伝説の戦士の成り上がり (ギラサメ)
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一期
第一話 異世界で変身!?キュアショコラ爆誕!


盾の勇者の成り上がりを見て書きたくなり、色々考え書きました!

時期は尚文がリュート村で戦っているところです。


「うぅぅ~眠い、昨日見過ぎたかな」

 

 大学に向かう電車の席に座り、眠い目をこする。昨日DVDとかいっぱい見たからな。

 

 

『でも面白かったなぁ、プリキュアに仮面ライダー!』

 

 昨日見たものを思い出す。

 そう私はプリキュアや、仮面ライダーなどの特撮が大好きなのです!グッズとかも買ってしまう程大好きなのです!女なのになんでとか言われたりもしたけど別に気にしなかった。

 

『次は○○駅』

 

 あっ降りる駅だ。降りないと。電車が止まり降りる。

 

「ちょっとあんた私の体触ったでしょう!」

 

「はぁぁ!知らねぇよ!」

 

 すると駅内に大声が響いた。見ると女の人と男の人が言い争いをしていた。どうやら体を触られたみたい。

 

『ん?でもあの男の人確か…』

 

 私は思い出してみた。車内にいた時、あの男の人を見かけたけど、特にそのような事はしていなかった。ずっと音楽聴きながらスマホ見ていたし。片手もポケットの中だった。私は彼らのもとへ向かった。

 

「すいません、この人は何もしていません」

 

 そう言い、私は車内で何もしていなかった事などを話した。

 ある程度話すと女の人は「ちっ!」と舌打ちをして去った。しかも謝りもせず。

 

「ありがとう、助かったよ」

 

「いえ私は当然のことをしたまでです」

 

「それでもだよ、じゃあ」

 

 そう言うと男の人は去った。

 うん!いい事をした!

 

「あっ!早く行かないと講義に遅れちゃう」

 

 急がないと!

 

「ふぅ、終わった」

 

 講義も終わり、下宿先のアパートのある駅に向かっている。

 

『帰ったら何しようかな?』

 

勉強?ううんやっぱり!

 

『DVDとか見よう!何見ようかな?ライダー?スーパー戦隊?ウルトラシリーズ?プリキュア?』

 

あぁぁ~迷う!決められない!帰ってから決めようかな?

 

『○○駅、○○駅』

 

あっ!降りる駅だ!早く降りないと!私は電車から降りた

 

 

ジジジ、ザザザ

 

『うっ!』 

 

何このノイズ!?頭が!耳が!

 

 

 

「ん?収まった?」

 

暫くしてノイズがなくなったのに気づき目を開けた。

 

「えっ?」

 

私は辺りを見回した。駅のホームじゃない、周りに草木などが生えているし、それに

 

「空が」

 

空を見ると不気味な色だった。まるで災いでも起こったかのような

 

「一体どうなっているの?ん?」

 

自分の声に違和感があった。どこかで聞いたような?

 

「服も変わってる。でもこの服どこかで?ん?」

 

手に何か持っていた、これは?えっ!?

 

「スイーツパクト!?何で!?」

 

キラキラ☆プリキュア アラモードの変身アイテムスイーツパクトだった。それにこの声や服装。まさかと思いパクトを開き、鏡を見た。

 

「えっ!?」

 

そこに写っていたのは自分の顔ではなかった。

目は赤く、髪も短く赤くなっていた。顔もイケメンになっていた。って、これって?

 

「剣城あきら!?」

 

プリアラの登場人物、剣城あきらになっていた。って一体どういうこと!?何で剣城あきらに!?

 

ドーン!!

 

「何だ!?」

 

音がした方向を見ると、人が住んでいそうなところに煙が上がっていた。何が起きているんだ?この空と何か関係があるのか?だとしたら。

 

「とにかく考えるのは後にしよう!行かないと!」

 

そう思い、手にあるスイーツパクトを見た。もし力があるなら私に力を貸して!

