兄は弟を守りたい。(過去編) (夢食いバグ)
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主人公説明。

そのなの通り。


名前 旧 深見 曲 今 緑谷 曲

 

性別 男

 

好きなもの 読書、義母さんハンバーグ、弟のヒーローのお話等など

 

年齢 事故にあった大体6才 漫画開始大体21才

 

外見 黒髪の普通の短髪左目を包帯で隠し、右手には中指と親指にテーピングをしている左腕が欠損しており痛々しい。

 

個性 

 

元 歪曲 5本の指で触れたものを湾曲させる、母親から遺伝 死柄木弔の崩壊がねじまがることに変化したヴァージョンと考えれば大体あっている、オンオフの切り替えができないため何本指かにテーピングを行うことで母親ともども対処している。

 

変 歪曲 事故にあい左腕が欠損(個性を一部失った)ことにより父親は無個性だと思われていたが、実は個性の発動条件を目に移動させる個性を持っており、遺伝として受け継いだその個性で曲は、手によって歪曲させていたところを視認することで歪曲させることができるようになった。

これにより戦闘においては攻撃範囲が手の届くところのみから目の届く範囲までになり凶悪化している、歪曲という性質上液体状の相手には弱いはずだが視るという条件により液体を個体として認識しねじ曲げバラバラにするという離れ業も行える防御力もそれなりにあり銃弾の場合は軌道を 曲げる ことにより弾く、その分脳への負担が酷くフルに目で個性を使えば5分も持たない。

 

右手は失ってはいないので元歪曲も使用可能である。

 

タグの攻撃力チートとは固さに関係なく曲げる為防御力という行動が通用せず、回避は彼の視野にいてはいけないという鬼畜使用のため。

 

現在の設定

 

事故により、個性が変質しそれによって起きた事件により遠い親戚緑谷インコら家族のみが彼の養子としての引き取り先となった、その頃の出久は生まれたばかりである。

 

事故の詳細と事件は、事故は両親は即死突っ込んだ車の運転手は彼が目を覚ます2日前に亡くなったそして奇跡的に生き残った。個性歪曲の変化は事故によるストレスとされている。

 

引き取られたばかりの頃はおとなしいというよりは親のいうことを聞きすぎて不気味レベルの子供悪口とかもおふざけとかも一切しないそういう子供(また捨てられたくないという感情がある)が出久と話してだんだん子供らしい所が見えてきたと同時に病気が治ったら別の病気にかかったかのように重度のブラコンになった出久は曲の扱いが他と比べて明らかに雑だったりする、(極端に言えば 助けなきゃ→他の人、助けなきゃ→兄→他の人優先しよう)

 

 

曲いわく出久の一言に救われたと、お父さんとお母さんも大好きだとのこと。

 

 

 

 

 

 

オールフォーワンに孤児院を通じて引き取られる可能性が存在した、その場合には死柄木弔がインファイトを担当し遠距離を深見曲が担当することになっていたであろう。……………破壊にかけては天下逸品だからね………(歪曲【変】を使いながら街を練り歩くだけで壊滅状態になるから………)



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お知らせ《ごめんなさい》

どうしても、原作にはない緑谷曲の学生編やプロヒーロー編(またはサイドキック編)等を書こうとすると原作にはないキャラが多発したり(例学校の同級生等)展開が出てしまうので今まで書いたものを登場人物を整理して過去編としリメイクして、原作開始時からのものを別に連載しようと考えています。

 

プロヒーロー開始時の力をどの様にして身に付けたか……立ち位置としては修行編のような感じになると思います。

 

今まで出てきた現段階でのオリジナルキャラ名前無しで出してしまったものや高校生活編の同級生(予定)等を、したに出していこうかと思います。

 

未来の専用ガジェット開発者

 

繊細 修技 (せんさい しゅうぎ)

 

見た目 綺麗な緑と白が混ざった髪の色をしている、目の色は同じく緑、口を開かなければイケメン猫を被っていれば面白い人猫の皮がひとたび開けば技術者的変態

 

個性 測量 本人いわく、お菓子作るときに計量スプーンやはかりを使わなくても大丈夫な個性または緊張してもボタンを押し間違えない個性。手で作業をするときにそのものの重さや形等を瞬時に把握そして形を調整したりするのに本人の思う通りに手が動く。

 

性格など 主人公のクラスの三番手ぐらいの友好関係を持つ、顔は分けられるタイプで基本的には猫を被っており三枚目に収まっていた。ヒーローとして戦うよりも物をつくって見る方がいいそうで、クラスで一番意外なヒーローを目指している人として曲に声をかけた。

 

受験で腕を主人公に曲げられた人

 

小倉 収子(こぐら しゅうこ)

 

見た目 黒い髪をベリーショートに切り揃え、茶色い鋭い目をした女性。スポーツマンぽっく肌は焼けている体は………うんまだ高校生だしうん。

 

個性 収納 生物以外のものを体に収納できる、大きさに制限は無いがスペースに限りがあり限度を超えると体にもその重さが強くかかってしまう。普段も入れた物の重さは影響はするが本人としては軽く動ける。(体重は物を入れた分だけ重くなる。質量保存の法則)

攻撃方法は大きな物を相手に上からぶつける等々攻撃面に意識が向きがちだが相手が物理的な武器を使ってきたときにその武器を個性で収納すればいいので防御力は高い。(弾丸を撃たれたら、弾丸をそのまま収納。)

 

性格など 一般市民、ヴィランに対抗できない人たちを助けるためにヒーローになることを目指している。試験会場の曲の無謀な行動を見て、止めようとして巻き込まれお互いお互いの試験違反として落っこちる。まだ後期で雄英高校をもう一回受けるかそれとも別の高校に行くか主人公の同級生となるかは未定。

 

高校生活編から

 

寮の管理人さん

 

宗匂 灰児 (そうしゅう はいじ)

 

見た目 いつもダサいTシャツを愛用し灰色の頭をタオルで上にあげている、何故か妙に似合っている。

 

個性 煙操 自ら出した煙を操る個性、20才タバコが禁止で無くなってから発覚。昔はストレスからの喫煙でかなりのヘビースモーカーだったらしいが寮の管理人を任されてから少しずつ本数を頑張って減らしていっている。ニコチンガムは心のとも。

 

性格など 気のいいおっちゃん、家庭菜園をしていたり料理を多量に作るなど様々なことをしている。寮の学生に振り回されることが多く苦労人……いや一部がおかしすぎるだけなのか……

 

曲と同じクラスの新入生

 

総勢推薦入学者含め20人ヒーロー科2組となっている、細かい設定はまだ未定。

 

発電 治 (はつでん おさむ)

個性 発電【エネルギー変換】

 

心層 真理 (しんそう しんり)

個性 読心

 

夢野 疾児 (ゆめの しつじ)

個性 催眠

 

重音 響 (じゅうおん ひびき)

個性 スピーカー

 

小粋 金糸 (こいき きんし)

個性 裁縫

 

夜廻 タマ (よまわり たま)

個性 猫

 

泉堂 一武 (せんどう いちぶ)

個性 強化

 

見沢 捜 (みさわ そう)

個性 探知

 

山本 水仙 (やまもと すいせん)

個性 毒

 

大成 春男 (たいせい はるお)

個性 耐性【適応】

 

敬治 杏子 (けいじ あんず)

個性 治癒

 

水野 元 (みずの もと)

個性 水

 

江ノ本 鋼耀 (えものと こうき)

個性 硬化

 

山田 翠 (やまだ みどり)

個性 植物

 

百海 一身 (どうか いっしん)

個性 トレース

 

八雲 使 (やくも つかい)

個性 化身

 

良科 改 (りょうか かい)

性 改良

 

沼地 勝俊 (ぬまち かつと)

個性 泥

 

天成 一矢 (てんせい いっしゃ)

個性 射撃



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ヒーローでは無い頃
失って手にいれた物は?


はじめまして、とりあえずプロローグのようなものまだまだプロローグはこれが終わっても続くっ


元々の名前は深見曲と言った、父親 深見養一 は個性を特化して研究する研究員。母親 深見捻 はヒーロー事務所の各種雑務担当の職員で両親は共働きだった。

 

ちなみに父親は無個性で母親は5本の指で触れたものをねじ曲げることのできる個性だった、俺は母親の個性を4才の時に発現させたお気に入りのコップでオレンジジュースを飲もうとした時に触れグニャリと変形し俺はその場で泣き崩れてしまったと聞いている。

 

父親はてんやわんやの大慌て母親は声も出ないほど大爆笑しておりの地獄絵図だったそうだ。

 

父親は俺のあこがれだった

 

「個性は確かに人を助けるかもしれないでも、苦しんでいる人もいるそれを助けたいんだ。誰も生まれ持った 個性 に苦しまない世の中を……これは何でもない無個性だからできる事だと思う。」と何故個性を研究しているの?と心なしに聞いたときに父親が頭をぐしゃぐしゃさせながら返ってきた答えだ、それが今でも頭に残っている。

 

母親は厳しいが、優しかった

 

「こらっ曲、何回指にテープ巻きなさいっていったらわかるの?面倒くさいそんなこと言わないの、そんなにいやがるなら取っ捕まえるぞ。」とよく追いかけられた、おにーと言ったら更に怒って拳骨喰らった、だけどとても優しかったいつも心配してくれていた。

 

共働き故に家族が揃う事が俺に手がある程度かからなくなる毎に少なくなった、6才の頃には鍵っ子だった記憶がある。料理は寂しくないようにと母親が作り置きしてくれたおかずを温め直していた。

 

そんな家族にも月に1回必ず家族が揃う約束をした日があった毎月第二日曜日に必ず家族で冬であろうが海にドライブに行くことだった、あまりにも天候が悪い場合は家で借りたDVDで映画鑑賞を行ったが。

 

幼かった俺は毎月それが楽しみだった、母親は俺の好きな料理を作ってくれるし父親は、沢山お話をして遊んでくれる。すこしノロケが酷かったと今さら回想すればあったが幼いゆえに分からなかった。

 

だけど、8月の第二日曜日にそれが終った。

 

原因は信号無視とスピード違反の車だった、俺は事故の衝撃は記憶している海で何遊ぼうか?浮き輪ある、焼きとうもこしいいなぁとかお肉沢山食べてもいいよね!?とかたわいもない会話だったような気がする。その時急ブレーキの音と共にドンッと衝撃が走り視界が黒くなって。

 

目が覚めた時には白い天井、右腕につながる点滴の管テコンテコンと鳴る心電図…………(ここどこ)と言おうとしても声が出ない喉よくわからずに暴れだそうとしてと体が動かず目をキョロキョロ動かしていると、白衣のナースが覗きこむやいなや。

 

「松林!松林医師をはやくっよんで

 

 

 

曲君が目を覚ましました。」

 

 

 

 

となりふり構わず走り去った、

 

俺はまたわからなくなった、只何であんなに看護士さんは慌てるのだろうぐらいしかぼんやりと考えることしか出来なかった。そして頭の中でお父さんとお母さんは何でいないのと……

 

「……………」

 

医師ぽい男は走ってはないが早歩きでこちらに向かう。

 

「おはよう声は出せるかい曲君?」

 

「……………」

 

医師は先程の看護士とは違い近くに座り手をひらひらさせると目の様子を軽く見て、口を開くその声音は赤子をあやすかのように優しい声。俺は首を横に降り声が出せない事を現した。そして出ない声の代わりに目で訴えた 「お父さん、お母さんはドコ」 と。

 

男の医者はすこし悩み口を開く。

 

「まず一番始めに目覚めたのが曲君だ、期間は眠っていた大体4日ほどお父さんとお母さんはこの病院にいるが動けないから曲君が動けるようになったら会わせよう。」

 

と言ってから、何でこうなったのかを淡々と説明された。

 

「曲君ら家族は車に乗っていた、そこに赤信号かつ速度超過した車が突っ込んだ。先生は幾つかの物は見てきたが1.2を争うぐらいの無残さだそしてこの怪我、生きているとしてもコレだけで済むとは奇跡的だよ、左腕が無くなっていた。 本当にソレ以外は後に残る肉体の負傷も無い、下半身不随や脳死になっても可笑しくはなかった。

 

本当に奇跡的だ。」

 

俺は今はきちんと理解できるが、その当時は全く最初から最後までいや車に乗っていたから以降が理解できなかったとりあえず治ればお母さんお父さんと会えるという思考になった。

 

医者の表情は見えなかった。

 

 

数週間後とりあえず、声等様々なものがそのままとは言わないが治っていた元々無くなっていた左腕を除いて。

 

他にもよく知らない知り合いが俺の事を話し合ったりしていた、両親はよく働いていた。

 

俺は治すことに必死だった、治さないとあってくれないならしびれを切らしてしまうかも知れないと。医者の先生は頑張っているとはいうがその表情はどんどん暗くなっていった。

 

そして医者の先生に案内されたのは、冷たい部屋そしてそこにあったのは二つの箱とそれぞれに乗っかるお父さんがつけていた腕時計とお母さんの指輪だけだった。

 

「お母さんとお父さんどこいったの?」

 

お母さんとお父さんは居なかった。

 

「もっと早くなおらなかったから、ごめんなさいごめんなさい。ねぇいるんだよね何で何で。」

 

二つの箱と腕時計と指輪が両親ではないと思ったらしい幼い俺はひたすらに叫んでいたようだ、まるでお気に入りのコップをひしゃげさせた時のように。

 

「君は悪くない、君のせいで両親が現れなくなったんじゃない。」

 

先生は悲しげにいうだけれども。

 

「なら………なんでいないのっ俺のせいでいなくなったんでしょ?なんで」

 

と見つめた瞬間に世界の一部がひしゃげた、先生の後ろにあった壁がグニャリと曲がりガラリと崩れる。

 

そこからはまるで 最初に個性 がでたときのような大惨事、先生は壁があり得ないように曲がり崩れ落ちた瞬間に走り去った。(助け)を呼ぶ為に、その表情は恐怖ではなく一人の少年の悲しみに同調するようなものだった。

 

「お父さんやお母さんに捨てられたんだ、ねぇどこが悪かったの直すから直すから戻ってよ。」

 

と見た方向がいびつな方向に曲がり続けているとはきづかないほど泣き続けた、両親が入っている箱の前で。慌てるふためく父親もその姿を声も出ないほど笑っていた母親も いない 。

 

心の傷みによって本来の傷みにも気づかないままに。

 

 

 

 

 

「誰かっ!ここにヒーローの方いませんか、患者の方が個性の暴走をひき起こした。」

 

 

 

 

 

と先生は叫ぶ、個性の暴走それは個性が発現したばかりの頃に起きる現象だ主に肉体に個性が追い付かないことで起きる自傷現実性との剥離等精神的なものまで様々あるが基本的にここまで慌てる事ではないとされている。何故なら誕生したばかりは個性という身体能力の一部は弱いからだ、調整はする必要性はあれどヒーローを呼ぶまでには至らないだが。

 

医者が必死な表情でヒーローをヴィランでもない 患者の個性の暴走 で呼んでいる、そこから異常な自体は伝わる。

 

診察にきた人や見舞いにきた人等がざわつき始める。

 

その中で一人だけ手をあげた、ある一言を言い放って。

 

「ヒーローではないが、個性の使用許可がもらえれば個性の暴走は止められる。」

 

その一人は中学制服をきた、黒の長髪の男

 

目は真っ直ぐこちらをみすえ隠れた意思を見せる、文字通りに個性の使用許可さえ貰えれば患者の暴走を止められると、その力があると。

 

「…………本当になのか…?」

 

「えぇ、許可は貰えますか。」

 

「わかった……あの患者を救ってくれ、頼む。」

 

と藁にもすがるおもいでその少年に 自身の印を押した個性特定解除認定 の紙を差し出した。

 

すべては私があの患者を悲しみを理解しきれずに暴走させてしまったのだから。

 

 

 

 

「誰かっ!ここにヒーローの方いませんか、患者の方が個性の暴走をひき起こした。」

 

なぜ自身があそこで手を上げたのかが分からなかった、考えるよりも先に手と口が動いてしまっていた。

 

「ヒーローではないが、個性の使用許可がもらえれば個性の暴走は止められる。」

 

という本心と事実を、本来であればそのまま傍観し来たヒーローに対処を任せるのが合理的だヒーローは自身の個性をほぼ唯一使用するのが認められているのだから例外として個性特定解除等などあるが条件が厳しい、救うためとしてこの病院から特定解除を貰いしても後からダメ等と言われる。しかも今は中学3年雄英合格の為にも不祥事は起こせない。

 

「………本当になのか…?」

 

「えぇ、許可は貰えますか。」

 

「わかった……あの患者を救ってくれ、頼む。」

 

と言って、限定解除の紙を差し出した 病院名義ではなくこの医者本人の名前で。

 

その瞬間理解した、もしこの特定解除が認定されなかったらすべての責任をこいつが被る気であると。

 

「………どこだ、その患者は……」

 

今、その事を考えるのは非効率的だ医者に場所を問う、すると こっちです と一言だけいい走り出した、向かうのは霊安室階段を下りる音がカツンカツンカツンと響く、そして完全に降りきると何処からか。

 

膨大な力でベキョっと曲げような確実に曲がってはいけないものが軽々と重たい音を立てていた。大きな泣き声と共に。

 

「ここ……か、つっっっ」

 

個性の範囲にいれるために覗くと、そこには左腕が欠損した少年が部屋の中央にいて周囲は壁に埋まった鉄骨出さえ螺曲がっている唯一無事と言えるのが二つの箱。

 

あれは………いや考えるのは後だ、と抹消の個性を発現させるすると少年の回りの湾曲は途切れプツンと糸が切れたように気絶した。

 

「……これで終わりか、では失礼します。警察とかもいろいろありますので連絡先だけ渡しておきます。」

 

とりあえず立ち去ろう、用事自体は済んだこの場所には用はない。

 

 

 

 

 

その後この事件は警察が彼が残した現場を見て、個性の特定解除は正しい判断だったと認めたそれほどまでに1室のみでも破壊され尽くされていた。地下故に1階の一部が崩壊しそうな程に。

 

 

その後、俺の左目には包帯が巻かれていたどうやら個性のせいとのことだった。手でしか使えない湾曲が目を通しても使えるようになったいやなってしまったとのことである、人間には事故にあった後超人的な才能を開花させる者がいるが俺の場合は個性であったようだ。

 

あの暴走から、両親が完全に死んだ(見捨てられてしまった)事を理解した。

 

その後検査を多く受けた、交通事故もあるが新たに芽生えた個性の事も多い。それもそうだ元は目から使えないのに急に使えるようになったのだから。

 

そして退院の時、書類でしか見たことがない人が目の前にいた緑谷インコと笑って言って、迎えに来たと言われた。よくわからないが他に養子にはいる候補はいたがあの事件のせいでほとんどいなくなり緑谷インコだけが残ったそうだ。

 

「………怖く、無いの……?」

 

「全然、寂しかったでしょ?……大丈夫大丈夫今からゆっくり家族になりましょ。」

 

と目線を会わせて頭を優しく撫でながら笑った、微かに母親ににている気がした。




ゆっくり頑張る


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俺の大切な弟。

前半だろ、次後半向かうぜ。


緑谷インコ、義母さんとなったひとに歩いて連れられて一軒家に入った……車を使わなかったのは多分俺の事を思って、そこは綺麗なフローリングにテーブルには綺麗なクロスがかかっておりそこには乾燥され長期飾れる花が花瓶の中にあった。

 

義母さんはしばらく進むと知り合いまたはヘルパーであろうか1才程度の子供があやされている、それが俺と弟との最初の出会いであった。

 

「本当に出久をすみません、今迎え終わりましたこのこ曲といいます。」

 

「えぇ大丈夫ですよ、夫さんが子供で忙しいときに海外単身赴任だと大変よねぇこういうときは助け合いよ助け合いっ。

 

曲くんねインコさんは優しいからそんなに固まらなくてもいいのよ。」

 

とおばさんは俺の方を向き、腕や目にある包帯を見て悲しそうな表情をする前に笑顔を向けた。

 

「はい、大丈夫です、ありがとうございます。」

 

と返事をした、受け入れられた事はわかったがまた捨てられてしまうかもしれないという感情が頭の中をぐるぐるにぐちゃぐちゃ捻れるように漂う。

 

笑うしかない、

 

イイコ でいるしかない、俺が ワルイコ だったからすべてがこうなってしまったんだ、親がいなくなったのも全部。

 

そうやってニコリと作り笑いのような表情を浮かべた大丈夫です、自分は不満はありません一生懸命やります。と必死に表して。

 

「さて、おばちゃんは一足先に帰っちゃいますかー」

 

と1才の子供のお守りをしていた女性は荷物をまとめ、風のように去っていってしまった。

 

「えっと……家族を紹介するわね、ここにいる子供が出久君から見たら弟になるかな……?」

 

「ママ?」

 

と子供は状況が読み込めてないのか、母親に純粋なる疑問を込めて言葉をいった。6才だった俺は

 

「そうですか……」

 

と出久と名がついた緑谷インコの子供の前に少し屈み。仮面を被った(作り笑いをした)

 

「お兄ちゃんだよ、緑谷曲よろしくね。」

 

急に兄になったことの実感が湧かなかった、よろしくという感覚はあったそもそも自分より年齢が低い人間と今まで接したことがなかった、一人っ子故だった為にいまいち兄弟というのが分からなかった。

 

「あーあー」

 

と出久と名のついた子供は手を伸ばす、それは俺のように泥で固めたような偽りがない純粋な笑顔だった。

 

俺はその手に 曲げる ことしかできない親指と人差し指にテーピングされた右手を差し出した。

 

「さて、曲君の好きなもの作るよ何がいい?」

 

と義母さんは弟?と俺が手を結んでいた間にエプロンに着替えたらしく何がいいか聞いてくる……長い間病院にいたので病院食ばかりで急になにがいいと聞かれてもわからなくなってしまったが一つ言葉が出てしまった。

 

「お母さんのハンバーグが食べた……」

 

最後まで言いきれなかった、それが 無理 なのこだったし義母さんにとっても イケナイ ことだと口から出てしまった瞬間に思ったからだ、その事を認識した瞬間。

 

「…ごめんなさい、ごめんなさい大丈夫です。」

 

と頭を抱えてうずくまってしまったんた、だけど義母さんが側によって目線を合わせて

 

「大丈夫、ハンバーグ大好きなんでしょ?とびっきりに美味しいの作って上げる、だから顔あげてゆっくり待っていなさい。」

 

「………………」

 

俺はその言葉に黙るしかなかった、そして居場所が無くなったかのようにぼーと食卓に座る。

 

義母さんは玉ねぎ、ニンジンを細かく切って炒めてそれを冷ましている間にパン粉を牛乳でふやかしてそして合挽き肉にいれてこねて大判か小判型に丸めて熱したフライパンで焼いていた。

 

ジュージューと音がなる、お母さんはハンバーグは特別な日に作ってくれていた誕生日、運動会前、賞を貰ったとき会えない日でも手紙を添えてそこにあった。

 

「出来たわよ」

 

と義母さんの声と一緒にトマトソースのかかった大判型のハンバーグが出てくる出久には、なにもかかっていない小判型のハンバーグ。

 

「いただきますしてから食べましょうね。」

 

「いただきます……」

 

義母さんが出久のそばについたのを見て出されたハンバーグに口をつける、食べなれていたお母さんの物とは味は当然違うけれども にたような暖かさを感じた。

 

「ぐすっうえっうぁ……」

 

思わず泣き出してしまった、大号泣という程ではないがポロポロとテーブルに涙の粒が堕ちる。包帯に隠されている左目にも涙がにじんで濡れていた。

 

「曲君どうしたの?」

 

心配そうに義母さんが近づく、食事を楽しんでいた出久もその手を止めてしまう。

 

「いえ、なんでもないんですとても美味しいです。」

 

と残ったハンバーグを食べた。

 

 

そして緑谷一家にそれなりに馴染んだ、俺が9才で出久が3才だった夏休みのある日。

 

俺は小学生3年生で特に問題なく過ごしていた、個人的に友達と呼べる人は居ないこと以外はやはり左腕の欠損と左目に包帯をつけているのと………そしてあの事件が尾をひいていた、苛めは受けなかった個性がゆえに何をしてがすかわからないことと……多分しても苦しいとか嫌だとか反応もなく只ダメだよということだけで無かったことの二つだったと思った。

 

あの時は俺なりの イイコ になっていた、また置いていかれるのではないかと表上は平然としていたが気が気で無かった、家に寄り道もなにもせず。

 

まっすぐ帰りすぐに宿題をして終わらせ風呂掃除や皿洗い洗濯物の取り込み等を目につくところをまるで執着するようにやっていた義母さんにもういいよと言われると。部屋にご飯の時まで閉じ籠り、忘れ物がないか3回程明日持っていくものすべてを引っ張り出して確認し終わったかと思えば教科書ばかりを読んでいた。

 

学校でも 先生 にとってユウトウセイのような行動を行っていた。クラス長への立候補、黒板消し、朝の掃除……花壇への花の水やり、通学路のゴミ掃除等々

 

運動も苦手だけど頑張っていた、毎日毎日体力が続くまで走って学校では長距離走のみトップだった。

 

今思えば義母さんが度々もう疲れたでしょ?休みなさいと言っていたがそれはその様子がなにかに追い込まれたように見えていたのかもしれない、だってクリマスプレゼントにゲームとも漫画ともヒーローグッズも書かず「サンタさんお願いします俺に物はいりません欲しがりません只今の生活ずっとが続きますように、ずっといいこにしてるから。」と七夕と勘違いしたような願いを書き記た。男子の3年生らしい遊びもイタズラも忘れ物も宿題忘れ物ほとんどしていなかった。

