あの大戦を超えて… (神代リナ)
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帝国への転生

俺の名はSS…ただの(自称)進学校に通ってる一般的な日本の男子高校生。変わってるところと言うと…俺が少し旧日本軍に詳しい事と友達が(重度な)厨二病な事ぐらいだ(笑)

今日もいつも通りに進学校(?)に登校しようとしている。

ss「今日もあのクソ学校に行くのかぁ…ゲームやりたい」

友人「いつもの事だろ。気にするなw」

しかし、このss君…その時歩きスマホをしていた…神は言っている…ここで死ネェ(交通事故)と。ふざけんな(半ギレ

友人「おい…大丈夫か!今、衛生兵…あ、間違えた。救急車呼ぶからな!」

こんな時にまでネタと間違えるなよ…と、俺(ss)はアホながら思った。

ss「あれ、確か俺は…」

周りを見渡す…ここは電車の中だ…

ss「最近の救急車ってデカイなぁ…ってそんな訳あるか!」

どー見ても、古臭い昔感漂う列車である…

ss「異世界転生とかアニメだけにしろよ…ここはどこだ?」

とりあえず外を見てみる…なんか国旗がある…日の丸かぁ。と思ったら

ss「あれ、国旗くさいやつが日の丸じゃ無くて桜マークなんだが…てかどこに行くんだ?この列車」

切符を見てみる…横須賀行きっぽい

ss「なんで横須賀…やっぱ日本じゃねぇかココ」

次がその横須賀らしい…とりま降りますかねぇ

ss「で、降りたものの…どこ行けばいいの?俺、迷子じゃん確実に…」

そんな事を言って見た…すると

??「貴方が新しい指揮官…ですか?」

ss「いやいや人違いじゃないですかねぇ」

てか、自分の服装を今更感パナイけど見てみる…軍服じゃん…なんでや

綾波「そう…ですか。私は綾波…です。貴方は?」

ss「ssだが」

綾波「じゃあ貴方が新しい指揮官で…あってる。案内…します。」

何故こうなった…でもなんか元の世界より楽しそう(異世界感

ss「所で…ここ、なんていう国?」

綾波「GF(連合艦隊)長官は何も知らないって言ってましたが…ここからですか…」

ss「GF長官が俺のこと知ってるのか」

綾波「ここは、我らの聖域…重桜…です。」

てかなんでGF長官が俺のことなんか知ってるんだぁ?てかここ重桜って言うのか…なんだろうねぇ。アバウト、前の世界とは別の道に進んだ帝国みたいなもんか。そう納得する事にした。

綾波「ここが横須賀鎮守府…です」

ss「へぇー。ここが」

ここに着任するのか

綾波「まぁここには用が無いんですけど…」

マジか…どこに着任するんだ?

綾波「貴方が着任するのは…ここです。」

ss「さっきのよりは小さいけど立派だな」

綾波「そうですか?」

まぁすくなくとも俺の家よりは(殴

綾波「まぁそれはそれとして…ここは特務第3艦隊司令部です。」

…特務水雷戦隊なら聞いたことはあるが…特務第3艦隊とはなぁ

ss「何が主任務なんだ?」

綾波「対ユニオン戦…その研究です…今のところは」

ss「と言うと後からは?」

綾波「ユニオン戦に投入されます…優先的に」

あれ?ユニオンって?どこだろう…でも駆逐艦綾波ってことは…アメリカか…あ、今の年号聞かないと!

ss「今って何年だ?」

綾波「照和15年、12月8日です。」

ss「しょうわってどう書くの?」

へぇーこう書くんだ…やっぱ前の世界とは違うなぁ。とはいえ第二次大戦がおきるあたり、大まかな歴史は変わらないのか…人間って(ある意味)凄いとか思ったり

ss「ていうかここに入って無い子たちは何してるん?」

綾波「あー、それは」

??「そこからは私が話そう」

ss「貴方は…」

山本「私は山本 五十六…GF長官だ…君は大日本帝国という国を知ってるか?」

ss「当たり前じゃないですか…それでは貴方も」

山本「そうだ…あの時、私の乗っていた1式陸攻が撃ち落とされた時にここに来た」

山本「君には今日から第3艦隊の指揮を執ってもらう…不慣れかもしれないが宜しく頼む」

ss「了解しました。」

山本「この世界にはセイレーンと言う化け物がいる…我ら人類はこいつらに制海権を奪われているんだ…まぁざっくり言うとこんなもんだ」

綾波「この後、長官はどうしますか?」

山本「私は忙しいのでね…これで失礼する」

山本「あともう一つ…ss君、君の階級は准将だ」

まさかあの人が来るとは…驚きだ。てか俺なんかが准将でいいのか…

綾波「とりあえず…中に入りましょうか…その他の説明はそこでします。」

ss「ん、分かった。」




アズレンの小説(笑)書いてみました〜


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着任

ついに主人公君が特務第3艦隊の指揮官として正式に着任します。


ss「んで、この艦隊の戦力は?」

綾波「主力3隻、前衛3隻計6隻です。主力には、5航戦の翔鶴さんと瑞鶴さん…戦艦の榛名さんです。前衛は、私と雪風ちゃん…と軽巡の五十鈴さんです…」

なるほど…まぁ偵察部隊感覚だったらこれで良いのかな?実際に敵機動部隊とやり合う感じだと戦力不足かな

綾波「ちなみにユニオンと全面戦争になった場合はこちらの艦隊の戦力は増強されることになってます」

なるほど。それなら良いかな

翔鶴「なんで私達5航戦は第1機動部隊に配備されなかったのかしら…」

翔鶴「要するに私達5航戦にはその程度の価値しかないと…」

瑞鶴「いやそこまで言ってないから」

ss「君達が第五航空戦隊の…」

翔鶴「あ、紹介遅れました〜被害担当艦の翔鶴です」

絶対何かを根に持ってるよ…この人

瑞鶴「私は5航戦の瑞鶴よ。よろしくね」

こっちは大丈夫そう(一般人感

雪風「私が雪風様だ。私を指揮するものならそれなりの実力を持っているんだろうな?」

ss「残念だったな…ペイペイだよ☆」

雪風「」

翔鶴「あら、雪風ちゃん失神しちゃいましたね」

綾波「ほっといても…大丈夫」

いいのか…

五十鈴「五十鈴だよ!よろしくね〜」

明るい良い子や…(確信

綾波「そして改めて…私は駆逐艦綾波…よろしく」

ss「みんな、新しく着任した指揮官のssだ。よろしく頼む」

とはいえまだイマイチよく分からないことがあるな…

綾波「指揮官に渡すものがあります…この世界の歴史とかこの艦隊のことが詳しく書いてある書類と…」

これで知識不足は解決だねぇ

綾波「自衛用の特殊拳銃です…」

なんか凄い厳重に鍵がかかったケースが出てきたんだけど…こんなケースに入ってる拳銃って…

ss「この銃の口径は?」

綾波「12.7ミリです…」

ねぇ…今12.7ミリって言ったよね…大口径ハンドガンにも程ってもんが…いや、こんな事で驚いたらダメだ。船が擬人化してたり、セイレーンとか言う訳わからないものがいる世界だ。

