復活する音速龍 (汚いメタグロス)
しおりを挟む

設定

ネーム?気にすんな。


キョウシロウ

 

今作の主人公

小学生の頃にダイパを買ったのがきっかけでポケモンにハマり、その頃の強さの象徴でもあるガブリアスに惚れ込んでいる。10年間、種族値の化け物と共にレート戦を楽しんでいたが、第七世代にて登場したミミッキュやカプによってガブリアスが没落したことにより、フェアリーに強い対抗心を抱くようになる。

そんなある日、突然ポケモンの世界に転送される。

 

 

 

アムガリオ(ガバイト分岐進化)

(一応ゲーム的な設定)

 

タイプ ドラゴン/はがね

とくせい マルチスケイル/かたやぶり

ゆめとくせい かたいつめ

たまごグループ かいじゅう/ドラゴン

 

種族値

HP108

攻撃150

防御100

特攻10

特防100

素早さ132

合計値600

 

図鑑説明

ガバイトのフェアリーに勝ちたいという思いが突然変異を起こし進化した

 

進化条件

昼の時間に、なつき度MAX仲良し度MAXのアイアンヘッドを覚えたガバイトにメタルコートを持たせ、ミミッキュを倒してLv48にレベルアップで進化(とどめを刺すのがガバイトでなければならない。入れ替えや学習装置は不可)

 

レベルアップわざ

1 かみくだく

1 かわらわり

1 はたきおとす

1 たいあたり

1 しんぴのまもり

1 すなかけ

1 りゅうのいかり

進化 りゅうのまい

3 かたくなる

7 メタルクロー

13 ステルスロック

15 バレットパンチ

19 きんぞくおん

28 きりさく

33 ドラゴンクロー

40 しねんのずつき

47インファイト

53 ひこうづき

58 はりゅうげき

 

わざ・ひでんマシン

わざマシン02 ドラゴンクロー

わざマシン05 ほえる

わざマシン06 どくどく

わざマシン08ビルドアップ

わざマシン10 めざめるパワー

わざマシン13 れいとうビーム

わざマシン 15 はかいこうせん

わざマシン 17 まもる

わざマシン21 やつあたり

わざマシン26 じしん

わざマシン27 おんがえし

わざマシン32 かげぶんしん

わざマシン35 かえんほうしゃ

わざマシン37 すなあらし

わざマシン39 がんせきふうじ

わざマシン40 つばめがえし

わざマシン43 ニトロチャージ

わざマシン44 ねむる

わざマシン47 どろぼう

わざマシン48 りんしょう

わざマシン56 なげつける

わざマシン59 ぶんまわす

わざマシン61 おにび

わざマシン64 だいばくはつ

わざマシン68 ギガインパクト

わざマシン71 ストーンエッジ

わざマシン75 つるぎのまい

わざマシン78 じならし

わざマシン80 いわなだれ

わざマシン82 ドラゴンテール

わざマシン84 どくづき

わざマシン87 いばる

わざマシン88 ねごと

わざマシン90 みがわり

わざマシン91 ラスターカノン

わざマシン100 ないしょばなし

 

タマゴわざは変わらないので割愛

 

人からおしえてもらえるわざ

アイアンテール

とっておき

げきりん

かみなりパンチ

ほのおのパンチ

れいとうパンチ

げきりん

いたみわけ

でんじふゆう

てっぺき

ステルスロック

 

 

オリジナル専用技

 

はりゅうげき

タイプ ドラゴン

ぶつり(非接触技)

いりょく85/めいちゅう100

とくしゅこうげきとして相手にダメージを与える。

 

ひこうづき

タイプ はがね

ぶつり(接触技)

いりょく80/めいちゅう90

相手のとくせいに関係なくダメージを与える。

 

専用Zワザ

龍覇無双撃

ぶつり(非接触技)

いりょく180

はりゅうげきがアムガリオZで変化

相手の特性、タイプ相性を無視し、とくしゅこうげきとして等倍ダメージ

 

メガアムガリオ

タイプ ドラゴン/はがね

とくせい ボディアーマー(かくとうタイプの技を受けた時のダメージを半減、フィールドの打ち消し&変更できなくする)

 

種族値

HP108

攻撃190

防御120

特攻10

特防120

素早さ152

 

解説

キョウシロウの切り札。彼とガバイトのフェアリーを倒したいという気持ちと、互いの信頼により進化した。上記の通り、嘘みたいな火力と馬鹿みたいな速さと阿呆みたいな硬さを合わせ持つ。タイプはドラゴン/はがねと、攻守共に優れ、技も強力なものを複数揃えており、さらに専用技と特性、メガシンカ、Zワザの存在により、型が読めないのも強みである。

しかし、ガブリアスの強さの一つでもあった「サブウェポンに使えるとくこう」が無くなり、小回りの良さは低下している。さらに、進化条件はかなり厳しく、通常特性は進化するまでどちらになるのか分からないため、厳選も困難を極める。だがそれを差し引いても、ガブリアスよりも強力なポケモンであるのは間違いない。




携帯の投稿って辛い…


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

異世界転送ってマジかよ

拙い文章ですが、読んでくれると幸いです。


「?」

気がつくと俺は森の中にいた。俺はさっきまでうんたらかんたらとかはよく聞く話だから割愛しよう。

 

え?するなって?

しらんな

 

「とりあえず、携帯っと」

俺は携帯のGPS機能で居場所を確認…

「圏外っ!?」

えっ、嘘!?マジかよ…どうすんのこれ…と、とりあえず歩くか

てかよく見るとこの森なんか雰囲気あるんだけど…

「ハクタイの森みたい」

ふとそんな言葉が出てきた。この一言でお気づきの方もいると思うが俺は…ん?設定で知ってる?そっかそっか。個人的にはプラチナが傑作です。

しばらく歩いていると明かりが見えてきた。

「おー、あそこが出口か」

出口が見えると人って走りたくなるよね、わかる?てなわけで走ろう。

俺は走って出口まで向かった。

途中でコケたりいろいろあったけどまぁその話は置いといて。

ようやく森を抜けると…!

