不細工でもモテたい (駆け出しの一般人)
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1、異変と新しい道

文才がない一般人です。
素人作品なので温かい目で御願いします。


細かすぎて何言っているのかわからない時があるかもしれません


自己紹介をさせてくれ。

俺の名は伊吹 焔(いぶきほむら)だ。顔がきもいということで灰色の青春真っただ中だ!一部の人はそうでもないというが殆どが「きもい」と・・・どちらかにしてくれや・・・

ーーーーーーーーーー

 

 

今日から夏休みだから商店街に行こうとしたらおかしいんだ。海の方から轟音が鳴り響いている。おまけに深海棲艦という奴らが襲ってきているらしい。それに対抗してるのが艦娘と言われている子たちらしい。俺は知らんぞこの二つの存在・・・

 

とまぁ、外を歩いているとさ、みんなの視線が凄いんだよ。有名人になった気分だよ。でも違うんだよなぁ~俺はきもいで定評があるから多分そっちの方だ。無念。まったく、ブサイクがモテる世界はいつ来るのかや否や・・・

 

「いいことないかな~」

 

ふと、近くの本屋で料理の本を立ち読みしてると小さい人形が動いているんだよ。怖い。なにこの子たち。でもよく見ると可愛いな。貰っていってもいいのかな。すごく懐いているし

 

「あの~店員さん」

 

「は、はい!!」

 

なぜそんなに緊張している。俺がきもいからか!そうなんだろ!

 

「この動く小さい人形お幾らでしょうか?」

 

「え、人形ですか?どこに?」

 

俺は指をさすも見当たらないらしい。え、俺まずくね?怪しい人になってしまったよ?

まさか、見えているのは俺だけなのか!?

 

「あ、いえ、すみませんでした・・・」

 

「あの何処に御住みですか?」

 

「近所ですよ。赤い家に住んでます」

 

「「・・・」」

 

店員(あの少年かっこよかったな~俺もああなりてぇ)

 

俺は気まずくなって逃げちまったよ・・・チキンだな。ん、ついてきている・・・だと!?あ、肩に乗った。ん~かっこいいな。使い魔みたいだ。かわいいが。

 

俺への熱い視線がたまらないぜ。家に帰るか。

 

 

「ふう~ソファーは最高だぜ」

 

結局使い魔も来てしまったな。こいつ話せないのか。ジェスチャー上手くね?めっちゃ伝わる!

 

「ん~おかしい。おかしすぎる」

 

俺はやっと大事なことに気が付いたんだ。この世界はきもいやつが多すぎる!テレビをつけたら九割きもいやつだぞ。それかエイリアンか。残りの奴見てみろめっちゃ美しい!イケメンやぞ!なんで自分の事ブサイク言っとるんじゃぁあああ!

 

「解せぬ・・・ん、待てよこの世界ってまさか・・・」

 

俺は慌てて鏡に向かって叫んだよ。

 

「使い魔よ!俺はどっちだ!かっこいいか!きもいかどっちだ!」

 

使い魔は前者の方に旗を振った。どこから出したんだよ・・・

 

「まじかよ・・・外の視線は・・・カッコいいという眼差しであったのか」

 

使い魔も頷いている。こっちの言葉はわかるんだな。てか、どうした世界。天変地異でも起こったか!?斉木のやろうが超能力で変えたか!?

 

「とりあえず・・・自信持つか・・・俺には似合わないが」

 

「あ、寝たらリセットされんじゃね?」

 

俺は寝た。先に言っておく無理だった。

 

 

 

 

 

店員「もしもし、海軍ですか?提督の候補とみられる少年を発見しました。本店の近所の赤い家に住んでいるそうです。はい。ありがとうございます。失礼します」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「何!?舞鶴の提督が敵前逃亡して死んだだと!?ふざけているのか!!」

 

「は、はい!そのような報告が大淀から伝えられました。」

 

怒鳴っているのは大本営の元帥である。いつも冷静沈着である彼がなぜ取り乱しているのか。それは・・・

 

敵勢力の多さからだ。舞鎮周辺に数多の深海棲艦が現れたのだ。エリート級やフラグシップもかなりの多さだ。それに舞鎮の提督が怖気づいて逃げてしまった。運悪く流れ弾の砲弾が当たった建物のがれきに埋もれ死亡したのだ。それにただでさえ提督になる人が少ないというのに失ったのだ。

 

「頼むぞ舞鎮の艦娘達よ・・・応援と共に追い返してくれ」

 

暫くして上城元帥に報告が来た。

 

「元帥殿、報告。舞鶴鎮守府に現れた深海棲艦の撃退に成功。しかし、我々の応援艦隊も含め被害が甚大とのこと。また、建物も流れ弾により破壊、破損が多く見られる模様。以上」

 

「ご苦労であった」

 

なんとか舞鶴鎮守府の攻防が終わったらしい。轟沈者が出なくて良かった思う元帥であった。

 

「大和よ。茶を入れてくれんか」

 

「分かりました」

 

(新しい提督を探すか・・・と言っても見つからないしな。いても拒否するであろう)

 

「どうぞ」

 

「ありがとう」

 

そこへドアがノックされ、応答する

 

「何用だ」

 

「それが、新しい提督候補が見つかったとのことです!」

 

「ほう・・・詳しく」

 

店員から聞いた通りに報告をする男

 

「商店街の赤い家か・・・今すぐ行くぞ!」

 

この男、元帥は珍しく笑っていた。候補となる男がどんな人かも知らずに。

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ピンポーン

 

「だれだよ・・・」

 

気持ちよく寝ていたのを邪魔されるとイラつくよね・・・しかも寝てからまだ一時間だし。一番眠い時だよ!

 

「だれも居ないのか?ここであってんであろうな。部下よ」

 

「しっかりとデータベースで調べましたし・・・」

 

調べた?え、俺なんかしたか?怖くなってきたよ

 

「はい~どちらさん?」

 

え、おじさんでないですか。初めて顔を合わせましたよ。

 

「訪問販売お断りです。では」

 

「ま、まってくれ!話があるんだ」

 

「何でしょうか」

 

服装的に軍人なのかな?断ったらアカン。本能がそう言ってるもん。

 

「単刀直入に君、いや、伊吹君はこの小さい妖精が見えるのかな?」

 

「あ、それ、妖精なんですね。使い魔って呼んでしまいましたよ」

 

「つ、使い魔か・・・」

 

やめて、こっちも反応に困るから!

 

「その妖精って勝手に増えるんですね。驚きましたよ」

 

「な、なに?」

 

「ここで話すのもあれですから中へ」

 

やばい、なんで俺は入れてしまったのだろうか。もう、なるようになれよ・・・

 

「これは驚いた・・・」

 

「私も驚きました・・・まさかここまでとは」

 

そうだろうそうだろう。俺も内心驚いたからな。一から十三になってるもん。そんなん出来ひんやん普通!

 

「元帥からのお願いであるが伊吹君、提督になってはくれないか?」

 

「ん~何をするんでしょうか?」

 

「艦娘の指揮をして、深海棲艦を倒す。簡単に言えばな。難しい仕事はほとんどない。なってくれるのであれば全力で支援をしようではないか」

 

「なるほど、艦娘の指揮をすると・・・」

 

「一つの鎮守府が攻撃にあった。そこの提督が死亡し後釜が必要なのだ。しかし、このご時世、提督になりたいという人が居なくてな・・・敵の攻撃を防ぐにも提督の指揮が必要だ。どうか、頼む、なってはくれないか?」

 

元帥って確かめっちゃ偉い人だよね!?その人が俺に頭を下げているよ・・・断りにくい・・・え、妖精がめっちゃ後押ししてくれるんだが・・・まぁ、いい。この国の役に立とうではないか!!ハッハッハッハッハ!!

 

「わかりました。その願い受けます。支援宜しくお願いしますね」

 

「そうか!ありがたい!感謝する!では、大本営の方まで来てもらう。荷物は後日私の部下がすべて持っていく」

 

「え、あ、はい。わかりました」

 

え、荷物?後で?えぇ、自分で運べないのですか・・・!

 

 

 

 

 

 

 

 

なんだかんだ言ってこの証明書を貰うと提督か・・・わくわくするような不安なような・・・

 

「これからよろしく頼む。伊吹少将」

 

「は、ありがとうございます。上城元帥殿」

 

正式な授与は終わったな・・・緊張した~

 

「早速だが舞鶴鎮守府に移動してもらう。頑張ってくれ」

 

「ありがとうございます」

 

堅苦しいのは慣れないな~ラフに行こうよラフに

 

「あぁ、伊吹君、艦娘の容姿がその・・・酷いのだ」

 

「え・・・」

 

「隠すつもりはなかったんだ。どうか誤解しないでくれ」

 

「そんなにひどいのですか?自分はまだ見たことが無いので・・・」

 

「あぁ、私も仲良くは接しているのだがやはりな・・・思うところはある」

 

えぇ!!!!いうの遅くない!?ウッソでしょこの元帥!このハゲー!!あ、禿げてない・・・

 

「大和、入ってきてくれ」

 

うおおおおおお、めっちゃ美人じゃん!あ、この世界美醜逆転なのか・・・忘れてましたてへぺろ☆彡

 

「や、大和です・・・」

 

「これはこれは、初めまして伊吹 焔です。よろしくお願い致しますね。大和さん」

 

「よろしくお願いします」

 

やば、嫁にしていいでしょうか

 

「君、何とも思わないのかね?」

 

「いえ、特に何も」

 

「そ、そうか・・・酷いとは思わないのかね?」

 

「酷い・・・と言いますと?」

 

どこが酷いんじゃボケぇ!俺の価値観からするとめっちゃモテるでキミィ!!

 

「容姿とか・・・」

 

「いえ。特に何も」

 

「そ、そうか・・・では、時間だ。行ってこい」

 

「お世話になりました!」

 

艦娘ってあんなに美人なんだな~・・・ん、全員とは限らんな。気張っていこう。

 

 

 

「しかし、大和よ。どうだあいつは」

 

「とても、かっこよかったです・・・しかも、笑顔で挨拶をしてくださいました」

 

「そうか、私も美男だと感じた。後はうまくやってくれるかどうかだな・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ふぅ~着いたよ。もう夕方だよ。三時間も座ってるとお尻が真っすぐになるな。

 

「しかし・・・ぼろいな」

 

元帥さんよぉ、ここまで建物ぼろいとか聞いてませんよ?崩れたてじゃないですか。出来立てですよ。もう・・・帰りたい・・・

 

お、門の横の詰め所は憲兵か?

 

「誰かいるか?」

 

「どちらさんでしょうか?一般人は立ち入り禁止です」

 

「新しく提督になる伊吹だ。よろしく頼む」

 

「はっ!お待ちしておりました!しかし、先程、深海棲艦の攻撃にあったばかりでして復興が追い付いていません」

 

やはり出来立てであったかぁぁぁああ!

 

「そうか、それは構わない。中へ、良いか?」

 

「どうぞ」

 

あぁ~早くかわいい子に会いたいよ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 




学校側には軍が説明(脅し)しました・・・


次回も宜しくお願いします。


元帥・・・上城 淳 普段は冷静沈着な人

提督・・・伊吹 焔 よく脳内でテンパる


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2、着任と勘違い

ご指摘ありがとうございます。

素人作品なので温かい目で見てくれるとありがたいです。










あれ、前任が死んだのって今日・・・?まぁ、いいか!

移動の時間で艦娘の名前については大体覚えたからな・・・誰が迎えに来るのか

 

「それにしても静かだな~」

 

そうなのだ。とても静かなのだ。本当に復興しているのかという具合にな・・・放置の間違いでないのか?

 

俺が来るのは知っているだろう。なんせ、憲兵が知っていたからな!

 

「ん、出迎えは無いのね・・・」

 

めっちゃ悲しいよ。さすがに誰か来てよ・・・泣くよ。

 

あ、誰か来た!?嬉しいわ!!

 

「す、すみません!出迎え遅れまし・・・た・・・?」

 

えぇーとこの子は確か大淀だったかな?はい。遅れてましたよ。てか、なんで疑問形なのだろうか。それよりもめっちゃ可愛くね!?何が酷いだアホか!

 

「気にすることは無い。私も来たばかりだ。改めて、本日着任する伊吹だ。よろしく頼む」

 

あ、無意識に握手求めてしまったよ・・・大丈夫かな。嫌われないかな・・・?

 

「軽巡洋艦の大淀です!こ、こちらこそ宜しくお願い致しましゅ!!」

 

あ、噛んだね。うん、噛んだ。かわいいなおい!!あぁ~女性の手って柔いのね・・・

 

 

ーーーーーーーーーーー

side大淀

 

書類全部燃えたので聞いてませんよ!こんなにもカッコよい青年が来るなんて!こんな醜いところに着任されるなんて・・・どんなお方なのでしょうか!?

 

初めて握手を求められました・・・私・・・私、感激です!!でも・・・やっぱり酷いと思われているのでしょうね・・・

 

out

ーーーーーーーーーーーー

 

 

いつまでも触り続けることが出来そうな柔らかさ・・・おっといかんいかん

 

「では、案内を頼む」

 

「は、はい!」

 

なんでこの子ガチガチに緊張しているんだ?やはり、慣れないのか・・・この顔に!!

 

「現在、すべての艦娘が食堂に集まっています。着任の挨拶を御願いします」

 

お、仕事モードになったか

 

「わかった」

 

ふぅ~緊張するぜ!!なんせ、こんなにべっぴんさんを目の前にして話す機会なんて無かったからな!!もう死んでもいいぜ!

 

てか、みんな固まりすぎてないですか。凍ったのですか?目、乾かないんですか?私心配ですよ。そんなに異端者みたいな目で見ないで固まらないで~~!!

 

「わ、私が本日着任することになった伊吹 焔だ。以後よろしく頼む。襲撃に合ったと聞き落ち着いていられなかった。みんな無事でよかったと思う。以上だ」

 

何か反応してよ~~~拍手くらい頂戴!!滑ったような雰囲気が嫌いなのよ!!

 

「あ、ありがとうございました」

 

慣れているつもりであったがやはり滑りたくないな・・・

 

「提督、何か連絡をお持ちでしょうか?」

 

「一つある。この鎮守府はボロボロだ。という訳で改装、リフォームを行う。ついでにお前らの身の回りの物もある程度は揃えてやるつもりだ。一週間は騒音や隙間風に我慢してくれ」

 

相変わらず、目を見開いているな・・・俺何か変なこと言ったのかな・・・自信なくしちゃうよ?あ、目薬買っておくか。

 

「解散!」

 

あれ?動かないんですか?先に帰りますよ?大淀さん執務室行ってあんなことやこんなことしませんか?????

 

ここが執務室か・・・外が丸見えですね。上城元帥に支援たのも・・・

 

「そういえば大淀よ・・・なぜあいつらは動かなかったんだ?それに無反応であった。第一印象で嫌われたか」

 

「そ、それは・・・何といいますかその・・・」

 

なんだ、歯切れが悪すぎるぞ!もうさ、きもいならきもいって言ってよ!!はぐらかされると余計傷つくんだからね!?

 

「やはり・・・この容姿だからか・・・」

 

「はい・・・私達艦娘は世界でも最も容姿が酷いと言われているのでわざわざこのような場所に来ようとする人がいないんですよ・・・いても・・・私たちのような酷い顔の人たちでしょうか・・・それか、その逆か・・・」

 

「そ、そうだったのか。すまないな大淀」

 

え、結構重たくね?こんなに重たいとは思わなかったよ。世界で最もひどいなんて!!俺にしたら楽園だぞ!?胃袋大丈夫かな?胃薬買っておこ。

 

「リフォームのk「「なんだとぉぉぉぉおおおおお!?!?!?」・・・なんだこの声は!?」

 

「何かあったのでしょうか!?多分食堂です。急ぎましょう」

 

「わ、わかった!」

 

かなり綺麗にそろっていましたよ。オーケストラでも出来そうですね。はい。

 

「大丈夫か!?何があった!?」

 

「「うわぁぁぁぁああああ!!でたぁぁぁぁああああ!」」

 

「何が出たんだ!?」

 

やばい、合唱コンクール優勝だぞ!!おめでとう!いや違う。何があったんだ!!みんな俺の方見てるな・・・まさかGか!?居ないな・・・後ろに幽霊!?居ないな・・・まさか俺か!?俺なのか!?!?!?

 

「俺か・・・??」

 

やばい、俺だったわ。ニンゲンですよ。死んでませんよ。てか、頷くの揃いすぎだろ!クールなキャラで有名な加賀さんも驚いていたよ!レアだね!

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

side?

 

私達の気持ちはこれまで以上に一つとなっているでしょう。本日着任する提督が・・・絶世のイケメンと言っていいほど美しい人なのですから。

 

決して提督の言葉を遮ろうなんてしない雰囲気、目に焼き付けるほどの眼差しを艦娘が多数います。多分、最初で最後かもしれない生のイケメンなんですから・・・略して生メン・・・?美味しそうです。さすがに気分が高揚します。

 

提督が去り徐々に我に返る艦娘が増えてきました。また私たちの気持ちは一つになりました。大きい叫び声を上げたら例の生メンが慌ててきました。美味しそうです。そして、また気持ちが一つになりました。生メンも驚いている様子です。まさか自分だとは思わなかったのでしょう。私も目に焼き付けておきましょう・・・

 

out

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「そ、そんなに俺がダメ(人間性)なのか?」

 

(艦娘一同頷く⦅カッコよすぎてダメ⦆)

 

やば、一同頷いているよ・・・どうするのさ・・・この世界でイケメンとして生きられると思ったら人間性がダメだったか!!クソ!あの挨拶で見破った・・・のか?よし、改心しよう。うん、しよう。

 

 

「そ、そうか・・・ならば執務室へ戻る」

 

あぁ~もうだめだ。性格ってどう直すんだ?思い込むのか?それとも修行か!?

 

「て、提督・・・」

 

大淀、何も言うな。性格が悪いのは自覚がなかったが・・・枕濡らして寝よう

 

「執務室の壁が・・・直っておる!」

 

つ、使い魔よ!お前が直したのか!こんな力があるなんて・・・今日はパフェだ!!

 

元帥にも資材の支援を頼んだし、明日明後日で終わるかな??住むなら新築がいいよな!!

 

・・・俺の性格も新築にならないかな・・・

 

 

 

 

 




誤字脱字があれば遠慮なくご指摘ください。


次回話も宜しくお願い致します。


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3、対面

素人作品なので温かい目で御願い致します。


元帥に頼んだ資材も無事に届いたし、いつの間にかリフォーム終わっていたんだが・・・まさか妖精がすべて終わらしたとかいうんじゃないよな・・?

 

「そのまさかだよ」

 

誰だ!と思い周りを見るがだれも居ないよ・・・怖い・・・

 

「経緯は分らんがやはり新築というのは気持ちいいよな」

 

さて、執務室の中もいつの間にか変わっているが気にしたら負けなのだよ。諸君。

 

あ、そろそろとりあえず秘書官の長門が来るな・・・

 

「提督、失礼する。秘書官の長門だ」

 

「あぁ、よろしく頼む」

 

ん~~~~かわええなぁ~~極楽極楽。

 

「提督よ、朝起きたら鎮守府全体の改装が終わっていたんだが・・・」

 

「あぁ、そのことか。おおかた妖精がやってくれたようだ。礼を言っとくように」

 

やっぱり妖精怖くね?どんな特殊能力だよ。

 

「どうだ、みんなの傷は癒えたか?」

 

「あぁ、贅沢に修復材を使わせてもった」

 

「そうか、ではいつも通り開始とするか」

 

修復材ってなんだ?文字通りなのか?贅沢って言っていたがレアなのか???まじか!

 

さて、何時間だろうか・・・無言で執務をする雰囲気。俺には耐えられない。無理だ!何か喋ってくれ!!長門の顔が赤いのだが風邪みたいだな。風邪薬も追加っと。何か話題を作らなければ!

 

「長門よ」

 

「はぁい!」

 

なぜ、声が裏返っている。いきなり呼んだのは済まないがそこまで・・・

 

「人間性・・・性格を直すにはどうしたらいいと思うか」

 

「は・・・?」

 

なんだ。文句あるのか。今更直したって遅いってか!?あぁ?クッソ、かわいいから許す

 

「い、いや・・・例えばの話だ」

 

「そ、そうか。やはり気持ちや考えを改めることが効果的ではないのか?」

 

そうか、気持ちや考えか。参考にするよ。治るかな~~

 

「なるほど」

 

あぁ、やべ。会話終了。

 

「長門」

 

「なんだ」

 

お、二回目は普通だな!

 

「私の容姿はどう思う」

 

「なっ・・・その・・・かっこいいと思うぞ・・・」

 

あぁ、そうだ。俺はカッコいい!この世界ではな!!御世辞かと思うがこの世界では世辞ではない!!性格も容姿のようにカッコよくならんかな・・・

 

「そうだ長門よ」

 

「まだ何かあるのか」

 

お、怒ってらっしゃる・・・さすがにしつこかったか・・!?まぁいい。嫌われないといいな・・・

 

「君たちの実力が見たい。他の鎮守府と演習がしたいのだが」

 

「あてがあるのか?」

 

「いや、演習を快諾する鎮守府があれば教えてほしい」

 

「そうか、確か佐世保の提督はよく演習を行っている。我々も何回か行った。なんなら申し込んでおくが・・・」

 

「そうか、では長門よ頼む。日程はあちらに合わせてくれ。こちらから出向くと」

 

「了解した」

 

ふぅ~なんか思わぬ方向へ会話が弾んだな。いや、当たり前の内容だった気が・・・

長門は申込に執務室から出てしまったか・・・佐世保の提督どんな人なんだろうな~顔で判断したらダメだよな。やっぱり。男の付き合いで飲みに行けたりしたらいいな・・・

 

ん、戻ってきたか。早いな。

 

「提督よ、申し込みが許可された。日程は明後日だ。編成を考えなければ」

 

「ご苦労。私も詳しいことはいまいち分からない。一緒に考えてくれるか?」

 

「ぁ・・・り、了解した」

 

余計に顔が赤くなったな・・・熱やばいんじゃね?とりあえず、倒れそうだったら仮眠室で寝かせるか・・・(ゲス顔スマイル)。ダメダメ、こんなんじゃ性格は治らんぞ!!!

今は編成を考えろ・・・考えろ。

 

「やはり、無難に戦艦2重巡1空母2駆逐1の艦隊。」

 

「そうだな、それが無難だ」

 

お、肯定してくれたな・・・ありがたや

 

さて、とりあえず練度が高い子から編成していくか・・・

 

決まりました。

 

長門改二(98)、榛名改二(97)、摩耶改二(93)、赤城改(100)、加賀改(100)、不知火改二(99)

 

 

になりますた。赤城加賀はセットのようなものだな・・・てか、練度高いな・・・よし、明後日が楽しみだ!初めて同業の友達ができるかもしれない!!

 

ー榛名、摩耶、赤城、加賀、不知火は執務室へ来るようにー

 

「て、提督からの呼び出しです・・・緊張します」

 

「大丈夫デース!!」

 

「何でしょうか赤城さん」

 

「何か編成のような気がしますね。とりあえず行きましょう」

 

「不知火に・・・落ち度が・・・」

 

「呼び出しかよ・・・良いところだったのによ」

 

呼び出すのも緊張するがその後対面する方が緊張しますね!!!はい!!!

 

「呼び出しのは明後日に行われる佐世保鎮守府との合同演習のメンバーに選ばれた。舞鶴の代表として頑張ってくれ。その件を伝えるだけだ。解散」

 

「「「はい」」」

 

なんだなんだ??一言しかないんすか!!!やっぱ嫌われてんのかね・・・?みんなソワソワしてたしやっぱり嫌なのかな・・・どう思う長門よ」

 

「何がだ?」

 

「あぁ、いや何でもない。やるからには勝つぞ」

 

「当たり前だ」

 

あぶねーー声に出てたのかよ。気をつけないと血まみれになるかもしれんな・・・

 

 

 

 

 

なんだかんだ演習当日になっちまったな・・・時間が経つのは早いぜやっぱり。大切にしないとな。

 

「準備はいいか。みんな」

 

「いつでもいいです」

 

~~~~~~~~~~

 

はい、とうちゃーく結構時間かかったがこんなもんだろう。海の上は気持ちいな。怖いが。

 

「ここが佐世保か・・・立派な面構えだな」

 

「提督の鎮守府も負けておらんぞ」

 

「当たり前だ」

 

ありがとう長門よ。話しかけてくれて。ここまで葬式だったからな雰囲気が。

 

「出迎えがいるな。急ぐか」

 

白い姿は・・・提督さんではないか!!酒飲もうぜ!!

 

なぁ、違和感しかないんだが。女じゃね?遠くからしか見てないが・・・大きい・・・

 

「長門よ、ここの提督は女か?」

 

「そうだが、言ってなかったか?」

 

「そうか」

 

はい、言ってませーん。嘘つきでーす。初めてここで聞きましたー。裸の付き合いとか出来ないではないか!!あ~同性の提督さんはいずこへ・・・

 

あ~やっぱり女性でしたか。焔、緊張します。スタイルがいいお方ですもの。艦娘達にも引けを取らないほど・・・これ口にしたらセクハラだからね。

 

「出迎え感謝・・・」

 

あぁ、なんと美しいお方なのだろうか・・・すべてを包み込んでくれそうな瞳。長い黒髪。そして胸!!我が人生一片の悔いなし!!!

 

 

 

 




誤字脱字がありましたら遠慮なくご指摘ください。

次回話も宜しくお願い致します。


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4、演習

素人作品なので温かい目で御願い致します。


俺の目の前に凄くべっぴんさんがいる。凄くだ。よく見ると大和に似ているような気がする。親ですと言っても認められるレベルじゃないですかね!?えぇ?

 

「美しい・・・」

 

「・・・?あの、どうかされましたか?」

 

「あぁ、いや何でもないです・・・感謝します。私は伊吹 焔と申します」

 

「こちらこそ出迎えてくださりありがとうございます。紅月 紅葉(べにづき くれは)です」

 

確実に声に漏れていた気がするんだが、なんというスルースキルであるか・・・ここは、落ち着いていかないと童貞臭丸出しになってしまうな。気張ってこ!

 

「今回、演習を快諾してくださりありがとうございます。では、早速ですが行いましょう」

 

「そうですね。補給や食事を済ませてからということで、一時間後の一三〇〇にしましょう」

 

「わかりました」

 

あぁ、眩しい!なんてにこやかな人なんだ!!微笑んだ時の顔がえぐ過ぎる!(良い意味で)しかも、引っ張っていきそうなお姉さんタイプとは・・・でも、なんか俺を見ても「イケメンだ!」みたいな感じで驚いてなかったな・・・

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

side?

 

今日は舞鶴鎮守府の方々との演習という事で私は門の前で待っています・・・いつもは私も言えた義理ではないのですが・・・その、酷い方(女)ばかりでしたから。たまに男もいましたが同じです。ここで出会いがあるなんて天変地異が無い限り無理でしょう。

 

あ、舞鶴の方々が来ました。前任と同じ男の方ですね。どんな人なんでしょうか・・・?

 

まずいです・・・こんな最もひどいと言われている職場にこんなにも・・・カッコいい人がいるなんて・・・耳で囁かれたら女として濡れそうです。どこがとは言いませんよ。

 

何か動きがぎこちないです・・・やはり、私も酷いと言われていますから仕方がないですよね。こんな容姿をかわいいとか美しいとかいう人なんて・・・

 

居ました。目の前に居ました。どうしてでしょうか。人生23年、初めて言われました。

あーあー、聞こえないふり聞こえなふり!!私ニヤニヤしてないでしょうか!?とにかく話を変えないと!!

 

イケメンに言われてニヤニヤが止まらなかったです。確実に変な人として認知されたでしょう。

 

out

ーーーーーーーーーーーーーー

 

さて、一時間もありますね!!紅月さんとお話ししましょう!!

 

「では、補給と食事を済ませてこい。私は紅月提督と話をしてくる」

 

「提督、集合時間と場所は」

 

「後程、放送をかける予定だ。それまで調整等を行っとく事」

 

「了解した」

 

 

さ~て、紅月さん~どこでしょうか~居ました

 

「紅月さん、お話よろしいでしょうか?」

 

「済みません、今は少し忙しくて・・・後程でいいでしょうか?」

 

「はい、大丈夫です。では」

 

・・・、・・・艦娘と戯れてますね・・・誘い振られました。嫌われているのでしょうか。そうだとしたら、メンタル的に轟沈しますよ。暇だな、飯食おう

 

~~~~~~~~~~~~~~

 

「ふぅ~食った食った」

 

「お粗末様です」

 

「素晴らしい料理です。もっと自信を持ってください」

 

「ありがとうございます!!」

 

此処の間宮も顔が赤いんだな。風邪かと思ったがもともと赤かったんだな。誤解誤解。さて、良い時間だし呼びだしますか~

 

~~~~~~~~~~~~~~

 

はい、全員集合しました~すごい迫力です。なんと言うか・・・佐世保の艦娘たちの目つきが鋭いと言いますか、歴戦を潜り抜けたかのような目をしてます!舞鶴の皆、負けないで!!

 

「では、各自演習場に行ってちょうだい。準備が出来たら合図するわ」

 

「では、移動、御願いします」

 

初演習緊張します!!俺は出ないんだがな・・・でも、緊張するじゃん?しかし、相手の編成はガチですね

 

大和改(100)、武蔵改(100)、翔鶴改二(90)、瑞鶴改(91)、北上改二(100)、大井改二(99)

 

確実に勝ちに来ている・・・大丈夫かな・・・オーバーキルしないでよね??え、司会役?俺ですか?嫌ですよ!怖いですもん!!

 

「これより、舞鶴と佐世保の合同演習を行う!!始めっ!!」

 

あ~緊張した。終わりもあるのか~節目はどこでしょうか

 

とりあえず、雑談交えながら演習を見るとしますか!

 

「あの紅月さん」

 

「なんでしょうか?」

 

受け答え一つ一つ眩しすぎる!!

 

「なんというか・・・紅月さんの鎮守府は歴戦揃いなんですね。目つきが鋭く私、圧倒されました。それに、雰囲気がいいと言いますか、距離が近くてとても住みやすそうでした。私も、紅月さんのような鎮守府を作ってみたいです。しかし、私は舞鶴の皆から嫌われているようで・・・難しいんですかね・・・」

 

あ、普通に人生相談みたくなってしまった!まぁ、いいか!

 

「ありがとうございます。作れますよ。伊吹さんならきっと・・・私応援しますよ。伊吹さんはこんな私達の姿を見て嫌な顔をしたりとしませんでした。あの子たちにも優しくされていましたし。嫌われているのはきっと・・・違うんでないでしょうか?その・・・伊吹さんはカッコいいですし・・・その照れと言いますか恥ずかしいと言いますか・・・その類ではないのでしょうか?」

 

「作れるか・・・そうですね、頑張ります。質問ばかりで申し訳ないのですが、性格を直すにはどうしたらいいのでしょうか・・・?」

 

「性格ですか・・・どこか悪いのでしょうか?」

 

「その・・・みんなからダメと言われたので・・・」

 

「そうでしたか、しかし、今までの対応といいすべて問題は無いと思いますが・・・どうなんでしょうか。すみません、力になれそうにありません」

 

「いえ、ありがとうございます」

 

人生相談でしたね。一言一言、素晴らしい!隣にいるからいい匂いがするぜ!笑顔、100点!!あ、演習の方も見なければ・・・ん、ま、負けている・・・だと!?

俺の作戦が甘かったな・・・うん、これも一つの糧となる

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

side?

 

心臓がバクバク言っています。何故なら、私紅月はイケメンの隣にいるからです。凄いです。やばいです(語彙力)。しかし、この人は本当に嫌がらないんでしょうか?何か質問されました。歴戦ぞろい!?そんな戦場なんて片手で数えられるほどですよ!!居ません!それに住みやすそうだなんて・・・何なら来ますか!!!!舞鶴も私を模範にして住みやすい鎮守府づくりだなんて・・・本当にこの方は何とも思っていないのですね。私達にやさしく接してくれて、イケメンで、これ以上優しくされると私・・・私!落ちちゃう!!

 

out

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

side演習

 

舞鶴艦隊 長門小破、榛名中破、赤城大破、加賀小破、摩耶中破、不知火無傷

 

「佐世保の大和組め・・・なかなかやるではないか」

 

「提督の作戦も良いところまではいったのですが・・・やはり、相手が一枚上手でしたね」

 

「すみません・・・私が大破したばかりに・・・」

 

「赤城さん、追い込む必要はないですよ、下がっていてください。危ないですから」

 

「クッソ、中破か・・・不知火は大丈夫か??」

 

「不知火は無傷です」

 

「提督に良いところ見せてやるぞ!勝つぞ!」

 

「「はい!!」」

 

結果、戦術的敗北・・・無念。

 

=======

 

佐世保艦隊 大和無傷、武蔵中破、翔鶴中破、瑞鶴中破、北上無傷、大井無傷

 

「舞鶴も以前とは違ってなかなかやるな。どう思う大和よ」

 

「確かに、かなり強くなってますね」

 

「大井っち~、油断したら確実に大破だよ~」

 

「わ、わかってますって!!」

 

「翔鶴姉・・・ごめんなさい・・・」

 

「いいのよ瑞鶴。私達はしっかりと役目を果たしたわ」

 

「この演習勝ちましょう!」

 

「「了解!」」

 

結果 戦術的勝利・・・やったね。

 

out

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

やぁ、結果判定終わってみんなが入渠終わるまで雑談タイムといきますか!!

 

「いや~お強いですね。紅月さんの艦隊は」

 

「いえ、それほどでもないですよ。かなり接戦でしたから、舞鶴の皆さんも負けていません」

 

「それは、ありがとうございます」

 

なんということだ・・・アフターフォローも完璧すぎる。笑顔眩しいなおい!かわいいから許す!!

 

「この後、演習に出た皆さんに話を聞きたいのですがよろしいでしょうか?」

 

「はい、構いませんよ。意地悪な質問をしないでくださいね?」

 

なんということだ・・・この、小悪魔的微笑!!素晴らしぃ!!お持ち帰りいいですか!!元の世界では味わえないこの気持ち!収まらねぇええ!!

 

とりあえず、話に行くか・・・あ、紅月さんと少ししか話してない・・・電話番号とか聞いておこう。ついでに写メもいいかな!?!?

 

「あの、もし、よろしければ電話番号貰ってもよろしいでしょうか?あと、せっかくの縁ですし写真を一枚と思いまして」

 

「構わないですよ。後程、お渡ししますね」

 

「ありがとうございます」

 

よっしゃぁぁぁあああ!!!もらったぁぁぁあああ!女性の電話番号なんて母と姉しか持ってなかったから嬉しすぎるぜ!!あ、俺の家族って・・・まぁ、全員美男美女になっているだろう。まだ若いし、姉なんて雑誌のモデルだったりして・・・まぁ、いいや。

 

さてと、話を聞きに行きますか~お、ちょうど入渠完了したみたいだな。

 

「君たち、少しいいかな?」

 

「なんでしょうか?」

 

ん、この子は紅葉さんの子供か(嘘)、それにしてもかわええなぁ~

 

「演習見事であった。是非、日ごろの訓練など、艦娘たちの雰囲気について教えてくれ」

 

「ん~雰囲気ね~めっちゃいいよ~住みやすいし。提督も私達に優しくしてくれるし」

 

「予想通りであったか。訓練とかはどうなんだ?」

 

「それについては私が答えよう。まずは筋トレだ。体を作るのは基本だからな」

 

「なるほど、とても参k「違います!!違くないですけど!」・・・と、言うと?」

 

「なにも、筋トレばかりではないですよ。やってることはほかの鎮守府とはほぼ同じですし、それに今回はあらかた編成について予想をしていましたし」

 

「そうか、参考になる。感謝する」

 

しかし、武蔵という奴は大丈夫か?さらしのようなものズレたらどうするんだ!いっそズラしてやろうか!!!やはり、ほかの鎮守府に行っても容姿は一緒なのか。少し個体差があるようだが。こっちの大井は北上にべったりで少しKSLを感じる。しかし、俺の鎮守府は・・・どちらかと言うと・・・してないな。うん。あ、俺の艦隊も終わったようだな。帰るか!着くのは一九〇〇か。明日は休みだな!!

 

さてと、帰路につく前に電話番号をゲットしたしあとは写真を撮らなければ!!

 

「紅月さん、我々はそろそろ帰還します」

 

「はい、あ、写真・・・お願いします・・・」

 

なぜだろう、この女性、いきなり顔が真っ赤になったぞ!熱か!恋か!どっちだ!

 

「では、遠慮なく・・・」

 

近い・・・近い・・・触れ合ってる!肩がぁぁぁあああ!で、デkおっとこれ以上は豚箱行だ。

 

「ありがとうございます。記念に佐世保の皆さんとも一緒に、どうですか?」

 

「こ、こちらこそありがとうございましゅ・・・あ」

 

ぬおおおおおおおおおおお!こやつ!我を殺しに来ている!!離れなければ!なに!?体が言うこと聞かないだと?であれば、このままじゃ!

 

「その・・・恥ずかしいですね。皆さんを呼んできますね」

 

あぁ~召される~走って行ってしまったよ。美しいよ・・・

 

 

「呼んできました。御願いしますね」

 

「かしこまりました」

 

おぉ、並ぶのが早いな。団体行動優勝だ。おめでとう。諸君。

 

「では、はい、チーズ!!」

 

素晴らしい、こんな美女たちに囲まれて写真なんて!素晴らしすぎるぞ!あ、最後に少し悪戯してやろうか・・・クックック(ゲス顔スマイル)俺の方が年上(25)だし・・・

 

俺の渾身の笑顔食らえ!!

 

「それでは、我々は帰還します。本日はありがとうございました。また機会がありましたら宜しくお願い致しますね。お嬢様」

 

どうだ!やったか!!

 

「あ、あ、あ、あ、はい!!不束者ですが宜しくお願い致しましゅ!!!」

 

あ~~~噛み二回目頂きました~危なく心が轟沈しかけたよ。てか、紅月さん、赤すぎ!やばいよ!それに、言葉の意味が少し・・・アカン、後ろからの視線が痛い。いや、殺気か・・・とにかく睨まれている!これ以上はアカン!!

 

「では、これで」

 

俺は後ろに振り向くとそこにいたのは目のハイライトを消した我が艦隊の皆だった。そして俺は・・・死にかけた。いろんな意味で。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




誤字脱字がありましたら遠慮なくご指摘ください。



次回は遅くなるかもしれませんが宜しくお願い致します。


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5、敵襲

素人作品なので温かい目で御願い致します。

自動保存という便利な機能がありとても嬉しいです。


ん~、少しふざけすぎたかな。反省反省。こんなことするから性格がクソなんだな。でもやめられないのよね~。

 

さて、何回か海に落とされましたが無事にマイハウスへ着きました!やはり、我が家は良いですな!安心するぜ!飯食って寝よう。

 

「ありがとうな、補給して食事にするんだ」

 

「提督よ、風邪ひくなよ」

 

「私は丈夫だ」

 

お前が落としたんだろ!摩耶あぁぁああ!かわいいから許す!

 

「さて、私も食べて寝るか・・・」

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

はい朝です。カップ麺美味しかったです。みんなと食うと気まずいから毎回一人で食ってます。たまに、鳳翔さんと間宮さんが差し入れくれて感謝感激です。

 

「よく寝た」

 

いつもは一人で起きているので誰も起こしに来ません!隣いつの間にか女がいるというイベントも起こりません。いつか・・・実現させたい!!

 

「よっしゃ、今日も一日頑張るぞい!!」

 

今日は書類が少ないはずだから午前までに終わらそう!!

 

「提督、失礼する。なに、もう始めていたのか」

 

「あぁ、今日はなぜかやる気に満ち溢れているのでな。午前で終わらす」

 

「いい心がけだ。手伝おう」

 

「感謝する」

 

・・・、・・・、・・・会話が無い!!!何故だ。なぜこうも会話が無いのだ。何故か長門はこっちをチラチラ見ているし、何かついているのか?今度こっち見たら見つめ返そう。あ、逸らされた。泣いていいですか。

 

「長門よ、何故さっきからこっちを見る」

 

「な・・・そんなに見ていたか?」

 

「あぁ、なめまわすように見ていたぞ」

 

「ッく・・・すまなかった」

 

「少し控えることだな」

 

「あぁ」

 

注意だよね?注意したんだよね!?なんで、めっちゃ怒られたかのように凹んでるんですか!?こっちが凹むよ??まぁ、悪い気はしなかったから良いんだけどね~

 

あ、誰か来た。大淀か

 

「失礼します。提督あてに文書が来ています」

 

「そうか、感謝する」

 

文書だと??恋文か!?全力で応えよう!!

 

=====

 

ー発 本土大本営 上城 淳元帥

 宛 舞鶴鎮守府 伊吹 焔提督

 

 舞鶴鎮守府周辺海域に深海棲艦の活動が多数目撃された。前回の襲撃同様舞鶴への襲撃が考えられる。そのため、前回のような被害を出さぬためにも今一度撃退してほしい。また、損害を被った場合の資源支援等を必要とあらば出すつもりだ。

 もし、襲撃に遭った場合すぐに知らせが欲しい。私の第二艦隊をそちらに向かわせる。襲撃が来ないことを祈るが最悪の事態を考え行動してほしい。

 

=====

 

へぇ~舞鶴鎮守府も大変ですね~敵襲とか・・・舞鶴・・・

 

「舞鶴だと!!!」

 

「提督、どうかされましたか!?」

 

「あぁ、いや、取り乱した。なに、舞鶴へ深海棲艦の襲撃があるかもしれないとのことだ」

 

「それはいつだ?」

 

「わからん。かなりの数らしい。いつ来てもいいように準備をしておけ。このことを全員に知らせるんだ」

 

「分かりました。早速伝えてきます!」

 

頼むよ~来ないでくれよ~~??新築からまだ二週間も経ってないんだぞ!壊されてたまるか!警戒態勢厳となせ!!

 

