海賊と歌姫たちの物語 (北方守護)
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主人公設定

名前 緋紅 武昭(あかばね たけあき)

 

身長185cm 体重 78kg

 

瞳 青が混ざった黒色

 

髪 漆黒の髪 肩までの長さ。

 

顔 10人中6~7人が格好いいという程の顔。

 

特徴 口調は荒いが自分の事を後回しにして他人を助ける性格。

 

年齢 第2話時点 21歳


転生特典

 

・スーパー戦隊達のレンジャーキーとモバイレーツ。

・ゴーカイガンとゴーカイサーベル。

 

レンジャーキーはゴレンジャーからルパンレンジャー&パトレンジャーの物まで。

(ただし、今使えるのは基本戦士達のレンジャーキーだけ。

追加戦士達のレンジャーキーは()()()()()()()()()

 

・メタルヒーローのレンジャーキー

(宇宙刑事ギャバンからビーファイターカブトまで)

 

 

・ゴーカイガレオンとゴーカイマシン。

ちなみにゴーカイガレオンとゴーカイマシンは武昭1人で操縦可能になっている。

(何か一台操縦してる時は他のマシンは自動操縦になっている)

 

通常時にはステルス機能がかかっていて海の上空に停泊している。

 

・スーパー戦隊達の大いなる力

神様が手を加えてあり人間態の時でも使用可能。

 

例:ゴレンジャーの大いなる力→

ゴーカイレッドの背中にそのサイズに合ったバリブルーンが装着される。

その時の名乗りは“ゴレンゴーカイレッド”となる。

 

・バスコが持っていたラッパラッター

 

・変身する前でもヒーロー達が使っていた変身アイテムやビークルの召喚。

例:マジレンジャーのスカイホーキーやトッキュウジャーのトッキュウレッシャーの呼び出し。

ただし、それを行なってる時は、そのスーパー戦隊にゴーカイチェンジが出来ない。

 

・巨大ロボ、戦力の召喚。

例:デカレンジャーのパトストライカーなど。

 

神様から貰ったカード

・9の後ろに0が10個付いた残高のクレジットカード。

・その世界での身分証明書、運転免許証。

()()()()()()()()()()

 

()()()()()()()()が関係してる物を使った回復薬。

(これはLiNKERと同様の効果がある)

 

・家の地下室にレンジャーキーの戦士と模擬戦が出来る設備がある。

(ちなみに家は武昭が購入した時に神様が設置した)


シンフォギアでの登場人物との関係。

 

響→ツヴァイウィングのライブで危ない所を助ける。

 

翼→ツヴァイウィングのライブで共に闘う。

 

奏→発掘チームのバイトに参加した時に知り合う。

 

クリス→小さい頃に近所に住んでいて両親が仕事の時に預かっていた。

 

マリア→セレナを助けてもらう。

 

セレナ→ネフィリム事件の時に助けてもらう。

 

弦十郎→クリスが行方不明になった時に捜索を依頼する。

 

ここに出ていない他の人達は、そんなに繋がりがないが

顔見知り程度の関係。

 

仕事は何でも屋をしていて町内の人達からは近所の頼れる人として見られている。

 




話が進めば新たな設定が追加していきます。



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原作前
第1話 転生


ある世界において様々な悪しき者達から狙われた地球……

だが、その悪しき者達と戦う戦士達がいた……

これは、その戦士達の力を手にした者が紡ぎ出す物語である


ある世界において様々な悪しき者達から狙われた地球……

 

だが、その悪しき者達と戦う戦士達がいた……

 

地球の人達は、その戦士達の事を………

 

スーパー戦隊と呼んだ……

 


白い空間で1人の青年が気がついた。

 

「んあ?一体、ここはどこだ?それに俺は何を………」

 

〈どうやら、目を覚ましたみたいだな〉

青年が声の相手を確認すると白いローブを纏った長い髭を蓄えた老人が立っていた。

 

「悪いが爺さん、ここはどこなんだ?それになんで俺がこんな所に居るんだ?」

 

〈ふむ……ここは死んだ者が来る場所なのじゃ そして儂はお主らで言う所の神様じゃ〉

 

「あぁ?神様だ それに死んだ者が来る場所って事は……俺は死んだって事か?」

 

〈そうじゃ、お主は建物の火災に巻き込まれて命を落としたのじゃ……〉

 

「建物の火災?……そういや、なんとなく覚える感じが……

そうか……まぁ、俺みたいな自分勝手な奴は死んだ方が良かったかもな……」

 

〈確かにお主は喧嘩ばかりしていたからな……

だが、それはあくまでも弱き者を救う為にしていた事であろう……〉

 

「ケッ、俺はそんな上等な人間じゃねぇよ……」

 

〈それに、小さい頃に別れた弟の為にバイトをして匿名で支援もしておったじゃろう……〉

 

「それについてもアイツが進学したいのに金が無かったからしただけだ……

俺とは違ってアイツにはまともな道に進んで欲しかったからな」

 

(彼は自分を下に見ている様じゃな………

この者と関わって者達は皆、彼に感謝しておるというのに……)

神様は彼を見ながら今までの事を思い出していた。

 

〈それでお前をここに呼んだのは、お主に転生をしてもらう為じゃ〉

 

「はぁ?転生って……俺は生き返れるって事か?」

 

〈その通りじゃが、お主がいた世界には無理じゃ その世界ではお主は死んだ存在じゃからな〉

 

「それはそうだな、死んだ人間が生き返れば騒動になるからな」

 

〈それでお主には、これで転生する世界を選んでもらおう〉

神様は一冊の本を出した。

 

〈これには、様々な世界の話が記されており、その頁に書かれている世界に転生してもらう

好きな数字を言うのじゃ〉

 

「好きな数字か……じゃあ6347頁にでもするか」

 

〈ふむ、6347頁じゃな……ほう、この世界なのか〉

神様が手を翳すと本が自動的にめくられていき言われた数字の頁で止まった。

 

〈この世界は戦姫絶唱シンフォギアと呼ばれている世界じゃ〉

 

「戦姫絶唱シンフォギア……どんな世界なんだ?」

 

〈簡単に言うとノイズと呼ばれる化け物が出現し、それを倒す者達がいる世界じゃ〉

 

「ふーん、俺がいた世界とは違う世界って事か……まぁ、どの世界でも俺がやる事は変わりないけどな……

 

〈(ふふっ、どうやら彼の心根は生前と同じ様じゃな……)だからこそお主に力を与えよう〉

神様は軽く微笑むと穴の開いた箱を彼の前に差し出した。

 

〈この中には様々な能力や道具、乗り物と言った物が書かれた札が入っておる……

手を入れてお主が好きなだけ引くのじゃ〉

 

