シノンを脅迫レイプ (アマゾンバイキング)
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シノンを脅迫レイプ

しばらく小説を書いてなかったのでリハビリのつもりで書いてみました。
今回はシノンこと朝田詩乃がヒロインとなっています。
『もしも詩乃が殺した男に息子がいてそいつに脅迫レイプされちゃったら』というテーマで書いてみました。


 朝の通勤通学などの人たちが行き交う街路。そこにいくつも並び立っているビル達が作り出す裏路地で制服を着た少女―朝田詩乃はいつものように荒々しく道具のように犯されていた。

 

「うっ……、うあっ……ううっ……」

 

 汚いビルの壁に手をつけて必死に倒れないように体を支えてシャツのボタンをはずされて剥き出しにされた乳房の天辺、乳首が外気に震えて縮まるのを感じて彼女はただ毎日繰り返される行為に抵抗することなく身を任せていた。

 腹の奥が震える。身体が意思に反して火照っていく。もう何度目かも分からない腹部の奥に温かい肉棒が打ち付けられる感覚に堪らずに腰を震わせ立つことすら困難になってしまう。

 本来なら愛するただ1人のみとだけ行うべき大切な行為をこんな薄汚れた場所で、しかも半ば強制的な合意の上にしていることに悲しくなり思わず涙がこぼれる。

 

「あ、あ、あぁ……あんっ!」

 

 無理矢理だというのに犯されて感じて矯声を上げる自分に悲しくなって嫌気がさす。だが身体を刺し貫くこの剛直から与えられる快楽は本物だ。詩乃が女である限り抵抗などできないだろう。

 詩乃を犯している男の手が小ぶりな乳房と尻に触れる。

 

「あひっ!  あん、あん、きゃぁっ……!!」

 

 彼が乱暴に乳首を引っ張る快楽と強く尻肉を叩く感覚が同時に襲い掛かる。突然のことに抵抗の暇などもなく詩乃は人にバレることなど考えずに声を大きくあげた。 

 膣が強く閉まるのを感じる。

 

「やっぱ朝田のナカは最高だな。キュンキュン締め付けてきやがる」

 

 彼は詩乃の反応に気をよくしたのか何度も尻を叩きはじめた。

 こんな風に性処理道具のように扱われることは普通なら怒るのかもしれない、だがそれさえ興奮剤となり彼女の膣から愛液の分泌を加速させている。その事実に詩乃の心を耐えきれなかった。好きでもない男にここまでいいようにやられてしまう屈辱に声を圧し殺すことができずに泣き出してしまう。

 

「うっ……、ううっ……うわぁぁ……!」

 

 もう限界だった。毎日のように呼び出して意思など無視して膣の中に乱暴に犯される日々。愛する人ならともかく、この男にだけは心が耐えられそうになかった。なぜなら彼は…

 

「おいおい泣くなよ朝田、こっちまで悲しくなるだろ」

 

 腰を激しく振りながら無様な詩乃の姿を手持ちのスマホで撮影していた彼はそう言うと、撮影を一時中断し、 

 彼女を強く抱きしめてから耳元でこう囁いた。

 

「第一、お前に抵抗する権利ないだろ、俺の親父を殺したくせによ」

 

 その途端、詩乃の膣がキュンと強く締まる。たった一言で一瞬のうちに抵抗する気力をなくしてしまう。思考は一気に冷えていき身体が震え始める。視界の焦点も定まらなくなって吐き気を込み上げてくる。彼はそんな詩乃を強く抱きしめて続けた。

 

「だから震えんなって、前にも言っただろ俺はお前に感謝してるって」

「あんな最低な野郎を殺してくれたお前にさ」

 

 彼は耳穴を舐めてほじりながら続けていく。彼の吐息が耳に触れる度に詩乃の興奮が高まっていく。

 

 "こんな状況で興奮するなどはどうしてしまったのだろうか……"

 

「でもあんな親父でも、死んだせいで家族はめちゃくちゃになっちまったからな。そこは恨んでる」

 

 耳穴に入っていた舌先が一気に引き抜かれた。もどかしさを感じて思わず腰を捩らせてしまい膣へ伝わる刺激を余計に増やしてしまい喘ぐ。

 

「だから、お前が俺とこうやってセックスすることで罪滅ぼしにしてやるって言ったんだろ。違うか?」

 

 彼が腕の中にいる詩乃に対して同意を求める。たった一言で折れかけている彼女の心に抵抗する気力はなくただ男の言葉に頷くことしかできない。

 男はその反応に気をよくしたのか詩乃を抱くのを辞めて一度膣から肉棒を引き抜いてブルーシーツを引いた地面へと横になった。

 

「よし、分かったなら早速償ってもらおうか」

「跨がって腰を振れ」

 

 抜かれた拍子に尻餅をついてしまうも行為のせいで痛む腰を何とか引きずり彼の身体にまたがった。

 

「っ……、んっ……」

 

 またがったはいいが、自らすすんで行うことは初めてなので中々決心がつかずに思わず彼の腹の上で前後に腰を振ってしまう。愛液で腹が汚れていくのがわかった。

 

「早くしてくれよ朝田。学校に遅れんだろうが」

 

 普段の彼なら絶対言わないような真面目なセリフだったが好きでもない男への奉仕の言い訳には十分だった。

 

(そうだ、早く終わらせて学校に行かなきゃ…)

 

 そこまで行けば行動は早かった。がに股になって立ち上がり彼のイチモツと自身の割れ目をキスさせる。そして固定すると一息に突き刺した。あまりの衝撃に腰が折れそうになるが何とか耐えた。

 

「ふぅー、ふぅー、んふぅ……」

 

 いつもより強く感じるオスの力に思わず唾を飲み込みながらも淡々とこなすべく腰を動かしはじめた。

 

「うんっ、んっ、んっ、うふっ……」

 

 電流の如く身体を突き抜ける快楽にこれまでよりも早くイキそうになりながらも制服の袖を噛み、力を込めた目付きで彼を睨みながら腰を降り続ける。

 こうして振る度に思うのは初めてのこと…

 

 突然現れた彼に脅迫され、無理矢理初めてを捧げさせられて、それからズルズルと肉体関係を持たされ続けている。その過程で面倒なクラスカースト上位やストーカーの同級生を追い払ってくれたこともあったがそれを引いても彼にはあまりいい感情を持てなかった。

 

 いや、持ってはいけないのだろう……

 

 何故なら自分は彼の肉親を奪っているのだから…、そんな自分が彼のことを思っていいわけがない、こんな歪んだ肉体関係が限界だろう。

 ならこの関係にとことん溺れることが一番なんだろう…それが自分がやるべき罪滅ぼしなんだろう…。

 いつしか自分が袖を噛んでいた口からはしたなく喘ぎ声と涎をこぼし、音を立てて腰を振っていることに気づいたがもう止められない。

 

(こんなにいやらしいのは仕方がないの……だってこれは罪滅ぼしだから……、彼を喜ばせるためなんだから……)

 

 そう何度も何度も言い聞かせて絶頂へとかけ上がる。 

 膣内で男のモノが震えるのを感じた。あっちも終わりが近いのだろう。

 

(なら楽しませてあげなきゃね……)

 

 そう思うと詩乃は腰をより早く動かしてラストスパートをかける。男の顔をみると必死に耐えているように見えた。

 詩乃は自分でも気づかない妖艶な笑みを浮かべると淫らにそしていやらしい声をあげながらより深い絶頂へと上り詰めていく。

 

「イク、イク、イクッ、あああぁぁぁぁ!!」

 

 耳鳴りが聞こえ始めて視界が白くなり始める。彼と自分しか世界にいないような感覚を覚えた。そして全てがスローに感じた時にそれはやってきた。

 

「もうっ、無理ぃ……イクッ、イクゥゥゥゥゥゥ!!」

 

 身体を大きく反らせて脚や腕を痙攣させて詩乃はかつてないほどの絶頂を味わった。同時に男も射精していつもの何倍もの精液を詩乃へと注ぎこんだ。

 

「あっ、あ、ああっ、あはぁ……」

 

 力なく笑い様々な感情の混じった涙の味を感じて詩乃は男の身体へと倒れこんだ。男はそんな詩乃の頭を優しく撫でた。

 

「ふぅ~、スッキリしたー」

 

 男は言うのと同時に詩乃の中に差し込まれたままの極太い肉棒を引き抜いた。声の主である男はすぐに立ち上がると詩乃の太腿でどちらのものとも言えなくなった体液にまみれた肉棒を拭う。

 

(ああ……今日もまた……あんなに……)

 

 うつぶせのまま足の間からこぼれ落ちる白濁の液体を見て我に帰って心が絶望とも希望とも言えない感情に沈み始める。

 

「今日もありがとな朝田。おかげで1日頑張れそうだよ」

 

 手早く身支度を整えた男は再び詩乃の尻を叩く。そして彼女のパンティとブラを奪って立ち去ろうとする。反射的に抵抗したが今日のいつにもまして激しく犯されていたこともあってたいした抵抗にはならなかった。

 詩乃の限界を迎えた尿道から貯まっていた漏れてスカートを汚す。自身の尿と精液が混じって下半身に染み込む感覚に思わず震えてしまい、胸を、肩を強く抱いてさっきまで愛を感じていた自分を愚かに感じて泣きじゃくる。

 男はそんな詩乃の様子を何度も写真で撮ると「じゃあ、また明日」と笑いながらその場を後にした。

 詩乃はそれから少しして復活し、近くのトイレへと向かった。もう詩乃自身の学校へ間に合う時間は過ぎてしまっている。彼女はいつものことだと諦めて衣服を一度脱いで汚れを落としはじめた。

 

(今日も、こんなに……。明日も、やっぱり…)

 

 割れ目を拭きながらそんなことを考える。思考がより明日へむかうごとに愛液がより分泌されてことができなくなる。

 

(やだ、私ったら何で……)

 

 戸惑いながらも自らの秘部へと手を伸ばし愛液をかき出そうと動かす。だがいつしかそれは自慰へと変わり、詩乃を再び快楽の世界へと連れ込んでいく。替えの下着を口に咥えこみ、和式便所にがに股で秘部へと指を出し入れして再び絶頂を目指してしまう。

 

(あいつのせいだ……あいつのせいでこんな身体に……)

 

 男に犯されて以降、詩乃は毎日の自慰が辞められずになりいつの間にか学校でもするようになっていたのだ。 

 これが本人も気付かない男から彼女が逃げられない調教の成果の一つだった。だが、そんなこと今考えても仕方がない。詩乃は早めに終わらせるためにより深く指を入れた瞬間……バタンと力強くトイレのドアを蹴破られて思わず指を抜いて身体を抱きしめて縮まった。

 

「よう、俺がいなくてもお楽しみ中だったんだな。朝田♪」

 

 笑みを浮かべて立っていたのは憎きあの男だった。

 

「な、なんで……、この場所が……」

 

 怯える身体で必死に声を出して、疑問をぶつける。

 

 ここには彼が帰ってからしか来ないのに何故…

 

「さぁなんでかなぁ~、別によくねぇかそんなの。お前が毎日ここで裸オナニーしてたとかな」

 

 けらけらと笑いながらこれまでのことを知っているような発言に身体が動かなくなる。もしかするとこの男は想像以上にヤバいのかもしれないと詩乃は思った。

 

「ま、知りたきゃ言うこと聞けば教えてやってもいいけどな」

 

 そう言って彼はカバンから何かを取り出して詩乃に見せつけた。瞬間、詩乃の心臓が激しく高鳴ってそれに釘付けになってしまう。無意識に涎がこぼれる。

 

「どうする?やるか?」

 

 男の拒否権などない投げ掛けに詩乃は恐る恐る頷いた。そして、彼が持っている道具…『赤い首輪』を手に取った。

 

「じゃあ早速裸になってそれつけろよ」

 

 男の下衆な笑みに嫌悪感を覚えながらも詩乃は

 

(命令だから、罪滅ぼしだから、大丈夫……)

 

 言い聞かせながら首輪をつけて男に股をひらいた。屈辱の炎に燃える瞳とは裏腹に上下の口からはとろりと涎がこぼれた。

 この時、彼女は自分の顔が完全な雌になっていることに気がついてはいなかった…。

 




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続・シノンを脅迫レイプ

お待たせしました!遅くなりましたが続編の投稿です!前話から続いて下着を取られ過ぎちゃった詩乃のんのお話です!それではどうぞ!


 1日の授業が終わり誰もいなくなった教室。日中とは違ってしんと静まって少し寂しさを覚える場所で詩乃は頬を赤く染めながらスマホを使って自らの首輪しか着けていない生まれたままの姿をひたすら撮影していた。

 上から下から、右から左からとカメラを持ち変えて自撮りを続けていく。その度に顔の紅潮はより強くなり心臓が早鐘を打つ。

 

(うぅ…早くしないと……)

 

 詩乃は誰かに見つかるかも知れないという緊張感から羞恥心を堪えて行動を早めていく。

 普段真面目に授業を受けている机の上に裸の尻をついて座る。机のひやりとした感触に鳥肌がたつ。

 カメラをビデオモードにして目の前の机に置き体操座りとなって言葉を紡いでいく。

 

「あなたの、言うとおりに…公共の場所…で、裸に…なりました」

 

 詩乃は言葉を続けながら脚をM字に開いて左手で秘所を開く。

 

「見て、ください…」

 

 右手で年相応に膨らんだ乳房を掴み揉み始める。男に揉まれ続けた影響で大きくなりだしたことを実感しながら与えられる快楽に身を委ねる。

 

「こんな場所で、オナ、ニー…しちゃって、ます…あんっ!」

 

 左手の指3本を自ら開発された膣内へと突っ込み快楽に喘ぐ。自慰をするにつれて羞恥心が薄まる気がした。

 

「あなたの指示…だけで、私のカラダ…こんなに、いやらしく、なり、ました…」

 

 薄く目を開けてカメラを見つめる。口から涎を一筋垂らしながら必死に懇願するように言葉を続けた。

 

「もう、自分で…抑えらんっ…ないから…あなたに、抱いて…もらいたい…ですっ……」

 

 興奮で快楽を貪り始めた身体を意思で押さえ込み涙を流しながら詩乃は机の上に正座して座りカメラへ向かって土下座した。

 

「お願いします。私を抱いてください…」

 

 机に頭をしっかりとつけて数秒間そのままでいるとカメラを止めた。 それから誰かに見つからないようにしゃがみこんでからスマホを操作して動画と何枚かの写真をメールに載せて男へと送信した。

 詩乃は少しだけ安堵した。そこで机の前の床が何かの液体で濡れていることに気づいた。まさかと思い恐る恐るさわってみるとやはりそれは詩乃の膣から分泌された愛液だった。

 

(私ったら、こんなに濡らしちゃうだなんて…)

 

 調教されてしまった自らの淫乱さに呆れつつ拭き取ろうとしたところでメールが送られてきた。あの男からだった。

 

 

『合格だ

いまから指定するところに来い

下着もそこで返してやる

たっぷり可愛がってやるから楽しみしてろよ』

 

 

 メールの後ろに添付された学校から目的地への道筋が記された地図をみて詩乃は身体から抜けていくのを感じた最後の文脈にぞくりとしたものが背筋を駆け抜けたがようやく目的を達成できた。

(ここまで時間がかかったけれど、これで…ようやく下着を返してもらえる。)

 

 愛液にまみれた陰部を手で覆いながら詩乃は今朝のことを思い出していた…。

 

 

 

 

「なぁ朝田、お前少しだけおっぱいデカくなったんじゃないか?」

 

 詩乃の自宅にある狭いバスルーム。そこでシャワーを浴びつつ男との行為中での一言だった。背面には流れ落ちる暖かなお湯に心地よくなり全面は彼の男らしい手によって乳房や腹を揉まれる快楽やバスルームに響く詩乃の幼くも女性らしさに溢れたお尻がタプタプ揺れる音で頭を真っ白にさせていた詩乃は意識をなんとか戻した。

 

「んっ…わから、ないっ…わよっ…だって…」

 

 そこまで言いかけて詩乃は口を閉じた。それより先は言いたくなかった。

 

ー男に下着を盗られすぎて最近は履けてないことなど…ー

 

「だって?なんなんだ?」

 

 だが男がそれを許すことなどなく乳首を刺激することによって答えを聞き出そうとしてきた。男によって開発され始めている詩乃の身体は与えられる刺激に素直に反応し意思とは関係なく涎を垂らして腰を捩り背を反らせてしまう。

 

「あー言わなくてもいい。俺はお前のことは何でも知ってるからな」

 

 男は背中を密着させつつ耳元へと口を近づけていく。詩乃は身体が密着して男の心音が伝わってきてどきりとする。

 耳元に吐息がかかって膣がしまる。

 

「お前、最近下着着けてないだろ」

 

 図星をつく発言に心臓が止まった気がした。

 

(な…なんで、それを…)

 

 目を白黒させて男のほうを見つめる。なぜ、この男は自分のことを知っているのだ。かつてのトイレでの一件といいどうして?

 

(まさか、どこかで監視してるの?)

 

 疑問を問いかけようと口を開いた途端、男が激しく腰を打ち付けてくる。突然の衝撃に耐えきれずに目の前にある鏡へと押し付けられてしまう。彼女の柔らかそうな乳肉が押し潰されていやらしく鏡に写る。がしがしと物のように扱われながら詩乃は鏡に写る自らの惨めな姿をみてさらに股を濡らしてしまう。男から与えられる快楽がより強力なものになっていく。

 

「あんっ、あっ…どうして…それを…」

 喘ぎながらも答えを知るべく問いかける。

知っておく必要があるのだ。男によって確実に変化させられつつある自分が唯一前の自分でいられる場所である学校。そこでも男の目があってしまってはもはや自分に落ち着ける場所などない。だから、安らぎを守るためにもここは聞かなければ。

 

「教えるもんか。でもチャンスはやるからまずは一発だすからな」

 

 男はそんな詩乃のことなど無視して腰をより強く振ってラストスパートをかける。

 

「んんっ…そんなっ、いやぁぁ!」

 

 もはやされるがままの詩乃は意識を失わないようにするために身体に力をいれて耐える準備を整える。

が、それよりもはやく男の指が詩乃の陰部に隠された肉芽を摘まんだことですぐに崩れさってしまった。

 

「あひっ…、いっ、きゃぁぁぁぁ…!!」

 

 そしてあっけなく絶頂。

 背を激しく反らせて舌を突き出し、脚を痙攣させて膣を強く締め付ける。

 膣の締まりに男のほうも果てて精液を放出する。精液が膣奥にあたる度に詩乃は何度も軽い絶頂を味わった。

 

「んっ、んはぁ…、あぁ…」

 

 顔がだらしなく歪み涎や涙でぐちゃぐちゃになる。男が膣から肉棒を引き抜くと詩乃は力なくバスタブの中に倒れた。両者の体液が混じったお湯が髪に浸透していく。

 

「よし、それじゃあこうしよう。今日中に俺が興奮するような誘いができたら下着を返してやる」

 

 手を叩いて洗面台に置かれたスマホで当然のように詩乃の裸を撮影する。涙に濡れた瞳でカメラを見つめる裸の美少女はとても絵になっていた。

 

「おまけにプレゼントもやる。お前へのご褒美だ」

 

 バスタブから出てタオルで身体を拭き取りつつ続けた。

 

「それにお前も来てみたいだろ?俺の家」

 

 その一言に腹の奥は男の精を受け止めたばかりだというのにさらに燃え上がっていく。震える身体を抱きしめながら起き上がりバスルームを出ていく男を見上げた。

 

「たっぷり可愛がってやるよ」

 

 そう言いながら彼はバスルームを後にして詩乃の目の前から消えた。ボロボロにされて残された彼女にできることと言えば学校に遅れないように膣から精液を掻き出すことだけだった。

 

 

 

 

 全裸から制服へと着替えた詩乃は目的地へと向かって歩いていた。

 あの後、残っていた僅かな下着も男と一緒に消えていた。

 もはや拒否する意思さえ無くしてしまった今。大人しく彼の家に行き、下着を回収するしかない。

 

(そう。これは下着を回収するためなの。その過程で彼に抱かれるのも仕方のないことなんだから)

 

 詩乃は頭の中でそう考えながら足を早めていく。最初は嫌だった男との肉体関係だったが回数を重ねるごとに徐々に薄まっていき最近では喜びを感じるようになった。

 それに極めつけは彼にやらされている露出だ。最初は恥ずかしくて死んでしまいそうになっていたが最近ではむしろ楽しくなってしまっている。下着がないと言い訳して着けない生活をそれが原因かもしれない。

 

(それに、監視してる人のことも聞き出さなきゃ)

 

 平穏な生活を少しでも取り戻すためにも詩乃は心を強くもって目的地へと急ぐ。おそらく着けばまた男に汚されるだろうがそれすら構わずに。

 決意とは裏腹に燃え盛る下腹部を感じて制服に隠された乳首が固く尖っていく。

 意識を強めつつマフラーをよりきつくした。内側にある何かを隠すように…

 

 

 

(ここが…彼の…)

 

 指定された詩乃は到着した場所を見て驚いていた。意外にも男の自宅は彼女が住んでいるアパートよりも大きくまるでホテルのように綺麗だった。

 大学生である彼の一人暮らしの部屋は自分と同じようなアパートであろうと勝手に思い込んでいた詩乃にとっては意外だった。

 

(そういえば、私は彼のことを…あまり知らない…)

 

 よく考えてみれば詩乃は男のことを自身が人生を狂わせてしまった被害者という認識しかもっていなかった。自分が

 彼の父親を殺めてからの彼の事や彼の家族のことを全く知らなかった。

 いや、知ろうとしなかったのかもしれない。だって知ってしまえばより苦しむのは自分なのだ。知れば知るほど罪悪感は膨れ上がって自分を苦しめることになるのだから。

 

(なんでこんなこと気にしてるんだろう…抵抗できないとは言え彼はレイプ犯。そんなやつのことなんて知る必要はないのに…)

 

 詩乃は心の中に芽生えだした何かを男に対する反抗心で塗り潰すように目に力を込めマフラーを強く握りしめて男の元へと急いだ。

 

 

 

 

「いらっしゃい。ようこそ我が家へ」

 

 出迎えられた玄関もやはり想像よりもこざっぱりしていて明るい照明にタイルが眩しく照らされていた。

 漂ってくる甘いアロマのような香りに緊張で疲れた頭がリラックスしかけるも意識を保ち。

「は、はやく…下着を返して…」

 

 今朝激しく交わったというのに詩乃の心は男との再会で再び燃え上がり始めていたがそれを悟られぬようにさっさと

目的を達して帰るために男へと要件を伝えた。

 彼女自身も自分の身体が発情を始めていることに気づいており、一刻も早くここからでなければどうなってしまうのかわからなかった。

 

━━男の空気が充満している。この空間では自分は一体…

 

 だがやはり見透かされているのか男はニヤリと笑うと

「まだ駄目だ。言っただろ可愛がってやるってさ」

「とりあえず、マフラーとれよ」

 

 男の容赦のない命令にぐっと羞恥による涙を堪えて前を見据え、ゆっくりとマフラーを外して首にきつく締めつける首輪を露出させた。

 男への隷属を示す首輪を…。

 

「ははは、やっぱ自分で着けてるじゃないか。もしかして癖になってたりして」

 

「ち、違う!そんなわけない…これは、ただ…」

 

