学戦都市アスタリスク 六花の巨砲 (大極光)
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第1話 入学と自己紹介

こんにちは皆様、大極光と申します。

アスタリスクを読み直していたら書きたくなったので始めます。

ゆっくりめの投稿になるかも知れませんがよろしくお願いします!


現在地及び時刻 不明

 

そこは本来、周りと同じく針葉樹が生い茂る森林のはずなのだが…

 

???「……」

 

そこだけは人工的に伐採されたであろう空き地が広がっており、叩きつけるような猛吹雪がダイレクトに伝わる。

その中心であろう建物は形を保ってはいるが大部分が崩れていた、元は国家事業クラスの立派な建物だったのだろう。

そしてそれの実行犯であろう少女はそこから少し離れたところに横たわっていた、白い髪に整った顔立ち、中々の美少女だ。

 

???「やれやれ… やっとか…」

 

そう呟くのは少女から同じく少し離れたところに立っていた少年。

年は少女よりやや下であろう、髪は元は別の色であったのだろうが、どういう訳か徐々に白く変色しつつあった、そして顔立ちは先程の少女とよく似ていた、恐らく少女とは姉弟か何かだろう。

それだけならば別段気にする必要はないのだが、問題は少年の見た目の方だ。

服はまるで腐敗したかのようにところどころ穴が開き、身体の方も傷が無いところが無いのではというくらいに酷いものであった。

しかし表情は何かをやり遂げた達成感と安心感を帯びたものであった。

 

???「だけど… こっちも限界…」

 

そう言って倒れる少年。

雪原には、風がざわめく音しか聞こえなくなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

午前8時前

 

六花 モノレール内

 

???「やれやれ… またこの夢か…」

 

そう呟く少年 艦原(かんばら)戦夜(せんや)は目を擦る、目覚めはあまりよろしくないようだ。

ちなみにこの夢は戦夜がよく見る夢だが、本人にはこんなシチュエーションは2次元でも3次元でも見たことがない。

本人は消えた記憶の唯一の手がかりかもしれないと思っているらしいが、いかんせん夢なので大々的には言えないのが現状だ。

ただ、夢に出てきた人物が2人とも星脈世代のようなのでこの六花、通称アスタリスクに来れば何か手がかりが掴めると思い、やってきたのだ。

 

戦夜「ん? 着いたか」

 

そして今日は戦夜がこれから通う星導館学園の入学式である。

既に荷物は郵送してあるため、手持ちの荷物を入れたアタッシュケースのようなカバンを持ってモノレールから出る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数分後…

 

星導館学園 中庭

 

戦夜「……あれ? おかしいな…」

 

戦夜は端末から出された空間ウィンドウと、自身の祖父 艦原(かんばら)轟戦(ごうせん)から手渡された手書きの地図とを照らし合わせ、道を確認しながらここまで来たが、どうやら食い違いがあるらしく、道に迷ってしまった。

戦夜は仕方なく、通りすがった誰かに道を聞こうとしていたその時…

 

???「どうされました? 」

 

そう声をかけられたので振り向くと1人の女性が立っていた。

金髪を伸ばした綺麗な人だった。

 

戦夜「えーとですね… 少し道に迷ってしまいまして…」

 

そう言いつつ、地図をその女性に見せる。

 

???「……ああ、これは一昔前の地図ですね、今のはこれです、これを頼りに行ってくださいね」

 

するとその女性は最新のマップデータを戦夜に渡した。

 

戦夜「ありがとうございます、えーと…」

 

???「クローディア、クローディア・エンフィールドといいます、この星導館学園で生徒会長を務めています」

 

戦夜「生徒会長さんでしたか、僕は艦原戦夜と申します、改めてありがとうございました!」

 

クローディア「いえいえ、どういたしまして。

…見たところ、今日入学みたいですね、そろそろ行かなくてはいけないのでは? 」

 

戦夜「え…? うわ、まずい! すみません、エンフィールド先輩! 失礼します!」

 

腕時計を見て、あまり時間に余裕がない戦夜は半分ダッシュで入学式が行われる場所へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戦夜side

 

数時間後…

 

星導館学園中等部 1年3組

 

やあどうも、艦原戦夜だ。

どうにか式に間に合ったよ、校長の話ってどの学校でも長いんだよな…

実に15分くらい喋りやがって…

的な感じでぐったりしていたら知ってる人間が近づいてきた。

 

???「珍しく脱力モードじゃないか、何かあったのか艦原? 」

 

戦夜「よう三隈、いや何、朝からあの話はキツいからね、適度に脱力しとかなきゃ持たんよ」

 

そうこの男こそ、僕の親友の1人、三隈(みくま)(ゆう)、紫がかった黒縁メガネがトレードマークのやつ、通称ミクちゃん、僕はみくーま先生と呼ぶこともある。

 

戦夜「お前もこのクラスだったのか、これで7年連続だな、今年もよろしく頼むぜ」

 

悠「おうよ、と言ってもワシだけじゃないみたいだがな」

 

ん?

三隈だけじゃないってことは…

 

???「俺らもいるよ」

 

???「またよろしく頼む」

 

戦夜「お、旗ちゃんになかずきじゃないか、いよいよ全員揃ってきたな」

 

この男達も僕の親友だ。

上は旗風(はたかぜ)里司(さとし)、通称旗ちゃん、少々小柄なのがトレードマーク。

で、下が那珂(なか)一輝(かずき)、通称なかずき、いつも持ち歩いている日本の47都道府県のご当地キーホルダーが全てついた愛車(自転車)の鍵がトレードマーク。

 

戦夜「待てよ… この流れでいくとさ…」

 

悠「ああ、間違いなくいるだろうな…」

 

あいつも一緒か…

 

???「俺もいるぜ!」

 

戦・悠「「ああ〜、聞こえない〜!」」

 

というわけで対こいつの定石、聞こえないふりをする。

 

里司「ちょっwww」

 

一輝「やめてやれよwww」

 

はいはい、わかりましたよ。

 

戦夜「で、お前もいたのか、蒼龍」

 

こいつは蒼龍(そうりゅう)大生(たいき)、通称草龍、細身の体に銀縁メガネがトレードマークの男。

以上の5人は小学1年生からの付き合いで、よく遊びに行ったりしていた。

蒼龍の扱いも恒例と化しているのだ。

 

