思いつきネタ帳 (月讀命)
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星狩りの蛇と奇跡の月の兎(ハイスクールD×D×平成仮面ライダー)

第一段はハイスクD×平成ライダーです、ハイスクDは原作知らないけど。
これの追加タグは「兵藤一誠成り代わり、赤龍帝な屑転生者、オリ赤龍帝&三大勢力アンチ?、エボルト×オリ主、キャラ崩壊、ヤンデレ、特殊設定」です。


懐かしいなぁ、と。

少年が一言呟く。

いつもは無造作に整えられる、男にしては少し長めの黒い髪は乱れており、それを片手で適当に後ろに流す。

窓から見える丸い月が浮かぶ夜空に、切れ長の赤い瞳を細める。

綺麗な男だな、とぼんやり思う。

白く滑らかな肌なのに、体に触れると引き締まっていて余分なものはない筋肉が分かる。

 

 

「んー、どうした?」

 

 

そんな綺麗な少年は、その見た目にそぐわない渋く、ダンディな声で自分の横に寝転がる少女に話しかける。

こちらも肘まである白い髪は乱れ、大きな翡翠の瞳はぼんやりと少年を見ている。

同じようにこちらも白い肌だが、華奢でありながらもしなやかな体だ。

 

 

「ちょっとね……あの時を思い出したの?」

 

「そうそう。俺と、お前が出会った夜をな」

 

 

少年はうっとりとした表情になる。

 

 

「本当に懐かしいなぁ……俺は堕天使を殺して、両親を殺されてそのまま一度犯されそうになったお前をロリコン悪魔から助けて、その悪魔を殺して」

 

「………ああ、思い出した。僕、その時に記憶を一回無くしたんだっけ」

 

「いやー、さすがにあれは参ったねぇ。記憶喪失にさせた奴を拾ったことはあっても、記憶喪失になった奴は初めてだったから」

 

「そして現在、記憶を取り戻してる僕とこうやって爛れつつもラブラブ生活、と」

 

 

そろそろ乱れた寝間着を正すと、それを阻止される。

何だろうかとそちらを見れば、笑みがあった。

けれど赤い瞳は笑っていない。

狂気、執着、愛情、欲情、独占欲。

それらの感情が瞳に宿っているのが見えた。

慣れてる少女は苦笑する。

 

 

「本当はあの学園に通わせたくないんだよ、あそこは悪魔の巣窟とも言えるしグレモリーとシトリーがいるんだ。友人と同じ学校に行きたいって言うから黙ってるだけで。俺やお前の力に奴らは目をつけてるし、この間なんて無理矢理にでも連れてこうとしてたろ?思わずキレたけど。それに赤龍帝だか何だかいってた奴って、前に転校してきた奴っても言ってたろ?あいつ、変身してるのにお前が女だって分かると目の色変えて迫ろうとしてたし、させねぇけど。それに何だっけな、どれすぶれいく?って女の服を破る技を何かの試合で使ってたらしいあれに近づけたくない。だからお前をここに縛りつけたいんだけど」

 

「やったらしばらくはタコ料理パーティーにするよ?」

 

「………それはやだ」

 

 

なら言わないでよ、と呟き、翡翠の瞳を向ける。

 

 

「にしても本当に性格が違うよね……エボルト」

 

「まぁ、ツキトと十年くらい一緒に生きてるからな」

 

 

そして、二人は小さく笑った。




桐生月兎(キリュウ ツキト)/兵藤一香(イチカ)
兵藤一誠に成り代わりした少女だが、転生者ではない。
本来なら赤龍帝なのだが、ハーレム願望の転生者に特典として奪われる。
それを補うかのように全ての平成ライダーへの変身適合能力を有してる。
本来は兵藤一誠と同じ髪と瞳の色だったが両親が殺されたショックで一晩で色素が変化し、今の状態となった。
愛らしい顔立ちに白い肌、140と小柄で華奢、胸はC(ツキト曰く「長年揉まれてもいるから」)。
月兎の名前の由来は出会ったのが満月なので月と、記憶喪失なのが戦兎を思い出すので兎を組み合わせた。

目の前で両親を殺されたことにより一時的に記憶喪失になり、エボルトに拾われる。
中学生になると大量の媚薬と少量の睡眠薬をエボルトに盛り、そのままいただいた……が、五分くらいであっさり逆転されたとか。

日本神話に所属している。
この世界だとまともな松田と元浜のために、どのライダーシステムを渡そうか考えてる。
ちなみにライダーシステムを全て自作するくらいには器用な上、頭が良い。


