どくいものネタごみ箱 (どくいも)
しおりを挟む

転生者のせいで滅びそうなカルデアのお話

吾輩は転生者である、名はぐだ子。苗字は聞くな。

 

深くもなく浅い事情によりFGO世界にTS転生した私は、別に深い理由もなくマスター候補とやらに立候補した。

幸いなことに、某石油採掘所側のマスターではなく、ちゃんと雪山にあるカルデア側に就職。

爆殺未遂されるその日まで、原作主人公君が来るまでその任務を全うしたわけだ。

 

まぁ、その後はいろいろあって、無事藤丸君(♂)が無事カルデアに到着。

レフ教授にボマーされて無事コールドスリープ&1部終了までスキップと楽観していたものの、チート身体能力のせいで爆心地でも半焼程度で済む。

そのおかげで、今日から俺とお前のダブルライダーだばりに藤丸君と一緒にマスターとして人理修復をする羽目になってしまった。

 

幸いなのは、私が藤丸君ほどレイシフト適性が高くなかったおかげか、あくまで人理修復のメインは藤丸君だということだ。

そのおかげで、自分が知るストーリーの流れで特異点攻略が進んでいった。

その事実は私にとって非常にありがたかった。

いや、だってそりゃそうよ、自分がメインだとあんな魔境あふれるサバをたくさん召喚して、さらにはそんな人たちと現地で体当たり交渉、それを全部制御で無自覚善意でおこなうとか無理無理カタツムリ。

 

正直、藤丸君の30分の1にも満たない鯖としか契約してないのに、それでももういっぱいいっぱいだ。

なお、自分と契約したサーヴァントの中で一番の曲者は【新宿のアヴェンジャー】である。

まだ1部クリアしてないのに何でいるとか思いつつ、頑張って仲良くしようと思って死にかけたのはいまだ記憶に新しい。

なお、女鯖は【デオン君ちゃん】【ナーサリー】というピンポイント。

(手を出したらアウト的な意味で)つらい。

 

 

……さて、愚痴はいろいろ吐いたが、結局は何が言いたいかというと『このまま楽してずるして、(名声と給料だけ)いただきかしら★』というわけだ。

藤丸君がいれば人理修復はできたも同然、なのに自分は横でちょこちょこ危なくない程度にサポートすればそれだけで給料アップ&功績がゲットできるのだ。

これほどおいしいお仕事はない。

なお、自分はこの第1部が終わったら退職するつもりである。

目指せ、退職後の安定に査定アップ!

2部?しらんな、自分は1.5部で止まってる勢じゃ。

世界平和?そんなの藤丸君がいれば余裕余裕!

大丈夫!君とマシュの愛の絆があれば、あの魔術王でもあっという間に倒せるさ!

というわけでイケイケ藤丸!がんばれ藤丸!!!

私は君のコスト度外視★5オンリー★5礼装ガン積みパを、後方から★5なし礼装微妙な寂しいパーティで見守っているからな―!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……なんて、甘い幻想、数か月前までもってマスタ。

 

 

 

さて、現在のカルデアを見てみよう。

ここはカルデアの食堂。

本来ここはエミヤ(当然藤丸君のサーヴァント)が鍋をふるい、彼の作ったおいしい日本の家庭料理が楽しめるはずの場所であった。

エミヤんの料理はいい、なにがいいって日本人向けの味付けな上にカロリーを気にしてくれているところが最高だった、そして、ここは最高の憩いの場所であった。

……だが、それはもう過去形の話だ。

そんななか、今自分が食べているのはわざわざ自分が先ほど作った料理である。

別にひどいまず飯とかそういうわけではないが、それでも本職やおかん英霊と比べれば残念なのは重々承知している。

でも、今はこれを食べなきゃならんのだ。

これだけでもあれなのに、更につらい……いや、最大限につらいのは目の前にいるこいつの存在である。

 

 

「はい、あ~~ん♪」

 

 

そこにいたのは、屈託の笑みを浮かべた平凡ながらも整った顔つきをした男。

そう、最後のマスターこと【藤丸 立香】君である。

屈託のない、クラスで4番目位にモテそうな男子の笑みを浮かべてこちらに箸をよこしてくる。

 

「いや、一人で食えるからいらんだろ」

 

「はい、あ~~ん♪」

 

「……」

 

「はい、あ~~ん♪」

 

無限ループって怖くね?