大生「おう! なんか人だかりが出来てたから来てみたら艦原だったからさ」

 

戦夜「おうそうか、じゃあ回れ右して帰れ、決して止まるんじゃねぇぞ」

 

悠「そうだよ(便乗)」

 

大生「ほーい… ってなんでさ! 」

 

このくだりもこのグルの中ではテンプレと化していた、というか旗ちゃんになかずき、いつまで笑ってるんだよwww。

 

里司「いや、久々に見たからさwww」

 

そーいやそうか、なんだかんだ言って1ヶ月ちょい会ってないもんな〜

的な感じでしばらく談笑してたら…

 

???「はい、皆さん席についてください、HRを始めますよ」

 

教室の扉が開いて1人の男性が入ってきた。

 

悠「お、おい艦原、あの人って…」

 

戦夜「多分考えてる事は同じだ、それよりはやく席に戻った方がいいと思うが? 」

 

って僕が言ったら戻っていった。

そして全員が座ると…

 

???「……全員いますね、ではHRを始めます。

まず始めに… 無難に自己紹介から行きましょうか。

はじめまして皆さん、私は佐々木(ささき)順一郎(じゅんいちろう)、これから皆さんの担任を務めます、中等部では理科を、高等部では主に物理を教えています、よろしくお願いしますね。

では出席番号1番の子から順に行きましょう」

 

やっぱりか…

佐々木順一郎、二つ名は『六花大帝(りっかたいてい)』、嘗て星武祭(フェスタ)を2回連続でグランドスラムした絶対王者だ、最後の願いで教師になったって聞いてたけど、まさかこことはね…

 

おっと話がそれだね、話を戻して佐々木先生がそう言うと、自己紹介が始まった、僕は「か」なので割と早い、すぐに出番がやってきた。

幸いまだ度肝を抜くような自己紹介は無かったからな、ここでお手本をみせてやる!

よーし、ではやるか。

 

戦夜「はじめましての方ははじめまして、そうでない方はGuten Morgen!

艦原戦夜と申します!通称戦艦です! 以後お見知りおきを!

趣味はゲームやプラモ作り、アニメ鑑賞です!

あとは…」

 

ん〜、一通り言ったかな?

でもまだキャラが薄いな… 何か…

あ、1番重要な事忘れてた。

 

戦夜「あと、戦艦、戦車、航空機など、武器兵器が大好きです!

同じ趣味の方おられましたら気軽に声かけてくれれば幸いです、と言うより僕が喜びます!

というわけで1年間よろしくです!」

 

完璧だ…

我ながら良い自己紹介だと思う。

ほれみろ、みんなあまりの凄さに何一つ言えないでいる。

唯一佐々木先生が拍手してる、うーん、やっぱり先生には効かないか…

まあ、それは置いといて、ほかの人の自己紹介も聞いていく。

 

 

何人かすぎると蒼龍の出番になった。

 

大生「蒼龍大生です、趣味はゲームです、色々なジャンルをちょっとずつ食ってるので、若しかしたらお話についていけるかも知れません、1年間よろしくです」

 

ふ…

 

戦・悠・里・一「「「「(普通だぁーー!!?)」」」」

 

ふざけんな! ふざけろよ!

お前のキャラ建てスキル(実力)はそんなもんじゃねぇだろ!

ダメだ、余計に疲れた…

って心の中でつっこんでたらなかずきの出番になった。

 

一輝「那珂一輝と言います、通称なかずきです。

趣味はサイクリングで唯一の自慢は去年自転車で日本一周した事です!

1年間よろしくお願いします!」

 

まあ、その話は言うよね。

去年、つまり小6の冬休みに何か記念になることがしたかったらしく、僕と三隈が面白半分で

「じゃあ全都道府県の県庁所在地回る縛りで日本一周したら? 」

って言ったら、冬休み明けに会ったらなかずきの愛車の鍵にご当地キーホルダーが大量に付いていた。

これには僕らも苦笑いするしか無かった(なお、そのためか今年の本人の年賀状は47都道府県の名所をちりばめた中々のものになっていた)。

 

なんて考えていたら次は旗ちゃんか。

まあ、何言うかはだいたい想像出来るな。

 

里司「旗風里司です、趣味はゲームで特にカードゲームが好きです。

メジャーな物ならだいたいやってますので、気軽に声かけてください。

よろしくお願いします」

 

まあ、そうなるな。

旗ちゃんは地元ではそこそこ名の通ったカードゲーマーなのだ。

ただし、無双しすぎて相手が居なくなり、今ではスマホゲーの方をメインにやってるらしい(なお、そっちでも無双しているらしい)。

 

さて、では最後に三隈か、あいつなら何かやってくれるだろう。

 

悠「三隈悠といいます、趣味はゲームですが特にカー○ィが大好きです、好物は氷砂糖です。

1年間よろしくです」

 

やっぱりやってくれた。

奴はカ○ビィが大好きで、その為だけに新ハードを買うくらいだ。

ついでに氷砂糖も好きらしい、故に氷砂糖を切らすと機嫌が悪くなる。

 

って解説してたら自己紹介終わったな…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

またまた数時間後…

 

放課後になったぜ!

とりあえず商業エリアに遊びに行く約束を例の4人全員として、今は荷物を置くために僕にあてられた部屋に来ていた。

鍵を開けて中に入ると…

 

悠「私だ(真顔)」

 

戦夜「お前だったのか!? 」

 

悠「また騙されたな」

 

戦夜「暇を持て余した…」

 

悠「神々の…」

 

戦・悠「「遊び!」」

 

なんかやって見たかった。

 

悠「じゃあ荷物も置いたし、行くか? 」

 

だな。

というわけで僕は頷いて外に出る。

悠もあとから続く。

 

さあ、楽しい楽しい学園生活のスタートだ!