「気前がいいけど、本当に好きなだけ引いていいのか?もしかしたら全部引くかもしれないぜ?」

 

〈ほっほっほっ、それならそれで構わぬぞ 儂がそう決めたのじゃからな〉

 

「へっ、本当に気前がいいんだな、なら引かせてもらうぜ」

彼は穴に手を入れると数枚の札を引いた。

 

〈ほう、それだけで良いのか?まだ引いても構わぬぞ〉

 

「確かに引いても構わないけど、どれだけの力を手にしても使いこなせるかどうかは、また別だからな」

 

〈やはり、お主を選んだ儂の目は正しかったみたいじゃの、ほれ、その札を渡してくれぬか?〉

彼が神様に札を渡すと幾つかの札が輝いて彼の体内に入り込んだ。

 

〈これで札に書かれていた能力や道具類がお主の中に入り込んだのじゃ〉

 

「そうだな、さっきまで知らなかった知識とかが頭の中に入ってきてるぜ」

 

〈それと、これはお主が向こうで暮らすのに必要な物じゃ〉

神様は彼に数枚のカードと残っていた札を渡すと彼の背後に扉を作り出した。

 

〈これで儂が出来る事は全て終わったのじゃ……後は……そこをくぐれば新たな世界に行くのじゃ〉

 

「そうか、神様……俺は神様って奴を信じてなかったけど、今は信じられるぜ……

ありがとうな……」

彼は後ろを向いて右手を上げると扉をくぐった、それと同時に扉が消えた。

 

〈彼の新たな人生に大いなる希望がある事を……〉

神様は彼の事を考えていた。



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第2話 転生して……

アメリカのどこかにある研究所内で火災が起こっていた……

 

その原因は完全聖遺物“ネフィリム”と呼ばれている物の暴走によって起こされた物だった…

 

そして、燃え盛る炎の中、ネフィリムの前に1人の少女が立っていた。

 

彼女の名前はセレナ・カデンツァ・イヴといい、その身にはシンフォギアと呼ばれてる鎧を纏っていた。

 

「はぁはぁ……このままじゃネフィリムを止める事が出来ない……

やっぱり……“絶唱”を使うしかないみたい……」

セレナは覚悟を決めて絶唱を使う事にした。

 

絶唱とはシンフォギアを纏った者 “装者”と呼ばれてる者が自身に掛かる負荷を省みずに放つ歌の事であり

強大な力を発揮出来る代償に自身の命をも失う可能性がある物であった。

 

「これをすれば姉さんやマム、あの子達が悲しむけど、これしかないから……例え命を落としたとしても……」

セレナが絶唱を歌おうとした時に気付いたネフィリムが攻撃をしてきた。

 

(しまった!このままじゃ攻撃をまともに受けちゃう!!)

セレナが攻撃を堪えようと目を瞑った時だった……

 

ドキュン!ドキュン!ドキュン!

 

「えっ!?今のは……」

セレナに迫ってたネフィリムの攻撃を誰かが相殺したので来た方を見ると右手に銃を持った1人の男性が立っていた。

 

「一体、あなたは……そんな事よりも早くここから逃げてください!私はネフィリムを止めないとダメなんです!!」

 

「そうか……その為にあんたは自分の命を投げ出そうとしたのか?」

 

「なっ!?なぜ、その事を……」

セレナは男性に自身が考えていた事を指摘されて動揺した。

 

「確かにあんたが命を掛ければアイツを倒せるかもしれないな……

けど、あんたが死んで悲しむ奴はいないのか?いるならそいつらに悲しい思いをさせるのか!?」

セレナは男性に言われて自分の家族やそばにいる人達の事を思い涙を流して膝をついた。

 

「じゃあどうしたらいいんですか!?そうしないと姉さん達が……」

 

「安心しろ、俺がアイツをぶっ倒してやるよ」

 

「そんなの無理です!ネフィリムには私が纏っているシンフォギアが無いと倒せないんです!

だからあなたは逃げてください!!」

 

「嫌だね 俺は自分がやりたい事をやりたいんだよ!」

男性は胸から携帯と一体の赤い人形を取り出した。

 

「そんな物で何が出来ると言うんですか?」

 

「まぁ見てな、こいつが俺の力だ!」

男性が人形を手の中で回転させると鍵に変化し更にそれを携帯の真ん中に入れて回した。

 

「行くぜ!ゴーカイチェンジ

 

ゴーカイジャー!

携帯を前に翳すと男性の体に赤いスーツが纏われた。

 

「あなたは……それにそれは?……」

 

「こいつが俺の力だ それに強いて言うなら俺は海賊だ!さぁ派手に行くぜ!!」

男性は変身を終えるとネフィリムに向かった。

 

〔ウオオオオオオオー!〕

 

「へっ!そんな大振りが当たるかってんだよ!!」

男性は持っていた剣で攻撃するがなかなかダメージを与えられなかった。

 

「チッ!かなりの硬さだな、だったらコイツだ!ゴーカイチェンジ!

シンケンジャー!

 

「姿が変わった!?」

セレナは男性が腰から出した物を再度携帯に挿して姿が変わったのを見て驚いていた。

 

「行くぞ!烈火大斬刀!!」

 

〔グギャァァァァァァ!!〕

 

「くらいな!烈火大斬刀!大筒モード!!烈火五輪弾!!」

男性は大剣を変化させるとエネルギー弾を発射させてネフィリムを倒した。

 

「へっ、たかだかバカ力だけで勝てるわけねぇだろ、さてと……よいしょっと」

 

「ふえっ!?な、何をするんですか!?///」

急に男性にお姫様抱っこをされたセレナは赤い顔をして慌てていた。

 

「何って、体が傷ついてんだろ、あんまり無理はするな可愛い女の子が……」

 

「大丈夫!セレナ!?あなたは……誰?」

男性がセレナを運んでいるとピンク色の髪の女性が駆け寄ってきた。

 

「お姉ちゃん!大丈夫だよ!この人は私を助けてくれたんだよ」

 

「あなたがセレナを……ありがとうございます……」

 

「この子の姉さんか……なら大丈夫だな……」

男性はセレナを女性に渡したが降ろされたセレナはどこか不満げだった。

 

「じゃあなお嬢ちゃん、またどこかで会う事もあるかもな……」

 

「待ってください!私の名前はセレナ・カデンツァ・イヴと言います!」

 

「私はセレナの姉でマリア・カデンツァ・イヴよ……」

 

「俺の名前は……緋紅 武昭(あかべに たけあき)だ……そうだ、これを飲んでおけ じゃあな」

武昭はポケットから数本の小瓶を出してセレナに渡すと同時に煙玉を破裂させて煙に紛れて姿を消した。

 