 

そんな頃の俺に出久が話しかけた。

 

「お兄ちゃんっヒーローショー、一緒にいこうっ。」

 

と目を輝かせながら、チケットらしい物を二つ持ってテコテコとこちらに歩いてきた。

 

この世界にはヒーローという職業があるがそれでもヒーローショーの人気は今でも強い、ヒーローが戦うのは 個性を使った犯罪者 だ幼い子供が近くで見ている場合には警察や親によって確実に引き離される。

 

だからこそ 本物のヒーロー がやる、子供向けのヒーローショーは人気がある。個性を使った、派手な戦闘は魅力と共に個性の恐ろしさも伝える、そしてヴィラン役も強くだが倒されてしまうとお約束の勧誘善悪も。

 

ヒーローショーの最後には本物のヒーローへのサインやグッズの販売等々……行われている。

 

「義母さんからもらったの?お前本当にヒーロー好きだなぁ毎回オールマイトの救助の動画見てるし…………うーんわかった、少し待ってて今から支度するよ。」

 

弟はその中でもヒーローいやオールマイトが好きだった、グッズもクリマスプレゼントや誕生日プレゼント等で自ら購入したものも含めてかなりの数を持っているだろう。俺は 自らに出した課題 を見た、あと軽くやり20ページぐらいであろうか、だが俺の自身で出した課題よりも弟の兄と一緒に行きたいという願いの方が優先されるだろうと思い財布やハンカチ等々持って準備を始めた。もちろん予備のテーピング用のテープも入れて。

 

「やったぁ、早くきてねっ」

 

と走って去っていったがドッシーンと音がしたのでコケてしまったのだろう………

 

「…そこまでヒーローショー楽しみなのはいいが慌て過ぎるなよ……」

 

と指のテーピングをきつく巻き直す、いや今回は人混みなのですべての指に巻く片腕だがその生活にもとっくに慣れてしまってある程度の早さで終わった。

 

「よしっ終わった、待たせてごめんなさい今から行こう。」

 

と弟と義母さんののる、車に乗り込んだ………自動車事故で車に乗れなくなっていたが、少しづつ慣らしていった最初の頃にお世話になった松林先生に頼み込んで。

 

昔の家族よりも今を大事にしたかったから、本当に最初の頃は乗るだけで吐いていたが今では隣に人がいる程度の事で落ち着いて乗れている。

 

「じゃあ、出発するわよっ二人とも忘れ物はない!?」

 

「「もちろん」」

 

と俺と弟の声が重なる、それを合図に車は速度違反のない安全なスピードで自宅を出ていった。

 

車が着いたのは少し遠い大きな公園、そこの中央には大きなステージが建てられており。人混みでごった返している。

 

「やっぱり人が多いわねぇ………」

 

と義母さんがその人混みに多少の困惑を示すが、弟は……

 

「………………………」

 

人混みすらも気にせずその目を輝かせていた。

 

「俺、チケットの席確認してくる義母さんと弟は休めるところで待ってて。席見つけたら電話して、そこに向かうから。」

 

と俺は、人混みの中にチケットで指定された席を確認しに突っ込んでいった。

 

「えっちょっと待ちなさい、曲っ……あぁ行っちゃった………迷子になったらどうするのよ。あの子しっかりしているから迷子になったら携帯で連絡しそうだけど……」

 

 

 

 

5分程かかり席を確認した、やはり本ステージよりも遠い場所であった見えにくいのは設計者からもわかっているのかステージを写すスクリーンが配置されている。弟用に小さい双眼鏡持ってきて正解だったと安心した。

 

そして母親に電話をかける。

 

「もしもし、席見つかったので戻ろうと思います。今どっちにいますか?」

 

「今はステージの外の休憩所にいるわよ、後この人混みなんだからちゃんと一緒に行動することいいね?」

 

「はい、ごめんなさい……」

 

と電話が切れた、ヒーローショーが始まるまで時間に余裕はあるが急いで向かう。家族を待たせるわけにはいかない………

 

 

 

 

 

「席確認し終わったから、弟と一緒にいってきます。」

 

「行ってくるねー!」

 

「はぐれないようにするよっ」

 

と休憩所にはいる時に弟の手をとり、人混み避けてゆっくり歩きながら確認した席へと向かう。

 

「はい、コレ双眼鏡。見てみたら席遠くて弟はスクリーン越しより生で見たいだろ。」

 

「ありがとうお兄ちゃん。」

 

「所でさなんでそんなにヒーローが好きなんだ?まぁヒーローといえば俺も少しは憧れるけど………」

 

「……うんそれはねっ。」

 

とがさごそとなにかを探し取り出して掲げる平和の象徴オールマイトのフィギュアを。

 

「皆を笑顔で助けるの、本当にカッコいいなぁって個性まだ出てないけど……個性が出たらそんなにヒーローになりたいなって。」

 

俺は笑って、弟の夢を聞いた。向き合って片方しかない手で肩を叩き。

 

「あぁなれるよ、お前なら。皆を救うヒーローに。」

 

「うん………だけど、お兄ちゃん怒らずに聞いてくれるかな?」

 

その言葉に、俺は何かの失敗をおかしてしまったか気にくわないことをしてしまったか今日の出来事から順に思い出す。

 

「お兄ちゃん……辛いなら、辛いって。悲しいなら、悲しいって言ってよ。心の中で助けてって叫んでる。」

 

と弟は俺に感情をあらわにした、俺が助けを叫んでいる?  ドウシテ?

 

「うーん、そんなことはないと思うが……気のせいじゃないか?今で十分幸せだよ。」

 

と作り笑いをする、言葉は本心 義母さんと弟がいて俺はとても幸せ。

 

「いや違う、違うんだ。お兄ちゃんが………

 

自分で自分を追い詰めて、いるんだ…………」

 

弟は下を向きそして、俺の方を見つめるようにするそして静かに溢した。

 

「だから。

 

お兄ちゃんが辛いときに側に居て、そして笑顔で救うんだ。

 

もう大丈夫 僕がきたって。

 

だからさ………もう怖がらなくていいんだよ。」

 

…………………その3才の弟が溢した言葉は俺の救ってくれた、あの事件からずっとかかってきた霧が晴れたようだった。

 

「……………ありがとう」

 

そういってまた弟の手を握りステージの席へと向かった、そのヒーローショーの内容は覚えていない……




事故からの病気が治った瞬間そして重度のブラコンへ(出久はまだ3才)


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緑谷 曲:オリジン

過去編多いから大丈夫かな?


緑谷出久………弟のあの言葉に救われた後、少しずつポロポロ心の壁が崩れるように俺が思う イイコ でいることをやめ始めた。

 

普通にわがままも言うようになった、疲れたらいつも執着するようにやっていた掃除とかも休んでいた、押し黙るんじゃなくて義母さんもお母さんの時のように沢山喧嘩もした。忘れ物もして義母さんになにやってるのーと呆れられながら届けられた事もあった。

 

弟に付き合って、ヒーローごっこも前よりもよくやった俺は助けられる人かヒーローのサイドキッカーたまーにヴィラン役、弟は勿論ヒーローである。

 

「こいつは人質だっこの銀行の金は全部貰ってやるゼェェェ」

 

とできる限りの悪人ずらをしてお金に見立てた3時のおやつの義母さんが作ってくれた二つの皿に3枚づつ乗ったチョコチップクッキーを見る。

 

すると、人質に見立てたぬいぐるみが置かれたソファーの前に…………

 

「はーはっはっは、大丈夫 僕がきたっ!」

 

とヒーロー役のオールマイトのパーカーをきた弟がいきようように立つ。

 

「なにっ!?マイティーオールマンだとっ、だがこの人質だ……足手まといばっかりで闘えるか?ヒーローさんよ。」

 

と思い付く限りヴィランぽい台詞即興でを言っていく、ヒーローショーとかを見てると何となく身に付いていた。

 

そして弟はすっと横に入り、人質に見立てたぬいぐるみを持ち上げ 救い出す。

 

「もう人質は救出し終わった、くいぞっ デストロイトスマーシュッ」

 

「ナニイィィィッッ」

 

とそれなりのスピードでぽこっと腹を殴られて。

 

「グハァッ」

 

俺にとっては余りダメージはないが少し吹っ飛んだようにフローリングにゴロゴロと転がり、暫く動かなくなる。

 

そしてそのヒーローごっこを終わらすのはいつもの

 

「出久、曲おやつ食べないならしまっちゃうわよー。」

 

との義母さんからのお言葉である、せっかくのおやつが無くなってしまうのはお互いかなりの厳しいものがあった胃袋を掴む者は強い。

 

「いるー、お兄ちゃん大丈夫?」

 

と返事をしてから倒れたヴィラン役として動かなくなっていた俺に心配そうに覗き込み話しかける。俺がヴィラン役をやったりするといつもこうだ。

 

「大丈夫弟は本当に優しいな、おやつの時間だからなーよっしクッキー一枚やろう。」

 

と言う、そうすると弟は喜んで。

 

「ありがとう、僕の分も一枚あげるっ」

 

と返された…………俺は結局変わらないなという心の声と共に発生する笑いを可能な限りをこらえたが義母さんがその前にフフフとほほえましいように笑って。

 

「本当に仲が良いわねぇ。」

 

その返答は俺と弟は同じよう確めるように目を合わせてから口を揃え。

 

「「もちろんっ」」 

 

と言い返した、もうテーブルには牛乳で割られたカルピスも置かれている俺達は急ぐように席に座って戦い(ごっこ遊び)の余韻を楽しんでいた。

 

 

そんなあるとき、弟から俺の個性について聞かれた。

 

今弟は4才になり確か俺が個性が初めて出た年齢と一緒だ……本人もそろそろ出るはずと期待も高くなっているのだろう。俺は左目を隠すような包帯と、テーピングされている右手を確認し…………そういえば事件以降個性を一切使って無かった事を思い出した。

 

純粋に周囲にとっても危険な個性である事もあるが、多分俺自身が避けていた事とそもそもそんな個性を使うほどの大惨事にはあってはいない。長く使って無かった理由の結論は平和だからと言うことにしておいた。

 

「ねぇーお兄ちゃんの個性はなんなのー?教えてよー。」

 

と服を引っ張り回りをひょこひょこはねながら、俺はテーピングを外す前に。

 

「……俺の個性はちょっと危険だぞー、なんでも曲げちゃえるんだ。歪曲ってことにしておこうかな。

 

義母さーんもう使わない鉄のスプーンとかあるかなぁ……?」

 

と予め真剣な顔で危険性を伝える、そしてテーブル自体に触れて曲げる訳にもいかないので。そしてなるべく硬いもの方が危険性が伝わりやすいと考えた。

 

「うーん、あるけど何に使うの?」

 

と鉄のスプーンを一つ持って、顔に疑問符を浮かべたような様子で弟と俺がいる場所へと移動した。

 

「個性見せてくれるって。」

 

と弟が義母さんに興奮した様子でコレからする行動をいってくれるが…………

 

「曲大丈夫、無理ならやらなくてもいいのよ?」

 

と義母さんは事件の事もあってか、俺の事を気遣ってくれただけど………

 

「大丈夫大丈夫、あの時はコッチだったから。」

 

と義母さんを安心させるために包帯に隠れた左目を指足した後に中指→親指という順番でからテーピングを口ではずし。義母さんが持ってきてくれた鉄のスプーンの端をつかんでから………

 

「まずここに何の種も仕掛けもない、一つの鉄のスプーンでございます。コレを力いっぱい曲げてみて下さい。」

 

と手品師のように、少しおちゃらけて弟にこのスプーンは軽く曲がらない事を伝えるためにいったん渡したすると。

 

弟は渡されたスプーンをウ~ンウ~ンと唸りながら力をいっぱいに込めて曲げようとするが当然曲がらない。

 

「無理………」

 

と少し息切れを起こしぜーぜーとすこし荒い呼吸音が弟から聞こえる。

 

「さてでは今度は俺がやってみましょう。」

 

と鉄のスプーンを持ち5本の指すべてに触れさせるすると………まるで紙のように力をすこし入れるとクシャリと軽い音をたてるかのように曲がる、俺はそれを曲げ続けて最終的には鉄のスプーンは一つの鉄の玉コロに変わっていた。

 

「…………コレがお兄ちゃんの個性?わー凄い、鉄のスプーンを玉にしちゃった。

 

個性が出たら、僕もこんなこと出来るのかなぁ楽しみだなぁ、お母さんの引き付けるやつかなぁ?お父さんの火を吐けるのかなぁ……それとも別のやつかなぁ?」

 

と自身の個性を更に連想させる、基本的に個性は親のどちらかの物かまたは複合型が多い異変等も勿論存在するが数は少ない方であろう。

 

そして楽しみに連想しているところを悪いがすこし水を指させてもらった、コレはとても大事なことだからだ俺は親指と中指に個性を見せるのを終わったのでテーピングをして丸い鉄となったスプーンの残骸に触れて個性が発動しない事をちゃんと確認してから、弟の頭を撫でる。

 

「楽しみしているところ悪いけど、なんで俺がこの個性をちょっと危険って言った理由わかるかー。」

 

そう言うと、自身の個性への期待への言葉をやめてから何故なのかうーん、と考え出すそして確信は出来ないのかちょっとしどろもどろに。

 

「もしかして、個性を抑えることが出来ない………?いつもお兄ちゃん右手にテープ貼ってるし、今日個性使う時に外してた………」

 

うん、 正解 俺は幼いながらもしっかり考えることの出来る弟を見ながら更に言葉を続ける。

 

「うん、正解なんでも曲げちゃうんだ生き物でも、人でもさっき弟の頭を撫でただろ?その時にテーピングして無かったら頭が個性により凹むように曲がってたかもしれない、握手とかも出来ないんだ骨とかもすべて曲げちゃうから。

 

だから弟には、個性が発現したときには気を付けてほしい。個人的には特に義父さんの個性かな火はすこしでも残ってれば引火して広がる、どんな個性でも人を救うことが出来るかも知れないが同時に人を傷付ける事もあるからね…………」

 

弟はサァと軽く青ざめてから、意思を固くしたようにこちらを見据えて。

 

「わかった、僕個性出たら気を付けるよ。」

 

「あぁ弟は 俺のようになるなよ 。でコレで個性の発表は終わりとする解散解散」

 

と左手がないので、手を叩く代わりにテーブルをガンガン叩いて解散の合図とする。同じ湾曲だが性質の違うものもあるが…………右手の歪曲とは違い、事件の頃突然発現した物だ弟は俺の個性を見せてと言っただけだから 個性の一部 でも問題ないはずだ、と弟にすこし嘘をついてしまったような気分を誤魔化した。

 

 

もう弟が5才近くなった、一応まだ4才だが義母さんにちょっとづつ焦りの色が見え始めた。

 

弟が通っている、幼稚園ではもうほとんどの子は発現している………義母さんは弟を病院に連れていった恐らく個性がなんで出ないかの検査だろう。

 

そうして帰ってきた、行くときには晴れてたのに急な雨のなか 暗い表情をした 義母さんと弟が、いた弟は夜遅くなのにすぐにパソコンのへやへと向かって行った義母さんもそれを追いかける。

 

……………俺はついては行けなかった、俺はあくまで家族だが根本的に血が繋がってない個性の話に関与は出来ない、パソコンの部屋の前で立ち尽くす。

 

中から弟が好きなヒーロー、オールマイトのデビュー動画の音声が漏れる……笑って皆を救うヒーロー

 

「お母さん、どんなに困っている人でも笑顔で助けちゃうんだよ………超格好いいヒーローさ、僕も成れるなぁ…」

 

「……!!!ごめんねぇ出久ごめんね……!!」

 

中から、弟と義母さんの泣く声が聞こえた。もし俺の個性が弟にあげられるなら左目をえぐり渡すことも一つだけ残った右腕を引きちぎることでも躊躇しない、弟は俺を救ってくれたヒーローなのだから……

 

中に聞こえないようにぼそりと溢す。

 

「なれるよ、弟なら……俺を救ってくれたんだから。もし世の中が無個性でヒーローになることを邪魔しようとしても俺が弟の代わりに螺曲げてやる。」

 

頬に目から出た涙が伝う、どうやら家の中でも雨は降ることもあるようだ。

 

俺は自室へと走った、勉強用具しか無い部屋に鍵をかけ漁る。世の中は無個性でヒーローは前例がないだが許されてはいる、優秀な個性出ないと無理という認識自体があるためにそもそもやってないこともあるかも知れないが 0% ではない、ヒーロー免許を弟が無個性で取ったとしても最初に雇う人が居なければやってはいけない、そして活躍がなければそのままだ。

 

俺は弟の為にできる限りの事はしてやりたい、いやするんだ全ての障害を螺曲げて特例を作ってやる。

 

「…………曲っ曲?!開けてっ何をしているのっ」

 

義母さんが、俺の事に気がついたようで部屋をドンドンとノックをする。なんでそんなに焦っているのだろうか?俺は部屋を開けて 笑って こういったんだ。

 

「義母さん、俺ヒーローになるよ。」

 

できる限りの笑顔で、弟をサポートするにはまず現場をしる必要があるそして弟がヒーローの免許をとったさいに初期の不安定な状態を安定させる為のサイドキッカーとして雇い活躍させる。最終的には弟のサイドキッカーとして補佐をする。

 

義母さんは俺の発言を聞いて、酷い顔をしていたなんでだろう?だからこういったんだ。

 

「こういうときは笑った方がいいよ、辛いときほど。」

 

俺はとても酷い顔をしていたのだろう。




緑谷曲はヒーローを目指すことになりました。インコさんストレスマックス


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今日は随分と××××

チマチマヒーローになるための修行


「義母さん、俺ヒーローになるよ。」

 

と言った、そのあと寝た………夕御飯も食べずに義母さんも多分作るような気力は無かったと思う。

 

で宣言したあとに布団の中でまずこれから何をするべきかを目を瞑り軽く羅列した。

 

1.人命救助の知識や人を安心させる対応。

 

2.右手の個性に合わせた、格闘技術的等の対ヴィラン用の戦闘法をあらかた確立させる。

 

3.左目のコントロール。

 

4.現在またはこれからの各ヒーローに対する個性や戦闘スタイル等の理解。1.との関連で振る舞い方等を纏める。

 

5.身体能力の底上げ、肉体改造。

 

であろうか?

 

1.は当然ヒーローにはヒーローらしい人格等が求められる、ヴィランを倒すだけの存在ではない災害時の人命救助も大きな仕事だ。人の印象は振る舞い方等に大きく左右される今のうちにそういうものを身に付けても損はない。

元気な挨拶返事でご近所回り、花壇の水やり等を今まで通りこなしながらどこで水害や地震等などが起きやすいかまた非常時の時の飲み水確保の方法等を覚え込むのがいいだろうか?

 

2.は対ヴィラン戦闘に関する事だ、俺は個人的にだがヒーローは戦闘においては自らの個性を使った手加減の達人たと思う。オールマイトは強力な殴りを放つがヴィランは死んでいない、あんなに強く撃ったらうっかり死んでもおかしくはないのに……

他のヒーローでもエンデヴァーは強力な火を使うが相手を丸焦げにはしてない、死なないような手加減ができる。で俺の個性を見てみよう、触れたものを曲げる物だ………触れたものを曲げる物だつまり強弱が効かないうっかりヴィランの頭や首等の生命に関わる部位に触れたら、一発アウトである(ヴィランの方が生命的な意味で)。

つまり、俺の個性はヴィラン等の対人において手足を簡単に折る(曲げる)為の物だと現段階で仮定してそれに合わせた、左腕の欠損による不利も考慮した接近格闘技術の習得が必要だと考えた。

 

3.はそのまま、事件の時に暴走したこの左目のコントロール。武器を増やす意味合いとヒーローの癖に暴走する可能性のある個性をそのままにしてよいのか?という個人的な面もある。

使ったのは一度だけ、しかも暴走なので感覚が全く掴めてない………本心はもう一度使うのが怖い、またグッチャグチャに曲げてしまいそうで。制御の為の施設はあるが……使えるかどうか分からないあの事件のことも伝わるだろう、制御の施設を破壊しつくす可能性があるのだから。それと義母さんや義父さんの金銭的な負担をかけたくない。

 

4.は将来の連携そしてコネ作りのためだ、弟は今は無個性後で個性が芽生える事があるかも知れないが無個性としたときに最初は俺の事務所で弟が拒否しなければサイドキッカーとして雇う、その後の問題 無個性 という異質にたいする各方面のヒーローへの抵抗感を緩和する。顔を知っていると知っていないとでは安心感が違う。

俺は弟がどんな道をゆくかは知らないが個人的には指揮官、即興で構成されたヒーローチームを纏めるがあっていると思う。ヒーローは基本的に個人業務だ、仕事として基礎的な連携はできてもアラはでるそしてチームならではの個性の衝突……そこで一人、個性に理解の深く作戦立案能力が高いそして各種戦闘スタイル等もきちんと理解している者がいればどうだろう?

後は自身のヒーローとしてのなり振る舞いの習得、ヒーローの戦闘スタイルや個性を理解することで似たような個性を持ったヴィランへの弱点をつくことや、2.の自身の個性を生かした接近格闘技術の助けになるのではないか?

 

5.これもそのまま、ヒーローは体力勝負であり今のままでは確実に足らない。長距離走は今でも得意だが……それ以外がそれなり握力も走力もぜんぜん足りない、コレをおそろかにすれば2.の戦闘方法の確立にも悪影響がでるだろう。

 

そのため5.は2.と並行的に行う必要がある、どちらが欠けていてもダメなのだ。

 

あぁ、軽く想像しコレだ優先順位があるとすれば1.>5.=2.>4>3であろうか。正直左目のコントロールは今すぐ出来るものではないと諦めている、練習出来る場所がない…………

 

ゆっくり沈み行く意識の中思ったのは明日図書館に学校終わったら寄って本を借りよう、という思考であった。

 

 

ジリリリジリリリというすこし、朝軽いジョギングするために学校に行くよりも早く設定した目覚まし時計がなる。

 

「…………お腹すいた。」

 

と寝巻きから服を着替えて部屋の鍵を開け、本心を呟いて下に降りるそりゃそうか夕飯ろくに食べずに寝ちゃったんだから。

 

そのまま下の階に弟や義母さんを起こさないようにソロリソロリと降りる、そしてツナ缶と食パンマヨネーズとキャベツを台所と冷蔵庫からもらってツナサンドを作ってそのまま外出する。

 

今日は天気がいい………と思いながら、所々に水溜まりができている道を走る。

日課みたいな物でキツいと思うことは無い夏は熱中症が怖いと思うことは多々あるが。そして最終目的地は近所の公園ここにあるベンチで食事を取ってまた家に帰る、家に帰ってから歯みがきをしてトイレットペーパーの点検床に落ちてるゴミを拾って捨てる。そして自分の部屋からランドセルを持って降りる、それをいつも自分が座っている席に引っ掛けた。

 

コツコツと音がする、横からだから義母さんかな?と思って。

 

「おはよう、義母さん今日は外いい天気だったよ。」

 

となるべくいつものように話す、ランドセルを忘れ物がないか覗きこみながら。

 

「うん………そう…。」

 

と昨日のこともあってか反応が暗い……まぁ当然だろうか、と自分もいつものようにしているが悲しいのは一緒だ弟は大丈夫だろうか……

 

「……俺行ってくるね、いってきます義母さん。」

 

と弟が来るのを待っていたが、学校に行く時間になってしまい俺はランドセルを背負い出ていった。

 

 

「……曲の考えている事が分からない…」

 

私は曲が出ていくと、思わずそう口にしてしまった何ですぐにあんなに平然としていられるのだろう。

 

いつものように、動けるのだろう。

 

確かにあの夜にあった曲はヒーローになると宣言した曲は酷い笑顔だった、まるで最初に引き取った時のような何かに追い詰められているような……これが笑顔という写真を顔に張りつけたような感情が見えない笑顔。

 

「出久………曲………」

 

私は二人の子供の名前を呟き、項垂れた。

 

 

学校は滞りなく終わった、強いて言えば予習がおろそかだった問題を質問されて書いてうっかり間違えてしまったぐらいであろうか。そうして図書館に来ていた、欲しいものは1.関係して良い関係の作り方、2.関係の格闘技術、人体の急所5.関係の正しい走り方のフォーム等の各種トレーニング方法であろうか?