 

 

 

 

 

 

 




今回はここまでです、次回はオリキャラとアスタリスクのキャラではない方々の紹介になるとおもいます。

誤字や脱字、アドバイス、質問、おかしな表現などがありましたらお知らせください、お待ちしております。


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第1.5話 人物紹介

こんにちは皆様、大極光です。

予定通り人物紹介です。


艦原戦夜(かんばらせんや)

 

本ssの主人公、魔術師(ダンテ)純製皇式武装(オーガルクス)持ち。

白髪に赤目の中肉中背の男、通称戦艦。

アニメやゲーム好きのどこにでもいるおまいらの内の1人。

ただし無類の兵器オタ、戦車や戦闘機、戦艦が大好きで特に海軍が好き。

それにゲーム好き、アニメ好きというのも合わさって、古いものは提督の決断シリーズや鋼鉄の咆哮シリーズ、メジャーなゲームであるWorld ofシリーズ、アプリゲーの戦艦帝国、擬人化ゲームである艦隊これくしょんやアズールレーンまで手広くプレイしている、最近アビスホライズンを始めようとしているらしい。

アニメや漫画の方は古参は宇宙戦艦ヤマトや旭日の艦隊、紺碧の艦隊、ジパング、新しいものだと戦夜がドハマリした蒼き鋼のアルペジオなどが挙げられる。

そのせいか、本人の魔術師(ダンテ)としてのイメージはそれらのゲームやアニメに強く結びついている。(なお、技名は東方Projectのスペルカードっぽくしてある)

両親は海難事故で亡くなっており、祖父母と2人の妹と一緒に暮らしている。

祖父である艦原轟戦に主に銃剣とサーベルを使う『艦原流』を教わったため、近接戦闘も出来るが、本人はもっぱら射撃が好み。

そして祖母である艦原海夜(みよ)の勧めで近所にあった刀藤流の道場に通っていたため、連鶴も使える(本人はそこに艦原流やその他の動きを組み込んだため、もっと強力いや凶悪である)

綺凛ともお友達、ちょっといい感じかも?

理由は不明だが、生まれてから5歳くらいまでの間の記憶がない。

その手がかりを探すためにアスタリスクに来た。

双子の妹がおり、溺愛している(2人が戦夜がアスタリスクに行く時に離れたくないと泣き出したため、割と本気で止めにしようかと考えて三隈にしばかれたのはここだけの話)。

名前の由来は戦艦、夜戦、海原から来ている。

 

使用武器:純製皇式武装(オーガルクス)皇龍の銃剣(ガンズ・バルムンク)

 

指定したものの星振力(プラーナ)を操作できるという能力を持つ銃剣、戦夜は基本、星振力(プラーナ)を消去する設定にしてある。

星導館学園のものではなく、戦夜の家に代々伝わるもの、祖父の艦原轟戦が現役時代に使っていたもの。

 

↓見た目

 

【挿絵表示】

 

 

↓ガンモード

 

【挿絵表示】

 

 

 

 

 

二つ名:不沈海龍(リヴァイアサン)

 

ヒロイン:綺凛(確定)ともう1人

 

 

三隈悠(みくまゆう)

 

戦夜達のグルのNo.2 、魔術師(ダンテ)である。

紫がかった黒縁メガネが特徴の男、通称ミクちゃん。

様々な楽器をだいたい弾ける、そのため、小学生の頃はよく年間行事などに駆り出されていた。

その他にも実に引き出しが多く、電化製品から皇式武装まで、彼に修理出来ないものの方が少ないのでは? というくらいものを作ったり、直したりできる、母校では名の通ったなんでも屋。

勉強も良くでき、戦夜達に教えれるくらい。

それらを一部の厨二病をこじらせた男子が『千手観音』、『万の引き出しを持つ男』、『ミリオンハンズ』などなどの二つ名を付けていた。(なお、これらの要因もあわさり、こっち方面でも年間行事などに駆り出され、半ば社畜の様になっていたのはここだけの話)。

戦夜が戦艦好きなのと同じくらいカービィ好き、その為だけに新ハードを買うくらいだ(この前もスターアライズのためだけに、ニンテンドースイッチを買っていた)

そのため、本人の能力はカービィに酷似しており、相手の魔術師(ダンテ)魔女(ストレガ)純製皇式武装(オーガルクス)の能力をコピー出来る(流石に純製皇式武装(オーガルクス)は劣化コピーになるらしいが)

最初は本当にカービィ一直線であったため、相手の能力を食べるイメージだったらしいが、戦夜に

『触れるとかじゃダメなの? 』

と言われ、イメージトレーニングしてからは触れるだけでコピーでき、なおかつ、本人が放った銃弾を命中させることでもコピーが出来るようになった。

無類の氷砂糖好き、頻繁に食べている、氷砂糖も切らすと機嫌が悪くなる、半ば麻薬みたいになっている。

蒼龍がこの前角砂糖と間違えた時は

『氷砂糖だ、間違えてはならない』

と、割とガチでつっこんでいた。

名前の由来は最上型重巡洋艦の三隈、名前は適当。

 

使用武器:アサルトライフルと二丁拳銃(いずれも皇式武装)

 

能力をコピー出来るまでは遠距離戦を展開するため、本人は割と射撃が得意(逆にこっちは戦夜が教えた)

アサルトライフルで適当に弾丸をばら撒き、相手の能力をコピー出来たらそれに切り替えるという戦闘スタイル。

ここでもなんでも屋としての才能は活かされているらしい。

アサルトライフルはM4A1に、拳銃はワルサーP38に似ている。

ちなみにこのふたつは自作らしい。

 

二つ名:万物魔鏡(マジックミラー)

 

ヒロイン:シルヴィア

 

 

旗風里司(はたかぜさとし)

 

例のグルの構成員、純製皇式武装(オーガルクス)持ち、通称旗ちゃん。

少し小柄な男。

カードゲームが趣味で良く戦夜や一輝と遊んでいた。

だが、本人に才能があったのか、徐々に実力を伸ばし、小学5年の頃には無双し始めたため、戦夜がアプリゲームの方を勧めたところ、そっちでもドハマリ&無双したらしい。

最近は戦夜と一緒にPUBGをやっている。

戦夜と同じ刀藤流の道場に通っていたため、そっち方面でも戦夜と仲が良い、連鶴も使え、そのスピードは戦夜を軽く上回る。

大会などでも常に上位にくい込んでいる。

名前の由来は神風型駆逐艦の旗風から、名前は適当。

 

使用武器:純製皇式武装(オーガルクス)深淵の巨剣(アビス・アポカリプス)

 

水を操れる能力を持つ、勢いを強くしてウォータージェットの様なものを出して、相手を切ったり、氷柱を飛ばしたり、熱湯や濁流をばらまいたり出来るが、それより怖いのが、本人の身長と同じくらいの巨剣で連鶴を行うため、破壊力が凄まじい事になっている事である。

