片腕の英雄が幻想入り (清川 明希)
しおりを挟む

悟飯の幻想入り
片腕だけの戦士が幻想入り 第1話


人は人生の中で様々な災難に襲われるであろう。

だが、その殆どはそれほど大きな災難ではない。

しかし、この物語はその殆ど起ることのないであろう大きな災難そう人造人間により世界が破滅に追いやられた戦士の物語である。

 

その戦士の名は孫悟飯!

かつて、フリーザを倒した孫悟空の息子である。

そして、今!悟飯は人造人間との最期の戦いを行おうとしていた。

 

悟飯「俺は死なない!例えこの肉体が滅んでも俺の意思を継ぐものが必ず立ち上がり!そして、お前たち人造人間を倒す!」

 

この言葉は目の前にいる若々しい少年と少女に対し発せられていた。

恐らく、目の前にいる2人が人造人間なのであろう。

 

悟飯は、右手を前に出し戦闘態勢をとる。

実は悟飯 冒頭では言わなかったが片手しかないのである。

理由は勿論、人造人間によるもの…。

以前、戦った時に左腕を吹っ飛ばされたのである。

 

もうここで察しのいい方はお気づきであろう。

そう、悟飯は死にに来たのである。

どう考えようと片手だけで人造人間を倒すのは不可能に等しい。

 

恐らくだが悟飯は次の世代に全てをかけたのであろう。

人造人間を倒してくれると信じ…。

 

悟飯「はぁ!!」

 

悟飯は気合の込めた叫び声を上げた。

その瞬間

 

『バシ』 『バシ』 『バシ』 『バシ』

 

激しい攻防戦が行われた。

その攻防戦は実に鋭く、実に激しかった。

 

悟飯「だりゃりゃりゃりゃりゃりゃ!!!」

人造人間×2「はあぁぁぁぁあ!!」

 

その攻防戦は現状的には互角でありお互い一歩も譲らない戦いとなっていた。

これならいけるかもしれない!

周りで奇跡的に生き延びていた人々はそう心に思った。

 

しかし…。

 

悟飯「ぐはっ!ぐっ」

 

現実はそんなに甘くはなかった。

そうよくよく考えてみれば相手は2人

どんなに悟飯が強かろうとコンビネーション技は流石に防ぎきれないのである。

そして、ついには……。

 

悟飯「うわー!!」

 

『バシンッ』

 

建物に思いきり激突し倒れ込む悟飯

 

『シューン』『シューン』

 

2人の人造人間はすぐさまその隙を見逃さず悟飯の上に回り込んだ。

そして、両手を悟飯に向ける。

そうこれは…。

 

人造人間×2「はあぁぁぁぁあ!!」

 

そうこれは人造人間によるトドメの連続エネルギー弾であった。

一撃一撃凄まじい威力が込められており流石の悟飯も力ずきてしまったのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と思われていた!!

 

 

 

悟飯「ん、ん〜?」

 

連続エネルギー弾の雨を食らい倒れ込んでいた悟飯は目を覚ました。

 

悟飯「ここは、一体?」

 

悟飯は、今の自分の場所を確認する。

どうやら、ここは森の中のようだ。

 

悟飯「なんで、俺が森なんかに」

 

悟飯は、今の自分の状況がイマイチ分からず一度頭の中を整理した。

 

悟飯「そうだ。確か俺は人造人間達によってトドメをさされたはずだ。てことは、ここはあの世?いや、ちょっと待て、父さんに昔聞いたが死んだら閻魔大王様のところに行くはずだ。だが、俺は閻魔大王様のところには来ていない。てことは、俺は生きているのか?」

 

そう言いながら自分の体を見る悟飯

 

悟飯「どうやら、身体中の傷を見る限り夢でもないみたいだ。しかし、妙だなあの数の連続エネルギー弾を打たれて何故生きてる?もしかして2、3発しか当たらなかったのか?その証拠に体へのダメージは少ない。だけと、あいつらがそんな中途半端な事をするか?」

 

自問自答を繰り返す悟飯

どうやら、悟飯自身今の自分の状況がわかっていないようだ。

しかし、いくら考えようと今の自分の立場は分からない。

 