「消えたわ……緋紅武昭……か」

 

「姉さん……また会えるかな?」

 

「会えると良いわね……何たって私の義弟(おとうと)になるもしれないんだから」

 

「ふえっ!?ね、姉さん!何を言ってるのよっ!!///」

セレナはマリアの言葉を聞いて赤い顔で照れていた。

 

自分を救ってくれた人の事を思い出しながら……



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第3話 失いしもの……

セレナ達を助けた武昭は日本の長野県皆神山の聖遺物発掘チームと一緒にいた。

 

「ふぅ、なかなか見つからないですね……天羽さん」

 

「まぁ、そう簡単に見つからない物を探してるんだからね」

武昭の横には天羽 颯(あもう はやて)と呼ばれる男性がいた。

 

「けど、緋紅君が来てくれて助かったよ 人手が少し足りなかったからね」

 

「こっちこそ臨時収入が入って助かりますから……

それに、もしかしたら()()()の情報が入るかも知れませんから……」

武昭は胸元にあったペンダントを手に取って中の写真を見た。

 

その写真には今より少し若い武昭と銀髪の少女が写っていた。

 

「確か、その写真は緋紅君の幼馴染だった子だよね?」

 

「えぇ……近所にいた夫婦の娘さんです。

よく両親が仕事の時は俺が預かっていたんです……俺の事をお兄ちゃんて言って懐いてました」

武昭がペンダントを胸元にしまうと腹の虫が鳴った。

 

「どうやら昼みたいだから、ご飯にしようか?」

 

「そうですね、すみません天羽さん」

 

「構わないよ、僕もちょうどキリが良い所だったから」


2人が本部テントに帰ると赤髪の少女が武昭の足に抱きついてきた。

 

「お帰り!お父さん!武昭さん!」

 

「あぁただいま奏ちゃん」

武昭が少女の頭を撫でると少女は嬉しさから微笑んだ。

 

少女の名前は天羽 奏(あもう かなで)と言い颯の娘であった。

 

「ほら、緋紅君が迷惑だから離れるんだ奏」

 

「いえ、俺は迷惑じゃないですよ」

 

「あら、ごめんね緋紅君、うちの奏が」

武昭が奏を抱き上げるとテントの中から赤髪の女性と人形を抱いた黒髪の少女が出てきた。

女性は天羽 歌穂(あもう かほ)黒髪の少女は天羽 詞(あもう つかさ)と言い颯の妻と奏の妹であった。

 

「そうだ、アナタに言わないといけない事があって、お昼のお弁当が少し数が足りないのよ」

 

「それは、どうしてだい?」

 

「発掘隊の人達が手を滑らせて幾つかのお弁当を落としちゃったのよ

それで2人分程足りなくなっちゃって……」

 

「そういう事なら俺は街まで行って食べてきますよ ちょうどバイクで来てますから」

 

「だったら、私も一緒に行くー!!」

奏が武昭に抱きついて来た。

 

「うーん……緋紅君が良かったら頼んでも良いかい?領収書を貰ってきたら僕が払うから」

 

「別に、それ位のお金なら持ってるからいいですよ じゃあ行こうか奏ちゃん」

武昭は奏にヘルメットをかぶせると2人乗りで街に向かった。

 

(ちなみに武昭が今、乗ってるバイクはダイレンジャーのレッドキバー一号です)

 


武昭と奏が昼食を終えて現場に帰ろうとした時だった……

 

「なっ!?このサイレンは……」

サイレンが鳴り響き、それには心当たりがあった。

 

「くそっ!特異災害警報!ノイズが発生したのか!?奏ちゃんは、ここに……」

 

「嫌だ!私も行くっ!!」

武昭が発掘現場に戻ろうとした時に奏が反対した。

 

「武昭さんはお父さん達の所に行くんでしょ!?だったら私も行って妹を助けたい!!」

 

「奏ちゃん……わかったよ、けど無理はしない事、それだけは約束してくれ」

 

「うん!絶対、無理はしない!!」

奏は力強い表情でうなづいた。

 

「よしっ!じゃあ現場に戻るぞ!!」

武昭と奏はバイクに乗り込むと発掘現場に向かった。

 


2人が発掘現場に到着すると沢山の蛍光色の体を持った通称“ノイズ”と呼ばれてる生物?がいた。

 

「くそっ!こんなにいるのか!奏ちゃん!早く颯さん達を探すんだ!!」

 

「分かった!父さん!母さん!詞ー!アッ!あれは……嘘だろ……」

奏が見覚えのある人形の所に行くと、そこには多数の炭素の塊があった。

 

「颯さん……歌穂さん……詞ちゃん……」

 

「なんで……なんでだよー!!」

 

「奏ちゃん!危ない!!」

奏が泣き崩れているとノイズが攻撃してきたので武昭は抱きかかえて、その場から飛び退いた。

 

「チッ、このままじゃ俺たちも危ないか……奏ちゃん……

何があっても俺が奏ちゃんを助ける……」

 

「そんなの無理だよ……こんなにノイズがいて、どうやって……」

 

「大丈夫だ……奏ちゃんが俺を恨んでも構わない……けど、奏ちゃんだけは守ってみせる!!」

武昭は胸から赤い人形を出して鍵状に変化させると携帯の中心に挿して回した。

 

ゴーカイジャー

「ゴーカイレッド!さぁ派手に行くぜ!!」

武昭は変身するとノイズ達に向かった。

 

「嘘……ノイズ達が……武昭さんのあの力は……」

奏は武昭がノイズ達を倒していくのを見ていた。

 

「オラオラオラ!なんでテメェらがここにいるのは分からないけどな、お前らがいる限り俺は戦い続けてやるよ!」

武昭がノイズ達を倒すがノイズの数が少しずつしか減らなかった。

「ケッ!そっちが数で来るならこっちも数で勝負だ!」

武昭はベルトから違う人形を出して携帯に挿し回した。

 

「ゴーカイチェンジ! カクレンジャー

 

「なっ!?姿が変わった!?」

 

「ニンジャレッド!行くぞ!分身之術(ぶんしんのじゅつ)!!」

 

「今度は数が増えた!!」

 

「くらえ!カクレマル!!ハァッ!!」

分身した武昭達がノイズ達を倒していき残りは一体だけになり逃げ出した。

 

「へっ!逃すかってんだよ!」

武昭はゴーカイジャーに戻るとゴーカイジャーのレンジャーキーを剣のシリンダーに

カクレンジャーのレンジャーキーを銃のシリンダーにそれぞれ差し込んで回転させた。

 

ファイナルウェーブ

 

