次席とテストと召喚獣 (ニャン吉)
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1話 ☆

第一問
「次の四字熟語の意味を答えなさい」
【一石二鳥】 【絶体絶命】

[姫路瑞希・木下優子・霧島翔子の答え]
一石二鳥・・・ひとつの行動で二つの利益を得ること。
絶体絶命・・・困難の中で打つ手がない様子。
(教師のコメント)
正解です。特にコメントはありません。

[結城和樹の答え]
一石二鳥・・・ひとつの行動で二つの利益を得ること。
絶体絶命・・・困難の中で打つ手がない様子。
(教師のコメント)
普段一緒にいるメンバーが・・・な為、貴方の名前を見て✕を付けそうになった事を許して下さい。


[吉井明久の答え]
一石二鳥・・・一=何かが一つあること。
石=いし。大地を構成する一部。
二=何かが二つあること。
鳥=空を飛ぶ生命体の総称。
絶体絶命・・・絶=とぎえること。
体=魂の有機的容器。
絶=略
命=何よりも変え難く、尊いもの。
(教師のコメント)
三つ先の解答欄までびっしり書いた努力は認めますが不正解の上、放課後職員室に出頭することを命じます。


[吉井明人の答え]
一石二鳥・・・一つの石で2羽の鳥を撃ち落とすこと。
絶体絶命・・・困難の中で打つ手がない様子。
(教師のコメント)
兄の影響を受けているようですね。気をつけてください。


side・・・

 

 

「カズくん。

カズくんってわたしのことすき?」

「うん。ぼくはゆうちゃんのことがだいすきだよ!」

「じゃあさじゃあさ!おとなになったらわたしと結婚しようよ。」

「うん。ぼくもゆうちゃんとけっこんしたい。」

「約束ね」

「「ゆーびきりげんまん・・・」」

 

 

side和樹

ふむ。まさかの夢の内容だ。

まさか幼稚園の頃のことを夢にして見るとわな。

とりあえず進級初日に遅刻する訳にはいかんからな。

 

そうして準備をして家を出ると家のすぐ近くの交差点の信号でいつも通りばったりと木下優子に会うのだった。

いや・・・突進された。

 

side木下優子

またあの夢を見たわ。

幼稚園の頃のことね。

いい機会だから自分の中でのカズくんがどんな感じなのか整理しよう。

・・・

・・・

・・・

・・・

・・・

はい。

やっぱり私はカズくんの事が好きでした。

というか分かりきってるのよね。外では和樹君って呼んでるのに心の中では昔と変わらないカズくん。

とりあえず時計を見ると目覚まし時計が止まっていた。

そこからは色々と急いで準備をした。

進級初日に遅刻するなんてありえない。

初めて朝食を抜いて家を出た。

そう言えば秀吉の靴がまだあったわね。

と思いながらも家の近くの交差点まで走って行く。。

そこにはカズくんがいた。

って止まれなくなりカズくんに突進してしまった。

 

side和樹

「どうした優子。こんな早くに?」

と言うと

「あれ?はやく?」

と言っていた。

「もしかして目覚ましの電池でもきれてた?」

と言って携帯の時計を見せると優子は顔を赤くして

「はわわわわわ」

と動揺していた。

「昔から優子は変な所が抜けてるよな。高2になるってのに何も変わってない。」

と言うと俺の鳩尾に1発衝撃が来た。

「ウッ!

痛いぞ優子。」

と言うと少し拗ねて

「どうせ私はドジよ。」

と言い出した。

拗ねてる時の優子も、可愛いって違う!

「悪かったって。たださ。優子の家族以外でこの姿を知ってるのが俺だけだと思うとさ嬉しいんだって。」

と言うも

「どうせ私はドジですよーだ」

と言ってべーと舌を出していた。

学校では模範的な優等生を演じている優子。

俺の横に居る時くらいは羽を伸ばさせてやりたい。そう思うのは優子に対して恋心があるからなのかそれとも違うのか。まぁいいか。

と思っていると信号も青になり横断歩道を渡ろうとする。が横から車が猛スピードで飛ばしてくる。

止まる様子が無い。それに反応して俺は咄嗟に優子の手を掴み引っ張り抱き締める。

すると車は交通事故ならなかったからよかったものの交差点を突っ切って行った。

 

「良かったよ優子が轢かれなくて。」

と抱き締めながら言うと優子が抱き締められた状態で

「ありがと。でも流石にここでこれは恥ずかしいから離して。」

と言われた。

周りを見てみると何人か人がジロジロと俺達を見ていた。

俺が慌てて離すと優子が

「ありがと和樹君。」

と言って学校の方を向くと

「このまま一緒に学校に行こ。」

と言われたので

「そうだな優子。」

と答えて俺は優子と2人で学校へ向けて歩き出した。

 



