青き薔薇とハーメルンの笛を (ライト・リターナ)
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始まり
プロローグ
今回、BanG Dream!の作品を執筆することとなりました。
初投稿故に、煩い文もあると思いますが、最後まで読んでいただけると幸いです。
それではどうぞ
『青き薔薇とハーメルンの笛を』
──────何時からを踏み間違えたのだろうか
──────幼い頃から「嘘吐き『ハーメルン』」と呼ばれた。
─────嘘を吐いて《ハーメルンの笛を吹いて》生きてきた。
──そう生きていくはずだった。
────彼女達に会うまでは。
俺の名前は、齋藤 和也(さいとうかずや)。
元々は女子校だったが、去年から、共学校となった羽丘学園に入学した高校2年。
去年までは、当たり前の日常を過ごしてきた。
そう。『音楽』というものに惹かれてしまうまでは。
「かーずやっ!一緒に帰ろ?」
そう声をかけてきたのは、今井リサ。俺の幼馴染であり、俺の事を、「嘘吐き『ハーメルン』」と呼ぶことがない人の1人。
「ふざけんな。なんで俺がお前と帰らなきゃならなi...」
「そっかー、残念だなー。Roselia、また新曲作ったのになー。残念だなー(チラッ」
「.....分かった。行こう。」
そう。俺はあいつの、いや、あいつ『ら』の音楽に惹かれてしまった。新曲が出る度にいつも聞いている。嘘吐き『ハーメルン』とはよく言われたものだ。
「やったー!今日、これから、Roseliaのバンド練あるから来て?最近全然来てなかったでしょ!あこすごい喜ぶよー!」
リサはRoseliaでベースを弾いている。ちなみに、Roseliaというのは、リサが所属しているバンドの事である。
「...うるさい。新曲を聞かせろ。つーか、あこ関係ないだろ。そうすれば、俺を『さっさと』帰らせてくれんだろ。」
そう。俺は嘘をまた吐いた。そんなことない。
俺は、もっとあそこにいたい。俺は『あの場所』好きだ。
────なんて、言えたらいいのにな。
「...うん。わかった。じゃあ、みんなに連絡入れておくね。」
リサの表情が曇る。俺はまた、幼馴染を傷つけた。
わかっているのに、なのに、何故、俺は言えない。
本心を。そして、罪のひとつも感じることも無く────
「わかった。」
と呟いた。
「ふふっ、和也。あなたが来るなんて珍しいわね。」
「新曲できたんだろ。早く聞かせてくれ。」
「ええ。そうだろうと思ったわ。」
もう1人の幼馴染。湊友希那。高校2年。俺と同じ羽丘学園に通っている。俺の事を「嘘吐き『ハーメルン』」と呼ばないもう1人の人物。
『孤高の歌姫』なんて、呼ばれてたが、実際、歌は上手い。
────早く、聞きたい。
「かずにぃー!あこ、寂しかったんだよ?全然来てくれないからー。」
こいつは宇田川あこ。中学三年。Roseliaでは、ドラムを叩いている。受験生なのにRoseliaに入ってる。受験大丈夫なのか。おい。だが、そんなことはどうでもいいのだ。やけに懐かれてる。だいぶ辛い。女子なんて、リサと友希那しか絡んだこと無かったからな。
「はいはい。ごめんなー。」
「かずにぃ、スルーした!酷いよー!!あこ、もっと話したい!」
「あとでなー。(よしよし)」
「えへへー///」
適当にいなしておけばいいだろう。と思ってこれをしてみたら落ち着いたから、あこがぐずりだしたらこうすればいいのだと思ってた。しかし、何故かこれをやると、リサが────
「むぅー...............................」
と、嫉妬の目で見る。何故だ。理解ができない。
「あはは...とりあえず、あこちゃん落ち着こうね?」
こいつは白金燐子。高校2年。Roseliaではキーボードを弾いている。花咲川女子学園で、紗夜と同じクラス。あこと仲が良かったらしく、NFO?とかいうゲームで知りあったらしい。MMORPG?というのかよく分からないが、俺はああ言うのは苦手だ。RPGなら、ド〇クエや、F〇が好きだ。というか、ハマってる。
「そんな事よりも、早く練習しましょう。新曲も出来たばかりですし、時間はあるわけではありませんから。」
氷川紗夜。高校2年。Roseliaでは、ギターを弾いている。燐子と同じクラスで、花咲川女子学園の風紀委員をしてるらしい。正直言って、俺は1番苦手だ。こういうタイプの性格はあまり合わない。
「えぇ、そうね。行きましょう。」
友希那がそう言って、「Circle」のドアを開ける。
サークルとはRoseliaがよく使っているライブハウス。
Roseliaだけではなく、他のバンドも使っている。
受付には、月島まりなという、女性がいる。
いつもRoseliaが世話になっているが、初めてここに来た時は、この人一人でよくこのライブハウスが回るな。と、ふと思ってしまった。
「あら!友希那ちゃん!それに、今日は和也くんもいるんだね?しかし、予約よりもだいぶ早いね!」
「すいません。早く練習したいので。部屋はもう空いてますか?」
「そう言うと思って空けてあるよ!はい!これ鍵ね!」
この人すごいな。改めてそう思った。
「ありがとうございます。じゃあ、みんな行くわよ。」
「「「「うんっ!(はい!)(はいっ!)(はーい!)」」」」
結束力がある。いいバンドだ。お前もそう思わないか?
────。
「「「「「...............(ジー)」」」」」
何故か、Roseliaのメンバーは俺の事を見つめる。
なにか俺についているのだろうか。
あまりにも見つめるもんだから、俺は呆気に取られてしまった。
「...........え?」
「いや、え?じゃないでしょ!そこは、おうっ!とか言わないのー?」
「齋藤さん。あなたもメンバーです。もっと自覚を持ってください。」
おい待て、いつからメンバーになっt
「そうだよーっ!かずにぃ、Roseliaのメンバーじゃないの?(ウルウル)」
いや、そうじゃない。いつから、俺はメンb
「齋藤さん...Roseliaにいてくれた方が...私、嬉しいです...」
燐子、ありがとう。でもな、俺h
「和也、今日からあなたはRoseliaのメンバーよ。いい?」
「.................おう。」
もうどうにでもなれ。
「さて、みんな行くわよ」
「「「「うんっ!(はい!)(はいっ!)(はーい!)」」」」
「.....おう。」
待ち焦がれた。早く聞かせてくれ。お前達が紡ぐ圧倒的な音楽を。
和也。待たせたわね。聞いてちょうだい。
私達、Roseliaの新曲を。
その曲の名は────────────────
『BLACK SHOUT』
その時間は僅か数分の出来事のはずなのに
その時間は1時間、いや、もっとあったように感じた。
俺が、惹かれた音楽。圧倒的な音楽。
そう。その音楽こそが────────────────
いかがでしたか?
すごい低クオリティだと思いますが、自分なりに努力して執筆していこうと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!
是非、評価の方お待ちしております!
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LOUDER編
ハーメルンの笛は憎しみを吹く
ここから、LOUDER編に入っていきます。
オリジナルストーリーとは言ってはありますが
本編の方をベースにオリジナルストーリーを絡ませながら、執筆していきます。
前置きはこの辺りにして、本編へ、どうぞ。
『ハーメルンの笛は憎しみを吹く』
BLACK SHOUT
日本語訳すると、黒き咆哮になるのか。
友希那もよく考えたものだな。
結局、5時から始まった練習は7時頃に終わった。
せっかくだから、俺も片付けを手伝うことにした。
あいつらのためじゃない。俺も『一応』メンバーになってしまったからな。
しかし、このアンプ?だっけか。重すぎるだろ。
紗夜のやつよく持てるな。おい。
「ふぅー!今日もお疲れ様ー!今日も頑張ったねー♪特に最後にやったBLACK SHOUT!今までで1番上手くできたんじゃない?」
「確かにそうだな。俺が一番最初に聞いた時よりも格段にレベルが上がっている。」
俺が本心を言うなんて珍しいと思うか?
こういうのは褒めるようにしてる。
...褒めてるのか?これ。
「だよね、だよねっ!あこも上手く叩けたなって思ってたんだ!ねー!りんりん!」
「う、うん...あこちゃん.....すごく、よかったよ.....」
「えへへ〜。りんりんのキーボードも、かっこよく決まってたよ!」
「うん...ありがとう...!」
このふたりは仲いいな。喧嘩することなんて果たしてあるのだろうか。
羨ましい限りだ。俺もこんな友達が『いたら』良かったのにな。
「うんうん!今日のアタシ達、いい感じにまとまってきてるよね!次のライブもあるし、この調子で────」
こんな話をしてたら、絶対にあいつらが突っかかってくるな────
「この程度で満足されては困るわ。改善点はまだまだあるんだから。」
「そうね。紗夜の言う通りだわ。」
ほら出た、完璧天才少女2人組。
「ちょっとちよっとー、二人ともー。ここはみんなの成長を称えあってみんなで頑張ろー!おーっ!!.........みたいな流れでしょ?」
「.....リサとは若干方向は違うが、俺もそう思う。音楽というのは、結束力があってこそバンドというのが成り立つ.......んじゃないかと思ってる。」
実際、そうだ。スポーツも音楽も会社も。結束力というのがなければ一つにはまとまって行かない。流石にこの17年間何もしないで生きてきた訳では無いからな。
「何度も言ってるわよね?私達は遊びでバンドをやってるんじゃないの。」
「そうだとしても、日々の成長を確認するのは大事ってこと!」
「あこもそう思う.....思います!」
「俺もそう思う。それはとても大事な事だ。」
あことリサが言ってるのは何ら間違ってない。むしろ当たってる。
それが、バンドをやる上でのモチベーションとなるからな。
俺はモチベーションを保つのは、どんな事よりも大切な事だと思ってる。
「そう。それじゃあ、次のライブに向けてなんだけど」
「「「華麗にスルーされた(な)(ね)」」」
友希那、少しはみんなの話を聞いてやれよ。
「時間を考えて、私たちがやれる曲は3曲くらいね。何かやりたい曲はある?」
「はいはーい!あこはもう一曲新曲がやりたいです!」
「新曲...?」
まじか、BLACK SHOUTに続く新曲か。確かにいい案だと思う。
でも、時間あるのか。
「へぇ、いいんじゃない?最近はオリジナル曲でもBLACK SHOUTくらいしかなかったし、それ以外はカバーだし。なんか作ってもいいんじゃない?」
「ライブまであと2週間だってわかってるの?今から新曲を用意するなんて無理があるわよ。」
今回は紗夜の意見には同意だ。
「でもでも、いっぱいいっぱ〜い練習すれば、ライブまでには間に合うと思います!」
「たとえ、新曲が用意できたとしてもそれから練習となると、厳しいわね。中途半端なものは演奏できない。わかってるわよね?」
紗夜が言ってることは正しい。しかし、これではあこが────
「うー.........でも.......!」
「あ、あこちゃん.....落ち着いて.......」
流石にあこが可哀想になってきてしまった。
「紗夜、あこが頑張って意見を出したんだ。それを全部踏みにじるのは少し違うんじゃないか?それなら、あこの意見も取り入れつつ、違う案にするのはどうだ?」
「ですが...!私達は───」
「和也も、紗夜も少し落ち着いて!ね?」
しまった、冷静になっていたつもりだったが、つい頭に血が上ってしまった。
「そろそろ、スタジオを出る時間になるわね。新曲をやるかは置いといて、各自、明日の練習までに、セットリストを考えてくること。和也ももちろん考えてくるのよ?いいわね?」
「おい待て、なんで俺が考えr」
「あなたはRoseliaのメンバーよね?」
そうだった。完全に忘れてた。つーか俺まで考えるのかよ。
勘弁してくれよ。友希那。
「わかったよ...」
「「はーい!」」
「は...はい...」
「わかりました。」
そう言ってスタジオを出た。散々な目にあったが、『悪くない』1日だったな。
.......なんで俺は、少し安堵を覚えてるんだろうか。
まあどうでもいい。さっさと家に帰ってセトリ考えて寝るか。
──────────────────────
──和也の部屋──
あこが、一方的に意見を押さえつけられてるのを見て少し昔を、思い出してしまった。
懐かしく、憎たらしい記憶。かつて、俺が、「嘘吐き『ハーメルン』」と呼ばれることになった記憶。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「お前はなんで嘘を吐く!!!!親の言うことが聞けないのか!!!!」
「あなたをそんなふうに育てた覚えは無いわ!!!!」
黙れ。
「お前は俺達の子供じゃない!!」
黙れよ。
「そんなんだから、────ちゃんが────」
「だまれって言ってんだろうがああああああああぁぁぁ!!!!!」
そういい、俺は自らの手で両親を殺した。
────を殺したのは俺じゃない。
俺をそういう風に育てたお前らが悪いんだ。
あ、そうか。もう、「嘘吐き『ハーメルン』」としか生きられないのなら────────
俺は、嘘吐き『ハーメルン』として生きていこう。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
思い出したくもない記憶だ。
さっさとセトリ考えて寝よう。
適当に最初は魂のルフランで、次にETERNAL BLAZE、最後にBLACK SHOUTでいいだろうな。
よし寝るか.......
prprprprprprpr
ん...?友希那?どうしたんだ...ま、いいか出てやるか。
「もしもし。友希那か?どうした?」
「和也、夜遅くにごめんなさい。少しセットリストの事で悩んでて...少し、いいかしら?」
そんなことか。珍しいな。友希那が考え込むなんて。
「いいぞ。何があった?」
「実は、あこが、新曲をやりたいって言ってたじゃない?それで、セットリストを考えている最中に、この曲がでてきたの。あなたもリサも知ってる曲。データ、送るから聞いて欲しいの。私は、この曲を最後に持っていきたいって考えてる。」
俺もリサも友希那も知ってる曲...?
