伝説となった男の人理修復 (Seli)
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プロローグ&特異点F 炎上汚染都市 冬木
プロローグ


FGOの小説始めました。
設定を色々と、原作とは変えているので苦手な方はブラウザバックを。


俺は今、師匠とのんびりお茶を飲んでいた。

 

師匠はグランドキャスターと呼ばれる実力があるが、大変変り者だ。

俺が色々なことに疲れてここに迷いこんだ時に、面白そうという理由で面倒を見始めたらしい。

今では大変気にいられており、色々な魔術と剣術を彼から習った。

 

 

 

 

「なあ師匠? 俺もサーヴァントとしてそろそろ呼ばれそうな気がするんだが、もし、そうなったら生活大丈夫か?」

 

 

 

 

 

「むっ、失敬だな。僕だってちゃんとやればできるマーリンお兄さんなんだぞ! 確かに、キミがいなくなると困るが、何とかするよ。

君をサーヴァントとして呼ぶなら、マスターの身の方が、僕としては心配なんだけど。」

 

 

 

 

 

「俺から逆に魔力分けたりできるから大丈夫だろ。それに、マスターに危険が及ぶ場合なら何がなんでも守るよ。」

 

 

 

 

 

「君の実力は心配してないよ!

その辺の神と真っ向から勝負出来るぐらい力あるでしょ!?

僕が心配してるのは、君に巻き込まれる人達の方だよ!」

 

 

 

 

 

「いつも巻き込んでる自覚はあるが仕方ないだろう………。

俺も好きで巻き込んでるわけじゃないさ。

それに俺みたいな奴は、いなくなった方が世界の為だろう。」

 

 

 

 

 

マーリン「怒るよ? あと、それを絶対アルトリアの前で言わないようにね?!

エクスカリバー打たれるから!」

 

 

 

 

 

「分かってるよ…………。アルトリアが俺のことを心から心配してくれてるのもな。アイツは自分がボロボロになりながらも俺の心配ばかりする本当優しい奴だよ。

眩しすぎるほど真っ直ぐな女の子だよ。」

 

 

 

 

俺は暗い表情でそういうと、師匠は明るい顔で言った。

 

 

 

 

「そうだよ。 アルトリアは僕が認めたんだからね! 彼女と君の物語だけは最後まで見るつもりだよ! 何があっても絶対にね!」

 

 

 

 

「そうか……………。 ありがとうございます、師匠。 どうやら召喚されるみたいだな。

それじゃあ行ってくる。

戻るのは当分無理そうだ。」

 

 

 

 

 

俺の体が光に包まれて転送された。

 

 

 

 

 

目を開けてみると、

 

 

 

 

リスか猫か分からない白いモフモフの獣が飛び付いて来て、側には、制服を着込み、銀色の長い髪をまとめ上げた、凛とした印象のある女性が驚いて固まっていた。

 

 

 

 

「ははっ。くすぐったいぞ、キャスパリーグ! 元気にしてたか?」

 

 

 

 

「フォウ! フォウ!」

 

 

 

 

 

 

「……………貴方はいったい?」

 

 

 

 

 

「おっと。自己紹介が遅れたな。

サーヴァント、天羽ハルキ(あまは はるき)だ。

クラスはキャスターだ。

貴女が私のマスターか?」

 

 

 

 

これが、俺の長い旅の始まりと、がんばり屋の所長との出会いだった。



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1話

オルガマリーは生存させます!
彼女のことを理解できる人がいれば、こんなヒロインになるのではないか?
私の想像と期待を込めて書いていきたいと思います!
原作崩壊するので、苦手な方はブラウザバックをお願いします。


 

 

 

「自己紹介ありがとうございます。

私は、オルガマリー・アニムスフィア。 ここの所長をしています。

キャスター、貴方のマスターは私ではありません。貴方はこのカルデアというシステムで召喚したサーヴァントです。」

 

 

 

 

 

俺は、彼女の説明を聞いた。

 

 

 

 

 

 疑似地球環境モデル「カルデアス」。

 

 

 

 

 

 

 そして近未来観測レンズ「シバ」。

 

 

 

 

 

 

 カルデアが誇る発明品の中で、特に代表的なこの二つがあるからこそ、人理観測を可能としているのだ。

 

 

 

 

 

 

 前者は地球の魂を複写した疑似天球とも呼べる代物であり、同時に地球のコピーした物でもある。このカルデアスを使用すれば、地球上における現在、過去、未来を再現する事が可能となる。

 

 

 

 

 カルデアスだけでは、観測する事は出来ず

必要になるのが、「シバ」の存在である。

 

 

 

 

 

 

 レフ・ライノール教授という人物によって作成されたシバはカルデアスを取り囲むように複数枚配置され、常に変化が起こらないか、常に観測している。

 

 

 

 

 

 

 カルデアスとシバがあるからこそ、人理観測が可能らしい。 その為、科学、魔術、双方から優秀なスタッフがカルデアに集結している。

 

 

 

 

 

 

 全ては人類の歴史を安定させ、未来における人類の絶滅を、未然に回避する為に存在している。

 

 

 

 

 

 

要するに、「人理」の「継続」を「保障」する機関、と言う訳か。

 

 

 

 

 

要点を纏めるとこんなとこか。

 

 

 

 

 

彼女に気になったことを聞いてみよう。

 

 

 

 

 

「オルガマリー、聞きたいことが何点かあるのだが良いか?」

 

 

 

 

 

「はい、どうぞ。」

 

 

 

 

 

「私が君にマスターかと尋ねた時、どうして悲しそうな顔をしていたんだ?」

 

 

 

 

 

「それは………。私には、マスター適正が無いからです。 魔術の名家に生まれても、私は落ちこぼれで誰も認めてくれなかったから…………」

 

 

 

 

 

彼女は泣きそうな顔で言い、俺はオルガマリーを笑顔で見ながら

 

 

 

 

 

「大丈夫だよ、オルガマリー。君は君だよ。

私の為に、時間を割いてちゃんと説明してくれたり、気づかってくれる優しい人だよ。

私だけだと不安かもしれないが、君個人として認め、貴女のサーヴァントとなろう。」

 

 

 

 

 

「…………えっ? よろしいのですか?

………………私を認めてくれるのですか?」

 

 

 

 

 

オルガマリーは不安そうな顔で言った。

 

 

 

 

 

「ああ、もちろんだ! これからよろしくね、我がマスターよ!」

 

 

 

 

 

 

「………ありがとうございます………。」

 

 

 

 

 

 

オルガマリーは泣きながら、お礼を言った。

 

 

 

 

 

 

俺はオルガマリーが泣き止むまで頭を撫でていた。

 

 

 

 

「うんうん、泣き顔より笑顔でいないとな。

笑顔でいると周りのみんなは暖かい気持ちになれるよ。

さてと、俺以外にもサーヴァントいるんだろ?

紹介してもらえるか?」

 

 

 

 

 

「はい、ありがとうございます!

もう大丈夫です。分かりました!

呼んできますね!」

 

 

 

 

 

オルガマリーは、涙を拭い笑顔で俺の言葉に返事をしてくれた。

そして、彼女が他のサーヴァントヘの所に行こうとしていたら

 

 

 

 

「大変珍しいものが見れたね~!

オルガマリーが泣いて照れていた所なんて、レアものだよ!」

 

 

 

 

 

杖を持ち、赤い服を着た女性が彼女の隣にいたのだった…。

 



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2話

水着イベ通知されましたね。
色々と楽しみです。

それでは、第2話です。


「なんですって!? 」

 

 

「うんうん。オルガマリーがこのように明るい顔をしているのは、大変珍しいよ! 君はおもしろいね! 大変気に入ったよ。

おっと、自己紹介がまだだったね。

私は、レオナルド・ダ・ヴィンチだ!

クラスはキャスターだよ。

こう見えて女性だから、ダヴィンチちゃんとでも呼んでくれ!」

 

 

「初めまして。天羽 ハルキです。

クラスはキャスターです。

ここまで有名な方に会えるとは感激です!

私は名の知れた者では無いので、恐縮です。

これからよろしくお願いします。」

 

 

「ハルキくんだね!

君の名前は、聞いたことが無いから、益々興味が出るんだよ!

カルデアに召喚されたのも気になるね~。

オルガマリーも気になるだろ?」

 

「はい。 その・・・・・

私をマスターにするといい、認めてくれたサーヴァントだから、彼が良いというなら私は知りたいです。」

 

 

 

「ああ。 それなら、このキャスパリーグが触媒になったんだと思いますよ?

キャスパリーグと仲良かったですから。

 

 

「フォウ、フォウ!」

 

 

キャスパリーグは俺の肩に乗りながら言った。

 

 

「なるほどね~。

オルガマリーをマスターにするって言ってたけど、どうやってするんだい?」

 

 

「それなら、すぐできますよ。

オルガマリー、ごめんけど手を借りるよ。」

 

俺はオルガマリーの手を取り、自分の魔力を流しパスをつないだ。

 

すると、オルガマリーの左手に令呪が現れた。

 

「うん、成功したみたいだね。私の魔力を流して君とのパスを繋ぐようにした。

オルガマリー、これで君は私のマスターだ。

どこか体に異変とかはないかい?」

 

 

 

オルガマリーに問いかけると、彼女は戸惑いながら

 

 

「…………は、はい。大丈夫です。」

 

 

 

「魔力を流してパスをつないだのかい!?