ss「…ありがとう。にしてもこの形の銃をどっかで見たような」

綾波「ベレッタ社…と言う会社と協力して作りました。」

なるほど…この銃、M9ピストルの形に似てる…まぁM9は9ミリ口径だが

ss「弾頭は?」

綾波「炸裂徹甲弾です…低レベルのセイレーンぐらいの装甲なら貫通できます。」

ss「素晴らしいな…誰が作ったんだ?」

綾波「私です…」

ss「誰から学んだんだ?」

綾波「工作艦の明石さんから…」

工作艦って便利だな本当…

五十鈴「明石さんはなんでも作れますからね〜」

ss「てか俺が大口径ハンドガン持つ意味あるのか?」

翔鶴「指揮官さんも一緒に私達と海に出ますからね」

ss「え、マジ?どうやって海の上を移動するの?」

瑞鶴「指揮官の適性がある人なら行けるはずよ?」

ss「へぇー…てかこんな口径の銃、撃てるかな…」

そうだぞ。俺はもやしだぞ

綾波「なら…射撃場に案内しましょうか?」

ss「頼む」

〜少年、少女移動中〜

ss「さて、撃つか…」

この銃にはセーフティーが無いのか…まぁ良い。マガジンを入れる。そして…スライドを引く…これで後は照準を合わせて…引き金を引く!

ss「スゲー。的に当てられたよ…」

え、やばくね‼︎ただのもやしが大口径ハンドガンを使って的に命中したよ。ヤバ。身体能力向上してるよ。

綾波「当てられましたね…これで安心…です。」

ss「この銃は…素晴らしいよ」

綾波「ありがとう…です」




いやー重桜好き


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初任務

着任をした主人公君…そして初任務(?)です。


ss「ちなみにこの拳銃の名前は?」

綾波「試作対船用12.7ミリ拳銃…1式拳銃…です。」

へえー。試作って事はまだ手探りなのか。てか対船用とは驚き…対戦車なら聞いたことあるけどねぇ。

〜執務室に移動中〜

ss「そういえば…榛名さんがいない気が…」

瑞鶴「あぁ…あの人なら、上の方から書類を貰いに行ったよ」

ss「なるほど…」

さて、とりあえず榛名が帰ってくるまで綾波から貰った資料でも読んでますか…

〜しばらくした後〜

榛名「帰って来たわ…貴方が噂の」

ss「俺が新しく着任したssだ。よろしく頼む。」

榛名「こちらこそ」

ss「ところで…重桜艦ってみんな刀を持ってるのか?」

榛名「いや、みんなじゃないが…持ってる奴のほうが多いわ…まぁ私は拳の方がいいけど」

拳とは驚き。巡洋戦艦とは…

それは置いといて今まで資料を読んで分かった事がある。

対セイレーン用に作られた軍事同盟、アズールレーンというものがある事。

そしてアズールレーン内部で揉めている事。そして、主要陣営は

ユニオン(アメリカ)

ロイヤル(イギリス)

鉄血(ドイツ)

重桜(大日本帝国)

北連(ソビエト連邦)

東煌(中国)

自由アイリス教国(フランス)

である。

そして彼女たちを艦船(動力学的人工海上作戦機構・自律行動型伝承接続端子)という事…正式名長いな。

榛名「指揮官、上からの書類よ。今日中に書かなきゃいけないらしいよ。」

ss「…アァんまりだぁぁぁ(切実」

なんでや…もう自称な進学校的な宿題みたいなのはやりたく無いんや…さて、それはそれとして鬼畜な量の書類をやりながら考えてみよう。この世界は照和15年12/8である…あと1年であっちの世界なら真珠湾攻撃が行われ、太平洋戦争が開始する…さて、こっちの世界はどうかな?前と同じ過ちを繰り返すのか…いや、それは止めなければならない。なら、真珠湾攻撃を行う場合の最重要攻撃目標は…

綾波「指揮官、手が止まってます…何か分からない事でも?」

どうやら考えに集中しすぎて資料の存在を忘れてたらしい

ss「いや、考え事をしていただけだ。気にするな。」

綾波「なら良いけど」

ss「さて、この資料をさっさと終わらせますか」

にしてもやはり量がアレである…しかも、俺に対する質問なんかもあるんだが…割とめんどくさい所を聞いて来たりする。

ss「そういえば…翔鶴とか瑞鶴に搭載されてる艦載機の種類は?」

翔鶴「今、重桜では艦上戦闘機は零式艦上戦闘機が、艦上爆撃機は99式艦上爆撃機が、艦上攻撃機は97式艦上攻撃機が正式採用されています。なので、それらを私達も搭載しています。」

なるほど…そこも同じなのか

瑞鶴「でも、前世と違って今、それらの艦載機の後継機の開発が急がれてるよ。」

へぇ、そこは違うのか。いや待て。今、前世と言ったか?

ss「艦載機の事は分かったが…今、前世と言ったな?」

瑞鶴「うん。大日本帝国の正規空母だった時の話だよ。」

なんと…彼女たちはあの対戦の記憶があるのか。なら…




ついに初任務を遂行しましたね…さていつから対戦の深い内容に触れますかねぇ


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抜錨

さて、地獄の書類を受け取った指揮官君。初任務を遂行しようとします。


瑞鶴「指揮官も大日本帝国って名前の国、知ってる?転生者って聞いたけど」

ss「あぁ、知ってる。俺は1945年の敗戦から73年後から来たんだ。」

瑞鶴「そっか。やっぱ負けたかー」

ss「レイテ沖海戦の後は気になるか?」

瑞鶴「いや、良いや。私はやるだけやった。だから…後のことは知らなくて良い」

ss「そっか」

〜数時間後〜

さて…クソだるい書類どもを片付けた、と思ったらなんか一枚入ってる…何々、12/10に重桜近海の警備をせよ…か。割と楽だな(セイレーンに会わなければ)まぁ最初からクソ難しい任務を出すアホもいないか。

