオッ!」

 

アリサ「やった!」

 

ゴウキ「やったぜ!」

 

エタルガーが倒され、時空城も破壊されたのを見たUPGメンバーは歓喜の声を上げる

 

 

平成戦士達「シュアッ!!」

 

エタルガーを倒したギンガビクトリー、時空城を破壊した平成ウルトラマン達は夕焼けの大地に立つ

 

 

戦いが終わった後…

 

ゼロ「ヒカル、ショウ。忘れんなよ、俺達の特訓の成果!」

 

ヒカル「ああ!」

 

そしてティガ、ダイナ、ガイア、ネクサス、マックス、メビウス、ゼロ、グラビティ、クラインは時空の穴へと突入し自分達の宇宙へと帰っていった

 

その様子を見ていたヒカル達の前にムサシが立っていた

 

ムサシ「コスモース!」

 

コスモプラッグを掲げ、ムサシは光に包まれコスモスに変身した

 

ムサシ『これからも頼んだよ。この星の事を』

 

その言葉にヒカルとショウは頷く。するとアレーナがコスモスの元へ向かう途中でヒカルの方を振り向いて一言

 

アレーナ「ヒカル、ありがとう。笑顔を思い出させてくれて」

 

ヒカル「アレーナ、また会おう」

 

アレーナ「もう忘れないよ。ヒカルの事」

 

そしてコスモスはアレーナを手の上に乗せ、彼女を故郷へ送り届ける為に時空の穴へと突入すると穴は閉じた

 

ゴウキ「またな!」

 

 

平成ウルトラマン達とアレーナがそれぞれの宇宙へと帰っていった後、UPGライブベースでは新たな隊員が加わった

 

陣野「本日付けで、君をUPGの隊員に任命する!」

 

ショウ「ガレット!」

 

そう、ウルトラマンビクトリーの変身者であるビクトリアンの戦士、ショウだった

 

ヒカル「やったなショウ!」

 

ゴウキ「これでお前も俺達の後輩だな!」

 

アリサ「私が鍛えてあげる!」




次はエピローグです


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エピローグ

グラビティ「さて、帰るとするか仲間達の元に。」

 

クライン「そうね。ウルティメイトフォースの皆も心配してるかもしれないし」

 

若き最強兄妹と言われているウルトラマングラビティとウルトラウーマンクラインは並行宇宙へと繋がる空間を飛んでいた

 

あらゆる時空を超えてウルトラ戦士を封印する邪悪の化身エタルガーとの戦い

 

長きに渡る戦いに終止符を打ち、それぞれの戦士はそれぞれの宇宙に帰る

 

 

右隣を見ればウルトラマンガイアが手を振って1つの宇宙へと消え……

 

その奥ではダイナがサムズアップして挨拶をしながらティガと共にネオフロンティアスペースへ

 

左隣を見れば、ネクサスがやったなというように頷き、自分の宇宙へ消え、メビウスとマックスはM78スペースへと帰る

 

ゼロ「んじゃ、グラビティにクライン。このままアナザースペースへと帰ろうぜ!シュアッ!」

 

そう言ってゼロは仲間の待つ宇宙…アナザースペースへと消えた

 

グラビティ「全く、ゼロは慌ただしいというか何というか…。」

 

クライン「まぁ、仲間の元に早く帰りたいという気持ちは理解出来るけどね」

 

そして兄妹もゼロの後を追いかけ、アナザースペースにあるマイティベースに帰ってきた

 

 

ゼロ「よお、今帰ったぜ~!」

 

そう言うとマイティベースの奥から仲間達―炎の戦士グレンファイヤー、鏡の騎士ミラーナイト、鋼鉄の武人ジャンボットとその弟であるジャンナインが現れた

 

ジャン「おお、ゼロにグラビティ、クライン!戻ったか!」

 

ミラー「お帰りなさい。その様子では無事に終わったようですね?」

 

グラビティ「ああ」

 

グレン「さすが、ゼロちゃんとグラビティ、クラインだぜ!あいつをぶっ倒すなんてな!」

 

クライン「ううん。エタルガーを倒したのは私達じゃなくて私達の後輩達よ」

 

ナイン「違うのか?」

 

ゼロ「まぁ、最初はグラビティとクラインと一緒に戦ったけどな。最終的に倒したのはギンガとビクトリーだ」

 

ジャン「ギンガと…ビクトリー?」

 

クライン「正確に言えばギンガビクトリーが頑張ったんだけどね」

 

ミラー「そのギンガビクトリーというのは?」

 

グラビティ「ゼロがウルトラマンキングから預かっていたウルトラフュージョンブレスを渡してな。そのブレスの力でギンガとビクトリーが合体したのがギンガビクトリーだ」

 

グレン「凄っげぇなそれ!!」

 

するとジャンナインが新たなウルトラマンに興味を持ち、兄妹に説明を求めた

 

ナイン「グラビティ、クライン。そのギンガとビクトリーについて詳しく聞かせてくれ」

 

グラビティ「良いぜ。まずギンガとビクトリーに変身するのはヒカルとショウっていう奴らでな」

 

ナイン「フムフム。」

 

話を聞きながら自身のメモリーに記録していくジャンナイン

 

クライン「タロウ教官から彼らの事は聞いてたんだけど、実際会ってみるとまだまだ半人前でね」

 

ナイン「そうなのか?」

 

グラビティ「ああ。だから俺達3人が特訓してやったんだ。でもな…」

 

クライン「そうね。私達が鍛えるなんて2万年早いかもしれないから師匠に怒られそうね」

 

ミラー「いえいえ、それを分かっているなら貴方達の師匠も怒らないと思いますよ」

 

グラビティ「そうかな。…っ!!」

 

クライン「兄さん、気づいた?」

 

グラビティ「ああ。」

 

グレン「どうした2人とも?」

 

兄妹の様子がおかしい事に気づいたグレンファイヤーは2人にどうしたのかと尋ねる

 