オルガマリーに害が無いとこを見ると、君の魔力を彼女に害が及ばないように変換したのかい?」

 

 

「そうですね。オルガマリーの体質に合うように変換しました。」

 

 

「だいぶ規格外なキャスターだね。

優秀な魔術師に習ったのかい?」

 

 

 

「はい。師匠が優秀すぎる魔術師だったので。

死物狂いで鍛えられましたよ・・・・。」

 

 

「なるほど………… まだまだ聞きたいことがあるけど、そろそろ戻らないと。

また話を聞かせてくれたまえ!

それじゃあね、オルガマリー、ハルキくん!」

 

 

「はい。それでは、また。

マスター、少し良いか? カルデアの案内をしてもらいたいんだけど………」

 

 

オルガマリー「カルデアの案内ですね。

少し時間もあるし、今から行きましょうか。

それと、砕けた言い方で大丈夫です。

貴方のマスターなのだから。

あと、マスターではなくオルガマリーと呼ぶこと!

この2つは決定事項です!

行くわよ、キャスター!」

 

 

オルガマリーは歩きだし、

 

 

 

「分かったよ、オルガマリー。」

 

 

俺はオルガマリーの後を付いていくのだった。



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3話

仕事が今週から、忙しくなるので全体的に更新ペース落ちるかもしれません。
なるべく早く作品を投稿出来るように頑張ります!


俺は現在、オルガマリーにカルデア内を案内されていた。

 

 

「だいたいこんな所かしら?

一通り周ったけど、気になった所はある?」

 

 

「食堂で料理とか作ることは出来るのか?」

 

 

 

「できるけど………。

もしかして、キャスター料理するの?」

 

 

 

「まあな。俺の周り生活力皆無の奴ばかりだったからな。オルガマリーのご飯も何だったら作るぞ?」

 

 

 

 

「作ってもらいたいってのもあるんだけど、キャスターが作り方を私に教えながら一緒に作ってみたいわ。ダメ?」

 

 

 

不安そうに上目遣いで俺に尋ねてきた。

 

 

 

「ははっ! 了解したよ、オルガマリー。

君の時間が取れたら一緒に作ろう。

約束だ。」

 

 

 

「ええ、約束よ!

それじゃあ、悪いんだけどそろそろ仕事に行かないといけないの。

キャスターは自由にしてて!

仕事が終わったら、また話聞かせてね!」

 

 

 

といいオルガマリーは去っていった。

 

 

 

さてと、霊体化しておくか。

 

 

 

ダヴィンチちゃんには正体がバレたが、それ以外の職員にはバレないようにしておかないと………

それにさっきから、嫌な予感がするんだが………………

 

 

 

俺は霊体化し、カルデア内を周り、オルガマリーの元へ向かっていった。

 

 

 

オルガマリーがレイシフトについての説明を行っているようだった。

所長としてはすごく様になってるな。

これが彼女の良さでもあるな。

 

 

説明が終わり、レイシフトに移るみたいだな、マスター候補生は。

 

 

俺はオルガマリーに近づき、話かけた。

 

 

 

「お疲れ様、マスター。様になってたぞ。」

 

 

「キャスター? ここにいたのね。ありがとう。

これからマスター候補生達は、人理修復の旅が始まるわ。

私はレイシフト適正が無いから、精一杯サポートに回らないとね。

キャスターも手伝ってね!」

 

オルガマリーとそう話していると、ふいに魔力の流れを感じた。

これは爆弾か?

ここら一体を吹き飛ばすつもりか?!

クソッタレが!

 

オルガマリーだけでも守らないと!

 

 

俺は実体化し、

オルガマリーを庇うようにして、杖をふり、魔術でシールドを張った。

これだけだと不安だな。

アイツも使うか

 

「えっ? キャスター、どうしたの?」

 

 

「マスター、俺から離れるなよ。

熾天覆う七つの円環《ローアイアス》!」

 

 

「これは、盾…………?」

 

 

花びらのようなシールドが俺とオルガマリーを包み込んだ。

 

すると、大きな爆発音がして、俺達の周りを包み込むのだった。

 

 

「キャッ! 爆発? 何が起こったの!?」

 

 

「落ち着け、マスター。大丈夫だ、冷静になるんだ!」

 

 

「ええ。ありがとう、キャスター。

カルデアスが起動している?!

レイシフトが発生するわ!

この空間にいる私達も飛ばされるわ!」

 

「マスター、しっかり捕まってろ!

良いか、絶対離れるなよ!」

 

俺はマスターを守るように抱きしめると、まばゆい光が発生し、俺達を包み込み、別の次元へ飛ばされるのだった……。

 



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4話

今回からようやく、ぐだ子とマシュが出てきます!

ぐだ子は、ヒロインの1人です!


光が収まり、俺は目を開いた。

 

 

俺はまず、近くで気絶していたオルガマリーの無事を確認した。

 

 

良かった。さっきの爆発は明らかに、オルガマリー達を狙ったものだった。

何か理由があるのか?

まあいい。俺の大事なマスターに手を出した罪は、償ってもらうとしよう。

 

 

 

俺はオルガマリーを抱き抱え、周りを見渡した。

 

 

 

するとそこは、火に包まれた見慣れた町の風景だった。

 

 

 

ここは冬木か?

似てるが微妙に違う気がするな。

つくづく冬木とは縁があるな。

俺の生前の故郷でもあるし、当たり前か。

アイツも気に止まず、元気にしてると良いが。

 

 

 

この地には、サーヴァント反応もあるし、最悪戦闘は避けられそうにないな。

それとは別に不純物的な存在も感じられるな。

 

 

まあ、どのクラスが来ようが対応するつもりではいるが。

 

 

 

とにかく移動するか。

 

 

 

俺は移動を開始した。

 

 

「んっ。ここは?」

 

 

 

「ずいぶんと遅い目覚めだな、マスター。」

 

 

 

「へ? キャスター!? 何してるのよ!?」

 

 

オルガマリーは、驚き暴れ始めた。

 

 

「起きたばかりで暴れるなよ、マスター。

落ちたら危ないだろ。

今はゆっくりしておけ。」

 

 

「ありがとう

ここはレイシフト先よね?

周りは火に包まれてるし、すごい所ね。

それにさっき見てた夢で出てきた場所にそっくり。」

 

 

 

「ああ、レイシフトしてるのは間違いない。

夢でみた場所か・・・・。

 

 

他のサーヴァント反応もあるし、マスターと同じ人間がここに1人レイシフトしてきている。

 

 

俺の判断で今そこに向かってたんだが良かったか、マスター?」

 

 

 

「なんですって!? 急いで向かいなさい、キャスター! 恐らく私達の仲間よ!」

 

 

 

と話していたら、

遠くから女性の悲鳴が聞こえた。

 

 

 

「どうやら急いだほうが良いみたいだ、マスター。

しっかり捕まっていろよ。

行くぞ!」

 

 

「ええ! 急いで、キャスター!」

 

俺は全速力で移動し、悲鳴が聞こえた地点に来た。

すると、目の前には沢山のガイコツがいて、その中心には、女の子とそれを守るように盾を持った、デミ・サーヴァントがいた。

 

 

俺は、オルガマリーを下ろし、

杖を出し魔法を使いガイコツどもを駆逐した。

 

 

「やれやれ。どうやら間に合ったみたいだ。

大丈夫か、二人とも?」

 

 

と言い、二人を庇うようにして前に立つのだった。

 

とりあえず、モンスターの撃退はできたみたいだな。

 

オルガマリーに安全を念話で伝えると近づいてきた。

 

 

 

「キャスター、ありがとう!

大丈夫、貴方たち!?」

 

 

 

「腰が抜けたけど大丈夫です。マシュも大丈夫?」

 

 

「はい、大丈夫です。先輩も大丈夫ですか?

それと所長も無事だったんですね。」

 

「マシュ!? その体は?

サーヴァントになったの!?」

 

「いえ、デミ・サーヴァントですね。

現状宝具も使えないですし、私が憑依した英霊が誰かも分かりません。」

 

 

「そうなの。そちらは、私が説明してる時に寝てた子よね?」

 

 

 

「ははは。藤丸立夏です。マスター候補生の1人でしたが、レイシフトで飛ばされたみたいです。所長の横にいる方は?」

 

 

「俺のことか? カルデアに召喚されたサーヴァントだったが、今はオルガマリーと契約しているサーヴァントだ。

天羽ハルキで、クラスはキャスターだ。

名も知られていない英霊だが、よろしくな。」

 

 

「はい! 私は藤丸立夏です!

よろしくお願いします、ハルキさん!」

 

 

「マシュ・キリエライトです。先輩のデミ・サーヴァントで、クラスはシールダーです。

よろしくお願いします。」

 

 

「キャスター!? 何勝手に真名をばらしてるの!?」

 

 

 

「別に問題ないだろう。名前が知られていない英霊だし、宝具もばれる心配ないしな。」

 

 

「そういう問題じゃないでしょ!? 全く……。

まあ、その緩さが貴方らしいのよね。

これからどうしましょう?」

 

とオルガマリーが話していたら、

オルガマリーと立夏の端末の音がなった。

 

 

「はい、こちらオルガマリー。」

 

 

「所長、無事だったんですか!?

ってすみません!

ロマニ・アーキマンです。

こちらの被害ですが、爆発が起こり

Aクラスのマスター候補生達が重症です。

私以外数名のスタッフしか残っておりません!」

 

 

「マスター候補生達をコールドスリープ状態にしなさい! 命を何としてもつなげるのよ!

レフはいないのね……………。

報告、ありがとう、ロマニ。」

 

 

「失礼。ロマニさんで良かったか?

私は、オルガマリーのサーヴァント 天羽ハルキだ。クラスは、キャスターだ。

一つ確認したいんだが爆発の原因は何だったかわかるか?