 言えなかった。特に命令されているわけでもないのに首輪を着けている理由が詩乃にもわからなかったからだ。首輪を着けていないと何故か不安になってしまう。それを抑えるために着けているだけなのだ。別に…男への…忠誠とか…そんなのでは、ない、はず

 

 頬を赤く染めて歯を食い縛り屈辱に耐える。身体は変えられても心はまだ強く保てている。それだけは確かなのだ。

 

「まぁ、それはこれから聞き出せばいいしな」

 

 男は笑いながら詩乃に近づくと肩を強く叩いて耳元で囁いた。

 

「じゃあ始めようか」

 

「服を脱げ」

 

 ひやりと胸を指し貫くような冷たい命令に心がぞくりとする。直後に男から「たっぷり、可愛がってやるからよ」言われると意思に反して身体は行為への準備を始めてしまう。

 詩乃のびったりと閉じていたはずの割れ目から愛液が一筋、垂れた。

 

 

 

 

「んっ、くちゅ…ぶちゅ…んむぉ…」

 

 連れ込まれた一室。床に四つん這いにされた詩乃は命じられるがままに男の肉棒を猫のように舐めていた。恨みを晴らすように荒々しく、労るように優しく。調子を変えながら男を満足させるべく奉仕を続けていく。

 剛直から舌に熱くむわっとするような匂いが鼻腔に染み渡る。こうして毎度のようにフェラチオをする度に思い出すのは初めてのこと。

 脅迫初日。ファーストキスを捧げさせられたのはあろうことかこのペニスだった。

 それに未だ自分は誰かの唇と重なりあったことはない。

 この忌々しい剛直が自分の王子様の唇代わりなんだろう。悲しくて堪らない。

 胸にどこかぴりっとした痛みが走りながらも生臭く耐え難い行いを続けていく。

 男は必死に奉仕する猫耳カチューシャをつけた詩乃の頭を優しく撫でまわす。更々とよく手入れされた女の子らしい髪の心地よさを感じつつ目の前に設置した鏡。そこに写っている詩乃の臀部の割れ目。後ろの穴に深々と差し込まれている猫の尻尾を模した電動アナルバイブを見つめる。プログラムされたとおりに右へ左へと本物のように動く尻尾の刺激に華奢な腰がビクついて腹や背中がヒクヒクと踊る様は滑稽だった。

 興奮からかすでに割れ目は開いており、愛液をはしたなく垂らして挿入の時を待ちわびていた。

 

(後は心だけ…か)

 ここまで数ヶ月。色々とあったが詩乃の調教は基本は大まかには成功している。だが、心まで自分のものとするためにはまだ押しが足りない。

 

(仕方ない、"あれ"を使うか)

 

 そう思いつつ男は詩乃に勘づかれないように腰かけているベッドからおもちゃの注射器と茶色いビンをとりだすと準備を始めた。

 男の反応が代わり、絶頂が近いのかもしれないと判断し、止めをさそうとした詩乃だったが突然に口内からペニスを引き抜かれた後、突如、床へと押し倒された。

 

「きゃぁ!! な、何っ!うぐぅっ!!」

 

 あまりにも唐突な展開に戸惑っていたところに膣へと何かが挿入された。男の剛直よりも粗末なそれは見ると注射器のようなものでそこから何かが注ぎ込まれていた。

 

「ね、ねぇ…それはっ、なっ……あんっ!!」

 

 それは何かと訪ねようとしたが、注射器と入れ替わるように直ぐに極太のバイブが差し込まれて先程注がれた液体が膣内へと塗り込まれていく。抗議が喘ぎに変わってしまう。

 だが、それでも男は止まってはくれなかった。

 喘ぎを無理やり止められると今度は口へいくつもの錠剤が投げ込まれて口を洗浄するようにペットボトルの水を飲まされた。

 抵抗の余裕すらもはやなくなり、ただ窒息しないように水を飲むことで精一杯だった。

 

「んっ、んぐぅぅ、ぐもぉぉぉ!!ごふぅ…」

 

 やっとのことで水を飲みきると身体は汗でまみれてしまって、顔は汗だか鼻水だかわからないものでぐちゃぐちゃにされてしまった。

 ただ、膣や腹から全身に広がっているぞくぞくとした何かが未知の恐怖となって詩乃の心を侵食していく。

 これは何だと抗議しようと思い男を睨み付けた直後。ベッドに投げられて組伏せられてしまった。

 

「さぁ、いよいよお楽しみの本番だ。たっぷり啼いて楽しませてくれよ」

 

 男はそう言うと詩乃のこりこりとした乳首を甘噛みし、ずぷりとペニスを挿入した。

 待ちわびていた、だが最悪のタイミングでもたらされた最高の刺激によって詩乃の意識は一気に天へと登っていった。

 

 

 

 

「あんっ!あんっ!あんっ!あんっ!ああああ!」

 

 むわっとした熱気が漂う寝室で普段の静かな雰囲気など一切感じないような淫らな声を上げて詩乃は快感の濁流に飲まれていた。

 男によって飲まされた大量の媚薬の影響であらゆる刺激が性的快楽となって詩乃を襲い狂わせていく。

 いや、さらけ出しているのだろう。男によって目覚めさせられた詩乃本来の淫乱さをー。

 

(あああ…き、気持ちいいっ…)

 

 男と対面座位となって交わっている詩乃は男を普段の強い目付きとは変わって愛情に満ちた眼差しで見つめていた。

 熱気によって曇った事故防衛の目的で入手した眼鏡を自ら外して、裸眼で男を見つめる。

 普段は憎くて、罪悪感で堪らなく見てられない男の顔を今は何の障害もなくみていられる。

 

(あぁ、好き、好き、大好きっ!)

 

 涙を流して何とか言葉にしようとするがそれは出来なかった。

 

ー駄目、それだけは伝えちゃ、駄目なのー

 

 その思いだけは伝えてはならない。いくら媚薬で頭を真っ白にされてもそれだけは変わらなかった。

 何度も言い聞かせているが自分は人殺しなのだ。普通の学生のように恋人を作ってはならない。

 ましてや相手は被害者だ。自分のせいでこんな犯罪を犯してしまったのだ。

 

━━私が、救わなきゃ…━━

 

 大胆に開いていた股を男の腰にクロスして首裏に腕を回して抱きしめる。

 

━━もしかしたら、彼も苦しんでいるのかもしれない━━

 

 自分が苦しんでいるように彼も親を奪われたことで苦しんでいるのかもしれない。そう考えた詩乃は少しでも彼に触れてその悲しみを消し去るべく幼き記憶に残った母の笑顔を真似るように微笑み。膣を自ら閉めて包み込もうとする。

 少しだが男の様子が変わった。だがそれも一瞬で最初のように覆い被さってきた。

そして、男は自らの口に何か含むとそのまま詩乃と唇を重ねて口移しした。

 途端、詩乃の身体が震えて硬直する。快楽とは違う涙が溢れて心が温かくなっていく。媚薬でふわふわとした意識の中でもはっきりと喜びを感じる。

 

(あぁ…初めてのキスだ…)

 

 その時、詩乃の心は事件が起きる前の少女の心へと戻った。まだ傷つけられることもなく普通の少女としてのささやかな幸せを夢見ていた純粋なあの頃へと。

 薬を飲み込ませた男は今までよりも激しく詩乃へと腰を打ち付けていく。己の心に生じた揺らぎを消し去るべくただひたすらに腰をふる。

 

「あっ!あっ!あっ!あっ!」

 詩乃もまた様子が変わっていた。さっきまでの理性を飛ばした喘ぎとは違い今はただ目の前にいる異性の男を見つめて喜びの表情で責めに身を任せていた。シーツを掴んで快楽を受け止め、シーンや部屋に染み込んだ男の臭いで発情して性的刺激を強めていく。

 男がシーツを掴んでいる詩乃の手を引き剥がして自身の手と絡める。

 お互いが普段とは違う性行為を行ったがために絶頂は早かった。

 最初に詩乃の身体が硬直していき世界がどんどん狭まっていく。男はその詩乃の膣の変化によって絶頂を促されていく。

 そして、知らぬ間にお互いがお互いを見つめて無意識のうちに甘く激しい接吻を交わした瞬間に絶頂。

 びりびりとした快楽の衝撃が両者の身体を往き来してより強い刺激となり二人を攻め立てる。

 これまでよりも強い絶頂から男は普段の倍以上の精液を注ぎ込んでしまい、詩乃の腹部が少し膨れる。

堪らず男が自らのペニスを引き抜くと僅かに残った精液が彼女の腹や胸を汚した。

 その光景に僅かだが詩乃の膣や口に入った媚薬の効果を受けていた男は回復してしまった。

 

「ふはは、何てエロい光景だ。ゾクゾクするぜ」

 

 詩乃の腹を押して無理矢理に精液を吐き出させると再び挿入の準備を整える。

 さっきまでの聖母のような笑みから一転、絶望に染まりきった表情を浮かべた詩乃は言葉にならない言葉を口ずさんでいた。

 

「な、なんで…また…」

「ふん、あの程度で俺を救ったつもりか。まだまだ足りねぇんだよ」

 

 再び挿入すると同様のペースで荒々しく腰を振っていく。

 もはや抵抗の気力すら失い、男を救うことすら出来なかった詩乃は絶望の表情を浮かべたまま天井を見上げた。

 

(あぁ…どうして…)

「さぁ、まだまだ楽しませてくれよ。朝田♪」

 

 男による詩乃の調教の宴はまだ始まったばかりだった。

 

 

 

 

「ううっ…」

 

 翌朝、詩乃は床に転がされ剥がされたシーツを纏った姿で目を覚ました。

 昨夜の記憶はあの行為以降全くなかった。ただ身体に張り付いて取れない大量の精液、油性ペンで書かれた大量の正の字や理解不能な文字達、膣と菊門から溢れる精液。そして酷く生臭い自身の口や髪の様子から想像を絶する凄惨なことをされたことだけは理解した。

 

「おー、ようやくお目覚めか」

 

 ふと扉の方を見ると普段のラフな服装となった男が立っていた。

 男は詩乃の身体を視姦しながら持っていたものを投げつけた。

 

「とりあえずさっさと帰ってくれないか。もうすぐお客が来ちまうからな」

「じゃ今から10分以内に出ていけよ。でなけりゃ裸にして外に投げ捨てるからな」

 

 そう言いながら彼は最後に彼自身のものとは思えない女物のタオルを投げ捨てていった。

 詩乃はそれを拾って思わず臭いを嗅いだ。彼の臭いとは違う甘い香りだった。

 

(これは、誰のなの…もしかして…)

 

 そう思ったところで心にチリリと火のようなものが燃え上がり詩乃は考えるのを辞めた。これ以上は不味い気がしたからだ。

 

(とりあえず帰らなきゃ)

 

 痛む腰を何とか立たせて渡された下着を履く。それは詩乃のものではない紫のTーバックとスケたブラジャーだった。

 

「なっ…」

 

 思わず顔を赤らめながらも精液が垂れてくるよりはマシだと思い身支度を整えた。

 靴を履き部屋を後にした詩乃は早く身体を洗うべく足を早めていった。 帰宅途中詩乃がずっと感じていた首輪よりも強い安心感の正体に気づくのは少し後のことだった。

 

 




感想や意見お待ちしています!
返信は少し余裕がないので後日返します。


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シノンを脅迫レズレイプ part1

遅くなってすみません!ようやく小説を書く余裕が復活したので今日から再開します。
久しぶりに書きますので少し読みづらい部分があるかもしれません。
それでは最新話をどうぞ!


「んっ……はっ、はあぁ……」

 

 高校の薄暗いトイレの個室。室外の寒さなど忘れ、少し入るだけで汗が滲むくらい不快な湿度の室内で詩乃は便座に座って声を押し殺し自らを慰めていた。

 着ているブラウスがシワになることも気にせずに狭く暑苦しいところで暴れて胸を揉み回し、スカートを捲り上げて手を突っ込み秘部を刺激し続ける。床には愛液に濡れて使いものにならない下着が落ちていた。声が何度も漏れてしまいその度に歯を食い縛るがあまり効果はない。調教前の詩乃ならこんなに秘部を弄ればすぐに果て満足していただろうが、身体を開発されて毎日のように快楽に浸った今となってはこの程度の自慰ではちっとも満たされなくなっていたのだ。

 

(ううっ……やっぱり、足りない……)

 

 身体の疼きがさらに激しくなり無理矢理にでも絶頂を迎えようと両手の動きが激しくなる。

 まるで自我があるような手の動きにびくんと身体が跳ねる。だが、不意打ちのような一撃で身体が絶頂に近いのか腹の奥が震えだすのを感じる。この流れに乗るべく詩乃は目を閉じて絶頂への階段を上りはじめる。

 

「あっ、あっ、あっ、ああああ……」

 

 声を殺す余裕すらなくなり胸を弄っていた手を股関へと持っていき両手を使って快楽に溺れていく。無意識のうちに詩乃は歯を痛くなるまで食い縛ってのけ反り、全身で受け止める準備をする。そして詩乃が目をぎゅっと閉じた瞬間……。

 

「んっ、んんんっ、んうっ~~!」

 

 身体が大きくびくりと跳ねて潮が激しく吹き出す。個室トイレのドアへとかかって水を弾く音が聞こえる。

 橋のように反り返った体勢になっている詩乃は何度も痙攣を繰り返していた。恍惚とした表情を浮かべながら涙がこぼれおちた。

 

(あぁ…、何かが……足りない……)

 確かに身体の震えが止まらぬくらいに深い絶頂は迎えた。だが、何かがかけていた。男に一方的に弄ばれ道具のように扱われる時にくらべて快感の感じも心も全く違うのだ。

 

(どうして、どうしてなの……)

 

 溢れる涙を拭うことすら忘れてまた一心不乱に膣をかき混ぜる。首筋に汗を浮かべて切ない視線を眼鏡越しに向けるのはスマホの黒い画面。やはり着信がないことを思いしらされて絶望が募る。

 

(なんで……連絡が……)

 

 疼いて更なる刺激を求める身体に急かされるように自慰を続けていく。

 妄想のオカズは数日前の男との行為……。

 責めは男の自宅に招かれてから激しさを増すばかりだった。毎日のように呼び出されて交わり、何度も精を体内へと注ぎこまれ続けた。その度に何度も底知れない絶望と満たされていく幸福を味わった。

 詩乃はあの媚薬セックスの際、男が突如態度を変えた時を覚えており、そこにこの関係を終わらせる何かがあるのではと考え隙を探しているが、その度に逆にこちらが隙をつかれて責めたてられて快楽の深みへと堕されてしまう。

 呼び出された晩は身体に残る快感の疼きからほぼ夜通し自慰を続けてしまい起きている間はほとんど快楽漬けという状況になってしまった。そしてそれを消し去ることができるのは男から与えられる快楽のみという酷い悪循環によって彼女自身にも制御できなくなってしまっていた。

 

(こんなこと駄目……駄目なのに……)

 

 これが男の自身を快楽の虜にする作戦なのだということは詩乃自身も理解していた。

 だがそれでも胸や下腹部に感じる強い熱に抗うことができずに流されそれを楽しんでいる現状を理解してしまうことにもなり惨めさが増してしまうのだ。

 

(何とか、しなくちゃ……)

 

 「あっ!」

 

 不意に膣を扱っていた指が膣の中でも敏感な場所に触れ、静かなトイレに嬌声が響く。すでに放課後で残っている学生は少ないといえゼロではない。早く立ち去らなければ見つかる可能性はあがるだろう。

 

(とりあえず、ここからでないと……)

 

 身体の高ぶりはとどまるところをしらないが達したからか少しは軽くなってきた。

 この間に帰宅するべく詩乃は便座から立ち上がって替えの下着を履いた。床に落ちていた濡れた下着は臭いがしないようにビニ袋に入れてカバンへとつめた。そして水を流すと逃げるように立ち去った。

 便座の裏や天井、自身がいた場所のあちこちに仕掛けられたカメラが自身の淫らな姿を写していたことに気がつかぬまま……。

 

 

 

 

 顔を真っ赤に染めふらふらながらも一歩ずつ廊下を移動していく。息も一目で普通ではないことがくらいに荒くしながらも絶頂後に霞む視界をよく凝らしながら生徒用玄関へと向かう。

 

(早く、帰らなきゃ……)

 

 発情から高まり続ける鼓動や身体の火照りに耐えながら詩乃は首に巻いたマフラーで口を覆い、一旦呼吸を整えていく。

 頭に浮かび続ける男の調教の一つである街中での露出の記憶を何とか消そうと頭を振る。

 

(やばい、もう濡れちゃってる……)

 

 履き替えた下着は既に濡れきってしまい、今すぐにでも脱ぎ捨てたいくらいに湿っていた。それによって僅かだが性的な臭いが漂っているのがわかった。

 もしこんな状態を人にみられてしまえば、自分は変態女だと思われただでさえ味方が少ない学内で完全に孤立してしまうだろう。

 

(それだけは、絶対に嫌……)

 

 霞む目をごしごしと擦って意識を強くもち、少し早足で歩き始める。

 だが、急ぎ過ぎたのかその直後にあった階段の曲がり角で女子生徒に気づけなかった。

 

「わっ」

 

「きゃぁ!」

 

 お互いに止まることができずにそのまま衝突。強くぶつかったためかどちらも尻餅をついてしまう。途端、尻への衝撃からか膣から愛液がさらにもれだしたことに気づいた詩乃は慌てて股を押さえた。

 そして、ぶつかった相手をゆっくりと見つめる。美しく長い黒髪の女子生徒でネクタイの色から上級生だとわかった。

 

「おぉ~痛い。ごめんね、気づけなくて。ねぇ怪我してない……って詩乃っち?」

 

 相手の女子生徒はと言うと最初は腰を擦りつつもこちらを心配する声を掛けてくれていたが、顔を上げて詩乃の顔を認識した途端に表情が驚きに変わった。

 

「せ、先輩……」

 

 詩乃もまた女子生徒を見てどくんとした心臓の鼓動と安堵感を覚えた。

 彼女こそ詩乃の学内における数少ない味方の一人であった。長く美しい黒髪に誰もが羨む小顔、それに制服の上からでもわかるくらいに豊満な胸と尻をもつモデル顔負けのスタイル。男女両方から高い人気をもち誰にでも明るく接し決して笑顔を絶やさない学園のアイドル。

 他の女子生徒や先生、他行の女子生徒やOLを侍らせているなどの悪い噂が少しはあるが詩乃自身も優しい彼女に何度も救われていて男がいじめの主犯やストーカーの同級生を遠ざけるまでの間、詩乃が学校に通ってこれたのは彼女のお陰であった。

彼女に対して詩乃も他の生徒と同じく憧れのようなものを抱いており他の子達よりも自分を少しだけきにかけてくれることが嬉しかった。

そして、そんな彼女を前に詩乃の心臓は高鳴り下腹部が熱くなってしまう。

理由はわかっていた。男に放置されてから数日、満足できない身体を何とかするためのオカズとして彼女を何度か使ってしまったことがあるからだった。

彼女は可愛らしいアイドルとしての面だけでなく一部の女子には少女漫画にでてくる王子様のように接してくることがあったのだった。

詩乃自身もその経験があり、放課後の図書館で本を探していたときに出会して彼女のおふざけで誰にも気づかれない死角へと連れていかれて壁ドンされた。そして愛らしい顔をキス寸前まで近づけてきたのだ。

その時は顔を真っ赤に染めて何とか逃げたのだがそのことを自慰中に思いだしオカズとしたのだった。

その記憶が最悪のタイミングで甦り詩乃の身体を蝕む。愛液が絶えることなく溢れてパンティーにより濃い染みができていく。

 

「ねぇ大丈夫?顔がかなり赤いけど……熱でもあるの?」

 

 先程からずっと声を掛け続けている先輩が詩乃の顔へとしなやかな指をもつ手を近づけてくる。僅かに触れた途端に詩乃の身体はびくりと大きく震えた。愛液がびゅっと吹き出してスカートにかかる。そして同時に尿意にも似た強い衝動が詩乃に襲いかかる。

 

「ご、ごめんなさい!」

 

 たまらず詩乃は女を突き飛ばすと慌てて立ち上がって走り去った。

 

「えっ……ちょっと待って!一体、何が……」

 

 女もまた突然の出来事に驚きつつも可愛い後輩の異変を察して追いかける。

 

「はぁ、はぁ……」

 

 階段を駆け降りてひたすら走り続ける。走る振動で下腹部がブルブルと震えだして決壊寸前になっていく。

 

(だめ、駄目っ!)