クライン「今、別宇宙から妙な波動を感じた」

 

ジャン「本当か?」

 

グラビティ「ゼロ、この波動の正体を確かめるのは俺達に任せてくれないか?」

 

ゼロ「分かった。お前達兄妹に任せるぜ」

 

クライン「ありがとうゼロ」

 

そして兄妹はウルティメイトイージスを纏い、空に時空を超える穴を開けて別宇宙へと飛んだ

 

?「素晴らしい。この地球にこれ程の怪獣の波動を感じるとは…。こいつらを使えば、さぞかし……。フフフ、ハッハッハッ!!」



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サイバーウルトラマン・エックス
ウルトラマンエックスの宇宙へ


まずは謝罪させて下さい。

『新たな光の戦士ウルトラマングラビティ』を2年も放置してすいませんでした!!他の2つの小説サイトを掛け持ちしたり、仕事が忙しかったので更新出来ませんでした。

ですが、今後はこちらを中心に小説を更新していきます。

物語の時間軸は最終回と劇場版の間です


エタルガー事件から1年と少し経ったある日、M78スペースとは違うある宇宙では2人の巨人が1機の宇宙船を追跡していた

 

?「待て!絶対に逃がさないぞ!」

 

―バシュ!バシュ!

 

?2「ハッ!」

 

―キンッ!キィンッ!

 

―キュイィィンッ

 

すると宇宙船は2人に向かって光弾を撃ってくるが、?2が腕から出したビームブレードで弾いた。しかし宇宙船はその隙をついて次元を移動してしまった

 

?2「あっ、逃げられた!」

 

?「大丈夫だ。まだ奴らの気配は残ってる。すぐに追うぞ」

 

?2「オッケー」

 

 

―Xioベース・格納庫

別宇宙でそんな事が起きてから数日後、『ウルトラマンエックス』というウルトラマンが活躍する宇宙にある防衛組織『Xio(ジオ)』の基地にある格納庫では1人の青年が口笛を吹きながらベニヤ板にペンキで色を塗っていた。すると……

 

―スパァァァァンッ!

 

青年「あ痛ぁぁぁぁっ!!なっ、何するんだよアスナ!?」

 

アスナ「うるさい!!鼻唄歌ってないでさっさと完成させなさい!!Xioベース見学イベントは3日後なんだからね!!分かった?“大地”!!」

 

青年→大地「はいはい。分かったよ」

 

アスナ「まったく…!」

 

青年の頭をスリッパでおもいっきり叩いた女性―『アスナ』はぶつぶつ言いながら離れていき、頭を叩かれた青年―『大空大地』は頭をさすりながら、『ふぅ…』とため息をつく。すると大地の側に置いてあった端末から声が発せられた

 

?『大地、彼女はなぜあんなにイライラしているんだ?』

 

大地「何か最近、いつも怒ってるんだ。」

 

?『そう言えば、女性は一定周期で機嫌が悪くなると聞いた事が――』

 

大地「“エックス”、君はもう少し地球のマナーを身に付けようか。」

 

そう言って大地は側にあった端末―『エクスデバイザー』を裏返しにして会話を強制終了した。

 

?→エックス「うおっ!?大地、何も見えないぞ!?暗い暗い!!」

 

大地「はぁ~~…」

 

自らをデータ化してエクスデバイザー内にいるエックスという名のウルトラマンのやかましさにため息が出てしまう大地。これでもこの2人はこの宇宙を『虚空怪獣グリーザ』から救ったのだが……。

 

ハヤト「おぉーい大地!!これを見ろよ!!」

 

仲間の1人である『ハヤト』に呼ばれ、そちらに行くと目の前にはゴモラのオブジェがあり、大地は感嘆する

 

大地「凄い!ゴモラだ!」

 

ワタル「なかなかの出来映えだろう?こいつは見学イベントの目玉になるぜ!」

 

大地「そうだね。これで怪獣への見方も変わってくれると良いなぁ」

 

ハヤト「そうだな。」

 

その時、格納庫の警報が鳴り響いて大地、ハヤト、アスナは急いで司令室へと向かう。

 

 

―Xioベース・司令室

橘「遅いわよ」

 

大地「すいません!」

 

彼女は名前は橘。Xioの副隊長を務め、過去にウルトラマンネクサスに選ばれ、変身した事もある女性だ。

 

ハヤト「いったい何があったんですか?」

 

神木「市内にタイプGが出現した。」

 

彼の名前は神木。Xioの頼れる隊長であり、「怪獣を倒す」のではなく「理解する」という信念の持ち主だ

 

そして隊長と副隊長の目の前にあるモニターには金色の体の怪獣と銀色の体の怪獣が街を破壊していた。

 

アスナ「一気に2体もタイプGが現れるなんて…」

 

橘「ハヤトとワタルはスカイマスケッティに乗って、アスナと大地は地上からスカイマスケッティを援護。」

 

神木「出動だ!!」

 

4人「了解!!」



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超力怪獣&剛力怪獣

大地はアスナと共に地上からジオブラスターで、ワタルとハヤトはスカイマスケッティで空から攻撃を仕掛ける

 

ワタル「くらえ!!」

 

―バシュッ!バシュッ!

―ズドドォォォンッ!!

 

スカイマスケッティは金色の怪獣―『超力怪獣ゴルドラス』に攻撃するが…

 

「グルルルル…」

 

ハヤト「効いてないのか!?」

 

爆煙が晴れるとそこには無傷のゴルドラスがいた。ゴルドラスは自身の能力であるバリアでスカイマスケッティの攻撃を防いでいたのだ

 

一方、地上からの攻撃チームは

 

―バシュッ!バシュッ!

 

「ガルルルル!」

 

アスナ「あんまり効いてないわね」

 

大地「だったらこれだ!」

 

そう言って大地はウルトラブースターを取り出し、ジオブラスターに装着した。それを見たアスナもジオブラスターにウルトラブースターを装着する

 

〈ウルトライザーモード、起動します〉

 

大地「いっけぇぇぇっ!!」

 

―バシュウゥゥゥッ!!

