インフィニット・オーネスト ~いつだって、命を懸けて~ (青海 翠果)
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プロローグ ~原作開始前~
#プロローグ1 さて、頑張りますか。


 はい、青海翠果です。彼らは見知らぬ、のネタが全く思い浮かばず、こっちばかり出てくるので、勢いで書いてしまいました。
 ISは戦闘作画が全くできないのと、オリキャラが多数います。ご注意ください。
 それでは、お楽しみください。


 

 開理「...ん..んん~、よく寝た。」

 

 

 彼の名前は神代 開理(かみしろ かいり)。輪廻転生を経験した、俗にいう転生者だ。

だが彼は、俺TUEEEがしたいわけでも、ハーレムを築きたいわけでもない。

 彼は自分が後悔しない人生を、やり直して歩みたい、そのために転生する。そう神に告げ、この「インフィニット・ストラトス」通称ISの世界に転生したわけだが、現時点でこの世界はまだISが開発される前、つまり原作前なのである。

 なのに、彼の腕にはベースは白、翡翠色のラインの入った腕輪、待機状態のISがある。これは彼が独自に作った彼専用のIS「オーネスト」。

 転生の特典として「人類を超えた知能と身体能力」をもらった結果、後の天災、篠ノ之束しか制作方法を知らないはずのISコアから自作、コア・ネットワークまで接続してしまったのだ。

 つまり...

 

 束「かいく~ん、おっはよ~。」

 

 開理「おはよう、束さん。」

 

 篠ノ之束本人に狙われることは必然なのである。

 

 開理「朝飯なにがいい?」

 

 束「ん~、かい君が作ってくれるのならなんでもいいよ~。」

 

 開理「了解、夏だしジャージャー麺でいいか。」

 

 さらに彼は、束と現在進行形で同居中。

 

 開理「ほい、お待ち。」

 

 束「ありがとぉ~、う~ん、おいしそうだね~。」

 

 開理「んじゃ、」

 

 二人「「いただきます。」」

 

 束「ん~~、おいし~い!!さすがかい君だね~。」

 

 開理「どうも。」

 

 束「それでかい君、その『オーネスト』ってISに含まれてるの?」

 

 開理「はい、まあ俺が束さんのISの基礎をもとに、いろいろ盛り込んだやつだけど、俺専用だし想定内なのはサードシフトまで考えてるから。」

 

 束「えぇっ!?そこまで考えてるの!?」

 

 開理「あとこないだ俺言ったこと覚えてます?」

 

 束「うん、『前世の記憶がある」だったよね。」

 

 開理「はい、でも想定外がたくさんあります」

 

 束「そうなの?例えば?」

 

 開理「織斑家は千冬さんと一夏君しかいないはずなのに、百夏(ももか)さんと秋十(あきと)君がいること、束さんと箒さんに散(さん)さんという妹がいること。」

 

 束「あの二人(秋十と散)はともかくももちゃんもなんだ。」

 

 開理「でも束さんから聞くにとても優しそうで安心しました。」

 

 束「そうだよ、ももちゃんはとっても優しくて良い子なんだよ!」

 

 開理「だからこそ、これからのことを話します。」

 

 束「具体的には?」

 

 開理「白騎士・『翠天使』事件が終わった今、ISは兵器でありスポーツでもあると、世界に認識が広がっている状態です。数年後、モンド・グロッソというISをスポーツとした大会が開かれます。その第二回で俺の知識上では、一夏君が誘拐されます。でもおそらく、百夏さんも一夏君に付き添って誘拐される可能性が高いです。」

 

 束「えっ!?いっ君とももちゃんが!?」

 

 開理「だからこそ、味方を増やしたいんです。強力な味方を。ですが、それはまだ白騎士・翠天使事件の起こったばかりの今ではISが全く浸透していないので、数年後にそいつらにスカウトをかけたいと思います。」

 

 束「誰のことなの?」

 

 開理「『亡国機業』です。」

 

 束「亡国機業!?あの組織と!?」

 

 開理「知ってたんですか、なら話は早い。奴らの目標は日本を立て直したいだけだから、日本的に害悪な政府首脳陣を消したい。ですが、後々にこの国、いやこの世界を変えていく千冬さんと束さんは敵に回したくない、むしろ味方にしたいと思っているはず。しかもIS操縦者も結構強い人たちが入るはずだから、この世界で安定して活動することができる。だから亡国機業です。」

 

 束「な、なるほど。かい君の話通りならそれがいいね。わかった、で、それはあと何年ぐらい先の話なの?」

 

 開理「う~ん、5年くらいですかね。」

 

 

 ~5年後~

 

 

 オータム「クソっ、敵多すぎだろ!」

 

 M「チッ、こんなところでくたばるわけには...」

 

 スコール「でもこの状況、どうしようもないわよ!」

 

 女1「死になさい!」

 

 開理「させるかよ!」

 

 三人と女たちを隔てるように、白と翠色の光が横切る。

 

 ガンッガキンカカカン

 

 オータム「お、おまえは!?」

 

 M「翠天使!?」

 

 開理「その名前で呼ぶな、こいつはオーネストって名前があるんだ。」

 

 女1「なぜ貴様がここに!?」

 

 開理「スカウト対象の亡国機業、モノクロームアバターのお三方を護衛に来た。」

 

 スコール「どういう事!?」

 

 開理「説明はあとだ、下がってろ。」

 

 〈boost mode dual blade mode active〉

 

 開理「ある人はこう言った、『殺していいのは、殺される覚悟がある奴のみだ。」ってな。」

 

 開理はまた白と翠色の閃光になり、次々と女たちをぶった切った。

 

 オータム「は、はえぇ。」

 

 スコール「人智を超えてるわね...」

 

 M「あ、あぁ。」

 

 開理「ふぅ、片付いた。」

 

 すでにそこには、ISを解除して横たわる女性たちと、先ほどとは違い、ところどころ閉じたオーネストを纏った開理がいた。

 

 開理「さて、本題に移りましょうか。はじめまして、俺は神代開理。スコール・ミューゼルさん、オータム・ハートさん、織斑円夏さん。あなた方をスカウトしに来ました。」

 

 スコール「誰の差し金なの?」

 

 開理「俺です。」

 

 オータム「どういうことだ!?お前が俺らを知ってたってことか!?」

 

 開理「正解です、まあ俺は束さんに頼んで、あなた方をスカウトしに来ました。」

 

 円夏「あの篠ノ之束にか!?」

 

 開理「あなた方はISの操縦技術が亡国機業の中で、特に高かったのでスカウトするならあなた方が良かったと思い、ここに来ました。」

 

 スコール「翠天使にそこまで言ってもらえたのなら、嬉しい限りだわ。」

 

 オータム「だな、スカウト受けるぜ。お前はどうする、M?」

 

 円夏「私も受けよう、宜しく頼む。」

 

 開理「了解です、何て呼べばいいですか?」

 

 スコール「何でもいいわよ。」

 

 開理「じゃあ、スコールさん、オータムさん、円夏で。」

 

 オータム「Ⅿだけ呼び捨てか。」

 

 開理「年近そうだから、お二人は大人っぽいからですね。」

 

 オータム「お、わかってんじゃねえか。」

 

 スコール「で、これからどうするのかしら?」

 

 開理「ちょっと待っててくださいね、束さん、お願いします。」

 

 束『りょうかーい。』

 

 束の飛行船「吾輩は猫である」のテレポート装置により、内部に転送された四人。

 

 束「待ってたよ~、かい君、そしてモノクローム・アバターの諸君!」

 

 スコール「あなたが...篠ノ之束。」

 

 束「そうだよ~、スーちゃん。よろしくね。」

 

 スコール「す、スーちゃん?私のことかしら?」

 

 開理「束さんは気に入った相手をあだ名で呼ぶくせがあります。」

 

 スコール「そうなの...わかったわ。」

 

 束「さて、かい君これからどうするの?」

 

 開理「とりあえず、亡国機業と交渉をして、同盟的なものを結びたいですね。」

 

 円夏「そんなことをして、何をする気なんだ?」

 

 開理「亡国機業を母体として、ISの企業を作るつもりですね、あとは、第二回モンド・グロッソで、織斑一夏と織斑百夏が誘拐されると思うので、保護します。あと起業した後に、束さんの上の妹さん、箒さんとのちの中国最強の代表候補性、凰鈴音さんをスカウトしたいですね。」

 

 束「ほーきちゃんもスカウトするの!?」

 

 開理「はい、彼女もIS適正が高かったはずなので、できれば戦力に迎えたいです、それに束さん、箒さんと和解してないですよね。」

 

 束「かい君~ありがとぉ~。」

 

 開理「住まわせてもらってるんで、これくらいはしたかったんです。」

 

 束「かい君優しいよ~。」

 

 開理「まあ、三人とは向かう途中で話すとして、さあ、向かいましょうか。亡国機業のアジトに。」

 

 彼は世界と自身の生活の安定のために、原作をぶち壊しまくる。

 




 いかがでしたでしょうか。ネタに詰まってホントに遅れると思うのでそれでも良い方、応援よろしくお願いします。
 読了ありがとうございました。


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#プロローグ2 君たちのリスタート

 こんにちは、青海翠果です。今回は初回だからと張り切りすぎて5200字も詰め込んでしまいました。所々駄文ですが、よろしくお願いします。
 それではプロローグ2話、どうぞ!!


 

 

 ~数年後・第二回モンド・グロッソ決勝戦時~

 

 

 男1「こいつら、織斑千冬の妹と下の弟だよな?」

 

 男2「そのはずだ、お前ら、織斑百夏と織斑一夏だよな?」

 

 百夏「だったら何?」

 

 一夏「百姉、こいつらやばいって!」

 

 百夏「大丈夫、一夏は絶対守るから。」

 

 女「情けないわね、やっぱり男は弱いわね。」

 

 一夏「うるせぇ!」

 

 女「織斑千冬は?」

 

 男2「やべぇ、奴、決勝戦に出てやがる!」

 

 百夏・一夏「「!?」」

 

 男1「どういうことだ!?」

 

 男2「政府の奴が伝えなかったのか?まぁ仕方ねぇか、お前らには死んでもらうしかないな。」

 

 百夏「姉...さん...」

 

 一夏「嘘だろ...千冬姉...」

 

 女「おとなしく死んでちょうだい。」

 

 百夏・一夏「「っ!!」」

 

 ??『んなこと誰がさせるかよ。』

 

 全員「!?」

 

 そこにいたのは、バイザーを付けた翠天使、オーネストを纏った開理だった。

 

 女「翠天使!?なんでここに!?」

 

 開理『そこの人質二人を保護しに来た。』

 

 女「なんのために?」

 

 開理『今から死ぬ奴らに言っても無駄だろう。とりあえず蹴散らすか。』

 

 〈sonic mode activete〉

 

 しかし、前のオーネストと違い、いろんな部分にパーツが増えている。これは二次移行(セカンドシフト)と呼ばれる現象で、見た目は原型を残しつつパーツが増えて、性能は大幅に上昇、改良されるのである。あと二次移行したISには、単一能力(ワンオフアビリティー)と呼ばれる必殺技のようなものが付くのだかオーネストの単一能力はまた今度に。

 そしてオーネストには二次移行する前から、とんでもない能力があった、それは8つの〈モード〉。オーネストに内蔵された武器の展開や、透明化、加速化など、どんな状況にも対応できるチート機能が搭載されていた。それも、二次移行したことにより性能や名称が変化した。例えば、プロローグで使った〈ブーストモード〉は、オーネストの背後に付いていたブースターを展開し高速移動するモードだが、二次移行で〈ソニックモード〉に進化した。これは、ブースターが拡張され、音速を超える移動が可能になった。

 ソニックモードのように、いろんな進化を遂げたモードがあるが、それもまた次の機会に。

 そして二次移行するとISの機体名も変化する。オーネストは『グラン・オーネスト』に名称が変化した。だが開理は、オーネストと呼び続ける。慣れてしまっているからだろう。さて、長話も終えて本編に戻ろうか。

 

 女「くっ、なんで当たらないのよ!?」

 

 開理『遅すぎるからだよ。さて、終わりにしよう。』

 

 〈full spead GO!!〉

 

 開理『おりゃぁああああ!!!』

 

 女「キャアアアア!!」

 

 白と翠色の閃光は、相手のISを貫いた。

 

 開理『ふいぃ~、さて、まだやるか?』

 

 男1「やべぇ、殺される...」

 

 男2「に、逃げるぞ!」

 

 開理は男たちを見逃したが...

 

 開理『まあ、逃げた先に警察いるんですけどね~。』

 

 百夏「す、翠天使...」

 

 開理はバイザーを展開する。

 

 百夏「お、男の人!?」

 

 開理「初めまして、お二人さん。俺は神代開理。二人を保護しに来た。」

 

 一夏「信じられるか!!」

 

 開理「じゃあ、これならどう?束さん?」

 

 束『は~いかい君、ももちゃん、いっ君、久しぶり~。」

 

 二人「「束さん!?」」

 

 束「は~い、みんなのアイドル、天才束さんだよ~。」

 

 百夏「なんでこの人と束さんが一緒に?」

 

 開理「それは俺が、束さん以外で唯一、コアからISを作って束さんに目を付けられて、知らぬ間に同居してたから。」

 

 百夏「ど、どういうことですか?」

 

 開理「まぁそれは置いといて、これで信じてもらえるか?」

 

 百夏「あなたを信じたわけじゃないけど、束さんは信じます。」

 

 一夏「お、俺も!」

 

 開理「まぁそうだろうな、とりあえず、一つ質問する。」

 

 二人「「?」」

 

 開理「織斑の人間として、死んで別の人間になる気はあるか?」

 

 二人「「!?」」

 

 百夏「死んで別の人間って、どういう事ですか!?」

 

 開理「ちゃんと言えばよかったか。織斑って苗字を捨てて、別の戸籍を束さんに作ってもらい、別の人間としてこれから俺たちとともに戦う覚悟があるか、ってこと。」

 

 百夏「な、なるほど。どうする一夏?」

 

 一夏「お、俺は...アイツと一緒にいるくらいなら、束さんと開理さんについていきたい。」

 

 百夏「わかった。私も、ついていきます。」

 

 開理「了解、束さん。お願いします。」

 

 束「は~い、かい君は残るんだっけ?」

 

 開理「はい、『あの人』にいろいろ説明してきます。」

 

 百夏「誰ですか?あの人って。」

 

 開理「二人のお姉さん。」

 

 二人「「!!」」

 

 開理「んじゃ、あとは束さんが説明してくれるだろうから、またな。」

 

 そういった後、百夏と一夏は転送された。

 

 開理「さて、そろそろかな。」

 

 そう言ってバイザーを下した開理、すると...

 

 千冬「百夏、一夏!!...っ!!貴様は!!」

 

 開理『久しぶりですね、織斑千冬さん。』

 

 千冬「翠天使...!!なぜ貴様がここに!!」

 

 開理『百夏さんと一夏さんのことでしょう?保護して束さんに引き渡しましたよ。』

 

 千冬「なにっ!?本当か!?」

 

 開理『はい、なんなら証拠もありますよ。ほら。」

 

 そういって、映像を壁に映すと...

 

 束『お、来た来た、ち~ちゃんやっほ~。』

 

 百夏『ね、姉さん!!』

 

 一夏『千冬姉!!』

 

 千冬「束!!百夏!!一夏!!...よかった、無事で。」

 

 開理『これで、証明できましたか?』

 

 千冬「ああ、ありがとう。それと、あの事件の時も、手を貸してくれてありがとう。これで二度目だな、君に貸しができるのも。」

 

 開理『気にしてません。それと、もう一つ、報告があります。』

 

 千冬「なんだ?」

 

 開理『お二人を、織斑の戸籍から抜いて別の人物として、これから生活してもらう。その件を伝えに来ました。』

 

 千冬「なっ!?どういうことだ!?」

 

 開理『まだわからないんですか?お二人は、ここにいない、あなたのもう一人の弟さんが、昔からお二人を虐げてきたこと、家にあなたがめったに帰ってこないことから、織斑家に帰りたくない、そういったんです。』

 

 千冬「そ、そんなことが...」

 

 開理「まあ、あなたの前では猫を被っていたんでしょう。それはいいとして、千冬さん。苗字は変わっても、連絡は取れるし、いつかまた会うことになるだろうから、この一件を、認めてもらえませんか?」

 

 千冬「う、うぅむ...わかった、認めよう。ただし、一か月に一度以上、電話をしてくれ。それで構わん。」

 

 開理『自分もそのつもりでしたよ。あと、警察には、織斑百夏と織斑一夏は殺されたってことにしてもらえませんか?』

 

 千冬「戸籍上死ぬには、そうするしかない。ということだな。」

 

 開理『ご理解が速くて助かります。それと、篠ノ之箒さんと凰鈴音さんに、ニュースは嘘だ、百夏さんと一夏君は生きている。そう伝えておいて下さい。』

 

 千冬「わかった、伝えよう。それと...」

 

 開理『?』

 

 千冬「二人のことを、宜しく頼む。」

 

 開理『任せてください。』

 

 千冬はそう告げて、その場から立ち去った。

 

 開理「さ~て、束さん。お願いします。」

 

 束「りょうか~い。」

 

 開理は、転送された。

 

 

 ~ラボ~

 

 

 開理「お待ち。」

 

 束「おぉ~、今日はカツレツかぁ~。おいしそうだね~。」

 

 スコール「いい香りね~。」

 

 オータム「旨そうだ、早く食おうぜ!」

 

 円夏「そうだな、ん?どうかしたか?二人とも?」

 

 二人「「えぇ~と、こ、これは...」」

 

 開理「とりあえず、食べろ。」

 

 二人「「は、はい。」」

 

 開理「さて、んじゃあ、

 

 全員「「「「「いただきます。」」」」」((...い、いただきます。))

 

 束「ん~~!!おいし~い!!」

 

 スコール「さすが開理君ね。とても美味しいわ。」

 

 オータム「このサクサク感、旨すぎるぜ!」

 

 円夏「うん、やはりこの食事が幸せだ。」

 

 百夏「お、美味しい!」

 

 一夏「ほんとだ、旨っ!!」

 

 開理「どうも。」

 

 

 ~食後~

 

 

 開理「まず、亡国機業の三人から説明するか。じゃあスコールさん。」

 

 スコール「わかったわ、亡国機業、モノクロームアバター隊長のスコール・ミューゼルよ。よろしくね、二人とも。」

 

 二人「「よろしくお願いします。」」

 

 オータム「んじゃ、次は俺だな。モノクロームアバターのオータム・ハートだ。宜しくな!」

 

 二人「「よろしくお願いします。」」

 

 円夏「最後は私だな。」

 

 百夏「姉さんにしか見えない...」

 

 一夏「俺も思ってたけど...」

 

 円夏「そりゃそうだ、私は織斑家の『隠し子』だからな。私の名は織斑円夏。戸籍的には末っ子だ、宜しく、百夏姉さん、一夏兄さん。」

 

 百夏「え、妹!?」

 

 一夏「俺たちの!?」

 

 開理「あと、思ってたけど、三人とも名前に夏が入ってるんだな。」

 

 三人「「「ホントだ!!」」」

 

 百夏「妹!!私たちの初めての妹!!やったー!!」

 

 一夏「俺、今すんげぇ嬉しい!!」

 

 円夏「喜んでもらえたなら何よりだ。」

 

 百夏「よろしくね、円夏!!」

 

 一夏「宜しく、円夏!!」

 

 開理「あとは、俺の説明したほうがいいか?」

 

 束「そうだね。かい君のこと、詳しく説明したほうがいいかもね。まあ途中、ほとんどの人が信じてくれないような話もあるけどね。」

 

 スコール「そうね、開理君のこと、まだちゃんと聞いてなかったものね。」

 

 開理「わかりました。さて、どこから話そうか。」

 

 百夏「そのISって束さんのお手製なんですか?」

 

 開理「いんや、俺の自作。コアから。」

 

 開理・束以外「「「「「!?」」」」」

 

 オータム「コアから自作って、コアの作り方も知ってるってことか!?」

 

 開理「はい、今コアを量産して、11個目ですかね。」

 

 一夏「そんなに!?」

 

 開理「一人ずつ専用機を作る予定です。あ、それと...一夏君、これに触れ。」

 

 一夏「えっ...えっ!?なんで俺、ISを!?」

 

 開理・一夏以外「「「「「えっ!?」」」」」

 

 開理「やっぱりそうか。」

 

 束「どういうこと!?いっ君もISを使えるの!?」

 

 開理「はい、俺と一夏君、あと秋十君は、この世で三人だけのIS男性操縦者です。」

 

 百夏・一夏「「えっ!?秋十も!?」」

 

 開理「ああ、一夏君が使えた今、一卵性双生児の秋十君も使えるだろう。」

 

 スコール「それにさっき、開理君、やっぱりそうかって言わなかったかしら?」

 

 開理「はい、一夏君が使えるのは元から知ってましたので、確認のつもりで、してみたんですが、ビンゴでした。」

 

 一夏「元から知ってたって...なんでですか!?」

 

 束「かい君にはね、前世の記憶があるんだって。」

 

 開理・束以外「「「「「!?」」」」」

 

 開理「ちなみに、この世界は俺の前世であったライトノベル作品『インフィニット・ストラトス』の世界、つまり俺から見ればフィクションってわけです。元からISは読んでいたんで、この世界の大筋の殆どが予測できます。モンド・グロッソの事件も俺が知ってたから事前対処ができたわけです。」

 

 オータム「マジかよ!?だからあの時も俺らをスカウトしに来たのか!?」

 

 開理「はい、そんで転生の特典で、人間を超えた知能と身体能力をもらって、ISの仕組みを理解し、オーネストを作りました。」

 

 百夏「なんか、信じられない...」

 

 開理「ちなみに、俺の知らないイレギュラーが今のところ三人います。一人目は百夏さん、二人目は秋十君、三人目は束さんと箒さんの妹、散さん。」

 

 百夏「私、イレギュラーなの!?」

 

 開理「俺の知る原作に、今あげた三人はいませんでした。まあいてもいなくても、俺は、やるべきことがわかってるんで、変わりませんが、味方が増えてくれるのはありがたいですね。」

 

 百夏「てことは、私もISを?」

 

 開理「うん、今、専用機を作ってる。」

 

 百夏「ホントですか!?やったー!!」

 

 一夏「俺もなんですか!?」

 

 開理「もちろん、引き受けてくれるか?」

 

 一夏「はい、よろしくお願いします!」

 

 開理「んじゃ、二人の戸籍の改変を進めるか、でもそうなると、円夏も同じ苗字にしたほうがいいか。じゃあ、束さん。三人の戸籍を変えましょう。」

 

 束「わかったよ、三人の苗字はどうする?」

 

 開理「問題はそこなんですよね~。」

 

 オータム「いっそ、開理の妹弟にすればいいんじゃねえか?」

 

 開理「えっ?」

 

 開理・スコール・オータム以外「それだ!!」

 

 束「ナイスアイデアだよ、オーちゃん!!」

 

 百夏「私に兄さんか~なんかいいな。」

 

 一夏「秋十よりも一億倍最高の兄貴だぜ!!」

 

 開理「えっ、俺が兄貴になるのか?」

 

 円夏「宜しく頼む、開理兄さん。」

 

 百夏「宜しくね、兄さん。」

 

 一夏「宜しく、開理兄。」

 

 開理「し、仕方ないか。わかった。宜しく、百夏、一夏、円夏。」

 

 三人「「「うん。」」」

 

 開理「じゃあ、開発室にしばらくこもるから。」

 

 束「は~い、がんばってね~。」

 

 そういって開理は、開発室に入っていった。

 

 百夏「兄さん、何しに行ったんだろう?」

 

 束「みんなの機体を作りに行ったよ~。」

 

 オータム「マジか!!楽しみだぜ!」

 

 スコール「そうね、どんなのかしら?」

 

 開理は、三人の兄になったが、若干困っていた。

 

 

 

 開理「前世から兄弟いない俺に、兄貴なんてできんのかよ...」

 

 

 

 

 

 




 どうでしたか?タグにはないけど、ほとんどのキャラがISを変更、オリジナルISになります。そこも大丈夫なら応援よろしくお願いします。
 それではまた次回、読了ありがとうございました。


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#プロローグ3 一夏のお姫様二人を迎えに行きますか。

 
 お待たせ致しました。プロローグ3話です。言い訳は後書きでするので、まずはどうぞ!!


 

 

 ~数時間後・開理の部屋~

 

 

 開理「さて、こんなもんか。で、名前は、一夏のが〈エリュシオン〉百夏のが〈ミネルヴァ〉円夏のが〈ツクヨミ〉スコールさんのが〈メドゥーサ〉オータムさんのが〈グロキシニア〉だな。」

 

 束「かい君、できたの~?」

 

 開理「はい、全部できました。残りがフィッティングとパーソナライズだけなんで機体としては完成ですね。」

 

 束「おぉ~さっすが~。」

 

 開理「じゃあ、皆に渡しましょうか。」

 

 

 ~束の秘密基地・広間~

 

 

 開理「ほい、全員分の専用機、完成。」

 

 百夏「もうできたの!?」

 

 一夏「マジか!?やったぁ!!」

 

 開理「んじゃ、一夏にはこの〈エリュシオン〉を。」

 

 一夏「わかった、こいつはどんな能力なんだ?」

 

 開理「それはあとで模擬戦するから、全員分説明していくとして、百夏はこの〈ミネルヴァ〉だ。」

 

 百夏「うん、なんか私好みなデザインだよ!」

 

 開理「そりゃ良かった。で、円夏は〈ツクヨミ〉だ。」

 

 円夏「おお!これが私の相棒か!」

 

 開理「スコールさんは〈メドゥーサ〉です。」

 

 スコール「あら、良いデザインじゃない。気に入ったわ。」

 

 開理「良かったです。オータムさんは〈グロキシニア〉です。」

 

 オータム「お、良い感じだなぁ!ありがたく使わせてもらうぜ!」

 

 開理「じゃあ皆、アリーナに向かおう。」

 

 

 ~束の秘密基地・アリーナ~

 

 

 開理「さて、これから一年半くらいは何もするつもりがないので、皆のISの訓練をしていきたいと思っている。まずはどのIS操縦者にも必要な操縦の基礎、次に個々の専用機に適した課題を立てて、自分の戦い方を見つける発展・応用、これをだいたい一年で全部こなすことが目標。ただし、途中でスカウトしたい人材がいるんだけど、一夏と百夏に同行してもらいたいから、あとでその話をする。じゃ、まずISの展開の仕方から...」

 

 

 

 ~数時間後~

 

 

 一夏「お待たせ、開理兄。」

 

 百夏「で、スカウトしたい人材って?」

 

 開理「ああ、【篠ノ之箒】と【凰鈴音】のことだ。」

 

 二人「「!!」」

 

 一夏「二人を、俺たちの仲間にスカウトするってことか!?」

 

 開理「ああ、前に言ったよな、俺には前世の記憶があるって。でも、イレギュラーなことが起こりすぎて、何が敵になるかわからない。だから、とても戦力になり、なおかつ仲間にしておいて損のない人物、そのトップ二人がこの二人なんだ。」

 

 百夏「なるほどね。で、幼馴染の私たち二人に同行してもらおうってことか。」

 

 開理「ああ。頼めるか?」

 

 百夏「私は大丈夫だよ。でも一夏がね~。」

 

 一夏「ギクッ!」

 

 開理「え、何かあったのか?」

 

 百夏「その二人のどちらも好きなのよ。」

 

 

 

 開理「......え?」

 

 一夏「も、百夏姉!開理兄には言わないで欲しかったのに!」

 

 百夏「仕方ないでしょ、家族なんだから。」

 

 一夏「だからって限度が!...開理兄、どうしたの?俺を睨んで...」

 

 開理「...お前、本当に俺の知る『インフィニット・ストラトス』の織斑一夏か?」

 

 一夏「ど、どういう事!?」

 

 開理「だって俺の知る織斑一夏なら、中国風「私の味噌汁」プロポーズを毎日おごってくれると捉えるどうしようもない唐変木だぞ!」

 

 一夏「へ!?なにそれ!?てかなんで俺が鈴に告白されてそれの中身まで知ってるんだよ!?」

 

 開理「これも原作にあるからだ、で?その告白に返事はしたのか?」

 

 一夏「いや、『また会えた時までに絶対答えを出すから、待っててください』って言っちゃったんだ。」

 

 開理「んで、篠ノ之箒のことも好きと。」

 

 一夏「う、うん」

 

 開理「じゃあ一つ質問、その二人を、二人とも嫁にする覚悟はあるか?」

 

 一夏「え!?二人とも!?」

 

 開理「ああ。今すぐ決めろ。」

 

 一夏「...ある。どんなに悩んでも、二人が好きだし、どっちも諦めきれないから。」

 

 開理「わかった。んじゃ、このスカウトで二人同時に告れ。」

 

 一夏「え!?そんないきなり!?」

 

 開理「これを逃したら、チャンスはないぞ。だから聞いている。覚悟はあるか?」

 

 一夏「.........ある。俺、やるよ。どんなに恥かいても、プライド捨てて、告白する!!」

 

 開理「わかった、百夏も一緒に見届けよう。」

 

 百夏「了解、兄さん。」

 

 開理「んじゃ、一夏のお姫様二人を迎えに行きますか。」

 

 

 

 ~数時間後・某所~

 

 

 箒「一夏...ん?なんだこの音は...ってえぇ!?IS!?わ、わあああぁぁぁ!?」

 

 

 ~さらに数時間後・中国某所~

 

 

 鈴「一夏と百夏さんが殺されたなんて信じない...絶対信じないんだから!!」

 

 鈴「ん?なんかISの機動音が...って翠天使!?なんでこっちに、って掴まれ、い、いやあぁぁぁ!?」

 

 

 ~束の秘密基地・屋上~

 

 

 鈴「え、え!?いきなり何だったの?ていうかここどこ!?」

 

 一夏「鈴!!」

 

 鈴「え...一夏?一夏なの?」

 

 一夏「ああ、鈴、久しぶりだな。」

 

 鈴「一夏...生きてたなら連絡くらいしてよぉ!!心配したんだから!!」

 

 一夏「あ、ご、ごめん!外部には俺と百夏姉が生きてることは秘密なんだよ。」

 

 鈴「そう、生きててくれて良かったぁ。てことは、百夏さんも!?」

 

 一夏「ああ、一緒にいるよ。」

 

 鈴「よ、よかったぁ!二人が殺されたってニュースがあったから本当に心配で...で、ここどこなの?」

 

 開理『それは俺が説明しよう。』

 

 鈴「わっ、翠天使!!」

 

 開理「その名前はよしてくれ、俺は神代開理、巷で翠天使って言われてるこいつ、オーネストの操縦者だ。宜しく。」

 

 鈴「だ、男性!?え、えと、凰・鈴音(ファン・リンイン)です。宜しくお願いします。一夏、この人誰?」

 

 一夏「俺と百夏姉を助けてくれた人で、今は俺たちの義理の兄なんだ。」

 

 鈴「え、そうなの!?」

 

 開理「一夏、そろそろ百夏が帰ってくるぞ。」

 

 一夏「あ...わかった。」

 

 鈴「えっと、開理さん。」

 

 開理「どうした?」

 

 鈴「なんで一夏は、あんな神妙な顔をしてるんですか?」

 

 開理「あぁ、そのことか。今からアイツは、一世一代の賭けに出るつもりなんだ。」

 

 鈴「か、賭け?」

 

 開理「ああ。ところで鈴ちゃん。一つ聞きたいことがある。」

 

 鈴「鈴でいいですよ。で、なんですか?」

 

 開理「...君は、一夏と恋愛関係になる気はあるか?」

 

 鈴「!?え!?えっと...あ、あります。」

 

 開理「たとえ一夏が、君ともう一人、どちらとも好きになり、どっちとも結ばれたい。簡単に言えば『一夫二妻制』でもか?」

 

 鈴「!?.........はい、あります。」

 

 開理「そうか、変なことを聞いて済まない、でも、今のことを忘れないでほしい。」

 

 鈴「わ、わかりました。」

 

 百夏「ただいまぁ~。」

 

 箒「お、おっと。いきなり何だったんだ?」

 

 一夏「箒!!」

 

 箒「え...一夏?」

 

 一夏「ああ、久しぶり。」

 

 箒「い、一夏ぁ!!ぶ、無事でよかった!!」

 

 一夏「し、心配かけてごめん。」

 

 箒「いや、一夏も百夏さんも生きていると信じていた。本当に良かった...」

 

 百夏「箒、心配かけてごめんね。」

 

 箒「も、百夏さん!お久しぶりです!」

 

 百夏「うん、久しぶり。」

 

 箒「で、一夏。ここはどこだ?」

 

 開理「俺が説明しよう。」

 

 箒「わっ、あなたは?」

 

 開理「この説明二回目だな...まあいいか。俺は神代開理、一応世界初の男性IS操縦者だ。宜しく。」

 

 箒「な、なんと!?し、篠ノ之 箒(しののの ほうき)です。」

 

 開理「あと、昔あった、『白騎士・翠天使事件』の翠天使って俺なのよ。」

 

 箒「な!?白騎士と共に、ミサイルをすべて撃ち落としたのは、あなたなのですか?」

 

 開理「ああ。」

 

 開理「まあ、それは置いといて、箒さん。事情を説明するから、ちょっとついてきてほしい。」

 

 箒「わ、わかりました。」

 

 開理「百夏、鈴にはお前から詳しく説明しといてくれ。」

 

 百夏「了解。」

 

 ~束の秘密基地・屋上端~

 

 開理「で、箒さん。単刀直入に聞くが、一夏のことは『異性として』好きか?」

 

 箒「!?は、はい...好きです。」

 

 開理「そこで一つ質問、もし一夏が、君と、あそこにいた凰鈴音という少女、二人のことがどちらも好きで、どちらとも結ばれたい。もしそうなっても二人とも、一夏の彼女になるということを許容できるか?」

 

 箒「!?..........できます、どんな形でも、一夏が喜ぶなら嬉しいし、私も一夏の隣にいられるなら嬉しいです。」

 

 開理「わかった、答えてくれてありがとう。」

 

 箒「いえ、それで彼女、凰鈴音とは、誰なんですか?」

 

 開理「ああ、君が転校した後に一夏の幼馴染になった少女だ。」

 

 箒「!!なるほど。ということは、もしや一夏は、私と彼女、どちらも好きになってしまったのですか!?」

 

 開理「正解、んで、今から一世一代の賭けに出るつもりだ。」

 

 箒「と、ということは...」

 

 開理「あとは察してくれ。」

 

 箒「は、はい。」

 

 

 ~戻って屋上~

 

 

 開理「百夏、説明は出来たか?」

 

 百夏「うん、バッチリ。」

 

 開理「そうか、一夏は?」

 

 百夏「気合を入れに顔を洗いに行ったよ。」

 

 開理「ほう、さすがに緊張するか。んじゃ、二人はそこで会話しててくれ。」

 

 二人「「わ、わかりました。」」

 

 鈴「じゃ、じゃあお互いに自己紹介しとかない?話聞く限り、将来的に、同じ一夏の彼女になるわけだし。」

 

 箒「そ、そうだな。」

 

 鈴「じゃまず、私から。凰鈴音よ、気軽に鈴って呼んでね。」

 

 箒「わかった、鈴。私は篠ノ之箒だ、私も箒と呼んでくれ。」

 

 鈴「わかったわ。で、篠ノ之?も、もしかして...」

 

 箒「ああ、篠ノ之束の妹だ。」

 

 鈴「す、すごい知り合いが多いのね、一夏って...」

 

 箒「だな。」

 

 一夏「お、おまたせ、開理兄。」

 

 開理「おう、行ってこい。」

 

 一夏「うん。」

 

 鈴・箒「「!!」」

 

 

 

 

 一夏「鈴、箒、大事な話がある。」

 

 鈴「うん。」

 

 箒「ああ。」

 

 一夏「お、俺は.........二人のことが好きだ!!!」

 

 一夏「...おかしなこと言ってるのはわかってる、でも、二人と結ばれたい。そう思ってる。もし、こんな馬鹿な俺でもいいなら...二人とも、俺と、付き合ってください!!!」

 

 

 

 

 

 

 鈴「はい、あたし、凰鈴音は、あなたと付き合います!!!」

 

 箒「私、篠ノ之箒も、あなたと付き合います!!!」

 

 一夏「!!!」

 

 一夏「ほ、本当に?本当にいいの?」

 

 鈴「開理さんと百夏さんに聞かれてたの、『箒と共に、一夏と結ばれる覚悟はあるか』ってね。」

 

 箒「私もだ。それで、はい。と答えたんだ。」

 

 一夏「そ、そっか...やったぁぁぁああ!!!」

 

 開理「お疲れさん、まあ、予想どうりだったけどな。」

 

 百夏「私も予想どうりだったよ。でもよかったね、大好きな二人と結ばれて。」

 

 一夏「うん、二人がいればもう何もいらないや...」

 

 鈴「えっ!?///い、一夏///は、恥ずかしいよ///」

 

 箒「そ、そうだぞ一夏///そういうのは後にしてくれ///」

 

 開理「さ~て、今日のメインイベントが終わったところで、ちゃんと細かいところまで説明しますか。」

 

 鈴・箒「「えっ?」」

 

 

 

 ~少年説明中~

 

 

 

 開理「というわけで俺は、君たちをスカウトしに来たってわけ。わかった?」

 

 鈴「まあ一応。」

 

 箒「大体はわかりました。」

 

 開理「で、二人とも。俺たちの仲間になる?」

 

 鈴・箒「「なりますっ!!」」

 

 開理「お、おお。即決か。まあありがたいけど。ちょっとびっくりした。」

 

 鈴「そうしたら、一夏と箒との時間もたっぷりあるんですよね!?」

 

 開理「ああ、そのつもりだ。」

 

 箒「なんてすばらしい!」

 

 開理「まあ、喜んでもらえてよかった。んじゃ、これからよろしく、鈴、箒。」

 

 鈴「宜しくお願いします、開理義兄さん♪」

 

 箒「そ、そうか、一夏と将来的には結婚するから、開理義兄さんか。私もそう呼ぼう!」

 

 開理「そ、そうなるのか。結構ハズイな。あ、二人に仲間の記念にこれを...」

 

 鈴「えっと、これって...IS!?しかも専用機!?」

 

 箒「こ、これを私たちに?」

 

 開理「ああ、鈴のが〈カンナ・カムイ〉、箒が〈イザナミノミコト〉だ。俺は、カムイとイザナミって呼んでるけど。」

 

 鈴「す、すっごい嬉しい!ありがとうございます!」

 

 箒「ありがとうございます!」

 

 開理「ああ、改めてこれから宜しく。」

 

 鈴・箒「「はい!」」

 

 こうして、着々とIS学園への準備が整ってきている。

 

 開理「もうすぐか...自称天才の織斑秋十に会えるのは...」

 

 




 ということで、お久しぶりです。青海翠果です。いやぁ、リアルってきつい(当然)。バンドリやらスクフェスやらがあり、スマブラspが出てしまい、熱中しすぎて前回から約一か月、遅れに遅れ、申し訳ありませんでした。そのうえ、学校のテストがあり、小説を読む側になりかけたりしましたが、やっと執筆の気力も戻り、こうして第二話を投稿するに至りました。
 まだまだ不安定な投稿になりそうですが、見ていただけると幸いです。
 それでは、次回もよろしくお願いします。


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#プロローグ4 あいつらにとっての後ろ盾になれるもの

 どうも、青海翠果です。二日連続投稿です。アイデアが蘇ってきてる現在、良い感じに執筆が進んでいます。
 今回は短めです。原作開始は次回のつもりです。やっぱり不定期なので予告なく出したいと思っています。
 それでは、プロローグ4話、どうぞ!


 

 

~数か月後・束の秘密基地~

 

 

 開理「これで皆、大体の基礎は大丈夫そうだな。じゃあ、個人個人のメニューを伝えていく。一夏は、槍と盾の使い方に慣れろ。あとショットガンは、接近戦で相手のスキを突くときに使うものだ。そのタイミングを見極めろ。」

 

 一夏「わかったよ。」

 

 開理「百夏はクローだから、零距離接近戦がメインだ。相手の動きをよく見て躱すことを重要に攻撃してみろ。あと、生身でも空手や柔道などをしてみると、ミネルヴァの時にも役立つぞ。」

 

 百夏「うん。」

 

 開理「あと、俺の作ったISだけの機能だけど、肉弾戦をしてもSEが減らないようになっている。だからいくらでも殴ったり蹴ったりができるってわけだ。」

 

 百夏「なるほど。じゃあ武器を離しても思う存分戦えるってことだね!」

 

 開理「その通り。円夏は二刀流だから、できるだけスキのない動きを心掛けろ。防御面がほとんどない分、ダメージがでかいからな。」

 

 円夏「了解した。」

 

 開理「スコールさんは鎌なのでかなりスキが大きいです。立ち回りを大きくして足を使ったりしてカウンターを狙ってみてください。」

 

 スコール「わかったわ。」

 

 開理「オータムさんは鞭なので遠距離攻撃は撃ち落として、相手を縛って攻撃したり叩きつけたりしてください。茨なのでダメージはとてもでかいです。」

 

 オータム「わかったぜ。」

 

 開理「鈴は槍が二本あるから、二槍流なんてのもありだし、邪魔になったりしたら片方は投げ槍用にしてもいい。とにかく二つの槍で戦い方を見つけろ。」

 

 鈴「わかりました!」

 

 開理「箒は大剣だが、相手の攻撃を剣に当てるとそのダメージを蓄積して、相手に攻撃するときに蓄積したダメージを二倍して上乗せすることができる。基本的に、防御は剣でやれ。」

 

 箒「わかりました。」

 

 開理「今のところは以上だ。これから教えていく応用には高難易度な技もあるが、そうとは言わずに無自覚に刷り込んでいこうと思っている。宜しく頼む。」

 

 一夏「ま、マジか...大変そうだな...」

 

 鈴「がんばろ一夏、箒!!」

 

 箒「そうだな、頑張ろう!」

 

 一夏「お、おう!(そうだよな、二人がこんなにやる気なのに、俺がネガティブでどうすんだ!)」

 

 一夏は、鈴・箒と結ばれ、二人と仲間たちのために強くなろうとしている。箒は、束と再会し、しっかりと仲直りできた。一夏が千冬との通信で、鈴・箒とのダブル交際を発表したとき、千冬は頭を抱えていたが、『しっかりと守り通せよ。』と了承はちゃんともらった。

 

 開理「さて、やることはあと一つ、これも積み上げが大事なんだよな~。」

 

 束「かい君、どうしたの?」

 

 開理「おっ束さん、良いところに。実は相談がありまして...」

 

 束「何々、相談?」

 

 開理「束さんに会社を立ち上げてもらいたいんですよ。」

 

 束「えっ、えぇ~!?か、会社!?束さんが!?」

 

 開理「はい、裏の母体に亡国機業を使い、IS産業関連の会社を作ってもらいたいんです。」

 

 束「い、良いけど、またどうして?」

 

 開理「はい、俺たちはいつかIS学園に入学しなきゃならない。そうなるのは確定なので、そのタイミングは織斑秋十がISを起動させてしまうとき。その時までに、万全の準備を整えておいておきたい。今はもう戸籍上俺の弟妹になってしまった百夏、一夏、円夏の三人、例え篠ノ之束の妹だったとしても、誘拐される可能性の高い箒、中国のIS操縦者ってだけでなんの肩書もない鈴。あいつらにとっての後ろ盾になれるもの、それが『社の企業代表』っていう事だと考えています。」

 

 束「なるほどね~。うん分かった!他ならぬかい君の頼みだしね!」

 

 開理「ありがとうございます。会社名って決まってます?」

 

 束「ん~いきなりだったしな~まだだよ。」

 

 開理「じゃあ『ラビットクラフトワークス』っていうのはどうですか?」

 

 束「『ラビットクラフトワークス』...良いねぇ!それだよ!それで決定!」

 

 開理「じゃあお願いします。」

 

 束「任せて!束さんも精いっぱい頑張ってみるよ!」

 

 開理「はい、ありがとうございます。」

 

 

 

 開理「これで準備は出来た...あとは、その時まで待つのみだな。」

 

 もうすぐ、物語の歯車が動き出す...

 

 

 

 

 




 はい、一夏と百夏は、ダンボール戦機Wのエルシオン(色は青白)とミネルバ(色は赤黒)を元にIS風にアレンジしたものです。オータムのグロキシニアは七つの大罪からパクってます。鈴は名前だけメイドラゴンのカンナちゃんの正式名称をパクりました。
 さて、次回から原作開始(のつもり)です。
 次回もお楽しみに!
 読了ありがとうございました。


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第一章 ~クラス代表決定編~
#1 さて、命懸けの三年間の始まりだ。


 こんばんは、青海翠果です。これが連続三回執筆だ!(疲労)
 今回から原作に入っていきます。千冬さんやイレギュラー二人目の秋十、そして作者の推しでもありこのIO(インフィニット・オーネストの略称)のメインヒロイン一番の簪ちゃん、二番のセシリアが出てきます。真耶先生も出ますよ。
 ちなみに、秋十の性格を簡単に表すと、ナルシストでどうしようもないクズです。所々クソむかつく場面があると思いますが、それは今後出る開理君と秋十のバトル(という名の一方的な蹂躙)でスカッとしてもらえればなと思います。
 それでは、第一話、どうぞ!



 

 

 ~約一年半後~

 

 

 『世界初!男性IS操縦者発見!?』

 

 

 開理「ついに来たか、この時が。」

 

 束「そうだね。なんであのクズにISが起動できたのかわかんないけどね。」

 

 開理「一夏とほとんど遺伝子同じなんだから、ISコアの勘違いがあったんでしょう。とにかく、そろそろしましょうか。IS製造の世界的大企業『ラビットクラフトワークス』の重大発表を。」

 

 束「うん、この日が待ち遠しかったよ!手伝ってくれてありがとね、かい君!」

 

 開理「いえいえ、俺が頼んだことですし、やれることはやりますよ。」

 

 束「それでもありがとね!あっもうそろそろだね。じゃあ行こっか、かい君。」

 

 開理「はい。」

 

 

 

 束「みなさーん!今日は『ラビットクラフトワークス』の重大発表を見に来てくれてありがと~ございます!私は、実はこの会社の社長をしてた、ISの生みの親、天才篠ノ之束さんで~す!」

 

 開理「私は、『ラビットクラフトワークス』のIS開発総主任、そして本当の世界初の男性IS操縦者でありこの会社の企業代表操縦者のリーダー、神代開理と申します。どうぞよろしくお願いします。」

 

 開理「本日は、我が社の秘匿し続けてきた様々な情報を、男性IS操縦者が見つかったこの時に公開したいと思っております。」

 

 束「まず初めに、こちら!『男性操縦者はもう既に二人見つかっていた!』」

 

 開理「はい、私神代開理は、長年操縦者がわからなかった、正体不明のIS『翠天使』正式名称オーネストのパイロットでございます。そして二人目が私の弟、神代一夏です。一夏。」

 

 一夏「はい。皆様、はじめまして!世界で二番目の男性IS操縦者で『ラビットクラフトワークス』の企業代表操縦者の一人、神代一夏です!」

 

 開理「じゃあ、実際にISを纏ってみましょう。一夏。」

 

 一夏「うん!」

 

 開理「オーネスト!」

 

 開理「エリュシオン!」

 

 画面に映されていたのは、ISを纏った二人の男性。しかも片方は、今まで正体がわからなかった翠天使のバイザーが外された状態だった。

 

 開理「このように、私たちはしっかりとISを纏っています。これでガセではないという証明ができたと思います。」

 

 束「じゃあ次に行きましょう!『ラビットクラフトワークスには企業代表が6人いる!』」

 

 開理「では、私と一夏以外の4人を呼びたいと思います。お願いします。」

 

 4人「「「「はい!!」」」」

 

 百夏「私は、一夏と開理兄さんの間の姉妹で、企業代表操縦者の一人の、神代百夏です。」

 

 円夏「私は、三人の妹で、同じく企業代表操縦者の一人の、神代円夏です。」

 

 鈴「私は、一夏の婚約者の片割れで、同じく企業代表操縦者の一人の、凰鈴音です!」

 

 箒「私は、一夏の婚約者のもう片方で、篠ノ之束の妹であり、企業代表操縦者の一人の、篠ノ之箒です。」

 

 開理「以上6名が『ラビットクラフトワークス』の企業代表操縦者でございます。そして、今年度のIS学園一年生として6人全員が入学することが決定しております。」

 

 束「以上、『ラビットクラフトワークス』からの重大発表でした~!」

 

 

 このニュースに世界中が震撼した。なぜなら、あの大企業『ラビットクラフトワークス』の社長が、大天災『篠ノ之束』であり、男性操縦者が2人も発表され、さらにその2人を合わせて6人もの企業代表操縦者を有していたことが発表されたからである。その他にも、今まで謎に包まれていた『翠天使』の正体が判明したり、企業代表操縦者の中に、社長の篠ノ之束の妹である篠ノ之箒もいたり、その篠ノ之箒と凰鈴音は、一夏の婚約者だとも言ったり、衝撃発言盛りだくさんの発表であった。

 

 

 ~約二週間後~

 

 

 開理「ついに来たか、IS学園。」

 

 一夏「だね、なんか緊張してきた。」

 

 百夏「え、もう緊張してんの一夏?千冬さんに会うのがとか?」

 

 一夏「それもあるけど、俺たち学校なんて何年くらい行ってないかわかんないじゃん。だから少しだけど緊張するんだ。」

 

 開理「俺は8年だな。」

 

 円夏以外「「「「え、そんなに!?」」」」

 

 円夏「私は生まれてから、学校というものを知りません。」

 

 開理「まあ話はそれくらいにして、行こうか。今日からこの学園での生活が始まる。さて、命懸けの三年間の始まりだ。」

 

 

 ~一年一組の教室~

 

 

 一夏(右に箒、左に鈴、前に百夏姉、後ろに円夏ってどんなご都合主義!?ってか開理兄いないじゃん!他クラスかな?)

 

 秋十(あ、あれは出来損ないの一夏と無力な百夏姉さんじゃないか!?なぜ選ばれたこの学園にあいつらがいるんだ!?それに箒と鈴まで!?一体どうなっているんだ!?)

 

 円夏(あれが織斑秋十か。一夏兄さんに似ているが、雰囲気が全く違う。一夏兄さんにはしっかりと戦士としての気迫がついているのに、あの男にはそれがまるでない。これが奴と一夏兄さんの差か。そして開理兄さんはこのクラスじゃないのか?)

 

 

 ~一年四組の教室~

 

 

 開理(さて、俺一人四組に入ったわけだけど、束さんにハッキングして、俺を四組に入れてもらった。理由は二つ、一つ目は、ここ最近一人になれなかったから、学校ぐらいは一人で過ごしたいと思ったから。二つ目は、この組にいるある人物の助けになりたいと思ったから、その人物は...)

 

 簪「.......え?何?」

 

 開理「ん?いや何でも?」

 

 開理(今現在、隣に座っている『更識簪』だ。彼女を助けたいと思ったのは、ISの原作の中でも好きな方のキャラだったというのもあるが、単純に『過酷そうな一期っぽかった』という偏見で、できれば助けになりたい。そう思ったからだ。)

 

 スコール「は~い、静かに。皆さん初めまして。今日から一年間、この一年四組の担任を務めるスコール・ミューゼルよ。宜しくね。」

 

 一同『よろしくお願いします!』

 

 開理(ス、スコールさん!?なんで!?)

 

 スコール「あら、礼儀正しくて先生嬉しいわ♡じゃあハート先生、ご挨拶を。」

 

 オータム「はい、皆さん初めまして。一年四組の副担任になったオータム・ハートだ!一年間宜しく!」

 

 一同『よろしくお願いします!』

 

 開理(オータムさんまで!?まさか、束さんがやったのか!?)

 

 オータム「お、良い返事だな!挨拶は大事だしな!」

 

 スコール「じゃあ、クラスの皆の大体を知っておくために、一人ずつ自己紹介をしてもらいましょう。」

 

 開理(完全に想定外だ!生徒が知り合いじゃなければいいやと思っていたのが甘かった!そうか、先生にスコールさんとオータムさんを配属すれば、中継して束さんが俺を監視できるってわけか。いや俺を守るためなんだろうけど、学校くらい一人で居させてよ~。)

 

 スコール「神代君、お願いします。」

 

 開理「あ、はい。神代開理です。『ラビットクラフトワークス』のIS開発総主任で、同社の企業代表操縦者のリーダーです。好きなものは、ゲームとアニメ。嫌いなのは、自己中心的な人間、女尊男卑の人間、あとは、嘘です。趣味は機械いじりと料理、あとはゲームとルービックキューブ、アニメ鑑賞などです。特技は地獄耳です。一年間宜しくお願いします。」

 

 一同(拍手)

 

 スコール「ありがとう、それじゃあ次の...」

 

 開理(あ~色々考えてたら俺の番になってた。危ねぇ危ねぇ。んで、一夏たちは今頃どうしてるかな?)

 

 ~戻って一年一組の教室~

 

 真耶「み、皆さん初めまして。一年一組の副担任になった山田真耶です。よろしくお願いします!」

 

 一夏、百夏、円夏、鈴、箒「「「「「よろしくお願いします!」」」」」

 

 他『!?』

 

 真耶「あ、ありがとうございます!良いお返事が聞こえて先生も嬉しいです!ではまず、クラスの皆さんのことを詳しく知りたいので、一人ずつ自己紹介をしてください。」

 

 秋十(まあいい、出来損ないと天才の格の違いを見せてやろうじゃないか!)

 

 真耶「お、織斑くーん、織斑秋十くーん。」

 

 秋十「あ、はい!ごめんなさい、自己紹介ですね。僕の名前は、織斑秋十。偶然ISを起動してしまい、この学校に入ることになりました。このクラスでは一年ですが、宜しくお願いします。」

 

 真耶「はい、宜しくお願いします。じゃあ次の神代一夏君、お願いします。」

 

 秋十(なっ!?神代だと!?なんだその苗字は!?千冬姉さんの苗字を捨てて別の苗字に変わっただと!?そんなことが許されるわけがないだろう!あとできっちり言っておかないと!)

 

 一夏「はい。神代一夏です。二番目の男性IS操縦者で、『ラビットクラフトワークス』の企業代表操縦者の一人です。好きなのは、鈴と箒と俺の今の家族です。嫌いなのは女尊男卑の人間と、自己中心的な人間です。趣味は兄と料理をすることで、特技はありません。よろしくお願いします。」

 

 秋十(『ラビットクラフトワークス』?なんだその企業は?どうせ底辺な会社なんだろう。)

 

 真耶「はい、よろしくお願いします。じゃあ次の...」

 

 

 ~十数分後~

 

 

 真耶「はい、皆さん、素敵な自己紹介をありがとうございました。これから一年、宜しくお願いしますね。」

 

 千冬「失礼する。山田先生、もう自己紹介は終わってしまいましたか?」

 

 真耶「あ、はい。あとは織斑先生だけですね。」

 

 千冬「そうですか。諸君、遅れて申し訳ない。私が、この一年一組の担任になった織斑千冬だ。一年間、宜しく頼む。」

 

 生徒『キ...』

 

 一夏、百夏、円夏、鈴、箒(あ、嫌な予感。)

 

 生徒『キャアアアアアアアアアァァァァァァ!!!!!!!』

 

 生徒A「キャー本物の千冬様よ!!」

 

 生徒B「お目にかかれて光栄です!!」

 

 生徒C「私、千冬様に憧れて北九州から来ました!!」

 

 千冬「...はぁっ。毎年毎年、よくもこれだけ馬鹿者共がたくさん集まるものだ。ある意味感心させられる。それとも何か?私のクラスにだけ馬鹿者だけを集中させるように仕組んでいるのか?」

 

 生徒D「キャアアアアッ!!千冬様、もっと叱って罵って!」

 

 生徒E「でも時には優しくして!」

 

 生徒F「そしてつけあがらないように躾をして~!」

 

 千冬「やはり馬鹿者はめんどくさいな。そこの十字に並んだ五人を見てみろ。しっかりと学生としての姿勢ができているぞ。」

 

 一夏(!ビックリした。いきなり話を振られたよ。)

 

 千冬「まあいい。それでは、いろいろと説明をする...」

 

 ~休み時間~

 

 一夏「開理兄はどのクラスなんだろう?」

 

 千冬「神代姉、神代弟、神代妹。少し話がある。」

 

 三人「「「あ、はい。」」」

 

 

 ~空き教室~

 

 

 千冬「さて、ここならいいだろう。まずは一夏、百夏、大きくなったな。それと円夏、初めまして。さっきはちゃんと挨拶できなくて済まない。織斑千冬だ。三年間だが宜しく頼む。」

 

 円夏「はい、宜しくお願いします。『千冬姉さん』。」

 

 千冬「!!お、お前は私を、姉さんと呼んでくれるのか!?」

 

 円夏「血のつながりだけですが、あなたはいつまでも、私の姉だと思っているので。」

 

 一夏「俺も、今でも姉だと思ってるぜ『千冬姉』。」

 

 百夏「私もだよ『姉さん』。」

 

 千冬「あ...ありがとう、皆。二人もあの時、よく生きててくれた。」

 

 一夏「あれもこれも全部、開理兄のおかげだから!」

 

 百夏「そうだね、兄さんにしかできないよね。」

 

 円夏「さすがは開理兄さんだ!」

 

 千冬「その開理というのが翠天使、いや、オーネストの操縦者で今のお前たちの兄なんだな。確か、神代開理君だったか。」

 

 一夏「あ、そうだ千冬姉。開理兄ってどのクラスにいるか知ってる?」

 

 千冬「ああ、確か四組だったはずだ。次の休み時間に会いに行くといい。」

 

 一夏「うん。でもなんで開理兄だけ四組なんだろう?」

 

 千冬「さあな。私もあとで挨拶するとしよう。あの事件の、私の恩人にな。」

 

 三人「「「?」」」

 

 

 ~一年一組の教室~

 

 

 ??「ちょっとよろしくて?」

 

 一夏「はい、なんですか?」

 

 ??「まあ、なんですのそのお返事?わたくしが話しかけているのだから、それ相応の態度をとるべきじゃなくって?」

 

 一夏「生憎と、人って生き物は皆同じ位置にいて、いつかはしっかりと対等になるはずだから、位分けしちゃいけないって兄に教えられてきたんでね。イギリス代表候補生の『セシリア・オルコット』さん。」

 

 セシリア「ほう、確かお兄さんは、翠天使の操縦者、神代開理さん、でしたわね。その方はとても甘い存在だと今思いましたわ。」

 

 一夏「...どういうことだ。」

 

 セシリア「現実とは常に非情なもの。対等になれるなんて幻想ですわ。」

 

 一夏「それが幻想かどうかは、開理兄が証明してくれる。」

 

 セシリア「あら、期待してますわね。それでは。」

 

 一夏(アイツ、開理兄を馬鹿にしやがって...許さない。)

 

 やはりIS学園は最初から波乱ばかりのようだ。さて、この後どうなってしまうのか!?

 

 




 一夏は、恋愛感情はないけど、開理君をブラコン並みに尊敬しているので、馬鹿にされると若干殺気が出ます。
 次回は、クラス代表決め(一組と四組どちらも)の回のつもりです。それではまた次回。読了ありがとうございました。


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#2 現実を見せてやりたいなと思います

 皆さん、三日ぶりでしょうか?青海翠果です。私は修学旅行が今日までありまして、帰宅して、今執筆しております。
 さて今回は、一夏と百夏が力の片鱗を見せるかも?そして開理は、セシリアと秋十に対して...?
 では、第二話どうぞご覧ください!


~一年四組の教室~

 

 スコール「それでは、一年四組のクラス代表を決めたいと思います。立候補、またはほかの方の推薦でも構いません。どなたか挙手してください。」

 

 生徒A「はい!神代君がいいと思います!」

 

 生徒B「私も賛成!数少ない男子だから、頑張ってほしいし!」

 

 開理(って俺ぇ!?止めてくれよ!ただでさえ目立ってるのに!?)

 

 ??「納得できません!!」

 

 開理(ん?俺の味方かな?)

 

 リサーナ「男子だからという理由だけで、凡人を選ぶなんて言語道断!ここは私、スペイン国家代表候補生『リサーナ・エリミネア』が選ばれるはずです!」

 

 開理「なら自分で立候補すればいいじゃない。それとも何?『実力のある自分なら推薦されるはず。』とでも思ってたのか?生憎と、この学園にいる代表候補生全員がアンタみたいに、苦労して代表候補生になったわけじゃないし、いちいち他国の代表候補生は誰かなんて調べるわけじゃないし、このクラスだってアンタのことを知ってる人間は多くもないと思うぞ。」

 

 リサーナ「い、言われずとも!リサーナ・エリミネアはクラス代表に立候補します!」

 

 開理「ミューゼル先生、俺はクラス代表を決めるために試合をすることを提案します。候補者の中で一番強い者が、クラス代表を決める権利を有すると思います。」

 

 スコール「いいでしょう、その提案、許可します。試合は一週間後。各自万全の準備をしてください。」

 

 開理「わかりました。」

 

 リサーナ「わかりました。今に見ていなさい、神代開理。あなたを倒し、私がこのクラスで最も強いという事を証明してあげます。」

 

 開理(はぁ、面倒くさいことになったけど、やるしかないか。そっちこそ見てろ、その鼻っ柱を叩き折るどころか粉々に砕いてやるよ。)

 

 ~一年一組の教室~

 

 千冬「それでは、来月行われるクラス代表対抗戦に出るための代表を決めたいと思う。立候補、または他の者の推薦、どちらでも構わん。」

 

 生徒A「はい!織斑君を推薦します!」

 

 生徒B「私は神代君を推薦します!」

 

 一夏「えっ俺?」

 

 百夏「やっぱそうなるか~、じゃあ神代百夏、立候補します!それと神代円夏、篠ノ之箒、凰鈴音を推薦します!」

 

 円夏「百夏姉さん!?」

 

 鈴「やっぱ百夏さんはこうするか~。」

 

 箒「まぁ良いじゃないか。それに、IS学園の人たちに私たちの実力を見せるいい機会じゃないか。」

 

 一夏「あ~確かに。それなら大丈夫か。」

 

 千冬「この者たちで以上か?ならこの6人で...」

 

 セシリア「待ってください!納得がいきませんわ!」

 

 神代家、鈴、箒(え?)

