アンドロメダ5姉妹の日常 (ヤマト2015)
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キャラクター紹介(随時追加予定)

アンドロメダ5姉妹のキャラ設定。
新キャラが増えれば追加していきます。


地球側

 

アンドロメダ

アンドロメダ5姉妹の長女、しっかりもので姉妹達の家事を一手に引き受けている。

根が真面目なのだが時折天然が入ることもある。

一人称は あたし

アルデバランの一番の被害者で大体は主砲の一斉射で黙らせている。

クラスの委員長をやっているが部活はしていない。

曰く、晩御飯が作れなくなるからとのこと。

別のクラスのヤマトとは良きライバルであり親友である。

容姿はアイドルマスターの 渋谷凛で、髪の毛は黒の腰までのロング。

 

 

アルデバラン

アンドロメダ姉妹の次女。

姉のアンドロメダを何よりも愛する変態。

一人称は わたくし

普段の学校生活ではお嬢様キャラとして通しているのだがアンドロメダの事になると一転して暴走気味になる。

その後でアンドロメダの主砲の一斉射を受けるのがお約束となっているのだが、何故か分からないが主砲を浴びるとアフロになる。そしてすぐに取れる。

何故こうなるのか本人に聞いてもよく分からないとのこと。

容姿は IS のセシリア オルコットそのまま。ただし、性格は とある の白井 黒子(アンドロメダ絡み)

 

 

アポロノーム

アンドロメダ姉妹の3女。

空母型の一番艦艦娘ということもあるのかアンドロメダによく相談することも多く、アンドロメダの副官のようなポジションにある。

一人称は 私(わたし)

名前の由来が潜水艦マンガからきているためなのか潜水艦が好きで彼女の部屋にはその手の本がびっしりとある。

容姿はヤマト2199の岬 百合亜で髪の毛は憑依時のストレート。

 

 

アキレス

アンドロメダ姉妹の4女。

無口で休み時間のほとんどは本を読んで過ごしている。

姉妹の中で唯一部活をしているが文芸部なのでやることはほとんど変わらない。たまにゲーム機を持ち込んでプレイしていることもある。

一人称は 私(わたし)

アンドロメダと容姿がそっくりなため姉妹でも間違えられることがあるが胸が小さい。

その事を指摘されるとアンドロメダですら怖がるほど切れる。

朝食の時は欠かさず牛乳を飲んでいるが成果は今のところ無いもよう。

 

 

アンタレス

アンドロメダ姉妹の末っ子。

男勝りな性格で考えるよりも先に体が動くタイプ。

一人称は 俺

運動が得意なため各運動部の助っ人に出ることが多い。

授業中寝ることが多く、担任の土方から出席簿のチョップをくらうのが半ばクラスのお約束となっている。

服装に無頓着なため制服もブレザーは着ないで腰に結んでいるため、しょっちゅう風紀員に注意されている。

また、寝るときはTシャツに下着という格好なのでアンドロメダからはせめてパジャマの下は履くように言われているのだが本人は聞く様子がない。

容姿は艦隊これくしょんの重巡 加古 。

 

 

ヤマト

地球史上初めて波動エンジンを搭載した恒星間航行用超弩級戦艦娘。

一人称は私(わたし)、たまにヤマト

もはや語る必要も無いほどのチートキャラ。

アンドロメダの親友。

成績優秀、容姿端麗、性格良し、大和撫子の具現化とも言われるほど学校内外から人気が高く会員制のファンクラブもあるぼど。

しかし、艤装を着けると恐ろしいほどの戦闘力を発揮する。特に個人での戦闘はもはや映画のワンシーンのようだとすら言われ、1対100の戦力差はもはやハンデにもならないと言われている。

また、自分が苦戦するほど燃えるタイプで、自分と同等の実力者を前にすると周りが見えなくなる。そうなった場合は止めることは不可能に近く、今のところはアンドロメダが唯一のストッパーとなっている。

かなりの大食いで、ことあるごとにアンドロメダにご飯を奢らせようとする。

容姿は言わずもがな、艦隊これくしょんの 戦艦大和

 

 

 

ガミラス側

 

※特筆がない限り肌の色は青になります。

 

ゼルグート二世

ガミラスの誇る最新鋭艦艦娘、ゼルグート級一等航宙戦闘艦娘の長女。

ガミラスから留学してきた5人の艦娘の一人。

一人称は余(よ)

尊大な言葉使いで自信家。自分がゼルグート級であることに誇りを持っている。

その言葉使いから誤解されやすいが他人への気配りもできかつ、妹思い。その事を言うと照れてキレる。

同じ長女ということでアンドロメダとはすぐにうちとけた。

容姿はFateの赤セイバーことネロ・クラディウス。

 

 

ドメラーズ三世

ガミラスの誇る最新鋭艦娘ゼルグート級一等航宙戦闘艦娘の三女。

ガミラスから留学してきた5人の一人。

一人称は私(わたし)

ガミラス一番の戦術家の異名をとるほどの艦隊戦闘のスペシャリスト。

武人気質なのだがたまにそれが行き過ぎるところがあり、ヤマトとの初対戦のときは姉のゼルグートに対して負けた責任を取ると言って自爆しかけたのを止められたことがある。

動物が好きで特に鳥が好き。

容姿はFateの青セイバーこと アルトリア・ペンドラゴン。

 

 

ゲルガメッシュ

ガミラスのガイデロール級航宙戦艦娘の一人。

ガミラスから留学してきた5人の一人。

一人称は僕

元気溌剌でいつもハイテンション。

かなりの胸部装甲の持ち主で街を歩けば大抵の男子が振り向くほどの胸部装甲の持ち主である。(大事なことなので二回以下略

ゼルグートとよく一緒に行動することが多く、まるで犬っ娘のように見える。

姉妹艦娘としてシュバリエルがいる。

普段の言動からアホの娘みたいに思われるが成績はそれなりに良い方(優秀とは言ってない)

容姿は 魔法少女リリカルなのは のレヴィ ザ スラッシャーで髪は黒で先端部分が青色。

 

 




書いてて思った。
アルデバラン…どうしてこうなった!?

