戦姫絶唱シンフォギアZX (鳴神 ソラ)
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番外編
番外編:小鳥遊小鳥の独白


ゆっくり魔理沙「今回は一人称視点の奴だぜ」

ゆっくり霊夢「全部書こうと思ったけど短くても分ける感じで良いかなと判断しました」

士「ちなみに不定期な感じでやって行くからな」

カズマ「それでもいい人はゆっくり見て行ってね~」


 

皆さんどうも、前回の4話でちょこっと出た宗太の姉の小鳥遊小鳥、46歳です。

 

もうわかってるだろうけど、私は転生者です。

 

寿命で死んだ時に神様から善業をしていたと言う事で好きな世界に行かせてあげると言われたのでWORKINGの世界に行かせて欲しいとお願いしました。

 

結果、小鳥遊家4女の小鳥遊小鳥に生まれ変わりました。

 

ちなみに元の性別は男です(´;ω;`)

 

当時は宗太の立場になっちゃったのかなと戸惑いながら過ごしつつ、4歳になった時になずなが誕生しなかったのにえ?となる中で時間を過ごして16歳の高校生になりました。

 

その時はワグナリアにアルバイトするか悩んでいた所、同級生でまだ生まれてなかったぽぷらちゃんの姉であり、同じ転生者の種島やなぎちゃんが一緒にやらない?と誘ってくれたので入る事にし、受けれました。

 

なお、やなぎちゃんには自分が元男性なのを伝えて同情されました(´・ω・`)

 

些細な事だけどやなぎちゃんは前世から女性との事で見た目で武装神姫と言う作品に出る天使型アーンヴァルMk.2の髪の色を茶髪にした姿にお願いしたんだって…当時の身長がぽぷらちゃんと近い身長だったのは可愛かった。

 

なんやかんや無事にワグナリアでアルバイトする事になった時驚きました。

 

なんと、八千代さんはワグナリアを辞めていて、しかも佐藤さんともう結婚していました。

 

1月の始め位に告白して2月に結婚式を挙げてだ。

 

相馬さんが嬉しそうにその時のを語っていて佐藤さんに蹴られてたな…

 

ちなみになんでそうなったかは私とやなぎちゃんより前に入ってた私とやなぎちゃんと同じ様に原作の子達の家族に生まれた2人の転生者が関わってたりする。

 

まひるちゃんのお姉さんで1つ年上の伊波よま、見た目は蒼き鋼のアルペジオと言う作品に出る霧の戦艦ヒュウガの髪の色をオレンジに変えたとの事で伊達だが片メガネを付けている。

 

葵ちゃんのお姉さんで同じく1つ年上の山田もとい田海紺さん、見た目はケロロ軍曹の東谷小雪でこちらは髪を手裏剣型アクセサリーで髪を後ろに纏めてるんだ。

 

しかし原作だと明かされてなかったから実際の性の部分はそうなってたんだと思わず感嘆しちゃった。

 

(なお、田海は3話のあとがきでも書きましたが今作オリジナル設定です。原作のじゃないですby作者)

 

よまだけ呼び捨てなのは別の機会に説明するけど、この2人がさり気無く八千代さんに教えていたのもあって恋愛発展まで速めにいけたと相馬さんに教えて貰った。

 

まぁ、それで佐藤さんに余計な事すんなと怒られてたりしたそうだけど…

 

それも驚いたけど、衝撃的だったのは八千代さんがその時点で結婚式をあげた数日後に妊娠していた事だ(爆)

 

ホント4年待った分、それだけ早く持ちたかったんですか佐藤さん;

 

結婚して子供も出来てるのに驚きだったけど…数ヶ月後に産まれて来た子が…

 

戦姫絶唱シンフォギアのラスボス、桜井了子もといフィーネさんでした(爆)

 

最初は分からなかったのは性が違うし、あの穏やかな八千代さんから生まれるなんて想像できる訳ないし…

 

しかも生まれて最初からフィーネとして目覚めてるなんて誰が思います?

 

目覚めてるのに気付いたのは幼少期の了子さんの様子が普通に子供らしくない感じだったからすぐに気付けました。

 

ちなみに名前付けの際……

 

「あなた、この子の名前は杏子さんでどうかしら?」←八千代

 

「あいつと同じ名前はグレそうな未来が思い浮かぶから発音が近い了子にした方が良いだろ」←佐藤

 

と言う会話があって当時聞いた私や相馬さんを含んだ他のメンバーが思ったのは……

 

「「「「「(いや、それもまた…グレそうなんですけど…)」」」」」

 

まぁ、結果的に時たま杏子さんに預けられるのもあったからか口調や性格が杏子さんに似ちゃった。

 

ただ、佐藤さんや八千代さんに育てられたからか、彼女は家族の愛を知って優しい人になっていたんだよな…

 

そんな了子さんが生まれて翌年に衝撃の出来事が…

 

梢姉さん、結婚しました(爆)

 

ちなみにお相手は皆さんご存知の真柴陽平さんです。

 

陽平さんは梢姉さんを通してうちの母に勧められた所に入ったら丁度良かったそうで無事に梢姉さんと籍を入れました。

 

原作と違って私が生まれたから梢姉さんはほって置かれがちなどはなかったので普通に覚えられているのだ。

 

出会いについては原作であった葵ちゃんが佐藤さんとぽぷらちゃんに水をぶっかけるのを紺さんがやってしまい、ぽぷらちゃんではなくやなぎちゃんが被害をかぶるというのをやった結果、2人が呼び出されたんだよね…

 

まだまだ語りたいけど今回はここまで

 

 

 




銀八先生と蛇八先生の補足講座


銀八「3年B組!」

あとがきメンバー「銀八先生!蛇八先生!」

銀八「はいと言う訳で銀八先生と蛇八先生の補足講座だ」

蛇八「今回は何を補足するんだ?」

銀八「ずばり、ワグナリア組の転生者たちに関してだな。もしかしたら能力を持ってるんじゃないかと思う読者の疑問を消しておくぞ。簡略に答えると紺以外は能力はない。望んだ事を纏めると…」

小鳥:WORKINGの世界に転生させて欲しい

やなぎ:武装神姫の天使型アーンヴァルMk.2の髪の色を茶髪にした姿にして欲しい

よま:蒼き鋼のアルペジオの霧の戦艦ヒュウガの髪の色をオレンジに変えた姿にして欲しい。だけど神様のミスがあり…

紺:ケロロ軍曹の東谷小雪にして欲しいのと忍者としての才能を凄く持ってると言う風にして欲しい

蛇八「なるほどな…よまの部分が気になるんだが」

銀八「そこは不定期に出す独白で明かされるから首を長くしてるんだな」

蛇八「さよか…」

銀八「ちなみに作者の無茶ぶりな年齢合わせで小鳥は本編年齢は48歳になってます。そんな訳で今回はここまで!」

蛇八「次も気長に待っててくれ!」


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本編
第1話:再誕


ゆっくり霊夢「と言う訳で連載のです」

ゆっくり魔理沙「あとがきにオマケがあるんだぜ」


???「さて、転生特典は何を望むの?」

 

とある空間、そこでは1人の女性が青年と話していた。

 

青年は間違って死んでしまった者で女性は転生させる女神である。

 

少し考えるそぶりをした後に女神へと顔を向ける。

 

青年「それなら…」

 

どういうのが出るのやら…と女神は思っていると…

 

青年「ライブメタルを聖遺物として転生するシンフォギアの世界に出してほしい」

 

告げられた望みに女神は眉を顰める。

 

女神「確かロックマンZXに出る意思を持つ未知の金属だったわね。それを?」

 

青年「そうだ。それもモデルAを含めた7つ全部をね。あいつ等も聖遺物と言われても違和感ないだろうからさ、あんたなら簡単だろ?」

 

確認する女神に青年はそう言う。

 

女神「…分かりました。では、良き新たな人生を」

 

そう言った後に青年は光りに包まれて消える。

 

それを見届けた後…女神はため息を吐いてぐでーとなる。

 

女神「なーにがあんたなら簡単だろ?よ…最近は理由ない奴を本来ない世界に出すのは神の力が含まれてるのもあって世界に悪影響を与えるってのに…!そのせいで色々と歪んだりしたりするんだからこっちの心労も考えなさいよ…しかも、あいつ、ギアを纏えるの原作を見て女性なのに聖遺物を持つって事は女性に固定されるのを分かってなかったのかしら…はあ…どうしようかしら…」

 

愚痴ってから宙を見上げた後に女神は思考してからピンと妙案を思いついた。

 

女神「そうよ。聖遺物でって言ってたんだから原作よりはるか昔に作られればいいじゃない。それにフィーネならそれ位出来るだろうし…けどあー、その為にはロックマンエックス達のデータが必要だし……そうだわ!だったら彼を彼女の元に送れば彼女なら興味深さで作る様に誘導すれば良いし…どうせだしオマケでオリジナルのライブメタルも作れる様にとあの記憶も転移させる際に持たせて…」

 

それで行こうと女神は早速作業を始める。

 

そしていざ…これで…と思った所で…

 

???「女神様~書類を持ってきました」

 

女神「あ、ありがとう…あ」

 

そこに部下であろう女天使が来て、それに女神が顔を逸らした瞬間、声を漏らす。

 

その後に頭を抱え…

 

女神「や、やっちまっただーーーーーーーーーーー!!!」

 

女天使「え、えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」

 

絶叫した事に女天使も絶叫する。

 

 

 

 

青空が広がり、人々が賑やかである街で2人の少女が歩いていた。

 

彼女達は立花響と小日向未来。

 

ただ、少し違うのは…立花響はガングニールが無く、小日向未来は最近となって親友と再会出来た所だ。

 

響「ねえ未来…ホントに買わないと駄目?」

 

未来「駄目よ。響ったら同じパーカーしか持ってなかったんだから、女の子なんだから今日こそ服を買いに行かないと」

 

めんどくさそうな響に対して未来はそういって響の手を掴んで歩く。

 

引っ張られてる響は全く…と呟くが少し嬉しそうにしている。

 

ドカーーーーン!!!

