バカとリリカルとシンフォギアと召喚獣 (桐野 ユウ)
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第1章 再開と召喚戦争
プロローグ


はいどうも桐野 ユウデース。

超久々にバカテスのを書いていこうと思います ハーレムと書いた私・・・・うーんなのはたち以外に増やそうか悩むでござる・・まぁ気ままに書いていきますよ。


「・・・・・どこにいったの?」

彼女には探している男性がいる。その子は自分を逃がすために囮となりそのまま行方をくらませてしまった・・・彼女たちも探すが・・・見つかることはなかった。

 

それから数年がたち、少女たちも大人になりかかっていた。長い髪を左のサイドテールにしている女性・・・高町 なのはは今もずっと探している。

 

彼女だけじゃない、探しているのは・・・。彼のことを探し続けて数年経っているが未だ行方はわからない状態だ。

 

「どこにいるの・・・明久君・・・・・」

彼女はその名前を呼ぶ、“明久”という名を・・・彼女たちを救ってくれた彼のことを・・・。

 

さてその明久と呼ばれている男性はというと?

 

「ふぁあああああああ・・・・」

 

『おはようございますマスター』

 

「おはよう、ライカ」

 

『今日は振り分け試験発表の日ですね・・・・』

 

「そうだね・・・・でも僕は決まっているから・・・・」

 

『あれは仕方がないですよ・・・』

 

明久side

 

僕は吉井 明久、そして今会話していた相手はブレスレットのデバイス『ライカ』。そう、僕は色々とあって魔導師・・・だったんだけど。実はある事件である少女をかばってそのまま自爆同然の技を使ってしまい、現在ここ…元々住んでいた場所へ帰ってきている。

 

本当だったらすぐに帰ってよかったんだけど・・・さすがに向こうでは死んだことになっている。だからこそ僕は・・・・・。

 

「我ながら情けないね・・・・ライカ」

 

『・・・マスター・・・・』

 

「なのはたちに何も言わないで・・・魔力も昔に比べたらなんとかなっている感じだね・・・・」

 

『ですが、まだ効いているみたいですよ、隠蔽魔法は・・・。おかげで魔導師の方々にはバレていない・・・はずです・・・・』

 

「だといいけどさ・・・・でも、もし会えたら・・・謝りたいね・・・」

 

『そうですね・・・・・あ、マスター、時間が』

 

「ん?」

ぼくはライカで時間を確認をする・・・げ!!

 

「やば!!遅刻寸前だあああああああああああああああああああ!!」

さすがに初日に遅刻はまずい・・・・

 

 

「仕方がないライカ!!脚部に強化魔法を使うよ?」

 

『Yes Master』

 

フェイトから学んだソニックフォームを僕用にチューンナップしたライジングシューズを使い、僕は家を出る。

 

「吉井 明久いっきまーす!!」

僕は急いで外へ出るが、その時に気づかなかった・・・一つのサーチャーが僕を見つけていたことを・・・・・

 

そして、あの少女たちが僕を追ってくることなんて・・・・・

 

明久が入学する数日前、ある司令室にて六人の少女たちが集まっていた。

 

『集まったね6人とも・・・・・』

 

「なんなのよクロノ!!いきなり私たちを集めて!!」

っと金髪の髪を短くした女性が、モニターの男性に怒っている。

 

「まぁまぁアリサちゃん落ち着いて」

隣にいる紫の長い髪をした女性が、アリサと呼ばれる金髪の女性を落ち着くように宥めている。

 

「だって明久を探しているときに呼びだされたのよ!!・・・まだお礼も言ってないのに・・・」

 

「アリサちゃん・・・・・・・」

紫髪の女性、月村 すずかは、金髪の少女アリサ=バニングスのことをよく知っている。だからこそ彼女の気持ちも痛いほどわかっている。

 

「でも、本当にアキ、どこに行ったんだろう・・・」

 

「うん・・・・姉さん心配だね・・・・」

そっくりな双子、アリシア・T・ハラオウンとフェイト・T・ハラオウン・・・同じ顔,同じ体型故に、アリシアは髪をポニーテールにしている。

 

金色の長い髪を降ろしているフェイトは、クロノを見ている。

 

「せやけど6人集めるなんてどうしたんや?」

 

茶髪の髪をした女性、八神 はやてが自分たちを呼んだ張本人クロノ・ハラオウンに問いかける。

 

「うん・・・クロノ君、何かあったの?」

 

『・・・それは・・・・」

 

「「「「「「それは?」」」」」」

 

『見つかったんだよ・・・・“彼”が』

 

「「「「「「!!」」」」」」」

クロノが言っている“彼”・・・それは今、彼女たちが探している男性のことを言っている。

 

「おった!?」

 

『海鳴市以外にサーチャーを飛ばした時にある学園に注目をしていたんだ・・・“文月学園”というところをね・・・・・』

クロノはサーチャーの映像を出す。そこには成長している彼の姿が映った。

 

「あき・・・ひさくん・・・・」

なのはの瞳から涙が溢れだす。彼女が涙を流しているのには理由がある。

 

彼女が11歳の時、彼女は彼とヴィータと呼ばれる女性と一緒に任務をこなしていた。ところが、彼女は今までの無茶が祟って、敵ガジェットに襲われてしまう・・・だがそれを彼・・・明久が庇ったのだ。明久は腹部に致命傷を負ってしまう。

 

『あ・・あああ・・・・・あき・・・ひさ・・・くん?』

 

『えへへ・・・ごめん・・・ドジっちゃった・・・・ごふ・・・・』

明久はそのままライカを構えていた。

 

『ヴィータちゃん・・・ごめん・・・なのはを連れて・・・・先に行ってくれないか?』

 

『何言ってやがるんだ!!お前も一緒に!!』

 

『だめだ!!もし、僕まで逃げたら・・・なのはちゃんを、背負って戦えない・・・だから、僕が、囮となる・・・いいから行って!!』

 

『くそ!!』

ヴィータはなのはを連れてその場を離れた。

 

『明久君!!明久君!!』

なのはは手を伸ばした時、明久は彼女の方へ向いて笑顔で・・・。

 

『ご・め・ん・ね』

 

『!!』

なのはに声は聞こえなかったが、はっきりとその口の動きだけは見えていた。そして、次の瞬間・・・・爆発が起こった。

 

『いやあああああああああああああああああああああああああああああああ!!』

 

「よかった・・・・よかったよ・・・・・」

 

「なのは・・・・・・・」

涙を流しているなのはのそばにフェイトが近づいて慰めた。

 

「ほんまによかった・・・ヴィータからアキ君が行方不明になったって聞いたときは・・・・驚いたで・・・・」

 

『そこで君達にここへ通ってもらうことになった、君達は魔導師として素晴らしい活躍をしてきた・・・だけど、最近無理をしているからね。大丈夫、すでに向こうに通えるように手続きはしてあるから』

 

「「「「「「はや!?」」」」」」」

 

「そういえば明久君ってどのクラスなんだろう?」

 

『・・・・・彼はFクラスだ』

 

「「「「「「え?」」」」」」」

彼女たちは驚いていた。彼は頭が良くてアリサといい勝負をしていたからだ。

 

「どうしてなの!?」

 

「そうだよ!!明久は頭がいいのに!!」

 

『それが・・・熱を出して倒れた女の子を、保健室へ連れて行ったからだそうだ・・・」

 

「「「「「「女の子・・・・・へぇ・・・・」」」」」」

 

『!!』

 

「私たちがどれだけ心配をしたと思っているのかな・・・・」

 

「うん、なのは、そうだね・・・」

 

「うんうん、この6年間ずっと探していたのに・・・姿を見せなかったのにね・・・・」

 

「あははは、これは彼に会いに行かないけんな?」

 

「そうね」

 

「ふふふふふふふふ」

 

六人はとてつもないぐらいの黒いオーラを纏っていた。通信越しのクロノですら震えるほど彼女たちのオーラは途轍もなかった・・・・

 

「「「「「「クロノ君(義兄ちゃん)」」」」」」」

 

『あ・・あぁ・・・・』

 

「「「「「「その任務、受けるよ(で)(わよ)」」」」」」」

 

『た・・・頼んだぞ?・・・シグナムやシャマル、アインスたちもあの学園に先生として派遣することにした,ヴィータとザフィーラは・・・まぁ色々とあるからな・・・・・・』

 

「今から楽しみだよ・・・・・・あ・き・ひ・さ・く・ん」

っと目に光がない瞳で彼女たちは笑うのであった。

 

さてそんなことは知らない当日の日、彼は急いで門へ到着をした。

 

「セーフ!!」

 

「こら吉井!!遅刻寸前ではないか!!」

 

「申し訳ございせん、西村先生!!」

 

今、彼の目の前には、教師西村 宗一が立っていた。生徒の一部からは「鉄人」や「ソロモンの悪夢」と呼ばれている男性だ。

 

「でも先生がどうしてここに?」

 

「ん?あぁ、生徒諸君一人一人にこれを渡すためにな」

そういって彼は懐から封筒を出した。

 

「まぁ僕は決まってるようなもんですから・・・・」

 

「すまない吉井・・・学園長もお前のことをもう一度受けさせてやるつもりだったが・・・」

 

「いいえ、気にしないでください、僕が好きでやったことです・・・・」

 

「優しいな、お前は・・・自分から“観察処分者”にしてくれという男だ・・・なにか困ったことがあったらいつでも言ってくれ」

 

「ありがとうございます、西村先生」

彼は受け取った封筒を破り中を確認をする。

 

『吉井 明久 所属Fクラス』

彼が入っていくのを確認をすると……

 

「もういいぞ、お前たち」

すると隠れていた六人の少女たちが現れる。魔法のことは先生達も知っているのだ。

 

「あらーばれてもうたか・・・・」

 

「今のは明久だったね・・・」

 

「うんうん、元気でよかったよ・・・・・・」

 

「やれやれ・・・吉井も随分好かれているようだな・・・まぁいいが、よかったのか?お前たちの成績なら本来の吉井と同様・・・Aクラスにもなれたのだぞ?」

 

「確かにね・・・でも・・・・」

 

「「「「「「明久(明久,アキ君,アキ)がいないならね・・・・」」」」」」」

その答えに西村先生は笑ってしまう。

 

「なるほど、『恋をする乙女は強い』ってことか・・・いいだろう・・・さて俺たちもいくとするかお前たちのクラスに。俺もあそこの担任だからな・・・」

 

彼女たちも西村先生の後をついていく。再会を果たすのは次回までお楽しみ。




というわけで第1話になります、まぁこれは気分で書いているものなので、最後まで行くかは・・・わかりません!!もしかしたらSTS編もやるかもね、卒業後になりますが・・・

さーて次回のバカテスは?

「明久です、僕はAクラスの前を通ってから自分の教室へ行くが・・・そこで・・・ね・・・」

「次回「再会の僕たち」次回もお楽しみに」


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再会の僕たち

どうも第二話になります、桐野 ユウです。

さて明久の運命はいったいどうなるのか・・・・・

話はスタート!!


明久side

 

僕は西村先生と別れてから自分の教室へと向かっている途中でAクラス前を通る。

 

「ここがAクラス・・・・・」

僕はそのAクラスを見て驚いた。ノートパソコンやエアコンの完備など色々と充実していたんだ。しかも、他の教室に比べて4倍の広さがあった。

 

どうやらAクラスの先生は高橋先生みたいだ。

 

「皆さん、私はAクラス担任の高橋 洋子です」

 

Aクラスをもっと見ておきたかったけど、時間もないし、急いでクラスの方へ向かうことにした。

 

「えっとFクラスFクラスっと・・・・」

 

『マスター、あそこのようですよ?」

 

さすが僕の相棒、頼りになるから助かっています!!

 

『マスターの役に立てるならこれくらいどうってことないですよ♪』

僕はドアを開けると・・・

 

「よう、明久、遅かったじゃねーか」

 

僕の親友の一人坂本 雄二が立っていた。おかしいな雄二はAクラスにいてもおかしくないのに・・・・

 

「どうして雄二が?」

 

「あぁ、やりたいことがあってな、それでFクラスの代表さ」

 

「あーなるほどね」

 

「わかったみたいだな?」

 

「まぁね、でもよく翔子さんが許可を出してくれたね?」

 

「・・・・・・・・・・・・・・」

 

あれ?雄二が顔を背けたけど・・・まさか・・・・

 

「いや許してくれたんだが・・・・(言えないぜ・・・許してもらう代わりにやっちまった・・・・そのまま処女をもらったなんてよ・・・・)」

 

うーん、なんか怪しいけどこれ以上は聞かない方がいいね・・・

 

「明久よ・・・・・」

 

「あ、秀吉!」

 

彼は僕の友達の一人木下 秀吉・・・女の子ような顔をしているけど実は・・・

 

「吉井君・・・その・・・ごめんなさい・・・私のせいで・・・あなたまで・・・」

その隣にいた優子さんが僕に話しかけてきた。どうやら振り分け試験のときのことを謝っているみたいだ。

 

「いいんだよ、木下さん。倒れた人を、困った人を見捨てるなんて僕にはできなかったし・・・でも、よかったよ、元気になって」

 

「・・・吉井君・・・・」

 

「木下さん、ごめんね、こんな教室で・・・・」

 

「いいのよ、それと秀吉と同じで優子って呼んでくれないかしら?“木下”だと紛らわしいしね・・・」

 

「うん、わかったよ優子さん・・・」

 

それから僕はFクラスを改めて確認をする、机などはなく段ボールの机に座布団に畳・・・ひどいな・・・これで授業なんてできるのだろうか・・・

 

「はぁ・・・・・・・・」

僕がため息をついていると、どうやら先生が来たみたいって・・・え?

 

「「「「「な!?鉄人!?」」」」」

 

そう、入ってきたのは先ほど別れたはずの西村先生だった。

 

「おはよう諸君、2年Fクラスの担任を務めることになった西村だ、よろしく」

 

「「「「なん・・・だと・・・・・・!?」」」」

 

わお、まさかの西村先生が担任だとは。僕は一年の時からお世話になってるけど、鉄人は上手に授業を教えてくれるから僕も覚えやすかったからありがたい。それに、武道とかにも付き合ってもらって今の僕の強さがあるんだよね・・・

 

本当に西村先生には頭があがりません。

 

『本当ですね・・・マスター・・・』

 

「さて設備のことを話すぞ。簡単に言おう・・・・我慢しろ!!以上だ」

 

「「「「「いやいやいやいやいや、ちょっと待て!!」」」」

 

「やかましいぞ!!」

 

先生・・・いくらなんでもそれは簡単すぎですよ・・・ほらFクラスの男子大半が声荒げてますよ・・・・・・

 

「冗談だ。まぁ設備についてだが、何か必要なものは自分たちで用意するように!では自己紹介を始めろ。」

 

そこから始まった自己紹介、僕はその間はライカと念話をする。

 

(うーん自分で用意をしていいものか・・・・)

 

(『さすがにこればかりは何を持ってきていいのか・・・あとで西村先生に聞いたらいかがでしょうか?』)

 

(そうだね・・・おやどうやら木下姉弟だね・・・・)

 

「──木下 優子よ、双子の弟に秀吉がいるけど見間違いないでほしいわ」

 

「木下 秀吉じゃ、わしは演劇部に所属をしておる。言っておくが男じゃぞ」

 

そうなんだよね、秀吉って見た目は女の子だもんね・・・優子さんと制服を交換して並んだら、どっちがどっちか分からなくなってしまうほど似てるんだよね・・・

 

「「「「な・・・・なんだって──!!」」」」

 

やっぱり叫んだな、男連中が・・・おそらく秀吉のこと女の子だと思ってたんだろうね・・・

 

ってか誰だよ「第三の性別 秀吉」って発言をしたのは?ほら西村先生が止めたけど・・・本人もムスッてしてる・・・

 

「土屋 康太だ」

 

お、康太だ・・・彼も僕の親友の一人・・・実は彼にはあだ名があるけど本人はそっちで呼ばれるのは好きじゃないらしいから僕らは「康太」と呼んでいる。

 

ふぁああ・・・・あとは知り合いもいないみたいだし・・・僕は少し寝ようっと・・・ライカ・・・僕の出番来たら起こして?

 

(了解ですマスター・・・・)

 

「・・・です、海外育ちで日本語は読み書きが苦手です・・・趣味は吉井明久を殴ることです!!」

 

ZZZZ・・・・・・・

 

「ちょっと吉井!!きいているの!?」

 

「ZZZ・・・ん?」

僕は誰かに呼ばれた気がした・・・けど、気にせずに寝ることにした・・・

 

「ってなにまた寝ようとしてるのよ!!」

 

・・・なんだ島田さんか・・・・・・僕は気にせずに寝ることにした自分の出番まで・・・・・・

 

(マスター・・・マスター・・・そろそろ時間ですよ?)

 

「うっす・・・・・」

丁度僕の前の人が終わったみたいだ。

 

「吉井 明久です。趣味はゲームと運動 特技は料理と剣術です(魔術もあるよ)!!」

と無難に挨拶をする。さすがに男ばかりのところで「ダーリンと呼んでください」という勇気は僕にはない。え?原作ではやっただろって・・・それを言っちゃあおしまいですよ・・・。

 

自己紹介を終えた僕は自分の席に戻ると、再び自己紹介が始まった。だけど、その時、扉が開いた。

 

「す・・・すみません・・・お・・・遅れました・・・・」

 

「「「え?」」」

 

まぁ驚くだろうね。優子さんだけじゃない・・・まさかの姫路さんが来たからだ,彼女は優秀でAクラス間違いないはずだけど・・・おそらく体調不良を起こしてしまい退出をしたのだろう。

 

そして、いよいよ雄二が紹介をしようとしたときのことだ。

 

「まて、坂本」

 

「どうしたんだ 鉄人」

 

「だから西村先生と呼べ・・・まぁいい、その話は後だ、転校生が来たみたいでな、先にそちらを自己紹介させるがいいか?」

 

「あぁ、かまわないぜ?」

 

転入生・・・一体誰だろうか・・・しかもこのクラスに。僕が考えているとFクラスが途端に騒がしくなってきたな・・・

 

「先生!!転入生は女性ですか!!」

 

「お前らな・・・まぁいいだろう、転入生は6人、しかも全員女子だ」

 

「「「「女子きたあああああああああああああああああ!!」」」」

 

「やかましい!!」

 

女子が6人か・・・・・今、3人いるから、合計9人もこのクラスに女子が来たことになるのか。流石に騒がしいな・・・まぁそこは西村先生の一喝で収まったけどね・・・。

 

「全くお前たちは、まぁいい、六人とも入ってこい!!」

 

「「「「「「はい!!」」」」」」」

 

あれ?どこかできいたことがあ・・・る・・・え?

 

(これは・・・驚きました・・・まさか・・・・)

 

そう僕は目を見開いた、だって彼女たちは・・・・・・

 

「高町 なのはです。よろしくお願いします!!」

 

「フェイト・T・ハラオウンです、一年間よろしくお願いします」

 

「アリシア・T・ハラオウンだよ!!フェイトとは双子の姉妹だから妹と一緒によろしくね!!」

 

「アリサ・バニングスよ、よろしく」

 

「月村 すずかです。よろしくお願いします」

 

「八神 はやてです。一年間よろしゅーな!!」

 

うそ・・・なんで・・・彼女たちがここに・・・・・・

 

雄二side

 

「うそ・・・なんで・・・・・」

 

俺は坂本 雄二だ。今の声は明久か・・・俺は明久の方を見て、びっくりした。

 

あいつの目から涙を流れていたからだ。

 

「あ・・・れ・・・・・・?」

自分でもなんで泣いているのか分からないみたいだな・・・・

 

「明久君・・・・・・」

 

「アキ・・・・・・」

 

「明久・・・・・・」

 

「久しぶりね・・・・・・」

 

「明久君・・・・・・」

 

「ほんまに・・・明久君やな?」

 

「うん・・・久しぶり・・・なのは、フェイト、アリシア、アリサ、すずか、はやてちゃん・・・・」

 

明久に自己紹介をしていた6人は微笑みながら声をかけた。あいつらは知り合いなのか?

 

「おい明久・・・どういうかんけ・・・」

 

「諸君!!ここはどこだ!!」

 

「「「「最後の審判を下す法廷!!」」」」

 

「異端者には?」

 

「「「「死の鉄槌を!!」」」」

 

「男とは!!」

 

「「「「愛を捨て、哀に生きるもの!!」」」」

 

「よろしい!!これより、FFF団による異端審問会を開催する!!」

 

「吉井!!あの娘達とどういう関係なのよ!!」

 

俺が聞こうとしたとき、クラスの奴らが一瞬で仮装して明久を異端審問会にかけようと動き始めやがった。しかも島田が明久に対してものすごい勢いで問い詰めてきてるし!!

 

「落ち着かんか!!貴様ら!!とにかく 高町達は吉井の周りだ。」

 

「「「「「「はい!!」」」」」」

 

坂本side終了

 

明久side

 

まさか彼女たちが転入をしてくるなんて・・・思ってもなかったよ・・・

 

(えぇ・・・レイジングハートたちもお久しぶりですね・・・・)

 

すると、なのはたちのペンダントたちが光りだした。

 

(本当にライカなんですね・・・・・・)

 

(えぇ・・・・・・)

 

(元気そうでよかったぞ・・・・・・)

 

(全く、アリサたちがどれだけ心配をしたと思っているのか・・・・・・)

 

(・・・すみません・・・・・・)

 

ライカ・・・・・・でも確かに僕たちは彼女たちに対して謝らないとね・・・・・・。

 

(・・・・・・)

僕がなのはたちをちらっと見ると、本当に成長をした彼女たちが映っている・・・・・・あれから6年たったのか・・・・・・

 

(でも実は僕、ミッドチルダの空港火災の時に会ってるんだよね・・・・・・あの時は、仮面を付けてだけどね・・・・・・)

 

そして、いつの間にか雄二は宣言をしている、Aクラスと戦うことを。召喚戦争か・・・。

 

さてどうなるのだか・・・・・・。




次回「雄二は僕にDクラスに宣戦布告をするために僕に使者に行ってくれといってきたけど・・・そこになのはたちが僕とOHANASIをしたい・・・って連れて行かれる僕・・・はたして・・・・」

「次回 バカとリリカルと召喚獣「僕と彼女たち」お楽しみにはぁ・・・・・」


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僕と彼女たち

はい第3話になります、さて明久に起る運命はいかに

「待ってそれフラグって奴だよね!!ねぇ!!」

さーてどうなるのでしょうか・・・・

「ちょっと!!」

ナームー


雄二side

 

さてこいつらを震え立たせたことだし、召喚戦争をするために、まずは死者をだすことにするか、ん?なんで「使」者じゃなくて「死」者かって?

 

簡単なことだ、Fクラスは上位クラスに挑戦をするからな・・・その死者はその名の通りに上位クラスからフルボッコされるからな・・・これは明久に頼むとするか・・・あいつは俺と同じぐらいに喧嘩が強いからな・・・

 

「さて明久、お前には使者としてDクラスに宣戦布告をしてもらうぜ?」

 

「うんいい「「「「「「ちょっと待って」」」」よ・・・・」

 

「ん?」

 

突然「待った」がかかった。確か高町たちだったな・・・って、

 

「うお!?」

 

「明久君とOHANASIしたいんだけどいいかな?」

 

「うんちょっと明久とOHANASIをしたいことがあるんだ」

 

「うんうん、OHANASIをねw」

 

「そうね・・・今までどこで何をしていたのかOHANASIをする必要があるわね・・・・」

 

「そうだね・・・・・・」

 

「というわけでアキ君を今すぐに借りていきたいんやけど?」

 

「「「「「「いいよね?」」」」」」」

 

なんじゃ、この黒いオーラは・・・耐えきれなかった俺が目をそらすと、近くにいた須川と目が合った。

 

「悪いが須川・・・Fクラスの死者としてDクラスに宣戦布告にいってきてくれ・・・・」

 

「あぁ・・・了解した」

 

須川もこの空気の中にいたくないのかすぐにDクラスへと向かっていった。

 

「さーて明久君行こうか?」

 

「・・・・・・はい」

 

明久は連れられて教室をドナドナしていった。7人が部屋を出ていくのを確認すると、秀吉たちが俺に近づいてきた。

 

「す・・・すごい邪気だったの・・・・」

 

「あぁ、凄まじいほどのな・・・・・・」

 

「俺も動けなかった・・・・・・」

 

康太も動けないって・・・どんだけだよ。それはそれとして、俺は気になったことがある。

 

「そういえば高町達と明久はどういう関係なんだろうな・・・・・・」

 

「それはわしも思ったのじゃ・・・・・・」

 

「俺も知らんぞ?」

 

「まぁそれはあいつが戻ってから聞けばいいk「ぎゃああああああああああ!!」・・・どうやら須川がやられたみたいだな・・・」

 

廊下からどたどたと走ってくる音が聞こえてきた。

 

「てめぇ、坂本!!だましたのか!?」

 

「お前、俺の話聞かずに行ったからな・・・・」

 

「あ、そうだったのか悪い・・・」

 

「本当だったら明久に行かせる予定だったんだけどな・・・あいつらに俺も口出しできんかった」

 

「あぁ確かにな。それにしても吉井・・・大丈夫なのか?」

 

っておい康太、地味に十字を切るな、縁起でもない!・・・まぁ声は聞こえてこないし、大丈夫だろう・・・・・・・・・・・・たぶん。

 

明久side

 

僕は、今、なのはたちに連れられてある場所へ連れてこられた・・・ここは体育館の裏?

 

「さて・・・もう、えーよ。シグナムたちに結界を張ってもらったからな」

すると、突然5人現れた。僕もよく知っている・・・。

 

「シグナムさん、シャマルさん、ザフィーラさん、アインスさん、ヴィータちゃん・・・・」

 

「久しぶりだな、吉井・・・」

 

「明久君・・・・」

 

「よくぞ生きていた・・・」

 

「あぁ・・・・・・」

 

「・・・・・・・・・・・・・」

 

僕は彼女たちを知っているヴォルケンリッターと呼ばれている戦士たちだ。すると、僕に衝撃が走る。

 

「なの、は・・・?」

それは、なのはが僕に抱き付いてきたからだった。体がふるえている・・・

 

「よか・・・った・・・よかった・・・明久君・・・」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・」

僕はなのはの背中の撫でた。今、彼女の脳裏に映っているのはあの雪の日のことだろう・・・。

 

「ごめんなさい・・・明久君・・・あの時、私が、しっかり、していれば・・・明久君を、昭久君を・・・!」

 

「それは違うよ、なのは・・・あの時、僕は君を助けたくて体が動いたんだ・・・だから後悔なんてしてないよ・・・」

 

「でも!!」

 

「ねぇ明久・・・どうしてすぐに生きていたことを連絡をしてくれなかったの?」

 

「・・・それは」

 

『それは私が故障をしてしまったからです・・・』

 

僕が答えようとした時、ライカが代わりに答えてくれた。そう、あの時の戦いで連絡がとれなくなってしまったからだ。

 

僕はある世界に迷い込み、修理をするのに時間がかかったんだ・・・

 

「僕は、あの時の強さだけじゃダメだってわかってから、あるところで修行をしていたんだ・・・魔法だけじゃなく体力などを鍛えるためにね」

 

「アキ君・・・・・・」

 

「僕はずっと悩んでいたんだ・・・ジュエルシード事件とか闇の書事件とか、あの時に僕は・・・・」

 

「そんなことないわよ!!明久だって戦ったわ!!」

 

「そうだよ!!明久君は私たちを助けてくれた・・・あの言葉はうれしかったんだよ?」

 

「すずか・・・アリサ・・・」

 

二人が言っているのは、ジュエルシード事件の時のことだろう。それは、なのはとアリサが喧嘩をしたとき・・・僕が買い物をしている帰りの時の出来事だった。

 

『えっと・・・これで終わりかな?』

 

『マスター!!あれを!!』

 

『ん?』

 

僕は、その時、すぐにピンと来て、こっそり裏路地へ入ってライカをセットアップして車を追いかけるために透明魔法を使った。

 

え?どうしてそんなことができるって?もちろん練習あるのみです(`・ω・´)

 

『ここに・・・』

僕は追いかけた後、すぐにアジトの中へ侵入して、ライカをライフルモードにして長距離から拘束弾を放った。その後、姿を現してライカをブレードモードに変更して連中を無力化した時にばれてしまったんだよね・・・

 

だけど、いずれにしても最終的に解決をしてきたのは、なのはとフェイトだった・・・僕は彼女たちを助けるために影から見守ってきたにすぎない・・・。

 

「そんなことないよ!!明久は私やお母さんを救ってくれた!!」

 

「アリシア・・・・・・」

 

そうアリシアは五歳の時に魔導炉が暴走をしてその事故で植物人間の状態になっていた。僕が彼女と出会ったのは、ジュエルシードの暴走を止める為に、なのはたちと一緒に突入をした時のことだ。あの時、敵の奇襲で穴に落ちてしまったんだ・・・。

 

『いたたたた・・・ってあれは、フェイト・・・?』

 

そう、その時、僕は気絶していたせいで、その時の状況がわかってなかった・・・。

 

『この方はフェイトさんと少し違いますね・・・似ていますけど・・・』

 

ライカが説明してくれたけど、僕には、はっきりといってわからなかった。だけど・・・

 

『ねぇライカ・・・確か僕のレアスキルって使えるよね?』

 

『はい。ですがマスター、それは・・・・』

 

『わかってるよ・・・だけど、僕には彼女が寂しそうに見える。なんでかわからないけどさ。とりあえず・・・』

 

僕はレアスキルを使う決意を固めた。このレアスキル、使うとかなり魔力を消耗するけどね。

 

『・・・・・・・・・・・・・・』

 

僕は全魔力を集中させてこの子に渡した。そして僕は膝をついてしまう。

 

『はぁ・・・はぁ・・・!』

 

全魔力を使いきってしまい、立っているのが限界だった。・・・すると扉が開いて、黒い髪をした女性・・・プレシアさんが入ってきた。

 

『あなたどこか・・・って・・・え?なんでアリシアが・・・・』

 

僕が見上げると、カプセルをごんごんと叩いている少女が目に映った。僕は急いでその子が閉じこもっているカプセルを殴り、彼女を救出をしたんだ。

 

『ありがとう!!』

 

それが僕とアリシアの出会いだった・・・

 

「そうだったね・・・あの時は必死でアリシアを救いたいと魔力をすべて使ったんだっけ・・・」

 

僕が昔の話に耽っていると、ヴィータちゃんが僕に抱き付いてきた。

 

「馬鹿野郎・・・馬鹿野郎・・・・」

 

「ヴィータちゃん・・・・・・」

 

「生きていたなら・・・連絡ぐらい・・・よこしやがれよぉ・・・」

 

「・・・・・・・・・・・・・・ごめんなさい」

 

どうやらアインスたちは学校の先生として通うこととなったらしい。そしてお昼になった後、僕たちは雄二たちと合流をした。

 

「それで雄二、いつ戦うことに?」

 

「あぁ明日の午前・・・1限目の時にだ。」

 

「でも僕、振り分け試験を受けないと・・・」

 

「そうだったな、回復試験か・・・」

 

そう。僕は振り分け試験の時、優子さんを助けるために退出をしているから点数がない・・・つまり言えば、僕は0点なのだ。

 

なのはたちもおそらく転入をしたから点数はないと思うから一緒に受けるかな・・・おそらく。




次回 「僕たちは放課後となり僕たちはそれぞれの帰宅をするために歩くが・・・あれ?なのはたちどこに・・・・・ってあれ?なんでドアが開いてるの?」

「次回「同棲!?」ふああああああああああああああ!!」


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同棲!?

「前回、僕はなのはたちとOHANASIをするかと思ったけど・・・再会を喜ぶだけだった、まさかシグナムさん達が先生として入るとは、まぁあの人たちはプロモーションもいいか・・・・」

じゃきじゃき

「「「「「「・・・・・・・・・・」」」」」」」

「ごめんなさい、なのはたちもきれいだよ」

「「「「「「「えへへへへへへへ」」」」」」」」

『マスター・・・・・』

「ええい進まないからスタート!!」


明久side

 

さて、放課後となり、僕たちは帰る準備を始めていた。

 

「ふぅ・・・」

 

「おっす、吉井」

 

「おすおす」

 

「須川君に横溝君」

 

二人は僕の親友である須川 亮君と横溝 浩二君だ。二人とは高校一年生の時からの雄二達と一緒にいる。

 

でもおかしいな、須川君と横溝君もいい成績のはず・・・なんでFクラスに?

 

「あー実は・・・振り分け試験の時に風邪を引いちまってな」

 

「俺は、勉強をしすぎて寝不足だったんだよ・・・それで、名前を書くのを忘れてしまってこのクラスさ・・・」

 

二人とも、なんかご苦労さんだね。あれ?でも確か君達って恋人が・・・いたよね?

 

「「・・・・・・・・・」」

 

あれ?

 

((いえねぇ・・・Fクラスと知ったときのあいつの顔が怖かったなんて・・・))

 

「なんか訊かない方がいいかな?」

 

「あぁ、おっと悪い・・・恵美奈が待っているからいくわ」

 

「俺も花音が待っているし、それじゃあ」

 

二人はおそらく待ち合わせをした彼女の元へ行くのだろう。さて、僕も帰る準備をするかな?

 

「明久君、一緒に帰ろ?」

 

なのはたちが僕に声をかけてきたので、一緒に帰ろうとすると、雄二達が近づいてきた。

 

「おう、明久。途中までだが一緒に帰ろうぜ?」

 

「私もいいですか?」

 

「うちも」

 

途中までだし、まぁいいかな?校門から出て僕たちは歩いて帰っていると、雄二たちは僕たちのことを聞いてきた。

 

「なぁ明久、お前らってどういう関係なんだ?」

 

「そうよ吉井!!答えなさいよ!!」

 

「なのはたちとの関係?うーん小さいときからの幼馴染かな?僕は元々海鳴市出身だから、小学校が一緒だったんだ」

 

「なるほどな・・・・・」

 

(まぁ、さすがに言えないからね、魔導師をやっているなんて・・・)

 

僕がどうしてリンカーコアを持っているのかというと、吉井 美菜・・僕の母さんが元はミッドチルダ出身で、父である吉井 晃と出会い、結婚をして時空管理局を辞め、「とある世界」で姉さんと僕を産んだんだ。

 

姉さんにはリンカーコアがなかったけど、どうしてか僕にはリンカ―コアがあった。小さいときから魔法を使った訓練をこっそりとしていたけど、母さんにばれてしまって、今の相棒であるライカをもらったんだよね・・・

 

「おっと悪い、俺たちはこっちの道だからここで別れるわ」

 

「あ、うちはあっちだからここでお別れね」

 

「私は坂本君たちと同じ方向なので」

 

 

「それじゃあ明日は頑張るぞ!!」

 

「「「「「おおおおおおおおおおおおおおお!!」」」」」

 

こうして僕たちは別れるはず・・・だった・・・・

 

「あの、皆さん・・・」

 

「なに明久君」

 

「どうしたのよ」

 

「なんで、みんな、こちらの方へ・・・こっちは僕の家がある方なんですけど・・・」

 

「あれ?アキ君、美菜さんから何も聞いてへんの?わたしらアキ君の家に住むことになったって」

 

「・・・え?」

 

聞き間違いじゃななかろうか・・・今、はやてちゃんの口から僕の家に住むことになったって・・・確かにあの家は広いし、部屋もたくさんあるし・・・いいけど・・・いやそうじゃなくて!!

 

「ライカ、母さんから連絡来てるの?」

 

『えっとですね・・・マスター間違って消してますよ・・・あの時・・・』

 

「まじですか。しょうがない、スーパーに寄って帰るとするか・・・」

 

「あ、ちなみにシグナムたちも一緒やで!!」

 

「おおおい!!」

 

マジかよ!!シグナムさん達も一緒かよ!!とりあえずお金はゲームを買うのに使ったりしているけどまぁいいか。

 

そして僕たちはスーパーで買い物をして家の方へ向かうと電気がついていた・・・おかしいな、電気は消してきたはずなのに・・・

 

僕が家のドアを開けると・・・

 

「おかえり、明久、みんな。」

 

「母さん!?なんで!?今、父さんと世界をまわってるんじゃないの!?」

 

そう。母さんは父さんと一緒に会社を設立して副社長の薬食に就いているため、家に帰ってこないことが多い。

 

「・・・一番はあなたに会いたかっただけよw」

 

「ってか母さん、ひどいよ・・・なのはたちが来ること、もっと早く教えてくれたら良かったのに・・・」

 

「あら、言ってなかったっけ?・・・まぁほら入りなさい、なのはちゃんたちもね♪」

 

「「「「「「えっと・・・・」」」」」」」

 

「うふふふ、ただいまでいいのよ?ここはあなたたちの家でもあるから♪」

 

「「「「「「ただいま」」」」」」」

 

「おかえりなさい♪」

 

さすが母さんだ、見事としか言えない・・・。さて僕はこっそりと部屋を抜けて、ある場所へ向かう。僕の家は2階建てだけど、地下室もある。僕はここで日課として行なっていることがある。

 

「ふぅ・・・・・・・・・」

 

僕は一度深呼吸をしてからライカをセットアップをする。

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

僕が動きやすい黒い服、脚部にはなのはのように光のウイングが装備されており、マントも羽織る。さらにライカをシューティングモードにチェンジした。ブラスタービットを8門装備した形だ。

 

『それじゃあ、マスター始めましょうか?』

 

「うんターゲット射出」

 

『Ready』

 

ターゲットが現れて僕に攻撃をしてきた。僕は空中魔法を使い、回避運動をとり、シューティングモードにしたライカを前に出す。

 

「フレイムシューター!!」

 

『フレイムシューターファイア!!』

 

僕は母さんと同じで炎属性と雷属性が使える魔導師だ。今の技は、なのはが使っているアクセルシューターに炎属性を付けた感じかな。それでターゲットを破壊していく。

 

「・・・おっと」

 

僕は仮想敵の攻撃を回避をして次のモードをチェックをする。

 

「ライカ、モードチェンジランサーモード」

 

『Yes, Lancer Mode Start-up』

 

シューティングモードからランサーモードへと移行して、僕はブラスタービットを射出させる。

 

「いけ!!ブラスターソード!!」

 

『Blaster Sword!!』

 

僕が放った8門のビットがソードモードへと移行して、ターゲットを撃破していく。その間に僕は接近をしてランサーで突き刺していき、雷を纏う。

 

「ライカ・・・カートリッジ装填」

 

『O.K. Loading Cartridge』

 

ガシャンと音がした時、僕は構える。

 

「ライトニングファング!!」

 

『Lightning Fang!!』

 

僕は雷を纏ったライカを手にして、一気にターゲットを撃破していく。そして、ブラスタービットを元のランサーモードに装着させていった。

 

「ふぃ〜・・・!?ライカ、ブレードモードセット!」

 

『そういうことですか。了解です、Ready・・・』

 

ライカがブレードモードへと変えたのを確認をすると、僕は急に飛んできた斬撃を防いだ・・・その斬撃の使い手を僕は知っている。

 

「シグナムさんですね?」

 

「・・・わかったか」

 

煙がはれて姿が現れると、騎士甲冑を纏ったシグナムさんが僕の前にいた。

 

「いつから覗いてました?」

 

「最初のほうからだ。お前が部屋から出たのを見かけてな。それで追ってみたんだ。・・・ここで特訓をしているのだな?」

 

「えぇ、なのはたちを守るために・・・あの時以来からこの部屋で学校から帰ってからずっと続けてました」

 

シグナムside

 

全く、お前は変わらない・・・主たちが好きになるのもわかる気がする・・・それは私も一緒だ・・・

 

あの時、お前は、ロッテ姉妹たちからリンカーコアを盗られてしまった私たちを守るために・・・・・・。

 

『な!!どうしてだ・・・なんで私たちを!?』

 

『・・・は、はやてちゃんに・・・寂しい思いを・・・させたく、なかったから・・・・・・』

 

『吉井・・・・・・』

 

私がお前のことを好きになったのはそこからかもしれない・・・そしてお前が行方不明とヴィータから聞いたとき・・・私たちはショックを受けてしまった。

 

頭か真っ白になるほどにな・・・さて吉井・・・いや明久!お前とは闇の書事件以来戦ってなかったからな・・・お前の今の力、どれほどのものか見せてもらうぞ!!

 

『私はいつでもいいですよ・・・あなたと共に・・・・』

 

「ありがとうなレヴァンティン・・・さぁ吉井・・・お前の力・・・見せてくれ!!」

 

明久side

 

シグナムさんからかなりの魔力を感じる・・・やはりはやてちゃんが回復してきているから、魔力も上がってるってことか・・・僕はソードモードにしたライカを持ち構える。

 

「いきますよシグナムさん!!」

 

「あぁ、こい!!」

 

僕は接近をしてシグナムさんに一太刀浴びせる。レヴァンティンでその攻撃をふさがれても連続した攻撃を浴びせる。

 

それでもシグナムさんには届かない。僕は一度退がり雷を刀身に纏わせる。

 

「うなれ雷鳴!!サンダースマッシャー!!」

 

僕はフェイトが使うサンダースマッシャーのように刀身から雷のエネルギーを放ちシグナムさんに撃つ。

 

「陣風!!」

 

「ぐ!!」

 

陣風を使って僕が放ったサンダースマッシャーをはじかせたか・・・僕は接近をしてカートリッジを装填する。

 

そして炎と雷属性を組み合わせて刀身にエネルギーをためていく。

 

「む!!」

 

どうやら僕の魔力を上がったことに気づいたのか、シグナムさんもカートリッジ装填をする。

 

「炎上雷神!!」

 

「紫電一閃!!」

 

僕が放った炎上雷神を紫電一閃で受け止めて相殺するなんて・・・さすがだシグナムさん・・・!

 

「いい攻撃だったぞ・・・今の一撃は・・・!」

 

「僕がブレードモードで放つ最大の技です。炎と雷の魔力を一つにして紫電一閃のようにしたものですよ・・・・」

 

「なるほど・・・私の技を自分でアレンジしたってことか。面白いな」

 

「えぇ・・・チェックメイトです」

 

僕が指を鳴らすと、シグナムさんの体に巻き付く鎖が現れる。

 

「な!!」

 

前にユーノが見せてくれた設置魔法の応用だ。

 

「ライカ、バスターモード」

 

『Roger Buster Mode』

 

ソードモードから銃型のバスターモードに変えて、僕は構え直す。

 

「そのモードは見たことがない・・・!」

 

「ライカの新しいモードですよ。シューター系のシューティングモードと違い、バスターモードは砲撃魔法を使うためのものです。」

 

『Loading completed Blaster Bit Ingection』

 

バスターモードについていたブラスタービットが8門射出されてチャージを開始する。

 

「放て・・・一撃必殺!!バスターノヴァ!!」

 

『Buster Nova Fire!!』

 

僕が放った攻撃はシグナムさんに命中した。気絶したのを確認をして、僕は接近をする。

 

「あちゃ〜、少しやり過ぎたみたい・・・ライカ、コアの方は?」

 

『正常です。マスターも大丈夫みたいですね、これなら・・・』

 

「そうみたいだね。前に撃った時みたいに息苦しいのもなくなったし。さて傷を癒そう、ヒーリング!」

 

『Healing』

 

シューティングモードへと戻した後、僕は治療魔法をシグナムさんにかけた。シグナムさんは目を覚ましてくれたようだ。

 

「・・・・・・そうか、お前に負けたんだな・・・ふふふ」

 

「どうしたんですか?」

 

シグナムさんは僕の方を見てそのまま抱きしめてきた、ぬお!?でかい胸が!!胸ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「本当に・・・無事でよかった、明久・・・!」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・」

 

シグナムさんが涙を・・・。僕はどれだけ皆に心配をかけてしまったのか身に染みた。

 

そして、数分後。

 

「す、すまなかった・・・」

 

抱きしめたのが恥ずかしかったのか、シグナムさんは顔を赤くしている。

 

「いいえ、大丈夫ですよ。さて明日も早いので僕は寝ますね、では・・・」

 

「あぁ、おやすみ明久・・・」

 

そう挨拶を交わし、僕は自分の部屋へと戻ったのだ。

 

シグナムside

 

「・・・アインス、ヴィータ、シャマル、ザフィーラ。いるんだろう?」

 

盗み見とは趣味が悪いな。

 

「ばれていたか、しかし明久の力・・・以前よりも上がっている・・・」

 

「あぁ・・・あたしが最初に戦ったときよりも強くなってやがる・・・」

 

それに最後のモードは私も知らなかったものだ。バスターモード・・・前はそんな武装やビットなどなかったはずだ・・・それを誰が・・・。

 

明久side

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

僕は布団の上でライカをチェックしながら、あの時、僕を助けてくれたDr.ジェイルという人を思い出していた。

 

重傷を負っていた僕は無意識で転移をしたらしく、気づいたら彼の場所にいた。そこでゼスト隊が戦っているのをみて、僕はボロボロの体を推して参戦して・・・目を覚ました時、隣にいたのはクイントさんと呼ばれる人だった。これが、僕たちを回収したドクター達との出会いだったんだ。

 

そこでライカを改良して新たにバスターモードとブラスタービットを装備させた。それが今のライカの姿となっている。

 

他の形態もブラスタービットが装備できるように改良をされた。

 

実は、もう一つシグナムさんとの戦いでは出してなかったものがある。

 

「ライフルモード」

 

そう拳銃のモードだ。これはアリサたちを救出したときに使用したものでロングモードとツインバレットモードに変えることができ、僕はこれを主に使用をしていた。

 

これでなのは達を援護をしたり戦ったりしていたな・・・現在はシングルモードにして見ている。

 

『どうしました?』

 

「いや、何でもないよ・・・。再びなのはたちと会えてよかったなって思ったんだ・・・」

 

『マスター・・・・・・』

 

「・・・・・・・・・・・」

 

僕は窓から夜空を見上げていた・・・きれいな星たちがキラキラと光っている。

 

さて明日はDクラスの戦争だ・・・頑張るとするかな・・・あ、でも召喚獣はどうなるんだろうか・・・やっぱり、あの姿になるのかな?




いかかでしょうか、ドクタージェイルとの出会いとシグナムとの戦いになります。

次回はDクラスとの戦争となりますのでではでは


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キャラ設定

はい、今回は吉井 明久+デバイスであるライカの紹介となります。

ほかのキャラクターはそのうちにしますのでではでは


吉井 明久

 

身長 175㎝

 

所属 Fクラス(本来はAクラス代表になれるほど)

 

性格は原作同様だが恋愛に関しては鈍感ではない。島田と姫路に関して苦手意識を持っているが、基本は嫌っていない。

 

召喚獣の姿 学生服ではなく魔導師としてのバリアジャケットの姿をしており、手にはライカを持ち、基本的はブレードモードかライフルモードにしている。

 

レアスキルは全魔力を使ってアリシアを回復させたり、闇の書を元に戻すほどでもあるが・・・それは明久にとってはしばらく魔法が使えなくなるデメリットがある。

 

指輪を使うと100点減ってしまうがバスターノヴァや炎上雷神を放つことができる、50点を使い武器をランサーモードなどに変えることができる。

 

バリアジャケット姿 黒い服に黒いズボンにマントを装備している。このマントで全身を纏うと姿を消することができ、状況によって外すことができる。明久は空港火災の時にさらにアーマーと仮面を装備して活動をしていた。

 

原作とは違い、科目は全科目が得意でアリサと互角のテストバトルを繰り広げたほどである。

 

11歳の時になのはをかばい、ガジェットとの戦いでMIAを受ける。その間はドクタージェイルのところで治療及び改良されたライカの特訓のためにミッドチルダにいた。

 

ナンバーズとは全員と出会っている。生まれる前のディードやセッテ、オットーに感情を入れてくれとクアットロに頼んだ。クアットロ自身も彼とのふれあいで性格が変わっていたため、彼女が提示をしたセッテたちを鍛えることに承諾をして、トーレと互角に戦えるほどに成長をした。

 

そして中学二年生の時にジェイルたちお別れをして母親がいるところへと転送されて別の中学校へ転入して卒業する。

 

家から近いことから文月学園への進学を決意をして、その間もずっと魔法の特訓を忘れずにしていた。

 

空港火災の時は鎧と仮面を付けてスバルとギンガを助ける。その時に必殺技(本人曰く『スマブラ』から丸パクリした技)ファルコンパンチをつかってスバルに倒れかかってきた像を破壊した。

 

西村先生に休みの日には鍛えてもらったりして武道の方も強くなっている。勉強も教えてもらったこともあり、西村先生のことは感謝しても感謝しきれないほどである。

 

魔法のことは学園長先生を始め先生たちは知っている。普段は魔法を使っていないが、たまに西村先生の頼みで、バインドにより主にFFF団を捕まえたりするのに使用をしている。

 

すぐに消すため、魔法だとわからない状況は作っている。

 

2年生の際に木下 優子を保健室へ連れていき、Fクラスとなったが、そこでなのはたちと再会をする。

 

デバイス ライカ

 

明久がつけているブレスレット型のデバイス。性格は真面目だが明久のために無茶をする性分である。

 

かつては美菜のデバイスであったが、管理局を辞めてからは明久の相棒として承諾されて以降は明久のデバイスとして活動する。

 

当初のモードはシューティングモードとブレードモードのみだったが、闇の書事件の際にランサーモードとバスターモードにライフルモードが装備される。

 

のちにジェイルによってブラスタービットを8門装備され、ライフルモードの形態にロングモードとツインバレットモードが加わる。さらにブレードは二刀流にすることが可能となった。

 

明久が使用する魔法

 

明久は炎と雷を使った攻撃が得意。フェイトのサンダースマッシャーをライカで吸収をしてスマッシャー返しをしたことがある。だがそれはライカに負担が大きい為、それ以降は使用していない。

 

シューティングモードで放つ魔法

「フレイムシューター」 炎属性を纏ったディバインシューターである。のちにカートリッジによって、アクセルシューターに炎属性を纏った攻撃が可能となった。

 

「プラズマランサー」フェイトが使用をしている魔法フォトンランサーを明久が学んで覚えた技。のちにフェイトもプラズマランサーを使用をするがこちらとは違いフォトンランサーに雷属性を纏わせた攻撃である。

 

「フレイムプラズマバスター」 なのはが使うディバインバスターに炎属性と雷属性を混ぜた攻撃。チャージに時間がかかってしまうのが欠点だが、それをフォローする為、明久は自分で出せるシューターを使い相手を翻弄してからチャージを放つ。

 

「チャージショット」これは無属性の砲撃でありフレイムプラズマバスターよりもチャージが短くて連射が可能な攻撃。のちにブラスタービットを使ったチャージバスターという技を使用をする。

 

「シューティングレイン」 上空に魔力を込めた弾を放ちそれを相手の上空で爆発させて魔力の弾の雨を相手に振らせる技。これに炎属性や雷属性を纏った攻撃を行うことができる。

 

ランスモードの魔法

 

「ライトニングファング」 主に使う技であり、雷を纏った槍で牙剥く野獣のごとく突っ切る技。

 

「ライトニングスパーク」 刀身に雷を纏った槍を地面に突き刺して、雷撃を地面に走らせて相手に命中させる技。明久が刺した範囲数十メートルが電撃を帯びており、この技でピンチを脱することが多い。

 

「バーニングストライク」炎を纏わせた槍を回転させて燃え盛る竜巻を起こして相手をその中に入れる技。

 

「ランサースパーク」 エネルギーをためた刀身を前に出して相手を貫かせる技。主に怪物やロボットなどに使用する。

 

「フレイムファング」 ライトニングファングの炎バージョンで変わりなし。

 

ブレードモードで放つ技

 

「炎上雷神」 ブレードモードで使用をする技でカートリッジを使い威力をあげる技。シグナムが使う紫電一閃を明久が自身の技として使用している。

 

炎属性と雷属性を合体させて纏わせた刀身で相手に大ダメージを与える技である。

 

「五月雨」 剣型のエネルギーを形成をして相手に放つ技で、連射に優れている。

 

「炎一閃」 刀身に炎を纏って相手を斬りつける攻撃。

 

「二刀流 雷鳴炎山」 右側に雷を、左側に炎を纏って相手に二連攻撃をしてダメージを与える技。

 

ライフルモードで使う技

 

「ショックバレット」 その名の通り、相手を痺れさせる弾を放つ。

 

「クロスファイアー」 光弾を放つ技。ティアナが使う前から使用している。

 

「バスターノヴァ」 ライフルモードからバスターモードへカートリッジで変更させてさらにカートリッジを使って放つ必殺砲撃。ブラスタービットが足されたときは威力がかなり上がり、なのはが使うエクセリオンバスター並の威力を誇る。

 

「バスターカノン」 ライフルモードを二丁にしてさらにブラスタービットを展開をさせて放つ攻撃。こちらはバスターノヴァとは違い砲撃ではなく、多数に攻撃をする魔法。

 

「フレイムマシンガン」 ツインバレットモードにしたライカを持ち炎の弾丸を放つ攻撃。

 

「ロングバレット」 遠距離で戦う際に使う技。その際は頭部にスコープ付きのヘッドギアが装着される。

 

ほかの魔法

 

「ライジングシューズ」 主に脚部のスピードをあげる際に使用をする、明久は学校へ遅刻しそうになったときに使用したことがある。

 

「バインド」 相手の動きを止めたりする際に使用をする。学校では透明化させた鎖をセットをしてFFF団に使用することが多い

 

「ヒーリング」 ライカをシューティングモードにして相手に治療魔法の光を出して相手の体などを回復させる魔法。

 

「念話」 なのはたちと直接話さず会話する。

 

「フレイムアーマー」 明久のバリアージャケットが炎の鎧の姿となった第二形態。スピードなどは落ちてしまうが攻撃力と防御力は上がっている。

 

主に技が炎属性の技へと変わるだけである。

 

「ライトニングアーマー」 明久のバリアージャケットが雷の鎧の姿となった第二形態。こちらは逆にスピードで相手を翻弄をする姿でもあり、ランサーモードとは相性がいい。素早い攻撃で相手に攻撃をする時にこの形態になる。




今のところは明久君とライカの設定となります、まぁ増えたり減ったりするかもしれませんが・・・まぁ学校にいる時に使うとは限りませんしね・・・たぶん・・・

では次回もお楽しみに


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Dクラスとの対決!!

前回 明久は特訓をしているときにシグナムが入ってきて特訓をすることとなり二人は模擬戦をして明久は勝つのであった。

「ふにゅ・・・・・」

「あれ?アキ君どうしたん?」

「ちょっとね・・・・・」

ではスタート


明久side

 

今日はいよいよ召喚戦争を始める日だ。

 

でもまず僕らにはすることがある・・・それは回復試験だ。召喚戦争でのライフは最後に受けたテストの点数がそのまま反映される。なので、僕や優子さん、なのは達は0点だ。そのため回復試験を受けなければならない。

 

その間におそらく須川君たちが引き受けてくれるけど・・・ほかのメンバーがね・・・大丈夫かな?

 

「では回復試験を開始をしてください!!」

 

さーて、集中しますか。僕は途中で抜けれるほどのでかい点数を出さないとね・・・

 

秀吉side

 

さていよいよはじまりのチャイムが鳴るぞ。それと同時に試召戦争(試験召還戦争)が始まるのじゃ・・・あと数分で・・・。

 

きーんこーんかーんこーーーん

 

「よしお前ら!!みせてきやがれ!!」

 

「「「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」」」」

 

さてわしも頑張るとするかの。おっと、前からDクラスの奴らが攻めてきたようじゃ。

 

「いたぞ!!Fクラスだ!!」

 

わしは前に出て相手をしないとな・・・

 

「試験召喚獣召喚!!サモン!!」

 

わしの召喚獣があらわれてDクラス相手に構える。

 

Fクラス 木下 秀吉  32点対Dクラスモブ 69点

 

ぐぬぬ、さすがDクラスじゃ・・・だがわしだって負けるわけにはいかないのじゃ!!

 

秀吉side終了

 

明久side

 

さーて・・・

 

「先生終わりました!!」

 

「わかりました。」

 

(あれ?明久君、もう行くの?)

 

なのはが念話をしてきた。アリサたちもできるんだけど、今は試験に集中しているみたいだ。

 

(うん、雄二からあまり受けるなって言われているからね・・・実力を隠しておけってことさ)

 

僕は部屋を出て秀吉たちが戦っている場所へと向かった。

 

「秀吉!!」

 

「おお明久、もう大丈夫かの?」

 

「うん、回復試験受けたし大丈夫・・・秀吉は?」

 

「ご覧の通りじゃ、一旦回復試験を受けないと・・・」

 

「わかった、ここは僕に任せて秀吉は撤退して」

 

「うぅ、わかったのじゃ・・・・・」

 

秀吉が撤退したのを確認した僕はDクラスの人たちに宣戦布告をする。

 

「さーて吉井 明久がDクラス10名に勝負を申し込みます!!」

 

「なによFクラスのくせに!!」

 

「そうだ!!観察処分者のくせに生意気だぞ!!」

 

「「「「サモン!!」」」」

 

Dクラスモブ×10 平均 86点

 

さて、僕も出すとするかな、相棒を・・・!

 

「サモン!!」

 

出てきた僕の召喚獣は僕をデフォルメしたような姿で、格好は僕がしているバリアジャケットに、武器としてライカが装備されている。

 

「なんだあの格好は・・・」

 

Fクラス 吉井明久 296点

 

「「「「ファッ!?」」」

 

「うーん、やっぱり途中で抜けたからな・・・・・」

 

「なに!?」

 

「それで、この点数だと!!」

 

さーて相手が油断をしているうちに、僕の召喚獣はブレードモードにしたライカをふるって攻撃をする。

 

Dクラス×3 0点

 

「「「な!!」」」

 

「油断大敵だよ?」

 

ブレードモードからライフルモードにして僕の召喚獣は相手に連続でヒットさせる。

 

「なに!?武器が変わっただと!?」

 

Fクラス 吉井 明久 246点

 

まぁ50点使うからそんなにバンバン使えないけど・・・さてフィニッシュだよ?

 

「「「「「「「え?」」」」」」」

 

Dクラスモブ×7 0点

 

「戦死者は補習!!」

 

「「「「「「「いやああああああああああああっ!!」」」」」」」

 

「ふぃ〜・・・さーて次は誰が僕の相手をしてくれるのかな?」

 

「くそ!!相手は一人だぞ!?おびえるな、突撃いいいいいいいいいいいいい!!」

 

Dクラスの指揮官平賀 源二君が僕に突撃をしてきた。おそらくかなりの数がいるみたいだね・・・

 

Fクラス 吉井 明久 対 Dクラス生徒×20

 

数学   246点 対  平均102点

 

「しねええええええ!!」

 

「ヒャッハー!!」

 

「くらいやがれ!!」

 

「おっと」

 

総攻撃はいいけど、元々連携が取れてないから攻撃はバラバラだね。僕の召喚獣はライカを構えてショックバレットを放ちDクラスの召喚獣達を痺れさせる。

 

「ちょっとなんで動かないのよ!?」

 

さらに連続攻撃をして何人かを0点にさせてからブレードモードにして次々に斬っていき、バランスも崩して戦線を壊していく。

 

「ば・・馬鹿な・・・たった一人にDクラスが次々と・・・」

 

「おーい動きがとまってるよ、これでおしまい!!」

 

数十人は点数をほとんど消耗させておいてとどめを刺してない。その理由は・・・。

 

「Fクラスのみんな突撃!!」

 

「「「「「おおおおおおおおおおおおおお!!」」」」」

 

そうクラスのみんなにも召喚獣になれてもらわないとね!僕は秀吉のところへ戻る。

 

「明久よ、なんで残しておいたのじゃ?おぬしなら倒せたのに・・・・」

 

「確かに僕が倒してもよかったけど、どうせ彼らに練習をしようといってもやらないからね・・・それで戦争なら相手を弱らせて、練習相手に戦った方がいいと思ってね・・・負けたら補習室へ行かないといけないし」

 

「なるほどの・・・そこまでおぬしは考えておったのじゃな?」

 

「そういうこと。さて秀吉・・・皆には二人一組で戦うように指示をしてね・・・僕は雄二に指示を仰いでくるから」

 

そういって、僕は雄二がいる教室へ戻るために走っていく途中、島田さんがドリルヘアーをした女の子に襲われていたけど・・・・須川君が助けに行ってくれた。

 

そして、教室へ向かおうとすると、雄二率いる本隊がこちらに向かってきたのが見えてきた。

 

「おう明久、Dクラスの増援が来て危ないと聞いてやってきたが戦況は?」

 

「うん、さっきDクラスの前線部隊の半数を補習室送りにしておいたよ?今は秀吉の指示の下、なんとか耐えてる感じかな?」

 

「さすが明久だな、さぁお前らここから反撃するぞ!!」

 

「「「「おーーーーーーーーーーーーーー!!」」」」

 

さてDクラスの戦いは僕たちが勝った。姫路さんの回復試験が間に合ってDクラス代表である平賀君を一刀両断して倒したからだ。

 

「ご、ごめんなさい!!」

 

これによりFクラスの勝ちが決まって、僕らは勝利の雄たけびを上げた。

 

「お疲れだな、明久!MVPはお前だぜ?」

 

「いや僕だけじゃないよ、皆のおかげさ・・・」

 

それから、雄二と平賀君の交渉が始まった。本来だったら、教室の設備交換だけど雄二はそれをしない。まぁ当たり前のようにウチの男子たちは文句をいってきたけど、雄二の一喝で収まった。

 

「いいかお前ら、俺たちの目標はAクラスだ!Dクラスの設備じゃないだろうが!?」

 

雄二は平賀君に「指示をしたらBクラスの室外機を壊してくれ」という要求を呑んでもらい、僕たちは解散となった。

 

その帰り道、僕はなのは達と一緒にいた。

 

「でも、いいな召喚獣・・・見てみたかった」

 

「そういえば、なのはたちは今日の戦いは参加してなかったからね・・・たぶんBクラスとの戦いでは参戦すると思うよ」

 

「うん、雄二君にも来週は参加してくれって頼まれとる」

 

「よーし相手を滅多切りにして倒すぞーーーー」

 

アリシア・・・何恐ろしいことを言っているんだい。その後、僕たちはスーパーに寄って買い物をしている。その時、僕はふっと昔を思い出した。

 

「ふふふふ」

 

「どうしたの、明久?」

 

フェイトが僕に話しかけてきた。

 

「なに昔を思い出しただけだよ・・・皆で海鳴で買い物をしてはやてちゃんのクリスマスパーティーをしたなって」

 

「あぁ、そうだね・・・・・」

 

フェイトも僕が言ったことを理解して思い出したみたいだ。

 

「そうだったね、姉さんとアリサが喧嘩をしたんだよね?」

 

「うん、確かあの時は・・・なんで喧嘩をしたんだっけ?忘れちゃったよ・・・」

 

僕は思い出そうとしたけど、まぁ気にしないほどかなってことで買い物をしようとすると、

 

「だーかーら!!今日は手巻きずしにしようよ!!」

 

「何を言っているのよ!!今日は麻婆豆腐にするって決めてたじゃないの!!」

 

あれ?この声、アリシアとアリサだよね?

 

「あ、明久君・・・」

 

「どうしたの二人とも・・・いきなり喧嘩をして」

 

「いや見てよアキ、半額だから手巻きずしにしようって言ったらアリサが・・・」

 

「だからといっていきなり献立を変えられてもね・・・・」

 

「まぁまぁ今日は手巻きずしにしよう、麻婆豆腐は明日にしてね」

 

「わーーい!!明久大好き!!」

 

アリシアが抱き付いてきた、って胸が当たって・・・でかいな・・・って違う違う!!

 

「アリシア!?いきなり抱き付いてこないで!!」

 

「えーーー減るものじゃないじゃんぷくー(´・ω・`)」

 

頬を膨らませるなし!とりあえず買い物を終わらせて僕たちは家へと戻っていく。

 

父さんたちは家にはいなかった、おそらく仕事が入ったから出たんだと思う。なお鍵は僕以外にもなのはたち全員に渡されている。

 

帰ってくると電気がついてないのでシグナムたちは戻ってきてないみたいだ。僕は家の鍵を開けて中へ入って制服を脱いで私服へ着替える。

 

僕たちが手巻きずしの準備をしていると、シグナムたちが帰ってきた。今日は管理局の方での仕事があり、そっちに集中をしていたみたいだ。

 

「リンディさん達にも謝らないと・・・」

 

「クロノ君たちも探していたからね」

 

「あぁ・・・・・・・・・」

 

こうして手巻きずしを食べて僕はお風呂へ入っている。

 

「ふぅ・・・・・・・・・・・」

 

僕は体を洗おうとしたときにドアが開いた音がした。

 

「明久君」

 

「え?」

 

僕は振り返るとそこには何もつけてないなのはが立っていた。

 

「な・・・なのは!?」

 

「背中、流すね・・・・」

 

「うっ、うん・・・」

 

僕は顔を真っ赤にしている。まさかなのはの裸を見てしまうとは思ってもなかった・・・大人に近づいていて・・・その胸とかも・・・大きくなっていたし・・・。

 

なのはは僕の背中をタオルで洗ってくれてとても気持ちが良かった・・・そして一緒にお風呂へ入る。なんでかお風呂の広さは温泉なみの大きさのため広いのだ。

 

「・・・・・・・・・・・・・・・」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・」

 

お互いに無言で、なんて話をすればいいのか僕は考えてしまう。

 

「・・・昔のこと思い出すね明久君、一緒に入っていたときのことを・・・」

 

「そうだね、あの時はなのはたちとこうやってお風呂に入っていたんだよね・・・本当に早いもんだよ・・・」

 

「・・・・・・・・」

 

なのはの視線は僕のお腹のところに向いている・・・そうあの時にできた傷が残っていたからだ。

 

「・・・ごめんなさい、明久君・・・・・・」

 

「・・・・・・・・・・」

 

「私があの時、明久君の言う通りに任務を休んでいたら・・・」

 

「なのは・・・・・・・」

 

「明久君・・・本当によかった・・・・」

 

「長湯はいけないからね、僕は上がるよ!!」

 

「あ・・・・・・」

 

僕はそういってお風呂を上がった。気づいていたさ・・・彼女たちが僕に抱いているものを。

 

なのはside

 

また言えなかった・・・明久君のこと好きだってことが・・・裸をみて明久君が真っ赤にしていたのを思い出した。成長をしたのは明久君だってそうだった。

 

私はまだあの時のことを後悔している。明久君のおなかにあったあの傷は私をかばった時にできた傷だから・・・・

 

「はぁ・・・・・・・・・・・・・」

 

なのはside終了

 

明久side

 

さてお風呂からあがった僕はライカをもっていつもの練習をするために地下室へ行く。どうやら先客がいたみたいだ。

 

「いくよフェイト!!」

 

「うん姉さん!!」

 

どうやらテスタロッサ姉妹が使用していたみたいだ。僕は彼女たちの戦いを見ることにした。アリシアはフォーチュンドロップを構えており、フェイトも相棒であるバルディッシュを構えてお互いに様子をうかがうほどだ。

 

さて今日は地下室は使えないから僕は寝ることにした、とりあえず休日はなにをしようかな?




次回 明久はなのはたちに連れられてある場所へ連れていかれる、そこにいたのは

次回「再会」


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再会

「前回 僕たちはDクラスとの戦いに勝利をして月曜日にはBクラスと戦うことが決まった、あれ?はやて勘違いをしたってこと?」

「ううう恥ずかしいで!!つい明日屋と思ったんや!!」

「あはははは、はやても間違うことあるんだね(笑)!!」

「アリシアちゃん、そんなに笑うことないやん!!(´;ω;`)」

「よしよし」

「うう・・アキ君ーーーーー」

「あ・・・ずるい・・・・」

「では始まり始まり」


明久side

 

今日は土曜日、僕はアリサたちにある場所へ連れていかれている。

 

「ねぇ、なのは・・・・」

 

「なに明久君?」

 

「どうして僕は目隠しされているの?」

 

「内緒だよ、着いたら外してあげるからね?」

 

土曜日の朝、アリシアが僕の布団にダイビングアタックをして、朝から苦しかった。そしたら、いきなり目隠しされて今の状態になっている。

 

音からして、今は車で移動しているみたいだ・・・だけどいったい僕はどこに連れていかれるのだろうか・・・わからないな・・・。

 

ライカside

 

私たちデバイスたちはマスターたちから離れた場所にいた。今、私の隣にいるのはレイジングハートとフレイムアイズです。

 

『ライカ、今まで話ができませんでしたが、ここならゆっくりと話ができますね」

 

『そうだな・・・で、今まで何してやがった?』

 

『・・・・・・・・・・・』

 

『言っとくが、黙秘権は使わせねぇぞ?』

 

『駄目ですか?』

 

『駄目に決まってんだろ、このポンコツ!!お前さん達と連絡取れねえから、みんなどんだけ探したと思ってんだ!?』

 

うーん、確かにマスターと私はすぐに連絡はできませんでしたけど・・・色々とありましたからね・・・全て話せるとは言い辛いものですし。

 

『おいコラ、聞いてんのか!?』

 

『うわ!!びっくりした!!』

 

私が考え事をしていたら、いきなりフレイムアイズが目の前にいたのでびっくりしてしまいました。そういえば・・・

 

『そういえば私たちは今日どこへ行くのですか?』

 

『話をそらすな!!』

 

『まぁまぁフレイム落ち着いてください。今から行くのは翠屋ですよ?』

 

『翠屋・・・つまりなのはさんの実家ですね?』

 

『そういうこった』

 

なるほど、ですが翠屋ですか、マスターと一緒に行ったのが懐かしいですね・・・

 

明久side

 

車が止まったのを確認をして僕は目隠しがとられた。懐かしいな、翠屋か・・・。

 

「ここって・・・」

 

「明久君・・・久しぶりだね?」

 

「え?」

 

僕を出迎えてくれたのは、なのはのお父さん…士郎さんだった。

 

「士郎さん・・・えっと・・・6年ぶり・・・ですね」

 

「あぁ、本当によかった・・・なのはから君が行方不明になったと聞いたときは驚いたよ。さぁ中に入ってくれ、君と再会を喜ぶ人たちが待っているよ?」

 

僕は士郎さんに引っ張られて中へ入る。そこにいたのは・・・・

 

「久しぶり明久君!!」

 

「よう明久、元気そうでよかったぞ」

 

「美由紀さん・・・恭也さん・・・」

 

「うふふふ、明久君、よかったわ・・・・」

 

「桃子さん・・・・・」

 

そう僕を迎えてくれたのは高町一家だった。それだけじゃなかった・・・

 

「明久君、元気そうでよかった・・・」

 

「デビットさん、マリアさん・・・・」

 

「明久様、よくぞご無事で・・・」

 

「鮫島さんも・・・お元気そうで・・・・」

 

僕に執事のやり方を教えてくれた鮫島さんにアリサの両親デビットさんとマリアさんだ。

 

「本当、すずかがずっと泣いていたのを思い出したわ(笑)」

 

「お姉ちゃん!!」

 

「明久さまーーーーげんきでよかったですーーーー」

 

「ファリンさんにノエルさん、それに忍さんも・・・」

 

「しかしまぁ明久が元気でよかったぜ!!」

 

「アルフ!!」

 

「よう久しぶり!!」

 

そうここにはかつて僕がお世話になっていた人たちがいた。それだけじゃなかった・・・

 

「久しぶりだな・・・明久・・・・」

 

「クロノ・・・それにユーノかい?」

 

「うん、明久、前よりも魔力が上がっている気がするよ」

 

「あぁそれは僕もわかる。しかし明久・・・君は今まで何をしていたんだ?僕たちが一生懸命探しても見つからなかったのに・・・」

 

「ごめんクロノ、僕も色々とあってね・・・それで魔力に関してはずっと鍛えていたんだよ・・・あんな思いをするのは僕一人で十分だ・・・」

 

「明久?」

 

ごめんクロノ、今は言えないよ・・・いつか必ず話すから、今だけは普通でいさせてほしい・。

 

僕は、今、近所を歩いている。かつて通っていた小学校を歩いて、そこから近くの公園へ着いた。

 

「あっ、ここって・・・僕がなのはと初めて会った場所だ・・・・・・」

 

そう、ここで僕はなのはと初めて会ったんだ。あの時は士郎さんが入院をして桃子さん達が忙しくてなのはの相手ができなかったんだっけ。それで僕は公園で一人で遊んでいるなのはに出会ったんだよね・・・

 

そこから彼女といろんな話をしたんだっけ・・・

 

「明久君ーーーって・・・あ・・・・」

 

なのはが僕を見つけて走ってきて公園を見る、彼女も懐かしそうにしている。

 

「懐かしいな・・・ここで初めて明久君と会ったんだよね・・・泣いていた私に明久君が声をかけてくれて、本当に嬉しかった・・・」

 

「なのは・・・・・・」

 

「あの時はいい子でいなくちゃってずっと思っていたからね・・・そこに明久君が来て話を聞いてくれて・・・お母さんたちに本当の思いを伝えて、ありがとう明久君」

 

「・・・・・・」

僕は首を横に振った。

 

「僕はアドバイスをしただけで、あとはなのは自身がしたことだから・・・僕は何もしてないよ?」

 

「ううん、明久君はずっと私に勇気をくれていたんだよ?知らなかったと思うけど・・・初めて魔法を使ったときも明久君は隣にいてくれたよね?アリサちゃんたちと喧嘩をしたときも・・・フェイトちゃんと一騎打ちをする時も・・・私は明久君が隣にずっといてくれたから・・・魔法を使うことができた」

 

「なのは・・・・・・・」

 

「だからあの時ずっと泣いていた・・・明久君が私をかばって消えてしまったとき・・・私は自分を責めた・・・」

 

「・・・・・・・・・・・・・・」

 

なのはを見ると涙を流していた。あの時の光景を思い出してしまったんだ・・・あの時、僕はなのはを守るためにガジェットの攻撃をくらい、そのまま間近でフレイムプラズマバスターを放ってあの爆発を起こしたんだ。

 

それが彼女の心を傷つけてしまったのか・・・

 

「なのは・・・・・・」

 

「ずっと・・・ずっと探して・・・見つけたとき涙が出たの・・・生きていてよかったって・・・・」

 

僕は気づいたらなのはを抱きしめていた・・・

 

「あき・・ひさくん?」

 

「ごめん・・・本当にごめんね、なのは・・・」

 

「あき・・・ひさ・・・くん・・・・・・」

 

「今は泣いていいよ?結界を張ったから・・・」

 

「ぐす・・・えぐ・・・うああああああああああああああああああああああああああ明久く----ん!よかったあああああ生きててよかったあああああああああ!!」

 

僕は彼女が泣き止むまで抱きしめる。今はこれくらいしか彼女にできない・・・本当にごめん・・・なのは・・・。

 

なのはside

 

「うぅ、ありがとう明久君・・・」

 

私は明久君に抱き付いて泣いてしまった。・・・あの時のことを思い出して我慢できなかったからだ。

 

あの時、私は明久君が行方不明になったと聞いたときのことを思い出した。

 

回想

 

『ん・・・・・・あれ・・・ここは?』

 

『なのは!!』

 

目が覚めたらフェイトちゃんにアリシアちゃん、はやてちゃんにアリサちゃんとすずかちゃんがいた・・・私はすぐに病院だとわかった。

 

『そうだ!!明久君は!!』

 

『『『『『・・・・・・・・・・』』』』』

 

皆?どうして黙っているの・・・なんで?

 

『・・・・なのは・・・明久は・・・・・』

 

『明久君がどうしたの?』

 

『・・・・行方がわからないんや・・・あの爆発の後、爆心地周辺を探したんやけど・・・全然見つからなかったんや・・・』

 

『そ・・・そんな・・・・・』

 

私は病院のベットで涙を流した・・・私が・・・私のせいで・・・・

 

『私が・・・明久君を・・・私が・・・・・』

 

それからずっと私は任務が終わった後も明久君を探し続けた。フェイトちゃんやアリシアちゃんも執務官の仕事が終えてから、はやてちゃんやアリサちゃん、すずかちゃんも探したけど・・・時は流れるのは早かった・・・。

 

でも今、私はうれしい。明久君と再会できて一緒の学校に通っているから・・・。

 

なのはside終了

 

明久side

 

さて僕たちは遅くなるといけないので泊まっていくこととなったが・・・

 

「僕は誰の家に泊まるの?」

 

「「「「「「なら私の家に・・・ってえ?」」」」」」

 

「明久君と付き合いが長い私の家だよ!!」

 

「なに言っているの、なのは?明久は私と姉さんのところに泊まるんだよ?」

 

「そうだよなのはちゃん」

 

「何言ってるんや!!わたしの家やで!!アキ君は!!」

 

「違うわよ!!明久はうちの家に泊まるのよ!!」

 

「違うよ!!私の家だよ!!」

 

っと喧嘩をする六人・・・本当に僕はいったい誰の家に泊まるんだ・・・ってか親とか応援をしてるし・・・。

 

「ねぇライカ」

 

『なんでしょうかマスター・・・』

 

「いや彼女たちを見ていると懐かしくなってきた・・・って感じがする」

 

『確か、前もこうしてマスターを誰の家に泊まるかで揉めましたねw』

 

「そうだったね・・・あの時は確かじゃんけんで決まったんだよね?」

 

『えぇ、ですが今回はそうはいかないみたいですよ?』

 

彼女たちの方へ向き直すと、バリアジャケットを纏っている・・っておい!?

 

「なんで!?」

 

「うふふふ」

 

「あははは」

 

「ふふふふ」

 

全員が笑っているけど目に光がありません・・・いやハイライトさん仕事をしましょうよ・・・うん・・・

 

『どうしますかマスター!!』

 

「はぁ・・・・仕方がない・・・ライカセットアップ」

 

『Set Up』

 

僕はセットアップをしてなのはたちの前に立つ、これ以上喧嘩をさせないために。

 

「全員落ち着いて、こんなことで喧嘩をしないで・・・僕、皆が傷つくの見たくない・・・・」

 

「「「「「「・・・・・・・・・・・」」」」」」」

 

僕の言葉を聞いて全員がバリアジャケットを解除をして、元の姿に戻った。いやー、十二時は、いや、一時はどうなるかと思ったよ。でも本当によかった・・・さて、僕、どこで寝ればいいんだろうか・・・?

 

結局、僕はフェイトとアリシアの家に泊まることとなった・・・

 

「アキと一緒ーーーーー」

 

アリシアは僕に抱き付いてきた。でかい胸が僕の左手をぎゅっと挟む・・って・・・!

 

「アリシアずるいよ!!私だって!!」

 

「うぇ!?」

 

フェイトが僕の右手に抱き付いてきて、両手に華というか、二人とも立派に成長して・・・「美人さんになったよ」

 

「「ふぇ!?」」

 

二人とも顔を真っ赤にしているけどどうしたのかな?