―ズドドォォォンッ!!

 

ウルトラマンの力をチャージしたウルトライザーが銀色の怪獣―『剛力怪獣シルバゴン』めがけて発射され、命中するが…

 

―ズンッ!ズンッ!

 

「ガアァァァッ!!」

 

アスナ「嘘ッ!?」

 

大地「ウルトライザーも効かないなんて…」

 

 

橘「隊長、どうします?」

 

神木「金色の怪獣はバリアで防ぎ、銀色の怪獣は自身の体そのものが頑丈な鎧……。どうすれば?」

 

 

ワタル「こうなったら、効くまで撃ち続けてやる!」

 

大地「待って!怪獣達の様子が変だ!!」

 

大地の言う通り、先ほどまで暴れていた怪獣は大人しくなっていた。そして…

 

「ギャアァァァッ!」

「ガアアァァァッ!」

 

―キュウゥゥゥンッ!

 

ゴルドラスとシルバゴンは時空に穴を開けてその場から消えた

 

アスナ「あっ、逃げられた…」

 

大地「いったんXioベースに戻ろうか?」

 

アスナ「そうね」

 

 

 

そしてXioベースに帰ってきた隊員達は悩んでいた。悩みの種は当然、先ほどの怪獣達の事だ

 

ハヤト「スカイマスケッティの攻撃も、ウルトライザーの攻撃も効かない怪獣だなんて…」

 

ワタル「いったいどうしたら?」

 

橘「博士、何とかなりませんか?」

 

橘がそう言って話しかけたのはファントン星人グルマン。Xioの武器を開発している博士だ

 

グルマン「あの怪獣達の事を解析できれば、それに対抗できる武器を作れるのだが……。データが少なすぎてな…」

 

大地「無理って事ですか?」

 

グルマン「残念ながら…」

 

そう言ってグルマンはすまなさそうに頭を下げる

 

その時、司令室に神木隊長が2人の男女を率いて入ってきた

 

神木「皆、紹介したい方達がいる」

 

大地「紹介したい方達?」

 

神木「彼らだ」

 

隊長の後ろにいた男女が一歩前へ出て、一礼する

 

ツルギ「はじめましてツルギです」

ユイ「妹のユイです」

 

アスナ「2人は兄妹なんですか?」

 

ツルギ「ええ。」

 

神木「この2人は怪獣解析では右に出る者はいないと言われる程の持ち主でな。先程の怪獣達を解析する為に来てくれた」

 

2人「よろしくお願いします」

 

ユイ「後、解析の助けになると思ってこれも持ってきたよ」

 

ユイが持っていたケースを開けると、そこにはゴルドラスとシルバゴンのスパークドールズが納められていた

 

グルマン「これは!?」

 

大地「どうして貴方達がこれを!?」

 

ユイ「実はこの怪獣達の時空を超える力が興味深くて近々、解析しようかと思ってたんです」

 

ツルギ「この怪獣達の全てを解析しましょう」

 

 

そして、ツルギとユイXioのメンバーはゴルドラスとシルバゴンのの解析を始めたが…

 

アスナ「うぅ~ん?」

大地「なかなか解析出来ない…」

 

上手く解析出来ないのでイライラし始める大地とアスナ

 

ユイ「焦らない焦らない」

 

ツルギ「焦ったら解析出来るものも出来ないぞ」

 

大地「あっ、はい」



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ウルトラマングラビティ登場

―数日後

 

大地「やった!!ゴルドラスとシルバゴンの解析が出来た!!」

 

アスナ「やったぁぁぁっ!!」

 

ユイ「おめでとう」

 

ツルギ「これで次に現れても対抗できるな」

 

大地「はい!」

 

そして翌日、街中にゴルドラスとシルバゴンが再び出現し、2大怪獣の近くに大地がおり、離れた場所にはアスナとハヤトとワタル、そしてツルギとユイがいた

 

 

「ギャアァァァッ!!」

「ガアァァァァッ!!」

 

大地「いくぞエックス!!」

 

エックス『ああ!大地!』

 

大地はエクスデバイザーの上部にあるボタンを押してXモードにし、エックスのスパークドールズを出現させるとデバイザーにリードする

 

〈ウルトラマンエックスとユナイトします〉

 

大地「エックスーーーー!!!」

 

〈エックス、ユナイテッド〉

 

―ズズウゥゥゥンッ!!!

 

エックス「シュアッ!」

 

「ギャアァァァンッ!!」

「ゴガアァァァァッ!!」

 

ゴルドラスとシルバゴンは目の前に現れたエックスを敵と判断し、向かっていく

 

エックス「デヤアアアッ!!」

 

―ズンッ!!ドゴンッ!!

 

「ギャウッ!」

「ガギャッ!」

 

エックスは2大怪獣の攻撃を上手く避け、的確にパンチやキックをくらわしていく

 

ワタル「良いじゃん良いじゃん!」

 

ハヤト「今回も楽勝だな!」

 

誰もが今回もエックスが勝利すると思った時、2大怪獣に異変が起こった

 

「「グウウウ……、グオォォォォンッ!!!」」

 

2体が雄叫びをあげると、体色は変わらないが顔つきが凶悪になり、角が伸びた。しかもそれだけでなく……

 

アスナ「変化した!!」

 

ユイ「いや、それだけじゃないね」

 

ツルギ「あいつらのパワー、防御力、その他諸々全ての数値が上がっている」

 

兄妹の解析によって2大怪獣の全ての数値が上がっている事が判明した

 

アスナ「ヤバイわね……」

 

ユイ「私達に任せて」

 

ツルギ「速攻でゴルドラスとシルバゴンのサイバーカードを作ってやる」

 

そう言って兄妹はパソコンを開いて新たなサイバーカードを作ろうとした……その時!!

 

―バシュンッ!バシュンッ!