そしてヤマトの説明が主役を差し置いて一番長い…


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今日も地球は平和です

ヤマト2202 6章でアンドロメダが大活躍だったので思わず書いてしまった…

平和な世界を楽しむアンドロメダってのもあって良いと思います。


(アンドロメダ姉さん。貴方は最善を尽くしました…武運をお祈りします。)

 

(遂に俺1人か…寂しくなっちまったなぁ…アンドロメダよ…)

 

夢を見ていた…地球の命運を懸けた戦いで妹が私を助けるために沈み…乗組員も艦長1人だけになり…

 

(俺もお前もしぶといな…アンドロメダ!)

 

(必ず助け出します…ヤマトさん!)

 

(波動砲、発射!!)

 

ボロボロになりながらも地球の希望を助け出す…

そして最期は…

 

 

 

 

「…夢か…」

 

目が覚めるとそこには見慣れた天井が見える。

起き上がり閉めていたカーテンを開けるとこれまた見慣れた町並が見える。

いつもの光景が見れたことに少しホッとする。

アンドロメダ級前衛武装宇宙艦一番艦艦娘 アンドロメダ。

それがあたしの名前だ。

 

西暦2202年。およそ200年前に起こった深海凄艦との戦いは人類と艦娘の勝利で終わりを告げた。

それから200年近くの時が経ち、艦娘の活躍は海から宇宙へと、変わって行った。とはいっても別に異星人との戦いが起こる事もなく、むしろ友好関係を築いていた。

艦娘の出番はもっぱら航路防衛や未開拓星の調査といった後方勤務が主な活動だ。直接戦うのはちゃんとした航宙艦隊の役目となっている。

そして建造された艦娘達は最初の6年間は専門の施設(学校)で教育を受けることになっている。

艦娘としての基礎教育は勿論、一般知識や志願制で専門知識も受けられることになっている。感覚としては高校と大学を繋げたような感じだ。

私たちはその学校の4年生。絶賛学生生活真っ只中だ。

今は、学校近くのマンションに姉妹達と一緒に住んでいる。

 

「朝ごはん作らなきゃ」

 

部屋を出てリビングに向かう。

部屋を出たところで、向かいの部屋から女の子が出てきた。

 

「おはよう、アキレス。」

 

「…おはようございます。アンドロメダ姉さん…」

 

アキレス。私たち5姉妹の4女で普段は無口だ。

容姿は私そっくりなんだけど、胸は姉妹の中で一番小さい。その事を言うと凄く怒るから言うのは禁句だ。

 

「何か失礼なこと考えてませんか?」

 

「イ、イヤナニモカンガエテナイヨ。」

 

ジト目で睨んで来るので話を強引に切り替える。

 

「あ、アキレス他の3人も起こして来てくれる?朝ごはんはあたしが作るから。」

 

「…分かりました…」

 

未だ眠そうな声で返事をして別の部屋へと入っていった。

台所の冷蔵庫を開いて中身を確認。

 

「まぁ…無難にパンとサラダと目玉焼きかな…」

 

お決まりのメニューでいくことにする。

パンをトースターに入れ、その間に目玉焼きを焼き上げる。

 

すぐに出来上がりテーブルに並べていると…

 

「イヤァァァァァァァ!!!!!!!」

 

ドカーン!!!

 

叫び声と共に爆発音が、何事かと思いその部屋に行ってみると…

顔を真っ赤にして艤装を展開したアキレスと、真っ黒けになってアフロになった女の子が倒れていた。

 

「ど、どうしたの?アキレス?」

 

「私は悪くない…私の事をちっぱいと罵ったアルデバラン姉さんが悪い…」

 

なにがあったのか分からないが、どうやらアキレスの禁句を言ってしまったようだ…

 

「う~、ひどいですわアキレス。姉である私(わたくし)をこのような目にあわすなんて…」

 

「アンドロメダ姉さんと間違えて私(わたし)を犯そうとしたアルデバラン姉さんに言われたくない…」

 

アフロをはずして本来の金髪に戻った次女アルデバラン(変態)が文句を言うが空かさずアキレスが反論する。

推測するに、アルデバランを起こそうとしたアキレスを私と勘違いして、ベッドに引きずり込んで胸を揉んで小さいと言ってしまったようだ…

まったくコヤツは…学校では上位の成績なのにどうしてこんなになってしまったのか…と思わず天を見上げて思っていると…

 

「なんだ~…今の音は…」

 

頭をかきながら部屋から出てきたのは5姉妹の末っ子のアンタレスだ。

前髪で片目がかくれているがそれよりも…

 

「アンタレス。せめて下のパジャマは着ろっていつも言ってるでしょ…Tシャツに下着は恥ずかしいから…」

 

アンタレスは服に無頓着で寝るときはいつもこの格好なのだ。ここに健全な男子がいたら襲われたっておかしくない。

 

「いいじゃん、ここ男はいないんだからさ~。それよりもさっきの音はなに?」

 

そういう問題でないのだが…

とりあえず状況を説明することに…

 

「カクカクしかじか―」

 

「四角いムーヴ、成る程ねぇ、受けるわ~、クハハ♪」

 

そう言ってケラケラと笑う。

まったく笑い事じゃないのに…

そう思ったときふと、あることに気付いた。

3女のアポロノームが部屋から出て来ないのだ。あれほどの音なら起きるはずなんだけど…

 

「アポロノーム姉なら日直の仕事があるから早く出るって昨日言ってたぞ~。」

 

そうだった、すっかり忘れてた。

となると1人分朝食が余ってしまうことになるが…

 

「じゃぁ、俺が貰っていい?」

 

とアンタレス。

 

「まぁ、もったいないから良いよ。」

 

「ラッキー♪」

 

アポロノームの分はアンタレスが食べることになった。

そんなこんなで一悶着あったが4人全員でリビングへと向かい朝食を食べる。

使った食器を片付けて、歯磨きと顔を洗う。

部屋に戻り制服に着替え、全員が出た事を確認して玄関にカギを掛ける。

マンションから出ると日差しが私を照りつけた。

空は快晴だった。

何故かわからないけど、その眩しさを感じることが嬉しく感じた。

 

