ヒロアカ世界に吉良吉影が来たら ( 両儀)
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原作開始前〜幼少期〜
死...そして新たな命


ヒロアカで吉良主人公の話あまり見ないな〜読みたいな〜じゃあ書くか!みたいなノリで書いたものです
今回が初投稿なので暖かい目で見てくだされば幸いですm(*_ _)m


吉良side

ここは...どこだ?

私は確かあの通りで振り向いた後に魂を引き裂かれたはず...

しかし、暗い...暗いぞ!私はどこにいるというんだ!...ん?なんだあの光は?あそこに迎えば良いのか?グッ..!なんだ!?急に全身が締め付けられているかのようだ!早く...早くここから出なければ!

もう少し...あと少しだ!よし!出れたぞ!これで息が吸える!

「おぎゃあああああああああああ!!!」

ん!?なんだこの声は!?まさかこの私が出したとでも言うのか!?

馬鹿な...この私がまたガキからやり直しだとでもいうのか?

これが...これが私への罰だとでもいうのか!?

だとしたら...良いだろう...今度こそ私は平和に過ごすのだ...人生に激しい喜びもいらない、そのかわり深い絶望も無い、そんな植物の心ような人生を...!平穏な生活を...!今度こそ私はおくるのだ...!

 

吉良side out

 

 

 

医者side

「よく頑張りました!奥さん!元気な男の子ですよ!」

そう私はたった今出産を終えたばかりの女性(いや、今では一児の母か)に祝福の言葉を告げた。

少しばかり体重が軽いようだがそこまで大変なことではない、今は頑張った奥さんを労いたかった。

ひとしきり旦那さんにこれからの経過について説明をした後、私は産まれたばかりの赤ちゃんを見てみた。

「元気に産まれてくれて良かったよ」

とても可愛らしく寝ているようだった、見ているだけで私の子供ではないのに嬉しくなってくる。この為に私は医者になったとも言える。

ん?どうやら目を覚ましてしまったようだ。まぁすぐにでも眠ってしまうか...なんだ?こっちを赤ちゃんが見ている?

なんだ!?この決意を秘めた目は!?まるで既に自己を認識しているかのようだ!そう思っていると赤ちゃんはまた眠ってしまっていた。

あの目はなんだったのか?本当に自己を認識してるかは定かではないが、この先何か起きるような気がする...そんな何かを私は感じた...

 

医者 side out

 

 

 

母親 side

 

今日、やっと待ちに待った息子が生まれた!出産は私が思っていた以上に苦しいものだったが早く息子に会いたい一心で頑張った。

道中夫が何故か気絶しかけるという出来事が起きながらも無事に息子は生まれてきてくれた!

私を見る目がすでにはっきりしているみたいだけど、私と夫との子供なのだ!赤ちゃんの時から天才なのかも!

たとえ天才でなくとも、可愛い息子なのだ、捨てる様なことは絶対にしない...!そうだいつまでも息子ではいけないわ、ちゃんと夫と決めた名前をつけてあげないと...

「あなたの名前は、吉影、吉良吉影よ、これからよろしくね?吉影」

私はそう言って息子から目をそらし、嬉しさのあまりまた気絶しかけてる夫に声をかけた

 

母親 side out

 




ここまで読んでいただきありがとうございます!
第1話であり、初投稿なので文章量は少なめです...多くかける様になりたい...第1話からいきなり父親が出てきませんでしたが次話では出しますので!(多分)母親sideでわかる様なキャラクターなので...まぁお察しですね笑
とても上手く書けたとは言えない出来ですがこれから頑張っていくのでよろしくお願いします!


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新しい生活

赤ちゃん編はこの回で終わりにする予定です!
まぁ吉良吉影は大人になってから本領発揮なので笑

では、どうぞ!


吉良 side

 

目が覚めたら、病院の中に私はいた。

まぁ赤ん坊になってしまったのだから仕方ない、納得はしないが理解はできる。

さて、どの様にこれからを生きるかを考えなければな...ここにはあの忌々しい空条承太郎も東方仗助もいないだろう...あいつらさえいなければ...私は死ぬ事も無かった...!!だが、過ぎてしまった事は仕方がない、1番重要な事を確かめなければ...!キラークイーン!

そう私が心の中で思うと私の背後から(まだ首がすわっていないので見ることは出来ないが)よく見慣れた顔が猫の様な人型の何かが現れた事がわかった。それは、前の人生で私が誰よりも信頼していた存在であり、第2の私「キラークイーン」

どうやら本来の姿よりも大分小さくなってしまった様だが...スタンドは本体の姿に影響されると聞いた事がある、その影響か?

小さくなっていた事は予想外だったが、今生においてもキラークイーンがいる事が分かっただけで十分な収穫だと言える...

まだスタンドの限界を調べる事は出来ないが...私が成長していくにつれてスタンドも同じように成長していくに違いない...

さて、今までは自分の安全のために出来る事をしたが(スタンドの確認しかしていないが)、私が生まれたこの世界は前回と同じ世界なのか?

今更だが、どう見ても前世では一度も見ることは無かった耳の生えたナースやどこからどう見てもパンダな医者...ここは前回の世界とは違う世界と思った方が良いな...まぁ今ここで考えても意味などない、今の私に出来る事をするとしよう

 

吉良 side out

 

父親 side

 

先日ついに私の息子が生まれた!吉影!私と妻の子だ!出産時は妻の苦しそうな姿に気絶しかけたり、無事に産まれた後は嬉しさのあまり気絶しかけてしまったが...まぁ仕方ないだろう。

息子である吉影は妻に似て凛々しい顔つきをしている、これは将来は女泣かせになるな...私に似なくて良かったな...私が若い頃は...自分で言っていて虚しくなってきた...ン゛ン゛、しかし、可愛いな〜吉影は、早く話始めてくれないかな〜、まだ早いか?

しかし、吉影は私の『写真の世界に入り込む』個性か、妻の『念動力』の個性どちらを受け継いでいるのだろうか?出来れば私の個性だったら嬉しいが、汎用性のある妻の個性でも良いな〜、どちらの個性を受け継いでいても私達の息子だ!妻と一緒に育てていこう!

おや?どうやら吉影はおネムの様だ、ふむ、寝ている姿も可愛いな!

だが、今は...

「おやすみ、吉影」

これからも家族のために頑張って働くぞ!

 

父親 side out

 

 




まずはここまで読んでいただきありがとうございます!
今のところ吉良吉影以外の人名が出ていませんが、察しのいい方なら既に父親の名前は予想がついてると思います笑
母親がジョジョの世界では名前すら出ていないので、そこはオリジナルになりますが、ご了承下さいm(*_ _)m
では、また次回にて...


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幼年期〜成長するスタンド〜

今回はタイトル通りです!
どの程度までできるか確認していきます!(すぐに変わるんですけどね...)

では、どうぞ!


吉良 side

 

ガキの頃から成長してかれこれ4年になる、未だにガキなのは変わらないが...私が成長するにつれてスタンドであるキラークイーンも成長しているようだ、私の考察は間違いではなかったようだ。

もう1つ言うならこの世界が前世とは違うのは確定のようだ、なぜなら、この前金髪のウサギの様な筋肉ムキムキの男が人を助けているのをテレビで見たのだ、その時はその男が異様過ぎてテレビを凝視してしまったが...

父にその場面を見られたのは私のミスだった、どうやら父は私がその男に興味があると思ったらしく色々な事を教えてくれた。父が言うには、テレビに映った男は「オールマイト」というらしく、この世界では「ヒーロー」が職業として認められているらしい...父は私がヒーローを目指しているのかと思ったらしいが、そんな事はありえないな...

ヒーロー?なんだそれは?自分から目立つ様な事をしてどうするんだ!?私は植物の様な人生を送れれば良いのだ...

しかし、うるさい...うるさいぞ、なんだ?さっきから同じ様な事ばかり報道するテレビは!?クソッ、キラークイーン!テレビを消せ!

はっ!?しまった!この場には父がいるのを忘れていた!

以前の私なら絶対にしないミスだ...まさか精神が肉体に引っ張られているのか?しかしなんと言って父を誤魔化すか...

「吉影!!個性を発現したんだな!!」

ん?個性...だと?どうやら私の知らない言葉の様だ、しかし、その個性とやらのおかげで父に対するめんどくさい芝居をする必要も無くなったようだ。

最近は失敗が多すぎる...だが悪い事ばかりではないな、これでキラークイーンを公に使ってもそういう個性だ、とでも言えば誤魔化せるという事か...まぁ、その為にはヒーロー免許?とやらがいるらしいが、先の事は今は良いとしよう、とりあえずは、はしゃぎ過ぎて気絶しそうな父を落ち着かせるところから始めるか...

 

吉良 side out

 

 

父 side

 

吉影が産まれてから早いものでもう四年がたった、吉影は赤ちゃんの時から泣くことも少なく、私たちの手のかからない利口な子だった。

妻の言った通り私たちの息子は天才だ!既に言葉の意味をきちんと理解して話すことが出来る!後は...個性だが、未だに発現していないが、調べてみたところ個性は4歳の時に発現すると書かれていたからそろそろ発現するのだろう!今から息子の成長が楽しみだ!

...しかし、この番組はなんなのだ、さっきから同じ事を繰り返しているだけではないか、おまけに少し音量を上げ過ぎたせいか、息子も鬱陶しそうにしている...切ってしまうか?そうだな!そうしよう!

 

バツン!!

 

ん?なんだ!?今勝手にテレビが切れた様な...私は何もしていないし、個性で似たような事が出来る妻は急な用事で出かけている...まさか!!まさか!まさか!吉影に個性が発現したのか!?どうやら私の個性ではないようだが、そんな事はどうでもいい!今は何が起きたのかわかっていない様子の吉影に説明してやらないとな。

「吉影!!個性が発現したんだな!!」

そう言うと、キョトンとした顔でこちらを見上げる吉影の可愛さに私はまた気絶しそうになった...

 

父side out




今回は、周囲から見たら個性の発現です
まぁ、吉影さんは普段誰の目にもつかないような所でキラークイーンを使っていたので当たり前ですね笑
うっかりが多くなってしまった吉影さんですが、成長するにつれて原作に近づいていきます(戻るというべきですかね?)
父が完全に気絶キャラになってしまいました...汗

次回では個性診断まで行こうかな〜と思ってます!
かつおぶしαさん誤字報告ありがとうございました!

では、ここまで読んでいただきありがとうございます!
また次回でお会いしましょう〜


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個性診断〜気づいた違い〜

今回もタイトル通りです笑
吉良くんの個性診断です!

では、どうぞ!


吉影 side

 

あの後、私はすぐに父に病院に連れていかれ様々な検査を受けた、殆どの事をキラークイーンに任せて行ったのだが...どうやら他の人にはキラークイーンは見えていないらしい...ふむ、ここは前世と同じで、スタンドは同じスタンド使いにしか見る事は出来ないのだな。

また一つ良い事を知れた...最近の私はミスが多いが、それよりもリターンが大きいな...フフフ、まだ行動を始めるには早いが、見えないというのは何よりもアドバンテージになるな...早く、早く一人で生活ができるようにならねば...

おっと、考えている間に殆ど話は終わったようだ...最後だけでも医者の話を聞いておくか...

