GATE 未来軍 彼の地にて、斯く戦えり (ズデーテン)
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銀座事件

初投稿です。至らぬ点が多々あるとは思いますが、暖かい目で見ていただけると幸いです。

登場兵器紹介
F-9大気圏内戦闘機
大気圏内での運用を目的に開発された戦闘機。反重力装置を搭載しており、どんな動きでも可能。レーザー銃、
極超光速ミサイルが搭載されている。
最高速度はマッハ120だが、騒音や衝撃波は一切でない。極超音速でも問題なく操縦できるように、パイロットは
特殊な訓練を受けている。シールドが標準装備されている。

29式戦車
主砲はプラズマ砲で、レーザー銃も搭載している。最高速度は100㎞/h。装甲は特殊な合金で出来ており、ツァーリ・ボンバの威力にも耐えられる。


2120年7月、突如として東京銀座の中心に門が開かれた。

「な、なんだあれは!?」

通行人の目はその門に集まっている。すると、門から何かが出てきた。それは、中世の軍隊のような格好をした欧米系の顔立ちをした男達だった。彼らはドラゴンに乗っており、剣や槍、弓を手にしていた。そして、いきなり通行人達を殺し始めた。

「こちら、銀座4丁目交番!突如として門のようなものから未確認生物に乗った何かが通行人を虐殺しだした!至急、応え、ぐあああ!」

たった数分の内に、銀座は通行人の血で染まった。

「蛮族どもよ!よく聞くがいい!我が帝国は皇帝モルト・ソル・アウグスタスの名においてこの地の征服と領有を宣言する!!」

 

日本国国防省

国防大臣 小野寺光宣

「一体何が起きているんだ!」

秘書官

「詳細は不明ですが、謎の武装集団が現れ、通行人を虐殺したそうです!さらに、宣戦布告とも取れるような宣言をしたとか!」

「至急、総理に連絡をしろ!」

 

関係閣僚会議

「一体どうすればいいんだ!?」

「早急に軍を出動させるべきだ!」

「いや、まずは住民の避難を優先させるべきだ!」

「総理、どうされますか!」

内閣総理大臣 安倍健三

「どうと言われても…」

この総理は他に比べ、若干決断力が欠けている。

小野寺国防大臣

「総理、ここは被害の拡大を防ぐためにも、軍を出動

させるべきです!住民に関しては自主避難している可能性もあります!」

「うーん…」

「総理!」

「…わかった、軍の出動を、許可する!」

 

ニュースキャスター

「えー速報です。政府は銀座に出現した武装集団に対し、軍の防衛出動決定したと発表しました。」

 

入間空軍基地

「何が始まるんです!?」

「第三次大戦…ではないな、80年前に終戦したしな。

なんでも、銀座に武装集団が現れたとか。」

エプロンには6機のF-9大気圏内戦闘機が並んでいる。第43戦闘航空団だ。そして、隊員達が次々と乗り込んでいく。6機のF-9はそのまま、反重力装置を利用し、離陸していく。

他にも、市ヶ谷陸軍基地から第16歩兵大隊、29式戦車を

主力とする第21戦車中隊が派遣された。

 

先に到着したのは、第43戦闘航空団だった。

山下光輝空軍中佐

「なんだありゃ?ドラゴンか?まあ、どんな敵でも手加減はしない!全機レーザー機銃一斉掃射!」

ビュンビュンビュン!

 

SF映画に出てくるようなレーザーが、ワイバーンに直撃する。当たった部分は貫通し、焼け焦げている。

「ぐわああああ!」

乗っていた男の叫び声と共にワイバーンは墜落していく。気付けば後方に別のワイバーンが接近していた。

しかし、F-9は目では追えないほどの速さで後方に回り、レーザーを浴びせる。

いつの間にか、敵のワイバーンはほとんどいなくなっていた。

 

その頃地上では、第16歩兵大隊と第21戦車中隊が到着していた。

敵は普通の人間だけではなく、豚と人を混ぜたような見た目の生物や、ゴブリンのようなやつなどもいた。

 

岡本裕也第21戦車中隊長

「撃てーーー!」

バーン!

 

中隊長の命令により全車一斉射撃を開始する。しかし、

主砲から放たれたのは徹甲弾などではなく、プラズマ砲だった。敵の部隊は壊滅。そこにトドメを刺すように、歩兵大隊からレーザー銃の弾幕が浴びせられた。

 

約30分程の戦闘の末、敵を全滅させることに成功した。




多少、文脈がおかしい所があるかもしれません。
まだ、伊丹などが登場してませんが、今後登場させる予定です。


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未来軍、異世界へ行く

特に書くことないから前回の登場人物紹介

日本国国防大臣小野寺光宣(おのでらみつのり)
元々はただのミリオタだったが、気付けば国防大臣になっていた。どちらかと言うと、戦争肯定派。DNA鑑定の結果、東條英機の生まれ変わりである可能性が高いことがわかっている。

日本国第184代内閣総理大臣安倍健三(あべけんぞう)
優柔不断。しかし大の反中韓で、迷うことなく野党の在日勢力潰し、共産党の禁止、偏向報道を行っている報道各社に経済制裁、一部パチンコ店を潰したりした。
一度廃止された死刑制度を復活させた。


銀座事件から数ヶ月後、ゲートの向こうは「特地」呼ばれ、日本領扱いとなった。政府は、軍の進駐を決定した。

 

銀座のゲート前には、多くの兵士が整列している。

そこには、銀座事件で人々を救った陸軍中尉、伊丹耀司の姿もあった。

 

伊丹耀司陸軍中尉(くそ、なんでこんな事になったんだ…ゆりかもめ乗り過ごしただけなのに…しかも、隊長だなんて…)

 

伊丹は銀座での功績から、少尉から中尉に昇進し、

さらに第3偵察隊隊長となった。

 

狭間浩一郎陸軍中将「指揮官の狭間である。この先、何があるかわからない。最悪、即戦闘…(割愛)」

 

柳田陸軍中尉「先行部隊が出発しました。続いて後続部隊も出発しましょう。」

 

狭間「わかった、全車前進!」

 

第3偵察隊を乗せた多くの車両が前進する。

 

倉田武雄陸軍伍長「伊丹中尉、あっちには猫耳娘、いますかね?」

 

伊丹「当たり前だろ。いないわけがないだろう。」

 

しばらくして、ゲートを抜けた。

特地は夜だった。

 

「敵影を確認!」

 

ゲートより少し離れたところに敵軍が待ち構えていた。

隊員達は急いで輸送車両を降り、81式レーザー小銃を構える。

 

倉田「なんで81式なんですか。70年前の骨董品じゃないすか。」

 

伊丹「最新のはまだ用意できてないらしい。それに、銀座での敵を見ると中世ヨーロッパと大して変わらんからこれで十分だと判断されたらしい。そのうち送られてくる。」

 

「射撃用意!」

 

敵がこちらに向かって突撃してき始めた。

 

「ぅてー!」

 

29式戦車がプラズマ砲を撃つ。それに続き、歩兵がレーザー銃を撃つ。

 

「ぐわああああ!」

 

見たことも無い攻撃により、敵は混乱する。

 

「怯むな!進めー!」

 

しかし、プラズマ砲は敵を塵と化していき、レーザーは敵を焼き殺していく。

たった10分程で敵は全滅した。

 

数日後

日本はゲートを取り囲む形で六芒の要塞を築いた。

たった1日で。

 

倉田「いやぁ速いっすね!たった1日でここまでの要塞を作るなんて!」

 

伊丹「作ったっていうか転送してきたんだけどな。」

 

富田章陸軍軍曹「話してないで監視に集中して下さい。

敵は次いつ来るか分からないのですから。」

 

伊丹「とはいえ、勝ち目がないのに敵が来るか?

よっぽどの馬鹿でない限り来ないと思うが。」

 

富田「敵は恐らく通信機器を持っていません。そのため状況を知らないということも考えられます。」

 

富田の予想通り、敵は再びやって来た。

 

倉田「射撃は行うのですか?」

 

伊丹「いや、爆撃機が向かっているらしいから撃つ必要は無い。」

 

有重力空間爆撃機B-5が敵に向かって飛んでいる。

そして、爆撃を開始する。

77式無誘導爆弾を1発投下する。とんでもない大きさの煙が上がる。

 

伊丹「やったぜ。さすが77式だ。世紀末のモヒカン状態だ!」

 

富田「空軍でも上位に食い込む程の威力ですからね。

半径1㎞は壊滅しますから。」

 

倉田「あっ、敵が後退していきますよ!」

 

爆撃された地点より向こうにいた敵軍が後退していった。

 

伊丹「多分、夜襲とか考えてるんだろうなー。」

 

その夜

伊丹の予想通り、敵は夜襲を仕掛けてきた。

結果は言うまでもない。日本の圧勝だ。

昼のように爆撃され、ほとんどの敵は塵と化した。

 

伊丹「敵は大砲らしきものは持っていたが、銃は持っていなかったな。」

 

富田「ということは、火薬は開発できているということですね。」

 

倉田「日本だと室町時代ってところですかね。」

 

敵は意外にも火薬を開発できていた。

しかし、光やプラズマ、イオンエネルギーを利用している日本に敵うわけがなかった。

 

日本のとある研究所

科学者「ついに解明出来ましたよ。」




兵器紹介
有重力空間爆撃機B-5
重力のある空間で使われる爆撃機。大きさは戦闘機ほどで、機動性が高い。最高速度は約マッハ105。シールドが標準装備されている。

77式無誘導爆弾
火薬型爆弾の中ではトップレベルの威力。戦闘機等にも搭載できるよう、小型化されている。四次元ポケット的な構造になっていて、見た目よりも多い火薬が積まれている。

81式レーザー小銃
第三次世界大戦後最初のレーザー銃。70年も前に作られたが60年程使用された。大戦の経験を生かして作られ、殺傷力が従来型に比べ、格段に上がっている。廃棄処分が決定していたが、急遽特地派遣軍のために引っ張り出してきた。

次回は海軍が登場する予定です。


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自力開通

今回は海軍がメインです。原作season2で海自が登場してますが、読んでないので全てオリキャラです。


首相官邸

林芳明文部科学大臣

「総理、ただいま国立研究所より我が国と特地を結ぶゲートの構造が判明したとの報告を受けました!これにより、二つの世界を自由に繋ぐことができるとの事です!」

 

安倍

「ということは銀座のゲートでは送ることの出来ない海軍の船なども運べるということか?」

 

「はい!現在、自由に行き来できるようにする装置を開発、作成中です。」

 

数日後

国立研究所の優れた技術力を生かし、日本と特地を繋ぐための装置を作り出した。

事前に空軍と海洋調査船による特地の海洋調査が行われていたため、すぐに海軍の派遣が決定された。

日本は、

潜水艦6隻(摩周、浜名、琵琶、支笏、阿寒、十和田)

駆逐艦6隻(島風、吹雪、漣、五月雨、大潮、満潮)

巡洋艦4隻(金剛、愛宕、妙高、青葉)

戦艦3隻(大和、扶桑、長門)

原子力空母2隻(赤城、瑞鳳)

補給艦14隻を派遣すると発表した。

 

出港式

佐久間智和海軍中将

「我が国の国立研究所により、特地への海軍の派遣が可能になった。敵は我々より劣っているとはいえ、絶対に油断してはならない。どんな敵相手でも全力を尽くすように!」

 

小倉勝海軍少佐戦艦長門砲雷長

(全力を尽くすようにって、いくらなんでも過剰戦力だろ…)

 

出港式終了後、停泊していた艦艇が次々沖へ向かっていく。小倉は戦艦長門の砲雷長として特地に派遣されることになった。

 

諸星充海軍軍曹戦艦長門射撃員

「どうしたんですか?何か納得のいかないような顔してますけど。」

 

小倉

「いや、いくらなんでもこれは艦艇多すぎだと思うんだよ…」

 

諸星

「あー…確かに多いっすね。」

 

小倉

「絶対駆逐艦3隻ぐらいで十分だろ!そうすれば俺は特地になんか派遣されず、家でのんびりゲーム出来たのに!」

 

諸星

「またW○Wsですか…いいじゃないですか、リアル海戦が出来ますよ。」

 

小倉

「ゲームにはゲームの良さがあるんだよ!」

 

安達和佐海軍少尉戦艦長門砲術長

「嫌なら砲雷長、代わってあげてもいいんですよ?」

 

小倉

「いやぁ、なんか急に戦いたくなってきたなー、よーし今日も一日頑張っちゃうぞー!」

 

安達

「あれ?戦いたくないんじゃ?」

 

小倉

「俺は駆逐艦3隻でも足りると言っただけで戦いたくないとは言ってないぞ?」

 

安達

「あっそう。残念だなぁ。」

 