 

『マスター・・・途中から声が出てましたよ?』

 

「え・・・まさか・・・・・」

 

『はい、「美人さんになったよ」ってところは思いっきり口から出てましたよ?』

 

「まじですか!!」

 

こうして僕の一日は終わった。懐かしい再会を経て・・・僕たちは次のBクラスとの戦いを頑張るとしますか!!




次回 明久たちはBクラスと戦うために試験を二日間受けることにした、Bクラスとの戦いでは苦戦をすると考えたからだ。

次回「対決Bクラスとの戦い!!」


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対決Bクラス!!その1

「前回 僕は休みの日になのはたちに連れられて海鳴市へついて士郎さんたちと再会をする・・・本当に僕のことをずっと探していた・・・僕は涙が出てしまい、なのはと公園での思い出も懐かしいなって・・・・」

「さてBクラスはどう戦うのか・・・・楽しみだよ・・・・」


明久side

 

海鳴市で一日過ごし、日曜日は家に戻って勉強をしてきた。雄二は次の試召戦争を万全の状態で臨みたいと思っている・・・その理由は、BクラスがDクラス以上に強いということ、それは僕やなのはたちにも前線に出てもらわないといけないぐらいだそうだ。

 

まぁ須川君や横溝君は問題ないけど、後のFクラスのことを考えるとね・・・

 

「さーてお前ら先日の試験はご苦労だったな!次は昼の試験に備えて各自勉強をするように」

 

「「「ういーーーー」」」

 

回復試験を終えて僕たちは昼ご飯を食べるために屋上へと来ていた。そういえば姫路さんがお昼ご飯を作るって言っていたけど・・・

 

(なんだろう・・・この異臭のようなにおいは・・・・)

 

僕達が先だったのか雄二たちはいないようだ。そして、姫路さんがお弁当を開けて康太が一口食べる・・・

 

「・・・・・・(ぴくぴく)」

 

食べてからこの瞬間、この場は地獄と化した・・・。

 

(ねぇ、これって・・・)

 

念話でアリサたちが話をする。おそらく気づいたんだろう・・・。

 

(うん・・・私も気づいたの・・・)

 

(やっぱりか・・・わたしもや・・・・)

 

((((((シャマル(さん)の料理と同じ(や)!!)))))

 

そうシャマルさんは料理以外はできるのに、料理だけは作らせたら駄目なのだ。康太がエビフライを一つ食べてこの状態になったことを示す為、親指を立てていた・・・。

 

それを姫路さんは勘違いをして・・・、

 

『よかったら皆さんたべてください!!』

 

天使のような笑顔で言っているが、悪魔が爪を研いでるようにしか見えない。

 

「お、おいしそうだなどーれ」

 

遅れて雄二たちが来たので僕たちは止めようとしたが、時すでに遅し。雄二は一口食べるとそのままジュースを落として倒れてしまう。

 

雄二は僕の目を見て・・・

 

【わかりやすく説明を頼む】

 

【姫路さんの料理は、実力か入れた材料か原因がわからないけどへたすると致命傷クラスの味】

 

しかしこのままだとなのは達まで・・・!木下さんも雄二や康太が倒れているのに驚いている・・・。

 

僕は決意をして姫路さんの弁当をつかむ。

 

「まさか・・・!」

 

「明久駄目!!」

 

「待つんやアキ君!!」

 

「明久!!」

 

「だめえええええええええ!!」

 

「アキ君ーーーーーーー!!」

 

「明久、おぬし!!」

 

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

 

僕は姫路さんのお弁当を一気に食べ始める。島田さんが何かを言っているけど・・・僕は気が抜けそうになるのを必死で堪えて、姫路さんが用意した料理を食べまくる・・・!

 

完食したのを確認をして・・・僕は弁当箱を置いて・・・!

 

「ごちそうさま・・・」

 

僕はなのは達方へ振り返り、サムズアップ・・・あっ、意識がなくなる・・・・・・

 

『マスター!!しっかりしてください!!マスター、マスターーーーーーーーーー!!!』

 

ライカの声が聞こえてきたけど、もうだめぽ・・・がく

 

数十分後

 

「ん・・・・・・」

 

「あ、明久君、目を覚ました!よかった・・・!!」

 

「なの・・・は?」

 

僕は姫路さんのお弁当を食べて・・・そこから意識がなくなったんだ。周りを見るとフェイトたちが姫路さんを叱っているのが見えた。雄二たちはまるで世紀末救世主が現れたという顔で見ていた。

 

それにしても、なんで島田さんは地面にめり込んでいるのだろうか?いったい僕が意識がなくなって何があったんだ!?

 

『マスター・・・実はですね・・・姫路さんの料理には濃硫酸が入っていたのですよ。それをきいたアリサさん達が姫路さんを説教しているのですよ』

 

はぁ!?料理に濃硫酸を入れたの!?それ人死んじゃうよ!!てか僕それでよく生きているな!!

 

それじゃあなんでなのはが僕に膝枕しているの?

 

(ごめん、ここからは念話で話すね?ばれないために明久君に触れていないと使えないの・・・魔法を知られるわけにはいかないからね・・・)

 

なるほど・・・納得だよ・・・それで膝枕をしているわけね。それで聞いた話によると、島田さんは僕が膝枕されているのを見て襲い掛かってきたけど、アリサがそれに気づいて48の殺人技キン肉バスターを使ってあの状態になったそうだ。

 

当たり前だけど、雄二たちも生でキン肉バスターを見たのは始めてだったそうだ。ちなみに目を覚ました島田さんは屋上での記憶がなかったことを付け加えておく

 

アリサ・・・どれだけの力を持ってんの?僕は恐ろしいよ・・・。

 

それから二日間という回復試験を終えた僕たちは、いよいよBクラスとの戦いを行う。

 

「皆、二日間の補充試験ご苦労様だったな。午後からはBクラスとの戦争があるから気を引き締めておいてくれ」

 

今回の試験では僕も本気で挑ませてもらうよ。そうそうやられることはないね・・・!

 

ちなみに宣戦布告にいったメンバーはフルボッコにされて帰ってきた・・・まぁいつも通りなので僕は集中することにした。

 

きーんこーんかーんこーーーん

 

昼休み終わりのベルが鳴り、僕たちはBクラスへと向かって走っていく。

 

みるとBクラスがこちらに向かっているのが見えた。お互いの距離がゼロになると・・・

 

「「「「サモン!!」」」」

 

Bクラス モブA対 Fクラス×4

 

総合科目 1963点対  平均721点

 

さすがBクラス・・・Fクラスとの点数は一目瞭然だね・・・一対一じゃアウト、一対二でも押されているだろう・・・それで一対三で互角だね・・・・

 

僕の隣にいるのはすずかだった。

 

「アキ君、私たちも!!」

 

「おう!!」

 

「「Fクラス 吉井 明久(月村 すずか)がBクラス六名に数学で勝負を申し込みます!!」」

 

僕はすずかと一緒に勝負を仕掛ける。

 

「吉井だと!?気を付けろ・・・奴一人でDクラスはほとんどがやられたというぞ!?」

 

「月村って誰?」

 

「知らん!だが、所詮Fクラスだ俺たちに勝てるわけない!!」

 

「「「「「「サモン!!」」」」」」

 

Bクラス モブ×六

 

数学 平均167点

 

「さすがBクラスだね・・・でも!!」

 

「そうだね」

 

「「サモン!!」」

 

僕たちも召喚獣を出して構える。

 

Fクラス 吉井 明久

 

数学    798点

 

Fクラス 月村 すずか

 

数学    802点

 

あちゃすずかに負けていたか・・・日本史なら自信あったんだけど・・・すずかの召喚獣は6年前に見たバリアジャケットに武器としてスノーアイスが装備されている。

 

「「「「「なにいいいいいいいいいいい!?」」」」

 

「「僕(私)たちの敵じゃない!!」」

 

「なんだよあの点数!!」

 

「うそ!?」

 

「学年主席以上じゃないか!!」

 

「それじゃあ、すずか、援護をお願い!!」

 

僕の召喚獣はブレードモードにしたライカを構えて突撃をする。その後ろですずかの召喚獣はスノーアイスのアックスモードを構えており呪文を唱える。

 

「ブリザードストーム!!」

 

「「「うわ!!なんだ!?」」」

 

三人の召喚獣が凍って動けなくなり、その間に僕の召喚獣が攻撃をする。

 

Bクラス モブ 0点

 

するとBクラスの生徒達の体に巻き付くものがあった。

 

「「「え?」」」

 

「戦死者は補習!!」

 

「「「だれええええええええええええええええええええええええ」」」

 

Bクラスは、シグナムさんのレヴァンティンのシュランゲフォルムによって連れていかれた。

 

僕たちはそのまま攻撃をしようとしたけど・・・

 

「明久・・・・・・」

 

「「うわ!!」」

 

上から康太が降りてきて僕たちはびっくりしてしまう。

 

 

「Bクラスの代表は根本 恭二だ。何か仕掛けてくるかもしれない・・・」

 

「わかった・・・!」

 

康太の報告を受け、僕たちは教室へ戻った。




次回 対決Bクラス その2です


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対決Bクラスその2

はい今回はBクラス2回目となります、はたして・・・


明久side

 

僕たちは康太からの話を聞いて急いで教室へ戻った・・・そこに立っていたのは・・・。

 

「あ、明久!」

 

フェイトと召喚獣が立っていた、彼女の召喚獣はバルディッシュを構えており格好はあれ?なんか違う気がするな・・・

 

「ごめん、私が教室に来た時には、Bクラスの人たちが壊していたの・・・」

 

「いやフェイト、君がいなかったらもっと大変なことになっていたよ・・・」

 

僕は辺りを見るが、無残に折られた鉛筆たち・・・だけどもっと気になるのが・・・

 

「これは根本君がやったことかな・・・・」

 

彼は僕とは中学時代からの親友だ。だからこのようなことを彼がするとは思えない・・・

 

「あぁ、これは根本がやったわけじゃない」

 

「雄二?」

 

後ろの方から雄二がやってきた、でもどこへ行ってたの?

 

「あぁ、根本から今回は休戦をして明日にしないかと言われてな・・・こっちも体力がない姫路とかを考えたらな・・・」

 

「なるほどね・・・」

 

「大変だ!!島田が人質に取られた!!」

 

「ふぁ!?」

 

なにやってるの、島田さんは!?

 

「・・・ねぇ明久君」

 

「・・・ナンデショウカナノハサン?」

 

「私が行ってもいいよね?答えは聞かないよ」

 

「ハイイッテクダサイ」

 

「ふふふふありがとう行ってくるね?」

 

「あぁ、なのは、私もいくわ」

 

「うん、私もいくね?」

 

「奇遇やな自分もやで?」

 

「じゃあ皆で行こうか」

 

そういって六人は島田さんがいる場所へ向かっていく。僕?僕は動かないよ?だって怖いもん、今の六人は・・・。

 

「なぁ明久・・・あいつらって・・・」

 

「雄二・・・世の中は知っていいことと悪いことがあるんだよ・・・」

 

「あ、あぁ、悪かった・・・」

 

「「「「「「ぎゃあああああああああああああああああああ!!」」」」」」」

 

おー派手にやってるね・・・おそらく島田さんごとやったんだな・・・まぁ僕がやられそうな気がするけど・・・大丈夫だよね?

 

チャイムが鳴り、続きは明日となった。そして、僕たちが玄関の方へ向かおうとしたときだ。

 

「明久!!」

 

僕を呼ぶ声がしたので振り返るとそこにはBクラス代表の根本君とCクラス代表の小山 友香さんがいた。

 

「あぁ根本君に小山さん」

 

「明久・・・すまなかった・・・・」

 

根本君が僕に謝ってきた、おそらくFクラスに攻撃をしたことかな?

 

「もしかして・・・・・」

 

「あぁやったのは斎藤なんだ・・・あいつがFクラスの教室や備品を壊したって。俺もそれを知ったのは報告を受けてからなんだ。すまない・・・・・・」

 

「やっぱりね、根本君があんな指示を出すとは思えなかったから・・・なるほど、そいつか・・・」

 

僕は根本君から話を聞いて明日どうするか考える。

 

「そういえば小山さんたちはどうするの?」

 

「私たちは明日Aクラスと模擬試召戦争をするの・・・それで慣れないと戦えないからね」

 

なるほどね、それから僕たちは別れて家に帰ろうとしたとき、突然両手に痛みが走った。

 

「吉井!!よくもよくも!!」

 

「ぐああああああああああああああああああああああああああああああ!!」

 

し・・・島田さん・・・な・・・なんで・・・・ぐあああ・・・ま・・・まずい・・・意識が・・・

 

(『マスターが・・・レイジングハート!!皆さん、急いで玄関へ!マスターが襲われています!!』)

 

あ・・・もう・・・だめ・・・僕は意識がなくなった・・・

 

明久side終了

 

「さーてまだまだやりましょうかしら?」

 

島田はそのまま足の方へ攻撃をしようとしたとき、何かがからだに巻き付いた。

 

「な・・・何よこれ!!」

 

突然自分の体が動けなくなった・・・しかも音が聞こえない。現れたのはなのは達だった。

 

「何やっているのかな、島田さん・・・・・」

 

「・・・そこに倒れているのは明久だよね?」

 

「間違いないね・・・」

 

「へぇ・・・あんた、何をしてくれたのかしら?」

 

「うふふふふふふふ」

 

「どうする?」

 

「ちょ!!あんたたち何をしているのよ!!こんなことをして!!」

 

「こんなこと?明久君に攻撃をしたのは島田さんでしょ?」

 

「なによ、吉井はうちらの所有物だからいいでしょ!?どう使おうが!!」

 

島田のこの一言は、彼のことを愛している彼女たちの逆鱗に触れた。

 

「ふざけないで・・・明久君は・・・明久君はあなたたちの所有物でもなんでもない!!そんなことで明久君を傷つけていたというなら私たちは絶対に許さない!!」

 

「なによ!!高町たちには関係ないでしょ!!」

 

「関係大ありだよ!!明久は私たちの大事な親友なんだよ・・・それを・・それを!!」

 

「何事だ!!」

 

そこに西村先生が駆けつける。

 

「西村先生、島田さんがアキ君を!!」

 

「なに!!島田、お前は!!」

 

「なによ!!吉井がうちを助けないのがいけないのよ!!」

 

「だからといって貴様のやっていることは体罰同然だ!!今から臨時の補習を行う!!その前にシャマル先生を!!!」

 

「離して!!まだ吉井にお仕置きが!!」

 

そういいながら島田は西村先生に連れられて行くのであった。

 

「アキくん!!」

 

はやてたちは明久の方へ急いで向かい、彼の傷を見ている・・・

 

「ひどい・・・」

 

「明久君・・・・なんで・・・・」

 

なのは達は涙を流しているとシグナムたちが出てきた。

 

「あ、主はやて・・・明久!!」

 

「明久君、ひどいけが・・・なんてことを!」

 

「シャマル、急いでアキくんの治療を!!」

 

「はい!!」

 

シャマルは急いで明久に治療魔法を使うために結界を張り使用する。明久の体は島田の関節攻撃を受けて両手がまずい状態になっている。

 

そのためシャマルも冷静になって治療を続けている。

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

明久の治療が終わった後、なのはたちは転移魔法を使って彼を家へと運んだ。

 

なのはside

 

「明久君・・・・・・」

 

布団に眠っている明久君・・・なんで?どうして・・・彼が何をしたって言うの?

 

「・・・なのは、明久は?」

 

「ぐっすりと眠ってるよ・・・」

 

「・・・あのねなのは、明久の体だけど・・・」

 

「どうしたの?」

 

「体中に・・・罅が入ってたって・・・」

 

「え?」

 

どういうこと・・・明久君の体に罅って・・・

 

「それについて今からシャマルが説明をしてくれるって・・・」

 

「・・・・・・・・・・・・・」

 

私は明久君を見てから部屋を出る。

 

なのはside終了

 

シャマルに集まってくれといわれてなのはを始め全員が部屋に来ていた・・・

 

「シャマル、全員そろったぞ?」

 

「えぇそれじゃあ明久君の状態を報告するわね・・・正直言ってこれでよく保てたと思うわ・・・彼の体、何かの体罰でも受けたかのような傷が多いのよ・・・」

 

「「「「「「え?」」」」」」」

 

なのは達が驚いたのも無理はない。明久は自分たちの前ではそんな姿を見せてなかったからだ。彼はいつも通りに話をしたり、普通に走ったりしていた。

 

「嘘だよね・・・明久が・・・そんなボロボロになっていたなんて・・・・・・」

 

フェイトが言うが、シャマルは首を横に振る。彼女自身もその結果を嘘だと思いたかった。しかし、彼の体は真実を伝える。

 

「・・・が・・・」

 

「ヴィータ?」

 

「誰が明久をボロボロにしやがった!!あたしは・・・あたしは絶対に許せねぇ!!」

 

「そうよ!!明久がどうしてボロボロにならないといけないのよ!!」

 

「・・・・まさか・・・・」

 

「どうしたんや、すずかちゃん?」

 

はやてはすずかに声をかける。先ほどからすずかが何かを察したのか考え事をしていたからだ。

 

「さっき島田さんが言っていたことを思い出してね・・・まさかね・・・・・」

 

「・・・・・・そういうことか・・・・つまり島田さんが明久君を?」

 

「でもあれは一人でやるほどは無理よ・・・そうね・・バットとかで殴らないといけないぐらいに・・・・」

 

「バット・・・バット・・・ふははははははは」

 

「姉さんいきなりどうして笑ったの?」

 

「あぁごめんフェイト、いやバットマンかなって思ってしまった私がいた・・・」

 

「あぁバットマンやな・・・ってちゃうやろ!!」

 

関西人のサガかノリツッコミをしてしまったが、今はそんな状況ではない。しかも滑ってる(笑)。

 

「なんやろう・・・急にラグナロクを撃ちたくなったわ・・・!」

 

はやては夜天の書をかまえようとしたが・・・

 

「「「「「だめ!!」」」」」

 

なのはたちに抑えられてしまい失敗に終わったのであった。

 

明久side

 

「・・・・・・・・そうか・・・僕は島田さんに・・・いてててて・・・ライカ」

 

『・・・はい』

 

「もしかして全員に知られちゃった感じかい?」

 

僕はデバイスであるライカにそのことを聞く。ライカはしばらく光っていたが話を始める。

 

『はいシャマルさんがマスターを治した際に気づかれたようです・・・』

 

「・・・そうか・・・知られてしまったんだな・・・」

 

そう僕は一年の時に島田さんや姫路さん、そしてFFF団の奴らのサンドバッグにされてしまっていた。FFF団は殴ってもよかったけど・・・島田さんたちを殴ることはできなかったので、僕はやられるだけだった。雄二たちがいるときは助けてくれるが・・・最近はほとんど一人になったときを狙った襲撃が多かったな・・・。

 

中にはバットで攻撃をしたりしてけがを負ったこともあったっけ・・・。

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

その時に受けた痣はまだ残ってるな。なのは達にはばれないようにしていたけど・・・限界みたいだ・・・。

 

『マスター・・・・・・』

 

「・・・はぁ・・・・」

 

僕はため息をしながら部屋の扉を開けると・・・

 

「・・・・・・・・・・・・・・・」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・」

 

アインスさんと目が合いました。

 

「明久、起きていたのか・・・その、大丈夫か?」

 

「・・・聞いたんですね?」

 

「・・・すまない、だが・・・」

 

「わかってますよ・・・でもこれは僕の問題です。アインスさんたちを巻き込むわけにはいかないよ・・・」

 

「だが、お前の体は!」

 

「アインスさん!!」

 

「!!」

 

「お願いだ・・・この問題は僕が解決をする・・・・・・」

 

そうなのはたちを巻き込むわけにはいかない・・・この問題は・・・僕が終わらせないと・・・いけない・・・。

 

明久side終了

 

リインside

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

私は明久のレアスキルで助けてもらった・・・最初は何をするかと思った。突然明久は自分のリンカーコアを出したからだ。

 

『何をする気だ!?』

 

『決まってます!!リインフォースさん・・・あなたを助けるために!!』

 

『なぜだ!!なぜそこまでお前は!!』

 

『はやてちゃんを悲しませたくない・・・それにあなただって本当ははやてちゃんと一緒にいたいはずです!!だから・・・僕はあなたを救います!!絶対に!!』

 

彼のリンカーコアから放たれた光が夜天の書を包み込んでいく。私は驚いていた・・・先ほどまで治らなかったデータなどが復元されていったからだ。

 

『はぁ・・・はぁ・・・・』

 

『ヨシイ、アキヒサ・・・・・・』

 

私は彼を抱える、9歳の子に・・・私は・・・・。

 

『アキ・・・私と同じようにしたんだね・・・』

 

『同じ?』

 

『そう、私もね植物人間状態だったの。でもアキが私を救うためにさっきと同じことをしたの・・・でもそれはアキの魔力をすべて解放するから、しばらく魔法は使えなくなるんだって・・・。』

 

そうだったのか・・・それなのにお前は・・・私を救うために・・・

 

『ありがとう・・・明久・・・』

 

明久・・・私を救ってくれた人・・・そして私がはじめて恋をした・・・人物だ・・・。私はお前が傷つくのを見たくない・・・たとえ何があろうとも・・・お前を守って見せる・・・“祝福の風”である私が・・・絶対に・・・。

 

リインside終了

 

次の日 明久は家を出た。だがいつもと違いフラフラとしている。

 

『マスター?』

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

突然明久は倒れた。

 

「ん?」

 

演劇部のため学校へと向かっている途中だった秀吉は、倒れている人を見つける。

 

「大丈夫ですか!?しっか・・・明久!?明久、いったいどうしたのじゃ!?しっかりするのじゃ!!」

 

秀吉は急いで119番を呼び病院へ明久と共に病院へと行くことになり、雄二達に連絡をする。




次回 明久が倒れたと聞いた雄二たちは病院へと駆けつける、先生は明久の状態をみて驚いているからだ。

それから雄二は根本に戦争を明日まで伸ばしてくれと頼む、根本も彼のことを思い賛成をして伸ばしてもらったのだ。

次回「病院へ運ばれた明久」

「明久君・・・・・・」


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病院へと運ばれた明久

前回 明久は島田に関節攻撃を受けてしまい、意識を失ってしまう・・・そしてなのはたちは明久の体が罅が入っていることを知る。

次の日 明久は学校へ登校をしようとしたが・・・そのまま倒れてしまう。


病院

 

階段を駆け上る音が聞こえてきた。そして明久が入院をしている病室の扉が開かれた。

 

「明久!!」

 

「しーーー静かにじゃ雄二・・・・」

 

「す・・すまん・・・・・」

 

入ってきた坂本 雄二は木下 秀吉に嗜められ、冷静を取り戻す。そして明久の様子を見やった。

 

「明久の容態は・・・?」

 

「・・・医者も驚いておったぞ。どうしてこうなるまでほっといたんだっと」

 

「そうか・・・試召戦争、根本に頼んで延ばしてもらうか」

 

「それがいい、明久もこの状態ではな・・・」

 

雄二は部屋を出て根本に連絡をする。

 

『わかった、そういうことならこちらも明日まで延ばしてもらうことにするよ。明久を頼む・・・』

 

「わかってるぜ・・・」

 

雄二が電話を切った音共に階段が騒がしかった・・・なのは達が駆けつけたんだろうと思い、雄二は部屋へ急ぐのであった。

 

「アキ!!」

 

アリシア達が部屋へ到着をして、中に入ると・・・そこには眠っている明久の姿があった。

 

「おう、おぬしたちか。くれぐれも静かに頼むぞ」

 

「秀吉、何があったのよ・・・」

 

「わしが演劇部の早朝練習で学校へ行くときに明久が突然倒れたのじゃ・・・いつもと違ってフラフラしておったが、まさか・・・・」

 

「ねぇ秀吉君・・・明久君をボロボロにしたのは誰なの?」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

秀吉は黙ってしまう。話してもいいがおそらく・・・。

 

「・・・それは言えないのじゃ・・・」

 

「どうしてよ!!あんた、明久の友達でしょ!!」

 

「そうじゃ!!だからこそじゃ!!明久はそんな復讐を望まんからのう・・・!」

 

「「「「「「!!」」」」」」

 

「だよな、明久の奴。どれだけやられてもよ。文句の一つも言わなかったぜ・・・」

 

「坂本君・・・」

 

「・・・昔、俺は喧嘩ばっかりをしててな。『神童』とか呼ばれてたこともあったんだ。だけどな、中学の時に明久と会って・・・その時に俺はこいつと喧嘩したんだ」

 

「え?」

 

「信じられないって顔だが事実だ。だがな、あいつのおかげで俺は翔子と先を進むことができたんだ。あいつはそういうやつなんだよ・・・」

 

「明久君・・・変わらないね・・・」

 

「うん・・・・・・」

 

「とりあえず学校の方には連絡をしておいたから大丈夫だ。問題は明久だな・・・」

 

全員が明久の方を見るが、やはり疲れ切った顔をしている・・・今まで我慢をしてきた明久・・・だがそれ故に体が壊れ始めていたのだ。

 

そして今日のようになってしまったのだ、まるで植物人間のように・・・。

 

「・・・・・・・・・・・・・・・」

 

アリシアはとても不安な顔になっていた。もし明久がこのまま目を覚まさなかったら・・・と。

 

「姉さん・・・大丈夫明久は・・・絶対に起きるよ・・・」

 

「わかってる・・・わかってるよ・・・でもねフェイト・・・私は昔植物人間だったから・・・思っちゃうの・・・アキがこのままいなくなっちゃうって恐怖が・・・」

 

「姉さん・・・・・・」

 

お昼となり、なのはたちもご飯を食べることにしていったん病院を出ることにした。現在部屋に残っているのは秀吉だけだ。

 

「・・・・・・明久」

 

木下 秀吉・・・彼は、いや、“彼女”は、女性なのだ・・・。劇に集中するために男装をしており、胸もさらしをきつめに巻いている。

 

「・・・・・・・・・・・・・・・」

 

彼女も不安だった。中学生の時、襲われたときに助けてくれたのが明久だったからだ。そこから彼女は彼に恋をしたのだ。

 

今のままではいけないと思い、彼女は男装をする決意を固めたのだ。

 

そして今の木下 秀吉が誕生をしたわけであるが・・・現在は誰もいないので女の子に戻っている。

 

「・・・・・・ひどいけが・・・これは、あの時、FFF団に殴られた怪我?明久、あなたはどうしてそこまで人を許せるの?私にはわからないよ・・・!」

 

「うう・・・・・・・・」

 

「!!」

 

秀吉はかすかに聞こえた明久の声を逃さなかった。彼が目を開けたのだ!

 

「あ・・・あれ?・・・僕・・・」

 

「明久!!よかった・・・良かったよぉ・・・」

 

「ひで、よし?あれ?なにか当たっている気が・・・胸・・・え?!」

 

「あ・・・(しまった!さらしが緩んで!!)」

 

明久side

 

ありのまま病室で起こったことを説明をしよう。目を覚ますと秀吉が僕に抱き付いてきた。それはいいんだ。だけどおかしいんだ。男のはずの秀吉に胸があったんだ・・・。

 

そう胸が・・・大きさはDカップくらいか・・・?

 

「あ・・・あの・・・その・・・えっと・・・・・・」

 

まさか・・・秀吉は・・・・

 

「ねぇ秀吉・・・・」

 

「な・・・何かしら?」

 

(あ、やっぱり、この反応優子さんじゃない・・・)

 

僕は一つの結論にたどり着いた。それは・・・

 

「秀吉・・・女の子だったんだね・・・・」

 

「・・・その通りよ、明久。私は男の子じゃない、女の子よ・・・」

 

やっぱり、あの反応を見て僕は思った・・・でかいなっと・・いや違う違うそうじゃない!

 

「ごめんなさい・・・私、明久や雄二、康太にもウソをついてきた・・・ぐす・・・そんなつもりはなかった・・・ただ明久たちと一緒につるみたかったの・・・えぐ・・・」

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

僕は黙って秀吉を抱きしめた。

 

「あ・・・・・・」

 

「そんなことはないよ、僕たちは友達だよ秀吉・・・たとえ君が女の子だろうとも・・・ね?」

 

「あき・・・ひさ・・・うあああああああああああああああああああああああああ!!」

 

僕は泣いている秀吉の頭を撫でる。そういえば僕はどうして病院に?

 

「うぐ・・・・・・・」

 

突然僕は痛みで秀吉を離してしまった・・・急に体のあっちこっちから体に痛みが走ってきたからだ。

 

「がっ!?あがががががががが!!」

 

「明久君!!」

 

「明久!!」

 

雄二たちが入ってきたけど・・・痛みが・・・すごすぎて・・・

 

「があああああああああああああああああああ!!」

 

「アキ!!」

 

「明久!!」

 

「アキ君!!」

 

「アキ君、しっかりしいや!!」

 

僕を励ます声が聞こえてきた。僕はなんとか痛みを抑えて・・・皆の方を向く・・・。

 

「はぁ・・・はぁ・・・・はぁ・・・・」

 

なんとか意識を保たせた僕は今の状況の説明を受ける。登校中に倒れて秀吉が病院へ連れてきてくれたようだ。

 

「ありがとう、秀吉」

 

「気にしないでほしいのじゃ」

 

僕は秀吉に感謝をして、次の日に退院をすることになった。まぁお医者様にはさんざん注意されたけどね。まぁ、色々と大変だけど、さて明日は根本君と決着だ!!




次回 Bクラス戦その3


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対決Bクラス その3

前回 明久は病院へと運ばれて、秀吉は女性だということを知る、だがそれでも明久は彼女のことを友達としていたいという。

秀吉は明久に抱きついて涙を流すのであった。


明久side

 

僕は病院を退院をしてそのまま学校へと向かう。外では西村先生が待っていてくれた。

 

「吉井・・・大丈夫なのか?病院へ運ばれたと聞いたときは驚いたが・・・」

 

「えぇご心配をおかけしました。もう大丈夫です・・・!」

 

「そうか、あまり無茶をするなよ?」

 

わかっていますよ、西村先生・・・僕は下駄箱で靴を履き替えてからFクラスの方へと向かう。

 

僕がFクラスの扉を開ける前に・・・

 

「ライカ・・・・・・」

 

『了解です』

 

僕はライカにあることを頼んでから教室へ入ると・・・

 

「「「「ぐあああああああああああああああ!!」」」」

 

FFF団全員がダルマのように前へずっこけているのだ。

 

「明久・・・大丈夫か?昨日入院をしたと聞いた・・・」

 

「ありがとう康太、もう大丈夫。さぁ今日はBクラスと決着をつけよう!」

 

時々体に痛みが走ってくるが問題ないと思い、次のチャイムまで待機する。

 

そういえばなのはたちの姿は見えないけどどうしたんだろう?

 

明久side終了

 

そのなのは達はというと、クロノと共に明久の一年前の様子を見ていた。

 

「なんやこれは!!」

 

はやては声を荒げる。だがそれはなのは達の代弁でもあった。

 

サーチャー自身が学校のことを調べていたのが功を奏したようだ。

 

「なによ・・なんなのよこれは!!」

 

アリサは怒り心頭だった。それは明久がバットで殴られたりしていたからだ。まさか原因が彼らだったなんて・・・!

 

「許せない・・・!明久君をここまで痛めつけるなんて!!」

 

「そうだね・・・私も今回ばかりは切れてもいいよね?」

 

「・・・・・・・・・うん私も限界かも・・・」

 

「待つんだ、それはダメだ!」

 

「どうして止めるのお兄ちゃん!!」

 

「そうだよクロノ!!明久は何もしていないのに痛めつけられたのよ!!それを、ただ見ているだけなんて!!」

 

「そうじゃない、忘れたのかい?ここはミッドチルダじゃないことを・・・魔法を使ったりするのは・・・」

 

「「「「「「・・・・・・」」」」」」」

 

「とりあえず君達も学校へ行くんだ・・・いいね?」

 

「「「「「「うん・・・・・・」」」」」」

 

なのは達は転移魔法を使って学校へと向かったのであった。

 

明久side再び

 

さてなのは達も学校へ来たことだし、いよいよBクラスとの戦いが始まるな。

 

僕たちB班は準備をしている。

 

「なぁ明久、本当に大丈夫か?」

 

「あぁ俺も横溝もお前のこと・・・・」

 

「わかっているけど、ごめんね二人とも。でも、そろそろ準備をしなきゃ・・・」

 

「「・・・あぁ・・・・」」

 

ごめん二人ともこの決着は自分でつけないといけないから・・・ね・・・?

 

そして再びBクラスとの戦いだけど、僕らはある作戦を実行する・・・それはBクラスへの突破口を作ることだった。

 

須川君たちはその間の囮をしてもらっている・・・さて僕はライカを出した。

 

「さてライカ・・・久々だけど準備はいいね?」

 

『はい、もちろんですよ・・・マスター』

 

「了解、ライカセットアップ!!」

 

僕はライカをセットアップをした、うーん学校でこれを使うとなるとやっぱりこの技だよね♪

 

「ライカシューティングモード」

 

『O.K. Shooting Mode!』

 

さて雄二たちが外で囮となっているからね・・・僕はその間にチャージをしておくさ・・・あの技を使うために・・・

 

なのはside

 

私たちは今明久君の作戦でBクラスへ特攻するけど・・・どうする気なんだろう?

 

(『この魔力ってアキ君だよね!?』)

 

(『うん、これは明久の魔力だよ・・・しかもこれって・・・』)

 

(『フレイムプラズマバスターを使う気なの・・・・』)

 

私にとってこの技はあの時の爆発を見た技・・・明久君の得意技でもある。私のディバインバスターかスターライトブレイカーをモチーフにした技って明久君が言ってた。

 

ってことは明久君は魔法を使って突破をするってことだよね?

 

なのはside終了

 

明久side

 

チャージ完了!近くに誰もいないし・・・さて放ちますか!!

 

「フレイムプラズマバスター!!」

 

『Flame Plasma Baster』

 

僕が放った攻撃は壁を壊した。僕はすぐにセットアップを解除して召喚獣を出す。

 

「根本君!!の前に斎藤 健二に勝負を仕掛ける!!」

 

「ふん観察処分者が!!いいだろう返り討ちだ!!」

 

「「サモン!!」」

 

Bクラス 斎藤 健二

 

数学  261点

 

さすがBクラスだね・・・でも!!

 

Fクラス 吉井 明久

 

数学 731点

 

「なに!?貴様は馬鹿じゃないのか!!」

 

確かに観察処分者は馬鹿ってイメージだけど・・・どんなものにも“例外”はあるんだよ!

 

「そんなことを言っていると・・・終わるよ?」

 

「なに!?」

 

僕の召喚獣はブレードモードにしたライカを持ち、彼を一刀両断をしたのだ。

 

「な!?」

 

Bクラス 斎藤 健二

 

数学 0点

 

「な・・・馬鹿な!!」

 

「油断大敵・・・さて根本君・・・」

 

「ふっ、降参だ!お前らに勝てるとは思ってないからな・・・!」

 

根本君が両手をあげて降参をすることで僕たちFクラスの勝ちは決まった。

 

雄二side

 

現在、俺たちは根本がいるBクラスで戦後対談をしているところだ。

 

「わかっているさ雄二、俺たちのクラスを・・・」

 

「いいや、根本、その必要はない。それを受けるのは・・・」

 

「・・・なるほどな」

 

さすが根本、わかったみたいだな、俺はBクラスの奴らに説明をする。

 

「Bクラスの諸君!俺たちは斎藤に女装をさせればクラスの設備交換はしなくてもいいぜ?」

 

「なに!?そんなことだれが!!」

 

「よーしやったるで!!」

 

「それでいいなら喜んで協力するわ!!」

 

「ふざけるな・・・うご!?」

 

「・・・任務完了」

 

さすが康太だ。さてこいつに女装をさせてAクラスへと宣戦布告をさせるとするか・・・次は、いよいよ翔子・・・か・・・。

 

「・・・・・・・・・・・・・・」

 

「雄二、どうしたの?」

 

「あ・・・いや何でもないぞ・・・うん・・・たぶん・・・」

 

「????」

 

さて帰ったら翔子とOHANASIとやらをするか・・・うん・・・。

 

明久side

 

Bクラスとの戦いも終わり、僕は家へ帰ることにした。

 

「ふぅ・・・・・・」

 

僕は疲れ切った体で帰ろうとしたとき・・・何かが張られるのを感じた・・・これは!!

 

『結界ですマスター!!』

 

「うん!!だけど、どうしてこの世界に結界が・・・・」

 

「それは貴様を倒すためだ・・・アキヒサ・ヨシイ!!」

 

「お前は!!」

 

僕の前に現れたのはかつて僕が捕まえた奴らだ・・・まさかこの世界まで追ってくるなんて・・・!

 

「ふっふっふ!貴様に復讐をするために俺たちはこの世界まで来たのだ、死ね!!」

 

「おっと!!」

 

僕は飛んできた弾をかわしてセットアップをする。

 

「ぐ!!」

 

僕はライカをツインバレットモードにして相手に放つ。

 

「クロスファイアーシュート!!」

 

僕は広範囲に弾を放って相手の魔導師たちのデバイスを狙う。相手のデバイスを使わせないために、僕はライカをもう一つのモードへ展開する。

 

「ウィップモード」

 

『Whip Mode Change』

 

そして僕は技を放つ。

 

『Electric Butte!!』

 

電撃の縄を相手の魔導師たちに巻き付けてエレクトリックスパークを放ち気絶させる。

 

「はぁ・・・・はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・あと一人・・・が!!」

 

僕はあと一人を探すが、見つからないと思ったら後ろから光弾を受けてしまい、僕は倒れてしまう。

 

「ぐ・・・まさか後ろにいたなんて・・・」

 

「くっくっく、アキヒサ!!覚悟!!」

 

「ぐ!!」

 

僕は目を閉じた・・・でも攻撃はこなかった・・・

 

「ラケーテンハンマー!!」

 

「うおおおおおおおおおおおおお!!」

 

「!!」

 

僕はその声に聴いたことがあった・・・

 

「ヴィータちゃん、ザフィーラさん!!」

 

「明久、無事か!!」

 

「すまない・・・お前を探すのに苦労をしてな・・・やっと見つけた。」

 

二人とも・・・ありがとう!

 

僕たちが構えていると、相手は体を拘束されているようだった。

 

「な!!」

 

「そこまでだ、クロノ・ハラオウンの名においてお前たち全員再逮捕する!!」

 

クロノ、駆けつけてくれたんだね・・・。

 

「ふぅ・・・・・・・・・・」

 

僕は膝をついて座る・・・さすがに久々の戦闘だったから、かなりの体力と精神を使った・・・。

 

「うぐ・・・・・・」

 

「明久、無理をするな。お前の体がボロボロなのは知っている」

 

狼姿になったザフィーラさんがそう言ってくれた。そうか、もうみんな知ったんだね。

 

「じゃあ悪いけど・・・少しだけ眠ってもいいですか・・・なにせ久々に戦ったから・・・ちょっと疲れたみたいだ・・・」

 

「あぁ我の背中を使ってくれ・・・」

 

「ありがとう・・・ざふぃ・・・」

 

ザフィーラside

 

「・・・・・明久・・・・」

 

「どうだザフィーラ・・・って寝ているのか・・・」

 

「あぁ久々の戦闘で精神的に堪えたみたいだ・・・」

 

「・・・あの時に、あたしとなのはをかばったとき以来ってことか・・・」

 

「・・・そういうことだろうな、ヴィータ。明久が言っていたじゃないか、気にしてないって・・・」

 

「わかってる・・・わかってる!!だけどよ、あたしはそばにいたのに何もできなかった!明久に!あたしたちを救うために全力で助けてくれた明久に・・・あたしは、何も・・・・」

 

「・・・それは我も一緒だ。とりあえず明久を連れて戻ろう。あとはクロノが何とかしてくれるはずだ・・・」

 

「そうだな・・・」

 

こうして、我らは家へと戻った。

 

アリシアside

 

「・・・・・・・・・・・・・・」

 

私はヴィータから連絡を聞いて外で待っていた。すると狼姿のザフィーラとヴィータが戻ってきた。

 

「アキ・・・・・・・・・・・」

 

「心配するな、眠っているだけだ。久々の戦闘で疲れたといっていたからな・・・大丈夫だ」

 

「そう・・・まさかアキに復讐をするために・・・でも一体誰が・・・」

 

「わからねぇ・・・クロノもそれは捜査をしているけどよ・・・」

 

「いずれにしても、明久を中に入れないと・・・」

 

「そうだね・・・さぁはやく」

 

アキをベッドに寝かせた。そういえば明日はAクラスに行くって言っていたっけ。忘れないように勉強しておこうっと・・・。




次回 明久たちはAクラスへ行く、そこに出会ったのは!!

「次回 新たな再会!!」


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新たな再会

「前回、僕はフレイムプラズマバスターを使ってBクラスへ襲撃をして斎藤君を倒すという任務を終える、その帰り道で僕はかつて逮捕をしたやつらに襲撃を受けるけど、ヴィータとザフィーラに助けてもらう」

「さて今日はどうなるか・・・楽しみだよ!!」


明久side

 

「ううーーーん・・・」

 

僕はいつも寝ている布団で目を覚ますと、なのはたちがいた・・・

 

「明久君・・・よかったよ・・・・」

 

「・・・そうか僕・・・ヴィータちゃんたちに助けてもらって・・・クロノが捕まえて・・・」

 

意識がはっきりした僕は立ちあがって、部屋へ行くとはやてちゃんたちが料理をしていた。

 

「お、アキ君起きたんやな?ほなご飯食べようか?」

 

そういって僕たちは手を洗ってから椅子に全員が座ったのを確認をすると手を合わせて・・・。

 

「「「「「「いただきます!!」」」」」」

 

「・・・・・・・・・・・・・」

 

「アキ君どうしたん?」

 

「いや、はやてちゃんの周りに飛んでいるリインさんのそっくりさんは誰だろうって・・・」

 

「あぁそういえばアキ君は知らんかったんやっけ。リインフォースをベースにした人格型デバイスなんやで?」

 

そういうと小さいリインは僕のところへ来て机に座って挨拶をする。

 

「始めまして、私はリインフォースアインスお姉ちゃんをベースに誕生をしました。リインフォースツヴァイといいます、よろしくお願いします明久さん」

 

「うんよろしくね・・・えっとツヴァイって呼べばいいのかな?」

 

「はい!!それとも私は旦那様と呼んだ方がいいでしょうか?」

 

「ぶううううううううううう!!」

 

僕は丁度ジュースを飲んでいたため吹いてしまう。いきなりツヴァイが僕のことを旦那様って・・・・なんで!?

 

「げほげほげほ!!だだだ旦那さま!?」

 

「にゃあああああああああ!?」

 

「明久!?」

 

「旦那様って・・・・・なんでよ!!」

 

「そうだよ(便乗)!!」

 

全員がいっているけど、それよりもなんで旦那様?

 

「だって私はアインスお姉ちゃんをベースに明久さんが使っている魔法などを加えられているんですよ?」

 

「・・・はやてさん?」

 

「・・・えっとな、ほんまアキ君本人がいたらお願いをしようと思ったんやけど・・・いつの間にか入れられていてな・・・あははははは・・・」

 

はやてちゃんは笑いながら言ってるけど、なのは達はなんか怖い顔をしているし・・・僕はさっきから咳が止まらない・・・全く何を教えているんだよ!?

 

それから、僕たちはAクラスに備えて二日間の補充試験を受けた。それが終わった昼休み、雄二が教壇の前に立っていた。今までのことを労った後、

 

「Aクラス戦だが、代表同士の一騎打ちで決着をつけたいと考えている・・・」と宣った。

 

それを聞いたクラスのみんなが驚いていると、突然来訪者が現れた。

 

「ここがFクラスかしら?」

 

「ん?・・・あんたは?」

 

「え!?」

 

僕は驚いた。なにせ訪問者を知っているからだ。

 

「私はAクラスのキリエ・フローリアン!私たちAクラスはFクラスに試召戦争を申し込みます!!」

 

「な!?」

 

どうしてエルトリアにいるはずのキリエさんがいるんだ!?しかもAクラスだって・・・!

 

「話し合いは今から呼ぶ人が来ること、坂本 雄二,吉井 明久,高町 なのは,テスタロッサ姉妹,八神 はやて,アリサ・バニングス,月村 すずか,それに木下姉弟に土屋 康太,須川 亮,横溝 浩二・・・以上よ。じゃあ待っているからまた」

 

そういってキリエさんは部屋を出ていった。まさか彼女がいるなんて・・・!

 

「まさか向こうから来るとはな・・・呼ばれた以上いくしかないか!今指名された奴らはAクラスへいくぞ!!」

 

僕たちはAクラスへと行く、交渉をするために。さてAクラス前に到着したけど、相変わらずの豪華な教室だよな、ここ・・・。

 

僕がAクラスの扉を開けようとした時、

 

「あーーきーーーひーーさーーーーーー!」

 

「うげ!!」

 

僕は突撃をくらってそのまま倒れるが、僕に抱き付いてきた人物はそのまま僕にすりすりしている・・・。

 

「れ・・・レヴィ・・・?」

 

「明久、久しぶり!!」

 

「あ、うん・・・」

 

「こらああああああああ!!レヴィ!!」

 

後ろから来た人物によってレヴィは回収される。

 

「あーー王様何をするんだよ!!せっかく明久と再会できたのに!!」

 

「だからといってダイレクトアタックをする奴がおるか!!」

 

「えーーースキンシップだよーーーーー」

 

「全く変わりませんね、明久、お久しぶりです」

 

「うん、シュテルたちも元気そうで・・・」

 

「なんだ、明久、知り合いか?」

 

「まぁね、ちょっとした・・・ね」

 

「雄二・・・待っていた・・・ごめんキリエを止められなかった」

 

「みたいだな」

 

「ごめんなさいうちの妹が本当に!!」

 

そういって謝ってきたのはお姉さんであるアミティエさんだ、でも五人がいるってことは?

 

「私もいますよ、明久」

 

「ユーリ・・・成長したね」

 

「えへへへへへ」

 

僕は彼女の頭を撫でていると、肩を両手でつかまれて連れていかれる。

 

「ああああああああああああああああああああああああああ」

 

「「「「「「明久(アキ!?)(君!?)(アキ君!?)!?」」」」」」」

 

僕はまたこのパターンか──と思いながら僕を捕まえた二人、アミティエさんとキリエさんは離してくれたが・・・ここって。

 

「さて明久君、お久しぶりですね」

 

「明久、元気?」

 

「あ、うん・・・でもどうしてみんなはこちらに?」

 

「えぇあなたたちが手伝ってくれたおかげでエルトリアは元に戻ったの・・・それで御父様からこっちの学校へ行ってみないかといわれてね?」

 

「そうしたらあんたたちがいるって聞いたらシュテルたちも一緒にね(笑)」

 

なるほどそれでこの学園に来たってことなんですね・・・いや驚きましたよ・・・。

 

「うふふふ、まぁ元気そうでよかったわ・・・」

 

アミティエさんが僕を抱きしめてきた。いや、その胸が・・・当たって・・・でかい・・・です・・・じゃなくて!!

 

「雄二達は大丈夫かな?」

 

「大丈夫じゃない?翔子たちが話をしているわ、きっとね。まぁ私たちは関係ないけどね。おそらく7人での代表戦よ?」

 

「ってことはアミティエさんたちも?」

 

「もちろんよ、たぶん出るのは私かキリエのどっちかだと思うけどね♪」

 

「なら楽しみにしていますよ・・・」

 

「そうね、私も明久と魔法以外で戦ってみたかったし」

 

「あはははは」

 

僕たちは笑いながらAクラスの方へ向かうと、雄二達の話も丁度終わったみたいだ。

 

「おう明久、帰ってから話し合いをするぞ?」

 

「了解」

 

僕たちはレヴィ達と別れてFクラスの方へ戻ってから作戦会議をする。

 

「これよりAクラスの作戦会議を行うこととなった。だがこっちは出るメンバーが決まっちまっているようなもんだ・・・向こうが指定してきたからな」

 

決まってるんだ・・・でも一体誰が・・・?

 

「まず一回戦はレヴィというやつがフェイトを選んできた」

 

「私だね・・・レヴィ・・・・」

 

「次の相手だが、相手は横溝を選んできた」

 

「なんで横溝なんだよ!!」

 

「・・・色々とあるんだよ・・・」

 

横溝君は遠くを見ているけど・・・いったい何が・・・。

 

「さて三回戦目は高町頼む」

 

「うん・・・おそらく彼女だね」

 

「そういうこった、そして四回戦は八神、お前だ」

 

「わかってるで!!王様相手やからな・・・」

 

「五回戦は久保が出る、姫路、お前だ」

 

「頑張ります!!」

 

「六回戦は明久、お前に出てもらう」

 

「僕?」

 

どうして六回戦目が僕なんだろう・・・まさか!

 

「そうだ、あのフローリアン姉妹のどちらかが戦うこととなる・・・そして最後は俺だ・・・」

 

ってことは翔子さんと戦うってことだね?

 

「・・・さて選ばれたメンバーよ、試合は明日の昼頃だ。各自気合を入れてくれ!!」

 

「「「「「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」」」」」」」

 

こうして、僕たちは次の日にAクラスへと向かったんだ。




次回「Aクラス決戦 その1」


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Aクラスとの決戦 その1

「前回 僕たちはAクラスへ行くとアミティエさんたちがいたからびっくりをしたよ・・・そして僕たちは7回戦行われる予定みたいだ・・・僕は6回戦での戦いらしい・・・果たして・・・・」


Fクラス全員でAクラスへと歩いていく。そう決戦の地であるAクラスへと・・・明久たちはAクラスの前に到着すると、雄二が扉を開ける。

 

そこにはAクラスに、教師陣・・・西村先生に高橋先生、さらにはシグナム、シャマルにアインスがいた。

 

そしていよいよ試合が始まろうとしている。最初はフェイト対レヴィの戦いだ・・・二人は試合会場の真ん中に立っている。

 

「へいと!!負けないからね!!」

 

「私だって・・・」

 

「「サモン!!」」

 

Fクラス フェイト・T・ハラオウン対Aクラス レヴィ・ザ・スラッシャー

 

       現国   652点対         532点

 

「ううう・・・やっぱり苦手だよーーーー」

 

っとレヴィはいっているが、Fクラスは驚いている・・そうフェイトとレヴィが似ているからだ。

 

まぁ元がプログラムみたいなものでフェイトをベースに作られているから似てて当たり前なのだ。

 

「「「「「レヴィちゃんつきあって!!」」」」」」

 

「嫌だ!!僕は明久がいいの!!」

 

「「「「「ごふらあああああああああああああ!!」」」」」

 

レヴィに告白をしたFクラス男性たちはレヴィの一言で粉砕されて、島田と姫路は明久に攻撃をしようとしていた。

 

「吉井!!あんたってやつは!!」

 

「吉井君、覚悟はいいですか?」

 

「僕が何をしたって言うんだ!!」

 

島田と姫路が明久に襲い掛かろうとしたとき、二人の足に何かが絡まってこけだした。

 

「!!」

 

明久は誰の仕業かすぐにわかった。シャマルがこっそりと魔法を使って二人の足をつかんで転ばしたのだ。

 

さてフェイトとレヴィの戦いはお互い同じ武器のためにぶつかりあっている。

 

Fクラス フェイト・T・ハラオウン対Aクラス レヴィ・ザ・スラッシャー

 

現国       235点対         141点

 

お互いにぶつかり合って点数は減っているが、レヴィはザンバーモードへと変えて構える。

 

「これで終わりだよへいと!!」

 

「!!」

 

レヴィの召喚獣の武器が光りだしてきた。

 

「砕け散れ!!雷刃滅殺!極光斬!!」

 

レヴィの召喚獣が放った攻撃はフェイトの召喚獣を包み込む。

 

「はっはっはっは今日は僕の勝ちだよ!!オリジナル!!」

 

「それはどうかな?」

 

「え?」

 

みると、レヴィの召喚獣が上空に舞い上がっているのだ。

 

「なんでなんで!?」

 

すると姿が現れたフェイトの召喚獣は真・ソニックフォームへと変わっており高機動攻撃でそのまま構えていた。

 

「やばい!!」

 

「ジェットザンバー!!」

 

フェイトが放った一撃はレヴィの召喚獣に命中をしてそのまま消滅をした。

 

Fクラス フェイト・T・ハラオウン対Aクラス レヴィ・ザ・スラッシャー

 

現国       135点対           0点

 

「まけたああああああああああああああ!!」

 

「「「「「うおおおおおおおおおおおおお!!」」」」

 

最初の戦いはフェイトの勝利に終わって戻ってきた。

 

「明久、勝ったよ!!」

 

「うん、おめでとう、フェイト!」

 

二人はハイタッチをしてFクラスは勝利に沸いた。

 

明久side

 

さて次は横溝君だっけ・・・その相手は誰かな?

 

「さぁ浩二、出て来なさい!!」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

金色の髪にツインテールをしている女性が試合場所に立っていた。第二試合目の相手だけど・・・確か名前は・・・。

 

「城崎 花音・・・Aクラスでも霧島 翔子たちと同じくらい頭がいい・・・」

 

康太が情報をくれた。そして、彼女は横溝君をずっと見ている・・・横溝君はそのまま顔を俯いているけど・・・。

 

「こらああああ!!さっさと出て来なさいよ!!私の彼氏!!」

 

「ちょおま!!」

 

「「「「「「なにいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!」」」」」」」

 

Fクラスの男性も驚いているが、Aクラスの男たちも驚いていた・・・誰にも言ってなかったんだね・・・。

 

「横溝貴様ああああああああああああ!!」

 

「・・・・・・・・・・・・・・」

 

横溝君はめんどくさそうに立ちあがって試合場へ到着する。

 

「さて花音、どれで戦うんだ?」

 

「決まってるわ!!生物で勝負よ!!」

 

「生物承認しました!!」

 

「「サモン!!」」

 

二人の召喚獣が現れて構えている。

 

Aクラス 城崎 花音対Fクラス 横溝 浩二

 

生物   658点対       432点

 

「「「「「「「なにいいいいいいいいいいいい!!」」」」」」」

 

「やっぱり生物じゃ負けるか・・・花音」

 

「さぁ覚悟はいいかしら?」

 

「悪いが俺も負けるわけにはいかないんだよ・・・・」

 

二人の召喚獣は武器を構えてお互いに攻撃をする。

 

横溝side

 

さてそうは言ったが・・・点数はあっちが高いのはわかっている・・・だが問題は操作の差だ。

 

俺はDクラスやBクラスでの戦いで慣れてきたが・・花音はおそらくまだ慣れてないはずだ・・・なら!!

 

「いくぞ!!」

 

俺は双剣を構えて突撃をする。

 

「くる!!」

 

花音は持っている銃で攻撃をしてきたが、俺の召喚獣はステップでかわしていく。接近をして斬りかかるが、すぐに反応をして俺に弾が命中をする。

 

「ぐ!!」

 

横溝 浩二  408点

 

「厄介な攻撃なことで・・・・」

 

そうだった、花音は俺と小さいときからずっと一緒だから・・俺のことを誰よりも知ってやがる・・・

 

「ふふーん、浩二どうしたの?先ほどの勢いがなくなってきたわよ?」

 

花音の召喚獣は撃ってくるが、俺の召喚獣は双剣を使って弾を弾かせながら花音の召喚獣にぶつけた。

 

「やるじゃない・・・・」

 

城崎 花音 623点

 

あんまり減ってないか・・だが俺もFクラスのためじゃない・・・吉井や木下姉たちのために俺は勝つ!!

 

たとえ点数で負けていてもだ!!

 

横溝side終了

 

二人の召喚獣の戦いは激闘が続いた。

 

「「はぁ・・・・はぁ・・・・・」」

 

Aクラス 城崎 花音 21点対Fクラス 横溝 浩二  11点

 

わずか10点という差にまで追い込んでいたのだ。

 

「やるじゃん、浩二・・・・」

 

「そっちもな・・・慣れてきたから厄介だぜ・・・」

 

「でもお互いに点数はわずかしかない・・・」

 

「そうみたいだな・・・」

 

「「次の一撃で決める!!」」

 

俺たちはお互いの召喚獣は構えている。どちらも一撃で決めないと勝てないからな・・・。

 

そして俺の召喚獣は動きだした。

 

花音の召喚獣は一度も撃たないで構えている・・・。だがそれは好都合、俺は左手に持っている双剣の一つを投げつけた。

 

「!!」

 

花音の召喚獣はそれに気づいて持っている銃を投げつけた。だが俺は回転をしている双剣を踏み台にしてそのまま花音の召喚獣の目の前に立っていた。

 

「はあああああああああああああああああああああ!!」

 

そして俺の召喚獣は花音の召喚獣を攻撃をして決める。

 

「負けたわ浩二・・・さすがね」

 

「危なかったわ・・・」

 

こうして俺はFクラスに一勝利をつかんだ。さてあとは任せたぜ?八神、高町、姫路、明久、雄二・・・。

 

横溝side終了

 

はやてside

 

さて横溝君が勝ってくれたからね・・・さてわたしの相手は・・・

 

「子鴉・・・お前の相手は我だ。前に戦ったときは負けてしまったが・・・この戦いではそうはいかぬぞ!!」

 

「いいで王様・・・相手したるで!!」




次回 「Aクラスの戦い その2」


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Aクラス決戦 その2

前回 フェイト対レヴィはフェイトの勝ちで終わり、横溝対城崎の戦いは横溝の勝利で終わった。

次ははやて対ディアーチェの戦いである。はたしてどっちが勝つのか!!


明久side

 

「どああああああああああああ!!」

 

いきなり叫んでごめんなさい。どうして叫ばないといけないのか・・・それは・・・。

 

「ふっはっはっはっはっはっは!!どうだ子鴉!!」

 

「やるな王様!!でもまけへんで!!」

 

そうこの二人が原因なのだ、どうしてかって?彼女たちの召喚獣の攻撃はこちらにも来るぐらいの威力をしているからだ。

 

「「「「「どああああああああああああああああ!!」」」」」

 

Fクラスの男子たちはその攻撃でほとんどが気絶をするほどだ・・・。

 

さて点数はと・・・

 

現国

 

Fクラス 八神 はやて  345点

 

 

Aクラス ロード・ディアーチェ 465点

 

「えええええええええええええええええ!!」

 

あれだけ攻撃をしてまだ全然減ってないのかい!?ってやばくないあれ・・・?

 

「あ・・明久君・・・私、何か嫌な予感しかしないよ・・・・」

 

「き・・・奇遇だねなのは・・・僕もだよ・・・」

 

「ええい!!いい加減落ちろ!!子鴉!!」

 

「なんでや!!王様こそ落ちてな!!」

 

二人の召喚獣は同じ姿をしているため、攻撃なども似ているものが多い・・・だからこそけりがつかない状態かもしれない・・・でも・・・

 

「ならばこれで終わらせるぞ!!」

 

「奇遇やな・・・うちもや!!」

 

なんか二人の魔力が上がってきてるけど・・・

 

「ねぇねぇシュテルン!!これまずくない!!」

 

「えぇ・・・王・・・まさかだと思いますけど・・・」

 

「あ・・明久・・・これって・・・」

 

「うんアリサ、確実に、ラグナロクを使おうとしてるよ」

 

「放て!!ラグナロク!!」

 

「放て!!ジャガーノート!!」

 

二人の召喚獣から放たれた攻撃はフィールドの限界を超えてしまっていたみたいで・・・。

 

「「きゃあああああああああああああああ!!」」

 

「「うわあああああああああああああああ!!」」

 

僕たちは目を閉じてしまうほどの威力だった。結果は・・・!?

 

Fクラス 八神 はやて 0点

 

 

Aクラス ロード・ディアーチェ 2点

 

「ついに・・・ついに子鴉に勝つことができたああああああああああああああああああああああ!!」

 

ディアーチェの勝利に終わりFクラスは2勝1敗、Aクラスは1勝2敗に終わったが・・・先生たちはなにか会議をしている。

 

「えー次の4試合目などですが、明日に持ち越しとさせてもらいます。召還システムのダメージが大きいので4試合目は明日から始めることとします。両クラスとも今日のところは解散をお願いします」

 

高橋先生の言葉で、僕たちは解散をすることとなった。まさかはやてとディアーチェの魔法に召還システムが耐えきれないほどとは・・・ってことは待って・・・もし明日なのはとシュテルがぶつかったら・・・

 

「大丈夫かな明日・・・・」

 

「くーーー王様に負けたーーー悔しいいいいいいい!!」

 

「ふっはっはっはっは!!子鴉よこれが我の力だ!!」

 

向こうでははやてと王様がまだ言い争いをしているし・・・さて僕たちも家へ帰るとするか・・・ってあれ?

 

「シュテルたちもこっち?」

 

「はい、そうですけど」

 

「あぁ、なるほど・・・」

 

僕たちが一緒に帰ってみると家の隣にはフローリアン家と書かれていた。あぁもしかしてシュテルたちは僕たちの家のお隣さんってことなのね・・・。

 

「そういうことだから明久、明日は一緒に学校へ行こうよーーーー」

 

レヴィは僕の右手に抱き付いてきた。フェイトの体をベースにしているのか大きいのが・・・頑張れ僕耐えるんだ!!

 

「あーーーずるいよ!!えい!!」

 

「ふぇ・・フェイト!?」

 

左手にフェイトが抱き付いてきた、でかい胸が僕にじゃなくて・・・落ち着け吉井 明久・・・!

 

「あ!!ずるいよ二人とも!!なら私もーーーーーーーーー!!」

 

「どああああああああああああああ!!」

 

アリシアが勢いよく抱き付いたのはいいが僕は今とてもバランスが悪くてそのままこけてしまい、二人をけがをさせないために体を反転させるが・・・それが悪かったみたいだ・・・

 

「「え?」」

 

ちゅ

 

「「「「「「「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」」」」」」

 

「ん」

 

「うぐ」

 

そう・・・アリシアとキスをしてしまった。なのはたちは叫んでしまったが、僕はファーストキスをアリシアといたしてしまった・・・。

 

「・・・・・・・・・・・・・・」

 

「・・・・・・・・・・・・・・」

 

僕たちはお互いに無言となってしまい、そのまま歩いて帰るのであった。

 

アリシアside

 

え、今私アキとキスをしたんだよね・・・しかもファーストキスを夢じゃないよね・・・私は思いっきりほっぺたをつねってみた。

 

「痛い・・・夢じゃない・・・」

 

私は顔を真っ赤にしてしまう、事故とはいえアキとキスをしたんだよねみんなよりも先に・・・。

 

「えへへへへへ」

 

だがしかし

 

「え?」

 

「姉さん・・・・・・」

 

「アリシアちゃん・・・」

 

「えっとフェイト・・・なのは・・・両肩がとても痛いんだけど・・・・」

 

「アリシアちゃん・・・まさかアキ君の初キスをアリシアちゃんがとるとは思ってもなかったで・・・・」

 

「いやはやて、あれは事故なんですけど・・・ってか目が怖いよ!!」

 

「うふふふふふ」

 

「アリシア・・・覚悟はいいかしら?」

 

「ちょっと待って!!」

 

今の状況はとても悪い状態な気がする、皆の目が光ってないし・・・怖いよ・・・あれアキは?

 

「そういえばアキは?」

 

「あれ?明久君どこいったのかな・・・」

 

「確かにレヴィ達がいない!!」

 

「やられた!!皆急いで追いかけるで!!」

 

私たちはとりあえずレヴィ達を追いかける・・・でもよかったような・・・・

 

「後でOHANASIはするけどな」

 

あぁそうですか・・・ひどいですよ皆さん・・・。

 

明久side

 

僕は、現在、なのはたちが話をしているうちに、なんでかレヴィ達に家へ連れていかれて話をしているところであった。

 

「そういえば僕が戦うのってどっちになったんですか?」

 

「あぁそれは・・・」

 

「私だよ明久君!!」

 

「アミティエさんなんですか、負けませんよ!!」

 

「えぇ!!私だって!!」

 

僕はアミティエさんたちと別れて自分の家へと戻りご飯を作ってから地下室へと行く。

 

『ではマスター始めますか?』

 

「・・・いや今日は相手がいるみたいだよ?」

 

僕は後ろを振り返ると、なのはが立っていた。

 

「明久君・・・・・・・・・」

 

なのはの顔は暗かった・・・バリアジャケットを纏っているけど何か違う。

 

「どうしたのなのは・・・・・」

 

「・・・・・・・・・・・・・」

 

なのはは僕に近づいて抱きしめてきた。

 

「なのは?」

 

「・・・ごめんなさい・・・・・・」

 

「どうしたの、なのは?」

 

「やっぱり私はまだ克服できてないみたい・・・」

 

「え?」

 

なのはから克服ができてないという言葉を聞いて、どういうことか・・・僕は分からなかった・・・。

 

「あの時の光景が蘇ってしまうの・・・明久君が私の前から消えてしまった感覚が・・・まだ・・・」

 

「・・・・・・・・・・」

 

僕は黙ってなのはを抱きしめる。

 

「あ・・・」

 

「・・・僕は生きてるよ、ごめんねなのは・・・君がそんなことになっていたなんて・・・本当に、ごめんね」

 

「ううん明久君は悪くないよ。でも・・・ありがとう・・・」

 

僕はなのはと別れてシャワーを浴びてから部屋へ戻って眠ることにした。明日は、なのはの後は姫路さんが戦って僕が戦い雄二が最後に戦う。

 

「さて・・・明日も頑張るとするかな?」

 

なのはside

 

「・・・ここだね明久君の部屋は・・・」

 

私は明久君と別れてから、アクセルシューターなどの訓練をしてエクセリオンバスターを放っていた。

 

「・・・どうかなレイジングハート」

 

『バッチリですよ、戻ってきましたね魔力も・・・・』

 

「うん・・・」

 

『マスター・・・明久さんは優しい方です・・・』

 

「レイジングハート?」

 

『ですが、それは心が繊細なことも意味します。明久さんは誰にも話そうとしない・・・自分で決着をつけないといけないと言っていたそうです』

 

「もしかして島田さんたちのこと?」

 

『そうです、ライカからすべて聞きました・・・ライカはこういっていました』

 

『マスターの心は限界を迎えています・・・なのはさんたちが来てくださったおかげでもっています・・・レイジングハート・・・皆・・・マスターを助けてください・・・・』

 

『といわれました・・・・』

 

「・・・明久君・・・昔から変わってないなぁ・・・。だから私は明久君のことが好きになった。だから・・・今度は私が守って見せる!!あんな思いは2度としたくないから・・・!!」

 

『試召戦争はシュテルが相手ですね?』

 

「うん・・・でも私は負けない・・・絶対に!!」

 

なのはside終わり

 

次の日、明久たちは教室へ向かわずにAクラスへと向かっていく。4試合目を始めるためだ。

 

中へ入り、なのはとシュテルはそれぞれの陣営から出てきた。

 

「ナノハ・・・昨日とは違い今日はいい顔をしてますよ?」

 

「そうかな・・・私だって負けるわけにはいかないからね・・・」

 

「それはお互い様ですよ・・・さぁ始めましょう!」

 

「うん!!」

 

「「サモン!!」」

 

数学

Fクラス 高町 なのは  786点

 

 

Aクラス シュテル・ザ・デストラクター 784点

 

「点はほぼ互角・・・ここからは!!」

 

「操作の戦いとなります・・・参りましょうルシフェリオン」

 

「いくよレイジングハート!!」

 

お互いの召喚獣が召喚されて今戦いの火花が落ちるのであった。 




次回 Aクラス決戦その3


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Aクラス決戦 その3

はいお待たせしてすみません、なのは対シュテルとの戦いがなかなか思いつかなくてですね、なんでか知らないですが明久の方が先に思いついてしまうほどだったので・・・

ではどうぞ


お互いに召喚獣を呼んだ、なのはとシュテル・・・。かつての戦いからかなりの年数が経っておりお互いが成長している。

 

全員がその様子を見ている。フェイトとレヴィと同じくなのはとシュテルも姿が似ているのもあるだろう・・・。

 

「なぁ明久」

 

「なに雄二」

 

「高町って双子の姉妹とかいるのか?」

 

「・・・シュテルはなのはのいとこなんだよ」

 

「なるほどいとこな・・・まぁ似るっちゃ似るってことか・・・」

 

(ごめん雄二・・・)

 

親友をだますのは良い気がしないが、魔法のことを知られるわけにはいかないのだ。そして、今、なのは対シュテルの戦いの幕が上がる。

 

「参ります」

 

「いくよ!!」

 

お互いの召喚獣は動いて、攻撃をする。

 

「パイロシューター!!」

 

「アクセルシューター!!」

 

お互いに放った弾が飛び相殺をする。シュテルは元々高町 なのはをベースに作られたマテリアルだ。なのはと同様な魔法を使うことができるが、彼女は炎属性を付けた攻撃をする。

 

「はあああああああああああ!!」

 

(接近!?)

 

シュテルの召喚獣は、なのはの召喚獣に迫り、ルシフェリオンで攻撃をする。

 

「く!!」

 

なのはもレイジングハートで攻撃をふさいでいくが・・・。

 

「ブラストファイアー!!」

 

「プロテクション!!」

 

シュテルが放った攻撃をプロテクションで攻撃をふさいだが・・・なのはの召喚獣にもダメージは通ったようだ。

 

数学 

 

Fクラス 高町 なのは 732点

 

「やるねシュテル・・・でも!!」

 

「ぐ!!バインドですか・・・」

 

シュテルの召喚獣は突然発生した鎖で動きが止まってしまう。

 

「ディバインバスター!!」

 

「ぐ!!」

 

ディバインバスターをくらったシュテルの召喚獣・・・

 

Aクラス シュテル・ザ・デストラクター 710点

 

「さすがナノハ・・・やりますね・・・・」

 

「そっちこそ!!」

 

「ですが私もAクラスとして負けるわけにはいかないのです!!」

 

「私・・・私は・・・・・・」

 

なのははFクラスのことを、明久をいじめた人物たちがいる場所と認識してしまっている・・・一年前の映像を見て、明久の体をボロボロにした人物たちのことを許せなかった。

 

「・・・私、は・・・・・・」

 

明久side

 

なのはの様子がおかしくなっている。シュテルが戦う理由を表明してからだ・・・なのはだけじゃない、フェイトたちも最近はFクラスの男子や姫路さん、島田さん達とあまり話したくないような感じだった。

 

(いったいどうしたんだ、皆・・・)

 

『きゃああああああああああ!!』

 

視点を移すと、なのはの召喚獣が吹き飛ばされたのが見えた!なのは・・・!?

 

明久side終了

 

シュテルside

 

いったいどうしたのでしょうか・・・なのはは突然私の攻撃を避けられなくなりました。・・・私がAクラスと言ったときから何かがおかしくなった気がします。

 

私は念話で話をすることにした。

 

(どうしたのですかナノハ・・・なぜ先ほどから攻撃をしてこないのですか・・・)

 

(シュテル・・・私はこの戦いは意味がないの・・・私はFクラスがどうなろうと関係ないの・・・)

 

(Fクラスはどうなろうとも・・・あなたらしくない言葉ですね・・・)

 

(明久君をいじめる奴らを・・・どうして)

 

「え?」

 

私は言葉が出てしまった、明久はいじめられている?どういうことでしょうか・・・私はなのはにルシフェリオンブレイカーを放ち、0点にして勝利した。だけどナノハが言っていた明久をいじめる奴らというのはどういうことか気になってしまう、いったい・・・?

 

明久side

 

「なのは?」

 

「これで2勝2敗か・・・姫路、頼むぞ!!」

 

「はい!!絶対に勝ってみせます!!」

 

「雄二、ごめん。僕、なのはと話してくるよ」

 

「あぁ、わかった。頼むぞ」

 

僕はなのはが帰ってからすぐに部屋を出て、シュテルとの戦いのことを聞くことにした。

 

「・・・明久君」

 

「どうしたのなのは、シュテルとの戦い、途中で・・・」

 

「どうして?」

 

「え?」

 

「どうして明久君はそこまで平気そうにするの?」

 

「なのは・・・」

 

「一年前からずっと明久君を傷つけてきた人たちをどうして・・・」

 

「待って・・・どうしてなのはが知ってるの?あ・・・」

 

『マスター・・・・・・』

 

「クロノ君がこの学校にサーチャーを飛ばして映像で残していたの・・・そこに明久君が映っているのがあったの。でも、見たものは明久君が間節技を受けたりバットで殴られたりするところだったの・・・」

 

(Bクラス戦の前になのはたちが遅かった理由はそこだったのか・・・)

 

「私・・・わからないよ・・・明久君、どうしてなの?」

 

「・・・・・・・・・」

 

僕は涙を流しているなのはを見る。彼女は涙を流して僕を見ていた・・・。

 

「何もしてない明久君をバットで殴る人たち・・・関節を決める島田さんに姫路さん・・・なんで?明久君が何をしたって言うの!?私はわからないよ!何もしてないのに、明久君が可哀想だよ!!」

 

「なのは・・・僕は恨みを晴らすつもりはない。それにこの決着はいつかつけないといけない」

 

「でも!!」

 

「ありがとう、なのは。心配してくれて・・・でも僕は大丈夫だから・・・」

 

「うああああああああああああああああああああああああああ!!」

 

「ごめん、そろそろ僕も戻るよ・・・次の試合、僕だからね・・・・」

 

僕はそういって雄二のところへ戻る。

 

明久side終了

 

さて、中では久保対姫路の戦いが最高潮を迎えていた。そして、久保の召喚獣が姫路の召喚獣を切り裂いて久保の勝利に終わったのだ。

 

Fクラス2勝3敗、Aクラス3勝2敗という試合結果で終わっている。

 

明久対アミティエの戦いが始まろうとしている。

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

「明久君、どうしたのですか?」

 

「いっ、いいえ大丈夫ですよ・・・!」

 

雄二side

 

明久の様子がおかしい・・・先ほどから立っているがいつもよりもフラフラしている気がする・・・。

 

「なぁ雄二よ・・・なんか明久の様子がおかしくないかの?」

 

「俺も思う・・・」

 

明久・・・まさかあいつ・・・!

 

雄二side終了

 

「「サモン!!」」

 

日本史

Fクラス 吉井 明久  765点

 

 

Aクラス アミティエ・フローリアン 743点

 

お互いの召喚獣は武器を構えている。

 

「では始めてください!!」

 

「いきますよ明久君!!」

 

アミティエの召喚獣は持っている可変銃器「ヴァリアント・ザッパー」を銃モードにして放つ。

 

「バルカンレイド!!」

 

「フレイムシューター!!」

 

アミティエが放ったバルカンレイドを明久はフレイムシューターで相殺をしてエネルギーをチャージする。

 

「サンダーシューティングレイン!!」

 

雷属性をためた魔力の弾を上空に放ちアミティエの召喚獣に命中させる。

 

「ぐ!!」

 

Aクラス アミティエ・フローリアン 691点

 

だがアミティエの召喚獣は銃モードを止めてツインブレイドモードへと変えて接近する。

 

「!!」

 

明久の召喚獣は現在シューティングモードになっているため彼女が放つ攻撃をシューティングモードで受け止めるのは厳しい・・・だからこそ一発が明久の召喚獣の肩に当たってしまう。

 

「うぐ!!」

 

明久は突然右肩を押さえている。

 

「え?」

 

アミティエは明久が突然右肩を押さえたため驚いていた・・・。だが明久がランサーモードへと変えてアミティエの召喚獣にダメージを与えていく。

 

「く!!」

 

アミティエは離れてバルカンレイドを放ち、明久の召喚獣に命中をさせる。

 

「が!!」

 

今度は胸を押さえている・・・明久のあの状況を見てアミティエはオロオロし始めた。

 

Fクラス 吉井 明久 652点

 

「明久君・・・いったいどうしたのですか!!」

 

「な・・・何でもないですよ・・・アミティエさん・・・・・」

 

彼は胸を押さえるのをやめてから構えている。

 

雄二side

 

「まさか・・・明久の野郎!!」

 

あいつ、まだ回復をしきれてないのに・・・無理をしてやがるのか!?

 

「ねぇ坂本君・・・アキ君なんで苦しんでるんや・・・」

 

「・・・あいつの召喚獣は俺たちとは違ってフィードバックというのがついてる・・・」

 

「それってどういうことなのよ・・・」

 

「通常の召喚獣はついてないのじゃが・・・明久は観察処分者だからの。召喚獣のダメージが明久にも来るシステム、それがフィードバックと言うものじゃ・・・」

 

「「「「「「!!」」」」」」」

 

明久もういい!!お前が無理をする必要はない!!