「さて、今日も頑張りますか!」

 

そう言って妹達と学校への道のりを歩いていくのだった。

 

 

時に西暦2202年。地球は繁栄を謳歌していた。




アルデバラン好きの皆さんごめんなさい。

アポロノームは元よりヤマトも今後登場する予定です。


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ゴールデンウィーク後の転校生は不思議ちゃん扱いされやすい。

ドレッドノート級の名前はPS2ゲーム版のように日本名もあることになってます。
艤装の所はオリジナル設定です。
ってかそうしないと艦娘の数が圧倒的に足りなくなってしまうので…
後、試験的に顔文字を入れてみました。



国立航宙艦娘養成学校。

それが私たちが通っている学校の名前だ。通称、宇宙鎮守府なんて呼ばれてもいる。

これは昔の艦娘学校が鎮守府と呼ばれていた名残なのだそうだ。

 

A-4クラス

私とアポロノーム、そしてアンタレスはこのクラスに入っている。

アルデバランとアキレスの2人は隣のクラスとなっているため、この教室の入口で別れる。

 

アンドロメダ「おはよう、アポロノーム。」

 

アポロノーム「おはようございます。アンドロメダ姉さん。」

 

クラスに入ると先に来ていたアポロノームがいた。

姉妹の中では3女ではあるのだが、空母型の長女でもあるためなのかしっかり者で私も何度か助けられたこともある。

少し、1人で抱え込むクセがあるのがキズなのだが…

チャイムがなるまでまだ時間があるため教室の中はまばらだ。

自分の席につくなりアンタレスが大あくびをかます。

 

アンタレス「ふぁ~、寝みぃ……」

 

アンドロメダ「寝ちゃ駄目だよ、アンタレス。また、土方先生の出席簿アタック喰らう事になるよ。」

 

アンタレス「大丈夫だって~、その前に起きるから~………ぐぅ~………」

 

そう言いながら夢の中へダイブしていきよった…その言葉を毎回聞いているのだが、実行されたのは一度たりとも無い…の○太並の寝入りの良さである。とりあえず、土方先生のお仕置きは確定だ。

 

比叡「相変わらずですね、アンタレスは…」

 

アンドロメダ「あ、比叡、おはよう。」

 

比叡。金剛型宇宙戦艦艦娘の次女で、クラスメイトだ。

姉様LOVEで姉の金剛を慕っている。時折それが暴走するがアルデバランほどではない。

ってかアルデバランの場合、私の貞操が危機に陥りかねないのだが…

それはともかく…

 

比叡「おはようございます。それよりも良いんですか?放っておいて…」

 

アンドロメダ「まぁ…うん、…土方先生に任せよう……」

 

哀れアンタレスは犠牲になったのだ…

 

アンドロメダ「あ、そう言えば、この前の新型艤装の適性試験どうだったの?」

 

先日行われた新型艤装の適性試験。宇宙艦の艤装の開発はまさしく日進月歩。数年前に開発されたものが旧式になるというのは日常茶飯事だ。

そのため古くなった艤装を使っている艦娘の中から新しい艤装が使えるのか試験を行う事になってるのだ。

 

比叡「ふふーん、見てくださいこれを!」

 

そう言ってカバンから一枚の紙を出して私に見せた。

そこには…

 

金剛型戦艦艦娘 比叡 クラスDの適性試験に合格することを通知する。

 

アンドロメダ「おお、凄いじゃん!金剛姉妹だと比叡が初めてなんだよね?」

 

比叡「はい、これでお姉様に自慢出来ちゃいます!」

 

その後も比叡とおしゃべりを続けていると、朝礼のチャイムがなった。

 

土方「全員席につけ。」

 

チャイムと同時に担任の土方 竜 先生が入ってくる。

全員がすぐさま自分の席に座っていく。

 

土方「突然だが、全員に話がある…が…その前に…」

 

そう言うやいまだに夢の中にいるアンタレスの所へ向かう。

 

土方「アンタレス、3秒以内に起きていると言ったら見逃してやるが…どうする?」

 

しかし、返ってくるのはアンタレスのいびきだけだ。

 

土方「まったく、こいつは…」

 

そう言ってあたしの方を見る。

 

土方(いいんだな?)( ゜Д゜)

 

アンドロメダ(殺っちゃってください。) ("⌒∇⌒")d

 

一瞬のアイコンタクトでアンタレスの死刑執行が決まった。

直後にアンタレスの悲痛な声が響いたのは言うまでもない。

 

 

 

土方「さて、話を戻すが今日からこのクラスに留学生が入ることになった。」

 

その言葉に少しクラスがざわめくが直ぐに静かになる。

ちなみにアンタレスはたんこぶを押さえて悶えてる。

 

土方「今回はガミラスから5人が本校に留学するがそのうち2人がこのクラスに入る事となった。入ってきない。」

 

その言葉を合図に二人が入ってくる。

二人ともガミラス特有の青い肌だが、雰囲気は大分違った。

一人は凛とした感じで制服は白の部分が赤色に変えられていた。

もう一人は活発そうな感じで制服はあたし達と同じだ。

 

土方「この二人が本日から本クラスの仲間となる。皆仲良くするように。では、自己紹介を。」

 

?1「うむ、余が帝星ガミラスから来たゼルグート級一等航宙戦闘艦一番艦娘のゼルグート二世だ。よろしく頼むぞ。」

 

?2「僕がガイデロール級二等航宙戦艦のゲルガメッシュだよ!妹のシュバリエル共々よろしくね!」

 

これまた濃い性格の子が来たなぁ。と思いながらも新しいクラスメイト心が小躍りするのをあたしは感じるのだった。




ゲルガメッシュがシュバリエルの姉というのは独自設定です。どちらが姉なのかは調べても分からなかったので…


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主役は大体遅れて登場する。前編

アルデバラン 「艦隊戦の指揮をとるお姉さまも素敵ですわ~((;´Д`)ハァハァ」

アンドロメダ「艤装用(ピッチリ)スーツ見ながら言われても説得力ないわ!!(# ゜Д゜)」


無限に広がる大宇宙。

この無数のきらめきの中に様々な生命の営みがある。

愛、希望、野心、力、それは地球での出来事となんら変わることはない。

そして今、地球にてある戦いが行われていた。

 