まさか、あいつ────
「...............お前...!この曲をやるつもりなのか...!」
「.........この曲を聞いた瞬間、これしか思いつかなかったのよ...分かっているわ...今の私にこの歌を歌う資格はない事は...」
この曲を聞くのは何年、いや十何年振りか。
「とりあえず、みんなに聞いて見ないとわかんないだろ。とりあえず明日はその曲のサンプルをもってこい。」
「えぇ...わかったわ...」
しかし、友希那、この曲をどこで...?
まだあの曲を持っていたのか...?
今日はつくづく、嫌な記憶しか蘇ってこないな────
俺も少しセトリ、見直すか。
確かあの曲の名前は────
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
───友希那の部屋───
「ふぅ、セットリスト、か。」
ラストに盛り上がる曲を持ってくるとしたら、最初の曲はやはり、魂のルフランかしら。
押し入れに前にやった時のスコアがあるはず。
どこにあったかしら。
「確かこの辺りに...あら?どうして、カセットテープと...CD?なんでこんな所にあるのかしら。」
この字は.........もしかして、お父さんの?
何かの拍子に、紛れ込んだのかしら。
確認の為にも、聞いてみよう。
♪♪♪~~~~~
この曲は...!お父さんの...!
激しいシャウト.....なに、この心が揺さぶられる感覚は...!
それにこの声...すごく楽しそうな歌声...
この曲から、音楽への純粋な情熱が伝わってくる...!
リサと和也の3人で聞いて、憧れだったこの曲...!
私も歌ってみたい...!でも.....
今の私に、この歌を歌う資格があるのかしら...
LOUDER編の第1話、いかがだったでしょうか?
今回は和也の過去も少し明らかになりましたね!
伏字の部分は誰なんでしょうか??
ちなみに主の推しはリサ姉ですw(聞いてない)
皆さん、是非考察してみてくださいね!
評価、感想の方お待ちしております!
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ハーメルンの笛は怒りを吹く
イベントストーリーで言うところの1話にあたりますね!
ここからオリジナルストーリーいれていきますよ!
友希那が下した決断とはどうなるのか.....
それでは本編へどうぞ!
『ハーメルンの笛は怒りを吹く』
───翌日 Circle 第3スタジオ───
「よーし!全員揃ったところで!それじゃあ、セットリストについて話合おっか!みんなが考えてきてくれたセットリストをまとめるとー.....1、2曲目は魂のルフラン、BLACK SHOUTの満場一致で決まり、だね♪」
まあそうだろうとは思った。問題の3曲目は...
「ええ、賛成よ。3曲目は...このまま勢いに乗っていくか、緩急をつけるべきか、考えどころね。」
俺なら、3曲目は...
友希那が、あの曲を聞かせなければ、あのままのセットリストだったろうに。
「あこはこのままバーン!っていきたいです!」
「アタシもあこに賛成!今回は全曲アゲて行きたいっ!」
「盛り上がりも大事だけど、ずっと同じテンションの曲では、単調に聞こえてしまう可能性もあるわ。」
確かにそうだ。しかし、
その懸念も全部消える事だろうに。
「.......っ(ラストの曲は、昨日聴いたお父さんの、
友希那、やっぱり昨日のことをは..言わないのか...
「うーん、紗夜の言うことも一理あるなぁ〜...」
「.........くっ.....」
「.....?(友希那さんと和也さんの様子...少しおかしい気がする...どうしたんだろう?)」
「でさ、友希那と和也はどう思う?」
「「え?」」
「え?って...聞いてなかったのー?ラストの曲だよー。ラストの曲ー。友希那と和也は何がいいと思う?」
「それはな.....」
これは友希那から言わないとダメな気がした。
「.........ちょっとみんなに聴いて欲しい曲があるの。」
「友希那...お前...!」
いいのか...!今はまだ...!
「へ?聴いて欲しいって...?」
♪♪♪~~~~~
「うわぁ.....!」
「(この曲...!)」
「(す、すごい.....!かっこいい.......!もし、友希那さんが.....この曲を歌ったら.......)」
「この曲は...!(聞いてるだけで、胸がギュッと締め付けられる。激しくて、だけど繊細で.....こんなにドキドキするこの曲.....まさか.....!)」
「友希那...」
お前、本当に大丈夫なのか...?
またあの時のようになってしまうなら.....
俺は.....
「...ごい。すごい、すごいっ.....すっご〜い!カッコいい!超カッコいいですっ!!ね!りんりん!」
「う、うん...すごく.....素敵な曲.....!」
「あこ、この曲ライブで演奏してみたい!お客さんもぜ〜ったい、わーって盛り上がるよ!」
「うん、すごくいいと思う...!」
「友希那...和也...この曲は...」
「「.............」」
(ダメよ。今まだ歌ってはいけない。)
「たしかにこの曲はかっこいいと思うけれど.....一体、この曲は誰が歌っているのかしら...?」
「それは.....」
友希那.....お前、本当は...
「ねぇ、友希那、もしかしてこの曲って────」
「リサ!それ以上は言う────────」
「────いえ。やっぱりこの曲は今のレベルには見合わない。」
友希那、お前なんで、そんなに寂しそうな目をするんだよ...歌いたいなら歌えよ...!なんで、そんな言い方になるんだよ...!
「えっ.....!?」
「友希那...!お前な...!!」
「ごめんなさい、余計なことに時間を取らせてしまったわね。今の曲は忘れて、セットリストを考え直しましょう。」
「かっこいい曲だと思ったのになあ...」
「友希那...和也...やっぱりさっきの曲は...」
ここは、友希那と俺とで話し合うしかないか
「すまない。俺と友希那と2人で話合わせてくれ」
「えっ...!和也...?」
「.....わかりました。早めに終わらせてください。」
「わかってる。」
友希那、お前、本当は歌いたいんじゃないのか...?
───Circle前 カフェテリア───
「...友希那」
「...何かしら。」
「なんで、なんであんな言い方をした。」
「.......言葉の通りよ。私たちのレベルに見合ってない。それだけ────」
だったら...!
「だったら...!なんで、そんな目を、寂しそうな目をすんだよ!!!歌いたいなら歌えよ!!お前が俺らが憧れだったこの曲を!!友希那の親父さんは、そんな事言ったのか!!お前らが下手だなんて言ったのか!!レベルが低いなんて言ったのか!!
「やっと...!やっと言ってくれた...!!和也だってそうじゃない!!いつも、いつも本心なんて言わない!!嘘吐き『笛を吹いてる』なのがバレバレなのよ!!私たちが見抜けないとでも思ってたの?!ふざけないで!!!バカにしないで!!!私にだって覚悟が、プライドがあるの!
「友希那...お前.....」
初めて、俺に『嘘吐き』って言った。
そして、友希那を────泣かせた。
「和也!友希那!遅いから心配したんだよー!どうした.....の?友希那、なんで泣いてるの?和也、何、したの?」
そして、俺はまた『笛を吹く』────
「.....『何もしてない。俺はただ、友希那が、あんな言い方をしたのが許せなかっただけだ。』」
違う。昔のようにまた3人で
「和也.......」
「すまない。今日は、もう帰らせてもらう。金なら置いていく。あと、
「和也...!今...!」
「...........................!!和也っ!!!待って!!行かないで!!!やだ!!!お願い!!
幼馴染を泣かせるくらいなら────
俺は────────────
赤く染まる夕焼け空に二人の少女の泣き声が響く。
そして、暗い部屋の中で、1人の少年が────
今回は幼馴染組のあだ名が出てきましたね!!
結構話がぶっ飛んでてわからない部分も多いかもしれません!
しかし!この先を読んでいけば分かる内容なので、是非とも最新話をお楽しみに!
和也がこれから下す決断にも注目です!
次回「歌う資格」
どうぞお楽しみに!!
感想、評価の方お待ちしております!!
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歌う資格
イベントストーリーで言うところの第2話ですね!
ゲームの方と同じ題名なので、ストーリーを熟読した方なら、あー!あのストーリーか!となるかもしれませんね( *˙ω˙*)و グッ!
今回もガンガンオリジナルストーリー入れて行きます!
それと、今回から、恋愛要素も入れて行きたいと思います!
続けて、~~sideというのもいれて行くことにしました!誰が、どういうふうに思っているのか、というのも、わかりやすくなったと思うと思います!
それでは、本編の方をどうぞ!
『歌う資格』
───帰り道 駅前───
あこ&燐子side
「ゆきなさんがさっき聞かせてくれた曲、カッコよかったな〜!でも...」
「今の私たちには見合わない曲だ、って.....言っていたね.....一体、友希那さんに、何があったんだろう...?和也さんもすぐ帰っちゃったよね...?」
「うん.....でも、頑張って練習すればできるようになるんじゃないかな。あこ、あの曲に見合う演奏ができるように頑張りたい!そして、かずにぃにも聞かせてビックリさせるんだ~!」
「そうだね。わたしも、同じ気持ち...」
そうすれば...和也さん(かずにぃ)...戻ってきてくれるよね...?
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
あれ...?あの二人組もしかして...!
「ねぇ、りんりん!あそこにいるの、友希那さんとリサ姉、だよね?もう一度、友希那さんにお願いしてみようよ!」
「あ、あこちゃん.....!待って...!」
今の友希那さんと今井さんに、この話をしていいのかな...?
「友希那さーん!!リサ姉!」
大声で走りながら、先にいるリサと友希那の方に声をかけに行った。
───帰り道 駅前───
友希那&リサside
後ろの方からなにか、聞き覚えがある声がする。
リサも友希那もすぐに気づいた。
「この声って...」
「.......あこ?一体どうしたの?」
まさか、さっきの曲の話かしら.....いづれは話さなくてはならないのかもしれないけど...今はまだ...
「はあっ、はあっ.....追いついた.....あ、あのっ!さっき聞かせてくれた曲.....あこ、演奏したいですっ!」
やはり、嫌な予感が当たってしまった。
「えっ.....?」
「あの曲、すっごくカッコいいって思ったんですっ!ライブで演奏したら絶対にすっごく盛り上がります!」
わかっている。そんな事は私にだって彼にだってわかってる。けれど────
「あの曲は.......」
「はあ、はあ.......!あこちゃん、早い.....!」
遅れて燐子も来た。本当にあの曲をやりたいのね...
「りんりんっ!りんりんも、あの曲演奏したいよね?」
「う、うん.......わたしもあの曲、演奏したいです.....どなたの曲なのかは分からないですけど.....きっと.......」
私だって、あの曲を演奏したい.....!でも私には...───
「きっと、友希那さんの歌声に合う、素敵な曲だと思いました.....!」
「私の、歌声に.....?」
そんな事ある訳無い。私の歌声なんか、あの頃のお父さんのように純粋で綺麗な歌声なんかじゃ────
「わたし、友希那さんの歌声が好きです.....!繊細で、なおかつ力強くて.....時には音楽を求めすぎるあまり、まるで恋焦がれてるかのような焦燥感を感じる.....そんな歌声をしています。先ほどの曲を聴いた時.....友希那さんの歌声を初めて聞いた時のような感覚に陥りました...きっと...あの人も...──────────────────...!」
「.........っ」
そんな事、ある訳ない。だって、私は彼を───
私の
だから、
全部全部、私のせいなのよ.......
「だから.....その......友希那さんにあの曲を歌って欲しい.....そう思います.....」
「...............っ」
私は────どうすればいいの。
ねぇ、教えてよ────────
「友希那...」
「あの曲を演奏する技術が足りないなら、あこもりんりんももっともっと頑張ります!だから.....!!」
言わないとダメよね────
もう────
「.......私の歌声は、そんなに純粋で綺麗なものでは無いわ。」
「「えっ.....?!」」
これでいいのよ。これで。そうすれば────
「.....友希那?それって────」
「私は.....今の私には、あの曲を歌う資格も.....
だって、私は、かずくんを.....また、傷つけてしまった...
私が────な彼を、傷つけてしまった...
あの
「友希那.......さん.....?」
「.......ごめんなさい。あなた達の熱意は受け取ったわ。ありがとう。この件に関しては、もう少し考えさせて。」
ごめんなさい。あこ。燐子。本当にごめんなさい.....
「あこ、待ってます!待ってますから!」
「.....................っ!」
その言葉を聞いて私は帰り道の方へ走っていった。
ただ、逃げているだけ。目の前の現実から。
逃げてしまっている。嫌な事全てから。
「友希那っ!!.......ゴメン、二人共。友希那の様子、見てくるね!」
まさか友希那.......いや、この事は後で聞こう。今は早く追いかけないと...!