「お、おぉ…」

そこに見えたのは、現代とはとても思えない大自然の絶景だった。

揺れる草木、広がる湖、桟橋の上には釣りをする人達…

「あれ?これどっかで見たような…」

ハクタイの森抜けたところじゃね?

 

…まさかね

 

とりあえず釣り人に話をかける

「すいません」

「どうかしましたか?」

おおぅ、優しそうな人でよかった…日本語が通じたってことは、ここは日本なのか?

「自分、他所から来たものですから土地に疎くて…ここがどこだかご存じですか?」

突然森にいたなんて言っても信じてもらえないからな、こんなところが無難だろ。

「ここは205ばんどうろ、この先に行くとハクタイシティという街がありますよ。よかったら案内しましょうか?」

 

 

………………へ?

 

……………嘘だろ……

 

…………そんな筈ない……

 

だってそれが本当だったとしたら…

 

「おっ、コイキング釣れた!」

<ザッパーン!

 

はっ!?えっ?はっ?

マジでここポケモンの世界じゃん!?

エッ!?ちょっ…やべぇよやべぇよ….しかもハクタイってことはここはシンオウ地方…

【アイツ】が生まれた地方……

 

「どうかされました?」

「ヴェッ!?マリモ!!」

考え事してたからびっくりして変な声出ちゃったよ…怪しまれてないかな?

「そうですか、じゃあ行きましょうか」

「アッハイ」

よかった…怪しまれてはないみたい。てかこの人優しいなぁ…

 

しばらく歩くと田舎の雰囲気が少し残る、大きめの街にたどり着いた。

「ここがハクタイシティ、歴史の残る街だよ。」

へぇー…ゲームで見たよりも大きい街だなぁ…まぁ、そりゃそうか。あの大きさじゃシティっつうよりもビレッジだしな…

あっ….頭の中にあの平和ボケしてる感じのBGMが…

「それじゃあ私はこれで」

そう言って案内してくれた釣り人が戻っていく。

「ありがとうございました!」

そう言うと釣り人はハニカミながら軽く手をあげて答えてくれた。

いやぁ、感謝だわぁ…あんないい人滅多にいないだろ…

「さて…」

何しようかと思ったけど

「今の俺には何が出来るんだ?」

そう、今の俺には金なし、ポケモンなし、身分を証明できるものもなし。

「ゲームオーバーじゃん…」

てかそもそもなんで俺はポケモンの世界にいるんだよ…いや嬉しいよ?嬉しいけどさ…もっとこう神とかが「間違えて殺しちゃった、特典あげて好きな世界に転生してあげる」みたいなのは無かったの!?ちょっとどころじゃなくハードモード過ぎない!?

あまりのショックに街中で

 

il||li_| ̄|○ il||liズーン

 

してると…

「どうしたの?」

鈴を転がすような声でそう聞こえた。なんだと思い顔を上げてみる。

 

 

そこにはクビレがいた

 

もうすんごいクビレ。こうキュッてなってるのが嫌でもわかる。だってへそ丸出しなんだもん。

 

ハクタイ…クビレ…へそ…この3つから導かれた答えは…!

 

「貴女はもしかして、ハクタイのジムリーダーの…」

「そ!わたしはここ、ハクタイシティのジムリーダー ナタネ!」

と、ナタネは腰に手を当てて、「ふんすっ!」と鼻息を立てる。

「って、そんなことよりどうしたの?街中であからさまに落ち込んで」

「いやぁ、それには色々と理由が…」

「ふーん…色々ねぇ…ま、話くらいなら聞いてもいいかな。」

話っていっても「異世界から来ました」なんて言えないしなぁ。でも、ジムリーダーならどうにかしてくれるかもしれないし…

「とりあえずうちのジムに来なよ、お茶くらい出すよ」

ジムってお茶飲めるんだ、初めて知った…

まぁ、うまく捏造して身の安全くらいは確保するかな。

 

 

 

ハクタイジム

 

 

「へぇー、記憶喪失ねぇ…」

とりあえず、記憶が無く、気づいたら森の中で倒れていたということにした。そうしとけば何かと詮索される心配もないだろうし、身分証無くてもどうにか出来るかも知んないしな。よくわからんけど

「まぁ、悪い人ではなさそうだから信じてあげる。私の方からある人に連絡しとくわ」

「ある人?」

めっちゃ気になるわ

「ところで、ポケモンは持ってるの?」

おおぅ、急に話振られたな…

「持って…無いです…」

欲しいなー【アイツ】

「じゃあさ!ポケモン捕まえに行こうよ!捕まえ方教えるし、ポケモンも貸すよ」

おお!?

「ぜひお願いします!」

「なにか欲しいポケモン…って記憶無いんだよねぇ…」

こんなに美味しいことは無い、ここはご都合主義といこう…

「あまり記憶は無いですが、この近くになんとなく覚えている場所が…」

「よし!じゃあそこ行こ!」

さぁ【アイツ】を手に入れるために!

いざゆかん!「まよいのどうくつ」!

 




まぁ、まよいのどうくつで【アイツ】と言ったらあいつしかいないですよね。タイトルでモロバレですしおすし。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

生きている

流石に設備業をしながら投稿するのは厳しいなぁ。


さて…「まよいのどうくつ」に行くとは言ったものの、あそこに行くにはサイクリングロードを通る必要がある。今の俺には金なんてないから自転車は買えないし、どう行くんだ?

「さ!私のトロピウスに乗って!」

「………え?」

なんでも、まよいのどうくつは崖の下だから、空を飛んで行った方がいいらしい。

確かにナタネはBW2のPWTでトロピウスを使ってたけど…「そらをとぶ」覚えてなかったよな?大丈夫なのか?途中で落下とかやめてくれよ?