 

響&未来「!?」

 

突如響く爆発音と悲鳴に2人は驚いた後に顔を見合わせる。

 

 

 

 

リディアン女学院の地下、特異災害対策機動二課で風鳴弦十郎はオペレーターである藤尭や友里に聞く。

 

弦十郎「何があった!?」

 

藤尭「街中に謎の反応が発生!突然現れました!」

 

友里「映像出します!」

 

その言葉の後に映し出されたのに弦十郎は驚く。

 

それは巨大な二息歩行する生物で自身の周囲に光弾を作り出してはそれで建物や地面を破壊して行く。

 

藤尭「ノイズ反応出ません!全くのイレギュラーです!」

 

弦十郎「イレギュラーか…これよりあの個体をイレギュラーと呼称!翼を現場に急行させるんだ!」

 

了解!と答える藤尭のを聞きながら弦十郎はイレギュラーを睨む。

 

 

 

 

誰もが突如現れたのに逃げ惑う中、1人の少女は苛立った様子で走っていた。

 

少女「(くそくそくそ、なんでプロテクサス・ザ・ゴアロイドがいるんだ!女にされた事もそうだけど予想外のが多いだろ!)」

 

その少女、女神により転生させられた元青年は逃げながら舌打ちする。

 

少女「(あんな奴、ライブメタルさえあれば敵じゃないんだ!なのに何時になったら俺の元に来るんだよ!)」

 

さらに苛立った所で少女は逃げてる人波の中で響と未来を見つける。

 

響「急いで未来!」

 

未来「ま、待って響」

 

逃げていた2人は1人の少女とぶつかる。

 

その際、少女が持っていたトランクが落ち、その衝撃で開くと入っていたのが1つ飛び出る。

 

飛び出て転がったのに少女は唇を釣り上げる。

 

 

 

 

未来「だ、大丈夫?前を見てなくてごめんね」

 

少女2「あ、ああ…」

 

謝罪する未来にぶつかった金髪の少女は手を取った後に手に持ってないのに気づいて落ちているのに慌てて近づいてどれも傷ついてないのにホッとする。

 

トランクの中身はどれも響と未来には見た事もないのでどれも顔の様にも感じさせた。

 

少女2「良かった…こいつ等が無事で…」

 

その後に暴れまくるイレギュラーを見る。

 

少女2「せめてこいつ等を使える奴がいれば…」

 

そう呟いた後にトランクの中身を確認していたと思ったら目を見開く。

 

少女2「モデルXがない!?まさかさっきのでどこかに行ったのか!?」

 

???「それならここだ」

 

慌てて周りを見る金髪の少女だったが声に響と未来と共に見ると少女がいて、その手にトランクに収められてるのと似た青いのが握られていた。

 

少女→マドウ「やっと来たぜ俺の聖遺物。見とけフォルスロイド!班目(まだらめ) マドウの変身(ロックオン)を!だから力を貸せ!モデルX!」

 

そう叫んでマドウと名乗った少女はモデルXと呼んだそれを持った右腕を付き出し…

 

マドウ「ロックオン!!」

 

自分が知る変身の為のを叫ぶ。

 

だが…変化は起きず、マドウは戸惑いを隠せず、何度もロックオンと叫ぶが反応しない。

 

マドウ「なんで、なんで装者に…()()()()()になれないんだ!?俺が望んだ!俺の聖遺物だろ!?」

 

少女2「そいつ等が認めなきゃあギアを纏えない」

 

モデルXと呼んだのを見ながら信じられないと叫ぶマドウに何時の間にか近寄っていた金髪の少女は静かにそう言ってマドウの手からモデルXと呼ばれたのを強引に取ってから睨む。

 

少女2「それに、お前の様な見るからに自分勝手な奴にパパが作ったこいつ等を自分の物の様に言うのは許せない」

 

未来「な、なんだか分からないけど、早く逃げないと!」

 

響「!未来!」

 

睨みにたじろくマドウに対して未来はそう言った後に響が未来を抱き抱え、気づいた金髪の少女も強引にマドウの腕を掴んでトランク事後ろに下がる。

 

その直後に4人がいた場所に光弾が命中し、それの衝撃に4人は地面を転がる。

 

響「く、未来…無事?」

 

未来「う、うん…あ、そっちの子…」

 

少女2「キャロルだ。やばいな…」

 

顔を歪めながら聞く響に未来は頷く中で金髪の少女、キャロルは呻きながらこちらの向かって来るイレギュラーを見る。

 

すると、何かを感じたイレギュラーは体を体育座りの様に丸めると周囲にバリアの様なのを張ると頭上から剣の雨が降りそそぎ、イレギュラーを攻撃する。

 

誰もが上を見上げるとギアを纏った風鳴翼がいた。

 

響「風鳴翼…」

 

キャロル「聖遺物を纏ってる奴がいたのか…」

 

だが、イレギュラーは翼の攻撃をバリアで防いでいたので無傷の中でそのまま光弾で翼を攻撃する。

 

それを見る中で響は自分の腕の中で怯えてる未来を見る。

 

今の状況でギアを失った自分に出来ない事に響は唇をかむ。

 

何もできず、彼女を守れないのか…

 

そんなのは、嫌だ…

 

響「失いたくない。私の、私の陽だまりを守りたい!」

 

だからこそ、響は未来を強く抱きしめて叫んだ。

 

虚勢になりうるだろうが自分を木舞する為に…

 

???「見つけた。大切な人を守りたいと言う強い思いを!」

 

そんな響の思いは届いた。

 

キャロルの持っていたトランクから光りが溢れ出し、キャロルが驚いている間にトランクは弾け飛び、中に入っていたモデルXと呼ばれたのを含めた10個の物体は響の周囲に浮き、彼女の周囲を回る。

 

響「な、何…?」

 

???「君の思い、確かに聞き届けた」

 

???2「友を守りたいと言う思い、心の底から願われた思いを俺達は待っていた」

 

???3「キミなら僕達を使いこなせるよ」

 

戸惑う響にモデルXと呼ばれた物体から声が発され、両隣に浮いてる深紅と黒のがそう言う。

 

???4「戦う力を得たいのなら俺達を使ってくれ!」

 

???5「あたしらの心を動かしたからにはとことん手伝ってあげようじゃない」

 

???6「癒しの力が必要ならいつでも貸しますよ」

 

響「…また私は戦えるの?」

 

???7「そうするかはお前次第だ」

 

???8「そうそう、あたし達のを使うか使わないかはあんた次第」

 

???9「だが、熱いのを響かせたんだ。ぶちかましてくれると嬉しいぜ!」

 

???10「手足となりて、主に手を貸そう」

 

続けて新緑、マゼンタ、水色と白の言葉に問う響に、緑のが答え、青、赤、紫が続く。

 

不安そうな未来に安心させる様に微笑んでから決意を秘めた目でイレギュラーを見ながら響は立ち上がる。

 

響「私は立花響、貴方達の名前は?」

 

???→モデルX「俺の名前はモデルX」

 

???2→モデルZ「俺はモデルZ」

 

???3→モデルA「僕はモデルA、宜しくね響」

 

???4→モデルM「俺はモデルM!鋼鉄の力を貸すぞ!」

 

???5→モデルK「あたしはモデルK、隣のはモデルCだよ」

 

???6→モデルC「モデルCです~宜しくです~」

 

???7→モデルH「俺は風のライブメタル、モデルH」

 

???8→モデルL「あたしはモデルL!冷たいのを浴びせたいなら任せなさい」

 

???9→モデルF「俺はモデルF!逆にお熱いのを浴びせさせたいのなら俺を使え!」

 

???10→モデルP「モデルP、影の力を貸そう」

 

名乗る響に10個の物体も名乗った後に響は導かれる様にモデルXを掴んで掲げる。

 

そして胸に響いた歌を紡ぐ。

 

響「ルーメン~インフィニタス~モデルX~ロックオ~ン」

 

あの時と違う聖詠が響き渡ると共にモデルXは光り輝き、響を包み込む。

 

 

 

 

藤尭「戦闘地域にて新たなアウフヴァッヘン波形が発生!!?」

 

二課では響に起こりし事にざわめきが起き、弦十郎は光りに包まれてる響を見る。

 

弦十郎「響くん…また戦うと言うのか…」

 

 

 

 

マドウ「(なんで、何で響が纏えるんだよ!そいつ等は俺の…)」

 

そんな響のにマドウは茫然としていたが避けた際に頭を打ったのか意識を失う。

 

その直後に響を覆っていた光りが弾け飛ぶと響の姿が現れる。

 

纏っているのは以前纏っていたガングニールとほぼ同じだが、黄色やオレンジの所が青く染まり、右手にすっぽり嵌ったバスターが装着されている。

 

キャロル「ライブメタルを纏った…こいつが…!」

 

未来「響…」

 

それにキャロルと未来が驚く中で響はイレギュラーをみつえる。

 

 

 




銀八先生と蛇八先生の補足講座


銀八「3年B組!」

あとがきメンバー「銀八先生!蛇八先生!」

銀八「と言う訳でお前等久しぶりだな。銀八先生と蛇八先生だ」

蛇八「ホントに久しぶりだなこれ;」

銀八「んで、このコーナーは本編のを少し補足して解説する感じのだ」

蛇八「ちなみに今回はなんだ?」

銀八「今回は転生者の勘違いの指摘だな。本編では転生者はライブメタルを自分の転生特典と思ってる。それは予告を読んでる読者も思ってるだろうが実はと言うと半分違うんだな」

蛇八「と言うと?」

銀八「思い出してみろ、転生者は『ライブメタルを聖遺物として転生するシンフォギアの世界に出してほしい』とは言ってるけど…()()()()()()()()()()()()使()()()()()()()とは全然言ってねえんだよ。だからライブメタルではなく、ライブメタルが出る世界が転生特典って訳だ。まぁ、転生させた女神様のミスも混ざっているが根本的なのはそういう訳だ」

蛇八「ああ、言われてみればそうだな…」

銀八「そんな訳で次回もこんな感じで行くんで宜しく」

蛇八「不定期更新になるだろうから首を長くしていてくれ;」


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第2話:赤い英雄

再び力を得た激槍は赤い英雄の話を聞く。


翼「立花!?」

 

イレギュラーと戦っていた翼はギアを纏った響に驚いているとイレギュラーは脅威が増えたと判断したのか響にも光弾を放つ。

 

モデルX『バスターを使うんだ!』

 

響「分かった」

 

モデルXの指示に響は狙いを付けて光弾を撃ち抜いて行く。

 

そのままイレギュラーに攻撃するがバリアに阻まれる。

 

響「あのバリアが厄介だな」

 

モデルP「だが、どうやら出せる時間は限られてる様だ。そして攻撃を一点に集中すればあのバリアを敗れるだろう」

 

顔を顰める響にモデルPが推測する。

 

ならばと響は右手のバスターにエネルギーを収束させ…

 

響「はぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

チャージバスター!!

 

放たれた一撃はイレギュラーが張っていたバリアに炸裂すると当たった所から一気にひび割れをおこしていく。

 

モデルF「今だ!俺を使ってお熱いのブチかませ!」

 

響「わかった。フランマ~ウィ~ス~モデルF~ロックオ~ン」

 

次にモデルFを握って聖詠を歌うと再び光に包まれ、今度は青色から赤に変わり、両腕のが上下に穴が空いた大型のガントレットに変化したギアを纏っていた。

 

そして両腕を後ろに引くとガントレットの後ろ部分がパイルバンカーの要領で動いてエネルギーを収束させ…

 

響「喰らえ!!!」

 

グランドブレイク!!

