ISFF〜Nakedアーティストの帰還〜 (Carudera)
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設定・用語集

後々増えるかもしれない


〈人物設定〉

 

・ ハスラー・ノクティス

 

旧名は織斑一夏。

モンド・グロッソの時に誘拐され、その後誘拐犯の1人の手により解放されたが、誰も助けに来なかったために心に深い傷を負った。

解放後さまよい続けた結果、とある路地に迷い込みACFFの世界に渡った。ACFF世界において様々な経験を積み、プログラミングやu-AC機体製造の能力を得て元の世界へと戻ってきた。

 

いつも何事にも達観している様な性格をしているが、自分を信じている人や自分が大切にしている人を傷つけられる事を酷く嫌う。

普段の一人称は『自分』だが、戦闘時には『俺』に変わる。これはACFF世界のRリーグ所属時代、多くのチーム・ライバル達と凌ぎを削っていたことに由来している。

 

好きな物は自分を信じている人,麻婆豆腐

嫌いな物は虐め,女尊男卑主義

 

専用機は『新月』

 

 

 

〈用語〉

 

・FF

正式名称はフォーミュラーフロント

ACFF世界において世界的に人気の競技であり、AIを搭載した無人ACである『u-AC』を使い、様々な場所で戦闘を行う。試合時間は3分。AIの設定と機体の相性が物を言う。下部リーグと上部リーグがあり、ハスラーの所属チームは上部リーグのRリーグに所属している。

詳しくはACFF参照。

 

 

・u-AC

AIを搭載した無人AC。イメージはACVDのUNAC。

30秒ごとにプログラムされたAIチップを変えるため、それごとに行動が変わる。AIによる自動操縦の他に手動操縦のNakedがあり、ハスラーはこれを得意とする。

 

 

・新月

ハスラーが一番最初に作り上げた機体であり、Rリーグ優勝機体でもある。

アセンは

HEAD:H05-HORNET

CORE:CR-C804/UL

ARMS:YA10-LORIS

LEGS:CR-LH89F

BOOSTER:B07-GULL2

FCS:MF03-VOLUTE2

GENERATOR:USUSAMA

RADIATOR:MOKUREN

INSIDE:CR-I79DD

EXTENSION:ANOKU

BACK UNIT R:WB01M-NYMPHE

BACK UNIT L:MAGORAGA

ARM UNIT R:WR07M-PIXIE3

ARM UNIT L:WL-MOONLIGHT

HANGER UNIT R:CR-WH01HP

HANGER UNIT L:

であり、近〜中距離戦、特に機動戦にめっぽう強い。弱点としてはECMに対応していないため、ECMメーカーを使われるとBUのミサイルが使えなくなること。AULはもちろん絶大な威力を持つMOONLIGHTである。

 

IS世界の新月は、ハスラーがこちらの世界に帰還した後、最初に製造された。ACFF世界の新月とは一線を画す性能であり、ほぼ無限の飛行能力を持つ。世界的にはISと認識されているが、実際にはISではない。

 

 

・国際企業連合機構『FROM』

こちらの世界に帰ってきたハスラーが創立した組織。所在地は太平洋上の孤島である。

各企業の要請により、女尊男卑主義によって虐げられた技術者を大量に採用しており、現在の各工業企業を取り纏める役目を持っている。そのために独自の私立軍を所持している。職員待遇は通常企業より遥かに良い。

トップはハスラーが担当しており、組織の意思決定機関として『円卓の騎士』と呼ばれるメンバー達の会議が存在する。

現在の最先端技術から5歩位進んだ技術を持っており、全体の能力としては天災を遥かに凌駕する。

ハスラーの情報から現在の『新月』をハスラーと共同製作している。そのノウハウからu-ACを製作できないか画策しており、実証試験機を作り試験小隊を編成させて現在試験をさせている。




今回はここまで。多分もっと増えます。お気に入りしてくれた人、ありがとうございます。UAが2000を越えるとはね...


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1話-アーティストの入学

初めまして、Caruderaと申します。初投稿です。前々からやりたいと思っていたもの始めます!


ー視線。

おおよそ周りの女子から見られているのだろう。まあはっきり言ってどうでも良い。

自分、ハスラー・ノクティス/旧名織斑一夏は世界で2人目のIS男性操縦者となってしまった結果、事実上女子校であるIS学園に入学することになった。かと言って自分のやる事は変わらない。

カタカタカタカタカタッ、タン!

「まあ、こんなところか」

しかし、誘導ミサイル用マルチロックFCSをプログラミングするのも楽ではないのだが、これも後々必要になるだろう。ん...?

 

バシッ!

「げぇ、関羽!?」

「誰が三国志の英雄だ、馬鹿者」

「でっでも何で千冬姉がここに!?」

バキッ!