 

某所

 

土星に似た惑星を背景に幾つものミサイルが白煙の尾を引き飛翔する。しばらくするとそれらは宇宙に明るい花火を灯す。そしてその花火に呼応するようにその回りにいた艦が火だるまとなり消えていく。

 

『着弾。』

 

機械的な声がミサイルの着弾を知らせる。しかし、その言語は地球上のどの言葉にも類似することはなく、嫌がうえにも異星人の言葉だと解る。

さらに機械的な声は続けて報告する。

 

『敵艦隊前衛に突破口を形成。敵艦隊の動きに乱れが生じています。』

 

その報告に赤色の服に身を包んだ艦娘、ゼルグート二世が直ぐ様指示を飛ばす。

 

ゼルグート『敵艦隊の旗艦を叩く、駆逐艦戦隊突撃!敵艦隊を錯乱せよ!重巡洋艦戦隊は駆逐艦戦隊の援護に回れ、ゲルガメッシュは別働隊を率いて指定の宙域へジャンプだ!余も出るぞ!続け!」

 

メルトリア級を旗艦にした駆逐艦戦隊が一気に加速し突破口へと食い破るように突撃していく。

その後を追うようにゼルグート率いる艦隊も突撃する。

無論戦っている相手、地球艦隊も応戦を開始する。

 

 

地球艦隊side

 

アポロノーム「第1護衛駆逐艦隊、被害甚大!旗艦比叡との通信途絶!現在、第2護衛駆逐艦隊が応戦中!」

 

アンドロメダ「第58戦隊前へ!第2護衛駆逐艦隊の援護に回れ!アポロノーム及びアンタレスは艦載機発艦!対空警戒を厳に!」

 

アンタレス「アンドロメダ姉、レーダー及びセンサーに反応!艦隊後方に重力震反応、敵艦隊の別働隊と思われる!」

 

アンドロメダ「くっ、第105戦隊及び第4護衛駆逐艦隊と艦載機隊の半数は後方の敵艦隊の足止めを!」

 

アンドロメダが懸命に防戦の指示を行うも戦局を挽回するには至らない。

さらに…

 

アポロノーム「艦隊直上及び直下に艦載機反応!急速接近!」

 

アンドロメダ「しまった!全艦対空戦闘!」

 

しかし、その指示は遅きに失した。

敵艦載機隊の攻撃によりアポロノームとアンタレスが火球へと飲まれる。

 

アンドロメダ「アポロノーム!アンタレス!」

 

アンドロメダが二人の名前を呼ぶが返事は返って来ることはない。

その間にもゼルグートが自慢の重装甲を武器に味方の艦隊を食い破るように突撃していく。

そして…

 

ゼルグート「これで終わりだ。アンドロメダよ。」

 

ゼルグートの放った主砲のエネルギー弾がアンドロメダを貫いた。波動防壁は先の艦載機隊と敵艦隊の攻撃で失われており、機能はしていなかった。

撃たれた直後、アンドロメダの視界は真っ白になっていった。そして…

 

 

『そこまで!演習終了!地球側旗艦アンドロメダ撃沈判定!よってガミラス側の勝利!』

 

審判の声が響くと同時に宇宙だった背景が全面白い壁に囲まれた空間へと変わる。

そこにいたのはアンドロメダ、アポロノーム、アンタレス、比叡、ゼルグート、ゲルガメッシュの6人だけだ。

ここまで書けば読者の皆様はお分かりだろう、今までのは全てシミュレーションシステムを使って行われた演習である。

 

アンドロメダ「だぁ~~~~!負けた~~~!!!」

 

アンドロメダが座り込んだ状態で叫ぶ。

身体中汗だくで息も絶え絶えだ。

ボディラインがよく分かる艤装用スーツに荒い息づかいと汗に濡れた身体、そして僅かに赤く染まった頬がなんとも言えぬ艶かしさを出してい「黙れ」アッハイ…

 

ゼルグート「…?、どうしたのだ?アンドロメダよ。なにか気に触る事でも言ったか?」

 

アンドロメダ「あ、いや何でもない。こっちの話し。」

 

 

 

 

アンドロメダside

 

はぁ、負けちゃったよ…やっぱりガミラスの誇る最新鋭艦なだけあるなぁ…なかなか勝てそうにないや…

 

アンドロメダ「それにしても、もう一週間か…早いね、時が経つのは…」

 

ゼルグート「なんだ?藪から棒に、年寄り臭いことを言いおって。」

 

うぐ、確かに急な話しだけど、年寄り扱いは酷くないかな…

自分で言うのもなんだがあたしは結構かわいい方に入ると思っている。それこそアイドルをやっても不思議ではないほどに。

艦隊美少女アイドル、アンドロメダ、永遠の17才です!

☆(o≧▽゜)o

やめよう…自分でやってて恥ずかしくなってきた。

 

 

 

ゼルグート達が転校してきてから一週間が経過していた。

最初はゼルグートの尊大な喋り方に声を掛けにくかった子が多かったが話してみると、面倒見が良く、妹思いな子だったため直ぐに仲良くなった。

 

 

アンドロメダ「そう言えばさ…ゼルグートとゲルガメッシュの妹も一緒に転入して来てるんだよね?まだ会ったことないんだけど…」

 

ふと、そんなことを思いだしゼルグートに聞いてみた。

 

ゼルグート「貴様は本当に唐突に話題を変えるときがあるな…まぁ良いが、我が妹、ドメラーズ三世はゲルガメッシュの妹シュバリエルと特務艦娘のユウーと一緒のクラスにおる。確か…ヤマトとか言う艦娘と仲良くなったと聞いておるが…」

 

アンドロメダ「えっ?!(*´・д・)ヤマトのクラスにいるの?マジか~(゜ロ゜;)」

 

ゼルグート「なんだ?そのヤマトとか言う艦娘を知っておるのか?」

 