 

接近して両腕をひび割れを起こしてる所へと叩き込み、ガントレットの穴から収束されたエネルギーが噴き出す。

 

パキーン!

 

それによりイレギュラーを守るバリアは崩壊し、好機と見た翼はアームドギアを投擲し、巨大化させた後にイレギュラーの脳天に向けて蹴り貫く。

 

天ノ逆鱗!!

 

貫かれたイレギュラーは暫く震えた後にその体を膨らませ…

 

バー―ーーーーン!!!!

 

ノイズの様に四散して消えて行く。

 

響「ふう…」

 

それを見届けた後に響は息を吐くと元の服装に戻り、そんな彼女の隣に翼が降り立つ。

 

翼「立花、援護感謝するが…」

 

響「まぁ、また纏える様になった。別のだけど」

 

戸惑う翼に響はそう返した後にライブメタル達を見てから未来へと駆け寄る。

 

響「怪我はない未来?」

 

未来「う、うん。大丈夫だよ」

 

そうか…と呟いてから翼はキャロルにも向く。

 

翼「すまないが私と共に来て貰えないだろうか?立花が使ったのに対して聞きたい」

 

キャロル「良いぞ。流石にこの場から逃げ出して指名手配なんてごめんこうむりたいからな」

 

肩を竦めてキャロルが言った後に車が来て、意識を失ってるマドウを含めて乗って向かう。

 

 

 

 

弦十郎「久しぶりだな響くん。あの時以来だね。未来くんも久しぶりだね」

 

響「…久しぶり」

 

未来「あ、あの時は本当にありがとうございます!響にこうして会えたので感謝してます!」

 

出迎えた弦十郎に響は短く返し、未来は頭を下げる。

 

キャロル「んで、お前がここの責任者か?」

 

弦十郎「ああ、俺は風鳴弦十郎。特異災害対策機動部二課の司令を務めている」

 

???「次に私が挨拶すれば良いか?」

 

確認するキャロルに弦十郎は自己紹介すると響達の後ろからした後に誰かが入って来る。

 

それはプラチナブロンドの髪をなびかせた女性でキャロルは珍しそうに声を漏らす。

 

キャロル「まさかあんたに会えるとはな、フィーネ」

 

女性→了子「久しぶりだなキャロル・ディーン・ハイム、あの赤い奴と一緒にいた時以来だな…後、私の事は櫻井了子と呼んで貰おうか。今はこっちが本名なのでな…」

 

翼「し、知り合いだったのですか桜井女史!?」

 

言われた事にふんと鼻で返して名乗る了子に翼は驚いて聞く。

 

了子「昔知り合った縁だ。それで見つかったみたいだな。ライブメタルを使うに相応しい奏者が」

 

キャロル「ああ、パパが望んでいた大切な人を守りたいと言う強い思いを秘めた女をな」

 

響「それで、ライブメタルって何?聖遺物っぽいけど、ガングニールとは違うよね」

 

そう言葉を交わす2人、特にキャロルに響はふよふよ浮かぶライブメタル達を見て聞く。

 

キャロル「そうだな…ライブメタルはパパが助けてくれたあいつに敬意の証として作り上げた聖遺物だ。まぁ、正確に言えば完全聖遺物だが、こいつ等は認めた奴以外じゃないと扱えない様にされているから聖遺物なんだよ」

 

翼「完全聖遺物なのに聖遺物と変わらないと言うのは凄いな……所で小日向、立花、なぜ笑いを堪えてるんだ?」

 

響「…あんた、気づいてないの?」

 

言われて周りを見ると話していたキャロルも含めて藤尭と友里も口を抑えていて、弦十郎も苦笑して鏡を見なさいと言われて鏡を見て…自分の髪がパイナップルの上部分の葉の様になっていた。

 

翼「ほわっ!?」

 

了子「前にも言った筈だぞ翼。私とすれ違ったら最期と思えって」

 

モデルF「ぶっはwあんたおもしれぇな!」

 

モデルL「く、ぷぷw似合ってるわよ翼ちゃん」

 

モデルA「し、しかも結構弄られてたみたいだねw」

 

驚く翼に了子はそう言い、ライブメタル達は爆笑している。

 

未来「そ、そう言えばあいつって言った人はどう言う人だったんですか?」

 

キャロル「ああ…そいつの名はゼロ…パパがいつも通り山に入ったら倒れていたのを発見して助けたんだ…ただ、そいつは人じゃなくて現在で言うロボットだったんだよ」

 

藤尭「ろ、ロボット!?」

 

2人の会話の合間にあったのに聞く未来へと答えたキャロルのに誰もが驚く。

 

キャロル「続けるぞ…パパは錬金術を扱う錬金術師で当時住んでた近くにあった深山にて採取される仙草とも呼ばれる薬草、アルニムを使った治療によって流行り病に苦しむ近くの村に住んでた村人たちを多く救うなど、人間の力で運命を打開しようと努力していた。そうやって自身の錬金術を人々の為に使ってきたが、その力を恐れた奴らに異端者としてオレの目の前で処刑されかけた…けど、あいつが、ゼロが助けてくれたんだ」

 

 

 

 

ズバッ!

 

キャロル「!?」

 

目の前で父親であるイザークが火で燃やされそうになりかけた時、赤い風が見えたと思ったらイザークを縛っていた縄や村人の持っていた松明を切り裂かれ、イザークは赤い風、ゼロに抱き抱えられていた。

 

イザーク「君は…」

 

キャロルの元へと辿り着いて取り出した光りの剣、ゼットセイバーで彼女の縄を斬った後にゼロは村人へと向く。

 

ゼロ「……なぜ、こいつを殺そうとした?オレと違ってお前達と変わらない人だ」

 

村人A「だ、だけどその人は俺達と違って奇妙な力を使ってる!」

 

問いかけたゼロは返って来たのに表情も変えず続けて問う。

 

ゼロ「…俺は付き合いは一昨日からので短いが、お前達を脅かす存在ではないのを見ている範囲で認識してる。逆に助けられてる…そんな奴をなんで殺そうとする」

 

村人A「そ、それは…」

 

誰もが口ごもり、顔を伏せる中で集団の中にいた1人の男が叫ぶ。

 

男「騙されるな!そいつだって後々で俺達を殺そうとしてるかもしれないんだぞ!信じられるか!」

 

ゼロ「……誰だお前は?俺は昨日、キャロルに付いて行きこの村には来たが…お前の様な村人は見た覚えはないぞ」

 

騒ぎ立てる男に対してゼロが指摘するとそう言えばと村人たちはざわめき出す。

 

ゼロ「誰かは知らないが…そうやってイザークを悪者に仕立てて、自分はそれを教え、救ったとでもほざきたいのか?もしそうならとんだ間抜けだな…どうやらその様子だと口だけの出まかせしか用意してなかったようだな」

 

男「う、うるせ!このよそ者が!」

 

呆れる様に言ったゼロのに男は激昂して叫ぶとどこからともなく禍々しい剣を取り出して悲鳴を上げる村人達を退けてゼロへと襲い掛かる。

 

ズバッ!

 

そんな向かって来た男の剣をゼロは両断し、その勢いのまま左腕で男の腹を殴る。

 

男「かはっ!?」

 

ゼロ「確かに俺はよそ者だ。だが、同じ様な部外者に言われる辻合はない」

 

倒れ伏した男に向けてそう言う。

 

その間に村長と思われる老人がイザークに近づいて頭を下げる。

 

村長「すまないイザークさん。あんな誰とも知らん者の口車に乗ってしまうなんて…助けてくれていたあんたに対して申し訳ない…」

 

イザーク「いえ、誰にでも間違いはあります。早めに気づけて良かったと思うべきですよ」

 

謝罪する村長にイザークは優しく声をかけた後にゼロへと近寄る。

 

イザーク「ホントにありがとう。僕や村の皆さん、そしてキャロルを救ってくれて」

 

ゼロ「…俺は人を守るのが使命だからな…気にするなら助けてくれた事と記憶を覗いた事でチャラにしといてくれ」

 

礼を言うイザークにゼロはそう返し、行くぞと言って歩き、イザークもキャロルの手を握って家へと帰る。

 

 

 

 

キャロル「その後、パパは敬意の証として誰かを知る為にあいつや記憶を覗いた時に見た奴らを元に10個のライブメタルを作り出し、しばらくして俺はそれを持って長い旅をしたんだ。ゼロも途中で自分が帰る為の道を方法を探す為に同行し、最終的に見つかって別れたんだ」

 

未来「そうだったんだ…」

 

出されたコーヒーを飲んで一息つくキャロルに聞いていた未来や響はライブメタル達を見る。

 

了子「ああ、そう言えばあのマドウって娘の意識が戻ったぞ」

 

キャロル「そうなのか?んじゃあ聞きたい事があるんだよな…奴はあの生物をフォルスロイドって呼んでたから何か知ってそうだったから聞きたい事があるんだよな」

 

弦十郎「我々も観たイレギュラーの事をフォルスロイドと呼ぶ女の子か…確かに気になるな…了子くん。その子と話せるだろうか?」

 

思い出して言う了子にキャロルが思い出して言い、弦十郎が確認を取ると了子は首を横に振る。

 

了子「残念ながらそれの確認は永久に無理だ。どうやら名前以外記憶が亡くなったみたいでな…試しにイレギュラーの映像を見せたが全然記憶にないとの事だ」

 

キャロル「ホントかどうかオレにも確認させてくれないか?俺ならそう言うのは得意だからな」

 

良いだろうと了子に連れられて行くキャロルを見送ってから弦十郎は響と向き合う。

 

弦十郎「所で響くん。お願いがあるんだが…」

 

響「良いよ」

 

未来「まだ弦十郎さんは何も言ってないよ響!?」

 

そう前置きする弦十郎にあっさりと了承する響に未来はツッコミを入れる。

 

響「どうせ所属して一緒にノイズやさっき現れたイレギュラーみたいなのと戦ってほしいでしょ?前に色々と助けて貰ったし、それに未来とも再会させてくれたらからそれを返す的な意味で良いよ」

 

弦十郎「……前者は返して貰うのは我々ではないのだが…ありがとう。本当に感謝するよ響くん。そしてライブメタルの皆も宜しく頼む」

 

そう返す響に弦十郎は頭を下げる。

 

未来「響、無事に帰って来てね」

 

響「うん、大丈夫…未来を置いてはいかないからね」

 

心配そうに言う未来に響はそう返す。

 

こうして、再び響の運命は動き出したのであった。

 

 

 

 