 

明久side

 

「はぁ・・・はぁ・・・・・・」

 

ボロボロだな、僕・・・前のダメージも残っているから正直言って立っているのがつらすぎる・・・。

 

「もうやめてください!!明久君!!」

 

アミティエさんが何かを言ってるが・・・僕は試合に集中をして点数を見る。

 

Fクラス 吉井 明久 78点

 

 

Aクラス アミティエ・フローリアン 103点

 

「なら・・・次で決めましょう・・・アミティエさん・・・」

 

「どうして・・・どうしてなんですか・・・どうしてあなたはボロボロになっているのですか・・・明久君!!」

 

「ごめんなさい・・・でも僕は・・・僕は・・負けるわけにはいかないんだ!!」

 

僕の召喚獣はランサーモードにして構えている。

 

「これで・・・・決めますよ!!雷光!!」

 

ランサーモードにしたライカをふるって僕の召喚獣は構えているが・・・僕の両手はズキズキ痛む。

 

(ぐ・・・)

 

(『マスター!?危険です!!』)

 

(だとしてもだよ・・・)

 

「明久君・・・」

 

「アミティエさん!!構えてください・・・ッ!!」

 

「・・・明久君・・・・・・」

 

彼女の召喚獣も構えているのを確認をして・・・僕の召喚獣は構え直した。

 

「うなれ雷光!!ライトニングファング!!」

 

「・・・く!!ファイネストカノン!!ファイア!!」

 

二つの技が激突をして・・・

 

「があああああああああああああああああ!!」

 

Fクラス 吉井 明久 0点

 

 

Aクラス アミティエ・フローリアン 25点

 

僕の敗北で終わった・・・。

 

「試合終了!!勝者Aクラス、これによりAクラスの勝利に終わります」

 

明久side終了

 

高橋先生がAクラスの勝利を言っていると・・・ドサッと音が聞こえてきた。

 

「明久君!!」

 

アミティエは明久の元へ行き、抱きしめている。

 

「明久君!!明久君!!しっかりして!!」

 

「明久!!」

 

「明久君!!」

 

すぐに明久を保健室に運ぶためにアミティエたちが運んで行く。




次回 保健室に運ばれた明久・・・なのはたちはそれを見ていることしかできない自分たちが情けなかった・・・・

アミティエたちもやってきて明久の状態を知ることになる。

次回「明久の状態」


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第2章 文化祭
保健室に運ばれた明久


前回 なのは対シュテルはなのはが途中で戦いを放棄をしてシュテルの勝利に終わり、さらにそのあと行われた姫路対久保の戦いは久保の勝利に終わる。

そして明久対アミティエの戦いは、明久の体にダメージがもありさらに観察処分者としてのフィールドバックが発動をしてしまい、試合の後倒れてしまう。


保健室

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

保健室で明久は眠っていた・・・。ベットに眠っている彼はスヤスヤと寝ているが、それを見ている者たちは不安な顔をしていた。

 

「明久君・・・・・・」

 

なのは達は彼を見守り続ける、今の様子を見ているのも辛いであろうに。来ているメンバーはなのは,フェイト,アリシア,はやて,アリサ,すずかだ、ほかのメンバーはAクラスに残って戦争の後処理をしている。

 

シャマルは治療魔法を使って彼の体を回復させていた。

 

「シャマル、アキ君の体は・・・」

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

シャマルは無言だった。誰もが医師でもあるシャマルの言葉を待っている。だが彼女は返してこない・・・。

 

「シャマル?」

 

「はやてちゃん、正直言って明久君の体はかなりボロボロの状態よ・・・おそらく先ほどの戦いも含めて今までの傷(ダメージ)が彼の体を蝕んでいるわ・・・」

 

「そっ、そんな・・・明久君は・・・!」

 

「・・・治らないわけじゃない。でも休養が必要よ・・・このままじゃ明久君は、死んでしまう・・・!」

 

「「「「「「!!」」」」」」

 

誰もがその言葉を聞きたくなかったであろう、明久が死ぬという言葉を・・・。

 

「・・・うう・・・・・・」

 

「「「「「「「!!」」」」」」」

 

全員がベットの方を見ると、明久が目を覚ましたようだ。

 

「・・・・・・・・・・・・・」

 

彼は辺りを見て保健室に自分がいることを把握した。

 

「そうか、僕は負けてしまったのか・・・」

 

「明久!!どうしてよ・・・なんで・・・なんでよ!!」

 

「・・・僕の召喚獣のこと聞いたみたいだね、その様子だと・・・」

 

「そうだよ。秀吉君から教えてもらった」

 

「・・・・・・確かに僕の召喚獣はデメリットがある。でもメリットもあるんだ。『物体を触ったりすることが可能』なんだよ。それがどういうことか、なのはたちにはわかるよね?」

 

「もしかして・・・机とかを運んだりできるってこと?」

 

「そういうこと・・・でもまさか僕の体がそこまでダメージを受けていたなんてね、あははは・・・」

 

彼は笑っているが、涙を流していた・・・

 

「明久君・・・」

 

なのははぎゅっと強く抱きしめた。

 

「え?」

 

「泣いてもいいんだよ・・・つらかったんだよね・・・今までずっと・・・」

 

「なのは・・・僕は・・・・・・!」

 

「今はいいんだよ?泣いても・・・誰も明久君が泣いても笑わないよ・・・」

 

「ありがとう・・・うああああああ・・・あああああああああああああああああ!!」

 

その日、彼はなのは達の前で泣いた・・・今までつらかったことなどを吐きだすかのように・・・それをなのは達が受け止める。

 

数十分後

 

「ありがとう・・・ごめんね、みんな・・・心配をかけてしまって・・・」

 

「ううん、明久は頑張ってきた・・・」

 

「そうだよ、アキ・・・・」

 

「ありがとうフェイト、アリシア・・・」

 

その時、保健室の扉が開けて、雄二たちが入ってきた。

 

「明久、大丈夫か!?」

 

「うん・・・ごめんね雄二・・・」

 

「いや・・・元を言えば俺たちがしっかりしていればこんなことにはならなかった、すまない明久・・・!」

 

「どうなったの、結局」

 

「あぁ、設備ダウンはなかった。しばらくは他の教室に試召戦争は行われないからな・・・だがAクラスまでよくやってくれたぜ、本当によ・・・」

 

「そうだな・・・俺もいつか工藤 愛子というやつと戦ってみたいものだ・・・」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

明久はやはり負けたことが悔しかった。だがそれでも負けたのは自分のせいだから・・・とあまり言えない。

 

「はぁ・・・」

 

そして、扉が開いて中に入ってきたのはアミティエたちだった。

 

「明久君・・・その、ごめんなさい、私・・・!」

 

アミティエは涙目になっており今にも泣きだしそうになっていた。

 

「大丈夫ですよ、アミティエさん。シャマルさんの治療魔法で体の方は平気ですから・・・。アミティエさん・・・もしまた戦うことになったら今度は負けませんからね?」

 

「明久君・・・・・・」

 

「明久、正直に話してください・・・。あなたがどうしてそこまで傷ついたのか」

 

「それは・・・・・・」

 

「悪いが、それに関しては、俺たちが話させてもらうぜ」

 

「雄二・・・わかった、お願いするよ」

 

──青少年説明中──

 

「「「「「「・・・・・・・・・・」」」」」」」

 

雄二達からの話を聞いた反応はそれぞれであった。マテリアルズは怒りをあらわにした。

 

「許さない・・・そいつら・・・・・・!」

 

「うむ、我も怒りが込み上げてきたわ・・・!そいつらを今すぐに血祭りにあげてやろうか!!」

 

「許せません・・・明久を・・・っ!」

 

ユーリやアミティエたちは涙を流していた。

 

「明久さん・・・つらすぎですよ・・・・・・」

 

「明久君・・・・・・」

 

「・・・・・・明久・・・・・・」

 

「・・・大丈夫ですよ、僕にはなのはや雄二達がいる・・・こんなにも頼れる味方がたくさんいるんですから・・・!」

 

「明久、お前・・・!」

 

「うれしいことを言ってくれるの・・・」

 

「そうだな、あいつらが何をしてきても絶対に明久を守ってやるさ・・・」

 

「よく言った、須川!」

 

全員が団結をして明久を守ることを決めた。これ以上彼を傷つけないためにも・・・!

 

 

「皆・・・ありがとう・・・・・・!」

 

明久の目から涙が溢れた。

 

それから、明久は帰宅後に地下室へ向かった。

 

「ライカ・・・僕はいい友達をもったよ」

 

『えぇ、マスターを思ってくれる人がこんなにもいてくれたのですから・・・私もうれしいですよ』

 

「ライカもありがとう・・・僕もこれから頑張る・・・って、ん?」

 

『マスター、連絡です』

 

「連絡、ねぇ・・・」

 

明久が通信を開くとその人物が話しかけてきた。

 

『やぁ、明久君、久しぶりだね』

 

「ジェイルさん・・・どうもです!」

 

通信してきたのは、ジェイル・スカリエッティであった。彼は命を救ってもらった上にライカの改良をしてくれた大恩人だ。明久はお返しにレアスキルで作った別世界で戦闘機人達と共に暮らしているそうだ。

 

『どうかね、ライカの調子は』

 

「えぇ、前よりもいい感じですよ。ありがとうございます!」

 

『なに君には返しても返しきれないぐらいの恩があるからね。だからこそ君がピンチになったときは必ず僕たちは助けに行くよ・・・』

 

「本当にありがとうございます。今のところは大丈夫ですよ。では・・・」

 

『うむ』

 

明久は通信を切った後、自主練を始めることにした。

 

ジェイルside

 

「・・・・・・嘘はいけないよ、明久君」

 

「ドクター・・・・・・」

 

「ウーノ・・・ドゥーエからの連絡は?」

 

「はい、彼は試験で倒れてしまったみたいです・・・」

 

「ドゥーエもよく我慢ができたものだよ・・・」

 

そう、私は明久君を守るために、一年前からドゥーエをあの学校へ潜入させていた。見守ってきた彼女からの報告に僕たちは目を見開いたものだよ。

 

あの時の娘たちの顔は今でも思い出すよ・・・。明久君は私たちを救ってくれた恩人だ。その恩人が苦しんでいるのに何もできない自分が悔しい・・・それは私も一緒だからね・・・。

 

「やれやれ、明久君は優しいからね・・・」

 

「その通りですわね、博士」

 

「クアットロかい?」

 

「えぇ、全く彼も困ったものですわ。優しすぎるにも、ほどがあります・・・」

 

彼女の顔が暗くなっている。彼女も彼と出会って性格が随分と変わったからね・・・。

 

「博士、失礼します」

 

「トーレかい?どうしたんだね?」

 

「・・・私を明久のところへ送ってほしいのです」

 

「理由は?」

 

「明久を守るためです・・・あいつは苦しんでいるのに・・・私はそれを見ているのはもう限界なのです!!だから!!」

 

トーレの拳が握られているのがわかる・・・ふーむ、仕方がない。本当だったらもう少し先に実行する予定だったが・・・。

 

「ウーノ、すぐにほかの娘たちを呼んできておくれ」

 

「はい・・・まさか博士」

 

「そのまさかだよ・・・ふっふっふっふ」




次回 次の日は休日で明久たちは家でのんびりしていると突然チャイムが鳴りだした。

「え?」

明久は驚いてしまった、その人物は

次回「お隣にいらっしゃい」


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隣にいらっしゃい

前回 明久はアミティエとの戦いの後倒れてしまう、雄二たちから話を聞いたシュテルたちも明久たちを守ると誓う。

一方でジェイルはある計画を起動させようとしている、その計画とは


「("゚д゚)ポカーン」

 

明久は口を開けていた。休日のため明久たちが家でのんびりしていると、チャイムが鳴った。明久が応対に向かうと、そこにいたのは・・・!

 

「どうも今日お隣に引っ越してきました、ブライト・ノアといいます。あ、こっちは娘たちです」

 

そう、そこに立っているのは原作『なのはSTS』ではやて率いる機動六課と戦うはずのジェイル・スカリエッティとその娘たちことナンバーズがいたからだ。

 

ジェイルは向こうでは死んだことになっているが、名前をそのまま使うわけにはいかないのでクアットロがハッキングをしてブライト・ノアという名前を付けることにした。

 

明久は開いた口が塞がらなかった、なぜ彼らがここにいるのか・・・しかも自分たちの隣の家は最近改装されることはきいていたけど・・・まさか彼らが来るとは思ってもなかったからだ。

 

「えっと、ありがとうございます・・・ジェイ・・・ブライトさん」

 

「ふっふっふ、直接会うのは久しぶりだね、明久君」

 

「はい、あの時以来ですね。クイントさん達は・・・元気ですか?」

 

「あぁ彼女たちも一緒にこっちへ来ているよ。メガーヌ君も目を覚まして今はルーテシア君と一緒に家にいるよ」

 

「そうですか・・・良かったですよ・・・」

 

「あの時、君が使ってくれたレアスキルが彼女を回復させてくれたからね・・・改めてお礼を言わせてくれ・・・」

 

ジェイルは明久に深々と頭を下げた。

 

「僕たちを救ってくれてありがとう、明久君・・・・」

 

「・・・・・・ジェイルさん」

 

「私からも言わせてください、博士を・・・いいえお父様を救ってくれてありがとう、明久君」

 

「ジェイルさんもウーノさんも頭をあげてください。あれは僕がしたかったことですから、大丈夫ですよ・・・だから頭をあげてください」

 

明久自身は自分の意思でジェイルたちの話を聞いて少し手助けをしたに過ぎないという感覚なのだ。

 

「僕だってジェイルさん達には感謝をしてます。僕の体を回復させてもらいさらにはライカまで改良をしてくださったから・・・本当に感謝してますよ」

 

「なーに、君にはそれ以上のものをもらってるからね・・・。重傷を負った身なのに自分のレアスキルである魔力全開放・・・それを僕やメガーヌ君にあとはゼスト君も・・・本当に感謝してもし切れないよ・・・」

 

「ジェイルさん・・・・」

 

「あいつらにびくびくせずに外を歩けるのは本当に気持ちがいい・・・ありがとう明久君」

 

「アキ、お客さん?」

 

「フェイトか、うん今日お隣に引っ越しをしてきた・・・」

 

「どうもブライト・ノアです」

 

「どうもフェイト・T・ハラオウンです」

 

二人は挨拶をする。このときはすでにジェイル・スカリエッティは死んでいる扱いだった為、フェイトたちもそこまで気にしていなかった。

 

原作では対立しているメンバーたちも本作では仲良しとなるのだ!

 

「あなた達、魔法を使えるみたいね」

 

「え?わかるんですか?」

 

「えぇ、明久君から話は聞いてるのよ」

 

「え!?アキ君から!?」

 

全員がクアットロが言っていた言葉に驚いている。

 

「どういうこと明久!?あんた、あたしたちに何か隠してない!?」

 

「いやいやアリサ隠してないよ!!ほら行方不明になったときにたすけてもらった話したでしょ?その時に助けてくれたのがブライトさん達なんだよ」

 

「そうだったんだね・・・ブライトさん、明久君を助けていただいてありがとうございます」

 

なのはたちはブライトことジェイルにお礼を言う。

 

「いやいや僕たちも彼に助けてもらっているからね、本当に・・・」

 

「そうだな・・・それと明久、久々に私と戦ってくれないか?お前の実力を久々にみたいからさ」

 

「わかりました。なら地下室に案内します・・・」

 

明久たちは地下室に行き、準備をする。

 

ナンバーズ3のトーレはすでに準備をしており明久もライカを構えている。今回の装備はブレードモードだ。

 

「「・・・・・・・・・・」」

 

お互いに準備が完了をして構えている。あとはゴングが鳴るのを待つだけだ。

 

「では始め!!」

 

「「!!」」

 

始めの合図と共にトーレは自身のISライドインパルスを起動させて上昇をしてインパルスブレードを発動させる。

 

「来る!!ライカ!!」

 

『了解です!!』

 

明久はすぐにライカに命じてブレードモードをツインブレードモードへと変更してトーレが放ったライドブレードをはじかせていく。そして離れた場所にバク転をしてツインバレットモードにして構え直す。

 

「クロスファイアーシュート!!」

 

明久はクロスファイアーをトーレに向けて放つが、彼女はライドインパルスのブレードを使い明久が放った弾を蹴りで粉砕する。

 

「やはりトーレさんにはこれだね・・・・」

 

明久がボソリと呟き、ライカにあることを伝える。

 

『あれですか・・・わかりました』

 

ライカもすぐにわかったので準備をしていると、トーレが明久に蹴りを入れてくる。明久はライカをシューティングモードに変えて、構えた。

 

(なぜシューティングモードだ・・・普通ならば私の武器をブレードモードかランサーモードではじかせるのに・・・)

 

トーレが明久の策を推察していると・・・

 

「いけ!!ブラスタービット」

 

『Bit Injection」

 

ライカから8門のビットが射出されて4門がソードビットとなりトーレに襲い掛かる。

 

「ぐ!!」

 

トーレは飛んでくる光弾をかわしているが、そこにソードビットとなったブラスタービットがトーレめがけて飛んできた。

 

「ライカ!!カートリッジ!!」

 

『Okey-dokey』

 

ガシャンガシャンと音が鳴り始めた。カートリッジが装填されているようだ。

 

「ぬ!!」

 

トーレはそうはさせじと迫ろうとするが・・・そこに先ほど放った明久のビットがソードビットとなりトーレを攻撃をする。

 

「!!」

 

トーレは回避をするが、明久は構えたまま・・・見学していたなのは達もその構えに覚えがあった。

 

「あれってなのはちゃんが使っている」

 

「私の、スターライトブレイカーの構えだよ・・・」

 

明久は一度目を閉じ・・・また開ける。

 

「うなれ・・・雷光・・・燃えろ灼熱!!プラズマバーニングブレイカー!!」

 

放たれた一撃はトーレに命中をして彼女は解除される。

 

「ぐ・・・(前よりも戦闘力が上がっている・・・見事だ、明久・・・)」

 

そして明久は構えているライカをまわして着地をする。この技はフレイムプラズマバスターよりも威力が高い分、チャージにより時間がかかる。先ほどブラスタービットを使ってトーレを翻弄させていたのはチャージの時間を稼ぐ為だ。そして、カートリッジを使ってチャージを短縮して放つ・・・まさに切り札なのである。

 

明久side

 

「ふぅ・・・久々にトーレさんと戦ったから疲れたよ・・・」

 

僕はお風呂に入っていると・・・

 

「セインだね?」

 

「あはは、ばれちゃった?」

 

「ばれちゃった?じゃないよ!!どうして裸・・・ってここはお風呂だからか・・・」

 

「えへへへ、明久、体洗ってあげる!!」

 

「あぁ、ありがとうセイン」

 

セインside

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

私は明久の体を洗っている。鍛えているからかもしれないけど本当に明久はいい体をしている・・・けれど・・・ドゥーエ姉さんから送られた資料を見て全員が目を見開いた。

 

明久がバットで殴られていたり関節技を受けたりするのを見てしまったからだ・・・ノーヴェやウェンディ、ディードやオットーはすぐにでも明久のところへ行こうとしようとした・・・。

 

私も同じ気持ちだったけど・・・だけど・・・・

 

「皆、落ち着くんだ・・・君たちの気持ちはわかるが・・・私たちは明久君のおかげで動けるようになっているが・・・まだ動くわけにはいかないんだ・・・!現場で我慢しているドゥーエの為にも!」

 

博士も顔が暗かったのを覚えている・・・。だから、今度は私たちが明久を守るから・・・絶対に!!

 

次の日、アミティエ達、そしてジェイル達の為に引っ越しパーティーをすることに決めた。

 

「ふぅ・・・・・・」

 

現在、明久は他のみんなと一緒にパーティー用の買い出しにきている。明久は食材選び担当である。

 

「ふーむ、今日は何にした方がいいだろうか・・・。パーティーだし大掛かりな料理を作った方がいいよね・・・」

 

明久が食材を吟味していると、何やらこちらに近づいてくる音が聞こえた。

 

「「見つけたわよ!!吉井(くん)!!」」

 

「ん・・・・・・?」

 

明久は声をした方を見ると島田と姫路がいた。「なぜ二人がここにいるんだ?」という疑問もそこそこに、二人は関係なしに明久を引っ張っていく。

 

「・・・明久君?」

 

「なのは・・・明久?」

 

その時、なのはとフェイトらが明久がどこかに連れていかれるのを見た。二人は嫌な予感がして同じ方向へと向かっていく。

 

明久side

 

(『まずいですね・・・マスター』)

 

(あぁ・・・まさか二人に見つかるなんて・・・)

 

僕は今二人に連れられて辺鄙なところへとやってきた・・・

 

「さて吉井、今日という今日は許さないわよ!!」

 

(いったい何に怒っているのか・・・)

 

僕は二人が何に怒っているのかさっぱりわからない・・・すると僕に襲い掛かるバット・・・

 

「おっと」

 

僕は回避をしてかわす。

 

「な!!吉井のくせに!!」

 

どうやら島田さんが僕にバットを振っているみたいだ・・・正直言って慣れてきた・・・僕は魔法を脚にかけているため簡単に回避できる。

 

(『さてどうしますか?』)

 

(そうだね・・・・)

 

僕か考えていると、後ろからも来ていることに気づいた・・・だがそれも回避する。

 

「吉井クーン、よけないでくださいよーーーー」

 

「悪いけどくらうわけにはいかないんだよね」

 

そういいながら、僕は回避をしていく。僕はあたりを確認し、状況を把握した。

 

(どうやら二人以外にもいるみたいだね・・・ライカ)

 

(『わかりました、弾をセットをしておきますね?』)

 

ライカに頼んで魔方陣を作ってもらい、僕は魔力の弾をこっそりとそのメンバーに送ることにした。ちなみにそれは電撃の弾だから・・・わかるよね?

 

「よし作戦通りに・・・」

 

「ん?なんだこれ・・・」

 

ぴかああああああああああああああ

 

「「「「「ぐああああああああああああああああ!!目が!!目がああああああああああああああああああああああああ!!」」」」」

 

((『大成功』))

 

おそらく彼女たちだけじゃないなと思ったけど。やっぱりFFF団もいたんだね・・・。

 

「何やってんのよあいつら!!」

 

「仕方がないですよ・・・美波ちゃん・・・私たちだけでもやりますよ?」

 

「えぇ・・・・」

 

二人は今度は釘バットを構えている。あれで僕はしばらく意識がなくなっていたからね・・・あまり当たりたくないな。さすがにライカを出すわけにはいかないし・・・ライカ、一応撮れてる?

 

(『はい、全て撮っております』)

 

そう一応、念のために、一年前から撮ってるけど・・・彼女たちは懲りてないみたいだ。それでもこうやって証拠をライカに頼んで撮ってもらっている。

 

(だけどいい加減してほしいけどな・・・僕は二人のことは好きじゃないのに、僕が好きなのは・・・)

 

そう思っていた矢先、

 

「「明久(君!!)!!」」

 

二人の蹴りが彼女たちに命中をして二人はそのまま吹き飛ばされる。

 

「わお・・・・・・・・・」

 

『見事なライダーキックでしたね!』

 

「そうだね・・・・」

 

みるとなのはとフェイトはバリアージャケットを纏っている。僕がいなくなったから探していたんだね

 

「大丈夫、明久君!?」

 

「あぁ、ありがとう、なのは、フェイト・・・さて」

 

僕はライカを出して二人に近づいて魔法をかける。

 

『Memoly Delete』

 

彼女たちの記憶から先ほどのことを忘れてもらおうとメモリーデリートを使用をした。だけど、これは間違えたらすべてが消えるので、慎重にクリアーをする。

 

「さて戻ろっか・・・の前に」

 

僕は上にいるFFF団に対して・・・

 

「シューティングレイン」

 

『Shooting Rain』

 

「皆、大丈夫か?」

 

「あぁ・・・だが今のは一体?」

 

「ん・・・なんだあれ」

 

「え?」

 

光弾を落としていった。

 

「「「「「「「ぎゃああああああああああああああああああああ!!」」」」」」」

 

「明久君(苦笑)」

 

「すごいことしてるね(苦笑)」

 

「そうかな、さて今度こそ帰ろうか・・・はやてちゃんたちに任せてしまったみたいだしね」

 

「一応連絡はしているから大丈夫だよ?」

 

「・・・ごめんね二人とも・・・・」

 

「「え?」」

 

「また心配をかけてしまったみたいで・・・・」

 

「ううん、明久君は悪くないよ・・・悪いのは島田さんたちだよ・・・・」

 

「そうだよ、明久が気にすることはないよ」

 

「そうか・・・ありがとう二人とも・・・って!?」

 

「えへへへ」

 

「うふふふ」

 

二人が僕の両手に抱き付いてきた。うう、でかいものが四つも・・・

 

「ねぇ歩きづらいから・・・」

 

「「嫌だ!!」」

 

「あ、はい・・・」

 

僕はあきらめて帰ることにしたが、はやてたちと合流をしたときには、

 

『ずるいでなのはちゃんたち!!』

 

『そうよ!!』

 

っと今度はアリサとはやて、さらにはアリシアとすずかと・・・僕は戦い続けました。理性と、ね・・・。だけどその理性を壊したのが・・・その夜だった。

 

パーティーを終えて皆が帰宅をして、僕たちは片づけをしてお風呂に入った後、布団の方へと向かう。

 

「・・・・・・あれ?」

 

僕の魔力が突然下がってる気がする・・・と言うか、体の一部がおかしいんだ・・・

 

「ほほーう、効いてるみたいやな」

 

「え?はやて・・・ちゃん?」

 

みるとそこにいたのはなのはやフェイトたちだけど・・・姿が・・・

 

「ぶ!!」

 

そうそこには何も身につけてない6人の少女たちがいたからだ。

 

「ふふふごめんね明久君」

 

「待ってなのは、どうして!?」

 

「私たち我慢が出来ないよ・・・アキ・・・・いつまで私たちの事見てくれないの?」

 

「え?」

 

「アキ君がわたしらのこと好きってのは分かってるんやで?」

 

「・・・・まじで?」

 

「そうよ!!あんたは知らないかと思っているけど、あんたがあたしたちが胸を当てている時に顔を真っ赤にしているの知っているからね!!」

 

「まじかよ!!」

 

「アキ君は私たちに手を出さないから、ね・・・」

 

「いや・・・でも・・・ね・・・・」

 

「なら言うで。わたし八神 はやては吉井 明久君のことが好きや・・・異性として」

 

「は・・はやて、ちゃん・・・」

 

「はやてちゃん、ずるいよ!!・・・明久君!!」

 

「は、はい・・・・・・!」

 

「私高町 なのはは吉井 明久君のことが大好きです!!」

 

「わっ、私だって・・・私、フェイト・T・ハラオウンは吉井 明久のことが大好きです!!」

 

「むー私も!!私、アリシア・T・ハラオウンもあなたのことが好きです!!何よりも救ってくれた王子様だから・・・!」

 

「フェイト・・・アリシア・・・」

 

「あたしだってそうよ!!アリサ・バニングスは・・・吉井 明久のことが好きよ・・・大好きよ!!」

 

「アリサ・・・」

 

「ふふふ最後だけど、私月村 すずかはあなたのことを愛してます。」

 

「すずかも・・・・・・」

 

「だから明久君・・・・・・」

 

「「「「「「私たちのこと・・・抱いて?」」」」」」

 

士郎さん、桃子さん、それに皆さん、ごめんなさい・・・僕は理性という箍を外して・・・雄になります・・・!

 

そこから僕の意識はなくなった。

 

次の日

 

僕は目を覚まして昨日のことを思い出していた。彼女たちと一線を越えてしまったことを・・・。

 

「あははは、流石に夢オチだよね、あれは・・・」

 

だけどそれは夢じゃなかった・・・。

 

「・・・・・・やっぱり夢じゃなかったんだね」

 

そう、となりにはなのはが何も纏ってない・・・つまり裸で寝ているからだ。それだけじゃないフェイトやはやてちゃんたちも同じような格好で寝ているからだ。

 

「ん・・・おはようあきひさくーーん」

 

「あぁ、おはよう、なのは・・・・・・・」

 

「えへへへへ、越えちゃったね(笑)」

 

「あ・・あぁ・・・そうだね」

 

「どうしたの?」

 

「ごめん!!」

 

明久は土下座をする。

 

「?」

 

「僕、なのはたちにとんでもないことをしてしまった・・・だから・・・だから!!」

 

「・・・ううん明久君、これはね私たちが望んだことなんだよ?」

 

「え?」

 

「私を庇って行方不明になった後も、明久君は戦ってきたんだよね・・・」

 

「なのは・・・・・・」

 

「それに私だって明久君に謝らないといけない。お互い様だよ・・・でもね明久君、あなたと一つになりたいというのは、私たちが望んだことだよ・・・」

 

「なのは・・・・・・」

 

「だからね」

 

なのはは近づいて明久に抱き付いてキスをした。

 

「ん」

 

「えへへへ、明久君だーい好き!!」

なのはの笑顔を見て明久も顔を赤くする。

 

(全く、その笑顔に僕は恋をしたのかもしれないな・・・)




次回 一線を越えてしまった明久たち、だが彼女たちは満足そうにして学校の方へと歩いていった。

学校に到着をした後、明久たちはFクラスにまた転校生が来るということがわかった、一体誰が来るのだろうか。

「え!?」

次回「新たな転校生それは!!」


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あらたな転校生

えっとこの小説をお待ちしておりました、皆さんすみません。

えっと質問があったので答えていきますね?

質問 Qアリシアは生存をしていましたがプレシアは死んでいるのでしょうか?

Aいいえプレシアさんも生きておりますよ?明久のレア能力でアリシアと一緒に受けてましたので。

Q明久が助けたのは優子でしたが、姫路さんは原作と同じ理由ですか?

Aイエス

えー待たせてすみません、ではバカとリリカルと召喚獣スタート!!


明久はなのはたちに襲われて遂に一線を越えてしまった。次の朝、明久が学校へ行く準備をしていた時、シャマルに呼ばれた。

 

「どうしたんですか、シャマルさん?」

 

「明久君、あなたにこれをあげる。」

 

シャマルは何かの薬を彼に渡した。明久はこの薬について、彼女の説明を受けることにした。

 

「それは、お隣さんのブライトさんがあなた用にってもらったものよ?」

 

「ブライトさんが?」

 

「えぇ、あなたの体を治すためのものだって、どうかそれを使ってほしいって頼まれて・・・昨日のパーティーの時に渡されたの。」

 

(ジェイルさん・・・ありがとうございます。)

 

彼は制服に着替え、なのはたちよりもはやく登校していた時、前から何やら集団が近づいてきた・・・。

 

「・・・・・・・・・」

 

「いたぞ!!吉井 明久!!」

 

前から現れたのはFFF団だった。彼らはいつも通りに武装しており、明久が呆れたのも無理はない。「こんなことをしているから女の子にもてないのにな」と内心突っ込んだ。

 

彼は無視を決め込んでいたが、回り込まれてしまう。

 

「吉井・・・明久!!」

 

「コロス・・・コロス!!」

 

(ん、様子がいつもと変だ・・・ライカわかる?)

 

(『少しお待ちください・・・これは!!催眠魔法がかかっております!!』)

 

(催眠魔法か・・・仕方がない。ライカ、結界を張るんだ!!)

 

(『了解です!!』)

 

ライカが結界を張ったのを確認して、彼は左手のブレスレットを構え、目を閉じた。

 

「まさか、この世界で再び纏うことになるとはね・・・ライカセットアップ!!」

 

『Roger!!Set-Up!!』

 

明久が光に包まれた時、FFF団は目を閉じてしまう。そして、明久は、黒い服に黒いズボン、鎧、マントを装備した。

 

仮面はつけていないが、これが明久の新たなバリアジャケット姿なのだ。彼は、ライカが変形したブレードモードを構えて、FFF団を挑発した。

 

「さぁ・・・かかっておいでよ!!」

 

「「「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」」」」

 

「って、いきなりかい!!仕方がない、ライカ!!」

 

『Yes,Master!!』

 

刀身に炎を纏わせた彼は、襲い掛かってきたFFF団に技を放つ。

 

「炎一閃!!」

 

「「「「ぎゃああああああああああああああ!!」」」」

 

炎一閃が決まり、FFF団の何人かが倒れていくがそれでも数が多いので明久は苦笑いをしていた。

 

「うわー、まだいるんだね・・・仕方がない、ライカ、シューティングモードだ。」

 

『Chage The Shooting Mode』

 

ライカがシューティングモードに変わると、明久は一気に終わらせるため、雷属性を纏わせることにした。

 

「ライトニングレイン!!」

 

『Lightning Rain』

 

上空へ魔力を込めた弾を放つと、それが上空で爆発をして雨のように降ってきた。

 

「「「「ぎええええええええええええええええええええ!!」」」」

 

雷属性を纏った雨なので、FFF団は全員がその攻撃をくらい倒れていった。明久は彼らに申し訳ないなと思いながら、彼らに近づいて記憶を消す。

 

「メモリーデリート」

 

連中のこの戦いの部分だけ消すことにした。

 

「さすがに戦った後に、メモリーデリートを使うとかなりの魔力を消耗してしまうね。さて、ライカ、時間は大丈夫かな?」

 

『はい、いつもよりもはやく出ておりますので問題ないですよ?』

 

「そうか、じゃあ結界を解除をする前に彼らを回復させ・・・そうだ!!」

 

明久はにっしっしっしと笑いながら彼らの素顔に何かをしていた。

 

──青少年いたずら中──

 

「よし、これでいいだろう」

 

明久がしたこと・・・それは落書きだ。彼からしたら「これぐらいはいいよね?」と思う小さな反撃でもあった。

 

彼はジェイルからもらった薬を飲んだおかげで体がいつもよりも調子がいいぐらいになっていた。

 

結界を解除をして彼らを安全な場所で寝かせておき、学校の方へと向かった。校門に到着した明久は、目的の先生を探したが、どうやら今日は校門にはいないようだ。

 

「ここじゃないとすると・・・学校の裏門あたりかな?」

 

荷物を持ったまま裏門の方へと行ってみると、そこには一人の男性がいた。

 

「西村先生!!」

 

「ん?吉井じゃないか・・・お前がはやく来たのも久々だな・・・まぁいいだろう、着替えは持ってきたか?」

 

「はい、お願いします!!」

 

彼は制服を脱いで体操服へと着替える。そして西村先生の前へ立つ。

 

「よろしくお願いします!!」

 

「では・・・かかってこい!!」

 

「いきます!!はあああああああああああああああああああああああああ!!」

 

西村先生と明久の激突は時間ぎりぎりまで続いており、決着は・・・

 

「うわ!!」

 

「ふぅ・・・強くなった吉井・・・だがまだお前に負けるわけにはいかないからな。さて、そろそろ学校が始まる時間だ。お前も着替えて教室に行くように。」

 

「はい、ありがとうございました!!」

 

挨拶を終えると、西村先生はその場を去った。明久も制服へ着替えて教室の方へと向かっていく。

 

「ふぅ・・・西村先生は強いな・・・」

 

『ですね、マスターの攻撃をあの剛腕で回避していきながら、威力を抑えた蹴りなどで攻める。防戦一方でしたね・・・非魔導師でしたら士郎さんに匹敵するほどと思われます。』

 

「そっか・・・さて、そろそろ教室へつくから、ライカ」

 

『分かっております。スリープモードにはしていませんので。』

 

彼は教室へ入りいつものメンバーに挨拶をして自分の椅子へと座り授業が始まるまでは勉強に集中することにした。

 

「明久君、おはよう」

 

「おはよう、優子さんどうしたの?」

 

「うん、ここの部分を教えてほしいの」

 

「どれどれ?」

 

明久は優子のノートを見て教えているのを見て二人の女性は武器を構えていたが・・・

 

「「きゃ!!」」

 

突如として二人は転んでしまい、地面へダイレクトに激突する。

 

「「「「?」」」」

 

島田たちが突然こけたのをみて、全員「何をしたんだこいつら」と思ったが、チャイムが鳴ったのでそれぞれ自分の席へと戻っていった。

 

西村先生が入ってきた。

 

「おはよう諸君、さてこのFクラスに新たな仲間が増えることになった」

 

「はい先生!!女性ですか!?」

 

「「「「おおおおおおおおおおおおおおおお!!」」」」

 

「・・そうだ」

 

「「「「「いよっしゃあああああああああああああああああ!!ひゃっはああああああああああああああああああああああああああ!!」」」」」

 

「やかましい!!全く・・・そろそろいいぞ、はいってこい」

 

「「「はい(おう)(うぃっす!!)」」」

 

三人の女性の声がしたので、明久は「あれ?このパターンは」と思いつつドアの方を注視し、かつてなのは達が入ってきた時と同じ反応をしてしまう。

 

(もしかしてジェイルさんが言っていたことって・・・こういうことなんだろうか)

 

「はじめまして、セイン・ノアでーす!!」

 

「ノーヴェ・ノアだ・・・」

 

「ウェンディ・ノアっす!!よろしくお願いするっス!!」

 

「「「「かわいい子きたああああああああああああああああああああああ!!」」」」

 

Fクラス男子たちは燃え上がっているが、彼女たちはあまり嬉しそうにしてない。その理由はシンプルだ。彼らが明久をいじめていた奴らだと知っているからである。

 

(あいつらのせいで明久は・・・)

 

(許せねぇ・・・あたしたちの明久を・・・)

 

(明久は私たちが守るっす!!)

 

三人は心の中で決意をする、明久を絶対に守って見せると・・・。

 

明久side

 

昼休みとなり、僕たちは屋上で食べることにした・・・今日はアミティアさんたちも屋上で一緒に食べることとなり、屋上の方へと向かっている。

 

「まさかノ―ヴェたちが僕たちのクラスに来るなんてね・・・思ってもなかった」

 

「だろ?はか・・・じゃなかった親父にも黙っておいてくれといわれてな、サプライズって奴だ」

 

「なるほどね・・・」

 

さて屋上の扉を開けてみるとすでにレヴィ達がいたが、あれ?

 

「セッテにディエチ、ディードにオットー?」

 

そこにはほかのナンバーズの四人が一緒にいた。

 

「明久さん!!」

 

「明久君!!」

 

「アキ!!」

 

「あーやっほー明久ー」

 

僕は驚くばかりだよ、なのはたちも驚いているが、雄二たちはもっと驚いていた。

 

「明久、俺はお前に驚かされてばかりだぞ?えっとこの人たちはいったい?」

 

「あぁ僕の隣の家に住んでいるノアさん一家の姉妹だよ。」

 

「姉妹か・・・・・」

 

「姉妹ね・・・・・・」

 

優子さんと秀吉が何かを思っているようだった。優子さんごめんなさい・・・僕、秀吉の正体を知っておりますので、姉妹だってこともはい。さて改めて見ると人数が多いな、僕,雄二,秀吉,康太,優子さんになのは,フェイトにアリシア,すずかにはやて,アリサ・・・それに翔子さんに久保君に工藤さん・・・さらにはレヴィにシュテル,ディアーチェにユーリ,アミティアさんにキリエさん・・・そこからセイン,セッテ,オットー,ノ―ヴェ,ディエチ,ウェンディにディード・・・大入り満員だよ屋上。

 

比率的に男子が四人に女性がたくさんって・・・とりあえず僕たちはご飯を食べようとしたその時だった。

 

「「吉井(君!!)」」

 

「・・・・・・・・・・・」

 

またこの二人か、いい加減にあきらめてほしいんだけどな・・・二人は僕たちに攻撃をしてこようとしたけど、その前に二人が持っていたバッドが蹴りによって壊れる。

 

「おい・・・・」

 

立っていたのはノーヴェだった。彼女は目を光らせている・・・やばいあの状態は戦闘機人モードってやつだ!まずいって!!

 

ノーヴェside

 

あたしは明久には攻撃をしようとしたこの女二人が持っていたバットを蹴りで破壊した。こいつらのことはドゥーエねぇからの情報で知っている・・・こいつらが・・・こいつらが明久を・・・あたしは許さねぇ・・・ユルサネェ・・・ユルサネェ・・・

 

「「ひぃ!!」」

 

アキヒサガウケタイタミヲテメェラ二アジワワセテヤル・・・カクゴヲ・・・

 

「駄目だノーヴェ!!」

 

「!!」

 

あたしが放った蹴りを明久が受け止めていた。あたしはすぐに足を下ろした。

 

「なんでだよ明久!!」

 

「・・・駄目だ、君がそんなことをしなくてもいいんだ・・・ノーヴェ・・・!」

 

「・・・・・・・・・・・」

 

あたしは明久の目をみて本気だということがわかった。あの目を見たのは久々だ・・・あたしたちは戦闘機人だ。戦うためなら命だって捨てることができる・・・だがそれを変えてくれたのは明久だった。

 

『そんな命を無駄にすることなんて駄目だ!!君達は女の子だ・・・そんなことは・・・言わないでくれ!!』

 

その時に明久の目を見た。あたしは大人しく退がることにした。

 

「ありがとう、ノーヴェ。」

 

「・・・・・・・・・」

 

明久は優しい、だからこそ心がもろいからな。だが明久をいじめる奴からあたしが絶対に守ってみせる!!明久を・・・守ってみせるさ!!

 

ノーヴェside終了

 

屋上での昼ご飯を食べ終え、授業を受け、明久たちは帰る準備をしていた。その時、そこに先生がやってきた。

 

「吉井君、少しいいかしら?」

 

「なんでしょうか、上野先生?」

 

上野先生とはこの学園に去年配属となった先生だ。よく明久のことを見守っている先生でもある。

 

「観察処分者としての仕事を任せたいのだけどいいかしら?」

 

「わかりました、みんな、ごめん。悪いけど先に帰ってくれない?」

 

「わかったよ」

 

なのは達を先に帰らせてから、明久は上野先生の方を見ていた。教室には彼と彼女しかいない・・・。

 

「それじゃあ、いきま・・・ってえ?」

 

明久は突然のことでパニックになってしまった。上野先生が彼に抱き付いてきたからだ。突然のことで明久の思考回路はショート寸前である。

 

(え!?なんで上野先生が僕に?!ぬおおおお胸が当たってる!?大きさ的におよそEカップ!!じゃなくて)

 

「よかった、父さんの薬が効いているわね明久君・・・」

 

「え?」

 

明久は上野先生から漏れた「お父さん」,「薬」というフレーズ・・・それらから思い出すのはブライト・ノアことジェイル・スカリエッティのことをであった。

 

「どうして薬のことを上野先生が知っているのですか?それに、結界が張られているのも・・・」

 

「ふふふ、それはね」

 

上野先生は彼から離れてくるりと回転をすると光りだして本当の姿へと変わった。

 

「ドゥーエさん!?」

 

上野先生の正体がドゥーエだったことに驚いた。まさか一年前から文月学園の中にいたのか、と。

 

「ふふふ大成功とでも言っておこうかしら・・・でも明久君・・・」

 

彼女は笑っていたが、泣きそうな顔になっていた。

 

「ドゥーエさん・・・・・」

 

「どうしてあなたはそこまで我慢が出来るの・・・私には理解が出来なかったわ・・・あなたに対しての暴力、あれは尋常じゃないわ・・・一年前からずっとあなたを見てきた・・・あなたは何もしない・・・どうしてかしら?」

 

「・・・・・・・・・・・」

 

明久はドゥーエの言葉にどう答えようか悩んでいた、姫路たちの暴力に彼は何もしなかった、抵抗などもせずに・・・

 

「・・・確かに暴力を受けてきた。だけどそれを暴力で返したって彼女たちと同じ事をしてしまう。そんなのは僕、嫌なんです・・・いつかは無くなる事を信じて僕は我慢をしてきました・・・」

 

「けど!!」

 

「ドゥーエさん!!それでもなんです・・・ノーヴェやなのはたちには手を出してほしくないんです・・・この決着は僕自身でつけないといけない・・・いつかは必ず彼女たちが分かってくれる日が来るのを信じて・・・」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

明久の決意にドゥーエは声をかけることができなかった。彼の意志が固いと分かったからだ。

 

しかしジェイルの薬を使って回復をしても、また暴力を受けたら彼の体は再びボロボロになってしまうことも分かっていた。

 

「明久君、これだけは言わせて・・・私たちはあなたの味方よ、ウーノ姉様、それにトーレやクアットロは先生として、他のみんなは生徒として入っているのよ・・・まぁチンクはちょっと問題が発生したけどね。」

 

「?」

 

さてそのチンクはというと・・・

 

「な・・・なぜだ・・・なぜ私だけ一年生なんだ!!」

 

「・・・わかるぜその気持ち・・・なんであたしまで・・・」

 

そうヴィータとチンクは見た目の関係なのか知らないが一年生として入っている。

 

さて話を戻そう。結界が解除され、明久はドゥーエと別れて家へと戻る途中だ。

 

「まさかドゥーエさんがいたなんて思わなかったよ・・・・」

 

『まさか一年前から入っていたとは、私もまだまだ未熟です・・・?マスター・・・!』

 

「あぁ、誰かが近づいてるね、しかも魔力を感じるよ・・・」

 

彼は途中から魔力をずっと感じており、人通りの無い場所へと歩いていった。そして明久は結界を張る。

 

「さぁそろそろ出て来てください・・・魔力をずっと出してるなんて間抜けですね?」

 

「くそ!!せっかくミッドチルダから逃げてきたのに魔導師がいたのかよ!!」

 

(なるほど、ミッドチルダから逃走をしてきた魔導師ってことか・・・。転移魔法でここへ来たのはいいがお金がない・・・だからこそ僕を狙っていたわけか・・・だけど運が悪かったね・・・・)

 

明久はランサーモードにセットアップをしてライカを構えていた。相手はデバイスを構えて明久に魔法を放ってきた。

 

「ライジングシューズ」

 

脚部に魔法を唱えて、相手の攻撃を素早く回避をしていった。

 

「ランサースパーク!!」

 

エネルギーがためられた刀身が放たれて相手は吹き飛んだ。殺傷設定をOFFにしているため、相手は怒り狂っていた。

 

「この野郎!!ナメルナ!!」

 

「・・・・・・・・・そろそろいいかな?クロノ!!」

 

「なに!?」

 

「そこまでだ、時空管理局だ!!お前を逮捕するぞ!!」

 

クロノを始め時空管理局員たちが相手を抑えていた。

 

「ティーダさん!!」

 

「明久君!!久しぶりだね・・・」

 

ティーダ・ランスター・・・本来の歴史ならば彼は死んでいる人物・・・だが、明久がジェイルのラボから帰る途中でミッドチルダに寄った。その際に犯人との戦いで死にかけていたティーダを救うために魔力を解放したのだ。彼の体が成長をしているためか全魔力を使わなくても回復させることが可能となっていた。

 

「ぼ・・・僕は・・・・」

 

「大丈夫ですか、犯人はそこで伸びています・・・捕まえるなら今ですよ?」

 

「き・・・君は・・・・」

 

「吉井・・・明久です」

 

それが彼とティーダの出会いだった。

 

「今はクロノ執務官の元で学んでいるんだ・・・それと明久君、あの時は本当にありがとう。君がいなかったら俺は死んでいた・・・だからお礼を言いたくてずっと君を探していたんだ。本当にありがとう・・・・」

 

彼は頭を下げていた。

 

「顔を上げてくださいティーダさん、あの時、僕はたまたま通りがかっただけですよ・・・」

 

挨拶もそこそこに、彼はそのまま去っていった。

 

明久side

 

「・・・・・・・・・」

 

『マスター?』

 

「あ・・・ごめん少しだけ考えていたんだ・・・」

 

・・・彼女たちは本当に分かってくれるだろうか。

 

だけどなのはたちにはあの子たちのようになってほしくない。だからこそ我慢をすればいいのは僕だ。

 

たとえ体がボロボロになろうとも、それが僕が今やるべきことなんだ・・・。




次回 家へと戻った明久、なのはたちは心配をしていたので彼のところへ来る。

「大丈夫だよ、しんぱいをかけてごめんね?」

次回「なのはたちの心配」

この小説は何とか終わらせるために頑張ります。


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なのはたちの心配

なのはside

 

「明久君・・・」

 

私は玄関の外で明久君が帰ってくるのを待っている。放課後になって明久君は先生に呼ばれたから、私たちは先に帰ってきた。だけど、あれから数時間が経つのに明久君は帰ってくる様子がない。

 

「いったいどうしたのかな明久君・・・」

 

「なのは──中に入ろ?明久は大丈夫だよ」

 

「フェイトちゃん・・・」

 

「・・・それになのはの体が冷え切ってるから・・・」

 

「でも、私、明久君を・・・」

 

「なら私が待つよ!」

 

「アリシアちゃん・・・」

 

「ほらほらフェイト、後をお願いね?」

 

「わかったよ姉さん。」

 

私はフェイトちゃんと一緒に中へ入っていく。明久君・・・本当に大丈夫かな?

 

なのはside終了

 

アリシアside

 

さーてなのはちゃんと交代をしたけど、アキ・・・本当にどうしたのかなってあれは・・・!

 

「アキ!!」

 

「・・・アリシアかい?どうしたの・・・ふぅ・・・」

 

「そっちこそどうしたのアキ、なんか疲れてるみたいだけど?」

 

「・・・何でもないよ、ただ魔導師に襲われて魔法を使ったぐらいかな?」

 

「え!?」

 

私は驚いた、アキがまさか魔導士に襲われてきたなんていったい誰が・・・とりあえず私はアキと一緒に家の中へ入っていく。

 

「アキ・・・・・・」

 

「冗談だってアリシア!僕は元気だよ!」

 

アキは手をぶんぶんまわしてるけど・・・あ。

 

ごん!!

 

「いったあああああああああああああ!!」

 

あー、まわし過ぎて戸棚の角に右手がごっつんこ。まぁあれだけの勢いよかったら痛いよね。

 

「アキ、大丈夫?ほら手を出して」

 

私は治療魔法を使うためにアキの右手を持つ。それにしてもアキって体が前よりもガタイよくなってるからね。本当・・・この体で私たちを守ってくれたんだよね・・・。

 

「・・・・・・・・・・」

 

私は気づいたらアキを抱きしめていた・・やっぱり私はアキのことが好きだってわかる。

 

あの時、アキは私を蘇らせるために自身の魔力をすべて注いでくれた。それは母さんの病気も治してしまうほどに。だけど、それはアキがしばらく魔法を使えなくなってしまうほどだったんだ。

 

なのにアキはフェイトを悲しませたくないという思いで、母さんと私を救ってくれた。

 

「・・・アリシア?」

 

「・・・アキ、ありがとう・・・」

 

アリシアside終了

 

アリシアは数分抱きしめた後、彼から離れた。

 

「ごめんねアキ、ちょっと昔を思い出してね。」

 

「昔?」

 

「そう、昔々のお話です♪」

 

「・・・・・・・・・・・」

 

明久は黙っていた。あの時、自分がやったことなんて・・・。

 

「なのはやフェイトが活躍して、自分は大したことはしてないって思ってるよね?誰もそんなことは思ってないよ。あの時、アキがいなかったら私は今のようにみんなと一緒にいることはなかった・・・フェイトやアルフや母さん、リンディ母さんにクロノとも一緒に暮らせなかった。だからアキ・・・そんな風に自分を軽く見ないで・・・私はそんなこと全然思ってない・・・!」

 

「・・・アリシア・・・」

 

「・・・だから・・・一人で抱えないでよ・・・アキ・・・」

 

「そ、それは・・・・」

 

「アキは一人で解決をするつもりだったんでしょ?みんなを巻き込まないために・・・・」

 

アリシアは明久の考えをすべて当てた。さすがの明久もまさかアリシアに悟られているとは思ってもなかったので驚いていた。

 

「驚いたよアリシア・・・でもなんで?」

 

「最初に気づいたのは私じゃないよ・・・なのはちゃんだよ?」

 

「なのはが?」

 

「私たちを島田さん達から遠ざける為に、アキは一人で彼女たちの攻撃を受けようと思ったんじゃないかって。それにアキはリインフォースにも言ったんでしょ?教えてもらったよ。」

 

明久は手で頭に押さえた。

 

「だからさ、アキ・・・一人で抱え込まないで・・・私たちはアキの味方だよ?」

 

「・・・・でも僕は・・・・」

 

「明久君!!」

 

「アキ!!」

 

「なのは?それにフェイトに・・・みんなも・・・どうして・・・・」

 

なのはを始め皆が来た、涙目になりながら・・・

 

「明久・・・私たちにも手伝わせてくれ・・・」

 

「そうよ明久君、あなたが1人で抱えることはないのよ・・・」

 

「シグナムさん、シャマルさん・・・・」

 

「そうだ明久、お前は一人じゃない・・・私たちはお前に助けてもらった・・・少しでも恩を返させてくれ・・・」

 

「アインスさん・・・・・」

 

全員、明久の力になりたいと思っていた、それぞれの意味でなのはたちは明久に助けてもらったからだ。

 

『マスター、通信が入っておりますよ?』

 

「え?」

 

通信を開くとシュテルを始め、ジェイルたちが映っていた。

 

『私たちも協力しますよ、明久。』

 

『そうだよ明久!!僕たちだって明久に助けてもらったんだ!!』

 

『そうです!!だから今度は私たちが明久君を助ける番です!!』

 

「シュテル、レヴィ、アミティアさんたち・・・」

 

『それは私たちも一緒だよ明久君・・・・』

 

『そうだ明久、私たちはお前の味方だ、だからこそ私たちはこの世界へと来たんだ。お前に礼をするために・・・私たちを解放を してくれた明久のために・・・』

 

「ブライトさん、トーレさん・・・」

 

明久の目から涙が流れた。こんなにも自分のことを慕ってくれている人がいることに・・・

 

『マスター、メールが届いております。』

 

「メール?」

 

明久はライカに届いたメールを確認をすると宛先は母からだ。

 

『明久へ、あなたは一人じゃないわ・・・あの人も私も玲達も爺や達も外国からだけどあなたのことを思っているわ。だからこそもし一人で抱えているなら、なのはちゃんたちをもっと頼りなさい。つらいことがあったら私もすぐに日本へ帰ってくるし家族のことを思うのは誰も一緒よ?だからもし本当につらいと思ったらいいなさい?私たちはいつでもあなたを見守っているわ。 母より』

 

「かあさ・・・ん?ちょっと待って、いったいどこから僕のことを見てんの!?」

 

明久は「いつでも見守っている」という言葉に恐怖を覚えた。このメールのタイミングからして、この家族はいったいどうやって息子の生活を見ているのか不思議になってきた。明久はしばらく部屋をキョロキョロしたのも無理はない。

 

「・・・明久君?」

 

なのはたちは明久の奇行からいったい何があったのかと思い心配になるが、すぐ正気に戻った様子にほっとして料理を作ることにした。

 

明久の部屋

 

「・・・ねぇライカ」

 

『なんでしょうかマスター?』

 

「・・・僕ってそんなに一人で抱え込んでいた?てかライカでしょ・・・レイジングハートたちに僕のこと話したのって?」

 

『・・・お察しの通りです・・・マスターが海鳴市の方へ帰った時にアリサさんの車の中で・・・』

 

「そうか・・・ライカにも随分心配をかけちゃってたんだな、ごめんね」

 

『いいえ、マスターはマスターなりに考えていたのを知っておりました・・・でも・・・マスター・・・私はやはり理解できません・・・なぜマスターが攻撃を受ける必要があるのか・・・マスターがどんな女性と話してもいいじゃないですか!!それなのにどうしてあの者たちはマスターにあんな酷い事が出来るのか理解不能です!!』

 

ライカは我慢が出来なかったのか今までの島田たちの行動に腹を立てていた。自身のマスターが傷ついている姿を見るのはデバイスである彼女からしても辛すぎるからだ。それでも明久は彼女たちを責めないでいた。

 

だからこそ彼女は理解が出来ない。何もしていない明久が理不尽な暴力を受けるのは、全く持って不合理に過ぎるからだ。

 

「・・・ライカ、ありがとう、心配をしてくれて・・・でもね何度でも言うよ、僕は彼女たちはいつか変わってくれる事を信じている。だから僕は暴力を受けようとも反撃などをしたくない・・・それは男としてもいけないことだからね・・・女性は大事にしないといけないって習ってきたから。」

 

『マスター・・・・・・』

 

(たとえ暴力を受けようとも・・・僕は彼女たちが変わってくれる事を信じる・・・)

 

それが吉井 明久が島田たちの事を思っての事であった。




次回 文月学園では清涼祭というのがおこなわれる、雄二たちはFクラスの教室を見てこれはまずいなと思い、とりあえずお金の問題はいいとしてどうするか考える。

次回「清涼祭準備」


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清涼祭り準備

はい バカとリリカルと召喚獣を見てくださっている皆さまお久しぶりです、なんとかネタができたので書かせていただきます。

ではどうぞ。


明久side

 

みんなから励まされてから、数日がたった。相変わらず島田さん達は僕に対して攻撃をしてきたりするけど、雄二たちが止めてくれている。

 

「みんな、反省をするつもりはないのかな」なんて思う時もある。この一年間我慢をしていたけれど・・・特にあの二人はどうして攻撃をしてくるのか僕には理解できない時もある。

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

「明久、大丈夫か?」

 

「ありがとうノーヴェ、はぁ・・・・」

 

僕はため息を漏らしたのも、しょうがないよ・・・だって・・・。

 

『おらーーー打ってみろや!!』

 

『よっしゃ!!打ってやるわ!!お前のへぼボールをな!!』

 

そうFFF団のメンバーが外で遊んでいるせいで、清涼祭に何を出店するのか決められないからだ。

 

(アキー、ディエチにも頼んで砲撃でもかましてもらうっスカ?)

 

ウェンディ!?ディエチに頼んじゃダメでしょう!?あの子、砲撃の威力強いからあかんあかん!!

 

てか殺す気満々じゃないですか!やだ──!

 

「あいつら・・・・・」

 

雄二達も呆れてるし、さてどうしよう・・・あれ?選択コマンド?

 

1・ なのはのスターライトブレイカー

 

2・ ディエチの砲撃

 

3・ トリプルブレイカー

 

4・ 鉄人投入

 

・・・え?なにこの選択・・・もちろん決まってるじゃないか。

 

1 なのはのスターライトブレイカー

 

2 ディエチの砲撃

 

3 トリプルブレイカー ←('ω')

 

4 鉄人投入

 

「は!?」

 

僕は一体何を選択しようとしてるんだ、トリプルブレイカーって・・・あれ?なのはとフェイト、はやての姿が見えないけど・・・?

 

「三人ならちょっとOHANASIしてくるって言ってたよ?」

 

え?・・・OHANASI?

 

『『『ぎゃあああああああああああああああああああああああ!!』』』

 

僕が外を見ると、FFF団が黒焦げ軍団になってるじゃないですか・・・やだーーーなにやっているのーーあの三人!!

 

「「「ただいまーーーー」」」

 

ってなんかサッパリツヤツヤになってるし!!何!?そのスッキリした顔は!!まぁ彼らに罰を与えたって事にしておこう。

 

さて黒焦げ軍団を鉄人が連れてきてから、僕たちは話を始めた・・・まぁ黒焦げ軍団は気絶しているのでとりあえず僕たちは何をするのか決めておこうじゃないか。

 

「ってなわけで決めていくとするか。意見があるやつはどんどん手をあげてくれ。」

 

「!!」

 

「はい康太」

 

「写真店ならどうだ?ここには美人がたくさ・・・ぶしゃああああああああああ!!」

 

「「「康太あああああああああああああああ!?」」」

 

──青少年蘇生中── 

 

「す・・・すまない・・・・・・」

 

彼はなんとか立ちあがろうとするけど、やっぱりこれは康太が危険な気がするわ・・・彼このままだと出血多量で蘇生できなくなるし・・・。

 

「はい」

 

「ほい須川」

 

「俺のところは中華料理屋をしているから、中華喫茶とかどうだ?俺も作れるし明久も協力してくれれば・・・」

 

「なるほど、中華喫茶か・・・だが問題は・・・・・・」

 

雄二が見ているのはおそらくFクラスの状態だろう・・・畳などは腐ってるし窓もガタガタ・・・うーんこれは問題だな・・・。

 

「(しょうがない、本当は使いたくなかったけど、)雄二?教室の問題に関しては僕に任せてくれないかな?」

 

「明久、なんかあるのか?」

 

「まぁね。」

 

僕は苦笑いが出ちゃったけど、しょうがない・・・頼むとしよう。確か今日は学園長室にくるはずだからね。

 

「チャイナ服は・・・俺に任せろ・・・・」

 

「お、おう・・・・・・」

 

こうして僕たちの出店は中華喫茶となった。そして、僕は学園長室へと向かう。

 

(あんまり親を頼るのはよくないけどさ・・・・)

 

学園長室前でノックをしようとしたその時だった。

 

『だーかーら母さん、今アキ君の教室がボロボロだって話をしたよね!!』

 

『あぁしたけどな、いくらわしでも孫のためとはいえな・・・』

 

とりあえず僕はノックをして、中へ入る。

 

「あらアキ君」

 

「おや明久じゃないかどうしたのじゃ?」

 

「おばあちゃんに母さん・・・実は」

 

かくかくしかじか四角いムーブ

 

「なるほどの、お前さんの言う通りじゃな・・・明久、すまん。」

 

「良いよばあちゃん、それで頼みたい事があるんだ。」

 

「なんだい?」

 

中華喫茶店をすることを報告をした。二人は驚いているがまぁ当たり前か。

 

「とりあえずアキ君、教室の設備に関しては母さんにお任せ!!」

 

「お、おう・・・」

 

「それで母さんもアキ君に頼みたいことがあるんでしょ?」

 

ばあちゃんが僕に?僕はばあちゃんの様子を見ているとため息をついていた。おそらく孫である僕に頼むのは気が進まない事案なんだろう。

 

「本当はしたくなかったがしょうがないの・・・実はな明久、お前に召喚大会に出てもらおうと思ってね。」

 

「召喚大会?」

 

「そう、ほらこの学園は試験召喚プログラムが導入されてるってところを見せる大会でもあるのよ。でもね、その優勝賞品のところを見てちょうだい。」

 

僕は母さんからもらったチラシの商品のところを確認をしてる。

 

「これって・・・腕輪じゃないか」

 

「そうじゃ、じゃがこれはまだ未完成でのう・・・馬鹿な教頭が勝手にやらかしてくれちゃってね。それで明久には大会に出てもらって腕輪を取ってきてもらえないかね?」

 

「わかったよ、そういえばこれってパートナーがいるんだよね?」

 

「そうね、二対二の戦いになるからね。あらー?もしかしてアキ君誰と組むか悩んでるぅ〜?(・∀・)ニヤニヤ」

 

「ほほーうなるほどの、まぁ明久の事が好きな女の子は巨万と居ると聞いておるからの・・・おまけに、シグナム先生やシャマル先生、さらにはアインス先生達からも好かれておるそうじゃな・・・」

 

「うぇ!?」

 

なんでばあちゃんとかも知ってんのーーーーーーーーーーーーーーー!!

 

「当たり前じゃろ?あの子たちが魔法を使うことを承知しておるし、何よりFクラスへと入れたのはわしなんじゃぞ?」

 

「そうでした!!忘れていました!!おばあさま!!」

 

はっはっはっはっはと楽しそうに笑うなぁ・・・ひどいよ、ばっちゃん。

 

「さて明久、どうするアイフルじゃよ?」

 

「うーんとりあえず出ることは出るけど・・・パートナーか・・・どうしようーーーーー」

 

僕はとりあえずOKを出すが・・・パートナーを決めないといけないな・・・さて誰にしようかな・・・。




はーい次回予告の前にアンケートをとりまーす!!

明久のパートナーは誰がいいのか

1 なのは

2 フェイト

3 アリシア

4 はやて

5 アリサ

6 すずか

7 ノ―ヴェ

8 セイン

9 ウェンディ 

10 優子

11 秀吉

となります、では次回「準備準備」 お楽しみに



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準備準備

感想のところやアンケートのところを見て現在のところ

なのは 2票

アリシア 1票

優子 1票

秀吉 1票

すずか 1票

フェイト 1票

ノ―ヴェ 1票

決まりは2話後になりますが、まだまだアンケートは受け入れますのでどうぞどうぞ。ではでは


明久は学園長室を出てからため息を吐いた。大会に出るのはいいが・・・相方をどうするかである。

 

現在 彼は今相棒となれそうな人物を想像をしていた。

 

(なのはは、僕が白兵戦を担って、遠距離からカバーするツータイプになるかな?アリシアとフェイトの場合は電撃を活かした速攻タイプ・・・はやての場合はチャージを任せて、僕が囮になるタイプ、アリサは接近戦が得意だから僕が援護しつつアリサが攻めるタイプか。すずかは弓のスノーホワイトがベースだから僕がツインライフルで攻撃をしてすずかが決めるタイプかな?)

 

っとブツブツ言いながら、歩いていた彼は突然動きを止めた。

 

(魔力?だけどなのはたちとは違うものだ・・・)

 

異変を察知した彼は、ライトニングシューズを起動して、素早く反応をたどっていく。

 

明久が反応のあった屋上へやって来た時には、反応源がロストしていた。彼は魔力があった場所へと近づき、地面に手を置く。

 

(間違いない、誰かがここから転移したんだ・・・でも、一体誰が・・・?)

 

明久は転移魔法陣の跡を調べてから教室の方へと戻っていく。だがその様子を見ている人物がいた。

 

「まさか観察処分者が調べているとはな。だがあいつでもわかるまい・・・ふっふっふっふ・・・この学園ももうすぐ私のものになるのだからな!!」

 

一人の男性は笑いながら自身の部屋へと戻っていくのであった。

 

学校の帰り道、明久は屋上にあった転移魔法のことを考えていた。

 

(文月学園にあった、転移魔法陣・・・犯人はミッドチルダからやってきたのか?何が目的で・・・)

 

「・・・・・・君・・・アキ君・・・・・・」

 

(・・・だめだ、今の状況じゃ情報が少なすぎる・・・)

 

「アキ君!!」

 

「どあ!?」

 

明久の思考を無理矢理中断させたのは、はやてであった。

 

「はやて、びっくりさせないでよ・・・・」

 

「さっきから呼んどるのに上の空やからや。何考えとったん?さっきから皆、心配しとったんやで?」

 

明久はそう言われて後ろを見ると、なのはたちがじーっと見ていた。彼は慌てて「お店の料理のことだよ」と誤魔化し、歩きだす。

 

(さすがになのはたちを巻き込むわけにはいかないからね、ライカ)

 

(『分かっておりますよ、マスターは何も言っても無駄だって事は分かっておりますから・・・なら私はマスターの指示に従うだけですよーーーだ。この前の皆さんの説得に感動の涙を流したのは何だったんですか?茶番ですか?』)

 

彼は、ブツブツと愚痴るライカに苦笑した。家に到着をしていつも通りに料理を作ってからお風呂に入る前に地下室へ行きバリアジャケットを纏っていた。

 

「さーて、今日の相手は誰かな?」

 

「私が相手をするぞ、明久。」

 

「アインスさん?わかりました。」

 

彼はライカをソードモードにして構えていると、リインフォースアインスは詠唱してデバイスが現出させた。

 

「それは・・・フェイトのバルディッシュ!?」

 

「そうだ、私の機能はお前のおかげで回復をしている。そのため、かつて取り込んでいた力が復活してな。お前相手だとこのデバイスがいいだろう。ザンバーモード!」

 

彼女の指示でバルディッシュはザンバーモードへと切り替わり、構えて突撃をしてきた。明久も突撃をした為、お互いの武器が激突する。

 

「であああああああああああ!!」

 

(強い!!)

 

明久はリインフォースアインスが放つ斬撃を受け止めながら後ろへ退がり構える。

 

「五月雨!!」

 

剣型エネルギーを雨霰の如くリインフォースアインスへと打ち込むが、彼女は防御魔法を唱えて全身を纏うようにガードする。

 

(やはりか、なら!!)「ライカ、モードチェンジツインバレットモード。」

 

『O.K. Twin Bullet Mode』

 

明久はツインバレットモードにしたライカを構えてアインスの方へと走り光弾を放って攻撃する。

 

「!!」

 

アインスは無言でブラッディーダガーを放ち、明久が放った光弾を相殺をしていくが、明久はカートリッジを装填して構えていた。

 

「クロスファイアーシュート!!」

 

連続した光弾が放たれてアインスは空へと回避をするが、弾はアインスを追いかけていた。

 

「誘導弾か!!」

 

アインスは背中の翼を開いてそれで塞ぐが、明久の姿を見失う。

 

「どこだ・・・・・」

 

「上だあああああああああああああああ!!」

 

「!!」

 

ランサーモードにしたライカを構えて彼は突撃をして攻撃するが、アインスは右手にヴィータが使うアイゼンを出してランサーに対抗した。

 

次の瞬間、アインスは明久の中に何かがいるのを感じた。

 

「なんだ・・・明久の体から流れるこの力・・・この感じどこかで感じたような・・・・」

 

「・・・・さてネタ晴らしをするかな。貴女もご存知でしょう?・・・ナハトヴァール!」

 

『は!!』

 

「な!!」

 

明久の言葉にリインフォースは反応した。ナハトヴァール・・・かつて自身が暴走をした際に分離して最後はアースラのアイアンシェルによって消滅をしたはずの闇の意思である。

 

すると、かつてリインフォースが暴走をした際の如く明久の背中に黒き翼が現れ、さらには左手に装甲を纏うと彼の目が赤くなっていく。

 

「まさか・・・お前は!!」

 

リインは信じられないものを見たかのように驚愕した。

 

「久しぶりだな、管理者・・・いや、今は祝福の風(リインフォース)だったか・・・・・・」

 

「ナハト・・・ヴァール!!」

 

扉が開いて全員が入ってきた。

 

「なんや!!この魔力・・・」

 

「明久君!?」

 

「アキじゃない?!でもこの力・・・」

 

「二度と会うまいと思っていたが・・・」

 

「なんでだよ・・なんで明久の中に!!」

 

ヴィータはアイゼンを構えて突撃をして振り下ろすが、明久いやナハトヴァールの左手の装甲が変化をして盾となりヴィータが放った攻撃を防いだ。

 

「落ち着いてヴィータちゃん、僕だよ。」

 

「はぁ!?」

 

「明久!?」

 

全員が驚いている。ナハトヴァールに乗っ取られたと思いきやヴィータの攻撃を受け止めていたのは明久だったからだ。彼は地上へ降りると、装甲が光り出し、リインフォースツヴァイのようなナハトヴァールが現れた(※姿は小さいリインフォースアインスと思ってください)。

 

「「「「「な!!」」」」」

 

「「「「「ええええええええええええええええ!?」」」」」」

 

明久は全員が大声を出すので耳をふさいでいた。次の瞬間、なのはたちが迫ってきた。

 

「明久君!!どういう事なの!?」

 

「そうだよ明久!!その小さいのはいったい!?」

 

「落ち着いて、今から話すから。あれは闇の書事件の終盤・・・つまりはやてがリインフォースの姿になって僕たちに襲い掛かってきた時、僕は取り込まれたのを覚えているでしょ?」

 

「そうやったね」

 

「その時にナハトヴァールと出会って融合していたんだ・・・・」

 

「「「「「「「は!?」」」」」」」」

 

「ちょっと待ってくれ明久!!お前はあの時からずっとナハトヴァールと一緒だったって事なのか!?」

 

闇の書の最後の戦いから明久の体にはナハトヴァールが憑いていたのか、シグナムは問うた。

 

「人を幽霊のように言うな。きちんとマスターの許可を得て契約をしている。普段はこの姿だが・・・主よ、魔力をもらうぞ?」

 

「ふぇ?」

 

ナハトヴァールが明久の魔力をもらうと、姿が光りだした。すると先ほどのツヴァイのような大きさからアインスと同じような大きさへと姿が変わる。

 

彼女は明久の隣に立つ。

 

「とまぁこういうのも可能ってわけだ。」

 

ふふふと笑いながらナハトヴァールは笑顔になっていた。だがそのあとの言葉に全員が目から光を無くすのであった。

 

「なにせマスターの童貞は私がもらったのだからな。」

 

ぴし!!

 

「い゛ー!?」

 

明久もまさかここでナハトヴァールが爆弾発言をかますとは思ってもなかったので先ほどのなのは達のような反応をしてしまう。そして恐る恐るなのは達の方を見ると、彼女達の目から光が消えているのが分かった。

 

「ナハトヴァール・・・それはどういうことか説明をしてもらおうか?」

 

「明久君の貰ったってのはどういう事なのかな?かな?」

 

「簡単だ、マスターと結んでもらったのさ、心も体もな・・・」

 

顔を赤くしてナハトヴァールは手をツンツンして乙女のような反応をしていた。明久ははぁーっとため息をして頭を抱えているが、今まで彼女とライカがいたおかげで何とかもっていた方である。

 

ナハトヴァールは明久に対しては過保護的な感じになっている。だからこそ魔法を使い島田たちを殺そうとする旅に明久が止めていた。

 

(主はなにゆえあの者達を庇う・・・自分が傷つけられているのに・・・主の心は壊れる一方なのに・・・何故だ・・・何故なのだ!?)

 

ナハトヴァールはその疑問をずっと抱き続けているが、明久の前ではその話はしていない・・・。

 

明久はとりあえずお風呂の方へと行きシャワーを浴びながら考え事をしていた。

 

「転移・・・・そして誰かが会話をしていたと思われる痕跡もあった・・・だけどなぜ学校の屋上で・・・・」

 

(分からないが、主・・・おそらく彼処で何かの良からぬ企みをしていたのは事実かと・・・主の言う通り、わざわざ学校の屋上でする必要があるのかも疑問だ・・・転移魔法までして・・・)

 

「だよね・・・とりあえず明日は準備をしないとね・・・学校で。まず料理は僕や須川君、なのは達に手伝ってもらおう・・・康太も出来るはずだけど・・・」

 

そう言って僕達は会話をしながらシャワーを浴び、今日の疲れを流したのだ。




次回 明久たちは教室は綺麗になっていた、そこから準備をして康太が試作品として作った肉まんを食べていたが、突然として雄二が倒れる。

いったい!!

次回「雄二死す!!」

「しなねええよおおおおおおおおおおおおおお!!」


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雄二死す

はい こちらに関しては久しぶりに投稿となります。何か月ぶりに更新です。

で清涼祭の時のパートナーですがなのはが多かったのでなのはになりました。

アンケートや感想で書いてくださった皆様誠にご協力感謝します。

ではどうぞ。


明久side

 

アインスさんとの模擬戦を終えた後、ナハトは僕の上にちょこんと乗っていた。彼女は普段は僕の中にいるけど、たまに出てきて僕と一緒にいることが多かったな。

 

まぁ当然暴走を止めることも何度かあったけどね・・・いや止めるのに苦労したよ・・・。

 

暴走をしたら絶対にクロノとかに怒られるもん!!あの若そうで僕たちよりも年上な人に!!

 

しかも結婚をしただと!!まぁどうせエイミィさんのお尻に・・・うご!!

 

「あ・・・明久君?」

 

「この技って・・・お兄ちゃんの技だよねフェイト・・・」

 

「うん・・・けどなんで?」

 

「あーもしかしてサーチャーじゃないかしら?明久を見張ってる・・・」

 

「あれやない?」

 

はやてが指した方を見ると、そこにはサーチャーが一体実体化していた。彼処から僕に攻撃したみたいだ。おのれクロノ・・・この恨みいつか晴らしてやる・・・。

 

次の日となり、僕たちは教室で準備をしている。畳や窓などは母さんたちに頼んで改修及び交換してもらっていた。

 

窓やドアの罅がなくなり、黒板や腐った畳等も新品同然になった。このビフォーアフターには、雄二達も良い意味で驚いてくれた。

 

「おいおい・・・凄すぎるだろ・・・よっしゃ!これで準備が出来るな・・・さて野郎ども!!行くぞぉッ!!」

 

「「「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」」」」」

 

とりあえず僕達に出来る事・・・まずは料理をどうしようかなって、康太?

 

「すまない・・・これを作っていた。」

 

そこにはゴマ団子とお茶が用意をされていた。

 

「お、上手そうじゃないか。」

 

(ん?)

 

僕の第六感が警報を鳴らしている間、すでに雄二はゴマ団子に手を伸ばしていた。

 

「うん・・・なかなかゴリゴリしてて中身がねばねばしていて・・・!?ごふぁ!?」

 

「雄二いいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!?」

 

倒れた雄二を介抱しながら、康太の方を見たけど・・・彼は大慌てで首を横に振っていた。康太は犯人じゃない・・・ってことは他の誰かか?

 

「そういえば姫路が入っていくのを見たな・・・・」

 

「まさか!!」

 

彼女が作ったのか!?ナンテコッタイ!!ってあれ?なのはたちが厨房の方へ入っていった。

 

「いやああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」

 

なんか聞こえてきたけど、僕は気にせず雄二を蘇生するために拳に力を込めた。

 

「南無三!!」

 

「ごふぁ!!」

 

僕は雄二のお腹に思いっきり魔力を込めた拳で殴り、蘇生させた。おそらくこれぐらいしないと一生目覚めなかっただろう。反省すれども後悔はない。

 

「は!?危ねえ、もう少しでくそじじぃに舟に乗せられるところだった・・・」

 

「それ危なくないかの?」

 

「本当にね・・・坂本君、渡らなくて良かったわね。」

 

秀吉と優子さんもそう声をかけていた。とりあえず僕たちは飾り付けなどをしている。ちなみに、OHANASIを終えたなのはたちはチャイナ服を着るために別の部屋にいる。

 

なお康太が見様見真似で作ったらしい。さてと、急いで飾りつけをしないとね。

 

「お待たせなのーーーーーー!」

 

「おや、みんな準備は・・おわ・・った・・・?」

 

なんということでしょう。そこにはチャイナ服を着た天使たちがいるじゃないですか!

 

「ちょ、アキ君・・・恥ずかしいで・・・」

 

「あ・・・あたしは似合ってないだろう・・・」

 

いやいやノーヴェやウェンディたちも似合ってるよ。セインも小さいけどそれもまた良し!!

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

いやーみんな美人だねーーー華ざかりだよ!!うんうん!さてとりあえず僕はなのはと話をしなきゃ。あ・・・皆いっておくけどOHANASIじゃないからね?違うんだから。

 

「なのはーーー!」

 

「明久君、どうしたの?」

 

「実はね、清涼祭で召喚獣の大会があるんだけど、それがタッグマッチでね。僕と組んでくれないかな?」

 

「ふぇ!?いいの!!」

 

「うん、こっちからお願いしたいぐらいだよ!」

 

「わかった!!頑張るの!!(やったーーー明久君と一緒なの!!)」

 

なのはは凄く喜んでくれて、良かった良かった。さーて何故かは知らないけど二人ほど殺気を感じるので、僕はこっそりとライカに頼んだ。

 

(ライカ・・・・)

 

(Roger!Fire!)

 

光弾が放たれて二人の頭の後ろに命中した。もちろん威力は、気絶する程度に抑えたよ。

 

これで懲りてくれたら良いんだけどな・・・。

 

明久side終了

 

清涼祭の準備を終えて明久はなのはたちと一緒に帰っていた。もちろんディアーチェやノ―ヴェたちも一緒だ。

 

「そういえば明久君たちは、清涼祭は何をするのですか?」

 

「僕たちは中華喫茶ですよ。アミティアさんたちは?」

 

「私たちはメイド喫茶ですよ。明久君ぜひ来てくださいな!おもてなしをしてさしあげますよ!!」

 

「そうそう私のこの胸で挟んであ・げ・る♡」

 

「うぇ!?」

 

キリエの言葉に明久が顔を真っ赤にする中、アミティエがハリセンでキリエの頭をぶっ叩く。

 

「あなたは何を言っているのですか!?」

 

「痛いじゃないアミタ!ハリセンなんかどこから出したのよ!!」

 

「あなたがそんな破廉恥な事を言うからでしょうが!!全く・・・」

 

アミティエはハリセンを収納をしていると、ディアーチェたちも妄想に耽り始めた。

 

「明久を奉公・・・・・」

 

シュテルの想像

 

『ご・・・ご主人様・・・どうかこの駄目なメイドにお仕置きをしてくださいませ・・・」

 

『しょうがないな、駄メイドのシュテルにはお仕置きが必要だね。」

 

『あ・・・駄目です、ご主人様・・・!』

 

「明久にご奉公・・・・・」

 

レヴィの想像

 

『どうかな明久・・・僕上手いかな?』

 

『うん、上手いよレヴィ・・・ううっ・・・』

 

『えへへへ、なら僕もっと動くね!!』

 

「うへへへへ・・・」

 

「ふーむ・・・・・・」

 

ディアーチェ想像

 

『ふん、どうだ?小鴉よりはいいボディをしているだろ?』

 

『ディア・・・いいのかい?』

 

『決まっているであろう?貴様だからいいのだ』

 

『ディア・・・・・・』

 

『明久・・・・・・』

 

「ぬおおおおおおお!!これは我の柄ではない!!」

 

「明久さんに・・・・・・」

 

ユーリの想像

 

『ご主人様ーーー私がお世話させてもらいます!!』

 

『えっとよろしくお願いするよ・・・』

 

『はい!!このメイドユーリにお任せください!!』

 

「うふふふふふふふふふ!!」

 

顔を真っ赤にしたり悩んだりえへへへと笑ったりしている四人に、明久達は頭に疑問符を浮かべた。

 

そんなこんなで帰宅した後、明久は夕食の準備をしようと台所へ向かう。

 

すでにシグナムたちも戻っており、シャマルが手伝おうとしたが止められている。

 

「離してよ二人とも!!」

 

「離すか!!」

 

「貴様を台所へ行かせるわけにはいかん!!」

 

結局、リインフォースとシグナムがシャマルを止めている間に、はやてとすずかが明久の手伝いに行った。

 

「はい完成!ってどうしたのシャマルさん・・・?」

 

「明久よ、気にするな。」

 

「うむ。お前が気にする事は一つも無いからな・・・」

 

「アッハイ」

 

明久はシャマルの料理を知っているので、全てを察し、食事を始めるのであった。




次回「清涼祭り開催へ」


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清涼祭り開催

明久side

 

さーていよいよ清涼祭が開催だ!僕達のお店の準備も終わり、始まりを告げる号令を今か今かと待っていた。

 

でも僕は今はっきり言って少し憂鬱だ・・・何故かって?簡単だよ・・・。

 

「・・・なんで、僕がこんなこと・・・!」

 

僕は金髪のかつらを付けて胸の所にはパットを詰め込んでおりブラジャーまでしている。しかもチャイナドレスと女の子のパンツまで(´;ω;`)

 

どうしてだよ!!僕は男なのに・・・!!