綾波「指揮官、その任務は?」

ss「あぁ、近海警備の任務だ。そこまで難しくないだろう。」

綾波「そうですか…」

自分で言っといてあれだが…俺はフラグを立てた気がするんだが…まぁいいか。

ss「今は何時だ?」

綾波「今は…18時頃です。」

ss「腹減ったなぁ…ここに食堂とかってある?」

綾波「あります…こっちです。」

助かった…

〜その後〜

ss「飯、美味かった」

綾波「お口に合って良かった…です。」

ss「さてと…」

執務室に着いたか…書類も終わったし、真珠湾攻撃の構想でも練るか。にしても燃料タンクかぁ。真珠湾には大量の燃料を貯蔵しているタンクがある…こいつをぶち壊せばユニオンの太平洋艦隊はしばらく行動不能になるが…ちと勿体ない気もする…どうにかならないもんかねぇ。占領をするってのは?燃料はたくさんある訳だし…後は輸送か。でも、アメリカの艦隊のほとんどが動けないから出来るな。よしこの線でいこうと思う。まずは作戦の詳細を考えなければ…

〜翌日〜

コケコッコー

は?ニワトリ?いやいや…寝落ちしたか。

ss「…にしてもヤバイもの書きながら寝落ちしたなぁ…」

さてとさっさとこんな紙はしまいますかぁ。

ん?ノック音?1式拳銃に手を伸ばす…

綾波「失礼…します。」

ss「なんだよ…綾波か。」

綾波「あ…おどかせて…すみません。」

ss「いや、大丈夫だ。」

そしてこの日は書類の量を除けば…平和的に過ぎた。ここはブラック企業かよ(半ギレ

〜12/10〜

ss「俺が着任してからは初の出撃か…」

綾波「そうですね。」

翔鶴「頑張りましょうね。(1航戦と2航戦の先輩にあっと言わせてやりたい…)」

瑞鶴「よし、今度こそグレイゴーストに勝つんだから!」

榛名「戦艦の装甲は拳で割れないかしら」

ss「榛名さん…その、主砲を使ってください…」

榛名「まあ、今のは冗談だ」

雪風「この雪風様に任せるのだ!」

五十鈴「対空なら任せてね。」

抗して我が艦隊は抜錨した…




はい、今回もこの小説を読んでいただきありがとうございます。今回は主人公君の率いる艦隊が抜錨しましたね。次は戦闘シーンを入れたいなと思います。


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戦場

抜錨した特務第三艦隊は敵水雷戦隊と戦闘に突入します。


〜照和15年12/10、横須賀近海〜

ss「こんな近海に敵艦がいるもんか?」

翔鶴「ユニオン艦は居ないでしょうけど…セイレーンの手下くらいならいるかもしれませんね」

セイレーン…実際に見てみないとわからんな。一応、1式は持って来ている…マガジンを装填し、スライドを引く。これでいつでも大丈夫だ。

ss「翔鶴、瑞鶴は偵察部隊を発艦せよ」

翔鶴「了解」

瑞鶴「了解」

各空母から99式艦爆3、97式艦攻4が発艦する。今回、この機体達の胴体に吊るしているのは爆弾でも魚雷でもなく、落下式追加燃料タンクだ。少しでも索敵時間を伸ばすための処置だ。

ss「無線封鎖は要らない。どうせ本土の近くだ。」

綾波「何もなければ…良い」

五十鈴「そうだねー」

本当にそうなればいいのだが…

瑞鶴「索敵機より入電!我、所属不明の艦隊を見ゆ」

絶対これって…

翔鶴「索敵機を接触させますか?」

ss「頼む」

味方艦隊であって欲しい

瑞鶴「さらに偵察機から入電!セイレーンの量産型からなる水雷戦隊である事が判明」

まじか

榛名「でも、量産型ならすぐ終わりそうね」

ss「そうだな…翔鶴、瑞鶴は攻撃隊を発艦、その後直掩機を出せ!」

すぐに攻撃隊は発進した。手際が良いな…って悪かったら敵空母のいい餌だな。まぁ今回は空母は居ないけど。

綾波「前衛の皆さん…陣形を単縦陣に」

雪風「了解」

五十鈴「了解」

綾波「敵艦隊を我が軍の航空機が空襲した後…我が艦隊は突撃、砲戦及び雷撃戦に入ります…指揮官、それで良いですか?」

ss「あぁ、それで行こう」

瑞鶴「接触中の偵察機より入電!敵艦隊は軽巡1、駆逐6の水雷戦隊…だそうです。」

ss「…空襲だけで終わるかもな」

そろそろ空襲が始まる時間だ。さて、どこまで削れるかな。

翔鶴「攻撃隊より入電!駆逐艦3、軽巡1を撃破。」

よし、後は

ss「翔鶴と瑞鶴は攻撃隊を収容後、第二次攻撃隊の発進準備を、榛名と前衛は敵艦隊に突撃し、砲撃を行え」

綾波「指揮官…まもなく敵艦隊を…目視できる距離…です」

1式拳銃を構える…あれが量産型か。本来の船の形だな。照準を合わせて…トリガーを引いた。

榛名「拳銃の弾一発で駆逐艦が撃沈…ね」

ss「この拳銃の火力…すごいなぁ」

翔鶴「攻撃隊が帰還しました。未帰還1」

ss「大勝利だな」

綾波「前衛の皆さん…右舷に敵艦を捕捉…砲撃、開始!」

榛名「私も一隻くらいは!」

ss「敵艦隊の撃滅を確認…周囲に敵艦は?」

綾波「居ないと思われ…ます」

ss「これより、我が艦隊は母港に帰投する」

⁇「初めてのパターンだな。ひょっとしたら歴史が変わるのでは?」

⁇「いいや。まだ分からないわ」




いやーここまで読んでくれた読者の皆さん、ありがとうこざいます。ここでは主人公君が持っている1式拳銃について話したいと思います。
1式拳銃の弾丸は陸軍の一式十二・七粍固定機関砲の弾丸を魔改造したものを使っています。そしてこの拳銃が何故1式なのか…今のでわかった人もいるんじゃないでしょうか。
では今回はここまでにします。