 

 自身の身体にそう言い聞かせ続けるもこの震えは止まらなかった。そして、宛もなく走り続けたせいかとうとう行き止まりにたどり着いてしまった。

 

「ねぇ!待ってよ!」

 

 引き返そうとした直後に女が追い付いてきたことで退路を塞がれた。

 

「詩乃ちゃんどうしたの?いつもと様子が違うし、もしかしてまた……」

 

 自身へのいじめを心配してくれている女に対し、ありがたく思いつつも「来ないで」としか言えない自分を恥じてしまう。

 そうしている間にも彼女との距離がどんどん縮まっていく。そしてとうとう壁に背中がついてしまった。

「詩乃ちゃん、ちゃんと話して……」

 

 彼女もまた自身を覆い隠すまでの距離にくると肩を力強く掴んできた。自慰で想像した綺麗な手で。

 直後、我慢の限界を迎えた詩乃の股間から潮がまずぷしゅぷしゅと吹き出していく。

 

「あっ、あっ、ああぁ……」

 

 その後、待っていたかのように勢いよく尿がどぼどぼと漏れてしまった。地面の土は勢いよくでた尿で飛び散って詩乃と女の足を汚していく。

 

(み、見られちゃった……)

 

 涙が溢れて嗚咽も止まらなくなる。足をガクガクとさせて意識がとびかける。

 

「あは、あは、あははは」

(もう、終わった……)

 

 これでもう学校ではまともに過ごすことはできないだろう。折角、田舎から東京まで出てきたというのにこの結末は悔やんでも悔やみきれなかった。

 

(私が、もっと強ければ……)

 

 男によって長らく消されていた詩乃の奥底にあったトラウマを乗り越えたいという願いが再び芽生えるがもう遅い。

 乾いた笑いを続けながらもふらふらと身体を揺らして前に倒れていく。

が、そこで前にいた女が詩乃を受け止めた。泣き続ける彼女の頭を柔らかな胸で抱きしめて、泣き止むように頭を優しく撫でる。

 

「何も言わなくていいよ。もう一人で抱えこまなくていいんだよ」

「私が受け止めてあげる。守ってあげるからね」

 

 天使のような優しく甘い声で泣き続ける詩乃を慰める。頭から背中までゆっくりと撫でてくれる彼女に満たされなかったものが満たされていくような気がした。男に抱かれることでしか満たされなかった何かがたまっていく。

 目の前でこんな醜態を晒した自分にここまで優しくしてくれる彼女の暖かな心に詩乃のあのときから冷たいままの心が溶かされていく。

 

「ううっ……うわぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 いつの間にか詩乃も彼女を強く抱きしめて胸に顔を深くうめて子供のように泣きじゃくった。その間にも彼女は軽く撫でてくれた。

 

「大丈夫。大丈夫だからね」

 

 ぽんぽんと背中を優しく叩かれて心が和らぐ詩乃を女も見つめる。

 その瞳が口元が妖しく歪んだことに詩乃は気がついてはいなかった……。

 

 

 

 

 高校敷地内の外れにある小さな旧部室棟に詩乃は連れてこられた。女の所属している写真部があるからだ。建物の外装が古く錆び付いているが内部は少し前までは体育会系部活が合宿等で使っていたこともあり比較的綺麗で水道も電気も未だ問題なく使えている。

 泊まるための部屋は少なく、おまけに狭いが今この部室棟を使っているのは写真部だけなので問題はなかった。むしろシャワーから調理具まで使い放題なのは素晴らしかった。

 

(ふぅ、気持ちよかった)

 

 ここへ連れ込まれるとすぐにシャワーを浴びるように言われた。まずはさっぱりしろとの先輩からの指示だった。その間に洗濯機で濡れた下着を洗濯してもらうことになり、乾かしたりする待ち時間が出来るため話はそこで行うことになった。

 詩乃は現在、写真部の部室に置かれていた撮影用に残されたOBのシャツとたまに行われるらしい女子会の時に忘れた場合の予備下着を身に付けている。

 ちなみに下着は先輩の予備下着を借りる予定だったが男との性交によって発育が進んだ詩乃といえどサイズに差が少しだけあって違和感があったため他の生徒の下着を借りることになった。その生徒に申し訳なく思いつつも成長して少しだけ自慢に思っていた胸や尻でも先輩には勝てないことを思い知らされて少しだけへこんだりもしていた。

 

(本当にいい人なんだ)

 

 自身のために飲み物を取りに行っている女を待つ間に写真部の部室を回ってみる。飾られている写真はどれも女が真ん中にいて多くの女子部員達が彼女を囲んで幸せそうに笑っている。

普通の制服を着たものからチアガールなどのコスプレをしたものまである。

 

(コスプレか、ちょっと面白そうかも……)

 

 いつしかコスプレの写真をメインに見ていく。詩乃自身としてはやはり男にいいようにやられている自身は情けなく、未だ過去を克服出来ない弱い存在だと思っている詩乃にとって自分を少しでも忘れて別の存在になれるコスプレは魅力的だった。

 

(写真部はモデルをたまにだけど募集してるって聞いたから今度先輩に話してみようかな)

 

 自慢ではないが学校で人気トップを誇る彼女のお気に入りであろう自分ならすぐに採用してもらえるだろうという甘い考えが過る。

 猫耳メイドの格好をした自分、格好いい婦警の制服を着た自分、妄想が頭を過り何を考えているんだと思った直後、思わず身体が背後の本棚へとぶつかってしまい中のアルバムが少しだけ落ちてくる。

慌てて拾おうとしたところでほかの淡い配色のものとは明らかに雰囲気の違う茶封筒に入れられた白いアルバムがこぼれた。

 

(何だろう)

 

 不思議に思い中のアルバムを引っ張りだす。

『No.12』と書かれたその表紙にはアワビのような形の印鑑が押されており変な繊維のようなものが付着していた。興味からアルバムを開いて中身を確認する。

 

(えっ!何これ!)

 

 詩乃は驚いてアルバムを落とした。

中に保存してあった写真には1人の女子生徒が恥じらいながらも制服を脱ぎ去り裸を晒しているヌード写真だった。しかもそれは読み進めるうちにどんどんハードになっていき、しまいには自らのナカに棒状のモノを突っ込み快楽に溺れる姿まであった。

 

(何でこんな写真が、しかもこの人……)

 

 そこで詩乃はその写真の少女が先程みていた写真に写っていた部員の一人であることに気がついた。

 

(何でこんな写真が、しかもこの人……)

 

 震える指先を何とかなだめて少女が絶頂して倒れた後のページへと向かうべく端をつかんだ。だがそこでバタンと部室のドアを開けて女が入ってくる。

 

「おっ待たせ~!特性ジュースだよ~」

 

 いつもと同じく元気な声で明るい表情を浮かべて入ってくる。慌てて詩乃はアルバムを直して拾い集めているふりをした。

 

「詩乃っち何してるの?」

 

「先輩、ごめんなさい。アルバム落としちゃって……」

 

 顔を近づけて聞いてくる女に気がつかれぬように憧れに不信感が混ざった心を圧し殺すように女へ返事をした。

 

「そんなの気にしなくていいって!ほら早く話聞かせてよ、飲みながらでいいからさ~」

 

 四つん這いとなってアルバムをまとめる詩乃の腕を掴んで立ち上がらせて奥の部屋へと連れ込んでいく。女らしくないやや強引やり方に違和感を覚えつつもまだ先輩を信じていたいという思いから大人しくすることにした。

 

(もし先輩まで悪い人だったら、私はもう誰を信じれば……)

「ほら、早く早く~」

 

「もう、分かりましたから~先輩」

 

 すがるような気持ちになりながらも悟られぬように詩乃は笑みを浮かべて隣の部屋に入っていった。

 

 

 

 

「そんなことがあったんだね」

 

 向かいに座って全てを打ち明けてくれた詩乃に声をかけた。

 詩乃はそんな女に対して涙で潤んだ瞳を向けている。

 

「私、ずっと辛くて……でも悪いのは私だから……」

 

 涙を流し声を震わせながらも女に告白した。既に知られている自身の過去が原因の脅迫、男による激しい凌辱、その結果自分では身体も心も抑えが効かなくなっていること全てを。

何の関係もない彼女だが一人で抱え込むにはあまりに大きくなりすぎて耐えられなくなった。誰かに助けて欲しい。

 先程失禁を見られたこともあるが彼女なら、誰よりも自分を心配してくれる彼女なら助けてくれる気がしたのだ。

 女は嗚咽をあげて泣き続ける詩乃の元へと移動すると優しく抱きしめて口を開いた。

 

「今まで辛かったね。ごめんね、気づいてあげられなくて。でも、もう大丈夫だから。これからは私が守るから。あんなやつの好きにはさせないからね。安心して」

 

 女は自分の意思を抱き締める力を強くしていく。肩に顔をうずめて泣いている詩乃の頭を上げさせると指先で流れる涙を拭う。

 

「もうこんな風に詩乃っちを泣かせるようなことにはしない。約束するよ」

 

「せっ、先輩……」

 普段よく見せてくれる天使のような微笑みを詩乃に向ける。誰だろうが癒すことのできる笑顔を受けて詩乃の心は少しずつ緩んで恐怖が溶けていく。女は詩乃と改めて向き合うと肩に手をおき、やや赤くなった顔を向ける。

 

「だからさ、私にあなたを助ける手伝いをさせてほしいの」

 

 やや熱っぽくなった視線をそらすことなく向け続ける。少しずつだが女の呼吸が荒くなっていく。

 

「こんな時に言うのはおかしいんだろうけどさ、今だからこそ言うね……」

「実は私、前からあなたのことが好きだったの……」

 

「えっ……」

 

 女の驚きの一言に詩乃が戸惑いの声をあげる。

 

「あなたを学校で一目みたときからさ、他の人とは違う何か特別なものを感じたんだ。何て言うのかわからないけどさ、強い力みたいなのをさ」

「それであの遠藤達が詩乃ちゃんの秘密をみんなにバラした時に気づいたんだ。あなたは私が求める"強さ"を持っていた子なんだって」

 

「強さ……」

 

 女の言葉をすこしだけ復唱してみる。彼女の言う強さとは何なのだろう。

 

「あなたは強い。危険な男に立ち向かう力。私に出来なかったことをあなたには出来た。理不尽な父に反抗出来なかった私は憧れたよ」

「でも、あなたは自分の行いに責任を感じて苦しんでた。だから、私はあなたに近づいたの。あなたは悪くない。詩乃ちゃんが苦しむことなんて何もないんだよってことを教えたくて」

「でも私がこのことを伝えるのを躊躇ってしまったせいで詩乃ちゃんは……」

 

 女の言葉を詩乃は黙って聞いていた。おそらく彼女のいう強さとは強盗犯を殺めたことなのだろう。彼女はかつて男に何かをされたのだろうことが話の中でわかってきた。

 だが、それなら彼女は大きな勘違いをしている。

 

(私は強くなんかない、ただの臆病で弱い女だ……)

 

 どんなことがあったにせよ人を殺していい理由にはならないし許されることではない。そんなのは強さとは呼べないだろう。

 確かに詩乃自身も力を求めてはいるがあくまでも過去を乗り越えて銃に怯えないようにするためだ。人を殺すことに慣れその事を誇るためではない。その認識の違いが今の詩乃には恐怖に思えた。

 そんなことを考えていると女は詩乃を畳の上へと押し倒し、お互いの足を絡ませて動けなくすると顔を鼻と鼻が触れる直前まで近づけた。

 

「だから、今からでも私が救ってあげる。その熱くて欲しくてたまらない苦しみから救ってあげる」

「何も心配することないよ。私に任せればいいから」

 

 右手を詩乃の頬へ添えて左手をゆっくりと下腹部へ近づけていく、肩から胸、胸から腹、腹から腰、腰から尻、そして股の間へと移動していった。

 

「全部さらけ出してごらん。全て受け止めてあげるから」

 

 スカート越しにパンツに包まれた割れ目を撫でつつ甘い吐息を吐きながらゆっくりと顔を近づけていく。詩乃の瞳に艶っぽい視線となった女が段々と大きく映っていく。

 あまりの展開にしばらくフリーズしていた詩乃だったが、さすがにここから先へは不味い。

女同士でこんなことをしてはいけないという理性や羞恥。開発された詩乃の身体は女から与えられる未知の快楽を求めているがもし実際に交われば身体がどうなるのかまったくわからない恐怖から抵抗することにした。

 

「いやっ、いやぁぁ!」

 

 ジタバタと暴れて拒絶の意思を示す。女は抵抗されることを想定していなかったのか暴れる腕や足の動きに簡単にどかされてしまった。

 

「うわぁ!」

 

 女が退かされた衝撃で悲鳴をあげるが構ってはいられない。慌てて立ち上がると一目散に扉へと走る。

 

(早く、逃げないと……)

 

 焦る気持ちを落ち着かせて鍵を開けて扉を開いた。

 直後、いつの間にか写真部部室内に待ち構えていた大勢の女子達によって詩乃は取り押さえられてしまった。

 

「いやぁ!いやぁ!離してぇ!誰かぁ!」

 

 突然の一体複数に取り押さえられたことで詩乃はパニックとなり形振り構わずに叫びだす。が、長くは続かずに女の一人が詩乃の口の中に淡い緑色の布地を放り込んで黙らせた。男にとられたはずの詩乃の下着だった。

 

「んむぅー!むぅー!!」

 

 詩乃は抵抗を続けたが、こんなに大勢には勝てる訳もなく和室前へと膝だちに押さえられ、腕を上に上げたT字のように拘束されて女の前に引きずりだされた。

 

「うー、痛かったよー詩乃ちゃん!何すんのさいきなり、人がせっかく優しくして上げたのにさー」

 

 女は頬を大きく膨らませて不満げな顔を向けて詩乃の刺し殺さんばかりの鋭い視線にも怯まずに近づいてくる。ふと立ち止まると詩乃の口に下着を突っ込んだ女子生徒に力強い平手打ちを浴びせた。

 

「きゃぁ!」

 

 女は倒れた女子生徒の胸ぐらを強く掴むと鋭い口調で女子生徒に脅しをかけた。

 

「おい、何詩乃ちゃん傷つけるようなマネしてるの?前みたいに裸で商店街に出されたいの?それともまたキモいアニ研の男どもに抱かれたい?」

 

 さっきとは一変した女のゴミをみるような冷たい視線に女子生徒は怯えてひたすら『ごめんなさい』と謝罪を繰り返す。よくみればその女子生徒は先程詩乃が見つけたアルバムの少女だった。

 

「まあいいや。今はあなたに絡んでる時間も惜しいからね。あっ、この子はみんなで遊んでいいよ」

 

 掴んだ手を放すと女は再び詩乃の元へと向かう。解放された女子生徒が抑える仕事のない女達に囲まれて服を脱がされているが気にも止めていなかった。

 

「ねぇ詩乃ちゃん、事件バラされたせいで友達のあなたに居場所とか話し相手とか色々上げたのに、私に抱かれるの嫌なの?」

 

 女は詩乃の胸を制服越しにさわるとわざと凹んだような表情を向けてくる。

 対する詩乃はこれまでの尊敬や憧れの念を裏切られた思いから依然として睨みを効かせたままだった。

 

「はぁ~、やっぱり脅しから入らないと駄目か」

 

 女はそういうとポケットからスマホを取り出して操作する。詩乃を押さえている女達はその動きを見てクスクスと笑いだす。部室の中で詩乃だけが戸惑ったままだった。

 

(何?一体何なの?)

 

「私の言うこと聞かないと困るのは詩乃ちゃんなんだけどな~。ほらこれ見てよ」

 

 目の力を一時的に抜いていたが、女が改めて目の前にしゃがみこんでスマホ画面を見せてきた途端、目を大きく開いた。

 

(なっ!これは!)

 

 画面に写っていたのは少し前に男の家に呼び出された時の映像だった。動画が再生され始める。

 

 

『んあぁぁぁぁぁぁ!!ああぁ!あぁ!おうぅ!!』

 

 カメラ方向に身体と顔を向けて四股を踏むように股を広げて快楽を貪る。発育途中の乳房を激しく揺らして快感に震える様を表す。顔はだらしなく蕩けており、笑っているようにも狂っているようにも見えた。

 

『はははは、朝田どうした、そんなに気持ちいいのか?』

 

男がそう言いつつ詩乃の腰や尻を叩いたり、胸を揉んだりしてくる。

 

『うんっ!気持ちいいのぉ!!自分で腰振りセックス気持ちいいのぉ!!媚薬セックス最高ぉ!!』

 

 媚薬によって感度と性欲を上げられ、既に何時間も犯されて理性を無くした詩乃は半分白目を向きながら顔の横でピースを作って淫乱さをアピールしていた。

 

『そうか、ならもっと気持ちよくしてやるよ』

 

 そう言うと男は下から大きく突き上げた。詩乃の尻が大きな音をたてる。

 

『んあぁ!あぁ!』

 

 舌を突きだして快楽に染まった顔をみせる。

 男は立ち上がるとバックの要領で詩乃目掛けて激しく腰を振り続ける。対して詩乃は身体を支えるものが無いせいで身体をやられるがままにしてぶらぶらと振り乱していた。

 

『ああぁ、あっ、あっ、ああ、んあっ!』

 

 それでも詩乃の性感はどんどん高まって淫らなものへと変わっていく。

 そして、一度抜かれると種付けプレスの体勢にされてラストスパートへとはいる。

 

『あっ、あっ、あっ、あっ』

 

 身体を桜色に染めて快楽に悶える。視点はもはや定まらず両手はピースのままWのようになっている。

 男の腰がどんどん早くなって音も大きくなる。

 

『あぁ限界だ!出すぞ!おい、出すぞ!』

 

『あっ、あっ、あぁ!』

 

 男の声と同時に詩乃が悲鳴にも似た喘ぎを上げ始めた。お互いが自分の快楽を優先するだけのセックスが終わりを迎えようとしている。

 そして、その時はやって来た。

 

『あぁ、あっ、あぁ、あはぁぁ~!!』

 

 男の精が放たれたと同時に詩乃もまた絶頂を迎えた。 射精した男は詩乃を押し潰すようにしてくる。その重みを受けて絶頂を繰り返す。

 

『あっ、あはぁ……』

 

 完全に白目を剥いた詩乃は無意識のうちに男を抱きしめようと腕を動かしてキスをせがむ。だが、簡単にかわされてキスは唇の代わりに男の愛液まみれの肉棒が差し出された。

 画面の詩乃はそれに文句を言わず愛するように肉棒に舌を唇を這わせていた。

 

 

 記憶がないとはいえ、自分の恥態を見せつけられた詩乃は悔しそうに目を反らした。だが許されるはずもなく右手を掴んでいる女子生徒から頭を無理やり女の元へ向けさせられた。

 彼女たちの嘲笑が詩乃の身体に突き刺さっていく。

 

「まったく、こんな分かりやすい淫乱アピール動画残すとかセンスないな、あの男は」

 

 動画を停止させた女は上がるとふらふらと回り始める。

 

「ごめんね詩乃っち。ウチのバカ兄貴がこんなことしてさ」

 

 女の衝撃の一言に詩乃はさらに目を大きく見開いて女を見上げた。手を合わせて笑顔の謝罪しているがそんなものはもう視界には入ってこない。

 恐らくだがこれまでの男が自分のことを知っていた理由のいくつかは彼女が元であることが察せられたがそれよりも大きな考えが詩乃の胸に突き刺さった。

彼女があの男の妹だとしたら先程の話で彼女が恨んでいるのは父親でその父親を殺したのは自分ということになる。

 

(まさか先輩が、あの強盗犯の娘だなんて……)

 

 身近にも自分のせいで家族を壊された犠牲者がいたなんて。その事実に詩乃の心は大きく揺れて涙が溢れる。

 

「あーん、泣かないでよ詩乃っち。私も別にあなたのこと恨んでいる訳じゃないしむしろ感謝しているんだってば」

 

 男と同じことを言われたが詩乃の心には何も響かなかった。

 

「でも酷い話だけどさ、私はあなたのことすごい大好きで今すぐ愛しあいたくてたまらないんだよね。悪いんだけどさ、ここで抱かれてくれない?理由はそうだね、写真と動画を学校にばらまくでどう?あなたとしても理由があるほうが楽でしょ。ね?悪いようにはしないからさぁ」

 

 女が詩乃の涙を拭ってそれを舐めとる。詩乃はただ頷いて罪の意識に苛まれる心を落ち着かせるしかできなかった。

 

「よし!それじゃあ行こうか!」

 

 女が手を叩いて立ち上がると和室とは別の方向にある扉をあけて通路へと出た。それに続いて女達に巻き込まれる形で詩乃も立ち上がった。

 

(何で、私ばかりがこんな目に……)

 

 涙で滲んだ視界が写す先の見えない通路は闇に覆われた自分の未来のように思えた。




本来は一つになるはずが予想以上に長くなってしまったので二つに分けたいと思います。
part2はできるだけ早く更新するつもりなので楽しみにしていてください!
意見や感想お待ちしています!


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シノンを脅迫レズレイプ part2

前回の続きです。どうぞ!



「いやっ……、やめてぇ!!誰かぁ!」

 

 女の取り巻き達によって詩乃が連れてこられた場所は既に使われていない旧部室棟の端。それなりに大きい部室棟の中でも広くて物置以外に使い道のなかった一室は女に弱味を握られたり快楽の虜にされた者達によって手を加えられていた。部屋全体は老朽化によってシミや汚れがあるが、窓は防音シートによって塞がれて外部からは状況がわからないようにされ壁には女のこれまでの調教においての写真や道具が並べられていた。

 そんな一室の真ん中におかれたベッド。古い作りだがシーツは新しいものにされ周りをカメラや録音機で囲まれながら詩乃は複数の女子生徒から組み伏せられて服を脱がされていた。

 連れてくるように指示した当の本人は現在不在で代わりに彼女を『姫様』と呼ぶ者達によって辱しめを受けていた。

 

「いやぁ!離してっ!やぁぁ!」

 

「ほらほら、暴れないの♪パンティ伸びちゃうでしょ」

「そうそう、抵抗しないでよ。もう逃げられないんだからさ。気持ちよくなろうね~」

「ほら~もう脱げますからね~。詩乃ちゃんの可愛いおまんこ見えちゃうよ~」

 

 ジタバタと暴れてパンティを下ろそうとする複数の腕に抵抗する。辺りには既に脱がされたブラウスとブラジャーが散らばっていた。

 

「あー、詩乃ちゃんのパンティいい匂い~」

「うわぁ……凄い愛液まみれじゃん。詩乃ちゃんスケベ過ぎるでしょこれ」

 

 カバンを引っくり返されて見つかった先程脱いだパンティは脱がせることに参加していない女達に伸ばされたり匂いを嗅がれたりしていた。

 

「やだぁ、もう許してぇ……」

 

「無理だよ。ここで辞めちゃったら私達のほうがあのお姫様にイジめられちゃうもの。」

「だからさ、諦めて犠牲になってよ」

 

 涙目になって自身を押さえている女子生徒達に哀願する。が、許されるわけもなく剥き出しになっている乳房を揉み回され腕を頭上に縛り上げられてベッド縁で拘束される。動いた影響で汗まみれになった脇が晒される。

 同時に抵抗していた腰や脚がとうとう押さえられてしまいパンティが下へと下ろされていく。パンティのクロッチと秘部の割れ目が少しずつ離れていく。愛液の透明な橋が架かっているのが見えた。足首で一旦止められるとすぐに引き抜かれてしまった。

 足から抜かれてすぐ後ろへと投げ捨てられる。運悪く一台のカメラに詩乃のパンティが掛かった。愛液に濡れたクロッチ部がカメラにアップに写し出される。

 

「ほーら、やっとおまんこ見えたねー」

「うわぁ……短時間なのに濡れてるねー。もう準備万端って感じだね」

「この子凄い期待し過ぎでしょ。こんなので姫様の責めを耐えられるのかな」

 

 皆、詩乃の秘部を見て思い思いの感想を述べていく。中には自身のスマホやカメラを使って詩乃の秘部や乳房、脇や太ももなどを写真に納めている者もいる。抵抗の声を上げようにも口を開いた一瞬の隙をつかれて猿轡をかまされてしまい封じられてしまった。

 男相手ならばほんの少しだが耐性がついてきたが今回の相手は女。しかも複数となると話は違った。男に荒々しくも優しく触られるのとは違う。どうすれば感じるのか自分の身をもって知っている女によるねっとりとした撫で回されるような感触に鳥肌がたち身体がぞくりと震える。

 

(いやっ……こんな私を、見ないでっ……)

 

 顔を真っ赤に染めて首を振って抵抗するも効果はなく無情にもシャッター音が響き続ける。耳を塞ぎたいが手を縛られていてできない。脚を動かそうにも押さえつけられていて動かせない。精々、腰をよじるくらいしかできないがそれでは男を誘うように乳房や尻を揺らすことになってしまう。

 そんな無力な自分が嫌になって涙が溢れる。強くなろうとしても過去から逃れることができずにやられ放題でこんな状況になっても発情を続けて愛液の涎を垂らし続ける自分が嫌いだった。

 

(何で……嫌なのに、どうして……)

 

 自分の意思に反する反応をする身体を妬ましく感じた。涙目になって滲んだ視界で嘲笑する女達を見つめる。一対一ではない一対複数による恥辱の行為。一対一すら完全にはなれていない詩乃では耐えることなどできなかった。

 我慢の限界に達して周囲の目のことなど気にせずにもがく、が、さっきよりも乳房や腰が激しく揺れる様子と熱っぽく火照った頬や視線を撮影されるシャッター音が更に増すのを聞き、そんな無様な姿を笑う彼女達の声を聞き、そんな抵抗も無駄だと悟って抵抗を辞める。

 

(あぁ……もう、いいかな)

 

 もがいていた身体から力を抜いてだらしなく脚を開いておとなしくした。

 詩乃の変化にすぐ気がついたのか嘲笑を続けていた女達はベッドの周りを囲むとゆっくりとだが詩乃に向けて手を伸ばしていった。詩乃の虚ろな目。光の無い瞳に無数の細い腕が写る。

 顔を咥内を首を胸を腹を陰毛を秘部を脚を尻を無数の手が凌辱していく。珍しいものに触れるように、赤子を可愛がるように撫でまわすことに詩乃は無反応を貫く。咥内を指で掻き回されて涎が溢れようとも陰毛をむちゃくちゃに乱されようとも反応しなかった。ただ、乳首を摘ままれたり割れ目に指を挿し込まれた時だけはびくんと震えたが声には出さなかった。

 実験をするように女達の触診は続いていく。触れることに飽きた女達はふと思いだしたように動きを止めるとお互いに目配せをして行動に移した。足首をもってM字に開かせベッドシーツに足の裏を押し付けて動くのを封じるとゆっくりと脚を開かせていく。詩乃の秘めたる割れ目と尻の穴が少しずつ晒されていく。

 一人の女がハンディカメラを手に持ち詩乃の下半身を撮影する。カメラには既に僅かだけ開いた割れ目が更に開く様子ときつく締まっていた尻の穴が無理やり開かれる様子が記録されていった。

これまで反応を示さなかった詩乃もさすがにこれまで意識のあるうちにじっくりと弄られたことのない尻穴に注目されるのは恥ずかしかったのかピクリと睫毛を動かすと首を起こして下半身に目を向ける。

 だが、数名の女に頭をシーツに押さえられると今日自分がつけていたブラジャーで目隠しをされてしまった。耳だけが情報を知る手段となってしまい女達の声や機材の音に敏感になってしまう。

 

(何が起きているの……?)