 

とりあえず5冊までしか借りられないので、司書さんに

 

「ヒーローの本と人の良い関係の作り方の本と格闘の本と鍛え方の本が欲しいです。」

 

と言ったら、後半になるにつれて一瞬エッ?て表情をされたがすぐに案内された…………案内されたけど難しい漢字ばかりだ、まさか読めないという問題に直撃するとは思いもよらなかった。

 

とりあえずなるべく簡単に読めそうな【人付き合いもこれひとつでバッチリOK】【初心者格闘入門書】【正しいフォームはコレ(1ヶ月でタイムを速くっ)】【鍛える食事】【ヒーロー全書、今を輝くヒーロー達】という本を借りた。

 

そのままの気分で家に帰って、自室に鍵をつけて勉強机で読んでみたが…………俺は暗号の本を持ってきてしまったらしい専門用語ばかりで全く中身がつかめない、【鍛える食事】とかワケわからない、とりあえずプロテインの多い食べ物しか分からないというか今言ってることがあってるかすら分からない。なんとか解読できた物は【人付き合いもこれひとつでバッチリ】と【初心者格闘入門書】だけだけだった、後はまだ専門用語や読めなかった漢字が残っている。

 

「……………ムズい。」

 

…………勉強不足を実感した、うんこれでも頑張ってるんだよ専門用語とかまだ小学生だよ、コレは致し方無いよね、最初から何でも出来る訳じゃないし……とりあえず読めた二つ以外の解読は後にするとして、トレーニング器具はどうしよう誕生日プレゼントで貰おうかな……

 

本は一旦ここまでとして、義母さんに本来は勉強用に買ってもらったノートを3冊ヒーロー研究用に分ける、各種戦闘スタイル/個性/振る舞いとして分けて使うためにこれからもちろん増えるであろうからナンバリングして置くための場所の確保もしておく。そして三冊のノートと【初心者格闘入門書】を普段はしないがトレーニングの為に重りになりそうなものをリュックサックにいれて、走りに行った。

 

「いってきます義母さん。」

 

 

うん、無理入れすぎた。重し入れすぎた。

中距離ぐらい走ったけど、重しでここまで辛くなるとは思わなかった。少しずつ増やせば良かった戻るとしても帰るのが辛い、どうせ辛いなら最後まで逝った方がよくないかうんそうしようと疲れ故のイカれた思考(根性)でほぼ歩きのスピードで走る。

 

「…………………」

 

本当に疲れた時は声すら出ないって本当だったんだなぁとどこか冷静に思いながら、自身の呼吸音を聞きながら最終目的地にたどり着いても喜びも達成感もなく引き返し帰りの道を進む。足が木の枝のようだ、痛いという感触すらない。

 

日が沈んできた、早く帰らないと義母さんを心配させる………怒られちゃうな…。

 

やっと家についた黒色の絵の具を塗りたくたような夜だ、玄関の扉を開けると義母さんに飛び付かれて頭に一つ拳骨を喰らった。

 

「あいたっ」

 

と殴られた痛みが残る頭に右手をのせてしゃがむ。

 

「遅れてごめんなさい、自分の走るスピード見謝ってました、義母さんを心配させました。」

 

と謝罪の言葉をのべる、義母さんはあの時とは違うように泣いていた。抱き締められた。

 

「曲っヒーローになるっていってもね、そんなに無理しなくていいのよ!?お母さんはね、貴方も大切な子供なの身体壊したりしないか心配なのよっ」

 

「義母さん、俺無理はしてないよ?ヒーローになるためには必要な事だからやったんだ。」

 

となるべく笑顔で言った、人付き合いの本をもう少し読まないとなっと思いながら。

 

「曲……私から一つ条件をつけるわ、きちんと日がくれる前に家に帰ってくること…まずコレを守って。」

 

と真剣な表情で言われた、俺は………

 

「分かった、義母さんを心配させたくない。」

 

「うん、お腹すいたでしょ?ご飯できてるわよ。」

 

夕飯の匂いが漂う、思わず腹をギルルュとならし一つ思った

 

今日は随分と………




ヒーローノート(兄バージョン)


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痛みと接触と勉強と。

まぁ当然こうなるよね、大丈夫大丈夫


また明日、うんいつものようにしようとしたんだまさかね…………出ようとした瞬間に

 

「ウエァァブァァクルセアブルジョォオォっおっ」

 

酷い筋肉痛だよっ、アホみたいに痛いよ!わーい朝のジョギングっていう気分じゃないよ!軽く起き上がろうとして激痛走ったよ、今を布団の上でゴロゴロ転がり回っているうんなんと滑稽。

 

これじゃ戦闘スタイルを決めたり肉体改造としてまた走り込んだら足壊しかねん、勉強も大切だしそれ中心に行くか……まだ解読も読み込みもぜんぜん済んでない本あるし。

 

あっバタバタっと音がして、合鍵であろうかそれで扉が開かれる。

 

「曲っどうしたのっ、煩いわよ。」

 

と義母さんが入ってくる、どうやら起こしてしまったらしい。

 

「………筋肉痛。」

 

と一言言うと、

 

「あんなに無理するからよ、自分のせいと思いなさいあぁ出久も起きちゃったじゃない。いつも早く起きて、ジョギングしてるのは知ってるけどたまにはゆっくりしてもいいんじゃない?」

 

とゴロゴロ転がり回っている俺を見てフフと笑い、ナニー?と眠たいめをこすり起きてしまった弟の頭を義母さんは撫でた。

 

「いや、そこは心配してよ義母さん。」

 

と俺は落胆した、だけどとても嬉しかった。

 

「…………ぶぁぁぁらりらー」

 

そしてまた筋肉痛で転げ回った、義母さんは見てはいけないものを見たように弟の目を塞ぎながらそっと扉を閉めた……うん確かに暴れぐらいが酷いけど本当にその対応はないと思う。

 

悲しいよ俺、確かにふざけたところもあるけど。

 

 

今日は家族と朝食をとった、ちゃんと腕を降ったからか腕も痛い箸を持つ手がぷるぷる震え足も震えているためマナーモード状態で着信のかかった携帯、着信音もつけば完璧。

 

「ねぇお母さん、お兄ちゃん大丈夫なの?」

 

と弟まで可哀想な物を見る目で見つめないでほしい、お兄ちゃん泣いちゃうよ、3~2~1~

 

「バカやったからよ、出久はこんな無理しないでね。」

 

と義母さんは呆れた口調で厳しいお言葉をくれた、もはやメンタルに止めである。

 

「やめてっ昨日は俺が悪かったから、そんなに集中攻撃しないで下さいっ。」

 

と軽く叫び懇願する、本当にすまないと思ってるんだいやちょっと鍛えようかと思ったらこんなことになったんだ悪気はないだから止め……

 

「だったら、気を付けなさい。」

 

「はい、はい。」

 

「はい、は一回。」

 

「はーい。」

 

義母さんには敵いません、強いから武力的な意味じゃなくて本当に強いから。

俺は作ってくれた朝食を口に含み、お米を噛んでいた。歯に固いのが詰まったもにょもにょした。

 

「ごちそうさま、義母さんそして弟行ってきます。」

 

「「行ってらっしゃい」」

 

と玄関に出ていこうとした辺りでずっこけた、これ学校遅刻せずにいけるか……うん多分いける。

 

 

遅刻への期限を示す学校のチャイムがなる……

 

キーンコーンカーンコーンキーンコーン

 

「ぬおぉぉぁっぁぁぁ」

 

そして俺はこの有り様である、遅刻じゃないけど遅刻寸前だよ校門前の先生だって必死な形相過ぎてビックリしてるよ。後のカーンコーンまでにつけば間に合うっ

 

カーン

 

目の前に見えしまりかけている、更に動かない足を動かせっこれで後が変わるっ。

 

コーン

 

ンの辺りで間に合わないと悟ったそのとき衝撃が走る、感動とかそう言うものではない物理的なあの時に似た衝撃だ。

 

俺は何かに撥ね飛ばされた。

 

飛ばされ行く視界に見えたのは直立のまま高速で移動する、2学年ぐらいの少年 驚愕する先生 そして迫りくる地面。

 

俺は飛ばされたさいの背中に違和感を感じながら受け身?と言うものを取ろうとしたが、勿論格闘技の本にちょこっと乗っていたのを読んだだけ、いっさいそんな練習もしてないので……

 

ゴシャリ

 

なにもできず重力に従い音をたてそのまま地面と仲よしになった、俺は身体中にくる鈍い痛みを感じながら顔をあげた。

 

「大丈夫か!きみっ起きられるかっ意識はあるか、起きられないなら肩を貸すとりあえず早く保健室にいくぞ。お前もだっ何度この個性を遅刻が怖いからって使ってっいずれ人轢くぞと何回も言ったじゃないか。」

 

先生は鬼の形相で、直立の不動のまま高速移動していたに2学年ぐらいの少年は青ざめている、なぜか他人事のように大変だなぁと思った。少年は声も出てない、目の前の現実を信じられないのかなと?

 

「意識は…ありま…す、色々…痛いので…肩……貸してくれると…嬉しいです。」

 

とりあえず、色々(地面との接触+轢かれた+筋肉痛+精神ダメージ)本当に痛いので肩を貸してもらうことにした。こう言うときにも左腕がないと不便だ右腕からしか貸せないのだから手間がかかる。

 

「よいしょっこのまま、保健室にいくぞ。お前もついてこい、コレはお前の起こした事だ最後まで見届けろ目をそらすな。」

 

と二学年ぽい少年に先生は言い捨てる。

 

「うぇぇぇん」

 

と少年は泣く、そして保健室に歩く。ぼんやりと後ろを見たらポツリポツリと水の後。

 

俺はそのまま先生に保健室のベットに寝させられた、上を見る点滴の管が見えないこと以外はとともよく似ていた。

 

俺は、先生から定義された質問【頭をうっていないか、とりわけ痛いところはないか、意識は安定しているか等】をちょっとずつ話して2学年の俺を轢いた少年も事情を聞かれているようだ、それをBGMにしながらゆっくりと目を閉じて堕ちるように眠りについた。

 

 

「………!?」

 

次に目を覚ました、時計を見た眠りすぎたと思ったもう給食も終わっていた。

 

「先生っ今からでも授業に行かせてください。もう大丈夫です。」

 

と言った、欠席するのは悪いことだそれに自分の分からない所も分からなくなってしまう可能性がある。それに遅刻の件もある、遅刻と多数の欠席が重なって個人的に大変。

 

「…………いや、もう両親に連絡した。自宅で休め、授業は後で先生に聞いて……」

 

「えっ俺両親に連絡されるような事しました?もしかして遅刻の事ですか!?あれは本当にすみません、昨日走りすぎて筋肉つ………」

 

先生が迫る、あれ言い訳したのが不味かったであろうか本当に遅刻の事であってたのかな、初めての遅刻だしなもう少し軽く見てくれても……

 

「お前……本当に頭うってないのか……?それとも勉強のやり過ぎか、ストレスか?とりあえず休め早く休め、一応頭をうってないか医者に見てもらえ。」

 

と真剣な表情された、確かに医者に見えもらうの大切だもし骨が折れていてそのままにしていたり脳は内出血を起こしているかも知れない。

 

「分かりました。」

 

そう、返事をして保健室から外に直接出れる道を先生同伴で歩き途中で義母さんと代わった。

 

「2学年の子に轢かれたって聞いたわよっ」

 

あぁ ソレ だったか、やっと合点がついたそりゃあ間違った回答をしてしまえばそんな事にもなる。

 

「大丈夫だよ、でも先生は一応頭をうってないか医者に見てもらった方がいいって。後ごめんなさい。」

 

と笑顔で返した、大丈夫だって笑顔ぶつかられた事だってそもそも俺が遅刻ギリギリじゃなかったら起きなかった事だし。わざわざ義母さんの手間をかけさせてしまった。

 

「謝らなくていいの、お医者さんにすぐいきましょ。」

 

と肩を叩かれる、そうして車の助手席に座らさせ掛かり付け医に向かって行った。

 

診療所につき俺は義母さんとともに待ち合い室で呼び出しがくるのをまった。

 

この待つ時間がなんとも言えず、図書館で借りた格闘の入門書を読んでいた。

 

「緑谷曲君と緑谷インコさん、お越しください。」

 

とアナウンスが入る、俺はその本に栞をつけてしまい義母さんの後をついていった。

 

「あぁ、君が緑谷曲君ねそこ座って。たしか轢かれたんだってね。」

 

と髭と髪?が特徴的な先生にそういわれ。

 

「はい、頭をうっていたり骨が折れていないかとか確認してもらえと言われました。」

 

と答えたすると目の前の医師は特に痛むところはないか等の質問をしてから。

 

「何ヵ所かレントゲンとるから、こっち来て。」

 

とレントゲン室と書かれた部屋に誘導され向かう、そこで頭と全体の二つのレントゲンをとられた。

 

で俺は戻り、医師は録ったレントゲンをはり簡単な説明をした結論は打撲はあるが頭もうっていないし骨もおれていないだけど安静にしてた方がいいとのことだった。

 

「義母さん大丈夫だったね、頭をうってなかったよ。」

 

と言うと、義母さんは安心したような表情をして。

 

「だけど安静にしてるのよ……」

 

と医者にお礼を告げてからまた助手席に乗せられ幼稚園によって弟が拾われてから自宅に帰っていった。

 

 

俺は自宅にきてすぐに部屋に行って、布団で安静にしていた当然2~3日激しい運動は控えるようにと言われている、これでは訓練が全くできない困った。とりあえず本だけ読んで知識だけでも蓄えておこうそれに勉強もしなくちゃ後最近疎かにしてた義母さんの手伝いとかも………

 

うん、訓練抜きでもやること多いな……

 

ヒーローになるためにする事って大変。

 

俺はその後ご飯よーと呼ばれて、ご飯食って歯磨きしてスクワット等の室内運動の代わりに本読んで寝た。

 

早めの目覚ましの音で目が覚める。

 

朝コレは癖になってるのか早めに起きて勝手に鍵開けて、走りに………うんいかんな新聞だけ取ってこようとした時に2学年の直立高速移動していた少年が玄関前にたっていた。

 

「うん、大丈夫眠くない?」

 

と声をかけた、普通は俺が言うのもなんだが小学生は眠っている時間だ。

 

「包帯のお兄ちゃん、ごめんなさい。個性使って轢いて怪我させて。コレを言いたくてここに来たんだ。」

 

と深く深く礼をしていた。俺は玄関を開けて少年の前にきて口を開く。

 

「ごめんなさいができることは良いことだ、後誰かを傷つけちゃうと傷付けたその人だけじゃなくて君のお父さんやお母さんも悲しんじゃうからね。沢山沢山怒られちゃったでしょ。」

 

と少年は俺の方を見る、そしてまた泣いてうつ向いてしまう。

 

「お互い悲しくなっちゃうんだ、だから気を付ける必要があるんだよ?多分君の両親は君の事を思ってる、だからさまたこんなことが起きないように。遅刻しないようにしっかりと朝起きて両親におはようっていってね。」

 

俺は笑って、今までのお母さんに出来なかった後悔を綴り戻って玄関の扉を閉めた。

 

少年がどう捉えるかは分からない、謝罪も許しも救済もすべては自己満足のひとつでしかないのだから。

 

何てね、俺は走れなくなった代わりに自室にこもり授業に出れなかった分を挽回しようとした。




事故で才能が開花した人は脳を損傷してるんだ、それにより記憶力が極度に衰えたり耳が聞こえなくなったり、それを補うかのように新たに身につける………

この曲は 何を失って 個性のある左目〈才能〉を手に入れたんだろうね。

曲は現時点で戦闘面的な能力はあまりありませんだから普通に個性にひかれます(物理)ひかれた後の対処もできません(受け身)


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Qヒーローの主な出現地A平和じゃない場所

運動はしません、戦闘とかそういうのは待ってて今曲くん今即死技か回復不可能攻撃か超広範囲自爆技しか持ってないから、スキルツリーが歪みまくってるから。

現段階バランス悪すぎるだろ、野菜もとれよ。


俺は2~3日運動もせず、只学校に行き欠席を取り戻すように先生達に質問を繰り返し、空き時間に本を読み教科書を読んで勉強をしていた。家ではお風呂掃除や皿洗い、掃除機がけ等の手伝いそしてまた自室に引きこもり本を読んだり、解読したり勉強したりしていたので体の鈍りが心配になる。

 

とりあえず、本の大体の解読はまぁ大雑把だけど進んでいる。専門用語がなぁ……わざわざ使わなくていいよ説明省略しないでお願い、本当に分からなくなるからふぃーりんぐだから?

 

と言うとこはさておき………近所がソレなりに平和すぎてヒーローに会わない、ヒーロー研究ノートが全く進んでないほぼ真偽もよくわからんネット情報の纏めという……例えるならば急いで作ったレポートよりも酷い状態になっている。

やっぱりこう言うものは実物を見ないと………ちゃんとした物にはならない百聞は一見にしかず?だったけそんなものだ、そして今日曜日義母さんからの用事もなくまぁ当然。

 

犯罪多発地域(都会)に行き、ヒーローを見に行こうかと思った。義母さんには少し長く遊びにいくと誤魔化して、おこずかいもほとんど使わずに貯金だった為行く余裕はある。それと誤魔化す為のお土産代も、だって犯罪を間近で捕まえるヒーローを見に行きますと言ったらぶっちゃけ犯罪を目の前で見てきますと同等の発言である、ヒーロー社会で麻痺しがちだがヒーローと戦っているのは気取ってヴィランと呼ばれるが犯罪者それ以下でも以上でもない。

 

「うーん……いつものように手紙残して行くか。」

 

普段は訓練で暫く走りにいきますと置き手紙を残して行ったが、暫く友達と遊びに行きますでいいだろうか?いや遊んでていいのか課外学習………って学校かっ!このやろう、遊びが無難かやっぱり………うん怒られたら謝ろうこれが黄金色のお菓子ですっていう感じでお土産持って。

 

と朝早くいつもならランニングの為に朝早く起きていた時間に手紙を書いてテーブルにおき、ヒーローノート3種と財布をリュックサックに入れて持ち鍵をかけて家を出て行った。今日は曇りのようだ、空がうすぐらい。

 

 

そこは人が沢山いて、洪水のように流されてしまいそうだった。その人達は思い思いの所にいこうと統一性がなく動く…………

 

「これが都会………」

 

妙な感動を覚えた、本物の都会には敵わないかも知れないが俺にとっては十分都会である人が沢山いて迷子になりそうなら都会?である。

 

いやいや感動している場合ではない、ヒーローを探さないとそれが目的なのだから……犯罪はどこで起きやすいか?万引きや等は店のなか、引ったくりは路上………うん狙って合うのは無理。とりあえず歩こうそのうち出るだろ多分きっと。

 

……………なんか犯罪を待ちわびているようで不謹慎だが。

 

そうして、少しうつ向いて空を見上げた……

 

 

 

暫く歩き、人混みと興奮する人たちの声 火花 叫び 衝撃 壊れる音 どことなくヒーローショーの音と似ていて………これが現場だと知った。

 

舞台は仕切りのない町中、暴れるのは犯罪者、興奮する一般市民を押さえる警察官、そして多数のヒーロー………一般市民はヒーローを応援したり、犯罪者とヒーローの戦闘のせいで通れなくなった道にイラついていたり等していた。

 

俺は呆気にとられてしまった思考をすぐさま戻したノートを取り出す、そしてペンを口にくわえる今戦っている相手は犯罪者側恐らく飛行長時間空中浮遊を行っている相手のヒーロー側は手から水を勢いよく出すものと光弾を発射するもの、どちらも空に向け相手に当てようとしている。………見る限り連射ができるが。

正直お互いの体力勝負相手で犯罪者は水と光の弾幕の中をすいすいと避けて行く……こう言うときの対処は…この個性だと、まだダメだすぐに考え付かないこんなのではダメだ……

と書き記しながら思考する、今ある手札でどう動くかそれができなければならない。今回見れるのは2ついや犯罪者入れて3つ逃してはいけない戦闘における個性を公使する実際の場面なのだから。

現在の戦いは、弾幕勝負当たるか避けるかまたどちらが体力が切れるか…………水を放射する者は体力などが切れているが光弾の方はまだきれていない、コレは実力差ではなく本来得意とする舞台の差。

多分光弾の方は遠距離を主としているが放水は中距離より遠距離は専門範囲外………

 

そこで……硬直した舞台をひっくり返す、新たなヒーローが出た。

 

その男は燃えていた、熱気が辺りに漂う……水の弾幕も途中で蒸発し煙を作り出して一般市民には見えない。その後突風が吹き荒れる………男性の一人が。

 

「エンデヴァー、エンデヴァーが何でこんなところにっ!?」

 

「えっマジ?あのエンデヴァーかよっ!?」

 

「これならすぐに終るなっ!」

 

「あのヴィランやっちまえーエンデヴァー!!!」

 

その声は伝播する、まるでその燃える男がもつ熱が伝わるように。一人で空気が変わる人も気温も、何もかも舞台はその男が主役だというようにあっという間に整えられた。

 

その燃える男、エンデヴァーは飛ぶ犯罪者に向かうと火炎を使わずに只近づいたまるでこんなやつに火炎を使うまでもないと名言するかのように熱のみで相手を行動不能にして行く。

 

犯罪者も抵抗はする、だけど地の速度が違う個性錬度が違う…………格が違うとはっきりわかった。

 

ノートに書き記してゆく、最初から最後までを…………すべてを見逃さないように。

 

そうして4名記載された、ノートをリュックサックしまい帰るもうそろそろ帰りの時間も含めると門限になってしまう………誤魔化す為のお土産はどうしようか?お茶プリンでもデパートで買って帰ろうかな。

 

と空を見上げた、雲は少しある晴れだった。

 

 

「ただいまーコレお土産。」

 

自宅に帰る、靴を脱ぐ感覚にちょっとした解放感を覚えながら買ってきた抹茶プリンをテーブルの上に置く。

 

義母さんは俺を見ると………

 

「お帰りっお友だちとの遊び楽しかった?」

 

と様子を聞いてきた、コレはどうしよう……本当は一人でいってきたんだよなぁ……えっとまずこれだなこれでいける。

 

「あー、ゲーセン行って全く取れなくてさー少し笑われちゃって………でムカついて、プリン買ってきた。おこずかいだけは貯めてるからな。」

 

と頭をフル回転させながら言った、これなら大丈夫だ目がじゃっかん泳いでるのはゲームセンターで物が何も取れなかったせいにしてくれるだろっ信じて。

 

「相変わらずね……プリンは今日の夕飯に出すから冷蔵庫に入れておくわね。」

 

と義母さんは俺にはなんだが分からないように、相変わらずねと言葉を吐いた怒ってはいないがどこか見透かされているような気がした。

 

「有名な所のプリンの一番人気だから、高かったおこずかい吹き飛んだその分美味しいはず義母さんも楽しみにしてて。」

 

誤魔化すようにプリンの話をした、実際に高かった持ってきたおこずかい半分程吹き飛んだ………悲しい恐ろしや専門店。そうして自室に戻り鍵をつけノートの清書をしようとしたが……………

 

「お兄ちゃん、少しいいかな……?」

 

と弟が俺の部屋の前に立っていた、問う声音は何処か弱々しい。

 

「いいぞ、立ってるの辛かったろほーれ入れ入れ。なーんにもないぞー」

 

と鍵を開けて、弟を招き入れた……ほぼ勉強用具しか無いから漫画本とかもいれた方がいいかな……戦闘とかしているやつなら戦闘スタイルの参考になるものあるかもしれないなぁ……とボンヤリ思いながら。

 

 

僕のお兄ちゃんは、優しくて苦手なことでも努力をして何でもやっていた運動も毎朝早くから起きて走っていた事を知っていた。かっちゃんがやれば何でもできるタイプならお兄ちゃんは出来ないことでも範疇にしてしまうタイプ。

その背中は、大きく見えるがなぜか傷だらけに見えたでも笑ってたただ笑ってたんだ。

 

お兄ちゃんの部屋に入った、そこには一面の本と勉強用具しそれ以外のものは布団と勉強机ぐらいしか見当たらない、勉強机には借りた本が5つ積まれていて横には読めなかったものと題名されているノートが置かれていた。

僕は床に座り本の状態を見た、どれも買ってそのままでなく便箋が至るところに貼られ膨張している。

 

「うーんで、話ってのはなんだ、お母さんに隠し事があって共犯にでもしに来たか?」

 

とお兄ちゃんは悪どくふざけたように言って、僕の目の前に借りた本を一つ取り座った。

ページがパラパラとめくられる音がする。

 

「いや、そんなんじゃないよ!そんなことしてないよっ!」

 

「本当かぁ、そんなに焦ることないのになぁ………なーんて冗談冗談でなんだい?」

 

と本を持った右手をブラブラさせてニヤリと笑ってお兄ちゃん言った、僕の事を少しからかうようにでもそれは緊張を取り除こうとした配慮だった。

 

「僕、ヒーローになりたいんだ。」

 

振り絞った、一声だった……お兄ちゃんは一つ呼吸をしてから本を側に置いてから手をとって。

 

「なれるさ、……弟なら。 自慢の弟だからな。」

 

呟くように言った笑わずに……否定も……泣きもせず……当然の事のように。

 

「………本当に?嘘いってない……」

 

「こんなところで嘘言うほど空気読めない人だと思われてる?お兄ちゃん悲しいよっいつも空気読んでない自覚はあるけどさぁ。」

 

うん……そこでそういう方が空気読んでないと思う、と言う思考はひとまず置いておくお兄ちゃんは本当に僕がヒーローになれると言ってくれたと言う事実が残る。

 

「所で、俺が部屋に入って最初に言った事を覚えているか?」

 

と突然言われた何がなんだが、お兄ちゃんの発言の意図が読めず。

 

「いいぞ、立ってるの辛かったろほーれ入れ入れ。なーんにもないぞー」

 

「…………違うそっちじゃないっ。」

 

とお兄ちゃんはジーザスと言い出しそうに頭を地面につける………さっきまでの僕の感動を返して下さい。この妙な感情をどこにぶつけていいかわかりません……

 

「お母さんに隠し事があるから共犯になれ!!」

 

「ええエエェェ」

 

「はいっ気づかれるからシっ大声禁止」

 

と口を塞がれてモゴモゴさせられる……と言うかお兄ちゃんの方だったのか……てっ何ナニ隠してるのっいったい!?

 

「手紙に友達と遊びに行くって書いてあっただろ?あれ嘘なんだ本当はコレを作るためにヒーローの現場見に行ってたんだ………」

 

と持っていったリュックサックからヒーロー研究と命された、戦闘/個性/振る舞いと三冊に分けられたノートが出てくる。

 

「ネット情報だけだとどうしても足んなくてなっうんコレは仕方がない事なんだよ、危ないって言われるけどさぁ………」

 

と目を泳がせる、うんてっえっ?