 

↓見た目

 

【挿絵表示】

 

 

二つ名:一刃終端(いちじんしゅうたん)

 

ヒロイン:未定

 

 

那珂一輝(なかかずき)

 

グルの構成員、唯一魔術師(ダンテ)でも純製皇式武装(オーガルクス)持ちでも無い男、本人の愛車(自転車)の鍵が特徴の黒縁メガネの中肉中背の男。

趣味はサイクリング、恐らく自転車に乗らせたらこの男の右に出る者はいないだろう。

1日100km走破はなんのその、トレーニングとして毎朝アスタリスクの外周を走っている。

その他にも、パシリで儲けたり、日本一周してきたりと割と逸話が多い。

戦い方は主に速力に任せて相手を撹乱させる事に重きを置いている。

また、速力に任せた奇襲も得意。

名前の由来は川内型軽巡洋艦の那珂、名前は適当。

 

使用武器:槍型の皇式武装

 

こちらも速力に任せた突破力が持ち味、重い攻撃と一撃離脱戦法を駆使しているため、かなり強い。

 

二つ名:神速の剛槍(ライトニングランス)

 

ヒロイン:未定

 

 

蒼龍大生(そうりゅうたいき)

 

グルの構成員、魔術師(ダンテ)である、通称草龍。

小学生時代から数々の伝説を残してきた男、こいつが通った後には草しか生えない、そのため上記の通称になった。

名前は簡単なのに苗字難しいという謎の悩みを持っている。

よく戦夜や悠と漫才の様なことをやっている、グル屈指のネタキャラ。

ただ本人の能力は決して馬鹿にできず、草というイメージから、自身の分身を無数に作れ、なおかつ倒しても、死に方によって時間に差はあるものの、本人が消すまで全て蘇る(本人曰く二次遷移らしい)

ただ本人が分身を上手く扱えていないため、基本相手に速攻されて負ける、戦夜か悠が指示を送ればめちゃくちゃ強くなる。

そして弓道をやっており、八束道場に通っている。

弓と分身で何がいいのがないかと戦夜に聞いたところ、艦これをやれと言われたので始めたらしい。

そしてそれに影響を受け、悠に飛行ユニットの開発を依頼、『蒼龍爆撃大隊』なるものを編成中らしい。

名前の由来は航空母艦蒼龍、名前は適当。

 

使用武器:弓型の皇式武装

 

特に説明は無いが、本人の腕前はそこそこなので、命中率はかなり期待できる。

 

二つ名:増蝕の魔術師(インクリース)

 

ヒロイン:蓮城寺 柚陽

 

 

佐々木順一郎(ささきじゅんいちろう)

 

戦夜達のクラスの担任の先生、白髪混じりの初老の男性、趣味は競歩、よくアスタリスク外周を歩いているのが目撃されている。

基本的に丁寧な口調で話し、特に怒るわけでもない、そのためすぐにクラスの全員に親しまれ、『サッサ先生』が通称になった(なお、本人は公認していない)

しかしその正体は嘗て星武祭(フェスタ)を2回連続でグランドスラムした地上最強の魔術師(ダンテ)

物理を能力のイメージにしており、攻撃を反射したり、自身の攻撃を何倍もの威力にしたりと色々とチート、本ssの最強の人、かの范星露ですら

『傷をおわせることすら出来るのか怪しいの』

とコメントした(まー、よーするに某一方通行さんの上位互換だと思ってください)

「〜ですね、よろしいか? 」というのが口癖、よく授業中でも出てくる。

基本的に相手の攻撃を反射して戦う。

 

使用武器:S式電磁投射砲

 

本人が趣味で作ったレールガン、カタログスペックだけでマッハ7の速度で砲弾を発射出来る(本人は能力を使って弾速を上げてくるため、基本迎撃は不可能)

 

二つ名:六花大帝(りっかたいてい)

 

 

紲星灯(きずなあかり)

 

VOICEROIDから参戦、純製皇式武装(オーガルクス)持ち。

戦夜のヒロインのもう1人というのはこの方、戦夜とは同じクラスで戦夜の後ろの席に座っており、例の自己紹介の後で一気にハードルを上げられ、ちょっとしどろもどろしていた。

ある日、レヴォルフのチンピラに絡まれていた所を戦夜に助けて貰ってから急に仲良くなる、ちょっと良い雰囲気かも?

基本的にあまり戦わないが、トレーニングはしておきたいらしく、戦夜達の練習に参加しているらしい。

里司が純製皇式武装(オーガルクス)敵性検査をする時に戦夜達と一緒に見に行った時に、あかりにも適性があることが判明し、純製皇式武装(オーガルクス)持ちとなった。

 

使用武器:純製皇式武装(オーガルクス)覇者の冠(マスタークラウン)』とブレード型の皇式武装

 

武器ではなく、王冠の形をした変わった純製皇式武装(オーガルクス)

しかし、その能力は気象を操作でき、使い方によっては強力無比な武装となる。

しかしそれだけでは戦えないため、ブレード型の皇式武装を持っている。

 

二つ名:未定




今回はここまでです。

ちなみに今回紹介した人物は一部です。

誤字や脱字、アドバイス、質問、おかしな表現などがありましたらお知らせください、お待ちしております。


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第2話 模擬戦と公式序列戦

こんにちは皆様、大極光です。

遅くなりました。


戦夜side

 

入学から数日後…

 

星導館学園中等部1年3組

 

やあどうも、艦原戦夜だ。

入学から数日経った、この環境にも少し慣れてきた。

で、今からHR、教壇には我らがサッサ先生。

 

順一郎「はい、ではHRを始めます、まず最初に明日行われる模擬戦と今月末の公式序列戦の話ですね。

明日の模擬戦はクラス内でペアを作って行います、ペアは当日発表します、皆さんはこの紙に自分の使いたい皇式武装を書いて帰りまでに提出してくださいね、よろしいか?