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ラバウル要塞化計画

初めての戦闘から帰ってきたssはとある計画を実行に移そうとします。


〜母港〜

ss「最初にしては良い戦果じゃないかな?着任したばかりだからあまり分からないけど」

綾波「良い戦果…です」

翔鶴「指揮官…そちらの書類は何ですか?」

ss「あぁ…これか?これは今からGF長官に見せなければならない書類だ」

そう、この書類は…この計画は、私がここに呼ばれたからにはやらなければならない使命だ!未来を知る者…その使命だ。

瑞鶴「長官なら横須賀鎮守府にいるよ〜」

ss「そうか…ありがとう」

〜横須賀鎮守府、とある部屋〜

山本「それで…この私に何か用かね?」

ss「実は…見てもらいたい物があって」

山本「ほう…それはいったいどんな物かね?」

ss「この書類です」

山本「中身はどんな内容だ?」

ss「この戦争の勝ち方です」

山本「なんと…それは是非見たいな…未来を知る者の戦略だ」

ss「まずは真珠湾上陸作戦です」

山本「何!?上陸だと…維持はどうする?」

ss「安心して下さい…占領する期間は真珠湾内にある石油を全て我が海軍のタンカーに移すまで…その間だけです」

山本「なるほど…その後撤退ってわけだ」

ss「そういう訳です」

山本「しかもユニオンの空母や戦艦の鹵獲か」

ss「戦力を増強できます…まぁ彼女たちが了承すればですけど」

山本「なるほどな…この計画、実行出来るように会議を開こう…それでいいか」

ss「感謝の極み…」

〜数時間後〜

山本「なるほど…ガダルカナル撤退にパプアニューギニア撤退、それにより戦力を温存する…そういう事か」

ss「さらにユニオン戦線外のすべての陸上部隊を撤退させ…ラバウルで決戦を行います」

山本「ラバウルか…前世より戦力を増強しなければな」

ss「まずは地下陣地作成…その後飛行部隊の増強に要塞化…そして洞窟を作ります」

山本「洞窟は何故必要なんだ?」

ss「航空機を数百機規模で隠すためです」

山本「なるほど…そして真珠湾で鹵獲した米軍のブルトーザーなどを改良、量産したものを使うことで早く要塞化が出来ると」

ss「さらに保険としてマリアナ諸島も同様の措置を行います」

山本「なるほど…二段構えで隙を見せないと」

ss「後、今回はこちらの新型歩兵銃を使用します」

山本「38式歩兵銃改…連射式(フルオート)か」

ss「装弾数は15+1発です…撤退を繰り返しているため物資は余っているはずです」

山本「それもそうだな…そしてマリアナで決着をつける…ユニオンに大損害を出させ、講和の席に引きずり出すっていう算段だな」

ss「流石長官…その通りです」

山本「この計画…おそらく実行に移せるだろう…期待しておけ」

ss「期待してますよ」




ここまで読んでくださりありがとうございます〜
ついに戦争について触れ始めましたね。これからssに押し寄せる試練の数々…彼はどのように切り抜けるのでしょうか?では今回はここまでで


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東煌撤退作戦 1

〜初出撃から3ヶ月後、照和16年3/10〜

それまで我が艦隊は近海警備を続行していたが…

ss「ようやく上から命令が来たぞ」

五十鈴「あての出番ある?」

これまで近海警備では航空機が飛んで来なかったので、対空に特化した五十鈴の出番はあまり無かったのだ

ss「今回はあるかも」

五十鈴「やったー」

綾波「で…具体的には何をするんですか?」

ss「今回の作戦は…東煌撤退作戦だ」

瑞鶴「えぇぇ!」

翔鶴「撤退するんですか」

榛名「我が軍が有利というのに…」

ss「これは来るべきユニオン戦のための戦力温存のためだ」

綾波「なるほど…」

ss「我が艦隊は撤退の援護、その後は兵員輸送船団の護衛に付く…明日の0225に作戦開始だ…総員出撃準備!」

全艦船「了解!」

〜0225、東煌近海にて〜

ss「あれが輸送艦隊か?」

綾波「そうですね」

ss「翔鶴、瑞鶴は直掩機を発艦せよ…いつ敵が来るか分からん」

翔鶴・瑞鶴「了解」

ss「榛名は零式水上偵察機を発進させ、哨戒任務に当たらせろ」

榛名「了解よ」

ss「艦隊、輪形陣をとれ」

翔鶴「直掩機より入電!敵機と思われる航空機を発見」

ss「早いな」

無線機を取る

ss「こちら護衛艦隊、兵員の移動はあとどれくらいかかる?」

輸送艦隊司令「あと30分はかかります」

ss「そうか…なるべく急いでくれ」

東煌機「ん?なんだあれは…重桜の大艦隊だ!すぐに本部に知らせなければ」

零戦「…堕ちろ」

瑞鶴「直掩機より入電、我敵偵察機を撃墜す」

ss「バレたな…」

ss「バレたな…」

〜東煌、とある飛行場〜

飛行場司令部「敵機動部隊がいるぞ!攻撃隊は全機、発進せよ…これ以上奴らに東煌の土を踏ませるな」

東煌機搭乗員「生きては…帰れないだろう…重桜の戦闘機は極めて優秀と聞く…」

〜東煌近海〜

ss「先手必勝!攻撃隊は発進せよ。目標は敵飛行場」

翔鶴「了解」

瑞鶴「了解よ」

爆装をした99艦爆と97艦攻が飛び立つ。護衛の零戦はすでに空中待機している。

ss「これだけの数の航空機がいれば勝てそうだがな」

翔鶴「慢心はダメですよ…どっかの先輩みたいになっちゃいます♪」

ss「お…おう」

今のは…聞かなかったことにしよう。うん。

榛名「哨戒中の偵察機より入電!敵攻撃隊を発見」

榛名「指揮官、どうするの?」

そんなもの…決まってる。1機たりとも逃しはしない。

ss「全艦、対空戦闘用意」

五十鈴「やっとあての出番だね」

翔鶴「直掩機は迎撃に当たらせます」

瑞鶴「今度は…負けないよ」

さあ、どう来る…東煌!




