転生先が犯罪神になるのは聞いてない! (飽き性なSS作家)
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チュートリアル編
プロローグ


最初に言っておきます。文が短い!以上!


「君は死にました。しかし、社会に貢献できなかったのでもう一度、別世界で人生やり直してきてねー(^^)」

 

「はぁ?」

 

「いやいや、無能な俺がやり直せって言われても」

 

「大丈夫、大丈夫。転生者が好きなちょっとした特典もつけるからいいよね。答えは聞かないけど!」

 

「いや聞けよ!」

 

「答えは聞いてない。じゃあねー(^_^)、ポチッとな」

 

何かのスイッチが押されたと思ったらパカッとくす玉が割れる音がした

 

・・・・・・パカッ?

 

おそるおそる下を覗いてみると足場がなかった

 

「ふ・・・・・。ふざけんなァアアア!ァァァァ・・・」

 

 

 

 

 

 

簡単な自己紹介をしよう

 

門谷 零士(かどや れいじ) 高校1年

 

死因は栄養失調もしくは餓死。何も食べず引きこもった結果だ

 

趣味は特撮とゲーム

 

以上

 

 

 

 

 

 

 

 

_______________________________

 

 

・・・身動きができない

ついさっき、目を覚ましたのだが真っ先に見えたのは闇と僅かな隙間から零れでる光だった

おまけにここは埃っぽいし、時々どこかで何かが崩れる音がする

おい、神。人生やり直す前に死にそうなんですがそこんとこどうなんだ

 

おまけに「ドカン!」とか「ギィンッ!」とか特撮で聞くような音が聞こえるし、転生先はバトルor戦争系なのか?

だったら新しい人生を生きていける自信ないんだが

 

 

 

 

 

・・・・よし、考えるのをやめよう。どうせ、身動きでさえできない状況だし、何かが崩れて死ぬならそれも1つの人生だ

私はなにも悪くない。神よ、私は悪くないからな。こんな状況で転生させたお前が悪いんだからな

 

 

こうして、私は考えるのをやめた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・あれから何ヵ月もしくは何日経った?

珍しく目を開けたが相変わらず、状況が変わっていない・・・

と思っていたのだが、体に正体不明の異変が起きていた

異変といっても妙な満腹感を感じる程度なのだが、同時に力が漲る(みなぎ)感覚があった

 

もしかしたら、この身動きできない状況から脱出できるかもしれない

そう思うとすぐに集中する。イメージするのはドラゴン◯ールのような力を溜める感じで・・・

 

イメージすると更に力が漲ってくる。そしてピークに達したと同時に力を前に解放する(注意:あくまでイメージです)

 

瞬間。目の前の暗闇が消滅し、あの隙間からしか見えなかった光が私を包んだ

 

その光に慣れた目を開けた瞬間、私は外に出たことを後悔した

 

 

何せ、目の前が墓場のような光景だったのだから

 

 

 

 

 

 

 

 

「この本によれば。この後、彼・・・いや、彼女が墓場のような場所で今後の運命を左右させるほどの存在に出会うことになり」

 

「そして、その存在に会うことで彼女は神から与えられた力を目覚めさせる」とこの本に書かれている」

 

「果たしてそれは善き力かそれとも悪い力かはまだ先の話・・・」



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第一話 初対面で少女に殺されそうになるのはありえないと思いたい

ヤバい、完走してないのに新しい作品を作りたい

短い話で駄文ですがどうぞ


まったく。この場所はどうなっているんだ?

 

あれからずいぶん歩いたのだが 周りには

歴史系の番組に出ていた昔のテレビに段ボール(中身入り)、おまけに差し押さえの札が付いているキャラクター人形?とか山のように積まれているし、おまけに地面は土かと思えばコンクリだし

まったく、転生先はウーイーみたいなゴミの惑星だったら、あのまま眠ってたほうが良かったかもしれない

 

そんな事を考えながら歩いていると遠くで何かが光った。反射具合からして結構小さいものに思える

もしかすると鏡か?だとするなら、今すぐ確認しておきたい事があった

 

それは今現在の性別

服装はゲームでいう、初期装備の冒険者みたいな服装なのだが

あまりにもシュッとしているわりには・・・胸がキツイヨウナ気がする

おまけに靴はどこをどう見ても主に女性が履いているブーツ

ここまで条件が揃っていると答えは1つしかない。だけど、できればその答えは否定したい。絶対に

 

何かが光ったところを漁ると予想通り、鏡を見つけた。そして息を呑み、鏡を覗くと

 

 

白に少し紫を足した長髪と青い瞳、そして普通の人より少し肌が白い女性の顔がそこに写っていた

 

「・・・最悪だ」

 

そんな言葉がすぐに出てきてしまった

女性は前世で死んだ理由にものすごく関連するので一番なりたくもないし、二番目に関わりたくもないものだったのだが

 

まあ、いい。なってしまったのはしかたない。別に女性に・・・いや、人に関わらなければいいのだから

 

そう思い、手に持っていた鏡をどこかに放り投げると鏡は音と共に砕けた

そして、これが一番失策だったと後々後悔した。なぜなら

 

「GiGaaaaaaaaa!」

 

鏡の破片が突然現れ、雄叫びを上げたロボットのカメラに深々と刺さっていたのだから

 

 

 

 

「はぁ、はぁ、はぁ。巻いたか」

 

怒ったロボットに追われるとか最悪だ。無駄な体力使ったし、なにより殺されそうにもなった。

 

はぁ・・・と深くため息をつく。やっと出られたと思ったら、体は女だし、ロボットに殺されそうになるとか最悪どころか極悪に上位互換しそうだ

 

一刻も早くこの場所から逃げ出したいと思ったその時だった

どこからか話し声と足音が聞こえる。足音の感じからして、全員女性に違いない

 

え?なぜ女性だってわかるんだ、だって?

前世の家族構成が女性に偏っていたからだよ。親を除いて男一人に女四人とかおかしいだろ?

 

おまけにワンパク妹やツンデレ姉、ヤンデレ妹、ギャル姉&全員、兄(弟)が好きとかどこのギャルゲーだ?俺にストレス貯めさせて殺す気か!?

 

そもそも引きこもる原因をつくったのも奴らのせいだ。ヤンデレ妹は「開けて、開けて」ってうるさいわ、ワンパク妹は空気読まないわ、ギャル姉に心開いて、ドア開けたら童貞奪われそうになるわ、ツンデレは・・・・・・なんだろう?

 

小中高も一緒になると男からの視線も痛い。おまけに嫉妬で嫌がらせやいじめもされるとなると引き籠る以外に道はなかった

 

これで50文字前に言った死んだ理由がわかっただろう?

正解は・・・

 

 

 

 

そう!「部屋から出ると姉(妹)及び嫉妬で狂った男に襲われるから、立て籠り続けていたらそのまま餓死した」でした!

 

正解者にはヘリコンをプレゼント!

 

 

 

 

・・・・・・なにバカやってんだろ

 

とにかく、女性特有の足音は聞き分けることができる

 

さて耳を済ませて・・・、足音からして人数は十人、その内四人は中学生ぐらいで、三人は小学生、残り三人は高校生ぐらいか

 

害はないとは思うが何故だろう。今すぐ走って逃げろと本能が警告「誰が小学生だ!ゴラァ!」

 

「なっ!?グハッ!」

 

空から声がしたと思った瞬間、上空から何かが降ってきた。体が吹っ飛び、近くのゴミ山に叩きつけられた

 

前世で感じたことのない痛みで意識を失いそうになるが気力で踏ん張り、自分がいた場所を見ると水色の髪をした少女がハンマー?か斧を地面から引き抜いていた。それも自分の体の一部のように軽々と

 

その異常な光景を見て、瞬時に理解した。逃げろ、さもなくば死ぬと

 

痛みのせいか思うように動けない右足を引きずりながら急いで逃げる

後ろで何か言っていたようだが気にも留められなかった

 

早く、早くと思うように動かない体に命令をするが無駄だった

 

 

 

何せ、先程の少女が目の前に、宙に浮いていたのだから

 

 

 

恐怖で無様に尻餅をつき、そしてホラーゲームのモブキャラのように同じ言葉を繰り返し叫ぶ

 

「来るな・・・・・・来るなぁ!」

 

今の自分は公園で子供がプチプチと潰していく、無抵抗な蟻に違いない

 

あまりにも強い恐怖と痛みで頭の中はぐちゃぐちゃになり、私は言葉と共に意識が遠退いていくのを感じた。そして起こり得ないことを願いながら

 

 

ああ・・・誰でもいい・・・・・・助・・・・て

 

 

 

気を失った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

チュンチュン

 

 

どこかで小鳥が囀ずる音と共に光を感じる・・・。鼻孔からは油のような匂いは感じられず、代わりに木造のような良い匂いを感じる

 

まったく周囲の状況がわからないまま、目を開けると周りはごみ山ではなく森林が広がっていた

 

 

 

「・・・・・・ここはどこだ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

____________________________

 

 

気を失った後のことは私が説明するわ

 

 

 

 

私を小学生と呼んだ人物。いや彼女と言った方が良いかしら、彼女は私に対して恐怖を感じていたのか「来るな、来るな」と何度も言っていたわ

 

私も落ち着くよう、何度も言ったのだけれども、まったく聞こえてなかったみたいでネプテューヌ達が来るまでそれを繰り返していたわ

 

ネプテューヌが追いつく直前、彼女は気を失って倒れたの。不味いと思った私はすぐに彼女の状態を確認しようとした瞬間だった

 

砂が吹き出したのよ。彼女の体からそれも大量に

 

量は三段カラーボックスの高さまで達していたと思う

 

それがただの砂ならまだ良かったのだけれど、その砂がまるで意思を持つかのように3つに別れたと思ったら、人ような形に成形したのよ

 

危険を感じた私はすぐさま、近くに置いていた斧を持って彼女から離れた瞬間だった

 

砂が目が眩むような光を発したのよ。最初は砂が爆発でもしたと思ったのだけど違った

 

砂は人に・・・いえ、私達のような女神になっていたのよ

 

三人とも胸がでかくて今でも殺意が・・・、私はその三人に問いかけたの、「何者だ」と

 

そしたら、三人の内二人がいきなり襲いかかってきて私はとっさに斧の柄で防いだ

 

私が防いでる間にもう一人が倒れている彼女を担いで飛んで行ったの

 

追いついた仲間が加勢した時にはもちろん、連れていかれた彼女は消えていたわ

 

残った二人は仲間と連携して戦ったのだけれども、それでも敵わず、仲間達と私は倒れ、止めを刺されると思ったのだけど、彼女達はいなかった。代わりに小さな二つの砂の山があっただけ

 

正直、夢でも見ていたんじゃないかと思ったけど体のあちこちにできていた傷の痛みで現実だと思い知らされたわ

 

砂は念のため回収してそれが一体どんな成分またはどんな力があるか調べてもらっている

 

私も調べたのだけれどそれらしき文献はまったくなかった

 

でも一番気になるのはボロボロになって消えた彼女だ

 

もし彼女があの女神を召喚したのなら、悪の組織に利用されてしまうだろう

 

それを考えると体が恐怖で震える。正直、二度とあの二人の女神と戦うような体験はしたくはないわね

 

 

 

 

・・・いっそのこと更なる火種になってしまう前に

 

 

 

 

 

 

 

 

 

始末するのも考えた方がいいのかもしれない




久しぶりに見たらお気に入り七件があったのは自分でも意外だと思いました


お気に入りをつけてくれた方、見てくれている方、本当にありがとうございます


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第二話 本、時々、槍

うーん・・・今回の話は出来が良くないと感じています

そんなんですが第二話、どうぞ


拝啓

 

狂った姉妹の父と母へ

 

正常なお二人はいかがお過ごしでしょうか?

 

私は転生したと思ったらごみ捨て場にいて、さらに小さい子供に殺されそうになりましたが私は元気です

 

今、私は・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「待ちなさい!!」

 

痴女に追われ、いや、絶賛殺されそうになっています!!助けて!

 

 

 

時は四日か五日ぐらい前って言うか、あの後の話をしたほうが早いか

 

 

 

 

 

 

「ここどこだ?」

 

確か、斧持った少女に殺されそうになって気絶して・・・

 

ん?あの時、感じていた体の痛みがないし、切れていた服も直ってる

 

・・・もしかして誰かに助けられたのか?

 

でも、助けられたなら普通、秘密基地とか家のベットに寝かれてそうだが・・・。現実はそんなに甘くはないか

 

しかし、あのゴミ捨て場から脱出できたのはいいが今度は森か

 

確か、何かで川さえ見つけることができれば簡単に出られるって見た気がする。となれば早く行動しないと

 

 

 

 

 

教えてクロワール!

 

注意!『現実で山又は森で遭難して川を探し、川沿いを歩くと雨などの些細なことで川が増水し、一緒に流されてしまう可能性があるから遭難したら、川を探さず、頂上に向かうのが正解だぜ』

 

詳細は自分で調べてくれ。

 

 

 

 

 

 

ちょっと待て、今なんか誰かに川沿いに行くなって言われた気がする

 

ていうか、近くで声も聞こえたぞ

 

「当たり前だろ。ていうか、さっきから呼び掛けてるってのに無視すんじゃねえよ」

 

声に驚いて後ろを振り向くと、A5判サイズの本に乗っかっている小人サイズ(小人は一度も見たことはないが)の少女がいた

 

「やっと気づいたか、まったく自力で封印を解いた割には鈍すぎだろ。封印されてたから頭も鈍ったんじゃないだろうな?」

 

「封印?その前にお前は誰だ?」

 

まったく見に覚えのないことを言っているのもそうだが、正体不明な少女すらわからない。当たり前だが

 

「はぁ?・・・まさか、記憶も消去されたのかよ!前代女神達の奴ら、封印が解かれた後も考えるとか用意周到すぎるぜ」

 

頭を抱えながら言っているが、記憶消去?女神?本当に何の話をしているんだ?

 

「まぁ、いいか。そこら辺は後で考えればいいしな。そういや、俺が「誰だ?」だったか?」

 

「俺はクロワール。おもしれー歴史を記録する役割を持ち、そしてクロム。お前が生み出した天才で優秀な使い魔だ」

 

ちょっと待て、最後話を盛ったろ

 

「お前が復活するって予感がしてな。急いで向かったんだが女神に殺されそうになってたから、ちょっとお前の能力を勝手に使わせてもらったぜ」

 

能力?まさか、あそこから脱出できたのはこいつと能力のおかげだったのか。それを聞いて安心した

 

助けてもらったのなら礼も言わなくては

 

「そうなのか。だとするなら君に感謝しなければならないな」

 

軽く礼を言ったのに対し、クロは驚いた顔をしていた

 

「どうした?」

 

「ああ、記憶がないとはいえ、お前に礼を言われたのは初めてでな」

 

「もしかしたらお前の記憶がないってのも、ある意味おもしれー事が起こる前兆かもしれねーな」

 

うんうんとクロは頷いているが、そんなことより自分が、いや、体の持ち主の前科が知りたい

 

封印されていたと聞いて、かなり嫌な、ヤバい考えしか思い付かないんだが

 

「そんな事はどうでもいいんだが。その・・・記憶を失う前の私は一体、何者だったんだ?」

 

「ん?そうだな、一言でいうなら『魔王』だな」

 

あっさりと言ったその言葉を聞いた瞬間、頭を抱えて言うしかなかった

 

 

 

 

 

 

最悪だ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

_____________________________

 

 

 

クロムが目覚めてから三日後、ある国では『女神を倒した人物について』を話していた

 

円卓には、倒された者の他にその者たちを補佐する者たちもいた

 

円卓を上から見て、右側には『重厚なる黒の大地ラステイション』を守護する女神ブラックハートことノワール、女神の候補生ことユニ、ラステイションの教祖であるケイ

 

上側には『夢見る白の大地ルウィー』を守護する女神ホワイトハートことブラン、候補生であり姉妹ことロムとラム、教祖のミナ

 

下側には『雄大なる緑の大地リーンボックス』を守護するグリーンハートことベール、候補生はいない、教祖のチカ

 

左側にはこの場所『革新する紫の大地プラネテューヌ』を守護するパープルハートことネプテューヌ、候補生ことネプギア、教祖のイストワール、諜報員アイエフ、看護師コンパ

 

それぞれ、といっても女神と候補生、アイエフ、コンパだけだが、いまだにクロムの能力によって負った傷が癒えてない状況でこの会議を受けている

 

「それで?あの砂が何だったのかわかったの?」

 

ブランが本題に入るため話を切り出す。昨日、ネプギアから連絡が来たときは砂の正体がわかったのだと確信したのは私だけではないはずだ

 

「はい。三日前、ブランさんが回収したこの砂の正体は『次元砂』と呼ばれるものです」

 

砂の正体を語ったのはイストワール、彼女は現女神が生まれてくる前から歴史を記録している人物であり、今の世界には存在しない物質も知っている。しかし、調べるのに二日か三日ぐらい時間がかかるのがデメリットがある

 

「次元砂?聞いたこともありませんわね」

 

「もしかして、別世界の物質なの?」

 

次元砂という聞いたことのないワードに食い入るベールとノワール

 

「いえ、次元砂は絶滅した素材でして。これは超次元に他次元の狭間が発生した際、周囲に高エネルギーを発生させるのですが、一定の条件がそろうとその高エネルギーが凝縮され、『次元砂』と呼ばれるものになるのです」

 

「一時期はこれを使って産業の発展を狙った人達がいましたが、一粒一粒に高エネルギーが凝縮されている反面、あまりにもデリケートな素材でしたので、これを扱って成功した人はいませんでした」

 

「あの・・・デリケートってどれぐらいデリケートなんですか?」

 

質問するネプギア。確かにデリケートといっても彼女はそれを実際に扱い、全員に傷を負わせたのだから今の技術なら軽いものだと、すぐに思ったがそれはイストワールの一言で打ち砕かれた

 

「・・・僅かな衝撃、振動を受けるとそのエネルギーが砂から消えてしまうのです」

 

「・・・・は(え)?」

 

全員耳を疑った。そんなはずはない、だったら彼女の体から出た瞬間、そのエネルギーは消えて、ただの砂に変わるはずだ

 

なのに、女神の姿に変わるとはどういう事なのだろうか?