~~~~~~~~~~~~

 

提督です。先の手紙から二日後の一一〇〇に哨戒部隊から敵影多数との報告が来ました。そうです。フラグを回収してしまいました。提督です。そして、長門と大淀が心配そうに俺を見ています。多分敵前逃亡しないかどうかでしょうか。・・・俺は!!!断じてしない!!!なぜなら!!かわいい子を残して逃げれるか!!それが理由です。

 

「て、提督!指示を!」

 

「長門、戦艦と軽巡以外の各艦種の代表を集めろ。至急だ」

 

「了解した」

 

「提督、作戦は」

 

「待つんだ。今考えている。敵の到達予想時刻はいつだ」

 

「一時間後が濃厚です」

 

「敵の数とこちらが回せる数は」

 

「敵200以上、対してこちらは120回せたらいい方です」

 

「そうか・・・」

 

そうだよ。焦っても仕方ないんだよ・・・やべぇ!戦術思いつかねぇ!!無能がばれるよ!!誰か助けて・・・

あ、赤城とゴーヤ、不知火、那智が来たな。よしよしとりあえず集めただけというね・・・

 

「なぜ、提督は落ち着いて居られるんだ。私は少しばかりか恐怖を抱いている。ほかの子たちも前回の襲撃によりトラウマを抱えているかもしれないんだ」

 

「トラウマか・・・私にはどうにもできないな。落ち着いて居る理由か、それは君たちを信じているからだ」

 

トラウマなんて私対処したことないんで分かりません!!ごめん!!前回の襲撃を撃退したんだから強いんでしょ!?信じてるよ!!・・・戦術とか思いつかねぇ。

 

「大淀、前回はどのようにして防いだ」

 

「前回はまず、艦載機による先制攻撃、砲撃、雷撃の順に波のように攻撃しました。その後は夜戦へ」

 

「それで、あの被害か・・・」

 

「・・・」

 

ん~、この戦術は基本中の基本だね~それでもって鎮守府半壊・・・全壊したのか。これはある意味常識を捨てなければならないか・・・なんで黙ったのでしょうか。癇に触ること言ったのなら全力謝罪!!

 

考えろ俺。常識を捨てろ・・・そうだ・・・思いついたぞ・・・

 

「大淀、この鎮守府には高速艦はいくついる」

 

「駆逐、軽巡など合わせたら80でしょうか」

 

「そうか、川内型と天龍型を旗艦とし以下駆逐艦の5の艦隊を作れ。そして、鎮守府左前方にある無人島で待機だ。至急向かわせろ」

 

「な、なぜでしょうか?」

 

「理由は後で説明する。急げ」

 

「赤城、鎮守府沿岸近くにちょうど良い岩陰がある。そこで艦載機の発艦をしてもらう。恐らく空母を潰しに潜水艦が群がるはずだ。軽空母合わせて15だが、七、八に分かれて交互に攻撃を仕掛ける。片方は攻撃を片方は補給をだ。一回分の補給しか用意できない。なくなったら速やかに隙を見て鎮守府へ戻ってこい」

 

「提督、潜水艦が来るとわかっているのに対策はしないのですか!?」

 

「まぁ、まて後で付け加える」

 

皮肉だがなんか楽しくなってきたぁぁああ!!かわいい子たちを傷つけさせてただで済むと思うなよ。

 

「長門、那智。戦艦と重巡合わせて何人いる」

 

「30近くだが」

 

「十分だ。重巡、戦艦と駆逐の三人一組のグループを十個作れ。そして正面海域に誘い込むように位置を取れ」

 

「さっきから提督は何を言っているのだ」

 

「時間が惜しい。質問は後だ」

 

ごめんよみんなぁぁああ!悲しい顔しないでよ!!

 

「不知火、駆逐隊は忙しいぞ。空母の護衛に20向かわせろ。そして、先の戦艦たちの組に10だ。できるか」

 

「わかりました」

 

ん~俺も何言ってるか分からんぞ・・・あと三十分か・・・そろそろ高速隊も着いたであろうか・・・

 

高速隊 ・・・後ろから奇襲(雷撃重視)

航空隊 ・・・陰(流れ弾中破防止)から発艦、対空支援

戦重駆隊・・・正面から挑む(火力重視)

駆逐隊 ・・・航空隊の対潜援護、高速隊にて奇襲担当、正面にも素早い駆逐が必要

 

簡単に言うとこんなもんだろう・・・皆を酷使しすぎるのは俺の良心が痛むで・・・

 

「長門、不知火。砲弾と雷撃はどちらが早く敵に到着する」

 

「それはもちろん砲弾であろう。何か関係があるのか?」

 

「あぁ、敵が正面に居た場合、駆逐艦が敵の左右に雷撃を出来るだけばれないように撃て。そして、そのあとタイミングを見計らって正面に砲撃しろ。後は分るな」

 

「あぁ、そうか・・・避けたときに魚雷が」

 

「うまくいく保証はしないが」

 

長門さん笑顔ですね~~~百点です。

 

「大淀、さっきの高速艦は後ろからの奇襲のためだ。後で無線で連絡しておくように」

 

「なるほど、わかりました」

 

あと十五分・・・

 

「全員、態勢につけ。至急だ。慢心するなよ。健闘を祈る」

 

ー総員戦闘配置につけ。油断するな。必ず勝って我々の家を守るぞー

 

さてと・・・反撃の時間ですよ~。敵さん!

 

というか、みんなの無線みたいな機能いいなぁ~便利じゃん。俺も欲しいわ。俺の作戦大丈夫かな・・・お願い成功してよね!!ふぅ、緊張してきた・・・

 

-----ーーーーーーーーーーーーー

side?

 

また、前任と同じように深海棲艦の襲撃が始まろうとしています。正直もうあんな思いはしたくありません。どんなにいい人でもイケメンでも敵に恐怖を抱くのは当たり前なのにこの人はなぜか落ち着いて居ます。私達を信じているからとの理由で。こんな容姿が酷い私たちのことをこれまで信じてくれる人なんていませんでした。この言葉でも泣けます。提督の指示がどんなものかと伺っていたらなんとも桁外れの指示をしてきます。従来の戦法とはかけ離れています。この方は新しい時代を創る人になるかもしれません。この方の部下になれて本当に良かったと思います。今日の襲撃みんなと耐えて見せます!!

 

out

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

あぁ、提督だ。あの後襲撃が予想通り行われた。相手方も慢心していたようですぐに戦力が削れた。しかし、エリート級やフラグシップがなかなか手強く苦戦した。俺の作戦がとてもおかしかったのか分からないが凄く簡単であった。こんな奴らに本当にやられたのかというくらいにな・・・みんなお疲れ、明日は宴会だ!!!被害は大破中破合わせて54人。小破は40人だった。とにかく轟沈者が出なくて良かった。ほんとうに。かわいい子が死んだら嫌じゃん??死なせたくないじゃん?うん。

 

あ、なんか、れきゅー?みたいな姿の奴も居たがどこ行ったんだろう。というか、敵可愛くね!?!?一部だが。めっちゃビックリしたわ。みんな助けたかったな・・・ごめんよ。かわいこちゃん・・・

 

そして、今作戦の跡片付けなう。

 

「みんなご苦労であった。轟沈者がいないだけでも儲けものだ。各自、入渠し高速修復材を使用してくれ。補給も忘れずにな」

 

「「「「はーーい!!!」」」

 

あぁ、なんていい子たちなんだ。嫌われているかと思ったのだがちゃんと返事をしてくれるではないか!俺嬉しいぞ!!

 

建物に被害が出なかったのは嬉しいな。正直半壊は覚悟していたのだが・・・手間が省けた!

 

「間宮、鳳翔、伊良湖。明日に宴会だ。料理をたくさん作ってくれ。材料は心配するな。」

 

「なんと・・・ありがとうございます!!」

 

素晴らしい返答!!この笑顔・・・守れてよかった。うん。あ、なんか忘れている気がするんだが・・・ま、いいか!

 

 

 

「さてと・・・報告書をまとめますか。元帥がこの戦術を見たら目を飛び出しそうだな」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

side?

 

「上城元帥、伊吹提督から報告書が届きました」

 

「ふむ、どれどれ」

 

ー深海棲艦による舞鶴鎮守府への襲撃についてー

 

「大和よ、文を読み上げてくれ」

 

「しかし・・・それd「頼む」・・・わかりました」

 

「深海棲艦による舞鶴鎮守府への襲撃について」

 

「そうか、現実か。連絡が来ていないぞ!!」

 

「落ち着いてください・・・しかし、上城元帥、このような戦い方初めて見ました」

 

「なになに、・・・、・・・、・・・なんだと」

 

「今すぐ出頭命令だ。表彰も兼ねてな!」

 

out

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

よし、明日が楽しみだ!!宴会だ!!酒だ!!そしてチョメチョメだぁぁああ!!!

 

「提督~お手紙来てるっぽい!!」

 

おぉ、忠犬夕立よ。いつも可愛いな。

 

「そうか、夕立。感謝する」

 

「なんて書いてあるっぽい?」

 

「どれどれ・・・大本営へ出頭せよ・・・だと!?」

 

「提督さん悪い事したっぽい?」

 

あぁ、まずいぞ。これは・・・左遷か!?嫌じゃ!!舞鶴救ったのに!英雄だよ!!ブサイクばかりのところに行きたくないよ!!あ、俺もか。クソが!!!

 

「なに、心配するな。すぐ戻ってくるさ」

 

「いつ行くの?」

 

あ、語尾。

 

「・・・明日」

 

明日かよぉぉぉおおお!?!?宴会当日だぞ!!許さんぞ元帥!!プレゼントが左遷だったら許さんからな!!あぁ、何したんだよ俺・・・下心ばれたのか!?

 

「て、提督さん・・・居なくなっちゃ嫌っぽい!!」

 

「大事だな。夕立は。大丈夫。私は君たちの提督だ。安心するんだ」

 

「う、うん。分かったっぽい!!」

 

それにしても夕立から抱き着いてくるとは・・・ニヤけがとまりまへん!!決して俺から抱き着いたのではないぞ?とりあえず、みんなに言っていくか・・・

 

~~~~~~~~~

 

はい。宴会当日です。俺も混ざりたいよ!!!混ぜて~~~

 

「という訳で、大本営へ少し出向く。その間、長門、大淀、鎮守府を頼む」

 

「分かりました」

 

「了解した」

 

「では・・・」

 

みんななんか悲しそうだったな~そんなに行ってほしくないのかな!!!???ま、そんな訳ないか~左遷じゃありませんように!!

 

 

~~~~~~~~~~~

 

ついた・・・にしてもでかいなこの建物。ちゃんと使っているのか?持ち腐れでないのか!?

 

あ、元帥の部屋だ。やべ、緊張してきたぁぁああ!

 

「失礼します。伊吹 焔少将です」

 

「此度の撃退見事であった・・・が」

 

あぁ、左遷だ。みんなありがと。だって怒ってますもん。後ろ向いているから表情見えないし・・・左遷だ・・・

空はあんなに青いのに・・・どうして・・・

 

「なぜ、連絡をくれなかった」

 

「申し訳ありません。余りにも忙しく連絡をする暇が見つかりませんでした。しかし、元帥殿の艦隊の手を借りずに撃退を成功させたので我が艦娘達は十分な実力があると思います」

 

「そうだ。十分な実力はある。・・・なんだあの戦い方は!!!素晴らしいではないか!!!」

 

あぁ~怒っていま・・・怒ってないだと!?元帥がこっちを見てめっちゃ笑顔だ。左遷なしか!?

 

「いえ、即座に思いついたのはこの戦法だけでありまして」

 

「君を表彰する。我が国の戦術に大きく貢献したということで昇進もあり得る」

 

「は!感謝いたします!!」

 

左遷なし!!よっしゃぁぁぁあああ!美人と遊べるぜ!!!というか奇襲とかの概念が存在してないんだな。

 

ふっ、俺はこの世界の常識を超えたぜ。崇めな!!!

 

 

表彰はどんな感じになるのかな~怖いが半分、楽しみが半分だな・・・

 

 

 

 

 

 

 




今回は内容が分かりずらいかもしれません。

誤字脱字がありましたら遠慮なくご指摘ください。

次回話も宜しくお願い致します。


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6、表彰と魔の誘い

素人作品なので温かい目で御願い致します。


どうも、提督の焔です。先ほど表彰を終わらせてきました。とても緊張しました。元帥と二人でやると思ったじゃん?その後にねお偉いさん方がゾロゾロ入ってきて死ぬかと思ったよ。中には凄くケバイ化粧したブス野郎も居たね。あ、イケメン君も居た!友達少なそうだったな・・・対してケバイ奴はいろんな部下を従えていたし奴隷みたいだったよ。キモ過ぎだよ!!俺もだけどさ!!!クソッタレ!!!

 

あぁ、一番腹立ったのは俺が元帥の大和と握手をしようとしたときにさ後から「まじかよ」とか「ありえない」とか「穏健派か」とかブツブツ言われてよ・・・かわいい子と握手するぐらいいいじゃんか!!!ケバイ奴と握手する方が嫌だよ!!てか、穏健派って何?あ、昇進なりませんでした・・・まぁ、いいけどさ・・・

 

どうも、提督の焔です。今とても悩んでいます。凄く悩んでいます。

 

~~~~~~~~~~~~

=少し前=

 

「伊吹少将」

 

「は、何でしょうか。上城元帥」

 

「君には派閥に入ってもらう」

 

「・・・派閥ですか?」

 

なになに!?派閥!?いざこざめんどくさいよ~。おい、さっきの穏健派ってまさか・・・

 

「そうだ。大きく言うと穏健派と過激派に分かれている。また、入っていない鎮守府もあるがいずれ入ってもらう予定だ」

 

はい、そのまさかでしたよ。嫌です。嫌です。死にたくありませんよ。抗争に巻き込まれて暗殺といったら笑えませんよ。

 

「どうしてもですか」

 

「あぁ、なにか不都合があるのかね?」

 

元帥さんよぉ~不都合しかないよ~中立派とかないんですか!!あ、無ければ作ればいいんじゃね?

 

「いえ、現在穏健派と過激派の対立はどのようなものですか」

 

「この間、穏健派の幹部が闇討ちに遭った」

 

アカン。本能が言っている。アカンやつや。入ったら死ぬ。うん。だってこの世界俺の姿・・・イケメンだぜ?速攻狙われるよ!作ろう!中立派を!!

 

「穏健派と過激派の中でも細かく分かれている・・・が穏健派の中には過激派のようなもの居る」

 

「しかし、今すぐこたえられるような問題ではない。三時間後のヒトサンマルマルにてここで答えを聞かせてもらう」

 

「は、承知いたしました」

 

out

~~~~~~~~~~~

 

という訳で悩んでいます。どうした方がいいでしょうか。やはり、中立派を!!作るべきか!!

 

あ、大勢を率いて誰か・・・アカン、ケバイ奴や。バレる前に・・・

 

「そこの君」

 

はい、バレました。死にました。予想はできます。勧誘でしょう。

 

「ぜひ、派に入ってくれない?それなりの待遇は用意するわよ?それに、あの子たち容姿が酷いからストレスが溜まっているでしょ?今夜どう?お食事しない?」

 

ああああぁぁぁぁぁ!こやつ言ったぞ!容姿が酷いだと!お前よりましじゃボケ!!出直してきな!クソが!食事なんか貴様の後ろにいる奴らと行ってこいやぁぁあ!!確かあいつは過激派の一族だったな!

 

過激派って名前からして酷い扱いとかしているんだよな?そんな入るわけがないだろ!

 

「今すぐに返答が出来るものではありません。少し時間をください」

 

「良い返事期待しているわよ?」

 

なんだあいつ。死ね。ハート付きそうだったぞ。キモ。あ、俺もキモいんだった。もうわかんねぇな・・・

 

「とりあえず、過激派は無しと」

 

予想だが、おおかたあのケバイ奴が美貌で誘惑したのだろう。俺には効かんがな。ストレスとか溜まんねぇよ。天国だわ。やっぱり作ろう。

 

「という事は、穏健派かね?」

 

「なっ!?・・・上城元帥!」

 

いつの間に!?気配が感じなかったぞ?

 

「驚き過ぎだ。で、時間は早いが決まったかね?」

 

「元帥殿、新しい派閥を作っても良いのでしょうか」

 

「・・・面白いことを言うな。さすがは軍神」

 

「・・・軍神?」

 

「一部では噂になっているぞ。二つ名だな」

 

う、噂だと!?大丈夫かよ・・・俺のうわさなんて・・・生まれて初めてだわ!なんか微妙な気持ちだわ!

 

「それで、答えは」

 

「良いぞ。もっと私を楽しませてくれ。ほかの奴らには『軍神』という理由で適当に説明しておくよ」

 

軍神便利かよ。俺も使おうかな。

 

「なんと・・・感謝します!」

 

「あぁ、そうだ。私の御願いを一つ聞いても良いというのなら許可するが」

 

「なんでしょうか」

 

「ん~、まだ決めていない。今後あるかもしれんな。それまで取っておくよ」

 

「は!感謝の極み!!」

 

・・・。俺の勝ちだ。元帥ありがとう!!!これで・・・いざこざから解放されるよ~多分だが。という訳で、私軍神は派閥を立ち上げました!!あ、俺が長じゃん。やっべ、テンション上がってきたぁぁああ!

 

というよりさ、軍神って何よ。二つ名付けないでくれませんか。目立ちたくありませんよ。・・・。この姿で手遅れじゃね?とりあえず、解決したな!

 

ま、適当に立ち上げたから少数の派閥になるべ。余り大きすぎても嫌だしな。うん。

 

~~~~~~~~~~~~

 

助けてください。どうして俺はフラグ回収をするのでしょうか。軍神が立ち上げた派閥に今まで派閥を決めかねていた野良鎮守府と実質中立派の加入申請が後を絶ちません。たぶん、いざこざから逃げようとしたのでしょうか?派閥の決まりとか作らないといけないんでしょうか?もう嫌です。あ、紅月さん誘うかな・・・

 

~~~~~~~~~~~~

 

明日の朝帰る予定で寝る前に加入の状況を見たら凄いです。一大勢力になりますよこれ。ま、全員許可するんですけどね~。あ、イケメン君もここか。とりあえず、おやすみです

 

・・・。艦娘の為思うなら穏健派の方がいいんじゃね?しかしな・・・闇討ちがな。あぁ!ここまで来たら中立派でいいよ!!なるようになれや!

 

 

皆に会って目の保養したい・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




誤字脱字がありましたら遠慮なくご指摘ください。

次回話も宜しくお願い致します。


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7、両者の思い

素人作品なので温かい目で御願い致します。


「ふぅ~」

 

昨日早く寝たせいで目覚めが早い提督です。早く皆に会いたいので即刻帰ります。元帥には伝えました。

 

あ、紅月さん率いる派閥が丸々一つも俺の派閥に!!ありがてぇ・・・何かお礼に贈っとこうかな。

 

「とりあえず、早く帰ろう」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

side舞鶴鎮守府艦娘

語り手?

 

どうも、某駆逐艦です。今日は司令官が帰ってくる日です。みんなソワソワして待っています。しかし、司令官は私たちのことどう思っているのでしょうか?それについて昨日宴会中に話し合いました!

 

~~~~~~~~~

side昨日の宴会

 

「主役が居ないのだが提督のご厚意だ。楽しむぞ!乾杯!」

 

「「「かんぱーーーい!!」」」

 

司令官さんが居ないのが寂しいですが、呼び出されたので仕方ありません。今は楽しみましょう!

 

そして、時は突然来ました。酔った長門さんが呟きました。

 

「そういえば提督は私たちの事どう思っているのだぁ?」

 

「そうね。私も気になるわ」by加賀

 

「夕立も提督さんの事知りたいっぽい!!」by忠犬

 

「クズ司令官の事なんてどうでもいいじゃないの!」by霞

 

「不知火も気になります」by不知火

 

「夜戦させてよ提督!!」by夜戦狂

 

キリが無いのでここまでにしますが皆さんが似たような回答をしました。酔っていた皆も一部では酔いがさめたようで・・・何ともすごいです。

 

「俺は良い奴だと思っているぜ?」

 

「あら、天龍ちゃんそう思っているのね~」

 

「な、なんだよ・・・と、とにかくだ!俺らに対して嫌な顔もしないし素振りもしない。今まで初めての対応だったぞ。俺は提督の部下になれてよかったと思ってるしな」

 

「提督のこと好きでちか?」

 

「ブフォオオ!な、なに言いやがるんだ!んなわけないだろ!」

 

「下手ね」

 

「あぁ、下手ですね」

 

天龍さんのウソがまるわかりでしたよ・・・

 

「夕立は提督さんの事好きっぽい!!」

 

「あんなクズ司令官のどこがいいのよ!」

 

「そういう霞は好きじゃないっぽい・・・?」

 

「そ、そ、そ、そんなこと一言も言ってないでしょ!!勘違いしないでよね!!」

 

「下手だ」

 

「そうですね。下手ですね」

 

霞さんも気持ちがまるわかりでした・・・と言うような会話をしていたらある結果にたどり着きました。

 

容姿が酷い私達に対しても親切にしてくれてそしていつも我が子のように心配してくれてそのことからみんなは好きという気持ちがあるという事が導き出されました。

 

out

ーーーーーーーーーーーーー

 

と言うような経緯がありつつも皆いつも通り朝食を摂ろうとしています。ですが、加賀さんが秘書艦の座を代わってほしいと長門に意見を言ったのですが頑なに譲ろうとしません。このままでは喧嘩になりそうで怖いです。

 

「そう・・・ならば実力で勝負ね。赤城さん協力してくれるかしら」

 

「秘書は譲らん。受けてたとう」

 

「ごめんなさい加賀さん。私もその座が欲しいので」

 

という訳で食堂で乱闘が始まりました。もちろん、鳳翔さん間宮さんも止めに入ったのですがいとも簡単に追い返されました。とてもかわいそう・・・

 

そして、乱闘はエスカレートし砲撃したりと艦載機で爆撃したりと・・・もう手に負えません。司令官・・・早く戻ってきてぇぇぇええ!!

 

はい、結果は引き分けです。結局ローテーションを組むことになりました。最初からそうしてください。ぶっ飛ばしますよ。どうするんですかこの食堂・・・半壊ですよ。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

side提督

 

やっほー提督です。鎮守府が見えてきました!!・・・なんか煙が立っているが、焼き肉でもしているのかな!?急ごう!!

 

「ただい・・・ま」

 

なにがあった・・・食堂が・・・

 

「敵襲か!?大丈夫か!?けが人は!?」

 

あぁ、まずい敵襲はまずい。態勢が整っていない!

 

「い、いえ・・・そのですね・・・」

 

大淀よ。今は緊急事態だ。

 

「提督の秘書艦争いをしてたら・・・こうなりました。すみませんでした!!」

 

「そうか。敵ではないんだな」

 

「はい、申し訳ありません」

 

「この件にかかわったやつらは後片付け、修復をするよう命令だ」

 

「わかりました」

 

な~んだ!敵じゃないのね!安心安心!!秘書艦の争いだなんて・・・きついから押し付けようとしたのかな・・・?それは申し訳ないな・・・できるだけ負担を減らそう・・・あ、秘書艦制度なしにしたらどうなんだろう。できるのかな?

 

「食堂・・・」

 

あぁ~間宮さんと鳳翔さんと伊良湖さんが放心状態だよ・・・ご愁傷様です。

 

それより宴会しないかい!?俺やってないからさ!!やろうよ!食堂復帰したらだけど

 

「どうするか・・・」

 

「て、提督さん・・・その、私、艦載機で爆撃しちゃって・・・ごめんなさい!」

 

あぁ、ツインテール瑞鶴よ。安定の幼馴染キャラだ。お前もかかわっていたのか。

 

「別に怒ってはいない。ストレスぐらい誰でもたまるさ。しかしな、もう少し加減を考えてほしかった」

 

「ご、ごめんなさい!!今度から加減するね!!」

 

なぁ、おい。そこはもうやりませんだろ!!

 

「そうか・・・」

 

そうかじゃねぇぇえええよ俺!!何言ってんだ!!あ、瑞鶴嬉しそう。ま、いいか。

 

~~~~~~~~~~~~~

 

という事で、食堂復帰しました。俺心広いから許しちゃうもんね!さ!やろうぜ宴会!!

 

「色々なことがあったが、これからもよろしく頼む。乾杯!」

 

「「「「「いえーーーーい!!」」」」

 

あぁ、いいねぇ、痺れるねぇ。この笑顔、笑い声、どれもいいねぇ~酒がうまく感じるよ

 

あ、長門が赤い顔をして来たぞ。エロイな

 

「提督は、私たちの事・・・その、どう・・・思っているのだ」

 

なんだと!?藪から棒に!正直にチョメチョメしたいですとか、下心しかありませんとか言えませんよ!!?

 

「そうだな、みんな美しくて可愛くて頼りがいのある女性だ」

 

「なっ・・・・そ、そうか!!気持ちが聞けて嬉しいぞ!!では!!」

 

何だ長門のやつ、何が聞きたかったんだ。というか、みんなの視線が痛い。どこかで味わった事があるな・・・みんな顔が赤いな。もう酔ったのか。始まってから三十分も経っていないぞ?

 

「この料理・・・うまいな」

 

「ありがとうございます。提督の為、気持ちを込めて作りました!」

 

「そうか、しっかりと伝わったぞ」

 

「はい!」

 

しかし、間宮の料理美味いな。もちろん他のもだが。気持ちを込めてとか・・・嬉しいぞ!!顔を隠して走り去っていったのも満点だ!!!ぜひ!毎日俺に味噌汁を作ってくれ!

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

side?

 

提督が希望した宴会二日目だ。前回の話もあり私は提督の本音に迫ろうとしていた。そして、質問をした。そしたら何て返ってきたと思う?美しくて可愛い女性とのことだ。この返答だけで後程予定していた質問の答えにもなってしまってな・・・そして、恥ずかしくてその場を去ってしまった。私の声が大きかったのか周りの艦娘達がこっちを見てきたんだ。提督の言葉もしっかりと伝わったな。あの様子では。

本当にいい提督が来てくれた。これ以上の幸運は無いな。

 

out

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「はい、時間もそろそろ良い頃合だ。片付けは明日でもよい。寝ている奴らは・・・そのままで。起きているものは各自部屋に戻れ。では、解散」

 

正直酔っている勢いでいろいろしたかったがやはり私も男だ。そんなことをしてはいけない。しっかりと順を踏んでだな。それにいざとなったらその勇気が無いのも情けない話だ。まぁ、はだけている姿が見れただけでも大戦果だ!!それにしてもあいつらエッロいな~~。俺と同じ価値観の奴いたら一瞬で悩殺できるぞ!

 

「戸締りよし、異変なし。では、おやすみ」

 

しっかりと鍵をしたし潜り込まれて誤解されて豚箱行きも嫌だからな、鍵は大切だ。

 

 

「フフフ」

 

あぁ、俺はこの時あんなことになるなんて予想もしなかった。

 

~~~~~~~~

 

チュンチュン

 

ん、朝か。おはよう諸君!!今日も一日保養だ!!!

 

「ん~」

 

「・・・」

 

軍神こと伊吹焔は焦っています。横に!!女の方が!!居るからです!!!ねぇ、可笑しくありません?鍵・・・

 

榛名め・・・許さんぞ!!

 

「壊れている・・・だと」

 

ナンダトコラ。憲兵にばれたらどうする!!お前らの提督でなくなるぞ!!!嫌じゃ!!

どうする。逃げるか!?しかし、絶妙に絡んできているから難しい。・・・あっ、胸!!すばら・・・裸だとぉぉぉぉおおおお!?おわったぁぁあああ!提督人生終了や!!

 

あぁ~寝息・・・いかんいかん。落ち着け焔。これ以上はアカン。・・・やめて!生理現象やめて!今はダメなの!!どうにかして・・・

 

「んっ・・・」

 

アカン。エロい声出すなや!!動けんな。頼む。息子よ落ち着いてくれ。

あ、まずい起きたか。どう説明する!?

 

「あっ・・・提督おはようございます!」

 

「あぁ、おはよう。しかし、榛名これは・・・」

 

「えっとその・・・楽しかったです」

 

アカァァァアアン!俺の知らない間に卒業とか・・・嫌だよ!意識あるときにしたか・・・おっとこれ以上はダメだね、なにしてんだ俺、いや、待てよ。しっかりと戸締まりをしたはずだが?

 

「なぜ、ここにいるんだ。そして本当にやってしまったのか」

 

「あ、嘘ですよ。酔った勢いで侵入しちゃいました☆彡」

 

「そうか。控えるように」

 

「はい!榛名は大丈夫です!」

 

ん、出たか。・・・あせったぁぁぁああ!一瞬信じたぞ俺!初めて朝チュンしたが未遂でよかったわ・・・しかも榛名可愛かったな。添い寝誘うかな・・・柔らかかったな。どこがとか言わないぞ?

 

鍵、耐久型の厳重なものに変更だな。明石に作ってもらうか。

 

という訳で・・・今日も一日頑張るぞ!!

 

 

~~~~~~~~~~~

 

少し前からみんなと朝食を摂り始めた提督です。俺の横がいいといつも争っています。そんな・・・俺のために争わないで!!意外にみんなからの印象が良いみたいでよかったです。初日なんて言葉すら発してくれなかったからな。成長したよ自分。あ、性格ってどうなったんだろう。

 

「そういえば提督よ、派閥はどれに入ったんだ?」

 

「派閥か、作った」

 

「「「・・・・・は?」」」

 

「中立派だ。さっき確認したがかなりの加入人数であった。私としてもここまで大きくなるとは思っていなかったからな」

 

ほんとね~紅月さんが自ら来るとは思ってなかったよ・・・ラッキーです!

 

「提督は・・・どこまでもすごい方なんですね!」

 

大淀よ、そうだ。俺は凄いぞ!止まらねぇぜ!!お前らが止まらねぇ限りよ!

 

「提督、軍神の焔と呼ばれているらしいではないか?」

 

え?えっ?軍神の焔?大本営の時は軍神だけだったぞ?ん~どこで盛られたんだ?ま、悪い気はしないな!!呼びたまえ!!

 

「そうらしいな。恥ずかしい限りだ」

 

「いいな~オレも二つ名で呼ばれてみたいぜ。どう思う木曾よ」

 

「アリだな!」

 

天龍はフフ怖の呼び名あるじゃん。木曾は・・・隻眼の鬼・・・?にしておくか

 

「いずれは、派閥なんてなくなるのが一番なんですがね」

 

「そうだな」

 

あぁ、いざこざはめんどくさいからな。無い方が一番だ。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

side?

 

「提督!提督よ!何思い耽っている!」

 

「あぁ、ごめんね。やはり、忘れられなくてね」

 

「恋に落ちるのもわかるが頼むぜまったく」

 

「善処します」

 

「そういえば提督よ、舞鶴の提督が「なに!?」、落ちつけ」

 

「軍神の焔と呼ばれているらしいぞ。そして、新しい派閥も作ったとか」

 

「どの派閥だ!!」

 

「中立派とかいうものだがn「今すぐ加入よ!!」・・・はいはい、分かったって」

 

「で、摩耶よ。なぜ軍神の焔なんだね?」

 

「提督、キャラ。まぁ、舞鶴襲撃の時にとった戦法が今までのものとかけ離れているらしいぜ。なんとも、きしゅーという戦法とかが生まれたらしい」

 

「へぇー、ワタシセンジュツヨクワカラナイ」

 

「というか、伊吹さん一回も電話くれないじゃない!!どういう事よ!!」

 

「まったく・・・舞鶴の提督よ。どうにかしてくれ・・・」

 

out

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




誤字脱字がありましたら遠慮なくご指摘ください。

次回話も宜しくお願い致します。


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8、買い出し

素人作品なので温かい目で御願い致します。

お気に入りが100を超えました。皆様ありがとうございます。今後とも宜しくお願い致します。





誤字脱字の報告ありがとうございます。


この間の宴会でかなり食品とか日用品を使い果たしてしまってな・・・今から街に出ようと思っている!!もちろん、皆も行きたいって言ってたが断ったぜ。嫌な思いをするぞ・・・てな!!トラックさえあれば俺だけで十分だ・・・でも、寂しいな・・・

 

「では、行ってくる。何かあったら連絡するように」

 

「了解した。気を付けて行ってきてくれ」

 

晴れているし絶好の買い物日和ですな~。宅配サービスとかあれば活用するか。

 

~~~~~~~~~~~~

 

はい、とうちゃーく。焔 in 商店街!!という訳で、まずは日用品から・・・

 

トイレットペーパー、薬の類だべ・・・割り箸、皿、ティッシュ・・・などなど。

 

「流石に多いな。今度から誰か連れてくるか・・・いや、ダメだな」

 

俺が頑張ればいいんじゃ!嫌な思いさせたくないしな。俺も冷静で居られるか分からないし。はいはい、次は食品ですな!!ここからここまでとかやってみたいぜ!!

 

お、ここか。精肉店。高いの選ぶか!

 

「こんにちは。このステーキ肉と黒毛和牛、松阪牛・・・舞鶴牛をください」

 

高い肉食べたことが無いからな・・・どんなものだろうか。それに、舞鶴牛とはオリジナルのブランドかな

 

「追加で豚肉と鶏肉、小肉、牛ホルモン・・・ここからここまで全部ください」

 

なんと・・・俺やってしまいました!!ここからここまでコールを!!店員びっくりしてましたね。わかります。

 

「あんた見ない顔だが、どこの鎮守府だい?」

 

「舞鶴です。この間着任しました」

 

そうです!軍神の焔っすよ~!

 

「そうかい。いつもありがとうね。守ってくれて。本当に感謝するよ。これからも頑張ってくれ」

 

「はい、ありがとうございます。これ、お代です。釣りはいりません。では」

 

やってしまいました。釣りはいりませんコール!!かっけぇ俺。うん、きもいなやめよう。

 

次は・・・八百屋か

 

「こんにちは。すべての野菜ください」

 

「なんと・・・今すぐ用意しますね」

 

もうめんどくさいの。指定するなら全部貰ってくぜ!言うのめんどいんだもん・・・許して・・・

 

「は、はい・・・用意できました・・・」

 

「はい、これお代ね。釣りはいりません」

 

あの娘可愛かったな~。釣りはいりませんって言ったから高評価かもしれんな!!

 

車までの往復の方が疲れるな・・・

 

はい、次は鮮魚店ね・・・マグロ食いてぇな~。この店主元気良さそうだな!仲良くなれんじゃね!?

 

「こんにちは。この本マグロください」

 

「おっと、良い目をしてるねぇ~さっき捕れたばかりなんだよ!」

 

「なんと、素晴らしいですね。早く皆と食べたいです」

 

「あんた、服から軍人だがどこかの提督か?」

 

「この間、舞鶴に着任した伊吹です。名刺どうぞ」

 

「ありゃ、ありがとうね。そうか・・・お前さんが」

 

「何かあったのですか?」

 

なんか、空気重たくなりそう・・・胃薬飲んでおこうかな

 

「この間、襲撃が来ただろう?それを撃退した提督が舞鶴に着任したって聞いてよ。お前さんかい。若いね~」

 

「ありがとうございます。これからも精進します」

 

「良いってことよ!いつもありがとうな!あんたたちのおかげで漁が出来るからね。しかし、伊吹さんよ。何とも思わないのかね?あの子たちの容姿とか」

 

っく・・・やはり来たかこの質問!

 

「そうですね。なんとも思いませんよ?みんな面白い子ばかりですし飽きません」

 

「そうかい。変わった奴もいるもんだな~」

 

「よく言われます」

 

そうだよ。この世界では俺は凄く・・すっごく変わりものなのだ!!というか、うるさいぞ後ろ!

 

「ん、なんか騒がしいね」

 

「そうです・・・ね」

 

俺は・・・見たぞ。同業者の姿を後ろで買い物している!だが、こいつとは仲良くなれない。あぁ、そうだ。あの提督、かわいこちゃんを・・・ぞんざいに扱っているからだ!!許せねぇ。弱い者いじめは特に嫌いなんだよ・・・殴るか!?蹴るか!?

 

あ、説明しておくと艦娘は何故か提督に反抗が出来ないという設定になっております。って、なんで俺が・・・

 

「そうであろう!こいつらが頑張って海域を広げているんだよ!」

 

「や、やめてください・・・叩かないで・・・」

 

「誰の許可を得て口答えしている!!」

 

「ご、ごめんなさい・・・」

 

「分かればいいんだよ」

 

あぁ~どうする俺。今なら半殺しできるぞ。でもやったら憲兵案件だからな・・・陽炎ちゃん大丈夫か

 

「店主さん、あの方は?」

 

「東の提督だよ。あの子たちの扱いが酷いってことで噂になっている。逆らったら厄介だぞ?」

 

「なるほど。東鎮守府ですか」

 

「可哀想だよ・・・俺らの為に頑張っているのにさ。こんな扱いされたら俺なら止めるね」

 

「店主さん、弱い者いじめはどう思いますか」

 

「そりゃぁ、嫌だよ。いい気分じゃないし意味がない」

 

「なるほど。後日また買い物に来ますね。では」

 

「お、おい・・・まさか」

 

東さんよ。少し話しませんか・・・女の子を叩いたらいけませんよ・・・暴言は・・・俺も言ってるから何とも言えないが!!!

 

「あの、東鎮守府の提督さんですか?」

 

「誰だ貴様は」

 

「舞鶴の伊吹です」

 

「舞鶴・・・伊吹・・・あの、軍神か!?」

 

「巷ではそう言われていますね・・・」

 

「で、何の要件か」

 

「その、あの子に対しての扱いがひどすぎると思いまして」

 

「なに?別に良いではないか?貴様の娘じゃないだろう」

 

「しかし、我が国の防衛をしてくれているというのでやはり・・・その扱いは目に余ると言いますか・・・」

 

こいつ殺すぞ。美人に傷が出来たらどうするんだよ!!!コンプレックスになるぞ!!・・・傷がある子も逆に可愛いのかも・・・!?

 

「なに、貴様は穏健派の奴らか?」

 

「いいえ、中立派です」

 

「ならば、余計関係ないであろう!!もうよい、帰るぞ」

 

「・・・はぃ」

 

クソッタレが。キモくもないしイケメンでもない奴め。あぁ、俺は救えないのであろうか・・・一人の女の子も・・・いや、まてよ。もしかしたら東の艦娘ちゃん達も恐らく・・・!?うわぁ。まじかよ。聞き捨てらなないな・・・

 

「お、おい大丈夫かい?」

 

「はい、非常に腹立たしいです」

 

「落ち着きなさいな」

 

店主さんありがとう。後ろから見ててくれたのね。今度酒行こうぜ。

 

「私には力がありません。救える命も精神もすべて救えないんでしょうか」

 

「そんなことないさ、あんたは俺らを救っている。現に舞鶴の子たちだって救われているさ」

 

「ありがとうございます。私は一度帰ります」

 

「気を付けなよ」

 

はぁ~店主さんいい人。舞鶴の皆も救われているって言ってたけど本当なのかな。

 

・・・いつ魚買いに行こうか・・・今度は誰かと来よう!

 