はい、今回も読んでくださってありがとうございます。サァ、東煌と輸送艦隊の運命は…


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東煌撤退作戦 2

UA3000を突破しました。読書の皆さん、ありがとうございます。
これで東煌撤退作戦は終了です。


榛名「哨戒中の零水偵より…敵機は複葉機です」

ほう…迎撃しやすいじゃないか。無線を手に取る

ss「輸送艦隊へ、敵機来襲!警戒を厳にせよ」

さて、俺も防空しますか。この1式拳銃の弾丸のベースは対空用機銃弾だ。出来ないはずがない。

翔鶴「指揮官の拳銃って便利ですね」

ss「 ほんとだよ」

零戦搭乗員A「敵機発見!1匹たりとも生きて帰らせるな!」

空の方は始まったな…東煌機と思われる爆撃機が次々と火をふいて落ちて行く。しかし、絶対に何機かは防衛網を突破してくるものだ。実際今も10機ほどがくぐり抜けて来た。

ss「全艦、対空戦闘開始!」

五十鈴「やっとあての出番だ」

凄い。対空戦闘が得意と言ってただけある。五十鈴は次々と敵機を落としていく。

雪風「命が惜しくないならかかって来いなのだー」

1機が爆撃体制に入った。しかしすかさず俺は拳銃を発砲する。

ss「1機撃墜…」

〜東煌飛行場〜

東煌司令「第二次攻撃隊の発進準備を…あれは…重桜の攻撃隊!戦闘機だ、戦闘機を出せー!」

東煌の飛行場は予想外の反撃により混乱している。

99艦爆搭乗員E「全機、突撃!」

99艦爆隊が急降下爆撃を仕掛ける。数発の爆弾が滑走路に命中する。さらに97式艦攻隊も水平爆撃を開始した。

東煌司令「滑走路の修復を急げー」

飛び立とうとしていた戦闘機は飛び立つ前に零戦隊に撃破された。

東煌司令「なんなんだ…奴らは悪魔か」

滑走路は多数の爆弾によりズタボロにされた。これが東煌に対する重桜の最後の爆撃である。

〜東煌近海〜

輸送艦隊司令「兵員の移動、完了しました」

ss「よし、これより母港に帰投する」

こうして東煌撤退作戦は大成功に終わった。

このすぐ後、重桜と東煌は講和条約を結んだ。

そして重桜はある作戦の準備に取り掛かっていた。その準備の一環として新型航空魚雷の開発や港湾攻撃の練習を行った。

〜照和16年、11/1 演習場にて〜

翔鶴「攻撃隊、発艦始め!」

翔鶴から飛び立った雷撃隊は浅瀬にいる標的に対して雷撃を行った。

ss「4本中3本命中か…良いじゃないか」

次は瑞鶴の番だ。瑞鶴から飛び立った雷撃隊も同じ標的に雷撃を行う。

ss「4本中3本命中…やっぱ姉妹だな」

瑞鶴「えへへ」

ss「…こんな平和な日々がいつまでも続けばいいんだがな」

翔鶴「指揮官様?」

ss「いや、なんでもない。さぁ、演習を続けようか」

しかし、こんな平和な日々は長くは続かない。1カ月後くらいには真珠湾攻撃が始まるからだ…




ここまで読んで下さりありがとうございます。次からはいよいよユニオン戦です。


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パールハーバー

真珠湾を奇襲します。


〜照和16年 12/8 真珠湾 ユニオン視点〜

真珠湾は今日もいい天気だ。米兵達は演習に励んでいる。しかし、今日はいつも通りに行かなかった…そう…

米兵A「おい、あそこに大編隊がいるぞ」

米兵B「我が軍の機体だろう。演習に励んでいるに違いない」

米兵A「そうか…ん?あれはミートボール…重桜機だ!」

しかしもう遅かった。飛行場には大量の爆弾が落とされ、滑走路が大損害を受ける。さらに戦闘機は地上破壊された。

米兵C「くそっ!ここの艦隊の指揮官は何処だ?反撃しなければ…」

米兵B「司令部が空っぽだ!あいつら…逃げやがった」

米兵A「なんとか耐えるぞ!しかし…艦船達をどうしたら…」

そう、真珠湾には3隻の空母の姿があった。ヨークタウン級の3隻だ。

エンタープライズ「まさか…セイレーンではなく、重桜が攻めてくるとは…」

ヨークタウン「しかも我々の艦載機より優秀ね…少し彼女たちのことを甘く見過ぎだわ…」

次々と落とされていくF4Fワイルドキャットを見ながらヨークタウンは呟いた。

ユニオンは事実、重桜を舐めすぎていた。その結果がこれである。

ホーネット「ユニオンの栄光のために!って言いたいところだけど…私達の指揮官が逃げたらしいよ。栄光も何もあったもんじゃ無いよ…全く…」

エンプラ「全く…重桜の指揮官の方がまだマシな気がしてくるよ…」

ヨークタウン「そうねー。絶対に落とせないと言われてた基地を奇襲するくらいの度胸はあるからねぇ」

彼女たちはユニオンに対してかなり失望していた…まぁ指揮官が逃げたからね、仕方ないね。

ホーネット「あの艦隊って…」

ヨークタウン「重桜の機動部隊ね…」

エンプラ「重桜の指揮官もいるぞ…指揮官が直々に出てくるとは…」

〜特務第三艦隊視点〜

ss「あれがユニオンの…」

翔鶴「ヨークタウン級空母ですね…懐かしい顔ね…」

綾波「綾波の魚雷はいつになったら…」

ss「…綾波…すまない」

ついつい謝ってしまった。仕方ないと開き直る。

ss「さて…一応、こいつをかまえますかねぇ」

そう言って1式を構える。相変わらず…便利な銃だ。

ss「少しお話がしたいんだが…いいかな?ヨークタウン級空母さん達」

エンプラ「私が代表としてその話に応じよう」

ss「…もしもの為に姉と妹を庇う…素晴らしい判断だ…まぁ私達が何をするか分からないからな」

エンプラ「それはどうも…一つだけ質問させてくれ…何故我々を攻撃しなかった?いつでも沈められただろうに」

ss「そうだねぇ…それが今回の話に関係があるんだが。単刀直入に言うと…君達には重桜に来て欲しい」

エンプラ「…なるほど。戦力としてか?」

ss「もちろんだ。我々はこの戦争を長引かせたくは無いんだ…しかしな」

エンプラ「こうなってしまったと」

ss「君達の上の方々が我々を無視しだしたんだ…それで我々はこの悲しい戦争を始める事にした」