 

 一つ一つの音が自分を責めているのだと錯覚してしまい下腹部に熱が生まれ始める。

 その瞬間、一人の女が詩乃の割れ目の上、ぷっくりと息づく肉の芽を覆う皮に触れた瞬間……詩乃の腰が激しくはねて背が反れる。普段の何倍も鋭敏になっている身体が震えて割れ目から愛液が溢れる。ブラジャーの奥にある詩乃の目は大きく開かれて快感の強さに震える。

 

「はっ、はうっ」

(たっ、たったこれだけで……)

 

 いつもとは違いすぎる感覚に戸惑う。そして、鋭敏な身体は次にどこに触れられるかを予測してしまいいくつかの箇所で擬似的な性的刺激が発生し身体を疼かせる。愛液が更に溢れてシーツを汚す。そして女達の視線は詩乃のヒクつく尻穴へとむかっていき複数の指が辺りを囲み始める。自然とそれを察した詩乃は本能的な恐怖から腰を捩って逃げようとする。だが余った腕がそれを許さない。

 いよいよリーダー格の指が詩乃の穴への侵入を始めようとした。ところで乱入が入ってしまう。

 

「わかったよー。んじゃ、きっちり洗浄して渡すから楽しみにしといてねー、それじゃあー」

 

 あの女が部屋へと入ってくる。誰かと楽しそうな声で通話をしているが顔は笑っておらず演技であることがわかった。

 通話を終えた彼女は気だるそうに息を吐くとスマホを近くにあるマットの山に投げ捨てて詩乃のもとへと歩く。

 配下の女達は彼女が入ってくるのを見ると行為を全て辞めて部屋から出ていく。その途中、何人かの女子生徒が女によって呼び止められ何かを耳打ちされていた。全員が部屋から立ち去り人がへったことで解放感を感じて女の脚が軽くなった。

 

「みんなに可愛がってもらえたみたいだね。詩乃っち」

 

 今までどおりのあだ名で詩乃の名を呼びつつベッドへと近づいていく。途中で身につけているローファーや靴下を脱ぎ捨てる。

 

「これからは私が可愛がってあげるから楽しみにしててね♪大丈夫。悪いようにはしないからさ」

 

 女はベッドへと上がって詩乃の腹の上に股がった。彼女の顔に掛かっているブラジャーを取り去る。一旦布地についている匂いを嗅ぐとすぐにベッド下へと落とす。戸惑いと怒りの混じった目を向ける詩乃を見ると満足そうに笑い舌で唇を舐めた。ブレザーのボタンを外していく。

 

「いっぱいキモチよーくしてあげるから、ね♪」

 

 全て外れたブレザーを捨てると彼女の豊満な胸が押し出すブラウスが露になる。ネクタイは軽く緩めて首に巻き付けるようにした。軽く腰を回して尻を詩乃の腹に押し付ける。体重はかけていないが詩乃自身は少しだけ苦しそうだった。

 

(早くしてあげないと)

 

 女は少しだけストリップを早めることにした。ブラウスのボタンを挑発するように外していく。ボタンが一つ外れるごとに胸が軽く跳ねて見るものの欲情を煽る。外している間、詩乃が退屈しないように冷たくて細い指で火照った頬を優しく撫であげた。

 

「んっ……」

 

 全てのボタンが外れると心地よい解放感に思わず声がでてしまった。胸の部分の生地を暴力的に押し出すその膨らみは女の興奮した呼吸が行われる度に大きく動いていた。

 

「よっと」

 

 魅せるように肩と腕からブラウスを脱ぐと軽く摘まんで下へと落とす。白ベースで青い花柄の下着が露になった。

 下着姿だというのに女として嫉妬を抱いてしまうくらい絶妙で整ったボディラインに思わず唾をごくりと飲み込んでしまった。

 虚から一転、無意識に憧れのようの視線をむける詩乃に思わずにこりと微笑みながらも後ろに手を回してブラのホックを取る。ぷるんっと擬音でもつきそうなくらいの跳ねをみせて女の巨乳が拘束から解放された。

 肩から紐を抜いて両手で支えつつブラジャーを取り外す。

 まばゆいくらいの白さの綺麗な肌とその上に薄いピンクの色をした乳輪と乳首が現れた。

 

(すっ、凄い……)

 

 自分と女の肉体的な差を目の当たりにして息を呑む。男との行為の果てにようやく女らしい色気を獲得しつつある自分では絶対に叶わぬくらい、女神と呼んでも間違いではないくらいの美貌を誇った肉体を見せつけられてへこむ。

 そんな詩乃を見下ろしながら女は自身の取り外したブラジャーを詩乃の乳房へと被せた。

 

「うーん、やっぱ詩乃っちには大きいか。ま、これから揉んで大きくしてあげるから楽しみにしてね」

 

 ブラジャーを捨てて詩乃に覆い被さる。気にしているところを刺激された詩乃は思わず唇を噛むが唇を重ねてきた女にいとも簡単に舌を差し込まれて咥内を侵食されていく。

 

「んっ、んむぅ、んっ…んふぅ……」

「んちゅ、んっ…んあっ……」

 

 お互いに密着した状態が続く。詩乃の年相応の胸と女の年齢平均異常の胸もお互いに潰しあう。

 呼吸が苦しくなると女のほうから唇を離した。詩乃と女の唇の間に銀色の橋が架かるがすぐに切れて詩乃の頬につく。

 

「うん♪可愛く赤くなってるね。最高だよ詩乃っち♪♪」

 

 唇を腕で拭いながら詩乃に微笑むと彼女の腕の拘束をといて自分の手で押さえる。

 

「はぁっ、はぁ……あぁ……」

 

 未だ呼吸が落ち着かない詩乃は手の自由になった解放感を感じて少しだけ楽になっていた。

 

「キスは、まぁこのくらいでいいかな。それじゃあ本番に入ろうね~♪」

 

 詩乃の頭を優しく撫でた後、下半身のほうまで下がるとM字に開いたままの脚を抱え込んで割れ目に顔を近づける。

 既に愛液まみれのそこで鼻をヒクつかせて息を吹きかける。びくりと期待通りの反応をした詩乃をクスリと笑うと。

 

「精々、失神しないように頑張ってね~」

 

 ゆっくりと確実に詩乃の割れ目へと唇を重ねて愛液を吸った。

 

 

 

 

「あっ!あああ!あんっ!あひぃ!」

 

 行為が始まって数分。詩乃にとって未知であったレズは想像以上の効果が現れていた。ベッドの上で女と一緒に横になり密着していた。

 

「ほらほら、まだ始まったばかりだよそんなんでこれから大丈夫ー?」

 

 あははと笑いながら女は詩乃への責めをより激しいものとしていく。

 乳房を包み込むように揉み回して割れ目を探索するように指を差し込んで弄る。詩乃の首筋や耳に自身の舌を這わせて性感を高めてやる。それを繰り返すまだまだ序の口だというのに詩乃の膣は既に震えて絶頂しかけていた。

 

「せっ、先輩っ。まっまって……もう、無理ぃ……あっ……」

(こ、今回は早すぎる……)

 

 詩乃はあまりにも早くきた絶頂の予感に抗うだに頭を乱暴に振って快楽から逃れようとする。

 理由は詩乃自身にも半分しかわかっていなかった。

 半分は彼女が連日行ってきた自慰もあるがもちろんそれだけではない。

 それは女が女同士において百戦錬磨と呼べるくらいの手練れだったからだ。写真部の女達が彼女に従う理由は証拠写真で脅されているというのもあるが実のところは彼女から与えられる快楽をその身に刻み困れてしまい抗うことができなくなってしまっているからだ。

 現に今も彼女は詩乃のナカでGスポットと呼ばれる快感を感じる場所をすぐに探しあててそこを重点的に責めることによって絶頂を促していた。乳首に関してもどんな間隔で刺激をすれば感じるのかを金庫をあけるように探り当ててすぐに実行にうつしていた。そして彼女が感度を落とさないように首筋や耳を刺激して集中を切らさないことで精神を疲労させ快楽に溺れやすくしていた。

 『女』しかしらない『女同士』だからこそ与えることができる深い快楽。

 それに深く精通している女だからこそできる芸当であった。

 

「ふぁぁぁ!あああ!いやぁ!きちゃう!きちゃいやぁぁ!」

 

 なりふり構わず絶叫して快楽の虜となっている詩乃を見て女は満足しながらもあまりにも早すぎる絶頂の予兆に焦りを感じていた。

 

(いや~いくらなんでも早いかな。どんだけ淫乱なのよ詩乃っち。あいつが何も考えずにヤるからこっちが大変になるじゃんかさ!)

 

「あ、あひぃぃぃ~~~!」

 

 割れ目に差した指に力を込めつつ頭の中であの男への怒りをみせた。

 本当のところ詩乃に先に目をつけていたのは女であった。入学式、田舎から出たばかりで自分のもつ美貌に気づいていなかった詩乃を見つけもったいないと思ったから仲良くしたのが始まりだった。最初はこうして自分の雌奴隷になるかどうかは関係なくただ可愛くしてあげればよかった。の、だが、子分にする価値がないとスルーしていた一部の阿呆の行動で全ては変わった。

 自分が可愛がっていた詩乃は父親殺しの犯人だったのだ。その事実を知った瞬間是が非でも詩乃を自分の配下、いや人生を共にするパートナーにしたいと思った。

 女自身は父親には良い印象をもつどころか幼きころからいいようにヤられていたため恐怖と殺意をいだいていたが当時の自身では敵うわけもなく心を曇らせるだけだった。が、自業自得で依存した薬物に溺れ強盗というイカれた行動に及んだ結果射殺されたという事実がある時飛び込んできた。

 人生で一番の衝撃だった。これまで恐怖の象徴だったあの最低な父親が死んだ。嬉しさに心が踊った。一言でいいから殺した相手にお礼が言いたかったが警察が情報を教えてくれなかったため叶わなかった。

 だが、現実に目の前へと現れたそのヒーローは事件の影響で心を病み非常に弱っていた。そんな事実、女は許せなかった。

 

━━どうして彼女が苦しまなくちゃならないんだろう。あんなクズ殺して正解なのに。どうして━━

 

 そんな思いを抱いたところに

 

━━なら自分が救ってあげればいいんだ。キミは悪くないって肯定してあのヒーローを助けるんだ。いつもみたいにいっぱい可愛がって甘えさせてあげればいいんだ。━━

 

 閃いた瞬間に行動して彼女により優しく接してあちらからこちらに依存するように動いた。

 だが結局は詩乃の身体と顔にしか価値をしめさなかったであろう兄に先を越されて彼女は自分の理想とする『強いようで実は弱さがあるヒーロー』とはかけ離れてしまった。その事実に一時は絶望したが家で見かけた。彼女のショーツの匂いを嗅いで

 

━━理想がこれ以上壊れる前に堕としてしまおう。それに、こんな淫乱なヒーローも悪くはない━━

 

 それで行動にうつしたはいいが男に察知され命令を聞く代わりに今回の行為の許可がもらえた。兄妹があの父親の後に拾われた家では兄のほうが力を持っており逆らうのは得策ではなかった。今は従うしかない……。

 

(ま、早めにイカせてあげて何回もすればいいよね♪準備もまだかかるだろうし)

 

 そう思うと行動は早く体勢をかえると再び覆い被さる形となって右手の中指だけを立てて彼女が最も感じるテンポでGスポットを刺激する。残った左手で乳房を揉み回して余った乳房の天辺、乳首を甘噛みする。

 

「あっ、ああっ!」

 

 詩乃の魅力的な声が官能的に響いて自身の下腹部を熱く燃やす。その熱に浮かされるように指を増やして刺激を高めて乳首を強く擦って快感に悶えさせる。

 

「おっ、おおおっ、おお……」

 

 背を大きく反らせて快楽に溺れる様子を見せる詩乃を視界に納めつつ彼女をまずはイカせるべく動きを早めていく。

 

「あっ、あっ、ああっ、あっ、あっ!」

 

「詩乃っち~イクならイクって言ってよね」

 

 唾液まみれになった乳首を引っ張って言うことを聞かせる。詩乃は激しく頷くと目を閉じて快楽に溺れていく。

 

(ああ……もう無理ぃ……)

「あっ、あんっ!あっ!イクっ!イキます!あっ……きちゃう!ううっ、だめぇ!」

 

 頭を激しく振って腰を激しく波打たせて本能的に快楽から逃れようとする。だが女によって封じられると目を大きく見開いて天井の一点だけを見つめる。

 

(あぁ、あああぁ……)

 

 頭ですら何も浮かばなくなって目から涙が溢れる。舌をだらしなくつきだして身体が痙攣する感覚を感じとる。詩乃の眼前に女の笑顔が写る。

 

「くすくす、詩乃っちキモチいいって顔してる~。そんなにこれがいいのかな~?」

 

 女のそんな質問に詩乃は訳もわからずに頷く。女は気をよくしたのか乳首を弄る指を一度強く押し付けてから詩乃の顔を固定するように動かす。

 

「そう。それなら飛びっきりのイッパツでキモチよく果てさせてあげるから覚悟はいいかな~」

 

 笑いながら指ピストンを一定に落としながら自慢の艶のある唇と詩乃の唇を重ねて舌を絡ませた瞬間……余っていた親指が詩乃の皮から剥き出しにされお預けを受けていたクリトリスを強く押し潰した。

 直後、詩乃の身体は女の体を大きく浮かせるように強く痙攣して果てた。

 

「あうんっ……んんんんんんんっ!!!」

 

 目を大きく見開き制御できない舌をいいように扱われながらも籠った悲鳴を上げた。愛液が激しく吹き出して女の手を汚した。

 

「そんなにキモチいいんだね。よかったね詩乃っち♪」

 

 未だびくびくと痙攣を続ける詩乃の頭を愛液で濡れた手で撫でる。意識が朦朧としている詩乃は抵抗どころか笑顔でそれに答えた。

 

(あっ、ああっ、激し……すぎる……)

 

 大きく上げていた頭を下ろして息を吐く。激しい絶頂だった。少しでも体力を回復させるべく目を閉じて眠りにつこうとするが女がそれを許す訳がなかった。一度ベッド上で立ち上がるとスカートのホックを外してすとんと落とした。ブラと同じ柄で既に濡れきった下着が露になる。

 脚を上げて脱ぐと詩乃の顔の前に持っていき見せつける。

 

「ほら~詩乃っちがエロ過ぎるからパンツ濡れ濡れになっちゃったじゃ~ん。どうしてくれるの!」

 

 怒るように言うが実際には笑っていて詩乃をからかっていた。

 

「ご、ごめんなさい……」

 

 なぜ謝るのかわけもわからないまま詩乃は謝罪した。詩乃の返事を聞くとすぐに続けることを伝えた。今回の反応は女にとってどうでもよかった。

 

「まぁいいよ。それよりやってみたいことあるからまだ続けるからね」

 

「えっ……」

 

 もう既に限界を過ぎていた詩乃には死刑宣告にも等しい女の言葉に思わず後退りするがすぐにベッド縁に尻がついてしまう。

 

「大丈夫大丈夫。すぐによくなってくるからさぁ~」

 

 にやりとした笑みを隠さない女に組伏せられるように詩乃の女は第二ラウンドへと突入した……。

 

 

 

 

「あはぁ!あん!あん!あっ!ああん!」

 

 ベッドの上で四つん這いとなった詩乃はヤられるがままにペニバンを装着した女に荒々しく犯されていた。

 

「あっ!うんっ……詩乃っち、いい感じ……だよ!あっ!」

 

 ペニバンは女の膣に刺さる形で固定を強めており詩乃の奥に刺さるとその衝撃も女に伝わるという仕様であった。

 

「あっ!あっ!あっ!あっ!あっ!」

 

 涙でシーツにシミをつくりながら詩乃はひたすらあえいだ。

 

(まさか女同士でこんなこと……)

 

 ついこの間までウブだった詩乃には全くの未知である同性との行為は慣れない刺激として身体に染み渡り性の世界の奥深さを教えていた。ふざけてキスなら聞いたことはあったがふざけてここまでするものはいないだろう。

 

(もうこんなに堕ちたんだ私…)

「あん!」

 

 自分がもう元には戻ることができないことを再認識しつつ詩乃は何度めかの絶頂階段を急激に登っていた。もはや見慣れた視界が光って映りが悪くなることに安心を感じ涎をこぼす。

 

「ほーら、もっと早く早くー」

 

 尻穴に人差し指を突っ込まれて震え上がり腰を振るペースを落とすがすぐにもどした。そして誰の目をきにするわけもなく絶頂を迎えた。

 

「あっ、あはぁぁぁぁ~~!!」

 

髪を振り乱して快楽に浸る。緩みきった顔には先程までの嫌悪はもうなく一人のスケベな女がそこにはいた。

 

「あっ、ああっ…あっ!」

 

 女もまた軽い絶頂を迎えて詩乃の背中に倒れこんだ。絶頂後の心音が心地よくてお互いに耳を澄ます。声無き心音でのピロートークが続いていく。

 

「失礼します」

 

 そんな時一人の女子生徒が部屋ねと入ってきた。二人はぼうっとした瞳でその人物を見つめた。

 

「姫様。準備が整いましたので浴場へとお願いします」

 

 眼鏡をかけたポニーテールの生徒はそう言うと数名の女子生徒を引き連れて部屋へと入る。

 

「あぁ、もうそんな時間か。よーし、みんな行こうか」

 

 女は二人の生徒にバスローブを着せられて身体を支えられながら移動していく。対して詩乃は数名の生徒からM字に脚を開いた状態で抱えあげられて移動させられた。

 

(準備……一体何が……)

 

 誰しもが無言のまま移動するのに詩乃も不安にはなったがこれまでの行為でぼろぼろの今では抵抗はできなかった。

 だが、そうして連れてこられた場所で事態は一変していく。

 連れ込まれた大浴場。部活生が何度も使ったであろう広いスペースには大きなマットといくつもの太い注射器、それに液体をたっぷりと貯めたバケツがあった。

 

(ひいっ、あれって、もしかして……)

 

 直後にかつての男にやられた恐怖が蘇ってくる。

 まだ脅迫がはじまって数日のころ。連れ込まれたラブホテルで無理やり尻穴にそれを突っ込まれて浣腸を何度もされたのだった。そのときは尻への異物感と排泄用の穴という嫌悪感から堪らなく不快だったのだ。それを今回は複数。つまりタイムラグ無しで行えるということだった。

 

「いっ、いやぁ……」

 

 思わぬ道具の登場に身体を捩らせて抵抗するが、絶頂後では力も入るわけもなくて特殊な形状の椅子に座らされる。

 

「大丈夫だよ詩乃っち。私たちはあいつみたいに乱暴にしないからさー。むしろ全員経験者だから安心してよ」

 

 デカイ注射器に液体を満たしつつ女は告げる。自身を押さえつける力がつよくなり口も猿轡で押さえられる。

 

「よい、しょ」

「んっんんっ…」

 

 そしてとうとう尻穴に注射器が差し込まれてしまった。詩乃はいやいやと首をふるが女はそんな彼女に優しく笑うと

 

「心配しなくていいんだよ。少しスッキリするだけだからさ」

 

 そういってゆっくりと液体の注入を開始する。それからしばらくの間。詩乃の絶叫が浴場に響き続けていた。

 

 

 

 

 ガタガタとした揺れで詩乃は目を覚ました。

 

「おー詩乃っち起きた~?おはよう~」

 

 自身がよりかかっている肩は女のものでいつものように笑みを浮かべていた。

 ぼんやりとしたまま気を失うまでのことをたどり思いだして赤くなる。思わず反対に逃れようとするも別の女がそちらにもいて同じように笑っていた。

 どちらも自分の腕を抱いて逃げられないようにしていて今乗っているのがワンボックスカーのためか後ろにも多くの女子生徒が乗っていてミラーを見れば自分に様々な視線を向けていることに気づいた。

 

「詩乃っちがまさかお尻であんなに乱れるとは思わなかったよ~。このドスケベめ♪」

 

 肘で乳房を服越しにつかれる。気づけば制服に着替えさせられていた。下着は履かされていないようでブラウスに乳首が擦れるのを感じた。

 

「それで気絶しちゃって遅くなっちゃったから今こうして送ってるってわけー。センセイに感謝しなよー」

 

 けらけらと笑いながらそんなことを言ってくる。運転席を見ると乗っていたのは英語の教員で詩乃自身嫌いではない先生だった。

 

「朝田さん、もうすぐ着くから用意しててね」

 

 教員の声を聞き窓から外を見ると暗いが見慣れた景色が広がっていた。

 

「ほーら詩乃っちのカバンだよ~。下着とかは洗って返すからまた部室に取りに来てよ。たっぷり可愛がってあげるからさ~」

 

 そう笑う女につられるように他の女子生徒も笑う。冗談ではない。理性の戻った詩乃に言わせればそんなわざわざ玩具にされるようなところには二度と行くわけがなかった。

 

「結構です!その下着は差し上げますので二度と関わらないでください!」

 

 できる限りの虚勢を張ったが通じるわけもなく余計に笑われてしまった。

 

「あははは、わかったよ。それじゃあ詩乃っちの恥ずかしーい映像と一緒にオナニーのおかずにするからね~」

「アハハハハハハハ!!!」

 

「くっ……」

 

 唇を噛んで屈辱に耐える。ようやく到着した自宅前で詩乃は逃げるように車から下車した。

 

「じゃあね~詩乃っちー。これから楽しんでねー!!バイバイー!」

 

 そう言い残して女達は去っていった。嵐が通り過ぎたことに軽く安堵しつつも下を履かされていないことに寒気を感じて慌てて自宅の鍵を開けた。

 さっさと入って扉を確実にロックして防犯対策をする。ストーカーに絡まれて行こういつもこうしているのだ。いつも通りのことを終え、疲れから大きく息を吐き出した瞬間。自分以外いないはずの部屋に明かりが灯った。

 小さな悲鳴とビクリと身体を震わせて振り向いた。そこにいたのは……

 

「よー朝田。元気してたか?あいつに可愛がってもらったみたいだなー」

 

 いつもどおりの馬鹿にするような笑み。ラフ過ぎる格好。どこからどうみても数日前に連絡が途絶えた男本人だった。

 

「いやーちょっと他の女とヤったりゲームしてたらお前のこと忘れてさ。久しぶりにきたらこんなに遅く帰宅とは随分悪い子なんだなお前」

 

 笑いながら近づいてくる男に身体を震わせながらも聞いた。

 

「ど、どうして……部屋の中に……」

 

「そりゃ最初にお前拉致った時に合鍵作ったに決まってんだろ。こっちはそういうのすぐ作れる知り合いがいるからな」

 

 当たり前のように答える男に恐怖し逃げようとするも手が震えて鍵が開かない。そんなことできたのも一瞬ですぐに距離をつめられてドアに追い詰められる。

 

「そんなことはどうでもいいだろ。いいからさっさと股開けよ。出来上がってんだろ?」

 

 スカート越しに局部を鷲掴みにされてノーパンであることに気がつかれてしまう。

 

(結局、こうなるのか……)

 

 何度めかも知らぬ絶望に苛まれた詩乃は抵抗をやめておとなしくなっていく。

 男に少しだけ距離をおかせるとゆっくりと脱衣を始めていく。男はその間にも考えを巡らせていた。

 

(よし、今回でとどめといくか)

 脱衣シーンを眺めつつ完全に詩乃を落とすための作戦を頭に浮かべ待ちきれない楽しみを押さえるように笑う。

 詩乃の地獄の第二部はこれから始まるのだった。

 

 




さすがに体調崩した時に更新はキツかった……
冷房使いすぎたかな。
皆さんも体調には気をつけてくださいね。
意見や感想お待ちしています!