「いてっ!」

「ここは学校だ。織斑先生と呼べ。それよりお前はまともな自己紹介すら出来んのか?」

 

どうやら自己紹介が始まっていたらしい。こちらも片付けなければ...

 

ヒュッ、パシッ!

「いきなり手を上げるのは良くないと思いますが?」

「ならさっさと閉まったらどうなんだ?」

「それもそうですね。申し訳ありません」

と言うと織斑先生は教壇へと上がる。

 

「すまないな、山田先生。ここからは私がやろう」

「いえ、これも仕事ですから。ではお願いしますね。織斑先生」

「分かった。では自己紹介させてもらおう。諸君、私が今年の1年A組の担任を務める織斑千冬だ。私の役目はヒヨッコのお前達を、使える程度にする事だ。私の言う事には、『はい』か『了解』で答えろ。いいな?」

 

全く、あの織斑先生は人をなんと思っているんだか...

 

「「「「キャー!!!」」」

「千冬様よ!本物の千冬様よ!」

「あなたに憧れてここに来ました!北九州から!」

「あなたの為なら死ねます!」

 

「よく毎年これだけの馬鹿共が集まるものだな。私のクラスにだけ集中させているのか?」

 

「もっと叱って、罵ってー!!」

「でも時には優しくして~!」

「そしてつけあがらないように躾をして~!」

 

どうやらここには変態しかいないらしい。しかし、かなりさっきのはうるさかった。実際に織斑春十が耳を抑えているわけだし、ノイズキャンセリングを作っておいて良かった。本当にそう思う。

 

「時間がないので自己紹介を繰り上げて、もう1人の男子に自己紹介して貰おうか」

 

面倒くさい...が、やらなければいけないだろう。

 

「ハスラー・ノクティス。年は諸君と同じ15歳で、出身地はアメリカ。現在は国際企業連合機構『FROM』に所属で代表をしている。趣味はアセンブリングと読書。よろしく頼む。」

「企業代表!?」

「しかもかっこいい!」

「ハス×織斑それとも織斑×ハス!?」

「あぁー、薄い本が捗る!」

 

最後の2人は一体なんなんだ…。

まあいい。自分はやる事をやるだけだ。




どうでしたでしょうか?ACFFを中古ゲーム屋で見つけて購入してしまった結果こうなりました。ACFFのssってあんまり見ないんですよね。これを機にACFFに興味を持っていただけたらと思っております。アセンブルリクエスト募集中です!(多分ACLRくらいまでですw)感想欄まで!


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2話-アーティストの授業

さっさと書きます。


「ーこれによりISはアラスカ条約によって各国へ配布、管理されることになります。ー」

 

山田先生といったか。授業は非常に分かりやすい。はずだがー

 

「うーん...」

 

織斑春十もとい愚兄はどうやら授業についていけてない様子。本当に大丈夫か?

 

「ここまでで分からないところはありますかー?」

「先生...」

「なんですか織斑君?」

「あのー...何もわかりません!」

 

ガターン!

...案の定だったか。あいつ入学前に渡された教本ちゃんと読んだのか?

 

「おい、織斑...」

「はっ、ハイ」

「入学前に渡された教本、読んだのだろうな?」

「えーっと...古い電話帳と間違えて捨ててしまいました...」

「馬鹿者!『必読』とあっただろう!だからお前はー」

 

長くなりそうだ...

 

「なっなら、あいつはどうなんだ!」

 

おい、どうして自分まで巻き込まれねばならんのだ!?

 

「ノクティス。貴様はどうなんだ?」

「あんなもの何だって言うんです。あくまでも基本的なことしか書いていないのに読む必要はあるんですか?まあ、必読とあったので流し読みはしましたが」

 

ん? まずい!思っていたことを言ってしまった!?こうなりゃどうとでもなれ!

 

「ほう...なら貴様はは内容を理解できていると言うのだな?」

「理解して当たり前のことだと自分は考えますが」

 

ー沈黙。体感時間はおよそ1分。実際には多分10秒程だろう。そしてー

 

「...ならいい。すまなかったな」

 

やっと解放された...つらい。

おい織斑、自分をそんな化け物みたいに見るな。

 

キーンコーンカーンコーン

 

やっと終わりか。日直が号令をかけて自由時間に入る。

ん?ナンテコッタイ。愚兄がこっちにくるじゃないか!

 

「あんたが、俺と同じ男性操縦者か?俺は織斑春十。よろしく頼む!」

「ハスラー・ノクティスだ。よろしく」

「...で、いきなり悪いんだがハスラー、俺にISのことを教えて「無理だな」って何で!?」

「自分はやらなくてはならないことがある。以上」

 

話を切り上げないと、こいつは何をしでかすか分からん。さっさと作業に...ん?