 

「キュアラモード!デコレーション!チョコレート!」

 

「強さと!愛を!」

 

「レッツ・ラ・まぜまぜ!」

 

 

 

尚文SIDE

 

「うぉぉ!」

 

 魔物に打撃をかまし、倒す。

 くそ!多すぎる!辺りを見ても魔物だらけだ!

 

「ママどこ?」

 

なっ!?何でこんなところに子供が!?

「おい!危ないぞ!早く逃げろ!」

 

すると魔物が子供に襲いかかろうとした。間に合え!

 

「はぁぁ!」

 

するとどこからクリームのようなのが飛んで来て魔物を倒した。一体あれは?すると子供の目の前に誰かが降りた。よく見るとそいつはまるでどこかの歌劇団のようなのを着ていてシルクハットもかぶっていた。さらに頭にラフタリアと同じような耳や腰に尻尾も生えていた。

 

『何だこいつ?ラフタリアと同じ亜人か?』

 

現れた奴を見てそう考えてしまった。それに

 

『イケメンだけど元康とは違うタイプだな』

 

「早く逃げて!ここは危険だ!」

 

「はい!」

考えているうちに子供を逃がした。すると今度はこっちを見た。

 

 




どうですか?こちらもよろしくお願いします!


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第二話 盾の勇者との出会い シャバドゥビ ショータイム!!

第二話です!どうぞ!


「ねぇそこの盾の人」

 

「何だ?」

 

「君もここの人達を守っているって事は味方って事でいいんだよね?」

 

「お前がそう思ってるなら、勝手に思ってろ」

 

「そう、じゃ味方って事だね!」

盾の人の言葉を聞いて再び駆け出す。それにしても

 

『凄い目つきだったな。どうしたらあぁなっちゃうんだろう?』

 

「あとで色々聞きたいけどいい?」

 

「あぁ俺もお前に聞きたい事が山ほどある」

 

「分かった。じゃあ!早く終わらせますか!」

そう言い再び駆け出す。

 

「はぁ!キラキラキラルン!キラキラルン!」

骸骨騎士にクリームエネルギーを飛ばし倒す。でも

 

『数が多過ぎる!』

正直二人だけじゃ無理がある。どうすれば?するとキラキラルが変化した。

 

「ん?」

指と腰を見た。これは!?

 

「ウィザードリングとドライバー!?」

仮面ライダーウィザードのアイテムがついていた。しかもドライバーは待機状態、もしかしたら?

 

『ドライバーオン!プリーズ!』

かざすとドライバーとなった。なら

 

「見せてあげよう!絶望を希望に変える魔法使いの力を!」

『シャバドゥビタッチ ヘーンシーン!! シャバドゥビタッチ ヘーンシーン!!」

操作すると音が流れる。

 

「変身!」

 

『フレイム プリーズ!ヒーヒー ヒーヒーヒー!」

すると赤い宝石がついた魔法使いが纏うような法衣が着せられ、赤い腕輪がつけられた。まるでジオウがライダーアーマーを身につけたみたいにウィザードの力を身につけた。名付けるなら!

 

「キュアショコラウィザード!出来上がり!」

そしてウィザードと言えば!

 

「さぁ!ショータイムだ!」

 

BGM Life is SHOW TIME

 

『コネクト!プリーズ!』

魔法陣に手を入れ、あるもの取り出す。

 

「ウィザーソードガン!」

うわぁ本物だ!本物のウィザーソードガンだ!

 

「はぁー!」

ウィザーソードガンを撃った。

 

「おい!人に当たるぞ!」

盾の人が声を上げる。でも大丈夫!

 

弾はみんな人に当たらず、骸骨騎士に当たる。

 

「嘘だろ」

信じられないような顔している。まぁ驚くよね。

 

「まだまだ行くよ!」

そう言い骸骨騎士達と戦闘を再開する。

 

「はぁ!」

ウィザーソードガンを撃ちまくり、さらにチョップや蹴りを入れる。攻撃してくるもそれを華麗に避ける。

「おい後ろ!」

 

バン!