 

「私のトロピウス、飛ぶの得意だから、2人乗っても大丈夫だよ!ほら!」

不意に手を引かれて、トロピウスに乗せられる。

 

「っ!!」

トロピウスに触れた時、柔らかさ、体温、呼吸…それを感じ取って、自分の考えが間違っていることに気づいた。

こいつは「生きてる」って事を実感した。

別に、頭の中では理解してはいたし、街中でも散歩してるポケモンとかを見ていたからなんの不思議もないけど、どこかで「ゲームの世界」と思ってたところがあったんだろう。だから()()()()「そらをとぶ」を覚えてないこのトロピウスに乗るのが不安だった…本当はそんな技覚えてなくても、ポケモン自体の特徴として飛べるのに…

そんなこともわからなかった自分が悔しくて、思わず歯噛みした。

それを見ていたナタネが、優しく話しかけてきた。

「何を考えてるか私には分からないけどさ、今からポケモン捕まえに行こうっていうのに…そんな顔してちゃダメだよ。ほら笑顔笑顔!」

そう言ってナタネがほっぺを引っ張る。

「いひゃいいひゃい!わかりました!わかりましたから!」

そう言うと、ナタネは手を離してくれた。

いや、マジで痛てぇ…

「そういえば名前!」

ん?

「名前教えて貰ってなかった!」

あー、そういえばそうだ。

「って覚えてないか…」

いやさっきまで「笑顔笑顔!」とか言ってたヤツが暗い顔してんなよ!ったく…

「いや、名前….思い出しそうです…」

「えっ!ホントに!?」

この世界だと名字とか無さそうだし…

「俺の名前は……キョウシロウ…そう、キョウシロウです」

とりあえず下の名前だけにしておく。

「キョウシロウね、分かったわ。じゃあキョウシロウ、しっかり掴まっててね」

「はい」

ん?もう飛ぶのか。

そしたらすぐ、フワリと宙に浮く感覚がした。うぅ…この感覚苦手なんだよね、飛行機の離陸とか。

そんなどうでもいい事を考えてると、あっという間に空まで飛び上がってしまった。

おお〜、街全体が見渡せる。あー、あれがパルキアの像か…結構大きいな。

「まよいのどうくつまではそう遠くないからゆっくり行くね」

そうナタネが言うと、トロピウスは前に進み始めた。

 

 

まよいのどうくつ入口

 

 

さて着いた!飛んでたあいだが気になるって?大したことしてないぞ?トロピウスの顎のバナナ食っただけだわ。めっちゃ美味かった。そんなことよりも俺は今までに無いくらい胸が高鳴っている。

 

【アイツ】がここに!

 

俺が興奮していると、ナタネが

「どう?なにか思い出した?」

と聞いてきた。

「うーん…」

あぁ、思い出す…誕生日プレゼントでDSとダイヤモンドを買ってもらった時の事を…

 

あ、こっから過去話とか入らないから安心しろ。

 

「とりあえず、中入ろっか」

「そうですね」

そうして、オレとナタネは洞窟の中へと入っていった。

「暗いなぁ」

中はとても暗く、1歩先も見えないくらいだった。

「あ、ちょっと待ってね」

ナタネは鞄の中を漁り始めた

フラッシュ持ちのポケモンでも持ってきたんだろう…明かりがないと進めないもんな。

「あったあった!」 カチッ

oh......

文明の機器「懐中電灯」の登場だァ☆

 

「…………」

「これで暗い場所でも大丈夫…って、何その微妙な顔…」

いや別にポケモンがフラッシュ使うのを期待してたわけではないよ?ポケモンが光り続けるとか、少し面白そうとか思ってたわけではないよ?

 

ほんとだよ?

「まあいいわ、それより早くポケモン見つけよ!」

俺は頷いて、あとについて行く。

 

 

数時間後

 

全然見つかんねー!ズバットとイシツブテばっかり出てくる!はぁー早く【アイツ】欲しいなぁ…まぁ、エンカウントの概念がないから、普通に無視すれば戦うこともないのはいいけど…

 

 

 

「まだ見つかんないのー?」

ナタネは疲れたようで、岩の上でぐったりしている。

「うーん…見つかんないなぁ…」

「そろそろ帰らないと日が暮れちゃうよー?」

そうだよなぁ…また明日にするか…

 

諦めて帰ろうとしたその時!

 

「ギャウ!」

キタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!

 

「ナタネさん!あいつです!」

「分かったわ!この子を貸してあげる!頑張って!」

「ありがとうございます!いけっ!」

手渡されたモンスターボールを投げると、空中で開き、中からナエトルが出てきた。

絶対に捕まえてやるぞ!

 

フカマル!

 

そう、俺が狙っていたのはフカマル。こいつの最終進化は、俺の一番大好きなポケモンにして、約10年間トップメタに君臨し続けた600族にして、レート戦の主人公「ガブリアス」!!

最近はフェアリータイプの台頭で、レート戦での使用率は減り、主人公の座はミミカスに譲ったなどと言われているが、そんなことは関係ない!そもそもフェアリータイプができた理由自体が、ガブリアス抑制みたいなものだ。だったら()()()()()()()()()()()()すればいい話。ガブリアスの強さ、フェアリーどもに見せつけてやる!

 

「ナエトル!フカマルにたいあたりだ!」

ナエトルはフカマルに向かって一直線に走り出す。

「ギャウッ!」

しかし、その体当たりはフカマルに紙一重で躱される。

「ちっ!ナエトル!もう一度たいあたりだ!」

ナエトルはもう一度フカマルに向かって走っていく。だが、またしてもフカマルに躱されてしまう。

「ナエトル!一旦…」

ナエトルに一旦距離を置くように指示しようとした時、フカマルがナエトルに飛びついた。

「ガヴッ!」

「キャウッ!」

飛びつかれたナエトルはフカマルに何度も噛みつかれる。

「ナエトル!振り払え!」

ナエトルは必死になってフカマルを振り払おうとするが、フカマルはしがみついてナエトルから離れない。

どうするか…わざをやるだけじゃダメだ…この世界のポケモンは生きている。さっき理解したばかりだろう!何か策は……ナエトルの特徴…ナエトルの特徴…そうだ!

「ナエトル!からにこもる!」

ナエトルは、全身を甲羅の中にしまい込む。フカマルはなおも攻撃するが、硬い甲羅に阻まれて、ナエトルに攻撃は通っていない。

「ナエトル!そのまま足だけ出して壁に向かってたいあたりだ!」

ナエトルは甲羅から足を出し、壁に向かって全速力で走っていく、フカマルは振り落とされないようにしがみついたままだ。

「そのままの勢いで背中から壁に突っ込め!」

指示通り、ナエトルは壁に勢いよく突っ込んだ。

 

ドッゴーン!