~~~~~~~~~

 

はい、とうちゃーく。焔 in 鎮守府!荷台パンパンだけど誰か手伝って・・・お、陸奥がいるな。

 

「陸奥、手伝ってくれ」

 

「あら、提督さんお帰りなさい。それにしてもたくさん買ったわね」

 

「あぁ、君たちのために奮発してきた」

 

「あら~あらあら、嬉しいわ!」

 

「そう言ってもらえるとありがたい。降ろすぞ」

 

陸奥、力もちぃ!頼りになるぜ姉御さんよ!!これからもよろしくな!!でかいな!!

 

~~~~~~~~~~~~~

 

という事で、無事に降ろし終わりました。途中で長門と間宮が来たのでバトンタッチしますた!!執務もほとんど終わっているし・・・あ、俺仕事できる人なんで!!!とりあえず、不満が無いか聞いてみるか。今日の秘書艦は加賀さんで~す!!

 

「加賀よ」

 

「なにかしら」

 

「この鎮守府において不満があるか聞いてきてくれ」

 

「何かあったのかしら?」

 

「一緒に過ごすんだ。不満があっては住みづらいであろう?」

 

「そう。分かったわ」

 

「頼む」

 

・・・行ったか。クールキャラもいいねぇ!痺れるねぇ!!不満ないといいな(遠い目)。暇、何しようか。基本執務室以外で二人きりにならないしな・・・あぁ~イチャイチャしてぇ!!!」

 

ーーーーーーーーーーー

side?

 

青葉・・・聞いちゃいました!!!!

 

out

ーーーーーーーーーーーー

 

「という結果になったわ」

 

「そうか。ご苦労であった」

 

なによ!!普通に施設とか食い物とかの不満を期待してたの!!わかる!?なに!全員俺が堅すぎって・・・なんなんだよ!!威厳がなくなるじゃん!!かっこいい提督を目指したいの!あ、見た目カッコいいよね!うるせぇ!自分で言うな!

 

「それで、提督はどうするの」

 

「それは、出来るだけ柔らかく対応してみようかと思う」

 

「いつになるのか」

 

「まったくだ」

 

そうですよ。このキャラ簡単に崩せませんよ・・・だって・・俺考えていることアレじゃん!変態提督になっちゃうよ!!いやじゃ!

 

「それで、聞いた本当の理由はなにかしら?」

 

「分かった。話そう」

 

という事で商店街の出来事を話しマスタ!

 

「・・・そう・・・逆に私たちのような鎮守府が珍しいのよ」

 

「そうなのか」

 

「えぇ、暁型四姉妹はよくほかの鎮守府へ文通しているけど皆異動したいとか言っているらしいわ」

 

なにしてんだ暁型。まぁ、娯楽は好きなようにやってよし!!ストレスは溜めない方がいいからな!!

 

「そうなのか」

 

「ほかにも長門もほかの鎮守府の駆逐艦と文通したり通信したりしてるけど同じこと言っているわ」

 

「なにしてんだあいつ」

 

あっ・・・つい口に・・・加賀さん笑っている!!美しい!!!大戦果だぁぁああ!!

 

「しかしな・・・私のような変わり者の所へ異動したいんだなんてな・・・」

 

「そうね」

 

加賀さん・・・変わり者って今肯定したんだよね!?否定してよ!!かわいいから許すけどさ!!

 

「あいにく、寮も満員でな。受け入れられない。申し訳ないな」

 

「・・・そうね」

 

何今の間。意味深感が凄いんですが。まさか、増築しますとか言ったら倒れるからね!?本当やめてよ。でも、かわいい子増えるならいい・・かも?

 

今この件は保留・・・

 

「増築しましょう」

 

 

俺はいつの間にか意識が無かった。

 

 

 

 




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9、新入りと噂

素人作品なので温かい目で御願い致します。




「提督?」

 

「提督!?」

 

「・・・あぁ、すまない」

 

おっとあぶねぇ!!一瞬意識なかったわ。ごめんよ加賀

 

「増築か・・・資材は大丈夫なのか。またの機会でも」

 

「大丈夫です。すぐ終わるので」

 

「・・・そうか。しかしな・・・」

 

「もう妖精とみんなに無線で報告し取り掛かっています」

 

「・・・」

 

「提督?」

 

あぁ、二回目だ。意識が消えかけていたよ。なに、もう発注済みなんですか!?俺の許可は!?権限は??

 

「もう、取り掛かっているのならば仕方がない。最後までしっかりとやるように」

 

「ありがとうございます」

 

もうどうにでもなれよ・・・かわいい子増えるならいいけどさ!というか、艦娘って全員で何人いるんだろうか、後で調べるか

 

今日は・・・執務の日か・・・沢山あるな!おい!加賀さん・・・居ねぇし!!わかったよ一人でやるよ!!

 

ーーーーーーーーーーーーーー

side?

 

「しかし、何故あやつの鎮守府への異動願いがこんなにもあるのだ」

 

「それは、私たちの中で噂になっていることが原因でしょうか」

 

「大和よ、その噂とはなにかね?是非とも聞きたい」

 

「それはですね。こんな私達でもみんな平等に接してくれるのと、優しくしてくれて皆の事を思ってくれるのと可愛がってくれるというのが主な噂ですね。可愛がるのは本当かどうかわかりませんが」

 

「それと軍神だからか」

 

「それもありますね」

 

「私は許可を出せるが、あやつが最終的に決めるからな。それまでは何もできんな」

 

「そうですね」

 

「しかし、大和よ。異動願いを出している鎮守府がすべて一緒なのはどう思う」

 

「酷い待遇を受けているのでしょうか。詳しくは分りません」

 

「そしてその鎮守府の提督も要らないからと許可を出している。まったく・・・」

 

「・・・焔さんならきっとどうにかしてくれますよ」

 

out

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

side?(先日)

 

 〇月〇〇日

 

今日は司令と商店街に出かけました。いつも通り見世物のように扱われました。正直もうこんな生活は嫌です。私自身なぜ、この国を守っているのか分からなくなりました。

司令が騒いでいると後ろから違う鎮守府の司令さんが声をかけてきました。とってもカッコよかったです。そして、私の方を見て司令に扱いが酷いって注意してくれました。初めての経験です。救世主が現れたと思いました。そしてその人の名は舞鶴の軍神、焔さんでした。こんなにもかっこいい人だったんですね・・・

 

私は、以前ほかの皆からの噂を聞いていました。なんとも、こんな容姿の私達を気遣い、優しくしてくれて思いやってくれる人が着任し軍神と呼ばれているという事を。そしてその方は目の前にいます。私としても見惚れてしまいました。この方が司令になってくれたらどれだけ幸せなのかと・・・いつか異動してやる。みんなと一緒に。

 

この事をみんなに話すと希望が出来たかのような表情になりました。嬉しかったです。司令も異動の許可を出してくれました。後はあの方が許可してくれるかどうかです。

 

out

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

はい~執務終わった・・・もう夕方だよ。飯だ!酒だ!お風呂だ!!何かの間違えで出くわさないかな・・・

 

「それにしても、今日は静かだったな」

 

そうなのだ。いつもは駆逐艦の皆が外で楽しそうに遊んでいるんだが今日は誰一人も見ていないのだ。いつも鍛錬している神通と不知火でさえ見てないんだ。何かあるな!?サプライズパーティーか!!??

 

「食堂へ行くか」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

side?

 

「という訳で、司令官がイチャイチャしたいと呟いていました!!」

 

「本当なのそれ?」

 

「曙ちゃん、まさかしたいんですか!?」

 

「ばばばばっかじゃないの!?クソ提督に興味なんてないわよ!!」

 

「下手だな」

 

「天龍、俺もそう思ったぜ」

 

「そのことが本当なら・・・かなり重大ね」

 

「なにかあるのか時雨」

 

「長門さん、こんな僕たちとイチャイチャしたいだなんて」

 

「確かにあるな・・・」

 

「でも、チャンスはあるという事でしょう?」

 

「そうね、掴んで見せるわ」

 

「そうはさせないっぽい!!!」

 

『間宮さん居る~?』

 

「「「「あっ」」」」

 

out

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

なぜでしょうか。今私焔は食堂に集まっていた皆に睨まれています。私は何かしたのでしょうか。無意識に襲ってしまったのでしょうか。あと、加賀此処にいたのかよ!戻ってこいや!

 

「どうしたのだ」

 

「はい!何でしょうか!お呼びでしょうか?」

 

まぁ、いいか。悪口を言われているのは慣れている!!ストレスを吐き出すことが重要だ!

 

「あぁ、お腹が空いたのでな、定食Aを頼む」

 

「分かりました!」

 

・・・。みんなに気を使わせてしまっているのかもな。申し訳ない。出来たら執務室で食べるか。あ、もうできたのか!早いな、流石は間宮さん!!

 

「では、私は執務室で食べる」

 

「えっ?ここで召し上がらないんですか?」

 

「あ、あぁ、執務が忙しくてな」

 

「そ、そうですか・・・ならば仕方ありませんね」

 

「感謝する」

 

どうしてでしょうか。何故悲しそうな目を向けるんでしょうか!!焔、分かりません!ついでに、みんなの目も悲しそうだったな。憐れんでいるのか!友達がいないからって!永遠のボッチでいいもん!

 

~~~~~~~~~~~~~

 

食った食った~。やはりいつ食べてもおいしいな。あ、使い魔から増築終了の知らせが来た。早くね?まだ六時間しか経っていないよ・・・

 

「金平糖だ」

 

やはり使い魔も可愛いなぁ・・・マスコットみたいだな

 

「五十人分の部屋を確保と・・・しかし、どれだけの艦娘が異動願いを出しているのか」

 

「元帥に聞くか」

 

 

はい、という訳で聞いてきました!!結果は・・・十人でした!!意外と多かった!!嬉しいの・・・か?とりあえず、許可を出して明日来るらしいですね。急なのに対応するなんてどれだけ訓練された子たちなのでしょうか!?焔、楽しみです!

 

「・・・。風呂入って寝るか」

 

夕食も済ませたし風呂入って寝よう。うんそうしよう。おやすみ!諸君!

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~

むにゃむにゃ・・・おはようございます。焔です。緊張して早く目が覚めてしまいました。という訳で。二度寝します。

 

「・・・今何時だ」

 

「マルナナサンマルです♪」

 

「・・・そうか」

 

アッカアァァァアアアン!!!榛名!隣二回目だぞ!あっ、鍵!付けてねぇ!油断したぁぁああ!!!やったか俺!?どうだ息子よ!!俺はやってしまったのか!?!?!

 

「榛名、何故ここにいる」

 

「提督が寂しそうだったからです♪」

 

いや、まぁ?寂しかったけど?正直嬉しいです。ありがとうございます。今回は・・・よし、服を着ているな。よしよし。

 

「・・・そうか。離れてくれないか。動けん」

 

「もう少し・・・このままで・・・」

 

アカン。ワイの息子が警報を鳴らしてるわ。童貞だから慣れんのよ!!許してくれよ!てか、かわいすぎだろ!!!ほっぺ赤くなってるし・・・殺しに来てるのか!?あぶね、鼻血が・・・

 

「榛名・・・」

 

「提督は・・・酷いとは思わないんですか」

 

「なにがだ」

 

おっと、重たい話になりそうな予感・・・

 

「私たちの容姿です。正直に言ってください。嘘ついたら分かりますからね」

 

え、なにこの子。嘘見破れんの!?という事はエロい思考もすべて・・・うわぁぁぁ!!

 

「そうか。負けたよ。すべて話そう」

 

「私はみんなと違って価値観がおかしいのだよ。正直君たちが美しく、可愛く見える。逆に、モデルやタレントの奴らが酷いと感じる。何を言っているのか分からないであろう。だがこれが本当だ。だから・・・その、君たちに欲情したりするときもあるんだ・・・」

 

はい、私提督としての威厳が消えました!ありがとうございました。でも、価値観は本当だからね!?信じてよ!!

 

「よく分かりませんが。分かりました。つまり提督は榛名たちが恋愛対象なのですね?」

 

「・・・そうなのか・・・もしれんな?」

 

なにこの子、怖いこと言ってませんか?眼の光が!無くなっているわ!これってヤンデレ・・・現象か・・・やべ、興奮してきたぁぁあああ!!

 

「何してるデース!!榛名ばかりずるいデース!!」

 

「お姉さま。提督は渡しません」

 

「What!?」

 

「表に出ましょう」

 

「ちょ、榛名?榛名?・・・提督ぅ!!help!!」

 

あぁ、金剛よ。帰って来いよ。死ぬなよ・・・ヤンデレ榛名も可愛かったな・・・何かに目覚めそうだった。

 

 

~~~~~~~~~~~~~~

はい、朝食を食べて執務して。いつも通りの生活でした。もう少しで新入りが来ます!ワクワクドキドキ!どんな子たちが来るのでしょうか!あ、みんなに言ってないわ。どうしよ。まぁ、いいか!

 

あ、来たな・・・かっこよく決めて行こう!

 

「ようこそ、舞鶴鎮守府へ。君たちを歓迎する。君たちの事をみんなに伝えていない。後日、挨拶を頼む。まずは、執務室へ来てもらう。着いてくるんだ」

 

「「「よ、宜しくお願いします!!」

 

うわぁ~我ながらかっこいい~みんなも程よい緊張をしているな!第一印象は決まったか!?

 

あ、明石に後で鍵貰いに行こう

 

~~~~~~~~~~~~

 

「では、自己紹介を頼む」

 

「陽炎型一番艦駆逐艦 陽炎です!」

 

「最上型一番艦重巡洋艦 最上です!以下、姉妹艦の」

 

「三隈です」

 

「鈴谷だよ~」

 

「熊野ですわ!」

 

「妙高型四番艦重巡洋艦 羽黒です・・・。ごめんなさい・・・」

 

「利根型一番艦重巡洋艦の利根じゃ!こっちは妹の」

 

「筑摩と申します」

 

「白露型駆逐艦五番艦の春雨です」

 

「駆逐艦島風です!速さなら負けません!」

 

何人か、胃に来そうなやつらが来たな・・・全員可愛いな!おい!羽黒なんてなんで謝っているのでしょうか!?むしろこっちがキモくてごめんなさい!!鈴谷・・・JK感パネェ!!エロそうだな。島風・・・大丈夫なのかその恰好・・・

 

というより、陽炎・・・異動できたんだな・・・よかった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

side?

 

今、私達は緊張しています。少し心残りがありますが。でも、緊張しています!新しい生活が待っているのですから!

 

あ、司令が見えました。相変わらずのイケメンです。告白したいです。みんなもガチガチに緊張してますね・・・まぁ、私もなのですが・・・

 

皆に伝えてないって・・・意外とおっちょこちょいなのでしょうか・・・挨拶は後日で・・・秘書艦を付けていないのでしょうか・・・謎がある司令です・・・

 

とても、優しそうで少し堅いけど鎮守府の雰囲気も良いのできっといい司令です!!

 

それと、司令はひとりひとり目を合わせ聞いてくれました・・・

 

out

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「・・・以上がこの鎮守府についてだ」

 

「何か質問は」

 

「はい!司令官は私たちの事どう思いますか!?」

 

やはり・・・来たこの質問!!テンプレ作っておこうかな・・・

 

「とても、可愛らしいぞ」

 

「ありがとうございます!!」

 

「やっぱ、噂通りじゃん」

 

「噂?」

 

「なんでもない!」

 

「・・・そうか。以上だ。みんなに挨拶でもしてくるように」

 

「「「「はい!」」」

 

・・・。行ったか。なになに?噂って何!?気になるじゃん!!えぇ!まぁ、いいか。

 

まだ昼だけどもう疲れたわ・・・昼寝いいっすか?あ、その前に鍵・・・

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

「明石、居るか?」

 

「なんでしょう!」

 

「例の鍵だができたか」

 

「はい、簡単には壊れないですよ!私の特製ですからね!!!」

 

「質は信用できるな」

 

「なんですかその言い方!!!」

 

「冗談だ。ついでに取り付けも頼まれてくれないか?」

 

「いいですよ!」

 

~~~

 

「はい、出来ました。これから何するんですか?ナ二をするんですか?」

 

「・・・?なぜ二回言った?」

 

「あぁ・・・なんでもないです」

 

「そうだな、少し仮眠をするだけだ。いきなり隣にいられたら心臓が持たないのでな」

 

「そうでしたか!では、おやすみなさい!」

 

「あぁ、」

 

これで、やっと俺の安全な睡眠が出来るよ・・・一時間だけ・・・寝よう・・・

俺は、慢心しきっていたんだ・・・

 

~~~~~~~~~~~~~~

 

「おはようございます!!」

 

「・・・」

 

 

 

 

 

 

 




誤字脱字がありましたら遠慮なくご指摘ください。

次回話も宜しくお願い致します。

口調はwikiを参考にしています。


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10、会議

素人作品なので温かい目で御願い致します。


美醜逆転の設定が薄れてきた気がするので何かパンチのある内容が書けたらな最近思っています。
 


「おはようございます!!!」

 

「・・・」

 

あぁ、また女の声が聞こえる。どうせ榛名だろう。慣れたよ・・・

 

「またか、榛名・・・」

 

「え・・・榛名さん・・?」

 

おいおいおい。何故君がいるんだ明石よ。出て行ったんじゃないのかね!?てっきり榛名かと思って声かけちゃったじゃん!!

 

「あぁ、いや。なんでもない。それより、何故ここにいる?鍵を閉めたはずだが?」

 

「作ったのは私ですよ?合鍵・・・あ」

 

「没収だ」

 

合鍵ですって!!なんかうれしいような怖いような!!でも嬉しい!!

 

「えぇ!嫌ですよ!!」

 

「だめだ」

 

拗ねている明石かわええなぁ・・・貰ってもいいかい・・・

 

「あ、そう言えば文書が届いてましたよ?はい。」

 

「ありがとう・・・」

 

恋文ですか!?(二回目)全力で答えますよ!!(二回目)

 

============

 

発 本土大本営 上城 淳元帥

宛 舞鶴鎮守府 伊吹 焔提督

 

近々深海棲艦の侵攻が高確率で予想された。従って明日、大本営に赴いてほしい。

 

==============

えぇ~めんどくさ・・・

 

「なんて書いてあるんですか?」

 

「会議があるから明日こいとの事だ」

 

「それまた急ですね」

 

「あぁ。仕方ない。それよりだ。早く出ていけ」

 

「もーー。分かりましたよ!!」

 

・・・。行ったか。可愛すぎだろ!!俺が手紙読んでいる間ずっとこっち上目遣いで見やがって!集中できなかったわ!!かわいいから許すけど!!

 

「本当に急だな。元帥は」

 

さてと、皆に伝えて参りますか!大本営へ!!

 

~~~~~~~~~~~~~~

 

焔 in 食堂!!

 

「という訳で、明日から大本営へ赴く。此処の事は任せたぞ長門、大淀」

 

「あぁ、任せておけ」

 

「はい」

 

皆安定の可愛さでした。俺のキモさが百倍引き出されましたね・・・あ、ここではイケメンだわ。

 

準備して睡眠会議へ行きますか~。めんどくさいな・・・無くなんないかな!

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

side?

 

「戻りましたね・・・」

 

「どうかしたの明石?」

 

「えぇ、ここに私が開発したものがあります」

 

「「「なになに」」」

 

「見るからに怪しいわね」

 

「えぇ!なんとこれは!盗聴器でぇす!!」

 

「あ、明石・・・。いくらなんでも」

 

「陸奥さん・・・良いんですか!?提督がイチャイチャしたいって言ってたんですよね!?ならばこのチャンス掴もうではありませんか!!これで機会を伺ってナニをするんですよぉぉぉおおお!!!」

 

「「「おぉぉぉおお!!!」」」

 

「決まりです!」

 

「もうだめね・・・」

 

「そうと決まれば明日!仕掛けようではありませんか!提督がいない明日がチャンスです!!」

 

「「「おぉぉぉおお!!」」」

 

(提督頑張って・・・)

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

なんか騒がしいな・・・パーティーでもしてんのかな・・・俺も混ざりてぇ・・・でも明日早いし寝るか・・・

 

チュンチュン

 

「もう朝か・・・」

 

「てぇとくぅ~」

 

「・・・またか」

 

なんなんだよ!鍵の意味ないじゃん!!えぇ!?もう榛名此処が部屋でもいいんじゃね・・・ま、めっちゃうれしいけどな!!

 

「榛名、起きろ」

 

「提督・・・おはようございます・・・」

 

「あぁ、おはよう。着替えるから出ていくんだ」

 

「えっ?」

 

「え?」

 

いや、こっちが「え?」だよ。え!?見たいんですか!?見せますよ!?えぇ?

 

「は、榛名は大丈夫です!!」

 

「そうか」

 

俺も何言ってんだよ・・・そうかじゃないだろ!そこは摘まみだせよ!!・・・そのあと俺は無心で着替えたんだ。終わって後ろを見ると赤い水たまりが出来ていたんだ。。。恐ろしかったぜ。

 

それにしても、よく間違いが起きないよな・・・

 

~~~~~~~~~~~~~~~~

 

「では、行ってくる。頼んだ」

 

「あぁ、了解した」

 

やはり、長門は何というか・・・とても頼りになるな!長門の私服ってどうなんだろうか。めっちゃ気になる・・・

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~

はい、とうちゃ~く! 焔 in 大本営!!

いや~この会議室は初めて入りますねぇ~。わかる?この入る瞬間が緊張するのよ。だって、開けた瞬間中にいる人の目線が俺に来るんだぜ?怖くね?恥ずかしくね?照れね?

 

「やっと来たか。伊吹少将」

 

あぁ~俺が最後だったパティーンですか。気まず!!

 

「では、会議を始める」

 

あぁ~長いよ。みんなの目線が俺に集まっているよ。まぁ・・・イケメンだから仕方ないよね!!それにしてもこっち見すぎ。ケバイ人もおるやん。やめて見ないで!目で訴えかけないで!分からないから!女提督多いな。あ、紅月さん!こっち見てる!かわええなぁ・・・ケバイ奴こっち見んな。

 

はい、終わりました。まとめると・・・

 

・レ級という新種の深海棲艦の出現

 

・舞鶴襲撃の時にどさくさに紛れてレ級を倒していた俺の表彰、昇進。

 

・この事により深海棲艦の研究が大幅に進歩した。

 

・半年もしないうちに侵攻が必ずあるので警戒を強めるように

 

ですね~。昇進して私、焔は中将になりますた!うれしいっす!

 

というより、レ級の倒し方だなんて知りませんよ。だって、俺やってないんですもん。

 

紅月さんと昼めし食って帰ろうか!

 

~~~~~~~~~~~~~

 

「紅月さん、昼食一緒にどうでしょう?」

 

「はい!ぜひお願いします!」

 

なんと・・・初めて会った時とは違う新鮮な感じ・・・お姉さんキャラも良いですな・・・牡蠣定食にするか・・・

 

「昇進おめでとうございます」

 

「ありがとうございます。彼女たちのおかげですよ」

 

「謙虚な方なんですね。素敵です」

 

おっふ。ステキ?感謝感激梨汁・・・おっと、これ以上はパクリだ。

 

「紅月さんもお元気そうで何よりです」

 

「あなたに会えたからでしょうか・・・」

 

「・・・と言いますと?」

 

「い、いえ!何でもありません!!」

 

「はぁ・・・あ、紅月さんのエビ美味しそうですね」

 

「食べますか?」

 

「いいんですか?ありがとうございます。では、私は・・・食べかけしか「貰います!」・・・そうですか」

 

アァァァアアア!俺の!食べかけが!紅月さんの口に!!アカン。こ、これって・・・かかかか、間接キスか!?ぬおおお!!

 

「美味しいです!」

 

「間宮さんにお礼ですね」

 

「そろそろ私は帰る時間なので、失礼しますね」

 

「はい、お気をつけて」

 

あぁ・・・もぐもぐしてる姿も素晴らしい。ぜひ一枚ほしかった・・・なに、可愛すぎでしょ。あれがキモいだなんてどうかしてるぜ!!

 

ーーーーーーーーーーーー

side?

 

私は会議が終わったので帰路につこうとしてたらなんと!焔さんが食事を誘ってくれました!!嬉しいです!焔さんが食べているのは・・・牡蠣定食ですね。たしか、海のミルクとか精がつく食材として有名・・・精がつく・・・精・・・まさか!?焔さんまさか!?

 

そして、なぜかおかず交換をしています。私はエビをあげました。そして、私がもらったのは・・・食べかけの牡蠣・・・とても嬉しいです。キモいと思われていないでしょうか。正直自分でもキモいと思っていますから・・・

 

あ、焔さんもう帰ってしまうのですね・・・また誘ってくださいね!!

 

out

ーーーーーーーーーーーーーーーー

なんだかんだで遅くなりました焔です。お偉いさんと話をしたりしたので疲れました。精神的に。そう、精神的に。という訳で深い眠りにつけそうです。もう誰が来ても驚きませんよ!!

 

「みんな、寝ているな」

 

そう、今はmidnight!!マルマルマルマルなのだ!という訳で俺も寝ます・・・紅月さんに会えたし夢でも出てきてくれませんか・・・

 

「おやすみ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




誤字脱字がありましたら遠慮なくご指摘ください。

次回話も宜しくお願い致します。



美醜逆転の設定を新鮮に感じる話は無いでしょうか・・・


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11、悪夢と過去と弟と

素人作品なので温かい目で御願い致します。


「おやすみ」

 

そう言って俺は寝ようとしたんだがな、なぜか今になって家族の事を思い出してしまったんだよ。暫く会ってないからな・・・連絡してみるか・・・

 

ま、十秒くらい考えたら寝たんだけどな!

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

side夢

 

「こっち来るなよ!!」

 

「気持ち悪いな!死ね!!」

 

「やめて!菌が移る!!」

 

「な、なんでみんなそんなこと言うの・・・」

 

「キモイからに決まってだろ!」

 

「そ、そんな・・・俺はただ仲良く・・・」

 

「うるせぇ!もう行こうぜ。こいつと居たら俺らまでキモくなるよ」

 

あぁ、これは中学の時か・・・今思えば懐かしい記憶だ。本当に俺はみんなから嫌われていたな。

 

「グループね~。あいつはハブだな!」

 

「「アハハ!」」

 

(またか、何言っても通じない。抗うだけ無駄)

 

あの時の俺は何もかも生きる気力が無かった。その為、いつも一人、教室にいた。何をするにも一人だ。この容姿のせいで。何度恨んだか。親を。容姿を。自分を。クラスメイトを。さすがに死ぬ勇気はなかったが。

 

「今日も学校へ行くのか」

 

「兄さん、学校嫌なの?」

 

「いや?そんなことないぞ?学校は楽しい場所だ。お前もいつか分かるさ。楓」

 

俺のことを慕ってくれている弟がいた。名は楓(かえで)だ。いつも俺に付き添い、何をするにも一緒だった。心のどこかで救われていたのかもしれなかった。時には良い意味で邪魔だと感じた時だってある。

 

俺は弟に嘘をついている。学校は楽しい場所だと。立場が変われば楽しいかもしれないが俺は少なくとも地獄で楽しくない。いじめにあっているからだ。弟にも同じ経験をしてほしくない。心配をかけたくない。だから、俺は家族に対して空元気で接したのであろうか。

 

「焔、最近悩みでもあるの?」

 

「いや特には。強いて言うなら部屋の隙間風が寒い程度かな」

 

「そう。父さんに言っておくね」

 

姉も両親もいつも心配してくれた。本当にうれしかった。でも、俺は言い出せなかった。心配をかけたくなかったからだ。いつも、自分の心の中に押さえ込んで感情を殺して潰して無心になって学校では本当の意味での空気になっていたのかもしれない。

 

そんなこんなで俺は中学を卒業し逃げるように地元とは遠い高校へ進学した。そこでも俺は中学と同じ存在だった。

 

「なぁ、見ろよあれ。キモくね」

 

「ほんとうだ」

 

ハッキリ言って中学の方がマシだった。本人に聞こえるように直接言ってくれるからだ。しかし、高校では蔭口となり有らぬ噂も立てられる。本当に地獄だった。本当に。慕っていた弟も会うたびに目を見てくる。なにかを見通しているかのように。

 

弟は俺と入れ替わるように中学へ入学した。高校も俺と同じところへ行きたいらしい。ほんとうに慕ってくれていて嬉しかった。

 

「安定のボッチだね・・・」

 

「人生楽しいのかな?」

 

本人たちは聞こえてないと思っているのかもしれないがかなり鮮明に聞こえている。これが三年間続いた。目も濁りきって生きる意味がないようなそんな感じで卒業した。

 

就職しようとしたがこの国のトップに立って見返してやりたいと突然思うようになって有名な大学へ進学を果たした。そして二年目の夏、俺の人生が大きく変わる変化が起きた・・・

 

out

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「・・・クソが」

 

久しぶりに嫌な夢を見たな。本当に胸糞悪い。思い出したくない過去だったわ~。でも、今は楽しいからいいや!!いや、でも本当にクソだな。二度と見たくないな。

 

弟か・・・久しぶりに声が聞きたくなったな。電話するか

 

プルプルプル

 

「・・・。・・・。あ、もしもし楓か?」

 

「久しぶりだね兄さん」

 

「あぁ、元気そうで何よりだ」

 

「ところで兄さん。何か変わったことが無いかな?」

 

ん、何だ弟よ。急に話を変えて・・・変わったことか・・・俺がイケメンになったくらいじゃね!?

 

「ん~、俺がイケメンになったくらいしか」

 

「その通りだよ。僕も何故かイケメン扱いになってるんだ。以前住んでた世界とまるで違う。美醜逆転しているんだ。兄さんも僕と同じ価値観だろね」

 

なにこの子。頭良くね・・・まぁ、俺の弟だからな!

 

「やっぱりか。しかしこの世界も中々楽しいぞ」

 

「提督だっけ?仕事しているのは・・・何とも地獄の職場らしいじゃんか」

 

「俺にとっては天国だけどな!」

 

「という事は僕にとっても天国だね!」

 

「あぁ。家族は元気か?」

 

「うん。元気にしているよ。一家そろって美男美女だって近所では有名人になっちゃった。全く皮肉なものだよ」

 

「そうか。元気か。お前の進路はどうなっているんだ?」

 

「僕も兄さんと同じく提督を目指すよ!」

 

「そうか。お前と肩を並べる日が来るのを楽しみにしているぞ!そろそろ仕事始まるから切るわ」

 

「うん、じゃ」

 

久しぶりに聞いた・・・なんか心に来たな。あの夢見た後だからか・・・本当よく俺についてくる気になったな。

 

俺より頭がいいからな・・・階級とか抜かされそう・・・

 

「よし今日も美人と仕事頑張りますか!!」

 

「司令、おはようございます」

 

「今日は不知火か。よろしく頼む」

 

「はい」

 

不知火さん・・・クールで可愛いな・・・頬をムニムニしたい!わかる!?この気持ち!?

 

「今日は比較的仕事が少ない。午後からは自由にしていいぞ」

 

「分かりました」

 

にしても口数が少ない子ですね。しかし、そこがいい!!

 

「不知火よ。この鎮守府についてどう思う」

 

「どう思うと・・・そうですね。みんな雰囲気が良くて過ごしやすいんじゃないでしょうか。ほかの鎮守府と比べ待遇が良くこんな容姿の不知火達にも優しく気遣ってくれますしとても良い鎮守府じゃないかと」

 

「そうか、そこまで言うとはな。私も君たちを誇りに思う。これからもこんな私だがついてきてくれるか」

 

「はい」

 

「その答えがみんなから聞けると良いんだがな・・・」

 

「全員ついてきてくれますよ」

 

「そうなのかな」

 

「そうですよ」

 

なんか辛気臭い話になったけど最終的に俺泣きそうになったわ・・・なにこれ。てか、心泣いてるわ・・・嬉しくてよぉ・・・こんなブスについてきていいのかい!?それはそうと、不知火のやつ、少し顔が赤かったな・・・めっちゃ可愛い。以上だ。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

side?

 

僕には尊敬できる兄さんがいる。いつからだろうか兄さんが少しずつおかしくなりはじめたのは。

 

「兄さん、学校楽しい?」

 

「あぁ、楽しいぞ」

 

兄さんは決まって学校の事に関しては嘘をつく。僕に弱いところを見せたくないのだろうか。逆に僕はその姿を見てるのが嫌で嫌で仕方なかった。

 

ハッキリ言って理由は分っていた。学校でのいじめだ。容姿のせいで。兄さんはいつも強がっていた。僕たちに弱いところを見せまいといつも、いつも、無理をして笑顔を作っていた。その表情を見ると心が痛くてどうしようもなかった。

 

小さい頃はよく一緒に遊んでいて本物の笑顔と笑い声を聞いていた。しかし、今は本物の笑顔なんて数年前以上から見てない。

 

あ、後僕が嘘をついていると確信に至った様子があった。目の濁り具合だ。ハッキリ言って二次小説で読んだブラック鎮守府の艦娘のようにだ。そして生気が感じられなかった。いつ自殺してもおかしくないそんな様子。でも、いつも僕に優しくしてくれて時には応援してくれたりと家族思いだった。だから、今もこうして慕い続けているのだろうか。

 

僕は兄の姿を追うように進学、就職をしようとしている。今の兄は、以前と比べて雲泥の差だ。とても生き生きしている。その姿を見てとても嬉しかった。いつかそんな兄と隣で国を守る組織として肩を並べたいと強く思ってしまったのかもしれない。

 

out

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「執務も終わったし・・・暇だな」

 

昼めし食いながらやると意外に早く終わるな。一石二鳥ってやつか!?不知火には行儀が悪いと叱られたが・・・それもまた良き・・・

 

「しかし・・・数が増えたものだな・・・施設とか足りるであろうか」

 

今では130人もの艦娘が此処で暮らしているのじゃ!!ハーレムなのじゃ!!!!

 

はい、結果は大丈夫でした。問題なしと。俺の仕事・・・あ、地下研究所とかかっこよくね!?

 

そうと決まれば明石に相談じゃ!!

 

「明石よ、少しいいか」

 

「なんでしょうか?」

 

「地下に研究所とかどう思う?」

 

「え?もうありますよ?」

 

エッ?何言ってるのかしら?もうありますよって?あぁ?着任した時にはなかっただろうが!!何勝手に作っちゃってんの!?ねぇ!

 

「お、おう?」

 

「す、すみません・・・勝手に作っちゃって・・・」

 

明石よ・・・それは反則だよ・・・ウルウルしてる目でしかも上目遣いだと!?そりゃないよぉ・・・かわいすぎるよぉ・・・

 

「あ、あぁ。大丈夫だ。有意義に使うように」

 

「は、はい!ありがとうございます!!」

 

「ところで明石。何か悩みとかは無いか?」

 

「そうですねぇ~。一人で開発とか修理とかするのでできればその手にたけている艦娘が欲しいなと・・・」

 

「そうか。では」

 

「え?それだけですか?」

 

「ほかに何か言う事でも?」

 

「あ、はい。ナンデモアリマセン」

 

ん?なにかまずかったか!?普通に手配をしてみようと思ったのだが・・・まぁ、いいか。喜ぶであろう!

 

 

という事で作りますた!

 

==========

 

『求人』

 

開発、整備、修理にたけている艦娘(明石除く)先着一名募集!!

 

場所 舞鶴鎮守府 

 

連絡先 京都府舞鶴市舞鶴鎮守府提督 伊吹 焔

 

=============

 

さて、どれだけ集まるのでしょうか・・・一人も来なかったら泣くよ!?泣くからね!!

 

ーーーーーーーーーー

side?

 

なんと!たまたまネット掲示板を見ていたら舞鶴鎮守府から求人票が来てるじゃありませんか!!なんと!こうしちゃいれない!早速応募です!!なんてったって軍神の焔さんの鎮守府ですから!!

 

やはり、明石と私のタッグでなければ!!

 

out

ーーーーーーーーーーーーーー

 

はい、募集をかけてから二秒後に電話来ました。ありがとうございます。肝心の用件が募集だったらいいのですが!!

 

「はい。舞鶴鎮守府の伊吹です」

 

「もしもし!私求人を見て応募しました軽巡洋艦の夕張です!!」

 

「夕張・・・明石と組んでいる軽巡洋艦か?」

 

「そうです!是非雇ってください!!」

 

「わかった。雇おう。異動に関する手続きはこちらでやっておく」

 

「わかりました!では後日!!」

 

「あぁ・・・」

 

なんとも元気のよい子なのか・・・しかし、あの夕張が来るとはとんだ儲けものだな・・・運がついてるぜ!

しかしな・・・あの子ちゃんと周りに相談して決めたのかな・・・なんか怖いんですけど・・・

 

~~~~~~~~~~~~~~

 

はい、時を超えて・・・夕張を迎え入れました・・・凄く美人です。焦りました

 

「君が夕張か。明石とよろしく頼む」

 

「はい!一生懸命頑張りますのでよろしくお願いします!」

 

「うむ」

 

なんと・・・元気で礼儀正しいのか・・・素晴らしい!!!明石の仕事も分担され楽になるだろう・・・

 

「・・・この間来た子たちの歓迎会もしなければな・・・」

 

さて、三日後くらいには宴会するぞぉぉぉお!!そのためには言っとかないとな!

 

 

「間宮、三日後に新入りの歓迎会をしたい。宴だ。自慢の料理を振え。材料は気にするな」

 

「わかりました!」

 

「あぁ、ほかの料理担当の者にも伝えておくように」

 

「はい!」

 

あぁ、そう言えば『居酒屋 鳳翔』なんてものもあるよな。相談して作ってみようかな・・・

 

 

 

 

 

 




誤字脱字がありましたら遠慮なくご指摘ください。

次回話も宜しくお願い致します。


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12、歓迎会と俺の初めて

素人作品なので温かい目で御願い致します。





だれか分かる人いますか・・・宴とかイベントの前日ってワクワクしません?修学旅行とかその代表例でしょ!!おかげで俺は寝不足です。そして現在みんなから追われています。追われているんです!!