次に公式序列戦ですが、これは文字通り皆さんの序列を決める戦いです、普通の決闘とは違い、指名した相手は断れません。

皆さんは今は序列外ですので負けたとしても序列は下がったりしないので、皆さん是非挑戦してみてください。

連絡は以上です、何か質問はありますか? 」

 

終わったか…

あ、そう言えば…

 

戦夜「じゃあ、はい! 」

 

順一郎「はい、えーと艦原君」

 

戦夜「模擬戦では純星煌式武装(オーガルクス)の使用は認めらるのでしょうか? 」

 

て、僕が言ったらクラス内がざわめいた。

あ、そっか、一般生の僕がこの時期に純星煌式武装(オーガルクス)持ってるのはそこそこ異例か。

 

順一郎「ああ、艦原君はもう武器があるのですか…

公式序列戦は当然認められますが模擬戦は使用を控えてください、よろしいか? 」

 

流石に模擬戦は認められないか。

 

戦夜「分かりました」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

三人称side

 

その日の昼

 

大生「なあ、艦原、模擬戦どうする? 」

 

食堂のテーブルの1つを丸々占拠しているのはおなじみ例のグル。

そこで昼食を摂っている最中、大生が戦夜にそう言う。

 

戦夜「どうするとは? 」

 

戦夜が本日の昼食、ナポリタンを食べながら聞き返す。

 

大生「ちょっと練習とかしなくて良いのかなってさ」

 

一輝「要らなくない? 自分の実力を測るための模擬戦なんだし」

 

一輝は自転車に乗る時間が減るため、反対の意見を出す。

 

里司「三隈はどう思う? 」

 

悠「ワシの皇式武装のコレクションを使えば練習出来んことは無いだろうが…

艦原、やるか? 」

 

戦夜「そうだな、軽くやるか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戦夜side

 

翌日

 

星導館学園 アリーナ

 

やあ、僕だよ。

昨日の練習で、剣術をやっている僕と旗ちゃんはともかく、他のみんなも一応武器は使える様になったよ。(三隈は相変わず飲み込みが早い)

で、早速佐々木先生からペアが発表された。

メンツの当たり方をあげると…

 

悠VS大生

 

里司VS一輝

 

僕対藻坂君

 

僕の対戦相手は藻坂(もさか)(まなぶ)君、通称モブ君。

多分今回以降は出番がないよ。

じゃあ試合開始だね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やぁぁぁぁぁぁ!」

 

藻坂君がブレード型の皇式武装を持って突っ込んでくる。

とりあえず…

 

戦夜「索敵『フェーズドアレイレーダー』!」

 

レーダーで藻坂君をロックオンする。

この技は地元で喧嘩した時に多対一で敵に対抗するため、現代のイージス艦のレーダーを参考に作った。

ついでに色々組み込んだから…

 

戦夜「そらっ!」

 

僕は藻坂君の皇式武装を弾きあげるように迎撃する。

 

「うわぁ!? 」

 

藻坂君のスピードじゃ止まって見えるんだよね。

そして弾きあげたから藻坂君はいま隙だらけだ。

これを見逃す訳ない、これで止めだ。

僕は持っていた同じくブレード型の皇式武装を振り下ろす。

 

スパーン!

 

試合終了(エンドオブバトル) 藻坂学 校章破壊(バッジブロークン) 勝者(ウィナー)艦原戦夜』

 

勝った、まあ当然か。

ちなみに僕の試合はメンツの中では最後だ。

三隈対蒼龍の試合は蒼龍が序盤、数にものを言わせて善戦していたが、あっという間に三隈に能力をコピーされ、分身が使い物にならなくなった所をアサルトライフルで校章を撃ち抜かれてた。

…調子に乗って100体分身とかするからだよ…

 

全試合の中で1番見てて面白かったのは旗ちゃん対なかずきの試合だろう。

旗ちゃんは僕と同じくブレード型の皇式武装、対してなかずきは槍形、旗ちゃんが機動力で勝り、なかずきは火力とリーチで勝っていた。

旗ちゃんは持ち前のスピードと剣技で攻めるが、なかずきも巧みに防ぐ、旗ちゃんはあまり攻めすぎるとカウンターを貰うため攻めきれず、なかずきも下手に反撃すると旗ちゃんに校章を持っていかれるため、攻めあぐねていた。

だが、普段は自転車に乗り、騎兵の様に戦うなかずきは今回自転車に乗れていないため、ハンデを背負っていた。

そのため、徐々に旗ちゃんに押され、最後は旗ちゃんの連鶴に絡め取られて校章を破壊された、実に20分に及ぶ試合で、終わった瞬間に佐々木先生を筆頭に拍手が巻き起こった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日の昼

 

いつもの様に食堂のテーブルを占拠したよ。

ちなみに今日の昼食はカレーだ、金曜日だからね、食べねば(謎の使命感)

で、食べながら反省会をしていた。

 

里司「蒼龍、とりあえず分身出しすぎ」

 

はたちゃんは てきかくなつっこみ をつかった。

こうかはばつぐんだ!

 

大生「いや、数の暴力でどうにかなるかなと…」

 

悠「肝心のお前にそれを統制できる能力が無ければただのカカシですな」

 

戦夜「あまりうちのなんでも屋を舐めるなよ、草龍? 」

 

やっぱ草しか生えない。

 

戦夜「それより、なかずきかなり善戦したね、自転車使えなかったのに」

 

あれは本当にびっくりした。

このグル最強はなかずき説。

 

一輝「まあ、昨日ちょっと練習したからね、旗ちゃんには流石に通用しなかったけども…」

 

そう言ってちょっと落ち込むなかずき。

まあ、旗ちゃんが今回1番ベストコンディションだったからな…

仕方ないよなかずき。

 

里司「しかし艦原、別にレーダー使わなくてもよかったんじゃない? 」

 

って旗ちゃんが聞いてきた。

 

戦夜「公式序列戦のこともあるしね、試運転だよ。

ついでに皆に折り入って頼みがある」

 

悠「珍しいな、どした? 」

 

戦夜「今回の公式序列戦でさ、僕序列入り果たしたいから特訓付き合ってくれない? 」

 

一輝「やる気だな、いいよ」

 

ありがとう一輝!

そして他のみんなも了承してくれた。

ちなみに三隈と旗ちゃん、なかずきも序列入りを目指すらしい。

蒼龍? あー、うん、入れると良いね…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日の夜

 

星導館学園 学生寮 戦夜と悠の部屋

 

食後、風呂とか済ませた僕らは三隈が持ってきた『星のカー○ィ Wii』をやっていた。

横のテーブルには僕と三隈の飲み物が置いてあった(ついでに三隈の氷砂糖も)

 

悠「そういや艦原、なんで序列入りしたいんだ? 」

 

あ、まだ言ってなかったか。

 

戦夜「実はさ、もうすぐ妹達の誕生日なんだよね。

で、序列入りしたら幾分か金が入ってくるらしいから…」

 

悠「それで何かプレゼントしたいと… 相変わずシスコンだな…」

 

シスコン言うな!

