パスパレどうでしょう (タリラリ)
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サイコロの旅 Part1
第1夜


始めて書く作品なので拙い文章になると思いますがどうぞお付き合いください。


5月 中旬の土曜日 早朝の東京駅

早朝とはいえ残業があるのか。休日出勤していくサラリーマンを横目にみながら、ある企画はスタートしようとしていた…

 

集められたメンバーは丸山彩、氷川日菜、若宮イヴ、大和麻弥の4人だ。因みに千聖は他のお仕事でスケジュールを抑えられなかった。

 

「あの、奏さん。私たち今から何をやるんですか?動きやすい格好で集合という事しか伝えられてないんですけど…」

 

「それは大丈夫。今から何をするのか発表するから」

 

「朝から撮影って聞いたから結構るんっ♪てしてるよ。私は」

 

「私もです!なんだか旅行みたいで楽しみです!」

 

「ジブンは少し嫌な予感が…」

 

各々この時間に突然集められた事を不安に思ったり楽しみにしたりしているようだが時間が無いのでカメラを手に取り回し始めて企画をスタートさせる

 

「えー、今日皆に集まってもらったのはファンの人やそれ以外の人にPastel*Palettesについてよく知ってもらうための動画を作るためだ」

「その動画の記念すべき第1回の企画は『日本列島 サイコロの旅』だ」

 

「それはどんな企画なんですか?」

 

始めて聞く名前の企画に戸惑う彩やイヴ。そんな中、本家を知る者が1人…

 

「サイコロの旅ってホントですか!?ジブン、アレを出来るんですか!?」

 

「え?麻耶ちゃんはこの企画について何か知ってるの?」

 

「知ってるも何も、この企画は伝説のローカル番組『水曜どうでしょう』の名物企画のひとつなんですよ!」

 

この子、どうやらどうでしょうのファンらしい。カメラが回っている事も忘れて興奮しているらしい

 

「まあまあ、他の3人はどんな企画か知らないみたいだし簡単に説明するね」

 

以下企画内容を知ってる人は飛ばしてどうぞ

 

サイコロの旅とは…

サイコロの目が1から6まで書かれたボードの横に行き先地や乗り物の名前が書かれているので、サイコロを振りその出た目に書かれている所へ行ってその場所で再びサイコロを振り書かれている所へと移動していき最終的にゴールである東京へと戻ってくることで企画終了となる。

因みに、サイコロの目は絶対なので他にどんなに魅力的な選択肢があってもサイコロの出た目に従わなければならない

 

 

「つまり、今から旅をするってこと?」

 

「そういう事、日菜。楽しみになってきた?」

 

「うん、るんっっっ♪♪♪ってきた!楽しみだよっ!」

 

日菜以外も企画が分かり安心すると同時に楽しみにしているようだ。勿論この後起こる惨劇については奏以外誰も想像していないのである

 

「まあそういう訳で今から企画をスタートさせていきたいと思います。最初の選択肢はこちら!彩読み上げていって」

 

「わかりました!えーっと『1 新幹線で大阪』大阪、私たこ焼き食べに行きたいです!」

「次『2 さらにその先へ

新幹線で広島』あたし中学の修学旅行で行ったしそこまで惹かれないかも…」

「『3 食の宝庫へ 飛行機で北海道 札幌』これです!私これがいいです!」

「『4 未知なる世界へ! 帝国群馬』帝国…?」

「『5 大きな田舎 新幹線で名古屋』名古屋って田舎なんですか?結構大きな都市だと思うんですけど…」

「『6 やっぱりここは外せない 四国香川』うどん県ですね!」

 

「という訳で今回の選択肢はこの6つ。誰が運命のサイコロを振りたい?」

 

「はいはーい、わたしが振るよ!」

 

「日菜さん、これは振る時にある歌を歌いながら降らなきゃいけないんすよ…」

 

そう言って麻耶は日菜にアレをするように伝えた。それと同時に日菜の顔が一気に引きつった

 

「え、それやらなきゃダメ?」

「ダメです」

「え〜、面白くな〜い」

 

そう言いながらもカメラから少し離れた位置でサイコロを振る準備をしている。そして…

 

「なにがでるかなっ!何が出るかなっ!それはサイコロ任せよう〜、そいっ!」

 