 

「グエッ!」

あいだに挟まれたフカマルは決して軽くないダメージを負う。

「今よ!このモンスターボールをフカマルに投げて!」

ナタネに渡されたモンスターボールをフカマルに向けて投げ、フカマルが光になってモンスターボールの中に吸い込まれていく。

 

コロン

 

捕まれ!

 

コロン

 

捕まれ!

 

コロン

 

捕まれ!

 

心の中で、思わずAボタンを連打する。

 

カチッ

 

「いぃっよっしゃあぁぁぁぁぁ!!!!」

 

フカマル!ゲットだぜ!

 




ようやく捕まりましたね、フカマル。てか戦闘描写くっそ難しい…


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

旅の始まり

ようやく投稿できます…


「おめでとー!」

フカマルを捕まえ、喜びを噛み締めているところに、ナタネが抱きついてきた。

「あ、ありがとうございます」

 

ふよん ふよん

 

おお…これは大きい、それになんかいい匂いする…

ナタネさん、これ他の男だったら間違いを起こしかねないっすよ。

 

え?俺?

 

大丈夫だ、問題ない。

 

幾度の厳選によって鍛えられた精神力は伊達ではないのだよ。

 

ナタネは俺からパッと離れると、次にナエトルに抱きつく。

「よく頑張ったねー♡おー、よしよし♡」

ナタネはナエトルを優しく撫でる。ナエトルも嬉しそうだ。

「少しいいですか?」

俺はナタネにそう言って、ナエトルを撫でる。

「ありがとな、お前のおかげでフカマルを捕まえられたよ」

「キャウン♪」

ナエトルは、気持ちよさそうに目を細めながらそう答えた。

「じぃーーー…」

ん?

「じぃーーーーーーー…」

ナタネがこっちをじっと見つめてる。てか、声に出てるぞ。

「ど、どうかしましたか?」

「敬語禁止」

「えっ?」

「だから敬語禁止!」

いきなりどうしたナタネさん…

「どうして…」

「だって、ナエトルにはタメ口なのに私には敬語ってなんか嫌!」

「いやぁ、でもナタネさんには色々お世話になってますし…」

現にこうやって、フカマルを捕まえられたのもナタネのおかげだ。

「そんなの関係ないよ。だってもう…

 

 

 

 

友達でしょ?」

 

 

友達認定早っ!いや嬉しいけど…こっちの世界の人たちってこんな感じなの!?

「で、ですが…」

「次敬語使ったら、ここにおいてくからね」

それは困る…

「わかった、これでいいだろ?」

「うん!それでOK!」

ナタネは笑顔でサムズアップをする。

「ん、それじゃ試しにフカマル出してみるか」

「さんせーい!」

俺はさっき捕まえたフカマルを出してみる。

「ギャウ!」

モンスターボールからフカマルが元気よく出てきた。かわいい

俺が手を差し伸べると、手に擦り寄ってくる。かわいい

おー、手が血だらけだー……

へ…?

「ぎゃあああ!!!!」

くっそ痛てぇー!!でも、夢特性嬉しぃ!!あっ…あっ…あっ…(思考力低下)

「大変!手当するからじっとしてて!」

ナイスだナタネ!俺の思考力が回復した。とりあえず手を出してじっとする。んん…消毒がしみる…

「よし、とりあえずこれで大丈夫ね」

おお、随分と手馴れてるな。

「ありがとう」

「お礼はいいわよ。それよりもフカマルの相手してあげたら?」

そういえばと思い、フカマルの方に振り向くと…

「ギャウゥ…」

申し訳なさそうにこちらを見ていた。

「大丈夫、お前のせいじゃないから」

フカマルを撫でようとするが

「撫でたらまた同じでしょ!」

「あ、そうだった…でもフカマル、本当にお前のせいじゃないからな。気にするなよ?」

フカマルは俺の言葉を理解したのか、ボールから出てきた時のように元気に戻った。

良かった良かった

「じゃあ、そろそろ帰りましょうか」

「そうだな」

俺とナタネは、ポケモンをボールに戻して帰路についた。

 

 

ハクタイシティ

 

 

日は既に沈ずみ、シティを街灯が彩っていた。

「そういえばさー」

「ん?」

「泊まる場所とかあるの?」

「あ」

すっかり忘れてた。ホテルに泊まるにしても金無いしなぁ…

「無いなら泊めてあげるよ?」

女の子の家に泊まるだと?いいのか?俺みたいな男をホイホイ連れ込んで。色々問題があるんじゃ…

「ジムに」

「お願いします」

なんの問題もないね。

「じゃあ少し買い物しないとね」

買い物?

「何を買うんだ?」

「だってキョウシロウ、何も持ってないじゃない」

「あー…」

忘れてた…

「でも俺、金無いぞ?」

「後で返してくれればいいよ?」

「でも…」

「ウダウダ言ってないでほら行った行った!」

「ちょ!うおっ!」

ナタネに、背中を押されて前へ進んでいく。仕様がないので、ナタネにお金を借りて買い物することにした。

 

 

ハクタイジム

 

 

 

「ふぅー、ジムに着いたぁ…」

予想以上に買い物に時間がかかった…

買い物中の話は割愛させてもらう。特にこれといったこともなかったしね。強いて言うならジムリーダーって収入いいんだなぁってことくらい。

「向こうに宿直室あるから。もう使ってない部屋だし自由に使っていいよ」

「ありがとう」

ナタネに礼を言って、宿直室に向かう。

ジムって宿直室とかあるんだ、すごいなぁ。

「ここか」

宿直室に入り、とりあえず電気を付ける。

「へぇ、いい部屋じゃん」

キッチンと6畳ほどのスペース、どうやら風呂もあるらしい。

「さっさと飯食って寝るかー」

俺は適当に夕食を作って食べ、風呂に入ってさっさと寝てしまった。

 

 

翌日

 

 