 

「匂いで丸分かりだよ」

後ろを狙ったけど、無駄だったね。

 

『何なんだこいつ?』

 

「さて」

『キャモナ シューティング シェイクハンズ!! キャモナ シューティング シェイクハンズ!!』

ウィザーソードガンについている手を開かせる!そして!

 

『フレイム!シューティングストライク!ヒーヒーヒー!ヒーヒーヒー!』

 

「喰らいな!プリキュア!シューティングストライク!!」

フレイムウィザードリングをかざし、炎の弾を撃ち出し、骸骨騎士達を倒した。

 

「お前は一体?」

バン!

 

「!?」

盾の人に向かって撃つも当たらなかった。

 

「お前!何を!?」

 

「流石にデカブツには効かないか、後ろ」

「!?」

盾の人が振り向くとそこにはさっきより数倍デカイのがいた。そう私が狙ったのはあいつです。

 

 

「ナオフミ様!!」

すると動物の耳と尻尾を生やした女性が現れ、剣でデカブツの首を落とした。

 

「ご無事ですか!?ナオフミ様!!」

 

「…あぁ」

「やるね、君」

 

「えっ?貴方は?ナオフミ様この方は?」

 

「取り敢えず味方だそいつは」

 

「よろしくね」

 

「はぁ、それよりナオフミ様!見つかる限りの村人は逃しましたが…魔物の数が多いです!ここで数を減らして食い止めませんと…!」

そうだね、ここで食い止めないと

 

「…そうかなら…はっ!?ラフタリア!!」

するとナオフミ?がラフタリアを自分の元へ、一体何が?ふと空を見ると火が降ってくる。ってまずい!

 

『ディフェンド!プリーズ!』

炎の壁を出現させ、自分の身を守った。これも魔物の仕業なの?でも魔物も死んでるし。

 

 

「今のは魔法ってやつか!?」

 

 

「さすが盾の勇者 頑丈な奴だ」

するとどっかの王国の騎士団がやって来た。もしかしてさっきの火はコイツらが!?するとラフタリアが騎士に駆け出した。

 

「ナオフミ様がいると知りながらなぜ攻撃したのですか!?返答次第では許しませんよ!!」

 

「なぜか知らんがここに魔物が密集していて討伐のチャンスだった、それだけだ。なあに五体満足なのだからいいじゃないか」

なんかムカつく!私はウィザーソードガンを強く握りしめた。

 

「なんて言い草…!! ナオフミ様は味方ですよ!?」

 

「ラフタリア やめろ ラフタリア!」

 

「そう大人しくしていれば我々も間違えなくてすむ」

 

「あぁそうだな… 大人しくお前らが魔物のエサになるのを眺めてるのも悪くないかもな」

すると魔物の大軍がまた現れ、攻撃を開始した。

 

『うわぁっ!』

 

「ええいっ、慌てるなっ。早く態勢を…っ」

するとデカブツが斧を騎士に振り下ろそうとするが、ナオフミが盾で防いだ。

 

「ラフタリア!」

そこにラフタリアがデカブツを剣で倒す。二人ともなかなかいい連携ね。私も負けてられない!これ使ってみるか!

 

『シャバドゥビタッチ ヘーンシーン!!ウォータードラゴン!ジャバジャバ バシャーン ザブン ザブン!』

法衣と宝石が青くなり、頭には龍を思わせる青い宝石の飾りがつけられた。

 

「キュアショコラウィザード ウォータードラゴン!出来上がり!」

 

 

「ナオフミ様、あの方変わりました」

 

「さて次はこれ」

指輪をつけドライバーを操作する

 

『ルパッチ マジック タッチゴー! チョーイイネ!ブリザード サイコー!!』

冷気を出して魔物供を凍らせた。ついでに消火もした。

 

「魔物供を一気に!?」

 

「何者なんでしょう?あの方は?」

 

「今度はこれ」

また指輪をつけ、再びドライバーを操作する。

 

『チョーイイネ!スペシャル!サイコー』

すると青いドラゴンが私の周りを回り、ドラゴンの尻尾が腰についた。

 