「くらえ!ゴーカイブラスト&スラッシュ!!」

武昭は銃から打ち出したエネルギーを剣から放った光の刃で加速させて最後のノイズを倒した。

 

「どうやら、これで終わりみたいだな……」

変身した武昭は奏に近付いた。

 

「奏ちゃん……大丈夫かい?」

 

「は、はいっ……大丈夫ですけど、今のは一体……」

 

「それは()()()()()()()()()()()()()それよりも」

武昭はモバイレーツを出すとどこかに電話を始めた。

 

〔アッ、緋紅ですけど……今、大丈夫ですか?〕

 

〔あぁ、俺は大丈夫だが……ノイズ関係か……〕

 

〔えぇ、実は……〕

武昭は電話の相手に状況を説明した。

 

〔そうか……すぐに、そちらに人を向かわせる〕

 

〔ありがとうございます()()()

 

〔そういう事だから、到着するまで、その子のそばにいてくれ〕

 

「〔わかりました、それじゃ……〕奏ちゃん、今、ここに君を預かってくれる人が来るから一緒に待ってて」

 

「うん……構わないけど……さっきの()()は何ですか?」

 

「アレはレンジャーキーと言ってあらゆる戦士達の力を使う事が出来るんだ」

武昭はポケットからゴーカイレッドのレンジャーキーを出した。

 

「どういう訳か昔から俺が持ってたんだよ」

 

「えっと……ご両親とかには聞かなかったんですか?」

 

「あぁ、言ってなかったけど俺に両親はいないんだ……

気が付いた時には1人でいたから……」

 

「じゃあ、私と同じなんですね……(いや、私には思い出があるけど……)」

 

「お待たせしました、緋紅さん」

2人が話してると黒服に茶髪の男性がそばに来た。

 

「いえ、こちらが急に呼び出したんですから緒川さん」

茶髪の男性は緒川 慎次(おがわ しんじ)と言い武昭の顔見知りだった。

 

「それで、こちらの少女が……」

 

「あぁ、天羽さんの娘の天羽奏ちゃんだ。

奏ちゃん、これからは緒川さんの指示を聞くんだ……」

 

「えっ?……武昭さんは一緒に行かないんですか?……」

奏の表情に微かな悲しみが見えた。

 

「俺には、やる事があるんだ……だから……

けど、さよならじゃない……()()()()()()()()

そうだ、これを幾つか持っていくと良い……緒川さん、あとをお願いします……」

武昭は小瓶を数本渡して微かに笑いながら奏の頭を一撫ですると、その場から離れた。

 

「待ってください!っ!離してください!!」

奏が追いかけようとしたが緒川が手を握って止めた。

 

「アナタが行きたいのがわかります……けど、僕も彼に頼まれたからには……」

 

「分かりました……貴方の……緒川さんと一緒に行きます……ん?」

奏が緒川と一緒に行こうとした時に足元に何かが当たったので拾い上げると何も記されていない真っ白なレンジャーキーだった。

 

「これって……武昭さんの……」

 

「どうしました?行きますよ」

 

「アッ、はいっ!(多分だけど、()()を持ってればまた会える……)」

奏はレンジャーキーをポケットにしまうと緒川の車に乗車した。

 



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第4話 槍の再会と剣との出会い

奏が武昭と別れて数年経って……

 

彼女はツインボーカルユニット“ツヴァイウィング”として風鳴 翼(かざなり つばさ)と共にデビューし

今は1人でライブ会場の控え室にいたが、その手には白い人形があった。

 

「奏、そろそろライブが……なんだ、またそれを見ていたのか」

 

「翼か、もうそんな時間なんだな……」

 

「そうだ、なぁ……奏、本当にこの実験は成功するのか?」

奏の横に座った翼はどこか緊張していた。

 

「そうだな……地下じゃオッさん達がネフシュタンの鎧だっけか?

アレの実験の準備をしてるからな……まぁ大丈夫だろ」

 

「なんで、奏はそんなに気楽でいられるんだ!?」

 

「私にも分からないけど……多分、どこかに()()()がいる様な感じがするんだ……」

 

「奏を助けてくれた人の事か」

 

「あぁ、あの人は別れる時に言ってたんだ……()()()って、だから……」

 

「2人共、そろそろライブが始まる時間です」

2人が話してるとマネージャーの緒川が入って来たので準備をした。

 

「だったら、その人に立派な姿を見せないとな」

 

「あぁ!私はこんなに大きくなりましたってな!!」

奏は人形をポケットにしまうと翼と共に会場に向かった。

 


ライブが始まって、ある席では1人の少女がライブに見とれていた。

その少女の名前は立花 響(たちばな ひびき)と言い一緒に来ると約束した友達が

用事で来れなくなり1人で来ていたのだった。

 

「うわぁ……コレがツヴァイウィングのライブなんだ!……アッ、すみません」

 

「いや、俺の方こそごめんね」

響が見とれて立ち尽くしていると席を探していた男性が軽くぶつかったので互いに謝罪していた。

 

「えーと……どうやら俺の席は向こう側みたいだな……」

席の番号を見た男性が移動しようとした時に響が話しかけた。

 

「アッ、良かったら私の隣にどうですか?」

 

「いや、遅れて来るかもしれないから自分の席に行くよ」

 

「いえ、ここの席は本当なら私の友達が来る筈だったんですけど、用事で来れなくなって……」

 

「そっか、そういう事なら座らせてもらうか」

男性は響の横に座った。


その後、アンコールに入った時だった……

 

地下の実験場では研究員達が慌てていた。

 

ネフシュタンの鎧の起動に必要なフォニックゲインのエネルギー量が急上昇し暴走していた。

 

それと時を同じくして地上のコンサート会場ではノイズが発生し観客達を襲っていた。

 

「アッ……ノ、ノイズだぁ!!」

呆けていた観客達は慌てて避難したが出入り口が狭く混乱していた。

 

「早く、逃げないと……」

 

「待つんだ響ちゃん、このまま出入り口から出ようすると逃げ惑う人達に押し潰される可能性がある」

男性は逃げようとした響を止めた。

 

「じゃあ、どうしたら良いんですか!?」

 

「簡単だ、もう一個出入り口を作れば良いだけだ!」

男性は何処かからカットラス型の剣を出すと近くの壁を切り裂いた。

 

「おいっ!お前ら!こっちからも避難するんだ!!」

 

「待てよ!どうやって行くんだよ!?階段なんか無いんだぞ!!」

 

「ちゃんと考えてるんだよ!来いっ!カーキャリァーレッシャー!!」

 

〔列車が参りまーす 白線の内側までお下がりくださーい〕

男性が懐から踏切型のブレスレットを腕に装着して列車の模型を通すと何処からともなく

オレンジ色の大きな列車が出現した。

 

「ほら!慌てないで落ち着いて避難するんだ!!」

男性が指示をしてると空中からノイズが観客達に向かってきた。

 

「ヘッ!そうはさせねぇぜ!ゴーカイチェンジ!!」

ゴセイジャー

 

「えっ!?姿が変わった!!」

 

「怒濤のシーイックパワー!ゴセイブルー!!行くぜ!

