進め!機動9課?! (stan)
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進め!機動9課?!

八神はやて―9課隊長。好きなモノはおっぱいと、下ネタ。9課の立ち上げ人。座右之銘は「面白いは正義」狸。似非関西弁。可愛い。

高町なのは―9課のメインウェポン。
天真爛漫。食欲旺盛。荒唐無稽。天変地異。傍若無人。
9課のトラブルメーカー。
座右之銘は「美味しいから大丈夫だよ」
フェイト・T・ハラオウン―9課のサブウェポン。
爆乳。巨乳。なのはの暴走と、はやての、セクハラに日々耐え続ける苦労人。将来は多分禿げる。
座右之銘は「なのはは私の嫁」爆乳。天使。
主な登場人物は以上三名。
モブは特に凝った名前を付ける気無し。
思い付いた一発ネタ。アホな話を書きたかっただけ。要はただの発作。続かない。思い付いた時に続き書くかも。基本一話完結型で逝くつもり。不定期更新です。キャラ崩壊著しいです。苦手な人はそっ閉じでよろしく。


機動9課と書かれたボロボロのプレートがかかった部屋に二人の少女が集まっていた。

灯りも着けず、一人は机の上で手を組み、そのうえに顎を乗せながら呟く。

 

「冬月‥」

 

 

 

「高町なの」

 

私の呼掛けにすかさず真面目に返すなのはちゃん。つれないで。

 

「温いな‥」

 

相変わらずここの冷蔵庫調子悪いね‥」

私はポーカーフェイスを崩さず、黄金色の液体‥常温の麦汁を飲み干す。

くっそ不味い。

冬つ‥なのはちゃんも、同じ感想を抱いたようで、うえぇ‥って顔してる。多分私も同じ顔してる。

そんな時、

部屋の隅に女が突然現れた。

 気配もなく‥

私でなきゃ見逃しちゃうね。

「何かあったんか?フェイトちゃん」

私は期待を込めて、女に問い掛ける。

だが、女はフルフルと、無慈悲に首を横に振るだけだった。ついでに乳も揺れていた。

 揉みたい。

 

私はタメ息をつきながら、「神は天にありて、世はこともなしか~」

 

「平和なのは良いことじゃない‥」

 

「そう言えたら楽なんやけどなぁ~」

 

フェイトちゃんが訝しげにこちらを見てくる。

 

「私は暇で死にそうや」

 

私の答えにフェイトちゃんガガクッと肩を落とす。

 

「フェイトちゃんおっぱい揉ませて~?」

 

「やだよっ!」

 

「親友の生命の危機なんやで~‥暇で、死にそうなんや~」

 

「理由が最低だよっ!」

 

薄情な親友やで。

 

「なのはもなんとか言ってよ!」

 

「御腹空いたの‥」

 

「なんでそれ今言ったの?!」

 

「ちょっと食堂行ってくるの‥食堂で誰かが助けを求めてる気がするの!」

 

「それ絶対ウソだよね!?」

 

 

◆◆◇◇◆

ワシはレジアスゲイズ。

知る人ぞ知る、陸の英雄等と呼ばれている、ミッド地上本部の防衛長官である。

偉いのだ。地位も高いが、血圧も高い。

そんなお偉方のワシにも最近悩みがある。

「うーむ‥」と、腕組して、ワシは食堂の食券機の前で悩み続ける。豚カツ定食が食いたい‥しかし、今この食堂では無料でW定食なるサービスを実施中だ。普通の豚カツ定食を頼むと、問答無用で肉が培になる。‥若い頃なら迷いなく両手を挙げていけたのだが、

しかし、医者からは、油ものを控えるようにといわれている。これも上り詰めた者の憂鬱というやつだ。食堂のおばちゃんの善意の刃が、ワシを襲う。

やめてほしい。その脂はワシにきく。

管理局には若い者も多い。

彼等にととってはこれ以上なく有り難いサービスだろう。

故に文句も付けにくい。

まして、頼んだモノを残すなんて不作法は言語道断。

 

むう‥やはり、今日はにやめておくか‥だがしかし、既にワシの腹は豚カツ腹になってしまっている。くっ‥

「ねえ‥後ろ、つかえてるんだけど‥」

と、女性の声。

「おっと‥これは失礼‥げえっ高町っ!」

 