サイコロは弧を描きながら落ちて行く、そして出た目は…

 

「1!新幹線で大阪!」

 

こうして最初の行き先地が決まるのであった…




『次回予告!』

大阪へと向かう一行、新幹線の中ではこれから楽しい楽しい旅が始まると思い込んでいるメンバーは楽しく談笑していた。
しかし約半日後…
「ねえイヴちゃん、凄いところだしちゃったね」
何も無い田舎、困惑するメンバー。そしてついに動き出す深夜バス。東京へと帰れるのか分からなくなり狂うメンバー…
次回、サイコロの旅 Part2


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第2夜

キャラの口調が分からない…話が進まない…


「はいっ!という訳で大阪に着きました!」

 

カメラに向かい元気よく話すイヴ。

東京から大体3時間半、移動中は4人仲良く大阪に着いたら何をしようか、などと仲良く喋っていたからか皆それなりにテンションが高い。

 

「じゃあ取り敢えずたこ焼きから食べに行かない?」

 

「ちょっと待ちましょうか、日菜さん」

 

「どうしたの?早く行かないとたこ焼き逃げちゃうよ?」

 

「いや逃げないから…皆完全に旅行気分でいるけどコレそういう企画じゃないから、着いたらすぐに次の行き先決めるためにサイコロ降らなきゃいけないから」

 

4人の顔が一気に引き攣る。麻耶に至っては「やっべ…そう言えば本家の人達滞在時間5分とか言ってたわ…」みたいな顔してる。完全に忘れてたみたいです

 

「えっ!?それじゃあ皆で食べる予定だったなんばのクレープは!?」

 

「そんなものは知りません。さあ次の目的地決めようか、はいイヴこれ読んで」

 

「あっ…はい。わかりました!えーっと…『1 イヴのための選択肢 電車で高知』リョーマですね!魅力的です!」

「『2 まだまだ進もう 新幹線で九州は博多』明太子食べたいですね」

「『3 もっと先へ 同じく九州 鹿児島 』今度は西郷どんですね!」

「『4 少しでも東京へ 電車で北陸 新潟』上杉謙信!ということは次は…」

「『5 東京は目と鼻の先 高速バス 山梨』やっぱり!武田信玄です!」

「『6 オリーブ・オイルといえば… フェリーで行く 瀬戸内海 こまめ島?』変な名前ですね」

 

「イヴさん、それは小さい豆って書いて『しょうど』って読むんですよ」

 

「そうなんですか!また1つ勉強になりました」

 

「という訳で今回のサイコロ、誰が振る?」

 

「ジブンがやりたいです!」

 

そう言って手を上げてきたのは麻耶、やはり1軍団員としてサイコロを振りたいのか…

 

「それじゃ行きます!とうっ!!」

 

「あっ!ずるい、麻耶ちゃんアレやってないよ!」

 

「日菜さんすいません。実はアレやらなくてもいいやつなんですよね」

 

「うっそー、まあ楽しかったしいいや」

 

そんな会話を音だけ撮りながらサイコロが止まるのを待つ…

 

「決まりました!『6 フェリーで小豆島』確かこの島で速水も○みちさんがオリーブ・オイル作ってましたよね」

 

「そうそう、彩も朝やってるモ○ズキッチン見てるのか?」

 

「見てます見てますモコ○キッチンと言えば具材がオリーブ・オイル、調味料がオリーブ・オイル、仕上げもオリーブ・オイルってのが売りですよね」

 

「日本にはそんな料理番組があるんですか…衝撃です」

 

ある、あるんだそれが。高校時代の先輩に○コズキッチンの動画を見せて貰った時はビックリした、まさか新品のオリーブ・オイルを1本まるまる使い切るとは…

 

「ねーそんなことより本当に大阪で何もしないで次の場所向かっちゃうの?日菜、おねーちゃんにお土産買っていきたいんだけど」

 

確かに家族や友達に「この前大阪行ったよ!」「えっ!いーなー何したの?」「なにもしなかった!」って言うのはパスパレ何してるの?ってなっちゃうしな…

でも本家どうでしょうはすぐ立ち去ってたし…どうしよう…

 

「ジブンも少しでいいんでなにか買っていきたいです」

 