───帰り道 住宅街───
「友希那.....一体どうしたの?
「リサ...あなただって、もう気づいているでしょう。あの曲が...私たちの
そんな、当たり前の事を聞いてどうするの...?
そんなの────────
「.......決まってるじゃん.....だって、あたし達、
それなのに────なんで、そんなに悲しげなの?
なんでなの?友希那?
「あれは、インディーズ時代の曲。つまり───」
「まだ、友希那のお父さんが本当にやりたい音楽をやっていた頃の曲...」
「えぇ、そうよ。あの頃のお父さんの音楽への純粋な情熱.....それを今の私が歌っていいはずがない。だって、私は────」
彼を、和也を、傷つけてしまったから...
「ううん、いいよ。それ以上言わなくて。分かってるから。友希那の事も、和也のことも。」
「ほんと、幼馴染には叶わないわね...」
「そりゃそうだよ!何年一緒にいると思ってんのー?だからね、アタシは、あこや燐子とか紗夜がどんなことを言おうとも、友希那が出した結論を大切にしたいって思う。.....3人にはナイショだけどね?」
「リサ.....」
リサがいてくれて、本当によかった。
多分、リサがいなかったら、私はきっと、今頃は────
...いや、余計な事は考えない方がいいかもしれない。
「アタシも、友希那の答え、待ってるから。ゆっくり考えて。ただ.....友希那が真剣に悩んで向き合おうとしているその気持ち。それは、誰よりも音楽に対して純粋で、綺麗だってこと。絶対に、忘れないで。それに、そんな状態で和也が戻ってきても、また怒られるよ?」
「向き合う、気持ち.....」
私も、彼と向き合えてたら...こんな事には...ならなかったのかもしれない...私が、彼に寄り添っていてあげれば...彼はああならなかったのかもしれない...
あの時、燐子が言ってた最後の言葉...
和也さんも友希那さんの歌声、好きなはずです.....!
それが本当だって言うのなら────────
私は、彼に寄り添っていいの?
私は、彼の隣を歩いていいの?
私は、彼の事を────────
教えてよ...かずくん...この気持ちは、なんなの?
銀髪の少女は月に向かって、弱々しく、そう呟いた。
さあ、ベタな恋愛要素を入れてきましたね...!
この話、実はここまで持ってくるのにどうやって持ってこようか苦戦ししてしまい、少し、文の流れに合わない部分も出て、読みにくいかもしれません。本当に申し訳ございませんm(_ _)m
ですが、個人的にはいい締め方が出来たかな!と思っております。
さて、今更ですが、主人公の齋藤 和也の声優のイメージは杉山紀彰さんとしております。
有名どころで行くと、Fateシリーズの衛宮士郎役の方ですね!
もしかしたら、バトルシーンも...?出てくるかもしれませんね!
さあ次回予告です。
自分の気持ちに気づき始めた友希那。
その時、友希那の父親が、友希那にアドバイスを?!
そして、和也とRoseliaの運命とはいかに!
次回!『未熟なままでも』
お楽しみにー!
感想、評価の方お待ちしております!
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未熟なままでも
イベントストーリーで言うところの第3話に当たりますね!
さあ、今回はイケメンオヤジ筆頭(個人的見解)の湊友希那のお父さんが出てきますね!
個人的な声優のイメージは、森久保祥太郎さんなんですが、皆さんはどのような声優の方をイメージされますか?
是非とも、感想欄の方にお書き下さい!
それでは、本編へどうぞ
『未熟なままでも』
───宇田川家 リビング───
あこ&燐子side
「歌う資格がないってどういうことなんだろう.....?それならどうして、あこ達に聞かせてくれたのかなあ?」
あの様子だと、リサ姉も、かずにぃも関係あるのかな?でもたしか、友希那さんとリサ姉とかずにぃは幼馴染のはず...もしかして、なにか関係あるの?
「ん〜〜〜〜!!!考えてもわかんない!りんりんにチャットしてみよう!」
──────────────────────
「りんり〜ん!今日の友希那さん、なんだかヘンだったよね?」
『そうだよね。今日聴かせてくれた曲について思い悩んでいるようだったけど...それに...和也さんと今井さんにも何か関係してるのかも...聞く資格もないって言ってたし...。』
「歌う資格がないってどういうことなんだろう?友希那さんは、あんなに歌が上手なのに。」
『友希那さんの言っている資格、ってきっと、上手い下手とか、そういう次元じゃないと思うんだ。』
「それじゃあどういうこと?」
きっと...きっとそれは────
『気持ちのこと、なんじゃないかな。あの曲...多分、友希那さんにとって、大切な曲なんだとおもう。だから.....もしかすると、歌うこと自体に、とても大きな
和也さんと、今井さんにも当てはまることがあるかもしれない。多分、この曲を歌うかどうかは、あの3人にかかってるのかもしれない。
「
あこには、難しいことよくわからない...けど.....
手を差し伸べたり、助けたりすることは出来るはず...
「あこ達に、何か出来ることはないかな?」
それが、できたら、多分解決してる問題なのかもしれない。でもこれは、他人が言って変わる問題でもない。今の私たちにできること。それは────
『.......歯がゆいけど、今は...見守ることしか出来ない。友希那さんを信じて、待ってみよう。ね?あこちゃん。』
そうだよね...りんりんの言う通りだ!
あとは、友希那さん達が決めるしかないんだよね!
大丈夫!!友希那さんとリサ姉とかずにぃは超超超カッコイイから!すぐに戻ってくる!
「.....うん!そうだね!わかった!夜遅くまでごめんねりんりんっ!おやすみなさい!」
『おやすみ...あこちゃん...。』
今は、友希那さんと今井さんと和也さん。あなた達を信じることしか出来ません。
だからお願いします。
元気に、戻ってきてください。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
───氷川家 紗夜の部屋───
「.....1曲目と2曲目を入れ替えて.....つなぎのアレンジはこうやって.......ダメね。3曲目をどの曲にしたとしても、いいアプローチができない。」
もし、もし叶うことなら────
「.......湊さんが聴かせてくれた
「演奏するにあたっての技術が足りないなら、そのレベルに達するまで練習するだけのこと.......一体、湊さんは何を気にしているの.....?」
わからない。あんないい曲があるというのに。最後に持ってくるなら最高の曲があるというのに。何故、あの曲を歌わないのか。
齋藤さんが、途中で帰ったことが関係があるとするならば.....それと、あの今井さんの表情.....
「.......確実に、あの3人が鍵を握ってるのね。でも、あの様子を見る限り、私たちが介入していい問題ではない。」
それなら、私達はどうすればいいの.....?
もう時間は無いのよ?湊さん.......
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
───湊家 友希那の部屋───
友希那side
「.......っ!」
きっと、友希那さんの歌声に合う、素敵な曲だと思いました.....!!
わたし、友希那さんの歌声が好きです.....!繊細で、なおかつ力強くて.....時には音楽を求めすぎるあまり、まるで恋焦がれてるかのような焦燥感を感じる.....そんな歌声をしています。
「.....あの曲.....もう一度聞いてみよう。」
.....お父さん.....お父さんは一体、どんな思いを込めて
.....和也.....私は、もう一度、あなたと、リサと3人でまた
友希那?少しいいかな?
「.....お父さん?」
そうやって入ってきたのはお父さん。
私の部屋なんて、あんまり入ってこないのに。
多分ここに来た理由はきっと────
「お前の部屋から懐かしい曲が聴こえてきて、つい、な。もう十年以上前の曲じゃないか。今頃引っ張り出してどうした?」
決まってる。そんなこと。私は────
「.......この曲を歌いたいと思ったの。でも.....私には.......」
「それなら歌えばいい。何をためらっているんだ?」
「この曲から感じる音楽への純粋な情熱.....それを私の歌声に乗せて歌える自信がなくて.......それに.....」
彼に────和也に、この想いを届けたい。
「それなら、その想いを乗せて歌えばいいさ。」
「え?でも.....」
「それが今のお前の、この曲と音楽...それから和也君に対する思いなんだろう。だったら、それを歌えばいいのさ。」
えっ?!なんで和也の事を?!
「なんで和也のことを知ってるの?!」
私は身を乗り出して聞いた。
「彼、久しぶりに家に顔を出してくれたと思ったら、とても深刻な表情をしていたから、聞いてみたら、『娘さんを...ゆきちゃんを...傷つけてごめんなさい...』って言われてね。何事かと思ったよ。和也君、今、部屋で寝込んでるらしい。明日、学校も休むつもりでいるらしい。『友希那とリサに合わせる顔がない』って。」
そんな.......和也が.......
「うぅ.......かずやっ.......ひっく.......かずくん.....」
「友希那、お前が泣いてどうする。お前は、彼に、その思いを届けるんだろ?それなのに、泣いてたらどうする。彼に届きはしないぞ。どんな思いを抱えたっていい。
でも、私は────
「私が未熟でも歌っていいの...?」
「完成されていなきゃ演奏できない音楽なんてこの世のどこにも存在しないさ。ただ.....お前がそれほどまでに技術や精神的な未完成さを思い悩んでいるとしても────────
その思いはとても純粋で素晴らしいものだと思うぞ
「...............!!」
その言葉は...!!
友希那が真剣に悩んで向き合おうとしているその気持ち。それは、誰よりも音楽に対して純粋で、綺麗だってこと。絶対に、忘れないで。
リサが言っていたことと同じ...
「.......長く喋りすぎてしまったな、それじゃあ行くよ。あと、和也君の事も、しっかりケリつけるんだぞ。」
「.......リサに電話してみようかしら。」
「もしもし、リサ?私よ。」
『うん?どーしたの?お父さんの曲のこと、やっぱり不安?』
「いいえ、もう大丈夫。.....今さっき、お父さんにあなたに言われたことと同じことを...言われたわ。」
『えっ.....?』
「私が音楽を思う気持ちは純粋なものだ...とね。ありがとう。リサ。」
そして、和也に対する気持ちも────
『うん。アタシは友希那を見守るって決めたんだから。これくらいなんでもないよ。この先だって...幼馴染が道に迷った時は、アタシが助けたい。幼馴染ってそういうもんじゃん?』
「.....えぇ、そうね。それじゃあ次は───────」
『...そうだね。助けないとね。かーくん。』
「...えぇ、それじゃあ今日はもう寝るわね。
ありがとうリサ。おやすみなさい。」
『おやすみ、友希那。』
かずくんが言ってたこと。お父さんが思ってたことと変わらなかった。
歌いたいなら歌えよ!!お前が俺らが憧れだったこの曲を!!友希那の親父さんは、そんな事言ったのか!!お前らが下手だなんて言ったのか!!レベルが低いなんて言ったのか!!
かずくん...かずくん────────
うわああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁ!!
さあ今回はいつもよりも少しボリュームアップしました!
というのも、LOUDERの章でこの話が一番好きなんですよね。
まじで、お父さんイケメンすぎワロタって感じですね。
さて、今回は評価をつけてくださった4名にこの場をもって
感謝を申し上げたいと思います!
せっけん様
咲菜様
紗井斗様
トゥーの様
本当にありがとうございます!
さて次回予告と行きましょうか!
Roseliaのメンバーを招集した友希那
メンバーに自分の想いと、自分たちの過去を伝えると...?
引きこもり気味だった、和也が幼馴染の為にとうとう動き出す!
次回!「湊友希那の決意と答え」
感想、評価をお待ちしております!!
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和也の過去と決意
え?5話はどこいったんだって?
えっあっその...ごめんなさああああああいい!!!!
いや、この話を書かないと話が合わなくなってくるし和也の出番もそろそろ出してあげないと怒られそうだし(言い訳乙)
今回は少し短くなっていますが、和也の過去と今後の決意について書いていきます!
暗い部屋の中でうずくまる和也。
その部屋の中で見た夢は和也を変えるのか...?
明かされる和也の過去!そして決意!!
それでは本編へどうぞ!
『和也の過去と決意』
────俺は
────────また間違えた
────────────幼馴染を傷つけて
────────────────そして
────そこから逃げるように
────出ていった。
────────────────ゆきちゃん
────────────────リーちゃん
───────────────────────
『かずくん!リサ!みつけたぞー!』
ここは────
夢?なのか────
『ゆきちゃんはやいよー!』
『ゆきなー!こないでー!』
そこにいたのは────
幼い頃の────
俺と友希那とリサだった────────
『かずくん、つーかまえたー!』
『ゆきちゃん、はやいよー。』
『かずくんがおそいのがわるいのー!』
俺が────
大好きだった日常────────
そしてもう────
得られることの無い日常────
『リサもつかまえるつもりだったのにー』
『へへーん!わたしはつかまえられないもんね!』
あぁ────
そうだ────────
捕まった人はいつも────
『かずくんっ!まけたからー、
『やったー!かずくんのうたすき!!』
そうか────
LOUDERか────
『ええー!はずかしいけど、うたうよー。』
『わーい!じゃあ、おんがくかけるね!』
♪♪♪────────────────
────いつの間にか歌っていた
────あぁそうか
────俺は
『かずくんやっぱりうまい!』
『ゆきなー、まけてられないねー!』
『わたし、まけてない!わたしのほうがうまい!』
『まけないぞー!