爆発する前に魔力の流れを感じたんだが………」

 

 

「ロマンで良いよ、キャスター。

君の名前は聞いたことがないな………

 

爆発の原因だよね?

爆弾が仕掛けてあったんだよ……………

 

すごいね!

レオナルドに調べてもらったんだけど、魔力の痕跡があったらしいよ。

何者かが魔法で爆弾を爆発させたのは間違いないみたいだね。

それと僕のことはロマンで良いよ。」

 

 

 

「ありがとう。助かったよ、ロマン。

オルガマリー、次の方針はどうする?」

 

「そうね。レイシフトしたってことは人理修復しなければならないわね……。

私達でこの地の反応が大きい場所へ向かいましょう。ロマン、座標のデータを送ってもらえるかしら?」

 

「分かりました! 今から送ります!

って不味い! 所長達の近くにサーヴァント反応です!」

 

言った瞬間、遠くから弓のようなものが、立夏目掛けて飛んできた。

 

「伏せていろ、マスター!」

 

と言い、俺は立夏を庇うようにして立つのだった。

 

 



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5話

熾天覆う七つの円環(ローアイアス)!」

 

俺はアイアスの盾を発現させ、防いだ。

 

俺は次の攻撃が来る前に、魔法で、弓を出し魔力を込めて相手がいる場所へ打ち返した。

 

すると爆発が起きた。

 

「ちっ、どうやら逃げられたみたいだな。

霊基にダメージは入ったはずだが...。

回復するまで、襲ってはこないだろう。」

 

と言うと、オルガマリー達が唖然としていた。

 

 

「キャスター、今のは何?!

弓撃ってたし、盾で防いだりしてたわよね?!

貴方キャスターよね?」

 

 

「魔術が一番得意なのは間違いないが、俺は剣とか弓や槍など色々な武器も使えるぞ?

様々な英霊に鍛えられたからな。

他のクラスの適性もあるんじゃないのか?」

 

 

「どれだけなのよ、貴方は………………

本当に何者なの!?」

 

 

「落ちつけ、マスター。立夏とマシュが思考停止してるぞ。 二人ともケガはないか?」

 

 

「はい、大丈夫です!

ありがとうございました、ハルキさん!」

 

 

「助かりました。 本来なら私が先輩を守らなければならないのに………。」

 

 

「マスターを含め、君たちを守るのが俺の仕事だからな。

マシュ、焦る必要はないよ。

君は君のマスターと共に成長すれば良いんだ。」

 

 

 

「そうだよ、マシュ! 私も頑張るよ!」

 

 

 

「ありがとうございます。ハルキさん。

お願いがあるのですが、宝具を使用し、先輩を守れるようになりたいので、特訓してもらえないでしょうか?」

 

 

 

「マシュが宝具を使えるようになれば、私達の戦力がアップするわね。 お願いできる、キャスター?」

 

 

「もちろんだ、オルガマリー。私で力になれるのならば喜んで協力しよう。」

 

 

「ありがとう、キャスター!」

 

 

オルガマリーは笑顔で言った。

 

 

 

 

「所長、ちょっと良いですか?」

 

 

 

と立夏は言い、オルガマリーとこそこそ話をし始めた。

 

 

 

 

「一体どうしたのよ?」

 

 

 

「所長はハルキさんのことどう思っているんですか?」

 

 

 

「………えっと、どうって…………

私を認めてくれて、マスターにまでしてくれた恩人だと思っているわよ。

それがどうかしたの?」

 

 

「ふむふむ、なるほど………

これは、先が楽しみになってきたぞぉ!

あ、私のことは立夏で良いですよ。」

 

 

 

「………! 分かったわ。

私のことはオルガマリーでいいわ!

改めてよろしくね、立夏!」

 

 

「こちらこそ、よろしくね!

オルガマリー!」

 

 

 

話の内容は聞こえないが二人とも仲良くなっているみたいだ。 良かったな、マスター。

 

 

さて、サーヴァントが一体近くにいるな。この感じは、アイツか…………………?

なら大丈夫だな。

 

 

 

「マシュ、お互いのマスターの話が終わるまで軽く修行でもするか?」

 

 

 

「はい! よろしくお願いします。」

 

 

マシュと話していたら、

 

「おいおい。楽しそうなことしてるじゃねーか。俺も混ぜてくれよ。」

 

杖を持ちフードをかぶった、青髪の青年が話かけて来たのだった。



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6話

「よう、俺も混ぜてくれよ。

自己紹介しておかないとな。

俺は、クーフーリン。

クラスはそっちの奴と同じキャスターだな。

よろしくな。」

 

「クーフーリン、ケルトの大英雄か。

俺は天羽 ハルキだ。

よろしく。

 

槍はどうしたんだ?

スカサハから譲り受けたものだろう?

あの人、自分が認めた人に対しては武器あげるからな。」

 

 

「お前、師匠を知ってるのか?!

今回はキャスターで現界してるから、槍は持ってねぇんだよ。」

 

 

「まあな。俺の師匠から、『君は鍛えた方が良いよ! 専門家に頼んでおいたから!』

って言われて、影の国に連れてかれたからな…

そこで、スカサハに鍛えてもらったよ。

魔猪とか軽く倒せるレベルになった時には、現実逃避してたな………………」

 

 

 

「魔猪を軽く倒せるって時点で、師匠と並ぶぐらいのバケモノだぞ。師匠と充分やり合えるレベルなんじゃないか?」

 

 

 

「スカサハにもそう言われたよ。『お主は、私を殺せるかもしれん存在かもしれんな。』ってな。それを聞いて、もちろん言い返したが……」

 

 

 

「何て言い返したんだ?

すごく気になるんだが…………」

 

 

 

 

「俺はお前を殺す気は無いぞ。

死にたがっているようだが、それを否定して

生きたいと思うようにしてやる!

って言い返したな。」

 

 

「うへー。お前は、命知らずだな。

殺されそうになったんじゃないか?」

 

 

「『約束したからには責任をとってもらうぞ!』

って大笑いされたよ…………

しかも、ゲイボルクの槍と首飾りみたいなの渡された。

槍は分かるが、首飾りの意味が分からん……」

 

 

「槍ならまだしも首飾りももらったのか!?

完全に師匠に気に入られてるレベルだな。

首飾りもらう地点で、完全に師匠から離れられなくなったな………

面白いことになってきやがった!」

 

「やっぱり、この首飾り何か意味あるのか……?

今はそのことは置いておこう。

この地の状況が分かるか、クーフーリン?」

 

 

「意味は内緒だ。師匠から直接聞け!

ああ、分かるぞ。

影に包まれた、シャドウサーヴァントってのが6騎いる。そいつらを倒さないといけないんだが、元は英霊だった。

しかし、黒い塊に飲み込まれてから暴走状態になった。

ライダー、アサシン、ランサーはもういない。

残るは、バーサーカー、アーチャー、セイバーなんだが、協力してもらえるかい、お嬢ちゃん達?」

 

「分かったよ、キャスター!

頑張ろう! マシュ!、オルガマリー!」

 

 

「はい、先輩! 先輩を一生懸命守ります!」

 

 

「貴方達、敵の情報が無いのよ?

クーフーリン、敵の英霊の情報は分かる?」

 

 

「バーサーカーは、長身でガタイがよく斧剣持ってたな。

アーチャーは弓を使わず、剣で戦うスタイルだ。

セイバーは、風を剣にまとっていたんだが、

ってお前さん心当たりありそうだな?」

 

 

ここまでサーヴァントの特徴が似ることってあるのか?

偶然にしては出来すぎてる気がするな……

 

 

俺の様子が変わったことに、オルガマリーが気づき声をかけてきた。

 

 

「キャスター、何か知ってるの?」

 

 

「ハルキさん、分かるんですか?」

 

 

「確定とは言えないが、心当たりがある。

クーフーリン、こちらの戦力で3体の相手は流石にキツいぞ? 間違いなく格が違うのが2体はいる。」

 

 

「バーサーカーとセイバーか?」

 

「ああ。アーチャーはクーフーリンで対処できるだろうが、バーサーカーとセイバーは間違いなく無理だ。

俺でも単体でなら相手はできるが、2体来たら今の状況では、厳しいな。」

 

 

 

「ふむ…………… お前さん、マスター達を気にしない状態になれば2体相手でもいけるか?」

 

 

 

「いけないことは無いが、骨が折れる戦いになるな。 それに宝具を使った場合、魔力を大量に消費するから、オルガマリーが動けなくなる可能性が高い。」

 

 

俺はオルガマリーの身を案じながら言った。

 

 

「キャスター、2体相手いけるの!?

英霊の正体を教えなさい。

それと私の体は気にせず、力を使いな 」

 

 

「聞きたいのか? 不安になるぞ、マスター?」

 

 

「甘く見ないで…………

私は貴方のマスターよ!

キャスターと一緒なら怖くないわ!」

 

 

「そうですよ、ハルキさん!

私もマシュもまだまだだけど、隣に立って一緒に戦い、歩くことが出来るんですから!