観念して口を開けて食べると、口に広がるは普通程度のうまさの飯。

悪くはないがよくもない、店で出てくるレベルの最低限ライン程度の味だ。

まぁ、ほかならぬ自分の作った料理なんですけどね。

 

「おいしい?」

 

「……コクが足りない。

 もっと精進しなければ」

 

「いや、もう十分においしいと思うけどねぇ?

 それに、こういう料理の方が愛情が感じられるよ」

 

「お前に対する愛情はぼちぼち程度だがな」

 

軽い軽口をたたきながら、この色々とは他から見たらカップルにも見えなくもない食事を続ける。

向こうが差し出した箸に対して此方が口を開き、今度は向こうが口を開けてくるから仕方なくこちらも食事をよそったスプーンを口に運んでやる。

別にこいつの事嫌いじゃないけど、それでもきつすぎる。

特に、背後から感じるマグマダイバーズの熱いを超えて痛い視線やそこかしこに感じられる無数の監視魔術の数々、殺気にさらには本当に不安そうに此方を眺めるカルデアスタッフまでオマケでついてくる。

ポンポンペインレベル100ってところだな。

 

「ご馳走様でした!」

 

「おそまつさまでした……」

 

「……大丈夫?なんか体調が悪そうだけど、もしかして風邪ひいた?」

 

割と無邪気にそうこちらに話しかけてくる藤丸君を見て、微量な殺意も沸き、だからこそこう言ってしまったのだろう。

 

「へーへー、大体お前のせいでな。

 というか、いい加減そろそろ大丈夫だろう?

 だからもう、背後にいるあいつらのところに戻っても……って、あ」

 

思わず口走ってしまった一言であるが、それが失言だったと知った時にはもう遅かった。

 

「サ、サーヴァントが……い、いる?

 すぐそこに……いるのか……?」

 

その言葉を聞いた瞬間、がくがくと震え始める人類最後のマスター(大本命)。

顔は明らかに恐怖が浮かび、手足が縮こめ、呼吸が乱れ始める。

 

「だ、大丈夫だ大丈夫!!

 ちゃ、ちゃんと、距離を置いてるしもうあいつらはお前に危害を……って、うわっ!!やっば!!」

 

「あれがくるあれがくるあれがくる……」

 

自分がしてしまった失言を取り戻そうとしてももう遅い。

凄まじい取り乱しとともに、藤丸の四肢から無数の血潮があふれ数多の呪術がにじみ出てくる。

それは決して今罹っているものではなく、すでに治ったり、あるいは治療済みのものがほとんどである。

しかし、しかしそれでもなお【英霊】から受けた真の呪いというのはそう簡単に治るものではなかったのだ。

今現在はマシュの加護を受けているはずの藤丸君をもってしても、思い出すだけでその身を蝕むほどに彼の体はボロボロであった。

 

「マ、マスター!!」

 

藤丸の生命の危機に思わず駆け寄ってくる清姫。

頼光、その他無数の女性サーヴァント(主にバーサーカー)。

無論、彼女たちが真に藤丸君の身を思っての行動だということは聞かずともわかる。

……しかし、今はそれがむしろ仇になっていた。

 

「あ、あ……うぐあああぁあああああ!!!!!!!!!!!!」

 

「……っち!!呪腕さん!わんこ!!

 ガードを頼む!!!あんまり、派手にはするなよ!!」

 

一瞬どうせ死にはしないのだから見捨てようかとも思ったが、さすがにそれをすると人類滅亡ルートまっしぐらであろう。

何とか思い直し、令呪をもって無理やり自身の数少ないサーヴァントを呼び出した。

 

「GURURURURUR!!!!!!!!WAOOOOOOOOOOOOOON!!!!!」

 

「心得た!しばし、足止めを……」

 

「ジャマです!!!!!」

 

「ぐうううううう!!!!!」

 

頼光ママンによって吹き飛ばされる呪腕さんを尻目に何とかチート筋力を発揮しながら、藤丸君を背負いながら食堂を脱出。

背後からのプレッシャーを無視しつつ、マシュがいない方の医務室へと何とか転がり込むように押し入ることとなった。

 

「おいドクター!!すぐに生命維持装置を起動させろ!!