 

「織斑の後ろの方、何か用か?」

「いや、春十を借りていっていいか?」

「関係ないのでご自由に」

 

あいつはたしかー掃除道具みたいな名前で、自分を愚兄と一緒にいじめていたようなーダメだ、思い出せん。まあでも、思い出せないってことはたいした奴じゃないだろう。作業再開。するとー

 

「ちょっと、よろしくて?」

 

よろしくない。全くもってよろしくない。のでノイズキャンセリングを起動し、一定周波数の音をシャットアウトする。

 

「ーー〜〜ッ!〜ーー〜〜〜ーーーッ!?」

 

うん、何も聞こえない。これで集中できる。

 

「ーー〜〜ッ!ーー〜〜ッ!?」

 

どうやらまだ諦めてないようーっと予鈴が鳴った。これで諦めてくれるだろう。

 

「ーー〜〜ー〜ッ!」

 

うん、諦めて帰ってくれた。こっちも授業の準備をしないといけない。

 

 

 

 

 

 

 

結局、愚兄と掃除道具?は遅刻して織斑先生に出席簿アタックを食らっていた。




ここまでです。次回クラス代表者選考となります。アセンブル募集中!


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3話-アーティストの宣戦布告

3話まできて思ったのですが、サブタイトルを「アーティストの〜」で縛ると早々にネタ切れしそうな気がする。


「それでは授業を始める。が、その前に諸君に決めてもらうことがある。」

 

授業開始早々、織斑先生はそんなことを言い出す。面倒事は御免なのだが...

 

「それは来月上旬に行われるクラス代表戦の出場者だ。選ばれた者はその後、一年間クラス代表者として活動してもらうことになる。自薦、他薦は問わない。誰かいるか?」

 

うん、やはり面倒事だ。自分としては面倒事には巻き込まれたくはない。誰かさっさと自薦してー

 

「はい!織斑君がいいと思います!」

「私も!」

「俺!?ちょ、ちょっと待ってくださいよ!」

「何だ織斑。貴様は他薦のため拒否権は無いぞ。」

 

うん、それでいい。これで何事も起こらなければ良いが。

 

「なら、俺はハスラーを推薦する!」

 

っと、どうやら巻き込まれてしまったらしい。相変わらず要らん事をしてくれる。他薦は拒否は出来ないし、どうするべきか...んん?

 

バンッ!!

「待ちなさい!そのような選出は私が認めません!クラス代表はイギリス代表候補生、このセシリア・オルコットがなるべきです!!」

 

どうやら面倒が省けそうだ。これは助かる。

 

「ましてや、なぜ男などがクラス代表に選ばれなければならないのですか!?恥を知りなさい!!」

 

んー?まずい。これはまずい。すごくまずい。自薦だけしてればいいのになにをしているんだ!?

 

「第一あなたのその態度は何なのですの!?この私を無視するなんて、どういう育ち方をしてきたのかしら?」

 

どういう訳か、彼女の怒りの矛先は自分に向けられたらしい。そういえば先程の休み時間に誰か来ていたな...

 

「何か言い返してみればどうなんです!?」

 

もう嫌だ。これだから女尊男卑主義者は嫌いなんだ。

 

「あー、オルコットとか言ったか?お前代表候補生なのだろう?お前の言葉がどれほどの価値を有するのか分かっていての発言か?」

「どう言う事です!?」

「うん、分かってないぽいな。いいか?お前はイギリスの代表候補生だ。そのため発言にはイギリスの力って物が少なからず存在している訳だ。これで分かったか?」

 

そう言うとオルコットの顔が青ざめる。奴さん、ようやく自分が何を言ったか分かったらしい。ISにおいて女尊男卑主義を振りかざす行為は、通常何らかのペナルティが発生してもおかしくはない。これで分からなきゃどうにもー

 

「ーですわ...」

「ん?」

「決闘ですわっ!!」

「はい!?」

 

おいおい、また面倒事が増えたじゃないか!?

 

「とにかく決闘ー「それまでにしておけ」織斑先生!?」

「『それまでにしておけ。』と言ったんだ。聞こえなかったか?」

「いっ、いえ!!聞こえております!!」

「ともかく貴様らそこまでだ。一週間後にアリーナを取っておく。決着はそこでつけろ。諸君、異論は無いな?」

「「「「はい、ありません。」」」」

 

全く、面倒事が重なりすぎる。

 

「それと織斑には日本政府から専用機が譲渡される」

「えっ!?専用機!?」

「いいなー!」

「えっと...どう言う事だ?」

「織斑、お前には数少ないISコアのうち日本政府から1つ、専用に送られると言う事だ」

 

どうやら愚兄は事の大きさを理解していないらしい。

 

「なら、差が少なくて良いですわ。そちらのあなたはどうなんですの?」

「『FROM』から支給されている」

「なら良いですわ。そしてハンデどうします?つけてあげても良いですのよ?」

「いらん。有って無いような物だ。逆にハンデつけてやろうか?」

 

そう言うと周りの生徒は一斉に笑い出す。なにかおかしな事でも言ったか?