 

吉影side out

 

父 side

 

「吉良吉廣さん、貴方の息子さんの個性は『念動力』です。どうやら奥様の個性が遺伝したようですね、しかしながら、奥様の個性を今の段階でもパワーと精密さという点において超えていると考えられます、ヒーロー向きの大変良い個性だと思いますよ!」

 

医者の言う通り、私も少しだけだが検査を見させてもらったが、吉影の念動力は凄まじいの一言に尽きた!なんと大きな岩でさえ、粉々に...とは言えないが、ヒビを入れる事が出来ていたのだ!

妻は念動力という応用が利く能力だが、出力が足らず、ヒーローにはなる事が出来なかったと言っていたが...吉影は既にヒーローへの切符を手にしているのも同然だな!

おっと、本人をおいて私だけはしゃぐのは良くないな、吉影にも何か言ってやらなければ...!

「良かったな!吉影!ヒーロー向きの個性だって!吉影なら最高にカッコいいヒーローになれるかもしれないな!」

私は本心からそう思っていたのだが、どうやら吉影はそうは思っていなかったようだ...なぜなら...その後私にこう言ってきたのだ

 

「父さん、僕はヒーローにはならないよ...!僕は普通に働いて、普通に父さん達と過ごせる...そんな風に日常を生きていたいんだ」

 

私は頭を鈍器で殴られたかのような強い衝撃を受けた!そうだ、何を息子の将来を勝手に決めようとしているんだ!吉良吉廣!息子の人生は私の物ではないではないか!そんな事に気づかないほど浮かれていたのか 私は...

まさかそれを4歳の息子に教えられるとは...父親として情けないよ...本当に...

 

「だけど、父さん達と一緒に過ごす為には父さん達を守る力がいると思うんだ!だから頑張ってヒーロー免許だけでもとるよ!」

 

なんて、なんて優しい息子なんだ...こんな父親の為に取らなくていいヒーロー免許を取ってくれるというのか...吉影、私はどんな事があってもお前を守ってみせるぞ!たとえ私が先に死ぬ事が絶対であっても必ず守ってみせる...!もちろん妻もな。そう思いながらも決意を秘めた息子の目を見ると成長を感じると同時に嬉しさがこみ上げ、次第に意識が遠のき始めていた...

 

吉廣 side out

 

吉影 side

 

ふう、まさか父が私にヒーローになる様に勧めてくるとはな...思わず口から否定の言葉が飛び出てしまったよ。

まぁその後、あまりにも父が申し訳なさそうな顔をするので余計な事を言ってしまい、ヒーロー免許を取らなければならなくなってしまったが...その様な事は些事だ、今はとりあえず医者の前で申し訳なさそうなのに嬉しそうなよくわからない顔で気絶しかけている父をなんとかしなければな...

普段は、余裕を持って行動する尊敬できる父なのに、私や母さんの事となるとすぐに気絶する所は直してほしいな、気絶しかけるたびに世話をしなくてはならない私の身にもなってくれ...はぁ...

 

吉影 side out

 

名も無き医者 side

 

今日、個性診断に来た親子にはびっくりさせられたなぁ、子供の方は、妙に落ち着き払って、発現したばかりで何もわからないはずなのに、既に知り尽くしているかの様に検査をしていったし、お父さんの方は話の途中で、急に気絶しかけるし...中々濃いい親子だったなぁ

だが、子供の個性は凄まじかった!

大きな岩でさえ粉砕は出来ずとも既にヒビを入れられるほどのパワー!数秒で見た絵を書き上げる精密さ!そして、見てから行動に移すまでの反応速度!どれをとってもヒーローには申し分ない!ただ、射程距離だけは不安が残るくらいか...しかし!個性は成長する!これからあの子が自身の個性を鍛え上げて、いつか素晴らしいヒーローになってくれる事を祈ろう(本人はヒーローになる気は無いと言っていたが...)

 

名も無き医者 side out




まずは、ここまで読んでいただきありがとうございます!
今回で今のキラークイーンがどの程度のことが出来るかわかりましたね!どこかスタープラチナを思わせるような描写がありますが、気にしないでください笑

やっと名前の出てきたお父さんが原作の様に息子大好き星人になりそうですね笑(気絶癖はもう手遅れです)

名も無き医者さんは今回限りなのでモブと思ってください笑
長々と失礼しました!
では、次回でお会いしましょう!


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原作開始前〜小・中学生編〜
吉影少年〜格の違い〜


今回から時は飛んで小学生編になります!
一気に飛ばしていくのでそれは覚悟しておいてください笑

それではどうぞ!


吉影 side

 

何もできないガキから成長してやっと小学生になった...が、私は周りと私の差を実感している。

当たり前のことだが私は前世では大学も出て働いていた大人だった、今更小学生の算数やら国語やら習わなくてもできて当たり前なのだ...テストでは常に満点が取れるほどの差が既にあるのだが...そんな事をしたら、クラスでとてつもなく目立ってしまう...だからテストの度に、意図的に答えを間違え、クラス内で常に3位から5位の間を維持している...テストはミスをするだけで済むが、授業はどうしようもない...分かりきっているモノを再度習う...復習と思えば良いのかもしれないが、流石にレベルが低すぎる...!最近ではスタンドが見えないのを良い事にキラークィーンの操作練習ばかりしている。

そのおかげか操作だけなら前世と比べても劣らない程度にはなったが、やはりパワーはどうしよもないな...本体である私の成長と比例してパワーが上がるのを待つしかな...ふむ、本体に比例する...か、私の素の力を鍛えてスタンドのパワーが上がるか...試してみるか...幸い小学生の間は体を鍛えることに専念できそうだからな...

 

吉影 side out

 

 

睡 side

 

私の名前は香山睡!今をトキメク小学生なの!私のクラスにはちょっとした有名人がいるの!

その男の子の名前は吉良吉影くん!なんでちょっとした有名人なのかと言うと、テストでは常に上位5位以内に入ってるし!かけっこでもクラスの中でも3番目か4番目くらいに早いの!

なんで1番じゃないのに有名人なのかって?だって、テストでもかけっこでも両方とも上位に入れてるの吉影くんだけなんだよ!?

それに、他の同級生の中で1番落ち着いてて、いっつも1人で何かしてる所とか!みすてりあす?って言うのかな?そういう所がクラスの女子に人気なの!

でも不思議!吉影くんは、1番とか良い結果を残しても嬉しそうにしないんだ!逆に失敗した...みたいな顔するの!なんでなんだろ?

いつかどうしてなのか聞いてみよ!あれ?私ずっと吉影くんの事ばっかり気にしてる?まさかこれが恋!?って言うもの?

なんちゃって〜まだクラスのみんなが言うほどそこまで気になってないんだ〜

でも、あんなに大人っぽい所とか...憧れちゃうの!これから沢山話しかけようかな〜

 

睡 side out

 

 

吉影 side

 

前世の私はクラスで浮かない程度に友達を作っていたが、どうやら今生では無理な様だ、流石に精神年齢に差がありすぎる...!

この時期のガキは玩具と食べ物と好きな女の子ぐらいしか話す事がない!いや、違うか...ヒーローとやらの話ばっかりだ...私は興味ないがな...どのヒーローがカッコいいとか、そんな事はどうでも良いのだ!

だからこそ、私はクラスでは常に1人で行動するようにしている、気が楽だからな...まぁ話しかけられたら波風が立たない様に受け答えはちゃんとしているがな...

しかし、最近になって異様に私に話しかけてくるやつがいる...

 

「吉影く〜ん!何してるの?」

 

噂をすればなんとやらだ、こいつが最近私に話しかけてくる女、香山睡だ。こいつは自分がクラス内で人気があるのを自覚しているのか、いないのかは知らないが、クラスではトップに入るほどの人気者だ。私とは違ってな...自分から目立ちたがるのは心底理解できないな...

しかし、なぜこいつは私に話しかけてくる...!お前が話しかけてくる度にクラスから視線が集まるのだ!せめてクラスではなく別のところで話しかけてこい!と私は言ってやりたいが...そんな事をすれば目立ってしまう...だから私はいつも仕方なく返事をする...

 

吉影side out




今回は小学生の低学年から中学年くらいをイメージして書いてみました!
ここで少し原作と違うのは香山睡が吉影と同年代という点ですかね笑
あ、ちなみにヒロインではありませんよ?吉影の恋人は決まっているので...( ˆωˆ )
次回は...どうしましょうかね...一応高学年から中学生までを予定していますが、もっと内容を濃くした方が良いですかね?

ここまで読んでいただきありがとうございました!
では、また次回でお会いしましょう!


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訪れる変化〜変わらないモノ〜

今回はどんな話にしようかずっと悩みました笑
内容を考えるのって難しいですね...(そんなに量は無いんですけどね)

更新する時間て決めた方が良いと思いますか?

では、どうぞ!


吉影 side

 

ふむ、意外と時間が経つのは早いものだな、もう中学生か...まぁ小学生の時と大差はない...今まで通りを保っていけば良い。

以前、ふとした思いつきで自身の体を鍛え始めたが、どうやら私の考えはまたもや当たった様だ、少しずつだが体の成長とは関係ない所でスタンドのパワーが上昇している...フフフ、どうやら運命とやらは私に味方している様だな...

しかし、どうしたものか...パワーが上がり、操作性も上がったのは良い事だ...だが、本来の使い方を一度も出来ていない...それに最近は爪が伸びるのも早い...どうやら今生でも私は「性」と付き合っていかねばならない様だ、この私の「性」はどうやっても抑えきれない、抑える方法はひとつだけ...早く「彼女」を見つけなければ...

おっと...!どうやら考え事をしながら歩いていたのがマズかった様だ...

とりあえずは相手に謝らなけれ

 

「すいません!前を見ていませんでした!あの...?お怪我ありませんか?」

 

ふむ、この女随分と美しい手をしているではないか...フフフ、やはり運命は私に味方している...!丁度良い、今生で初めてキラークィーンのちゃんとした使い方をしてやるとしよう。

 

「いえいえ、大丈夫ですよ。貴女こそ、お怪我ありませんか?おや?少し膝を怪我してしまっているようですね...よければ私があちらの方で手当てさせていただきます」

 

「あ、すいません!気を使わせてしまって...どちらまで行けばいいでしょうか?」

 

「そこまで遠くないですよ、ちょっとそこの裏路地です。すぐに終わるので安心してください」

 

人を疑いもしないで...やはり私はツいている...このまま裏路地ですぐに終わらせてやるとしよう...

 

「あの?ここまででよろしいでしょうか、流石にこれ以上行くのは不安なので...いえ!貴方を変な意味で疑っているわけではないんですよ!」

 

「ええ、大丈夫ですよ、ここまでで、そうだ一つ良いことを教えてあげます...君は見ず知らずの男に不用意に近づかないようにした方が良い...私のような男に騙されてしまう」

 

ボガァァン!!

 

「まぁ、もっとも、そんな機会は二度と訪れはしないが」

 

やっとだ!やっとキラークィーンの本来の使い方が出来たぞ!おまけにこんなに素晴らしい「彼女」まで出来た!そしてさらに良いことに、もう一つキラークィーンには変化があったらしい、爆弾に変える能力を使ってやっと気づいた...どうやら爆弾の爆発する規模を自由に変えられるようだ、前世でも似たような事は出来たが、それ以上の操作が出来るようだ...フフフ、これから私のキラークィーンはどのように変化していくのか、私らしくないが、少し楽しみだ...