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

side数時間前

 

「これより、新入りの歓迎会を始める!では、まずは、挨拶から。簡単に頼む」

 

「陽炎です!!よろしくお願いしまーす!!」

 

「ボクは最上!よろしくね」

 

「くまりんこ♪」

 

く、くまりんこ!?

 

「ちーっす!鈴谷だよ~」

 

「熊野ですわ」

 

「は、羽黒です・・・」

 

「我が輩は利根じゃ!!」

 

「筑摩と申します」

 

「春雨です」

 

「おっそ~い」

 

な、なにがだ・・・名を名乗れ

 

「夕張です!」

 

「以上が新たに加わるメンバーだ。みんなと仲良くやるように。では、乾杯」

 

「「「かんぱーい」」」

 

というかさ、三隈と島風・・・あれで伝わったのか!?意思疎通凄すぎね。尊敬するわ。羽黒ちゃん・・・なんか守ってあげたくなるな。かわいい・・・

 

改めて、利根は癖が強いな・・・いや、全員か・・・

 

よし、今日は飲むぞ!

 

~~~~~~~~~~~~

 

かれこれ二時間くらいかな・・・皆酔い過ぎだわ!気を抜きすぎだろ・・・俺、男だぁぁあああ!!!だ、抱き着くなぁぁああ!!

 

「提督よぉ。好きな娘はいるのかぁ?」

 

「長門よ・・・酔っているな」

 

「どうなんだぁ?」

 

あぁ、俺は察したね。みんなの耳が俺の方へ集中しているのを!これ、俺の答えによっては後ろから刺されるんじゃね。というか、俺の事好きだなんてありえない話だけどな!!

 

「そうだな。全員好きだぞ」

 

「ん~。なんか違うような気がするがまぁいいかぁ~」

 

「お、おう」

 

「提督は私の事が好きかぁ?」

 

「あ、あぁ」

 

いや~凄く視線を感じるなって思ってカウンターの方へ目をやるとさ・・・榛名が・・・こっちをもの凄い睨んでたのね。コップ割れかけてたわ。刺さったらどうするんだよ・・・

 

「勘違いするなよ長門。部下としてだ。あいにく私は恋愛の経験が皆無でな。そこんとこは知らん」

 

「なんだと・・・」

 

「か、皆無ですって!?あんたその顔で!?」

 

「という事は童貞!キタコレ!!」

 

「「「なんだとぉぉおおお!?」」」

 

驚くのそこじゃねぇだろ!!!恋愛経験についてだろうが!そうだよ!この顔で経験が無いよ!童貞だよぉぉぉお!!だって・・・俺の顔キモいじゃん・・・な、なんだよ皆・・・こっちを見て。まるで獣のような眼をしているぞ・・・そんなに俺のことを狙っていたの・・・か!?そ、そんな馬鹿な・・・

 

「お、落ち着くんだ・・・な?そうだ座るn・・・

 

「「「初めては私じゃぁぁああ!!」」」

 

あ、無理でしたはい。フラグ回収お疲れ様です。僕は逃げますよ!童貞を守れないやつが何を守れるというんだ!!

 

「逃げるしかないのか!?」

 

out

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

という訳でなんです。

 

「そっちにいたか!?」

 

「いないです!そっちには!?」

 

「ダメだ。もう一回探してくる!」

 

何故だか楽しんでいる自分が憎いわ!

 

いや~ね。此処の艦娘何人いると思ってるんですか130ですよ。逃走中でもハンターの数こんなに出ませんよ。いや、出るのか?もうね・・・隠れ場所も限界ですよ・・・

 

空母のみんなが艦載機使うかなって思ったけど使わないのは正直驚いたね。その方が楽しいからね。上空から見られるとか無理ゲーですわ。

 

という訳で俺がどこに隠れているのかというと・・・鎮守府の屋上です!意外でしょ?もちろん屋上に何人か来たよ。でもね、屋上の入り口って建物あるじゃん?その上までは探さなかったのね。スリルが凄かったよ。

 

なんだかんだ言って一時間は隠れているからね~飽きた・・・

 

「そろそろ、飽きたな」

 

あ、面白いこと思いついた!次屋上来たやつとアニメのような勝負のシーンを再現出来たらやってみようかな!?

 

「さてと・・・誰が来るか」

 

フェンスの近くに行って待ちますか・・・

 

三十分後・・・

 

 

なんで来ないんでしょうか。寂しいですよ。あ、星綺麗だなぁ・・・皆の笑顔みたい。

 

あ、誰かきました!!何故だろうか嬉しい!

 

「探しましたよ提督」

 

「やはり・・・君が来たのか榛名」

 

カッコよく振り向いたけどめっちゃ目がこわぁい・・・俺これから狩られるんだろうか。

 

「えぇ、もちろん」

 

「今の君は・・・必死だね。少しは落ち着いたらいいんじゃないか?」

 

「提督、こんなことは言いたくありませんが大人しくしていてください。星の数を数えているうちに終わりますから」

 

えぇ~星の数ってなんぼあるとお思いで?というか、本気なのねこの子・・・ならば戦うしかないのか・・・使いたくなかったんだが使うしかないか・・・この封印された力を!

 

「あいにくそれはできないな」

 

「ならば力づくでやるのみ!」

 

「そうか。では私も本気を出そう。かかってこい」

 

さっき封印された力を使うと言ったな?あれは嘘だ。そんなものある訳がない!!

 

アァァァァァアアアア!!!

 

==============

 

悲鳴を聞いて駆け付けた艦娘の証言によると

 

「野外で・・・そんな・・・」

 

などと心に深いショックを受けたとのこと。またその後に駆け付けた艦娘によるとへたり込んだ駆逐艦とキラキラした榛名と虚ろな目になっている提督がいたとのこと。このことについて第二発見者は

 

「ずるい。私も混ぜてほしかった。仕方がなかったので駆逐艦とチョメチョメした」

 

と、述べていました。

 

==============

 

「提督!おはようございます!」

 

「は、はるな・・・か」

 

俺は榛名に対して別意味での恐怖を植え付けられたであろうか・・・夜戦したら死ぬ。すべてを搾り取られるような気が・・・うん、確実に死ぬ予感しかしない・・・

 

「では、執務を始めましょうか!」

 

「あぁ、よろしく頼む」

 

なんでだろうな・・・こんなに清楚で美しいのにあんなに激しいとは全然予想できないよ・・・てか、俺、守れなかったよ。DT。

 

暫く、宴会は控えよう・・・

 

「あ、榛名、少し鳳翔に会ってくる」

 

「はい!榛名は大丈夫です!」

 

なんとも美しい笑顔なのか・・・もっと優しく・・・泣きそう。

 

~~~~~~~~~~

 

「鳳翔、居るか」

 

「はい、なんでしょうか提督」

 

「単刀直入に、店を構えたいか?」

 

「店・・・ですか。そうですね。夢ではあります」

 

「あそこにちょうど良い空き地がある。そこに居酒屋でもやってみないか?」

 

「いいんでしょうか!?ぜひ・・・やってみたいです!」

 

「ならば、店の名を決めておいてくれ」

 

「はい!」

 

「頼む」

 

なんと・・・母ですな。うん。みんなが言うのも納得いくのです。

 

暫くして名の報告が来ました。予想通り『居酒屋 鳳翔』でしたね。

 

という訳で妖精さんと協力プレイで作成じゃ!!

 

~~~~~~~~~~~

 

はい、つくりました。途中おもしろ出来事無かったな・・・

 

「鳳翔、看板を」

 

「はい・・・よし」

 

「完成だ。お前の店だ。有意義に使うように」

 

「ありがとうございます!!なんとお礼を申したらいいのか・・・」

 

「なに、気にするな」

 

「本当にありがとうございます!いろいろと準備があるので開店は明後日以降になりますが・・・その・・・提督、是非いらしてくださいね!第一号は提督ですよ!」

 

「あぁ、必ず行こう。私が第一号になる為にな」

 

「はい!」

 

鳳翔さんめっちゃ喜んでたぁぁああ!めっちゃうれしいわ・・・作って正解!ほかの艦娘達も興味津々だし娯楽?かな増えてよかったな~

 

「平和な日々が続くといいな」

 

あ、待ってこれフラグ!?え?嫌だよぉ~回収したらどうするのさ!明日明後日に侵攻しますって来たら・・・あ、第一号は俺・・・必ず行く・・・アカン。これ立派なフラグじゃね!?いや、まだ決まったわけではない!必ず行くんじゃ!!深海棲艦くんなよ!

 

いやね、かれこれ二か月は敵の動きが無かったからね・・・半年のうちに必ず大侵攻が来るって元帥も言っていたし・・・まぁ、気にしたら負けだね☆彡美人を残して死ねるかってんだ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 




誤字脱字がありましたら遠慮なくご指摘ください。

次回話も宜しくお願い致します。


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13、大侵攻

素人作品なので温かい目で御願い致します。


「今日も平和だな」

 

俺は鎮守府を散歩していた。この呟きをしなければ未来は変わったのかもしれない・・・

 

ウィーン

 

「・・・!?敵襲か!」

 

「提督!大変です!全国規模で深海棲艦の侵攻が始まりました!」

 

「哨戒部隊から連絡は来てないぞ!場所は!?」

 

「鎮守府海域正面です。哨戒部隊は攻撃に遭い連絡の余裕はないそうです!」

 

「すぐに高速艦の二艦隊の応援を送る!それまで持ちこたえろ!」

 

「編成は!?」

 

「大淀の判断に任せる」

 

「了解です!」

 

何という事だ・・・こんなにもフラグを回収するのが早いなんてな・・・頼むぞ神通率いる哨戒部隊よ・・・とにかくみんなを集めよ!

 

ー全艦娘に告ぐ。至急、グラウンドに集合せよー

 

集まったな・・・では!

 

「先程、侵攻が開始された。作戦を発表する。今は哨戒部隊に二艦隊の応援を送っている。」

 

「長門、艦砲射撃の距離はいくつだ」

 

「10kmがいい所であろうか」

 

「ここから敵の距離は」

 

「80kmだ」

 

「そうか」

 

「空母機動部隊は、距離はここから5kmで発艦するように。哨戒部隊と応援部隊の航空支援・攻撃を頼む。駆逐艦を多数随伴させる。潜水艦対策だ」

 

「戦艦・重巡も同じくだ。だが、自分の射程距離まで敵を引きつけろ。ここから35km先で待ち伏せだ」

 

「軽巡・駆逐の高速艦隊は60の二手に分かれてもらう」

 

「編成はいつものでいい。内容は敵の側面を取りコの字型戦法をする」

 

「潜水部隊は敵の戦艦・重巡・空母を出来るだけ多く叩け。配置は戦艦たちと同じだ」

 

=提督、こちら神通です。敵の一部を叩きましたが数が多すぎます。こちらにも大破艦が出ています。後退の許可を!=

=許可する!生きて帰ってこい!=

 

「ということだ。神通からのバトンパスだ!今すぐ出撃せよ!」

 

「「「はい!!!」」」

 

あぁ、心配だ。前回はうまくいったが今回はどうなることやら・・・頼むぜ沈むなよ。

 

~~~~~~~~

あれからどれだけ時間がたっただろうか。心配で心配で手が震えている・・・

 

=旗艦長門!状況は!=

=こちらが有利だが気が抜けない。大破艦は下がらせている。合計30隻だ=

=了解。沈むなよ=

=ビッグセブンを侮るなよ=

 

此処に残っているみんなも出撃か・・・神通たちも反復出撃か

 

ー残っている艦娘はグラウンドに集合せよー

 

集まったか。

 

「北上・大井・木曾出番だ。存分に暴れてこい」

 

「軽空母は此処から航空支援をしてほしい」

 

「神通たちは反復出撃になるが申し訳ない。応援を頼む!」

 

「勝つぞ!」

 

「「「はい!!」

 

鎮守府はがら空きか・・・明石、夕張、大淀、間宮、鳳翔しかおらんな・・・ここまで侵攻が来たら確実に俺は死ぬな

 

ーーーーーーーーーーーーーー

side?

 

「・・・ッく!敵が多すぎるぞ!」

 

「こっちに応援を回してほしい!」

 

「無理です!こちらも手が一杯です!」

 

「恐れるな!沈めろ!」

 

「大丈夫か!大破艦は空母部隊まで下がれ!」

 

「もう応援は来ないのか!?大本営は!?」

 

「大本営も各鎮守府に応援を出しているそうです!」

 

「・・・すみません・・・」

 

「下がれぇ!死ぬぞ!」

 

「航空支援はもうないのか!?」

 

「空母の半数が中破してます!」

 

「なに!?討ち漏らしがあっただと!?」

 

「神通部隊・雷巡部隊が到着しました!」

 

「なんと!総員最後まで気を抜くな!」

 

「・・・この艦載機は!?もうないのではないのか!?」

 

「これは・・・!?鎮守府から軽空母の皆さんが発艦している模様です!」

 

「ありがたいことだ!」

 

out

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

応援を送ってから暫く時間が経ちました。心配で心臓が痛いです。早く連絡が来ないか・・・

 

=提督・・・こちら・・・長門=

 

=な、長門か!?状況は!?=

 

=深海棲艦の・・・はぁ・・・撃退に・・・成功・・・これより帰港する・・・=

 

=全員そろって帰ってこい!=

 

=当たり前だ=

 

やっと連絡がきたらと思ったらとても死にそうな声・・・俺も泣きそうだわ・・・轟沈艦の知らせは来てないから大丈夫だと思うが・・・

 

~~~~~~~~~~~~~~~~

 

!?帰ってきた!今すぐ入渠しないと!

 

「言葉は後だ!全員、怪我が酷いものから入渠せよ!高速修復材を必ず使うように!」

 

さて、高速修復材のストックはかなりあるから心配はしないが・・・なによりも怪我が心配だな

 

これだけの負傷艦、全員が入渠完了するまでどれだけかかることやら・・・

 

~~~~~~~~~~~~~~~

はい、次の日になりました。心配で心配で寝れませんでした。今は全員報告のためにグラウンドに集まってもらってます・・・申し訳ないな

 

「長門報告を」

 

「我が鎮守府は見事深海棲艦の侵攻の撃退を成功させた。被害はこちら大破艦が80隻で中破艦は20隻、小破、無傷合わせて30隻となった」

 

「了解した。ご苦労」

 

「以前の資料を見たところこのような侵攻があった後は暫く深海棲艦は多くは出没しないらしい。各自、三日の休養をすること。これは命令だ。哨戒に関してはいつも通りでいく」

 

「私は、明後日大本営から招集がかかっているから出向いてくる。解散!」

 

「「「はい!」」

 

あぁ~疲れた~轟沈艦出なくて良かった~本当に良かった~。今まで一緒にいたから家族同然のようだもん。

 

しかしな・・・建物が傷つかなかったのは奇跡に近いものだな・・・確かこの侵攻が全国規模であったというが、ほかの鎮守府は大丈夫なのだろうか!?紅月さんは!?とりあえず、俺のところは何ともなかったがやはり、同業者たるもの気になるな。明後日は有意義な時間を過ごそう。

 

「・・・全員、お疲れ様」

 

報告するための書類をまとめようか・・・クソ!眠すぎる!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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14、衝突

素人作品なので温かい目で御願い致します。


毎度、誤字脱字の報告ありがとうございます。


※艦娘については民間からの募集ではなく妖精による建造によって出現又はドロップされます。従って資材があれば幾らでも替えは効くという設定です。



あ~、招集当日になってしまったよ・・・行くの緊張するな・・・

 

「という事で、大本営に行ってくる。いつもながら頼むぞ長門・大淀」

 

「あぁ、任せておけ」

 

「お気をつけて」

 

「あぁ」

 

見送ってくれる人がいるっていいね。うん。ここから三時間の道のりですわ・・・あ、紅葉が綺麗ですな!

 

というか、俺なんで新任の時から少将だったのか・・・今に至っては中将ですよ。大方、少佐とか少尉からスタートな気がするんだが・・・これも元帥の気まぐれなのかね・・・まぁ、位が高い分にはいいかもしれないが。

 

~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

はい、到着。大本営!相変わらずデカいな・・・建物がだぞ?

 

なぁ、分かる人いる?部屋に入る瞬間にさ一気に視線が集まるのがさ・・・分かる!?

 

「舞鶴鎮守府の伊吹です」

 

「入れ」

 

「は、失礼致します」

 

「さて、軍神も来たことで各鎮守府の報告会を始める!!」

 

~~~~~~~~~~~

 

ふむふむ。なるほど。ザックリまとめるとこんな感じだ!

 

佐世保鎮守府(120)・・・なんとか押し返したものの艦娘・建物の被害が甚大

 

横須賀鎮守府(100)・・・艦娘・建物の被害が大きい。また、民家への被害も出ている

 

呉鎮守府(150)・・・被害が甚大、復旧に暫くかかる、轟沈寄り大破多数

 

東鎮守府(120)・・・被害が甚大、民家への被害が多数、轟沈艦有

 

西鎮守府(100)・・・鎮守府としての機能が危うい。建物を狙った攻撃

 

南鎮守府(150)・・・民間人の死者が多数、轟沈艦有

 

北鎮守府(75)・・・敵勢力が少なかった為被害は軽微

 

※()は敵の数

 

と、まぁ、こんな感じだ。轟沈艦が出たのが俺としては悲しいし、怒りを覚えるよ。みんな内陸に被害だしているのかよ・・・西に至っては危ういとか大丈夫か?民間人の死者は・・・申し訳ない。

 

あ、次俺の番か・・・緊張するぜ!

 

「報告します。我が鎮守府は建物、民間への被害は無し。敵3~400の勢力の撃退に成功。艦娘の被害は大破80、中破20、小破30であり轟沈なし。現在は通常通り哨戒任務を行っています」

 

「なしだと!?」

 

「はい、何か問題でもありますでしょうか」

 

「その勢力で轟沈なしで内陸への被害が無いとは、伊吹君の鎮守府は他の所より百は違うんだが」

 

「そうなのですか」

 

百は違うって・・・相当だよ!なんでほかの所と一緒の数じゃないの!?ちゃんと平均値で来てよ!

 

「あぁ、他の所は先に言った通り、被害が甚大だ。それに対し君の所は轟沈も出ていなければ大破艦だって少ない方ではないか。いったい何をしたのかね?戦術とか・・・」

 

元帥さんよ・・・意地悪な質問だね!まぁ、答えは簡単だよ。実力差だ!戦術ってコの字型作戦でいいのかな?

 

「今回使用した作戦は至って簡単です。私はこの作戦をコの字型作戦と呼びます」

 

「ほぅ・・・続けろ」

 

~~~~~~~~~~~~

という事で、作戦を話しました!!分からない人は前回のを見てくれ・・・

 

「ほう・・・コの字型作戦か。素晴らしい作戦だ。さすがは軍神と言ったところか」

 

「は、お褒めに預かり光栄です」

 

「まだまだ、我々の知らない戦術が出てきそうだな。これからも精進してくれ」

 

「は!」

 

「そのほかには無いのか?」

 

東さん、イライラしながらこっち見ないで!怖い!

 

「艦娘たちの士気も関わっています」

 

「どういう事かね?」

 

「はい、私は日頃から艦娘たちのストレスを溜めないように娯楽を増やし、食事等の待遇を良くし国の為に戦うという誇りを忘れないように鎮守府づくりを進めてきました。この小さな努力の結果がこのような大侵攻の戦果の差に繋がったと思っています」

 

「ほぅ・・・おもしろい」

 

元帥さん怖い・・・というか東、どれだけ憎いんだよ・・・

 

「では、待遇を改善するともっと被害は少なくなるという事かね?」

 

「は、上城元帥の仰る通りです」

 

「私は反対だ」

 

「何故だ、東」

 

「なぜ、あの醜い奴らにそこまでする必要があるのですか」

 

あぁ~始まったよ。元帥と言い合いして大丈夫なのか?

 

「それは、舞鶴の軍神が言っていたではないか?」

 

「艦娘なんぞ所詮は兵器です。いくらでも替えはあります」

 

「兵器か・・・」

 

「はい、幾らでも替えがあるのに対し待遇改善をし一つを大切にせよとは無駄金もいい所です」

 

「ほう、無駄か」

 

・・・キレそう

 

「そこにお金をかけるのであれば、施設の強化や我々の待遇を上げる方がよっぽど効果的です」

 

こいつ!・・・私欲のためにか!

 

「所詮は兵器、いずれ海に沈むのであれば掛けた労力の無駄であります。容姿が醜い艦娘とは使い捨てなのですよ!」

 

プッチーン

 

「おい、今何と言った」

 

殴り飛ばしていいですか?

 

「あ?使い捨てだと言ったが?」

 

「使い捨てか、そうか。確かにそうだ。しかし、貴様は思ったことはないのか?あいつらには意思があるという事を!」

 

「醜い奴らを一々気にしないのでな。分からん」

 

「ほう、だから無駄な轟沈艦を出すのだな。東よ」

 

「・・・なに?」

 

「確かにあいつらは兵器だ。そして人間とは言い切れんがそれに近い存在だ。意思があるのは俺が一番知っている」

 

ーーーーーーーーー

 

「元帥、止めなくても?」by紅月

 

「面白いから見てなさい」by元帥

 

ーーーーーーーーーーーー

 

「新人の民間上がり風情が粋がるなよ!!」

 

「何とでもいうがいい。俺は気にしない」

 

なんせ、過去が過去だからな・・・

 

「使い捨ての奴らに一々思いやらなければならないのか!?」

 

「部下の面倒もまともに見れないのは上に立つものとして失格ではないか?」

 

「うるさいぞ!」

 

「この国の為に戦ってもらっているという事が分からないのか!?あいつ等がいないと今頃この日本はどうなっている!?あの脅威に立ち向かえるのは艦娘しかいないのだぞ!感謝の気持ちはないのか!!」

 

「あぁ、それは怖いな!感謝なぞ筋違いだ!私の指揮があってこその戦果なのだ!私の力で守っているのだ!逆に感謝される立場だろう!?」

 

「戯けが!実際に貴様が戦場立ってみろ!どうなる!」

 

「死ぬに決まっているだろうが!」

 

「それを知っているのになぜ、感謝の気持ちを持たないのだ?」

 

「だから、さっきも言ったであろうw「人間性がなっていないな」・・・あ?」

 

「いや、なんでもない。申し訳ありません元帥殿」

 

「私はあくまでも例を示しただけだ。待遇の改善を行うか否かはお前次第だがな」

 

「覚えてろよ・・・」

 

なんか、少し煽りすぎたかな・・・大丈夫か。美醜逆転してるとはいえ人間みたいな奴らを使い捨てなど聞き捨てならん。人間性を疑ってしまうぞ・・・

 

「終わったか?」

 

「元帥殿、申し訳ありませんでした」

 

「なに、気にするな。なかなかおもしろかったぞ?」

 

「は、はぁ・・・」

 

「では、これにて報告会を終了する!解散!!」

 

「「「はっ!!」」」

 

喧嘩したけど終わった~!絶対東に恨みもたれているよ・・・まぁ、知ったこっちゃないんだが!

 

 

昼過ぎたし、紅月さんとランチでもしましょうか~

 

~~~~~~~~~~

 

紅月さんと二回目のランチなう

 

「それにしても伊吹さんあの東にものを言うとは凄いですね」

 

「何故でしょうか?」

 

「あの人は執念深くて気に食わないことがあれば権力、金で解決しようとする人なんですよ」

 

「それは、なんと怖い・・・」

 

まじかよ、気を付けよ。後で謝っておくべきか!?

 

「紅月さんも苦笑いでしたね・・・」

 

「えぇ、入る余地なんてなかったですも」

 

「そ、そうですか・・・あはは」

 

「気づいていましたか?大和さん泣いていたんですよ?」

 

「えぇ?何故です!?」

 

「それは伊吹さんが艦娘に対する感謝の気持ちを口に出したからじゃないでしょうか」

 

「そ、そうでしたか」

 

女の子を泣かせただと!?この俺が!?今すぐ謝ってこよ!

 

「少し、用事を思い出したのでこれで」

 

「はい、ご一緒出来て楽しかったです。また」

 

「はい」

 

さてと大和さんどこにいるかな・・・多分元帥の部屋か・・・

 

ーーーーーーーーーーーーーー

side?

 

「舞鶴の野郎・・・粋がりやがって」

 

「おい、部下よ頼みがある」

 

「はいなんでしょうか?」

 

「整備士のふりをして車の足回りに細工をしろ。詳細はこれだ。舞鶴の提督が乗る車だ。バレるなよ。報酬は弾むぞ?」

 

「は!!!了解いたしました!!」

 

「さて、地獄を見るがよい・・・」

 

out

ーーーーーーーーーーーーー

 

ここが元帥の部屋か・・・豪華な扉だな・・・

 

コンコン

 

「舞鶴の伊吹です」

 

「入れ」

 

「失礼します」

 

「何用だ」

 

「大和さんに用件がありまして・・・」

 

「はい。なんでしょうか」

 

「その・・・私のせいで泣いていたという話を聞きまして、謝りにと」

 

「いえ!伊吹さんのせいではないです!その・・・嬉しくてと言いますか・・・初めて熱心に私たちの事を擁護してくれた人に出会えたことが嬉しくて・・・」

 

おー、うれし泣きという奴か!てっきり俺のせいかと・・・あ、俺のせいじゃん

 

「そうでしたか。これからも日本の為にお力添えを御願い致します」

 

「はい!」

 

「元帥殿、失礼致しました」

 

「うむ」

 

もう帰るか・・・時間が時間だし帰ったらヒトロクマルマルかな?

 

ーーーーーーーーーーーーー

side?

 

伊吹さんが用事と言ってどこかへ行ってしまいました・・・もっとお話ししたかったな・・・いつもは伊吹さんからお誘いが来ているので今度は是非私から誘ってみようと!!

 

伊吹さん東から恨み持たれてないといいけど。

・・・?あの整備士さん入念に点検していますね。仕事熱心なのはいい事です!そろそろ私も帰りましょう!

 

out

ーーーーーーーーーーーーーー

 

よ~し帰りますか!

 

「運転手さん、舞鶴鎮守府までお願いいたします」

 

「はいよ~」

 

~~~~~~~~~~

 

「しかし、この道の風景は綺麗ですね」

 

「そうだろ?俺も見惚れて何回か落ちそうになったよ」

 

「それは、怖い話で・・・」

 

「それに、下り坂だからスピードが乗りやすくてね~。油断したら真っ逆さまだよ」

 

「峠を攻めたことは?」

 

「もちろんだとも」

 

にしても崖沿いの道路とか怖すぎだろ・・・

 

「・・・ん?なんだ?」

 

「どうかしましたか?」

 

「いや、変な音が・・・まずい!」

 

あ、車スピンするな。乗っててもわかるぞ!てか、車体傾いてね!?大丈夫かこれ!目の前崖だぞ!

 

「態勢を立て直せないのか!?」

 

「無理だ!横転するぞ!!」

 

「「うわぁぁああ」」

 

~~~~~~~~~

 

なんだ・・・燃えている、熱い。痛い。ここは・・・そうか、俺は崖から転落してそうか。死ぬのか。今までお世話になったなみんな。短い間だけど楽しかったぜ。生まれて初めて美人に優しくされたよ。なんだこれ・・・これが走馬灯か・・・あぁ、懐かしい。鳳翔の第一号行けなかったな。紅月さんにもっとアタックしとけばよかった・・・美人とイチャイチャしとけばよかった・・・みんな・・・ごめん・・・あぁ、目の前が暗く・・・あぁ、死ぬのか・・・!?

 

 

ーーーーーーーーーーーー

side?

 

「元帥殿!報告!」

 

「どうした、荒々しいな」

 

「付近を警備中の小隊から報告が!提督を乗せた公用車らしき車が崖から転落し炎上しているとの事!」

 

「なんだと!?本当か!」

 

「はい、詳細は分かりませんがほぼ確実とのことです」

 

「今すぐ調査部隊を送れ!時間が無い!急げ!」

 

「了解しました!」

 

out

ーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




素人作品なので温かい目で御願い致します。

感想・評価よければ御願い致します。







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15、弟の台頭

素人作品なので温かい目で御願い致します。

毎度、誤字脱字の報告ありがとうございます。


部下の報告から何時間たっただろうか。私は居ても立っても居られない状況であった。

 

「元帥殿!報告!」

 

「何かわかったのか!?」

 

「はい、それが・・・部隊の調査の結果、舞鶴鎮守府の伊吹提督が乗った公用車が転落し炎上とのことです。また、病院にすぐさま搬送された伊吹提督・運転手の両名は落下の衝撃により意識不明の重体とのことです。そのため、一切の面会謝絶を行っています。いつ目が覚めるかは分からないと」

 

「・・・本当に伊吹君なのか?」

 

「はい、間違いないとのことです」

 

「それで、落下の原因は」

 

「はい、走行中に突如車にボルトの緩みが生じ、コントロール不能に陥りそのまま転落そして事故を起こしたとの見解です」

 

「朝の整備はどうしたのかね?」

 

「その時はなんとも異常は見られなかったと朝、整備した職員達が言っています」

 

「そうか、ご苦労」

 

「は、失礼致します」

 

 

 

「・・・舞鶴の皆に伝えるべきなのか否かそして代わりの提督もか」

 

コンコン

 

「伊吹少佐です」

 

「・・・!入れ」

 

「失礼致します。その、兄の件ですが」

 

「なに、もう耳に入っているのかね・・・」

 

「はい、噂とは怖いものです」

 

「あぁ、その通りだ。今は軍病院で入院。面会謝絶。意識不明の重体だ」

 

「・・・あの」

 

「なんだね」

 

「舞鶴の代わりの提督を僕にやらせてもらえないでしょうか!?お願いします!!」

 

「・・・では、質問。艦娘の容姿についてだが酷いとは思うか?」

 

「いえ、何も思いませんが、何故です?」

 

「そうか、やはり伊吹君の弟君だね」

 

「はぁ・・・」

 

「分かった。代わりの提督を弟君にする。そうすればあいつ等にとっても好都合だろう」

 

「ッ!!ありがとうございます!!」

 

「なに、気にするな。期待するぞ。あ、伊吹君の事なんだが舞鶴の皆には伝えていない。どう話を切り出すかはお前さん次第だ。頑張れ」

 

「はい!本当にありがとうございます!」

 

「では、今から行ってもらうぞ!」

 

「は、はい!?」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

side?

 

〇〇月〇〇日

 

昨日、僕の兄さんが事故に遭った。しかも、崖から転落したとの事。幸い、生い茂っていた木がクッションとなってミンチは回避されたが衝撃からか意識不明の重体との事。

 

今日は、兄と仲の良い上城元帥に兄の代わりの提督にしてほしいと頼んだ。答えはYESだ。僕としてもとても嬉しかった。兄が築き上げてきたこの舞鶴鎮守府を守っていく、過激派の好きなようにはさせないという強い意志から僕を突き動かしたのかもしれない。

 

ハッキリ言って今回の事故は余りにも不自然すぎるような気がする。整備は朝、夜に必ず行う。しかも、崖路の下りでタイミングよく故障が起こるなどありえない。ボルトの緩み、部品の劣化もあり得ない。運転手もかなりベテランのはずだ。昼間に誰かが細工したあるいは運転手の故意でやったのか。少なくとも第三者が絡んでいると僕は踏んでいる。いや、ほとんどの確率でそうだろう。

 

絶対に許さない。絶対に・・・

 

out

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

side?

 

〇〇月〇〇日

 

私が親しみを持っている舞鶴の伊吹君が昨日事故に遭った。彼には一刻も早い回復を願っている。いや、してくれ。ブラック鎮守府の立て直しに願いをとってい置いたがここで使わせてもらう。これが私の最大の願い事だ。軍神としてもっと面白話を聞かせてくれ・・・頼む。目を覚ますんだ!

 

out

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「ここが兄さんの鎮守府か・・・」

 

「貴方はどちらさんですか?」

 

「今日から、兄の代わりを務めることになりました弟の伊吹 楓と申します」

 

「そうでしたか。分かりました。しかし、代わりなど艦娘の皆さんには通達が来ていませんが大丈夫でしょうか?」

 

「やはりそうですか。そこは僕が何とかします」

 

「では、どうぞ」

 

「はい、ありがとうございます」

 

とても立派な面構えだな。本当に尊敬するよ

 

艦娘・・・大和さん以外に見たことないけど皆美人だな

 

「貴方は誰です?それに、提督の軍服を着ていますが」

 

「はい、僕は今日から此処に兄の代わりとして着任することになりました伊吹 楓と申します」

 

「??はい?伊吹提督はどうされたんですか?」

 

「その前に、貴女のお名前は?」

 

「大淀と申します」

 

「分かりました。兄の事は着任の挨拶の時に話します。此処にいる艦娘の皆さんを集めてもらえないでしょうか?」

 

「・・・?分かりました」

 

ー全艦娘へ通告。グラウンドに集合せよー

 

集まったな。それにしても多いな・・・こんな数を兄さんは指揮していたのか。本当にすごいや。それでは、挨拶をするか

 

「こんにちは。今日から代わりの提督として着任することになりました楓と申します」

 

「あ?誰かに似ているような・・・」

 

「・・・弟と言えばわかりますでしょうか?」

 

「・・・!?提督の弟なのか?」

 

「はい。それで、兄は・・・」

 

僕は兄の事についてすべて話したよ・・・皆の顔がとても悲しそうだった

 

「頼むぜ。弟さんよ」

 

「はい。御願いしますね」

 

とりあえず、僕が抱いている疑問については隠しておこう。騒ぎが起こったら大変だ。とりあえず、仕事しながら協力者を探すか・・・

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

side?

 

今日は、提督の弟さんが代わりを務めると言い挨拶をしました。弟といいとても興味があります。どんな人なんでしょうか。提督が事故に遭ったのは痛ましい事案ですが私達は何もすることが出来ません。只々、提督の回復を祈るばかりです。提督は今も頑張っています。私達も今できることを一生懸命やるのみ・・・お願いします。神様。提督の目を覚まさしてください。・・・お願いします・・・

 

out

ーーーーーーーーーーーーーーーー

side?

 

先日、伊吹さんが事故に遭ったという話が耳に入りました。大本営に問い合わせましたが残念ながら事実とのことです。私としてもとても心が痛いです。なんといっても原因が車の整備不良らしいです。しかし、先日駐車場に整備士さんが居て整備をしていた筈ですが整備不良とはとても疑わしい話です。真実を究明しなければ・・・

 

そういえば、舞鶴の代わりの提督が弟さんになったという話ですがやはり、兄弟揃ってイケメンなのでしょうか・・・近いうちに演習を頼み込みましょう!

 

out

ーーーーーーーーーーーーーーーー

side?

 

「クックック・・・ざまぁ、ねぇな舞鶴の提督よ・・・いい気味だぜ」

 

「しかし、東提督殿。本当によろしかったのですか?」

 

「あぁ、問題ない。新人風情が出しゃばるからこんな事になるんだ。少しは身をもって痛感しただろう!」

 

「・・・はぁ」

 

「あぁ、そうだ。これが例の報酬だ」

 

「・・・ありがとうございます」

 

「次も何かあったら頼むぞ」

 

「はい。仰せの通りに」

 

部下(本当に俺はこんな人の所に居てもいいのだろうか。後から聞いた話だが舞鶴の提督の話が筋が通っていると思う・・・なんで俺はこんなことをしてしまったのだろうか・・・なんで・・・)

 

out

-----------------

 

ふぅ・・・一通りみんなの事については分ったな。もう日が暮れている・・・

 

「提督、お茶をどうぞ」

 

「榛名さん、ありがとうございます」

 

「あの提督、その、敬語はやめて頂きたいと・・・」

 

「これは癖と言いますか・・・難しいですね・・・出来るだけ直しますね・・・」

 

「提督が良ければそれで大丈夫です」

 

「何か、すみません・・・」

 

「い、いえ!榛名は大丈夫です!!」

 

「「???」」

 

「榛名さん、今から呼ぶ人と話がしたいから一度退室してもらってもいいかな?」

 

「?はい、分かりました。失礼します」

 

ー青葉、川内は執務室へ来るようにー

 

「お呼びでしょうか司令官!インタビュー良いですか!?」

 

「何?夜戦!?」

 

「いや、違います。インタビューは後程です。これから大事な話をします。それに協力してほしいのですが」

 

「断ったら?」

 

「それはそれで大丈夫です」

 

「では・・・」

 

僕は自分自身が抱いている疑問をすべて話した。事実、第三者がやったという証拠が少なすぎるため可能性を上げるため協力者が欲しい・・・どうだ、この二人は!?

 

「・・・ほんとうですか」

 

「あくまでも推測です」

 

「それが事実なら協力するよ」

 

「青葉も同感です!」

 

「ありがとう!本当に感謝するよ!」

 

「しかし、何故私達だけなのですか?」

 

「それは、大事にはしたく無くて・・・青葉さんは情報収集のプロと聞きましたし川内さんは潜入のプロと聞きましたし、是非お二方に協力をと思いまして・・・」

 

「恐縮です!」

 

「なんか照れるね~」

 

良かった。協力者が出来て。では・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さぁ・・・始めようか。僕たちの・・・・・・復讐を」

 




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次回話も宜しくお願い致します。

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16、疑念から確信へ

素人作品なので温かい目で御願い致します。




事故から一週間・・・


青葉さんと川内さんを協力者にしたが特に進展が無いな。やはり少ないのか?もっと事故についての調査の協力者を増やすべきか否か。

 

コンコン

 

「司令官!情報を入手しました」

 

「続けてください」

 

「はい、佐世保鎮守府の紅月さんが事故当日の昼間に車の整備をしていた人を見たとの事です。紅月さんは仕事熱心な人だなと思い見ていたらしいです」

 

「整備は朝と昼の二回だけでしたよね」

 

「はい、しかしその人が細工をしたという保証はありません。実際に仕事熱心な人の可能性もありますし」

 

「やはり、犯人含め計画した人も特定するのは難しいですか」

 

「有力な情報が無くすみません・・・」

 

「いえ、謝る必要はありません。青葉さんは私が抱いている疑念に協力してもらっているだけなのでもしかしたら本当に事故だったという可能性もあるのですから」

 

「はい、情報収集頑張ってきます!」

 

「はい」

 

しかし、一週間経って紅月さんの目撃情報が一つだけ。厳しいな・・・

 

「あ、青葉さん!」

 

「は、はいなんでしょうか?」

 

「先程の紅月さんの情報詳しく聞いてもらえないでしょうか?居た位置とか何をしていたのか等」

 

「分かりました!!」

 

「御願いしますね」

 

車の足回りの整備不良・・・

 

プルプル

 

「もしもし、上城元帥殿でしょうか」

 

「なんだい」

 

「兄さんが乗っていた事故車はまだありますか?」

 

「あぁ、落ちた場所に有るぞ。なんとも森の奥深くだからな回収の準備が整わなくてな」

 

「そうでしたか。ありがとうございます」

 

「はいよ。あぁ、そうだ。弟君は仲良くやっているかね?」

 

「はい、皆個性的で面白い方ばかりですので楽しいです」

 

「そうか。それなら心配はいらんな」

 

「はい、ご配慮ありがとうございます」

 

「では切るぞ」

 

「はい、ありがとうございました」

 

ふぅ、やはり電話は緊張するな。それにしても現場が当時のままなのは本当にラッキーだ。早速出向かなければ!

 

「大淀・・・居ないな」

 

コンコン

 

「失礼する。提督「長門、僕は急用が出来たので鎮守府を出る。頼んだ」」

 

「あ、あぁ?」

 

「頼むぞ」

 

「あ、あぁ、任せてくれ?」

 

済まないな長門よ。書類は机に。急がねば

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

「止めてください」

 

ここが兄さんが落ちた場所か。車から降りて見てみようか。

 

「・・・焦げ跡」

 

焦げ跡か?金属がコンクリに擦った跡のような感じがするな。ん?跡が・・・50m戻ったところから始まっているな

 

「恐らくこの地点で異変が」

 

写真を撮っておこうか。何が証拠になるのか分からないからな

 

「・・・右のレールにタイヤ痕・・・取れたというのか?足回りの整備不良・・・タイヤが取れそうなのであればすぐに異変に気付くはずだ。部品が外れて落下」

 

タイヤが取れて事故を起こしたと思ったが何故か引っかかるな。部品ごと取れたというのが妥当なのかもしれない

 

プルプル

 

「元帥殿、重ねて申し訳ありません」

 

「何用かね」

 

「兄さんが事故を起こした際に落下した部品などはどこにありますでしょうか」

 

「ん~、恐らく車体の所でないか?こっちの倉庫には無い所を見ると」

 

「なるほど。ありがとうございます」

 

「・・・何を考えている?」

 

「・・・いえ、何も」

 

「そうか。調査にのめりこみすぎるなよ」

 

「ッ!はい。失礼します」

 

しつこく電話したのがいけなかったのか?まぁ、いい。この下に部品もろともあるのであれば好都合だ

 

「・・・ん?」

 

なんだこれは。折れているな

 

「ボルトとナットか?」

 

恐らく間違いないだろう

 

「運転手さんこの下の崖の下のあの町までお願いします」

 

「はいよ」

 

ボルトが折れた・・・一本や二本であるならば走行に問題はないはずだ。どうしてだ?しかし折れ方が気になるな

 

~~~~~~~~~~~~~~

 

「ありがとうございます。帰るときは電話するのでどこかで暇を潰していてください」

 

「はいよ」

 

 

ふぇ、到着だ・・・疲れたぞ。

 

「これが車体か。綺麗にひっくり返っているな。足回りは・・・」

 

まずいな。損傷が激しいのでまったくもって分らん。なにか、犯人に繋がる手掛かりが・・・

 

炎上と聞いたがエンジンルームだけだったのか

 

「・・・無いな」

 

そうだ。右前方のタイヤを止めるのに必要なボルトがついていないのだ

 

「すべてだと?おかしい。これが自然で起きるなど・・・相当、運が無い人だ」

 

「これが、第三者の犯行だとすると・・・」

 

予め切れ込みを入れていた可能性が高いな。大本営から転落場所まで約10分も掛からない。折れるのを予想したのか。相当車に詳しい人しかできない。

 

仮にタイヤが取れたとするとブレーキは、いや、バランスが保てず腹を擦る。ブレーキの効果がとても薄かったのが妥当か?