「あっゲイちゃんおひさなの♪」

 

「その呼び方はやめろ!」

 

「えー?でもこっちのが可愛いよ?」

 

「求めてもいない可愛さの代償で何か大事なものを失いそうになってるんだよ!」

こいつは空のエースオブエースこと高町なのは。

管理局随一、いや、人間最強の魔道師だ。

こいつを人間認定するのは、他の人類に対しての裏切りだと思うんだが‥

とりあえず強い。とにかく強い。

ブロリー並に強い。

なので誰もこいつには逆らえない。

しかも、こいつは見目麗しい。

そのせいで、管理局内外にファンも多いらしい。

モノ好きもいるものだ。ティラノサウルスが可愛いから何だというのだ。

ミッド地上のトップであるワシを持ってしても、出きるだけ刺激しないようにしている女である。

「何をそんなに悩んでたの?」

 

「む?恥ずかしながら、豚カツ定食を喰いに来たんだが、W定食だとちょっと脂が辛くてな‥ど‥」

「なーんだ。そんなことなら、この機動9課にお任せなの♪」

「機動9課?なんだ?その課は?」

 

「管理局内のお助け隊だよ♪」

 

聞いたことないんだが‥最近できたという機動6課と関係あるのだろうか‥

「隊長は誰だ?」

 

「はやてちゃんだよ♪」

やはりあの子貍か!

むう‥しかし背に腹は代えられん。

「それで?どう解決してくれるんだ?」

Wで量が増えた分私が食べてあげるの♪それに‥ヘルシーな食べ方も教えてあげるの♪」

 

「お‥それは有り難い。」

確かに彼女はスタイルも良い。

日頃アホみたいに食いまくっているのにだ。

何か、秘策があるのか‥そんなものがあるなら是非教えて貰いたい。

 

「ああ。頼む!」

 

俺は食券を片手に、カウンターへと急ぐ。

すっかり時間をかけてしまった。

「おばちゃん!豚カツ定食ひとつな!あ、勿論Wだぞ?ガハハハ!」

「あいよ~豚カツWかしこまり~♪」

「豚カツW出来上がり~♪」

流石の早さである。

出てきたお盆を手に空いてる席へと急ぐ。

好きなモノを食べられる。ただそれだけで、世界が輝いて見える。なんならスキップしたい迄ある。

私が席につくと、間もなく、高町が片手に大盛りのご飯もう片方にやはり山のような唐揚げを持って現れた。

「お待たせなの♪」

と、ワシの正面に腰かける。

「おお。それで、食べ方とやらを早速教えてくれ」

「うん。先ずは‥こうして‥こうっ!」

と、高町が腕を振るうと、豚カツの衣が全て消えた。

なん‥だと‥

ワシはあまりの光景に声も出せずに震えていて。

 

「さあ、召し上がれ~♪」

と、ご飯を掻きこみながら高町は告げる。

後に残ったのは、裸にひんむかれたワシの豚カツちゃん達。

おお‥なんて無惨な‥しかもご丁寧にWで増えた分も、きっちりなくなっている。

ワシが呆然としている間に、高町は食い終わったようで、席を立つ。

「それじゃゲイちゃんご馳走さまなの~♪」

と、走り去る高町。

おのれ‥機動9課め‥許さんぞ!八神はやて‥!

ワシは味気ない肉を噛みちぎりながら、やはり魔道師は嫌いだと、心持ちを新たにするのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




後悔はちょっとしてる。


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第2話

悪ノリ第2弾。


「ゆっかりーん」

 

「なのはなの」

 

相も変わらず薄暗い部屋の中で女史が2名向かいあっていた。

 

「なあ?聞きたい事あるんやけど?」

 

「どうしたの?はやてちゃん」

 

「最近局内でレジアスのおっさんがすれ違う度にメンチ切ってくるんやけど‥何でか知ってる?」

「うーん?なのはにはちょっとわからないなあ‥」

と、一瞬虚空を見上げてから否定の言を返すなのはちゃん。

 

「そっかー‥ホンマなんなんやろなあ‥あのクソジジイ‥」

 

