ALICEの箱庭 (ALICE.W)
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舞台と役者(大雑把)

サブタイ通り、1番出てくる舞台と文明に名を連ねる人型の種族をざっくりと解説したやで。読まなくても何となくわかるように小話を書くつもりやから、飽きたらすっ飛ばしてもええで


ALICEの脳内に存在するこぢんまりとした世界。

 

舞台:皇国

 

Q.皇国ってどこやねん

A.カルミア皇国っていう大陸内有数の経済大国やで。大陸の真ん中~海寄りに位置してて、比較的平地が多いんやで。立地的にいろんな国の品物が揃いやすいんや。世界情勢的には、強力な常備軍を持ってるのと、バケモノ冒険者を多数キープしているってので、軍事力もめっちゃ高いで。でも永世中立宣言をしてるな。強力な軍に守られてて内部の安全性が高いってのも相まって、貿易だけじゃなくて観光もしやすい国やで。

 

Q.具体的にどういう国?

A.カルミアって言う通り、カルミア家っていう皇家が世襲制で君臨してる国やな。でも数代前の国王が議会を設置して、それからは国王は実質的には名誉国王みたいな扱いになっとるな。絶対的な権力は無くて、各地の慰問とか、議会の最終決定に判を押したりとか、そういうポジションなんよ。だいたい我らが日本国の天皇皇后両陛下みたいな、そんな風に認識しとったらええで。

で、上の項にあるように経済大国なんやけど、貿易をめっちゃ盛んにやってる国なんよ。もっと言えば、国の中に争い御法度の自由売買区画があって、そこに他国の商人が出店できたりするで。関税に関しても結構緩くて、ほとんどかけられてないんよ。自由な商売をするためっていう国の方針やな、それだけ国内産業に自信がある証拠でもあるんやけども。その証拠に、他国産の安いものが国内産業を~って事例もあんまりなくて、いい塩梅に経済を回せてるんよな。あ、カルミア皇国の特産品で有名なのはお酒とウールやで。

軍事にもかなり力が入ってて、国軍の隊士なんてのは結構よくある職業やで。なりたい職業ランキングの二番目にランクインもしてたりする。一番はみんなが憧れるであろう冒険者やな。やっぱりどの世界でも男児は夢を見るもんだってことや。隊士なんかは認められれば昇給もあるし、実力があれば華の近衛兵にもなれる……かもしれないしな。なんで近衛が華かっていうところやけど、この国の皇家と議会はすごい人気があるんよ。圧政を是とせず、国民の生活を最も重視してくれるってな。議会を通すってんで即効性のある政策はあんまりできないのが玉に瑕だけど、それを加味しても皇家、それと議会に対しての信頼が厚い。まあ、信頼してるお偉いさん方の命を預かる仕事なんて任せたら、夢見る男児は大盛り上がりよなって話で。そんな感じで士気が高くて、必然的に訓練にも身が入るし、火事場の馬鹿力も結構なものが出せますよと。そりゃまあ強くなるよなぁ。

冒険者に関しては完全にたまたまやけどな。カルミア生まれにたまたま才能があるやつが多い世代ってだけで、天翼人なんかからは黄金世代なんて評価ももらってるくらい。まぁ、今んところ世界情勢はかなり安定してるんで、どっかの国に暴君が出たりとか、そういうきっかけがないとだからなんだよで終わるんやけどな、はっはっは。

で、上からわかると思うけど国民の私生活の満足度もそこそこ高いで。そりゃもう盤石ってもんよな。

 

Q.この世界には種族ってどんなのがいるの?

A.人、森人、霊人、亜人、天翼人が主に出てくるで。

 

Q.具体的には?