────────そうだった
────音楽、大好きだったんだ。
────音楽は俺の全てだった
────────今も昔も変わらない
────俺は好きなんだ。音楽が────
『じゃあ!ゆきな!かーくん!おおきくなったら、3人で────────』
『さんせーい!じゃあ、わたしうたう!』
『じゃあ、おれは────────』
────えっ?
────今なんて────
そうか────────────
俺、約束すら────────
守れてなかったのか────
なら俺ができることは────────
あいつらとの約束を守ることだ────
───────────────────────
───齋藤家 和也の部屋───
「.........ひどい夢だ。」
和也が視線を送った先────
そこにあったのは────
埃かぶった紫のギターと────
「LOUDER」と書かれた黄ばんだスコア────
「...............幼馴染の俺ができること」
それは────────
あの想い出の曲に────────
「もう一度────命を吹き込むこと。」
そうだ────────
この夢は────────
「酷くなんかない────」
これからやろうとすることも────
俺がやろうと決めたことは────
「『嘘』なんかじゃない」
俺はもう一度ギターとスコアを手に取った。
もう弾くことは無い。あるわけない。
そう思っていた。
だけど現実っていうのは残酷で。
俺にもう一度突きつけてくる。
このまま『笛を吹き続けるのか』
それとも『笛を折るのか』
俺は────────────────
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
───翌日───
俺は学校を休んだ。
だが、1日寝込むわけじゃない。
俺はギターとスコアを持って────
Circleへと向かった────
ゆきちゃんとリーちゃんに────
いや違うな────────────
そこには驚いた表情をしたまりなさんがいた。
「あれ、和也君?!学校はどうしたの?それに、この間、ゆきなちゃんとリサちゃん、泣いてたよ?何かあったの?」
「ご心配をおかけして申し訳ないです。大丈夫です。こっち側の問題なのでお気になさらずに。今日は学校休んだんです。あいつらとの────」
約束を守る為に。
「そっか.....詳しいことはよく分からないけど、頑張れ!」
ほんと、まりなさんはいい人だ。
こんな人が姉とかにいたらシスコンになってそうだな。俺。
「ありがとうございます。ちなみに、スタジオ、空いてますか?」
「うん!空いてるよ!今は、3人くらいしか入れない狭い部屋しかないけど大丈夫?」
「問題ありません。あと、エフェクター借りてもいいですか?あと、スタンドマイクも。」
「うん!もちろんだよ!それじゃあ、これ鍵ね!」
何故か、久しぶりにRoseliaの練習に行った日を思い出した。
────それじゃあ、みんな行くわよ。
──────────うん!はい!えぇ!はい!
────────────行くか。
「おう。」
そういい、スタジオのドアを開いた。
そのドアは────────
あいつらにまた会えるようにと願うために────
開いた扉なのかもしれない。
「行こうぜ。相棒。」
さぁ、面白くなってきましたね!
和也の過去明かされましたね...!
ちなみに、Fateシリーズを見たことある人なら分かったかも?知れませんが、UBWでアーチャーと戦った時に言ったセリフの
「この夢は...間違いなんかじゃない!」がオマージュされたセリフを入れてみました!
わかる人にはわかったんじゃないかって思います!
さて!今回も評価を付けて頂いた方を紹介したいと思います!
ユダキ様
たんき様
羽乃 秦御様
この場をお借りして御礼申し上げたいと思います。本当にありがとうございます!!
そしてなんと.....赤評価を頂きました!!
\パン/ヨッシャwwwキタァァァァァァァアアアアアwwwwwwwwwww(高い声で)ウワヤッタァァァァァァアアアアアア
皆様のこのような評価が私のモチベーションとなっています!
朝見たらこんな事になっていてさすがにびっくりしましたw
本当に皆さん、ありがとうございます!
初投稿の小説がまさかここまでにはなるとは思って無かったですw
今後とも、感想、評価の方をお願いします!
あと、誤字の方ありましたら感想の方にお願い致します!
次回はちゃんとLOUDER編の第5話書きます!
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友希那の覚悟と答え
イベントストーリーで言うところの、第4、5話にあたります!
少しボリュームが大きくて読みづらいかもしれませんが、是非ともお読み下さい!
あと、LOUDERはデュエット曲という設定で行きます!
友希那が出した覚悟と答えはRoseliaをどう動かすのか...。
そして、和也は友希那とリサの約束を守るために再び立ち上がる。
その行動は、幼い頃の思い出を再び蘇らせるきっかけになるのか...。
それでは本編へ!どうぞ!!
『友希那の覚悟と答え』
───翌日────
───放課後 商店街───
紗夜side
湊さんから、『みんなに話がある』って連絡が来たけど...昨日のことかしら...
齋藤さんとも全く連絡が取れないし...
もしかして、何かあったとか...?
「...こうして考えていても、湊さんに聞いてみないとわからないわね。」
早く行きましょうか。
───Circle 第3スタジオ───
あこside
「ねぇねぇ、りんりん!今の所どうだった?」
「走りがちだったから...少し抑えた方がいい...かも...」
「わかった!それじゃあ.....こんな感じでどう?」
「うん...さっきよりも良くなってる.....」
「やったー!今度は一緒に合わせてみようよ!」
「わかった...!」
あの曲を弾くためにも上手くなって、かずにぃと友希那さんに認めてもらうんだ!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
───Circle───
紗夜side
少し早めにだけど着いたわね...
あれ...?もう第3スタジオが開いてる...?
「お疲れ様です。まりなさん。もう、第3スタジオは開いているんですか?」
「お疲れ様!紗夜ちゃん!うん!30分くらい前かな?あこちゃんと燐子ちゃんが入っていったよ!」
「そうですか。ありがとうございます。」
珍しいわね...もしかして、あの曲を本気でやるつもりなの...?
「.......え?」
第2スタジオ...異常な時間借りてる...
このスタジオ、狭いからあまり人気はないのだけれど借りてる人はあまり見た事ないわね...
それにこのギターの音...そしてこの声.....
「すごく...上手い.....私も負けてられない...!」
そう胸に秘め、紗夜は第3スタジオへと足を運んだ。
その第2スタジオに、和也がいることも知らずに。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
───Circle 第3スタジオ───
紗夜side
扉を開けると、そこにはさっきのふたりがいた。
「宇田川さんに白金さん。今日は早いんですね。」
「あっ!紗夜さん!お疲れ様ですっ!」
「お疲れ様...です...」
「もう練習していたの?」
「はいっ!ライブまで時間もないし、いてもたってもいられなくって!それに...昨日聞かせてもらった曲のことが気になっちゃって!」
やはり、そうだったんですか...となると、今日、湊さんが私たちを集めた理由は────
「おっす、おはよ〜。アタシ達が最後かー。」
「あっ、友希那さんにリサ姉!」
「突然呼び出して、ごめんなさい。今日は改めて、みんなに話しておきたいことがあるの。先日、みんなに聞いてもらったあの曲...LOUDERという曲名なんだけど────あの曲は、私の父の曲なの。」
湊さんの、お父様の曲...?!
「えぇ〜っ?!」
「友希那さんの.......お父さんの曲.......?」
そうだったのですか、だから、あなたはためらっていたのですか...
「あの曲を久しぶりに聴いた時、私はこの曲をまた、歌いたいと思った。だけど.....今の私に、あの曲を歌う資格があるのかわからなかった。少なくとも資格がある、と胸を張っては言えないと思ったの。あの曲が持ってる、音楽への純粋な情熱を今の私では歌いきれないと、そう思ったのよ。」
そういうことだったのですか...
でも、また、歌いたい?とはどういうことなんでしょうか.....?
「曲がレベルに見合ってない、って.....そういう事だったんですね...」
これで全て辻褄が合う。しかし、齋藤さんとの関係が全くもってわからない...
一体どういうことなんでしょうか...?
「だけど、あの曲と向き合いたいという気持ちは本物だと.....それも音楽への情熱なんだと.....それに気付かせてくれた人がいた。」
「友希那...!」
「.......そういう事情があったんですね」
今はこの言葉しか出なかった。
「もし.....もし機会を貰えるなら私は、あの曲を歌いたい。お父さんの残したあの曲に、
私たちの.......想い出の.....曲...?
「ライブまで日がない上に、私情で申し訳ないと思ってる。でも、私は...」
でも、この曲を歌うにあたってそれだけの覚悟が湊さんにはある。それなら私が言うことは────
「ダメだなんて言ってないです。ただ.....少し、驚いてしまっただけです。」
「あこは大大だ〜い、さんせーですっ!」
「わ、わたしも...みんなであの曲が...やりたいです...」
「だってさ、友希那?」
湊さん、とても驚いた表情。無理だ、とでも思っていたんですかね。でも────
「みんな...」
「あの曲が演奏できるの嬉しいなぁ〜!頑張らなくっちゃ!」
「やるからには全力でやらねば、湊さんにも、湊さんのお父様にも失礼よ。これから本番まで練習の時間を増やして完成させるわよ!」
そう。これしかない。やるべき事は。
「もっちろん!あこだって、やる気満々なんですからねっ!りんりん練習始めよう!」
「う、うん...!」
「良かったね、友希那。」
「ええ...みんな、ありがとう。」
その一言から、練習が始まった。
その音を隣の部屋からただ1人聞いている人がいた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
───Circle 第2スタジオ───
和也side
「友希那...やればできんじゃねぇか...でもよ...」
あの曲はデュエット...もう1人は誰がやるんだ...?
リサ...?いや、あいつは確かに歌は歌えるけど、ベースのブランクがありすぎる。ダメだ。1番現実的なのは紗夜。だが、あいつのギターの質が落ちたら、全体的な音質が落ちる。燐子も、あこも、まだ歌う事には慣れてないはず...
そっか────────
神様は素直じゃねぇなあ────
「俺が行けばいいんだろ。待ってろ。みんな。」
そう言い、ギターをしまい、家に帰った。
明日は流石に学校に行こう。
ただ、リサと友希那達には悟られないようにしなきゃな。ごめんな。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
───一週間後───
───Circle 第3スタジオ───
友希那side
かずくん...学校には来ている...けれど...全然話してくれない...やっぱり、嫌いになっちゃったの...?
嫌だよ.......
「.......っ!」
「友希那、大丈夫...?体調悪いなら帰っても──」
「帰らないわ...ライブまで時間も残り少ないのよ!こんな所で倒れる訳には行かないのよ!!」
「友希那.......」
かずくん.......お願い.....帰ってきてよ.....かずくん.....
「.......今の湊さんは、何かを探してる、いや、何かを求めている。違いますか?」
なんで────
わかるの────
「えっ.......?」
「友希那、やっぱり...」
「.........っ!」
耐えられなくなった私は────
飛び出して行った────
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
───Circle前 カフェテリア───
リサside
友希那が飛び出して行った原因。
体調が優れない理由。それはきっと────
「.........っ!」
「かーくんでしょ?」
「.....リサにはバレていると思ってたわ.......かずくん、全然話してくれない.....笑ってもくれない.........
やっぱり、そうだよね...
そうだと思ったよ。
「.........あたしも怖いんだ。」
「リサ.....?」
「かーくんが、どこか行っちゃうんじゃないか、って。あたしを置いて、消えちゃうんじゃないかって...だからね、アタシはあの時約束したの────
「.......でも、やってくれない...ギターすら...マイクすら...あの曲すら歌ってくれない.......」
だから救うんだよ────
「.......思い出させよ?私たちの歌で。部屋にうずくまってる、和也に向けて!」
それが私たちにしかできないこと。
きっと、その時は────
「.......ええ、そうね、また、3人で歌うものね。」
「そそっ!じゃあ戻ろ?みんなきっと心配してるよ!」
「ええ。戻ましょう。ありがとうリサ。」
「どういたしまして♪」
これが、私にしかできないこと。幼馴染としての、私ができること。
その様子を建物の壁でひっそりと聞いて微笑む人物。それは────
「やっぱり、俺らはどこに行っても幼馴染なんだな。今行くぞ。ゆきちゃん。リーちゃん。」
和也だった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
───Circle 第3スタジオ───
友希那side
和也の為に頑張る.....そう。それがわたしにしか出来ないこと。
「リサ、少し遅れてる。もっとテンポ上げて」
「オッケー!」
「あこは逆にリズムが走りすぎてるわ。もっと皆の音を聴いてあわせて。」
「はいっ!」
「燐子はラストのサビをもっと盛り上げて。今の感じだとまだまだ盛り上がりが足りないわ。」
「は、はい.....」
1番の懸念────
それは、分かってはいたことだけど────
「紗夜.....やっぱり、歌いながらだときついかしら...?ギターのパフォーマンスが落ちるようであれば、他のみんなに分担するわよ。」
「いえ...もう少し頑張りま────」
その時に、開くはずがないドアが開いて────
「その必要は無いぜ。紗夜。」
えっ.....?!!そんな.....なんで.......