朝食を食べ、昨日買ったリュックを背負ってジムの外に出ようとすると、ナタネが誰かと話していた。白い髭に白い髪、オーキド博士とは違う厳しそうな顔

間違いない…ナナカマド博士だ…

少し感動していると、ナタネが俺に気づいたのか俺を呼ぶ。

「ナナカマド博士、彼が昨日話した…」

「あぁ、記憶喪失の男の子か…私はナナカマド、ポケモンの進化についての研究している。」

「キョウシロウです」

「ああ、無理に自己紹介などせんでいい。記憶が無いのなら自分のこともわからんだろう」

ゲーム通り、顔に似合わず優しい性格なのだろう。こういう気遣いはありがたい。

 

記憶がないわけではないが…

 

「ところでキョウシロウくん」

「何でしょう?」

「昨日ポケモンを捕まえたらしいじゃないか、ナタネくんから聞いたよ」

「それが…どうかしました?」

「ポケモンを使いバトルをし、ポケモンを捕まえた…ある程度ポケモンと触れ合ったはずだ」

「そう…ですね…」

「それを踏まえて、素直に答えてほしい」

ナナカマド博士は真剣な顔で、俺に一つの質問をした。

 

 

 

 

「君はポケモンが好きか?」

 

 

 

なぜこんな質問をしてきたのかは分からない。

 

でも、そんなの決まってるじゃないか

 

 

「はい!大好きです!」

 

 

ナナカマドはその言葉の真偽を確かめるかのように、じっと目を見つめた後

 

「そうか!ならこのどうぐを受け取るといい!」

そう言われて渡されたのは、タウンマップとモンスターボール数個

「君は自分のためにも、旅に出るべきだろう!道中で自分自身についても、なにか手がかりが掴めるかもしれん。どうかね?」

「旅ですか…」

旅ねぇ…そういうの…待ってたわ!YES以外選択肢ねぇわ!

「いいですね、楽しそうですし」

「なら決定だな」

「旅といえば!」

ナタネが急に詰め寄る

「キョウシロウはジムバッチ集めるの?」

ジムバッチを8個集めて、ポケモンリーグの四天王とチャンピオンを倒し、新チャンピオンになる。ほぼ全てのポケモントレーナーの夢だろう。俺もこの世界でチャンピオンになりたい。

「もちろん」

「じゃあ私ともバトルするのね」

「そうなるな…」

「キョウシロウにはうちのジムを受ける前に課題を出すわ!」

「課題?」

「そう!課題よ!」

「どんな?」

「ジムバッチを7つ集めること」

それってここ以外の全部じゃん!

「私が、キョウシロウを迎え撃つ最後のジムリーダになるってこと」

それは面白そうだ、乗った!

「わかった。そんだけ言っといて、さっさと負けるとかやめてくれよ?」

「そんなことあるわけないじゃない!私だってポケモン達と修行して、今よりもずっと強くなって迎え撃ってやるんだから!」

互いに目を合わせてニヤリと笑う。

「負けないわよ?」

「こっちこそ」

俺とナタネが火花を散らしていると

「ウォッホン」

ナナカマド博士が咳払いをし、俺とナタネはそちらを向く。

「とりあえずどこへ向かうのかね?」

「うーん…」

タウンマップを開き、どこに行くかを決める。

「とりあえず、コトブキシティに行ってから、クロガネシティに行くことにします」

「ふむ、コトブキシティで情報を集めてから、クロガネのジムに挑むと…」

「まぁ、そうですね」

「クロガネシティのジムリーダーはヒョウタくん。彼の使う岩ポケモンは手強いわよ」

まあ、ゲームの時は思考停止マッハパンチで終わったけど、こっちの世界なら相当手強いだろうな。

「おお、忘れていた」

不意にナナカマド博士がそう言って、バックの中から3つのモンスターボールを出す。

「この中から1匹だけ持って行っていいぞ」

俺は1つ手に取り、モンスターボールからポケモンを出すと

「ウキッ!」

中にいたのはヒコザルだった。

「博士、こいつにします」

「いいのか?最初に挑むジムはいわタイプなのだろう?」

「いや、こいつでいいんです」

俺の最初の相棒、忘れるはずがない。

「さて、俺はそろそろ行きますよ」

「もう出るのか」

「博士、キョウシロウは旅に早く行きたくてたまらないんですよ」

「ハハハ!無理もない。私は生まれて60年、未だにポケモンと一緒にいるだけでドキドキする」

「博士、ありがとうございました!お元気で!」

早く旅に行きたくてたまらない俺は、二人の会話など全く聞いていなかった。

「じゃあなナタネ、次会うときは挑戦者とジムリーダーだ!」

ナタネにも別れの挨拶をし、2人に見送られてジムを出ていく。

 

 

さて、とりあえず目指しますかコトブキシティ。

 

さぁ旅の始まりだ!

 




ナナカマド博士はポケモンの進化についての研究の権威らしいですし、ジムリーダーなら知り合いかな?と思い今回書きました。

ちなみに僕はポッチャマを選んだので、ヒョウタ戦は思考停止バブルこうせんでしたw


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

鳥と亀

亀更新の癖に短くてほんとにすいません。


ふう…着いたぞ、コトブキシティ。

 

出発してから3日、俺はようやくコトブキシティにたどり着いた。

 

道中、何人ものトレーナーや野生のポケモンとバトルしたが、フカマルとヒコザルが頑張ってくれたため、なんとか負けることは無かった。

 

複数回バトルして気づいたことがある。

 

この世界のポケモン、そしてポケモンバトルはゲームとはかなり異なるということだ。詳しくは

 

 

その1

Lvという概念がない

 

家で飼ってる金魚にLvが無いように、この世界のポケモンにもLvが存在しない。ポケモンはいつまでも成長(戦闘能力が)するし、いつポケモンが進化するか分からないのだ。

 

その2

技は4つ以上覚える

 

生き物なのだから当たり前の話ではあるのだが、1階覚えた技は忘れないし、何個も技を覚えられる。

 

その3

技として存在しない攻撃手段

 

これは何かと言うと、要するに手足あれば殴る蹴るくらい出来るし、口があれば噛みつけるということ。これも生き物ならば当たり前だろう。しかし、技として完成している技の方が威力は高かったりする。

 

その4

技の効果の違い

 

たとえば「かたくなる」、この技はゲームだと、防御を1段階上げる技だが、こちらの世界だと少し違う。固くなる技なのだ。固ければ防御力が上がるのはもちろん、攻撃面にも優れる。たいあたりだって、固い方が痛いに決まってる。

