18禁に触れる行為の確認 (バルドマン)
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シクスス編

ユグドラシルのサービス終了に伴い、強制ログアウトされるはずだった鈴木悟ことモモンガ。

しかし、サーバーダウンの時間を過ぎてもログアウトされる様子はなく、それどころか本来だったら使えるはずのコンソールもGMコールも呼び出すことが出来ず、そして何より突如発現した身体の各種感覚。

感覚機能など、ユグドラシルにはなかったはずである。

それどころか、目の前に侍らせていたNPCたちが突如声を発しながら動き出し、意志を持ち始めていたのだ。

様々なことを試してここがゲームの世界ではなくある種の現実であること、自分の身体が人間ではなくなっていることをほぼ確信したモモンガは、どうしても最後に確認しておかなければならないことがあった。

 

それは、ユグドラシルにおいて特に御法度の一つとされる「18禁に触れる行為」である。

どんな細かいことだろうが、監視している運営側が「18禁」と判断した行為には即座に警告が入り、場合によってはその場でアバターやアカウントの削除などの厳罰に処されるほど厳しい。

例え相手がNPCであったとしてもそれは例外ではない。

これを確認して運営の介在の是非を確かめることこそ、モモンガはどうしてもやっておかなければならなかった。

 

しかし、意志を持ったNPCたちの前でやるには目が憚られるため、第九階層の自室にてこっそりと確認しなければならなかった。

そして、その実験台(犠牲者とも言う)に選ばれたのは、丁度アインズの部屋に待機していた一般メイドの一人、シクススである。

 

 

モモンガ「シクススよ、我が前まで来い」

 

シクスス「は、はいっ!」

 

絶対の忠誠と敬慕を抱く偉大なる御方に来るように言われ、シクススは緊張した面持ちで恐る恐るながら、それを出来るだけ表に出さず、自然体な感じで礼儀正しく座っているアインズの正面に立つ。

アインズはその状態から身を前に乗り出し、シクススの豊満な胸に顔を近づけをじっと見つめた。

 

 

シクスス「あ、あの…」

 

モモンガ「そのままじっとしていろ

     何、丁度試したいことがあってな

     急で悪いが、おまえにはそれに協力してもらう」

 

シクスス「私如きがモモンガ様のお力になれるのでしたら何なりと!」

 

モモンガ「そ、そうか、ならば遠慮なく…」

 

シクスス「え…? ああっ!?」

 

そう言うとモモンガは徐に手を伸ばし、なんとシクススの右胸を鷲掴みにした。

そのまま、軽く解すように揉みしだくと、ふよんふよんと心地の良い感触が手に伝わる。

シクススの様子もやはり、機械的なNPCとは思えない。

胸から伝わる熱や感触、生命の流れも、間違いなく彼女が生きていることを物語っている。

感情だって、これまでのNPCたちと何ら変わらず驚くほど複雑で顕著である。

そして、こんなイヤらしいことをしているのにGMからは警告が来ない。

ユグドラシル時代なら、この程度でも警告が入ることがあったぐらいだ。

 

 

シクスス「モ、モモンガ様? 急に何を…」

 

モモンガ「どうした? なんでも言うことを聞くんだろう?

     ふむ…見つめるだけではと思い触ってみたが、何も言われないか…」

 

シクスス「ううぅぅ…」

 

モモンガ「だが、まだまだ不十分だな…ならば…」

 

シクスス「あぁ…そ、そこは…!」

 

モモンガはシクススの胸を掴んだまま、骨の人差し指と親指で胸の先端部を軽く挟んで摘み上げ、コリコリと弄ぶようにいじくりはじめる。

いよいよシクススの顔は真っ赤になり、身をよじってモモンガの手を振りほどこうとする。

しかし、モモンガもう片方の手でシクススの腕を掴むと、眼孔の奥に灯る赤い光で睨むようにシクススの顔を見つめ、威圧する。

 

 

モモンガ「どこへ行く? 協力すると言ったのはおまえだぞ?」

 

シクスス「はぅぅ…も、申し訳ございませ…あぁ…!」

 

モモンガの威圧に委縮して涙目になりながら大人しくするシクススだったが、モモンガによる胸の敏感な部分への責めは止まっておらず、顔を赤くしたまま喘ぎ声も漏らしていた。

見た目は普通の女性メイドでも、創造されてから間もなく、性交渉の経験など皆無であったシクススには、モモンガによる服の上からの拙い責めでも十分に感じさせられてしまっていた。

その心の中は、モモンガへの畏怖と羞恥心で最早グチャグチャであった。

 

 

シクスス「はぁ…はぁ…」

 

モモンガ「ここまでやっても反応なしか…

     だがまだだ…まだここで納得するわけにはいかん」

 

シクスス「な、何をおっしゃって…」

 

モモンガ「シクススよ、次はスカートを捲り上げろ」

 

シクスス「え、ええっ!?」

 

モモンガ「おまえは主人に二度も同じ命令を言わせるのか?」

 

シクスス「か、かしこまりました…直ぐに…!」

 

再びモモンガの威圧を受け、あわててスカートに手をやると、勢いよく急いで捲り上げた。

純白のガーターに華美なデザインのショーツ、いわゆる「勝負下着」系の、シクススの製作者選り抜きの拘りがそこにはあった。

製作者のギルメンが送って来た設定画のコピーを見たことがあるモモンガだったが、目の前にあるシクススのソレは正しく、あの清楚さの中に大胆な美しさのあるアレを彷彿とさせるデザインだった。