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2話

問題は時々入れようと思います。


学校に着くまで2人で何気無い会話をしていると校門に生徒指導の西村先生が立っていた。

「「おはようございます西村先生。」」

と優子と2人で言うと

「おはよう木下姉と結城。2人は仲がいいな。」

と言われた。

それに俺が

「まぁ幼稚園所か生まれた日と病院が同じな幼馴染なんで。」

と答えると優子が

「それって別に西村先生に言うことじゃ無いわよね。というか正確に言うと私達の母親が幼馴染だからよく会う機会があるってだけでしょ。」

と言われた。それを聞いていた西村先生が

「まあ2人の仲が良いのはお前達の母親も喜ばしい事だろう。」

と言って西村先生は後ろにある箱から封筒を2枚、俺と優子の分を取り出した。

「おめでとう結城和樹。学年次席だ。霧島に今回は少し負けたな。そして木下優子。学年4位だ。久保に大分点が近付いてきたぞ。」

と言われた。

そうなのだ。俺は毎回霧島翔子と首席と次席を争っている。

「今回は負けましたか。悔しいですね。」

と答えると

「まぁそう言うな。結城と霧島は歴代でも1、2を争う成績を残している。今回は負けたかも知れないが誇っていい成績だ。そして木下姉」

と言われて優子が

「はい。」

と反応すると

「この学年は他の学年に比べて頭のいい逸材が集まっている。例年なら首席でもおかしくない点数だ。素晴らしいぞ。」

と優子にも言っていた。

俺達の代は本当に頭のいい学年なんだと思っていると西村先生が

「とはいえ今まででトップクラスのバカもいる学年だ。この学年が優秀・・・と言いきれないのも事実だ。だから2人は今後も成績を落とさぬように尚且つ木下は弟を結城は1年の時に仲の良かった吉井をしっかりと見て欲しい。」

と言われた。

明久よ。どれだけ馬鹿なんだ。

と思いながらも西村先生に挨拶をして俺と優子は教室へ向かって歩いて行く。

 

教室に着くと

「優子。ここは本当に学校なのか?どこかの高級ホテルのロビーとかじゃ無いよな?」

と確認を取りたくなるような設備だった。

その証拠に隣で優子は

「ええ。私もこの設備はある意味で疑いたくなるわ。」

と答えていた。

とりあえず中に入ると教卓の上に席の書かれた紙が置いてあった。

俺と優子は真ん中2列の一番後ろの席らしい。

席に行くとリクライニングシートにノートパソコン。更に後ろを見るとドリンクバーと本当に学校なのかと疑いたくなる。いくらなんでも設備が良すぎる。

そう思いながらも俺はリクライニングシートに座る。

フカフカすぎて眠くなりそうだ。と思っていると横から優子が

「和樹。本当にこんな席でいいのかしら?」

と言ってきた。

内心はそんなのは俺が聞きたい位だが言葉には出さず

「いいんだろ。だってここのモットーは成績によって教室の設備に差を付けること。ならば俺達にもこの豪華過ぎる席に座る資格はあるさ。」

と答える。

いいんだよな。これでいいんだよな!

と思いつつも優子の方を見るとこの意見で納得したのかなるほどと頷いていた。

俺の意見は正しかったようだ。

と思っていると携帯にメールが入った。

 

 

from坂本雄二

to結城和樹

なんで和樹がFクラスにいないんだ?遅刻か?

 

 

とメールを送って来た。

あいつはFクラスなのか。学力的にはAに来てもおかしくないと思ったんだけどな。と思いながらも雄二にメールを返す。

 

 

from結城和樹

to坂本雄二

 

遅刻じゃないぜ。

でもクラスは違うみたいだから試召戦争の時は敵どおしだな。

よろしく頼むぜ。

 

 

 

とだけ送ると

 

 

from坂本雄二

to結城和樹

 

マジかよ。和樹がFクラスじゃないとかビックリだな。

そう言えば俺はお前の成績とか全く知らねえや。

 

 

と返ってきた。

 

 

from結城和樹

to坂本雄二

 

 

まぁそこはおいおいな。

 

 

とだけ送り俺はホームルームが始まるまでカバンに入れていたラノベを読んでいた。

 



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3話

Aクラスの自己紹介を始めてから大分たち最後は次席の俺と首席の翔子のみになった。

俺はホワイトボードに名前を書き片手で思いっ切り

 

バンッ!

 

と叩き音を出す。

「去年のクラスメイトや友人には久しぶりで話したことのない奴は初めましてだ!俺の名前は結城和樹。今回は翔子に負けたが学年次席だ。スポーツにイタズラが大好きな餓鬼だと思ってる奴も昨年から・・・もしくはそれより前から知ってる奴は思ってるだろうが俺は何に対しても妥協はしない。まぁ恐らくは何故俺がこのクラスの次席になれたのかってことに疑問を抱く奴も多いだろうがそこは学力があったからだ。まぁそれは置いとくとして・・・今年も俺は・・・俺は去年作りあげたチームと共に各運動部に勝負を挑むつもりだから覚悟しとけよ。ちなみに挑戦状も受け付ける。

まぁ俺の言いたいことは今年も精一杯暴れるのでよろしく!」

と言うと後ろから翔子が

「・・・・・・和樹の自己紹介はいつも長い。」

と言って俺の前に立ち

「今回は和樹に勝てたから学年首席になった霧島翔子。」

と言っていて俺は思った。

翔子と初めてあったのは中1の時

あんな堅物が俺と雄二の影響を受けて・・・受け過ぎて

「私も和樹のスポーツチームの一員。昨年同様に全ての部活に勝ちます。

以上、首席からでした。」

遂にネジが飛んだようだ。

 

 

と思っていると高橋先生が

「この2人がトップというのは少し不安ではありますがいいでしょう。2人の学力は学年で間違いなくツートップです。確かに昨年は多くの運動部に勝負を挑み勝ち続けてきたようですがこれからもそうとは限りません。

Aクラスとは言わば風紀を護るものです。Aクラスの自覚を持って行動してもらいたいです。」

 

 

なんて事を!

と思いながらも席に戻ると優子が

「和樹。なんであの事を大々的に言っちゃうの。」

と聞いてきた。

そんなのは決まってる。

「この方が面白そうだろ。」

と言って笑ってみせると優子の顔が赤くなった。

と思っているとマナーモードの携帯にメールが来た。

 

from吉井明久

to結城和樹

 

今日は活動するの?

それと初日から欠席は流石に

 

 

と来た。

 

あいつは俺が欠席していると思っているのか?