と、思わず愚痴を溢してしまう程度にははやては鬱陶しく思っていた。

元々自分が好意的に思われてないことは知っていたが、それでもここまで露骨な態度を出される事は無かった。

はやての苦悩を知ってか知らずか、なのはは

それを吹き飛ばすように声を出す。

 

「うーん‥カタボってきたの‥」

 

「サラッとマッチョ用語出すの止めてくれへん?」

腹を擦りながら、そんな事を宣う彼女に苦笑いで声を掛ける。

もっともそんな注文が聞き入れられる事はないことは百も承知なのだが。

と、部屋の角に女が姿を現した。

ご丁寧に御弁当箱を持って。

蓋を開けると、美味しそうな匂いが部屋に充満する。中身は山盛り100%のから揚げであった。

なのはは嬉しそうに頂きますすら言わずにから揚げを摘み出す。

その回転はどんどん上がり、弁当箱と口の間の手の動きが見えない。およそ5秒で山盛りのから揚げは無くなっていた。

はやては苦笑いでその光景を見つめていた。

「‥食い過ぎちゃう?」

 

「美味しいから大丈夫だよ」

 

意味の解らない答えしか帰ってこなかった。

「フェイトちゃんも難儀やなあ‥」

そニコニコしているなのはを幸せそうに見つめるフェイトに声を掛ける。

「えっ?何が?」

 

「いや‥なのはちゃんがお腹空いたらいつも直ぐにから揚げ用意してるやん?大変ちゃうのかな‥って?」

「はやてはいつもワケが解らないことを言うね?関西人ジョーク?」

 

「ちゃうわ!関西人なめんな!胸揉むぞ!」

 

「セクハラの現行犯かな?」

と、バルディッシュをセットアップするフェイトちゃん顔が少し怖い。

 

「いややわあ‥関西人ジョークじゃないですか‥」

 

フェイトちゃんのジト目が痛い。

おかしいなあ。私隊長なのに‥。

「全くはやては全く‥」

私の言い訳に仕方ないと、タメ息交じりにとりあえずバルディッシュを退いてくれるフェイトちゃん。だから好きやで。

「む?!事件の予感なの!?」

と、なのはちゃんがいきなり叫ぶ。

サイドで纏めたポニーがピンと立っている。

え?それそういうやつなん?

父さん‥妖気です。的な‥?

私が言葉を掛ける前になのはちゃんは既に部屋から出ていっていた。

「行ってらっしゃ~い」

 

「なのは‥今日も素敵‥」

 

それぞれの呟きは直ぐに薄暗い室内へと熔けて消えた。

 

◆◆◆

俺の名前は

チンピラ=ナンパ

名前の通り、ナンパを生きがいにしているチンピラである。今日も今日とて、最近俺が密かに想いを寄せているある女性の元へと急ぐ。

名は体を現すという言葉通り、俺はただのチンピラである。特別な才能も何もない。三度の飯よりナンパが大好きなイカレタあんちくしょうである。

性格も良くない。

財も無い。顔も悪い。頭も悪い。

ナイナイ尽くしの俺であるが、彼女への想いは本物なのだ。多分。

今も仕事中にも、関わらず、ナンパに向かっているごく潰しである。

だがそれでも俺はこのナンパへの想いを止められない。上司のゲンヤさんの視線も痛かったが‥

申し訳ない。男‥チンピラ。この恋に‥命。燃やすぜ。

と、前方に想い人発見!

俺は思わずその場に伏せてしまう。

想い人‥見ゆ!

少し青みがかった髪を揺らしながら、隊舎の寮の廊下を一生懸命掃除してらっしゃる‥アイナ=トライトンさん!