諸星

「良かったー…安達少尉がならなくて…」ボソ

 

安達

「何か言った?」

 

諸星

「い、いえ!何も!」

 

安達

「それじゃ、サボらないで下さいね?」

 

小倉

「まったく…何なんだあの女は…」

 

しばらくして、大分陸から離れた場所へ来た。そして、全ての艦艇が停船した。

すると、周囲に大きな警報音が響いた。

 

諸星

「何の音ですか!?」

 

小倉

「今からここの全ての艦艇を特地へ転送するらしい。」

 

先頭の駆逐艦島風から何かを照射している。すると、黄色い煙のようなものが現れ、渦巻きはじめた。突然とても眩しい光が現れた。そして光が消えると、そこはさっきまでの海とは違う海だった。遠くに見えたはずの陸が見えない。

 

小倉

「着いた…のか?」

 

そこは特地の海だった。




全員オリキャラですが許してくださいなんd…
艦艇の名前ですが、「もう海軍だし漢字使ってもいいよね!」てことで漢字使っています。基本帝国海軍と命名基準は同じですが、潜水艦は湖の名前から取っています。
原子力空母はもちろん核融合で動いてます。
日本は世界で唯一戦艦を持っている設定です。主砲は誘導システムが付いているため、ほぼミサイルと変わらない性能を持っています。
登場人物紹介は次回やります。


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海軍の設定、日本の歴史

前回海軍が登場しましたが、メインのオリキャラを先に紹介しておきます。
あと、海軍兵器も紹介しておきます。
日本の歴史は2020年以降ですが一部日本以外の歴史も混じっています。


小倉勝(おぐらまさる)

海軍中佐。大和型戦艦二番艦長門の砲雷長。子供の時から軍艦が大好きで、海軍に入隊する。

海軍編の主人公。趣味はゲームで、海軍系のゲームでは世界ランク一位になったこともある。

 

諸星充(もろぼしみつる)

海軍軍曹。戦艦長門射撃員。倉田的ポジション。小倉に勧められゲームをやるようになったがとても上達が早く、ランキング上位になっている。現実でも物覚えが早く、最新の兵器の使い方をすぐ覚える。

 

安達和佐(あだちなぎさ)

海軍少尉。まだ少尉ではあるが、その優秀な成績故に戦艦長門砲術長をしている。栗林的ポジション。長門の数少ない女性乗組員。小倉をあまり良く思っていない。ゲームは全くやらないが、何故か無駄に強い。若干ガサツで人使いが荒い。

 

佐久間智和(さくまともかず)

海軍中将。特地派遣連合艦隊司令官兼戦艦大和艦長。

日韓戦争(2092年4月3日〜10日)で日本の損害をゼロで韓国海軍を全滅させた北陸沖海戦を戦った名将。当時は駆逐艦雪風の艦長をしていた。

 

大和型核融合式原子力戦艦

全長318.6m、幅40.9m、排水量12万トン以上。日本が戦後初めて再建した伊勢型戦艦から数えて6番目の型。動力は核融合炉。現在16隻ある内の12隻を占める主力戦艦。

大和、扶桑、長門、薩摩、陸奥、武蔵、筑後、甲斐、

讃岐、土佐、阿波、下総がある。

主砲の01式510mm4連装砲(3基12門)は強力な上に誘導システムが付いているため、確実に当てることが出来る。さらに、13式電磁加速単装砲(レールガン)が艦首に1基、艦尾に2基搭載されている。他にも、70式荷電粒子連装砲(2基6門)、55式艦対艦誘導弾4連装発射筒(8基)プラズマ連装砲(2基6門)、11式多用途粒子加速単装砲(2基)などの最新の兵器が搭載されている。74式艦対潜誘導弾や06式艦対地誘導弾、78式艦対空誘導弾が発射可能な76式VLS-A型(64セル)が艦首に1基、艦尾に1基搭載されている。艦首には04式ロ型式波動発生装置が搭載されている。近接対空装備として03式パルスレーザーCIWSが4基搭載されている。最高速度は64ノット。艦尾に飛行甲板がある。08式艦船用シールド展開装置を装備している。ちなみに残りの4隻は出雲型戦艦(出雲、天城、紀伊、加賀)。

 

金剛型重巡洋艦

全長218.6m、幅28.2m、排水量2万トン以上。現在全9隻建造されている。艦名は金剛、愛宕、妙高、青葉、比叡、赤石、御嶽、阿蘇、乗鞍。主砲の310mm3連装砲(3基9門)は戦艦にも劣らない威力。それに加え、55式艦対艦誘導弾4連装発射筒(4基)、13式電磁加速単装砲(3基)、98式VLS(54セル)が艦首に1基搭載されている。近接対空装備として03式パルスレーザーCIWSが2基搭載されている。艦首には04式ロ型波動発生装置が搭載されている。最高速度は70ノット。08式艦船用シールド展開装置を装備している。

 

島風型駆逐艦

全長152.9m、幅21.5m。は旧式主砲塔は一切使われていない最新式の駆逐艦。13式電磁加速単装砲4基、15式プラズマ3連装砲塔(2基6門)、55式艦対艦誘導弾4連装発射筒、02式436mm4連装魚雷発射管(2基8門)、98式VLS(54セル)が搭載されている。08式艦船用シールド展開装置を装備している。艦首には04式ロ型波動発生装置が搭載されている。近接対空装備として03式パルスレーザーCIWSが2基搭載されているまだ3隻しか建造されていない(島風、漣、五月雨)。

 

摩周型反物質潜水艦

全長89m、幅10m。ゲートが開く少し前に引き渡された最新式の潜水艦。そのため、まだ摩周1隻しかない。海上艦では初めて反物質エンジンが使用された。12式445mm魚雷発射管(6門)、99式潜対艦誘導弾が発射可能な10式VLS(4セル)(2基)を搭載している。08式艦船用シールド展開装置を装備している。チャレンジャー海淵での潜航に成功した。

 

鳳凰型核融合式原子力航空母艦

全長346.3m、幅81m。22世紀世界初の空母。核融合炉を搭載している。現在、5隻建造されている(鳳凰、瑞鳳、赤城、翔鶴、龍驤)。艦載機の一部は反重力装置で飛行しているが、カタパルトを使用する艦載機もあるため、反重力カタパルトを搭載している。08式艦船用シールド展開装置を装備している。近接対空装備として03式パルスレーザーCIWSが3基搭載されている。

 

日本の歴史

 

2020年7月22日〜8月9日、8月25日〜9月6日

東京オリンピック・パラリンピック

 

2020年11月

JRが防衛省へリニア技術を提供すると発表

 

2021年5月

防衛省が戦闘機搭載護衛艦(正規空母型)の保有を発表

 

2022年12月

日本が核融合実験に成功する

 

2023年2月

色丹島、歯舞群島の日本への返還、残りの2島は今後も協議を続けるという形で日露平和条約が締結される

 

2023年6月

ベトナムが民主化する

 

2024年9月

和製電磁加速砲実験が成功する

 

2025年1月

ベトナム民主化のアメリカの介入が発覚する

 

2025年6月

総務省がTBS、NHK、テレビ朝日、フジテレビから放送権を取り上げる

 

2025年12月

日本国営放送(Japanese National Broadcast=JNB)が開局する

 

2028年3月

上皇崩御

 

2028年4月

韓国政府が上皇崩御を祝うイベントを行い、日本が韓国との断交を決定する

 

2028年5月

韓国経済崩壊、韓国政府が公式に謝罪し国交回復を要請するが日本政府はこれに応じず

 

2028年8月

アメリカの仲裁により、竹島の日本への返還、反日教育を認め、二度と行わない、慰安婦は捏造であると認める、

対馬の仏像の返還、日本製品のコピー禁止などを盛り込んだ日韓国交回復条約を締結

 

2029年1月

志位和夫が暗殺される

 

2030年3月

憲法が改正され、国防軍の保有が認められる

 

2030年4月

防衛省改め国防省となり、NATOへ加盟する

 

2030年7月

違法操業船、領海侵犯船、領空侵犯機への攻撃が認められる

 

2030年8月

領空侵犯した中国空軍機が撃墜される

 

2030年8月

中国が非難声明を発表するも、国連は国際法に則っているとする声明を発表する

 

2030年6月

リニアカタパルトを採用した空母天龍が進水する

 

2031年2月

非核三原則を破棄すると発表

 

2031年7月

世界で初めて電磁加速砲を搭載した駆逐艦大波が進水する

 

2032年3月

F-3初号機が空軍へ引き渡される。

 

2032年9月

空母天龍、駆逐艦大波が海軍へ引き渡される

 

2033年1月

日本の仲介により米露平和条約が締結され、択捉島、国後島が日本へ返還される

 

2033年9月

日本がプラズマ砲やイオンキャノンサテライト、荷電粒子砲などの兵器を世界で初めて極秘に開発する

 

2034年7月

日本が世界で初めて物理攻撃も防げる電磁フィールド(シールド)を極秘に開発する

 

2036年9月

日本が戦艦を再建、戦艦伊勢が進水する

 

2038年3月

戦艦伊勢が海軍へ引き渡される

 

2038年10月

日本が核兵器を保有する

 

2038年11月

中国による日本への挑発が過激化する

 

2038年12月

中国が北京条約機構を設立、北朝鮮や一部のアフリカの国が加盟

 

2039年1月

アメリカの共産主義アレルギーが再発する

 

2039年6月

北京条約機構がNATOへ宣戦布告し、第三次世界大戦が勃発する

 

2039年6月

日本が平壌を占領し北朝鮮が降伏する

 

2039年7月

中国海軍、空軍が全滅する

 

2039年7月

日本が世界で初めて超光速航法を成功、反重力装置を開発する

 

2040年2月

神武天皇即位2700年記念式典が行われる

 

2040年2月

中国以外の国が全て降伏する

 

2040年4月

日本が中国の主要都市を次々に占領し、中国が降伏する

(日本は世界で唯一保有していた極秘の未来的兵器を使い、人的被害をゼロにし、戦争で最も活躍した)

 

2043年5月

第三次世界大戦の講和条約、札幌条約を締結

 

2048年10月

日本が宇宙軍を創設、極秘兵器の保有に関する情報を開示するが技術提供は一切行わないと発表

 

2049年12月

宇宙戦艦計画を発表

 

2050年

世界軍事力ランキングで一位になる

 

2056年8月

解散総選挙で野党が連立し議席の過半数を獲得、与党となる

 

2056年10月

政府が軍を解体しようとしたところ一気に閣僚が暗殺され、さらに退陣を求める軍事クーデターが勃発、衆議院を解散する

 

2056年12月

再び自民党が与党となる

 

2060年11月

天皇崩御

 

2060年11月

新天皇即位

 

2061年4月

世界初の宇宙戦艦天之御中主大神が宇宙軍へ引き渡される

 

2070年7月

巨大円盤型攻撃機が宇宙軍へ引き渡される

 

2073年5月

宇宙戦艦天照大御神がアンドロメダ銀河へ到達する

 

2073年7月

宇宙戦艦天照大御神が帰還する

 

2080年8月

東海地方沖地震が発生するがシールドにより津波による被害はゼロだった

 

2081年4月

反物質の長期間持続実験に成功する

 

2085年11月

反物質爆弾を保有する

 

2090年2月

神武天皇即位2750年記念式典が行われる

 

2092年3月

韓国が条約を破棄し、竹島へ航空爆撃を行う(シールドがあったため被害はゼロ)

 

2092年4月

日本が韓国へ宣戦布告する

 

2092年4月

韓国降伏

 

2093年7月

日韓戦争の講和条約、長崎条約が締結される

 

2101年1月

22世紀を迎える

 

2108年9月

天皇崩御

 

2108年9月

新天皇即位

 

2119年3月

共産主義及び社会主義を掲げる政党が禁止される

 

2120年7月

銀座にゲートが現れる




今回はいつもと比べて少し長くなりました。
設定上は日本以外の主要国もそこそこ技術力があるものの日本が一番進んでいる設定です。それ以外の国は現代の技術よりほんの少し進んでいる程度です。
次回から本編に戻ります。


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海戦

今回から本編に戻ります。海軍についてはあまり詳しくないのでおかしいことがあると思いますが、未来のことなので現代とは違うと思っておいて下さい。


大海原のど真ん中に転送した海軍。周りを見渡しても陸地は見えない。ただ、代わりに海軍のものでは無い船が遠くに見えた。

 

小倉

「航海科より報告!右舷方向30km程に艦船を確認!やりますか?」

 

岩瀬義信少将戦艦長門艦長

「いや、敵の船とも限らん。商船かもしれん。もしここで射撃を行えばただの虐殺でしかない。」

 

小倉

「明らかに大砲のようなものを積んでいるらしいんですが…」

 