それにその欠席したままの状態で活動するの?と来たか。

 

忘れていたよ。あいつは底なし沼以上に深いバカだった。

と思っていると今度さ雄二からメールが来た。

 

 

今日はどこを倒しに行くのかと。

 

 

 

 

「優子。今日は野球部だ。」

と一言言うと

「私は野球部のメンバーが苦手なんだけど?」

と返して来た。

確かにあそこには馬鹿でアホで変態が多いが

「優子。」

と真面目な顔で言うと

「あの馬鹿に俺たちに負けた後の猛練習と言う名の罰ゲームを与えたくないか?」

と聞くと

「のったわ。」

と返して来た。

そしてすぐに翔子にメールを送る。

すぐに

 

わかった。

ポジションは?

 

と聞いてきた。

そんなのは決まってる。



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4話

放課後。

野球部顧問の大島先生に連絡を入れていた為にすぐにアップを始めることができた。

来たメンバーは

 

バカ×3

元神童×1

女子×5

 

記録員込みのピッタリ10人だ!

 

ちなみにこの中に野球経験者は無しだ。

でもそこは皆の身体能力を信じている。

 

 

「よく集まってくれた。とりあえず打順とポジションを言うぞ。

 

打順 守備 名前 投打

 

1 センター ムッツリーニ(土屋康太) 右左

2 ショート 木下優子 右右

3 キャッチャー 坂本雄二 右右

4 ピッチャー 結城和樹 右左

5 レフト 吉井明久 右右

6 セカンド 木下秀吉 右右

7 サード 坂本翔子 右右

8 ライト 島田美波 右右

9 ファースト 工藤愛子 左左

マネージャー姫路瑞希

このメンバーで行く。」

 

と言うと愛子が

「あまり強いボールを投げないでよ。女の子なんだから。」

と言うセリフと雄二の

「和樹。なんだよ坂本翔子って!」

のセリフに

「和樹。私と雄二は夫婦。間違ってない。」

「いや!間違ってるからな!」

と言ってきたので

「仕方が無い。メンバー交代で

3キャッチャー霧島雄二

7サード霧島翔子

これでいいか?」

と聞くと雄二以外の皆が頷く。

「てめぇー。盗塁の送球には気をつけろ。」

と言われた。

まぁ忘れようか。

 

というわけで

 

大島先生が主審で

「プレイボール!」

とこちらの攻撃スタート。

 

ムッツリーニの見事なセーフティーバントで出塁

優子の送りバントでワンアウト2塁

雄二のライト前ヒットでワンアウト1・3塁

俺のレフト前ヒットで一点先制でワンアウト一二塁

明久のセーフティーバントは決まらずでも進塁は成功しツーアウト二三塁

秀吉の粘り勝ちのフォアボールでツーアウト満塁

翔子の三振にて初回を終える。

 

守備に着くと俺の必殺カーブで二塁手・三塁手・遊撃手の3人の所にごろの山を作り上げる。

秀吉と優子の双子ならではの連携も見逃せ無い。

ちなみにカーブだけなら誰にも負けない。

 

5回からはポジションが変わり

 

優子がセカンド

俺がショート

雄二がセンター

明久がファースト

ムッツリーニがキャッチャー

愛子がピッチャー

となる。

 

愛子のピッチングが心配?

現役水泳部を舐めんなよ。

愛子はスライダー使いだ。

 

 

ちなみに愛子が投げると全部が二遊間に飛んでくる。

たまに抜けて雄二の所に行くけど

 

と思っているとここを抑えればコールド勝ちになる所まで来た。

10対0

ワンアウト一塁

打球はセンターラインセカンド寄りに

でも優子はベース寄りに着いていた為追いつく。

優子のバックトスで俺がセカンドベースを踏みながら取り横に1歩ズレてファースト明久に向かって思いっ切り投げる。

 

勝ちが決まった。

 

試合が終わると優子が疲れたのかベンチでダラーんとしていた。

俺と優子はもちろん他のメンバーも着替え終わり帰り始めている。

秀吉は雄二、ムッツリーニとこのまま明久の家で遊ぶようだ。

泊まり込みでゲームをするらしい。

 

「お疲れ優子。」

と言うと

「今日は私の所に打球が多かった気がするのだけど?」

と言われる。

「優子なら安心だしな。」

と言うと

「私は女子よ。少しは労わって。」

と言われたので手を差し出して

「なら、今日はしっかりと休んでもらわないとな。」

と言うと優子が手を掴み

「今日は和樹の家に泊まるわ。」

と言い出した。

俺・・・一人暮らし。

優子がお泊まりすると男女二人きり

・・・今更だな。

「わかったよ。ならスーパーで買い物だ。」

と言って優子のカバンを持つ。

「そこまでして貰わなくてもいいわよ。」

と言っているが気にせず

「優子は何が食いたい?」

と聞く。

「私のカバンは聞かなかったことにするのね。・・・ハンバーグ。」

と言われたので優子を家に送り俺も1度帰って着替えてから優子の家の前に行く。

そこからは言わなくともわかるか?