ちょっと妹思いなだけじゃないか!(人はそれをシスコンと呼ぶ)

 

悠「まあ、そういう事なら頑張るか、お互いにな」

 

そう言いつつ三隈はテーブルのグラスを持つ。

それに続いて僕も持つ。

 

戦夜「ああ、よろしく」

 

そう言って乾杯する。

ちなみにゲームは三隈無双で終わった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

三人称side

 

数週間後…

 

星導館学園 アリーナ

 

公式序列戦の当日、アリーナには人がごった返していた。

無理もない、何せ入学してまだ1ヶ月も経たない新人がいきなり在名祭祀書(ネームドカルツ)の真ん中当たり、序列35位に挑むのだから。

これだけならばまだ、興味をそそるにはいささか足りないが、挑戦者が魔術師(ダンテ)純星煌式武装(オーガルクス)の使い手ならば話は別だ、観客の殆どは戦夜と戦夜の皇龍の銃剣(ガンズ・バルムンク)の能力を調べに来たのだ。

ちなみに悠達はアリーナの観客席にいる。(アニメ1期の綾斗対綺凛の時のクローディアやオッサンがいた所をイメージしてください)

 

戦夜が制服のポケットに手を突っ込んで待っていると反対側のゲートから対戦相手が出てきた。

 

「やあ、君が今回の対戦相手か…」

 

戦夜「はい、艦原戦夜と申します、よろしくお願いします、先輩」

 

戦夜は礼儀正しく自己紹介してから一礼する。

 

「ふーん、見たところ1年の様だね、ちょっとは加減してあげるよ!」

 

そう言いつつメリケンサックの様な煌式武装を展開する。

戦夜は皇龍の銃剣(ガンズ・バルムンク)の発動体を握ったままだった。

 

試合開始(バトルスタート)

 

機械音声が流れ、戦いが始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数分前…

 

アリーナ 観客席

 

個室型のアリーナの観客席には戦夜を除くグルのメンツが、表情を険しくしてアリーナ内を見ていた。

 

大生「三隈、どう見る? 」

 

悠の隣に座っている大生が悠にそう聞く。

 

悠「分からないな… 対戦相手の先輩はスピードと手数が持ち味の人だ、対して艦原は近接も行けるが遠距離主体、相手に潜り込まれる前に仕留めれたら艦原の勝ちだな…」

 

一輝「加えて相手は拳、艦原は大型の剣だから入り込まれたら終わりだな」

 

そんな会話をしていると…

 

???「失礼しますね」

 

部屋の扉が開き、誰かが入ってくる。

 

里司「えーとあなたは…」

 

クローディア「クローディア・エンフィールドと言います、私もここで観戦してもよろしいでしょうか? 」

 

入って来たのはクローディアだった。

 

悠「ええ、どうぞ」

 

悠がそういうとクローディアは礼を言ってから、椅子に座る。

悠達は再びアリーナに視線を戻す。

すると…

 

クローディア「あなたはどちらが勝つと思いますか?

えっと…」

 

悠「あ、三隈悠と言います、エンフィールド先輩」

 

クローディア「では三隈くん、あなたはどちらが勝つと思いますか? 」

 

悠「さっきまで分からなかったのですが、今確信をもてました。

恐らく艦原が勝ちます」

 

悠はクローディアに自己紹介した後、クローディアの質問に答える。

 

クローディア「その根拠は…? 」

 

悠「対戦相手の先輩は艦原を明らか舐めてます、恐らくトップスピードは出してきません、その程度のスピードでは艦原のレーダーに簡単に引っかかってしまいますから、あとは精密射撃が出来る艦原が射程外から一方的な攻撃をして終わりでしょうな」

 

そう悠が言い終わると同時に試合が始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁぁぁぁぁ!」

 

対戦相手は戦夜からみて右側から突っ込んでくる、まだ最大ではないが、なかなかのスピードだ、だが…

 

戦夜「まだ遅い!」

 

戦夜は一瞬で皇龍の銃剣(ガンズ・バルムンク)を起動、そしてまるでそこに来ることが分かっていたかのように迷いのない反撃で対戦相手をぶっ飛ばす。

 

「……やるね、じゃあこっちも本気で行くよ!」

 

相手はついに本気を出したようだが…

 

戦夜「索敵『フェーズドアレイレーダー』!

主砲『オート・メラーラ127mm単装速射砲』!」

 

少し遅かった。

戦夜はレーダー(電子の眼)を使い、対戦相手を正確に照準する。

同時に4つの魔法陣が浮かび、そこから砲弾が発射される。

 

「うわぁ!? このスピードについてこれるのか!? 」

 

戦夜「ええ、直線機動で避けようと思うのでしたらせめて音速以上は出して頂かないと」

 

戦夜は受け答えをする間も砲撃を緩めない。

本来対空戦闘を考えて造られたこの砲、対戦相手は戦闘機より小回りが効くのでどうにか回避していたが徐々に逃げるところが少なくなってきていた。

そこに…

 

戦夜「王手です、先輩。

斉射『万発射撃』!」

 

速射砲の魔法陣が消え、代わりに大小様々な魔法陣が現れ、そこから多数の砲弾が一斉に放たれる。

逃げ道を失っていた対戦相手は躱す事など出来るはずもなく…

 

ドォーン!

 

試合終了 (エンドオブバトル)○○ ○○ 校章破壊(バッジブロークン) 勝者(ウィナー) 艦原戦夜』

 

機械音声が戦夜の勝利を告げる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戦夜side

 

数分後…

 

観客席

 

やあ、僕だ、勝ったよ。

で、今は三隈達がいる観客席に来ていた、中に入ったらエンフィールド先輩がいてびっくりしたよ。

 

クローディア「おめでとうございます、艦原君」

 

戦夜「ありがとうございます、エンフィールド先輩」

 

うう… 変なこと口走らなければ良いけど…

 

クローディア「早速ですが、こちらを」

 

エンフィールド先輩が空間ウィンドウをいじって何かを僕に渡してきた。

中身を確認すると、序列入りを果たした事による学園からの支給金だった。

額が想像の倍だったが…

 

クローディア「これからも頑張ってくださいね、では」

 

そう言ってエンフィールド先輩は出ていった。

 

悠「やったな艦原、これで序列35位だぜ? 」

 

戦夜「ああ、このまま次も勝てると良いな、そういや次三隈だろ?