 

 セシリア「そのような選出は認められません!大体、男がクラス代表なんて良い恥晒しですわ!わたくしに、このセシリア・オルコットにそのような屈辱を一年間味わえとおっしゃるのですか!?実力から行けばわたくしがクラス代表になるのは必然。それを、物珍しいからという理由で極東の猿にされては困ります!わたくしはこのような島国までIS技術の修練に来ているのであって、サーカスをする気は毛頭ございませんわ!いいですか!?クラス代表は実力トップがなるべき、そしてそれはわたくしですわ!大体、文化としても後進的な国で暮らさなくてはいけないこと自体、わたくしにとっては耐え難い苦痛で――」

 

 一夏、百夏「「御託はそれでおしまい?」」(殺気を放ち)

 

 円夏、鈴、箒以外『!?』

 

 一夏「あなたはイギリス国家の代わりに日本に宣戦布告しに来たのかな?」

 

 セシリア「!!」

 

 百夏「それに、極東の猿っていうけど、それって私たち日本人女子生徒や日本人の先生方も含んでるの?」

 

 セシリア「!!!」

 

 一夏「あと、文化としても後進的な国とかいってたけど、ISの生みの親の『篠ノ之束』って日本人だよね?こんだけ世界に影響を及ぼしてるのに何処が後進的なんだ?」

 

 百夏「織斑先生、私はクラス代表を決める権利を賭けて、試合をしたいと考えています。勝利数が一番多かった人がクラス代表を決める権利を獲得するっていうのはどうでしょう?」

 

 千冬「なるほど、良いだろう。試合は一週間後で良いか?」

 

 百夏「はい、異論ありません。」

 

 千冬「他の者たちも文句ないか?」

 

 候補者『はい。』

 

 千冬「それでは、各自準備するように。」

 

 ~昼休み~

 

 開理「皆、お疲れ。」

 

 一夏「開理兄!そっちもお疲れ!」

 

 百夏「何で兄さん同じクラスじゃなかったの?」

 

 開理「学校くらい一人で居させてくれよ。」

 

 一夏「ま、まあもう決まっちゃったし、仕方ないか。」

 

 開理「あと皆、うちのクラスの担任の先生がスコールさんで、副担任がオータムさんだったんだけど。」

 

 開理以外『え!?』

 

 円夏「あの二人が?」

 

 開理「たぶん束さんが俺の見張りのために派遣してきたんだと思う。」

 

 開理以外『あ、なるほど。』

 

 開理「あ、お前らのクラスって、代表は決まったのか?」

 

 一夏「いや、一週間後に試合をして、代表を決めることになった。」

 

 開理「マジか、俺のクラスも同じような内容で、同じ日だな。」

 

 百夏「え、そうなの?」

 

 開理「そっちの候補者は何人だ?」

 

 一夏「俺と百夏姉と、円夏と鈴と箒と、織斑秋十とイギリス代表候補生セシリア・オルコットの七人だよ。」

 

 開理「結構多いな、こっちは俺とスペイン代表候補生のリサーナ・エリミネアの二人だな。」

 

 開理以外(あ、これは相手がボコボコだな。)

 

 開理「たぶん織斑先生が、同じアリーナで丸々一日使って試合を全部するんだろうな。」

 

 一夏「じゃあ、開理兄の試合が見られるのか!楽しみだなぁ。」

 

 千冬「神代兄、ちょっといいか?」

 

 開理「あ、はい。じゃあ行ってくる。」

 

 開理以外『行ってらっしゃーい。』

 

 ~廊下~

 

 千冬「ここでいいか。改めて、久しぶりだな、翠天使。いや、神代開理君だったな。」

 

 開理「はい、お久しぶりです。えっと、織斑先生。」

 

 千冬「今は先生じゃなくてもいい。」

 

 開理「じゃあ、千冬さん。」

 

 千冬「うん、元気そうでよかったよ。それと、あの二つの事件で、私を助けてくれて本当にありがとう。おかげで私は、最悪の未来を回避し、愛する妹弟を失わずに済んだ。」

 

 開理「いえいえ、俺はやるべきことをしただけです。しかも白翠事件はほとんど千冬さんがやってたじゃないですか。」

 

 千冬「それでも、私一人では対処しきれなかった。ありがとう。」

 

 開理「...じゃあ、一つだけお願いを聞いてもらってもいいですか?」

 

 千冬「なんだ?君のためならできることはやろう。」

 

 開理「さっき一夏たちから、一組と四組のクラス代表決定戦が、一週間後の同日にあると聞いたんですけど、一組のセシリア・オルコットと織斑秋十と、一人ずつ代表選前に試合をしたいんですけど、いいでしょうか?」

 

 千冬「なんだ、そんなことでいいなら私から色々変更してそうなるようにしよう。だが、なぜその二人なんだ?」

 

 開理「オルコットは、一夏達の話を聞くに女尊男卑に染まりまくったような感じだったんで、現実を見せてやりたいなと思います。織斑秋十の方は単純に強さが気になるだけです。どうせ渡されるんでしょう?専用機。」

 

 千冬「っ!!なぜそれを...」

 

 開理「いや、弟に自分の身は自分で守れと言いながら、必要なものを既に渡しておくっていうのは、単に甘い考えしか生みませんよ。自分の身を守るためには、その力から自分で掴み取ることから始めないと。」

 

 千冬「た、確かに...」

 

 開理「それに、依頼したの『倉持技研』ですよね?」

 

 千冬「っ!?なぜそこまで知っている!」

 

 開理「道理でうちのクラスにいる、日本代表候補生の更識簪さんが、疲れたような顔をしていたわけだ。大方、初めての男性操縦者が日本人で現れたから、企業も日本でなきゃいけない。そして倉持技研は、現在まで開発していた更識簪さんの専用機の製作を放棄し、彼の専用機に全ての人員を割いた、ってことでしょう?」

 

 千冬「そ、それでは更識妹は...」

 

 開理「おそらく、自分で機体を制作しているんでしょう。」

 

 千冬「...大きな判断ミスだ。更識妹に何も言えんな。」

 

 開理「ってわけで、彼女の専用機を放棄してまで作られた織斑秋十の専用機が、どれだけの性能を有しているのか、あとは一週間で彼がどれだけの実力をつけられるかが確認したい点ですね。」

 

 千冬「わかった、申請してみよう。」

 

 開理「ありがとうございます。」

 

 千冬「それと、こんな私では頼りないかもしれんが、相談などあったらいつでも来てくれ。」

 

 開理「はい、三年間、よろしくお願いします。」

 

 千冬「ああ、宜しく頼む。開理君。」

 

 ~一年一組の教室~

 

 千冬「先ほど決まったのだが、一年四組の神代開理から、クラス代表を決める前にセシリア・オルコットと織斑秋十と、試合をしたいとの要望があった。同日の一組と四組の代表決定戦の前に行うことになった。二人は朝から万全の準備で臨むように、以上。」

 

 セシリア・秋十「「!?」」

 

 一夏たち(マジか...終わったな。)

 

 セシリア「どういうことですか!?わたくしたちに連絡するのが今なんて、それにわたくしたちはそんな話すらしていないんですよ!」

 

 秋十「そうです!なんで僕らのいないところで話が進んでるんですか!?」

 

 千冬「彼がどうしてもやりたいと言っていたのでな。それに、かの『翠天使』からの挑戦状なんだ。受けないわけにもいかんだろう?」

 

 一夏達以外『!?』

 

 ざわ...ざわざわ...

 

 生徒A「え!?あの翠天使が!?」

 

 生徒B「二人に試合を!?これは見るしかないじゃない!」

 

 千冬「静かにしろ!!とにかく、二人はしっかりと準備をするように、以上。」

 

 クラス代表決定戦の前に、セシリアと秋十に試合を申し込むよう千冬にお願いした開理。二人が勝てる未来の消えた瞬間だった。翠天使の処刑が、もうすぐ始まる。

 

 開理「さあ、傲慢な自称天才ども。命を懸ける覚悟は、出来てるよな?」

 

 




 ということで、第二話でした。ちなみに千冬さんは、開理にものすごい優しいです。それこそキャラ崩壊です。
 てことで、開理は二人にある意味宣戦布告しました。お察しの通り、二人の末路は...
 それでは次回もよろしくお願いします。
 読了ありがとうございました。


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#3 言ったでしょ、お節介焼きだって


 どうも、青海翠果です。この作品は開理の視点がメインですので、放課後や、一夏や秋十達の寮に入る話などはバッサリ飛ばしております。今回いきなり話が飛んでおります、気を付けてください。
 それでは第三話、どうぞ!


 

 ~IS学園寮内~

 

 開理「今日から寮生活か。さ~て、俺の部屋は『4629』か。4629は~、ここか。先にルームメイトさんがいるみたいだな。」

 

 コンコン

 

 ??「...はい。」

 

 開理(え?この声ってまさか...)

 

 簪「...どちら様で...ぇ?」

 

 開理「...す、すいません。4629号室ってここですか?(やっぱり簪さんじゃねえか!!)」

 

 簪「...は、はい。え、えっと、もしかして。」

 

 開理「お、おそらくルームメイトになるかと。」

 

 簪「...ぁ、は、はい。よ、よろしくお願いします...。」

 

 開理「あ、よ、よろしくお願いします。」

 

 簪「...ぁ、へ、部屋、入っちゃってください...ルームメイトですから...そ、それに、荷物の整理とか、いろいろ決めることとか、あ、あると思いますし、ど、どうぞ。」

 

 開理「あ、はい、お、お邪魔します。」

 

 簪「...つ、次からはここが三年間のお家になるわけだし、た、ただいまとかで、だ、大丈夫ですよ?」

 

 開理「あ、はい///(すいません、ときめきました。)」

 

 ~4629号室~

 

 簪「え、えと、更識簪、です。よろしくお願いします...。」

 

 開理「同じクラスだから多分知ってると思うけど、神代開理です。よろしくお願いします。」

 

 簪「え、えっと、翠天使、なんだっけ...?」

 

 開理「うん、いろいろ事件やらトラブルやらあって、あの事件に助太刀しただけなんだけど。」

 

 簪「そ、それでも凄いと思うよ...!」

 

 開理「あ、ありがとう///(すげぇ、マジで嬉しい。)」

 

 簪「そ、それで、なんて呼んだら良いかな...?」

 

 開理「他の妹弟と間違えると駄目だから、下の名前でよろしく。」

 

 簪「うん、わ、わかったよ...え、えと...開理君。」

 

 開理「うん、俺は何て呼べばいい?(可愛すぎんだろ~!)」

 

 簪「...苗字はあんまり好きじゃないから、な、名前で、お願いします...」

 

 開理「わかった、じゃ、じゃあ、簪さん。」

 

 簪「う、うん。よ、よろしくね...。」

 

 開理「うん、宜しく。それで、晩御飯どうする?」

 

 簪「...え?ば、晩御飯...?食べないけど...?」

 

 開理「.........は?」

 

 開理(今なんて言った?食べない?晩御飯を?)

 

 開理は、主婦スキルが一夏を超えて天元突破しているため、家事全般が完璧にできる。そして、自分他人関係なく、食事などの健康に関してとてもまめなのである。ゆえに、何日も食べていない人間に対しては、まず『説教』から行い、食事を作るという、まさにお母さんの鑑なのである。

 

 開理「......正座。」

 

 簪「...え?」

 

 開理「そこに正座。」

 

 簪「...え?でも...」

 

 開理「SE・I・ZA。」

 

 簪「は、はい...」

 

 開理「じゃあまず、食事をとらないなんて人間生活なめてるの?...」

 

 ~三十分後~

 

 開理「だから、どんな食事も欠かしちゃいけないの。わかった?」

 

 簪「は、はい...(こ、怖かった...)」

 

 開理「じゃあ、ちょっとキッチン借りてくるね。」

 

 簪「え!?な、何するの?」

 

 開理「晩御飯作ってくる。三十分ぐらいしたら出来るから、ちょっと待ってて。」

 

 簪「あ、うん...。」

 

 ~また三十分後~

 

 開理「お待たせ~。特製あんかけチャーハンだよ。」

 

 簪「あ、えっと...。」

 

 開理「とりあえず、食べてみて。」

 

 簪「あ、うん、いただきます...お、美味しい...!」

 

 開理「本当!?良かった、食欲は大丈夫そうだ。じゃあ俺も、いただきます。」

 

 簪「あの、なんでここまでしてくれるの...?」

 

 開理「...俺、昔から、食べてない人見ると『ご飯作ってあげなきゃ』とかお節介焼きだから、相手が『良いよ』って言ってもやっちゃうんだ。」

 

 簪「そうなんだ...。」

 

 開理「ところで、ご飯も食べずに何する気だったの?」

 

 簪「っ...専用機の開発。」

 

 開理「専用機?簪さんの?」

 

 簪「うん...最初から話すと、私にはお姉ちゃんがいてね。更識楯無っていうんだけど。」

 

 開理「あ~、入学式で挨拶してた人か。たしか生徒会長だったよね。てことは、生徒会長の妹ってことか。なんか比較されて面倒そうだな。」

 

 簪「っ...そうだね、私は幼い頃から、お姉ちゃんと比較され続けてきた。あの頃は、お姉ちゃんや、従者も守ってくれてて大丈夫だったんだけど、ある日お姉ちゃんに『あなたは無力で居なさい』って言われて、私は、お姉ちゃんが誇れる妹になりたかったのに...そんな時に、織斑秋十の専用機を、私の専用機を開発してた『倉持技研』が作ることになって、私の専用機開発は中断。だから、お姉ちゃんは一人で創ってたらしいし、私も一人で創らなきゃ、お姉ちゃんにまた恥をかかせちゃうから、だから、私は一人で『打鉄弍式』を作って、お姉ちゃんを超えたい。だから寝る間も惜しんで作ってるの。」

 

 開理「...なあ、その専用機。俺に手伝わせてくれないか?」

 

 簪「えっ?」

 

 開理「俺さ、今までISを作ったことが何度もあるんだけど、そのすべてが一から、コアから全部作ったんだ。」

 

 簪「え!?こ、コアから!?」

 

 開理「ああ、システム、フレーム、コア、展開技術、その全部を俺が一から仕上げた機体が、この世で七つしかないけど存在してる。その最初の機体がこいつ、オーネストなんだ。」

 

 簪「す、すごい...でも、私一人でやらなきゃ...。」

 

 開理「本当に生徒会長は一人で作れたのかな?どこからどこまでかは知らないけど、人に頼らずに何かを成し遂げるなんて俺は無理だと思う。だって、必要な機材をそろえるのだって頼ってるじゃない、だからこそ、頼られたいって思う人がいると思う。現に俺がそうだし。」

 

 簪「じゃ、じゃあ、お願いして良いかな...?」

 

 開理「わかった、整備室だよね。行こう!」

 

 簪「あ、ちょっ、は、早っ...。」

 

 ~整備室~

 

 開理「これが、打鉄弐式...これって、ミサイルポッド?」

 

 簪「うん、合計四十発...。今作ってる、マルチロックオンシステムを使って一斉発射したり、数発だけ発射したりできるようにしたくて...。」

 

 開理「なるほどな、簪さんは得意武器とかある?」

 

 簪「近距離だと薙刀、遠距離なら何でも大丈夫だよ...。」

 

 開理「わかった、これ、俺の思い描いてるのを作ってみてもいい?」

 

 簪「コンセプトから外れないなら...大丈夫だよ...。」

 

 開理「了解、じゃあ始めようか。」

 

 ~数十分後~

 

 開理「こんなもんか。」

 

 簪「え、す、すごい、すごいよ、こんなにカッコよくて、私の想像してたのよりもはるかにいいよ...!!」

 

 開理「盛り込んだのは、俺が作った『オートマルチロックオンシステム』。これは、操縦者じゃなくて、組み込んだAIが自動的に、状況分析から相手をロックオンし、追尾性能を上げたシステム。これが一つ目。二つ目が、雷の薙刀『リュゲルグリッター』。電気を帯びた薙刀で、純水でも感電するようになってる。三つ目は銃火器を色々増やしてみた。ショットガンやガトリング、状況下に応じて使い分けてくれ。」

 

 簪「さ、最後まで任せちゃった...ごめんね、それと、ありがとう。」

 

 開理「大丈夫、言ったでしょ、お節介焼きだって。それに、しっかり会長さんと向き合って気持ちを伝えあって欲しかったし、戦うんでしょ?会長さんと。」

 

 簪「うん、これでお姉ちゃんと戦うよ...そういえば、もう打鉄じゃないね。」

 

 開理「あ、ほんとだ。ごめん、コンセプト変えないって言われたのに...。」

 

 簪「だ、大丈夫だよ!私がイメージしてたよりこっちの方が素敵だもん。じゃあ、開理君が新しい名前考えてみて。この子を完成させてくれた開理君につけてほしいの。」

 

 開理「わかった、じゃあ、この子の名前は『パンドラ』だ。」

 

 簪「パンドラか...どういう由来なの?」

 

 開理「それは言わずもがなパンドラの箱だよ。でも、俺はパンドラの箱には災厄ばかりが詰まってるわけじゃないと思ってる。何を持ってるかわからないっていう意味と、災厄と呼ばれるものと同じくらいの強さを持ってるっていう意味を込めて、パンドラだよ。」

 

 簪「なるほど、素敵な名前だね...本当にありがとう。これで私は、お姉ちゃんに追いつけるかもしれない!」

 

 開理「応援してる。だからと言っては何だけど、クラス代表決定戦の時は応援してほしいな、なんて...。」

 

 簪「もちろん...!全力で応援するね...!」

 

 開理「あ、ありがとう!頑張るよ。しっかり見ててね。」

 

 簪「うん、見逃さないよ...。あと、ご兄弟さんたちも応援するね...。」

 

 開理「わかった。じゃあ、部屋に戻ろっか。」

 

 簪「うん...。行こう...。」

 

 開理は、簪の専用機を作り、彼女の努力を後押しした。二人にはこれからいろんなことが待ち受けているのだが、それはまた今度。

 

 開理・簪((ね、眠れない...!))

 

 





 ということで、開理と簪ちゃんの初めてのしっかりとした絡みでした。ちなみに、開理君の正妻(予定)です。簪ちゃんのオリジナルIS『パンドラ』は、元から知っていたマルチロックオンシステムをどうにか残してリメイクしたいなと思い、こんな風に、薙刀と銃火器の追加、オートマルチロックオンシステムの追加にして見ました。これで簪ちゃんは、引き金を引くだけでミサイルを打てます。とんでもないですね。(震え)
 次回からついに、クラス代表決定戦が始まります。(予定)
 それではまた次回もよろしくお願いします。
 読了ありがとうございました。
 


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#4 肩書なんかこの世界では邪魔でしかないんだよ!!

 どうも、青海翠果です。さて今回は、三人目のヒロインこと、更識楯無さんが出ます!そして、セシリアとのバトルも始まります!今回は大ボリューム!5000文字を超えました!!いつもより長いですが、今回も楽しんでいただけると幸いです。
 それでは第四話、どうぞ!


 

~翌朝~

 

 

 開理(なんか、全然眠れなかったけど心は軽いんだよな。なんでだろ?)

 

 簪と共に朝食を食べながら、そんなことを考える開理。

 

 簪「今日は...何するの...?」

 

 開理「そうだな~、会ったことないけど生徒会長さんとお話しようかな。色々聞きたいこともあるし。」

 

 簪「お姉ちゃんと...?」

 

 開理「うん、簪さんとの試合とかも、予定聞かないといけないし、簪さんに仲介人が必要ならいくらでもなるし。」

 

 簪「あ...ありがとう...でもその前に、開理君の練習とかは...?」

 

 開理「放課後に簪さんとパンドラの定着も兼ねて、一緒に練習しようと思ってるんだけど、良いかな?」

 

 簪「っ!も、もちろん大丈夫だよ...!むしろ、こっちがお願いしたいくらいだよ...。」

 

 開理「なら、改めてよろしくね。」

 

 簪「うん...よろしくね...。」

 

 

 ~昼休み~

 

 

 開理「さて、生徒会長さんは...ん?」

 

 楯無「あの子が...。」

 

 開理「どなたですか、そこに隠れてるのは?」

 

 楯無「っ!さすがに気づいちゃうわよね、気配隠してなかったし。」

 

 開理「はい、で、確かあなたは...。」

 

 楯無「ええ、あなたが今探してた、更識楯無よ。初めまして、本当の世界初の男性操縦者、神代開理君。」

 

 開理「やっぱり!俺、あなたに色々伝えることや聞きたいことがあって、探してたんです。」

 

 楯無「あら、何かしら?もしかして簪ちゃんのことかしら?」

 

 開理「っ!それも一つあります。でもまず、伝えたいことといいますか、提案があります。」

 

 楯無「提案?」

 

 開理「はい、ラビットクラフトワークス並びに亡国機業と、更識で協定のようなものを結びたいんです。」

 

 楯無「!協定!?」

 

 開理「ええ、組織的な同盟といいますか、互いに出資しあったり、技術や情報などの相互提供などをしたいと思ってます。」

 

 楯無「...本当の話なの?裏に何かあるんじゃないの?」

 

 開理「嘘ついても更識と戦争するだけで何もメリットがないじゃないですか。それに俺、嘘が通じないし大嫌いなんですよ。でも信じたくないことは信じない我儘なやつなんで。」

 

 楯無「本当かしら?今は保留にするけど、もし牙が見えたら戦いの合図だと取らせてもらうわ。」

 

 開理「あ、はい。というか、今ここで情報を渡しましょうか?そのほうが信憑性が高いし、俺がどれだけ頭おかしいことをしてても人類的に善なのか悪なのかがわかると思いますし。」

 

 楯無「え!?いいの!?」

 

 開理「はい、えっと、これか。どうぞ。」

 

 楯無「あ、えっと、見てもいいの?」

 

 開理「はい、信じてもらうためにも、これが一番手っ取り早いんで。」

 

 そして楯無はすべて閲覧し、データを自分のUSBメモリに記録し、開理に端末を返した。

 

 楯無「どうやら本当みたいね、疑ってごめんなさい。」

 

 開理「いえいえ、まあ最初は疑うと思ったんであのデータを持ってきてたんです。そしたらやっぱり、使う場面があったんで良かったです。」

 

 楯無「今、口約束で決められるものじゃないけど、また後日、正式に話し合いましょう。ところで、簪ちゃんの話は?ルームメイトみたいだけど、仲良さそうじゃない♪」

 

 開理「あ、えっと、いろいろあって、簪さんの専用機の残りを俺が作ってしまいました。勝手な真似をしてすみませんでした!」

 

 楯無「あ、良いのよ、大丈夫よ。簪ちゃんも、人を頼れるくらい強くなったってことだと私は思ってるの。精神面では簪ちゃんのほうが強いと思ってるわ。そういえば、簪ちゃんは私と試合をしたいのよね?」

 

 開理「え、知ってたんですか?」

 

 楯無「昨日もこっそり見てたの、整備室のやり取り全部。」

 

 開理「え!?全然気づかなかった、じゃあ、試合は...。」

 

 楯無「もちろん受けるわ!簪ちゃんは私を超えるために、きっと並々ならぬ努力を積み重ねてくるはず。その努力の成果をしっかり受け止めて、きちんと仲直りすることが、もう一度姉と認めてもらうための、私のケジメなの。」

 

 開理「わかりました、では試合はいつにしますか?」

 

 楯無「開理君は試合があるんでしょう?それはしっかり見ておきたいから、二週間後くらいにしましょう。応援してるわよ、頑張ってね♪」

 

 開理「ありがとうございます、やるからには無敗で行きますよ。」

 

 楯無「お、言ったね~、じゃあ開理君の実力、しっかり見せてもらうわよ。」

 

 開理「はい。見ていてください。」

 

 楯無「うん、じゃあまたね。期待してるよ、開理君♪」

 

 開理「あ、はい。」

 

 

 ~一年四組の教室~

 

 

 簪「お姉ちゃんと話したの...?かなり早いね、で、お姉ちゃんはなんて...?」

 

 開理「試合は受けるけど、クラス代表決定戦とかあるから、二週間後だって。」

 

 簪「わかった、それまで練習、よろしくお願いします...。」

 

 開理「こちらこそ、よろしくお願いします。あと楯無さんから、代表決定戦で応援するって言われたんだけど。」

 

 簪「開理君の実力に、皆が注目してるんだよ...かくいう私も、今日戦うのが楽しみでもあり緊張もしてる...。」

 

 開理「俺の実力っていうか、単純にこのオーネストが強すぎるんだ。決して俺の強さじゃない。こいつの力を知ってる知らない関係なく勝つのはほとんど無理で、これを使えば確実に勝てるようなもんだ。」

 

 簪「そ、そんなに...!?」

 

 開理「通常で8種類の『モード』、さらに相手を倒すためだけの三つの『バースト』っていうのが入ってる。」

 

 簪「多機能過ぎない...?」

 

 開理「俺も思った、でもこれを入れて今も慣れちゃったから、これ以外の選択肢がないようなもんなんだよ。」

 

 簪「そうなんだ、勝てるものじゃないんだね...。」

 

 開理「まあ、簪さんを強くしたいのには変わりないし、負けてもいいから努力を積み重ねてほしい。」

 

 簪「うん、頑張る...。」

 

 

 ~放課後~

 

 

 一夏「開理兄、練習どうするの?」

 

 開理「俺はルームメイトの簪さんとやろうと思ってる。模擬戦とかやるんだったら、いつでも誘ってくれ。」

 

 一夏「そうなんだ、わかった。お互い頑張ろうぜ!」

 

 開理「ああ、健闘を祈るってやつだな。じゃあ、また明日。」

 

 一夏「うん、開理兄も!」

 

 

 ~アリーナ~

 

 

 開理「じゃあ簪さん、始めよっか。」

 

 簪「う、うん...それが、オーネスト...綺麗だね...。」

 

 開理「ホント?ありがと。簪さんはどう?違和感とかはない?」

 

 簪「うん...大丈夫...むしろフィットしてる...良い感じだよ...。」

 

 開理「良かった。じゃあチェックとかいろいろしてから始めるよ。まず...。」

 

 

 ~約一週間後・アリーナ控室~

 

 

 開理「ようやくこの日が来たな。」

 

 スコール「応援してるわ、手加減するんでしょうけど。」

 

 開理「一応、相手と同じ土俵で行きたいんで。」

 

 スコール「完全に心を折る気なのね。」

 

 開理「そうしないと、ただの馬鹿のままでしょ?取り返しのつく前に矯正しないと。」

 

 スコール「相変わらずやることがえげつないわね、まあいいわ。好きにやっちゃいなさい。」

 

 開理「了解です。じゃあそろそろ行きますね。」

 

 選手の方はアリーナに出てください。

 

 開理「神代開理、オーネスト。発進!」

 

 

 ~アリーナ~

 

 

 セシリア「あなたが神代開理さんですか?わたくしに宣戦布告した翠天使と呼ばれる方は。」

 

 開理「ああ、お前の傲慢なプライドを叩き潰しに来た。」

 

 セシリア「できるとお思いで?」

 

 開理「余裕。ていうか始めようぜ。」

 

 セシリア「その減らず口も聞けなくして差し上げますわ!」

 

 試合、開始!

 

 セシリア「ハッ!!」

 

 試合開始と同時に、セシリアが放った弾丸は...

 

 開理「フッ。」

 

 最小限の動きで避けられる。

 

 セシリア「なっ!?」

 

 開理「はぁ...。」

 

 そして開理は動きながら

 

 開理「モード・アーチャー。」

 

 〈Archer mode activete〉

 

 と言いながら、手にスナイパーライフルを出して、セシリアの弾丸を撃ち落としていく。

 

 セシリア「そ、そんな!?でも、こんなのもあるのですわ!ティアーズ!」

 

 セシリアが出したのは、彼女の専用機『ブルー・ティアーズ』のBT兵器『ティアーズ』。機体と同じ名前だが、気にしてはいけない。

 

 セシリア「さあ、踊りなさい!私とティアーズが奏でるワルツで!」

 

 開理「生憎と、シャルルって曲が気に入ってるんでそれの方がいい。」

 

 セシリア「どうでもいいですわ!」

 

 ティアーズの攻撃を、開理は完璧に躱しつつ、セシリアのある弱点に気づく。

 

 開理「(まさか...)フッ!!」

 

 セシリア「っ!」

 

 セシリアはティアーズを操作して攻撃をかわすが

 

 開理「(やっぱりこいつ、ビットを操作してるときは自分が動けないのか!)モード・ガンナー。」

 

 〈Gunner mode activete〉

 

 そうして二丁の銃を取り出すと

 

 開理「フッ!!ハッ!!ハッ!!タッ!!」

 

 セシリア「なぁっ!?ティアーズが!!」

 

 開理「やはりな。アンタ、ビットを操作してるときは自分が動けないんだろ?だから、自分が避けようとするとビットの操作ができない。なら、アンタを攻撃しようとするふりをしてビットを落とせば、あとは楽なもんだろ。」

 

 セシリア「今の短時間でそこまで!?」

 

 開理「試合にはどんな時でも勝つためのヒントが転がっている。それすら探そうともしないアンタ程度に、負けるつもりは毛頭ない!!」

 

 セシリア「ですが、ティアーズは四基だけじゃないのですわ!」

 

 開理「見た目の構造上、そうだろうと思ってた!」

 

 そういいつつ避ける開理、そして

 

 開理「じゃあこっちも見せてやるよ。展開、『オービタル』!!」

 

 そう言うと、オーネストの装甲からBT兵器が出てきた。しかも15基も。

 

 セシリア「なぁっ!?そんなばかな!?」

 

 開理「予想外のこと程度でパニクってんじゃねえよ!!」

 

 セシリア「!?」

 

 開理「自分が一番強いなんて思ってるからそうなるんだろ!?代表候補生『程度』でそんな驕ってんじゃねえよ!!アンタが女だからなんだ!?俺が男だからなんだ!?今はお互い、ISという兵器に乗った一人の戦士だ!!なら、自分の相棒と一つになってる時こそ、命を懸けろよ!!女だから、代表候補生だから、なんて肩書なんかこの世界では邪魔でしかないんだよ!!ISに乗るなら、いつでも命を奪われると思った方がいい。絶対防御が守り切れない攻撃だってあるくらいなんだ。いつ死んだっておかしくないだろ!!なら、全力で向かって来いよ!!でなきゃ何も意味がないだろ!!」

 

 セシリア「!!(わたくしは、驕っていたの?男だからと見下して、相手の実力も計ろうとしなかったのは、驕っていたから?だから私は今、こんなに無様な姿を晒して...わたくしは、何て愚かだったのでしょう。この方にも失礼を沢山...なのにこの方は、わたくしの目を覚ましてくれた。なら、その気持ちに報わなければ!)」

 

 セシリア「先ほどまでの無礼、失礼しました。」

 

 開理「!、良いさ、じゃあ、本気で来い!!俺は本気じゃないけどな。」

 

 セシリア「やはりそうでしたか、でも簡単に負けるつもりはありませんわ!」

 

 開理「良いねぇ、じゃあこっちも、モード・セイバー!」

 

 〈Saber mode activete〉

 

 開理「俺の得意な剣で行こうか。」

 

 セシリア「どれだけのモードを!?」

 

 開理「ざっと8種類くらいだなっ!!」

 

 セシリア「あっ!?ティアーズが!?」

 

 開理「最後に全力を見せてみろ!俺も全力の一部を見せる!」

 

 セシリア「は、はい!!インターセプター!」

 

 開理「ダガーか、近接だな。さあ、行くぞ!!リミットリリース!!」

 

 〈Limit release saber mode full break〉

 

 セシリア「はああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

 開理「おらああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 シールドエネルギーエンプティ、よって勝者、神代開理!

 

 観客『オオオオオオオオオオオォォォォォォォ!!!!!!!!!』

 

 ISを解除したセシリアを、お姫様抱っこする開理。

 

 開理「よっと、大丈夫か?」

 

 セシリア「あ、すみません///」

 

 開理「大丈夫、てか、ちゃんと食べてる?ものすごい軽いけど。」

 

 セシリア「そ、そうでしょうか?///」

 

 開理「まあいいや、ピットに連れてくけど良い?」

 

 セシリア「は、はい、お願いします。」

 

 

 ~アリーナ・控室~

 

 

 セシリア「本当に、申し訳ございませんでした!!」

 

 開理「いえいえ、もうこれで、人を見下したりはしないでしょ?」

 

 セシリア「はい、もう自分は強いなどと驕ったりはしませんわ、あなたのおかげです、本当にありがとうございました!」

 

 開理「それならよかった。強くなっても驕らずに努力する、戦士としての基本だ。よく覚えておいて。」

 

 セシリア「はい、えっとそれで、もしよろしければ、開理さんとお呼びしてもよろしいでしょうか?///」

 

 開理「え、いいよ?じゃあこっちは何て呼べばいい?」

 

 セシリア「ではセシリアとお呼びください///」

 

 開理「わかった、これからよろしく、セシリア。」

 

 セシリア「は、はい///」

 

 開理「じゃあ、次の試合の準備をするから、そろそろ行くね。」

 

 セシリア「は、はい!頑張って下さい!」

 

 開理「もちろん!」

 

 さて、次の試合は秋十との戦い、開理はどれほどの力を見せるのか?

 

 




 いかがだったでしょうか。開理君は無自覚モテ男です。しかもやることが全部カッコよく映るせいで惚れる人が多いらしい。羨ましいような、面倒くさそうな感じですね。
 ちなみに、楯無さんとセシリアの機体も、開理が新しく作っちゃうので、それもお楽しみに!
 それではまた次回、よろしくお願いします。
 読了ありがとうございました。


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#5 戦ったことにしっかり意味がある

 どうも、青海翠果です。さて今回は、残りの試合を全部盛り込んでおります。話の展開が速いかもですが、どうぞお楽しみください。
 それでは第五話、スタート!


 

 ~アリーナ控室~

 

 

 開理「さ~て、自分では天才と疑うことはないが、身内からの評価は最底辺な、織斑秋十の心を折りに行きますか。」

 

 選手の方はアリーナに出てください。

 

 開理「神代開理、オーネスト。再発進!」

 

 

 ~アリーナ~

 

 

 開理「待たせたな。」

 

 秋十「気にしないよ、君が翠天使かい?」

 

 開理「その名前は嫌いなんだよ、よしてくれ。あ、そういえば初めましてだったな。神代百夏、神代一夏、神代円夏の兄、神代開理だ。宜しくな、自称天才。」

 

 秋十「なっ!?自称じゃない、ちゃんとした天才だ!それに君があの三人の兄だって!?」

 

 開理「お前程度が天才なわけあるか、それに天才は自分で天才なんて言わないのが普通だろ。」

 

 秋十「なんだと!?ま、まあいい、天才の実力を見せてあげよう。」

 

 開理「そうかい、どうでもいいからとっとと始めようぜ。」

 

 試合、開始!

 

 秋十「先手必勝!ハアアアアァァァァァ!!!!!」

 

 開理「遅い、フッ!」

 

 秋十「なっ!?今のスピードを避けたのか!?」

 

 開理「はぁ、やはり初心者じゃこの程度か。モード・セイバー。」

 

 〈saber mode activete〉

 

 秋十「オルコットの時の剣か、だが剣なら!」

 

 開理「あのさ、新しく作られた機体でも、音速を超えてなきゃ俺には勝てないのに、なんで勝てるビジョンが見えてるの?あ、そうか。自分の実力程度に慢心してるからか。」

 

 秋十「くっ、黙れええぇぇぇぇぇ!!!!」

 

 開理「お前が黙れよ、ハアッ!!」

 

 秋十「グワァッ!!な、なんで、この白式は、ISの中では速い方だって。」

 

 開理「最速がこいつだからだろ、それに、束さんがコアをばらまいたとしても、フレームの作り手が俺以外なら、コアとのつながりのかけらもない欠陥機ばかりができるだろうよ。」

 

 秋十「なんだと!?君だから何ができるっていうんだ!?」

 

 開理「ISコアから全部作れるけど?その証明に、このオーネスト、一夏のエリュシオン、百夏のミネルヴァ、円夏のツクヨミは全部コアから俺が作った。」

 

 秋十「なに!?そんな馬鹿な!?ISコアは束さんにしか作れないはずじゃ!?」

 

 開理「そんなの誰が決めたよ。まあいい、モード・デュアルセイバー。」

 

 〈Dual saber mode activete〉

 

 機械音がそう告げると、もう一つ剣が現れた。

 

 秋十「もう一つ剣が!?」

 

 開理「面倒だから、もう終わりにしようか。リミットリリース!」

 

 〈Limit release dual saber mode full break〉

 

 秋十「クッ、クソオオオオオォォォォォ!!!!」

 

 開理「ゼヤアアアアァァァァァ!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 シールドエネルギーエンプティ、よって勝者、神代開理!

 

 観客「オオオォォォォォ!!!!!!!!」

 

 開理「自分で歩けよ、織斑。俺はお前とはあまり関わりたくないんでな。」

 

 秋十「うっ、ううっ...。」

 

 開理は、気絶してる秋十にそう言い放ち、アリーナを後にした。

 

 

 ~アリーナ控室~

 

 

 開理「ふうっ、やっぱ二回連続は疲れるな...。」

 

 セシリア「あっ、開理さん!おかえりなさいませ。」

 

 開理「セシリア、こっち側に来たのか。次はこっちから?」

 

 セシリア「それもありますが、戦い終わった開理さんを労いたくて...でも、わたくしなどに労われても...。」

 

 開理「そんなことはない。よっぽど性格が腐ってなければ、試合の後は敵味方関係ないって言うし、大丈夫だよ。」

 

 セシリア「良かった...!それで、先ほどの戦いはとても素晴らしかったですわ!ですが、そのオーネストという機体はどうやって入手したのですか?」

 

 開理「これ?コアから自作。」

 

 セシリア「えっ!?コアから!?」

 

 開理「一応独学だけど、束さん以外にコアを作れる唯一の人間が俺ってこと。ちなみに、これからセシリアが戦う一夏達五人のISも全部コアから俺が作った。」

 

 セシリア「勝てる気がしませんわ...。」

 

 開理「負けてもいいじゃない、戦ったことにしっかり意味がある。負けても、しっかり君の経験になるだろうし。精いっぱい頑張って。」

 

 セシリア「は、はい!(バトルの時とは違い、なんて優しいのでしょう。この方のためなら、私は...)」

 

 開理「じゃあ俺は、最後の試合だから休んでくるね。また後で。」

 

 セシリア「はい、出来れば、見ていてくださいね!」

 

 開理「もちろん!ファイト!」

 

 セシリア「はい!」

 

 

 ~アリーナ・観客席(楯無・虚サイド)~

 

 

 楯無「これは...凄まじいわね。」

 

 虚「あの正確な射撃や、あの速度の斬撃を、あんな最小限の動きで躱しきるなんて...。」

 

 楯無「私も、まだまだってことね。開理君には勝てる気がしないわ。」

 

 虚「私もです。どうやったらあれほどの技術が...。」

 

 楯無「翠天使の名は伊達じゃないってことなのかしら。それに、たぶん彼、まだ本気出してないわ。」

 

 虚「あれほどの力を出してまだ、何かを持っているんですか?」

 

 楯無「わからないわ。でも、次の会長は開理君に決まったようなものじゃない。」

 

 虚「それはわかります。お嬢様が勝てる気がしないのですから、きっとこの学園の誰も、彼には勝てないでしょうね。」

 

 楯無「今年の一年生は豊作ね~。」

 

 

 ~アリーナ・観客席(簪・本音サイド)~

 

 

 簪「開理君、やっぱりすごい...!」

 

 本音「あれがかんちゃんの言ってた、かいりんなんだね~。とっても強かったね~。」

 

 簪「もしかしたら、お姉ちゃんにも勝てるかもね...。」

 

 本音「確かに~、お嬢様にも圧勝かも~。」

 

 簪「最後の試合も、きっと勝ってくれると思うよ。」

 

 本音「お~、かんちゃんはかいりんが好きなのかな~?」

 

 簪「えっ!?///え、えと、う、うん///だ、だって、あんなに、私を励ましてくれたり、支えてくれたり、好きにならないわけがないじゃん...!」

 

 本音「それほどかいりんが素敵ってことなんだね~、かんちゃんがんばれ~。」

 

 簪「応援は嬉しいけど、他の人には言わないでね...!」

 

 本音「うん、わかってるよ~。」

 

 

 ~アリーナ・観客席(一夏達サイド)~

 

 

 一夏「さすが開理兄、無傷ってスゲーなぁ!」

 

 百夏「兄さん、見せつけたね~。」

 

 円夏「圧倒的勝利だな。私たちもあれほどの技術を身に着けたいものだ。」

 

 鈴「無理だって。あそこまでの技術は、開理さんしかできないと思うよ。でも、やっぱ勝ちたいって思っちゃうのよね。」

 

 箒「そうだな、いつか届きたいと思う目標でありながら、進むたびに開理さんも進むから距離が変わらないんだな。」

 

 一夏「改めて、開理兄ってスゲーってことだよな。」

 

 

 ~アリーナ・指令室~

 

 

 千冬「まさかあれほどとは...私でも勝てないかもな。」

 

 真耶「凄まじかったですね、この学園の誰よりも強いんじゃないですか?」

 

 千冬「だろうな、彼は私よりも若い時からあの機体に乗っていたのだ、私以上の技術を持っていたとしても不思議じゃないな。」

 

 真耶「あれでまだ成長できるっていうんですからとんでもないですよね。」

 

 千冬「それに、きっとさっきの二つの試合、どちらも本気を出していないだろうな。」

 

 真耶「彼に勝てる人は、この世にいるのでしょうか?」

 

 千冬「いや、おそらく本当の世界最強が、開理君なんだろう。モンド・グロッソでも容易く優勝しそうだな。」

 

 真耶「いろいろ規格外ですね。」

 

 千冬「そうだな。」

 

 

 ~休憩室~

 

 

 開理「あ~、疲れた。んで、セシリアと織斑の試合はどうなってるかな?」

 

 シールドエネルギーエンプティ、よって勝者、セシリア・オルコット!

 

 観客「オオオォォォォォ!!!!!!」

 

 開理「ふっ、大丈夫そうだな。じゃあ、労いにでも行くか。」

 

 

 ~アリーナ控室~

 

 

 開理「セシリア、お疲れさん。」

 

 セシリア「開理さん!見てくださいましたか?」

 

 開理「おう、ノーダメだったな。いいことだ。遠距離は、近接に近寄られなければ勝てる、単純だな。」

 

 セシリア「油断せず、細心の注意を払って戦えば、わたくしもあそこまで戦えるということに気づきましたわ。」

 

 開理「誰であろうと、侮るべからずだな。」

 

 セシリア「次の試合も精いっぱい頑張りますわ!」

 

 開理「ああ、善戦を期待してるぞ。」

 

 

 ~数時間後~

 

 

 その後、セシリアは他のメンバーに善戦したものの、残りの全試合は敗北。秋十は傲慢な性格を隠さず出したが、白式の性能を全く発揮することができず、全敗。五人の戦いとなり、残ったのは...

 

 

 

 

 一夏「もうそろそろ、SEが切れそうだな。そっちはどう?」

 

 百夏「こっちもぎりぎりだよ。次の一撃で決着を付けよう。」

 

 一夏「わかった。この一撃で決めるぞ、エリュシオン!」

 

 百夏「最後決めるよ、ミネルヴァ!」

 

 一夏「ラアアアァァァァァ!!!!!」

 

 百夏「ハアアアァァァァァ!!!!!!」

 

 

 

 

 シールドエネルギーエンプティ、よって勝者、神代百夏!

 

 観客「オオオォォォォォ!!!!!!!!!」

 

 百夏「やったぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 

 一夏「クソッ!!....おめでとう、百夏姉!」

 

 百夏「うん、ありがと、一夏!」

 

 

 

 ~アリーナ控室~

 

 

 開理「百夏の勝ちか、代表対抗戦も楽しみだ。さて、今回のトリとして、最後を綺麗に締めますか。」

 

 選手の方はアリーナに出てください。

 

 開理「神代開理、オーネスト。発進!」

 

 

 ~アリーナ~

 

 

 開理「待たせたな、エリミネア。」

 

 リサーナ「気にしてません、さっさと始めましょう。」

 

 開理「そうだな、始めよう。」

 

 試合、開始!

 

 リサーナ「ハアアアァァァ!!!!(この斧で、このスピードなんて、想定していないはず。先手必勝です!)」

 

 リサーナの機体は、軽く130キロを超えるスピードを出しているのだが、

 

 開理「はぁ、遅すぎだろ。」

 

 リサーナ「えっ?」

 

 開理「モード・ソニック。」

 

 〈sonic mode activete〉

 

 開理「ハアッ!!」

 

 リサーナ「なっ!?一体どれだけの速度を!?」

 

 開理「今のでマッハ4くらいかな、あとその系統の武器のスピードは、今から俺が出すくらいが普通だろ。ミックス、モード・バーサーカー!」

 

 〈mix mode berserker activete〉

 

 そして開理の手には、長さ約2,5メートルの巨大な鉄球棍棒が出た。

 

 リサーナ「そ、そんな巨大な武器で、自分の動きをコントロールできるはずが...。」

 

 開理「どうだろうな、もう色々と面倒なんだ。一撃で終わらせる。リミットリリース!」

 

 〈Limit release sonic mode plus berserker mode full break〉

 

 開理「ドラアアアアァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!」

 

 リサーナ「キャアアアア!!!!!!」

 

 シールドエネルギーエンプティ、よって勝者、神代開理!

 

 観客「オオオォォォォォ!!!!!!!」

 

 開理「ふう、これけっこう疲れるんだよな~。」

 

 リサーナ「うっ、そ、そんな...私が負けるなんて...。」

 

 開理「セシリアにも言ったんだけど、代表候補生『程度』で誇ってんじゃねえよ。そのせいで、相手の実力も正確に測れないのなら、そんなプライド捨てろよ!!」

 

 リサーナ「っ!!」

 

 開理「じゃあな、自分で戻れよ。」

 

 これにて、クラス代表決定戦は終了した。さて、代表は誰になるのか?

 




 リサーナはこの章だけのモブキャラ的な感じです。おそらく今後出てくることはないでしょう。
 あと、オーネストのモードは、武器系のモードはfateのクラス名をあてはめました。剣ならセイバー、槍ならランサー、ハンマーならバーサーカー、スナイパーライフルならアーチャーといった感じです。ガンナーは二丁拳銃です。あともう一つ、ルーラーモードというのがあるのですが、それは今後出てくるのでお楽しみに。
 次回かその次で、第一章は終わるのですが、第二章やそれ以降も出していくつもりなので、どうぞよろしくお願いします。
 それではまた次回。
 読了ありがとうございました。


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#6 だからといって何が変わるわけじゃないし

 どうも、青海翠果です。年越し前ギリ投稿できた~!一週間ぶりで申し訳ありません!いや~バンドリでドリフェスがあって10連引いたらピックアップリサ姉星四を引いて関係ない薫さん星四を引いて前回の紗夜日菜イベガチャのつぐみちゃんを引いて、などなどあり、こんな時間に投稿することになってしまいました。
 さて今回は、一章ラストの回です。それではどうぞ!


 

 

 ~一年四組の教室~

 

 

 スコール「さて、このクラスの勝利者は神代君なんだけど、代表になるんじゃなくて、代表を『選ぶ』人を決める決定戦だったから、この中で誰が代表に選ばれてもおかしくないのよ。で、神代君。あなたは誰を選ぶのかしら?」

 

 開理「その前に、役職として『副代表』というのを作ってもいいでしょうか?」

 

 スコール「構わないわ、その副代表の方はクラス代表対抗戦には出ないのでしょう?」

 

 開理「はい、代表のみが出ます。では、代表に神代開理、副代表に更識簪さんを指名したいと思います。」

 

 簪「!!」

 

 他の生徒『!?』

 

 スコール「わかりました。更識さんは宜しいかしら?」

 

 簪「は、はい!!」

 

 スコール「他の皆さんは、二人で良ければ拍手をしてください。」

 

 パチパチパチパチ

 

 スコール「では、今日の授業はここまでね。クラス代表対抗戦は二週間後だから、神代君は頑張ってね。それでは。」

 

 

 ~一年一組の教室~

 

 

 千冬「それでは、一番勝利数の多かった神代姉に代表を決めてもらおう。」

 

 百夏「はい、じゃあ神代百夏を代表に指名します!」

 

 千冬「了解した、他の者で、異論のないものは拍手をするように。」

 

 パチパチパチパチ

 

 千冬「では、クラス代表決定戦及び、本日の授業はここまで。クラス代表対抗戦は二週間後だ。神代姉は準備を怠らないように、以上。」

 

 

 ~放課後~

 

 

 開理「ごめん、簪さん。勝手に指名しちゃって。」

 

 簪「え、う、ううん!!ぜ、全然大丈夫だよ...(むしろ一緒にいる時間が増えて嬉しいから!)。」

 

 開理「ホント!?良かった~勝手に色々しちゃって申し訳なくて...改めて、これからよろしく、簪さん。」

 

 簪「うん、宜しくね...。」

 

 開理「じゃあ、晩御飯どうしようか?」

 

 簪「あ、えと、お姉ちゃんと他にも二人いるんだけど...良いかな...?」

 

 開理「あ、そうなんだ、大丈夫!何人増えてもいけるから大丈夫!」

 

 簪「あ、ありがとう...!!」

 

 開理「楯無さんと、他は誰が来られるの?」

 

 簪「一組の布仏本音と三年の布仏虚さんだよ...。」

 

 開理「へぇ~、関係性がわからないけど、どんな関係だったりするの?」

 

 簪「本音は私の従者で、虚さんはお姉ちゃんの従者なの...。」

 

 開理「じゅ、従者!?...えっと、簪さんのお家って、結構お金持ち?」

 

 簪「あ、あれ?更識って、聞いたことない...?」

 

 開理「うん、そんなに有名なの?俺、IS開発ばっかりしてたからかな?」

 

 簪「なら、仕方ないのかな...?まあ、一応、お金持ちの部類に、入ると思うよ...。」

 

 開理「へぇ~、まあ、だからといって何が変わるわけじゃないし。三人の好きな食べ物はわかる?」

 

 簪「うん、お姉ちゃんは....。」

 

 

 ~一時間後・食堂~

 

 

 本音「かんちゃん、お待たせ~。」

 

 虚「簪様、お久しぶりでございます。」

 

 簪「本音、待ってた。虚さん、お久しぶりです。」

 

 虚「それで...お嬢様?」

 

 楯無「あ、え、えっと、か、簪ちゃん...。」

 

 簪「あ、お、お姉ちゃん...。」

 

 楯無「あ、そ、その、ご、ごめんなさい!!」

 

 簪「あ、えっと、私も、ごめんなさい!」

 

 楯無「あ、えっと、簪ちゃんが謝ることじゃないのよ、全部私が悪いんだから...。」

 

 簪「ううん、私も、途中から意地になっちゃってたから。だから私も、ごめんなさい。」

 

 楯無「か、簪ちゃん...。」

 

 簪「と、とにかく!今日の晩御飯、久しぶりに皆で食べよう...!」

 

 楯無「!!そ、そうよね!!それで、開理君はどちらに?」

 

 開理「もう少しお待ちくださーい。」

 

 楯無「あっ、わかったわ~。」

 

 簪「じゃあ席で待ってるね...。」

 

 開理「了解です。」

 

 

 ~数分後~

 

 

 開理「とりあえず、皆さんの好きな食べ物の共通点に辛い物と卵があったんで、カレーリゾットオムレツにしました。」

 

 本音「おぉ~、おいしそ~!」

 

 簪「今日も素敵な料理だね...。」

 

 楯無「簪ちゃんはこんなにおいしそうな料理を毎日食べてるのね。少し羨ましいかも。」

 

 虚「本当においしそうですね。」

 

 開理「ありがとうございます。」

 

 

 ~食後~

 

 

 本音「初めまして~、布仏本音だよ~。気軽にのほほんさんって呼んでね~、かいりん。」

 

 開理「か、かいりん?」

 

 簪「本音はよく人にあだ名を付けるの、気にしないでね...。」

 

 開理「なるほど。宜しく、のほほんさん。」

 

 本音「うん、宜しくね~。ちなみに、ももちんとイッチーとマドマドのお兄さんかな?」

 

 開理「百夏と一夏と円夏のこと?そうだけど...。」

 

 本音「やっぱり~!三人とは同じクラスなんだよ~。」

 

 開理「なるほどな、じゃあ、三人のことも宜しく。」

 

 本音「うん、任されたのだ~!」

 

 虚「初めまして、本音の姉の布仏虚と申します。どうぞ宜しくお願いしますね。」

 

 開理「あ、宜しくお願いします。えっと布仏先輩。」

 

 虚「そんな固くなくてもいいですよ。下の名前でも構いませんよ。」

 

 開理「じゃあ、虚さん、宜しくお願いします。」

 

 虚「はい、宜しくお願いします。開理君。」

 

 楯無「私はもう知ってるわよね、というか、簪ちゃんとの決闘のことや今日のご飯も、ありがとね。あなたが来てくれて、本当に良かったわ。」

 

 開理「いえ、俺は、姉妹が仲悪い光景のままなのは嫌だったので。それに、せっかくルームメイトになったので、なにか力になれるならと思っていたんです。」

 

 簪「開理君...!本当に、ありがとう...!」

 

 開理「いやいや、副代表に任命しちゃったし、色々勝手にしたんだもん。そのお返しにすらならないかもだけど、協力できたなら良かった。」

 

 簪「じゅ、十分すぎるくらいだよ...その代わりといってはあれだけど、悩みとかあったら、私たちに何でも言ってね...!できる限り力になるから...!」

 

 楯無「そうね、ここまで力になってもらって、何も返せないのは嫌だもの。相談でもなんでもいいから、お姉さんたちにいつでも言ってね。」

 

 開理「あ、ありがとうございます。それで、楯無さん。同盟というか、協定的な話はどうなりました?」

 

 楯無「あ、それね。情報を解析したりしたんだけど、危険な情報どころか、私たちにメリットしかなかったわ。だから、明日にでも正式なものにできると思うわ。お願いしてもいいかしら?」

 

 開理「本当ですか!?意外と速かったですね、じゃあ束さんに連絡して、色々決めちゃいましょう。今日はもう遅いんで、明日でもいいですかね?」

 

 楯無「そうね。明日、生徒会室に来てくれる?そこで決めましょ。」

 

 開理「はい。では、そろそろ解散ですかね。」

 

 本音「そうだね~。じゃあまたね~かんちゃん、かいりん。お嬢様とお姉ちゃんもおやすみなさ~い。」

 

 虚「まったくあの子は...それでは、簪様、お嬢様、開理君、おやすみなさい。」

 

 楯無「おやすみ、虚ちゃん。じゃあ私も戻ろうかしら。おやすみなさい、簪ちゃん、開理君。」

 

 簪「おやすみなさい、お姉ちゃん...じゃあ、私たちも、戻ろっか...。」

 

 開理「そうだね、簪さんも、パンドラができたおかげで、健康的になったんじゃない?」

 

 簪「あ、わかる...?朝が気持ちよくなったんだ...。これも開理君のおかげだね...。」

 

 開理「そんな大袈裟な。でも、健康だと、毎日が楽に、楽しくなるんだよね。」

 

 簪「あ、そんな感じ...。いつもよりなんか、ゆとりがある気がするんだ...。」

 

 開理「そりゃいいことだ。じゃあ、おやすみ、簪さん。」

 

 簪「うん...おやすみ、開理君...。」

 

 そうして、クラス代表決定戦の夜は過ぎていった。

 

 第一章、終了。

 




 さて、一章ラストの今回は、更識、布仏、そして開理君のお食事会と布仏姉妹との初会話でございます。
 ちなみに開理君は、相手が好きになるきっかけは分からないけど、相手に好意を寄せられているということには敏感な方です。よって、簪ちゃんやセシリアの好意にバリバリ気づいてます。そして、その好意が暖かいので、向き合うことが恥ずかしく、ちょっと照れるような喋り方を意識して書いてます。
 あと、次回から、クラス代表対抗戦編に突入します。予定では、アーキタイプから一人だけ入れたいと思います。自分はアーキタイプをプレイしてないので、そのキャラしか書けそうにないんです。
 では、また来年もよろしくお願いいたします。
 また次回お会いしましょう。読了ありがとうございました。良いお年を~!!


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第二章 ~更識姉妹喧嘩&クラス代表対抗戦編~
#7 英国淑女の進化


 皆さん、ご無沙汰しております。青海翠果です。またネタ切れになりかけ、ラブライブの小説を一つ投稿するも、また読者側になりかけていましたが、やっとネタが思い浮かび、このIOの第二章を始めることが出来ました!
 ちなみに、第一章までの話のタイトルは、話中の開理君の台詞からとっていたのですが、章ごとにテイストを変えていこうと思っています。
 今後とも、不定期更新ではございますが、この作品と青海翠果をどうぞよろしくお願い致します。
 それでは、第七話スタート!