 

「あー明久・・・その、なんかすまない・・・」

 

「いいよ雄二・・・もう気にしてないからね?あは・・あははははははははは・・・」

 

だが僕はすっかり忘れていた、召喚大会でもこの姿に出ることを・・・ちなみに、現在僕の名前は吉井 アキコ・・・通称アキちゃん・・・なんでじゃあああああああああああああああああああああ!!

 

取り敢えず開催宣言されたので、お客様が入ってくる。僕は営業スマイルで対応する事にした。

 

「いらっしゃいませ、二名様ご案内しまーす!!」

 

僕は高い声を出して案内を始めた。他の皆も調理組などに分かれており、僕は見ての通り、接客係だ。

 

いっぱいお客さんが来るから大変だけど、なんだかだんだん女装が楽しくなってきたって・・いけないいけない!僕は男、僕は男、僕は男・・・って自分に言い聞かせてる時点でやばい!!

 

「なのは!!そろそろいかないと!!」

 

「ふぇ!?ごめんフェイトちゃん、はやてちゃん!後をお願いするね!!」

 

「分かったで、頑張ってきてな!」

 

そして僕たちは召喚大会に出場する。僕たちの相手はBクラスだ。確かコンビネーションに定評があるって聞いた気がするけど・・・

 

「明久君、ここは私に任せて!!いくよおおおおおおおお!!ディバインバスター!!」

 

なのはが放ったディバインバスターが命中してBクラスの二人が撃破された。なんかごめんなさいとしか言えないよ・・・。

 

なにせなのはの召喚獣のディバインバスターは威力が凄いからね。僕の召喚獣は回避してライカを構えていたけど・・・意味無かった気がするよ。

 

さて取り敢えず勝ったけど次の試合まで時間がある為仕事に戻るとするかな?そういえば僕・・・チャイナ服を着たまんまだった。

 

「あれ?」

 

「お客さんがいない感じがするけど・・・どうして?」

 

僕達は朝に比べてお客さんが少なくなっていることに気づいた。誰かに聞いてみるか。

 

「雄二?」

 

「お、明久、なのは、お疲れさん・・・実はよ、めんどくさい客が来やがってな・・・」

 

僕はその面倒くさそうなお客さんを見る。ハゲとモヒカン野郎がなんか言っている気がするが・・・ショウガナイナ・・・ボクニマカセテヨユウジ。

 

『ま・・マスター・・・・』

 

ライカドウシタノカナ?ボクハオキャクサマノトコロヘイク。

 

「オキャクサマ、ドウナサレマシタカ?」

 

「なんだァ・・・え?」

 

「どうし・・・・・・」

 

フタリハボクヲミテアセヲナガシテイルケドドウシタノカナ?サテライカニタノンデコウダンヲハナツ。

 

フタリノアタマ二メイチュウヲスル、サーテセンセイ。

 

「・・・吉井・・・何があった?」

 

「キニシナイデクダサイ。オネガイシマスネ?エイギョウノジャマヲサレタノデ。」

 

「お、おう・・・・・・・・・・」

 

先生が連れていってくれた。これで懲りないなら、あの先輩たちにはお仕置きが必要だね?ふっふっふっふっふっふっふっふ。

 

(アキ君がめっちゃくちゃ不気味な笑い方しとる・・・)

 

(怒ってるわね・・・あれ・・・)

 

なのはたちが何かを言っているが・・・気にしない気にしないよ。さーて次の相手は・・・僕達は試合会場へ行くと、どうやら相手は島田さんと姫路さんだ。

 

「吉井!!あんたをぶちのめす!!」

 

「ふふふ吉井君ーーーなんでなのはちゃんとなんですかーーーー?お仕置きですね?」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・」

 

僕はため息がついてしまった。彼女たちはまた懲りてなかったのかな・・・あれ?なんか空気がおかしい気が・・・

 

「・・・貴方たち・・・少し・・・頭を冷やそっか?」

 

な・・・なんだ!?なのはの声がいつもよりも低いし・・・こわ!!




次回 「なのはの冷静の怒り。」


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なのはの冷静な怒り

明久side

 

な・・・なんだ!?なのはの声がいつもよりも低い気がする・・・。

 

「ねぇ・・・明久君・・・・・・」

 

「は、はい!!」

 

「・・・私一人でやるから・・・・・・」

 

「え・・・「私一人でやるから・・・」はい・・・どうぞ。」

 

僕に今のなのはを止める勇気はない。あのいつものなのはじゃないよぉ〜・・・。

 

なのはside

 

私の召喚獣は現在レイジングハートを構えている。二人が得意なのは数学だったね・・・明久君をいじめる二人には頭を冷やしてもらう必要がある・・・。

 

「二人の相手は・・・私一人でしてあげる・・・」

 

「「な!?」」

 

「かかってきて」

 

私の召喚獣が挑発をすると、動いてきたのは島田さんだ。彼女の召喚獣は持っているレイピアで私の召喚獣に攻撃するけど・・・。

 

「遅いよ・・・」

 

島田さんの召喚獣の顔にレイジングハートを命中させて0点にした。次に姫路さんの召喚獣がこっちに向かって指輪の能力を使おうとしているけど・・・。

 

「え!?」

 

あなたたちが明久君にしたことを・・・今度はあなたたちが味わうといいよ?

 

「あなたたち・・・少し頭を冷やそうか・・・レイジングハート・・・モードブラスター・・・!」

 

私の召喚獣はブラスターモードにしたレイジングハートを構えて、チャージをしている。

 

「エクセリオンバスター・・・・・・!」

 

『Exerion Buster』

 

エクセリオンバスターが放たれて、姫路さんの攻撃を召喚獣ごと消し去った。私は後ろを振り返り、明久君の手を引っ張り去っていく。

 

「なのは・・・・・・」

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

やり過ぎたとは思う。でも、私は彼女たちがしたことを許せない。そのせいで明久君は体が・・・!

 

・・・明久君が受けた傷をあの人たちにも味わわせてやりたいという思いが勝ってしまったの。

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

私は無言で戻ってきた。明久君も声をかけようとしたけど・・・察してくれたのか声をかけなかった。

 

今の私は普段の私と違うから・・・。

 

なのはside終了

 

明久side

 

「なのは・・・・・・」

 

僕が受けた傷のことを島田さん達にも分かって欲しかったんだね・・・意地でも止めるべきだったと反省した。

 

『マスター・・・・・・あの二人に関しては、自分の手で解決するんじゃなかったのですか?』

 

「ライカ・・・ごめん・・・情けないマスターで」

 

僕は休憩に入り、移動をしようとしたとき、突然意識がなくなった。

 

「あ・・・れ・・・・・・?」

 

僕はそのまま意識を無くした。

 

明久side終了

 

なのはたちは明久の姿を見えなくなったことに不安を覚えた。

 

『マスター!!』

 

「レイジングハート、どうしたの?」

 

『ライカからエマージェンシーコールです!!』

 

「!!」

 

なのはは、急いでライカの指定した場所へと向かう。フェイトとアリシアも一緒に付いてきてくれた。

 

明久side

 

「・・・・・・・・・・・」

 

僕が目を覚ますと、どこかの倉庫にいることに気づいた。今、体を動かすことは不可能みたいだ。

 

「やっと起きたわね吉井ィ!」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

僕島田さんと姫路さんが釘バットを持ちながら立っていた。現在ライカを持っているけど・・・彼女たちを傷つけるわけにはいかない・・・!

 

どか!!

 

「ぐあ!!」

 

僕の頭に釘バットが当たり、頭から血が出てきた・・・。まずい・・・!姫路さんの釘バットが僕の背中に命中をして僕は吹き飛ばされてしまう。

 

そこから二人の猛攻が僕に襲い掛かってきた。僕は殴られ続けて・・・意識が朦朧としてきた。

 

『マスター!!』

 

「これで終わりよ!!吉井いいいいいいいいいいいいいいいいいい!!」

 

僕は目を閉じてしまうが、体にダメージが来ない?目を開けると・・・・・・。

 

「・・・貴方たち何をしているのかな?」

 

「なの・・・は?」

 

バリアジャケットを纏い島田さんが放った攻撃を受け止めていた。僕は・・・意識を手放す。

 

なのはside

 

「・・・・・・・・・・・」

 

私は冷静に明久君の様子を見て二人の方を振り返る。

 

「ねぇ二人とも・・・何をしているのかな?」

 

「何って・・・吉井にお仕置きをしたのよ!!」

 

「そうです!!どうして吉井君は私たちと出なかったのかをね!!」

 

そんな理由で・・・そんなくだらない理由で明久君を?

 

「・・・なら貴方たちにも味わってもらおうか?」

 

「そうだね、アキが受けた傷をね。」

 

後ろでフェイトちゃんとアリシアちゃんが彼女たちの肩をつかんで・・・

 

バチバチバチバチ

 

「「ぎゃあああああああああああああああ!?」」

 

二人の雷撃が彼女たちに放たれる。二人も怒っている。私はバインドを使い彼女たちの体を拘束する。

 

「楽しそうやな、わたしらも混ぜてや。」

 

振り返るとはやてちゃんにアリサちゃん、すずかちゃんがいた。三人ともバリアジャケットを纏って構えている。

 

二人は震えているけど・・・カンケイナイヨネ?アキヒサクンヲキズツケテルンダカラサ。

 

「・・・二人とも・・・本当の意味で頭を冷やそうか?」

 

私たちは彼女たちを魔法でOHANASIすることにした。

 

なのはside終了

 

それからなのはたちの容赦ない攻撃が彼女たちを襲ったが、最後に気絶をしたのでどうするか思案している。

 

「あ・・・このゴミ達に魔法を使ってるところ見られちゃったね・・・どうしよう・・・」

 

『大丈夫ですよ、私を使ってください。』

 

「ライカ?」

 

アリシアはライカを拾ってどうするかを聞いている。

 

『マスターを拐った所から今の所までの記憶をデリートをすれば問題無いと思われます。』

 

「分かったよ!!」

 

アリシアは二人の頭に手を振れると、ライカの指示通りにその部分だけを消去させる。

 

「とりあえずこのアホ共も運ばんとあかんけど・・・フェイトちゃん、悪いんやけどソニックフォームでシャマルのところへアキ君を運んでくれへん?」

 

「わかった、シャマルには?」

 

「連絡はつけてるわよ?保健室に運んで」

 

「了解。」

 

フェイトは明久を背中に背負うとソニックフォームへと変身をして運んで行った。




次回「保健室からこんばんは。」


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保健室からこんにちは

明久side

 

「・・・知ってる天井だ」

 

僕が目を覚ますと、ここは保健室だった・・・って事は誰かが僕を此処まで運んでくれたって事で良いんだね?

 

「起きたかしら?明久君。」

 

「シャマルさん、僕は・・・・・・」

 

「はやてちゃんから連絡を受けて、保健室で待ってたの。フェイトちゃんがあなたを運んでくれたのよ?」

 

そうか・・・あの時見たのはやっぱりなのはたちだったか・・・それで僕は・・・そうだあの時島田さんたちに釘バットで殴られて色々と・・・

 

「いた!!」

 

体のあっちこっちから痛みが走ってくる!?痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!

 

「明久君!!」

 

シャマルさんが魔法で体の傷を治している。なんとか痛みが引いてくれたようだ。

 

次の試合が次の日で良かったよ。さて問題はあのハゲとモヒカン野郎だな・・・懲りてないなら、あいつらは決戦で叩きのめさないと・・・それともう一つ、おばあちゃんの白銀の腕輪を試合の商品にしたことについても聞かないとね。

 

「・・・あれ?」

 

ライカはどこだろう?確か最後まで持っていた気がするけど・・・。

 

『起きたか、マスター』

 

「ナハト?ライカはどうしたの?」

 

『ライカならアリシアが現在持っている、記憶消去のためにな』

 

「なるほど・・・・・」

 

確かになのは達は魔法を使っていたからね。でもライカ・・・彼女達の記憶を余り消し過ぎない方が良いと思うけどな。

 

取り敢えず僕は体の傷を治してもらい、アリシア達がいる場所へと向かった。ライカを返してもらわないと、僕の魔力を隠せないからね。

 

僕が持ってる膨大な魔力を完全に抑えるためにはライカが必要となんだ。

 

「誰もいないな・・・とりあえずテレポート」

 

僕は転移魔法を使い、アリシア達がいる場所へすぐ戻った。

 

「アキ!?体は大丈夫なの!!」

 

「うん、大丈夫だよ。迷惑かけてごめんね。それで、アリシア、悪いけどライカを返してもらえないかな?」

 

「えっと、はい。」

 

僕はアリシアからライカを受け取るとすぐに魔力を抑えた。

 

「ふぅ・・・・・・」

 

「明久、あんた体は大丈夫なの?」

 

「・・・少し体に痛みがあるけど大丈夫だよ・・・今のところはね。でもよく僕の場所がわかったね?」

 

あの時はライカを持っていただけだから、レイジングハートたちに連絡をすることは不可能だったはずなのに。

 

「レイジングハートがライカのSOSを受信したの。それで私達は明久君の場所を魔力探知して先に、私とフェイトちゃんとアリシアちゃんで先に行ったの」

 

「・・・・・・・・・・」

 

なるほどね、まさかそれで彼女達をボコボコに・・・ん?ぼこぼこ・・・・

 

「ライカ。」

 

『何でしょうか?』

 

「後で、なのは達が島田さん達に何をしたのか見せてもらっても良いかな?」

 

『分かりました』

 

そして、家へと戻った僕は、早速ライカからどのようにして島田さんたちをボコボコにしたのかチェックをしている。

 

まずなのはがバインドをして二人を抑える。そこにフェイトとアリシアの二人がフォトンランサーをぶちかまして、すずかがイリュージョンアローを撃ち込んだ・・・さらにはアリサの煉獄火炎剣でめった斬りにして、おまけにはやてが氷結の息吹を!?ほいで、なのはのディバインバスター・・・ハハッ、まるで魔法のバーゲンセールだな・・・・・・。

 

てか最後トリプルブレイカー!?あ、その後に回復させたんだ。

 

でまた!?OHANASIし過ぎだよ!!僕が傷ついた分以上にやり返してるよね・・・!?

 

「・・・・・・・・・・・・・」

 

トラウマ物ですよ、これは・・・記憶を消しても体が覚えている可能性がありそう。仕方ない、明日学校に行った時に島田さん達の反応を見ておくとしよう。

 

まぁ心配をさせてしまった僕がいけない事だけど、でもこれはあんまり・・・。

 

「・・・・・・」

 

僕は眠ることにした。




次回 戦いは決勝戦まで上がり、明久となのはの相手は常夏コンビだ!!

次回「明久たち対常夏コンビ」


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明久チーム対常夏コンビ

明久side

 

さて召喚大会もあっという間に決勝戦となった。え?なんで準決勝などが飛ばされたかって?

 

簡単だよ、僕が瞬殺をしたからさ。雄二と翔子さんの時はなんでか知らないけど、どこかの音声が漏れて翔子さんが雄二にアイアンクローをかましたんだ。

 

「まて翔子おおおおおおお!!それはあかんがあああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」

 

「明久・・・」

 

「な・・・なんでしょうか?」

 

「私たちの負けでいい」

 

「えっと、はい。」

 

こうして決勝戦と上がっていき、僕たちは相手を待っている。

 

「・・・明久君」

 

「・・・・・・・・・・・・・」

 

僕は格好などはもう気にしなくなっている・・・なんでかって?割と気に入ったのもあるけど、今は本物の“女の子”になってしまっているからだ。

 

「気にしなくていいよ、なのは・・・」

 

なんでこうなっているかというと・・・今まで黙ってたけど、僕はたまに魔力暴走が発生して女の子になるんだ。

 

なのはたちの前ではそんなことがないようにと気を付けていたけど、朝起きたら・・・。

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

胸が大きい・・・です。声も・・・あれ?なんか誰かに似ている気がする・・・うん気のせいよね。

 

僕こと私は仕方がないので起き上がるけど・・・胸が大きすぎて重く感じる。

 

(可笑しい、前になった時は此処まで大きくなかったけどな・・・)

 

なのは達にバレたら後で面倒いからね・・・さーて部屋を出よ・・・

 

「・・・・・・・・・・・・・・・」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・」

 

いやああああああああああああああ!!まさかの此処でアリサとご対面!?僕は必死に部屋のドアを閉めようとしたけど・・・ジャキッという音が聞こえたと思ったら、扉が挟まれている!?

 

「ふ・・・フレイムアイズ・・・」

 

『・・・悪りぃな、マスターが・・・』

 

閉めようにも大剣状態になって扉を挟んでいる。

 

「・・・さて質問に答えてもらいましょうか?明久・・・」

 

「ふぇ?」

 

「しかもこんなに胸を大きくしてね!!」

 

アリサは僕の大きな胸をもにゅもにゅと触っている。

 

「あ・・・あう・・・・・・」

 

「何よ、明久の癖に可愛い声出すじゃない・・・」

 

「ぴぃ!!」

 

声が聞こえてきたのか他の皆もやってきた。皆一様に、僕が女性になっている事を驚いているようだ。

 

「えっと、明久君でいいんだよね?」

 

「・・・うん、その通り、だよ」

 

「なんか声が・・・アリサちゃんみたいだね」

 

「そうやね、アキ君、いったい何があったんや?」

 

「魔力暴走をしてしまってね、体構成が変わってしまったんだよ・・・」

 

「「「「「まじですかいな!?」」」」」

 

「てかなんやそのおっぱい!!アインスやシグナムにも負けてへんやん!!」

 

「と言われましても・・・僕もよく分からないんだよね・・・どうしてこうなるのか・・・」

 

仕方がないので、僕は制服に着替えて帽子を被る事にした、長い髪を隠す為に。

 

そして、僕たちは教室へ足を運んだ。

 

「明久?・・・何かあったのか?」

 

「・・・まぁ色々とあって。これから衣装に着替えてくるね?」

 

「あ、あぁ・・・」

 

僕は急いで更衣室へ入っていく。

 

明久side終了

 

そこから明久は、胸にさらしを巻き付けて、大きくなった胸を隠してから、チャイナ服へと着替えた。

 

「女物がこんなに小さいとはね・・・そういえば僕、女装してるんだから気にしなくても良いんじゃないかな?」

 

そう開き直り、さらしを外して大きな胸を解放させる。

 

「お待たせーーーーーー!」

 

「お、あき・・・ひさ?」

 

「・・・ぶしゃあああああああああああああああああああああああ!!」

 

「こ・・・康太!!しっかりせい!!」

 

明久は苦笑いをしている、女装が完全に成功しているからだ。と言うより、本物の女性になっているので気にしない事にしたと言えば良いのであろうか。

 

それからしばらくして、“彼女”となのはは、決戦のバトルフィールドに立っている。

 

『さーて始まりました!!決勝戦!!司会はなんでか知らんけど、八神 はやてが担当をすることになったで!!みんな、よろしゅーな!!さーてまず入ってきたのは変態コンビ!!三年Aクラスの常夏コンビや!!」

 

「「誰が変態コンビだ!!」」

 

『まぁ変態コンビは置いといて「「おい!!」」そこ、うっさいで!?次に入ってきたのはチャイナ天使の吉井 アキちゃんと白き最強魔王NANOHAさんや!!』

 

「・・・はやてちゃん・・・あとでOHANASIしようか(暗黒微笑)?」

 

なのはは黒い笑みをしてはやてを睨みつけた。対して、アキは余り気にせずにため息をついていた。

 

「おーかわいい子じゃん!!俺とデートを「お断りです!!」おうふ。」

 

「とりあえず先輩方、早くやりましょう?」

 

お互いに召喚獣を出して構えている。

 

アキの召喚獣はライカのブレードモードを構えている。なのはもレイジングハートをシューティングモードにして構えている。

 

一方で常夏コンビの召喚獣もそれぞれの武器を構えており突撃をしてきた。アキの召喚獣は得物をブレードモードに切り替えて、夏川 俊平の召喚獣が振り下ろしたハンマーを受け止めている。

 

「ディバインシュート!!」

 

なのはが放つディバインシュートを受けて、常村 勇作の召喚獣はダメージを受けた。彼の召喚獣は持っている投合円剣を投げつけるが、狙いはなのはではなく明久の方だった。

 

「明久君!!」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

彼女の召喚獣は無言で夏川の召喚獣をつかんで頭をガードをした。

 

「な!!」

 

夏川 俊平 0点

 

「お前、なにしてくれんだよ!?」

 

「あ゛!?おれのせいじゃないだろ!?」

 

「・・・なのは、とどめよろしく。」

 

「了解!!スターライトブレイカー!!」

 

「どあああああああああああああああ!!俺の召喚獣が!!」

 

常村 勇作 0点

 

『決まったで!!優勝はアキ君チームや!!さっすがあああああああああああああああ!!』

 

「はやてちゃん、うるさいの・・・!」

 

アキとなのはは、耳を押さえながら、優勝賞品である白銀の腕輪を受け取った。

 

明久改めアキside

 

「・・・・さてもう一仕事しますかな?」

 

僕は優勝をした後、もう一つの仕事を行うため、ナハトを呼び出した。

 

「主・・・仕事か?」

 

「うん、ナハトには結界を張ってほしいんだ。このへんでいいかな。」

 

「承知した」

 

ここは竹原教頭の部屋・・・仕掛けているサーチャーから声が聞こえてきた。

 

『くそ!!あのバカどもが失敗をしおって!・・・まぁいいデータを渡せば、俺はさらに出世ができるからな。さーてそろそろ。』

 

「そうさせるとでも思ってましたか?」

 

「な!?」

 

僕は扉を開けて入る。教頭先生は驚いているが、僕は気にせずに彼に近づいた。

 

「お前は!!吉井 明久!?なぜここが?!」

 

「・・・白々しいですね。貴方が何処かに文月学園のデータを渡す事はお見通しですよ?竹原教頭・・・それともハッキング名人のミスターササタケと呼んだ方が良いですかね?まさかミッドチルダから脱走したとは聞いていたけど、ここに赴任をしていたのですか。なるほどデータ改竄はお手の物ですよね。」

 

「な・・・なぜ貴様がその事を知っている!!」

 

「僕が魔導師だからですよ、ライカ、セットアップ!!」

 

『Set-Up』

 

僕はバリアジャケットを纏ったけど、女性の体になっているためライカが気遣って、色々と変えてくれたようだ。

 

改めて、ライカをランサーモードにして構える。ササタケが逃げないように、僕が詰め寄った。

 

「言っておきますけど、助けを求めても無駄ですよ?今、僕の仲間が結界を張っていますからね」

 

「おのれ!!これでも、くらえ!!」

 

ササタケがクラッキング系の干渉魔法を放ってきたけど、僕はライカを使い弾かせる。

 

「なに!?」

 

「ライカを奪うためにプログラムを書き換えようとしましたか?残念だけど、その手は桑名の焼き蛤ってね!!」

 

僕は接近をして、彼の肩に手を置いて電撃を浴びせた。

 

「あぎゃああああああああああああああああああああああああ!!」

 

彼が気絶をしたのを確認をした後に、バインドをして彼の体を拘束した。一安心した僕はデータを回収しておばあちゃんに見せに行った。

 

「・・・・・・まさか教頭がね」

 

「・・・それはそれとして・・・明久が女の子になるなんてね」

 

母さんは僕をじろじろと見てくる。

 

「明久、その姿、本当に戻るのよね?」

 

「・・・うーん、僕もいつ戻るのかタイミングが分からないよ」

 

これにて一件落着だ。さすがの僕も今回はへとへとさんだよ。




次回 清涼祭りが終わり家でのんびりをする明久。まだ女性化が解けていないため困っている中。

アミティアたちが遊びに来て久々に勝負をしたいという。

次回「久々の休み、アミティアたちの模擬戦。」


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久々の休日 アミティアたちとの模擬戦

アキside

 

竹原教頭ことMr.ササタケが起こそうとした事件は僕が阻止した事によって未遂に終わった。清涼祭の方も大成功に終わったので結果オーライと思いたいけど・・・。

 

「・・・まだ戻らないか」

 

僕こと吉井 明久は現在も女体化が解かれておらず、布団の上で休んでいる。魔法を使ったことによって疲れが出てしまったからだ。

 

まぁ何気に魔法を使ったのは、家で訓練をする以外では島田さん達やFFF団や時空犯罪者たちへのバインドやメモリーデリート等、そして学校に遅刻をする際にライニングシューズを使ったぐらいだ・・・「結構使ってんじゃん」とは言ってはいけない。

 

そう言えば、ササタケをクロノに引き渡した時、彼も驚いてたよ、“私”の美貌に(笑)。

 

まぁ冗談はここまでにしておいて、僕は起き上がり、家の中を歩く事にした。胸が大きい分体が重いけどそれ以外は普通に過ごせる状態だ。

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

僕はでかい家の中を歩いてリビングに到着をする。

 

「あれ?明久どうしたの?」

 

フェイトがいた。他の皆はどうしたのか僕は聞いてみた。

 

「なのはとはやては管理局の仕事に行ったよ。姉さんとアリサとすずかは買い物、シグナムたちも同じく仕事でいない感じかな?」

 

「フェイトは行かなかったの?」

 

「明久を一人にしたらいけないと思ってね・・・また無茶したみたいだから」

 

「面目ない」

 

僕は反省をしてフェイトと過ごすことにした、僕はふっと昔のことを思い出す。

 

「それにしてもフェイトと過ごすのって久しぶりかも・・・」

 

「・・・そうだね。敵同士だった頃から考えると信じられないね」

 

アキside終了

 

フェイトside

 

忘れもしない、あの日の出会いは・・・あの時、私は母さんの命令で、ジュエルシードを集めるために海鳴市へアルフと一緒にやってきたんだ。その時に出会ったのが明久だった。

 

「・・・・・・・・・・・・・・・」

 

私はすぐに彼から魔力を感じてバルディッシュを構えてしまった事を思い出す。彼は私の顔を見てごそごそと袋から何かを出してきた。

 

「はい」

 

「?」

 

私は、その時、初めてドーナッツを食べた。明久からもらった初めての楽しい思い出・・・それが私と明久との出会いの始まりだった。

 

「そうだったね」

 

「うん、あの時貰ったドーナッツが美味しかったのも良い思い出だよ・・・」

 

そこから、私は明久と話をしたりしていたんだっけ。それから明久と時には敵として戦ったり、協力をしてジュエルシードを封印をしたりしていたっけ。

 

そういえばお義兄ちゃんが攻撃をした時に庇ってくれたのは明久だった。

 

「早く逃げるんだフェイト!!」

 

「あ・・・明久!!」

 

それから明久は母さんの所へとやってきた時に、自分の全魔力と引き換えに姉さんと母さんを助けてくれた。私は嬉しかったよ、明久が私の為に母さんに怒ってくれた事・・・例えクローンとして生まれてきたとしても私は私だって言ってくれた事。

 

「明久・・・私ね、あの時、嬉しかったんだよ?」

 

「あの時?もしかして、僕がプレシアさんに生意気に説教した時の事かな?」

 

ふふふ、覚えてくれてた。その通りだよ明久・・・私は、あの時、クローンと言われた時にショックだった。でもあなたは私の両手を包んで言ってくれたんだよね。

 

「フェイトはフェイトだよ・・・僕にとって君はフェイト・テスタロッサという女の子なんだよ?」

 

「でも・・・私・・・クローンなんだよ・・・!」

 

「それがどうしたんだ!!クローンだろうとも関係ない!!君はフェイトなんだ!!一人の人間なんだよ!!」

 

「・・・あ・・・明久・・・うわあああああああああああああああああああああああああああ!!」

 

私は明久に抱きついて泣いたっけ。あー、今、思い出すと、私、大胆な事をしたんだなって思うよ。

 

「ううううう・・・・・・」

 

急に顔を赤くなってきた・・÷恥ずかしくなってきたよ。でも本当に明久が生きてくれてよかった・・・あの時ヴィータが涙を流しながら帰ってきたときは誰も驚いたんだ。

 

「ヴィータ・・・どうしたんや?」

 

「頼む!!急いで明久の所へ行ってくれ!!あいつ、一人で!!」

 

「明久!!」

 

ヴィータの話を聞いて私と姉さん達は飛びだした・・・けど・・・。

 

「え?」

 

私たちが見たのは大きな爆発が起きたところ・・・つまりここで、明久が・・・。

 

「あ・・・明久?」

 

私はすぐに現場の方へ行く。辺りには明久が撃破したロボットの残骸が見つかった・・・。そして・・・

 

「・・・あ・・・あああああああああああああああ・・・ッ!!」

 

私は膝をついた。そこにあったのは粉々になった何か・・・でも、私はすぐにそれが明久の物だってことはわかった。だって・・・

 

明久にあげたブレスレットだから。

 

「あき・・・ひさ・・・明久ああああああああああああああああああああああああ!!」

 

私は泣いた。明久が居なくなってしまったという思いが強く・・・誰よりも強かった彼が・・・私たちの前から消えてしまった事に・・・!

 

それから、姉さんと私は執務官として事件が終わった後に、その世界で明久の行方を探していた。

 

私達だけじゃない、なのはやはやて・・・アリサやすずかも探してくれた・・・だけど明久を見つける事が出来なかった。

 

時間が経つばかりだった・・・明久が私たちの前から消えて6年が経った時に彼を見つけた。

 

明久が成長をした姿を見て私たちは嬉しかった。

 

「・・・フェイト?」

 

「・・・明久、私ね、嬉しかったんだ。」

 

「え?」

 

「明久を見つけた時、嬉しかった・・・なのは達も喜んでいた。なのははずっと明久に謝りたかったって言ってた。」

 

「・・・・・・・・・・・・・・」

 

明久は俯いている。自分が消えてしまった事が私達を傷つけた事に・・・。

 

フェイトside終了

 

「そっか。だから文月学園に来たのか・・・でもなんでわざわざFクラスに?」

 

「明久と同じクラスになりたくて、皆でFクラスに行くことにした・・・だけど・・・」

 

「?」

 

フェイトはしばらく俯き、顔をあげると涙目になっていた。

 

「どうして・・・どうして明久が殴られたりバットで叩かれたりしているの?何もしていないのに・・・明久は我慢をして・・・ライカが言っていたのは本当だった・・・!」

 

「フェイト・・・」

 

「私は我慢が出来なかった。明久が止めたのに・・・あの人たちに魔法を使ってしまった・・・。ライカがデリートをしてくれなかったら・・・魔法がバレていた。でもそれでも私は許せなかった・・・」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

アキside

 

フェイトが言いたい事は分かっていた。でも彼女達はいつか変わってくれる事を僕は信じたい。彼女達だっていつかは分かってくれるはずだ・・・と、僕は思っているからだ。

 

それは今も変わっていない。雄二たちは助けてくれる・・・でもそれでもこればかりは僕の我儘に過ぎない。

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

ん?なんか知らないけど、前にでかいものが顔に当たっている気がするのですが・・・

 

「・・・明久・・・・・」

 

フェイトが僕に抱き付いていた、彼女は目を閉じている・・・。処女を奪ってしまった僕に・・・フェイトは僕にキスをしろというのですか・・・。

 

僕は耐え切れません・・・お許しください。僕はフェイトにゆっくりと近づく・・・。

 

「・・・へぇ・・・素敵な光景だね」

 

「「!!」」

 

僕達は声をした方を見ると、そこに立っていたのはなのはだった。彼女はニコニコしながら僕達の方へとやってくる。

 

「フェイトちゃん、今日は、仕事無いからね、分かるよ。でもね?私が帰って来た時にただいまって言ったのに返事が無かったからね、まさかフェイトちゃんが大胆な行動をするなんて思っても無かったよ」

 

なのはがくどくど言っているが、まずい・・「私、怒ってます」というアピールだ。

 

「分かった!!なのは・・・僕が悪かった、何でも聞いてあげるから!!」

 

「・・・証言取ったの。」

 

あれ?僕・・・はめられました。

 

「諮ったな!!なのはァッ!!」

 

「へっへーん!!もうレイジングハートで証言取ったもん!!ねぇレイジングハート。」

 

『はい。すみません、明久。でも許してください、マスターはあれからずっと涙を流していたんですよ?』

 

「ちょっとレイジングハート!?」

 

『マスターは黙っていてください。あの時、明久さんが放ったプラズマフレイムバスターを見たマスターは病院で発狂をしたんです。それだけじゃありません・・・外では元気に過ごしていましたが・・・家に帰り布団の中に入ると直ぐに泣いていました。自分のせいで明久さんが消えたと・・・それは再会をするまでずっとでした。私も必死に貴方を探しました。けど貴方を見つける事が出来ませんでした。私だけじゃありません、バルディッシュにフォーチュンドロップ・・・フレイムアイズにスノーホワイトも一緒に探してくれましたが・・・見つけられませんでした。私達はマスターを笑顔にする事は出来ませんでした。』

 

「レイジングハート・・・・・」

 

『お願いです、明久さん。私達にも協力をさせてください・・・貴方が一人で背負う事はありません・・・!マスターや仲間達は貴方の味方なんですよ?』

 

「分かっているさ、レイジングハート・・・なのはやフェイト達は僕にとって大事な仲間だ。だけれどそこまで協力をさせる訳にはいかないんだ」

 

「明久君!!」

 

「だからこそなんだよ・・・あの子たちは変わってくれることを信じているんだ。いつかは必ず変わるってことに」

 

「明久・・・・・・」

 

「こうやって敵同士だったフェイトやシグナムさん達とも一緒に過ごせているんだ。彼女たちだっていつかは・・・」

 

「「・・・・・・・・・・・」」

 

僕は変わらない。例えこの先が厳しいかもしれない・・・けれど僕はまだ知らなかった。この数週間後に事件が起こる事に。




次回 合宿が行われることになった、Fクラスは現場まではなんと自力で行くことになってしまったが・・・母である美奈だった。

彼女は明久がいった人たちを乗せて合宿場へと向かう。

次回「合宿」


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第3章 合宿とそのあとの戦い編
合宿へ


アキ改め明久side

 

それから数週間が経ち、僕の女性化は解除された。やっぱり男の姿の方が落ち着いていられる。

 

僕たちのFクラスはだいたい変わった。窓や黒板、畳等に加えて、清涼祭のお金で購入した卓袱台を揃えたからだろう。

 

「さて諸君、いよいよ明日から合宿を行う事になった。我々Fクラスは現地集合となる以上!!」

 

「「「なにいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!?」」」

 

西村先生の言葉に僕たちは苦笑いをしてしまう。確かその場所は・・・母さんが経営する宿だ。

 

ということは・・・・ライカ?

 

『何でしょうか?』

 

母さんからメールか何か来てる?

 

『はい来ておりますが・・・後で確認をしますか?』

 

うん、お願いするよ。そして放課後となり、僕達はどうやって行くのか考えている。雄二は翔子さん達に乗せてもらう事になったみたいだけど・・・。

 

僕はメールを確認をしてみた。なになに「困ってる息子達を助けるためにじぃを迎えに来させるからよろしくね」・・・だって。

 

「まじですか・・・・・・」

 

じいを呼ぶってことは大きい車で来るってことだね・・・。僕は、なのはたちにメールの件で相談することにした。

 

「じいって明久・・・あんたの家って何なのよ・・・・」

 

「えっと『吉井カンパニー』って知ってるかな?」

 

「「「「「ええええええええええええええええええええええええええ!!」」」」」

 

思った以上に、みんな驚いてた。アリサ曰く吉井カンパニーは様々な部門で話題になっているという。彼女の父親のデビットさんの会社も吉井カンパニーと事業提携を結んでいるそうだ。

 

父さんへ・・・僕は会社の事は凄いと思ってたけど、そこまで大きくなってたなんて知りませんでしたよ。

 

さて翌日、僕たちが家の前で待っているとでかい車がやってきた。

 

「明久君・・・あれって・・・!」

 

「間違いないよ、僕の知っている車だから」

 

車が家の前に到着をすると、中から知っている人物が降りてきた。

 

「お久しぶりです、明久坊ちゃま。」

 

「じぃもお疲れ様、姉さんやあの子たちは元気?」

 

「はい、玲様や妹様達も元気にお過ごししておりますよ。」

 

「そうか・・・よかったよ」

 

「明久君、お姉さんがいるのは知ってたけど妹さんっていたの?」

 

「あ・・・うん、ちょっとした事情でね・・・って、あれ?」

 

僕は他に誰かが乗っているのに気づいた。なんかモゾモゾ動いてるし・・・。

 

「坊ちゃま?」

 

じいの不安をよそに、僕がそのベールを外してみると・・・。

 

「「お兄ちゃん!!」」

 

「ふぁ!?」

 

なんでや!!なんで妹たちまで来てんねや!!

 

「なんでいるの!?零(れい)に鈴(すず)!!」

 

フードを取ったら可愛い僕の義妹たち、零に鈴がいた。可笑しいな、母さんに連絡をしておこう。

 

『はーい、もしもし?』

 

「母さん、僕だけど」

 

『どうしたの?』

 

「なんで鈴と零がいるの?」

 

『・・・なぬ?』

 

母さんの素の反応からして、零たちがこっちに来ている事は知らないって事だ。じいは・・・じいも驚いているって事は二人で勝手にした事だね。

 

「とりあえず二人とも挨拶なさい」

 

「「はーい!!」」

 

二人は降りてきて挨拶をする。

 

「初めまして、私は吉井 零といいます。」

 

「同じく!!吉井 鈴だよーーーよろしくね!!」

 

二人の義妹たちはちゃんと挨拶と握手を済ませた。さて、そろそろ行かないとまずいな。

 

「じい、そろそろ。」

 

「はい、坊ちゃま。皆さまお乗りください、合宿場までお送りいたします」

 

乗りこんだ後に、僕は合宿行く前日のことを思い出していた。あの日、僕はいつも通りに上履きを開けると何かが入っていたんだ。

 

「ライカ・・・」

 

『大丈夫です。爆発物の類の反応はありません。』

 

僕は安心するが、いったい誰が手紙なんか・・・Fクラスに到着後、僕はそれを開ける。その中に入っていたのは・・・三つだ。

 

一つは女になってしまったときの写真、傍から見たら合成写真に見えるかもしれないけど、まぁこれは事実だ。二つ目はなのはたちと一緒にいるところだな。

 

最後の三つめは・・・合成写真だな、間違いないね。

 

手紙の内容は、これをばらまかれたくなかったら関わるなというものだ。目的語がないので、「関わるな」と言われてもどうしようも無い。

 

「康太・・・」

 

「明久か・・・どうした?」

 

「頼みがあるんだ。実は・・・」

 

──青少年説明中──

 

「なるほどな・・・分かった、俺の方でも探してみる。一応念の為に工藤達から情報を漁ってみる。」

 

「すまないね康太、お礼は?」

 

「お前の女装で良い。お前のは売り上げが上がる。」

 

「・・・・・・・・・・」

 

僕はこの時本気で女になろうかと考えてしまうほどだった・・・。取り敢えず脅されている件は康太と僕で処理するとしよう。

 

さて話を戻そうか・・・今、僕達は渋滞に引っかかっている。

 

「坊ちゃま、申し訳ございません。まさか渋滞にかかるとは思ってもおりませんでした」

 

「別にじいが悪いわけじゃないよ。西村先生には連絡をしておくから。」

 

僕はスマホで報告をした後、お昼ご飯を食べることにした。因みに、ノーヴェたちはジェイルさんが送っていくことになってるよ。

 

さて渋滞が収まり、僕たちは目的のホテルに到着する。降りて、西村先生と話をしてから、僕達は雄二たちが待っている部屋の方へと向かった。

 

「おう明久、遅かったじゃないか」

 

「渋滞に引っかかってしまってね。やっと到着したんだよ・・・あー、疲れた。」

 

「お疲れだな」

 

「ありがとう、須川君。」

 

僕が休憩をしていると、どっどどどどうどとってな感じの音が近づいてきた。何の音?

 

「あんたたち!!大人しくしなさい!!」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

島田さんと姫路さんが入ってきた。その後ろにはもう一人女子が立ってるけど・・・いったい何事だ?

 

「なんだ!?」

 

「全員大人しくしなさい!!さぁ覚悟はいいかしら?」

 

「待つのじゃ!!一体何の話かわからん!!」

 

確かに僕達は理解が追いつかない。

 

「しらばっくれても無駄よ!!あんたたちが犯人だってことはわかってるんだから!!」

 

犯人?

 

「おいおい、いったい何の話だ、そりゃ!?」

 

雄二が立ちあがり対応をする。

 

「惚けるつもり!?脱衣場にカメラを仕掛けたでしょ!?」

 

「「「「「「は?」」」」」」

 

本当に頭が痛くなってきた・・・。

 

「これを見てもまだそんなことが言えるの!!」

 

島田さんが投げたのは高性能のカメラだ。いったいいつ僕たちが仕掛けることができるというのやら。

 

「言っておくけど、島田さん、証拠はあるのかな?僕たちがそのカメラを仕掛けたって証拠が・・・」

 

「そ・・・それは・・・・・・」

 

「ないよね?」

 

「・・・・うるさい!!皆!!やってしまいなさい!!」

 

島田さんの号令と共に女子たちが僕たちに襲い掛かる。とくに島田さんと姫路さんは僕に攻撃をしてきた。

 

「ぐああああああああああああああああああ!!」

 

関節攻撃を受けて僕の骨がびきびきという音が聞こえてきた。ま・・・まずい・・・。

 

「やめろ!!島田!!」

 

「やめるのじゃ!!」

 

「うるさいわね!!これで終わりよ!!」

 

ぐううううううううううううう!!その時、僕は意識を失ってしまった。

 

明久side終了

 

なのはたちは騒がしいなと思い、明久たちの部屋の方へと向かっている。

 

「ぐあああああああああああああああああ!!」

 

「今の声!!」

 

「アキ君の声や!!」

 

なのはたちは走っていき、部屋に行くとそこでは気絶をしている明久に関節技を決めている島田と姫路の二人の姿があった。

 

「・・・何をしているのかな?」

 

「「!!」」

 

二人は明久の関節攻撃をやめて、なのは達の方を見ていた。

 

「何よ、あんたたち!?」

 

「そうですよ!!邪魔をしないでください!!」

 

「邪魔をしないでですって・・・何もしてない明久達を寄ってたかって・・・あんたたちに言われたくない!!」

 

「こいつらは脱衣場にカメラをセットをしたのよ!!それが証拠よ!!」

 

「何言うとるんや!?アキ君はわたしらと一緒に一番最後に到着したんやで!!その間にカメラをセットするなんて無理や!!」

 

なのは達が言い争っている間に、明久が立ち上がった。

 

「・・・明久君?」

 

なのは達が驚く中、彼は島田と姫路を睨んでいた。

 

「お前達・・・いい加減にしなよ・・・!」

 

「「!!」」

 

「お前らの勝手な行動が!!ほかのみんなの迷惑になってるのがわからねぇのか!?あ゛ァッ!!」

 

「な・・・なによ吉井のくせに!!」

 

島田は走りだして明久を殴ろうとしたが・・・彼は島田の手を掴んで思いっきり投げ飛ばして叩き付けた。

 

「が!!」

 

「よ・・・吉井君!!何をするのですか!!」

 

「は?やられたのは僕の方でしょ・・・だから反撃をさせてもらった。それだけ・・・雄二、悪いけど、先生達を呼んで来てくれないかな・・・?康太はカメラのチェックを」

 

「「わ・・・分かった。」」

 

雄二達は西村先生を呼ぶ為に部屋から出た。明久は暴れた女子達を催眠魔法で眠らせた・・・二人以外は。

 

「・・・さーて、君達にはきっちりと反省をしてもらうよ、島田に姫路・・・!君達がやってきた事は一年前から保存している。僕にやってきた暴力を、だよ?それが先生達に知られたらどうなるか分かってる?」

 

「な・・・何よ吉井のくせに!!」

 

「そうですよ!!それを渡してください!!」

 

姫路は取り返そうとするが、彼女も投げ飛ばされた。なのは達はこの空気に何も言えない。

 

あの明久が攻撃をしているからだ。

 

「僕はね、ずっと我慢をしてきた・・・君達が・・・いつかは変わるって事を、信じてた・・・だけど、二年になっても全然変わってない。それどころか悪化の一方だ!僕の堪忍袋も限界なんだよ!!はっきり言おうか・・・僕は、君達みたいなのが大嫌いだ!!」

 

「「!!」」

 

「あ・・・明久君・・・・・」

 

「・・・・・・・・・・・」

 

彼は西村先生が来たのを確認をする。

 

「吉井!!大丈夫か!?坂本たちから事情は聞いている。シャマル先生にも診てもらうんだぞ!?さぁ、お前ら、今から特別授業だ!!」

 

明久は西村先生が二人を連れて行く様子をじっと見ていた。

 

「アキ・・・・・・」

 

「・・・ごめんよ、アリシア、みんな・・・」

 

彼はそういって部屋を後にする。

 

明久side

 

「・・・やっちまった、くそ。」

 

こんなにキレたのは久々だ・・・普段は我慢が出来たが・・・あいつらの行動につい我慢が出来なくなってしまった。いつかは変わってくれる事を信じるつもりだったのに・・・・・・!

 

『マスターは悪くありません!!あいつらが悪いのです!!』

 

「ライカ・・・それでも彼処で切れてしまったのはいけない事だ。二人に手を出さずに信じ抜く決意を僕は破った・・・僕は・・・」

 

僕は魔力を感じて後ろを振り返った。

 

「アミティエさん・・・・・・」

 

「明久君・・・事情はなのはさん達から聞いています」

 

「そっか・・・・」

 

「本当に、今まで、よく我慢しましたね。」

 

「・・・アミティエさん」

 

「なんですか?」

 

「僕は、間違って、いたのかな・・・」

 

「明久君・・・貴方は正しいと思いますよ、貴方は私たちが普通の人じゃないと知った時も普通に接してくれました。私は嬉しかったんですよ?あの時、あなたに恋をしたのは間違いないって」

 

「え?」

 

「・・・なのはちゃん達も貴方の事が好きだって事は分かっています・・・でも言わせてください。私アミティエ・フローリアンは吉井 明久の事を異性として大好きです。」

 

・・・いきなり此処で告白か・・・だけど・・今の僕は・・・

 

「アミティエさん、嬉しいですよ・・・でも僕はなのは達も好きなんです。それでも良いんですか?」

 

「えぇ、勿論です。これは私の決意でもありますから・・・」

 

「・・・ありがとう」

 

鏡で見たら、僕は顔が真っ赤になってるだろうな。

 

・・・ん?今度は何の音かな?

 

「「「「うおおおおおおおおお!!女湯をのぞけええええええええええええ!!」」」」

 

「「・・・・・・・・・・・・・」」

 

僕達はFクラスの男子達が女湯の方へと走っていくのを見つけた。あいつら、一体何ばしよっとか。

 

僕達は急いで向かう事にした。




次回「女湯の戦い、明久・・Fクラスの男性たちをフルボッコタイム。」


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女湯を守れ!!明久 Fクラスとお話をしよう。

明久side

 

アミティエと僕は騒がしい方へと走っていく。そこでは野獣と化したFクラス男子達に襲われている女子たちの姿が見えた。

 

フィールドが形成されているから、僕達は直ぐに召喚獣を呼び出した。

 

「「サモン!!」」

 

なんか久々に呼んだ気がするのは何故でしょう・・・僕達の召喚獣はFクラス男子達を襲撃した。

 

「な!!貴様は吉井!?なぜそっちにいる!!そして美人と一緒だと!!」

 

「「「なにいいいいいいいいいいいいいいいいい!!」」」

 

Fクラス男子たちが更に燃えた気が・・・僕は一気にケリを付ける為に、召喚獣にバスターモードを構えさせた。

 

「「「「え?」」」」

 

「終わりだ、バスターノヴァ!!」

 

僕の召喚獣が放った一撃はFクラスの召喚獣達を一掃した。ふんすと僕の召喚獣はドヤ顔をしている。

 

まぁ最近ある意味出番が無かったからね。そのせいで活躍出来なかった鬱憤晴らしかな。

 

取り敢えず、あいつらも西村先生に連れて行かれるのを見て、僕は呆れながら部屋の方へと戻っていく。

 

「明久、大丈夫か?」

 

「雄二、問題ないよ・・・それにあのバカ達は何したかったの?」

 

僕が訊いていると、康太がやってきた。

 

「明久・・・お前が言ってた通りだ。先程のカメラを解析をしてみた・・・どうやら仕掛けたのは女らしい・・・。」

 

女か・・・・一体誰が僕にこんな写真を送ってきたのか・・・いずれにしても犯人はこの合宿場の中にいる、か・・・。

 

その夜。

 

「ライカ、それじゃあお願いするよ」

 

『Roger,Searcher Injection』

 

僕はサーチャーを飛ばして女湯の更衣室に向かわせた。おそらくもう一つ秘密のカメラがあるはずだ。

 

一つは見つかりやすい場所に・・・そしてもう一つは・・・確実に見つからない場所へと隠すために・・・。

 

(いずれにしても、僕に脅しの手紙を出してきた人物と一緒だろう。だけど一体誰が・・・)

 

おそらく明日、Fクラス男子はまた何かをやらかすつもりだ。僕も連中の対処をしないといけなくなるかもな・・・。

 

考えても仕方がないので、僕はライカとナハトに頼んで眠ることにした。

 

「お休み二人とも・・・」

 

僕はそういって眠りについた。

 

ライカside

 

マスターが眠ったのを確認をした私とナハトさんは、現在サーチャーの映像を共有しています。

 

今のところ動いている人物はいませんね・・・しかしマスターに仇なす輩は一体誰なのか・・・。

 

『ライカ!!』

 

『どうしました?ナハトさん。』

 

『女子更衣室に入ってくる人間がいるぞ。あれは・・・』

 

あれはDクラスの清水 美春さん・・・確か彼女は島田さんのことが好きな女の子・・・。

 

どうやら彼女は仕掛けているカメラを確認しに来た・・・ということは犯人は清水さんで間違いないですね。

 

『ナハトさん、映像は。』

 

『安心しろ、既に録画済みだ』

 

『分かりました。明日マスターが起きたら報告をしましょう。取り敢えず私達も眠りますか』

 

『そうだな』

 

それでは、私もスリープモードへと移行させて頂きます。

 

ライカside終了

 

次の日、クラスごとで自習していた。明久は分からない人達に教えたりしていた。

 

須川と横溝は彼女と一緒に勉強をしている。

 

勉強後、明久は離れた場所にいた。ライカ達から分かった事の報告を受ける為だ。

 

「そうか・・・清水さんが・・・」

 

『間違いない。隠しカメラを掘り起こしていたしな。』

 

ナハトの言葉に彼は苦笑いをするしかなかった。彼女は島田の事が好きな女性と言う事は知っていたが・・・流石にやり過ぎたなと思っている。

 

「いずれにしても、彼女を見張ってもらう必要があるね・・・よし」

 

明久が少しだけ目を閉じると、ポンッと小さい明久が誕生をした。召喚獣みたいなデフォルトの姿をした彼が現れる。

 

清水を見張らせる為に、使い魔(ミニ明久)を生み出したのだ。

 

(さて今日もFクラス男子が色々と話をしてるな・・・おそらく彼女も・・・よし!!)

 

明久は何かを決意をして、西村先生達に話をするのであった。

 

そしてその夜。

 

「全員突撃だああああああああああ!!」

 

「「「「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」」」」」

 

Fクラスの男子を始め、Bクラスまでの男子たちが暴走していた。迎え撃つ女子たちの中にはなのは達も居た。

 

「スターライトブレイカー!!」

 

なのはの召喚獣が放ったスターライトブレイカーが命中し、野獣男子達は次々と補習室へと送り込まれた。

 

「なのは!!」

 

「フェイトちゃん、大丈夫!?」

 

「うん・・・なのはの方は?」

 

「今終わらせた所だよ?・・・明久君大丈夫かな?」

 

「・・・大丈夫だと思いたい・・・明久自ら犯人を捕まえるなんて言ってたけど・・・」

 

二人は女湯の方を見ていた。

 

???side

 

「・・・よし誰もいないですわ」

 

私は隠してあるもう一つのカメラを回収をするために女湯へとやってきた。ふっふっふっふ、これで・・・「あなたが探しているのはこれかしら?」

 

え?

 

「誰ですの!?」

 

そこにいたのは茶髪の長い髪をした女性?一体誰かしら・・・ってそれは!?

 

「清水 美春さん・・・あなたが探しているカメラはこれかしら?あなたが隠していたもう一つのカメラ・・・」

 

「!!」

 

どうしてあなたがカメラの位置を!!そのカメラはバレない為に隠しておいたはず・・・何故!!

 

「何故かしらね、貴方がした事は犯罪よ?何の為にとは聞かないけど・・・!!」

 

「それを返せえええええええええええええええ!!」

 

私は取り返す為に襲い掛かるが、彼女は私が放つ攻撃をあっさり回避した。

 

「危ない危ない。とりあえず眠っていなさい。スリープ」

 

「あ・・・あれ?」

 

急に眠気が・・・・・ZZZZZZZZZZ

 

明久side

 

「ふぅ・・・危なかったわね・・・なんちゃって」

 

僕は現在女体化状態になっている。前までは勝手になっていたけど、意識をしたら成れるようになっていた。

 

危なかった・・・いきなり襲ってきた時は焦ったよ・・・取り敢えず彼女が犯人だと言う事は分かったから良しとしましょうか・・・さて・・・。

 

「そこで見ているのは分かっているのよ!!出て来なさい!!」

 

僕の声に反応をして二人が現れる。やはりあんたたちが現れるか・・・島田さん、姫路さん・・・。

 

「どうしてうちたちが此処に居る事が分かったの!?」

 

「そうです!!」

 

「さぁなんでかしら?おっと。」

 

彼女達は持っているバットで私に襲い掛かってきた。女の子に向かって何て事を。

 

って僕は男の子なんだけどね。

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

二人はバットを持ったままじりじりと迫っている。さすがに二人の前で魔法を使う訳にはいかないか・・・ライカ。

 

『分かっております、身体能力を上げておきますね?』

 

さすが僕の相棒。さーて島田さん、姫路さん・・・あんた達に対してのお仕置きタイムの始まりだ!




次回「明久対島田・姫路。」


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明久対島田・姫路

明久side

 

カメラを回収をする為に女湯の方へ来た僕は、まず清水さんを無力化をした。今度の相手は・・・島田さんと姫路さんだ。

 

まさか女湯の方にいるとは思ってもみなかった。さて二人はいつの間にか持ってた釘バットを構えている。どうやら反省する気が無いのは事実みたいだね・・・

 

「この!!」

 

島田さんは僕に向かって釘バットをふるってきたが、僕は強化魔法を使っているから簡単に回避出来た。今度は姫路さんが後ろから襲ってきたけど、僕は蹴りをいれて彼女の釘バットを破壊した。

 

「え!?」

 

彼女が驚いた先を狙って、接近し、彼女の首元に手刀をかまして気絶させる事に成功した。さて問題は島田さんの方だね・・・彼女はそのまま釘バットをふるってくるけど、今の僕にとっては無力だよ・・・!

 

「このおおおおおおおおおお!!当たりなさいよ!!だいたいあんたは何者なのよ!!」

 

「何者でもいいでしょ?島田 美波さん」

 

ふふと笑いながらって僕・・・なんだろう・・最近自分が女じゃないかなって思うぐらいになってきてるよ。

 

取り敢えず彼女も無力化させないとね。僕は強化された蹴りをかまして彼女が持っているバットを壊し、更には彼女の頭を掴んで催眠をかける。

 

「あ・・・・・・・・・・」

 

ドサッ、と彼女は倒れたので二人の記憶から先程までの記憶を消しておいた。

 

取り敢えずカメラは手に入った。僕は女湯から出て、姿を男に戻して康太の所へカメラを持っていく。

 

「康太、はいこれ。」

 

「これは・・・間違いない・・・明久、感謝する」

 

康太は直ぐにカメラを調べるみたいだね、シュタッと消えた。さて外の方はだいぶ苦戦をしてるみたいだね。

 

「サモン!」

 

僕の召喚獣は直ぐに苦戦している場所へと向かい走っていく。

 

明久side終了

 

なのはside

 

「止められないよ!!」

 

今私達は修羅となっているFクラス男子達に苦戦しているの!!明久君が女湯の方で何かをしているって聞いたけど、ってあれ?何か魔力を感じるんだけど・・・。

 

「ねぇ、なのは、これって・・・・」

 

「うん、間違いなく明久君、だけど・・・」

 

すると、男子達が油断をしている私達目掛けて襲い掛かって来た。まずいと思い、私達は構えていたけど、大きな砲撃が命中して、彼らの召喚獣は0点になって消えていった。

 

「間に合ったみたいだね」

 

「明久!!」

 

「明久君!!」

 

「ごめんごめん、ちょっとトラブってね!解決したから問題ないよ、西村先生は?」

 

「あっちで今生徒達と戦ってるの!!」

 

「分かった、直ぐに向かうよ。」

 

明久君が走っていく。さて私たちも・・・ってあれ?

 

「ごめんなのはちゃん、ラグナロク使って殲滅してもうたわ」

 

はやてちゃんが苦笑いをしていた。

 

なのはside終了

 

明久は西村先生を見つけると彼に先程あったことを話す。

 

「ふーむ犯人は清水だったか・・・しかし島田と姫路は反省をしていないか・・・」

 

西村先生も考えていた、「彼女たちの反省の態度が未だに見えないのは残念だ」と。明久も彼女達がこれで変わる事は無いだろうかと必死になって考えているが・・・。

 

「分かった、取り敢えずお前が一年間受けてきた事なども含めて今度生徒集会を行う事にする。すまなかったな、気づいてやれなくて」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

明久は黙って西村先生に何も言わないで首を縦に振るのであった。

 

明久side

 

僕は今回の事もあり部屋は移動させられた。雄二達もこれには納得をしている。

 

現在僕は一人部屋に戻りベットの上で横になっていた。やはり島田さん達は変わる事は無かったのか・・・今まで僕が受けてきたのはいったいと考えてしまうほどだ。

 

「ん?」

 

『マスター、マスター、連絡が来ております。』

 

「連絡?」

 

いったい誰だろう?

 

「もしもし?」

 

『もしもし吉井 明久君の電話で合っていますか?』

 

「・・・あなたは誰ですか?」

 

『・・・そうだよね、覚えてないよね・・・合流地点をインプットしたのを渡すから、そこに来てほしいの』

 

そういって通信が切れた。僕はライカにインプットされた場所に行くことにした。

 

「・・・!!」

 

この場所は・・・でも・・・僕はライカをセットアップをしてその場所へと向かう。なにせその場所は僕が小さいとき・・・なのはたちと出会う前にある子と出会った場所だ。

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

懐かしい場所だ・・・あの時以来だもんね。僕は歩いていくと、結界が張られたのを感じた。

 

「なぜ結界が・・・?」

 

「それは誰にも知られないために私が張ったんだよ、アキ君」

 

僕はその声に振り返る。そこに立っていたのは黒い長髪に・・・大きな胸・・・そして僕の事を知っている人物。そして何よりもこの場所を知っているのは彼女しかいない。

 

「・・・・恵梨香(えりか)?本城 恵梨香なの?」

 

僕が名前を呼ぶと彼女は涙を浮かべていた。やっぱり・・・恵梨香だったんだね。

 

「そうだよ・・・アキ君!!」

 

彼女は僕に抱き付いた。本城 恵梨香・・・僕がなのはたちと出会う前の本当の意味での幼馴染みだ。

 

だけど、彼女は5歳の時に親の転勤で離れてしまった。それにしても、なぜ彼女が魔法を使う事が出来るんだろう?

 

「ふふふ、なんで私が魔法を使えるかって思ってるでしょ?私はね、アキ君と同じでリンカ―コアがあったの・・・そしてミッドチルダの方へ転勤になってそっちで過ごしていたの・・・やがて私も魔導師になって管理局に入ったんだよ・・・アキ君が行方不明になったという噂も聞いたよ・・・」

 

(あの時のことだな・・・)

 

彼女が言っているのは・・・ん!!

 

「恵梨香!!」

 

僕は急いで彼女をお姫様抱っこして回避する。

 

「きゃ!!アキ君・・・・・」

 

「恵梨香、構えて・・・・敵が来た」

 

「・・・・・・みたいだね。よくも折角の再会を邪魔してくれたな・・・」

 

恵梨香が持っているデバイスはガトリングの状態になっている。彼女は射撃が得意って事かな?僕もシューティングモードにしておこう。

 

「さぁ恵梨香、行こう!!」

 

「えぇ!!アキ君!!」

 

「「さぁかかってこい!!」」




次回「明久と恵梨香のアタック。」

さてここで登場をした新キャラ!!

本城 恵梨香

明久にとってはなのはたちよりも前にあった本当の意味での幼馴染である。実は明久と同様で魔法を使うことができることが判明をしてミッドチルダの方に転校をしていき向こうでは明久同様に管理局に所属をしている。

デバイスはガトリングになるデバイスになる。


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明久と恵梨香のアタック。

明久side

 

僕達に襲い掛かって来たガジェットをシューティングモードにして迎撃する。

 

「うなれ!!フレイムシューター!!」

 

放たれた炎の魔力弾はガジェット達のコアに命中して爆発する。僕が恵梨香の方を見ると、ガトリングらしく連続した魔力の光弾が放ってガジェットを撃破していた。

 

敵のガジェットが減っていくので、僕は一気に決めるためにカートリッジ装填を行う。

 

「ライカ!!」

 

『はい!!』

 

「フレイムプラズマバスター!!」

 

僕が放ったフレイムプラズマバスターで敵ガジェットたちが殲滅したので、僕達は武器を収める。

 

「やるじゃん、アキ君!!」

 

僕たちはハイタッチをして、健闘を称えあった。あっ、やばいそろそろ戻らないと。

 

「ごめん恵梨香、そろそろ戻らないといけないから!!じゃあ!!」

 

僕はそういって急いで宿の方へと戻っていく。振り向くと、恵梨香は僕に手を振ってくれていた。

 

明久side終了

 

恵梨香side

 

行っちゃった、アキ君・・・せっかく会えたのにな・・・私だってアキ君のこと探していたのに、おっと。

 

「もしもしおばさまですか?」

 

『その様子だと明久に会えたかしら?』

 

「はい、元気そうでよかったです。それと例の件は?」

 

『ふふふ大丈夫よ、母さんに頼んでおいたから!この合宿が終わったら入れるようにね?』

 

「ありがとうございます、おばさま・・それと家の件もありがとうございます。」

 

『気にしないでちょうだいな。「副社長」分かってるからちょっと待って!!ごめんね、じゃあまたね!』

 

「はい、失礼します。」

 

私は通信を切った。合宿から帰ったらアキと一緒に暮らせるんだね。ふふふふはやくアキと一緒に学校に行きたいなうふふふふふふふふふ。

 

明久side

 

僕は急いで宿の方へと戻り、疲れていた体を休ませている。

 

『マスター、今日もお疲れ様でした。』

 

「あぁ君もね、ライカ・・・ふぅ〜・・・」

 

流石に魔力を使い過ぎてるな・・・これでマインドダウンが起きないだけでも凄い方だよ・・・。

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

しかし・・・恵梨香や僕を狙ったあのガジェットは一体何だったんだ?

 

ジェイルさんはあれからガジェットを破壊をして、データなども廃棄しているはずだ。つまり誰か別の存在があのガジェットを扱っていることになる・・・。

 

「あーやることが多すぎるよーーー・・・だけど島田さん達の事が先決だよね」

 

『マスター・・・西村先生もこれ以上は無理といっておりました。いくらマスターが優しくても、あの証拠ビデオを提出をしている以上・・・』

 

「分かってるよ、ライカ・・・」

 

僕は目を閉じて次の日に備える事にした。次の日もいつも通りに過ごしている。なのは達だけでなく分からない人がいたら勉強を教えていった。

 

それにしても、相変わらずFクラスの男子たちはうるさいな。時々シューティングレインでも使おうか悩むぐらいだ。

 

「はぁ・・・・・・」

 

「明久君、大丈夫?」

 

「・・・・・・・・・・・・・」

 

なのはの答えに僕は首を横に振る。流石にうるさすぎて他の人達に迷惑を掛けている事に気づいてないぐらいだからね。

 

雄二達もため息を吐いている。僕と同じ様に悩んでいるんだろう。

 

「あー、うるさいわ・・・本当に。」

 

優子さんがキレかかっているけど、秀吉が抑えている。ちょっとOHANASIしようかな?

 

「アキ、落ち着いて!!」

 

「そうやで!!アキ君まで切れたら大変や!!」

 

アリシアとはやてに注意された。僕は勉強に集中することにした。

 

そして夜となりお風呂の方へと向かった。

 

「・・・明久、お前・・・すっげえ筋肉してんな。」

 

「そうかな?」

 

普段から鍛えているからかな。そのお陰かお腹の筋肉が割れていたり腕に筋肉がついてきた。あいつらの暴行でやられた傷もあるけどね・・・取り敢えず温泉に入って、落ち着こう・・・。

 

「「「・・・・・・・・・・・」」」

 

何だろうか、あいつら・・・何であんな所で整列を?しかも何かを確認をするかのように・・・何だろうかあいつらを止めないとなのは達が危ない気がしてきたな。

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

さてどうするか・・・魔法は雄二達がいるから使えないから却下、バインドならどうかな?

 

「よし。」

 

僕は無言でバインドする準備を整えている。いつでもあいつらの体を巻き付けれるように・・・おっ、動いたな。

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

「「「「ぐああああああああああああ!?」」」

 

あ・・・しまった、女湯の方に・・・・

 

「「「「「きゃあああああああああああああああああああああああ!!」」」」」

 

「「「「ぎゃあああああああああああああああああああああ!!」」」」

 

「「・・・・・・・」」

 

やっちまった。バインドかけるタイミングを間違えちゃったけど・・・まぁ自業自得ということで。

 

「・・・いい湯だな。」

 

そして僕たちが上がったら、そこには死体の山ようになっているFクラスの男子たちだったものがあった。

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

とりあえず僕は部屋の方へと戻り、ライカをいじっているとコンコンと音が聞こえてきた。

 

「・・・・・・・・・・・・・・」

 

嫌な予感がしてバリアジャケットを纏いドアを開けると、

 

「死ね!!豚野郎!!」

 

清水さんが持っているナイフで僕を刺してきた。

 

「ぐあ!!」

 

バリアジャケットでナイフは刺さってないけど、念のためにやられたふりをした。誰かが駆けつけたようだ。

 

「明久君!?あなた何をしているの!!」

 

「うるさいうるさいうるさい!!」

 

「ちぃ!!」

 

僕は立ち上がり、清水さんにチョップをして、持っていたナイフを叩き落とした。

 

「な!!なんで!!」

 

「悪いね、清水さん・・・でも君がやった事はまずいかも・・・」

 

僕は睨んで彼女を怯えさせる。流石になのはにナイフを向けた君が悪い。

 

「そこにはカメラを仕掛けてある。全部録画済みだよ。やり過ぎたんだよ・・・清水・・・」

 

「あ・・ああああああああああああああああああああああああああああああ!!」

 

彼女は叫びながら走っていった。僕はバリアジャケットを解除をして西村先生にカメラを渡すことにした。なのはも付いてきてくれたから心強かった。

 

そして合宿が終わり、遂に運命の日が来てしまうのであった。




次回 体育館に全校が集まっている、そして学園長が話をするのであった。

次回「明かされる明久に対しての暴行の数々。」


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明かされた明久への暴行の数々。

明久side

 

合宿が終わり、僕達は文月学園へと戻ってきた・・・。何故か恵梨香が僕の家に居たのには驚いたよ。なのは達には自己紹介をした後、一緒に住む事やクラスまで一緒という事を教えてくれた。

 

さて話を飛ばそう。今僕達は体育館にいる。Fクラスは姫路さんや島田さん、更には男子の殆どが居ない状態だ。雄二や須川君、横溝君に康太、それに僕を除いてね。まさか全校集会をする事になるとは・・・思わなかったな。

 

『それほど大事な話ですよ!!マスター!!』

 

ライカ・・・怒らないで、僕だっていつかはこうなるとは思っていたから。そして、おばあちゃん・・・学園長藤堂 カヲルが生徒達の前に立った。

 

『さて皆、今日は全校集会に集まってくれてありがとうね・・・まぁある一部のクラスの奴らには此処では無い所に集まって貰ったが・・・実はあんた達にはこの映像を見てもらうよ。』

 

おばあちゃんは高橋先生に指示をすると映像が映される。そこに映っていたのは僕が島田さん達やFFF団達にバット等で殴られている所だった。

 

周りは「酷い」や「なんであんな事をしているのか理解が出来ない」、という声がざわざわしてきた。

 

なのは達はそれを見て怒っていた。Aクラスの方をちらっと見たがレヴィ達が映像を見て此方も怒っているし、ノーヴェ達は直ぐにでも殴りかかろうとするぐらいにキレている。この映像は勿論僕が提供をした物だ。ライカが映像として撮っていたのを僕が西村先生に渡して学園長に託した物だ。

 

『さて今回見せて貰ったのは一部の映像だけど、あたしは今こんな事をする生徒がうちに居るって事が恥ずかしいわさ。一人の生徒に対して複数人がバットを持ったりして暴力をふるう事にね!!』

 

(おばあちゃん・・・・・・!)

 

長いお話が終わり僕達は教室の方へと戻っていく。どうやらFクラスの一部は此処に残されていたようだ。ノーヴェやウェンディ、セインは殴ろうとしたが僕が止めた。

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

僕は無言で彼女達を睨んでいた。しかしあの映像が全校集会で流されるとは思ってもなかっただろうな・・・そして今日の夜は保護者が集まって話をするという事だ。呼ばれている生徒は島田さん達だ。

 

西村先生以外にはなんと僕の母さんが参加をするという。母さんもおばあちゃんから貰った映像を見て怒っており、直ぐに日本へ帰国をすると言った。

 

「仕事は大丈夫なのかな?」

 

「大丈夫よ!!あっちの仕事なら晃さんだけでも出来るから・・・それと明久・・・・何で直ぐに言わなかったのよ!!」

 

「・・・えっと・・・それはその・・・・」

 

「貴方は私達に迷惑を掛けていると思っているの!?違うでしょ!!私たちは確かに仕事が忙しいかもしれないわ。でもね・・・息子が虐められているのを知って黙っている訳にはいかないわよ!!」

 

「母さん・・・・・・・」

 

「だからこそあんた達を虐めてきた奴らのデータは全て集めてきたわ。ふふふ、私達を怒らせた事を後悔をするといいわ!」

 

一番怖いのはうちの両親だったようだ。確かに吉井グループはでかい会社だし、そういえば姫路さんところの会社もうちにお世話になっていたりするらしいし。

 

「ふっふっふっふっふっふ。」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・」

 

「あ・・・明久君・・・美菜さんが怖いよ・・・・」

 

なのは達が震えるほど母さんは怒っているみたいだ。うん、うん・・・僕も怖いよ。

 

明久side終了

 

その夜、Fクラスの保護者達は集まっていた。そこにはもちろん明久たちや美菜の姿もあった。

 

全員が西村先生を見ている。

 

「皆さん、お忙しいところをお集まりいただいてありがとうございます・・・実は今から見せる映像は本当にあったことです」

 

西村先生がDVDを入れて映像が流れる。

 

数十分後

 

「・・・以上が今回皆様に集まっていただいたことなのです。」

 

全員が黙っていると、ある親が息子を叱り出した。

 

「この馬鹿者が!!」

 

「あんたとは親子の縁を切らせてもらうわよ!!」

 

「ちょ!!」

 

「まってくれ!!それだけは!!」

 

あっちこっちで騒がしい事になってきた、そして美菜は立ちあがり姫路の父親の所へとやってきた。

 

「姫路さん」

 

「は・・・はい・・・・・」

 

「悪いのですが、今日限り、うちは貴方の会社と契約を切らさせて貰います」

 

「ま・・待って下さい!!それだけはご勘弁を!!」

 

「何を言っているのかしら?・・・貴方達の娘さんがうちの息子を釘バットなんかで殴って骨折させたり関節を潰したりするなんて思ってもなかったですからね、今の私は副社長としてではなく一人の母親として怒っているのですよ?これは吉井グループの総意となりますので、うちからは撤退をさせて貰いますね?」

 

美菜は後ろを振り返り明久の所へと座る。阿鼻叫喚の地獄絵図に明久が絶句する中・・・西村先生が一喝する。

 

「静かに!!処分に関しては後々言わせて貰います!!その間は自宅謹慎とさせて貰います!!それでは解散!!」

 

西村先生の言葉に全員が立ち上がりその場を去っていく。全員が去った後、美菜は明久の方を向いて抱きしめた。

 

「・・・母さん?」

 

「ごめんね・・・ごめんね・・・アキ君・・・私達が傍に居たら・・・こんな事には・・・ごめんね・・・ごめんね・・・!」

 

彼女は彼を抱きしめながら涙を流していた、なぜ自慢の息子がここまで痛めつけられないといけないのか、その時に何故傍に居てやれなかったのかを・・・彼女はなのは達が見ている中、涙を流している。

 

「・・・母さん・・・」

 

明久は涙を流す美菜を初めて見た。普段は強い母である美菜が涙を流して自分を抱きしめているが・・・

 

「く・・・苦しい・・・ギブギブギブ!」

 

彼女は力いっぱい抱きしめていたので、明久は呼吸がしづらい状態になっていた。

 

「美菜さん!!あかん!!アキ君が!!」

 

「え?」

 

美菜はようやく自分がやらかしたことに気づいた。

 

一方で島田家の美波の部屋

 

「これも全てアキのせいよ・・・全部あいつが・・・憎い・・・憎い憎いコロスコロスコロスコロス・・・」

 

姫路の部屋

 

「どうして私がこんな目に・・・これも全部吉井君のせいです・・・そうですよ吉井君さえ居なければ・・・そう・・・」

 

「「吉井(君)を殺せばいい!!」」

 

二人の少女達の目にはもう・・・かつてのような恋じゃなく殺す思いが彼女たちの体を動かしていた。

 

「吉井を殺せ・・・」

 

「吉井を殺せ!!」

 

FFF団の男子達も彼を殺す為に動こうとしていたのであった。




次回 FFF団や島田たちが学校に来ていない、謹慎処分を受けていた・・・だが彼は嫌な予感がした。

ある日彼は一人で帰っているときに突然として気絶をしてしまい起きたときにはFFF団と島田たちが目の前にいた。

明久はある決意を固める。

次回「本当の意味での戦い。」


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本当の意味での戦い。

明久side

 

島田さんたちが自宅待機を受けて4日が経った。

 

僕たちは人数が少ないけど授業を受けている。

 

「ふぅ・・・・・・・・・・・・」

 

僕放課後、僕は学校が終わり帰る準備をしていた。なのはたちは管理局の仕事が入ってしまいミッドチルダの方へと向かったようだ。雄二たちも用事などで一緒に帰れなかった。

 

そして校門を出たとき・・・僕は突然誰かに叩かれて気絶してしまった。

 

明久side終了。

 

「ん?」

 

リインフォースは帰り支度を終え、帰りに食材を買うために学校へ出たとき、遠くに明久の姿を確認した。

 

「明久?」

 

彼女は怪しいと思い、後をついていくことにした、もちろんなのはたちにも連絡をしてから。

 

明久は目を覚ますと、彼の体はグルグル巻きにされていた。あたりを見るとFFF団の格好をしたFクラスの男子たちにその集団の先頭に立っているのは島田に姫路・・そして清水がいた。

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

「やっと目を覚ましたわね・・・吉井・・・あんたのせいで・・・あんたのせいで!!」

 

「これもすべて・・・吉井君のせいです・・・だから・・・」

 

「「死になさい!!吉井 明久!!」」

 

「吉井 明久を殺せ!!」

 

「「「「殺せえええええええええええええええ!!」」」

 

「この豚野郎!!てめぇのせいでお姉さまが!!殺してあげますよ!!」

 

「・・・・・・本当にバカだよね」

 

「「「え?」」」

 

「・・・せっかく西村先生がチャンスをくれたのに・・それをも無下にするなんて・・・お前らは最低なやつらだ!!」

 

明久は起き上がると魔力をあげて縛っていた縄を引きちぎった。

 

「「「な!!」」」

 

「ライカ・・・セットアップだ。」

 

『O.K.!!Set-Up!!』

 

明久はセットアップをした。島田たちは驚く中、彼はギロッと睨んでいた。

 

「なによ・・・その姿は!!」

 

「・・・・いいからかかってきなよ?」

 

「やりなさい!!」

 

「「「「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」」」」

 

島田の号令にFFF団の奴らが釘バットなどを持ち明久に襲い掛かってきた。だが彼はFFF団の一人の顔面を殴った。

 

「ぐほ・・・・・・・・」

 

「・・・・・・・・・・・・・・」

 

そのままライカを構えてシューティングモードでFFF団のお腹や顔を殴っていき気絶させた。

 

「プラズマランサー!!」

 

『P lazma Luncer Fire!!』

 

放たれた電撃の槍が命中をして彼らは次々に倒れていく。彼は脚部に電撃を纏っていた。

 

「ライトニングキック!!」

 

そのまま浮遊魔法を駆使して回転蹴りをお見舞いさせると、FFF団は全員が倒れてしまう。

 

「こ・・・この豚野郎!!」

 

清水はナイフを持ち彼に襲い掛かってきた。彼は回避をして彼女の攻撃をかわしている。

 

「可哀想に・・・・・・あんな子のどこに惚れたんだい?」

 

彼は清水の右手を持ち・・・・

 

「雷神!!」

 

電撃を浴びせた。

 

「あががががが・・・がが・・・あががが・・・!」

 

そのまま彼女の手を離すと、彼女は痙攣を起こした。島田と姫路は青ざめていた、FFF団や清水があっという間にやられていることに・・・彼はそのまま近づいていく。

 

「吉井のくせに!!吉井のくせに!!」

 

二人は釘バットを持ち彼にふるってくる。彼は回避しながらライカをソードモードに変換した。

 

「ライカ・・・カートリッジ。」

 

『Roger!Cardridge Loading』

 

ガシャンという音をライカが発動させて電撃と炎がソードモードの刀身に纏っていく。彼は彼女たちが持っている釘バットを狙うことにした。

 

「炎上雷神!!」

 

彼女たちが持っている釘バットが折れてしまう、二人はひぃと言いながら持っていた釘バットを離した。だがそれでも彼はそのまま歩みを止めないで接近をしているが・・・後ろからぐさっと刺される。

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

彼は背中の方の感触を感じて、後ろを振り返ると、気絶したはずの清水が彼の背中にナイフを刺していた・・・。だが彼は清水をつかんで彼女たちの方へ投げ飛ばした。

 

「が!!」

 

彼は彼女たちを見下すように立ちはだかった・・・今の彼は止まらずにソードモードをランサーモードへと変えていた。

 

「「「ひぃ!!」」」

 

「・・・・これで終わらせる・・・因縁を!!ライカ!!」

 

『Roger!Cardridge Loading!Loading!Loading!」

 

彼は三発もカートリッジを装填してライカを振り回していた。なのはたちがそこに駆けつけた、一緒にアミティエたちやナンバーズたちも。

 

彼はランサーモードのライカを振り回して彼女たちに向けて振り下ろしていた。

 

「明久君!!」

 

「アキ!!」

 

「駄目や、アキ君!!」

 

「ライトニングファング!!」

 

彼は勢いよく彼女たちの前に突き刺した。彼女たち三人は白目を向いておりそのまま後ろに倒れる。彼はライカを抜いてまわす。

 

「・・・殺さないよ・・・いくら憎くても・・・殺す価値もないしね・・・やぁ、みんな・・・」

 

「明久!!あんた、背中に!!」

 

「・・・あぁナイフか・・・・・」

 

明久は背中に刺さっているナイフを抜く。バリアジャケットは普通のナイフを通す程柔ではない。

 

「・・・リインフォース・・・こいつらが?」

 

「はい・・・おそらく明久をさらったのもこいつらで間違いないでしょう・・・私は急いで追いかけましたから・・・・」

 

「・・・こいつらが・・・明久を!!」

 

ヴィータやノーヴェたちはFFF団たちを殴ろうとしたが・・・。

 

「やめて」

 

「明久・・・なんでとめるんだ!!」

 

「・・・みんなにこんなことをしてほしくないからだよ・・・それよりも心配なのは島田さんの妹の葉月ちゃんだ・・・おそらく新聞で流れてしまっている可能性が高い。悪いけど、島田さん達のこと頼んでもいいかな?」

 

明久はそういってすぐに倉庫から出るのであった。

 

葉月side

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

『お前の姉ちゃん、人を殺しかけたそうじゃないか!!人殺しの妹だ!!』

 

・・・お姉ちゃん・・・いや島田 美波があの優しいお兄さんを殺しかけたというのはすぐに広まった。私もお姉ちゃんがやったなんて信じられなかった・・・だけど夜にお父さんたちが帰ってきてお姉ちゃんに言ったことが頭に残っていた。

 

『お前はなんてことをしていたんだ!!明久君を殺しかけるなんて!!』

 

『!!』

 

それ以降・・・私は学校に居辛くなった・・・今日だってそうだ・・・苦しい・・・死にたい・・・誰か・・・・!