勝てよ」

 

悠「ああ、行ってくる」

 

すれ違いざまにハイタッチをして三隈は出ていった。




今回はここまでです、お疲れ様でした。

ちなみに戦夜達の学年はクローディア達の一つ下です。

誤字や脱字、アドバイス、質問、おかしな表現などがありましたらお知らせください、お待ちしております。

知らない人への説明(間違ってたらごめんなさい)

フェーズドアレイレーダー

見た目

【挿絵表示】


現代のイージス艦などに使われているレーダー、パラボラアンテナが何個も敷き詰められたようなもの。
パラボラアンテナとは違い、電波を出すタイミングを少しずらすことにより、電波の飛ぶ向きを調整する。
それにより、広範囲を一瞬で索敵出来る。


オート・メラーラ127mm単装速射砲

見た目

【挿絵表示】


イタリアはオート・メラーラ社が開発した速射砲。
従来のものに比べ軽く、種類によるが毎分35から45発の砲弾を発射できる。


万発射撃

アプリゲーム「戦艦帝国」に登場するスキル? のひとつ。
敵4体にに対し、通常攻撃の85.5パーセントのダメージを与える。
本ssでは広範囲に砲弾をばらまく技と言うことでお願いします。


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第3話 トラブルと買い物

こんにちは皆様、大極光です。

1週間くらい開けてしまいました、すみません。


戦夜side

 

その日の夜

 

星導館学園 学生寮 屋上

 

やあ、僕だ。

とりあえず資金は確保したから次はあの二人が何が欲しいかなんだよね。

というわけで…

 

轟戦『おお、戦夜! よくかけてくれたの』

 

この人が僕のじっちゃん、艦原轟戦。

なんか六花じゃ有名人らしいが僕から言わせれば元気な老人だな。

で、この人に2人の欲しい物を聞くって寸法。

 

戦夜『相変わず元気だね〜、その調子じゃ100までくたばりそうにないね』

 

轟戦『そりゃそうじゃ! 戦夜の子供を見るまでは死ねんからの。

まあ、それは置いといて、どうしたんじゃ?

そっちからかけてくるとは』

 

戦夜『ああ、そろそろ海雪(みゆき)海雨(みう)の誕生日でしょ?

今日の試合で序列入りしてさ、資金手に入ったから何かプレゼントを用意しようと思ってね。

そこでさ、2人に何が欲しいかそれとなく聞いておいてくれない?

それとなくだよ』

 

絶対それとなくって念押ししとかないと直球で聞くからねこの人…

 

轟戦『分かった! しかし妹思いに育ってくれてわしゃ嬉しいの。

…ところで戦夜』

 

ん?

なんだろう… なんか嫌な予感が…

 

轟戦『もう彼女作ってヤったかn』(ブチッ

 

戦夜「沈めエロジジイ!」

 

僕はすぐに電話を切る。

やっぱり普通のじじいだろこの人…

三隈とかいない屋上選んで正解だったな。

まあ、いい、あとは待つだけだな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

商業エリア

 

じっちゃんから連絡が入ったから買い物に来たよ、ちなみに1人だ。

しかしあの二人、服が欲しいって、あの年頃だったらゲームとかでしょうに…

女の子ってそんなものなのかね?

まあそれはいいとして、問題は僕のセンスが試される、という事だ。

いやまあ… うん、恐らくどころじゃなく絶対僕には服のセンスなんて無い、断言出来る…

今思えばなんでそれでOKしちゃったのかな…

ああ、どうしよう…

変なの買って『嫌い』なんて言われた日には自殺ものだよ、いや冗談抜きで。

まあ、序列35位の支給金でそれなりに金はあるし、前から準備していた予算も合わせると結構なものが買えるはずだし、いざとなったら店員さんに写真見せて選んでもらおうそうしよう。

あ、そうそう、ちなみにあの後、例のメンツは全員が序列入りを果たしたよ。

順に紹介していくと…

 

三隈悠 序列38位

 

旗風里司 序列42位

 

那珂一輝 序列43位

 

蒼龍大生 序列72位

 

こんな感じかな?

見てわかる通り、僕がメンツの中ではトップだ、いやまあ僅差だけどね。

え? 蒼龍? 僅差じゃん(すっとぼけ)

まあ、それは良い、つまりみんな支給金を貰えたらしい、三隈は僕より少し安く、旗ちゃんとなかずきは同額らしい。

蒼龍? ああ、うん… 一応貰えたらしいよ…

何買うんだろ? まあ大体予想つくけど…

 

〜♪〜♪

 

っと電話か、相手は… 噂をすればなんとやら、三隈か。

 

戦夜『もしもし、どした? 』

 

とりあえず脇道に少しそれて応答する。

 

悠『ああ、艦原今商業エリアだよな? 』

 

戦夜『そうだよ、それが? 』

 

悠『蒼龍から飛行ユニットの開発を頼まれたから試しに作っている最中なんだがパーツが足りなくてな、商業エリアにいるならついでに買ってきて貰えないか? 』

 

要はパシリか。

まあ良い、三隈からの頼みならね。

 

戦夜『良いよ、カル○ス1本で手を打とう。

それで、どこで何を買えば良い? 』

 

カ○ピスは僕の1番好きな飲み物だ、多分世界で1番完成された飲み物だと思う。

 

悠『分かった、じゃあ今から送るデータの物をここで買ってきてくれ、金は後でたてかえる』

 

戦夜『了解』

 

通信を切ると、三隈からデータが送られてきた。

えーとどれどれ… 一昔前のパーツだな、三隈らしい。

三隈は最新式では無く、15年くらい前のパーツをよく使う。

なんでもココ最近のパーツは性能は大して伸びていないのに壊れやすく、値段も高いかららしい。

まあ、それは置いといて場所は… うわ… 再開発エリアのど真ん中じゃないか…

面倒事には関わりたくないんだよな…

 