「「「齋藤さん?!(和也さん?!)(かずにぃ?!)」」」
そこには────────────
売ったはずのギターと────────
捨てられたはずのスコアを持った────────
かずくんがいた────────────
「かー.....くん...!かーくん、かーくん!かーくんんんんんんん!!!!」
リサは抱きついて行った。
「待たせたね、
「かーくん...かーくん...かーくぅん.......」
「そんなに泣くなって。リサらしくないぞ?」
「だって!!またどこかに行っちゃうかと思ったあ!!」
リサが泣いていた────
何故だろう────
私も涙が出てきた────
もらい泣き?いや違う────
これは嬉しいんだ────────
そして、私に向いて微笑みながら──────────
私はこれまでにないくらい泣いて、全力で抱きついた。
バカかずくん────────────
ごめんな、ゆきちゃん────────────
寂しかった───────
ごめんな────────
もうどこにも行かないで────────
行かない────────
1人にしないで────────
しない────────
孤高の歌姫なんて言わせないで────────
言わせない────────
もう一度、一緒に歌ってくれるの?────
その為に俺は戻ってきた────────
かずくん────────────
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
───Circle 第3スタジオ───
和也side
「.....やっぱり、LOUDERでそこにつまづいたんだな。」
「.....ええ。紗夜のパフォーマンスを落とす訳には行かない。けど、これはデュエット曲。だから────」
「なら俺が歌えばいいじゃねぇか。」
その為に俺はここに来た。
「「「「.......え?」」」」
「.....なんで驚いてんだ?」
「いやいやいや!!かずにぃ、歌えるの?!というか、ギター弾けるの?!」
まあそりゃそうか。当然の反応だよな。
「一応な。つーか、それなら、リサ達に聞けば分かるだろ。」
「今井さん、友希那さん。和也さんは...」
「はっきり言って、和也の歌のうまさなら、私と同格だわ。」
「うん〜。それは冗談抜きでね〜。」
「「「えぇ〜〜?!!!」」」
「ギターの腕も紗夜までとはいかないけど、そこらの人よりは上手いわ。」
「齋藤さんって、本当はすごい人だったんですね...」
「まぁな。つーか、一回合わさせてくれ。それで、友希那がダメだっつーなら────────」
「いや、歌ってもらうわ」
「友希那.....いいのか.....?」
「もう...迷わないわ。」
「.....それでこそ、俺が知ってる、ゆきちゃんだ。」
「その立ち姿、懐かしいわね。」
「そーゆーもんか?」
「えぇ。」
この感じ。久しぶりね。かずくん────────
あぁ、そうだな────────
久しぶりだからって手加減しないわよ────
かかってこい────────
LOUDER────────────
いやー、戻ってきましたね!!和也!!
しかも、歌の腕前は友希那レベル、ギターの腕前は大体紗夜レベルと...なかなかに、やばいですね!
正直今回はめっちゃ時間かけました!
まさかの5000字超え!いやー、疲れましたねw
今回はまじで、自己満レベルで色々と詰め込みました!
少し長かったので読むの大変だったとおもいますが、
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!
それでは次回予告!
和也が戻って、完全復活したRoselia!
ライブ本番、Roseliaと『ハーメルン』が奏でる音楽は、一体何を生み出すのか...
次回「Roseliaとハーメルン」
次もよろしく!!
感想、評価、誤字訂正の方、ジャンジャンお願いします!!
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Roseliaとハーメルン
イベントストーリーで言うところのエンディングの部分になります!
やっとLOUDER編も完結しますね。
ちゃんとこうやって続けられたのも皆様の応援のおかげですm(_ _)m
前回で出したいものはだし尽くしたけど、フルスロットルで行きますぜ!
それでは!本編に行ってみましょーか!
『Roseliaとハーメルン』
───ライブ本番───
───会場 楽屋1───
和也side
とうとう────
「.......この日がやってきたか...」
この衣装、友希那のお父さんに着てほしいって言われた時はびっくりしたな。
少し、丈が長かったから調整したけど、まさか...友希那の父さんがLOUDERを
友希那達の衣装と少し似ている。髪飾りは白とグレー。あと、なんか羽みたいなのいっぱい付いてる。
服は白とグレーを半分半分にしたもの。
あと、胸元のリボン────この色は...インディゴ?なのか。色の種類とかは、俺にはよく分からない。
そして────────友希那の父さんに託されたこの銀のネックレス。
そのモチーフは────────────
「『薔薇』と『笛』って.......偶然にも程があるでしょ.....」
薔薇は、友希那達。
そして、この笛は────────────
『ハーメルン』である、この俺か。
「皮肉ってんのか、応援してんのか、これじゃわかんないっすよ...オヤジさん...」
その隣には────────────
立てかけられた紫のギター────────
「今日はお前と俺の再出発の日。行こうぜ。相棒。」
そして────────────────
「.........見守ってろよ。」
テーブルの上にある黄ばんだスコア────
どれも大切な『想い出』。
「さて...そろそろ、友希那達も準備終わったろ。あいつらの楽屋、行くか。」
そういって、ギターとスコアを持って、楽屋を出た。
俺の全部を賭けてやる。友希那────────
だから────────────
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
───会場 楽屋2───
友希那side
もうすぐ、本番。今日は、お父さんだけじゃない。
インディーズ時代の人たちもみんな来るって言ってた。そりゃあそうよね。自分たちの曲が、自分の仲間の娘のバンドが歌うんだもの。見に来るに決まってる。
ただ────────
「もうすぐ本番だね!ん〜、たのしみだなぁ〜!りんりん、緊張してる?」
「うん.......少し.......でも、友希那さんのお父さんの曲を演奏できるの.....とっても楽しみ.....」
あこと燐子はいつも通りって感じかしら。
リサは────────
「.........っ」
緊張しているのかしら?リサらしくないわね。
「リサ姉も緊張?なんかカタイよ〜?」
「え?あれ、ホント?あはは、大丈夫大丈夫!」
そこに、紗夜が隣に来る。
「そろそろね。」
「ええ。」
お父さん、見ていて────────
もう私は────────
立ち止まらない────────
その時に、楽屋のドアが開いた。恐らく────
「よっ。緊張してんなー。リラックスしていこうぜ」
いつもとは違う、まるで、別世界から来た、と言われても騙されないくらいに変わった和也がそこにいた。
「「「「「かずくん?!(かーくん?!)(齋藤さん?!)(和也さん?!)(かずにぃ!)」」」」」
「和也、その衣装は────」
「友希那は分かるか。そうだよ。これは、友希那のお父さんが、初めてLOUDERを演奏した時に着てた衣装。俺に着てほしいって言われてね。」
そうだったの。でも、そのネックレス────
「かずにぃ!そのネックレスカッコイイっ!それは、かずにぃが自分で持ってるやつ?」
「これも、友希那の父さんから貰ったものだ。」
和也に、渡してたのね。けど、そのネックレスを渡したってことは────────
認めてくれたのね。かずくんのこと────
雑談をしていると、扉が開いて────
「Roseliaの皆さん、お願いします。」
とスタッフさんが言ってきた。
行かなくては。でも、その前に────
「んじゃ、俺は
「ええ。それじゃあ、みんな、行くわよ。」
「うん!はいっ!はい!はい!」
和也────────────
「おうっ!!」
大好き────────────
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
───ステージ───
「────2曲続けてお届けしました。聴いていただきありがとうございます。」
ここまで、お客さんがついてきてくれている。あとは、ラストの曲を残すのみ────
「次で、最後の曲になります。次の曲は.....私が一番尊敬する、ミュージシャンの曲をカバーしたものです。この曲はデュエットなので、実は1人、助っ人を呼んでいます。今日1夜限りのメンバーです。その名は────」
『Hameln』
「みなさん、こんにちは。Hamelnです。今回はRoseliaの助っ人としてやってきました。友希那さんが尊敬するミュージシャンの楽曲を共に歌うことが出来ること、『喜ばしく思います』。」
こっちを見ながら微笑んだ。そんなこと一つたりとも思ってないくせに。
「「それでは聞いてください───────」」
────────LOUDER
私が歌い続ける理由、それは────
大切なものと向き合う強さ.....それを手に入れるためのものなのかもしれない.....!
そして────────
いつか心の底から、音楽が、歌が大好きだと
言えるようになることが出来たら────
私は.....もっともっと、上手く歌える────
もっともっと、想いをのせて歌える────
もっともっと、あなたを────────
大好き、と────────────
だから、それまで────────────
待っていて────かずくん────
いつか、必ず────────
あなただけの歌姫になってみせる────
そのままライブは終わりを迎えた────
その時間は、友希那にとって────
永遠にも等しい時間だった────
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
───ライブ終了後───
───ステージ───
和也side
「すっごくすっっっご~く、楽しかったね!!お客さんも最高に盛り上がってたよ!」
「うん.....!」
「ね、ほんとに最高だったし、気持ちよかった!あんな一体感、今までで1番だったよね!」
「...........」
「どうしたの?紗夜?そんなに、自分の手をまじまじと見ちゃって。」
「.......いえ。なんだか、不思議なくらい、今日の演奏は私の体に馴染むものだったから.......」
「そうだな。俺も気持ちよく歌うことが出来た。あんな風に歌えたの、ほんとに久しぶりだ。昔を思い出したよ。.....なあ、そういえば、友希那はどこにいった?リーダーがいなくてどうすんだよ。」
「多分、楽屋じゃないかな?和也、呼んできてくれる?」
「おうよ。」
友希那、どうしたんだ?
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
───楽屋───
和也side
「友希那?どこに────」
そこには、立ったまま、泣いている友希那がいた。
「ゆきちゃん!!!!!!!何があった?!!体調悪いのか?!!それとも、何かされたのか?!」
...たの。
「え?」
...かったの。
「友希那、何に勝ったんだ?────」
うれしかったの!!!!!!!
「なっ.....!急に大声出すなよ...」
「わたし、もういちど、かずくんと、LOUDERがうたえて...すごくうれしかったの...だから、いそいで、がくやにきたの...みんなに、なきがおみせたくなくて...でも、さみしくて────」
気づいたら俺は────────
ゆきちゃんを抱きしめてた────
あの時言ったろ────
1人にはしない。絶対にだ────────
うん...うん...!───────────
『Roselia』の花言葉。知ってるか?────
知らないわ────
『不可能を成し遂げる』────
って意味だ────
不可能を.....成し遂げる────
そ。でも、人間には不可能なこともある───
そんな時は────────
俺が
.....!かずくん...!────────
もうどこにも行かない────────
かずくん.....!────────────
もう1人にはしない...ゆきちゃん────
かずくん、私から一つ聞きたいことがあるの───
なんだ?────────────
かずくん、あなたはRoseliaに────────
私に、全てを捧げる覚悟はある?────────
そんなもん。決まってる────────
俺はゆきちゃんに捧げるよ。全て───────
ゆきちゃん、お前は────────────
俺だけの歌姫だ────────────
はい!これにて!LOUDER編終了です!!!
いやー、だいぶ疲れましたねw
ですが、自分が持ってきたいようにエンディングを持ってこれて良かったです!
特に最後は個人的にも一番のお気に入りですね.....
あと、和也は笛を折ってはいませんでしたね!
その笛を、Roseliaのために使うと決意していました!
それに最後のセリフ、友希那と考えていること、まるっきり一緒でしたね!ここで、全ての伏線を回収した...はずですw
皆さんはどのようなエンディングに感じとれましたか?
納得のいくいいエンディングなら幸いです!
感想、評価の方をお願い致します!
それと、活動報告の方には乗せて頂いたのですが、次の章について難航しています。そこで皆様にアンケートをお願い致します。
①七夕さよひなストーリー
②完全オリジナルストーリーのRoseliaメンバーとデート編
のいづれかを考えています。
急にこのようなことになってしまい、申し訳ございません。
この投票はは活動報告の方の感想の方でお願い致します!
それでは!今後とも、「青き薔薇とハーメルンの笛を」をよろしくお願いします!
11時までに間に合ってよかった...((ボソッ…
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デート編(完全オリジナル)
氷川紗夜と
この場をもって御礼申し上げますm(_ _)m
今回からはRoseliaメンバー+αとデート編を描きます!
それぞれのメンバーの姿を是非ともご覧下さいれ!
あと、七夕さよひな回も選ばれなかったからと言っても、いつかは必ず書きます!そこだけはご安心ください!
今回は紗夜です!紗夜+αとなると誰が来るんでしょうかね...?
皆さんもたくさん、妄想を膨らませてください!
それでは、本編へどうぞ!
『氷川紗夜と』
───江戸川楽器店───
和也side
俺は、今紗夜と二人きりで遊んでる。
というかデートしてる。
つーか、デートするならよ────
「.....なあ、紗夜。デートするなら、ショッピングモールとかの方が良くないか?」
「なっ.......!.....これはデートではありません!LIVEが終わったあとの休暇です!それに、齋藤さんには、その.......」
なんか、紗夜が言葉を濁らせている。なんだろう。すごく気になる.......
「...ん?どうした?なんか聞きたいことあるのか?」
「その.....あの.....」
もじもじしている。トイレに行きたいなら行けばいいのに。
「...トイレに行きたいなら行けばいいじゃないか?」
そういうと、脇腹に手刀を入れられた。
「ぐへぇ?!!!」
「違います!!デリカシーが無さすぎます!!」
「す、すまん.....」
俺なりの配慮だったんだが怒られてしまった。
つーか、痛い。くそ痛い。ごめん。紗夜。
「んで.......なんだよ.....いい加減言ってくれ...」
「なにが...違うんでしょうか。」
「何がだ?」
紗夜は、ただ、俯いているだけだ。この間のライブで何かあったのか?