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シノンを夜通しレイプ

遅くなってすみません!
色々とあって中々執筆できませんでした。


 パンパンと乾いた音が狭いアパートの一室に響く。捨てられた制服やカバンの中身が散らばる玄関。そこから続く通路に軽く粘着性のある液体が点々と小さなシミを作っていた。室内で唯一灯りがついた場所は事件が起きた後のように物が床に散乱していて、テーブルの上、物が落とされたその上で詩乃は仰向けに寝かされ、正常位で犯されていた。

 裸に剥かれて首輪のみを身につけた姿はまるで奴隷のようだ。

 

「あっ、あっ、あっ、あっ、ああぁ……」

 

 ガタガタとテーブルの足が揺れ挿入される振動と重なりあって身体を責め立ててくる。

 刺激に抵抗することも睨むこともできずに顔を快楽に歪ませる。喘ぐことしかできないことが悔しい。

 意識が飛ばないようにぴくぴくと指を震えさせ、宙を掻き必死に理性にしがみつき、意思に反して男の腰に絡ませてしまった足を外すこともできずに男に身を任せている。

 

(あぁ……やっぱり、耐えられない……)

「あはぁ……」

 

 口をだらしなく開け涙を流して背を反らせる。

 脱がされてから快楽には負けないと戦う覚悟を決めたのはいいがそれも数分で崩れさってしまった。

 膣は男のモノ専用になってしまっているのか肉棒を締め付けて離さず、腹の奥は挿された瞬間に喜ぶように跳ねるのを感じた。

 

(嫌なのに……快楽に負けないって決めたのに、どうして……)

 

 喘ぎと涙を溢しながら詩乃は唇を噛み締めた。

 快楽に負けるような弱い女になりたくなかったから意思を強くもったのに、こうして自ら腰を振っている。弱い自分がいることが悔しくてたまらなかった。

 

「おいおい、まだ始まったばかりだぞ。その調子で持つのか?」

(女どもにヤられたのがまだ残っているみたいだな)

 

 そう言いつつ男は詩乃への腰をより早めていく。

 

 数時間前、信頼していた先輩がこの男の妹であったという衝撃の事実から立ち直ることができないまま、女とその仲間達に責められ、女同士という未知の快楽の世界を開いてしまった。

 詩乃はその一件から未だ回復していない身体に快楽を与えられ続けている。まるで男と女から与えられる快楽の違いを確かめるかのように、味わうように震えている身体を恨めしく感じつつ、もう身体は戻れないかもしれないという、認めたくはない事実を溢れる涙を飲み込むことで思い知らされていた。

 

(認めたくない……でも、この身体はもう……)

「あっ……あはぁぁ……」

 

 快楽に喘ぐ自分の声を聞き、更に性感が高まる感じて身を捩らせる。汗に濡れた尻がテーブルの擦れてきゅうきゅうと音を鳴らす。

 激しい快楽に頭が蕩けていく。だが、数時間に渡ってイカされ続けた身体は限界だった。心地よい感覚が全身に広がり、強気な態度を保ってきた意識が徐々に薄れていく。

 

(も、もう……無理ぃ……)

「あっ……、あっ……、あっ……」

 

 喘ぎも途切れ始めていく。

 

 対して男は毎度のように詩乃に嘲笑を向け振動で踊る乳房を揉む。

 自らと繋がっている局部、ヒクヒクとしている 柔らかそうな腹、揉み心地のよさそうな年相応の乳房、そして悔しがる顔を順番に眺めてからより口角を上げる。

 

(マンコの締め付けがヤバイな……このままいけるか……)

 

 喘ぐ詩乃の反応を確認しながらテンポを変えつつ肉棒を挿入する。身体はもう引き返せないくらいに堕ちているのに心だけは無意味に抵抗している姿をみて剛直をより固くする。

 

 そして、彼女が攻めに耐え切れずに意識を手放しかけたところで男は篠の身体を抱き上げて、肉棒を思い切り中に捩じ込んだ。

 

「かっ、あっはぁ……!」

 

 自失仕掛けていた詩乃の頭に稲妻が走り、飛びかけていた意識が引き戻される。

 目を大きく開いて首を反らせて天井を見つめる。ピクピクと痙攣して無意識のうちに男の身体へと足を絡ませる。

 抱き抱えられるように駅弁スタイルにされた詩乃はゆっくりと頭を下げていく。元に戻ったところでここまでの自分を笑っている男と目を合わせた。

 

「よう、随分と気持ちよさそうじゃねえか。そんなに気に入ったか」

 

「あうっ!ううんっ!」

 

 両手で尻を鷲掴みにされ、下から強く突き上げてくる男の肉棒に腹の奥を揺さぶられ激しく悶える。先程よりも強い快感が身体をかけ上ってきて膣がより強く肉棒を締め付けているのを感じる。性感が高まるにつれて愛液もさらに分泌されてテーブルや床を濡らす。

 

「あふっ、あうっ、あっ、もうっ、ダメッ……ああぁ!」

 

 パンパンと音を鳴らし、尻を押し潰すピストン運動を繰り返してくる男の責めに絶頂が近づく。目がチカチカする。

 目の前で笑っている男の顔がよくわからなくない。いつの間にか男の首に回していた腕に更に力を込めて倒れないようにする。身体中に快感が気持ち悪いくらいに駆け巡り、思うように動かなくなる。

 

(も、もう無理……、もう、イクッ……!)

「あっ、あっ、あっ、あっ」

 

 口から涎を垂らし、はしたなく喘いで快楽の世界へと突入していく。飛んでいってしまいそうな意識の中でもたらされる快感の波に揺られる。

 そして、その時が訪れようとしている。

 

「おい、イケよ。さっさとイケよ!」

 

「あっ、あっ、あはぁ……イク、イクゥゥゥ!」

 

 全てが遅くなるような感覚に襲われて身体が鋭敏になっていく。幸福感が高まり、満たされ、溢れていく。

 

「あっ、あはぁ、ああぁぁぁぁぁ!」

 

 目の前が真っ白に染まり、全てが止まったような錯覚に落ちる。甘い痺れが腹の奥から始まって全身に広がる。

 今にも気絶しそうな感覚に浸り、惚けてしまう。

 

「はうっ……、まっ……あんっ!、わ、私っ……まだっ……イって……る、んっ……」

 

 詩乃がイキつづけているにも関わらず男は腰を振ることを辞めなかった。より一層肉棒を叩きつけ、絶頂直後の蕩けた膣を味わっていた。

 

「あうっ!あんっ!あんっ!あっ!」

 

 ベッドへ降ろして種付けプレスの体勢へと持っていく。子宮を直接突くように強く捩じ込む。

 逃げ場のない快楽に抵抗するように詩乃は太腿や爪先をびくびくと痙攣させる。

 

「あふっ、おうっ、おうっ!待ってっ……許しっ、あんっ!」

 

 懇願するが聞き入れてもらえずに喘いでしまう。

 達したばかりで敏感なままの膣内は刺し貫かれる快感に悶えて、再度絶頂の階段を急速に駆け上っていく。一度イっている分、限界は早くすぐに達してしまった。

 

「あっ、あぁ!あんっ、ま、またっ……イクッ……あああぁぁぁぁ!」

 

 狂ってしまいそうになるほどの甘美な震えに涎を垂らす。

 男のほうも限界だったのか、凄い勢いで膣内で射精しているのを感じた。

 精液が噴出する絶望に、久しぶりにもたらされた男性による快感に全身が気持ちよさそうに蕩けてしまう。

 涙を拭う余裕もないまま、詩乃は男を見つめ続ける。はっきりとしてきた視界で、無意識に男を色っぽい視線で見つめてしまう。

 

(あ、あはぁ……、き、気持ちいいッ……)

 

 だが、男はそんな詩乃を鼻で笑うと、すぐに肉棒を引き抜いた。直後、首輪に繋がれたリードを引っ張った。

 

「んぐぅ!」

 

 苦悶な表情を浮かべる詩乃の顔をこちらへとむかせる。

 

「随分と気持ちよさそうじゃねぇか。そんなにこいつが欲しかったのか?」

 

 そう言いつつ詩乃の頬を肉棒で叩いたり、匂いを嗅がせる。その後、強く腰を詩乃の顔面に押し付けて口奉仕を強要する。

 

「むごぉ……!んむぅ……」

 詩乃は匂いだけで興奮している自身の身体に呆れ、肉棒の咥えることで不安が和らぐような感覚に絶望しながらもされるがままだった。詩乃はいつものことと思いすぐに奉仕を開始した。

 脅迫されて最初の頃は吐き気がするほど嫌悪したのに、慣れてしまっている自分を他人事のように思う。今や男がどんな感じでフェラを行えば感じるのかさえ僅かだが分かるようになった。

 

(何やってるんだろう私……)

 

 舐めながら現状に心が折れていく。確かに最初は脅迫から始まったが、いつからか、自身の身体は自ら男を求めるように反応し、心さえも今日、自宅に当たり前のようにいる男の姿を見た瞬間に跳ねた。

 

━━久しぶりに会えた……━━と

 

(心が安らいだ。こんな最低なやつなのにどうして……)

 

 当然、男が最低なやつという思いは詩乃の心の中にもある。しかし、日常生活がマトモに過ごせなくなるまで開発され、自慰に耽り、フェラチオだけで股関の下に敷かれたベッドシーツに愛液で汚れていくのを感じてしまっては……。

 

(もう私は、この男が……彼がいないと……)

 

 そこで、一旦思考は中断する。

 思考を深めすぎたのか、奉仕に集中しすぎたのかは謎だが、男が再び限界に達し射精したのだ。

 

「んむぅ!?」

 

 突然、口内へと勢いよく放たれた精に反応できずに鼻や口から精液を垂れ流してしまう。涙も溢れて苦しくなる。

 それでも何とか喉を鳴らして飲み込もうとする。

 

(予想以上に身体に変化が出てるな。計画を少し変えるか)

 

 そんな詩乃の様子を見下ろしている男は考えを巡らせていく。二度の連続射精だが、詩乃とのほぼ毎日の性交によって鍛えられたのは男も同じでそう簡単には倒れることはなかった。

 男は詩乃の口から肉棒を引き抜いて頬で拭う。赤く火照った柔らかい肌の感触が堪らない。

 ベッドの上でペタンと座っている詩乃を見下ろす。

 

(後少しだけマンコで遊んでからにするか)

 

 一度渇いた唇を舐めると、彼女の肩を抱いて押し倒し、舌を耳穴へ差し込んで性感を高ぶらせる。

 

「あ、あぁ……」

 

 舐められるだけの刺激に悶えてしまうも、口を手で押さえて隠そうとする。

 けれども、男からすぐに押さえつけられて、そのうえ挿入までされてしまえば抵抗などできなくなった。

 

(んっ……、また、ナカに……)

 

 汗を一筋流しながらも目を流して後ろを見ようとするも、先ほどとは変わって優しくリズミカルなペースに翻弄され、見る余裕もないくらいに詩乃は快感に飲まれていく。

 

「大人しくしてろよ。気持ちよくしてやるからさ」

 

「あっ、ああ、あうんっ……、んっ」

 

 側位の体勢にされ、優しい声で囁かれてしまえば詩乃に抗う術はもう無いに等しくなり、快楽の海に沈むだけだった。

 

「あはぁ……」

 

 

 

 

「はぁ、はぁ、はぁ、ああぁぁ」

 

 自身の体液による匂いが充満した室内。残り時間が半分に到達するころには既に詩乃は全身を汗まみれにされて半ば放心して短い休息をとっていた。

 

(は、激しすぎて、もう……)

 

 涙で滲む視界で天井を見つめるもすぐに男の顔と入れ替わってしまう。もう何度目かも分からぬ挿入に詩乃は身震いする。

 

(ま、まだ終わらないの……)

「あうっ!」

 

 混じりあった体液を掻き分けて男の剛直が侵入する。詩乃は背を反らせて快感を受け止める。

 

 男が優しかったのは最初ぐらいなものであとは詩乃をおもちゃのように扱い、これまでとは比べ物にならないくらいのペースで犯していった。ほとんど休む間もなく与えられる快楽に一度は泣いて許しを請うたが聞き入れられられずに、より激しさを増した。

 放置の間に溜め込まれた男の精力は衰えを知らず、詩乃はイカされ続けていても男は数回程度しか出しておらずまだまだ続くことを示していた。

 

「うっ……」

 

 数回振りに放たれた精液は、膣や子宮に溢れだしてしっかりと染み込んでいく。体液まみれなのはベッドだけでなく、床をはじめとした様々な場所で犯されたため部屋じゅうシミだらけになっている。

 

「ふぅ、やっぱお前のナカは最高だな。精液がすげぇ出るな」

 

 そう言いつつ、男は詩乃の全身を撫で回しながら剛直をじわじわと引き抜いていく。肉棒が膣内で暴れる度に詩乃は悶えてしまう、が、長時間に渡る性交の影響で腰は既に限界を迎えていた。

 男は詩乃のプリっと張った尻を軽く叩き、休みをとるついでに詩乃を視姦していく。

 涙に濡れ潤んだ虚ろな瞳、無意識だが口元に付着した精液を舐め取る舌先、怯えるように縮こまる姿に支配欲を刺激される。

 詩乃はぜいぜいと息をきらしつつも頬から肉棒を離し、顔中についた様々な体液を拭う。

 

(そろそろマンコも飽きてきたな)

 

 頭を掻きながら男はゆっくりと立ち上がる。詩乃はその姿に少し安堵を覚えた。飽きたのなら後は口や手しか求められないだろうと。

 だが、これまでのことを思えばそんなはずはないのだ。

 

「おい朝田。次はケツやるからな」

 

 その一言を聞いて、詩乃は身体をビクンと震わせた。恐れていた事態だった。虚ろだった瞳には一瞬で恐怖が宿り、カタカタと震わせながら後退る。すぐにリードを引っ張られて男の元へと戻される。

 

「逃げるなよ。マンコと同じですぐに気持ちよくしてやるからさ」

 

 そのまま有無を言わせぬまま体勢を四つん這いへと変えさせ、男は詩乃のアナルを人差し指で突なぞる。

 

「前回から結構弄くったのと、あの女達からも可愛がってもらったんだろ?なら大丈夫だ」

 

 詩乃の膣へと差し込み、人差し指を愛液で湿らせてそれからアナルへと指を差し込んだ。

 

「うっくぅ……!?」

 

 顔をベッドシーツに埋めて詩乃は悶える。たしかにアナルの調教は前に行われたのだが、初めての際、あまりの不快感に自分が泣いてしまったために自身の意識が朦朧としている時にしか行われなかったのだ。それでも結局は指数本が限界だが。

 今日の女達からの浣腸では多少はマシになっているのだろうが、それでも不快なことには代わりなかった。それに……

 

(そんなところで気持ちよくなれる訳がない……。なっちゃいけない……)

 

 心の中に僅かに残っている詩乃の理性のようなものが抵抗する。アナルは本来排泄用の穴だ。そんなところで感じるなどあってはならない。

 思考を続けるうちにも男は詩乃の柔らかな尻を餅のように捏ねたり、アナルを弄って遊んでいた。

 八の字をなぞるように撫でていく。指の腹を使い、詩乃の反応を伺いつつ刺激を与えていく。

 

「んっ、んんっ……!んふぅ!」

 

 ビクビクと素直に痙攣する詩乃を尻目に男は指の動きを八の字、直線、連打と彼女が慣れないように変えていく。

 男としても適当ともいえる動きでさえ詩乃は敏感に感じ悶えてくれるので楽しくて仕方がなかった。

 

「んはぁ……、あふぅ……」

 

 声が我慢出来ずにとうとう漏れ出してしまう。手で押さえるがまるで効果がない。

 余った手で尻を押さえてしまうが例の如くシーツに押し付けられてしまう。

 直後、男の指が詩乃のアナルの中へと侵入した。

 

「んぐぅ……!?」

 

 意識のあるうちには数えるくらいしかなくて、未だに慣れぬ刺激に息が詰まる。

 ぐりぐりと傷つけぬように、しかし強引に押し込むような動きに腰がヒクつく。気をつかっているのかふざけてるのか、同時にクリトリスを刺激する男の手つきに苛立ちにも似た感情を覚えるがすぐにそれも消える。

 呼吸が苦しくて涎が垂れ、脂汗が滲む、排便とは逆の感覚に違和感が募る。

 一瞬、ほんの一瞬だけ捩じ込まれる時に感じる膣への挿入と同等の感覚が芽生えるが気のせいだと思い消し去った。

 

(こんなものが、気持ちいい訳がない)

 

 苦しみに歪む表情を前にある姿見が写す。顔どころか土下座のような、蛙のような体勢となり男に尻を突き出し女が映っていた。

 

(惨めだわ……この娘)

 

 愛する人ならともかく、脅迫犯に尻を向ける目の前の少女を笑い、平静を保つ。

 何とか頭を上げて時計を見る。時間は後少しで0時になるところだった。

 

(もうこんな時間……いや、まだこんな時間なの……)

 

 長時間続いたように思えた強姦もまだそれほど経っていないことに驚く。アナルの違和感に僅かだが快感が混じり始める。

 

(いつになったら終わるんだろう……)

 

 シーツを噛みしめ不快感に抗う。不浄の門を扱われる屈辱。それをはしたなく晒す羞恥に耐える。

 

(でもっ、何だろう……これっ)

 

 詩乃の中に少しの違和感が生じ始めた途端。それは生まれた。

 

「んっ……ああぁ」

 

 下半身からこれまで感じたことのない快感が脳を貫いた。

 

(何!?……これっ)

 

 目を大きく開けて前を見ると、写っていたのは変わらず尻を弄り続ける男。だが、彼の手がピクリと動く度、先程よりも増した快感が身体を電流のように駆け回り、四つん這いの足が震える。

 

「んくぅ……、あはぁぁん!」

 

 ぐりぐりと完全に捩じ込まれた人差し指と中指が中で暴れて腸壁を苛める。

 意識がはっきりしてるぶんこれまでより鮮明に感じるそれは詩乃の腕や足から力を奪い弱らせる。

 

「ようやく効いてきたようだな。結構かかったな」

 

 男はそう言いつつも指を緩めることはなかった。

 

(こ、これは、何なの……。今までとは、まるで……)

 

 未知なる快楽に微かに恐怖を抱くが、それさえもスパイスとなって詩乃を昂らせていく。

 顔はとっくにシーツに付け、上半身をピクピク痙攣させて悶える。涎がシーツを濡らしていくことも気にせずに垂れ流し、喘ぎ声を大きくさせていく。

 

(あ、あぁ……。き、気持ちいいっ……!)