 



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5話

side吉井明久

今、僕達はスーパーに来ている。

皆が泊まるから夕食の買い物に4人で来ているとスーパーの中で手を繋いだ和樹と木下優子さんがいる。

なぜ同じチームなのにフルネームでさんを付けるのかと言うとたまにしか合わないからだ。

「雄二。あの二人が手を繋いでいるよ。どうしよう。」

「どうするか明久」

と言って話し合っていると秀吉が入ってきて

「辞めるのじゃ明久、雄二。あの二人の邪魔はわしがさせんぞ。」

と言って来た。

「何を言っているのさ秀吉。あれはFクラスとしては見逃せ無い大罪だよ。」

と言うとムッツリーニが

「・・・・・・写真は撮った。」

と言っている。

「ナイスムッツリーニ。月曜日にこれを使って和樹を裁判にかけよう。」

と言うと秀吉が

「だから辞めるのじゃ!あの二人の邪魔は辞めて欲しいのじゃ。」

と言っている。

理由は知っている。

昨年から秀吉が何度も言っているから。でも

「・・・・・・妬ましいものは妬ましい。」

「そうだよ。ムッツリーニの言う通りだよ。」

「そうだな。今日の試合であいつは盗塁をさせなかったから送球を当て損ねたしな。」

「だから待つのじゃ。あの二人の邪魔はせんで欲しいのじゃ。」

と秀吉は言っている。

「なんでさ。これは僕達が動かなくてもFクラスのメンバーに見つかれば異端審問会にかけられるよ?」

と僕も言ったけど

「あの二人は儂が守るのじゃ。」

とハッキリと言ったから

「わかったよ。僕達は何もしないよ。雄二もムッツリーニもそれでいいよね?」

「ああ。秀吉がここまで言うんだ。俺達は何もしねえ。」

「・・・女装写真1枚で手を打つ。」

「・・・理不尽なのじゃ」

 

 

side和樹

後ろからバカと秀吉の気配がするな。

まぁいいか。

「優子。何が食いたい?」

と俺が聞くと優子は

「和樹の得意なオムライスかな。」

「了解。」

そう言って俺と優子は食材を買いアパートへ戻った。

 

2人で並んで料理をしていると優子が突然

「なんかこれって新婚夫婦みたいね。」

と言い出した。

それを聞いて俺はビックリしてフライパンに指が触れてしまい火傷した。

「アッチ。」

「ちょっと大丈夫なの。」

と心配してくれるものの

「優子。」

「何よ。」

「息を吹き掛けるだけじゃあ火傷の治療にはならん。」

と言うと

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・わかってるわよ。」

とものすごく長い間が相手から否定したが

「ならどうする?」

と聞くとどこからがドライアイスを取り出して袋に入れていた俺の指に当てようとしてきた。

「待て優子!それは今度は低温火傷するから」

と言うと

「でも火傷って冷やすのがいいのよね?」

と言っている。

頭はいいけど天然な優子だった。



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6話

その後すぐに冷水で冷やして2人でオムライスを食べてお風呂に・・・・・・・・・

入ってあとは寝るだけ。

お互いに顔を紅くしながらベッドを譲り合う。

「優子がベッドを使えよ。女の子なんだから。」

「ここの主は和樹よ。和樹がベッドを使うのが普通よ。」

「いやいやいや。俺は女の子を床の布団で寝かせるなんてできん。」

「私も部屋の主を差し置いてベッドで寝るなんて出来ないわ。」

とお互いに譲り合う。

 

 

 

 

結果だけ言おう。

布団をもう1セット出して2人で床に引いた布団で寝たよ。

 

 

 

翌朝

 

俺は優子に抱き着かれた状態で目を覚ました。

泊まりに来る度に抱きつかれる俺の身にもなって欲しい。

 

とりあえず優子を離して朝食を準備する。

時間になったので優子を起こす。

2人で登校する。

学校に着く。

授業を受ける。

午後からFクラスがDクラスに試召戦争を仕掛けると知る。

昼食を俺・優子・翔子・愛子・利光・明人の6人で食べる。

 

昼食を食べながらの会話は俺から始めた

「午後からの試召戦争はどっちが勝つと思う?」

と言うと

俺を含めて全員が答えた

「「「F」」」

「「「D」」」

俺・優子・翔子がF

利光・愛子・明人がD

愛子が

「なんで和樹君はFクラスが勝つと思ったの?」

と聞いてきた。

「なら、なんでEクラスを、攻めないと思う?」

と聞くとわからないようなので俺は答えた。

「Fクラスには戦力が揃ってるんだよ。」

と言うと利光が

「どういうことだい?Fクラスに戦力が集まっているというのは?」

「・・・簡単。雄二がいる。」

「それも1つの答えとしては正しいな。でもそれだけじゃ無い。優子はFにしていたけどなんだと思う?」

と聞くと優子だった。

「姫路瑞希さんよね。1年の時、毎回どんなに成績を落としても10番以内位はとっていたもの。そして体が弱そうだからテスト中に体調を崩してFクラスになった。それが前回の野球部との試合の時にFクラスのメンバー達と一緒にいていた理由じゃないかしら?」

との回答に俺は

「そうだ。Fクラスには姫路瑞希がいる。

そして保健体育では学年一位のムッツリーニこと土屋康太。

数学なら最低でもBクラス上位からAクラス下位位に入ってこれる島田美波。

観察処分者の吉井明久。明久は点数こそ低いが1年の時から観察処分者の罰として先生の雑用を召喚獣でしている分、操作に長けている。

最後に試召戦争の間はそうでも無いかもしれないがAクラスに目を向けさせる役として優子の弟の秀吉がいる。そして雄二の事だから狙いはAクラス。秀吉を女装させて優子と偽らせて多分BクラスかCクラスのどちらが宣戦布告するように仕向ける筈だ。」

と言うと利光が

「なるほど。和樹が坂本君と仲が良いからこそたてられるDクラス戦以降の予定とFクラスの戦力か。確かにこの戦力があればDは落とせそうだね。でも流石にBクラスは厳しいからAクラスは狙わないんじゃないのかな?」

と利光が言うと翔子が

「雄二ならここを攻める。」

と言って俺も

「翔子の言う通り雄二ならここを責める。そしてさっきBクラスかCクラスのどちらかと言ったが恐らく雄二達はBクラスに勝つ。そしてCクラスを俺達に当てる。そうなると翔子にはデーンと教室で待っていてもらう必要がある。攻めるのはここにいる翔子以外の5人でこと足りる。」