「出来るなら私も友達に…」

 

「私も大阪城のキーホルダーが欲しいですっ!」

 

「あー、わかったよ。今から20分だけ自由行動な。ついでにお昼ご飯も各自買ってきて、移動中に食べるから」

 

それを聞いたメンバー達は嬉しそうに駅にある商業施設へと走っていった。それにしても大阪30分しかいないって凄い事だな…

 

 

 

 

 

 

 

小豆島へ向かうフェリーの中…with彩

 

「奏さんはお昼ご飯何買ったんですか?」

「俺?そんなの大阪と言ったら551以外ありえないだろ?」

「551?」

「もしかしてご存知ない!?あの有名なCMを…」

「なんですかそれ?」

「551がある時!『うあああ!!!』551がない時『…』知らない?」

「知らないです…」

「これがジェネレーションギャップなのか…」

「2つしか離れてませんよ!?」




多分今後こんな感じで短くチャッチャッチャッとやってきますのでよろしくお願いします…
次回こそはハードモードに…


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第3夜

次回こそはハードモードに…


side 麻耶

 

「麻弥です。今ジブン達は小豆島にいますがここでひとつ事件が起きてしまいました。カメラマン兼マネージャーの奏さんがフェリーにやられました…」

 

「大丈夫かな?奏さん結構顔色悪かったけど…」

 

「お昼ご飯をフェリーの中で食べたからじゃない?」

 

「でも私達は何ともなってないですよ?」

 

「それは…奏さんが弱っちいだけ?」

 

日菜さん…結構酷いこと言いますね…

あと少しでリバースって顔しながらトイレに行ってましたのでもう少し心配してあげてください…

 

「まあそれよりも奏さんに企画を進めてくれ、と言われたのでジブンが次の行き先地決めてみました!なるべく早く戻ってくるけど結構時間がかかるとも言ってたんで始めましょう!」

 

奏さんがいない今ジブンがこの企画を盛り上げていかなければならない。

そんな気持ちで行き先地を決めたんですけど…こんな感じで大丈夫ですよね?

 

「麻耶ちゃんが決めたの?どれどれ〜

『1 またまたフェリーを使って本州へ 岡山』あまり大した距離じゃないよね?」

「『2 フェリーを使ってうどん県 高松市』うどんが数百円で食べれるって聞いたことある!」

「『3 大阪に未練がある フェリーで神戸』通天閣見に行きたいしこれが一番るんっ♪って感じ」

「『4 フェリーならここが一番近い 日生』…?分からないな〜」

「『5 島から島へ 直島』…本当にどこ?」

「『6 道後温泉へ 松山』温泉!?」

 

「日菜ちゃん日菜ちゃん、温泉って入れるのかな?」

 

日菜さんが引いたら入れるの?みたいな視線をこっちに送ってきたのでサムズアップして答えておいた

奏さんがなんて言うか知らないですけどジブンも道後温泉入ったあとアソコでサイコロ振れたらな〜って言う気持ちがあるんですよね…

 

「道後温泉といえば夏目漱石ですね!日本らしい場所です!是非行きたいです!」

 

「私もるんっ♪って来たし行きたいな〜」

 

おおっ…メンバー全員が6の選択肢が出ることを祈ってますね…こういう時って誰にサイコロ振ってもらうのが1番なんですかね…

 

「ごめん皆、お待たせ。だいぶ楽になったから戻ってきたけど…って今からサイコロ振る所?」

 

いい人来ました!ここはタイミングもいいですし奏さんに振ってもらうしかないっすね!

 

「奏さん奏さん、はいこれ」

 

彼の手の上にサイコロを置く、一瞬何やってるの?みたいな視線送られましたけどすぐに分かってくれたみたいで放り投げるようにしてサイコロを振った

 

出た目は…

 

「「「「6!!!!!!」」」」

 

 

 

 

 

 

side 奏

 

6の目を出したのはいい、だがその瞬間こんなに盛り上がるなんて何事だ?

 

奏さん流石!何か持ってますよ!るんっ♪てしたよ!素晴らしいです!