再開発エリアとは、アスタリスクにある区画のひとつ。

廃ビルなどが所狭しと並び、不良(主にレヴォルフ黒学院の生徒)達のたまり場となっているのだ。

ただその分、掘り出し物なども多量に眠っており、今は手に入らないような古いものを探すのだったら、再開発エリア以外にうってつけの場所はない。

三隈曰く『虎穴に入らずんば虎子を得ず』らしい。

 

まあ、今更色々言っても仕方ない、日が高い内にそっちを先に片付けてしまおう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1時間後…

 

再開発エリア

 

やれやれ、道中何も無くて良かったよ…

まあ、レーダーを使って付近の不良どもの位置を常に確認しながら目的のジャンク屋に行ったから当然と言えば当然だけどね。

そのせいで時間がかかってしまったが、まあいい。

 

で、無事に物は揃えられた。

しかし三隈の奴何者だ? あの店で聞かれたから三隈の名前出したら、あっという間にパーツ揃えてくれたんだけど…

まあ、後で聞いてみるか、さて帰りますか…

 

ピコーン

 

うん?

レーダーに感あり、反応は全部で4つか…

どうやら1人を3人が囲っているらしいな。

ちょいとチラ見…

 

僕は壁に背を向け、角の向こうの様子を見る。

すると…

 

???「困ります、通してください!」

 

「釣れないこと言うなよ、ちょっと付き合うだけだからさ」

 

???「きゃっ!? 離してください!」

 

レーダーの情報通り、銀髪の人を不良3人が囲っていた。

あの銀髪の人は確か… 同じクラスの紲星さんだったかな?

面倒事には関わりたくないけど、見ちゃった以上はね、それにじっちゃん曰く『女の子を泣かせるのは男が1番やっちゃいかん事じゃ!』って言われてるからな、その延長線と思って助けに行きますか。

ふぅ〜、良し! はったりスイッチオン!

 

戦夜「女の子を集団で襲うとは、随分かっこ悪いことをしますね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あかりside

 

はあ…

私は今、すごく後悔している。

アスタリスクに来れたことが嬉しくて、つい探検気分で再開発エリアに入ってしまった。

でもそれがいけなかった、現に私は不良に絡まれてしまい、助けを呼ぼうにも呼べない…

端末は不良の前では使えないし、大声を上げても大通りから離れてるし、仮に聞こえてたとしても、多分誰も助けてはくれないよね…

残念だけどそれが普通、誰も好きこのんでこんな面倒事に関わりに来るなんて多分いない…

私がそんな事を考えていると…

 

???「女の子を集団で襲うとは、随分かっこ悪いことをしますね」

 

……え?

声がした方を振り向くと私と同じ年くらいの男の子が立っていた。

あの人は確か…

 

「あ? 誰だお前? この子の彼氏かなんかか? 」

 

戦夜「だったら良かったんですがね… あいにくクラスメイト止まりです」

 

「だったら俺らに口出しすんじゃねぇ! 優等生気取りか!? 」

 

戦夜「気取りではなく事実優等生ですよ私は」

 

ちょっ!?

今刺激したらまずいよ!

 

「ちっ! 嫌味な野郎だぜ、まあいい、おいお前ら!

誰に喧嘩売ったか、分からせてやれ!」

 

リーダー格の不良がそう言うと、残りの2人が煌式武装を展開して突っ込んでいった。

すると…

 

戦夜「撹乱『煙幕散布』

視界『補正視界(デジタルビジョン)

 

えっ!?

な、何!? 煙!? 何も見えないよ…

 

戦夜「君! こっちです!」

 

そう言いつつ、煙を出した張本人は、まるで煙など存在しないかのように的確に道を選び、私の手を掴んで不良をまいてくれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戦夜side

 

数分後…

 

商業エリア

 

大通り

 

はあ… はあ…

ふう、そこそこ走ったな…

だがまあ、ここまで来れば大丈夫だろう。

 

???「ありがとう、助けてくれて」

 

戦夜「いやいや、そんな大したことはしてないよ、煙幕張って逃げただけだからね。

えっとクラスメイトの紲星あかりさん… であってる? 」

 

あかり「うん、君は艦原くんだよね? 兵器好きの」

 

お、覚えておいてくれたんだ。

やっぱり自己紹介って大事だね。

 

戦夜「そうだよ、…おっともうこんな時間か…

では僕はこれで、次からは不用意に再開発エリアに入る事はやめた方が良いよ、じゃあね」

 

さて、買い物買い物っと。

 

あかり「ま、待って!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

十数分後…

 

商業エリア 洋服屋

 

あかり「これとかどうかな? 」

 

そう言いつつ紲星さんが白色のワンピースを見せてくる。

 

戦艦「あー… 良いかもね、海雨に似合いそうだし、海雨のはそれにするよ」

 

あかり「じゃあ決まりだね〜!」

 

って何普通に受け答えしてんの僕!?

あ、ありのまま今起こっている事を話すぜ!

あのあと、『何かお礼させて』って言われたけど断ったら『何しに行くの』って聞かれたから服買いに行くって言われたから『じゃあ私が手伝ってあげる』って言われて今に至る。

あの時僕が服選べないなんて口を滑らせなきゃ良かった…

ああ、周りの男どもの視線が痛い…

 

あかり「艦原くん? どうしたの? 」

 

戦夜「な、なんでもないよ…」

 

言えない… 親切心で着いてきてくれてるんだからあなたのせいですなんて言えない…

 

そんな感じで無事?買い物は終了した。




今回はここまでです、お疲れ様でした。

次回はもっと早く上げたいな〜(願望)


せつめーはいりまーす!

はったりスイッチ

戦夜がはったりかますときに入るスイッチ。
口調が丁寧になり、一人称が私になり、本来は出来もしないことをできるかのように虚勢を張る。
なので、今回の不良と話す時も実はガクガクブルブルしていた。


煙幕散布

元ネタはアプリゲー『アズールレーン』のスキルの1つの『煙幕散布』(え? まんまだろって? そうだよ)。
元ネタの方では発動すると回避率が20%あがる。
本ssではただ煙幕をばら撒くだけである。


補正視界(デジタルビジョン)

元ネタはPCもしくはプレステ2の艦船ゲーム『鋼鉄の咆哮』の兵装の1つ。
元ネタでは暗闇と悪天候による視界不良を無効化する装置である。
本ssではそれらに加え、界龍第七学院の星仙術による幻影なども無効化出来る。


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