「尻尾が!?」

 

「なんかドラゴンみたいだな」

ラフタリアが驚き、ナオフミが呟く。

 

「はぁ!!プリキュア!ドラゴンスマッシュ!!」

ドラゴンの尻尾で凍らせた魔物供を一掃した。

 

「あの数の魔物を一人で」

ラフタリアが今の光景を信じられないように言った。

 

「さぁまだまだ行くよ!!」

 

 

そのあとも魔物を倒しまくった。そう言えば騎士の一人がナオフミの事を犯罪者とか言っていたけど一体どういう事なんだろう?それにしても彼ものすごい迫力がだったな、本当に何があったんだろう?あとあんなに不気味な色だった空も元の色に戻った。

 

「はぁ!」

魔物をウィザーソードガンで斬り、周りを見渡した。もういないみたいね。それにしても辺り一面ボロボロだな。これは復興に時間かかるかも。

 

それに助かった者もいたけど、助からなかった者もいる。そんな事を思いながらもナオフミとラフタリアの元へ。

 

 

「見つけた」

やっと二人を見つけた。

 

「お前」

 

「ご無事だったのですね。あっ!あのお名前は?」

 

「ごめん自己紹介がまだだったね。私はキュアショコラ、そして」

そう言うと変身を解除した。この姿だし名前は

 

「あきら、剣城あきら」

 

「はぁー!?お前亜人じゃないのか!?それにその服装!?」

ナオフミが私を見て驚く。あと亜人って?

 

「何の事か知らないけど私は人だよ、じゃあ色々聞いてもいい?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




どうでしたか?
ショコラがウィザード化しました。これからもライダーやスーパー戦隊、ウルトラ戦士や他のプリキュアの力を使います!


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第3話 あきら盾の勇者と共に!友情の証!

出来ました!ではどうぞ!


「ふーん、尚文にラフタリアね」

 

「あぁ」

 

「はい」

今私は二人の名前を聞いた。あの戦いで聞いたけど改めて聞いた。男の名前は岩谷尚文、名前から察するに同じ日本人かな。獣耳を生やした女性がラフタリア、しかもあれで10歳前後らしい。あと奴隷と聞いて最初は驚いたけど、特に酷いことはしてはいない。それどころか彼女にちゃんとした食事を与えたりとむしろ彼女に良くしてあげている。さっきの戦いと言い、尚文はいい人だな。

 

「んでここが異世界で、さっきのは災厄の波」

 

「あぁ」

場所からも察するようにここは異世界で、あの魔物は災厄の波というこの世界で起きる災いらしい。でさっきのでは終わらず、まだ波は起きる。そして終わらない限り元の世界には帰れないらしい。

 

って事はしばらく楽しみが奪われる事、特に一番楽しみな日曜日が

 

「めちょっく」

 

「めちょっく?」

 

「んだよそれ?」

 

「めっちゃショックの略」

 

「そんなのあるのか?じゃあ今度はこっちから聞く」

 

「うんいいよ」

 

「お前もしかして俺と同じ日本人か?」

あぁやっぱりそうね。

 

「うんそうだよ、私も尚文と同じ日本人よ」

 

「はぁーやっぱりそうか、服装や名前からしてそうだと思った。んでお前も召喚されたのか?」

 

「召喚?」

一体何の事?

 

「はぁ?お前、俺達と同じように召喚されたんじゃないのか?」

どういう事なんだろう?あと俺達って事は他にも私や尚文と同じ日本人がいるって事?とりあえず私がここに来た経緯を説明した。

 

 

「帰りの電車に乗って降りたら、謎のノイズが発生し、気がついたらここに来ていたと。その上顔とかまで変わっていたと漫画のような展開だな」

 

「まぁそうだよね。あっ、さっき俺達って言ってたけど、他にも日本人がいるの?」

 

「あぁ、三人な」

へぇ三人もどんななんだろう?