 

皆口を揃えてこんな事言ってくるんだ、もしかしてもう東京の枠が出たの?撮れ高全然ないよと一瞬焦ったけどそんなことは無かった。パネルを見るとそこには『道後温泉』という文字が。成程、それは嬉しいわ。と思って他の選択肢を見てみたが…

 

「麻耶、ちょっといい?」

 

「はい?なんですか?」

 

「この選択肢フェリー多すぎじゃね?」

 

明らかにフェリーが多い、なんだか虐められてる気がするレベルで

 

「何言ってるんですか?ここ島ですよ?フェリーもう1回乗らないと出られませんよ?」

 

 

 

 

……アァ…オワッタ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フェリーから降りて高松へ向かう電車の中で… withイヴ

 

「今回の企画、パスパレの企画なのに千聖さんがいないのはどうしてですか?」

「ああ、あいつは今ドラマの撮影があって丁度地方ロケの日と重なっちゃったんだよ。千聖居なくてさみしいのか?」

「はい、出来ることならパスパレ皆で移動中に楽しく喋ってサイコロ振りながら旅をしていきたいんですけど」

「まあアイツも無駄に忙しいからな…それにこんなに楽しいのは今だけだからな?おぼえとけよ?」

「この後何かあるんですか?」

「勿論!俺だけ船酔いするとか聞いてないし…こうなったら全員巻き込む奥の手を使ってやる…」

 




なんかふと思ったんですけどパスパレで料理下手そうな人っていなさそうですよね…()


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第4夜

松山に着いてすぐ、道後温泉行ってきました。歴史を感じてきました。すごく良かったです(小並感)

 

まあ男子は風呂入る時間短いので他の四人が出てくるまでそれなりに時間があるわけですよ、じゃあその時間何をするか?そんなの決まってるじゃないですか、次の行き先ですよ!

時間は丁度夕方5時ぐらい、今から日が沈み夜が来る訳ですが…ここら辺で一発この度の怖さを教えておきたいと思うわけなんですよ…

その名も…深夜バス!!!

最も安い長距離移動方法と言っても過言ではない、安いし撮れ高もある。これ程いい移動方法は他にあるだろうか、いやない!

という訳で松山からの深夜バスを探しているんだけれど……???

松山から出る深夜バス少なくない?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜数十分後〜〜〜

 

「お待たせしました〜」

 

彩を先頭にゾロゾロと他のメンバーが出てくる、風呂上がりという事もあって少し薄着なのはまあ…うん…動画にしても大丈夫かな?

俺が手に持っているボードを見て察したのか麻耶が興奮気味に見てもいいっすか?いいっすよね?と言ってくる。まあ見てもいいんだけどさ…

 

「それじゃあ今回はジブンがボードを読み上げていきますね!

『1 楽をしたい! 松山で1泊!』朝から座りっぱなしだったのでこれは嬉しいですね!」

「『2 さぬきEXPRESS』遂に来ましたか…」

 

「えっ?麻耶ちゃんこれだけで何か分かるの?」

 

「ジブンは多分これが何か想像つきますけど、カメラ持ってる人が首振ってるんで後で言いますね」

「『3 オリーブ号』連続ですか…」

「『4 ドリーム号』なんか聞いたことあります…」

「『5 オレンジライナー号』これは…もしかして!?」

「『6 肉を切って骨を断つ 松山↔小倉フェリー』奏さんってMなんですか?」

 

「Mじゃねーよ、この時間帯から動ける方法ってこれしかないんだよ。本当はこんなことしたくないよ…」

 

「奏さんの目がどんどん死んでいってますね…」

 

タレントに心配されるマネージャー、如何なもんかと…

 

「ねーねー、そんなことよりオレンジライナー号とかって何のこと?」

 

「それはサイコロ振った後に分かることだから取り敢えずサイコロ振ろう」

 

そう言って今回はサイコロ振る人を指定する、彩 丸山だ!