 

吉影 side out




ここまで書いて思った事を一言...こいつまだこれで中学生なんだ...私はなんて事を...いくら精神が大人だからって違和感あるだろぉぉぉ
ごほん...今回の話は読者の方々の意見によっては修正する可能性が高いです笑
そして殆ど中学校の話が出ていない...前回の後書きで書いた事を実行できず申し訳ないです...
次回こそは、中学校の話を...!

ではまた次回でお会いしましょう


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現状と失敗

サブタイが思いつかない...
他の作者の方々はどの様に考えついているのでしょうか...
さて、今回は中学校の日常回となります!
では、どうぞ!


吉影 side

 

私が「性」を自覚すると同時に「彼女」を作ってから数日が経ったが...今少し冷静になって考えてみると、あの行動はまずかった可能性が非常に高い...いや、可能性が高いではなく、まずかった...今日テレビで女子高生が行方不明と報道されていた...私が犯人だと特定される事は無いと思うが...これからは、少し考えて行動するとしよう...まぁ、一般人に手を出すのはマズいからな...この世界特有の社会不適合者である「敵」でも使うとしよう...アイツらならば1人や2人消えた所で問題になる事はないだろう...しかし、中学生にもなってまだこいつらはヒーローがどうなどと言っているのか...成長しないやつらだ...

だが、なによりもめんどくさいのはこいつd...

 

「ねぇ!吉影君!貴方さっきからずっと何を考えているの?この私が話しかけているのよ!ちゃんと聞きなさい!」

 

そう、こいつだ香山睡、小学生の時から何かにつけて私に話しかけてくる、それに最近になって急に大人びてきた...まぁ私からしたら、大人びているというよりかは背伸びしているようにしか見えないのだがね...そろそろ何かしら返答しないといけないな、何が気に障ったかはわからないが膨れっ面になってやがる...

 

「いや、ちょっと授業のことについて考えていただけさ、香山さんのような可愛い子に話しかけてもらえて嬉しいよ」

 

「んな!?なんて事を軽々しく言うのよ!....そういうのはもっと良い雰囲気の時に言うものでしょう...」

 

急に静かになってどうしたんだ?こいつは?まぁこいつのテンションがいつもおかしいのは今に始まった事ではない、気にするだけ無駄だな...

 

「じゃあ、僕は次の授業に遅れないようにそろそろ移動するよ、香山さんも遅れないようにね」

 

さっきからずっと1人で何かゴニョゴニョと喋り続けている香山にそう言って私は次の授業の為に移動を始めた...はぁ、学校には通わなければならないとわかっていても、どうも憂鬱になってしまう...まぁ、もう少しの辛抱だ...あと少し...あと少しで私は...

 

吉影 side out

 

睡 side

 

「いや、ちょっと授業のことについて考えていただけさ、香山さんのように可愛い子に話しかけもらえて嬉しいよ」

 

あいつのその言葉に私は柄にもなく赤面してしまった、私を赤面させたそいつの名は、吉良吉影、私と小学校の時からの同級生でもある。

吉影君は昔も今も変わらずにクラス内で3位〜5位の位置に立ち続ける...小学生の時はその事に何も違和感を抱く事はなかったんだけど、中学生になってちょっとおかしいと思い始めたの...だって、私たちが通っている中学校は県内でもそこそこ有名な進学校なの!言ったらあれだけど、私達が通っていた小学校の中で3番〜5番の成績だった吉影君が、この中学校でも3番〜5番の成績を取れるはずがないのよ!

もちろん、努力して成績を上げたのならわかるわよ、でも、彼はそんな素振りを少しも出す事なくいっつも同じ成績...この前なんかある教科で1位を取ったのよ!?なのに彼ったら、これも小学生の時と変わらず、失敗した...とでも言うような顔をするの...どうしてなのかしら?ただ、気づくこともあったの!彼はどうやら目立ちたくないらしいの!クラス内ではまるで影のように佇んでいるの!まるで私とお前たちは決定的に違うんだ...とでも言うように。

小学生の時にもどうしてなのかと思ったけど、あの時とは違う事が一つだけあるの...でも、この事は誰にも教えないの!彼からどうして、そんなに1番になりたくないのか、どうして目立ちたくないのか、ちゃんと私の力で聞き出せた時に彼に告げるの!だからそれまで私は彼に話しかけるのを絶対にやめないわ!

あれ?今何時かしら...やっちゃったわ!授業に遅れちゃった!吉影君は!?あれ?いない!さては置いていったわねぇ!許さないんだから!

 

睡 side out




日常編を考えるの割と大変だ...今私の中で悩んでいるのは、このまま吉良吉影でいくか、川尻浩作になって過ごした吉影でいくかですね...
皆さんはどう思いますか?
アンケート...読んでいる人は少ないでしょうがした方が良いですかね?

ここまで読んでいただきありがとうございます!
では、また次回にて!


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抑えきれない「性」と新たな目覚め...

今回は吉影君が色々な事を自覚し始める回にしたいと思います!


吉影 side

 

やっと学校が終わったか...しかし香山め、くだらん事ですぐに怒り始める...どの世界でも女というものはわからんな。

ふむ、つい最近切ったばかりだというのに爪が伸びるのが早い...「彼女」はすでに出来ているのだが...やはり「性」は抑える事が出来ないな...この前は一般人を殺ってしまい、目立ってしまったからな...やはりここは、ヴィランとやらを使うべきだな...さて、ああいう社会不適合者はわたしの読みでは裏路地や人の通りの少ない所にいるのが常識だと思うのだが...

 

「吉影君!こんな所で何してるの?ここの辺りって最近ヴィランが出るって有名なんだよ!危ないから早く出ようよ!」

 

何!?こんな時に何故お前が出てくる!香山睡!

グッ!クソ!これではキラークィーンは使えない!

 

「おいおい、嬢ちゃん達?こんな所まで何しに来たんだい?しかもこんな時間に...ママ達にここら辺はコワーイお兄さんが出るから近寄っちゃいけない、って言われなかったのかい〜?」

 

な!?こんな時に限ってヴィランまで!普段ならこんなやつはキラークィーンですぐに殺す事は出来る...!しかし、今はマズい!香山がいる!どうにかして香山を何処かに逃がさなければ...!

 

「吉影君...どうしよ、私まだ上手く個性使えないし、そもそも使っちゃいけないから何も出来ないよ...」

 

クソッ...仕方ない、あまりこのような事はしたくないのだが...

 

「...香山、お前はあいつのいる反対側から逃げろ...あいつは僕がなんとかする」

 

「なんとかってどうするのよ!個性...使えないんだよ!」

 

「耐えるだけなら出来るさ...何も君にただ逃げてほしいわけじゃない...君は逃げた後、すぐに近くのヒーローを呼んでくれ...。」

「...それまでは私があいつを抑える...」

 

「...わかった...!すぐに呼んでくるから無茶しちゃダメだよ!」

 

そう言って香山は走っていった...ここまでは計算通りか、あとは...

 

「おいおいおいおい!何逃してくれてんの?あ〜あ、せっかくお前をやった後で楽しんでやろうと思ってたのによぉ〜、はぁ〜仕方ねぇ、お前を今からサンドバックにしてやるから、そこ、動くんじゃねぇぞ」

 

勿論、私がこんな男の言うことを素直に聞く必要はない...後は、キラークィーンで触れて終わりだ...!

 

「おっと、変な動きをするなよぉ、こんな裏路地にいるような奴が1人で行動すると思ってんのか?」

 

なに!?

 

ドゴッッッッッ!!

 

グハッッ!クソ!やられた、まだいたのか!

 

「ギャハハハ!こいつまんまと引っかかりやがった!こんな血塗れになってよぉ!こいつを片したら逃げた女を追うとしよぉぜ!後は...お楽しみダァ!」

 

なんだと?私を片付ける...と、今あの男はそう言ったのか?この...この私を...?

 

「君達、ちょっと待ちたまえ、まだ勝負はついていない...」

 

「はぁ?お前何言ってんの〜?そんな今にも倒れそうなほどふらふらでヨォ?」

 

「私の名前は吉良吉影、年齢は15、彼女はいない...」

 

「は?」

 

「最近の日課は学校終わりにジムでトレーニングをし、遅くとも夜7:00には帰宅する、帰宅して家族と話しながら夕食をすませ、風呂に入る...風呂から上がったらストレッチをして、夜10:00には床につく、最低でも毎日9時間以上睡眠をとるようにしている、寝る前に温かいミルクを飲み、体をほぐしてから床に着くとほとんど朝まで熟睡さ...赤ん坊のように疲労やストレスを残さず朝、目を覚ませるんだ...」

 

「お、お前、何言ってんだ...?どう考えても今はそんな事話してる場合じゃないだろ...」

 

「いいから聞け、私は常に心の平穏を願って生きている人間だと言うことを説明しているのだよ。勝ち負けにこだわったり、頭を抱えるようなトラブルとか、夜も眠れないといった敵を作らない、というのが、私の学校や社会に対する姿勢であり、それが自分の幸福だという事を知っている...もっとも...戦ったとしても誰にも負けんがね...」

 

「ま、負けないだと!?そんな虚勢よく張れたな!自分の状況を見てから言うんだな!」

 

「良い事を教えてやろう、私の『個性』についてだ...」

 

「こ、『個性』?」

 

「私の個性は一般では「サイコキネシス」と言われる類のものだが...それは違う、私の個性はどうやら私にしか見えないようでね...それを使って物を動かすと一見しただけでは「サイコキネシス」だと勘違いする...」

 

「だ、だったらなんだって言うんだよ!」

 

「そう焦るんじゃぁない、私にしか見えないもう1人の私...私はこれに『キラークィーン』と名前をつけた...キラークィーンの能力は...」

 

「の、能力は...?」

 

「....触れた物を爆弾に変える能力!そう、なんでもだ、例えばそこら辺にある石でも、コンクリートでも、人間でも爆弾に変える事が出来る!...そう、人間でも...な」

 

「な!?そんなふざけた個性があってたまるか!ハッタリだ!やっちまえ!」

 

「もう遅い...言っただろ、私のキラークィーンは私以外には見えないと...キラークィーンは既にお前達に触れている...!キラークィーン!!第1の爆弾!!」

 

バゴォォォォォォン゛!!

 

「な、なんで俺たち生きてるんだ...?」

 

「この1回で終わらせても良かったんだが...1つ...聞きたいことがあったのを思い出した...君、他に仲間はいるかい?それを教えてくれないか?」

 

「た、助けて...!」

 

「ダメダメダメダメ、君達は死ななければならないんだ、私の能力を知る者は生かしておけないよ...この吉良吉影の正体を知る者は誰一人いてはいけないんだよ、少し辺りを探せばわかるものだが君達本人から聞きたいのだよ...」

 

「お、俺らは、他に仲間なんていねぇ!元は1人だけだったのが、似たようなのがいたから組んだだけなんだ...!本当だ!しんじてくれ!」

 

「ふむ、では仕方ない...」

 

「君達を始末させてもらう...」

 

「な、なんで!ちゃんと本当の事を教えたじゃないkボガァァン゛!

 

「だから、言ったじゃないか...私の正体を知る者は誰一人として生かしておけないと...」

 

クッ...少し、血を流しすぎたか...!意識が...保てん!マズい!ここで気絶するしかないのか...!