〔ガッチャ エクスパンド 〕天装!ディフェンストリーム!!」

男性が顔の形をした物にカードを通すと水の壁が出来てノイズの攻撃を防いだ。

 

「どうやら、こっちはしばらく大丈夫だな……悪いが響ちゃんも急いで避難するんだ」

 

「えっと、あなたはどうするんですか?」

 

「俺は俺が今すべき事をするだけだ!」

男性は、そのままステージの方に向かった。

 


一方、ステージの方では翼と奏がノイズ達と戦っていた。

 

「クソッ!一体、一体は弱いが数が多い!」

 

「諦めてはいけない!私達がノイズを倒さなければ……奏!後ろ!!」

翼が奏の背後からノイズが襲ってきた事に気付いたが奏は対処に遅れた。

 

「しまった!間に合わない!!「シーイックボーガン!!」え?……」

奏が攻撃の来た方を見ると青の戦士が立っていた。

 

「貴方は一体、何者だ!?」

 

「その姿は……もしかして……」

翼は問い詰めたが奏は何処か見覚えがあった。

 

「俺の事は後にしてもらおうか……今は、このノイズ達の相手だ!

多数の相手ならコイツだ!ゴーカイチェンジ!」

シンケンジャー!

「シンケンブルー!シンケンマル!龍ディスクセット!」

先程とは違う青の戦士に変化した人物が自身の刀にディスクをセットすると刀が弓に変わった。

 

「なっ!?武器が変わった!!」

 

「や、やっぱり………あなたは……」

 

「行くぞ!くらえ!ウォーターアロー!明鏡止水!!」

男性が弓を放つと多数の水の矢がノイズ達を倒していった。

 

「ふぅ、倒してはいるけど、まだまだ居るのか……「武昭さん!」ん?」

奏が男性の横に来た。

 

「俺のこの姿を見て、その名前が出るって事と、その髪は……もしかして奏ちゃん?」

 

「はいっ!やっぱり武昭さんだったんですね!!」

 

「そうだ、けど今はこいつらの相手だ!ゴーカイチェンジ!」

ゴーオンジャー!

 

「マッハ全開!ゴーオンレッド!!ゴーオンギア!ロードサーベル!!

行くぜ!サーベルストレート!!」

 

「私だって!【STARDUST∞FOTON!】」

武昭と奏は互いの攻撃でノイズ達を倒していった。

 

そんな中……

 

キャーッ!!

 

「なっ!?まだ避難してない人がいたのか!!」

 

「あれは……響ちゃん!?なんでここに!!」

悲鳴がした方を見ると瓦礫に隠れていた響にノイズが襲いかかっていた。

 

「私が近いから助けてきます!!しまった!?」

奏が響の周りのノイズ達を倒したが武器が欠けて響の心臓に刺さって多量の出血があった。

 

「おい!大丈夫か!?しっかりしろ!!……必ず助けるから……

 

生きる事を諦めるな!!

 

「あ……ありがとう……ございます………」

響は呟くと同時に目を瞑った。

 

「くそっ……俺から離れていろ……強力な奴でノイズ達をぶっ倒す!

ゴーカイチェンジ!」

デカレンジャー!

 

「デカレッド!ディーマグナム!01 02!ハイブリッドマグナム!!」

男性は腰の左右にあった拳銃を連結させて一つの拳銃にするとエネルギーを充填し始めた。

 

「くらえ!ハイブリッドマグナム!マグナムエクスキュージョン!!」

エネルギーが溜まりきった所で攻撃をして周りにいたノイズ達を一掃した。

 

「ふぅ……どうやらいなくなったみたいだな……それよりも、おい!彼女の様子はどうだ!?」

 

「意識はあるみたいですけど、出血が……」

男性は奏と響の所に向かうと容体を尋ねた。

 

「だったらこいつだ、ゴーカイチェンジ」

ゴーゴーファイブ!

「ゴーピンク……調べた結果どうやら、この欠片を変に取ると逆に危ないから出血だけを止める方が良い……

悪いが少し手伝ってくれ……」

 

「はい、わかりました……」

男性は奏と響の治療を行った。

 

その後、響は病院へ運ばれていったが、会場では奏と翼、赤い髪の男性が共に戦った男性がいた。

「さてと、色々と聞きたい事があるが観客達を救出してくれてありがとう」

 

「そんなにかしこまらなくても別に良いですよ……()()()

 

「おいおい、俺をそう呼ぶって事は……お前、まさか……」

弦さんと呼ばれた男性は、そう呼ぶ人物に心当たりがあった。

 

「そうですよ、俺ですよ弦さん……」

 

「やっぱり武昭君だったのか!」

 

「痛たた、弦さんも元気そうで」

 

「ハハハ、お前も同じ様なもんだろ武昭」

武昭が弦さんと呼んだ男性に頭をガシガシされていると……

 

「武昭さん!会いたかったです!!」

 

「うわっ!奏ちゃん、急に飛び込んできたら……まぁ、俺が悪いからな……」

奏が武昭に抱き付いてきたので注意しようとしたが声を殺して泣いていたので優しく抱きしめていた。

 

「司令、彼は何者なんですか?」

 

「彼の名前は緋羽武昭と言って小さい頃の奏さんを助けた人物なんです」

翼が聞きたい事を尋ねるとマネージャーの緒川さんが説明した。

 

「それで悪いが武昭君には二課に来て欲しいんだが……」

 

「えぇ、構いませんよ ここで俺が断ったら奏ちゃんに怒られそうですから」

 

「なっ!?そ、そんな事ありませんよ!!」

 

「それに久し振りに弦さんと話もしたかったですしね」

 

「そうか、なら二課に向かうとするか」

 

「弦さん、俺は自分の奴で行きます」

武昭達は、それぞれの乗り物で二課に向かった。

 

その後……

 

ノイズの被害者は少なく、避難時の移動で亡くなった人の方が多かったと報道されていた。

 



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第5話 成長と手にした力

弦十郎達と合流した武昭は機動二課の訓練室に来ていた。

 

「さてと……それで奏ちゃんは俺と戦ってみたいんだったな?」

 

「はい、武昭さんと別れてから私も強くなった所を見せたいんです」

 