A.人はまぁいいや、よくいる一般ピーポーやで。だいたいよく知ってる人間が、並の魔力炉を持つとだいたい作中の人になると思ってくれたら、想像しやすいと思う。やっぱり数が多くて、文明圏を構築してるのはだいたい人のおかげやな。

森人はそうさなぁ、ざっくり言うとエルフさんやな。森に生きるエルフ、砂漠に生きるエルフといろいろいるんやけど、だいたい森人って統一されて言われるな。でも森人ってのは人が勝手に分類した括りで、当人たちはエルフだとか、エルエルフだとか、そういう元々使ってた呼称を使い続けてる人が多いな。取り敢えず「森人=エルフ」って覚えればええで。種族として魔力炉が大きく魔法が得意であること、その魔力炉が自然との親和性が高くて自然薬学が得意な事と、人の三倍くらい長生きなのが特徴やな。

次、霊人。言い換えるとフェアリーやな。妖精やで。悪戯好きのイメージがあるかもしれへんけどそんなことはないで。妖精はエルフと近しい存在なんやけど、エルフが単独種で繁栄する為の進化をしたのに対して、妖精は別の種と共生する事で種を残す選択をした種族なんや。加護を与えたり、回復したり、そういうサポートが種族として得意なんよな。体も小さくて、成体がだいたい人の大人の手のひらサイズって考えたらわかりやすいと思う。人が乱獲したせいで種族としての個体数が少なくなってしもたせいで、作中ではその存在は稀少なんや。どの世界も、人ほど愚かしい種族は無いと思うわ。翅が万病を治す万能薬になるとか、観賞用とかで、たくさん捕まえてたくさん殺したで。あそうそう、妖精は翅が魔力炉とかなり近しい部位で、翅がもがれたりすると魔力炉の制御が利かなくなって絶命してしまうんや。でも、妖精には独自のコミュニティとかが無いんで、人間に対する嫌悪感とか、そういうのはあんまりないで。持ってる個体もゼロではないけどな。

亜人に移ろうか。亜人と言っても色々いるんやけど、マジョリティなのはドワーフとか、獣人とかやな。獣人は獣人でたくさんおるんやけど、これも亜人ってひとくくりに分類してるな。亜人は総じて「ルーツが人と同一」っていう共通点を持つで。人とは親戚さんってことやな。ドワーフは鍛冶が得意な種族やな。なんでも金属、鉱物との親和性が高い魔力炉を持ってるとか。鉱物の一番好きな温度とか、タイミングとかが感覚でわかるらしく、ドワーフの造る作品はどれもこれも人が作るのとは比べ物にならない完成度を誇るってんで人気なんよ。その分手を抜いてない訳だから、どうしても高価になってしまうのはこらてらるなんちゃらって事で我慢するしかないな。獣人ってのは獣の特徴を持った人みたいな種族やな。身体能力でも引き継いでる部分があって、犬やら猫やらなら鼻がいいし、鳥なら羽をもってる上にちゃんと飛べるし、みたいな種族やな。ウサギの獣人は幸運を司るって言われてて、生まれた時は部落全体で祝いの宴を開くとか。羨ましいわぁ祝われたいわぁ。んで大事に大事にされるから、さしもの物欲の塊のヒトカスたちもほとんど誘拐には成功してないで。まあ一部奴隷市場に出回る事は完全に無い訳じゃないみたいやけどな。獣人全般に当てはまる事なんやけど、魔法があんまり得意じゃないねんな。魔力炉が小さくて、戦闘に使用するのは無理じゃないけどちょっと苦手なんよ。まあ獣由来のフィジカルアドバンテージがでかいから、戦っても普通に強いんやけどな。

最後の天翼人。ざっくばらんに言うと魔族みたいなもんや。角が生えてるやつもいれば、尻尾があるやつもいるし、龍の鱗を持ってるやつもいる。獣人並みに千差万別な種族なんや。魔族なんて物騒な扱いはしとるが、別に魔王が世界平和を脅かしてるんでも、各地で悪さしてるでもないで。純粋に質のいい、大きい魔力炉を持ってる種族で、色んな魔法を使いこなすつよつよ種族やな。個体数は少ないけど、それはヒトカスが乱獲したとかじゃなくて元々繁殖力が弱いんよ。その代わり寿命がすっごく長いのと、生命力が尋常じゃないんよな。敵に回したくない種族ナンバーワンってやつや。流石のヒトカスも、絶滅はしたくなかったみたいやな。

 

ここまでがこの世界のざっくりとした説明なわけだけど、よくある剣と魔法の世界だってことが分かってくれると思うんよな。

 

次回は剣と魔法とロジカルな所を適当に一人語りするで




魔力炉:体内で魔力を生成する炉。これが無いと魔法が使えない。種族ごとに大きい小さいの傾向がある。


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