岩瀬

「敵が攻撃してくるまで待て!そうすれば正当防衛として攻撃ができる。」

 

長門を残し、他の艦艇は事前に建設していた港へ向かった。

 

帝国水軍

 

副船長兼副司令官

「前方に不審船を確認!敵のものと思われます!」

 

船長兼司令官

「やはり現れたか。数はこちらの方が勝っているな。」

 

帝国水軍は日本が水軍を派遣してくると思い、50隻近い大艦隊を海に展開していた。帝国水軍と日本海軍は10km程まで接近していた。

 

船長

「お、おい、敵の船でかくないか!?」

 

水軍の船は大きいもので150m弱程。長門は300mを超える。

 

副船長

「で、ですが敵の船はたった1隻!全艦一斉砲撃を行えば勝てるかと!」

 

船長

「そ、そうだな…よし、まずは威嚇射撃だ、撃てー!」

ドーン

 

撃った弾は海へ着弾する。

 

船長

「これで敵は恐れ戦いただろう。」

 

長門艦内

 

小倉

「完全に威嚇射撃してきましたよ!撃ちましょう!」

 

岩瀬

「いや、まだだ!敵が船体射撃してくるまで待機だ!ただ、攻撃用意はしておけ!」

 

帝国水軍

 

船長

「全艦砲撃用意!船首を右に向けろ!」

 

帝国水軍は左舷を長門の右舷と向かい合わせる形で舵を切った。

 

諸星

「敵艦、左舷をこちらに向けてきました!」

 

小倉

「戦艦に腹を晒すとはいい度胸だな。で、弾は装填したのか?」

 

諸星

「はい、既に装填済みです。しかし、弾の誘導システムは人工衛星誘導式なので偏差射撃による攻撃となってしまいます。経験があまり無いので当てれるか…」

 

小倉

「いや、さすがに当てれるだろ!ちゃんと訓練はしてるんだし、これで当てられなかったらびっくりだわ!」

 

安達

「そんな話してる間に敵に包囲されましたよ。」

 

小倉

「まぢかよ」

 

敵はいつの間にか長門を包囲していた。

 

小倉

「なんで艦長は射撃命令を出さないんだ。包囲されてんじゃん。」

 

帝国水軍

 

船長

「敵を包囲したぞ!全艦に一斉砲撃の合図をしろ!」

 

1隻の船に赤い旗が掲げられた。

ドーンドーン!

帝国水軍が一斉砲撃を開始した。しかし、敵の弾が長門の近くに来たところで緑色の壁が現れ、その壁にぶつかり爆発した。シールドだ。

 

船長

「な、なんだあれは!弾が爆発した!?」

 

副船長

「ぼ、防御魔法でしょうか!?」

 

長門艦内

 

小倉

「あいつら馬鹿だな。弾の無駄だ。艦長、撃ちますか?」

 

岩瀬

「ああ、攻撃を許可する!」

 

小倉

「全徹甲弾砲塔撃ちー方ー始めー!」

「てーっ!」

ドガーン!

 

とんでもない音と振動が起こる。4連装砲塔が火を吹く。

ドーン!

弾が着弾する。弾が直撃した船は一瞬にして爆発する。

一気に5隻沈没する。

 

船長

「なっ!なんだあの大砲は!」

 

小倉

「次弾装填急げ!」

 

諸星

「装填完了!」

 

小倉

「てーっ!」

ドガーン!

 

主砲塔が射撃する。今度は8隻沈没させる。

 

小倉

「電磁加速砲、荷電粒子砲、プラズマ砲用意!」

「てーっ!」

 

とんでもない速さで電磁加速砲、荷電粒子砲、プラズマ砲が飛んでいく。

 

ドガーン!

 

20隻近くが塵と化す。

 

船長

「一体何が起こっているんだ!?」

 

副船長

「わかりません!ですが一つだけわかる事があります!それは…」

 

 

 

 

 

 

 

「敵の文明は我々よりも遥かに進んでいる、ということです。」

 

ドガーン!




長門が無双するだけの回でした。書いてて思ったんですが、普通帝国水軍は威嚇射撃とかしないですよね。


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偵察

キャラ紹介

岩瀬義信(いわせよしのぶ)
海軍少将で戦艦長門の艦長。海軍の中ではケチな事で有名。しかし、海軍士官学校を首席で卒業した超エリート。

今回から陸軍編になります。


伊丹

「偵察、ですか…」

 

狭間

「ああ。この地の人間、産業、宗教などについて調べてきてもらう。」

 

伊丹

「まさか、俺一人で行くとかじゃないですよね…」

 

狭間

「一人な訳ないだろう。第3偵察隊に行ってもらう。」

 

伊丹率いる第3偵察隊は、偵察へ行うこととなった。

 

出発日

伊丹の前に第3偵察隊の隊員が整列している。

 

桑原惣一郎陸軍上級曹長

「第3偵察隊、集合しました!」

 

伊丹

「あー、えーと第3偵察隊の隊長の伊丹耀司です。よろしく…」

 

栗林志乃陸軍軍曹

(大丈夫なの?この人…)

 

第3偵察隊は19式軽装甲機動車に乗り、偵察へ向かうことになった。

 

車内

 

伊丹

「それじゃあ出発するぞ!」

 

倉田

「了解!」

 

数台の軽装甲機動車が地味に浮遊しながら進んでいく。

 

コダ村

 

黒川茉莉陸軍軍曹

「あら?」

 

一人の村の少女がこちらを見ている。黒川が手を振る。少女の親らしき人が警戒し、こちらを見ている。草むらから伊丹や倉田が出てくる。

村の人達の警戒は解け、様々なことを教えてくれた。しかし、言語が違うためほとんど理解していなかった。

 

夕方

 

コダ村を出発し、森のある方向へ向かっていた。

 

伊丹

「おやっさん、もう日も沈むし森の手前で野営しよう。」

 

桑原

「そうしましょう。夜に森に入るのもあれですしね。」

 

倉田

「隊長!あれを見てください!」

 

伊丹

「ん?あれは…火事か?まずいな…あの森には集落があるって…」

 

森から煙が上がっていた。しかも、その森には集落があるとコダ村で教えて貰っていた。

 

伊丹

「みんな、野営は後回しだ。」

 

隊員達が車から降りる。そして、周囲を見渡す。

 

伊丹

「自然の脅威か?」

 

富田

「自然の脅威と言うよりは怪獣映画ですよ…」

 

森でドラゴンが火を吐いている。すると、ドラゴンがどこかへと飛んでいった。

 

伊丹

「生存者の捜索をするぞ!」

 

集落跡地

 

集落跡地には多くの焼け焦げた死体があった。

 

栗林

「生存者は恐らくいませんよ…」

 

伊丹

「まあ、これだけ派手に焼かれればな…いる訳ないよな…」

 

伊丹が井戸にバケツを投げ入れる。

 

カーン

 

伊丹

「えっ?」

 

栗林

「カーン、って音しましたけど…なんでしょう?」

 

栗林が井戸の中をライトで照らす。

 

伊丹

「なっ…人だ!人がいるぞ!」

 

伊丹がロープのようなものを付け井戸の中に入る。

 

伊丹

「おやっさん!」

 

桑原

「おう!ゆっくり引き上げろ!」

 

ボタンを押すと、ロープが徐々に巻かれていき伊丹が上がってくる。

 

伊丹

「人命救助!」

 

隊員達

「はい!」

 

伊丹

(いや、人じゃなくてエルフだが…)

 

救助されたのは人ではなく金髪のエルフだった。

 

倉田

「いやー、エルフですよ隊長!しかも金髪の!」

 

伊丹

「なんだお前、エルフ萌えなのか?」

 

黒川

「隊長、先程の娘ですが徐々に体温が回復して来ています。あの娘どうしますか?」

 

伊丹

「集落は全滅してるし、ほっとく訳にはいかないでしょ。」

 

救助したエルフはコダ村経由で基地へ連れて帰ることにした。

 

コダ村

 

村長

「なっ…炎龍が…?」

 

伊丹

「大きな、鳥、居た。森、焼いてた。」

 

炎龍が出現したことにより、村の人々は引っ越すこととなった。馬車の荷車に荷物を乗せていき、馬車が次々に動き始める。しかし、一部で馬車が渋滞していた。

 

カトー老師

「ん?なんじゃこの列は?」

 

村人

「カトー先生!実はこの先で馬車が横転しているんです!」

 

渋滞の原因は馬車の横転だった。その馬車をどうにかするために、第3偵察隊が動いていた。

 

桑原

「急げ!お前らは馬車を動かせ!」

 

隊員達

「了解!」

 

カトー

「ん?聞き慣れぬ言葉じゃな。それに見慣れぬ服…兵士か?女もいるのか。」

 

レレイ・ラ・レレーナ

「ちょっと見て来る。」

 

カトー

「あっ、コラ!レレイ!」

 

馬車の近くに女の子が倒れていた。

 

レレイ

「危険な状態…」

 

黒川

「この子、脳震盪を起こしています!回復光線照射装置を!」

 

すると、いきなり倒れていた馬が暴れだした。

 

レレイ

「あっ…」

 

黒川

「危ない!」

 

しかし、馬に向かって赤い閃光が飛んでいく。桑原がレーザー小銃で殺傷した。

 

黒川

「あなた大丈夫!?怪我はない!?」

 

レレイ

「…すごい」

 

村人達はコダ村を出発し、かなり離れたところまできた。

 

倉田

「あれっ…前方に何か影が…」

 

伊丹

「んー?」

 

伊丹が双眼鏡を覗く。

 

伊丹

「カラス?…ん!?」

 

「あれは…ゴスロリ少女!?」

 

倉田

「えぇっ!?」

 

前方にゴシックファッションの少女がいた。

 

子供達

「神官様だ!」

 

伊丹

「神官?」

 

ロゥリィ・マーキュリー

「あらっ、あなた達何処からきたの?」

 

子供

「コダ村からです!」

 

黒川

「祈っている?宗教的な何かでしょうか。」

 

伊丹

「ということは、あの服装は宗教的な意味合いがあるのか?」

 

その少女がこちらに向かってくる。

 

ロゥリィ

「こんにちは。あなた達何処からきたの?これ、どうやって動いているの?」

 

子供

「わかんない。でも、乗り心地はすっごい良いんだよ!」

 

伊丹達には何を言っているのかさっぱり分からなかった。

 

ロゥリィ

「私もその乗り心地、感じてみたいなー。」

 

ロゥリィは伊丹の膝の上に乗った。

 

伊丹

「おいっ…降りろって…ああ、こら小銃に触るな…」

 

倉田

「隊長、羨ましいっす!」

 

伊丹

「いや、全然嬉しくねーし!」

 

難民達はさらに進んでいった。

 

伊丹

「…なんかこっちの太陽日本より暑くないか?」

 

伊丹が太陽を見る。すると、何か影が見えた。と思ったらその影が横から現れた何かに食べられた。

 

伊丹

「っな…炎龍だ!総員戦闘態勢!」




これで陸軍のメインキャラは全員登場したと思います。次回はお待ちかね炎龍との交戦です。


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炎龍

ようやく登場した炎龍。旧式戦車程度の皮膚を持つが、第3偵察隊は勝てるのか!