 

「私でいいんですか?」

 

「今回、日菜や麻耶に振らせたら確実に6を出す気がしたんだ。彩かイヴで悩んだ訳だけど彩の方がポンコ…面白くなりそうだからさ!」

 

「今ポンコツって言いましたよね!?」

 

「まあまあ落ち着いて彩ちゃん、事実事実」

 

「日菜ちゃんまで!?」

 

少し拗ねちゃった彩さんのご機嫌取りをしなくならなきゃなったのはまた別のお話…

そんなこんなで彩はサイコロを投げることでストレス発散しようとしたのか投げたサイコロは結構高い所まで飛んでいった…

そして出た目は…

 

「3!『オリーブ号』結局これってなんですか?」

 

「それはジブンが説明しますね!パネルに〜号とかしか書かれていない時って言うのは深夜バスを使っての移動、って事になるんですよ」

 

「深夜バスって事は車中泊って事になるの?」

 

「そういう事、つまり寝て起きたら目的地に着いてるよ!って言う便利で時間を有効活用できる移動方法って訳」

 

まあ嘘はついてない、深夜バスが便利で時間を有効活用出来ているっていうことについては嘘はついてない。ただ寝れるかどうかは別の話だけど…

 

「なんか変なこと考えてない?」

 

「そんなことないよ、日菜さん…それよりも、ほらカメラに向かって『名古屋の皆さん!パスパレが今行きますよ!』みたいな事を」

 

「え〜、ヤラセ?」

 

渋りながらもカメラに向かって 笑顔 で

 

「名古屋の皆さん〜!今から私達大きな田舎の名古屋に行きますよ〜!また明日の朝に会いましょう!ばいば〜い」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バスを待っている間…with麻耶

 

「いや〜奏さんなかなか嘘つきですよね」

「えっ?何のこと?」

「ジブン見てたんでわかりますけど、深夜バス絶対マトモに寝れないですよね」

「大丈夫大丈夫、皆育ち盛りの高校生、JKだよ?体丈夫だし多少のことは問題ないよ」

「雑ですね…一応マネージャーですよね?」

「マネージャーです」

 

「まあそれよりもお互い明日の朝、元気で会えるように頑張ろうよ」

「そうですね、ジブンも何とかして耐えて見せます」

「後1つお願いがあるんだけど…カメラ渡すから他のメンバーが寝てる所…いや寝ようと頑張ってるところか。撮ってもらってもいい?」

「(サムズアップ)」




遂に来ました、深夜バス。
ほかの選択肢はこんな感じでした

さぬき EXPRESS(松山↔博多)(8時間)
ドリーム号 (松山↔東京)(11時間)
オリーブ号(松山↔名古屋)(9時間)
松山・小倉フェリー(7時間)
オレンジライナー号(松山↔大阪)(7時間)

調べてる時選択肢少なすぎて思わずフェリーを入れてしまいました…
本家ではオレンジライナー号が東京行きでしたが調べたら大阪行きもあったのでコッチでは大阪行きにしました


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第5夜

御在所SA(休憩地点)

 

「はい、皆さんこんばんは。元気ですか?」

 

「「「「………」」」」

 

「名古屋まであと少しですよ〜?」

 

「「「「………」」」」

 

返事がない、ただの屍のようだ…

時刻は大体5時、あと1時間も乗れば名古屋に着く。今の俺たちはそんなところにいる。

だが俺の目の前にいるのは生きた屍×4

みんながみんな目が死んでる。

 

「ねぇ奏さん、うるさい」

 

普段カメラが回ってる時には聞くことが出来ないような低い死んだ声で日菜が言う

 

「私まだ全然寝れてないから先バス戻ってるよ、それに休憩時間もう終わりそうだし」

 

そう言って1人バスへ向かって行く、それに続いて他のメンバーも一言言ってからバスへ戻っていった。その様子はさながらゾンビの行進だった…

深夜バスの恐ろしさを物語っている光景だった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜数時間後〜〜〜

 

「私達は今名古屋駅に着きました。時間は朝7時です」

 

バスの中で眠れてないのか呂律が回ってない彩

 

「乗る前『深夜バスってワクワクしますよね!』って言ってたけど感想は?」

 

「バスの揺れであまり眠れないですし肩も凝る、腰も痛い。極めつけは日菜ちゃんに私の座席の半分ぐらい取られちゃったので凄い体制で寝ることになっちゃって…正直辛かったです」

 

後で麻耶に撮ってもらったものを見せてもらったが彩は足を伸ばす所に体を入れダンゴムシのようにして寝ていた

 

「それで、彩の座席を半分奪った日菜、深夜バスどうだった?」

 

SAではもの凄く眠そうだったがそれから1時間しっかり寝れたのか、今はあの時ほど死んだような目付きはしてない

 