 

「あ!いた!吉影君!大丈夫!?」

 

意識を失う前にあのうるさい女の声が聞こえた気がした...

フ、冗談だろ...まさかこの吉良吉影が、こいつが怪我をしなくて良かったと安心したのか...?まさか、あの女以外にそんな奴がいるはずがない...そうだ、こいつがいなくなると私の平穏な生活が乱されるからだ...そう...に...ちが...い...ない...

 

吉影side out

 




今回は、私が1番好きな自己紹介の部分を入れてみました!
吉影君の一人称の切り替え、気づいてくださいましたか?

そして、私の独断ですが、やはり吉良は浩作の時も入れておかないと...と思い、勝手に川尻しのぶの立ち位置に香山睡を置かせていただきました...申し訳ありません...!

それでも良いという方、どうぞ次回をお楽しみにしてください!
次回は睡sideを書きたいと思っています!
では、また次回でお会いしましょう!


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固めた決意〜もう私は守られない〜

昨日は投稿できなくて申し訳ないです...
睡眠欲に負けました...

え〜今回は睡視点になります!
上手く描写できている気がしませんが、楽しんで読んでくれたら幸いです


睡side

 

もう!吉影君の所為で授業に遅れちゃったじゃない...許さないわ!

あ、吉良君!ちょっと待ちなさいよ!

そして私はひとしきり彼に不満を言っていたんだけど、彼が

「私はちゃんと授業に遅れると言ったはずなんだが...」

と言ってきた...ん?言ってくれてたっけ?

「どうやら聞こえていなかったようだね、あの時の君は少し様子がおかしかったから聞こえてなくてもおかしくないな、だが、聞こえなかった自分の不備を私のせいにするのだけはやめてほしいな。...申し訳ないが、私はこれから用事があるのでね、失礼させてもらうよ」

 

あ、待って...なんて事...ちゃんと言ってくれていたのに聞き逃して、ましてやそれを吉影君のせいにするなんて...怒らせちゃったかな...

はぁ...今日はいい事なかったわ、吉影君は怒らせちゃうし...もういいや!早く帰ろ〜っと!

 

あれ?吉影君?用事があるって言ってたのにどうしたんだろ?確かここら辺の裏路地は危ないってお母さんが言ってたよね...まさか吉影君はその事を知らないのかしら!だったら危ないわ!早く教えてあげないと!

私はそう思って吉影君についていった...

 

「吉影君!こんな所で何してるの?ここの辺りって最近ヴィランが出るって有名なんだよ!危ないから早く出ようよ!

 

私がそう言って声をかけると彼は酷く驚いた様子でこっちを見てきた、早くでないと、私がそう思って焦っていると...

 

「おいおい、嬢ちゃん達?こんな所まで何しに来たんだい?しかもこんな時間に...ママ達にここら辺はコワーイお兄さんが出るから近寄っちゃいけない、って言われなかったのかい〜?」

 

まさか!この人が最近噂のヴィランなの!?なんで出てくるのよ〜!

でも、こういう時は正当防衛が成立するって前に聞いた事があるわ!

あ、でも私上手く個性を使えなかったわ...ずっとコントロールを覚えなさい!、ってお母さんに言われてきたのに...めんどくさがってやってこなかった自分が恨めしいわ...

せめて吉影君に情報だけでも伝えないと...

「吉影君...どうしよ、私まだ上手く個性使えないし、そもそも使っちゃいけないから何も出来ないよ...」

こんな事しか言えない自分が酷く情けない...私がそう思っていると吉影君は、

「...香山、お前はあいつのいる反対側から逃げろ...あいつは僕がなんとかする」

そう言ってきたの、どう考えても今の私達では太刀打ちが出来ないようなヴィランが相手なのに...

「なんとかってどうするのよ!個性...使えないんだよ!」

彼が言ってきた言葉に私は否定の言葉しか返せなかった...でも、そんな私に対して吉影君は続けて

「耐えるだけなら出来るさ...何も君にただ逃げてほしいわけじゃない...君は逃げた後、すぐに近くのヒーローを呼んでくれ...。」

と、そう言ってきた...そうか!ヒーローさえ呼べば助かるわ!でも吉影君は本当に大丈夫なのかしら...不安がる私を勇気付ける為か彼は私の返答を待たずに続けて

「...それまでは私があいつを抑える...」

私がこれまで一度も見た事のないような覚悟を秘めた目で吉影君はヴィランの方を向いていた...その目を見たらもう私は何も言えなくなってしまった...

「...わかった...!すぐに呼んでくるから無茶しちゃダメだよ!」

私に言えたのはこれだけ...私は無力だ...

私はそう思いながらも急いで近くのヒーローを探した、そしてやっとヒーローを見つけ、事情を説明してもう一度裏路地に戻った時...吉影君が1人で倒れているのを見つけた...私は心臓が止待ってしまったんじゃないかと思うほど驚いた...急いで吉影君のもとに駆けつけた。

「あ!いた!吉影君!大丈夫!?」

私がそう言うと、吉影君は安心したような、驚いたような顔をして気を失った...

 

その後救急車で吉影君は運ばれていったけど、どうやら怪我は頭の切り傷のみで命に別状はないみたい!

家に帰ったら家族に凄い心配されたけど、私はそんな事よりも伝えたい事があった...

「お父さん!お母さん!私ヒーローになる!もう守られるだけなのは嫌!だから...個性の使い方を教えて!」

そう私が言うとお父さんとお母さんは嬉しそうな顔をして

「わかった、だけど訓練はとても厳しいものになるよ?それでもいいのかい?」

と聞いてきた、それに対する答えは勿論

「当たり前じゃない!絶対にヒーローになって、今度は守られるんじゃなくて守ってあげるのよ!」

私はそう言った。

 

夜、ベッドの上で今日あった事を考えると、とてもドキドキした、ヴィランに会った事は怖かったけど、吉影君の言った事や行動を思い出す...あの時の吉影君はいつもよりずっとカッコよかったわ...あれでも自分の呼び方が「僕」じゃなくて「私」だったわね...そんな事どうでも良いわね、あの時の吉影君はヒーローだった...早く会いたいな、吉影君...私のヒーロー...

 

睡 side out




遅くなって申し訳ありません!
心理描写って難しいですね...
上手くかけたでしょうか...あ、評価をつけてくださった皆さん!ありがとうございます!低評価でも自分の書き方が悪いなど気づく事があってとても嬉しいです!
でもよければ、こう書いたら良いんじゃない?など感想を書いて頂ければ嬉しいですし、すぐに修正させてもらいます!

次回...どうしましょうかね...


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思いもよらない出来事は突然に

読んでくださってている皆様にお礼を申し上げます!
昨日日間(加点・空白)ランキングにて2位に自分の作品があるのを発見しました。
拙作を評価していただきありがとうございます!
慢心せずこれからも頑張っていきたいと思いますのでよろしくお願いします!


吉影 side

 

気づいたら病院の一室にいた...どうやら救急車で搬送されてしまった様だ。私がそう状況を確認していると、横から急に衝撃が走った。

「吉影ちゃん!気がついたのね!病院に運び込まれたと聞いた時は心臓が止まるかと思ったわ!」

この横から私に飛び込んできたのは吉良キシネ、私の母だ。

母はイギリス人と日本人のハーフらしく、その美しい金髪は私にも受け継がれている。まぁこの人も父に負けず劣らず子煩悩である。

「貴方が入院してちょうど2日経つのよ!その間何回も香山ちゃんが見舞いに来てたの!明日にでもちゃんとお礼を言っておくのよ!」

ふむ、香山睡...か、あいつさえいなければ私はこんな怪我をする必要は無かったんだがね...しかし、お礼はきちんとしておかねばな、さもなければ、いらぬ波風を立ててしまう...

 

吉影 side out

 

睡 side

 

「え〜、本日吉影君が目覚めたと親御さんから連絡がありました。学校に来れるようになるのは明日からですが、皆さん、彼は退院直後なので、気をつけて接してあげてくださいね!」

 

今朝、そう担任の先生から言われた!吉影君、目が覚めたんだ!

明日から学校に来るらしいけど、大丈夫かな〜?でも、まず言うべき事があるよね!

 

▼▲▼▲▼▲▼▲

 

あ!吉影君だ!

「吉影君!おはよう!」

 

「あぁ、おはよう、香山さん、そういえば君は何度も私に見舞いに来てくれたそうだね、お礼を言わせてもらうよ。」

「ありがとう」

まさか、彼にお礼を言われるとわ...は!今はそれどころじゃないわ!

 

「違うよ吉影君!私の方こそありがとう!それでね!私決めたの!吉影君みたいに、誰かの為に行動できて、守れるようなヒーローになるの!だから、私、雄英高校のヒーロー科に入学してみせるわ!吉影君も一緒に雄英を受けましょうよ!」

 

私は矢継ぎ早にそう言った...しかし、吉影君は...

 

「雄英...か、私はそんな所に行く気は無いよ。私は普通の高校に入学するよ。」

なんで!?何で雄英を受けないのかしら!意地でも入れてみせるわ...

 

「えぇ〜、そんな事言わないでよ〜!はいコレ!パンフレットと出願書類!せめて家に帰ってパンフレットだけでも見てね!」

 

私は、吉影君に言うだけ言ってそのまま学校に入っていった...後ろで大きなため息が聞こえた気がしたけど、気にしないわ!

 

睡 side out

 

 

吉影 side

 

「えぇ〜、そんな事言わないでよ〜!はいコレ!パンフレットと出願書類!せめて家に帰ってパンフレットだけでも見てね!」

 

そう、私に言うだけ言って走り去った香山を見ながら私は大きなため息をついた...どうやら彼女にしのぶに抱いた感情を一瞬でも持ってしまったのは間違いだったらしい、彼女はこんなに押し付けたりはしなかった...いや、似たようなことは多々あったな...

しかし、このパンフレットと出願書類はどうすべきか...殆ど全て埋めてあるではないか...まぁ、香山の言った通りパンフレットだけでも見ておくか...あのような大きな高校には行きたくないのだがね...

 

▲▼▲▼▲▼▲▼▲

「ただいま、父さん、母さん、学校で友達から高校のパンフレット貰ったから、ここに置いておくね」

はぁ、しかし今日は疲れた...少しいつもと違う行動になってしまうが、少し早めに寝るとしよう....パンフレットは週末にでも見ることにしよう...

▲▼▲▼▲▼▲▼▲

やっと退屈な学校が終わって週末か...しまった!パンフレットを見るのを忘れていた!私としたことが!

ん?机の上にあったパンフレット等はどこに行ったんだ?

「あれ?父さん、ここに置いてあったパンフレットと出願書類、どこに置いたの?」

 

「ん?あれか?いや〜吉影がとうとう雄英高校を受けると思うと嬉しくてな〜置いてあった次の日には、もう全部書いて提出しておいてやったぞ」

な!?父は!なんて事をしてくれたんだ!

そう、呆然としていた私に父は何を思ったのか

「何をそんなに固まっているんだ?まさか、もう緊張してきたのか?ははは!吉影でも緊張する事があるのだな!何、心配する事はない!お前なら受かるよ!」

と言ってきた!違う!緊張して固まっているのではない!怒りでどうにかなりそうなのを耐えているのだ!クソッ!こうなったらワザと落ちるか?いいや、この吉良吉影にそんな汚点があっていいはずがない!グッ!まさか...合格しないといけない...のか...まさか...そんな...バカな!