いきなり現れた炎龍にコダ村の人々は逃げ惑う。第3偵察隊は、戦闘態勢に入った。

馬車は横転し、そのまま炎龍に焼かれていく。

 

カトー

「ワシも長年生きてきたが、本物の炎龍を見たのは初めてじゃ!」

 

レレイが攻撃魔法を撃つ。

 

レレイ

「…!効かない?」

 

2人は攻撃魔法を撃つが全く効いていない。

 

カトー

「あれは…緑の人達が乗っていた…」

 

レレイ

「…すごい。速い…」

 

第3偵察隊は300km/h程の速さで飛んでいる。

 

伊丹

「とりあえずレーザーを撃ちまくれ!」

 

隊員達がひたすらレーザーを撃つ。しかし、全く効いていない。

 

栗林

「隊長、全然効いてません!どうしますか?」

 

伊丹

「…」

 

すると、今まで眠っていたエルフが起きた。

 

伊丹「あれ…君大丈夫なの?」

 

そのエルフは自分の目を指さしている

 

伊丹

「目?…そうか、全員目を狙え!」

 

隊員達が目を狙う。しかし、あと少しのところで炎龍が岩陰に隠れた。

 

伊丹

「クソ、面倒臭い!」

 

ロゥリィ

「あの岩を破壊すればいいのね?」

 

ロゥリィは装甲車から降り、手に持っていたハルバートを岩の付近へ落とす。

一瞬にして岩は破壊される。

 

伊丹

「自分たちでも破壊できたが…まあいい、何か粒子兵器はないか?」

 

勝本航陸軍伍長

「50式中性粒子ビーム砲ならあります!」

 

伊丹

「古いな…でもいい、それを使え!」

 

勝本がハッチを開け、中性粒子ビーム砲を構える。炎龍は飛び回っている。

 

勝本

「狙いを定めて…行け!」

 

引き金を引いたのとほぼ同時に炎龍の片腕が落ちる。炎龍は叫び、どこかへと飛んでいった。

 

伊丹

「逃げられたか…」

 

倉田

「追いますか?」

 

伊丹

「いや、いい。せっかく追い払えたんだし。」

 

炎龍により、コダ村の住人の三分の一が死亡した。親を失った子供もいた。

 

村長

「すまないが、我々も自分たちのことで手一杯なんだ…申し訳ないがあの子らまで見てやれる余裕はない。君たちには感謝している。」

 

伊丹

「見捨てる?」

 

村長

「ああ、仕方ない…」

 

村人達は近隣の身内や知人のところへ行くこととなった。しかし、身寄りのない子供や老人は置いていかれることになった。

 

黒川

「隊長、この子達どうしますか?」

 

伊丹

「どうって…このまま置いていくわけにはいかないだろう。」

 

栗林

「勝手に連れて帰ったら、不味くないですか?」

 

伊丹

「難民保護という名目でならいいでしょ。連れて帰ろう。」

 

黒川

「隊長ならそう言ってくれると思ってました。」

 

残された子供や老人は、アルヌスへ連れて帰ることになった。

 

アルヌス基地

檜垣統少佐

「なんて事をしてくれたんだ!」

 

伊丹

「あー…やっぱり不味かったか…」

 

檜垣

「もしこれがマスコミに広まれば…面倒臭いことになるんだぞ!」

 

伊丹

「えー、俺は何をすればいいんだ?」

 

檜垣

「何もしなくていい!報告も俺がやっとく。次からは事前に連絡を入れてからにしろ!」




兵器紹介
50式中性粒子ビーム砲
歩兵向けに小型化された中性粒子ビーム砲。荷電粒子砲の基になった。第三次世界大戦頃に使われ、既に使われなくなっていた。しかし、急遽倉庫から引っ張り出してきた。


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アルヌス基地

今回あまり大きな出来事はないです。


コダ村の避難民と森で保護したエルフのテュカ・ルナ・マルソーを連れてアルヌス基地へ帰還した第3偵察隊。難民達は既に仮建設されていた宿舎を利用することになった。

 

黒川

「隊長、これ自動翻訳イヤホンマイクです。」

 

伊丹

「ああ、ありがとう。しかしこれ特地でも使えるのか?」

 

黒川

「相手の脳波とかで意思が分かるらしいです。あとはこの機械が自分たちで言語学習するそうです。」

 

栗林

「あと隊長、今日30式光線小銃が届いたそうです。」

 

伊丹

「おお、やっとか。今までのレーザー小銃じゃ殺傷能力低いし攻撃の見た目も地味だし音もならないしでコレジャナイ感が凄かったもんな。」

 

富田

「まあ、レーザーは光速で飛んで行きますけど光線は音速の2倍ぐらいの速さでしか飛んで行かないのが弱点ですね。」

 

伊丹

「それだけありゃ十分だろ。それはいい。富田と栗林は糧食班からレーション分けてもらってきて。」

 

富田、栗林

「了解!」

 

宿舎前

レレイ

「すごい…見たことない建物…」

 

テュカ

「どうやって建てたんだろう…」

 

伊丹

「ええと、ここが今日から皆が泊まる宿舎だ。この後、夕食にするから各自部屋に荷物を置いて来てくれ。」

 

宿舎内

伊丹

「全員居るな。よし、今から食堂へ行く。そこでこれから朝昼夕3食食べることになる。」

 

ロゥリィ

「不思議な壁ね。木や石じゃないみたい。」

 

レレイ

「それに、天井に付いているこの光源、火じゃないし魔法でもない。不思議。」

 

食堂

伊丹

「ここが食堂だ。さあみんな席に着いてくれ。」

 

栗林

「隊長、レーション持ってきました。」

 

伊丹

「ありがとう。皆に配るの手伝ってくれ。」

 

避難民達にレーションを配る。

 

伊丹

「それでは皆さん、召し上がってください!」

 

避難民達が恐る恐るレーションを口にする。

 

「美味しい!」

「何これ食べたことない!」

 

避難民達には好評だった。

 

食後

伊丹

「これから皆さんにはお風呂に入ってもらいます。宿舎の隣に仮設浴場があるので着替えを持ってそちらへ向かってください。」

 

浴場

浴場は男女で別れており、入口の前には30式光線小銃を持った兵が警備している。

 

女湯

ロゥリィ

「あら?もう先客が居たの?」

 

テュカ

「あはは…」

 

湯船

ロゥリィ

「ふぅー、気持ちいいわ。まさかこんな所に本格的な浴場を設えるなんて。」

 

テュカ

「お湯のお風呂なんて久しぶりに入ったわ。」

 

レレイ

「神官様は」

 

ロゥリィ

「ロゥリィでいいわ。」

 

レレイ

「じゃあ私はレレイで。ロゥリィは神殿に居た頃、豪華なお風呂に入っていたの?」

 

ロゥリィ

「そうねぇ。立派なお風呂に入っていたわ。」

 

入浴後

伊丹

「それじゃあ今日はもう就寝しましょう。」

 

数日後

アルヌス周辺には多くの人々が家や商店、居酒屋などを建て、村が形成された。

そして、ゲートからはあるものが運び込まれた。

 

伊丹

「あれは…」

 

倉田

「ロケット?」

 

栗林

「人工衛星を打ち上げるらしいですね。」

 

伊丹

「しかし、なんでロケットでなんだ?宇宙軍がやればいいじゃないか。」

 

富田

「なんか見た目が派手だしいい技術力誇示になるから、という理由らしいです。」

 

打ち上げ当日

打ち上げの様子は、避難民だけではなく基地の周りに住んでいる人々も見守った。

 

テュカ

「何をするの?」

 

伊丹

「人工衛星と言って、日本のいろんな兵器を精密に誘導するのと偵察を行うための機械を宇宙に打ち上げるんだ。」

 

テュカ

「宇宙に!?」

 

レレイ

「そんなことが出来るの?」

 

ロゥリィ

「凄いわねぇ。こっちより遥かに技術が進んでいるのねぇ。」

 

伊丹

「まあこの技術は180年位前からあるけど。」

 

カウンドダウンが始まる。

 

5

 

4

 

3

 

2

 

1

 

 

 

0のカウンドダウンでロケットが大きな音を立て、火を噴く。そして空へ飛んで行く。

 

「おぉー!」

「すげえー!」

「カッコイイ!」

 

傍観者から歓声が上がる。

この人工衛星の打ち上げにより精密な誘導が可能となった。




兵器紹介
30式光線小銃
最新の光線小銃。レーザー小銃はレーザーを飛ばす小銃だが、光線小銃はレーザーではなくプラズマやイオンなどをSF映画で宇宙人が使っているような光線に変換し飛ばす。太陽光のある所ならどこでも使える。光線の色は、プラズマは緑、イオンは青、紫外線は紫、太陽光は赤になる。


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漂流民

また海軍に戻ります。


帝国水軍と交戦した大和型戦艦5番艦長門。周辺の詳しい海洋調査を行った後、港へ入港することになった。

 

小倉

「いやー完全勝利だったな。」

 

湊楓少佐戦艦長門航海長

「あまり調子に乗らないでください。慢心ダメ絶対。」

 

小倉

「あ、ああ…すまん。」

 

「あれ…艦長!前方に小型木造船が!」

 

岩瀬

「ぬぅ?とりあえず接近してみろ。」

 

「了解!とーりかーじ!」

 

長門前方に小型木造船が4隻ほど航行していた。長門の方へ向かってきていた。長門は舵を切り、互いの右舷を向かい合わせる形で接近した。

 

「もどーせー!」

 

小倉

「見たところ、武装はしてないみたいですが…」

 

岩瀬

「小倉、ちょっとお前行ってこい。」

 

小倉

「えっ!?いやこれ、航海長の仕事じゃ…」

 

「私これから休憩なので。」

 

岩瀬

「そういう訳でよろしく。」

 

小倉

「ええ…」

 

小倉は小型救助艇で接近することになった。

 

救助艇

小倉

「航海長じゃなくても航海科の別の人でもいいじゃん…」

 

諸星

「まあいいじゃないですか!」

 

小倉

「俺がいなかったら誰が攻撃命令出すんだ!てかなんでお前はいるんだ!」

 

諸星

「この光線機銃の操作です。」

 

小倉

「俺でも使えるわ!」

 

「あんまり暴れないでください!」

 

小倉

「結局来てんじゃねーか!」

 

「来ちゃった☆」テヘッ

 

小倉

「かわいいけど許さん!」

 

ギャーギャー

 

カーリー・ロゥ・ポーカ

(何やってるんだろう、あの人たち…)

 

木造船団

カーリー

「私はカーリー・ロゥ・ポーカ。スピル村の魔法使い。みんなスピル村から来た。」

 

小倉

「あー、なんて言ってるんだ?」

 

「ちゃんとこれつけてください。」

 

自動翻訳イヤホンマイクを渡す。

 

小倉

「Спасибо」

 

「はい?」

 

諸星

「設定ロシア語になってますよ。」

 

小倉

「Avez-vous le réparer?」

 

諸星

「1回外してください!」

 

数分後

小倉

「なるほど…炎龍に村を襲われて逃げ出してきたと…」

 

「それにしてもみんな子供みたいだけど…大人達は?」

 

カーリー

「炎龍に挑んで殺されたり、襲われたりしてみんな死んでしまった…」

 

小倉

「そうか…ところで、どこか行く当てでもあるのか?」

 

カーリー

「ない。というかほぼ漂流に近い。」

 

小倉

「漂流…」

 

「どうします?」

 

小倉

「うーん…」

 

長門艦内

小倉

「そういう訳で連れてきちゃいました。」

 

岩瀬

「どういう訳だ!?何無断で連れた来てんだ!」

 

「申し訳ありません艦長。私、ダメな子ですよね…」ウルウル

 

岩瀬

「湊は許す!だが小倉!てめぇはダメだ…」

 

小倉

「男女差別!」

 

岩瀬

「うるさい!甲板10周!」

 

小倉

「くそぅ、くそぅ!」




湊楓(みなとかえで)
まだ20代ながら海軍少佐、航海長。戦艦長門のアイドル的存在。男性人気はもちろん、女性人気も高い。実はファンクラブも存在している。

カーリー・ロゥ・ポーカ
スピル村の魔法使い。簡単に言えば海軍編版レレイ。13歳で漂流民の子供たちをまとめている。赤いロングヘアでまないt…おや、誰か来たようだ


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海獣

本当は現地人のオリキャラは出さないつもりだったんですが話を作りやすくするため出しました。


小倉

「はあ…はあ…7km以上走ったぜ…」

 

カーリー

「あなた凄いね。あんな長距離走るなんて。」

 

小倉

「普段はCIC勤務だが一応軍人だし、フルマラソンさせられたこともあるから…」

 

カーリー

「CIC?フルマラソン?よく分からないけど凄いのね。」

 

小倉

「あと、体内に入っているナノマシンが酸素供給を助けてるから回復も早い。」

 

カーリー

「それにしても大きい船ねー。どうやって動いているの?」

 

小倉

「一応動力は核融合エネルギーで動いている。」

 

カーリー

「よく分からないけどあなた達はこっちの世界より技術が進んでいるんだね。」

 

小倉

「まあ、宇宙の標準的な技術力までは発展させたからな。」

 

カーリー

「あ、そうそう言い忘れてたけどこの辺結構海獣が…」ドッパー

 

目の前に巨大なイカのような生物が現れた。

 

小倉

「えぇ…」

 

カーリー

「よりにもよってクラーケンが現れたね。海獣の中でも結構強い方よ。陸の炎龍、海のクラーケンと言われるくらい。」

 

小倉

「とりあえず俺はCICに行く!」

 

カーリー

「私も行くわ!」

 

小倉

「えぇ…」

 

CIC

岩瀬

「航海長!未確認生物について報告しろ!」

 

「えーと、イカです!」

 

小倉

「そんなの見りゃわかるわ!」

 

「凄くイカ臭いです!」

 

岩瀬

「イカ臭い?///」ムラムラ

 

小倉

「欲情すんなジジイ!」

 

安達

「で、打つんですか?」

 

小倉

「レールガン撃てばいいんじゃね?」

 

安達

「雑ですね…まあそれで行きましょう。」

 

小倉

「4番砲塔撃ちー方ー始め!」

 

「てー!」バーン!