 ~生徒会室~

 

 

 この日、開理と楯無、更には通信で束を交えて、ラビットクラフトワークスと更識の協定についての話し合いをしていたのである。

 

 開理「こんな感じですかね。でも、意外と速い承諾でビックリしましたよ。」

 

 楯無「メリットしかない話をなぜ断るの?それに、篠ノ之束博士と交渉なんて、なかなかスリリングじゃない?」

 

 開理「この状況を楽しんでいたんですか?」

 

 楯無「私が承諾すればもうこの話し合いは終わっちゃうんでしょ?もう少しでいいから束博士と他愛のないはなしでもなんて思ってたんだけど...。」

 

 束『この話し合いが終わっても、束さんは個人的にお話ししたいんだけどな~、たっちゃん♪』

 

 楯無「た、たっちゃん!?」

 

 開理「のほほんさんと同じだと捉えてもらえれば大丈夫ですよ。というか、心を開いた相手限定で名前を呼びますけど。」

 

 束『そそ、つまりたっちゃんは束さんのお気に入りの一人になったのよん♪』

 

 開理「ちなみに簪さんもお気に入りに入ってますよ。」

 

 束『かんちゃんとは、アニメ談義で熱く語れそうな気がするんだよね~。』

 

 楯無「姉妹そろってあの大天災のお気に入りになっちゃったわ...。」

 

 開理「世界最強の味方ですね。」

 

 束『かい君がそれ言っちゃう~?人類最強のIS操縦者君?』

 

 開理「人類最強ではないでしょ、千冬さんがいるんだし。」

 

 束『いやいや、かい君ならち~ちゃんも簡単に倒せそうだよ?』

 

 開理「そんな馬鹿な...。」

 

 楯無「いえ、案外あり得るかもしれないわ、次のモンド・グロッソのシード枠とか。」

 

 束『そうだね~、かい君が鮮やかに敵を落としていくシーンが目に浮かぶね~。』

 

 開理「と、とにかく、これで更識と正式に協力関係になったてことですよね。」

 

 束『そうだね、たっちゃん、これからよろしくね!』

 

 楯無「はい、束さん!」

 

 開理「ていうか、楯無さんの専用機も、簪さんとの決闘が終わったら改良しましょうか?」

 

 楯無「え、いいの!?」

 

 開理「もちろん。でも、簪さんが戦いたいのはきっとミステリアス・レイディのほうでしょうから、決闘後っていうのは絶対ですけど。」

 

 楯無「そうね、でも開理君に改良してもらえるなら、新しい名前も付けてもらっちゃおうかしら?」

 

 開理「え、新しい名前になるならコンセプトから変えちゃうほどになるんですが...。」

 

 楯無「いいわよ、私自身、全力が出てる気がしない時がたまにあってね。それなら、私の戦い方に合ったものを開理君に作ってもらう方がいいと思ってね。」

 

 開理「わかりました、試合までに他に作るとしても、セシリアの機体とかの改良だと思うので、多分開発は出来ると思いますよ。」

 

 楯無「あら、セシリアちゃんの?」

 

 開理「はい、ブルー・ティアーズでしたっけ?彼女の実力はあの程度の機体じゃ引き出せないと思います。だから俺が改良します。」

 

 楯無「やけに優しいのね。」

 

 開理「変わろうとする人の手助けをしたいんです。」

 

 楯無「じゃあ、セシリアちゃんの機体も名前が変わるのかしらね?」

 

 開理「変えましょうかね、今の構想ならある程度決めていますが。」

 

 楯無「楽しみにしてるわ。」

 

 開理「はい、失礼します。あ、それと、これが束さんの電話番号です。」

 

 楯無「あ、ありがとね。」

 

 開理「いえいえ、じゃあ、失礼します。」

 

 楯無「うん、またね~。」

 

 ~放課後・アリーナ~

 

 セシリア「あら、開理さん!」

 

 開理「お、セシリア。ちょうどいいところに。」

 

 セシリア「え?どうかしたのですか?」

 

 開理「俺に、セシリアの機体を改良させてもらえないか?」

 

 セシリア「え、宜しいのですか!?」

 

 開理「ああ、あの時の試合で、ブルー・ティアーズでは、君の実力を発揮できていないことがなんとなくわかった。だから、君の実力をフルに発揮できる機体を、俺が作ってみたい。ダメかな?」

 

 セシリア「む、むしろこちらから頼みたかったのですが、あの時に失礼をしてしまったので...。」

 

 開理「気にしない気にしない、ていうか、今ちゃんと変わろうとしてるってことが大事だって前に言ったじゃん。そんな変わろうとしてる人を、俺は手助けしたいんだ。だから、三時間くらいあれば、改良できると思うから、俺にその機体を預けてほしい。」

 

 セシリア「わかりましたわ、それで、わたくしに手伝えることがあれば何なりと。」

 

 開理「じゃあ、セシリアの戦術とか、得意武器とかを教えてほしい。というか、整備室に行こう。いろいろ聞きながらの方が速いし。」

 

 セシリア「了解ですわ、でも、ルームメイトの方がご心配されるのでは?」

 

 開理「大丈夫、この時間なら彼女も整備室にいるし。それに、事前に『今日はセシリアの機体の改良をしようと思ってる。』って言ってあるから。」

 

 セシリア「そうなのですか。ちなみに、ルームメイトの方は...。」

 

 開理「更識簪さん。俺がIS学園で初めてISを改良した人。」

 

 セシリア「更識簪さん...たしか、日本の代表候補生の方ですわね。その方が...。」

 

 開理「うん、さて、着いたよ。」

 

 

 ~整備室~

 

 

 開理「こんにちは、簪さん。」

 

 簪「あ、開理君、待ってたよ...そして、そちらが、セシリア・オルコットさん...?」

 

 セシリア「あ、はい、セシリア・オルコットと申します。初めまして、えっと、更識簪さん...。」

 

 簪「うん、初めまして、更識簪です...。簪でいいよ、私もセシリアって呼ぶね...。」

 

 セシリア「あ、わかりましたわ、簪さん。」

 

 開理「さて、セシリアの機体の改良に入るわけだけど、得意武器は、銃火器系統だよね。」

 

 セシリア「はい、主にスナイパーライフルなどを。」

 

 開理「ていうか、ビット操縦を手動にすると、きっと疲れるはずだよね。だから、AIビットにしよう。で、必要数は、ビームビット2機、ブレードビット4機、ミサイルビット4機、計10機かな。んで、片手直剣を二本入れて、ノンリロードのスナイパーライフルも入れよう。スナイパーライフルが高威力武器の担当だから、ほかの武装を手数に回して、手数を増やす作戦で行かないと。」

 

 簪「いつ見てもすごい...あんなに早く構想が思いつくなんて...。」

 

 セシリア「あれほどの高性能な機体、わたくしに扱えるのでしょうか...?」

 

 開理「アサルト?サブマ?悩むな~、アサルトにするか。これを二丁、ノンリロードで。んで、機体カラーは青と黒かな、強いって印象は青黒だよな。」

 

 セシリア「あ、ブルー・ティアーズが...生まれ変わっていく...。」

 

 簪「コンセプトをガラッと変えて強く、乗り手のために作り替えてくれるのが、開理君の機体製作・改良の極意なの...。」

 

 セシリア「なるほど...。」

 

 開理「出来た!名前は...『ノルン・クローズ』だな。」

 

 セシリア「ノルン・クローズ...素敵な機体ですわ...!」

 

 開理「呼び出すときはノルンで通じると思うぞ。」

 

 セシリア「これが、わたくしの新しい相棒!」

 

 開理「ノンリロードスナイパーライフル『ギャラクシーゲイザー』、二刀流用の片手直剣二本『イグジスト』、10機のAIビット『シュラウド』あとはアサルトライフルが二丁搭載されてるよ。で、青色のパーツが光るときは高機動モード『ストライクモード』、黒が光るときは、銃撃や狙撃用のモード『ブラストモード』。しっかり切り替えて戦うことが重要なんだ。」

 

 セシリア「な、なるほど。でも、SEの消費が激しそうな機体ですわね...。」

 

 開理「いや、基本的に、俺が作る機体はダメージを受けない限りSEは減らない仕組みにしてある。束さんのコアとか俺が作ったコアとか関係なく。」

 

 セシリア「そ、そうなんですの!?」

 

 開理「ああ、だから敵からの攻撃で食らったダメージ以外でSEが減ることはない。」

 

 簪「やっぱり開理君は天才...。」

 

 開理「やめて、恥ずかしいから...。」

 

 セシリア・簪(可愛い...♡)

 

 開理「と、とにかく!セシリア、君に使ってほしい。」

 

 セシリア「は、はい!」

 

 開理「じゃあ、フィッティングとパーソナライズを済ませよう。」

 

 セシリア「わかりましたわ。」

 

 簪「私も手伝おうか...?」

 

 開理「お願い、じゃあ...。」

 

 

 ~数十分後~

 

 

 開理「よし、これで一次移行(ファーストシフト)完了。」

 

 セシリア「すみません、ここまでしてもらって...。」

 

 開理「気にしない気にしない、それに、この後の夕食も、一緒に食べよう、ね、簪さん。」

 

 簪「うん、外国人の友達は初めてだから、宜しくね、セシリア...。」

 

 セシリア「あ、は、はい...。」

 

 ~開理と簪の部屋~

 

 開理「ようこそ、セシリア。じゃあ、数十分待ってて。晩御飯作るから。」

 

 セシリア「か、開理さんが晩御飯を!?」

 

 簪「うん、開理君の料理は絶品だよ...。」

 

 セシリア「そうなのですか...。」

 

 開理「セシリア、好きな食べ物なんかある?」

 

 セシリア「そ、そうですね。野菜だとジャガイモ、アスパラガス。お肉なんかも好きですわ。」

 

 開理「了解、んじゃあ...。」

 

 ~約三十分後~

 

 開理「ある料理漫画のを真似てみた、『なんちゃってローストポーク』出来上がり。」

 

 セシリア「なんちゃってローストポーク?見た目はそのままローストポークですわね...。」

 

 簪「でも、何か秘密が...。」

 

 開理「じゃあ切り分けるね、はいどうぞ。」

 

 セシリア「これは...。」

 

 簪「ベーコンで、ジャガイモを巻いてるの?」

 

 開理「そのとおり、ジャガイモをポテトサラダに使うくらいに潰して、固めた後に回りをベーコンで巻いて、麻紐で縛って、クレソンなんかを回りに撒いて、オーブンで焼き上げる。で、完成。」

 

 セシリア「すごく、美味しそうですわ...。」

 

 簪「きっと、美味しいよ...。」

 

 開理「冷めないうちに食べよう。じゃあ。」

 

 三人『いただきます。』

 

 セシリア「ん~、美味しいですわ!!」

 

 簪「すごく、美味しい!今日の料理も、最高だよ...!」

 

 開理「よかった、喜んでもらえて。」

 

 セシリア「こんなに美味しい食事は何時ぶりでしょう...?本国でもこれほどの美味しい食事は食べたことがありませんわ...!」

 

 開理「そ、そんなに...!?」

 

 簪「さすが開理君、誰の味覚にも美味しいって言わせられる料理人だね...!」

 

 開理「そこまで料理が得意ってわけじゃ...。」

 

 セシリア「得意というレベルではありませんわ!プロを超えていますわ!」

 

 簪「うん、高級料理店で出ても不思議じゃない美味しさだよ...。」

 

 開理「え、えぇ...。」

 

 こうして、開理・簪・セシリアの仲は深まっていく。

 

 




  
 さて今回は、セシリアの機体のパワーアップと簪ちゃんとセシリアの初絡み、あと前半には開理君と楯無さんと束さんの、ちょっと真面目な会議もありつつ、開理君が作るISの機体の特徴『ダメージ以外ではSEが減らない』という結構ヤバい特性が出てきました。これは、プロローグ二話で開理君が『殴る蹴るの攻撃をしてもSEが減らない』と言っていた理由になります。
 あと、最後の方で出てきたなんちゃってローストポーク。ジャンプの漫画をご覧の方ならわかりますよね?あの漫画ですよ。
 ということで、今回はここまで!
 また次回もよろしくお願いします!
 読了ありがとうございました。


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#8 慢心の中華少女の襲来と怒りの天使

 皆さん、お久しぶりでございます。青海翠果です。今日はこの作品に関係ないですが、我が最愛の、松浦果南ちゃんの誕生日でございます!!
 まあ、関係ないので話を進めましょう。前回感想をくださった方が、セシリアの機体を改良して、国との関係性は大丈夫なのか?とコメントをくださったのですが、そのコメントに対しての設定の追加をさせていただきました。
 この設定の追加により、後のシャルとラウラの機体についての話にも影響が出てくると思います。
 それと、今回から乱が出てきます。初っ端から乱に対して開理君が...。
 それでは第8話、スタート!



 

 ~食堂・朝~

 

 

 セシリア「それにしても、わたくしの機体を改良してくださったのはありがたいのですが、国の許可も得ずにやってよかったのでしょうか?」

 

 開理「あぁ、その点に関しては問題ないよ。一年前位にEU加盟国とラビットクラフトワークスの協定を結んでいてね、ラビットクラフトワークスの製作した機体の安全性とか色んなものが証明された結果、EU加盟国内のIS関係の企業をラビットクラフトワークスの傘下にしたり、加盟国の所有するISの改良を自由に行える権限を束さんと俺が取れたから、セシリアの機体を改良しても法律に引っかかることはないの。」

 

 簪「つまり、開理君と束博士は、実質EU加盟国のISを自由にできるの?」

 

 開理「そうじゃない、俺たちが自由にできるのは『改良』。まぁ、束さんなら普通にコアの意思を別のコアに転送して全停止させたりできそうだけど。」

 

 簪「機体を良くして操縦者に合わせるようにすれば、結果もちゃんと出て、国にとっても良いことだもんね。」

 

 セシリア「なるほど、つまり開理さんはもうイギリスの同意を得ているも同然なのですね!」

 

 開理「ああ、ちなみに簪さんの機体は、倉持技研が凍結したけど、千冬さんに頼んでラビットクラフトワークスに所有権を渡すようにしてもらったんだ。」

 

 簪「織斑先生...。あとでお礼を言いに行かなくちゃ...!」

 

 一夏「お、開理兄!」

 

 百夏「あれ、オルコットさんも?」

 

 円夏「それと、日本代表候補生の更識簪さんも。」

 

 開理「よう。三人も朝ごはんか?」

 

 一夏「うん。てか、初めてみる3ショットだな。」

 

 簪「あ、初めまして...更識簪です...。いつも本音がお世話になってます...。」

 

 開理「お前らのクラスののほほんさんは、簪さんの従者なんだって。」

 

 百夏「あ、そうなの!?意外なところで繋がりが...あ、初めまして。神代百夏です。みんなはのほほんさんって呼んでるけど、あたしはほんちゃんって呼ばせてもらってます。よろしくお願いします。」

 

 一夏「神代一夏です。えっと、二人目の男子だけど、よろしく。」

 

 円夏「私は神代円夏です。この中では末っ子です。よろしくお願いします。」

 

 簪「あ、よろしくお願いします...。さすが、開理君のご妹弟、優しそうだね...。」

 

 一夏「というか、オルコットさんと開理兄って繋がりあったっけ?」

 

 開理「俺が決闘を申し込んで倒した後に、色々教えて、機体の改良をした。」

 

 百夏「へ~、てことはやっぱりクラスでいきなり謝ったの、兄さんが影響してたんだね。」

 

 開理「謝った?」

 

 セシリア「はい、今まで皆様に、失礼な罵詈雑言の数々を言ってしまったので、許していただけるとは全く思っていませんでしたが、謝罪をさせていただきました。」

 

 円夏「さすが開理兄さん、女尊男卑から差別なき正しき思考に戻すとは...。」

 

 開理「そんな大それたことはしてないと思うぞ、しっかりと現実を認識させ、自分を客観的に見つめさせ、そこからどう変わるべきなのか、ほんの少し手助けしただけ。」

 

 セシリア「おかげでわたくしは、自分の愚かさを自覚し、他の方々に敬意を持ってお話しするべきなのだということを理解できましたわ。まぁ、この程度で愚かなわたくしを抜け出せたわけでは全くないのですが。」

 

 百夏「それでも、変わろうとしてるってことが大事なんだから。すごいと思うな~。」

 

 セシリア「あ、ありがとうございます!」

 

 開理「さて、話はそれまでにして、朝食を済ませよう。遅刻しないようにな。」

 

 

 ~1年4組の教室・三時間目終了後の休み時間~

 

 

 簪「ねぇ開理君、2組に転校生が来たらしいよ...。」

 

 開理「え?2組に?」(おかしい、鈴は1組のはず...もしや!)

 

 

 ~食堂・昼休み~

 

 

 ?「待ってたよ、お姉ちゃん!」

 

 鈴「乱、そこは人の邪魔になるから、席に行きなさい。」

 

 乱「あ、ごめんなさい...。」

 

 一夏「鈴、この子は...?」

 

 鈴「あ、ごめんね一夏、箒。この子は『凰乱音』あたしの従妹で中国の代表候補生。」

 

 箒「な、なるほど。どことなく鈴に雰囲気が似ていると思ったら...。」

 

 乱「あなたが織斑一夏...ふむふむ、まあ、合格ってとこかしら?」

 

 一夏「へ?」

 

 鈴「乱、どういう事?」

 

 乱「鈴お姉ちゃんに釣り合ってるかどうか、確かめてたの。」

 

 鈴「はぁ!?なんであんたが決めるのよ!?」

 

 乱「え、だ、だって、鈴お姉ちゃんが心配なんだもん!あたしの全く知らない所で男に惚れてて、全然会えなくて...。」

 

 鈴「会えてなかったのは悪かったわ、ごめんなさい。でも一夏を悪く言うのは関係ないわ!」

 

 乱「だって、見た目と実力が伴わないのは当然だし...。」

 

 開理「..........。」(殺気)

 

 簪「.........。」(ガタガタ)

 

 鈴「は?中国の候補生になったからって、調子に乗るな!世界にはあんたより強い奴なんていくらでもいるんだから!」

 

 乱「はぁ?そんなわけないじゃん。あたしより強い奴?いないいない...。」

 

 開理「うるっせえんだよ!!!!!!」

 

 全員『!?』

 

 開理「候補生程度で慢心するな、クソッたれ!!その慢心で、どれだけの力が発揮されないと思う!?6割が無駄になるだろうな!!ISを競技用だの軍事兵器だの言って、命も懸けねぇくせに、へらへら乗ってんじゃねえよ、このボンクラがぁ!!!!」

 

 乱「え...え、あ、え、えと...。」

 

 開理「数ミリ程度の実力をつけただけで、世界に通用すると思うな!!!あと、お前の不快な話のせいで、飯が不味くなった!!ほかの人も食いづらいだろうな!!...まぁ、俺もその責任を負う一人だから、この場で謝罪します。皆さん、お騒がせしてすみませんでした。」

 

 乱「...え、えと、誰この人?」

 

 開理以外『はぁ!?』

 

 鈴「IS界の伝説、翠天使、神代開理を知らないの!?馬鹿じゃないの!?」

 

 乱「す、翠天使?何それ?」

 

 鈴「アンタはぁ...!!!!いっぺん世界の常識について学びなおしてこい!!!!」

 

 乱「え?え?どういう事!?」

 

 鈴「白騎士・翠天使事件を本当に知らないの?」

 

 乱「名前ぐらいしか...。」

 

 鈴「はぁ...あのね!!....。」

 

 

 ~説明後~

 

 

 乱「え...それじゃあ、この人が、ブリュンヒルデを超えるかもしれない、学園最強の人?」

 

 開理「学園最強は楯無さんだろ。」

 

 楯無「いやいや、もう開理君に会長の座を譲りたいくらいよ。」

 

 開理「噂どころか一言つぶやくだけで来られるとビックリしますよ、楯無さん。」

 

 楯無「あ、ごめんね。ものすごい殺気が来たから、何事かと思ったら...。」

 

 乱「じゃあ、この人を倒せば、学園最強ってことだよね、お姉ちゃん!」

 

 鈴「はぁ、アンタ程度に勝てるわけがないでしょ?」

 

 乱「そんなのわかんないじゃん、ねえ、開理さんだっけ?クラス代表対抗戦に出るんでしょ?」

 

 開理「ああ。」

 

 乱「その時に決着を付けましょ。」

 

 開理「ああ、いいぜ。命がけの戦いをしようか。」

 

 乱「え...?」

 

 鈴「良かったわね乱、これで開理さんのバトルフルコースルート決定ね♪」

 

 開理「出来るだけ手加減しない、気絶しても悪く思うなよ。お前がふった喧嘩だからな。」(殺気全開)

 

 乱「あ、あ、あ...。」(ガタガタガタガタ)

 

 開理「会えるのを楽しみにしている、凰乱音。お騒がせしました。」

 

 さて、開理は乱に対して、どのような戦いをするのか?

 

 




 ということで、乱が開理君に喧嘩を売っちゃいました。世間知らずは結構重い罪なのかもしれません。
 また最近、キンハー3を買ってしまったり、SAOFBとスマブラに課金してしまったり、かなり色々ありました。(言い訳)
 あと胃腸風邪にもかかり、休みがちなのですが、頑張りたいと思います。これからもこんな作者ではございますが、応援のほどよろしくお願いいたします。
 それではまた次回、読了ありがとうございました。


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#9 更識姉妹喧嘩と『彼ら』の繋がり

 お久しぶりでございます!!青海翠果です。今絶賛テスト期間中なのですが、衝動を抑えられず書いてしまいました。これを投稿した後は、春休みに投稿していこうかと考えています。 
 さて、またまた久々の今回は、ついに更識姉妹の決闘です。それと、ラストには意味深な言葉が沢山...!
 それでは、第9話スタート!



 

 

 ~放課後・4629号室~

 

 

 開「はぁ、久々にキレちゃった...。」

 

 簪「ふ、震えちゃった...でも、ちょっとカッコ良かったよ...?」

 

 開「え、どこが!?あんな怒鳴り散らしてただけなのに...。」

 

 簪「家族やほかの仲間のために怒ってたんだよね...?そう考えてみてみると、カッコよく見えたよ。」

 

 開「そ、そっか...///と、とりあえず!もうすこしで楯無さんと決闘でしょ?アリーナに行こう!」

 

 簪「あ、そうだね。もうすぐ、お姉ちゃんと...。」

 

 開「緊張はまだ早いよ?でも、着実に強くなってると思う。このまま強くなれば、楯無さんを驚かせまくれるね。」

 

 簪「そ、そんなに...!?で、でも、それくらいしなきゃ、お姉ちゃんには勝てないよね!」

 

 開「その調子。じゃあ、行こっか。」

 

 簪「うん。」

 

 

 ~アリーナ・控室~

 

 

 フィールド内では、オーネストとパンドラの攻撃音が響く。そして、それを見ているのは...

 

 一「やっぱ開理兄、圧倒的だよな~。」

 

 百「あれでもだいぶ手加減してる方だよね。相手の簪さんも、あんまり本気じゃない感じだよね。」

 

 円「簪さんも、強くなってる証拠ですね。」

 

 鈴「どう、乱?これが開理さんが一から作ったIS同士の手加減バトルよ。」

 

 乱「う、うそ...これで手加減...?本国の代表候補生の訓練の数十倍は...。」

 

 箒「これで数十倍なのか?私たちもあれほどとはいかないが、もうすこし落としてできるが...。」

 

 百「というか、乱ちゃん。私も一組の代表なんだよね~。」

 

 乱「!?」

 

 百「手加減なしでいいよね...?」

 

 乱「え、えと、は、はい...。」

 

 一「あ、終わったみたいだ。」

 

 開「おう、みんな見てたのか。」

 

 簪「え、あ、恥ずかしい...結構ミス多かったし...。」

 

 乱「あれでミスが多い!?」

 

 開「いや、速度と方向を予測すれば、簡単に当たったと思うし、一瞬で薙刀を出して、着弾後に爆風に向かって突き刺すとかできたと思う。でも、良い感じに強くなってる。この調子なら、楯無さんに勝てると思うよ。」

 

 簪「そ、そうかな...?///うん、頑張るよ!///」

 

 開「じゃあ、俺たちは戻るよ。お休み。」

 

 簪「お休みなさい。」

 

 

 ~決闘当日・アリーナ控室~

 

 

 簪「な、なんか、体にピリピリ緊張感が...。」

 

 開「それだけ、勝ちたいって気持ちが強いんだと思うよ。」

 

 簪「そ、そっか、そうだよね!うん、精いっぱい頑張るよ!」

 

 開「ファイト!きっと、出来る!!」

 

 簪「うん!更識簪、パンドラ、発進!」

 

 

 ~アリーナ~

 

 

 簪「おまたせ、お姉ちゃん。」

 

 楯「大丈夫よ、簪ちゃん。今日という日が、とても楽しみだった、それと同時に、怖かった。あなたの覚悟を受け止められる自信がついたのも、おとといくらいだったわ。私はあなたの本気に応えたいから、最初から全力で行くわね!」

 

 簪「うん。私も、持てる力のすべてを、この子と、パンドラと一緒に、お姉ちゃんにぶつけるから!!」

 

 

 

 試合、開始!!

 

 簪「ッ!!」

 

 開始と同時に、オートマルチロックオンシステムを展開、二秒後、発射。

 

 簪「喰らえっ!!!」

 

 楯「!?」

 

 ミサイルの一つ一つが速いうえに追尾性能がついているため、避けるのは不可能。

 

 楯「キャアアァァ!!!!」

 

 そしてグレネードをぶつける簪。

 

 簪「まだまだぁっ!!!」

 

 楯「う、嘘!?」

 

 投げた二秒後、薙刀に持ち変える。そして...

 

 楯「キャアアァァ!!!???」

 

 簪「まだ、油断しないっ!!!」

 

 薙刀で切りつけるも、その機体は幻。

 

 簪「やっぱりっ!!」

 

 楯「さ、さすがね簪ちゃん。こんなに追い詰められたの、簪ちゃんが初めてよ。こうやって笑って話してるけど、今結構焦ってるわ。」

 

 簪「ここまで強くなれたのは、お姉ちゃんと、開理君のお陰。お姉ちゃんが目標で居てくれて、開理君が背中を目いっぱい押してくれたから、私は今、こうして戦えてる。だから、続き、しよ?」

 

 楯「!!え、ええ!!」

 

 そういって二人は、一旦距離を取り、武器を構え、一気に加速した。

 

 楯「ハアアアアァァァァァ!!!!!!!」

 

 簪「ハアアアアアアアァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!」

 

 そして...

 

 簪「スパーキングラッシュ!!!!!!!!」

 

 楯「ッ!!??」

 

 高圧電流を纏った薙刀で、切りつけまくる。

 

 簪「ヤアアアアアァァァァァァッッッッッ!!!!!!」

 

 楯「キャアアアアアアアァァァァァ!!!!!」

 

 

 

 シールドエネルギーエンプティ、よって勝者、更識簪!

 

 簪「........え?......わ、私、か、勝ったの...?」

 

 楯「ええ、おめでとう、簪ちゃん。まさか、あそこまでとは...強くなったね、すごかったわ。」

 

 簪「あ、や、や、やった、やったぁ、やったぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

 開「ふふ、すごい喜んでるね、簪さん。」

 

 簪「あ、か、開理君!!や、やったよ!お姉ちゃんに勝てた!!勝てたよ!!!」

 

 開「うん、やったね!!」

 

 簪「うん!!」

 

 楯「あらら、二人で盛り上がっちゃって...。」

 

 簪「あ、お姉ちゃん。試合、ありがとうございました!!」

 

 楯「ええ!私もとても楽しかったわ!今度は姉妹でお出かけなんて...。」

 

 簪「うん!また電話するね!」

 

 楯「わかったわ、簪ちゃんのためならお姉ちゃん頑張っちゃうからね!」

 

 開「とっても仲いいじゃないですか。良かった、また姉妹仲良くなれて。」

 

 簪「これも全部、開理君のお陰。本当にありがとう!!」

 

 楯「私からも、ありがとう。あなたが簪ちゃんを助けてくれて、本当に良かった。」

 

 開「あ、は、はい///」

 

 楯「あら、照れてるの~?」

 

 開「そりゃ、素敵な姉妹のお二人に褒められたら、照れますって///」

 

 二人「「え!?///」」

 

 楯「そ、それは、口説いてる?///」

 

 開「え!?違いますよ!!///俺はただ、思ったことを言ってるだけで!!///」

 

 二人((そ、それって...。))

 

 開「...あ...え、えと、今のは、えと、わ、忘れてください...///////」

 

 二人((可愛い!!!!))

 

 簪(お姉ちゃん、これは女の子は簡単に堕ちちゃうって!!)

 

 楯(そ、そうね。これは、一夫多妻制の法律を、急いだほうがいいかしら。)

 

 簪(え、一夫多妻制!?てことは...セシリアも、お姉ちゃんも!?)

 

 楯(ええ、三人で、開理君の奥さんになっちゃいましょう。それで、開理君と一緒に、皆で幸せになる。どう?皆で幸せってところは開理君も喜びそうでしょ?)

 

 簪(か、開理君が喜ぶ...わかった、セシリアにも言ってみるね。)

 

 楯(お願いね。)

 

 簪「か、開理君!そういえば、晩御飯どうする?」

 

 開「ああ、簪さんの勝利を記念してささやかだけどパーティみたいにしたいな~って考えてるんだ。」

 

 簪「え、そうなの?じゃあ、セシリアとか、ご兄弟さんとか呼んでるの?」

 

 開「いや、でもそうか。簪さんが楯無さんに勝ったんだもんね。皆呼んでみるね。」

 

 簪「あ、ありがとう...!」

 

 楯「よかったね、簪ちゃん。」

 

 簪「うん!」

 

 

 ~数十分後・食堂~

 

 

 開「じゃあ、簪さん。音頭取って。」

 

 簪「え、私!?」

 

 楯「そうよ、今日の主役は簪ちゃんなんだから。」

 

 本「そうだよかんちゃん、がんばって~。」

 

 簪「う、うん。今日は、集まってくれてありがとう。今回私は、お姉ちゃんと決闘して、勝つことが出来ました。それを祝して、開理君がパーティを開いてくれました。こんなのは初めてで、えっと...とりあえず、乾杯!」

 

 全員『乾杯!!』

 

 一「すげえな、簪さん。生徒会長に勝ったんだろ?」

 

 百「結構前から兄さんと特訓して頑張ってたもんね。」

 

 セ「簪さん、尊敬しますわ!わたくしも、もっと強くなってみせますわ!」

 

 虚「簪様、おめでとうございます。」

 

 本「かんちゃん、すご~い!」

 

 簪「あ、え、えと...。」

 

 楯「改めて、おめでとう!簪ちゃん!これで、簪ちゃんの目標になることはないのね~。」

 

 簪「うん、これからは開理君の隣に立てるくらい強くなるのが目標だよ...!」

 

 開理以外『おぉ~!』

 

 開「お、俺?」

 

 楯「簪ちゃん、大きく出たわね~。じゃあ私は、簪ちゃんの次を目指そうかしら。」

 

 セ「じゃ、じゃあわたくしは...!!」

 

 

 ~ベランダ~

 

 

 開「ふう、これで簪さんも楯無さんもわだかまりはなくなった。思う存分学園生活を送ってくれるはずだ。」

 

 着信音『♩♪♬♫』

 

 開「ん、これは...もしもし、束さん?」

 

 束『もしもし~かい君。元気~?」

 

 開「まあそれなりには。」

 

 束『よかったよかった、まあ今回はちょっとした話があってね。』

 

 開「え?」

 

 束『いっ君とももちゃんを誘拐した組織とかい君のご両親の繋がりがわかったよ。』

 

 開「!!!」

 

 

 

 ??「神代開理、まさか...。」

 

 ??「あなた、そんなことは...。」

 

 ??「いや、もしかしたらあり得るのか...?ということは、そこにいるのか...?

 

 

 

 息子よ。」

 




 いや~簪ちゃんがトンデモ強化されちゃいました。まあメインヒロインなんで。そして、まだ明かされていない、開理君の両親との過去、これも後々に色々出てくるので、お楽しみに!
 それではまた次回、読了ありがとうございました。


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#10 開理の恋心と始まる戦いと動き出す『闇』

 とても、とてもお久しぶりでございます!!青海翠果です。
 いや、二か月ぶりでしょうか。お待たせした皆様、申し訳ございませんでした。私は、今年から受験生でして、いろんなものに追われる時期でございます(言い訳)。そして、スクフェス、バンドリのイベントに追われ、スイッチのゲームにも追われ、中間テストにも追われ、色々なものを終え、合間を縫って、こうして続きを投稿することが出来ました。
 さて今回は、開理君の心には何人女性が...?そして、近づく対抗戦。さらにラストには、またオリキャラが!?
 それでは、今回もお楽しみ下さい!


 

 

 

 

 開「...そっか...やっぱ、そうなんだ...」

 

 束「かいくん、ごめんね。ショックだった?」

 

 開「...いや、なんとなくそんな気はしてた。あの『歪んだ人達』ならするだろうなって...でも、まだ心のどこかで『正常になってくれてる』って願ってたんだと思う。」

 

 束「そっか...無理しないでね。」

 

 開「ああ。で?その組織の名前は?」

 

 束「うん、『キル・スプリガン』。元亡国機業の危険人物とか、過激な思想を抱いた人間を集めた結構ヤバい集団で、女権団とも繋がってるって。」

 

 開「なるほど、自分たちは『醜い哀れな妖精』とでも思ってるのかな。とにかく情報ありがとう。こっちでも警戒しておくよ。」

 

 束「宜しくね。あ、それと、クラス代表おめでとう!頑張ってね~!」

 

 開「ありがとう。また夏休み行くから。」

 

 束「うん!じゃあまたね~!」

 

 そうして、通信は終わった。

 

 開「......はあ、やっぱ『戻らなかった』のか。あの人たちは...」

 

 

 

 

 

 ~翌日・一年四組の教室~

 

 

 開「簪さん、昨日楯無さんとバトルしたばっかりで悪いんだけど、放課後一緒にアリーナで練習してくれない?」

 

 簪「あ、うん...!大丈夫だよ...!(やった!これでもっと開理君と一緒にいられる!)」

 

 開「本当!?よかった...。今度の対抗戦で負けたくないからさ、頑張らなきゃと思って。」

 

 簪「うん...私でよければ、協力するよ...!」

 

 開「ありがとう!じゃあ、お昼いこっか。」

 

 簪「うん...!」

 

 

 ~食堂~

 

 

 簪「開理君は、一夫多妻制って、ありだと思う...?」

 

 開「唐突だね。でも、互いに合意が取れてるならいいと思うな。それがその人たちの愛情の形なら。」

 

 簪「開理君自身が、一夫多妻制を適応されたら...?」

 

 開「俺?う~ん、真に好きになれて、好きになってもらえて、一夫多妻制でもいいって言ってもらえたら多分大丈夫だと思う。」

 

 簪「そうなんだ...!(これは、脈あり...!?)」

 

 開「急になんで一夫多妻制の話を?」

 

 簪「一夏君たちを見てたら、開理君はどうなのかなって...。」

 

 開「あ~なるほどね。確かに、一夏と箒と鈴のあの光景をみれば誰もが『なんだあれ...』って思うよね。」

 

 簪「...と、ところで、開理君は今好きな人とかいるの...?」

 

 開「え!?///えっと、うん///」

 

 簪「!!......一人?」

 

 開「う、ううん。...よ、四人///」

 

 簪「!?(よ、四人!?)」

 

 開「え、えっと、この話はまた今度で...。」

 

 簪「あ、う、うん!ご、ごめんね、変なこと聞いちゃって!」

 

 開「いや、だ、大丈夫。でも、異性にこういう話するのって、は、恥ずかしいね///」

 

 簪「あ、そ、そうだよね...!ごめんね!(やっちゃった...!こんなこと聞くつもりじゃなかったのに!)」

 

 開「まあ、簪さんが俺のことを気にかけてくれてるんだと思っておくよ。ありがとう。じゃあ、放課後宜しくね!」

 

 簪「あ...うん、わかった...!(だ、大丈夫だったかな?)」

 

 開(簪さん、あんなに色々聞かれちゃったら、意識しないはずないでしょ!?めっちゃ顔が熱い!!)

 

 開(好きな人が四人いるっていうのは本当。簪さん、セシリア、楯無さん、あと、出てくるかわからないけど、シャルロットが好きだから、ああいうふうに言ったけど、あんなふうに聞いてきた簪さんがいけないんだよ!?俺、本当に意識しちゃうから!)

 

 

 ~同時刻・一年一組の教室~

 

 

 一「もうすぐ対抗戦だね、百夏姉頑張れ!」

 

 百「うん、もう兄さんと戦うビジョンが見えてるけど、勝てる気はしない。でも、全力でやらなきゃ兄さんに失礼だから。」

 

 円「百夏姉さん、くれぐれも油断なさらないでください。」

 

 百「うん、ありがとう円夏。」

 

 

 

 秋「ふんっ、このクラスの恥にならないといいけど。」

 

 散「全くだ、一度秋十に勝ってクラス代表になったからと言って調子に乗るとは...すぐに秋十なら越せるさ。あんな奴ら。」

 

 秋「ああ、頑張るよ散。君のためにも。」

 

 散「フッ、それでこそ秋十だ。」

 

 

 

 セシ(あぁ、開理さん。愛しのお方。彼や同志の簪さん、楯無さん、それにあんな愚行を犯したにもかかわらずわたくしを許して下さったクラスの皆様、いろんな方に気づかされ、わたくしは真っ当な人間として今ここにいられる。そんなすばらしい皆様をお守りするためにも、もっと精進しなければ!)

 

 

 

 ~放課後・職員室~

 

 

 スコ「織斑先生、すみません。ちょっとお話が。」

 

 千「はい、なんでしょう?」

 

 スコ「ここでは言えないことなので。すみませんがこちらに。」

 

 千「は、はあ...」

 

 

 ~廊下~

 

 

 スコ「さて、この口調で話すのは初めてね、Ms.織斑。改めて、スコール・ミューゼル。元亡国機業のメンバーで、ラビットクラフトワークスの専務をしているわ。そして、IS学園一年四組の担任もしているわ。宜しくね。」

 

 千「な、なに!?ラビットクラフトワークスの専務だと!?ま、まさか束の差し金か?」

 

 スコ「ええ、でも社長が私ともう一人に出した指令は『開理君の観察、もしもの時の保護』よ。他の生徒に干渉する気はないわ。でも、この学園の、特に一年四組の子たちに学園生活を満足いくよう送ってほしいと思っているわ。」

 

 千「そ、そうか...駄目だ、情報量が多すぎる...」

 

 スコ「あ、ごめんなさい。そうよね。いきなり色々話しすぎちゃったわね。この後、空いてるかしら?私ともう一人、ハート先生と一緒に一杯どう?」

 

 千「え、いいのか?私がお邪魔しても...」

 

 スコ「私もオータムも、一度素であなたと話してみたかったのよ。積もる話が沢山あって、ぜひ来てほしいのよ。」

 

 千「なるほど、わかった。何時に何処集合だ?」

 

 スコ「うふ、駅前で9時半はどうかしら?」

 

 千「了解した、真耶以外に飲んでくれる奴がいなかったものでな。楽しみにしている。」

 

 スコ「ええ、私たちも寂しく二人酒だったのよ。仲良く楽しみましょう。」

 

 

 

 ~同時刻・アリーナ~

 

 

 開「ここはこの動きで...これはこう切って...」

 

 簪「なるほど...ここってこの攻撃は...」

 

 そんな中...

 

 楯(簪ちゃん、あんなに開理君に近づいちゃって...私もあんな距離で二人とお話ししたい...)

 

 そうして数日が過ぎ、当日...

 

 クラス代表対抗戦

 

 

 

 一回戦 第一試合 神代百夏(一組代表)VS南美月(三組代表)

 

     第二試合 神代開理(四組代表)VS凰乱音(二組代表)

 

 

 

 

 ~アリーナ控室~

 

 

 開「なんか予想どうりの展開だな。」

 

 百「うん、でも決勝緊張しそう。」

 

 開「まあまあ、今はこの後の試合に集中だ。」

 

 百「うん、お互い頑張ろうね。兄さん。」

 

 開「おう。」

 

 

 

 

 

 

 そんな中...

 

 

 

 

 開理父「準備は出来ているか?『キリヤ』『ミサト』。」

 

 キリヤ「もちろんだ。」

 

 ミサト「ええ、見せつけてやりましょう。神代開理さんに。いや...

 

 

 

 

 

 

 

 『オリジナル』さんに。」

 

 

 

 

 




 ということで、追加されました、キリヤとミサト。開理を『オリジナル』と呼ぶ彼らは?
 そして、意外と積極的な簪と照屋さんな開理。崇拝の域に達しそうなセシリア、相変わらず陰から見守る楯無さん。そしてしれっと初登場の篠ノ之散でございます。彼女もアンチです。そして後々、秋十と散、二人の秘密も明らかに...?
 というわけで、構想は出来ているのですが、細かい部分などが思いつきにくく、さらには書く暇もなかなか取れない状態ですので、気長に、見つけたら『こんなのあったなぁ』と思い出していただくほどで構いません。
 さて、次回はどうなるのか!?
 読了ありがとうございました。
 次回もよろしくお願いします!


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#11 炎の百夏と天使の『解放』

 あの番外編プロローグ1から約半年でしょうか、皆様!本当に、本当に、お久しぶりでございます!!青海 翠果です!!
 いやぁ、一人暮らしのために引っ越したり、スイッチが壊れてデータを移したり、スマホを変えたり、高校をしっかり卒業出来たりと色々ありましたが、ようやく!アイデアが降りてきて、気力も戻り、時間もたっぷりあるので、この度投稿を再開しようと思います!!
 といっても不定期には変わりはありません。また更新が止まってしまっても「まあ、青海翠果だしなぁ」と思って頂けると幸いです。
 さて、今回はクラス代表対抗戦の一回戦と二回戦です!百夏ちゃんや開理君が本気を見せる!?あと、タグにありますが、今回は特に『残酷な描写』が強いです!(作者の個人的な感想)もしかしたらいじめのように映ってしまうかもしれません。それが苦手な方は、この時点でブラウザバックしてください。
 それでは、第十一話スタート!!


 ~アリーナ・百夏側ピット~

 

 

 百「じゃあ、行ってきます。」

 

 開「おう、あんまり気負いすぎるなよ?」

 

 百「うん、いつも通り戦ってくる。」

 

 開「俺も、しっかり見届けるよ。百夏が勝つところを。」

 

 百「き、緊張しちゃうから!」

 

 開「ははは、すまんすまん。」

 

 百「もーう...じゃ、また後でね。」

 

 開「ああ。」

 

 

 ~アリーナ~

 

 

 百「おまたせ、南さん。」

 

 南「ほんと、待たされたもんだわ。」

 

 百「兄さんに茶化されちゃってね。」

 

 南「あぁ、神代開理だっけ?四組の代表の。てか、男がクラス代表なんて恥晒しもいいところよ。実力もないくせに、客寄せパンダじゃないの。そんな男の妹だなんて、貴方も可哀想ね。」

 

 百「........は?」

 

 南「だってそうじゃない!男のくせにIS動かして、そんな実力もないのにクラス代表なんておかしいでしょ?そんなの見栄はりたいだけじゃない!」

 

 百「.......まれ....。」

 

 南「えぇ?」

 

 試合、開始!!

 

 百「黙れぇっ!!!!!!」

 

 その言葉と同時に百夏は一瞬で南の目の前に移動し、武器であるクローを突き刺す。

 

 南「グホァァ!!??」

 

 観客『!?』

 

 一「百夏姉!?」

 

 開「っ!」

 

 そして、無抵抗で百夏のクローを受け止めてしまった南は、アリーナの壁に激突した。

 

 南「...うっ、嘘...でしょ...全然、見え、なかった...っ!?」

 

 百「...逃げないでよ?南さん...私の尊敬する兄さんをそんなに侮辱したんだから...全力でお相手するのは当然でしょ?...モード・フレア。」

 

 〈Flare mode activate〉

 

 そして、百夏の四肢は...『燃える』

 

 南「手足が、燃えて...な、何する気...!?」

 

 百「分かるでしょう?燃やしてあげるのよ、貴方の全部を。」

 

 南「ひ、ひぃっ!?」

 

 百「時間を掛けちゃうと苦しくなっちゃうでしょう?だから、一回で終わらせてあげる。」

 

 南「ちょ、ちょっとまっ...!?」

 

 百「リミットリリース!!!」

 

 〈limit release flare mode full break〉

 

 南「い、嫌っ、やめ...グハァ!!ゴホォ!!ギヤァ!!ブハァ!!」

 

 百「っ!!っ!!!っ、ラァ!!!!オラァ!!!!!オラァ!!!!!!」

 

 南「や、め、ガハァ!!も、ゆる、し、ゴハァ!!」

 

 百「っせいっっっ!!!!!!」

 

 南「グァァァァァァァァ!!!!!!」

 

 百「......はぁ。」

 

 

 

 シールドエネルギーエンプティ、よって勝者、神代百夏!

 

 観客『...』

 

 百「ぁ、あれ?や、やりすぎちゃった、かなぁ?」

 

 観客『...オオオオオォォォォォオォォ!!!!!!!!!』

 

 百「え、えぇっ!?」

 

 三組の生徒A「ありがとう、あの自己中倒してくれて!!!」

 

 三組の生徒B「クラス代表になる前から、ずっと威張り散らしてたから、皆ストレスだったのよ!」

 

 三組の生徒C「かっこ良かったですよ!!!」

 

 三組『ありがとう、神代さん!!』

 

 観客A「まぁ、試合直前のあのセリフを聞いてればねぇ?」

 

 観客B「ちょっとやりすぎかもだけど、あの三組の反応を見たら、あれでも良かったのかもね。」

 

 観客C「今度は冷静に戦う神代さんも見てみたいね!」

 

 観客『それな!!!』

 

 百「え、あ、あぅ///」

 

 百夏は恥ずかしくなり、顔を真っ赤にしながらピットへ戻った。南は、最後の一撃で意識をなくし、ISも解除した。地面に倒れたままの南は、教師たちが担架で運び、保健室に。その後、彼女は百夏を見ただけで震えて全速力で逃げるようになった。

 

 

 ~アリーナ・百夏側ピット~

 

 

 百「....あぁ、疲れた。」

 

 開「...百夏。」

 

 百「っ!に、兄さん...」

 

 開「まずは初戦突破おめでとう。」

 

 百「あっ、うん、あ、ありがとう...」

 

 開「...で、俺が何を言いたいか、分かるか...?」

 

 百「...うん。」

 

 開「俺や一夏が悪く言われるのは、まだ女尊男卑が残ってるからだ。俺たちの最終目標はそれを終わらせることだ。だからといって、怒りに任せて傷つけることを認めてはいないぞ。」

 

 百「...うん。」

 

 開「...まあ、次は気をつけろよ。俺も、すぐ決着つけるから。そしたら、しっかり戦おうな。」

 

 そういって開理は、百夏の頭を撫でる。

 

 百「うん。ごめん、兄さん。ちょっとクールダウンしてくるね。」

 

 開「おう、あ!応援はしてくれよ?」

 

 百「それはもちろん!!」

 

 開「ならOKだ。」

 

 

 ~二回戦・アリーナ・乱側ピット~

 

 

 乱「...。」(ガタガタ)

 

 乱は精神統一をしようとしているが、初対面の殺気に満ちた開理、そして手加減していた練習、それらを思い出してしまい、震えてしまっていた。

 

 鈴「乱~、って、震えてんじゃない!!」

 

 乱「り、鈴お姉ちゃん...。」(ガタガタ)

 

 鈴「はぁ、だからあれほど世間のことは勉強しときなさいって言ったじゃないの。」

 

 乱「う、うぅ...。」

 

 鈴「まあ、負けるのはアタシでもわかるから、これだけは言っておくわ。」

 

 乱「?」

 

 鈴「全力で足掻きなさい。」

 

 乱「!!」

 

 鈴「自分の持てる全力で、開理さんに抗ってみなさい。」

 

 乱「抗う...うん!!」

 

 鈴「やる気、出た?」

 

 乱「うん、ありがと鈴お姉ちゃん!!」

 

 鈴「よし、行ってらっしゃい!」

 

 乱「うん!!」

 

 

 ~同時刻・アリーナ・開理側ピット~

 

 

 開「...久々に、やるか。『フルサモン』を。」

 

 簪「フルサモン?」

 

 開「おわっ!?簪さん!?びっくりしたぁ...。」

 

 簪「あ、ごめんね...集中してたのに...。」

 

 開「いや、大丈夫だよ。」

 

 簪「で、フルサモンって何...?」

 

 開「オーネストの『バースト』って呼ばれる、全力の状態の一つ。といっても、まともに使えるのは今のところフルサモンだけなんだけどね。『ドラゴン』は暴走するし、あと一個はアンロックできてないし。」

 

 簪「オーネストの、全力...。」

 

 開「出来るだけ手加減はしないって言っちゃったし、そうなるとフルサモンぐらいかなって。」

 

 簪「無理とかはしないでね...?」

 

 開「うん、ありがとう。じゃ、行ってきます!」

 

 簪「行ってらっしゃい...!」

 

 選手の方はアリーナに出てください。

 

 乱「凰乱音、甲龍。出ます!」

 

 開「神代開理、オーネスト。発進!!」

 

 

 ~アリーナ~

 

 

 開「お待たせした。」

 

 乱「いえ、大丈夫です。」

 

 開「それならいい。」

 

 乱「神代開理さん、私は、全力であなたに抗います!!」

 

 開「ほう、それは鈴のエールか?」

 

 乱「!?」

 

 開「あいつらしいな。そっちが覚悟を決めているならこっちも全力で行かなければならないな。」

 

 乱「!!」

 

 開「この力を使うのは、何年ぶりだったかなぁ...?久々にオーネストも暴れたがっているからなぁ。まあとにかく、全力で、命を懸けて戦おう!凰乱音!!」

 

 乱「は、はい!!」

 

 試合、開始!

 

  

 

 開「まず小手調べだ、モード・ランサー!」

 

 〈Lancer mode activate〉

 

 そういって開理は、巨大な槍を召喚した。

 

 乱「槍!?で、データにない武器!?」

 

 開「予想外でもちゃんと対処しろよ?」

 

 乱は自分の薙刀で必死に防御しているが、開理の槍は突く速度を加速させていく。

 

 乱「ぐっ、ぐう...(このままじゃ、防戦一方...。一か八か、衝撃砲に賭けるしか!!)」

 

 開「ふっ!!(っ!!衝撃砲、そろそろか!?なら!!)モード・ソニック!!」

 

 乱「!?」

 

 〈Sonic mode activate〉

 

 オーネストの翼が変形し、ブースターになる。そして、変形直後には、既に乱の背後に回っていた。

 

 開「(ここだ!!)バースト・フルサモン!!!」

 

 乱「え、いつの間...に...。」

 

 

 

 

 

 〈Voice authorize complete Burst・Fullsummon activate〉

 

 

 

 

 

 その電子音声とともに、オーネストの武装が、次々と召喚され、開理を囲む。

 

 観客『!?』

 

 一「な、なんだあれ!?」

 

 セ「武器が、無数に召喚されて...!?」

 

 円「開理兄さん、まだあんな力を持っていたんですか!?」

 

 楯「やっぱりとんでもないわね、開理君...。」

 

 箒「にしてもあれは...。」 

 

 鈴「まさかあの武器全部、ビットみたいに自分で動くってこと!?」

 

 虚「いや、いくらなんでもそれは...。」

 

 簪「いや、開理君ならあってもおかしくない...。開理君曰くあれは、オーネストの全力の一つ。どんなことでも不思議じゃない...。」

 

 

 

 乱「な、なんですかそれ...。」

 

 開「あの時全力で行くって言ったでしょ?それに君も、全力で抗うって言ったじゃないか。さあ、抗ってみせろ!!!」

 

  その言葉を皮切りに、開理は二本の剣を取り、他の武器は乱の方向を向き、動き出す。

 

 開「ハアァッッッ!!!!!!!」

 

 乱「ぐっ、あああ!?」

 

 開「まだまだアァッッッ!!!!!!!」

 

 乱「あっ、こ、このぉ!!!」

 

 乱は必死に衝撃砲を放つが、砲口から弾道を瞬時に読んでいる開理は、ぎりぎりですべて躱す。

 

 開「そろそろ終わりにしよう。安心してね、殺さないから。」

 

 乱「えっ...?」

 

 開「ヴォーパルスキル・コール!!『オールブレイク』!!!!!」

 

 

 

 

〈Voice authorize complete vorpal skill [All break] activate

 

         

 

 

 

                   Are you ready?〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 開「ウオオオオオオオォォォォオオオオオオオオオオアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 開理の雄たけびと共に武器が攻撃を始める。開理自身も二本の剣を振り、乱を滅多切りにしていく。そして...

 

 開「ハアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 乱「いやあああああああ!!!!!!!」

 

 シールドエネルギーエンプティ、よって勝者、神代開理!

 

 

 開「お~い、大丈夫か?」

 

 乱「ぁ、す、すいません。」

 

 開「歩けるか?」

 

 乱「あ、は、はい!」

 

 開「なら大丈夫そうだな。」

 

 乱「あの、この間のことはすみませんでした!!」

 

 開「え、何が?」

 

 乱「なんか、いろいろ失礼なことを言っちゃって...。」

 

 開「俺自身のことは気にしないけど、他のことは馬鹿にすんなよ?今度そうなったら引きちぎるからな。」

 

 乱「ひ、引きちぎ...」

 

 開「まあ、しないなら全然いいけどな。じゃあな。」

 

 乱「...怒らせないようにしないと。」(ガタガタ)

 

 




 英語が沢山と、一方的にボコボコにする神代兄妹。
 ちなみに、「ボイスオーソライズコンプリート」はゼロワンを元ネタに、音声認証完了という感じで、「ヴォーパルスキル」は必殺技という感じです。
 次回は、出来るだけ早く書くので、楽しみにしていただけると嬉しいです。
 それではまた次回、読了ありがとうございました。


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#12 『贋作』と逃走

 こんばんは!青海翠果です!二日連続投稿です!いやぁ、20日まで学校がないもので、この間にシャル&ラウラ編、臨海学校編まで進められたらと思っています。
 それにしてもコロナ恐いですね。自分も風邪の症状らしきものはあるのですが、本格的に発症する前には、親に連絡したいと思います。
 スイッチが直ったので、あつ森とポケモン、スマブラSPとか、また楽しめるので本当に嬉しい!!
 さて、今回は遂に直接開理とキリヤ・ミサトが対面します。ただし、戦いません。そして、キリヤとミサトの名前の漢字、そしてお父さんの名前も判明します。あと、開理の両親は束さんよりも強くてやばいです。
 それでは、第十二話スタート!!


 ~???~

 

 

 キリヤ「おいおい、なんだよあのでたらめな力は!?」

 

 ミサト「戦う直前なのに、とんでもない力を見た気がするわ。」

 

 開理父「あれが開理の、いや『オーネスト』の力、ということか。」

 

 キリヤ「おやっさん、俺たちあれと戦うのかよ...。」

 

 開理父「そう不安がるなキリヤ、録画はしてあるからすぐに『ラーニング』すればいい。」

 

 ミサト「でもたとえ『ラーニング』したところで、私たちがあれに勝てるとは到底思えないんだけど?」

 

 開理父「それはお前たち次第だな。とにかくやるしかないぞ?」

 

 キリヤ「あぁ~畜生!!やりゃいいんだろやりゃ!!」

 

 ミサト「...生き残るにはそれしかないものね。」

 

 

 ~アリーナ・開理側ピット~

 

 

 開「...っ?」

 

 簪「どうしたの...?」

 

 開「なんか、嫌な予感がする。乱入者...?いや、束さんがそんなことするはずが...まさか、奴らが...?」

 

 簪「乱入者...!?」

 

 開「うん、何か起こる気がしてならない。念のため、百夏にもメッセージを送っておこう。」

 

 簪「すごいね開理君...。私そんな感覚になったこともないよ...。」

 

 開「IS学園に入ったからには、どんな事件が起きてもおかしくないからね。特に、こういうイベントには、何かしらの事件がつきものだと思ってるんだ。」

 

 簪「あっ、確かに...この学園は色んなテロリストからも狙われやすそうだからね...。でも、IS学園のセキュリティは、難攻不落と言われてるんだけど...。」

 

 開「それでも油断はできない。この学園のセキュリティを破れる人間ってだけで、ある程度敵の目星はつけられるし。」

 

 簪「確かにそうだね...。でも、束さんはそんなことしないと思うんだけど...?」

 

 開「そう、だから束さんじゃない。下手すると束さんよりも厄介な存在かも。」

 

 簪「えっ...!?」

 

 開「まあ、現れてから百夏と対策すればいい。でも念には念を入れて、織斑先生や束さんにも、『何か嫌な予感がする』って伝えておかないと。」

 

 

 ~アリーナ・百夏側ピット~

 

 

 百「ん?兄さんからメッセージ?『嫌な予感がする。試合中に敵襲かも。できるだけSE温存で行きたい。』...なるほどね、兄さんの勘はよく当たるから、今回もなんか来そうだなぁ。」

 

 

 ~アリーナ・指令室~

 

 

 千「んっ?開理君からか。なに?『嫌な予感がします。試合中に敵が来るかもしれません。セキュリティとか警備をもっと厳重にしてください。』か...。山田先生!セキュリティと警備の警戒レベルを上げてください!」

 

 山「えぇっ!?どういうことですか織斑先生!?」

 

 千「開理君が、何か敵が来るかもしれないと言っていたんですよ。」

 

 山「そ、そうなんですか!?」

 

 千「何が起きるかわからないですからね(プルル...)ん?束?どうした?」

 

 束『やっほ~ちーちゃん!かい君からメッセージ来た~?」

 

 千「ああ、そちらにも来たのか?」

 

 束『そうなんだよねぇ~。嫌な予感がするから敵がいないか調べてくれって言われたんだよね。そしたら居た居た、ヤバい奴らが!』

 

 千「なに!?お前がヤバい奴らというほどの敵なのか!?」

 

 束『まあ、かい君なら余裕で対処できちゃうんだろうけど、さすがの束さんでも奴らには勝てないんだよ。』

 

 千「お前が勝てないなら私たちに出番はないじゃないか!!」

 

 束『でも、奴らは表舞台に名前を晒したくないんだよ。だから正体がばれるだけでも奴らにはダメージもあると思うんだよ。」

 

 千「そ、そいつらの名前は...?」

 

 束『「キル・スプリガン」、かい君の両親を中心に過激な思想を持った人体実験にも躊躇いがないヤバい集団だよ。』

 

 千「開理君の両親...!?どういうことだ!?」

 

 束『後で話すから、時間ないんでしょ~?」

 

 千「くっ...ちゃんと説明してもらうからな!!」

 

 束『もっちろん!とりあえず、束さんが出来ることはやっておくよ~。」

 

 千「すまない、片付いたら連絡する。」

 

 束『はいは~い、じゃ、またねちーちゃん!」(ブツッ)

 

 千「...はぁ、片付いたら、開理君やスコールたちに聞かなきゃな...。」

 

 

 ~試合直前・アリーナ・開理側ピット~

 

 

 開「束さんからか。やっぱり奴らか...。」

 

 ス「開理君、どうしたの?」

 

 開「あ、スコールさん。いや、厄介なやつらが奇襲を仕掛けようとしてるんですよ。」

 

 ス「き、奇襲!?」

 

 開「だから、警戒を宜しくお願いします。俺と百夏は試合は手加減して、奴らが出てきたときに全力で排除します。」

 

 ス「な、なるほどね。わかったわ。くれぐれも無茶しないでね。」

 

 開「はい、気を付けます。」

 

 選手の方はアリーナに出てください。

 

 百「神代百夏、ミネルヴァ。出撃!!」

 

 開「神代開理、オーネスト。再発進!!」

 

 

 ~アリーナ~

 

 

 開「待たせたな、百夏。」

 

 百「ううん、大丈夫。」

 

 開「そうか、ならいい。」

 

 百(最初は、手加減だよね?)

 

 開(おう、どのタイミングで出てくるかわかんないけど。)

 

 百(了解。)

 

 試合、開始!

 

 

 ドガァーン!!

 

 

 開始のサイレンと同時に、アリーナの壁が破壊される。

 

 観客『!?』

 

 一「なんだ!?」

 

 円「今、アリーナの壁から爆発が...!!」

 

 鈴「嘘でしょ!?」

 

 

 

 百「えっ、何!?」

 

 開「チッ、初っ端からか!!百夏、構えろ!!」

 

 百「あっ、うん!!」

 

 開「一夏、円夏、箒、鈴、セシリア、簪さん!!避難誘導を頼む!!それが終わったらISを展開してくれ!」

 

 呼ばれた全員『了解!!』

 

 そして、爆発の煙の中からは...

 

 キリヤ「さて、さっそく戦闘かぁ?」

 

 ミサト「落ち着きなさい。一直線に仕掛けてもどうせ躱されるわ。」

 

 百「!?」

 

 開「なるほど、そういう趣向か。」

 

 キリヤ「神代開理、そして神代百夏!お前らをぶっ潰しに来た!!」

 

 ミサト「心当たりはあるんじゃない、『オリジナル』さん?」

 

 開「じゃあお前らは俺の遺伝子か両親の遺伝子、どっちが元になってんだ?」

 

 ミサト「おじ様とおば様の方よ?」

 

 キリヤ「そ、アンタがいなくなったから、おやっさんたちから俺たちが作られたってことだ。」

 

 開「...プッ、フハハハハハ、ハハハハハ!!!」

 

 ミサト「!?」

 

 キリヤ「な、何笑ってんだ!?」

 

 百「に、兄さん!?」

 

 開「ハハハハハ、あの人達の遺伝子を使っても、俺と同じレベルは作れないだろうが!」

 

 ミサト「な、何言ってるの!?」

 

 開「お前らはまだ、人間の遺伝子使ってるから才能がある人間と同レベルだ。でも俺は『人間じゃない』からな?」

 

 キリヤ「ど、どういう意味だ!?」

 

 開「まあ、人生が二周目なんて、普通ならだれも信じてくれないわなぁ。」

 

 百「あ、そういえば...確かに兄さんと同レベルなんてクローン作っても無理だよね。」

 

 開「いわゆる転生者ってやつさ。ラノベの読みすぎじゃないぜ。この世界がラノベなんだから。」

 

 ミサト「で、出鱈目を言わないで!!」

 

 開「まあそういうと思った。とりあえず喧嘩売ったんだ。神代兄妹が、三回くらい命を刈ってやるよ!!」

 

 百「人間レベルなら、私でも戦えそうだね。私たちの試合邪魔したんだから、ぶっ飛ばしてあげるよ、『贋作』さんたち?」

 

 キリヤ「う、うるせぇぇぇ!!!」

 

 ミサト「負けるわけにはいかないのよ!!!」

 

 開「負けても逃げられると思ってんの?」

 

 キリヤ・ミサト『!?』

 

 開「...逃 が す わ け ね ぇ だ ろ ?」(殺気全開)

 

 キリヤ・ミサト『!!』(ゾクゾク)

 

 開「ここに乗り込んできた時点でお前らの次の行き先は『隔離室』に決まってんだ。しかも攻めてきたの、お前らと父さんだけだろ?」

 

 ミサト「な、なんでばれて...!」

 

 開「父さんと母さんのことはちゃんと覚えてんだ、癖もやり口もな。こういう時、あの人たちは少数精鋭でやろうとする。そしてお前らは、俺に勝てないのは分かってるから、俺たちの機体情報を集めるために捨て駒にしようとしてんだろ。」

 

 キリヤ「なぁっ!?そ、そんな馬鹿な!?」

 

 ミサト「お、おじ様たちが、私たちを捨て駒に、するはずが...!」

 

 開「あの人達に、人としての心はほとんどないだろうよ。ただ求めてんのは、人類を支配できる力を持った、特殊な人間ってやつだ。それを生み出すためなら、他がどうなろうとどうだっていいんだ。」

 

 キリヤ「な...なんだよ...それ...。」

 

 ミサト「私たちは...もう、おじ様たちに...必要とされてないの...?」

 

 開理父『随分と言ってくれるじゃないか、開理よ。』

 

 百「だ、誰!?」

 

 開「音声だけか、しかも上空数百メートルからヘリでこいつらの逃走経路を用意してるとか、やけに親心あるじゃないか。変わったな、父さん。いや、神代洋一。」

 

 洋『私も人間だからね。お前と違って、この子達には愛情が湧いちゃうんだよ。お前は、勝手に姿を消して、私たちがどれだけ困らされたことか。』

 

 開「へぇ。お前らに、子供に愛情をもって接する心が残ってたんだな。」

 

 キリヤ「おやっさん!!」

 

 ミサト「おじ様!!」

 

 洋『キリヤ、ミサト。私たちにはお前たちが必要だ。戦わせようと思ったが、ここでお前たちを失うのは惜しい。いったん退こう。』

 

 キリヤ「お、おう!」

 

 ミサト「す、すみませんおじ様!」

 

 百「ちょ、逃がさないって...兄さん?」

 

 開「今日は見逃す。でも次は全員来るんだろ?」

 

 キリヤ「当たり前だ!今度こそぶっ潰してやる!!」

 

 ミサト「せいぜい腕を磨くといいわ!!」

 

 洋『折角だ、二人とも。自己紹介してあげてくれ。」

 

 切夜「おう、俺は『神代切夜』だ!」

 

 実里「私は『神代実里』。今度は絶対に殺してあげる!」

 

 開「切夜と実里だな、覚えた。じゃあ今度会うときは、他の弟妹も全員ぶち殺せばいいんだな。」

 

 切・実『!?』

 

 洋『ほう、気づいていたのか。』

 

 開「最低でも二人含めて五人って感じか?」

 

 洋『勘が鋭いね、開理。』

 

 開「とりあえず、早く行けよ。」

 

 切「くっ、今度はお前をボロボロにしてやるからな!!」

 

 実「覚えてなさい!!」

 

 そういって、彼らはヘリに乗り込み撤退していった。

 

 開「最後まで、ベタな悪役だなぁ。」

 

 百「兄さん、良かったの?」

 

 開「奴らは確実に臨海学校で来る。その時には俺たちもちゃんと戦力が強化されてるはずだ。それなら、これ以上戦力をばらすのは得策じゃないと思ったんだ。」

 

 百「なるほどね、というか、兄さん?ご両親とかの話、全然聞いたことないんだけど!?」

 

 開「そのあたりの話は、皆にまとめて説明するから。とりあえず戻ろう。」

 

 百「ちゃんと説明してね?」

 

 開「おう。」

 




 はい、切夜と実里です。そして神代兄妹はすでにこの二人とあと三人の弟妹よりも強いです。なんなら開理だけで五人まとめて殺せます。そして、洋一(よういち)さんとお母さんは、開理を産めたんだから、他の子も同じ才能が出るはず。と、本気で思っています。それが間違ってると気づくのは、臨海学校編ですね。
 次回は、二章が終わります。次回も出来るだけ早く書きたいと思います。気長に待っててもらえると幸いです。
 それではまた次回、読了ありがとうございました。


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#13 過去と共に戦う覚悟

 こんばんは!青海翠果です!まさか三日連続で投稿できるとは思いませんでした。一人暮らしももう数週間経ち、蚊の多さと家事に苦戦する毎日ではございますが、外出もなかなかできない皆様の暇つぶしになればと、執筆頑張ってます!
 さて今回は二章のラストの回であり説明回です。最後に次章の中心人物たちが登場します。みんなが待ってたあの子たちです。
 それでは、第十三話スタート!


