本物の恋ってのはどんなもんなんですか? (七海 碧月)
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イチネン
トツゲキ


はじめまして、七海です
ラブコメは書けるか分かりませんが頑張ります
では、どうぞ


「あ~…眠い………」

 

朝ってのは何でこう、嫌なもんなんだろうね?

まぁ、自分の仕事柄かもしれんが…

 

俺は桐崎涙

今日からこの町の凡矢理高校…だったよな…に転校する高校一年生

名前と見た目が中性的なのがいけないのかも知れないが、良く女に間違えられる

妹の千棘と歩いたりしているとナンパされるレベルなんだよなー

仕事をするときにゃ都合がいいからどうも思わんが…

 

「若!そろそろ準備しないと遅れますよ!」

 

「分かってるって、つーか若言うな」

 

「すいません!」

 

あ、そうそう

俺が若って言われてる理由は、ウチがビーハイブっていうギャングだからだ

そのお陰で、普段からこうやって大量の野郎共に囲まれている…

 

「おい、クロード」

 

「何でしょうか?若」

 

「お前千棘起こしてこいよ、勿論部屋には入んなよな?」

 

「了解です」

 

クロードもな…暴走しなきゃまあまあ良いんだがな…(まあまあは大事なところ)

 

 

 

     =====

 

 

「千棘さー!もう少し速く準備出来なかったのか!?」

 

「し、仕方ないじゃん!」

 

「なにがだよ!?」

 

いきなりだけど、遅刻の大ピンチ

千棘ェ…

クロードは送ってくれるつもりだったらしいが、却下した

リムジンは要らないって、ホント

そう言えば、ヤクザに気を付けろって言われたが何なんだ?

 

「あーもう!そこの塀飛び越えたら高校だぞ!」

 

「りょーかい!」

 

あ、やっべ

千棘の方に人いんじゃん…

ゴメンね☆

 

「え」

 

「げっ…」

 

「あらら」

 

「ギャアアアアアア!」

 

「キャッ!」

 

「イタタ…

あっ、ごめん!急いでたから!

ごめんなさぁーーい!」

 

「おいおい…」

 

流石にひでぇ…

 

「おーい、大丈夫か?」

 

「イテテ…何だったんだ…?一体………」

 

「お、生きてるみたいだな」

 

「誰だか知らねぇけど、ひでぇなオイ」

 

「悪いな、っと俺も行かなきゃ

じゃーな、また会ったらよろしく」

 

「おう…」

 

大分痛そうだったな…

さ、俺も行かなきゃ

 

     =====     

 

「おっ、お前たちが転校生か?」

 

「はい!桐崎千棘です!

よろしくお願いします!」

 

「同じく、桐崎涙です

よろしくお願いします…」

 

「よし!ならクラスの奴らに紹介するか!」

 

お、おう…

なんか軽いな…

 

「ちょっと兄ぃ?」

 

「あんだよ…」

 

「もうちょっとちゃんと挨拶出来なかったの?」

 

「大丈夫だって、クラスじゃちゃんとやるから…ふわ…」

 

「ハア…」

 

 

 

     =====   

「おーす、楽

ってうわ、なにその怪我」

 

「一条君!?

大丈夫なの?鼻血出てるよ?」

 

「あ!小野寺!

いやいや、大丈夫全然平気」

 

「で?なんでそんな怪我してんだよ」

 

「いや、それがな…」

 

 

 

   =====   

「はぁ?女通り魔に襲われた?

バカ言えよ、ウチの学校2m以上の塀あんだろ?

それを飛び越えるってナニモンよ?」

 

「いや、ホントなんだって!」

 

「そんなことより、だ!聞いたか!?

今日二人も転校生が来るって!

しかも一人は美女!」

 

「もう一人は?」

 

「それがさ、わかんねぇんだよ

見た目は美女だけど制服は男子用だったって話なんだが…」

 

「それこそナニモンだよ?」

 

「一条君、絆創膏あったよ!」

 

「え!?いーよ、たいした怪我でもないし…」

 

「駄目だよ!バイ菌入ったらどうするの!?ほら!」

 

「お、おう………」

 

「良かったな、楽w」

 

「う、うるせーな!」

 

「ほらー、席につけー」

 

「やっべ、キョーコちゃん先生だ」

 

「また後でね!」

 

 

 

   =====

はぁ、今日はいきなりとんだ目に遭ったもんだと思ったけど、

小野寺とも話せたし案外悪くもねーな…

 

「よーし、今日は転校生を二人紹介しよう!

桐崎ー、入ってきて!」

 

オオーッ!

 

「ん?」

 

 

 

「はじめまして!

アメリカから転校してきた桐崎千棘です!」

 

「えっと…、同じく桐崎涙です!

女の子みたいな見た目ですが、ちゃんと男なんでよろしくお願いします!

母が日本人、父がアメリカ人のハーフですが日本語はバッチリです!」

 

「なので気軽に話しかけてくださいね!」

 

「うぉー!可愛いー!」

「何あれスゲー美人!」

「涙君のほうもいいね!」

「スタイルいい!」

「二人共ハーフだってさ!」

「俺、涙が彼女でも良いかも」

「流石にそれは無いわ」

 

「じゃ、取り敢えずどっか空いてる所に…」

 

「ん?」

 

「「あーーーーーーーーー!!!」」

 

 

 

     =====

「「あーーーーーーーーー!!!」」

 

うわ、うるさ

ってかさっきのやつには気を付けんと…

ってか、あれ誰だっけ…

 

「あ、さっきの事故られてた奴か」

 

「あなたさっきの…」

 

「さっきの暴力女!」

 

「へ?」

 

おう…まじか?

いきなり暴力女とは…………

 

「ちょっ、いきなりなによ!暴力女!?」

 

「さっき校庭で膝蹴りを食らわせてきただろーが!」

 

「ちゃんと謝ったじゃない!」

 

「あれが謝ったねぇ!?

だったら涙って奴の方がましだよ!」

 

巻き込んでるんでやめてください………

 

「何よ!ちょっとぶつかったくらいで!

被害妄想激しすぎなんじゃないの!?」

 

「ほー!?ちょっとか!

こっちは気絶しかけたってのによお!?」

 

「ふーん!?

あなた貧弱すぎるんじゃないの?

こっちが謝ってるんだがら許してくれても良いでしょ!女々しい人ね!」

 

「女々し…!?それだったらお前の兄弟はどうなんだよ!

 

   この猿女!!」

 

ピシッ…

 

いや、俺じゃないよ?

確かに俺を巻き込んだのは腹立つが…

つーか、もう駄目だ…

笑いそうだ…!

 

「だ!れ!が!

   猿女よ!!」

 

ドグォオオン!

 

「がっ!?」

 

「ハッ!?」

 

『………』

 

ドサッ…

 

「ぷっ、く…ははははは!

お前おもしれーな!」

 

 

 

この瞬間から、俺の楽しみな新生活が始まった

 

俺と一条との一日目




不定期ですが、気長に待っていただけたら幸いです
感想等を頂けるととても嬉しいです

ではまた………


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