 

クラーケンに直撃する。

 

「目標に命中!身体一部吹っ飛びました!…あれ?なんか身体再生してます!」

 

カーリー

「あー、クラーケン基本寿命以外で死なないから。どれだけ傷を負わせても、塵にしてもそこからまた再生するの。」

 

小倉

「先に言え!」

 

岩瀬

「んー…そうなるとどうにも出来ないぞ…」

 

小倉

「いえ、一つだけ方法があります。」

 

岩瀬

「方法?」

 

小倉

「どれだけ傷を負わせても、塵にしても再生するなら再生出来ないよう消滅させればいいんです。」

 

安達

「つまり、どういうことですか?」

 

小倉

「対消滅だ。そうすれば跡形もなく消えるから再生はできない。」

 

岩瀬

「でも反物質爆弾なんかないし、第一威力が強すぎるから帝国どころかこの星ごと吹き飛ぶぞ?」

 

小倉

「摩周は反物質潜水艦なので反物質水素を積んでいるはずです。それを粒子加速器で目標に撃ち、付近へ普通の水素を打ち込み、爆発させます。」

 

岩瀬

「分かった。それでいこう。船務長は摩周へ連絡しろ!」

 

氣田海奏海軍中佐戦艦長門船務長

「りょーかいでーす。」

 

岩瀬

「…なんかこの艦女子が多いせいか少し緩いな…皆優秀だからいいけど。」

 

小倉

「それを放置している艦長もどうかと。そのうち佐久間中将に何か言われるかもしれませんよ。」

 

氣田

「今補給機が来るそうです。取り出して積む時間があるから2分待って欲しいそうです。積めば5秒で来れるとのこと。」

 

岩瀬

「飛行科は飛行甲板で待機!」

 

2分後

小倉

「反物質水素装填完了!」

 

岩瀬

「攻撃を許可する。」

 

小倉「9番砲塔撃ちー方始め!」

 

「あのー…」

 

小倉

「なんだ!」

 

「クラーケン、もう居ませんよ…」




キャラ紹介
氣田海奏(きだうみか)
海軍中佐で戦艦長門船務長。現在26歳。防大を上位で卒業したエリート。航海長、船務長、補給長の3人が戦艦長門のアイドル。この3人の話は横須賀基地のみならず、日本中の海軍基地で有名。日本は年齢よりも才能を重視するようになったので、士官はみんな若い。


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イタリカ攻防戦1

また陸軍に戻ります。翼竜の鱗を集める下りは原作と変わらないので飛ばします。倉田が煙を発見する辺りからです。


倉田

「隊長!右前方約15km先に煙が!」

 

伊丹

「んー?マジか。地図見る限りあれイタリカだぞ。」

 

倉田

「飛ばせば2秒ぐらいで着きますけどどうしますか?」

 

伊丹

「別にそんな急がなくてもいいと思うが少し急いでくれ。」

 

倉田

「了解!」ギュン!

 

伊丹

「ばっ、お前飛ばしすぎ!」

 

イタリカ南門

伊丹

「はえー、戦闘直後だったのか。たまげたなぁ。」

 

ピニャ・コ・ラーダ

「なんだあの乗り物は!浮いているぞ!」

 

三人娘が降りてくる。

 

ピニャ

「あれは魔導師にエルフ…んな!エムロイの神官!」

 

グレイ・コ・アルド

「どうしますか?もし盗賊だったら厄介ですよ…」

 

ピニャ

「もし盗賊出ないとしたら確実に引き入れたい…」ドンドンドン オイゴルァ!

 

ハミルトン・ウノ・ロー

「わわ!来ましたよ!」

 

ピニャ

「何とか助けを乞おう!」

 

ピニャ

「よくぞいらっしゃった!歓迎する!」バーン!

 

勢いよく扉を開ける。

 

 

ピニャ

「えっ?」

 

そこには伊丹が倒れていた。

 

ピニャ

「これを私が?」

 

一同「うん。」

 

桑原

『隊長、こちら桑原、送れ!応答してください!送れ!』

 

門内

テュカ

「あなた何考えてるの!?普通開ける時人がいないか確認するでしょ!」バシャー

 

ロゥリィ

「あら、起きたの?」

 

伊丹

「ん?うあっ!」

 

伊丹が起き上がる。

 

桑原

『隊長!応答してください!送れ!』

 

伊丹

「こちら伊丹。」

 

桑原

『良かった…あと少しでイタリカを対消滅させてる所でしたよ。』

 

伊丹

「いや、俺も消えるじゃん。」

 

一悶着あって第3偵察隊は南門の守備を行うことになった。

 

栗林

「なんでや!」

 

伊丹

「作者手抜いたな…」

 

倉田

「メタいですよ隊長。」

 

伊丹

「しかしまあ、一度突破された南門の守備とは…完全に捨て駒にされたな…」

 

栗林

「思ったんですけど、イタリカをシールドで囲めば良くないですか?」

 

伊丹

「そんな大規模な展開装置は持ってきていない。」

 

夕方

伊丹

「そろそろ暗くなってきたな。おやっさん、レレイ達に暗視装置貸してやってくれ。」

 

桑原

「了解!これを。」

 

3人に暗視装置を手渡す。

 

レレイ

「伊丹達は要らないの?」

 

伊丹

「俺達軍人は一時的な人体改造がされていて色んな能力を持っているんだ。退役したら元に戻されるけど。」

 

レレイ

「改造?」

 

伊丹

「ああ。暗視能力や体力向上、水中呼吸。他にも、テレパシーが出来たり、電磁パルス攻撃の無害化、Wi-Fiが飛んでいるのが分かったりする。」

 

倉田

「絶対最後の要らないですけどね…」

 

伊丹

「あと一応迷彩服の光学迷彩ONにしておけよ。その方が門の守備が居ないと思わせやすいからな。」スゥー

 

テュカ

「!?」

 

ロゥリィ

「消えた?」

 

伊丹

「悪いが、3人の分の迷彩服はないんだ。ちなみに改造による能力で味方は光学迷彩を使用していても見えるんだ。」

 

倉田

「隊長!前方に敵兵が!」

 

伊丹

「ん?あれ石膏じゃん。」

 

黒川

「反物質カルシウムぶち込んでもいいですか?」キラキラ

 

伊丹

「キラキラスマイルで恐ろしいこと言うな…てかお前らはなんでそんなに対消滅させたがるんだ!」

 

深夜

伊丹

「…暇だな。」

 

桑原

「…ですね。」

 

倉田

「プレイヤーあるので何かBGMかけましょうか。」

 

伊丹

「そうだな。」ガション

 

アーサーダーヨアケーダーウシオーノイーブーキー

 

倉田

「海軍歌じゃないですか。」

 

伊丹

「いいじゃないか。歴史があって。文句言うならお前がかけろよ!」

 

倉田

「分かりました。」ガション

 

アレハーダレダーダレダーダレダーアレハー

 

伊丹

「軍歌ですらねぇ!」

 

倉田

「自分でかけろって言ったくせに…」

 

伊丹

「じゃあ順番的におやっさん、なんか好きなのを。」

 

桑原

「え゛。まったくしょうがねぇな。」ガション

 

サァミンナデオドルデスヨ!オドッテミンナノキモチニナルデスヨ-!ワンツーサンシ!

 

伊丹

「」

 

倉田

「」

 

桑原

「な、なんだ?」

 

ミーギテデワンチャーン(ワーンワンワワン!)ヒダリテデゾウサーン(パオーパオーパパオ-!)

 

栗林

「」

 

黒川

「」

 

桑原

「その性犯罪者を見るような目はやめようか?」

 

伊丹

「おやっさん、別に幼女趣味があってもいいと思うが…」

 

 

 

伊丹

「古い」




タイトル詐欺。
次回はちゃんと交戦します。


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イタリカ攻防戦 2

そろそろ前書きが書くこと無くなってきた


東門

民兵

「東門陥落!」

 

ピニャ

「ぐっ…一体何故だ!何故こうも上手くいかないのだ!」

 

グアー!ギャー!ヤメチクリー!ミドリノヒトハ!

 

ピニャ

「呼んだところで来る訳が無い…捨て駒にしたんだ…戦闘に気付いていても見捨てる筈だ…」

 

南門

桑原

「いやっ、デ〇ルマンの方が古いでしょう!」

 

倉田

「初めて知った人の愛を馬鹿にするんですか!!」

 

ギャーギャー!

 

栗林

「…何やってんのこの人達」

 

ロゥリィ

「アッ…ダメ!うぅ…はぁ…ダメなの…そんな…ゼッタイ!うっ…ンアーッ!」

 

伊丹

「何が始まるんです!?」

 

レレイ

「戦場で死んだ魂たちがロゥリィの体を通してエムロイの元へ召される。それが媚薬のような作用を引き起こす。」

 

伊丹

「戦闘?」

 

富田

「気付いてなかったんですか?既に東門陥落してますよ?」

 

伊丹

「ファッ!?」

 

栗林

「あんなに大荒れしてるのに気付かないなんて…」

 

伊丹

「栗林!ロゥリィに付いていてやってくれ。おやっさん、あとは頼んだ!」

 

栗林・桑原

「「了解!」」

 

ロゥリィがいきなり門から飛び降り、東門の方へ走り去っていく。

 

栗林

「えぇ…」

 

アルヌス基地

狭間

「第3偵察隊がイタリカの代表ピニャ・コ・ラーダ氏より治安維持協力要請を受け、増援を要求している。」

 

加茂直樹陸軍大佐

「でしたら我々第1戦闘団に!」

 

健軍俊也陸軍大佐

「駄目だ!戦車なんかでチンタラ地面を走っていたら間に合わない!ここは54式陸戦支援機を主力とする第4戦闘団を!」

 

狭間

「第4戦闘団に出動を命じる!」

 

健軍

「イエッサー!」

 

東門

ゴスッ

 

ロゥリィ

「フフフ…」

 

盗賊

「なっ…死神ロゥリィ!」

 

ロゥリィ

「フフフ…フヒッ…ヒャッハー!」

 

伊丹

「駄目だ!ロゥリィ完全にキャラ崩壊してる!」

 

富田

「何処ぞの梨の妖精みたいになってますよ。」

 

伊丹

「いや、モヒカン兵かもしれん…」

 

富田

「どうでも良くないですか…」

 

栗林

「はああああああああ!」

 

富田

「っあのバカ!」

 

伊丹

「追うぞ!あくしろよ」

 

富田

「了解!」

 

 

 

栗林

「とつげーき!」ドゴォ

 

盗賊

「ぐぅ…怯むな!かかれー!」ウォー!

 

ロゥリィと栗林がコンビネーションを組み、敵を倒していく。互いの後ろに回り込んだ敵を互いに倒していく。

 

富田

「出番無さそうですね。」

 

伊丹

「せめてもの支援だ!」ピンッ シュッ

 

電子手榴弾を投げる。

ゴト

盗賊

「ん?」

 

ドゴォバチバチ

 

盗賊

「ぐはああああああああ!」

 

門外

ヒュードーン

 

盗賊

「があああ!」

 

空対地誘導弾が門外の敵を殲滅していく。

 

健軍

「やはり最新の91式は火力が違うな!1発で1km位が吹っ飛ぶんだもの。」

 

門内

伊丹

「おっ、援軍が到着したな。」

 

健軍

『3レコン、こちらレギンレイヴ。これより門内の掃討を開始する。直ちに退避されたし!』

 

伊丹

「不味い!富田!栗林を頼んだ!」

 

富田

「了解!」

 

伊丹がロゥリィをお姫様抱っこし、富田が栗林を担ぐ。

 

栗林

「ちょっ、自分で歩けるからー!」

 

健軍

「掃討開始!」ビュンビュン!

 

赤い閃光が大量に盗賊に撃ち込まれる。

 

グアー!グホー!アー!ギャー!アベシ!フンガー!