アンドロメダ「あたしの親友だけど…聞いたこと無いの?地球とイスカンダルを艤装だけで単独で無寄港、無補給で往復した話。」

 

ゼルグート「そう言えば、地球へ来る前に耳にしたな…んっ?ちょっと待て、そのヤマトと貴様の親友のヤマトは同一人物なのか!?(゜ロ゜ノ)ノ」

 

まさかという様子のゼルグートにそうだよと答えるとゼルグートは心底驚いた表情になった。

 

今から3年ほど前、地球にて初めて波動エンジンを搭載した艤装を使って片道16万8千光年、往復33万6千光年の旅を僅か1年成し遂げた艦娘がいた。未だに信頼性が今ほど高くなかったそれを使い、ゲシュタムの門を使わず、何処にも立ち寄らずに目的地であるイスカンダル星へ赴き、同じルートで地球へ帰還を果たした。当時はその偉業に地球全土が歓喜にわき、ガミラスの総統もそれを称えるほどだった。

 

その当事者がまさかこの学校にいるとは思っても見なかったらしい。

 

ゼルグート「驚いたな…まさかそれほどの偉業を成し遂げた艦娘が余の妹と同じクラスだとはな…是非とも会ってみたいものだが…」

 

アンドロメダ「ヤマトのクラスだったら、たぶんこの時間だったら隣の演習場で演習やってるはずだから見にいってみる?」

 

あたしがそう提案するとゼルグートがよろしく頼むと返事を返したので着替えるため演習場を後にすることにした。

因みにアポロノーム達は先に着替え室にいっている。

ゼルグートと喋りながら演習場の出口へ向かうがこのとき、私はそれを見つめる視線に気付いていなかった。

 

 

モニター室

 

 

「はぁはぁ…流石ですわ、アンドロメダ姉様。負けて悔しがるお姿、乱れた息、そして激しく動いた身体を伝う汗…なんて艶かしい…///あの身体に包まれて抱き締められて吐息を吹きかけられそのあと(ピー)や(ピー)を(ピー)されて、そのあと(自主規制)されるのですわね…そんなことされたらわたくしは…わたくしは~!!///」

 

演習場のモニターの前で身体をくねらせながら悶えるのは次女のアルデバランだ。アンドロメダ達のクラスの次に演習場を使う予定だったのでモニター室で見学していたのだが…

 

ご覧のとおりアルデバランが妄想状態で暴走しているのだ。幸いなのか…クラスメイトはもはやこの状態は慣れっこなのか生暖い目でみていた。唯一アキレスだけは目からハイライトが消えた状態だったが…

 

アキレス(後でアンドロメダ姉さんに伝えとこ…)




オチがヒドイんじゃ!

次回遂にあの人が登場!



それにしても21話は何度も見ても熱くなりますな…


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主役は大体遅れて登場する。後編

ヤマト「私の戦闘力は53万です。」

アンドロメダ「そういうのいいから。」

ヤマト「(´・ω・`)」


廊下 アンドロメダside

 

結論、ゼルグートは着痩せするタイプ!

まさかあそこまで大きいとは思わなかった…

いや、それを言ったらゲルガメッシュも凄いけど…

てかゲルガメッシュは学生服の時点で分かるぐらい大きかったけど…

なんなのあれ?○二子?不○子なの?

歩く度にバルンバルン揺れるんだけど!

まさにオッパイプルーンプルーン!!な状態なんだけど!」

 

ゼルグート「途中から声に出ているぞ!恥ずかしいから止めぬか!(>_<)」

 

ただいま映像が乱れております。しばらくお待ちください。

 

モニター室は一クラスの生徒達が入れるように広く作られていてさながら小さな映画館みたいになっている。

そこに入ると生徒達が皆口を開けた状態でモニターを見ていた。

 

アンドロメダ「どうしたの?皆、口開けて…人類ポカン計画でも実行されたの?」

 

アポロノーム「そんな計画ありませんし、実行されてもいませんよ…というより碇司令も認めませんよ。そんな計画。(;・∀・)」

 

先に見学していたアポロノームが突っ込む。

隣を見るとアンタレスまでもが口を開けた状態でモニターに見入っていた。アンタレスが黙ってものを見ると言うのは滅多にない。ゲルガメッシュだけは目をキラキラさせて演習してる娘に声援を送っていたが…それはともかく、なにが起こっているのかあたしとゼルグートがモニターを見てみるとそこには…

 

 

 

???side

 

相手を全く侮っていなかったといえば嘘になる。

だが、ここまでやるとは完全に予想外だ。

シミュレーションとはいえ300対1の圧倒的兵力差、此方が勝つのは時間の問題と言っていい。

それなのになんなのだアイツは?そんなものは関係無いかのように互角に渡り合っているなど…

奴が主砲を撃てばその砲門の数以上の艦が真っ二つになり沈んで行く。

ミサイルを撃てば誘爆に巻き込まれて陣形に大穴があく…

デタラメにも程がある。

 

シュバリエル『こちら前衛艦隊旗艦シュバリエル、目標に突破されました!本隊旗艦の方へ向かっています!』

 

あのシュバリエルを突破するとは…シュバリエルは姉のゲルガメッシュ程の派手な戦いはしないがその分手堅く隙の無い戦いを得意する…それを突破するとは…侮りがたし、だが、これ以上は進ません!

 

ドメラーズ「本隊各艦、全砲門開け!目標、ヤマト!!」

 

このドメラーズ三世!一歩たりとも引かんぞ!!

