銃皇無尽のファフニール 迷いこんだイレギュラー (Formuladrive)
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prologue&設定

  -設定-

 

名前:シエル・ミルヒシュトラーセ

性別:男   年齢:15歳

出席番号:10番

武装:星天の魔導書

使用術式:真正古代(エンシェント)ベルカ

魔力ランク:SSS+

 

髪色/髪型:空色/癖毛のショート

瞳の色:銀

特徴:男の娘、小柄

 

概要:

突如ミッドガルに落ちてきた少年。

2年前にエルトリアへ次元漂流し、フローリアン一家のお世話になっていた。

実は諸王ベルカ時代の王の一人、『星皇アストレイ』ことアストレイ・ミルヒシュトラーセの遺伝子から生み出された記憶転写クローン型魔導生命体の失敗作。記憶の転写に失敗した変わりに、アストレイの資質の本質である『星天の魔導書』を持つ。

『失敗作』でありつつも『成功作』でもあるが故に、様々な非道な実験を繰り返させられていたが、実験の失敗続きにより廃棄されて以降は、『星天の魔導書』の気紛れに振り回されつつ色々な場所を旅していた。

優しくて礼儀正しい性格だが、妹のような存在であるリアンにものすごく甘い。誰かが危険な目に合っていたら、平気で自分を差し出すお人好しでもある。

自分が『星皇アストレイ』のクローンである事を自覚している為か、心の奥底では自分の事を『星皇のクローン』ではなく『シエル・ミルヒシュトラーセ』と言う一人の人間として見てほしいと強く望んでいる。

 

 

 

星天(せいてん)の魔導書』

アストレイの魔導の本質であり、アストレイの魂そのものとも言える魔導書。現在はシエルが所持している。

その性質は『気紛れ』で、機嫌を損ねると面倒くさくなるらしい。持ち主に従順でもあるが、何故か『次元跳躍』だけは勝手に行う上、シエルにやらせない。

数多くの魔法が記されているストレージでもある。

機能は、魔法の記憶・最適化・使用・魔力貯蔵・次元跳躍・言語翻訳等様々。

 

 

 

 

名前:リアン・ミルヒシュトラーセ

性別:女

出席番号:11番

武装:希望ノ魄翼、救天の魔導書

使用術式:真正古代(エンシェント)ベルカ

魔力ランク:EX(計測不能)

 

髪色/髪型:白/ロングウェーブ

瞳の色:銀

特徴:可愛い、小柄

 

概要:

シエルと共にミッドガルへ落ちてきた少女。

エルトリアで生まれた魔導生命体であり、母体は『星天の魔導書』。シエルがエルトリアに現れた事で、『星天の魔導書』とユーリの能力の残骸が特殊な共鳴反応を起こした事で生まれた存在。

人見知りが激しく、シエルにべったりな甘えん坊。シエルが傍にいないと不安で仕方がなく、泣きそうになる。

見た目は12歳程だが、実際は生まれてからまだ1年と少し。現在はベルカ語とエルトリアの言葉しか喋れないが、『救天の魔導書』にある翻訳機能を使えばある程度会話出来るものの、難しい言葉はまだ分からないし、喋り方も辿々しい。

 

 

救天(ぐてん)の魔導書』

リアンの核であり、シエルを現主とする『星天の魔導書』を元に生み出された魔導書。ユーリの能力の残骸と、星天の魔導書の共鳴によって生まれた。

その性質は『矛盾』で、ユーリの能力も使う事が出来る。

主な機能は、魔法の記憶・最適化・使用・魔力の貯蔵・言語翻訳等様々。

 

 

 

 

 

 

 

 

  -prologue-

 

 

過去の悲劇から生み出されたあの事件から3年。

 

『惑星 エルトリア』では、今も『惑星再生活動』が続いている。

 

「しえるー!」

 

畑で作物の世話をしていた、空色の少年に駆け寄り飛び付いた白い少女。

 

「わっ!リアン、どうかしたの?」

 

 