 

その5

発動時間と硬直

 

軽い技ならほとんどないのだが、威力の高い技を使うと、技が出るまでの時間…要するに「溜め」が必要になる。また、放ったあとも若干の硬直が発生するため、大技は連発が難しい。

 

 

 

などである。

 

あと、フェアリータイプはシンオウにも、もう存在するらしい。研究で明らかになった新しいタイプだとかなんとか。

 

俺は、ポケモンセンターでフカマル達を回復させたらさっさとコトブキシティを出てしまった。

来た意味ないって?そんなことないさ、まだポケッチのキャンペーンがやってないから、予定を変更しただけだよ。

 

そう、俺はポケッチを貰うのと、あるポケモンを捕まえる為にコトブキシティにやってきた。本当は、先にポケッチが欲しかったがしょうがない…

 

俺は202ばんどうろの草むらの中に入る。

 

「ピピッ!ピュイ!ピュイ!」

「おっ!」

すぐ見つかった。

俺が捕まえたいポケモンとはムックル。

個体数が多いと本当に楽だなぁ…

 

こいつはDP時代、序盤鳥でありながら120という高い攻撃力とタイプ一致120技を2つ覚え、さらに相性補完の良い格闘のなかでも、その頃最高威力の格闘技「インファイト」を覚えるなど、序盤鳥にしてはありえない強さを誇った、「ムクホーク」になるポケモンだ。

 

「いけ!フカマル!」

「ギャウ!」

フカマルを繰り出す

「ピュイーッ!」

ムックルも臨戦態勢となる

「フカマル!りゅうのいかりだ!」

「ギャオォ!!」

フカマルが口から赤黒いブレスのようなものを吐く

「ピィ!?」

ムックルは辛うじて、フカマルの攻撃を避ける

「フカマル!あと2発だ!」

フカマルはさらに2発りゅうのいかりを吐く

「ピュイイ!?」

 

よし!避けてはいるが、完全にパニックになっている

 

「フカマル!飛び上がって抑え込め!」

「ギャウッ!」

フカマルはムックルに向かって飛び上がり、

「ピィッ!」

ムックルにしがみつき、翼を掴む。羽ばたけなくなったムックルはフカマル共々落下。

「キュエッ!!」

「ギャゥゥ」

そのままフカマルは、首の辺りを噛んで地面に抑え込む

「よし今だ!」

ムックに向かってモンスターボールを投げる

「捕まってくれよ…」

 

コロン…コロン…コロン…カチッ

 

「よし!ムックルゲットだぜ!」

 

うむ…案外手っ取り早く捕まえられたので時間が余ってしまった。

 

何をして時間を潰そうか考えてると、どこからか争うような声が聞こえてきた。

少し気になったので、声の聞こえる方に向かうと、幼い少女に2人の亀〇ヘアーが詰め寄っていた。

 

「いいからそのピッピを寄越しやがれ!」

「痛い目見ないうちに早く渡しな!」

「いやだ!このこはわたしのぽけもんなの!」

 

どうやら、〇頭ヘアーたちが少女のポケモンを奪おうとしてるらしい。

 

流石に見過ごせないよな…

 

「お前ら!何をやってる!」

そう言って飛び出すと、2人は振り返りこちらを見る。

「何をしててもいいじゃないか!」

「お前には関係ないことだ!」

俺の言葉に反論しているらしいが、俺の耳にはまったく入っていなかった。

 

だってそんなことより、こいつら顔が全く同じなのだ。髪型も輪郭も顔のパーツもその位置も。俺は思わず声に出してしまった。

 

「ワッザ!クローンヤクザ!?」

 

「誰がクローンだっテメッコラー!」

 

「ザッケンナコラー!スッゾオラー!」

 

冗談はこの辺にして、恐らくこいつらはDPptにて悪事を働いていた「ギンガ団」だろう。この独特のチン…髪型が特徴的だ。

 

「こうなったらしょうがない、行けっ!ズバット!」

「2対1は卑怯とかいうなよ?出てこい!ドーミラー!」

「やっぱりこうなるか!頼むぞ、フカマル!ヒコザル!」

 

さぁて、面倒なことになったな!

 

 

 




次回の投稿も多分遅いので、気長に待っててください。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

戦闘!ギンガ団

今回は短めです。ほんとに戦闘描写って難しい…


「ドーミラー!ねんりき!」

「ズバット!かみつくだ!」

「ヒコザルはドーミラーにひのこ!フカマルはズバットにりゅうのいかり!」

「キッ!」

「キランキラン!」

 

ボンッ!

 

ドーミラーの放ったねんりきとヒコザルの火の粉がぶつかり合い、爆発が起きる。

 

「ギャウッ!」

「キュゥッ!」

 

それと同時に、フカマルに一直線に向かっていったズバットに、フカマルのりゅうのいかりが当たり、ズバットは落ちていく。

 

「今だヒコザル!ズバットにひっかく!」

「キッ!」

 

すかさず、落ちていくズバットにむけてヒコザルが攻撃をしかける。

 

「ドーミラー!ズバットにリフレクター!」

「キラン!」

「キィッ!」

 

しかし、ズバットにリフレクターを貼られたことで、攻撃はほとんど通っていなかった。

 

「クソッ!ヒコザル、一旦引け!フカマルはりゅうのいかりでヒコザルの援護だ!」

 

ヒコザルが2匹から引くのを、フカマルがりゅうのいかりで援護する。

 

「ドーミラー!ひかりのかべ!」

 

ドーミラーが貼ったひかのかべに、りゅうのいかりも防がれてしまう。

その間になんとか体勢を立て直したズバットに、ギンガ団のしたっぱは指示を出す。

 

「ズバット!ちょうおんぱをくらわせてやれ!」

「まずい!2匹とも、散開だ!」

 

俺は二匹に散開を指示したが、運悪くちょうおんぱがフカマルに当たってしまう。

 

「ギャウ~☆( ゚∀。 )☆」

 

混乱したフカマルは石に噛み付いたり、あさっての方向にりゅうのいかりを吐いている。

 