俺は彼女に恋をしているのだ。

こうしてはいられん。俺はすっくと立つと、にこやかにアイナさんに話し掛ける。

「こんにちは!アイナさん!今日も御苦労様です!」

先ずはにこやかに近付き、制空権を取る。

「あら‥チンピラさん。こんにちは‥お仕事はどうされたんです?」

 

「いやあ‥部屋に忘れ物してしまって‥本当に俺ってドジで‥」

 

「あらあら‥それは大変ですね‥もう‥気を付けなきゃ駄目ですよ?」

仕方ないですねえと、優しげな微笑を称えながら返してくれるアイナさん。

やはり天使。

その笑顔に後押しされるかのように、俺は更に誘いをかけてみた。

 

「それよりアイナさん!今度御食事でも如何ですか!?」

「えっ‥?もうチンピラさん‥忘れ物取りに来たんでしょう?早く取って仕事に戻りなさい‥!」

メッと言わんばかりに、腰に手を当てて、叱ってくるアイナさん。

不機嫌そうな顔も良い。

もっと叱って欲しい。

俺は更にアイナさんの手を取って詰め寄る。

「仕事なんてどうでもいいからさ‥なんなら今から俺と褥を共にしましょう!そうしましょう!」

「し‥褥‥?こ、困ります!私‥仕事中なので‥」

頬を真赤に染め上げて、目を反らすアイナさんも良い。

 

俺は更にアイナさんに詰め寄る。

これは、壁ドンチャンス!

早速壁ドンしようと腕を振り上げるが、その腕が壁を叩く事は無かった。

不思議に思い、腕を見ると、ピンク色の鎖が巻き付いていた。

な‥なんじゃあこりゃあああああ!?

「ひとつ‥から揚げの油をすすり、2つ‥不埒な悪行ザンギ‥3つ‥ミッドの悪は許さない‥」

コツーン。コツーン。と、足音を響かせて現れたのは‥

 

「げえっ!?高町っ!?」

 

俺の叫びを意にも介さず、高町は何処かに電話を掛ける。

 

「あ‥もしもし?ゲンヤさん?高町です‥え?ええ‥その高町です‥クスクス‥実は‥かくかく然々‥というわけで、お宅の若いの今から締めるけど良いよね?うん?うーんと‥それは保証出来ないかなあ‥見たとこ、防御力弱そうだし‥まあ‥善処はします‥うん。処理はいつも通り、はやてちゃんによろしくお願いします‥それじゃ♪」

 

不穏な内容の電話に俺は冷や汗が止まらない。

アイナさんは尚も俺に手を握られながら

「チンピラさん‥早く謝って‥」

と、俺を心配してくれている。

やはり天使。

 

このあとめちゃくちゃピンク色の砲撃に飲み込まれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




読んでいただいた貴方ありがとうございます。もっと私に感想をくれても良いのよ!キラキラ!
アイナさんて可愛いよね?何処かにアイナさんルート落ちてないかなあ‥自分では書けない(。>д<)
せめて情報がもう少しあれば‥(ToT)


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第3話。

悪巫山戯三弾。
キャラ崩壊著しいです。苦手な人はガッツ石松(バックします)でよろしくお願いいたします。
事件の内容より、冒頭の寸劇の方がネタが無い(笑)
とりあえずテンプレの流れを作る事でお茶を濁してますが(。>д<)



「NANOHA‥」

 

「なのはなの‥あれ?合ってる?そういえば聞くの忘れてたんだけど‥」

 

「うん?」

「はやてちゃんは何でこの課作ったの?」

 

「良い質問や‥」

 

私はキリッと表情を作って返す。

 

「それ言いたいだけでしょ‥」

 

「かなんなあ‥」

 

見透かされたことに私の頬が朱に、染まる。

 

「もう長いつき合いだしねえ‥」

 

「そういう言い方すると、フェイトちゃんが不機嫌になるから止めてくれへんかなあ‥?」

 

私は部屋の隅に突然現れた気配にひやひやしながら、懇願する。

熱気と冷気の伴った、メドローアみたいな鋭角な視線から身を捩りながら、私は話を戻すことにした。

「で‥何でこの課を作ったか‥やっけ?」

 

「うん」

 

「自浄作用て知ってる?」

 

「主に自然界における、大気や海や河川等が、流れている間に自力で内部の汚物を綺麗にする自然の働きのことだよね?」

 

「お、おう‥」

 

「なのはは賢いなあ‥」

 

フェイトちゃんがうっとりと呟く。

 

「まあこの場合は組織に対してや‥」

 

「ふむ?」

 

「時空管理局は大きい組織や‥でかくなりすぎたと言ってもいい‥人がこんだけ集まれば‥良からぬ輩の分母も自然と大きくなるやろ?