 

「お兄ちゃんもヒーロー目指してるのっ!?」

 

「いやっ、今まで気づかなかったのか弟っ!?」

 

お互いにお互いの人差し指を向けながら、驚愕しあったそのあと思いっきり笑った。

笑いながら床に置かれたノート一つを手に取り。

 

「お兄ちゃんコレ見てもいい。」

 

「いいぞ、まだろくに清書してないから汚いがな………読めない所があったら言ってくれ多分俺でも読めない所がある。」

 

そう言われて開くと………殆どの読めなかった、汚すぎて唯一無二読めたのがエンデヴァー。

 

「……お兄ちゃん今日エンデヴァーにあったの!?」

 

「うん、そうだぞーとても熱かった。熱だけでヴィラン倒してたなーそうだ弟もコレ書いてみたらどうだ?中々に頭使うぞ、ヴィランが今いる個性でどう倒せるかとかそういうものを思案して見ると。

 

まだ弟は遠くに行くには誤魔化せるほどの理由は少ないかも知れないから後々ということでな。」

 

と笑ってノートを一つ差し出された。僕は受け取ってちらりとノートを確認した。

 

「………うん」

 

これで僕とお兄ちゃんはお母さんへの隠し事を共有した。そこに………

 

「出久~曲~ご飯よー。」

 

という夕飯ができたため呼ぶお母さんの声が聞こえた、そこで出たお兄ちゃんが誤魔化す為に買ったお茶のプリンは僕にとってはまだ苦かった。




曲くんが行ったのはガチ都会ではありません、都会気分の普通の所です。ノートの書き方はペンを口に加えて右手でノートを支えて書いてるので汚いです、ので後で自宅で清書というなの解読作業と内容の肉付け考察を行います。

行動範囲が狭い子供に取っては十分都会です。えっジョギング、運動?それは同じ場所をぐるぐる回っているだけです。


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誰にも見られぬ藪のなかで。

やっとバランスを整えていく。


鳥のさえずり、木々の間に差し込む日光……虫の声、落ちる葉を踏むザクッとした音…

俺は森にいた、いや急に言われてもとやっても訓練に一番ちょうどいいと思ったからで………人も殆ど入らないし……まぁ立ち入り禁止の場所だから当然と言えば当然なんだけどねっ、義母さんにはいつものランニングでこういうこと時間的な事を誤魔化せるからまぁやり易いかなぁ…?

 

とりあえず入門書だそう、それからだ。

 

と俺はリュックサックをおろし、お昼と飲料水が入っているのを確認してから入門書を取り出す脱水症状でこんなところで倒れるなんて笑えないを通り越して死の危険性があるからだ。

 

「ふーん………うんっ。」

 

本を置いて構えをとる、左腕がないがそれを存在していると仮定し右腕へとあしを踏み込み体を入れすべての体重を力を流れるように移動させるっ

 

シュッンッ

 

と一つ風を切るような音が聞こえた、コレを精神を統一して100セット×10を目標……100終わる毎に必ず水分補給、満足出来なかったらカウントは無し。基本は大切まずは型に乗っとる、そこから自身に合うものを探していき改造をくわえる。最初から右手の個性に合うものを作ろうと言ってもこっちはずぶの素人だ、歪んだものになりかねない。

 

肉体改造と平行して行うためにちょうど裂く時間は半分半分ぐらいでよいだろうか?

 

段々腕の感覚が……いや全身の感覚が麻痺していく、風の切るような音が近くなのに遠くに感じる。

 

「…………87……88………89……90」

 

ただ、ひたすらに一つ一つ丁寧に……辛いと言う自らの意思を押し込め魂を削るように一撃を籠める。コレは練習ではない、相手を倒すかも知れない一撃だそれを気を抜いて行う等出きるわけがない。

 

誰もいない景色を見る、そこに相手がいると思い全てを籠める……誰かが練習は本番だと思って、本番は練習だと思ってやるとか言ってたっけな。

 

「……90………91………92………93」

 

呼吸さえも崩してはいけない、今は止まってそこで調えているだけなのだから今ここで崩れてはきっと動いたときにはもうダメになってしまう。ふぅと一呼吸おきまた構える。

 

「……94………95……96………97」

 

最後まで繋がる、額に一つつうっと汗が伝い気分が悪い……タオル持ってくればよかったと言う後悔を残す。

後三つと拳を握り目の前の景色を睨む。

 

「………98……99………100!!」

 

と100まで行った辺りでトテーンと効果音がつきそうに倒れてしまった、手を空に掲げる……木と木の間に入る光がより眩しく見える。

 

「はぁ………コレを後9セットか……、中々きついぞ……思ったより遥かに…。」

 

構えだけで軽いジョギングよりも疲れるとはなぁ………それにジョギングと違って全身を使っているような気がした、でもまだ思考は出来ているから平気だ思考が出来なくても無意識としてこの行動が出来たら次っ

 

と1Lペッボトルのお茶を口に含み、ゆっくりと水分補給をする急にだとしている気がしない。水の流れる感触が喉を伝い潤す。

 

そしてまた空へと向かった、まだ9セット900回程残っている。俺はまた拳を握りしめた。

 

 

 

 

 

 

「………ふぅ…。」

 

と100セット10回の系1000回目が終わる、腕がだらりと下がる………一本の鉄を入れたように重い。ペッボトルの1Lのお茶もすぐに飲み干してしまった、採算が甘かった………と考えながら構えの反省と塩分補給に塩を舐める  しょっぱい。

 

あっ……

 

「つっ取れ欠けてやがった……」

 

構えに、集中していて気がつかなかったテーピングがぺらりと取れ欠けている。俺は急いで予備を取りだし巻き直す…………気かつかずに物に人に触れてしまったら曲げてしまう所だった。

 

………疲れた頭は妙に冷静で、正直この個性は大きくヒーロー向きだと言われるものでは無いだろうと雑な考えが感情を揺らす。破壊しか出来ない……いやそんなことはないだからこそいまこうやって思考をしているんだ……

 

「今はその考えはいらないっ」

 

あっうんそこまで、叫ぶ必要は無かったな喉が痛くなった。とりあえずジョギングして帰ろう………まだ足は動く最初の重しのせてのジョギング程ではないいけるいける、大丈夫俺ならいける。

 

 

結論 無理ですた\(^o^)/

 

前にこんなの見たことあるってうん、門限には家に帰れはしたけどさ…………

家だーわーいって安心した瞬間に……

ぶっ倒れたんだよね、うんいや俺の部屋で倒れたかったんだけどさ色々と面倒だし……よりにもよって玄関だよ?怒られるに決まってるじゃん。

 

「……………………」

 

気絶はしてないけど、ひたすらに体が動かないのフローリング冷たいなーぐらいの程度が低すぎる現実逃避をしながら。

 

「お兄ちゃんが死んでるーっ」

 

ここで会うなら、義母さんとあってむっちゃ怒られる方がましだったな……弟に超絶カッコ悪い姿見せてるよ一生とはいかないが半生ぐらいの恥だ。

てっ死んでるってオイオイ確かに体は死体のようだが意識はある。

 

「いやーちょーと生きてるっ生きてるってば、足がー腕かー本の少し格闘技やろうとして練習したらこの有り様でアハハっ」

 

と声をあげた叫んだりなんかしたせいか妙に声がガラガラだ、致し方ない喉痛い。

 

「生きてるーっ」

 

そりゃ最初から生きてるよっ存命してるよっそんなに驚かないで、弟驚きすぎて可笑しな顔になっとるぞっと言うかそろそろ起き上がれるか!?起き上がれるかどうかでこの後の展開は大きく変わる。

 

俺は力を籠めた、右手で這いずるように動き起き上がろうとする。

 

「おらぁぁぁぁこんにゃろおぉぉ。」

 

ビギィと変な音がなりそうになるがなんとか立ち上がり、壁に体を向けて支える。

セーフセーフ、足とか腕ガックガックだけど立ち上がれてるからセーフえっ色々とアウトだって?俺は知らない。

 

「驚かせてすまない弟、少し部屋に戻る。」

 

と叫びとかで呆気にとられている弟の横を通って、俺の部屋に向かう。鍵を開けすぐに閉め今度は後ろ向きに倒れるが………リュックサックが打撃となる。

 

「つぅぅぅっ」

 

じみに痛い本とか当たった。背中がじーんとする、とりあえずリュックサックを外し、疲れで痛む右腕で格闘入門書を取りだし先程のはあっているか等の考察もし次の段階にいけたとしてどこに向かうか等を思考する。

 

そういえば軽く学校で流しで聴いただけだがコレがある程度終わったらパルクールというのを見てやってみるのも良いかも知れない。パルクールなんだか知らないから後で動画を見るが。

 

「頑張ってるけど元々運動苦手だったつけがきたか………お母さんお父さんがいた頃は研究者目指すーって言って運動なんでいらないから問題ないって思ってたなぁ……」

 

ずっと部屋に閉じ籠っててたまには外に出て運動しなさいってよく言われてたっけ………懐かしいなぁ、まさか俺でも今の様子を想像できるとは思わなかったよ過去に向けて手紙でも書いてやりたいぐらいだ。

 

「……お父さん、お母さん俺は今元気にやっています。心配せずに夫婦仲良く天国から見守ってて下さい……今弟がいるんです、自慢の弟ですいつか紹介してあげたいな。」

 

てっ何一人語りしているのだが、まぁこんなときの少しぐらいいいか………

 

「………………本当に……お父さん、お母さん…何で逝ってしまったんだが、俺を置いて……」

 

と本音がぽろりと漏れる、まるで水が貯まりきったコップに水滴が一つ入りこぼれだすように。

 

「………何言ってるんだろうな俺は、生きているだけで幸せなのに。本当に生きたくても死んでしまった人に対して失礼なのに……」

 

まるで死にたいって思ってるみたいだ、置いて逝かれた事をずっと引きずっている。こんなに思ってくれる義母さんにもヒーローのような優しい弟にも囲まれて過ごして幸せなのに。

 

目から涙がでる、悲しみか哀しみかわからない……何ででるのか分からない……とりあえず冷静な頭で頭の包帯を取ってぬぐった。

 

「俺は、やっぱりお母さんお父さんに生きててほしかったな……もっとお話を聞きたかった、もっと家族でいたかった………緑谷曲としてそれぐらい思ってもバチはあたらないよね……。」

 

と落ち着けるためにそう呟きながら、手をかざし届かない星に伸ばす当然掴めるはずもない。

 

「…………動けないし、ご飯まで休もう。」

 

涙を止め、包帯を巻き直す………その結論はどこか諦めと似ていた。

 

 

夜が迫る、上に墨汁を撒いたような空だ雷鳴がたまになり響き光を全体に示す。ゴロロロロという音と光の感覚が近い…………もしかしたら停電になるかもと思いつつ大丈夫かな?と思い腰を上げた……

 

腕や足が少し辛いがなんとか普通には動ける、このまま筋トレしろと言われたら確実に却下するが。

 

そして下に降り、義母さんの手伝いをするえーと挽き肉とニンジンと卵とパン粉と玉ねぎと牛乳……

 

「今日は曲が好きなハンバーグよ。」

 

と義母さんは驚いた?とでも言うように俺の方に向かって宣言した。

 

「えっ本当?何でっえっ」

 

としどろもどろになってしまう、全体的に疲れていることもあるが……

 

「今日は挽き肉が安くてねどうせなら、好きなもの作ってあげようかなって。」

 

と義母さんは言うため、挽き肉を見るとセール30%OFFと書かれていた。しかも量がかなり多い……確かにミートソースとかで使うよりもハンバーグの方が使いやすいだろう。

 

「何か手伝うことある?」

 

「うーんじゃあ、玉ねぎとかニンジンとかみじん切りにしてもらえる?」

 

と頼まれる、俺はまず玉ねぎを冷蔵庫に突っ込みニンジンの皮をピーラーで剥いてヘタ?の部分を取り輪切りにしてから横にして交差するように切っていく………中々ずれて難しい……最終的には手順なぞ気にせず細切れにしていた。次に玉ねぎを冷蔵庫から取りだし……皮を剥いて半分に切りそこから縦横に切り込みをいれて切っていくコレは大分ニンジンよりもやりやすいが

 

目が痛い、冷蔵庫入れたのに涙が出てくるゴーグルとか持ってくるという最終手段はなんとか使わずにクリア。

 

「お疲れ様、次はちょっと待っててね?」

 

といい刻んだ物をフライパンで炒め出した、俺は椅子に座り。その様子を眺める、そうすると弟がよってきた。

 

「……なんだい弟、何かお話でも聞きにきたか?大体の物は言えると思うぞ。」

 

「いや、今日ハンバーグでしょ?だから一緒にお手伝いしてってお母さんがっ。」

 

うん?義母さんは今種捏ねてる………ってあぁ。

 

「お母さん焼くから、出久と曲はハンバーグの形を作ってねお願い。」

 

とハンバーグの種と形成する為に使うサラダ油、形成し終わったものを置く皿が置かれた。弟はこういうものの形成は初めてであるため少し歪だ、俺も初めての為歪んでしまっているいや俺は片手でやってるからハンデあるからと内心言い訳をした。

 

それをそのまま義母さんが窪みをつけて焼いた為、歪な形ばかりのハンバーグが食卓に並んだ。

 

「歪んでるなぁ……」

 

「お兄ちゃんもねー」

 

と出来たものを見てお互い笑い、はいタッチをして義母さんと弟と俺で食べ始めたが。

 

「お母さん、お兄ちゃんが玄関で倒れてたよ。」

 

「…………曲?後でお話ね。」

 

何いってるんだ、弟よと思ったがコレが幸せなんだなと俺確信したちなみに食事後の説教は長かったと本人は回想する。




お母さんと義母さんとの言葉の違いは案外大きい。
最初っからは技出したりとか無理なんで構えをひたすらに行っています。
肉体改造もまだまだなので本当に平行して行っている感じですね。まだまだへなちょこポンコツボーイです。
出久の好きなものも食卓に出す話も作るつもりです。


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空っぽの布袋を叩く感触

最初の一歩


…………それから暫くたった、とりあえず今でも構えやマラソン?いやジョギングをしている。次の段階にはまだまだ入れない、パルクールも見たが体力に余裕が出てきた分を入れるだけぜんぜん進んでない。戦闘は並み以上に持ち込まなければ……左目を使わない、という事もあるし使えるのは右手にだけ。

とりあえず、……勉強しなきゃなぁ………なんかもうヤバイ色々と運動に時間割きすぎた漢字がうん、あと算数とかも。少し運動に時間割きすぎたが……筋肉痛で動けなくなったら勉強ってやってたから………

 

「だんだん難しくなってきてるし……」

 

と俺は勉強机に向かい、小学生ワークドリルというなんともそれな多くの小学生に絶望を与えた名前を見る。まだ簡単な範疇なのだろうが100点をいつも取っていた為小学生の間にだけでも落としたくはない。

 

コレはある意味元からある意地のようなものだ。右手に鉛筆を目には敵(課題)を、そうして自習で何冊目かわからなくなったノートを文字/数字で塗りつぶしていくパソコン学習という手もあるが俺自身の手で書かないと何となく掴めないような気がするのだ、覚えにくいというかなんというか。

 

カリカリと言う、鉛筆とノートが擦れる音とパラッとノートとドリルが捲られる音のみが彼の部屋の中に満ちる。

 

そのなかで部屋の主の声が一つ

 

「甘いもの欲しい。後5ページやって答え合わせしてから間違ったところに付箋やって補足するか……」

 

とある程度埋まってしまった、ノートを見返す………案外解くよりも後で解答する手間の方が多いこともあるのだ、例えば解答欄間違え大惨事になることなどはよくあった。答えと解説が別々な仕様なら尚更だ。

 

本当に甘いものが欲しい、脳も肉体だ動かせばエネルギー使う……家になんかあるか?もうお菓子じゃなくて砂糖でいいか、直接でいいのか……直接は今更だな、運動時の塩分補給塩タブレットとかスポーツドリンクじゃなくて塩で取ってるし……今更気にする必要ない。

 

手は黒くなってるから……洗ってからだな…と思い、残りのページに目を通し鉛筆を走らせた。

 

 

 

 

 

「……うわぁ、コレはうん…復習すれば大丈夫でしょなんとかなる。」

 

解答の結果、間違いがそれなりに存在した……後で復習が必要であると判断した俺は付箋を取りだし注釈を書いて張り付けていく。張り付けるたびに後でやらなくてはいけないもの見せつけられるようで何でか落ち込んでしまう。

 

取りだし付箋を貼ったワークとノートをしまい、俺は部屋を出て鍵を掛けてから下に降り砂糖という調味料が入った箱を取りだしスプーンで砂糖を掬い舐めたが………

 

「(…………あっコレはキツい、塩はいけたけどコレはキツい。だめだ、なんかストレート過ぎる当然だけど。)」

 

と砂糖をそのまま口にした時に率直な感想を抱き、口に残るこのざらざらとした感触をまずどうにかするために水でゆすいだ。そして砂糖の入れ物をもとに戻し。

 

「これは、どうするそのままは無理だしお菓子買うか……、あれ近所にコンビニあったけ?いやスーパーの方が安いな、と言うか貯金あるか。」

 

部屋を鍵を開けて、500円取りだし……これなら十分に買えるだろうと持ち出してズボンのポケットにいれ、コンビニへと歩きだした。

 

今日は穏やかな天気……そんな日になると思った……が

 

 

 

 

 

「ひどいよかっちゃん……!」

 

 お と う と の声が聞こえた、泣いていた本当に言っていたか分からない。いつの間にかコンビニへの道と逆方向に足が動いていた、公園の方面と頭は処理していた。

 

「泣いてるだろ…!?これ以上は僕が許さゃなへぞ」

 

まだ、届かない早くもっと早く………公園は見えたがまだ入れない、早く回りの景色など見えていなかった…ただ一つ弟の声だけ。それだけしか聞こえなかった、回りの井戸端会議をする大人たちを無理矢理どかして。

 

そこで公園の入り口にたどり着いた。

そこには、泣いている二人………一人は地面に座り込みもう一人はそれを守るように立つ弟

そして、笑う三人…………翼を出す人、指を伸ばす人そしてその中の一人が手から音がでる爆発を起こし言ったんだ。

 

「 無個性 のくせにヒーロー気取りかデク!!」

 

その瞬間いや その言葉を耳が受け取り脳が理解した瞬間 左目は使えない筈なのに………本当に使うのは恐ろしい筈なのに…ソイツ全てを螺曲げてやろうかと……思ってしまった、その理性が邪魔だとでも言うように。どす黒い得体の知れない何かが俺の中でフツフツと沸いてきて心臓を脳を大切なものを全て焼き焦がしていくような酷く不快な感覚に襲われる。

 

俺はよくわからずに笑った、こんなときどんな表情をすればいいか分からなかった……これの名前が分からなかった嬉怒哀楽とよく言うがそれに全て当てはまらない。

 

コレ はなんだろうか?

 

「ひっ」

 

弟が泣いたでも避けずに立っていた、泣いても後ろの子を庇うように……三人は個性を使い向かった………俺は………

 

「………………っ」

 

当然の如く走り、殴られた………俺の個性はセーブが出来ない0か1つまり物理的に個性で反撃しようとしたら、相手の腕がよくてひしゃげる、悪くて歩行不可能等の重体最悪死亡そして年齢もろもろ考えて此方に過失が来る。

だから………

 

「個性……使ったら、ダ……メだろ。」

 

「…お兄ちゃんっ!?なんでここにっ。」

 

爆発させられながら殴られた腹を右手で押さえながら、感情ではなく只の事実を言いはなった個性の無断使用は犯罪だしかも暴力行為に使用している、幼いからとかそういう色目を見なければ完全に犯罪であり即逮捕されても可笑しくはない。痛みなぞ感じるほど心の余裕は無かった、只どうこの場を凌ぐかだけを思考していた。

 

後からなに言われても言いように、こっちに非を作らないこの発言も相手を心配してではない。

 

こちらが有利になるために、ならばこれで相手が止めてくれたらよし、更に殴ってくるなら自ら掘った墓穴に向けて背中を優しく押してやろう……只それだけ。

 

「なんだぁ……包帯」

 

とまた殴り込んでくる、それが合図のように他の二人からも攻撃がきた。俺はそのまま受けた、反撃してはいけない攻撃を加えたら此方にも過失が出来てしまう。

 

痛くは無かった、只酷い顔をしていただけ。

 

「人を……殴るの…は悪いこと。」

 

殴られながらも当たり前の事を言った、何故止めなかったと言われないように。ここには幸運な事に真偽を証明してくれる第三者がいる、この三人に脅されない限りは味方になってくれるであろう。

 

「かっちゃん止めてっ」

 

止めようとして弟が殴られた、あぁこれも相手の過失として記憶しなければいけない、そんなぼんやりとした意識で相手が去るまで殴られていた。

 

 

「……………最近の幼稚園は容赦ないなぁ、いやーヒーローごっこに個性使うのかい?後そっちの子も大丈夫。」

 

口の中に喋りながら殴られたのが悪かったのか少し切れて生臭い鉄の味がした。勿論この言葉は嘘だ、少しでも弟の気分を軽くしてあげたいそれだけの言葉……心臓を脳を焦がしていく黒い得体の知れないものはすぅっと消えていく。

 

「お兄ちゃん……なんできたの?」

 

と震えた声で聞いてくる、本当に優しいやつだこっちが今見たいに心配になるほどに。

 

「相変わらず泣き虫だなぁ弟は……そりゃあ、弟が大切だからだよ。もっと早く来れたら君も弟も泣かずに済んだのに……」

 

とよっこらと起き上がる、ずいぶん服に砂がついてしまった叩くと土ぼこりが舞った。

俺は倒れていた、第三者の方に行き。

 

「あっそういえばお菓子買いに行く途中だったんだ、弟と君も一緒に行こう……まぁ150円までだけどな奢ってやる遠慮すんな。」

 

と目線を合わせて手を差しのべた、重要な目撃者は此方側にしなくてはいけない……第三者は涙を拭いて手をとった。

 

「ありがとう………」

 

と言って、弟と俺の方を向いた。

 

そしてコンビニに三人で行き、俺だけ200円ぐらいのものを買ったらブーイングを喰らった。なんでや俺の金やぞ…………おこずかい…

あっそうだ……後で今日の事書かないとなぁ…

 

 

 

 

こ の 出 来 事 を 忘 れ な い よ う に

 

 

 

 

 

俺はデクと包帯をぶちのめした帰り、モブどもをつれていた。

 

「さっすがばくごー、年上ぶっ飛ばしちゃった。」

 

「ばくごーになんにも抵抗できなかったぜあいつー」

 

いつも通りの称賛の声、だが妙な感覚を覚えていた殴ったとき全てあの道端の石ころのような奴は笑っていたのだ、デクのように此方を見てではなくどこか別の方向を向いて。

まるで中身のない袋を殴ったように空虚、達成感も何も優越感も求められないような。

 

「そりゃ、当然だろあのデクのだぜ。」

 

俺は声を張った、あの言い訳のようなしてはいけないと言いながら個性で抵抗しなかったデクのように無個性ならまだしも……あの目の包帯と右手のテーピングに関係するものか、はたまた戦闘等の抵抗に使えないものか……

 

殴っている最中に何処か寒気を感じた、蛇に睨まれたようなそんな気を抜けばすぐに喰われてしまうような…

 

俺はすっげぇんだから関係はない大丈夫だ。

 

そして歩を進めた。

 

 

「ただいまー」

 

「ただいま………」

 

「あっお帰りってどうしたの二人ともその怪我!?」

 

と義母さんが言うので示し合わせた、嘘をつく。弟が俺の考えを言ったら少し待ってくれとされたからだ。

 

「いやーすこしこけちゃってねー、遊具って怖いよねジャングルジムから弟が落ちかけてたところを助けたらこっちが大変なことに。」

 

実際にジャングルは、それなりの高さなので落ちたら大変である打ち所が悪ければ救急車直行な程に。

 

「えっ大丈夫なの?」

 

「大丈夫大丈夫、頭は打ってないからゆっくりすれば直るって。いやー弟が無事で良かったよ。」

 

「うっうん。」

 

義母さんは示し合わせた会話を聞くと、弟に向かい。

 

「遊ぶときには十分に気を付けてね、ジャングルジムとか高いところほど見晴らしがイイでしょうけどその分危険だからね。」

 

と優しく言っていた、俺は上に上がろうとしたが…………

 

「すこし怪我したところに当てるといいわよ、これ氷袋ずいぶん打ったでしょうしね………持ってきなさい。」

 

義母さんに氷と水が入った袋を押し付けられた、それはずいぶんと冷たかった。

 




コレが書きたくて今まで書いていたスッキリ、思いっきり殴った相手が笑って、ダメだよと言ったそれはどこまでも正しくそして根本的に間違っていた。

爆豪くん難しいっ、よくわからんっこれでいいのか!?キャラ崩壊って書いてあるから大丈夫なのか!?幼少期やぞっ

今の曲さんは戦闘能力は少ないですが普通の平均から見れば体力お化けです、初期のイイ子(強迫概念)系長距離ランニングトレーニングの成果。


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武器と入手と戦闘術。

すこし時間飛びマス


「行ってきますっ」

 

制服は初めて着た新品の学ラン校章をつけた格好で家を出た、小学校とは違い朝が早い。

 

折寺中学校の校門につく、そこには入学式と書かれた立て看板が設置されており親子が記念に写真を撮ったりしているまぁそのつまり俺は時は流れ春の梅の花芽吹く頃めでたく小学校を卒業し、桜の花咲く頃折寺中学校に入学したのであった。

 

「新入生の方はこちらへー」

 

と中学先生?の案内の声がする、そこには安全ピンで止める花飾りがあり名前を言うと渡された。他の新入生はつけている人が列に案内されており、俺もそこに並んだ。

 

しばらくすると、入場となり示し合わせたような拍手と吹奏楽部がやっているであろう楽器の演奏が響いた、両端には花が置かれている。

 

新入生はそこの間を通り席についていく。入学式の始まりだ、今から中学生となるのだ。

 

とりあえず先生の名前とかそういうものを覚え直さないといけないので色々と面倒くさい、家にかえったら学校説明を読み直す必要がありそうだ。

校長先生の無駄に長い話を流し聞きながら、これからの立ち居ちはどうしようかと思案した。

 

学級委員長に立候補してみるのもいいかもしれない、またいつも通りにボランティア等も行う……一応中学校で一区切りのためキャラチェンジして本読むの学校では控えて、運動中心にしようかな……部活で剣道とか柔道とかもあるかもしれないし…あっ無理だ腕無いわ目に包帯してる確実に補助行き、悲しいわぁ。

 

無言での思案、時間は過ぎていく……お礼の言葉も歓迎の歌も全て心に届かないまま過ぎ去っていく。その事で案外俺はどうでもいいと思うことが多いのだなと再度認識した。

 

「新入生の皆さん退場ですっ」

 

ファッ、油断してた聞き流しすぎた他の新入生はすぐに反応して立ち上がるがワンテンポ遅れてしまった。

 

…………教室内は静かだ、まぁ最初は皆様子見というところで2週間ぐらいたてばよくも悪くも柔らかくなるであろうが。とりあえず俺は一通り挨拶回りをしていった内容は名前と好きなものぐらいそんな簡単な事だけだ。

 

そうこうしていると、がらりと教室の扉が空いたこのクラスの担任の登場である。

 

「はーい、席にすわれ名前は黒板に書いてある通り。自己紹介は先生はトライアスロンが趣味だな君たちの自己紹介も聞きたい。右から順にしてもらえるかな?」

 

と言った、興味等無かった。とりあえず自己紹介して色々と貰って親と帰りで写真を撮って終わった。

 

ある程度人とお話しないと……いけないから、ラインは数人と交換し終わったけど…。

 

「曲友達できた?」

 

それはきついっす、友人までは俺の場合大体行けるんだよ友達範囲が無理なんだよ家に呼んだり呼ばれたりしてキャーキャーしたり。カラオケイエイとか無理だよ?鬼畜なの義母さん。

 

「………まぁそれなりに、ラインいくつか交換したし。」

 

助手席で揺られながら、返答する今でも隣に誰か居ないと車の中でパニックに襲われそうな気がする。その返答を聞いて。

 

「小学校のころ出久とばかりいて友達出来てたかどうか分からなかったからね、友達ちゃんと作ってね!?」 

 

心配された、大丈夫だって。  多分

 

 

そんなんで家に帰り、俺の部屋に入り鍵を書けて勉強机に先生とクラスの人の名前と顔を一致させようとパンフレットやその他諸々広げ暗記を始めた。

名前を覚えるのは案外大変だ、どれも太いか細いか短いが長いかぐらいの違いがない肉体にどれも同じに見えるような顔とか………よくあるだろ?