いや、落ち着け、吉良吉影...これもヒーロー免許とやらを取って、個性を公に使っても良いという特権を得る為の過程だと考えるんだ...そう、いつも通り、3位から5位を雄英でも取り続ければいい...

 

吉影side out

 




高校生編は飛ばします...流石に原作までが長すぎるので...飛ばす代わりにどこかの番外編で高校生編を書きたいと思います!
ちなみに!吉良キシネの字を漢字で書くと軋音と書きます。
サイコキネシスとその強さが物を軋ませる程度という事でヒロアカ世界の名は個性を表すという特徴に準拠させました!
次回から原作!に入れたらいいなー

では、また次回でお会いしましょう!


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原作開始
しみったれたガキとの遭遇


はい!今回から原作に入りたいと思います!って言ってもまずは原作主人公の幼少期を書きます!ここで吉良吉影と会わせたかったんです...


緑谷 出久 side

ぼくは、みどりやいずく!よんさい!ヒーローをめざしてるんだ!でも、この前、こせいしんだん?っていうので「無個性」って言われたの!それはすっごく悲しかったし、なにより今まで兄貴分だったかっちゃんが、ぼくをいじめてくるようになったんだ...ともだちもみんなぼくとは遊んでくれないし、もう何も楽しくないや...

最近はずっとこの公園で1人でブランコをこいでるんだ!

 

「やぁ、ぼく、こんな所で何してるんだい?」

 

え?この金髪のおじさん誰だろう?

 

出久 side out

 

吉影 side

 

私が雄英高校ヒーロー科を卒業して、早五年近くの月日が経った...私はヒーロー名「クィーン」として密かに活動している...偶然社員を募集していた「マイツプロ」とやらの入社試験に無事合格し、そこの一従業員としての活動だがね...何とこの事務所、あの筋肉ダルマこと「オールマイト」の事務所だった...それを知ったのは、入社してからの事だった...この時は、失敗したと思ったよ...めんどくさいが睡の事務所の方が良かったとも思ったね。しかし、自分から仕事を辞めるのは私のプライドが許さない...!そこで、ここでも私は可も無く不可もなくな実績を重ねている...時々ヒーロー活動をしないといけないのが憂鬱だがね。

だが、最近悩み事ができてしまった...私の家は、事務所からかなり離れた位置にある...その帰り道に通る公園でずっと1人でブランコに乗っているガキがいる...!こいつは全てを諦めたかのような目をしていやがる...私はその姿を見ると無性にイライラしてしまう...これが最近の悩みだ...だめだ、これでは安眠出来ない...早く処理せねば...

仕事の帰り道、またあのガキがいた...もう、限界だ!

「やぁ、ぼく、こんな所で何してるんだい?」

そう私が尋ねると、

「おじさんだれ?まさか!?ゔぃらんなの!?」

などと言ってきやがった...

「違うよ、私はこう見えて一応ヒーローを名乗らせてもらっているよ」

私がそう言うと、そのガキは異様に興奮して私に質問してきたり、自分の名前を教えてきたりしたが、私はそんな事がしたいのでない...!

「ねぇ、出久くん?どうして君はそんなに諦めた顔をしてるんだい?まだ君みたいな子供がそんな顔をするのは早いんじゃないのかい?」

と言うと、

「ぼく...ヒーローを目指してるんだ...だけど「無個性」で、みんなにばかにされるんだ...ぼく...ヒーローになれないのかな...」

などとほざいてきた...私からすれば、そんな事で悩むなど愚の骨頂であるが、私の安眠のためだ...仕方ない...少しだけアドバイスとやらをしてやろう...

「あのね、出久くん、君はヒーローになりたい、と言うけれど、それを目指して何がしたいんだい?目立ちたいのかい?お金が欲しいのかい?それなら、ヒーローは目指さなくていいと思わないかい?」

私がそういうと、ガキは少し涙目になってしまった...!まずい!ここで泣かれたら目立ってしまう...!最悪警察を呼ばれる可能性が出てくる...!何とかせねば...

「.........だけどね、そうじゃなくて、人を救けたい...そう思ってヒーローを目指しているんなら、それは素晴らしい事だ...『無個性』?そんなの関係ない、大事なのは君がいかに自分が目指すヒーロー像に向かって努力できるかなんだよ...個性がないなら、鍛えれば良いじゃないか、言われているだろ?個性は身体機能の1つだと...その1つが無くても、人は生きていけるし、補う事だって出来る。そうは思わないかい?」

まぁ、こんなに難しい事を言っても、殆ど理解はできないだろうがね...だが、このガキは私の話を聞いて、目を輝かせた...

「おじさんは!ぼくでもヒーローになれるって言ってくれるんですか!?」

何を当たり前な事を...私でさえ仮初めのヒーローになれたんだ、たかが個性がない程度でなれないわけがない。

「もちろんだよ、私は努力さえすれば誰だってヒーローになれると思っているよ」

私だって、『性』を抑えるようにしているんだ...抑えきれない時はあるがね...

 

「おじさん!ありがとう!ぼく!これから頑張るよ!」

 

それから、私はこの公園でこのガキを見る事は無くなった...ふう、これで安心して熟睡出来る...

 

吉影 side out




吉影君はヒーローになりました!が、どうやら『性』は抑えきれないようですね笑
ヒーロー名である『クィーン』の意味の1つはチェスの駒です!
チェスの中では、最強の駒である、クィーンと、もう1つはトランプのカードを掛けています!常に3番や4番に位置するが、本来の能力は最強に近い吉良吉影に相応しいと思ってつけました!まぁ他にもあるんですけどね..,
納得がいかない方がいると思いますが、これから吉良吉影らしさを出すのでご了承ください!


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クィーンたる証左〜変わらないモノ〜

遅れてすいません!ちょっと最近疲れることがあって更新できませんでした!
本日、評価バーに色が付いているのを見て二度見しました!自分の小説が多くの方に楽しんでもらえて嬉しいです!
今回は吉良のヒーロー活動になる...筈です笑


吉影 side

 

私の熟睡を妨げていたガキが公園に来なくなって早数日が経っていた...昨日事務所で私の唯一の同僚である「サー・ナイトアイ」に

「最近、お前はヒーロー活動をしてなさ過ぎる...そろそろ活動しろ、さもなければ、免許が取り消しにされるぞ」

と言われてしまった...はぁ、朝からなんて気分だ...しかし、免許を取り消されたら、少し困った事になる、憂鬱だが、今日はヒーロー活動をするとしよう...とても納得など出来ないが...

 

 

私のヒーロー活動は専らヴィラン退治だ、ホテルの裏路地、廃工場、誰も近寄らない廃屋、あげればキリがないが、ヴィランのいそうな所を巡り、いたら個性を使って逮捕...こういう流れだ、だが、日本はやはり甘い...個性を使って犯罪を行うヴィランを決して殺してはならないからな...海外ではそんな事ありえないようだがね。殺せるのなら私はもっと活発に活動していた事だろう。ああ、それと、私は一度もカメラに映ったことは無い、カメラに映ってテレビで放送されるなんて、そんな目立つような事するわけがない。

 

私のヒーローコスチュームは一見すると普通のサラリーマンのように見える為、一般人にはヒーローだと気づかれない...実に良い、目立たずに活動する...これが私がヒーローになってしまった時に決めた事だ...

 

さて、ここの裏路地にはヴィランがいそうだな...丁度そんな事を考えている時だ

 

「あぁん!?オメェ誰だよ!ここは俺らのシマだ!しょぼくれたサラリーマンが入ってんじゃねぇぞ!」

 

フフフ、どうやら当たりのようだ...しかし、まだヴィランだと確定したわけではない...まずはヴィランかどうか、一応でも確かめておくか...

 

「それはすまないね、ここは君達のシマだと言うが、いったいここで何をしているのかな?」

 

「あぁ!?そんなんオメェに関係ねぇだろうがよぉ!」

そう、男が言ってきた時、私の背後からうめき声が聞こえた

「た、助けて...その男達に襲われたの...」

どうやら私はツイているようだな...これで男達はヴィランと確定したわけだ...これで遠慮なく処理出来る...

「ふむ、この女の人はどう言う事かな、もし言っていることが本当なら逮捕...しなければならないなぁ」

 

「はぁ!?そんなの知ったこっちゃねぇよ!まずおめぇみてぇなサラリーマンにそんな権限ねぇだろうがよ!」

 

「ふむ、君達は勘違いしているようだ...私はこう見えて一応はヒーロー...を名乗らせてもらっているよ」

 

「は?ヒーロー?おっさんがか?....ギャハハハ!こりゃあ傑作だぜ!こんなおっさんがヒーローかよ!最初はやばいかと思ったが、そんな事無さそうだな!テメェら!畳んじまうぞ!」

「おおぉぉ!!」

 

そう言って男達...(いや、今はヴィランか)は、私を襲ってきたが...負けるわけがない

 

「君達はどうやら私をナメているようだね」

ドゴォ!

「フブッッ!」

私が先頭を走っている男をキラークィーンで殴り飛ばした瞬間、ヴィランどもが立ち止まった...

 

「知っているかい?無知は何よりも重い罪だとね、あぁ、一応ヒーロー名を言っておこうか...私は『クィーン』というのだが...どうやら知っているものもいるようだね」

 

「おい!お前!何か知ってんのか!!」

 

「あ、あぁ、『クィーン』...メディア露出が一切無いヒーローで、滅多に活動する事は無い...だが、活動を行なったときのヴィラン逮捕率は...100%...絶対に逮捕している...そして、奴に捕まったヴィランは全員重傷を負っている...らしい...」

 

「ほう!この私をそこまで知っているものがいたのか!どうやらナメていたのはお互い様らしい...その男だ言ったように、私の逮捕率は100%...狙ったヴィランは必ず仕留める...君達はツイていないようだ」

 

そう言って私はヴィランをキラークィーンを使って倒していった...

やはり、私のキラークィーンは無敵だ...!このような木っ端ヴィランなどそれこそゴミのように殲滅できる...今日の活動はここまでにしておこう...

ん?どうやら、『爪』が伸びているようだ...ふむ、仕方ないな...

 

吉影 side out

 

 

とあるヴィラン side

 

ここ数年の間、ここら辺で都市伝説になりつつある、とあるヴィランが生まれたらしい...そのヴィランは誰とも組まず、奇妙な猫のような仮面をつけ、俺たちヴィランや、本当に時々だが一般人を殺している...男に殺されたヴィランは数知れず...おまけに死体が残らないらしい...その残虐さや、容赦のなさから付けられた名前は『キラー』

どうやらこの名前はそのキラーも用いている事もあるようだ...だが!この俺様にそんな事は関係ねぇ!もし、そのキラーとやらにあったら絶対に俺様がぶっ殺してやる!

俺がそう思っていると

「うぎゃぁぁ!す、すまなかった!キラー!お前に手を出したのを謝るから許してくれ!や、やめろ!やめてくれぇぇ!」

裏路地から叫び声が聞こえた、キラー...だと...!こいつは丁度良い!俺様が直々にぶっ殺してやろう!

 

とあるヴィラン side out

 

吉影 side

 

私は前世の私から様々な物を引き継いでいる...キラークィーンや知識、思想...本当に様々だが、その中で最たるものは、私が『性』と呼ぶもの...私は人を殺さずにはいられない衝動を持っている...これは、絶対に抑えることが出来ない...!爪が自然に伸びるのを抑えられないように...!