 

「やぁ、ここにいたんだね、葉月ちゃん」

 

「!!」

 

私が振り返ると、そこにはお兄ちゃんがたっていた。

 

「ひどい傷だね・・・大丈夫かい?」

 

「うう・・・うええええええええええええええん!!」

 

私はお兄ちゃんに抱き付いた。

 

葉月side終了

 

明久side

 

ひどいけがだ・・・もしかして・・・・・・!

 

「ねぇ、葉月ちゃん・・・・・・この傷・・・まさかだと思うけど・・・同級生にやられたのかい?」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

沈黙は肯定・・・おそらく島田さんのことが新聞に載っていたのをほかの生徒たちが見ていたんだな。それで葉月ちゃんは・・・!

 

「もう・・・いやです・・・葉月は何もしてないのに・・・全部・・・あいつのせいなのに・・・もうあの家に帰りたくない・・・お兄ちゃん・・・!」

 

僕はどうすればいいのか考えている。葉月ちゃんのことを考えるとな・・・とりあえず家の方へ一度送るしかないか。

 

「とりあえず家までに送るよ、いいね?」

 

「・・・・・・うん。」

 

僕は葉月ちゃんと一緒に家の方へ・・・なんか焦げ臭いな・・・?

 

「な!?」

 

そう島田家が燃えていた!勢いがかなり強い!!

 

「ちぃ!!」

 

「家が!!家があああああああああああああああああああ!!」

 

「見ちゃダメだ!!」

 

僕は葉月ちゃんを覆いかぶさるようにして、119番へ連絡した。消防車がすぐに駆けつけて火を消している。

 

そして中では二人の遺体が見つかった。おそらく葉月ちゃんの両親だ・・・仕事を首にされたのか・・・おそらくは・・それで自殺を選んだというわけか・・・さてどうするか・・・。

 

僕はとりあえず葉月ちゃんを連れて家の方へと戻った。家にはなのはたちが全員いたし母さんと父さんも帰っていた。

 

「おかえり明久。あの子たちに関しては警察に叩きつけておいたわ・・・全くあいつに世話をかけさせたわね」

 

母さんがため息を吐いていた。おそらく母さんの知り合いの警察の人に渡したのだなと思う。そして父さんは僕の後ろにいる葉月ちゃんの姿を見た。

 

「おや?明久、その子は・・・・・」

 

「実は・・・・・・・・・・・・・・」

 

──明久説明中──

 

「・・・そういうことか、島田さんのところが自殺をか・・・お姉さんは・・・」

 

「あいつは・・・お姉ちゃんじゃない!!私は一人になった!!・・・もう・・・誰も・・・」

 

葉月ちゃん・・・・ん?母さんと父さんが何かを話しをしている。二人は何かを決意をしたのか葉月ちゃんに話しかけた。

 

「ねぇ・・・葉月ちゃん・・・あなたでよければ私たちの娘にならないかしら?」

 

「え?」

 

「君は寄るところがないかもしれないだろう・・・だったら僕たちの娘にならない?」

 

「でも・・・葉月・・・・・」

 

「構わないわ、ゆっくりと考える時間はあるんだから・・その間はこの家にいてもいいからね?」

 

「・・・わかり・・・ました。」

 

なのはが彼女を部屋の方へ案内をしているうちに僕は母さんたちと話をする。

 

「母さん・・・・・・・・」

 

「わかってるわよ、あの子は、彼女の心は、相当傷ついているわ・・・今まで仲が良かった子たちがいきなり自分に敵意を向けてきたと考えたらね・・・しかも自殺か・・・」

 

「先ほど調べてみたけど・・・島田さんのお父さん・・・新聞で見た会社が彼をクビにしたみたいだよ。 」

 

「ほえー・・・晃さんのパソコンすごいですね?」

 

はやてが父さんのパソコンに関心を持ったみたいだね。

 

「はっはっはっは、これでも吉井グループの社長をしているからね・・・今も仕事を終えて帰ったところだよ。」

 

父さんと母さんが何をしているか僕もよく知らない。だがある噂では・・・誰かが戦争を止めたりしていると噂が流れているが・・・それってまさか?

 

「アキ君・・・そういうのは関わらない方がいいわよ?」

 

あ・・・両親がやったんだなと僕は確信を得た。

 

そして次の日、島田さんたちの処分は退学処分と決まった。清水さんも同じく退学処分扱いとなった。

 

やはり反省が見られないと、ばあちゃんが判断して決定をしたそうだ・・・・葉月ちゃんまだ悩んでいるみたいだけど・・・お母さんたちはゆっくりと決めるようにと言ったそうだ。

 

当然ながら、Fクラスは人数が少なくなっていた。

 

「あいつら・・・馬鹿やらなければよ・・・」

 

「じゃな・・・教室の方が静かになったの・・・・・・」

 

「・・・・・だがあいつらはやり過ぎた。明久に関して・・・な」

 

「だな・・・・・・」

 

「あぁ・・・・・・」

 

雄二たちも寂しそうに教室を見ていた、僕も少しだけ・・・それにしても、嫌な予感がするな・・・何事もなければいいけど・・・。

 

明久side終了

 

一方で島田たちは警察署にいた。

 

「なんであたしたちがこんな目に遭わないといけないのよ・・・・」

 

「そうですよ・・・私たちが何をしたと言うのですか・・・・」

 

未だに反省の色を見せていなかった。それどころか復讐という言葉が彼女たちの頭によぎっている、FFF団のメンバーや清水もそうであったように。

 

その夜、彼女たちは牢屋の壁を破壊した。

 

「まっていなさいよ吉井・・・アンタを殺せば私たちは自由になれるんだから!!」

 

島田たちは明久を殺すために移動をしようとしたときのことだ。

 

乾いた破裂音が聞こえた。

 

「え?」

 

見ると、FFF団の一人がばたりと倒れていた。彼から血が流れている。

 

「おい!!・・・死んでる・・・!?」

 

するとさらに銃撃が聞こえてFFF団は倒れていく、鮮血を咲かせながら。

 

「おい!!誰だ!?」

 

「てかなんでムショで殺されるんだうご!?」

 

すると黒い服を着た人物が現れた。

 

「な・・・なによあんたたち!?」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

仮面をかぶった人物たちは懐から銃を出した。

 

「え!?」

 

「まさか!!」

 

「嘘だろ!!」

 

「・・・・・・ターゲットロック。ウテ」

 

銃が放たれてFFF団たちは次々に撃たれていく。島田たちは「なぜうちらがこんな目にあわないといけないの!!」といいながら撃たれて地面に倒れた。

 

「ご苦労」

 

男の声で“ロボット”たちは撃つのをやめる。辺りを血だらけに倒れている島田たちを、男は笑いながら運ぶようと指示を出す。

 

ロボットたちは死体となっている島田たちを運んで行くと転移石を使いどこかに転移をしていく。

 

「ふっふっふ、いいコマができたようだな・・・さーて彼女たちを改造とするとしようかな?はっはっはっはっはっはっは!!」

 

男は高笑いをして転移魔法を使い、消えるのであった。はたして島田たちを回収した者たちは一体何者か・・・。




次回 人数も少なくなりFクラスの教室もきれいになっていた。整備などをされており平和に過ごしていた。

明久も暴力などがなくなったのか落ち着くようになり、時空管理局の方に復帰をした。もちろん学校の方もあるのか、あまり参加ができないのであるが・・・

次回「明久の平和な日常?」


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明久の平和な日常?

明久side

 

Fクラスの人数はかなり減っていた。島田さんに姫路さん、FFF団メンバーが逮捕されたためだ。彼らは退学処分を受ける手筈になってたけど、警察署から行方不明になったと連絡が来た。彼女たちが逃走をするとは思ってもなかった…何だか嫌な胸騒ぎがする。

 

(あの警察署は母さんの知り合いが指揮をしてた。そこを彼女達がかんたんに脱出できるとは思えない。何かが動いてる気がする、でも一体誰が……)

 

僕が黙っているとなのはが近づいてきた。

 

「明久君、どうしたの?」

 

「あぁ、少しね……何か嫌な予感がするんだ。」

 

「嫌な予感?」

 

「…………」

 

僕は黙ったまま、広くなったFクラスを見ながらため息を吐く。いくら広くなったとはいえ、静かになり過ぎだなと……。

 

「明久、俺も同じことを考えたさ。だが、あいつらは……」

 

「わかってるよ雄二、僕だって……」

 

「明久・・・・・・」

 

「だけど、せめて、最後は反省をしてほしかったな。謝ってほしかった……その謝罪を受け入れたかった……」

 

「「「「…………」」」」

 

僕はいつの間にか涙が出ていた。一年前のこと、今現在まで受けてきたことをすべて思い返していた。

 

島田さんに突然関節技をくらわされたり、姫路さんから釘バットを、FFF団からは拷問からのバンジージャンプ(※このときはライカを使い、浮遊魔法で窓を突き破って生還した)……

 

「………………」

 

「明久……おぬし。」

 

「わかってるよ、秀吉。いくらそういっても、もう終わってしまったことだからさ……」

 

「アキ…………」

 

「アキ君…………」

 

僕が左手を握りしめていると、授業の時間になったので、西村先生が入ってきた。僕たちはそのまま授業を受ける。

 

その放課後、僕はミッドチルダの方に向かった。

 

「うーん!なんか久々のミッドチルダね!!」

 

隣にはクイントさんがいた。そう僕はクイントさんと相談をして、旦那さんと娘さんたちに会わせることにしたのだ。

 

それにはジェイルさんも賛成をしており許可をくれた。

 

「そうだね、彼女は変装魔法を使えば平気だと思うから。明久君、クイント君を頼んだよ?」

 

僕は変装したクイントさんを連れてナカジマ家の方へ行く。彼女は懐かしさに浸っていた。因みに、ナカジマ家に全員居ることはジェイルさんの連絡で承把握しているよ。

 

クイントさんがインターホーンを押すと、「はい」という綺麗な声を聞こえてきた。この声には聞き覚えがあるな……。

 

「ギンガ」

 

『え!?』

 

扉が開かれ、中からクイントさんのように長い髪をした女の子が出てきた。クイントさんの合図で、僕は指をパチンと鳴らしてクイントさんの変装魔法を解く。

 

「おかあ……さん?」

 

「えぇ、ただいま」

 

「お母さん!!」

 

ギンガと呼ばれた女の子はクイントさんに抱き付く。そして、「ギンネェ」とギンガちゃんを呼びながら、もう一人の女の子が近づいてきた。僕はその子に見覚えがあった。

 

あの空港火災の時、僕が助けた女の子だからだ。ってことはこっちの子も…

 

「そうか……君達があの時の…………」

 

「えっと、あなたは…………」

 

ギンガちゃんが僕に聞いてきたので、ライカから仮面を出して装着をする。

 

「「その仮面は!?」」

 

「話は後で、今は家の方に入らせてもらってもよろしいですか?」

 

「あ、えっとはい!!」

 

僕たちが中に入ると、“お父さん”と呼ばれた人物がこちらに来た。彼もクイントさんを見て、目を見開く。

 

「く……クイント!?馬鹿な……お前は……!?」

 

「ふふ、久しぶりね、ゲンヤさん」

 

「じゃあ本物なんだな?」

 

「その通りよ、あなた!!」

 

「クイント!!」

 

ゲンヤさんと呼ばれる人とクイントさんは娘さんたちが見ているのを気にせずに抱き合っていた。夫婦として再会をしたんだ、それはいいことだ。

 

さて僕は改めて娘さんたちのギンガちゃんとスバルちゃんと話をすることにした。

 

「明久さん……あの時は助けてくださって本当にありがとうございました!!」

 

「気にしなくてもいいよ」

 

「仮面をかぶってたのは……なのはさんたち絡みですか?」

 

「……知ってるんだね。そう僕は彼女たちと幼馴染みなんだ・……空港火災の時はとある理由で仮面をつけていないとダメだったからね」

 

「明久さん……そのお願いがありまして。」

 

「お願い?」

 

スバルちゃん、僕にお願いとは?

 

「あの……お兄ちゃんと呼んでもいいですか?」

 

「どうしてそうなったの!?」

 

さっきの流れでどうしてこうなったの!?僕はどう答えたらいいのですか?!

 

「あ…あの……」

 

「ギンガちゃん?」

 

「私も…いいですか?」

 

ギンガちゃんまで!!しかも涙目になって僕を見ています!!父さん母さん姉さん!!ぼくはどうしたらいいのでしょうか!?

 

「「だめですか?」」

 

あ、スバルちゃんが涙目になっているし、上目遣い!?駄目だ駄目だ!!反則ですよ!!ホントに駄目ええええええええええええ!!

 

「……うん、いいよ!」

 

負けました、はい……負けたよちくしょー!!だってしょうがないじゃん!しかもかわいいし!!ちくしょう!!男だからね!!僕だって!!

 

そして現在……。

 

「お兄ちゃん。」

 

そして、現在、ギンガちゃんが僕に抱き付き、その後ろではスバルちゃんが羨ましそうに見てる……しかし、腕に当たる感触からして、ギンガちゃんも胸大きいな。大きさ的に……フェイトと同じくらい!!

 

「えへへへへへ」

 

「あらあらギンガったらあんなに甘えるの初めてみたわよ」

 

「……あのー、クイントさん、助けてください」

 

「えーいいじゃない。成長した娘が甘える男の子ってのは初めて見るもの」

 

「理由になってません!!」

 

「ギンネェ!!そろそろ変わってよ!!アキにぃに抱き付きたいよ!!」

 

「だーめ。今は私のターンだもーん♪」

 

「そういってギンネェ30分以上くっついてるよ!?」

 

へー、もうそんなに経つのか……アハハ。

 

「あのギンガちゃん?」

 

「ギンガ……」

 

「“ギンガ”、スバルちゃんと交代してくれないかな?」

 

「……えへへ、わかりました」

 

「えへへへへ、それじゃあアキにぃ!!」

 

今度はスバルちゃんが僕に抱き付いてきた。ギンガほどじゃないけど大きなものが二つも僕に当たってる。大きさ的になのはと同じぐらい!!

 

「温かいな……アキにぃ……」

 

「………………」

 

僕は彼女の頭を撫でながらスマホを見ていると、あ……………グループライン、何かいっぱいきてる。

 

『明久君明久君明久君明久君明久君明久君』

 

『アキアキアキアキアキアキアキアキアキアキ』

 

『アキ君アキ君アキ君アキ君アキ君アキ君アキ君』

 

『明久明久明久明久明久明久明久明久』

 

なのはたちが僕の名前を通知でながーーーーく送信していたので、僕はスマホをそっとOFFにした。

 

(なにあれ!!怖いんだけど!!帰れないじゃん!?)

 

僕はナカジマ家に泊まることにした。




なのはたちヤンデレに突撃!!まぁそりゃあ数年間ゆくえふめいなってしまっていましたからね。

はいギンガとスバルもヒロイン決定!?後はあのツンデレ「ファントムブレイザー!!」

ぐあああああああああああああああああ!!

次回「明久恐る恐る家に帰る。」


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明久恐る恐る家に帰る

明久side

 

ギンガとスバルちゃんのお願いで家にお泊りをしてから僕はミッドチルダから街の方へと戻ってきた。だけど、怖いですよ!!いつの間に彼女たちはヤンデレモードをインストールしたんですか?!

 

え!?僕が昨日「ちょっと出かける」ってメール送ってからいったいどうしたんだよ!!怖いよ!!通知もまだブーンブーン鳴ってるし、てか999って何!?どんだけ通知したの!!

 

家の前に到着をした僕は誰にもばれないようにそーっと家の方へ入る。

 

「おかえり明久君」

 

「…………………」

 

「随分遅いお帰りだね」

 

僕を迎えてくれたのはすごい笑顔で立っていたなのはだ。やばいな……めっちゃくちゃ怒っているじゃないですか。

 

「ひどいね明久君、私たち心配してLINEを送ったのに既読スルーするなんてね?」

 

「そうよねーーーーー」

 

「( ゚Д゚)」

 

後ろから声が聞こえてきたけど、フェイトやアリシアたちがぞろぞろとやってきた。しかも彼女たちの目から光が失われているのですけど!?

 

「アキーひどいなーー私たちがどれだけ心配をしてたのか、わかってないのーーーー?」

 

「そうだよね、お姉ちゃん。」

 

「ふふふふふ、アキ君にはお仕置きが必要かな?」

 

「そうよねー、明久」

 

「アキ君、ふっふっふっふっふっふ。」

 

「あばばばばばばばばばばばばば」

 

まずいまずいまずい、彼女たちの目がまじでやばい!!だってギンガとスバルちゃんが上目遣いで「泊まっていかないの?」っておねだりされたら断れないよ!!

 

とりあえず、

 

「逃げるんだよォ!」

 

僕はすぐにライニングシューズを唱えて、回れ右をしてドアを開けて出ようとしたけど。

 

「ぐほ!!」

 

何かが当たり僕はこけてしまう、なんだ!?

 

「結界!?」

 

家の周りに結界が張られている!?てかなんで!?おかしいでしょ!!

 

「明久くーん、少し頭冷やそっか!!」

 

「なんでや!?」

 

振り向くと、なのはたちはバリアジャケットを纏っていた。デバイスのみんな、主人を止めて!!

 

『申し訳ございません。これもマスターの愛だと思ってください』

 

『その通りです、外出した時のマスターたちがどれだけ恐ろしかったか……』

 

あのレイジングハートやバルディッシュたちが恐ろしく感じるって、半端ないね……。

 

「いくで!!」

 

「この!!」

 

はやてはブリューナクを、アリサはバーニングブレークを放ってきた。僕はまずいと思いプロテクションを張り、二人の攻撃をふさぐと、すずかが後ろから氷の矢アイスアローを放ってきた。

 

「まず!!フレイムショット!!」

 

フレイムショットを放ち、アイスアローを相殺すると、フェイトが後ろから斬りかかってきた、危ない!?

 

「バルディッシュ!!」

 

『……すみません。』

 

謝るなら止めてよぉ!!ってまた危ない!!

 

「外したの!!」

 

「なのはかい!!」

 

アクセルシューター!?てか家の中で暴れないでよォ!!ってあれ?LINE?みんなと少し距離を取ってから、確認する。

 

内容は……ギンガ?

 

『明久さん……また泊まりに来てくださいね?』

 

はい、ごめんなさい!今、返信できません!!どうしようどうしようどうしよう!?なのはが接近をしてきた。ええええい、ままよ!!

 

「なのは!!」

 

「なにあきひさ…うぐ!?」

 

僕はなのはにキスをする。なのはもいきなり僕がキスをしてきたので驚いているようだ。

 

「「「「「ああああああああああああああああああ!!」」」」」

 

五人が叫び出した。やむを得ん。僕は分身体を作り出し、彼女たちとキスをする。でもこれ、記憶とかダメージとかも共有されるから、合体をしたら6人分疲れるんだよね。

 

数十分後。

 

「うへへへへへへ♡」

 

「アキとキスしちゃった♡」

 

「えへへへへ♡」

 

「まさか舌まで入れてくるなんて……♡」

 

「アキ君のけだもの♡」

 

「悪く無かったでーーーーー♡」

 

六人ともすごい笑顔で赤くなって倒れている。僕は六人分の疲れが一気に来ておりますよ。しかもそのあとなのはたちが我慢限界なのか服まで抜きだして襲い掛かってきたときはまずかった。

 

そのせいで僕は現在疲れ切っております。いや死ぬレベルだよ!!なんで6回も(バキュン)しないといけないの!?

 

学生だってこと忘れてないかな!?とりあえず僕は六人を部屋に寝かせてから地下に行きいつも通りに訓練をしようとしたけど……どうも疲れが出てしまい集中ができない。

 

『マスター、今更ですが、今日はお休みなさった方がよろしいか、と』

 

「……あー、そうだね。とりあえず訓練システム解除っと。」

 

僕は訓練システムをダウンさせてから、自分の部屋に戻る。寝る前にライカを少し整備した。

 

ライカがチェンジできるのは、ブレード,ランサー,ガン,シューティング,バスター……最近ではロングライフルとツインバレットに二刀流が加わっている。おまけにブラスタービット装備だ。

 

「本当に最初に比べたら色々と増えたねライカ。」

 

『えぇジェイル博士が拡張パックを作ってくれたので色々と収納が可能となっていますしね』

 

「そうだね。さて明日もお休みだからどうしようかな?」

 

今日は土曜日なんだ。なのは達には心配かけたし、一緒に出かけようかな?

 

おっと、ギンガに返信返信っと。




次回 日曜日なので明久たちは遊びに行くことにした。

次回「明久たち遊びに行く。」


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明久たち遊びに行く。

明久「さーてうぷ主よ・・・・・・」

なんでしょうか明久君。

明久「なーんで更新が遅れたんだ?」

いやー別の作品を作ったりしているので明久君の場合はstriker本編のように進めることができるのか不安になってきたんですよ(笑)

明久「そうかそうか、ライカバスターモード。」

え?

ライカ『了解です。』

まってなんか炎と雷が混ざっている感じがしているのですが?

明久「うなれ!!炎と電撃の一撃!!プラズマバーニングブレイカー!!」

ぐああああああああああああああああああああああああああ!!

明久「というわけでみなさんこんな作品ですがこの中のひとはなんとか終わらせようと頑張りますので応援よろしくお願いしますね?」

ライカ『ではどうぞ。』


明久side

 

さて今僕は女の子モードになっていた。その理由は……

 

「アキはこっちが似合ってるんじゃないかしら?」

 

「何言うとるんやアリサちゃん!アキ君はこっちが似合(にお)とるで!!」

 

「はぁ……………」

 

そう、女物の服があんまりないってことで買い物をしてるんだけど、なんでかなのは達が服選びに燃え出したんだ。その間は暇なのでLINEの方を見ていた。おっ、スバルちゃんからだ。

 

『今友達のティアと頑張っているなうです!!』

 

ティアね……彼女の話からたまーに出る“ティア”って子は多分友達なんだろうな。

 

「明久君、決まったの!!」

 

「お疲れ様」

 

僕だけじゃなく、ライカも興味津々で、なのは達が選んだ服を見ていた。

 

「ふむ…………」

 

なのはは僕に合いそうな茶色の服などを選んでいた。フェイトとアリシアは流石姉妹と言うべきか黄色のを……すずかは逆に青い服を用意しており、はやてはこれまた茶色、アリサは赤い服を出してきた。

 

さて僕はどれが似合ってるのかな?ライカ、順番に着てみるからチェックお願いね?

 

『了解です』

 

まずはフェイトとアリシアが用意をしてくれた黄色い服を着てみた。

 

「どうかな?」

 

『そうですね、明るい感じがして私はいいと思いますよ?ただなんと言いますか、まぶしすぎるのが欠点ですね……』

 

まぁ確かにこの色がもうちょっとダーク寄りだったらよかったかもしれないね。さて次はすずかが選んでくれた服だ。

 

『マスターは本当に男なのですか?』

 

失礼しちゃうわね、心は男です!!まぁ僕だって好きで女性になったわけじゃないよ……コントロールができるようになってからは自由に女子になれるとは言え。ねぇ、ライカ、取り敢えず感想をお願いできるかな?

 

『これは素晴らしい……!さすがお嬢様ですね』

 

それから、なのはやはやて達が用意をしてくれた服を着替えてから全部購入をすることにした。まぁ全部気にいったので買ったとも言う。

 

「それにしても本当にこのメンバーで買い物をするのは久々かな?」

 

「そうだね。闇の書事件の後だっけ?こうやって全員で買い物したのって……」

 

「……………………」

 

なのはだけは黙ってしまった。やっぱりまだあの時のことをずっと引きずってるのか…………皆には悪いけどなのはと二人きりでお願いさせてもらえないかな?僕がアリサにこっそりとそのことを伝えると、彼女はため息を吐いた。

 

「仕方がないわね、でも明久……なのはを頼むわよ?」

 

「了解。なのは、ちょっといいかな?」

 

「え?」

 

僕はなのはを連れて二人きりで話ができる場所へと向かう。

 

明久side終了

 

なのはside

 

私は突然として明久君に手を引っ張られてどこかに連れて行かれる。

 

「ねぇ明久君、皆はいいの?」

 

「いいってさ。さて……ここでいいかな?」

 

明久君が止まった場所を見て私は目を光らせた。そこはとてもきれいな海の見える場所だった。

 

「きれい…………」

 

「ここはね、僕が見つけた場所なんだ、こっちに戻った際にね。なのは……ごめんよ」

 

「え?」

 

「みんなが必死に僕を探していたのに……連絡もせずにいて。僕はずっと考えていたんだ。フェイトたちにも言ったけど僕はジュエルシード事件の時は本当に何もできなかった。僕は封印魔法を使えなかったから……。闇の書事件の時もそうだった。自分が情けないと思ったよ……もっと力があれば、なのは達が傷つかなった。自分の力不足にどれだけ情けないと思ったか……」

 

違う、明久君は弱くない……だってあの時だってアリシアちゃんやプレシアさんを助けたのは明久君、さらにリインフォースさんをたすけたのも全部明久君なんだよ?どうしてそんなに自分の評価を下げるの?

 

「なのはをかばった際にやっと僕は役に立てたんだなって思った……」

 

「そんなことない!!私はかばってほしくなかった!!明久君は役に立たないなんて一度だって思ったことないよ!!」

 

「なのは……」

 

「あの時だって明久君はずっとそばにいてくれた……フェイトちゃんと一騎打ちをする時やヴィータちゃんたちにやられたときも……明久君はそばにいてくれた……私はそれだけで勇気をもらったんだよ?明久君がそばにいるととても心が温かくなってた……だからあの時、明久君が血を流しながら私の方を見たとき、私は心に穴が空いた気がした。ううん本当に穴が空いた。そしてあの爆発を見て私は……私……!」

 

私はあの時の光景を思いだした、明久君が私やヴィータちゃんを逃がした際に発生したあの爆発……私は一度たりとも忘れてない。明久君の言葉をちゃんと聞いて任務を休んでいたら……突然、明久君が光りだして私を抱きしめた。

 

「あき…ひさくん?」

 

「泣いたっていいんだよ」

 

「え?」

 

「今はいいんだ、なのは。あの時だって君が傷つくのを見たくなかった。二度と悲しい思いをさせたくなかった。だから僕はかばったんだ……しかもずっとずっと連絡もしないで。だけどそれは逆に君達の心を傷つけてしまったんだ……本当に、本当にごめんね。」

 

「ううん明久君が悪いんじゃない……悪いのはなのはだもん……だから今だけは泣かせて……ううううああああああああああああああん!!あきひさ君よかった!ごめんなさいごめんなさい!!ごめんなさい!!」

 

彼が結界を張ってくれたのか私は安心して涙を流せた。海鳴市でも泣いたけど……やっぱり気づいていたのかな?ありがとう……明久君。




次回 月曜日 本来は学校へ行かないといけないが彼は時空管理局へとやってきていた。その理由はある陸士学校へと彼は呼ばれてやってきたのだ。

そして

「え!?」

次回「明久 陸士学校へ講師として」


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明久陸士学校へ 

明久side

 

やぁどうも、吉井 明久です!今、僕はミッドチルダにいます。陸士学校に講師として招かれたからね。お相手は僕の母さんの友達で、名前はアリーゼ・レーヴェルンさんだ。

 

「すみませんゲンヤさん、わざわざ送ってもらっちゃって」

 

「気にするな明久!お前さんにはクイントを助けてもらった恩もあるからよ。これぐらいさせてくれ。ほらあの建物が陸士学校だ。」

 

僕はゲンヤさんが言った方角を見ると、陸士学校らしき建物が目に入った。さて一日先生として頑張るぞいっと。

 

そして、アリーゼさんに挨拶をした後にそのクラスへと案内されたんだけど……あらあら罠を仕掛けてるな?僕が扉の前に立ち勢いよく開けると、罠が落ちた。仕掛けただろう男子は驚いていた。

 

「な!?」

 

「素敵な歓迎をどうも。さて諸君、今日一日だけど、講師として招かれた吉井 明久です!!よろしく!!」

 

なんていうかFクラスに似た感じだな……そう思いながら授業をしようとしたときにスバルちゃんがいることに気づいた。どうやら彼女はここのクラスらしいね。そして、数人の男子が立ち上がってきた。

 

「先生がどれくらい強いのかわかんねーけどよ!!いきなり一日講師といわれて俺らが納得すると思ってんのか!!あぁ!?」

 

血気盛んだな。FFF団よりはマシか……さーて向こうは構えてきてるし、仕方ない。ライカをウィップモードにして急遽授業を変えることにした。

 

「趣向を変えて、模擬戦をしようか。君達の力を見せてもらうよ。そうだね……一対一じゃ時間の無駄だから全員でかかってくるといいよ?」

 

明久side終了

 

スバルside

 

まさかアキにぃが来るなんて思ってもなかった……うわ.、面倒くさい奴が怒ってる。

 

「いい度胸じゃねーか!!お前ら!!こいつをぶっ殺すぞ!!」

 

「「「「おう!!」」」」

 

こいつらは俺達が最強と思っている奴らだ、親が偉いからって言うだけでね……アキにぃ大丈夫かな?

 

「……君たちは本当に魔導師になる気はあるのかい?」

 

「なんだと!!」

 

「親が偉いからってほかの子達を脅している奴が魔導師になるなんて世も末だと思っただけさ」

 

「てめぇえええええええええええええええええええええええ!!」

 

(カートリッジ!?)

 

私とギンネェは戦闘機人と呼ばれる存在だ。ティアだけには話してるけど、アキにぃには知られたくない。こっそりと目を戦闘機人モードにして、カートリッジをしたあいつを見る。魔力をあげてアキにぃを攻撃するつもりだ。

 

「……ライカ、魔力集中」

 

『Roger』

 

アキにぃの魔力が右手に集中されていく。いったい何をする気なのかな?

 

「おらあああああああああああああああああ!!」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・」

 

衝撃が起きた。私たちは発生した煙に目を閉じてしまう。アキにぃは大丈夫かな!!ってえ!?

 

「うぐぐぐぐぐぐぐ!!」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

煙が晴れて、全員が目を見開いていた、隣にいるティアも驚いている。あいつが放った攻撃をアキにぃが指で受け止めていたからだ。

 

「このおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

 

「駄目だね」

 

あいつは力を入れているけどアキにぃの指から一歩も動かすことができないでいた。すごすぎるでしょ!!

 

「駄目だね、力も全然だし、振り方も一撃で倒すことに集中をしているみたいだね?これではいけない」

 

「どあ!?」

 

そのまま投げ飛ばされたあいつは地面に倒される。ほかの奴らもアキにぃに襲い掛かろうとしたけど……

 

「…………」

 

「「「「!!」」」」

 

何て威圧感なんだろう!アキにぃのオーラで全員が動けない。私もティアも震えていた。

 

「さて、模擬戦はここまでにしましょうか……」

 

「てめぇ!!許せねぇ!!俺はエリートだ!!お前のような奴にやられるはずがない!!しねえええええええええええええ!!」

 

「おいバカ!!」

 

「よせ!!」

 

あいつは皆が止めているのに向かっていく。

 

「ライカ……」

 

『はぁ……わかっております。』

 

あれはブレードモードだ。雷鳴が剣に集まってるってことは、アキにぃは電撃を使えるってことかな?

 

「雷鳴一閃!!」

 

「ぐあああああああああああああああ!!」

 

みねうちだけど電撃が彼に襲い掛かっている。ほかのみんなもあいつがやられているのを見てびっくりしている。

 

「……これでわかっただろ?人を見下してる奴が勝てるほど魔導師ってのは甘くないんだよ?」

 

「くそが!!てめぇ……親父に言っててめぇを解雇してもらう!!謝ったって手遅れだぜ!?俺の親父はとても偉いからよ!!」

 

そうこいつの父親は管理局でも高い地位にいる。流石のアキにぃでも……

 

(一応、母さんに報告しておくか)

 

大丈夫かなアキにぃ。

 

スバルside終了

 

授業の後、僕は母さんに先ほどあったことを報告をしていた。母さんは黒い笑みを浮かべている。

 

『OKOK、明久……私に全部任せなさい、いいわね?』

 

「えっと了解。」

 

母さんの声からして嫌な予感がしたな。これじゃあいつと同じことやってるみたいで本当は嫌なんだけど……。

 

「“スバル君”とティアナ君…だったかな?隠密捜査をするなら、魔力を抑えることをお勧めしますよ」

 

僕は電話を切った後、様子をうかがっている娘らに声をかける。姿を現した二人は苦笑いをしていた。

 

「明久、先生」

 

「どうしたの?」

 

「……ティーダ・ランスターという名に聞き覚えはありますか?」

 

「あぁ勿論!やっぱりティーダさんの妹さんだったのか」

 

「はい、あのありがとうございます。兄を助けてくれて。」

 

「気にすることはないよ。君のお兄さんは立派な人だ。それに、君も凄いね。弾丸データを見させてもらったよ。」

 

「え!?」

 

「アキにぃいつのまに!?」

 

「君達の戦闘データを見るくらいなら僕でもできるさ。弾丸なら……ライカ!!」

 

『了解です』

 

僕はライフルモードへと切り替えて彼女にデータを送る。

 

「これは?」

 

「僕の技の一つ、『バレットシュート』。光弾を連続して放つんだ。さーて午後からの授業、一緒に頑張ろう!」

 

僕はこうして午後の授業を始めた。まぁ大人しくしている子達ばかりじゃないのは知っていたけどね?そして講義が終わってから、僕はミッドチルダから家の方へと戻ってきた。

 

「おかえりアキ!!」

 

「ふぅ〜、アリシアただいま」

 

「なんか疲れてるね?」

 

「まぁね……色々とクセの強い子ばかりで…ってあれ?他のみんなは?」

 

「あぁ皆なら今日はミッドチルダの方で事件があったみたいだから向かったよ?私はアキが帰ってくるのを待ってたの」

 

「ありがとうアリシア…………」

 

そうだ!

 

「ねぇアリシア、久々に二人で寝ないかな?」

 

「ふぇ!?二人きりでってこと!!」

 

「そそ、たまにはね?」

 

「うんうん!!いいよ!!さぁ今すぐ行こう!!」

 

アリシアに手を引っ張られて僕は自分の部屋に行きアリシアがパジャマに着替えてよいしょっと入ってきた。

 

「えへへへ、アキとこうして寝るのってあの時以来だね。」

 

「それもそうだね」

 

明久side終了

 

アリシアside

 

アキと寝たのは私が復活をしてアースラに転送されたときかな?本当にアキの背中が大きくなってた。

 

「………-どうしたの?」

 

「ううん、夢じゃないかなって……一緒に暮らしてるけどアキと再会するのに時間がかかったからかなって思って。」

 

「……あー、それはごめんよ」

 

「えへへ、冗談冗談!」

 

「全くもう……」

 

「えへへ、アキは変わらないね!!」

 

「そりゃ、どうも。さーて、明日は学校か……おやすみ、アリシア」

 

「お休みアキ」

 

私はアキとキスをして眠りについた。




次回 明久はアリシアと一緒に学校へ登校をする。なのはたちも合流をしてFクラスへと入り彼はスマホでミッドチルダに起こったのを見て苦笑いをするのであった。

次回「学校へ行き事件を知る。」


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学校へ行き事件を知る

明久side

 

次の日、僕はアリシアと一緒に学校へ登校した。なのは達?ミッドチルダでの仕事が忙しかったようで、帰ってきてから休んでる。

 

「お疲れ様、五人とも」

 

「…………ほんと疲れたわ」

 

「明久の方も大変だったみたいね?」

 

「え?」

 

「こ・れ」

 

アリサから渡された新聞の内容を確認すると、そこにはある家族のことが書かれていた。時空管理局のお偉いさんが息子の起こした事件を裏で揉み消していたことが判明……ってあれ?陸士学校で喧嘩売ってきた子じゃあないか!

 

「・・・・・・母さん」

 

おそらくだけど、母さんが時空管理局に乗りこんで連中がやったことをネットとかでばらまいたんだよね……おそらくだけど。さて話を戻そう。僕とアリシアはFクラスに入り、いつも通りに授業を受けている。

 

僕は授業中ずっと気になっていることがあった……それは姫路さん達の行方だ。これは間違いなく彼女たちだけの力じゃない、大きな何かが蠢いている。

 

『……マスター?』

 

「あぁごめん、少しだけ考え事してたんだ……。ねぇライカ、帰ったらミッドチルダの方へ行こう」

 

『わかりました』

 

放課後、僕はミッドチルダの方へ転移魔法で飛んだ。やっぱり情報はミッドチルダの方で収集したほうがいいと思ってね。時空管理局の本局へとやってきた僕はデータベースなどで調べている。

母さんが念のためにと僕に渡してくれたデバイスを使って、管理局のコンピューターに侵入させている。因みに言うと、そのデバイスは僕の召喚獣が本当の意味で小さくなったものだ。

 

「……戦闘機人……プロジェクトF……これって!!」

 

プロジェクトF……確かフェイトが生み出された意味でのクローン技術、そして戦闘機人……ジェイルさんが作っているのとは別個体……ギンガやスバルちゃんが……!

 

『マスター……』

 

「……わかってるよ、ライカ」

 

僕が部屋を出ると嫌な感じがした。クイントさんやジェイルさん達を利用をしていた上層部の絡みかな。本当に奴らは腐ってると思う。

 

「!………ライカ」

 

『えぇ、誰かにつけられております』

 

「みたいだね」

 

僕たちは誰も寄らないような場所に移動して、ライカをセットアップさせて構える。

 

「いたいけな高校生相手に5人がかりですか?」

 

「よくわかったな……お前にはここで死んでもらおう!!」

 

おそらく隊長クラスの奴がそう告げると、他の四人が僕に襲い掛かってきた。暗殺特化だね。

 

僕はライカをウィップモードにして暗殺者の一人の足を絡ませてもう一人に投げつける。

 

「「!!」」

 

ぶつけた二人に僕はバスターモードに切り替えて構えていると、後ろから手裏剣型の武器が飛んできた。

 

「ちぃ!!」

 

僕は回避して、フレイムプラズマバスターを放ったけど、やはり素早さは向こうが上か。連携も巧い……。

 

「仕方がない、ライカ!!」

 

『了解です』

 

ライカを二丁の銃にして、僕が飛ぶと、奴も飛んできた。それが狙いだ!!

 

「エレキバレット!!シュート!!」

 

『Electric Barret』

 

「「「「!!」」」」

 

四人に放つと、痺れた連中は地面の方に倒れていく。僕は着地してして隊長格に銃口を向けた。

 

「さすがアキヒサ・ヨシイってところか」

 

「僕の名前を?」

 

「当たり前だ、貴様のことを知らないはずがないだろうが……まぁいい、今日のところは撤退させてもらうぞ」

 

「待て!!」

 

僕はトリガーを引いたが相手は転移魔法を使い逃げてしまった。エレキバレットで痺れさせたヤツラも消えていた。

 

『マスター!』

 

「駄目だね、追跡ができない……だけど奴ら、僕の名前を知ってたな」

 

僕は逃げられた暗殺部隊のことを思いながらも、家の方へ転移しようと思ったけど……

 

「せっかく来たんだしギンガたちに会ってからでもいいかな?」




次回 ギンガたちに会いに行く明久、だが彼の前に現れたのは!!

次回「明久の前に現れたやつら!!」


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明久の前に現れたやつら。

明久side

 

僕は襲い掛かってきた敵を撤退させた後、ギンガたちに会いに行くことにした。

 

「まぁせっかくだしね?…………というわけにはいかなくなったか」

 

攻撃が飛んできたので、僕は横に回避して、後ろの方を振り返る。そこにはよく見たことがある服装をした奴らがいた。

 

「FFF団……!何でここに?」

 

「………………」

 

バリアジャケットを纏い、彼らにライカを構えていると、横から突然光弾が飛んできたので僕はプロテクトを張りガードした。

 

「これは………….」

 

そこにもFFF団のメンバーがいた。彼らは握ったデバイスから光弾を飛ばしてこちらに攻撃をしてきた。

 

「おっと!」

 

回避をした僕は、ライカをブレードモードへと切り替えて、彼らを無力化をするために接近する。相手は負けじとこちらに攻撃をしかけてきた。両手から光弾を飛ばしてね。

 

「!!」

 

僕は突然光弾が飛んできたのでプロテクションを張りガードをするも吹き飛ばされる。なぜ両手から…………まさか!?彼らは改造をされているのか!?

 

「ぐおおおおおおおおおおおおおお!!」

 

雄たけびをあげると、彼らの肉体が突然肥大していき、筋肉モリモリマッチョマンの変態へと変態した!嘘でしょ!?

 

「ぐおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

 

FFF団の一人が僕に襲い掛かってきた。あの剛腕に当たるわけにはいかない!!僕は必死に回避をしてシューティングモードへと変えたライカを構えてプラズマランサーを出そうとした。

 

「ちぃ!!詠唱もさせてくれないか!!」

 

詠唱をしようにもFFFマッチョマンの猛攻が邪魔だ…………仕方がない!!

 

「ライトニングアーマー!!」

 

僕はポーズを付けると鎧が変形をしてライトニングアーマーへと姿を変え、ライカをランサーモードへと変えた。

 

「アキヒサァァァァアァァアァァァアッッッ!!」

 

「コロス!コロス!!コロス!!!コロス!!!!」

 

凄い殺気だ!一気にカートリッジを装填をして、僕はライカを振り回す。

 

「地面に電撃よ走れ!!ライトニングスパーク!!」

 

地面に刺さったライカから電撃が走っていき、FFF団に命中すると、彼らは次々と地面へ倒れていく。いったい何をされたんだ?僕が彼らに近づいたとき突如として砲撃が飛んできた。

 

「ライトニングバリアー!!」

 

電撃のバリアーを張り、砲撃をガードをしたけど、威力がでかいため相殺することができなかった。なんて威力をしてるんだ!

 

「………………」

 

突然現れたフードをかぶった相手が僕に砲撃してきたみたいだな?

 

「君はいったい?」

 

「悪いが彼らを回収させてもらいますよ」

 

フードをかぶった奴は複数の魔法陣を出してFFF団を次々に回収をしていく。

 

「吉井 明久、今日のところは撤退をさせてもらいますよ?」

 

「待て!!」

 

すぐに転移魔法を使われたのでまた逃げられてしまう。あの砲撃……まるでなのはのスターライトブレイカーのような感じだった。

 

『マスター、大丈夫ですか?』

 

「何とかね?だけどなんだろう……ライカ、あの魔力、どこかで感じたことない?」

 

『いいえ、初めての魔力です……。ですが、マスターもお察しの通り、相手の砲撃魔法は、なのはさんが使っているスターライトブレイカーに匹敵する威力を持っておりました』

 

「やっぱりか」

 

僕はバリアジャケットを解除して、ナカジマ家のほうへと歩いていく。途中で、クイントさんと出会い、彼女と共に話をしながらナカジマ家の方へと歩を進める。

 

「謎の魔導師……それに行方不明になっていたっていう君の元クラスメイト達が……」

 

「えぇ、厄介なことになりました。クロノにも報告をしないとですね」

 

「そう……大丈夫、明久君?」

 

「なんとかですけど……おそらく今回の相手は厄介だってことはわかります。ジュエルシード事件、闇の書事件よりもね……」

 

ナカジマ家に到着した僕は、ギンガやスバルちゃんと話をしてから用意された部屋へとベットにダイブする。

 

「…………」

 

眠れないよ…………仕方がない。ライカを持ち、僕はナカジマ家のベランダからミッドチルダの夜空を見ることにした。

 

こちらの星も綺麗だな……それにしても、FFF団のみんな、何か改造されている感じがした。

 

「…………改造をした奴は、上層部の連中と関わってるのかな……まさか島田さん達も……」

 

僕は目を閉じた。彼女たちも改造をされているってことは十中八九間違いない。きっと僕に襲い掛かってくるだろう。きっと、なのはたちを巻き込むことになる……僕はある決意を固めた。

 

???side

 

ビーカーの中では、FFF団が眠っていた。肥大化した個体も元の体に戻っている。そして、その後ろでは、改造をされている島田,姫路,清水の姿があった。

 

「No.001、002、003の様子は?」

 

「は!改造をしておりますが……やはり前の記憶が一部残ってるおかげなのか戦闘力が上がっております。」

 

「なら次は彼女たちに行かせましょうか……ふふふ」

 

彼は笑いながら島田たちを見ていた。彼女たちの身体の一部には機械のようなものが埋め込まれていた。




次回 ナカジマ家に到着をした明久、だが彼は何か嫌な予感がしていた。

彼は嫌な予感がして外に出ると突然衝撃を受けて吹き飛ばされる。

「吉井・・・・・・吉井いいいいいいいいいいいいいいい!!」

「ッ!!島田さん!?」

そこに現れたのは島田、姫路。清水の三人だった。

次回「襲撃される明久!!現れたあの三人!!」


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襲撃を受ける明久。襲い掛かってきた3人

ミッドチルダで、明久はFFF団に襲われるも彼らの撃退に成功する。しかし、突然現れたフードの魔導師にFFF団を連れ去られてしまう。現在、彼はナカジマ家でクロノに報告をしていた。

 

『そんなことがあったのか…わかった。こちらでも調べておくよ。君も気を付けて……』

 

「ありがとうクロノ。ふぅ…………」

 

『マスター……』

 

「正直言って驚いてるよ。まさか状況がここまで最悪だなんて…ッ!!」

 

気配を感じた彼はライカを携え、外へと出てバリアージャケットを纏っていると、突然衝撃を受けて吹き飛ばされ、彼は壁に激突した。

 

「が!!」

 

バリアジャケットのおかげで衝撃を抑えることができたが、ダメージを受けてしまう。煙が晴れたその先には最悪の光景が待っていた。

 

「吉井いいいイィいいいいい゛いいいいいいいッッ!!」

 

「島田さん、清水さん…………!」

 

彼女たちの見た目からして、FFF団よりも改造をされているのが分かった。そして、それぞれによって武器や装備も異なっていた。

 

清水が抜刀して襲い掛かってきた。ライカをソードモードにして彼女が放つ攻撃を受け止めた。

 

『マスター!!右から!!』

 

「ッ!!ナハト!!」

 

『は!!』

 

明久の体から光が発生して、ナハトヴァールが現れる。彼女は槍を振り回して島田の攻撃を受け止める。

 

「遠慮をするつもりは毛頭ない……!お前たちを完膚なきまでに叩き潰す!!」

 

ナハトヴァールは彼が痛めつけられていたのを間近で見ていた……今こそ明久のために戦う時とばかりに、彼女は島田を引き寄せてその顔面を殴り飛ばした。一方で、明久の方も清水を蹴り、放たれた光弾をプロテクションでガードする。

 

「吉井クん……殺しまス…………」

 

「姫路さんまで…………!」

 

姫路は、背中に装着した射撃武装用のサブアームから明久に光弾を放ってきた。彼は回避し、ライフルモードにしたライカを構えて、ブラスタービットを射出し、姫路に攻撃をさせる。

 

「ナハト!!」

 

「は!!」

 

明久がサンダーバレットを撃ったタイミングで、ナハトは回避し、清水に命中させる。清水は雷撃で痺れながらも明久を殺すために刀を振り下ろすが、射出してなかったブラスタービットにより防がれた。

 

「主……このままでは」

 

「わかってる、これ以上の手加減はできないからね……でも、殺すわけにはいかない」

 

「……まだそんなこと言っているのか!?こいつらは主を…!!」

 

「ナハト!!」

 

「ッ!!出過ぎた真似をした……」

 

「とりあえずユニゾンで一気に決着(ケリ)をつける!!」

 

「は!!」

 

「「ユニゾンイン!!」」

 

明久の背中にナハトヴァールの翼、そして左手にパイルバンカーが装備された。彼はバンカーを射出して地面に突き刺した後、上空へ飛ぶ。

 

「雷鳴よ!!ライトニングバンカー!!」

 

上空から雷鳴が轟き、明久の体に集まる。雷のエネルギーは、明久からバンカーに伝わって地面にいた三人に命中をした。彼はバンカーを戻して着地すると、彼女たちは体が痺れてしまい動けない状態となっていた。明久は彼女たちの体を見て目を見開いた。

 

「こ、これは!?まるで戦闘機人じゃないか……!」

 

明久が困惑していると、ライカが大声で警告をした。

 

『マスター!!』

 

「!!」

 

彼は左手のパイルバンカーでガードをしたが、その威力に負けて吹き飛んだ。彼はなんとか立ち止まるが、そこに現れたのはフードをかぶった魔導師であった。

 

「お前は……」

 

「彼らよりも改造した三人に対してもこの圧倒的な戦闘力……やはり警戒すべきは貴方でしたか、吉井 明久。」

 

「お前はいったい誰だ!?」

 

「お忘れですかな?」

 

フードを外した魔導師を見て、彼は驚いた。

 

「…………ドクターライチ!!」

 

フードを外した男はかつて明久が捕まえたドクターライチだった。彼の記憶だと、捕縛後は、時空管理局の地下牢に入れられたはずであった。

 

「このドクターライチを侮ってもらっては困りますな!!我があんなところにいつまでも大人しくしてるとお思いでしたか!?総ては貴方への復讐の為!!彼女達の遺体を弄るのも良い刺激になりましたよ!!」

 

「遺体!?そういうことか…………僕を殺す、そんなくだらないことのために……島田さん達を…人の命を何だと思っているんだ!!貴様はあああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」

 

ライカをランサーモードにして、明久はドクターライチに立ち向かう。しかしライチは慌てず騒がずスイッチを押す。ギギギという鈍い機械音と共に島田たちが動きだして、彼の前に立ちはだかる。

 

「ッ!?」

 

彼が槍を引っ込めた瞬間、ライチはニヤリと笑い、背中から不気味なコードが出す。油断した明久はそれをまともにくらってしまった。

 

「がは!!」

 

蓄積されていた体のダメージもあり、明久は起き上がろうにも体に力が入ってこない。

 

「おやおやおや、随分と消耗なされたご様子で……!それに関しては彼女達には感謝しないと!!復讐するは我にあり!!さぁどうやって殺してやろうか…………嗚呼、この時をどれだけ待ち侘びたことかッ!!」

 

「趣味が……悪すぎるよ、アンタ…………」

 

明久はライカで支えるように立ちあがった……今倒れるわけにはいかないと体に力が湧いてきている。

 

「それでこそですよ、吉井 明久!!我が直接とどめを刺して差し上げましょうか!!」

 

彼は背中からコードを出して、明久に襲い掛かろうとした。

 

「させるかあああああああああああああああああああ!!」

 

ライチに砲撃が飛んでくる。明久が空を見上げると、ラグナロクを放つリインフォースの姿が映った。そして、彼女は明久のそばに着地した。

 

「無事か、明久!!」

 

「アインスさん、どうしてここに!?」

 

「……それは決まっている!!私はお前が好きだからだ!!」

 

「え!?なんでここで告白なんですか!?」

 

満身創痍の体のことなんか忘れて明久は驚いてしまう。

 

「お前はあの時、私に希望をくれた。消滅するしかなかった私をお前は救ってくれた。だからお前のためなら私は力を貸す!!明久……私とユニゾンしてくれ!!そして、これからは“リイン”と呼んでほしい……」

 

「ゑ?」

 

リインフォースは顔を明久に近づけると、その唇にキスをした。

 

「うぐ!!」

 

「ん………」

 

すると、さらに光りだして、明久の髪の色が黒から銀へと変わっていき、ダブルユニゾンが今ここに誕生した!

 

「力がみなぎってくる……!アインスさん…いや、リイン、そして、ナハト……二人の力を感じる!!」

 

「馬鹿な!?お前達、やっておしまいなさい!!」

 

「「「ぎぎギぎ…………!」」」

 

ライチによって強制的に動かされた三人は、明久に襲い掛かってきた。彼は島田の槍も清水の剣を、翔んで回避をし、ライカをシューティングモードへと変える。

 

「プラズマランサー!!ファイア!!」

 

『Plazma Lancer Fire!』

 

プラズマランサーを放ち、彼女たちを吹き飛ばした。すると、姫路はロケットランチャーを構えて砲撃してくる。

 

このままでは島田と清水にも命中してしまう…そう思った彼はロケットランチャーの弾を相殺して破壊したが、その背後を島田と清水に攻められてしまう。

 

「うぐ!!」

 

彼は刺されながらも、ライカを二刀流モードにして、ブラスタービットも射出しら三人の武器を破壊した。

 

彼は傷を抑えながらも炎と雷を纏わせて回転する。

 

「炎雷回転斬り!!」

 

三人を吹き飛ばした彼はドクターライチの方に武器を向けた。

 

「まさか改造をした三人でも勝てませんか……ふふふ、まぁいい、楽しみはおあずけと致しましょう。」

 

彼は魔法陣を出して姫路たちを回収をした後、自身も撤退した。明久は膝をつくと、ナハトヴァールとリインフォースはユニゾンを解除して、彼を支える。

 

「主!!」

 

「明久!!しっかりしろ!!」

 

「心配、しないで、大丈夫、だから……」

 

「そんなわけないだろう!!ナハト、急いで運ぶぞ」

 

「…………へへへ」

 

「行くぞ、ナハト!!」

 

「わかっている!!」

 

彼女達はミッドチルダの病院へ明久を急いで運びながら、クイントたちに報告をする。

 

「病院はこちらで指定をしておいたから!!急いで明久君を!!」

 

「あぁ!!」

 

「感謝する!!」

 

ナハトヴァールとリインフォースは急いで明久を助けるために病院へと運ぶのであった。




次回 明久が病院に入院したと聞いたなのはたちは放課後。シュテルたちにも声をかけてミッドチルダの病院へと向かった。

一方でブライト・ノアことジェイルは明久を襲ったのがドクターライチということを聞いて彼かといい考える。

次回「明久ミッドチルダの病院に」


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明久ミッドチルダの病院で。

「……知らない天井だ」

 

目を覚ました明久は、辺りを確認した。彼のそばには実体化したナハトヴァールとリインフォースがついていた。

 

「明久!!」

 

「主、目を覚ましたか」

 

「そうだ、僕は……」

 

明久はなぜ自分が病院に運ばれたのか思いだした。嫌な予感がしてナカジマ家から外へ出たこと、そこに現れたのは戦闘機人の如く改造された島田たちだったこと……そしてその犯人がかつて自身が逮捕したドクターライチだったことを。

 

「まさか奴が……奴が島田さんたちを……」

 

彼は右手に握りしめていた。

 

「主……お前のせいじゃない」

 

「……だとしても僕は自分を許せない……奴は僕に復讐をするために彼女たちを殺した。僕のせいだ…………!」

 

「……………………」

 

病室の沈黙を破るように扉が開いた。

 

「明久君!!」

 

「なのは?みんなも!」

 

勢いよくドアを開いたのは、息も絶え絶えななのは達であった。おそらく学校を終えて、そのままミッドチルダの方へとやってきたのだろう。彼女たちは制服を着たままだった。

 

「大丈夫なん、アキ君!?また襲われたって聞いて……」

 

「………………ありがとう」

 

「どうしたのよ?」

 

「…………ドクターライチ」

 

「「「「「「!!」」」」」」

 

その名になのはたちは反応した。過去を知らないシュテル達は首をかしげていた。

 

「奴が脱走してた。そして島田さんたちを殺して改造兵器にして、僕に襲いかかってきたんだ」

 

「な!!島田さん達が!?」

 

「僕の責任だよ、これは…………」

 

明久は窓を見ながらそう呟いた。

 

『・・・・・・・・・・・・・・・・・・』

 

ライカも黙って彼の様子を見ていた。夜になり、他の皆は一旦自宅の方へと帰った後、明久はブライトことジェイルに連絡をしていた。

 

『…………そうかドクターライチ…………彼がかい』

 

「えぇ、ジェイルさんならドクターライチのことを知っているかと思いまして」

 

『あぁ知っているとも。奴も私同様に作られた存在だからね……だけど彼は、武力や兵力で力押しをするタイプだからね。だから手駒が必要だったんだろう。おそらく彼女たちの明久君の復讐心を利用して改造したんだね』

 

「そうか…………ありがとう、ジェイルさん」

 

『あぁ君も早く傷を治してくれ。娘たちも私も君のことを心配しているからね?』

 

「ありがとうございます……」

 

通信を切り、彼は懐から何かを出していた。それは小さいころの明久の写真だ。だが一緒に写っているのは恵梨香と違う女の子であった為、ライカが聞いてきた。

 

『マスター、その方は?』

 

「あぁ彼女は恵梨香と出会う前の幼馴染だよ。懐かしいな……」

 

一緒に写っている女の子の髪の毛は青く、恥ずかしそうに明久の手をつかんでいた。今頃何をしているだろうなと思いながら明久は写真をしまう。そして、彼は目を閉じて夢を見る。

 

『明久……行っちゃうの?』

 

『ごめんね〇〇〇……お父さんとお母さんについていかないと……』

 

『やだやだ!明久とお別れしたくないよ!』

 

『僕もそうだよ。それなら約束をしよう』

 

『約束?』

 

『そう約束……いつかまた再会する時のおまじないってね。だから……その時はまた一緒に遊ぼうよ!!』

 

『うん!!』

 

(そうだ、僕はいつかまた再会をするって約束をして……)

 

彼は目を覚ました。彼女と再び会えることを信じて……。さて場所は変わって、ここはドクターライチのラボ……彼はFFF団の更なる改造及び島田達三人娘の最終調整をしていた。

 

「さすが吉井 明久!我が改造兵団相手にここまで戦えるとは思ってもいませんでした。でも改造されて兵器として実力を上げた彼女たちに彼はどこまで戦えますかね!?楽しみですよ、ふふふふふふっはっはっはっはっはっは!!はははははははははははははは!!」

 

彼は笑いながら新たな兵器を生み出していく、自分をあの牢獄に入れた明久を倒す為に。

 

戻って、病院の屋上。明久は目を覚まして夜空を見ていた。彼の左手のブレスレット…ライカが光りだす。

 

『マスター……大丈夫ですか?』

 

「うん、大丈夫だよ、問題ない。心配なのは、島田さん達やFFF団だ」

 

『………………』

 

「彼女たちに残されたのは僕に対しての復讐心のみ……それが彼女たちの戦闘力を底上げしてる、と僕は戦って思ったんだ」

 

『マスターはどうするのですか?』

 

「……どうするか、か」

 

彼は夜空をもう一度見上げる。おそらく彼女たちを助けても二度と同じような生活を送ることは難しいと思う。

 

(僕は彼女たちを撃てるのか?だけど、そうしなかったら…………!)

 

一方でシュテルたちの家。

 

「…………ねぇシュテルン。」

 

「どうしました、レヴィ?」

 

「僕たち……明久のために力になれないのかな?」

 

「突然どうしたんじゃ?」

 

「だって、僕たち明久とクラスが違うから、あんなことになってるなんて知らなかったよ…………」

 

「そうね……あっらそういえばアミタ」

 

「なんですか?」

 

「あんた、合宿の時に抜け駆けして明久に告白したんですって?」

 

「「「「!!」」」」

 

「ブッ!!」

 

突然のキリエの発言で、アミタは飲んでいたお茶を吹きだしてしまう。

 

「げほげほげほ!!キリエ!!なんでそれを!って、あ…………」

 

「へぇーーーアミタ、その話、僕聴きたいな?」

 

「そうですね…………私も興味深いです」

 

「そうじゃな。我も聞きたいぞ……」

 

「そうですねーーーーー」

 

アミタがぎぎぎと首を動かすと、目の光が失ったシュテルたちが、彼女に近づいていた。彼女は冷汗をかいたのは言うまでもない。

 

さて、病院の屋上では……明久は部屋の方へと戻ろうとしていたが、すぐにセットアップを始めた。

 

「………………………」

 

彼の体は回復しきれていないため、ライカをシューティングモードにして構えた。

 

(魔力反応がない……けれどこの気配…………)「そこだ!!プラズマシュート!!」

 

『Plazma Shoot』

 

振り向き様に放たれた電撃の光弾が当たった感触がした。すると透明化していた敵が現れてそのまま倒れる。

 

(なるほどステルス機能で魔力や気配を消していたんだね……だけど!!)

 

彼はライカをランサーモードへと変えて、カートリッジを装填し、地面に突き刺した。

 

「ライトニングスパーク!!」

 

範囲内にいた敵は、ステルスが解除されて倒れていく。彼はすぐにブレードモードにチェンジする。

 

「炎…一閃!!」

 

炎の斬撃が飛ばされて、近づいてきた一人を斬り伏せた。明久は近づいて連中の機械類などを調べていた。

 

「ライカスキャン開始」

 

『了解です』

 

ライカのスキャンが開始され、連中の機械などが解析されていく。すると、倒れていた敵が突然動きだしたので、彼は強化魔法を使用をする。

 

「ライジングシューズ!!」

 

素早く回避して、飛んできた針を回避をした。現れたのは、かつてのリーダー格の男だった。

 

「………………まだやる気ですか」

 

「私はライチ改造兵団暗殺部隊隊長『ゲルスルク』!吉井 明久……我が主の命令だ……貴様を殺す!」

 

ゲルスルクは腰の刀を抜いて襲い掛かってきた。刀を回避した明久は、ライカをツインバレットモードへと変えて、トリガーを引く。マシンガンの弾がゲルスルクに襲い掛かるも、彼は鎖鎌をまわして弾いていった。

 

彼は病院の屋上の建物の裏に隠れて、セットし直さ。そして、ツインバレットモードを構えた明久は、突撃して弾丸を放っていく。

 

「ちぃ!!くらえ!!」

 

ゲルスルクは手裏剣を投げつけるが、明久はクロスファイアーシュートを放って相殺する。そのまま勢いのまま、カートリッジを装填してチャージした。

 

「くらえ!!プラズマバスター!!」

 

ツインバレットモードから放たれる二門のプラズマバスターがゲルスルクに命中して彼を吹き飛ばした。

 

「ぐ…………!」

 

彼の体から火花が飛び出る。明久は彼らがロボットだと察する中、彼は何かのスイッチを取り出した。

 

「もはやこれまで…………ライチさま万歳!!」

 

スイッチを押すと彼はほかの部下たちも巻き込んで爆発した。証拠隠滅のために自爆を選んだ。

 

「失敗した者は自決せよ、か。ライチの奴……!」

 

そして明久は意を決して病院を出ることにした。体の方は魔力で回復させ、誰にも言わずにドクターライチを探して飛び立った。




次回 明久が病院から消えたことを知りなのはたちは学校を休んで明久探索するために向かう。

一方で明久は自ら囮になりライチたちを一気に倒す為にうごいていたのだ。

次回「明久の行方。」


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明久の行方。

ミッドチルダではなのは達はバリアジャケットを纏ってある人物を探していた。その名は、存知、吉井 明久だ……。

 

彼女たちは、明久が病院から消えたと聞いて、急いでミッドチルダの方へやってきた。ある程度探し回った後、一旦合流した。

 

「いた!?」

 

「駄目!どこにもいないよ……!」

 

「いったいどこに行ったんだろうアキ……」

 

「フレイムアイズ」

 

『駄目だこりゃ、ライカと通信が繋がらねぇ!おそらく向こうが通信切っりやがったんだ』

 

「アキ君、どうして……」

 

全員が明久の行方を探している中、その明久はある地点を飛んでいた。

 

「…………………………」

 

『マスター…………』

 

「ごめんねライカ、ナハト……僕のわがままにつき合わせて…………」

 

『気にしないでくれ。私は主に命を救ってもらった身……今度は私が主を守護るだけだ」

 

「ありがとう……!どうやら来たみたいだよ!!」

 

明久が構えると同時に砲撃が飛んできた。彼が回避をした場所にFFF団たちが現れた。

 

「グルルルルルルル・・・・・・!」

 

「グオオオオオオォオオオオオオオッ!!」

 

彼らの理性は喪われ、まるで獣のように吠えていた。

 

「……かつては一緒に勉強をした中だった。だけど、もうそんな彼らはいないんだね。なら、僕がすることはただ一つ!ライカ、ランサーモード!」

 

『Ready』

 

ライカをランサーモードへと変えた明久は身構える。

 

「せめて、僕の手で……!!」

 

「「「「ぐおおおおおおおおおおおおおおおお!!」」」」

 

FFF団だったものたちは明久に襲い掛かるが、

 

「ランサースパーク!!」

 

刀身が光りだして光の槍となり、FFF団のメンバーを貫いた。これは明久にとっての彼らの最期を看取る戦いだ。

 

突き刺したランサースパークを解除して、襲い掛かってきた彼らをブレードモードで斬りつけた。

 

「グオッ………ア゛リ゛カ゛ト゛」

 

倒れていくFFF団を見ながら、明久は心の中で詫びる。そして、そのまま襲い掛かってきたFFF団を次々に斬りつけていく。

 

「ライカ、カートリッジ……」

 

『Roger』

 

刀身に炎と電撃を纏わせ、そのまま突撃をして、FFF団を斬り伏せる。

 

「炎上雷神!!」

 

残りのメンバーは死を恐れずに襲い掛かってきたが、

 

「ライカ、終わらせるよ……?」

 

『はい……』

 

バスターモードへと変えた彼はカートリッジでチャージを速めていく。

 

「終わりだ……フレイムプラズマバスター!!」

 

放たれたフレイムプラズマバスターが残りのFFF団に命中して、大爆発を起こす。煙が立ち昇る中、誰かが拍手をしている。

 

「素晴らしいですねぇ、吉井 明久。さすがと言っておこう……」

 

「ドクター、ライチ…………」

 

「だか、彼女たちを倒せますかな?さらに大改造をした彼女たちをね!!」

 

「「「ガルルルルルル゛ッ゛!!」」」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

明久は彼女たちを見ても冷静にライカを構えている。彼は弾を発射させて、三人に攻撃をするが、彼女たちは回避をして彼に襲い掛かってきた。

 

「…………」

 

「さぁさぁ攻撃をしなさい!!我が改造軍団よ!!」

 

明久が攻撃をしようとしたとき、衝撃波が放たれて三人を吹き飛ばした。

 

「今の技は……!」

 

「明久君!!」

 

そこに駆けつけたのはなのはたちだった。彼女たちはバリアジャケットを纏い駆けつけた。

 

シュテルたちも同じように駆けつけていた。

 

「皆、どうして!?」

 

「クロノ君が見つけてくれたんや!!全く!一人で全部片付けるつもりやったやろ!?」

 

「…………うぐっ」

 

「「「グルルルルルルル……!」」」

 

「もう人としての人格が残っていないのか……」

 

全員が構えている中、ドクターライチは笑っていた。

 

「まさかエースオブエースたちがやってくるとは思ってもいませんでしたよ。あっはっはっはっはっは!!これは傑作だ!!さぁいでよ!!我が愛しの兵器(コドモ)たちよ!!彼女たちを殺しなさい!!」

 

ドクターライチの指示で改造兵団が動きだした。

 

「ナハト!!ユニゾンだ!!」

 

「明久、私もだ!!」

 

「わかった!はやて、借りるよ!!」

 

「ええよ!!」

 

「「「ダブルユニゾンイン!!」」」

 

ナハトヴァールとリインフォースとのダブルユニゾンを果たした明久は、パイルバンカーで島田の攻撃を受け止めていた。

 

「ぐるルるるル・・・・・・ヨシイ゛ッ!!」

 

「島田さん…-」

 

「吉井いいいいいいいい゛いいいいいいイッ!!」

 

襲い掛かってきた島田の攻撃を受け流した明久は、リインフォースに頼んで、彼女が使っている夜天の書のデータをライカに写してもらっている。

 

そのため明久も闇の書の魔法を使うことが可能となった。

 

「ブラッディダガー!!」

 

放たれたナイフが島田たちに命中した。そして明久は島田を倒す為に接近した。

 

「ッ!!」

 

「……さようなら島田さん!!プラズマフレイムブレイカー!!」

 

島田はその直撃を受けて大破した。姫路と清水は島田が倒されたのを見て、襲い掛かるが彼は回避して、ライフルモードを二丁へと変え、ブラスタービットを射出させる。

 

「……二人とも……ごめん!!バスターカノン!!発射!!」

 

バスターカノンが二人に命中して大爆発を起こした。明久が着地をすると、ライチの方はなのは達と交戦していた。

 

「ほーう吉井 明久の方は終わったみたいですな……ならば我の方も終わらせてましょうか!!」

 

ライチが何かのスイッチを押した。全員が直感で離れると、何かの穴が出てきた。

 

「なんやそれ!!」

 

「これは次元の穴ですよ!!彼を別の世界へ葬るつもりでしたが…………まぁいい、先にエースオブエースたちを次元の中へご招待しましょう!!」

 

ライチが高笑いをする中、彼女たちはなんとか踏ん張ろうとしていた。

 

「アカン!!なんちゅう吸い込みや!!」

 

「ふっはっはっはっはっはっはっはっはっは!!」

 

ライチが笑っている中、明久は目を閉じて、とある決意を固める。

 

「ライカ、ナハト……それにリイン、悪いけど付き合ってもらえるかい?」

 

『私はマスターと共にどこまでも……』

 

『私もだ』

 

『私も……お前に助けてもらっている。お前と一緒なら本望だ!』

 

「……ありがとう。ライトニングシューズ!」

 

彼はダッシュをして、ドクターライチにタックルをかまし、次元の穴の方へ向かっていく。

 

「ぬおっ!?何を!!」

 

「決まってるだろ!!」

 

「あ、明久君!!」

 

「来るな!!」

 

「「「「「「!!」」」」」」

 

明久の声を聞いて彼女たちは止まってしまう。彼はそのままライチごと次元を超えるために……。

 

「アキ君!!」

 

「ごめんね、だけど、この方法しかない!!」

 

「明久君!!」

 

なのはは手を伸ばしたが彼は決意を固めてライチと共に次元の中へと突入した。そして、穴が収縮されていき、明久はライチと共に行方不明となる。

 

次元の中、ライチにとどめを刺すべく、明久はランサーモードを構える。

 

「これで終わりだ!!ドクターライチ!!ランサースパーク!!」

 

ライチにランサースパークが突き刺さると、ライチは吐血しながら、不敵に笑う。

 

「ぐふふふ……我を刺したところで……貴方はもう戻れませんよ……貴方の負けだ吉井 明久……ふふふふはっはっはっはっはっはっは!!あはははははははははははは!!」

 

ライチは笑いながら絶命した。明久はどうするか考えるも、次元を超えることできないと悟った。

 

「なのは……フェイト……アリシア……はやて……アリサ……すずか……アミティアさん……恵梨香、そして皆……さようなら……そして翼……ごめんね?約束、守れそうにないや……」

 

彼は目を閉じて次元をさまようことになる。

 

???場所

 

研究所に住んでいた一人の女の子は外を歩いていた。そして、何かが落ちてきたのを見つける。

 

「いったいなんだろう……?」

 

彼女は走っていくと、何かが穴が空いているのを見つけた。

 

「あれって……人!?マムたちに言わないと!!」

 

なんと、彼女が見つけた人とは我らが吉井 明久だった。彼は救助されて運ばれて行く。果たして……どうなるどうする?




次回 戦姫絶唱シンフォギア編突入

明久が目を覚ました場所はどこかの部屋だった。そこにいたのは黒い髪をした女の子と金髪の女の子だった。

「目を覚ましました?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

次回 「目を覚ました明久。」


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第4章 シンフォギア編
目を覚ました明久


明久side

 

「……うう……」

 

僕はどこかの病室で目を覚ましたようだ。あの時は確か、Dr.ライチを倒したのはいいけど、次元の中で意識を失ってしまって………。

 

「あ、目を覚ました!」

 

「え?」

 

僕は声をした方を見やると、黒い髪をした女の子と金髪の女の子がこちらを覗いていた。えっと、いったい彼女達は何者なんだ?ライカは僕の左手に付いたままだし、とりあえず彼女たちに声をかける。

 

「えっと、君達は…?」

 

「暁 切歌デース!!」

 

「月読 調」

 

「ありがとう。僕は吉井 明久って言うんだ。あたたたた……!」

 

「大丈夫?」

 

「うん、なんとかね」

 

まだ痛みがあるか……それにしても、僕はいったいどの次元に落ちてしまったのだろうか?考え事をしていると、扉が開いた。入ってきたのは、おそらくここの責任者で間違いないだろう。

 

「おや目を覚ましましたか。初めまして私の名前はナスターシャ・セルゲイヴナ・トルスタヤといいます。」

 

「僕は吉井 明久といいます」

 

「では明久君と呼ばせてもらいますね」

 

「はい、その、ナスターシャさん、僕はどうしてここに?」

 

「あぁ、あなたをセレナが見つけたのです」

 

「セレナ?」

 

「私たちと一緒に住んでいる女の子です。あなたがここに運び込まれた時、血だらけだったから急いで手当てをしたの」

 

「そうだったのか、ありがとうございます。」

 

「気にしないでください」

 

そして僕は体が動けるようになるまでは、ここの研究所で過ごすこととなり、料理などをふるまったりした。

 

その時、恩人のセレナと彼女の姉マリアに料理を振る舞ったら、落ち込んでしまったのはなんでだろうか?

 

ナスターシャ教授は僕の顔を見て苦笑いをしていた。さて話は、ここの研究所に過ごしてから数か月の頃だ。

 

僕はライカをふるっていた。ここの研究所にあるシミュレーション室を使わせてもらって、仮想敵と戦わせてもらった。この仮想敵のモデルは、人類の天敵“ノイズ”と言うらしい。

 

正直言って、僕の攻撃は効かないと思っていたけど、倒せたのは驚いたな……。

 

「明久兄さん!!」

 

「ん?」

 

僕が振り返ると、マリアたちがいた。そう僕がこの中でいちばん年上ってことで、マリアを始め、僕のことを「明久兄さん」と呼ぶようになったんだ。

 

ちなみに、ナハトとリインは、僕の中に留まり、眠っている。どうやら僕の体を治すために二人は力を使い過ぎたみたいだ。やっぱりあの時、無茶をしたのが原因か……申し訳ない。

 

「どうしたの、みんな?」

 

「そろそろご飯の時間だから知らせに来たの、兄さんはここで鍛錬をしていると聞いたから」

 

「そうだったのか、ごめんごめん。今日は誰のご飯だい?」

 

「今日は私だよ」

 

「そうか、調のご飯か……僕の教えが役に立ったみたいで何よりだよ」

 

僕が調の頭を撫でると、えへへと彼女は笑う。「うんやっぱり笑っていると可愛いよ」

 

「か、かわいい!?」

 

あれ?

 

(『マスター……また声が出ていましたよ?』)

 

まじですか…………この二次創作の主人公みたいな癖、何とかしたいな。

 

そんなことを思っていると、僕の両手にマリアとセレナがぎゅっと抱き付いてきた。

 

「ふ、二人とも!?」

 

「あら?兄さん、顔が真っ赤よ?」

 

「どうしたのですか、兄さん(笑)」

 

二人ともわかってやってるよね!?だって君達の成長している胸が僕の両手に当たっていんだよ!!ドキドキが止まらないよ!!

 

ってか、後ろから何か黒いオーラを感じるのですが!?