 

「三人はナオフミ様と同じ勇者なのです」

 

「勇者?」

勇者って何か物語に出てきそうな感じのもの?その勇者についてラフタリアから説明を受けた。

 

 

「槍、剣、弓、そして盾の勇者か、じゃ尚文はその内の一人に選ばれた勇者という事か」

 

「はい!ナオフミ様は盾の勇者なのです!」

 

「凄いじゃない!そんなのに選ばれるなんて」

 

ギロ!

 

「っ!?」

尚文に睨まれた。えっ!?どうして!?私何かまずいこと言っちゃった!?

 

「ちょっとナオフミ様!あきらさん、怖がるじゃないですか!」

 

「フン!あっ、あとあの亜人みたいな姿はなんだ?」

 

「キュアショコラの事?あと亜人って?」

 

「亜人ってのはコイツみたいな奴だ」

尚文がラフタリアを指す。なるほどつまりはラフタリアみたいなのを亜人なのか、まぁ確かに見た目はそっくりかな。

 

 

「なるほどね。あっ!あのキュアショコラはプリキュアだよ」

 

「プリ?」

 

「キュア?」

二人が首を傾げた。あれ?ラフタリアはともかく、何で尚文も?

 

「何で尚文も首を傾げるの?聞いた事はあるでしょ、プリキュア!」

 

「そんなの知らん、と言うか聞いた事もないぞ、そのプリキュアなんて」

 

「じゃあ、仮面ライダー!」

 

「知らん!」

 

「スーパー戦隊!」

 

「聞いた事ない!」

 

「ウルトラマン!」

 

「あぁもう!どれも知らん!聞いた事ない!」

あぁとうとう怒ってしまった。でも一体どう言う事なの?何で知らないの?

 

 

「ちょっとナオフミ様」

 

「あっ、悪りぃ、でお前が言ってたそれは何だ?」

とりあえず説明しなくては、私は説明をした。

 

「つまりお前が言ってたものは所謂子供向けヒーローで、あの時使ってたのもその内の一つって事か」

 

「そう!そう言う事」

 

「はぁ、お前も違う日本から来たって事か」

 

「もって?」

 

「他の三人も俺達と違う日本から来たって事だ」

なるほど所謂パラレルワールドってやつか、道理で知らない訳か。

 

「あのナオフミ様、一体どう言う事なんですか?」

「コイツが言っていたものはコイツがいた世界の架空の戦士だ。まぁ本とか物語に出てくるような戦士の事だ」

 

「そうなんですか!ではあきらさんにはその戦士の力が」

 

「そう、あとで話聞きたい?」

 

「はい!是非!」

キラキラした目でこっちを見るラフタリア、可愛い!

 

 

『しかしイケメンでヒーローオタクってとんだギャップだな。まぁ元康よりはマシかな』

 

 

 

 

 

「ヘックシュン!」

一方別のところでは槍を持った男がくしゃみをしていた。

 

「どうしたんですか元康さん?」

 

「風邪か?」

弓を持った男と剣を持った男が心配した。

 

「いや、誰かが俺の噂でもしてるのか?」

 

「きっと波で活躍したモトヤス様のことをみんなが噂してるのではないかと」

そこに赤髪のいかにも感じが悪そうな女が元康に近寄った。

 

「そうか?そうだよな!」

 

 

再び尚文、ラフタリア、あきらの場面

 

「んでお前どうするんだ?」

「どうする?」

 

「これからどうするのかって事だ」

うーん、どうするね

 

「なら私は君達と一緒にいる事にするよ」

 

「はぁ?」

 

「だって私この世界に知り合いもいないし、行くあてもないし、お金もない。だったら君達について行く。それしかないよ」

もうこれしかないよね。

 

「ナオフミ様、あきらさんを私達といさせましょう。流石にこのままは可哀想です。それにあきらさん頼もしかったですし」

 

 

「はぁー、分かった」

 

「ナオフミ様!」

 

「ラフタリアとさっき助けてくれた事に免じて仲間にしてやる。その代わり、きっちり働いてもらうからな」

 