 

「ブランさんからこの砂が女神に変わったと聞かされた時は半信半疑でしたが、次元砂だと知ったときは私が知ってる中で、一人の人物・・・いえ、女神しか思いつきませんでした」

 

「女神?」

 

「はい。その女神の名前は『クロニクルハート』。全ての次元のゲイムギョウ界を観測、記録し、最後には自らを犯罪神と名乗り、世界を消滅させようとした女神です」

 

 

 

 

 

 

 

 

_____________________________

 

 

 

「アイスオルガ」

 

そう言って一枚の札、というよりタロットカードを近くの木に向かって投げ、カードが当たった瞬間、その木と後ろにあった二つの木もまとめて氷漬けになった

 

「おお、すげーすげー!もう中級魔法まで扱えるようになったのかよ。意外と飲み込みはえーな」

 

それを見て我が身のように喜ぶ、クロワール

 

自分が何者なのかと聞いたあの後、自分がクロワールが知ってるクロムではないと正直に話した。もちろん、自分自身の事も

 

それを聞いて、彼女はめんどくさい顔をしていた。おそらく内心は「ご主人じゃないなら、関わりたくない」とでも思ったのだろう

 

しかし、使い魔としての契約は消えるわけではないので仕方なく一緒にいることになった

 

今は、この世界で生きていくために、クロワールから魔法や武器の使い方を教えてもらっている

 

歴史を記録しているというだけあって、魔法や武術も記録していたようだ。彼女に教わりながら、彼女と模擬戦をするのが今の日課だ

 

魔法はともかく、武器を使うときは勝てるだろうと思っていたが小さい体な分、当たりづらいので一回も勝てていない

 

以前、魔法は無詠唱でも使用できると教わったのでもう一回、同じ氷魔法を無詠唱で使おうとした瞬間

 

「しっ!」

 

クロワールが右手で魔法を撃つのやめるよう指示を出した

 

すぐに撃つのをやめ、刀の柄を握る

 

この刀は前のクロムが使っていた刀で、ある力に対抗するために、次元砂?とシェアクリスタル?と呼ばれる結晶を混ぜ合わせた物を試行錯誤のすえ、完成させた世界に一つしかない逸品

 

名は付けてなかったそうなので勝手に『鈴蘭(スズラン)』と名付けた。理由は鈴蘭の花のように鞘も柄も鍔も真っ白な装飾だったのも一つの理由だが、鈴蘭の花言葉に『幸福の再来・希望』があるので「今後の幸福と希望が共にありますように」と願いを込めたのだが・・・

 

 

 

 

 

「目撃情報があったので急いで来ましたが・・・どうやら当たりだったようですわね」

 

槍を持って空中に浮いている女性に殺意剝き出しでそんな事を言われるとは

 

どうやらそんな願いは天の神や刀にさえ、聞き入れてはもらえなかったようです

 




お気に入り数が三件増えているのを見て、「ヤッター!!、ウェィイイイイイ!」と心の中で叫んでいました



お気に入りしてくれた方、ご覧になった方ありがとうございます



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第三話 体は良くても中身がイマイチだと・・・

最近、バンドリが二周年だと聞いて二年ぶりにインストールしたのですが、ドリームガチャでこころだけ出ませんでした・・・こころ押しなのに(´・ω・`)

☆4沙綾が二人出たときは「モカが私の一万円をやまぶきベーカリーに貢いだな」と思いました

でも、かわいいから許す

短いですが第三話どうぞ




犯罪神(仮)、どうでもいい前回の三つの出来事!

 

 

一つ!使い魔「クロワール」に出会う!

 

二つ!自身の存在(かつてのクロム)が知られてしまう!

 

三つ!緑の女神「グリーンハート」に見つかってしまった!

 

 

 

 

 

 

 

 

「待ちなさい!!」

 

「待ちなさいって言って、だれが待つか!」

 

前回の冒頭にあった状況に戻ったのだが、この女神しつこすぎるだろ。おまけに服装が胸を強調してるだけじゃなく、ほとんど裸だし、他の女神もこんなんだったら、こいつら支持する国民に、もう少し慎みを持つよう説教してやりたい

 

「おっ?だったら女神を滅ぼすか?」

 

「後で面倒になるから、却下だ!」

 

つまらねえのとクロワールが言うが、こっちは移動速度が遅いお前(本状態)を掴みながら走ってるんだぞ

 

いい加減、この痴女どうにしかしろ!

 

「あらあら。先程からわたくしに無礼な発言が聞こえてくるのですが余程死にたいらしいですわね!」

 

槍を私に向けて突き刺そうとするが(鈴蘭)で矛先を払おうとする

 

実際のところ、何も考えずにとりあえず振ってしまったが奇跡的に払うことに成功した。が、急な方向転換で先が見えておらず、足の踵が剝き出ていた木の根に引っ掛かり、躓いて倒れてしまう

 

それを見逃さない痴女(グリーンハート)は頭めがけて槍を振るうが、クロムのヤクザ蹴りを腹部に喰らい、体勢を崩された隙に槍が届かない距離まで、クロムに逃げられていた

 

「クロワール!いい加減、こいつをどうにかしてくれ!こっちは長く持たないぞ!」

 

「はぁ?お前もあいつに攻撃したらいいじゃねぇか」

 

「あのなぁ・・・三日で習った剣術と実戦経験豊富な槍使いに勝てると思うのか?」

 

「勝てるだろ。気合で・・・

 

「無理に決まってるだろ!」

 

「・・・誰と話しているかは知りませんが次で果てていただきますわ」

 

うわ・・・構えた瞬間、胸が

 

ゲフンゲフン!そんなことより、どうにかしないと本気で殺られる

 

「仕方ねぇ、クロム。女神ライドしろ」

 

「女神ライド?なんだそれは?」

 

「説明は後だ。とにかく女神ライドって言った後、何かの色をイメージして「○○ハート」って言え。そうすれば」

 

「奇跡が起こるぞ」

 

「奇跡?」

 

「ほら、早くしろ!くるぞ!」

 

いきなりそんなこと言われても・・・色、色か・・・

 

「これで終わりですわ。『スパイラルブレイク』!」

 

考えている最中に槍にエネルギーを溜めた痴女が突っ込んでくる。あー!!もうやけだ!

 

 

「女神ライド!!!アイリス()ハート!!」

 

 

と高らかに言った瞬間

 

『カッ!』っと地面が暗闇で、車の前照灯をいきなりつけられたように光ったと思ったら

 

痴女とクロワールと共に空高く吹っ飛んでいた。たしか爆発音もしてたっけ

 

吹っ飛んでる時の俺の頭の中は「いい空だなぁ・・・・」って思考停止してたよ

 

まぁ、その後は当たり前のように落ちたんだ。川に

 

おまけにその川、流れは速いわ、昨日の雨で増水してるわ。木の枝とか漂流物があって体のあちこちに当たったり、刺さったりした

 

後でクロワールに聞いたら、陸に打ち上げられた時の私の体はクロワールが本気で心配するほど、ヤバい状況だったらしい

 

女神の方は空中で体制を整え、川に落ちることは免れたそうだ。元々、飛んでるからそういうのも経験してるのだろう

 

というわけで俺は二度目の死を体験する奇跡を起こすのであった・・・・ガクッ

 




「どうせ、グリーンハートに勝つんだろ」って思った人。残念だったな、無様に負けるんだよ(泣

ところで皆さん。「RIDE TIME 仮面ライダー龍騎」がビデオパスで公開されるそうですが、見ますでしょうか?もちろん私は見ます。あの終わりのない戦いをもう一度見れるのが楽しみです



次回はギルドとそのお仕事の話です

では、ご視聴ありがとうございました


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第四話 ギルドのお仕事と一人ぼっちのきらきら星

きらきら星と聞いて察しがつく人がいると思いますがそういう事なんです(説明不足)



ん~・・・また出来が悪い話ですけど、どうぞ!


リーンボックス

 

それがこの国の名前、この国の特徴は主要都市以外は木々に囲まれ、穏やかな生活を過ごせるのが売りらしい

 

しかし、犯罪組織とかいう、私を信仰してる連中の勢力が拡大しているせいで、モンスターの大量発生や窃盗とかの犯罪が勃発しており、穏やかな生活どころではないとのこと

 

最悪、安全な国に逃げることも考えている・・・と

 

クロワールや道中にいた住民から聞いた

 

それを聞いて、内心で苦笑するしかなかった

 

本当に・・・・・

 

 

何てことしてくれたんだ!。過去のクロムも犯罪組織も!!

 

 

過去のクロムはともかく、犯罪組織の連中め!新たな人生を過ごせるはずだったのに、奴らのせいで女神に狙われるはめになったに違いない

 

こうなったら奴らを捕まえ、女神に差し出せば誤解は解けるはず

 

「いや、無理だろ。お前の危険性はあいつらに知れ渡ってたようだし、その組織の幹部連中を捕まえたとしても、漁夫の利を狙われるだけだぜ」

 

「なん・・・だと・・・」

 

「それに今のお前が女神ライドもできないとなると、女神になれるかどうかも怪しいんだぜ。当分の間はギルドで金を稼ぎながら身を潜むしかねぇな」

 

「・・・・なぁ、結局『女神ライド』って一体何なんだ?爆発魔法なのか?」

 

女神ライドって言った瞬間、大爆発するとか聞いてないんだが

 

「んなわけねぇだろ。女神ライドってのは女神のお前が持つ特殊スキルでな。スキルは二種類あって、1つは他次元にいる女神を呼び出す事ができる。おまけに全盛期の状態でだ」

 

「2つ目は倒した女神を強制服従させて、女神同士で戦わせる事ができる」

 

なにその、ディエンドみたいなチート能力

 

「だがな。稼働時間に難があってな。他次元の女神なら最大20分、強制服従状態の女神だと更にその半分。シェアエネルギーも、一体呼び出すだけで3割も持っていく、諸刃の剣でもあるんだが・・・」

 

「まぁ、シェアエネルギーがなくなったら命にかかわる問題になるし、あの時は失敗してよかったと思ってるよ」

 

命にかかわるか・・・だとするとシェアを糧に戦う女神は現状、犯罪神(俺)にシェアを横取りされて死活問題なんだろうな

 

あれ?もし、犯罪神のレッテルさえ取り除くことができれば、善良な女神として平穏な生活をおくれるんじゃないか?

 

・・・まぁ、地道に宣伝活動もやってみるか。それが実ればいいけど

 

それにしても・・・最近、自分が男だって事を忘れそうになってきてる。順応って怖いな

 

 

 

 

 

______________________________

 

 

「ここがギルド「なんだと!?」なんだ?」

 

ギルドの建物からクロワールの声を遮るほどの怒鳴り声が聞こえてきた。中に入って確認すると、いかにもRPGにある大剣を背負ったおじさんとひょろひょろな男の二人が受付の女性に殴り掛かりそうな勢いで迫っていた

 

「依頼の難易度に比べて、報酬が少なすぎるじゃねぇか!さてはお前ら、金を横領してやがるな!」

 

「そんなことはしてません!」

 

「じゃあ、なんで最初に見た報酬額と達成した後の報酬額が10000G(ゴールド)から5000Gに下がってるんだよ!こんなんじゃ、回復薬と武器と防具の直しでほとんど使い切るだろうが!」

 

「それが・・・犯罪組織にギルドの大金庫を丸ごと盗まれてしまって・・・」

 

「それは・・・・残念だったな・・・・」

 

いきなり素に戻って、ちょっと吹き出してしまった。バレてませんように

 

「だからといってよぉ!額が下がるのは納得いかねぇぜ!」

 

「ううっ・・・。じゃあ、どうすればいいんですか?」

 

「ふんっ、決まってるだろ。『なんでもしますから、許し』グヘっ!?」

 

なんか長くなりそうだからおじさんの頭を刀の鞘で叩いた。それにしても世界が変わっても「なんでも」系はあるんだな

 

「今、なんでもしますって言ったな。だったら、とっとと金を受け取って消えろ」

 

「てめぇ!よくも親分を!」

 

ちょっと待て。まだ親分、死んでもないし、倒れてもいないからその言葉は合ってないから

 

「待てぃ!」

 

「お、親分・・・!」

 

「貴様ァ!俺の名前を「知らん」・・・」

 

だって本当に知らないもの。初めて会ったんだもん

 

「なら教えてやるぜぇえええ!こぉ~のお方はぁ~!」

 

「前振りはいいから、さっさと教えろ」

 

「へぃ・・・。このお方はトレジャー業五年のジャギさんといいます」

 

「この人は、人が入れないような所で珍しい鉱石を発掘し、納品して生計を経てていました」

 

「?なんでそんな奴がギルドで討伐系の依頼を受けてるんだ?普通に鉱石発掘して、お金に換えればいいはずだ」

 

「それが・・・。その鉱石を発掘する場所が五年前、犯罪組織に占領されてしまいまして・・・」

 

また犯罪組織か。本当、崇拝してるやつらはどういう考えしてるんだ

 

「はぁ・・・。だからと言って、その娘に脅迫じみたことはするな。もし捕まったら、金どころの話じゃなくなるぞ」

 

「「「ごもっともです」」」

 

・・・なんか、自分(クロム)のせいで困ってる人みると心が痛むな・・・

 

「・・・・はぁ。なぁ、君」

 

「はっ、はい。なんでしょうか」

 

「その鉱山はこの国にとって、どれぐらいの価値があるんだ?」

 

「え?そうですね・・・。100万Gぐらいだと思いますけど」

 

「そうか。なぁ、ジャギさん」

 

「なっ、なんでしょうか」

 

「その鉱山には人はいるのか?」

 

「え?そうですね・・・。私が三週間前に様子を見に行ったときには、発掘のロボットと警備モンスターしか見ませんでした」

 

「しかし、最深部も今どうなっているかは・・・」

 

「決まりだ。あんた、私に依頼しないか?依頼内容は『奴らを鉱山から追い出して』で」

 

「え?・・・・はぁあああああ!?(えええええええ!?)」

 

ジャギとその周りの男とギルドにいる人達が驚きの声を上げた。あれ?なんか駄目だった?

 

「いやいやいや!奴らのモンスターはあんたが思ってるより、手強いんだぞ!あんたみたいな女が行く場所じゃねぇ!」

 

悪いな、男だ(中身が

 

「そうですよ!そんな意気地なしのクズ野郎の豚にそこまでしなくても!」

 

それ酷くない?

 

「大丈夫だ。それに依頼は達成するまで金は払われないんだろう?だったら、ないものねだりで頼んでみるのもありだと思うが」

 

いや、むしろ頼んで。じゃないと、安い賃金で働くことになるから

 

「・・・わかった。だが、一つ君の実力を見せてもらってから決めてもいいか?」

 

「ああ、もちろん。で?どうやって決める?」

 

「もちろん、剣で!」

 

バキィン!

 

「へ?」

 

おじさんが構えた大剣は、剣の部分だけ地に落ちていた

 

「ああ、悪い。最悪の場面を想像していたのでな。先に斬っておいた」

 

「これで、実力はわかっただろう?」

 

「・・・・」

 

「なにか?」

 

「「「イェ、ナニモ!」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なぁ、お前ってさ。平和主義じゃなかったか?」

 

依頼書の写しと鉱山までの地図をカバンに詰めながら歩いているとクロワールが聞いてきた

 

「そうだが・・・なんでだ?」

 

「いや、だってよぉ。いつの間にあいつの剣を斬ったんだ?一歩間違えれば、あのじじいの背中から血の噴水が噴き出ていたかもしれないぜ」

 

そう言われて考えてみると・・・・ドッと汗が噴き出してくる。確かにあの場で、間違えて切っていたら通り魔になっていた

 

「お前、どこからそんな自信出てきたんだよ・・・・」

 

「ま、まぁ、上手くいったんだからいいじゃないか」

 

「はぁ・・・。ほんとに大丈夫なのかー?」

 

 

 

 

 

_______________________________

 

 

「なぁ、回復薬ってこんなんで足りるのか?」

 

現在、わたしはおじさんとギルドからもらった前金2500Gを使って道具屋で回復薬とか調達している

 

「はぁ?足りるわけねぇだろ。だけど、お前って基本逃げてるじゃねぇか。そうなると煙幕玉を大量に買ったほうがな」

 

「ん?」

 

「どうした?」

 

「いや、ギターの音がしたなって」

 

「ギター?」

 

耳を澄ましてやっと聞こえる程度なんだが、気になってしかたない

 

「なぁ、ちょっと見に行ってみてもいいか?」

 

「はぁ?」

 

「どうせ鉱山に侵入するのは夜中なんだし、ちょっとぐらいはいいだろ」

 

「仕方ねぇなー。少しだけだぞ」

 

「ありがと」

 

 

 

 

ギターの音を頼りに歩いていると街に幾つかある広場に出た

 

そこには遊具で遊んでいる子供やスケーボみたいな物で技を練習している人もいたが

 

広場の真ん中にあるベンチに座りながら、ギターを弾いている人がいた

 

先程、聞こえていた音色とは違うがおそらくこの人だろう。その人に思い切って話しかけてみることにした

 

「あの」

 

「はい?なんですか?」

 

・・・・え?

 

「えっと、その・・・。良い音色ですね」

 

「ありがとう!実はこのギター、さっき買ったばっかりなんだ。昔使ってたギターと瓜二つだったから、必死でお金貯めて買ったの。でも、買ったら財布がスッカラカンになっちゃったけどね」

 

買った事に後悔なんてしてないように彼女は笑った。その笑顔に俺は見覚えがあった。画面の向こう側でしか生きていられないような存在

 

 

「そういえば、自己紹介してなかったね。私、戸山 香澄。よろしくね」

 

 

Poppin'Partyのボーカル「戸山 香澄」がそこにいた

 

 

「へー、鉱山に・・・。でも、大丈夫?私も最近知ったんだけど、犯罪組織には強い人が四人いて、女神さまも手出しできなかったって」

 

「ふーん。女神にも勝つ人もいるのか、それを聞くとちょっと怖くなってきたな」

 

いや、ちょっとどころじゃない!めっちゃくちゃ怖くなってきた!

 

え?なに!?あんな奴らを倒せる人がいるのか!?

 

「まぁ、聞いた話だとモンスターしかいないと聞いているからな。そんな奴らに会うことはないと思う」

 

「まぁ、そうだよね」

 

彼女との話は面白いがそろそろ行かないと、夜に着かないかもしれない。名残惜しいが別れようとしたとき

 

 

 

後の話に関わるほどの無駄な行動をとってしまうほどのとんでもない墓穴を掘ってしまった

 

 

 

「じゃあ、私はこれで。そろそろ行かないと間に合わなそうだからな」

 

「そうですか。じゃあ、頑張ってきてください!」

 

「ああ。じゃあ、またな(それにしても、なんでポピパの戸山香澄がここに?)」

 

ベンチから立ち、去り際に誰かに聞こえないと思うほどの小声で言った瞬間だった

 

グイっとなにかに右手首を引っ張られた。ぎょっとして確認すると座っていたはずの彼女が手首をつかんでいた

 

「な、なんだ?」

 

「なんで・・・」

 

「え?」

 

「なんで、初めて会った人がPoppin'Party(ポピパ)の事を知ってるの!?」

 

それを聞いた瞬間、私の脳内は

 

(ヤベー、なんかの地雷源踏んだー(棒読み)・・・・戸山香澄に手を握られたヤッター!!)