桐生エルト
本当はエボルトの力全てを持って転生してきた、ハーレム願望の転生者。
だが神に頼んで自我を消してから憑依させたエボルトの自我が転生したと同時に甦り、そのまま転生者の人格を消し去った。
日本人と外国人のハーフだが、日本人の血が濃いらしい。
両親は事故で無くなってる。

擬態で石動惣一の姿になり、一人で自由気ままに生きようとしたところにエボルトの力を神器と勘違いした堕天使に殺されかける。
そのまま返り討ちにしたが、その後にロリコン悪魔に犯されそうになったツキトを気まぐれに助ける。
風呂に入れてやろうと服を脱がし、女だったことには驚いたとか。

日本神話に所属している。
長年一緒にいるせいか何故かツキトと相思相愛になった……が、独占欲と執着心が強すぎて狂愛になりつつある。


頭に浮かんで設定も考えたが、何だこれって言いたくなった。


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仮面ライダーディケイド ~もう一人のクウガ~

 

「お前は…誰だ……?」

 

 

士のその言葉に“彼”はきょとんと首を傾げる。

見れば夏海は少し困惑したような、海東は警戒しているような……そんな表情だ。

 

 

「何言ってるんだよ、士。寝ぼけてんのか?」

 

 

苦笑しながら“彼”は―――“ユウスケ”は言葉を紡ぐ。

だが、彼らは警戒を強めた。

何故ならば、それは…。

 

 

「俺だよ、俺。ユウスケだって」

 

 

いつもの彼のような雰囲気がなく、“彼”からは異質で虚ろな何かを感じた。

 

 

 

 

 

▼▼▼▼▼

 

 

 

 

紅渡はそっと目を逸らす。

 

 

「あなた達も気づいているように“彼”はクウガ…いいえ、小野寺ユウスケではありません」

 

 

剣崎一真はそっと目を伏せる。

 

 

「あいつはもう一人の、リ・イマジネーションのクウガであり……お前達の、仲間だった男だ」

 

 

二人の原典(オリジナル)の言葉に絶句する。

 

 

 

 

▼▼▼▼▼

 

 

 

 

鳴滝はまるで、遠い昔を思い出すかのように虚空に視線を漂わせる。

あれだけ敵視している(ディケイド)が目の前にいるというのに、敵意を見せない。

 

 

「“彼”は私が最初に選んだ、リ・イマジネーションのクウガだ。だが、“彼”は力に呑まれ……そしてあの時、選択を間違えてしまった」

 

 

そして真っ直ぐに士を見る。

 

 

「ディケイド、全てを君に話そう。そして何故、クウガが“彼”ではなく小野寺君になったのかも、な」

 

 

それは真実。

優しくて、勇敢で……残酷なものに満ちた真実。

 

 

 

 

 

▼▼▼▼▼

 

 

全てが漆黒の“クウガ”。

漆黒と黄金のクウガ。

二人の拳がぶつかりあう。

 

 

「何故だ!?俺は、お前より強いというのに!何故、俺はクウガの力も、仲間も…全てを奪われたんだ!?」

 

「……っ、確かにお前は俺より強い!けど、お前は!!」

 

 

吹っ飛ばされたクウガへと接近し、“クウガ”が追い打ちをかけるように殴りかかる。

 

 

 

 

 

▼▼▼▼▼

 

 

 

 

力に呑まれてしまった“クウガ”。

その前にクウガだけではなく、ディケイド、キバーラ、ディエンドが並び立つ。

 

 

「つ……が、ざ……なつ、み"…ぢゃ……が、い…と…っ!」

 

「悪いな……俺達の知ってるクウガは、知ってるユウスケはこいつなんだ」

 

 

それでも、“クウガ”は何かを求めるように三人へと手を伸ばし、視線を向ける。

 

 

「………もしも、俺達の会い方が違ったら」

 

 

不意にクウガが言葉を漏らす。

 

 

「お前が会って、仲間になった方の三人の話……聞きたかったな」

 

 

その言葉に“クウガ”はクウガを見て―――目から、透明な雫のようなものが流れた。

 

 

 

 

 

 

仮面ライダーディケイド ~もう一人のクウガ~

 

 

 

「さようなら…“俺”」




「「仮面ライダーディケイド」はループした物語説あり」



「ということはリ・イマジネーションのライダー達の中にはループ前の記憶がある奴いるんじゃね?」



「もしかしたら同じ名前でも違う人物がリ・イマジネーションライダーやってた可能性もあるんじゃ…」



「クウガって聖なる泉が枯れ果てたらヤバイよな…」



「クウガでやってみるか」


という連想ゲーム的なのをしたらこうなった。
何だこれ、めっちゃシリアス。


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