 

 目を瞑って意識を保つ。が、堪えきれなくなったそれは大きな喘ぎと共に開かれた。

 

「あ、あはぁぁぁぁ!」

 

 大きく息をして落ち着かせていく。達しはしなかったものの直前までは来ている。貯まった水袋が破裂しかけるようなイメージが詩乃の頭に浮かび上がる。おそらく次に責めを受ければ確実に絶頂するだろう。

 

(お、お尻でイクなんて嫌っ……。でもっ……どうすれば……)

 

 戸惑っているうちに男が膝立ちとなった。

 

(来る……)

「まっ、待って……!それだけ、それだけは辞めて!」

 

 そう思った詩乃はピクリと身体を震わせた後、硬直させ、拒絶を示す。が、リードを引っ張られてしまう。

 

「何言ってんだ。お前、アナルでヤるより恥ずかしいこと散々ヤってきたのに今更抵抗するなよ」

 

 詩乃は怯えて脅しに屈してしまった。前までなら抵抗できたのだろうが、絶頂して意識の弱い自分では無理だった。

 いや、抵抗の意思すらなかったのかもしれない。アナルを弄られたときの感覚。未知の感覚の先が知りたいのかもしれない。

 

「覚悟決めろよ。大丈夫、力抜いてりゃすんなり入る。ちゃんと広げてやったからさ」

「ほら、尻たぶは自分で広げろ」

 

 尻を叩いて笑いながらの一言に抗議しようとするが、何をやっても手遅れだと諦めておずおずと自らの手で尻たぶを開く。

 

(ううっ、なんでこんなこと……)

 

 顔を真っ赤に染め、涙を流して耐える。尻たぶが開かれるごとに男の視線が二つの割れ目に集中していくのを感じて頭が白くなる。

 完全に広げ終え、シャッターの切れる音が何度か響いた後、タラリと冷たい液体が尻の割れ目へと流れ落ちてきた。

 

「ひやぁぁ……!?」

 

 ビクリと総毛立ちながら前の鏡へと視線を向ける。見れば、男は尻の割れ目にローションを垂らして湿らせていた。

 人差し指と中指で撫で、ローションで滑りを増した指が穴へと差し込まれていく。

 

「んっ、んはぁ……あはぁ……んっ!?」

 

 ビクビクと震え、喘ぎながら男に身を任せてしまう。何とも言えない、まだ分からない感覚に戸惑い、震える様はより男を欲情させていく。

 キュポンと音を立てて詩乃の肛門から指を引き抜いた。

 

「はぁぁ……」

 

 大きく息を吐いて解放感を味わう。溜まっていたものが出ていく感覚は膣で味わうものとも違っていた。

 男は自身のモノにもローションを塗り込んだ後、ついに挿入は始まった。亀頭が詩乃のアナルと密着して、グリグリと傷つけぬように挿していく。

 

「んっ……んくぅぅ……」

 

 まだ少しなのに息が苦しくなって呼吸ができなくなる。シーツを強く握って頭を激しく振り、意識が無くならないように耐える。

 詩乃の様子を見ながら男はペースを考えて挿入を続けていく。

 ゆっくりと焦らずに差し込む。亀頭が、そして全体の約半分が入りきる頃には詩乃の身体は汗にまみれて、息を激しく切らして横たわっていた。シーツを掴む力が出ないのか、虫のよつにだらしない体勢で、横目でこちらを睨んでいた。

 

(まだそんな目を向ける余裕があるのか)

 

 グリグリと竿を動かして様子を見る。詩乃は耐える反応は見せても感じる素振りは見せなかった。ただ純粋に苦しさを訴えるように。

 

(苦しいぃ……早く抜いてよ……)

 

 詩乃は苦しみを歯を喰い縛って耐えた。先程まで感じていた快感は吹き飛び、今は苦しさだけが残った。

 それが詩乃の中でまだ自分が完全には堕ちてはいない希望へと変わり、抵抗の活力となったのだ。

 

(やっぱりお尻なんて苦しいだけじゃない……)

 

 目線を強めて抵抗の意思を示す。しかし、男は詩乃を嘲笑うように一気に肉棒を挿しこんだ。

 

「んぐぅ……!?」

 

 目を見開いて、腹部の圧迫される感覚に押される。口をパクパクさせて空気を貪って呼吸を落ち着かせる。まるで処女を喪った時のように無力で、悲しいような気がした。

 

(あっ、ああっ、くっ、苦しい……、でもっ……)

 目をゆっくり閉じて肛門にしっかりとはまった棒を感じてみる。確かに苦しくて仕方がないのだが、膣に入っているときのような安心感も伝わってくる。

 

(ナカと同じみたい……しっかりと、私の中に入り込んで、出ていかない……)

 

 無意識の内にアナルを引き締めて肉棒の感触を確かめる。膣内よりも男の様子が分かるような気がする。

 やがて内部を味わい終えたのか、男は腰を動かし始めた。

 

「あっ……」

 

 ゆっくりと引き抜かれるのは排便にも似ていて、思わず力が抜ける。

 出口まで亀頭がくると再び捩じ込んできた。

 

「んはぁ……!?」

 

 背を反らせて全身で受け止める。膣内と違い、元々物を挿し入れることのない内部を無理やり開かれる背徳感に酔っていく。

 

(こ、これがアナルSEX……、膣とは、違う……SEX……)

 

 一回、また一回とじっくり馴染ませるようにピストン運動を続ける。乳房やクリトリスを弄って性感の維持も忘れずに行い、繰り返すことで馴染んできたローションの滑りも借りてスピードを早めていく。

 上がっていくペースに詩乃も巻き込まれていく。膣とは少し位置が違うだけなのに与えられる快感は違う。少しずつ解放されていく、開かれていく性感に自然と口元が緩み、惚けて、涙が出てくる。

 

「あっ、ああっ、あっ、あっ、ああっ……」

(あぁぁ……、い、意識が、薄れて……)

 

 それが悲しみなのか、喜びなのかは分からないがもはやどうでもよかった。なぜなら、

 

(あ、あはぁぁ……)

 

 鏡に映る少女、朝田詩乃。彼女が淫らに顔を歪ませ、媚びるように腰を振り、アナルからの快楽に溺れている姿が見えてしまったからだ。

 

(なんて顔してるんだろう私)

 

 すぐ我に返り思考が正常になるが、心と身体が切り離されているかのように言うことを聞いてくれなかった。腰はよりクネクネと動き、尻は弾ける音を大きくした。

 どこからどう見ても少女も進んで男との関係を持っているように見えた。

 

 詩乃の中で何かが音を立て始めた。

 

「あぁ!あんっ……」

(あぁ、もう駄目だ……)

 

 魔力的な快楽が全身を駆け回り、膨れ上がっていく。支えている手足もガクガクと震えて限界を越えているのがわかった。

「あっ、あっ、あっ、あっ」

 

 視界がチカチカと光り、耳鳴りする。下腹部の奥、溜まっていたものが溢れてしまいそうな、尿意にも近い感覚に襲われる。

 

(あはぁぁ♥️ああぁ♥️)

 

 一瞬だけ虚ろになった瞳はすぐに淫乱な光を宿した瞳に戻り、上を向いていく。考えるのも面倒だった。

 

「あは!あんっ!あっ、あっ、あんっ、おおぅ!あああぁ!!」

 

 痙攣するように身体を震わせて獣のように吠える。形振り構わずに喚く様を見て男が何かを言っているが何も聞こえない。

 

(あはぁ♥️♥️♥️もうっ♥️無理ぃ♥️♥️)

 

 舌を突き出し身体を捩り、絶頂を催促する。

 男はそれに答えるように詩乃の唇を自身の唇で奪う。

 それが絶頂へのスイッチだった。

 

(あはぁぁぁぁ♥️♥️はぁぁん♥️♥️最高っ……♥️)

「んんんんっ!んんんぅぅぅ~~~~」

 

 同時に肛門で射精されることを察知し、詩乃もまた絶頂した。白目を向いて、狂ったように震えて肛門を締め付ける。膣からは激しく潮を吹き、盛大に撒き散らす。

 

(あはぁぁ♥️アナルイキ最高……♥️♥️♥️)

 

 アハアハと狂ったように笑う詩乃は床へと落とされた。直後、止まった潮の代わりのように尿が漏れだして床を汚していく。

 荒らされた室内。その過程で机から出て来ていたモデルガンが詩乃の尿に浸された。

 

(ああぁ、もう、彼抜きじゃ、生きられないな……)

 

 少しだけ覚めた頭で思うのは諦め。少し前まであった男への嫌悪感は消え、あるのは男の肉棒への欲求のみ。

こんな淫乱になってしまった自分に救いなどあるものか。普段の思考を失った詩乃は男を見上げると今度は自分から膣の割れ目を開いて誘惑した。

 

「こ、今度は、こっちに頂戴……。私は、もう……」

 

 それだけ言って少し躊躇う。さすがに絶頂後に言うセリフではなく恥じらいが勝った。

 男はそれを見て一瞬驚いたが、すぐに満足したように笑った。まだ掛かると思っていたが、予想以上に早く詩乃が堕ちたため戸惑ったが楽しむ時間が増えたと思えば良いものだった。

 詩乃を壁際に立たせて立ちバックの体勢を取らせた。

 膣に残っていた古い二人の精液とアナルから漏れている真新しい精液が混じりあって川を作った。

 

「あはぁぁ!」

 

 男は勢いよく突っ込んで再びピストン運動を開始した。乱暴な扱いにも詩乃は抵抗せずに受け入れ、呼吸を荒くして、自ら腰を振って快楽を味わう。

 

 二人の夜はまだ始まったばかりだった。

 

 

 

 

 午前7時。

 ほとんど休むことなく続いた性交によって部屋は淫臭や体液で酷い有り様となっており、いるのもしんどいものに変わってしまった。

 家具などが散乱した部屋の中央に横たわるのは朝田詩乃。身体に固まった精液の跡やまだ新しい精液に彩られた姿は卑猥そのものだった。

 まだ顔にかけられたばかりの精液は鼻の穴に入り込んでしまったのか、詩乃が呼吸するたびに膨らんでは弾けていた。膣やアナルには漏れ対策として巨大なバイブが二本挿しにされているが意味はなく止められてもいなかった。逆に量に負けたのか少しだけバイブが押し出された。

 

「はっ、はひぃぃ……」

 

 詩乃自身には意識はなく幸せそうな表情で夢の世界に落ちていた。そしてまた、詩乃の下半身から尿が少し溢れだす。

 傍らにいて既に身支度を終えていた男はその尿を棒状の器具のようなもので当てるとすぐ家を後にする。

 詩乃一人となり時計の針の音しか聞こえない室内。放屁のような音と共にバイブが完全に抜け落ちた。

 

 この日は普通の健全な女子高生・朝田詩乃の日常が完全に崩壊した日となった。



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エピローグ1

 約半年振りの更新です。お待たせして申し訳ございません。色々読んだり書いたりしているうちにシノンのほうをかなり蔑ろにしてしまったみたいで
 時間が経ってしまい皆さんに楽しんで頂けるか不安ですが最新話をどうぞ!

※最後にお遊びですが原作のあるキャラを登場させています。


『はぁっ、ああぁ、あっ、ああああぁぁぁぁ~!』

『ああぁ!! いやぁ! だめぇぇ!! 私っもっ、だめぇぇぇ!!』

 

 激しい雨音と悲鳴にも似た喘ぎ声が聞こえる室内。ガラスに水滴が弾かれる様子を尻目に詩乃は口の中を暴れまわる男の舌と熱い接吻を交わしていた。

 自身を脅迫した……いや、していた男を相手に。

 

「……んっ、んんっ」

 

 こちらのことなどお構い無しに暴れる舌を必死に受け入れる。慣れてきたのか呼吸も僅かだができるようにはなったが苦しいのは相変わらずで不自由な頭の代わりに目を動かして窓をぼんやり眺める。

 写っているのは裸に剥かれた身体を組伏せられ男に腰を激しく打ち付けられる詩乃本人。彼と交わり続けることでより女性的に成長した自分自身の身体だった。

 

(なんて格好してるのよ。全く)

 

 ぼんやり反射するまんぐり返しの女を見下すように見つめて視線を室内へと戻す。

 

(まぁ、こっちも変わらないわね)

 

 半ば諦めのように視界に映り込んできたのは壁一面に飾られた詩乃の恥態を写した写真に多画面モニターで様々な角度で再生される凌辱映像だった。

 写真は詩乃が裸で犯されている写真から自ら撮影したヌード写真。果ては脅迫前に盗撮されたであろう詩乃の更衣室や自宅での写真まであった。一番大きい写真は初めて男に凌辱され精液で膣内を汚された瞬間の一枚。廃工場で裸に剥かれ、M字に開いた股の間から薄く血の混じった白濁の液体をどろりと溢し、顔中を濡らして虚ろな瞳で涙を流している自分の惨めな姿がしっかりと撮影され壁の真ん中に大きく飾られていた。

 男が話しかけてくる。

 

「いい顔してたよなあの時のお前。泣いてる表情がそそるぜ」

 

 詩乃の顔をパネルのほうへ向けさせる。反射的にそらそうとするが男の力で封じられてしまう。

 顔に張り付いた髪を払われ汗を舐められる。舌のぬるぬるとした感触に煽られるように腹の奥が熱く震えてより湿った。

 

 今でも目を閉じれば瞼の裏にその時の情景が浮かんでくる初めての瞬間。恐怖と罪悪感に押し潰されそうになりながら裸に剥かれ抵抗空しく聖地を何の躊躇も無しに貫かれる瞬間。痛い痛いと絶叫する自分。

 訴えるこちらを無視して腰を打ち付けられ激痛に悶え身体が強張っていく感覚。

 そして意思に反して愛液を分泌させて痛みを感じたことのなかった"何か"に変えていく感覚。

 それら全てが今でも夢で現れ詩乃の心を蝕んでいる。

 それからかなり心情に変化は起こったが未だに恐怖だけは拭えてはいない。

 

「んむっ……、むっ」

 

 男が舌を喘ぐ詩乃の口へと侵入してきた。もちろん抗うことなく受け入れた。何度目のキスだろう。

 自身の汗が絡んだ舌からはうんざりするほどの塩気が伝わり喉奥へと流れ込んでいく。込み上げる吐き気を唾を流しこんで圧し殺す。

目線がモニターのほうへと向かう。画面が変わって移っているのはパンティを被った落武者のような男性の前に四つん這いとなり口奉仕する詩乃の姿。

 アナルに挿入した猫のしっぽを模したアナルビーズを腰を大胆に動かすことで揺らめかせボディラインのいやらしさをアピールしつつ上目遣いで媚びる哀れな自分自身だった。

 

『あああぁ……。最高だよ詩乃ちゃん。舌使いがなんともだ……。あっ、そんなに激しくするなんて……。本当にエッチだなぁ詩乃ちゃんは』

 

 鼻の下を伸ばしきった卑しい笑顔でこちらを見下ろし頭を撫で、サイドの束ねた髪で遊んでくる落武者風の男に映像の詩乃は笑みを浮かべていた。

 

(ほんっとにサイテーね。男って。どいつもこいつも卑しいったらないわ)

 

 画面の情事を睨みつけ憎しみを打ち消すように男と舌を絡ませ続ける詩乃。男の唾液が喉を通る度に腹の奥が熱く高ぶり思考が覚めていく。中毒性でもあるのかと疑うほどに無意識に詩乃は男の唾を啜ってしまう。

 

 この後も映像はアナルセックスに喘ぐ姿や映像の変態から命じられた赤ちゃんプレイや魔法少女プレイに興じる姿を写しだして詩乃の心に屈辱を刻み込んでいく。

 

 こんな映像を見たり実際に映像どおりのことをするのはこれが初めてではない。

 あの自宅での凌辱以降詩乃の人生は地獄そのものといっても可笑しくはないのだ。

 

 最初に自分自身がこれまで行ってきた露出まがいの裸コート外出や公衆トイレでのオナニーの画像が近所や学校、自分に関わりのある場所に一斉に流出した。

 モザイク付きではあったが見る人が見れば詩乃であることは一目で分かり事実それから周囲の視線が変わり、男は制服越しに裸を透かしているような下衆いた視線。女は汚物を見るような蔑みの視線へと変化した。

 ひどい場合はロッカーに保管してあったはずの体操着が盗まれ発見した時にはボロボロに汚され白濁の液体に染め上げられていたりもしたのだ。

 当然、犯人など誰であるかは明白で彼らの住み家へと突撃し激しく抗議した。

 

 だが、そこでも現実は非情だった。

 

 男がいつもの嗤いを出すこともなく此方へと詰め寄って付きだされた道具。手のひらにぽんと置かれた妊娠検査薬。

 

 結果は陽性。

 

 その場へと崩れ落ち激しく泣きわめいた。現実から逃れようと抵抗したがもう一度検査を今度は自ら行うことで突き付けられてしまった。

 

 絶望に染まり発狂し自暴自棄になりかけたところで男から悪魔の囁きがあった。

 

『誰にも気づかれずに堕ろすことができる場所を提供してくれるやつがいる。俺に忠誠を完全に誓うならばそいつに紹介するしお前の身体の負担が軽く済むように計らってやる』

 

 崩れ踞った詩乃の身体に悪魔が覆い被さって甘い蜜のような囁きを続ける。

 

『それにだ。これからもずっと忠誠を誓い続けるならお前の今置かれてる最悪の現状を最高のものに変えてもやれる。どうだ?悪い話じゃないだろ?今までどおりセックスするだけで最高の生活を保証するんだ』

 

『な、なんで私に、そこまで……』

 

『決まってるだろ。俺はお前が気に入っているんだよ。弱いくせに強くあろうと惨めに足掻いて自分のことを認められない哀れなお前がな』

 

 普段の詩乃ならその場でひっぱたいているであろう男の言葉も頭に、身体の奥底に、凍った心にそっと射し込んで熱く滾らせていく。

 

 いつからか分からないが詩乃は頬にある男の掌に自身の手を重ね、片手で跳ねる心音を聞いて虚無の心を写し涙が流れ続ける瞳に薄暗い光を宿して。

 詩乃は男の言葉に頷き忠誠を誓った。

 

 

「おぉ~、詩乃っち盛ってるねぇ~」

 

 不意に部屋の扉が空き女が入ってくる。黒のタンクトップにピンクの白の短パンといったラフなスタイルだった。

 手にはスマホと茶封筒を持っていてパタパタと扇ぎながらこちらへと近寄ってくる。

 

「今週もオシゴトお疲れ様でした~。これ今回のギャラね。企業の役員さん3人にお医者さん一人でこれだけ」

 

 そういいつつ紙幣に似たものを何枚かこちらへとちらつかせた後まとめていた衣類をまさぐり突っ込んだ。封筒は衣類の上に投げ捨てた。

 詩乃が援助交際をして稼いだお金は彼らの作った疑似的な通貨へと変換され支給される。もちろん普通の紙幣でもいくらか手渡されるがそれでは出来ないことがあるため疑似通貨を多めにもらっている。

 

「おい、邪魔するなよ。いいところだったのによ」

 

 男が詩乃を抱き抱えて座位の体勢へと変える。臀部を揉み潰し転がっていたローターを押し当てる。

 

「んんっ!」

 

 歯を食い縛り堪える詩乃だが調教されそれなりに使いこまれた場所への刺激には抗えない。みるみる呼吸を荒くして男にしがみついた。

 

「別にいいじゃ~ん。詩乃ちゃんからお金が足りないって言われたから眠いのにお給料引っ張り出したのにさぁ~。その言い種は何なの」

 

 びくびくと痙攣する詩乃を尻目に女は汚物の移る画面を消して前のオフィスチェアへと座った。デスクの上には何冊か分厚いノートやフォトブックが置いてあり、ノートには詩乃のこれまでの援交記録とそのプレイ内容。フォトブックには客ごとに撮影された詩乃の恥態が保存されており、使用されているノートのページ数から既に詩乃の経験人数が両手の指では余裕で足りないことを暗に示していた。

 

「せっかくお望みの二人っきりを楽しませていたのにな。まぁいいか。」

「詩乃、終了の時間だ」

 

 そう言って男は詩乃を乱暴にベッドへと投げ倒した。しかし、肉棒は抜かずに彼女の反応を待った。

 

「……っ」

 

 半ば諦めのこもった視線で男を見つめた後、詩乃は傍らに置いていた自分の財布と通貨を手繰り寄せ数枚手渡した。

 

「延長を、してください……。料金はお支払いしますので、どうか……」

 

 馬鹿げた話だが完全に堕ちて以降男とセックスするためには被害者であるはずの詩乃がお金を払うというルールが生まれ、その額によってプレイや中出しか否かが決定するという次第になっていた。

 調教によって交わらぬ夜は抑えられないくらいの性的興奮に襲われるほどに変わり果て弱味を握られている詩乃にとって払わないという選択肢は最初から存在せず飲むしかなかった。

 外に射精どころか満たされることはないフェラさえ学生の身で仕送りとバイトでやりくりしている詩乃には一回するだけでも負担が大きいため好きでもない見ず知らずの男と(本人の意識的には)好きでもないセックスを月に何度も繰り返すことで何とか費用を稼ぐことができていた。

 ただ一番肉体の快楽を得られるゴム付き並びに膣内射精だけは援交一回の報酬のほとんどあるいはそれ以上にもっていかれるため負担が大きかった。

 唯一ボーナス的な女やその配下への売春だが一度に二桁の女達の性欲の捌け口にされるため負担が大きすぎるので結局は一人の相手でそれなりに稼げる赤の他人の最低な男達に身を委ねるしかなかった。

 

「ゴ、ゴム付きでお願いします。は、早く……」

 

 震える手で札束を差し出している詩乃を満足気に眺めて男は詩乃へと襲いかかった。

 握っていた札束が床へはらはらと舞い落ちていくが気に止めることもなく詩乃の乳首を味わう。何度もしゃぶっているが勃起した時の固さと柔らかさのバランスが絶妙だった。

 彼女が援交で稼いだお金を自分達が独占して一部しか渡していないのにその僅かさえ彼女に自ら差し出させる。

 待っていたと言わんばかりの表情で責めを受け身を捩らせている雌を見て煽られた征服感に促されて凌辱が再開される。

 

「あうっ!? あっ!」

 

 ベッドから枕が落ち、すがるものが無くなった詩乃が悶えるも、意識することすらなく道具を扱うかのように挿入しピストン運動を行っていく。

 

「あっ、あっ、あっ、あっ~~」

 

 腰に負担が掛かるが鍛えられた腰が負荷に耐え発育した臀部が緩和する。痛みや苦しみさえも悦びに変わっていき身体を伝っていく。

 だらしなく折れた身体のように口を開いたまま喘ぎ涎を溢す。唾の匂いが周囲に撒き散らされている交わりの色香と合わさり強烈な臭気として鼻腔を刺激してくる。

 援交の時は堪らなく不快なセックスでさえ男と交わる時はこの世の何と比べても釣り合わないくらいの幸福感に満たされて悦ぶ。

 

(あぁ……。また、私の中に)

 

 身体に熱い杭を打ち込まれるように重く深く穿たれる男の一撃一撃を全身で受け止めひたすら喘ぐ。のし掛かってくる男の体重が子宮を圧迫して脳を突き刺す快楽へと変換されていく。

 種付けプレスの体勢を取らされたまま男が身体を屈めてきてキスされる。男も苦しいはずであろうがそれを感じさせることなくこちらを気持ちよくしてくれる彼に対して尊敬にも似た感情が何故か沸き上がってきて心を満たしていく。

 

(私で、私で感じてくれているんだ)

 

 朦朧としてきた視界で見る。自身のことを徹底的に調べ上げ心の弱さに漬け込んで服従させた男。自身の罪の象徴であり懺悔すべき相手で本来なら抱いてはいけない感情が芽生えてきて頬が更に暑くなる。

 視界の端に映る詩乃にとっては屈辱の象徴とも言える写真達。初めの内は見るたびに屈辱の涙を流し現状に絶望していたが見方が完全に変化していた。

 壁に張り付けられているものだけではなくファイルに納められたもの、作業の途中で床に散乱したもの、未だにデータのままのものもあるくらい膨大な絶望の記録群だがそれら全ては自身が男に『朝田詩乃』の全てを晒け出し身も心も捧げたことの証明の数に見えてきて誇らしく感じた。

 この男の技量からして初めてが自分であるとは思ってはいない。それに、男の首に掛けてあるチェーン。そこに引っ掛かっているペアリングがその誇りを強める要因となっていた。

 彼には許嫁がいてその女性と結婚することが彼が詩乃を脅迫し支配するだけの情報と人脈を手にする条件であったらしい。

 そのことを聞かされた時に自然と涙がこぼれた。

 

 自分はどうやったって彼とは結ばれない。いつかは捨てられるのだ。

 

 普通なら喜ぶべきことなのだろう。この地獄の日々だっていつか終わりはくる。その時こそ 自分は罪を完全に精算し、普通の女として楽しみある明るい生活を送ることが出来るようになるのだから。

 

 だが、その時の自分が今も続けているのは男とより深くより回数多く交わることだった。理由はぼんやりと分かってはいるが認めたくはないのだ。

 彼とは結婚出来ない。それでも彼と一番深く関わり愛を感じた女でいたい。と

 その最後には本当の意味で証明を。前のような一方的ではなく自分が真に欲した時に手にできるようにと。

 

「あっ、あっ、はっ、あっ、ああぁ、はあっ」

 

 足で男の腰を挟み込んでより密着できるように腰を突き出す。互いの汗が交わりぬちゃぬちゃと音が聞こえだす。膨らんだ尻肉が弾け震える度に肉体へと快楽が反響し喘いでしまう。

 頭を右へ左へと反らしはしたなく腰を捩らせていると頭を細い指が抑えつけてきた。

 

 あの女だった。

 

 既に衣服は全て脱ぎ捨てていて白く眩しい裸体を晒し局部には膣へとバイブを挿入するタイプのペニパンが装着されていて、黒く鈍く光っていた。

 

「詩乃っち見てたら抑えられなくなってきちゃった♪ ちゃんと払うからこっちもヨロシクね♪」

 

 有無を言わせずに口内へとディルドを突っ込んでくる。ゴムの嫌な風味が広がり顔をしかめるが女が手に疑似通貨をいつもより多く握らせてくれたことで渋々舐め回すことにした。

 喉奥を貫かれるかと思う位に巨大なディルドの突進に嘔吐きそうになるが涙目で堪える。彼女にこうされるのも数えきれないくらいに経験している、これからされるであろうことも含めて。