 

歓喜の声をあげていたが察しられないように、どうにかして堪えた

 

「私、家族に看取られながら意識がなくなったと思ったら、この場所にいて・・・誰も私の事知らないし、もしかしたら他の皆もどこかにいるんじゃないかって、街の外に出たら・・・」

 

そう言った彼女は顔を赤くして涙ぐんでいた

 

ああ・・・。そういえばこの街の外って『スライヌ』っていうスライムに犬のような懐っこさを加えた無害なモンスターがいるんだよな

 

だが、女性の冒険者とって相手にしたくないモンスターNo.1になるほどの危険性を持っている。つまり、こいつもその犠牲になったのだろう

 

「もうどうにもできなくて、ここで小さな仕事して過ごすしかないって思っていた時にあのギターを見つけたの」

 

「必死に働いて、やっと買って、広場で弾いていれば私の事を知っている人や友達が来てくれるんじゃないかと思って」

 

おい、その選択肢は危険だぞ。確かに今ここに引っ掛かったやつがいるが下手すれば、死ぬまで見つからない可能性があるんだが・・・まぁ、こいつバカだからなぁ・・・・

 

「だから」

 

ヤバい。まさか・・・・

 

「お願い!私のお友達を見つけてくれないかな!」

 

「断る」

 

「ええ!?」

 

当たり前だ。私は確かにあのメンバーの特徴や顔もわかるから探しやすいのだが・・・・・

 

私、女神から追われてる身なんです。ごめんなさい

 

「そんなこと言わずにさぁ、助けてよぉ」

 

「駄目です」

 

「お願い!」

 

「駄目」

 

「そこをなんとか」

 

「無理です」

 

「メンバー見つけてくれたら、ライブしてあげるから!」

 

「やる!あ・・・」

 

「本当!?じゃあ、見つけたらこの番号に電話して!あっ、これから仕事があるから私はこれで!」

 

そう言うとメモ帳を一枚破って無理やり私の手に握らせ、ギターケース担いで走っていった

 

「・・・・まじか」

 

「おいおい、どうすんだ?」

 

いつの間にかクロワールがこっちに来ていた。おそらく、先程の会話を盗み聞きしながら出る機会をうかがっていたのだろう

 

「はぁ・・・めんどくさいがやるしかない。それに」

 

「それに?」

 

「生ライブを無料(タダ)で見れる絶好のチャンス!(のが)すわけにはいかない!」

 

そう、前世で引き籠っていたからライブに行きたくても金はないし、奴らの餌食になるから望み薄だったが、まさかの幸運がここに!

 

「よし!早く鉱山に行って依頼を解決して、リーンボックスの端から端まで徹底的に探すぞ!」

 

ハイテンション状態の私は誰であろうと負ける気がしねぇ!!

 

そう思いながら、鉱山の方向に走る。全速前進だ!!

 

「はぁ・・・。お前、狙われるってことわかってんのか?」

 

クロワールはハイテンション状態のクロムに対し、呆れながら彼女を追うのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【物陰】

 

・・・はい。見つけました。どうやら鉱山に向かうようです。・・・・わかりました。でも、すぐに追います

 

一応、()()()()()にも連絡します。鉱山付近で合流しましょう

 

 




うーん、バンドリキャラのセリフ・・・合ってないように思えてくる
バンドリキャラについて勉強不足だなー

というわけでバンドリキャラの捜索クエストについては『.5話』系、番外編でやっていきたいと思います

なんでバンドリキャラを出したって?

後のストーリーに関係する人物にアイテムを渡す役割を担ってもらうためです






評価に☆8がついていて、ビックリしました。「嘘やろ・・・」って声に出してました
お気に入りもだんだん増えてきて嬉しいです

後書きなのに長くなってしまいましたが評価してくれた方、そしてお気に入りをしてくれた方、そしてなにより視聴してくれた方々、ありがとうございます!



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第五話 鉱山の秘密

(°Д°)「ああああ!」

(/ロ゜)/「神よ!なぜ!?シンフォギアのバンドリコラボで、おたえとか紗夜、日菜あと薫の個人絵を出せなかったのですか!?」

( ・_・)ノΞ●~* ( ゜ρ゜ )


( ・_・)「んなもん、企業がイラストレーターに頼まなかったからに決まってるだろ」


「第五話どうぞ・・・・」


「あれが鉱山の入り口か」

 

現在、私はクロワールが本から取り出した双眼鏡型ナイトビジョンで鉱山入口を観察中

 

おっちゃんが話していた通りなのかは知らないが、先端にドリルがついている機械や番犬があちらこちらにいる

 

「こりゃ、すげぇな。で?どうすんだ?突っ込むのか?」

 

「無理に決まってるだろ。まぁ、機械のほうはどうにかできそうだな」

 

「なに?」

 

「機械の後ろを見てみろ」

 

クロムに言われたとおり、見てみると機械の後ろからケーブルのようなものが伸びている

 

その先には部屋があり、制御盤がここから見えた

 

「おそらく、夜になるとあの制御盤で中にいる発掘機を警備モードにして、充電しながら入り口を守っている。だから、あの番犬はその部屋に行かせないための『おまけ』なんじゃないか?」

 

「ん?てことは・・・」

 

「人が・・・出入りしてるな・・・・」

 

・・・・

 

「か、帰るか?」

 

「はぁ!?」

 

「だって、人がいるんだぞ。戦闘中に間違えて斬ったら」

 

「いやいや!ここまで来てそれはないだろ!」

 

「嫌だー!女神に犯罪神扱いされて、この世界の住民に再度犯罪神と認識されたら平和に暮らせなくなる!」

 

「まだ、そんなこと言ってんのか!?良いから行ってこい!」

 

「嫌だって言ってるだろ!」

 

「うるせー!お前の意見は今は求めてねぇんだよ!逝ってこい!」

 

「ちょっと待て!今、行って来いの漢字が・・・・あれ?」

 

先程、隣で言い争っていたクロワールの姿がなく、かわりに

 

『ビィコーン』

 

ロボットと狼が一斉に眼を光らせていた

 

「・・・・・さ、最悪だー!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

______________________________

 

 

「・・・・」

 

「ジャギさん、もうギルドを閉める時間なんですけど」

 

「うっせぇ。俺はこのまま、あの女を待つ」

 

「ですが・・・」

 

「それにな。これはあくまで俺の予測なんだが。おそらく、今夜中に解決するはずだ」

 

「・・・根拠は」

 

「俺が受注した依頼のドラゴン討伐。あれは、俺がやったわけじゃない」

 

「は?」

 

「現場に行ったときには、ドラゴンはただの腐敗した死体になっていたよ。それも・・・・」

 

 

 

 

 

 

キィン・・・と刀を鞘に戻した際、心地よい音を発した

 

「・・・・・ふぅ」

 

「流石だな、クロム。相変わらずモンスターも」

 

 

「「綺麗に真っ二つになった状態(だな)でな」」

 

 

 

 

 

「お前な。テレポートさせるならもっと早く言え!結局、全滅させる破目になったじゃないか!」

 

おまけに服も、狼の返り血とロボットのオイルで汚くて臭い。急いで、魔法で汚れと悪臭をなくす。何時の時代や世界でも魔法は便利

 

「ああ?ああでもしないと行かねぇじゃねぇか。・・・それにしてもよ、なんでモンスター相手だとこんなに強くなるんだ?」

 

「は?そりゃあ・・・言葉も発しないし、友好的な態度もなければ躊躇することなんてないだろ。戸惑ったら、やられるのはこっちなんだし」

 

女神や人間相手は流石に無理だ。傷つけたら、私の心に傷がつく。もしくはガラスみたいにバラバラになるに違いない

 

「あーあ。そんなめんどくせぇ性格してなきゃ、今頃は・・・ん?」

 

「どうした?」

 

「いや、今誰かに見られた気がしたんだが・・・」

 

「ふーん・・・よっ!」

 

後ろに振り向き、魔力を纏った刀を林のほうに振ると真空刃に色を付けてわかりやすくした攻撃が飛んでいき、木を斬った

 

「うぉ!?」

 

そして、そこには倒れる木を避けた誰かがいた

 

「あ・・・」

 

斬撃を飛ばした本人が思うのもなんだが、そこに誰かがいるとは思わなかった

 

「・・・お前、バカだろ」

 

急いで、安否を確認しに行く。死んではいないと思うがその時は火葬して土に

 

「いや、勝手に殺すな!?」

 

・・・一体どうやって心の声を読んだのかが気になるが、どうやら生きているようだ

 

 

 

 

 

 

______________________________

 

 

 

「・・・で。なんで縛られなきゃいけないんだ!?」

 

ねずみをイメージするようなフードが特徴の女?は、そう言いながらじたばた暴れる

 

「いや、だってなぁ・・・。どう考えても悪役してそうな格好だし、私を遠くから見ていた時点で犯罪組織のメンバーだと思ってるんだが」

 

「うぐっ」

 

おいおい、まさかなと思ったのに当たりかよ

 

「それで?なんで、あの場に留まってたんだ?少なくとも明日には憲兵がやってきてここは制圧される。普通は逃げるはずだぜ」

 

とクロワールが問う。確かに鉱山は仮にも「制圧された」の同然だ。こいつが居続けるのはおかしい

 

「・・・・俺の・・・私が憧れていた人がここに一人の子供を女神から匿ってる。それを保護しに来た」

 

「・・・。意外とあっさり言うんだな」

 

「うっせぇ」

 

にしても、女神から匿うほどの子供?気になるな・・・

 

「なぁ、お前。そこに案内しろ」

 

「は?」

 

「その子に興味がわいた。それに、よかったらそいつは私が連れて行こう」

 

もしかしたら、戸山 香澄(第四話 参照)の友達かもしれないしな

 

「ふざけんな!見ず知らずの奴に教えるもんか!」

 

まぁ、そうだろうな。だけど、こっちはいらない二つ名を持ってるんだよ

 

「見ず知らずの奴が犯罪神であってもか?」

 

「ああ、犯罪・・・犯罪神!?」

 

まぁ、いきなり崇拝してる神様が目の前にいるなんて誰も思わないだろ

 

「いやいや、犯罪神がなんでギルドの依頼受けてんすか!?」

 

「ん?世界を滅ぼすか滅ぼさないかを判断するための一環だが?」

 

「え?」

 

「え?」

 

ん?なにか変だったか?

 

「犯罪神ってのは復活したら全てを滅ぼすって聞いたんすけど」

 

「は?誰がそんな事を言った。第一な、そんなことでいちいち世界滅ぼしたら楽しめないだろ」

 

「一体、なにを?」

 

「人生」

 

今の俺にはそれしか言えない。ってか、それしかないだろ

 

「・・・・ぷっ。あっははははっ!人生?人生か!」

 

「むっ、笑うなよ。傷つくぞ」

 

「わりぃ、わりぃ。まったく・・・犯罪神の事をもっと調べておけば、あの人もあんな事にはなんなかったのかな・・・

 

「ん?」

 

後半の部分だけ良く聞こえなかったがどうでもいいか

 

「わかった。あんたを信じるよ」

 

「そうか、ありがとう」

 

よかった、信じてくれなきゃ話が進まない

 

「じゃあ、縄を」

 

「それはだめだ」

 

「ひでぇ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「結構、奥まできたな。なぁ、まだ着かねぇのか?」

 

クロワールがそわそわしながら黒女に尋ねる。おそらく、奥に行くほど多くなる湿気が気にいらないのだろう

 

「もう少しっす」

 

「それにしても、なんでわざわざ鉱山にその子を隠したんだ?」

 

他にも隠せる場所はあっただろうに

 

「犯罪「クロムだ」クロムさんはここで取れる鉱石についてどのぐらい知ってますか?」

 

「?ブランド物になる鉱石だと聞いているが」

 

おじちゃんやギルドの人にそう教えられたが他にもあるのだろうか

 

「たしかにそれもあるんすが、最深部には『アンチクリスタル』っていう女神共に有効な鉱石がありましてね」

 

「そいつを使ってその子の存在を隠してたんですが、やっとシェアの力が低下していることを観測したのでこうして保護しに来たんです」

 

ん?シェアってことは

 

「その子って女神なのか?」

 

「おそらくはそうです。ですが、力を制御できないようで見つけたときには苦しみながら暴れてました」

 

「暴れてたって・・・危険なんじゃないのか?」

 

制御できない力ほど危険なものはない。まぁ、そんな体験はしたことがないが

 

「まぁ、普通はそう思いますよね。でも、四天王の皆さんはその子を救うために組織の全員と共に止めたんですよ」

 

私は最初の一撃で伸びちゃったんすがねと笑いながら言った。それを聞いて、変に思った

 

犯罪組織というのは国民を困らせている奴らだと思っていたのだが・・・

 

「なぁ、どうも私が聞いた犯罪組織のイメージと違うんだが。お前達は他人の迷惑になる事をする組織ではないのか?」

 

「・・・最近はそうっす。でも、最初は恵まれない人達にゲームや食べ物を与える「義賊」でした。四天王が女神に倒されるまでは」

 

「?」

 

「四天王が倒されてすぐにクロムさんが復活したと思うんですがあってますか?」

 

「ああ、合ってるぜ」

 

クロワールが黒女の疑問を代わりに答える

 

「その後に各国で倒されたはずの四天王が復活して、暴れ始めました。おまけに最初の頃の理想も捨てて、ただの暴走モンスターに成り代わった状態で」

 

「それを見た組織の人間は「義賊」からただの「犯罪者」の集団に変わり、現在に至るわけです」

 

「俺が尊敬していた人も変わっちまっていて・・・・もう、見るに堪えませんでした」

 

・・・・あれ?ってことは犯罪者の集まりにした元凶が私・・・

 

「悪い・・・私が復活したばっかりにそんなことになるなんて」

 

素直に謝るしかなかった。こいつが尊敬していた人を暴走させたのは私なのだから

 

「謝る事はないですよ。それに何も知らずに犯罪神を祭り上げたのは他ならぬ、私達です」

 

 

「だから、クロムさんは気にしないで下さい」

 

「・・・・」

 

そんなこと言われてもな・・・気にしないって訳にもいかないだろ

 

「ここです」

 

そんな事を考えているうちに目的地についてしまったが、目の前にあるのは岩壁だった

 

「ここか?行き止まりのように見えるが」

 

まさか、隠し扉か?それともからくり系?

 

「そう見えますか?実はこれ・・・・」

 

ごくりっ・・・ってあれ?なんで地面に手を掛けてるんだ?

 

「よっ」

 

黒女は地面に手を掛けながら、シャッターを開ける要領で手を上げた。すると、ガラガラと音を立てながら岩壁の一部があがっていった

 

ってこれ、ただの塗装されたシャッターじゃねぇか!

 

「隠し扉って・・・なんっすか?」

 

「いや、なにもない」

 

まぁ・・・占領されてたのなら、これぐらいの偽装で充分か

 

 

 

 

 

中に入ってみると外の薄暗さが嘘のように明るく、異なる色のブロックが辺り一面に敷き詰められていて、その奥には家らしき物があった

 

「これは・・・見てると眼が痛くなるな。お前は大丈夫なのか?」

 

「ええ、なんどか来てるんで。それでクロムさん」

 

家の入口で黒女が静止する

 

「なんだ?」

 

「もし、その子が部屋で暴れていたら、すぐに逃げてください」

 

「は?」

 

確かに暴れていたら困るが逃げるほどなのか?まぁ、いいけど

 

「わかった」

 

「じゃあ、開けますよ」

 

ドアの先には、なにをどうしたらこうなると思うほどの大きな爪痕が、家の内壁のあちらこちらにあった

 

前言撤回、これは逃げたほうが良さそうだ

 

「おーい・・・、生きてるかー?」

 

「・・・って、お前!足ガックガクじゃねぇか!?」

 

こいつ、絶対に少女に対してトラウマ持ってるだろ!

 

「こ、これは武者震いだ・・・」

 

「堂々と嘘をつくなー!」

 

にしても、さっきから両肩が重いな。あまりの緊張感でこったかな

 

「うるさいわね。そんなに呼ばなくたってわかってるわよ」

 

ん?

 

「久しぶりね、ねずみ女。三ヶ月ぶりかしら」

 

背中のほうから声がしたと思ったら、赤髪の少女が私に抱きつきながら喋っていたが、細い腕が首を絞める形になっていた

 

ちょっ、首が首が絞まる

 

「ひ、久しぶりです」

 

「で、この人だぁれ?」

 

「えっと・・・クロムさんです・・・」

 

「へぇ、クロムって言うんだ・・・」

 

あ、もう駄目かも・・・

 

「決めたわ!私、この人について行く!」

 

「へ?」

 

なんか聞こえた気がしたけど

 

 

 

 

クロムさんは現実からログアウト(落ちま)しました




うーん・・・仕事からくる疲労感で文章が変になってる

クロムのイメージもなんか最初の頃と違うような・・・

そんなわけで、ちょっと皆様にアンケートをお願いします

どうか、気楽に回答してください



☆10、7に評価してくださった方や見てくれている視聴者様、ありがとうございます!


それと最近、新しい短編小説のプロローグを作ったので気軽に見てください

ちなみにその小説のテーマは「ヤンデレぽいなにか」です


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第六話 下っ端?ああ・・・いい奴だったよ

うー、就職してから進みが遅くなった気がする

それでも、ガム(もしくはお菓子を少々)とジュース一杯、そしてバンドリの音楽を聴きながら、寝る時間までがんばっています

それでは第七話、どうぞ!


決めたわ!私、この人について行く!

 

って聞こえてはいたが・・・

 

「すぅ・・・・すぅ・・・」

 

おぶってそのまま寝ちゃうとか、ここまで簡単に懐くか?普通

 

「スゴイすっね。始めて会ったってのに懐くなんて流石、犯罪神様」

 

「犯罪神じゃない、クロムだ。まったく・・・しかし、本当に大丈夫なのか?いくらこいつが、シェアエネルギーの放出が収まったとはいえ、また暴れだすかもしれんぞ」

 

そうなった場合は止めるが・・・できれば戦いたくないなー

 

「そうなったら、クロムさんがガツンとやっちゃってください!。ガツンと!」

 

リンダ(名前を教えてもらった)が拳骨をする動作をするが、組織の連中全員を使ってやっと止めたやつにそんなんで止まるわけないだろ!?

