こんなfateを考えてみた (すまないさん)
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Fate/Scripture

これは、私が経験した、 if(もしも)の第4次聖杯戦争。

 

はじめに言っておくと、これは人と人の戦争ではなかったし、英雄の戦いでない。ましてや、願いを叶えるためでもない。

 

ただ、そう、誇りをかけた戦いだった

 

 

Fate/Scripture

 

 

彼と出会ったのは殺人鬼によって両親が殺され、()()の供物にされかけている時だった。

両親の血液によって描かれた魔法陣。その側に立たせらた私。

縄で縛られ、怖くて震えている私をよそに殺人鬼はよく分からない呪文を唱えた。

そして、光につつまれた。

 

 

「戦争に参加は出来ませんが、しんみ、日本国民が戦争に巻き込まれ

、日本国で戦争が起きてしまったのなら、自衛権はある。こじつけだが。」

 

 

軍服を着た彼はそう言うと、鞘に収まったままの刀の突きで殺人鬼を倒した。

 

 

それから私と彼、キャスターとの聖杯戦争は始まった。

 

 

 

「聖杯に招かれし英霊は、今ここに集うがいい! 尚も顔を見せぬ臆病者は! この征服王イスカンダルの侮蔑を免れぬもの知れ!」

 

 

 

キャスターと同じ「王」による挑発。

しかし、王としてではなく象徴として、この挑発に乗らなければならい。もし、ここで逃げれば国の名に傷をつけることになる。

 

「はじめまして、キャスターのサーヴァントです。これでも一国を治めていた身。穴熊を決め込みたかったが、あそこまで言われては出てこざるを得ない。」

 

真名を晒すのは自身の弱点を晒すということ。

やってはいけないことだ。しかし、この場で名乗らないのは恥だ。

騎士王、征服王と言った面々が名を晒したのだ、ここで名乗らなでいた名乗る。

世界で最も長く続いた王家、それをついた誇りはどんなに選択を間違いようと無くしてはいけないものだから。

 

「私の真名は◾️◾️◾️◾️ ただの人間です。」

 

そう、何度も言うがこれは誇りの戦い。

願い、大望、己が法、何でもいい。皆が何かを思い、背負い戦う。それがこの戦いだ。

 

「セイバー、貴女は、繋がりを何だと思っている? 過ち、功績、それらを脈々と語り継がれる。後世に続くモノが、その軌跡を見て手本にするか、侮蔑の対象とするかは分からないが、きっと、ナニカを思い繋いでいく。それが、人の道だ。国のあり方だ。貴女の願いはそれを断ち切るモノだ。私は、それが許せない。」

 

「私の願いは間違っていると?」

 

「いえ、わかりません。ただ、私は貴女の願いが許せないだけです。間違いかどうかは願う貴女が決めること。」

 

その場で彼は語る。過去の改変の愚かさを、自身のお言葉を。しかし、それでいて否定しない。その発言を聞いたアーチャーは呆れたようにため息をつき、ライダーは豪快に笑ってみせた。

王の宴、聖杯問答。

そんなものでは戦いは止まらない。

一度始まってしまった戦争はそう簡単には終わらない。

誰もが聖杯を求めて競い合う。

 

 

「王の軍勢、流石は征服王。 私とは器が違う。」

 

征服王との戦い。

国を治める者として間違いばかりだった彼だが、負けるわけにはいかない。たとえ、()()()()()事だとしても。

 

「みなさん!」

 

その声とともに荒野に顕らるのは軍隊だ。

近代兵器を担う、軍。彼らは一人ひとりが無名だが、なぜか高い神秘を誇る英霊だ。さらに、彼らの持つ、乗る武器や戦闘機、戦車も一つひとつが低ランクだが宝具とかしている。

 

「これは命令ではない! お願いだ。それでも戦ってくれますか?」

 

その言葉とともに軍は動き出した。

時代が違う。本来交わるはずのない戦争の火蓋を切った。

 

しかし、その姿はあまりにも違う。

かたや、忠誠を誓った王のため、死を恐れず炎のように戦場をかける。しかし、もう片方はそれとは似ているようで真逆。

生を諦め、機械的に動き殺す。

そして、囲まれて殺される瞬間、敵もろとも自爆する。

壊れた幻想(ブロークンファンタズム)。宝具を使いしての爆弾とする技だが、彼らはそれを自身の霊核で行ったのだ。

かなりの苦痛があるだろう、死の恐怖もあるだろう。だが、彼らは迷わず行う。

生を諦めた、諦めさせられた、軍。過ち。

彼らは突き進み、イスカンダルの軍勢と互角にやりやった。しかし、それでも少しずつ押され、負けが近づき始める。

 

「AAAALaLaLaLaLaie!!」

 