 

「ノクティス君、それは...」

「男性が女性よりも強いって、いつの時代のことを言ってるのかな?」

「今じゃ男性が女性に戦争を仕掛けても、1週間持たないって言われてるけど?」

 

成る程。そう言う事か。はっきり言ってどうでもいい。

 

「そんなもの、男性操縦者が現れた時点で『女性は男性よりも強い』と言う事は破綻しているのだが?」

「そっ、それは...」

「自分にハンデは必要ない。いいな?」

 

一瞬で教室がお通夜状態になった。少し言い過ぎたか。

 

「織斑先生、授業を」

「っと、分かっている。諸君、授業を始める」

 

さて、どうなるやら。まあ機体の試運転には丁度いいか。彼奴らから各国の第3世代機の情報が欲しいとか言われているし、その情報集めにも良いだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そういえば、愚兄は空気だったな。




はい、3話でした。ある程度プロットは固まっているのですが、何処から終盤に入るか未定。そのうちACFFオンリーのssがかけたら良いなと思っております。
それにしても時間がない。


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4話-アーティストの部屋割り

4話です。今回のでヒロイン(予定)を出せたらいいなぁ。


「織斑君にノクティス君、ここに居ましたか」

 

そう言って、山田先生が教室に入ってくる。何か用だろうか?

 

「はい。これが今日から住んでもらう寮の部屋の鍵になります。無くさないでくださいね」

「ちょっと待ってください山田先生。1週間は自宅から通学するんじゃないんですか?」

 

確かにそうだ。こっちも学園から1週間はホテルから通うように言われていた。それなのに何故だ?

 

「えーっとですね...政府の方からセキュリティの問題で、初日から寮生活にしろと言う通達が有りまして...」

「でも生活用の荷物なんて何も持って「安心しろ」って千冬姉!?」

バシッ!!

「痛って!?」

「何度言わせればいいんだ。いい加減織斑先生と呼べ。それと安心しろ。お前の荷物は私が用意してきた」

 

話からみてどうやら自分は蚊帳の外らしい。それと、なんとなく残念なBGMが流れそうな気がする。

 

「なに、下着やシャツ、それと携帯の充電器があれば良いだろう」

 

うん、そうだと思った。それ見ろ、奴が絶望した顔をしている。こればっかりは奴に同情しかねない。そういえば自分の物は...?

 

「すみません山田先生。自分の方はどうなっています?」

「あ、はい。ノクティス君のは向こうの方に連絡したら送ってくださいました。ここにありますよ」

 

と言うと山田先生は廊下からかなり大きなキャリーバックを2つ程引っ張ってきた。おいおい、彼奴らどんだけ持ってきたんだ!?てか、自分の物じゃないキャリーバックは何なんだ?取り敢えず持ってきてくれた山田先生には感謝しかない。

 

「ありがとうございます。それともう一つ聞きたい事が」

「なんでしょう?」

「なぜ男性操縦者同士で部屋をまとめないのですか?」

「えっ?」

「いや、織斑が貰った部屋の鍵と、自分が貰った部屋の鍵の番号が違うのが気になりまして」

「あぁ、すみません。実は部屋割りの都合上、別々の部屋になってしまいました。それとお二人とも同居する人は女子なので気を付けてくださいね」

「わかりました。そう言う事でしたか」

 

何か裏がありそうな気がするが、まあいいか。

 

「織斑、そろそろ行かないと先生方の邪魔になる」

「へっ?ああ、うん、そうだな」

「では、失礼しました」

「あっ、それと言い忘れていましたが大浴場は男子は使用出来ないので、覚えておいてくださいね」

「え、なんでですか!?」

バキッ!!

「あうっ!?なんで叩くんだよ千冬姉!?」

「さっきも織斑先生と呼べと言っただろう。それと織斑、貴様は年頃の女子と風呂が入りたいのか?」

「いっいえ!入りたくないです」

 

おい、愚兄。それを言っては...

 

「ねぇ、今の聞いた?」

「うん、聞いた聞いた!」

「やっぱり織斑君は...!」

「今すぐ織斑君の今迄の交友関係を洗い出して!今すぐよ!」

「「「イエッサー!!」」」

 

言わんこっちゃない。自分はそんな気は微塵もないので、すぐさま後ずさる。

 

「ちょ、なんで後ずさるんたよ!?」

「自分にそんな気は微塵もないのでな。近づかないでくれ」

「ヒデェ!?」

 

このままでは拗れそうになるので退散しよう。そうしよう。それが一番いい。

 

「では、自分は部屋に行かせてもらいます」

「ちょ、待ってくれよ!!!」

「おい待て春十。私はそんな様に育てた覚えはないぞ。少し話をしなければならんようだな」

「えっ」

 

即座に離脱。どうやら愚兄には地獄が待っている。いい気味だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、彼奴ら何を持ってきたんだか。それもすぐに分かる。




出せなかった。と言う事でヒロイン(予定)の登場は次回に持ち越しです。今迄の話で『彼奴ら』と出てきていますが、これは『FROM』の研究者達です。彼らはハスラーよりかはマシですが立派な変態技術者です。多分そのうち出番が出てくるかと。


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5話-アーティストの同居人

5話です!5話!という事で今回はヒロイン(予定)が出てきます。そして『彼奴ら』が持ってきていたのは何だったのでしょうか?