 

「お前・・・。仮にこいつが暴れた時はまず、お前を犠牲にしてやろうか・・・」

 

「ごめんなさい。悪気はなかったんです。本当です」

 

はぁ・・・。にしても、女嫌いだった俺がこんな小さな女の子と一緒に旅する事になるとは

 

「んぅ・・・クロムちゃん・・・・」

 

まったく、夢の中でなにを見てるんだか。愛い奴め

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そこ・・・地雷原・・・・」

 

マジでなんの夢見てるんだこの子!?

 

「なぁ、クロワール。一応、歴史を記録してきたんだろ?こいつが女神なら、どこの女神なんだ?」

 

確か、歴史を記録する使い魔って第二話で言ってたよな。ついさっきまで忘れてたけど

 

「それがなー。幾つか思い当たるキーワードで検索しても、どれも引っ掛からねぇんだよ。出てくるのはどれもバラバラの検索結果。まさに突然現れたunknown(アンノウン)だぜ、こいつは」

 

「突然現れたか・・・」

 

それを聞くとあいつ(戸山 香澄)も同じような事を言っていた事を思い出す

 

『私、家族に看取られながら意識がなくなったと思ったら、この場所にいて・・・』

 

ん?よく思えば俺もそうか。死んで神様のいたずらに巻き込まれて、こうして犯罪神の器に入ってるんだから

 

まったく、あの神様もなにが『人生やり直してきてねー(^^)』だ。人生やり直す以前の問題が最初から・・・

 

「ストップ」

 

「え?」

 

「は?」

 

二人が私の制止を聞き、その場で止まる

 

「なにか「シッ!」」

 

「耳を澄ませてみろ。なにか聞こえないか?」

 

クロムに小声でそう言われて、二人は耳を澄ませてみる

 

「・・・・・・が」

 

確かに誰かの声が聞こえてきた。それも方向からして、入口の方から

 

「あの岩の陰に隠れろ」

 

ちょうど都合のいい大きな岩がそこにあった。急いで四人?で隠れる

 

「まさか、つけられていたのか?」

 

「いや、『まさか』じゃねぇだろ。お前、リーンボックスで大きな声を出して、鉱山に走って行ったから、女神の関係者に見られてたんだよ」

 

あっ・・・

 

それを聞いたリンダが私の事を白い目で見る

 

ごめん!だってうれしかったんだもん!うれしかった事があれば、誰だって声をあげるだろう!?

 

「で?どうする?打って出るか?」

 

「なに最初から物騒なこと言ってんだ」

 

「え?でも、相手は女神かもしれないんですよ。そんな簡単に」

 

「それでも駄目に決まってるだろ。女神だって死ぬ時は死ぬんだ。絶対に闇討ちとかするなよ」

 

第一、女神と戦うこと事態、評価が下がる。そんなことは絶対避けたい

 

「いいか。とにかくやり過ごすんだ。そうすれば、無駄な体力を使わずにすむ」

 

「りょ、了解しました」

 

悪いリンダ、でもな。こっちは今後の生活が懸かってるのもあるが、本当に無益な殺生はしたくないんだよ

 

そう思ってるうちに、声がはっきり聞こえてきた。三人とも本格的に息を殺した

 

 

「ずいぶん奥まで来ましたわね」

 

「そうですね。でも、まさかここの最深部にこんな通路が隠されてたなんて・・・」

 

「そんな隠し通路を見つけた私の第六感。流石は主人公!」

 

「といっても、ネプテューヌが転んだ先にドアがあっただけなのですが」

 

「あはは・・・」

 

 

声からして三人、足音からしてあの時、私が殺されそうになった少女の仲間。って事は女神の連中か!

 

それに、ひとりはあの緑の痴女えっ?ウォオオオッ!?

 

痴女って言った瞬間、隠れている岩に槍がすごい勢いで刺さる

 

「え!?ベールさん、なんでなにもないところに槍をなげたんですか!?」

 

連れの誰かもその行為に対して、まったく理解できないようだ

 

「いえ、どうも私に対する暴言が聞こえた気がするのですが気のせいでしたわ」

 

そんなやり取りを見ていた二人はハンドサインで意思疎通を図る

 

『どうだ?これを見て、まだ闇討ちしようだなんて考えてないよな?』

 

『もちろんです!あそこまで怒った女神は見たことないです!』

 

『って言っても、ああなった原因はお前にあるけどな』

 

そんな事はどうでもいいから、とっとと下に下りてくれ頼む!

 

しかし、女神に意識を集中していたことが失敗だった

 

天井から滴った水滴が落ちてくる。一度通ったこの場所は水滴が滴るとわかっているから反応する事はないだろう

 

しかし、それは一度通った人にしかわからない。つまり・・・

 

「ひゃっ!」

 

「え?」

 

あ・・・ああああ!?

 

幽閉されていた少女が反応するのは必然である

 

「今、女の子の声がしませんでした?」

 

「確かにしましたわ」

 

やべぇ!位置はばれてなさそうだけど、確実にこの周辺を探すに違いない

 

戦うって選択も、この子がいるから今はできない!

 

「クロワール。テレポートで移動できないか?」

 

「無理だ。ここでテレポートなんてやったら、岩の中に入っちまう可能性がある」

 

「・・・俺が行きます」

 

「なに?」

 

「俺が囮になって奴らを引きつけます。女神といえど所詮は子供、簡単に引っ掛かりますよ」

 

「だが、お前が」

 

おそらく、今まで女神を相手にしてきた彼女だからできることだが・・・ここは一本道で逃げ場がない

 

つまり、こいつが力尽きた場合、捕まるか、その場で死刑が確定することになる可能性がある

 

「それに、クロムさんにはまだやる事がたくさんあるはずです。だったら、俺なんか気にせずに逃げてください」

 

頼もしい言葉だと思うが・・・思うのだが、負けフラグが立ってる&体が震えているのを見て、駄目かなって思えてくる

 

「・・・ヤバイと思ったらすぐに本当の事を言え。これは冗談じゃないからな」

 

「わかりました。じゃあ、クロムさん。お元気で」

 

そう言うと岩の陰から出て行き、三人の女神の前で彼女が叫ぶ

 

「ちっ!ばれちまったならしかたねぇ!」

 

「下っ端!やっぱりここに犯罪神がいるんですね!」

 

「ああ、そうだ!だがな、ただで会わせるわけにはいかねぇな!」

 

そう言って、ポッケから白いボールを取り出す。あれは私が買ったスモークボールだ。あいつ、いつの間に獲っていったのだろう

 

そう思ってるうちにリンダがボールを地面に叩きつけた。瞬間、その場に煙が立ち込める

 

念のため、少女の鼻と口にハンカチをあて、煙を吸わせないようにした

 

「おらぁ!」

 

「きゃっ!」

 

煙の中で誰かが倒れる。おそらく、リンダが女神の一人に不意打ちを食らわせたんだろう

 

「へっ、どうだ!付いて来れるもんなら付いて来やがれ!」

 

「くっ・・・!待ちなさい!」

 

リンダと三人の足音が遠ざかっていく。行くなら今しかない、私達は後ろを振り向かず出口に向かって走った

 

 

 

 

 

______________________

 

「はっ、はっ、はっ」

 

この子を背負いながら走ったせいで苦しいが、なんとか鉱山の入口にまで戻ってこれた

 

「大丈夫?」

 

そんな苦しそうにしている私を心配して、私の背中をさすってくれた

 

「ああ・・・ありがとう。ちょっと楽になったよ」

 

「なら、早く行こうぜ。もたもたしてるとあいつら戻って来ちまうぞ」

 

「・・・・いや、クロワール。逆だ、私があいつらの所に行く」

 

「・・・はぁ!?」

 

うん、その反応は予想してたよ

 

「バカかお前!女神化もできない、女神も呼べない、おまけに人すら斬れないお前が女神の所に行ってなんになる!殺されちまうぞ!」

 

「そうだろうな。だが・・・、あいつを助けに行かないと」

 

「は?」

 

「あいつはおそらく、本当の事は言わない。たとえ、死ぬ状況になったとしてもな」

 

「なんでそう思う」

 

そう聞かれる前から、私は脳裏に前世の妹の事を思い浮かべていた。ワンパクな奴だったが、誰かを守るためなら自分が傷ついても構わない、そんな信念を持っていた

 

姿も性格も違うが、そんな妹と同じ感じがあいつからした。だが

 

「ただの勘だ」

 

それで片付けた。そんなことを言ったって理解できないはずだ

 

「はぁ・・・だがどうする?戻ったとして生きて帰ってこれるのか?」

 

「さぁな・・・でも」

 

自分でも、何でこんな事を思ったのか不思議に感じるがつい言ってしまった

 

「私は『()()()()()』だからな。こんなところで死ぬ器じゃない」

 

私は屈んで、少女の肩に手を置いて、やさしく言った

 

「いいか?私が帰ってくるまで、こいつと一緒にいるんだぞ。できるな」

 

「うん・・・」

 

私が離れることが悲しいのか少女はうつむく。そんな姿を見て私は、気休めになるかどうかわからないが片方の膝をついて、右手を握ってから小指だけだした

 

「?」

 

「お前も真似てみろ」

 

少女は私に言われたとおりに真似をした。私は右手の小指を少女の小指に絡み合わせた

 

「これは『指きり』と言ってな。誰かと約束したときに行うんだ」

 

「約束?」

 

「ああ、もしくは『誓い』と言ってもいい。私は必ずお前の前に戻ってくる、その誓いをを守る証だ」

 

「・・・本当に戻ってくるの?」

 

「もちろん。だから、お前は私を信じて待っていてくれ」

 

「うん・・・わかった」

 

「じゃあ、仕上げに「指切りげんまん、嘘ついたら針千本飲~ます」」

 

言い終わり、少女に笑顔を見せてから小指を離し、立ち上がる。そして、クロワールに少女を頼むと洞窟の最深部に向かって走った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私が行くまで死ぬなよ・・・リンダ!




第六話で実施したアンケートに回答してもらいありがとうございます!

今後は、アンケートの回答に沿って、クロムを作っていきたいと思います


視聴者様、御視聴いただきありがとうございました!


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第七話 女神との戦い!・・・あれ?なんで(ry

最近、エースコンバットのDLCが発表され、追加の三機の内、二機がどのシリーズで出たのかまったくわからない作者です(作者はアサルトと7しかやったことがありません)

第七話どうぞ!


「や、やっと中間地点か・・・」

 

あれから走って10分?いや20分ぐらい経ったか?

逃げる時も走ったから足がもう棒みたいになりつつある。第一、こっちは転生して体が健康体だったとしても精神が体に追いついていない

 

何故なら転生してから、頭で一歩歩くことを意識すると体は何故か五歩は歩いている。そのせいで、あのゴミ山で歩こうとしたら目の前のゴミ山に突っ込んでいた

倒れたら倒れたで、起きようとしたら、何故か空中で一回転して地面にキスをする破目になった

 

つまりはこういう事だ。この体は反応速度が速いが操作がピーキー、つまりマニア向けってこと

だから、足が棒みたいになってるのは精神であって、体じゃない。なれたつもりだったのだが・・・また変な感覚が戻ってきてしまった

 

でも・・・走れ、俺!あいつが俺を待っているんだ!

 

 

_________________________________________

 

「こ、今回はなかなかしぶとかったですね」

 

同時刻、最深部ではリンダが倒されていた

 

「くっ・・・殺せ。いっその事、一思いにやれ!」

 

「・・・妙に潔いですわね」

 

「やっぱりベールもそう思う?これ本当にあの下っ端なのかな?」

 

そう、原作のリンダこと下っ端は嘘、だまし撃ち、トラップなどといったThe.悪役なのである

とくに作者は未だに魔剣エンドの下っ端の行為は絶対にゆ゛る゛さ゛ん゛!!

 

「!」

 

「ベールさんどうかしましたか?」

 

「い、いえ。寒気がしただけですわ」

 

「それよりさ。犯罪神はどこにいるのかな?」

 

紫の短髪が

 

「ちょっと!紫の短髪ってなに!?私は主人公のネプテューヌだよ!」

 

おいこら!まだ主人公に名乗ってないんだから、紫の短髪でいいんだよ!第一、そこの紫の長髪機械オタクバカも絶対にゆるさん!なにが、「シェアをプラネテューヌに集めるんです」だ!。仲間の命より自国の命運の方が重いとか、お前それでも二番目の主人公か!?

 

「そ、そんなこと言われても・・・って思いっきりゲーム終盤のネタバレしないで下さい!」

 

うっせぇ!ん?なんだ?・・・・やべっ!

 

 

 

 

 

 

 

『タイムベント』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それよりさ。犯罪神はどこにいるのかな?」

 

紫の短髪があたりを見渡しながら呟く

確かに彼女の言うとおり、下っ端を追ってここまできたが、肝心のターゲット(犯罪神)がいない

 

「ふん!お前らの実力を見るために隠れて見ていたが、先程ここから出て行った。戦ってもお前達は弱いと判断し、恩情をかけてもらったんだろうぜ」

 

三人は驚愕した。この下っ端の変わりように

今まで、負けたらすぐに逃げていたのに対し、今の下っ端は以前とは違う、退かない強い意志を感じた

 

「・・・どうやら今のあなたに脅しは通じないようですわね」

 

「ああ。あのお方がどこにいるかなんて、絶対吐かないぜ」

 

「そうですか・・・なら、この試作段階の道具で吐かせてあげましょう」

 

そういって紫の長髪が出したのは二つの棒だった

 

「へっ!女神が直に尋問とは、国民が知ったらあひゃひゃひゃひゃ!」

 

リンダが言いきる前に、紫の長髪は二つの棒をリンダに押し付けた

当てた瞬間、リンダは狂ったように笑い始めた。数秒後、彼女は棒を離した

 

「な・・・なんだよ。それ・・・」

 

当てられただけで体に力が入らない。こんなもんを当て続けられたら・・・それを考えただけでぞっとする

 

「今、ぞっとしましたね。これは電磁くすぐり棒です。早く吐かないと・・・あなたが想像した最悪の結果に」

 

ニコニコしながら紫の長髪は二つの棒を合わせると『バチッ』と棒から乾いた音を発した

こ、こいつら、本当にあの女神なのか?あの、どこか抜けてるような感じがこいつらから全然感じない!

 

「さて、覚悟はいいですか?・・・私はしなくてもいいですけど」

 

『バチバチバチッ!!!』

 

 

________________________________

 

「ひぃ・・・ひぃ・・・ひぃ・・・。も、もう駄目・・・」

 

疲労で私はその場に倒れこむ

なんだここ・・・歩いてる時と走る時との距離感の差が全然違う。歩いてる時は最深部まですぐそこだったのに、走ると遠くなるなんて、おかしいだろ・・・・あれ?

 

ふいに左を見ると切れこみがある岩があった。あの切れこみはあの痴女がつけたもの

しかし、私はその傷を最深部に向かう最中に一度見ていた。なのになぜ?こんな所におんなじ岩があるんだ?

 

まてよ。確かここは、あの子を匿うための場所だから・・・・まさか、今の私は幻覚か一種の魔法にかかっているのでは!?

 

なら、進むのではなく逆の方向に走れば着く!待ってろ、リンダ!

 

・・・・・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・

 

「ぜー・・・ぜー」

 

ただ、中間地点に戻っただけでした・・・

 

幻覚の線はなし、なら魔法か。よし、魔法を解除・・・

 

『あー、そうだ。呪いとか幻覚の魔法を解除するにはな。魔法も必要だが、もっとも解除に重要な物で白紙の本が必要なんだ』

 

クロワールに言われた事を思い出す。そして・・・・肝心の白紙の本持ってねー!

 

・・・・

 

さらばだ、リンダ。お前の勇姿は一生忘れない

せめて・・・

 

 

 

 

女神共々、ここで眠ってくれ!

 

 

 

 

ポーチに手を突っ込み、白のカードの束を取り出すと赤に変色する

赤のカードを通路に一定の間隔で配置した後、少し距離をとって火の魔法を応用した爆裂魔法を作動させた

 

これで通路は閉じ、女神は生き埋め、もしくは脱出不可能になる・・・・はずだったのだが

爆発の際に生じた炎が一点に集まり、デカイ火球になってこちらに飛んできた

 

「え・・・・?はぁああああああ!?」

 

パニックになって、とっさに刀で火球を斬った。だが火球を斬ったとしても、狭い通路なので炎が私の周囲を焼く

 

「あち!あち!あちっ!」

 

服まで燃えてるので急いで手で消した後、周囲の炎を水、いや氷魔法で凍らせる

 

 

詰んだ。それしか考えられなかった

第一、通路も崩落させようとしても、それすら許されないとはもう打つ手なしだ

 

・・・面倒だし、歩いてみるか

 

 

 

 

・・・・・・・・

 

 

 

・・・・・

 

 

 

・・・

 

 

 

着いちゃったよ・・・。最深部

まさかの歩くのが正解だとか、このトラップを考えたやつ。天才か?