 

「これがコンクリと擦ったのか」

 

ブレーキディスクの下が何かに擦り若干溶けている。恐らくこの部分が擦れたのだろう。パーツの整備不良も見たかったが損傷が激しすぎるな。これでは何も見つからないだろう今回は諦めるか。写真をたくさん撮っておこう。

 

「第三者の可能性が高くなっただけ大戦果だ」

 

~~~~~~~~~~~~~~~~

 

「只今戻りました」

 

「提督よ!どこに行っていたのだ!」

 

「急用ができて・・・「行き先くらい伝えてもよかろう!」・・・」

 

「長門さん・・・すみません。以後気を付けます・・・」

 

「あぁ、そうしてくれ」

 

ふぅ、注意も食らったし執務室へ行くか・・・

 

 

「あ、青葉さん居たのですね」

 

「はい、提督の言う通り詳しい状況を聞いてきました」

 

「それで、どうでした?」

 

「はい、紅月さんが言うにはタイヤ交換をしていたとのことです。傍には糸のこらしき鋭利な工具もあった気がすると言っています」

 

「・・・」

 

なるほどね。あぁ、楽しくなってきなぁ!

 

「司令官?どうされましたか?」

 

「あぁ、面白いなと思ってね」

 

「やはり・・・提督の仮説は」

 

「あぁ、ほぼ確信に変わったよ」

 

「それはどういう・・・」

 

「これだ」

 

「それは!何です?」

 

「知らないのね・・・タイヤと車を繋ぐ大切なパーツさ」

 

「あぁ~それが・・・」

 

「今日、現場に行ってきました」

 

「それで?なにか?」

 

「このボルトがすべて折れていました。しかし、見つけられたのが三本だけですが」

 

「おかしいですねぇ・・・折れ方が不自然と言いますか・・・」

 

「明石さんに解析を依頼しようと思っていてね」

 

「それは良いですね!おもしろい結果が出るのが楽しみですよ!」

 

「僕も同感ですね」

 

足りない、証拠がまだ足りない・・・整備士とは誰だ?大本営の奴か。はたまた別のなりすましの整備しか・・・人物に対する証拠が足りなすぎる

 

「ん?誰か来たな」

 

「提督さん!!お手紙っぽい!!読んで読んで!!」

 

「夕立さんありがとうございます。落ち着いてください」

 

どれどれ、内容は・・・

 

 

================

 

ー崖から転落した例の事故の犯人ー

 




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17、艦娘達の思い

素人作品なので温かい目で御願い致します。




焔が事故に遭い、弟から伝えられた後の舞鶴鎮守府となっております。


弟の台頭   →事故から次の日
疑念から確信へ→事故から一週間後


さて、犯人の手紙を読む前に僕が着任の挨拶をした後の舞鶴鎮守府について話そうか。着任した時はもちろん歓迎されたよ。あの兄さんの弟だからだと思う。もちろんこの醜い容姿も少しは入っているさ。兄さんが事故に遭った話をしているときは悲しそうな、いや、今すぐにでも飛んでいきそうな子が殆どだったかな。しかし、説明が終わった後、意外とみんなが冷静であり落ち着いて居た。視点を変えるとあっさりしていたともいうかな?正直がっかりだった。兄さんを慕っていたのであれば抑制した加賀さん、鳳翔さん、長門さんを振り切ってでも意地を見せるべきだったのではないかと。これが兄さんが大切にしてきた艦娘なのかと。きっと、兄さんに会うまでに色々と酷いことをされ人間に対して何も思わなくなってしまったのだろうと勝手に予想した。だが、僕の予想は大きく外れた。着任してから青葉さんと川内さんとの話が終わって部屋を出て暫くしたらかな・・・

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ドゴーン

 

「・・・!?何事だ!?敵襲か?」

 

なんだ?哨戒部隊から連絡は・・・ん?

 

「・・・演習場」

 

演習をするなど聞いていないですが・・・見に行ってみますか

 

「くぞがあぁぁぁ」

 

「なんで!?提督がなんで!?」

 

「コロスコロス」

 

なんだこの雰囲気は!?艦娘のほとんどがここへ・・・

 

ドゴーンドゴーンドゴーン

 

夕立さんも目が赤く光って・・・いや、全員が悲の感情・・・いや、怒?なんだこれはとてもじゃないが言葉で言い表せない!

 

ま、まずい!壁が!

 

「あ、あの!」

 

「「「ギロ」」」

 

「ッ!?か、壁が・・・」

 

「あら~提督じゃないの~。悪いことは言わないから今すぐ出たほうが身のためよ~?」

 

「!?あ、あぁ、そうしますね」

 

「ふふふ・・・」

 

ドカーン

 

何だあれは・・・あれが艦娘なのか?あれが?美人から生み出される顔ではなかったぞ!見ていけないものを見たのかもしれない・・・

 

ドゴーンドゴーンガラガラパラパラ

 

!?崩れた?演習でか?模擬弾だぞ!?い、怒りよって力が上がっているのか?物は試しに出撃したい者はいるかと聞いてみるか?

 

「あ、あの!」

 

「・・・手首斬り降ろされたい?」

 

「出撃してみませんか?」

 

「・・・ほう、それは深海棲艦を皆殺しにしても良いと?鬱憤を晴らさせてくれるのかい?」

 

「え、えぇまぁ・・・」

 

「そうか、では今すぐ出撃をしよう」

 

皆の目がこっちに・・・全員出撃させるしかないのか

 

「全員行ってきても良いですよ」

 

「そうか、感謝する弟よ」

 

「行くぞ、憂さ晴らしだ!」

 

「「「おぉーー!!」」

 

・・・。あれは兄さんが事故に遭ったと聞いて憂さ晴らししていたんだよな・・・?しかし、駆逐艦は夕立さんしかいなかったが他の子はどこへ?部屋かな・・・

 

ドゴーンドゴーン

 

もう、始めたのか。とにかく、他の所も回って見よう!

 

~~~~~~~~~~~

 

「うぅ・・・ぐす・・・嫌なのです・・・司令官さんが死んじゃ嫌なのです・・・」

 

「大丈夫さ。司令官は死なない。信じよう」

 

「みんな!元気だじで・・・うえぇええん」

 

「み"ん"な"か"な"い"でぇぇええ」

 

暁型の皆さん・・・次へ・・・

 

「隼鷹!飲みすぎよ!お願いこれ以上飲むと死んじゃうって!」

 

「うるさい!死んだら死んだだ!もし、提督が死んだらあたしも後を追うね!」

 

「提督はそんなことを望んでない!と、思う・・・」

 

「へぇ、今後生きていて提督以上に優しい奴現れるかね?」

 

「そ、それは分からないけど・・・」

 

「あたしは、初めてだよ。優しくされたのは。もう提督と一緒に逝っても良いと思うも」

 

「・・・でも、絶対に提督は死なない!」

 

・・・止めに、いや、行ったらダメなような気がするな。次・・・

 

 

「榛名!それはテイトクではないデス!!」

 

「えぇ?提督ですよ?」

 

「金剛お姉さま・・・きっと榛名は一時的なショック、現実逃避をしているのでしょう」

 

「ひえええええ」

 

榛名さん・・・兄さんと間違えて人形を!?これは、余りにもショックが大きすぎたか?・・・。ダメだ。僕は結果として皆を救うことが出来ないのか。見て見ぬ振りをするしかないのか

 

あれからたくさんの部屋を通ったがどれも泣いて、酒を飲んで放心しての状態だった。

 

兄さん、皆からモテてるじゃん。皆、こんなに兄さんの事を思っていてくれてたんだ。この思いを無駄にするなよ。目を覚ませよ。・・・この鎮守府には僕の居場所は無いのかもしれないな。それはそれで良いかもな。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

これは一部だがこの一週間がブラック鎮守府みたいな雰囲気だった。徐々に、落ち着きを取り戻したりして来て着任した時の雰囲気に戻ってきていると思う。。。そして、今目の前には夕立さんが手紙を渡してきている。演習場の姿を見ると想像もできない・・・ほんとうに今の夕立さんが本当の夕立さんなのか・・・怖くてしょうがない。代わりの提督である以上取り乱したりしたらいけない。気を引き締めていこう。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

side?

 

ここ一週間はとても荒れていて雰囲気が最悪でした。しかし、提督の前では平然を装っている子が全員でした。中には口調がもっと強くなったりする子も居ました・・・本当に、焔さんの偉大さが感じられる一週間でした。

 

~~~~~~~~~~~~~~

 

「赤城さん、ご飯・・・」

 

「あ、あぁ・・・はい、すみません。ボーっとしてました」

 

「さっきからそればかりですね」

 

「もうお腹いっぱいなので、ご馳走様でした」

 

「赤城さん・・・一口しか」

 

「鳳翔さん、すみません」

 

「いえ、最近あんな調子なので・・・体調が心配です。提督が入院されているという事にショックを受けているとは思いますが・・・」

 

「赤城さんだけですか?」

 

「他の子は食べるには食べるのですが軽食ばかりでして、食べてからすぐに出撃、食べて出撃の繰り返しです」

 

「・・・」

 

「あぁ、なにかすみません」

 

「いえ、ご馳走様でした」

 

「はい」

 

~~~~~~~~~~

 

「神通、何体倒した?」

 

「1026体です」

 

「おぉ、足りないねぇ・・・」

 

「姉さん・・・そうですね。提督が味わった痛みはもっとですから」

 

「ミナゴロシダ」

 

「エエ」

 

~~~~~~~~~~~~~

 

「大淀・・・」

 

「・・・?はい?」

 

「大丈夫か?」

 

「長門さん心配は無用です」

 

「あぁ、しかしな、新しい提督代理が来ただろう?」

 

「えぇ、はい」

 

「何か隠している気がするんだ」

 

「と、言いますと?」

 

「内容はよくわからないがそんな気がするのだ」

 

「そうですか」

 

「手が止まっているぞ」

 

「・・・提督に負担をかけ過ぎたのでしょうか」

 

「・・・そうかもしれんな。仕事が無いと言い、秘書艦を午後から休ませている。だが、実際には書類が山のように・・・か」

 

「そうです」

 

「・・・このまま提督が・・・」

 

「止すんだ大淀。それ以上は言ってはいけない」

 

「!はい。すみません」

 

「再開するぞ」

 

「・・・」

 

「リーダー的存在の私達がしっかりしなくどうする!皆が抱いている感情は一緒だ。私達は提督から任されたんだ。大淀、顔を上げろ。駆逐艦の皆はきっと今頃泣いている。頼む・・・私まで悲しい思いをさせないでくれ・・・」

 

「長門さん・・・」

 

「大淀、今は信じて待つことしかできない。死ぬと決まったわけではないんだ。目が覚めるのを信じて待つ。それが今の私達にできることではないのか?」

 

「・・・そうですね」

 

「大丈夫だ。あいつは絶対に戻ってくる」

 

「はい」

 

~~~~~~~~~~~

 

「最近さ~提督の前では皆いつも通りだけど居なくなったら凄くオーラが変わるよね~」

 

「そうだね。僕もそう思うよ」

 

「まぁ、うちらも変わっちゃうんだけどね」

 

「その通りだよ」

 

「そろそろ、提督目を覚ましてもいいころじゃないかな?いい加減我慢の限界だよ」

 

「それは、怖いね。確かに情報が一つも入ってこないのはあれだけど・・・」

 

「まぁ、気長に待つよ~。でも、死んでいたら私、容赦しないよ」

 

「僕も同感だよ」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

一週間で幾つもの備品、建物が間接的に壊れたでしょうか。何体の深海棲艦が倒されたでしょうか。そして、何人が心を壊しかけているのでしょうか。伊吹さんの弟ですがやはり、心の安定剤は焔さんしかいないのですね。弟さんも優しいのですが・・・なにか裏がある・・・ような気がするので信用なりません。いい人そうですが・・・やはり、初めて異性に優しくされ、丁重に扱われた事が初めてであってその相手が焔さん。みんな一目惚れ・・・惚れてしまうのも無理もないです。本人は好かれているとは自覚が無いらしいですが皆は提督の事を一番好きでいるのです。どうか、どうか、目を開けてください。そして、また私たちの指揮をとってください。歴史に名が残るような人物になってください・・・

 

 

 

 

 

 

 

 




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18、天誅

素人作品なので温かい目で御願い致します。

毎度、誤字脱字の報告ありがとうございます。


============

 

ー崖から転落した例の事故の犯人ー

 

============

 

なんだと!?犯人についての密告文なのか?しかし、一体誰が?

 

============

 

ー崖から転落した例の事故の犯人ー

 

私は車に細工をした張本人です。明日焔提督が崖から転落した地点で待っていますので詳細はその時に全てお教えします。必ず来てください。

 

============

 

張本人が手紙を渡す等考えられない。何か裏があるかもしれないな・・・

 

「提督さん、なんて書いてあるっぽい?」

 

しかし、何故このタイミングなんだ。何故だ?考え過ぎなのか・・・詳細は会った時にか。万が一の事があるかもしれない。護身用に銃が必要か?

 

「ねぇ!」

 

「・・!あぁ、どうしたんですか?」

 

「なんて書いてあるの?」

 

「・・・大本営で集まりがあるから明日来て下さい。との事でした」

 

「提督さん大変っぽい」

 

「皆の為に頑張りますよ」

 

「ぽい」

 

とりあえず、ボルトの解析が終わるまで執務でもしましょうか・・・

 

~~~~~~~~~~~~

 

コンコン

 

「失礼します。提督、解析が終わりました」

 

「どうでした?」

 

「はい、すべて何者かの手によって切れ込みが入れられていたと判断しても良いかと」

 

「そうでしたか。ありがとうございます」

 

「はい、お役に立ててなによりです。では」

 

「はい、ありがとうございます」

 

入れ替わりに青葉さんが登場しましたね・・・タイミングを狙っていたのでしょうか

 

「司令官どうでした?」

 

「はい、第三者が関わっていると」

 

「やはりそうでしたか!」

 

青葉さんには言ってもいいのかな・・・どうしよう

しかし、もし連れて行って危険があったら僕は守れるのだろうか。どうしたらいいのか

 

「しかし、誰がやったのかは分からないままですが、第三者が介入している時点で仮説は正しいと分かりました。あの、青葉さん」

 

「はい?」

 

「今まで協力してもらってとても感謝しています。今日で調査は行わなくても良いです。今までありがとうございました」

 

「何でですか!提督への復讐は!どうしてです!」

 

「もちろん復讐は果たします。この身をもってね。しかし、危険を冒すのは僕だけで十分です。どうか、御願いです」

 

「危険なんて百も承知です!大切な提督を傷つけた奴に復讐したいのはこの鎮守府の総意でもあるんですよ!いつもは堅苦しい提督ですが皆の事思ってくれて艦娘の為に東奔西走してくれているんです!提督は私達にとって必要なんです!いつも笑ってくれて目を見て会話してくれてこんな醜い私達にですよ!あの方はとても優しいんです!きっとどんな人に対しても真摯に向き合ってくれる。提督は・・・・」

 

「兄さんの事を何も知らないで語るな!!!」

 

「・・・な・・・」

 

「今では兄さんは笑っていられる・・・弟としても凄く嬉しい!以前とは正反対だ!でもな!・・・」

 

これ以上は言ってはいけない!抑えろ!

 

「あぁ、いや。何でもない。とにかく協力はありがとうございました。川内さんにも伝えておいてください。怒鳴ってしまって済みません」

 

「・・・はい。失礼します」

 

あぁ、兄さんの過去はみんなには関係ないんだ・・・今の楽しい状況があれば

 

ーーーーーーーーーーーーーー

side?

 

先程、提督代理と喧嘩をしました。私が提督の事について語るといきなり怒鳴ってきて今までの印象とは正反対です。今では笑っていられる。その言葉がとても引っ掛かります・・・

 

「川内さん」

 

「なに?」

 

「今まで協力してくれてありがとうと」

 

「ん~何もしてないんだけどね・・・」

 

「そうですか・・・」

 

「とりあえず、分かったよ。復讐は提督代理が責任もってやるんでしょ?」

 

「はい」

 

川内さんは何故そこまで潔く受け入れられるのでしょうか・・・

 

「失敗したら・・・私が行くから」

 

out

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

大本営

 

「しかしな、東の汚職の証拠・待遇未改善がこんなにもあるとはな・・・」

 

「は、以前視察に行った視察官が隙を見て艦娘と接触を図り色々と情報を教えてくださいました」

 

「また、以前東の汚職について問い詰めた憲兵が居ましたがその人は・・・殺されたとのことです。その人は違う鎮守府へ異動したとの嘘の報告が出回っています」

 

「これは・・・」

 

「死罪ですねぇ」

 

「しかし、殺してしまっても良いのですか!?貴重な提督の資質を持っている人なので」

 

「なに、心配はいらん。既に次の提督に目星をつけている」

 

「では、明日、東鎮守府に大本営直々の精鋭憲兵を送り込むとするか」

 

「承知いたしました」

 

out

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

時は変わって今日は僕が張本人と接触する日だ。

 

「長門さん、大本営に赴いてきます」

 

「あぁ、気を付けて」

 

「はい、ここの事は御願いします」

 

「あぁ、任せておけ」

 

さて、始めますか。復讐を・・・・

 

~~~~~~~~~~~~~

 

今回は自分で運転をしている。誰にも見られないために・・・

 

「・・・あいつか」

 

スラっとしているな・・・

 

「お待ちしておりました。楓殿」

 

「貴様が犯人か」

 

「はい。そして事件の詳細を」

 

「はやく話せ。時間が無い」

 

「黒幕は東提督です。私は東提督に命令され細工をしました」

 

「細工した個所は」

 

「タイヤと車体を繋ぐボルトです」

 

「具体的に」

 

「切れ込みを入れました。ハンドルを切るときにタイヤにかかる負担を考え・・・」

 

「それを命じたのは」

 

「東です」

 

「そうか・・・予想通りか」

 

やはりか。殺してやりたいが落ち着け・・・

 

「東は今?」

 

「東鎮守府の執務室で艦娘に暴力でもふるっているかと」

 

「乗れ、一緒に行くぞ」

 

「はい」

 

「しかし、何故予想通りと」

 

「独自で調査をしていてな。しかし、貴様。何故このタイミングで手紙を送った」

 

「実はこの事件の発端を聞いたのが細工をしてからでして、なんとも焔提督が言われた言葉が気に入らなくて腹いせの為に細工を私に命令したとの事でして」

 

「そうか、自分がした罪の重さは分っているな?」

 

「はい、銃殺刑が妥当かと」

 

「そうか・・・」

 

「?」

 

~~~~~~~~~

 

「ここです」

 

「随分と廃れているな」

 

「ですが、戦力はかなりのものです」

 

「さて、案内を頼む」

 

「はい」

 

「しかし、何故ここの艦娘は何というか・・・生気が無いのだ?」

 

「そうですね。それはいずれ分かるかと」

 

「なんだと」

 

スミマセンスミマセン

ナンドイッタラワカル!?

 

「なるほど」

 

「では、ここです。東提督殿!お客様がお見えになりましたので誠に勝手ではございますがお連れしました!」

 

「・・・そうか。通せ!」

 

「は!失礼します!」

 

「こんにちは、舞鶴鎮守府の提督代理の伊吹楓と申します」

 

「ほう、貴様が例の男の・・・」

 

「はい、そうです」

 

「しかし、何の用だ?」

 

「その前に、そちらの艦娘さんはどうされたのですか?」

 

「なに、少し教育をしてやったまでの事だ」

 

「それにしても、酷く怯え体が傷ついているようですが」

 

「先程、出撃から帰ったばかりなんだ」

 

「そうでしたか。出来たら退室させてもいいでしょうか?」

 

「あぁ、構わん。出ろ」

 

「・・・はぃ」

 

ふぅ・・・今から起きる惨劇を見せるわけにはいかないからな・・・

 

「そうですね。私が今回赴いた理由は兄さんが崖から転落した事故についての真相です」

 

「・・・ほぅ?それが私と何の関係があるのかね?」

 

「・・・ハハハ」

 

「何がおかしい」

 

おかしいも何もないだろう・・・すべては貴様が・・・

 

「分かっていなのか?おまえが黒幕だろ!すべて横にいる整備士が教えてくれたわ!」

 

「なに!?貴様!殺してやる!」

 

「ッひ!!」

 

銃!?やはりか!持って来て正解だ!しかし、取り出すのが遅い!ここは僕が主導権を!

 

 

「動くな。撃つと俺も撃ってしまうぞ?」

 

「ッく・・・」

 

「置け、僕も殺したくないんだぁ?頼むぜぇ?ほらぁ、腰の銃を机に置きな」

 

「・・・クソが」

 

「さて、白状してもらうかねぇ。貴様はこいつに命令をしたか?」

 

「・・・」

 

「黙秘かぁ・・・本気でコロスヨ」

 

「!?分かった!分かった!答える!そうだ!私が命令した!ほら、これが命令の際に出した加工の詳細の紙だ!もういいだろう!」

 

「そうか。黒幕はお前だな・・・東」

 

「お、おい・・・金なら幾らでも出す!だから!」

 

「なぁ、一ついいこと教えてやろう」

 

「な、なんだ・・・」

 

「これは夢だ。そう夢なんだ。お前が今いるこの状況は夢なんだ」

 

「ゆ・・・め?」

 

「あぁ、もし僕がこの引き金を引いて夢だったら覚める。夢じゃなければそれで終わり。簡単な話だろぅ?」

 

「・・・く、狂ってる!!」

 

「アハハ!どうだ!夢に賭けるか!撃つぞ!」

 

「や、やめてくれ!たのm」

 

パン

 

東の銃で撃ってみるか

 

「次は貴様だ・・・整備士」

 

「お、俺は情報を伝えた!頼む!」

 

「やったかやってないかどっちだ」

 

「・・・やった」

 

「あぁ、そうか。では、一つ良いことを教えてやろう。これは夢だ・・・」

 

「い、いやd・・・」

 

パーン

 

「兄さんが味わった痛みはこれ以上だ」

 

あぁ、僕も銃殺刑だな・・・ありがとう。皆。

まずい、ここの艦娘達が銃声で駆けつけて来ちゃった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

side?

 

「よし、今から乗り込むぞ!準備は良いか!」

 

パーン

 

「「「!?」」」

 

「銃声だ!鎮守府の方からだ!」

 

「全員急ぐぞ!」

 

「「「了解!」」」

 

 

「どけろ!道を開けろ!」

 

「動くな!憲兵だ!貴様は・・・」

 

「伊吹楓だ」

 

「これはお前がやったのか!?」

 

「提督は俺が殺した。整備士は東が殺した」

 

「・・・とりあえず、大本営に来てもらう!」

 

「頭を一発で頼むぞ」

 

「それは元帥が決めることだ」

 

out

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

side?

 

「・・・知らない天井・・・」

 

あれ?なんで俺此処で寝てんの?家間違えたか!?




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次回話も宜しくお願い致します。


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19、目覚めた軍神

素人作品なので温かい目で御願い致します。

毎度、誤字脱字の報告ありがとうございます。


「・・・知らない天井・・・」

 

あれ?なんで俺此処で寝てんの?家間違えたか!?違うな、此処は病院だ!しかし・・・あ、思い出した

 

「事故って入院か・・・」

 

崖からスカイダイビングしたっけ。マジで怖かったわ~。しかし、体がもう完治してあるな!治癒力が早いものだ・・・あ、妖精・・・

 

「干からびてる!!!大丈夫か!!」

 

なんで干からびてるんだ??生きてはいるが・・・金平糖でもあげたら復活するか?!?

 

「金平糖だ!食え!」

 

あ、生き返った。なにこの単純な生物可愛いんですけど。干からびていた理由を聞いてみるか・・・

 

「何故、干からびていた?」

 

ん?俺の方に指をさして・・・俺か!?俺が原因か!?・・・まさか、怪我をなんて

 

「まさかとは思うが俺の怪我を治したのか」

 

頷いている・・・まじかよ。こいつスゲーな!金平糖全部やるよ!

 

コンコン

 

「失礼します。伊吹さん、換気しに・・・」

 

「どうも」

 

「・・・あ・・」

 

え?なんで驚いてるの?俺死んでるのか!?死んだか!キモイからか!あ??あ、逃げた!めっちゃ傷ついたんですけど・・・ん?誰か走ってくるぞ

 

「目が覚めたのか!!伊吹さん!」

 

「貴方は?」

 

「あぁ、君の主治医をしていたものだ」

 

「これは、ありがとうございました。貴方のおかげですっかり回復しました」

 

「あ、あぁ、それは私としても嬉しいのだが」

 

「何か問題でも?」

 

「君は、いつ死んでもおかしくない状況にあってね、どちらかと言うと死ぬ確率の方が高かったんだ」

 

「・・・なんと」

 

死んでもおかしくない・・・やはり、死ぬのは怖いな・・・この妖精さんが居なかったら今頃俺は、逝っていたな

 

「しかし、目が覚めてよかった。元帥殿にも連絡を入れた。もうすぐ飛んでくる」

 

「ありがとうございます」

 

元帥の驚いた顔見てみたいな・・・金平糖いつまで食ってんだ

 

~~~~~~~~~~~

お?来たか!?

 

「伊吹君!大丈夫かね!!!」

 

「はい、お陰様で」

 

「そうか・・・私も一安心だ」

 

「ご気遣いありがとうございます」

 

「君は一週間近く眠っていてね、正直ダメだと思った」

 

「ご心配をおかけしたようで」

 

「当たり前だろう、しかし本当にありがとう」

 

「はい・・・」

 

一週間だと!?舞鶴の皆は!大丈夫か!侵攻されていないか!?

 

「上城元帥殿、舞鶴の皆はどうしてますか」

 

「あぁ、その事についても話そうと思ってな。今は君の弟に代理を任せている。あやつ本人から代理にしてくれと出向いてきてな」

 

「弟が・・・代理に」

 

「あぁ、しっかりとやっておるぞ。君に似てね」

 

「はぁ、私が目が覚めたという事を知らせましたか?」

 

「ん?それは君が鎮守府に戻ってからすればいい。私はサプライズが大好きなのでな!」

 

「はぁ・・・」

 

「もう完治しておるのかね?」

 

「はい、問題なく動けますし頭も冴えています」

 

「そうか、今すぐ鎮守府に戻りたいか?」

 

「もちろんです。みんなが頑張っているのに此処で寝ている訳にはいきませんから」

 

「そうか、院長に話を伝えておく。退院の準備を」

 

「は!」

 

はやく、美人にあいてぇ~。暫く見てないから新鮮に感じるだろうな!!楽しみだぜ!

 

~~~~~~~~~~

 

「私はついていけないが気を付けてくれ」

 

「はい、感謝します」

 

しかしな・・・弟が本当に提督を目指しているだなんてな。本当に肩を並べて指揮をとる日が近いかもしれないな。というか、弟に会うのなんだかんだ言って久しぶりだな。

 

~~~~~~~~~~~

 

お、着いたな!俺の我が家!

 

「さて、突撃訪門だから誰も出迎えはいないと・・・」

 

さぁ、みんなどんな反応をする!

 

ドゴーンドゴーン

 

!?敵襲!・・・ではなさそうか・・・演習場かな?

 

「失礼s・・・」

 

「しねぇぇえええ!!」

 

「返して!私の提督を!」

 

「しました・・・」

 

なにあれ。え?ここ俺の鎮守府・・・うん、間違いないな。なにあれ。みんな俺がいない間に何があった!俺めっちゃ焦っているぞ!というか、返して私の提督って・・・死んだ判定食らってる?しかしな・・・弟は何をやっているんだ!とにかく執務室か!最悪の事態ね~こんな平和な鎮守府に・・・あ、ワンちゃんあるかもな・・・

しかし、誰にも会わなかったな。外で駆逐艦たちもあんなことやこんなこともしてないし、話し声は微かに聞こえるくらいだがどれも悲しそうな・・・

 

コンコン

 

「失礼します」(裏声)

 

「どうぞ」

 

「久しいな。弟よ」

 

「・・・・!?あ、あなたは!!」

 

「あれ?弟が代理をしていると・・・」

 

「代理なら外へ出かけた・・・が!大丈夫なのか!!」

 

「あぁ、回復した。何とも妖精の力を借りたらしいのだが」

 

「・・・?そ、そうなのか?」

 

「干からびていた」

 

「へ?」

 

「まぁ、いい。ただいま」

 

「あぁ、お帰り!本当に良かった!!」

 

「腰抜けているぞ、長門」

 

「あぁ、安心しきって・・・な・・・本当に・・・」

 

「ほら、胸貸してやる」

 

「あぁ・・・ぐす・・・遅い!どれだけ・・・心配したと思ってる!」

 

「すまない・・・皆に復活の知らせを伝えるか。長門、放送を頼む」

 

女の子をこんなに心配させて男として失格かな・・・?

 

ー全艦娘に告ぐ。至急食堂に集まってくれー

 

「提督は後から入ってきてくれ」

 

「あぁ」

 

~~~~~~~~~~~~~~

 

「注目!!」

 

「集まってもらったのは他でもない。提督の事についてだ」

 

「「「!?」」」

 

「提督はどうなったんですか!!」

 

「早く教えなさいよ!」

 

「入ってくれ!」

 

「久しぶりだな・・・皆」

 

「・・・て、提督・・・?」

 

「あぁ、戻ってきたぞ」

 

「おかえりなさい・・・うわぁぁあん」

 

「い、電・・・」

 

駆逐艦の皆が俺に抱き着いて・・・!嬉しい・・・が!なんか申し訳ないな。はは、みんなこんなに泣いてくれて俺って意外に必要とされているのか??

 

「け、怪我は大丈夫なのです?」

 

「あぁ、問題ない。皆待っていてくれてありがとう」

 

「アンタ!これ以上心配かけさせると酸素魚雷くらわすわよ!!」

 

「泣いて言われると可愛いな」

 

「・・・バカ!」

 

「まったく~もう少し遅かったら乗り込みに行ってたよ~」

 

「それは怖いな・・・その前に来れて良かったよ」

 

「提督さ~ちゃんと皆の面倒見てね~」

 

「・・・あぁ」

 

駆逐艦のみんなだけでなくみんな・・・俺の為に涙を・・・なんだろう、俺も泣きそうになってきた

 

「という訳で、提督は回復した。よって明日より代理と交代をする!提督、何か一言」

 

「あぁ、みんな・・・ただいま」

 

「「「おかえりなさい」」」「「「遅い!!」」」

 

相変わらず合唱コンクール優勝の揃いだな・・・

 

さて、弟はいつ帰ってくるのか!

 

ーーーーーーーーーーーーー

side?

 

「元帥殿!報告!」

 

「なんだね」

 

「我々、憲兵が東提督を抑えようと乗り込もうとした所、中から銃声が聞こえ突入すると・・・舞鶴の提督代理が東を殺害していました。また、東は専属の整備士を殺していたとのことです」

 

「・・・弟はいまどこへ」

 

「ここに・・・入れ!」

 

「失礼します、舞鶴鎮守府提督代理の伊吹です」

 

「・・・本当に、殺したのか?」

 

「はい」

 

「当時の状況を詳しく・・・憲兵、出てくれ」

 

「で、本当のところは・・・どうなんだ?」

 

「・・・東が整備士を殺し、咄嗟に私の方へ銃口を向けてきたので発砲いたしました」

 

「・・・本当か?君の前から行っていた行動とは関係が無いのかね?」

 

「と、言いますと?」

 

「分からんか、お前は事故の真相を暴こうとしたのではないのかね?」

 

「なぜ、そう思いになられたのです?」

 

「私に対して電話をしたとき一回目は普通に事故現場の視察をと思ったんだがね・・・二回目・・・散らばったパーツのありかを聞いてきた。現場の視察であるのならばほぼ関係が無い・・・パーツを見て何がわかる?それはただ一つ・・・事故の原因と成り得る可能性の発見だけ。報告では、ただの事故と・・・そこまで見る必要があるのかと一人考えていてね・・・?」

 

「はぁ、まったくその通りですよ」

 

「はっはっは!そうであろう!で、犯人は・・・東だったのか?」

 

「東と整備士でした」

 

「ほぅ・・・復讐か」

 

「はい」

 

「そうか・・・復讐と言っても殺したのには違いない。しっかりと罪を償ってもらうぞ」

 

「銃殺刑ですか」

 

「いや・・・ある鎮守府に行ってもらう」

 

「どこです」

 

「分かるだろう・・・ある鎮守府の提督が殺されてね・・・しかも、その鎮守府は色々と問題を抱えている・・・」

 

「東・・・」

 

「ご名答、憲兵からは東に着任させると言っておく。もちろん、そこはとても地獄な場所・・・とな」

 

「自分が犯した罪、しっかりと償わせてもらいます・・・」

 

しかし、本当に東鎮守府に着任でいいのか・・?普通は処刑だが、全くこの元帥の考えていることが分からん

 

「あぁ、期待しているぞ・・・あ、一つ、舞鶴にはもう兄が向かっている。あやつの事だから問題ないであろう。電話で引き継ぎ等済ませるように」

 

「・・・?はい、承知いたしました」

 

しかし、東が所属していた派閥はどこなのか・・・勢力としても大きいはずだが・・・

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

プルプル

 

「はい、もしもし舞鶴鎮守府の伊吹です」

 

「あ、兄さん、久しぶり」

 

「おぉ!久しいな!いつ帰ってくるんだ?引継ぎとかあるが」

 

「訳あって今は大本営に居るんだ。引継ぎとは電話で済ませることにしたよ、本当はその場にいないとだけど」

 

「あぁ、大丈夫だ。お前は仕事ができる奴だからな・・・」

 

~~~~~~~~~~

 

「おう、ありがとうな・・・あ、楓」

 

「なに」

 

「艦娘どうだった?」

 

「凄く美人だったよ」

 

「そうだろう!!!俺にとっては天国だ~~」

 

「はは、兄さんはこの世界ではモテるもんね」

 

「何言ってる。お前もだろう」

 

「・・・確かに、この世界ではこの醜い顔がモテるけど・・・やっぱり、自分は本当に普通が良かった。カッコよくもないしキモくもない・・・中立が。ずっとこの容姿を憎んできたから好きにはなれないな」

 

「何をわがままなことを・・・」

 

「僕もそう思うよ。それではまた頑張ってね」

 

「あぁ、ありがとう」

 

ガチャ

 

しかし・・・醜い容姿はこの世界でモテるというのに・・・なぜ嫌がってるんだか・・・人は何考えているのか分からないな

 

引継ぎも終わったし・・・寝るか!!

 

あぁ、この世界ではどこまで逆転しているのか・・・試してみようか・・・?

 

 

 

 

 

 




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次回話も宜しくお願い致します。


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20、艦娘達の思い

素人作品なので温かい目で御願い致します。

毎度、誤字脱字の報告ありがとうございます。


どこまで逆転しているか試す前に・・・久しぶりだから鎮守府を回ってみるか!

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

〇月〇〇日

 

今日は、私達にとってとても嬉しい日でした。最初は長門さんによる全体の呼び出し、内容は案の定提督の事でした。私達に提督のその後の事について何も知らされていなかったので最悪の事を想像してしまいました。しかし、内容は違って、提督の無事を伝える内容でした。長門さんの合図と同時にドアからなんと元気な提督の姿が出てきました!その時の気持ちは凄く、凄く高揚し抑えられませんでした。無事を知り思わず私も提督のもとへ泣きつきました・・・。提督は優しく頭を撫でてくれてとろけそうでした・・・。

 

周りを見渡してみると腰が抜けている陸奥さんや赤城さん、目を見開いている加賀さんがいて普段では見れない顔をしていました。正直、写真を青葉さんに撮ってほしかったです。駆逐艦の皆は全員嬉しそうに泣いていました。まぁ、私もその一員ですが・・・。長門さんも目が赤かったのでもしかすると・・・。

 

提督が戻ってきたという事はこの舞鶴にもやっと明るい日々が戻るという事、いつもの生活が出来るという事です。失って初めて気づく。身をもって感じることが出来ました。やはり、皆の心の安定剤は焔提督しかいない。弟さんでもない。焔さんただ一人。本当に目が覚めて良かった。本当に・・・

 

おかえりなさい。提督。

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

「吹雪何を書いている?」

 

「わあぁ!」

 

「なんだ?」

 

「な、長門さん。済みません、驚いてしまって」

 

「なに、気にするな。で、何を?」

 

「日記です。今日の出来事を記していました」

 

「あぁ、今日は内容が濃いからな沢山書けるだろう。邪魔したな」

 

「いえ、大丈夫ですよ。では」

 

「あぁ」

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

「大井っち~離れてくれない?」

 

「いやです」

 

「提督も戻ってきたし会いに行ったら?あんなに提督の事心配してたんだから・・・」

 

「ち、違いますって!!」

 

「へぇ~顔赤いけど大丈夫??」

 

「平気です!!私は北上さんが居ればいいので!!」

 

「はいはい」

 

ーーーーーーーーーーーー

 

「今日は飲むぞ~!!」

 

「隼鷹・・・まぁ、今日ぐらいはいいかな」

 

「ヒャッハー!!」

 

ーーーーーーーーーーーー

 

「不幸・・・いや、幸運ね」

 

「姉さま・・・」

 

「こうして、また提督が戻って来たのよ。幸運よ」

 

「そうですね。本当に良かったです」

 

ーーーーーーーーーーーー

 

「鳳翔さん、あの」

 

「何でしょうか?間宮さん」

 

「提督が復活した記念に豪華に料理でもと思いまして」

 

「良いですね!早速取り掛かりましょう!伊良湖さんもお手伝いお願いできますか?」

 

「もちろんです!!」

 

「「「決まりですね」」」

 

ーーーーーーーーーーーー

 

「私は今日、執務をしていたんだ。代理が出かけている代わりとしてな」

 

「あら」

 

「そして、ドアがノックされると聞き慣れない声が聞こえてな・・・誰かと思い通すとそこには・・・」

 

「そこには?」

 

「提督が居たのだ!声が全く違って正直焦ったというよりも提督の姿を見て焦ってしまった」

 

「いつもの低い声じゃないの?」

 

「あぁ、とても中途半端に高い声を使って入ってきた」

 

「そうなのね・・・聞いてみたいわ」

 

「提督に頼むと良い。中々聞けないものかもしれないからな!」

 

「そうするわね~」

 

all out

ーーーーーーーーーーーーー

 

皆俺の帰りを待っていて感謝しかないよ。長門に至っては俺が裏声を使って入ったことをみんなに広めているな。恐らくみんなからの聞きたいという要望が沢山出るな。どうしようか・・・

 

しかし、鳳翔さんたちの豪華な料理が出るのはありがたいが・・・豪華な料理。つまり、酒も出ると。まずいな・・・酒癖が悪い・・・いや、人格が変わると言っていいのか!?榛名と榛名と榛名とか

 

「せっかくの催し、楽しむか」

 

せやで、美人たちが計画した催しに出ないわけだなかろう!!