 

ツルギ「グワッ!!」

ユイ「クウッ!!」

 

ハヤト「えっ!?」

 

ワタル「何だ!?」

 

サイバーカードを作ろうとした兄妹が何者かに狙撃され、3人は狙撃者がいると思われる方をXioブラスターを構えながら見ると、そこにはツルギとユイがいた

 

アスナ「えぇぇぇっ!?ツルギさんとユイさん!?なっ、何で!?」

 

ツルギ「見つけたぞ……ナックル星人ジーフ!!」

 

ユイ「そして、サロメ星人ミレイ!!」

 

偽ユイ「フフフ、まさかこんな早く貴方達が来るとはね」

 

偽ツルギ「こんな事なら、さっさとこの世界のウルトラマンを抹殺しとくんだったな」

 

そして2人の目が光ると偽ツルギは暗殺宇宙人ナックル星人ジーフに、偽ユイはサロメ星人ミレイに戻る

 

ジーフ「だがお前らが来たところで無駄だ。エックスはもうすぐキングゴルドラスとキングシルバゴンに倒される!!」

 

ジーフの言う通り、エックスはキング怪獣に進化したゴルドラスとシルバゴンに苦戦し、カラータイマーが鳴り始めていた

 

ツルギ「ユイ、ここは任せるぞ?」

 

ユイ「OK、兄さん」

 

ユイの返事に頷くとツルギは左腕に装着されている『ウルティメイトブレス』を掲げると……

 

ツルギ「グラビティーー!!」

 

―キィィィンッ!!

 

ツルギは光に包まれ、本来の姿に戻る

 

グラビティ「シェェェェヤッ!!」

―ドガガンッ!!

 

「「ガギャアァァァァッ!!」」

 

―ズズウゥゥゥンッ!!

 

グラビティは現れた瞬間にキングゴルドラスとキングシルバゴンに急接近し、2大怪獣にキックをくらわせて吹っ飛ばした。それを見たXioのメンバー達は驚く

 

アスナ「新たなウルトラマン!?」

 

グラビティ「シェアッ!!」

 

エックス「君は……?」

 

グラビティ「俺はグラビティ、ウルトラマングラビティだ。この世界のウルトラマン――エックス。そして変身者である人間、お前は休んでな」

 

大地『なっ!?僕達も戦う!』

 

グラビティ「エネルギー切れの状態で何ができる?黙って見てな。ハアアアッ!」

 

そう言ってグラビティは戦いの構えを取り、2大キング怪獣に向かっていく

 

「ギャアァァァァッンッ!!」

―バリバリバリッ!!

 

「グオォォォォンッ!!」

―バシュッ!バシュッ!

 

キングゴルドラスは角から破壊雷光ゴルドニックサンダーを、キングシルバゴンは口から青き炎デモリションフレイムを放ってきた

 

グラビティ「ハアッ!」

 

しかしグラビティはジャンプして攻撃を回避し、2体の背後に立つ

 

グラビティ「フッ!ダアアァァァァッ!!」

 

―ドオォォォォォンッ!!

 

「ギャウゥゥゥンッ!!!」

 

すかさずグラビティはキングシルバゴンの体を持ち上げ、キングゴルドラスめがけて投げ、激突した2体は大ダメージを負った

 

グラビティ「まだまだぁぁっ!!オォォラアァァァッ!!!」

 

なんと今度はキングゴルドラスの首を左脇に、キングシルバゴンの首を右脇に挟んで持ち上げた!

 

エックス「なんて怪力だ……」

 

グラビティ「悪いがゆっくり相手している暇はないんでな!!ウルトラハリケーン!!」

 

2体同時に放り投げ、上空に磔にしたグラビティは両腕に限界までエネルギーをチャージする

 

グラビティ「トドメだ!!ツイングラビティ……バーストォォォォッ!!!」

 

―ドギュウゥゥゥゥッ!!!

 

「「グギャアアァァァァンッ!!!」」

 

―ズドオオォォォォォンッ!!!

 

自身の最強必殺技ツイングラビティバーストを受け、2大キング怪獣は爆発四散した

 

 

グルマン「スゴい……。あれがウルトラマンゼロと双璧を成す戦士…ウルトラマングラビティか」

 

 

戦い終わったグラビティは光に包まれて人間体に戻り、エックスと大地もユナイトを解除した

 

ツルギ「ユイ、あいつらは?」

 

ユイ「ごめん、一瞬の隙をつかれて逃げられた」

 

ツルギ「そうか。まぁ、やつらの作戦は失敗し、キング怪獣達は倒したから良しとしよう」

 

ユイ「そうだね」

 

そして、2人はこの場から去ろうとするが変身を解いた大地が2人に声をかけた

 

大地「待って!!」

 

ツルギ「何だ、ウルトラマンエックスの変身者?」

 

大地「大空大地です。あの、助けてくれてありがとうございました!!」

 

ツルギ「なんだ、そんな事か。気にするな、あれは俺達の敵でもある」

 

エックス『君達は今回の敵の事を知っているのか?』

 

ユイ「だいたいはね。ただ、この後は色々と調査するから、話は数日後に貴方達の基地でね」

 

それだけ言うと兄妹はこの場から去っていった



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宇宙人軍団、襲来

キング怪獣をグラビティが倒した次の日、Xioベース見学イベントの日が来た

 

大地「………。」

 

アスナ「大地。大地ってば。」

 

大地「………。」

 

アスナ「返事しなさいよ大地ぃぃぃぃ!!!」

―スパアアァァァンッ!!!