ここか。自分の鍵番号と部屋番号が同じならここだろう。確か同居人は女子のはずー

 

「貴方、私の部屋の前で何してるの?」

 

...どうやらタイミングがいい。この人が同居人か?少し影があるな。

 

「すまない。自分の鍵番号と部屋番号が合っているか、確認していた。それと君が自分の同居人かな?」

「ここは私の部屋だし、貴方の鍵番号がここの部屋を指しているなら、そういうことじゃないの?」

「それもそうだな。入っても良いかい?」

「どうぞ」

 

もう一度部屋番号を確認して入室する。

 

「改めて自己紹介しよう。ハスラー・ノクティスだ。これからよろしく頼む」

「更識簪。よろしく」

「それで自分はどちらのベッドを使えばいい?」

「こっちは私が使っているし、窓際の方を使って」

「分かった」

 

しかし、何故に学園の寮はこんなにも高級ホテルの様なんだ?お偉いさんの考える事はよく分からん。ん?

 

「どうした?」

「いや、なんで貴方はキャリーバックを2つも持っているのか気になって...」

「彼奴らが勝手に用意したから、何が入っているのか自分にも分からないもんでね」

「ふーん。彼奴らって誰?」

「ウチの組織の連中。何しでかすか分からん」

 

実際ろくな事やってないからな、彼奴ら。さてと、話はここら辺にしてキャリーバックを開けるか。

 

「んん?」

「どうしたの?」

「...いや、何でもない」

 

彼奴ら1つ目は普通に生活に必要な物入れてきたが、2つ目に待機状態の機体と仕事の荷物入れてきやがった!!

 

「はぁ...」

「?」

 

何言っても始まらん。取り敢えず待機状態の機体と元々持ってきていたノートPCを接続する。まずは仕様確認しないといけない。

 

「彼奴ら、しっかりオーバーホールした上でなんか積ませてやがる...」

 

まさか少し前にサイコフレームのパクリで作ったニューロンフレームを、機体構造フレームに全面採用するとか予想もしなかったんだが!?

とにかく要望した仕上がりになっていて良かった...

まずは代表決定戦に使うアセンを決めなければ。

 

ー1時間後

 

面倒くさくなって、結局自分の最初に組んだアセンを採用する事にした。まあこの機体のNakedでRリーグ優勝したし、フルでOS組んで試験したから負ける事はないだろう。こっちに戻ってからも随分と操縦訓練したし。っと、なんだ?

 

「どうした?」

「...凄い」

「えっ?」

「凄い!!」

 

なんか更識さんがめっちゃエキサイトしているんだが!?

 

「なんで貴方はこんな事出来るの?」

「まあ、毎日やってたら誰だってこうなると思うが...」

「でも何でフルでOS組めるの?私なんてマルチロックオンのFCSが組めなくて、『打鉄弐式』が完成出来ないのに...」

 

ん!?この子、1人でIS作ってんの!?

 

「おいまさか君、1人でIS作ってるのか!?」

「うん...開発途中で凍結された私の専用機を引き取って自分で開発しているの...」

 

マジか。しかし何で1人で作っているんだ?

 

「なあ、いいか?」

「なに?」

「何で1人で作っているんだ?」

「それは...」

 

どうやらもう少しで地雷を踏み抜きそうな気がする。

 

「いや、話しにくいなら話さなくていい」

「ううん、聞いてくれる?」

 

そう言うと彼女は話し出す。

 

「私は日本でも有数の名家の生まれなの」

「...更識家か。たしか日本の防諜を担当していた筈だったな」

「知っていたの?」

「これでも企業代表だ。組織からも情報は来る」

「そう...話を続けてもいい?」

「すまない、話を折ってしまった。」

「いいよ。そして私にはひとつ上の姉がいるの」

「生徒会長さんか」

「うん。でもその人が家の長として『楯無』の名を継いだ時に、こう言われたの。 『全て私が行う。貴方は無能でいなさいな』 って。私はすごい悔しかった。」

「そうか...」

「そして、あの人は自由国籍を取得しロシア代表に就任。さらには1人で専用機を作りあげたの。」

「なるほど。それが君が1人で専用機を作っている理由か」

「うん。私は日本代表候補生に自分の力でなって、評価されて、専用機も作られる筈だった。でもそこにイレギュラーが現れたの。」

「織斑春十か」

「そう。イレギュラーの専用機開発の為に、私の専用機は開発途中で凍結されたの。これも悔しかった。だけどそれと同時にチャンスだと思ったの」

「...」

「ここで専用機を自分1人で作りあげれば、姉を見返せるって。でも現実はそんなに優しくなかった。その結果としてまだ『打鉄弐式』は完成していない」

 