「うん!よろしくね尚文、ラフタリア」

そう言い、私は手を差し出す。するとラフタリアは察したのか握手をした。

 

 

「あっ、待ってこうして」

そう言い再び握り、上下に手を叩いた。

 

「あのこれは?」

 

「ある戦士がやっていた友情の証だよ。これで私とラフタリアは仲間であるとともに友達だ!」

 

 

「はい!私とあきらさんは友達です!さぁナオフミ様も!」

 

「やらん」

えっ!?やらないの

 

「なんでですか!?」

 

「仲間にしてやるとは言ったが、友達になるなんて言ってない」

この人まるで歌星賢吾だな。

 

「それに最初男の奴隷が欲しかったから、丁度良い」

 

「何ですかそれ!?」

痴話喧嘩かな?あっでも言っておかないと

 

「あの勘違いしてるとこ悪いんだけど」

 

「何だ?あと勘違いって?」

 

 

 

 

 

「私、女」

 

 

この後二人の絶叫が響いたの言うまでもない。

 

 

 

 

 




槍、弓、剣の勇者と悪女がちょっと登場しました。
次は城での場面ですが、ちょっと難航しています。


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第4話 槍と剣と弓の勇者 衝撃の真実

出来ました!
おかしいところあるかもしれませんが、見てください。


「勇者諸君!! この度は誠に大儀であった! 前期の被害とは雲泥の差にわしも驚きを隠せん!」

今私達三人はメルロマルクというこの世界の国の城にいる。王らしき人が喜びをあらわにしている。

 

しかしあれが王ね。私にとって王といえばジオウかゲンムの社長かな。

 

「今宵は宴だ!!存分に楽しむがいい!!」

まぁとりあえず今は食事!食事!

 

 

 

「美味しい!」

美味しすぎる!まさか異世界に来て最初の食事がこんな豪勢なものなんて!生きてて良かった!

 

『そう言えば私のステータス驚いたな、レベル?ってエグゼイドでもないよ』

ちょっと前に自分のステータスとかを確認したら、レベル?となっていた。職業もプリキュアとなっていた。確かにプリキュアだけど、RPGでも見たことないよ、職業がプリキュアって。まぁいいけど。

 

尚文はずっとあそこにいるけど何で何も食べないんだろう?ラフタリアはあんなに食べてるのに。

 

「ワン!」

すると私の肩に乗っていた赤いわんこが吠えた。そうクリスタルアニマルだ。実は服のポケットの中にずっといたらしい。

 

「うん!楽しいね!」

 

それにしてもなんか色々視線を感じるな、やっぱ目立ってるのかな?

 

 

 

「何者でしょう?あの殿方?」

 

「なんて笑顔の素敵な方なのでしょう!」

 

「王子、いえまるで貴公子ですわ」

女性達は皆、あきらを見て男だと思っている。

 

 

「練さん」

 

「どうした樹?」

 

「あの人」

 

「お前もか」

 

「はい、もしかしたら」

練と樹という男はあきらを見て何かを思った。そして二人は動き出した。

 

 

 

「これも美味しいな」

私は今も食事を続けている。本当に美味しすぎる!

 

 

「ちょっといいか?」

すると声をかけられ、後ろを向いた。そこには剣を持った男と弓を持った男がいた。あれ?もしかしてこの二人って?

 

「何?」

 

「話がしたい」

 

 

という訳で話をするために人気のいないところに行くことにした。

 

「それで話って?」

 

「単刀直入に聞きます。貴方は日本人ですか?」

あぁ、やっぱり。

 

「うん、そうだよ。初めまして、私は剣城あきら」

 

「天木練」

 

「川澄樹」

剣を持った男が天木練で弓を持った男が川澄樹。って事は二人は尚文と同じ勇者って事か。

 

「練と樹ね。よろしくね。話は尚文とラフタリアから聞いてるよ」

 

「尚文から?」

 

「うん!他にも日本人がいる事を彼から聞いたんだ。あと勇者の事も」

すると二人は互いを見た。どうしたんだろう?