 

~~~~~~~~~~

 

時は変わって夕刻。宴の始まりだお。

 

「提督の復活を祝って乾杯!!」

 

「「「かんぱーい!!」」

 

長門・・・威勢のいい声だな。

 

さてと、ゆっくり静かに飲み・・・あ、

 

「提督!戻ってきてよかったでしゅ!」

 

「!?榛名、宴始まったばかりだが・・・もう酔っているのか?」

 

「い、いえぇ??」

 

「金剛、榛名はこんなに酒が弱かったか?」

 

「そうデース!いつも麦茶をDrinkしてるデース!!」

 

「そうか・・・榛名、大丈夫か?」

 

「榛名は・・・榛名は・・・大丈夫じゃないです!」

 

「んん?何かあったのか??」

 

「提督のぬくもりを感じられないと死んじゃいましゅ!!」

 

おっと?何を言っているのかしらこの子は!凄く嬉しい!嬉しいけども!お前には前科があるからな!!こえぇ

 

「はぁ?な、何を言っている・・・金剛・・・」

 

「ずるいデース」

 

「!?」

 

「ずるいデース!!Meもまざりマース!!!」

 

「こんご・・・ぐは」

 

おもt・・・おっと、危ない。女性には言ってはいけない言葉だね。ど、どけてくれ!

 

「提督、何をしている」

 

来たか!?救世主!ながもん!

 

「長門か、助けてくれ」

 

「・・・」

 

「長門?・・・まさかお前もまz「失礼する!!」・・・グハ」

 

い、息が!!胸!!当たってるって!オホーン・・・柔らかっ!!頬ぐりぐりするな!駆逐艦はなにを・・・こ、こっちを見ている・・・夕立!?目が!目が!!本気モードですけど!あ、来た

 

「夕立もまざるっぽい!」

 

「ゆうだちぃぃい、たすk「ぽい!!」・・・チーン」

 

~~~~~~~~~~

 

「ッハ!!此処は何処!?俺は焔!!」

 

「あ、起きましたか提督」

 

やっべ、明石居たのか。恥ずかしい

 

「明石か。運んだのはお前か?」

 

「いえ、神通さんです」

 

「後で礼を言っておくか。私の上に乗っかていた奴らはどうした?」

 

「あぁ~、榛名さんたちは今頃神通さんに説教されていますかね?」

 

「・・・お気の毒に。しかし、助かった」

 

「お礼は神通さんに」

 

「あぁ」

 

「宴会はどうなった?」

 

「もう終わりましたよ?提督が戻って来たということもありいつもと桁違いの騒ぎ方でした・・・」

 

「具体的には・・・?」

 

「聞かない方がいいですよ。気分を害します」

 

「・・・そうか。分かった」

 

どんな騒ぎ方したんだよ・・・いつも桁違いって・・・というか、宴会もう終了したんすか!!俺、全然記憶にないんでけど!まともに宴会に参加したことないな・・・

 

まぁ、いいか。明日から実験するか~

 




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21、軍神の試し

素人作品なので温かい目で御願い致します。




チュンチュン

 

「朝か・・・よくね・・・た」

 

隣に何かいる。間違いない。吐息がかかっている!!ベッドにいるのは!

 

「榛名」

 

「ん・・・」

 

えっろい声出すな・・・改めて見ると可愛いな。じっと見れる機会が無いから見ておくか。しかしな・・・こんな可愛い子を世界は醜いと言っているのか。

 

「ていとく・・・すき・・・」

 

いま、俺の心臓が射抜かれたような気がしたんですが気のせいでしょうか??撫でたい・・・良いよね!?やっちゃってもいいよね!?

 

ナデナデ

 

「・・・柔らかい」

 

・・・素晴らしいに尽きるな。いつまでも撫でれる自信あるわ。しかし、そろそろ起こすか

 

「榛名、起きるんだ」

 

「・・・ん」

 

「榛名、起きろ。さもないと・・・お仕置きするぞ?」

 

「・・・スヤ」

 

!?!?なんだ?起きそうだったのに余計寝た!?お仕置きするっていたんだぞ!大丈夫か!

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

side?

 

榛名は今提督のベッドに居ます。もちろん隣には提督が居ます。榛名は頭を撫でられた所から起きてしまいました・・・でも、提督が顔をじっと見ているので恥ずかしくて起きられません!!榛名は大丈夫じゃないです!!顔が熱いです!!起きろコールされていますが、顔が赤くてまずいです・・・

 

「榛名、起きろ。さもないと・・・」

 

さもないと!?どうされるのです!!あんなことやこんなことをされるのでしょうか!!

 

「お仕置きするぞ?」

 

はい、是非してください!!という訳で寝ます!!!おやすみなさい!!

 

out

ーーーーーーーーーーーーーー

 

「本当にするぞ?」

 

反応が無い。ただの屍のようだ。本当にしてもいいのかな・・・と言っても何も考えてないんだけどね!!

 

あ、ほっぺにキスでもしとくか。ごめんな俺で・・・起きないお前が悪いんやで・・・

 

チュ

 

あぁ、してしまった!これ、駆逐にやると犯罪行為なのか?それはさておき、榛名の反応は!?

 

「・・///」

 

顔が赤くなっているな。こいつ・・・起きてやがる!!

 

「ほら、二回目されたくなければ起きろ。本当は起きているんだろう?」

 

「・・・はぃ」

 

---------------

side?

 

・・・まずいです!!頬にキスされました!!やばいです!嬉しいです!やばいです(語彙力)。これがお仕置きなら毎日でもどうぞ!!二回目も良いですか!!いいですよね!あ、起きてるのバレましたか・・・仕方ないです。二回目をねだりましょう

 

out

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

やはりか!めっちゃ恥ずかしいんですけど!!

 

「二回目・・・」

 

「ん?」

 

「二回目御願いします!!」

 

「はぃ??」

 

「御願いします!!」

 

「い、いや、そのだな。冗談というか・・・「良いんですか?襲いますよ?」」

 

「分かった。頬な」

 

「ありがとうございます!!」

 

襲われたらたまったもんじゃねぇ・・・しかしな・・・本当に俺でいいのか??

 

「ほら、着替えて朝食を食って来い」

 

「はい!」

 

~~~~~~~~~~~~~~~~

 

金剛に殺されかけたり、榛名が異常にハイテンションだったりと色々とあったがやっと実験ができる!此処まで長いわ!!

 

「という訳で、開始か・・・まずは、匂いからいくか」

 

フローラルな香りを服につけ・・・よし、良い感じだ。とてもいい匂いだな。さて、今日の秘書艦は・・・

 

コンコン

 

「失礼します!本日秘書艦の阿武隈です!」

 

「・・・阿武隈か」

 

「ん!なんですかその態度は!」

 

「いや、何でもない。今日は宜しく頼む」

 

「はい!」

 

「・・?提督、香水付けました?」

 

おぉ、早速話題が来ましたか

 

「あぁ、どうだ?この匂いは」

 

「良い匂いですね!あたし的にはOKです!」

 

「そうか、今後も付けて行こうか」

 

「そうですね!」

 

匂いについては逆転していないのか・・・つまり、元の価値観と一緒という訳か!今度から体臭とか気を付けないと・・・

 

体型については・・・聞いた方が早いか

 

「阿武隈」

 

「なんでしょうか?」

 

「このせk・・・モテる体型はなんだろうか」

 

「提督・・・まさか!」

 

「なに、誤解は無用だ。質問に答えてくれ」

 

「もぅ・・・そうですね。ふくよかな体型と骨のようなガリですね!」

 

「・・・ほ、ほぅ・・・」

 

なるほどな。完璧見た目だけ逆転していると。しかし、俺は・・・どっちでもない。つまり!モテない!この世界でもブサイクなのか!!!

 

「提督もガリになるかせめてぽっちゃりとかだと完璧ですねぇ~」

 

「はは、なれるかな」

 

「なれますよ!」

 

いやじゃ!体型だけは断じて変えたくない!普通・・・細マッチョ?の方が何かと守れるじゃん!

 

「・・・そうか。善処しよう。気が変わった。もう仕事しなくてもいいぞ」

 

「え!?まだ仕事してませんが!!」

 

「もともと、今日は少ない日だからな。自由にしてていいぞ」

 

「OKです!!」

 

と言っても仕事あるんすけどね~。今後の方針を決めていくか・・・

 

 

プルプル

 

「はい、舞鶴鎮守府の提督の焔です」

 

「上城だ」

 

「・・・!元帥殿、どうされましたか」

 

「今さっき、海外から艦娘を引き取ってほしいと言われてな」

 

「はい」

 

「所謂、海外艦だな。その数5隻だ」

 

「なるほど。しかし、何故私に電話を?」

 

「その、海外艦たちはあっちで酷い扱いを受けていてな・・・」

 

「見た目ですか・・・」

 

「そうだ。しかし、君はどうだ。地獄の職場と言われている此処で嫌な顔せず艦娘と真摯に向き合う。本当にすごいと思うぞ」

 

「そうでしょうか・・・それで、いつこちらに?」

 

「明後日だ」

 

「分かりました」

 

「あ、後一応言っておくが、私も言いたくはないのだが醜い姿をしてる」

 

「・・・はぁ」

 

「日本はともかく海外になるとな・・・いくら伊吹君でさえどうなるか」

 

「そんなに酷いのでしょうか・・・」

 

「あぁ・・・」

 

酷い・・・という事は元の価値観だと美しいのか!!

 

「問題ないです。国の為に戦ってくれているので快諾しましょう」

 

「そうか。では明後日に着任する予定だ。頼んだ」

 

「は、承知しました」

 

ガッチャン

 

海外か~。パツ金爆乳とか来るんすかね!?ワクワクして寝れねぇぜ!

 




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22、腹痛と海外艦

素人作品なので温かい目で御願い致します。




海外艦は一時間後に到着予定だし何をするか・・・

 

ん、誰か来たようだな

 

「司令、失礼する」

 

「磯風か、珍しいな」

 

「最近非番が多くてな、料理に挑戦しているんだ」

 

「そうか、それで上達はしているのか?」

 

「あぁ、もちろんだとも」

 

「そうか、という事はその手に持っている物は・・・」

 

「肉じゃがだ」

 

「どれどれ・・・」

 

おぉ~よく出来ているな!うまそうだ!

 

「これを司令に食べてもらいたくて持ってきた」

 

「毒味か?」

 

「失礼だな!!」

 

「冗談だ。せっかく作ってもらったんだ頂くよ」

 

「!ありがとう!是非食べてくれ!」

 

凄いいい笑顔・・・守りたい

 

「それでは、いただきます」

 

「・・・どうだ?」

 

・・・。・・・。・・・。

 

「司令?」

 

「あぁ、う、うまいな」

 

「そうか!うまいか!」

 

人参とジャガイモがちゃんと茹だってないとか醤油の味が濃すぎるとか肉が生とか言えねぇよ!!この笑顔だぞ!言えない・・・犠牲になるのはせいぜい俺の腹か!?

 

「磯風」

 

「なんだ」

 

「お前ならもっと美味い料理を作れるはずだ。間宮と鳳翔にでも習いに行ってはどうか?」

 

「確かにな・・・参考にする」

 

「そうか。ならば練習あるのみ。上達した磯風の料理を食べさせてくれ。待っているぞ」

 

「・・!いいだろう。待っておくんだな」

 

・・・。行ったか。そして俺の胃も逝ったか。生肉・・・腹痛コースだな

 

さて、口直しに甘味だな・・・許せ磯風。

 

~~~~~~~~~

 

やはり甘味は最高。

 

ギュルルル

 

!?消化の始まりか?それとも腹痛の前兆か、どっちや!

誰か来たようだ

 

「失礼します。海外艦が到着されたので案内いたしました」

 

「そうか」

 

ギュルルル

 

アカン。これは消化やない!腹痛や!やめて顔合わせのタイミングはアカンで

 

「「「失礼します・・・」」」

 

ッぐ!腹が!鳥肌が・・・!?まずいな。絶対磯風の料理を食べたからだぞ!

 

「よ、ようこそ・・・舞鶴鎮守府へ」

 

下り龍が暴れすぎている!まともに顔が見れぬ!

 

「名前を・・・言ってくれ」

 

「提督?大丈夫でしょうか?」

 

「あぁ!問題ない」

 

ここで腹痛ですと言ったら第一印象があぁ!!書類を見てお経を唱えろ・・・

 

「ドイツの超弩級戦艦のネームシップビスマルクよ」

 

「同じくドイツの航空母艦のグラーフだ」

 

「ドイツの駆逐艦レーベだよ」

 

「駆逐艦のマックスよ。よろしく」

 

「私はドイツの重巡洋艦プリンツ・オイゲンよろしくね!」

 

「私は知っての通りここの提督を務める・・・」

 

まずい・・・山が来やがった!!しかし言わなければ!!

 

「・・・伊吹だ。よろしく頼む」

 

「「「はい」」」

 

「来てから間もないだろう・・・他の子たちと顔を合わせてこい」

 

頼む早く行ってくれ!俺をトイレに!行かせて!!!

 

「提督・・・分かりました。行きましょう皆さん」

 

「「「失礼しました」」」

 

行ったか!だけどもう少し時間をずらさなければ・・・鉢合わせになる。耐えろ後三分ぐらいな!!!

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

side?

 

「到着したわね」

 

「ビスマルク姉さま・・・私」

 

「えぇ、大丈夫よ。ここはあの軍神の鎮守府だから・・・多分ね」

 

「私は大淀と申します。提督から執務室へ案内するようにと言われています。ついてきてください」

 

「マックス、気づいたかい」

 

「えぇ、私たちがいた鎮守府とは大違いね・・・」

 

「みんな気づいたのね」

 

「ここのadmiralはどんな人なのか」

 

「「「楽しみね」」」

 

(皆さん気づきましたか・・・ここの鎮守府はとてもいい所なのですよ)

 

~~~~~~~~~~~~~~~

 

面会後・・・

 

「みんな・・・やはり私達・・・」

 

「admiralはこっちを一度も見ていない・・・やはり軍神も一緒なのか」

 

「マックスどう思う?」

 

「何かに耐えていたような気が」

 

「ん~、やはり・・・」

 

「「「私達か」」」

 

「此処の鎮守府は過ごしやすい所だと思うけど・・・提督も・・・そうね」

 

「誰かadmiralの顔を見たか?」

 

「「見てない」」」

 

「そうか・・・一体どんな人なのか」

 

「でも、ほとんどの子は提督を慕っているそうよ?」

 

「ん~謎ですね!」

 

「決めつけるのはよくないよ・・・しばらく様子を見よう」

 

「「「そうね」」」

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

ふぅ~すっきりしたけど・・・第二波が来ないとも限らんしな・・・ストッパ持っておこう。。。

 

あ、間宮さんに宴の事言ってないや・・・ん~今回は俺の部屋・・・いや、執務室で酒を交えるくらいでいいか・・・ごめんよ。というか、顔見れなかったな!腹痛とか最悪だわ!!!

 

ーグラーフ、ビスマルク、マックス、レーベ、プリンツは執務室へー

 

「「失礼します」」

 

「先程の無礼済まない。謝罪をする」

 

「・・・!?」

 

「さっきはまともに顔を見れてなかったからな。改めてよろしく頼む」

 

「「「えぇ!?」」」

 

なんで驚いてんですかぁ??顔になんかついているか?違うな・・・

 

「本当は新入りが着任するときは宴を開くんだがな・・・私としたことが間宮に伝え忘れてね・・・」

 

「そ、そうなのね!!!」

 

「君たちは酒はいける口か?」

 

「「もちろん!!!」」

 

「そうか、よかった。ではフタマルマルマルに執務室へ来い。交えようではないか。話は以上だ」

 

「「「失礼しました!!!」」」

 

なんだあいつら・・・一気に威勢が良くなったな・・・どうしたんだか。そんなに酒が好きなのか??まぁ、楽しくできるならいいか。

 

ふぅ・・・一言良いっすか。美しいなおい!海外艦最高かよ!!!

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

side?

 

「見たか!?」

 

「あぁ、ばっちりと」

 

「あんな人が提督をやっているなんて・・・」

 

「admiral・・・不思議な奴だ」

 

「こんな墓場で仕事をしているなんて・・・」

 

「酒を交えるらしいな。楽しみだ」

 

「でも、私達にここまでしてくれるの居なかったわね」

 

「宴の事か?」

 

「えぇ、優しいのね」

 

「それほどの器という事さ」

 

「そうなのかな~」

 

out

ーーーーーーーーーーーーーーーー

ヘックシュ

 

風邪か!?風邪薬飲まないと・・・

 

「提督!!」

 

!?!?!?!?今凄く焦ったからね!声には出てないけど凄く焦ったからね!ノックしてよね!

 

「どうした、榛名」

 

「密会とはどういうことですか!!」

 

「み、密会?何のことだ?」

 

「ビスマルクさん達が言っていました!!」

 

「違うぞ榛名。本当は宴をやろうとしたのだがな・・・伝えていないだろう。それで、執務室で酒を交えようとな・・・」

 

だって!宴開いたら何かと問題が起こるからやりたくないとか言えないじゃないの!!

 

「そ、そうでしたか・・・」

 

「すまない、余計な心配をかけたな」

 

「榛名も行きます!!」

 

「!?な、なぜだ」

 

「だって、大人数の方が楽しいじゃないですか」

 

榛名さん、目が・・・暗いですよ???

 

「そうか・・・私は良いがグラーフたちに言ってくれ」

 

「そうですか!ならば今すぐにでも!」

 

「お、おう・・・」

 

榛名・・・安定の可愛さだな。さて、飲み会まで飛ばすか・・・

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

はい、どうも。二十時です・・・

 

「失礼するぞ」

 

「みんな一緒か。好きなところに座るんだ」

 

「あぁ、ありがとう」

 

デカいな・・・駆逐艦も飲めるのか・・・

 

デカいな!!!

 

「それで、どうだこの鎮守府は?」

 

「そうね。いい所じゃないの?」

 

「そうか。そういえば榛名に会わなかったか?」

 

「榛名ならそろそろ来るわよ」

 

「そうか・・・ん?」

 

「足音が多いんじゃないか?」

 

まさか!?!?

 

「提督だけ親睦を深めようとするなんてズルいですね」

 

「加賀・・・それにみんな」

 

「当日に言われても宴はできますよ??」

 

「間宮・・・そうか、今度から遠慮なく言えるな」

 

「提督、料理は食堂にありますので皆さん、行きましょう!」

 

「何故だ?」

 

「榛名さんが・・・事情を話してくださって・・・」

 

「そうか、ならば行こう。グラーフたちも改めて顔合わせだ」

 

「あぁ」

 

榛名・・・とてもいい子じゃないか!!嫁にほしいわ!!

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

宴は安定の盛り上がりで提督は色々とナニされましたとさ!!

 

 

 

 

 

 

 

「やはり・・・あいつらに酒はダメだ!!!」

 




誤字脱字がありましたら遠慮なくご指摘ください。

次回話も宜しくお願い致します。


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23、謎の指輪

あけましておめでとうございます。

更新が遅れました。

素人作品なので温かい目で御願い致します。


まったく・・・酷い目に遭ったで・・・

 

そういえばあいつら自分たちの事醜いとか散々言っていたけど同じ艦娘同士お互いどう思っているんだか。気になるな!聞くしかねぇ!

 

今日の秘書艦は・・・長門か・・・殴られたらどうしよ。早速来たな

 

「失礼する。今日の秘書艦は私だ」

 

「よろしく頼む」

 

「では、さっさと始めるぞ」

 

この頼もしい子も酔うと可愛いところ見せてくれるんだがなぁ~

 

「長門、一つ聞きたいことがある。無理に答えなくても良い」

 

「なんだ」

 

「君たちは自分の事を醜いだの酷いだの言っているが艦娘同士はどう思っているのだ」

 

「・・・」

 

「・・・」

 

やはり答えたくないよな。変なこと聞いたわ・・・

 

「やはりk「そうだな」」

 

「それが面白いことに何とも思わないんだ」

 

「ほう?」

 

「共に命かけて戦っているのか見慣れ過ぎて慣れているのか見当はつかないが・・・少なくともお互いをけなしあう事は無い」

 

「そうか。変なこと聞いて済まなかったな」

 

けなしあいは無いと。それにしても何とも思わないとは正直驚いたがいいことだな

 

「仲はどうなんだ?」

 

「みんな良いぞ」

 

「そうか。よかった」

 

仲が良くて本当に良かった~。いじめとかあったら対処できませんぜ!

 

「海外艦も打ち解けている。提督は艦娘を呼び寄せる力があるのか?」

 

「はは、ある訳なかろう」

 

何その特殊な力!ほしいですわ!美女に囲まれまくりやろそれ!!

 

これで男女比が2:8とかだったら楽しいねぇ(ゲス顔)

 

ま、ある訳・・・あるかも?現に美醜逆転しているし・・・まぁ小さいことは気にするな!!

 

「しかしな、他の鎮守府より圧倒的に多いからな此処。あってもおかしくないぞ?」

 

「他はどれくらいなんだ?」

 

「精々、80がいい所だろう」

 

80だと!?俺の鎮守府は・・・海外艦来たから130ぐらい?

 

「そんなに変わらないだろう。数があっても頭がしっかりしないと揃っていても無駄だ。現に私がそうだ。毎回ほぼ固定の艦を使っているからな」

 

そうだ。数が居ても結局使う艦艇はほぼ固定。でも、50までは固定で練度を上げているが・・・かわいい子がいる分にはたくさんいても良いな!

 

「何を言っている!提督は歴史に名を残す偉業をたくさん作ったんだぞ!」

 

はて?私何かしましたか?記憶にないですよ!?

 

「・・ん?そうか?」

 

「あぁ、私は提督の部下になれて光栄だ」

 

「そ、そうか。いってもらえるとありがたいな」

 

「まぁ、確かに最近酷使しすぎているかもな、お陰で練度が最大になったぞ」

 

「そうか」

 

ん~。何したか。見当もつかないぞ!軍神と呼ばれているのと関係が、まぁいいか!

 

「早く終わらせるぞ」

 

「あぁ」

 

あぁ、そうだ。俺が着任した時どんな気持ちだったのか!

 

「長門私が着任した時どのような気持ちだった」

 

「・・・そうだな。たくさんの気持ちが入り混じっていて表せない」

 

「そうか」

 

「提督はこの仕事が最も酷い職場という事は知っているだろう?最初は驚いた。容姿端麗な人が着任したと。しかし、疑問も抱いてしまった。なぜ自ら地獄に来たのかとな。」

 

「ほぅ・・・」

 

「何か裏があるのではと思ったがそういう素振りは見当たらず、ましてや待遇改善を行うなど艦娘に対して優しく接してくれた。何故だ?」

 

「そうだな。少なくとも私の目から見たら美人だったからかな」

 

「・・・どういうことだ?」

 

「なに、気にするな」

 

本当に美人だしな!これは本音だ!というか危なく価値観が正反対の事を漏らすところだったぜ・・・

 

そろそろ俺、B専疑惑出てもおかしくないんだがな・・・出ないのが奇跡だ

 

「そうか。美人か。何だろう複雑な気持ちだ」

 

「まぁ、自分を悪く言うな。自分をダメにするぞ」

 

「あぁ、分かった。皆にも伝えておく」

 

「頼む」

 

自分を悪く言うと段々とな・・・本当に悪くなってしまうものだよ。多分

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

side?

 

「敵艦殲滅。敵影なしっと。お前ら帰るぞ~!バケツ持ったか?」

 

「持ったんだけど・・・バケツの中にこれが・・・」

 

「ん?なんだこれ指輪?矢矧・・・異物混入だぞ!!」

 

「えぇ!!私入れてないから!!と、とりあえず提督に見せましょ!」

 

out

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

バーン

 

「何事」

 

いきなり来られると心臓が止まるんですよ!老人にやってみ??死んじゃうから!多分

 

天龍と矢矧か・・・あ、遠征組だったか。ほかの子は補給か

 

「矢矧が!!!」

 

「何かあったのか!?」

 

「何もないですから!提督、これが」

 

「なんだこれ、指輪?誰に着けるんだ?」

 

矢矧・・・お前恋人が!!!という訳でもなさそうね

 

「どこで・・・」

 

「バケツの中に入ってたの」

 

バケツの中に指輪だ??しかし何故・・・

 

「着けたらなんか効果あるのか?ただの飾りか?」

 

「提督着けてくれや!!」

 

「発見者の矢矧から」

 

「矢矧、手を」

 

ん?左の薬指・・・結婚指輪みたいだな・・・

 

「天龍、手を」

 

同じところがいいのか?というか、俺が着けてやらなくてもいいのでは?

 

しかし、何も起こらないな・・・おもちゃか?

 

「次提督が着けて見たらどうだ?」

 

「そうだな。天龍貸してくれ」

 

「あぁ、いいぞ」

 

「どれどれ・・・」

 

「何も起こらんな・・・」

 

「あぁ、おもちゃか」

 

しかし、中に入っていたのは何か理由が?一応明石に解析してもらうか

 

「一応、明石に解析を依頼するが大して理由は無いだろう。今後もこのようなことがあれば一応持って帰ってきてくれ」

 

「「はい」」

 

バタン

 

「しかしな・・・なんだこの指輪」

 

「試しに私が着けて見よう」

 

「効果はどうせないだろう」

 

「まぁまぁ」

 

「着けたぞ。提督もつけてくれ」

 

「あぁ、効果は・・・な!?」

 

目が目がぁぁああ!!光るとか聞いてないんですけど!!目があぁぁあ!黒いのあるわ。

 

「大丈夫か長門」

 

「あぁ、しかしなんだこれは。力がみなぎってくるというか・・・」

 

「?」

 

「とにかくまだまだ成長が出来るようになったのかもしれん」

 

「というと、練度の上限が解放されたと」

 

「あぁ、多分だがな。演習で試してみる。では行ってくる」

 

長門で発動して天龍、矢矧で発動しない・・・何が違うんだ?

 

これは・・・まさか全員に試すとかめんどくさいですよ~

 

~~~~~~~~~~~~

 

コンコン

 

「失礼する。提督、練度の上限が解放されている・・・」

 

「なんと・・・」

 

まじかよ。どこまで上げれるのだろ・・・

 

「ほかに変化は?」

 

「そうだな・・・特に変わってない気がするが」

 

「そうか。一応明石に解析してもうか」

 

「あぁ、今渡す・・・ん?」

 

「・・・外れない」

 

「え?では私のを・・・ん?」

 

なにこれ・・・この短時間で指むくんだ!?えぇ?

 

「・・・解析できないな・・・」

 

「あぁ、遠征班に頑張ってもらうか」

 

「「申し訳ない」」

 

 




誤字脱字がありましたら遠慮なくご指摘ください。

次回話も宜しくお願い致します。


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24、信頼関係と指輪

素人作品なので温かい目で御願い致します。




あれから遠征組をフル稼働して指輪一個か・・・

なんでバケツの中に入ってるんだ??

 

「解析には時間がかかりますが」

 

「構わない」

 

「分かりました。大体一週間ぐらいで終わりますので」

 

長門との状況も伝えたし解析結果が楽しみだな!

 

長門は鈍った体を叩きに行ったし、仕事はほとんど最近無いし。

 

しかしなぁ~なんでこんな価値観の世界に来たのか・・・いや、転移?なんだろう

 

確かに美醜逆転した世界を願ったがそれが原因なのか?そうしたら以前に思っていた男女逆転的な世界も願えば生まれるのか?いや、まさかな・・・それだとタイトル変えないとな・・・何言ってんだ俺

 

ーその願いーーー

 

ん?気のせいか誰かの声が・・・まぁいいか

 

指輪・・・外れないな。瞬間ボンド塗ってんじゃないかってくらいビクともしないし指がもっと太くなったらどうするんだよ!

 

はぁ・・・確か平安時代の価値観(俺)って今と逆だよな。のっぺり顔というか鉤鼻細目みたいな。現代の美人が昔ではキモいと言われてた説がある!しかし、男性は顔関係なくしっかり者がモテたと。

 

今は平安なのか!?違うな平成だわ。「平」しかあってないわ・・・

 

歴史は繰り返すって価値観も繰り返すのか????もう訳分からんぞ

 

各時代の美人の条件カッコカリでも調べますか!

 

~~~~~~~~~~~~~

なるほどね~

 

奈良はガリで細眉大きい口

平安は大きい目小さい鼻

戦国時代は静かな女性か

江戸はあるか無いかの鼻筋で大きい口

明治は近代化で洋服が似合わないパッとしない目鼻が好まれたのか。そしてこの時代から今の美人と重なってきたと・・・

 

時代の流れを感じたよ・・・数百年後はどんな価値観何だろうか・・・

 

ん?違くね?この世界の価値観だよな!!あぶね~俺の価値観じゃねぇわ!飲み込みかけたわ!!クソが!!

 

しかし、全くの逆だから上記の内容の反対が俺の価値観では美人だということか!

 

しかし、歴史とは興味深いな。今度ゆっくり日本史見よう・・・

 

~~~~~~~~~~~~~

一週間後

 

コンコン

 

「入れ」

 

「失礼します!解析完了しました!!」

 

「明石、ご苦労。それで、結果は」

 

「はい、この指輪は提督と艦娘が着けることによって効果を発動します!」

 

「艦娘同士だと効果が無いのか」

 

「はい!効果は練度の解放と燃費の向上です!」

 

「なるほどな。その他には」

 

燃費の向上か。赤城に着けてやりたいわ!

 

「耐久の強化と運が少し上がりますね。簡単に言えば強くなります!」

 

「ふむ。着けられる条件とかは」

 

「練度が99になったら着けられますね。この鎮守府に何人・・・」

 

「軽く50は超えているか」

 

しかし、みんな分の指輪となると遠征艦隊がブラックになるしな

 

「二人目は指輪は重ねるのか?」

 

「いえ、艦娘が着けるだけで発動するらしいです」

 

「そうか。ん、その書類は」

 

「はい、一応この書類にサインしてからでないと効果が・・・」

 

「ん?長門とサインを交えてないぞ?」

 

「あ、それなら大丈夫です!やっておきました!」

 

なにこの子準備良いじゃないの!!

 

「そうか・・・」

 

名前、ケッコンカッコカリって何ぞや!!結婚?カッコカリ??ええ?

 

「名前がな・・・」

 

「指輪を着ける位置が同じだったので・・・」

 

「あ、あぁ、そうか。結婚か」

 

てことは?俺長門と結婚したのか?役所に籍入れてないぞ?あ、仮だからいいのか?

 

「一応は仮ですけど・・・その、私も・・・その、一つ此処に」

 

なんだ明石おかしいぞ。顔が赤い!!解析そんなに大変だったか!!

 

「明石」

 

「は、はいぃ!!」

 

「顔色が悪い。休め。上にはうまく伝えておく。改めてご苦労だった」

 

「へ?」

 

「ゆっくり休めよ」

 

「ば、ばかあぁぁああ!」

 

え?走って出て行ったがバカってなんだ!心配したんだぞ!!なんか言ったかな・・・

 

しかし、結婚という言葉に意識してしまうな・・・長門とか。まじか。

 

まずは上に伝えるか・・・

 

プルプル

 

「元帥殿、話が」

 

「なんじゃ、飯でも行くか?」

 

「いえ、最近指輪を拾ったという報告が来ているでしょうか?」

 

「ん?来てないが何かあったのか?」

 

「はい、我が遠征艦隊が収集したバケツの中に指輪が入っていましてそれを着けると・・・効果は・・・」

 

「本当か!!本当なのか!!」

 

「は、はい。明石に解析をさせたので間違いは無いかと」

 

元帥落ち着いて!発作起きるって!

 

「御主よくやった!これは歴史に乗るぞ!!」

 

「はい。ありがとうございます」

 

歴史に乗るの二回目だな。せっかくだから自分の名をつけてみたいわ!ホムラリング?ホムリング?やめよ。センスないわ。

 

「名は何という?」

 

「発動条件が・・・という事でケッコンカッコカリです」

 

「ケッコンじゃと」

 

「はい、指輪の位置も何もかもが似ているので」

 

「そうか、確かに大事な人に着けるべきだな。そうか、良い名だ。・・・なんじゃ、そうか!今すぐ解析じゃ!」

 

「現れたんですね」

 

「あぁ、忙しくなるから切るぞ!またな!」

 

「はい」

 

しかし、元帥は若いのか若くないのか分らんな・・・口調が安定してない!

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~

暫くしてケッコンカッコカリという名で大本営から正式に発表された。効果や条件は俺が伝えた通りだった。てかパクリだな。

 

発表されてから各地で指輪が出たが条件に達しても発動しないという案件が南から飛び込んできた。もちろん俺にその案件について大本営から問い詰められて大広間で各提督の前で指輪を着けようとしています。

 

「て、提督!どうしましょ!!間違った事なんて言ってませんよ!」

 

「分かっている。ならば私達が証明すればいいだけの事」

 

「え?という事は・・・」

 

「明石、練度はいくつだ」

 

「99です」

 

海に連れて行ってないんだがな・・・なんで練度が高いんだ?修理したりすると上がるんかな?

 

「そうか。大本営に行くぞ。証明をしに!」

 

「は、はい!!」

 

という事で上に戻ると・・・

 

「着けるぞ。明石」

 

「は、はひ!!」

 

明石・・・どれだけ心臓バクバクしてるんだよ!俺までなるだろう!名前からさらに意識するだろう・・・

 

ピカーン

 

「「目がぁぁああ」」

 

勿論、俺は一回食らったので無事だ!あ、明石に伝えてないわ。みんな経験しているんだよね!?

 

「何をした!」

 

「指輪を着けました」

 

「私達もやってみましょう!」

 

紅月さんお久です・・・あ、大和さんに着けるのですか!

 

ピカーン

 

「「目がぁぁ!」」

 

「大和やったね!!」

 

「はい!嬉しいです!!」

 

「元帥殿は・・・もう着けられていましたか」

 

「あぁ、目がやばかったがな」

 

指輪の恩恵を受けた者→あれ?弟と南以外恩恵受けてね?

 

ハッ!!呉に例のイケメンが着任していたのか!!!今度演習申し込みにいこ!!

 

此処に提督は・・・俺含め8人ですね・・・

 

あれ?弟君なんで受けてないの?え?

 

あ、朝潮に着けてたか・・・さてはオメーロリコンだな!捕まるなよ・・・

 

弟追加っと!

 

横須賀(元帥)・・・大和

佐世保(紅月)・・・大和

舞鶴(俺!)・・・明石

呉(気になるイケメン)・・・曙

東(弟)・・・朝潮

南・・・翔鶴

西・・・赤城

北・・・金剛

 

「なぜうちらは発動しないの!!」

 

「何故って言われても・・・」

 

南さん・・・言われてもねぇ・・・

 

「もしかして・・・」

 

お!弟よ何か思いついたか!!

 

「艦娘と提督の信頼が必要なのか」

 

「信頼だと?」

 

「はい、此処にいるメンバーはいずれも条件を達しています。しかし、達しているのにもかかわらず発動しないのは表面的な理論ではなく内面的、つまり精神状態、ここでは信頼関係や安心感と言ったところが必要なのかもしれません」

 

「・・・なるほど」

 

流石弟よ・・・頼りになるぜ。俺より頭いいからな!誇りだぜ!元帥も納得の様子で

 

「しかし、片方が信頼を寄せていても効果は成り立たず、ましてやその逆も同じかと。あくまでも仮説にすぎませんが・・・」

 

「そうか、つまり南は信頼関係がなっていないと?」

 

「そ、そんなこと・・・」

 

「もしかしたらですね」

 

「翔鶴、どうなんだ」

 

「指揮もとてもうまく艦娘一同信頼していますが・・・」

 

「なるほど。南が信頼していないと・・・」

 

「うちだって信頼しているよ!」

 

「ではなぜ・・・発動しない」

 

元帥怖いですやめてやってください!

しかし、この指輪破壊力パネェわ!

 

「なるほどな。この指輪が今までの関係を崩すと言っても過言ではないか」

 

弟、南に追い打ちか?

 

「どういう事じゃ?」

 

「今まで平静を装っていても心のどこかで拒絶していたら・・・」

 

「使えないと?」

 

「仮説ですが・・・。今まで接してきたのはうわべの関係であり、心から接していない。要は良い人ぶっているだけで、しっかりと見ていない。まぁ、地獄の職場なので仕方ないかと。ここで素晴らしい信頼関係を築けたのは本当にすごい事かと」

 

ん~、難しいな。あ、翔鶴涙目だな・・・

 

「翔鶴・・・ごめんね。うち実は心のどこかで嫌ってたかもしれない。いや、嫌ってた時期があった。今でも鮮明に思い出せる。でも、あんたらと居て何故だか楽しくなって一緒に居たいとも思った。でも、一時期嫌ってた時に冷たくしたりとしていたから後ろめたさがあったの。で、一歩踏み込んだ関係になれなくて・・・その、ごめんなさい。翔鶴・・・これからもうちについてきてくれますか?」

 

「・・・提督・・・はい、もちろんですぅ・・・グスン」

 

なにこの感動。カメラ・・・あ、大本営の青葉!抜け目ないな!

 

「指輪を」

 

「翔鶴、手を出して」

 

ピカーン

 

「「目がぁぁああ」」

 

何回引っかかるん!!もう・・・

 

「翔鶴!!」

 

「提督!!!」

 

「「「やったぁあ」」」

 

なにこの感動。

 

「ふむ。おめでとう。二人とも。これからも海を守ってくれ」

 

「「はい!」」

 

バーン

 

ぬおおおお!心臓が!止まったじゃねーか!!

 

「この指輪使い物にならないじゃないの!!!」

 

ケバイ奴かあぁぁああああ!ぶっ飛ばすぞぉおお!

 

「ノックせんか!!!」

 

元帥ごもっともです。皆も身構えてますね!弟冷静なのは面白い。

 

「使えないとは・・・どういうことだ?」

 

「条件をクリアしても使えないじゃない!嘘教えたのね!」

 

後にゾロゾロと・・・こいつら過激派か!?いや、そうだ!