 

 

 ~ラビットクラフトワークス・地下研究所~

 

 

 代表対抗戦から数日後のこの日、秋十と乱以外の専用機持ちと布仏姉妹と千冬、スコールとオータムと束が、この地下研究所に集まっている。ここに皆を呼び出したのは開理だ。

 

 開「皆、集まってくれてありがとう。」

 

 簪「は、初めて入った...RCWの地下研究所...。」

 

 セ「それで、わたくし達を集めたのはどうしてなのですか?」

 

 開「先日の事件で現れた奴らと俺の関係、そして俺の過去について話そうと思って、ここに呼んだんだ。」

 

 楯「開理君の過去?」

 

 開「はい、まず奴らの正体は『キル・スプリガン』。亡国機業の中にいた過激思想を持った人間や、危険な科学者達を集めたテロリスト集団です。」

 

 乱「て、テロリスト...。」

 

 オ「亡国機業のなかにもいかれた奴らは少ないがいたからな。そいつらを従えてるってことかよ。」

 

 開「そして、そのキル・スプリガンの創設者にしてリーダーは、俺の父『神代洋一』です。」

 

 開理以外『!?』

 

 一「か、開理兄の親父さんが、テロリストのリーダー!?」

 

 百「てことは、この間はリーダーが直々にヘリで迎えに来てたってこと?」

 

 開「そう、そして俺の母『神代凪』は副リーダーだ。二人とも、遺伝子研究の天才だったんだが、ある時、人類が進化するためといい、紛争の起きている地域に赴き、兵士や市民を誘拐し人体実験を始めた。そのきっかけは、俺だ。」

 

 開理以外『な!?』

 

 円「開理兄さんがきっかけってどういうことですか!?」

 

 開「円夏、お前や束さん達には伝えただろ、『前世』の話。」

 

 RCW組『あっ!!』 

 

 束「...もしかして、赤ん坊のころから『特典』が...。」

 

 開「その通り。」

 

 千「なんの話なんだ、前世だの特典だの。」

 

 開「俺は、輪廻転生して前世の記憶を引き継いで産まれたんです。」

 

 学園組『は!?』

 

 千「ど、どういう事だ!?」

 

 開「どういう事も何も、そのままです。よくあるラノベの転生ってやつです。」

 

 簪「...本当のことなの?」

 

 開「俺がISをコアから作れるのは、転生時に自分の欲しい力を一つもらって転生できる『特典』のせいだ。そしてきっかけの話に戻すぞ。俺はその特典で手に入れた『人類を超えた知能と身体能力』をもう既に赤子の状態で持っていた。もともとこの世界で平和に暮らす為にこの能力をもらったんだ。どんな敵が来ても対抗できるようにと。それが裏目に出た。俺の幼い頃からのとんでもない能力を見て、二人は思った。俺を育てれば、『完璧な人間』が作れるのではないか、と。それがすべての始まり。」

 

 百「そ、そんなことがあったんだ。」

 

 開「ついでに言うと、あの時なぜ俺の勘が奴らが来ると予測できたのかは、『この世界がフィクションだから』です。」

 

 学園組『え!?』

 

 開「この世界は俺の前世に存在したライトノベル『インフィニット・ストラトス』の世界です。で、本来なら初戦で乱入者が現れるんですが、今回は俺たちの機体性能を測るためにあえて最後に出てきたんでしょう。まあ、戦いもせずに逃げましたけど。」

 

 楯「と、いうことは、私たちは皆作られた存在ということ?」

 

 開「言い方はあれですが、そうなりますね。まあ、今はこうして生きている存在ではありますから、この先の中身が大体わかる程度だと思ってもらえれば大丈夫です。」

 

 千「そ、そう言われてもだな...。」

 

 開「とりあえず、原作前から中身を俺が半分くらい変えちゃったんだから、もうこの世界は原作とは違いますけどね。だから俺は皆が生きてるって言えるんです。」

 

 虚「なるほど、ですが襲い掛かってきた実行犯は誰なんですか?」

 

 開「名乗ってくれましたよ。『神代切夜』と『神代実里』。そう言ってました。で、奴らは俺の遺伝子ではなく、両親の方の遺伝子を合成して産まれた人造人間だって言ってたんです。つまり、『まだ人間』レベルだという事なんです。両親は束さんよりもヤバいといっても『まだ人間』レベルなんで勝てるんですよ。もし俺の遺伝子だったら、『人間を超えたナニカ』が生まれる可能性もあったんですけど、違ったんで安心しましたよ。といっても、一応は俺の弟妹になるのか?遺伝子上は。」

 

 セ「彼らは本当に作られた人間ということなんですね。」

 

 開「予想ではまだいるだろうなと思ったんですけど、父の性格上、少数精鋭で攻めてくるというのは予想してたんで、奴らに『他にもいるんだろ?お前らみたいに作られた奴が。』って逃げる前に聞いたら動揺してたんで、『二人含めて五人いるって感じか?』なんて言ったら父が『勘が鋭いね』って言ったんですよ。つまり切夜と実里以外にあと三人いるってこともわかりました。」

 

 ス「まだ三人もいるのね...。」

 

 開「まあ何が来ようともぶっ倒すだけなんだけど。とりあえず、皆に質問。

 

 

 

 

 

 このまま命を懸けて戦う覚悟はある?」

 

 

 

 

 

 開理以外『!!!』

 

 開「きっと死ぬ可能性は高い、だから俺も皆が死なないように色々手は打つけど、怖いなんて言ってられる時間は、奴らを全滅させるまで来ないと思う。いつ殺されたっておかしくない、そんな状態が何か月、何年も続くかもしれない。それでも、命を懸けて俺と共に戦う覚悟はある?」

 

 

 

 

 簪「私は開理君についていくよ、開理君と一緒に穏やかな日常を取り戻したいから。だから、何があっても開理君を信じるしついていくからね。」

 

 セ「わたくしも開理さんと共に戦います。道を間違えかけたわたくしを正しき道に引き戻してくれた開理さんの役に立てるなら、わたくしは全てを懸けられます。」

 

 楯「開理君には、いろんなところで助けてもらったからね。私が開理君の役に立てるなら、なんだってしちゃうわ!」

 

 百「兄さんに助けてもらった時から、命を懸けてきたんだから最後までついていくよ。」

 

 一「今更引く気もないし、俺も俺の幸せを守りたい。だから、全力で戦うよ!」

 

 円「学園に入って、ようやく普通の人間らしい生活が送れるようになったんですから、その日常を脅かすなら、何が何でも倒します!」

 

 箒「一夏やみんなと過ごす幸せを、邪魔するなら、問答無用で切るだけです。」

 

 鈴「せっかく一夏と結ばれて箒とも仲良くなれたんだから、その幸せを奪わせない、絶対に!」

 

 本「皆の帰る場所は、ちゃんと私たちが守るから、思う存分戦ってきてね~!」

 

 虚「私たちにできることは少ないですが、出来るだけ手伝いたいと思います。」

 

 ス「教師として、大人として、皆の命も平和も守るわ。この身に変えても。」

 

 オ「あっちから喧嘩打ってきたんだ、全力で迎え撃ってやるぜ!」

 

 千「ここまでかかわってしまったからな、最後までお前たちの力になろう。」

 

 束「やられっぱなしは癪だからねぇ、ボコボコにしちゃおう!」

 

 開「皆、いいの...?」

 

 簪「むしろ開理君は大丈夫?私たちにそんなふうに聞くけど、開理君こそ弱気になってない?」

 

 開「...弱気になったことなんてないよ。むしろ何が来ても負ける気はしないから。」

 

 簪「そっか。なら大丈夫だね。」

 

 開「うん。じゃあ、改めて宜しく、皆。」

 

 束「で?ここに来たのはそれだけじゃないんでしょ、かい君?」

 

 開「もちろん、あとで楯無さんの機体改良をするのと、新しく学校に入ってくる俺が作った専用機を持つ人を二人、今から呼びたいんです。」

 

 開理以外『えっ、専用機!?』

 

 開「そろそろ来るかな?あっ、来た。」

 

 自動ドアが開き、現れたのは、金と銀の髪。

 

 シ「初めまして、シャルロット・デュノアって言います。フランス代表候補生で、専用機は『ヴィクト・フローリア』です。これからよろしくお願いします!」

 

 千「お、お前は...!」

 

 ラ「私はラウラ・ボーデヴィッヒ。ドイツの代表候補生だ。専用機は『シュヴァルツェア・グレイブ』だ。宜しく頼む。」

 

 学園組『代表候補生が二人も!?』

 

 物語は大きく動こうとしている。

 

 第二章、終了。

 

 




 ようやく、ようやくシャルとラウラを出せました!!!そして名前だけですが、神代凪さんも出ましたね。
 そしてすでにシャルとラウラは開理作の専用機を持っています。その製作の経緯も今後描けたらと思っています。
 次回も不定期なのですが、出来るだけ明日書いて出したいと思います。感想、誤字の報告などドシドシ送ってください!
 それではまた次回、読了ありがとうございました。


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第三章 ~金と銀の転校生&タッグトーナメント編~
#14 転校生’sとペルセウス


 こんばんは!青海翠果です!色々同時にやりながら書いているので、こんな時間に投稿になってしまってますが、今のところ四日連続で投稿出来てるので、このペースを維持出来たらなと思っています。
 さて今回から新章です!今回はシャルとラウラの説明と楯無さんの機体を改良するお話です。前に開理と楯無さんと束さんで更識とRCWの協定を正式に締結したので、楯無さんのISも改良できます。
 それでは、第十四話スタート!


 

 ~ラビットクラフトワークス・地下研究所~

 

 

 開「というわけで、二人には数日後からIS学園に転校してもらう。」

 

 一「いや、というわけでって、そんな話聞いてないんだけど開理兄!?」

 

 百「本当だよ!こんな大事なこと、もっと前もって知らせてよ!」

 

 箒「織斑先生はご存じでしたか?」

 

 千「RCWから転校生が二人来るとは聞いていたが、まさか片方がこいつとはな...。開理君、これは意図的なのか?」

 

 開「ラウラのことですか?はい、この二人が入ってくるのは原作通りですから。登場人物は増えてもいいけど、減るのは違うと思ったんで。」

 

 ラ「お久しぶりです教官、いえ、今度からは織斑先生と呼べばいいのでしょうか?」

 

 千「そうだな、開理君との関係は後で聞くとして、もう一人の、デュノアだったか?彼女の説明を頼む。」

 

 開「分かりました。シャルロットは、一年前行ったEU加盟国との協定で傘下に収めた『デュノア社』の社長の娘です。」

 

 開理・シャル・ラウラ以外『えっ!?』

 

 開「で、会社とは別ですが、適正も高く彼女の特技『ラピッドスイッチ』もあって、引き抜く前にすでにフランス代表候補生になった彼女自身の技量も高い。ならば引き抜くしかないと思ったので、半年前ぐらいに専用機『ヴィクト・フローリア』を作りスカウトしたってわけです。その際、原RCWフランス支部長で元デュノア社社長『アルベール・デュノア』さんから、『出来るだけ危険がないようお願いします。』って言われました。」

 

 シ「え、お父さんそんなこと言ってたんですか!?///」

 

 開「うん、で俺は『尽力はしますが、彼女の覚悟次第です。なければあまり巻き込まずに普通に生活してもらいます。」って言ったんだ。」

 

 鈴「それで、シャルロットも覚悟はあったんだ。」

 

 開「ああ、だからヴィクトを渡して、IS学園に転校してもらうことになったんだ。」

 

 セ「ではボーデヴィッヒさんは?」

 

 開「ラウラも同時期だったか?」

 

 ラ「ああ、私はドイツ軍の所属でな。ドイツ軍がRCWにIS製作を依頼したんだ。」

 

 開理・千冬・束・シャル以外『軍人!?』

 

 開「いやぁ、あの時はちょっとびっくりしたよ、まさか軍隊から製作依頼が来るとは思わなかったからね。でもラウラも原作キャラだし、彼女が隊長を務める『シュヴァルツェ・ハーゼ』にもいろいろ提供できたしね。」

 

 開理・千冬・束・シャル以外『隊長!?』

 

 ラ「...本当に何も聞かされていなかったんだな。」

 

 シ「もう、開理さん!ちゃんと連絡しなきゃ駄目じゃないですか!」

 

 開「そ、そうだな。で、それだけでなく俺自身でラウラをはじめとしてシュヴァルツェ・ハーゼの人たちと特訓したりしたね。」

 

 ラ「開理殿は凄まじかったな、生身で組手というものをよくやっていたのだが6対1でこちらが数が多いのに、完璧に捌かれたからな。」

 

 開理・束・シャル以外『開理殿?』

 

 開「シュヴァルツェ・ハーゼの副隊長『クラリッサ・ハルフォーフ』が日本のオタク趣味に染まってて、その知識をラウラに教えた結果こうなった。」

 

 千「なるほどな...。」

 

 鈴「千冬さんはラウラとどういう関係なんですか?」

 

 千「こいつの部隊の教官をしていた、百夏と一夏が開理君たちに保護された後に、ドイツ政府に懇願されてな。」

 

 開理・ラウラ・束以外『えっ!?』

 

 箒「そうだったんですか!?」

 

 開「だから箒と鈴に百夏と一夏が無事だって連絡してなかったんですね?」

 

 千「あ、そ、そうだったな。」

 

 開「そのせいでこっちがいろいろ説明する羽目になったんですから...。」

 

 千「す、すまない開理君。」

 

 ラ「きょ、教官がタジタジだ...。」

 

 束「こんなち~ちゃんはレアだね~。」

 

 開「もう過ぎたことだからいいですけど...次は気を付けてくださいね。」

 

 千「あ、ああ。善処する。」

 

 開「さて、二人の紹介はこんなところですかね。」

 

 楯「そういえば、私の専用機も改良してくれるんだっけ?二人の登場ですっかり忘れてたわ。」

 

 開「はい、簪さんとセシリアと束さん以外には、俺のISの作り方とか見せてないけど、見ます?」

 

 未見学組『もちろん!!』

 

 簪「私たちも見ていい?」

 

 開「もちろん、見られて変わるものじゃないし。」

 

 束「ちらっとは見たことはあるんだけど、速すぎて見逃してたところもあったから、今回はちゃんと見ようっと!!」

 

 セシリア「確かに、あれは早かったですわ。小一時間程度でISが改良される光景なんてありえないと思いましたから。」

 

 未見学組『小一時間程度!?』

 

 開「とりあえず、ここで出来るからちゃっちゃとやりましょうか。楯無さん、ミステリアスレイディを。」

 

 楯「うん、よろしくね。」

 

 開「はい。じゃあ始めます。...コンセプトはナノマシンと水、ならここに氷のなにかを組み込むか、もともとは湿度だけがメインだったのかな?じゃあ温度操作も組み込んで、あとは新システム『リキッドマイン』を入れよう。楯無さん、武器は何が得意ですか?」

 

 楯「刀、槍、弓、あとは小太刀とかかしら。」

 

 開「なるほど、じゃあ変形槍と変形弓をセットして、あとリキッドマイン用にアクアロッドとダガー二つと、『ブリザードモード』用の氷操作のナノマシンと、氷結効果持ちのシューター二丁と、あとはビット9個かな。」

 

 楯「すごい、アイデアを出すと同時にそのまま実装してる...。」

 

 千「こんなことが可能なのか...。」

 

 開「完成、機体名『ペルセウス・ソフィア』。元々ナノマシンで水を操作する形だったのを、水の温度も変えて氷、熱湯も操作できるようにしました。武器は変形槍『デクラレイション』と変形弓『アストレア』と三形態変形ビット『ラプラス』が九基。ほかの能力は、さっき呟いた俺が作った新システム『リキッドマイン』は、自分を液状化して、敵の攻撃を受けなくしたり、透明化も出来ます。その時の武器はアクアロッド『ネブラ』。このネブラは、リキッドマイン発動時に、一緒に液状化し、イメージインターフェースによって、どんな形状にも変形します。ツインダガー『サリアス』も同じように液状化し、敵にあたるときだけ刃が鋭くなります。もう一つ、この機体には『ブリザードモード』と呼ばれる形態があって、ナノマシンの水蒸気や水を雪や氷に変えて、吹雪を起こしたり氷の浮遊する盾を作って防いだりできます。ブリザードモードはアクアロッドの水を凍らせて硬さと鋭さを増すようにできます。そして氷の二丁拳銃『インベル』。地面を凍らせたり、銃を凍らせて使えなくしたりできます。こんな感じですかね。」

 

 鈴「この短時間で、そんなヤバい機体を思いついてすぐに作ったって、やっぱ開理さん凄すぎるわ...。」

 

 楯「こんなに凄い機体になるなんて...大事に使うわ。」

 

 開「呼ぶときはペルセウスで展開できます。じゃあ、フィッテングとパーソナライズをしましょうか。」

 

 楯「わかったわ。その部屋に入ればいいのかしら?」

 

 開「はい。指示はここから出しますので、ホログラムと戦いながらやっていきましょうか。」

 

 楯「OK、任せてちょうだい。」

 

 こうして楯無は、新たな相棒『ペルセウス・ソフィア』を手に入れた。

 

 




 はい、やっぱりチート機体が生まれます。流石というかなんというか。武器名はいろんな作品からパクってます。
 次回は、シャルを交えて開理ヒロインの女子会(という名の一夫多妻制についての会議)なんかを書ければと思います。なるべく明日には書き上げたいですね。感想や誤字報告もたくさんお寄せ下さい!
 それではまた次回、読了ありがとうございました。


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#15 ヒロイン会議と束の義娘

 こんばんは!青海翠果です!五日連続ですが今日はだいぶ早く書きあがりましたよ!やっぱヒロインたちが仲良くする会話って思いつきやすいんですかね?
 そんな今回は、ヒロイン会議と、出し忘れていた「あの子」を出したいと思います!
 それでは、第十五話スタート!


 

 

 ~ラビットクラフトワークス・談話室~

 

 

 ここは、ラビットクラフトワークスの談話室。いろんな説明や楯無のシミュレーションが終わった後に、簪・セシリア・楯無がシャルを連れて、この部屋に来た。ちなみに束がこの部屋のことを三人に教えたのだ。

 

 簪「...というわけで、シャルロットさん。あなたからは開理君好きのにおいがする...。だから、いろいろ聞かせて...。」

 

 シ「え!?///き、気づかれちゃった!?///」

 

 楯「まあねぇ。私たち三人も、開理君のことが好きだから。そのあたりに敏感になるのよね。」

 

 シ「まさか、三人もライバルが...それに皆さん綺麗だから、叶わないなぁこれは...。」

 

 セ「シャルロットさん、わたくし達は開理さんを奪い合うとかそんなつもりは全くないのですわ!むしろ、全員幸せにしてもらえる方法があるのですよ?」

 

 シ「え?そんな都合のいいこと、あるの?」

 

 簪「もともと開理君の弟の一夏君に適応されてた一夫多妻制を開理君にも適応するっていう話が上がってきてるの。だから、シャルロットさんも一緒に、開理君の彼女、ゆくゆくはこの四人で開理君の奥さんになりたい。そう思ってるんだけど、どうかな...?」

 

 シ「そ、そっか、一夫多妻制があれば、開理さんと結ばれる。皆さんも一緒に幸せになれる。それって最高じゃないですか!」

 

 楯「でしょ?だからシャルロットちゃんにもこの話をしようと思ってね。で、どうかしら?」

 

 シ「よ、宜しくお願いします!」

 

 シャル以外『こちらこそ!』

 

 シ「じゃあ、皆さんは何て呼んだら良いですか?」

 

 簪「私は同い年だし簪でいいよ...。」

 

 セ「わたくしもセシリアで構いませんわ。」

 

 楯「下の名前ならなんでも大丈夫よ?」

 

 シ「じゃあ、簪、セシリア、楯無さん。ですね。私のことはシャルって呼んでください!」

 

 簪「宜しくね、シャル。」

 

 セ「わたくしは癖なのですが、同い年なのですし、シャルさんは敬語ではなく砕けた口調でも全然大丈夫ですわ。」

 

 簪「そうだよ...これからもっと、仲良くなりたいし...。」

 

 シ「そっか、じゃあ楯無さんには敬語で、二人にはため口で話すね!」

 

 楯「あら?私もため口で大丈夫よ~?」

 

 シ「年上の方への敬意って大事じゃないですか。」

 

 楯「あら。嬉しいわ~。」

 

 シ「というわけで、宜しくお願いします!」

 

 簪「うん、宜しくお願いします...!」

 

 セ「これでまた、賑やかになりましたね。」

 

 楯「そういえば、シャルちゃんとラウラちゃんはどのクラスになるのかしら?」

 

 シ「私は四組って聞いています。ラウラは一組だったかな?」

 

 簪「じゃあ、シャルは開理君と私と一緒だね...!」

 

 シ「そうなんだ!宜しくね、簪!」

 

 簪「うん、ラウラさんは、織斑先生のクラスだね...。」

 

 セ「わたくしも在籍していますわ。」

 

 シ「一組は他に誰がいるの?」

 

 セ「一夏さんと百夏さんと円夏さんと箒さんと鈴さんと本音さんですわね。」

 

 簪「すごい固まってるね...ちなみに四組は担任がスコール先生、副担任がオータム先生。」

 

 シ「知ってる人ばっかりじゃん!」

 

 簪「もともとあの二人は束さんの命令で、開理君の観察と保護のために、教師として四組に来たんだって。」

 

 シ「なるほど、それなら納得だね。」

 

 楯「とりあえず、これからよろしくね。シャルちゃん。」

 

 シ「はい!」

 

 

 ~ラビットクラフトワークス・地下研究所~

 

 

 彼女たちがヒロイン会議を終えた約十分後、束からメールが届き『もう一回地下に集まって~!」と言われ、全員が集合した。

 

 千「束、いったいどうした?」

 

 束「ん~とね、皆に紹介したい子がいるんだよね。」

 

 開「もしや『クロエ』のことですか?」

 

 束「おっ、かい君察しがいいね~。」

 

 箒「クロエ?」

 

 開「俺とスコールさんとオータムさんは知ってる子だな。」

 

 ス「ようやくクロエのことを話すのね。」

 

 束「うん、ちょうどみんな集まってるしね~。じゃあ、く~ちゃ~ん!」

 

 ク「初めまして皆様、クロエ・クロニクルと申します。」

 

 ラ「っ!?」

 

 箒「なんかラウラに似ているな。」

 

 鈴「似ているレベルじゃないでしょ!?」

 

 開「出生は同じだからな。」

 

 開理・束・スコール・オータム・ラウラ以外『出生が同じ!?』

 

 ラ「まさか...貴方は、私の姉妹、なのですか...?」

 

 ク「はい、試験管ベビーとしては私が先に作られました。『ヴォーダン・オージェ』の適正がなく廃棄されて生き延びたところを、束様と開理様に助けていただいたんです。」

 

 開「戸籍上はクロエは束さんの娘ですよ。俺は助けただけの親戚的な役ですよ。」

 

 ク「いえ、あの時お二方が助けてくれなければ、こうして妹と会う事さえできなかったのですから。本当にありがとうございました。」

 

 ラ「知らなかった、私に...姉がいたとは...。」

 

 ク「私も知りませんでしたよ、開理様に教えていただいたんです。『お前には数十人の姉妹がいる。だが過半数がヴォーダン・オージェの適正で廃棄され殺処分された。だが、お前以外にも生きている奴らはいる。そいつらが今を必死に生きていると思うだけで、お前も生きようと思えるんじゃないか?』と言ってくださいました。そして、こうして出会えました。ラウラ、私の妹。」

 

 ラ「あ、姉上と呼んでもいいでしょうか?」

 

 ク「構いませんよラウラ。これからいつでも会えるのですから。今度は普通の姉妹として、一緒に生きていきましょう?」

 

 ラ「っ!!!は...はいっ!」

 

 開「で、クロエとラウラはもともとIS適合性向上のために『ヴォーダン・オージェ』っていう処置をされたんだ。疑似ハイパーセンサーともいわれる、視覚能力を跳ね上げる処置だが、負荷が大きいため、ずっと使い続けると脳が焼き切れるといわれている。でも二人は制御できずにいた。だから俺と束さんで、二人にヴォーダン・オージェを制御できるように手術をしたんだよ。だいぶ大変だったけど。」

 

 千「!!だからラウラに眼帯がなく、両目が使えるのか。」

 

 ラ「はい、まさかもう片方の目も使えるようになるとは思いませんでした。」

 

 ク「私は両目ともヴォーダン・オージェが常に発動していたので、この手術で制御できるようになって、肉眼で物をとらえる喜びを噛み締めています。ラウラの顔も、よく見えますよ。」

 

 ラ「姉上...。」

 

 束「ということで、く~ちゃんは今、この会社の社長秘書をしてくれているのです!」

 

 ラ「おお!姉上が秘書を!」

 

 開「クロエは情報処理能力に長けている。社長秘書何てお手の物だな。」

 

 ク「いえ、まだまだできない部分もあります、もっと精進しなければ...!」

 

 ラ「さすがは姉上だ!慢心せず、しっかりと努力をされている!私も見習わなければ!」

 

 開「こういうところは姉妹って感じだよね。」

 

 束「確かに~。」

 

 ク「ラウラ、積もる話もあるでしょうし、私の部屋に行きましょう。いろんな話を聞かせてくださいね?」

 

 ラ「分かりました姉上!会えなかった分、いろんなことを話したいですから!」

 

 こうして、作られた姉妹はようやく邂逅した。

 

 




 はい、すぐに仲良くなった簪とシャル。そしてクロエの登場!ラウラがシスコンに目覚めます。初登場から二話でシスコン化、おっとヤバいキャラになる予感。
 そしてラウラとクロエはどちらもヴォーダン・オージェを制御できています。つまり二人とも原作では片方だけだったラウラの赤目と同じようにヴォーダン・オージェが発動していた目の方も正常な赤目になっています。クロエが目を開けて、しかも赤目って萌えません?
 さて次回は、学園に戻ってくる開理たちと転校してくるシャルとラウラを書く予定です。出来るだけ明日には書きあげます。感想、誤字報告待ってます!
 それではまた次回、読了ありがとうございました。


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#16 ようやく転校と歓迎会

 こんにちは!青海翠果です!順調に執筆が進み六日連続投稿を記録しているんですが、今日は短めです!
 緊急事態宣言でしたっけ?私は東海地方出身なのですが、なぜ東海地方には発令されないのでしょうか?愛知県とかコロナ感染者全国五位と言っていたはずなのですが...。
 まあそれはともかく、今回はようやくシャルとラウラが転校してきます。そして開理たちが歓迎会を開きます!もちろん、アンチ二人はハブりますがね。あと乱もいません。
 それでは、第十六話スタート!


 

 

 ~一年四組の教室~

 

 

 ス「二日ぶりね、皆。休みは満喫できたかしら?さて、急なんだけど今日から転校生が来ることになったわ。一組にも転校生が来るんだけど、その子と今からくる子、二人とも仲良くしてあげてね。じゃあ、入ってきて。」

 

 そうしてシャルロットが入ってきた。

 

 シ「シャルロット・デュノアといいます。フランス代表候補生で、RCWに所属しています。開理さんや簪さんとよく一緒にいますが、気軽に声をかけてくれると嬉しいです。宜しくお願いします。」

 

 パチパチパチパチ!!

 

 開理や簪を中心に拍手が起こった。

 

 シ「あ、ありがとうございます!」

 

 ス「じゃあ、シャルロットさんには開理君の前の空席に行ってもらおうかしら。」

 

 シ「はい。(やった!開理さんや簪と近いぞ!)」

 

 簪「よろしくね...シャル。」

 

 開「ようやくだな。」

 

 シ「おまたせ、二人とも。」

 

 開(てかこの席順って...ご都合主義ってホント素敵。)

 

 

 ~一年一組の教室~

 

 

 千「二日ぶりだな諸君、少しだが休めたかな?さて今日は、急だが転校生が来ることになっている。もう一人四組にも転校生が来るんだが、そちらも覚えておくように。では、入れ。」

 

 ラ「はい。...ラウラ・ボーデヴィッヒという。ドイツの代表候補生でドイツ軍のIS配備特殊部隊『シュヴァルツェ・ハーゼ』の隊長を務めている。だが今日からはこのクラスの配属になるので、宜しく頼む。あと日本の文化に疎いため、ご教授願えると助かる。」

 

 パチパチパチパチ!

 

 千「ボーデヴィッヒ、座席はそこの神代姉の右に座れ。」

 

 ラ「はい。...百夏殿宜しく頼む。」

 

 百「こちらこそよろしくね、ラウラ。」

 

 

 ~昼休み・食堂~

 

 

 開「今日は和風セットだな。」

 

 シ「献立は...おいしそうだね!」

 

 簪「夕飯はシャルとラウラの歓迎会...する?」

 

 開「いいな、じゃあ色々作るから仕込みしないとな、簪さん、手伝ってくれる?」

 

 簪「もちろん、出来ることなら何でも言って...?」

 

 開「了解、シャルは夜にこの食堂に集合な。ラウラも呼んどいてくれ。」

 

 シ「うん、ありがとう!歓迎会なんて初めてだなぁ!」

 

 開「一夏達にはこっちから連絡しとく。」

 

 簪「ちなみにシャルのルームメイトは誰?」

 

 シ「ラウラだって。」

 

 開「ここもご都合主義だな。」

 

 

 ~夜・食堂~

 

 

 この歓迎会に集まったのはRCW組、秋十と散以外の一組の生徒、四組の生徒全員。そして楯無と虚も来ていた。

 

 シャル・ラウラ以外『シャルロット(さん)、ラウラ(さん)、ようこそIS学園へ!!!』

 

 シャル「うわぁ、ありがとうございます!!」

 

 ラウラ「ここまで歓迎してもらえるとは...嬉しいな。」

 

 開「俺と一夏と百夏と簪さんで料理を作った。たくさん食べてくれ。」

 

 一「おかわりも用意してるぜ!」

 

 シ「嘘、こんなにたくさんの料理を四人で!?」

 

 ラ「四人は料理がとても上手いのだな。私も見習わなければな。」

 

 セ「わたくしも全然できないので教わりたいですわ...。」

 

 簪「セシリア、暇なとき教えようか...?」

 

 セ「簪さん、良いんですか...?」

 

 簪「うん、セシリアも頑張ってるんだもん。」(それに、開理君の彼女になるときに四人で料理作ったりしたいからね。)

 

 セ(簪さん...!ありがとうございますわ!)

 

 楯(おねーさんもやりたいなぁ、簪ちゃん、良いかしら?)

 

 簪(いいよ、シャルも誘おっか。)

 

 シ(なになに?私も関係ある話?)

 

 簪(タイミング良いねシャル。私とお姉ちゃんとセシリアとシャルの四人で、料理の練習とか一緒にしたいなって思ってるんだけど、どうかな?)

 

 シ(いいね!日本の料理も作ってみたかったんだ!!)

 

 簪(OK、じゃあ空いてる日を教えて、出来そうな日を決めたいから。)

 

 開「なんか楽しそう。好きな人たちの会話って見てて和むよなぁ。」

 

 ラ「開理殿。」

 

 開「お、どうしたラウラ?」

 

 ラ「この学園ではアリーナで練習もできると聞いた。明日にでも手合わせ願いたい。」

 

 開「良いよ、何なら皆でやる?」

 

 ラ「おお、本当か?」

 

 開「皆に呼び掛けてみようか。」

 

 ラ「助かる!」

 

 こうして、二人の転校初日の夜は更けていく。




 はい、次回は開理たちとシャルとラウラのアリーナ練習、そしてタッグトーナメントのペアも発表していきます。次回も出来るだけ明日に書き上げたいですね。 
 バンドリのRAS実装が待ち遠しいこの頃、モニカを鍛えつつ、フルコンを狙って頑張っています。
 RAS実装と同時期にスマブラSPのファイターパス第二弾の一人目とポケモン剣盾の鎧の孤島も配信ですね。6月はゲーム関連が楽しみですね~。
 それではまた次回、読了ありがとうございました。


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#17 二人の実力と一蓮托生

 こんにちは!青海翠果です!スマホの麻雀ゲーム楽しすぎてオールしてしまった。まだまだ初心者なんですが、アニメの咲~阿知賀編~とか好きなんで、覚えて楽しんでいきたいです。
 モニカラジオ面白かった!直田さんのコーナー無茶ぶりすぎませんか!?大変そうだった...。
 それはともかく今回は、戦闘描写ゼロの模擬戦風景とタッグトーナメントのペア、そしてトーナメント表の発表です。今回はめちゃ短めです。
 それでは、第十七話スタート!


 

 

 ~翌日の放課後・アリーナ~

 

 

 ラ「お待たせした。」

 

 開「いやいや、調整とかあったんでしょ?」

 

 ラ「それでも時間通りにやるのは当たり前だ。」

 

 開「まあ気にしないけど、じゃあ始めようか。」

 

 ラ「ああ、開理殿相手がだからな、気は抜けないな。」

 

 開「だからってあんまり張り詰めすぎるなよ。リラックスが一番力が出るんだから。」

 

 ラ「アドバイス感謝する。」

 

 開理とラウラは昨日の歓迎会で話していたアリーナでの模擬戦を行っていた。

 

 百「ラウラすごいね、手加減してるとはいえ兄さんと戦えてるし、あの余裕な表情ってことはラウラも手加減してるのかも。いいねぇ。」

 

 一「ヤバいな、俺たちもうかうかしてられねえな。」

 

 簪「私はまだまだ追い付けそうにないかな...でも、頑張るよ...!」

 

 セ「わたくしも置いていかれないように精進しますわ!」

 

 楯「すごいわねぇ。生徒会長の座もグラグラしてきてるから、おねーさん焦っちゃうわ。」

 

 シ「つ、次は私の番かぁ。善戦できるように頑張るね!」

 

 簪「うん、行ってらっしゃい...!」

 

 そして終了後、数分開けてシャル対開理の模擬戦が開始した。

 

 ラ「やはり開理殿は強いな、最初は互いに手加減していたが、すぐに私は手を抜けなくなり、隙が生まれてしまった。そこを見逃さず倒された。」

 

 円「開理兄さんは、観察力や反射神経においても規格外ですからね。」

 

 鈴「確かに、人間には真似できないよね。」

 

 箒「まあ、私たちは私たちなりの強さを見つけよう。」

 

 簪「で、シャルはどうなってるかな...?」

 

 シャルロットは得意のラピッドスイッチを使い、武器を変えつつ攻撃するが、開理は最小限の動きで避け切る。互いに余裕の表情をしているが、気を抜きすぎたのか、シャルが一瞬考え事をした瞬間、目の前に開理が現れ斬撃を放つ。反射神経で何とか避け切るが、今ので余裕がなくなりどんどん追い詰められていくシャル。

 

 本「わぁ~、シャルルンが危ないね。」

 

 ラ「少しでも気を抜くと一瞬で片がつくからな。」

 

 そんな会話をしてると、シャルが降参した。そうして全員がシャルとラウラの実力を確認した。

 

 

 ~翌日・廊下・掲示板前~

 

 

 今日はタッグトーナメントの対戦表が発表される。生徒たちが掲示板の前に集まり、自分たちの対戦相手を確認している。

 

 第一学年 トーナメント表

 

 第一試合 百夏&円夏ペアVS箒&鈴ペア

 

 第三試合 一夏&ラウラペアVSセシリア&シャルペア

 

 第八試合 開理&簪ペアVS秋十&散ペア

 

 百「うわぁ、兄さんと簪さん、初戦からアイツらとか~。」

 

 一「もう結果は見えてるな。」

 

 簪「誰が相手でも気は抜かない。開理君と一緒だから優勝したい。」

 

 開「この中の誰でもいいから、決勝で戦いたいんだよな。」

 

 一「じゃあ俺たちが決勝に行って開理兄達の相手をするぜ、なあラウラ!」

 

 ラ「ふっ、任せろ。開理殿に一矢報いて見せよう。」

 

 シ「それは聞き捨てならないなぁ、開理さんと戦うのは私たちだよ、ねえセシリア?」

 

 セ「はい、そのためにもタッグの戦略について話し合いましょう、シャルさん!」

 

 鈴「いやいや、あたしたちも開理さん目指して戦うんだからなめてもらっちゃあ困るわ、ねっ箒!」

 

 箒「ああ、最善を尽くして戦おう。」

 

 百「おっと、私たちも忘れないでよね?こないだは邪魔が入ったけど今度こそ兄さんと本気で戦うんだから!」

 

 円「そうですよ、開理兄さんに勝ってこそ、真の強者といっても過言ではないですから。」

 

 開「やる気がすごいなお前ら...まあ、俺たちは絶対に決勝に行く。ね、簪さん。」

 

 簪「もちろん...開理君とならどんな相手でも勝てる気がするから...!」

 

 もうすぐ、激戦が始まる。

 




 はい、しれっと秋十&散ペアも入ってます。初戦から開理と簪にボコられる運命ですね。シャルとラウラは手加減(50%の力)で開理の手加減(20%)と同等です。二人はこのIOの中でも中堅という感じの強さです。
 次回は、最初の二試合を書こうと思います。これも明日書き上げたいなと思っています。
 それではまた次回、読了ありがとうございました。


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#18 異様な光景と無力な者達

 こんにちは!青海翠果です!すいません、前回二試合分書くと言ってしまいましたが、初戦しか書けませんでした。その分原作キャラも出しました。あと箒たちの機体の能力も少しだけ出ています。そんな部分もお楽しみください。
 それでは、第十八話スタート!


 

 

 ~タッグトーナメント当日・アリーナ~

 

 

 観客『ワアアアアアアアアアアァァァァァァ!!!!!』

 

 歓声が響き渡る。なぜなら今日は一年生のタッグトーナメントだからだ。昨年までは強い生徒といえば、楯無や現三年の「ダリル・ケイシー」などが出てくるのだが、今年の一年生はとんでもない生徒が何人もいる。そのため色々な試合で激戦が起こると、皆が高まっているのだ。そんな期待の高まる今日、初戦から白熱の戦いが起ころうとしている。

 

 百「おまたせ、二人とも。」

 

 円「手加減なしで行きましょう。」

 

 箒「安心してくれ、二人相手に手加減などできない。」

 

 鈴「そうそう、いっつも不意を衝くんだから手加減なんてできたもんじゃないわよ。」

 

 百「まあいつも通り、全開で行くからね。」

 

  

 そう言って始まった試合は、一言でいえば「異様な光景」。コンマ数秒間隔で繰り出される攻撃の数々。それを互いに捌ききるその戦いは、観客たちも息をのむ。

 

 百「ほらほら二人とも、もっと魅せてよ!」

 

 箒「くっ、なかなか私たちも耐えられてるんじゃないか?」

 

 鈴「そんなこと言ってるとフラグになるんだからやめてよ!」

 

 円「そろそろ行きましょうか。」

 

 その円夏の言葉から一秒後、高速で円夏が飛び回り始めた。そして...。

 

 円「ハアッ!!!」

 

 箒「始まったかっ!!」

 

 回転しながら二本の剣を振り回していく。

 

 百「良いね円夏、じゃあ私も!モード・フレア!」

 

 〈Flare mode activate〉

 

 そして百夏もモードフレアになり、追い詰められる箒たち。しかし...。

 

 箒「ならばこちらも!展開、八咫烏!」

 

 鈴「あたしも!変異・白虎!」

 

 箒は九基のソードビット「八咫烏」、鈴はカンナカムイのモードチェンジ「変異・白虎」を発動する。カンナカムイはピンクと金を基調とした機体なのだが、ピンクの部分が白になり、武器が爪と全身に付いた刃となる。

 

 百「ヤバいな、箒はさっきまでずっとよけきれない攻撃は剣で受け切ってたし、カウンターも頭に入れておかないと。」

 

 箒「ふっ...『政宗・一閃』!」

 

 百「っ!!」

 

 箒は一瞬で大剣を刀に変え、そこからすぐに居合を繰り出す。

 

 百「危なっ!これにしてなかったらヤバかったな~。」

 

 箒「くっ、その二つをとっさに出すとは、さすが百夏さん。」

 

 しかし百夏は剣と槍を持ち、重ねて防いだ。

 

 一方円夏と鈴は...

 

 円「しかし白虎は厄介ですね。スピードで負けてしまうんですから。」

 

 鈴「そう言いつつ回転しながら防いでんだから、こっちもまだまだよね!」

 

 鈴の変異・白虎はスピードに特化した状態。そのスピードは開理が作ったISでなければ見えないレベル。

 

 円「では、『変異・夜桜』!」

 

 ツクヨミは黒と銀を基調とした機体だが、変異・夜桜を発動すると黒と桜色になる。そして...

 

 鈴「夜桜はまずいわね!でも、動き回ればいい!」

 

 夜桜の効果は、分身して敵を惑わせる。だが鈴が高速で動き回り手当たり次第に分身たちを消していく。

 

 円「さすが鈴さん。すぐに対処されましたか。でも、分身だけではないことはお忘れではないですか!?」

 

 鈴「忘れてないわよっ!!」

 

 そして、透明化の能力もある。だがすぐに気配を感じ取った鈴は、背後を向き円夏の攻撃も受け止める。

 

 二年生A「初戦からこれってやばくない?」

 

 二年生B「私たちは絶対負けるね。」

 

 二年生C「本当、この学年じゃなくて良かったわ...。」

 

 二年の彼女たちは、自分の無力さを実感するほどこの戦いの激しさに驚いていた。

 

 三年生A「この試合でもヤバいのに、もっとヤバい子たちが一年生にはいるんでしょ?」

 

 三年生B「ダリルでもこんな試合はできないんじゃない?」

 

 三年生C「確かに、ダリルが本気になるのって見たことあんまりないかな。」

 

 ダリル「...こりゃやべぇわ。あいつらこんなに強くなりやがって。」

 

 そう、ダリルはスコールの姪であり、所属はRCWのアメリカ支部なので、開理達のことは知っていた。しかしスコールから数年前に紹介されて、少し練習に付き合った程度でしかなかったので、その数年間のレベルアップを知らなかったのだ。

 

 ダ「こりゃフォルテと一緒にあいつらとしゃべりに行かなきゃいけないか?」

 

 フォルテ「どうしたっすか、ダリルさん?」

 

 ダ「おお、フォルテ。ちょうどいいところに来たな。」

 

 フ「あの子たちの話っすか?」

 

 フォルテ・サファイア。ギリシャの代表候補生でダリルの恋人。フォルテも所属はRCWのギリシャ支部なので開理たちのことを知っている。

 

 ダ「あいつら前会った時よりも数倍強くなってるんだよな。」

 

 フ「そうなんすね、なら訓練一緒にしたりしたいっすね。」

 

 ダ「おっ、フォルテはわかってるな。一応あたし達はあいつらよりも先輩だ。でもこんなとんでもない戦いをあいつらは平然としてる。それがあたしは無力だって突き付けてくる気がしてな。あたしはあのくらい戦えるようになりたいんだよ。」

 

 フ「ダリルさん...私も一緒に行くっすからね!」

 

 ダリル「当たり前だろ?フォルテとあたしはずっと一緒なんだからな。」

 

 さて、試合に戻ろう。

 

 鈴「ヤバいわね、夜桜に対応できなくなってきてる。」

 

 円「ここですっ!!」

 

 鈴「嘘っ!?」

 

 そして鈴のSEは0になった。

 

 箒「鈴っ!?」

 

 百「よそ見してる場合?」

 

 箒「しまっ...!」

 

 そして数秒後に箒もSEが0になった。

 

 凰鈴音、篠ノ之箒、ともにシールドエネルギーエンプティ、よって勝者、神代百夏・円夏ペア!

 

 観客『オオオオオォォォォォ!!!!!!』

 

 百「お疲れ、円夏。」

 

 円「はい、百夏姉さんもお疲れ様です。」

 

 百「じゃあ一夏達の試合を見よっか。」

 

 円「はい。」

 




 はい、忘れていたダリルとフォルテを書いてみました。そして勝ち進んだのは神代姉妹でした。二人、特に百夏は大人陣、開理ヒロインズを除いて一番強いです。臨海学校編にいくまでにキャラの設定集や機体設定集なんかも投稿したいですね。
 さて次回は、一夏&ラウラ対セシリア&シャルの試合です。戦闘描写は苦手ですが、これも明日には書き上げたいと思います。
 それではまた次回、読了ありがとうございました。


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#19 金色たちの舞とそれぞれの特性

 こんばんは!青海翠果です!明日は初のモニカイベですね!ワクワクしております!そして新規のモニカ星四を当てたいところなんですがスターがたまってないのでなかなか難しいんですね。
 さて今回は一夏&ラウラペア対セシリア&シャルペアの戦いでございます。セシリアは機体説明の時に出したモード・ストライク、他の三人もモードチェンジして戦います。
 それでは、第十九話スタート!


 

 

 ~第三試合・アリーナ~

 

 

 この試合も観客たちは始まる前から盛り上がっていた。全員が専用機を持ったバトルだからだ。

 

 一「お~、賑わってんな。」

 

 ラ「あちらはもう待っているようだな。」

 

 一「待たせてすまん。」

 

 セ「いえいえ、おかげですこし作戦会議なんかも出来ましたので。」

 

 シ「そのまま降参してくれてもよかったんだけどね。」

 

 一「しないって、開理兄と戦いたいんだから。」

 

 ラ「良い戦いにしよう。」

 

 セ「ええ、全力でなければ失礼ですから!」

 

 シ「私たちの実力、存分に見せてあげる!」

 

 試合、開始!

 

 セ「フッ!!」

 

 一「ハアッ!!」

 

 まずはセシリアがライフルで撃ち込むが、一夏は盾で防ぐ。

 

 一「あいさつ代わりってやつか。」

 

 セ「まだまだ!シュラウド!」

 

 ラ「いきなりビットか!」

 

 シ「ラウラの相手は私だよ!」

 

 しかしセシリアはすぐにシュラウドを展開し、シャルロットがラウラを一夏から話すことによって、一対一で追い詰めていく。

 

 一「厄介だな。じゃあ、モード・ホーリー!」

 

 〈Holy mode activate〉

 

 そして青を基調に白いラインが入っていたエリュシオンの白の部分は黄色に変化し、武器や機体のとがった部分からは光が放たれる。

 

 セ「初めて見ますわ、モード・ホーリー。開理さんお手製の機体なのですから、さぞかしお強いのでしょう。でも、わたくしも負けていられないのですわ!モード・ストライク!」

 

 〈Strike mode activate〉

 

 ノルン・クローズの機体はモード・ストライクになることで、青い部分が光を放つ。そして機体のスラスターの部分が変形し、高速移動が可能になる。

 

 セ「お見せしましょう。わたくしができるのは遠距離の戦闘だけではないことを!」

 

 そういってセシリアは、二本の剣「イグジスト」を展開する。

 

 一「マジかよ!?」

 

 セ「ハアッ!!!!」

 

 一「くっ、それは想定外だ!でも、まだまだぁ!!」

 

 セ「そこっ!!」

 

 一「おわっ!?い、一撃が重い!!」

 

 セ「シュラウド、援護お願いしますわ!!」

 

 一「っ、セシリアもビットも高速で動き回る...!」

 

 セシリアは今まで、ビットと自分の動き両方を考えていた。しかしビットの動きをISコアが計算し思考することで、余計な動きが減り、戦いにおいて自分の役目をしっかりと見出せるようになった。

 

 

 シ「ほらほら、いつものラウラらしくないね!」

 

 ラ(くっ、もともと一夏殿と連携して戦う算段だったが、上手くシャルロットに引き付けられてしまったな。しかもシャルロットはなかなか勝ったことがない。だかそんなことも言ってはいられない!)

 

 ラ「仕方ない、モード・ヴァイセ!」

 

 シュヴァルツェア・グレイブは機体が黒と灰色になっている。モード・ヴァイセは灰色の部分を白に変化させ、機体を変形させる。さらにモード・ヴァイセ専用武器『ヴァルディア』という斧を展開できる。

 

 シ「へぇ、じゃあこっちも!モード・アウラ!」

 

 ヴィクト・フローリアは、緑の機体にオレンジのラインが入っている。モード・アウラは緑の部分が光を放つ。さらに専用武器「リタリエイター」という槍と同時にビット兵器「レムリア」を展開する。

 

 ラ「アウラにレムリアまで展開されるとはな...。」

 

 シ「行くよ、ラウラ!」

 

 ラ「仕方ない、全力で相手しよう!」

 

 ヴァルディアには攻撃速度を上昇するために逆刃の部分にブースターが付いているのだが、そのブースターを使って速度を上げた攻撃も、シャルロットはしっかりと見切っていく。そして受け流した後、一瞬で槍を当てていく。

 

 ラ「く、やはり分が悪いか。」

 

 シ「速いけど読みやすいんだよね。じゃあ行くよ。」

 

 そういってシャルロットはリタリエイターを高速で突き、それに合わせてラウラを囲むようにレムリアが回転し、攻撃を放っていく。

 

 シ「終わりにしよう!ハアアアアッ!!!!!」

 

 ラ「ぐっ!!!」

 

 そしてラウラのSEが0になった。そしてセシリア達は...

 

 

 セ「これで終幕ですわ!」

 

 一「こ、のおお!!!」

 

 一夏は少ないSEでセシリアを相打ちに持ち込もうとするが、その攻撃は全て躱され、セシリアからの連撃を喰らってSEが尽きた。

 

 神代一夏、ラウラ・ボーデヴィッヒ、ともにシールドエネルギーエンプティ、よって勝者、セシリア・オルコット&シャルロット・デュノアペア!

 

 観客『オオオオオォォォォォ!!!!!!!」

 

 セ「やりましたわね、シャルさん!」

 

 シ「うん、良い感じだね!」

 

 そういって二人はハイタッチする。

 

 開「へえ、セシリアとシャルいいコンビネーションじゃん。」

 

 簪「そうだね...でも、私たちも負けない...。でしょ...?」

 

 開「もちろん。でもだいぶ時間あるし、労いにいこっか。」

 

 簪「うん...。」

 

 

 

 

 

 

 

 




 はい、ホーリーは『聖』、ヴァイセ(ヴァイスともいう)はドイツ語で『白』だったはず。アウラは『風』という意味です。モード・ストライクはダンボール戦機Wのペルセウスのストライクモードを丸パクりしました。
 次回は開理たちが労いをしに行きます。明日には書き上げるつもりですが、いつ失踪するかわからないので不定期と思っていただければと思います。感想、誤字報告遠慮なくお願いします!
 それではまた次回、読了ありがとうございました。


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#20 労いと卑怯者達

 こんばんは!青海翠果です!モニカイベはしっかりと報酬確保してきました。ルイ様強すぎ。
 さて今回は開理たちが敗退組に労いと久々に秋十と散、そして裏で糸を引く謎の男(コードネームでどこの人間なのかはバレバレですが。)の登場。これからどんどん秋十と散は転がり落ちていきますのでお楽しみに。
 それでは、第二十話スタート!


 

 ~アリーナ・観客席~

 

 

 箒と鈴は先ほどの一回戦での戦い方などについて反省会をしていた。

 

 箒「百夏さんたちと戦うにはまだまだ実力不足だったか...。」

 

 鈴「でも二人も『まともにここまでSE削られたのは初めて』って言ってたから、そのあたりは誇っていいのかもね。」

 

 箒「そうだな。」

 

 一「おう、二人ともお疲れ。」

 

 そこに三回戦で負けた一夏とラウラも来た。

 

 ラ「負けてしまった。」

 

 鈴「そっちも激戦だったもんね。」

 

 箒「セシリアとシャルは簪や楯無さんのように、開理さんが最大に詰め込んだ機体、そして開理さんがそれぞれに合った練習プログラムを組んでいる。それにいろんな状況に対応できるように座学でのレクチャーなんかもしているらしい。」

 

 鈴「まさに手塩にかけて育ててるって感じよね。」

 

 一「そりゃあの四人と開理兄は両思いだからな。」

 

 ラ「ああ、開理殿は彼女たちに生きていてほしいと思うがゆえに、生き残る術を教えているという事だな。」

 

 鈴「そして開理さんの期待にこたえたいって思うから、あそこまで頑張れるってわけよね。」

 

 一「あぁ~、早く開理兄にも一夫多妻制適用されないかなぁ。見ててもどかしいんだよ。」

 

 ラ「そうだな。まぁ、その時まで見守ろう。」

 

 開「何の話してんだ?」

 

 そこに労いに来た開理と簪。

 

 一「あっ、開理兄!いやあセシリアとシャルロットが強かったなぁって。」

 

 ラ「シャルロットにはもう少し勝ちたいんだが、如何せん戦略がことごとく読まれているからな。」

 

 開「そりゃ、ラウラはシャルと一番戦ってるからどんな戦略で来るかとかを覚えて対策立ててんだよ。」

 

 簪「箒さんと鈴さんも、お疲れ様...。」

 

 箒「油断大敵とはあのことだな。」

 

 鈴「ほんとよねぇ、一言でも呟いたらそれが隙になるんだから。」

 

 ダ「お~いお前ら。」

 

 そこにダリルとフォルテもやってきた。

 

 開「ダリルさんとフォルテさんじゃないですか。」

 

 鈴「あぁ~、お久しぶりです!」

 

 ダ「初戦からヤバいな、今年の一年はとんでもねぇ奴らばっかだぜ。」

 

 フ「学年別にしてもらってよかったっすよ、こんな危険な人たちと戦いたくないっす。」

 

 開「確かに、普通のIS相手なら瞬殺ですからね。」

 

 アナウンス『まもなく第七試合です。観客は指定席に戻り、選手は招集場所に集まってください』

 

 招集アナウンスがかかった。

 

 開「じゃあ行ってくるよ。いこっか簪さん。」

 

 簪「うん...!」

 

 

 ~一方秋十&散ペア~

 

 

 秋「ハハッ、これで奴も終わりだ、この『催眠ガス内蔵グレネード』と絶対防御貫通のレールガンがあればなぁ!!」

 

 散「そうすれば、秋十が皆に認められ、奴が地に落ちるわけだな!」

 

 秋「そう!文字通り俺がこの学園のトップに上り詰めるんだぁ!!」

 

 そのグレネードとレールガンは、フードを被った男からもらったという。

 

 

 ~回想・数日前~

 

 

 ?『織斑秋十だな?』

 

 秋『誰だ!?』

 

 ?『神代開理を倒してほしい、これを使ってくれ。』

 

 秋『なに、奴に対抗できるようになるのか!?』

 

 ?『ああ、君と篠ノ之散が力を求めるなら貸そう。ただし、しっかりと仕留めてくれ。』

 

 秋『本当か!?わかった、この織斑秋十の名に懸けて、必ず息の根を止めてやる!!』

 

 ?『頼もしいじゃないか、では私の名は『スプリガン』と呼んでくれ。』

 

 秋『ああ、感謝するスプリガン!』

 

 

 ~現在~

 

 

 秋「待っていろ、神代開理!必ず貴様の化けの皮を剥いでやる!!」

 

 卑怯者達は下卑た笑いを浮かべる。

 

 




 おかしいな、そんなもので二人には勝てるわけないのに、なぜスプリガンは渡してしまったのか。そして秋十も散も簡単に信じちゃダメな相手なのに信じちゃってるし。ここからアンチが加速します(おそらく)。
 さて次回は、いよいよ開理&簪が秋十たちをボコボコにします。そして不正武器を使っているので、秋十と散が...。この世界のIS学園はだいぶ厳しいです。それを覚えててください。
 それではまた次回、読了ありがとうございました。


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#21 総てを喰らい尽す『暴竜』と繋がりと一夫多妻制

 こんばんは!青海翠果です!今回は特大ボリュームです!最高文字数記録更新、5384文字です!(おそらく他の方ならもっと多い)
 それだけ中身も濃くなっております。そして新キャラと、タイトルを見ればわかるかもですが、暴走するバースト『ドラゴン』が出ます。あと今回はローマ字読みの場所が多くあります。そのままローマ字読みしてもらえれば、読めるようになっています。そして一夫多妻制について何らかの動きが?そのほか色々詰め込みましたので楽しんでください!
 それでは、第二十一話スタート!


 

 ~???~

 

 

 開「...はぁ~、今ここに呼び出すのかよ。」

 

 開理は今、精神と肉体が切り離されている状態。この世界に来ると、時間も切り離される。そして呼び出したのは...。

 

 ?「久々ですね。」

 

 開「このタイミングってことは、織斑秋十と篠ノ之散が何かを仕掛けてくるってことか?」

 

 ?「はい、彼らは催眠ガス内蔵のグレネードと絶対防御貫通のレールガンを使うそうです。」

 

 開「...なるほど、どんな手を使っても俺と簪さんを倒したいのか。」

 

 ?「そのようですね。ちなみにこれは白式のコア『No.001』からの情報提供ですよ。」

 

 開「これを伝えるためだけにここに呼び出したのか?『オーネスト』。」

 

 そう、呼び出したのは開理の専用機コア『オーネスト』。精神的な性別は女性なので、ここでは彼女と表す。彼女は開理に危険を知らせるためにこの空間に呼び出したのだ。

 

 オ「大丈夫ですよ。時間は切り離してあるって前にも言ったじゃないですか。」

 

 開「そうだったな。じゃあそろそろ行くわ。」

 

 オ「マスター、対策は大丈夫ですか?」

 

 開「...すまん、今ものすごくキレてんだ。『ドラゴン』を使う。」

 

 オ「!?だ、ダメです!!前はファーストシフトだったから私が全力で干渉して制御できましたが、セカンドシフトでグランとなった状態でドラゴンを使えば、マスターの意思関係なく、暴走します!!」

 

 開「わかってる、でもあいつらを全力で倒すにはフルサモンじゃ生ぬるい。卑怯なやつらには全力で相手しないと。それがたとえ『自分じゃ制御できなくとも』な。」

 

 オ「しかし!!」

 

 開「それに、俺には今、頼れる仲間がいる。お前も全力で止めてくれんだろ?」

 

 オ「......分かりました。ですが、簪様や皆様に伝達位しましょう。」

 

 開「もちろん。」

 

 

 ~現実・アリーナ開理ペア側ピット~

 

 

 開「簪さん、話がある。」

 

 簪「なに...?」(え!?///何言われるんだろう!?///)

 

 開「このあと俺は、暴走する。」

 

 簪「...え?」

 

 開「バーストのドラゴンっていう力を使う。」

 

 簪「それって確か、暴走するって...なんで?」

 

 開「奴らの武器が危険な武器ってことを俺のISのコアが教えてくれたんだ。それで今、どうしようもなくキレてる。」(殺気)

 

 簪「そ、そんな......じゃあ、開理君を止めればいいんだね...?」

 

 開「...さすが簪さん。そう、止めてほしい。みんなにもメッセージは飛ばしてある。」

 

 簪「わかった。どうすれば止まるの?」

 

 開「俺のSEが20%を切ったら。」

 

 簪「それなら、攻撃しまくればいいのかな...?」

 

 開「そうだね、ごめんね簪さん。俺の我儘に付き合わせて。」

 

 簪「良いよ、でもこの戦いが終わったら言いたいことがあるんだ...私とお姉ちゃんとセシリアとシャルの四人で。」

 

 開「あ...わかった。じゃあ生き残らないとね。」

 

 簪「うん...開理君は絶対に取り戻すからね。」

 

 選手の方はアリーナに出てください。

 

 

 ~アリーナ~

 

 

 秋「久々だな、神代開理!今回は前の俺とは違うぞ!」

 

 散「今から貴様らを地に落としてやろう!」

 

 開「..........」(殺気全解放)

 

 秋「なっ!?」

 

 散「き、貴様...秋十にそんな目を向けるとは!」

 

 秋「まあいい、今度こそお前を倒してやる!!」

 

 簪「出来るといいね...。」(殺気)

 

 秋十&散『!?』

 

 開「そんな武器を使えば、たちまちお前たちは卑怯者扱いだろうな...!」

 

 秋十&散『なっ!?』

 

 秋「何でお前が俺たちの武器を知ってんだ!?」

 

 開「お前のISコアからの情報だからな...まあ、それを使う間もなく...喰らいつくしてやるよ!!!!!」(さらに殺気解放)

 

 試合、開始!