その雄叫びをはキャスターの軍を少しずつだが確実に押し始める。

違う、帝国軍が弱くなっているのだ。絶対的た魔力の差。壊れた幻想と召喚された土地での補正。この二つでなんとか今までなっていたが、そんな付け焼き刃で敵う相手ではない。

 

しかし、

 

「八咫鏡!」

 

キャスターは古い鏡を取り出し叫んだ。

鏡から膨大な魔力が軍隊に送られ、さらに傷を治した。今まで以上の力を発揮し、王の軍勢をギリギリ屠った。

 

 

 

 

「我自ら裁定してやろう。喜べ、雑種」

 

聖杯戦争の最後は英雄王との対決だった。

最古と()()、その戦いだ。

 

「かの英雄王と戦えるとは、大変名誉なことです。しかし、私とて、我々とて負けることなどできない! 積み上げてきた歴史に恥じるようなことなどできはしない!」

 

「よく吠えた。」

 

アーチャーの背後に壁のように大量の武器が出現した。

宝具の原点。この世全ての財があるという蔵。それは言ってしまえば人類の歴史、積み重ねと言ってもいいかもしれない。

だが、それでもキャスターは負けられない。

 

「八咫鏡」

 

鏡による魔力回復をしながらキャスターは口を開く。その様子をアーチャーは興味深そうに、それでいて愉しそうに眺める。

 

「確かに、その財は凄い。ただの英霊では太刀打ちできないだろう。しかし、それは集めただけだ。想いもなければ、積み重ねがない。過去から未来へその想いこそ力、繋がりこそが歴史。

それが、我らが誇りだ!」

 

キャスターは叫ぶとともにアーチャーは笑みを浮かべ、多量の宝具を射出した。それと同時にキャスターの首元に勾玉が現れ、手には刀が現れた。

 

「………八坂瓊曲玉、那藝之大刀」

 

身体強化の効果を持つ勾玉と、絶対の破壊力を持つとされる刀、それらでアーチャーの攻撃を撃ち落とす。

 

「どうした? あの軍隊は使わないのか? それが全力ではあるまい!」

 

アーチャーの叫ぶとともにさっきよりも多くの武具の雨を降らす。それをキャスターは刀で撃ち落とすが、捌ききれず何発も食らってしまう。しかし、口角を上げた。

 

「そうだ。こんなものじゃないですよ。

 

ーーーーー耐え難きを耐え忍び難きを忍び、我らが民よ。今こそ集え! 我らが誇りをかの王に見せつけるのだ! これは誇りをかけた戦いである! 『我ら日ノ本に栄光あれ!』」

 

 

その言葉とともにあたりに、膨大な魔力がはなたれ1人、また1人と沢山の人影が現れ始めた。

 

「郷土愛?とか、強いほうじゃありませんけど、ま、私が来ないと勝ち目ありませんし。」

 

狐耳の巫女が、

 

「ちょっと、ノッブ! なんか、色々デカくないですか?!」

 

青い羽織を着た少女侍が、

 

「ま、是非もないよね!」

 

何故か軍服を着た女性が、

 

「あの鎧、まさにゴールデンだ、」

 

金髪の男が、

 

「何だコイツ、偉そうだな」

 

「いや、天皇様だから!」

 

白いスーツの男と、長身の女性が、

 

それだけでなく、無数の英霊達がこの地に集結した。

英霊の召喚。自分の代までに存在した英霊を召喚する。それが彼の宝具である。

 

「さぁ、英雄王、勝負です!」

 

「ここが! 新! 選!! 組だあああああ!!」

 

 




クラス キャスター
真名 ???
属性 秩序 善
ステータス
筋力 C
耐久C
敏捷E
魔力B
幸運D
宝具 EX

クラス別スキル
陣地作成 B
道具作成 C

固有スキル

カリスマ C
鬼道 A
研究者 B
神性 -

宝具

三種の神器 E(EXから低下)
種別不明
3つで1つの宝具。殆どの天皇が受け継いで来た宝具である。
バラバラに発動できるようだが、詳細不明。


我らが軍 A
召喚宝具

下記の『我ら日ノ本に栄光あれ』の限定展開。
自身の持つ軍隊を召喚する。
日本での英霊は戦没者の事も指すため、今回召喚された彼らは全て神代まではいかないまでもかなり高い神秘を持ち、信仰から強化されていた。ひとえに知名度補正の亜種による強化。

我ら日ノ本に栄光あれ EX
召喚宝具

全ての天皇が共通して待つ宝具。
自身の代までの英霊を召喚する。
召喚と言ってもあくまでお願いして来てもらっているだけのため、来てくれない人もいる。
また、発動する状況によって来てくれたら来なかったらする英霊もいる。
召喚された英霊は宝具も使える。








※「ちょっと、ノッブ! なんか、色々デカくないですか?!」
スキル魔王




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Fate/Grand night


今回はsnとfgoのクロス。設定がガバガバなのは許して。
だって、fgo世界線の聖杯戦争、何が会ったのかサッパリなんだもん!
キャスニキとソロモン、なんでキャスターが2人いんの!
てか、1回目の聖杯戦争なら、士郎は参加できてるの?!
そもそも、士郎は衛宮になってるの!?
全くわからない!