 

「デスデスデスデスデスデスデスDEATH」

 

「じーーーーーーーーーーーーー」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・」

 

…………ご飯を食べる時、今度は調と切歌が隣に座って僕に食べさせようとしているのですが…………

 

「「あーん(デース)」」

 

「えっと…僕は一人でも食べられるよ?」

 

「「食べてくれないの?」」

 

上目遣いをしてきた二人……僕は負けてあーんを受けました。やっぱり勝てませんよね……はい……だけどいきなりとんでもないことが起こった。

 

ある日、僕が研究所の外で鍛錬をしていると、突然研究所が爆発した。

 

「何事!?って研究所が!!」

 

僕は急いでバリアジャケットを纏って中へと突撃した。嫌な予感がしたからだ。僕は辺りを見ながら、新たな魔法を使うことにした。氷と風の魔法だ。

 

「氷結の息吹!!」

 

氷を放ち火を消していき、奥の方へ向かう。

 

「調!!切歌!!」

 

「「明久お兄ちゃん!!」」

 

僕は二人を見つけるとすぐに何があったのか事情を訊いた。そして分かったのは、“完全聖遺物”と呼ばれるネフィリムが暴走して研究所で暴れているということ、それを止めるためにセレナがアガートラームを纏うということだった。僕は、セレナ達がいる場所へ、ライトニングシューズを使い、急いで向かった。セレナ、みんな、無事でいてくれ!!

 

明久side終了

 

燃え盛る研究所のネフィリム保管場所。

 

「ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

 

ネフィリムはその場で暴れていた。そのそばにはそれを止めるためにアガートラームを纏ったセレナの姿があった。

 

「セレナ!!駄目!!やめて!!」

 

姉であるマリアはセレナを止めるために声をかけているが彼女は家族や明久を守るためにアガートラームを纏い絶唱を歌おうとしていた。

 

「はい、ストップ!」

 

「え?」

 

セレナが絶唱を歌おうとしたとき、明久がそばにやって来た。彼女は突然現れた彼に驚いてしまう。

 

マリアとナスターシャも明久がどこから現れたのか不思議に思っていると、彼はネフィリムの方を向いていた。

 

「なるほどあいつがね。さてセレナ、ここは僕に任せてもらえないかな?」

 

「え!?」

 

するとセレナの体になにかが巻き付いた。そして、そのままマリアたちの方角へ投げ飛ばされた。

 

「明久兄さん!!」

 

彼はライカを構えていた。

 

「ライカ、こいつは一発で決着(けり)をつけるよ!!」

 

『了解です!!カートリッジ!!』

 

カートリッジが装填されてバスターモードへと姿を変えた。

 

「ブラスタービット射出。ターゲットネフィリム!!」

 

ブラスタービットも射出されて彼は構えていた。

 

「くらえ!!バスターノヴァ!!」

 

スターライトブレイカーの明久アレンジ“バスターノヴァ”をネフィリムに命中させ撃破した。彼が安堵していると、そこに異様な穴が空いていた。

 

「嘘でしょ……ああああああああああああああああああああああああ!!」

 

明久はその穴に吸い込まれてしまい姿を消してしまった。

 

「明久にいさあああああああああああああああああああん!!」

 

「いやああああああああああああああああああ!!」

 

マリアとセレナは目の前で明久が消えてしまったことにショックを受けてしまう。一方で明久はなんとかして戻ろうとするも、どこか別の場所に移動して不時着したようだ。

 

「どあ!!」

 

地面に激突をした彼が状況確認しようとすると、突然爆発が起こった。

 

「何事!?」

 

火薬と肉の焼ける臭いから危険を察知した彼は、かつてスバルやギンガを救った仮面をガスマスク代わりに装着して移動する。どうやらテロリストらしき連中が暴れているのだと把握した。そして、彼は助けを呼ぶ声が聞こえて、急いで走っていく。魔力がなくなってもいい……助けを求める声を明久は無視できないのだ。

 

そして、ついに泣いている女の子のところへ到着した。

 

「どうした!?」

 

「パパとママがこの中に!!」

 

「わかった!」

 

彼は、ライカをランサーモードにして、ランサースパークを放つ。これで扉を破った後は、ライトニングアーマーを装備して、彼女の家族であろう男女を救出をした。

 

「パパ!!ママ!!」

 

「「クリス!!」」

 

明久はその場を去ろうとしていた。

 

「待って!!私は……私は雪音 クリス!!」

 

「……吉井 明久。じゃあね、クリス」

 

彼は仮面を外し、彼女に笑みを浮かべて、その場を転移魔法で去っていった。

 

「ヨシイ……アキヒサ……」

 

こうして明久はまたフラグを立てたことを知らず、転移魔法で到着した場所を確認をした。

 

「日本……か!」

 

彼は遂に日本に帰って来たと安心した。先ほど、あの次元にまた吸い込まれてしまった影響で時間間隔がずれているのを感じるけれども。

 

「主、大事ないか?」

 

「大丈夫だよ。ごめんね、ライカ,ナハト,リイン……僕のせいで。特にリインは、はやてと……」

 

「確かにはやてと別れてしまったのは残念だ。だが明久を守るためなら問題ないさ。お前は私を救ってくれた恩人だからな。」

 

「……ありがとう」

 

お礼を言った後、あるポスターが目についた。

 

「ツヴァイウィングライブコンサート……え!?」

 

彼は驚いた。それはかつて小さいときに別れた幼馴染とそっくりな子がポスターに写っているからだ。

 

「まさか、ね……」




次回 明久はそのコンサート会場へとやってきた。だが彼はチケットを持っていなかったので透明魔法を使い侵入をすることにした。

彼は歌を聞いているとノイズが現れた。彼はすぐに透明化を解除をしてライカでノイズ達を切っていく。

次回「明久ライブ会場へ侵入!!」


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明久ライブ会場へ侵入。

明久side

 

僕はスマホを操作してみた。だけど………

 

「おかしいな…-やっぱりなのは達と繋がらない……」

 

先ほどから僕は母さんや姉さん、それになのはたちと連絡を取れるかと思って電話を試している。

 

『マスター……おそらくここは私たちが知っている場所とは違いますね……先ほどこの世界をダウンロードしてみましたが、文月市や海鳴市の名前が見当たりません』

 

『それどころか、はやてとも念話ができない』

 

「そっか……」

 

やっぱりこの世界は……だけど、僕は何故か懐かしい気がする。歩いていると、僕はある会場へ到着した。

 

あの時見たポスターの通り、そこでは「ツヴァイウィング」というユニットのコンサートをするみたいだ。僕は透明魔法を使い、侵入することにした。

 

え?それって犯罪じゃないかって?まぁ、それは勘弁して頂戴。何だか胸騒ぎがするんだよ。

 

会場はすでにお客さんで満員になっている。どうやらツヴァイウィングはかなり人気があるようだ。

 

後で、お客さんとして聞くとしよう……数分後、会場が暗くなりそこに二人組が現れた。

 

「ツヴァイウィングだああああああああああああああ!!」

 

なるほど……彼女達が……なんというかとてもきれいな歌じゃないか……僕の心を滾らせてくれる…ってなんだあれ?彼女達の曲がフィナーレに近づいてきたとき、見たことある物体が現れた。

 

「ノイズだああああああああああああ!?」

 

お客さんたちが慌て始めている。ノイズ……シミュレーションでも戦った相手だる。だけど今回は実物……ナスターシャ教授が言ってた通り、もし僕も触れられたりでもしたら死んでしまうのだろう。

 

だけど!!

 

「人を守るためなら僕は!!戦うさ!!ライトニングアーマー!!」

 

僕はライトニングアーマーを纏い素早く移動をする。念のために仮面をかぶってライカをランサーモードにし、ノイズを斬りつけた。

 

ノイズはライカの斬撃を受けて消滅をした。

 

『…………異常ありません』

 

「よし!」

 

炭化しないなら、こっちのものだ……僕はシューティングモードに変えて構える。

 

「シューティングレイン!!」

 

雨のような魔力の弾を振らせて、ノイズ達を倒していく。そんな中、ステージにいた二人は何かを纏っているのが見えた。

 

あれはセレナが装着していたアガートラームと同じようなものかな?避難誘導を終えた僕は彼女達と合流をするためにステージの方へ上がっていくと、ガラッと瓦礫が動いたのが見えた。

 

「女の子!?」

 

するとオレンジ色の髪をした女の人が走りだした。持っている槍をノイズに振り回しているが、それが砕けていき女の子の心臓に突き刺さってしまう。

 

「「な!?」」

 

僕はフレイムアーマーへと変わり、燃え盛るライカを構えてぶん回す。

 

「バーニングストライク!!」

 

燃え盛る竜巻を発生させて、ノイズ達を燃やし尽くしてから、彼女の方へと行き、傷を治すために、ヒーリングを使った。

 

「あんたは…………」

 

「………………………」

 

「悪いがこの子を頼む…………」

 

「君は死ぬ気なのか?」

 

「……………!」

 

「君のその目がそう語ってた……ここは“私”に任せてくれないか?」

 

仮面のヒーローモードとなった僕は、ライカをツインライフルモードへと変えてブラスタービットを射出させる。

 

僕はそのまま走りだしてツインライフルのトリガーを引き、ノイズ達を粉砕していく。そんな中、一体のノイズの攻撃を仮面に受けてしまい、仮面が吹き飛ばされた。

 

「え……?」

 

青い髪の子が僕の顔を見て目を見開いているが、気にせずに、僕はターゲットロックをして構える。

 

「バスターカノン!!」

 

放たれた一斉射撃でノイズたちを一掃した。その後、僕は自分の魔力や状況を確認する。

 

『かなり消耗しましたね』

 

「まぁ、逃げる人たちを守るために戦ったからね……疲れたけど、僕は後悔してないさ。魔法を使ってしまったことは…………仕方ないよ」

 

壊れてしまった会場を見ていると誰かがこちらに近づいてきた。

 

「明久ああああああああああああああああああああ!!」

 

「え?」

 

振り返ると、青い髪をした女の子がこちらに走ってきて、涙を流しながら僕に抱き付いてきた。いきなり抱き付かれてきたので僕は勢いよく後ろに倒れてしまう。

 

「いたたたたた……!」

 

「明久……明久……!やっぱり明久だ!!間違いないよ!!」

 

「きっ、君は…………………?」

 

うーんどこかで見たような顔だけど……

 

「……えっと?」

 

「明久、どうしたの……ん?」

 

彼女は、僕に抱き付いて匂いを嗅ぎ出した。一体どうしたの「別の女の匂いがする

」え?

 

「明久から別の女の匂いがする。ねぇなんでなんで?どうして明久から別の女の匂いがするのかな?」

 

「えっと、とりあえず落ち着いてくれないかな」

 

彼女は光のない目で僕を見てきた。だけど青い髪に見たことがある顔……やっぱり小さい時にお別れをした子に似ている。

 

僕は一か八かで名前を当ててみる。

 

「もしかして、風鳴、翼?」

 

彼女はぴくっと一瞬だけ動いた後、にぱーと顔が明るくなり、更に抱き付いてきた。

 

「覚えてくれていた、明久!明久!!明久!!!」

 

「ぐおおおおおおおおおおお!!」

 

なんつー馬鹿力!?僕の体、悲鳴あげてるんだけど!!

 

「もう離さない……絶対に……!明久は私のワタシノワタシノワタシノワタシノワタシノワタシノワタシノ…」

 

「おい翼!!そいつの顔、真っ青になってんぞ!?」

 

「あ…………もうだめぽ」

 

僕は意識を手放した。




次回 明久は意識が回復させてどこかの病院で目を覚ますと赤い服をした男性がいた。

「久しぶりだな明久。」

「弦十郎おじさん。」

次回「弦十郎と明久。」


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弦十郎と明久。

明久が翼と再会をしている頃の文月学園。

 

「「「「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」」」」」

 

なのは達の顔に明るさは無い。“また”明久を目の前で失ったのだから当然であろう。そして、雄二たちもまた明久が学校に来なくなったことを心配している。

 

「明久の奴どうしたんだよ……」

 

「そうね……」

 

「大丈夫だと思うが、心配じゃの……」

 

「………………」

 

一方で学園長カヲルの部屋には美菜が来ていた。

 

「明久は見つかったかい?」

 

「……………」

 

首を横に振った。美菜も仕事の合間に明久を探索しているが見つかっていないのだ。

 

「もしや、明久は前に住んでいたお前たちの世界に飛ばされたんじゃないかい?」

 

「え?」

 

「いや、前に風鳴んところのじじいとやりあったことがあったのを思いだしたんじゃよ。」

 

「……可能性はあるかも!なのはちゃん達には内緒で私が単独で飛んでみるわ。仕事は晃さんに任せる!!」

 

彼女はそう言って張り切るも……

 

「どうしたんじゃい?」

 

「ライカ、明久にあげたんだった……!」

 

「あー、そういえば世界を超えるにはデバイスが必要じゃったかな」

 

「ちくしょう、ちくしょーーーーーーー!」

 

美菜が叫ぶのを他所に、カヲルは遠い目で窓の外を眺めていた。一方、その行方不明になっている明久はある場所で目を覚ました。

 

「知らない天井だって当たり前か……」

 

「お目覚めかい、明久君」

 

声がした方に顔を向けると、懐かしい人が立っていた。

 

「弦十郎おじさん……!」

 

「やはり君だったのか……こうして会うのは何年ぶりだろうか……それにしても随分たくましくなったな。」

 

「えっと、はい。あはははは…」

 

「明久君、真面目な話をする。君がノイズを倒したその力は一体なんだ?正直言って驚くことばかりだ」

 

「えっとですね」

 

──青少年説明中──

 

「なるほど、魔法か……全く世界は広いものだ。よっと。」

 

弦十郎は、明久にセットアップをしてもらったライカを軽く振り回す。

 

『うわわわわわ!!そんなに振り回さないでください!!』

 

「あーすまんすまん」

 

返してもらった後、明久はセットアップを解除をする。弦十郎は少し考えてから明久に話をする。

 

「明久君……君に頼みたいことがある。本当は君に頼むのは翼に猛反対されたんだが……」

 

「何ですか?」

 

「明久君、俺達に協力してくれないか?」

 

「……何かわけありですね?」

 

弦十郎は説明をした、今現在シンフォギア装者と呼ばれるのは翼と奏だけであること、そして、彼女たちだけでもノイズを倒せるがそれでも多過ぎるということを。

 

「わかりました。おそらくしばらくは元の世界に戻る保証がありませんし。それに、困っている人がいるなら当然です!」

 

「すまない……」

 

そして数日後、彼は特異災害対策機動部二課へと連れてこられた。

 

「おじさま!!どういうことですか、どうして明久が!?」

 

「彼に協力の許可を得たからだ」

 

「ですが……!」

 

「翼、お前の気持ちはわかる。だがそれでもお前たちの負担を減らすにはこれしか方法がなかった。大人として情けない話だがな」

 

「…………わかりました」

 

「ふーんあんたが翼の……お礼を言ってなかったな、あたしは天羽 奏だ。あの時はサンキューだぜ!!」

 

「えっと吉井 明久です。よろしくお願いします!!」

 

「ほーう翼にはもったいないぐらいの男だね……どーれ。」

 

奏は突然明久を抱きしめた。

 

「うごおおおおおおおおおおお(奏さんの大きな胸が僕を包み込んで)!!」

 

「ちょっと奏!!ずるいよおおおおおおおおおおお!!」

 

二人が明久の取り合いをしている中、弦十郎はあることを考えていた、どうして明久の魔法がノイズを倒せたかということである。

 

「ノイズはシンフォギアの力で倒せる」というのが定石である。しかし明久は魔法でノイズを倒していった。その相棒であるライカも炭化していない。

 

「……………彼の実力を知りたい。明久君、早速で悪いが二人と模擬戦をしてくれないか?」

 

「模擬戦?」

 

「まぁ、あたしも明久の力を知りたいしよ」

 

「私もお願い」

 

「わかったよ」

 

そして案内されたシミュレーション室に三人は立つ。明久はバリアジャケットを、二人はシンフォギアを纏い、お互い武器を構える。

 

「さてどっちが相手ですか?」

 

「ならあたしから頼む。」

 

(やはり彼女はあの槍か……なら僕も)

 

明久はライカをランサーモードへと切り替える。ブザーが鳴ると、ダッシュをしてお互いの槍が激突した。

 

「であああああああ!!」

 

奏の連続突きが明久に襲い掛かる。しかし彼は冷静にライカを使って弾いていく。

 

「雷よ……我が槍に纏え……ライトニングファング!!」

 

電撃の獅子の如く明久は突撃をするも、奏は回避した。だが明久は次の準備はできていた。彼はそのままライトニングファングを放ちながら上空へ上がっていき、彼はそのまま上空からライカをふるいながら攻撃をしていく。

 

「ちぃ、空を飛べるのは厄介だな。」

 

「それはどうも航空魔導師ですから……まだ続けますか?」

 

「当然!!おりゃあああああああああ!!」

 

奏は槍を投げる。明久が身構えていると、突然槍が分裂をして彼に攻撃をしかけてきた。

 

「『そんなのあり(What the F**k)!?』」

 

分裂した槍を明久はどうにか回避した。一部は光弾を放ち、破壊しているが数の多さに手をこまねいた。

 

『すごいですね。シグナムさん達でもこんな技できないですよ』

 

「いやリインならできるはずだ。ブラッディダガーがその一つだよ」

 

明久は回避をしながら、奏が放つ槍を相殺をした。だが明久に槍が刺さった。

 

「あ!!」

 

だが明久はドロンと姿が消えた。ジャキッという音が聞こえて、奏は振り返ることができなかった。

 

「!?」

 

明久がライカブレードを彼女の首元につけていたからだ。

 

「へぇ……変わり身の術?」

 

「それに似た感じです。魔力で作った僕があなたの武器をくらってる隙に、ね。」

 

彼はライカを彼女から離した。

 

「あたしの負けだよ」

 

「さて次は翼でいいのかな?」

 

「えぇ、お願いするわ、明久。」

 

彼女はギアを持ち構えている。

 

(刀か……)

 

明久はそのままライカブレードを構える。お互いに接近をして、剣と剣がぶつかり合う。翼は脚部のブレードを展開して彼に蹴りをかました。

 

「ぬお!?」

 

彼は彼女の脚部のブレードを回避した。そして、すぐに距離をとった。彼はブレードモードにカートリッジを装填して電撃を纏わせる。

 

「はあああああああああああああああ!!」

 

「来る!!」

 

彼女は剣を大剣に変え、明久が放つ斬撃を受け止めようとした。

 

「雷電…一閃!!」

 

電撃の一閃が翼の剣に当たると、彼女は痺れが手に来て離してしまう。

 

「ぐ!!」

 

「せい!!」

 

ごつん!!ロッドモードへと変えたライカで翼の頭部を叩いた。

 

「いったあああああああああああい!!」

 

「へっへーーーん!!」

 

「明久!!ひどいよ!!」

 

「ごめんごめん、つい、ね(笑)」

 

「むうううううううううう!!」

 

翼は涙目で彼を睨んでいたが、彼ははははと笑いながら受け流す。結局、戦いは明久の勝利に終わったが、彼は彼女達が笑っているのを見てふとなのは達のことを思いだしていた。

 

(今頃なのは達はどうしているのかな?彼女達は僕のことを必死に探しているんだろうな。でも、どうやって帰ればいいのかわからないしな……)

 

明久は考える中。一人の女性が彼の戦闘データを見て笑っている。

 

(吉井 明久か……奴が持っているあのデバイスのデータを採れれば私の計画はさらに盤石となる……さてどうするかな?)

 

機動二課の研究者櫻井 了子は思案する。一方、ここはミッドチルダにある吉井カンパニー支社。

 

なのは達は美菜からここへ来るように指示を受けていた。

 

「美菜さん、どないしたんやろ?」

 

「ブライトさん達も呼ばれたんですか?」

 

「あぁ……もしかしたら明久君絡みじゃないかな?」

 

「その通りです」

 

ブライトの推測を肯定しながら現れた美菜は、皆が集まったのを見て安心をしていた。

 

「皆……明久のために集まってくれてありがとうございます」

 

「美菜さん、もしや明久の居場所が分かったんですか」

 

皆を代表して、トーレが美菜に問う。

 

「そういうことです」

 

「「「「「「!!」」」」」」

 

「それは本当ですか!!」

 

「アキは無事なの!?」

 

「明久はおそらく私の故郷にいると思われます」

 

「「故郷?」」

 

「そう。まだ明久が小さい時に居た別世界……魔法らしい魔法が殆ど無い地球と言えば、いいかしら」

 

「なんかうちらがいた海鳴市と似てるんですね?」

 

はやての言葉に全員が首を縦に振ると、シュテルたちも納得していた。

 

「よかった明久が無事でなら早速!!」

 

「……と行きたいけど、難しいのよね。行くのは簡単だけど、向こうに拠点が無いから困ってるのよ……」

 

「「「「あ…………」」」」

 

つまり彼女達はどうやってあちらに拠点を作るか考える必要があったのだ。

 

「ふーむ、困ったものだな……」

 

「ですね。向こうで明久さんを見つけることを考えますと、拠点は必要かと思います。」

 

「確かに……」

 

すると扉が開いた。

 

「「「あの!!私たちも明久先生(お兄ちゃん)を見つけるのに協力したいです!!」」」

 

「んんんん?君達は確かギンガちゃんにスバルちゃん、そしてティアナちゃんね。なーるほどなるほど……わかりました。あなたたちにもお願いしますね!!」

 

「「「はい!!」」」

 

絶対に明久を助ける!……なのは達は誓ったのだ。




次回 美菜に案内されてなのはたちがやってきたのは地下室だった。そこにはかつてなのはたちも乗ったことがあるアースラの姿があった。

美菜は一体何を考えているのか!!一方で明久は翼と一緒に外を歩いていた。彼女とは小さい時以来であり翼は久々に明久と一緒に過ごせることに喜んでいた。

次回「明久と翼の買い物。」


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明久と翼の買い物。

明久は二課でお世話になるということで、下着や服などの生活必需品を買うために翼と共に買い物をすることになった。現在彼は翼を待っている。

 

「少しはやく来ちゃったかな……それにしても翼と一緒に買い物か。あの頃以来だな……」

 

『そうですか』

 

「まぁ僕も記憶がごっちゃになってきてるから、困ってたけどね。とりあえずナハトとリインの服も買わないと……」

 

『かたじけない、主』

 

『明久、すまない……私まで』

 

「ううん元々の原因は僕にあるからね。いずれにしても僕らの世界に帰れないのはつらいな。なのはたちも僕を必死に探してると思うし、単位も怖いんだけど……」

 

『マスターは大丈夫だと思いますけど?』

 

彼らが話をしていると、向こうから伊達メガネをかけて走ってくる女性が近づいて来た。風鳴 翼である。彼女は有名なツヴァイウィングの一翼だから変装をしないと外を出歩けないのだ。

 

「ごめん、明久……ぜぇ……ぜぇ……!」

 

「ちょっと、大丈夫!?」

 

「うん。時間がなかったから、急いで走ってきたの。」

 

「そこまで走ってこなくても僕は逃げないのに」

 

「駄目!!明久との時間は大切にしたいの!!」

 

翼の気迫に明久は押された、流石の彼もまさかここまでとは思っていなかったのだろう。兎にも角にも、二人は買い物に向かうことにした。

 

「パンツとかも買わないといけないね?」

 

「あぁそれに、リインやナハトの二人にも服が必要なんだ」

 

「リイン?ナハト?」

 

明久は彼女達のことを説明していなかったことに気付く。

 

「そうだったね。ナハト、リイン、出ておいで」

 

彼が光り出したと思えば、二人の女性が出てきた。翼は驚いていたが、すぐに冷静になった。

 

「なるほど明久の仲間ってことかしら?」

 

「そのとおりだ。私はナハトヴァール。明久…いやマスターのユニゾンデバイスになる。よろしく頼む」

 

「私はリインフォースという。昔、明久に助けてもらった身だ」

 

(やっぱり明久は優しいな。昔から変わらない……)

 

こうして四人での買い物となった。ナハトヴァールたちがブラジャーを買っている時に、翼の目からハイライトが消えたとだけ書いておく。

 

明久side

 

さて買い物が済んだ。僕は弦十郎さんが用意をしてくれた部屋へ行く前に、とあるマンションへとやってきた。奏さんについてきてほしいと言われたからだ。

 

「奏さん、ここは?」

 

「まぁ入ったらわかるさ」

 

彼女の後に続いて、僕が入ったら……そこはまるでごみ屋敷のような汚部屋だった。そして、そこには青い髪をした女の子がいた。

 

「あ、明久!?なんで私の家に!!」

 

「…………翼」

 

「ひぃ!!」

 

彼女は僕の顔を見て怖がっているけど、これはOHANASIをした方がいいね。さて僕は彼女の肩をつかんで笑顔で告げる。

 

「少しOHANASIをしようか?」

 

「ひいいいいいいいいいいい奏えええええええええええええ」

 

「あーその翼、悪い……」

 

「いやあああああああああああああ!!」

 

──青少年説教中──

 

「全く!」

 

奏はその様子を見ながら、明久は怒らせない方がいいなと肝に銘じた。翼の方は涙目になりながら彼の説教を聞いていた。

 

数分後

 

「今日はこれぐらいにしておくさ。とりあえずまずは片づけから始めようか?」

 

「「はい。」」

 

二人は僕の指示を聞いて翼の部屋を片付けていく。まさか翼がここまで「片づけられない人」になってるとは思ってもいなかったよ。

 

「あっ、翼それはそっちだよ」

 

「え!?違うの?」

 

「…………」

 

頭を押さえながらも、片づけは続く。奏さん曰くお部屋の掃除などは二課の緒川 慎次さんがしていたらしい。今度何か手料理を持っていった方がいいかな?

 

「とりあえず、翼はまず自分の部屋を片付けられるようにしておかないとね。いつまでも緒川さんにやってもらうわけにはいかないし……。ある意味、これも訓練だな……まったく」

 

数十分という時間をかけて、翼の部屋は先ほどの汚部屋から元の綺麗なお部屋へと戻った。途中から、僕は分身魔法イリュージョンを発動させてそれぞれで分担をしてごみを捨てたりもした。

 

「はぁ、疲れた〜」

 

「ごめんなさい明久……」

 

「もういいよ。今度から気をつけてくれれば…」

 

「だって仕事とかがあるから……それで……」

 

そういえば、翼は芸能人で学校も通っていたっけ?確か今は高校一年生って僕よりも年下になってる!?いや違うあっちとこっちの時間がわずかにずれているってことか……まぁこう考えるか……元々翼は僕よりも年下だ、なんてね。

 

「どうしたの、明久?」

 

「何でもないよ」

 

とりあえず母さんたちが来るまで待つことにするかな?どうせやることがないからね。

 

明久side終了

 

一方で研究室。

 

「…………………」

 

櫻井 了子は、部屋のコンピューターでツヴァイウィングコンサートで現れた明久の戦いを見ていた。

 

「奴はあのデバイスという奴で戦っているが、それ以外でも魔法ってものを使ってノイズたちと戦っていた。だがなぜ奴はノイズを倒すことができる?通常はシンフォギアを纏わないとノイズを倒すことができないはずだ。ならばなぜ?まぁいい、いずれ奴を排除し、デバイスだけを奪う。そうでなければ、私の計画は潰されてしまうだろう」

 

了子はそう呟きながら、コーヒーを飲み、次の計画を出していた。そこに書かれていたのは「雪音 クリス」という少女の名前、そしてソロモンの杖、さらにネフシュタンの鎧と…………。

 

一方で吉井カンパニー地下ルーム。

 

「………………………」

 

美菜は地下ルームに来ていた。そこでは、買いとったある次元戦艦を改装をしているからだ。名前は「アースラ」…かつてリンディ・ハラオウンたちが乗っていたものだ。度重なる激務や型落ちを理由に時空管理局が処分を決定したと聞いた美菜子たち吉井カンパニーが買い取り、外装などを外して、新たに付け直しているところだ。

 

「これはこれは、副社長!」

 

「お疲れ様、どうかしら?」

 

「えぇだいぶ古いので付け替えなどで時間などがかかりますね……なにせエンジン部分なども限界を迎えております」

 

「そう。どれくらいかかるかしら?」

 

「最低でも五か月はかかりますね」

 

「そうわかったわ。(やはりそれくらいかかるか……。でも明久のためよ、あなたを必ず救って見せるわ!!)」

 

美菜は愛息の安否を気にしながらも、今はアースラの改装を急がせることにした。

 

「…………ラミアセットアップ。」

 

『Set-Up』

 

彼女の服や下着が消えていき、彼女のFカップの胸などが解放されて行く。そしてアンダースーツなどが生成されて、バリアジャケットが作られて行き、彼女の手に弓型のデバイスが装備される。

 

これが美菜の新しいデバイス…“ラミア”と呼ばれるインテリジェントデバイスである。カートリッジシステムも搭載されており、弓以外にも二刀流に変更可能となっている。

 

「どうかしら?」

 

『問題ありません』

 

「ありがとう、ラミア」

 

彼女は、再びバリアジャケットを解除をして、服を生成し、元の姿に戻る。




次回 明久は二年という年月が経ってしまう。彼はこの世界で色々と調べながらノイズたちをツヴァイウイングの二人と共に戦っていた。

次回「二年というのはあっという間さ。」


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二年というのはあっという間さ。

明久side

 

やぁ明久だよ。幼い頃、僕が住んでいたこの世界で過ごして二年が経った。いやー、色々と僕の方でも調べてみたけど、ミッドチルダの場所が全然わからないんだ。

 

その間も、ノイズが現れると、僕は翼と奏さんと共に出撃して戦っていた。僕はフレイムアーマーやライトニングアーマーを、状況によってはライカを使って戦っていた。

 

今回もノイズが出現したので三人で出撃した。僕は先にセットアップをして先に向かい、ブレード技五月雨を発動させてノイズ達を撃破する。

 

後から来た翼と奏さんも自身のアームドギアを使い、次々とノイズを撃破する。そして、合流した僕たちは辺りを見ながらチェックをする…というのがルーティンになってきた。あらかたノイズを倒して、倒し損ねた奴もいないと確認した後は、基地へと帰還をしてシャワーを浴びる。

 

「ふぃー、疲れたな。明久もお疲れ」

 

「えぇ……」

 

「明久、どうしたの?」

 

シャワーを浴びていた僕に翼が声をかけてきた、少し考え事をしていたんだ。最近のノイズの出現率は異常だ。以前よりもノイズの活動が活発化してきているのは事実……正直言えば、そのうち三人でも限界が来そうだ。

 

奏さんと翼は芸能人と学生の二足の草鞋だ。ついでに言うと、僕はこっちの世界では彼女達と同じリディアン学園に通っている。二年前から……史上初のリリアン男子学生として通っている……。

 

次の日、僕はいつものように三年生の教室に入る。

 

「おはよう!」

 

「おはよう明久君!!」

 

「おっはーアキ」

 

「おはよう……ふああああ……」

 

「明久、眠そうだね……」

 

「色々とあるんだよ……」

 

僕に話しかけてきたのは、一年生の時に同じクラスになった女子たちだ。翼も同じクラスだけど……

 

「………………」

 

うわぁ、すごく睨んでおられる……。まぁそんなこんなで授業が終わり、食堂の方へと行った時、僕は誰かとぶつかってしまう。

 

「おぐ!!」

 

「あう!!」

 

僕は何とか受け身を取った。

 

「明久!!」

 

「大丈夫だよ、それよりも彼女が……!」

 

「響!!」

 

「ごめんなさい!!」

 

「いや気にすることはないよ」

 

!彼女は、あのライブ事件で奏さんのガングニールが刺さった子だ!

 

「明久、どうしたの?」

 

「……翼、あとで話がある」

 

「え?あ、うん」

 

僕は翼と共に座ってさっきの子の話をする。

 

「翼、あの子は二年前のライブ会場でガングニールの破片が刺さった子だよ」

 

「な!?」

 

翼が驚いたのも無理はない。それでも、僕は話を続ける。ライブ会場の事件の後、僕は彼女の家の方へ来たことがある。しかし、そこにいた連中のやり方に頭にきた僕はフレイムアーマーを纏った状態で彼らの前に現れた。

 

「何をしている……!」

 

「何だお前は!?」

 

「なぜこの家にこんな落書きを!!」

 

「「ひぃ!!」」

 

「黙れ!!こいつらはのうのうと生きてるんだ!!」

 

「あの事件の原因はノイズだろう!それに、貴方たちは勘違いをしている」

 

「なに?」

 

「確かにあの時、混乱で亡くなった人たちも多い!しかし、だからといって生き残れた人たちを責めるなど言語道断!!もしこの家の人達をこれ以上傷つけるというのなら……」

 

僕は身構えた。

 

「私が相手になろう!!」

 

「に、にげろおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

 

僕は、そのあと弦十郎おじさんにことの些細を報告し、ライブ会場で生き残った人たちの援助などをお願いをしたのが二年前の事実である。

 

「まさか…-あの子が……」

 

「あぁ、僕も驚いたさ。でも、元気そうで、本当に良かった……」

 

それから放課後、僕はツヴァイウィングのCDを買うためにいつものCDショップへとやってきた。

 

「おじさーんいつものある?」

 

「おう、明久坊ちゃん!!あるよ。ほら新曲のCDじゃ!!」

 

「じゃあ、はいこれ」

 

僕はお金を払ってCDを受け取り、カバンにしまって二課へと帰ろうとしたとき、女の子が逃げているのを見つけた。

 

「あれはノイズ!!」

 

『間違いありません、マスター!!』

 

「よし、セットアップ!!」

 

『Set-Up』

 

今回はライトニングアーマーを装着して、僕は彼女達の後を追いかけた。あそこは工場地帯か……急がないと彼女が!!

 

「Balwisyall Nescell Gungnir Tron」

 

「この聖詠は……ガングニール!?」

 

その場所へ到着をすると、響ちゃんがガングニールを纏っていた。僕は彼女に攻撃しようとしているノイズに向かってランスモードにしたライカを構える。

 

「ランススパーク!!」

 

光る刀身が伸びてノイズを貫く。

 

「あ、あなたは!!」

 

「話は後だ。君はその子を守るんだ、いいね?」

 

「はい!」

 

僕は振り返り、ノイズ達を見ていた。まさか彼女だけを追いかけていたのか?僕は走りだしてツインバレットモードにしたライカを構えて連続して弾丸を放っていく。そして、

 

「クロスファイアーシュート!!」

 

放たれたクロスファイアーがノイズたちを貫いていき撃破する。だがその数に僕も押されていた。ライトニングアーマーは素早いがその分防御力等が落ちるのだ。

 

「フレイムアーマー!!」

 

僕は防御力の高いフレイムアーマーを選択をしてランサーモードにして構える。

 

「フレイムファング!!」

 

炎を纏って突撃して貫いていき、撃破したときに上空から槍が降ってきた。

 

「おらあああああああああああ!!」

 

奏さんと翼が到着した。

 

「お疲れさん、重役出勤かい?」

 

「悪かったって!」

 

「ごめん、遅れた」

 

「一気に決着(ケリ)をつけるから二人ともノイズを頼むよ!」

 

「あいよ!!」

 

「任された!!」

 

二人がノイズに突撃をしていく中、僕はライカをバスターモードにしてブラスタービットを射出する。

 

そしてチャージ開始とともに、カートリッジシステムを起動させる。

 

「カートリッジ」

 

『Roger』

 

チャージが完了をしたので、二人に声をかける。

 

「二人ともいくよ!!必殺!!フレイムプラズマブレイカー!!」

 

放たれた一撃が残されていたノイズ達を撃破した。ふぅ……、さすがにカートリッジ三発を使うとは思ってもいなかったな。帰ってからナハトにカートリッジを作ってもらわないとね。

 

そして響ちゃんが守った小さい女の子が母親と再会を喜んでいるのを見てると、響ちゃんがこっちにきた。

 

「あの……二年前のこと覚えていますか?」

 

「……もちろんだ。大きくなったね」

 

今の僕はフレイムアーマーを装着し、仮面をつけたままだ。すると、翼たちがこちらの方へ来た。

 

「お疲れ様」

 

「あぁ、お互いにね」

 

「明久もね」

 

「くぉら」

 

「え!?明久さん!?」

 

響ちゃんが驚いた。隠しきれなかった僕はライカに武装を解除してもらう。そんな中、がちゃんと響ちゃんの手に手錠がかけられて連行されて行く。

 

おそらくあのガングニールは奏さんの刺さった破片で生み出されたもの……果たしてどうなることやら。




次回 響を連れて二課へと帰ってきた戦士たち。明久もその中についており果たして

次回「ようこそ二課へ。」


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ようこそ二課へ

ガングニールを纏った響を助けた明久、そして、合流した奏と翼はノイズを倒した。そして現在は彼女を連れて二課の拠点へと向かっている。

 

「あの……明久さん?」

 

「なんだい、響ちゃん?」

 

「私はいったいどこに……?」

 

「まぁそれはついてからのお楽しみにってことで」

 

明久はそういって外の方を見ていた。現在、シンフォギア世界で暮らしている彼は、なのは達のことが心配になっている。ついでに言えば学校のことも、だ。

 

(もしこのまま帰れなかったら……僕留年だよね?…ってか、どうしたらいいのかな?この世界でも学校に通ってるし……しかも三年生だし……)

 

明久が色々と考えている、中車はリディアン学園に到着した。響はリディアン学園を見て驚いている。

 

「え!?どうしてリディアン学園なんですか!?」

 

「“迷わず行けよ、行けばわけるさ”ってやつだよ」

 

それから翼と奏に案内をしてもらい、地下司令室につながるエレベーターに明久達も響も乗りこんだ。

 

「どこかに掴まった方がいいよ?」

 

「え?」

 

明久の言う通りに、響が手すりを掴むと同時に、勢いよく下っていくので叫んでしまった。

 

「ひゃあああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」

 

地下に到着した響は、明久達に促され、先に降りていく。目の前の扉を開けると、クラッカーの音が鳴り響いた。

 

「「「ようこそ特異災害機動二課へ!」」」

 

翼は、はぁとため息を吐き、明久たちも苦笑いをしてその様子を見ていた。皆が事情を説明している中、明久は廊下に出ていた。翼は明久のことが気になり彼を追いかけることにした。

 

翼は基地の外で明久を見つけた。

 

「明久、風邪ひくよ?」

 

「……ん?あぁ翼か」

 

明久の様子を見て、翼はふと彼の様子から気になったことを告げる。

 

「何か考え事?」

 

「少しだけね……ねぇ翼、翼から見て、響ちゃんはどうかな?」

 

「立花を……?」

 

「そうそう」

 

「……はっきり言えば、戦士として未熟としか言えない。いいえ、違うわね……あの子は望んでこちらの世界へ来たわけじゃないってことだけかな?」

 

「そのとおりだね……まぁそれを言ったら僕自身もそうだけどね?」

 

「あ…ごめん、明久」

 

「翼が気にすることじゃない。これは僕が自ら望んだことだからさ……」

 

「明久……」

 

「まぁいずれにしても、今はもし彼女が戦うと決めた場合のことを考えないとね。おそらく彼女の武装は奏ちゃんと同じガングニールだ。でも、おそらくだけど彼女はアームドギアを纏うことが不可能かもしれない」

 

「どういうこと?」

 

「いずれ彼女にもわかること。今は格闘術を教えたほうがいいね。それにはあの人の方が向いてるし」

 

明久は優しく笑いながら、響のために動くことにした。そして二課の司令室へと戻ってくる。

 

「どうした、明久君?」

 

「弦十郎おじさん、響ちゃんはおじさんが鍛えてやってくれませんか?」

 

「俺が?」

 

「そうですよ。格闘術ならおじさんが一番強いからね。」

 

「だからといって、俺が響君を鍛えることに何が?」

 

「……はっきり言えば、彼女は戦うことに迷ってらからですよ。おそらくあの力を使いこなすためにも格闘術などを学ばせた方がいいってね?」

 

「それは君の勘ってやつか?」

 

「いいえ、経験則です。あの時のようにならないためにも……」

 

「あの時?」

 

弦十郎は明久の過去に何があったのかを知らない。だが、彼の真剣な目を見て決意を固める。

 

「わかった。もし響君が協力をするってことになったら彼女を鍛えることにしよう。」

 

「ありがとうございます、弦十郎司令」

 

こうして裏で響強化計画が始まろうとしていた。さて場所が変わりミッドチルダ。

 

「……明久君」

 

高町 なのはは、吉井カンパニーの地下ルームにやってきていた。アースラの改良工事を見守るためだ。

 

「なのは、今日も来てたんだね?」

 

「フェイトちゃんも?」

 

「……明久、大丈夫かな?」

 

「私もそれが心配なの。明久君が無事ならいいんだけど……でも嫌な予感がするの……」

 

「嫌な予感?」

 

「…………これ」

 

なのはが出したのは、かつて明久がなのはに渡したプレゼント……罅が入っていた。

 

「罅?」

 

「うん。三日前に罅が入ってたの、落としてもないのに。だから…………!」

 

「なのは……」

 

「二人ともここにいたのね?」

 

「「美菜さん…………」」

 

「……やっぱり明久のことが心配ね?」

 

「「はい…………」」

 

「…………そうね、皆に集まってもらおうかしら?先に何人かだけ向こうに送るために」




次回 美奈子が言う向こうに送るためとはいったい・・・・・・一方で二課では響が協力をすると聞いて弦十郎が自ら鍛えると宣言をする。

明久はうんうんと首を縦に振りこれから起こる戦いにおそらく必要になると考えていたからだ。

次回「美奈子の考えとは。」

「私に言い考えがあるわ?」


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美奈の考え。

今日は、ミッドチルダの吉井カンパニーミッドチルダ支社に全員が集まる日、美菜は副社長室の椅子で今か今かと待っていた。

 

「忙しいとこ、ごめんなさいね」

 

「美菜さん、うちらを呼んだ理由は?」

 

「内容は簡単(シンプル)よ。向こうの世界に渡ることができる装置があったのを思いだしたのよ。」

 

「本当ですか!?」

 

「えぇでもこれはまだ制御が難しいから大人数じゃダメなの。そうね……多くても5人が限界ね。私を含めてあと4人よ。」

 

「なら私が行くの!!」

 

「いいえ、ここは私が。」

 

「いやいや、二人とも私が行くよ!!」

 

「いいや、わたしや!!」

 

「あたしよ!!」

 

「私です!!」

 

それから我も我もと喧嘩になりかかったので、美菜は頭を抱えた。「この話をするのは早すぎた」と後悔する。

 

さて一方で、明久の方はというと……立花 響が仲間になった、弦十郎自ら鍛えられた彼女は、ノイズ退治に出撃をしていた。

 

明久も翼や奏と共に出撃をして、響をフォローしながらノイズを倒していく。

 

「くらえ!!チャージバスター!!」

 

炎属性も雷属性をつけずにチャージバスターを発射させて、ノイズ達を吹き飛ばした彼は着地をした。そして、フレイムアーマーを装着をして、ライカをブレードモードにしてノイズを攻撃をする。

 

「くらえ!!炎一閃!!」

 

炎の斬撃をお見舞いしてノイズを撃破した。

 

「明久ーーーーー!」

 

翼や奏、響が明久の元へ集まってきた。仮面を外して、彼女たちと話をしていると、明久はプロテクションを張りガードをした。

 

「明久!?」

 

「気を付けて、まだいるみたいだから……」

 

彼の言う通り、鎧を着た少女が現れた。驚いたのは彼女の方だった……明久の顔を見て、鎧を付けた少女は目を見開いた。

 

「え……どう…、し、て?」

 

「君は!!」

 

「「アキヒサ兄ちゃん(クリスちゃん)!?」」

 

ネフィリムとの戦いの後、次元の穴に吸い込まれてバルベルデ共和国に飛ばされた時、明久は、とある家族を助けた。その時に自分と再会を約束した銀色の髪の女の子を忘れるはずもない。

 

今ここにいる彼女が、どうして二年前に盗まれたといわれている“ネフシュタンの鎧”を纏っているのか……?お互いに見つめ合っていると、翼がイライラした口調で声をかけた。

 

「明久!!」

 

「ご、ごめん!」

 

「く!!」

 

クリスは一旦退がり、自分の目的を果たす為に任務を開始する。

 

「私の目的は融合症例(そいつ)をさらうこと!!」

 

「響ちゃんか!!」

 

「私!?」

 

「でああああああああああああ!!」

 

ネフシュタンの鎧を着たクリスから放たれた鞭が響を襲う。だが明久はランサーモードにしたライカでクリスが放った鞭をはじかせ、上から翼と奏が突撃をしてクリスに攻撃をしようとした。しかし、彼女は鞭を回転させて二人が放つ攻撃を弾かせる。

 

「「ぐ!!」」

 

「きりがないな……ノイズ共!こいつら、抑えろ!!」

 

クリスが持っている杖からノイズが現れて翼と奏を抑えにかかった。明久は響を守るためにライカを構える。

 

「…………まさかこんな風に再会するなんて思ってもなかったよ、クリスちゃん。」

 

「アタシだってそう……こんな風に会いたくなんてなかった。」

 

「でも、どうして君が……!」

 

「ごめん、アキヒサ兄ちゃん。今話をしている場合じゃないんだ!!ノイズ共!アキヒサ兄ちゃんを抑えておいて!!」

 

クリスは明久を抑えるためにノイズを放ってきた。彼は慌ててライカを銃モードにして、ブラスタービットを射出し、ノイズ達をビーム責めにする。

 

「仕方がない!!シューティングバレット!!」

 

ライフルから放たれた弾丸が爆散し、拡散ビームが放たれ、クリスが放ったノイズたちを次々に撃破していく。

 

「く!!」

 

クリスは回避したが、ノイズ達は命中して、爆発する。明久はすぐにライジングシューズを使い移動をして、ライトニングアーマーへと変えて地面にライカを突き刺す。

 

「ライトニングスパーク!!」

 

地面に突き刺して範囲のノイズ達を殲滅してから、明久はクリスの方を見やった。彼女はこれ以上は不利と判断して撤退することにした。

 

「アキヒサ、兄ちゃん……」

 

彼女はこちらを一旦見てから撤退をしていく。明久は、遠ざかるクリスを一瞥した後、彼女達にヒーリングの魔法を放って回復させる。

 

「ありがとう、明久」

 

「気にすることはないよ」

 

明久はそういいながらクリスが去った方角を見ていた。

 

(クリスちゃん、どうして……)

 

明久はその思いを抱えたまま、基地の方へと帰還することにした。

 

クリスside

 

なんで……なんでアキヒサお兄ちゃんがあそこにいたんだ?あの時、パパやママを助けてくれたアキヒサお兄ちゃんがなんで!?

 

あたしは混乱をした頭のままアジトの方へと帰還をした。

 

「あら任務は失敗をしたのねクリス。」

 

「フィーネ、アキヒサお兄ちゃんがあそこにいたの知ってたのか!?」

 

「アキヒサお兄ちゃん?あぁ……あいつは二課の仲間だからな……ふふふふ」

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

あたしはフィーネを睨んだ。アキヒサお兄ちゃんが敵?あたしには攻撃なんてできない……このネフシュタンの鎧だって同じだ。あたしの本来のギアはイチイバルと呼ばれるものだけど、あたしがイチイバルの装者だってばれないように装着させられたんだ。

 

「はぁ…………」

 

あたしはため息をついて、フィーネが用意をした部屋で休むことにした。またどうせ任務があるのだろうなと思いながら……。

 

クリスside終了

 

二課ではネフシュタンの鎧が出現で湧いていた。

 

「ふむ……まさかネフシュタンの鎧が現れるとは思ってもいなかったな……それに明久君は装着者を知っているみたいだな」

 

ふむ……と弦十郎は両手を組みながらモニターを見ていた。




次回 明久たちは夜にある聖遺物を運ぶように指示を受けた。その名前はデュランダル。それを岩国の基地まで運ぶ任務だ。だが敵は現れる可能性があると連絡を受けて彼女達は見張りをしている中、明久はどうもこの任務おかしいなと思いながら仕事をすることにした。

次回「デュランダル。」


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デュランダル。

明久side

 

「眠いよぉ…………」

 

夜中、僕は寝ぼけ眼をこすりながら起きていた。なんでこんな真夜中に護衛任務をしないといけないんだろうか。まぁ原因は防衛省の人が殺されてしまったこともあり、完全聖遺物「デュランダル」と呼ばれるものを極秘で運ぶためである。

 

こちとら学校も行っているし、何よりも元の世界へ帰れないため色々とイライラが溜まっているところだ。

 

「………………」

 

「あ…明久?」

 

「よせ翼、今のソイツに近づいたら襲われっぞ〜」

 

「うぇ!?」

 

襲いません!!どっちかと言えば、むしろ襲われて童貞をうば…ゲフンゲフン!

 

「…………明久?」

 

「……コーヒー一杯貰えるかな?」

 

さて気をとりなおして、僕たちは改めてデュランダル護衛任務につく。

 

僕はバリアジャケットを纏ってフレイムアーマーを装着し、ライカをライフルモードにして構えている。

 

今回は最初からクライマックスで、リインとナハトとダブルユニゾンをしている。

 

『マスター、今のところノイズ反応や人の反応などはありません』

 

「うーん、そう簡単には出てこないってことか……」

 

まぁノイズのことだし、油断はできない。翼はバイクに搭乗して前方を走っている。奏さんと響ちゃんは中で待機状態だ。

 

了子さんが運転をする車の上に僕が乗っている感じだね。僕は翼に通信を入れる。

 

『翼、とりあえず今のところ異常無し!そのまま進んでくれ。』

 

『わかったわ…!いや、どうやら迂回しないといけないみたい』

 

翼の報告通り、ノイズが発生した。翼はバイクから降りてギアでノイズを斬っていた。

 

『ここは私が引き受けます!了子さんは今のうちに迂回してください!!』

 

『わかったわ。明久君もしっかりつかまっていてね!!』

 

「ちょそれってどういうことおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」

 

突然猛スピードになった。僕はなんとか振り落とされないようにしがみ付くしかない…と思ったら急にストップしたので僕はそのまま前に振り落とされてしまう。そこをノイズが歓迎してくれたので、僕はすぐにブラッディダガーを発動させてノイズ達を蹴散らし、立ちあがる。

 

「明久、あんた、今勢いよく転がったけど大丈夫かよ?」

 

「大丈夫だ、問題しかない」

 

「あはははは……」

 

響ちゃんの苦笑いが聞こえる中、僕はライカをモードチェンジしてバスターモードに変更し、そのまま炎属性魔法を使うことにした。

 

「くらえ!!フレイムバスター!!」

 

ディバインバスターの炎属性バージョン「フレイムバスター」がノイズ達を燃やしていく。まだまだいるのか……僕は構えてプラズマランサーを放ち、次々と撃破する。

 

そのとき、突然、鞭が飛んできたので、僕はプロテクションを張りガードをする。

 

「ぐうううううううう!!」

 

「明久!!」

 

「大丈夫!!」

 

鞭を放ったクリスちゃんが現れた。やはり向こうもデュランダルを狙ってるってことか……奏さんと響ちゃんにノイズの相手をお願いをし、僕はライカブレードでクリスちゃんに攻撃する。

 

「は!!」

 

「アキヒサお兄ちゃん……!」

 

「どうしてだ、クリスちゃん、なんでこんなことを……」

 

「ごめんなさい…でもあいつに逆らうわけには……」

 

「あいつ?」

 

クリスちゃんを脅して無理やり命令させている奴がいるってことか、なら僕はそいつをぶっ倒せばいいのかな?

 

「ごめん、アキヒサお兄ちゃん!!」

 

クリスちゃんがふるった鞭から光輪みたいなのが飛ばされる。僕は急いでプロテクションを張ったけどその反動で吹き飛ばされてしまう。ってなんだこの感じは……?

 

『主、上だ!!』

 

「上?」

 

ナハトの呼びかけで僕が上を向くとデュランダルが浮いていた。ってかなんで起動をしてんの!?

 

「チャンス!!」

 

クリスちゃんがデュランダルを手に入れようとしたが、響ちゃんが空を舞い先にデュランダルをつかんだ。

 

「いけない!!」

 

響ちゃんが黒いオーラに覆われていき、デュランダルを使おうとしたので、僕はバスターモードに変更をしてカートリッジを装填し、さらにブラスタービットも射出させてチャージを完了させる。

 

「くらえ!!フレイムプラズマブレイカー!!」

 

僕は最大の技フレイムプラズマブレイカーを放ち、響ちゃんが振るうデュランダルを相殺しようとした。しかし、その強大な力は僕が放った砲撃を押さし返してきた!

 

『なんて力だ。ダブルユニゾンをした我々の攻撃を上回っている!?』

 

「ライカ、カートリッジもう3発だ!」

 

『それは了承できません!!マスターの体が!!』

 

「これ以上被害を拡大させるわけにはいかない!!」

 

『…… Cartridge Loading』

 

「ありがとう……うおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

 

僕の体が悲鳴をあげている!だけどこれ以上被害を増やさないためにも!!僕が、僕たちが相殺させてみせるさ!!

 

「うおりゃああああああああああああああああああ!!」

 

「があああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」

 

彼女からデュランダルが落ちて地面に突き刺さった。僕はなんとか着地をしたけど……意識がなくなってしまう。

 

『マスター!!マスター!!』

 

明久side終了

 

クリスは倒れた明久を見てチャンスと思った。ネフシュタンの鞭を使い、彼の体に巻き付ける。

 

「しまった!!」

 

「アキヒサお兄ちゃんはもらっていくよ!!」

 

「させるかああああああああああ!!」

 

「ノイズ!!」

 

クリスはソロモンの杖を使いノイズを発生させて翼が放った蒼ノ一閃をガードした。

 

「ぐ!!」

 

煙が発生する中、翼は邪魔そうに回転をして煙を飛ばしたが、明久の姿はなくなっていた。

 

「あ、あき…ひさ……あ…ああああああ……ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」

 

翼は泣け叫ぶしかなかった。自分の目の前で大事な人を連れ去られてしまったからだ。奏は倒れている響を抱えていた。了子はニヤリと笑っていた。

 

(デュランダルは完全に起動した!さらにクリスはあいつを連れてアジトにいったわね。ふははははは、まさかここであいつのデバイスのデータを奪うことができるとは嬉しい誤算だ。あははははははは!!)




次回 デュランダル護衛任務は失敗に終わった。響はデュランダルを使った影響で眠っておりさらに明久は敵に連れ去られてしまう。

一方で明久はどこかの部屋で目を覚ました。

次回「明久どこかの屋敷で目を覚ます。」


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明久どこかの屋敷で目を覚ます。

デュランダル護衛は失敗に終わった。デュランダルは二課に再び保存されることになったが、司令室の方はお通夜状態であった。

 

「明久君が、さらわれたというのか……」

 

「あぁ……」

 

そう吉井 明久がネフシュタンの鎧の少女クリスによって連れ去られてしまい、翼は部屋に閉じこもってしまった。消耗した響は眠っている為、奏が報告をしていた。

 

「……そうか、翼があの調子なのはそれが原因か……」

 

「旦那、あたし悔しいよ……!」

 

「奏……」

 

「あたしの命は明久に助けてもらったものだ。なのに、あの時、あたしは、あたしは……!何もできなかった……!」

 

「それを言ったら俺もそうだ。ノイズ相手に戦えない俺は情けない司令官だ……」

 

「旦那……」

 

一方、翼は布団の中で丸まっていた。彼女は涙を流している。

 

「明久明久明久明久明久明久……」

 

自分の目の前で連れ去られてしまった。もっと自分に力があれば明久が連れ去られることなどなかった。

 

「…あき…ひさ……うああああああああああああああああっ!」

 

時を同じくして、どこかの屋敷。明久はベットに寝かされていた。彼の左手に装備されていたライカは外されていた。

 

ナハトとリインは明久の中で眠っていた。彼も彼女達もダメージが大きかったことを物語る。

 

「…………」

 

そのそばで、クリスは明久の頭に冷やしシートを乗せていた。

 

「アキヒサお兄ちゃん……」

 

クリスは眠っている明久を見つめる。かつて自分を助けてくれた人物が今ここにいることを喜んでいた。自分を二度も助けてくれた明久のために何とかしよう、頑張ろうと決意を固める中、フィーネはライカのデータを見て驚いていた。

 

「……異世界……ミッドチルダ、そして試験召喚獣……そしてカートリッジシステムにインテリジェントデバイス・……なるほど、確かに魔法の世界だ……実際に奴の力を見ているからな……ほう、このデバイスを起動させるには魔力が必要ってことか……モードはブレード,シューティング,バスターにライフルモードと色々とあるな。状況によってデバイスが判断をして武器の形状を変えていく。異世界の技術は実に素晴らしい……!吉井 明久がなぜノイズを倒せるのか……それはバリアジャケットに纏われ、魔術を使うから、そしてデバイス自身にも改良を施してあるからかな・……」

 

フィーネはふふふふと笑いながらライカにある明久の戦闘データを吸い取っていた。さらに言えば彼に関わっていたであろう高町 なのはを始め他の魔法データなども色々と回収していた。

 

「さて、そろそろ奴が目を覚ます頃合いかな。それなら、返しておくとしよう。すでにデータも回収を終了したからな……ふふふふ、これで私の計画を先に進めることができる。ネフシュタンの鎧と吉井 明久のデバイスの中にあった知識を使えば、私は最強となる!!」

 

フィーネはクリスを呼び、ライカを明久に返すように指示をする。彼女が了承をして彼が眠っている部屋に到着すると明久はすでに目を覚ましていた。

 

「……ここは?」

 

「アキヒサお兄ちゃん……」

 

「……クリスちゃん、久しぶり。とんだ再会になっちゃったね」

 

「ふふっ、あんな再会、そうそうないよな」

 

「だね。さてここはどこかな?」

 

「……隠れアジトだよ。」

 

「ライカがない!?」

 

「これ?」

 

クリスが持ってきたのはライカだった。彼はすぐにライカを装着して起動させる。

 

『マスター!!』

 

「大丈夫かい、ライカ」

 

『えぇ、マスターも大丈夫でしたか?あれだけカートリッジを使ってしまったのですから……体の調子はいかがですか?』

 

「……少しだけ魔力が不安定な状態だね。ライカ、通信は?」

 

『できませんね』

 

「無駄よ、ここには妨害電波を張ってあるから…」

 

明久が扉の方を見ると、金髪の女性が立っていた。だが問題は格好だ。

 

「ごぶうううううううううううううううううう!!」

 

明久は鼻血を出した。やってきたのはフィーネだ、しかも生まれたままの格好で。

 

「おや、どうしたのだ?」

 

「フィーネ、格好!」

 

「あぁ、そういうことか失礼」

 

明久は鼻血を出しながらも、フィーネが別の誰かに似ていることに気づいていた……。

 

「了子さん?」

 

「……ほう?」

 

彼女は驚きながらも、冷静に反応をした。

 

「了子さんがフィーネってことで間違いないってことですね。二課にいたとき、同じ魔力を感じましたから。」

 

「ほう、私に魔力があるってことでいいのかな?」

 

「……まぁそんな感じですね」

 

明久はフィーネを睨んでいた。おそらくライカの中にあった戦闘データなどが吸い取られていることは察していた。

 

(まずいな……ライカの中にあった僕の戦闘データもなのは達のことも何から何まで奴が知ってしまったかもしれないな)

 

「お前が心の中で思っている通りだ」

 

(ちぃ……厄介なことになっちゃったな、僕としたことが……!)

 

「貴様にはこれから協力をしてもらおうぞ。」

 

「なに?」

 

明久はクリスのこともありうかつに動くことができない。

 

「仕方がない……」

 

彼は嫌だがクリスを見捨てるほど彼は人を捨てていない。

 

「ふ、ならクリスと共に立花 響を連れて帰ってこい」

 

「響ちゃんを、だと……」

 

明久はやむを得ず、要求を呑んだ。

 

「ごめん、お兄ちゃん、私のせいで……」

 

「気にしないで、君のせいじゃない」

 

場所が変わり、目を覚ました響は未来と共に買い物をしていた。

 

「………………」

 

「響、どうしたの?」

 

「あ、うん……ちょっとね。」

 

「……最近の響、なんか変だよ?」

 

すると二人に攻撃が放たれた。

 

「危ない未来!!」

 

だが弾は彼女達が当たる寸前で地面に落ちて爆発をする。響はすぐに前を向いた。立っていたのはネフシュタンの鎧を来たクリスと仮面をかぶった明久の姿だ。

 

「あれは……!」

 

「……立花 響だな」

 

「あなたは!!」

 

「悪いが一緒に来てもらうぞ」

 

「ごめん未来、Balwisyall Nescell Gungnir Tron」

 

響は聖詠を唱えてガングニールを纏う。クリスはネフシュタンの鎧の鞭で攻撃をする。響はかわして仮面の男を見ていた。

 

「はああああああああああああ!!」

 

仮面の男の方へと行きその剛腕で殴りかかろうとしたが、彼は持っている槍で彼女が放った剛腕をガードをした。

 

「ぐ!!」

 

「であああああああああああ!!」

 

そこにクリスが攻撃をして、響は吹き飛ばされてしまう。彼は槍を構えながら響の前に刃を向けていた。

 

「………………」

 

響は攻撃が来ると思い目を閉じるが……

 

「させるかああああああああああああああああ!!」

 

「!!」

 

上空から槍がたくさん降ってきて、仮面の男こと明久は後ろに退がる。クリスが何事だと見上がると、奏がガングニールを纏って響の前に立った。

 

「待たせたな、響!!」

 

「奏さん!!」

 

「さーててめぇは何者だ、新顔?」

 

「…………」

 

「答える気はないか……」

 

「させないパージ!!」

 

「ぶうううううううう!!」

 

クリスの裸を見てしまい、仮面の中で明久は鼻血を出していたが、クリスは構わず聖詠を歌う。

 

「Killter Ichaival Tron」

 

クリスに赤いギアが装着されてイチイバルが装着された。

 

「おいおいなんだよ、シンフォギアかよ!!」

 

「………………」

 

「当たって!!」

 

クリスは両手にガトリングを放って攻撃した。二人が回避をしていると、仮面の男の武器が変わりライフルへと変わり、二人に放つが大きな剣が上空から降ってきて、攻撃がガードされる。

 

「盾!?」

 

「剣だ!!」

 

「翼!!」

 

「翼さん!!」

 

「奏、立花すまない……!」

 

翼は着地をすると、小さくなった剣を構えている。クリスはハンドガンに、明久の方は無言でブレードモードにしていたが突然として彼はエネルギーの刃を発生させる。

 

「五月雨!!」

 

そのまま別の方角に放ち攻撃をした。

 

「「「「!!」」」」

 

「貴様……!」

 

「やはりな、フィーネ。どうせあんたのことだ、クリスちゃんを見捨てると思っていた。だからこそ私はこのタイミングを狙っていたんだ」

 

明久は仮面を外して収納する。

 

「明久さん!?」

 

「明久!?」

 

「どういうことだよ!!」

 

「話は後で……」

 

彼は走りだして二刀流にしてカートリッジを装填させる。

 

「二刀流 雷鳴炎山!!」

 

雷と炎を纏った剣でフィーネに斬りかかる。彼女はネフシュタンの鎧を装着し、手にはライカのようなデバイスが装備されていた。

 

「なに!?」

 

「ハッ!!」

 

「ぐ!!」

 

明久はフィーネが放った攻撃を受けて吹き飛ばされる。翼たちもノイズが発生したので迎撃していた。フィーネはそのまま撤退をしていき、明久は悔し紛れに地面を叩く。

 

「明久……」

 

「……翼」

 

振り返ると涙目になっていた翼がいた。彼女は彼に抱き付こうとしたが……

 

「あーーーきーーーひーーーさーーーくーーーんーーーーーー!!」

 

「え?」

 

明久は上を向くと、上からダイブをしてきた女の子がいた。髪をツインテールにした女の子が笑顔で降りてきたのだ。

 

「なのは!?」

 

明久はなのはを見て驚いていた。彼は落ちてきた彼女を受け止めるために踏ん張る。

 

「明久君明久君!!」

 

「なのは、どうして?」

 

「アキ!!」

 

「やーっと見つけたわ、明久。」

 

「え?」

 

明久が声をした方を見ると、金髪の女性と茶髪の髪をした若い女性がいた。

 

「フェイトに……母さん!?」

 

「アキ、無事でよかったよ……」

 

すると、突然、ミサイルや剣型のエネルギーが放たれて、明久に抱き付いていたなのはを引き剥がした。

 

「貴様……!」

 

「…………」

 

翼とクリス、響に奏が睨んでいた。さらに上から誰かが降りてきた。

 

「明久君、大丈夫ですか!!」

 

「アミティエさんにキリエさんまで!?」

 

空からアミティエたちが降ってきて明久は更に驚いていた。




次回 明久の上から降りてきたのはなのはたちだった。明久はどうしてこの世界へやってきたのかと聞くことにした。

次回「再会 なのはたち。」


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再会なのはたち

明久side

 

今、僕たちは全員で二課の方へと帰還していた。そばには母さんになのは、フェイトにアミティエさん、キリエさんを連れて……ライカと僕は驚くばかりだ。なにせ別次元にいるはずの母さんたちが今ここにいるから……それとなんでか、なのはとフェイトが僕の両手をロックをしているので胸が…胸があたっているのですがああああああああああ!!

 

「「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」」」

 

奏者の皆もすごく睨んでいるのですけど……僕、何かしましたか!?特に翼やクリスちゃん……それはそれとして、司令室へ到着後、母さんが弦十郎の前に立つ。

 

「お久しぶりね、弦十郎君」

 

「美菜さんもお元気そうで……」

 

「まぁ明久から話は聞いてると思うけど……私たちの目的は明久を連れて帰ること」

 

「な!?」

 

「え!?」

 

母さんの言葉に翼やクリスは驚く。

 

「どうしてですか!?」

 

「翼ちゃん……明久は確かにここで生まれた……だけど、この子が育ったのは別の世界でなのよ。それにこの子はあっちの世界に友達もいる。だからこそ、私たちは飛んで帰るつもりなのよ」

 

「……えっと、母さん。」

 

「どうしたの、明久?」

 

「すごく言い辛いんだけど、連れて帰るのはちょっと待ってもらってもいいかな?」

 

「あら、どうして?」

 

「いやー、実はその……」

 

「すまない美菜さん。明久君は現在リディアン学園に通っておりまして……」

 

「まじで?」

 

「えぇマジです。しかも三年生なので、その、すごく申し訳ないのですが……せめて卒業まで待ってもらえませんだろうか?」

 

「うーーん」

 

「ちょっと美菜さん!?」

 

「なのはちゃん、まずいわね……私たちは来る手段はあっても帰る手段がなかったのを今思いだしたわ。船の方も1か月先だしね。それにしても、二年か、道理で明久が大きくなってるわけだわ」

 

「うん明久、大きいよ?」

 

「まぁこれでも鍛えているからね」

 

「そーれーでーだ!!あんたたちは一体なんだよ!!さっきから黙って聞いていればよ!!」

 

奏さんがついに切れだした。それに翼たちも便乗し始める。

 

「そうだ!!さっきから聞いていたら、明久のことを……明久は絶対に渡さない!!」

 

「何言っいるの!!明久君は私たちのだよ!!」

 

え?なのはさん、僕はあなたたちのものでしたっけ?

 

「違う、明久お兄ちゃんは私の!!」

 

クリスうううううううううううううう!?

 

てかやめて!!僕で争うのだけはやめて!!

 

「どうしてこうなった!?」

 

『マスターでしょ、原因は!!』

 

「はい、全くもってその通りです」

 

『全く、なのはさんを助けて、フェイトさんを助けて、さらにアリシアさんにアリサさんにすずかさん。はやてさんたちにブライトさんたちにアミティエさんたちまで助けたじゃないですか……さらにここにはいないマリアさん達も……おっと』

 

「「「「「…………………」」」」」

 

ライカがマリアたちの名前を出してから、時間が止まり、場の空気が冷えた気がする。

 

「明久……マリアってのは誰だ?」

 

「そうだね明久、私たちも知りたいかな?」

 

「えっと……その……僕がこの次元に来た際に助けてくれた女の子たちです、はい。今何をしているのか僕も知りたいですはい……」

 

なんで僕が責められてるの!?とりあえず僕は卒業後、この世界を飛び立つってことでいいのかな?それとも迎えの船が来るまで待機かな?

 

「いずれにしてもこの世界から出る策は、ブライトさんに任せてるからね。なんとか元の世界へ帰るためには……次元船がいるのよ」

 

ブライトさんことジェイルさんなら適任だろう……あの人のおかげでライカはここまでパワーアップをしたからね。

 

「ですが、明久君、無事でよかったです。」

 

「えぇ本当よ。あの時、あなたがあいつと次元の穴へ一緒に消えたときは目を疑ったわ……それを伝えるのもつらかったしね……」

 

「申し訳ないです、本当に……」

 

そういえば雄二や秀吉たちは元気にしてるかな?おばあちゃんがおそらく僕は長期休暇にしていると思うから退学はないと思うけど……どうしようこの世界で僕って翼と同い年みたいな感じになっているからまずいよね、何せ三年生だし……って、警報!?

 

「どうした!!」

 

「ノイズが出現!!しかもこれは範囲が広いです!!」

 

「なんだと!!」

 

翼たちは出撃していく。僕も行こうとしたけど、なのはが僕の手を握ってきた。

 

「…………」

 

「なのは、頼む。離してくれないか?」

 

「駄目なの……離したら、また明久君がいなくなっちゃうかもしれないの……」

 

「それはないさ、僕は死なない、絶対にだ」

 

「明久……」

 

「だから待ってて。みんなの装備はおそらくノイズを倒す仕様になってない。データだけは渡しておくよ」

 

ライカからデータを渡して、僕は出動をする。その前に、念のため、召喚獣を出して、ある場所に待機させた。

 

明久side終了

 

さてここは二課の地下室。ここには起動させたデュランダルが眠っていた。フィーネこと了子はここにやってきていたのだ。

 

「外のノイズは奴らをおびき寄せるための罠。そうとは知らずに……」

 

フィーネは扉に近づこうとしたとき、砲撃が放たれた。彼女は回避してネフシュタンの鎧を装着した。

 

「なんだ?」

 

すると小さい何かがフィーネの鎧に斬撃をお見舞いさせた。フィーネは鞭を使って攻撃をするが小さいので当たらない。

 

「何だ、お前は!?」

 

「……………………」

 

そこにいたのは小さい吉井 明久だった。明久が先ほど出した召喚獣だ。明久の指示を受けた彼は、目の前の相手を敵と判断して攻撃をしたのだ。

 

「おのれ、吉井 明久!!」

 

小さい吉井 明久が構えていると、光弾などが飛んできた。

 

「ちぃ!!」

 

後ろを振り返ると、アミティエやなのはたちがバリアジャケットを纏って立っていた。さらに美菜もバリアジャケットを纏いブレードモードをつきつける。

 

「さーて、どうするかしら?いくらあなたでもこれだけの人数相手じゃ不利じゃないかしら?」

 

「確かにな……貴様達が誰かは知らないが、私の邪魔をするな!!」

 

フィーネはソロモンの杖を出したが、そこに明久の召喚獣が光弾を飛ばしてはじかせる。

 

「ぐ!!」

 

「フェイトちゃん!!」

 

「はい!!」

 

フェイトは素早くソロモンの杖をキャッチをした。

 

「ぐ!!おのれええええええええええ!!」

 

するとフィーネはバインド魔法で拘束された。彼女は動こうとしたが鎖は3重に巻かれており動けない状態だ。

 

「お、おのれ・・・・・・」

 

「無駄よ!魔導師が三人も揃えば、絶対逃げられないトリプルバインドの出来上がり。さーて、ちょっと大人しく気絶してなさい!!」

 

「うご!!」

 

ブレードの柄で彼女のお腹を殴り気絶させた。一方で外で戦っている明久たちは、ノイズが減ってきたので、一機に決着つけるために空を飛ぶ。

 

「シューティングレイン!!」

 

上空から放たれた弾丸の雨がノイズ達を貫通して撃破した。

 

「一体何が……」

 

「わからないわ。いずれにしてもノイズが減ったから楽に終わったわ。」

 

「・……ふーむとりあえず戻るか。」

 

明久たちが戻ると、了子が捕まっていたので、明久は成功を確信して笑みを浮かべた。

 

「フィーネ!?」

 

「なんでこいつが!!」

 

「簡単よ、ここの地下室に明久の召喚獣が見張っていたのよ。そこで私たちがさっそうと到着して捕獲したってわけ。」

 

「「「「動物(です)か!?」」」」

 

全員がツッコミを入れるが、何はともあれ事件は解決したのであった。




次回 フィーネの事件は解決をした。フィーネは死亡をしたってことになり彼女は櫻井 了子として生きていくことになる。

明久は疲れていたのかあの後倒れてしまい眠ってしまう。

次回「眠る明久。」


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眠る明久

美菜たちの活躍で巫女フィーネの野望は食い止められた。そして彼らは基地へ帰り、明久が先頭を歩いていたが……突然明久が倒れた。

 

「明久!?」

 

「明久お兄ちゃん!!」

 

翼とクリスが駆け寄っていき、響と奏は慌てて医療ルームに運んで行く。明久が倒れたと聞いて全員が彼のところへと走る。

 

「明久君、無事か!?」

 

弦十郎は彼に声をかけるが、彼は熟睡しているようだった。「一体何があったのか」…と全員が考えていると、美菜はあることに気づき、了子にレントゲン写真を撮るよう指示する。

 

「……これは!!」

 

「了子君、どうした……!?」

 

弦十郎は了子からもらったレントゲン写真を見て怒りをあらわにしていた。

 

「なんだこれは!?」

 

「おじさま?」

 

全員が気になって、彼のレントゲンの写真を覗くとなのは達は仰天した。そこに映し出されていたのは、明久の骨に罅が入っている写真だった。

 

「そんなどうして!?」

 

「シャマルさんが治したのに!!」

 

「どういうことだ!?」

 

「翼さん、落ち着いて!!」

 

なのはの胸倉をつかんだ翼を響が離させる。

 

「離せ、立花!!」

 

「今は争ってる場合じゃありません!!話してくれませんか、明久さんのことを……!」

 

「美菜さん……」

 

「わかったわ」

 

美菜は全て話した、明久は通っていた文月学園で理不尽な虐待を受けていたことを・・・・・・その話を聞いて、弦十郎達は怒りの火を灯していた。

 

「なんて奴らだ!!」

 

「あぁ許せない!!明久お兄ちゃんをここまでボロボロにするなんて!!」

 

「そいつらはどこだ!!あたしがブン殴ってやる!!」

 

「それはできないよ……あの後、時空犯罪者に改造された彼女たちを明久君が倒してしまったから……」

 

「「「「………………………」」」」

 

「明久君はそれを知りながら俺達に協力をしてくれていたということなのか……くそ!!」

 

弦十郎が壁を殴ると、めしめしと罅が入った。なのはたちも一年早く彼を見つけていれば、とついつい思ってしまう。

 

「うう…………」

 

「明久!?」

 

「明久君!!」

 

「や…やめてくれ、許してくれ、島田さん……姫路さん……みんな、があああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」

 

「明久君!!明久君!!」

 

「明久!!明久!!」

 

「……トラウマになるほど苦しめたのか、彼女達は!!」

 

「アキヒサ……お兄ちゃん……」

 

クリスは涙を流す。それは奏や響達も同じだった。彼が苦しんでいるのに何もできない自分たちが情けない、と……

 

「くそ!!あたしはノイズを倒すことしかできないのかよ!!明久は……明久はあたしを助けてくれた……!あたしが絶唱を使おうとした時に、あいつはあたしや観客のみんなを救ってくれた。なのに、あたしは……あたしは……!!」

 

「それなら私も同じです!!私はライブ会場を生き延びて、嫌がらせを受けてた時、明久さんが止めてくれたって聞きました!私は明久さんには二度も助けてもらったのに……!」

 

「あたしは、パパやママを助けてもらった。ううう……アキヒサお兄ちゃん……」

 

「はっ!?」

 

「「痛ッ!!」」

 

明久が勢いよく起き上がったので、翼とフェイトの頭にごっつんこしてしまった。三人は頭を押さえている。

 

「「「うううう・・・・・・・・・・」」」

 

「明久君、大丈夫か?」

 

「おじさん……そうか、僕は倒れてしまって……」

 

「……レントゲンを見せてもらった。あの骨の罅の入り方は尋常じゃないぞ。君は無理をして戦ってたんだな……奏がLINKERをつかって戦う以上に危険だったんだ。 」

 

了子はフィーネの状態になり、明久のレントゲン写真を見せた。彼自身も状況を受け入れて、目を閉じていた。

 

「けど明久君、無事でよかった。」

 

「……あぁごめんね、みんな。心配かけちゃって」

 

「本当にみんな、心配したんだよ?」

 

「返す言葉もございません、ハイ」

 

明久はふっと笑いながら、病室を見ていた。アミティエたちも彼が起きたので安堵していた。

 

だが明久の悪夢は終わったわけではなかった。実はワームホールに吸い込まれたのは明久とDr.ライチだけではなかった。島田たちの残骸も一緒に吸い込まれてシンフォギア世界に降りたっていた。

 

そして島田たちは再起動しようとしていた……それは新たな戦いの始まりともいえるだろう。運の悪いことに、その隣には、かつて明久がプラズマフレイムブレイカーで破壊した完全聖遺物も同様に再生していたからだ。

 

そして、動きだそうとしている人物がいた。

 

アメリカ

 

「いいねーーマリアちゃん!」

 

パシャッと撮られるピンク髪の少女は、最近人気浮上中の歌姫であり、名をマリア・カデンツァヴナ・イヴという。

 

「突如現れた機体のニューフェイス」とも「世界の歌姫」とも呼ばれていた。現在彼女はモデルの仕事をしている。

 

「はい、OK!マリアちゃん、よかったよ!!」

 

「ありがとうございます」

 

「これで今日の仕事は終わりだよ!!お疲れ様!!」

 

「お疲れ様でした!!」

 

マリアは挨拶をして控室に寛いでいると、お茶が渡された。

 

「はい、姉さん、お疲れ様」

 

「ありがとう、セレナ」

 

彼女にお茶を渡したのはセレナ・カデンツァヴナ・イヴ……かつて明久に助けてもらった女の子で、彼女もマリア同様に成長をしており、今はマリアのマネージャーを担当している。

 

「……もうあれから6年が経ったんだね、姉さん。 」

 

「…………そうね、もうそんなに経つのね」

 

彼女達は写真を見ていた。そこに写っているのは、当時FIS研究所にいたマリアとセレナ、切歌や調、そして明久である。

 

「でも姉さん、明久兄さんかもしれない男の人が日本に現れたって聞いたよ?」

 

「本当!?」

 

「うん、ノイズを倒す謎の鎧戦士。詳細はちらっとだけどこれを見て」

 

そこに写っていたのはライトニングアーマーを装着している明久の姿だった。さらにもう一つはフレイムアーマーを装着している明久の姿であった。

 

マリアはその姿を見て頬を涙が伝う。

 

「ああ……あああ、明久兄さん生きていたのね。」

 

「姉さん、確か三か月後に日本に行くんじゃなかったっけ?」

 

「そうよ、日本の人気のツヴァイウィングの二人と合同コンサートをするためにね」

 

「なら会えるかな、明久お兄ちゃんに!」

 

「会わないといけないわ、セレナ!だって私たちにとって明久兄さんは大事な大事な人だから!!」

 

マリアたちは三か月後を楽しみに仕事をこなしていく。




次回 フィーネが起こそうとしていた事件から三か月がたち、明久はツヴァイウイングのマネージャーとしてなんでか行くこととなり合同コンサートをする人物と会う為に一緒に行く。

次回「世界の歌姫。」

(あれは!?)