エンプラ「私達の上の方々はそんな事をしたのか…大人げ無い」

ss「そして…君達の返事を聞きたい」

エンプラ「…良いだろう。その話に乗った。正直、私達もここの指揮官のやり方に飽き飽きしてたところだった」

その後、真珠湾の指揮官が逃亡した事や日常的に艦船に対して暴力を振るっていた事を聞いた。真珠湾の指揮官、ゴミじゃん。




最後無理やり感あるね


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史実を超えて…

真珠湾攻撃後の話しです。
題名を変えました


〜真珠湾攻撃後、第三艦隊母校〜

ss「我が重桜艦隊は…真珠湾に対する奇襲攻撃及び石油の強奪そしてユニオンの空母3隻を味方につける事に成功した!」

翔鶴「やりましたね〜、指揮官」

綾波「指揮官…お疲れ様…です」

ss「あぁ…ありがとう」

ss「んで、新しくこの艦隊に加わった」

ヨークタウン「ヨークタウン級空母のネームシップのヨークタウンです」

エンプラ「エンタープライズだ。よろしく頼む」

ホーネット「ホーネットだよ、よろしく」

ss「という訳だ」

瑞鶴「…グレイゴースト」

エンプラ「ん?」

瑞鶴「…後で演習をしましょ」

エンプラ「あぁ分かった」

これがライバル心…

ss「あ、そうだ。ユニオンの方々はちょっと今から俺について来てくれ」

〜母校の倉庫〜

ss「君達には今日から重桜の船だ…という事で装備も重桜の物を使ってもらう…」

ヨークタウン「そういう事ですか…」

ss「高角砲と機銃は既に取り替え済みだ、そして艦載機だが」

そして3種類の艦載機、零戦21型、99式艦爆、97式艦攻の説明をする。

エンプラ「これがゼロ…」

ss「そうだよ…こっちの世界ではもうすぐ退役だがな」

ホーネット「という事は…」

ss「あぁ、もうすぐ後継機の烈風艦上戦闘機が量産体制に入る…」

エンプラ「そうか…」

ss「ま、この部隊に完全に実装されるまでには時間がかかるけどな。最優先は第一機動部隊だから」

ヨークタウン「第一機動部隊?」

ss「あぁ、赤城、加賀、飛龍、蒼龍の4空母を主軸とする大艦隊だ…重桜の誇りの塊みたいなもんだ」

エンプラ「アカギにカガ…か」

ss 「どうした?ミッドウェイでも思い出したか?」

エンプラ「あぁ…」

ss「栄光って奴は儚いもんだよまったく…」

エンプラ「まったくその通りだ…」

〜執務室〜

ss「これより次の作戦を発表する」

全艦船「‼︎」

ss「次の作戦は…MO作戦だ」

翔鶴「珊瑚海…」

ss「この作戦の目的は…MOを攻めると見せかけて敵の2隻の空母、レキシントンとサラトガを一時的に無力化する事だ」

エンプラ「無力化?撃破するのではなく?」

その質問はくると思ってたよ

ss「あぁそうだ。我々はこの戦争の後を見据えている…いいか?この戦争で私たちはユニオンの艦船を沈める気は無い。何故ならこの戦争が終わったら我ら人類は協力してセイレーンを排除しなければならない。それにはなるべく戦力を温存しなければならない…ここまで言えば分かるな」

エンプラ「そういう事か…理解した」

ss「なら良し」




やっと珊瑚海だ


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珊瑚海海戦

史実とは違う目的で発動されたMO作戦…はたして結末は


〜照和17年 5月8日 珊瑚海〜

レキシントン「こちらレキシントン、これより索敵機を発艦させます…本当にここに重桜艦隊が居るのかしら?」

サラトガ「居るに決まってるじゃない!暗号解読したんだから」

しかし、レキシントンは疑問だった…彼女たちが前世と同じ間違いを犯したことが。しかしその直後

レキシントン「偵察機より、敵空母

発見!」

サラトガ「第一次攻撃隊、発艦を急いで!」

〜同時刻、重桜艦隊〜

ss「こちら第三艦隊からMO攻略主力部隊へ、我が艦隊の後方に退避し撤退せよ」

祥鳳「りょーかい」

ss「第三艦隊全艦へ対空戦闘、用意!…そしてヨークタウン、エンタープライズ、ホーネットは直掩機を出せ!」

ユニオン勢「了解!」

翔鶴「指揮官、攻撃隊は?」

ss「発艦を許可する。予定通りに頼む」

翔鶴「了解しました」

次々と零戦32型が飛び立つ…そう、烈風が配備されるまでの繋ぎとして零戦の改良型である32型が配備されたのだ。

ユニオン攻撃機A「敵艦隊発見!攻撃する…ん?上に何かが…ゼロだー!」

ユニオン攻撃機B「凄い数だ…60機近くは居るぞ!」

そう、ユニオン勢の搭載機の8割は戦闘機だ。直掩機の数がえげつないのは仕方ないね。

ss「…敵に少し同情したくなるな」

ユニオンの攻撃隊の7割ぐらいはすでに叩き落とされた。

榛名「右舷の方向に敵雷撃隊が進入!」

ss「撃ち落とせ!」

五十鈴「あてに任せて」

ユニオンの攻撃隊は次々と黒煙を上げて落とされていく…そりゃー同情の1つや2つはしたくなる。

〜その後、ユニオン艦隊は〜

司令部「何⁈第一次攻撃隊が全滅だと?あり得んのだよ…そんな事は…あり得ん、あってはならん」

レキシントン「しかし…」

司令部「…第二次攻撃隊を出せ!早く!」

レキシントン「そんな事をしても艦載機をいたずらに消費するだけです!出来ません!」

司令部「我々が重桜に負けたなどと国民に知れたら我々の信用はガタ落ちだ!いいから出せ!」

レキシントン「しかし…」

サラトガ「敵攻撃隊を発見!」

司令部「重桜のゴミなど全て叩き落とせ!」

サラトガ「さらに哨戒機から…敵攻撃隊の中には新型機が混ざっているそうです…」

司令部「なんでも良い!落とせ、落とすんだ!」

レキシントン「直掩機、発進!」

ヘレナ「状況は最悪です…我が艦隊は制空権を…」

司令部「まさか…」

ヘレナ「喪失しました」

司令部「…なんて事だ…」

フレッチャー「敵爆撃隊が右舷より進入!奴らの爆撃目標は…量産型かと」

司令部「何?…何故だ…何故空母を狙わない…何故だ」

 