と言うと愛子が

「何でかな和樹?」

と聞いてくる。

「古典と現代文なら利光

保健体育なら愛子

数学なら明人

英語なら優子

生物と物理、化学なら俺がいればこと足りる。

正直言うと俺と翔子の2人でも勝てるが今後の事を考えると最低でも俺達6人は慣れておきたい。だから計5人を、後ろに行かせて翔子は1人で倒し切って欲しい。そして相手の代表を最後まで残して出来るだけ多くの人に経験を積ませたい。」

と言うと翔子が

「ならAクラスのクラス間交渉役は和樹に全て任せる。

作戦は和樹の情報網を使って6人で決める。

でも基本は

前線に和樹と優子

私の護衛は久保

遊軍は明人と愛子

これで行く。」

と翔子が言い出した。

「それでいいさ。まぁとりあえずは俺は情報を集めるさ。

あとは影で他クラスを動かしてみるかな。」

と言うと利光が

「和樹に悪戯させると右に出るものは居ないね。」

と言い出した。

が翔子がそれを否定した。

「悪戯だけなら雄二が1番。

でも雄二の考えだけならわかる。」

と言い出した。



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7話

途中で船越先生へのラブコールが放送で流れたが気にしない。

「雄二なら吉井を餌にするのは当たり前。」

「ああ。雄二なら当然だな。」

と言いながら放課後に教室に残っていた。

「いやいやいや。和樹も代表も流石にその言い方は坂本君が可愛そうだよ。」

と言うも俺と翔子は同時に

「「これが雄二クオリティー((・_・ノノ゙☆パンッ)」」

とハイタッチする。

「なんと言ってもあの二人の友情はトイレットペーパーよりも薄いからな。」

と言うと愛子が

「それは友情とは言わないよね・・・言わないよね!」

と2度確認していた。

教室の奥では普段ならここで一言くれるはずの利光が

「吉井君。・・・吉井君が船越先生に・・・」

と1人ドンよりした空気をばら蒔いていた。

「今のあいつはダメだ。」

と言うと優子が

「なんで久保君はあんなに落ち込んでるの?」

と聞いてくる。

「利光が明久の事が好きだからだよ。」

と答えると明人・優子・愛子の3人が同時に

「「「そうだったの!」」」

と答えた。

「紛れも無い事実だ。」

「・・・本当の事。」

「だってなぁー翔子」

「うん。和樹」

と言って翔子と見つめ合うのを優子たち3人が

「「「ゴクリ」」」

と唾をのみながら見ていると

「「利光(久保)は明久(吉井)loveな同性愛者なのさ。」」

と言って俺と翔子は力強く握手する。

それを見た優子が

「何かしら・・・私の中の代表のキャラが壊れてく。」

愛子が

「そうかな?私は転校してきてからしか知らないけど代表はこんな感じだったよ?」

明人が

「霧島は初めて会った時はノリの悪い感じだった。」

と言う答えに対して俺は

「そりゃあ俺と1年の時からチームを組んで運動部に試合を挑み続けてんだ。」

のセリフに続き翔子が

「私はノリノリな女の子にもなる。」

と言って俺と翔子は

「「ィェーィ」」

と言って再びハイタッチ

それを見た優子が目頭を抑えて

「大丈夫かしらこのクラス。首席と次席がこんな感じで・・・」

愛子が苦笑いしながら

「楽しい1年になりそうだね・・・ハハ・・・ハァー」

明人はポカーンとしていた。

 

FクラスがD、Bと勝ち、Bクラス代表の根本が準備が出来ていると伝えに来た。

 

女装姿で

 

まぁFとBが試召戦争をやってる間に秀吉が優子の演技をしてCクラスに俺たちを相手させたが正直相手にならなかった。

 

そして午後

雄二達FクラスのメンツがAクラスにやって来た。

 

「やあ雄二。2連勝お疲れ。」

「ああ。和樹か。それはどうも。それとAクラスにいるってことはそういうことなんだろ?姫路から聞いたぜ。翔子と首席を争うレベルらしいじゃねえか。」

「なんだ。知っていたのか。なら改めてAクラスの次席として話を聞こうかFクラス代表の雄二に。」

と言うと雄二はリクライニングシートに座り足を組み

「FクラスはAクラスに宣戦布告をする。それも一騎打ちでだ。」

「なるほど。その為のBクラスか。でも1対1は承認できないな。7VS7でどうだ?」

「3対3」

「間をとって5対5だ。これ以上は譲れない。

そもそもFクラスは教科によってはAよりも強いメンツが1人、実力が上位に入ってくるメンツが1人、観察処分者のバカが1人。

そして霧島雄二が1人」

「・・・私の自慢の夫。」

と翔子が俺と雄二の交渉の席に入ってきた。

「そうか。ムッツリーニに姫路、バカに霧島雄二・・・おい待て和樹。俺は翔子の家に婿入りするつもりはねえぞ。」

と雄二の反論。

「だがなそんな訳で最低でも5対5だ。こちらもここまで手をうつんだ。お前も代表ならこの条件をのめ。」

「いいや。3対3「ここにあるMP3playerに入ってる曲を翔子の家に送ろう」5対5で構わない。」

と返ってきた。それを聞いた明久

「雄二。なんで負けたの?」

と聞くと雄二の回し蹴りと俺の右ストレート、明人の雄二とは逆回転の回し蹴りが明久の溝に同時に入る。

そして雄二が

「なら、科目の選択の権利を3つ貰うぞ。」

と言って来る。

「それくらいなら構わないさ。だいたい予想出来るけどね。

ムッツリーニの保健体育は確定だな。

うちにも保健体育の実技のスペシャリストがいる。ムッツリーニみたいに知識のみのムッツリに点数では勝てないかもしれないがやり方はあるさ。」

と返すと雄二が

「まあいいさ。この教室は明後日から俺達のものさ。」

そう言って教室を出て行った。



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8話

Fクラス戦

初戦は優子と秀吉

「秀吉。Cクラスの小山さんって知ってる?」

と優子が秀吉に言い出した。

「はて誰のことなのじゃ?」

「誤魔化さなくてもいいわよ。和樹が坂本君にこの作戦をやらせると予想していたからわかっているから・・・少しは廊下でOHANASHIしましょ。」

と言って優子が秀吉の襟を掴み廊下へ行くと外から秀吉の悲鳴が聞こえてきた。

 