 

返事をしない大地の頭をまたしても、おもいっきり叩くアスナ。そして叩かれた大地は頭をおさえて振り返る

 

大地「あ痛ぁぁぁぁぁっ!!!何するんだよアスナ!?」

 

アスナ「さっきから呼んでるのに返事しないあんたが悪いのよ!!」

 

大地「うっ…ごめん…。」

 

アスナ「で?何でボ~ッとしてたのよ?」

 

大地「あっ、いや…」

 

アスナの問いに大地はちょっと言いにくそうな表情になるが、それを見たアスナはピーンときたようだ

 

アスナ「どうせ、あの兄妹ウルトラマン達の事でも考えてんでしょ?」

 

大地「何で分かったの!?」

 

アスナ「あんた、顔に出やすいもの。」

 

大地「そんなに顔に出やすいかな?」

 

大地の問いにアスナは躊躇なく頷き、それを見た大地は心の中で少しショックを受けた

 

アスナ「あの2人が心配なの?」

 

大地「うん…。敵の情報を集めるって言ってたけど、怪獣を進化させるような相手だから大丈夫かなって……」

 

アスナ「気持ちは分からなくはないけど、今はシャキっとしなさい。今日はXioベース見学イベントなんだから。」

 

大地「そうだね。彼らの事はこのイベントが終わってから考える事にするよ。」

 

アスナ「それじゃ、入場口に行くわよ。」

 

 

そして2人が入場口に到着すると、ものすごい数の人達が今か今かと待っていた

 

大地「たくさんの人が集まったね。」

 

すると丁度神木隊長の話が終わり、見学者達は次々とXioベースへと入っていく

 

アスナ「それじゃ、私はXioのメカの説明してくるわ。あんたはスパークドールズの講習よね?頑張りなさいよ。」

 

大地「ああ!」

 

―1時間後

見学者達、主に子供達はXioベース内部のメカを見て喜んでいる

 

大地「うんうん。Xioがどんな活動をしているか知ってもらうってのは良いよね~」

 

エックス『というか大地。そろそろスパークドールズの講習の開始時間じゃないか?』

 

大地「あっ、いけない!」

 

エックスに言われて大地は慌てて講習室に向かった。3人の男が邪悪な笑みを浮かべているとも知らずに…

 

 

―講習室

大地「ウルトラフレアによって地球にまで影響がおよび、怪獣達はこのようなスパークドールズになりました。」

 

そう言って、大地はゴモラやエレキング等のスパークドールズを見せる。講習室にいる人は真剣に大地の話を聞いていた、その時……

 

―ドオオォォォンッ!!!

 

大地「何だ!?」

 

アスナ「大地、大変よ!妙な3人組がXioベースを攻撃してる!!」

 

大地「何だって!?」

 

大地とアスナは急いで爆発音がした方へ向かった

 

3人組「ヒャッハハハハ~!!!」

 

―ズガガガンッ!!

 

妙な3人組は目や手から光線を出してXioベースを攻撃していた

 

大地「やめろ!!」

 

アスナ「貴方達、何者なの!?」

 

すると、妙な3人組は攻撃を止めて大地達の方へ向き直ると1人ずつ口を開いた

 

?「我々は偉大なる主の配下!俺はヒッポリト星人・ケイプ!」

 

?2「俺はグローザ星系人・グランザーだ!」

 

?3「俺はデスレ星雲人・デフレイム!」

 

そう叫んだ瞬間、3人の姿がヒッポリト星人、グローザ星系人、デスレ星雲人に戻る

 

アスナ「宇宙人!?」

 

ケイプ「この地球を主の物にする為には貴様らXioとウルトラマンエックスが邪魔だからな。」

 

グランザー「我ら3人が貴様らとエックスを消しに来たのさ!」

 

デフレイム「ついでにあの『若き最強兄妹』と名高い、グラビティとクラインも我らが消し去ってやるわ!」

 

?「ほぉ~、俺とクラインを消し去るねぇ~?」

 

3人組「っ!?」

 

背後からの声に驚き、振り返る3人。そこにはいたのは当然……

 

ケイプ「ウルトラマングラビティ!?」

 

グランザー「ウルトラウーマンクライン!?」

 

デフレイム「なっ…何故ここに!?」

 

『若き最強兄妹』ことグラビティとクラインであった

 

ユイ「買い出しが終わった時に爆発音が聞こえてね。来てみたらこの有り様だったってわけ。」

 

ツルギ「だが、かなり面倒な状況みたいだな。今夜の飯の準備もあるし、サクッと片づけるぞ」

 

ユイ「OK、兄さん」

 

そう言って、2人は左手に装備されているウルティメイトブレスを上に掲げる

 

グラビティ「グラビティィィィッ!!」

クライン「クライィィィンッ!!」

 

―キィィィンッ!!

 

2人は光に包まれ、本来の姿であるウルトラマングラビティとウルトラウーマンクラインに戻る



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若き最強兄妹VS宇宙人軍団

グラビティVSグランザー&デフレイム

 

グラビティ「以前戦ったグローザ星系人とデスレ星雲人の同族か」

 

グランザー「いくぜぇ!!」

デフレイム「参る!!」

 

グローザ星系人・グランザーは氷槍を、デスレ星雲人・デフレイムは炎剣を出して向かっていき、グラビティはビームブレード―『グラビティブレード』を出現させて応戦する

 

―キィンッ!ガギッ!キィィィンッ!

 

グラビティ「ハアッ!」

 

―ズバアァァァッ!!

 

グランザー「グアッ!!ちっ、やるじゃねぇか」

 

デフレイム「なら次はこれだ!!」

 

そう言ってグランザーは口から冷気を吐き、デフレイムは手に炎を出現させて投げつける。しかし、グラビティは慌てる事なく対処する

 

グラビティ「エクレールスラッシュ!」

―バシュウゥゥッ!

 

グラビティ「フッ!セヤッ!」

―ザシュウゥッ!

 

グランザー・デフレイム「グオォォォッ!」

 

グラビティは敵から離れて距離を取り、すかさず『エクレールスラッシュ』を撃って炎を掻き消すとそのまま光線はデフレイムに命中する

 

そして次は『グラビティブレード』から斬撃を飛ばし、冷気を切り裂いていき、そのままグランザーに命中する

 

グラビティの攻撃をまともに受けたグランザーとデフレイムは吹っ飛ばされた

 

 

クラインVSケイプ

 

クライン「私の相手はウルトラ兄弟やメビウスを倒した事のあるヒッポリト星人の同族か」

 

ケイプ「女だからと言って容赦はせんぞ!!ハアァァッ!」

 

そう言ってヒッポリト星人・ケイプは剣を取り出してクラインに向かっていき、剣を振り下ろすが……

 

クライン「フッ!セイッ!」

 

ケイプ「グエッ!」

 

クライン「テイヤッ!」

―ズドンッ!