 あと、ナーサリー、なんかいい感じの回復っぽいのを頼む!!!できるだろう!」

 

「う、うわぁぁぁあ!!!これは大変だ、は、早くこの中に!!」

 

「できるかできないかで言ったらできるけど……

 あんまり期待しないでね?」

 

ドクターの指示に従い、血みどろの藤丸を医療ポッド的なものに突っ込む。

バーサーカーズが突撃する前には何とか藤丸を小康状態にできたのは幸いだ。

できれば、そのまま近寄らなければなお良しだ。

 

「……はぁ、どうしてこんなことになったのやら……」

 

ここ連日は暴走するヤンデレサーヴァントを止められる系の男サーヴァントを何とか召喚できるように頑張っているが、あんまり手ごたえはない。

エドモンにエミヤ、兄貴にギル辺りがいればよかったのに世の中上手くいかないものだ。

 

「はぁ、せめてバビロニアにはやくつながればなぁ。

 賢王様なら、何とか……いや、さすがにそこまでやさしくはないか」

 

医療ポッドですやすやと休む藤丸とカメラ越しに見える心の病で倒れぎみのマシュの姿を確認しながら、何とも言えない気持ちになるのであった。

 

 

この話はゲーティアの策略により、エロ同人系カルデア職員が紛れ込み、催眠入れ替わりによってめちゃくちゃにされた後のカルデアを何とか復興させようと頑張る、TS主人公の話である。

 

 

 

 

 

 

 




NTRエロ同人を見て思いついた小ネタ

なお、エロ同人系職員はゲーティアに与えられた催眠能力的サムシングで藤丸君と存在を一次的に入れ替わったという設定。
現在はすでに死亡済み
死因は解毒が完璧でないのに静謐ちゃんに抱き着かれたせい


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

原作・鋼の錬金術師(TS転生)

―――バカは死んでも治らない

 

 

 

昔どこかのお偉いさんが言った言葉かは知らないがそんな言葉がある。

この言葉を言った人がどんな人かは知らないが、私はこの言葉を作った奴は天才ではないかと思う。

そう、人は死んだ程度ではなかなかその根本は変わらない。

たとえそれが、馬鹿であれ、天才であれ、だ。

 

なぜそんなことがわかるかって?

 

 

―――だって、自分はまさに【死んでも治らなかった側】の人間だからである。

 

 

私こと前世名高山索こと現在名【シャーリー】はまさに今世でも前世でも自分の本質は全く変わってないと自負できるからだ。

さて、少し自己紹介をしよう。

私はシャーリー。前世からの根っから【研究者】であり、【医師】であり、ついでに今世では【錬金術師】でもある。

 

もちろん、研究対象は【生命】の神秘やついでに【不老不死】であり、前世の地球人日本人時代もそれについてよく研究し、大いに失敗していたものであった。

さらに言えば、前世ではくっっっっつそめんどくさい作業と地味なデータとりで疲労困憊、へとへとの時に交通事故にあるという実に地味な死に方をしてしまった。

生命の神秘のせの字も見えていないまま死んだのは非常に無念であり、もし私に今世がなかったら、その怨念で十中八九悪霊的な何かになっていたであろう。

 

だが、神は私を見捨てていなかった。

なんと、私は生まれ変わったのだ。

しかも別世界に、その上、そこそこ地球に似ており人類が存在している!

さらに言えば、いい感じに科学とか医療も発展しており、その上に私がいた頃の地球では考えられない【錬金術】という素敵技術まであるという、最高の世界であった!

 

前世では魂やオカルトの存在をどちらかというと否定気味であった自分もこれには思わずびっくり。

ちょちょいと図式と力を籠めればあっという間にありとあらゆるものを錬成できる。

前世の地球でしっている、鍋で鉄を煮詰めて偽物の金に変えるそれとは一味も二味も違う。

やろうと思えば土くれから金も、水から空気まで。

そして、その錬金対象はモノだけにとどまらず、生物やそれ以上のものも対象にできるといった恐ろしくもすばらしい技術であった。

 

 