そんな風に内部が腐ってる状態で世間の巨悪を取り締まれると思うか?」

「つまり?」

「なかなか尻尾をつかませないヤツも、状況証拠だけで、マジ狩る。」

 

 

「わお♪過激だねえ‥はやてちゃん‥つまり‥私達が自浄作用になるというわけだね?」

 

「嬉しそうに言ってるなのはちゃんには言われたないな‥」

 

「そんなのダメだよ。悪がいたとしても、きちんと法に於て、裁かなきゃ!」

 

「フェイトちゃんはお堅いの‥」

なのはちゃんがタメ息を付きながら、フェイトちゃんを見やる。

そんななのはちゃんに多少気圧されながらも、フェイトちゃんは引かない。

「ダメだよ。魔法は正しい事に使わないと‥!」

「私達がそれを忘れたら、本当に魔法は悪になっちゃう‥!」

「フェイトちゃん‥世の中にはわざわざ法律さんが出る迄も無い小悪が沢山あるの‥そんな小悪は法なんてまどろっこしい事言わないで、潰してしまうべきなの‥」

 

まあ‥究極的にはそういうことやけども‥なのはちゃんに言われるとなんか違和感しかないな‥いつ私の親友は闇堕ちしたんだろう。超が付く程のお人好しだった彼女は一体どこへ‥?

 

「そんなぁ‥」

 

なのはちゃんの言い様にショックを受けたのか、フェイトちゃんはウルウルしている。

 

フェイトちゃんはもうダメや。

「佐官の幹部が真っ先に組織を見切ってるあたり、もうこの組織ダメなんじゃないかな‥」

 

と、耳が痛い事を淡々と呟くなのはちゃんから顔を背け、

「まあ兎に角‥カリムの預言に対抗するもしもの為の部隊が機動六課なら、六課‥いや、管理局で対応出来ないトラブルを解決するために作ったのがこの9課なんや‥」

 

「おお‥まともっぽい‥?」

 

「表の六課。裏の九課てなぐあいにな‥!」

2つの課は表裏一体!掛け声は‥せーのっシーックスっ!‥ナイー‥

「「言わせねーよ!!」」

 

と、なのはちゃんとフェイトちゃんの拳が私の両頬を挟み込むように打ち抜いた。

うう‥痛い‥。

「1番自浄作用が必要なのはこの関西人なの‥」

 

「ぎゃふん!」

「それで‥何でお助け隊もかねてるの?」

「良い質問や(キリッ)」

 

「それはもういいから‥」

いけずやなぁ‥

「まあ‥早い話が、そう言った内部腐敗を取り締まる課は既にあんねん。まあ‥正直あんまり、機能してないんやけどな‥」

 

「だから、差別化を図ったわけや」

 

「フム。まあ‥いっか」

 

 

 

 

 

「むっ?!このプレッシャーは?!」

 

「ちょっと行ってくるの」

 

いつものように高町センサーが反応し、部屋を出ようとしたなのはちゃん。

しかし、そんな彼女の前にフェイトちゃんが立ち塞がる。

 

「フェイトちゃん?邪魔をするの?」

 

フェイトちゃんは真面目な性格やからな。このやり方が受けいれられないのもしゃあない。

 

が‥フェイトちゃんはフルフルと首を横に振ると、

 

「この感じ‥キャロが‥泣いてる!」

 

と、マントを翻して、フェイトちゃんが部屋を出ていった。

ヒヤヒヤしたで‥。どうやら今回の被害者はキャロなんかな?てか、君らのセンサーどうなってるの?

◆◆◆

ルンルン♪

私はキャロ=ル、ルシエと言います。

機動六課に所属している陸士候補生です♪

部落から追い出され、天涯孤独の身な私ですが、今は直属の上司であるフェイトさんに引き取って頂き、それなりに幸せな暮しを送っています。

今は昨日、フェイトさんに戴いたお小遣いを握り締め、隊舎内の売店にお菓子を買う為に向かっています。

今日は何買おうかな~♪

チョコ?キャンディ?スナック?