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第5章 シンフォギアG 復活の悪夢。
世界の歌姫。


明久side

 

あれから三か月が経った。僕はリディアン学園に通いながらもなんでか知らないけどツヴァイウィングのマネージャーとしての仕事もしていた。

 

「そういえば今日は合同コンサートの打ち合わせだったっけ?とりあえず翼に声をかけないとね。」

 

リディアン学園中で僕だけが男として入っているため、色んな所から見られている感じがした。

 

「まぁ、最初のパンダ扱いだった頃よりはマシか……」

 

僕はそう思いながらも翼の席のところへ向かう。

 

「明久、どうしたの?」

 

「悪いけど、今から仕事だよ。先生から許可はとっているから行こう」

 

「うん!」

 

翼と僕は、外で迎えに来てくれる緒川さんの車を待っていた。

 

「…………」

 

「大丈夫?」

 

「もう明久……元々の私の性格知ってるでしょ?」

 

「恥ずかしがりやで涙もろくて演歌が好きな翼ちゃん」

 

「もう!!」

 

彼女は僕の背中を叩いてくるけど、かゆいんだよなこれが。やって来た緒川さんの車に乗りこみ、僕は助手席に、後部座席に奏と翼が座った。

 

「そういえば緒川さん、これから合同コンサートをするサプライズのお相手は誰かわかってるんですか?」

 

「はい、明久さんにはまだ教えていませんでしたね。相手はアメリカを主に海外で活躍をしている人です。デビューをして三か月で『世界の歌姫』と呼ばれているとか」

 

「へぇーーー、ニュースや新聞で話題になってたけど、そんな人がツヴァイウィングの二人とね……」

 

「おいおいマネージャー、あたしたちだって人気グループだぞ?」

 

「わかってるさ。でも相手は『世界の歌姫』なんだろ?会うのが楽しみだよ」

 

僕は笑いながら、伊達メガネをかける。やっぱり仕事をするってなると伊達メガネをかけたほうがいいな……。僕らは仕事場に到着して挨拶することにした。

 

あれ?この子は…………!

 

「初めまして、セレナ・カデンツァヴナ・イヴといいます」

 

「…………………………………」

 

セレナ…本当に成長したんだな……。僕は名前をどうするかと思ったけど、嘘は止めた。僕は彼女の頭を撫でる。

 

「え?」

 

「見違えたよ、セレナ。僕も驚いた」

 

「!!」

 

彼女は僕の方を見たので、かけていた伊達メガネを外すと、彼女は涙目になっていた。

 

「あ、明久……お兄ちゃん?」

 

「そうだよ、久しぶりだね」

 

「明久お兄ちゃん!!」

 

僕に抱き付いてきたけど、成長をしているので彼女の胸が当たっている。僕は顔を赤くしながらもセレナを離させる。

 

「セレナがいるってことはマリアもいるんだね?」

 

「はい!!ツヴァイウィングの二人と今話をしていると思いますよ。行きます?」

 

「あぁそうだね」

 

彼女たちがいる部屋へ行く前に、伊達メガネを再装しておいた。

 

「明久、終わったよ」

 

「!!」

 

相手の方は立ちあがり、僕の方を見ていた。そのまま涙目になって歩いてくる。

 

「あ……明久……にい…さん?」

 

「セレナがいたんだから君もいて当然だよね。本当に大きく美しくなったねマリア」

 

「明久兄さん!!兄さん!!」

 

彼女はセレナと同じく抱き付いてきたが胸が当たっている!!しかも大きい!!

 

「兄さんもう離したりしないわ。ズットズット一緒ナンダカラ……絶対ニハナシタリシナイワ」

 

あら?なんか声が低くなった気がするけど……なんでだろ〜?すると、僕を勢いよくマリアから離した人物がいた。

 

「つ、翼……?」

 

「………………………」

 

彼女は頬を膨らませて、僕を抱きしめている。胸は小さいけどちゃんと膨らんでるから当たってるんだよね。

 

「明久ハワタサナイ!」

 

「ヘェイイドキョウジャナイ!」

 

「えー………………」

 

なんか火花が散ってる気がするのは何故でしょうか?しかも二人の目から光が消えているんですけど……あれ?なのはたちもこんな感じにならなかったっけ!?

 

ちょっと僕もさすがに怖いのですが!?助けてええええええええええええええええ!!

 

明久side終了




次回 合同コンサートが実地されて明久はマネージャーとしてコンサート会場へと来ていた。彼は嫌な予感がしていた。

そしてその予感は当たってしまう。

次回「黒頭巾。」

「嘘だろ・・・・・」


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黒頭巾

明久side

 

マリアやセレナと再会できたと思ったら、翼とマリアが火花を散らし始めた。これってもしかしなくても僕のせい?

 

『はい』

 

「即答!?」

 

僕は今何をしているかって?今度行われる合同コンサートのステージのチェックだよ。一応僕もスタッフ扱いのため中に入ることができる。派手な細工や舞台を見て感心しつつセレナと合流した。

 

「あ、明久お兄ちゃん、どうでした?」

 

「あぁ流石合同コンサートだけあるなって思ったよ。まだ組み立ての途中だけどかなりの費用を使ったんだなって。」

 

「ですよね。私も最初見たときは驚くばかりでした……でも、なんか不思議です」

 

「何が?」

 

「こうしてまた明久お兄ちゃんとお話ができるなんて思ってもいませんでした。あの日…明久お兄ちゃんがいなくなった日、皆で泣いたんです」

 

「…………」

 

「私は特に自分を責めました。明久お兄ちゃんがいなくなったのは私のせいだって……」

 

「セレナ……」

 

「マリア姉さんもあの時自分に力があれば…って言ってました。それからもずっと特訓を続けながら、明久お兄ちゃんを探したりしてました。姉さんが歌手になったのは、明久お兄ちゃんを探す為でもあったんです。有名人になれば明久お兄ちゃんを見つけることができるって!ある日のことでした、私はインターネットで鎧を着たヒーローの話を調べたんです。そこには写真が載せられていて、私は目を疑いましたよ、そこに写っていたのが明久お兄ちゃんが装着をしていたアーマーだったから……私が写真の発信元を調べると、日本だって」

 

「なるほど、合同コンサートがここで行われることになったのはそれも理由だったんだね」

 

「そうですね。ですが姉さん自体もツヴァイウィングの二人には興味がありましたので、合同コンサート自体も乗り気ですよ」

 

なるほどね、でもセレナがマネージャーをしてるとは思ってもなかったよ。こんな形だけど、成長した姿を見れて素直に嬉しかった。

 

「ふふ…」

 

「どうしたのですか?」

 

「いや、セレナ、改めて言わせてくれないかい?」

 

「え?」

 

僕はセレナの頭を撫でる。

 

「あ…………」

 

「よく頑張ったね。マリアもそうだけどそれを支えたセレナも……」

 

「明久……お兄ちゃん……」

 

それからツヴァイウィングとマリアの練習風景を見ながら、ライカを構えていた。最近は、セットアップしていなくても武器を出すことは可能になった。

 

「ブレード,バスター,シューティング,ガン,ライフル,ツインバレット,ランサーにウィップ、そしてロッド、それからブラスタービット……本当に増えたね。」

 

『マスター美菜が扱っていたブレードモードとシューティングモードだけだったことを考えると感慨深いです』

 

「そうだね。さーて僕も頑張るかな?」

 

『あまり無茶をしますと、クリスさんやなのはさんたちが泣きますよ?』

 

「うぐ。無茶をしない範囲で頑張ります。」

 

『それがよろしいかと…-』

 

とりあえず無茶をしない範囲で自分ができることを考える。用意したスポーツドリンクを渡したり、セットの組み立てを手伝ったりして準備は進められて行き、あっという間にコンサート当日となった。

 

響ちゃんたちはコンサート会場に入ったと連絡を受けた。僕はマネージャーとして二人の控室にいる。

 

「………………」

 

「翼?」

 

「あ、明久、帰ってもいい、ですか?」

 

「「駄目に決まってるでしょう!?」」

 

何故ドタキャン!?確かに恥ずかしがり屋で目立ちたくないのはわかるけどさ!

 

「勇気出せない?」

 

「お願い、明久。私、無理だよ……前回もそうだったけど、今回はその倍以上のお客さんなんだよ?」

 

うわー、すごく必死な形相になっとる。

 

「翼……。今回のお客さんはね、奏さんやマリア、それに翼を見たくて来た人たちなんだよ?君がそれに答えなくてどうするのさ?大丈夫だよ、僕もそばにいるから!!」

 

「……わかった、頑張る!」

 

そろそろ本番の時間だ。二人は衣装に着替えている。僕は近くまで見送り、二人がマイクを持ちステージに立つ姿を見てから、緒川さんに連絡をする。

 

「緒川さん、怪しい人物は?」

 

『今のところはいませんね。あなたは引き続いてマネージャーをお願いします。』

 

「了解です」

 

通信を切り、僕はステージ横に座っていた。マネージャーとしてもそうだけどまだ魔導師として体が完全に治っていない。シャマルさんがいたらすぐに治せるけどいないからね……いずれにしても今回は何事もないように祈りたい。

 

それからマリアが歌った後は、三人でステージに立ちフィナーレを迎えようとした瞬間、突然ステージに誰かが乱入した。

 

「いつの間に!?」

 

ステージの方を見て、衝撃が走った。な、なんであいつらがこのステージに!?あの黒頭巾、忘れるはずがない……だけど、彼らは僕の手で……!

 

『よく聞けい!!愚かな者たちよ!!我らの名前はFFF団R!!』

 

ん?FFF団“R”?“リターン”でいいのかな?ってそういう問題じゃない!

 

『我らの目的はマリア・カデンツァヴナ・イヴ、風鳴 翼、天羽 奏の三名である。ほかの者はさっさと退散しなさい!』

 

「緒川さん!」

 

『入場者の方々が外へ出されています。僕は今のうちにカメラの方を落としておきますね?』

 

「お願いします!ライカセットアップだ!」

 

『Set-Up!』

 

僕はライトニングアーマーを纏い、緒川さんがカメラを切った瞬間、ダッシュをしてシューティングレインを発射させる。

 

「なんだあれ?」

 

「え?」

 

シューティングレインが降ってきて彼らに命中する。

 

「「「ぎゃあああああああああああああ!!」」」

 

彼女達の隣に立ちライカを向ける。

 

「お、おのれ吉井 明久!!やはり我らの邪魔をする気だな!!」

 

「やはりお前たちだったか。生き返ったことを喜ぶべきか悲しむべきか!」

 

「あ、明久、もしかして?」

 

「…………想像通りだよ」

 

「そうか、あいつらが!!」

 

「え?」

 

マリアは知らないからね。ツヴァイウィングの二人は怒っており、シンフォギアを纏う。するとマリアが前に立つ。

 

「マリア?」

 

「もう私はあの時の私じゃない!!見ていて明久兄さん!……これが私の変身!!Granzizel Bilfen Gungnir Zizzl」

 

彼女の服がはじけて、全裸になってでかい!!いやーでかいですなーーじゃなくて……僕は仮面の中で鼻血が出そうになりながらも我慢する。

 

「うああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!僕はあああああああああああああああああああ!!男だああああああああああああああああああああああああああああああ!!」

 

「「「ふぁ!?」」」

 

僕が叫んだので、三人が驚いていると、上から鎌や鋸が降ってきてFFF団Rに命中をする。

 

「「「「ぎゃああああああああああああああ!?」」」」

 

「お待たせデース!!」

 

「ってあれ?」

 

鎌を構えている少女とツインテールのところにギアが装着された少女が着地した。

 

「……調に切歌?」

 

「「え?」」

 

二人が振り返り、僕の方を見る。じーっと僕の方を見てるので、仮面を外すことにした。戦いの最中だけどね?

 

「あ、明久お兄ちゃん!?」

 

「デデデデース!?」

 

「明久君!!」

 

後ろを振り返ると、なのはたちが到着したようだ。彼女達もFFF団がいたことに驚いている中、連中から攻撃がきたので僕は前に立ち防御壁を張る。

 

「ぐ!!」

 

攻撃をガードしたけど、体の痛みが発生して僕は膝をついてしまう。

 

「へぇ瑞樹の攻撃をガードをするなんて、思っていた以上に堅いわね」

 

「えぇそうですね、美波ちゃん」

 

「やっぱり君たちもか……」

 

バカは死んでも治らない、か……。

 

「島田さん、姫路さん……」

 

「あっはっはっは!!吉井!あんたを殺すために地獄から這い上がってきたわ!!」

 

「吉井くーん、覚悟はいいですか?」

 

『最悪ですね、マスター』

 

「同感……」

 

僕がライカを構えていると、FFF団Rが武器を構えていた。武器を装備しているってことは彼らを更に強化した奴がいるってことで間違いないね。さてどうするかな?

 

僕たちは武器を構えていると、また誰かがやってきた。

 

「ふぅ、お待たせ、明久!」

 

「母さん!?」

 

「「「「明久お兄ちゃん(明久兄さん)の義母様!?」」」」

 

「あら?明久の知り合いかしら?初めまして吉井 美菜です。よろしくね♪」

 

母さんは挨拶をしてるけど、あの上空に停まってる船はもしかして……!

 

「アキーーくーーん!!」

 

「はやて!?それにアリサたちも!!」

 

船から満面の笑みで降りてきたみんなは、FFF団たちを見ると怒りの形相に変わった。

 

「こいつらがどうして……!」

 

「トーレねぇ、いいじゃねーか、こいつらをぶん殴る理由ができたってもんよ!!」

 

そうだノーヴェは、あの時怒りで姫路さん達を殴ろうとしたのを僕が止めたからね。全員が構えていると島田さんが舌打ちをした。

 

「ちぃ!あんたたち、撤退するわよ!!こいつら全員と相手するなんて時間の無駄!!」

 

「は!!閃光弾発射!!」

 

FFF団Rの一人が目眩しを仕掛けて、ステージの上から姿を消していた。

 

『反応がありません。彼らは全員撤退したことを確認します』

 

「みたいだね」

 

僕はライトニングアーマーを解除してバリアジャケットの姿に戻る。それにしても、彼らはいつのまにかこのステージの上に立っていた。なら誰かが裏でステージを上がらせるために細工をしていたのか?でも、あの作っている最中にやれることだろうか……

 

「……いずれにしてもまずは……」

 

「明久ーーーーーー!!」

 

「ごふううううううううううううううううう!!」

 

突進を受けた僕は後ろに倒れてしまう。しかし青い髪をした女の子は気にせずに僕に抱き付いていた。

 

「明久明久!!良かった……良かったよーーーーーーうわあああああああん!!」

 

「レヴィ…」

 

ほかのメンバーも来ていたので僕は立ちあがろうとしたが体に力が入ってこない。

 

「あ、あれ?」

 

なんだか……意識が……あ…れ?

 

明久side終了

 

「明久!!」

 

全員が彼のところへ走るが、彼はすーっと寝息を立てていたので、ずっこける。

 

「なんかアキ君らしいわ」

 

「そうね、でも無事でよかった」

 

少女達が安堵をしている中、美菜だけは両手を組んで黙っていた。

 

ブライトことジェイルは次元戦艦の中から通信していた。

 

『美菜さん、とりあえず船はどうしましょうか?』

 

「二課とさっき連絡をしました。地下格納庫に収納してくださるそうです。“ブライト艦長”、ステルス機能を展開してくださいね?」

 

『了解』

 

美菜の指示で次元戦艦はステルス機能を発動させる。美菜たちも明久を連れて二課の方へと戻ることにした。




次回 明久は目を覚ましたがなんでか装者となのはたちが争っているのでいったい何があったんだろうと思った。

次回「装者対なのはたち。」

「どうしてこうなったあああああああああああああああああああああああ!!」


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装者対なのはたち。

明久side

 

まさか彼らが蘇るなんて思ってもいなかった。島田さんに姫路さん、そしてFFF団R……あいつらのせいで、みんなが楽しみにしていたステージが滅茶苦茶だ。今度会った時はOSHIOKIしてやる!

 

僕は仕方なく二課の司令室に入った時のことだ……

 

「え?」

 

僕は頭がすぐに冷えていく。なのはたちと翼たちが睨み合っていたからだ。

 

「さっきから聞いていれば自分勝手なことを……明久はあたしたちと過ごすんだよ!!」

 

「はぁ!?何馬鹿なこと言ってんのよ!?明久はあたしたちと一緒に決まってるじゃない!!」

 

奏さんとアリサが喧嘩しているし、ほかを見たら翼はフェイト、響ちゃんはなのはと……どうしてこうなったどうしてこうなった!?

 

「今のうちに!!」

 

「デース!!」

 

「うえ!?」

 

両手に調ちゃんと切歌ちゃんが抱き付いてきた。二人とも久しぶりだね「本当にかわいくなったよ」

 

「「え!?」」

 

『マスター、またお約束を』

 

「やだもー……」

 

二人が顔を赤くしているのを見ていると、じーっと見ている女性陣が怖かった。ハイライトさん、仕事して!

 

「こ、怖いです!!」

 

「ねぇーー明久くーーーん?」

 

「は、はい何でしょうか、神さま仏さまなのはさま!?」

 

「明久君はこっちに帰ってくるんだよね?」

 

「え?帰る?」

 

「何を言っている!明久はこっちで過ごして、私の……夫になってもらうんだ!!」

 

「えええええええええええええええええ!!」

 

(うーん確かに私と明久をこっちの世界にいれば、こちらの拠点を作って会社を発展させることができるわね…って私は何を考えているのかしら?)

 

頼みの綱の母さんは何か知らないけど頭を悩ませてるし、僕は大ピンチです。

 

「明久お兄ちゃん……」

 

「ギンガ!?」

 

「アキヒサお兄ちゃん…-」

 

「クリスちゃん!?」

 

突然ギンガとクリスちゃんが上目遣いをしてきた。ぬおおおおおおおお男としては最高です!!

 

「ありがとうございます!!」

 

「「ふぇ!?」」

 

『マスター……』

 

ライカ、何度でも言うけど、僕だって男の子なんです。ってあれ、なんか知らないけど両腕にやーらかい感触が……?

 

「むーーーーーーー」

 

「あたしたちのこと忘れてないか?」

 

「ふぁああああああああああああああ!!」

 

アリシアと奏さんが僕の両手に抱き付いてるし!?しかも大きなものが二つも当たっていますよおおおおおおおおおおお!!なんかやばいやばいよ!!ってライカが光った!?

 

「なんだ!?」

 

「私たちのギアが光りだした!?」

 

「なんで!?」

 

「これはいったい!!」

 

すると彼女達のギアの光がライカに当たり、僕は目をつぶってしまう。そして、ついセットアップと叫んでしまった。

 

『O.K!Symphogear System Start-Up!Ready!!GO!!』

 

「え?」

 

両手にガングニール、肩部にイガリマ、さらに明久の体が女性モードとなり頭部はツインテールになり、そこにシュルシャガナのギアが装着されて行く。さらに脚部にはアメノハバキリのブレードが装備されて、最後は頭部と腰部にイチイバルが装着。胸部などはアガートラームが装備され、左手に砲塔が装着される。

 

「は!!ってなあにこれぇ!?」

 

「明久お兄ちゃんがお姉ちゃんになった!?」

 

「「「「えええええええええええええ!!」」」」

 

「あ、明久どういうことか説明をしてくれるか?」

 

「はい、実は僕、たまーになんですけど、魔法とか使い過ぎて女体化することがあるんです。今はコントロールをすることが可能なんですけどね……おそらくこの形態は女性モードでしか対応ができないみたいです。名前を付けるならシンフォギア形態。さっき響ちゃんたちが放った光をライカが吸収したみたいです。」

 

「なるほどな、君から聖遺物反応が出たのはそれが理由か」

 

「でも明久……なんで胸が大きいんだ?」

 

「さぁそればっかりは……」

 

とりあえず僕はライカを解除をして男の姿に戻ることにした。でも、魔法を使わないであの形態になれるのは悪くないかも……。

 

「ふぅ……」

 

「主、大丈夫か」

 

「ありがとう、ナハト。それにブライトさんも間に合ったんですね。」

 

「あぁ美菜君が残してくれたのをベースに改良させてもらったよ。名前は『ナデシコ』、元は管理局のアースラだけどね。」

 

「ええええええええええええええええええええええ!!」

 

あの船を買い取ったの!?さすが母さんだ、やることは半端ない……とりあえず、なのはたちはにらみ合ってるし、僕はどうしたらいいんだろうか……うーーーん悩むなぁ。

 

「……よーく考えたら、僕こっちで高校卒業したら、文月学園に通わなくてもいいような気がする」

 

「「「「「「あ・・・・・・・・・」」」」」」

 

なのはたちは驚いているけど、実際そうなるんだよね……リディアン学園を卒業したら高卒扱いになるからね。

 

まぁ問題はそこじゃない……島田さんたちだ。彼女の砲撃をガードした時、彼女達の体は再改良をされている感じがした。防御壁を吹っ飛ばされたのが良い例だ。

 

両手を組んで弦十郎おじさんがモニターを見ていた。

 

「明久君、奴らのことを知っている感じだったが、何者だ?」

 

「……レントゲン写真って言えばわかりますか?」

 

「なんだと!!」

 

以前話を聞いていたおじさんはその手を握りしめているし、クリスやギンガ、スバルたちは涙を流していた。なのはたちも改めて俯いているし、翼たちは怒っていた。

 

「くそ!!なんて奴らだよ!!」

 

「そうだ明久は何もしていないのに!!」

 

「特に姫路って人と島田って人が許せません!!……人としてどうかしています!!」

 

「…………明久」

 

「大丈夫だよフェイト。シャマルさんが傷を治してくれたから罅は回復したよ」

 

彼らは何故この世界で宣戦布告をしたんだろうか。彼らを蘇らせた目的は何か、情報が足りなすぎる。

 

とりあえずシミュレーション室へと向かい、僕たちは訓練をしていく。彼らがいつ動くかわからないからね・……僕はライカを起動させて、あのシンフォギア形態へと変身をする。

 

女性モードに強制的に変化してシンフォギア形態へと変わる。どうやらこの形態はシンフォギアを使う皆の武器を使うことが可能になるみたいだね。

 

とりあえず武器を想像をする。すると、ガングニールの槍が現れなので、僕は構える。奏さんとマリアが使用している感じにね。

 

「……………」

 

さらに翼が使っている剣を構える。大剣や二刀流……小刀などを発生させて投げつける。

 

次に響ちゃんお得意の格闘術を構える。ダッシュをして、ジャッキーを展開させて、ターゲットを殴る。

 

そこからクリスちゃん,切歌,調,セレナが使う武器などを展開していく。色々と武器がかぶったりしているためいろんな要素が使えるってことがわかるね。いずれにしても島田さんたちをほっておくわけにはいかない。何事もなければいいが……今のところはね。

 

「そういえば、明久さん」

 

「なんだい、響ちゃん?」

 

「そういえば今年の学園祭は何をするんですか?」

 

「あぁ、そういえば、そろそろ学園祭の時期だったね。すっかり忘れていたよ。翼、今年は何をするんだっけ?」

 

「そういえばまだそんな話をしてなかったわね」

 

訓練を終えて、話していると、マリアたちも参加したかったみたいなので、全員を招待をすることにした。




次回 それから数日がたち彼らの基地と思われる場所が判明をした、明久たちは廃病院へとやってきた。

「廃病院へ突撃」



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廃病院に突入。

明久side

 

僕たちは今敵が潜伏をしていると思われる病院に突入をしていたが……

 

「あ、あのクリスちゃん、なのは?」

 

「な、なに?」

 

「どうしたの明久君・・・・・・」

 

「あの、二人とも僕に抱き付かないでほしいんだけど……動けないし。」

 

「だって怖いもん……」

 

「明久君に抱き付いていたら大丈夫かなって……」

 

両手に華の状態で、僕はあたりを確認する。今のところ敵が現れるってことはないみたいだな……翼たちは先を歩いておりフェイトとアリサが後ろに控えている。今回来ているのは、僕、なのは、フェイト、アリサ、響ちゃん、翼、クリスちゃんの七人である。

 

「敵が出てこないわね」

 

「油断はできないわ」

 

全員は武器を構えている。さっき言った通り、僕はライカを構えられない。

 

「とりあえず、まず、雪音と高町は明久から離れろ!!」

 

「嫌!!」

 

「なのは、離れて!!」

 

「嫌なの!!」

 

「こら、なのは、離れろ!!」

 

全員が僕の両手にくっついている二人を離そうと奮闘をしているこのタイミングで敵が出てきた!?

 

「この豚野郎!!」

 

「し、清水さん!?」

 

目の前に現れたのは清水さんだった。って、まずいまずいライカを使用できないからバリアーを張るしかない!!

 

「死ねえええええええええええええ!!」

 

「おりゃあああああああああああ!!」

 

「ほぐうううううううううううう!!」

 

響ちゃんが清水さんの顔面を殴り飛ばした。全員が構えているとFFF団Rが現れた。

 

「おのれえええええええ吉井明久ああああああああああああああ!!」

 

「なんで貴様だけえええええええええええええ!!」

 

「フレイムプラズマブレイカー!!」

 

僕はチャージを完了させたフレイムプラズマブレイカーを放ち、FFF団Rを吹き飛ばす。

 

しかし、彼らはゴキブリのように起き上がってきた。つくづく人間辞めてるな、もう……さてどうしようかと思案していると、アリサがフレイムアイズを構えて炎を纏わせていた。

 

「バーニングサイクロン!!」

 

炎の竜巻を発生させてFFF団Rたちを吹き飛ばした。わおすごいなーー!僕達はとりあえず彼らを捕らえようとしたけど、いつのまにか消えていた。

 

「いずれにしても彼らがここにいたのは間違いないってことだね」

 

「あぁ、そうだな」

 

僕たちは一旦基地の方へと戻ることにした。二課へと戻るとおじさんは両手を組んでいた。

 

「うーむ奴らはすでに撤退をしていたのか……」

 

「そのようですね。おじさま、どうしますか?」

 

「いずれにしても奴らが動くのを待つしかないな……それに盗まれたソロモンの杖のこともある」

 

「ノイズか……やっかいですね」

 

「おじさん……」

 

彼らの対処はじっくり考えるとして……そういえば文化祭はどうするのかな?

 

「翼、僕たちのクラスって中華料理店だっけ?」

 

「えっと、確かそう」

 

「ってことはチャイナ服?」

 

「……うん。」

 

「僕は?」

 

「女装してチャイナ服のはず」

 

「う゛、!」

 

少し気に入ってたとは言え……まさかこの世界でも女装をするなんて思ってもいなかったよ。

 

「でも、アキ、女性モードになれるなら、そっちになればいいんじゃないの?」

 

「………………それもそうか」

 

僕は魔力を調整し、女性モードへと変身をする。

 

「……ねぇ、明久?」

 

「何つば…きゃ!!」

 

突然、翼は僕の胸を揉んできた。え、エロイ……揉み方がはやてのようにスケベ臭い!?

 

「なんで男の明久が私よりも大きいのをもっているんだああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」

 

「そんなこと言われても知らないわよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

 

こうして襲われた僕であった、解せぬ……。




次回 廃病院から数日が立ちリディアン学園では文化祭が行われて明久は女性モードでチャイナ服を着ていた。

次回「文化祭開始。」


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文化祭開始

明久side

 

さて文化祭が始まった。僕は女性モードとなりチャイナ服を着て仕事をしていた。

 

「いらっしゃいませーーーー♪」

 

「えっとその……」

 

まぁお客さんの反応の意図はわかっている。要は胸である。かなりのボインボインの状態だから、男の人たちは困惑をしていますが、“そっち”のサービスはしておりませんので悪しからず(`・ω・´)

 

さーて次に来たのは……え?

 

「やっほーデース!!」

 

「こんにちは」

 

「あらあら可愛い子がお出迎えね(笑)」

 

来たのは、母さんを始めブライトさんたちであった。彼女達を席に案内をしてから調理の人にお願いをしようとしたけど、待てよ……確かウーノさんたちは人の倍以上に食べるはず。

 

「……ちらりとな」

 

僕は、ちらっと彼女たちの方を見ていると、期待に満ち溢れた顔をしている。ウェンディなんかはよだれを垂らして待ってる始末!僕は急いで調理場の方へと入り。チャーハンを始め色々と作っていき、翼たちが運んでいく。いやーお金はくれるのはいいけどバイキングじゃないんですけど!!

 

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

 

僕は急いで作っていく。材料などがなくなってきたら、他の子たちに買いだしをお願いをして次々に作っていく。

 

「明久、追加からあげにラーメンだって!!」

 

「ダニィ!?」

 

まだ食うのかってギンガにスバルちゃんもかあああああああああああああああああああ!!ええいやってやるさ!!

 

「やってやるやってやりますよ!!ちくしょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

 

それから僕は調理場で数十分の戦いをして……見事に勝ちましたわよ、おほほのほ……満足して出ていく姿を眺めながら、作って良かったと思うよ。ブライトさんは苦笑いをしながら支払いをしていた。

 

「す、すまない明久君」

 

「お気になさらずに……あははははは……」

 

「とりあえず、これだけあれば大丈夫だよね?」

 

「えぇ大丈夫ですよ、毎度あり……」

 

彼らが出ていった後、ほかのみんなも僕も疲れていたので一旦店を閉じた。

 

「……疲れた……いやまじで……」

 

「明久、なんなんだあの人たちは……?」

 

「まぁ僕の知り合い……かな?」

 

ごまかした後、しばらく休憩をして、交代時間となったので、僕は裏の方に行き女性モードを解除する。ふぅ……魔力を使っていないはずなのに、どっと疲れた。とりあえず、表に出ると、クリスちゃんが僕を見つけた勢いで、僕を引っ張って走りだした。

 

「ちょっと、クリスちゃんストップストップ!!」

 

「あ、アキヒサお兄ちゃん、お願いかくまって!!」

 

「何があったの?」

 

「雪音さん、見つけた!!」

 

「お願い!!出場して!!」

 

「嫌だよ!!あたし……人の前で歌うなんて……恥ずかしいよ……」

 

「あ、吉井先輩も言ってもらってもいいですか!!」

 

「えっと、どういうことだい?」

 

彼女たちから説明を聞くと、どうやらステージでカラオケ大会があるので、クラスの皆はクリスちゃんに出てほしいと頼んだら、逃げ出した、と。確かにクリスちゃんはソネットさん達の子どもだから歌がうまいかもしれない……

 

「あたしには無理だよ!!」

 

「でも僕は聞いてみたいな、クリスちゃんが歌っている姿も見たいしね。もし歌うなら、僕も応援するよ」

 

「え!?」

 

クリスちゃんは僕の頼みを聞いてくれたのか、一度顔を俯かせてから決意をしたようだ。

 

「私出る!だからアキヒサお兄ちゃん、必ず見に来てね!!」

 

「もちろんさ!」

 

彼女は念押しをして走っていく姿を見届けた後、僕はステージがある場所へと向かう。そして、そこで、ブライトさん達の姿を見つける。

 

「やぁ、明久君」

 

「ブライトさんらどうもです」

 

「なのは君たちならステージの方へ行ったよ?」

 

「ステージに?」

 

「そうカラオケ大会がこの後行われるだろ?それで調ちゃんと切歌ちゃんも出るといって今ステージの裏の方へといったよ?」

 

「まじですか……」

 

ステージに集中すると、最初に出てきたのは響ちゃんたち仲良し五人グループだった。いやー、流石リディアン、皆、いい歌声を持ってるね……次に出てきたのはなのはたち六人組だ。僕の姿を見たのか手を振ってきたので僕も手を振り返すと、彼女達は嬉しそうに笑っていた。本当にあの六人は仲がいいね……歌は、六人とも上手かったとだけ言っておこう。次に出てきたのは調と切歌の二人だ。

 

この二人が歌ったのはツヴァイウィングの曲だった。ふむ二人ともコンビネーションが強いからね……点数の方も高い。おっと次はクリスの番みたいだ。

 

『雪音 クリスです』

 

ぺこりと挨拶をしてから、彼女はマイクを持ち、歌を歌う。なんていい歌声なんだ……とても美しい声だな……ほかのみんなもすごかったけど、流石だねクリス!そして結果発表が始まり、優勝はクリスに決まった。

 

彼女は突然の拍手に驚いている様子だった。なのはたちも拍手をして、クリスがトロフィーをもらった姿を見てから僕は離れる。

 

弦十郎さんから連絡があり、ノイズが出現したと聞いて学校を後にする。




次回 明久たちは現場に到着をして現れたのを見て目を見開いた。そこにいたのはかつて明久が倒したはずのネフィリムだった。

そして現れる島田たちとFFF団R・・・果たして!!

次回「ネフィリムの復活!!」


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ネフィリム復活

明久side

 

僕は、弦十郎さんからノイズ出現の報を聞き、現場にやってきた。マリアやセレナたち、そして、なのは達とも合流した。

 

なのは達も対ノイズ装備が間に合ったので戦うことができるようだ。僕はライカをブレードモードにして炎を纏わせる。

 

「炎一閃!!」

 

炎の一閃で、現れたノイズを斬り伏せて、辺りを見回すと、翼たちも駆けつけてくれた。

 

「明久!!」

 

「……来る!!」

 

「「「え?」」」

 

ズシーンと重い着地をしたその黒い物体……そいつのことは、僕やマリア達はその姿を知っている。まさかコイツも復活したなんて……。

 

「な、なんで……?」

 

「あれは明久お兄ちゃんが倒したのに……」

 

「明久君、あれって……」

 

「以前戦ったことがあるよ……完全聖遺物『巨人(ネフィリム)』……」

 

『バーニングプラズマブレイカーで完全に仕留めたはずだったのですが……』

 

「ふふふふ、そんなの私たちの“組織”が復活させたに決まってるじゃない!!」

 

「……やっぱりそういうことか」

 

僕が声をした方を見ると、島田さんたちがいた。なのは達や翼達はギリッと歯を鳴らしながら彼女たちを睨んでいた。

 

「あいつが明久を……」

 

「そうだな……」

 

「えぇ……」

 

全員が武器を構えてたので、僕はなんとか皆を冷静になるように抑えた。そして、僕はライカを構えてモードをチェンジさせる。

 

「バスターモード・・・・・・一気に決着(ケリ)をつける!!」

 

『Roger!!Cartridge Loading!!』

 

「皆は後ろに下がって!!これで決めるよ!!」

 

『行きましょう!!』

 

「バーニングプラズマブレイカー!!」

 

『Burning Plazma Breaker!!』

 

放たれたバーニングプラズマブレイカーがネフィリムに向かって放たれる。前はこれで倒したけど、今回はどうだ!?

 

『ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!』

 

ネフィリムは僕が放ったバーニングプラズマブレイカーを両手でガードした。そんな芸当ができるようになったのか!?

 

「あ、明久君のバーニングプラズマブレイカーが効いてない!?」

 

「そんな!前にあれで倒したのに!!」

 

「あっはっはっは!!聖遺物に同じ技は通用しない!!」

 

島田さんは笑いながら良い情報を教えてくれた。つまり僕はの技じゃなかったらいいのかな?それなら、僕たちがやることは一つだ!

 

「なのは!フェイト!はやて!三人は“あの技”の準備をしてくれないか?その間の時間は、僕たちが稼ぐ!」

 

「もしかして明久が言ってるのはあの技?」

 

「そうだよ、ライトニングアーマー!!」

 

僕はライトニングアーマーを装着をしてネフィリムを翻弄する。ネフィリムは僕に攻撃をしようとしたけど、そこにミサイルが飛んできた。

 

「アキヒサお兄ちゃんはやらせない!!」

 

クリスちゃんが放った爆撃に加え、アリサがバーニングウェーブを構えて、ぶっ飛ばし、さらにトーレさんたちも参戦をしてネフィリムに攻撃する。

 

島田さんたちはネフィリムが攻撃をされているのを見て、防ごうと動いたけど、突然現れた西村先生にFFF団Rたちは怯えだした。

 

「ひいいいい、なんで鉄人が!?」

 

「うふふふふ、クアットロちゃん特製の幻影魔法いかがかしら?」

 

なるほどクアットロさんの力を発動させたんだね?シンフォギア装者のみんなもネフィリムに攻撃をしていく。すると念話が聞こえてきた。

 

『明久君!!準備いいよ!!』

 

「よし、みんな、退避だ!!」

 

僕の声を聞いて全員が退避する。

 

「いくよフェイトちゃん!!はやてちゃん!!」

 

「うん!!」

 

「ほないくで!!」

 

三人のチャージが完了をして構えていた。

 

「スターライト!!」

 

「ジェットザンバー!!」

 

「うなれラグナロク!!」

 

「「「ブレイカあああああああああああああああああああああああああああああああ!!」」」

 

「明久やっぱりこれなのね!!」

 

「あぁ彼女達の最大の技トリプルブレイカーさ!!」

 

「だけどこれって威力が高いから私たちもかなり離れないとダメなんだよね!!」

 

「そうよ!!」

 

アリシアたちが文句を言うけど、多分僕らも加わったセプテットブレイカーよりはまだマシだろう。

 

「「「う!?」」」

 

流石のネフィリムも……

 

『ぐ…おおお……おおお……』

 

あー、やっぱりボロボロになったな。

 

「あー、やっぱり七人の方が良かったんやない?」

 

「そうだね」

 

「うんうん」

 

リリアンが吹っ飛んじゃうでしょ!?だからトリプルブレイカーで抑えたのに……この三人だけは……!

 

「なんなのよ、ネフィリムが!!」

 

「そんな!!」

 

「この豚野郎が!!」

 

「さてテメェラ……覚悟はできているだろうな?」

 

「「「な!!」」」

 

島田さんたちが後ろを振り返ると、ノーヴェを始め全員が立っていた。全員が腕を鳴らしながら立っており、ティアナ君やギンガ、スバルちゃんもゴキゴキと骨を鳴らしていた。それにシンフォギア装者のみんなもこいつらに慈悲はないと判断をして武器を構えていた。

 

「お前らが明久を痛めつけてくれたんだよな?」

 

「……明久をよくも……」

 

「許せません……お覚悟を!!」

 

全員が構えていると、ネフィリムが突然として立ちあがったのを見て、僕は急いで彼女たちを守るために構える。

 

「まだ起き上がるのか!?うが!!」

 

「くっくっくっく……やっぱりあんたには毒が一番ね……」

 

「ぐ…あ……」

 

僕は膝をついてしまう。島田さんたちは今のうちとばかりに逃げていった……だ、駄目だ……意識が……

 

明久side終了

 

「明久!!」

 

翼たちは膝をついた明久のところへ駆ける。島田が言っていた毒は明久の体内を駆け巡っていった。

 

「シャマル!!」

 

「わかっています!!」

 

シャマルは急いで治療魔法で彼の毒を除去をしようとした。だが彼の毒は先程よりも進行をしており、シャマルも途方に暮れる。

 

「主!!」

 

ナハトヴァールは彼の中に入りユニゾンをしようとしている。

 

「な、ナハト……駄目だこの毒は強力だ。だから、君の命まで……!」

 

『嫌だ!!あなたがいない世界など私はいらない!!だから私はあなたと共に生きると決めたのだ!!主!!』

 

「ぐうううううう……」

 

「明久君!!明久君!!」

 

「くそ!!収まりや!!」

 

「なんて毒なの!?」

 

「……………」

 

「すずか?」

 

「ごめん、明久君」

 

すずかは彼の首筋にかぷっと噛みついた。

 

「うぐ!?」

 

彼女はそのまま吸いとり、ペッと吐いた。

 

「あ、あれ?」

 

「ふぅ……どうやら成功したみたいだね?」

 

「す、すずか?」

 

「吸血鬼の力を使ったらいけるかなと思ってたけど、成功して本当に良かった」

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

明久が手を動かしてみると、先ほどの痺れがなくなっているのに気づいた。

 

「あいつらには逃げられちまったな」

 

「そうだね。そしてネフィリムにも……」

 

明久は手を握りしめて、悔しがる。

 

「明久君……」

 

「ごめん、僕が油断をしたせいで……彼女達を」

 

「ううん、明久のせいじゃない。卑怯なやつらの方が悪い!!」

 

皆を代表して、翼はそう励ましてくれるが、彼は目を閉じていた。

 

「やっぱり彼女たちが原因かな?」

 

「私はそう思ってるわ」

 

「……………」

 

明久が無言で考えていると、ナハトがひょこっと出てきた。

 

「主」

 

「大丈夫だよナハト、ただ彼女たちがこれから何をするのかわからないからね。いずれにしても止めないと……!」

 

彼は決意を固めて、手を握りしめた。




次回 響の体調が悪いと未来が言ってきたので了子は響を調べることにした、一方で明久はシンフォギアモードを慣れるために模擬戦をすることにした。

次回「響の体調を調べる。明久のシンフォギアモード」


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響の体を調べる。シンフォギアモードへと変身

明久side

 

今、僕はシンフォギアモードに変身している。こんかいは、響ちゃんが変身するガングニールの状態なので、彼女同様僕はは構えを取る。

 

「はい!!せい!!せいやああああああああああああああ!!」

 

そのまま光りだして、アメノハバキリ状態へと変わり、剣が装備される。普段ライカブレードをつかってるから、やりやすいな。その他の形態も鎌,ヨーヨー,射撃,短剣,槍へと変わることができるので、案外便利だ。

 

「ん?」

 

シミュレーション室から戻ろうとした時に、響ちゃんが運ばれるのを見た。だけどどうして彼女が?僕はその場所へ近づくと、響ちゃんの親友小日向 未来ちゃんがいた。

 

「未来ちゃん?」

 

「明久さん……」

 

「響ちゃん、どうしたんだい?」

 

「それがわからないんです。突然倒れてそれで……。

 

なるほど……響ちゃんは元々奏さんのギアが突き刺さった特殊症例だ。だから、ガングニールを纏えるんだった。

 

「……何事もなければいいな」

 

現在了子さんが響ちゃんを調べている。いずれにしても、今は彼女達が出てこないだけ、まだいいか……。

 

明久side終了

 

一方で美菜は弦十郎と話をしている。それはシンフォギア世界での拠点となる場所などをどこか提供ができないかという話である。

 

「なるほど……こちらの世界とそちらの世界をいつでも繋げられる場所をってことか……」

 

「えぇ、その通りよ。そうすればあなたたちの世界とこちらの世界を自由に行ったり来たりすることが可能になるのよ。」

 

弦十郎は両手を組みながらどの場所がいいのかと考えている。そのような技術は流石に外でやるのはまずいとも思う……。

 

「いずれにしても、どこかの研究所とかがあればいいじゃないかな?」

 

「ブライトさん」

 

「僕がこちらの世界で過ごすとなればらいずれにしても研究所も丁度ほしかったところですからね……」

 

「なるほど研究所ならありかもしれませんね!」

 

「繋げる場所はうちの地下室を使えばいいわね」

 

っとこちらは色々と大事なお話をしている中、明久は食堂の方へとやってきていた。

 

「あ、明久君!!」

 

なのはが気づいて走ってきたので、挨拶代わりに彼は手をあげる。なお今日は自由登校のため基地にいるのだ。

 

なのはに連れられて、皆が座っている場所へとやってきた。彼は椅子に座り一息吐きながら、ライカを置く。

 

「アキ、疲れてるね?」

 

「まぁね……あの次元のさまよった後に、この世界へ帰ってくるなんて夢にも思ってなかったよ……」

 

「まぁあんたが人助けするのはわかっていたけど……やっぱり現地妻を作るとは、ねぇ……」

 

じーーーと六人の乙女たちに見つめられ、苦笑いをするしかない明久であった。

 

「うわ!!」

 

「明久どうしたのーーー?」

 

「アリシア、いきなり顔を近づけないでびっくりしたよ。」

 

「あははははは、ごめんごめん」

 

「どうしたの、アキ?」

 

「?」

 

「いや何でもないよ・・・・・・」

 

明久が「フェイトとアリシアの声は翼と似てるな」と思っていると、了子さんが食堂の方へとやって来た。

 

「了子さん」

 

「明久君か…………ふぅ」

 

「どうしたんですか?」

 

「……響ちゃんの検査をしたけどこれはと思ってね……」

 

了子にレントゲン写真を見せられ、彼は目を見開く。

 

「こ、これは……!?」

 

ほかのみんなも明久が持っているレントゲン写真を見ようと近づいてみると、心臓付近から響の体を浸食するかのようにシンフォギアが伸びており驚く。

 

「……まさか響ちゃんの体がこんな状態になってるなんて……もしこのままシンフォギアを纏い続けたら……」

 

「彼女は死ぬわ、確実に…………」

 

「「「「「「………………………」」」」」」

 

明久たちは警報が鳴ったので出動をする。しかし、響は待機命令が出された。




次回 出動をした明久たちの前に現れたFFF団Rはノイズ達を呼びだして攻撃をしてきた。明久はFFF団を倒す為に突撃をして攻撃をしようとしたが謎のアーマーを装着をした敵に殴られて吹き飛ばされる。

次回「現れた謎の敵」


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現れた謎の敵

明久side

 

警報が鳴り、出動すると、FFF団Rの奴らが暴れていた。僕はライカを構えて、シューティングレインを放ち、彼らを吹き飛ばす。

 

「「「「うわあああああああああああああああああ!!」」」」

 

「おのれ吉井 明久!!いでよノイズども!!」

 

彼らはノイズを出現させてこちらに襲い掛かろうとしている。僕はすぐにライトニングアーマーを装着して、彼らを片付けようとしたが、突然攻撃を受けて吹き飛ばされてしまう。

 

「明久!!」

 

「誰だ!?」

 

僕が起き上がると、謎の鎧を着た人物がいた。どうやら僕に攻撃してきたのはこの人みたいだな……一体何者だろうか?

 

「おー来たか、“G”よ」

 

「“G”?」

 

「そうだ、我々も詳しくは知らん!だが、貴様を殺すために作られた兵器だそうだ!どっちにしろ貴様が死ぬなら我々は満足だしな!!」

 

「ふざけるんじゃねー!!明久を殺すだと!!ふざけるんじゃねぇ!!」

 

「そうっす!!明久は殺させないッス!!」

 

ノーヴェ達が怒っている。昔は皆、「命など関係ない」と言っていたのがウソのようだ……僕は立ちあがり、ノーヴェたちの前に立つ。

 

「明久・・・・・・」

 

「ありがとう、皆、でもこいつは僕がやる。僕を殺すために生まれたのなら……僕が倒さないといけない」

 

「アキ……」

 

「明久さん!!」

 

「ユーリ?」

 

「ユニゾンをしましょう!!」

 

「ユニゾンだって!?」

 

「はい!!」

 

「……わかった。ユーリ、力を貸してくれ!!」

 

「はい!!」

 

僕の隣にユーリが立ち、僕たちはユニゾンをする。

 

「「ユニゾンイン!!」」

 

ユーリと合体をして、僕の髪の色はユーリと同じ金色になり、さらにバリアジャケットがユーリと似たフォルムに変わっていく。さて、出力を安定させてっと。

 

「グウウ………!」

 

『明久さん!!』

 

「大丈夫だユーリ、さぁ全力で行くよ!!皆はF F F団とノイズを頼む!!」

 

僕はユーリとユニゾンしてGを攻める。Gは反撃をしてきたが、僕は回避して蹴りを入れる。見るとGのデバイスが変わり、見たことがある形態になる。これは………!

 

「間違いない……Gは僕の戦闘データを持っている。」

 

Gはツインソードモードにして僕に襲い掛かってきた。やはりやつのデバイスは僕のライカのデータを組み込んでる!!

 

『明久さん!!』

 

「わかっているさ!!」

 

僕はツインソード形態でGの攻撃を弾いていく。そして、Gがバスターモード形態になったのを見て、カートリッジを装填した。

 

「あれは!!ちぃ!!」

 

相手はプラズマフレイムブレイカーを放ってきたので、僕は回避する。そして、そのままユーリの技を使うために構えた。

 

「いくよ、ユーリ!!」

 

『はい!!』

 

「『エターナルセイバー(Eternal Saber)!!』」

 

左右から炎の剣で相手を攻撃するが、Gは躱して、ツインバレットを放ってきた。僕も同じくライカをツインバレットモードに変えて相殺する。

 

(まずいな、僕の戦闘データがあるならブラスタービットも装備されているはずだ。しかし誰が僕の戦闘データを?)

 

戦場で隙を見せたのは不味かった。Gに最接近されてしまった。でも、斬撃刃と氷の矢が放たれてGは吹き飛ぶ。

 

「全く何やってんのよ、明久!?」

 

「大丈夫、明久君?」

 

「ありがとう、アリサ!すずか!」

 

彼女はGを吹き飛ばした後、僕のところへ来て、立ちあがらせてくれた。まてよ?僕の戦闘データがあるなら、このデータはないはずだ。

 

「ライカ、シンフォギアモードだ!!」

 

『なるほどその手ですか!』

 

僕はユーリと分離して、女性モードへと変わり、シンフォギアモードになる。Gは、僕がシンフォギアモードへと変わったのを見て驚いているけど、その隙に僕はイガリマモードへと変わり、肩部の鎌を起動させて接近し、相手の装甲を斬りつける。相手はブレードモードにして襲い掛かるけど、僕はそれをマリアのガングニール形態へと変わり、そのままマントを使いガードして槍を突き刺してそのまま投げ飛ばす。

 

「次は、クリスちゃん!力を借りるよ!!」

 

僕はイチイバル形態へと変わり、ボウガン状のエネルギーを発生させて、連続して放ち、Gを穿つ。

 

Gは攻撃をガードをするけど、僕はそのまま響ちゃんのガングニール形態に変わる。右手にエネルギーが集まってきたので、それをGのボディにぶつけた。

 

「やったの?」

 

Gを吹き飛ばしたのを見て、なのは達は、僕と一緒に構えている。Gはまた立ちあがるもそのまま前に倒れて爆発四散した。

 

「アキヒサお兄ちゃん、やったな!!」

 

「あぁクリスちゃん、君のおかげだよ。皆も無事のようで、何よりさ。FF F団のみんなは?」

 

「すまない、逃げられてしまった」

 

「そっか……だけど、皆が無事でよかった」

 

僕はホッとしてシンフォギアモードを解除をする。

 

明久side終了

 

「…………」

 

一方でブライトことジェイルは、彼女達に自分の正体を明かす決意を固める。いつまでも偽ることなど自分にはできないからだ。

 

「お父様……」

 

「大丈夫だよウーノ、私は決心をした。だからこそ彼女達に話さないとね」




次回 ブライト事ジェイルはフェイトや明久たちを呼んで自分の正体を明かす。

次回「ジェイルの決意」


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ジェイルの決意

基地へ帰還後、明久たちが司令室へと行くとブライトのとジェイルがいた。

 

「ブライトさん、どうしたんですか?」

 

「……私は君達に嘘をついていた。私はブライト・ノアという名前ではないのだよ。」

 

「「「「「「え?」」」」」」

 

「どういうことですか?」

 

「ギンガ君、スバル君……そしてフェイト君とアリシア君には謝らないといけない。特にフェイト君は私を憎んでくれてもいいんだ……」

 

「どういうことですか?」

 

「F計画(プロジェクトF.A.T.E)」

 

「!!」

 

「私の本当の名前はジェイル・スカリエッティだ」

 

「ジェイル・スカリエッティ……でもDr.スカリエッティは死亡したって……」

 

「表向きはね?私がこうして生きているのは明久君のおかげなんだよ」

 

「アキの?」

 

「もしかしてレアスキル!?」

 

「・・・・・・そうだ、彼は私を一度仮死状態にしてから、自分のレアスキルを使い私を蘇らせてくれたんだ。そして、彼と過ごしているうちに、私は気づいてしまったんだ、自分がしでかした愚かさを……。私はフェイト君とアリシア君に辛い思いをさせてしまった。そして、ギンガ君とスバル君の技術も私の理論が使われているのも判明してね…………今まで黙ってたのは、怖かったからだ」

 

「………………………」

 

「フェイト…………」

 

「君が恨むのはわかる。私は恨まれても当然だからね…………」

 

「お父様……」

 

フェイトは無言で俯く。アリシアが声をかけていると、彼女は顔を上げてからジェイルを直進した。

 

「ブライトさん、いえ、ジェイルさん。」

 

「……………………」

 

「私は…………あなたを恨んでいません」

 

「え?」

 

「……もしあなたがF計画を作ってくれなかったら、私はなのはやアリサ、すずかにも出会えていません。それに姉さんや母さんとも暮らせなかったんです。そして、」

 

彼女は明久の隣へと近づき、抱き付く。

 

「ふぇ…フェイト!?」

 

「明久にも会えませんでした。だから私はあなたを恨んだりしません、ジェイルさん」

 

「フェイト君……!」

 

全員がその様子を見守る中、翼は、フェイトを抱きしめている明久を引っ張り自分の前に立たせる。

 

「どうしたの、明久?」

 

(翼……恐ろしい子……!)

 

彼は冷汗を出しながら、彼女に考えていることを伝える。

 

「いや少しだけね。この間のぼくのデータといい……奴らはどれだけ僕を倒そうとしているかなって思ってさ」

 

「明久……」

 

「……………」

 

彼は何かを決意をした目をしており、後ろで見ていたクリスは何か嫌な予感がしていた。

 

明久side

 

僕は準備を整えて、ライカを持つ。

 

『マスター……』

 

「わかってる。だけど連中の狙いはぼくだ……僕が行けばなのは達に被害はない」

 

『学習能力が無いのですか、アナタは!?』

 

「わかってよ、ライカ、翼たちを巻き込みたくないんだ」

 

『……わかりました。私はマスターの相棒です。あなたが行く道を共に行きましょう!ナハトさんとリインさんも同じ気持ちです』

 

「サンキューです」

 

僕が部屋を飛びだして、連中がいるであろうアジトへと向かうことにした、なのは達を巻き込まないために。

 

「待って!」

 

振り返るとクリスちゃんがいた。

 

「クリスちゃん、どうして?」

 

「嫌な予感がする…お願いアキヒサお兄ちゃん、私も連れてってよ!!」

 

「……駄目だ。こればかりは僕の問題だからね。クリスちゃんを連れて行けない……」

 

「でも!!アキヒサお兄ちゃん一人で戦うなんて無謀だよ!!」

 

「確かに無謀かもしれない。だけど、元を辿れば、僕が信じてきた結果がこれなんだ、彼女達が改心すると信じた結果が!だから僕自身がやらないと行けないんだ!!」

 

「だったらそれは私達も一緒じゃダメなの?」

 

「え?」

 

振り返ると全員が揃っていた。

 

「皆……どうして?」

 

「明久君のことだから、一人で行こうとしてるんじゃないかって私達そんな感じをがしたの。それで……」

 

「なのは……」

 

まさかそこまで読まれているなんて思ってもいなかったよ。←ワンパターンだからですね。

 

「明久、一人では行かせないさ。私たちは仲間だろ?」

 

「翼……僕は……」

 

「だからこそ私達は共に戦わないといけない。明久一人の敵じゃない…………私達の敵でもある。」

 

「だけど!」

 

「あ゛ー!もうじれったいわね!!」

 

するとアリサは僕を引っ張りキスをしてきた……って!?

 

「え?」

 

「「「「「えええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!」」」」

 

「アリサ?」

 

「……あたしたちはね、あんたがいなくなったとき何もできなかった!なのはを守るためにあんたがあたしたちの前から消えた時に全員が涙を流した!あんな気持ちは二度とごめんよ!!」

 

「アリサ……」

 

「だから……あんたを一人で戦わせない!!あたしたちだってで戦えるのよ!!だから一人で抱えこもうとしないでちょうだい!!」

 

「ふふふ、アリサに言われるとはね……降参だよ」

 

ぼくは観念して、座って、翼たちを見る。

 

「僕にはこーんなにも頼もしい仲間がいるんだよな……」

 

「何を言っているんだ明久、私達は仲間であり……その……」

 

「翼?」

 

「もう駄目!!」

 

彼女は突然僕に抱き付いてキスって……またか!?

 

「翼さん!?」

 

「翼!?」

 

「あき…ひさ……!」

 

「あらあらもてる男はつらいわね〜♪」

 

「って母さん!?どこから見てたの!!」

 

「少し前よ、クリスちゃんが待ったをかけた時から♪」

 

「最初からじゃないすか!?やだーーーー!!」

 

僕は恥ずかしすぎて破裂しそうだった。

 

(((((明久お兄ちゃん可愛い(デース))))))

 

でも、みんな、本当にありがとう…………!




次回 恥ずかしくなり明久は顔を赤くしている中、島田たちは準備を整えている。フロンティアの準備なども色々としていく中明久は未来と響と共に東京スカイツリーへとやってきた。

だが突然としてノイズが発生をして響はガングニールを纏い明久は未来を守るためにその近くで戦う。

次回「東京スカイツリー攻防」


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東京スカイツリー攻防

次の日、彼は未来や響と共に東京スカイツリーへと来ていた。人がたくさんおり、明久はスカイツリーから街並みを見ている。

 

(本当に懐かしいな、翼と小さい時、遊んだ時のことを思いだす。あの家のことも翼のことも詳しく聞かせてもらったし。まぁ父さん経由だけどね。それはそれとして、僕にそんなことは関係ない。翼は翼だ……防人としてではなく一人の女の子として、ね)

 

「明久さん?」

 

「未来ちゃんか、どうしたんだい?」

 

「いいえ先ほどから無言でどうしたのかなと思いまして……退屈ですか?」

 

「ごめんごめん、そんなことはないよ。ただ僕がいた時よりも街並みが変わってしまったなぁって」

 

「明久さんは別の世界から来たんじゃありませんでしたか?」

 

未来は、明久が元々こちらの世界の出身だと知らないので、首をかしげている。

 

「あー、僕は小さい時はこっちで生まれたんだ。だけど母さんたちの事情で別の世界へ引っ越したんだよ。まぁそれがまさか大きくなって戻ってくるなんて思ってもいなかったけどね。……!さて未来ちゃん、響ちゃん、僕に掴まってくれないか?」

 

「「え?」」

 

「いいからはやく!!」

 

「「は、はい!!」」

 

すると突然爆発が起こり、ノイズがあちらこちらに現れて人々に襲い掛かってきた。響はガングニールを纏うと、明久に未来を託して、ノイズを倒す為に向かう。明久はバリアジャケットのマントを彼女に託して、自分はライカを構える。

 

「いいかい、未来ちゃん!君はそのマントの中に包まっているんだ。それは透明化の機能があるからあいつらに見つかることはない!」

 

「あ、明久さん!!」

 

未来は手を伸ばすが、明久はノイズに攻撃を続けて撃破していく。だが突然ロケットパンチが飛んできて彼に当たり吹き飛ぶ。

 

「がは!!」

 

「ふふふふ、やっぱりアンタを倒すのは私達みたいね、吉井」

 

「島田さん、姫路さん、清水さん……すっかり見違えたよ、悪い意味で」

 

「あんたを殺せるなら喜んで人間を捨てるわよ!!」

 

「……ふふふふ」

 

「コロスコロスコロスコロス」

 

完全なサイボーグと化した三人は、それぞれ手を刃物などに変形させ、明久に構えている。避難誘導を終えたので、ノイズと戦っている響以外に味方は誰もいない。他の仲間達が来る時間を稼ぐ為、明久はライカを構える。

 

ノ明久は彼女達の相手をしながらノイズを倒さないといけない。ならすることは決まっている。

 

「ライトニングアーマー!!セットアップ!!」

 

『Lightning Armor Set-Up!』

 

明久のバリアジャケットの上にライトニングアーマーが装着される。ノイズたちは明久に襲い掛かろうとしたが、次の瞬間次々に消滅し、島田たちに動揺が走る。ライトニングアーマーは素早い形態で雷鳴の如く相手に攻撃をすることが可能な形態だ。逆にフレイムアーマーはパワー重視で戦闘力と防御力が上がる形態である。

 

そんなことは知らない島田たちは攻撃をしようとしたが、明久はライカをランサーモードにして地面に突き刺す。

 

「響ちゃん、飛んで!ライトニングスパーク!!」

 

ライトニングスパークが発動して島田たちやノイズ達を次々に吹き飛ばしていく。未来はその様子をマントからちらっと見ている。ライカのモードをバスターモードへと切り替え、ブラスタービットを射出し、構えていると未来は突然として誰かに掴まれた。

 

「吉井君、動かない方がいいですよ?」

 

「!!」

 

明久が振り返ると、未来が姫路につかまっていた。まさかレーダー機能が搭載されているのか……ちゃんと避難させなかった明久の落ち度であった。

 

「まずは吉井君、その武器を地面に捨ててください。さもないとこの子の命がありませんよ?」

 

「卑怯者……」

 

「卑怯もラッキョウもありません。あなたを殺せればそれでいいのですから」

 

「……わかった」

 

そういって明久はライカを地面に落とす。ライカ自身も人質を取られてしまっているので何もできない。特に悔しいのは未来自身である。「自分のせいで明久さんが」と……彼女は願う、自分に力がほしい、と明久を守りたい思いが強くなっていき、フロンティアにあった一つのシンフォギアが光りだして彼女の元へと向かう。一方で明久が武器を捨てたのを確認をして島田と清水が武器を構えて明久を殺そうと接近した時に何かの光が二人を吹き飛ばした後、姫路をも吹き飛ばす。

 

そのまま未来の手にシンフォギアのギアペンダントが現れる。彼女は聞こえてくる聖詠を歌う。

 

「Rei Shen Shou Jing rei Zizzl」

 

ギアのペンダントが光りだして、彼女の体にギアインナーが生成されて、そこから神獣鏡(シェンショウジン)のアーマーが装着される。

 

「なんであれがここにあるのよ!?」

 

「殺す!!」

 

清水は両手をアームマシンガンに変えて攻撃をする。未来は目を開けると扇を開いてビームを放つ。清水が放った攻撃をビームで相殺をして、そこからミラーリフレクターを放ち、それに向かってビームを発射した。ミラーリフレクターはそれに反応をしてビームを反射させて清水達に命中させていく。明久は突然の未来の活躍に驚きながらも、後ろから狙っている姫路に気づいて、ライカを拾う。ライフルモードにして発砲して、姫路に命中させる。彼女達はこれ以上は不利と判断をして撤退をしていった。

 

ライカに辺りをスキャンさせた後、明久は未来の傍へと急ぐ。

 

『異常ありません。敵反応ゼロです』

 

「明久!!」

 

そこに翼たちも駆けつけて、響も駆け寄る。未来がシンフォギアを纏っている姿を見て驚いているが、明久は膝をつく。

 

「明久君!?」

 

「大丈夫。少し疲れが出てきたみたいだ……でも、問題ないさ」

 

彼は立ちあがりバリアジャケットを解除をしてため息を吐く。彼自身は問題ないように見えているが、シャマルは心配をしている。それに気づいたのかシグナムが声をかける。

 

「どうした、シャマル?」

 

「明久君、また無理をしてるんじゃないかって。私達が再会をするまで彼は殆ど一人で戦ってたのでしょ?」

 

「確かにな」

 

シグナムも同じ意見だった。

 

明久side

 

なんとかピンチを乗り越えた僕たちは基地の方へと帰投した。しかし未来ちゃんが装備をしたシンフォギア・……了子さん曰くシンフォギアを分解可能なシンフォギアってことらしい。待てよ……そいつの力を使えば響ちゃんの中にあるシンフォギアの欠片を取ることができるじゃないか?だけど、それは響ちゃんが戦えなくなることを意味する……僕は了子さんの部屋へとやってきて相談してみた。

 

「……というわけです」

 

「確かにお前の言う通りだ。そうすれば立花 響の中にあるガングニールをとることが可能だ。だがそれはあいつから戦いを奪うことになる」

 

「そうなんですよね……それで了子さんの力でガングニールがあったりしませんか?」

 

「……はぁお前には敵わんな」

 

了子さんことフィーネさんは机の引き出しから何かを出す。それはシンフォギアのペンダントだ。やっぱりあったんだね?

 

「念のために予備のガングニールを作っていたがこうなるとはな……やるならさっさとやったほうがいいぞ?」

 

「わかってますよ。それでは失礼しました!」

 

僕は了子さんの言う通りに二人をシュミレーション室へと連れてきて全員が様子を見る中話をする。

 

「今回やることは響ちゃんの中にある欠片を取り除くことが先決だ。了子さんから話を聞いたんだけど、未来ちゃんが装着するシェンショウジンにはシンフォギアを分解をすることが可能ってことが判明をしたんだ。」

 

「響を助けることが可能なんですか!?」

 

「うん。だけど、それは響ちゃんの戦う力を無くすことになる……だけど、僕は響ちゃんには生きてほしいんだ。」

 

「明久さん……未来、お願い」

 

「いいんだね?響……」

 

「うん!」

 

未来ちゃんは響ちゃんの決心を見てシェンショウジンを纏いビームを放つ。ビームが命中して響ちゃんが倒れた。僕はすぐに彼女のそばに行き無事かどうか確認をしら未来ちゃんはシェンショウジンを解除する。

 

僕は倒れている響ちゃんのレントゲン写真を撮るために移動をして寝かせる。了子さんがレントゲン写真を撮る間、僕たちは外で待機をする。

 

「明久お兄ちゃん」

 

「ギンガか」

 

「大丈夫かな?」

 

「大丈夫……僕は信じているよ」

 

そう、どんなことがあってもね。それから数分後、響ちゃんが起き上がったので、レントゲン写真を見ると中にあった欠片は綺麗さっぱ笑なくなっている。

 

「……私はもう戦えないんですね?」

 

「ふふーん大丈夫よ、じゃんじゃじゃーーーん!!」

 

「了子さん、それってまさか!?」

 

「そう予備に作っておいたガングニールのペンダントよーーーーはい響ちゃんにあげるわ」

 

「は、はぁ……」

 

まぁ結果がこれだから問題ないかな?響ちゃんの中にあった欠片がなくなったおかげで彼女は回復したんだからね。あとの問題は島田さん達がどこで何をやらかそうとするか、だ。

 

向こうにはネフィリムがあるからね……黒幕もまだ分からないけど、僕たちは負けないさ!

 

「絶対に野望を打ち砕く!!」




次回 響の体内にあったのは未来のシェンショウジンの力によって解放されて新たなギアペンダントを使いガングニールを纏う。明久は新たな二つのアーマーを作ることにした。風と水の力が使えるようになったのでそれをベースに作ることにした。

次回「二つのアーマー」


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二つのアーマー

明久side

 

未来ちゃんが纏った神獣鏡の力で響ちゃんの中にあったガングニールの欠片はあら不思議、新たなギアペンダントへとなり再びガングニールを纏うことができるようになった。これで一安心。

 

でも、島田さん達がまだ生きている以上、事件はまだ終わっていない。そこで、現在、僕は新たなアーマーを作ろうとしている。炎、雷と来て新たに覚えた風と氷属性の魔導アーマーだ。

 

風はライトニングアーマーよりも素早い形態しようかな?名前は「ウイングアーマー」でどうだろう?それでブリザードアーマーはフレイムアーマーとライトニングアーマーの間という感じで作ろうと思っている。

 

「うーん……」

 

「明久君、どうしたの?」

 

「なのはか、今新しいアーマーを作ろうと計画しているところなんだよ。ブリザードアーマーとウインドアーマー……第3と第4のアーマーさ」

 

そういって、僕は素体をベースに作ることにした。ウインドアーマーは風の能力で動く感じなので、背中に翼を付けて空を早く飛べるイメージだね。それでブリザードアーマーは僕まで凍らないように調整してっと。

 

「とりあえず、力を注ぎこみますかな」

 

僕が風と氷の魔法を素体に注いでいくと、二つのアーマーに色がついていきた。そこから色々と改良していくとするかな…と思っていたら、警報が鳴ったので中断する。

 

「ナハト、とりあえず頼んでもいいかい?」

 

「構わんが、ユニゾンができなくなるぞ?」

 

「合点承知!」

 

ナハトに改良をお願いをして僕は出動をする。ノイズが現れたということでバリアージャケットを纏いライカを構えながら……。

 

明久side終了

 

明久がナハトにお願いをしている頃、翼たちは出動してノイズを退治していた。

 

「おりゃああああああああああああああ!!」

 

調子が戻った響はダッシュをしてバンカーユニットを使いノイズに命中させて吹き飛ばす。彼女はそのまま手を握りしめて確認している。

 

「うん全然気持ち悪くならない!!絶好調!!」

 

叫ぶ響の後ろからノイズが襲い掛かろうとしていたが、ミサイルが当たりノイズは撃破される。

 

「油断すんなよ」

 

「ありがとう、クリスちゃん!!」

 

「どうしたしまして」

 

「…………」

 

「どうした翼?」

 

「いや私も言葉を変えたら明久が喜ぶかなって」

 

「例えば?」

 

「一人称を“俺”に変えるとか」

 

「いや、やめたほうがいいぞ」

 

「なんで!?」

 

奏と翼はお互いにノイズを倒しながらそんな話をしていた。なのは達の装備はライカをベースにノイズを倒す為の改良が行われているため倒すことが可能となっている。

 

「皆遅れてごめん!!シューティングレイン!」

 

『Shooting Rain』

 

上空から光弾が放たれて、ノイズ達を次々に貫いていき撃破する。そのままモードを変えてブラスタービットを射出させ、次々にノイズ達へビームの雨を降らしていく。

 

ノイズ達は明久に攻撃をしようとしたが、翼が剣で斬りつけて明久を助けた。明久は礼を言った後、ライカを構えなおしてブラスタービットを戻していきバーニングプラズマブレイカーを放ってノイズを撃破する。

 

彼女達は辺りを見てノイズがいないのを確認をするが明久は警戒を解いていない。念 

 

そして、数分後にバリアジャケットを解除した。

 

「明久、もしかしてあいつらが来るのか警戒してたのか?」

 

「うん…いつもだったら、出てくるはずだしね」

 

そういって明久たちが二課の基地の方へと帰還するとナハトが待っていた。水色のアーマーと緑色のアーマー……ブリザードアーマーとウインドアーマーが完成したのだ!明久は左手のブレスレットにアーマーを収納していく。これにより四つのアーマーを自由に装着することが可能となった。

 

一方で島田たちはネフィリムの心臓などを使い、どうにかフロンティアを起動させようかと考えていると彼女達を復活させた人物が笑いながら現れた。

 

「簡単デスよ。こいつらの生命力を使い、フロンティアを起動させるんデスよ!!」

 

そう笑いながら、FFF団Rたちを使ってフロンティアを起動させてようとする。




次回 突然として地震が起きたので何事かと見ているとフロンティアが浮上をしたのを見て一体何が起こったのかと見ている

次回「浮上をしたフロンティア」


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浮上をしたフロンティア

ついに、ブリザードアーマーとウインドアーマーを完成した!

 

現在明久は、二課の基地にあるシミュレーション室で新たなアーマーを試そうとした。

 

「さてまずはウインドアーマーセットアップ!!」

 

『Wind Armor Active』

 

ウインドアーマーが装備されていき、最後は仮面をかぶると背中の翼が開いてウインドアーマーが完成をする。

 

「さて……ってうお!?」

 

突然攻撃が来たので相手は誰かと明久は上の方を見ると、フェイトがいた。彼女はバリアジャケットを纏っており、愛用のバルディッシュを構えていた。

 

「相手は私がするよ、明久」

 

「君が相手か……ジュエルシード争奪戦を思いだすよ、君と戦ったのはそれが初めてだからね」

 

明久もライカをソードモードにして構える。お互いに構えると明久が動いたがあまりの速さにフェイトは驚いていた。振り下ろした剣をバルディッシュで受け止める。

 

彼は後ろへと退がり構える。

 

「ウインドストーム!!」

 

強烈な竜巻がフェイトに向かって放たれるが、彼女は回避をして構える。

 

「プラズマランサー!!」

 

「ウインドランサー!!」

 

雷の槍と風の槍が激突する。明久はライカをライフルモードにして発砲する。フェイトはハーケンセイバーを放つと、明久は回避して、素早く動いてフェイトの周りを飛び回った。

 

フェイト自身は明久が一体何をするのかと見ていると、突然として周りが冷たくなっていくのを感じた。

 

「これって……」

 

「そうブリザードアーマーさ、アイスレイジ!!」

 

放たれた冷気がフェイトに当たり、彼女はマントでガードをするがあまりの寒さに移動をした時、明久が接近してきたのだ。

 

「!!」

 

そのままバインドをしてフェイトを動けなくさせると彼はランサーモードのライカをつきつける。

 

フェイトは両手をあげて降参をしたので、二人は着地をしてバリアジャケットを解除をする。明久自身は新アーマーの調整をして良かったなと思っていると、突然として地震が発生した。彼は司令室の方へとフェイトと共に移動をする。

 

司令室では、オペレーターの二人藤尭 朔也と友里 あおいが異変を調べていた。どうやら海の方で光が灯ったようだった。

 

「あれは……!」

 

「ナスターシャ教授、何かわかったのですか?」

 

「はいおそらく彼らはフロンティアを浮上させようとしているのでしょう」

 

「あれをか……」

 

「了子君」

 

「あれは私が月を破壊をした後に、選ばれた人類だけを運ぶために制作した船だが……あれを浮上させるためのエネルギーをどこで……?」

 

「いずれにしても調査をする必要があるな」

 

浮上したフロンティアを調べるために潜水艦で移動をする二課のメンバーたち、その中に明久たちもおり彼らもなぜフロンティアが浮上をしたのか気になっていた。

 

「ねぇ、アキ」

 

「どうしたの、アリシア?」

 

「あのフロンティアって奴なんで浮上したんだろうって」

 

「確かにね……莫大なエネルギーが必要なのは僕でもわかるよ。いずれにしても調査してみないと」

 

そしてフロンティア近くまでやってきた明久たちは潜水艦の移動ミサイルを使って地上へと発射された。明久達はギアを纏ったりバリアジャケットを纏ったりして出動する。

 

着地すると、ノイズがアメリカ兵を襲っていたのでセレナ、響がノイズを撃破する。明久たちも着地して現れたノイズを撃破していると、砲撃が放たれた。

 

『『『吉井いいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!』』』

 

機械のような物体に美波、姫路、清水の三人の顔が浮かんでおりそこから声が発せられていた。なのは達も彼女たちの無惨な姿を見て驚いている。

 

「改造か?」

 

『おそらくあれ自身機械ですから、彼女たちは埋め込まれたのでしょう……まぁマスターをいじめた罰があたったんですよ!!』

 

『吉井いいいいいいいいいいいいいいいい!!』

 

『コロスコロスコロスコロスコロス!!』

 

『死ねええええええええええええ!!』

 

アームを六本放ってきた。クリスがミサイルを発射させると調と切歌も鋸と鎌を投げつけてアームを破壊する。そして、すずかがスノーアイスを構えて矢を放つ。

 

『そんなものにいいいいいいいいいい!!』

 

腕を使って矢をはじかせると、奏とマリアがガングニールの槍で機械の肩部に突き刺した。

 

『グア!!』

 

『おのれえええええええええええ!!』

 

「明久さん!!私を投げてください!!」

 

「投げる?」

 

明久はフレイムアーマーを纏い響を持ちあげると、そのまま島田たちの方へと投げる。

 

「うおおおおおおおおおおおおおりゃああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」

 

そのまま腕のギア、バンカーを起動させて、清水の顔を殴り破壊した。

 

『ぎゃあああああああああああああ!!』

 

『美晴!?この!!』

 

剛腕で響に攻撃しようとしたが、斬撃刃が放たれて右手が切断される。

 

『な!?』

 

「明久!!」

 

「バインド!!」

 

四つの属性の鎖がロボットに完全に絡まると、明久は止めを彼女たちに任せることにした。

 

「なのは!!フェイト!!アリシア!!はやて!!アリサ!!すずか!!止めは任せた!!」

 

「了解なの!!チャージは完了しているの!!」

 

「くらいなさい!!バーニングブレード!!」

 

「アイスシックルアロー!!」

 

「サンダーボルトブレイカー!!」

 

「ラグナロク!!」

 

「ジェットザンバー!!」

 

「スターライトブレイカー!!」

 

六人が放たれたセクステットブレイカーが命中をして、機械は爆発し、残骸が落下してきた。その部分は姫路と島田、清水が埋め込まれていた場所だ。すでに清水は響によって破壊されたので、残っているのは島田と姫路だけである。

 

「……………」

 

明久はゆっくりと歩きだして、彼女たちがいる場所へと歩を進める。翼は止めようとしたが奏が止めた。

 

「奏!!」

 

「あいつに任せるんだ。この決着は自分で着けないと行けないって感じだぜ、あれ」

 

『よ…よし…い……』

 

「……君達は助からない。だからこそ……僕自身がとどめを終わらせる。おやすみ、島田さん、姫路さん」

 

彼はシンフォギアモードに姿を変えると、響のガングニール形態となり、右手にエネルギーを込めて彼女たちの顔面を殴って粉砕する。

 

「……………………」

 

「アキ……………」

 

「僕は……僕は!!」

 

するとぱちぱちと拍手をする音が聞こえてきた。全員が見ると一人の男性が現れた。

 

「いやー流石吉井 明久!私が改造をした奴らを倒すなんてね!」

 

「誰だ?」

 

「我が名はドクターライハ、かつてアナタによって滅ぼされた組織の生き残りデスよ」

 

「ドクターライハ!?」

 

ドクターライハ、かつて明久が壊滅させた組織の生き残りで、バイオ研究者でもあった。

 

彼らの計画を明久によって阻止されて、組織は壊滅し、ボス以下構成員は全員逮捕されたが、唯一ドクターライハだけは逮捕することができなかったのだ。

 

そのライハがこの世界で暗躍をしていた。そして、再改造をした島田達やFFF団を使って、明久に対して復讐をするために活動をしていたのだ。

 

「だがここまでデスよ。このフロンティアのエネルギーを使ってパワーアップしたネフィリム!!出て来なさい!!」

 

ドクターライハが指を鳴らすと、地面から黒いネフィリムが現れる。

 

「ネフィリム……」

 

「さぁやれ!!ネフィリム!!」

 

『ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!』

 

「明久!!」

 

「あぁ、やろう、皆!!」




次回「ネフィリムとの最終決戦」


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ネフィリムとの最終決戦

ネフィリムが地面から現れた時、明久はふと思い出した……セレナ達に助けてもらう前に出会った、奴隷の服を着た白い髪の女の子、そして、金髪の女の子だ。

 

なぜ今思いだしたのか明久にも分からなかった……しかし、いつか会えそうな気がするのだ。さて場所を戻す、ネフィリムは咆哮をして剛腕を振り下ろした。

 

全員が回避すると、明久は飛びあがり、シンフォギアモードへと変わり、蹴りをお見舞いさせる。

 

「明久さん!!」

 

「同時に行こう!合わせてね?」

 

「はい!!」

 

二人はダッシュをしてダブルパンチでネフィリムを殴る。だがネフィリムはその剛腕で二人を吹き飛ばす。明久はすぐにシンフォギアモードをガングニールからアメノハバキリへと変えると翼が同じように構える。

 

「ならば見せてやろう!!」

 

「私達の力をね!!」

 

「参る!!」

 

なぜかシグナム,アリシア,フェイトも混ざり、アリサが先に先行をして大剣愛用デバイス「バーニングブレイズ」を振り下ろした。

 

ネフィリムは剛腕でガードをしたが、そこにフェイトとアリシア、さらにシグナムがネフィリムの体に斬りつけらと明久と翼が続いて斬る!