 

声を出してくれないと、区別がつかない……元からそういうところはあったが最近それが進んできている気がするまぁ個性というなら仕方がない。能力ではないほうの。

 

「……よくも悪くも 個性 と結び付いたような名前が多いな……それも考えれば覚えやすいのか?」

 

そうぼやいた、義母さんもインコで物引き付けるし………俺も曲で曲げるだし…でも個性と関係ねぇというか結びつかな過ぎる名前もあんだよなぁ。

 

「………そんなことは無かった…。」

 

個性と結びつけて名前を覚えよう作戦は早くも停止し、頭を抱えて名前関係のメモと配られたものににらめっこを始めた。それ+中学の範囲の復習だ何とか小学生までは100点キープ出来たが……これからもアベレージ高めていかないと……

 

「これからも忙しくなりそうだな。」

 

ただの感想が未来への予感か、とりあえず先生分は最低限今日覚えて全員は3日までとしようと決めた。

 

ノート等を片付けて、走りに行こうとした弟も引き連れて………あっ無理矢理じゃないよ大体小学生になったぐらいから誘ったら一緒にいこうってことになった。まぁ走ることだけだけど。

 

お互いヒーロー目指してるから、体力は基本だし小学生1年生ぐらいならある程度は大丈夫であろうかという勝手な判断のもとだペースは弟よりもすこしだけ早いぐらいに合わせている。長距離マラソンとかでよくあるペースメーカーの役割だな……オーバーワークとか怖いしえっお前が言うな?いや、反省しているからノーカンノーカン。

 

「早い行こー。」

 

と弟がいつもの時間に急かしてくる、今度は俺が早めにやり急かしてやろうと思ったその辺はお互いどちらが早く準備して急かすか競争しているようなものだ。

 

「ちょっとまて、ちょっとまて準備すんでない……」

 

おっと必要なものは、塩と水とスマホ……スマホは充電はよしっ詰めてこれで。

 

「待たせたなぁッ!」

 

と声を出し扉を勢いよく開けた。

 

「煩いお兄ちゃん、鼓膜破れるかと思った。」

 

と耳を塞いでぼそりと発言され。

 

「いや、急でビックリしてると思うけどさその言い方は無くない?悲しいよ。」

 

段々弟の反応が、こっちに向けて痛くなっている気がするのだが気のせいだろうか………それほど遠慮しなくていい関係になったと思えばいいだろう、うん。

 

そうやって走りにいった、コースは公園回りを何回か1回のみだと距離が少なすぎるからだ基本的にはいつもの通りの周回の間に弟の様子を見て疲れてきたら否定しない限り家に返してその後また走りを継続したり、森に行き戦闘訓練を行う。

 

二人とも無言で走った、たまにすこし無理して倒れて急いでおぶって家に帰って言ったこともあったけ?とポツリと思いだしすこし笑ってしまった。

 

「大丈夫かー?また倒れるなんて笑えないぞー」

 

それなりに走りながら、言ったそろそろ弟は家に返さないと毎回少しずつ様子を見ながら距離を増やしている。弟自身で勝手に俺の誕生日プレゼントのトレーニング用品使って何かしているようだが見てないふりはしてやっていた。

 

「お兄ちゃんじゃないんだから、僕はだいじょ」

 

息を切らしながらついてくる………………本当に、無理をする弟だ。

 

「確かに弟程度の年に俺は何回かぶっ倒れたが、お前も一回倒れただろーあのとき大変だったんだからなー。次で帰るぞ。」

 

自分が掴めない時は無理をしやすい、……最初のころ何度も心配させてたんだなって。今の時点では問題なく動けている弟も掴めてきたら止める判断は任せるか……

 

「……………」

 

「家に帰ったらちゃんと水とれよー」

 

弟は何処か不満げについていっていた、さて帰る時間だ。

 

 

 

 

ちょっと走り、家に弟を返して今度は森に向かった……立ち入り禁止なので周囲を警戒してだが今のところ気付いた奴はいないので安心である。

 

「ふぅ…………」

 

俺は自宅からチマチマ掠め取った塩を舐め、ぬるいペットボトルの水を含んだ。目印として太い枝を一本だけ個性で曲げておいた木がある場所が訓練所だ。

 

右手のテーピングを外し、木を外敵だと見立てる。

 

まずは、右足蹴りから回って左足に移る……そこから足をあげて落とす……立ち上がってきた相手の手を掴み押さえるその時にはきちんと捻る……っ

 

まぁ何も無いところでやってもイメージトレーニングぐらいでしか無いが……やっぱり左腕が無いのが痛く足技を中心として見たが、本当に通用するかが分からない。

 

俺は手で掴み引きちぎった草を見た、武器を持ってみるのはどうであろうか?右手の個性は使えば終わるがリーチが短い手だから当たり前であるが。個性が潰れるが相手によって対応を変えるのは悪手ではない、ヴィラン向けにやっていたが傷をつけてはいけないものを相手にする可能性も多い曲げるのは回復しづらくそこら辺には沿わない。

 

「………考えれば考えるほど向いてねぇな……やっぱり…まぁやると決めたものはやるしかねぇか。」

 

武器を持つとして、小型ナイフは確定とする色々と便利だから調理に縄を切ったりとか……それと現在のスタイルに合わせて打撃用の方がいいか……鉄の棒切れ今は学生だからある程度理由をつければ誤魔化して購入できるものがいい。

 

「金属バットが有力かな……草野球してきますって言えばでもなぁ…なんか物足りないような気がする。」

 

中が空洞なのが殴ったら凹みそうで怖い、そりゃあ詰まってたら重たすぎて振るえないから仕方ないんだろうけど。

 

「後で考えればいいか……」

 

と俺は技の確認と構えのとおし、木に登り飛び移る練習はしようと思っていたがパルクールがまだ不足していた為に断念した。

 

まだ 足りない 全てが。

 

 

ある程度済み、残りは家でやることだけになったが帰りにホームセンターを軽く見ていった……鉄の棒としてある不自然でない物を見つけるためであるうん思考が完全なる犯罪者のソレだが俺は悪くない。

日本刀をそのまま振り回すのは違反だから木刀や竹刀を使うのと感覚は一緒だ、明らかに武器という鉄の棒を使うのは違反だから日用品として使われる鉄の棒を練習として振り回そうとしているだけだ。

 

見てきて、候補は鉄パイプとスコップと金属バットとバール……

 

鉄パイプはそれなりに使えそうだと思ったが店員さんにどうやって使うんですか?と聞いて見つかったときの言い分けが全く思い付かなかったから除外

 

スコップはさすがは塹壕を作ったりなど戦闘で使われただけあって色々と出来そうだが大きさが難点持ち歩きには不便言い訳は思い付いたが残念ながらそれでまた除外

 

最終的にはバールと金属バットの戦いとなった、言い訳はどちらも思い付いているので純粋な好みの問題だ重さや手に馴染むかどうか確実に決めようとして振り回すのは完全なるアウトであるため自重する。

 

「…………どっちがいいかな。」

 

聞こえないように呟き、細い棒の方が扱いやすいと結論づけバールに、決め会計に向かった。

 

言い訳はヒーロー目指しているのでもしもの時に対応できるように準備をしておきたいと。

 

そして家に帰ってから見つからないように俺の部屋の隅っこに配置をした、義母さんや弟に見つからないように変な神経を大分使った。

 

窓から見た今日は雲ひとつない、星の綺麗な日であった俺はちゃんと今日を見ておけば良かったなと残念に感じた。




主人公の主武装バールになった瞬間
普通に殴れば重症当たりどころが悪ければ死亡、テコの原理で600kg以上を普通の人が動かせる。ドアのこじ開け、車に乗った人の救助、瓦礫の撤去も等も行える実にヒーローらしい道具である。しかも大体5000円で買える。しかもいくらボコっても歯こぼれの心配がないお手入れ楽チン。

ヒーローの皆バールを持とう(おふざけ)


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噂としてあったこと

そりゃいつかはそうなるわな?


中学に入学してそれなりにたったころ。

名前も何とか覚えたし……ある程度人とコミュニケーションはとれている、誘いはまだ無いしちらほら出来き始めるグループにも入ってはいないが。勉強は今のところは何とかなっている……科学の物理計算がやべぇけど。

 

「ふぅ……」

 

俺は、先生に向ける授業での分からない事を纏めながら向かってきた友人の話を聞いていた。

 

「オーイ曲ー、暇だったら遊びに行こうぜ!ゲームセンターで良いもん見っけたんだー」

 

うん遊びに誘われているけどどうしよう……鍛練の時間とか勉強の時間削られるけどコミュニケーションの一種として参加した方がいいよな……弟に向けてゲームセンターに行くならヒーロー中心の物をとった方がいいかな?

そもそも、俺の技能でとれるかどうかが問題なんだけど………

 

「いつからだ、もしかしたら用事が被ってしまうかも知れないからなぁ……」

 

と俺は二人の前で頭をかいた、家族とのお出掛けの予定がこれから入るかも知れないし……一応何も無ければ言われた時間を空けておこうかと。

 

「お前いっつも勉強してるしさー息抜きも必要だぜーじゃあ来週の土曜日に学校集合なっ絶対にこいよ。」

 

「ちょっおまっ返事してない。」

 

嵐のような奴だ……クラスのムードメーカー故か纏めた奴聞きそびれてしまった次の授業の時に聞いてみるかいやソレだと先生の迷惑になってしまわんか?そこまで考える必要なないか。

 

クラスメイトが歩く音をBGMとしてはっと気がつく。

 

……………うんソレだと、次の授業の準備急いでしないとっ時間がないっ。しかも移動教室じゃねーかあいつそれが分かってやってるのか!もう移動してるしっ。

 

「このやろうがー」

 

とほとんど誰もいなくなった教室で汚い言葉を使ってしまったがこれは仕方がないだろう。

俺は急いでロッカーから物をとりだし理科室へと向かった、廊下は走っては行けませんは基本守るが走っていった。走らんと遅刻する。

 

 

 

 

 

…………なんだろう今日は厄日であろうか?

 

 

 

 

 

とボンヤリ思い帰宅する、途中まで道のりが一緒のため帰っている。部活は柔道部のサポーターまぁマネージャーの補佐のようなもの、左腕あったら良かったのに。だが他人の流れ等を見れるのはよかったと思う。

 

でなんだここからが問題だ。

 

いつも練習で使っている立ち入り禁止の森を通りすぎようとしたときにうん。

 

「そういえば小学生がここらで、お化けなんだっけなにあったてさぁ。」

 

とふざけたように話しかけてくる。

 

「へー」

 

生返事をするとそいつは畏まったように。

 

「そんなに興味ないように言うなよなー、まぁ森に入った小学生が何かが殴られるような音ゴッゴッてっねそれでやんだ辺りで音のありかを探ろうとして見つけたのは………ボコボコ凹みに穴だらけになった木が複数……で自分もこうなるかも知れないって泣いて飛び出しちまったんだってさ。」

 

………興味ないのは撤回する、それは恐らく俺だどうするんだコレ完全にやべぇ奴じゃないか……実際にやべぇ奴扱いされてんじゃねぇか。

素でやると完全に頭おかしい人と見られるから森でしかも立ち入り禁止のところでやってたのに立ち入り禁止なのに小学生入ってくるな俺も人のこと言えねぇけど。

 

「で都市伝説ーのボコボコさんってね!すこーし噂になってんだよなぁ。曲何て顔してんだこういう話駄目か。お腹痛いフフフ。」

 

「うん、そうだなー怖いなー」

 

どうするんだこれ、本当にどうするんだコレもうあそこ使えないぞ部屋で振り回すか?いや狭いな………家に帰ってからゆっくり考えよう。やっぱり武器持つのは高校からの方が良かったか?

 

そんな焦る思考がループする。

 

「そんな訳だ、今度その現場見に行こーぜそれで誘ったんだしな。小学生の発言は嘘じゃないかーとか言われててなぁ。」

 

 

 

 

 

その瞬間今までの思考が完全に停止した。

 

 

 

 

 

「…………本当にどうするんだコレ。取り返しのつかないところまできてるよっ」

 

自室で頭を抱える、走りに行く気力がない。たしかにバールでの殴打はどうしようか効率とか考えてボコったよ?木に酷いことをした罰か?

 

「よしっ一旦落ち着こう、深呼吸だ。」

 

つまり見られてもいい、最終的には関係者またはボコボコさんと思われなければ万事OKなのだ。完璧に猫被ってキャーこわーいしてればいいのだ。

 

ずいぶんとひきつった顔をしていたのだろう、夕飯のとき義母さんに何かあったの?!と肩を揺すられた。

 

その後本当に厄日出ないかをネットで調べたが実際に厄日だった、初めて人生でオカルトを信用しそうになった瞬間の一つである。

 

そうこうしているうちに、遊びの誘いの時間が迫っていき…………校門の前にたっている。

 

「おっと早いなー曲っ、流石はゆうとうせいってか?」

 

いや、逆にお前が遅い。30分ぐらい待ってるぞ。謝れ服だけいっちょまえにしやがって。

 

「………30分以上遅刻している奴に早いとか何とか言われてもなぁ」

 

「あーごめんごめん、さっ行こうかーバスに行くぞー。ついてこーい。」

 

「はいはい、早く走るとこけるぞ俺が。」

 

と早く走ると友人を追いかける、左腕がないのだからこけると大惨事になるので少しはセーブしてほしい。というかそっちから誘ったのだから遅刻するな。

 

バスに乗ると思っていたよりも空いていたため、席を確保したガタンガタンと揺れる車内……エンジン音普通自動車ではないからまだマシだが気分の悪さが来る。

ソレを必死で隠した。笑っていた。

 

「次~ショッピングモール×××です。お降りのか」

 

次で止まると言う、言葉により降りるボタンをいち早く押す、ピンポーンという音と共に。

 

「次止まります。」

 

という無機質な機械音が響いたあと少しあと少しで解放されると言う感覚がきた。

 

ついた瞬間にすぐにお金を払いバスから降りる、普通の様子であったであろうか?

 

「乗り物酔いか?」

 

知らない人にはよくそう思われる、友人も知らない人と同様の反応で良かった。一応は隠しているのだから。あの事を心配しているような振りをして根掘り葉掘り聞かれ古傷を、えぐり出される真似はもうごめんだ。

 

「まぁ、そうだね…車苦手なんだよ酔い止め持ってこなかったこちらの落ち度だ。」

 

「無理すんなよー。」

 

と足並みを会わせる、車から出たからか気分は大分良くなってきた。たしかゲームセンターだったけか。

 

「たしか面白いものがあるっていってたよな?」

 

と一言吐くと友人はサムズアップして。

 

「あぁっオールマイトの数量限定フィギアだよ、数が結構少ないから実力&早い者勝ちってなってる。でここが残ってる貴重な場所ってこと……転売とかもあるけど新しいものとあって大分値段が張ってる。」

 

「本当かっ!?」

 

「おっとびっくりすんなぁ、そんなにオールマイトすきか?オールマイト好きには見逃せないアイテムだけどよー」

 

弟への一番のお土産に出来る。たしかに持っていなかったはずだえっと財布はいくつ入ってるか?お金はチャンスだ回転数こと全てだ。

 

「いきなり財布の中のお金確認し出すなよー」

 

「うるさい。」

 

これは大切なことなんだ、俺にとってとれるか取れないかで心境が変わるのだ。弟が喜ぶか喜ばないかなんだ。

 

「行くぞっ早くしないと捕られる。」

 

俺はゲームセンターに向かって早歩きで進みだした、後ろで待ってくれよーと友人が笑って追いかけてきていた。

 

 

「うるさい、こんなにもうるさい所だったか?」

 

「そりゃあゲームセンターだからなぁ。」

 

ジャンジャカ鳴り響く音量を気にしないような音楽に少し疲弊しながら、人が少し集まっていた所に向かった。

 

「オールマイトとれねぇっ」

 

「くっそ残り3個じゃねーか、ここまで溶かして取れないとか………」

 

と多くの嘆きの声があり、オールマイトの人気は凄まじいものだと改めて感じてしまう。

 

「1p100円か……この前見たところ1p200円だったからなーチャンスはおおい?」

 

と友人は覗き混む、UFOキャッチャー式でフィギアの上には引っ掻ける用なのかアーチが取り付けられていた……配置されている2体のうちの1つは倒れており確実に他の挑戦者が失敗した後だ。

 

「確実にアームが緩いだろこれ。」

 

ゲームセンターの主力商品はアームが緩いと考えた方がいい強かったらよかったですむし………

 

「夢ないなーお前はー。」

 

「とりあえずやるぞー。」

 

と1p100とかかれた投入口に硬貨を入れた、チンリンロリンというチープな開始音がなりアームが動かせるようになるまずは普通にと引っ掻けるアーチを使うようにアームを動かし下ろしたがかたんと音をたて、引っ掛かるがやはりアームが緩いのか獲得ゲートに少し動いただけで終わった。

 

「やっぱり緩いが………何度もやればっ……何回やればいいんだ?」

 

恐らくコレは、獲得ゲートまで少しずつ動かしていって取る一発取りはほぼ不可能にされているタイプだうまくいけば何とかなるっ諦めるなっ。

 

「…………少し換金してくる。」

 

目標は10回まで今は1回使ったから残り9回それまでにオールマイト(のフィギア)を仕留める。集中が途切れるといけないから最初から換金してこよう。

 

「おーあれはマジだなぁ、わかったーここで待ってるぞー」

 

ジャラジャラジャラと1000円札を二つ両替したため財布が重い、これがすぐに軽くなると思うと少し憂鬱になってしまう。

 

「さて続きをっ。」

 

と、俺はケース越しの獲得するべきオールマイト(フィギア)に向かった。

 

 

 

 

 

 

結果 総額出費1400円目標よりも400円オーバーとなった。

 

「やっと取れたっ。」

 

「すごい熱の入りようだったな、回りの人軽く引いてたぞ後あれだなー」

 

「あれって?」

 

俺はそのときすっかり忘れていた、己のバールを振り回していた自業自得を……………

 

「森いこうぜっあの現場を見に!」

 

内心忘れてたとこれでいいじゃないかと言う思いがごっちゃになっていたと言う。

 

 

 

 

「これがねーうん」

 

立ち入り禁止の森を抜けて、友人が言う証言を便りに進んでいくうんこれ確実に俺の練習場ですわ…明らかにそこに向かってますわ……クマーとかそういう奇跡なんてなかったよこのやろう。

 

「いやー帰らない?暗いし。」

 

「何言ってるのさ、君がやったのに。」

 

と友人は俺の練習場にたどり着きそう面白いように言った。

 

「いや、何言ってるのさ。」

 

俺はすぐさま反論しただがこれがいけなかった。

 

「……何でこの光景に驚かないのか、普通だったら驚く所だけど何しようって訳じゃない。ヒーロー目指してるんだろー」

 

と友人は怒りもせずただそういっていた。

 

「だからなんだ、脅しか?」

 

と思わず、拳を握るそうして一言言った。

 

「ヒーローには技術者が必要だ、俺はヒーローを支えるガジェット開発者まぁサポートアイテムをどんどん作りたい。でだお前がヒーローになるならその技術者は俺を使えってだけだ。」

 

「はぁっ?」

 

理解が追いつかなかった、だが友人は弾丸のような話を続け出す。

 

「ヒーローサポートアイテムって、もっとロマンがなきゃいかんのよ会社とか利益とか関係ない俺の作りたいものを作りたいわけよ。」

 

「…………」

 

あっコイツ変態だ技術者的な変態だ。

 

「と言うわけで改めまして、繊細 修技。お前がヒーローになったときの第一技術者だ覚えておけ。」

 

「誘い出すために噂の嘘をついたのか?」

 

「いやあれは本当、小学生が泣いてたの見てたし。」

 

「いやぁまじかー」

 

夕暮れがなぜか今日は遠く感じた。




ガジェット制作者との出会い
曲は交通事故の事は時間もたってるので基本的にごまかしてます、その事で心配されて古傷えぐり出されるのは嫌いです。


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ある日、俺は道を決める。

どうだろなー


ほだらかな季節ざわつく教室……進路希望の調査票が配られ、窓際の席でとっくに書き終わり外を眺めていた俺は中学3年生になっていた。時の流れとは何かしていると早く感じるものだ、ある人の言葉で人生とは何か為すためには短いが何も為さぬには長すぎるだっけ?そんなのもあるぐらいだ。

 

第一希望 雄英高校 第二希望 士傑高校

 

コレが俺の進路であった、本命は第二希望の士傑高校であるが第一希望に雄英高校を選択しているのは記念と弟は多分ここを受けるだろうからの下見も兼ねて、後は自宅から特に意味はないがすこし距離を置いてみたいからであろうか。

新しい世界へとかそんなものだ、家は家で居心地がいいし義母さんも弟もいるため寂しくないだがプロとなっては一定の場所ばかりにはいられないであろう。

 

プリントが回収される、一番後ろの席なので楽だ回収されたプリントを先生はぺらぺらめくり一通り確認すると何も進路に口を出さず。

 

「最初の進路希望調査ですが、コレがのちのち新たな知識や夢を得る事で変わるかも知れません。進路とは自ら進む路を決めることです。悔いのないように。

 

これで授業を終わりにします。」

 

と一言だけ、言って進路希望調査票をしまい教室から出ていった。さすがに目の前で進路を発表し出す馬鹿者でなくてよかった。

 

解放されたように、喋り出す………どこで遊ぼうかやあの先生の授業つまんない ワロタ とか次の小テスト勉強してねーとか、そんなもの俺は本を取りだし読んでいた……。

 

「(自分で決める路が進路か………)」

 

言ってはなんだが、自分にあまり自身が持てない確かに身体能力面等は上がった戦闘スタイルも一応は身に付け、リーチと手加減の為に手頃なバールをぶんまわす……もう森は無理だから自宅で。

 

「オーイ曲どこにしたー」

 

ちょっと待ってこっち来るな変態。ものすごい薬品の臭いがするぞ、なにしたんだ成績は俺よりも上だが頭のネジが吹き飛んでるんじゃないか?