そういう事か。確かに理解出来る。だがー

「ひとついいか?」

「なに...?」

「仮面ライダーシリーズは好きかい?」

「えっ、うん、好きだけど」

「なら分かる筈だ。ライダーはいつも孤独かい?」

「ううん、違う。いつも沢山の人と繋がっている」

「そう、いつも沢山の人と繋がっている。あとは分かるかい?」

「あっ!」

「そう、ヒーローでもライダーでも、他の人と繋がっている。彼らの強さはそこにあると自分は思う」

「うん」

「誰かと繋がりを持つ事で、その『思い』を形に出来る」

「うん!」

「そして、最後にひとつ」

「それは?」

「『人は1人では生きられない』という事だ」

「わかった!」

「なら、もう大丈夫だ。君の強さはそこにある」

「今迄断ってしまった人達も協力してくれるかな?」

「君の思いを全てはき出し、謝ればいい。きっと力になってくれるさ」

「うん!」

 

どうやら、溜まっていた思いが全部無くなったみたいだ。最初に会った時より随分すっきりした顔になった。

 

「それと...」

 

と言ってUSBを差し出す。

 

「それは?」

「自分からのプレゼントだ。大切にしてくれよ」

 

更識さんはPCにUSBを挿す。するとー

 

「これって...」

「そこから先は自分なりに作るといい」

「えぇ、ありがとう!」

 

さて、悩みも解決した事だし寝るか。

 

「ねえ、ノクティス君」

「どうした、更識さん?」

「更識だとあの人と被るから、簪って呼んでくれない?」

「なら自分もハスラーでいい」

「ふふっ、ありがとう、ハスラー。そしておやすみ」

「おやすみ、簪」

 

同居人とは随分仲良くなれた。これで大丈夫。さて、見据えるのはクラス代表決定戦だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結構、クサいセリフ言っていたな。かなり恥ずかしい。




という事でヒロインは簪でした。タグを増やさねば...そしてとんでもない物を持ってきてましたね。ニューロンフレームはナラティブを見て、使いたいと思いました。まあ、メインはACFFですけどね。結構話が飛躍し過ぎててやばい。


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6話-アーティストの機体

遂に、ハスラーの機体が明らかになります。


土曜日。クラス代表決定戦当日。まあクラス代表とか面倒なので、勝者の特権とやらで奴らどっちかをクラス代表にすればいい。

 

「今日だっけ?1組のクラス代表決定戦って」

「ああ、そうだ。といってもなるつもりは全くもってないのだがな」

「でも勝ってね。貴方の戦いを私は見たい」

「言うまでもない」

 

やはり誰かに激励されるというのは、嬉しい物だ。ましてや言われる相手が簪だと特に。

 

「では行って来る、簪」

「頑張ってね、ハスラー」

 

ー学園AアリーナBピット

 

遅いな。奴の専用機はまだなのか?

 

「織斑先生、織斑の専用機はまだ来ないのですか?」

「ああ、向こうからはもうすぐ着くとしか言われてない」

「いくらなんでも、遅過ぎませんかね」

「といわれても、私にはどうしようも出来ないのだがな」

「織斑先生!!」

「どうした、山田先生?」

「織斑君の専用機がようやく届きました!」

 

やっとか。全く、期日に余裕を持って納品するのが製造業の使命ではないのか?まあいい、自分は2・3試合目に出る筈、まだ休んでいられるー

 

「ノクティス」

「何でしょうか?」

「試合の準備は既に終わっているか?」

「どういう事でしょうか?」

「質問を質問で返すな。出れるかどうかを聞いている」

「そういう事ですか。つまり、自分を1試合目に持ってきてフォーマットとフィッティングを行うと?」

「そうだ。で、どうなんだ?」

「分かりました。出ましょう」

 

まさか繰り上げになるとは。面倒臭くなってきた。取り敢えず、フィールドへ降りよう。

 

「あれ?ノクティス君、展開しないのですか?」

「ええ、自分の機体は特殊なので」

 

カタパルトの先からは既に奴のISが見える。そのまま飛び降りてやろうか?