 

「むぐぅ、むぅ、んんっ」

 

 だから必死にディルドを舐め回す。少しでも負担が少なく済むように。

 自分が気持ちよく慣れるようにと。

 

「だから邪魔するな。お前は少し前にこいつ、の相手しただろ」

「別にいいじゃーん。詩乃っちが減るわけでもないし。それにさ、私とアンタが一緒に責めたらどんな反応するのか気になるんだよねぇ~」

 

 朦朧とする意識の中に疑問が浮かびあがってくる。何故、彼女は『一緒に責めたら』なんて言っているのだろうか。二人が一緒にいる日は上下の口を二つとも責めているのに何故そんなことを気にするのだろうか。

 二人が話し合っているのを眺めつつそんなことを考えていると女のディルドが口から外れた。

 はぁはぁと息をしていると男がキスをしてきた。

 

「んっ、ふぅぅん、んむぅ」

 

 舌を絡ませる深い接吻を交わしつつ男が身体を抱き上げてくれるのを感じた。より奥底に男の象徴が入り込んでくるのをゴム越しに感じた。

 

(これから何をされるのかな……。やっぱり駅弁? それとも立ちバックかしら? できれば机の上とかで優しくして欲しいのだけども……)

 

 そんなことを考えていると唇が外れてしまう。銀色の橋が掛かり切れそうになるが名残惜しく感じた詩乃が直前で橋を吸い込んだ。が、間に合わず結果は詩乃の唇の橋から首筋、乳房に掛けて涎の糸ができることとなった。

 

「汚いな」

 

 男がそれを指ですくいとり詩乃の口へと咥えさせた。母親の乳を吸うように男の指をしゃぶり味わう。

 連れてこられた窓際。ベランダに続く前では相変わらず雨が降り続けていてざぁざぁと音を立てていた。

 

(雨、まだ止んでいないのね……。帰る頃には止んでいて欲しいけど)

 

 彼らの家に行為後も居座ることに関しては料金は発生しない。だがこんな自分の写真だらけの部屋では落ち着かないし、おまけに他の部屋では彼らに玩具にされるのがオチで休まらない。

 もちろん、彼らから押し掛けてくることもあるがそれでもここよりはマシだった。

 他にも理由はあるが考えようとしたところで男が囁いてきた。

 

「詩乃。いいのか? その手にあるやつを使えばゴム無しでやってやるぞ?」

 

 男の囁きに心の芯を握られた気がした。

 

「まぁ少し足りないが今回は特別だ。お前のナカの感じが久しぶりに知りたくなった」

 

 入り口を彷徨く男のカリに淫魔な心を焦らされているかのような感覚に陥ってしまう。ぐるぐると廻る視界と思考で周りが見えなくなってしまう。

 

(あぁ、ナカ出ししてもらえるのなら……)

 

 流れ出した涎を吹くことなく妄想が脳を支配していく。

 裸で組み合う自分と男の姿。男が射精した途端に局部で何かが爆発したように弾け飛び全身を駆け巡る。初めは火花のようなそれは電流へと変わり脳へと続々と突き刺さっていく。壊れた人形のように震える自分が気持ちよさそうに潮を吹く姿が想像されて静かに頷いた。

 直後、身体に異変が生じた。誰かが尻を開いたのだ。

 

「んんっ……!!」

 

 反射する窓を見れば女がニヤニヤした表情で抱きついてきた。

 

「んー詩乃っち~♪ 中出ししてもらえるのがそんなに嬉しい? この男のアカちゃん産めるかもしれないのが気持ちよくてアクメしちゃったのかなぁ~?」

「違っ……。そんなんじゃ……」

 

 乳首をこねるようにしごく女に反論しようとしたが男が引き抜く感覚に腰がもどかしそうに震える。

 引き抜かれはしたが、足はM字に開かれたまま動かせない。踏ん張ったがびくともせずに無駄な抵抗となった。

 

「今日はねぇ~。中出しアクメより最スゴいことして上げるから楽しみにしててねぇ~~」

 

 そう言いつつ女はゴム状の何かを詩乃の肩の上でぷらぷらと遊ばせた後、床に捨てた。

 ちらりと見えたそれに詩乃はドキリとした。使用済みのコンドームで中身の精液が空になっていたのだ。

 詩乃の菊門にディルドが押し当てられて縮こまる。触れた感触が自身の唾液ともローションとも違うことがすぐ察せられた。

 数えきれないくらいに浴びせられ染み付いていてもおかしくない男の精液だった。

 

「それじゃあ、いっくよぉ~」

「ま、ま、待っ、てぇ……んんんっ!!!」

 

 了解など得ずに女は挿入をしていく。男の腕が挿入を後押ししより深く重く突き刺さっていく。

 

「あっ、かっ、かっはぁぁぁ……」

 

 何度やってもアナルへの挿入など慣れるはずもなく毎回呼吸を苦しくさせては首を反らし悶えるのみ。

 ただ、回数が重なるごとに伝わる快感だけは増していくのがこれが取り返しのつかない拡張であることを感じさせられて涙が溢れた。

 

「あっ、ああっ……」

 

 全てが収まると全身から汗が吹き出し暑くて堪らなかった。

 

「あぁ~、全部入っちゃったねぇ~。ねぇ、どんな感じ? お尻の穴にディルド入れられるのは」

 

 何度も聞いただろうと怒りたくなったが、いつの間にか女の方が自分を抱えていた。

 何故だろうと疑問に思った時には既に答えが示された。男は既にゴムを外していて挿入の直前まで来ていた。

 詩乃は飛び上がるように声を張り上げ抵抗した。

 

「ねぇ! ちょっと待って! 二人同時に前後からなんて聞いてない! 無理よこんなの。お願いだからやめて!」

 

 これだけは阻止しようと必死に抵抗した。女の手下から二穴ディルド責めをされた時は埋め尽くされるような感覚とどうしようもない幸福感に充たされて堪らなかったのだ。

 これをこの二人には見られたくない。見られたら最後、彼らが飽きるまで続けられて証拠を記録され、しばらく辱しめられるのだから。

 ましてや今回はディルドではなく片方は本物なのだ。どうなるのかは想像に難くない。

 絶頂で入らない力で男を押す。無駄な抵抗だがしないよりはマシだ。だが、それすらも男に拘束されて無力化され、何かを考えることも感じることも出来ないくらい一瞬に一思いに挿入してきた。

 

「あ゛っ!」

 

 身体を緊張によって強ばり動かなくなる。魚みたいにパクパクさせたまま破裂しそうなほど膨らんだ腹部の重さに何も言えなくなる。

 

「やっぱキツイな。ほら、早くどけよ」

「や~だね。どくならそっちがどきなよ。こっちは今からあんたのザーメンたっぷり塗り込んであげなきゃいけないんだから、さ」

 

 男と女。それぞれ違うペースと配分で動き始める。こちらどころか互いに譲る気はないのか二人とも薄い皮膚一枚越しにケンカしている。

 

「えんっ、ちょっ、待っ、待って、ぇん……」

 

 敏感なところをお構い無しに暴れられては堪らない。ただでさえ弱っている状態でヤられては耐える術もなく小刻みに震えながらビクビクと絶頂を繰り返し潮を断続的に撒き散らす。

 

「だいたい悪趣味なんだよ。精液塗りの棒で尻を掻き回すとかな」

「そっちこそ『貯めたら解放してやる』とか大嘘付いてくだらない玩具のお札で遊んでるじゃない」

 

 詩乃を押し潰さんとばかりにお互いに身体を寄せあい詰めてくる。

 呼吸が苦しくなれば意識は遠退く。詩乃の頭は今"イク時"と"イってない時には"しか判別できなくなっていき白目を段々剥いていく。

 

「大体さぁ、この前の詩乃っちへの……って、詩乃っち!? 大丈夫??」

 

 女が異変に気付きピストンが中断される。緩くなったプレスのお陰で空気が戻ってくる。

 

「はぁっ……、はぁっ……」

 

 必死に酸素を肺に送りこんでどうにか楽になった。これまでの凌辱で鍛えられたのかもとくだらないことを考える余裕がある自分がいて何とも言えなくなってしまった。

 

「詩乃も回復したし再開するか。兄妹喧嘩はまた後でな」

 

 男はそう言って手を叩くと動きを再開させた。今度は男が突くと女が引いてリズムを合わせていく。

 

「あっ、ああぁ、あっ、ああぁ、あっ」

 

 規則的に与えられる前後の快感が心地よく浸透してきて心が溶けていく。やはり家族というのもあるのか二人の息がしっかり合っていて快楽も配下達よりも安定したものとして供給されていく。

 

(家族か……)

 

 そのワードが浮かぶとどうにも胸が傷んでしまう。

 自分は本当に家族と打ち解けられていたのだろうか。あの事件以降分からなくなった距離感のお陰でもう壊れてしまっていたのだろうか。

 

 考えが過りつつ彼らを見てしまう。

 

 互いに目配せすることもなく動き続けている腰使い。自身の乳首やクリ、臍周りを動き回る二人の指先の滑らかな仕草。

 今までに相手したどんな男女からも感じなかったものを感じて羨ましいと感じる。

 相手は脅迫強姦の犯罪者達なのに、そんな奴らすら持っている絆を自分は感じていないのだ。

 疼く感覚を癒すために詩乃も腰を降っていく。意思に応じているのかは分からないが子宮が下がっていき男の亀頭とぶつかる。

 

「あはぁぁ……」

 

 ぱんぱんと音が響く中で男一女二の格闘は続いていく。が、それも終わりが近づいていく。

女の腰の動きが落ちてきて男の肉棒が震えだすのが分かった。

 詩乃自身もイキ続けてはいるがそろそろ大きいものが来るのが分かった。こんな感覚も久しぶりで喜ばしく感じた。

 

「ああぁー! そろそろ限界!! 詩乃っち、一緒に行こう!!!」

「アッ! イクッ!! イク! イクゥゥゥゥ!!」

 

 獣のような叫びを上げる二人とは対象的に男は静かだった。だが歯を食い縛っていることだけは見えた。

 

「アッ! アッ! アンッ! アッ! アアアアァァァァァァァ~~~!!!」

「詩乃、そろそろ出すぞ」

 

 淡白だが焦りを感じる言葉の後、男が力強く腰を打ち付けてくる。

 

「アッ! アアアアァァァァァァァ~~~! イクゥゥゥゥ~~!!」

 

 詩乃の激しい叫び声と共に三人は同時に果てた。身体中に汗が吹き出して目が上を向いていく。溢れ出る多幸感のお陰で涙が視界を覆ってぼやけていく。

 女が果てた全身の震えが詩乃にも伝わり背中に優しく伝わる。

 詩乃の痙攣も女に伝わっているのか彼女はその場に座り込みディルドが抜けた。勢いよく抜けた影響か詩乃の肛門からは屁のような空気音が聞こえた。

 男の射精が詩乃を襲った。勢い良く放たれた白濁の液体は膣内へと放たれると子宮を目指して飛び中へとどっぷり侵入した。

その感覚が身体に刻み込まれている詩乃は学校の授業で見た受精の瞬間をイメージして軽く果てた。

 

(これで、彼の赤ちゃんが……。私に)

 

 何度も軽度の絶頂を続けていくうちに完全に意識を失い気絶してしまう。

 彼らに背中から落とされた鈍い衝撃と裸の背に張り付くコンドームと精液が不快だった。

 

 

 

 

 雨の中マンションを立ち去る詩乃を彼らは見下ろしていた。赤い傘を指す少女の姿はこの高さからはぼんやりとしか見えないがさっきまで情欲を貪っていたオーラはしっかりと伝わってきている。

 

「ねぇ、さっきの続きだけどさ。いつまでホントのこと隠すつもり?」

 

 シャワーを浴びソファーに座る男へと女が話しかけた。上半身裸で気だるそうにメールを返していた。

 

「隠すって何を? あいつが本当は妊娠なんかしてないってことか?」

 

 当たり前のように男は言いはなった。詩乃が(こちらが仕組んだのもあるが)肉体と精神の不調とこちらの口車にうまく乗ってくれたお陰で彼女が妊娠しているように見せかけ勘違いさせたことは男にとってはどうでもいいことだった。

 

「そうだよ。それ、特殊な治療とか言ってるけどいつかバレたら面倒……「バレねぇよ」えっ?」

「アイツはそのことに半分くらいは気づいているんだろう。だけどそれを指摘したらこの関係も終わることが分かってるから何も言えない」

 

 女の元へと移動しつつ話を続ける。

 

「アイツはもうセックスの虜なんだよ。どうしょうもないくらいに疼いて疼いてしょうがない。でもトラウマから誰かに求められない頼れない。だって一人殺してるんだからな」

「だから理由を探したのさ。自分が快楽に溺れてもいい訳を。それが脅迫から隷属に変わったってだけさ」

 

 女は男の話を黙って聞いていたが最後はつまらなそうにそっぽを向いた。

 

「何だよ。完全にあんたの思惑にハマってるんじゃない。それだと詩乃をうまく可愛く調教するっていう私のこれからの予定は意味ないじゃない」

 

 女は急に興味を無くしたのか荷物を持ってその場を去っていく。

 

「私は別の玩具探して弄ぶことにするから後は好きにやりなよ。あっ、たまには遊ぶかもだけどねぇ~」

 

 女はそう言って家を出ていった。

 彼女がリビングを出る直前。綺麗に足で踏み潰された詩乃の写真があった。

 

 

 

 

 どしゃ降りの雨の中一人、詩乃は歩き続けていた。一度バスで家の近くまで乗った後、残る道をひたすら歩き続けていた。

 

(あぁ、また溢れてきた……)

 

 周囲に誰もいないことを確認すると静かにがに股となりスカートの中へとハンカチを差し入れた。ショーツは既に濡れていて前後の穴から精液が溢れてくるのだ。

 気絶から目覚めた後も行為は続いた。前後が入れ替わったり口に太いバイブを咥えさせられた三穴まであり心身ともに疲れ果ててしまったのだ。

 加えて最後に伝えられたのは料金の大幅なオーバー。あちらが勝手に仕掛けてきたことだが自分が今持っている額の数倍の金額を消費してしまい借金ということになってしまっているのだ。

 今度、女の紹介で"バイト"をすることになったが何をされるのかまでは分かっていない。

 

(一体、何されるのかしら……)

 

 頭を働かせつつ角を曲がった。が、そこでミスを犯してしまう。考えに気をとられていたのか前からくる存在に気づかずにぶつかってしまう。

 

「きゃっ!」

 

 疲れていたこともありその場ヘ倒れてしまう。制服がずぶ濡れとなり火照った身体に寒さが伝う。

 

「ごめんなさい、大丈夫?」

 

 自分のことよりもまず相手のことを気にしたが相手は詩乃が手を差し伸べるよりも先に立ち上がった。

 相手の様子は豪雨の日には奇妙だった。彼女の回りには自分のもの以外の傘は落ちておらずこれまでずっと雨に濡れていたのかというくらいに制服に水が染み込んで濡れきっていた。

 本来は美しいはずの栗色の髪も解れて乱れ酷い有り様だった。長い髪の隙間から見える顔は寒さで蒼白く変わり虚ろな瞳で今にも美貌を感じさせはしても酷く醜かった。同時に今にも消えてしまいそうで儚さも感じた。

 少女は「ごめんなさい」と小声で呟くとその場を逃げるように去った。訳を聞く暇もないくらいに走り去る様子を詩乃は見ることしか出来なかった。

 

(何、今の子……)

 

 途端に身体に寒気が走り一刻も早く帰宅するべく傘を拾おうとした。

 

(あら? これって……)

 

 そこにはもうひとつ手帳が落ちていてすぐに彼女のものだとわかった。

 

(結城、明日奈……)

 

 生徒手帳であるそれを拾い上げ名前を読んだ。写真から彼女のものであることは確定し同時にその美しさに見惚れた。

 年相応の幼い可愛らしいと大人に変わる前の未熟さが共生している様子は見事だった。

 くしゃみをしてしまい足を早めた。冷静な思考判断のできない状態の詩乃は一刻も早くシャワーを浴びたいという欲求に突き動かされた。

 こんな美少女なら悩みもないだろうにと思いながらもポケットに無意識に手帳をしまった。

 

 後にこの結城明日奈と詩乃は深く関わることになるのだがそれはまだ先で別のお話。




 今回登場したアスナは私のもうひとつの作品である『AV女優 asuna』の過去アスナみたいな感じをイメージして書いてみました。

 思いつきでこの作品のシノンをAVアスナのほうに流用できないかと甘えた考えをしていた頃に書いたシーンを今回入れてみました。

 この二作が繋がるかどうかは不明ですがまた何かやれたらなと思っています。

 長くなってしまいましたが更新の遅い今作ですが終わりには近づいていますので気長にお待ち頂ければなと思います。
 それではまた次回をお楽しみに。


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エピローグ2

 読者の皆様お久しぶりです。アマゾンバイキングです
 まだ覚えていてくださる方がいれば幸いです

 こちらはお待たせしまして約2年振りの更新となります。
 本作は勝手ながら作者の判断で非公開としておりましたが、どんな形であれ一度始めた物語は完結させる必要があるかと考え、また勝手ながら公開し更新させていただきます。
 今後、修正や個人的な都合なので限定公開とさせていただくことがあるかもしれませんがその時は活動報告にてご報告させていただきます
私の都合で振り回してしまい申し訳ありませんが、今話含めて残り2話をお付き合いいただければと思います

 最後にアンケートをご用意しておりますので、そちらもよろしければ回答いただけると助かります

 長くなりましたが最後まで読んでいただけると嬉しいです


「あっ、あっ、あっ、あっ」

 

 若い女の声が家中に響く。

 古風な日本家屋の広い屋敷。十畳はある和室の真ん中に置かれた布団の上で、詩乃は高齢の男に組伏せられていた。

 相手は裏社会で力のある組織の会長。詩乃は自身を強姦し調教した者達により、彼に取り入るための贈り物として差し出されたのだ。

 

「あんっ! あっ……いやっ、そこはっ……ああっ!」

 

 着ていた服は布団の側に綺麗に畳んで、眼鏡だけ残した一糸纏わぬ姿で屈強な男と交わる。

 足をはしたなく開かされイヤらしい音を立てながら剛直が彼女の秘壺を貫いていく。

 未だ発展途上のそこは倍以上の時を生き、数多の女の汁を吸った肉刀を相手に抵抗できるはずもなく、情けなく弱点を攻められ女として開発されていく。

 普段はどんなに気丈に強くなろうと振る舞っていても、こうして裸にされ雄に組伏せられてしまえば所詮は弱い雌なのだと分からされてしまう。

 

「ぐっ……何て締め付けだ。お嬢ちゃんその歳でこれはかなりの好き者だな」

「いやっ……違っ、違うのぉ……」

「恥ずかしがることなんかない。これはお嬢ちゃんの持つ立派な才能なんだから。もっと活かすことを考えねぇと」

「はぁ、はぁ、はぁっ……はいぃぃぃっ……ああっ!」

「いい娘だ。ほら、舌出してキスしな」

 

 男が差し出してきた唇に舌を這わせ重ねた。互いに唾をくちゅくちゅと飲みあって身体をより密着させる。若い女の甘い汗を存分に漂わせた媚体は雄の鼻腔を擽り、興奮を煽ってしまう。

 腕が伸びてきて詩乃の乳房や引き締まったお腹を撫で回していく。既に前戯で存分に弄ばれた身体は敏感に反応し、乳首やクリトリスを摘ままれると愛液が隙間から漏れ飛び出した。

 快感の波に浮かされて荒い吐息を漏らししがみつく。

 自分の祖父とそう変わらない高齢でありながら衰え知らずの若さ溢れる肉体。ただ背中を初め各所にある入れ墨や銃痕、傷が彼がカタギではないことを表していた。

 

 身体を四つん這いにされ後ろから突かれる。

 尻たぶを開かれ肛門を指で掻き回される度にぞくぞくとした刺激が脳天まで突き抜けて力が抜ける。

 

「ふぁっ……あはぁぁぁ……あっ、ああんっ」

「ケツの開発もかなりの物だ。お嬢ちゃんAV女優になりたいなら紹介してやってもいいぞ。うん、きっと大物になれる」

「やっ、そんなの嫌ですぅ……ううっ、は、恥ずかしいからぁ……ひぁっ!」

「ま、そうだよなぁ。でも考えておくといい。お嬢ちゃんほどスケベなら天職だろうからな」

 

 指をアナルから引き抜き代わりにバイブを挿入する。本来は騎乗位用の設置型で、この体勢だと一度挿れてしまえば自分では抜けない。

 

「ひぅぅぅぅぅっっっ! うぁっ!? あっぁぁぁぁぁ!」

「おぉ、更にキツくなったな。これが今のJ○とは恐ろしい世の中になったもんだ」

 

 振動するバイブに攻めたてられ痙攣して悶える詩乃。意識せずともジタバタと暴れる身体を抑えられ、思うように快楽を逃せずに絶頂へと急速に登りつめていく。端から涎が滝のように溢し、涙で可愛らしい顔を汚して早すぎる悦びに美貌を歪めてしまう。

 乳首を押し潰すと詩乃は背を反らしてよがり、尻肉を固くして膣を締め付けた。

 

「おおぅ……、そろそろ限界だ。出すぜお嬢ちゃん、しっかり受け止めろ」

「はぁ、はぁ、はぁ、は、はぃぃぃ……」

 

 対面座位になり下から突き上げられる。部屋全体を揺れているかと思うほど揺さぶられ、視界が定まらない。目の端にチカチカとした光だけがはっきりとして意識が薄れていく。

 

「あっ! あっ! あっ! ああぁぁぁぁぁ! もっ、もうダメっ……!」

 

 曇った眼鏡を外され溢れた涙をぬぐわれた。目が相憐れむような視線に心が締め付けられる。それも束の間。バイブを最大に上げ、力強く腰を打ち付けてきて頭が真っ白に染め上げられた。

 

「ああっ! ああぁん! イクッ、イクイクイク、もうイッちゃぅぅぅ!」

「いいぞ、スケベにアクメキメろや! このメスガキィ!!」

「いやぁぁぁ!! あんっ! あはぁぁぁん……!」

 

 口調荒く詩乃を捲し立てる。

 口を開いたままの舌をでろりと垂らした顔を晒し、目線を上向かせもう何をしているのかも分かっていない彼女は膣と肛門を激しく締め付けて何度も空気の音を鳴らす。

 男が詩乃を抱き上げて勢いよく下に降ろす。布団に尻をぶつけ、亀頭が子宮口を潰す衝撃に意識が完全に吹き飛んだ。

 

「イッ、アアァァァァァ!!!」

 

 獣の雄叫びを上げ、詩乃は背を反らして白目を向き絶頂の味を噛み締めた。

 

「くっ、出るっ……!」

 

 糸の切れた人形みたいに放心した肉体を力強く抱き締めて男も精を解き放った。

 自分の孫ほどの少女に醜く煮えたぎった欲望を注ぎ込む背徳感に射精が止まることを知らない。ここまで上質な女は彼の人生でも五本の指に入り、それがまだ育つ余地を残している事実に空恐ろしくなる。

 

「はっ……、あっ……」

 