銀八先生と蛇八先生の補足講座


銀八「3年B組!」

あとがきメンバー「銀八先生!蛇八先生!」

銀八「はいと言う訳で銀八先生と蛇八先生の補足講座だ」

蛇八「今回は何を補足するんだ?」

銀八「ズバリ、今回出た櫻井了子もといフィーネに関してだな。このフィーネは『現代に最初からフィーネのまま生まれた櫻井了子』をコンセプトにされてる」

蛇八「ああ、そう言えば二次創作で見てきた中だとフィーネは翼のシンフォギア稼働実験ので目覚めたが主だな」

銀八「この小説の舞台となっている翳り裂く閃光だと名前だけの登場だったからどうせだしフィーネの状態で出そうってなった訳だ」

蛇八「だが、本文を見ると性格が微妙に違わないか?」

銀八「ああ、そこもな。作者は見ていてフィーネってどうして創造主に妄執的に愛を向けていたかはそれ以外の愛を受けた事ないからではないかと考えてな…その結果、ふと見た愛マンガのキャラクター2人の元に生まれたにしたんだ…その結果、翼が夫側のキャラがやっていた弄りの対象になってたちっちゃくないよで有名な子の立場になったと言う」

蛇八「お、おおう;」

銀八「そんな訳で今回はここまで」

蛇八「次も気長に待っててくれ」




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第3話:存在した者

激槍は知る。

かつて切っ掛けとなった者達が自分の世界にもいる事を…


前回から5日経ち、イレギュラーの出現はなく、響は翼と共に現れたノイズの殲滅をしていた。

 

かつてと違い、ノイズの出現回数は減ってはいるが出て来るのに変わりない。

 

ただ、自力で飛べるのを得た響が先行出来るので翼が来るまで被害が出ない様になった。

 

なお、マドウについてはキャロルも見た結果本当に記憶を失っていて、しばらく話してから家に帰された。

 

そんなこんなあった後、響は未来と再会した事で通い始めたリディアンに向かっていた。

 

未来「大丈夫響?」

 

響「ん、特に強いのとか出てないから怪我は負ってないよ」

 

隣を歩きながら聞く未来に響はそう返す。

 

???「あ、響さんに未来さ~ん」

 

後ろからの声に2人は振り返ると1人の少女が笑顔で駆け寄ってきていた。

 

未来「あ、なずなちゃん。おはよう」

 

響「おはよう」

 

彼女は小鳥遊なずな、響たちの同級生である。

 

ただ、彼女は響たちよりも20cmも高いが…14歳である。

 

なぜ響たちと同じ学年かというと飛び級をしての事である。

 

飛び級の理由が上の兄を助けたいという事で頑張ったとの事…

 

未来「改めてなずなちゃんって…詐欺してるよね」

 

なずな「そうですか?」

 

自分の胸とか身長を見比べて少し落ち込む未来になずなは苦笑する。

 

胸も身長も自分より高いが2歳年下なのだから落ち込みたくなるのは仕方ないことである。

 

???2「あ、先輩たちおはようデース」

 

???3「おはようございます」

 

挨拶に3人は振り返ると金髪ショートカットの少女と黒髪ツインテールの少女がいた。

 

3人に話しかけてきたのは後輩である暁切歌と月読調で、2人とも響が編入すると同時に入学してきた。

 

切歌「なずな~またわかんない所があったから教えてほしいデス~」

 

なずな「も~切ちゃんも自分で分かる様にしようね」

 

抱き付いて来た切歌になずなは口では呆れた感じに言ってるが顔はまんざらでもない様で切歌の頭を撫でていた。

 

再度言っておこう…なずなは14歳である。

 

はたから見ると年上に見えるが年齢を見ると年下に勉強を教えてもらってるという事である。

 

だから切ちゃん…と調は何とも言えない顔で見ている。

 

なずな「そう言えばまた出たみたいだねファントムシスターズ」

 

響「ファントムシスターズね…」

 

再度歩き始めた中でそう切り出したなずなに響は興味なさげに呟く。

 

ファントムシスターズ、響がライブメタルを纏った翌日に出現した怪盗姉妹で、黒い噂のある企業からある物を盗み出したりしてそれにより悪いことをしていた者達が逮捕されてたりで騒がせている。

 

弦十郎から聞いた話によると盗まれているのは聖遺物との事だ。

 

なぜ弦十郎が語るかと言うと…ファントムシスターズが現れると同時にアウフヴァッヘン波形が確認されたので聖遺物を使っているのではないかで二課にいずれ依頼が来るかもしれないとの事だ。

 

切歌「ほんと凄いデスよねファントムシスターズ!鮮やかに悪事を暴いていくんデスから!」

 

調「切ちゃん。悪事が暴かれてるのは副産物でもあるからね」

 

興奮していう切歌に調は冷静に指摘する。

 

切歌「けど調、悪事を暴く義賊な感じでカッコイイと思うのデス!」

 

響「カッコイイとかそう言うのは置いといて…見た目はどういう人達なんだろうね…」

 

なずな「あ、確かにそうですね」

 

熱心に言う切歌のを聞きながらそういう響になずなも共感する。

 

しばらくして2人と分かれ、教室で知り合った創世、弓美、詩織と話をしながら放課後に二課まで足を運んだ。

 

 

 

 

弦十郎「おお、響くん。丁度良かった。君にも話しておきたい事があったんだ」

 

指令室に入った響と未来に弦十郎はそう声をかける。

 

響「私に?」

 

了子「ああ、お前も関わっているらしいからな」

 

翼「話しながら私の髪を弄らないでください!」

 

キャロル「器用だよなホント…」

 

首を傾げる響にモミの木な感じに翼の髪を弄りながら了子が言い、キャロルが呆れながらどんなのなんだと弦十郎に話しを促す。

 

弦十郎「ああ…雪音クリスくんとマリア・カデンツァヴナ・イヴくんの事は覚えているね?」

 

響「そりゃあ忘れられないよ」

 

確認する弦十郎に響はそう返す。

 

雪音クリスとマリア・カデンツァヴナ・イヴ…

 

かつて別世界の未来と共に来た並行世界の装者達だ。

 

2人が来る事で並行世界の未来と出会い、今に繋がったから恩人に近い。

 

弦十郎「実は…この世界にも2人が存在する事が分かった」

 

響「そうなの?」

 

ああと弦十郎は頷いた後に藤尭が画面にあるものを展開する。

 

それはマリアとクリスのプロフィールであった。

 

弦十郎「了子くんのツテも使い、幅広く調べた結果、どちらともとある機関に所属していたので秘密にされていたみたいだ…しかも…」

 

響&未来「しかも?」

 

少し言葉を切る弦十郎に2人は首を傾げる。

 

弦十郎「どうやらこちらのクリスくんは…アイドルをしているそうだ」

 

響「………それはまた…」

 

そりゃあ秘匿にされるねと響は思った。

 

 

 

 

翌日、響は未来と共に弦十郎から聞いたクリスの住居に来ていた。

 

響「………まさか、住居がファミリーレストランとは…」

 

未来「これは驚きだね;」

 

マンションなどを想像していただけにファミリーレストランというのが2人には驚きしかなかった。

 

ちなみに来た理由は自分の世界のクリスがどういう感じかを見に来たのだ。

 

未来は付き添いである。

 

目的のファミリーレストランだが、外観から見て二階建ての様だ。

 

モデルⅩ「響を救うきっかけになった子か…」

 

モデルA「ほんと見るのが楽しみだね」

 

響「見るのは良いけど黙っておいてね」

 

ひょこっと響の持つカバンから顔を出すモデルXとモデルAに響は注意し、いざ入ろうとし…

 

了子「む、お前たち、早速あいつに会いに行くつもりだったのか」

 

キャロル「よう」

 

了子とキャロルに翼が来た。

 

響「あ、3人とも」

 

未来「どうしてここに?」

 

キャロル「こいつの用事に暇つぶしでついて来た」

 

翼「私は無理やり連れてこられたんだ」

 

聞く未来にキャロルと翼はそう返す。

 

ちなみにキャロルは了子の自宅で住んでいる。

 

了子「キャロルが言った様に母から父の弁当を届けて欲しいと頼まれてな」

 

響「ここで働いてるの?」

 

聞いた響にああ…と了子は頷き…

 

了子「ここのコック兼代理店長をやっているからな」

 

ほれ、入るぞと了子に押されて一同は入る。

 

???「いらっしゃいませ…はっ!?」

 

出迎えた茶髪の女の子が了子を見ると怯えた顔をする。

 

女の子「い、いらっしゃい了子さん。よ、要件は?な、何?」

 

了子「久しぶりだな種島ぽぷら。ちなみにいるのは母から父にお弁当を届ける様に頼まれてだ」

 

翼「桜井女史、小さい女の子に何かしたんですか?」

 

少し怯え気味な種島と呼ばれた女の子に了子への怯え方に聞く。

 

ぽぷら「小っちゃくないよ!!!」

 

了子「言っとくが翼、こいつは身長が低いがお前と同年代だぞ」

 

翼「なんと!?」

 

キャロル「は?」

 

未来「翼さんと同年代!?この子、いやこの人が!?」

 

叫ぶ種島の後に補足する了子のに3人は驚き、響も少なからず驚く。

 

???「どうしたんですか先輩…って了子さん。また先輩を苛めたんですか?」

 

そこにメガネをかけた茶髪の青年が来て了子を見て呆れた感じに言う。

 

了子「違うぞ小鳥遊、私はまだ苛めてないぞ…今こいつを弄った以外は…」

 

翼「え、あ、ほあ!?」

 

青年へとそう言って隣にいた…何時の間にかパイナップルヘアーとなった翼を指して言い、翼も自分の髪が弄られていたのに気づいて叫ぶ。

 

青年→宗太「(ホント、了子さん…佐藤さんの血を受け継いでるな…)えっと、小鳥遊宗太と言います。皆さんは了子さんの連れで良いんですよね?」

 

響「ん、そんな感じ」

 

ぽぷら「ああ!?了子さんに弄られてる人!確か…か、か…かみなり翼さん!」

 

翼「風鳴です;」

 

挨拶して確認する宗太に響は頷いてから気づいたぽぷらのに髪を直しながら翼は訂正する。

 

未来「そう言えば…小鳥遊って小鳥が遊んでるの小鳥遊ですか?」

 

宗太「え、はい。そうですが…あれ?そう言えば君達…」

 

???「あ、響さんに未来さん」

 

気づいて聞く未来に宗太は呆気に取られた後に頷いてから思い出そうとすると聞き覚えのある声がした後に種島と同じ制服を着たなずなが来た。

 

その後ろでは同じ様に制服を着た切歌と調がいた。

 

未来「なずなちゃん。それに切歌ちゃんに調ちゃんも…」

 