教室に入ってきた優子が

「ごめんね坂本君。秀吉は予定が入ったみたいなのよ。」

と言うと美波が

「坂本。私が行くわ。使ってもいい?」

と聞いていた。

「ああ。仕方が無い。頼むぞ。」

と言って美波が出てきた。

「高橋先生。数学でお願いします。」

と美波が言って

「「召喚獣召喚(サモン)」」

と言って2人は召喚した。

美波の点数

193点

「数学ならBクラス並みの点数がとれるんだから!」

と言っているが甘いな

優子が

「そう。凄いわねでも私はAクラスの点数よ。」

と言って出てきた優子の点数は

380点

流石優子だ。

 

2回戦は利光と明久

「よろしく頼むよ吉井君」

と言うと

「よろしく久保君。それとね今までの僕は本気を出していない。」

と明久が言っていた。

「どういうことだい吉井君。・・・高橋先生。日本史で」

とフィールドの指定をちゃっかりして明久の言葉を待つ

「実は僕は左利きなんだ。」

と言って出てきた明久と利光の召喚獣

明久 62点

利光 360点

 

 

点差は約6倍。

利光の一撃が当たれば勝てる筈なんだが利光の攻撃は全く当たらない。

そして攻撃力が低いながらも明久の攻撃は当たる。

 

結果だけ言おう。

利光が負けた。

 

 

「済まないみんな。攻撃が当たらなかった。」

と利光が落ち込んでいたが

「気にするなよ利光。」

と言うと利光が俺の方を見た

「確かに点数は俺たちの方が上だがあいつは観察処分者だ。操作能力が俺達とは違い過ぎる。」

と慰める。

 

次に出てきたのはムッツリーニだ。

「愛子。頼むよ。」

と言うと愛子が

「任せて」

と言って前に出る。

その間にムッツリーニが選択で保健体育を選んでいた。

 

「和樹から聞いたよ。ムッツリーニ君って保健体育が得意なんでしよ。実は僕も得意なんだ・・・実技でね」

とこの先のくだりは置いといて

結果だけ言おう。

愛子の負けだ。

俺達は追い詰められたようだ。

 

俺が前に出ると姫路も前に出てきた。

 

「高橋先生。総合科目でお願いします。」

と言って俺と姫路は召喚獣を呼び出した

 

姫路瑞希

4409点

 

「凄いね姫路。まさかここまで来ているとは思わなかったよ。」

「私はFクラスの皆が大好きなんです。だから頑張れるんです。」

 

と言うと優子達が後ろで

「まさかここまで点を伸ばしていたなんて」

と利光が

そして優子が

「この点数は代表と次席の和樹並の点数じゃない!」

と叫んでいた。

 

「悪いが俺も負けられないからね。・・・振り分け試験で翔子に負けて以降俺も遊んでいた訳では無い。」

と言った俺の点数は

5460点

 

 

 

AとFクラスの翔子以外のメンツが

「「「「「「「「「「「「「「「ハッ!」」」」」」」」」」」」」」」

 

と叫んでいた。

 

翔子はそんな中でも

「和樹も強い。今回は70点負けた。」

と言っていた。

 

 

 

「悪いが俺も負けられない。姫路がFクラスが好きなように俺もこのクラスが好きでな。負けられないのさ」

と言って戦いは始まった

 

 

お互いに腕輪の能力を使うが点数の差で俺の能力が上回り圧倒する。

そして最後に俺の召喚獣が姫路の召喚獣を縦に真っ二つにしておわった。



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9話 ☆

バカテスト 英語

 

問 以下の英文を訳しなさい

This is the bookshelf that my grandmother had used regularly

 

【姫路瑞希の答え】

これは私の祖母が愛用していた本棚です。

教師のコメント

正解です。きちんと勉強していますね。

 

【結城和樹・霧島翔子・吉井明人の答え】

これは私のお婆ちゃんが愛用していた本棚っす。

教師のコメント

書き方はともかくとして正解です。きちんと勉強出来てますね。

 

【土屋康太の答え】

これは

教師のコメント

訳せたのはThisだけですか。

 

【吉井明久の答え】

☆⚫◆▼

教師のコメント

出来れば地球上の言語で。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

俺と姫路の勝負は俺の勝ちで終わり翔子に最後を託す。

「翔子。最後は頼んだ。」

と言うと翔子が

「任せて。雄二に勝つ。」

と言って俺と入れ違いに前に出た。

 

翔子と雄二の2人が前に出ると高橋先生が

「では坂本君。教科はどうしますか?」

と確認をとっていた。

「日本史の上限ありで小学生レベルで」

と言って高橋先生はテストを作りに行っていた。

 

けど勝負は見えた。

俺たちの勝ちだな。

いくら雄二が元神童とは言え、小学生レベルと舐めて掛かれば俺達でも100点は厳しい所がある。

何故なら

日本史

だからだな。

 

 