 

「第一 雄英高校ヒーロー科 第二 士傑高校ヒーロー科でこれで満足か。」

 

とぼそりと呟いた。多分言わないとゴネられ続けるだろう、諦めがほとんどだ。

 

「雄英ねー俺は雄英じゃねーけどサポート科にいくぜっまぁ専門校って言ったところだなぁ。」

 

ここに馬鹿がいた、でかい声で言うんじゃない。何人か気づいて振り向いてるじゃないか。

 

「記念受験って奴だよ、それ以外の何でもない。」

 

「へー、お前なら受かっちまいそうな気がするけどなぁ。」

 

と軽く笑い頭を叩いてくるが、そろそろ次の授業の時間である。

 

「次の授業始まるぞ早く席につけ、修技君」

 

「あいよー全くお前は俺の母親かよー」

 

今日も騒がしい日になるようです。

 

 

先生にお昼休みに一応の呼び出しを食らった、後で進学先を見たのであろう。職員室に向かいトントンと神妙な表情で合図を出していた。

 

「失礼いたします、先生なにか悪いところでもあったでしょうか?」

 

「ヒーロー科二つはいいんだが第三希望実は抜けていてな………ここで書いてくれないか?」

 

あぁたしかに書き忘れていた、俺はとりあえず難波高校経営科と書くとは思わなかったのでボールペンを借りて書き記した。

 

「……これでいいでしょうか?」

 

「うん、大丈夫だ。呼び出してすまないな曲君、勉強面は今のところ平気だが………いや何でもない気にしないでくれ。」

 

「えぇ大丈夫ですよ私でもわかってますから。」

 

多分個性の制御の問題と人としての欠損であろう、プロヒーローでも活動中に体が負傷してその後も現役を続けている者もいるが最初から負傷している場合は軽く探した限りいない。素の経験値が違うのだ、それにやはり個性の問題1か0しかも普通に使えば即お縄になりかねない。とどのつまり鍛練がほぼヒーロー科でないと不可能義母さんのように引き寄せる等の軽い個性ではない弊害または調整のための訓練が必要なのにそれができないから……。

 

「そうか………でも、先生は応援してるぞ。君は生徒会書記としても頑張ってるしな、飴でも食え。」

 

とどこか先生は悲しげに話を占めた。応援と共にイチゴ飴を渡され少し同様しつつも。

 

「ありがとうございます。飴と応援、大丈夫です頑張りますから。」

 

と俺は笑って返した、少し気が楽になったようなそんな気分だ。

 

そのまま教室に戻り次の授業の準備をしていた、お昼は特に誰かに誘われなければ勉強していたので元々呼び出しに応じやすかった。生徒会としての業務に当たることも多かった為元々昼休みなぞあまりないものだ。

 

そうしていつも通りに授業を受けわからないところを纏め放課後となる、柔道部の補佐として動きの歪みを観察したり、スポーツドリンクを配布したり等以外と忙しかったりする。一応少しは参加させてもらうが多くの部員が無い故の弱点狙ってくるのでほぼ負けてしまう、そこら辺で己の弱点がはっきりするのでいい経験となる。実際に参考にさせてもらった面も多いため入ってよかった。

 

中学生で対人とかの実践経験なんてほぼ積めないしね…積めてたらそれこそタイーホされるような奴(普通の人にも喧嘩を売る奴)か恐ろしく不運な人(本人の意思とは関係なく犯罪に巻き込まれまくり自衛として積んでしまう人)だと思う。

 

………この社会だと普通に数は流石に少ないと思うがいそうなのが闇深い。犯罪発生率恐ろしいし……

 

「ぼーっとしてどうした!?曲。」

 

おっとまだ、部活最中だった考えると回りが見えなくなるここら辺は今も注意するべき点だな……

 

「いや、何でもない具合は悪くないから安心して。」

 

そうやって、また練習風景の観察を開始した。

 

始まりがあれば終わりもある、学校の下校時間ギリギリに部活をやめ部員たちが急いで帰りの支度を始めていたさて俺も帰るか………生徒会の資料纏めは昼休みのなにもない時にしよう。

 

ずっしりとした重さがある学校指定のバッグを背負い、自転車に乗って学校を後にした。

 

 

「ただいまっ遅くなった。」

 

玄関の照明が明るい、揚げ物を作る音と玉ねぎかネギを刻むような音が響いている。

 

「おかえりなさい、今日はカツ丼よ。」

 

と義母さんは楽しそうにそして誇らしげに話しかけてきた、包丁で玉ねぎ切りながらこっちを見るのは本人からすれば平気なのだろうが少しアブなっかしくてひやひやする。

 

「へー、なにか特別なことでもあったの?」

 

そういえば、カツ丼は弟の好物だったな………俺見たいに割引で買えたかそれとも祝い事なのか?義母さんの様子からして恐らく後者であろうと確信した。

 

「出久がね、前に起きたひったくり犯のバイクの番号を覚えて交番につきだしたのよあくまで個性使ってない犯行だからヒーローが出れなくて、それで犯人が見つかったてお礼されてね。」

 

…………思ったより遥かに凄かった、子供新聞とか乗りそうな奴だぞうん俺はてっきり学校内の事でなにかあったのだと思ってたから。

 

「本当か?」

 

「本当ことよ、超格好いいわ。」

 

と義母さんは笑う。

 

弟はやっぱりヒーローだって、思ったんだ俺もとても嬉しくなった。

 

「でその弟は?」

 

弟の姿が見えないので義母さんに、聞いたそうするとクスッと笑われて。

 

「部屋でぐっすり眠っているわよ、嬉しいからって無理矢理起こして感想言ったりしないでね。」

 

…………弟が眠ってなかったらしてたことです、流石に弟が寝ているところを起こす度胸はありません。冷たい目で見られます、だんだんそれに慣れてきているのがいやです。

 

「起こしたりしないって……」

 

とため息を一つついて、箸やコップなどの必要なものをあらかた準備をしていくそろそろ出来上がる頃だろうし上にあがるのも微妙な頃合いだ。

 

「…………」

 

コップに汲んだ水を飲みながら教科書に目を通していく、予習復習はしっかりしないとついていけないというよりは分からないところが分からなくなるそれが一番勉強では困るところだ。

 

「ところで曲は高校はどこにいきたいか粗方きめた?」

 

「えーとまだ悩み中だけど雄英高校か士傑高校のヒーロー科、士傑高校の場合は自宅から通えないから……部屋借りたりすることになるかな?多分寮あるって、聞いたしいけるいける。」

 

義母さんは揚げたての豚カツを切りめんつゆと一緒にあらかじめ煮込んだ玉ねぎの中に入れて卵で綴じていく。

 

「雄英高校か士傑高校ねー、凄いところを目指そうとしてるのね……最初曲がヒーロー目指そうって言ったときはビックリしたわ……もうこんなところまで来たのね。あとそろそろご飯だから出久呼んできて。」

 

としみじみされていた、あっもうご飯か……卵で綴じるのは早いからなぁ固すぎてもいけないし。

 

「わかった、呼んでくる。」

 

と俺は弟の部屋へと走り込んだ、ご飯へ呼びにいくついでにこの感情を伝えるために。

 

「オーイ飯だぞー弟よっ」

 

と扉を開けながら言う返答はない。スースーの寝息の音が聞こえた。ごそごそと動いている布団をひっぺがす。

 

「おきろーカツ丼だ。」

 

「寒い、布団返して。えっカツ丼!?」

 

と弟は布団をはがれて不機嫌になるが夕飯を理解した瞬間に驚く。まぁ好物だしなー俺もハンバーグってなったら喜ぶし驚く。

 

「弟が犯人逮捕に役にたったて警察から連絡がきてな、義母さんが舞い上がってる。俺をとても嬉しいぞ。」

 

と思いっきり抱き締める。普段は基本避けられるが隙があった。

 

「お兄ちゃん暑い、離れて重い……ご飯食べに行くから。」

 

とぐいぐい話してくる、しかも地味に痛いところを押してくるので離した。

 

「だな、食べに行こうか。」

 

降りると食卓には出来立てのカツ丼が3つ並んでいた、食べるときには俺のカツを一切れ上げた。

 

美味しく頂いた後俺の部屋に戻り明日の準備とバールを振り回す、物に当たって何回か大惨事に陥りすぐに片したことがあるため勢いはつけるが繊細にやっていく。

 

休日には弟と走ってるが、それ以外で走る機会がすこし少なくなったような気もする……その分戦闘スタイルの進展やヒーロー研究ノートの纏めとかも進んでるけど。

 

「ふぅ……今日はこれぐらいでいいかなぁ。」

 

とバールを隠すようにしまい、一息ついた。

 

「……………今のうちに面接のスピーチ考えておいた方がいいよなぁ…?ヒーロー科なんだから目標としているヒーローとかいた方がいいのか?」

 

面接は人の内情を外面態度などから読み取る行為だ、そこら辺改まった物にしないといけない………面接で言う内容を考えるのが難しいのは当たり前だろう。

 

「…そういえば雄英高校の面接方式まだ調べて無かったな……」

 

とぼんやりそう口にした。




個性の火力が制御できなさすぎて個性を含めた訓練が全くできない、そりゃあ安易な肉体強化に走ります。

出久さんは性格は明るめに変化してます、前向き。無理の無い程度に運動もしてるし。兄への態度はうん……致し方ないよね。


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試験会場が世紀末

他のヒーロー科ではどんなのだろう?


特に最後の日まで、進路希望は変えず………今前期で雄英高校を受けることとなった、軽く調べてみたがロボットとの戦いらしい入試要項でもそうだった二度見しようかと思った……雄英高校の在校生を体育祭等で確認すると完全戦闘型とは思えない個性の者もいた。普通科からの編入もあるが一年生の時点でもそう言う者は存在しているため戦闘力以外。

 

学力はテストで見るとして戦闘力以外にもロボットで見ることがあるんじゃないか?学校の校風とかそんなんだろうからよくわからないけど。

 

「でここが雄英高校……でかいな、マンモスか。」

 

でチラチラ二度見をよくされるが気のせいと思いたい、バールを学校指定の鞄に入れて持っているだけだ。犯罪者ではない、考えた故のバールだ。

 

電車のなかでも目線が痛かった。

 

「………人多い…マスクしてくれば良かった。」

 

とぼやき、試験会場まで歩いていく記念受験でも折寺中学校で前期で受ける人がいないため知らない人ばかりだ多分受けていたとしてもこの人混みでは見失う。

 

「受験票は忘れてないよな……」

 

流石に忘れていたら笑えない、とっ

 

「ここかーえっと席はどこなのかな…?」

 

異常に広い試験場を見て俺の席を探す………ここまで広くて更に人が多いと探すのも一苦労である……なんか昔のヒーローショーの席探してたみたいだなぁ。

 

「よっし見つけた、えーと残り時間は20分かトイレはすませたし必要なものを早く出しとこ……」

 

そうしてペンや消ゴム、受験票等必要最低限な物を出して静かにしていた。すると今まで黒くなっていたディスプレイに灯りがつき試験上の注意などが表示された、普通の学校でもある携帯電話がなったらカンニングと見なすとかそう言う普通の物だ。

 

「……………」

 

そろそろかなとつけた腕時計を確認すると後1分であり、一秒一秒がとても長く感じたこれが緊張か……

 

「はじめまして、こんにちは雄英高校を選んでくれた受験生がた今から実技試験の概要を説明いたしますので静粛にお願い申し上げます。受験生の皆さんは入試要項であらかじめ確認されていると思いますが受験生には筆記試験後10分間の模擬市街地演習を行って貰います。持ち込みは自由となっております。演習試験は各自指定された場所にいってください。」

 

と型に嵌まった厳格な話をされより気がしまった、それにしても10分間か……入試要項でも見たが短いなスロースターターや明確な準備が必要な個性の持ち主だったらどうするのであろうか?

 

「受験生の皆さん以上のことを理解できしだい次にいきます大丈夫ですか、はい。

演習上には3種の仮想敵が多数配置されております、3種の仮想敵にはそれぞれ攻略難易度が設定されており個性等を使用し行動不能にした時にポイントが入手できますのでそのポイントをより多く稼ぐことがこの試験の目的となります。また妨害や他者への攻撃など非英雄的行動は不可となりますのでご注意下さい。」

 

…………じゃあコレは何であろうか?と入試要項の一番点数が高そうなゴツいロボットをちらりと見た。

 

「そして特殊な物として0Pの仮想敵が存在いたします、0Pの敵は各所に1体置かれ試験生たちのポイント獲得の妨害を行いますスルーしてもいいギミックです。」

 

1体か………何で仮想敵となうっているのに避けてもいいのだろう?他の受験生はゲームのようだ等の感想をいだいているが………コレは 本当に無価値(0P)な物なのか?

 

「コレにて実技試験の説明は以上となります、筆記試験での頑張りを応援しております。

 

忘れておりました、最後に我が校の校訓を受験生たちに送りましょう……プルスウルトラ (更に向こうへ)では皆さん良い試験を。」

 

いや今は筆記試験だな、と脳を切り替えた。

 

 

 

 

 

 

 

筆記試験は終わり、学校指定のジャージに急いで着替えバールを持って走り向かう……所々持ち込み可故か能力で作ったのか歯みがき粉や日本刀持ってたりしていたがコレは見ないことにした。

 

「ここが試験会場Aであってるかな……?」

 

と使い慣れたバール握り、回りの受験生を観察する何も持っていない人もあれば俺のように軽い武器を持つ人もあった。

 

………話す人がいない、孤独だ。

 

「試験開始いたします。」

 

急に合図がされる、多くの者が勘違いかと様子を見るが。

 

「もう開始されております、残り10分」

 

と冷淡に告げられた…………マジか、俺は走り出した個性飛行等の持ち主であろう者は空を飛び異形型は全般的に早い。まずはロボットの位置把握か……こんな受験生の近くには無いだろうし。

 

「目標捕捉ブッコロス」

 

あった、俺は突っ込んでくる1Pをこちらも迫り鉄と鉄の間に引っ掻け勢いを利用し破壊した。思ったより遥かに脆い。無個性でもカウンターをつけば余裕。

 

「次っ」

 

俺は1Pを動かないように首を折り、次へ向かう。すぐに倒せる機動系か目標を探れる探知か………そこら辺は考えてなかった。

 

「3P」

 

次は戦車みたいなものか、俺を認識すると大量の弾を発車してくる……試験で死亡事故は笑えないので恐らくゴム弾…ならっ気にする必要はない。

 

迫る為に数ヵ所の被弾なら気にせず、進むぶっちゃけゴム弾だろうと痛いしリアルなら確実にアウト試験だからこその戦法。

 

3Pの車輪が目前に迫る、バールを車輪に引っ掛け力一杯外すっこれが無理ならパンクを1~3個起こせば動かなくなる。

 

「今4っ次っ」

 

やっぱり時間が大敵だ、どれだけの敵をどれだけ探知しどれだけの倒すかか……一応倒す事は出来るがいかんせん時間がかかる個性を使ったとしてもほぼ変わらない。

 

「残り8分1秒」

 

どんどんカウントがされていく。

 

………コレは思ったよりも遥かにきつい。10分といえども確実に体力関係でへばるやつ出てくるだろ。

 

悠長にポイントなんてカウントできねぇな、と比較的よく見かける1ポイントをカウンターで破壊していきながら時間は進んでいった。

 

 

 

 

 

「残り1分45秒」

 

冷淡に告げられていく終わりの時間。現段階で取れているのは数えてないから分からない、そして現れるのは0P

 

「…………オイオイマジか。」

 

それは人が豆粒に見えるような大きさだった、それはこちらに迫りビルを破壊していく………他の受験生はこんな強大な敵に意味もない敵から逃げていく。そりゃそうだポイントが入らないのだから、自らの身を優先する。

 

だけどさ

 

ヒーローが敵から逃げていいのか?

 

仮想であろうと敵は敵だろう?

 

多くの損害をもたらしている現在進行形でそれを見逃すのか?

 

意味がないから敵を避けるのか?

 

いや ヒーロー は違うだろ……!!

 

「ヒーローの癖にヴィランから逃げたら、弟に格好つかないだろ!」

 

叫び、他の受験生と逆方向0Pの方へ走りだした。

 

恐らくこの眼を使えばいけるが、コントロールは全くできないつまり外したら終わりの一発勝負。

 

人を巻き込むのはダメ、またあの時のような使い方はしないっ俺自身の意思で使うんだ。

 

恐れるな恐れを勇気に変えろ、無謀だと笑われたっていいコレが俺の選んだ結末だ。きっと他の受験生はバカな奴だと言うだろう、ならばええバカですと返してやろう。

 

俺は包帯を外した、そして0Pを見定める。久々にみる左の景色、思ったよりも落ち着いている。只見るだけでは曲がらない……あの時はどんな風に使ってしまったのだろう。何か叫んでいる声がするが俺にはもう0Pだけしか見えていない。

 

「……………………」

 

0Pが目前にくる、受験生の一人が走り戻ってくる。俺は目の前の0Pの敵よりも遥かに恐ろしい恐怖を覚えるそしてすぐに……

 

「くるなっ俺の視界にはいっる………」

 

受験生の腕が視野に入りこう叫びが聞こえる。

 

「何をいってるんだ!、お前もいい加減早く逃げえっ!?腕がっ」

 

不幸にも救おうとした者の右腕は巻きこまれひしゃげた、そして0Pは只の鉄の塊のごとくベゴッと重低音を響かせひしゃげ後ろに倒れる、その後に土煙が舞う。0Pだけではない被害は0Pよりも少ないが建物も一部大きくひしゃげてしまっている。

初めて彼女の腕は 己の個性 を人に使ってしまった結果だった。

 

「ごめんな……さ……」

 

薄れ逝く意識のなか、そう言葉にするしか出来なかった。 それしか今の俺には彼女にすることは出来なかった。

 

 

私は気にもとめてなかった。0Pに立ち向かうまでは、只の特に強くもない受験者だったのに。

 

0Pが現れた瞬間に逃げを選択した、利益が全くない立ち向かう理由なんて存在しないから。だけどあの受験者は

 

「ヒーローの癖にヴィランから逃げたら、弟に格好つかないだろ!」

 

とワケわからんこと叫んで笑いながら0Pに突っ込んでいった、正直あいつは0P敵の恐怖で頭が可笑しくなったのかと疑うほどだった。

 

その最中で包帯をほどきそれが地面に落ちる。

 

「早く逃げろよっろくにポイント敵倒してない癖にお前に0P利益のない強大な敵に何ができるっ。」

 

私は叫んだ、逃げながらだけどあの無謀な受験者は動かなかった。

 

「ちっ」

 

舌打ちをして0P方へ向かう、あの受験者を止めるために0Pの前で棒立ちしているこのままだと。

受験というある意味安全が確保されている場所なのに嫌な想像をしてしまう。

 

受験者に近づくすると恐怖したような先程までとはうってかわった表情を浮かべ。

 

「くるなっ俺の視界にはいっる………」

 

とまたワケわからんこと叫び出した、視界個性のことか?だけど早く……

 

「何をいってるんだ!、お前もいい加減早く逃げえっ!?腕がっ」

 

するとベゴッという重低音を響かせひしゃげる 0P とグシャと生々しい音をたててひしゃげる私の右手があった。痛みは今は無かったコレがアドレナリンというやつかと妙に冷めていた、0P が後ろに大きく倒れ土煙が舞う。

 

そしてコレを引き起こした受験者は

 

「ごめんな……さ……」

 

と私に向かって泣いていた、そして倒れた。

 

「つぐぁぁぁぁぁぁ」

 

後から脳を焼ききるような痛みが走る、だが安全な場所へ移動させないとと本能で受験者の肩を背負い引っ張っていく………開けた場所に出た時。

 

「コレにて、演習試験を終了いたします。受験生の皆様はそのままお待ちください。」

 

とアナウンスが響いた私は思わずその場で、糸が切れるように倒れこんでしまった。




流れを理解、ロボット把握

相澤先生やマイク先生はまだ先生になってません。すこしだけ原作と入試の手順を変えております。6~5年位差あるし………

敵味方無差別超広範囲件火力自爆攻撃という迷惑しかない方法


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必ずしも正しさとは限らない。

結果の裏


雄英高校、審査室そこでは多数の教師がリアルタイムで模擬市街地演習が行われる全ての会場の様子が多数のモニターに写し出されるそれを見ていた………完全審査制のヴィランポイントとは別のレスキューポイントを査定するために。

 

……そこでは、普段の試験ならば無いであろう完全審査制故の教師陣の混乱が起きていた。

 

見ていた画面は、0Pが倒される様子………めったに無い光景本来ならば喜ぶべきヒーローとしての心を見せたとき。だがそれと同時に巻き込まれたのか右腕が千切れる……レスキューとは助ける事への審査逆に助けるべきものを多いな脅威を倒したとしても害を与えてしまっている。

 

「これはどう判断する?」

唖然とした教師たちの中で一人だけ口を開いたのを皮切りに様々な意見が飛び出す。

 

「あの被害は巻き込まれた受験者の自業自得でしょう?あの受験者には高く評価してそれ相応のレスキューポイントをつけるべきかと。0Pという脅威にこのA会場で唯一立ち向かったそして倒した者なのですから。」

とヒーロー志望であるからには、こう言うことは予想するべきであり自業自得唯一立ち向かった0Pを倒した受験者を大きく評価すべきと考えるものや。

 

「いやそういう人も傷つけずに守って戦うのがヒーローてっもんだろ?巻き込まれた受験者もあの0Pを倒した受験者を心配して駆け寄った………他の受験者は一目散に逃げ出したのに。しかも個性の副作用か気絶した受験者を右腕を損傷しながらも背負って安全なところまで待避させている。 第一受験者が受験者へと攻撃はご法度だ。」

と巻き込まれた受験者を重視の被害等を重要視して、0Pを倒しても結局はレスキューはしていない巻き込まれた受験者の方がレスキューとして大きな行動をしている考える者。

 

 

「いや、双方ヒーローとして大切なひとつの行動をとったが立派なヒーローとしては欠けていた所があった。交通事故みたいなもんじゃよどちらとも注意等がかけてると起こる。だから高くも低くも評価しない。」

と双方に非がありそしてヒーローとしての行動もあったとして、お互いにレスキューポイントをそれなりに与えるべきではと考えるもの。

 

と大体3つの考えできっぱり割れている。

 

完全審査故の考え方の教師同士の差が評価に関係することをこの事故ははっきりと示していた。

 

 

「あらぁこれはまた、酷い傷だねぇー」

 

私はそのおばあさんのような声で目が覚めた………

 

「リカバリーガール?つっ……」

 

腕がまた痛みだすがリカバリーガールが回る前誰かが止血処理をしてくれたようで服のような布が巻き付けられていた。私の隣には0Pを倒した受験者が寝ていた。

 

「こらこら動かない……さてやるかねぇチュー」

 

と唇で損傷した腕に触れられると個性なのか大量の疲労感と共に痛みが消えそして傷が癒えていく。

 

「……治った。」

 

「はーい次いくよー」

 

と治ったのがわかるとリカバリーガールはすぐに立ち去ってしまおうとする、私はすぐ言葉を出した。

 

「あの倒れている受験者は大丈夫なんですか!?」

 

リカバリーガールは後ろを向いたままそのまま立ち去りながら。

 

「あぁあの少年さね、肉体的な負傷は一切無いよ只の極度な疲労だねぇ。しばらくすれば起きるよ。」

 

私は試験会場の退場のアナウンスが出るまでその場を動くことが出来なかった、他の受験者の会話を流し聞く。

 

「あの破壊力おっかねぇな……巻き込んだ腕見たかよ、あり得ない方向にひしゃげてたぜ…。」

 

「あぁロボットの残骸も、なんか柔らかいスポンジかと見間違うぐらいにへこんでたよな。」

 

「………ロボットだけじゃねぇぞ、ビルの一部まで巻き込まれてぶっ壊れてやがる………正直あり得ねぇぜ。」

 

「少し見てたんだけどさあいつポイント入るロボット、バールでぶん殴ってたぜ?多分消耗激しいんじゃないか寝てるし。」

 

と0Pを一瞬で倒した 個性 についての破壊力等についての語っていた………実際プロでも中々見ることのできない火力であろう。

 

「試験会場Aにいる皆様は各自ご退場ください。これにて全ての試験を終了いたします、お忘れものなきようにいまいちどご確認を。」

 

とピンポンパンポーンと安っぽい音がなり退場の合図を告げる……受験者達は話を止め持ち込みの荷物などを纏めそさくさと会場から出ていく。

 

私はまだ倒れている受験者を見ながら、流れに添うように 体の中に入れた大量の機械を出して 退場していった。

 

 

「うん……?えっへっはっ。いたっ」

 

自分が目を覚ましたら、会場に受験者が一人もいなかったです。酷い頭痛もする体が重い、脳にムカデ入り込み食い荒らしていくような不快感正直トイレいったら吐きたい。……ここまでなるか普通……気持ち悪…

 

「ちょっとお前さん、最後だよ?大丈夫かい立てるかい?」

 

しわがれたおばあちゃんが声をかけてきた、えっ最後 なんの最後?全くわからないしこれがどうしてそうなったのか理解できない。左目が包帯に隠れてないことに気がついて隠すために巻きなおしながら。

 

「大丈夫です、立てますえっと………なんの最後ですか?気絶寝ていて良くわからなくて。」

 

とおばあちゃんに質問をした、多分学校の先生だろうし聞いてもおかしくはないはずだ……多分。

 

「試験会場Aから退場のアナウンスがされとるよ、様子見る限り具合悪そうだし……焦らずにゆっくり退場の準備せぇ。」

 

あっ疲れでボケてた………リカバリーガールだこの人、ちゃんと纏めてあるヒーロー研究ノートにも書いてあるのに……もうなんか色々とダメだな、とりあえずバールを持って足が縺れたように杖代わりにして歩こう。

 

「親切にありがとうございます、リカバリーガールさん………よっと………」

 