「よし、今がチャンスだ!2匹で畳み掛けるぞ!」

「おうよ!」

 

フカマルが実質的な戦闘不能に陥っているため、相手の2匹はヒコザルに集中攻撃をする。

 

「ドーミラー!ねんりき!」

「ズバット!かみつく!」

 

ドーミラーは透明な波のようなものをを放ち、ズバットはヒコザルに向かっていく。

 

「ヒコザル!ねんりきを避けてズバットにひのこだ!」

 

ヒコザルはねんりきをステップで避けて、ズバットにひのこを放つ。

 

「ズバット!回避!」

 

しかし、ズバットは突撃を中止してひのこを軽々と回避する。

 

「ドーミラー!もう一度ねんりき!」

「ズバット!かぜおこし!」

「避けてくれ!ヒコザル!」

 

ヒコザルは辛うじて回避するが、相手はさらに追撃をしてくる。

 

「キ、キィッ!!」

「ヒコザル!大丈夫か!」

 

流石に避けきれず、ズバットのかぜおこしが当たってしまう。

 

したっぱだから、弱いものだと思っていたが…

 

こいつら…強い!

 

フカマルは…まだ混乱が解けてないか…ヒコザルはさっきから動き続けて体力が限界だ…どうする…

 

「とどめだ!ドーミラー!ねんりき!」

「ズバット!かみつく!」

「ヒコザル!避けてくれ!」

 

ヒコザルは避けようとするも、膝をついてしまう。

 

「ヒコザルっ!!!!」

 

絶体絶命と思ったその時…

 

「キラン!?」

「キュゥ!?」

 

2匹を赤黒いブレスが襲い、攻撃を中断する。混乱しているフカマルのばらまいているりゅうのいかりが、たまたま2匹を襲ったのだ。

 

「今だ!フカマル戻れ!出てこい!ムックル!」

 

その隙にフカマルを戻し、ついさっき捕まえたムックルをくり出す。

 

「ピイッ!」

 

「ちっ!入れ替えられたか!」

「しかし、片方は動くのも辛い状態。お前が不利なのは変わりないぞ!」

「それはどうかな?」

 

俺は某王様のようにそう言った。

 

「強がりはやめな!ズバット!かみつく!」

「ムックル!つつくで応戦だ!」

 

ズバットの牙とムックルの嘴が、空中で激しくぶつかり合う。

 

「ドーミラー!ねんりき!」

ドーミラーが、ズバットの援護をしようとするも

 

ボン!

 

「キ、キランキラン」

「ドーミラー!?」

 

ヒコザルの、残りの体力を全て乗せたひのこがドーミラーに命中し、ドーミラーを戦闘不能にする。それと同時にヒコザルも戦闘不能となってしまう。

 

「キュィ!」

「ピィ!」

 

火花を散らしながら何度もぶつかり合ううちに、体力に余裕のあるムックルが押していく。

 

「ピイッ!」

「キュ、キュィ!!」

 

ムックルがズバットの牙を弾き、ズバットの胴体ががら空きになる。

 

「ムックル!今だ!つつく連打!」

「ピピピピピピピピィ!」

 

ズバットの胴体に連続でつつくが刺さる。

 

「キュ…」ドサッ

 

「ズ、ズバットォ!」

 

そのままズバットも戦闘不能となった。

 

よし….なんとか勝ったぞ…

 

「や、やられちまった」

「ちくしょう!ここは一旦引くぞ!」

 

ギンガ団のしたっぱは、さっさと逃げてしまった。

 

「そういえば、あの子は…」

 

ピッピを取られそうになっていた女の子が見当たらない。

 

「まぁ、バトルしてる間に逃げたんだろうな。」

 

俺は疲弊しているポケモン達を回復させるために、コトブキシティへと戻っていった。

 

 

 

 

 




最近ポケモンカードゲームを始めました。ガブルカとっても楽しいですw


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

想定外

かなり遅めの投稿になってしまいました…次からはもっと早く書けるようになりたいものです。


「お待たせ致しました。お預かりしたポケモンは皆元気になりましたよ」

「ありがとうございます」

 

俺はモンスターボールを受け取り、ポケモンセンターをあとにする。

 

「お、そろそろポケッチのキャンペーンが始まる時間だ」

 

俺はポケッチカンパニーに向かって歩いていく。

途中、トレーナーズスクールに通ってると思われる子供たちとすれちがう。

 

「このあいだ、おれのケムッソがしんかしてマユルドになったんだ!」

「ぼくのカラサリスとどっちがつよいかなぁ?」

「こんどバトルしようぜ!」

「いいよー!」

「あー!おれもやりたい!」

「わたしもー!」

 

マユルドVSカラサリス…泥試合になりそうな予感しかしない…

にしてもトレーナーズスクールか、せんせいのつめが貰えるくらいで、特になんにもない場所だから無視してたなぁ…もしこの世界に

生まれていたら、俺も行ってたのかな?

 

そんなことを考えてる内に、ポケッチカンパニーに到着したが…

 

「あれ?」

 

そこには誰もおらず、カンパニー前の看板に「諸事情により、ポケッチプレゼントキャンペーンは1時間遅れで開始致します」と書かれた張り紙があった。

 

「んー、しょうがないな」

 

とこで時間を潰そうかと考えていると、なにやら人集りができている。

 

ちょっと気になったからで覗いてみるか。

 

人混みを掻き分けて中を覗くと、プロレスラーらしき人が来ているみたいだった。

 

「一緒に写真撮ってください!」

「俺様と写真か!いいぞ!バンバン撮れ!ハッハッハッ!!」

「ありがとうございます!マキシマムかめん!」

 

んん!?マキシマムかめんだと!?