テストが始まりあとは待つだけになった。

俺は勝利を確信したために本を片手にリクライニングシートに座っていた。そこに優子がやって来て

「和樹は心配じゃないの?」

と聴いてきた。

「この勝負は俺たちの勝ちだ。さっきの雄二の顔を見て確信したよ。」

と言うと

「なんでかしら?」

と言って来た。

「確かに普段から勉強している俺達Aクラスにとってはなんてことの無い問題だ。だがいくら元神童とは言え雄二は勉強を一切していない。さっきの表情はそういうものだ。」

も返すと明人が

「そもそもこの勝負は兄貴の明久だけが予想外だろ?」

と聴いてきた。

「そうだな。確かに明久の操作技術は予想外もいい所だ。でも実際に試召戦争をすれば勝てるよ。簡単に言えば囲めばいい。そして1人2人の戦士を覚悟して同時攻撃をすれば勝てる。」

と話しているとテストは終わったようだ。

 

採点が終わり結果は

霧島翔子

97点

坂本雄二

53点

 

Fクラスの設備ってあれ以上落とすとどうなるのか?

気になるがまずは

 

「雄二。俺達Aクラスの勝ちで間違いないな。」

と聞くと

「ああ。その通りだ。」

と答える。

「ならば勝負に負けた方は勝った方の言うことを聞くと言うので問題ないな?そうすれば設備のランクダウンは無かったことにしてもいい。」

と言うと

「わかった。言う通りにしよう。」

と言い出した。

「それじゃあ両クラスの戦っわたメンバーは順番通りに並んでくれ。」

と声を掛けると

優子から美波に対する希望は

「確か異端審問会.貴方達はFFF団と言っていたかしら。あれを解散または消滅されて欲しいのだけど。」

と言っていた。そしてそれに愛子と利光も同意してそれを要求した。

ムッツリーニと明久は血の涙を流しているが

俺は姫路に

「一応は親戚通しだ。昔みたいに呼び会おうぜ瑞希」

と言うと

「わかりましたカズ君。」

と言っていた。

 

最後に雄二と翔子だが

「雄二・・・私と付き合って。」

と言っていた。

「まだ諦めてなかったのか!」

と雄二も答えるがここからは割愛。

 

その後俺達は5人で勝利祝いに映画館に行くと雄二が繋がれて翔子に引っ張られていた。

 

何があったんだあいつは?



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10話 ☆

清涼祭アンケート

 

学園祭の出し物を決める為のアンケートにご協力下さい。

『あなたが今欲しいものはなんですか?』

 

【姫路瑞希】

クラスメイトとの思い出

教師のコメント

なるほど。お客さんの思い出になるような、そういった出し物も良いかもしれませんね。写真館とかも候補になり得ると覚えておきます。

 

【結城和樹・霧島翔子のコメント】

あらゆる景品を集める

教師のコメント

それならば召還大会に出てみるのもいいかも知れませんね。優勝景品がとても豪華となってます。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「はーい。それじゃあ皆。清涼祭でクラスでの出し物の意見を下さい。」

と俺が言うと

「まずは状況の説明を。いきなりすぎて話についていけません。」

と言われた。

「おっと、それは済まないな。今から箇条書きでホワイトボードにまとめるよ。」

と言って翔子に頼むと

・清涼祭までもうすぐ

・2年生から出し物が出せるようになった。

・クラスの進行役と書記が必要。

・ノリノリな和樹が進行役である程度のノリの良さを持つ私が書記担当

・やるからには1番の店を作る

・召還大会に2人1組の和樹と翔子の2人で出る為自分達に出来るところまでできる限り首席と次席で終わらせる

 

「という事だ。何かあるか?」

と言うと優子が

「和樹。少しいいかしら?」

「構わんぞ。」

「2人が一緒に出ると点数という名の戦闘力が高すぎる気がするから別々で出たらどうかしら?」

と聞いてきた。

「別に景品が目的じゃない。これに出ると最大の理由は召喚獣の操作に慣れる事だ。だから出来る限り大勢に参加してもらいたい。」

と伝えると納得したようで

愛子が

「優子。僕と一緒に出ようよ。」

「いいわよ。私もいつか和樹に勝とうと思っていたのよ。良い機会だわ!」

と燃えていた。いや・・・俺がその可愛さに心の中で萌えていた。

 

 

そんな事があって出し物は

メイド喫茶~ご主人様とお呼び~

に決まった。

そしてメニューを決める時に一通り作ってみる事に

「なんで俺が!」

と俺は厨房に立ってから叫んでしまった。

とりあえずオムライスを作りにケチャップで

木下優子の愛情たっぷりオムライス♡

と書いて蓋をして机に運んだ。

 

翔子の前へ持って行って

「開けるぞ。」

「うん。」

と返ってくるので

俺は蓋を思いっきり開ける。

そこに書いてある字の内容に優子は顔を真っ赤にしていた。

 

ちょっとした俺のこのクラスへの仕返しである。



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11話

窓の外を見るとそこには

 

 

野球をする雄二達Fクラスが。

 

「参加したい。」

と呟くと翔子が

「ダメ。和樹はここで作業に集中。」

と頬を抓ってきた。

「痛いよ翔子。わかってる。それにもう時期西村先生が」

と言うと西村先生が本当にやって来て雄二達を叱っていた。

「怒るから。」

と言うと翔子が

「うん。見えてる。」

と返してきた。

 

俺は持ち場に戻って作業を開始する・・・と言っても調理室を借りてメニュー候補をひたすら作るのみ。

 

作った物は

・オムライス

・カレー

・牛カツ

・天ぷら

・パフェ

・サンドイッチ

 

の6種類

 