空色の少年──『シエル・ミルヒシュトラーセ』と、白い少女──『リアン・ミルヒシュトラーセ』。あの事件後、エルトリアでの『惑星再生活動』に、新たに加わったメンバーだった。彼らにも色々と複雑かつ特殊な事情があるのだが、それは追々話すとしよう。

 

「しゅてる姉がてつだってほしいってー!」

 

「あー、力仕事なんだね。すぐ行くよ」

 

「はやく行こー!」

 

手を引いて先導するリアンに、シエルは笑みを浮かべていた。その姿は、仲睦まじい兄妹そのものだった。



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唐突なる出会い

『惑星 エルトリア』にある、フローリアン研究所の畑で野菜を収穫している少年──『シエル・ミルヒシュトラーセ』と少女──『リアン・ミルヒシュトラーセ』。仲のいい『兄妹(仮)』である。

何故(仮)なのかと言うと、2人の間に血の繋がりがない上、複雑過ぎる事情がある為である。

 

「しえるー、そっちおわったー?」

 

「うん、終わったよー。アミタさん(アミティエ)やシュテル達の所に持っていこうか」

 

「おー!」

 

収穫した野菜がたくさん入った籠を持ち、他の作業をしている仲間達の所へ向かう。

 

シエルは2年前から、リアンは1年と少し前からエルトリアを犯している『死蝕』という星の病と凶暴生物を無くし、エルトリアを『再び人が住める星』に戻そうと力を尽くしていた。

 

「今日のノルマ達成ー!さぁ、何処からお手伝い回りする?」

 

「んー、えれのあさんのところからがいい!」

 

「よし、じゃあエレノアさんの所に行こうか」

 

今日課されたノルマを達成した2人は、次なる仕事を求めてお手伝い回りをしようとしたその時、シエルの懐から突然『星天の魔導書』が淡い光を放ちながら一人でに現れた。

 

「え……これって、もしかして……」

 

「?」

 

首を傾げてきょとんとした様子のリアンに対して、シエルは心当たりがあるというような反応をしていた。

そんな2人の様子などお構い無しとでもいうように、『星天の魔導書』はページが捲られていき、とあるページで止まると2人の足元に魔法陣が現れる。

 

「シエル!?リアン!?」

 

そこに、発動した魔法を感じとったのか青髪ツインテールの少女──『レヴィ』が現れるも発動した魔法は止まらない。

 

「レヴィ!僕たちは大丈夫だから皆に伝えて!『星天の魔導書の気まぐれ(・・・・・・・・・・・)』が発動して、次元跳躍で何処かに──」

 

「シエル!?」

 

伝言を伝え終える前に、シエルとリアンの2人は一筋の光となり、エルトリアから姿を消した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ところ変わって、エルトリアとはまた別の星。『第97管理外世界』と呼ばれる星──『地球』

だが、アミタ(アミティエ)やシュテル達が知る魔法が存在する『地球』とはまた別の、平行世界と呼ばれ、魔法が存在しない『地球』だった。

 

この世界では『ドラゴン』と呼ばれるモノが存在し、それに対抗する『D(タイプ・ドラゴン)』と呼ばれる子供達が存在し、戦っていた。

 

そしてここは、その『D』と呼ばれる子供達を集めている場所──『教育機関 ミッドガル』

ここに『D』として発現した子供達を集め、『D』としての教育を施していた。

 

そんなある日の事。

 

ドォォォォォォン!!!!

 

ミッドガルの森の中に、何かが光速で、まるで隕石のように轟音を立てて落下した。

 

何事かと、落下地点に来たミッドガルの竜討伐先鋭メンバーがそこで目にしたのは……

 

「「……けほっ、けほっ」」

 

大きく作られたクレーターの中心で、5つの機械的な盾のような何か(・・・・・・・・・・・)に、丸いバリアを張られて守られている2人の少年と少女だった。

 

 

これが、ミッドガルの竜伐隊である『ブリュンヒルデ教室』のメンバーと、魔導生命体として(・・・・・・・・)生み出された『シエル』と『リアン』の2人との唐突で強烈な出会いだった。



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