マキシマムかめん、本名マキシ

ノモセシティのジムリーダーにしてプロレスラー。人柄が良く、何事にも全力な姿勢は人もポケモンも魅了する….らしいが。知ってる人なら知っていると思われるが、このマキシ、シンオウで1番手こずらないジムリーダーなんて言われてる。使用するポケモンのレベルが一つ前のジムであるスモモと同じため、レベル差で圧倒できてしまうのだ。

 

といってもそれはゲームの話、この世界ならかなり手強い相手だろう。

 

「これから、俺様とザ・グレートマンダの試合が始まるぞ!観戦は無料だ!みんな見逃すな!」

 

マキシマムかめんはそう言って去っていった。

 

プロレスか…暇つぶしに丁度いいや。

 

俺は大移動する集団に身を任せて、会場に行くことにした。

 

 

 

会場

 

 

会場につき席に座ってしばらくすると、選手入場の音楽が流れてきた。

 

「青コーナー!232パウンド!マキシマム〜!かめぇ~ん!!!!」

「うおぉー!」

 

入場のアナウンスとマキシマムかめんの咆哮に会場が湧く

 

「うぉぉぉぉぉぉぉ!!」

「マキシマムかめーん!!!!」

 

「続いて赤コーナー!ホウエンプロレスからの使者!241パウンド!ザ・グレェーーット!!マンダァーー!!!!」

 

ザ・グレートマンダの入場にも会場が湧く

 

「かっけぇぞ!グレートマンダ!」

「ホウエンプロレスNO.1の力見せてくれ!」

 

レフェリーが試合ルールの確認を済ませて、両者の距離を少し離す。

 

「ファイッ!」

 

カァーン!!

 

両者はお互いの動きを確かめるように、リングを回りながら睨み合う。

 

刹那、ザ・グレートマンダが速攻を仕掛ける。横っ腹を目掛けて薙ぐように手刀を繰り出すが、マキシマムかめんは手でそれを受け止め、返しに腹に手刀を叩き込む。

 

「お返しだぁ!」

「グフッ…」

 

「ザ・グレートマンダ!得意の速攻に手痛いカウンターだぁ!」

 

手を持たれた状態で叩き込まれた手刀が少し効いたのか、ザ・グレートマンダは少し怯む。これを好機と、マキシマムかめんは追撃をしようとするも、ザ・グレートマンダが鋭い蹴りを繰り出しできたため、それを受け止める。

 

「おーっと!これは変形のパワーボムだァ!」

 

そのまま持ち上げて変形のパワーボムに持っていこうとするが、これまた変形のフランケンシュタイナーで返される。

 

「くっ…」

「そう簡単にはやられん」

 

「ザ・グレートマンダ!的確に返していく!」

 

両者の実力は拮抗してるようだ。

 

 

 

~数十分経過~

 

 

 

試合開始から40分が立っても決着はまだつかない。が、試合が大きく動き出す。

 

「おおっ!危ない!マキシマムかめんの顎に手刀が綺麗に決まった!」

 

ザ・グレートマンダの手刀かマキシマムかめんの顎に決まり、軽い脳震盪を起こす。

 

マキシマムかめんがふらふらとしている間に、ザ・グレートマンダはコーナーポストに登る。そして…

 

「おおっと!出るか!?出るのか!?」

 

ザ・グレートマンダがコーナーポストから飛び、まるで流れ星のようにドロップキックを繰り出す。それがマキシマムかめんに綺麗に当たり、なんと勢いはそのまま対角線のコーナーに激突する。

 

「出たァ!ザ・グレートマンダの必殺技!メテオレイン!」

 

いや、マンダのりゅうせいぐんはつよいって言うけどさ、技名そのまんま過ぎだろ。

 

「あの技を食らって立てたものは一人もいない!まさに必殺技!勝負が決まってしまったか!」

 

実況がそう言うと、男の子の声が響く。

 

「マキシマムかめんは負けないんだ!マキシマムかめんは最後は絶対に勝つんだ!」

 

あ、さっき写真一緒に撮ってもらってた男の子だ。

 

男の子の言葉につられて、子供たちがマキシマムかめんに声援を送る。

 

「マキシマムかめーん!」

「立って!マキシマムかめん!」

「マキシマムかめん!」

 

すると、レフェリーを押しのけ、マキシマムかめんが満身創痍の状態でなんと立ち上がった。

 

「まだやるか、マキシマムかめん!」

「ハァハァ、さっきのはぁ…流石に効いたぞぉ…」

「だが!これで終わりだァ!」

 

ザ・グレートマンダが勢いよく手刀を振り下ろす。

 

「もらったぁ!」

「なに!」

 

マキシマムかめんは手刀を両手で掴み、ザ・グレートマンダの勢いを利用して、背負い投げる。

 

「ぐおっ!」

「まだだぁ!」

 

マキシマムかめんはザ・グレートマンダの足をつかみ、ジャイアントスイングをし始める。

 

「おおっと!ここでジャイアントスイング!」

 

マキシマムかめんはそこから投げっぱなしにし、立ち上がることもままならなくなっているザ・グレートマンダを抱き上げて、コーナーポストに登る。

 

「ついに!マキシマムかめんの必殺技もでるかー!」

 

マキシマムかめんは、ザ・グレートマンダを抱きかかえたまま、コーナーポストを背面側から飛び上がる。そのまま空中でザ・グレートマンダを下にし、リングに叩きつける。

 

「決まったァ!マキシマムかめんのギャラドスフォール!」

 

レフェリーが確認し、続行不能の合図を出す。

 

カンカンカン!!

 

「試合終了!この激戦を制したのはマキシマムかめんだぁ!」

 

うぉぉぉぉぉぉぉ!!!!

 

 

さて丁度いいくらいだ、行きますか。

 

また、ポケッチカンパニーの前まで行く。すると、テーブルが並び受付を開始していた。

 

「ポケッチプレゼントキャンペーンの参加ご希望ですか?」

「はい」

「ではこちらの用紙にお名前、住所、電話番号のご記入をお願い致します」

 

うん?住所?電話番号?

 

 

 

 

……………俺これ出れねぇじゃん

 

 

 

キョウシロウの前に思わぬ壁が立ち塞がる

 

 

 




ポケモンの小説でプロレスを書くという…ちなみに最初はロイヤルマスクとやらせたかったのですが、どっちが勝ってもあまり良くないような気がして、オリジナルのキャラに変えました。にしてもマキシマムかめんといいロイヤルマスクといい、ゲーフリにはプロレス好きでもいるのだろうか…


目次 感想へのリンク しおりを挟む




評価する
一言
0文字 ~500文字
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10は一言の入力が必須です。また、それぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。