 

にしても・・・静かだな。まさか、あんな事してる間にあいつは・・・

そんな事考えるな、俺!大丈夫だ、あいつなら生きているはずだ。だから、大丈夫・・・

 

シャッターの柱から奥の様子を窺う。最初来た時と違い、手前から見て右側に階段があった

もしかしたら、別の出口から出たのか?一応行って確認しておくか

 

階段を降りていくと中間地点より広いところに出た

あたりには何も遮蔽物がなく、地面は舗装されていた。おそらく、あの子を運動させるための場所だろうと思った

 

しかし、その中心に誰かが倒れていた。急いで倒れている誰かに近づく

倒れていたのはリンダだった。急いで、呼吸や脈拍、心臓が動いているか診る

 

医学の知識はないが、間違いなくこいつは現在進行形で弱まりつつある

早く、クロワールのところに連れて行かないとまずいかもしれない

 

「やはり、隠れていましたわね」

 

後ろから声が聞こえた。後ろに振り向くと同時に刀を振ったが避けられ、刀は空を切っただけだった

 

そこには通路で見つけた女神三人がいた

 

「あなたさえ、倒せば世界は「ふっ!」きゃあ!」

 

言い切る前にベールとか言われている女に斬りかかった

あれほど女神と戦いたくないと思っていたのだが、リンダを痛めつけた挙句、拷問でもして余計に弱らせたと思うと怒りでそんな事どうでもいいと思った

 

刀はバリアのようなもので防がれたが威力はあったらしく、女は後方に吹っ飛ばされた

次に、短髪に斬りかかるが刀を出されて、防がれてしまう

 

「ねぷぅ!?まだ私、名乗ってもいないのに攻撃なんて、卑怯だよ!」

 

「卑怯・・・?どの口が言ってんだ!」

 

刀に魔力を纏わせ、切れ味が上がった刀で短髪が持つ刀を斬った。斬られた刀は光と共に消滅した

刀を消滅させられ、あっけにとられている少女の腹を蹴り、もう一人の少女の方に吹っ飛ばした

 

長髪は飛んでくる短髪を「ごめんなさい!」と言って受け止めずに避け、代わりに剣を出して私の刀を防いだ

 

「貴様らは屑だ。人々に祭り上げられ、いい気になってる独裁者と変わりない。私が貴様らを粛清してやる!」

 

刀に力を込め、少女を跪かせる。

 

「ネプギア!」

 

もう少しで長髪の首まで刃が届くときに例の痴女が割って入る。普通に避けるのも癪なので、長髪を飛び板代わりにして後方に飛ぶ

というか、いつの間に姿を変えたんだ

 

・・・・あれ?こいつ()()()()()()()()()()()()()

確かあの時、あいつの胸の部分には何もなかったのに、こいつは胸の部分にGreen Heartと書かれている

 

おまけに瞳の色も綺麗な紫色だったはずなのに薄黒い紫になっていた

そんな事を考えていると今度は三つ編みの紫髪が空中を滑空しながら切り込んできた

 

繰り出された攻撃を刀で防ぎ、鍔迫り合い状態になる

こいつも胸ではないが左腕にPurple Heartと書かれていた

 

二人も同じ奴がいるって事はもう片方にも

 

「お姉ちゃん、避けて!」

 

突然、後方に飛んだ三つ編みを見てから、声のした方へ振り向くとビームが迫っていた

 

「(斬る?いや、斬っても当たる。避け)」

 

ビームの真横に飛ぶが、完全に避けきれず、右足にかすって地面に転がる

 

「いっ!いってぇえええええ!!??」

 

かすったとはいえ、ビームにより足は焼けたので、あまりの痛さに漫画でありそうな、たんすとかの角に足の小指を当てた人みたいに、凄い勢いでごろごろしてしまう

ちょ!女神にはバリアがあって、こっちにはないの!?こっちも仮だとしても女神なんですけど!?

 

ってか、さっきのクールぽさがこれでなくなったよ!ただのクール気取ってた数文字前の私を返せ!

 

「隙を見せましたわね!『シレットスピアー』!」

 

「止めよ!『32式エクスブレイド』!」

 

「これで倒れてください!『M.P.B.L』!」

 

って、うおおおおおっ!?上から巨大な剣、左右からはビームとデカイ木の槍が迫ってくる!

避け・・・うん、右足が動かない

 

 

 

 

 

 

あっ、死んだわ。これ




最近、他の投稿者達の作品を参考に文章の隙間を変えてみたのですが、見やすいでしょうか?

また、アンケートの回答をよろしくお願いします

では、御視聴ありがとうございました!


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第八話 歴史の女神

仕事疲れで作成するやる気が起きない。休みの日はごろごろしまくってるし、他の作品見たりで投稿遅れてしまいました

もしかしたら、出来がわるいと思いますが第八話どうぞ!


・・・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・

 

あれ?攻撃が来ない・・・何で?

 

おそるおそる正面を向くとビーム、木の槍先、巨大な剣先があと数cmのところで止まっていた

なにがと思って周りを見ると先程の三つと空間、あの三人の体にノイズのようなものが発生したり、消滅していたりした

 

「哀れだな。もう少し冷静に行動できないのか、お前は」

 

「!」

 

後ろを振り向くと俺がいた

まさか・・・鏡の世界のクロム!?

 

「鏡の世界のクロム?まったく、お前はなにかしら自分に不祥事が起こると思考が子供以下になるようだな」

 

思考を読まれた!?まじでこいつ何者!?

 

「・・・あのな。仮にもお前の体は私の物なんだ。思考ぐらい簡単に分かる」

 

「いや、分かるって・・・・。ん?私の物って、まさか」

 

「ああ。お前に主導権を握られる前のクロムだ」

 

あー・・・別の意味で終ったかもしれない

だって、あれだよ。目の前に魂あって、こっちには体がある=主導権をめぐって戦うしかないと

 

・・・・・うん。無理、勝てない。元の持ち主のほうが圧倒的に戦闘力が高い

カードゲームで例えるなら、1ターンキルするデッキにトライアルデッキで挑むという自殺行為をするようなものだ

 

この後は、もう純粋な犯罪神の復活確定だよ。短い人生だったなー

 

「・・・・少しは抵抗しようと思わないのか?おまえは」

 

当然の如く、思考読まれてるし。あー、もうどうでも良くなってきたなー

 

「はぁ・・・・・・・・。安心しろ、今更、体の主導権争いなど行っても無駄だ」

 

「本当?」

 

「本当だ。とりあえず、そこから離れろ。この時間停止も何時まで持つか分からないからな」

 

え?今さらっと、とんでもない事言いませんでした?もしかして、俺もでき

 

「言っておくが、お前にはできないからな」

 

Oh・・・。便利なスキルだから、ショックを受けてしまう

まぁ、チートスキルだから仕方ないと勝手に納得してしまおう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「時間も限られているから、単刀直入に言う。おまえに好機は来るがその為には攻撃を続けなければならない」

 

え!?あんな攻撃を繰り出す奴らに攻撃を続けろと!?むしろ、逃げ回るほうがいいんじゃないでしょうか?!

 

「ばか、逃げ回ったところで何になる。お前は銃で動いてる敵に向かって、偏差射撃せずに撃ち続けるのか?」

 

そ、それはしないと思う・・・でも、ボス!相手は銃持ちが一人いる。他の二人を相手にしてたら俺は蜂の巣・・・いや、消し炭になっちまう!

と、どっかの二重人格みたいなしゃべり方を脳内で変換したら、クロムの踵落しが頭に炸裂した

 

「だれがボスだ、アホ。なら、撃たせなければいい。というか、やつの本領は銃じゃない、剣だ。近づけば剣しか使わん」

 

確かに変身前は剣だったが至近距離で撃つ可能性だってあるはずだ

 

「まぁ、私の指示に従わなくても別にいい。お前が死んだら体の主導権は私に譲渡されるからな」

 

へ?今、とんでもないワードが聞こえたのですが

さっき、どうでもいいと言ったばっかりじゃないですか!?

 

「じゃあ、そうならないように頑張るんだな。最後に、あのバカから預り物だ」

 

そう言ってクロムの手から砂のようなものが溢れだしたと思ったら、落ちていく砂が浮遊し流れるように俺の目の前で集まり、銃のような形になっていく

そしてクロムから流れた全ての砂が銃に収まった

 

俺は落ちて壊れたりしたらヤバイと思い、銃のグリップを掴むと砂の銃は光を放ち爆発した

 

「痛ってぇえええええええ!」

 

右手が右手の手の皮がぁああああああ!

普通、錆びた伝説の剣から錆が取れて光り輝く刀身が現れるように銃が現れるんじゃないのか!?

なんで、銃掴んだら重度の火傷を負わなきゃいけないんだよ!?

 

「よけた!?ならもう一度!」

 

いつの間にか時間が動いてるし、あいつはまた、ビームを撃つ気かよ!?

 

「させるか!」

 

咄嗟に右手に無理をさせて、銃を撃つ

銃は水色でスライドと思われるところとグリップの一部が黒・・・・・・って!これ色違いのディエン〇ドライバーじゃねぇか!?

 

しかし、こちらの弾は当たりはしなかったがあいつの極太ビームを撃たせない事は成功した

 

「いつの間に武器を・・・ですが!」

 

剣と槍を持った方の痴女が突っ込んで切りかかる

銃を左手に持ち替えて二人に向かって乱射する。しかし撃ってからふと思った

こいつらバリアみたいなの張ってたよな。銃なんて効かないんじゃ・・・

 

「「きゃぁっ!」」

 

嘘ー!?効いた!?

刀が駄目で銃が効くって欠陥すぎるだろそのシールド!?

 

「お姉ちゃん!?この!」

 

うわっ突っ込んできた!だが、この銃の前にひれ伏せ!・・・・ってあれ?弾が出てこない

よく見たらスライドの所に細い縦の液晶画面があり、赤色になっていた

 

まさかのオーバーヒート!?じゃあ、刀で・・・右手が使い物にならねぇじゃん!

 

「やぁあああっ!」

 

少女から繰り出される斬撃を奇跡的に銃で防ぐことができた

正直、防いでる途中で壊れるんじゃないかと思ったが流石はクロムが作った銃だ

傷はつくが欠けるとかひび割れる事はなさそうだ

 

だが、このままだとジリ貧だ。あの二人の傷が治ってしまったら、また三方向から攻撃がきてしまう

そうなったら防ぎようがないし、避けることも敵わないだろう

クロムが言っていた好機ってのはまだこないのか!?

 

「油断しましたね」

 

「なに?」

 

迫り合い中にナニイッテンダこいつは?油断?一体何に・・・紫の奴がいない、まさか!

後ろを見ると怒り狂った猪のような速さで接近してくる紫がいた

その場を離れようとしたが、そうはさせないと薄紫が私の右腕をがっちりホールドさせた

 

「お姉ちゃん!」

 

「よくやったわ、ネプギア!『ヴィクトリー・・・」

 

「え!?ちょっ、ちょっと待て!離して!話せばわかりあえるから!」

 

ヤバイ、今度こそ確実にやられる!

 

「『スラ「シレットスピアー!」なっ!?」

 

紫の刃と私の体の間、数十cmのところで木の槍が割って入ってきた

私は紫が後ろに飛んで離れたところを見計らい、オーバーヒートから回復した銃を薄紫の心臓・・・は、やめといてお腹周りに当て、撃った

撃たれた薄紫がよろけた所で蹴りを入れてやっと脱出

 

しかし、今のはあの痴女の技だったはず・・・

あの痴女のいた場所を見ると驚くべき光景があった

 

 

 

 

 

 

 

痴女が二人になって互いに戦っているではないか

 

 

 

 

 

 

 

どうやら先程の槍は流れ球、もとい流れ槍だったようだ

 

「やっと見つけたわ。私の偽者」

 

今度はもう一人の紫が現れ、紫と戦い始めた。なるほど、これがクロムが言っていた好機か

三人はともかく一人だけ、特に薄紫相手なら私でもなんとか戦える

 

 

 

 

 

 

 

そう思っていた時期が私にもありました

だって、あの二人がそっくりさんと戦っているのにどこからか現れたもう一人の薄紫がそっくりさんじゃなくて私を狙ってきたんだから

 

「ちょ、おま!戦う相手間違ってる!相手はあっちだろ!」

 

「いいえ!あなたさえ倒せば!」

 

駄目だこりゃ。こいつ全然話を聞く気がないな!!

 

「ちっ!どけ!」

 

薄紫2を蹴り飛ばし、本来なら薄紫が薄紫2の背を斬るはずだった攻撃を防ぐ

 

「どう考えても・・・って、なんで姿戻ってんの!?」

 

蹴り飛ばした薄紫2は何故か普通の姿に戻っていた

こいつだけではない、あの二人も最初の姿に戻っている。まさかこいつら、ウルト〇〇ンみたいに短時間しか戦えないのか?

 

「なんでって全部あなたのせいじゃないですか!」

 

「なんでそうなる!?」

 

「あなたが私達の偽者を作っただけじゃなく、女神の力を奪った。そんなことができるのは犯罪神であるあなたしかいません!」

 

・・・・・・・・・

 

・・・・・

 

・・・

 

ちょっと待てぇえええええ!そんな事した覚えないんですけどぉおおおお!?

だったらなんでこいつら、作ったであろう私を攻撃してるんだよ!?

・・・そういえば激情して攻撃したから判別を敵に変えたのか?だとしたら敵味方の認識に対する判断処理が酷すぎるだろ

 

だが、この状況は都合がいいかもしれない。なんたって作ったであろう味方に襲われてるんだからな

 

「だったらなぜこいつらは私を襲っている?答えは簡単だ。こいつらは私が作った人形じゃない!」

 

薄紫(人形)に対して撃つが避けられた。おまけに先程からこいつはヒット&ウェイを繰り返し始めている

よほど貫通弾を脅威と考えているのか至近距離で戦い続けたくはないようだ

 

「そんなこと信じられるわけないじゃないですか!」

 

「信じるか信じないかは勝手だ。しかし、このままだと全滅するってことはお前も薄々考え始めてるんじゃないのか?」

 

「それでも・・・・・・私はあなたを信用しません!」

 

ちっ、強情すぎるだろこの娘!・・・・・ん?

 

「お前、その手に持ってるやつはなんだ?」

 

こいつが右手に持っている透明な石というよりクリスタルになぜか惹かれてしまう

 

「これは・・・あっ!」

 

娘がなにか言う前に右手でそれを引ったくった

引ったくったクリスタルは私が吸い込まれそうなほどの引力を感じる

 

でも本来の形ではないような・・・?

そう思うとクリスタルが光始めた。そして砕け、痛ぇえええ!

また!?そうゆうの来そうだなって思ってたけど、思ってたけど!もう痛み系はいいんじゃないかな!?

でもまぁ・・・思ったとおりの物がでてきたけど

 

クリスタルがあった右手には一枚のカードとデッキホルダーが握られていた

うん、もう突っ込まないぞ

 

「なんで犯罪神がシェアクリスタルを扱えるんですか・・・!」

 

さっきのがシェアクリスタルなのか。犯罪神がどうこうって言われても物は物だ

誰だって扱えるに決まってる・・・はず

 

「さぁな?だが、私がやることはこれで決まりだ」

 

銃のスライドにカードを入れると

 

 

 

『女神ライド』

 

 

 

そんな音声と共に起動音が鳴り響く。そして銃口を前方にスライドさせる。これで準備は整った

もうここまでくれば何か一言でも言ってトリガーを引いてしまえ

 

「刮目しろ」

 

 

『クロニクル』

 

 

銃から放ったエネルギー弾は七つの虚像になり私の周りを交差する

一つの虚像が私の体を通り抜ける、いや装着するごとに私の姿が変わっていった。そして最後の一体と交わると翼のような防具(プロセッサユニット)を装着し、そこからエメラルド色の羽を展開した

 

「・・・・・・やっぱりこの姿なのか」

 

あれだけ否定していた物を装着している。本来なら、変身解除したいが面倒なので仕方なくこの姿で続行する

さて・・・女神化がどんなものか試させてもらおうか

 

まずは・・・あの紫から!

 

「なっ!」

 

紫が少女の武器を弾き飛ばし無抵抗の少女に斬りかかろうとする間に私が割り込み、紫の剣を片手で受け止めた

紫は突如現れた私に驚いたがすぐに剣に力を入れ、そのまま私の手を斬ろうとする

しかし、いくら力を加えても剣は動かず紫の顔に焦りが見えた

どうやら女神化すると身体能力も上がるようだ。私は剣を掴みながら、紫に銃を撃つ

 

零距離射撃をまともに喰らった紫は倒れる最中、体から何かを排出した

排出したのは時計型の・・・なんだろう?詳しく見ようと近寄るが痴女に邪魔をされた

どうやら、偽者のこいつらにとって大切なもののようだ。なんでわかるのかって?

私が女神化する前より目に殺意というか必死さがあるように見えたからだ

 

「レイニーラトナビュア!」

 

痴女が高速の突きを繰り出すが私、いやクロニクルハートの目から見ればゆっくり飛ぶ紙飛行機ぐらいの速さしかなく、簡単に避けることができた

最後の突きを避け、前のめりになった痴女の額に銃口を押し当てる。こいつは偽者のようだしそのまま撃とうかと思ったら、薄紫が私の首目掛けて剣を振るってきた

 

咄嗟の事だったので完全に避けきることができず、首から血が滴る。普通なら焦るであろう状況だが、それよりなぜか怒りがこみ上げてきた

仮にもこの体は譲ってもらったもの。おまけに強くなったというのにかすり傷を負ってしまった、その事実に対しての怒りだと思う

 

「ムカついた・・・よくも・・・よくも私に傷を負わせたな!」

 

潰す・・・完膚なきまでぶっ潰す!

デッキホルダーから二枚のカードを取り出し、スライドに突っ込む

 

 

『女神ライド   アイリス()

 

『女神ライド   イエロー』

 

 

銃から放たれたエネルギー弾は二つに別れ、それぞれ三つの虚像になり交差する

そして虚像が一つとなるとそこには・・・面倒だから突っ込まないが二人の女神がいた

 

「あれは・・・ギョウカイ墓場で戦った女神・・・?」

 

こちらを傍観している薄紫の娘がそう言った

どうやら、クロワールが言っていた『女神ライド』は成功したようだ

 

「行って来い」

 

その指示を待っていたかのように二人の女神は痴女と薄紫に襲い掛かった

二人から繰り出される攻撃に痴女と薄紫は耐え切れないのか後方にのけぞっていく

『女神ライド』で呼び出した女神は全盛期の状態で召喚されると言っていたが、これほどまでとは

 

「君!左から来るよ、気をつけて!」

 

少女の警告通り、左から先程倒したはずの紫が突っ込んでくる

だが、私は避けずに再び二枚のカードを装填する

 

 

『アタックライド   クロスアタック!』

 

『アタックライド   インビジブル』

 

「え!?どこにいったの!?」

 

紫の目の前から斬るはずだったクロニクルの姿が消えた

 

「『ファイティングヴァイバー』!」

 

「『ガードストライク』!」

 

「「きゃああああっ」」

 

「え?ぐふっ!」

 

二人の女神の攻撃で吹っ飛んだ痴女と薄紫に紫が巻き込まれる

 

「おっ重い!はやくどいてください!」

 

が、なぜか薄紫が下敷きになり、二人を叩いて退くように促す。しかし・・・・・・

 

『ファイナルアタックライド   クロニクル!』

 

三人は音声が聞こえた方を見ると二人の女神の後ろにクロニクルハートの姿があった

それだけならまだよかった。だが、エメラルド色の光のカードたちが銃口から渦を巻くように展開している

 

「はやくどけ!」

 

なにか不味いことになるような予感がして薄紫は慌てるが

 

「消えろ」

 

クロニクルハートの銃からエネルギー波が飛び出した。それどころか直線上にいた女神を吸収し、一回り大きくなり迫ってくる

 

結果、二人は避けることができたが薄紫には直撃した

エネルギー波が消え、薄紫がいたところには先程の時計型のなにかがあっただけだった

 

「ちっ、大技使って一体だけか。だがあと・・・・・・ん?」

 

いつの間にか紫と痴女がいなくなっている。あいつら、一人消えただけで逃げたか

とりあえず・・・これなんだろう?いじってみると縁の部分が90度回転し、なにかの防具のようなイラストが現れた

 

「これがクロニクルハート・・・」

 

「・・・・・・おい、薄紫の娘」

 

「え?」

 

クロニクルから何かを渡された。見ると先程、いじっていた物だった

 

「おそらくだがこれは奪われたお前の力だ。返しておく」

 

「な、なんで?」

 

「さっき言っただろう?私が作った人形じゃないってな。だったらあるべき力はあるべき所に、だろ?」

 

「・・・・・・言っておきますがまだ信用したわけではありませんから」

 

「はぁ・・・信用されないな、まったく・・・」

 

だけど、いつか絶対信頼されるような存在になってやるからな

 

ところで・・・なにか大切なことを忘れているような・・・・・・・

 

「下っ端ー!目ぇ開けろよ、下っ端ー!!くそー、一体誰がこんなことをー(棒読み)」

 

「あっ・・・」

 

 

 

やべぇ!のリンダ(下っ端)ことすっかり忘れてたぁあああ!