「...前回のライブで、齋藤さんは、久しぶりのギターなのにも関わらず、あれだけ完璧な音を出してました。それなのに、あんなに楽しく弾いて...誰かに訴えているようで.....とにかく、すごかった。ただ、その一言につきます。私も、完璧に練習しました。寝る間も惜しんで...完璧に、緻密に、繊細に極めたつもりでした。.....私と齋藤さん、一体何が違うんでしょうか...」
.....そうだよな。紗夜は努力をして完璧を手に入れた。しかし、
「.......紗夜は、普段、どう思って練習してるんだ?」
「私、ですか?.....私には、負けたくない人がいます。その人に負けない為に、抜かれない為に。完全を目指す為に。私は、その為に練習しています。」
負けたくない人、か。それは恐らく────日菜か。
「.......負けたくない人って言うのは誰かは聞かない。だけど、それは紗夜が思ってる練習の仕方だ。.........俺の練習は...友希那の為にやっていたんだ。」
「.....湊さんの為に...?」
「.....あぁ。俺には、大切にしていたものがいた。だが、それを
「.........っ!」
紗夜は、苦虫を噛み潰したようかのような表情で、俯いていた。そりゃあそうだ。あいつは、
を求めすぎたあまり、
「.....例えるなら、俺の色はインディゴ。藍色だ。俺だったら、お前の色をホワイト。白だと思う。」
「.....私には何もないと言いたいのですか。」
そういうとこ、頭硬いよな。紗夜って。
「馬鹿野郎。誰が何も無いなんて言った。」
「なっ.....!誰が馬鹿って────────」
「色って言うのはな、
「.....っ!」
「.......あえて言おう。お前は日菜にはなれない。」
その名前を出した時、紗夜は驚いていた。
「何故!日菜の事を!!」
「同じクラスだからな。知ってても無理もないさ。」
「.....負けたくない人は、日菜です。あの子にだけは、負けたくない。負ける訳には行かないのです。」
紗夜、それは────────
「.....それが、お前の音を殺している原因だ。」
「.....っ!!」
「お前は、日菜にも、俺にもなれない。何故ならば、同じ人間じゃないからだ。それに、日菜は
「あなたに...あなたに、一体、何がわかるんですか!!!!!!」
紗夜は泣いていた。だが、ここで、立ち止まっていては、こいつは絶対に成長出来ない。だから、ごめんな紗夜────
「わかるわけねぇだろうが!!!!!」
「.....っ!」
「それでも、お前があいつに向き合ってる。それだけでもいい。それだけで十分なんだよ。だけど、あいつに負けたくない。その
「.....じゃあ.....私はどうすればいいんですか.....」
「...なら、まずは、その考えから正さないとな。」
「.....ですが.....」
本当にわかんねぇなら────
「.....
「.....日菜と...並ぶ...?」
「そう。それでいい。まだ難しいかもしれない。少しづつでいい。意識して変えていけばいい。」
それすれば、お前はもっといいギタリストになれる。
「.....ありがとうございます。また借りができてしまいましたね。」
「お安い御用さ...つーか、あれ、日菜じゃね?」
店の外で、目をキラキラさせた紗夜そっくりの女がいた。間違いないな。あれは────
「おねぇちゃーーーーーん!!!!!!」
そういい、店の中に入ってきて、紗夜に抱きついた。
「日菜?!どうして?!」
「おねぇちゃん、どこにいるのかなーって思って、るんって来るとこ探してたらおねぇちゃんがいたの!」
「その、るん、ってなんなんだよ日菜...」
「そういえば、なんで、和也君が一緒なの?付き合ってるの?」
「「付き合ってねえ!(付き合ってません!)」」
「息ぴったりだねぇ~(ニヤニヤ)」
こっの...!これだから日菜がいるとめんどくさいんだよ...!
まあ、いいチャンスか。この機会に2人には向き合ってもらわないとな────────
「んじゃ、俺は帰るわ...二人揃ってどっか行ってこい。」
「「え?何を言ってるんですか?(言ってるの?)」」
.....え?
「齋藤さん、まさか、私を泣かせておいて1人勝手に帰るんですか?へぇーそうですかー。」
「いや待て!それは語弊────」
「和也君、お姉ちゃん泣かせたの?!これは、友希那ちゃんとリサちーに報告かぁー?(ニヤニヤ)」
「いや、だから語弊だ────」
「そうね。この事は今井さんと湊さんに報告しましょう。」
この姉妹、敵に回したらヤバイやつだ。ここは大人しく従っておくしかないか────
「.......わかった。何が望みだ...」
「そうです。大人しく、私たちに従っていればいいんですよ。」
.....あれ?そういえば、紗夜ってこんなキャラだっけ?違うよね?なんか違うよね?
「あ!お姉ちゃん!良いこと思いついた!(ゴニョゴニョ)」
あ、やばい。日菜が提案するのはやばい。本格的にやばい。本能がそう叫んでる。
「そうですね。それがいいです。」
「じゃあ、和也君!ファミレス行こっか!!」
「嫌だア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!!」
その日の夕飯はポテトだけでした。
超大盛りお得ポテトをあいつは2個平らげ、俺は1個でダウン。リバース寸前。しかも奢らされるという事態に。まあでも────────
お姉ちゃん!おいしーね!────
ええそうね────
この姉妹が、2人並んで過ごせたら────
この上ない幸せだろうな────
はい!デート編ですね!少しシリアスになってしまい申し訳ございませんm(_ _)m
皆様、さよひなが見たいと言っていましたので、もうこれは書くしかないと、さよひなを持ってきました!
さよひなイベ、来ますね。無論、私は回りますよ。ええ。
さよひなは尊い。至高。
皆様いかがだったでしょうか?
デートというデートでは無かったのですが、個人的に、こういうのが結構好きだったので書かせて頂きました!
次回は果たして誰が来るんでしょうかね.....?
これはお楽しみです!
それでは!感想、評価の方をお願い致します!
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宇田川あこ&白金燐子と
投稿が遅れてしまい、本当に申し訳ございません。
正直、この2人ではこれしか思いつきませんでした。
あと、今回、パロディ要素あります!
それでは、どうぞ!
───宇田川家 玄関前───
和也side
「.....ふぅ.....」
今日はあこと燐子と遊ぶ日だ。しかし、なんで、集合場所があこの家の前なんだ。なんか、それなりの理由でもあるのか。まあ分からんからいいけどな───
「.....一応、あこに連絡しておくか」
メッセージアプリを開き、着いたぞー。と連絡入れるとすぐに既読がついた。なんか怖いぞ。
「かずにぃ!おはよー!さぁ...我が魔王の城へと入るがいい...!」
あえて、突っ込まない。だけど、一つ気になることがある。
「おう。おはよう。今日はデートじゃないのか?」
「へへん!今日はねー、お家デート!りんりんももう居るよ!」
中学生とお家デートって.....なんかまずくないか。
こう、なんか、やばい気がする。
年頃の女の子だしね?!つーか、女の子の部屋とか、友希那とリサの部屋くらいしか入ったことないけど、他の人ってどんな感じになってるのか.....
「.....お家デートって、一体何するんだ...」
「それはねー.....部屋に入ってからのお楽しみ!」
なんて、はぐらかされたけど、どうせ、トランプとかウノとか、ス〇ブラとかだろ。ちなみに、スマ〇ラでは、剣士系を使う。特にマルス。あいつは最高だ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
───宇田川家 あこの部屋───
「ここが、あこの部屋だよ!」
普通に女の子っぽい部屋だ。ゴスロリ?というのかこれは。よく分からん。紫が主体の部屋のだな。中学生の割にはなんか豪華だ。つーか、その前に───
「あこ。燐子はどこにいった?」
「んー、多分トイレじゃないかな!ゲームも付きっぱなしだし!」
お、おうそうだよな。ゲームだよな。
.......Switchはおろか、トランプもUNOもない。
どういうことなんだ.....
.....え?パソコン...?まさかだけどこれって...!
「な、なぁ、あこ。お家デートってまさかだけど...」
「うん!ゲームだよ!NFO!」
ですよねー、知ってましたよ。ええ。
「んー、りんりんまだ来ないし、アカウント先に作っちゃおうか!」
俺、こういうの苦手なんだけどなぁ...まあいい!
これも経験だと思えばいいだろう!多分もうやらないし!
「そういえば、なんでゲームなんだ?」
「かずにぃも、NFOにハマってもらってあこ達と一緒にこれからもやるのー!それに、今、新しく始めた人には色々とキャンペーンやってるの!だから、それもあるから、結構お得だなーって思ったの!」
「そ、そうだったのか.....つーか、燐子は?」
助けて、燐子。
「むぅ~~。かずにぃは、そんなにりんりんといたいの?あこじゃ、楽しめない?」
いや、そんなしゅんとされた表情されたらさすがに────
「いや!そんなことはない!ただ単に、少し心配してるのさ、はははははは。」
完全に変な笑い方。終わった。俺、終わり。
「...うーん。ならいいけどー。」
いいのか!?
「とりあえず、そのアカウント?ってのを作るか。」
「そうだね!」
そうやってパソコンを立ち上げ、俺は大まかなアカウントを作り終わった。
「ふぅ.....やっとキャラデザとかも終わったな...最後は────ジョブ?職業か?」
「まあそんなとこ!役割だね!私はネクロマンサーで、りんりんはウィザード!かずにぃは、なにか希望ある?」
F〇と少し似てるな。結構職業があるから、それならあれもあるはず────────
「.....なあ、剣と弓矢とか魔法が使える職業はあるか?」
「かずにぃ、欲張りだねぇー!一応あるよ!魔法剣士って職業!ただ、これは結構玄人向けなんだ。でもすっごい強いんだ!」
そりゃあそうだよな.....近接もやって、遠距離もやるから、それなりにやり込んでる人じゃないときついよな。
「だよなー、じゃあ他の────」
「この職業ね、極めるとすごいの!剣が飛ばせるの!魔法みたいに!奥義があるんだけどね、それもすんごいカッコイイんだー!」
え、何その厨二心が燻られるやつ。そんなもん────
「俺、それにするわ。」
「おっけー!最初の剣は鉄の双剣っていう武器なんだけど、その最終形態は干将・莫耶 っていうんだ!すんごい強いよ!」
うん。なんか名前からしてやばそう。
「ちなみに弓の最初の武器と最終形態は?」
「最初は鉄の弓!最終形態は、2つあるんだけど、支援するならケイロンの弓で、攻撃するなら、確か、カラドボルグ?だったかな。多分それだと思うな!」
うん。それやばい。名前からしてヤバそう。
「うん。とりあえず作ってやるか。」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
───数時間後───
「お?なんか奥義取得って出たぞ。"無限の剣製"?っていうのかこれ」
「かずにぃ、すごい!それ、超超超超~!カッコイイやつ!!」
「まじか!よっしゃああああああ!そこらの雑魚キャラにやったるで!!」
「少し、詠唱は長めなので、サポートは...私達に任せて下さい( *˙ω˙*)و グッ!」
「任したぞー!あこ!燐子!」
えーっと、左手を前に出して、右手でそれを掴んで、詠唱は────────
体は剣で出来ている
I am the bone of my sword.
血潮は鉄で心は硝子
Steel is my body,and fire is my blood.
幾たびの戦場を越えて不敗
I have created over a thousand blades.
ただ一度の敗走もなく、
Unaware of loss.
ただ一度の勝利もなし
Nor aware of gain.
担い手はここに独り
Withstood pain to create weapons,
剣の丘で鉄を鍛つ
waiting for one's arrival.
ならば我が生涯に意味は不要ず
I have no regrets.This is the only path.
この体は、
My whole life was
無限の剣で出来ていた
"Unlimited Blade Works"
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「いやー、NFOくっそ楽しかったわ!正直、俺ああいうゲームって苦手なんだけど、楽しかったからよかったわ!」
「よかった~!また一緒にやろ!」
「和也さん...今日はほんとにありがとうございました...」
「いやいや、俺も久しぶりにゲームに本気になれたし。特にあの奥義!やばいよな。あれ。クソかっこよかったわ。」
いや、まじで無限の剣製カッコよすぎでしょ。
武器もかっこいいし。うん。これはやるしかない。
「かずにぃ!じゃあまた今度ね~!」
「おう!またなー!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
───齋藤家 和也の部屋───
いやー今日楽しかったなー。
やってよかったわ。
なんか、基礎能力が現実世界ともリンクしてくる部分もあるらしいからいいんだよな。
んじゃ、もし、おれの能力がフルでリンクされたら────────
少しチート地味てんな。
prprprprprprpr
お?リサ?どうしたんだ?