 全身を汁で汚し気を失った詩乃を横にする。深いオーガズムに達したのか痙攣が続き汗がどんどん浮いてきていた。

 未だ締め付けてくる女壺から引き抜くと大量の精液が零れて布団の上に溜まった。バイブも引き抜いてやると野獣めいた声を上げるギャップに思わず苦笑した。

 我ながらここまで出したものかと感心していると、彼女の身体がぶるぶると震え出す。明らかに痙攣とは違う反応に慌てて動くも間に合わず淫裂から尿が迸り畳に染み込んでいく。

 

「こりゃ換えだな……」

 

 噴出が終わると詩乃の意識が同時に戻り、瞼をぱちぱちとさせる。全身が濡れて寒いのか震えながら重い身体を何とか起こすと尻の下に敷いた冷たさと周囲に描かれた色づいた地図を目にして顔を覆った。

 

「気にするなお嬢ちゃん、こんだけ出るのは元気な証拠だ。若さを今のうちに誇っておけ」

 

 会長は恥じる詩乃の頭を優しく撫で、肩にバスタオルを掛ける。もう一つ手にしたタオルで目立つ汚れを拭っていると落ち着きを取り戻したのか彼女のしなやかな指が萎えたペニスに触れた。

 

「おっ……?」

「ここは、舐めて綺麗にしますね」

 

 四つん這いになり長い舌で先端を舐める。自分の出した液体で濡れ光る黒いイチモツに可憐な唇を口づけた。

 自分が乳首を吸われて良い感覚を思いだしながら咥えて吸い上げ、絶頂をくれたモノに対する感謝を込めて奉仕する。

 会長はそんな詩乃を見下ろして頭を撫でながらも、どこか憐れむような目を送った。経歴も既に知り、過去の過ちの渦に引き摺られてここにやってきた彼女。あったかも知れない明るい未来に生きる彼女を想像し、同情を深めるもそこは裏社会の男。男に犯され裏社会に身を落とし、与えられる快楽に溺れた女にそれは叶わぬ夢である。

 イチモツがまた固くなってきたのを感じて、口から引き抜いた。

 

「ありがとなお嬢ちゃん、もう十分だ」

 

 口から肉棒が離れていくのをどこか名残惜しそうに見つめながらも詩乃はその場に正座する。

 頭を床に付けて、

 

「会長、今日は私を指名してくださりありがとうございます。またご指名していただければ━━

「そんなのは挨拶はいい」

 

 と、教えられた台詞を並べていると男が横に座りメモ用紙を一つ差し出してきた。見るとそこには電話番号とメールアドレスが幾つか記されていてそれが次の連絡手段なのだと悟る。

が━━

 

「お嬢ちゃん、聞かせてもらったよ。今まで色々大変だったみたいだな」

「…………ッ!?」

「俺からはあまり口出せねぇ複雑な話だが何か困ったことがそこに電話してくれ。上の二つは俺だが下の奴は信用できる男の連絡先が書いてある。

 ソイツも黒いことはやってるが社会に居場所のない子を保護したりと根はお優しい慈善家様だから足を洗いたいなら頼め」

「ありがとうございます……。でも私は━━

「アイツの親を殺したから何だってんだ? この世界じゃ殺し殺されは当たり前みたいなもんだ。

 アイツの親父は自分で仕掛けて、お嬢ちゃんにやられた。それだけだ」

「…………」

「それにお嬢ちゃんは自分のことしか見てねぇ。もっと視野を広げるんだな」

「えっ……、それってどういう……」

「自分で考えろ。

 俺はそこまで手取り足取り教えるほど優しくない。セックスなら別だが。

 まあ、とりあえず今日はシャワー浴びて帰ることだ」

 

 そういって話を切り上げ、立ち上がり部屋を後にする。

 引き戸を開けると、そこには詩乃を会長に捧げた男が待ち構えていた。

 

「会長、今回の女はいかがでしたか」

「かなり上玉だな。アイツの拾った娘がいなけりゃ過去最高で文句無しだった」

「流石にあのお嬢様と比較されても困りますよ。確かにカラダは服越しでもそそりますけど」

「カラダだけか。あの長い亜麻色の髪も最高だ。髪の綺麗な女はそれだけ自分の手入れをやってる、美しさの価値を分かってことだからな━━」

 

 廊下から遠退いていく声を聞きながら詩乃はシーツを握った。

 

(自分のことしか見えてない……、ね。何が言いたいのよ……)

 

 裏社会の人間に抱かれるのはこれが最初ではない。連絡先を渡されたのは初めてだが、先程みたいな似たようなことを何度も言われるが理解に苦しむ。

 やがて、こんな社会で生きる人間を分かるはずもないのだと何度めかの諦めた息を吐いた。

 

 

 

 

「会長、今夜はお時間をいただきありがとうございます」

「また連絡してこい。玄関までは送ろう」

 

 会長の自室を詩乃は男と共に訪れ別れの挨拶をしていた。

 先程まで交わっていた和造りの屋敷と廊下で繋がった洋館。まだ出来て新しいのか木の良い香りが鼻を擽った。

 

「お嬢ちゃんならいつでも歓迎するぞ。何なら愛人の一人になってくれても構わんがな」

「会長、冗談キツいです」

「お前を育てたのは俺だぞ。つまり、お前の女は俺の物だ」

「いや、意味分からないっすよ」

 

 歩きつつ楽しそうに話す二人を尻目に詩乃は身体の芯に残った快感に耐えていた。

 あれから残された詩乃の元に数人の女が現れ、浴室へと連れていかれ身体を清められたのだ。女は二十代から五十代と年齢層は幅広く皆詩乃が思わず見惚れてしまうほど美しく自信に溢れて見えた。そんな彼女達に裸にされ、身体の穴という穴を洗い流された。

 白のブラウスに淡い緑のカーディガン、デニムのミニスカートと身支度を整えた頃には男が廊下にいて、それから連れられて会長に挨拶をして今に至った。

 気がつけば玄関にたどり着き、靴を履いている所だ。

 

「お前、顔色悪いぞ。少し休みを取ったらどうだ?」

「いえ……、大丈夫です」

「ほら、安物だが酒でも呑め。呑んで酔って寝て疲れを癒せ。そうすれば楽になれるぞ」

「あ、ありがとうございます……!」

 

 そういって会長は男にビールが十缶ほど入ったビニールを手渡した。色とりどりの中身が透けていて、未成年ゆえお酒に詳しくない詩乃でも分かるくらい有名な物ばかりで、言葉ほど安物ばかりでないことは分かった。

 

「お嬢ちゃんにはお酒は早いからな……。ほら、これで綺麗な服や化粧品でも買いなさい」

「あ、ありがとうございます……」

 

 詩乃には缶ジュース一本と財布から一万円札を十枚ほど手渡した。包みが無くて申し訳ないと言っていたが、貰ったこちらが申し訳ないくらいだった。

 

「本当に、俺の女になる気はないか?」

 

 手が離れる寸前、小さく会長は詩乃にそう聞いた。さっきの親身な様子はない、鋭い攻撃的な目だった。

 

「ありがとうございます。お気持ちはありがたいですが、私はあの人に救われたところもありますので……」

「そうか、それは残念だな……」

 

 真にそう思うように会長は詩乃から離れていく。

 ぞくりと背筋に嫌な汗が伝うが、男が声を上げ遮った。

 

 

「あっ、女にばかり甘いっすよ」

「うるせぇな、お嬢ちゃんは可愛いから仕方ねぇだろ。お前にはビールやったからそれで我慢しろよ」

「それは……そうっすけど」

「次来た時はサービスしてやるから」

「本当ですか、楽しみにしてます」

 

 そう男の肩を掴んで、思いの籠った言葉を送る。

 しかし会長の力が強かったのか顔をしかめつつも男は頭を何度も下げ続けた。

 

 

 それから会長とその愛人達に送り出され、二人は黒塗りのワンボックスカーに乗って後にした。

 いつも売春の現場に向かう際に使っている車。運転席と助手席以外は改造されてあり、後部座席は車中泊のためマットレスを備え、周りには衣装や小道具が積んでいた。

 

「なぁ、あのおっさんから何言われた?」

 

 不意に運転中の男が声を掛けてきた。

 眠いのかしきりにコーヒーを飲み、車内に芳ばしい香りが充満していた。

 

「別に、愛人にならないかって。ただそれだけ、いつものことよ」

「人気だな詩乃。男として鼻が高いぜ」

「レイプ魔の大嘘つきがよく言うわ……!」

 

 真夜中のラジオと二人の冷たい会話だけが続いていく。以前、自分が妊娠していると騙されていたことを知ってから男への態度は表向き以外冷淡そのものと化していた。

 会長の屋敷は街から離れた山奥にあり、病院や商店街と言った生活の拠点はあるものの、最寄りのホテルまでは一時間ほど掛かる。おまけに今日はあいにくの大雨で前もロクに見えないため進みが遅い。元々通りが少なく対向車すら往復して一度も出会っていないがここまで酷いと大変だ。

 泊まっていくか誘われていたが、男に急用が出来てしまったために夜に出発することになってしまった。

 

「そのレイプ魔にバカみたく夢見た結果犯された女が偉くなったものだな。あの時の顔、今でも忘れられねぇぜ」

「…………ッ!」

「……そうだ。この雨……、あの日を思い出すなぁ……」

「…………」

「傑作だったぜ、お前が処女を俺に捧げた日はよぉ……」

「このっ……!? 最低ッ……! 」

 

 ケラケラと嗤う男にスカートを握りしめる。あの日の自分を何度殴ってでも止めてやりたいか考えたことは最早数えられない。

 

「いやぁ、何度も夢で思い出すな。クラスの奴に苛められて、善人のフリしてた俺に泣きついてきてよー『とりあえずドライブでもしようか』って誘ったらホイホイ騙されてー

「それで、山奥に連れ込んで『お前に殺された男の息子だー!』って告白したら簡単に犯されてくれるなら気持ち良かったぜ。

なぁ、詩乃。覚えてるか? お前が初めて失った場所を」

「忘れるわけないでしょ……」

「だよな。汚い廃工場で失ったとか一生モンだからなぁ、ハハハ」

 

 大笑いする男を涙目で詩乃は睨み付ける。

 恨みと共に忘れることはないだろう。車から何とか逃れて裸で森の中を走り回った恐怖と砂利と埃まみれの床で純潔を奪われたあの痛みだけは。

 

「でも俺に襲われたお陰で今があるからな。売れっ子ビッチになれたのは俺のお陰だから、感謝しろよな」

 

 肩を叩いてくる男に何度めかの睨みを効かせる。いつにましてテンションの高い彼は珍しかった。

 おもむろに車を路肩に寄せ詩乃のシートベルトを外す。特別に改造された車は助手席がスイッチ一つで倒れるようになっていて、身体が横にされていく。

 

「━━さて、弄るのはここまでとして、お前の願いに応えるとするか」

「願いって何のことかしら」

 

 座席を跨ぎ覆い被さってくる男。詩乃に問うこともなくブラウスのボタンを外して白いブラジャーを露にした。

 

「惚けるなよ。お前だけなら屋敷に残れたのにどうして着いてきたんだ?」

「……っ!?」

「スカート、捲ってパンティ見せてみろよ」

 

 恥ずかしそうにスカートの裾を持ち上げる詩乃。するすると持ち上がって長い足や綺麗な太腿が晒されていき、逆三角の白布地。甘い雌の香りを放つショーツが露にした。

 クロッチの部分がシミを浮かべ、余韻の甘い疼きで震え見せた。

 

「くくく、もう待ちきれないって感じだなぁ詩乃。そんなにココが恋しいのか?」

「あっ……そ、そんなわけ、ないっ……」

「そうか、ならこんなに濡れてるのは汗かさっきの残りなのかぁ」

「そ、そうに決まってるじゃない……」

「さっき洗ったばかりなのにもう汚すなんて汚い女だ」

「……ッ、最低……!」

 

 女に対して最悪の煽りをする男に怒りをぶつけるが、言葉とは裏腹に身体の奥が熱く滾っていくのを感じて胸が傷んだ。

 

「おら、ラストチャンスだ。好きに選べ」

 

 ズボンのファスナーからペニスを引っ張り出し、詩乃の目の前に突きつけた。

 雨音を破って喉がごくりと、無意識に、音を鳴らした。

 

「ほら、選べよ。早く」

「くっ……!」

 

 悔しそうに歯噛みしつつも漂う雄の香りに下腹部が疼くのには堪えられなくて。

 ショーツを下に降ろしつつ、

 

「私に……、挿れて、ください……」

「んっ……? 私に、なんだって?」

「……くっ! お、おちんちんを……、ください……!」

「もう一度。どこに挿れればいいんだよ。ほら、いつものことだろ」

「くっ……! 言えばいいんでしょ……、ください……、私のおまんこにください! ちんぽ挿れて、ください……」

 

 車体が一度、揺れるほど大きな声で良い放って、M字に開いた股の間の割れ目を詩乃は自分で開いた。

 

 

 

 雨が弾ける音と詩乃の喘ぎが車内に響く。

 

「あっ、ふぁっ……、あっ、あんっ、あっ、ああっ……」

 

 後部座席のマットレスで裸にされた彼女は男の上に跨がり腰を降っていた。服はその捨て、おふざけで水泳キャップさながらにパンティを被せられている。

 

「くくく、いい眺めだぜ。どうだ、愛しのレイプ魔様チンポの感想は?」

「くっ……、あっ、あんっ、さ、最悪……よ。あんっ!」

「そうか、なら涎溢してのは何でなのかなぁ」

「……ッ!? そ、それは……アンッ!」

 

 男に突き上げられて詩乃は哀しい喘ぎを溢す。絶頂間近でよく感じる、脳まで犯されるようなあの感覚がずっと続く。気持ちよすぎて何も考えられなくて今も漏らしたみたいに愛液を滴らせ、小刻みに達しながらも腰を振り続けている。

 認めたくはない。でも、認めるしかない。

 この憎き最低な男こそ。自分のカラダが求める最高のオスなのだと。

 

「あっ、あっ、あっ、ああっ……!」

「おらおら、乳首もこんなに勃たせて……この欲しがりめ!」

「あぁああんっ!」

 

 乳首を摘ままれて背中から倒れる。

 柔らかいマットさえ今は危うい刺激で膣が締まって肉棒をより深く感じて

 

「へへへ、いい眺めだな」

「やっ、いやぁ……、見ないでぇ……」

 

 立場を逆転させまんぐり返しにした詩乃を見下ろす男。絶世の美少女の性器をつまみにビールをグビグビと飲み干していく。もう盛り始めれば明日の予定には間に合わないと諦め、酒を飲み始めていたのだ。

 既に周りには缶が幾つも散乱していて、また一つ加わる。普段はこんなに酒を飲まないのだが今日はやけに進む。やはり成り上がりのためとはいえ、自分の女を抱かれることに苛立っていたのか何時にも増して旨く感じてストレスが吹き飛んでいく。

 

「綺麗なマンコしてやがる。もう何人も男を知ってるくせに清楚ぶりやがって……!」

「イヤッ! あっ、アッアッア~~~!」

 

 グリグリと膣壁を刺激してやれば途端に漏らして潮を吹き散らす。少し前に吹いたことを聞いていたがまだまだ出ることは驚きだった。

 

「オラオラ! 全部吐き出せこのスケベマンコ!」

「イヤァァァァ~! や、もうやめてぇぇぇー!」

 

 止まることを知らない男の攻めに涙を浮かべて訴える。いつしか肛門にも指を挿し入れられて、前後のドリルに詩乃はジタバタともがいた。

 

「あぁっ……、あっ」

「ふぅ、凄い匂いだな」

 

 車の中はいつの間にか詩乃と男の臭いで大変なことになっており、自分のせいでもあるが鼻を摘まみたくなるほどだった。

 

「しょうがねぇ……、おい詩乃。外に出るぞ」

「えっ……ちょっ……ちょっと待っ……」

 

 その辺に投げておいたパーカーつきレインコートを詩乃に被せ、男は車の外に降りた。

 腕を掴まれて反抗も出来ぬままに詩乃も外へ引き摺りだされてしまう。

 

「ちょ、ちょっと……、もし誰か来たら……」

「こんな夜に、しかも酷い雨の時にくるわけないだろ。ほら行くぞ」

 

 まるで聞く耳を持たない男に連れられて森の中へ。土地勘がないため奥に行くつもりもなかったが、運良く寄りかかれそうな木を見つけて詩乃をそこに押し付ける。

 

「うむぅ!? むうっ……」

 

 貪るようなキスをしてコートを脱がせ、乳房を揉みしだく。男も早々とコートを脱ぎ捨てると自らの剛直を擦り付けた。

 全身から体温が奪われていく中、少しでも暖を取ろうと男のモノを手で扱き熱を昂らせていく。

 

「あっ、あぁ……」

 

 男の指が三本、膣に入ってくる。詩乃のナカを掻き回していくと潮とは違う熱水が流れ落ちてきた。

 

「詩乃……」

「言わないで……」

 

 心細く身を震わせる彼女をそのまま男は抱き締める。やがて震えが収まると顔を見つめて

なおす。

 

「終わったか?」

「礼は言わないわよ」

 

 男はそのまま詩乃を抱き抱えると尻たぶをがばっと鷲掴みにして開き挿入した。肛門が丸見えになるほどのそこは男のピストンの度に皺がヒクヒクと蠢く。

 

「うっ、あっ、ああっ、あっ、あっあっあっ、はぁっ……!」

 

 駅弁で抱かれ男のモノが身体を犯していく。

 

(大嫌い……、殺してやりたいほど憎いのに……)

 

「アッ! ハァッ……、あっ、あっあっ、き、気持ちいいッ……ふわあぁぁぁぁ!」

 

 気持ちよくて堪らない。どんな絶倫だろうと床上手だろうとこの男以外からの刺激とは比べられない。それほどまでにこの身体は憎い男によって開発され、この男のペニスでだけ一番の悦楽を感じられるように改造されてしまっていることを重い知らされる。

 まるで裸の身体を見えない鎖でがんじがらめにされ、人形のように操られるが如くこの男の言葉に逆らえない。どんな恐ろしい命令でもその後の褒美を前には従うしかないとさえ思う。

 

「詩乃、詩乃っ、詩乃っ!」

「あっ、あっあっ、う、うるさい……うるさい、うるさい、うるさい! 名前を呼ぶなぁぁぁ!」

 

 名前を呼ばれる度に膣がキュンと締まって軽く達していく。流石に軽い絶頂程度でダウンするほどウブではなくなっているが、それでも相性抜群の相手から与えられる物は気絶してしまいそうな程に甘く切なく身体を蝕んだ。

 

「詩乃、詩乃ぉぉぉ! 出すぞ、受け止めろぉぉぉ!」

「あっ、ああっ! はぁぁぁぁっ! きてっ、きてぇぇぇぇ!」

 

 いつしか森から出ていた二人は道路の真ん中で立っていた。裸で身に付けているものは靴だけという変態な姿で、どしゃ降りの雨の中子供を育む交わりを重ね、甘い声を上げているのだ。

 

「あはぁぁぁぁーー! あうっ、イクッ、イクッ、イクゥゥゥゥ~~!」

 

 アスファルトの上で種付けプレスの体勢にさせられる。硬い凹凸のある地面でガシガシと腰を打ち付けられ痛みが走る。が、それよりも早く至高の快感が全身に電流のように駆け回って痛みを快楽に変換していく。

 壊れてしまいそうな悦びの濁流に頭が真っ白になっていく。

 重ねられる男の唇を愛しそうに受け止め、足を背中でクロスさせる。

 

「いっ、い、い、い、……いき、いくっ、イッ……」

 

 痙攣した舌を必死に差し出して絡ませようとする。が、男のほうが先に限界に達してしまい届くことはなかった。

 

「もうっ、限界だ……詩乃、出すぞっ! 詩乃ぉぉぉ!」

「うんっ、いいよっ、きてっ、いっぱいナカに出してよぉぉぉぉーー!」

「くっ……出るっ!」

 

 腰を強く押し付けて男が果てる。

 冷たい雨の寒さを打ち消す熱く滾った男のマグマが詩乃のナカを満たしていく。

 

「はっ、あっ、あぁ……………………アァァァァ~~!」

 

 雨音を夜の闇ごと切り裂く雄叫びが木霊する。

 足をV字に開き、ピクピクと小刻みに震わせて詩乃は何度も極上の絶頂を味わい続けた。

 

「ハァ、ハァッ……、ハァ……あっ」

 

 男のイチモツが萎んで抜けていく。雨が掻いた汗やその他の体液を洗い流していくが余韻だけは奪えない。それが何より嬉しくてまた子宮が疼くのを感じた。

 

「し、詩乃……、やっぱり俺たち、相性いいな 」

「キモいこと、言わないで……」

 

 鼻先がギリギリ触れあわないくらいの距離で男がそう言うと、詩乃はそっぽを向いた。

いくら身体では何度も思い知っても口では認めたくない。今はまだ、だか━━

 

「そうかい、ならまた分からせないとな」

 

 男はフッと笑うと詩乃を抱えて車に寝かせた。レインコートは何処かに飛んで行ってしまったのか見当たらないがどうせ安物だと諦めた。

 タオルで彼女の身体を軽く吹いてやると、飲みかけのビールを空にする。

 

「とりあえずお前も何か飲んでおけ。身体冷えてるからインスタントで何か淹れるがその前にジュースでも潤しておくんだな」

 

 屋敷で貰ったジュースを詩乃に渡すと男は車から離れていく。

 

「ちょっ、ちょっと何処に行くのよ? こんな夜の車内に女一人にする気?」

「トイレだよトイレ。流石に飲み過ぎた」

「なら側でしなさいよ。怖いし最悪だけど耳塞いでるから」

「イヤだね。あっ、詩乃が飲んでくれるなら話は別だがな」

「バ、バカ言わないで……! 早く帰ってきなさいよ」

「分かったよ……」

 

 そう言って男はまた森の奥へと消えていった。ふらふらとした足取りで何も身につけることなく出ていったが誰もこないだろうから気にすることではない。

 

「…………」

 

 残された詩乃はジュースに口を付け喉を潤す。思っていたより渇いていたのかごくごくの喉を鳴らし、一気に飲み干してしまった。

 

「美味しい……」

 

 銀の缶ジュースでラベルも貼っていないため中身が分からない。味はとにかく甘くて疲れが吹き飛んだ。次に訪れる機会があれば会長に聞いてみようと思った。

 

(あれ……凄く眠い)

 

 急に、睡魔が襲ってきてふらふらと頭が回る。そのままマットに倒れた。身体が重い。やはり冷えたのが良くなかったのだろう。

 

(視界が回る……キツい……)

 

 高熱でうなされる感覚に襲われて意識が遠退いていく。指先から力が抜けて動かなくなる。

 

 がしゃぁぁぁん! 

 

 

 と、何処かで音がした。

 遠いような、近いような、よく分からない。

 車か何かが木にぶつかったような衝撃が届いて車体を震わせたが、その頃には詩乃の意識はもう、闇の中に落ちていた。

 

 それから、死んだように動くことのない、というより高熱で死にかけていた裸の少女が発見されるのは数時間後。雨の弱まった道路の真ん中だった。




 最後まで読んでいただきありがとうございます
 よければ感想や意見、評価などいただけると嬉しいです
 作者の活力となります

 次は流石に2年も開けないとは思いますがなるべく早く更新のほうを進めていきたいと思います
 次回で完結となりますがそれまでお付き合いいただけるとありがたいです


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