 

「なにやってるの!?」

「そのまま飛び降りたよ!?」

 

怪我する訳でもあるまい。ギャラリーがうるさ過ぎる。

 

「あら、生身で飛びたして来るなんて、降参でもしにきたのかしら?」

「馬鹿らしい。自分の機体は全身装甲なんでな。後でいちゃもんを付けられると面倒だからだ」

「全身装甲なんて古い物を使うなんて、どれだけISを舐めてますの!?」

「うるさい。始めるぞ」

 

さて、戦闘開始だ。

 

「『新月(にいづき)』、起動」

 

ーアセン展開開始

HEAD:H05-HORNET

CORE:CR-C804/UL

ARMS:YA10-LORIS

LEGS:CR-LH89F

BOOSTER:B07-GULL2

FCS:MF03-VOLUTE2

GENERATOR:USUSAMA

RADIATOR:MOKUREN

INSIDE:CR-I79DD

EXTENSION:ANOKU

BACK UNIT R:WB01M-NYMPHE

BACK UNIT L:MAGORAGA

ARM UNIT R:WR07M-PIXIE3

ARM UNIT L:WL-MOONLIGHT

HANGER UNIT R:CR-WH01HP

HANGER UNIT L:

アセン展開完了ー

 

『さあ、始めようか。戦いってヤツを』




はい、6話でした。ハスラーの機体、『新月』は多分シリーズ3までなら再現出来る筈です。実際にこのアセンでACFFのRリーグはクリアしました。継戦能力皆無なんでかなり鬼畜です。皆さんも参考程度に。実際にやって勝てないようでも私に責任はありませんw


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7話-アーティストの戦闘

7話です。ハスラーはセシリアに勝てるのか!?(決着はついている様な戦いですが何か?)


『さあ、始めようか。戦いってヤツを』

 

と言うと、OBで一気に彼我の距離を詰める。奴の武装は狙撃銃だ。距離を詰めれば使えない。そのままレーザーブレード(WL-MOONLIGHT)で切断する。

 

「なっ、なんですの!?」

『なにって、これが俺の戦いだけど?』

 

右腕のマシンガン(WR07M-PIXIE3)をそのまま連射。流石に腐っても代表候補生か。すぐさま離脱にかかろうとするがそうはさせない。エクステンション(ANOKU)で急旋回し、BULの5連装超小型ミサイル(MAGORAGA)を発射しつつ、裏側に回りこもうとする相手に追従。っと、

 

「いきなさい!ブルー・ティアーズ!!」

 

ここでBT兵器か。面倒だが...

 

「甘い!」

 

死角にしか回り込まないようでは予測が簡単になる。よって、自分の死角全てに左腕のレーザーブレードを振れば...

 

ビシュッ!ドーン!

 

「なっ、私のブルー・ティアーズが...」

 

すぐに堕とせる。そのままBUの両ミサイルを発射。11発のミサイル(WB01M-NYMPHEとMAGORAGA)がアリーナに飛び交い...

 

ズドーン!!!!

 

双方の間で爆発。炸薬の化学反応で煙幕が発生する。その間にインサイドのデコイ(CR-I79DD)を射出、ECMを使用し機体位置をさらに上空へ変更。そうすると...

 

「そこですわ!堕ちなさい!!」

 

案の定デコイは機能したらしい。まさかここまで上手く行くとは。

 

「ええっ!?いない!?」

「どこに行ったの!?」

「消えた!?いなくなっちゃった!」

 

おいおい、観客は見えてるだろ...って、ECMがアクティブステルスになってる。また彼奴らいじりやがったな!?

 

「一体どこへ...?」

 

どうやら奴は気付いていないらしい。上空から一気に急降下爆撃をしてみるか。

 

「上!?」

『やっと気付いたか?』

 

11発連射したミサイルと共に垂直降下を開始。OB起動。レーザーブレード最大展開。

 

「っ、インターセプター!!」

 

まだ武器があったのか!完全に近接戦闘の雰囲気だが...

 

『わざわざ近接戦する必要はないね』

 

そう、こちらには近接戦闘に移る必要は皆無。なのでレーザーブレードを格納し、マシンガンで攻撃。

 

「くっ!」

『まだまだ甘いな。そんなので俺に勝てるとでも?』

「...そうですわね。ですけど、一度始まったからには引く訳にはいきませんわ!」

『へぇ、いい目になったね』

「これで最後ですわ!」

『良いだろう。付き合ってやる!』

 

格納したレーザーブレードをもう一度展開。OBチャージ、完了。OB開始!

 

『行くぞぉぉぉぉ!!』

「はあぁぁぁぁぁ!!」

 

 

 

 

 

 

 

【ブルー・ティアーズ、SEエンプティ。よって新月の勝利です!!】

 

ワアアァァァァァァァ!!!!!

 

ふぅ、終わった。一戦やるだけでこんなに疲れるとは。

取り敢えず機体を解除する。ん?

