比企谷君の担任の話 (鉄吉)
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第一話 突然の出会い

こんにちは。鉄吉です。初投稿となります。

よろしくお願いいたします。

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キーンコーンカーンコーン━━

チャイムがなった。授業の終わりである。

『今日はここまでー、宿題やれよー』

「きりーつ、礼!」

「「「ありがとうございました!!!」」」

私の名前は、極楽寺 和雄。

千葉県立総武高等学校の、数学科、進学指導部、

数学研究会顧問そして、2年F組担任の教員である。

これは、私が担任をしている、F組のある生徒の話である。

 

《極楽寺side》

平塚「極楽寺先生ー、ちょっとこれ見てください。」

そういって、国語科、生活指導部担当の平塚先生が

一枚のレポートを渡してきた。

 

『高校生活を振り返って』2年F組比企谷八幡

 

青春とは、嘘であり悪である。

青春を謳歌せし者たちは常に自己と周囲を欺く。

自らを取り巻く環境のすべてを肯定的に捉える。

何か致命的な失敗をしても、それすら青春の証しとし、思い出の1ページに刻むのだ。

礼を挙げよう。彼らは万引きや集団暴走という犯罪行為に手を染めてはそれを「若気の至り」と呼ぶ。

試験で赤点を取れば、学校は勉強するためだけの場所ではないと言い出す。

彼らは青春の二文字の前ならばどんな一般的な解釈も社会通念もねじ曲げて見せる。彼らにかかれば嘘も秘密も、罪科も失敗さえも青春のスパイスでしかないのだ。そして彼らはその悪に、その失敗に特別性を見出だす。自分たちの失敗は遍く青春の一部分であるが、他者の失敗は青春でなくただの失敗にして敗北であると断じるのだ。仮に失敗することが青春の証であるのなら、友達作りに失敗した人間もまた青春のど真ん中でなければおかしいではないか。しかし、彼らはそれを認めないだろう。なんのことはない。すべて彼らのご都合主義でしかない。なら、それは欺瞞だろう。嘘も欺瞞も秘密も詐術も糾弾されるべきものだ。

彼らは悪だ。

ということは、逆説的に青春を謳歌していない者のほうが正しく真の正義である。

結論を言おう。

リア充爆発しろ。

 

 

こんな作文だった。彼は私のクラスの生徒であり、実は私の授業で必ず最初から最後まで、ずっと眠りこけている問題児だったりする。また、クラスでもLHRなどには、全く参加せず、クラスの他の生徒と話しているのも見たことがない。

 

 

そんな、彼がこんな作文を書いた。私の学生時代おもいだすなぁ。かくいう私も、学生時代はぼっちであり、友人など皆無であった。だから、この作文に共感できるのだが、平塚先生はそうではないらしく

 

平塚「こんな、舐めた作文を書いた訳を聞こうと思いますので、明日の朝のHRの時に、比企谷に放課後私のところに来るように伝えて下さい。」

 

平塚先生は拳に息を吹き掛けながら、言った。

平塚先生?体罰はダメですよ?

 

極楽寺「わかりました…、けど殴っちゃダメですよ?」

平塚「わかってますよ、ではお願いします。」

 

そういって、平塚先生は去って行った。

大丈夫かねぇ…。

 

━━━━翌朝━━━━━

 

極楽寺「比企谷は放課後、平塚先生のところに行くように、ではこれでHRを終わる。」

八幡「はい」

《極楽寺side out》

 

《八幡side》

極楽寺「比企谷は放課後、平塚先生のところに行くように、ではこれでHRを終わる。」

八幡「はい」

 

平塚先生が呼んでいるという。一体なんだろう。何かしたっけ…?。

 

《八幡side out》

 

 

━━━━━放課後━━━━━

 

《極楽寺side》

ガラガラッ

八幡「失礼します。2年F組比企谷です。平塚先生いらっしゃいますか?」

 

そう言って彼、比企谷八幡が職員室に入ってきた。

私は彼の作文を見てから、彼に興味を持っていた。

なので、平塚先生のデスクに彼女がいないことを、確認すると、って、え!?普段から、あまり職員室にいない彼女だが、さすがに生徒を呼び出しておいて不在とは…?

 

極楽寺「すまん、比企谷。今、平塚先生いらっしゃらなくてな、すぐ来ると思うから、それまで私と少し話そうじゃないか」

 

八幡「はぁ」

 

極楽寺「さて比企谷、恐らく平塚先生も同じことを聞くだろうが、この作文はなんだ?」

 

八幡「はぁ、『高校生活を振り返って』の作文ですが」

 

極楽寺「そういう作文では、自分のことを振り返るのが、普通じゃないのか?」

 

八幡「なら、そう前置きしてください、そうしたら、その通り書きますよ。これは、平塚先生のミスでしょう。」

 

平塚「遅くなったな。比企谷」ギロッ

 

八幡「すいませんでした、書き直します」

 

平塚「私はなぁ、怒っているわけではないんだ、その代わり、この舐めた作文を書いた罰として、奉仕活動を命ずる」

 

極楽寺「ちょっと待ちなさい平塚先生、何をさせるつもりですか?」

 

平塚「何、私が顧問をしている部活に、入部させるだけですよ。」

 

極楽寺「平塚先生、どこかの顧問をされてましたっけ?何という部活ですか?」

 

平塚「奉仕部ですが…」

 

極楽寺「届け出がありませんね」イイエガオ

 

平塚「すいませんでした」((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

 

極楽寺「届け出してください、あと私も顧問になります。顧問のあと一人は私が探しておきます。平塚先生は…、今何人奉仕部に入っていますか?」

 

平塚「1人です」

 

極楽寺「では、あと4人の部員を集めてください、それと比企谷、君が部活に入っていないのは担任として問題視していたんだ。入るよな?」

 

八幡「はい…」

 

平塚「では、あと3人ですね。よし、比企谷ついてこい」

 

そうして、二人は出ていった。

これで、平塚先生の非公認部活を管理することができる。もう一人の顧問はどうしようか?

 

??「極楽寺先生、ちょっといいですか?」

極楽寺「なんだ、質問か?」

??「いえ、クッキーの作り方を教えて欲しいのですが…」

《極楽寺side out》

 

駄文ですいません。ここまで、読んでいただいた方ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 



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