〜それから3時間後、重桜艦隊〜

ss「敵第二次攻撃隊の迎撃に成功…任務完了、帰投する」

綾波「了解です…」

結局この海戦でレキシントンとサラトガは搭載機の8割近くを失ったものの、艦船に被害は一切なく沈められたのは全て量産型だった…



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予想外の攻撃

〜作戦海域離脱中〜

瑞鶴 「敵艦載機を一定数撃墜すればユニオン艦隊が撤退するって情報は本当だったわね」

ss 「間違ってたら今頃苦戦してたかもしれんな…」

翔鶴「哨戒機より、敵の追撃は無いようです」

ss 「良かった…これで無事帰れる」

榛名 「味方の損害も少ない…これは勲章ものね」

ss 「勲章とかつけてたら暗殺されそうじゃない?」

綾波 「…チキン(ボソ」

ss 「おい、今チキンって言ったよな」

綾波 「英語は敵国の言葉です…使いません」

ss 「コイツ…」

五十鈴「あの…あそこに見える機体は何でしょう?」

ss 「なんかすごい…かっこいい。あれって重桜の最新鋭機みたいなやつ?」

翔鶴 「いえ、あれは重桜のものではありません」

ss 「ってことはまさか…セイレーンのか?」

瑞鶴 「そうよ…」

ss 「マジか、てかあの機体めっちゃ速いじゃん…零戦で勝てるんか?」

翔鶴 「無理ですね…」

ss 「総員、対空戦闘用意!セイレーンの機体を撃ち落とせ」

榛名 「指揮官、何か策は?」

ss 「そんなの…逃げるしかない。まともに戦えない敵と戦うほど馬鹿じゃない」

榛名 「それもそうね」

ss 「綾波、この近くに味方の基地はあるか?」

綾波 「少し遠いですが…ラバウルまで逃げれば敵も追撃してこないかと」

ss 「よし、我が艦隊はラバウルに退避する!」

翔鶴 「敵機直上!」

ss 「全艦、回避!」

五十鈴「敵爆撃機を1機撃墜!」

ss 「よくやった!」

瑞鶴 「雷撃機が!」

ss 「回避行動!」

ss 「これいつまで続くんだ…」

〜しばらくした後〜

エンタープライズ「レーダーに反応なし。敵第一波をやり過ごしたな」

ホーネット「死ぬかと思った」

ss「エンタープライズ、雷撃機はあるか?」

エンタープライズ「少数だが…」

ss「なら敵に奇襲攻撃を仕掛けて混乱させてくれ」

エンタープライズ「了解、攻撃隊発進」

ss「あとラバウルまでどのくらいだ?」

綾波「あと…30分くらい」

ss「なんとか逃げ切るぞ」

ヨークタウン「レーダーに感あり。敵の攻撃隊です!」

敵の機体は零戦より優秀だ…しかし、零戦で敵艦載機に対して妨害くらいは出来るはず…

ss「エンタープライズ以外の空母は直ちに直掩機を発進。敵の攻撃を妨害せよ」

各空母「了解しました」

ss「第二波は数が多いな…」

1式拳銃を構えたが残り弾数が0なのに気がついた。

ss「弾切れかよ…ついてない」

エンタープライズ「雷撃隊より、トラ トラ トラ」

瑞鶴「奇襲は成功ね…」

ss「第二波攻撃隊も混乱しているようだ…今のうちにラバウルへ退避するぞ!」



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AL作戦 前編

書き方をかなり変えました。久しぶりの投稿です。


〜ラバウル近海〜

「こちら零水偵。貴官らの所属を答えろ」

「こちら特務第三艦隊。セイレーンの艦載機から空襲を受けている。ラバウルに一時退避させて欲しい」

「こちら零水偵から司令部へ、友軍の艦隊が退避させて欲しいと…了解。こちら零水偵から特務第三艦隊へ、許可が下りた。補給物資も用意しておくとの事だ」

「こちら特務第三艦隊、感謝する」

 

 

 

 

 

 

「さあ聞こえたなお前ら。全速力でラバウルに行くぞ!」

「「了解」」

「ヨークタウン、艦載機の収容を急いでくれ」

「分かりました」

「にしてもセイレーンのやつもしつこいな…しつこい女は嫌われるぞ」

「指揮官にゾッコンなんじゃない?」

「ホーネット君よ…あんなのにモテたくない。死んでもやだ」

「翔鶴から指揮官へ、前方に戦闘機!友軍です」

「ふー…助かった」

零戦がセイレーンの艦載機と空中戦になる…次の瞬間、次々とセイレーンの艦載機が火を噴いて落ちていく。

「汚ねぇ花火だぜ…にしても流石ラバウル航空隊、練度が違うな」

「私たちも横須賀に帰投したら訓練しないとな」

「…だな」

 

 

 

 

 

 

ラバウルに到着したあと、ラバウルの司令官にお礼を言うことにした。

「補給物資まで用意してくれてありがとうございます」

「いや、いいんだ。君達が珊瑚海の米艦隊を追い払ってくれたおかげでここら辺に爆撃機が来なくなったからな…これくらいはしてやらないと」

「では、私たちはそろそろ行きます…今度何かあったら是非私たちに連絡してください。必ず駆けつけます」

「そうならないといいが…まぁそうなったら頼りにするよ」

 

 

 

 

 

 

「全艦、敬礼!」

こうして我々のMO作戦は本当に終わった。

 

 

 

 

 

1942年 6/1 横須賀基地

 

「全員集まったか?」

第三艦隊全員を集めた。次の作戦の説明をするためだ。

「揃いました」

綾波が答える

「よし、6/5から新たな作戦が開始する…その作戦名はAL作戦だ」

皆がざわつき始める。

「…気持ちは分かる。君達は知ってるからな…この作戦の最後を」

ミッドウェー海戦。俺の前世では日本軍の空母4隻、巡洋艦1隻を失った。しかし、この世界では違う。

「この作戦はユニオンのミッドウェー島を空襲し、ミッドウェー島を占領するのが目的。重桜の1、2航戦の空母4隻を主力だ…というのが表向きの理由だ。1、2航戦がミッドウェーを空襲しているうちに我々特務第三艦隊がユニオン本土、マンハッタンの原爆工場を破壊する…これが本当の目的だ」

「指揮官、質問です」

「瑞鶴、発言を許可する」

「原爆って何?」

ああ、そうか。知らないのか。旧日本軍の子たちは。

「原爆…原子爆弾はユニオンの新型爆弾で、1発で一都市を破壊するほどの威力がある…さらに放射線というものにより爆発後も人に被害を与える…ヤバイ爆弾だ」

「じゃあこれをなんとしても破壊しないとね」

「…そうだな。マンハッタンまでの航路は、ヨークタウンとエンタープライズ、ホーネットの3艦が教えてくれる…全艦、出撃準備」

 

 



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最終話 あの大戦を超えて

やっと最終話ですよ
待たせたな


1943年 6/5

俺は横須賀特務第三艦隊司令室に皆を集めた。

「これより我ら特務第三艦隊はマンハッタンのユニオン新型爆弾の開発施設及び周辺の軍事施設を破壊しに行く。この任務はユニオン本土付近まで行くため、とても危険だ。細心の注意を払ってくれ。だが、幸いなことに敵の主力艦隊は囮部隊であるAL攻略主力部隊の方に食いついている。また、この作戦の遂行のため、本艦隊所属の空母には新型艦上戦闘機烈風、新型艦上爆撃機彗星、新型艦上攻撃機天山、新型艦上偵察機二式艦上偵察機が配備された。更に本艦隊所属の駆逐艦及び軽巡には試作13号対空電探が配備された。ここまでお膳立てされたんだ。なんとしてもこの作戦を成功させるぞ。全艦、出撃準備に入れ!」