「何の様だ?」

「いえ、この前の謝罪と今回の試合についての...」

「へぇ、で?」

「あの...本当にごめんなさい!!」

「自分が何やったか理解したんだ」

「えぇ...私は...」

「そこまで」

「へ?」

「自分が何やったか、どんな過ちを犯したか。そんなのは関係ない。自分の行動に謝罪できるならそれでいい。自分達はまだ子供だ。間違えたならそれを謝罪し、次に活かせばいい。分かったか?」

「はいっ!!ありがとうございました!!」

 

うん、世界からはまた1人、女尊男卑主義者がいなくなった。良い事だ。...そういえばー

 

「オルコットさん?」

「はい?」

「機体の方は大丈夫なのか?」

「ええ、本国から丁度予備パーツが届いていたので」

「なら良かった」

 

本当に良かった。これで予備パーツなくて試合出来ないとかだったら、完全に過労死するとこだった。次の試合は3試合目だ。

 

 

 

 

 

 

 

愚兄の機体は情報からはブレオンらしい。引き撃ちで攻略してやろうか。




7話でした。綺麗なジャイアンならぬ、綺麗なセシリアさんになりました。実際この機体で戦うの、めっちゃ面倒です。何回挫折しかけた事か...

そういえば今日はクリスマスですね。自分はずっと家に居ましたw毎年毎年クリぼっちです。


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8話-アーティストの感性

ほいっと8話。この週末旅行に行ってました。寒かった。それとこの小説、いつの間にかUA1000超えてたんですね。先程知りました。


第二試合。愚兄vsオルコットである。情報によれば愚兄のISはブレオンらしいしオルコットは代表候補生なので、順当に行けばオルコットの勝ちである。がー

 

『ブルー・ティアーズSEエンプティ。よって白式の勝利です!!』

 

どうやら厄介な相手になりそうだ。

 

 

ー学園AアリーナBピット

 

間も無く第三試合、新月vs白式が始まる。今回の勝ち筋は、『いかに相手の距離に持ち込まないか』だろう。これに尽きる。

先程の試合から見て、白式は単一能力を持っている。しかも織斑先生の現役時代の物と同じ【零落白夜】とはな...

どうやら奴のISは誰か(多分天災)が一つ噛んでいる。かと言って、【零落白夜】は殆ど『脅威にはならない』。どうせならデータを採っとけば彼奴らも喜ぶだろうー

 

「ハスラー君」

「あっ、はい。どうかされましたか、山田先生?」

「もうすぐ時間なので。準備は大丈夫ですか?」

「いつでも大丈夫です」

「分かりました」

 

山田先生に言われて時間が来た事に気付いた。思考の海に沈み続けるのも良くないな。

 

「時間です。フィールドへ出てください」

「了解しました」

「ハスラー君」

「何でしょうか?」

「健闘を祈ります」

「ありがとうございます。では」

 

「ハスラー・ノクティス。『新月』、出る!」

 

 

ー学園Aアリーナ、バトルフィールド

 

こっちの方が先に出て来たらしい。少ししたら奴が出て来た。今回の戦闘は確実に主導権を握らなければー

 

「なあ、少しいいか?」

「何だ」

 

奴から個別通信が入る。一体、試合前に何の用だ?すると

 

「お前、もしかして俺の弟じゃないのか?」

「なぜそう思った?」

「お前の雰囲気が一夏に似ていたからだ」

 

まさかそんな事で気づくとはな...

 

「それと俺の第六感だ」

 

どうやら奴に確信はないらしい。なら...

 

「そうだと言ったらどうすると?」

「!?お前本当にー」

「何を考えているかは知らないが、俺は織斑一夏ではない。まあ、一夏に会った事はあるが」

「なに!?」

 

何を驚いているんだか。一夏本人だから当たり前だ。

 

「あいつは言っていたよ。『誰も俺を助けてくれなかった。双子の兄からは虐められて、姉は自分の意見を言うだけで無関心。周りの人間は兄に便乗して俺を虐めていた』ってね」

「違う!」

「何が違うんだい?」

「俺は一夏を虐めてなんかいない!」

「でも受ける本人がそう言ってたら、それは立派な虐めだが?」

「あいつは...」

 

まだ言うか。いい加減にしてほしい。

 

『第三試合を始めます。両者、位置についてください』

 

「話はそこまでだ。さっさと決着をつけよう」

「おい待てよ!」

「何だ。騒々しい」

「お前は、今一夏がどこにいるのか知っているのか!?」

「そうだが?だからどうした」

「俺が勝ったら、それを教えてもらうぞ!」

「それでどうするつもりだ?」

「あいつを...俺は取り戻す!!」

 

だとさ。本人は助けて欲しくないのだが。

 

『試合開始!』




それとお気に入りにしてくれた方、ありがとうございます!期待に添えれるように頑張らないと...


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