夢が広がります。

月に一度のお小遣い日の後は、いつもウキウキです。大切に、選ばなければ、先月出た、新作のチョコも良いですね♪夢が広がりングです♪

ルンルン♪

思わずスキップを踏み出しそうになり、私は動きを止めました。

見ると、お店の前に、数人の男の人達が、座り込んでいます。

その顔ぶれは‥私の苦手な人達でした。

課は違う先輩の方なのですが、前々からことあるごとに意地悪をしてくる人達です。

そう。まるで伊知川塁塁みたいに!

楽しい気分はどこへやら。

私はなるべくそーっと‥その前を通り過ぎようとします。

ただ、緊張していたからか、私は足をひっかけて転んでしまいました。

転んだ拍子に手の中の小銭が落ちてしまいます。

そして、そのお金は無情にもその男の人達の元へ転がっていってしまいました。

 

「ん?なんか金転がってきたんだけどwww」

 

「何それwwwwマジ卍wwww」

「俺はついに金を錬成することに成功したようだwwww」

 

「ぱねぇwwww」

 

「まあどうでもいいか。ちょっとからあげ君買ってくるわwwwww」

男の人達は転んだ私を見てニヤニヤしながら、意味のわからない言葉で会話をします。

男の人達の小馬鹿にしたような視線に私は羞恥を覚えながら、拳を握り締めました。

やがて、男の一人がお金を拾い集め、店内に入ろうとしたので、私は、震える心を立ち上がらせるように、声を絞り出します。

 

だってそれは、フェイトさんから貰った大事なお小遣いなんだから!

簡単に奪われて良いモノじゃないんだから!

「待って下さい!そのお金は私のです!返して下さい!」

 

「ああん?これは今俺が拾った金なんだけどwwwww」

「ですから!私が落としたお金なんです!」

 

「はあ?証拠でもあんのかゴラァ!」

 

証拠って‥今目の前で私が転んで、その際に落ちたお金だというのはわかってる筈なのに‥!

「おい、お前ら?こいつが金落とした所みたか?」

 

「「いんや?」」

ひどい‥。明かにウソをついてます‥。

だって目がずっとニヤニヤしてますもん。

私が何も言えずに黙り込んでいると、男の一人がこちらへ歩みより、

私の胸ぐらを掴んで、持ち上げました。

 

「ナンだそのツラは?」

喉元が圧迫され、顔が苦痛に歪みます。

「候補生ごときが二士の俺達に突っ掛かってきてんじゃねえよ!」

と、怒鳴られました。

確かに、フェイトさんにも言われた事があります。管理局では階級が全て。例え理不尽であっても上官には逆らってはいけないと‥。

「ごめ‥ん‥なさい‥」

 

でも‥。これは‥悔し過ぎます‥。

力の無い自分が悔しくて、

間違っていない自分が、何故謝っているのか‥

悔しくて悔しくて‥涙が溢れちゃいます。

だって‥女のコだもん‥!

突如、私の胸ぐらを締め上げていた力が弱まりました。

支えを失い、自分の身体が落下するのを感じます。

来るであろう衝撃に目を瞑り、身構えますが、いつまで経っても‥衝撃は来ませんでした。

「大丈夫?‥キャロ?」

変わりに来たのは、暖かな感触と、優しい‥声。

私が1番安心できる声。

私を包む、暖かな感触にすがり付き、私は更に泣いてしまいました。

 

涙で霞む視界の中で、私が見たのは既に昏倒している三人の男達でした。

 

後日。

私は心配していました。

だって、フェイトさんは私を助けてくれたけど、

私が上官である彼等に生意気な口を聞いた事は事実なのです。そんな彼等をフェイトさんは叩きのめしてしまいました。

もしフェイトさんが責められるような事があったら、私はどうしたら‥。

塞ぎ込んでいた私を見かねて、フェイトさんが声を掛けてくれたので、私はその、不安を打ち明けました。

すると、フェイトさんは少しだけ困った顔をして、

顛末を話してくれました。

実はあの売店には店の外にも監視カメラがあり、一部始終を捉えていたそうです。

前々から彼等は素行を問題視されており、

今回の事は良い戒めになっただろうと彼等の上司から感謝されたのだとか。

私は安心しました。

ただ、その後の、

 

「なのはのどや顔が悔しかった‥」

 