「「了解」」

「あー、ただしヨークタウン、エンタープライズ、ホーネットは少し話しがある」

あの3人は裏切ったとは言えユニオンが祖国だ。一応、この話しだけはしとかないとな。

「指揮官、なんの話しでしょうか?」

ヨークタウンが尋ねる。

「あぁ、今回の作戦は君たちの祖国の土地を攻撃しなければならない。もし辛かったら今回はここに残っても良いが…どうする?」

「指揮官、気遣いには感謝する。しかし、私たちは覚悟を決めて祖国を裏切った。ここで引くわけにはいかない」

エンタープライズが答える。他の2人も頷いている。

「そうか。では君たちも作戦準備にかかってくれ」

「「了解」」

…俺も頑張るとしよう。さて、昨日徹夜で作った敵艦隊の位置を記した地図を持ち出す。

「…こういう時に元の世界での知識に感謝するんだよなぁ」

さて、俺も武器庫から自分の装備を取りに行こう。確か新装備を用意してあるとか言われたが…新装備ってなんだろう?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よーし、全員出撃出来るな。じゃあ特務第三艦隊、出撃する!」

「指揮官、そのライフルは?」

瑞鶴に新装備の事を聞かれた。

「えっとだな…新装備の三八式歩兵銃改。弾丸は対艦船及びセイレーン用13ミリ徹甲榴弾だとさ」

「これで指揮官も遠距離戦が出来るね」

「そうだな」

 

 

 

 

 

道中

「指揮官、次はどの方向に行きますか?」

翔鶴からの質問だ。

「西の方が敵の数が少ないから西ルートで行こう」

「指揮官、次はどうする?」

「東ルートだ」

「指揮官、偵察機が正面敵艦を発見。量産型の駆逐艦だよ」

ホーネットからの報告だ。

「榛名、砲撃だ。目標、正面敵駆逐艦」

「了解、撃ち方始め!」

榛名の主砲弾が敵駆逐艦に命中、爆散する。

「周囲に敵艦隊見えず…全速前進だ」

「「了解」」

こんな事をなんでも繰り返して、ようやく我が艦隊はユニオン本土NYシティー沖にたどり着いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1942年 6/5 18:24 NYシティー沖

「NYシティー沖に着いたな。全艦、周囲の索敵を開始!」

「指揮官、NYシティーを防衛しているユニオンの基地が炎上してるよ!」

「五十鈴、それは本当か…いや、本当のようだな」

五十鈴の報告のすぐ後に双眼鏡で確認した。何故NYシティーが炎上してるんだ?…まさか…

「指揮官…セイレーンの反応です」

綾波から報告が入る。そんなとこだと思ったぜちくしょう。

「「指揮官、ご命令を」」

そうだな。確かにユニオンは我が重桜の敵国だがな…

「特務第三艦隊はこれよりアズールレーン艦隊の援護及びセイレーンの殲滅を行う。確かにアズールレーンは我が国の敵だ…しかしなぁ、俺たちは国がうんぬんの前に人間だ。そしてセイレーンは人類の敵だ。ならばアズールレーンとレッドアクシズとで揉めてる場合じゃないだろ」

「指揮官ならそう言うと思ったよ、主砲一斉射、目標セイレーン量産型空母」

「榛名…」

「綾波はアズールレーンの艦船の援護を…します」

「あ、綾波ちゃん。あたいも一緒に行くよ」

「瑞鶴、一緒に行くわよ」

「分かったよ、翔鶴ねぇ」

「「全航空隊、発艦開始!」」

「幸運の空母だけにはこのグレイゴーストが負ける訳には行かないな、航空隊発進!」

「ホーネット、エンタープライズの援護をするわよ」

「分かったよ、ヨークタウン」

「「航空隊、スクランブル発進!」」

「お前ら…」

全く…俺はこいつらに助けられてばっかだな。よし、俺も戦闘に参加するとしよう。俺は三八式改を構える。すると無線機から

「「今こそあの大戦を超えて!」」

…そうだな。あの大戦をこっちでは乗り越えなきゃいけない。最小限の被害で

「こちら重桜特務第三艦隊指揮官、ユニオンの指揮官、聞こえるか?聞こえたら応答を願う」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ユニオン司令部

「くそ…まさか…ここNYシティーをセイレーン供が攻めてくるとは…」

ユニオンの司令部でユニオンの指揮官が独り言を言う。

「こちらジュノー、防衛戦がもう持ちません!」

「全艦、後退せよ」

「「了解」」

「指揮官、緊急事態です!」

1人の男が叫んだ。

「どうした」

「敵艦爆、我が司令部に急降下しています」

「私も…ここまでか」

指揮官が覚悟を決めた時…

「敵機が撃墜されました!」

「やったのは我が国の戦闘機か?」

「いえ…やった機体にはミートボールが…」

「重桜だと!!何故ここに…いや、何故我々を助けた?」

「指揮官、重桜側の指揮官から通信を求めています」

「…繋いでくれ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

重桜側

「応答してくれて感謝する」

「で、重桜の指揮官が何の用だ?」

「…一時的なユニオンと重桜の停戦を提案する」

「ほう?ところで何故我々を助けた」

「同じ人間を助けるのに理由がいるか?」

少しの間の後

「良いだろう」

「ありがとう。これより重桜艦隊はセイレーンの撃破に努める」

「ありがとう。実際の事を言うと我が国の防衛部隊はぼろぼろだ。君たち敵国に頼むのは変だが…我が国の市民の安全を頼んだ」

「了解だ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数時間後

「こちら綾波」

「及び五十鈴」

「「東側の敵の殲滅の確認」」

「こちら榛名、西側の敵艦の殲滅を完了した」

「こちらss、了解。後は南側の上位個体、チャイサーだけか」

「「指揮官、私たちが最後は決めるよ」」

空母達が言う。

「分かった、頼んだぞ」

「「全航空隊、敵艦に攻撃を開始せよ」」

およそ300機もの彗星&天山がチャイサーに襲いかかる

「こんなの聞いてないーーー⁈」

チャイサー、あばよ。

「重桜の指揮官、感謝する。この停戦は消して両国の関係に恩恵があるだろう」

「あぁ、そうなる事を俺も祈ってるよ」

「指揮官、帰りましょう」

綾波が言う。

「あぁ、そうだな。帰るぞ、みんな」

「「了解」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この後、この停戦の影響で重桜とユニオンは講和会議を開き、講和条件が締結された。その後、重桜はアズールレーンに戻った。ついでに…鉄血とロイヤルもまたセイレーンの攻撃による損害から両国間で講和条件を締結した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

****年 *月*日

「アズールレーン所属特務第三艦隊、出撃するぞ」

「「了解」」

戦争は終わらない…彼らに救いはあるのか?それは神のみぞ知ること




最後までこの小説を読んでいただいてありがとうこざいました。


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