 

ピニャ

「…なんという破壊力だ…どんな大軍を持ってしても抗うことが出来ない一方的な殺戮…妾は大変なものを巻き込んでしまったのではないか…」

 

「降下ー!」

 

隊員たちが降下してくる。

 

住人

「ありがとうございます…貴方達は何処の軍隊なのですか?」

 

富田

「我々は日本国陸軍です。」




兵器紹介
83式電子手榴弾
爆発と共に強力な電気が発生する。爆発に巻き込まれなくてもその電気で感電死させることが出来る。

54式中型陸上戦闘支援戦闘機
反重力装置の開発で御役御免になったヘリコプターの後継兵器。最高速度は約マッハ85。シールドが標準装備されている。愛称はレギンレイヴ。

91式空対地誘導弾
実戦配備されたばかりの最新誘導弾。オフラインでも誘導可能で、その破壊力は核兵器に匹敵する。飛翔速度は約マッハ208。衝突の寸前に衝撃を和らげるために緩衝光線を出すため、地面はそこまで抉れない。


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協定違反

少し期間が開いてしまいました。すみません。


イタリカと協定を結び、レレイたちも翼竜の鱗を売り、イタリカを後にした第3偵察隊。

 

伊丹

「はあ、何で鱗を売りに来ただけでこんな事に巻き込まれたかなー…」

 

倉田

「イタリカとの安全は保証されたんですからいいじゃないですか。」

 

伊丹

「俺達は攻められても痛くも痒くもないんだけどな…」

 

倉田

「隊長!前方に煙を確認!」

 

伊丹

「またかよ…」

 

倉田

「金髪です!」

 

伊丹

「金髪!?」

 

倉田

「縦ロールです!」

 

伊丹

「縦ロール!?」

 

倉田

「後方に美人多数!」

 

伊丹

「薔薇だな!」

 

倉田

「薔薇です!!」

 

薔薇が停止している第3偵察隊の隣で止まる。

 

ボーゼス・コ・パレスティー

「何者だ!どこから来た!」

 

富田

「あー…アルヌスから…」

 

ボーゼス

「アルヌスだと!?貴様ら敵か!」

 

隊員が一斉に銃を構える。

 

伊丹

「射撃待て!あー、私の部下がどうか…」

 

ボーゼス

「お黙り!」パァァン

 

伊丹

「あはぁーん」

 

ボーゼスが伊丹をビンタする。

 

倉田

「隊長!…羨ましいっす!」

 

伊丹

「お前ちょっと黙れ!早く逃げろ!俺の事はいいから!」

 

倉田

「隊長…すみません、これはせめてもの抵抗です!」ギュン

 

第3偵察隊が高速で飛び去り、ソニックブームが発生する。

 

伊丹

「うわっ!」

 

ボーゼス

「キャッ!」ヒヒーン!

 

伊丹たちが吹き飛ばされる。

 

伊丹

「クソ、何でソニックブーム発生させてったんだ!」シャキ

 

伊丹が剣を突きつけられる。

 

伊丹

「あれ?これまずくね?」

 

 

イタリカ

ピニャ

「なんてことしてくれたんだ!」ドゴォグシャア

 

ボーゼス

「ふぇ?」タラー

 

ピニャ

「結んだその日に協定破りとは…」

 

グレイ

「これを口実に戦争…帝国がよくやる口ですな。彼らが同じことをしないとも限らない。」

 

ハミルトン

「伊丹殿!伊丹殿!」

 

伊丹

「あ…ああ…」バタッ

 

ハミルトン

「伊丹殿ー!」

 

 

 

伊丹

「んあ?」

 

メイド長

「お目覚めですか?」

 

伊丹

「ここは…」

 

メイド長

「現在伊丹様をこのような目に合わせたものには叱責を行っております。」

 

伊丹

「あー…べつにいいっすよ。そこまでしなくても。」

 

メイド長

「もしこのまま帝国を滅ぼすのであればそちらへ加担する所存です。」

 

伊丹

「まあいずれ降伏させる予定ですがまだ滅ぼしませんよ…」

 

メイド長

「ありがたきお言葉…伊丹様のお世話はこの者達が行います。」

 

メイド達

「よろしくお願いします、ご主人様。」

 

伊丹

「あは、あははは…」

 

イタリカ付近

栗林

「隊長、今頃死んでたりして。」

 

倉田

「縁起でもないこと言わないで下さいよ。」

 

栗林

「でも途中酷い目にあってたし…」

 

倉田

「隊長の事ですから多分喜んでますよ。」

 

栗林

「なるほど。」

 

富田

「いや、納得するなよ…」

 

桑原

「これよりイタリカ突入作戦を実行する。総員連携し、敵味方死傷者0を目標に行動せよ。」

 

偵察隊

「了解!」

 

イタリカ

伊丹

「ん?」

 

メイド長

「どうされましたか?」

 

伊丹

「いや、仲間が接近してきてる反応が…」

 

メイド長

「何故わかるのですか?」

 

伊丹

「人体改造の能力の1つで…」

 

メイド長

「人体改造…ですか…そちらの世界はこちらの世界よりも進んでいるのですね。」

 

伊丹

「まあ、日本基準で600年弱離れてますから。」

 

富田

「隊長!」バーン

 

倉田

「ご無事でしたか!?」

 

伊丹

「おっ、思ったより早かったな。」

 

倉田

「なっ!隊長がケモ娘に囲まれてる!?羨ましいっす!」

 

栗林

「はー…心配して損した…」

 

廊下

ボーゼス

(何故私がこんな目に…しかしこれもピニャ殿下の御命令。帝国を、イタリカを守るためにも私の身体を犠牲に…!)ガチャ

 

アハハハウフフフキャイキャイキャピピキャピピピピック

 

ボーゼス

「ここまで来るのにどんな思いでいたか…」

 

伊丹

「えっ?」

 

バシィン!

 

伊丹

「アアン!」

 

倉田

「羨ましいっす!」

 

伊丹

「黙れえええええええ!!」

 

 

 

ピニャ

「一度のみならず二度までも…」

 

ボーゼス

「うう…」

 

伊丹

「あー…」

 

富田

「あの、そろそろ隊長連れて帰りますんで後のことはそっちで…」

 

ピニャ

「いや、待ってくれ!えと…そうだ!一緒に朝食でもどうだ!?」

 

倉田

「それが隊長、国会から参考人招致受けていて、国会で答弁しなければなんないんですよ。」

 

レレイ

「伊丹は日本の元老院で報告を求められているらしい。」

 

ピニャ

「元老院!?」

 

富田

「それじゃあ、そういうことで…」

 

ピニャ

「待ってくれ!」

 

ピニャ

「妾もついて行く!指揮官の者にしっかりと謝罪をしておきたい。」

 

倉田

「どうします隊長?」

 

伊丹

「inじゃねーの?」

 

倉田

「軽いっすね…」

 

伊丹

「よし、みんな乗ったな!出発だ!」

 

ボーゼス

「どうされました?殿下。」

 

ピニャ

「敵国の指揮官と会うのだぞ!緊張しているのだ!伊丹の発言次第では帝国は滅ぼされる…何とか説得しなくては…」

 

ボーゼス

「と、とりあえず着くまで時間はありますから心の準備を…」

 

伊丹

「よーし、着いたぞ!」

 

ピニャ

「えっ!?もう!?」

 

ボーゼス

「そんな…!馬で急いでも数時間はかかるのに!」

 

ピニャ

「なんて恐ろしい乗り物なんだ…!」




次は早めに出せるよう頑張ります。


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宇宙への旅立ち

陸軍編初のオリジナルストーリーです。原作と違い、日本には3泊する予定です。


伊丹

「思ったより早く着いたな。」

 

倉田

「そりゃマッハ50以上で来ましたからね。」

 

柳田

「よう、ちゃんと帰ってきたようだな。そちらの方がピニャ殿下で?」

 

ピニャ

「いかにも。」

 

柳田

「そしてそちらの方が…伊丹に乱暴をしたという?」

 

ボーゼス

「う…はい…」

 

狭間

「よしておけ柳田。泣きそうではないか。」

 

柳田

「これは失礼。お二人にはお話があるので、こちらへ。」

 

ピニャ

「わかりました。」

 

伊丹

「この後すぐ出発だから準備するぞ!」

 

 

基地内

狭間「…なるほど。そのような経緯があって暴行に及んだと。」

 

ボーゼス

「はい…」

 

ピニャ

「この件について日本はどうするのですか?まさかイタリカを滅ぼすつもりですか!?」

 

狭間

「いえ、それはありません。」

 

ピニャ

「本当ですか!?」

 

狭間

「ですが、ある程度の報復攻撃は覚悟して頂きたい。」

 

ピニャ

「報復攻撃!?イタリカにですか!?」

 

狭間

「いえ、帝国にです。一応、帝国軍人のしたことですから。ですが、我々が攻撃するのは政治機関か軍事施設です。住宅街等は攻撃しません。」

 

ピニャ

「そう、ですか…」

 

ピニャ

「そ、そうだ!狭間中将!妾達も日本に連れていってはもらえませんか?しっかりと謝罪しておきたい。」

 

狭間

「ええ、構いませんよ。」

 

 

柳田

「…ということでこの2人もついて行くことになった。」

 

伊丹

「まじで…」

 

柳田

「いいか伊丹、この日本への招待の目的は我が国の技術力や真の軍事力を見せることであの姫様に戦争はするべきではないと思わせることだ。そのことを忘れるな。」

 

伊丹

「わーってるよ。」

 

テュカ

「何でこんなに厚着するの?」

 

レレイ

「向こうはこっちとは気候が違うらしい。」

 

ロゥリィ

「楽しみねぇ。どんな街なのかしら。」

 

伊丹

「よし、出発だ!」

 

門の周りがドーム型に緑色に一瞬光る。門を守っていたバリアがとけたのだ。

 

ピニャ

「いまのは…防御魔法か?」

 

レレイ

「違うらしい。私もよく分からないが電磁波と呼ばれる物で壁を作り出しているらしい。」

 

伊丹

「さあ、この道を歩いた先が日本だ。」

 

ボーゼス

「ついに、敵国である日本に…」

 

ピニャ

「ああ…」

 

一行は暗闇の道を歩き続け、ついに外へと出た。

 

レレイ

「ここが日本…」

 

テュカ

「寒っ!」

 

伊丹

「それじゃあ俺手続きしてくるわ。」

 

伊丹が手続きをしている。

 

駒門英世

「これはこれは、伊丹中尉。」

 

伊丹

「ん?ああ、あんたか。久しぶりだな。」

 

富田

「知り合いですか?」

 

伊丹

「まあな。」

 

駒門

「今回、あんたらの護衛を担当する駒門だ。まあ護衛の必要はあまりなさそうだけどな。元S所属の中尉がいるんだものな。」

 

栗林

「S?…S!?ウソダドンドコドーン!」

 

レレイ

「エス?」

 

富田

「特殊作戦群のことで世界最強とも言われる特殊部隊だ。」

 

駒門

「そんなことはどうでもいい。とりあえずあんたらはまず檜原基地に行くぞ。」

 

伊丹

「何で?」

 

駒門

「おいおい、予定聞いてないのかよ。火星周辺で行われる宇宙軍の演習を見に行くんだよ。」

 

伊丹

「それはわかってるが檜原基地ってそもそもどこだ?」

 

駒門

「奥多摩の方にある檜原村っていうちっこい村にあるんだ。まあ、宇宙軍基地は最重要国家機密の1つだからな。知らなくても無理ない。」

 

伊丹

「まあいいや。よし、みんなバスに乗れ!」

 

ロゥリィ

「これは地面を動くの?あっちのは浮いてたじゃない。」

 

伊丹

「あー、反重力装置も最重要国家機密の1つだから民間車輌には使われないんだよ。使われるのは軍事車輌とか軍用機だけなんだ。」

 

街中

テュカ

「わあ、凄い!大きい建物がたくさん!」

 

レレイ

「変わった形の建物が多い。あっちじゃ絶対造れない。」

 

ロゥリィ

「人がたくさん…お祭りかなにかかしら?」

 

ピニャ

「なんということだ…帝国とはまるで違う!」

 

檜原基地

伊丹

「着いたみたいだな。」

 

栗林

「なんですかここ。ただの山奥じゃないですか。」

 

「お待ちしておりました。」

 

伊丹

「…あなたは?」

 

橘芳樹宇宙軍大佐宇宙戦艦月読命艦長

「橘芳樹と言います。宇宙軍大佐で、宇宙戦艦月読命の艦長をしています。」

 

伊丹

「基地はどこにあるんです?ただの山奥ですよね?」

 

「こちらの円の中に立ってください。」

 

伊丹

「はあ…」

 

地面に描かれた円の中に一同が立つ。

 

「それでは行きます。」

 

橘がポケットから取り出したボタンのようなものを押す。

 

「さあ、着きました。」

 

伊丹

「へ?」

 

栗林

「場所が…」

 

富田

「変わっている…」

 

さっきまでいた山奥から、未来的な基地の内部に変わっている。

 

ピニャ

「なんだ!?一瞬で景色が変わったぞ!?」

 

テュカ

「すごい…これも魔法?」

 

レレイ

「違う。この世界の人間は魔法が使えない。でも彼らはその高い科学技術力で魔法のようなことを行うことができる。」

 

「ここが檜原基地です。皆さんには宇宙戦艦月読命に乗り、演習場まで行きます。」

 

栗林

「なんで演習を見るんですか?」

 

「今日は殿下もいらっしゃっていることですし、我々の高い軍事力の象徴である宇宙軍の演習を見せることで講和を加速させることが目的です。」

 

月読命艦内

「それでは出発します。浮上!」

 

テュカ

「飛んだ!?」

 

ロゥリィ

「面白くなってきたわね。」

 

ボーゼス

「ピニャ殿下!我々はどこへ!?」

 