 

 

 

 

 

 「バースト.....ドラゴン!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 <Voice authorize complete Burst・Dragon activate>

 

 

 

 

 開「う、うお、あ、ああああ、あああああああああああAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 開理が絶叫を上げ、装甲に飲み込まれていく。そして、その形は巨大な「竜」へと変わっていく。

 

 開「GAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 秋「な、な、なんだあれは!?」

 

 散「そ、そんな姿が!?」

 

 簪「か、開理君!!」

 

 開「......KISAMARA WO KURATTEYAROU...HIKYOUMONO NI HUSAWASII MATURO WO MISETEYARU...SAA INOCHI WO KAKERO!!!!」

 

 そういって竜となった開理は、精神を飲まれ暴走を始める。

 

 開「ORAAAAAAAAAAA!!!!!!」

 

 秋「ぐわっ!!!....なんなんだ、あの化け物は!?」

 

 

 ~アリーナ・観客席~

 

 

 一「や、やっちまった...ついに開理兄が、あれを使っちまった!」

 

 セ「開理さん...あの姿は...!?」

 

 百「...『バースト・ドラゴン』。兄さんが使う、フルサモンと別のバースト。次使ったら暴走するって言われてたのに...。」

 

 シ「そんな危ない物をなんで...!?」

 

 箒「さっきメッセージが来ただろう?織斑秋十と私の愚妹がルール違反の武器を手に入れ、あろうことかこの試合で使おうとしていたらしい。それに切れてしまった開理さんが、使ってしまったというわけだ。」

 

 楯「とにかく、皆を非難させた方がいいんじゃないの!?」

 

 円「そうですね、開理兄さんがあの状態になったら、客席のバリアも持たないでしょう!!」

 

 鈴「そのあとに、全力で開理さんを止めるってことね!?」

 

 

 ~アリーナ・指令室~

 

 

 千「なっ、これが先ほど開理君が言っていた暴走しかねない力か。山田先生、観客の避難誘導を!」

 

 真「は、はい!!」

 

 千(...なぜだ、なぜそんな武器に手を出した、秋十!!)

 

 

 ~アリーナ~

 

 

 散「ぐはっ...そんな、これ以上は...。」

 

 開「DOUSITA...SONOTEIDO KA?MOTOMOTO HA KISAMARA GA SONNA BUKI NI TE WO DASITA SEI NANDAGANA?JIBUN GA TADASII TO OMOTTEIRU BAKA HODO JITURYOKU GA NAI TOIUNOHA HONTOU NO YOU DANA!」

 

 秋「だ、黙れえぇぇ!!!!」

 

 開「KISAMA GA DAMARE!!!!!」

 

 そういって秋十をパンチ一発で吹き飛ばし、SEまでも消し飛ばした。そして気絶し、倒れる。

 

 散「秋十!貴様よくもぉぉ!!!」

 

 開「KISAMA MO DAMATTEIRO!!!」

 

 散も倒され気絶した。

 

 開「GU、MOKUTEKI WA HATASITA GA JISHIN DEHA MODOSENAI NOKA、SOKO NI IRU MIZUIRO NO SYOUJO YO...WATASI WO TOMETEKURE!」

 

 簪「わ、私!?というかもしかして、開理君とは違う意思!?」

 

 開「AA...IMA HA KONOMONO NI YOBIDASARETA...NA WO 『BAHAMU-TO』TO IU。」

 

 簪「バハムート...。」

 

 バ「WATASHI GA KIRI HANASAREREBA KONOMONO MO MOTO NI MODORERU...TANOMU...WATASHI NO ISHIKI GA KIERU MAE NI!」

 

 簪「分かった!」

 

 そういって簪は、武器に電流を発生させる。そして...

 

 百「簪、お待たせ!!」

 

 円「時間がかかってしまいました。」

 

 鈴「って、開理さんが、止まってる!?」

 

 簪「ドラゴンを使ってるときは、開理君とは別の意思が入ってるの!」

 

 簪・バハムート以外『えぇ!?』

 

 一「てことは、その違う意識の人が、今の暴走を止めてくれてるってことか!?」

 

 簪「うん、バハムートっていうんだって。だからみんなで、開理君とバハムートさんを解放しよう!!」

 

 簪・バハムート以外『了解!!』

 

 バ「SYOKUN、KANSYA SURU。」

 

 

 ~???~

 

 開「...んっ?ここは...」

 

 ?「気が付いたか?」

 

 開「えっ、えぇ!?ドラゴン!?」

 

 ?「お、驚かせて済まない。私はバハムート。今君の体を借りて、戦わせてもらっている。」

 

 開「あ、バースト・ドラゴンの時に俺の意識がなくなるのは...!」

 

 バ「そう、私が君の体を使わせてもらっているからだ。」

 

 開「なるほど...あっ、現実ではどうなりました!?」

 

 バ「心配ない、君の敵だけに攻撃をした。だが私が制御できるのも時間制限があってな。そばにいた君の友人の少女や、仲間たちが、私と君を元に戻そうとしてくれている。」

 

 開「そうなんですね。あの、ありがとうございました!」

 

 バ「いやいや、いつも君の世界を、この機体を通して眺めさせてもらっていたからな。それにあの者たちには私も腹が立っていたんだよ。」

 

 開「そうなんですか!?」

 

 バ「だから、あの時君に呼び出されて以来、君の力になれないかと思っていたんだ。」

 

 開「ありがとうございます。あ、そういえば自己紹介してなかったですね。俺は神代開理って言います。」

 

 バ「開理君か、覚えた。光景は見えても音は途切れ途切れだったんだ。やっと君の名を知ることが出来た。改めて、バハムートだ。元々は、君と同じ転生者なんだが、生まれたのがコアネットワークの中でな、その中でISのコア人格とは別に構成された意識で、もともとは何もすることが出来なかったんだが、前に君が竜になったときに引き寄せられ、君の体を借りて戦い、そのあとはこの機体を通して世界を見るだけだったんだ。」

 

 開「そ、そうだったんですね。」

 

 バ「さて、そろそろお別れのようだ。」

 

 開「え!?バハムートさんはこれからどうなるんですか!?」

 

 バ「さあ、本体の意識に取り込まれるか、消えるか、どうなるかはわからない。」

 

 開「そんな!?」

 

 バ「...ただ、また君に会える気がしてるんだ。」

 

 開「!!」

 

 バ「それを信じたい。君と私は、もう仲間だろう?」

 

 開「!!はい!!」

 

 バ「なら何も心配はいらない。きっとまた会える。」

 

 開「!絶対、絶対会えます!!だって、俺とバハムートさんは繋がったんだから!!」

 

 バ「そうだな...じゃあ、また会おう、開理君。」

 

 開「絶対に会いに行きますから!!」

 

 バ「ああ、待ってるよ。」

 

 

 ~現実~

 

 

 簪「行くよ!」

 

 バハムート以外『はあああああぁぁぁぁぁあああっっっっっ!!!!!!!!!』

 

 バ「GU、GAAAAA....ARIGATOU...DEKIREBA MATA AERU TO IINA...。」

 

 そして竜の装甲は解け、開理が戻ってくる。

 

 簪「!!開理君!!」

 

 簪が開理を受け止める。

 

 開「んっ...あ、戻ってきたのか。」

 

 簪「開理君!!無事でよかった...!!」

 

 一「し、心配かけんなよ開理兄!!」

 

 百「本当だよ...無茶しすぎ。」

 

 開「ご、ごめん。あの時は本当にキレてて...。」

 

 千「大丈夫か、開理君!?」

 

 開「織斑先生、ご心配をおかけして、申し訳ありませんでした。」

 

 千「いや、被害はほとんどない、それに開理君が無事でよかった。」

 

 開「あいつらが許せなくて...。」

 

 千「確かにレギュレーション違反の武器を手に入れたのは許しがたいことだ。だが私たちに一言言ってくれれば...。」

 

 開「言っても奴らは理解しないんです。一度目で矯正できなかったんです、ならきっとさらに危険なことをしてくると思ったらこうなりましたからね。もう奴らは手遅れです。」

 

 千「そうか...停学にするしかないか...。」

 

 セ「停学!?退学じゃないのですか!?」

 

 開「仕方ないだろ、織斑先生と束さんの親族だからな。どうしようもできないんだよ。」

 

 シ「そっか...」

 

 千「出来るだけ重くしよう、そうでなくては反省の意味がないからな。」

 

 開「すみません。で、俺の罰って何ですか?」

 

 千「!?開理君に罰を与える気はないぞ?」

 

 開「!?なんでですか!?」

 

 千「レギュレーション違反はあいつらだ。君はレギュレーションに収まっているし、暴走もなかったんだろう?」

 

 開理・千冬以外『ありませんでした!!』

 

 開「だからって!!」

 

 千「なら、こうしよう。神代開理君、君に一夫多妻制の制度を適応する。」

 

 千冬以外『えっ!?』

 

 開「そ、そんないきなり!」

 

 千「いきなりではないぞ、もともと出ていた話だ。一夏に適応されていたのに開理君に適応されないのはおかしいだろう?それに、少なからず開理君に憧れる人間もいるだろう。」

 

 開理ヒロイン組『!!』

 

 千「それに、このトーナメントが終わったら適応される予定だったんだ。遅かれ早かれ君は一夫多妻制の適応が始まるという事だ。」

 

 開「えぇ!?」

 

 千「これでどうだ?開理君。」

 

 開(全然罰じゃないんだけどなー。)「...わかりました。」

 

 開理・千冬以外『おおおおお!!!!!!!』

 

 一「いやぁ、やっと開理兄もハーレムが出来るんだな!」

 

 開「人聞きの悪いこと言うな!!」

 

 百「仕方ないよ兄さん、本当にハーレム作れるようになったってことだもん。」

 

 開「う、そ、そうか。」

 

 簪「...開理君、あとで話があるって言ったよね?」

 

 開「うん。」

 

 簪「そ、その...夜に寮の屋上に来て///四人で待ってるから///」

 

 開「う、うん///」

 

 こうして、タッグトーナメントは、秋十達の武器の出所を探るため、一年生は中止となった。しかし、全校生徒の一通りのデータが欲しいため、まだ始まってなかった二年生、三年生の試合は初戦だけ行われた。

 




 はい、違反武器を使うまでもなく倒されました。そしてバハムートさんの登場です!書く前は登場させる気はありませんでした。でも、こんな感じでも面白いかもと思い、作ってみました!そして、バハムートはいつ会えるのか?開理とヒロインズの恋の行方は!?秋十と散はどうなるの?それは次回、回収していきたいと思います。次回は第三章最終回にします。そのあと閑章を挟み、第四章『臨海学校編』を書いていきたいと思います。学校が始まる前に、臨海学校編も終わらせたいところなんですがね。
 それではまた次回、読了ありがとうございました。


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#22 一緒に幸せになることと絶縁と計画始動

 こんばんは!青海翠果です!散髪に行ってきました。いつも変わらないカットで、長くなった髪の毛をバッサリ切ってもらいました。
 さて今回は三章最終回です!前半甘々注意報と後半シリアスです。♡マークが飛び交います。苦手な方はブラウザバック推奨です。
 そして最後の方に重要なキャラが多数...!?(?1と表記されているのは、まだ名前が出せないキャラが複数出てきているからです。)
 それでは、第二十二話スタート!


 

 ~寮・屋上~

 

 

 開「えっと、遅くなっちゃったかな?」

 

 簪「ううん...そんなことないよ。」

 

 セ「来てくださってありがとうございます。」

 

 楯「なんか緊張しちゃうわ。」

 

 シ「確かに、シチュエーション的にもなおさら緊張します。」

 

 開「あっ...!///」

 

 その言葉で開理は先ほどの簪の言葉を思い出して顔を赤らめていた。

 

 簪「開理君、私たちは開理君に、言いたいことが、あります。」

 

 開「はっ、はい。」

 

 

 

 

 

 

 

 簪「私たちは、神代開理君のことが、一人の男性として、好きです!!」

 

 セ「そして、わたくし達全員、互いに協力し合い、開理さんを愛しあいたいと思っています!」

 

 楯「一夫多妻制が開理君にも適応されて、公式に私たち全員が開理君の彼女になれるようになった今、告白しました。」

 

 シ「私たちと結婚を前提に...。」

 

 簪・セシリア・楯無・シャルロット『付き合ってもらえませんか!?』

 

 

 

 

 

 

 開「........ふふっ。言いたかったけど、俺から言ったら最低野郎みたいだから、言えなかったんだ。本当にありがとう!俺も皆さんのことが大好きです!更識簪さん、セシリア・オルコットさん、更識楯無さん、シャルロット・デュノアさん、こちらこそ、宜しくお願いします!!」

 

 開理は、涙を流しながら返事をした。

 

 

 

 簪「開理君っ!!!」

 

 簪が抱きつく。そしてほかの皆も抱きつく。

 

 セ「開理さん、末永くよろしくお願いしますね。」

 

 楯「あはは、今すごく幸せだわ~!!」

 

 シ「これからはみんなで堂々と開理さんに抱き着いたりできるね!」

 

 開理・シャル以外『確かに!!』

 

 開「は、恥ずかしいよ~///」

 

 簪「えへへ、開理君可愛いよ♡」

 

 セ「いつまでも一緒ですわ、開理さん♡」

 

 楯「あ、そうだ。開理君だけじゃなくて、セシリアちゃんとシャルちゃんにも言ってなかった、私の名前について言わなきゃいけないことがあるの。」

 

 セシリア・シャルロット『え?』

 

 開「あっ、楯無って暗部の一番上の人に付けられる称号みたいなものなんでしたっけ?」

 

 楯「そうなの、だから私の本名を教えたくて。だって、これからこの五人で愛をはぐくむんでしょ?♡」

 

 簪「私は知ってるけどね。」

 

 楯「私の口から言いたいの、私の本当の名前は『更識刀奈』っていうの。この五人だけの時や、この中の誰かといるときは、私のことは『刀奈』って呼んでね♡」

 

 セ「分かりましたわ、刀奈さん。」

 

 シ「これでようやく、私たちは開理さんの彼女になれたってことなんだよね?♡」

 

 開「うん。皆、一緒に幸せになってください。」

 

 開理以外『はい♡』

 

 

 

 こうして開理のハーレムが完成した。

 

 

 

 ~翌朝・4629号室~

 

 開理と簪は別々のベッドで寝ていたのだが、朝、開理が起きると...

 

 簪「んぅ...開理、君...んふふ...♡」

 

 開「...あれ、別のベッドで寝なかったっけ...?」

 

 簪「んふふ...離れちゃ...ダメ、だよ...?♡」

 

 開「まあ、恋人だし、いいかな。」

 

 そういって開理は、簪の頭を撫でる。

 

 簪「んぅ?...あ。か、開理、君。」

 

 開「うん、おはよう。恋人の開理だよ?」

 

 簪「あっ、そっか...もう皆で、付き合ってるんだ...えへへ、嬉しいなぁ...♡」

 

 開「簪さん、よく寝れた?」

 

 簪「うん、ぐっすりだよ...あと、さん付けじゃなくていいよ...?」

 

 開「え、あ、そっか、せっかく付き合ったんだもんね...えと、簪...。」

 

 簪「えへへ、うん♡簪だよ...♡」

 

 付き合って翌日にこのイチャイチャである。すると、インターホンが鳴る。

 

 開「あ、おはよう。セシリア、刀奈さん、シャル。」

 

 セ「おはようございますわ、開理さん♡」

 

 楯「あれ、顔赤いけどどうしたの?」

 

 開「実はさっき、呼び捨てで簪って初めて呼んで...。」

 

 簪「えへへ、恥ずかしがってる開理君がとっても可愛かったんだぁ...♡」

 

 シ「開理さんって恋愛関連になると初心で可愛いよねぇ♡」

 

 開「も、もう!恥ずかしいから!」

 

 開理以外(可愛い♡)

 

 開「あ、用意しないと!」

 

 簪「あ、私も...!」

 

 セ「手伝いますわ!」

 

 楯「私もお手伝いするわ~。」

 

 シ「私も!」

 

 こうして、激甘なハーレムが完成してしまった。

 

 

 

 ~IS学園・謹慎室~

 

 ここでは、禁止事項などを犯した生徒たちを一人一人隔離し謹慎する、名前もそのまま『謹慎室』と呼ばれる場所だ。

 

 秋「ぐっ、俺は何もしてない!!」

 

 千「はぁ、あんな危険な武器を使えば、どうなるかわからなかったのか?」

 

 秋「千冬姉さん!話を聞いてくれ!神代開理が卑怯な手を使ったから、俺たちは誰からも蔑まれるようになったんだ!きっとあいつが何かしたんだ!!だからあいつがこの部屋に入るべきなんだよ、信じてくれよ!」

 

 千「...なぜ、自分の非を認めようとしないんだ!?」

 

 秋「俺が何したってんだ!?」

 

 千「あの武器は、下手をすれば命を奪うんだぞ!そんな危険な武器をなぜ使おうとした!?」

 

 秋「俺なら扱い方を間違えない!それにあいつが負ければ、あいつの評価も地に落ちる!それの何が可笑しいんだよ!?」

 

 千「ふざけるな!!!!」

 

 パチーーンッ

 

 千冬のビンタが秋十の頬に炸裂した。

 

 秋「えっ...姉、さん...?」

 

 千「さっきから聞いていればなんだ!?自分なら使い方を間違えない!?そんなわけがあるか!お前はまだ機体操作すらしっかりと出来てないだろう!!そんな状態で使いこなせるわけがない!!それに、開理君の評価を落としても、お前の評価は上がらない。なぜなら、そんな武器で勝ったところでただの卑怯者と言われるのがオチだ!」

 

 秋「なっ!?」

 

 千「お前はいつからそんなふうに人を見下していた?百夏や一夏から聞いたよ。お前と二度と会いたくないから織斑の苗字を捨てたとな。お前が何をしたか、しっかりと聞かせてもらう。だがその前に今、お前の言葉で、私の腹は決まった!秋十、

 

 お前とは姉弟の縁を切る!!!」

 

 

 

 秋「えっ......?」

 

 

 千「お前はもう私の弟ではない、これからは勝手に生きろ。教師としては関わるが、もう家族として関わることはないと思え。」

 

 秋「そ...そん...な、ち、ふゆ、ねえ、さん...。」

 

 千「姉と呼ぶな。」

 

 こうして秋十は、尊敬する姉を失った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 切「へぇ~、これが謹慎室までのマップねぇ。」

 

 実「これを覚えて、当日に織斑秋十と篠ノ之散をこちら側に引き込めばいいのですね。」

 

 ?1「なるほど、彼らを引き込めば、戦力と出来る。というわけだな。」

 

 ?2「つーかマジアタシらとおんなじ匂いしない?この二人。」

 

 ?3「確か...切夜君が、武器提供したときも...簡単に、信じちゃったんですよね...?」

 

 切「そうそう、いやぁあの演技手抜きだったんだけどなぁ。あんなにコロッと信じちゃってびっくりだわぁ。」

 

 洋「開理への闘争心なんかを煽れば、協力してもらうのも簡単だね。」

 

 凪「洋一さん、お二人を連れてきましたよ。」

 

 洋「おお、そうか。ではこの計画に力を貸してもらおう。

 

 

 

 

 

 織斑夫妻にな。」

 

 

 

 

 第三章、終了。

 

 




 はい、激甘でした。そして秋十は心も縁も切られました。そして新キャラ三人と『織斑夫妻』というとても重要なキーワードを残して三章は終了です。
 次回からは閑章ということで、水着買いやデパートデートなんかを書いていきます。そしてキル・スプリガンたちの暗躍も...?
 明日に書き上げられたらいいなと思います。感想、誤字報告お待ちしています!
 それではまた次回、読了ありがとうございました。


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閑章 ~レゾナンスデートと裏で動く闇編~
#23 初デート(五人)と突き付ける現実と堕落者の集い


 こんばんは!青海翠果です!まだまだ続く毎日投稿!投稿数十分後の閲覧数の跳ね上がりが大好きです!
 さて今回は、水着選びデート回、そしてこの作品初の散と束さんのがっつり絡み。そして織斑夫妻と人造の兄弟たちの名前も出てきます。
 それでは、第二十三話スタート!


 

 

 ~駅前~

 

 

 開理は、今日彼女四人とデートの約束をしている。そして現在待ち合わせの45分前だ。

 

 開「...この格好で良かったかなぁ?」

 

 開理は他者の気持ちには敏感で、自分への好意にもうすうす気づくことはできるが、だからと言って自分の容姿や性格などには自信があるわけではない。むしろほとんどないといってもいい。だからこうして、待ち合わせの相手が来なくて待っている今、何度もガラスを鏡代わりに唸っている。

 

 開「いやでも、他に服があまりないし...もっと似合う服を買えばよかったかな...。」

 

 簪「開理君...!」

 

 そうやって唸っていると、待ち合わせには数十分早いはずなのに、自分を思ってくれる大切な人の声が聞こえる。振り返ると...

 

簪「はぁ、はぁ、早いね、開理君。まさか私たちより早く来てるなんて思わなかったよ、はぁ、はぁ。」

 

 セ「本当ですわ、わたくし達もかなり早く出たはずなのですが、駅から出てみれば、既に開理さんがいらっしゃって驚きましたわ。流石開理さんは紳士ですわ。女性がどれだけ早く来ても、それより早く来て待っていて下さるなんて。」

 

 刀「あらら、遅く来た開理君を叱ろうと思ったんだけど、失敗しちゃったわぁ。」

 

 シ「凄いなぁ、私たちも余裕を持って出たと思ってたんだけどなぁ。でも予定より早いけど、着いてすぐに開理さんと一緒に居られるんだからラッキーだよね。」

 

 開「そういう皆も早いね。それに、私服姿は初めて見たけど、とっても綺麗だね。こんなに綺麗な人たちが彼女なんて、幸せ者だ。」

 

 簪「もぅ、恥ずかしいよぅ...でも嬉しいよ。ありがとう♡」

 

 セ「開理さんったら、褒めるのがお上手ですこと♡」

 

 刀「でも、それを本心で思っててそのまま言ってくれるのが、開理君の素敵な所よね♡」

 

 シ「とりあえず今日は、開理さんに私たちの水着を選んでもらわないとね♡」

 

 開「そっか、でも二・三年生はいかないって聞いたんだけど?」

 

 刀「私は教師と同じような立場よ、保護者役って感じかしら?」

 

 開「なるほど。で、危険な状況でいち早く動けるように、みたいな?」

 

 刀「そうそう。でもそれプラス開理君やみんなと海に行けるじゃない♪」

 

 簪「私的にはそれが嬉しい。お姉ちゃんといつか一緒に行きたいなって思ってたから。」

 

 刀「簪ちゃん!!そんなこと思ってくれてたなんて、おねーさんすっごく嬉しい!!」

 

 簪「だから、みんなで全力で楽しもうね♪」

 

 簪以外『もちろん!!』

 

 

 ~ショッピングモール『レゾナンス』・水着売り場~

 

 

 簪「あ、言うの忘れてた。今更だけど、開理君もその服似合ってるよ。」

 

 開「ほ、本当!?良かった~地味すぎたかと思ったんだよね。でも言ってもらえて嬉しいよ。」

 

 刀「開理君は素材がいいから何来ても似合いそうよねぇ。」

 

 セ「私服姿も素敵ですわぁ。」

 

 シ「さすが、開理さんは何でもできるだけじゃなく、服の着こなしもスタイリッシュなんだね!」

 

 開「そうかなぁ、でも私服をあんまり持ってないからまた何か買いに行かないと。」

 

 簪「じゃあ次のデートは、開理君の私服選びだね!♡」

 

 開理・簪以外『賛成!!』

 

 開「ええっ!?い、いいの?」

 

 刀「もちろん!開理君はそのままでもかっこいいけど、更にかっこよくなるところも見たいもの♡」

 

 開「そ、そっか///でも今は、皆の水着選びだよ?」

 

 そういいながら水着を見ていく。刀奈は、開理が恥ずかしがるかもしれないと思い、際どい水着は控えようとしている。

 そしてそれぞれが選んだものをそれぞれ試着することにしてみた。

 

 まずは簪。

 

 簪「どう、かなぁ...?」

 

 開「...かわいい...あっ!すごく、かわいいよ!」

 

 開理は見た瞬間無意識に『かわいい』と呟いてしまう。そのくらい見惚れてしまった。

 簪の水着は、上は水色と翠色の水玉、下はフリルで同じ色となっている。

 

 簪「ふふっ、開理君の反応もいい感じだね...♡」

 

 次はセシリア。

 

 セ「どうでしょうか...?」

 

 開「すごい、綺麗...とっても綺麗だね!」

 

 セシリアはもともと持っていたビキニが開理には際どく見えるかもと思い、ワンピースで青色に白い花柄をあしらった水着にした。

 

 次は刀奈。

 

 刀「どう?」

 

 開「刀奈さんも綺麗、すらっとしてるね!」

 

 刀奈は際どいのは控えようと露出控えめのタンキニにした。色は紺ベースに白でチェック柄だ。

 

 最後はシャルロット。

 

 シ「どうかな?」

 

 開「かわいい!明るい感じでいいね!」

 

 シャルロットは着やせするタイプなので、出るところは出て、細いところは細い。それがばれるのを好まないため、セシリアと同じワンピースで、オレンジベースに黄緑の縦ストライプを入れている。

 

 そして開理は、もともと暑いのが苦手なので、白と翠のグラデーションのラッシュガードと、蒼と翠の水着を見せた。

 

 簪「おしゃれだね...!♡」

 

 セ「男性のたくましい体がラッシュガードから透けて見えて、ちょっと興奮しますわ♡」

 

 刀「やっぱり開理君は何でも似合うわね♡」

 

 シ「開理さんなら逆ナンパしてたかも♡」

 

 試着の段階だが彼女たちは完全に見惚れていた。そんなこんなで、全員分の水着を買った。

 

 

 ~謹慎室・散サイド~

 

 

 束「はぁ、わざわざ来てあげたのにその目は何?」

 

 散「姉さん、ここから出して、秋十も出してくれ!!」

 

 束「束さんがそんなことすると思う?」

 

 散「関係ない!!早くここから出してくれ!」

 

 束「はぁ...少しはまともになったかと思ったのに...。」

 

 散「なんだと!?あなたも奴らと同じようなことを...!」

 

 束「奴ら?」

 

 散「ここに来る千冬さんや、四組の担任とかいう外国人だ!」

 

 束「へぇ~、ち~ちゃんやスーちゃんも来たんだ。というか、その二人の厚意を無下にしたんだ。今どんな立場かもわかってないんだね。」

 

 散「知ったことか!秋十以外はどうなろうとどうでもいい!!」

 

 束「...やっぱり、救えない子だよ愚妹。」

 

 散「なっ...!?なぜだ!?」

 

 束「それが人にものを頼む態度?それにお前やあんな最低なクズなんかがかい君たちの平和を邪魔するから、ここに閉じ込められてるんでしょ?なんでお前らなんかがいるんだよ。お前らがいなければ、かい君たちはもっと幸せな学校生活を送れたのに。」

 

 散「くっ、あいつが秋十に勝たなければ、あいつがいなければ、秋十がもっとみんなから認められ、崇められたはずだ!」

 

 束「かい君がいなくても、ももちゃんやいっくん、ほーきちゃんやほかの面白い子たちが、お前らを潰してくれるだろうけど。というか、なんでお前と家族やってんだろう?もうお前らが起こしたこの事件、お父さんとお母さんにも伝えたから。そしたらね...。」

 

 散「なっ!?なぜそんなこと...!?」

 

 束「絶縁するって。」

 

 散「っ!?」

 

 束「二人が絶縁するって言ったんだ、私とほーきちゃんもお前とは縁が切れるのさ。いやぁこれほどうれしいことはあんまりないねぇ!!」

 

 散「そんな...。」

 

 束「お前らが自分で招いたことでしょ?それに今頃、ち~ちゃんもあいつと縁切るって言ってたし。だからもう束さんたちを『姉さん』なんて呼ばないでよ、お前なんてもう記憶から消すんだから。」

 

 散「そん...な...。」

 

 束「本当はここから一生出てほしくないんだけどね。そのあたりは見逃してあげる。ただし、次にかい君たちに何かしたら、お前のすべてを消すから。」(殺気)

 

 散「.......。」

 

 こうして散も、家族を失った。

 

 

 ~キル・スプリガン本部~

 

 

 洋「よく来てくれた、わが友『織斑零季(おりむられいき)』よ。」

 

 零「お前が呼んだんだ。大抵は行くぞ?」

 

 洋「君たちを呼んだのは他でもない。君たちが『造った』子達を我々に勧誘する計画を立てているんだ。」

 

 零「...ほう?『達』ということは、篠ノ之氏に渡した『やつ』もか?」

 

 洋「そうだね、二人ともだよ。」

 

 零「それで?今二人はどんな状況なんだ?」

 

 洋「IS学園の謹慎室に、別々に閉じ込められている。」

 

 零「...何をしたんだあいつらは?」

 

 洋「彼らに渡した武器がレギュレーション違反だったらしくてね。」

 

 零「...つまりお前は、奴らの席を学園から抜く気なのか。」

 

 洋「おっ、察しがいいね。」

 

 零「はぁ、少し面倒だがやるしかないか。」

 

 洋「ありがたいね。所で、最近は何をしていたんだい?」

 

 零「相変わらずだ、『始春(しはる)』と一緒に研究している。」

 

 始「私の話?」

 

 彼女は『織斑始春(おりむらしはる)』。織斑零季の妻だ。

 

 零「最近何してると言われたから、始春と一緒に研究していると言った。」

 

 始「たしかにそうね。」

 

 切「おやっさん、いつこいつらをスカウトに行くんだよ?」

 

 実「そうです、早いに越したことはないでしょう?ねぇ『マキト』。」

 

 マキト「そうだな、だが焦っては失敗してしまう。そうだろう、『ユキネ』。」

 

 ユキネ「それはあるよね~、でもこいつらがまともじゃないのは知ってるけど~、『コトハ』に害がないかっていうのはまだわかんないから、ミクロン警戒してるけどね~。」

 

 コトハ「ユキネちゃん...たとえ私が苦手でも...仕事仲間になるんだから...そのくらい...気にしないで...?」

 

 ユキネ「アタシは、コトハ一番優先で、次がここにいる人たち。みんなが無事ならあとはどうでもいい。」

 

 洋「あはは、ユキネは相変わらずだね。決行は明後日だよ、準備に抜かりがないようにね。」

 

 少しずつ、闇が迫りつつある。

 

 




 はい、少しずつハーレムヒロインが変態化していく開理ハーレム。女子の変態は度が過ぎたり趣味が合わないとかがなければ大好物です。そして散も絶縁ですね。そして絶縁するのも予測しているかのように、洋一さんは二人を引き込もうとします。一杯キル・スプリガンのキャラが出てきましたね。今回登場した全員でキル・スプリガンの幹部は構成されています。
 次回も原作であったシーン、お昼ご飯の様子なんかも書けたらいいなと思います。そして昼食後に出くわすのは...!?明日までに書き上げるつもりですが、投稿されてなくてもお気になさらず。感想、誤字報告お待ちしております!
 それではまた次回、読了ありがとうございました。


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#24 食事会と本当の家族水入らず

 こんばんは!青海翠果です!すき家のネギ玉牛丼がとっても美味しくて、昼間から買い物をいろいろした後に買いに行きました。すっごく美味しかった。そし学校がさらに延期になり、毎日投稿できる時間が伸びました。5月6日までは毎日投稿していくつもりです。 
 さて今回は、絶縁後の千冬さんと開理以外の神代姉弟たちの会話、そして買い物になり、出会うのは?
 それでは、第二十四話スタート!


 

 

 ~秋十絶縁から二日後・寮・寮長室~

 

 

 一「織斑先生、いや千冬姉。今度の休みに一緒に買い物に行きたいんだけど、良いかな?」

 

 百「姉さんが空いてたらでいいんだけどさ...。」

 

 千「...ふふっ、こうやってお前たちに買い物に誘ってもらえるとはな...わかった、予定を開けておく。一緒に行くのは誰だ?」

 

 円「えっと、私と一夏兄さんと百夏姉さんと、箒さんと鈴さんですね。」

 

 千「そうか、あいつらには一夏のことでちゃんと話をしていなかったからな。これを機に喋ってみようか。」

 

 一「へ、変なこと言うなよ千冬姉!」

 

 千「どうだろうな?」

 

 百「ふふっ、こういうの懐かしいね。」

 

 千「...そうだな。今更だが、あいつとは縁を切った。」

 

 千冬以外『!!』

 

 百「...良かったの?」

 

 千「私は今まで甘やかしすぎたんだ。もうそろそろ自分でなにかを決めてもいいはずだと思っただけだ。これからはあいつにしていた分、お前たちと色々していきたい。嫌か...?」

 

 百「全然!むしろ嬉しいから。」

 

 一「昔は千冬姉がいれば楽しかった気がする。」

 

 円「もっと知りたいんです。千冬姉さんのことを。」

 

 千「ありがとう。教師としても、姉としても、お前たちを守りたいからな。今度こそ。」

 

 百「違うよ姉さん。一緒に日常を守るんだよ。私たちは、もう守られるだけじゃないんだから。」

 

 一「そうだよ、いつでも頼ってほしいよ。」

 

 円「私たちでは力になれませんか?」

 

 千「そんなことはないよ。そうか、守るだけじゃない、か...。」

 

 百「とにかく、姉さんの予定も大丈夫なら、よろしくね!」

 

 千「ああ、宜しく頼む。」

 

 

 ~レゾナンス~

 

 

 千「私服でこうしてお前たちと出かけるのはとても久々だな。」

 

 百「何年ぶりかな?とにかく一緒に楽しもうよ!」

 

 一「百夏姉、いつにもまして元気だよな。」

 

 百「だって姉さんのこと大好きだからね!」

 

 千「は、恥ずかしいからやめてくれ!」

 

 百「え~、やだよ。こんなふうにしてるのめったにないんだよ?」

 

 千「...はぁ、わかった。だがあまり大きな声で言わないでくれ。」

 

 百「わかったよ。」

 

 箒「こんな百夏さん初めて見た気がする。」

 

 鈴「いつも落ち着いてる百夏さんがこんな明るくなるのってなかなかレアじゃない?」

 

 円「これが百夏姉さんの通常なのかもしれない。」

 

 千「たしかに昔はこのくらい明るかったな。」

 

 百「そ、そう?」

 

 一「昔は千冬姉がいる時が一番明るくなってたよね。」

 

 百「姉さんは昔も今も大好きだからね。」

 

 千「...かわいい妹だな。」

 

 そういって千冬は百夏の頭を撫でる。

 

 百「えへへ。」

 

 一「あれ、あのレストランにいるのって...。」

 

 

 ~一方昼食を食べる開理たち~

 

 

 開「この定食、変わってないなぁ。」

 

 セ「開理さんはここに来たことがあるんですか?」

 

 開「うん、束さんに会う前にね。」

 

 シ「そんな昔に!?」

 

 開「三回だけだけどね。その三回ともこの定食なんだ。」

 

 刀「ん~、この天ぷら美味しい!」

 

 簪「開理君と同じものを全員で頼んじゃったけど、とっても美味しいからいいね。」

 

 開「そう言ってもらえてよかった。」

 

 開理たちはうどんと蕎麦のおいしい(開理情報)店に来た。みんなで天ぷらうどん定食を頼んだ。

 

 簪「このうどん、すごく美味しい...!」

 

 開「この味も変わらず好きなんだよね。」

 

 シ「日本の料理ってヘルシーで美味しいよね~。」

 

 セ「天ぷらを初めて食べたのですが、全然脂っこくなくて美味しいですわ!」

 

 開「よかった、気に入ってもらえて。たしか臨海学校も旅館に行くって言ってたから、二人が日本のご飯とかに慣れておくといいかもと思ったんだ。」

 

 シ「開理さん、そこまで考えてくれてたんだ...!」

 

 セ「さすが開理さん、わたくし達への気遣いもしっかり...!」

 

 簪「それに、こんなに美味しいお店に連れてきてもらえてよかったよ。ありがとう開理君。」

 

 

 ~会計を済ませた後~

 

 

 開「さて、これからどう「開理兄~!」え?」

 

 一「やっぱり開理兄だ!」

 

 開「え、一夏!?」

 

 百「あれ、兄さん?」

 

 円「奇遇ですね!」

 

 千「それに、更識姉妹とオルコットとデュノアも一緒か。」

 

 箒「これはもしや...。」

 

 鈴「ハーレムデート中だったかなぁ?」

 

 開「そうだね、でも今からどうするか迷ってたから、でも...。」

 

 簪「折角だし、皆で行動しよっか。」

 

 セ「たしかに、楽しそうですわ!」

 

 楯「いいわねぇ、こんな大人数で行動するのも楽しそうだし。」

 

 シ「セシリアとラウラ以外の一組の人とも話してみたかったんだ~。」

 

 こうして、超大人数で行動することになった。

 




 はい、11人の大所帯です。ちなみに開理は、和食好きです。レゾナンスはISが生まれる前からあったショッピングモールというこの小説限定の設定です。
 さて次回は、一夏が彼女二人の水着を選んだり、解散後、先生チームの飲み会があったり!?
 次回も予定では明日です。感想、誤字脱字報告、ログインしてなくてもコメント可能なので、いくらでも送ってください!
 それではまた次回、読了ありがとうございました。


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#25 水着選びと大人たちの愚痴会

 こんばんは!青海翠果です!細かいネタがあまり思いつかなくなってる今日この頃、学校までまだ日はありますが、文章はどんどん短くなっていく気がしております。
 さて今回は閑章最後、一夏と彼女二人の水着選び、そして一組・四組教師陣の飲み会です。個人的な話ではありますが、未成年ですが酒は大嫌いです。年をとっても酒・タバコは死んでもやりたくないと言い続けています。絶対メロンソーダかレモンスカッシュ、キリンレモンしか飲まないと決めてるんです。(全くこの話には関係ありません。)
 それでは、第二十五話スタート!


 

 ~レゾナンス・水着売り場~

 

 

 開「じゃあ、俺たちは水着買ったし、他に必要なもの見るから、あとでここに集合な。」

 

 一「OK、じゃあ後でね!」

 

 開「おう。」

 

 そういって開理ハーレムは、別のところに行った。

 

 一「じゃあ見てみるか。」

 

 百「私たちは勝手に見てるから、一夏は箒と鈴の水着選んであげなよ。」

 

 一「あ、そ、そっか///」

 

 百「何恥ずかしがってんの、今更でしょ?」

 

 一「今更じゃないよ、こうやって二人の何かを俺が選ぶって初めてだと思うから、緊張と恥ずかしさが...///」

 

 箒「際どいのでなければ、一夏が選んだものなら何でもいいぞ。」

 

 鈴「アタシも。一夏はファッションセンスいい方だし。」

 

 一「プレッシャーになるから!!」

 

 箒・鈴「ふふふ。」

 

 そして一夏は、二人の水着を選ぶ。

 

 まずは箒。

 

 箒「どうだろうか?」

 

 一「す、すごく綺麗だ!」

 

 鈴「綺麗って言葉がよく似合うよね、箒って。」

 

 箒は青と白のストライプ柄のビキニの水着を着ている。

 

 続いて鈴。

 

 鈴「どう、かな?」

 

 一「可愛いな!」

 

 箒「ああ、いつも元気な鈴らしくて、素敵だな。」

 

 鈴は黄色とピンクの水玉柄のタンキニだ。

 

 鈴「折角だから、アタシ達が一夏の水着選ぶってどう?」

 

 箒「いいな、似合う水着があればいいが。」

 

 一「え、良いの?」

 

 鈴「もちろん!」

 

 箒「彼氏のかっこいい姿も見たいからな。」

 

 そして一夏。

 

 一「ど、どうだ?」

 

 箒「良いな♡」

 

 鈴「こういう感じが一夏ぴったりよね♡」

 

 一夏は黒と青の迷彩のような柄のトランクスタイプの水着。

 

 

 ~レゾナンス・水着売り場入り口~

 

 

 百「三人とも買えた?」

 

 一「うん、良い感じのが見つかったよ。」

 

 開「じゃあ、そろそろ解散する?」

 

 簪「そうだね、楽しかったよ開理君♡」

 

 開「なら良かった。」

 

 そういってそれぞれ解散する。

 

 千「さて、私も学園に...ん?スコールからメールか。」

 

 ス『千冬、元気かしら?今日暇だったら、一組・四組教師陣で飲まない?場所は...。』

 

 千「...全く、仕方のない奴だ。」

 

 そういいながら、嬉しそうに微笑み、千冬はいったん寮へ戻る。

 

 

 ~数時間後・居酒屋~

 

 

 ス「こうして山田先生も一緒に飲むのって、なんだかんだ初じゃない?」

 

 山「確かにそうですね!」

 

 千「気をつけろ、真耶は私と張り合うほどの酒豪だ。」

 

 ス「あら、それは楽しみねぇ。」

 

 オ「てことは全員強いのか。」

 

 千「そうだな、大分長くなりそうだ。」

 

 ス「開理君や一夏君の料理をつまめないのは残念だけど、まあこんな飲み会もありよね?」

 

 千「なに、一夏より先に開理君の名前が出てくるってことは、開理君も料理が得意なのか?」

 

 オ「そうだな、一夏が師匠って途中から呼びながら一緒に料理してたのは覚えてるぜ。」

 

 ス「つまみだけなのに、飲むお酒に合わせて品も味も変えてくるんだから、ホントに居酒屋潰しよねぇ。」

 

 千「そうなのか?なるほど、今度は開理君と一夏につまみを作ってもらって四人で飲むか。」

 

 ス「最高じゃない。」

 

 山「その前に先輩は、一夏君に『掃除をもうちょいしなさい!』って怒られてたじゃないですか。」

 

 千「それは言うな。最近では百夏も一緒に片づけるよう言ってくるようになったんだから、姉としての立場が危うくなってるんだ...。」

 

 ス「開理君が聞いたら六時間正座コースね。」

 

 千冬・真耶『えっ!?』

 

 オ「あいつ家事関連になると、手を抜くってこと知らないからな。一日一食になってるって言ってた簪が三時間正座コースだったからなぁ。」

 

 ス「そのあとに、とびきり美味しい夕食を作って、世話を焼くようになって、今は一緒に料理してるって言ってたかしら?」

 

 オ「今度開理のハーレムで料理教室するらしいから、なかなか楽しそうだよな。」

 

 千「開理君には、あまり家事についての話はしないでおこう...。」

 

 学校や生活の愚痴をこぼしながら、彼女たちの夜は更けていく。

 

 閑章、終了。

 




 はい、久しぶりに開理君の一夏を超える家事スキルの高さについて出てきましたね。料理人顔負けの料理を平気で作ります。さすがタグに化け物と入るだけはある。
 さて次回は、いよいよ臨海学校編に入っていきたいと思います。バスで向かう一行と、学園の謹慎室での事件が同時に起こります。それも、開理と束以外は気づかずに...。
 次回も明日に書き上げるつもりです。感想、誤字脱字報告どしどしお待ちしております!ログインしてなくても書き込めるので、よろしくお願いします!
 それではまた次回、読了ありがとうございました。


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第四章 ~臨海学校&キル・スプリガン全面対決編~
#26 海とスカウトと本心


 こんばんは!青海翠果です!学校から宿題らしきものが届きました。やっぱり憂鬱ですね。でもこの小説は書き続けます!だって楽しいから!
 さて今回から臨海学校編でございます。バスに揺られる開理たち。その裏では、遂にキル・スプリガンが動きます。そしてなんと、秋十と散の出生の秘密が明らかに...!?
 それでは、第二十六話スタート!


 

 ~バス~

 

 

 開「一組と四組のメンバーを半分ずつに分けて、二つのバスに分けると、こんなにご都合主義になるとは思わなかった...。」

 

 簪「確かに...でも、こうして開理君と隣でバスに乗れたのはありがたいよ...♡」

 

 開「なら良かった。」

 

 今日から臨海学校。開理たちはバスに揺られながら、目的地の旅館を目指す。

 

 セ「わたくし達も近くに座れてよかったですわ。」

 

 シ「そうだね。それにしても、旅館ってどんな感じなんだろう?」

 

 セ「分かりませんわ。日本で古くからあるホテルの総称としか。」

 

 開「サービスとかも普通のホテルと違うし、基本布団で寝る、とか色んな違いはあるけど、大まかな部分はホテルと同じだよ。」

 

 セ「なるほど、楽しみですわ!」

 

 シ「うん、開理さんの彼女としては、日本文化にも少しでも馴染みたいしね。」

 

 開「じゃあ、いつか海外旅行に行くときは、イギリスとフランスとロシアは確定だね。日本国内を回るのも楽しそう。」

 

 簪「ふふっ、じゃあ新婚旅行はその三か国と日本で数週間観光かな?」

 

 セ「素敵ですわ!」

 

 シ「今のうちに旅行先の勉強とかした方がいいかな?」

 

 楯「良いわねぇ、卒業後の予定が一つ決まっちゃったわ。」

 

 千「開理君、結婚式は呼んでくれ。」

 

 ス「私も呼んでほしいわ。」

 

 開「ははっ、分かりましたよ。」

 

 一般生徒たち(凄い話してる!!)

 

 開理たちのスケールの違う話を聞き入ってしまい、彼らと関わりの浅い生徒たちは、さっきまで話していた話の内容が飛び、次に何を話せばいいかわからなくなってしまった。

 

 開「...お、海が見えた!」

 

 ほかの生徒全員「え?...おおぉぉぉ!!!」

 

 トンネルを抜け、窓から海が映る。

 

 開「いいね、日本の夏はこの景色を見ないと始まらないから。」

 

 バスは目的地に近づいている。

 

 

 ~IS学園・謹慎室~

 

 

 秋十は今も、茫然自失していた。そこに...

 

 切『おい、織斑秋十君。』

 

 秋「えっ...?お前は、スプリガン!?」

 

 切『そうだ、君を助けに来た。』

 

 秋「な、なぜ...俺はもうISも、何も...。」

 

 切『君の才能はここで腐らせるには惜しい。そこでだ、君と篠ノ之散を、我々の組織にスカウトしたい。』

 

 秋「え?す、スカウト?」

 

 切『こちらの研究者が君の実力をフルに発揮できるISを開発しよう。それで、神代開理を潰さないか?』

 

 秋「神代...開理...。」

 

 切『ああ、奴には我々もひどい目にあわされたんだ。同じ敵を倒したいと思う者同士、力を合わせないか?』

 

 秋「ああ...ああ!」

 

 切『フッ、契約成立だ。』

 

 こうして、ほとんどの者達が気づかぬ間に、織斑秋十と篠ノ之散は、学園から存在を『痕跡すら』消した。まるで、元からいなかったかのように...。

 

 

 ~織斑夫妻の研究所~

 

 

 始「ねぇ、あなた。」

 

 零「なんだ?」

 

 始「私たち、あの計画に手を貸して、良かったのかしら...。」

 

 零「...今更そういっても、後戻りはできない。あとは、『彼』に託すしかないんだから。」

 

 始「千冬たちはしっかり育ってくれてたみたい。でも、唯一二人だけ造った『秋十』と『散』だけは、おかしくなっちゃったのよね。」

 

 零「...あいつらは、洋一の狂った計画の犠牲者だからな。」

 

 始「うん、あの時、彼らを止めていれば...。」

 

 『やめろ洋一!!二人にそれを入れたら!!』

 

 『こんなところで、僕たちの悲願を諦められるものか!!』

 

 零「俺は、この計画の話を聞いて、まだ自分の力で止められる気になっていた。愚かなもんだ。最初から、俺にあいつを止める力なんてなかったってのに。」

 

 始「零季さん...。」

 

 零「...すまん、千冬、百夏、一夏、円夏...秋十...ふがいない父さんで、ごめん...。」

 

 もともと彼らは子供たちを愛していた。しかし、自分たちの愛の感情とは裏腹に、自分たちが親としてちゃんと子供を育てられるのか。その苦悩を、二人の『人造人間』をつくることで解消しようとした。それによって生まれたのが、子供たちにより身近な兄弟『織斑秋十』。そして子供たちの良き友人『篠ノ之散』。DNAは、『秋十』はもう一人男性の兄弟を作るために千冬と一夏のミックスで一夏寄りに。『散』は箒と束のミックス。

 しかし、二人の存在を知った神代夫妻が、計画に利用するために、二人の精神の根底となる部分に、ある情報を入れてしまった。秋十には『自分は天才で、千冬以外は落ちこぼれだ。』散には『秋十だけを信じろ。』。それを入れてしまったがために、二人は現在の性格になった。

 零季はどうにかして、二人を戻そうとしたが、洋一に『戻したら君たちの本当の子どもたちに、その計画を手伝ってもらわなきゃいけないよ?』と脅され、秋十を一夏の双子の兄とし、散は篠ノ之夫妻に適当な理由をつけて養子にしてもらった。

 全てを終え、しばらく神代夫妻と連絡を取らなくなったときに二人は気づいた。

 「たとえどれだけ苦悩しても、親として育てれば、あの子たちにも寂しい思いをさせず、篠ノ之家にも迷惑をかけることはなかった。」と。

 

 今は、後悔の念ばかり。

 




 秋十以外はみんな普通に生まれました。織斑夫妻は正常な科学者です。この小説でいうところの束さんと同じような考え方の持ち主です。そして狂った考え方を持っているのが、神代夫妻です。
 次回は、旅館に入ってさらに海へ!そして秋十達はキル・スプリガンのアジトへ...!
 次回も明日に書き上げるつもりです。感想、誤字脱字報告お待ちしております!
 それではまた次回、読了ありがとうございました。


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#27 旅館と新しい機体と密告

 こんばんは!青海翠果です!ファイアーエムブレム無双の、あるステージがとんでもなく難しいんです。ダメージを80%超えるとAランク、Sランクの報酬が欲しいのですが、きつ過ぎてヤバかったです。数時間前、やっとクリアしたのですが、二度とやりたくないステージです。
 さて今回は、旅館に入って海に向かいます。そして着替えてる途中で電話が...?そして、秋十と散が使う新しい機体の名前も出てきます。お楽しみに!
 それでは、第二十七話スタート!


 

 ~旅館・花月荘~

 

 

 千「ここがお前たちが三日間お世話になる旅館『花月荘』だ。くれぐれも従業員の方々に迷惑をかけないように。では、挨拶をしろ。」

 

 生徒全員『よろしくお願いします!』

 

 清「こちらこそ、よろしくお願いいたします。ようこそいらっしゃいました。この旅館の女将をしております、清州景子といいます。ふふっ、今年の一年生も元気があっていいですね。」

 

 千「元気だけですよ。」

 

 清「そして、そちらのお二人が?」

 

 千「はい、二人とも挨拶を。」

 

 開「神代開理といいます。この度は、自分たちのせいでご迷惑をおかけしますが、三日間宜しくお願いします。」

 

 一「神代一夏です。兄ともどもご迷惑をおかけしますが、宜しくお願いします!」

 

 清「あらあら、ご丁寧にありがとうございます。しっかりされているのですね。」

 

 千「そういっていただけると、ありがたいです。」

 

 清「それでは皆さん、お部屋の方にご案内しますね。海に行こうと思っている方々は別館の方に更衣室がございますので、そちらをご利用下さい。もし、場所がわからないなら、私を初めとした従業員にお声がけください。」

 

 開(さて、部屋割りはどうなるかな?)

 

 

 ~開理と一夏の部屋~

 

 

 開「まあそうだよな。」

 

 一「じゃなきゃ何処になるのさ。」

 

 開「千冬さんかスコールさんか山田先生かオータムさん。」

 

 一「あ、なるほど。」

 

 開「さて、海行くか。」

 

 一「もちろん!」

 

 プルルルル

 

 開「ん?電話?」

 

 一「先行くよ開理兄。」

 

 開「おう...もしもし、束さん?」

 

 束『やっほーかい君。』

 

 開「どうかしました?予想はつきますけど。」

 

 束『おっ、ほんと?じゃあ当ててみてよ。』

 

 開「大方あいつら脱走しましたね?キル・スプリガンによって。」

 

 束『うわぁ、さらりと完璧に当ててくるんだから。』

 

 開「明日にでもこっち来そうですね。」

 

 束『えっマジ?』

 

 開「ええ、臨海学校といえば、強敵との戦闘がつきものなんですよ、原作だと。」

 

 束『なら、明日束さんもそっち行くね。』

 

 開「むしろ夜頼もうと思ってました。」

 

 束『りょ~かい。くれぐれも無茶はしないでね。』

 

 開「善処しますよ。」

 

 束『それしないやつじゃん...。』

 

 開「じゃあそろそろ切ります。海に行かないと。」

 

 束『おっ、そっか。じゃあ楽しんでね!!』

 

 開「はい、ではまた明日。」

 

 開理は、既にバスの中でオーネストから情報を受け取っていた

 

 

 ~回想・オーネストの世界~

 

 

 開「今度はどんな情報だ?」

 

 オーネスト「織斑秋十と篠ノ之散が謹慎室から脱走しました。」

 

 開「やっぱり。で?キル・スプリガン?」

 

 オーネスト「はい。キル・スプリガンが所有するISコア『No.307』からの情報です。」

 

 開「つまりもうあいつらはアジトにいるってことなんだな。」

 

 オーネスト「おそらく。そしてその307ともう一つ『No.425』がキル・スプリガンの作る新たなISのコアとして使用されているようです。」

 

 開「つまりはあの二人の新機体ってことか。」

 

 オーネスト「でしょうね。万全の対策をした方が良いかと。」

 

 開「でも奴らが来るのは、確実に二日目のはずだ。」

 

 オーネスト「そうなのですか!?」

 

 開「キャラや細かい部分は変わってても、この世界は原作と同じ流れに沿って進んでいる。なら二日目ってのも変わらないはずだ。それに奴らは今、あの二人を訓練してるはずだ。だから来るとは限らない。引き込んだのが今日ならなおさらな。」

 

 オーネスト「なるほど、一理ありますね。では明日まで様子を見ましょう。」

 

 

 ~現在・更衣室~

 

 

 開「今すぐに対処できるのは俺か束さんだけ。でも来るとは限らない。一応オーネストは持っていこう。」

 

 

 ~海~

 

 開「暑いが、良い景色だな。」

 

 簪「あ、開理くーん!」

 

 開理は自分を呼ぶ簪に駆け寄っていく。

 

 簪「待ってたよ♡」

 

 開「お待たせ、束さんから電話があってさ。」

 

 簪「そうなの!?」

 

 開「キル・スプリガンが明日何かするかもしれないから、明日の朝からこっちに来るって。」

 

 簪「...わかった。今日は関係ないんだよね?」

 

 開「多分、念のためオーネストは持ってきたけど。」

 

 簪「私は普段からパンドラを付けてるから大丈夫だよ。」

 

 パンドラの待機状態は指輪。右手人差し指にぴったりはまっている。

 

 開「あんまり気にせず、楽しもう。ね?」

 

 簪「うん!♡」

 

 

 

 

 

 ~キル・スプリガンのアジト~

 

 

 秋「よ、宜しく!」

 

 散「宜しくお願いする。」

 

 洋「こちらこそ、歓迎するよ。僕は洋一。このキル・スプリガンのリーダーをやっている。僕たちは皆、神代開理に復讐したいんだ。ともに戦ってほしい。」

 

 秋「もちろんだ!あの男を地に落とす!」

 

 洋「そこでだ。君たちに新しい専用機を開発した。」

 

 秋「ほ、本当か!?」

 

 散「おお!」

 

 洋「これが、君たちの新しい機体だ。秋十君は『灰翼』。散君は『彼岸花』だ。」

 

 秋「これが、俺の専用機...!」

 

 散「遂に、奴らを倒す力を...!」

 

 もうすぐ、戦いが始まる。 

 

 




 すでに密告されていた開理、しかも秋十と散の新機体のコアから情報を得ているという。隠れて行動する意味のない脱出をしてしまったキル・スプリガン。果たしてどれだけの実力を持っているのか?
 次回はキル・スプリガンの動きは無しで、海でキャッキャウフフな様子と、晩御飯とマッサージも書きたいと思います。感想、誤字脱字報告お待ちしております!
 それではまた次回、読了ありがとうございました。


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#28 水遊びとビーチバレー(戦争)と旅館の夕食

 こんばんは!青海翠果です!雨が続いており、実家の方では雷も聞こえたそうで、私もなかなか洗濯物が乾かないことに嘆いております。
 さて今回は、海でのキャッキャウフフな光景、ビーチバレーで開理と千冬さんが対決!?夕食で本マグロを堪能したりと、臨海学校を堪能している開理たちをお届けします。
 一組の名前のある女子たちも六人ほど出てきます。お楽しみに!
 それでは、第二十八話スタート!


 

 

 ~海~

 

 

 開「泳ぐからこれ脱ぐか。何処に置いておこう?」

 

 開理はラッシュガードを何処においておくか迷っていた。

 

 簪「じゃああのパラソルの所とかかな?ほら、セシリアもシャルもお姉ちゃんもいるし。」

 

 開「確かに。じゃあ一緒にいこっか。」

 

 簪「うん♡」

 

 

 ~パラソルの下~

 

 

 セ「開理さん、どうされました?」

 

 開「ラッシュガードをここに置いてていいかな?」

 

 セ「全然大丈夫ですわ!」

 

 シ「泳ぎに行くの?」

 

 開「うん、よかったら三人も一緒に行く?」

 

 刀「そうしたいけど、ラッシュガードを置いてくと...。」

 

 本「そこは私にお任せあれ~。」

 

 開「えっ...着ぐるみ!?」

 

 そこには、きつねの着ぐるみ(?)を着た本音がいた。

 

 本「着ぐるみじゃないよ~、ちゃんと水着だよ~。」

 

 簪「そうだった...本音の水着はそういうやつだった...。」

 

 本「しっかり預かっておくから、思う存分泳いできていいよ~。」

 

 開「ありがとう。じゃあ、行きますか!」

 

 そう言って開理はラッシュガードを脱ぎ、筋肉質な肉体を晒す。

 

 簪「わぁ...素敵♡」

 

 セ「たくましいお身体ですわ♡」

 

 刀「肉体美ってこういう事なのね、良い物が見れちゃった♡」

 

 シ「とってもかっこいぃ♡」

 

 開「は、恥ずかしいってばぁ!」

 

 簪「恥じらうことはないよ♡だってとってもかっこいいんだもん♡」

 

 開理がラッシュガードを脱いだ時、そのムキムキな身体を見て、男子の身体というものを知らなかった女子生徒たちはときめきというものを実感してしまった。

 

 生徒A「うわっ、すごい筋肉...♡」

 

 生徒B「男の人の身体って、あんなにすごいんだ...♡」

 

 生徒C「あの腕と胸板で抱きしめられたら...♡」

 

 開「じゃあ、泳ぎますか!」

 

 開理ヒロインズ『おぉー!!』

 

 そういって五人は一斉に海に駆けていく。

 

 開「冷たっ!」

 

 簪「えへへ、水の掛け合いは恋人の代名詞、だよっ?♡」

 

 開「もーう、やったなぁ~?」

 

 簪「キャッ!えへへ、そうそう!いっぱい楽しもう!」

 

 セ「わたくしも!」

 

 刀「こういうの、おねーさん大好きよ~!」

 

 シ「あはは、私も!ほらっ!」

 

 開「わぁっ!?あっはは!お返しだー!」

 

 満面の笑みで水の掛け合いをする五人。

 

 生徒A「私も彼氏できたら、あんな風に...♡」

 

 生徒B「夏の海で、恋人とキャッキャウフフ...♡」

 

 生徒C「あんなにかっこいい彼氏と...♡」

 

 その光景を見ながら他の女子生徒たちは、自分たちに置き換えて妄想する。

 

 そして一夏達は...