私はマシュと春来さんも信じてます!」

 

 

「先輩! ハルキさん、私も精一杯がんばります!」

 

 

「お前さん、良い嬢ちゃん達に囲まれているな。」

 

 

「やれやれ。眩しい光達だ。何がなんでも守らないといけないな…………

バーサーカーは、ヘラクレス

セイバーは、アーサー王で間違いないだろう。」

 

 

「アーサー王にヘラクレスですって!? どちらも最高クラスの英霊じゃない!」

 

 

「ああ。厳しい戦いにはなるぞ。」

 

俺は、遠くを見渡した。

すごい魔力の塊がこちらに向かって来ているな。

アルトリアの方は、じっとして動いてないし、大丈夫だな。

 

まあ、俺が魔力解放したら察知して動くかもしれんが。

 

 

「どうしたのキャスター?」

 

 

 

「ハルキさん、大丈夫?」

 

 

「クーフーリン、頼みがある。

ここから北西の位置にアーチャーがいる。

そちらへ、オルガマリーと立夏とマシュと向かえ。

その間にマシュに修行つけてやってくれ。

ルートは、このルーンの魔術を宿した紙に書いてある。

そこを通れば、最低限の戦闘で済むはずだ。」

 

 

 

「…………ここが気付かれたのか?

分かった。行くぞ、嬢ちゃん達。

絶対死ぬんじゃねーぞ。」

 

 

 

 

「キャスター!? そんなのダメよ!

私も残って一緒に戦うわ!」

 

 

駄々をこねるオルガマリーの手を立夏が掴んだ。

 

 

「オルガマリー、マシュ、行こう。

私達がいても足手まといだよ。

ハルキさん、私とも約束してください。

絶対に死なないでください。」

 

 

 

「立夏!? ダメよ! キャスターをここにおいて残すなんて出来ない! ピンチになったら誰が彼を助けるの? 私が…………」

 

 

 

パチン!という音が響いた。

立夏がオルガマリーの頬を叩いたのだ。

 

 

 

「オルガマリー、いい加減にしなさい!

マスターである貴方が、ハルキのことを信じてあげなくてどうするの!」

 

 

「…………立夏。ありがとう、目が覚めたわ!

令呪を持って命じます。キャスターは、絶対に私のところに戻ってくること! 良いわね?」

 

 

オルガマリーは、令呪を1つ消費し俺に命令した。

 

 

 

「分かったよ。 マスターと立夏の約束を守ると誓おう! 君達の未来を見届けるまで死ねないからな。 それじゃあ、また後で。」

 

 

「ええ!(はい!)」

 

 

オルガマリー達は、俺が指定した場所へ向かって行った。

 

 

俺は1人で待っていると、目の前には2メートルを越える斧剣を持った、ヘラクレスがいたのだった。

 

 

「よう、バーサーカー。マスターとの約束もあるのでお前を倒させてもらうぞ!」

 

 

俺は、バーサーカーと戦闘を始めるのだった。

 



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7話

アルトリア・オルタが少しキャラ崩壊します。

それと主人公の宝具とチート性能についても少し出します。

それでは、第7話です!


俺は現在ヘラクレスと打ち合っていた。

 

 

「rrrrrrrrrrrrrrrrrr」

 

 

「やれやれ、30分ぐらい打ち合って命を削るほどのダメージを与えたのは、二回きりか。

ったく、12の試練ってのも厄介なものだな。これ以上は、宝具を使わないといけないか。

今回暗躍してる人物には隠しておきたいが…………

しょうがない、固有結界を使うか。その中でなら宝具を使用してもバレないだろう。」

 

俺は、魔術でヘラクレスを吹き飛ばし

詠唱を始めた。

 

「師匠から受け継いだ技だから文句は言うなよ。

 

星の内海。物見の台(ウテナ)。楽園の端から君に聞かせよう。 

君たちの物語は祝福に満ちていると…… 

“ 罪無き者のみ通るがいい ”。

永久に閉ざされた理想郷(ガーデン・オブ・アヴァロン)!」

 

「!!」

 

 

「流石に宝具には驚いたか。

師匠と同じ宝具の名前だが、固有結界内の世界は変わっている。師匠の場合は花と塔だが、俺の場合は光と俺が経験してきた歴史の全てだ。

驚いてるか、ヘラクレス?

お前の武器がこの世界にあるから当たり前か。

俺は見た宝具を魔術で作りだして、アレンジすることも出来るんだよ。

これが俺の本来の宝具の1種だな。

 

財宝の昇華(ブレスオブサブリメイション)って名付けているよ…………

 

 

お前には敬意を払う。

 

王の財宝(ゲートオブバビロン)!

 

ここにある宝具達は、神性特効がある宝具達だ。

 

流石にお前の12の試練でも耐えれないだろう。

 

さてとマスターが待っているから、急がせてもらうぞ!」

 

 

俺は、宝具をヘラクレスに向けて一斉照射した。

煙が発生し、晴れるとヘラクレスの姿はなかった。

 

 

「結構魔力消費したから、体力の消耗が激しいな…………

連戦は厳しいが、何とかするしかないな。

急ぐとしよう。」

 

俺は固有結界を解除し、オルガマリーの元へ急いで向かった。

 

この感じだと、アルトリアと既にエンカウントしているな。

急がないと、不味いな。

 

更にスピードを上げて、向かって行った。

 

すると、黒化したアルトリアが宝具を打っていた。

マシュが宝具で頑張って防いでいるが厳しそうだな。

 

熾天覆う七つの円環(ローアイアス)を使うにしても、アルトリアを引き離されければならないか…………

 

どうする?

あれしかないか………

 

アルトリアに使うとは皮肉になるな……

 

俺はエクスカリバーを手に発現させ、詠唱を始めた。

 

 

「束ねるは星の息吹、輝ける命の奔流。受けるが良い!

約束された勝利の剣(エクスカリバー)!」

 

 

 

アルトリアとマシュの間に放った。

 

 

 

アルトリアは離れ、その隙にマスター達を庇うようにして、アルトリアと対面した。

 

 

 

「……………!?」

 

 

 

「えっ、何ですか!?」

 

 

 

「オルガマリー見てみて! 約束通りに来てくれたよ!」

 

 

 

「本当よ。心配したんだから!

お帰りなさい、キャスター。」

 

 

「ただいま、オルガマリー。

泣きそうな顔をするな。

約束なら守ると言っただろ?

さてと、目の前のサーヴァントを倒せば良いんだな?」

 

 

「随分と懐かしい顔だな。私と敵対しそちら付くというのか?

どうやら全力で相手しないといけないみたいだな。 覚悟するんだな、ハルキよ。」

 

 

「へ? アーサー王って、ハルキさんの知り合いなの!?」

 

 

 

「キャスター、後で詳しく聞かせてもらうわよ?

今は、この場をどうにか切り抜けましょう!」

 

 

「了解だ、マスター!

アルトリアの全力とか勘弁してもらいたいんだが……………

ってか俺についての記憶が残ってから、質が悪いパターンじゃないか。

 

マスター、立夏、マシュ下がっていろ。

こいつは俺が相手する。」

 

俺はエクスカリバーを構え、黒いアルトリアと対峙するのだった。



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8話

「面白い。貴方との戦いは楽しいからな。

行くぞ!」

 

 

「遠慮してもらいたいんだが・・・。」

 

 

俺はアルトリアと剣を打ち合っていた。

 

 

アルトリアのこの力は何だ?

何か不純物が混ざっているような気がする。

魔力を探ってみると

これは、杯?

聖杯か!

厄介な物があるな!

 

「考え事か? 随分と余裕があるな!」

 

 

と瞬時に距離を詰めて剣を振ってきた。

 

エクスカリバーで受け止めたが、力が思ったより大きく俺は吹っ飛ばされた。

 

 

「がはっ!」

 

 

「キャスター!」

 

 

俺は瞬時に体制を立て直し、アルトリアに近づき一撃を入れかえした!

 

「ぐっ。相変わらず出鱈目な動きだな。

いつもこちらの予想を裏切ってくれる!」

 

 

アルトリアは再度こちらに近づき、2人の剣戟が始まった。

周りからは目で追えないレベルの戦いだった。

 

 

「すごい…………!

これが英霊同士の戦い。私達が入っても本当に足手まといになるわね………

キャスター、お願い! 負けないで!」

 

 

オルガマリーは祈るように、二人の戦いを見守っていた。

 

 

 

「これがハルキさんの実力………。すごいな。

彼ははどんな経歴で英霊になったんだろうね?

 

 

マシュ、私達もオルガマリーとハルキさんみたいな、マスターとサーヴァントの関係を目指して頑張ろう!」

 

 

「はい! 先輩!

私が英霊となったのも意味があるはずです。これかも頑張って先輩を守れる、最強のサーヴァントを目指します!」

 

 

 

剣戟が30分以上続いていた。

 

 

お互いに所々ダメージを受けている箇所があるが、平然としている。

 

 

「手加減しているのか?

私は貴方がたが倒すべき明確な敵だ。

私は貴方を倒し夢を叶える!」

 

 

「手加減してるつもりはない!

マスターに手を出すつもりっていうなら容赦はしない!

次の一撃で決める!」

 

お互い距離を取り、剣を構え直し魔力をため始めた。

 

 

魔力がお互いに充分たまり、アルトリア・オルタから動き始めた。

 

「『卑王鉄槌』、極光は反転する。光を呑め!

約束された勝利の剣(エクスカリバー・モルガン)!」

 

 

「束ねるは星の息吹、輝ける命の奔流。受けるが良い!

 約束された勝利の剣(エクスカリバー)!」

 

互いに宝具を開放し、大きな力と力のぶつかり合いが始まった。

 

ちっ、押されているか。

聖杯の力がアルトリアに上乗せさせられてやがる!

 

不味いかもしれないな………

 

と思っていたら、手を添えて体を支えてきた人物がいた。

 

 

「キャスター! 負けることは許しません!

令呪を持って命じます!

セイバーの宝具を打ち破り勝利しなさい!」

 

 

「マスターの命令なら仕方ないな。

力を借りるぞ、マスター!

はぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

「何!? 押し負ける?!」

 

 

約束された勝利の剣(エクスカリバー)

の光がアルトリアを包んだ。

 

 

俺はマスターの力を借り、アルトリアの宝具を打ち破るのに成功するのだった。



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9話

水着イベ始まりましたね。
ジャンヌを我がカルデアに!


光の発生が終わると、霊基なの核がやられたアルトリアが消えかかっている状態でいた。

 

「全く、貴方には驚かされてばかりだ。

やはり勝てなかったか。この特異点は守りたかったのだがな………… 貴方に後を託すとしよう。

ハルキなら、既に気づいているであろう?

何者かの陰謀が動き始めていることを………」

 

 

「ああ。ったく、聖杯が関わる限り、どこまでいっても逃げることはできないんだな………」

 

 

「すまない、ハルキ。光の私のせいで………」

 

 

アルトリアは悲しそうな顔で言った。

 

 

俺はアルトリアの頭に手を置き

 

「あれはお前達のせいじゃないよ………

俺が選んだ道だから、気にするな。」

 

 

「ありがとう、ハルキよ。聖杯を守りとおすつもりでいたが流石に無理だったか………

聖杯を巡る旅(グランドオーダー)は始まったばかりだ。

ハルキのマスターとそこの赤髪の者が選ばれるとは因果なものだな。 ハルキのマスターに頼みがある。」

 

 

「何ですか?」

 

 

「私を絶対にカルデアに招け。ハルキの側にいてずるいぞ。ハルキの隣は私の特等席だ。

 

貴様に召喚されたあかつきには力を貸してやろう。

まあ、ハルキに力を貸すと言った方が正しいか?

 

恐らく、光の私も行く気満々であろう。

 

 

頼むぞ、マスターの少女よ。」

 

「なぜか、頼み方に不満があるけれど了解したわ。 カルデアに来たら色々とお話しましょう、アーサー王。」

 

 

「ハルキと私の関係について話してやろう。それではな。」

 

と言い残し消滅した。

 

そこには聖杯があり、俺たちは回収した。

 

 

するとオルガマリーが、

 

「ハルキ、貴女の知り合いのアーサー王はどうしつあんな態度なのかしら? やけに私に当たってくる感じがしたし…………」

 

と言い

 

「オルガマリーのことを、ハルキさんを狙う悪い女だと思っているんじゃないの?」

 

立夏がオルガマリーの疑問に答えていた。

 

 

「………なっ!? そんなわけないでしょう!?

ハルキと私は、サーヴァントとマスターの関係よ? そんな関係な訳ないじゃない!」

 

 

オルガマリーは顔を赤くしながら、立夏に答えていた。

 

 

「この反応は脈ありか………? アーサー王からそう見えたってだけで、召喚された時に誤解解けば大丈夫だよ、きっと!」

 

 

オルガマリーと立夏は、二人で言い合いを続けていた。

 

 

「なぁ、あれを止めれるか? マシュ、クーフーリン。」

 

 

「私には無理です…………」

 

 

「悪いが、俺も無理だな。既に消えかけてるしな。 嬢ちゃん達と戦えて楽しかったぜ!

次はランサーとして呼んでくれよな!」

 

と言い消滅した。

 

 

「マスター、聖杯を回収したのだからカルデアに戻ろう。話はそれからだ。」

 

 

「……………そうね。立夏、マシュ戻りましょう。 アーサー王が、冠位指定(グランドオーダー)を知っていたのも気になるわ。

ロマニ、カルデアに私達を戻すのをお願いできる?」

 

 

「やっとつながった! 分かりました、所長!」

 

 

 

と話していると声が聞こえた。

 

 

 

「いいや、それには及ばない。」

 

 

 

「レフ!? 生きていたの?」

 

 

オルガマリーはレフという人物に近付こうとしたが、俺が間に入り止めた。

 

 

「キャスター!? 何してるの?」

 

 

「悪いが、オルガマリー。そこから絶対に動くなよ。 マシュも立夏を守れるようにしておけ。」

 

「え? は、はい! 分かりました!」

 

 

 

「いやぁ、まさか、君たちがここまでやるとはね。48番目のマスター候補。一般人で、特に役にも立たない子供だと思って善意で見逃してやった僕の失態だよ。」

 

 

 

「レフだって? レフ教授がそこにいるのかい!?」

 

 

 

「おや、その声はロマニじゃないか。君も生き残ってしまったのか。

すぐに管制室に来てほしいと言ったのに。

どいつもこいつも、統率の取れていないクズばかり。

吐き気がするな。

しかも、お前は何だ?

サーヴァント風情が全てを見通す目で私を見るな。 まあいい。

オルガを殺せただけ、マシとするか。」

 

 

 

「レフ、何を言っているの?」

 

 

 

 

「君のカルデアがどうなったのか、見せてあげよう。」

 

 

 

 

彼が腕をふるい、カルデアスがある管制室が現出した。

 

 

 

 赤く染まったカルデアスだった。

 

 

 

「見ると良い。

人類の生存を示す青色はどこにもない。

あるのは燃え盛る赤色だけだ。

これが今回の任務の結果だよ。

よかったねえ、今回も君の至らなさが、この結果をもたらしたんだよ。」

 

 

「そんな……………。嘘よ! 私は立夏達と一緒にこんなことの為に頑張ったんじゃない!

私は、やっぱり落ちこぼれなの…………?」

 

 

「君は落ちこぼれだよ。オルガ。

君にふさわしい場所は、このカルデアスだ。

カルデアスに触れて分子レベルに分解されるといい。」

 

 

と腕をふるい、オルガマリーを浮かせた。

 

 

「カルデアスに触れるの? その方が良いかも知れないわね。ごめんなさい、キャスター。

他に良いマスターを見つけてよね。

立夏、マシュごめんなさい。」

 

 

「オルガマリー! ダメだよ、 諦めたら。

マシュ! お願い。」

 

 

 

「英霊擬きが動くな。」

 

 

 

「キャッ!」

 

 

マシュは吹き飛ばされた。

 

 

 

オルガマリーは完全に諦め、死を受け入れた時

 

 

 

レフの体を複数の剣が刺した。

 

 

「ぐふっ。何だと………?

この武器は、まさか?」

 

 

「その武器は神性特効があるから効くよな。

ったく滑稽なのはどっちなんだよ………

 

 

星の内海。物見の台(ウテナ)。楽園の端から君に聞かせよう。 

君たちの物語は祝福に満ちていると…… 

“ 罪無き者のみ通るがいい ”。

永久に閉ざされた理想郷(ガーデン・オブ・アヴァロン)!」

 

 

「何だと!? カルデアスごと固有結界に飲み込んだだと?!」

 

俺は、マスターを引き寄せながら

 

「何諦めてんだ、オルガマリー?

お前は足手まといなんかじゃない。

一緒懸命頑張ってきてたじゃないか。

それを否定するのは間違いだよ。

俺は絶対に否定しない。

オルガマリーを闇が包み込むってんなら、私がそれを晴らす光になろう。

目が覚めたか?」

 

 

「キャスター…………。私が諦めたらダメよね。

私を認めてくれる大事な人と友達が出来たんだもの。 レフ、今までありがとう。

私は、この人達と生きていくわ!

キャスター! 令呪を持って命じます!

レフを倒しなさい!」

 

 

「ははは! 全く目障りな奴らだ。

オルガマリー! 君はほんとに滑稽だよ。

私が仕掛けた、爆弾で死んだってのにどう生きるって言うんだい? それに私を倒すだと?

おもしろい冗談だ。

……………何だ、この魔力量は!?」

 

 

俺は魔力を8割方解放しながら

 

 

「なるほど。爆弾を仕掛けたのは、貴方だったか…………

俺が魔術で、存在を周りから感知されないようにしてたのは気づかなかったみたいだな。

あの爆発の瞬間、オルガマリーの近くに俺はいたんだよ。この意味が分かるな?」

 

 

「何だと!? まさか、貴様!」

 

 

「ご名答。オルガマリーの身は魔術で守ったから無事だったんだよ。レイシフトできたのは俺と契約したからだろう。

さてと、俺のマスターに手を出した罪を償ってもらうぞ。

 

王の財宝(ゲートオブバビロン)

 

ここにある武器は、原点の宝具に俺の魔術を加えたもの達だ。

 

しっかり防いでみろよ、言いなりの化け物が。」

 

「サーヴァント風情がぁぁぁぁぁぁ!」

 

 

俺はレフに向けて武器を一斉照射したのだった。

 



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10話

新しい水着鯖でテンションが上がっているseliです。
一応今回で特異点Fは終わりです。

その後、カルデアの日常を挟んで、次の特異点に移ります!


………………逃げられたか。

 

「キャスター、やったの?」

 

 

「いや、逃げられたみたいだマスター。

オルガマリー、魔力をだいぶ使ってしまったが大丈夫か?」

 

 

すると、オルガマリーに抱きしめられた。

 

「私の心配より、貴方よ!

バーサーカーでの戦闘では、一人だけ残って、セイバーとの戦いでは無茶するし、レフの時にだって宝具や固有結界まで使って!

体は大丈夫なの?

お願いだから無茶はしないで。

貴方にまでいなくなられたら私は……………

私を残して行かないで。」

 

 

オルガマリーは泣いていた。

 

 

オルガマリーの頭を撫でながら、

 

 

「お人好しで優しいマスターだな。涙を拭くんだオルガマリー。

約束しよう。

君を残していなくならないということを誓うよ。 君は私のマスターだからな!」

 

 

「ハルキ、約束よ!