ピニャ

「わからん…」

 

「前進!」

 

月読命がロケットほどの速さで飛んでいく。

 

「もう宇宙に入りましたよ。」

 

伊丹

「おっ、地球じゃねーか!」

 

レレイ

「あそこから来たの?」

 

ロゥリィ

「ここどこ?」

 

伊丹

「宇宙だ。いつも見ている空よりも向こうの世界だ。星や太陽のある世界だ。」

 

テュカ

「すごい…綺麗…」

 

「極超光速まで加速するので後2分ほどで火星に到着します。」

 

富田

「2分!?」

 

栗林

「火星ってまあまあ距離あったような…」

 

レレイ

「隣の船も宇宙戦艦?」

 

「いえ、あれは宇宙巡洋艦天岩戸です。その隣にあるのが宇宙巡洋艦高千穂、さらに奥が宇宙駆逐艦後醍醐です。」

 

「そして反対側のあの船は宇宙駆逐艦冷泉、その奥が宇宙駆逐艦聖武、さらに奥が宇宙戦艦少名毘古那大神、さらに奥が宇宙巡洋艦淤能碁呂です。」

 

伊丹

「全然聞いたことない名前…」

 

「基本的に日本神話、古事記から取られてますから。宇宙戦艦は日本の神々、宇宙巡洋艦は日本神話の地名、建造物、道具、宇宙駆逐艦は歴代天皇から取られてます。」

 

ロゥリィ

「日本の神々なのね!ぜひ会ってみたいわ!」

 

「いえ…少なくとも2800年近く前のことですから会えないかと…」

 

ロゥリィ

「そうなの?残念だわ。」

 

「あっ、火星が見えてきました。」

 

伊丹

「ここが、火星…」




古事記についてはよく知らないので間違っていることもあるかも知れません。


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宇宙軍設定

続きを先に書くか迷ったんですが設定書かないと話が分かりづらいと思ったので設定を先に書きます。まだ出ていないキャラの紹介も先に書いておきます。


橘芳樹宇宙軍大佐

宇宙戦艦月読命艦長。宇宙軍士官学校を首席で卒業したエリート。現在31歳独身。某宇宙戦艦アニメに影響されて宇宙軍士官学校に入学する。SF系が好き過ぎて女性に引かれるため彼女が出来たことがない。本人曰く、親戚がエイリアンアブダクションされたらしい。

 

岡本次郎宇宙軍中佐

宇宙戦艦月読命副長。元同人作家という異色の経歴を持つ。名前が名前だったので友人に絵を描いてみろと言われて描いたら意外と上手かったため同人作家になった。とある夜にUFO(宇宙戦艦天津彦彦火瓊瓊杵尊)を見たことにより宇宙に関心を持ち、入隊した。

 

天之御中主大神型宇宙戦艦

全長:584.3m

全幅:61.9m

全高:153m

建造期間:2054年-2068年

就役期間:2061年-現役

兵装:04式5820mm波動単装砲(1基)

53式VLS(24セル)(3基)51式宇宙用艦対艦誘導弾、66式宇宙用艦対空誘導弾、51式ロ型対非電磁式シールド誘導弾、48式ロ型対電磁式シールド誘導弾を発射可能

23式460mm3連装ショックカノン(3基9門)

49式多用途粒子加速単装砲(18基)

51式ロ型パルスレーザーCIWS(8基)

08式艦船用シールド展開装置(近代化改修時に48式と交換)

速力:最大時速約34万光年

建造費:約3200億円

同型艦:BBGS-1天之御中主大神 BBGS-2天照大御神 BBGS-3月読命 BBGS-4少名毘古那大神 BBGS-5建速須佐之男命 BBGS-6天津彦彦火瓊瓊杵尊

前級:-

次級:伊邪那岐大御神型

世界初の宇宙戦艦。反物質エンジンが使われており、反重力装置で飛行している。相対性理論が嘘であったためこれだけ速くても時間の流れは変わらない。この艦に限らず、宇宙艦に必要な部品は安価で生産出来るようになったため、そこまで建造費は高くない。

 

高天原型宇宙巡洋艦

全長:395.7m

全幅:53m

全高:125.6m

建造期間:2062年-2076年

就役期間:2069年-現役

兵装:53式VLS(24セル)(2基)51式宇宙用艦対艦誘導弾、66式宇宙用艦対空誘導弾、22式対非電磁式シールド誘導弾、31式対電磁式シールド誘導弾を発射可能

36式435mm3連装プラズマ砲(2基6門)

93式410mm連装イオンキャノン(2基4門)

49式多用途粒子加速単装砲(12基)

08式艦船用シールド展開装置(近代化改修時に48式と交換)

51式ロ型パルスレーザーCIWS(6基)

速力:最大時速約39万光年

建造費:約3050億円

同型艦:CGS-1高天原 CGS-2淤能碁呂 CGS-3天岩戸 CGS-4天沼矛 CGS-5八尋殿 CGS-6高千穂

前級:-

次級:天浮橋型(2122年引渡し予定)

戦艦に満たなくてもある程度の火力を有し、機動性の高い宇宙艦を保有する計画で建造された。反物質エンジンで、反重力装置で飛行している。

 

神武型宇宙駆逐艦

全長:286.7m

全幅:49.8m

全高:102.7m

建造期間:2063年-2079年

就役期間:2067年-現役

兵装:76式24連装VLS(2基)51式宇宙用艦対艦誘導弾、66式宇宙用艦対空誘導弾、22式対非電磁式シールド誘導弾、31式対電磁式シールド誘導弾を発射可能

93式連装イオンキャノン(4基8門)

11式多用途粒子加速単装砲(26基)

08式艦船用シールド展開装置(近代化改修時に48式と交換)

51式ロ型パルスレーザーCIWS

最大時速約42万光年

建造費:約2840億円

同型艦:DDGS-1神武 DDGS-2聖武 DDGS-3冷泉 DDGS-4後醍醐 DDGS-5白河 DDGS-6皇極 DDGS-7推古 DDGS-8欽明

前級:-

次級:仁徳型宇宙駆逐艦(2124年引渡し予定)

高い機動力を誇り、そこそこの火力を有する艦。歴代天皇の名前が付けられているが、当初は艦名には人名を付けないのが伝統だったため、根強い反発があった。




艦の解説はWikiの書き方を参考にしてみました。


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宇宙演習

ノーコメント


特地洋上戦艦長門艦内

 

岩瀬

「只今より、帝国軍倉庫に対し報復攻撃を行う。対地戦闘用意!アマッポ設定飛翔速度マッハ2!」

(アマッポ:06式艦対地誘導弾の通称)

 

小倉

「マッハ2ですか!?何故です?」

 

岩瀬

「現地人にミサイルを見せることで、我々の軍事力を誇示することが目的だ。」

 

小倉

「了解しました。アマッポ攻撃初め!」

 

バシュウウウ!

前部VLSからアマッポが発射される。

 

帝都郊外

 

市民

「な、なんだあれは!?」シュウウウウ!

 

アマッポが低空で街を通過して行き、帝国軍倉庫に着弾する。

ドォォォン!

高さ200mほどまで煙が上がり、街にとてつもない轟音が響く。

 

長門艦内

安達

「アマッポ、命中を確認!」

 

岩瀬

「対地戦闘用具収め!」

 

月読命艦内

岡本次郎宇宙軍中佐宇宙戦艦月読命副長

「艦長、国防省より連絡、海軍が敵軍倉庫へのミサイル攻撃が行われたそうです。」

 

「らしいですよ、皇女殿下?」

 

ピニャ

「そう…ですか…」

 

ボーセス

「殿下すみません…私のせいで…」

 

ピニャ

「過ぎた事は仕方がない。今は日本の軍事力を探るんだ。そして、それを帝国に報告するのが妾達の使命だ。」

 

岡本

「現在高度328000ft、合流地点を視認!」

 

伊丹

「あの、こっからでも分かるあのでかい円盤は何ですか?」

 

伊丹が指さした先には、インデペンデンス・デイに出てきたような巨大な円盤型をした飛行物体があった。

 

「あれは、SA-5です。半径10kmにも及ぶ超巨大円盤型宇宙攻撃機です。主な任務は敵基地の大規模攻撃です。ただし、真下にしか攻撃出来ないので地上や海上の基地用です。」

 

栗林

「宇宙艦じゃダメなんですか?」

 

「宇宙艦は艦隊戦や惑星型要塞の破壊を目的に建造されましたから。」

 

1時間後

 

「今からSA-5が標的都市に対して主砲による攻撃を行います。」

 

SA-5の下には東京をモデルにした都市が現れた。艦隊もSA-5の下に居て、都市上空で静止している。

 

伊丹

「あの…位置的に我々に直撃しません?」

 

「シールドがあるので大丈夫ですよ。」

 

SA-5の中心が開き始める。

 

ロゥリィ

「何か開いたわよ?」

 

主砲が現れ、青白く光り始めた。

 

テュカ

「凄い…何が起こるんだろう…」

 

そして、青白い光線が地上に落とされ爆風と炎が広がって行く。

 

ボーゼス

「ピニャ殿下、あれは…!」

 

ピニャ

「なんて威力だ…あんなものを日本が持っているとは…」

 

爆風はさらに広がり艦隊を直撃する。しかし、艦の周りに緑色のシールドが現れ、爆風を阻止する。

 

富田

「よくこんな威力の爆風に耐えれますね。」

 

伊丹

「陸軍にはこんな威力の兵器は無いからシールドがどこまで耐えれるか分からなかったからな。」

 

爆風が通り過ぎ、目の前にはビルは焦げて倒壊し、一面焼け野原となっていた。

 

レレイ

「光線は攻撃魔法に似ていた。でもこんな威力の魔法はない…」

 

一同は呆然としていた。

 

30分後

 

「次は月読命波動砲による小惑星の破壊です。小惑星は15万年後地球に衝突することが分かったものを持ってきて使います。」

 

伊丹

「小惑星デカイな…」

 

小惑星は直径35kmあった。

 

「さっきCICへ攻撃許可を出したのでそろそろ撃たれるはずです。」

 

艦首の波動砲が青く光り始める。そして光線が放たれ、小惑星へ命中する。小惑星は一瞬で塵となり、跡形も無くなる。

 

伊丹

「すげえ威力だな。」

 

ピニャ

「我々はこんな国を相手に戦争していたのか…?」ガタガタ

 

岡本

「帝国はつい最近、火薬を開発したんですよね?」

 

ピニャ

「え、ええ。」

 

岡本

「恐らく帝国は今までとは全く違う新兵器を開発したことで慢心したのでしょう。」

 

「そして、調子に乗り日本へ侵攻、ということでしょうね。残念ですが、我々が見せることが出来るのはここまでです。ですが、我々の軍事力はお分かりでしょう?」

 

ピニャ

「まあ…」

 

岡本

「我々は帝国を蹂躙したりはしません。どれだけ頑張っても、我が国の軍人は1人も殺せません。犠牲を減らすためにも早々に講和すべきです。」

 

一行は地球に送られた。

 

「それでは参考人招致頑張ってください。」

 

月読命は浮上し、宇宙へと飛び立って行った。




SA-5(Space Attacker)
全長:215590m
建造期間:2095年-建造中
就役期間:2100年-現役
兵装:100式広範囲攻撃主砲、08式艦船用シールド展開装置改
速度:時速約21万光年
建造費:4兆1200億円
固定基地攻撃のために建造された。あまりに高価なため10年掛けて分割払いで建造した。地球には配備出来ないため、火星基地、金星基地、水星基地に配備されている。

日本の軍人数とか予算を書いたことが無かったので書いておきます。

人口:約1億8500万人
陸軍:約24万人
海軍:約22万人
空軍:約19万人
宇宙軍:約17万人
合計:約82万人

年間予算:約185兆7000億円
国防予算:約28兆円

思ったより本編の内容が薄くなってしまった。


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国会答弁

この時代の国会は外装も内装も変わってません。


伊丹

「さてと、地球に帰ってきた訳だが…」

 

富田

「すっかり夜ですね…」

 

伊丹

「今日は取り敢えず軍が用意したホテルに行くぞ。」

 

ホテル

 

テュカ

「わあ!高い!」

 

富田

「このホテルって…」

 

伊丹

「ああ、要人が来た時にはよく使われるホテルだ。」

 

栗林

「いいんですか?目立ったりしませんか?」

 

伊丹

「大丈夫だ。光学迷彩で姿を消した歩兵や陸戦支援機がそこら中にいるから。」

 

レレイ

「すごい…とても煌びやかな内装…」

 

ロゥリィ

「私たちの神殿より豪華なんじゃないかしら?」

 

伊丹

「よし!各自、部屋に荷物を置いたら飯だ!なんとフルコースだぞ!」

 

レストラン

 