〔じゃあ、こっちから合図を出したら開始よ〜〕

声がしたと同時にサイレンが鳴った。

 

「じゃあ行くぞ!ゴーカイチェンジ!!」

ゴーカイジャー

 

「ゴーカイレッド!さぁ派手に行くぜ!」

 

「私だってCroitzal ronzell Gungnir zizzl

武昭がゴーカイレッドに変身、奏はシンフォギアを纏って互いに攻撃をして来た。

 

「へっ、あの時から、すごく努力したんだな!」

 

「えぇ!武昭さんの戦いを見て、私もあぁなりたかったんです!」

 

「それはある意味光栄だね!けど、そう簡単に俺はやられないぜ! ゴーカイチェンジ!」

ハリケンジャー

 

「風が鳴き、空が怒る。空忍!ハリケンレッド!!」

 

「また、私が初めて見る姿ですか、けど関係ありません!」

STARDUST∞FOTON

奏が飛び上がって槍を投擲すると多数に分裂して武昭に向かって来て攻撃が着弾すると砂煙が舞い上がった。

 

 

一方、管制室では……

 

「うむ、なかなかの一撃だな……」

 

「指令、まだ続けるんですか?」

弦十郎と翼が2人の模擬戦を見て話していた。

 

「あぁ、模擬戦を開始する前に2人には30分したら終えると教えているからな」

 

「それと武昭君からは時間が来るまでか、どちらかが負けを認めるまで続ける様とも言われているんだ」

翼にオペレーターの藤尭 朔也(ふじたか さくや)が話していた。

 

その頃、訓練室では………

 

(普通なら、あれで終わるんだろうけど……武昭さんの場合は……)なっ!?」

奏が武器を構えていると砂煙が晴れたが、その場には赤い服を着たワラ人形が立っていた。

 

「いつの間に!?それに武昭さんは!!……」

 

「俺はここだよ!ジャイロ手裏剣!!」

奏が探してると壁に隠れていた武昭が出てきて奏に攻撃をした。

 

「くっ!流石武昭さんですね……けど、私もこれ位じゃ負けませんよ!!」

LAST∞METEOR

 

「へっ、俺だってそう簡単にやられる訳にはいかないんだよ!ゴーカイチェンジ!!」

ガオレンジャー!

 

「灼熱の獅子!ガオレッド!!来いっ!破邪の牙!!ライオンファング!!」

武昭はガオレンジャーにチェンジすると両手にライオンの顔を模した手甲を装備した。

 

「そんな武器で私の攻撃を防げると思ってるんですか!?」

 

「コイツにはもう一つの姿があるんだよ!メタモルフォーゼ!!」

武昭が叫ぶと手甲がライオンの顔を模したハンドカノンに変化した。

 

「なっ!武器が変化した!?」

 

「喰らえっ!ガオメインバスター!ファイナルモード!!邪鬼!退散!!」

 

「うそっ!私の攻撃が!!キャッ!……〔ガチャ〕……」

 

「まだ時間はあるから出来るけど、続けるか?」

攻撃を相殺された奏は衝撃で倒れ込み目の前に武昭の武器が合った。

 

「いえ、私の負けです 。武昭さんにここまで出来る事を見せれましたから」

 

「そうか、なら模擬戦はこれで終わりだな ほら」

武昭は変身を解除すると奏に手を貸して立たせると訓練室を出て行った。

 

 

 

 



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第6話 防人と海賊

奏との模擬戦を終えた武昭は昼飯を食べた後に翼と訓練室にいた。

 

「さてと、腹拵えがてらに相手してやるよ」

 

「そんな軽口を叩いてる人に私は負けません!」

武昭はいつも通りだったが翼は何処かイライラしていた。

 

「まぁ、風鳴さんがどう思っても俺は俺だからな。

さぁ!始めるぞ!!ゴーカイチェンジ!」

ゴーカイジャー

 

「はい!構いません!!」

Imyuteus amenohabakiri tron

互いに変身とシンフォギアを纏うと向かってきた。

 

「へっ!風鳴さんの武器は見た目通り、その刀か!」

 

「はいっ!私は小さい時からこの刀を振るう為に鍛えてきたのですから!!」

 

「そうか!そっちが刀なら、こっちも刀で行くぜ!ゴーカイチェンジ!」

シンケンジャー

「シンケンレッド!行くぞ!シンケンマル!!獅子ディスクセット!!喰らえっ!火炎の舞!!」

 

「なかなかやりますね!ですが私もそう簡単にはやられません!!」

千の落涙!

武昭が炎の斬撃を飛ばすと同時に空中に上がった翼は空間から大量の剣を具現化させて上空から攻撃をしていた。

 

「チッ!俺の攻撃を相殺しやがったか!!」

 

「言った筈です!私はそう簡単にやられないと!!」

逆羅刹

攻撃を相殺した翼は逆立ちしながら横回転をすると両脚にブレードを具現化させて攻撃してきた。

 

「おっと!まさか脚にも武器があるなんてな!!」

 

「どうしたのですか!?先程よりも攻撃が少ないですよ!!」

 

「海賊を舐めるんじゃねぇ!そこまで言うならコイツだ!ゴーカイチェンジ!!」

アバレンジャー

「無敵の竜人魂!アバレブラック!!」

翼の攻撃をかわしていた武昭は黒いスーツの戦士アバレブラックにゴーカイチェンジした。

 

「なっ!?初めて見る姿だとっ!?だがどう変わろうが私は負けません!!」

 

「行くぜ!ダイノスラスター!ストームインフェルノ!!」

 

「なっ!?まさか、これほどの突風が出せるとは!!ならば!これならば!!」

炎鳥極翔斬

武昭の攻撃で吹き飛ばされた翼は両手にアームドギアを構えると火炎を放出させて自身を青い火の鳥に変化して向かってきた。

 

「火の鳥か!悪いな!俺にも同じ様な技はあるんだよ!ゴーカイチェンジ!!」

マジレンジャー

 

「燃える炎のエレメント!赤の魔法使いマジレッド!!行くぜ!