ととりあえず出口まで、一日寝れば治るだろうけど気持ち悪さや不快さを体で感じながら出ていった。これから電車で家に帰るのか………本音で言えばかなり辛い。

 

席空いてるかなぁ……混雑してないとうーん、少し気分良くなるまで休んでいった方が言いかも知れない…

 

 

「………」

 

試験会場A出たあとにすぐに近くの学校のトイレに向かい嘔吐したら結構楽になったまだ頭の痛みは先程のまでではないが存在するが。

 

「こんなんになんのか………」

 

眼は使ったのがこれで2回目、自らの意思で曲げた……前との状況の違いは密室かそうでないか眼で見たものを曲げると言う個性の自覚はあったがそれが 完全に見える範囲 間でだとは想定外であった。

 

「あれ、かなり遠くまでひしゃげてたぞ。」

 

レンジが頭可笑しい、眼で見たものを曲げるといっても範囲制限があると思ってたよ。どんな危険物持ち歩いてるんだ俺は……歩く災害か?体調の悪さと自身が宿してしまった個性の破壊力に冷や汗がにじみ皮膚をつたっていく。

 

「全く笑えねぇな……」

 

そう呟いてしまった只のヒーロー志望の一般人に何てもん神様は宿してるんだが……もしここに神様がいたなら一発グーでぶん殴ってから足蹴を食らわすぐらいに笑えない。

 

「……………………でもこれをモノにするしか無いんだよなぁ……ヒーローとしてやるためにも俺や家族の為にも。」

 

だけれどもそう、悲観してはいけない………カードはもう配られたそこで捨て札はしてはならない、俺は恵まれているのだから家族にも回りにも全て。

 

「あっ………流さないと。」

 

そのまま個室から出ようとしたが流し忘れていたのに気がつき水洗のボタンを押した、じゃぁぁぁぁと水の流れる音が辺りに響いていった。

 

 

 

 

「ただいま、義母さん。少し気分悪いから寝る。」

 

電車では椅子に多く座ったが、気分自体は良くならない家に帰ってすぐに階段をかけあがり俺の部屋に言ってベッドに潜った。……………もしもの時に嘔吐用のバケツを用意すればよかったと言う軽い後悔をしながら。

 

目を全て閉じると真っ暗な世界が広がる、そしてすぐに眠りについてしまった。

 

「…………………」

 

次に目を覚ましたのは夜だった、ベッドに入ったままチョロチョロと辺りを見渡すと折り畳み式のテーブル上にお箸とスプーンとコップ、まだほんのり暖かいお粥と小さな一切れの魚と2Lの天然水が入ったペットボトル、メモのような手紙が置いてあった。

 

「……………これは?」

 

まだ寝ぼけた頭でテーブルへ向かう、そしてメモのような手紙を手にとって内容を見た。

 

【受験だいぶ疲れちゃったようね……ロボットとの模擬試験だっけ?お母さんも入試要項みてビックリしちゃった、曲すいぶん眠っていたし具合も悪そうだったから………お粥用意しておいたわ、お魚も小さいけど焼いておいた。無理して全部食べなくてもいいわよ自分の体調に合わせてね。

本当に今日はお疲れ様。ゆっくり休んでね。】

 

「…………明日義母さんにお礼言わないとな……頂きます。」

 

そうやってテーブルに座り、お粥を半分魚を半分だけ食べてまた眠りについた……

 

 

 

 

そうした、雄英高校受験からしばらくたったある日…………

 

「曲っ曲、ご合格発表とっ届いたわわよっ」

 

と焦った様子で封筒を渡してきた………目がキョロキョロしてしまっていてだいぶ混乱しているようで。

 

「義母さん落ち着いて落ち着いて、俺は部屋で見るから……後で結果教えるわ。」

 

俺は俺の部屋へとゆっくり歩いていく、義母さんはその場にとどまっているが後で部屋の前をうろうろしてしまうだろうなと予想をした。

 

がちゃりと部屋を鍵を開けて中にはいる、そして勉強机へと向かい封筒自体の厚さ等をもう意味はないが確認をした………結構な昔ならば合格したさいに必要な書類も入っているので厚めなら合格している薄いなら不合格等もあったが多くが電子化された今では余り意味をなさない。

 

「これが合格発表のやつか………」

 

楕円型の丸い機械のようなナニかと使い方の説明書、合格発表機材と書かれた紙が二つ………

 

「えーとこれでこうかっ……」

 

俺は楕円型の機材を平らな所において、横にあるボタンを押したすると表示がされるそこにあったのは。

 

不合格と言う文字………

 

「まぁやっぱりそうだよなぁ……」

 

筆記は取れていたが、ロボット演習で余りポイントヴィランを倒せてはいない0Pは相手にしたが負傷者を出してしまったなど多くの減点要因があった。

 

「次は……………最後だな…難関だけどロボットとか無いしスピーチとかしっかり考えないと。」

 

と義母さんに不合格をどう伝えようかと言う思考と次の学校に向けての対策について考えていた。




自転車と自動車が事故を起こしました、どちらも同じような行動を起こした場合には自動車の方が過失が多くなります。
まだ眼は使いなれていません試験でやっと自身の意思で初めて使いました。あの破壊を見て超火力だヒャッハーできるほど精神鋼メンタルではありません、軽い爆弾のスイッチを持っている感覚で行動します。
出久の出番もっと増やしたいっ…………!


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今までの日々とさようなら

お気に入り100突破ー!皆さんありがとうございます日々精進してきいますのでよろしくお願いいたします。


で雄英高校は不合格になってしまったので、士傑高校を目指して頑張ろうとおもう。士傑高校は面接なのでボランティアしてきたこと前に出せば良いのかな?

 

一応学校の先生にも報告はしておいた、次は頑張れってまぁそんなんだったかな?元々記念のつもりだったりあんまりダメージは少ない………落ちたこと自体には。

 

あと面接会場にいくのが大変、学校に通うのは寮借りるつもりだから問題ないけど遠い………そこら辺は仕方ないか。

 

「何をしよう、勉強……勉強しかないよなぁ……」

 

と休みでの行動のボキャブラリーのなさに軽く絶望を覚える、受験だしヒーロー見に行くわけにもいかないし………あれもしかしてものすごいつまらない人…うん真面目なだけだよねそうしようそうしないと俺の心がもたない。

勉強机に向かい筆記用具を取り出す、ずいぶん使っているためかグリップの部分が変色しており色褪せていた………

 

 

士傑高校への受験は滞りなく終わった、審査員の圧が凄く固まってしまいそうだったがなんとかつまることなくヒーローをめざす理由などを語れたと自負している、世の中に確実とかないからテストでそれなりにはいけると思っててもまた落ちるかもしれない。神社に5千円札入れよう……なるほどこれが宗教か。宗教に嵌まる最初のやつかこれはうん……と家でソファーでぼんやりしていると

 

「お兄ちゃんどうしたの?」

 

弟に声をかけられ少し驚いた思わずソファーから転がり落ちる、そういえば義母さん買い物に行ってて二人でお留守番中だったな……普段は弟の勉強でわからないところを勝手に教えたり、外へ走り始めたり、お互いのヒーロー研究ノートを見せて書いてないところをかきたしたりしていたから……

 

「うーん、俺の雄英高校落ちただろ?だから後期の士傑高校まで落ちるのは嫌だなーとか少し不味いなーとか考えすぎてた。テストはいけるんだけど面接がなぁ………一応はちゃんと答えられていたと感じてはいるが。」

 

と落ちた際にどこもうっては居ないため痛みは無いが、ほこりが服についてしまった為に軽くはたいた。カーテンから指す日光が暖かい。

 

「士傑高校かー!東の雄英、西の士傑だよねっ………でもお家から遠くない?」

 

と目を輝かせるが、遠いと言う事実に気がついて質問を疑問府マークでも浮かぶように返してきた……確かに雄英高校は電車でそれなりに通える範囲それに対して士傑高校は電車でかなりかかる電車で毎回やって通うとなるとかなり大変だ。またソファに今度はちゃんと座り。

 

「弟の言う通り遠いね、合格したら士傑高校近くの寮を借りるつもり………義母さんと弟に毎日会えなくなると思うと寂しいなぁーお盆とか夏休みには時間が取れたらお土産物もって帰ってくるから楽しみにしておけ。」

 

と笑った、一応は家事とか良く手伝ってたから一人での生活には技術的には問題はないとおもう洗濯や服畳んだり風呂掃除とか……料理とかもやってるし、でもハンバーグだけは同じ材料で作ってもなんか違うんだよなぁしっくり来ない………夕飯で義母さんの代わりに作ったとき弟と義母さんは美味しいっていってくれたけど。

 

「楽しみにする前に合格してるといいね。」

 

うん、思いっきり合否から逃避していました。弟そんないい笑顔で悪意なく現実を突きつけないでくれ、後期だからこれがダメだったら後の高校探すの物凄く大変なんだ。多分普通にいったとおもうんだが俺にとっては弱点にクリティカルしたような発言なんだ。

 

「HaHaHaそうだなァ………」

 

そうやって思いっきりその笑顔から目をそらした、するとガチャと言う鍵を開ける音とキィと扉の空く音が小さく響いた。義母さんが帰って来たのだろう……俺はすぐにソファから降りて荷物を持ちに向かった、買い物袋は重いだろうしあとダンボール入りの飲料も買ってきているかもしれない。弟もついてきていた。

 

「おかえりなさい、義母さん。」

 

「おかえりーお母さん。」

 

「ただいま、ちゃんと仲良くしてた?その様子だと心配はないでしょうけど。」

 

と俺と弟は一言、重そうに買い物袋を持っていた義母さんの荷物をすこしづつ持って言った。義母さんは嬉しそうに笑っていた。

 

そんなこんなでいつもの日常を過ごしていた時

 

士傑高校合否発表と書かれた封筒を義母さんよりも先に郵便受けに見つけた、雄英高校のように厚さはない……小さな封筒だ開けてみると機材らしいものは無く紙のみ…そのうちの一つだけが三つ織りで合否と書いてある。

 

「これが………どうせ今悩んでも結果変わらんし、みても良いよな…」

 

と意を決してその場でゆっくりと開いたら、

 

緑谷曲を 合格 とし我が校、士傑高校の学生と認定する。

 

と一文書いてあった。

 

「…………………マジか?」

 

俺は急いで階段をかけあがり、自宅に向かい部屋でもう一度確認をした、今度はスマホのカメラも忘れずに持った。見てこの記述があったのは本当なのに興奮しすぎて頭真っ白で訳のわからん行動をとったと後で自ら反省している。

 

「…………………いや本当だよな。」

 

また勉強机で開いた、そこにも同じ一文が技術されていた。スマホのカメラで撮影した、その写真にもその同じ一文があった。

 

「うん見間違いはない……ここまでしたら……本当だって信じても良いよなうん。」

 

変な汗が出ていた、今まで現実逃避したり不安しか無かったから……………ここでやっと合格したっという認識が追い付いてきた。

 

「やった、合格したんだっ!」

 

そうしてこれからの生活や、ヒーローとしての特訓に思いを馳せる………ヒーロー科だ左目の訓練できる場所もなんとか確保できるとおもう多分。

 

「………義母さんと弟帰ってきたら、真っ先に伝えないとなぁ。」

 

俺はそうやって合格が書かれた紙をそっと机の中にはしまった。

 

 

そして士傑高校の入学式の数日前に俺は、キャリーケースと花束を持って家を出ていく。

 

「ハンカチは?下着は足りる?時間間違えてない?場所確認した?」

 

「そこまで心配しなくても大丈夫だって義母さん。じゃあね義母さんそして弟時間があったら連絡して帰ってくるから。」

 

義母さんに沢山忘れ物の確認をされてしまった………まぁ忘れたら取りに行くの大変だし遠いから。スイカあるかなぁ………あっ見つかった、電車間違えとかしたら大変だからな……。

 

そうして電車に乗って……まずある場所へ義母さんに言わずに向かった、時間がやたらと早めに言ったのも内緒で二つの場所へ寄るためだ。

 

「………これは写真撮って見せるのは無理だな……お母さんとお父さんに見せたかったのに……。」

 

そこにはゴミだらけの思い出の場所があった、明らかに漂流したものではない冷蔵庫やテレビ等の大型家電が違法投機されている。少しでも綺麗に見えるようにかたして取ると言うのもあるが今は冷蔵庫やテレビ等を片手で持てる筋力はない。

 

「何で、捨てるんだろね???」

 

とお父さんとお母さんで行ったときのように拾えるものだけを袋に詰めるだけ拾っていく…………すぐにまた俺一人が拾った分なんて汚れてしまうだろうけどせめてもの物に浜辺になんとか見えた貝殻と比較的小さなゴミなどが混ざっていない砂を瓶に詰めた。

貝殻だけは幼いときと同じ形に見える、あったのは来なければ良かったと言うどうしようもない虚無的な感情とお父さんとお母さんはこの貝殻だけでも喜んでくれるかなという想いだった。

 

「さて、次だね………」

 

と汚れてしまった思い出の場所から立ち去り駅に戻り、電車に揺られる……靴に入った砂がじゃりとした不快な感覚を産み出した。

 

「……海に行ったから当然かな……?」

 

と揺れる、また電車を降りて今度はお父さんとお母さんに会いに行く………最近来れなかったから、花は枯れてしまっているだろう……。

 

お父さんとお母さんの前に来た俺は、安物の線香と拾ってきた砂と貝殻が入った瓶そしてライター、雑巾を取り出した。

 

安物の線香にライターで火をつけ、供える。

 

「ごめんなさい、最近これなくてあとさ士傑高校合格したんだ。雄英高校は無理だったけどね………そんなんで学校生活大丈夫かって?大丈夫だって、家事とかも自分でできてるし。」

 

供えた後に枯れてしまった花を手に持っていた花と取り替えながら今までの出来事を話していく、当然お父さんとお母さんの返事は来ない当たり前だでも少しでも届いていたら嬉しい………俺はもう心配ありませんって伝えられたら。

 

少し共同の井戸から水を汲んできて。

 

「えーと、弟がね犯人逮捕の役にたったりもしたなぁ………本当に凄いよその時の夕飯は義母さんも奮発して好物のカツ丼だったけ?俺もさテストの点数が学年で1位だったときにハンバーグ作って貰ってさ……お母さんよりも料理上手かも?冗談だって。」

 

久々の会話に笑いながら、その水で雑巾を濡らして墓石を拭いていく……土とかで大分汚れてしまっていた。汚れをまた水で流し拭く汚れたもので拭いても意味はないのでそこら辺には気を付けている。

 

「今日さ、お父さんとお母さんの思い出の場所行ってきたんだ。ここからは出られないと思うから……ほら貝殻と砂本当は写真も撮ってきて見せたかったんだけど…ダメだった。本当にごめんね。」

 

供え物として瓶を置いた、食べ物は腐って迷惑になってしまうから……思い出の場所から取ってきた物だから喜んでくれるかな?

あと石も時間があったら入れ換えた方がいいかもしれない今は無理だけど……

 

「ふうっ………海以外にもこれから綺麗な所見たら、持ってこようかな紅葉とかお花とか…、西日本行くから珍しい物とかも多いかも。」

 

食べ物以外の供え物はまた瓶で摘めてこようかなと思いつつ……拭き掃除等が終った墓を見た。

 

「今でも俺がヒーローを目指す事になったなんてビックリしているよ、お父さんあの時はお父さんのような立派な研究者になりたいーてっよく言ってたなぁ。二人ともビックリしてるでしょ?」

 

と笑って1歩足を引いた。そこにあるのは深見家と書かれた簡素な墓石が一つだけ、綺麗な花と線香、海の砂と貝殻が入った瓶が置かれている。

 

「だからさ、お父さんとお母さんあっちでいつまでも仲良く応援しててね!俺も立派なヒーローになれるように頑張るから。」

 

と墓石と二人分の骨に話しかけた。返事がこないとわかりきっていたから、さっきまでの会話は少しでも届いていたらという奇跡を願ってと只の自己満足。

 

「今回は大分遅くなっちゃたけどさ、時間があったら来るよ。さようならお父さんとお母さん。」

 

墓から立ち去る、家には寮に住むためしばらく帰ることはない…………お墓参りも家に帰るときぐらいにしか通えないだろう。

 

今日までの日々にさようなら

 

そしてまた会いましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……わっ…?うん。」

 

墓地からでるときに誰かに背中を優しく押された気がしたが俺はきっと気のせいだと思い後ろを向いた……

 

勿論誰も居なかった。




やっと高校に入るまで終わりました、漫画入るまでまだまだ長い……


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高校生活編
はじめまして、新しい生活。


高校生活編突入


「ここが寮……」

 

そこには小さなアパートのような寮だった、ぼろくはなく白くて綺麗管理がきちんとなされている証拠だ。進んでいくすると……野菜は作っているのか小さな畑があり野菜名の立て札のそばにはいくつかの芽や玉ねぎやイチゴが出ていた。

 

「…………もしかして、夕飯ぐらいは出るのかなぁ……」

 

いまいち寮の仕組みがはじめてで分からないため、様子から考察をした。寮の管理人の趣味もあるかなぁ………

ここでくすぶっても仕方ないし寮に入ろう。

 

「失礼しまーす、緑谷曲と言います。」

 

と寮のドアをぞろりと開けて、失礼しますと伝えかなに入っていった。中は寮の管理人の部屋と見える物と渡すであろう鍵がぶら下げられていた。そうしてどこにいるのか示す札はいま寮にいますとなっていた。

 

「………回っていけばそのうち会えるかな?」

 

いまここの場所には誰も居ない寮に声だけが響いた………気を付けすぎて早めに来すぎてしまったのだろうか?とりあえず寮内部を見て回る………風呂や台所お手洗い等は共同と明記されていたし、多分そこにいるかもしれない。まず俺は台所から見ていくことにした。

 

「おー、凄いガスじゃない初めて実物見た!IHだっ平べったい。」

 

とコンロがガスじゃないことに少し興奮を覚えてた、いつもガスだってを使っていたので新鮮だ。しばらくたったら使い方を覚えておこう。

 

「もしかしてアレもある?あっあった、食器洗浄機……これ専用の洗剤が必要なやつか……食器とかの引き出しの収納スペースも多いなぁ。」

 

と目ぼしいものが多く、思わず色々と探ってしまう……凄い寮だなー洗濯機とかもしかして斜めドラム式かな?取るの楽になるかもなー。

 

「冷蔵庫見るのはさすがに不味いと思うからやめよ。」

 

冷蔵庫は中身が非常に気になってしまうが、うんいまの時点の行動でも大分危ういと思っているが見れば完全なアウトになってしまう気がする。

冷蔵庫も結構大きいし共同かな?多分名前とか袋にかいてあるのかもな………

 

「次は風呂場かな?」

 

とむかおうとするが……一つ声をかけられた。

 

「おっ初めて見るやつだな、こんにちはっ新たな寮生一応ここの管理者だ……もしかして緑谷曲くんか?今日来るって連絡来てたからな。名前は宗匂 灰児気軽に灰児さんと読んでくれ。」

 

寮の管理人を名乗っていた、見た目は半袖の白いシャツにカロリーが欲しいとプリントアウトされているどこで売っているのか小一時間問いたくなるような物に普通の安物の萎れたジーンズさらには頭には髪が邪魔にならいようにか頭にはタオルが巻かれてと言うダサい等を通り越したナニかなのだが、着ている人によりこれが格好いい格好なのでは?と錯覚してしまうほど妙に似合っていた。

 

「あっはいそうですね、今日寮生として来ました緑谷曲と言います。今台所とか色々見ていてて凄いですね……ガスじゃないコンロははじめてみました。」

 

と台所だけ見た感想をつげると灰児さんは軽く頭をかいて照れながら言葉を溢し始めた。

 

「あーIHコンロとか食器洗浄機とかね……あれはもう卒業したりとかで去っちゃった寮生も多い、その人たちが持ってきたもんなんだよなぁ……最初はIHコンロを複数人がまとめての費用だすから買えたいって頼んできてな………でOK出したのが最後。

それで次々と、寮生達が自費で金集めて斜めドラム式洗濯機とかルンバとか色々勝手に買ってきたり持ってきたりして置いてかれた。正直言うなら設備のよさはここの寮生が好き勝手やった結果だな……」

 

「そうなんですね……、たまにまたきたりするんですか?」

 

「そうだな年に1回変に行事見たいになっちまって寮の三年生がお金集めて、毎年ナニか置いていく……前回は電気式のアイスクリームメーカー置いてかれた。おっと駄弁り過ぎたな……部屋の鍵持ってくるから少し待っててくれ。」

 

そうやって関係のないとを喋りすぎたと思ったのか管理者さんは部屋の鍵を取りに行く、俺はそのまま立って待っていた。

 

「えーと、これだな205番……場所の案内はいるか?二階にある。軽く点検して不備はないと確認しておいたがなにかあったら遠慮なく言ってくれ。」

 

鍵を持って帰ってきた灰児さんは、205というタグプレートがついた鍵を渡してきた。

俺は受けとり、無くさないようにすぐにポケットにしまった。

 

「ありがとうございます、案内は……見つからなかったらまた戻ってきます。後お風呂も見てみたいのですがどこにあるんでしょうか?」

 

と話していたがお風呂を見に行こうとしてた事を思い出して聞いてみる……時間ごとに男女別れているかもしれないし………

 

「そうか、風呂は残念だがないな……シャワーだけ風呂に入りたいなら近所の銭湯を利用すること前提だ。その代わり学生割りとか取り付けているから有料だがコーヒー牛乳とかフルーツ牛乳があるいい銭湯しかも温泉、後で地図を渡す。」

 

あっお風呂無いのか、でも温泉か……効能とかあったら聞いてみよう。

 

「わかりました、失礼しまーす。」

 

話の区切りが良かったので灰児さんとの会話をやめ階段で二階に進む………当然エレベーター等は存在しないし二階程度なのであっても階段の方が早い。

 

201号室がまずみえそこから数字が増えていく、しばらく歩き。

 

「ここが205号室か……さて中はどうだろなー」

 

鍵を差し込み開け、ドアノブを回したガチャという音がた。ドアを開くと一人が寝る部屋の範囲としては十分な広さに布団と折り畳み式の机と椅子、プラスチックで出来た服などが詰められるケースがあった……

 

「えーと不備の確認か………」

 

壁にヒビが入っていないか、窓はちゃんとなっているかを開け閉めをして確認をした。冷たい風が入ってくる夜に近いようだ。

 

「………………」

 

特に不備はないと考えキャリーケースを広げて、服などをプラスチックケースに詰める。一応銭湯らしいので石鹸とかのそういうものは別にしておいた。

 

「ここでするのはこれぐらいか?」

 

準備だけした部屋を見回す………当たり前だが俺の部屋ではない別の場所だ、これからすこしづつ小物等を増やしていけばいいだろうか?

 

「……今日は顔合わせを出来るだけ済ませて、ご飯食べてシャワーで寝るかな……」

 

とこれからの予定を様々なことで疲れた頭で考える、ここで退学など可笑しな事態が起きなければ3年間多くの時間を割くことになる。俺がこの部屋で動きやすく出来るように調整することは大事だ。

 

「忘れてた、えーとスマホスマホ。」

 

とスマホを持ちの三つの宛先にメールを打つ、一つ目は弟二つ目は義母さん三つ目は義父さんだ。内容は無事寮につけたことぐらい、只の特になにもなかった事を知らせるだけの物………途中で事故とか巻き込まれたりとかって怖いから。

 

そして誰かが部屋のコンコンと扉を叩く。

 

「えーと誰ですか?」

 

扉を開けると、申し訳なさそうな顔をして管理者さんがたっていた…………

 

「突然すまないな……このようすだと不備は無さそうだが、携帯の連絡先を教え忘れてた。毎回寮生になる学生さんには教えてたんだがなぁLINEの方がいいかもな寮生同士のチャットもある。」

 

俺は笑いながら、先程持っていたスマホを持つ。

 

「大丈夫ですよ、えーと今から登録するのでLINEで降りましょうか?。」

 

そしてLINEから友達登録でふるふるでやるものにした……バーコードでも問題なかったけど何となく気分がそうだった。

 

「ふるふるかすこし待ってくれ……よし振ろう。」

 

…………俺も人の事を言えないと思うが灰児さんは全力でスマホを振っていた、どこかにぶつけてスマホが全壊しそうで怖い。

軽く残像が見える………これちゃんと出来てるのかなと思ったがちゃんとスマホの画面には【士傑高校/寮管理人】登録しますか?と言うことが出ていた。

 

「えっと出ました、これですかね……」

 

と灰児さんにこの画面を見せた、確実にそれだとは思うが念には念を間違ってたらダメだし……

 

「あぁそれだな、これで簡単な相談とか夕飯あれがいいこれがいいぐらいは聞くからな他の寮生も夕飯リクエスト多いし。後アレルゲン持ちだったら真っ先に言ってくれよ食べた瞬間じんましんになって病院送りは不味いからお互いに。」

 

とお互いの登録した所で灰児さんに言われた、夕飯出るのか………確か俺はアレルゲンは持ってないな確かに寮生の食事作るとなるとそのなかに卵とかのアレルギー持ちいてもおかしくはない。

 

「アレルギーは持ってないですよ、後夕飯出るんですね!てっきり各人で作るのかと思ってました。」

 

「いや、普段学校がある月曜日から金曜日までになるけどな………勉強とか沢山した後に飯作れってなったらコンビニとかスーパーで買った半額の菓子パンばっかりになりそうでな、部活している人もいるしぶっちゃけ大分疲れるだろ?