ユグドラシルではその制限により絶対見ることが叶わなかった秘密の花園…。

彼ほどメイド好きというわけではなかったモモンガも、これには思わず目を奪われる。

少々興奮しかけていたモモンガであったが、間を置かず精神抑制効果により冷静な思考を取り戻す。

 

 

モモンガ(お、おぉぉ…!む、抑制が働いたか…まあ、見とれてる場合じゃないな)

 

シクスス「も、モモンガ様…ど、どうかもうお許しを…」

 

服の上から胸を触られただけでも声を抑えられず、羞恥で爆発しそうになっていた初心なシクススである。

この上スカートをたくし上げさせられて下着をガン見された日には、死にそうになるのも当然だろう。

最早、可哀想なぐらい顔が真っ赤になって、怯えたような泣き顔のまま涙を浮かべ、必死に堪えていた。

その様子に、可哀想に想うどころか嗜虐心を掻き立てられるモモンガも、相当なものであるが…。

 

 

モモンガ(なんだか可哀想になってきたな…さすがにやり過ぎたか…)

 

シクスス「モ、モモンガ様…?」

 

モモンガ「無理をさせてすまない、シクスス

     次で最後にしよう」

 

シクスス「あ、ありがとうございます…」

 

最後…という台詞に、まだ同じようなことをされるのかと不安に駆られつつも、同時にようやくこの羞恥劇から解放されるのかと、安堵していた。

メイドとして奉仕する以上、こういうことも心中では密かに覚悟していたシクススであったが、まさかこんな形で唐突にさせられるとは思っていなかった。

モモンガに性的なことをされること自体は別にイヤではなかったが、何分にも恥ずかしい、とにもかくにも恥ずかしかった。

しかし、彼女はモモンガの言う「最後」が最も過酷で恥ずかしい行為となることを知る由もない。

 

 

モモンガ「よし、では次はベッドに横になれ」

 

シクスス「…はえ?」

 

モモンガ「横になれ、と言ったのだ」

 

シクスス「べ、ベッド…でございますか?

     そ、それは…その…まさか…」

 

突然のモモンガの命令、当たり前のように発せられたそれに、最初はポカンとしていたシクススも、その意味を理解して顔を青くさせたり赤くさせたりしながら、恐る恐る聞き返した。

 

 

モモンガ「ち、違う、違うぞぉ! 伽の相手をしろということではない!」

 

モモンガ(さすがに仲間たちの子供みたいなNPCにそこまでは…

     そもそもこの身体にアレなんて付いてないしな!)

 

シクスス「…え? で、では何を…?」

 

モモンガ「と、とにかくだ…!

     私のとある実験のためにも、絶対にやる必要がある!

     おまえの身体を使ってな…」

 

シクスス「うぅ…は、はい…」

 

正直何をされるのか不安で仕方ないシクススであったが、これ以上至高なる御方のご意志に背くなど、それこそその不安以上に耐え難いことであった。

内容はどうあれ、海よりも深く山よりも高いモモンガの想像を絶する智賢、そのお役に微かでも立てるなら何をされてもいい…そう自分に言い聞かせながら、ベッドに寝転んだシクススは身を預けた。

仰向けになりつつ、紅潮したまま目を閉じ、口をへの字に結び、羞恥に必死に耐えながら…。

 

 

モモンガ「では…行くぞ…」

 

寝転がるシクススの横に腰掛けたモモンガは、そのスカートを丁寧に捲り上げるとあの華美なショーツを晒させ、手をその方向へとゆっくりと差し向けていった。

 

シクスス「ひっ…!! あ…だ、ダメぇ…モモンガ様ぁ…!! ああぁぁぁぁぁっ!!」

 

その後、シクススは何が自分の身に起きたのかははっきりとは覚えていない。

ただ、これまで創造されてから、一度も味わったことのない余りの感覚に、終始身を捩らせながら喘ぎ続けるしかなかったということだけは「身体」が覚えていた。

 

 

 

 

 

そして気付けば、いつの間にか事は終わっており、シクススのメイド服は派手にはだけて胸などが露出させられており、汗をぐっしょりとかいていた。

同時に、これまたいつの間にやらローブを脱ぎ捨てて骨の巨体を晒したモモンガがベッドに腰掛けていた。

何やら必死に思案を重ねている様子である。

 

 

モモンガ(つい調子に乗ってシクススが気絶するまで遊んでしまったわけだが…

     我ながら知的好奇心と僅かな欲望だけでよくもまあここまで…

     精神抑制にも穴があるということか…いや、それでもこれは…

     まあ、この際済んだことはどうでもいい…わけはないがもう仕方ない…のか?

     な、何はともあれ、これで運営の介在がないことは確定と判断していいだろう)

 

シクスス「モモンガ様…?」

 

モモンガ「あ、ああ、昨夜は済まなかったな、シクスス

     おまえのお陰で、私の中にあった不安材料の一つがなくなった

     今回の献身、実に大儀であった」

 

シクスス「至高なる御方のお役に…立てたのでしたら…それだけで…

     そ、それでは…次の者との交替がありますので…これで…

     お部屋の掃除と片付けはその者が…その…その…申し訳ありませんでしたぁっ!」

 

そう言って、シクススは急いで乱れたメイド服や髪型を整えると、逃げるようにモモンガの私室を飛び出していった。

モモンガは、ここに来て改めて罪悪感に駆られたが、これでも自分がこの転移した世界のことを詳しく知るための第一歩と思えば仕方のないことだ、と自分を言い聞かせて何とか心のモヤを振り払った。

 

 

 



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