「彩ちゃんの席を半分取ったって事は身に覚えがないけど、SAに着くまではしっかり寝れてたよ。途中で起こされなければもっとしっかり寝れてたのに」

 

どうやら日菜は途中で叩き起されたからあんなに不機嫌だったそうです。意外と体丈夫らしい…あの時の日菜めちゃくちゃ怖かったからな、今度から気を付けよう…

 

麻耶も深夜バスにやられてたが予備知識があったからか彩ほどやられてはいなかった。そしてイヴはと言うと…

 

「楽しかったです!もう1回乗りたいです!」

 

これである

 

「イヴちゃん、なんでそんなに元気なの?」

 

「フィンランドから日本の飛行機は10時間ぐらい乗りますし長い時間椅子に座ることは慣れてるのです!」

 

強い、強すぎるこの子…これがハーフなのか…

そんなことを思ってると「早く次行きませんか?ジブン電車の中で寝たいです…」と背後から声がしたので恐らく2番目に元気であろう日菜にボードを渡した

 

「まだこれ続けるの?そろそろ私も疲れてきたよ?え〜っと『1 もう疲れた 新幹線で東京』これを出せば企画終了?出すしかないじゃん!」

「『2 帰りたいけどその前に… 電車で箱根で温泉』彩ちゃんのための選択肢かな?」

「『3 西日本は行った 次は東だ 飛行機で仙台』全然引かれないよ…」

「『4 東海地方を満喫 特急で伊勢神宮へ』パワースポットって聞いたことある」

「『5 名古屋を満喫 昼まで観光』観光よりも休みたいよね」

「『6 地獄の選択肢 新幹線で鹿児島へ』それはないよ奏さん…」

 

「奏さん、この選択肢実質2択じゃないですか」

 

死んだような目でこちらを見てくるパスパレボーカルの彩、とてもじゃないけどアイドルとは思えない

 

「1と2以外選択肢があってないようなもんですよね…一瞬5はいいかな?って思ったんですけど名古屋何あります?何も無いですよね?」

 

彩先輩パネェっす…名古屋に大して厳しすぎです…パネェっすよ…

 

「確かに1.2以外は彩にとっては魅力的じゃないかもしれないけど他の人にとってはそうでも無いかもしれないぞ?ほらアレ」

 

そう言って指さした方には歴女、若宮イヴが…

伊勢神宮の選択肢を出そうと必死にサイコロに念を送っている。今回のサイコロ担当はイヴ、イヴが出したがってる目は4。それを見た彩は1.2か出るように念を送る

2人の思いがこもったサイコロはイヴの手によって空中へと、そして出た目は…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「3!?」」」」

 

 

 

 

次回、仙台へ

 




名古屋駅での朝食中に…with日菜
「そろそろ家に帰りた〜い」
「どうした急に」
「いやー、お姉ちゃん成分が…」
「なんだそんな理由か、帰れるぞ?」
「ホント!?」
「東京行きの目を出せば」
「…だろうと思った。ところでこの企画が終わったあとも撮影とかするの?」
「あ〜、うん。一応その予定」
「企画とかってもう決まってる?」
「ボチボチかな?」
「じゃあ1回あたしに決めさせてくれない?るんっ♪てのさっき思いついたんだ!」


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第6夜

Part6

 

「杜の都!仙台です!」

 

歴女、若宮イヴさんテンションMAXです。他のメンバーも飛行機でしっかり体力を回復させて元気になっていた

 

ついさっきまでどこか行っていたと思ったら仙台駅構内に「ずんだシェイク」なるものがあるらしくそれを皆仲良く買っていた。

俺の分は……優しい優しい丸山さんが買ってきてくれてた。

 

「いいタレントはいいマネージャーから、うちの事務所の先輩はいいこと言うよな〜」

 

「いいマネージャーさんはポンコツ呼ばわりしませんよ?普通」

 

あ、まだ覚えてたんですね。

いや本当はそんなこと思ってないんですよ、1ミリも。そんなジト目で見つめてこないで…

 

それにしてもずんだシェイク美味すぎる…(実体験)

 

「ジブンもう仙台ゴールでいいんで牛タンとずんだシェイク食べて生きていきたいです…」

 