なずな「ここでアルバイトしてるんですよ」

 

響「2人もそうなの?」

 

驚く未来になずなは答え、響が聞く。

 

切歌「そうデス!暮らさせて貰ってるのとお小遣い欲しい為にアルバイトしてるデス!」

 

調「上の階が住居スペースになってるんです…」

 

キャロル「ああ、あの窓はそういう事か」

 

元気よく言う切歌と調のにキャロルは納得する。

 

なずな「お兄ちゃん、この人達はなずなの同級生の立花響さんに小日向未来さんだよ」

 

宗太「ああ、やはりなずなが言ってた人達でしたか、家の妹が世話になっています。後…」

 

紹介するなずなに宗太は納得した後に頭を下げてから申し訳ない顔をして響に顔を向ける。

 

宗太「あの、不躾でごめんだけど、もしかして立花洸さんの娘さんかな?」

 

響「!?父さんの事を知ってるの?」

 

出て来た名前に響は驚いて聞く。

 

宗太「ええ…家の母の所で雑用係をやってるよ…そうだったのか…」

 

そんな響の反応に納得してると奥が騒がしくなる。

 

切歌「あ、始まるデスね」

 

未来「何が始まるの?」

 

宗太「ああ、実際に見てみるかい?」

 

言われるまま響達は案内されるとステージ台があった。

 

その前には複数の人がおり、誰もが待ち遠しそうにしていた。

 

未来「何が始まるんです?」

 

宗太「ああ、切歌ちゃん達と同じように上に住んでる子のライブですよ」

 

響「(ライブ…という事は…)」

 

聞く未来に答えた宗太のに響は聞いていた事を思い出して予測し…

 

???「またせたなお前ら…」

 

現れた人物にやっぱり…となる。

 

???「怪傑☆うたずきん!参上だぜ!バァーン☆」

 

赤ずきんをイメージした様なアイドル服を身に纏った雪音クリスは御機嫌にウィンクしてゆびでっぽうをする。

 

 




銀八先生と蛇八先生の補足講座


銀八「3年B組!」

あとがきメンバー「銀八先生!蛇八先生!」

銀八「はいと言う訳で銀八先生と蛇八先生の補足講座だ」

蛇八「今回は何を補足するんだ?」

銀八「ズバリ!working!キャラについてだ。この作品ではworkingキャラは原作より2年経過しているんだが…学生組がそうであってオトナ組は…櫻井了子の年齢の関係上、原作年齢よりも30も年齢が引き上げられてます。ちなみに老化はしてないので容姿は全然変わってません」

蛇八「それ、ストーリー的な意味でも無謀じゃないか、オリキャラでも良かったんじゃないか;」

銀八「仕方ないじゃん。そうしないと了子ので矛盾出来ちゃうし、性格把握の為に読み返しててなずなとかが絡んだら面白そうな感じで今に至ったし、んで彼女の年齢を調べたら34歳だったから出来る範囲のでも抑えた結果だぞ」

蛇八「それはそれで了子は4歳も若返ってるんだな;」

銀八「ちなみに、元々の年齢の時は学生組の変わりの面々が入ってるからな」

蛇八「そうなのか?」

銀八「おう、しかも学生組と血の繋がったオリキャラで年齢上は姉になる。見た目は以下のとおりだ」

種島:アニメ版武装神姫の天使型アーンヴァルMk.2のアン(過去は135cm→現在170cm)

伊波:蒼き鋼のアルペジオのヒュウガ

山田もとい田海(たうみ):ケロロ軍曹の東谷小雪

小鳥遊:お察しください

蛇八「おいまて、突っ込み所多いけど山田の後の田海ってなんだ?後は小鳥遊の部分はなんだ;」

銀八「ああ、原作だと姓の部分は全く明かされてなかったから急遽考えた奴、ちなみに海なのは種島と伊波で近いのという感じで海をチョイスした。小鳥遊は…ふつうに良い人材があったから」

蛇八「あれか、あれなのか;」

銀八「というわけでここまで、次回もよろしくな」

蛇八「(読者の感想が)不安過ぎる;」


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第4話:怪傑☆うたずきん

うたずきんと邂逅し、彼女のライブが始まろうとした時、悪意現れ、響は2つの力を纏う。


 

 

未来「えっと、なずなちゃんのお兄さん。あの子は?」

 

宗太「ああ、彼女は切歌ちゃん達と一緒に此処の2階に住んでる子で、ワグナリアの看板アイドル的存在だよ」

 

なずな「本人がアイドルやってない時以外は芸名以外で呼ばないでってお願いしてるんですよ」

 

歌ってるクリスを見ながら質問する未来に宗太がそう答え、なずなが補足する。

 

ぽぷら「5年前に杏子さんに住まわせてくれないかって親御さんが頼んで来たんだよね」

 

翼「そうなのか…ってそれ位だと最初から知ってたんですか桜井女史!」

 

了子「ん?まぁな。ちなみに聞かれなかったのは聞いてこなかったから」

 

宗太「(親である佐藤さんもそうだけど、店長からも影響も受けてるよな了子さん…良い意味でも悪い意味でも)」

 

続けて言ったぽぷらのに驚いて聞く翼に腰に手を当てて威張る了子を見て事情を知らないが宗太は内心そう思った。

 

???「宗太。何お客様を入り口前で…って了子さん…」

 

そこに背中に赤ちゃんを背負った膝まである薄桃色の髪の宗太に顔つきが似た女性が来て、了子を見て露骨に嫌な顔をする。

 

了子「私の顔を見るとホントに嫌な顔をするな小鳥遊姉」

 

ぽぷら「あ、ごめんね小鳥さん。とにかく席に案内しますね」

 

小鳥「うん、お願いするね」

 

こっちでーすとぽぷらに案内してもらった後に2人も話してみたらと言うなずなの提案で一緒の席に座る。

 

その後に響は歌っているクリスを見る。

 

未来「綺麗だね」

 

響「うん」

 

ぽぷら「でしょ?クリスちゃん…ああ、あの子の名前ね。んで、音楽家のご両親に育てられてたんだよ~」

 

歌声を聞いてそう述べる未来に響も同意するとぽぷらが胸を張って言う。

 

翼「そうなのか?」

 

宗太「ええ、今は海外で活動されているんですよ。最初は彼女も色んな所に連れて行こうと思っていたそうなんですが、最初に連れて行った時に危ない目に遭わせて怖い思いをさせてしまったので雪音をここの店長に預け、今も海外を飛び回ってるんですよ」

 

キャロル「なるほどな…(見た限り、どうやらあれを持ってるみたいだな)」

 

宗太のを聞きながらキャロルはクリスの首元を見て内心そう呟く。

 

歌い終えた様でクリスは最後にバァーン☆とゆびでっぽうをしてから拍手を背にステージから裏に引っ込む。

 

翼「いい歌だった。人を惹きつける強さを感じました」

 

宗太「有名なアイドルである風鳴さんにそう言ってもらえると本人もうれしいと思いますよ」

 

ぽぷら「今度のライブでも一緒にやるそうだからやる気がたっぷり出るね」

 

コメントを述べた翼はぽぷらの言葉に?マークを浮かべる。

 

了子「ああ、そう言えば来週のお前が出るライブ、クリスも参加するんだった」

 

翼「……桜井女史、それを早く言ってください…」

 

宗太「話してなかったんですか、確か一応マネージャーをやってるんですよね;」

 

ポンと手を叩いてそう言った了子のに翼は顔を押さえ、宗太はツッコミを入れる。

 

いい加減な所もホント杏子さんの影響を受けてるな…と思っていると…

 

???「ご注文はお決まりでしょうか?」

 

そこに金髪のポニーテールのグルグルメガネをかけた女店員が来て、水を置きながら聞く。

 

未来「あ、そろそろお昼だし何かを頼む響?」

 

響「ん、そうだね…それじゃあこのハンバーグステーキとライス大盛りでお願いするねか…」

 

時間を確認して聞く未来にメニューを開いて響が言おうとして口を塞がれる。

 

塞いだのは注文を聞こうとしてた女店員で、少し慌てた様子であった。

 

女店員「お、お客様、さ、最後になんて言おうとしたんでしょうか?小声で聴かせてくれませんか?」

 

響「怪傑☆うたずきん」

 

その言葉を聞いて女店員もといクリスは顔を赤くする。

 

少しして仕事に戻った宗太とぽぷらに変わってクリスが響の前に座る。

 

クリス「な、なんで分かったんだよ」

 

響「んー、確かに髪の色と髪型を変えててメガネをかけて分かり難くしてた様だけど、気配と雰囲気でなんとなくだけど気づいて、カマをかけた結果」

 

聞いたクリスは返された事に頭を抱える。

 

クリス「半信半疑だったのかよ…どうなってんだよこいつは了子さんよ…」

 

了子「私は最近知り合ったからそこまでわからんよ。まぁ、とにかくこいつが雪音クリスだ」

 

翼「(私や立花が出会った雪音と性格はそこまで変わらないな…)初めましてだな。私は…」

 

名乗んなくて良いよとクリスは翼を遮る。

 

クリス「風鳴翼。今度共演するし、有名な歌姫なんだから知ってるよそんくらい…そっちの2人はしらねぇけど新人か?」

 

翼「なら名乗るのは良いな。それと彼女たちは私の知人だ」

 

未来「は、初めまして、小日向未来です。見抜いた子が私の友達の立花響です」

 

響「宜しくねか」

 

そう返したクリスに未来は緊張しながら自己紹介して、言おうとした響の口を塞ぐ。

 

クリス「だからそっちで呼ぶな!今は終わって普通の従業員だよ」

 

響「んじゃあクリスちゃんで」

 

注意するクリスに響はそう返す。

 

なんとなくだが、他の呼ばれ方と言うのでちゃん付けにしたのだ。

 

クリス「お、おう。それで良いんだよ」

 

翼「(…なんと言うべきか、ついつい出会った雪音と見比べてしまうな…)」

 

少し頬を赤らめて言うクリスを観察しながらいかんなと翼は唸る。

 

クリス「?どうした?」

 

翼「いや、来週のを楽しみにしてるぞ雪音」

 

ああと翼のに対しクリスは不敵な笑みを見せる。

 

 

 

 

???「いやー、まさか洸さんの娘さんが了子ちゃんと来るとはね。驚きだね佐藤くん」

 

???2「あ?あん人の娘さんって言うと立花響だっけか?そいつが了子と来てたのか相馬?」

 

ワグナリアの調理場で手を動かしながら青髪の男性の言葉に金髪の男性が聞く。

 

???→相馬「そうそう、チラッと見たけど洸さんと似てる感じだったよ。安心したよ…俺の失敗があったからさ…」

 

