戦姫絶唱シンフォギアドラグーン (ルオン)
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Episode0:現れる仮面の戦士

ノイズ

 

それは、人類共通の脅威となっている特異災害。

ノイズは、空間から滲み出るかのように出現し、人に向かって襲いかかり、自身ごと人を炭素へと転換する特性を持っていた。

なお、ノイズは一定時間が経過すると、ノイズ自身が炭素化して消滅する。

それまでノイズは、人を狙って襲い続ける。

 

そのノイズに唯一対抗できるシステムがあった。

その名は【シンフォギア】

シンフォギアは、世界各地の伝説に登場する、超古代の異端技術の結晶と呼ばれる【聖遺物】の欠片から作られたシステムである。

シンフォギアは力を引き出せる者、適合者こと【装者】だけにしか起動させることはできないため、使用できる者は数少ない。

適合者の歌に、アウフヴァッヘン波形にシンフォギアは反応し、適合者の鎧として装備される。

また、素質を持っていても、シンフォギアを起動できない者もいる。そういった者たちには、【LiNKER】と呼ばれる、適合率を強制的に上げる物を使ってシンフォギアを展開する。

 

その適合者であり、【ツヴァイウィング】と呼ばれる音楽ユニットをしている、シンフォギア【ガングニール】の装者である天羽奏(あもうかなで)と、シンフォギア【天羽々斬】の装者である風鳴翼(かざなりつばさ)は、日夜戦っていた。

 

そして今日も、2人はノイズと戦っていた。

 

「オラァアアアア‼」

 

「ハァアアアア‼」

 

『『『¢∞§〒¥℃β〒$』』』

 

奏は槍の、翼は刀の【アームドギア】と呼ばれる武装で、廃工場に現れたノイズと戦っていた。

だがノイズは、お構いなしに次々と出てくる。

 

「チキショー‼数が多すぎる‼」

 

「くっ‼このままでは負ける‼」

 

あまりの数に苦戦を強いられる2人。

その時だった。

 

『$¥∞℃*¢⊇£#!?』

 

「っ!?な、なんだ!?」

 

「ノイズが……炭素化した!?」

 

奏と翼に迫っていたノイズの一体が、突然炭素化したのだ。他のノイズも次々と炭素化していく。

突然のことに驚く奏と翼。すると、2人の後ろからバイクのエンジン音が聞こえてくる。2人が振り返ると、バイクに乗った人物が、銃のような物を手に走ってきていた。

 

「なっ!?」

 

「何故人が!?」

 

謎の人物の出現に驚きを隠せない奏と翼。

するとバイクに乗った謎の人物は、奏と翼の前にバイクを停止する。

 

「まさか、町から逃げ出した()()()()()を追ってきたら、ノイズに遭遇するなんてな」

 

そう言うと、謎の人物はバイクからおりて懐から何かを取り出す。

その謎の人物へ、奏と翼が声をかける。

 

「おいあんた、早く逃げろ!!」

 

「ここは危険よ!!」

 

「心配無用だよ、こういった奴等とは戦い慣れてるからさ」

《ドラグーン》

 

「変身!!」

《ドラグーン》

 

謎の人物は取り出した物を腰に装着し、後から取り出したUSBメモリのようなメモリを腰に装着した物に装填し、右に傾ける。

すると謎の人物の体が、白い炎に包まれる。やがて炎が消えると、謎の人物の姿は、白がベースの所々に黒いラインが入ったライダースーツに白いアーマーをつけ、白い仮面に赤い複眼をした仮面の戦士へと変わっていた。

 

「な、なんだ!?」

 

「仮面の……戦士!?」

 

「さぁて、あんまり長居してられないんでね、始めさせてもらうぜ」

 

そう言った仮面の戦士は、左腰にさげていたサーベルを手にする。

すると、1体のノイズが仮面の戦士へ襲いかかる。

だが

 

「ふん!!」

 

「℃£♀〒¥∞¢Χ!?」

 

「ッ!?ノイズを!?」

 

「倒した!?」

 

仮面の戦士はノイズを斬り裂いた。

それを見ていた奏と翼は、予想外の出来事で困惑している。2人がそんな反応をしているとはいざ知らず、仮面の戦士は次々とノイズを斬り裂いていく。

 

「凄い……」

 

「あんなにいたノイズを、数秒足らずで倒してる」

 

「ふぅ…………このくらい減らせばいけるか」

《ドラグーン マキシマムドライブ!!》

 

「ドラグーンブレイザー!!」

 

『『『♀⊇℃£$#〒¥!?』』』

 

仮面の戦士はサーベルへ、腰に着いている藻のに装填したメモリを引き抜いてから装填し、それと同時に刃に炎が纏い、そのサーベルで残りのノイズを撃退した。

 

「マジかよ!?」

 

「あんなにいたノイズを、たった一撃で!?」

 

仮面の戦士による一撃で、大量に残っていたノイズが全滅したことに驚きを隠せない奏と翼。

すると仮面の戦士、サーベルを腰にさげてバイクへまたがる。それを見た奏と翼は、逃がさないよう取り囲む。

 

「悪いが、あんたには聞きたいことがあんだ」

 

「悪いけど、ついてきてもらうわ」

 

「美人2人からのお誘いは嬉しいが、先約がいるんでね。今日は帰らせてもらうよ」

《テレポートマキシマムドライブ》

 