ピニャ

「なんという事だ…この料理はなんと芸術的なんだ…!」

 

ボーゼス

「とても見た目が美しく尚且つ味も素晴らしい…帝国の料理でも敵わないし、見た目もこちらの方が圧倒的…」

 

ピニャ

「料理ひとつとってもこれほどの差があるのか…!」

 

レレイ

「!…美味しい…こんなの食べたことない…!」

 

ロゥリィ

「神殿のよりも美味しいわ。」

 

テュカ

「まるで絵画みたいな料理!」

 

富田

「…楽しそうですね。」

 

伊丹

「ああ。しかし、俺もこんな料理は初めて食ったぞ。」

 

栗林

「こんな高いの食べて大丈夫なんですか?」

 

伊丹

「これ軍の経費じゃなくて外務省の金だから。」

 

次の日

 

伊丹

「よし!みんな正装に着替えたな!」

 

テュカ

「この服動きにくいわ。」

 

レレイ

「こっちの正装らしいから。」

 

伊丹

「陸はマスコミとかスパイで動けないから輸送機で国会までいくぞ!」

 

富田

「空でもバレませんか?」

 

伊丹

「光学迷彩使うし、光学迷彩を見破ることが出来るのは日本ぐらいだし、アメリカも出来るけど大規模な装置が必要だから問題ない!」

 

国会中継

 

アナウンサー

『あっ!いま参考人が入ってきました!』

 

ザワザワ

 

委員長

「静粛に。これより、参考人に対する質問を開始する。まず、立憲改進党枝野幸人君。」

 

枝野

「はい。まず、伊丹参考人にお聴きします。特地害獣との交戦でコダ村の4分の1が犠牲になったことをどう思いますか?」

 

 

伊丹

「えー、そのことにつきましては大変悲しく思います。」

 

枝野

「日本軍は現在世界軍事力ランキングで1位になっています。それなのに、犠牲がでた。おかしくないですか?これはどう思いますか?」

 

伊丹

「どんなに強くても犠牲をゼロにするなんてのは不可能です。シールド装置を村人一人一人に持たせていたわけではないですし。だいたい、軍事の知識が一切なく、現場の状況をよく知らない人におかしいと言われても思うことはありません。」

 

枝野

「それは私を侮辱してるんですか!?取り消しなさい!!今の言葉!!今すぐに!!!」

 

安倍

「委員長、枝野議員は恫喝を行っています。」

 

委員長

「枝野議員、言葉遣いに気をつけてください。」

 

枝野

「今のは確実にあちらが悪い!!私は間違っていない!!」

 

安倍

(スパイは浄化したはずなんだけどなあ…まだ居たか。)

 

委員長

「枝野議員を退場処分とします。」

 

枝野

「なんでですか!!これだから日本人は!!!私は議員だ!!もっとうやm…」ヒュン

 

枝野議員が強制転移される。

 

安倍

「ボッシュートになります。」

 

ロゥリィ

「日本の議員ってこんなに下品なの?」

 

伊丹

「ほんのひと握りだけだから…」

 

委員長

「続きまして、社会労働党独島みずほ君。」

 

独島

「はい、まず伊丹参考人にお聴きします。日本軍は世界的に見ても先進的な武器を保有していながら、ドラゴンに負けました。これはどういうことなんですか?」

 

伊丹

「我々は負けてませんよ。」

 

独島

「いいえ、負けてます!!犠牲者が出ているんですから負けたも同然です!!」

 

伊丹

「あなた方の過去の行動を見ても、何としても我々に弱者のレッテルを貼り、軍を解体しようとしてるようですけど、犠牲者が出て負けならば第一次、第二次世界大戦の勝者はいないということになります。日本が嫌なら半島で猿馬見れんだろ大会に参加してたらいいじゃないですか?」

 

独島

「うるさい!!黙れ!!死ね!!私は間違っていない!!お前らが間違っているんだ!!この暴力措置どもが!!」

 

安倍

「委員長。」

 

委員長

「独島議員を退場処分とします。」ヒュン

 

伊丹

(めんどくせえ!!!)

 

委員長

「続きまして、日本維新の会足立貴史君。」

 

足立

「はい。えー、まずは特地害獣、通称ドラゴンと交戦した第3偵察隊の皆様、大変お疲れ様でした。そして、この戦闘におきまして犠牲となられたコダ村の住民の方々にはお悔やみ申し上げます。それではまず、特地住民の参考人の素性等をお聞かせください。」

 

伊丹

(やっとまともなのが出てきた…)

 

ロゥリィ

「私はロゥリィ・マーキュリー。961歳。エムロイの使徒よ。」

 

足立

「ほお、961歳…」

 

ザワザワ

 

委員長

「静粛に。静粛に。」

 

テュカ

「私はテュカ・ルナ・マルソー。165歳でエルフ。コアンの森出身でホドリューの娘。」

 

レレイ

「レレイ・ラ・レレーナ。15歳。コダ村の住人。ルルドの部族出身。」

 

足立

「こちらとはだいぶ寿命などが違うようですね。ありがとうございます。えー続きまして、伊丹参考人にお尋ねします。4分の3の住民を守ることが出来ました。ですが、4分の1の住民を犠牲にしてしまいましたが、何故4分の1を犠牲にしてしまったのでしょうか。」

 

伊丹

「火力不足です。中性粒子ビーム砲なんて20世紀後半には既にアメリカが開発していたような兵器です。せめて、荷電粒子砲は欲しかったですね。欲を言えば対空パルスレーザー砲車両とか携行式ショックカノンとか欲しかったですね。」

 

足立

「なるほど。火力不足、しっかりとした武装がなされていなかったということですね。政府及び国防省には特地派遣部隊へのしっかりとした武装を要求します。えー続きまして…」

 

数時間後

 

伊丹

「はあ…なんか疲れたな。」

 

ロゥリィ

「自由民主党?と日本維新の会?とかっていう政党以外礼儀がなってないわね。」

 

伊丹

「まあ日本人じゃないし…」

 

テュカ

「この後どうするの?」

 

伊丹

「ああ、外務大臣と会談しているピニャ達と合流して箱根へ向かう。」

 

レレイ

「箱根?」

 

伊丹

「ああ。日本の温泉地だ。ゆっくり休むぞ!」




枝野幸人(えだのゆきと)
立憲改進党党首。度々退場処分を食らってる。本名は李慶日(リ・キョンイル)。

独島みずほ(どくしまみずほ)
社会労働党党首。スパイであることを隠さない議員で有名。本人は隠してるつもり。あからさますぎて政府も放置してる。本名は金槿恵(キム・クネ)。

足立貴史(あだちたかし)
日本維新の会党首。特定野党議員をスパイと呼んだりするアクティブな議員。日本のみならず世界的にも人気の議員。

国会について
衆議院(総議席数470席)
与党
自由民主党(354席)もう弱腰政治はしない。
野党
日本維新の会(109席)事実上の唯一の野党。
立憲改進党(3席)ネットで大隈重信の侮辱と呼ばれている。
社会労働党(2席)旧共産党、社民党の生き残り。
革新党(1席)極左。
共和党(1席)共和制を目指している(天皇制廃止したいだけ)。

参議院(総議席数240席)
与党
自由民主党(138席)
野党
日本維新の会(99席)
立憲改進党(2席)
社会労働党(1席)

国会中に会談していたピニャ達については次回書きます。


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日特会談

最近、今更某日本国異世界転移物を見た。転移させたくなった。しないけど(多分)


河野三郎外務大臣

「はじめまして。私は日本国外務大臣の河野三郎です。」

 

ピニャ

「はじめまして。帝国皇女ピニャ・コ・ラーダです。」

 

ボーゼス

「はじめまして。帝国薔薇騎士団所属ボーゼス・コ・パレスティーです。」

 

ピニャ

「まずは我が薔薇騎士団が協定違反したことを陳謝します。」

 

河野

「あー、もう大丈夫です。既に報復攻撃はしたし。」

 

ピニャ

「今回のご要件はなんでしょうか。」

 

河野

「我々の要求はそこにいる外交官の菅原君を駐在させ、講和交渉を進めたい。」

 

ボーゼス

「講和ですか!?」

 

河野

「うん。我々としても無駄な犠牲は出したくないので。」

 

ピニャ

「もし嫌だといったら?」

 

河野

「その時は民間人救出後の帝都が、あなた方も見たであろうSA-5により焦土と化すでしょう。」

 

ボーゼス

「あんなとんでもない兵器が帝国に…?」

 

ピニャ

「ま、まさか…あんなデカい兵器があの門を通れる訳…」

 

河野

「我々は門に頼らずに行き来できますよ。」

 

ピニャ、ボーゼス

「えっ!?」

 

河野

「知らないんですか?我々は既に2個空母機動部隊を送ってますよ。」

 

ピニャ

「空母機動部隊?」

 

河野

「まだ海軍は見てないんですね。まあ、国防省に言って見れるようにしておくよ。」

 

ピニャ

「はあ…」

 

河野

「紹介が遅れたがロリwゲフンゲフン菅原君だ。」

 

菅原

「大臣?…わたしが、菅原です。よろしくお願いします。」

 

ピニャ

「よ、よろしくお願いします…」

 

河野

「で、講和の件は?」

 

ピニャ

「…妾一人で決めれることではありません。皇帝陛下に話はします。」

 

河野

「いい返事期待してますよ。」ピロロロロ

 

ピニャ

「何の音だ!?」

 

河野

「おっと失礼。もしもし、」

 

菅原

「スマートフォンですよ。100年前からあるんですが、基本的に形は変わってないんですよ。処理能力は天と地の差がありますが。」

 

ピニャ

「100年…」

 

河野

「えっ!?マジ!?ベルマー〇勝ったの!?ナイスゥ!」

 

ピニャ

「ベル〇ーレ?何の話をしているんですか?」

 

菅原

「サッカーですよ。ベ〇マーレというのはチーム名です。」

 

ボーゼス

「サッカー?」

 

菅原

「そのチームが本当に好きで圧勝した時は談話を発表したことがあるくらいで…」

 

ピニャ

「へ、へー…」

 

菅原

「今度サッカーの試合を見てみてはいかがですか?盛り上がりますよ。」

 

ピニャ

「か、考えておきます…」

 

ピニャ

「さっきから何を言っているのか全然わからんぞ!」ヒソヒソ

 

ボーゼス

「それに帝国と比べてなんか雰囲気が緩いですよね…」ヒソヒソ

 

ピニャ

「まあ、あまり堅苦しいのは嫌だったからいいが…」

 

河野

「失礼。退屈でしょう。どうです、国会コーラスに飛び入り参加でも…」プルルルル

 

河野

「また?もしもし。」ガチャ

 

林文科大臣

『カラオケと違って目立つよ。』プツッ ツーツー

 

菅原

「何の電話ですか?」

 

河野

「…音痴は来るなだって」




河野三郎
日本国外務大臣。Twitterが人気。親も議員でよく親と間違えられる。歌がヘタで岩屋剛議員曰く、
いやー、実に驚いた。久々に人の唄を聴いて仰天し、そして感動した。なんと言えばよいのか。。彼の唄は実に筆舌に尽くし難い。うまい、、、のではない。それどころか、音程が完璧と言っていいほどにはずれているのだ。失敬ながら「下手」などという次元を通り越している。いまどき、こんなに音程がはずれた唄は聴いたことがない。いや、生まれて初めてと言っても過言ではない。これほど外れた音感の持ち主は日本中を探しまわったとて見つからないのではないか。

(河野三郎が歌った曲は)僕らの若い頃にさんざん流行ったし、僕もよく唄ったものだ。が、河野君が唄うと、嘘ではない、まったく違う曲に聞こえるのだ。「テンポ」だけは合っているのが唯一の救いだが、それにしても、どうやったらあんな風に唄えるのか、、、まったくもって想像もつかない。

おそらく「自覚症状」はあるに違いない。であるならば、普通なら断固唄わないか、あるいはいかにも自信なさげに唄うところだが、彼が「あっぱれ」なのは実に堂々と大音響で唄い切るところだ。唄い出した途端に場内は抱腹絶倒状態に陥ったのだが、それをものともぜす、「自動編曲」した歌で場内を圧倒し続けた。聴いているほうは腹を抱えて苦しんでいたり、耐えきれず床に転がっていたりしたのだったが、それでもひるむところがまったくない。ここまでくれば「見事!」と言うほかはない。これはもう「才能」だ。
とのこと。

転移させないとか前書きに書いておきながら転移のための伏線を貼っていくスタイル。
談話のネタは元ネタがあります。気になる人は「河野談話 ベルマーレ」で検索しよう!
あと音痴ネタも元ネタがあるゾ!Wikiに載ってるから見ろよ見ろよ~(上の長文は某防衛大臣のブログのコピペに少し足したもの)


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