???2→佐藤「…前に愚痴ってた情報操作で消し損ねた情報のでそいつがバッシングされた奴か…」

 

そういう事と返した後に相馬はふうと息を吐いてから天井を見上げる。

 

相馬「全部消せたと思ったらひょっこり現れたんだよね…全く、()()()って子達には困ったもんだよ」

 

佐藤「その情報源を出した奴を特定するお前もお前で大概だけどな…しかし転生者な…」

 

困った感じに言った相馬から出て来たのに佐藤は実感湧かない感じで呟く。

 

佐藤「実際にいるんだな小説である様な事を経験した奴らが…」

 

相馬「だからこそゲーム感覚や自分が中心って考えてる子が多いから困ったもんだよ。俺も偶然知れた事だけどね」

 

手を動かしながら言う佐藤に相馬も手を動かしながらそう返す。

 

佐藤「そういや、俺と了子が歩いてるのを見て驚いてるガキとかいたな」

 

相馬「そう言う知識持ちが戸惑うのがありえないと言うのを見てだからね。と言うか佐藤くんとカップルと思われ痛い!?」

 

そう呟いた佐藤は相馬にチョップを入れる。

 

佐藤「どこに親と子でカップルな感じになるんだよ」

 

相馬「俺も分かってるからね!?分かってない転生者の子達のを代弁しただけだからね!」

 

呆れた感じで言う佐藤に相馬は叫ぶ。

 

???「またあの2人、漫才してるな」

 

???2「ホントあの2人は昔からなかよしですよね~」

 

そんな2人を同じように調理していた片眼鏡の女性は呆れ、手裏剣型のアクセサリーで後ろ髪を纏めた女性が微笑ましそうに見ていた。

 

 

 

 

そんなこんなでクリスとの出会いから数日経ち、ライブの日となった。

 

会場前にクリスから前日チケットを贈られた響と未来もいた。

 

響「まさか本人がチケットを送ってくれるなんてラッキーだね」

 

未来「ホントだね。それだけ見てほしかったのかな?」

 

並びながら話す響に未来は頬に指を当てて呟く。

 

切歌「翼さんの歌が楽しみデス!」

 

調「生声で楽しみ」

 

後ろに並んでいた切歌と調も翼の方を楽しみにしていた。

 

ちなみになずなは2人が来ているのでワグナリアの仕事の方に行っている。

 

しばらくしてライブ会場に入り、始まるのを待つ。

 

モデルⅩ「(すごい人気だね)」

 

モデルZ「(改めて2人の人気は凄いと言うのが分かるな)」

 

モデルA「(楽しみだね)」

 

ライブメタル達も今か今かと待ち侘びてると翼がライブステージに立ち、歌いだす。

 

切歌「来たーデス!!!」

 

調「切ちゃん、シー」

 

それに切歌ははしゃぎ調が宥める中で響はあの時のを思い出す。

 

未来「響、大丈夫?」

 

響「ん、大丈夫だよ未来」

 

そんな響へと声をかけた未来へ本人はそう返す。

 

2年前のツヴァイウイングのライブの思い出は苦い思い出だがそれはそれだと考えながら響は歌を聴く。

 

歌が終わり、翼と入れ替わってクリスが出てくる。

 

クリス「お前ら!歌の先輩が盛り上げてくれたんだ!さらに盛り上げていくぜ!!」

 

そう木舞するクリスに観客たちも盛り上がる。

 

いざ、歌おうとした時…

 

ドーン!!!

 

クリス「んな!?」

 

突如ライブステージの一部が爆発し、それにクリスは驚く中で爆発の中から何かが現れる。

 

それは二足歩行の生物で顔付きは鳥っぽく、腕に翼が生えていた。

 

生物の咆哮と共に観客から悲鳴が湧き上がって、誰もが逃げ出す。

 

響「っ!」

 

未来「あ、響!」

 

それに響は飛び出し、追いかけようとした未来だったが、逃げる観客の波に切歌と調と共に流されてしまう。

 

クリス「な、なんだよこいつ…」

 

戸惑うクリスだが、自分のライブを止められた事に怒る。

 

楽しみにしていただけに目の前の生物の行動で止められたのが許せないのだ。

 

クリス「よくもあたしのライブを!」

 

???『いけません雪音くん!ここでシンフォギアを纏うのはいけません!』

 

首にかけられていたのを掴んだクリスの耳に付けられた通信機から男性の声が聞こえて来る。

 

クリス「ウェルさんか!けどよ!」

 

???→ウェル『今ここは全国放送されてるんです!そんな状態でアイドルのあなたの歌を汚したくありません!少し時間をください!』

 

渋るクリスにウェルと呼ばれた通信相手はそう言うと通話を終える。

 

 

 

 

そんなクリスと対峙してる生物を見ている2人組がいた。

 

???「あのマドウって奴から抜き出した記憶から作り出したが、今回の奴を見てどう思うよ?」

 

???2「……全然駄目、()()()()()を全部使ったけど、あのコンドロック・ザ・バルチャロイドは前に出したプロテクサス・ザ・ゴアロイド同様に不完全……」

 

もう1人は対して質問した存在はチッと舌打ちする。

 

???「転生者達の記憶を使っては見たが、なかなか当たりが出ねえな…」

 

???2「……仕方ない。これは思いつきでもある。本命を蘇らせる準備の計画の1つ…」

 

ぼやく存在にもう1人はそう返す。

 

???「まぁ、精々、そいつ(イレギュラー)と遊んでな…ロックマンに似た女」

 

新たに現れた人物を見ながら2人組は消えた。

 

 

 

 

向かう途中、カメラもなく、人気がない場所で響はライブメタルを取り出す。

 

モデルZ「響、ここは俺を使え、俺を使った姿ならまだ分からないだろう」

 

響「分かった」

 

名乗り出るモデルZに響は頷いた後にモデルZを掴んで掲げる。

 

響「フォルティ~トゥード~クレド~モデルZ~ロックオン~」

 

聖詠を歌うと共に響はギアを纏う。

 

その姿は翼のギアを青い所が赤く染まったのを身に纏い、髪が腰まで伸び、顔をヘッドギアから伸びたバイザーが覆う。

 

完了と共にステージへと降り立つ。

 

クリス「誰だ…!?」

 

響「お待たせうたずきん」

 

クリスの前に立ちながら響は銃型のバスターを構えながらイレギュラーをみつえる。

 

そんな彼女から出てきた声にクリスは驚く中でイレギュラーは咆哮すると衝撃波が迸る。

 

響「ちょっとごめんよ」

 

クリス「うお!?」

 

それに響はクリスをお姫様抱っこして抱き抱えるとジャンプして避ける。

 

そのまま離れた場所へ着地した後にクリスを降ろして再びステージの所へと立つ。

 

弦十郎『響くん!』

 

響「あ、司令さん。こいつはやっぱり?」

 

そこに弦十郎が通信をかけて来て、響の疑問を肯定する。

 

弦十郎『ああ、目の前にいるのは前回現れた奴同様のイレギュラーだ。衝撃波以外でどんな攻撃をするか分からないから気を付けるんだ!』

 

了子『聞こえるか響、少し時間を貸せ、今そこの状況は全国に放映されてるから映像を切るまで翼と()()()()は手を出せん。画面が暗くなったら切れたと認識しろ』

 

響「了解」

 

2人にそう返した後に響はイレギュラーへと駆け出す。

 

イレギュラーは威嚇の声をあげた後にジャンプすると空中を浮遊する。

 

響「!こいつ、飛べるんだ」

 

その後にイレギュラーは羽を数枚飛ばし、それを響は避けると羽は地面に刺さった後に刺さった羽が周囲の瓦礫などを集めて人型ゴーレムになる。

 

襲い掛かる人型ゴーレムに響はバスターやZセイバーを駆使して戦うがイレギュラーは空中で飛びながら攻撃しつつ人型ゴーレムを作り出して行く。

 

響「面倒な相手だな」

 

モデルZ『モデルHを使えばいいが…まだ映像中継が続いてるからな…』

 

顔を顰めながら倒しつつ、響はまだか…と思っていると画面の映像がNOSIGNALと表示される。

 

響「やっとか…」

 

そう呟いた直後に()()の聖詠が響の耳に入った後…

 

ドカカカカカカ!!

 

飛んで来た大量の矢と剣が人型ゴーレムを粉砕していく。

 

その後に響の前に2人が降り立つ。

 

1人目は翼で、もう1人は見覚えのあるギアを見に纏ったクリスであった。

 

響「遅いよ。うたずきんにかみなりさん」

 

翼「ってどうして間違えた方を言うんだ!?」

 

クリス「その口ぶりじゃあ知ってた感じか?」

 

ツッコミを入れる翼をスルーしてクリスはイレギュラーを睨みながら問う。

 

響「まあね。私が今いる要因になってくれたし」

 

クリス「はあ?なんだか分かんねえけど…とにかく今はこの目の前の奴だな」

 

そう言いながらクリスは弓型のアームドギアを構える。

 

クリス「よくもあたしのライブを邪魔してくれたな…たっぷり礼をさせて貰うぜ!」

 

その言葉と共にエネルギー矢を次々と放つ。

 

イレギュラーは避けに徹して矢をかわして行くがそれにより羽攻撃を出来なくなる。

 

翼「(やはり並行世界だと使う武器も違って来るのか、あっちの雪音は銃がオンリーだったがこちらだと本来の弓なのだな…)」

 

響「やるじゃん」

 

それを見て響は右手でモデルHを取り出した後にふと、モデルXを左手に持つ。

 

響「……2人とも、少し試すよ」

 

モデルH「何?」

 

モデルX「試すって…まさか!?」

 

2つのライブメタルを持ったまま響は腕を交差させて聖詠を歌う。

 

響「クル~チ~ス~ヒ~ロ~モデルHX~ダブルロックオ~ン♪」

 

響き渡ると共に2つのライブメタルは光り輝き、響を包み込む。

 

光りが弾け跳ぶと新たな姿となった響が現れる。

 

ギアの形状はかつて知り合ったマリアのとほぼ同じのだが、頭のヘッドギアの左右が翼の形状を取り、背中に巨大な翼を模したアーマーが装着され、水色の部分と腰の左右と胸元の宝石部分が緑色に染まっていた。

 

クリス「ふ、2つの聖遺物を…同時に使いやがった…!?」

 

翼「あれは並行世界のマリアの…2つの聖遺物を使った事で…ギアも変わってる!?」

 

それにクリスと翼は驚愕する。

 

 

 

 

二課の方でも響のやった事に驚いていた。

 

友里「2つの聖遺物…それに響ちゃんの、安定してます!」

 

藤尭「マジかよ。2つの聖遺物なんて使ったら普通は危ない筈なのに!?と言うか1つ使ってのだったらギアのメインカラーを変えただけだったのに!?」

 

弦十郎「キャロルくん。これは君も知っていたのかい?」

 

キャロル「理論上は…だが、2つのライブメタルから流れるエネルギーでヘタすれば使用者は意識不明になりかねない…立花響…お前って奴は…」

 

驚く2人の上で問う弦十郎にキャロルも驚きながらモニターの響を見る。

 

 

 

 

響「行くよ」

 

イレギュラーへと向けて響は飛び上がると両手に握ったダブルセイバーで胴体を切り付ける。

 

翼「速い!?モデルH単体よりもスピードが上がっている!!」

 

逃げるイレギュラーを着実にダメージを与えて行く響に翼は目を見開く。

 

クリス「あたしを忘れてんじゃねえぞ化け物!」

 

そんなイレギュラーへとクリスは矢を作り出して連発する。

 

QUEEN’s INFERNO!!