無論、私はその事実を知った時、私のこの世界で将来するべきことは決まった。

そのために、5を超えるころには周りの目も気にせず本による錬金術の勉強を開始。

7を超えるころにはいくつかの錬金術を行使できるようになり、10を超えるころには無事、そこそこの腕前を持つ錬金術師に弟子入り成功。

その後、紆余曲折、艱難辛苦を乗り越えたりもしたが、無事錬金術師として大成。

 

 

現在ではここアメストリスで【国家錬金術師】と呼ばれるポジションにつけるまで成長を遂げるに至ったというわけだ。

 

 

まぁ、だがこれはあくまでまだまだこれは自分の目標への通過点。

この国で有数の錬金術師になったという自負はあるが、ぶっちゃけ、自分の目標である【生命の神秘】の到達には足掛かりすら……いや、この世界での研究対象に【魂】すら入ってしまったことにより、以前よりますます難航しているのは言うまでもないだろう。

しかし、自分は自分の夢をあきらめるつもりはない。

なぜなら、人の夢はあきらめなければいつかはかなうものだのだから!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「というわけで、今回はよく来てくれたね!【鋼の錬金術師】ことエルリック兄弟よ!!

いやいや!言いたいことはわかっている、共同研究についてだろう?

だが物事には準備があるし、私だって研究者の端くれ、明かしたくない研究成果だってある!

だからまずは少しお互いに会話をしよう!そうしよう!」

 

「うんうんそう、私が【化生(けしょう)の錬金術師】こと【シャーリー・タッカー】だ!!

人によっては、私のことを【外道(げどう)の錬金術師】なんてひどいことを言うが、とんでもない!!

私はそういうルール違反や違法研究が人一倍大っ嫌いなのだ!

当たり前ではないか、そんなことしたら研究資金や信用ががくんと減ってしまう、めっそうもない!

それなのに、世間の私への【外道の錬金術師】なんて悪評のせいか、私への研究や資金提供の審査は厳重の一言だ!

まったく、嘆かわしい!」

 

「……いやいや、愚痴を言ってすまなかったね。

わざわざ遠くから来てもらったのに済まないね。

……そうだ!せっかく愚痴を聞いてくれたお礼だ!

せっかくだから、君たちに私の素晴らしい研究成果たる素晴らしい錬金術の奥義を一つ見せてやろう!」

 

「さて、ここに取り出したるは、3匹の猫!

生まれも性別も年齢すら違う3匹の猫だ、かわいいね~~。

 

 

……だが、実験動物だ。

というわけで、今からさっそくこの猫たちを【3頭1匹】の【ケロベロス・キャット】に錬成してあげよう!!

なぁに、心配するな!免疫機構による拒絶反応や錬成失敗のリバウンドなんて初心者的なミスはしないさ、安心しなさい!」

 

「え?何何?急に立ち上がっちゃって?

そんなに私の秘蔵の錬成陣が気になっちゃう?

実はね~、この錬金術のすごいところはどれもきれいに神経がつながるところなんだよ!

しかも、首から下の内臓や末梢神経はきれいに3匹のを混ぜて1つに!だから、怪我したらだれかしか痛みがないとかそういう半端なことはしないし、寿命もきれいに3匹で分け合いっこさ!

でもね~、この錬金術、実はまだいくつか大きな欠点があって、例えば頭が3っつのせいでストレスによって寿命が激減、さらに脳が3っつあることにより下垂体ホルモンバランスの崩壊もおきたり……ってえ?

え?え?なに、急にどうしたの?2人ともやけに雰囲気とも顔が怖いよ?

そんな急に構えてちゃって、やだなぁ!

まるで今からこちらを殴り掛かるかのような……」

 

 

 

 

「「この腐れ外道がぁぁぁぁぁぁああああああああああ!!!!!!!」」

 

 

 

 

そうして、【シャーリー・タッカー】は正義の錬金術師【鋼の錬金術師】こと【エドワード・エルリック】の手によって成敗されたのであった。

 

 

 

この物語は【鋼の錬金術師】の世界にTS転生した、いっちゃってる系研究者が周りの錬金術師にドン引きさせながら研究倫理について考えさせる物語である

 

 

 

 




ハガレンのTS主人公ネタ
続けようと思えば続けられるけど、ダレトクかと思い悩みいったんここまで


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

原作・ダンジョンメーカー(TS転生もの)

私は魔王である。

名前はレベッカ、本名は忘れた。

正確には忘れさせられたと言うべきか。

 