マジ・マジ・マジカ!レッドファイヤーフェニックス!!」

赤の戦士マジレッドにチェンジした武昭も自身を火の鳥に変化させて攻撃をした。

 

そのまま2人の攻撃が当たると凄まじい爆煙が舞い上がった。

 

その結果……

 

「くっ……私の負けですね……」

 

「あぁ、風鳴さんの敗因は技を使い過ぎたって事だ」

シンフォギアが解除された翼が武昭にゴーカイサーベルを喉元に突きつけられていた。

 

その後、模擬戦を終えた武昭は自宅に帰っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃………

 

「ふふふ……彼にはまだまだ隠された力がありそうね……

けど、いざとなれば()()が居るわ……」

何処かの電気が点いてない部屋で何者かが武昭の戦闘映像を見て不敵な笑みを浮かべていた。

 



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第7話 物語の始まり。

ツヴァイウイングの事件から2年経ったある日の事、武昭は街中を歩いていた。

 

「フゥ……()()()がいなくなってから、かなりの年数経ってるな……」

武昭はペンダントの中の写真を見た。

 

「けど、必ず生きてる……俺はそう確信してるんだ……ん?弦さんから はい」

 

〔武昭君か!ノイズが発生した!すぐに現場に向かってくれ!!〕

 

「分かりました弦さん!今から〔な、何だと!?〕どうしました弦さん!!〕

武昭は弦十郎が本部で慌てている事に理由を尋ねた。

〔あぁ!今ノイズが発生した同じ現場でガングニールの反応があったんだ!!〕

 

「え?ガングニールって……確か奏のシンフォギアじゃ……」

 

〔だが彼女はついさっきまで本部に居たが話を聞いて翼と共に急行した!!〕

 

「じゃあもう一つのガングニールがあるって事か…とりあえずは現場に行きます!ゴーカイチェンジ!!」

 

アバレンジャー!

 

「来い!レッドラプター!!」

武昭が言うと赤い色に金属質の体で武昭よりも頭一つ分の大きさの恐竜が現れた。

 

「よしっ!レッドラプター!現場まで頼むぞ!!」 グギャー!

武昭はレッドラプターの背中に乗ると、そのまま現場に向かった。

 

 

一方、ノイズが発生した現場では武昭がライブの時に助けた少女【響】が子供を抱えてノイズから逃げていた。

 

「ハァハァハァ……ここまで来れば……大丈夫?」

 

「う、うん……大丈夫だよ……お姉ちゃん!!」

 

「大丈夫だよ、それよりも早く何処かシェルターに……っ!」

響が子供をなだめているとノイズに囲まれた。

 

(どうしたら……?何か胸が熱くなって来て……何か歌が?)

 

Balwisyall Nescell gungnir tron

響が頭の中に浮かんだ歌を口ずさむと体にオレンジを主体としたパワースーツが纏われていた。

 

「えぇーっ!?これって何ー!!」

 

「お姉ちゃん!危ない!!」

響が自分の姿に戸惑ってるとノイズが襲ってきたので勢いで殴りかかるとノイズが倒された。

 

「コレって……ノイズに触れても平気なの?……だったら!」

響はノイズ達に向かって行った。

 

響はノイズ達を倒していったが戦闘に慣れていない為、段々と囲まれつつあった。

 

「くっ!せめて、この子だけでも……え?、の人って…翼さん!?それに奏さん!!」

響が戸惑っているとバイクに乗った翼と奏が横を走り抜けていき、勢いがついたまま飛び降りてノイズ達を倒して行った。

 

「えっと、あの……翼さん!奏さん!その……」

 

「貴女は、その女の子を守って!」

 

「ノイズは私達が始末するからさ!」

 

「あ、はい……凄い……はっ!」

響が関心してると近くに大きなノイズがいた。

 

「間に合わない!」

 

「ふっ!烈火大斬刀!百火繚乱!!」

巨大ノイズが襲いかかろうとしたが顔に火の文字が書かれた赤い戦士が巨大な刀で倒していた。

 

「え?……あなたは……」

 

「どうやら向こうも終わった様だな」

戦士が2人の方を見るとノイズ達が全て倒されていた。

 

その後、助けられた女の子は母親と再会したが何らかの書類を共に書かされており……

 

響は……

 

「え?何でリディアン何かに……」

翼達と一緒に学園に手錠を掛けられて来ていた。

 

そしてある建物の中に入ると………

 

「えっと……ここで何を……」

 

「そこの手摺に掴まってた方が良いぞ」

 

「ふえ?それっガコン!って!えぇぇぇー!!

赤い戦士の言葉の意味を確認するのと同じタイミングで床がエレベーターになり、そのまま下がったが、その勢いに驚いていた。

 

目的地に到着して中に入るのと同時だった……

 

パァーン!

 

「え?これって……」

部屋の中にはクラッカーを鳴らしている人達がいて壁には垂れ幕が下がっていた。

 

「ハハハ、弦さんは……」

それを見た武昭、翼、奏は苦笑いしていた。

 



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短編集
普通とは……


これらの話では時系列や設定がバラバラだったり違う事があります。


ある日の話。

 

ゴーカイガレオン内のトレーニングルームで……

 

「……998……999……1000……ハァハァハァ……腕立てふせは終わったな……」

 

「あっ、やっぱりここに居たんだアキ兄」

武昭がトレーニングをしてると私服のクリスが入ってきた。

 

「おぉ、クリスか 今日はどうしたんだ?」

 

「いや、特に用事がある訳じゃなくてアキ兄が何処にいるかなと思っただけなんだ」

 

「そうか、どうだ?クリスもトレーニングをするか?」

 

「私は良いよ、いつも本部でしてるんだから」

 

「なら、好きにしててくれ俺はシャワーでも浴びてくるから」

 

「分かったよアキ兄」

武昭がトレーニングルームを出るとクリスは中にあった椅子に座った。

 

「それにしても……凄い乗り物だよな……ん?コレって……」

ルーム内を見ていたクリスは室内の棚に武昭がいつもしてるブレスレットに気がついた。

 

「やっぱり、いつもアキ兄が付けてる奴だ……そういや前に……」

クリスは少し前の事を思い出していた。

〔アキ兄っていつも、それをしてるけど一回私にも付けさせてよ〕

 

〔あぁ?やめておけ、こいつは俺みたいな奴が似合うんだよ〕

 

〔そう言う言い方するって事は私に似合わないって事なの!?〕

クリスは武昭の言い方に軽く怒っていた。

「別に今なら……構わないよな?……」

クリスは周りを見回しながらブレスレットを手に取った。

 

「ヘヘッ どうだ、私だって似合うんだぜ」

 

「フゥ、良いお湯だった……なっ!?クリス!早くそれを棚に置くんだ!!」

入ってきた武昭はクリスがブレスレットを触っているのを見て慌てていた。

 

「なんだアキ兄?私に似合うのが悔しいのか?一回つけるだけだからさ

どうだアキ兄、私でも……なっ!?」

 

ドスン!!