 

連続で放たれた矢はイレギュラーの両翼に刺さる。

 

イレギュラー「!!?」

 

翼「好機!」

 

それにより墜落するイレギュラーの影に翼は2刀の小刀を打ち込む。

 

起き上がろうとしたイレギュラーだったが動けずにもがく。

 

翼「決めろ立花!」

 

響「了解」

 

それを見て響はダブルセイバーに力を収束させる。

 

響「はあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

プラズマサイクロン!!

 

振るわれると電の竜巻が巻き起こり、動けないイレギュラーを飲み込んで電と斬撃が切り刻む。

 

イレギュラー「!!?」

 

バー―ーーーーン!!!!

 

断末魔をあげながらイレギュラーはノイズの様に四散して消えて行く。

 

竜巻が収まった後、響は降り立ち、元の服装に戻る。

 

そんな響へとアイドル衣装に戻ったクリスが近づく。

 

クリス「まさかお前も装者だったとはな…知ってたのか、あたしも装者だって?」

 

響「まあね…と言っても別のだけど」

 

別だ…?と首を傾げるクリスだが、次にはぁ…とため息を吐いて座り込む。

 

クリス「しっかし、折角のステージだったのに…パパとママに見せたかったな…」

 

響「うん、私も楽しみにしていた…ここでのうたずきんの歌を…」

 

見上げて言ったクリスは響に顔を向ける。

 

クリス「そうなのか?」

 

響「うん。ワグナリア…あの店で聞いた時に綺麗だったから…」

 

そう述べた響にそっか…とクリスは嬉しそうに笑った後に手を差し出す。

 

クリス「また大型ライブの時に招待状を送って魅せてやるよ」

 

響「ん、楽しみにしてるようたずきん」

 

そう言って握手しあう様子に翼はふふっと笑う。

 

 

 




銀八先生と蛇八先生の補足講座



銀八「3年B組!」

あとがきメンバー「銀八先生!蛇八先生!」

銀八「はいと言う訳で銀八先生と蛇八先生の補足講座だ」

蛇八「今回は何を補足するんだ?」

銀八「ずばり、クリスがなんで怪傑☆うたずきんでアイドルをやっているかだな。これはゲームアプリ、戦姫絶唱シンフォギアXDアンリテッドのイベント、マジックランプドリームのでクリスがアイドルになったらなと言うのでランプの魔人がそんな夢を見せてたのを見て、ならばとこの作品ではアイドルになっている訳だ。ちなみにアイドルをやり始めたのは1年前位だ。なお、マネージャーはウェルで本人の性格は和装ギアの世界のを元にしているぞ」

蛇八「な、成程な…なんと言うかシンフォギアXDがあるからこそ違和感なく出来るなホント;」

銀八「ホントシンフォギアXDさまさまだな」

蛇八「ホントにな;」

銀八「後、ぶっちゃけます。今作世界では…調と切歌は装者じゃありません!」

蛇八「はい!?」

銀八「そんな訳で今回はここまで!」

蛇八「え、あ…つ、次も気長に待っててくれ!」



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第5話:ツインブレイド

月読調と暁切歌、2人は本来の歴史では装者だが、この世界では装者ではない。

イガリマとシュルシャガナの持ち主は誰なのか……


前回から数日経った日、トレーニングルームで響は1人立っていた。

 

???『では、まずはモデルMのでお願いします』

 

響「わかった」

 

部屋の外からの指示に響は頷いた後にモデルMを取り出す。

 

響「フェッロ~コルディ~ス~モデルM~ロックオ~ン~」

 

聖詠を歌い、モデルHの時よりも深緑のカラーリングとなったギアを纏った後に出て来た斧を掴む。

 

トレーニングルームの風景が仮想空間に変わって現れた的をみつえ、斧にエネルギーを収束し…

 

響「はっ!」

 

ベルセルクチャージ!!

 

振り上げてからの振り下ろしにより放たれたレーザーが的を貫く。

 

???『次はダブルロックオンをお願いします』

 

響「ん、クル~チ~ス~ヒ~ロ~モデルMX~ダブルロックオ~ン♪」

 

指示に一度変身を解いてモデルXと同時使用するとギアの形状は響も後に知る事になるがプレラーディと言う錬金術師が纏うファウストローブのインナースーツだけのに胸を包む様に鎧が装着され、腕と足にごついアーマーが装着され、肩に角付きのショルダーアーマーが装着される。

 

???『それでは先ほどと同じようにお願いします』

 

響「了解」

 

指示に響は再び斧にエネルギーを収束し…

 

ベルセルクブラスト!!

 

先ほどよりも巨大な光の放流が放たれる。

 

ズドーン!!!

 

それにより的を包み込んだ後に壁に直撃、爆風が起こる。

 

直撃した影響で揺れが起こり、見ていた誰もがその場にあるのに掴まって収まるのを待つ。

 

見ていた弦十郎はこれは凄まじいな…と呟いてから響に声をかける。

 

弦十郎『響くん。MX状態の時は建物や人気がない場所で使用するようにしてくれ;』

 

響「うん、流石に危なすぎ…」

 

???『そ、それでは次のに移ります;』

 

使用制限を設ける弦十郎に響も同意して次のに移る。

 

次々とダブルロックオンをしていくのを隣で見ていたキャロルは響に指示を出している女性に話しかける。

 

キャロル「どうだエルフナイン?何か異常があるか?」

 

???→エルフナイン「ううん。2つを使ってるのに負担は全然ない。完全に扱えてるね響ちゃんは……ただ、やはりモデルXをメインではない組み合わせは無理みたい。この前に別のライブメタルで試しにやってみて貰ったけど起動しなかったよ」

 

聞かれた事にエルフナインと呼ばれた女性は分析結果を見ながらそう返す。

 

エルフナインと呼ばれた女性はキャロルの助手で遠い場所で研究者兼冒険家をやっていたがキャロルに呼ばれて日本に来日したのだ。

 

ちなみに彼女はキャロルがまだ父の頃にいた時に自分の遺伝子を元に作り上げたホムンクルスでキャロル同様にスタイルが良い。

 

イザークは驚いた後にエルフナインも実の娘として扱い、可愛がってはキャロルがむむむとなったのは些細である。

 

 

 

閑話休題

 

 

 

返された事にそうか……とキャロルは様々なライブメタルを使う響を見る。

 

父の作りしライブメタルに選ばれ、そして2つのライブメタルを使用してもなんなく扱える少女……経歴を本人に許可を貰って見たが融合症例のガングニールの装者以外に特徴はない。

 

キャロル「(あいつには凄い資質が備わっているって事か…)」

 

 

 

 

それから2日後のワグナリアで…

 

切歌「~~~~♪」

 

未来「切歌ちゃん嬉しそうだね。何か良い事あったの?」

 

嬉しそうにテーブルを磨いている切歌に響と共に食べに来ていた未来は配膳してきた調に聞く。

 

調「はい。海外で活動してた私と切ちゃんのお姉ちゃん達が帰ってくるんですよ」

 

響「2人のお姉さん?」

 

未来「海外って事はそう言うお仕事に付いてるの?」

 

ええと嬉しそうに頷く調にそれだけお姉ちゃん達と仲が良いんだなと未来は思った。

 

響「どういう活動してるの?」

 