 

つまりここにいるメンツが穏健派ということか。いや、俺と紅月は中立派だから関係ないわ

 

「嘘ではない」

 

「じゃぁ、なぜなの!」

 

「書いてないが互いの信頼関係が必要だ」

 

「やっぱり嘘なのね!!」

 

「勘違いするな。信頼関係は前提条件だ。当たり前なんだよ」

 

南が複雑そうな顔しているのはスルーしておこう・・・

 

「なっ・・・」

 

「で?関係はなっているのか?」

 

元帥怖いです。派閥が違うからってさっきと全然雰囲気が違うじゃないですか!イケメン君もガクブル状態ですよ!!!

 

「・・・」

 

「そうか。やはり艦娘を大切に扱ってない連中は目に見えているな。だから・・・いつまでも戦果が増えないんだぞ。轟沈艦を増やしてばかりで」

 

「黙ってりゃペチャクチャ喋りやがって!!」

 

え?ケバイ人女だよね?凄くボーイッシュだね・・・というか、元帥タメですけどいいんですか?不敬罪にならないんですかね?

 

「事実を言ったまでだ。前回の侵攻の時に軍神が言ったことを忘れたのか?待遇を改善すれば侵攻なんぞ恐れるに足らないと」

 

俺、そんなこと言ったっけ?確かに待遇改善は必要だと言ったが・・・確かケバイ奴ら南方海域を担当していたか

 

うわ、後ろの奴らこえぇ・・・親衛隊ですわこりゃ完全に

 

「待遇を良くしても無駄よ。変わらないわ。それに兵器ですから」

 

こいつ、またか!東と同じことを!

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

(あ、こいつ言ったな)by元帥

 

(言ってしまいましたか)by紅月

 

(兄さん・・・)by弟

 

(ヘイ・・・キ)by艦娘一同

 

(オロオロ)byイケメン君

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

「おい、今何と?」

 

「え?だから兵器だと」

 

「本気で言っているのか貴様」

 

「えぇ、勿論。待遇?そんなの良くしても無駄よ。何回言わせるのよ?」

 

「何故よくならないんだ?根拠を言え」

 

「それぐらいわかるでしょ?効率の為よ。海域攻略はスピードが大事なの」

 

「効率とは具体的に?」

 

冷静になれ俺、キレるな俺

 

「捨て艦よ。資材を節約する為に最低限の補給。入渠ね。食事はレーションかしら」

 

すて、艦だと・・・?元帥が言っていた轟沈艦が増えているのもこれが原因か!

 

「ほぅ・・・素晴らしい方法だな」

 

「でしょ??兵器なんてしたがって死ねばいいのよ」

 

「この世に生まれて簡単に死んでもいい命何てあるものか!!」

 

「使えないものは捨てるだけ。何が悪いの?」

 

「何とも思わないのか?命を失うんだぞ!!」

 

「特に何も?使えないやつが居なくなるだけ」

 

こいつ・・・救いようがない!

 

「そうか。一つだけ言ってやる。使えないのは艦娘じゃない。お前の残念な頭だ」

 

チラ、親衛隊怖いです!どうしましょ!

 

「調子に乗ってんじゃないわよ!!」

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

「元帥止めなくても??」by一同

 

「なに、面白いだろう?見てなさい」by元帥

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

なにこの元帥、自由人だな

 

「調子に乗ってなんかいない。事実を述べたまでだ。艦娘に対しての待遇改善と扱いを変えることをしない限り衝突するだろう」

 

あ、やば、鬼瓦に豹変!!手を振りかぶって~ターゲットは俺か!顔面ストレートパンチか!?

 

「流石に手を出されると黙って見るわけにはいきませんね~」

 

弟・・・かっこよい。

 

「邪魔しないで!」

 

「これ以上手を出すと僕、何するか分からないよ?いいの?」

 

「チッ、まぁいいわ。これで終わりと思わないことね」

 

弟、目が・・・ガチだったわ。殺しかねないぞ

 

バタン

 

「ふぅ・・・行ったか~」

 

「元帥殿、済みません」

 

「なに、気にするな。久しぶりに楽しかったぞ」

 

「はぁ・・・」

 

「場を乱してしまい済みません。皆さん」

 

「大丈夫よ」

 

「過激派どうやったら丸くなるのか・・・それに、伊吹君も何故、そんなに艦娘を思える」

 

「そうですね。この世に無下に扱っていい命なんてありませんから。ただそれだけです」

 

まぁ、美人を助けたい一心だったからな!

 

「さて、解散するか!」

 

「「「はい」」」

 

~~~~~~~~~~~~~

 

はぁ・・・今日は散々な日だったな。紅月さんと話せなかったし・・・

 

あ、あれはイケメン君では!

 

「あの、呉の提督ですか?」

 

「は、はい!!そ、そうです!」

 

すごくキョドっていますね・・・

 

「知っているかと思いますが舞鶴の伊吹です」

 

「は、はい。知っています・・・」

 

「それで、今度、ぜひうちと演習をと思いまして」

 

「は、はい!是非お願い致します!!」

 

人と話すのが苦手なのかな?

 

「では日程は後日決めましょう。それではお疲れ様です」

 

「はい!よろしくお願い致します!!!」

 

凄く中性的な声だったが素晴らしい!華奢な体でちゃんと食っているのか!?今度ご馳走するか!いや、待てよ。宴会となると酒=水となっている俺の鎮守府・・・まぁ、元帥以外の初の同業者だからいいか!!!

 

裸の付き合いだぜ!!

 

 

 




誤字脱字がありましたら遠慮なくご指摘ください。

次回話も宜しくお願い致します。

感想等、今後の参考にしますので気軽に御願い致します。


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25、軍神の誤算

素人作品なので温かい目で御願い致します。


毎度、誤字脱字の報告ありがとうございます。


大本営のケバイ奴との衝突事件から紆余曲折あり5日経ったこの日!!今日は・・・あ、名前知らないわ。まぁ、イケメン君と演習の日じゃぁああ!!

 

コンコン

 

「失礼します。提督、呉の提督がお見えになりました。艦隊の皆さんは補給に行ってます」

 

「そうか、通せ」

 

「し、しつれいします・・・」

 

「わざわざご足労ありがとうございます。改めて舞鶴の伊吹と申します。そして・・・」

 

「は、はい!僕は真鶴 律(まなづる りつ)と言います!」

 

なんと、元気な子!しかもいい名前だ。鶴が張っているなんてシャレオツでないか!

 

「・・・良い名前だ」

 

「あ、ありがとうございます」

 

「しかし、大変だったであろう。暫く休憩を挟もう。三時間後のヒトヨンマルマルに行うとするか」

 

「分かりました!!」

 

「大淀、少し席を」

 

「分かりました」

 

ふぅ・・・男同士になったか。

 

「君も大変だろう。周りに女ばかりで」

 

「い、いえ。何とも思っていないです」

 

「そうか。元帥以外の男の提督は君が初めてだ」

 

「え、え、あの僕」

 

「あぁ、今すぐお茶を出そう。待っててくれ」

 

「は、はい」

 

しかし、オドオドしているというか何と言うか・・・落ち着きが無いな

 

「すまない。豪華なおもてなしが出来なくて」

 

「ありがとうございます」

 

「ちゃんと食っているのか?見たところ細すぎるぞ」

 

「はい、しっかり食べてます!」

 

「そうか。何が好きなんだ?」

 

「はい・・・イチゴが」

 

「・・・?え?」

 

~~~~~~~~~~~~~

 

などと互い同性同士話に花が咲いた訳で気づけば昼過ぎ!

 

「昼だし食堂に行こう」

 

「はい!」

 

本当に元気がいいな。会話にも慣れてきている。緊張でオドオドしていたのか~

 

「私はこの牡蠣定食を、真鶴さんは?」

 

「私は・・・パンケーキを」

 

「・・・足りるのか?」

 

「はい、僕は基本甘いもの食べているので」

 

「そ、そうか」

 

俺なら足りないぞ・・・パンケーキ十枚以上はいけるな

 

「それにしてもおいしそうに食べるな」

 

「はい、甘味は最高です!」キラン

 

「!そ、そうか」

 

なぜか今男にドキッとしたんだが・・・まじか俺

 

「艦隊の皆さんは今どこにいるんでしょうか」

 

「そうですね・・・着いたときに別れたのでもしかしたら舞鶴の皆さんと団らんしているかもしれないですね」

 

「時間はまだあるので」

 

「はい!」

 

なにこの子。笑顔眩しいんだけど

 

~~~~~~~~~~~~

はい、演習時間です!!

 

「さて、良い時間になりましたしグラウンドに集合させますか」

 

「はい!」

 

「真鶴さんの艦隊も放送で呼びかけますよ」

 

「ありがとうございます!」

 

ー連絡、ヒトヨンマルマルに行う演習メンバーはグラウンドに集合するようにー

 

「さて、行きますか」

 

「はい!」

 

返事だけ素晴らしいなこの子!!!・・・失礼か

 

集まったな!行くぜ!

 

ふぅ、呉の皆さんと初対面といき・・・ぇ、怖ぃ・・・

 

呉の艦隊「「ギロ」」

 

舞鶴艦隊「「ニコ」」

 

え、なにこの温度差。アフリカとシベリアじゃん!

 

「さて、集まってくれて感謝する。時間まで15分ある。各自準備をして演習場に行ってくれ」

 

「「「はい!!」」

 

やはり、看板を背負っているから緊張感はあるんだな~

 

・・・?真鶴!!!なぜそんなに固まっている!!何を見た!!

 

「真鶴さん!大丈夫か!!」

 

「・・・ハッ!大丈夫です!」

 

「どうした?」

 

「今まで一緒にいたのに見たことのない表情をしていたので・・・」

 

「な、そうか。演習頼むぞ」

 

「は、はい!」

 

しかし、見たことのない顔って・・・歴戦を潜り抜けた戦士のような目だったが・・・

 

え?もう準備できてるって?まじかよ早すぎだろ!

 

「わかった。今すぐに行く」

 

「真鶴さん行きますよ」

 

「はい」

 

よし、今回は勝てるのかな・・・?

 

呉 大和改(99) 武蔵改(80) 蒼龍改(70) 飛龍改二(77) 球磨改(69) 陽炎改(75)

 

舞鶴 長門改二(150) 翔鶴改二(80) 瑞鶴改(75) 北上改二(89) 大井改二(88) 木曾改二(87)

 

まじかよ・・・大和型二隻。編成は比較的無難なところか?しかし、俺の方は火力を削りすぎたか!?力比べは長門に頼るしかないな・・・雷装をメインに上げ過ぎたか・・・

 

致し方ない・・・やるしかねぇ!!!というか、長門。最近見ないと思ったらどんだけ練度あげてんじゃ!!!リアルじゃ禿げるぞ!

 

では、お互い指揮で頑張りましょう。

 

大淀の掛け声・・・

 

「両者!始め!!!」

 

イケメン君の力量はいかに!?

 

恐らく、航空機を飛ばしてから砲雷撃戦だな。

 

=航空機の先制攻撃は戦艦中心に、同時に雷巡、空母に向けて先制雷撃を放て=

 

遠目からしか見えないがイケメン君頼もしく指揮しているな・・・先程とは大違いだ。

 

よっしゃ!空母両者中破!!制空権確保!!

 

=提督!次の指示を!=

 

=こちらは火力が乏しい。空母は艦爆を発艦。雷巡は戦艦に向けて魚雷をとにかく撃て=

 

流石は大和型。タフだな。タフネスでも飲んでるのか??

 

しばらく様子見だな

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

side舞鶴艦隊

 

「しかし、提督の指示通りに行うとうまくいくものだな」

 

「そうだね~。まぁ、相手もやるようだし気は抜けないね」

 

「チビどもは俺に任せろ」

 

「なっ!翔鶴姉!」

 

「ずい・・かく、ごめん、ね」

 

「翔鶴姉!!!」

 

「小破でないか!!!心配して損したわ!!」

 

out

ーーーーーーーーーーーーーーー

side呉艦隊

 

「してやられましたね」

 

「まさか、航空機と同時に雷撃が来るとは・・・」

 

「空母の皆さんは下がっててください!!」

 

「ごめんなさい・・・」

 

「まだまだ諦めないクマ―!!」

 

「活躍、期待してね!」

 

out

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

実質6対4か・・・それにしても仲間思いが強い素晴らしいチームだ。まだまだ俺も勉強が足りんな!!

 

~~~~~~~~~~~~~

 

結果

 

舞鶴 S

 

呉  D

 

いや、まぁ、そうだよね。ごめんねなんか

 

「強いですね!伊吹さんの艦隊は!」

 

「ありがとうございます。いk・・・真鶴さんの艦隊もチームワークがとても素晴らしかったです」

 

「いえいえ、こっちの長門を中破に追い込んだのは初めてで焦りましたよ」

 

「あはは、ありがとございます!」

 

「この後二人で反省会でもしますか?」

 

「はい!是非!!」

 

「では、一応艦隊が万全の状態になってからという事で。補給して入渠してから行いましょう。バケツは自由に使ってもらって構いません。では、ヒトロクマルマルに執務室で」

 

「はい!」

 

反省会はただのお節介焼きが発動したか・・・ぜひ仲良くなって呑みたいものだ

 

執務室で報告書まとめてなにするかな・・・

 

・・・?なにしてるんだ。暁

 

「あ、司令官!!いい所に!!」

 

「何をしてるんだ君たち」

 

「今ちょうど司令官さんの占いをしていたのです!!」

 

「占い?」

 

「今流行っているんだよ」

 

「そうなのか。結果は?」

 

占い流行っているのか?今初めて見たが・・・というかお前らが流行らしているんじゃね?この鎮守府内限定で!

 

「えぇーと、水と女に気を付けろですって!!」

 

「水と女か」

 

「心当たりあるの?」

 

「無いな。ありがとう。気を付けてみるよ」

 

「はいなのです!!」

 

しかし、水と女か・・・水は恐らく酒か。女は、榛名?呉の艦隊の皆か?

 

・・・大和型欲しいわ。

 

~~~~~~~~~~~~

反省会の時間!!!

 

「来てくれて済まないな」

 

「いえいえ、軍神にアドバイスを貰えるのは光栄なことです!!」

 

「そう言われると緊張するな。では、始めよう」

 

「さて、呉の艦隊の皆が今回負けた理由は何だと思う?」

 

「・・・練度の差?でしょうか」

 

「それもあるかもしれないが双方大して差は無かった」

 

「・・・慢心、ですか?」

 

「近からず遠からずか。そうだな。相手が私だったからだ」

 

「?」

 

え?引かれると思ったが逆にはてなになったわ!はず!!

 

「そうだな。固定観念にとらわれ過ぎていたという事だ」

 

「固定観念?」

 

「そうだ。先制攻撃は必ずしも一回ずつフェーズ分けされるとは限らない」

 

「つまり、今までの戦法で戦っていると必ず勝てなくなるという事ですか」

 

おう?こいつまさか頭いいのか!?!?

 

「まぁ、そうだな。皮肉なことに科学技術や軍事技術、戦術は戦争で進歩を遂げる。どちらかが対抗策をとりまたどちらかか相手に有効な策を作り出す」

 

「そうだったんですか。まるでいたちごっこですね」

 

ん?ん?ん?え?え?知らんかったとね!?

 

「そうだ。人間の一番の特性は考えること。知恵を出すことだ」

 

「なるほど」

 

「あぁ、私が軍神と呼ばれるきっかけになったことは知っているか?」

 

「はい、何ともきしゅーという戦法を確立したとかなんとか」

 

きしゅーですか。カッコ悪いですね。奇襲ですよ。元帥に教えておこう

 

「そうだ。その後もコの字型戦法も行った。これは有名ではないがな」

 

「えぇ!知らなかった・・・コの字型戦法ですか」

 

この世界の戦闘レベルはどれくらいなんだ!!コの字型は小学生の喧嘩でも見れるぞ

 

~~~~~~~~~~~~~~

 

「かなり話は逸れたが今までの固定観念を捨てろとは言わないが常にそれに抗う策を考える事が勝利への絶対条件となる」

 

「たくさん勉強になりました!!」

 

「あぁ、いくら艦娘が優秀でも指揮官が無能だったら意味が無い。私達は彼女らの命を預かっているんだ。それを忘れたら指揮を執る資格は無いと思え」

 

「はい!!!」

 

「では、反省会となったのか分らんが終了だ」

 

「ありがとうございます!!!」

 

時刻はヒトハチマルマルだと!?

 

「もうすっかり日も落ちましたね」

 

「はい・・・今日泊まっていきますか?」

 

「えぇ!でもご迷惑じゃ・・・」

 

「いえいえ、もともと大所帯なので7人増えたところで気になりませんよ」

 

「分かりました・・・お言葉に甘えます」

 

「はい、ではご飯にしましょうか」

 

~~~~~~~~~~~~~

 

ふぅ・・・食った食った!

 

「ごちそうさまでした!!」

 

「美味しそうにたべますね」

 

「そ、そうですか・・・?」

 

「はい、とても女らしかったですよ」

 

「・・・」

 

???

 

まぁいいか。あ!報告書まとめてねぇ!!やべ、今すぐやんねーと!

 

「済みません。報告書一部まとめ忘れていたので風呂が艦娘と交代になるまで適当に時間を潰していてください」

 

やべやべ・・・

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

現在の時刻はフタヒトマルマル。

最近俺は思う。俺の顔を見て驚く人が居なくなっている。最初の新鮮な反応が懐かしく思う今日この頃。

 

ん?電気がついているな!イケメン君か!

 

「提督使用中の看板・・・ご丁寧に」

 

やはりイケメン君か~。さて、身分関係なく一人の男として話し合おうじゃないか!!!

 

ヌギヌギ

 

「温まってるかい???」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

side?

 

今日は舞鶴の軍神さんと演習をしました!とっても勉強になることを言っていて話を聞いていて楽しかったです・・・でも、一つ誤解が・・・伊吹さんは僕の事を男だと思っているんです!!でも、内気な性格のせいもあり中々言い出せなくて・・・もうこのまま男という設定でいいかな・・・でも、いつかはバレるしどうしよう・・・話し方も僕だからかな?どうしよう・・・

 

ん、艦娘かな?誰かが入ってきけど。まさか・・・伊吹さん!?でも書類をまとめるのは結構時間かかるし・・・入りそびれた艦娘かな!

 

・・・いや違う!!!伊吹さんだ!!!どうしよ!!!

 

out

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「ひぇ!」

 

「ひぇ?」

 

「「・・・・」」

 

俺、ガン見なう。

 

白い肌。細い手足。程よく肉付きが良い太もも。そしてヒップ!!!そして・・・胸?推定龍驤といい勝負か。素晴らしいくびれ!そしてアレが・・・ない!!!!

 

※見てから解析まで0.5秒

 

ぬぉおぉっぉおぉおおおおお!!!!女じゃとぉぉぉおぉぉおおお!!!

 

「済まぬ!!」

 

「ご、ごめんなさい!!騙すつもりは!!!」

 

「俺もてっきり男かと!ごめん!」

 

「い、今すぐ上がりますね!!」

 

「待ってください!少し話でもいいですか・・・」

 

どうする俺。女の頼み!聞くしかない!!!

 

「タオル!どうぞ!!」

 

「あ、ありがとうございます・・・いいですよ」

 

「すみま・・・」

 

何だこの女。さっきは湯気で隠れていたがこの傷・・・火傷、切り傷、あざ・・・

 

「変ですよね。こんな女で。僕、醜いですし喋り方変ですし」

 

「・・・」

 

流石に過去の事については聞けるわけがない・・・しかし、見事に服で隠れるように傷が至る所に。恐らく、同級生か親か

 

「何も聞かないんですか?」

 

「・・・。興味が無いと言ったら嘘になるけど人に言う事でもないし話したくないだろうしこれ以上は聞きませんよ。話したくなったら言って下さい。いくらでも耳を貸します」

 

「でも、これだけは言わせてください。よく耐えましたね。真鶴さんは本当にすごいです。こんな境遇に遭ってまでも自分を明るく保つのは本当につらいでしょう。よくわかります。自分もその気持ち知っているので」

 

これしか言えない。俺もやり方は違えど似たような境遇を知っている。

 

「・・え?」

 

あ、やべ口滑らした

 

「伊吹さん、昔・・・虐待に」

 

まぁ、いいや!傍から見ると傷の舐め合いみたいだな

 

「俺の場合は、いじめだったかな」

 

「その見た目でですか?」

 

「あぁ・・・まぁ、そうだね」

 

別の価値観持ってますとか言えねぇ・・・

 

「その、何故伊吹さんはこんな私を見ても平然としているのですか?」

 

「そうですね。女性が好きだからでしょうか。自分を着飾らない方。純粋で真っすぐな人、とにかく人として素晴らしい方だったら何とも思いませんよ。容姿なんて関係ありません」

 

実際、価値観がな・・・でも、一度被害者側の経験を知ったら人なんてどれも同じだ。平等に接して興味がなくなるんだよ。どうでもいいって。自分の周りに壁を自ら作ってしまう。

 

「優しいのですね」

 

「そうでしょうか」

 

「はい!」

 

「やっと笑いましたね」

 

「伊吹さんがいい人で良かったです・・・」

 

「俺はクソですよ」

 

「ふふ、変な人ですね」

 

「とりあえず、風呂入りましょうか」

 

「はい!」

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

「さっぱりしましたね。部屋は執務室の隣にある客室を使ってください」

 

「はい、ありがとうございます。伊吹さんの話とても辛いのに・・・」

 

「真鶴さんの方が辛いですよ。お疲れ様です」

 

~~~~~~~~~~~~~

 

「では、俺は自室で寝ますので。何かあったら起こしてください」

 

「はい、ありがとうございます・・・」

 

「では、おやすみなさい」

 

「おやすみなさい」

 

 

 

まさか、真鶴さんが女だとは・・・そして体の傷。

 

そして、ベッド最高!!ふかふか最高!!!やば、もう眠くなってきた・・・もう寝よう

 

 

スピースピー

 

ガチャ

 

「伊吹さん・・・。伊吹さん」

 

「ん~・・・」

 

「一緒に寝てもいいですか」

 

「ん~・・・」

 

「失礼しますね」

 

「ん~」

 

「初めてです。異性に優しくされたの・・・この気持ちはいったい何なのでしょうか・・・優しくしたという事は好きなんですよね?僕も好きになってしまったので・・・責任、取ってください・・・」

 

「ん~」

 

「・・・フフ」

 

ダキ

 

(自ら抱き着いてくるなんて相思相愛なのでしょうか・・・逃ガシマセンヨ)

 

 

スピースピー

 




誤字脱字がありましたら遠慮なくご指摘ください。

次回話も宜しくお願い致します。


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26、二つの闇

素人作品なので温かい目で御願い致します。


スヤァ

 

チュンチュン

 

「ん・・・」

 

俺のベッドに抱き枕なんてあったか・・・やわらけぇ・・・

 

最近の枕はしっかりホールドしてくれるのか。なるほど、安眠できる理由の一つか。

 

「おはようございます・・・」

 

耳元で囁かれる甘いボイス・・・目覚まし機能か?とりあえず止めるか・・・

 

ナデナデ

 

「はぁ///伊吹さん・・・」

 

髪の毛のような触り心地。まるで同人の抱き枕カバーがリアルに出てきたようだ。

 

「私・・もう我慢・・出来ませんよ・・はぁはぁ」

 

音声止まらないな。なんでだ?不良品か?

 

ガバッ

 

「ぬお!?」

 

「焔さん・・・いいですよね??」

 

「ちょ、ま、まって!何事!?」

 

「我慢できませんよ・・はぁ・・」

 

「落ち着け!早まるな!朝から早い!!」

 

あ、なんか違くね?

 

「夜・・ならいいのですか」

 

「ダメに決まっているだろう!とりあえず、俺の上から降りるんだ」

 

「えぇ?とは言っても体は正直ですよ??」

 

ん・・・男なら誰でも経験がある生理現象じゃ!!

 

「気のせいだ」

 

「でも「気のせいだ」」

 

「とにかく降りろ。他の人見られたらまずい」

 

「えぇ?私は良いのですよ?相思相愛なので良いじゃないですか!」

 

え?なんて?相思相愛なの?え?

 

「は?何を言ってるんだ。俺はお前を恋愛感情で見たことはない」

 

「昨日・・・責任取ってって言ったらうんって」

 

・・・まさか!寝ぼけて変な返事を!?というか知らぬぞ!

 

まずは俺が落ち着け。

 

「俺は覚えていない。済まないが他を・・・」

 

「なんで・・・なんで!私に優しくしてくれたじゃないの!私好きになっちゃったんだよ!責任取ってよ!」

 

優しくされただけで落ちるか普通!!

 

「い、今の俺では無理なんだ。ごめん」

 

こいつの全身傷・・・もしかして愛を知らずに生きてきたのか優しさも?でも、呉の子たちは・・・優しいはずだ。でもなぜ。異性だから?

 

「逃ガサナイ・・・」

 

「え」

 

「無理ナラ私ノモノニスレバイイ。そうすれば一緒にイラレルデショ?」

 

「あわわわ・・・」

 

・・・ッハ!!電が移った!!!どうする!おい・・・落ち着けお前!!

 

「な、何をする気だ」

 

「なにって・・・私のモノに」

 

カッター持ってんじゃねーよ!!!ライフで受けるか!?死ぬわ!!

 

そのピンクのモコモコパジャマのどっから出したよ!!!マウント取られてるけど相手は女!恐れるに足らない!!手首をつかんで・・・

 

「ぬおおお」

 

「ひゃ!」

 

流石、華奢な体だ。軽い。どこかのヤンデレ艦娘よりな・・・

 

「良いか!よく聞けよ!今の俺は責任とれる覚悟がない!軍人の身だからな!相手を残して先に逝くわけにもいかない!悲しませたくないから。責任とかは終戦してからと決めている。お前はまだ若い!これから先良い人が現れるかもしれない!前を見る希望を捨てるな!俺で留まるな。強く前向きに生きろ。終戦してそれでもいい人が居なかったら俺の所に来い。お前のすべての責任を取ってやる」

 

「・・・はひ」

 

ふぅ・・・勢いで言ったから自分の言葉に責任持つの厳しい・・・

 

ガリッ

 

「ん?」

 

「提督、今の言葉本当ですか?テイトク」

 

「は、榛名さん?」

 

なぜこのタイミングで!!!

 

「起きてこないので、しかもメスの声もして騒がしくて・・・そうですか」

 

「誤解だ」

 

「どこがです!フラグしか立ってないプロポーズでしたよね!!」

 

フラグって・・まさか俺死ぬんじゃね?戦死か!?

 

「誤解だ」

 

「まぁ、いいです。このメスが榛名の邪魔をするのですね」ギロ

 

「はわわ・・・」

 

「榛名落ち着け!これ以上私を落胆させるな!」

 

と、とりあえずまた勢いだわ

 

「て、提督・・・榛名のこと嫌いに・・・」

 

あ、やべ逆効果だ。何言ってるんだ俺!三十秒前の俺死ね!!

 

「提督がキライ?榛名のことを?キライ?」

 

「ち、違うぞぉ~?榛名の事は好きだぞ?部下として」

 

あえて最後をフェードアウトして言っていく!いやぁ、まぁ、嫁として何回かほしいとは思ったけど・・・

 

「へ?本当に?」

 

えぇん!かわいいほしいぃ!あざとい!というか、真鶴さんは!

 

あ、いつもの感じに戻ってるわ・・・とりあえず榛名の気迫に救われたな

 

「提督は・・・好き・・・榛名の事」

 

「部下としてな!」

 

「と、とりあえず!飯食いに行け!!!」

 

「提督!食堂で待ってますね??」

 

「あぁ」

 

ふぅ・・・敵影は無しと。ミッション完了。

 

なんでブサメンの俺がモテるんでしょうかね。なんででしょうか。あ、俺モテてんのか!え!まじ!俺の長年の思いがぁああかなったぁぁあ!!!

 

でもヤンデレなんだよな・・・後で長門か大淀に聞こう

 

「真鶴さん、大丈夫ですか?着替えて朝食にしましょう」

 

「は、はひ・・・」オロオロ

 

何だこの小動物のような感じは・・・保護欲。守りたい・・・

 

あ、昨日の暁の水と女に気を付けろって何だったんだろう。何を予言したんだ?

 

とにかく、なりふり構わず優しくするのやめようかな。ヤンデレを生みかねない。恐らく真鶴さんは異性に優しくされてヤンデレモードに変わったとみるのが妥当か?

 

それと・・・寝言でないように気を付けよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




誤字脱字がありましたら遠慮なくご指摘ください。

暁の水と女に気を付けよ。という占い。いったい何だったのでしょうか。
前話に答えがあるかもしれませんね。


次回話も宜しくお願い致します。


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27、男は金、女は顔

素人作品なので温かい目で御願い致します。







「大和型が欲しいなぁ・・・」

 

「何故だ。このビッグセブンがいるだろう」

 

「やはり、切り札として欲しいと最近思うのだよ」

 

「ダメだ。敵が増えてしまう」

 

「ん?敵?どいう事だ?」

 

「知らないのか提督。お前はこの鎮守府の艦娘からモテているのだぞ」

 

「なんと・・・しかしな」

 

「この鎮守府だけでなく佐世保の連中、呉の提督などなどだな・・・」

 

佐世保って紅月さんの所か!しかし、本当にモテているのか

 

「気のせいでないのか?私がモテるなんぞ・・・」

 

「本気で言っているのか!!?」

 

しかしなぁ・・・歪んだ愛情が、そのね?純愛ものとかないのかな!

 

「・・・ぁあ」

 

「分かった説明しようか。まず、その容姿だ!俳優を狙える素晴らしい容姿で惹きつけられる。男は美人、女は美男を求める。それが本能なのかもしれない」

 

女は財力がある男によって来るんじゃないのか?

 

「しかし、容姿だけで気に入られてもな、性格をちゃんと見ないと」

 

「あぁ、そうだ。二つ目は性格だ。提督は優しすぎる!どんな相手にも同じように対応をする。紳士の鏡と言っていい。それに私達は罵られるのが当たり前だったからな、提督のような美男に優しくされると落ちてしまうのも仕方がない!」

 

「えぇ・・・優しくされただけでか?」

 

「この間良い実例があっただろう?」

 

「・・・呉か」

 

「そうだ。見事ヤンデレを釣り上げたそうではないか。榛名がいるというのにどうしたんだ」

 

「私も優しくしただけであぁなるとは思わなかったが」

 

「とにかく、提督は性格も良ければ容姿も良い。モテる材料が多すぎるのだ!これが原因なのだ!」

 

「なんだかしっくりこないがまぁ、いいか」

 

「あ、あぁ」

 

あ、この間、某YouTuberが言っていた事を言ってみるか~

 

「長門、一つだけ補足があるぞ」

 

「なんだ」

 

「男はお金だ。女は財力がある男によって来る。容姿なんて関係ないんだ。何故だか分かるか?」

 

「・・・自由に物が買えるとかか?」

 

「それもある。だが、一番は自分の子供を育てやすい環境にできるからだ」

 

「なるほどな」

 

「金持ちは大体隣に女が居る。ブサイクでもな。男はより優れた子孫を残すために顔の整った女を選ぶんだ」

 

「し、しかしだな、金がない男でも彼女が居たりするだろ。ブサイクの子だって彼氏が居たりするじゃないか!!」

 

「それは、本能に勝った本物の愛かもしれないな」

 

「なるほど?」

 

「そうだ」

 

「本当か?」

 

「そうだ」

 

「本t「そうだ」」

 

「しかし、提督、その補足すらも満たす男を知っているぞ?」

 

「ん、誰だ?」

 

「提督、お前だ」

 

あぁ・・・そっか(遠い目)なんで自分で自分の首を絞めているんだろうか。

 

「つまりだな、提督はモテているんだ!練度も限界に達している艦娘も多くなっているからケッコンカッコカリも考えるんだな!」

 

「長門、手を見ろ」

 

「なんだ?何かついているか?」

 

「指輪があるだろう」

 

「あぁ、あるな。何をしても取れないんだ」

 

「知らないのか。お互い結婚したんだ。カッコカリだがな」

 

「結婚?誰とだ?」

 

えぇ?皆まさか知らないとか言いませんよね!?

 

「私とだ。この指輪が取れないのが証拠らしい」

 

「なん、だと!?」

 

「そういう事だ」

 

「ばかやろぉぉおおお!」

 

「グハッ」

 

バーン

 

な、長門・・・何もビンタしなくても良いじゃないか!!!クッソいてぇ。勢いよく飛び出していったな。一応、カッコカリシステムについて艦娘全員に話しておくか。

 

 

 

 

 




誤字脱字がありましたら遠慮なくご指摘ください。

本作品の内容をより良いものにするため更新が遅くなるかもしれません。

次回話も宜しくお願い致します。





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28、総力の大侵攻・前

素人作品なので温かい目で御願い致します。




「人数が多いから編成を一々考えるのは怠い!そこで、艦隊を固定の編成にして識別番号を入れてみた!」

1~5は重巡や戦艦、空母、水雷といったオールラウンダーの艦隊だ。
6~10は空母、軽空母といった航空部門専門だ。
11~20は水雷戦隊。


「平和だ・・・」

 

「良い事なのです!」

 

「しかし、電よ。ここ一か月、各地の深海棲艦の活動が穏やかになったのは不思議だと思わないのかね」

 

「今までこんな事は無かったのです」

 

「そうか。まぁ、何もないのは良いことだが」

 

「そうなのです!」

 

南海域の激戦区でさえ、穏やかになったと報告がされている。どうしてだ。

 

 

「平和だ・・・」

 

グラウンドに、暁たちか。楽しそうに遊んでいるな。何か呼んでる?

 

「司令官さんさっきからそればかりです」

 

「電、遊んで来い」

 

「え、いいのですか!?」

 

「暁たちが呼んでいるぞ」

 

「はいなのです!」

 

バタン

 

「ふぅ・・寝よう」

 

「提督!!」

 

「ぬおっ!?」

 

ノックしろや!!心臓止まるだろ!

 

「ノックだ、大淀」

 

「哨戒部隊の摩耶から入電!敵影、大多数!此方に向かって進行中。至急、応援を送られたし。との事です」

 

「大多数・・具体的に」

 

「・・・100は超えています!」

 

「海域は!」

 

「・・・鎮守府正面海域です!」

 

「なんだと!分かった。1、旗艦は金剛、比叡、グラーフ、暁、響、雷と2、旗艦は榛名、霧島、飛龍、蒼龍、電、島風の二個艦隊で向かわせろ」

 

「呼びますか!?」

 

「その、艦娘だけの通信があるだろ!」

 

「は、はい!」

 

敵が100は超えているか。過去の侵攻は200近いからそんなんでもないのか?まぁ、2回防いでいるし余裕だべ!

 

ウィーンウィーン

 

「出撃したか、無事を祈るぞ」

 

コンコン

 

「失礼する。提督何かあったのか?」

 

「あぁ、摩耶の哨戒部隊が深海棲艦と交戦した。敵の数、100以上」

 

「な!そ、そうか。だから応援を送ったのだな。しかし、足りないのではないか?」

 

「あいつらの実力は桁違いだ。慢心でもしない限り大丈夫だろう」

 

「そうか。このビッグセブンいつでも出撃可能だぞ」

 

「そうか、放送で全艦娘に言っておくか」

 

「あぁ、そうした方がいいな」

 

ー鎮守府全艦娘達に通告、いつでも出撃が出来る状態で待機せよー

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

side哨戒

 

「な、敵が多すぎる!応援はまだか!?」

 

「ちゃんと来るクマ」

 

「でも、こっちが疲弊するばかりね。何とかしないと!」

 

バーン

 

「ハーイ!待たせたネー!」

 

「「来たか!」」

 

out

ーーーーーーーーーーーー

 

「そろそろ、金剛たちが着いただろう」

 

「あぁ、そうだな」

 

「お前も、準備してこい。何があるか分からない」

 

「分かった」

 

~~~~~~~~~~~~

 

「報告が来ないな・・」

 

「提督!」

 

来たか!

 

「どうした!?」

 

「敵の数が増えていく一方です!!現地の艦隊は中破が6割超えました!提督、指示を!」

 

「分かっている。前回の侵攻と場所は一緒か?」

 

「はい、恐らく一回目と二回目も同じです。そして今回も同じですね」

 

「そうか、奇襲とコの字型作戦を発動させるぞ」

 

判断が遅れたかもしれんな

 

「了解しました!艦隊の編成は!」

 

「合計20艦隊の内、此処に残っている艦隊の数は17。1番と2番、11番が出向いている」

 

「・・・15艦隊が妥当か、水雷戦隊の九個艦隊と航空部隊の五個艦隊、攻略部隊一個艦隊だ」

 

「そうすると此処がガラ空きじゃないですか!」

 

「なに、心配は無用だ。また建て直せばよい!」

 

「はぁ・・・分かりました。15向かわせます!」

 

=摩耶、状況は=

=提督!哨戒部隊は全員中破だ。応援部隊も中破が5割を超えてきている=

=命令だ。敵を誘い込む。全力で後退しろ!=

=やるんだな=

=あぁ、慢心するなよ=

 

ーーーーーーーーーーーーー

side?

 

「提督から命令だ!」

 

「なんだ」

 

「あの作戦をやるらしい。全力で後退せよとな!」

 

「もう少し判断早くして欲しいですね・・」

 

「全くデース!」

 

「とにかく、下がりましょう!大破になる前に!」

 

out

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

二回も防いでいる俺に戦いを挑もうなど何を学んでいるんだ?愚行も良いところだ。

 

=こちら現場指揮の大淀、各部隊、作戦準備完了!=

 

無線の使い方はいまいち戸惑うがやるしかねぇ

 

=以前、この作戦を行ったからわかると思うが決して同士討ちはするな=

 

===了解===

 

=では、奇襲部隊突撃!=

 

=な、なんだ!うわぁあm=

 

=どうした!何があった!=

 

=ザザッ=

 

=応答せよ!=

 

=こち・奇・・隊!敵艦・・・後ろ・・・・仕掛け・・・作戦・・・ザザッ=

 

恐らく、奇襲部隊の後ろにさらに深海棲艦が居たのか?いや、そうだろう。

 

=こちら提督、奇襲部隊にトラブルがあった。しかし、敵は進行中だ。迎撃部隊と航空部隊は何としてでも死守せよ!=

 

=了解!=

 

深海棲艦は学ぶ知能があるのか?しかし、今までかなりの数を削っているはずだ。どこにそんな戦力が?ましてや、奇襲の奇襲だと?ここ一か月と何か関係があるのか?だとすると・・・他の鎮守府も同じか!?

 

~~~~~~~~~~~~~~

 

=こちら長門!敵が多すぎる!前線維持が難しい!後退する!=

 

=提督、了解した=

 

これで二回目だぞ!敵は目と鼻の先なんだぞ!

 

=こちら奇襲部隊!奇襲部隊!=

 

なに!?来たか!

 

=何があった!報告せよ!=

 

=敵の奇襲に遭い混乱してました=

 

=被害状況は!=

 

=中破率四割とまだまだ作戦続行可能です=

 

=そうか、長門達が押されている!状況を打破するのは奇襲部隊に掛かっている!頼むぞ!=

 

=了解=

 

誰も沈ませない。沈ませてたまるか!