いなくなったらダメだからね!」

 

 

彼女は笑顔になって、俺から離れた。

 

 

「二人ばかり仲良くなってズルいよ!

私もまぜてよ、二人とも!」

 

頬っぺたを膨らました立夏が、俺達に文句を言ってきた。

 

 

「立夏!? 何を言ってるのよ、貴方は?

私達は既に友達でしょ? ねぇ、キャスター?」

 

 

 

「そうだな。マスターの言う通りだ。」

 

 

「えへへ~ ありがとう、二人とも!

私だってハルキさんがいなくなったら嫌なんだからね?

みんな、これからもよろしくね!」

 

 

「はい、先輩! 私も頑張ります!」

 

 

「ハルキくんモテモテだね~

所長と立夏ちゃんに囲まれて。うらやましいなこのこの~

って痛いよ、レオナルド!

何するの!? え? 君が仲間はずれにされて、みんなが仲良くしてるのがなんかおもしろくないって、僕関係ないよね!?

悪いんだけど、四人ともすぐに戻ってきてもらえるかい? カルデアに転送するから。」

 

 

「分かったわ。帰りましょう、みんな!」

 

 

 

オルガマリーがそういうと、俺達はカルデアに転送されるのだった。

 

 

 

 

カルデアに戻ると、ダ・ヴィンチが笑顔で迎えてくれた。

 

 

「お帰り、みんな。」

 

 

「ただいま。みんな無事に帰れて良かったよ。 なぁ、マスター?」

 

 

「そうね! 今日は、ゆっくり休みましょう。」

 

 

 

「おっと! その前に、オルガマリーと立夏くんには、戦力増強の為に新しいサーヴァントを召喚してもらうよ!

此方のサークルの前に来てもらえるかい? これが終わったら、休んでもらって大丈夫だからね。」

 

 

「分かったわ。行きましょう、立夏。」

 

 

 

「分かったよ、ダ・ヴィンチちゃん!」

 

 

ダ・ヴィンチが、オルガマリーと立夏の二人を召喚サークルの前に案内した。

 

 

二人は、ダ・ヴィンチに言われた通りに呪文を唱え、召喚を開始した。

 

 

良かった。

オルガマリーもちゃんと召喚できているみたいだな。

 

? 何か嫌な予感がするが気のせいか?

 

 

オルガマリーが召喚した箇所の光が収まると、

 

 

「問おう! 貴方が私のマスターか?」

 

よし、全力で逃げよう!

このままだとオルタの方まで来る気がする!

この二人が顔を合わせると、俺が間違いなく大変なことになる!

 

って逃げれない!

結界張ってるのか?

 

 

「そうよ。私の名前はオルガマリー・アニムスフィア。

貴方のマスターは、私よ。

これからよろしくね。

クラスはセイバーで良かったの?」

 

「そうです。オルガマリーですね。

よろしくお願いします。

私の真名は、アルトリア・ペンドラゴン。

クラスはセイバーです。」

 

 

「アーサー王じゃないの!

私のもう一人のサーヴァントを紹介するわね。

キャスター! って何してるの?」

 

 

「……………いや、何も」

 

俺は出来るだけ、顔を隠しながら答えた。

 

 

「??? もう一人のサーヴァントですか?

………………!」

 

 

アルトリアは、俺の姿を確認した瞬間凄い勢いで飛び込んできた。

 

 

「ちょっ!? 危ないぞ、アルトリア!」

 

 

俺は何とか受け止めることに成功した。

 

 

「ようやく会えました! お久しぶりですね、ハルキよ!」

 

 

 

「ああ、久しぶり。」

 

 

俺もアルトリアの笑顔に、笑顔で返すのだった。



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カルデアの日常1
11話


「ハルキよ、お久しぶりですね。 元気そうで良かった…………

それと、もう一度貴方に会えたことに感謝を。」

 

 

「大袈裟な奴だな。アルトリアも元気そうで良かったよ。まあ、サーヴァントが元気かどうかって言うのは、変かもしれないが…………」

 

 

 

「私はマスターはもちろんだが、貴方を守る剣にもなろう。あの時誓ったことに変わりはありません。しかし私のせいで貴方は………」

 

アルトリアは暗い表情でそう言った。

俺はアルトリアの両頬を引っ張り

 

 

「な、にゃにをふるんですか!?」

 

 

「アルトリアが気にすることないよ。あれは俺が自分で選択したんだ。 騎士王は、騎士王らしく堂々としていれば良いんだよ。分かったか?」

 

 

「……………はい!」

 

アルトリアが笑顔になり、

 

 

「二人とも仲が良いのね。」

 

 

オルガマリーが暖かい笑顔で俺達を見守っていた。

 

 

すると、オルガマリーの前の召喚サークルが光始めた。

 

 

「召喚に応じ参上した。貴様が私のマスターというヤツか?

約束通り召喚したみたいだな。

さて、アイツは……………

何をしている、光の私よ?」

 

 

 

「貴女は、アルトリアで良かったのかしら?

アーサー王を2連続で引き当てるなんて……」

 

 

「アルトリアオルタとでも呼んでくれ。

おい、光の私! 距離が近いぞ? ソイツは私の物だ。」

 

 

「おやおや? 修羅場かな?

ハルキくんは本当に退屈しないね!」

 

 

「オルガマリーのライバルが増えた…だと!」

 

 

「…………? 立夏、貴女はいったい何を言っているのかしら?」

 

「全く、面白いことを言いますね。もう一人の私は。

貴方は私の反転した姿ですから、私の記憶が残ってるだけで実際にハルキに会ったこととかありませんよね?

その点、私はここに来る前からハルキの知り合いですよ? 羨ましいでしょう!」

 

アルトリアは、むふーと自慢気にオルタにそう言った。

 

 

「滑稽だな。光の私よ。生前に会ったと自慢しても相手にされてなかったことが目に見えるぞ?」

 

 

「なっ!? そんなことありません!

私がハルキと一番付き合いが長いんですから!」

 

アルトリア達は、言い合いを始めた。

 

「ハルキとアーサー王の関係っていったい何なの………?」

 

 

「ハルキくんは、退屈しないね!

彼のことを色々と知りたいね!」

 

 

「同じ顔で言い合ってる…………

おっと、私も召喚しなきゃ!」

 

 

 

「おい、お前ら何言い合いしてるんだよ!?

ケンカするのはやめろ!」

 

 

俺が二人のケンカを止めていると、立夏のサーヴァントが召喚されたみたいだ。

 

2体か?

 

「よう! サーヴァント・ランサー、召喚に応じ参上した。ま、気楽にやろうや、マスター!

って何だ?」

 

 

「サーヴァント・アーチャー。召喚に応じ参上した…………… 何でさ!?」

 

 

クーフーリンとエミヤが召喚されるのだった。



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12話

俺は今、エミヤ(士郎くん)と共にキッチンで料理を作りながら話していた。

 

 

「どうして、君がここにいたんだ?

アルトリア達もいるし....。

これでジャンヌまできたらあの時のメンバーが勢揃いだな。」

 

 

「そうなったら、ホント笑えないんだが……

ジャンヌとアルトリアは、いつもトラブル運んできてたからな………

俺も含めて、みんなを巻き込んでたし。

一番の問題点は、食費がヤバいことになる…………

アルトリア2体だけでもだいぶだぞ?

それにジャンヌまで来たら、カルデアの料理スタッフを補充しない限り、俺達が過労で死ぬぞ………」

 

 

 

「確かにな。セイバーとジャンヌの胃袋は異常だからな…………

ハルキも含めて、3人でトラブルばかり起こしてたからな………

今では、あの日々が懐かしいよ。」

 

 

「そうだな…… やばい、早く作るぞ!

アルトリアが待ちきれなくなっている!

ってどうした、エミヤ?」

 

エミヤは俺の背後を見ながら

 

「君のマスターが何か言いたそうにしてるぞ。

ほら、後ろを見てみろ。」

 

 

とエミヤは俺の後ろを指差した。

 

 

そちらを見るとオルガマリーがいた。

 

 

「どうした、オルガマリー?」

 

 

「キャスター、えっと、その…………

料理を教えて欲しいのだけど、ダメかしら?」

 

オルガマリーは、不安そうにしながら俺に尋ねてきた。

 

「そう言えば約束してたな。よし! 教えるからこっちにおいで。」

 

 

「うん! よろしくねキャスター!」

 

 

俺はオルガマリーに、やり方を教えながら一緒に料理を作った。

 

 

「やっぱり、キャスターみたいに上手に出来ないわね……………

エミヤさんも料理の手際がすごい良いですし。」

 

 

「これから上手くなっていけばいいんだよ。

俺達も始めから上手かったわけじゃないぞ?

最初は下手で、しっかり練習してからここまでなったんだよ。

たがら大丈夫だよ。

数をこなせば上手になるさ!

しっかり教えてやるから、これからも一緒に作っていこう。」

 

 

「ありがとう、キャスター!

これからも指導よろしくお願いします。

料理上手になって、キャスター驚かせてみせるから!」

 

オルガマリーは笑顔で宣言し、俺もつられて笑顔で返した。

 

 

 

「そうか、楽しみにしてるよ。 」

 

 

 

「やれやれ。仲が良いな、君達は。

なあ、マスター?」

 

 

「そうだねー。

オルガマリーの頑張りが凄いと思います!