私は元々ごく普通の日本男子(そう、元男である)であったが、ある日怪しくても高給なバイトの面接の為行ったっきり、転身、転生。

気がつけば、色白おっぱいな女魔王になっていた。

 

無論、現在は魔王だが、元一般人として、世界を滅ぼすことに関して思うところがないわけでもない。

しかしながら、今の自分の上司に該当する邪神様が「お前が世界を滅ぼさないのは自由だけど、その場合はお前の出身世界を滅ぼすから」と言う、やばい脅迫を受けた為、色々と諦めて魔王業に従事する運びとなった。

 

「こちとら、謎の念動矢しか打てないんだけどこんなんで世界滅ぼすことができるの?」

 

『大丈夫大丈夫、魔王が存在するというだけで、20日でその世界は滅ぶようになるから。

 それに戦力的にも、初心者用の君でも滅ぼせる世界を見繕っといたよ。

 ほぼ農民と村人しかいないしょぼい世界だから安心してくれ』

 

「むしろ、そんな世界を滅ぼすことに対して良心の呵責が強いのですが」

 

かくして、世界を滅ぼすことになった自分。

無論、初めての体験であるし色々苦労した。

小さいながらもなんとかダンジョンを仕立て上げ、いくつかの戦闘部屋を配置。

邪神の力を借りて魔物を配置したりして、何とか世界の滅びを止めようとする健気な村人や農民を虐殺することに成功するのであった。

そして、あっという間に19日が経過。

あと一日で、この世界を滅ぼす大悪党、いや大魔王になる。

意外にもあっさりとここまで来てしまったが故に自分の心にはいくつかの迷いが生まれ始めた。

自分は元の世界を滅ぼされないためとここ数日間、何も考えずにダンジョンに来た侵入者を虐殺し続けてきた。

しかし、だからと言って邪神の命令で自分はこの世界をほいほいと滅ぼしていいのか?

そのように悩み抜いた結果、自分は見極めることにした。

邪神の話によると、20日になるとこの世界を滅ぼされてなるものかとこの世界屈指の女神の加護をもった猛者たちがこのダンジョンへと流れ込んでくるらしい。

なればこそ私はその日に、この村人と農民ぐらいしかいないこの世界が本当に滅ぼされるべき世界なのか見極めるつもりだ。

魔王らしく、傲慢な考えであるがそれが自分の純粋な思いであった。

そして、もしこの世界が醜く本当に滅ぼされる世界と自分が判断したときはそのまま滅ぼす。

もし、この世界が滅ぼされるべきでない世界であれば、その時は自らの命を絶ってでも……。

そのような覚悟をもって本気で20日に向かった。

きっちり休養を取って英気を養い、そこに住む人を見極めるつもりでその世界最後の勇士たちを迎え撃った。

 

 

……そして、そこで起きたことはいろんな意味で自分の予想を超えた出来事であった。

 

 

「みんな!丸太は持ったか!!!いくぞ!!」

 

「みんな!丸太は持ったか!!!いくぞ!!」

 

「みんな!丸太は持ったか!!!いくぞ!!」

 

「あったよ!巨大化薬!!」「でかした!!」

 

なだれ込んでくる大量の丸太を持った自称()精鋭農民の群れ。

破壊されるダンジョン、なぜか巨人のように大きくなっている体格、振るわれる丸太、消し炭のように吹き飛ぶ配下の魔物たち。

 

「あそこに魔王部屋があったよ!!」「でかした!」

 

「でかさないし、やめてください」

 

当然その巨人化丸太持ち農民たちはダンジョンの最奥である自分のいる部屋までたどり着き、そのまま数十人単位でなだれ込んでくる。

 

「みんな!丸太は持ったか!!!いくぞ!!」

 

「みんな!丸太は持ったか!!!いくぞ!!」

 

「ハァ ハァ ハァ」

 

なお、当然自分もボサッとやられるつもりはなくなんとか【闇の矢】で対抗するも多勢に無勢。

あっという間に、丸太を持った集団に囲まれ、袋叩きにされてしまい、ミンチとなって死んでしまいましたとさ。

 

「がぁああああああ!!!!!」

 

「落ち着いてみればすげェ臭い!」

 

