拾われ人形45姉 (UMP364364)
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Start up

極秘任務を終えて基地へ帰還する404小隊達。疲れからか、不幸にも黒塗りの鉄血人形に衝突してしまう。隊員をかばいすべての責任を負ったUMP45に対し、ハイエンドモデル代理人に言い渡された示談の条件とは…


気が付けば私は、暗闇の中にいた。

光すら感じさせない此処はなんとも筆舌しがたい所であるが、私にはただただ暗い場所としか認識できなかった。

 

 

ふと頭に何か這いずり回っている感覚がして掻こうとしたが、そこで私には腕がないことに気が付いた。ついでに足もなかった。

身じろぎすらできずにいて、どういう事か訳がわからなかったが取り敢えずじっとしていることしかできないので、誰が来るかもわからないがひたすら待つことにした。もしかしたら待つという表現は的確ではないかもしれないが、それでもただじっとしていた。

 

 

 

私は誰だったであろうか、私にはこの暗闇に到るまでの記憶がない。

だが、何故か様々な知識が備わっていた。

それは言語から宗教、世界の歴史まで、まるで頭にインプットされているかのように。

その知識から私は何者か、この状況はどういう事か把握しようと思ったが、それほど便利ではないようでなにもわからなかった。

 

 

そんなことを考えていると、頭になにかが這いずり回っていたような感覚は消え、今度は左肩の辺りからまるで骨が切断されるような痛みを感じた、痛くて痛くて叫ぼうとしたが声は出ず、やはり身動きのひとつもできなかった。

 

 

暫くすると痛みは消え、なんと少し違和感があるが腕がある感覚がした、別に動かせやしなかったが。

今度は反対側からさっきと似たような痛みを感じた、どうやらまだこの拷問のような痛い時間は続くらしい。

私は足にも同じような事をされるのではないかと何となくわかった、これはどうやら手足を付ける為にやっているらしい。

 

 

手足の感覚がはっきりとして、漸く馴染んできたかと思ったが案の定まだ手足は動かせなかった。

私はいつまで此処に居続けなければならないのであろうか、気が付けば此処にいて、腕と足が付けられた、それはわかるが、それ以外がよくわからない。

そこで思考にブレが生じた、なんだかフワフワ浮くような沈んでいくようなそんな感覚がした。

意識は段々と落ちて行き、気が付けば私は━━━━━━

 

 

「人形になっていた……と」

 

 

 

 

 

 

ペルシカリア、と名乗る白衣を羽織った女性から私は修復され、再起動されたらしい。

私はこの女性の部下達の手によってぼろぼろになって打ち捨てられていたのを拾われ、修復されていたらしい。

なぜ記憶が無いのかは彼女にもわからないらしいが、恐らく自己防衛機能が働き、一時的に思い出せなくなっているだけだろうと言っていた。

 

 

私は私が何者かわからなかったがペルシカリアに聞くと直ぐに私が何者かわかった、いや、どちらかと言えばわからなかったが、その名前を聞かされた瞬間、何故かストンと頭のなかで落ち着いた。

 

 

私は、『UMP45』と言う戦術人形だ、それも違法改造されているらしい。

 

 




(淫夢は関係)ないです



次回から45姉しゃべるかも

短めですみません!許してください!416がなんでもしますから!(何でもするとは言ってない)


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疑問

ぬわあああああああああああああああああああああああああん!!!!!!疲れたもおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおん!!!!!!!
ここ最近忙しスギィ!
ちょっと有給、いいッスカ?



「UMP45」

 

この名前を聞いたとき、私はこの名前は私のものであると認識したが、それでも何処か納得できないでいた。

釈然としない何かを感じたのだ、それに記憶がないと言うのも非常に気持ちが悪い。

この事についてペルシカリアに聞くつもりでいたのだが、まだ修復したばかりで負担をかけられないと医務室のベットで寝かされてしまった。

何処か冷めた白いシーツ、フワリとしているのにずっしり重たい掛け布団、柔らかそうで少し固い枕、マットレスのスプリングは少しばかり悲鳴をあげている。

そんなベッドに寝かされた私は、まだ聞きたいことがあると足掻いていたが、妙に安心して直ぐに情けなく眠りこけてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

曖昧な意識の微睡みのなか。

カチャカチャ、ガサガサという音が耳元から聞こえる。

静かな足音も聞こえ、誰かの話し声も聞こえてきた。

その声は昨日話していたペルシカリアと、別の誰かのようだった。

その声に耳を傾ける。

 

「───彼女の調子はどうでしたか?」

 

「身体機能、マインドマップは今のところ、異常はないわ」

 

どうやら私について話しているらしい、この人物は私のことを知っているのだろうか。

この人物との会話から私が記憶がない理由もわかるのだろうか。

 

「そうですか、良かったです」

 

「只少し、不可解なことがあって…」

 

「不可解なこと?」

 

「ええ、彼女、記憶が思い出せないみたい」

 

「記憶が…」

 

「貴女達に担がれてきた時、彼女は体だけじゃなくて、メンタルも少し損傷していたのよ」

 

「……ではそのときに記憶を」

 

「それでも可笑しいのよ、メンタルの損傷は本当にほんの少し、爪で軽く掻いたような傷が付いたくらい、それくらいならしっかり修復したし、記憶を思い出せないなんて状態になる確率はほぼ0%と言っていいわ」

 

「ではメモリーに傷などは?」

 

「メモリーに傷はなかったの、その上貴女もわかっているでしょうけど、彼女達の部隊はその性質上メモリーは厳重に守られているわ、物理的にもプログラム的にもね」

 

「確かに、これは不可解ですね、45さんが演技をしているなんでこともないでしょうし…」

 

「………一つだけ、可能性があるとすればそれは、自ら記憶を思い出せないように設定しているという可能性ね」

 

ここまで聞いて、私はまた微睡みの底に飲み込まれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

目を覚ました、この時には既に謎の人物とペルシカリアは近くには居なかった。

何処までも静謐な部屋の中、首だけ動かして見渡してみると、眠る前には気にしていなかったが此処はどうやら医務室のような場所らしい、私も清潔そうな患者服を着ていた。

 

目覚めてもペルシカリアが居ないのならば私は何をすれば良いかわからないので、取り敢えずは部屋を探索することにした。

窓際に置かれたベッドの上から降りようとして左足、そして右腕が上手く動かせないことに気が付いた。

 

壁に手を付き物に掴まり、何とかして歩いていると、鏡が目についた。

その鏡の中の私は机に掴まり左脚を震わせながら立っていて、とても無様に思えた。だがその鏡からは眼を離さず自分を観察していると、片眼が開いていない事に気が付いた。

私が開いていない眼を擦って何故開いていないか考えを巡らせていると、鏡に写っている、私の背後にある扉が開いてペルシカリアが入って来た。

 

 




45喋んなかった上に短いし時間がかかってすいません!許して下さい!なんでもしません!(先制攻撃)

(次回喋るかどうかは極って)ないです。


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