 

 一「開理兄達、楽しそうだな。」

 

 箒「私たちも、楽しもう。」

 

 鈴「じゃあ、ビーチバレーでもする?」

 

 そういって鈴は、持ってきていたビーチボールを見せる。

 

 一「おっ、いいな!じゃあチームは、俺と箒と鈴と百夏姉と円夏か。」

 

 百「ん?なになに?」

 

 円「呼ばれた気がしたのですが?」

 

 一「お!二人ともちょうどいいとこに!一緒にビーチバレーやろうぜ!」

 

 百「良いよ。箒と鈴もいるの?」

 

 一「もちろん!五人でチーム組もうかと思ってたんだ。」

 

 円「良いですね。では対戦相手は...。」

 

 相「じゃあ私たちとやってくれる?」

 

 そう声をかけてきたのは、一組の「相川清香」。他にも「鷹月静寐」、「四十院神楽」、「鏡ナギ」、「谷本癒子」の四人も後ろにいる。

 

 鈴「OK!じゃあやりましょ!」

 

 そしてビーチバレー専用のコート(もともと建てられていた。市が許可している。)に行き、全員配置につく。

 

 夜「審判は私、「夜竹さゆか」が務めます!それでは、RCW組と仲良し女子会組の対決!12点で勝ちです!では...はじめ!」

 

 箒のサーブ。ブロックするが、そこを鈴が拾い、百夏が上げ、一夏が強烈なスパイクを放つ。

 

 一「よしっ!」

 

 相「強っ...!」

 

 

 ~数分後~

 

 

 相「あ~負けた~!」

 

 一「ギリギリだったな。」

 

 RCW 12点・10点 仲良し女子会

 

 そこに...。

 

 千「楽しそうだな、私も混ぜてもらおうか。」

 

 鈴「お、織斑先生!?」

 

 箒「これは気が抜けないな。」

 

 少ない仕事を片付け、ようやく来た千冬も入ってきた。

 

 さらに...。

 

 開「じゃあ俺たちも混ぜてよ。」

 

 簪「楽しそう...!」

 

 海から上がり休憩を終えた開理たちも集まってきた。

 

 一「じゃあ俺と千冬姉と百夏姉と円夏と...あと一人どうしよう?」

 

 ラ「では私が入ろう!」

 

 そこにラウラも入ってきた。

 

 一「じゃあラウラ、宜しくな!」

 

 ラ「ああ、任せてくれ!」

 

 一「じゃあ開理兄達、対戦よろしく!」

 

 開「おう、全力で行くぞ!」

 

 鈴「じゃあ今度はアタシが審判するわ!大きな繋がり組とハーレム組の対決!さっきと同じく12点先取で勝ち!では...はじめ!」

 

 セシリアのサーブで始まる。それをラウラが拾い、一夏が上げ、千冬の渾身のスパイク!

 

 千「はああぁぁぁ!!!!」

 

 しかし拾ったのは開理。そこから楯無が上げ、開理の全力スパイク!!

 

 開「おおおらああああぁぁぁぁっっっっ!!!!!!!!!」

 

 千冬が受け止めるが、弾かれて落ちてしまう。

 

 開「っしゃあ!!!」

 

 簪「すごっ...!」

 

 一「千冬姉が、弾かれた!?」

 

 千「さ、さすがは開理君だ...凄まじいスパイクだった...!」

 

 ビーチバレーのような、とんでもないバトルが起こっている。

 

 

 ~数十分後~

 

 

 開「ふうっ...危なかった...。」

 

 千「くっ...負けてしまったか...。」

 

 ハーレム 12点・11点 大きな繋がり

 

 まるで戦車の砲弾のようなスパイクの応酬に、周りの生徒たちが(これってビーチバレーだよね?)と、何度も疑問を浮かべた。

 

 開「疲れたんで...戻ります。」

 

 簪「大丈夫?肩貸すね。」

 

 開「ありがとう...。」

 

 さすがの開理も疲労が見える。そして開理たちは旅館に戻った(ちゃんとラッシュガードも回収した。)

 

 

 ~旅館・夕食時~

 

 

 開「夕食はやはり刺身か。」

 

 簪「こういう旅館だしね。」

 

 セ「これは、魚なのですか?」

 

 シ「初めて見た!」

 

 ラ「どういうふうに食べるんだ?」

 

 開「じゃあ手本を見せるね。」

 

 そう言って開理は、しょうゆの小皿に少しだけ山葵を混ぜ、刺身を付けて頬張る。

 

 開「ん~、すごっ!これ何処で取った鮪だろう?」

 

 清「静岡のクロマグロでございますよ。」

 

 開「えっ!?超高級品じゃ!?」

 

 簪「びっくりだね...!」

 

 開「そりゃこれだけ美味しいわけだ!」

 

 簪「今みたいに、この皿に乗ってる山葵っていう調味料をお醤油に少し混ぜて、このお刺身に付けて食べるんだよ。」

 

 セ「なるほど...!それにしても、このクロマグロ、でしたっけ?超高級品といいますと、どのくらいなのでしょう?」

 

 開「軽く何十万だね。」

 

 シ「そ、そんなに!?」

 

 開「静岡といえば、鮪の名産地。そこで取れるクロマグロは、鮪の中でも最高級だって言われているよ。」

 

 ラ「とても贅沢な食事なのだな...。」

 

 清「ご飯のお代わりもございますので、遠慮なくお申し付けくださいませ。」

 

 開「はい!...ん?セシリア?どうしたの?」

 

 セ「いえ...何でもありませんわ。」

 

 開「あ、足しびれちゃったか。しょうがない。テーブルに移動しよっか。簪とシャルと楯無さんも一緒に行く?」

 

 簪「もちろん。セシリア、つらいなら言ってくれても全然良かったのに。」

 

 シ「そうだよ。リラックスして美味しく食べようよ。」

 

 セ「すみません、ご迷惑をお掛けするつもりは無かったのですが...。」

 

 開「大丈夫、人にはそれぞれ向き不向きがあるんだから。よし、じゃあ続き、食べよっか。」

 

 セ「はい!」

 

 こうして、開理たちは豪華な夕食に舌鼓を打った。

 




 はい、鮪についてちょっと検索して盛り込みました。原作にはありませんよ?ビーチバレーでは人間の頂点VS更に超えた化け物の対決が行われました。一番強いのはボールですね。
 さて次回は、開理ハーレムに開理がマッサージ、そして千冬さんと開理君の会話、そして開理以外の専用機への追加パッケージを開理が夜作る様子を書きたいと思います。しかしその追加パッケージは現段階では使えなくて...?開理の思惑とは?
 明日投稿予定ですのでお楽しみに!感想、誤字脱字報告お待ちしております!
 それではまた次回、読了ありがとうございました。


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#29 癒しと報告と布石

 こんばんは!青海翠果です!今日は家に母が訪ねてきてくれました。筍ご飯をもってきてくれて、嬉しかったです。明日からは千聖さんのイベも始まるし、頑張りたいですね。
 さて今回は、マッサージと千冬さんへの報告、最後に開理が皆の追加パッケージを作っているのですが、意味深なことばかり呟きます。開理は何を狙っているのか?あとマッサージが少し卑猥に感じる方もいらっしゃるかもしれません。全然本筋とは関係ないので、読み飛ばしていただいても構いません。
 それでは、第二十九話スタート!
 


 

 ~開理と一夏の部屋~

 

 

 開「いらっしゃい、四人とも。」

 

 簪「お邪魔します。あれ、一夏君は?」

 

 開「百夏と一緒に千冬さんにマッサージしに行った。」

 

 セ「なるほど。」

 

 開「じゃあ俺も、四人にマッサージすればいいの?」

 

 簪「うん!お願いします♡」

 

 そう、簪たちは開理にマッサージを受けに来たのだ。

 

 開「順番ってどうするの?」

 

 簪「事前に決めてきたよ。」

 

 シ「まずは私だよ。」

 

 そしてシャルロットは布団に寝そべり、リラックスしている。

 

 シ「服脱がなくていいの?♡」

 

 開「だ、大丈夫だよ!///」

 

 シ「え~、いいの~?」

 

 開「服越しでも出来るし!///」

 

 シ「分かったよ♡」

 

 開「もう...///」

 

 開理は意外にからかわれるのに弱い。そしてマッサージが始まると...

 

 シ「んっ...んあっ!す、すご、い!き、気持ち、良いよぉ!」

 

 開「痛かったら言ってね。出来るだけ優しくしてるけど、それでも痛いってこともあるから。」

 

 シ「む、むしろ、もっとぉ!あ、そこも、いぃ!」

 

 簪「す、すご...気持ちよさそう...♡」

 

 セ「わたくし達も...あんな風に...♡」

 

 刀「ぞくぞくしちゃうわ...♡」

 

 シャルロットは完全にとろけてしまい、他の三人も「これを自分たちもやるのか」と興奮を抑えられなくなってきている。

 

 シ「もっとぉ!すごぉ、いぃ!きもちぃ!はぁ!これ、すきぃ!まいにち、してほし、いぃ!」

 

 開「シャルが良いなら明日もしよっか。」

 

 シ「おねがいしまぁす!」

 

 開「了解♡」

 

 そうして開理はシャルロットのマッサージを終え、次は刀奈のマッサージだ。

 

 シ「はぁー、はぁー、きもちよかったぁ♡」

 

 刀「き、緊張しちゃうわ...。」

 

 開「じゃあ始めるね。」

 

 刀「ん!あっ!やあっ!はああん!」

 

 

 

 ~数十分後~

 

 

 刀「すご、かったわぁ♡」

 

 セ「わたくしがぁ...こんな...とろとろにぃ♡」

 

 簪「あぁ...もう、だめぇ♡立てないかもぉ♡」

 

 それから刀奈、セシリア、簪が順番に受けて、完全に溶けてしまった。

 

 開「じゃあおんぶしていくね。シャルは大丈夫?」

 

 シ「うん!なんか身体が軽くなった気がする!」

 

 開「じゃあ手伝ってくれ。」

 

 シ「了解!」

 

 

 ~数分後~

 

 

 開理はシャルロットと協力して、三人を部屋まで運び、シャルロットに「おやすみ」といい、千冬を呼び出した。

 

 千「開理君、話とはなんだ?」

 

 開「まずいろいろ言わなきゃいけないんですけど、謹慎室から二人が脱走しました。」

 

 千「なにっ!?それは、本当なのか!?」

 

 開「はい、俺のISコアからの情報と、束さんからの情報なので確実ですよ。」

 

 千「そうか...それで、脱走を手助けした奴がいるわけだな?」

 

 開「さすが千冬さん、話が早い。そう、奴らを脱走させたのはキル・スプリガンです。」

 

 千「っ!やはりか...。」

 

 開「それに奴らは、二人に専用機を新しく与えたみたいです。」

 

 千「なっ!?それはまずいな、今は訓練させて学園を襲わせるつもりか?」

 

 開「いえ、訓練してるのは間違いないでしょうけど...明日ここを狙ってくると思いますよ。」

 

 千「旅館を襲うつもりか!?」

 

 開「狙いは俺でしょうね。だから明日は朝から、俺がこれから作るそれぞれの専用機の追加パッケージをインストールさせましょう。」

 

 千「これから作って間に合うのか?」

 

 開「俺を何だと思ってるんです?人間に似たナニカですよ?人間基準で俺を考えちゃだめですよ。」

 

 千「ふっ、確かにそうだな。」

 

 開「明日は奴らとの全面戦争だと思います。原作とは違いますけど。」

 

 千「原作だとどうなるんだ?」

 

 開「アメリカの軍事用IS『シルバリオ・ゴスペル』が、搭乗者『ナターシャ・ファイルス』を乗せたまま暴走して、戦うことになります。」

 

 千「それも大事件じゃないか...。」

 

 開「まだためらいなく攻撃できるだけこっちはマシですね。」

 

 千「そうか...くれぐれも無茶はするなよ。」

 

 開「それ、束さんにも言われました。まあ、善処しますよ。」

 

 千「それはやらないやつの返事じゃないか...。」

 

 開「返しも全く同じですね。」

 

 千「とにかく、気をつけろよ。」

 

 開「はい、千冬さんも気を付けてくださいね。」

 

 千「ああ、じゃあお休み。」

 

 開「はい、おやすみなさい。」

 

 そして千冬が去った後...

 

 

 

 

 

 

 開「...さて、皆は悲しむかな?」

 

 

 

 

 

 ~開理と一夏の部屋~

 

 

 もう一夏はぐっすり寝て、開理はひたすらにパッケージを作っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ミネルヴァ  追加パッケージ  『プロミネンス』

 

 エリュシオン  追加パッケージ  『ヴァンガード』

 

 ツクヨミ  追加パッケージ  『クレセント』

 

 イザナミノミコト  追加パッケージ  『ヤマタノオロチ』

 

 カンナカムイ  追加パッケージ  『コウリュウ』

 

 ノルン・クローズ  追加パッケージ  『フォルトゥナ』

 

 ヴィクト・フローリア  追加パッケージ  『ユグドラシル』

 

 シュヴァルツェア・グレイブ  追加パッケージ  『イクリプス』

 

 ペルセウス・ソフィア  追加パッケージ  『レヴィアタン』

 

 パンドラ  追加パッケージ  『ラグナロク』

 

 

 全共通の使用条件  『??????』

 

 

 開「これで完成かな...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 さて、俺は『眠ってしまう』のかな?」

 

 

 この世界の運命を決める戦いが...始まる。

 

 

 

 




 はい、この章の開理君は伏線ばかり残します。なぜならすべて狙ったとおりに進んでいるからです。恋愛以外(ここ重要)。
 さて次回は、束さん登場とパッケージのインストール、そしていよいよ、戦いが始まります。戦闘描写下手くそすぎな作者ではございますが、楽しんでもらえると幸いでございます。
 明日投稿予定です。お楽しみに!感想、誤字脱字報告お待ちしております!
 それではまた次回、読了ありがとうございました。


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#30 今は使えない力と『最後』と墜落

 こんばんは!青海翠果です!全国民に10万円給付するらしいですね、働いている人だけなのでしょうか?自分も十万ほしいところなんですが、どうなんでしょうね?
 さて今回は、束さんが開理と協力してパッケージをインストール、精神世界で開理とオーネストの意味深な会話、そして遂に始まる戦い。その直後、開理が...!?
 それでは、第三十話スタート!


 

 

 ~二日目・招集場所~

 

 

 千「ここで良いか、開理君?」

 

 開「そうですね。海から近いですし。」

 

 ここには追加パッケージを作った専用機を持つ生徒たちが集められていた。

 

 簪「何するの、開理君?」

 

 一「何も聞かされてないけど。」

 

 開「ちょっと待ってて...もしもし、見えました?じゃあこっちに来てください。」

 

 そう開理が言うと、突然現れたのは一人乗りの飛行可能バイク。そして乗っているのは...

 

 束「お待たせ~。」

 

 開理・千冬以外『束さん!?』

 

 千「ようやく来たか、束。」

 

 束「ごめんごめん。レーダーに反応しないように来るのが難しくって。」

 

 開「でも、意外と速かったですね。」

 

 束「ならいいんだけどね。」

 

 百「兄さん、なんで束さんを?」

 

 開「こっからはもう臨海学校気分なんてないよ。」

 

 開理・千冬・束以外『っ!!』

 

 開「昨日、俺たちがバスに乗って移動してるときに、学校ではキル・スプリガンが謹慎室の二人を脱走させた。そしてスカウトした。そしておそらく今日、奴らはここを襲撃しに来る。」

 

 開理・千冬・束以外『えっ!?』

 

 簪「それって本当なの?」

 

 開「スカウトまでは本当。その先は分からない。」

 

 刀「つまりこの後キル・スプリガンと私たちで戦うという事ね?」

 

 開「はい、その前に皆の専用機の追加パッケージを夜中に作っておいた。」

 

 シ「そうなの!?」

 

 円「さすが開理兄さん、用意周到ですね。」

 

 開「これからみんなの機体にインストールしていく。」

 

 束「束さんも手伝うよ!」

 

 開「出来るだけ早くしましょう。」

 

 束「りょうかーい!」

 

 

 ~数分後~

 

 

 キーボードをひたすら打ちながら、開理と束はパッケージを入れている。

 

 セ「開理さん、この追加パッケージはどんな内容なのですか?」

 

 開「...今はまだ言えない。」

 

 開理・束以外『え?』

 

 開「このパッケージたちは、現時点ではまだ使えないんだ。だけど、この戦いで必要になる。」

 

 千「使用条件は?」

 

 開「それを言うと、皆はそればかり考えて戦いに集中できなくなるから、言えません。」

 

 束「そうだねぇ、でも束さんから見ても『とんでもない力』っていうことは確かだよ。」

 

 開「この戦いは、死んでもおかしくない。少しでも生存率を上げるために、これを入れる。」

 

 そして、インストールが完了した。

 

 開「ん?ちょっと待ってて。」

 

 

 ~精神世界~

 

 

 開「なんだ?オーネスト。」

 

 オーネスト「307達からの報告です。13時頃、こちらを襲撃するようです。」

 

 開「了解、やっぱり読みは正しかったな。」

 

 オーネスト「マスター...本当にやるつもりなのですか?」

 

 開「ああ、あくまで可能性だけどな。」

 

 オーネスト「ですが!私にはそんな能力は!」

 

 開「分からないだろ、もしかしたらっていう可能性を信じることが大事なんだよ。」

 

 オーネスト「...何を言ってもマスターは変えないのですね。」

 

 開「ああ...逆もあるけどな。」

 

 オーネスト「そんなこと言わないでください!!」

 

 開「...オーネスト。」

 

 オーネスト「...何ですか?」

 

 開「...『最後』まで、宜しくな。」

 

 オーネスト「っ!?最後になんてさせません!」

 

 開「その意気だよ、じゃあ行ってくる。」

 

 オーネスト「...はい。」

 

 

 ~現実~

 

 

 簪「開理君?」

 

 開「おおっ、びっくりした。」

 

 簪「急に目を閉じたから、どうしたのかなって。」

 

 開「コアと会話してた。」

 

 開理・束以外『えっ!?』

 

 簪「コアとしゃべれるの?」

 

 開「ああ、まあ今のところは俺と束さんだけだけどね。」

 

 束「それで、オーネストちゃんは何て?」

 

 開「13時に奴らが襲撃を開始するそうです。」

 

 千「本当か!?」

 

 開「はい、奴らの機体のコアからの情報提供ですから、間違いないでしょうね。」

 

 束「なるほど、向こうもまさか密告されてるとは思わないかもね~、いや?奴は気づいてるかも?」

 

 開「父ならあり得ますね。」

 

 箒「あの二人も戦うんですか?」

 

 開「新しい機体を持ってるみたい、情報提供はその二人の機体のコアなんだけどね。」

 

 セ「敵の情報を知りたいのですが。」

 

 開「わかった、ちょっとまとめてみるね。」

 

 

 神代洋一  機体『ロキ』 近接型

 

 神代凪  機体『パールヴァティ』 支援型

 

 神代切夜  機体『グングニール』 近接型

 

 神代実里  機体『ティアマト』  中距離型

 

 神代槇斗(マキト)  機体『トール』 近接型

 

 神代幸音(ユキネ)  機体『テュポーヌ』 中距離型

 

 神代寿葉(コトハ)  機体『セクメト』  遠距離型

 

 織斑秋十  機体『灰翼』 近接型

 

 篠ノ之散  機体『彼岸花』 近接型

 

 

 

 束「うわぁ、全部筒抜けって怖いね。」

 

 千「これほどまでに詳細に...。」

 

 開「作戦は、俺と簪でロキを、百夏と一夏でパールヴァティを、箒は妹を止めたいんじゃない?」

 

 箒「!...ばれていましたか。」

 

 開「だと思った。じゃあ箒が彼岸花を、円夏は灰翼でいい?」

 

 円「そうですね、奴の実力を測りたいと思います。」

 

 開「そんな暇はないかもよ。で、後はどうする?」

 

 刀「じゃあ私はグングニールで行くわ。」

 

 鈴「テュポーヌかなぁ。」

 

 シ「セクメトを倒すよ。」

 

 セ「ティアマトにします。」

 

 ラ「では私はトールだな。」

 

 開「OK...この戦いは、ここにいる全員だけじゃない。学園の人たちの命もかかってる。チャンスは一度のみ。行くぞ!」

 

 開理以外『了解!!』

 

 

 ~海上~

 

 

 洋「...ん?」

 

 切「おい、あれって!」

 

 寿「待ち伏せ...されてませんか...!?」

 

 槇「こちらの情報が漏れていたのか?」

 

 洋「おそらくね、まあいい。奴らを倒すのに変わりはない。」

 

 

 

 開「ようやく来たか、待ちくたびれたぞ。」

 

 洋「そうあわてるな。で、どうやってこの襲撃を読んだ?」

 

 開「スカウトした二人のISコアが情報提供してくれたのさ。」

 

 キル・スプリガン『!!』

 

 洋「なるほど、そういうことか。」

 

 凪「コア・ネットワークね。」

 

 切「チッ、だからって俺たちが負けるつもりはねぇよ。」

 

 開「御託はいい、始めよう。」

 

 秋「うるさい、お前らはこれで...!!」

 

 開「っ!!!」

 

 そういって秋十が出したのは、絶対防御貫通のレールガンをさらに改良したもの。

 チャージも完了している。

 

 開(しかもこの弾道...簪を狙ってる!!)

 

 それに気づいた開理は全速力で簪に体当たりし、他のメンバーも巻き込んで突き飛ばす。

 

 簪「っ!!開理君!!!!」

 

 秋「終わるんだよぉ!!!!!」

 

 ドガァァァァァァァァァン

 

 

 

 

 

 開「がああぁぁぁぁぁぁっっ!!!!」

 

 その攻撃を直に受けた開理は叫び声をあげ、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そのまま海へと落ちた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 簪「!!!!!..........開理くぅぅぅぅぅぅぅん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 急展開ですね。初っ端から開理が落とされました。さて、色々伏線を入れたんですが、次回から回収していこうと思います。私の国語力が試されますね。
 さて次回は、簪の怒りが爆発して、戦いが始まります。その時、開理は?
 次回も明日投稿予定です。お楽しみに!感想。誤字脱字報告お待ちしております!
 それではまた次回、読了ありがとうございました。


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#31 怒れる者と眠る者と新たな翼

 こんばんは!青海翠果です!ついにこの話を投稿できます!ずっと書きたかった。一章を書いてるときから構想はありました。それまでに色々新キャラとかオリキャラとか伏線とか考えながら、ようやく、ここまでたどり着きました。
 今回は、開理墜落後の戦闘開始、そのころ開理はどうなっているのか、そして戦闘中の皆に変化が...!?
 それでは、第三十一話スタート!


 

 

 ~海上~

 

 

 

 

 

 簪「............。」

 

 秋「は、ははは、ははははははははははは!!!!やった、やったぞ!遂にあの憎き神代開理を殺してやったぞぉ!!!!」

 

 洋「...こんなあっけないとは思わなかったよ。でも、一番の邪魔ものはいなくなった。あとは、全て倒して奪えば、僕の計画は完結する!」

 

 簪「黙れえええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 洋「!?」

 

 洋一が気を抜いた瞬間、目の前に簪が現れ薙刀を振り下ろす。

 

 簪「黙れ!黙れ黙れ黙れぇ!!!!許さない、許さないっ!!!!!!」

 

 洋「くっ、なかなか速いな。だが詰めが甘い!!」

 

 簪「あがっ!!」

 

 刀「簪ちゃん!!」

 

 切「行かせねえよ!」

 

 既に先ほどの作戦で決めた相手とそれぞれが戦っている。

 

 円「不意打ちしかできないくせに、開理兄さんに勝ったつもりでいるなよ!!」

 

 秋「何を言っている!?死ねば勝ち負けなんて関係ないだろうが!」

 

 シ「くっ、早く倒して開理さんを助けないと!」

 

 寿「させません...!」

 

 百「このっ!邪魔よ!」

 

 凪「手こずらせないでよ、早くあの子を実験しなきゃ。」

 

 一「させるわけねぇだろが!!」

 

 鈴「うっとおしいわね、喰らえ!!」

 

 幸「まだまだ、それで当たるわけないっしょ?」

 

 ラ「くっ、これでもか!!」

 

 槇「そんな攻撃では傷つかんぞ。」

 

 散「ふふっ、元姉よ。私は強くなった。もうあなたなど敵ではない!!」

 

 箒「ほう、口数だけは変わらないようだな。」

 

 洋「もうあきらめなさい。あの子はもう死んだ。」

 

 簪「死んでない!神代開理は...こんな簡単に死ぬような存在じゃない!」

 

 洋「今まさに死んだじゃないか!君たちの目は節穴か?」

 

 簪「そっちこそ、どう見たら死んでたように見えるの?昏睡状態って知ってる?」

 

 洋「だからと言って、この高さからあの攻撃の直後に海に落ちれば、いくらあの開理でも死ぬしかないじゃないか!」

 

 簪「まだあなたたちは、開理君のことを人間だと思っているの?」

 

 洋「何?」

 

 簪「開理君は、人間をとっくに超えてるんだから。貴方達のようなまだ人間レベルじゃないの。貴方達から生まれなかったとしても、開理君は人間を超えてた。それは、今開理君の人生が二週目だから!」

 

 洋「そ、そんな馬鹿げた話があるものか!?」

 

 簪「信じるも信じないも貴方の勝手。でも貴方達程度の才能じゃ、一生開理君に届くことはない!」

 

 洋「あいつの作り話を、なぜ信じられる!?」

 

 簪「決まってる、開理君が世界で一番大好きだから!!!!」

 

 その言葉を発した直後、簪たちの機体が光を放つ。

 

 簪「え?なにこれ?うわっ!!」

 

 

 

 

 

 ~精神世界・開理~

 

 

 

 

 開「着いたか。」

 

 オーネスト「ギリギリでしたよ。」

 

 開「すまないな、ボロボロにしちゃって。」

 

 オーネスト「いえ、覚悟の上です。」

 

 開「まさか俺じゃなく簪を狙うとはな。」

 

 オーネスト「初めての想定外ではありませんか?」

 

 開「まあな、おかげでこうして早くもこの世界に来ちまったわけだけども。」

 

 オーネスト「...なぜ、簪様をかばわれたのですか?他にも助ける方法はいくらでも...!」

 

 開「...『あの時』と重なっちゃったんだ。」

 

 オーネスト「あの時?」

 

 開「俺が死んだ時。」

 

 オーネスト「!!...前世の、ですか?」

 

 開「ああ、トラックに轢かれそうになった子供を助けに飛び込んで、俺が轢かれて死んだんだ。」

 

 オーネスト「そうなんですか...。」

 

 開「その子は無事だったみたいだけど。簪の顔が、あの時の男の子の顔と重なって見えたんだ。その時に、また同じ動きで、同じことしちゃった。結果オーライだけどね。」

 

 オーネスト「それでも、皆様を悲しませたんですよ。」

 

 開「俺がこうならなきゃ『進まない』んだよ。」

 

 オーネスト「まさか、皆様の『進化の条件』とは...。」

 

 開「そう、目の前で俺が墜ちること。」

 

 オーネスト「...何てことしてるんですか。」

 

 開「そして俺の『条件』も一緒に満たそうとしてるのさ。今この瞬間ね。」

 

 オーネスト「だからって!私は、マスターを守るために作られたのではないのですか!?」

 

 開「守るだけの盾じゃない、ともに切り開くための剣も兼ね備えてる。今のままじゃ足りない。だから、また『変わらなきゃいけない』。」

 

 オーネスト「剣と盾...。」

 

 開「そして翼かな。」

 

 オーネスト「...調子のいいことばかり仰らないでください!もう!」

 

 開「ごめんね...さて、皆はどうなってるかな。」

 

 オーネスト「戦闘数分後に、それぞれの機体が光を放ち始めました。」

 

 開「そっか、遂にか。これでパッケージも使えるようになるよ。さあ皆、

 

 

 

 皆の本気、魅せてよ。」

 

 

 

 

 

 パッケージ全共通の使用条件『二次移行完了』

 

 

 

 ~精神世界・ラウラ~

 

 

 ラ「ん?ここは...。」

 

 ?「よくいらっしゃった。」

 

 ラ「っ!何者だ!」

 

 グレイブ「シュヴァルツェア・グレイブ。創造主から頂いた名。」

 

 ラ「何!?お前が、グレイブなのか?」

 

 グレイブ「あなたにとって『力』とは何?」

 

 ラ「力?...前に進むために必要不可欠なものだ。それは、自分自身で掴み取った力でも、他社から与えられた力でも同じことだ。すべて活用して、未来に進む。それが私の『力』だ。」

 

 グレイブ「...良い答えが聞けた。これより私は名を改める。『シュヴァルツェア・ファフニール』。それが新たな私の名。」

 

 ラ「そうか、二次移行ということか。宜しく頼むぞ、ファフニール。」

 

 ファフニール「この体はあなたと一体、どこまでも、共に...。」

 

 

 ~精神世界・シャルロット~

 

 

 シ「こ、ここは何処...?」

 

 ?「いらっしゃい、マスター。」

 

 シ「だ、誰!?」

 

 フローリア「私はヴィクト・フローリア。マスターの相棒よ。」

 

 シ「フローリア!?初めて会えた...。」

 

 フローリア「教えて。貴方は『どうなりたい?』」

 

 シ「ど、どうなりたい?そうだなぁ、大切な皆との未来を守れるようになりたい!そして開理さんと皆で結婚する!」

 

 フローリア「ふふっ、素敵ね。流石創造主様の奥様の一人。良い答えね。これから私は姿も名前も変える。『ヴィクト・アヴィエイション』。それが新しい名前よ。覚えててね、マスター。」

 

 シ「分かったよ、アヴィエイション。」

 

 アヴィエイション「マスターたちの未来に、幸せの華が咲かんことを...。」

 

 

 ~精神世界・鈴~

 

 

 鈴「ここ、どこなのよ?」

 

 ?「待ってたよ、ご主人。」

 

 鈴「わぁ!だ、誰!?」

 

 カンナカムイ「カンナカムイだよ、やっと会えたねご主人。」

 

 鈴「え、カンナカムイなの?よ、よろしくね。」

 

 カンナカムイ「一つ質問するね。ご主人にとって『戦い』って何?」

 

 鈴「戦い?また物騒な質問ね。ん~、矛盾してるけど、守るための物かな。一夏と箒、そして皆を守るために戦う。それがアタシの戦い。」

 

 カンナカムイ「良いねぇ、私も力を貸すよ。その為にも、次のステップに進むよ。私はこれから姿を変えるよ。『カンナカムイ・スメラギ』。それが次の私。」

 

 鈴「二次移行ってやつね、分かったわ!よろしくね、スメラギ!」

 

 スメラギ「どんな時も、私は貴方の槍になるよ...。」

 

 

 ~精神世界・セシリア~

 

 

 セ「こ、ここは...?」

 

 ?「ようこそいらっしゃいました。」

 

 セ「あ、貴方は?」

 

 クローズ「私はノルン・クローズ。マスターの相棒ですよ。」

 

 セ「そ、そうなんですの!?は、初めまして。」

 

 クローズ「早速ですが質問にお答えください。マスターの『運命は誰が決める』のですか?」

 

 セ「わたくしの運命を決める人?わたくしか開理さんですわ!自分が決めたことは自分でやり通します。ですが、わたくしはもう開理さんや簪さん、刀奈さんとシャルロットさんたちと一蓮托生なのですわ。だから、わたくしが勝手に死んで開理さんにご迷惑をかけるつもりはありません。わたくしの運命は、いつも開理さんと共にありますわ!」

 

 クローズ「マスターらしい良い答えです。そんなマスターをさらに手助けするために、私は生まれ変わりますよ。『ノルン・ディスティニー』、それが新しい私の名前です。」

 

 セ「二次移行ですか?凄いですわ!改めてディスティニー、宜しくお願いしますわ!」

 

 ディスティニー「あなたの運命には、いつも私が付いております...。」

 

 

 ~精神世界・箒~

 

 

 箒「ここは、どこだ?」

 

 ?「よくぞ参られた。主よ。」

 

 箒「誰だ!?」

 

 イザナミノミコト「我が名はイザナミノミコト。主が来るのを待っておった。」

 

 箒「イザナミ!?そうか、コア人格のお前に呼ばれたという事か。」

 

 イザナミノミコト「左様、して主に問いたい。主にとっての『力の正しい使い方』とは何だ?」

 

 箒「正しい使い方?そうだな、これが正しいとは一概には言えないが、他者を守り、支えるために使う。それが私の力の使い方だ。」

 

 イザナミノミコト「ふむ、良い答えが聞けた。そんな主を支えるべく、我も生まれ変わろう。これからは『イザナミノオオミカミ』と呼んでほしい。」

 

 箒「これが、二次移行というやつか。わかった、力を貸してくれ!イザナミノオオミカミ!」

 

 イザナミノオオミカミ「我は、主の永久の剣とならん...。」

 

 

 ~精神世界・円夏~

 

 

 円「ここは、どこでしょう?」

 

 ?「よく来てくださいました。我が主人。」

 

 円「ど、どなたですか!?」

 

 ツクヨミ「私はツクヨミ。お初にお目にかかります。」

 

 円「あなたが、ツクヨミなのですか?よ、よろしくお願いいたします。」

 

 ツクヨミ「はい、よろしくお願いいたします。早速なのですが、主人に質問をさせていただきます。主人の『信じるもの』は何ですか?」

 

 円「信じるものですか...在り来たりですが、仲間ですね。私にない物を持っていて、私を認めてくれる皆さんを、ずっと信じています。」

 

 ツクヨミ「在り来たりでも全く構いません。素晴らしい答えですから。主人の力になるために私も生まれ変わります。『夜天神・月詠』。それが私の新たな名です。」

 

 円「神にまでなっちゃいますか。まあ接し方は変わらないんですが。宜しくお願いしますね、夜天神・月詠!」

 

 月詠「貴方の未来を、月光のように照らし続けましょう...。」

 

 

 ~精神世界・百夏~

 

 

 百「ここ、どこ?」

 

 ?「やっと来てくれたね、マスター!」

 

 百「わぁ、びっくりしたぁ!だ、誰?」

 

 ミネルヴァ「ミネルヴァだよ!ようやく会えたね、マスター!」

 

 百「え、ミネルヴァ!?コア人格ってやつなのかな?と、とにかくよろしく。」

 

 ミネルヴァ「うん!で、早速なんだけど質問するね!マスターの『超えたいもの』って何?」

 

 百「超えたいもの?そうだなぁ、目標は兄さんだね。いつまでたっても追い付けないけど、その分超えがいがあるし、負けてられないって思うね。兄さんと同じところに立って、皆の力になりたい、って感じかな?」

 

 ミネルヴァ「良いね良いね!!素敵だね!!!じゃあそんなマスターに、もっと強くなってほしいから、進化しちゃうよ!これからは『ミネルヴァ・イグニス』って呼んでね!」

 

 百「イグニスね。わかったよ!改めて宜しくね!」

 

 イグニス「熱々の炎で、いつもマスターを守るからね...。」

 

 

 ~精神世界・一夏~

 

 

 一「ここ、どこなんだ...?」

 

 ?「ようやく会えたな、我が主。」

 

 一「誰だ!?」

 

 エリュシオン「私はエリュシオン。こうして話すのは初めてだな。宜しく。」

 

 一「え、エリュシオン!?そうか、よ、宜しくな!」

 

 エリュシオン「早速ですまないが、貴方に問う。貴方にとって『希望』とは何だ?」

 

 一「希望、か。開理兄や百夏姉、円夏やみんなもそうだけど、やっぱり愛する箒と鈴だな。ずっと大好きだからな。」

 

 エリュシオン「良い答えだ。我が主の希望を守るべく、私も成長しよう。これより私は『エリュシオン・グロリア』と名乗ろう。そう呼んでほしい。」

 

 一「エリュシオン・グロリア...これが開理兄の言ってた二次移行ってやつか!おう、宜しくな、グロリア!」

 

 グロリア「我が主の未来に、希望の光あれ...。」

 

 

 ~精神世界・刀奈~

 

 

 刀「あら、どこかしらここ?」

 

 ?「お、やっと来たねぇ。」

 

 刀「誰!?」

 

 ソフィア「私はペルセウス・ソフィア。やっと会えたね、主様。」

 

 刀「あら、そういう事なのね。よろしくねソフィア。」

 

 ソフィア「うん、宜しくねぇ。早速なんだけど、主様に質問ね?主様の『守りたいもの』って何?」

 

 刀「守りたいもの、ねぇ。愛する人達、かな。開理君、簪ちゃん、セシリアちゃん、シャルちゃん。虚や本音ちゃん、IS学園の生徒たち。みんなを守りたい。」

 

 ソフィア「良い答えが聞けたよぉ。じゃあ、一緒に守るために、私、生まれ変わるんだぁ。『ペルセウス・テュルフィング』。それが新しい私だよぉ。」

 

 刀「二次移行するのね、すごいわ!テュルフィングね、改めて宜しくね。」

 

 テュルフィング「揺蕩う水は、主様に力を与え続けるよぉ...。」

 

 

 ~精神世界・簪~

 

 

 簪「ここは、何処なんだろう...?」

 

 ?「ようやく来たね、マスター。招待に応じてくれてありがとう。」

 

 簪「だ、誰...?」

 

 パンドラ「私はパンドラ。貴方の相棒だよ。」

 

 簪「パンドラ!?てことはここはISのコアの中?」

 

 パンドラ「そう、今は現実と時間を切り離してるから、目覚めても時間は経過してないよ。」

 

 簪「そうなんだ。で、なんで私はここに呼ばれたの...?」

 

 パンドラ「今から私の質問に答えてもらうためだよ。」

 

 簪「質問...?」

 

 パンドラ「マスターの『夢』って何?」

 

 簪「夢?...そうだなぁ、開理君の隣に立つことかな。私は、まだまだ開理君の力になれてない。もっともっと強くなって、開理君の理想を一緒に叶えたい。そのための努力を惜しまない!」

 

 パンドラ「凄く良い答えだよ、正直な自分の気持ちを答える。創造主の予想通りになったね。」

 

 簪「創造主って開理君?」

 

 パンドラ「うん、これでマスターも私も次に進める。二次移行を始めるよ。今から私は『カオシクル・パンドラ』って呼んで。」

 

 簪「うん、わかった。よろしくね、カオシクル・パンドラ!」

 

 パンドラ「混沌/希望は、すべてあなたの手の中に...。」

 

 

 

 ~現実~

 

 

 

 洋「なんだ、何が起きている!?」

 

 

 

 光が収まると、姿を変えたISたちとそれを身に纏う簪達が現れる。

 

 ラ「悪をもって悪を制す!『シュヴァルツェア・ファフニール』!」

 

 シ「大輪の花が空に舞う!『ヴィクト・アヴィエイション』!」

 

 鈴「その黄金は、全てを薙ぎ払う!『カンナカムイ・スメラギ』!」

 

 セ「悪しき運命を、全て撃ち抜く!『ノルン・ディスティニー』!」

 

 箒「黒き未来を、一太刀で斬る!『イザナミノオオミカミ』!」

 

 円「眩き月光は、全てを見通す!『夜天神・月詠』!」

 

 百「蔓延る闇を、焼き尽くす!『ミネルヴァ・イグニス』!」

 

 一「その槍は、希望の光とならん!『エリュシオン・グロリア』!」

 

 刀「水の刃は、絶望を切り裂く!『ペルセウス・テュルフィング』!」

 

 簪「無数の混沌を、希望に変えて!『カオシクル・パンドラ』!」

 

 

 進化した翼は、闇を払う。




 遂に皆セカンドシフトしました!番外編を見てしまった方なら、ようやく登場かと思いますよね。そしてまた開理は意味深な言葉を残しました。
 ちなみにみんなの進化条件は『開理が目の前で撃墜される。そして、ISの質問に答える。」です。だいぶひどい条件ですよね。
 さて次回は、セカンドシフト後の戦闘再開、しかし秋十と散に...!?
 次回も明日投稿予定です。感想、誤字脱字報告お待ちしております!
 それではまた次回、読了ありがとうございました。


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#32 黒達の狂化と『究極の輝き』

 こんばんは!青海翠果です!...この小説を書き始めて約一年半、ようやくこの覚醒を書けます!今回は、簪達の二次移行後の戦闘再開、その直後秋十と散の機体に...!?そして遂に、開理が!!!
 それでは、第三十二話スタート!


 ~海上~

 

 

 簪「さあ、続きを始めようか。さっさと終わらせてあげる!」

 

 そういって簪は、洋一に薙刀を振るう。

 

 洋「くっ、先ほどよりも戦闘力自体が増している!?」

 

 簪「まだまだぁ!」

 

 二次移行した彼女たちはこれまで以上の強さを見せ、キル・スプリガンを追い詰める。しかし...

 

 秋「ふ、ふざけんなぁ!お前らみたいなゴミが、俺たちより強くなるなど、あるわけぇ...ないだろうがあああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 散「お前たちが、秋十の邪魔をしていいはずが、あるものかああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」

 

 そういって、黒光を放つ二人の機体も、姿を変えた。

 

 

 ~精神世界・開理~

 

 

 オーネスト「!?...マスター、307と425が裏切りました。」

 

 開「へえ、なかなか面白いことしてくれるじゃん。」

 

 オーネスト「いいのですか?」

 

 開「多分あいつらに何かを見出したのかもな、それか面白くするためにかもな。」

 

 オーネスト「マスターが良いなら構いませんが。」

 

 開「どうせあとでぶっ飛ばすんだ。多少は歯ごたえのある奴じゃないと面白くないだろ?」

 

 オーネスト「こんな状況でも楽しめるのは、マスターぐらいですよ。」

 

 開「皮肉をどーも。」

 

 

 ~現実・海上~

 

 

 秋十と散の機体も二次移行を果たした。

 

 秋「!?...ハハハハァ!!!どうだ、世界は俺を見捨ててはいなかったようだぞ!!」

 

 散「そうだなぁ!!さあ、受けてたとうではないか!!!」

 

 簪「これは、まずいかも...。」

 

 

 ~精神世界・開理~

 

 

 開「さて、オーネスト。俺たちはどうすればいいか、分かるか?」

 

 オーネスト「い、いえ。」

 

 開「完全リンクって知ってるか?」

 

 オーネスト「え?...いえ、そのような情報は一切データがないので...。」

 

 開「俺が作るコアと束さんの作るコアの違いってのは、進化条件を設定する存在の違いなんだ。俺が作るコアは、俺が設定してそのまま俺が操縦者本人に機体を渡す。一方束さんのコアはコア意識自身が設定するんだ。だから条件を知ってるのは束さんかコアのみ。しかし俺が作るコアは俺しか条件を知らない。だからお前らも条件を知らない。」

 

 オーネスト「...そうなんですね。」

 

 開「俺がお前に設定した進化条件は『神代開理が機体を装着しながら意識不明の重体になり、精神世界に飛ぶ。そして、オーネストと神代開理が完全に一つとなること。」

 

 オーネスト「えっ...どういうことなんですか!?」

 

 開「お前の意識は消えない、おそらくバハムートさんも消えない。三人で一つの身体を動かすんだ。」

 

 オーネスト「そ、そんなことが可能なのですか!?」

 

 開「さあな、まあこの世界はフィクションなんだ。奇跡くらい起きて当たり前なんだよ。」

 

 オーネスト「そんな非科学的な!?」

 

 バハムート「確かに、起きてもおかしくはない。」

 

 開「あっ、バハムートさん!!」

 

 バハムート「やぁ開理君、また会えたな。」

 

 開「約束しましたからね。」

 

 バハムート「それで?どうすればいい?」

 

 開「バハムートさんとオーネスト、そして俺の全てを一つにして、この機体を進化させます!」

 

 バハムート「面白そうだね、乗った!」

 

 オーネスト「え!?いいんですか!?」

 

 バハムート「こうしないと、君も目覚めないんだろう?」

 

 開「ご名答です。」

 

 バハムート「それに、いい加減戦いたくて仕方なかったからね。」

 

 オーネスト「...わかりました。今は目の前の敵を倒す、それでいいなら。」

 

 開「上出来だ、じゃあ始めよう。」

 

 その言葉をつぶやいた瞬間、開理たちが輝き始めた。

 

 オーネスト「マスター!?これは!?」

 

 開「俺たちがシンクロしてるんだ。」

 

 バハムート「良いね、王道な展開だ!」

 

 開「俺は、俺たちの日常を守りたい!そのために、人の尊厳を踏みにじる悪を、全て滅ぼす!誰でもない、俺たちがやるんだ!!」

 

 開理が欲したもの、それはインフィニット・ストラトスの世界にはあまり存在しなかった『平和』や『日常』といった穏やかな物。それを手にするために、開理が思う最善を尽くして戦ってきた。しかし、『二次移行だけでは足りない』ということを、オーネストを作る時点で悟っていた開理は、過去に束に言った言葉通り、この未来も筋立てて、遂に進化する。

 

 

 

 

 

 

   This is not evolution。 This is

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    EXTREME AWAKENING。   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   The name 〈 Gran o-nest extia 〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 バハムート「おおぉ、力が湧き上がってくる!!」

 

 オーネスト「これは!?膨大な数の知識が!?」

 

 開「それだけじゃない。俺たちの...

 

 

心も体も、一つになる!!!!!」

 

 

 

 

 

 ~現実・同時刻・海上~

 

 

 

 突然、水面から光が溢れ始めた。

 

 簪「えっ!?何!?」

 

 洋「何が起こっている!?」

 

 そして光が全てを包み、それが晴れたとき...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 開「...待たせたな。」

 

 

 

 『究極の輝き』に辿り着いた、覇者が降臨する。

 

 

 

 

 

 

 




 秋十と散は二次移行という名のかませ犬になるのです!そして遂に、開理が三次移行を果たしました!!機体名は番外編をご覧の方ならお分かりかと思います!そしてこの機体、人間をとっくに超えた開理の専用機ということで、ISの概念すらも超えるかも?
 さて次回は、ざっくり言うとボコボコタイムです。開理が纏めて相手をしちゃいます。
 次回も明日投稿予定です。感想、誤字脱字報告お待ちしております!
 それではまた次回、読了ありがとうございました。


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#33 『全召喚』と試運転と『二つの究極』

 こんばんは!青海翠果です!ついに、決着がつきます!開理のバーストが沢山登場します!そして戦いの後ももうちょっと描きます!
 それでは、第三十三話スタート!


 

 ~海上~

 

 

 簪「開理君っ!!」

 

 開「ごめんね簪、心配かけて。」

 

 簪「ちゃんと戻ってきてくれたから...お帰りなさい、開理君!」

 

 開「うん、ただいま!」

 

 一「開理兄、大丈夫なのか!?」

 

 開「ああ、完全復活。そして...三次移行完了だ。」

 

 姿を変えたオーネスト、その名も『グラン・オーネスト・エクスティア』。

 

 開「さて、よくもやってくれたなぁ...

 

 

 お返しだ!バースト、オールライズ!!」

 

 

 

 

 〈Voice authorize complete Burst・Allrize activate〉

 

 

 

 そして、オーネストの全ての武器、さらにバーストドラゴン状態の竜まで出現させた。

 

 

 開「さあ、バハムートさん。始めましょう!!」

 

 バ「了解した、全開で行こう!!」

 

 そういって二人は、キル・スプリガンたちに突っ込んでいく。

 

 開「全開だからな、これも追加だ!展開、アストレア・オービタル!!」

 

 ビット兵器『オービタル』も三次移行により『アストレア・オービタル』に進化している。

 

 

 洋「何だ、何が起こっている!?」

 

 秋「あの時の竜!?」

 

 開「オラオラァ!!!」

 

 バ「喰らえぇ!!!」

 

 幸「ヤバいヤバい!!」

 

 バースト・バハムートへとさらに進化した状態のバハムートは、三次移行によって上がったオーネストの通常スピードと同等のスピードを誇る。オーネストは三次移行によって通常速度がマッハ4になる。つまり、二体の音速の化け物が暴れまわっているのだ。

 

 開「もっと行くぜ!モード・ディメンション!!モード・ライトニング!!」

 

 〈Dimension mode and lightning mode activete〉

 

 モード・ライトニングはスラスターを変形させることで、光の速さにも追い付けるようになる。モード・ディメンションは二次移行の時のイリュージョンとインビンシブルというモードを合体させて、さらに数や質も上がっている、分身と透明化の合体したモードだ。つまり、光の速さで動き回り、分身と透明化を合わせているため、捉えることは不可能。

 

 槇「くっ、防戦一方か!」

 

 寿「そ、そんな攻撃が!?」

 

 開「まだこれで試運転なんだけどぉ?」

 

 キル・スプリガン『え?』

 

 開「さて、さらにいくか。」

 

 いったんもとに戻した開理は、さらなる能力を見せる。

 

 開「やっと使えるな...バースト・エクストリーム!!」

 

 

 

 

 〈Voice authorize complete Burst・EXTREME activete〉

 

 

 

 

 その瞬間、緑のラインから翠色の光が溢れ、オーネストの装甲が展開していく。

 

 開「行くぞ!!」

 

 洋「っ!?」

 

 そして洋一の目の前に現れる。

 

 開「オラァ!!」

 

 洋「グオァ!?」

 

 一瞬で目の前に現れた開理に対応できず、一方的に殴られる洋一。さらに一瞬で消えると、次は凪の前に現れた。

 

 開「オラアァ!!」

 

 凪「ガアァ!?」

 

 全員が開理に殴られ続けた。

 

 洋「その姿は...一体何なんだ!?」

 

 開「バースト・エクストリーム。俺が今まで使えなかったバーストだ。元々一つだったこのバーストは、二つの究極に分かれた。心の究極と体の究極だ。エクストリームは心の究極、抱く思いが強ければ強いほど、この機体も強くなる。そして...」

 

 開理はエクストリームを解除し、もう一つ『究極』を見せる。

 

 開「これがもう一つの『究極』だ!バースト・アルティメット!!」

 

 

 

 〈Voice authorize complete Burst・ULTIMATE activete〉

 

 

 

 次は白い部分が金色に変化し、黄金の光を放つ。

 

 

 開「体の究極は、攻撃を繰り返せば繰り返すほど強くなる。さて、もう一度お相手してもらうぜ!!」

 

 ただでさえ音速を超えているため、追い付けないキル・スプリガン。

 

 開「オラオラァ!!まだまだ行くぞぉ!!」

 

 切「グワァ!!」

 

 実「キャァ!?」

 

 開「終わりにしようか。ヴォーパルスキル・コール!『ディバイン・スラスト』!!!!!」

 

 〈Voice authorize complete vorpal skill [divine srast] activete

 

 

 

 

 

 

                   

 

                 Are you ready?〉

 

 

 

 

 

 

 

 手から大剣を召喚し、回転しながら突っ込んでいく。

 

 開「オオオオオラアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 ドガァァァアアアン!!!!

 

 衝撃が起こり、キル・スプリガン全員のISが解除される。

 

 

 

 ~数時間後・旅館前~

 

 

 千「そいつらがキル・スプリガンか。」

 

 開「はい、しっかり隔離すれば何もしないと思いますけど。」

 

 昏睡状態のキル・スプリガンを連れてきた開理たちは、一旦更識家の人間たちに預け、千冬と話をしていた。

 

 開「いろいろ心配をかけてすみませんでした。」

 

 千「本当だ!海に落下したときは、どうなるかと...。」

 

 開「...今度は無茶しないように気を付けます。」

 

 千「そうだな、付き合っている女性たちに心配をかけるのはいかんぞ。」

 

 開「はい...。」

 

 千「明日は一日オフにしよう、学園長からも許可はもらっている。」

 

 開「そうなんですか!?」

 

 千「ああ、ゆっくり体を休めるといい。」

 

 開「わ、分かりました。」

 

 

 臨海学校は、まだ続くようだ。

 

 




 はい、戦いは終わっても臨海学校はちょっと続きます。バンドリの最終回を見ながら書いているので、ちょっと遅くなりました。さあ、開理が三次移行によって強くなりすぎてしまいました。どんな奴らも勝てません。
 さて次回は、オフになった最終日。そして隔離されたキル・スプリガンの様子になります。明日投稿予定です。お楽しみに!感想、誤字脱字報告お待ちしております!
 それではまた次回、読了ありがとうございました。


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#34 のんびり海の上と夫婦たちの添い寝と束との過去

 こんばんは!青海翠果です!明日RASの曲がさらに追加ですってよ!!しかも「A DECRALATION OF ×××」とか最高じゃないですか!さらに6月にRAS実装ですって!6月楽しみ過ぎる!!
 さて今回は、オフになった臨海学校三日目と夜の変更された部屋割りでの添い寝です。そして、開理と束の過去を少しだけ話します。
 それでは、第三十四話スタート!


 ~海~

 

 

 開「まさかまた海に入れるとは...。」

 

 簪「水着も洗濯してもらってたんだって、それもビックリだね。」

 

 一「でも、一日オフなんだろ?楽しもうぜ!」

 

 箒「一般生徒が帰った後だがな。」

 

 鈴「いいじゃん、貸し切りみたいでワクワクするし。」

 

 刀「贅沢な貸し切りよねぇ、しかもこのみんなで二回も海を過ごせるなんて素敵よねぇ。」

 

 開「さて、泳ぎますか!」

 

 開理以外『おおぉーー!!』

 

 

 ~数分後・海上~

 

 開理たち『一夫四妻組』は、全員が乗れる巨大ゴムボート(束作)で、のんびりしている。

 

 開「夏の海風って気持ちいいんだよなぁ。」

 

 セ「日本の海は暖かいから好きですわ。」

 

 シ「そうだよね、沖縄とかガイドブックでみると透き通ってたり、あったかいって有名だもんね。」

 

 刀「夏休みはうちが所有する避暑地にでも行く?」

 

 開「そ、そんなすごいところあるんですか?」

 

 簪「あそこはとっても涼しくて気持ちいいよ。ひまわり畑とかあるし。」

 

 セ「素敵ですわ!」

 

 シ「うちが所有って、もしかして二人ってすごいお嬢様?」

 

 開「そうだ、確か『対暗部用暗部』でしたっけ?」

 

 刀「裏側はね、でも表向きはRCWと提携を結んでる更識コーポレーションっていう会社なの。」

 

 開「表も凄まじい大企業じゃないですか。」

 

 セ「わたくしも貴族の出身なのですが、日本有数の会社を経営する更識家には劣りますわ。」

 

 シ「それなら僕も、会社は吸収されちゃったし。」

 

 開「だからって皆を差別したりはしないよ、大好きだもん。」

 

 簪「もうっ、開理君ったら♡嬉しいよ♡」

 

 刀「そう言えば、三次移行するまでどうなってたの?」

 

 開「海の中でオーネストが『絶対遮断球壁(アブソリュート・スフィア)』っていう海水とか遮断するシステムを使ってくれて、そのまま精神世界に飛んでオーネストとバハムートさんと話して、完全リンクっていう心体を全てシンクロさせるオーネストに内蔵されてるコアも知らないシステムを使って、三次移行を完了させました。」

 

 シ「す、すごい話だね...。」

 

 刀「さすが開理君よね。」

 

 開「それは今はどうでもいいよ。今はオフだし、皆と過ごしたいよぉ~。」

 

 伸びをしながらそう言うと、簪が抱きしめる。

 

 簪「そうだね、思う存分イチャイチャしちゃおっか♡」

 

 セ「ずっと飽きさせませんわ♡」

 

 刀「こうやってしっかり甘えてくれる開理君も可愛くて素敵よ♡」

 

 シ「開理さんがリラックスできるように、頑張るね♡」

 

 

 ~夜・花月荘・開理たちの部屋~

 

 専用機持ち達だけが泊っているため、部屋割りも変えられている。開理・簪・セシリア・刀奈・シャルロットの部屋、一夏・箒・鈴の部屋、百夏・円夏・ラウラの部屋となっている。そして開理を真ん中にして布団を密着させて寝ている。

 

 開「こんなふうに皆と寝れるとは思わなかったなぁ。」

 

 簪「...今夜は寝ない夜にしちゃう?♡」

 

 開「さ、さすがに、早いよ///」

 

 セ「わたくしたちは何時でも構いませんわ♡」

 

 刀「準備は何時でも出来てるよん♡」

 

 シ「大人の女性になれるの楽しみだよぉ♡」

 

 開「し、しないよ!///」

 

 開理以外『しないのぉ?♡』

 

 開「ま、まだ責任を取れる年じゃないから...。」

 

 簪「じゃあ卒業後はお楽しみ一杯しよっか?♡」

 

 開「あ、ぁぅ...。」

 

 刀「開理君、そう言う話には弱いよね♡」

 

 シ「可愛いよぉ♡」

 

 セ「こういうギャップも素敵ですわぁ♡」

 

 開「も、もう寝よぉ?」

 

 簪「そうだね、明日早いらしいし。」

 

 開「じゃあ、おやすみ。」

 

 

 ~数時間後・IS学園・隔離室~

 

 

 更識の人間と学園長・そして束の手によってしっかりと閉じ込められた九人は、目が覚めると隔離室にいた。

 

 洋「くっ、あの時解除した後ここに連れてこられたのか...。」

 

 束「やっほー、気分はどうだい?」

 

 そこには束の姿もあった。

 

 洋「...最悪だよ。」

 

 束「そっか、それなら閉じ込めがいがあったもんだ...さて、ちーちゃんたちのご両親は何処にいるの?」

 

 洋「やはり君が来たのはそれが目的か。」

 

 束「もちろん、ちーちゃんが『出来るなら会いたい』って言ってたし、親友ならそのくらい叶えてあげたいし。」

 

 洋「君らしくない、君ならそんなことしないと思うが。」

 

 束「かい君と出会って束さんも変わったんだよ。この世界の希望を見せてもらったからね。」

 

 洋「ほう、聞かせてもらえないか?それと引き換えに織斑たちの場所を話す。」

 

 束「いいの?もうちょっと抵抗するかと思ったんだけど。」

 

 洋「どうせ開理には勝てない。なら何もできないとわかっているからな。」

 

 束「いいよ...かい君はね、束さんより先にISを作ったんだよ。」

 

 洋「っ!?どういうことだ、ISは君が作ったんじゃなかったのか!?」

 

 束「束さんもそれと同じタイミングで構想は出来上がってた、でもかい君は材料さえ自分で生み出した、ゼロから。」

 

 洋「ゼロ、から?」

 

 束「かい君は町中の工場とかから許可をもらって、部品を作り替えて、オーネストを作っちゃった。束さんよりもほかの人たちから力を借りて。そして白騎士・翠天使事件のあの日から、女尊男卑の風潮が広まってしまった。束さんも考え無しだったから、こうなると予測できなかった。そして『君たちとも繋がってる』女権団が生まれた。」

 

 洋「本当は奴らも全部潰すつもりだったんだけどね。」

 

 束「束さんは後悔した、あのハッキングから間違えてたって。でもかい君が『俺たちの平穏を邪魔するなら問答無用で消し飛ばす。たとえ束さんでも。』って言われて、それだけの才能があるのに平穏だけ求めるかい君に『じゃあやって見せてよ。』って言った。期待してるんだ、かい君に。今でも『本当にこの世界を平穏にしてくれる』って。」

 

 洋「...開理なら、出来るかもね。」

 

 束「可能性がゼロじゃないなら、それは起こる。そう教えられたよ。」

 

 洋「君たちは何を目指しているんだ?」

 

 束「かい君の理想の世界を見届けてから、宇宙に行くよ。元々そのためにこの子達を作ったんだから。」

 

 洋「そうか。では、織斑たちの居場所を話さないとな。場所は...。」

 

 始まりの者たちが、もうすぐ揃う。

 

 

 

 

 

 




 学園長の財力もなかなか凄いですねぇ、そして夏休みの予定が一個埋まりましたね。避暑地で五人がぐずぐずお休みしちゃうのかも?そして束が開理に抱く期待や、織斑夫妻の居場所など、重要ワードも多数飛び出しましたね。
 さて次回は、設定集を書きたいと思います。まず開理と神代味方組を書いていきます。お楽しみに!感想、誤字脱字報告お待ちしております!
 それではまた次回、読了ありがとうございました。


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番外編 ~原作邂逅編~ (超ネタバレ注意)
#番外編1-1 原作世界へGO


 本当に、本当にお久しぶりでございます!!青海翠果です。
 皆さん、この作品のこと、忘れてましたよね?わかってます。5か月も空けてたんですから。いろんな受験が始まり、そろそろゼロワンが始まり、新学期が始まります。
 この作品も番外編を開始したいと思います。
 この番外編はIOのメンバーが原作のメンバーと会ってバトっていくというものです。(※超ネタバレ注意※ 時間軸は夏休みの間です。つまりシャルやラウラが出ています。しかもみんなのISが進化しています。さらに一夫多妻制が導入され、開理君のハーレムが完成しています。それでも良いという方は、どうぞお楽しみください。)
 ちなみに原作キャラは、原〇「、というふうに表記します。ご了承ください。
 それでは、番外編1-1スタート!!