学校でどいつもこいつも夢を叶えるために沢山頑張ってるんだから、この寮の管理人として温かいご飯作って出迎えてやりたいってこと。つまり応援しているぞ君たちってやる代わり、まぁさすがに土日祝日は休みたいからしてないが。

 

後そろそろ寮生達が集まる夕食の時間だ、そこで顔合わせするのもいいんじゃないか?数人遠出だったりしていない人もいるが。」

 

灰児さんは語っていた、俺は言葉を返して紡ぐ。

 

「ありがとうございます、そうさせてもらいます。」

 

その後、降りて食堂に向かったそこにはそれなりの人が居て複数の鍋を何人かで分けあっていた一つだけ席後空いていたが恐らくそこに俺が座ることになるのであろうと察した。灰児さんと共に降りてくる俺に気がつくとすこしざわついてから。

 

「君が新入りかー!入学一日前とはな。」

 

「こんばんはーはじめましてー!」

 

「うち2年生やし、勉強分からないことがあったら教えるでー」

 

「いや、君教えられるほど頭いい?あっごめんね新入寮生さん、これからよろしく。」

 

「えっとえっえーたったぶん同級生です、同じクラスになったらよっよろしく。」

 

とおのおの勝手に喋っていく………とても賑やかで、楽しそうに、そして灰児さんが一言息を吸ってから。

 

「一旦静かに、はいっ新入寮生君自己紹介よろしくっ。」

 

…………えっ?うん、うんはい……名前とその他で大丈夫だよね!?いや急…自己紹介なんて毎回こんなもんか。

 

「えっと、緑谷曲と言います。士傑高校に明日入学してヒーロー科に入りヒーローになるために必要な勉学に日々精進するつもりです、寮生の先輩方に迷惑をかけぬように頑張っていきます。」

 

これでいいんかっ?固すぎる、敬語の使い方が可笑しいいや、いきなり大勢の知らない人の前で話せって言われてこれは上出来だろう多分。

 

と勝手に一瞬の時に多く思考していた、すると拍手をされてた。

 

そうこうすると空いている席の近くの人が立ち上がり、俺のそばによった。

 

「さて、自己紹介も終わったし鍋食べようか?これか士傑高校の学生同士そして寮生同士としてここの皆は君を歓迎するよ。」

 

そうして、空いている席に案内されて一杯質問をされた正直質問され過ぎて鍋を食べているはずなのに味がよくわからなかったぐらいだ。

でも明日からこの寮生達がいる士傑高校に入学すると思うと思っていたより寂しくはならないかもなと感じていた。




寮の設備がいい

最初はみんなでお金出して、この寮の設備良いもんにしようぜー>中々良くなったなーじゃあこれも、あれも>結構お世話になったし最後にナニか置いていこーと施設が良くなって移り変わったかんじ。


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士傑高校の新入生

雄英高校みたいに突然試練は来ないと思います。


……いつもの癖で早く起きてしまった。

鶏の声もしない朝だ、しょうがないので服だけ着替えて荷物の確認をしてからカーテンを開けまたベットに潜り込む。

 

「やっぱり緊張するな………」

 

名前も新しく覚えないと、名前帳とかって作った方が便利だよな。個性とかもいろいろあるだろうな……ヒーローノートは全部の種類で占めて30冊目さすがに全部持ち出すのは厳しかったから持っていったのは書き途中のも含めて5冊残ったノートは家に帰る時にすこしづつ持ち出せば良いだろう。

 

「朝御飯は出ないんだったな確か……、今日はカップメンにするが今日帰りに食材買っておこうか。」

 

確か灰児さんが作ってくれるのは夕食のみお昼は売店があると聞いたのでそこで済ませるとして朝食は自ら用意するしかない。俺は数個のカップラーメンの一つを取りだし台所に向かって進みやかんを取り出して必要な分だけの水を沸かそうとする。

 

ポットで沸かそうとしてもそこまで量は使わないし、やかんの方が早い家電製品は便利だがそこら辺の使い分けをきちんとすると良いと思っている。と言うのは言い訳でIHのコンロを使ってみたかっただけである。

 

「………こうか。」

 

カチッと音がして、したの輪?が光るそこに水の入ったやかんを置いたしばらくするとキューと音が鳴り出し蓋がカタカタと動く。

 

「よしできたできた。」

 

カップラーメンの蓋をあけて、お湯を入れスマホで三分測るこの時間が妙に長く感じてしまうのは俺だけでは無いだろうその間にコップに水とそして箸を用意した。

 

そしてタイマーがなったと同時に蓋を完全に剥がし中のスープの粉が混ざるようにかき混ぜる。食べたカップラーメンと言うカップラーメンだった、特に何の変わりもない味だ大体点数をつけるなら70点ぐらいのものだ。

 

「早いけど行っちゃおうかな……」

 

と食べ終えたカップラーメンの入れ物をゴミ箱にすて、持ち物をまとめてから寮から出ていった。

 

今日の空は俺たちの入学を祝うように雲一つなく晴れきっていた。

 

 

「えーとここかな?」

 

と1-2と書かれた扉を開く、すると誰もいない教室が見えた………俺以外に来ている人はまだ居ないらしい。

 

「番号確認して荷物おこうか……」

 

入学前に知らされていた生徒番号から自分の席を探していく、他に人がいたならもっと楽であろうが一人ならば仕方がない。机のうてに伏せて狸寝入りをきめる。

 

「………………どんな人たちがくるんだろうな。」

 

折寺中学から士傑高校に入った新入生は俺以外には居ないすべてが知り合いではない他の人たちだ、また名前を覚えることになる。

 

「……で…あっ」

 

「へー…か……おど……」

 

遠くから声が聞こえて近づいてくる、数は二人女性と男性同じ学校同士で知り合いなのだろうか?ちゃんと話せると良いな。

 

そうやっていると、扉がバタンと勢い良く開いた。

 

「俺が一番乗りーっ!!ってぇぇぇ。」

 

「あっごめん。」

 

と二人のうちの最初に入ってきた人は俺がいやまだ他の生徒が来ていたとは思わず一番乗りと思っていたそうだ……今の時間でも十分早いしそれに物音をたてなかったから仕方がない、ものすごく驚いている。俺は顔をあげて何となく謝った。

 

「朝から元気ですね、まぁ私は中に人がいることには気がついていましたが。おはようございます、これからの学校生活よろしくお願いいたしますね。」

 

ともう一人の人物らしき女性はゆっくり扉をしめて、俺の方へ向かっていった。一番乗りだと思っていた人はその言葉を聞いて。

 

「知ってたんならいってくれよ!捜、俺ものすごいハズイことしたじゃねーかっなんなの苛めて楽しいの?」

 

「えぇ貴方を弄るのは楽しいですよ、反応がかえって……あっすみました後でするでしょうが自己紹介をしておきますね。見沢 捜と言います、中学でのあだ名はのそうっちでしたね。」

 

「はいどうも、えーと俺は緑谷 曲と言います。気軽に曲と読んでください。」

 

「これからよろしくお願いいたしますね曲さん。」

 

その女性は見沢 捜と名乗っていた、茶色い髪に赤いメッシュが入っており目にはターゲットサイトのように細かい点が所々に映っている、声は堂々として緊張などが感じられなかった。

 

「いや、お前のあだ名は 歴戦無敗の冷徹番ちょ………」

 

「何か言いました?」

 

「いや何でもないです、俺は発電 治だこれからよろしくな曲!これからの学校生活楽しみだな個性関連のものも増えるだろうしなんか好きなヒーローいるか!」

 

男は発電 治といい、短い黄色の髪に緑色の目を輝かせていた電気のように稲妻が走るような耀くような性格が言葉から滲み出る………こういう人が人気者になるんだな。

 

「えっと、いろいろいるけどやっぱりオールマイトかな?弟も好きなんだ。」

 

「おー平和の象徴オールマイトかっやっぱり凄いよないるだけでなんか安心感が違うって言うか、てっ曲は弟いるのか?」

 

「うん、二人兄弟で俺は兄……弟もヒーローを目指して頑張ってる。」

 

「兄弟でお互いヒーローか、俺は三人兄弟の末っ子で両親の反対を押しきった形だなぁ……雄英かここどっちか入学できなければ諦めなさいって言われて頑張ったんだぜー。もっちろん余裕で合格したがな。」

 

そう治くんは、どうだと得意気に語るが……

 

「………勉強の方は大分付き合わされましたね、貴方が落ちたら私の実力不足でもありますしねー。」

 

捜さんが勉強のほうかダメらしかった事実を伝えてきた。でも両親の反対を振り切りここに合格したのは純粋にすごいと感じた、俺の方は義母さんも義父さん、弟も応援してくれていたから。

 

「格好いいと思ってるところに水指すなよ……」

 

「ごめんなさいつい………」

 

そんな二人の様子を見ていて……つい言葉を吐いてしまった。

 

「二人とも仲良いんだね……」

 

そうするとあり得ないと断言するように此方に二人とも向き。

 

「いや只の腐れ縁です。」「いやないわ。」

 

とすぐさま、否定されてしまった……だけど発言のタイミングが揃っている。俺は少しその様子に笑ってからスマホを取り出してQRコードを開いた。

 

「……せっかくだしライン登録しないかな?これ俺のQR コード。今日はじめて話した人だし?」

 

これで大丈夫なのであろうか?友達としてなれるのだろうかなど余計なことが頭の中で渦巻く。きっと大丈夫だ笑顔の練習は十分にした。

 

「あーそうだな、よしっこれでオーケーだ。」

 

「もちろん良いですよ?後で登録しておいてください。」

 

と二人は俺のQRコードを読み込み、申請を送ってきたこれでよかったみたいだ。俺はひと安心して二つ来た申請を受け入れた。

 

「ありがとう、これからよろしくね。治君 捜さん」

 

「あぁ!よろしくなっ曲。」

 

「曲君、これからよろしくお願いいたしますね。」

 

と二人は席へ座っていった。

 

そしてまたしばらくたつと……扉が開く……

 

「おはよう諸君っ」

 

大声を出して………寮で見た、人物が入ってきたその後教室内を見回すとえっと言うような顔をして、すっと扉をしめた。

 

「間違えちゃったんだろうね………」

 

となにもすることがないので、何度も見た学校のガイドを見返す………するといつのまにかそれなりに時間がたったのか教室内が半分ほど埋まっており、来た一人に話しかけられていた。位置関係から隣の席だった。

 

その人は制服を着崩さずしっかり着用し髪の毛を短く切り揃え黒く吸い込まれるような鋭い目をしていた。個性か何かは知らないが5つに色のついたガラス玉の腕輪を身に付けていた。

 

「おはよう、はじめまして私は八雲 使という。君は私と同じようになにかを宿しているか強力な歪みが見える、入る時さえ違えと同じ歪みを持つもの同士真紅の誉れを………」

 

………俺の第一印象を、返してほしい隣が大きな爆弾を抱えていたヤバイやつだ拗らせた人だ。真面目な人かと思ったらなんか神託とか言いそうだ。

 

「うっうん、よろしくね使君。」

 

できる限りの笑顔を浮かべた、ひきつってないか心配だけど多分なんとかなっているはずだろう……入る時さえ違えと、もしかして推薦入学者なのであろうか?

 

「で汝の名をいってくれないか?」

 

「あぁいい忘れてたね……緑谷 曲と言うよ。」

 

「ふむ、曲君か………中々によい名だな。で今更だが左手を亡くしさらに右手の指には封が左目を隠しているようだが私のように何か封じ込めているのか?」

 

「いや、個性のコントロールがきかないだけで……左手はちょっとした事故だから封印とかそんな大袈裟なものではないよ。」

 

普通に言うと使君は少し悲しげに、顔を伏せて。

 

「申し訳ないことを聞いてしまったな、同じ大いなる力を持つものの苦しみはわかっているのだがな……もし何か助けになることがあれば聞いてくれ。」

 

「えーと大丈夫だよ、ライン交換する?」

 

俺はスマホを取り出してまたラインの交換をしようとしたが…………

 

「………すまないな曲、その連絡機は持っていないんだ……家の電話番号を渡す。」

 

そう言われて、彼の家の電話番号らしきものを渡された……

 

「あっありがとう、えーと俺は寮だから自宅のやつは無いけど………スマホのやつどうぞ。」

 

と書いて渡した、回りを見ると俺の隣1席以外は全員揃っていた。きっかりスーツを着用した白髪が生えた先生が入ってくる。

 

「皆揃っているか?」

 

一言そして見回した、もう時間が過ぎているのに………そうやっていると一番後ろの窓側の席の髭と尻尾と耳がついた猫っぽい女の子が。

 

「いませんにゃー?」

 

声をあげた、耳がピコピコ動いておりまるでなにかを察しているようだった。

先生は揃っていないことを確認した後に、各自出席を問ったそれで 大成 春男 の名前が呼ばれたが誰の返事もなくそれが俺の隣の人物であるのが把握できた。

そして入学ガイダンスがある程度聞かされそして……

 

「このあと入学式となる、士傑高校の新入生として立派な姿を皆に見せてやってくれ以上っ」

 

と先生からの会話は終わった……今からこの高校の新入生となるのだ肩に力が入る。

 

それは他の生徒たちも同じようで明るい表情とは違い覚悟を決めたような顔つきである、新入生を迎える菜の花の花道が整えられていた。

 

今からここでヒーローを目指していくのだ……俺たちは歩き始める。




クラスメイトの紹介はチマチマと、個性の闇鍋にしたい。


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バッドラックの持ち主

どうして入学式に出れなかったのか今明かされる(タイトルネタバレ)


入学式は一つ席が空いて始まった。

 

校長先生の話や電報等々が淡々とすまされていく、入学式だからこそ賑やかではない緊張感士傑高校の歴史を背負う一員として期待と共にかかるような重圧。

 

そして入学式は終わり……1年2組に戻ると……、先程空いていた席に紫色の髪をした目が真っ赤に充血している男が何かの紙を持って座っていた。

 

「…………」

 

窓の外をぼんやり眺めており、驚かせたら椅子から転げ落ちそうだ。

 

そして先生が最後に入ってくると、その出なかった生徒は立ち上がり持っていた紙を出した。その紙はよくみると警察からのこの生徒が通学のため乗っていたバスがハイジャックされヒーロー達が手間取って遅れたとのことだった。そして何事も無かったかのように再び席に座っていた。

 

先生もさすがに事の重大さと本人の反応とのギャップに一瞬固まってしまうが直ぐに切り返す。

 

「バスが乗っ取られたなら仕方がないな………本当か?大成君……」

 

と少し声が震えているのは仕方がないであろう、あまりにも平然としすぎているのだから。

 

「………ニュースあるので多分それで本当だとわかると思います、納得できないなら警察さんに聞いてくれれば。」

 

と確実に大事になっていることを知らせるような発言をした……先生は少し頭の整理がついていないようだがそのまま言葉を飲み込み。

 

「あぁわかった大変だったな大成君、今からプリント配るから。」

 

と平然を保とうとした。

 

プリントが全て配られた為見る、それは学校の連絡網のようなもので1ヶ月に1回配られるやつ等々様々で見るのにも少し苦労がかかる。俺は最初から入っていたが寮への案内もあった。

 

「このあとは特になにもない、明日から元気に学校に顔を見せてくれ以上解散。」

 

そうやって、俺たちの入学式いやこの学校の生徒となった。その後は早く帰ってしま人や友達を作ろうと談笑する人など様々で俺は寮で見たことのあった人に声をかけた多分同じ寮生だろうから話題もあるであろう。

 

「えっと山田 緑ちゃんだよね?寮で同じ学年だって知ってたけど君もヒーロー科なんだしかも同じクラスだし。これからよろしくねっ。」

 

そうすると、茶色い髪を三編みにしてきられた花が咲いているのか髪飾りにしているのかわからないがついている女性が目をおどおどさせながら。

 

「あっはいっそうですよねっ、まさか同じクラスになっなるとは思ってなかったのでとてもビックリしてます。確か緑谷 曲さんですよね多分。」

 

寮でも見えたがあがり症が少しあるようでかなり慌てていた、確かに俺でもはじめて声をかけられたらそうなる……勉強してなんとか矯正したけど。明るく振る舞うのってかなり難しいし。

 

「うん、緑谷 曲だよ気軽に曲君とかって読んでもあだ名でも大丈夫。え~とミドリンって読んでもいいかな?緑をもじってダメならごめんね。」

 

こういう相手には此方から向かうのが一番いいと思っているのは俺だけであろうか?ヒーロー科に通っている以上ある程度のヒーローを目指すゆえの性格もあるだろうし、うざいとか思ってくれないと思う。

 

「あっうん、いいよミドリンか……これからよろしくね曲君っ。」

 

と笑った、多分受け入れてくれたのかな?

 

「じゃあまた明日ねミドリンいや寮でも会えるか……」

 

そうして、帰るために言ったつもりが寮でもまた会えるという真実で少し悩むと。緑ちゃんは笑って。

 

「うん、じゃあまた寮でね。私は部活の様子とかあったらみてみるよ入らないけど。」

 

そうやって荷物を纏めて俺とは反対方向に向かっていった。さて俺もそろそろ帰らないといけない……着たばかりで土地勘は全くないし街とかそういうところをうろうろしてみるのもいいかもな………

 

「よっこらせっ」

 

特に重さはないが何となくいってしまう、口癖とはこういうところで出てしまうのかとぼんやり感じた。

そして学校から出ていく、明日から授業がはじまる。

 

 

とりあえず、銭湯の地図はもうもらっているがそれ以外の施設はまだ知らない。図書館とお金を引き出すための銀行と物を送るための郵便局そして教科書を購入するための本屋を確認しておきたい場所であろうか……

 

今街にいるが、かなりごちゃごちゃしている迷いそうだというか迷っている……一応帰る道はちゃんとわかるので重度の状態ではないはずだ希望を持とう。

 

「にしても色々あるなー」

 

なんというか店舗が色とりどりで、楽しくなるような気がする。ゲームセンターとかもあるのかなぁ最近店舗減ってきちゃってるんだよ……

 

「あっここ銀行か……」

 

それなりに大きな銀行、企業の取引も行っていると思われた………都市っぽいし利用者も多いのだろう。仕送りとかどうなってるかな無駄遣いする気は全くないけど気になってしまうと言われれば嘘はつけない。

 

「えーと暗証番号なんだったけな……」

 

そうやってぼやきながら、銀行でのお金を引き下ろす列に並ぶ……給料日の人とかもいるからなー借金の返済かなんだかわからないが顔色が暗い人もいた。

 

ちなみに仕送りは8万円だった……寮での家賃を払わなくていいと考えればかなりの額だろう、大丈夫かな?

戻り銀行を軽く見ると、スマホをいじりながらお金の引き下ろしでなく札束を出して硬貨に変換している大成君もいた。

 

突然

 

「金を出せっ中にいる人は抵抗するよな?燃やすぞ。」

 

数人が目出し帽を被り銀行内に突撃してくる、恐らくリーダー格が火炎をだして中にいる市民を脅していた。目出し帽を被っている数人の中には拳銃などを持っているものもおり相手にとっては大掛かりな作戦であろう。

抵抗するにしても俺の場合は回りの人を確実に巻き込むし接近戦に持ち込めば使える個性もあるが確実に相手を負傷させるそれに大事なヒーロー免許を持っていない、免許無しの個性の使用は禁止されているどれだけ英雄的活動であろうと戦闘での無断使用は犯罪だ。

実際ヒーロー活動をヒーロー免許なしで行う奴をヴィジランテとされ、ヴィランの一つ扱いされている。

 

 

「…………………」

 

しょうがないのでその場で手をあげて無抵抗の合図を真っ先に行った、スタンガン等の自営用の武器は持ってないので捨てなくてもいいと思った……いま持っているもので武器として使えそうなものは書類開けるようのカッターナイフぐらいのものだ。ちらりと大成君の方を見るとスマホを少し弄ってから同じく……少し違うのはスタンガンを所持していたことだ。

 

「よっよしお前らそのままでいろよ……警察には連絡するなっ!銀行員はいまここにあるだけお金を出せ偽札ならすぐわかるからなっ。本物を持ってこい。」

 

銀行強盗犯は中にいる人が抵抗無しと確認すると銀行員の一人に銃を突きつけてこの銀行の中にある現金を要求しだす。

 

「うわぁぁぁぁん」

 

子供が泣き出す、そりゃそうだろう外堀から見ることは多くても巻き込まれる事なんてそうそうないのだからしかもそれなりの規模。するとすぐにその子の母親らしき人物が屈み小さくこう告げる。

 

「きっとヒーローがすぐに来てくれるから大丈夫よ、泣かないで。大丈夫だから。」

 

それは子供に告げているが自らに言い聞かせているようにも見えた、抵抗するすべがない………全てをヒーローに一任してしまっている危うさが見えてしまった気がした。

 

「はやくしろぉぉぉ。」

 

と銀行員の行動の遅さに切れたのかそれともそちらがせっかちすぎるだけなのかキレたように叫ぶ。多くの市民が怯えた……。

 

「今用意していますか………」

 

銀行員が強盗犯を押さえようとした、するとそこにヒーローが遅れてやって来た。

 

「遅くなってすまないっこれで大丈夫だ、そしてヴィランお前たちはここで終わりだ。」

 

とそこにいたのは多数のプロヒーロー有名どころもいる、遅れたのは万全の常態で突入のするためだったのだろう。

 

「これで安心だ。」

 

「ありがとうヒーロー!」

 

「助けくれっ」

 

等来るのはこの恐怖からいち早く解放されたような声だが………今いるのは犯罪者側のテリトリーだ。大掛かりな襲撃を仕掛ける奴がプロヒーローの登場を作戦の予定に組み込み忘れるはずが無かった。

 

「ちっプロヒーローか………なーんてな、ここにいる全員が人質だぁっ!!!ここまで足手まとい抱えていけるのかぁヒーローは大変だなぁぁぁぁ。」

 

そう当然、ここにいる 銀行にいる全ての人 を人質としてとったのだ。ここの銀行はひろいそれなりの人数が利用する、膨大な数になるのは確実でありプロヒーローはそれらを守りながらヴィランを倒すしかない。

中にいる人たちが不安に煽られる、助かるのだろうか大丈夫なのであろうかと。そのなかで一人………

 

「………それはどうかな?あんまり舐めない方がいいよプロヒーロー、警察を。」

 

そう今まで口をつむんでいた、大成君がニヤリと敵に向かって見えないように笑い一言呟いたその直後…………銀行の壁がぶち抜かれた。そこからは光が漏れ、ほとんどの全員が想定外の出口が作り出された。

 

「プロヒーローはヴィランを倒すのが仕事だけど、最優先事項は民間市民を守ること…………遅くなってごめんね皆、はやく脱出して!押さないように。」

 

壁をぶち抜いた女性が避難案内を始める、混乱した市民はいち早く出ようと急ぐ……そのせいで詰まり逆に脱出が遅くなってしまう可能性も多い。

 

「くっそ、壁ぶち抜きやがるかよ。」

 

と銀行強盗犯のトップは憎らしげにいい一人でも市民を人質に取ろうとぶち抜かれた穴の方に向かうが………

 

「人質に取ろうとしたヴィランども民間市民が全て出るまでここは通さんよ、俺たちのヒーローがっ」

 

集まった多数のヒーローが銀行強盗犯を民間市民に手を出せないように応戦し始める、拘束系は邪魔をし氷を使うものは足止めを中々銀行強盗犯は手強いらしくお互い倒れるものは居ない。

 

そう少し呆然としていると、

 

「泣くなっ!大丈夫だ出口はあっちにある動けないなら肩を貸すしばらくいけばプロヒーローが何とかしてくれるっ」

 

大成君が場数の経験自体が違うように焦りもなく慣れたように大きく泣きじゃくり動けなくなっている子供や足腰が弱い老人を支え出口まで誘導を行っていた。そうだ、これならヒーロー資格が無くても手伝うことが出来る今の俺がやれること、焦っていて基本に頭が回らなかった。

 

「運ぶっ!」

 

ショックで倒れてしまった人に向かい走りだし、軽く肩を叩き意識を確認してから背負う意識がないためより重く感じる……軽く持てる人の背負い方等は気にするほど冷静ではない。

 

「君たちも早く逃げろ、後はプロヒーローがなんとかできるっ!」

 

プロヒーローが意識不明を代わりに担いだ、俺達二人は大分避難者の混雑が減った出口を走って通り抜けていった。

 

外ではプロヒーローの戦いとして、多くの巻き込まれなかった市民が見ていたカメラ等での撮影者やSMS投稿者等も多い。緊張や焦りがスッと抜けて崩れると……大成君が近寄って声をかけられた。

 

「お前もここにいたのか、巻き込まれたな。」

 

只事実を確認するように、ぼそっと何処か申し訳ないということがこもったように。

 

「仕送りの確認でね……大成君朝もこんな感じだったの?」

 

そういえば朝もこんな事件に巻き込まれていたはずだ、ヴィランによる抗議としてのバスジャック……一回でも巻き込まれるのはアレなのに一日で二回もしているのだ。

 

「毎回過ぎて、ずいぶん前に慣れた……もう帰るお前も巻き込まれるのはごめんなら私から離れといた方がいいぞ。」

 

軽く地雷を踏んでしまったのか睨まれてしまい、直ぐに帰られてしまっただけど……俺は本当はいい人なんじゃないかなと誘導の様子を見て妙に確信を持っていた。




大成君は勝己君のヘドロ事件のようなものに会いやすい被害者系主人公体質の持ち主、厄介ごとが外軽く歩けばすぐに巻き込まれるよ!ヴィランの方から勝手に現れてくるからヒーローにぴったりだね。

(別名災害ホイホイ体質)


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