 

ケイプ「グハアッ!」

 

その腕を掴まれて一本背負いの要領で投げ飛ばされ、さらに起き上がった瞬間に胸に蹴りをくらわされて吹っ飛んだ

 

ケイプ「おっ、おのれ~。やはり『若き最強兄妹』の異名は伊達じゃないか…」

 

クライン(何だろう?あんまり強く感じないんだよね。下手したらダークネスファイブの地獄のジャタールよりも弱いんじゃないかな?)

 

ケイプ「だが、これならどうだ!!フンッ!!」

―バシュッ!バシュッ!バシュッ!

 

クライン「っ!!ヤッ!ハッ!セヤッ!」

 

ケイプはいきなり口からの光弾―『ヒッポリトファイヤーボム』を撃ってくるが、クラインは軽々と避けていく。しかし、これは罠だったのだ

 

ケイプ「そこだぁっ!!」

 

―ズシィィンッ!

 

クライン「っ!?」

 

ケイプが腕を振り下ろすとクラインの周囲が透明なカプセルで包まれた。ヒッポリト星人お得意の『ヒッポリトタール』でクラインをブロンズ像にしようというのだ

 

ケイプ「ハハハハ!!引っかかったな!!」

 

クライン「……」

 

ケイプ「このままブロンズ像にしてくれるわ!!」

 

カプセルの内側に対象をブロンズ像にする煙が出始めるしかしクラインは…

 

クライン「過去にウルトラ兄弟やメビウスを倒したからって、あまりいい気にならない方が良いよ。もうヒッポリトタールの攻略法は分かってるんだから」

 

ケイプ「なに!?ま、負け惜しみを!!」

 

クライン「なら、やって見せようか?ハアァァァァ……」

 

冷静を保ち、左腕にエネルギーを集めていく。そしてそのエネルギーが限界まで集まり、左腕が赤く発光した瞬間、腕を突き出した

 

クライン「ヴォルカニックナックル!!」

 

―ズガァァァァンッ!!!

 

―バリィィィンッ!!!

 

ケイプ「なあぁぁぁっ!?」

 

クライン「あんたのカプセルの弱点は外からの攻撃。でもね、内側からでも一定以上の威力を与えれば、破壊出来る事は分かってんのよ」

 

ケイプ「くっ、くぅぅぅ~!!」

 

クライン「ハッ!」

 

ケイプ「なっ!?」

 

クライン「デヤァァッ!!」

―ドゴォォォッ!!

 

ケイプ「グヘェェェッ!!」

 

カプセルを内側から破壊され、悔しがっている内にクラインはケイプの懐に一瞬で移動し、アッパーをくらわせて吹っ飛ばした

 

 

そして、グラビティに吹き飛ばされたグランザーとデフレイム、クラインに吹き飛ばされたケイプはぶつかり、兄妹は宇宙人軍団の前に立つ

 

グランザー「まさかここまでやるとは…」

 

デフレイム「噂以上の強さだ…」

 

グラビティ「さて、そろそろトドメといくか」

 

そう言ってグラビティとクラインは左手首に右手を添えた後、右手を伸ばしてエネルギーをチャージする

 

ケイプ「くっ、このままやられてたまるか!!」

 

それを見た宇宙人軍団も必殺技を放つ体勢に入る

 

グラビティ「グラビティショット!!」

クライン「クラインショット!!」

 

グランザー「ヘルブリザード!!」

デフレイム「フレイムボム!!」

ケイプ「ブレストクラッシャー!!」

 

兄妹の必殺技と宇宙人軍団の必殺技が激突し、拮抗状態になるが……

 

兄妹「ハアァァァァッ!!」

 

―グンッ!

 

兄妹が力を込めると拮抗が崩れ、兄妹の光線が宇宙人軍団の光線を押し返していく

 

宇宙人軍団「ウグアァァァァァッ!!」

 

―ズドォォォォンッ!!!

 

宇宙人軍団は必死に抵抗したがその努力も空しく、兄妹の光線を受けて爆発四散した



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ウルトラマングラビティVSウルトラマンエックス

宇宙人軍団の襲来から数日後のXioの研究室では、大地が「うんうん…」と唸っていた

 

グルマン「何をそんなに唸っているんだ、大地?」

 

大地「博士!?いつの間に!?」

 

グルマン「さっきからいたぞ。それより、何か悩み事か?」

 

大地「はい。昨日、宇宙人軍団と戦ってくれた例の2人について……。博士、彼らは一体どういうウルトラマンなんですか?」

 

グルマン「よくぞ聞いてくれた!!」

 

大地の言葉を聞いたグルマンは目を輝かせて、パソコンを操作し始めると画面にウルトラマングラビティとウルトラウーマンクラインの画像が出てくる

 

グルマン「ウルトラマングラビティとウルトラウーマンクライン。2人は以前この宇宙に来たゼロとマックスと同じ宇宙出身でな、『若き最強兄妹』の渾名がある。」

 

大地「『若き最強兄妹』……ですか?」

 

グルマン「うむ、彼らはウルトラマンゼロと同等の力の持ち主なのだ。それだけではない。ゼロと共に数々の強敵を倒してきている」

 

大地「凄いですね……」

 

グルマン「最近では、時空を超えて7人のウルトラマンを封印した者と互角の戦いをしたそうだ」

 

大地「7人のウルトラマンを封印した相手と!?はぁ~、そりゃ凄いや。」

 

大地がグラビティとクラインの事に驚いていると、グルマンは何かを思い出したように「ポンッ。」と手を叩く

 