 

 

 




実のところ私は仕事疲れでもう話を考えないで見るほうに専念しようかなと本気で思っていたところ。感想の通知があり、なんだなんだと思い開くと続きを求める内容でした
私はこんな作品でも続きを求めている人がいるのだとわかり、嬉しくなりました

今後も更新が遅くなるかもしれませんが、これからもよろしくお願いします


感想をくれたリューオさん。そして視聴者の皆さん、御視聴ありがとうございました!


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第九話 バカが一人、パーティに追加しました

次回の話と新しい作品の妄想ばっかり、ゲームしたりで作品が全く進まない作者です
本当にもうしわけない

第9話どうぞ!



「死ぬかと思った・・・」

 

忘れていたリンダは助かった

ただ・・・ネプビタンと言う錠剤を飲ませただけだというのに起き上がって、のたうち回り続けるという、薬のヤバさを身をもって教えてもらった

 

私は飲まないぞ。仮にも女神ですから自分の体は自分で治す。むしろ治させてください、あんな危険な薬物飲みたくもないです!

 

「まったく・・・無茶するからだ。言っただろう、ヤバくなったら白状しろって」

 

「・・・かっこつけたかったんすよ」

 

「何がかっこつけたかったんすよ、だ。仮にも私は神だぞ、そんじょそこらの奴らに負けはしないさ」

 

なんて、清々しく言ったけど実際は滅茶苦茶やられてたけどね。主に自分の攻撃で

 

「それにしても大丈夫なんすか・・・?女神と一緒にいて」

 

そう言われ、後ろをちらっと見るとこそこそ話している三人の女神

リンダを助けてもらったのはよかったのだが「見逃すわけにはいかない」とのことで、外でリンダを安全な場所に置いてから決闘とのこと

 

正直女神化したし、女神ライドで召喚した誰かを三人に差し向けて逃げればいいな、と考え中

だって、戦うのは面倒だし。連戦はちょっと無理です

 

「大丈夫だ。それに今のこいつらは女神化できないようだし」

 

「へ?そうなんすか?」

 

「ああ、お前に拷問した奴らが偽者らしくてな。おまけにそいつらに力を奪われて常時パワーダウン状態なんだと」

 

たぶん、お前でも勝てると告げ口するとリンダは苦笑した

 

「そんなことはないっすよ。そんな状態でも、こいつらが勝利を逃す事はないっすから」

 

「敵なのに随分、女神の肩を持つんだな」

 

「そりゃあ、何度も戦ってますから」

 

そういえば、女神を引きつける時もリンダは女神が相手だというのに勇敢だった

あれは何度も戦っているからできた事なんだな。・・・・・・私にはまだまだできない芸当だ

 

_________________

 

「ん?おー、生きて戻ってきた「クロムちゃーん!」ぐへっ!」

 

おークロワールの奴、突き飛ばされて盛大に地面に突っ込んだな

まぁ、心配しなくても大丈夫だろう。こっちは胸に向かって飛んできた少女を抱きしめて、そのままぐるぐる回る

回されて、きゃーとか言って喜んでる。やっぱり子供は純粋でいいなー、あんな小娘共より何倍も輝いて見えるよ

 

ちなみに私はロリコンではないぞ。本当に

 

「ちゃんと大人しく待ってたかー?」

 

「うん!」

 

「そうか。じゃあ、あとで大人しく待っていたご褒美を上げないとな」

 

「本当?!じゃあ、じゃあ!」

 

「ちょっと待ったぁ!」

 

仲良くしている最中に紫小が異議の声をあげた

 

「なんだ?戦うなら、もうちょっと待て」

 

こっちはつい先程、死闘繰り広げてたんだ。少しは癒させてくれ

 

「誰、その子?!まさか、犯罪神の子供?!」

 

「犯罪神に子供・・・?」

 

「なんて可愛らしい・・・」

 

「いや、違うからな!?」

 

こいつは赤の他人だし、もし何かしらの動機で暴れられたら軍隊でも引っ張ってこなきゃ勝てない子なんだぞ

それに犯罪神の子供なんてレッテル貼られたら、周囲から酷い目にあって孤立してしまう。それだけは避けなければ

 

「こいつは・・・・・・ついさっき保護したんだ。なぁそうだろ、リンダ」

 

「はい、仰る通りです。組織全員で取り押さえた子供なんて口が裂けても・・・・・・」

 

「「「・・・えっ?」」」

 

「あっ・・・」

 

「馬鹿野朗ーっ!!何で言ったぁー?!」

 

普通に「はい、仰る通りです」で終われば良いだけだろぉ!?なんで余計なことまで喋ったぁ!

 

「組織全員で取り押さえた子供なら、犯罪神の子供だね」

 

「いや、違うから!それによく見ろ、こんな可愛い子供が私の子供のわけないだろ!?」

 

「私がクロムちゃんの子供・・・それ、いいかもしれないわね!」

 

ナニイッテンダ!フジャケルナ!

 

「本人が自白しちゃったのでー。では、判決は有罪ってことで」

 

早いよ!紫小はそこまで・・・ってか、めんどくさいからそうしようって魂胆だろ!?

 

「異議あり!明らかに証人は私の子供ではありません!」

 

「では、弁護人。その証拠を提示してください」

 

「誰が弁護人だ。証拠を提示するまでもなく、先ほど彼女が言った発言にある」

 

「その子の発言に?そんなのあったかな?」

 

紫小・・・本気で言っているなら一度、耳鼻科に行って来い

 

「この子は『私がクロムちゃんの子供・・・それ、いいかもしれないわね!』と言った。私がクロムちゃんの子供・・・つまり、本人は自分が犯罪神の子供であると認識していなかったという事になる」

 

「だとするなら、自分が犯罪神とは何の関わりのない人間だと証言している、という事だ!」

 

「ねぷぅ!」

 

「罪のない少女を落としいれようとするお前こそ」

 

 

 

有罪だ!!!

 

 

 

「ねぷぅうううううう!!!」

 

そんな奇声を紫小は発し、倒れた

相手が小娘だとは言え、論破したのは気持ちが良かった。ここにコーヒーがあったら、ぐいっと飲みたいぐらいだ

 

「・・・・・・真面目に話そうか」

 

真面目に考えたら、普通に話せばわかる話だ。なんでこんなことやったのだろうか

 

「そうですわね」

 

「こいつ、どうする?」

 

「放っておきましょう。勝手に起きるでしょうし」

 

「そうだな。放っておこう」

 

紫より緑の方が話をわかってくれそうだ。

 

 

 

______________________________________

 

 

「つまり、犯罪組織で保護していた子が懐いただけ・・・ですか」

 

「ああ、なんで懐かれたのかはわからないがな」

 

そう言ってチラッと彼女・・・いやフィリンのほうを見る。名前がないのは流石に不味いと女神に指摘され、とっさに思いついたのを採用した

そんなフィリンはあの紫長と追いかけっこ・・・あっ、長が吹っ飛ばされた。おまけに落下地点が小の上

 

「ぐへぇっ!!!」

 

「・・・」

 

「・・・」

 

「あの・・・」

 

「私達は何も見なかった」

 

「でも」

 

「何も見なかった、いいな」

 

「そうですわね」

 

「それでさっきの話、あいつら・・・偽者が現れたのが私とお前が戦った後、各国に現れたのは本当なのか?」

 

「ええ。ちょうどあなたが川に落ちて数分後に。一瞬の隙をつかれ、あの時計型の物で力を奪われたのですわ。その後、どうにかして各国に連絡したのですが応答がなく」

 

「状況が同じ、もしくはより最悪だとお前は考えたのか」

 

その言葉に緑、いやベールが頷く

 

「どうにかネプギアちゃんが持っていた無線機に繋がり、話し合った結果、一緒に行動したほうがいいとなりまして、手始めに私の力を取り返し各国の偽物を倒すことにしましたの」

 

まぁ、その方が妥当だろうと思った

力を奪った奴らの力は女神そのものだと感じたし、それぞれの長所を生かすだけではなく、欠点もカバーしていた

 

あの時は不足の事態に対しての焦りで仕留める事ができたが、今度会うときはそんな事は起きない。よって仕留めるのも難しくなるだろう

 

まったく・・・

 

 

 

 

めんどくせぇ!し最悪だぁー!

 

 

 

 

鉱山の解放の依頼を受けて、必要のない戦闘して、あげくのはてには女神の偽物の相手、今度は何かしらの発言次第で戦闘になりそうな事になっているこの状況!

 

まったく一体どうしてこうなった!ここまでくると私の不運を呪いたくなってくる

 

「それで・・・・・・話を聞いていましたか?」

 

ヤバい、考え事してたせいで聞いてなかった

どうしよう、聞いてなかったって言ったら・・・いやいや、そんな理由で殺そうとしないだろう・・・・・・たぶん

 

「すまない、考え事していて聞いていなかった。もう一度言ってくれないか?」

 

「はぁ・・・・・・、今は休戦して偽物とそれを操っている黒幕を倒しませんか?」

 

「そうか、休戦・・・・・・え?」

 

休戦だって?休戦って言ったのか?

 

「先程話し合ったのですが現状、偽物に対抗できるのはあなたとネプギアちゃんしかいません。ですので、偽物を倒し各国の女神を助けてはもらえないでしょうか?」

 

「・・・・・・私に対してのメリットは?」

 

この提案は女神に好印象を与えるチャンスなんだが、私にとっては最後に最悪の展開になりそうだ。一例としてあげるなら『力を取り戻した、じゃあお前は用済みだ』みたいな

 

「犯罪神としての危険性がないと判断し、全女神があなたに対し敵対行動は出来る限りしないと約束します」

 

うーん・・・良いような悪いような、微妙なところだな。ちょっと条件足して完全にしないようにしとこうか

それにうってつけのやつはあるし

 

「悪いがそれだけだと駄目だな。女神だけではなく国民全員が完全にしないようにしてもらわないと安心ができない」

 

「そうですか・・・で「だが」」

 

「条件に『偽物を倒した後、犯罪組織を解体し、それらに関する事件が発生したら即刻解決する事』を付け加えろ。それなら、お前達女神も国民も安心できるはすだ」

 

「!確かにそれなら敵対行動をしなくてもいいですが・・・よろしいのですか?組織を解体するということはあなたのシェアがなくなるということですが」

 

「なんだそんな事か。別に構わん、悪人に支持されるなんてこっちから願い下げだ」

 

シェアがなくなるとまずくなるとクロワールから聞いているが多分大丈夫だろう

 

「・・・・・・」

 

・・・なんでジッと見つめてくるんだこいつ。もういいだろう、犯罪組織の解体はこいつら女神にとって良い条件のはずだ

 

「まだなにかあるのか?」

 

「いえ。あれほど打倒犯罪神と考えていたのですが、聞いていた話とは違い、悪を許さない人物だとは思わなかったので」

 

「・・・お前、何年女神やってるんだ?それだけで善人だと思うんだったら、結構な甘ちゃんだな」

 

あっ、こいつ言われてちょっと怒ったかも

 

「・・・先ほど言った言葉を撤回したいところですが、その条件であなたの今後を約束しましょう」

 

「ああ、少し落ち着いたらちゃんとした契約書を用意してくれ。後でないことにされたら困るからな」

 

「女神グリーンハートの名において、もちろん用意いたしますわ」

 

こうして、三人の女神との休戦協定は締結されたのだった・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれ?よくよく考えてみたら、休戦内容を他の女神達にどう説明するのだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

_____________________________________

 

 

「戻ってきたぞ。リーンボックス!」

 

「・・・なにいってんだこいつは」

 

読者の皆様に残念なお知らせです。先程、帰還宣言をしたのは紫小です

 

「だから、紫小じゃなくてネプテューヌだってば!」

 

あー、うるさいうるさい。え?なんで紫小がいるって?ベールが言うなら各国を代表する女神達に顔が利くのはこいつだけなんだと

正直、ネプギアの方が良かったのだが・・・当の本人は力が戻っている為、この国の偽者を倒せるのではないかと思ったので俺がベールに提案した。ベールの奴もネプギアのことを相当気にいっているようなので戦力、やる気UPも見込んでのことだったのだが

 

「失敗だったな・・・」

 

「失敗だな」

 

「失敗ね」

 

どうやら二人とも同じことを思っていたらしく同時に口に出していた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とある場所にて

 

 

「・・・・・・それで?女神ウォッチの一つを奴らに奪われた・・・そういう解釈でいいんだな?」

 

「は、はい」

 

ある人物が座る玉座の前に跪く5人の人物、そのうちの二人が声を震わせながら言った

 

「はぁ・・・お前らふざけてんのか!」

 

「い、いえ!そのようなことはまったくありません!」

 

「だったら、なぜ回収せず撤退した!!それぐらい出来ただろうがぁ!!!!」

 

怒りと共に片足を地面に振り落とすとそこからひびが発生し、辺りの壁や地面に広がった

 

「もうしわけございません!ある女神に邪魔をされ、回収が困難だと判断し撤っ!」

 

紫の首を片手で持ち上げ、締め上げていく。紫は振り解こうともがくがさらに力が加わり

 

ゴキッ

 

そんな鈍い音と共に紫の手足は力なく垂れさがった。その目にはもう、あるべきはずの光がなかった

そんな彼女をゴミを捨てるかのように放り投げる。その光景を見ることができない四人はただ震えるだけだった

 

「そんな弱音をはく奴なぞ、手駒にいらぬ。グリーンハート」

 

「はい!」

 

「お前はこいつとは違うはずだよなぁ?」

 

「も、もちろんですわ」

 

「じゃあ・・・これから言う事を復唱しろ」

 

「は、はい」

 

「『どうか』」

 

「どうか」

 

「『私を』」

 

「私を・・・」

 

 

 

 

 

殺して

 

 

 

「え・・・・」

 

それを聞いた緑は困惑した。頭の中は『なぜ』『どうして』の疑問が走り回る

 

「どうした?言えないのか」

 

そう言いながら、緑に近づいていく

 

「こ、殺してあっ・・・」

 

ドサッと音が聞こえたと同時に雨が降り注ぐ

 

「よかったな、願いが叶って。さて・・・お前ら」

 

「はっ、はい!!!」

 

「このゴミを例の場所に置いて来い。適合した素体だ、いい餌になる」

 

「わ、わかりました」

 

「お前達もこうなりたくなかったら・・・・死ぬ気で抗う相手を潰して来い!!!!!!」

 

「はっ!!」

 

 

 

 

出口まで素体を運ぶ三人を見ながら手についた液体を一舐めする

そして・・・捨てられた彼女の最後に見た顔を思いながら笑みを浮かべるのだった




お気に入りが51件になっていたぜ。ヤッター!!でも正確には50件なんです
なぜかって?私のが入っているからです。一体、いつお気に入りボタンを押したんだろう

でも、それ以上に嬉しいのは投稿がストップしたというのにUAがあまり0にならなかったことです
皆様が評価、お気に入りをつけて下さったり、感想を投稿してくださった結果によるものです。本当にありがとうございます

これからも遅くなりますがよろしくお願いします!

御視聴ありがとうございました!