どうしても、『性』が抑えられなくなると『爪』が伸び始めるのだ...中学生の時の私は短絡的な行動を取ってしまったが...今の私は違う...ヒーローという肩書き!これはとても大きい...それを失うような事があってはならない、だから私は『爪』が伸び始めるとキラークィーンの顔を模した仮面をつけ、そこら辺もヴィランを殺して回っている...運悪くその場面を目撃してしまった一般人は私の安眠のために処理させてもらったがね...

ヴィランを殺して回る私はいつの頃からか『キラー』と呼ばれ始めた...良い名前だ...そう思い私はこの『キラー』という名前をヴィラン名としている...私は有名人なようでね、今も丁度私をキラーと知って、自分達の味方にしようとした奴らをまとめて始末させてもらった所だ...さて、ある程度、『性』も落ち着いたようだ..帰るとしy

 

「おい!テメェ!さっき、ここからキラーが出た...そういう声が聞こえたんだが...おめぇ、しらねぇか?」

なに!?近くに人がいたのか、まずいな...今は仮面をしていない...大事には出来ないぞ...

「いや、私もその声を聞いて逃げようとしていた口でね...キラーとやらは見てないよ...」

さて、これで退いてくれたら良いのだが...

「そうか、じゃあさっさと行きな...とでも言うと思ったか!バカが!こちとら最初っからオメェがキラーだって事は知ってんだよ!オメェが仮面が取る所を見たからな!」

なに...?仮面を取る所を見た...だと?それはいけないな...これではいつ私がヒーローを行なっているとバレるかわからない...安心して眠れない...な。

 

「顔を見たのだね...ならば、君を始末させてもらう」

 

「はっ!始末たぁ、デカい口叩くじゃねぇか!この『金剛体』の個性の俺を始末できるもんならやってみな!」

 

「君は、私の名を知っているようだが個性を知らないようだね...私が中学生の時も君に似たような個性を持ったヴィランに会ったが...そのヴィランがどうなったかは私がここにいる事からわかる筈だ...」

 

「そこら辺にいるヴィランと俺様を一緒にするんじゃぁねぇ!お前の個性が発動しても俺がお前を殺す方が早いんだよ!」

 

「まぁ待ちたまえ、そんなに焦るんじゃぁない、私の個性を特別に教えてやろうというんだ...私の個性は『キラークィーン』と言ってね...自分以外に見えないスタンドと言うものを発現させるんだ...私は自分のスタンドの名前を個性の名前としているよ...スタンドにはそれぞれ固有の能力がある...」

 

「固有の能力...だと...?」

 

「あぁ、私のキラークィーンの能力は触れた物を爆弾に変える能力...!石でも木でも人でも全てを爆弾に変える...ところで...なぜ私が自分の能力をこんなに話していると思う?」

 

「は?そんなの知るわけねぇじゃねぇか!」

 

「それはね....君がすでに始末されているからさ...!キラークィーン!第1の爆弾!」

 

カチッ!

 

ボゴォォォォン!!

 

ふう、これで今夜も安心して熟睡出来る...

 

吉影 side out




戦闘描写が難しいですね...

はい!という事で、実はヴィランだった吉影さんでした。この展開はこの小説を書くと決めた時点で考えていました。
まぁ、あんな性を抱えて殺さずのヒーローになれるわけ無いという事ですね。
この為にヒーロー名を『クィーン』にしたとも言えます笑

納得がいかない方がいると思いますがご了承下さい!ですが、それでも良い!という方、どうかこれからも拙作をよろしくお願いします!


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追跡する悪夢

はい!今回はタイトルから分かる人が多いと思います笑

最近は体の疲れが取れず投稿が遅れる事が多くなって申し訳ないです...


吉影 side

 

あの勘違いヴィランを爆殺してから数ヶ月経ったが...あれ以来私は「キラー」としての活動を控えている...理由としては単純なものだ、ただ目立ち過ぎていたから、それだけだ。

どうやらヴィランの連中は私を賞金首かナニかと勘違いしているようだ、「キラー」を味方につければ〜とか、「キラー」を殺して名をあげる〜とか、そんな事を繰り返されてきた...!そんなもの私の平穏な生活には必要ない!...だから「キラー」としての活動を抑えているのだ...!だというのに...なんだというのだ!こいつらは!

 

「ようよう!『キラー』さんよぉ!随分と探したゼェ、いや、『キラー』じゃなくて、吉良吉影と言った方が良いのか?オメェどうやらヒーローなんて仕事してるらしいじゃねぇか!笑いもんだぜぇ!ヴィランがヒーローだなんてヨォ!おめぇは強えからなぁ、俺はおそらく負けるだろうが、もし俺らを逮捕なんてしてみろ、この情報、警察で全て話させてもらうぜ!そうされたくなかったら大人しくついてくるんだなぁ!」

 

なぜ私が「キラー」だとバレている...!私が一人暮らしをしている家は人のいない場所に建ててあるから問題ないが...こいつらを野放しにはできない...!私の秘密を知っているのだ...!始末せねば...

 

「ほう、どうやら私の事を随分と熱心に探してくれていたようだね。しかし、私の個性をきちんと知らないようだ、助けてくれなんて今更言っても意味などない...君達は私の本性を知っているようだからね、確実に始末させてもらう...」

 

「まずは...1人目だ...キラークィーン!」

 

カチッ!

ボゴォォォォン!

 

「な、なんで!は、話が違うじゃねぇか!こう言えば殺される事ないって言ってたじゃねぇか!」

 

「そして、2人目だ...」

 

カチッ!

ボゴォォォォン!

 

「さぁ、どうするんだい?残りは君だけだ...」

 

「う、うわぁぁぁ!」

 

「恐怖のあまり逃げたか...いつでも爆発させようと思えばできるが...ふむ...この世界では初めての実験をするとしよう...キラークィーン!第2の爆弾!『シアーハートアタック』!」

 

ギャリギャリギャリギャリ!

 

起動は問題ないようだな...あのヴィランは走って逃げているから体温は通常の人と比べ高いだろう...

 

吉影 side out

 

ヴィラン side

 

「はぁ...はぁ...はぁ、なんだよ!あのバケモンは!あんな能力聞いてねぇ!皆死んじまった...だが、生き残ったぞ!このままあの情報を警察に伝えてやる...!」

 

ギャリギャリギャリギャリ

 

「ん?なんだこの音は...」

 

ギャリギャリギャリギャリ

 

「み、見えない...!見えないけどなにかが追いかけてきている...!まさか...!あのバケモンの個性...!!」

 

ギャリギャリギャリギャリ

 

「だめだ...!もう目の前だ...!なにもする事ができない...!」

 

ギャリギャリ...

 

「コッチヲミロォォォ!!」

 

ボゴォォォォン!!

 

俺はその声を聞いた瞬間、目の前が真っ白になった...

 

ヴィラン side out

 

 

吉影 side

 

ギャリギャリギャリギャリ

 

「ふむ、どうやら無事にあのヴィランを始末する事が出来たようだ...ふう、これで今夜も安心して眠れる...」

 

吉影 side out

 

 

▲▼▲▼▲▼▲▼▲

 

???「どうやら、面白い個性を持っている者がいるようだね...」

 

 




今回は、シアーハートアタック回でした!
最後に何者かが出てきましたねぇ笑

やっべぇ...どうやって話繋げよう...

では、次回もお楽しみに〜


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日常とは

最近は疲れがたまって更新できない事が多くて申し訳ないです...

今回はタイトル通り日常回となります!
上手く吉良吉影の日常を描写出来るかはわかりませんが頑張ってみました!


吉影 side

 

私の1日は朝、目が覚めてから一杯のコーヒーを飲む所から始まる...そして、朝食を作り、朝のラジオ番組を聴きながら食べ、いつものスーツ(ヒーローコスチューム)に着替え、事務所に行き、働く...しかし、この事務所での事務作業は中々に大変だ...この事務所の社長ともいうべき存在があの「オールマイト」だからね...毎日毎日飽きもせず沢山のヴィランを捕まえ、人々を助ける...なぜあのような目立つ事が出来るのかは多分私には一生理解できないだろう...話が逸れたな...オールマイトは沢山の事件を解決する、だが、その事件の調査書や、被害額、etc...それらを算出するのは私とサー・ナイトアイの仕事だ...この仕事の量がとてつもないのだ、おまけに仕事の合間にサー・ナイトアイのオールマイト雑学を聞き続けねばならない...苦痛だ...しかし、やめるわけにはいかない...私にはヒーローの肩書きが必要なのだ...

む?どうやらこの『彼女』ともそろそろ手を切らねばならないようだね...どこかに美しい手をしたヴィランはいないだろうか...

 

「あら!吉影じゃない!久しぶりね!あんた、まだ相棒のままなのね〜しかもオールマイトの!あんたなら独立しても大丈夫だと思うんだけどね〜」

 

あぁ...こいつとの縁はまだ切れていない...香山睡、私の憂鬱の種だ...

 

「何度言ったらわかるんだ?私は独立などしないよ...それに私は実力など無いよ、だから事務仕事だけで済むようにオールマイトの相棒になったのだよ...少し大変だったけどね」

 

「だったら私の事務所にでも来ればよかったのよ!何回も誘ったのに!なんで来てくれないのよ〜!」

 

はぁ、会うたびにこいつはこれか...しかし...何故いかないのか...か、今考えてみると何故かはわからないな...ただ...そこに特別な感情はない...しのぶのように私に必要以上に接してくるのはなんとも言えないが...

 

「ふむ、お前の事務所に行かない理由...か、特にないな、なんとなく...だな、まぁお前を嫌っているわけではないよ、普通よりは好ましいと思っている」

特にその馴れ馴れしさをな...

 

「なっ!?またそういう事をいきなり言うのね...」

 

またこいつは急に静かになってボソボソと...こうなったらこいつは長いからな...先に帰らせてもらおう...

 

「だから...こういうのは順序が...って!またいなくなってるじゃないの!いっつもこうなんだから!」

 

遠くからそんな声が聞こえてきた...あいつも元気な事だ...

 

吉影 side out




今回は日常回と言えますかね...?
多分、加筆修正すると思います笑
戦闘シーンなのですがキラークィーンがチート過ぎるので別のスタンドを出したいと思います!
活動報告にてアンケートを行おうと思っています
出したいスタンド又はスタンド使いを教えていただければと思います!


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再会する運命

はい今回はアンケートのうちの1つであるクレイジーダイヤモンドを出したいと思います!話の中で説明しますが、吉影以外のスタンド使いは別の世界線から来ているので悪しからず、です笑


吉影 side

 

ふう、最近はある程度落ち着いてきたな...ここまで落ち着いて過ごすのも久しぶりだ...思えば長かった...あの忌々しい空条承太郎によって平穏な生活を壊され、東方仗助によって親父を自分の手で殺してしまった...だが!この世界では誰もスタンドを見る事は出来ない...!すなわちキラークィーンの爆弾に変える能力を見えないという絶対的アドバンテージの中で使う事ができるという事だ...

素晴らしい...実に平穏な生活を送れている...このように平穏な生活を送っているとしのぶの事を思い出す...もし空条承太郎と会わず、もし私にこのような性が無かったら...と考えてしまう...まぁ、そのような事はありえないな、一時の気の迷いだな...おっと、どうやら食材が足りないようだ、少し買い出しに行くか...