悟飯「とりあえず、何でも良いさ。今は生きてた事を幸運に思おう。これで、また人造人間と戦えるんだからな」

 

これ以上考えても時間の無駄そう考えた悟飯は一度考えるのをやめた。

まあ、確かにそうである。

生きている意味を考えたところで所詮はどうでも良い事。

いや、むしろ死ぬ気だったのだからラッキーと思わないといけないのだ。

 

悟飯は立ち上がる。

幸いダメージはあるものの少し動くぐらいならなんとかなるようだ。

そして、少し森のに目をやった。

 

悟飯「それにしても、まだこんな自然が残ってた場所があったとわな」

 

どうやら、悟飯 人造人間により殆どの自然や町が壊されたため久しぶり森を見たのである。

 

悟飯「と、自然に浸るのもこのへんにしてほんとうにトランクス達の元へ戻らないとな。あいつ、怒ってるだろうなぁ。すぐに謝らないと」

 

そう言いながらトランクスの気を探る悟飯

しかし、「えっ?」そう声を漏らし戸惑いの表情を浮かべる。

 

一体、どうしたのであろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

発見!謎の神社! 第2話

悟飯「ど、どう言うことだ!トランクスの気を感じることが出来ない」

 

どうやら、トランクスの気が見つからないようだ。

しかし、これは実に不思議なことでトランクス並みの強さになるとどこにいようと気を探れるはずなのである。

 

悟飯「トランクスはまだ気を完璧に消さないはず、一体何故だ?」

 

悟飯は考察を入れる。

だが、勿論そんなことを考えても答えが出てくるわけもなく。

 

悟飯「まあ、いいとりあえず人を探そう。

 

とすぐさま自分のするべき目標を変えたのであった。

 

悟飯「この近くで人の気は……」

 

目を瞑り周りに意識を集中させる悟飯

 

そして!

 

悟飯「見つけた!1人だけだけどこの近くに人がいる」

 

どうやら、悟飯は人を見つけることに成功したようだ。

この場所が何処なのかも聞きたい悟飯はすぐさま人の気を感じたとこを目指して飛び出した。

 

『ビューン』

 

舞空術を使い一気に目的地までの距離を稼ぐ悟飯

 

悟飯「へ〜、本当に広い森なんだな〜。こんなに綺麗な空気を吸ったのは久しぶりだ」

 

飛びながらも久しぶりの自然を楽しむ悟飯。

よほど、自然が久しかったのだろう。

 

悟飯「と、こんな事をしてる間に着いたみたいだな」

 

そう言って悟飯は一度体を止める。

そして、下を確認する悟飯。

そこには、神社があった。

こんな、奥に神社と疑問に思いつつ悟飯はその神社に足を下ろした。

 

悟飯「さっき、ここから人の気を感じたはずなんだが…」

 

そう言いながら周りを確認する悟飯

しかし、周りには誰もいなかった。

 

悟飯「あれ、場所間違えたか?」

 

悟飯は、すぐさま場所を間違えたのではないかと考えこの場を後にしようとした。

と、その時!

 

???「あれ、珍しい参拝客かしら?」

 

神社の中から1人の女性が現れた。

服装を見るからに恐らく巫女であろう。

 

悟飯「あ、どうも こんにちは」

 

悟飯はすぐさまその女性を確認し挨拶をする。

 

???「こんにちは、参拝客かしら?」

悟飯「いいえ、参拝客とは少し違い聞きたいことがありまして」

 

その言葉を聞いた瞬間、何故か巫女はどんよりとした表情を浮かべた。

 

???「な〜んだ、参拝客じゃないのね。はぁ…」

 

大きなため息を浮かべる巫女。

一体、どうしたのであろう?