 ~ラビットクラフトワークス・本社内~

 

 

 今回彼らは、束に『とんでもないものが出来ちゃったから来て!』と頼まれ、ラビットクラフトワークスの本社に来ている。

 

 開「しかし束さん、いったい何を作ったってんだ。」

 

 百「とんでもないものとは言ってたけど...」

 

 一「恐いよな、とんでもなさすぎる気がして。」

 

 束「おまたせ~。」

 

 千「束、今度は何を作った?」

 

 束「うん、実はね、並行世界に行けるワープ装置を作っちゃいました!」

 

 開理以外『ええええぇぇぇーーーー!?』

 

 開「またヤバい物を...」

 

 束「でもこれで、かいくんが言ってた『原作』に行けるんだよ!」

 

 開理以外『!?』

 

 開「誰が行くんですか、あんな狂った世界。」

 

 束「だって、もう一人の自分に会ってみたいじゃん!」

 

 開「まあ束さんが行きたいなら、一応ついていきますけど...」

 

 百「私も行く、兄さんほどじゃないにしろ強い人と戦いたいし。」

 

 一「俺も、俺はもう一人いるんだろ?なら実力を試す!」

 

 円「私は百夏姉さんと一緒に動きます。」

 

 百「オッケー、円夏のことは任せて。」

 

 箒「私ももう一人の自分と戦おうか。」

 

 鈴「あたしもそうする。どれだけ楽しませてくれるのかしらね。」

 

 セ「わたくしもそうしますわ。」

 

 シ「私もそうしようかな。」

 

 ラ「私もだ。」

 

 簪「私も...打鉄二式の力も見てみたい。」

 

 楯「ならおねーさんもそうするわ。」

 

 千「私は束の監視役としてついていこう。何をするかわかったもんじゃない。」

 

 束「信用ないな~、まあいいや。じゃあ、こっちに来て。」

 

 ~ラビットクラフトワークス・大型研究室~

 

 束「これを使っていくよ!」

 

 開「これまたでかいな...」

 

 束「じゃあ早速行っちゃおう!」

 

 束以外『え?』

 

 束「スイッチオン!」

 

 全員『うわああぁぁぁぁ!!??』

 

 

 

 ~原作・IS学園・第一アリーナ・指令室~

 

 

 原千「どうしました、山田先生!?」

 

 原山「そ、それが、第一アリーナに高エネルギー反応が!」

 

 原千「なに!?」

 

 

 ~第一アリーナ~

 

 

 全員『わああぁぁぁぁぁ!!!』

 

 開「よっと...。」

 

 開理以外『うわぁ!?』

 

 開「ここは、学園の第一アリーナか?」

 

 百「いたた、着いたの?」

 

 開「おそらくな、その証拠にほら、お出ましだ。」

 

 原千「なんだお前たちは!?」

 

 原一「いきなり空から降ってきて、IS学園の制服まで来て!...って、俺!?」

 

 原箒「な、私もいる!?」

 

 原セ「わたくしも!?」

 

 原鈴「あたしも!?」

 

 原シ「僕も!?」

 

 原ラ「私もか!?」

 

 原簪「私も...!?」

 

 原楯「あらあら、とても他人の空似とは思えないほどに似てるわね。」

 

 開理以外「あぁ!!そっち側の私(俺)!!」

 

 百「まさかいきなり会えるとはね~。」

 

 原千「ん?お前とそこの男は誰だ?」

 

 開「そのあたりを説明するために、一回落ち着いてもらえますか?」

 

 

 ~少年説明中~

 

 

 原千「つまりお前たちは、並行世界の私たち、ということか。」

 

 一「その通り!」

 

 開「まあ俺と百夏は違いますけどね。」

 

 原一「さっきから気になってたんだけど、二人とあと、千冬姉に似てるその子誰?」

 

 開「まあその点を含めて自己紹介をしよう。まずはそちらから、こっちと違うところが沢山あるかもしれないから。」

 

 原千「わかった。私は織斑千冬。IS学園の一年一組の担任をしている。モンド・グロッソで一度優勝経験がある。」

 

 シ「一度?二度ではないんですか?」

 

 開「シャル、こっちは日本政府が百夏と一夏が誘拐されたことを千冬さんに伝達しなかったから、二度優勝したんだ。そっちはされたんだろ?」

 

 原千「ああ、って待て!となるとそちらは、私が助けたわけではないのか?」

 

 開「はい、俺が助けました。」

 

 原作組『え!?』

 

 開「まあその話は俺の時に、次行きましょう。」

 

 原一「俺か、俺は織斑一夏。一応世界唯一の男性IS操縦者だ。宜しく!」

 

 オーネスト組(馴れ馴れしいな...)

 

 原一「専用機は『白式・雪羅』だ。」

 

 開理以外『白式!?』

 

 百「あのポンコツの使ってた機体じゃん!」

 

 開「この話もあとでしますね。」

 

 原作組「は、はあ...」

 

 原箒「私は篠ノ之箒。知っての通り篠ノ之束の妹だ。専用機は『紅椿』だ。」

 

 オーネスト組『紅椿?』

 

 開「皆、スルーしろ。あとで質問の時間を設けるから。」

 

 開理以外『は、はい...』

 

 原セ「わたくしは、セシリア・オルコットですわ。イギリスの代表候補生をしております。専用機は『ブルー・ティアーズ』ですわ。」

 

 開(見下してるな。)

 

 原鈴「あたしは、凰鈴音。中国の代表候補生よ。専用機は『甲龍』よ。」

 

 開(そうだった、乱音と丸かぶりだし、こいつも見下してる。)

 

 原シ「シャルロット・デュノアです。専用機は『ラファール・リヴァイヴ・カスタムⅡ』です。」

 

 開(まだ常識人だな。)

 

 原ラ「ラウラ・ボーデヴィッヒだ。ドイツの代表候補生で、専用機は『シュヴァルツェア・レーゲン』だ」

 

 開(嫁発言の人か。)

 

 原簪「更識...簪です...日本の代表候補生で...専用機は...『打鉄二式』です...」

 

 開(推しですが、こっちには正妻がいるんでね。)

 

 原楯「最後は私ね。更識楯無です。簪ちゃんの姉で、ロシアの国家代表してるわ。専用機は『ミステリアス・レイディ』よ。」

 

 開(食えない人、ただしこっちの楯無さんは好き。)

 

 開「んじゃあ、こっちも行きますか。俺から、神代開理です。こちら側の世界初の男性IS操縦者で、ラビットクラフトワークスのIS開発総主任兼企業代表操縦者のリーダーをしています。専用機は『グラン・オーネスト・エクスティア』です。」

 

 原作組(!?)

 

 開「で、第二回モンド・グロッソの時、誘拐された百夏とこちら側の一夏を助けました。」

 

 原千「なに!?つまり、もうそのころにはISに乗れるようになっていたというのか!?」

 

 開「初めてISを作ったのは『白騎士・翠天使事件』の一年前です。」

 

 原一「白騎士・翠天使事件?」

 

 開「そちら側の白騎士事件のこと。」

 

 束「かいくんは束さんがISを開発する前に、自力で束さんよりも性能のすごい物を開発しちゃったんだよ。」

 

 原作組『はぁ!?』

 

 原一「てことは、束さん以外にコアを作れる人間ってこと!?」

 

 千「それに、生身で打鉄を纏った私を圧倒できるからな。」

 

 原作組『えぇ~!?』

 

 原箒「それはもう人間の領域ではない!」

 

 開「ひどい言われようだ...」

 

 百「通常速度で音速を超えるIS操縦者が、人間だと思う?」

 

 原作組『音速!?』

 

 束「かいくんを一言で表すと、束さんとち~ちゃんを足して2を掛けたって感じかな。」

 

 開理以外『確かに。』

 

 原作組『危険すぎる...』

 

 千「ちなみに、私と束以外が持っているISは全て、開理君がコアから作り上げたものだ。」

 

 原作組『はぁ!?』

 

 原一「規格外すぎだろ!?」

 

 開「...そろそろ次に行こう。」

 

 原シ「その前に、翠天使ってなんですか?」

 

 開「それは俺のIS、オーネストのあだ名みたいなもの。」

 

 千「私か。織斑千冬だ。IS学園一年一組の担任をしている。モンド・グロッソの最初の二回を連覇している。」

 

 原一「二連覇ってすげえな~。」

 

 束「はいは~い、ラビットクラフトワークスの社長、篠ノ之束さんだよ!」

 

 原作組『社長!?』

 

 原千「どういうことだ束!?」

 

 開「俺が頼んだんです。百夏と一夏の戸籍を変更するときに、将来の後ろ盾を作るために、会社を作ってくれって。」

 

 原作組『な、なるほど...」

 

 原千「ん?戸籍変更?」

 

 百「そこは私が。神代百夏、旧姓織斑百夏。ラビットクラフトワークス企業代表操縦者の一人、専用機は『ミネルヴァ・イグニス』。」

 

 原作組『織斑!?』

 

 百「そちら側にはいない、千冬姉さんと一夏と一夏の双子の兄の間に生まれた千冬姉さんの妹で一夏の姉です。」

 

 原一「俺と千冬姉の間の姉妹ってこと!?てか双子の兄ってなんだ!?」

 

 開「こちら側の織斑家には、織斑秋十と呼ばれる一夏の双子の兄がいます。まあそいつがどうしようもないクズで、そんな家に戻るのが嫌になったと同時に、また命を狙われないために、戸籍を変えたんです。」

 

 百「殴る蹴るは当たり前、自分が優れてるからお前らは落ちこぼれだっていうやつだった。」

 

 原千「そんな奴が...」

 

 開「まああいつのことは忘れて、次一夏。」

 

 一「わかった、神代一夏、旧姓織斑一夏です。ラビットクラフトワークス企業代表操縦者の一人です。専用機は『エリュシオン・グロリア』です。」

 

 原一「白式じゃないのか?」

 

 一「開理兄達に保護されたあとすぐに作ってもらった。」

 

 原千「じゃあ白式は?」

 

 開「織斑秋十が使っている。」

 

 原作組『!?』

 

 開「ISコアが奴と一夏を間違えて認証したんです。」

 

 原千「だからそいつもISを使えるというわけだな。」

 

 円「次は私ですね。神代円夏、旧姓織斑円夏です。ラビットクラフトワークス企業代表操縦者の一人です。専用機は『夜天神・月詠』です。」

 

 開「円夏は元亡国機業の人間で、追っ手に追われて仲間二人と殺されそうになってたところを俺が保護して、スカウトしました。おそらく、そちら側の亡国機業とは正反対の組織ですけどね。」

 

 原千「どういう事だ?」

 

 開「亡国機業の中でも、まともな人たちは8割、危険思想を持った人間が2割っていう感じなんですよ。」

 

 原千「確かに全く違うな。だが織斑とは?」

 

 開「そちら側は知りませんが、円夏は織斑家の隠し子なんです。」

 

 原作組『!?』

 

 開「で、織斑夫妻は、織斑先生と百夏と一夏に明かすことなく、捨てた。それを拾ったのが亡国機業っていう事です。」

 

 原千「なるほどな。」

 

 箒「次は私が。篠ノ之箒です。ラビットクラフトワークス企業代表操縦者の一人です。一夏の婚約者の一人です♡。専用機は『イザナミノオオミカミ』です。」

 

 原作組『婚約者の一人!?』

 

 原シ「婚約者の一人ってことは、他にもいるってこと!?」

 

 鈴「あたしよ。そのまま自己紹介しちゃうわ。凰鈴音よ。ラビットクラフトワークス企業代表操縦者の一人で、もう一人の一夏の婚約者よ♡。専用機は『カンナカムイ・スメラギ』よ。」

 

 原一「別の俺に婚約者が二人!?」

 

 原箒・原鈴(これは、まだチャンスがある!)

 

 他の原作ヒロイン(これはまずい!!)

 

 開「男性IS操縦者のみの一夫多妻制です。」

 

 原千「そちら側では、もう施行されているということか。なら、神代開理、お前はいるのか?」

 

 開「...4人ほど。」

 

 原作組『4人!?』

 

 簪「私と...」

 

 セ「わたくしと」

 

 楯「私と」

 

 シ「私です!」

 

 原作組「なぁっ!?」

 

 原簪・原セ・原楯・原シ(そんなぁ!?)

 

 セ「あら?何か問題がございまして?」

 

 楯「私たちが好きになったのは事実だし、開理君もちゃんと受け止めてくれたのよ。それに一夫多妻制という制度まである。ルールの範囲内よ?」

 

 シ「それに私たちと貴方たちは酷似しても別人なんだから、関係ないでしょ?」

 

 簪「ちなみに、正妻は私...♡」

 

 開「...恥ずかしい///」

 

 簪「そのまま私が行くね...更識簪。日本の代表候補生で...開理君の婚約者の一人♡。専用機は...『カオシクル・パンドラ』。」

 

 原簪「う、打鉄二式じゃ...ないの...?」

 

 簪「うん...開理君が改良して...新しい名前を付けてくれたの...♡」

 

 セ「次はわたくしですわね。わたくしはセシリア・オルコットですわ。イギリスの代表候補生で、開理さんの婚約者の一人ですわ♡。専用機は『ノルン・ディスティニー』ですわ。」

 

 原セ「ブルー・ティアーズはどうしたんですの!?」

 

 セ「開理さんが改良してくださった結果、このノルン・ディスティニーになりましたわ。」

 

 シ「じゃあ次は私だね。シャルロット・デュノアです。フランスの代表候補生で、開理さんの婚約者の一人です♡。専用機は『ヴィクト・アヴィエイション』です。」

 

 原シ「代表候補生!?」

 

 シ「IS学園に行きたくて頑張ったんだよ~。」

 

 楯「次は私ね。更識楯無よ。ロシアの国家代表で、簪ちゃんと姉妹そろって開理君の婚約者の一人よ♡。専用機は『ペルセウス・テュルフィング』よ。」

 

 原楯「ミステリアス・レイディは!?」

 

 楯「簪ちゃんとの決闘で負けちゃって、そのあとに開理君に改良してもらったの。」

 

 原作組『負けた!?』

 

 開「俺が簪の専用機をパンドラにした後に決闘があって、その時には『試合後に楯無さんの専用機も改良しましょうか?』って言ってそうなった。」

 

 簪「あの時はまだお姉ちゃんは『ミステリアス・レイディ』だったから...今度は互いに開理君に改良してもらったから...ちゃんと決着を付けたい。」

 

 楯「もちろんよ、簪ちゃん。」

 

 ラ「最後は私か。ラウラ・ボーデヴィッヒだ。ドイツの代表候補生だ。専用機は『シュヴァルツェア・ファフニール』だ。」

 

 原ラ「レーゲンではないのか?」

 

 ラ「レーゲンはクラリッサが引き継いだ、私は開理殿に作ってもらったからな。」

 

 原作組『開理殿!?』

 

 開「クラリッサさんが教えたらしい。」

 

 原作組『あ、なるほど...』

 

 原ラ「おい、皆。なんだその目は!?」

 

 開「とりあえず、質問の時間にしましょう。」

 

 続く。

 




 ということで、まずは原作組邂逅と自己紹介タイムです。このお話は後々の本編と所々繋げていこうと思います。
 開理君のハーレムが出来ると、婚約者の方々からハートが飛び交います。
 そして次回は、質問の時間とバトル開始です。お楽しみに!読了ありがとうございました。
 


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#番外編1-2 TEACHER失格

 こんばんは!青海翠果です!スプラ2ヒーローモード終わってしまった...とりあえずマニューバー強い(謎)。
 さて今回は、番外編の続きということで、空気を読まない原作一夏が出しゃばり、千冬が開理をなぜか挑発するも...? 
 それでは、番外編1-2スタート!


~原作IS学園・会議室~

 

 

 開「とりあえず、俺だけはこの世界のことをよく知っている。だが、他の人たちは互いに知らないことだらけのはずだ。質問したい人いるか?」

 

 原一「なんでアンタが仕切ってんだよ。」

 

 開「悪いか?」

 

 原一「千冬姉なら出来ると思うけど。」

 

 原千「織斑先生と呼べ。私も貴様らの世界を知らん。だからどちらとも知っているという神代兄に聞いた方が早そうだ。」

 

 原箒「というか、なぜ貴様はこの世界を知っている?」

 

 開「それはこの世界も、俺たちの住む元の世界も、もともとはフィクションだから。」

 

 原作組『!?』

 

 開「もともとは『インフィニット・ストラトス』っていうライトノベルが原作のアニメの世界、今いるこの世界がその原作の世界線。そしていろんなイレギュラーが生まれて、俺が前世の記憶を引き継いで産まれた世界が、俺たちの元居た世界。」

 

 原一「はぁ!?なんだよそれ!?」

 

 開「信じるかどうかはお前ら次第だ。とりあえず、こっちの束さんの我がままで来ただけなんで、俺としてはさっさと帰りたいっていうのが本心だけど。」

 

 原千「待て、貴様は私に勝てると、そちらの束が言っていたな。試してみるか?」

 

 開「...はあ。俺にメリットがないんですけど?」

 

 原一「なんだよ、逃げんのかよ!」

 

 開「どう見たら逃げてるように見えるんだよ?」

 

 原一「戦わないのは逃げてるのと同じだろ!」

 

 開「どんな理論だよ馬鹿、もうめんどくさいからやるよ。生身でいいですよね?」

 

 原千「良いだろう、若造の力を見極めてやろう。」

 

 開「...はあ、いつまで過去の栄光にしがみついてんだか。そんなんだから教え子の後の人生に責任が持てないんでしょうが。」

 

 原千「なに?」

 

 開「教師なら生徒を導くための責任もあるはずだ。それなのに弟に構ってばっか。他の生徒を馬鹿としか思わず自分の教育を疑わない。そんな教師がいていいはずがないでしょ?」

 

 原千「私の教育が間違っているとでも言いたいのか?」

 

 開「当たり前でしょ、だから原作のキャラが嫌いなんだよ。」

 

 原千「その減らず口をふさいでや『らぁ!!』ぐおっ!!!!????」

 

 原作組『えっ!?』

 

 原作組は喋りながら一瞬で襲い掛かった千冬をとらえられなかったが、開理組の全員は見えた。

 そして喋る途中に原作千冬の腹に蹴りがヒットして、吹き飛ばされた光景だけは、皆見えていた。

 

 開「...ほら、自分が強いと思い込む人ほど『本番で力を発揮できない』。」

 

 原一「っ!千冬姉っ!?」

 

 原鈴「...嘘でしょ?あの千冬さんが...。」

 

 原楯「一方的に、吹き飛ばされてたわね...。」

 

 原一「てめぇ、よくも千冬姉を!!」

 

 開「...挑んできたのはそっち、俺はやってみろと言われたからやっただけ。何が悪いんだよ。」

 

 原一「なんだとぉ!?」

 

 一「さっきから聞いてれば何?そっちの織斑先生が仕掛けた勝負に開理兄が勝っただけでしょ?」

 

 原一「千冬姉ボロボロじゃねえか!?」

 

 一「これでも開理兄は加減したほうでしょ。」

 

 原作組(今ので加減していた!?)

 

 開「...じゃあ、ISでお前らと決着つけようか。どうせ俺にも勝てるとか思ってんだろ?」

 

 原一「くっ、ああ!やってやろうじゃねえか!」

 

 一「じゃあ初戦は俺と織斑一夏ってことで良いのかな、開理兄?」

 

 開「おう、思う存分やってこい。」

 

 一「了解。」

 

 原一「見てろ、二次移行した白式の力見せてやる!」

 

 開「ちなみにこっちは全員二次移行済みで、俺は三次移行もしてるからな?」

 

 原作組『さ、三次移行!?』

 

 開「もうバトルはやること決まってるから、逃げないよなぁ?

 

 

  

 

  さあ、命を懸けろよ?」

 

 新たな戦いが始まる。




 はい、こっちの千冬さんでさえも開理にはかないません。なぜなら開理だから!(唯一の真実)
 さて次回は、一夏どうしの対決!まあ皆さんも結果は見えてるでしょう。
 次回も明日投稿予定です。お楽しみに!感想、誤字脱字報告お待ちしております!
 それではまた次回、読了ありがとうございました。


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#番外編1-3 ANGELは許さない

 こんばんは!青海翠果です!マックって美味しいですね!母と共にドライブスルーして買ったんですがグランベーコンチーズが美味しくて!(関係ない)
 それはさておき今回は、開理がキレて原作一夏が一夏とバトります!
 それでは、番外編1-3スタート!


 ~原作IS学園・会議室~

 

 

 開「さて、俺たちのISは構造から違うけど、レギュレーションはどうする?」

 

 原一「あんたらが全力なら構わないぜ!」

 

 原シ「え、一夏良いの?絶対に相手に有利だよ?」

 

 原一「なめられたままで良いわけねえだろ!全力の相手に勝ってようやく勝利なんだよ!」

 

 開「...古臭いな。」

 

 原一「何だと!?」

 

 開「死んだらそこで終わりだろ、たとえ相手が全力であろうと勝つ確証もないのによくそんなこと言えるな?」

 

 原一「俺たちは、並々ならぬ努力をしてきた!それがアンタらに負けると思うかよ!」

 

 開「...まあいいや、取り合えずお前らはSEが切れたら負け、俺たちは気絶したら負けな。」

 

 原作組『気絶!?』

 

 原箒「なぜそこまで!?」

 

 開「俺たちのISは気絶するか自分で解除しない限りは永久に動き続ける。だから俺たちが気絶したら負けだ。」

 

 鈴「何?文句あんの?」

 

 セ「先ほど開理さんがおっしゃられたではありませんか。バトルは決まったことと。」

 

 開「まだISで人は死なないとか思ってんじゃねえだろうな。そんな考えは捨てろ。特に織斑一夏、お前の零落白夜は簡単に相手を殺せるんだから。」

 

 原一「!!でも、人を傷つけるために乗ってるんじゃない!」

 

 開「力ってのは何処まで行っても壊すためにある。誰かを守ると言っておきながらその代償に何かを壊すってのはいつものことだからな。だから言うぞ、いつまでも甘い未来を夢見てんじゃねえよ!」

 

 原作組『!?』

 

 開「未来は誰かが勝手に決めるもんじゃない、自分で決めるんだよ。お前らがどうなろうが知ったことじゃねえけど、少なくとも自分の言葉、自分の行動に責任くらい持てよ!そんな意思もないくせに偉そうなこと言うな!お前ら俺より精神年齢若いくせにこの世界の何を知ってんだよ、何を分かった気でいるんだよ。」

 

 原一「っ!!じゃああんたは何を知ってんだよ!!」

 

 開「人間に『まとも』なんてないってことはよく知ってる。」

 

 原作組『!?』

 

 その表情は、まるで悟りを開いたかのような『諦め』に近い表情だった。

 

 開「まともってなんだよ、常識ってなんだよ。それが全てなんておかしいにもほどがある。だから言うぞ、理不尽なんて当たり前。受け入れたくないなら勝手に逃げてろ。そんなことを気にするくらいならこの世界を平穏にするだけ。五月蠅い世界に一発拳をぶち込むだけでいい。何も考えずに楽な方に逃げてきたお前らとは違うんだよ。今回ぐらいは逃げずにかかって来いよ、臆病者どもが!!」

 

 開理の覇気は千冬以上に有無を言わせない圧が出ている。

 

 原一「...わかったよ、やってやるよ!!」

 

 開「じゃあ早速行くか。じゃあ頼むぞ、弟。」

 

 一「了解、全力でいい?」

 

 開「潰す気で行け。」

 

 一「わかった。」

 

 その物騒な言葉は一夏達に聞かれることはなかった。

 

 

 ~原作アリーナ~

 

 

 原一「俺と対決か、お前の実力試してやるぜ!!」

 

 一「いちいちむかつくんだよ、その上から目線。馴れ馴れしいし自分のこと強いと思ってる人ほど恥ずかしいんだよ。」

 

 原一「なんだよ、俺たち同じ一夏だろ?」

 

 一「一緒にするな、織斑。俺は神代一夏だ。お前みたいに小さいことを大きく見せたがる馬鹿じゃないんだよ。」

 

 原一「なんだとぉ!?」

 

 一「さっさと始めるぞ。」

 

 試合、開始!!

 

 原一「行くぜええええ!!!!」

 

 一「遅い。」

 

 原一夏の突撃を盾で受け流す。

 

 原一「何!?なんでダメージがないんだよ!?」

 

 一「受け流しとか知らないの?基礎中の基礎だよ。」

 

 原一「くっ、どうせ変なことしてんだろ!?」

 

 一「早速卑怯者呼ばわりか、鬱陶しい。もう気持ち悪いから終わらせよう。モード、セイント!」

 

 〈Saint mode activate〉

 

 その瞬間、一夏の槍が光を放つ。

 

 原一「何!?単一能力か!?」

 

 一「違うね!リミットリリース!!」

 

 〈Limit releace saint mode full break〉

 

 一「オラアアアアアァァァァァ!!!!!!!!!」

 

 原一「があああぁぁぁぁぁ!!!?????」

 

 シールドエネルギーエンプティ、よって勝者、神代一夏!

 

 一「言葉と実力が伴ってない、それじゃ薄っぺらいヒーロー気取りの馬鹿なやつだ。」

 




 私は原作のキャラがそこまで好きではありません。この作品やほかの素晴らしいIS二次創作のキャラはもちろん好きなのですが、原作のキャラは『なにかこの世界で生きるために必要なものが色々抜けている』と思ってしまいます。なのでこういうアンチに近い扱いになってしまいます。番外編ではそんな作風になってしまうと思うので、もし苦手だと思われたらすぐブラウザバックしていただいて、本編を楽しんでもらえると幸いです。
 さて次回は、一期ヒロインズが自分とバトルします。
 次回も明日投稿予定です。お楽しみに!感想、誤字脱字報告お待ちしております!
 それではまた次回、読了ありがとうございました。


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#番外編1-4 無数のRIFLE

 こんばんは!青海翠果です!学校に宿題などを提出するために終わらせました。意外と少なくて本当に良かった(汗)。
 さて今回は、箒、セシリア、鈴が原作の自分と戦います!あと終わった後の勝者の苗字に注目ですよ!
 それでは、番外編1-4スタート!


 ~原作アリーナ・ピット~

 

 

 開「まあ予想通りだな。」

 

 百「どことなくイラついてたね、うちの一夏。」

 

 開「そりゃそうだろ、相手は自分に都合のいいことしか聞かない馬鹿だぞ。あいつの一番嫌いなタイプだ。」

 

 箒「次は私ですかね?」

 

 開「ああ、油断はするなよ。向こうの篠ノ之箒は単一能力でSEを再生できる。それに二刀流に斬撃飛ばしなんかも出来る。」

 

 箒「なるほど、つまりは一撃で削れば問題ないですかね?」

 

 開「そうだな、いくら展開装甲っていっても自分の攻撃を倍にして返されたら耐えられないだろ。」

 

 箒「分かりました、では行ってまいります。」

 

 開「おう、ファイト!」

 

 箒「はい!」

 

 

 ~原作アリーナ~

 

 

 原箒「ようやく来たか。」

 

 箒「...なぜそんな偉そうな態度をとっているんだ?」

 

 原箒「これは素だ!」

 

 箒「素でそれなのか...失礼だな。」

 

 原箒「減らず口を!」

 

 箒「さて、始めよう。」

 

 試合、開始!

 

 原箒「ふっ!!」

 

 開始と同時に斬撃を飛ばす原箒。それをスズカゴンゲンで受け止めて蓄積する箒。

 

 原箒「まだまだ行くぞ!!」

 

 箒(しっかり見極めて、受け止める!)

 

 受け止め続ける箒を防戦一方と思い込む原箒はさらに手数を増やす。

 

 原箒「防いでるだけでは勝てんぞぉ!!!」

 

 箒「...そうだろうか?」

 

 原箒「っ!?」

 

 箒(ここっ!!!)

 

 箒「絶・燕返し!!!!」

 

 原箒「なあっ!?ぐわあぁぁぁ!!!???」

 

 蓄積したエネルギーを倍にして返す『燕返し』という技。技の動きも本当に刀で行う燕返しを元にしている。今回はかなりのエネルギーを蓄積できたので今までよりも強い威力で打てた。その名も『絶・燕返し』。

 

 シールドエネルギーエンプティ、よって勝者、神代箒!

 

 一「え!?神代って!?」

 

 箒は観客席の一夏に向かって

 

 箒「ふふっ♡」

 

 一「っ!!///」

 

 開「もうこれは神代一族入りだな。」

 

 一「か、開理兄まで!?」

 

 

 ~数十分後・原作アリーナ~

 

 

 セ「今度はわたくしですか。」

 

 原セ「たとえどんなISでも負けるつもりはありませんわ!!」

 

 セ「ブルー・ティアーズなら、熟知していますから対処ならできますわ。」

 

 試合、開始!

 

 セ「まずは、参りますわよ!『シュラウド・フィリア』!!」

 

 原セ「っ!?」

 

 開始直後からBT兵器を展開するセシリア。二次移行によりその数は20基に増えた。さらにAI操縦のままなのでセシリアは自分の戦いに集中するだけ。

 

 セ「ほらほら、逃げ回ってるだけでは勝てませんわよ!!」

 

 原セ「な、なぜ自分も動きながら!?」

 

 セ「このシュラウド・フィリアたちはISコアが制御してくれているのですわ。なのでわたくしは己の動きに集中できるのです!」

 

 原セ「そ、そんな...。」

 

 原セシリアもBT兵器を展開するも、出した瞬間に破壊されるという残念な状況。

 

 セ「さっさと終わりにしましょうか!『モード・アサルト』!!」

 

 〈Assault mode activate〉

 

 ISの黒い部分が輝く。そしてノルンの装甲が変形し、各部から大量の銃が現れる。

 

 原セ「な、なんですの!?」

 

 セ「派手に決めましょう!!リミットリリース!!」

 

 〈Limit release assault mode full break〉

 

 セ「一斉掃射ですわ!!」

 

 原セ「きゃあああああ!!!???」

 

 シールドエネルギーエンプティ、よって勝者、神代セシリア!

 

 開「せ、セシリア君もか!?///」

 

 

 ~また数十分後・原作アリーナ~

 

 

 鈴「さて、次はアタシたちだけどアンタ『甲龍』使ってんの?」

 

 原鈴「何よ?中国の代表候補生なんだから当たり前でしょ?」

 

 鈴「そうなったアタシってことなのね。じゃあ勝てるわ。」

 

 原鈴「はあ!?戦ってもないのに何言ってんのよ!?」

 

 鈴「だって、甲龍じゃあ遅すぎるもの!!」

 

 試合、開始!

 

 鈴「最初から飛ばしていくわよ!!『変異・猛白虎』!!」

 

 〈変異・猛白虎 発動〉

 

 二次移行により強化された変異で最初から高速移動を繰り出す鈴。

 

 鈴「遅い遅い!!何もたもたしてんの?」

 

 原鈴「速っ!?狙いが定まらない!?」

 

 鈴「龍砲に頼りすぎでしょ?もうじれったいからこっちから攻める!!」

 

 そういって鈴は二本の槍を巧みに振り回し突きと払いを組み合わせて原鈴に攻めていく。

 

 原鈴「くっ速すぎ!?」

 

 鈴「さて、終わりにしましょ!!限界突破!!」

 

 〈限界突破 変異・猛白虎 全開〉

 

 二本の槍に風が纏う。

 

 鈴「オラオラオラッ!!!これで、おしまい!!」

 

 原鈴「いやぁぁぁぁ!!!!」

 

 シールドエネルギーエンプティ、よって勝者、神代鈴音!

 

 鈴「えへへ、一夏ー!見てくれたー?」

 

 一「お、おう!てか箒も鈴も神代って、ちょっと照れるんだよ!」

 

 鈴「良いじゃーん、もう決まってるんだし。へへ。」

 

 やはり、一方的に勝敗が決まった。




 ラウラと束さんと千冬さん以外もう神代一族確定のお知らせ。今後はもしかすると神代○○って表示するかも?
 さて次回は、シャルロット、ラウラ、刀奈、簪の順に試合をします。
 次回も明日投稿予定です。お楽しみに!感想、誤字脱字報告お待ちしております!
 それではまた次回、読了ありがとうございました。


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#番外編1-5 HOTもCOOLも併せ持つ

 こんばんは!青海翠果です!3DS版のドラクエ8が途中だったので再開したらレベルの上げづらいこと...。父はPS2版で全クリしたって言ってたけど、こんなのむず過ぎですよ...。
 さて今回は、シャルロット・ラウラ・刀奈・簪が原作と戦います。二次移行によりみんなの新しい装備やモードが出てるので、そこも楽しんでください!
 それでは、番外編1-5スタート!


 ~さらに数十分後・原作アリーナ~

 

 

 シ「次は私たちか。」

 

 原シ「ねえ、君は男装しなかったの?」

 

 シ「男装?なんで?」

 

 原シ「だって、デュノア社のスパイとか...。」

 

 シ「す、スパイ!?どういう経緯でそうなったの!?」

 

 原シャルロットはシャルロットに説明すると...

 

 シ「あ、あはは...ご愁傷さまとしか言えないね...。」

 

 原シ「確かに、君が関係ないのは分かってる。でも今は八つ当たりさせて!」

 

 シ「うん、こっちも受け止めてあげる。」

 

 試合、開始!

 

 シ「早速行くよ、『モード・ストーム』!」

 

 原シ「えぇっ!?」

 

 〈Storm mode activate〉

 

 『モード・アウラ』の進化系、モード・ストームを発動し、既に専用武器『フェンリル・リタリエイター』を展開。さらにビット兵器『リンファ・レムリア』も展開して、明らかに本気モードである。

 

 シ「ほら、八つ当たりくらい受け止めてあげるって言ったでしょ?」

 

 原シ「う、うん!ハアアアッッッ!!!!!」

 

 シ「ハアッ!!!!!!!」

 

 原シャルロットはやけくそに乱射したのだが、シャルロットは槍を高速で回転して全て弾いた。

 

 原シ「う、うそぉ...。」

 

 シ「もう終わり?じゃあ私もあなたとそっちのラウラ以外が偉そうでイラついてたから、八つ当たりさせてもらうね!リミットリリース!」

 

 〈Limit release storm mode full break〉

 

 シ「せやああああぁぁぁぁ!!!!!!!!」

 

 原シ「わああぁぁぁぁ!!!????」

 

 シールドエネルギーエンプティ、よって勝者、神代シャルロット!

 

 開「シャル、君もか!?」

 

 シ「えへへ、みんな神代ってしてるよ?♡」

 

 開「えぇ...!?」

 

 

 ~また数十分後・原作アリーナ~

 

 ラ「次は私たちか、宜しく頼む。」

 

 原ラ「ああ、こちらこそ。」

 

 ラ「いい試合にしよう。」

 

 原ラ「もちろんだとも。」

 

 試合、開始!

 

 ラ「さて、私も最初から出し惜しみせずに行こう!『モード・シュネーヴァイス』!」

 

 〈schneeweiss mode activate〉

 

 『モード・ヴァイセ』からさらに進化したモード・シュネーヴァイスを発動し、専用武器『ダフネ・ヴァルディア』も展開する。

 

 原ラ「な!?斧か!?」

 

 ラ「この形状でよく分かったな、さすがだな。だがそんなことを気にしている余裕はないぞ!!」

 

 原ラウラはAICで止めようとするが、素での機動力も高く、シュネーヴァイスになったことによりさらに速くなったファフニールには追い付けない。

 

 ラ「一撃必殺という物も面白そうだ、リミットリリース!!」

 

 〈Limit release schneeweiss mode full break〉

 

 ラ「喰らえええぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!」

 

 原ラ「ぐわあぁぁぁ!!!???」

 

 シールドエネルギーエンプティ、よって勝者、篠ノ之ラウラ!

 

 束「なんとぉ!?ラーちゃんが篠ノ之って名乗っちゃったよ!?」

 

 開「確かにクロエも束さんの義理の娘になるからその妹のラウラも篠ノ之姓になるのか...。」

 

 束「なるほどね!それなら束さんも納得だね!!」

 

 ~さらにまた数十分後・原作アリーナ~

 

 刀「お待たせしちゃったわ、ごめんなさいね。」

 

 原楯「気にしてないわ、さて始めましょうか。」

 

 刀「ええ、こちらのロシア国家代表の力、見極めさせてもらうわ!」

 

 試合、開始!

 

 刀「さあ、私に攻撃が当たるかしら?リキッドマイン!」

 

 リキッドマインを発動し、液状化した刀奈。

 

 原楯「え、何が起こってるの?」

 

 攻撃がすり抜けたり、貫通しても手ごたえがないことに戸惑う原楯無。

 

 刀「ふふっ、驚いてるわね。この状態はリキッドマイン。自分とISを液状化して敵の攻撃を受け付けなくするのよ。さらに、せいっ!!」

 

 リキッドマイン時専用武器『クオリア・ネブラ』を鞭に変形させ、水の鞭を作り振り回す。

 

 原楯「そ、そんなのあり!?」

 

 刀「うーん、これじゃない気がするのよねぇ。じゃあ思い切って『モード・ニブルヘイム』!」

 

 〈Niflheim mode activate〉

 

 『モード・ブリザード』が進化したモード・ニブルヘイムを発動し、クオリア・ネブラの水を凍らせて氷の剣を作り出す。さらに

 

 刀「シベリアの吹雪と同じくらい凍えさせてあげる!」

 

 ナノマシンを使って吹雪を起こす。

 

 原楯「嘘でしょ、寒すぎ...!」

 

 刀「終わりにしましょうか、リミットリリース!!」

 

 〈Limit release niflheim mode full break〉

 

 刀「ハアアアアァァァァァ!!!!!!!!!」

 

 吹雪に水の竜巻を発生させ原楯無にぶつける。

 

 原楯「きゃあああああ!!!???」

 

 シールドエネルギーエンプティ、よって勝者、神代楯無!

 

 刀「うーん、楯無って本名じゃないから早くこの役目も引き継ぎたいわぁ。」

 

 開「楯無さん、その意味って...///」

 

 刀「ふふっ、まだ内緒よ♡」

 

 ~そしてまた十分後・原作アリーナ~

 

 簪「次は私たちの番...よろしくね。」

 

 原簪「あなたは...どうやってその子を完成させたの?」

 

 簪「開理君がやってくれた、私の知らない技術もいっぱい入れてくれた。そしてお姉ちゃんと決闘するトレーニングも手伝ってくれた。そして、お姉ちゃんに勝った。」

 

 原簪「え!?...お、お姉ちゃんに勝ったの...!?」

 

 簪「うん、これも開理君が支えてくれたおかげ。」

 

 原簪「す、すごいんだね...。」

 

 簪「だから、この子と開理君に恥じない戦いをしたい。」

 

 試合、開始!

 

 簪「行くよ...!フェイル・イミテイション、ヘル・ブラスト...!!!!」

 

 そういって簪はオートマルチロックオンシステム『フェイル・イミテイション』を起動し、瞬間全弾発射する。

 

 原簪「嘘...!?今、全然ロックオンする時間なかった...!?」

 

 戸惑いながら原簪は銃火器で撃ち落とす。

 

 簪「開理君お手製、オートマルチロックオンシステム。ISコアが自動でロックオンしてくれる。私はただ引き金を引くだけ。」

 

 原簪「そ、そんな出鱈目な性能...!?」

 

 簪「みんなやってるし...私も!『モード・グラヴィティア』!!」

 

 〈Gravitia mode activate〉

 

 カオシクル・パンドラの機体カラーは水色と紫。そのカラーが水色と深い緑に変わる。

さらに二次移行により新しく追加されたビット兵器『ミスティア・アラドヴァル』を展開し、メイン武器の薙刀『サタナエル・リュゲルグリッター』も展開する。

 

 簪「短期決戦で行く...!リミットリリース!!」

 

 〈Limit release gravitia mode full break〉

 

 簪「せやああああぁぁぁぁ!!!!!!!!」

 

 原簪「いやぁぁぁぁ!!!???」

 

 シールドエネルギーエンプティ、よって勝者、神代簪!

 

 簪「神代簪...ふふっ、良い響き♡」

 

 開「俺はもう何も言わないよ...。」

 

 さあ、次はどんな戦いになるのか...?

 




 皆リミットリリースで決めていく。仮面ライダーフォーゼのリミットブレイクをモチーフにしています。
 さて次回は、起きた原千冬に百夏と円夏が...そして開理がとんでもないことを...!?
 次回も明日投稿予定です。学校の説明がネットであるので、それの関係でちょっと遅くなるかもしれません、ご了承ください。
 感想、誤字脱字報告お待ちしております!それではまた次回、読了ありがとうございました。
 


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#番外編1-6 疑わないREASON

 こんばんは!青海翠果です!ノゲノラのTHIS GAMEってやっぱり神曲だと思います!(唐突)youtubeのAMVでゼロと本編のつなぎ合わせの映像で、毎回リクの叫びで泣いてしまいます。そしてTHERE IS A REASONからTHIS GAMEに切り替わるときに鳥肌が立つのもお馴染に。(全く関係ない話)
 さて今回は、百夏と円夏が原千冬と原真耶に...そして開理が宣戦布告!?
 それでは、番外編1-6スタート!


 ~原作アリーナ・ピット~

 

 開「で?ここまで完全敗北ですが、何か文句は?」

 

 原一「うるせぇ!どうせアンタが変なウイルスでも俺たちのISに入れたんだろ!?」

 

 開「この世界のISの構造は知らん。でもそんな卑怯なことをして勝ちたくはない。真っ先にそんなことが思い浮かぶなんて、本当に他の奴らを見下してるのに次はどうすればいいか思い浮かばない典型的な馬鹿じゃねえか。」

 

 原一「くっ...!」

 

 原千「...なんてざまだ。」

 

 原一「千冬姉っ!?」

 

 原千「織斑先生と呼べ。で、残り三人はどうする?」

 

 百「じゃあ、私と円夏でそっちの織斑先生と山田先生のコンビに挑もうかな。」

 

 原一「っ!?」

 

 原千「ほう、神代兄には油断したが、お前ら小娘ごときに負けるつもりは無いぞ。」

 

 百「へぇ、自信あるんだ。まあいいや、円夏もそれでいい?」

 

 円「構いません、手を抜いた開理兄さんに負ける程度では私たちは負けるつもりは毛頭ないですから。」

 

 原千「言うじゃないか。ではやろうか。」

 

 

 ~原作アリーナ~

 

 

 百「手加減は無しでいいよね?」

 

 原千「無論だ。かかって来い。」

 

 円「はぁ、貴方達が挑戦者でしょう。」

 

 原真「が、頑張ります!」

 

 試合、開始!

 

 その瞬間、原千冬が百夏に切りかかる。

 

 原千「ハァッ!!」

 

 百「遅いっ!!」

 

 しかし百夏は瞬時に受け流し、カウンターを叩きこむ。

 

 原千「がっ!?な、なに!?」

 

 百「甘すぎ、舐めてんの?お返しに『モード・インフェルノ』!!!」

 

 〈Inferno mode activate〉

 

 そして、全身を『モード・フレア』のときよりもさらに燃やす、モード・インフェルノへと変わった。

 

 百「こっちは姉さんと顔が似てるだけの傲慢な女にムカついてんの、だから焼いてあげる。火加減はウェルダンでいいよね?」

 

 原真「先輩っ!!」

 

 円「通しません、ここは姉さんの独壇場です!」

 

 百夏は怒っていた。尊敬する姉と同じ顔なのに、性格が尊大で冷徹なこの世界の『織斑千冬』の傲慢さに。

 

 百「私は真っすぐで生徒思いな姉さんを尊敬してる。でもあなたは姉さんと顔が同じだけの別人、だから命令とかそんなの聞くつもりは無い。むしろ視界から消えてほしい。ただ、せめて反省くらいはしてほしいからその意味も込めて一発ぶち込むっ!!リミットリリース!!」

 

 〈Limit release inferno mode full break〉

 

 百「吹っ飛べええええええええぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 原千「ごはあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!???」

 

 炎に包まれた右手を原千冬の腹に打ち込み、吹っ飛ばした。

 

 織斑千冬、シールドエネルギーエンプティ!

 

 その衝撃は、客席に伝わった。

 

 原一「う、嘘だろ...千冬姉が、一番最初に負けるなんて...。」

 

 開「百夏は俺と束さんを除く最強だからな。この世界の実力が弱いのもあるだろうが、簡単には負けることないだろう。」

 

 原箒「最強...。」

 

 ほとんど一撃で千冬を沈めた百夏、その強さは開理の世界で三番目といってもいい。

 

 百「じゃあ円夏、本気でやっていいんじゃない?山田先生だって実力はあるんだし。」

 

 円「そうですね、では『変異・満月狐』!!」

 

 〈変異・満月狐 発動〉

 

 獣のような姿に変化する月詠の装甲は、色も黒と金から紫と金になる。

 

 円「さあ、踊りましょうか!!」

 

 この姿は幻を得意とする。影分身と透明化を駆使して、原真耶を翻弄する。

 

 原真「え!?分身!?」

 

 円「「「ハアッ!!!」」」

 

 分身が一斉に切りかかる。対処しきれずダメージを受ける原真耶

 

 円「さあ、終幕です!限界突破!」

 

 〈限界突破 変異・満月狐 全開〉

 

 紫のオーラが二本の刀に宿る。

 

 円「ハアアアアァァァァァ!!!!!!!!!!」

 

 原真「いやぁぁぁぁ!!!???」

 

 全ての分身、そして円夏本体も回転しながら原真耶に突っ込み、切り裂く。

 

 山田真耶、シールドエネルギーエンプティ、よって勝者、神代百夏・円夏ペア!

 

 

 ~原作アリーナ・ピット~

 

 

 開「やっぱりだめじゃないか...。」

 

 原一「ありえねえ...千冬姉が、あんな簡単に...。」

 

 百「事実くらい認めなさい馬鹿。」

 

 原一「っ!誰が馬鹿だよ!」

 

 開「お前だよ馬鹿野郎。」

 

 原一「っ...。」

 

 開「さて、どうするか...じゃあ、今までのそっちの全員対俺ってどうよ?」

 

 原作組『えっ!?』

 

 百「いいねえ、そのくらいのほうが面白そうだね。」

 

 原一「っ、舐めんじゃねえ!みんなと一緒なら、負けることはない!!」

 

 開「どうだろうな、とりあえずお前ら全員ぶっ飛ばすっ!!!」

 

 原作組『っ!!!』

 

 その言葉の覇気は、今まで以上。下手をすればこの場で命を奪われるのではないかと錯覚するほど。

 

 開「さあ、始めようぜ。」

 

 にやりと笑った顔には、己の命すらかける一人の男の覚悟も見える。

 




 ノゲノラゼロは心がくじけそうで見れていません。もうAMVだけでも泣いているので、確実に心が折れます。THIS GAMEは最高ですよ。とりあえず二期の放送いつまでも待ってます。
 さて次回は、開理が原作メンバー全員を相手にします。主人公補正どころの騒ぎじゃないです。
 次回も明日投稿予定です。お楽しみに!感想、誤字脱字報告お待ちしております!
 それではまた次回、読了ありがとうございました。


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#番外編1-7 LIMITなんてない

 こんばんは!青海翠果です!いつの間にか昼寝をしてしまい、起きたら16時でいろいろやり忘れたことがあってショックでした。水道代...。
 さて今回は、開理が無双します。そして元の世界への帰還、その直前開理と原千冬が...?
 それでは番外編1-7スタート!


 

 ~原作アリーナ~

 

 

 開「さあ、始めるか。」

 

 原一「俺たち全員を相手にしたことを後悔させてやるぜ!」

 

 原箒「試合ならば本気で相手をせねばな。」

 

 原セ「この数に勝てるでしょうか?」

 

 原鈴「アタシたちのこと舐めてるからこんな風に煽れるのよ。」

 

 原シ「...怖いなぁ、どんな力を持ってるか。」

 

 原ラ「そうだな、油断せずに行こう。」

 

 原楯「そうねぇ、私や織斑先生もまとめてって言ってたから誰が来ても関係ないのかもね。」

 

 原簪「と、とにかく...倒すだけだよ。」

 

 原千「全力で斬る、それだけだ。」

 

 原真「わ、わたしも頑張ります!」

 

 試合、開始!

 

 その瞬間、開理は

 

 開「バースト・オールライズッ!!!!」

 

 原作組『っ!?』

 

 〈Voice authorize complete Burst・Allrize activate〉

 

 バースト・オールライズを発動し、全ての武器とバハムートを召喚する。

 

 開「さらにアストレア・オービタル展開!!行くぞオラァ!!!!」

 

 原一「な、なんだよあれ!!」

 

 原千「わかるものか!しかし襲い掛かってくるのは間違いない!」

 

 バ『君たちは、選択を間違えた。己の力を過信しすぎた。そんな者たちに私たちが負けるものかっ!!!』

 

 開「俺たちは驕らずに常に鍛錬を積んできた。自分の力の高め方もわからずに何もしなかったお前らとは違うんだよ!!」

 

 原一「何だとぉ!?」

 

 開「限界を決めてるから負けるんだろうが!己に限界なんてない、そう思えば思うほど壁は超えられる!俺は最初から、お前らよりももっと先を見てるんだよ!世界に平穏を取り戻す、それを果たすまで俺は強くなり続ける!これからもずっとな!!!」

 

 原千「人間には限界が存在する、必ずな!」

 

 開「お生憎様、こっちはもう人間なんて生まれた時からやめてんだよ!!!」

 

 原作組『え!?』

 

 開「人間を超えた知能と身体能力、それを二週目の特典でもらった。確かに俺本来の力じゃない、だがそれがどうした!誰かにもらった力でも関係ない!!今俺が使える力は、これからも俺を支えてくれる!だから俺は迷わず使うんだよ!お前らみたいに自分の力じゃなきゃ意味がないとか、そんな我儘言ってる暇はねぇんだよ!!俺はとっくにお前らなんて置いていってる、だからこんなところで邪魔すんじゃねえよ!!バースト・エクストリーム!!!!」

 

 原作組『えっ!?』

 

 オールライズを解除し、心の究極を発動する。

 

 〈Voice authorize complete Burst・EXTREME activate〉

 

 翠色の閃光が溢れ、迷いない目が原作組を睨む。

 

 開「もうめんどくさいから、まとめて終わらせてやるよ。ヴォーパルスキル・コール!!『レイズ・ブレイブ・ストリーム』!!!」

 

 手に二つの剣を持ち、エネルギーを纏わせ始める。そして...

 

〈Voice authorize complete vorpal skill [raise brave stream] activate

 

 

 

 

 

  

 

 

 

                  Are you ready?〉

 

 

 

 

 

 

 

 アリーナのバリアの限界の高さまで飛び、光速の状態で飛び回り相手を切り続ける。外壁やバリアを蹴り、跳ね返りながら切り裂いていく。そして原一夏と原千冬が残り...

 

 

 

 

 開「これで.........終わりだああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 原一「がああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!!??????」

 

 原千「ぐはあああぁぁぁぁぁぁ!!!!!!??????」

 

 織斑一夏、篠ノ之箒、セシリア・オルコット、凰鈴音、シャルロット・デュノア、ラウラ・ボーデヴィッヒ、更識楯無、更識簪、織斑千冬、山田真耶、全員シールドエネルギーエンプティ、よって勝者、神代開理!!」

 

 練習試合のようなものなので観客はいないのだが、それでもこの戦いはモンド・グロッソ決勝戦以上にすごい戦いである。そしてただ一人宙に浮く開理は...

 

 開「俺はお前らが大嫌いだ。努力してると言ってるが努力の様子一つない、自分の力を過信して勝てると思い込む。そんな馬鹿な奴らが一番嫌いなんだよ。だから次からはそっちが呼んだとしても行かない。お前らを見ると吐きそうになるんだよ、いろんな意味で気持ち悪いからな。だからもう喋りかけてくるなよ。」

 

 そう言った開理の表情は、嫌いなものを睨むような顔をしている。

 

 

 ~原作・別のアリーナ~

 

 

 束「すごかったねぇ、かい君。お疲れ様、いやぁ束さんもここまでひどい様子だとは思わなかったよ。とにかく、転移装置は調整完了してるから、いつでも帰れるよ!」

 

 束は試合を観戦しながら転移装置の調整をしていた。そしてその調整がおわっているので、すぐに帰ることが出来る。

 

 開「じゃあ、帰るか。皆、何も忘れものないよな!」

 

 開理以外『大丈夫!!』

 

 開「よし、じゃあ行こう。」

 

 そして転移装置に入っていき、最後に開理が入ろうとする直前

 

 原千「待て、なんだあの力は。」

 

 開「話しかけるなって言ったはずだ。」

 

 原千「質問に答えろ。」

 

 開「うるせぇ、アンタは俺たちの世界の住人じゃないんだから知る意味ねぇだろ。」

 

 原千「くっ...」

 

 開「それに教員ならそんな偉そうにしゃべんな、ここは軍隊じゃない、IS学園だ。」

 

 原千「変わらないだろう、そのくらい。」

 

 開「アンタは生徒を戦争の兵士にしたいのかよ。」

 

 原千「なっ!?」

 

 開「そんなことも思いつかないから頭は普通なんだろ。」

 

 原千「黙れ!」

 

 開「アンタが黙れよ、俺たち側の織斑先生はいつも生徒のために動いてくれる。アンタみたいに自分で何とかしろって言って、必要な時に教員が出る準備が出来てない役立たずの教師じゃないんだ。ありがたいことだよ。」

 

 原千「や、役立たずだと!?」

 

 開「事実だろうが。何か間違えてるか?」

 

 原千「自分で何とかしろと言うことで生徒たちの成長を促す、人に頼るようでは立派な人間にはなれないだろ!」

 

 開「そういうアンタは一体何人に頼ったんだろうな?」

 

 原千「あっ!?」

 

 開「頼るのが生き物なんだよ、一人の力で何でもできたらそこには孤独しか生まれない。根本的な考えがおかしいんだよ、アンタも織斑一夏も。」

 

 原千「一夏もだと!?」

 

 開「アイツの思考は完全に男尊女卑だ、男なんだからって周りのことを考えない。そういう思考だからあんな馴れ馴れしいし、馬鹿なことしか考えない。女尊男卑も男尊女卑も最低としか思えない俺から見れば、この世界は劣悪な環境だな。」

 

 原千「だったら、お前はどうするというんだ!?」

 

 開「とりあえず、女権団を滅ぼす。」

 

 原千「!?」

 

 開「あんなのがあるからこの世界はまともにならないんだよ。誰も幸せにならない、真の意味での幸せを失った世界だからな。まあ、もうこの世界に来ることのない俺からすれば、全く関係ないけどな。」

 

 原千「...お前は、何のために戦うんだ...?」

 

 開「自分の平穏を取り戻すために戦う、それの何が悪い。たとえ国を敵に回しても、絶対に俺たちの平穏を邪魔させるわけねぇだろ。だから俺は戦うんだよ。」

 

 原千「強いんだな、お前は...。」

 

 開「強くなりたいなら、出来ることは何でもやる。常識でしょ?近道なんてあるわけないんだから...そろそろいいか、永遠にさよならだ。」

 

 そういって開理はワープした。

 




 原作キャラに対しては口が滅茶苦茶悪くなる開理。色々ありましたが、ようやく番外編の話を一つ消化しきりました。次は、開理たちの夏休みの様子を書いていきたいと思います。番外編2-1という感じで書いていきますのでよろしくお願いいたします。
 次回も明日投稿予定です。お楽しみに!感想、誤字脱字報告お待ちしております!
 それではまた次回、読了ありがとうございました。


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#番外編2-1 思い出のCAFETERIA

 こんばんは!青海翠果です!シンフォギアXDのストーリーにはまりそうです。一期のOPも素晴らしかったですし、バンドリとコラボしたんで今度はバンドリ側がカバー曲を出してくれないかと思っています。
 さて今回は、遂にあの食堂が出ます!そして開理がいろんなことでキレまくる!?
 それでは番外編2-1スタート!


 

 

 ~夏休み~

 

 

 開「百夏、一夏、いったいどこに向かってるんだ?」

 

 百「思い出の場所だよ。」

 

 一「全然いけてなかったから、もしかしたらあいつら怒ってるかも...。」

 

 鈴「大丈夫でしょ、何かあったらアタシたちが説得するから!」

 

 箒「ああ、一夏を危険にさらすわけにはいかないからな。」

 

 一「ありがとな、でも俺がしっかり受け止めなきゃいけないことだから。」

 

 開「で、ここがその目的地か?」

 

 百「変わらないなぁ、ここも。」

 

 そういってとある食堂に入っていく一行。

 

 一「こ、こんにちは~、ってどわぁ!?」

 

 百「一夏!?」

 

 ?1「こんの馬鹿一夏!今までなんで顔見せに来なかったんだよ!!」

 

 ?2「本当だよ、俺たちのこと忘れてたのか?」

 

 一「い、いや本当に色々あってなぁ?」

 

 開「...何だお前ら、俺の弟に文句があるのか?」(殺気解放)

 

 RCW組(うわぁ、めちゃキレてる...)

 

 ?1&2『え?...ひえぇ!?』

 

 開「おい、文句があるのかと聞いてんだよ。」

 

 ?1&2『い、いえありません...!』

 

 開「だったら俺の目の前で二度とするな、ぶん殴りたくなる。」

 

 ?1&2『ひゃ、ひゃい...。』

 

 一「開理兄、落ち着いてくれよ。こいつらは誘拐される前まで仲の良かったやつらなんだよ。」

 

 開「だからっていきなり襲い掛かって良いわけないだろ。」

 

 そこにもう一人

 

 ?3「お兄、なんかすごい怖い気配がしたんだけど!?」

 

 ?1「蘭、なんかヤバい人いるから下がってろ!」

 

 蘭?「え!?わ、わかった!」

 

 開「ヤバい人扱いすんじゃねえよ、はぁ。」

 

 一「と、とりあえずみんな落ち着いてくれよ!」

 

 蘭「え?一夏さん!?来てくれたんですか!?百夏さんも!?」

 

 百「やっほー蘭、元気みたいだね。」

 

 開「勝手に話を進めんなよ百夏。」

 

 百「あ、ごめん兄さん。」

 

 ~数分後~

 

 一「じゃあ紹介するよ、五反田弾、その妹の蘭、そして御手洗数馬。俺と百夏姉と鈴が中学の時に仲良かったやつらだ。」

 

 弾「五反田弾です。よ、よろしくお願いします。」

 

 蘭「五反田蘭です。よろしくお願いします。」

 

 数「御手洗数馬です。よろしくお願いします。」

 

 開「こっちも自己紹介するか。神代開理だ。色々あって百夏と一夏の義理の兄になった。宜しく頼む。」

 

 弾「話は一夏から聞いてます。でも初っ端からすいませんでした。」

 

 数「俺もすいませんでした。」

 

 開「良いんだ、一夏が顔を出さなかったことに文句言いたかっただけなんだろ?なら一夏がさっさと顔を出せばよかっただけなんだから、なぜ俺を連れてくる必要があったのかわからねえけど。」

 

 百「それは私と一夏の自慢の兄さんを、皆に紹介したかったからだよ。」

 

 開「なるほどな、あと箒は初対面だよな。」

 

 箒「そうですね、篠ノ之箒だ。一夫多妻制が導入された後の一夏の彼女の一人だ。宜しく頼む。」

 

 弾「彼女の一人!?てことは他にもいるのか!?」

 

 鈴「あたしよ。あたしと箒の二人だけ。」

 

 数「やっぱり一夏は前からモテてたと思ってたけど、既に二人も彼女を!」

 

 蘭「一夫多妻制!?そ、それじゃ私も...。」

 

 一「ごめん蘭、俺はもう箒と鈴の二人だけ愛するって決めてるんだ。それに学生の時だけの思いよりもっと大きくて大事な気持ちが出来るはずだから、その時まで頑張るんだ。」

 

 蘭「は、はい...。」

 

 開「いっぱしの大人みたいなこと言うじゃないか一夏。」

 

 一「えぇ!?そうかなぁ?」

 

 開「それで、この食堂のご飯を食べるのか?」

 

 百「そう、厳さーん!」

 

 厳「おう、懐かしい声がすると思ったら、百夏の嬢ちゃんじゃないか。それに一夏の坊主に鈴ちゃんまでいるのかい。懐かしいねぇ。そんでそこの坊ちゃんは、神代開理君だっけ?テレビで見たよ。儂は五反田厳。この店の店主をしてるよ、宜しくのう。」

 

 開「神代開理です、よろしくお願いいたします。それで百夏、このお店の定番メニューってある?」

 

 百「業火野菜炒め定食だね。」

 

 開「じゃあそれで。」

 

 全員が業火野菜炒め定食を頼んだ。

 

 ~十数分後~

 

 開「おお、美味しそう。」

 

 一「開理兄、ここでの食事は喋っちゃいけないんだ。」

 

 開「えぇ...美味しいとも言えないの?それはダメだろ。」

 

 厳「なんだ、うちのルールに文句あんのか?」

 

 開「当たり前でしょ、何のために料理作ってんですか?」

 

 厳「あぁ?客に喜んでもらうためだろうが。」

 

 開「なら旨いって言うことが喜びの象徴じゃないですか。」

 

 厳「口から飯を見せるなって習わなかったのか?」

 

 開「それは当然ですよ、でも飲み込んだ後に旨いって言えないことほどご飯を食べにくる客としてつらいことはないですけどね!」

 

 厳「静かに食べるのが基本だろう!」

 

 開「よく泣く赤ん坊もですか?無理でしょ?」

 

 厳「ぐぅ...。」

 

 蘭「あ、あのおじいちゃんが押されてる...。」

 

 開「美味しいのに美味しいって言えないのはかわいそうですよ。」

 

 厳「み、店出た後に言えばいいじゃねえか。」

 

 開「馬鹿ですか!?料理を作る側としては美味しいって言ってもらえることほど嬉しいことはないでしょう!?」

 

 厳「どうせその場のお世辞に決まってる!」

 

 開「ふざけないでください!!客に喜んでもらうために作ってんのにそのルールのせいで客に喜ばれてないことにまだ気づかないんですか、この大馬鹿者が!!」

 

 厳「っ!?」

 

 開「上辺だけでもいい、美味しいって言ってもらえる喜びは料理をするものとして何にも代えられない幸せなんです!それをただの自分勝手なルールで捻じ曲げて、何がしたいんですか貴方は!」

 

 厳「お、俺は...。」

 

 開「矛盾したこと何時までも言ってないで、美味しいって言ってほしいのか、うるさい口を黙らせたいだけなのか、さっさと決めてください!」

 

 厳「俺は...忘れてたのかもな、旨いって言ってもらう事の喜びを。すまんな坊ちゃん、思い出したよ、なんで儂が料理を作るのか。旨いって声が聞きたかったんだ。」

 

 開「っ!じゃあ...!」

 

 厳「今日限りで喋っちゃいけないルールを撤廃する!」

 

 一「ま、マジか!すげぇ、流石開理兄!」

 

 開「いや、俺は思ったことを言っただけだ。」

 

 弾「わぁ、俺開理さんだけは絶対敵に回したくないな。」

 

 蘭「あのおじいちゃんを説得できるくらいだからね。」

 

 開「さて、遅くなっちゃったけど食べようか!じゃあせーの!