クリスがブレスレットの留め具を締めると同時に重さに耐え切れずそのまま床に倒れた。

 

「はぁ……だから付けるなって言ったんだ」

 

「アキ兄!なんだよコレ!?」

 

「そいつは俺が鍛える奴に使ってる奴でな重さが100kgあるんだ」

 

「えっ!?100kgって、こんなに重かったの!!」

 

「あぁ、だから俺以外には付けさせない様にしてたんだよ、ほら大丈夫か?」

武昭はクリスのブレスレットを外すと手を出して立たせた。

 

「ありがとうアキ兄、それにごめんなさい、勝手に触ったりして……」

 

「別に怒ってないよ それにクリスは自分が悪かったら、こうやって謝ってくれるだろ?」

武昭に頭を撫でられたクリスは頬を染めて微笑んでいた。

 

「さてと腹も減ったから何か作るか、クリスもどうだ?」

 

「うん、私も手伝うよ」

クリスは武昭の右腕に抱きつくと一緒にルームを出て行った。

 

 

ちなみに……

 

「おぉ!これはなかなかの物だな!!」

 

「やっぱり弦さんは普通じゃないっすね!!」

本部の訓練室で武昭と弦十郎が模擬戦をしていたが……

 

「なぁ、先輩達……あの2人って本当に人間なのかな?」

 

「まぁ……おっさんだしな……」

 

「なんでしょうか……あの人達を見てたら私達が普通に思うですが……」

 

「さすが師匠達です!私も頑張らないと!!」

クリスから聞いた武昭のブレスレットをしているのを見て何かを考えていた。

 



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ちょっとした憧れ

この話では武昭とマリア達が再会しています。

そして、ちょっとしたオリジナル設定があります。


武昭がゴーカイガレオンの自室で本を読んで居ると……

 

「アキ兄さん!遊びに来たデース!!」

 

「切ちゃん、急に来たら迷惑だよ……武昭兄さん、こんにちわ」

金髪で前髪をバツ印のアクセサリーで止めた少女暁 切歌(あかつき きりか)と黒髪でツインテールの少女月読 調(つくよみ しらべ)が入ってきた。

 

「おぉ、こんにちわ、切歌、調 遊びに来たのは良いけど……マリア達はどうしたんだ?」

 

「マリアとセレナは次のコンサートの話でマムは検査なんだ……」

 

「だからアキ兄さんの所に来たんデース!」

 

「そうか、だったら座って休んでろ、俺はジュースでも持ってきてやる」

 

「別に気にしないで下さい……私達が急に押しかけたんですから……」

 

「バーカ、子供が遠慮してんじゃねぇよ」

 

「私は子供じゃない……(けど……武昭兄さんに撫でられると気持ちいい……)」

頭を撫でられた調は機嫌が悪かったが顔を赤くしていた。

 

「ハッハッハッ、俺からすれば2人ともまだまだ子供だよ」

武昭が飲み物を取りに行くと切歌が調に迫っていた。

 

「調だけズルいデース!アキ兄さんに撫でられてー!!」

 

「けど、私は子供扱いされたんだよ……」

 

「その割には、凄く喜んでるデース……痛いデース!」

切歌にからかわれた調はポコポコ叩いていた。

 

「私が悪かったデース!……ん?あれは……」

調から離れた切歌は近くの机にモバイレーツと幾つかのレンジャーキーがあった事に気付いた。

 

「コレってアキ兄さんが変身してる物に使ってる奴デス」

 

「駄目だよ切ちゃん、勝手に触ったりしたら……」

 

「一回ぐらいなら大丈夫デース、それに私も一度やって見たかったデース」

切歌はモバイレーツを持つとレンジャーキーの一つを手にした。

 

「確か、こうだった筈デース ゴーカイチェンジデース!!」

トーッキュージャー!!

 

「オォッ!私も変身出来たデース!!」

切歌は自分がトッキュウ4号に変身した事に喜んでいた。

 

「切ちゃん……早く変身解除しないと……」

 

「なんだ、何か聞こえた思ったら切歌が変身してたのか」

武昭が入ってきたのを見た切歌と調はピキンと固まっていた。

 

「ア、ア、ア、ア、アキ兄さん!?その、あの」

 

「ごめんなさい!私は切ちゃんを止めたんですけど……」

切歌は慌てており調は済まなそうに頭を下げた。

 

「まぁ、置きっ放しにしてた俺も悪いからな……ほら、飲み物とオヤツを持ってきたぞ」

武昭が机に置くと変身を解除した切歌と調が椅子に座った。

 

「本当にごめんなさいデース………」

 

「別に怒ってないよ切歌、興味があるのはわかるからな……

そうだ、調も変身してみるか?」

 

「えっ?……本当に……良いんですか?」

 

「あぁ、悪い事じゃないし それに……ほら」

武昭は調にモバイレーツを渡すと()()()()()()()()()()()を懐から取り出して見せた。

 

「えっ!?アキ兄さん!それってまだあったんデスか!?」

 

「それは、そうだろ 一個だけで壊れたら俺は戦えないからな だから切歌にも ホラ」

武昭は持ってたモバイレーツを切歌に渡すと()()()()()()()()()()()()()を取り出した。

 

「武昭お兄さん……一体、幾つ()()持ってるんですか?……」

 

「さぁな、さてとそれより……よいしょっと」

武昭は切歌と調の前にレンジャーキーが入ってる宝箱を置いた。

 

「ほら好きなレンジャーキーで変身してみると良いぞ」

 

「じゃあ!今度はこれデース!!」

 

「じゃ、じゃあ……私はこれで……」

 

「「ゴーカイチェンジ(デース!)」

 

オーレンジャー ギンガマン

切歌はオーグリーン、調はギンガピンクにゴーカイチェンジをした。

 

「切歌は2回続けてグリーンの戦士で調はピンクの戦士なんだな」

 

「そう言えば、そうデースねー」 「私は何となく手にした奴です」

 

「まぁ、俺の場合は、その時の相手に応じてゴーカイチェンジをするからな」

 

「そうですか……なら武昭お兄さんなら、私達2人が相手ならどうしますか?」

 

「切歌と調のコンビか……だったら、コイツかな ゴーカイチェンジ」

 

カクレンジャー

 

「ニンジャレッド 隠流(かくれりゅう) 分身之術(わけみのじゅつ)

武昭はニンジャレッドにチェンジすると忍術で8人に分身をした。

 

「オォーッ!本当の忍者デース!!」 「単純に私と切ちゃんの4倍」

 

「まぁ、俺は2人と戦う様な事はしたくないけどな……」

武昭は変身を解除すると椅子に座った。

 

「だから、俺が出来る事は可能な限りしてやる、だから……切歌も調も自分がやりたい事をやれ」

武昭は優しく微笑むと立ち上がって切歌と調の頭を撫でた。

 

2人は頬を染めて照れながらも喜んでいた。

 

 

 



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