 

 

 

アンドロメダside

 

うわぁ…

ヤマト完全に本気になっちゃってるよ…こりゃみんな引く訳だ…あんな顔になったのあたしと勝負したとき以来だよ…

ゼルグートも信じられないって顔してるよ…

あ、また一隻沈めた。

 

ゼルグート「アンドロメダよ、余はなんかの映画を見ておるのか…このような戦闘は見たことがないぞ、というかこれはもはや戦闘なのか…?」

 

アンドロメダ「ゼルグートの言いたいことは判るよ…でもこれは現実なんだ…デタラメに見えるかもしれないけど…」

 

ゼルグート 「…( ; ゜Д゜)………(⊃Д⊂)ゴシゴシ………( ; ゜Д゜)…………」

 

 

 

まぁ、そうなるよね…

唖然とするゼルグートを見ていたらモニターを見ていた生徒達が突然驚きの声をあげた。

モニターに目を戻すと、なんとヤマトが艤装をパージして相手の大将と格闘戦を展開していた。

相手もこれには予想外なのかなかなか反撃に移せないようだ。

あ、相手も艤装をパージした。

てか、向こうも本気になってるよ。腰についてる剣で応戦しはじめた。

ヤバい…あれはバトルに集中しすぎて周りが見えてない…

審判も終了を宣言してるけど耳に入ってないのか二人が戦闘を止める気配は全く無い。

これは…止めなきゃダメかな…

 

 

アンドロメダ「はぁ…しょうがないなぁ…ゼルグート、ちょっと手伝ってくれる?」

 

ゼルグート「手伝うって何をだ?」

 

アンドロメダ「決まってるじゃん。二人を止める。」

 

ゼルグート「良いのか?別のクラスの演習を邪魔する形になってしまうぞ?」

 

アンドロメダ「ヤマトがああなったらどっちかが倒れるまで止まらないよ、それに担任の沖田先生はちゃんと話せば分かってくれる人だから。」

 

ゼルグート「分かった。妹は余が止める。貴様はヤマトを頼むぞ。」

 

アンドロメダ「了解。じゃ、行こっか。」

 

そう言ってアリーナの方へ走っていく。

間に合うと良いんだけと…

 

 

 

ヤマトside

 

ガミラス1番の戦術家と言われるだけのことはありますね。なかなか簡単にはいきませんね…

 

互いに見つめ合いながらも隙を見せずに構える。私は素手で、向こうは西洋の剣を、とうの昔に艤装は双方パージしている。

前衛にいた子は味方撃ちを恐れてるのか此方に来る気配はない。

 

 

ドメラーズ「流石ですヤマト。これだけの戦力差を撃ち破るとは…ですが、此方としてもガミラスの名誉を背負っている身。これ以上はやらせません。」

 

ヤマト「既に勝敗は決しています。負けを認めてはもらいませんか?」

 

ドメラーズ「………それは出来ません。ここで負けを認めれば、仲間達の頑張りが無駄になったということになります。それは彼女達への冒涜となります。退く訳にはいきません。」

 

ヤマト「そうですか…残念です…」

 

やるしかないようですね。

では、いざ!勝ぶ「ええ加減にせぇぇぇぃ!!!」

 

ヤマト「ほぇ?アベシ!」

 

いきなり視界が反転したかと思ったら次の瞬間には天井を見上げてる状態でした。

なにがおきたのか分からないまま起き上がるとそこにはよく知る親友の姿がありました。

 

 

 

アンドロメダside

 

まったく、こいつは…バトルになるとすぐに周りが見えなくなるんだから…バトルジャンキーも大概にしてほしいよ…

それにしても流石ヤマト…あたしが蹴りを入れる直前に波動防壁を展開してダメージを回避するとは…無意識なんだろうけど…

あ、起きた。

 

 

ヤマト「うぅ…なにが……ってアンドロメダ!?隣の演習場にいたはずじゃなかったんですか!?」

 

アンドロメダ「残念だな、トリックじゃなくて、もといヤマトが暴走してたから止めにきたの。」

 

ヤマト「そんな、私、暴走なんか…」

 

アンドロメダ「審判の声無視して戦闘続行したあげく、格闘戦に入ってる奴の声聞いても説得力ないからね。」

 

ヤマト「アゥ……///」

 

そんな涙目で見ても無理だからね。

やれやれ、バトル以外だとzats大和撫子なのに…演習とかバトルになると人が変わるんだよね…

別の方を見るとゼルグートがこっちに近づいてきた。

どうやら向こうも止めることが出来たようだ。

 

 

ゼルグート「アンドロメダよ、貴様にはまだ紹介してなかったからな。我が妹ドメラーズだ。」

 

ドメラーズ「貴女がアンドロメダですね。姉上から話は聞いております。ゼルグート級一等航宙戦闘艦の三女、ドメラーズ三世です。今回はご迷惑をおかけしてしまい、申し訳ありません。」

 

姉のゼルグートみたいな尊大な話し方とは違い騎士というか武人というか、とにかく凛とした話し方だ。

 

 

アンドロメダ「これはご丁寧にありがとうございます。アンドロメダ級前衛武装宇宙艦の長女アンドロメダです。」

 

お互いに挨拶したあと、今度はゼルグートにヤマトを紹介することに。

 

アンドロメダ「ゼルグート、この娘が例の娘、ヤマトだよ。」

 

ヤマト「はじめまして、恒星間航行用超弩級宇宙戦艦、ヤマト型一番艦娘、ヤマトです。どうぞよろしくお願いいたします。」

 

ゼルグート「御主がヤマトか…会えて光栄だ、ゼルグート級の長女、ゼルグート二世だ。」

 

お互いに挨拶が終わると、ゼルグートがドメラーズの方を見て話しはじめた。

 

ゼルグート「まったく、こやつ余が止めに入ったらいきなり土下座をかましたあげく、責任をとって自爆するとか抜かしおったのでな、止めるのに苦労したぞ。」

 

さらりと物騒な言葉が出た気がするんだけど、みんなスルーですか?あたしの聞き間違いですか?