「はい?もしもし。どうした?リサ────」
「かーくん.....寂しいよ...」
「急にどうした?リサ。」
「アタシと全然遊んでくれない。つまんないよ。」
「...ごめん。」
「約束、して。」
「ん?」
「次はアタシとデートして!なんで、紗夜とあこと燐子が先なの!どう考えて幼馴染であるアタシが優先でしょ?!」
「え?!いや、なんで、遊んでることを知って...まあでも、昔結構遊んでただろ?だから────」
「昔と今は違う!あたしは、かーくんと遊びたい。ダメなの?遊んじゃダメなの?」
「...っ!わかった。次はリサにするよ。」
「やったー!かーくん大好き!」
「もう子供じゃない。年頃なんだから、安易に大好きって言うなよ。」
「.......うん。わかった。」
そう言って電話は終わった。しかし、一つ疑問がある。
「なんで、リサは俺が紗夜とあこと燐子と、遊んでることを知っているんだ...?」
まあいいや。と流して俺は眠りについた。
リサの思惑にも────気づかないままに。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
───今井家 リサの部屋───
ふふっ、かーくん。私を放っておいて、他の人と遊ぶなんてダメだよ?
ダメ。絶対にダメ。でも、友希那が、あなただけの歌姫にして、かー。
妬いちゃうなぁ。
かーくんも、安易に大好きって言うなって言ってるけど、かーくんが悪いんだからね?
友希那。どっちが、先にかーくんの心を奪えるか、勝負しようよ。
まあでも────────
私が絶対に勝つんだけどね。
かーくんを手に入れるためなら────
どんな手段もいとわない────
待っててね、かーくん────────
「アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!」
すんごいパロディ来ましたねw
無限の剣製、かっこいいですよねー。もう最高ですよマジで。
ほんとは熾天覆う七つの円環も入れたかったんですよね。
まあ、尺の都合で入れられなかったんですけどね!
あと、リサがこうなるのはもう最初からありました。たまんないですね。リサのヤンデレ。うん。最高。
あ、でもメインヒロインは友希那ですから!\_(・ω・`)ココ重要!
ここからの展開楽しみですね...!
感想、評価の方お願いします!!
あと、体調を下してしまい、投稿ペースが落ちてしまいます。
ご了承下さい。申し訳ございませんm(__)m
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今井リサ?と
今井リサ編です!
今回は正直、自信が無いため、あまり内容的には面白くないかもしれません。ですが、最後まで見て頂けたら幸いです。
個人的な事情ですが、インフルエンザを患ってしまい、体調を下していました。投稿が遅れてしまい、読者の皆様には、ご迷惑をおかけしています。
今日からまた、投稿ペースを戻していきたいと思っています。
それでは、本編へ、どうぞ!
───翌日───
───和也の部屋───
和也side
────結局、全然寝れなかった。
リサがああいう風になるなんて初めての経験で、正直、どうしたらいいのかがわからなかった。
そもそも、あいつは俺が知ってる今・井・リ・サ・なのか。どことなくだが、リサのような感じになったやつを、あいつとよく似たやつを俺は知ってる。
でも、そしたら何故あいつと似る。俺はもう関わりはないはず。
いや、もしかしたら────
「.....信じたくないけど、疑うことしか今はできない。あいつは、とにかく今は普通じゃないんだ。俺がなんとかしなきゃ。」
一応、もう使わないと思ってたけど────
「...こいつ持ってくか。もし使ったら、久しぶりの変・身・かもな。身体、鈍ってないといいな。」
久しぶりに身につけるな。友希那とリサとの思い出のブレスレット。
ま、NFOで動きとか想像してやってたし。
大丈夫だろ。とりあえず行くか。
でも、もしあいつがそ・う・だとしたら────
「俺、あいつと戦・え・る・のかな。」
まあいい。そんなこと気にしたってしょうがない。
「行くか。」
それは果たして幸せの場となるか。それとも───
~~~~~~~~~~~~~~
───ショッピングモール前───
約束の時間にはなった。リサは────いた。けど、なんか様子が変だ...あいつ、なんで下を向いて歩いてるんだ...?普段は、俺を見かけたら走ってくるくらいなのに今日は走ってこない...やっぱり、何かおかしい。絶対に何かおかしい。
「よ、よー。リサ。昨日は、悪かったな。」
リサ、やっぱり変だ。一応準備しておく────
「やっほー☆かずや!どうしたのー?そんな、気だるそうな顔して。はてや、今日は寝てれないなー?」
思わず唖然としてしまった。目の前に立っているのはい・つ・も・通・り・の・今・井・リ・サ・なのだ。
「あ、あぁ。まあそんなところだな。」
「そうだよねぇ~。いつもよりもなんかげっそりしてるからねー。無理しないでね?」
「おう、ありがとうな。」
やっぱり、いつものリサなのか...?一応、注意はしておこう
「.....リサと和也...?何してるのかしら...」
その様子を見つめていたのは────
友希那だった────
───ショッピングモール───
和也side
「...時間も時間だし、そろそろ飯食うか。腹減ったろ。」
「そうだねぇ~。すこし、トイレいってくる!私、ラーメンの普通盛りで!お金、後で渡す!」
「了解。早く帰ってこないと麺が伸びるからなー。」
「わかってるよー!」
そういい、駆け足で向かったがほんとにそうなのか。
今の俺ではあいつを信用することが出来ない。
「.....いやいい。気にしないでおこう。...な?」
ブレスレットに向かって語りかける。そのブレスレットの輝き方は────────
何かの始まりを告げるかのような輝きであった。
───20分後───
「.....遅い。」
あまりにも遅すぎる。まだ料理は来てないからいいものの、遅すぎる。
「.....少し見に行くか。」
その時────女の悲鳴が聞こえた。
これが他人だったらよかったのかもしれない。
けどこの声は────
「.....友希那?!!」
俺は急いで走っていった。
そこに居たのは────────
「あら?遅かったネ?カークン...フフッ。」
「...かず...くん...!に...げて...!」
────友希那の首を掴み、妖しい黒装束を羽織ったリサであった。
「リサ.....!いやちげぇ、お前はリサじゃねぇ!!」
「ワタシハワタシダヨ?カークン。」
お前はリサじゃない。俺の知ってるリサは────
「どんな理由があっても...幼馴染を...親友を傷つけるの...そんなやつ、俺はリサなんて認めねぇ!!」
「ウルサイ...ウルサイウルサイウルサイウルサイウルサイウルサイウルサイウルサイ!!!!!!!!!!アアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」
頭を抱えて、苦しそうにする。まだ、完全には『乗っ取らてはいなかった』。
「すぐに、元のお前に戻してやる.....力を貸せ!バエル!」
思い出のブレスレットが光る。その光は和也を包む。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ここは────────
久しいな────────
バエル...!────
お前はもう二度と俺を呼ぶことは無い────
そう思ってたさ────
何故、俺の力をまた使う?世界の破滅か?それとも前のように、ただ殺戮を────
俺は、そんな為にはもう力を使わない────
へぇー。お前も少しは大人になったか────
俺もガキの頃に比べれば成長するさ────
俺にとっては昔のお前も今のお前も大して変わらねーな──
そりゃ、何千年も生きればそうなるさ────
それで、今回はなんで呼んだ────
俺の友達があ・れ・に乗っ取られた────
...!しかし、あれは俺らで滅ぼしたはず...!────
ああ。そうさ。けど復活した。けど、まだ、完全には乗っ取られてない。俺は友達を助けたい────
だから、俺を再び呼び戻した、ということか────
ああ。そうさ。だから、力を貸せ。バエル────
俺も、主従関係は選べない、か────
悲しい世の中だよな────
それでもお前は俺を選んだ────
あぁ、そうだ。久しぶりに暴れようぜ────
行くぞ────
行こうぜ────
相棒!────────
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
友希那side
かずくんのあの姿...!前にも...!
「かずくん...!」
銀色の髪、銀と青の装束、そして、大きな剣。
リサとはまるで正反対の姿────
「友希那、下がってろ。すぐに助ける。」
「コロシテヤル!!」
「リサ...お前も助ける...!!」
かずくん...お願い...無茶はしないで...!
私の為に、そんな力、使わないで...!
「うおおおおああああ!!!」
「シネエエエエエエエ!!」
蒼き閃光と冥き閃光が交わり、火花を散らす。
その戦いはすぐに、幕を閉じた────
和也は剣を掲げてこう叫ぶ────
「バアル・ゼブブ!」
一筋の蒼き閃光が光り、戦いは終わった。
リサを抱えながら、和也は降りてきた。
「かずくん...!」
「ただいま、ゆきちゃん。」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
───帰り道───
和也side
リサとのデートはそれ以降すぐに終わった。
デートと言っていいデートではなかった為、また今度埋め合わせをする事になった。
「かずくん、次は私がいいな。」
「わかってるよ。てか、今日なんでショッピングモールにいたんだ?」
「たまたま、かずくんとリサを見つけて、それで...」
「追いかけてた、って訳か。」
「...ち、違うわ...!ただ...」
顔を赤らめながら、濁らす。
「俺が浮気するかもって心配だったのか!」
そういったとき────────
視界の横から拳が飛んできた────
「かずくんの.....バカああああああああぁぁぁ!!!」
「ぐえぇ...」
俺は完全に頭がフラフラしていたが、その言葉だけは聞き逃さなかった────
あなたの事が大好きだから、心配になるのよ────
.....ばーか。俺だってお前の事が大好きだぞ?────
...!かずくん!────
言ったろ?あの時、俺だけの歌姫だって────
うん...!────────
大好きだぞ。ゆきちゃん────
大好き。かずくん────
「「また明日。」」
そういって、お互い家に帰った。
夜空に光る、一番星を見ながら────
さあ、いかがだったでしょう。
リサ編とは言いましたが、半分友希那も入ってましたね。
リサ推しの方々には申し訳がないです。(次の話が本当に描きたかった話でもある)
インフルエンザ、しんどいです。本当にしんどいです。
実は40度まで上がっていました。死ぬかと思ってました。
さよひなを見て尊い、と感じながら。
そんな時に、ガルパで単発をひいたんです。
その時に出てきたのは、イベントひなでした。
...うん。数秒間頭フリーズしてました。
即特訓させました。さよひな尊い。皆さんも当ててください。
可愛いです。尊いです
次は友希那ですね。
今日中には投稿します!これは約束します!
それでは、またの次回をお楽しみにー!
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湊友希那と
昨日の夜投稿したと思ったら投稿されてなくて朝からガチギレしてたライトです(言い訳)
このデート編の中でも一番書きたかったやつですね。
こんな彼女が欲しかった()
クリスマス?皆が性なる夜を過ごされてる中、私はインフルエンザと聖なる夜を過ごしました()
インフルエンザ、ぜってー許さねぇ(血涙)
それでは、本編どうぞー!
『湊友希那と』
───湊家 玄関前───
和也side
この間のライブの時以来か。ここに来るの。
「.....一応、親父さんには話は通ってると思うけど...一応、話しておくか。」
インターフォンを鳴らすと親父さんが出てきた。
何回見ても思うけど、ダンディだな。ほんと。
「やあ、ライブ以来だね。和也くん。」
「お久しぶりです、親父さん。友希那、いますか?」
「いるんだが、まだ寝ていてな。申し訳ないんだが、起こしてきてくれるかい?僕自身、少し忙しいんだ。本当にすまない。」
友希那、まだ寝てたのか。珍しいな。
「わかりました。家の方、上がらせていただきますね。友希那の母さんもいるんですか?」
「ああ、もちろんだ。いまは朝ごはんを作っているから僕が出てきたんだ。」
「そうだったんですね、お忙しいところ、申し訳ないです。」
「いやいや、友希那が起きててくれたらよかったんだが。とりあえず、友希那のこと、起こしてきてくれるかい?」
「わかりました。失礼します。」
家に上がると、友希那の母さんがいた。相変わらず元気そうだし、改めて見ても、友希那にそっくりだ。
「あら!かずくんじゃない!久しぶりね!」
「お久しぶりです!お元気でしたか?」
「ええ、もちろんよ!あと、友希那のお母さんじゃなくて、普通に『お義母さん』でいいのよー?」
「流石に勘弁してくださいよ」
「あら、もう照れちゃって それじゃ、友希那の事よろしくね?」
「了解です。」
友希那の夫か.....うん。いい。
なんて、少し想像してしまった俺であった。
友希那の部屋は確か───────
変わってないな。おし、入るか。
「友希那ー、早く起き────あれま。」
そこには気持ちよく寝てた友希那がいた。
「昨日無理させたんだよな...ごめんな。友希那。」
...何だろう。新鮮だからか分からないけど───
「友希那...可愛いな...」
血迷った俺はバレないだろうと思って友希那の頬を指で突いた。その時、友希那が────
「ひゃう!!」
「あっ...」
終わったな...俺...
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
───湊家 友希那の部屋───
友希那side
んんっ.....今日はかずくんとのデートか...
少し、恥ずかしい.....あれ、そういえば今何時───
もう遅刻だわ!大変じゃな────
「.....えっ...?」
下からかずくんの声が聞こえる。なんで、かずくんが来てるのよ。そんなことより、多分、私の事を起こしに来るんだわ。ここは、とりあえず────
「...寝るわ。」
また再びベットに横になった。
どんな起こし方してくれるのか楽しみだわ。
「友希那、早く起き────あれま」
なんでびっくりしてるのかしら。もしかしてバレてるの?