ちなみに最後のネタ、わかる人はいるかな?
ヒントは携帯野球ゲームです


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第9.5話 周りに木がある、ここまでいえばわかるわね(キリッ

FGOマーリンガチャ、勝ちましたがその他で爆死しました。悲しい・・・(ポロロン)




番外編で珍しく長くなったぶん、誤字脱字があったり、文がおかしいかもしれませんがどうぞ




「ありがとうございました」

 

店員の声を背に受け、店から出るとクルクル嬉しそうに回るフィリンとジュースを飲んでいるクロワール、そして私よりアホのネプテューヌがいた

 

フィリンがなぜ嬉しそうに回っている理由は新しい服を買ってもらったからだ

リーンボックスに戻ってきた後、依頼の達成を報告するため、ギルドに向かった

 

ギルドに入るとあのトレジャーハンターの男がいて、帰ってきたことを喜んでくれた

それだけなら良かったのだが抱きつこうとしたので、つい条件反射で龍如の『虎落とし』をしてしまい、男はカウンターまで吹っ飛んでしまった

 

まぁ、なんやかんやあって報酬金でフィリンの服を買うことにしたのだ

流石にボロボロの服のまま動くのは人目につきすぎるし、なにより私に対しての視線が痛いしな

 

「さて・・・えーっと・・・紫「ネプテューヌだよ!」お前、お腹は減ってるか?」

 

「え?もしかしておごってくれるの?!」

 

「ああ。これから行く全ての店の一品をおごってやる」

 

「やったー!実は私、襲われてからご飯食べてなかったんだ。今なら、バケツプリンを5杯食べることが出来るよ!」

 

それは好都合・・・そうかそうか。じゃあ、たらふく食べさせてやるからな」

 

なんたって、これから行うのは女の子に対して地獄巡りになるのだから。ネプテューヌには犠牲になってもらおう

古くから誰もが味わうであろう人の苦痛に

 

 

 

 

 

三時間後

 

 

 

「バタリ」

 

「ほらどうしたー?バケツプリンを5杯食べることが出来るんじゃなかったのかー?」

 

「た、たしかに言ったよ・・・でも!」

 

 

 

 

「パンの食べ歩きなんて聞いてないよ!!」

 

 

 

 

倒れているネプテューヌの言うとおり、先程から三時間かけてリーンボックスのパン屋というパン屋を巡ってはこいつに一品食べさせている

 

流石に食パンだけだと可哀想だからイチゴジャムとマーガリンを買って塗ってあげている

ふふふ・・・イチゴジャムならともかく、トースタがない状態でのマーガリンはきつかろう

 

「奢っているんだから文句は言えないはずだ」

 

「ううっ・・・、浅はかな考えで犯罪神の誘惑に乗っちゃった結果がこれなんて・・・」

 

「ほら、次の店に行くぞ」

 

「え゛っ!?まだ行くの?!」

 

「当たり前だ。こっちはギルドの依頼の他に個人的な依頼を受けてるんだ」

 

「えー。主人公のお腹より個人的な依頼を優先するの?それってなんなのさ」

 

「・・・食べてもらってるから教えてやるが人探しだ」

 

「人探し?」

 

「ああ、この世界に来た人間がいてな。もしかしたら友達が来ているかもしれないから探してくれと」

 

「それに報酬はちょっとしたお宝なんだ。だから、この依頼は必ず完遂しなくてはいけない」

 

「えー・・・でもさ、それとパン屋巡りになんの関係があるの?」

 

「それがあるのさ。その子の友達の内、二人がパンに関係する人物。特に一人はチョココロネを定期的に摂取しないといけない体でな」

 

「え?なにその恐ろしい体質」

 

話しを盛りすぎてしまったけど、アニメの話だとそんなイメージだし、ミニキャラの時は食べ過ぎて幻覚まで見えようになるほどチョココロネを愛したキャラだった・・・はず

 

「まぁ、人間いろいろあるんだ。そんな体質になる奴もいるさ」

 

「いやいやいや、そんな体質になる人なんていないよ」

 

なんてツッコミをされると

 

「ク~ロ~ム~ちゃん!」

 

遠くから・・・いやちょっと待て、凄いスピードで迫ってくるフィリンが飛び、紫小の頭を踏み台にして私の首に

ぐぇっ

 

突進の勢いが強すぎて耐えきれずに倒れ、そのまま地面の上をスライドしていく

前世だったら死んでるか、後頭部の髪の毛を全部持っていかれているほどの速さで滑っていった

 

しかし、仮にも神様の体だ。そんな事は起きずにただちょっと痛いだけですn

 

「いやいやいや!お前、痛いだけですんでねぇし!むしろ血だらけだぞ!」

 

あれ?おかしいな、クロワールが三人に見え・・・ガクリッ

 

「ああっ!たっく、治す身にもなれってんだ!」

 

ちなみにネプテューヌは私が直るまで放置されてたようだ

頭にたんこぶできるだけで良かったなー・・・まさか地面に埋まるほどでその怪我とか、丈夫すぎませんかねぇ

 

 

 

 

 

 

「ごめんね、クロムちゃん!」

 

涙目になりながら謝るフィリン。流石に頭から血を出して気を失ったのを見て、自分がやり過ぎた事は理解したようだ

とはいえ相手は子供だし、純粋な遊び心でやったことだ。それに受け止められなかった私にも非がある

 

「大丈夫だ、フィリン。そんなに怒ってないから謝るのはやめてくれ」

 

「本当・・・?」

 

「本当だとも。それにいい突っ込みだったぞ。これなら次の国に行くまでの道中、フィリンを気にしながら戦わなくても大丈夫だとわかったし・・・フィリン」

 

「な・・・なに?」

 

「頼りにしてるぞ」

 

そう言うとフィリンは私に抱きつi、イタイ、イタイ、イタイ!肋骨が!全ての肋骨が悲鳴あげてる!

ヘルプ!ヘルプミー!

 

「フィリン。さっき教えようとしてたことがあったろ、それクロムに話してやれよ」

 

あっ、となにかを思い出したのかフィリンは手を離す。あー、危なかった

 

「そうだったわ。実はこんな噂を聞いたの」

 

「噂?」

 

「うん!この近くに伝説のパン屋があって、そこのチョココロネ?ってパンが絶品なんだって」

 

「チョココロネ・・・!でかしたぞ、フィリン!それだ!そのお店に探している人がいるかもしれない!」

 

「本当?!」

 

「ああ。よくやったぞ、フィリン」

 

そう言って、フィリンの頭をやさしく撫でる。フィリンも褒められ、撫でられて上機嫌になった

私はそんな状態のフィリンに肩車をする。肩に乗せるとあの殺人タックルをしたとは思えないほど軽く感じ、やはり少女なのだと改めて実感した

 

「よし、さっそくその伝説のパン屋を探すぞ!」

 

「おー!」

 

私はフィリンが走ってきた方向に向かって走り出した。ネプテューヌ?もうほっとく!

 

「はー・・・手に負えない奴が増えたとか言ったがお前も大概だぜ。まったく・・・」

 

クロワールは呆れながら追っていく。ネプテューヌ?ほっといても大丈夫だろ

 

「・・・・」

 

 

 

______________________

 

ここが伝説のパン屋・・・なのか?

 

目の前にある建物はパン屋というより、ただの家のように見える。肝心の建物の外見は二階建てで、パン屋のお店にしては狭すぎるし、ボロイ上になによりパンのにおいがしない

 

「とりあえず中に入ってみましょ?」

 

フィリンの言うとおり入らなければパン屋なのか空き家なのかもわからない

お邪魔しますと言ってドアを開けるとなんということでしょう

 

 

 

 

 

更地が広がってるではありませんか

 

 

 

 

 

いや、待てよ。開けた時、違和感を感じた

これってもしかして

 

「クロワール、白紙の本出してくれ」

 

「ん?」

 

ほらよと簡単に言っているがクロワールが乗っている本から本が出てくるのはちょっと変だなと思う

 

というかクロ本が何でも入る本だと知ったのは気絶する前に知った

パンを買いすぎて金がなくなりそうだった時に「しょーがねぇな」と金の延べ棒(特大)出された時は「どこから盗んだ?!」と叫んで揺らしまくった

 

そんな事はさておき、本を開きましてページの真ん中に『解』と書いたら、対象となる物に押し当てるだけ・・・なんだがその呪いや魔法などを解除できるまでに時間がかかるのが厄介なところ

 

術の強さによっては半年、もしくは一生を終えるまでの時間がかかるそうだ

でも、術式の展開速度が速いのですぐに終わりそうだ

 

「しかしよ。店に魔法を張るやつなんて結構ヤバイ奴かもな」

 

「え?」

 

「考えてみろよ。店に普通、転位魔法を張るか?張らないだろ。だとしたら、よっぽど見られたくない物があるんじゃないか」

 

「・・・見られたくない物」

 

「たとえば・・・死体とか」

 

「はっはっはっ、そんなわけないだろ」

 

ちょうどよく解除も終わった。扉の取っ手を引っ張るとそこにはパンのいい匂いが

 

Bonjour(いらっしゃいませ)

 

前言撤回、どうやら殺人鬼の住み家だったようだ。なんでわかったって?

 

目の前の男のエプロンやら服に血がベットリついているからだよ!

 

「お縄に着け!おとなしく捕まるなら痛くはしない!」

 

私はフィリンを後ろにやると腰の刀を抜いた。だというのに男はきょとんとした目で見るとなぜか苦笑する

 

「冗談はやめなさい。それに私を捕らえることはともかく傷つけることはしないでしょう?」

 

「なんだと?」

 

「あなたの刀と目を見ればわかるわ。言ってる事は三下の割に刀はまったく振るえてない、って事はすでになにかしらの決意はあるってこと。そしてあなたの目からは・・・」

 

今度は先程の目とは思えないほどの鋭い眼で私を見る

 

「人を傷つける人物にあるような目ではない」

 

・・・・・・良い事言ってる気がするけど、相手がオカマだとなぁ・・・

 

「第一、この服に付いてる血みたいなやつは果汁よ」

 

「か、果汁?」

 

「ええ。新しいスイーツにのせる果物をこの国で作られてない物で作ろうと思って、業者に頼んで取り寄せてもらったのだけども、その内の一個が爆発してね。この通り、果汁でびちゃびちゃになってしまったのよ」

 

「ああ。それボムの樹からなるボムゴーってやつだな。味は濃厚の割に後味は良いんだが正しい切り方でないと爆弾みたいに果汁が飛び散る果物で、昔はパーティのお遊びに使われてたみたいだぜ」

 

なんて、クロワールのどうでもいい補足を聞いたからか。なんか自分のやってる事が馬鹿馬鹿しくなったので刀を納める

 

「あら。可愛らしい子と共に小さい子もいるのね。そんな入口で立ってないで席に座りなさい。驚かせてしまった礼に当店のスイーツを無料(タダ)で提供させてもらうわ」

 

そう言うと奥の厨房に行ってしまった。まいったな、ここはパン屋だと聞いてやってきたのに・・・出鼻をくじかれた

まぁ、ここで帰るというのは・・・

 

「・・・ジー」

 

目を輝かせてるフィリンに対して失礼だ。いざという時は私が守ればいいだけだし、お言葉に甘えさせてもらおう

 

 

 

_________________________

 

 

なんてことだ・・・このフルーツタルトといい、モンブランも最高に旨い。というか出された物全てがパーフェクトに旨い

 

フィリンどころかクロワールもうれしそうに食べている。というか、クロワール食い過ぎだろ。私とフィリンの食べた皿を合わせた数のスイーツ食ってるぞ。腹一杯になりそうだぜとか言って、全然食べる速度変わってないし

 

「どう?うちのスイーツは?」

 

「ああ。どれも最高だ」

 

「そう、よかった。ところで店先で言っていたパン屋のことだけど」

 

「!」

 

いきなりパン屋の話を出されて、咳き込む。というか聞かれていたのか

 

「それ、間違ってはいないわよ」

 

「本当か、よかった。何時間もあちこちを巡った甲斐があったよ。でも、作っているのはお前じゃないんだろ?」

 

「ええ、私が作っているのはスイーツだけ。パンを作ってるのは別の人」

 

「そいつは今いるのか?」

 

「・・・あなた、彼女になにか用?」

 

彼女と聞いて、さらに高揚してしまった。やっぱりここにいるのか

 

「その子に会わせてくれないか、伝えたいことがあるんだ」

 

「そう・・・」

 

 

 

「なら、余計会わせるわけにはいかないわね」

 

 

 

「なに?」

 

ガチャンと音がし、何事かと思って見るとフィリンとクロワールが倒れていた

 

「!お前、フィリン達になにをした!」

 

「安心しなさい。その子達は眠っているだけよ」

 

そう言うと小さくなにかを唱える。唱え終わった時には周りの風景がさっきの更地になっていて、二人の姿がなかった

 

「どうやら・・・お前、ただのパテシエじゃないな。何者だ!」

 

「そうね。私はただのパテシエじゃない」

 

そう言うと左右の手からなにかを呼び出し、左手の何か黒いまな板ぽいものをベルトに当てると固定された

 

()()()パテシエよ」

 

 

ドリアン!

 

 

なにかの錠前をまな板にセットするとなんかポーズし始めた。ちょっと待て・・・まさかこいつ!?

 

「変・・・身」

 

 

 

ドリアンアームズ!ミスターデンジャラス!!!

 

 

 

「さあ始めますわよ!!破壊と暴力のパジェントを!!」

 

「・・・どうやら戦えるのは本当のようだな」

 

「あら、戦っていないのにわかるのね。もしかしてこの姿を見て怖くなったのかしら」

 

「いいや。お前、『仮面ライダー』って言われる存在なんじゃないのか」

 

「!どうやらあなた、こっち側の人間だったようね!」

 

そう言って刃が棘棘(とげとげ)の双剣を展開すると私との間合いを詰め、私に振り下ろす

私は横に転がり、回避すると同時に腰の銃を抜いて撃ったが全ての弾を剣身で防いだ

 

「実は私もただの人間じゃないが・・・こっちは疲れてるんだ。だからお前の相手はこいつらに任せる」

 

腰のカードデッキから二枚のカードを取り出し、スライドに突っ込む

 

『ゲームライド ノクティス』

 

『ゲームライド 真田幸村ver.BASARA』

 

放たれた虚像が合わさり、現れたのは黒と赤が特徴の男だった

 

「なんだ?またどこかに召喚されたのか」

 

「ここはどこだ?それがしは戦の中心にいたはず」

 

え?まさか女神ライドしたときとは違って、召喚した奴は意識がはっきりしてるのか

 

というか、ゲイムライドってなんだ?

そんな事を考えていると黒服のほうがこっちを見たと同時にため息をつく

 

「はぁ・・・。クロム、できれば食事の最中に呼ばないでくれよ」

 

「なに?!クロム殿、それがしに払わせた団子代を早く返してくだされ!」

 

赤い奴が鬼気迫る顔で私に近づこうとするが黒服の男がそれを止めた

 

「そんなことよりもさ、さっさとあいつ倒して戻ろうぜ。俺は昼飯食いそこねるし、あんたも早く戻らなきゃいけないんじゃないのか?」

 

「!貴殿の言うとおり、そうであった。それがしは戦の先陣を親方様に任されている。急いで戻らなくてはならない!」

 

「じゃ、俺が隙を作るからあんたは全力の一撃をあいつに喰らわせてくれ。見た感じ、俺よりパワーありそうだし」

 

「心得た!」

 

赤いやつが右手に力を溜めるように構えると黒服のほうは自身の回りに透明な武器を展開し、剣を取ると馬鹿正直に相手に投げた

 

案の定、投げられた剣はオカマに弾かれ上空に舞う

 

「そんな攻撃で私を倒せるとでm?!」

 

黒服の男はいつの間にかオカマの上空に跳んでいて、隙だらけの背中に剣の一撃をくらわせ、相手の体勢が崩れると同時にキックする

 

オカマは倒れることはなかったが数歩前に進み、止まったところを

 

「熱血ぅ!」

 

赤服の男がくり出す、焔を纏った右手ストレートを顔面に喰らい、15mぐらい吹っ飛んだ

 

立ち上がると思っていたのだがピクリとも動かなくなったので気絶したようだ

 

「まっ、こんなもんだろ」

 

「ではクロム殿!某にだんごd」

 

まだ私にだんご代を請求しようとした赤服は目の前で消え、黒服の方もいなくなっていた

 

「・・・・・・どうやって店の中に戻るんだ」

 

できれば、後ろにあるドアで店の外に出られれば良いのだが。そう思いながら、気絶しているオカマからバックルと錠前を取り上げると担いでドアのほうに向かった

 

 

 

____________________________

 

 

「それで?なんで私を襲った」

 

椅子に座りながら、椅子の足を凍らせ、足や手首を縛られているオカマに問い詰めていた

 

店に戻るとクロワールはすでに起きていて、全身についたクリームを落としていた。フィリンはまだ寝ていて、突っついても起きなかったのでそっとしておいた

 

「ふん。だれが言うものですか」

 

「そうか。なら、 匿っている子を探すだけだ。クロワール」

 

「ん?」

 

「この建物内に私達以外の人がいるはずだ、探知しろ」

 

「了解。この建物の広さならすぐに見つかるぜ」

 

「待ちなさい!あの子をどうする気?!」

 

探知できる人がいるとは思っていなかったのか、オカマの声に焦りがあった

 

「安心しろ。別に取って食おうなんて考えていない。ただ、その子の友達に頼まれた事を伝えるだけだ」

 

「友達?」

 

「ああ、本来いた世界の友達だ」

 

「それ、本当なの?」

 

「ああ。まぁ、匿っている奴が本人だったらな」

 

ここまで来て、別人だったら最悪なんだが

そんな事を思っているとオカマは目を閉じ、なにか考え事をしていた。そして決心がついたのか私を見据える

 

「はぁ・・・わかったわ。連れてくるから、この縄外して頂戴」

 

「はl「ああ、わかった」っておい!」

 

クロワールの制止を無視してオカマの縄を切る

 

「大丈夫だ。それに監視はつけるし」

 

「それ、俺がやらなきゃいけないやつじゃねぇか」

 

「魔法使うよりはマシだろ?ほら、行った行った」

 

クロワールはため息をつきながらオカマと共に奥に行った

というか、今更だがあいつ、私の使い魔なんだよな?もう少し命令に従ってくれないだろうか

 

「うー・・・ん?」

 

「起きたか?フィリン」

 

「あれ・・・クロちゃんは?」

 

「ちょっとお店の人とお話し中だ。ああ、やっぱり顔中クリームだらけになってるな。ちょっとじっとしていろ」

 

ポケットからハンカチを取り出し、フィリンの顔についているクリームを拭う

 

「はい。これできれいになったぞ」

 

「ありがとう、クロムちゃん。お礼にこのアップルパイをあげるわ!」

 

出されたのは普通のアップルパイと思いきや、中身が黄金のように輝いているとんでもないパイだった

 

「(な、なんじゃこりゃ?!これ、食えるの?食べられるのか!?)」

 

遠慮・・・駄目だ、めっちゃ目がキラキラしてるし、なにより小さな子がお礼と出したものだぞ。断ったら悲しむじゃないか

 

「はい、あーん♪」

 

あー!男は度胸!(注意:現在は女です)

 

「あ、あーん・・・『バン!』あっ?むぐっ!」

 

入り口から物騒な音が聞こえたので、パイが入る前に口を閉じようとしたが時すでに遅し、流れ星のような速さで口の中にパイが運ばれ、口を閉じると同時にフォークを口内から抜いた

 

恐ろしく速いフォーク捌き、私じゃなかったら見逃すね。いや、そんな事より、なんだ今の音は。あ、アップルパイうまい

 

「・・・・」

 

そんなことを思っていると黒装束の誰かが私に向かって銃を構えていた

 

「・・・は?」

 

 

 

 

 

パン!