「怖いか魔王よ!!!!おのれの非力さを呪うがいい!!」

 

なお、襲ってきた勇士たちはこんな言動をしているけど、全員かわいい女の子でした。

いや、だから何だって感じではあるが。

 

 

 

『とりあえず、なんで私があの自称平和な世界を滅ぼそうと決意したかわかった?』

 

「理屈ではなく、魂で分かった」

 

なお、この日を境に私は普通に世界を滅ぼすことを躊躇することがなくなったことをここに記載しておく。

人類死すべし、慈悲はない。




没ネタ
オーソドックスなTS転生だけど、世界観の再構築がめんどくさい
一発ネタ色が強いから連載には向かないと判断した


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

原作・ダンジョンメーカー(TS転生もの) 2

世界を滅ぼす、滅ぼす。

なぜ滅ぼすか、なぜその世界が滅ぼされるべき世界なのかは知らないが、それでも自分は行く世界行く世界、連続で滅ぼし続ける。

ある時は、罠を敷き詰めたダンジョンをもって。

ある時は、屈強な力自慢のモンスターを敷き詰めたダンジョンを持って。

ありとあらゆる、嫌らしい戦法をもって世界を守らんとする勇士を我がダンジョンへと向かい入れ、そして殺し続ける。

邪神の力故、一度や二度の死亡は死亡に含まれず、死は世界を滅ぼすことをあきらめる理由にはならない。

 

さらに、自分自身も幾たびかの死亡を乗り越えて、自分の新しい体の使い方がようやくつかめてきた。

単体攻撃の【闇の矢】のみならず、全体攻撃+デバフの【死の叫び】。

さらに全員に不死の祝福を授け、勇士たちには死体爆発の呪術を与える【生と死】まで!

 

そう、今の自分はかつての無力で弱いころの魔王とは違う。

今の自分はすでにいくつもの世界を滅ぼし、死と生をつかさどる恐るべき魔王レベッカ!!

さぁ、精鋭ボス勇士などなんのその!

このようやく使いこなした魔王の力と選りすぐりのモンスターで返り討ちにしてやるわ!!!

 

 

 

 

「よし!ダンジョン入り口についたぞ!!それじゃァさっそく始めるぞ!!【メダパニ】!!」

 

「それじゃぁ私も【コンフュ】!!」

 

「じゃぁこっちは、超音波で!」「私はあやしいひかりで!」

 

「プリンパ!!」「てんしのキッス」「パニックボイス」「挑発」

 

「まどわせのこな」「ブレインダムド~」

 

「よし!これだけやれば、魔王含めてモンスター全員まともに動けないでしょ!!

 それでは突撃――!!!」

 

ちょ!おま、ダンジョン外から全員混乱させて来るのはさすがに卑怯でくぁwせdrftg!!

宣誓堂々と正面から勝負しくぁw背drftgyフジ子lp;@:【】

ちょ、味方全員同士討ちして、私も手元が……あ、気が付いたらいつの間にか部屋の中が勇士まみれで……ぬわああぁぁぁあああああああ!!!!!!!!!!!!

 

 

 

 

「……というわけで、混乱ハメされて殺されたんですけどこの場合どうやって解決したらいいですか?」

 

「とりあえず、その世界に行く前に【不思議な存在】のスキルを習得しておくことを進めておくわ。

 もしくは地力を上げて、耐えきりなさい」

 

「どちらもないときは?」

 

「大人しく死ね」

 

「……ですよね~」

 

それでも死ぬときは死ぬ。

さて、そんなこんなで今日も勇士に混乱爆死させられた魔王レベッカです。

なお、今回の死因は集団混乱レ●プであるが、襲ってくる勇士は基本全員女であるため別に犯されたりはしない。

純粋な魔法による爆殺だ、残念だったな!