 

ドメラーズ「しかし姉上。このドメラーズ、これ程の大敗をしてしまったからには責任をば…」

 

ヤバいよ話しが逆戻りしはじめたよ。

ヤマトもイイヨコイヨみたいな顔しないで。話しがややこしくなるから。

 

アンドロメダ「と、とにかく、もう演習は終わってるから決着はまたの機会にね、ね。」

 

強引だけど話しをおさめる。これ以上話しを長びかせると脱線する。ってか作者がもたない。

えっ?最後のはメタイって?気のせい気のせい。

 

ヤマト「ムゥ…わかりました。ドメラーズ、今日はありがとうございました。こんなに本気になって戦いをしたのは久しぶりでした。またの再戦を楽しみにしてますね。」

 

ドメラーズ「こちらこそ、次は負けません。」

 

そうして互いに握手をかわす二人。

なんだか熱血バトルマンガみたいなシーンだよね。

さて、話しが片付いたことだし退場するとしますか。

そう思ってゼルグートと一緒に会場から離れようとしたら…

 

土方「話は終わったようだな…アンドロメダ。」

 

あれぇ…おっかしいなぁ…ここで聞こえる筈のない声が聞こえた気がするんだけど…

難聴になったかなぁ…

 

土方「残念だったな、お前の耳は正常に聞こえてるぞ。」

 

アンドロメダ「ひ、土方先生、ナンデココニイラッシャルンデショウカ…?」

 

土方「沖田のヤツからお前とゼルグートが乱入したとの話しを聞いてな。こうして出てきたと言うわけだ。」

 

アンドロメダ「は、ハイ…」

 

土方「他クラスの演習の妨害、艤装の無断使用…本来なら始末書どころか停学処分になってもおかしくないが…ヤマトの暴走を止めたということで今回は見逃してやる…」

 

よ、よかったー。土方先生のお仕置きなんて考えただけで震えが止まらないんだから、やっぱ普段の行いの賜物だね!アンタレスだったらお仕置き確定だったもん。

 

土方「…とか言うとでも思ったかバカ者!!!アンドロメダ、ゼルグート両名は放課後に職員室に出頭!其処で今回の件についての処分を言い渡す!!」

 

引っかけとかそりゃ無いよ!!鬼、悪魔、鬼竜!!(T_T)

まったく、今日は厄日だわ!

 

 

 




最後の土方のあだ名は他の先生の作品の中で使われていたものなんですが大丈夫かな…
無理そうだったら変えます。


ところでヤマト2202の続編が制作決定ってマジなん?


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罰ゲームの掃除当番は大抵フラグ。

アンドロメダ「そのふざけた幻想(フラグ)をぶっ殺す!」

ゼルグート「フラグにフラグを建てるな!」


作中に裏ヤマトのネタを入れてます。
苦手な方はブラウザバックをお願いします。


アンドロメダside

 

放課後、あたしとゼルグートは罰として普段使われてない教室と資料室の掃除をすることになった。

 

アンドロメダ「納得いかない…」

 

ゼルグート「それは余のセリフだ、アンドロメダよ。」

 

確かに先生に申告しないで勝手に艤装使っちゃったのは此方の落ち度だけど…

それでもあのまま放って置いたら演習場全壊になると思うんだけど…

えっ?アルデバランのときは艤装使ってるって?

さて、なんのことやら。

 

 

ゼルグート「ところで、ヤマトとドメラーズはなにもなかったのか?原因はあの二人、というよりは9割がたヤマトだが…おとがめなしなのか?」

 

アンドロメダ「まさか、ドメラーズは今回の件のレポート提出、ヤマトはそれにプラス一週間の間宮禁止令になったよ。」

 

二人のペナルティを聞いたゼルグートだけどヤマトのに関しては頭に❓を浮かべてる様子だ。

まぁ、普通だったらどうってこと無さそうだけどヤマトになら話しは別だ。

 

アンドロメダ「ゼルグート、ヤマトにとって間宮の出禁は一番の苦痛なんだよ。例えるなら、フ○ーザ様が地獄に落とされたとき、ただの拷問だと平気だから逆に平和なパレードを延々と見せられるっていうようなものだよ。」

 

ゼルグート「ちょっと何言ってるのか分からない。」(サンド○ッチマン風)

 

アンドロメダ 「(´・ω・`)」

 

まあ、それはともかく間宮出禁になったときのヤマトの顔はファン達にはとても見せられるもんじゃないよなぁ…

 

 

一方その頃…

 

とあるマンションの一室

 

ヤマト「アァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!」

※滅びの方舟を起動させたときのサーベラーの顔をイメージしてください。

 

???1「いいの?ムサシ姉さん、放っておいて?アムアム」

 

???2「どうしようもあるまいよ銀河。ヤマト自身が招いたことだ。ウマウマ」

 

絶望の顔になっているヤマトを横目に間宮の羊羮を食べてるのは眼鏡をかけ、褐色の肌をした艦娘、ムサシと同じく眼鏡をかけ、紫がかかった長い青髪の艦娘、銀河。

 

ヤマト「ムサシ~、銀河~、一口…一口でいいから羊羮を~…」

 

そう言って慈悲を乞うが現実は非情であった。

 

ムサシ「残念だが、沖田教官からはくれぐれもヤマトを見張るように言われているのでな。(・∀・)ニヤニヤ」

 

銀河「同じく、それにヤマト姉さんの見張りを終えた暁には間宮食べ放題券を貰えることになってるからなおさらあげられないのよね。(  ̄▽ ̄)ニヨニヨ」

 

ヤマト「裏切り者~!(T_T)」

 

この後、泣きながらレポートを書くヤマトの光景が見られたという。

 

 

 

戻ってアンドロメダのいる教室

 

 

アンドロメダ「よいっしょっと。これでこの教室は終わり…っと。」

 

ゼルグート「次の資料室で最後か、よりにもよって一番面倒なのが最後とはな。」

 

アンドロメダ「それは言わない約束だよ、ゼルグート。」

 

そんなことを話しながら資料室の方へ向かって歩いていると前から大柄というか恰幅の良い男性が歩いてきた。

アンドロメダにはそれが誰なのかすぐにわかった。

教頭先生の芹沢虎鉄(せりざわ こてつ)だ。

 

芹沢「お前達、こんな時間に何をしている?下校時間はとっくに過ぎてるぞ!」

 

アンドロメダ「見ての通り、使われていない教室の掃除を押し付けられボランティアでやってます。これからこの先の資料室をやるところです。」

 

ゼルグート(今、押し付けられたって言いかけた。押し付けられたって言いかけたぞ。)

 

ゼルグートが内心ツッコムがアンドロメダはなに食わぬ顔で答えた。

 