 

 食べるメンバー『いただきます!!』

 

 開「...旨っ!!これは旨い!」

 

 厳「っ!?おおっといけねぇ、投げちまうところだった。」

 

 蘭「おじいちゃん、もうルール無くなったんだからお玉投げちゃだめだよ!」

 

 一「あっ、蘭!それはいっちゃだめ『なんだって...?』...あぁぁぁ。」(震え)

 

 開「お球を投げる...?ふざけてんのかあぁ!!!???」

 

 蘭「ひぇっ!?か、開理さん!?」

 

 開「おい爺さん、ルール破ったやつらにはお玉投げてたのかよ...!!!」

 

 厳「うぉ!?そ、そうじゃが...。」

 

 開「料理の道具で人傷つけてんじゃねぇぞこのボケ爺がぁ!!!!!!!!!!!!」

 

 そう、開理は料理や家事関連でふざけたこと(例えば食器で遊んだり人を殴ったり)を見かけたときはいつも以上にキレる。一夏や百夏、箒や鈴は一度学園である事件で開理がこの倍ギレ状態(百夏命名)になったときに本当に恐ろしかったため、二度と見ないようにしていたのだが...。

 

 ~約一時間後~

 

 開「はぁ、今日はこのくらいにしときます。まだまだ言い足りないけど。」

 

 開理以外(えっ!?これで言い足りないの!?)

 

 開「それじゃあ、ごちそうさまでした。」

 

 説教しながらも食べていたので、もう既に完食していた開理。お代を払って皆より先に帰っていった。

 

 一「蘭、今度からは開理兄の前でこの手の話はしないでくれよ...。」

 

 蘭「はい...肝に銘じておきます。」

 

 こうして『五反田食堂開理ガチギレの変』は終幕した。

 




 五反田家の方初登場、そして開理ブチ切れ回でした。原作や他の方の二次創作の作品では厳さんが厳しすぎたりお玉投げたりということだったので、食事のマナーが悪いのはどっちだよと開理に私の気持ちを代弁してもらいました。
 さて次回は、開理が千冬に相談を持ち掛けられ...?
 次回も明日投稿予定です。お楽しみに!感想、誤字脱字報告お待ちしております!
 それではまた次回、読了ありがとうございました。


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#番外編2-2 夏に生まれるTWOCOUPLES

 こんばんは!青海翠果です!昨日と今日の間は完徹してしまったのでめちゃ眠いです...(汗)
 さて今回は、二組のカップル誕生のきっかけが見られるかも!?山田先生はまた別のお話で...。
 それでは、番外編2-2スタート!


 

 

 ~ある家の応接室~

 

 この日、千冬は以前開理に相談していた『私に男性を紹介してほしい』という内容について返事をもらい、開理に紹介された男性のもとを訪ねていた。

 

 千「.......。」

 

 ?「お待たせしてすみません、織斑さん。」

 

 千「あぁ、いえ、こちらこそ急なお願いにもかかわらずありがとうございます。」

 

 宏「改めて初めまして、開理君の叔父の『神代宏哉(こうや)』と申します。」

 

 千「こちらこそ初めまして、開理君の学園の教師をしております、織斑千冬です。よろしくお願いいたします。」

 

 宏「はい、よろしくお願いいたします。」

 

 千冬は、開理から紹介された開理の叔父、神代宏哉に会っていた。開理の親戚は洋一と凪とは縁切りしているが、開理とは関係が良好なのでこうして千冬に紹介したのだ。

 

 宏「それで織斑さん、開理君からある程度お話は聞いておりますが、具体的に私はどうすればいいでしょうか?」

 

 千「はい、何と言いますか。私は男性との交流がほとんどなく、男性についての話もあまり聞いたことがないもので、なので彼に頼んで男性の知人を作りたいと思っているんです。できれば年齢の近い方をと。」

 

 宏「なるほど、ならば織斑さんと色々交流していけばよろしいですかね?」

 

 千「とりあえずはそうですね。こんな頼み方で申し訳ないのですが、宜しくお願いします。」

 

 宏「いえいえ、私も異性の友人がいたことがなくてですね。だから織斑さんだけではありませんから、全然緊張されなくても大丈夫ですよ。」

 

 千「そ、そうなのですか?」

 

 宏「ふふっ、意外とはよく言われます。」

 

 千「本当に意外ですね。」

 

 ~数日前~

 

 開「もしもし、宏哉おじさん?」

 

 宏『おお、開理君じゃないか。どうしたんだい?』

 

 開理と宏哉は昔から仲が良く、実の両親よりも仲がいいと言われるほどだ。

 

 開「実は学校の先生がね...。」

 

 宏『学校って言うとIS学園だね、そこの先生に何かあったのかい?』

 

 開「叔父さんも知ってるよね?織斑千冬先生。その織斑先生が、結婚や交際どころか男性の縁がないと嘆いてるんだ。だから相談に乗ってあげたりしてほしいんだ。」

 

 宏『お、織斑千冬さんってあのブリュンヒルデの!?そこで先生やってるんだ...わかった、開理君の頼みなら。それにめったに会えない人と話す機会だしね。」

 

 開「あと一つ、ブリュンヒルデとかそう言うの抜きで会話して。」

 

 宏『あ、なるほど。そういうのは嫌いな人なんだね。』

 

 開「流石叔父さん、話が早い。だから対等に話を聞いてあげてほしいんだ。」

 

 宏『わかった、一応昔小学校の先生はやってたから教師としての苦労なんかも聞いて上げられたらいいかな?』

 

 開「そうだった、叔父さん元先生なんだよね。じゃあさらに安心だ。じゃあ予定を教えて、織斑先生の予定と合わせるから。」

 

 宏『わかった、明日は...。』

 

 という感じで千冬は開理の紹介により、宏哉と会ったのだ。

 

 ~五反田食堂・弾の部屋~

 

 弾「すんません開理さん、来てもらっちゃって。」

 

 開「いやいや、で?相談があるって言ってたけど。」

 

 弾「はい、IS学園の女性で誰か友達を作ってみたいんですが、紹介をお願いしたんです!」

 

 開「あ、あぁ~(この手の話題数日前に聞いた気が...まあいっか。)わかった、学年は何年生でもいい?」

 

 弾「大丈夫っす!あと一方的に話すだけじゃなくてこっちの話を聞いてくれるって感じの人でお願いしたいです!」

 

 開「なるほどね、女尊男卑に染まってなくて、聞き手としても会話ができる人...あ!」

 

 ~数日後・とあるカフェ~

 

 開「お~い弾、こっち。」

 

 弾「あ、おまたせしてすいません!」

 

 開「意外と食堂からは遠いしね。で、紹介するよ、生徒会会計で三年生の布仏虚先輩だ。」

 

 虚「よ、よろしくお願いいたします。」

 

 ~ちょっと前~

 

 虚「はあ...。」

 

 開「あれ、虚先輩?」

 

 虚「あ、開理君。こんにちは。」

 

 開「どうも。どうしたんですか、ため息何てついて。」

 

 虚「いえ、お嬢様方があなたと交際されて、私も男性の方についていろんなことを考えているのですが、この学園にいるとそう言う出会いもありませんし、どうしたものかと...。」

 

 開「なるほど...。」

 

 弾と話している時にこの虚の会話を思い出し、虚に連絡を取りこの機会を設けたのだ。

 

 開「じゃあ俺は用済みみたいですし、帰りますね。なんか困ったら俺の携帯に連絡してもらえればいいんで。そんじゃ、後はお二人で~!」

 

 二人『え、ちょ!?』

 

 弾「え、えぇ~と、ご、五反田弾と申します!よろしくお願いします!」

 

 虚「あ、はい。改めて布仏虚です、よろしくお願いします。」

 

 こうしてこの二人も出会った。さあ、どんな物語が生まれるのか...?

 




 話が進むとしれっと関係が進んでるかも...?そんな部分も楽しんでもらえると嬉しいです。
 さて次回は、開理ヒロインズの料理教室の様子をお届けします。
 次回も明日投稿予定です。お楽しみに!感想、誤字脱字報告お待ちしております!
 それではまた次回、読了ありがとうございました。


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#番外編2-3 甘くてしょっぱいCOOKING

 こんばんは!青海翠果です!だいぶネタ切れを起こしている今日この頃ですが、何とかひねり出し今も夜遅くに書いています。
 さて今回は、料理教室回です。めっちゃくちゃ短いですが、楽しんでもらえると幸いです。
 それでは、番外編2-3スタート!


 

 

 ~タッグトーナメントの少し前・IS学園・調理室~

 

 

 今日は開理の彼女たちが料理教室を行う日。そして教えるのは更識姉妹。開理に教えてもらう前からよく料理をやっていた二人だが、開理にレクチャーを受けることでさらに料理の腕が上がり、開理からもお墨付きをもらうまでになった。そんな二人は同じく将来共に開理の妻となるであろう二人に、日本食を主に料理の技術を身に着けてもらおうとこの料理教室を始めたのだ。

 

 簪「それじゃあ...更識姉妹主催、料理教室を始めます...!講師は、更識簪と...。」

 

 刀「更識刀奈です!宜しくね♪」

 

 セシリア・シャル『よろしくお願いします!』

 

 簪「はい...じゃあ今回作る料理の紹介...今回は、そろそろ夏が近いということで、冷たい物や夏バテに効く梅を使った料理を作ります...。まず一品目...『梅とツナのサラダうどん』。二品目...『冷豚しゃぶのおろしねぎポン酢和え』。三品目...『冷めても美味しい溶き卵と鶏ガラの親子スープ』。こんな感じです...。」

 

 セ「豪華ですね!」

 

 シ「しっかりお手本を見ないと!」

 

 刀「ふふっ、そうね。ちゃんと手順を聞いていてね?」

 

 簪「それじゃ、始めよっか...!」

 

 

 ~そして陰から覗く者達の視点~

 

 

 一(料理教室...!開理兄直伝の二人主催とか絶対タメになる奴じゃん...!)

 

 箒(そうだな、これを見て私たちの料理にも取り入れてみよう。)

 

 鈴(ええ、あの二人の料理スキルは一夏と同じくらいだし、絶対に学ぶことはたくさんあるはず...!)

 

 百(三人が何覗いてんのか気になって見ちゃったけど、これはいい場面に来ちゃったかも...?)

 

 円(そうですね...私たちも料理が『ある程度』出来るものとしては、将来的に便利になることは間違いないでしょうし、これはそのまま見続けましょう。)

 

 

 ~戻って料理教室~

 

 

 簪「そう、良い感じ...次はこの部分を切って。」

 

 セ「なるほど、こんな感じでしょうか?」

 

 簪「うん、バッチリ...!」

 

 セ「まずは基本から、ですわね!」

 

 二人はサラダうどんに使うキャベツを切っている。

 

 簪「大きいから結構切りづらいんだよね...キャベツは。」

 

 セ「そうですわね...。」

 

 刀「あっちも頑張ってるね、じゃあこっちもね!」

 

 シ「はい、こんな感じですかね?」

 

 刀「うん、良い感じね!」

 

 こちらの二人は饂飩を茹でている。

 

 刀「タイマーをちゃんと見てて、この時間に正確に止めることが大事なの。」

 

 シ「はい!」

 

 

 ~そして陰から覗く者達の視点~

 

 

 一(うわぁ、めっちゃ旨そう!)

 

 箒(梅とサラダうどんとは、ヘルシーながらとても食欲をそそられるな。)

 

 鈴(和食って栄養価も高いのに更に美味しいって本当に罪深い気がするわ...!)

 

 百(まあ、それが日本人の知恵ってやつだからね。)

 

 円(視覚からの情報だけでも食欲がそそられますね...。)

 

 

 ~数十分後・戻って料理教室~

 

 いよいよ三品目が完成し、盛り付けを完了した四人は開理に出来上がりの呼び出しをしている。そして...

 

 簪「...ねぇ、そこのドアにいる人たち。見てないで一緒に食べようよ。」

 

 覗いていた全員『!?』

 

 刀「セシリアちゃんとシャルちゃんは気づいてなくても、私と簪ちゃんが気づかないわけないでしょ?」

 

 百「バレちゃってたかぁ...。」

 

 一「ごめんなさい!開理兄の教えてたお二人の料理が見たくて!」

 

 簪「気にしてないよ...それにもともと皆に味見してもらう予定だったし。」

 

 覗いていた全員『え?』

 

 開「あれ?料理教室の試食って聞いたんだけど、皆いるの?」

 

 簪「あっ、開理君...!座って座って、皆も座って...!」

 

 覗いていた全員『あ、はあ...。』

 

 開「よし、楽しみだなぁ。」

 

 そして皆を交えた試食会は無事成功、この後も料理教室は開かれ、セシリアとシャルロットの料理の技術はさらに上がっていった。

 




 一品目と二品目は実際に食べたことがある品です。三品目はパッと思いついたおいしそうな料理です。
 さて、もう書くネタが思いついてない現状なので、明日投稿するかわかりません!今ハマっているシンフォギアをアニメ全部見て何か書くか、この作品を完結させるために頭からネタを搾るか、書いている今も迷っています。ですが、頑張って何か書くのでそれも読んでもらえると嬉しいです。
 それではまたどこかの作品で、読了ありがとうございました。


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設定集 ~キャラも機体もここでまとめます~
#設定1 開理・百夏・一夏・円夏(キャラのみ)


 こんばんは!青海翠果です!さあ今回は、開理・百夏・一夏・円夏の設定集を(ざっくりですが)書いてみました。臨海学校編時点での設定なので、今後追記が増えるかも?
 自分声優志望なので開理の声は自分で当てたいので、願望です。
 それでは設定1、スタート!


 

 

・神代開理

 

 CV:青海翠果(願望)

 

 IS学園一年四組所属 

 四組クラス代表 

 ラビットクラフトワークスIS開発総主任 

 ラビットクラフトワークス企業代表操縦者リーダー

 

 身長:178cm

 体重:69kg

 好きな食べ物:和食、家庭的な料理

 嫌いな食べ物:生肉

 婚約者:更識簪(正妻)、セシリア・オルコット、更識刀奈、シャルロット・デュノア

 専用機:オーネスト→グラン・オーネスト→グラン・オーネスト・エクスティア

 

 この物語の主人公。元々は口調は荒いが正義感が強くお人好しな大学生。しかしある時に、トラックにはねられそうになった少年を庇い、命を落とす。そして転生をつかさどる神に『インフィニット・ストラトスの世界に行け』と言われ、特典として『人類を超えた知能と身体能力』をもらい転生した。

 オーネストを7歳の時点で作るほどの知能と生身でISを纏った千冬に勝てるという身体能力を有している。

 原作『白騎士事件』に乱入し、千冬と協力してミサイルをすべて撃ち落とし、被害者も出なかったことから『翡翠の英雄』、『翠天使』などと呼ばれるようになった。バイザーを付けていたことから長らく正体不明とされていたが、RCWの重大発表映像にてその正体を明かした。

 元々インフィニット・ストラトスの原作を一通り読んでいて、展開を知っていたため先の展開をある程度予測できた。しかし、百夏や秋十、散などのイレギュラーの存在を知り、出来るだけ慎重に行動しようとしている。

 恋愛事はあまり得意ではなく、好意には気付けるのだがどう返していいかわからない。婚約者の四人は推しキャラなのだが、接していくうちに彼女たちの大胆な性格にあたふたしている。そしてそのあたふたする様子を楽しまれている。

 戦闘に関しては無敗を誇り、束よりもISを知り尽くしているといっても過言ではないため、『開理がいるだけで戦局は簡単に変わる』と言われている。

 原作世界にいた人間たちのことは嫌いで、『努力で何とかなると思っているのにあいつら目立った努力してない。それに馴れ馴れしい主人公が鬱陶しい、うちの弟の方が千倍良い。』と愚痴をこぼすほど。

 義妹弟たちのことは、最初は兄としてどう接していいかわからなかったが、兄と呼んでくれる百夏達の信頼にこたえるために、普段からも穏やかに接しようとして、それがいつも通りに変化した。

 婚約者たちには心をオープンにして接しているため、本音がよく漏れる。そして赤面してしまう。

 束のことは、過去に『世界を平穏に戻す』という約束をして、その約束とは別に仲もいい。自分のことを転生後に『科学的に』一番理解している存在とも言っている。

 千冬のことは、歴戦の盟友であり身体能力的に自分に一番近い人として、信頼と畏怖を抱いている。『人間やめかけてるんじゃないかと思う。』という発言をしてしまったこともあり、その後出席簿アタックを喰らいかけたが間違えてカウンターをして千冬を吹っ飛ばしてしまったことも。千冬曰く『もう攻撃しないよ...。』と怯えられた。

 

 『さあ、命を懸けて戦おうぜ?』

 

 

 ・神代百夏

 

 予想CV:喜多村英梨

 

 IS学園一年一組所属

 一組クラス代表

 ラビットクラフトワークス企業代表操縦者メンバー

 

 身長:174cm

 体重:『燃やすよ...?』

 好きな食べ物:麺類、開理と一夏の料理

 嫌いな食べ物:ガム

 専用機:ミネルヴァ→ミネルヴァ・イグニス

 

 オリキャラ一号。旧姓は織斑百夏。千冬の妹で一夏の姉。面倒見がいいが可愛い物も結構好きで女子力も高い。口数は少ないが開理や千冬の前だと普通にしゃべる。

 16歳から身長が伸びに伸びて一夏をも追い越してしまった。街で出歩くとモデルと勘違いされる。千冬や一夏からは『その身長を分けてほしい』なんて言われるが、開理からは『似たような目線だから話しやすい』と言われている。

 兄弟姉妹を侮辱されると簡単にキレて一方的に殴り続ける。円夏の頭をよく撫でる。戦闘面は生粋のインファイターなので遠距離に少し弱い。しかし、高い戦闘センスで弾丸を見切ることもできる。箒、鈴のことは、昔から面倒を見ているため妹分として可愛がっている。

 

 『焼き加減はいかが?』

 

 

 ・神代一夏

 

 CV:内山昂輝

 

 IS学園一年一組所属

 ラビットクラフトワークス企業代表操縦者メンバー

 

 身長:172cm

 体重:57kg

 好きな食べ物:開理の料理

 嫌いな食べ物:レバー

 婚約者:篠ノ之箒、凰鈴音

 専用機:エリュシオン→エリュシオン・グロリア

 

 言わずと知れた原作主人公。旧姓は織斑一夏ただしいろいろ違う。恋愛感情も持つ普通の人間、ただしISは使える(開理曰くお前だから仕方ない)。開理や千冬、百夏のことを尊敬している。開理に関しては命の恩人でもあるのでブラコンといってもおかしくないほどの盲信に近い状態である。

 原作とは違い堅実に考えるようになった。そのため箒や鈴のことも真剣に考えている。元々は剣道をしていたが、開理に勧められて槍と盾を使うようになった。防御面に関しては開理の次に高い。

 円夏のことは初めてできた下の兄弟ということで、買い物に付き合ったりと兄として頑張っている。

 箒と鈴は、二人のことを好きになってしまい苦悩することもあったが、開理に『二人とも好きなら、そう伝えればいい。受け入れてもらえば世間なんて関係ないだろ。』と言われ、告白の場を設けてもらいそのまま二人に自分のありのままの気持ちを伝えて、結ばれた。今では二人とよくデートに行くようになる。

 

 『ここから先は、俺が通さない!!』

 

 

 ・神代円夏

 

 CV:茅野愛衣

 

 IS学園一年一組所属

 ラビットクラフトワークス企業代表操縦者メンバー

 

 身長:158cm

 体重:『引き裂きましょうか?』

 好きな食べ物:魚、野菜、唐揚げ

 嫌いな食べ物:セロリ

 専用機:ツクヨミ→夜天神・月詠

 

 闇落ちしなかった末っ子ちゃん。旧姓は織斑円夏。こちらも普通の人間であり、亡国機業にはまともと言われていたモノクロームアバターに、織斑夫妻によって預けられた。最初はぶっきらぼうだったが、開理や百夏、一夏(特に百夏)の影響を受け、普段の喋り方も敬語になっていった。千冬のことが好きで、プライベートになると『千冬姉さん』とよび、一緒に出掛けたりする。

 戦闘面では二刀流の剣を振り回して戦う。高速飛行が得意なので、動きで翻弄しながら切り裂くのが主流となる。

 百夏には妹として可愛がってもらいつつ、戦闘では両者とも手加減しないので互いに『味方だと一番落ち着くけど、相手として対峙すると厄介。』と言っている。

 一夏のことは、しっかりとしているが天然な兄としてみている。たまに天然な一夏の突っ込み役としても頑張っている。

 

 『これでもついてこれませんか?』

 




 開理だけで千文字使うと思わなかった。色々書きたいこと書いたらこうなりましたね。
 さて次回は、開理ヒロインズの設定集を書こうと思います。
 次回も明日投稿予定です、お楽しみに!感想、誤字脱字報告お待ちしております!
 それではまた次回、読了ありがとうございました。


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#設定2 簪・刀奈・セシリア・シャルロット(キャラのみ)

 こんばんは!青海翠果です!間違えて書いている途中で投稿してしまいました。申し訳ございません!
 さて今回は、開理ヒロインズこと、簪・刀奈・セシリア・シャルロットの設定集です。ちゃんとCVも載せているので、他にどんな役をやっている方なのかを調べてみるのもありだと思います。
 それでは、設定2スタート!


  

 

 ・更識簪

 

 CV:三森すずこ

 

 IS学園一年四組所属

 四組クラス副代表

 日本代表候補生

 

 身長:154cm

 体重:『開理君と私だけのヒ・ミ・ツ♡』

 好きな食べ物:開理の料理

 嫌いな食べ物:特にはなし

 婚約者:神代開理  

 専用機:打鉄二式(未完成)→パンドラ→カオシクル・パンドラ

 

 本作のメインヒロイン一号。開理からの信頼が一番厚い。人見知りであまり喋らない。ただし開理の前だと大胆な発言をするため、それで開理が困ることもよくある。

 昔は姉と比較されることが多く、加えて姉からも置いていかれているように感じてしまい、自分を卑下するような性格になってしまった。しかし開理と出会い、開理に自分の憧れたヒーローの姿を重ねてそのまま惚れてしまい、開理に追いつくために変わろうと頑張っている。

 開理に告白後からは少しはっちゃけるようになり、人前でも腕を抱きしめたり、二人きりになると体を摺り寄せるようになった。開理曰く『出てるところはすごく出てるんだから、意識しすぎていつも頭がショートしかける。』だそうだ。羨ましいぞこの。

 開理以外にも他の彼女たちとの関係も良好。セシリアに料理を教えるために彼女全員で料理教室をしたり、開理に可愛いと言ってもらえるように一緒に服を買いに行ったりと、開理ヒロインズの中でも積極的な面が出ている。

 開理以外の神代姉弟ともたまに喋る。百夏には開理についての様々な情報を聞き出してヒロインズで共有するなど、正妻力を着々と身につけている。

 戦闘では薙刀と情報処理を得意とし、ハッキングも出来て、近接戦闘もそつなくこなす。開理を目標にしているため、最近は朝に開理に付き合ってランニングをするようになったり、着々と開理好みになっている。

 

 『私の全ては、開理君の物...♡』

 

 

 ・更識刀奈(楯無)

 

 CV:斎藤千和

 

 IS学園生徒会会長

 ロシア国家代表

 更識家17代目当主

 

 身長:158cm

 体重:『乙女の秘密よん♪』

 好きな食べ物:開理の料理、虚の紅茶

 嫌いな食べ物:特にはなし

 婚約者:神代開理

 専用機:ミステリアス・レイディ→ペルセウス・ソフィア→ペルセウス・テュルフィング

 

 本作のメインヒロイン二号。生徒会長を務めるが開理に譲ろうとしている(開理はかたくなに断り続けている)。簪の姉で若干シスコンも入っている。だが開理に惚れてからは姉妹としても同じ相手の婚約者としてもいい感じの距離感になっている。

 更識の当主になり、責任などを一人で背負い込もうとし過ぎて簪への接し方がわからなくなり、姉妹仲がこじれてしまう。しかし開理がパンドラを完成させたときに簪から決闘を挑まれ、負けはしたが姉妹の関係も元に戻った。

 開理に惚れたのは、まずご飯で胃袋をつかまれ、その後『素敵な姉妹』と言われたとき。口説かれているようなものなのに、全く悪い気がしないと思い、恋心を自覚した。

 学年が違うためなかなか会えないことに嘆いているが、開理や簪、セシリアとシャルロットにも積極的にかかわろうとしている。

 戦闘に関しては国家代表なので、ミステリアス・レイディを使っている時から他国の代表と張り合えるほど。ペルセウス・テュルフィングになってからはほとんど無敗を誇る。ミステリアス・レイディの頃から水やナノマシンを使った搦め手系の戦い方を得意とする。さらにペルセウス・ソフィアからは熱湯や氷といった温度変化による攻撃や、自分の身体を液状化するなど、さらに搦め手の戦術が増えた。

 開理と一緒の時は、なるべく優しくをモットーにして、膝枕をしたり、マッサージをしたりと尽くす系ヒロインとして奮闘している。

 

 『おねーさんが相手してあげる♪』

 

 

 ・セシリア・オルコット

 

 CV:ゆかな

 

 IS学園一年一組所属

 イギリス代表候補生

 

 身長:156cm

 体重:『破廉恥ですわ!』

 好きな食べ物:開理の料理、紅茶

 嫌いな食べ物:自分の作った料理

 婚約者:神代開理

 専用機:ブルー・ティアーズ→ノルン・クローズ→ノルン・ディスティニー

 

 本作のメインヒロイン三号。イギリスの貴族の令嬢。元は原作と同じく高慢な女尊男卑主義が少し入った女性だったが、開理に叱責されて考えを改めた。その後は開理に恋愛感情を抱き、クラスは違うが少しでも開理の助けになろうとしている。

 原作とは違い料理下手の自覚がある。実家にいるメイド『チェルシー・ブランケット』から料理の手ほどきを受け少し改善はされたが、他の開理ヒロインズに頼み料理教室でレクチャーしてもらい、ある程度料理の腕は上がった。しかし開理は味覚のキャパシティーが広いので、本作のセシリアの料理なら美味しく食べられる。(※ちなみに原作のセシリアの料理の場合は失神します。)

 戦闘はBT兵器適正が高いので、ビット兵器を使う。さらにノルン・クローズになってからビットの操作をコアが行うようになり、思考も自分の戦闘に回せるようになったため隙がほとんどなくなった。 

 

 『わたくしの射程からは逃しませんわよ!』

 

 

 ・シャルロット・デュノア

 

 CV:花澤香菜

 

 IS学園一年四組所属 

 フランス代表候補生

 

 身長:154cm

 体重:『死にたいのかな?』

 好きな食べ物:開理の料理、魚介類

 嫌いな食べ物:からし

 婚約者:神代開理 

 専用機:ヴィクト・フローリア→ヴィクト・アヴィエイション

 

 本作のメインヒロイン四号。男装していないので一人称は『私』のまま。代表候補生になってから開理と会ったが、自分の才能だけじゃなく本質も理解してくれた開理に惚れた。開理に会いたいからとRCWに所属し、学園にも転校してきた。口調は原作と変わらないが、原作よりも女子としての性格が出ている。可愛いぬいぐるみが好きだったり、日本料理を積極的に学んだりと、女子らしくなっている。

 デュノア社の社長令嬢だったが、デュノア社自体がRCWに吸収されているため、スムーズにRCWの操縦者の一人として所属が出来た。

 父との関係は良好で、正妻の義母とも話すようになっている。

 開理、簪と同じクラスに所属しているので、二人とよく話している。開理からは『二人きりだと隙だらけ。』と言われている。事実二人きりになると顔を開理の腹に埋めて匂いを嗅ごうとする。そして開理にくすぐられるまでが流れとなっている。

 戦闘ではシャルロットの特技『ラピッドスイッチ』という武器を高速で入れ替えて手数を増やしたり、錯乱させたりする戦法を取る。そして槍の扱いも得意としている。

 

 『さて、私と踊ってくれる?』

 

 

   




 簪は作者の一番の推しキャラでもあるので、開理の正妻としました。可愛いです。
 さて次回は、一夏ヒロインズの箒と鈴、そしてラウラについての設定を書いていこうと思います。明日投稿予定ですので、お楽しみに!感想、誤字脱字報告お待ちしております!
 それではまた次回、読了ありがとうございました。


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#設定3 箒・鈴・ラウラ(キャラのみ)

 こんばんは!青海翠果です!明日はパスパレイベの終了ですので、しっかりと星3の日菜を回収しなきゃいけませんね。ちなみに私は初日で回収できました。いやあ、ピュア属性の星4が二人いると楽で仕方ないんですねぇ。
 それは置いておいて、さて今回は箒と鈴とラウラの設定です。開理と百夏以外のキャラの身長は原作を調べました。
 それでは、設定3スタート!
 


 

 

 ・篠ノ之箒

 

 CV:日笠陽子

 

 IS学園一年一組所属

 ラビットクラフトワークス企業代表操縦者メンバー

 

 身長:160cm

 体重:『叩き斬るぞ...?』

 好きな食べ物:抹茶、一夏の料理

 嫌いな食べ物:チーズケーキ

 婚約者:神代一夏

 専用機:イザナミノミコト→イザナミノオオミカミ

 

 暴力とツンデレの抜けたファースト幼馴染さん。セカンドと一緒に思い人と結ばれたこの世界ではラッキーな人。甘えたいときに甘えられるようになり、一夏の株もぐんぐん上昇。鈴とも仲が良く、一緒に料理したり一夏好みの服を買いに行ったりと、ベストマッチな相棒となっている。束とも仲を修復し、苦笑いしながらも優しく話せるようになった。ただ奇天烈な研究を始めたら真っ先に止める。

 開理は、義理の兄として尊敬している。ハーレムに囲まれて大変そうだ、と少し笑いながら見ていたりする。

 千冬からは、鈴と共に『一夏を頼む』と言われているので、血縁的な義姉として少し怯えながらも会話もする。

 百夏には、一夏のいろんな情報をもらうので頭が上がらない。

 円夏のことは妹分として見ており、一緒に訓練したり、食事も同じものを食べることが多い。

 戦闘では剣道をずっとしていたこともあり刀の扱いが上手い。そして専用武器の『スズカゴンゲン』は相手の攻撃を剣で受けることで、力を蓄積して剣を振るうときに倍にして放つという壊れ性能を誇る。

 

 『私が相手になろう!』

 

 

 ・凰鈴音

 

 CV:下田麻美

 

 IS学園一年一組所属

 ラビットクラフトワークス企業代表操縦者メンバー

 

 身長:150cm

 体重:『抉るわよ!?』

 好きな食べ物:中華料理、一夏の料理

 嫌いな食べ物:特にはなし

 婚約者:神代一夏

 専用機:カンナカムイ→カンナカムイ・スメラギ

 

 2組ではないセカンド幼馴染さん。大分素直になったことにより一夏もホの字。隙あらば一夏を抱きしめる大胆な性格になっている。目上の人にも敬語を使うようになり、先生からも優等生の一人として見られている。箒とは二人で一夏を幸せにすると決めてから、急速に仲良くなった。一夏の好きな所を語りだすと、一夏が止めるまで終わらない。箒が元から料理上手なので、箒に教えてと頼み、ある程度の和食・洋食を作れるようになった。中華料理は逆に箒が教えを乞うほど絶品。

 一夏と二人きりになると一夏の方から抱きしめられて、とてもだらしのない顔になる。そして一夏がいうことに何でも従ってしまうようになる。

 開理は義理の兄として尊敬しつつ、ハーレムの話になるとからかっている。そして赤面した開理のもとに簪達を連れてきてさらにからかうなど策士な部分を出したりする。

 百夏は、一夏のことを知り尽くしているといっても過言ではないので、色々アドバイスをもらったりする。

 円夏は、最初は千冬とそっくりな顔で敬語を使われることに違和感を持っていたが、最近は妹分として接している。ただし身長的に勝てないことに少し歯ぎしりをすることもあるらしい。

 戦闘では元から高い身体能力と動体視力を駆使し、正確無比の二本の槍出の攻撃を繰り出す。そして円夏にも追い付くスピードで相手をかく乱することもできる。

 

 『もっとアタシを楽しませてよ!』

 

 

 ・ラウラ・ボーデヴィッヒ

 

 CV:井上麻里奈

 

 IS学園一年一組所属 

 ドイツ代表候補生

 ドイツIS配備特殊部隊『シュヴァルツェ・ハーゼ』隊長

 

 身長:148cm

 体重:『それは必要なことなのか?』

 好きな食べ物:クロエの料理、ジャガイモ

 嫌いな食べ物:特にはなし

 専用機:シュヴァルツェア・グレイブ→シュヴァルツェア・ファフニール

 

 嫁発言のなくなった軍人。ただし姉のことが大好きになってしまった合法ロリなシスコンといったキャラ渋滞を起こしまくっているヤバい人。

 同室のシャルロットが頻繁に開理の部屋に行くため寂しくなり、他のクラスメイトの部屋に遊びに行くようになった。それを知らないシャルロットに心配された時もあった。

 開理に会うまでは原作のように力を求め過ぎていたが、開理が来た時に完全に敗北し、開理に『強さだけに意味があるわけじゃない、お前は、自分が今知っていることですべてだと思うか?』と言われ、いろんな知識を身に着けるために開理についていくことを決めた。

 鈴とは身長低い仲間なので一緒に牛乳を飲んだりしている。

 千冬とは師弟関係として今も訓練をしてもらっている。だが、妙な知識を覚えてくるラウラをしっかりと教育しようとしている。

 戦闘では原作のレーゲンでもあったAIC(アクティブ・イナーシャル・キャンセラー)をグレイブでも使っているが、銃火器の扱いも得意としている。そして、試験管ベビーとして埋め込まれたヴォーダン・オージェを任意で発動できるようになり、動体視力も格段に上がっている。

 

 『私も本気を出そうではないか!』

 

 




 身長以外はこの作品オリジナルの設定です。なかなか難しいですね、こうやって細かい設定を考えるのも。
 さて次回は束、千冬、スコール、オータムの設定を書いていきたいと思います。
 次回も明日投稿予定です。お楽しみに!感想、誤字脱字報告お待ちしております!
 それではまた次回、読了ありがとうございました。


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#設定4 束・千冬・スコール・オータム(キャラのみ)

 こんばんは!青海翠果です!先ほどまでモスバーガーのハンバーガーを食べていました。ダブル飛び切りチーズ美味しかった。(どうでもいい)
 さて今回は大人組こと束・千冬・スコール・オータムの設定集です。
 それでは、設定4スタート!


 ・篠ノ之束

 

 CV:田村ゆかり

 

 ラビットクラフトワークス代表取締役社長

 

 身長:166cm

 体重:『なんで教えないといけないの?』

 好きな食べ物:開理の料理、箒の料理

 嫌いな食べ物:こってりしたもの

 

 かなり白くなった天災。ただし奇天烈な物を作りまくるのは変わらない。開理と出会い、この世界に希望を見出し始め、開理が約束した『世界に平穏を取り戻す』という言葉を信じ、開理に協力している。

 開理のことは自分を超える『化け物』として見ることもあれば、純粋な青年として見守ることもある。畏怖と友情、そして慈愛の感情を抱いて開理と接している。

 千冬が昔呟いた『出来るなら両親に一度でいいから会いたい』という言葉を叶えるために織斑夫妻の場所を調べていた。しかし情報が全く見つからないため、隔離中の洋一に居場所を聞いた。

 たまに千冬とは話すようになり、箒とも関係は改善している。開理についていこうとする人々を信じているため、全員あだ名で呼ぶようにしている。

 百夏や一夏は千冬と同じように慕ってくれているので、昔から仲がいい。

 クロエの戸籍上義理の母となり、実の娘のようにかわいがっている。ラウラもクロエと同じ生まれだから、ラーちゃんと呼び、母親同然のようにかわいがっている。二人の仲睦まじい光景を見てほっこりしている。

 

 『期待しているよ、かい君...。』

 

 

 ・織斑千冬

 

 CV:豊口めぐみ

 

 元日本国家代表

 戦乙女(ブリュンヒルデ) モンド・グロッソ第一回・第二回全制覇

 IS学園一年一組担任

 

 身長:166cm

 体重:『そんなに死にたいか...?』

 好きな食べ物:一夏の料理、百夏の料理、酒

 嫌いな食べ物:甘すぎるお菓子

 

 丸くなった鬼担任。この作品で出席簿アタックが出てきたことは設定1の開理の説明ぐらい。一般生徒には厳しいが開理には甘い。過去に何度も開理に助けられてきたので頭が上がらない。生身でもISに勝てる人間を超えかけているまだ人間。しかし開理が生身でISを纏った千冬に勝った時は『流石開理君だ』と嬉しそうに笑っていた。周りは驚愕していたが。

 百夏と一夏には、忙しい時はあれどしっかり構ってきたつもりだったが、秋十のことに甘くなる時があったために、二人に寂しく苦しい思いをさせてきたことを、束に保護された後に気づいた。今は関係を修復してしっかりと姉として担任として手本になれるように頑張っている。自分にだけ甘えてくれる百夏の甘えに優越感を感じている。

 秋十と散は、謹慎になるまでは、いつかはまともに育ってくれると淡い期待をしていたが、謹慎になってから目が覚め、絶縁までするようになった。

 真耶とともに婚期が遅れていることに不安を感じているため、開理に紹介してもらえないか頼み込んでいる。

 

 『今日も欠席は無しか、良いことだ。』

 

 

 ・スコール・ミューゼル

 

 CV:平野文

 

 IS学園一年四組担任

 

 身長:172cm

 体重:『お仕置きが必要かしら?』

 好きな食べ物:ワイン、開理が作るつまみ

 嫌いな食べ物:海藻類

 恋人:オータム・ハート

 専用機:メドゥーサ

 

 まともな大人のお姉さん。束の指示でオータムと共に一年四組の担任になった。三年には姪のダリル・ケイシ―ことレイン・ミューゼルが在籍している。

 教員免許はオータムと一緒に学園に来る四か月前に取った。束が傾向と対策を教えてくれていたおかげで一発合格。

 同性愛者でオータムと付き合っている。交際は亡国機業時代から。

 千冬、真耶は教師仲間として信頼している。だが婚期を焦る二人にたまに苦笑いしている。

 戦闘ではオータムと共に開理にいろいろ仕込まれているので、千冬に後れを取らないほど強い。国家代表を相手にしても勝てるほど。

 

 『このクラスの皆は返事が大きい声で嬉しいわ。』

 

 

 ・オータム・ハート

 

 CV:西墻由香

 

 身長:169cm

 体重:『ふざけんなよテメェ!』

 好きな食べ物:酒全般、開理が作るつまみ

 嫌いな食べ物:ところてん

 恋人:スコール・ミューゼル

 専用機:グロキシニア

 

 気性は荒いが面倒見のいい副担任。束の指示でスコールと共に一年四組の副担任になった。二人とも生徒からの人気は千冬と同じくらいある(わかりやすく最後まで面倒を見てくれるから)。

 素の性格は戦闘と酒を好むジャンキー。筋の通らないことにはすぐイライラする。円夏が少しずつ大人になるのを優しい目で見ている時もある。

 千冬、真耶が酒をかなり飲むことを知り、スコールも入れて四人で飲むときは一番うれしそうに笑っている。

 スコールと恋人関係であり、同居もしている。同じベッドで寝ているため互いに汗に気を付けている。

 戦闘では、スコールとタッグを組んで戦うことが多く、一人でも国家代表を相手にできるが、二人の場合は相手が10人でも負けない。

 

 『お前らにしっかり学んでもらえるように考えるのが教師の役目だからな!』

 

 




 千冬と真耶は婚期を気にする先生(誰とは言わない)と同じような状態です。そのあたりの話も書いていけたらなと思っています。
 次回は、クロエと布仏姉妹に真耶先生、一組の生徒たちを書いていきたいと思っています。
 次回も明日投稿予定です。感想、誤字脱字報告お待ちしております!
 それではまた次回、読了ありがとうございました。


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#設定5 クロエ・布仏姉妹・真耶・一組生徒(キャラのみ)

 こんばんは!青海翠果です!明日からバンドリのリアルライブ連動のイベント「VIVA LA LIVE」が始まりますね!新カバー楽曲「UNION」を試聴&原曲も聞いたんですが、ハマりました。とても楽しみです。
 さて今回はクロエと布仏姉妹と真耶先生、そしてビーチバレーの時に出てきた一組の生徒たちの設定です。
 一組の生徒たちに関してはとても雑です。どう取り扱ってよい物かわからなくなってしまったので。もっと詳しく書けるほど情報がないもので申し訳ございません。
 では気を取り直して、設定5スタート!


 ・クロエ・クロニクル

 

 CV:佐倉綾音

 

 ラビットクラフトワークス社長秘書

 

 身長:152cm

 体重:『なぜそのようなことを言わなければならないのですか?』

 好きな食べ物:鶏肉、チーズ

 嫌いな食べ物:特にはなし

 専用機:???

 

 妹から愛される敏腕秘書。脳の処理速度は束、開理、千冬以外では一番の速さを誇る。そのたぐいまれなる処理速度や元々の几帳面な性格も相まってRCWの社長秘書として束のサポートをしている。

 開理はよく『束さんが余計な知識を教えて、変わってしまわないか心配』と言っている。心配をかけないために、現在百夏や一夏から正しい知識を覚えている。

 ラウラと同じ試験管ベビーで、ヴォーダン・オージェの適合に失敗して廃棄されようとしていたところを束と開理が助けて、ラウラと同時期に目の手術を行い自分の意思でヴォーダン・オージェを制御できるようになった。

 身長はラウラより高いため『姉上は人生の先輩だから身長も私より高いんだな!』と尊敬されているが生まれた年は一年しか変わらないため個体差なのだろうが、ラウラはこれを知らない。

 ラウラのことは可愛い妹として、会った時には話を聞いたり自分から話したりしている。

 

 『社長秘書をしております、クロエと申します。』

 

 

 ・布仏本音

 

 CV:門脇舞以

 

 IS学園一年一組所属

 IS学園生徒会書記

 

 身長:153cm

 体重:『女の子にそんなこと聞いちゃだめだよ~!』

 好きな食べ物:飴、スナック菓子

 嫌いな食べ物:特にはなし

 専用機:???

 

 みんなご存じのほほんさん。原作と変わらないほんわかオーラを放ち、ゆったりした喋り方も変わらない。

 臨海学校の水着(?)はもう着ぐるみにしか見えない。中にはちゃんとした水着を着ていたらしい。

 簪と刀奈が仲直りして、更に開理と婚約したとき一番喜んでいる。

 過去に簪が料理をしたいと言い出した時、真っ先に味見役に立候補した。元々簪も頼む予定だったが本人に言われたのでちょうどよかったと言っている。最初から料理も上手にできていた簪の料理に本音は味見が楽しみで出来上がる十分前からよだれを垂らしていたらしい。

 姉の虚からは何かと『しっかりしなさい』と叱られているが、オフのモードだと仲はいい。

 整備関連では開理や束にアドバイスをもらい、開理製のISもメンテナンスできるようになった。本人曰く『とっても勉強になったよ~!』とのこと。

 

 『えへへ~、のほほんさんにお任せあれ~!』

 

 

 ・布仏虚

 

 予想CV:小清水亜美

 

 IS学園生徒会会計

 

 身長:156cm

 体重:『教えられるわけないでしょう!?』

 好きな食べ物:そば、梅干し

 嫌いな食べ物:インゲン

 専用機:???

 

 妹とは正反対のしっかりしたお方。しかしスタイルはそっくりで、主人の刀奈も『羨ましいわぁ』と言ってしまうほど。

 紅茶を淹れるのを得意とし、刀奈や簪も『絶品』という。ISの整備に関してもプロ顔負けの技術を持つ。さらに束や開理からもいろんな知識を習い、開理製のISやRCWのISもメンテナンス、改良できるようになった。

 簪と刀奈の関係改善や、二人が開理と付き合う事が決まった時にはうれし涙を流した。開理には『お嬢様たちを宜しくお願いします。』(圧)という感じに声をかけた。

 簪とも仲が良く、どちらかというと虚のほうが刀奈や本音より気楽に話している。しかしいまだに呼び捨てで呼んでくれないので『遠慮しないでいいのですよ』とは言っているが、それでもまださん付けのまま。

 

 『お嬢様、紅茶が出来ました。』

 

 

 ・山田真耶

 

 CV:下屋則子

 

 IS学園一年一組副担任

 元日本代表候補生

 

 身長:155cm

 体重:『そ、そんなこと聞いちゃだめです~!』

 好きな食べ物:梅酒、チーズ

 嫌いな食べ物:特にはなし

 専用機:ラファール・リヴァイヴ(真耶専用カスタム)

 

 ドジっ子キャラでお馴染の一番デカい(何がとは言わない)先生。よくあだ名で呼ばれるが本人は嫌がっている。

 かなりの酒豪で梅酒が好きだが他の酒も飲める。瓶が一分で空になるほど早いらしい。

 結婚に夢はあるが、そもそも出会いがないためよく酒を飲み愚痴をこぼしている。

 過去に日本の代表候補生だったことがあり、一般生徒なら軽くあしらえるほど。しかしRCW組には勝てたためしがない。

 

 『きょ、今日も張り切っていきましょうね!』

 

 

 ・相川清香、鷹月静寐、四十院神楽、鏡ナギ、夜竹さゆか

 

 CV:(相)佐藤有世、(鷹)上田麗奈、(四)原由実、(鏡)岩山ちひろ、(夜)前田あやの

 

 全員IS学園一年一組所属

 

 ビーチバレーの時に登場した一組の生徒たち。これから出てくるかわからない。

 

 

 




 専用機:???がありましたね。これは今後出そうと思っています。ご期待ください。
 さて次回は、キル・スプリガンのメンバーたちの設定を書こうと思います。かなりキャラが多いですが頑張って明日投稿します!お楽しみに!感想、誤字脱字報告お待ちしております!
 それではまた次回、読了ありがとうございました。


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#設定6 キル・スプリガンのメンバー※秋十、散除く(キャラのみ)

 こんばんは!青海翠果です!もう四月も終わりですね。緊急事態宣言で外に出ることもほとんどなく、あっという間に感じました。
 さて今回は、秋十と散以外のキル・スプリガンのメンバーの設定集です。洋一以外情報量少ないですが、お楽しみください。 
 それでは、設定6スタート!


 

 ・神代洋一

 

 予想CV:速水奨

 

 キル・スプリガンリーダー

 

 専用機:ロキ

 

 この作品の狂科学者代表。昔は遺伝子研究の権威と言われていたが、いつしかその研究も誰にも評価されなくなり、親からも結婚についての催促がしつこかったので、考えがあった凪と結婚した。そして初めて生まれた自分の息子である開理の『特典』による才能を『開理自身の才能』と思い、数年後生まれた娘にも期待したが、その娘には才が期待していたほどなく、どうしようかと迷っていた時に『遺伝子を改造すればいい』という考えに至ってしまい、その娘は失敗して亡くなってしまったがその後に織斑夫妻の作った『人造人間』たちを自分たちの思うように改造して、切夜たちを生み出した。

 そして秋十と散までも利用して、自分達の研究に勘づいて脱走した開理と同じくらいに才能あふれた人間を作り出し、その証明として『天然』の開理を『人工』の切夜達が超えるように仕向けたが、三次移行した開理に敗北した。

 織斑零季とは昔から仲が良く、研究に行き詰ったときに一緒に飲んだりする仲。しかし一方的に利用するようになってからは、飲むこともなくなった。

 

 『僕には理解できないよ...。』

 

 

 ・神代凪

 

 予想CV:林原めぐみ

 

 キル・スプリガンサブリーダー

 

 専用機:パールヴァティ

 

 もう一人の狂科学者。洋一とは同じ研究所の研究者で、凪も遺伝子研究のトップの一人。

 恋愛面では『まあまあ好き』と互いに言っているが、他の生き物への感情はほとんど同じ。ただし切夜達『人造人間』の子達には愛情を注げている。なぜかは本人たちも理解していない。

 

 『開理、貴方がいればすべてうまくいっていたのに...!』

 

 

 ・神代切夜

 

 予想CV:江口拓也

 

 キル・スプリガンメンバー

 

 専用機:グングニール

 

 洋一と凪の遺伝子を使って生み出された五人の人造人間の一号。好戦的で大雑把な性格だが戦闘センスは高く知識量も多い。兄弟たちのことは信頼しているが、向こうから信頼されていないのではないかといつも不安にしている。ただし頼りがいがあるので皆からは信頼されている。

 『天然』の開理を憎み、潰したいと思っている。しかし開理の本気の一部を見てからは自信がなくなりかけている。

 

 『俺たちが、最強なんだよ!!』

 

 

 ・神代実里

 

 予想CV:上坂すみれ

 

 キル・スプリガンメンバー

 

 専用機:ティアマト

 

 五人の人造人間の二号。常に冷静で神経質、洋一など年上には敬語を使うが、通常は強気な女性のような口調になる。

 一度会った時に開理に煽られてから開理への憎しみが増えた。

 

 『貴方さえいなければ!!』

 

 

 ・神代槇斗

 

 予想CV:武内駿輔

 

 キル・スプリガンメンバー

 

 専用機:トール

 

 五人の人造人間の三号。あまり喋らず、喋る口調も武人のように堅いもの。開理への憎しみもあまりない。命令に従うだけの考えしかないが戦闘では才を発揮する。

 

 『俺たちはどうすればいい?』

 

 

 ・神代幸音

 

 予想CV:紡木吏佐

 

 キル・スプリガンメンバー

 

 専用機:テュポーヌ

 

 五人の人造人間の四号。ギャルのような口調で気だるげ。寿葉のことが好きで、いつも可愛がっている。開理のことはあまり興味がないが『攻撃するなら自分たちもやり返すだけ』という感じ。

 

 『アタシは寿葉が無事ならそれでいいけど...。』

 

 

 ・神代寿葉

 

 予想CV:内田彩

 

 キル・スプリガンメンバー

 

 専用機:セクメト

 

 五人の人造人間の五号。口数も少なく気弱な少女。幸音やほかのメンバーには心を許している。開理のことはあまり関わりたくないと思っている。

 

 『私は...幸音ちゃんと居られるなら...それでいいです...。』

 

 




 豪華声優陣(予想)ですね。払えるギャラはありませんが。
 さて次回は、秋十・散。織斑夫妻の設定集を書こうと思います。
 次回も明日投稿予定です。お楽しみに!感想、誤字脱字報告お待ちしております!
 それではまた次回、読了ありがとうございました。


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#設定7 秋十・散・織斑夫妻(キャラのみ)

 こんばんは!青海翠果です!今はもういろんな学校でオンライン授業が始まっていますね。私の学校でもそろそろ始まりそうです!そうなればこの小説もペースが落ちるかもしれません。不定期更新に戻りそうですね(汗)。
 さて今回は、神代夫妻によって運命を狂わされた存在達こと、秋十・散・織斑夫妻の設定集です。
 それでは、設定7スタート!


 

 

 ・織斑秋十

 

 予想CV:石川界人

 

 元IS学園一年一組所属

 キル・スプリガンメンバー

 

 身長:171cm

 体重:58kg

 専用機:白式→灰翼→灰翼・憎苦

 

 この作品のアンチ一人目。傲慢な性格で、自分の思い通りにいかないと気が済まない。開理のことは最初の対決で恨みがかなり溜まっていて、どう復讐しようかと悩んだときにスプリガン(切夜)から違反武器を手に入れ、タッグトーナメントで挑みあわよくば殺そうとした。しかしドラゴンにより返り討ちに遭った。そして謹慎になり、姉の千冬からも縁を切られた。

 その正体は織斑夫妻が作った人造人間の一人。千冬たちが健やかに育つように、同じ目線の存在として作られた。しかし神代洋一によってプログラムを書き換えられ、自分と千冬以外を見下すようになってしまった。

 縁を切られた後、キル・スプリガンによって謹慎室から脱出し、スカウトされる。そして新たな専用機『灰翼』を受け取り、開理たちと戦う。戦闘開始直後から開理を墜とし、喜んだのもつかの間、簪達が二次移行し焦るが、灰翼に使われたコアが『面白くしたい』と灰翼を二次移行させ『灰翼・憎苦(はいよく・ぞうく)』となった。しかし三次移行して復活した開理に一方的に倒された。現在は散とキル・スプリガンメンバーと別々の部屋に隔離されている。

 

 『俺が居れば負けることはない!!』

 

 

 ・篠ノ之散

 

 予想CV:石上静香

 

 元IS学園一年一組所属

 キル・スプリガンメンバー

 

 身長:156cm

 体重:『朗人以外には教えん。』

 専用機:彼岸花→彼岸花・血雨

 

 この作品のアンチ二人目。秋十以外眼中にないいかれたキャラ。剣道をやってはいたが、中学からは部員に暴力を振るい退部になった。

 秋十以外を信じることもなく、実の姉二人さえも自分と秋十のために利用しようとしている。

 IS適正ランクもAからDまであるがD、そしていまだに訓練機を乗りこなせない。彼岸花は洋一やほかのメンバーに教えてもらったので、まともには乗れるようになった。それも秋十が応援していたからだが。秋十と散は互いに恋愛感情に近い歪な愛情を抱いていて、互いに欠けると思考がまとまらなくなる。

 秋十と同じように彼岸花のコアが二次移行を開始して『彼岸花・血雨(ひがんばな・ちさめ)』となったが、開理に返り討ちに遭っている。

 

 『秋十以上に素晴らしい人間など居るはずがないだろう!』

 

 

 ・織斑零季

 

 予想CV:大塚明夫

 

 

 この作品で一番といってもいいほど不幸な夫婦の夫。しかし彼は何も悪いことはしていない。自分と妻の研究を子供たちのために使おうとした心優しき人。ただ自分に自信がなく、些細なことでも子供が傷つくだけで自分のせいと思いこむほどネガティブ。

 秋十と散をおかしくしてしまい、子供たちのもとからも去ったことに責任を感じ、開理がキル・スプリガンを止めてくれるまでは、脅迫されていることもあり洋一と凪以外に居場所がバレないようにした。

 今はキル・スプリガンとの因縁が終わったため、夫婦で死に場所を探している。

 

 『もうこれ以上、あの子たちを不幸にしたくないんだ!』

 

 

 ・織斑始春

 

 予想CV:大原さやか

 

 

 愛情とヒステリック衝動に悩まされ続けた悲しき奥さん。零季にはヒステリーを起こしたことはないが、いつ子供たちや零季に暴力や暴言を吐いてしまわないかという恐怖でいつも泣いていた。千冬たちを捨てたことでしばらく吐いたり、自暴自棄になったりしてそのたびに零季に謝ったりしていたが、子供たちが遠くでも立派に成長してくれている現在は嬉し涙をこぼすことが増えた。

 今は誰にもバレずに夫婦で死のうとしている。

 

 『私は、あの子たちが無事ならそれで...。』

 




 声優陣あてはめですが、豪華ですね!前回も言いましたが、ギャラは払えないですね~。
 さて次回は、ISコアたちの設定集です。機体情報はまだ描けません。オーネストだけで一話まるまる潰すほど機体情報があるんで(汗)。
 次回も明日投稿予定です。お楽しみに!感想、誤字脱字報告お待ちしております!
 それではまた次回、読了ありがとうございました。


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#設定8 ISのコア人格たち

 こんばんは!青海翠果です!スプラトゥーン2を買ってしまいました...わかばシューターって強いんだ(謎)。
 今回はISのコア人格たちの設定集です。予想声優陣が本当に豪華です。※あくまで作者の予想です。
 それでは、設定8スタート!


 

 ・オーネスト(No.k001)

 

 予想CV:水瀬いのり

 

 見た目:フェアリーテイルのエドラスウェンディを銀髪で、衣装は白と翠のワンピースで、目はエメラルドグリーン。

 

 開理が初めて作ったISコアに生まれた人格。真面目でデータ管理も優秀。創造主にして操縦者の開理には振り回されているが、何があっても信じることは忘れない。

 

 『私は、マスターの翼ですから!』

 

 

 ・バハムート

 

 予想CV:中村悠一

 

 人間態の見た目:禁書目録のステイルを緑髪にしてマントは銀色。

 

 もう一人の転生者。元々は社畜のサラリーマン。転生の時に神から『その世界には元から主人公となった転生者がいる。その者を支えてほしい。』と言われ、かなりのお人好しな彼は二つ返事で引き受けた。

 出現するのはバースト・バハムートの時だけ。

 

 『さあ、暴れさせてもらう!』

 

 

 ・ミネルヴァ(No.k002)

 

 予想CV:大橋彩香

 

 見た目:ラブライブの小泉花陽を赤髪にした姿。服装は赤と白のゴスロリ服。

 

 開理が作った二つ目のコアに生まれた人格。明るい性格で炎や熱に関するワードが好き(燃える、焼く、熱々など)。

 

 『マスター、ウェルダンで行こー!!』

 

 

 ・エリュシオン(No.k003)

 

 予想CV:子安武人

 

 見た目:銀河英雄伝説のラインハルトの毛先を銀にした姿。服装は紺と銀。

 

 開理が作った三つ目のコアに生まれた人格。冷静な性格で、ポジティブな言葉を好む。(希望、成長など)。

 

 『我が主、共に輝く未来を守ろう。』

 

 

 ・ツクヨミ(No.k004)

 

 予想CV:南條愛乃

 

 見た目:ペルソナ4の天城雪子(着物姿)に三日月の髪飾りをしている。着物は黒に金と銀の帯。

 

 開理が作った四つ目のコアに生まれた人格。丁寧な口調で月に関連する言葉をよく使う。

 

 『主人、ツクヨミはずっとあなたと共にあります...。』

 

 

 ・イザナミ(No.k007)

 

 予想CV:加隈亜衣

 

 見た目:ヴァルキリーコネクトのアマテラスを赤と金の交互のストライプにした髪色。後ろの武器は取ってある。

 

 開理が作った七つ目のコアに生まれた人格。曲がったことを嫌い、古風な口調で話す。

 

 『主よ、我が刃を思う存分振るってくだされ!』

 

 

 ・カンナカムイ(No.k008)

 

 予想CV:釘宮理恵

 

 見た目:バンドリの湊友希那を黒髪で毛先は金。

 

 開理が作った八つ目のコアに生まれた人格。口数は少ないが鈴のことを考えて喋っている。

 

 『ご主人がそれでいいなら、私は構わないよ?』

 

 

 ・シュヴァルツェア(No.k026)

 

 予想CV:伊藤美来

 

 見た目:転スラのリムルを銀髪で毛先を黒くした姿。服は灰色のコート。

 

 開理が作った26個目のコアに生まれた人格。あまり喋ることはないが、たまにラウラにアドバイスしたりする。

 

 『マスター、三時の方向から敵反応...!』

 

 

 ・ノルン(No.tk002)

 

 予想CV:早見沙織

 

 見た目:このすばのアクアの髪色をもっと深い青にした姿。服装は青と黒のドレス。

 

 開理が束の作ったコアに改良を施した二つ目のコアに生まれた人格。真面目な性格でセシリアとは代表候補生になったばかりからの付き合いなので、彼女のことをよく知っている。

 

 『マスター、そろそろ創造主様とのデートのお時間ですよ。』

 

 

 ・ヴィクト(No.k019)

 

 予想CV:竹達彩奈

 

 見た目:ラブライブの東條希を髪色を少し明るい紫にした姿。服装は花柄のオレンジと緑色のドレス。

 

 開理が作った19個目のコアに生まれた人格。穏やかな性格で、シャルロットに時にアドバイスしながら見守っている。

 

 『マスター、今日は創造主様に何を作るの?』

 

 

 ・ペルセウス(No.tk003)

 

 予想CV:鬼頭明里

 

 見た目:バンドリの青葉モカの髪色を青色にした姿。服装はフリルのついた蒼いドレス。

 

 開理が束の作ったコアに改良を施した三つ目のコアに生まれた人格。のんびりした性格で、たまに真剣な口調になることもある。

 

 『マスター、今日もお疲れ様ぁ。』

 

 

 ・パンドラ(No.tk001)

 

 予想CV:小倉唯

 

 見た目:ごちうさのチノちゃんの髪の毛先を紫にした姿。紫と水色のグラデーションのドレス。

 

 開理が束の作ったコアに改良を施した一つ目のコアに生まれた人格。幼い少年のようなすこし無邪気な性格。

 

 『マスター、創造主様はまだ寝てるみたいだよ?』

 

 

 

 

 




 見た目も作者の偏見です。こんな豪華アニメは今までなかったよね?
 さて次回から、ついに番外編を進めようと思います!これでそろそろ物語が追い付いたので頑張っていきます。
 次回も明日投稿予定です。感想、誤字脱字報告お待ちしております!
 それではまた次回、読了ありがとうございました。


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