グルマン「あっと、そうだ。司令室にお客さんが来ているから呼んでくるように頼まれていたんだった」

 

大地「お客さんって……僕に?」

 

グルマン「うむ。待たせるわけにはいかんから、早く行くといい」

 

大地「はい」

 

 

大地は研究室から出て、司令室へと向かう。そして司令室に到着し、中へ入るとそこには…

 

ツルギ「遅かったな大空大地、ウルトラマンエックス」

 

ユイ「今、皆に紅茶を淹れてるんだけど、貴方も飲む?」

 

大地「えぇぇぇぇぇっ!?なんで2人がここにいるのぉぉぉっ!?」

 

司令室にツルギ(=グラビティ)とユイ(=クライン)がいる事に大地は驚く

 

 

―数分後、何とか落ち着いた大地は2人になぜここにいるのか、理由を訊ねる。するとツルギは真剣な顔になり、大地を見て一言

 

ツルギ「お前とエックスの力を見せてもらおうと思ってな。」

 

大地「俺達の力を?」

 

エックス『どういう意味なんだ?』

 

ユイ「そのままの意味よ。ゼロとマックス、ギンガ達が認めた力を兄さんに見せてみなさい」

 

エックス『ウルトラマン同士で戦うという事だな』

 

大地「そんな……ウルトラマン同士で戦うなんて僕は出来ない!」

 

その言葉に兄妹は「はぁ~」とため息を吐く

 

ユイ「予想はしてたけど、やっぱり甘ちゃんねぇ~」

 

大地「えっ?」

 

ツルギ「待っている間に仲間達からお前の夢を聞いた。宇宙人とも怪獣とも共存する世界を作りたいそうだな?だが……」

 

大地「だが……何ですか?」

 

ツルギ「もし、ここにいる仲間が洗脳されて戦う事になったらどうする?破壊衝動しかない怪獣が現れたどうする?戦うのをやめるのか?」

 

大地「それは……」

 

ツルギの言葉に大地は反論できないでいる。その様子を見ていた仲間達も何とも言えない表情になる

 

ツルギ「やっぱり思った通り、お前はまだまだ甘ちゃんで覚悟が足りてないな。来い、お前の甘さと覚悟の無さを叩き直してやる。」

 

そう言ってツルギは立ち上がり、大地の服の襟を掴んで引きずる

 

大地「ちょっ、ちょっと!!首が絞まってるよ!!」

 

アスナ「ストップ!ストップ!」

 

それを聞いたツルギはしかたなく手を離し、首が解放された大地は咳き込みながら立ち上がる

 

ツルギ「行くぞ。」

 

大地「ゴホッ、ゴホッ。はっ、はい……」

 

ツルギと大地が司令室から出ていったのを仲間達はポカーンとした表情で見ていた

 

ユイ「良かったら、皆さんも兄さんとエックスの対決を見ますか?」

 

アスナ「ウルトラマン同士の対決か……」

 

 

―とある山中にて

ツルギ「さて、それじゃ始めるか」

 

大地「その前に良いですか?」

 

ツルギ「何だ?」

 

大地「あれは良いんでしょうか?」

 

そう言って大地が指差した先にはXioの仲間の面々がいた。しかも神木隊長と橘副隊長まで来ていたのだ

 

ツルギ「別に俺は構わない。それより、お前達の方は良いのか?」

 

大地「はい、大丈夫です」

 

ツルギ「それじゃ、いくぞ大空大地!!ウルトラマンエックス!!」

 

大地「よろしくお願いします!!」



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ウルトラマングラビティVSウルトラマンエックス2

ツルギ「グラビティィィィッ!!」

 

大地「エックスゥゥゥッ!!」

〈ウルトラマンエックスとユナイトします〉

 

グラビティ「シュアッ!」

 

エックス「イィィッサアァッ!!」

 

〈エックス、ユナイテッド〉

 

2大巨人が山中に立ち、戦いの構えを取る

 

神木「ウルトラマン同士の対決など、めったに見られるものじゃないからな。楽しみだ。」

 

ワタル「なら昼飯でもかけますか?」

 

ハヤト「良いな!」

 

ユイ「なら、兄さんが勝つと思う人〜?」

 

「はい!」

 

手を挙げたのは橘副隊長、ルイ、アスナ、ワタル、グルマン

 

ユイ「じゃあ、エックスが勝つと思う人〜?」

 

手を挙げたのは神木隊長、マモル、ハヤト、タケル、チアキ

 

グラビティ「ちょうど半分だな」

 

エックス「ちょっと寂しい気もするが…」

 

グラビティ「とにかく始めよう。だがグリーザを倒したとはいえ、お前達はまだ半人前。ハンデをやろう」

 

大地『ハンデ?』

 

グラビティ「この戦いでは俺は光線を使用せず、右手とグラビティランスしか使わない。これでどうだ?」

 

大地『それじゃ貴方がかなり不利に…』

 

グラビティ「気にするな。俺にとっては不利でもなんでもない」

 

エックス「大地、こう言ってるんだ。彼にとってはハンデでもなんでもないんだろう」

 

大地「分かった!!」

 

2人は戦いを決心し、グラビティに向かっていく

 

エックス「ハァァァッ!!」

 

エックスはグラビティに向かって飛び蹴りを繰り出すが、グラビティは横に移動して蹴りを避ける。その後もエックスはパンチ、キックを連続で繰り出してくるがグラビティは宣言通り、反撃せずに回避に専念する

 

グラビティ「どうした?かすりもしてないぞ。」

 

大地「だったら…」

 

2人「『エックス·クロスチョップ!!』」

 

グラビティ「フッ!」

 

―ガシッ!!