 

今度はガングニール形態となると槍を持った奏とマリアが隣に立つ。

 

「明久兄さん!!」

 

「やろうマリア!奏!」

 

「おうさ!!」

 

三人はガングニールの槍を一斉に投げつけてネフィリムにダメージを与える。

 

「な、なんだと!?なぜネフィリムが押されているんだ!!ってなんデスこれ!?」

 

「バインドやで?」

 

「明久君がいるから私たちは戦うことができるの!!これこそ愛なの!!」

 

「「「「なぜそこで愛!?」」」」

 

なのはが言った言葉に、全員、そして、その場にいないナスターシャ教授がツッコミを入れた。ネフィリムは口から火球を放つ。そこに未来がビームを放ちネフィリムの火球を相殺をすると、明久が接近をしてイチイバル形態へと変える。至近距離からのミサイルを発射させてネフィリムにダメージを与えた。

 

彼はそのまま後ろへと下がり元の形態へと戻り、七人が揃った。

 

「さて、皆、久々にやるよ?いいね!!」

 

「わかったなの!!」

 

「うん!!」

 

「よっしゃ久々にやったるで!!」

 

「私も準備いいよ!!」

 

「さーて見せてあげようじゃないの!!あたしたちの愛の力をね!!」

 

「だからなんで愛なの!?」

 

明久のツッコミもそこそこに、なのは達はカートリッジを起動させる。

 

「いくよーーーー!!スターライト!!」

 

「ジェットザンバー」

 

「ラグナロク」

 

「バーニング」

 

「アイスアロー」

 

「プラズマスパーク」

 

「くらえ!!四つの属性を一つに!!エレメント!!」

 

「「「「「「「ブレイカああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」」」」」」」

 

明久たちが放ったセプテットブレイカーがネフィリムの体全体に命中をする。そんな中、シャマルは旅の鏡を使って何かを捕まえようとしている。

 

「みーつけた!!」

 

それはネフィリムの心臓だった。彼女は明久の方へと投げると、明久は構え直す。

 

そして彼の手にはソロモンの杖があった。明久はライカを大剣モードへと変えてバットのように構える。そして、投げ飛ばされたネフィリムの心臓をバビロニアの間へと飛ばしてからソロモンの杖を投げてそのまま構える。

 

「チャージ完了……エレメントスペシャルブレイカあああああああああああああああああああああああああああああ!!」

 

ライカから放たれた一撃はネフィリムの心臓に当たりエネルギーが暴発をしてソロモンの杖ごと爆発した。ネフィリムもノイズごと大爆発をする。全員がその様子を見ていると、明久は後ろの方へと倒れようとしたが一人の女性が駆けつけて支えた。

 

「ありがとう……ハト」

 

そうナハトである。彼女は明久の中におりユニゾンをしていたのだ。倒れようとしていた明久をすぐに支えて助けたのである。

 

「いいえ主、私は主と共にいる。だからあなたのためなら私は何でもするからな」

 

「はは頼れる相棒だ」

 

『マスタあああああああああああ!!』

 

「ライカもだから大丈夫だよ」

 

だがこのときに放った明久の魔力を感じて動こうとする人物たちがいた。

 

「感じる。感じたぞ!!間違いない!!ふははははははは日本にいたなんて思ってもいなったぞ!!ファラ!ガリィ!レイア!ミカ!……ミカはまだ動けないか、何やってんだミカァッ!」

 

「「「は!!」」」

 

「アルカ・ノイズの調整は?」

 

「は!!まだかかっておりますが、来年には」

 

「そうか……ふふふ待っていろよアキヒサ」

 

一方で別の場所でも目を見開いていた。

 

「サンジェルマン、どうしたのよ?」

 

「てかなんだ今のは魔力ってワケダ?」

 

「……カリオストロ、プレラーティ、すぐに準備をしなさい」

 

「「え?」」

 

二人は突然としてサンジェルマンに言われたことが分からず、どこに行くのかを尋ねた。

 

「日本だ」

 

「日本?確かシンフォギアってのがあるやつよね?」

 

「もう動くワケダ?」

 

「えぇ動くわよ。(待っていてねアキヒサオニイチャン、スグニタスケテアゲルカラネ?❤)」

 

そう彼の魔力を感じて動こうとしている者たちが現れていることを明久たちは知らない、てか書いている主も知らない。

 

「「メタァッ!!」」

 

これはつまりどういうことかというと……明久に危機が来るってことですよ(笑)!果たしてどうなる!!




次回 ネフィリムを倒してソロモンの杖をネフィリムの心臓ごとバビロニアの間へと投げて倒した明久。

だがすでに一つの組織、いや人物たちが動いているのを知らない。その明久はというと一人で歩いているとナイスボディの女の人が声をかけてきた。

次回「ナイスボディな女性」


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第6章 シンフォギアGX?
ナイスボディ


Dr.ライハによる、ネフィリムや島田たちをも巻き込んだ明久に対して復讐は明久とその仲間たちによって粉砕された。ノイズも明久がネフィリムの心臓をバビロニアの間に投げて、必殺技エレメントスペシャルブレイカーを放ったことにより、暴発して大爆発をする。

 

そして事件が解決をしてから数週間が経ち、彼は一度魔法世界へ戻ることにした。学校の方も単位など取れているので後は卒業をするだけである。

 

翼達は涙目になって彼を引き止めようとしたが、彼自身も向こうに残してきた友達のことが気になっており一旦帰って行ったが……現在彼は困惑をしていた。

 

「ねぇ、そこの坊や」

 

「えっと」

 

ナイスボディの女性に止められて、明久自身は困惑をしていた。自分の知り合いにこんな美人はいないからである。だからこそ明久は声をかけられても反応に困った。

 

「あなたよあ・な・た、ふーん」

 

「な、なんですか?」

 

彼女が接近をすると明久は突然として意識がなくなっていくのを感じた。女性は不敵に笑い、よいしょっと明久を抱えた。

 

「さーてこの子をさらうのがあーしの、おっと!」

 

弾丸が飛んできたので彼女が回避をすると緒川が着地する。彼は銃を構えながら睨みつけた。

 

「明久さんをどうする気ですか?」

 

「この子のことを想っている御方に渡すだけよーーーじゃあね?」

 

そういって彼女は突然姿を消した。緒川は辺りを見たが、明久の気配を感じることができなかった。緒川はすぐに司令室へ明久がさらわれたことを連絡してから、彼を探す為に飛びたった。

 

明久side

 

「ここは?」

 

僕はどこかの部屋で起きた。辺りを見てもここがどこなのかわからない。だからこそ僕は冷静になろうとした……けど、何かが当たっているので確認すると、ふぁ!?白い髪をした女性が抱き付いていた、その大きなものを当てながら……なぜにホワイ!?

 

「う…うーーーん」

 

彼女は目を開けてじーっと僕を見ているけどあれ?どこかで見たことがある顔だな……えっとどこで見たかな?

 

「………………」

 

彼女は僕の顔を見て目を光らせていた。なんか僕って有名なのかな?

 

「明久お兄ちゃん!!」

 

そういって抱き付いてきたので彼女の胸が当たっているのですが?ってか今なんて言った「明久お兄ちゃん」?

 

「あー明久お兄ちゃんの匂いだ……あー何百年経ってもこの匂いは落ち着く……」

 

「何百年!?てか君は一体……」

 

「エッ…?ナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデ?ナンデワスレルノ?サンチャンハズットオボエテイルノニ」

 

サンちゃん?あれ……待てよ、もしかしてあのサンちゃんでいいのかな?

 

「ねぇサンちゃん、もし君が僕が知っているサンちゃんならかつて僕が教えたことを覚えてるよね?」

 

もしこれで正解だったら……まさかね?

 

「覚えてるよ。『魔法とは他人を見せびらかせるものじゃない。人を助けるために使うこと』でしょ?」

 

「……あぁ正解だ」

 

そうかつて僕はサンちゃんに魔法を教えたことがある。その注意事項としてその事を教えてから光りだして消えてしまって、次の場所に流されたんだよね。まさかこの子はあの時出会ったサンちゃんか……。

 

「……サンちゃん、久しぶりだね。君からしたら数百年も経ってしまってるなんて思ってもいなかったよ」

 

「私はずーーーっと明久お兄ちゃんを探してた。魔力を感じようとしたけどダメだった……まるでどこの世界にもいない感じで私は寂しかった。ずっと旅をしていて錬金術も学んで自分の体を完全な状態にしてこの姿を保っているの……そしてそこにいる仲間、プレラーティとカリオストロを女の体として生まれ変わらせたの」

 

「え!?男の人……見えなかったな」

 

僕は眼鏡をかけた女の子と僕を気絶させた人を見ている。サンちゃんが作り変えたってことは彼女はかなりの天才だってことがわかる。だが待てよ……?

 

「そういえば、気になったんだけど、どうして僕が日本にいるってわかったの?」

 

「それはサンジェルマンがお前の魔力を感じたといっていたワケダ」

 

「そうそうそれも莫大な魔力エネルギーって言っていたけど、まさかあなたがねーーネフィリムとノイズを粉砕した人物ってわけよ」

 

「なるほど……いや待って!?どうしてそれを知っているの!!」

 

「あーしたちだってそこまで馬鹿じゃないってことよ。あなたたちのことは調べているのよ。」

 

僕はライカを起動させようかと思ったけど……左手にライカがいない!?

 

「お前が使おうとしているのはこいつのことワケダ?」

 

「いつのまに!!」

 

「これを起動させることができるのは知っているワケダ。だから気絶をしている時に外させてもらったワケダ」

 

だがそれでも僕は魔法を使うことはできる。後ろへと退がり、魔法陣を出して構えようとしたけど、体が痺れてしまう。

 

「ふふふふ、明久お兄ちゃん逃げようとしても無駄だよ?もう逃がさないからね❤」

 

サンちゃんが近づいてこようとしているが体が動かすことができないので困ってしまう。いったいどうしたら……!

 

明久side終了

 

一方で明久が行方不明となったのでなのは達は明久を探している。だが彼の魔力を感じることができなかった。

 

「明久君、いったいどこに・・・・・・」

 

なのはは辺りを見ながら探しているが……見つけることができない。いったいどこに明久は連れ去られたのか……サンジェルマン達のことを知らない装者たちに果たして明久を見つけることができるのか?




次回 目を覚ますと明久はなんでか裸になっていた。なんでさああああああああと叫ぶ明久、サンジェルマンは御馳走様といったので食べられたのだと判断をする。

次回「食べられた明久」


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食べられた明久

明久side

 

「は!!」

 

僕は目を覚ました。辺りを見て昨日何があったのか思いだそうとした途端、何かが抱き付いていることに気がつく。なんか生々しいなと思って、左の方を見ると裸で寝ているサンちゃんがいた。ん?なんで裸なの?ってか僕ももすっぽんぽんじゃん!?ホワイ!?

 

「んーーーおはよう、明久お兄ちゃん、昨日は激しかったね(笑)」

 

「え゛?」

 

「僕は裸になっている=やってしまった」……しかも激しかったってことは僕はサンちゃんを抱いたってことになる。

 

「おうふ……」

 

「どうしたの、お兄ちゃん?」

 

「いや何でもないんだサンちゃん、ってか昨日は痺れていて……意識が」

 

「そう、そのあと意識がないのに激しくやられちゃって……私、はじめてだったのに一杯出されちゃった(笑)」

 

「ごふら!!」

 

僕は吐血をしてしまう。そんなことを知らないでまさかサンちゃんを抱きしめてしまったのか……とほほのほ……。

 

明久side終了

 

一方でS.O.N.Gは明久の捜索をしていた。だが彼を簡単に見つけることができないまま時間だけが過ぎていた。

 

「くそ!!明久はいったいどこに!!」

 

「誰が明久お兄ちゃんを……」

 

全員が不安でいた。明久が無事でいてほしいと誰もが思っていた。さてその明久は?着替えをしたサンジェルマン、カリオストロ、プレラーティと共にある場所へと連れてこられていた。

 

「えっと、ここって?」

 

「ここは私達錬金術師の本拠地という場所ね」

 

「その通りなワケダ」

 

「さぁ行くわよ」

 

そういって三人に連れられて、明久は歩いていく。辺りを見ているが錬金術師がたくさんいた。そして、どこかの扉の前に到着をしてコンコンとドアを叩いて中へと入る。

 

「失礼します、局長」

 

「やぁサンジェルマン。いきなり休暇届けを出した時は驚いたけど……んんんん?」

 

局長と呼ばれる人物はサンジェルマンが男の子を連れてきたので彼は聞くことにした。

 

「えっと、サンジェルマン、一応確認をさせてくれないかね、彼は一体?」

 

「私のお兄ちゃんです」

 

「お兄ちゃん?えっと初めまして、僕はアダム・ヴァイスハウプトというものだ」

 

「えっと吉井 明久です」

 

「まぁここの錬金術師協会の一応統制局長を務めている。さて君がサンジェルマンが言っていた兄と言うのはどういうことか説明をしてもらってもいいかな?」

 

「はい」

 

──青少年説明中──

 

「なるほど、君は別の世界で戦っていた際に相手が発生させた時空発生装置に自ら飛び込んでサンジェルマンと出会ったと……そういえばあの子もそんなことを言っていたな……」

 

「あの子?」

 

「あ、いやこっちの話だよ。しかし困ったことをしてくれたねサンジェルマン」

 

「はぁ……」

 

「彼ってもしかして現在捜索中なんじゃないかな?んーーーーーーーーー」

 

アダムは両手を組んで考えている中、カリオストロとプレラーティは明久と話をしていた。

 

「なんかすまないワケダ。だがサンジェルマンはずっとお前を探していたワケダ」

 

「僕を?」

 

「そうなのよーあなたにお礼も言えないまま消えたからずっと探していたのよ」

 

サンジェルマンの前から消えたのは不可抗力であった。それから明久は別の場所で少女と出会って、しばらく一緒に過ごしてからまた消えてしまったので、お別れもできなかったと感じていた。だからサンジェルマンが自分のことを思っているのが嬉しかった。

 

「まぁとりあえず彼らのところに連絡をしようじゃないか……まぁ向こうは怒っていると思うけどね」

 

「………………」

 

明久は真っ青になっていた。連絡をしていないからなのは達が絶対に怒っているじゃないかって……アダムは彼の顔を見て苦笑いをしながらも、S.O.N.G基地の方に連絡をする。

 

一方でS.O.N.G基地ではどこからか通信が来たので開くと、アダムが現れる。

 

『やぁ、すまないね急に』

 

「あなたは?」

 

『僕は錬金術師協会パヴァリア光明結社の統制局長をしているアダム・ヴァイスハウプトというものだ。君達は吉井 明久という人物を探しているのではないか?』

 

「「「「!!」」」」

 

明久という単語を聞いて、翼が前に出る。

 

「明久を知っているのですか!!」

 

『あぁ知っているさ彼は現在ここにいるからね?』

 

「「「「え?」」」」

 

全員が驚いているとモニターに明久が映る。彼は苦笑いをしながらいたので翼はホッとした。

 

「明久……!」

 

「明久君、無事だったんだね!!」

 

『あーえっとごめん、みんな、心配をかけてしまって。この通り僕は生きてるよ』

 

「だがなんで明久はそんなところに?」

 

奏の言葉を聞いて明久はどう答えようかと思っていると……

 

『それは明久お兄ちゃんは私のだからだ!!』

 

ピシ

 

『ちょ、サンジェルマン!』

 

『サンちゃん!?』

 

「へーーーーそれはどういうことかな?かな?」

 

「明久は私のだって言ったよね、あの子も」

 

「あぁ言ったで」

 

全員の目からハイライトが消えており明久は慌ててしまう。危機を察したアダムは話を変える為に弦十郎と話をすることにした。

 

『とりあえず君たちのところと同盟を組みたいんだ。これからのことを考えてね』

 

「それは我々も喜んで組みたいのだが……明久君の方は…………」

 

『それに関してはすぐに返すよ。サンジェルマン、いつでも遊びに行けるのだから彼を離してあげなさい』

 

みると明久はサンジェルマンに抱きしめられており、彼女の大きな胸に挟まれていた。ギンガやクリス、大きな胸を持っている少女たちは胸をあげており翼と調達はじーっと睨んでいた。




次回 なんとか帰還をした明久は一度文月学園の方へ戻ることにした。時間調整などをして卒業には戻ることを言ってなのは達と共に乗りこむ。

次回「明久一度帰還する」


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明久一度帰還をする。

明久side

 

アダムさんの助力で、弦十郎おじさん達がいるS.O.N.Gへ送られたけどその後が大変だった。翼達が突撃して抱き付いてきたのはいいけど全員で来られたのでそのまま後ろへと倒れて地面に激突、そのまま気絶をしてしまう。

 

僕が目を覚ますと、なのは達を始め全員が涙目になって謝ってきた。まぁ原因が行方不明になった自分なので何とも言えないですよねーーー。

 

帰還した僕は母さんと話をした。

 

「そう・・・・・・カヲルおばあちゃんに報告するのね」

 

「ごめんね、母さん。だけどリディアン学園で過ごしてきたから・・・・・・だからせめて卒業したいんだ」

 

「わかったわ。明久が決めたのだから私は何も言わない」

 

「ありがとう、母さん」

 

転移装置を使い、僕は一度向こうの文月学園がある時空へ戻ってきた。怪しまれるのはまずいので僕は正門の方へと行くと西村先生が立っていた。

 

「よ、吉井・・・・・・!」

 

「お久しぶりです、西村先生。」

 

「無事だったのだな!学園長から話は聞いていたが・・・・・・大きくなったな吉井」

 

「ありがとうございます。あの・・・・・・学園長は?」

 

「あぁ学園長室にいる。さぁお前の無事な姿を見せてやってくれ!」

 

「ありがとうございます」

 

僕は久しぶりの文月学園の中を歩きながら学園長室の扉をコンコンと叩いて中へ入る。

 

「あ、明久・・・・・・」

 

「おばあちゃん・・・・・・」

 

「よくぞ、よくぞ無事でいてくれた。本当に・・・・・・本当によかった」

 

おばあちゃんは涙を流しながら抱きしめてくれた。かなり寂しい思いをさせてしまったんだな……。そして、そこから僕はおばあちゃんにリディアン学園に通っていてここを去らないといけないことを言うとおばあちゃんは何かを納得をしたのか僕の方を見ていた。

 

「やはりお前は美菜の子だよ。あの子も小さい時に魔法を使った際に同じ目をしていたよ。明久・・・・・・本当にすまなかったね。あいつらのことをお前に任せて・・・・・・けれど・・・・・・」

 

「おばあちゃん、それは言わない約束でしょ?引きうけたのは僕自身だから。さてそろそろ行かないと。じゃあおばあちゃん・・・・・・」

 

「・・・・・・あぁ行っておいで我が孫よ。」

 

学園長室を出て移動をしようとした時に声をかけられる。

 

「明久!!」

 

そこには、雄二、康太、須川君に横溝君、皆が立っていた。

 

「明久君なの?」

 

「久しぶり優子さん、秀吉も元気そうでよかったよ。」

 

「お前、今までどこで何をしていたんだよ!?俺達がどれだけ心配をしていたと思ってやがる!!」

 

「ごめん雄二、屋上で話をしよう」

 

僕は彼らに秘密にしていたことを全て話すことにした。

 

明久side終了

 

屋上に連れてこられた雄二達へ、明久は左手に装備をしているライカを見せた。

 

「それはお前はいつも腕につけてた奴じゃねーか?」

 

「雄二、皆も、僕はね、魔導師なんだ。これは僕の相棒のライカ、セットアップ」

 

『Set-Up』

 

ライカが光りだして明久にバリアジャケットが装備される。彼らは明久が変わったことに驚いている。

 

「ってことはお前・・・・・・」

 

「そう、あの時、Bクラスの壁を壊したのもこの姿でやったんだ。破壊をした後に解除をすれば元通りの服になるんだよ」

 

「じゃがお主はどうして今まで・・・・・・それにあいつらがこけたのもお主が?」

 

「そうだよ秀吉。バインド…拘束魔法を使ってあいつらを転ばせてきた。だけど僕はもうここにはいられない」

 

「どういうことだ・・・・・・」

 

―――明久説明中―――

 

「「「「・・・・・・・・・・・・・・・」」」」

 

雄二達は明久がそんな戦いをしてきたのを受けて自分たちは何もできなかったのが悔しかった。彼はいつも傷ついていた。そんな彼に助けてもらったのに何もできないなんてと・・・・・・。

 

「だからこそこれが僕が見せる最後の魔法だよ。雄二、霧島さんと仲良くね?」

 

「わかってる。お前のおかげで俺は前に進むことができた。だから!!」

 

「秀吉、これからもお姉さんと「優香」え?」

 

「私の本当の名前、木下 優香。明久、中学校の時に助けてくれてありがとう。」

 

「やっぱりあの子は君だったんだね。」

 

「・・・・・・明久」

 

「康太は工藤さんと仲良くね?」

 

顔を横に向いたので、「素直じゃないんだから」と明久は思いながら須川と横溝の方を見る。

 

「二人も彼女と仲良くね?」

 

「わかってるさ。花音を悲しませたくないからよ。」

 

「俺もだ。絶対に悲しませたりしない。」

 

「それを聞けて僕は満足だよ。じゃあ行くね?またいつか会おう!!」

 

明久は転移魔法を使い文月学園を去っていった。彼らは明久に負けないように立派な大人になろうと決意を新たに固めるのであった。




次回 文月学園に別れを告げてシンフォギア世界へと戻った明久だったが突然として目まいがしてそのまま倒れてしまう。緒川が現場に向かったそこに明久の姿はなかった。

「明久またしても行方不明」


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明久またしても行方不明に

明久side

 

雄二達と別れて僕は再びこの世界へと帰ってきた。辺りを確認をしながらバリアージャケットを解除をした。前に帰ろうとしたときにカリオストロさんにさらわれてサンちゃんと再会をしたけど、帰ってきてからなのは達のOHANASIが怖かった。

 

だって翼達もシンフォギアを纏って僕に襲い掛かるんだよ!?恐怖が僕に襲ったよ!あれは皆は真似をしてはだけだからね!!

 

『マスター、誰に言っているのですか?』

 

この小説を読んでくれている読者の皆だよ!とりあえず僕は再び歩こうとするとコインが飛んできたので回避をして再びバリアージャケットを纏う。

 

そこに立っていたのは先ほどのコインを投げたであろう相手だ。だが妙だ・・・・・・彼女からは人のような感じがしない。

 

「吉井 明久だな?」

 

「どうして僕の名前を?」

 

「我がマスター、キャロル・マールス・ディーンハイムがあなたに会いたいと言っているご同行を願おう。」

 

キャロルだって!?サンちゃんの次に会った子がキャロルだけど・・・・・・まさかこのような運命になるなんて思ってもいなかったよ。どうすればいい吉井 明久考えるんだ!

 

1 ついていく

 

2 逃げるんだよーーー

 

3 戦う

 

4 ???

 

ん?なんだこの選択、この4の???はなんだろう?

 

1 ついていく

 

2 逃げるんだよーーー

 

3 戦う

 

4 ??? ←(^_^.)

 

一体何だろう?僕は構えていると上空から音が聞こえてきたので二人で見ていると赤い服を着た人物が落下をして来て地面がめり込んでいく。

 

「大丈夫か明久君!!」

 

「げ、弦十郎おじさん!?」

 

現れたのは最強のOTONAの風鳴 弦十郎おじさんその人だった。相手の方もまさか弦十郎おじさんが現れるなんて思ってもいなかったので驚いている。

 

「さてお前が何者かは知らないが明久君をさらうというなら俺が相手をする!」

 

「まさかただの人間にここまでの力を放つことができるとは・・・・・・申し訳ありませんマスター、作戦失敗です。」

 

相手は石みたいなのを割り撤退をした。僕はバリアージャケットを解除をして弦十郎おじさんにお礼を言う。

 

「ありがとうございます弦十郎おじさん。でもどうして?」

 

「たまたまTSUTAYAにレンタルしていたのを返した帰りに音が聞こえたからな。明久君が襲われようとしたのを助けたということだ。」

 

「『な、なるほど・・・・・・』」

 

ライカと弦十郎おじさんが人間をやめているじゃないかと思うぐらいに僕たちは助けてもらい無事に帰ることができた。

 

「明久君!!」

 

弦十郎おじさんと共にSONG潜水艦の方へと帰りなのはが抱き付いてきたのでほかのメンバーからハイライトが消えていたので僕は頭を抑える。どうしてこうなった・・・・・・これじゃあ彼女達がヤンデレで困ってしまうってタイトルに変えないと行けないじゃないかーーーやだーーーーー

 

明久side終了

 

「そうか・・・・・・失敗をしたか。」

 

「申し訳ございませんマスター、なにせアルカノイズを持っていなかったので」

 

「まぁいい、計画は進めていくとしよう。だがまずは邪魔なシンフォギア装者たちの戦力を奪うことが先決だ。ファラ!」

 

「はは!」

 

「お前は新たなオートスコアラーの一人シャドーと共に吉井 明久をさらえ!」

 

「は!!」

 

「シャドー!」

 

「御意」

 

「ファラと共に吉井 明久を必ずさらえいいな!!」

 

「我がマスターのために。」

 

二体は吉井 明久をさらう為に転移石を割って現場の方へと向かう。一方で明久は何をしているのかというと?ジェイルがこちらに研究所を作ったのでそこに立ちよってライカをわつぃてチェックをしてもらっている。

 

「うん異常はないね。明久君は大事にデバイスを使っているからあまりメンテナンスをしなくてもいいさ。」

 

「その代わりに無茶をさせてしまいますけどね?」

 

明久は苦笑いをしながらライカを見て起動させる。

 

『ふあああああ、おはようございますマスター。』

 

「おはようライカ、調子の方は?」

 

『バッチリサイコーです。」

 

ライカを受け取った明久は左手に装着をしてからジェイル研究所を後にした。

 

「本当に雄二達とお別れをして・・・・・・僕はどうしたらいいんだろうか。」

 

『やはり辛いですねマスター。』

 

「・・・・・・ライカセットアップ」

 

『SETUP』

 

バリアージャケットを纏い明久はライカをランサーモードにして構えると別のオートスコアラーのファラが現れてその剣を振り下ろす。

 

「ぐ!!」

 

「ほーう私の動きを読み武器でガードをする。流石吉井 明久ってところですね。」

 

「あなたは先ほどの人と一緒ですね。」

 

「えぇオートスコアラーの一人、ファラと申します。」

 

明久ははじかせるとランサーモードのまま放つ。

 

「プラズマランサー!!」

 

放たれた電撃の槍がファラに放たれるが彼女は素早くステップで交わして明久は追撃をしようとした時に体が動けなくなったので何事かと影の方を見る。

 

「これは・・・・・・影縫い!?」

 

「成功をしたでござる。」

 

「ご苦労さまシャドー」

 

「御意」

 

明久は動けなくなってしまい彼はそのまま連れていかれる。緒川が現場についたときはすでに誰もいなかった。

 

「明久さん・・・・・・」




次回 目を開けた明久、彼をじーっと見ているハイライトを消した女の子がいたので彼はまたなのねと思いながら諦めることにした。

次回「再びのハイライトOFF」


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再びハイライトOFF

明久side

 

「・・・・・・また知らない天井だって当たり前か。」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・」

 

僕は前の方を見ると幼女がじーっと目からハイライトを消した状態で見ていたのでスルーをしようとしたが僕の周りを錬金術の陣が発生をしていたのでぎぎぎと首を動かした。

 

「サテ、明久・・・・・・」

 

「キャロル・・・・・・」

 

「オボエテイテクレタノダナ?イヤーワスレテイタラ・・・・・・」

 

「忘れていたら?」

 

「永久二、私トココデ過ゴシテモラウコトニナッテイタガ・・・・・・」

 

「アウト!!監禁生活なんて嫌だあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」

 

いやあああああ!!こんなところで人生を過ごしたくないよおおおおおおお!!とりあえずライカをってないいいいいいいいいいいいい!!

 

「ライカああああああああ!!」

 

「ん」

 

『ヘルプーーーーー』

 

「ライカあああああああ!!」

 

キャロルがさした方角ではライカがなぜか光りながら鎖に巻かれていたので叫んでしまう。だから僕の手についていなかったんだね・・・・・・しかし困ったな・・・・・・ライカがいないとセットアップも使えないし魔力を隠すことができない・・・・・・いや待てよ?僕の魔力を頼りに助けが来ないかな?なーんて期待をしておこう。

 

明久side終了

 

SONG所有の潜水艦、明久が再びさらわれたことを聞いて捜索をしているが明久を見つけることができなかった。

 

「明久がまたさらわれた・・・・・・」

 

「最近明久の奴さらわれすぎじゃねーか?」

 

ヴィータの言葉に全員が首を縦に振り確かになーと思いながら最近の明久はさらわれていることが多くなったなと思いつつため息が出てしまう。

 

「明久くんは浮気者なの!!」

 

「そうだよねーーあたしたちとやっておきながら次々に女が増えているじゃないの。」

 

ぴし!アリサの言葉でシンフォギア装者たちの目から光が消えている。

 

「それはどういうことかしら?」

 

「あれれ?言っていなかったっけ?私達明久とは心と体も一つになったのよ(笑)」

 

アリシアの言葉が筆頭にシンフォギア装者たちの怒りがどんどんと上がっていくがそこに明久の母美菜が入ってきてなのは達と翼達がにらみ合っているのを見て明久はモテモテなのねと思いながら笑っているとすっかり自分が何しに来たのか思いだしてゴホンとわざとらしく咳こむと全員が彼女の方を見たので話を続ける。

 

「さて皆明久を探していると思うけど、先ほど明久らしき魔力を感じたのよ。」

 

「ほんまですか!!」

 

「明久お兄ちゃんは大丈夫なですか!!」

 

「クリスちゃん落ち着いて、それに関してはまだわからないわ。けれど明久の魔力を感じるってことは無事だって証拠よ。だけど何かしらのトラブルで出れない感じだと思うわ。」

 

「念のために明久を助けるために頑張ろう!!」

 

「「「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」」」」」

 

さて一方で明久はキャロルのところで彼女が仕えるオートスコアラー達を紹介をしていた。

 

「お前は三体ほどあっているからな改めて自己紹介をした方がいいな。」

 

「始めまして明久さま、私はファラと申します。」

 

「私はレイア、派手なのが私の好みだ。」

 

「拙者はシャドーと申す。明久殿ご無礼をお許しください」

 

「はーいガリィちゃんですよーーーー」

 

「んでまだ一体起動ができていないがミカだ。」

 

「あーあそこで立っている。」

 

「まぁミカは私達よりも戦闘特化型なのでその分エネルギーを使うのです。」

 

「ド派手なのだが・・・・・・」

 

明久はオートスコアラーも色々と大変なんだなーと思いながらライカの方を見る、現在ライカはヘルプ―といいながらキャロルにつかまっているので脱出をするにはライカの力が必要だけどなと思いつつ彼は苦笑いをしながらいた。

 

一方で明久の魔力を頼りに移動をするSONGの潜水艦、明久から発せられる魔力を頼りに移動を開始。装者やなのは達は明久を奪ったやつを許してはおけないので叩き潰す思いで明久救出を試みる、

 

果たして明久を助けることができるのか!!次回に続く!




次回 明久が捕まっているであろう場所へ到着をしたメンバー、一方で明久の方もライカをどうにかして取りかえせないかなと見ている。

次回「激突!!明久を取り返せ戦士たち!!」

「「「明久(君)(お兄ちゃん)を返せええええええええええ!!」」」


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激突!明久を取り返せ!!

明久side

 

さて困ったな。ライカがあの状態だから僕はセットアップもできないし魔力は放出し放題だしね。

 

なのは達が僕の魔力を頼りに来てほしいけど・・・・・・正直に言えばキャロルちゃん達と戦ってほしくはないのが僕の希望なんだけどね。

 

多分一度ぶつからないと納得をしないのが彼女たちなんだよね・・・・・・さてどうしたらいいものか・・・・・・ん?そういえば前にジェイルさんが。

 

回想

 

「『新たな機能?』」

 

「あぁこれからのことを考えてライカ君に新しい機能を付けたんだ。まぁ新しい機能に関しては使ってのお楽しみにってことでね(笑)」

 

『新たな機能ですか・・・・・・どういうのか楽しみですよ(笑)』

 

「そうだね・・・・・・」

 

回想終わり

 

「今が使うときだな!!ライカ!新しい機能だ!」

 

『あれを使うのですね?わかりました!新しい機能起動!』

 

「何!?」

 

するとライカが光りだして捕らわれていた縄が引きちぎられていき・・・・・・って人影?・・・・・・ってライカが人間になった!?

 

「・・・・・・・・・・・・えええええええええええええええええええ!!」

 

ま、まさかジェイルさんがつけた新しい機能ってライカに人型機能を付けたったことなの!?

 

「や、やりました!!マスターマスター!私、人になれましたよーーーーー」

 

いやライカ、喜んでいる場合じゃないよ。てか飛ばないで!なんでか大きい君の物が揺れているんですけど!?男としては嬉しいけどさ!!

 

明久side終了

 

一方明久の魔力を頼りにそれぞれギアやバリアージャケットを纏い探索をするなのは達。

 

「本当に明久の魔力ってのはこっちにあるのか?」

 

「あぁ間違いない。マスターの魔力はあちらから放出されている。」

 

ナハトは明久と長く一緒にいたおかげで魔力などはわかっているので彼女の案内で向かっているところだ。

 

「明久お兄ちゃん大丈夫かな?」

 

「いずれにしても明久を助けるわよ!!」

 

全員で明久の魔力を感じていくと爆発が起こったので何事かと全員が走ると明久がバリアージャケットを纏って何かから逃げていた。

 

「ひええええええええええええええええええ!!」

 

「待てええええええええ!!逃がさんぞおおおおおおおおおおおお!!」

 

幼女に追いかけられている明久の図を見てしまい、全員が唖然としていたがすぐに意識を取り戻して翼はアームドギアの剣を大剣にして蒼ノ一閃を放つ。

 

「ッチ!もう来たか!!」

 

「明久!!」

 

「皆!!」

 

彼はすぐになのは達のところへと着地をしてなのは達はレイジングハート達を向ける。

 

「さぁ・・・・・明久をよくもサラッテクレタナ・・・・・・」

 

(あ、あれ?皆の目から光が消えているのですけど!?)

 

「フン!明久二群ガル雌犬ドモガ。」

 

「アァ?何イッテイルノカシラ?アンタデショ?私達ノ明久ヲサラッタクセニ。」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・」

 

全員が目からハイライトを消した状態で話をしているので明久は冷汗を書きながらこの戦闘を見たほうがいいのだろうかと思いつつ頭を抑えてしまうが突然として光弾が飛んできたので明久は皆の前に立ちバリアーシールドを張りガードをする。

 

「ぐ!!」

 

「一体何が!?」

 

「「「・・・・・・・・・・・・・・・」」」

 

「なんだてめぇら!!」

 

キャロルは錬金術を使い攻撃をするが相手はキャロルが放った錬金術を吸収をする。

 

「何!?」

 

明久は何か嫌な予感がして彼女達に声をかける。

 

「ここは僕に任せて!!」

 

明久は走りだすと何かをすると四人に増えたので全員が驚いている。

 

「あ、明久が!?」

 

「明久お兄ちゃんが増えた!?」

 

『さらにさらに!マスター!アーマーチェンジ!!』

 

ライカが言うとバリアージャケットがフレイムアーマー、ライトニングアーマー、ウイングアーマー、ブリザードアーマーへと変わり相手は驚いているがフレイムアーマーの明久は炎を構える。

 

「くらえ!バーニングマンダラ!」

 

「ライトニングブレーク!!」

 

二人が放つ攻撃が相手にダメージを与えるとウイングアーマーを装着をした明久が背部の翼を構える。

 

「くらえ!ヘルスハリケーン!!」

 

強烈な竜巻を発生させて三人を吹き飛ばすとブリザードアーマーの明久はライカをランサーモードにして構える。

 

「凍り付け!ブリザード!!」

 

放たれたブリザードが三人を凍らせて地面に彼らはゆっくりと降ろして四人の明久は光りだして元の一人の明久へと戻る。

 

「ふぃ・・・初めて使用をしたね。」

 

『はい、名付けるとしたら「エレメントイリュージョン」ですね』

 

ライカとそんな話をしていると

 

「明久くーーーーーん!!」

 

彼は振り返りなのは達が突撃をしてきたので彼は受け止めようとしたが思っていた以上に人数が多かったので地面に激突をする。

 

「げぶらああああああああああああああ!!Ω\ζ°)チーン」

 

そのまま気絶をしてしまうのであった。

 

「「「明久ああああああああああ!!」」」

 

こうしてキャロルが起こした明久誘拐事件はこうして終わった。だが突然として現れた謎の三人の正体は何者なのか・・・・・・まだ事件は続く。




次回 明久を無事に取り返したなのは達、だが突然として襲い掛かってきた謎の人物達の正体が不明。ジェイルはまさかねと・・・・・・嫌な予感をしてしまう。

次回「ジェイルの嫌な予感」


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ジェイルの嫌な予感

ジェイルside

 

明久が戻ってきてくれたが私はモニターを見ていた時にキャロル君が放った錬金術が吸収されたのを見て私は何か嫌な予感がしていた。

 

「お父様どうしたのですか?」

 

ウーノが私に話しかけてきたがもしも奴らがこの世界で何かをやるとしたらと考えると私は・・・・・・だがどう考えても奴らが動いているようにしか思えない。

 

だが奴らは私が死んだからリンクは切れているはず。だけどあれは・・・・・・明久君たちが帰ってきたら話をしようと思っていたけど・・・・・・うわーすごく空気が悪いねーーーおじさん空気を読んでしまうよ。

 

「ジェイルさん・・・・・・」

 

そう中心にいる明久君を奪い合う彼女達がいるんだよね。キャロルちゃんだっけ?彼女の体って確か小さいままだったはずなのに大きくなって抱きしめているからね。ほら明久君駄目じゃないか・・・・・・君にはうちの娘たちと結婚をしてもらうだからね?

 

「なんかすごく怖いいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!あ!こういうときは彼女を呼べばいいんだ!!」

 

「「「彼女?」」」

 

「でも明久、世界が違うからさすがに来ないと思うわよ?」

 

「母さん、やってみないとわからないよね?」

 

いったい明久君は誰を呼ぼうとしているんだろうか?

 

「おーいあるふぁ!!あるふぁ!!」

 

あるふぁ?すると次元から何かが現れるかのように音が聞こえてピンクの髪をサイドテールをした人物が現れる。

 

「お呼びですか明久さま?」

 

「出たあああああああああああ!!」

 

「「「誰えええええええええええええ!!」」」

 

「あらあるふぁじゃない。」

 

「これはこれは奥様、旦那様が別の世界へ行っていると聞いておりましたが・・・・・・なるほど明久さまそれで私をお呼びをした理由は?」

 

「ちょっと待ってくれ明久君!?」

 

「はい?」

 

「その子はいったい!?」

 

「えっとうちのメイドをしているんですよ。」

 

「始めましてあるふぁと申します。明久坊ちゃまのメイドを務めております。」

 

「おいおいなんだこいつ・・・・・・あたしたちと同じような感じがするけど・・・・・・」

 

「まぁ戦闘機人と言えば間違いかもしれないわね。でもほぼ人間と同じだから・・・・・・」

 

「そういえば僕が小さい時からあるふぁいた気がするけど・・・・・・どれだけ起動をしているの?」

 

「そうですね・・・・・・明久坊ちゃまが赤ちゃんの時に起動をしましたので17年ぐらいになりますね。」

 

なるほど・・・・・・しかしまさか戦闘機人のテクノロジーがここでも使われているとは・・・・・・美菜さん達・・・・・・恐ろしいかもしれないね。

 

吉井カンパニー調べたら「やめたほうがいいわよ?」いやーそんなことをするわけないじゃないですかヤダーーーーー

 

ジェイルside終了

 

「そういえば奥様、葉月様のことですが・・・・・・」

 

「そういえば葉月ちゃんどうしたの?」

 

「えぇ彼女は養子を了承をしてくれたわ。それで?」

 

「明久さまに会えないと嘆いております。それにほかの妹さま達も同じく嘆いておりますがいかがしますか?」

 

「そうね・・・・・・明久もう一度戻れるかしら?」

 

「そうだね・・・・・・あの子達にも会わないといけないしね。」

 

「ギンネェ私達も戻らないと」

 

「そうね・・・・・・」

 

「とりあえず一度皆戻りましょ?」

 

「そ、そんな!!明久がいなくなるなんて嫌だよ!!」

 

「つ、翼落ち着いて・・・・・・」

 

翼は彼を離さないようにしていたが彼自身は困惑をしてしまう。

 

「翼ちゃん、永遠の別れじゃないんだから大丈夫よ?」

 

「で、でも・・・・・・」

 

「美菜さん、その前に明久を兄貴のところへと連れていってもよろしいですか?」

 

「お兄さんのところ?」

 

「あぁ、風鳴 八弦・・・・・・翼の父上になる。」

 

「おじさま・・・・・・」

 

「わかったわ。」

 

「兄貴の方も明久君に会いたいと言っていたからな。」

 

「わかりました。」




次回「風鳴家へ」


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風鳴家へ

次の日黒い車の中に乗っている四人、運転をしているのは緒川、助手席に弦十郎、その後ろを明久と翼が乗っており四人が向かっている場所は翼の父親の家がある風鳴家へ向かっている。

 

明久は翼の方を見ていた。彼女の秘密のことは弦十郎から聞いており今から会う弦十郎の兄、八紘は翼の父親になっているが実際には彼の父が八紘の妻を寝取り産んだのが翼だってことは聞いている。

 

「だけどどうして八紘さんはなぜ僕に?」

 

「あぁ明久君のことを聞いてぜひ会いたいと言っていてな。」

 

「・・・・・・ふーむ」

 

明久は両手を組みながら車は屋敷に到着をして彼は辺りを見ながら懐かしいなと思い見ていると扉が開いて四人は中に入り左手についているライカは話しかける。

 

『ここが風鳴家の屋敷・・・・・・』

 

「うん、僕も小さい時に父さんたちに連れられてここに来たことがあったんだよね。」

 

「そうだったな・・・・・・翼が君を見て顔を赤くしているのを思いだしたよ。」

 

声がした方を見て見ると八紘が現れたので明久は声をかける。

 

「お久しぶりです八紘さん。」

 

「あぁ久しぶりだね明久君。翼、悪いがお前は部屋で待っていなさい・・・・・・緒川と弦、明久君と共に話がしたいからね。」

 

「わかりました。」

 

翼は部屋の方へと移動をしたのを見て彼らも部屋の方へと移動をして座り障子が閉まり全員が座ったのを確認をして八紘は口を開いた。

 

「・・・・・・さて改めて久しぶりだな明久君。」

 

「はい八紘さん、あったのは僕が引っ越しをする前ですね。」

 

「そうだな・・・・・・」

 

「兄貴、なんで明久君をここに?」

 

「・・・・・・簡単だ弦、それは明久君には翼の婚約者になってもらいたいからだ。」

 

「・・・・・・え?」

 

「明久君が翼の婚約者!?」

 

明久side

 

八紘さんが言った言葉に僕は困惑をしていた。翼の婚約者?言ってしまえば僕が旦那で翼が奥さんになるってことだよね?てか僕年齢的にも大丈夫だよね?あ・・・結婚できるわ・・・・・・

 

「だがどうして明久君を?」

 

「・・・・・・明久君は知っているね?翼が私の娘じゃないってことに、風鳴家という血を残すのは本当はよくないと私は思っている。だがあの子の翼の君に対する思いは本当だ。だからこそ君と結婚をしたら吉井家の後ろ盾になってもらうことができる。」

 

「そういうことか。」

 

弦十郎さんはわかっているけど僕はわからないですけど!?大人だけで進められましても一番僕が困るのですけどおおおおおおおおおおおお!!

 

「兄貴、明久君が一番に混乱をしているのだが?」

 

「あーすまない明久君、君は翼のことは弦から聞いていると思うが私は風鳴家を潰そうと思っているんだ。」

 

(そういうことか、翼のことを考えて・・・・・・)

 

僕はそう思いながら無言で考えながら八紘さんに答えを言う。

 

「八紘さん、翼の婚約者・・・・・・僕は受けてもいいです。」

 

「そうか・・・・・・緒川。」

 

「わかりました。翼さんを呼んできますね。」

 

明久side終了

 

緒川に呼ばれて翼は部屋に入り明久の隣に座る。

 

「えっとお父様?」

 

「翼、隣に座っている明久君・・・・・・今日からお前達は婚約者となった。」

 

「・・・・・・え?」

 

「すでに美菜さんとは話はつけている。」

 

「え?え?明久が私の婚約者?え?え?え?」

 

翼は八紘から明久が婚約者という言葉を聞いて混乱をしてしまう。明久の方もやっぱりかと苦笑いをしており自分の母親といつのまにそんな話をしていたのかなと思いながら泊まることとなり彼らは今同じ部屋でお風呂から上がって布団の上で座っていた。

 

「「・・・・・・・・・・・・・・・」」

 

明久の方は普通に座っているが翼の方は顔を真っ赤にしておりちらちらと明久を見ていた。

 

「えっと翼?」

 

「・・・・・・明久、私はあなたの婚約者ってことは・・・・・・妻ってことでいいんだよね?」

 

「まぁそうなるね。えっと二人きりに寝るのって小さい時以来だよね?」

 

「えぇその通りよ・・・・・・明久・・・・・・」

 

翼は明久に近づいていきキスをしてお互いに抱きしめあった。ちなみにライカは外されておりその様子を録画をしているのを明久は知らない。

 

そのまま二人は倒れていき明久は改めて翼を見る。

 

「翼、本当にいいんだよね?」

 

「うん・・・・・・明久・・・・・・やろ?」

 

こうして二人は夜を明かすのであった。




次回 次の日明久は起きて翼は隣に眠っており彼はやったのだなと思い苦笑いをする。風鳴屋敷を後にしてSONG潜水艦の方へと戻る。

翼は彼の手に抱き付いておりなのは達はハイライトをOFFにする。

次回「苦笑いをする明久」


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苦笑いをする明久

明久side

 

まさか翼と婚約者になるとは思ってもいなかった・・・・・・うん思ってもいなかったんけど・・・・・・あのー翼さん?

 

「何旦那様❤?」

 

「どうして僕の手に抱き付いているのですか?」

 

「いいじゃない?だって私達夫婦だもん❤」

 

「まだだからね!!まだ婚約をしただけで結婚をしたんじゃないからね!!」

 

そう翼が婚約者という立場になったのが嬉しかったのか今SONG潜水艦に向かっている車の中でも抱き付いてくる始末、しかもキスをしてくるので困ってしまう。

 

どうしてこうなった?いや婚約者になってから一発してからかもしれないけどさ!はぁ・・・・・・とりあえず潜水艦に到着をしても翼が離れようとしないのでどうしたものか・・・・・・

 

「あの翼さん?」

 

「なんでしょうか?」

 

「離れて「ダガコトワル」ですよねーーーー」

 

目からハイライトってものが消えていたので僕はこれ以上追及せずに中に入る。あーうん予想通りだったよちくしょおおおおおおおおおおおおおおおおお!!

 

「ねぇどうして明久君に抱き付いてるのかな?かな?」

 

「ふふふふあなたたちはわからないでしょうね(笑)だって彼は私のだ・ん・な・さ・まだからさ!!」

 

「「「「!!」」」」

 

「あーそういえばそんな話をしていたのを忘れていたわ(笑)」

 

母さんへ、なんで忘れているのさ・・・・・・僕風鳴家へ行ってから知ったんですけどさ・・・・・・とりあえずさ僕たちは一旦元の世界へ帰ればいいのかな?

 

「まぁそうね、ジェイルさん達は残った方がいいと思うからね。」

 

「あぁ、弦十郎君が用意をしてくれた研究所で色々とシンフォギアとか調べることができるからね(笑)」

 

ジェイルさんすごく楽しそうだな、さてとりあえず僕はライカをチェックをしていた。現在ライカは人間の姿になりご飯を食べている。

 

「うまいうまいうまいうまい!!」

 

いやどこの炎柱かな?ライカさんやーまぁそれほどご飯が食べれるようになったことが嬉しかったのだろうね。いやーそれにしても先ほどから両手がとてつもなくいたいのですけど?アリサさん、奏さん?

 

「「じーーーーーーーーー」」

 

「あのー僕の両手悲鳴を上げているのですけど!?てかなんでそんなに力強いん!?バリアージャケットとかシンフォギア纏っていないのに!?」

 

てかほかのみんなもじーっと僕を見ているし切歌と調も僕の方をじーっと見ているしいやーどうしてこうなったんでしょうか?

 

「それはもぐもぐ全部マスターもぐもぐもぐもぐもぐ」

 

「食べながら話さないで!!」

 

ライカ行儀が悪いよ!!いくら人間になれたからってそれはしては駄目ですよ!とりあえず今僕はとてつもなく両手がやばいのでどうしたらよろしいのですか!!たーすーけーてええええええええええええええええええええ!!

 

明久side終了

 

とりあえず明久達は準備をしていき一度元の世界へと帰るための進めている。アースラを改良をした戦艦ナデシコ・・・・・・彼は苦笑いをしながら搭乗をして翼達とまた会うことを約束をして彼らは一度元の世界へと帰るのであった。




次回 一度元の世界へと帰ってきた明久、なのは達も一度ミッドチルダの方へ報告などもあり彼は美菜と共に吉井家へ帰ることにした。

次回「吉井家へ」


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吉井家へ

明久side

 

色々となんか随分と久しぶりな気がするな・・・・・・僕は、母さんたちと共にナデシコに搭乗をして一旦あっちの世界へと戻り報告などをしないといけないからね、なお僕は母さんと一緒に一度吉井家の方へと戻ることになった。

吉井家・・・・・・僕もほとんどわかっていない、父さんの仕事など調べようとした人はなんでか知らないが行方不明になってしまうほどだ。

 

いったいうちの家はいったい・・・・・・

 

「坊ちゃま、どうしました?」

 

「いや、何でもないよじいや・・・・・・」

 

どうやらじいやにも心配をかけられてしまったようだね。やがて車は屋敷に到着をしてメイド達が周りに立っていた。

 

「「「「「「おかえりなさいませ!坊ちゃま!奥さま!」」」」」

 

『相変わらずすごいメイドさんの数ですね?』

 

ライカは苦笑いをしているのを感じて、僕もメイドさんの数が相変わらず多いなと思いながら中に入ると・・・・・・

 

「ごへらああああああああああああああ!!」

 

「えへへへへ明久お兄ちゃんだ!」

 

「明久おにいちゃーん」

 

零と鈴に抱き付かれて二人はすりすりと僕に匂いを付けるかのようにしているので、母さんがため息をついていた。

 

「こら!零に鈴!明久は疲れているのよ?甘えれるから今は離れてあげなさい!」

 

「「はーーーい。」」

 

ちなみに彼女達のことは詳しい説明をしていなかったね?零と鈴・・・・・・義妹と言っている通りに父さんと母さんが引き取ってきた子なんだよね。

僕よりも3つほど下なのは覚えているけど・・・・・・正直に言います・・・・・・胸が大きいんです。

先ほど抱き付かれてしまった時に思いっきり彼女たちの胸が当たっていたので正直に言えば辛いです(´;ω;`)

 

妹たち勢いよく抱き付かれるので僕はどうしたらいいのでしょうか!?ナハト、ライカどうしたらいいのでしょうか!?

 

「『知りません!』」

 

あ、はい・・・・・・どうにかしますよ。

 

明久side終了

 

屋敷の中を歩いていると葉月を見つけたので明久は声をかけることにした。

 

「葉月ちゃん。」

 

「お・・・お兄さん・・・・・・」

 

(やはり、まだ家族を失ったことや友達から向けられた敵意のしたこともあるから・・・・・・彼女は・・・・・・)

 

明久は葉月の心が壊れかけているのを感じていた。今の彼女は父やおそらく零達が話しかけているから持っている。

 

そこに零と鈴が入ってきた。

 

「どうしたのお兄ちゃん?」

 

「葉月ちゃんもどうしたん?」

 

「あ・・・いやその・・・・・・」

 

ちらっと二人は明久の方を見てから、葉月の方を見た。

 

「・・・・・・そういうことか。」

 

「だね。」

 

「どうしたんだい?」

 

「明久お兄ちゃん、私達ね・・・・・・葉月ちゃんのことを認めていなかったの。」

 

「だってお兄ちゃんをいじめていた人の妹だって知った時は・・・・・・だけど、この子は親を失った子・・・・・・私達と一緒だって気づいたの。」

 

(そうだった、零と鈴の親は・・・・・・)

 

二人の親も同じように自殺をして施設に預けられているところを父や母が引き取ったことを明久は思いだした。

その夜

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

「「❤」」

 

自分の部屋で眠っていたのに、誰かが入ってきたのかと思い目を開けると・・・・・・目をハートにした零と鈴がおり、二人は獲物を捕らえたような顔をしていたので明久は口を開いた。

 

「あの鈴さん、零さん?なんで僕を見て目をハートにしているのでしょうか?」

 

「お兄ちゃんがワルインダヨ?」

 

「ソウダネ、ズットズット異性トシテミテイタノ・・・・・・ソレナノニ、ナノハサン達ガ先二オソッタンダヨネ?」

 

(あ、駄目だ・・・・・・この感じは二人はもう・・・・・・)

 

「「サァヤロウ?」」

 

「ですよねえええええええええええええ!いやあああああああああああああああああああああああああああああ!!」

 

こうして義妹たちに襲われた明久であった。Ω\ζ°)チーン




次回 義妹たちにも襲われた明久、彼はしくしくと泣きながら義妹たちはベットで裸で倒れていた。

次回「やってしまったぜ・・・・・・」


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やってしまったぜ。

明久side

 

なんで、どうしてこうなったの?(´;ω;`)

 

「えへへへ」

 

「お兄ちゃんとやっちゃった(笑)」

 

いやね、まさか義妹とやるなんて誰が想像ができるのかな!?てかいきなり過ぎて僕自身も驚きを通り越してやってしまったぜ!といいたいよ!!

 

最近病んでいない子っているのかな?ねぇライカ?

 

『ノーコメントで』

 

ひどい!うう(´;ω;`)義妹ともやった事がなのは達にバレたらどうなるんだよ。

 

とりあえずシャワーを浴びて溜息をつきながらライカを装備をしてから母さんたちに挨拶をする。

 

「「(・∀・)ニヤニヤ」」

 

あれ?お父様、お母様、どうして二人ともニヤニヤをしているのでしょうか?

 

「なーに、あの子たちにお前を襲えと言ったのは私たちだからね(笑)」

 

「いやー本当に実行をするとは思ってもいなかったわ。」

 

あんたたちかい!あんたたいのせいで僕、義妹たちとやってしまったんですけど!?

 

「「まぁまぁ。」」

 

まぁまぁじゃないよ!とりあえず、家を後にして僕はバリアージャケットを纏いどうしたらいいのだろうかと思いながら、ライカを変形させたブレードモードを構えて振り下ろしたりしている。

 

「・・・・・・ダメだ、どうしてもヤッタ時のことを思い出して集中できなくなってしまうよ。」

 

なぜか、なのは達と最初にやった時や、翼、サンちゃんともやった時のことを思い出してしまい集中することが出来なくなってしまう。

 

「ねぇ、ライカ・・・・・・僕って女たらし?

 

『今更ですか?』

 

ライカに言われて、僕はため息をついてしまいライカをしまいバリアージャケットを解除をしようとしたが、攻撃が放たれたので回避をする。

 

「攻撃!?」

 

一体どこから攻撃が放たれた?すると何かどこかで見たことがあるような・・・・・・Fって書かれた覆面・・・・・・まさか!!

 

「「「「吉井いいいいいいいいいいいいい!!」」」

 

「きょ、巨大FFF団の塊!?」

 

なんでこいつらが・・・・・・僕はライカを構え直す。

 

明久side終了

 

「「「「ぐおおおおおおおおおおおおお!!」」」」

 

強大な腕を振るい攻撃をしてきたが、明久は回避をしてブレードモードを振るい攻撃をする。

だが相手は剛腕で受け止めると明久を吹き飛ばしてしまう。

 

「どあ!!」

 

明久は吹き飛ばされた反転をしてツインバレットモードへと変えて攻撃をしていく。

相手は攻撃を受けながらも口が開いてビームを放ってきた。

 

「プロテクション!!」

 

『プロテクション』

 

防御魔法を発動をしてガードをするが、威力が増大で吹き飛ばされて着地をする。

 

(巨大な分、攻撃力などが高い・・・・・・どうしたらいいのだろうか?)

 

どう対処をすればいいのだろうかと構えていると砲撃が放たれて一体誰がと見るとなのは達が駆けつける。

 

「明久君!!」

 

「あれって!!」

 

「「「「女だあああああああああああああああ!!」」」」

 

「うぇ!?なんでこいつらがいるねん!!」

 

「どうやら、誰かによって蘇らせて合体をしたと思うんだ。しかも彼らの攻撃は一撃一撃が強力だ。気をつけて!!」

 

「ほな、久しぶりにやろうで!!」

 

「「「「「おう!!」」」」」」

 




次回「VSFFF団だったもの」


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VSFFF団だったもの

「「「「吉井いいいいいいいいいいいいい!!」」」」

 

FFF団だったものは明久に対して攻撃をしてきた。彼は交わすとすずかがスノーホワイトを構えて矢を放った。

アリサはフレイム合図を構えて突撃をして炎を纏わせた斬撃刃を放った。

 

「「「「ぐおおおおおおおおおおおお!!」」」」

 

二人が放った攻撃を粉砕をしたので、はやては驚いているが、明久はロッドモードにしたライカを掲げる。

 

「アイスレイン!!」

 

上空に放ち氷柱型の雨を降らせてダメージを与えると、なのはとフェイトがアクセルシューターとプラズマランサーを同時に放ちさらにダメージを与えていく。

 

「行くよ!フォーチュンドロップ!」

 

『えぇ行くわよアリシア!!』

 

「ダブルシューティングバレットファイヤ!」

 

『ダブルシューティングバレット!』

 

ツイン銃形態へと変わったフォーチュンドロップから連続した弾丸が放たれて命中させた。

 

「もうあいつらしぶといんだけど!!」

 

「確かに、改造をされているとはいえ・・・・・・私達の猛攻を受けているはず。」

 

「明久君、もしかして?」

 

「おそらくだけど、痛みは感じているはず。だけど合体をしている分・・・・・・攻撃を受けても効いていない可能性がある。」

 

「どうしたらいいのよ!!」

 

「「「「うおおおおおおおおおおおおお!!」」」」

 

突撃をしてきたが、7人は回避をして明久はブラスタービットを射出させてビームの檻を生成をしていた。

 

「今のうちにチャージをお願い!!」

 

「そうか!その手か!なのはちゃん!!」

 

「うん!!」

 

6人が飛びあがり、武器のチャージを開始をする。明久はなんとか奴らを逃がさないようにしていたが・・・・・・体当たりなどをして、ブラスタービットで生成をした檻を破壊しようとしている。

 

「くうううう・・・・・・」

 

『マスター、このままでは危険です!』

 

「チャージの方はまだ終わらないか?」

 

「明久君!」

 

「よし!ブラスタービット解除!バインド機能起動!!」

 

『バインドモード!』

 

ブラスタービットからビームロープが放たれて、それを囲んでいき地面にブラスタービットが突き刺さり、FFF団だったものは動けないようになってしまう。

 

「「「「ぐおおおおおおおおおおおおお!!」」」」

 

「エネルギーチャージ完了!スターライト!」

 

「プラズマジェットザンパー!!」

 

「行くよ!サンダーボルト!」

 

「いくでラグナロク!」

 

「あたしの必殺技バーニング!」

 

「アイスクリング!」

 

「「「「「「ブレイカああああああああああああああ!!」」」」

 

シックスブレイカーが放たれて、ブラスタービットを回収をしてシックスブレイカーがFFF団だったものに命中をする。

その威力はセブンブレイカーに比べたら弱いが、六人のエネルギーなので明久は見ると体の大部分が消滅をしているので、流石の威力だなと見ていた。

 

「やったかいな?」

 

「「「「ぐおお・・・おおお・・・・・・」」」」

 

「まだ起き上がってくる!?」

 

アリサは驚いている中、明久はライカをロッドモードへと変更をして構える。

 

「ナハト、ユニゾンだ!」

 

「了解した!」

 

「「ユニゾンイン!!」」

 

ユニゾンをした明久はエネルギーをチャージ完了させて構える。

 

「『うなれ!エレメンタルブレイカああああああああああ!!』」

 

『エレメンタルブレイカーファイア!』

 

エレメンタルブレイカーが放たれて、FFF団だったものに命中をして吹き飛ばして爆散させた。

 

「アキ・・・・・・」

 

「一体誰が彼らを・・・・・・」

 

「わからないけど、何かがあったのは間違いないで?」

 

「・・・・・・だよね。とりあえずあっちの世界へ戻ってみるとしよう。」

 

「「「「「「え!?」」」」」」

 

「もしかしたら、向こうの世界で何かあったかもしれないからね。」

 

明久はそういい、あっちの世界へと行くために登録させていた場所にテレポートをするため魔力を上げていくが、流石に魔力を使い過ぎたので家に帰ることにした。




次回 明久はあっちの世界へと行くと翼が抱き付いてきたので苦笑いをしてしまう。

次回「あっちの世界へと」


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あっちの世界へと

明久side

 

FFF団だったものを倒した後、登録をしていた場所に魔力を増大させてテレポートをした。

今のところは異常がないので、手や足を動かしてチェックをした後バリアージャケットを解除をして辺りを見た後にSONG所有の潜水艦を見つけて中に入る。

今のところは誰にも会わないので変だなーと思いながら進んでいき司令室の方へと到着をする。

 

「明久!?」

 

「あ、おじさん。」

 

「いつこちらの世界へ?」

 

「先ほど到着をして潜水艦が止まっていたのでお邪魔しました。ところで皆がいないのですが?」

 

「あぁ現在、装者達は出動をしていてな?」

 

「出動?何かあったのですか?」

 

おじさん曰く、僕が来る数分前に謎の反応が現れたってことで装者達は調査をするために現場に急行をしたということらしい、なら僕も暇ななのでその場所へと向かうため潜水艦を後にしてブレスレットにしているライカを見ている。

 

「ライカ、準備はいいかな?」

 

『はいマスター、いつでも構いませんよ?』

 

「よし!ライカ!セットアップ!!」

 

『SETUP!』

 

ライカが光りだしてバリアージャケットが装備されて武器として現れたライカをつかんだ。現在ライカはシューティングモード、基本形態の姿で現れたのでキャッチをした後飛びあがる。

その場所へと急行をするためウインドアーマーを装着をして飛びあがり素早く移動をする。

 

明久side終了

 

一方で翼達は謎の敵と交戦をしていた。明久が来る数分前に警報が鳴り出撃をして今に至る。

 

「いったい何なのこいつらは?」

 

「ノイズでもなければ・・・・・・はあああああああああああああああ!!」

 

翼は持っている剣で切り裂くと爆発をしたのを見てロボットと判断をする。すると触手のようなものが伸びて響が捕まってしまう。

 

「うわ!!」

 

「立花!!」

 

「うなれ!ウインドカッター!」

 

上空から風のカッターが飛び、捕まっていた響の触手を切り裂き、相手の体も切り刻んだ。

すると響を素早くつかんでお姫様抱っこをしている人物が着地をした。

 

「大丈夫かい響ちゃん?」

 

「は、はい・・・・・・」

 

「旦那様?」

 

響は顔を赤らめているのを見ていつもよりも冷たい声の翼に驚きながらも彼はゆっくりと降ろした後モードを切り替えてブレードモードに変えて構える。

 

「さて、悪いけど一気に決めさせてもらう!ライカ!カートリッジ!」

 

『了解!カートリッジ!』

 

カートリッジが装填されて刀身に風が纏われていき、明久は相手に対して接近をしていく。相手は明久を近づけさせないように攻撃をするが彼は素早くかわしていき構える。

 

「風流一閃!!」

 

風の一閃が相手を切り裂いて爆発した。ほかの機体も不利と判断をして姿を消した。明久は残骸を調べるため膝をついてみている。

 

(ふむ、僕も見たことがない機械だな・・・・・・ジェイルさんに頼んで調べた方がいいかもしれないね。)

 

「旦那様ああああああああああああああああああああああ!!」

 

「ごふらあああああああああああああ!!」

 

調べて終わった後立ちあがり振り返ろうとした時に翼がダッシュをして抱き付いた。

 

「な!?」

 

「翼!!」

 

「ずるいデース!!」

 

「抜け駆け・・・・・・」

 

「うるさい!旦那様は私のだあああああああああああああああああ!!」

 

「うごおおおおおおおおおおおおおお!!」

 

バリアージャケットを纏っているとはいえ、翼は現在ギアを纏った状態なので息苦しい状態なっている。明久は仕方がないと右手に電撃を翼に当てる。

 

「あばばばばばばばばばばばばば!!」

 

「ぜぇ・・・ぜぇ・・・・・・ぜぇ・・・・・・し、死ぬかと思った・・・・・・って」

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

気づいたらクリスがそっと抱き付いてきたので彼女のでかい胸が当たっている。

 

「当てているんだよ?」

 

「お願いだから地の分を読まないでほしいのだけど!?」

 

明久はそう言うがクリスは首をかしげる。それからSONGの職員たちが到着をしてジェイルと了子も共に来ており明久が撃破したロボットの残骸を調べている。

 

「ふむふむ了子氏なにかわかりましたか?」

 

「えぇ、これは私達が使っているものとは違うものになりますね?」

 

「そうか、やはりか・・・・・・」

 

ジェイルは何かわかっているかのような反応をしているのを見て、了子はどう聞こうかと悩みながらもちらっと明久たちを見ていると取り合いをしている子たちを見てため息をついた。

 

「私ってあんな子達に負けたのかしら?」

 

「おや?負けたからここにいるのじゃないかな?」

 

「まぁね・・・・・・あーもう!こら!あんたたちいつまでイチャイチャをしているの!!」

 

「「「「やかましいババァ!!」」」」」

 

「テメェラ・・・・・・テメェラはあたしを怒らせた・・・・・・覚悟しろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

 

ぶち切れした了子によって鎮圧される装者と明久であった。

 

「な、なんで僕まで・・・・・・」




次回 ジェイルの研究所に残骸が運ばれて調査を開始をする一方、潜水艦の方では翼が明久に甘えていた。

次回「翼甘える」


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翼甘える

明久side

 

了子さんになぜか僕まで叩かれてしまった。被害者の方なのに・・・・・・現在SONG潜水艦はドッグにドッキングをして僕が倒した謎の機械をジェイルさん達の研究所の方へと運ぶために港にとうちゃくをしたというわけ。

 

んで?僕は何をしているのか?青い髪をした女の子が僕に抱き付いてすりすりと甘えているので頭を撫でているところである。

・・・・・・後ろの方から黒いオーラを纏っている人物達が覗いていることを見て見ぬふりをすればいいのだけど、駄目だ・・・・・・僕にはこのような状況を打破する方法が見つからない。

 

『仕方がありませんよマスター、これがマスターの運命って奴ですよ。』

 

ライカさん、これが僕の運命ってのはあんまり嫌な気分なんですけど?ってか僕の運命ってなんだよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!

 

『ドウドウ』

 

僕はウマじゃない!って疲れるな・・・・・・念話でしているとはいえ、こっちはこっちで撫でるのを止めると涙目で見てくるし、扉の方からは黒いオーラがさらに強くなっているし、どうしたらいいんだああああああああああああああああ!!

 

明久side終了

 

そんなころジェイルの研究所には明久が撃破したロボットの残骸が運ばれており、クアットロ、ウーノもじーっと見ている。

 

「これが明久が撃破したロボットですね?」

 

「・・・・・・間違いなくドクターが作ったガジェットの技術が使われている可能性が高いですね。」

 

「そうか、やはり奴らが動きだしたってことだね?」

 

ジェイルは難しい顔をして、ロボットの残骸をじーっと見ている。かつて自分が作っていたガジェットの技術がこのロボットに使用をされているからである。

いずれにしても、上の奴らが別の世界の侵略をしようと動きだしているのを見て、なのは達に頼むしかないのか?と思いながら考えている。

 

「ふーむ・・・・・・」

 

一方でジェイルが考え事をしている頃、なのは達は?

 

「「「「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」」」」」

 

放心状態になっており、雄二たちは苦笑いをしていた。

 

「あれってもしかして?」

 

「明久でしょうね?」

 

「・・・・・・やはりあいつがいないとつまらないな・・・・・・」

 

「そうだね。」

 

彼らは別世界へと行ってしまった親友のことを思いだしながら、鉄人の授業を受けるのであった。だが今回鉄人の姿が違うのに雄二たちは苦笑いをしている。

 

『あー吾輩の姿が違うのは気にするな?吾輩は鉄人でだからな!』

 

「いやちょっとまてえええええええええええええ!絶対にお前鉄人じゃないだろ!!声は一緒だけどよ!!」

 

『何を言っている坂本!吾輩は西村 宗一だぞ!』

 

(((いやどうみても牛型のロボットにしか見えない。)))

 

理事長室

 

「ねぇお母さん?」

 

「なんだい?」

 

「あれ何?」

 

「西村先生だが?」

 

「絶対に違うわよね?てか声は似ていてもなんでロボットを先生にしているのさ。西村先生は?」

 

「あっち」

 

「あっち?」

 

「ぬおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

 

「ぎょええええええええええええええええええ!!」

 

生徒を追いかける西村先生を見つける美菜は唖然としながら見ていた。

 

「("゚д゚)ポカーン」

 

「というわけで代理のチャンプ先生というわけだよ。」

 

「・・・・・・もう色々と頭が痛いわ。晃さんに久しぶりに発散をしようかしら?」

 

「あんたらね・・・・・・もういい年だろうが、それで子どもができたら明久とか苦笑いをするわ。」

 

「じゃあというわけで!」

 

「ってこら!!全く・・・・・・」

 

理事長は娘の自由奔放な性格に頭を抑えながらも写真を見ている。

 

「お前さん、孫も立派に大きくなりましたわよ?あなたが死んでだいぶ経ちました。美菜なんて子どもを二人産んだ後に三人も娘として引き取っているんですよ?全く、あの子は色々と頭がいいのだから誰に似たのでしょうね?」

 

彼女は笑いながら仕事にとりかかる。一方シンフォギア世界では?明久はテレポートをして外に出ていた。

流石にこれ以上はあのオーラに耐えられないため外に飛びだしたのである。

 

「後で謝っておこう。てか疲れる・・・・・・」

 

『まぁ今回はその方法がよろしいかと?マスター・・・・・・」

 

「わかっているよセットアップ」

 

『set up!』

 

バリアージャケットを纏いライカをバスターモードへと変えて構える。相手は気づいてこちらに飛びだしてきたので明久は構える。

 

「チャージバスター!」

 

『CHARGEBASTARD!FIRE!』

 

チャージされた砲撃が放たれるが、相手は素早くかわして明久に接近をしてきた。だが彼はふっと笑っている。

左手を前に出すとパイルバンカーが装備されて次の瞬間明久の髪の色が銀色へと変わる。

そうナハトとのユニゾンをしていた。ナハトは明久の中で普段は過ごしているので彼は念話でユニゾンをするぞといい彼女も承諾をして今に至る。

 

(さてこいつは何者だ?バイルアンカーに刺してきたが、何とかふさぐことに成功をした。しかもこいつからは魔力を感じることができない。結界などを張っていないのを見るとどうやらこいつは暗殺型のロボット?)

 

『マスター!』

 

考え事をしていると相手が動きだしたのでライカが声を出してブレードモードへ変えて受け止める。

 

「凍れ!冷凍斬!!」

 

はじかせた後刀身を地面に突き刺すと氷が走りだして相手へと放たれる。だが相手は素早く動いて氷を交わすが、彼はそのまま応用技を使用する。

 

「伸びろ氷よ!ニードル!!」

 

走っていた氷から針のように伸ばしてきて相手を突き刺した。バチバチという火花の音が聞こえてきたので相手はロボットと判断をして機能停止をしたのを確認をして魔法を解除をする。

 

『しかし明久、このロボットはどこから?』

 

「わからない、機能停止をしたからジェイルさんのところへ運ぶとしよう。もしかしたらわかるかもしれない。(もしかしたらクロノに頼まないといけないかもしれないしね。)」

 

明久はそう心の中で思いながら、暗殺ロボットを運ぶためブリザードアーマーを纏い飛ぶ。




次回 ミッドチルダではクロノがユーノと共に調べ物をしていた。それは一体何か?

次回「調べ物」

「まさかね」


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調べ物

一方でミッドチルダの無限書庫、クロノ・ハラオウンはユーノからの許可を得て調べ物をしていた。

 

「それにしても珍しいね、君がここへ来るなんてね。」

 

「・・・・・・明久からあるデータが送られてきてね。それを調べるためここを使わせてもらっている。」

 

「君が言っていたデータはそこに用意したものぐらいだよ?」

 

「それでもいいさ。」

 

彼はそのままデータを見ているので、ユーノはまだ片付けていないのがあったなといい書庫の方へと戻っていく頃、明久はシンフォギア世界でジェイルに呼ばれてやってきた。

傍には装者達がいるのを除けばね。

 

「明久君、良く来てくれたね。」

 

「ジェイルさん、もしかしてこの間の機械についてですか?」

 

「そうです。おそらくこれは間違いなく彼らが送ってきたものでしょう。」

 

「あのージェイルさん、どういう意味ですか?」

 

「響・・・・・・」

 

全員が響を見てからため息をついた。

 

「いい?明久兄さんは別世界からやってきたのは知っているわね?おそらく送ってきたのは明久兄さんたちがいた世界からってことで間違いないってことですよね?」

 

「流石マリア君、その通りだよ。おそらく彼らの狙いは美菜さんの息子である君かもしれないね。」

 

「え!?」

 

「どういうことですか!!旦那様を狙うってのは!」

 

「落ち着きなさい!いい?奴らにとって吉井家ってのは邪魔な存在ってことになるのよ。まぁ私達も最初は吉井家をどうにかしろと言われたぐらいにね。」

 

「それほどに明久君の家は大きい何かを持っているってことになるね。あんなに焦った奴らを見たのははじめてだったよ(笑)さて、いずれにしても気を付けないといけないね。なのは君たちがいるとはいえ、明久君・・・・・・一人であまり行動はしない方がいいかもしれない。」

 

「わかりました。」

 

車の中、明久はじーっと窓を見てから潜水艦に到着をしたが、彼はバリアージャケットを纏い構えている。

 

「明久お兄ちゃん?」

 

「・・・・・・そこだ!!」

 

彼はライカをジュウモードに変えて発砲をすると相手が現れて武器を構えている。全員がシンフォギアを纏い構える。

 

「お前は何者だ!」

 

「・・・・・・ターゲット吉井 明久、抹殺!」

 

「狙いは明久か!!」

 

相手は素早く移動をして切歌、調を突破をして持っている剣を振るってきた。明久はすぐにブレードモードへと変えて相手が振り下ろした剣を受け止める。

 

「ぐ!!」

 

「でああああああああああああああ!!」

 

翼が剣を振り下ろしたが、相手は後ろの方へと下がり胸部を展開をしたのを見て明久はすぐにバスターモードへと変えて構える。

 

「うなれ!アイスバスター!!」

 

氷属性が入ったアイスバスターが放たれて相手が放った砲撃と相殺をする。その間を響が接近をしてジャッキを展開をして相手に向かって殴り吹き飛ばす。

 

「よっしゃ!!」

 

「最近の響ちゃん、なんか吹っ切れた感じがするのは気のせいかな?」

 

「気のせいだと思いたいよ旦那様。」

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

「まだ立ちあがるみたいですよ!!」

 

「デデデデース!?」

 

明久は前に立つと四人に分身をしてそれぞれ、ライトニングアーマー、ウインドアーマー、ブリザードアーマー、そして最後にフレイムアーマーを纏い飛びだした。

 

「出た、明久兄さんの分身!」

 

「しかもアーマー装着バージョンデース!」

 

ウインドアーマーを装着をした明久が素早く移動をして相手を翻弄させている。その隙をブリザードアーマーの明久がライカをライフルモードへと変えて発射をしてダメージを与えるとフレイムアーマーとライトニングアーマーの二人がブレードモードとランサーモードにしたライカを突き刺した。

 

そしてバインド魔法を発動させて相手を拘束させると、全員がバスターモードへと変えて構える。

 

「フレイム・・・・・・」

 

「ブリザード・・・・・・」

 

「ライトニング・・・・・・」

 

「ウインド・・・・・・」

 

「「「「バスタああああああああああ!!」」」」

 

四人が放った属性のバスターが一斉に放たれて相手に命中をして爆発が起こる。全員がやったのか?と思い見ていると相手のアーマーを破壊をしたが、その中からさらに現れたので驚いている。

 

「こ、これはいったい!?」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

「お、女!?」

 

「撤退をする。」

 

相手は転移魔法を使い撤退をしていく。明久は分身を解除をして元の一人へ戻る中中にいるナハトに声をかける。

 

(ナハト、あの子は・・・・・・)

 

(明久、あいつからはウーノたちと同じ感覚をしている。つまり言ってしまえば・・・・・・)

 

(戦闘機人ってことだね。・・・・・・とりあえず明日、あっちに戻ることにするよ。)

 

念話を終えて、彼は次の日にあっちの世界へと戻ることにした。




次回 シンフォギア世界から戻ってきた明久、自分を襲った戦闘機人のことが気になる。
いったい誰が戦闘機人と作ったのだろうか?と・・・・・・

次回「気になること」


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