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――

 

<クロワールside>

 

 

乾いた音が客室から聞こえると一人の女性が耳を塞ぎ、縮こまって震える。その女性に寄り添い、大丈夫とオカマが励ましの声をかける

 

「まったくあの子、間違えて引き金でも引いたのかしら」

 

「いや、この音はあいつが持っている銃の音じゃないな」

 

「ってことは強盗?・・・私の店に強盗するなんて思い知らしてくれるわ!」

 

凄い速さで部屋から出て行くオカマ、俺はとりあえずこいつを連れて行くか

 

「ほら、たぶんあのオカマが数秒で片付けると思うから行こうぜ」

 

そう言うと女は頷いた

 

 

 

 

「おーい。かわりに・・・なんだこれ」

 

俺が第一に目に付いたのは黒装束の誰かが手首足首を縛られ、宙吊りなっている

 

クロムの奴はオカマに取り調べみたいなことを受けながら、フィリンが差し出すスイーツを食べさせてもらっている

 

「だから、言ってるだろ。むぐっ、こいつがいきなり銃を突きつけてきたからとっさに反撃してむぐっ、捕縛したんだって」

 

「嘘おっしゃい。あなた、私に襲われたことを根に持ってこの部外者に八つ当たりしたんでしょう」

 

「私はそこまで外道じゃないんだが」

 

クロムがため息をつくと黒装飾がなにかを言いたそうに体を揺らした。おいおい、猿轡までしてたのかよ

 

「むぐっ、むぐぅ」

 

しかし、そんなことも気づいていないのかクロムとオカマは取り調べに集中していた。しかたねぇ、俺が外すか

 

「じっとしてろよ」

 

俺は後頭部まで飛んでいき、紐を切ってやった

 

「ぷはぁー。ちょっとー縛ったままで放置は駄目なんじゃないかな?」

 

「それは・・・ちょっと待て、その口調と声はまさか」

 

なにを思ったのかクロムは黒装束のフードを脱がす。脱げたフードの中から白髪で女顔が出てきた

 

「モカ・・・?」

 

「は?」

 

さっきまで震えていた女が小さいが声を上げた

 

「!やっぱりここにいたか、山吹沙綾」

 

「おー、やっぱりここにいたんだね。沙綾」

 

まったく、なにがどうなってんだ

 

 

 

 

 

 

 

 

<クロムside>

 

 

「なるほどね。モカちゃんはこの子がいかがわしい店で働いてると聞いて助けに来たと」

 

「はい。私の友達がいると思ったらいてもたってもいられなくて」

 

「それで私を少女を調教する者だと勘違いして排除しようとしたとは・・・ハァ」

 

まったく、勘違いもいいところだ。それにしても、山吹の元気があまりにもないように感じる

 

「ところで聞きたいんだが、お前があの子を守ろうとした理由は何なんだ?」

 

「・・・あの子、暴漢されたのよ」

 

「なに?」

 

話を聞いてくと山吹はこの世界に来て間もない時に、たちの悪い男に一方的ないちゃもんをつけられた挙句、暴行されたという。以来、彼女は軽い人間不信に陥り、裏路地で倒れていたところをこのオカマ、凰蓮に拾われたのだという

 

「同じ境遇者同士、助け合わなきゃいけないと思ってね。少々、大きな子供が出来たと思えばそんなに苦ではなかったわ。正直、彼女を知っている人なら会わせようと思ったけど、あなたからは別の何かを感じたの。だからつい試しちゃったのよ、ごめんなさいね」

 

「別に気にしてはいない。さて目当ての人物がいることだし、こっちも要件を済ますとしよう」

 

席を立ち上がり、山吹の前に立つ。私を見て少し怯えた彼女の顔とアニメで見ていた顔と比べると少々やつれているように見えた

 

「君は山吹紗綾だな?」

 

「は、はい」

 

「そう怖がらなくていい。私はクロム、戸山香澄に頼まれて君を探していた」

 

「香澄・・・」

 

ん?妙に反応が鈍いな。まぁ、人間不信になってし仕方

 

 

 

「誰・・・ですか」

 

 

 

「・・・は?」

 

 

 

 

 

 

――――――――――――

 

 

 

「元気出せって、別にお前のせいじゃないんだからよ」

 

とぼとぼ歩く私に励ましの声をかけるクロ、フィリンも心配そうに私を見ていた

 

私は彼女がバンドに関係する記憶だけを無くしているとは思いもしなかった。戸山だけでなく他のメンバーの名前を出したが、結果は変わることはなかった

 

ただ、何故か他のバンド、例えば黒装束を着ていた『青葉モカ』がいたAfterglow(アフターグロウ)やその他のグループのことは覚えていた。それを聞いて少々、変だなと疑問に思ったが記憶喪失にも色々あるし、すぐに頭から疑問を消した

 

でもまぁ、心配することはないはずだ。戸山もすぐにあの店に行くと電話で言っていたし、青葉からはポピパのメンバー、『牛込りみ』『市ヶ谷有咲』を呼んだと言っていた

 

青葉もこの世界に来てから、アフロのメンバーや他のバンドの人を探しながら賞金稼ぎとして転々と移動していたと言う

しかし、探すのが一人だと大変とのことで情報交換しながら別々に探そうと提案された

 

もちろん、私も助かる話だったので承諾。そして店を出てから落胆していたのだった

 

「はぁ・・・くよくよしてるのも考えるのもやーめた。物事はポジティブに考えないとな」

 

結果的に依頼の一部は達成したし、アフロや他のバンドもこの世界にいる事がわかっただけでも、自分にとっては朗報なのだから

 

「で?まだ探すのか?」

 

「いや、もうこの国を出る。まだ私達の情報が知れ渡っていないうちに出た方が面倒なことにはならない、だろ?」

 

「流石にわかってたか。あの偽物がお前を放っておくとは考えられないしな。まぁ国中の兵士が来ても血の雨が降ることになると思うぜ」

 

「さらっと物騒なこと言うんじゃない。第一、物量でこられたら・・・それでも勝てるか」

 

私はホルスターに納められているクロニクルドライバーのグリップに触れる

あの時みたいに誰かを召還するだけで戦況を大きく覆すのならいかなる相手でも・・・でも、なんかカッコ悪いがするんだよな

 

って、なに好戦的になってるんだ私は。私は平和主義者なんだぞ、争い事になる前に逃げればいいんだ。戦う必要なんてなにもない

 

そう思いながら次の国に向かう方向に足を進める

 

 

 

 

 

 

 

なにもない・・・はずなんだ




今回のゲイムキャラ
___________________

ノクティス 登場作品 FINAL FANTASY XV,FFNT,etc.

『FF15』の主人公で、クリスタルを守護するルシス王国の正当な王位後継者

高い身体能力とともに王族のみが扱える力を秘めており、これによりあらゆる所持アイテムを瞬時に召喚したり、また召喚した武器に合わせて自身が瞬間移動するなどの魔法を用いる事ができる

___________

真田幸村 登場作品 戦国BASARAシリーズ,戦国対戦

武田信玄に仕えており、武田軍の次世代を担うと目される若き闘将
燃えるような熱血漢であり、また愚直なまでに誠実で真面目

『戦国BASARA 真田幸村伝』ではそのタイトル通り、彼の人生を描いた作品になっている

戦国対戦(ネットワークサービスは終了)には封入特典のEXカードとして登場している

____________

仮面ライダーブラーボ 登場作品 仮面ライダーバトル ガンバライジング


仮面ライダー鎧武のサブライダーであり、凰蓮厳之介が変身する
仮面ライダーシリーズでは数少ない『オカマ』であり、オカマライダー二号である

そんな彼女も愛と平和を守るヒーローなのだ

―――――――――――


前回の投稿から2月経ってしまい、申し訳ありません
仕事の休憩時間にちまちま作成していたのですが、家での時間のほとんどをパワプロに費やしてしまったり、別の作品作ったりで遅くなってしまいました

今後も、何卒よろしくお願いいたします

ご視聴ありがとうございました


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第十話 未来からの刺客

やっと書けましたが、誤字脱字があるかもしれませんがどうぞ!


「やぁっ!」

 

「っ!」

 

「逃げるな、魔王!」

 

「殺す気満々な奴に近づくと思うのか?!」

 

拝啓 前世の家族(父母)へ

 

またです、また女の子に殺されそうになってます。おまけに

 

「待ちなさい、魔王クロム!乙女にパンを食べさせ続けた罰は重いわ!」

 

一時的に仲間になっていた紫も大きくなって追ってきてます

 

 

 

 

 

何故?!

 

 

 

 

 

この物語は時の女神ことクロニクルハートであるクロムはゲイム業界に現れた偽物の女神・・・面倒なのでアナザーハートと言っておきましょうか

 

彼らを倒し、このゲイム業界に平穏をもたらそうとしていた

そんな彼女にある出会いが・・・いや出会いというよりは対立する存在が現れるとは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カンペ通りに読んだけど、これでいいのかな?OK?じゃあ、私忙しいからもう行くね

 

 

 

―――――――――――――

 

数時間前、門番が私達の姿を見えなくなるまでリーンボックスを離れると私はカードデッキから移動するのに最適で、前世でファンが乗りたくなる一枚を取り出し召喚する。その名はチョコボ、黄色い羽毛が特徴の鳥だ。これを二羽召喚したのだが何故か・・・

 

「?」

 

一羽だけ、でぶチョコボを召喚してしまった・・・失敗したなーでも、もふもふだし、タレ目可愛いし、あーもふもふで駄目になるぅ

 

「もふもふ・・・」

 

「もふもふだぁ・・・」

 

「もふもふだねぇ・・・」

 

私とフィリン、紫はもふもふの誘惑に負けてしまう。だってもふもふなんだもの、もふもふ、もふも・・・

 

「寝るんじゃねぇ!」

 

「ぐぇっ!?」

 

クロ本の角でおもいっきり頭を叩かれ反射的に手に力が入ってしまい、チョコボの横っ腹を握ってしまう

チョコボは驚き、背中に張り付いていたフィリンを乗せたまま、ぴょんと前に飛び跳ねる

 

そして、でぶチョコボの前にいた紫は潰れてしまった

 

「重っ!?」

 

手足をじたばたして抜け出そうとしているが相手はでぶチョコボ、ピクリとも動こうとはしない

 

「♪~」

 

そして最悪なことに紫のじたばたが気持ちいい所に当たっているのか、でぶチョコボはそのまま伏せてしまった

あーあ、ただでさえ重いのに御愁傷様です

 

「それにしてもよ。初めて聞いたときは驚いたがその召喚、結構使えるんだな」

 

この召喚、『ゲイムライド』はクロワールでも知らなかったし、おまけに前世のクロムも一度も使ったことも教えたこともなかったとのこと。そもそも、前の戦いで行った、女神ライドの召喚方法すら違っていたらしい

 

前世のクロムは次元砂が入った小瓶に自身のシェアエネルギーを注ぎ、他次元の女神を召喚していたようだ

そもそも、ドライバーすら持っていなかったとのこと

 

それを聞いて疑問が頭に浮かんだ。だとしたら何故これを私に与えたのだろうか。こいつを最初から使っていれば封印もされずに今も生きられただろうに

 

そういえば確か、あいつからの預かりものとかなんとか言ってた気がするがあいつって誰なんだろうか

なにかが頭の中で引っ掛かっている気がするのだが思い出せない

 

んー・・・と悩んでいる時だった。先程まで聞こえていなかった音が二つ聞こえてくる。それもだんだん近づいてくると思ったとき、私は咄嗟に上に飛んでいた

 

するとどうだろうか、私が立っていた場所に二つの剣がぶつかっていた。おまけに一つの剣はでぶチョコボを避けて飛んできた、ということは

 

ギュンッ!

 

先程の回転はなかったが二つの剣の切っ先が私に向けられ、強力な磁石に吸い寄せられるような勢いで飛んでくる

 

上に逃げた時点で逃げられないと考え、直ぐ様、刀で一方を弾き飛ばすがもう片方の剣が腹を擦ってしまった

 

体制を整え着地するが、切られた傷が開き、痛みで膝をつく

 

「くっ・・・!」

 

急いで探知魔法を唱え、見えぬ襲撃者を探す。幸いか必然か、先程弾いた剣が持ち主の所に戻っていったのでそれを頼りに襲撃者を見つけ出す

 

「(・・・・・・いた!)」

 

ここから大体50mの距離からこちらに向かって走っている奴を見つけた

今使っている探知魔法はサーモグラフィーと双眼鏡を組み合わせたような効果を目に付与するので、双眼鏡に切り替えると相手の外見の特徴がよくわかった

 

長髪であの紫と服のデザインが似てる・・・いや、むしろそっくりなやつだった。あと30mの付近で相手はいきなり上に飛んだ

 

襲撃者を目で追いかけるが追いかけた先には一面緑、おそらく相手は見られていることを察したのだろう

 

なんとなくだが私はこう予想してしまった。相手は今まで会ったなかで一番強い奴だと

 

「クロワール!フィリンを連れてここを離れてろ!」

 

「言われなくなってそうするさ。ほら、行け行け!」

 

でぶチョコボの頭の上にクロワールが乗っかり、先端にカボチャを吊るした竿を小さい体でどうにか持ち上げる

 

目の前に吊らされた餌を見たでぶチョコボは、時速60km・・・いや更にスピードを上げて餌を追いかけていく

 

あれ?でぶチョコボってあんなに早かったかな?

 

そんな呑気なことを考えているうちに枝が揺れる音が聞こえ、ハッとなって上を見ると、太陽を背にして私に剣を突き刺そうとする敵がいた

 

私は横に転がって避けるが、相手は左手に握っていた剣を離すとポケットに突っ込み、拳銃を取り出すと間髪入れずにこちらに向けて放った

 

流石にビーム砲は見えるからいいのだが銃弾は見えずらいので、咄嗟に両手を使い、刀を横に回転させて一時的な盾を作り出すが、放たれた弾丸の六発中二発は左肩とニの腕に命中してしまった

 

痛みで倒れそうになるがこらえ、左肩の撃たれた部分を右手で押さえるがその行為が仇となってしまった。素早く距離を詰めてきた敵に腹部を蹴られ、地面に倒れてしまう。すぐに立ち上がろうとするが、足で左肩を踏みつけられ身動きをとれなくされてしまう

 

「っ!」

 

「これで終わりだよ、魔王」

 

「・・・また魔王か」

 

私も負けじと素早く銃を掴み、肩を押さえている足首に向けて銃弾を放つ。こっちは銃弾ではなくエネルギー弾、直径3cmぐらいの穴が瞬時に開き、よろけた瞬間を見計らい相手の背中を蹴って脱出した

 

「いい加減聞き飽きてきたぞ、そのセリフ。魔王だ魔王だ、で殺しにかかる。お前達は戦うんじゃなく、話し合いという選択肢は頭にはないのか?」

 

「そう言う割には・・・こんな仕打ちをするんだねっ・・・。やっぱり魔王は横暴だよ」

 

あっ、ダメだこりゃ。話を悪い方向に持っていったぽい。でもこっちは肩と二の腕をやられてるし、これでイーブンだろ

 

 

 

 

こっちは魔法で完治するけど

 

 

 

 

「とりあえずお前は再起不能になってもらおうか」

 

肩を押さえながらゆっくりと紫大に進んでいくのだが、突如後ろから殺気を感じ、すぐさま後ろを向くと刀を構え、まるで「親の(かたき)!」って言いながら走って来るようにすごい早さで突進してくる奴が一人

 

それはまぎれもなくヤツさー。紫ィイイイイ?!ナゼ?!ドウシテ?!

 

「弱気ものを虐め、乙女にプリンを捧げぬ魔王はここで討つ!」

 

(おまけに後半は私情じゃねぇか!おまけになんだその男口調!)

 

最悪なことに紫は女神状態で殺しにかかってくる。そして女神状態ではない私は攻撃を躱すのが精一杯。こいつだけならまだ良いのだが、紫大が回復薬のような瓶を飲んでいるのを見て、絶対立って向かってくるのがわかったので私は・・・

 

 

 

 

 

 

全速力で逃げた(チョコボの存在を忘れて)

 

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――

で、冒頭にいたるぅううう?!

 

かれこれ10分、いやそれ以上は逃走している。女神は元の小さな体には戻らない。おかしいだろ!?あの時は確かに3分で元に戻ったはずなのに!

 

あれか?3分間は建前で実際は違うっていう特撮のお約束が発動しているのか?!

 

「ふっ!」

 

おまけに、こいつらの連携が思いのほか上手すぎて体のあちこちに薄い切り傷ができるほど。一歩間違えたら確実にこっちの命が消える

 

「なんでこうなって・・・!」

 

突如、右足の踵に接地感がなくなった。すぐに後ろを見ると地面はなく谷底に落ちる一歩手前の位置に来ていた

 

バックステップで攻撃をかわし続けていたせいか、後ろの状況を理解できてi

 

「隙ありぃ!!!」

 

「ぐふっ!?」

 

説明途中であの紫大がお腹にタックルしてきやがった。そして案の定

 

「あっ」

 

「えっ・・・?」

 

「「うわぁああああああ?!?!?!」」

 

谷底まで真っ逆さまに落ちていく二人

 

しかし、読者の皆様は冒頭からこう思ったのではないだろうか。

 

『女神化したらいいんじゃね?』と

 

説明しよう!クロムの女神化は今現在、他の女神と同じで不安定になっているよ

 

なったばっかりってあるかもだけど元々、古い女神だからバグも多いんだ。最近、作者もipadに入っているミリオンアーサーをアップデートしたら重すぎて動かなくなったからアンインストールしたよ

 

6万つぎ込んだデータが一気に無に帰ったよ。皆もアップデートするときはこまめにしようね。作者からの約束だよ

 

 

 

 

ヤバい、刀を壁に・・・!駄目だ微妙に届かない!くそっ!最後に見る景色が谷底なんて絶対に嫌だぁあああああ!?

 

 

 

 

 

 

その時、不思議なことが起こった

 

 

 

二人が落ちていく先で突如、空間がひび割れ崩壊した。そして二人はそのまま崩壊した空間にダイブ、紫女神が崖下を覗いた時には崩壊した空間も二人の姿もどこにもなかった

 

そして紫女神は汗をダラダラ流しながら、この事(クロムを消した)をあの二人には言わないことにしようと心に決めてしまった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後に、愛と怒りと悲しみの『爆裂フィリンフィンガー』を喰らうことになるとは思いも知らずに




随分・・・五ヶ月も遅くなって申し訳ありません。アプリゲームやら、性懲りもなくまた新しい作品書いたりして作成が停止してました。本当に申し訳ない

今後はアプリゲームを封印していくと決めているので以前より早くなる・・・かも

前回も同じこと書いた気がするけどき、気のせいだよね(震え声)



ご、ご視聴ありがとうございました。(。´・ω・)ん?なんだお前・・・!やめろ!!そんなハイライトがない目で俺を見るんじゃぁない(;゚Д゚)!そして、鉈を持ったまま近づくな!


お、俺の傍に近寄るn(ピー


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