 

グラビティはエックスの両手を持ち、クロスチョップを止めた

 

グラビティ「相手の前で大ぶりな技を出して当たると思うな。相手が油断しているならまだしも…」

 

エックス「ううっ…確かに…」

 

グラビティ「ゼロやギンガ、ビクトリーに聞いたがサイバーカードという物を使って、アーマーを纏うんだってな?ならそれを使ってもいいぞ。お前の持つ力を確認しておきたいしな。」

 

大地『分かりました。貴方に認めてもらう為に全力でいきます!サイバーゴモラカード!!』

 

〈サイバーゴモラ・ロードします〉

 

サイバーゴモラのカードをエクスデバイザーに挿入し、力を解放し…

 

〈サイバーゴモラアーマー・アクティブ〉

 

エックスはサイバーゴモラの鎧を身に纏う

 

グラビティ「それがサイバー怪獣の力を秘めたアーマーか。なかなか面白そうだ」

 

そう言ってグラビティは掴んでいた手を離し、距離を取って相手の出方を見る

 

大地『いきます!!』

エックス「オォォォォッ!!」

 

ゴモラアーマーを纏ったエックスがグラビティに向かっていく

 

エックス「ヤッ!エイヤッ!」

―ビュンッ!ブンッ!

 

グラビティ「ハッ。おっと…」

 

大地『くっ…、ゴモラアーマーを纏ったエックスの攻撃でも避けられるのか』

 

グラビティ「ゴモラアーマー。見た所パワー型の鎧らしいが、鎧自体が重いせいでスピードがガクンと落ちてるな。」

 

エックス「ズバリとこのアーマーの欠点を言い当てられたな大地」

 

大地『だっ、だったら次はこれだ!サイバーエレキングカード!!』

 

そう言って大地はサイバーエレキングのカードを出してエクスデバイザーに挿入した

 

〈サイバーエレキング、ロードします〉

 

エックス「フッ!!」

 

〈サイバーエレキングアーマー・アクティブ〉

 

ルイ「あぁ〜!今度はエレちゃんだ〜!」

 

自分のお気に入りの怪獣を模した鎧をエックスが纏って嬉しそうにはしゃぐルイ

 

大地『ハァァァッ!!』

 

―バシュウゥゥッ!!バシュンッ!!

 

装着されたアーマーの右側―エレキング電撃波を放つ所から電気のロープのような物を出してグラビティをぐるぐる巻きにしようとするが…

 

グラビティ「フンッ!ハアッ!」

 

―バシッ!キィィンッ!

 

グラビティはウルティメイトブレスから出したグラビティランスで電気のロープを切り裂いた

 

エックス「なんだと!?」

 

グラビティ「さっきの鎧と違って軽くてトリッキーな攻撃が出来る鎧のようだな?」

 

大地『ええ。これなら小回りも効きますしね』

 

グラビティ「なるほどな。それじゃ、ある程度お前達の力は分かったから、そろそろ決着といこうか」

 

2人「『えっ?』」

 

グラビティはランスをブレスレットにしまった後、右手をギュッと握り、エネルギーをチャージしていく

 

グラビティ「ハアァァァァ〜」

 

拳にどんどんエネルギーがチャージされていき、炎が灯る

 

エックス「大地、彼は全力で来るつもりだ。こちらも全力でいくぞ!!」

 

大地『言われなくても!!』

 

そして、先に動いたのは大地とエックスだった。

 

大地『エレキング電撃波!!』

―バシュウゥゥゥッ!!

 

先程、電気のロープを出した所から強力な電気波が放たれた!それに対してグラビティは…

 

グラビティ「………。」

 

まだ動く様子は無さそうだ

 

エックス「よし、いける!」

 

と思った瞬間…

 

グラビティ「セェェェヤッ!!」

―バチィィィッ!!

 

エックス「なっ!?」

大地『うそっ!?』

 

なんと炎が灯った右手でエレキング電撃波を弾いたのだ!そしてグラビティは高速で移動し、エックスの懐に潜り込んだ

 

グラビティ「ヴォルカニックナックル!!」

 

―ズドォォォォンッ!!!

 

2人「『うわぁぁぁぁぁっ!!』」

 

―ドオォォォォォンッ!!!

 

グラビティの必殺拳ヴォルカニックナックルで吹き飛ばされ、エックスは地面に叩きつけられた

 

グラビティ「俺の勝ちだな」

 

エックス「ああ、私達の負けだ」

 

 

その後、グラビティは人間体であるツルギに戻り、エックスも大地とのユナイトを解除した。そして2人は戦いを観戦していた者達の元へ来た

 

神木「それじゃグラビティが勝ったから、エックスが勝つと思った我々は昼飯をおごるぞ」

 

4人「は〜い」

 

大地「いやぁー、全然歯が立たなかったな〜。凄いですねツルギさん」

 

ツルギ「まだまださ。俺の故郷、M78スペースにある光の国にいるウルトラ兄弟に比べればな。」

 

アスナ「ウルトラ兄弟?」

 

ユイ「ゾフィー師匠を長男として初代ウルトラマン、セブン、ジャック、A、タロウ教官、レオ、アストラ、80、メビウス、ヒカリの11人の歴戦の勇士の事で、主に地球で活躍した戦士達がウルトラ兄弟入り出来るの。」

 

タケル「凄いな…」

 

橘「でもランスと拳だけで勝つなんて…」

 

ツルギ「武器に頼れば、隙が生じる」

 

橘「えっ?」

 

ツルギ「ゼロの師匠であるレオの言葉だ。レオは光線技よりも格闘技を主としたスタイルでな。武器もめったに使わなかったそうだ。」

 

ユイ「武器を持てば有利になると無意識に思ってしまい、隙が生じるそうよ。」

 

橘「へぇー、良い言葉ね」

 

 

その頃、とある異空間では

 

?「さて、次はどうするか?」

 

ミレイ「次は私に行かせてくれませんか?」

 

?「何か策があるのか?サロメ星人ミレイ」

 

ミレイ「はい。グラビティやエックスが怒り、我を忘れるほどの作戦があります。」

 

?「ならば行け」

 

ミレイ「はっ!必ずや奴らを倒し、地球を主に献上してみせます!」

 

そう言ってサロメ星人ミレイは自分のラボへと姿を消した



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