 

「というかあなた、そんなに序盤に事故を多発するなら施設開放やら新モンスター開放よりも初期レベルアップとか魔物レベルアップを取りなさいよ。

 そもそも拷問に行くことすら稀なんだから、拷問パックとか無駄な本を読むのやめなさい。

 そういうことをやってるから、序盤の地力が足りないのよ」

 

「は~~い……」

 

そうやって自分に注意している彼女もまた魔王であることは言わずもがな。

そんな彼女は吸血鬼な魔王エリザベート。

遠距離吸血や噛みつきができるアーカードの旦那もびっくりな吸血鬼ガチ勢、超ゲキツヨ魔王パイセンである。

伝説10クリアとかうっそだろおい。

 

「ま、何はともあれ結局は経験よ経験。

 私みたいに効率よく世界を世界を滅ぼしたいのならよりたくさんの魔石をためて、より多くの力を手に入れなさい」

 

「うへ~~い……」

 

 




途中まででばっつり
続きが見たい人がいたら続けるかもしれぬ


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

原作・対魔忍シリーズ 「たいま★戦記」

※100%対魔忍でやる必要のないストーリーを書いてみたくなった


 

──大いなる力には大いなる責任がある。

 

某アメコミヒーローの座右の銘とも言える言葉だが、私は以前はこの言葉を全く賛同出来なかった。

しかし、最近になり、ようやく私はこの言葉の意味を理解し始めてきた。

何故なら、私の第二の人生は生まれながらに強者でだったからだ。

 

それ故に私は悩んだ、自分が前世の記憶を持って生まれた意味とは、この力をどう使うべきなのか、私は何をするべきなのか。

そうして私自身がたどり着いた答えがこれだ。

 

「この能力(ちから)はきっと私が弱者を守る為にある」

 

それ故に私はそんな自分に胸を張れるような人物になるように生きてきた。

小学生の時はクラスの生徒も先生も笑顔で過ごせるように振る舞い、中学では勉学に勤しむ。

孤児院出身故に一流高校や大学を諦め、早々に自衛隊用の高校へと入学と卒業、自衛官になるのであった。

無論、自衛隊というのは国と国民を守る立派な仕事、それと同時に現代社会でどこか疎まれることも多い職だが、だからこそ、自分にふさわしい仕事であろうと確信した。

 

それ故に私はこと仕事を後悔しない。

たとえ、どんなに辛くとも、厳しくとも、それが国やみんなのためならば。

この持って生まれた能力(ちから)で、みんなを救えるのならば……

 

 

「それでも!限度ってもんがあるだろぉぉぉ!!!!」

 

「ゴガァァァォァァ!?!?!」

 

陸自ご愛用携帯丸匙(シャベル)で化け物の頭部を叩きながらそう叫ぶ。

相手は【オーク】、この世界で最も一般的な魔族。

怪力でより粗暴、巨大で蛮行。

何より臭くて姑息で、数が多い。

つまりは最悪な敵だということだ。

 

「おら!死ね!死ね!さっさと死ね!化け物!!」

 

相手の腱切り、臓を穿ち、首を落とす。

おおよそ人間相手ならば過剰すぎるだろう攻撃だが、こいつらは【魔族】。

手足に1つ2つ切り落とした程度では死にすらしない。

心臓を潰しても即死せず、首を落としてようやく一安心と言ったところだ。

 

「あー、だっる。

げっ、しかももうスコップがへたりやがった。

……仕方ねえ、こいつの剣もらうか」

 

今しがた倒したオークの手に持っていた剣をもらいながら、数回素振りをしてみる。

どっしりとした重みに、錆びた刀体。

何よりも獣臭を超えた、酸っぱさと腐臭と血匂いが混じった最悪な香り。

う〜む、ゴミ!!

 

「吉野1曹!助けに来たぞ……って、うわっ!!」

 

うわとはなんだ、うわとは。

 

「いや、さすがオークの群れ相手に一人殿してるから、よくてケツ穴奴隷、最悪は死んでるかなぁと思ってたから……。

というか、火器無しで化け物の群れを倒すとか、相変わらず人間やめてるわね」

 

周りに散乱する化け物だもの死体を見ながら、彼女含め増援の自衛官が恐れ戦いていた。

まあ、確かに我ながらなかなかにおかしいことをやった自覚はある。

しかも、全部をスコップ1つでやったのだ。

頭おかしく見えても仕方ないだろう。

でも1つだけ言わせていただきたい。

 

「でも、噂に聞く対魔忍やパワードスーツならもっと早く終わるらしいから、これくらい普通普通。

むしろ、武器を使い潰した事を考えると半人前以下ではないだろうか?」

 

「私達から見たら、十分どっちも化け物だけどね」

 

ですよねー

 