「私も〜」

 

約2名東京へ帰ることを放棄した者が、だがそんな甘えを許さない者がいるのも事実…

 

「ダメだよ!早く東京戻らないと!お姉ちゃんにお土産渡さなきゃ行けないんだよ!」

 

シスコン日菜さんである。いつもなら「るんっ♪」しか言わない(あくまでイメージ)けど本人曰く「お姉ちゃん成分が切れるとるんっ♪ってしなくなるんだ」らしいです。お姉さんには妹にエネルギー吸われてますよ、と伝えたい

 

「さあ、帰るよ帰るよ!奏さんボード、え〜っと『1 帰りはグリーン車でゆったりと 新幹線で東京』東京戻れれば私はそれでいいよ」

「『2 こっちでもいいよね 新幹線で東京』」

「『3 新幹線でここまで行ける 北海道 函館』なんで反対方面行っちゃうの…」

「『4 日本で一番北にある県 青森 八戸』奏さん本当に帰りたいの?」

「『5 個人的に行きたい街 石川県 金沢』だからあんなに選択肢にあったんだ…」

「『6 ここまで来たら 北海道 札幌』あ、札幌はるんっ♪ってきたよ」

 

「今回は中々緩めの選択肢だけど…誰か振りたい人いる?」

 

「「私が!!」」

 

そう言ってきたのは日菜と彩

日菜が手を上げる理由は分かる、でもなんで彩が上げるのかが分からない…

 

「実は私札幌って行ってみたかったんですよね…食べてみたいスイーツがあって…」

 

実は今回いろんな所を回ってきているが各所各所で必ずご当地スイーツを食べている。しかも全部彩の勧めで

話によると北海道にはフルーツサンドが美味しいお店があるらしい。それを1度でもいいから、との事だ

 

「え、じゃあどうする?二人同時に投げる?」

 

「それはるんっ♪ってしないな〜、ジャンケンってのも面白くないよね〜…そうだっ!2人で一個づつ投げてその合計で行き先決めるってのじゃダメかな?7以上なら6で割った時のあまりの数で」

 

「あ〜俺は別に決まれば何でもいいけど、彩は?」

 

問題ないですよ〜、と言っているので2人にサイコロを渡し振ってもらう

 

 

先に止まったのは日菜の投げたサイコロだった

 

出た目は…4

 

後は彩の投げたサイコロの目によって決まるのだが…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コンッ

「あっ…」

 

「どうした?止まったのか?」

 

「いや、実は…サイコロが側溝に落ちちゃって…」

 

 

あ〜、なるほどなるほどなげた勢いでってやつね。

 

「だからポンコツって呼ばれんだよこのアホ!」

 

 

 

結局4の青森に行くことになりました

 

 

 

 

 

 

新幹線待っている間に…with千聖

 

「お兄ちゃん、今どこで何してるの?」

「撮影、なう仙台。今から青森」

「なんで?何しに?」

「サイコロ振りに」

「意味が分かりません、紗夜さんから日菜から意味がわからないLINEが届くんですけど。なにか知りませんか?って聞かれたからLINEしたんだけどなんて答えたらいい?」

「月曜までには絶対に戻らせますbyマネージャーって伝えといて」

 




ずんだシェイクは本当に美味しいです、気づいたら無くなってるってぐらいには美味しいです。皆さん仙台行ったら是非飲んでみてください


ダブルエーさん評価ありがとうございます!


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最終夜

青森県八戸市八戸駅

 

「青森県に来ました、5月とはいえコッチの方は少し肌寒い気がします」

 

何も言わずに撮影、とだけ伝えて集まってもらった今回の旅。動きやすい服装で、とは伝えてあったが青森までくる予定は無かったので企画者の俺ですら薄着で少し…いや結構肌寒い

本来なら青森(個人的)名物のねぶたりんごジュースを皆に渡してからサイコロを振ってもらおうかな〜とか思ってたけど今欲しいのは少し暖かめの飲み物

などと思ってはいるものも他に何か青森といえば!みたいなものを知っている訳でもないので気にせずに自分のオススメを渡す

 

「彩さん、私青森ってあまり有名な地域じゃないのか…有名な武将や人物って居ない気がするんですけど誰か知りませんか?」

 