 

~~~~~~~~~~

 

=こちら提督、大淀、状況を=

 

=こちら大淀、深海棲艦は沈めても数は減りません!此方の被害状況は大破寄りの中破が14。中破が49です=

 

=了解した。これ以上前線を下げると流れ弾が此方に届く、なんとしてでも維持せよ!=

 

中破が沢山出ているか。大破が出るのは時間の問題だ。応援を呼ぶか?しかし、各地で同じことがなっていた場合意味がない。いや、小さい希望に賭けよう!

 

プルプル

 

「大本営の上城だ」

 

「元帥殿!深海棲艦による大侵攻が全国的に・・・」

 

「なんだと!しかし、その報告は何処からも受けてないが」

 

「なっ!?今舞鶴は深海棲艦200を超える敵と我が艦隊が戦っています。至急応援をお願いします。至急です」

 

「分かった。他の鎮守府にも聞いてみる」

 

ガチャ

 

なんだと?他の所は報告を受けていない。何故だ?隠しているのか?そうだとするとすぐにこちら側が壊滅するだろう。何故だ・・・

 

ーーーーーーーーーーーー

side元帥

 

ガチャ

 

「大和!至急、東と佐世保に応援部隊を派遣せよと連絡を!わいは呉に連絡する!」

 

「わ、わかりました!」

 

 

「元帥!OKがでました!」

 

「あぁ、こっちもじゃ!」

 

「此処の第一艦隊を派遣する!今すぐ準備し、出撃せよ!」

 

「了解です!」

 

しかし、何故舞鶴が?他の鎮守府は侵攻を受けてないとの事か。何故舞鶴だけが被害を?ここ一か月の静けさはまさか・・・このために?狙いは舞鶴とみるのが妥当か。いや、焔が?何故だ?まさかな・・

 

out

ーーーーーーーーーーーーーー

 

=こちら長門!維持が・・難しい!・・後退を!=

 

=大本営に応援を頼んだ!持ちこたえろ!=

 

=敵の数が・・バーン=

 

=長門?長門!!=

 

長門がやられた?最高練度を持つ長門が?やられたのか?

 

=迎撃部隊、後退せよ!距離を取り態勢を立て直せ!=

 

深海棲艦の射程距離まで来てしまったか。ここが壊れても幾らでも立て直せる。あいつらの命より安いもんだ。

 

=航空部隊は何をしている=

 

=敵の艦載機が多くて有利を保てません!=

 

=航空支援より制空権を取れ!=

 

=了解=

 

まずいな。このままだとこちらが弾切れになる。疲弊する一方だな。

 

=現場指揮の大淀!大破艦続出!まとめて帰還させます!=

 

=敵に追尾されるな!随伴艦を二隻入れろ!=

 

=そんな余裕はありません!=

 

=・・大破艦たちの意見を乞え=

 

=・・・・同意しました=

 

=迅速に帰ってこい。沈むな!=

 

とうとう出たか大破艦。追尾されて沈むなよ・・・明石が忙しくなるな。高速修復かけて前線復帰させるしかないか

 

バーーーンガラガラ

 

「なに!?砲弾が当たっただと!?」

 

幸い、執務室兼司令部の場所から正反対か。とうとう、被害が来たか!

 

=提督!大丈夫ですか!=

 

=あぁ、問題ない!それより戦いに集中しろ!=

 

=提督!避難を!頭が死んだら意味がないんです!=

 

=大丈夫だ。俺は死なない=

 

=何を根拠に!=

 

=お前らが居るからな。信じているから=

 

=バカ!=

 

クッソ恥ずかしいんですけど・・・まぁ、たまにはかっこよく決めさせてくれよ!

あ、オープン回線だった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「聞いたか今の」

 

「あぁ、信じているですって!」

 

「鎧袖一触です」

 

「提督さんに良いところ見せるんだから!」

 

 

「雷、頼りにされてるよ」

 

「えぇ!やっとだわ!」

 

「榛名は頼りにしてくれないんですか!」

 

「お前らって言ってたから入っているんじゃない?」

 

「うぅ・・・」

 

「絶対この戦い勝っぽい!」

 

「そうだね」

 

「中破は痛いクマ~」

 

「大破寄りの中破だにゃ・・」

 

 

「全くあのクズ司令官は!」

 

「言うのが遅いのよ!酸素魚雷くらわすわよ!」

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

「励ましの言葉を貰ったが数が多すぎる!」

 

「長門!後ろ!」

 

「なんだと!」

 

「油断大敵ですよ。長門さん」

 

「ヌイヌイ・・・」

 

「〇しますよ」

 

「すまん!助かった!しかし・・」

 

「圧倒的物量のまえでは歯が立ちませんね」

 

「夜戦まだー!?」

 

「お前余裕なのか?」

 

「だって・・神通が全部沈めるんだもん!」

 

「お前・・敵の中核に行って来いよ」

 

「・・やだ。死ぬも」

 

「だったら苦戦してる味方を助けろや!此処に居るだろ!」

 

「え?どこ?」

 

「此処だよ!天龍だよ!早くこいやぁあああ!」

 

「分かったって!」

 

ーーーーーーーーーーーー

 

「手の震えが・・止まりません」

 

「大丈夫ですの?神通さん」

 

「はい・・楽しくて・・」

 

「あっ・・はい」

 

「熊野さんは此処に・・」

 

「倒しても数減らないんですけど!マジヤバイ」

 

「鈴谷!危ないですわ!」

 

「え?痛いしぃ・・!」

 

「よくも鈴谷を・・戦艦棲鬼ですって・・」

 

「やばくね」

 

ーーーーーーーーーーーー

 

大破艦が続出中か・・戦線は目と鼻の先か。この窓から見える景色は地獄絵図といつからなったのか。

 

「俺が死ぬのはいつだろうな・・」

 

書いてみるか。

 

ーーーーーーーーーーー

 

「敵ハ目ノ前ダ!叩キ込メ!!」

 

「航空隊、艦載機用意!」

 

「初メニ、周辺ヲ爆撃シテヤロウ」

 

「行ケ!!!」

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

「まずい!敵の艦載機が鎮守府に行ったぞ!」

 

「対空砲火、撃ぇえええ!」

 

「数が多すぎます!」

 

「航空隊何をしている!」

 

「二航戦大破!グラーフも大破!」

 

「軽母たちはどうした!」

 

「艦載機切れです!」

 

「なんだと!」

 

「・・制空権喪失!!!」

 

「明石たちに伝えろ!避難だ!今すぐに!」

 

ドゴーンドゴーン

 

「なっ・・・本館じゃなく、鎮守府周辺の施設を破壊した?」

 

「入渠中の艦娘を明石が至急保護したとのこと!」

 

「そうか、提督は!?大丈夫なのか!」

 

「無線入れます!」

 

=提督!大丈夫か!避難しろ!=

 

=私の心配をするくらいなら自分の心配をしろ!建物なんて幾らでも建て替えられる!新設できると考えろ!資材は沢山あるからな!本館がやられる前に叩き潰せ!=

 

=り、了解!=

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

「うそでしょ・・私達の家が・・」

 

「私の部屋が・・・ユルサナイ」

 

「ワルs・・春雨ちゃん!!!」

 

「おいおいおい!まじかよ!早く終わらせるぞ川内!」

 

「分かってるって!でもこの量は無理!」

 

「俺らの怒りを買ったな・・深海棲艦よ」

 

「木曾!いいから手伝え!」

 

「あ、あぁ分かった!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

まずいな。この爆撃は俺らの戦意を喪失させるために行ったと考えるべきだ。現に効果は抜群だからな。

 

「・・さすがに死ぬな。しかし、頭が逃げてはいけない。俺は・・逃げない!」

 

=恐らく、私達の戦意を喪失させるためにやったんだ!敵の意図に乗るな!叩き潰せ!=

 

=了解!!=

 

応援はまだか!いつになったら来る!大破艦が多くなってきている。高速修復材も底をついた。早く来てくれ!

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

「大井っち!」

 

「北上さん!」

 

「無事だったんだね!」

 

「えぇ、修復材をかけてもらって即復帰です!」

 

「雷巡の恐ろしさを」

 

「敵の頭に」

 

「「叩き込んであげる!」」

 

「俺も忘れるなよ」

 

「な、いつの間に!?」

 

「今来た」

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

「良イ感ジダ。第二派行クゾ」

 

「アァ」

 

「今度ハ・・イブキホムラ。オ前ダ」

 

「行ケ!本館ダ!」

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

「おいおいおい、どこ向かってやがる!」

 

「・・本館だ!」

 

「陸奥!対空砲火だ!」

 

「やってるわよ!」

 

「量が多い!」

 

「艦載機は無いのか!」

 

「補給中です!!」

 

「なに!?鎮守府でか!」

 

「いえ、即席で作った補給場で」

 

「・・早くしろ!本館が危ない!」

 

「水雷戦隊!対空砲だ!」

 

「やってるわよ!うるさいわね!」

 

「届かないっぽい!!」

 

「ここまでか・・」

 

ドゴーンドゴーン

 

「なっ・・・本館が!間に合わなかったか!」

 

「制空権均衡!」

 

「本館に誰かいるか!?」

 

「提督が」

 

「今すぐ無線を入れろ!!」

 

「無線、入れます!」

 

=こちら大淀!提督大丈夫か!応答しろ!提督!=

 

「・・返事がない・・」

 

「此処で提督が死んだと流すと士気の低下になる。生きていると報告しろ!」

 

「しかし!」

 

「早く!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

「提督さんが!」

 

「なんとうこと・・私たちが遅かったせいで!」

 

「しっかり執務室を捉えてますね」

 

「ゆるさないわ。クズどもが!」

 

ーーーーーーーーーーーー

 

「提督まじやばくね?あれはやばいって!」

 

「鈴谷!戦いに集中して!お願いだから!」

 

「だって提督が!」

 

「提督がどうしたの!」

 

「熊野・・提督が・・死んだかもしれない」

 

「・・そう」

 

「っ!?悲しくないの!?怒らないの!」

 

「悲しいに決まってますわ!」

 

「熊野‥泣いて」

 

「早く戦いを終わらせてたたき起こしに行きますわよ!!」

 

「う、うん!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「大井っち・・」

 

「えぇ、北上さん」

 

「本気出そうか」

 

「えぇ、行きましょう」

 

「俺は・・」

 

「二人で十分。他の所にでも行ってきな」

 

「あ、はい」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「提督?まだ沈め足りないのですか?いいでしょう。この神通が、全員倒して見せましょう。ですので・・・マッテテクダサイネ」

 

「・・・神通さん落ち着いて!」

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

「提督は大丈夫なのか!執務室が!おい木曾!」

 

「大丈夫だ。崖から落ちても死ななかったんだからな」

 

「そ、そうか。でも・・」

 

「大丈夫だ。絶対」

 

「木曾・・目が」

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

痛い・・とてつもなく痛い。やりやがったな深海棲艦!

 

「・・血が止まらないか。止血・・よし」

 

まじか、止血の意味があるのかってくらい出てるけど

 

=全部隊へ通告・・提督は・・=

 

まずい、ここは俺が言わないと!

 

=全部隊へ通告!俺は死なない!絶対だ!崖から落ちても生き延びた!指揮官が死んでどうする!お前らが今戦っているのに俺だけは逃げられない。しっかりと指揮官の責任を果たす。それに・・大好きなお前らを残して先に死ねるかぁああ!!!=

 

ふぅ・・・ふぅ・・意識が、意識が!正気を保て俺!まだ戦いは終わってない!ふぅ・・

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「・・・生きていたか」

 

「やりましたね!長門さん!」

 

「あぁ、あぁ!よかった!

 

=聞いたか、皆!提督は生きている!=

 

「「「うぉおおおお」」」

 

 

「しかし、応援はまだなのですか!!」

 

「本当に呼んだのか!」

 

「大破艦が多いです!修復材も底をつきました!」

 

ーーーーーーーーーーーー

 

「聞いた!?提督が生きているって!」

 

「瑞鶴うるさいわ。だから五航戦は」

 

「加賀さんだって嬉しいくせに!」

 

「は、はやく終わらせますよ!」

 

「うん!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「天龍聞いたか!提督生きてたぞ!」

 

「木曾の言った通りだな!」

 

「でも・・この状況は」

 

「俺らが死ぬな」

 

ーーーーーーーーーーー

 

「よかったデス・・・」

 

「大好きなお前ら・・みんなが大好き?榛名だけではないのですか?」

 

「ひえぇえええ」

 

「突っ込むところそこじゃないです!」

 

ーーーーーーーーーーーー

 

ドゴーンドゴーン

 

「なっ・敵が!?沈んで!」

 

「待たせたな!」

 

「佐世保の皆!」

 

「呉も忘れては困るな」

 

「東もな」

 

「待たせたな」

 

「やっと来てくれたか!」

 

「戦況は、見ての通りだ」

 

「大破艦は下がってるんだ」

 

「此処は佐世保に任せろ!」

 

「頼むぞ、、」

 

=全部隊へ通告、佐世保、東、横須賀が味方として参戦!=

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

「提督の皆さんは此処に。焔さんは指揮を執っているので」

 

「わかりました」

 

「明石よ」

 

「はい、上城元帥」

 

「焔はあの中に居るのか?」

 

「はい、生きてますよ。元気な声で叫んでましたので」

 

「そ、そうか」

 

~~~~~~~~~~~

 

「戦況が変わって来たな」

 

「そうじゃな、こちらが有利になっている」

 

「そうですね、後は時間の問題でしょうか」

 

~~~~~~~~~~~

=提督へ報告!我が艦隊の勝利!=

 

オープン回線か

 

「・・・!?勝ったのか!?」

 

「やっとか!」

 

「やりましたね!」

 

「ここは僕が応答します」

 

=ご苦労。全艦娘は帰港せよ。なお、まだ動ける艦娘は哨戒に当たれ=

 

「ご苦労」

 

「はい」

 

「「「「「うぉおおおおおおおおおおお」」」

 

「凄い雄たけびじゃな」

 

「そうですね。激戦でしたから」

 

「舞鶴も無残な姿に」

 

「資材は沢山あるんじゃ。気にするな」

 

「それにしても、良かったな。勝てて。本当に」

 

「「そうですね」」

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

「「「うぉおおおおおおおおおおお」」」

 

雄たけびが聞こえる。勝ったのか。やっと勝てたのか・・やはり連合は強いな。勝利の歓声は気持ちいな・・・

 

「勝ったんだな・・これで・・はぁ・・後は俺が死ななきゃ・・グハッ・・良い、話・・だ」

 

意識が・・薄れていく・・自分でもわかるんだな・・これは。あれ?涙が・・何で泣いているんだ。そうか・・俺は

 

「・・ごめんな、皆・・俺、責任果たせたかな・・死にたくないな・・ごめんな・・先に逝っちゃうわ・・」

 

だめだ。まだ逝くわけにはぁああ!

 

「とまれ!血止まれ!止血してるだろ!ゲホッ、どうしてだ・・何で止まらない!クッソ・・意識が・・止まれ、頼む・・頼・・む」

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

瓦礫が散乱しているものの舞鶴の艦娘、協力してくれた艦娘達がグラウンドに集合していた。けがの手当てと復興作業の為だ。

 

「提督、遅いな・・みんなで呼んでみるか」

 

「「「「提督!!!」」」

 

「「「ほむら~~~」」」

 

・・・。・・・。・・・。

 

「返事もないな。さっきは大好きなお前らを~~~って」

 

「かっこよかったけどな!」

 

「・・。遅いな。少し様子を見に行ってくるわい」

 

「元帥殿、お気をつけて」

 

「はいよ」

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

「しかし、瓦礫まみれじゃな・・伊吹君生きておるのか?」

 

「おーい、伊吹君」

 

元気な声で叫んでたというが・・何故返事をしないんじゃ。

返事が無いな。ふぅ・・・ん?誰かの足か。まさか寝ているのか~?

 

 

「伊吹君、なに寝て・・

 

 




誤字脱字がありましたら遠慮なくご指摘ください。

次回話も宜しくお願い致します。


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29、総力の大侵攻・後

素人作品なので温かい目で御願い致します。




「しかし、瓦礫まみれじゃな・・伊吹君生きておるのか?」

 

「おーい、伊吹君」

 

元気な声で叫んでたというが・・何故返事をしないんじゃ。

返事が無いな。ふぅ・・・ん?誰かの足か。まさか寝ているのか~?

 

 

「伊吹君、なに寝て・・」

 

違う!ふざけている場合ではない。

 

「大丈夫か!しっかりするんだ!伊吹!おい!」

 

こんなに血がそれに乾きかけている・・・止血しなかったのか!?いや、してある。そんなに傷が深かったのか!

 

「今助けを・・」

 

冷たい?何故だ?・・・焔が死んでいる?

 

=元帥だ!至急、救護班は輸血キットを持って舞鶴の執務室跡まで来い!早くしろ!=

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「・・っ!き、救護班はどこだ!明石!どこだ!」

 

「は、はい!!!」

 

「今すぐ執務室跡まで輸血キットをもって行け!早くだ!」

 

「わ、わかりました!!!」

 

 

 

「ん?なんか明石が慌てて瓦礫に向かっているぜ?」

 

「元帥が怪我でもしたんじゃないか?」

 

「アハハ、大量出血でも?」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

まだか!救護班は!

 

ガラガラ

 

「どうしまし・・」

 

「早く、出来るだけの手当てを!」

 

「な、なんで・・提督が・・」

 

「明石!まだ可能性があるかもしれん!早くやるぞ」

 

「い、いや・・なんで・・」

 

「・・クソが!!」

 

伊吹・・可能性は0ではないだろう?復活してくれ、頼む・・

 

「ダメなのか!?血が足りない!もっと必要なのか!?」

 

「もう無理です・・」

 

「なっ・・明石!」

 

「無理なんです!!」

 

「何を根拠に!可能性があるかもしれんだろ!」

 

「もう・・死んでますから、私だって手当てしたい、したかった!でも!見た瞬間死んでるって・・わかってしまった!現実を受け入れたくなかった!」

 

「・・・」

 

死んでる?冷たい手足だ。青くなってきてもいる。そうか、死んだ。軍神は死んだのか・・

 

「明石、担架はあるか」

 

「・・・はぃ。おりだだみじぎが・・ごごに・・」

 

「そうか、運ぶぞ、そっちを持ってくれ」

 

「グスッ・・」

 

恐らく・・艦娘達はパニックになるだろう。此処は隠れて運ぶか

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

side弟

 

ん?艦娘から死角となってる場所から出てきた?何の意味が・・・

 

「やっと戻って・・・」

 

まさか?兄さん?確かめるしかないだろ!

 

違う・・兄さんじゃない!違う!

 

「元帥!これは!・・兄さん・・?」

 

「あぁ、失血死だ」

 

「嘘だ・・ありえない・・何故助けを呼ばなかったんだ!兄さん!」

 

「今は、病院へ搬送する。車の手配を」

 

「あぁ・・・」

 

兄さんが・・死んだ?誰のせいだ?答えは決まっている・・深海棲艦だ・・コロス、一匹残らず殲滅だ。

 

何故助けを呼ばなかった、無線を持っているだろ。。此処には明石が居た。飛んでこれるはずだ。なんでだ?なんでなんだ!

 

「伊吹君!」

 

「・・・ハッ!い、今呼びます!」

 

 

 

「楓さん、どうされました?元帥も艦娘から見えないところから出て行ってしまいましたし・・お願いです、話してくださいませんか?」

 

呉の真鶴と佐世保の紅月さんか。話すか・・どうする・・いや、話すしかないのか。

 

「紅月さん、真鶴さん落ち着いて聞いてください」

 

「今運ばれたのは、兄、焔です」

 

「怪我でもしていたんですか?」

 

「いえ・・」

 

「なんですか?」

 

「・・・。死んでいました」

 

「・・・なっ!冗談なら悪趣味でないの?」

 

「・・・」

 

「本当なの!ねぇ!答えて!嘘って言って!」

 

「本当です。すべて・・本当に・・死んで」

 

「嘘よ・・嘘よ嘘だ嘘だ!」

 

「後で、病院から正式に報告が来ると思います」

 

「・・・ぁぁあ」

 

真鶴さんは理解が追い付いていないようだな。仕方がない、好きな男が死んだと言われたんだ。無理もない。でも、なんで俺は今普通なんだ?なんでだ?悲しいはずなのに、冷静になっている。なんでだ・・・分からない分からない!

 

「真鶴さん、紅月さん、艦隊と一緒に一時帰ってもらっても良いでしょうか。弟として、御願いします。そして、この事実は時が来たら艦娘の皆さんに話すつもりです。どうか、秘密にしてもらえないでしょうか?」

 

「・・あああ」

 

「御願い致します・・どうか・・」

 

「わ、わかりました。また後で」

 

「はい」

 

秘密と言っても一日二日の有効期限だ。スグにバレル。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

side?

 

 

「提督、遅くない?マジで」

 

「そうだな、他の提督も、居なくなってしまうし・・」

 

「此処はみんなで勝利の祝いをする場面かと」

 

「そうだなぁ・・・」

 

「提督さん、どうしたっぽい?」

 

「きっと、あんなこと言ったから恥ずかしくて出てこれないんだクマ」

 

「にゃ~」

 

「潜水艦も範囲に入っているでちかね」

 

「当たり前だろ」

 

「フフフ、怖いか」

 

「いきなりどうした天龍、嬉しさから頭が逝ったか?」

 

「ち、ちげーよ!言ってみただけだ!」

 

「あ、佐世保と呉が帰るみたいだぜ?」

 

「東もっぽい!」

 

「なんか目が赤いが・・何かあったのか?」

 

「ん~、知らん、そういえば、明石の姿も見えないが」

 

「長門、知らんのか?慌てて誰かを助けに行ったみたいだぜ?」

 

「そうなのか・・まぁ、提督が来るまで入渠だな」

 

「いつまでかかることやら」

 

「「はぁ・・」」

 

ーーーーーーーーーーーー

side弟

 

呉、佐世保そして俺を置いて東には帰らせた。横須賀は元帥の考えで残るみたいだが・・何が目的か

 

「!?元帥、兄は!」

 

「今頃、病院で救命措置を受けているだろうだが・・」

 

「そうですね。分かります。言いたいことは」

 

「元帥、何故艦隊を残したんですか?」

 

「分からんか・・」

 

「はい?」

 

「提督が死んだといきなり聞かされたらどうする?」

 

「・・・半信半疑」

 

「んー、現実を受け入れないだろう。徐々に真実だとわかったらどう行動すると思う?」

 

「・・・」

 

「敵を作るんだよ。誰のせいで死んだだとかな。それによって自分を責めたりあるいは他人を。しまいには自殺まであるかもしれん。仲間同士傷つけあうのは・・焔君も望んでないだろう」

 

「監視役ですか」

 

「そうじゃな・・居なかったら必ず傷つけあいが始まる」

 

「・・・」

 

プルプル

 

「・・・病院からじゃ」

 

「もしもし、上城だ」

 

『軍病院の医師です。搬送された伊吹さんの死亡を確認しました』

 

「そうか、死因は」

 

『失血死です』

 

「そうか、ご苦労・・・」

 

「元帥・・・」

 

「死亡が確認された。失血死だ」

 

「・・・クソが!!」

 

「落ち着け、楓君」

 

「元帥・・何故兄は助けを呼ばなかったんでしょうか?無線があったはずです」

 

「・・・壊れていた」

 

「なっ!?では叫べば!」

 

「グラウンドから執務室までの距離はかなりある。叫んでも微かに聞こえるか聞こえないかの度合いだろう」

 

「では!明石が言っていた元気に叫んでいたのはなんですか!」

 

「恐らく・・・助けを呼ぶ声だったのもしれない」

 

「・・・助けを呼んでた?なのに誰も気づかない?ふざけるな!」

 

「私に当たっても仕方が無いが・・・」

 

「も、申し訳ないです」

 

「さて、楓君。このことをどう艦娘達に伝えるか」

 

「そ、そうですね。やはり落ち着いてから話すべきでは?」

 

「そうじゃな・・・修復材を手配しよう・・」

 

「はい」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

次の日

 

 

「舞鶴の皆さん、集まってくれてありがとう」

 

「おい!提督はどうした!一日も顔を見せないとはどういうことだ!」

 

「お、落ち着いてください、天龍さん」

 

「あぁ?理由を説明しろや!」

 

「私も知りたいですね」

 

「私も同感です。加賀さん」

 

「私もだな」

 

「わ、私もっぽい?」

 

「早く言え!」

 

「みんな・・落ち着いて・・」

 

「無駄よ電、聞こえてないわ」

 

「はわわ・・・」

 

「「「ざわざわ」」」

 

「うるせぇ!」

 

ピタッ

 

「提督・・俺の兄はな!死んだよ!深海棲艦の流れ弾でな!瓦礫で怪我して大量に血を流して・・死んだんだよ!」

 

「う・・そ」

 

「嘘じゃねぇ!!」

 

「な、なんで言い切れるのよ!」

 

「軍の病院から正式に報告が来たんだ・・」

 

「・・・どうして・・クソ提督が死なないといけないの・・」

 

「私が・・前線を下げたから?私が弱いから・・・?」

 

「対空砲が間に合わなかったから・・」

 

「私がもっと敵を倒してたら・・まだ足りなかったんですか・・?マダ?」

 

「俺らが調子に乗ってたから?」

 

「オレもだ・・」

 

「そうだよ・・お前らが悪い!すべて悪いんだ!あたしのせいじゃない・・・あたしじゃない・・」

 

「摩耶・・」

 

 

「・・・話は以上だ。後程、知らせを出す。解散だ」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

〇月〇〇日

 

弟、楓は舞鶴の艦娘達に焔が死んだ事実を報告するとそれを聞いた艦娘達は自分を責め始め、他人を責め始めた。艦娘達の心境は『無』であろう。何をするにもやる気が起きない。心の支えを失ったことにより気力がなくなっていたのだ。同じく残っていた横須賀の第一艦隊は保護、復興、声掛けなどのサポートをほぼ休まず行った。いつになったら終わるのだろうか。まるで・・薬をやっている人の世話をしているみたいだ。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「なんで・・・提督」

 

「みんな元気にならないと焔さんも悲しくなるんじゃないかな?」

 

「・・・そうかしら」

 

「えぇ、きっと天の国に行っても皆の事を見ているわ」

 

「・・・そうかしら」

 

「・・・えぇ」

 

 

 

「お前が・・お前が悪い!前線を!下げたから!」

 

「痛い!痛い!やめろ!金剛!」

 

「シネ・・死ぬんだ・・今すぐ死ね!!」

 

「や、めろ・・」

 

プシュー

 

「た、助かった・・・ありがとう」

 

「お構いなく・・」

 

 

 

「私は死ぬ・・クズ司令官に一言言わないと・・」

 

「何をしてるんですか!」

 

「やめて・・放して!!」

 

「ダメです!提督も望んでないです!」

 

「いや!放して!一発殴ってやるんだから!」

 

プシュー

 

 

「あ、ありがとうございます・・」

 

「え、えぇ・・・」

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

〇月〇〇日

 

死の報告を受けてから数日、次第にその現実を受け止める人が増えてきた。中には私達の仕事を手伝ってくれる人も増えてきた。私達としては嬉しい。久しぶりに寝れるから。このまま、全員が受け止めてほしいと切に願う。そして、今日は新たな症状が出た。幻覚だ。榛名に現れた。枕を提督だと思い、世話をしている。見ていて心が痛くなる。何故、焔は艦娘達を残して先に逝ったんだ。今すぐ、捕まえて一発殴りたい。それと、精神安定剤足りるか不安になってきた。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「榛名!それは違いマース!」

 

「榛名姉様!抱き枕ですよ!」

 

「しっかりして!」

 

「え?何を言っているんですか?これは提督ですよ?皆さんの目、大丈夫ですか?」

 

「榛名・・・どうして」

 

「ひぇえええ」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

〇月〇〇日

 

世話から一週間が過ぎた。全員が提督の死を受け入れたようだ。私達はやっと休める。私達の艦隊は今まで以上に疲労しているだろう。下手な深海棲艦よりも手強いからな。元帥から貰った女神もなければ何人が命を落としただろう。何回大破しただろう。何回注射しただろう。本当に、今日まで頑張ってよかった。現状を見た元帥は明後日に葬式を行うらしい。舞鶴の艦娘達と、関わった幹部、提督で行われるみたいだ。

 

そして・・私達も改めて思った。偉大な人、大切な人は失ってから初めて気づくんだと。舞鶴の子たちを見ていて実感した。もし、上城提督が死んだら‥私達もこうなるのかもな・・

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

葬式当日

 

舞鶴のグラウンドに所狭しと人が密集する。この日は、軍神の焔の葬式があるのだ。

 

過激派の連中はやはり姿を現さなかった。

 

「グスッ・・ヒック・・」

 

と言うような声が至る所から聞こえてくる。最愛の人を失った悲しみはどう理解しても気持ちに嘘は付けず、涙が自然と流れてくる。葬式は順調に進み、弟の挨拶の番となった。

 

「兄さん、今までありがとう。この国の未来を切り開いてくれて、元帥も含めて全員が感謝している。兄さんは堅い人柄だったから関わりにくい時もあったかもしれない。でも、此処に居る僕たち、そして今回これなかった他の鎮守府の人たち。町の人はとても慕っているよ。兄さんは誤解ばかり生んで勘違いして面白かったよ。艦娘達は皆泣いているけど兄さんの気持ちを受け継いで、真っ直ぐ、この国の為に尽くしてくれるよ。それに、兄さんは沢山の女性からモテていたよ。だから、安心して安らかに眠ってくれ・・・」

 

弟は参列者の方・・と言っても艦娘の方向だが、そっちに向いて焔が書き残した手紙を読む。

 

「今日は・・・

 

ー今日は、流石に死を覚悟したからみんなに手紙を書いてみようと思う。侵攻中指揮を執りながらだから内容はクソだ。許してくれ。恐らくこれを読んでいるという事は処分し忘れたか死んだかのどっちかだろう。

 

俺が死んで悲しんでいるかもしれないみんな!これだけは守ってくれ!!

 

1、仲間を傷つけない。

2、自ら命を絶とうとしないこと。

3、みんなで協力したらどんな壁も乗り越えられる。仲間を大切に。

4、いつも笑顔で、笑って生きよう!

 

だ。絶対守れよ。俺と最後の約束だ。破った奴は呪いに行くからな。覚悟しろよ。いつでも上から見ているからな。

 

まぁ、ガラになく書いたけど本当に今までありがとう。大好きだぞみんな!!

 

・・以上」

 

この手紙を聞いた艦娘達は今まで我慢していた人、泣いていた人関係なく、涙腺をさらに崩壊させた。

 

「提督・・・本当に貴方は・」

 

「ふふ、最後まで大好きって・・」

 

「最後ぐらい、本音こぼしなさいよ・・気を使ってんじゃないわよ・・」

 

「モテる男は大変ですわね」

 

「全く、この身朽ちるまで戦い抜こうではないか」

 

「まぁ、クズとの約束だから?仕方ないわね」

 

「みんな・・顔が赤いですよ」

 

「とにかく、今後私達の目標が決まったな」

 

「あぁ、倒して倒して終戦を迎えて焔にギャフンと言わせてやるわ!」

 

手紙を聞いてから艦娘達の中で決意が固まった。強く、しぶとく生きてやると。そして、約束を絶対守ると強く強く思ったのだ。

 

 

その時、優しく風が吹いた。その様子は火が地面を優しく燃やしているかのように・・。しかし、それは神様をも呼ぶ聖職者にしか見えない息吹であった。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

同時刻 東京

 

 

「・・・この世界はもしかして━━━━━━」

 

 




誤字脱字がありましたら遠慮なくご指摘ください。

最後まで素人の作品にお付き合い頂きありがとうございました。沢山の人に見て頂き嬉しいです。

何か矛盾がありましたら報告ください。修正いたします。

感想は良い、悪い含めて是非、御願い致します。

今後、番外編として何か出すかもしれません。


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【番外】魔の一週間

番外編となります。

一度本編を読んでからの閲覧をお勧めします。

素人作品なので温かい目で御願い致します。



=本編17対応=


はぁ・・復活をカッコつけて弟を喜ばせようとしたら居ないんだもん。マジ最悪ですよ。はい。今日も静かに執務をやりますか!

 

ん?机にDVDが・・なんだこれ?

 

『本当にあった魔の一週間』

 

ほぇ~なにこれ面白そう!誰が置いたか分からんけど見てみるか!

 

いや、今はダメだ。恐らく怖いものだろう・・怖い映像を見るのであれば夜しかねぇ!

 

 

~~~~~~~~~~~~~~

 

 

「よし、仕事も終わったし見て見ますか・・」

 

本当は誰かを誘いたかったが・・そんな勇気は無いので一人で鑑賞しますよ。べ、別に怖いって訳じゃないんだからね!

 

ポチ

 

オープニング結構凝ってんな!へぇ~艦娘が出てるのか・・面白そう!お?ナレーションは青葉か~

 

演習場か・・え?ほぼ全員が集まってんじゃん。どこの鎮守府だよ・・

 

『ある鎮守府の提督が事故に遭い一同が怒りをぶつける為に集結した此処、演習場では普段の姿から予想できない光景が広がっている』

 

『くそがあぁぁぁ』

 

『なんで?提督が何で?』

 

『コロスコロス』

 

『駆逐してやる』

 

 

お、おう・・提督って誰の事か知らんが凄い雰囲気だ・・画面越しでも殺気が伝わるぞ・・

 

なに!?夕立は目が光るのか!それも赤に!かっけぇ・・

 

ドゴーン

 

ぬおっ・・びっくりした・・音による感情移入?も凄いな・・

 

しかし・・舞鶴の子たちがこんな事になったら怖いな・・

 

 

「壁が・・」

 

壊れちまったよ・・提督復活したら悲しむぞ・・修繕費高いんだからな・・

 

ん?誰かが声をかけているな・・提督は事故に遭ったって言っていたから代理か?顔にモザイクか・・

 

『提督代理がこの雰囲気に耐え兼ね艦娘に声をかける』

 

 

ハハ、声も編集してあんのか~警察24時見てるみたいだ!プライバシー守ってんな。

 

『あ、あの!』

 

!・・・。睨みが凄い・・気迫が凄い・・恐らくここの艦娘は厳しい訓練を耐えたエリート揃いか!?

 

た、龍田か?

 

身のためって・・殺す気か!?

 

美人から生み出される殺気溢れた笑顔・・素晴らしいが怖い!

 

ドゴーン

 

また壁が!此処の提督・・可哀想に・・財布寂しいな~

 

も、模擬弾で壊れんのか!まじか!知らんかったわ。

 

あ、また代理が出たな・・死ぬぞおい

 

龍田ぁ~

 

『・・・・・・・・たい?』

 

 

ふぅ・・聞こえてしまった。言っちゃアカンで。手首斬り落とされたいとか!それに動じない代理もすげぇわ・・

 

ん、出撃の提案か・・施設を破壊されたらたまったもんじゃないからな。いい判断だ代理よ!

 

な、長門・・深海棲艦を皆殺しって・・まぁ、いつもそうだけどさ!なんか、相手が可哀想だよ!なんでだろうな!

 

 

・・なんか心でめっちゃ突っ込んでるけど面白いぞこの映像・・

 

『全員出撃どうぞ』

 

アホカァあああ!!!資材幾ら使うと思ってんだ!さっきのツッコミ撤回しようかな

 

『憂さ晴らしだ!』

 

『『おぉーー!!』』

 

深海戦艦様、ご健闘お祈りいたします・・

 

 

チャプター1終わったか・・

 

「・・・艦娘もゲスな笑いが出来るのか」

 

使いどころによれば・・凄くエロイんだよな・・

 

なんか、場所といい、艦娘の多さといい親近感が湧いてしまうが他の所だべ・・ここの夕立目が光らないし。うん。

 

ん、チャプター2始まるな

 

『代理は部屋に籠った駆逐艦たちの様子を見に行くようです』

 

この声は・・電か?泣いているな。慰めている響がかっこよい・・暁!泣くな!言いながら泣くな!

 

やはり、駆逐艦は幼いから事故に遭った提督を思って泣いているんだな・・優しいな。俺が事故に遭ったら泣いてくれるんかな?この間遭ったけど。

 

『これ以上飲むと死んじゃうって!』

 

これは・・隼鷹と飛鷹か?

 

なっ!?死んだら後を追うって!?重すぎね?え?・・なるほど、この世界で優しい扱いを受けて・・恋したのか?

 

代理・・止めに行った方がマジで隼鷹死ぬって!・・行かんのかい!

 

次は・・金剛姉妹か

 

『榛名!それはテイトクではないデス!!』

 

・・・。深刻だな。幻覚は深刻だ!人形を間違えて提督と呼んでいるだと!?恐ろしすぎる・・いったい何が彼女を此処までさせるんだ!

 

後、比叡、ちゃんと喋れ。

 

はぁ・・なかなかヘビィーだったな・・酒飲もう・・

 

「まるでブラック鎮守府だな・・」

 

ブラ鎮許すまじ

 

 

チャプター3

 

『提督が入院し、三日目、大食いの赤城の様子がおかしくなってきました』

 

『赤城さん・・ご飯・・・』

 

『ボーっとしてました』

 

oh..あの赤城が?食べないだと!?大丈夫か・・死ぬぞ。まぁ、気持ちもわからなくはないが食べないとやっていけないからな。いつもと少ない量を食べているのに加賀が沢山食べているように見えるな。

 

軽食ばかり・・体力持たんぞ。提督が復活した時に元気な姿を見せるのがお前らの役目な気がするんだが・・まぁ、いいか。

 

チャプター4

 

『中には深海棲艦を叩きまくって自我を保とうとする人もいた』

 

『神通何体倒した?』

 

『1026体です』

 

ん?今なんて言った?1000?多くね?まだ四日しか経ってないよ!?1000!?次大侵攻来たらこの二人でいい気がするわ・・

 

え?これでも足りないの?まじかよ。

 

『ミナゴロシダ』

 

・・・。堕ちたわ。アッチに堕ちてるわ。

 

 

チャプター5

 

大淀と長門か・・これ隠し撮りだよな・・一応この執務室も調べておこう・・

 

代理の代わりに執務してるのか・・大丈夫か?代理任せっぱなしだろ・・

 

『代理は何かを隠している』

 

隠す?何をだ・・お前らに凄く怯えていたが・・

 

大淀って意外とネガティブ思考なんだな・・此処もそうなのかな?長門が励ましているが・・

 

『私まで悲しい思いを・・』

 

そうか、頑張ってんだな・・お疲れ様

 

『大丈夫だ。あいつは絶対に戻ってくる』

 

今回は大淀が長門に救われたな。感謝しろよ?

 

チャプター6

 

北上と時雨か・・珍しい組み合わせだな!

 

『代理の前ではオーラが変わる・・・』

 

取り繕ってんのか?雰囲気を?え、どうしよう・・此処の艦娘もそうだったら俺・・メンタル逝くわ。

 

お前らも変わってんのかい!と言うか、なんか殺気が増えてきてるな・・・

 

『我慢の限界だよ・・・』

 

『怖いね・・』

 

時雨、なんでお前は平静なんだ?教えてくれ。

 

『私、容赦しないよ』

 

『同感だよ』

 

あぁ・・神通、川内、北上、時雨、夕立で大侵攻攻略できんじゃね?まじで画面越しでも殺気が伝わるもん。

 

『一週間で幾つもの備品、建物が壊れたでしょうか。何体の深海棲艦が倒されたでしょうか・・・』

 

まじか・・終わっちゃったな・・チャプ7まであるかと思ったがなかったかな・・

 

一応、エンドロールも見てくか・・EDも凝っててかっこよいな。なんかのPVみたいだわ。

 

『協力・舞鶴鎮守府』

 

ん、舞鶴・・ハハハ・・

 

「此処じゃないか!!!」

 

という事は今までの映像は・・俺が入院していた一週間の出来事なのか!あ・・あぁ・・

 

「NOぉおおおおお!」

 

チーン

 

コンコン

 

「提督?大丈夫ですか?大きな声が・・」

 

チーン

 

「て、提督!しっかりしてください!大丈夫ですか!!!」

 

 




誤字脱字がありましたら遠慮なくご指摘ください。




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