 

「それじゃあ、買い出しに行くわよー!」

 

はぁ、何故このような事に...あの時、買い出しに行こうとしている時に偶然香山が家に来た...買い出しに行くと伝えると突然

「私もついて行くわ!」

などと言い始め、気づいたらこのザマだ...

ん?なんだ?あの人だかりは?

な!?ま、まさか!あ、あの独特な髪形!この世界にまで追いかけてきたのか!?東方仗助!!!

 

吉影 side out

 

仗助 side

 

う...ここはどこだ?お、俺はあの時吉良の野郎のバイツァ・ダストの発動を阻止しようとして...ま、まさか間に合わなかったのか!?

くそ!ん?でも、あのガキが言うにはバイツァ・ダストを食らったやつは宿主以外は記憶が無くなるんだったよなぁ?だったら、間に合ったのか?てか、ここどこだってんだよ!億泰!承太郎さん!?周りには誰もいねぇっすねぇ、まさか俺だけ別の世界に飛ばされた...とか?

そんな事ありえねぇな...ん?なんだあいつは!?角!?人間に角が生えてるのか!?ますます異世界説が濃厚になってきたぜ...なんか、周りの奴らもうるせぇしよぉ...

「あぁ!うるせぇっすよ!さっきから人の事ジロジロ見てきたり、ヒソヒソしやがってヨォ!」

俺がそう言うと周りの奴はどんどん離れていきやがった...ふう、こういう時には、あの吉良が言ってた平穏な生活っていうのがいかに大事かわかるってもんだぜ...

ん?あの金髪...どこかで見た事があるような...ないような...

あ!あいつ!吉良の野郎じゃぁねぇか!あいつノコノコと俺の前に出てきやがって、今度こそぶっ飛ばしてやるっすよぉ!

 

仗助 side out

 

吉影 side

 

やはり間違いない...!東方仗助!何故ここに!まずい!こっちを見てやがる...!近づいてくる!このままではまた、前回と同じ目に!

 

「どうしたのよ、吉影?急に顏を青くしちゃって!あんたらしくないわね!」

今は香山がいるから私は手荒な事は出来ないし、キラークィーンは使えない...!本格的にまずい!

 

「あら?あの男の子どんどんこっちに近づいてくるわね?何かあるのかしら?」

 

「おい、お前...今、吉影っつったよなぁ?お前の名前は吉良吉影...で合ってるよなぁ?だったら俺の事も覚えてるよなぁ!ほら、出せよ、お前の自慢のキラークィーンを...よぉ」

 

「あんた!何言ってんのよ!吉影に何の用よ!私たちはこれから買い出しに出るところなのよ!それにキラークィーン?何よそれ?クィーンはこいつのヒーロー名だけど、キラーなんてそんなヴィランみたいな名前ついてないわよ!」

 

な!?香山お前はこいつに対してここまで強く出れるのか!?

 

「ちょっとどいてくださいよ、お姉さん、おれぁこいつをどうしてもぶっ飛ばさなきゃならねぇんだ!」

やはり、こいつは私を...!

 

「なんで吉影があんたみたいな奴にぶっ飛ばされなきゃならないのよ!」

何故こいつはここまで私をかばう?何故だ?

 

「こいつはとんでもねぇ殺人鬼なんすよぉ...お姉さんも離れた方が良いっすよ、いつ爆破されるかわかったもんじゃねぇっすから」

 

「はぁ!?吉影が殺人鬼!?そんな事あるわけないじゃない!そんな奴だったら今頃ヒーローなんてやってないわよ!」

意外とこいつは私を見ているんだな...こういう時にしか気づけないものもある...という事か...

 

「こいつがヒーロー!?そんな事はありえねぇっすよぉ〜」

 

「ちょっときなさい!あんたにこいつの事を教えてやるわ!」

 

そう言って香山は仗助を連れて行った...戦闘にならずにすんでよかったが...まさか香山があそこまで私を弁護してくれるとはな...

さて、手招きまでして私を呼んでいることだ...そろそろ私も話をしに行くとしよう...

 

吉影 side out




仗助の口調が迷走中です...
吉良吉影は1番好きなキャラだからほとんど覚えてるんだけどなぁ
え〜伝え忘れていましたが、スタンドのみならずスタンド使いも一緒に登場させますのでご了承ください!
まだアンケートは依然として行っているのでどんどん教えてください!


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一時の和解

最近友人に
「さっさと続き書けや!」(  '-' )ノ)`-' )ボコォ
されました...
前ほどの更新速度は維持できませんが頑張って書いていきます!


吉影 side

 

「そうなんすねぇ、俺が知ってる吉良吉影とは確かに違うみたいっす...お姉さんがそこまで言うんだったら俺は信じる事にするっす...だけどなぁ!吉良吉影!お前が少しでも不穏な行動をしたら直ぐにぶっ飛ばしてやるっすよぉ!」

 

なんとか、窮地は脱した...か、しかし、これからの『キラー』としての活動に確実に支障をきたしてしまうな...まぁ、最近は何故か爪が伸びるのが遅いのでそこまで気にするほどではないな。

 

「そういえば、あんた!名前なんていうのよ?」

またしても、香山!お前か!このまま帰らせれば良かったものを...

 

「あ?あー俺の名前は東方仗助って言うっす、見ての通り高校生っすよぉ〜」

ふむ...しかしこいつの話を聞く限り別の世界から来たようだが...

 

「仗助君ね!それにしてもあなた別の世界から来たって行ってるけど帰る当てはあるのかしら?」

それは確かに気になっていたところだ...

 

「あ!そういえば帰り方がわかんないっす...そもそもどうしてここにいるのかすらわかってないっす...」

ふむ...理由はわからないのか...しかし、何故か嫌な予感がする...

 

「だったら!仗助君!帰る方法がわかるまで吉影の家に住みなさいよ!それだったら吉影の無実もわかりやすいでしょうし!」

嫌な予感の正体はこれか!貴様!何を言っているんだ!余計な事を言うんじゃぁない!

 

「おお!それは名案っすね!これからは姉御って呼ばせてもらいますよぉ〜」

東方仗助!便乗するんじゃぁない!

まずい...!このままではこいつを家に入れる事に...!そうなれば確実に『キラー』としては活動できない...!

 

「少し申し訳ない気持ちもするっすけど...やましい事が無ければ問題ないっすよねぇ?」

ぐっ...そうだ...それを言われてしまうと私は断れない...!

 

「.........仕方ない、不本意だが同居を認めよう...だが!家のルールには絶対に従ってもらうぞ...!それだけは譲る事は出来ない」

 

「わ、わかってるっすよぉ、家のことに関しては従うっす!」

なら良い...フフフ、少し意趣返しさせてもらうとしよう...

 

「そういえば、東方仗助、君は高校生だそうだね、丁度良いじゃないか、この世界にもトップクラスの高校というものがあってね、雄英高校というんだが、そこは私の出身校でもある...」

 

「な、何が言いたいんすか?」

 

「簡単な事だ、君には雄英高校のヒーロー科を受験して、合格してもらう、こうみえてヒーローとしての一定の評価を得ている私の同居人が高校すら卒業できていないなど、笑い話でしかないのだよ」

 

「ま、マジっすか...?あ、後何ヶ月後に受験なんすか...?」

 

「ふむ、ざっと10ヶ月といったところか?実技は何とかなるだろう?後は...勉強だが...」

 

「か、勘弁してほしいっすよぉ〜、俺ってば勉強なんて今までしてきた事無いっすよぉ〜!」

フフフ...ここまでは計算通りだ...後は...

 

「あはははは!大変だねぇ仗助君!こうなった吉影はテコでも動かないよ!」

 

「何を笑っているんだ、香山?こいつに勉強を教えるのはお前だぞ?私にこいつの生活の面倒をみさせるんだ、勿論お前も協力してくれる筈だよな?」

 

「へ?い、いやいや〜私ってヒーローと教師掛け持ちしてるから〜ちょーっと厳しいかな〜、そもそも吉影の家の鍵持ってないし〜」

逃がさないぞ...香山、狙った獲物は必ず仕留める...

 

「なに、遠慮は要らないよ、私もヒーローと事務を兼任しているからな、対して変わらないだろう?ほら、私の家の合鍵だ、前から寄越せ寄越せと言っていたじゃぁないか、それにお前は雄英の教師だからな、教えることに関してズブの素人の私よりこいつに教えるのは得意だろ?」

 

「え、いや...」

 

「そうかそうか、喜んで引き受けてくれるか、まぁせめてもの礼だ、家にいる時は私がご飯を作ってやる、よかったな、東方仗助、こいつが懇切丁寧にお前に勉強を教えてくれるそうだから、この10ヶ月...頑張ってくれたまえ...」

 

「あ、そうそう、これは今回の勘定だ、私はこれから買い物に行かねばならないのでここで失礼させてもらうよ」

 

私はそういうと店から去った...後ろから聞こえてくる叫び声をBGMに...ふ...ふふ...ふっはっはっは!実に良い気分だ!ここまで清々しい気分になったのも久しぶりだ!

そうして私は買い物をしに行った...その後、私が3人分の食材を買わねばならないと気づき、絶望するのはこの少し後の話だ...

 

吉影 side out

 




はい、今回はこういう話でした!
勢いで書いていたら気づいたら仗助君が雄英を受験する事になっちゃいました!
割と仗助君居るだけで雄英生楽になると思うのわ私だけでしょうか?

あ、アンケートは依然行なっていますので、登場してほしいスタンドやスタンド使いはどしどし教えてください!

では、また次回にて


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受験当日〜2人の主人公〜

10ヶ月全部はしょっちゃいました...10ヶ月間は閑話で書こうかと思っています
ここから本格的に原作が開始となりますね!

上手い事、吉良さんに繋げていきたいです(願望)


東方仗助 side

 

吉良の野郎のせいで地獄を見るはめになったこの10ヶ月間...言葉にするのも恐ろしいほどの目にあった...二次関数?三角関数?S、V、O?

何が何だかさっぱりわからないっすよ!普段の俺ならすぐにでも逃げ出してたんすけど...姉御のこっちを見る目や、絶対に逃がさんと言わんばかりに睨んでくる吉良の野郎のせいで逃げるのは無理だったっす...ただあの野郎の飯だけは美味かったのは認めてやるっす。

ん゛ん゛!だけど、この10ヶ月のおかげで模試では合格ラインになんとか入れたっす!あとは今日結果を出せばこの地獄から解放されるっす!いっちょやってやるっすよぉ〜

 

▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲

 

やっと着いたっす...遠いっすよぉ〜、それよりも雄英ってこんなにデカイんすねぇ〜

 

ガスッ!

 

うおっ!なんなんすかぁ?いったい〜、って、同じ受験生っすか、緊張して前が見えてないみたいっすね

ここは、俺が緊張をほぐしてやるっすよぉ!

 

「お〜い、お前〜前見えてるっすかぁ?緊張してるのはわかるっすけど、ちゃんと前見ないと危ないっすよ〜」

俺が、そう言うとやっと目の前の緑髪のやつは気づいたみたいだったっす

 

「あ、ご、ごめんなさい!ふ、不注意であたってしまいました!あ、謝るので、ゆ、許してください!」

こいつ、俺を犯罪者かなにかと勘違いしてるっすね...