調「それは……」

 

~~~~♪

 

質問する響に調が答えようとして来店を知らせる音がし、調が向かう。

 

調「いらっしゃい……あ……」

 

挨拶しようとした調は来店した者達の顔を見て止まる。

 

来店したのは緑のジャケットにヘソ出しに見せパンの長い緑がかった黒髪をポニーテールに纏めた女性と緑色のワンピースドレスの腰まである金髪をなびかせた女性であった。

 

???「久しぶり、調」

 

???2「ただいまですわ♪」

 

調「……うん!」

 

微笑む2人と笑う調に響と未来はもしかして……と顔を見合わせる。

 

その間に調と女性達は話してて、金髪の女性が響達の方を指さしたのに調は困惑した様子になり、もう1人と話して頷いた後に連れ添って響達の所に来る。

 

調「えっと、すいません響さん、未来さん。お姉ちゃんたちが2人と、特に響さんと話したいと言う事で相席しても良いでしょうか?」

 

響「ん、良いよ」

 

確認する調に響は2人の胸にかけられてるのを見て頷く。

 

ただ、未来だけは反応は違っていた。

 

未来「えっ……もしかして……ツインブレイド……ですか?」

 

目をパチクリさせている未来に響は首を傾げてる中で黒髪の女性は苦笑し、金髪の女性はあらあらまあまあと口元を抑えて笑う。

 

 

 

 

テーブルを挟んで対面する響と緊張する未来を前に2人の女性は名乗る。

 

???→霧亜「初めまして、私は月読霧亜、調の姉で芸名では黒乃霧亜で通しているよ」

 

???2→詠「私は暁切歌の姉、暁詠と申します。私は名前だけで活動しております。宜しくお2人とも」

 

未来「は、はい!あ、私、小日向未来と言います!」

 

響「ん、立花響でこちらこそ。んで直球で聞くけど、2人とも装者?」

 

挨拶する2人に背筋を伸ばしながら自己紹介する未来の後に響がズバッと切り出す。

 

未来は慌てるが2人を見てやっと気づく。

 

2人の胸元に前に翼に見せて貰ったのと同じシンフォギアがあるのを…

 

霧亜「うん。響に接触したのはこれ関連でもあるんだ」

 

詠「後で目的の場所に行きましょうね」

 

真剣な顔で言う霧亜の後に詠が微笑んで言った所に切歌が飲み物を持って来る。

 

切歌「お待たせデ~ス」

 

詠「ありがとう切ちゃん。元気に働いててお姉ちゃん安心しましたわ」

 

良い子良い子と頭を撫でる詠に切歌はえへへと笑う。

 

響「仲が良いね」

 

詠「当然ですわ!切ちゃんと私の姉妹仲は凄く良いのですから!」

 

それを見て言う響に詠は胸を張る。

 

その際にたゆんと揺れる胸に未来は羨ましそうに見る。

 

 

 

 

弦十郎「おお、もう出会っていたのか響くんに未来くん」

 

しばらくして二課へ向かい、出迎えた弦十郎は響と未来を見てから霧亜と詠を見る。

 

弦十郎「初めましてだね。月読霧亜くんに暁詠くん。俺が特異災害対策機動部二課の司令、風鳴弦十郎だ」

 

霧亜「こちらこそ、F.I.S所属、月読霧亜です」

 

詠「同じくF.I.Sの暁詠、二課へ出向しに来ましたわ」

 

挨拶する弦十郎に霧亜と詠も挨拶する。

 

響「F.I.S?」

 

モデルX「二課と同じ感じなのかい?」

 

了子「違うな。F.I.Sは米国で発足された聖遺物研究機関で、取り扱う研究内容が聖遺物だけに性質上、非常に排他的で機密性が高く、秘密結社めいた側面が色濃いのが玉に傷の組織だ。私もお前がもう一度二課に来るまで米国に行き、一時的に出向していた。まぁ、そのお蔭で見れなかったモノがあるがな…」

 

つまんなさげにぼやく了子のに翼はまだ気にしてるんですか……と呆れる。

 

了子「だからお前の髪を弄りまくる」

 

翼「え、あ、また!」

 

詠「ぶふwそ、それはw」

 

その直後に髪を三角形に纏められたのに翼は驚き、詠は爆笑する。

 

弦十郎「それでナスターシャ教授は何時こちらに来る事になるかな?」

 

霧亜「3日後には予定を終えて助手の2人と一緒に来るそうです」

 

確認する弦十郎に霧亜はそう返す。

 

響「助手って?」

 

詠「それは……」

 

ビー!ビー!ビー!

 

質問に答えようとしたところアラームが鳴り響く。

 

慌てて藤尭が確認する。

 

藤尭「イレギュラー反応探知!数は1つ!」

 

友里「映像出します!」

 

その言葉と共にモニターに映像が映し出される

 

映し出されたのに詠と霧亜は目を見開いた後に飛び出す。

 

弦十郎「なっ!2人ともどこに!」

 

了子「決まってる。襲われてるのは……2人の妹だ」

 

そう言って映し出された映像でモグラのようなイレギュラーに追いかけられてる切歌と調を見る。

 

 

 

 

???「ちっ、また失敗か」

 

???2「フランマール・ザ・モルロイドもどきで、使った奴の記憶にある目的のを本能にして行動してる…」

 

イレギュラーを見て舌打ちする1人にもう1人が追いかけられている切歌と調を見て呟く。

 

???「確かなんだっけ?暁切歌と月読調を自分の物にするだっけか?」

 

???2「その通り」

 

不愉快そうに返すもう1人に感情を出してるのが珍しいのか1人は笑う。

 

???「まっ、もう用がねえし、行くぜ」

 

???2「ん」

 

駆け付けた響たちを見ながら2人は消える。

 

 

 

 

詠「大丈夫ですか切ちゃん!」

 

霧亜「調も大丈夫?」

 

切歌「お姉ちゃん!」

 

調「うん。大丈夫」

 

怪我はないかを聞く2人に調と切歌は頷く。

 

モデルLとロックオンして水色のギアを纏って立ち塞がった響に邪魔されたので怒る様に咆哮したイレギュラーは口から火炎弾を放つ。

 

それに響はハルバードを振るい、氷の龍を飛ばす。

 

氷龍!

 

火炎弾とぶつかりあった後に水煙が発生してお互いの視界を塞ぐ。

 

水煙が収まるとイレギュラーの姿がない。

 

どこにと辺りを見渡す響は足元からの振動に慌てて飛び退ると地面からイレギュラーが飛び出す。

 

振るわれた爪がギリギリ掠ったので響はふうと息を吐いてから反撃しようとハルバードで攻撃を仕掛けようとするが再び地面に潜られてしまう。

 

響「っう、めんどくさいなホント」

 

モデルL『流石に動きを止めないと一撃を叩き込めないわね』

 

ぼやきながら戦う響を見ていた霧亜と詠は頷きあった後に不安そうに見ていた調と切歌の頭を撫でる。

 

霧亜「ちょっと待っててね2人とも」

 

詠「響さんの手助けに参りますので」

 

切歌「え?」

 

調「どうやって?」

 

戸惑う2人に笑ってから霧亜と詠は胸元のシンフォギアを握りしめ……

 

霧亜「crimson~blade~shul~shagana~tron~」

 

詠「emerald~igalima~zangeki~tron~」

 

聖詠を歌い、光りに包まれる。

 

そして光が弾け飛ぶと2人の服が変わり、ギアを纏っていた。

 

モデルX「あれが霧亜と詠のシンフォギア!」

 

響「カッコいいじゃん」

 

(イメージBGM:Reincarnation(幻影異聞録♯FE)

 

自身の姉達の変身に調と切歌が驚いている間に霧亜と詠は歌いながらアームドギアを手に取る。

 

霧亜は後ろが三又となったピンク色の刃が光る薙刀、詠は緑色に輝く大剣を構えて襲い掛かろうとしていたイレギュラーへと斬りかかる。

 

斬りかかる2人にイレギュラーは慌てて地面を潜る。

 

詠「もう、潜るのは止めなさいですわ!!」

 

その言葉と共に大剣を地面に強く叩きつけると衝撃が迸る。

 

爆撃斬!

 

衝撃により爆発した様に噴き上がった地面からイレギュラーが飛び上がって来る。

 

それを見た響はモデルXを構える。

 

響「クル~チ~ス~ヒ~ロ~モデルLX~ダブルロックオ~ン♪」

 

直後に、本来詠が使ってるイガリマの使い手である切歌のギアの緑色の所を紺色に染めたギアを纏った姿となる。

 

響「凍れ!!」

 

咆哮と共に振るいしハルバードから先ほどよりも巨大な氷龍が飛び出す。

 

フリージングドラゴン!!

 

噛み付いた氷龍はイレギュラーをそのまま凍らせる。

 

霧亜「これで決める!」

 

続けざまに飛び上がった霧亜が持っていたアームドギアを巨大化させた後に縦一文字に両断する。

 

断罪ノアバランチスラッシュ!!

 

両断されたイレギュラーは他のと違って氷事消滅する。

 

響「お疲れ様~」

 

詠「お疲れですわ♪」

 

霧亜「調、切歌。もう大丈夫だよ」

 

労いの声をかける響に詠が返した後に霧亜が驚いていた2人へと声をかける。

 

切歌「お姉ちゃん達なんデスかさっきの変身ヒーローみたいなのは!?」

 

調「カッコよかった」

 

興奮する切歌と目を輝かせる調に霧亜は照れ臭そうに詠は微笑ましい笑みを浮かべる。

 

響「……ホント家族って良いな」

 

それを見て響はそう呟くのであった。

 

 




銀八「3年B組!」

あとがきメンバー「銀八先生!蛇八先生!」

銀八「はいと長らくお待たせしました。銀八先生と蛇八先生の補足講座だ」

蛇八「今回は何を補足するんだ?」

銀八「ズバリ!今回出た黒乃霧亜と詠のコンビについてだ。この2人を出して装者にした理由はIF世界だから切歌と調は装者にせず、オリジナルの姉2人を代わり装者にしたと言う事だ」

蛇八「ちなみにこの2人をチョイスした理由はなんだ?」

銀八「ズバリ、中の人が同じなのと髪の色が同じと言う事で選んだ。後は詠は苗字がないのと霧亜は苗字は芸名で通せるって言うのもあるな」

蛇八「成程な」

銀八「後、聖詠は適当です」

蛇八「それは要らない補足だな;」

銀八「そんな訳で今回はここまで」

蛇八「次も気長に待っててくれ」


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月読霧亜と暁詠設定

士「今回は前話で出た2人についての設定だ」

カズマ「見ない人はブラウザバックしてね」

ゆっくり霊夢「みたい人はゆっくり見て行ってね~」

ゆっくり魔理沙「だぜ~」



 

 

 

月読霧亜

外見:幻影異聞録♯FEの黒乃霧亜そのもの。髪型は幻影異聞録♯FEミュージックビデオ『Reincarnation』時の長いポニーテールで固定している。

概要

シュルシャガナの装者で調の姉である女性

原作の様にクールであるが可愛い物が大好きで調からのプレゼントを大切にしている。

切歌の姉の詠と組んでツインブレイドとしてアイドル活動をしており、相方の詠を信頼してるがもやしにこだわる所と妹にそれを押し付けないでほしいで頭が痛い。

普段の服装は緑のジャケットにヘソ出しに見せパン

アイドルとしては黒乃霧亜と言う芸名で活動している。

ギアの形はインナーが幻影異聞録#FEでの霧亜のカルネージフォームだが、眼帯はしておらず、肩と腰に付いたフワフワの毛の部分を消し、腕と足に調のアームとレッグのギアを、頭は髪型を変えずに調のヘッドギアのツインテール部分を小さくしてコンパクトにしたのを頭の左右に装着しており、服の色も赤い所と紫色の所がピンク色で、黒い所は白く、腰にピンク色のミニスカートを装着し、腕と足に調のギアのアーマーを装着している。

調と違い、霧亜のアームドギアは幻影異聞録♯FEにて使用していた杖のスタンドマイク部分がピンク色の刃となった薙刀になっている。

聖詠は『crimson~blade~shul~shagana~tron~』

 

 

 

暁詠(あかつきよみ)

外見:閃乱カグラの詠で身長が10cm伸びている。

概要

イガリマの装者で切歌の姉である女性

丁重で雰囲気的にお嬢様な感じだが結構な節約家でモヤシ大好きっ子

調の姉の霧亜と組んでツインブレイドとしてアイドル活動をしており、相方の霧亜を信頼してるが妹の調にもやしを強く勧めるのを止めて欲しいと言うのに首を傾げている。

服装は基本的に緑色のワンピースドレスを着てるが、家の中だとジャージで良く過ごしてるので注意されてたりする。

アイドルとしては詠だけを使って活動している。

最近は切歌がなずなに懐いているのに羨ましそうに見ている。

ギアの形は切歌のと変わらないが胸中央部分の緑色の所が省かれて胸元を露出しており、切歌の肩アーマーが腰に移動し、スカートも膝まで伸びている。

切歌と違い、詠のアームドギアは閃乱カグラでの彼女が良く使う大剣の刀身を緑色に染めたのになっている。

ちなみに霧亜と同年代と言う事で本家の年齢より5歳上がっている。

聖詠は『emerald~igalima~zangeki~tron~』

 

 



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