「遠坂、こうして話すのは久しぶりな気がするな。ほんの、数日なんだけど。冬木、特異点Fは無事解決したよ。 ああ、あれからしばらくごたついててな、来れなかったんだ。」

 

一部の髪が白く変色した赤毛の青年は、コールドスリープ状態で眠っている女性に声をかけた。当然、答えなど帰ってこないが、それでも彼は話し続ける。

 

「この間、遠坂の言っていたアーチャーが召喚されたんだ。なんたか気にくわない奴だけど、頼りになる。当たり前だけど、考え方が近いから連携もしやすい。食堂事情がこれで解決したよ。

ーーー、ああ、言ってなかったか、あの火災で人員不足で食堂に割けないんだ。俺1人じゃ賄いきれないし、アーチャーが来てくれて助かったよ。だけど、戦闘面は手も足までない、あいつは人と英霊の差だっていうけどさ、同じ自分だから立つ瀬が無くてさ、」

 

そういうと、一部が褐色に染まった顔を緩ませた。当然、返事などなく、代わりに帰ってくるのは静寂だけだ。

それに気がつくと青年の顔は一気に暗くなった。けれど、無理やり笑みを浮かべて話を続けながら、『投影』して作ったカップを2つ並べそれぞれに酒を注ぎ、遠坂と呼ばれた女性の脇に置いた。

 

「そういえば、2人で酒を飲むのなんて何年ぶりだろう? 俺も遠坂も飲む方じゃないからな。 ヤバイ、あの事件を思い出した。」

 

青年は今年の正月に里帰りした時のことを思い出した。思い出してしまった。姉のような存在が、慕ってくれる後輩、親友に、悪友などを呼び。さらにら噂が噂を呼び、呼んだ覚えもない遠坂の友人の黒豹達も、衛宮家に集まり、大宴会に発展した。

その後何が起きたのかは、記憶の奥底に封印した。

 

「……話を変えよう。ここに来た時、遠坂、所長と喧嘩して怒られてさ。そして、何故か俺がミッションから外され、遠坂はAチームの臨時メンバーになって。あの時は驚いたよ、……………世の中の理不尽に。」

 

渇いた笑いを士郎わ浮かべた。

初め、士郎はカルデアに1人で来るつもりだった。しかし、『魔術師が人類史を護るなんておかしい。怪しすぎる。』と、凛が言い始め士郎について来たのだ。

そして、カルデアに来た初日のブリーフィングで凛と所長は喧嘩し始め止めに入った士郎が怒られてファーストミッションから外されてしまった。所長は凛も外したかったようだったが、凛はレイシフト先の『管理者(セカンドオーナー)』であり、『聖杯戦争の元マスター』であるため臨時的にAチームに加えられた。かたや、士郎は魔術はヘッポコであり、聖杯戦争終了後に凛と知り合ったため()()()()()()()()()ため、今回のミッションに加える理由は少ない。

 

「先輩! ここにいたのですか? ダヴィンチちゃんが呼んでます。」

 

「ああ、分かったよ。()

 

自身のことを先輩と呼ばれ、悪友の妹で弓道部の後輩である少女が頭に浮かび、反射的に名前を言ってしまったが、此処にはその少女はいない。代わりに居るのは片目を隠した髪型をした少女である。

その少女は不思議そうに首を傾げて居る。

 

「……サクラ、ですか?」

 

「すまん、マシュ。前まで、俺を先輩って呼ぶのは桜だけだったから。」

 

そう言いながら、かつての平和だった高校生活を思い浮かべた。

桜という少女は士郎にとって大きな存在なのだと全てが燃え尽きた今になって思った。日常にはいつも横にいて、そして、桜が中心にして起きた、起きていた事件。桜を救うための戦いがあったから士郎は凛に出会ったのだ。

良い悪い関係なく、桜という少女がいたから士郎は此処に居る。

 

「会ってみたいです。」

 

そう言うマシュに青年は笑みを浮かべて答える。

 

「そうだな、全てが解決したら冬木に来るか? 此処に居る遠坂は勿論、みんな良い人ばかりだ。 」

 

「はい! 是非!」

 

そして、2人はその部屋を後にして管制室に向かった。

この時、青年は知らなかった。遠坂凛というコールドスリープになって居る女性や、桜という後輩、姉のような虎、養父などにそっくりなサーヴァント達に出会うことを………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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