「うっ…イヴちゃん私に聞かないで…」

 

「彩ちゃんって実は中学生だったりする?」

 

「日菜ちゃん!それは酷いよ!?」

 

日本で一番北の県はどーこだ?ぐらいしか出番のない青森県さん、正直リンゴ、マグロ、ホタテetc…

食べ物系しか出て来ないぐらいには有名人や名所がない、まじで何あんのよ…

 

「まあ青森の名物、有名人を探しに!みたいな内容じゃないしちゃっちゃとサイコロ振るよ、今回は誰が行く?」

 

「じゃあ日菜が振ってもいい?」

 

もちろん断る理由も何も無いのでサムズアップで回答

 

「ところでふと思ったんですが、ジブン達明日、というか半日後には東京居ないと学校に間に合わないんですけど…」

 

「ああ、そのことね。それなら問題ない、今回でなんとしても帰れるように作ってるから。俺も明日一限から授業だし…もしコレで帰れなくて大学で単位落とすようなことがあったら今からサイコロ振る日菜を一生恨むことにするよ」

 

「それは幾ら何でも酷くない?一応マネージャーなんだよね?」

 

「もちろん。でもこれとそれは別、皆は仕事って言って公欠なるかもしれないけど俺はバイトで欠席ってなるだけだから」

 

そういうもの?みたいな目線を向けてくる日菜さんを無視しながらバッグからボードを出して渡す

 

「えーっと…『1 学校あるよね?早く帰ろう 新幹線で東京』これが一番早くおねーちゃんに会えるのか!」

「『2 こちらは逆方向 函館で1泊』奏さんは本当に帰りたいと思ってるの?」

「『3 またまた! 八戸空港から羽田まで!』飛行機の方が新幹線よりも早いしるんっ♪てしてる!」

「『4 ここまで来たら一緒に… 最北端 稚内』わかった、奏さんはドMなんだ」

「『5 最後の最後で本家を ラフォーレ号で東京』…これは深夜バスだね、日菜わかるよ」

「『6 大サービス もう1回 新幹線で東京』2回目!?奏さんの心がわからない…」

 

「日菜ちゃん…これは」

「そうですよ…これは外したら」

「ジブン達アイドル辞めて芸人なった方がいいのかもしれません」

 

3人が日菜手を握り祈るように話しかける

 

「大丈夫大丈夫!私のおねーちゃんパワーがあれば絶対戻れるよ!」

 

そう言いサイコロを掴み…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「5!!!!!」」」」

 

 

ラフォーレ号で東京、つまりこれが何を意味するのか。それが分からない4人ではない。つまり0泊2日による旅の終わりということだ。

皆揃いも揃ってやっと終わった〜、疲れたね〜、お土産買わなきゃ!などはしゃいでる。

東京に着く頃には0泊3日になってることも知らずに…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌朝 東京駅

 

駅の近くにある事務所へと4人、ラフォーレ号は途中休憩がないからぐっすりと寝れたはずなのだがさすがに2夜連続の深夜バスに疲れたらしい…

 

事務所にはそのまま学校に行けるようにと保護者の皆様が荷物を用意してくれた、との連絡があった

まあその荷物を持って学校に向かうことが出来たのは元気いっぱいブシドー系ハーフ 若宮イヴとるんっ♪ってしたが合言葉の氷川日菜だけだったのだが…

 

 

 

 

「あ、そーだ奏さん♪旅の途中で言ってたこと忘れないでね?」

 

「え?俺なんか言っ……あ〜企画のこと?」

 

「そうそう!忘れてないならいいんだよ!だから次回の企画は私にも考えさせてね」

 

そう言ってアイドルらしい笑顔で学校に行ったが、俺にはその笑顔が悪魔の笑顔にしか見えなかったのは何故だろう……

 

 




取り敢えずこれにてサイコロの旅編は終わりです!
まずは更新が遅れてすいませんでした…
次にたい焼き屋台様 通りすがりのラブライバー様 リュロー様評価ありがとうございました
そして最後に次回企画についてです!
なんとなーくこれにしようというのは決まっているのでなるべく早く上げたいと思います、次回からは千聖さんも参加する予定らしいです!

という訳で次回企画が上がるのをお待ちください〜
ありがとうございました!


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