私も料理してみたいから、二人とも今度教えてよ!」

 

 

 

「了解した、マスター。俺はハルキも料理に関しては手を抜かないから、覚悟しておくんだな。」

 

 

 

「オルガと立夏も料理ができるようになったら、色々と便利だろうから俺で良ければ最後まで教えるよ。」

 

 

 

俺とエミヤは立夏のお願いに答えた。

そして、数分後

料理が完成した。

 

 

 

 

「よし、こっちは完成だ。

リクエストにあった、日本食だ。

焼き魚に、俺特製肉じゃがだ。

エミヤの方は?」

 

 

「もちろん完成したぞ。こっちはパスタなどの洋食だ。」

 

 

「すごく美味しそうね! 初めてで、ここまで作れるとは思わなかったわ………。

でも、こんなに作る必要があったの?」

 

 

「ああ。他のカルデアのスタッフ分も纏めて作ったからな。」

 

 

 

「私達だけだと食べきれないね、マシュ!

春来さんの料理もエミヤの料理もすごく美味しそう!」

 

 

 

「はい、先輩! 初めて見る料理もあるので、楽しみです!」

 

 

 

「立夏、涎が出ているぞ。

ほら、これで拭くんだ。」

 

 

立夏はナプキンで、口元を拭いながら言った。

 

 

 

カルデアのスタッフ達も食堂に呼び集め、

 

 

 

「それじゃあ、みんな揃ったことだし、食べましょう。いただきます!」

 

 

 

 

「いただきます!」

 

 

 

 

 

みんなで楽しく食事をするのだった。

 

 



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13話

俺は食事を終えて、ダ・ヴィンチと立夏と共にカルデア内を回っていた。

 

 

「んー、オルガの仕事の手伝いをしようと思ったんだが…………

断られたな。 施設の必要な設備でも増設しようかな?

そうだ! サーヴァント達の要望も聞いて作るようにしよう。 そうすれば不満も減ってくるはずだ。」

 

 

「設備の増設ですか?

良いですね、ハルキさん!

例えば、どんなものを考えてるんですか?」

 

 

「とりあえず、娯楽施設は欲しいな。

職員もリラックスできるだろうし、サーヴァント達も楽しむことができる。

例えば、プールとかアミューズメントパークとかかな。

道具があれば、サーヴァント達と協力して作ろうと思っているんだが……」

 

 

「増設は可能だと思うよ。予算等を含めた許可が必要だけどね。

君が作るのかい?!」

 

 

「そうだな。 生前は大工仕事みたいなこともしてたこともあったし、壊れたものは自分でほとんど直してたからな。

その技術を生かすつもりだが、限界があるな。

知識があるスタッフの協力が必要になるんだが、誰かいるか?」

 

 

「スタッフの中に何人かはいるから、声をかけておこう! 他に要望はあるかい?」

 

 

 

「そうだな…………… 力仕事になるだろうから、男手が欲しいな。 スタッフの本来の仕事に影響が出ない範囲で宜しく頼む。」

 

 

「了解したよ! それにしても、ますますハルキくんに興味が出たよ! 君の過去を知ってみたいね~」

 

 

「私も興味あります! ただ、いきなり聞いたら失礼だよ、ダ・ヴィンチちゃん!」

 

 

 

 

「ははは、別に良いですよ。俺の過去を聞いてもつまらないと思うよ? どこにでもいる平凡な人間だったしね。」

 

 

俺は暗い顔で言うと、ダ・ヴィンチちゃんに頬っぺたを引っ張られた。

 

 

 

「なにをふるんですか?」

 

 

「それは、良くないよ! 暗い顔をしてると元気も無くなるし、嫌な気分になってくるからね……… 私みたいに元気で明るくしてないとダメだよ?」

 

 

 

 

「ありがとう…………… そうだな。

俺が暗い顔してると、間違いなくマスターに怒られるな…………

俺の過去は、またの機会に話すよ、二人とも。

 

そう言えば、ロマンはどこにいるんだ?

ちょっと聞きたいことがあったんですけど…」

 

 

「ロマニかい?

ロマニなら医療室だよ。」

 

 

「そうか、ありがとう。

後で顔を出すとしよう。

先に、食堂に新たなテーブルを増設しよう。

二人とも手伝ってもらえるか?」

 

 

「勿論だとも!

私は芸術以外はからっきしだから、色々と教えてくれたまえ、ハルキくん!」

 

 

「はい! 私も手伝うので、分からない所は教えてください!

よーし、頑張るぞ!」

 

 

「ありがとう、二人とも。助かるよ。」

 

 

俺は、立夏とダ・ヴィンチに手伝ってもらいながら、食堂に置く新たなテーブルを作っていくのだった。



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14話

FGOのネタバレ含むので、1章未クリアの方は注意してください。

次回から、オルレアンに入ります!


「失礼するぞ、ロマン。」

 

 

 

「おや、どうしたんだい?」

 

 

「ちょっと用事があってな。

ロマンは、レフの正体を知っているだろう?

あれは、恐らく魔神柱の一部分だろう。

そう、ソロモン王のな。」

 

 

「!! どうして、ソロモン王の名を僕に話すんだい?」

 

 

「お前とソロモン王の魔力の流れが似ているからな。それにロマンが身に付けている指輪は宝具だろう?

今は完全に魔力を失っているみたいだが、俺の目は誤魔化せないよ。」

 

 

「やれやれ。君には叶わないな。

僕は、ソロモン王の一部分と言った方が正しいかな?」

 

 

「いや、一部分ではなく正確にはソロモン王が願ったことの果てがロマンってことではないのか?」

 

 

「そこまで見抜くのか。君はホントに恐ろしいね。」

 

 

「力を付ける必要があっただけだ。俺の中にある物を暴走させない為にもな。

ロマンは既に気づいているんだろう?」

 

 

「まぁね。君の強さの一端の理由が分かったよ。 それを人間の体内に宿すなんて聞いたことが無いよ?」

 

 

「だろうな。まあ、俺にも事情があったんだ………… お互いに大変だな。」

 

 

「確かにね。

所長は知ってるのかい?

言うつもりは無いのか?」

 

 

 

「知らないよ。パスがつながっているはずだから、寝ている時に俺の過去を見て知る可能性はあるけどな…………」

 

 

 

「そうかい………… その時が来るまで僕の胸にしまっておくよ。」

 

 

「俺もロマンの正体については黙っているよ。」

 

 

と話していると、放送がかかり、召集がかかった。

 

 

「立夏、マシュ、ロマニ、サーヴァント達は、至急所長室に集まってください!

よろしくお願いします。」

 

オルガマリーが召集をかけたということは、何かあったみたいだな。

 

 

「行くぞ、ロマン!」

 

 

 

「ああ!」

 

 

俺達は、急いで所長室に向かうのだった。

 

 

所長室に着くと、全員が集合していた。

 

 

「すまない、マスター。遅くなった。」

 

 

「いえ、大丈夫よ。キャスター。

みんなには、聞いて欲しいことがあるの。

次の人理修復の特異点の座標が分かったわ。

この地点よ。

 

A.D.1431のオルレアンよ!

人理定礎値は、C+ってところね。

 

次の人理修復に向かうとします!

作戦の決行日は明日で、向かうメンバーは、私、立夏、マシュ、私と立夏の全サーヴァント達で向かいます!

よろしいですね?」

 

 

 

「分かりました、所長!」

 

 

 

「了解した。それとオルガマリー、1つ質問良いか?」

 

 

「どうしたのキャスター?」

 

 

「レイシフト先の座標は分かったが、安定していない可能性が高い。全員同じ位置に送られれば大丈夫だが、そうならなかった場合はどうする?」

 

「そうね。指揮系統が私だけだと混乱が起こるわね....。

もし、私がいなければロマニのサポートの元、立夏の指示に従うようにしましょう。

それでどう?」

 

 

「良い発想だ、オルガマリー。

私からは以上だ。」

 

 

「分かったわ。スタッフも含めて各自明日に備えること! それじゃあ、解散!」

 

 

各自は解散し、次の日のレイシフトに備えるのだった。

 

そして、次の日になった。



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邪竜百年戦争オルレアン
15話


久しぶりの更新です。
長い間放置していて、すみませんでしたm(__)m
更新を再開していきますので、よろしくお願いします。


俺達は現在、司令室に集まっていた。

 

メンバーは、

オルガマリー、俺、アルトリア、アルトリアオルタ、立夏、マシュ、エミヤ、クーフーリン

ロマン、ダ・ヴィンチの10人だ。

 

 

オルガマリーがみんな揃ったのを確認し

 

 

「みんな体調は大丈夫かしら?」

 

 

その問いに、全員が頷き返した。

 

 

「そう。 これからレイシフトを開始します!

場所は、A.D.1431のオルレアンで、人理定礎値は、C+よ。

 

私達が特異点でやることは、聖杯の探索、特異点の修正、召喚サークルの設置の三点よ!

 

 

レオナルドとロマニは、サポートお願いね!

 

何が起こるか分からないから、みんな心してかかるように!

 

それでは行くわよ!」

 

 

 

オルガマリーの号令を合図に俺達はレイシフトするのだった。

 

 

〈ハルキ Side〉

 

俺は、レイシフトを終えて目を開くと

そこには綺麗な草原が広がっていた。

 

凄くのどかな所だな………

さてと、マスターは?

近くにいないな………

完全にはぐれたパターンか。

マスターの反応は感じれるから、そちらへ向かうとしよう。

 

 

俺はマスターの元へ向かって移動を開始した。

 

 

 

ん? 何だ、このでかい反応は?

俺の方へ向かって来ているのか?