 

悟飯「あのどうかしましたか?」

 

優しい悟飯はそんな巫女さんに声をかけてあげる。

 

???「いや、この神社ってね。森の中にあるでしょ?だから、参拝客が来ないのよ」

悟飯「な、なるほど……。ぬか喜びさせてすみません」

 

悟飯は、巫女さんの事情をしり軽く謝罪をする。

 

???「別にあなたが謝る事は無いわ。それよりあなた何か聞きたいことがあったんじゃないの?」

 

悟飯が真面目という事もあり特に巫女さんは愚痴を言う事なく悟飯に用件を尋ねる。

 

悟飯「あ、そうでした。実はここが何処かお尋ねしたくて」

 

その言葉を聞いた瞬間、巫女さんは何故か頭を抑えこう言った。

 

???「そう言うことか…」

 




この物語の存在に何人の方々が気づいてくれたんだろ。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

僕が幻想入り? 第3話

久しぶりの投稿


悟飯「そういうことかってどういう事ですか?」

 

巫女の不自然な返答に疑問を持つ悟飯。

まぁ、確かに場所を聞いて、そういうことか、という返答が来たら誰でも疑問をおぼえるであろう。

 

???「貴方、恐らく気がついたら森にいたんじゃないの?」

 

巫女は悟飯に少し近寄りそう告げた。

 

悟飯「な、何故それを?」

巫女が何故 自分がどうした森で倒れてたことを知っていたのか疑問を持つ悟飯。

悟飯は、この時、察した。

この人は俺になにが起こっているのか知っている!と……。

 

巫女は悟飯の表情を読みとり、「ビンゴね」と呟いた。

そして、縁側の方はと歩いていく巫女。

 

???「立って話すのもなんだしとりあえず縁側に座りましょ。そこで説明してあげるわ」

 

悟飯は「は、はぁ」とまだ、話についていけておらず少し困惑気味だがここで立っていても無駄なのでとりあえず巫女の言う通りに縁側へ向かい腰をかけたのであった。

 

???「えっと、取り敢えず自己紹介をするわ。私は博麗霊夢、この博麗神社の巫女よ」

 

ペコリと頭を上下させながら霊夢は言った。

そう今更だがまだ、名前を聞いていなかったのである。

悟飯は霊夢の自己紹介を聞き急いで自分もする。

 

悟飯「あ、僕は孫悟飯と申します」

 

霊夢を見習いしっかりと会釈をとる悟飯。

どうやら、人造人間に襲われてる世界の中でも礼儀作法はしっかりと覚えていたようだ。

 

霊夢「そう、悟飯ね。悟飯さん単刀直入で言わせてもらいます」

 

霊夢は先程までの表情とは打って変わりキリッとした目つきに口調と真剣になったことは目にとってわかった。

 

悟飯「は、はい」

 

悟飯も自分の唾を飲み込み真剣になる。

 

霊夢「あなたは幻想入りしてしまいました」

悟飯「げ、幻想入りですか?」

 

霊夢は真剣に言ったつもりだが悟飯は言葉の意味が分からず困惑してしまう。

しかし、霊夢にとっては悟飯がそうなるのも想定内。

霊夢は詳しく説明を始めるのであった。

 

霊夢「そのような表情ではやはり自覚は無かったようですね。いいでしょう一から説明します」

悟飯「あ、ありがとうございます」

 

霊夢が説明してくれると言うことに対し軽くお礼を交わす悟飯。

霊夢はその悟飯のセリフを聞くと説明を始めるのであった。

 

霊夢「まず、根本的なことを言いますと幻想入りとは、今私たちがいるこの世界。すなわち、幻想郷に迷い込んでしまうことを言表す言葉です」

 

 

 

霊夢の説明によるとここは幻想郷と言う名前の場所であり、幻想郷に迷い込む、すなわち幻想郷に入ると言うことで幻想入りと言うのである。

しかし、そんなことを聞いても悟飯はイマイチピンとこない。

その理由は勿論…。

 

悟飯「あのすみません。幻想入りが幻想郷に入り込むという意味はわかったのですがその肝心の幻想郷とはなんなんですか?どうして、僕は迷い込んでしまったのでしょうか?」

 

そう悟飯はまだ、この場所自体をまだ、理解出来ていないのである。

悟飯にとっては、目が覚めたらいた場所に過ぎないのだ。

しかし、霊夢はそのような質問をされるのは予想済み。

一呼吸置くと今度は幻想郷についての説明を始めた。

 

霊夢「幻想郷とは、色々な種族の物が住む世界から忘れ去られた奇跡のような世界です。人間だけでなく、妖怪や神までもが生活しており一言で表すなら神秘の世界とでも行って起きましょうか」

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む




評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。