芹沢「資料室の掃除だと?ふんっ!ならばとっとと終わらせるんだな。他の教師に注意されても擁護はせんからな!!」

 

そう言って、不機嫌な顔をしたまま去っていった。

そして角を曲がって姿が見えなくなると…

 

アンドロメダ「っけ!本当にムカつくな芹沢教頭は!主砲で吹き飛ばしてやろうか!!」

 

芹沢教頭の艦娘嫌いは生徒達の間でも有名で何で教頭の座にいるのか学園の七不思議の一つと言われている程だ。

 

ゼルグート「気持ちは分かるが落ち着け、アンドロメダよ。」

 

とは言うものの内心はアンドロメダと変わらないゼルグートであった。

 

資料室に入るとやはりというか、あまり人が入らないため埃が充満していた。

 

アンドロメダ「うわっ、ヤバ…これは何年も掃除されてないやつだ。」

 

匂いを嗅いだアンドロメダがぼやくが、実際ここ最近に人が出入りした痕跡が見当たらない。資料室とあるが事実上は不要品置き場のようになってるようだ。

 

アンドロメダ「さて、どこからやったものか…」

 

ゼルグート「とりあえずは、この乱雑に置かれたダンボールを外に運び出すぞ。足の踏み場もないではないか。」

 

それから10分かけて積み上げられてたダンボールをどかした二人。

そこからさらに箒と雑巾を使い、溜まった埃や汚れをおとして行く。

すると…

 

アンドロメダ「あら、なんだろ…これ…」

 

ふいに、伏せられていた四角い木の板のようなものを手に取った。裏を見ると写真のようなものが入っていることから写真立てなのだろうと辺りをつけた。

写真には5人の男が写っており皆20代前半から後半といった出で立ちだ。真ん中の男が照れたような顔をしてその両脇を少し年上らしい男2人が立ち、その後ろから真ん中の男と同年代らしき2人が割って入ったように写っていた。

 

アンドロメダ「見た感じ昔の卒業写真っぽいけど…ここ今艦娘の学校だからここではないよな…」

 

写真の主を考えていたとき横合いから写真を見たゼルグートが何かに気づいた。

 

ゼルグート「まて、この写真の右側の人物、もしかして土方教官ではないか?」

 

えっ、声をあげ、もう一度写真を見てみる。確かに右側の人物は若いとはいえ自分達の担任の姿であった。

 

アンドロメダ「土方先生、若い頃はこんなんだったんだ…ってことは左端の人は沖田先生かな…二人とも随分雰囲気違うんだな…」

 

ゼルグート「軽く見ても30年以上前なのだから雰囲気くらいは変わるであろう。」

 

アンドロメダ「それもそっか。」

 

結局、判明したのは2人だけで後の3人は分からずじまいであった。

その後掃除を終わらせて職員室にいる土方に掃除が終わったことを報告した。

 

土方「よし、今後は気を付けるようにな、帰って良いぞ。」

 

アンドロメダ「了解しました。あ、それと先生、少し良いですか?」

 

土方「なんだ?」

 

そう言ってアンドロメダは例の写真を出して土方に見せた。

 

アンドロメダ「資料室を掃除してた時に見つけました。先生と関係があるかと思って持って来たんですが…」

 

手渡された写真を見た土方はほんの一瞬だが驚きの表情を浮かべたがアンドロメダはそれに気づくことはなかった。

 

土方「 そうか…この写真は私が預かる。下がって良い。」

 

そう言って二人を下がらせた土方だが、二人が職員室から出たことを確認すると例の写真を見て呟いた。

 

土方「もう、33年も前の話しか…早いもんだな…」

 

そう言って写真を置き残った仕事にとりかかるのだった。

 

 

 

アンドロメダside

 

結局あの写真はなんだったんだろう。

土方先生が若い頃に撮られたこと以外は分からなかったし…

 

アンドロメダ「ゼルグートはどう思う?」

 

ゼルグート「余が判るわけなかろう、大方後輩の卒業祝いの写真なのだろう。我等が深入りするようなことでもあるまい。」

 

そうなんだけど…う~ん…どうも真ん中の人が気になるというか…以前に会ったような気がするような…

 

ゼルグート「デジャヴというやつかの…まさか写真の奴に惚れたのか?」

 

アンドロメダ「まさか、ナイナイ。だってあれ30年以上前の写真だよ?今だと50前半くらいのおっちゃんだよ?」

 

いくらなんでもあたしおっちゃんと恋愛関係になる気はないよ。

フラグかのとかゼルグートがいってるけど違うからね。

 

アンドロメダ「あ、そういえばゼルグート、今度の休みの日って空いてる?」

 

ゼルグート「うむ、空いてるが…それがどうかしたのか?」

 

アンドロメダ「いや、アキレスがねアキバに行きたいって言うからさ、一緒にどうかなって。」

 

ゼルグート「アキレスが?また珍しいことを言うものだな。」

 

アンドロメダ「今やってるアニメのイベントがあるからそれに行きたいんだって。」

 

ゼルグート「なるほど、して、そのアニメとはなんなのだ?」

 

アンドロメダ「美少女ファイター・イチゴカキゴーリ。」

 

ゼルグート「おお、あのアニメか、余も知っておるぞ。なかなかの良作であるからな。」

 

意外と乗り気のゼルグート。そんなに良いのかなあれって、あたしは見たことないからよく分からないけど…

 

アンドロメダ「じゃあ今度の休みね、集合は駅前広場で、ドメラーズも誘って良いから。」

 

ゼルグート「あいわかった、休みの日を楽しみにしておるぞ。」

 

そのままゼルグートと話しながら帰投の途につく。

そして途中の信号機のところで別れて家に帰ったのだった。

 

 

 

余談だけど昼間のアルデバランのことをアキレスから聞いて、アルデバランのプリンはアキレスのものになったのは別の話し。

 

アルデバラン「あんまりですわ~!!」

 

アキレス(計画通り!)ニヤリ




銀河の容姿はステルス兄貴さんからアイデアをいただきました。改めてお礼申し上げます。
少し追加してますが…

作中のアニメは判る人に判ます。


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