「昨日、無理させたんだよな...ごめんな、友希那。」
そんな事ない。あれは、リサが悪いの。かずくんは何一つ悪く────
「友希那...かわいいな...」
いやいやいやいや!こんなこと言われたらにやけちゃうじゃないの!ダメよ!私!にやけちゃ───
その時、頬を突かれた。起きてなかったら普通に起きたんだろうけど、頭が追いついてない私は───
「ひゃう!」
恥ずかしい声を出してしまった...
「あっ...」
お互い見あって────
「おはよ...友希那...」
「おはよう、和也」
とだけ言って下に降りた。
かずくんの顔、青ざめてた。
なんか面白かったわ。
~~~~~~~~~~~~~~~~
───湊家 リビング───
和也side
やべぇ、この後のデートどうしよう...
すごくきまづいやつだ...
「それじゃあ、和也くん。友希那の事を頼んだよ。僕達は仕事に行ってくる。」
「わかりました。行ってらっしゃいませ。」
「友希那も、和也くんに迷惑をかけないんだぞ。」
「そのくらい分かってるわ。」
「それじゃあ、楽しんでな。」
そう言って、親父さんと友希那のお母さんは出ていった。
「.....どこに行こうか。」
「...別にどこにも行かなくていいわ...」
これ絶対に怒ってるやつだよな.....あー最悪だ...
「...ごめん。怒って───」
「...かずくんと一緒にいれればそれでいい。私はそれならどこでもいいわ。」
「...友希那...!」
つくづく思う。愛されてんな。俺って。
「...どこ連れていってくれるの...?早く行きましょ。」
「...よし!んじゃカラオケ行くか!!友希那の歌声好きだからなー。」
「そう?じゃあ行きましょ。」
あ、そうだこれ言わなきゃ。
「今日は、
「.....!そんな恥ずかしいことよくいえるわよね...」
「...やべぇ、俺まで恥ずかしくなってきた。」
「ふふっ、それじゃあ、早く行きましょ?せっかくのデートが勿体ないわ。」
「そうだな。行くか。」
「あと...今日は家に泊まっていって?」
「.....は?!いやいやいやダメだろ、親父さんもきっとダメって言うぞ。」
普通に考えろ、年頃にもなる男女が屋根の下に2人。
普通にあかん。やばい。ダメ。絶対。
「お父さんなら、昨日許可とったわ。だから大丈夫よ。そんなに、私と一緒にいるのが嫌...?」
そんな目で見られたらどう考えたって
「わかった...泊まるよ...」
「ふふっ、ありがとうね。かずくん。」
カラオケ行くか。楽しみだな。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
───カラオケボックス───
和也side
「...どっちが先に歌おうか。」
「かずくんでいいわ。」
「そこは、公平にじゃんけんとか──」
「嫌だわ。」
「わかりました.....」
何歌おうかなー。あっ、そうだ。シャルル歌うか。
「これ歌うわ。」
「シャルル?」
「おう。いい曲なんだぜ。」
「ふふっ、楽しみだわ。」
~~~~♪
「.....思った以上にいい曲ね。今度、Roseliaでカバーしようかしら。」
「いいと思うぞ。
「.....二人きりの時はゆきちゃんって呼んで。」
「お、おう、すまん...」
「次は...私ね。何歌おうかしら。」
そういや、友希那ってどんな歌歌うんだろ。
少し楽しみだな。
「...これにするわ。」
そこの画面にあったのは───
「The Everlasting Guilty Crown.....」
これやばいだろ。友希那が歌ったらどうなるんだ...
~~~~~~~♪
えっ.......マジかよ...
「97点.....?!」
「あら、カラオケって点数出るのね。」
あっ、そうか、友希那、カラオケに来るのはなんだかんだ言って初めてなのか。でも、やばいだろ。
「ゆきちゃん...歌うますぎ.....」
「もちろんよ。この程度で満足しちゃいけない。私はFWFで頂点を取る。だから────」
「ゆきちゃん。今日は俺だけのゆきちゃんでいてくれって言ったろ?」
「あ...ごめんなさい...歌になると熱くなっちゃって...」
「そういうとこ嫌いじゃないけど、デートの時くらい忘れようぜ。」
「...そうね...ごめんなさい...」
「いいんだよ。次は俺か。」
んじゃあ、次は.....これにするか。
「グロテスク.....これデュエットよね。」
「...え?知ってるのか?」
「ええ。歌えるわ。」
「じゃあ、女性パートの方をお願いしてもいいか?」
「わかったわ。」
~~~♪
「かずくん。今度のRoseliaとあなたのカバーはこれにしましょう。」
「その言い方、随分と気に入ったんだな。」
「ええ。また今度歌いましょう。」
友希那とのカラオケ、結構楽しいな。
また行こうかな。
~~~~~~~~~~~~~~
───数時間後───
───帰り道───
「今日、楽しかったな。」
「ええ。楽しかったわ。また行きましょう。」
「それに.....」
「ん?」
「まだ...恋人らしいことしてないし.....」
「あ、ああ。そうだな。」
「ねぇ、かずくん。」
「ん?」
キス、して欲しい────
俺でいいのか?────
かずくんじゃなきゃいや────
うん。わかった────
父さん達には見られたくないわね────
お前もロマンチストになったな────
かずくんに言われたくはないわ────
そうかもしれないな────
大好きよ。かずくん。────
俺も大好きだぞ。ゆきちゃん。────
夕焼け空の下、歌姫とハーメルンは────
口付けを交わした。
いかがだったでしょうか。友希那とのデート編です。
おい和也そこ変われよ。おい。
まあそんなことはさておき、これにて、デート編終了です。
次編は七夕さよひな+Roselia+和也の一部オリジナルストーリーでいきます。
それでは次回をおたのしみに!!
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陽だまりロードナイト編
1本の電話
新年の挨拶、遅くなってすいません。
あけましておめでとうございます。私は生きてます。
もう一度言います。生きてます。(大事なことだから2回言いました)
えっと、まず投稿期間が空いてしまった理由を話しますね。
大雑把に言うと、入院してました。交通事故にあいました。
新年早々です。ふざけんな。と言いたいです。はい。
くじ引き?凶でした。もう死にかけたから大丈夫ですね。
本当に投稿空いてしまい、申し訳ございません。
今年も質がいい小説を書いていきます。
えっと、前、七夕さよひなって言ったんですけど、時系列見直してみたら、陽だまりロードナイトが先でした。すいません。
と、いうわけで、陽だまりロードナイト編書いていきます。
オリジナルストーリーも絡めていきます。
(´-`).。oO(あまりにも書かなかったせいで、和也のキャラを忘れたなんて言えない...)
『1本の電話』
────羽丘学園 教室────
和也side
「...ふぅ...」
委員会の仕事終わらねぇ.....
こりゃあ、バンドの練習間に合わねぇな...
申し訳ないけど、リサに──────
...いや、友希那に連絡しておこう。
えっと、『委員会の仕事がまだ終わらないから、今日のバンドの練習は遅れる。ごめん。』と。
その時、教室のドアが開いた
「失礼します。齋藤先輩、お疲れ様です!」
「ん?あぁ、羽沢か。今日も生徒会か。お勤めご苦労様。無茶すんなよ。んで、お前が来るってことは、何かあったんだろ?」
「はい!ありがとうございます!えっと、実は、来週の生徒会総会に出す資料で、齋藤先輩の委員会の分がまだ提出されてなくて...明後日までには提出して欲しいんですよ...」
おい待て、まさかだと思うが、俺に全部被せる気かこの委員会は。
「マジかよ...何やってんだよ...分かった。明日には出す。本当にすまないな。」
無能過ぎないか。これ俺の仕事じゃねぇぞ。
「いいえ!大丈夫です!齋藤先輩一人でやるなんてすごいですね!」
「いやいや、バンドも生徒会も家のバイトも両立させてる羽沢に比べたら俺なんて下の下だよ。とりあえず、なんとか終わらせる。ありがとうな。」
「い、いいえ!そんなに褒められても...と、とりあえず、お願いします!」
「了解だ。」
こりゃ、もっかい連絡いれなきゃだな。
『さっきの続き。また仕事が追加したから今日は行けない可能性が高い。ほんとにごめん。』と。
「...友希那達、大丈夫か...?」
返信がすぐ帰ってきた。
「早いな。どれどれ、『分かったわ...』って完全にこれ寂しがってるやつじゃねぇか...とりあえず、頑張るか。」
不安を胸に隠しつつ、俺はパソコンに視線を移した。
~~~~~~~~~~~~~
────羽丘学園 校門前────
リサside
やっばい、先生に捕まったせいで集合遅れちゃった~!早く行かないと!
...かーくん、来るのかな.....
「みんなー、おっまたせー!」
「あっ、リサ姉、来た来た!」
「遅かったわね、リサ」
「はぁ、はぁ.....いや〜ごめんごめん。途中で先生に捕まっちゃってさ〜」
思った以上に息切れ激し...疲れたよ〜...
「今井さん...すごく息切らしてるけど...大丈夫ですか?」
「さて、これであとは、齋藤さんだけです。待ちましょうか。」
...かーくんになんて言えばいいんだろ...
わかんないよ...
「そうだわ。和也は今日は来れないかもって連絡が入ってたの。どうやら委員会の仕事らしいわ。」
.....ほんとにそうなのかな...
あたしに会いたくないとかじゃないのかな...
「そうですか。それじゃあ、行きましょうか。」
prprprprprprpr
電話だ...ってバイト先?!
「ちょっとごめん、、電話でるね。...はい、今井です!」
『もしもし、今井さん?お休みの日にごめんね。』
「あれ、店長どうしたんですか?」
これってもしかして...
『急で申し訳ないんだけど、今日シフト入れないかな。』
「えっ、今日ですか?」
『本当はモカちゃんがシフト入ってたんだけど、風邪で来れなくなっちゃって...3時間だけでいいから、今からお願いできないかな。』
「今からですか?うーん.....」
シフト入ってあげたいけど、これからRoseliaの練習あるし...どうしよう...
「ちょっと確認するので、折り返しますね。...はい。またあとで。」
今度は何...ってモカじゃん。なになに...
『リサさーん、モカちゃんのお願い聞いてください〜今日風邪でバイト行けなくなっちゃったんです...あたしの代わりに入ってもらえませんか?後でお礼するので〜。』
「あちゃー...」
こりゃ行くしかないかー...?
「リサ、どうしたの?」
「これから3時間だけシフトに入って欲しいってお願いされちゃった。モカが来れなくなっちゃったみたいで...」
「そう。リサはどうしたいの?」
「いつもお世話になってる店長のお願いだし、モカの代わりなら行ってあげたいけど.....でも、今日は練習あるからダメだよね...」
絶対ダメって言うよね...
「リサが行きたいなら、行ってくればいいわ。」
「えっ、いいの?!」
マジで...?!でも、かーくんもあたしもいないとなるとしっかりまとまるかな...?大丈夫だよね...?
「湊さん、いいんですか?元々、今井さんが入っていたシフトでは無いですし、断ってもいいのでは。」
「練習には集中してもらいたいの。落ち着かないまま、練習されても困るわ。今日練習できなかった分は別の日に2倍やってもらうわ。」
「友希那〜、ありがとう!みんなごめん、今日はバイトに行かせてもらうね。もし早めに上がれたらスタジオ行くからね!」
さて行かないと...!でも、ほんとに大丈夫かな...?
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
友希那side
かずくんも、リサもいない...少し不安ね...
「そっか〜、今日リサ姉とかずにぃ、いないんだ.....」
「今井さんと和也さんがどっちもいない練習って...初めてだよね.....」
そう言われればそうだったわ...大丈夫かしら...
「今井さんはアルバイトが早めに終わったら来ると言っていました。私たちは普段通りに練習しましょう。齋藤さんがいなくても、できるはずです。」
「...そうね。リサと和也がいなくても、やる事は変わらないわ。私たちもスタジオ行くわよ。」
かずくん...来てくれないのかな...
「そうですね。」
「はーい!」
「はい.....」
かずくん...来てくれたら...嬉しいな...
~~~~~~~~~~~~~~~
あこside
「「「.......」」」
うぅ...なんか空気重いなぁ...よ、もし、あこがリサ姉とかずにぃの代わりに盛り上げよう!
「きょ、今日はあこがリサ姉の代わりやります!えーっとえーっと.....そうだ!リサ姉の真似しよう!
『やっほ〜!ゆっきな〜!げんきー?』」
「.......」
「ご、ごめんなさい.....」
「.....行くわよ。」
「あっ、友希那さん、待ってください〜!」
なんか、あこが余計なことしちゃったかな...?
うぅ、明るくしようとしたのになぁ.....
こんなんで練習、大丈夫かなぁー.....
陽だまりロードナイト編第1話です。
いかがだったでしょうか。少しボリュームが少なくなってしまいました。申し訳ないです。リハビリがてら、少しづつ感覚戻していきたいと思います。
この章は友希那のぽんこつ具合が最高に可愛いですよね。
大好きです。はい。
さて、次はイベントストーリーの第1話です。
楽しみに待っててくださいね!
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