という言葉はよくわかりませんでしたが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




読んで頂きありがとうございますm(__)mこちらは多分更新ペースは安定しませんので悪しからずm(__)m


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第4話。R―15

今回はちょっとお色気シーンがあります。苦手な方はブラバしくよろ。


薄暗い室内ではやてが微睡んでいると、

部屋の隅に女が二人現れた。

栗色の髪の女が蹲り、声を絞り出す。

「おなか‥空いたの‥」

直ぐ様、金髪の女がランチボックスを取り出す。

 

「なのは‥これを‥!」

 

「フェイトちゃん‥ありがとう‥なの♪」

なのはちゃんは趣に口の上でランチボックスを逆さまにして、中から落ちてくるから揚げを口へと吸い込んでいく。次の瞬間にはランチボックスは空になっていた。

 

「ぬうううぅ!力がみなぎるのおぉぉ!」

 

なのはちゃんの叫びと共に、彼女の身体のいたるところが、バルクアップし、一回り大きくなる。なのははその場に膝を付きながら呟いた。

 

「こ、これは‥?」

 

えっ?予想外の出来事なの?

 

 

なにそれこわい。

そんななのはちゃんの変化を呆然と眺めていたフェイトちゃんが呟く。

 

「私だ‥」

 

そんなフェイトちゃんの呟きを受けて、なのはちゃんが立ち上がる。

 

「おまえだったのか‥」

 

「暇をもて余した‥」

 

「魔法少女達の‥」

 

「「寸劇」」

 

そしてハモりながら二人揃ってこちらを向いてポージング。

やかましいわ。

暇もて余し過ぎやろ。

多少とはいえ心配して損したわ。

私は絶対関係無い。

二人がこんななったのは、私のせいでは絶対に無い。

 

「さて‥今日は始めからフェイトちゃんがおるなんて珍しいな?」

 

「意味がわからないよ」

 

えっ?そう?

「うん‥今回は私の方で管理局内で行われている問題行為の証拠映像を手に入れたんだ‥」

 

「ほう?」

 

「二人ともこれを見てみて‥」

 

と、フェイトちゃんは手際良くDVDプレーヤーをセッティングし、懐からとり出した円盤をセットし、再生する。

 

 

 

 

「んぁっ‥いやっ‥ダメ‥です‥っ‥そんなところに‥指っ‥っんっお尻はっ‥やめってっ‥くださっ‥」

 

画面から流れてきたのは艶かしい女の嬌声。

これは‥管理局内でセクハラ行為が起きている‥ということだろうか‥?

だとしたら、女の敵やな‥許せんわ‥!

私が怒りで顔を赤くしながら、二人を見ると、二人とも怒りで顔を赤くしていた。

てか、二人ともガン見である。

尚も、画面の中の行為は続き、エスカレートしていく。というか、この女性の声、聞き覚えあるような‥

「ああっ‥もうっ‥これ以上‥はぁっ‥やめてくださっ‥我が‥ある‥j‥」

そこで、再生は途絶えた。ていうか私がプレーヤーを叩き壊した。

「ねえ?はやてちゃん?今、我が主って言ってなかった?」

 

「いんや、私にはキコエンカッタワ‥」

 

流石なのはちゃん。あの一瞬を聞き逃さないとは‥

 

「というか被害者の女性の声、シグナムに似てるんだけど‥」

 

更にフェイトちゃんがジト目で突っこみを入れてくる。

「さあ‥今日も管理局の平和を守りにイコカー」

と、外へと出ようとする私の肩に、手が置かれる。

握る力が強すぎて肩外れそう‥痛い痛い!

 

「‥遺言はあるか?」

 

恐ろしい声でなのはちゃんが威嚇してくる。

 

「ここで、私が倒れても、第2第3の私が再び、シグナムを辱しめるだろう」

 

「そうか‥残念なの‥」

 

なのはちゃんの声の温度が1℃下がった。と、同時に、私の四肢をバインドが拘束する。

私は覚悟を決めて、目を閉じた。

そして、部屋をピンク色の、閃光が覆い尽くした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




シグナムを辱しめたいだけの人生だった。

あいからわずこちらは思い付きをツラツラと書くだけのシリーズ。
メイン長編の方で使えないネタの消費に丁度良い。
これからも、こちらは不定期で続けたいと存じます。緩くお付き合い頂けると有り難いですm(__)m


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