オムライスは一応ライスの種類を変えて3種類

牛カツも肉の部位に揚げ方を変えて4種類

天ぷらも3種類の盛り付け

カレーは辛さを3種類

パフェはバニラに抹茶、チョコの3種類

サンドイッチもメインが全く違う4種類

 

飲み物は明人が買ってきた。

全てをそのまま使うのではなく勝手にブレンドしてAクラスの皆で試飲してからメニューに出す。発案したらまさかの採用にやったのはビックリだ。

 

だが

「そろそろ皆の胃袋がいっぱいだな。」

と俺が言うと優子が

「どうせFクラスの連中が暇してるでしょうし、試飲と試食をまともそうなメンバーに頼んだら?」

と言ってきた。

 

「よし。声をかけに行く。」

と言って俺はFクラスに走った。

 

 

いつも立ち止まってしまうFクラス前。

俺は思いっきり扉を開けて

「雄二はいるか?」

と言うと

「おお。ここに居るぞ。」

と言って来た。

「少しいいか?」

と聞くと

「内容による。」

と返してくる。

「我がクラスのメニューの試食と試飲を頼みたい。来てくれた者には当日に1品だけ無料になる券をやるからいいか?」

と聞くと雄二が

「何人くらいだ?」

と聞いてきた。

「4人。」

と答えると

雄二

明久

ムッツリーニ

秀吉

の4人が立ち上がった。

 

 

のだが

「なに!Aクラスの美女達の手料理が食べられるだと!」

「作るのは俺」

「美女達の手料理が食べられるんだ!坂本達に渡してなるものか!」

「いやだから」

「だが行けるのは4人だけだ!」

と言って雄二達以外の男子がFFF団のユニフォームになり争い始める。

 

 

「雄二。これはどうしたらいい?」

「知らんな。」

「試作品だから俺が作るんだが。」

「・・・」

「なんとかしろ。」

と雄二の顔を見てマジで言うと

「俺に死ねと言うのか!」

「ここは代表の手腕の見せ所だ。逝け雄二。」

「おい待て和樹!字が違うぞ!」

と叫んでいる雄二を俺は投げ入れて

 

「全員を殺ってからAクラスに来いよ。3人と瑞希と美波でいいか。」

と言って俺は5人を強引に連れて調理室に歩いて行った。

 

 

調理室に向かっている途中で瑞希が

「カズくん。坂本君は良かったんですか?」

と聞いてきた。

「雄二の腕の見せ所だ。」

と言うと秀吉が

「それは少し違うと思うのじゃが。」

と言ってムッツリーニが

「・・・問題無い。」

そして明久が

「そうだよ。我らが代表だよ。あんなの朝飯前だよ。」

と言って見捨てていたのであった。

 

そしてFクラスの方から雄二の

「和樹!明久!覚えてろよ!!!!!!!!!!!」

と叫び声が聞こえた。



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12話

その後しばらくしてボロボロの雄二が調理室にやって来た。

 

「遅かったな雄二。」

「和樹!明久!貴様らのせいだ!」

と言ってきた。

それに対して翔子が答えた。

「吉井はいいけど和樹はダメ。Aクラスの総指揮をお願いしてる。」

と言って雄二を説得。

雄二もその仕事の重さを理解しているのか

「わかったよ。明久だけ殺る。翔子。拷問器具がペンチを持っていないか?」

と聞いていた。

普通は持って居ないはずのものだが。

「・・・両方ある。」

と言うと瑞希と美波が拷問器具を2人で持っており翔子がペンチを。

 

 

「霧島さん。なんでそんなものを!姫路さんと美波もなんで持ってるの!」

と聞いていた。

「「「調教の必需品。」」」

と3人が声を揃えて答えた。

そして3人が雄二に道具を貸出した。

 

「雄二。拷問なら屋上から紐なしバンジーがオススメだぞ。」

と言うと雄二が

「それは勿論実行する。まずは軽い挨拶だ。」

軽い挨拶で石畳とペンチかよ。

 

「助けて和樹!秀吉!ムッツリーニ!明人!」

と明久が助けを求めるも。

俺は

 

「みんな!手を休めるな!俺達は俺達の仕事をこなすぞ。」

と言うと皆が

「「「「「「「「「「「「「「「「了解!」」」」」」」」」」」」」」」」

と返してくれた。

 

そして明久が

「Aクラスの人達に見捨てられたー!」

と叫び俺が

「俺達が助けに入るともっと酷い目に合うぞ。それこそ臨死体験を長時間する事に」

と言うと明久が

「ありがとう和樹。僕が間違えてたよ。」

と言っていた。

そして明久が雄二に確認を取る。

「ところで雄二は僕にどんな罰を?」

と聞いたら雄二が

「あまり恐怖を与えないように伝えよう。

まずはこの重石を4枚明久に巻き付ける。

次に爪を1枚1枚元から丁寧に引き抜く。

最後に紐なしの状態で屋上から投げ落とす。」

と答えていた。

明久は逃げようとするも雄二のパンチが明久の鳩尾にしっかりと決まり1枚20キロある重石を4枚明久に巻き付ける。

そして

「和樹。明久の分も残して置いてくれ。1時間後くらいにこいつは戻ってくるはずだ。」

と言って雄二に調理室を出て行って、少ししたら

 

 

「いやー」

 

 

と遠くから叫び声が聞こえた。

その直後に雄二が戻って来て

「すまん。遅くなった。」

と言って帰って来た。

なんだろう。最近の子の二人の友情がmicroサイズの薄さになっている気がする。

 

 

まぁとりあえずはメニューは概ね好評。

明久の分はお供え物のようにして気を失っている明久の前に置いておき、ロウソクと線香を置いておく。

「無事に成仏出来ますように。・・・お前との1年は楽しかったぞ。」

と言って俺は立ち去った。



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