断った仮面の戦士は、別なUSBメモリを取り出し。バイクへ差し込むと、バイクごとその場から消えた。

 

「き、消えた!?」

 

「マジかよ!?」

 

突然のことに驚いた奏と翼。2人は周辺をくまなく探したが、仮面の戦士は見つからなかった。

諦めた2人は、シンフォギアを解除し、近くに停めていたバイクに乗ってその場を後にする。

その同時刻、巨大な風車がついたタワーのある街に、先程まで廃工場にいた仮面の戦士が、タワーを見上げていた。

 

「まさか、奏と翼がノイズと戦う謎の戦士だったなんてな~」

 

そう言い、仮面の戦士は見上げるのをやめ、バイクのハンドルを握る。

 

「さぁて、事務所に戻るか」

 

そう言った仮面の戦士―――【仮面ライダードラグーン】こと海崎 真護(かいざき しんご)は変身を解除し、目的地へと向かう。

そしてこの日から、真護とシンフォギア装者たちの、運命が交差するの日となった。




ということで、オリジナルライダーとシンフォギアのクロス小説です!!

次回は真護の日常回になります!!

次回も是非読んでください!!


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Episode1:Sの平和な日常

お待たせいたしました!!

今回は真護の平和な日常回になります!!

それでは本編をどうぞ!!


風都

 

そこは、様々な形をした風車が数多くあり、風がよく吹く街である。街のシンボルである風都タワーにも巨大な風車がついており、風がよく吹くため、風都タワーの風車はもちろん、街のあちこちに設置されている風車は、ほとんど回っている。

 

その街に住む青年、仮面ライダードラグーンこと海崎 真護は、彼の師の2人、(ひだり)翔太郎(しょうたろう)園崎(そのざき)来人(らいと)ことフィリップ翔太郎の師匠の娘である照井(てるい)亜樹子(あきこ)、旧姓鳴海(なるみ)亜樹子が所長を務める、鳴海探偵事務所の一員として、働いている。

そんな彼は今

 

「ミック~」

 

「にゃ~?」

 

「暇だな~」

 

「みゃ~」

 

鳴海探偵事務所にたまに帰ってくるマスコット(?)的存在の猫ことミックの頭を撫でながら、ソファに横になっていた。

すると、鳴海探偵事務所の一員で、【ハイドープ事件】と呼ばれる事件の中心人物であった、翔太郎の恋人、である左ときめが、買い物から戻ってきた。

 

「ただいま~」

 

「おかえり、ときめさん」

 

「にゃ~」

 

「ただいま、真護、ミック♪あれ?翔太郎たちは?」

 

「翔太郎さんは、ウォッチャマンから気になる話があると聞いて聞きに、亜樹子さんは竜さんにお弁当を届けに、フィリップさんは研究室で調べ物です」

 

「そっか」

 

そう言ったときめは、部屋の奥に置いてある冷蔵庫へ、買ってきた飲み物や食材を入れ始める。

するとその時

 

―バン!!―

 

「真護いるか~!!」

 

「にゃっ!?」

 

「ッ!?(ビクッ)」

 

「…………実か」

 

1人の女性―――六条(ろくじょう)(みのり)が、鳴海探偵事務所のドアを勢いよく開けて入ってきた。

真護の腹の上で寝ていたミックは、ビックリして真護の腹の上から飛び退き、ときめは手に持っていた飲み物を落としそうになった。

真護はタメ息をつきながらソファから起き上がる。

 

「なんの用だ実」

 

「真護!!うちの学園の教師に「断る」何でだよ!?」

 

「前にも言ったろ?俺は教師向きじゃないし、お前の学園は女子校だろうが。()()を教えるのに差し支えるだろ」

 

「え~!?でもぉ」

 

「あんまりしつこいと怒るぞ?」

 

「う~……分かったよ~じゃあまた」

 

そう言って実は、ドアを開けて探偵事務所から出ていく。

 

「まったく、毎度毎度諦めずによく来るよ」

 

「それほど真護を信頼してるんでしょ?」

 

「そうなんですかね~?そんじゃ俺、少しドライブしてきます」

 

「うん、気をつけて」

 

「はい」

 

真護はそう言って、事務所を出ていき、愛車である【ドラグーンボイルダー】へ乗り、アクセルを回して走り出す。

しばらくして、真護は喫茶店の前にとまり、喫茶店の中へと入っていく。

 

―カランカラン―

 

「どうもマスター」

 

「やぁ真護くん、いらっしゃい♪」

 

「こんにちは真護くん♪」

 

「こんにちはリリィさん」

 

喫茶店に入った真護を迎えいれたのは、喫茶店こと【喫茶・白銀】のマスターと、孫娘のリリィ白銀である。

彼らは以前、真護の師匠である翔太郎とフィリップ、そして亜樹子の夫で警察官である照井(てるい)(りゅう)に助けられた1人である

真護はドラグーンボイルダーに乗ってドライブすると、必ず立ち寄り、コーヒーを飲む。

今日もコーヒーを頼んだ真護は、席についてマスターがいれてくれたコーヒーを飲む。

 

これが彼の過ごす、依頼のない時の平和な日常である。

そしてこの日の翌日、彼の、探偵としての日常が始まるのであった。

 

to be next episode




今回はここまでです!!

次回は真護の探偵としての日常回になります!!

次回も是非読んでください‼️


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