「それよりほら、後片付けは他の隊がやっておいてくれるらしいから。

あんたはさっさと基地へ戻りなさい、流石にもう疲れてヘトヘトだろうから」

 

かくして、彼女を含め自分たち小隊は増援の装甲車に乗ってゆっくりとその場を後にする。

 

「……あーあ、いつまでこんな戦線が続くんでしょうねぇ。

当初はちょっとした保安活動。

危険はない任務だって聞いてたんだけど」

 

「まあ、米連との合同任務ってだけでなんとなく怪しい雰囲気はあったけどな。

でもまさか、普通の戦場でオークやら魔族やらに襲撃されるとは思いもしなかったが」

 

そうして話し合う軽口。

無論、ここでこんな下っ端同士が会話しても何の解決にもならないのはわかっている。

それでもただの保安任務と聞かされたのに、ガチの魔族&中華連合との戦闘になっているのだ。

愚痴の1つくらいしても許されるというものだろう。

 

「……で、どうだ?

物資の補給は?

一応42番基地には余剰の物資備蓄があるらしいけど」

 

「あ〜、それだけど、ちょっと難儀してて……

どうやら上の許可が降りなくて、私たちに物資をまだ分けてあげられなかってさ。

取り敢えず、元私たちの責任者から正式な報告した後なら多少は融通してくれるらしいけど」

 

「いや、小隊長は真っ先に殺されただろ。

たしか、サキュバスだっけ?なんか、骨と皮だけになってたよな。

今生き残ってる中で一番偉いのは誰だ?」

 

「いや、それあんただから」

 

「oh……」

 

あんまりな事実に思わず頭を抱えたくなる。

というか、つい先ほどまで前線殿つまめていたのに今度は書類仕事と報告もしろと、冗談じゃない。

 

「……どうせ、今の前線は魔族やらなんやらが暴れてるんだし、勝手に銃弾や迫撃砲の1つ2つ持ってってもバレへんやろ……」

 

「バレた時に問題になるからやめて」

 

そんな事を言いながらようやく後方基地へと到着。

なお、どうやら自分のところ以外の基地も魔族からの奇襲を受けたようだ。

米連兵、自衛隊構わずそこには大量の人人々。

しかもその多くが体の怪我やら心の怪我を負ってるのが一目瞭然だ。

え?心の怪我が見ただけでわかるのかって?

わかるんだよ、少なくともアヘ顔白目ダブルピース絶頂しながら痙攣してる人間の心が正常だと私は思わん。

 

「ひっでぇ、有様……

でもこの惨状なら上の方もまともに物資と防衛費出してくれるだろ」

 

「むしろこれで出さなかったらどうなのよ」

 

装甲車から降り、目の前の光景を見ながら思わず彼女と口を揃へてそう溜息を吐くのであった。

 

……そう、ここは【対魔忍】ワールドの【中華】。

日々、中華と米が、科学も魔法を混ぜながら戦争を続けている、そんな地獄のような世界。

この物語は、そんな世界で異能を持って産まれたくせに、魔族でもなく対魔忍でもない、ひとりの【自衛官】として、この戦場を駆け抜けていく、そんな物語である。

 

 

 

なお、対魔忍と自衛官の関わりについて。

 

「補給申請が通ったぞ〜!

しかも、魔族が戦線に出ていることも知らせたから、それ用の装備も送ってくれるって!

これでようやくまともな対魔装備で戦えるぞー!!」

 

「やった〜!!」

 

「……でも、【そんな危険なものを人間同士の戦争で持ち出すな!!】っいう、対魔忍どもの謎の圧力で、その補給線が爆破、そのせいで補給物資が全部お釈迦になったぞ〜

だから、これからしばらくの間、補給物資なしで向こうの魔族傭兵相手に頑張れだってさ」

 

「実質マイナスじゃないですか、ヤダー!!」

 

この世界において、自衛隊は対魔忍と同じ国防を司る身分。

それ故に、ライバル関係を超えて敵対関係にまで発展している有様。

お陰で何かしようする度に、対魔忍どもの妨害を受けるという悲しい事実がある模様。

さもあらん。

 

 

 

 




言い出しっぺの法則で、取り敢えずプロットだけを勢いで書いた。
後々直すかも


目次 感想へのリンク しおりを挟む




評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。