速度的にも途中で追いつかれるな………

追いつかれるまで、マスターの元へ向かって移動しておこう。

今の状態で、戦闘は流石に厳しすぎる………

 

 

俺は少し速度を上げ、移動するのだった。

 

 

10分ほどたった頃、、俺の前に、とても大きな竜とよく知った顔の女性が上空から降りてきた。

 

 

「ガァァァァ!」

 

 

「アハハハハ! 誰かと思えば、随分と懐かしい顔じゃない! 貴方がいるなんてラッキーね!」

 

 

「おいおい、嘘だろ…………?」

 

 

「そうだ! 良いこと思いついたわ。

ファフニール! このサーヴァントを弱らせなさい。」

 

 

「ガァァァァァ!」

 

 

その女性の命令で、大きな竜が俺に攻撃してくるのだった。

 

 

〈ハルキ Side out〉

 

 

 

〈オルガマリー Side〉

 

 

私は、立夏とマシュとサーヴァント達と行動していた。

 

しかし一名足りなかった。

私のキャスターが、レイシフトは成功したがどうやら別の地点へと飛ばされたらしい。

 

 

 

「どうする、オルガマリー?」

 

 

 

立夏が私に尋ねてきた。

 

 

「…………そうね。キャスターと合流を目指しつつ、先に進みましょう。キャスターなら一人でも大丈夫なはずよ。」

 

 

「マスター? 私達のどちらかが単独行動してハルキを探しにいきましょうか?」

 

 

「そうだな。その方がマスターも安心できるだろう。」

 

 

アルトリアとオルタが、私を案じながら言ってくれた。

貴女達も、ハルキのことが心配なのね…………

私がしっかりしないと!

 

「大丈夫よ。アルトリア達は私達と行動しましょう。ここで別れるのは得策ではないわ。

あちらにあるのは砦かしら?

向かってみましょう、みんな。」

 

 

私の言葉に、みんなは頷き返事をした。

 

 

「分かりました、マスター。」

 

 

「了解した、マスター。」

 

 

「分かったよ、オルガ!」

 

 

「了解です、所長!」

 

 

そうしてみんなで向かっていると、たくさんの足音が聞こえてきた。

 

その足音は、私達に段々と近づき私達の前で止まった。

 

すると、鎧を着た兵士が私達を取り囲んでいた…………。

 

 

〈オルガマリー Side out〉

 

 



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16話

〈オルガマリー Side〉

 

 

彼らはいったい?

それにこの雰囲気穏やかじゃないわね………

早くキャスターと合流したいんだけど、どうやらそうはいかないみたいね。

 

 

 

私は兵士達に尋ねた。

 

 

 

 

「すみません、貴方達は?」

 

 

すると兵士の一人が

 

 

「お前達こそ何者だ? もしかして魔女の手先か? そうなら容赦はせんぞ!」

 

兵士は武器を構え、私達に武器を向けてきた………

 

まずい、この人達は普通の人間だわ………

こんな所で争ってる場合ではないのに………

どうすれば良いかしら?

早く考えて対処しなければキャスターが危ないわ………

すると、兵士達が此方に来る前に、霊体化していたアルトリアとオルタが念話で話かけてきた。

 

 

「マスター少しよろしいでしょうか?」

 

 

「どうしたの、アルトリア?」

 

 

「少々不味いことになったみたいです………

こちらに向かってくる、多数の反応があるみたいです。」

 

 

アルトリアがそう報告すると、オルタが

 

 

「マスターよ。どうする?

状況によってはどちらかを撃退して突破しないと難しいぞ……………」

 

 

「そうね…………。」

 

 

私はどう対処するか考えていると

 

 

様子のおかしい兵士の集団が、私達を取り囲んでいた。

 

 

「………………………」

 

 

何も喋らず、こちらをただじっと見ていた。

 

 

不気味ね…………

この気配は魔術かしら?

魔術で作られた兵士ってところかしら。

 

 

 

先程私達に話かけて来ていた兵士達は震えていた。

 

 

 

「ひいっ、魔女の手下だ! 俺達も殺されるぞ!」

 

 

魔女?

いったい誰のことかしら?

 

 

兵士の言葉を合図に、様子のおかしい兵士達はゾンビみたいな姿になり武器を抜き、私達に襲いかかってきた。

 

 

私はすぐに指示を出した。

 

「アルトリア、オルタ、お願い!

立夏もサーヴァントを使役して対処しなさい!」

 

 

私の言葉に、仲間のメンバーは返事をして各自対処した。

私達はゾンビ兵達を何とか撃退することができた。

撃退したことによって、兵士達からは敵ではないと認めれたみたい。

私は兵士にこの特異点の詳細を確認した。

どうやら、聖女が処刑されてその直後に蘇り、その場にいた王を含めたくさんの人達を殺し、竜の魔女として現在も活動してるらしい。

 

 

ゾンビ兵士は、彼女が生み出したもので間違いないみたいね………

 

 

私は兵士の話を聞いて、立夏達と共に移動を開始した。

 

 

 

「これからどうするの、オルガマリー?」

 

 

 

 

「そうね。まずはキャスターと合流したいわね。アルトリア達も心配してるみたいだし…」

 

 

 

「そうですね。ハルキが強いからと言っても、強大な戦力で力押しされたらもたないでしょう…………」

 

 

 

「そうだな………… なぜ奴だけ離れた場所に飛ばされたのだ? 此方のミスか、それとも何か別の力が働いたのか…………」

 

 

オルタが言ったことについて、私達が考えているとカルデアからの通信が聞こえてきた。

 

 

 

「…………………み…………………… みんな、大丈夫かい!?」

 

 

ロマニからの通信みたいね。

 

 

 

「聞こえてるわよ! 一体何があったの?」

 

 

 

「所長! 良かった! ご無事だったんですね。此方からも呼び掛けてたのですが、どうやら魔術で妨害にされてたみたいですね。誰かが術式を破壊してくれたみたいです。」

 

 

 

「………そうだったの。そうよ、ロマニ!

キャスターが、私達とは離れた箇所に飛ばされたみたいなの! 彼の位置は分かるかしら?」

 

 

 

「はい! 反応を今探ってます。

……………嘘だろ………………」

 

 

 

彼に何かあったの!?

 

ロマニの言葉に、私は不安になり確認した。

 

 

「どうしたの!? 何があったの?」

 

 

 

「…………………彼の反応ですが、非常に強大な反応と、サーヴァントの集団に取り囲まれています。この状態ですと、彼がやられるのは時間の問題かと思います…………」

 

 

ロマニの言葉は、私を更に不安に駆り立てるのだった………………

 

 

 

〈オルガマリー Side out〉



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17話

〈ハルキ Side〉

 

 

俺は現在竜と戦っていた。

ちっ、この竜マジでやっかいだな……

あのサーヴァントがのんびりと高見の見物してくれているから何とかなっているが………

流石に長期戦になると厳しいな。

マスターと離れているし、敵の力が強いため、こちらの魔力の消費が激しすぎる。

流石にジリ貧か?

それにサーヴァントの反応が何体か此方に向かって来ているな………

カルデアのサーヴァントだと思いたいが、敵の可能性が高いな。

俺が考え事をしていると

 

 

 

「ファフニール! 一旦やめなさい。」

 

 

 

「ガァァァァ」

 

 

女性サーヴァントの一声で竜は攻撃を辞めた。

なぜ、辞めたんだ?

何かの罠か?

俺は彼女に問いかけた。

 

 

「いったい、どういうつもりだ?」

 

 

 

「別に……… 貴方には更に絶望を与えてあげようと思っただけよ。その上で連れ去って私の仲間になってもらうわ! さあ、貴方たち!」

 

その声を合図に、9人のサーヴァントが現れた。

こいつは流石に厳しいな…………

名だたる英霊が勢揃いじゃねーか。

たが、性質が悪になっているな。操られてるのか? 自分の意思で動いてるのは、ギョロ目のキャスターとそこにいるリーダー様ぐらいか?

 

 

これを全部相手にするには部が悪いか……

どうにか突破して撤退するしかないな。

マスターのことも心配だし、早く合流しないと。

 

 

 

「ふふふ、どうかしたら? これが私の仲間よ。どうかしら?」

 

 

「すごいメンツだな。このメンバーで一斉に来られたら、俺は間違いなくやられるな。

お前は、この仲間たちと何をするつもりなんだ?」

 

 

 

「復讐よ! 私を殺したこの国に復讐するのよ!

貴方も仲間に加えてあげるわ。 さぁ、仲間になりなさい。」

 

 

リーダーは、俺に手を差し出し問いかけてきた。

 

 

 

「もし断ると言ったら?」

 

 

「貴方を殺すわ。そして、光の私と貴方のマスターに見せてあげて絶望を与えるのよ!

そうして、貴方のマスターも同じ所へ送ってあげるわ。」

 

 

 

今何て言ったこいつは?

マスターに手を出すって?

面白いことを言うじゃないか………

絶対にマスターに手を出させてたまるか。

 

 

 

「………………へぇ。ずいぶんと面白いことを言うんだな。」

 

 

俺は魔力を放出させ、相手が呑み込まれる程の魔力を解放した。

 

 

 

「!! 何なのよ、この力は!?」

 

 

 

「ジャンヌ! これは非常に危険です!」

 

 

ギョロ目のサーヴァントがリーダーにそういった。

 

 

「悪いが突破させてもらうぞ。王の財宝(ゲートオブバビロン)!」

 

 

俺は、魔術で宝具を模倣して使用した。

そして、敵に向かってたくさんの宝具を飛ばし、隙が出来たチャンスを見計らい撤退し、敵に感知されないように術で魔力を消した。

 

 

「なっ!?、待ちなさい! この宝具は何なのよ!」

 

 

逃げていると

リーダーの声が、遠くから響くのだった………

 

 

〈ハルキ Side out〉

 

 

 

 

 

 

 



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