 

「あぁ〜、別に怒ってるわけじゃねぇっすよぉ〜、実は俺もこう見えて結構緊張してるっすから、これで合格できなかった時のことを考えると...」ガクガクブルブル!

不合格の時...考えただけで死を覚悟するっす...

「そ、そんなになんだ...お、お互いに頑張ろうね!」

 

「おう!その調子っすよ!必要以上に緊張しても意味ないっすから!じゃあ、俺は先に行くっす!次は教室で会えるのを楽しみにしとっくすよぉ〜」

そう言って俺は緑髪のやつと別れたっす

緊張もほぐせたし!気張っていくっす!

 

▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲

 

はぁ〜やぁっとペーパーテストが終わったっす...合格圏内には入れてるはずっすから、後は.......実技っすね!!!!

 

今までの鬱憤を全部晴らさせてもらうっすよぉ!

 

 

なんか、説明の途中にごちゃごちゃあったっすけど、話半分にしか聞いてなかったっすからよくわからなかったす...

 

まぁ、気を切り替えていくっすよぉ〜

「ハイ、スタートー」

 

ん?今スタートって言ったっすか?

「何、チンタラしてんだ!もう試験は始まってんぞ!走れ走れ!」

ま、マジっすか...って、急がないと置いていかれちゃうっす!

「クレイジーダイヤモンド!」

この世界に来て久しぶりにスタンドを出したっす!

ん?あれが仮想ヴィランってやつっすね!とりあえず軽く一発!

「ドラァ!」

ボゴォ!

よ、よわ!この仮想ヴィラン流石に弱すぎないっすか!?

 

ま、まぁ、弱いんだったら数をこなしやすいっすから、別にいいっすね!

さぁ、じゃんじゃんいくっすよぉ〜!

 

▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼

 

ふぃ〜だいぶ点数は稼げたんじゃないっすか?ん?あいつ、怪我してるんすかねぇ?

「おい!お前!」

 

「俺か?なんだ?怪我して試験をまともに出来ない俺を笑いにでも来たか?」

 

「違うっすよぉ!ちょっと待つっすよぉ〜、クレイジーダイヤモンド!...よし、これで怪我は治ったすよ!」

俺がそう言うと、紫髪のやつは驚いたように怪我をした場所を見ていたっす...

「ほ、本当だ...治ってる...チッ、ありがとよ、お陰で助かった、だが、俺を助ける事は試験には関係ないだろ?なぜ助けた?」

助けた理由っすか...

「理由っすかー、特にないっす!怪我してて困ってるから助けた!ただそれだけっす!それに誰かを助けるのに理由なんているんすか?

それに、俺たちはヒーローになるために受験してるんすから人助けは悪い事じゃないと思うっす!」

俺がそう言うと紫髪はハッとした顔をしてどこかに行った...

 

まぁ、良いっす!試験頑張ってほしいっす!

しっかし...流石に壊しすぎっす...もうポイントは十分だと思うっすから...後は、そこら辺を直していくとするっすかね...

 

▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼

 

「終〜了〜!!!」

 

「よし!ここら辺はあらかた直せたっす!ん?やぁっと終わったすか!」

 

後は、なるようになるっすね!

 

東方仗助 side out




だいぶ詰め込みました...
タイトルの主人公はジョジョ4部とヒロアカ主人公でした!
紫髪の少年は作者が単純に好きなだけです笑

あ!アンケートですが、出来れば吉良吉影や東方仗助達と絡ませれるように3部から4部などが書きやすいです...
あまりにも関係性が無さ過ぎると、誰だ?お前?状態になってしまうので...

教師サイドは次話か加筆します!

では、また次回であいましょう!


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奇妙な縁

はい...長らくお待たせしてしまい申し訳ありません!
待っていてくれた方...いらっしゃいましたらすいません!
このように亀更新ですが少しづつ更新していきたいと思いますので、応援のほどよろしくお願いします!


吉影 side

 

そろそろ東方仗助の試験が始まる頃か...まぁ、睡曰く「なんとか筆記は合格ラインまで届かせたわ!」らしいが、いったいどれほど信用すれば良いものやら...東方仗助...あいつは物覚えは良いくせに直ぐに面倒くさがるせいで、まったくその長所を活用出来てない!まぁ、そんな事死んでも言わんがね...

 

ふぅ、しかしこの時期はやはり寒いな...少し出歩くだけでも体の芯から冷えるよ...まぁ、もう家に着く、ゆっくりと家の中で暖まるとしよう...グッ!?な、なんだ!?足に穴だと!?まさか攻撃を受けているのか!?

 

ボヒュウ!

 

グッ!?またか!誰だ!?周りには誰もいない...待てよ...この感覚...前世でも同じような事態に陥った事がある...あの時は庭に「猫草」がいた...まさか!

 

ボヒュウ!

 

チッ!なんとか避けれたか...これで方角が分かったぞ!

そこか!....いた!「猫草」だ!やはりこいつか!しかし、どうする...こいつの能力は強力だ...唯一の対抗策は日光を遮るしかないが...今は正午を過ぎたくらいか...あいつの位置はちょうど木の下あたり...あの木を折れば影が出来るな...

 

ボヒュウ!

 

グッ!また来たか!「猫草」!本当に厄介な奴だ!...だが、これでチェックだ...

 

バキィ! ズズゥゥン...

 

ふう...これでひと段落ついたな...しかし、東方仗助といい、「猫草」といい...前世での因縁を感じざるをえないな....まぁ、今生において私が負ける事はありえないがね...とりあえず「猫草」は屋根裏部屋にでも移動させておこう....あぁ、一応、睡と東方仗助には説明しておかねばな...早人のような事が起きては大変だからな...はぁ、また厄介事だな...

 

吉影 side out

 

 

睡 side

 

今日はやっと入試の日よ!ほんっとうに長かったわ!すぐに逃げ出そうとすると仗助君を捕まえて勉強させて、吉影のご飯を食べて、また勉強させて...なんとかぎりぎりだったけど合格ラインには届いていると思うわ!頼むから変なヘマしないでよ〜!じゃないと私が吉影からネチネチと言われるんだから!

 

「Start!!!」

 

どうやら、実技試験が始まったみたいね....マイクの声はすぐにわかるわ...ほっ...どうやら実技は大丈夫なようね!まぁ、吉影と同じようなサイコキネシスだもの!当然と言ったら当然よね!

ん?仗助君...受験生に近づいてどうしたのかしら.......んな!?な、治ってる...の?サイコキネシスだけじゃなくて治癒能力もあるの!?周りを見ても、他の教師陣は私と同じように驚いているわ...ん!?ちょっと待って!治された受験生...全く疲れてない!?普通の治癒系個性は、使用者や使用された側の体力とかを使うはずなのに...それが無いの!?なんてとんでも個性よ!

はぁ...これは帰ってから聞くことが増えたわね...どうしてかしら...今なら吉影がずっと言ってる「植物のような平穏な日常」っていうのがとても尊いモノのように感じるわ...

 

睡 side out




今回は、「猫草」:ストレイキャッツの登場です!
それとちょっとした裏話ですね
遅い上に短くてすいません!
またここから慣れて長くしていきたいと思います!


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合否発表〜吉影の明日はどっちだ!〜

もはや何ヶ月ぶりかもわかりませんが駄作者です...
仗助を登場させた影響を考えたらエタってしまいました。
ダブル主人公を書く技量はないので吉良吉影の方に焦点を当てるのが正道!ということにしました!
今後も亀更新ですが続けていきたいと思います


 東方仗助、奴の受験が終わって数週間...忌々しいが無事に受験を通り合格したようだ、落ちていればそれを出汁に詰ってやろうと思っていたのだが...まぁ良い、これで1日の大半を奴は雄英で過ごさねばならず、私は自由を手に入れることができる!

 理想としてはこのまま奴が不慮の事故で死んでくれるとありがたいが、まぁ腐っても天下の雄英高校だ、そのような事は起こるまい。

 奴のことはもう放っておいて良いだろう、問題は私のスタンド「キラークイーン」だ、最近はスタンドの性能が以前より伸びなくなってきている。本体の私も成長期を終え、今後の成長が望めない今、新しい能力の活かし方を考えなければいけない。東方仗助には私の第3の爆弾まで全て知られているからな...ふむ、スタンドは精神が具現化した存在...大きさにこだわり続けるのもナンセンスか、スタンドの大きさを小さくするというのは可能だろうか?出来たのならば、殺人の隠密性が上がるだろう。私に繋がる情報も出ない...!よし、まずはキラークイーンを今の4分の3くらいの大きさにする所から始めるとしよう。

 

「吉影〜!仗助君の合格祝いしに来たわよ〜!早くもてなしなさ〜い!」

 

はぁ、本当に彼女は私の予定を悉く潰すのが好きなようだ。彼女が無自覚なのがどうしようもないが、これがそこら辺の木っ端敵だったらすぐに殺していたよ...まぁ仕方がない、一応彼女は私の依頼を完遂したのも確かだ、それには正当な報酬を払わねば後でどんな事を要求されるかわからん、何を要求されるか不安になりながら生活するなどこの吉良吉影の理想とする生活からはほど遠い。せっかく悩みの種が一つ減ったのにわざわざ植え直す必要もあるまい。

 

「あぁ、わかったよ睡、さて私に作って欲しいんだい?餃子か?」

餃子は手間がかかるから作るのはごめんだが...

「違うわ!」

 

「なに?ならばパスタか?」

これならば手間もかからないから直ぐにでも作って自由時間だ

「それも違うわ!」

 

「じゃあもしかして、クリスマスパーティのようなパーティー料理か?」

これは手間も時間もかかるからもしそうなら冗談じゃないぞ!

「あなたが今言った料理全部よ!!」

 

「...........ッッッッッ!ふざけるな!このいやしんぼめ!」

このバカは...人が下手に出てたら好き放題言うじゃぁないか!

「えぇ〜でもなぁ〜私あなたに頼まれた事ちゃぁんと達成したじゃない、それに見合う対価ぐらい頂戴よ〜!じゃなきゃ私...何を頼むかわからないわよ?もしかしたら雄英の臨時教師に来てーなぁんて頼んじゃうかも」

ッッッッッ本当にこいつはこういう時にだけ頭が回る!あぁ、そうだ、それを言われたら私は作らなければならなくなると、作らざるを得ないと言うことをこいつは知っているからな!

「.......あぁわかったよ、作るさ、ただしもし君が私が作った料理を食べきれなかった時は覚えておくことだ。それ相応の対処をさせてもらう」

 

それから私は何とか料理を作りきり、テーブルに並べているときに仗助のやつは帰ってきた。

 

「お〜今日の夕食は豪勢っすね!どうしたんだぁ、吉良さんよぉ!あんだけ鬱陶しがっておきながらなんだかんだ俺のことが心配だったって事か?可愛いところもあるじゃねぇか!」

 

ああああああ!本当にこいつは人を苛立たせることに関しては天才だと認めよう。

もういい、今日は疲れたスタンドの強化は明日からにしよう、後はいつも通りのルーティーンをすませて寝よう。今日は最悪の1日だ....




めっちゃくっちゃ久しぶりに書いたので書き方を忘れてます!
納得がいかなかったら書き直すので今回はこういう形になりました。
小説ってどうやって書けばよかったんだっけ...
ここまで読んでいただいた方!読んでいただきありがとうございました!


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