 

「なぁ、あきらお前尚文の事をどう思ってる?」

練が質問してきた。どう思ってるってそんなの

 

「尚文は良い人だよ。波で出た魔物から人々を守っていたし、ラフタリアにも良くしているし」

 

「お前戦っていたのか?でもお前見たところ武器とか持っていなさそうだし」

 

「私のはちょっと特殊なんだ」

 

「そうなのか」

 

「じゃあ今度は僕から質問します」

 

「どうぞ」

次は樹が質問してきた。

 

「貴方は尚文さんが女性に強姦した事を知っていますか?」

はっ?何それ?

 

「知らないんですか?」

 

「知らないも何も私今日この世界に来たんだよ」

 

「今日?」

 

「うん、そうだよ」

 

「なら僕が説明します」

私は二人から聞いた。

 

 

「何それ?尚文はそんな事をするような人じゃない!!」

 

「でも現に被害者が…」

 

「どうせそのマインって女のでっち上げだ!!第一それが本当なら私も被害に遭ってるはず!」

 

「お前に?まさか尚文、男にも?」

あぁやっぱり勘違いしていたか。

 

「君達も勘違いしていたか」

 

「勘違い?」

 

「私、女」

 

「「!?」」

 

「とにかく私は信じないから、どうしても信じられないなら身体検査でもする?」

そう言い、私は会場に戻った。

 

 

 

 

「練さん、どう思います?」

 

「どーも彼女が嘘をついてるとは思えない。あの怒りを見れば」

 

 

 

 

 

あぁもうイライラする!浅倉になった気分だ!絶対そのマインって女許さない!もし会ったら私が鉄槌を下してやる!どうしてやるか?もし他の力も使えるなら何にしよう?ゲンムレベルX?王蛇?パラドクス?サンダーブレスター?

 

「わぅん」

 

「あっ!ごめんね、怖がらせちゃったかな?」

今は怒りを鎮めよう、とにかく戻らないと

 

 

「って何が起きたの?」

戻ると尚文の近くに槍を持った男がいた。って事はあれが槍の勇者か。あとラフタリアが布で口を塞がれていた。って!?

 

 

「私の友達に何をする!?」

 

「うわ!」

ラフタリアの近くにいた騎士を蹴飛ばした。

 

「ラフタリア、大丈夫?」

私は布を取ってあげた。

 

「あきらさん!」

私はラフタリアを自分の所に寄せた。

 

「おいそこの者、何者だ?見たところこの辺の者ではないな」

すると王が来た。

 

「私は剣城あきらです!本日この世界に来て、盾の勇者尚文と行動する事になった者です!」

 

「なっ!?」

 

「俺たち以外にもこの世界に来た奴がいたのか!?でもお前何も力持ってなさそうだし」

王は驚き、槍の勇者は驚き、馬鹿にした。

 

「力ならあるよ、それと私はプリキュアだ!」

 

「プリキュア?」

槍の勇者が首を傾げた。って事は別の日本から。

 

「ならお見せしよう、プリキュア!」

スィーツパクトを取り出した。

 

「キュアラモード!デコレーション!チョコレート!」

 

「強さと!愛を!」

 

「レッツ・ラ・まぜまぜ!」

 

「一体何が!?」

 

「何が起こるんだ!?」

王と槍の勇者は何が起こるか見ていた。そして光が晴れた。

 

「キュアショコラ!出来上がり!」

 

「人間が亜人に!?」

私の姿を見て王は驚いた。やっぱり亜人に見えるのか。

 

「亜人に見えますが、それとは全くの別物です。どうかご理解ください」

 

「う、うむ」

 

「プッ!ハッハッハッ!何だそれ!あれか魔法少女ってやつか!しかも男がなるなんて!」

槍の勇者が笑い出した。この人も勘違いしていたか。あと男でもプリキュアになったのいるよ。

 

「とても戦えるとは思え…」

ビューン!

「はっ?」

槍の勇者は横を見ると私の拳が掠っていた。キラプリはクリームエネルギーを使った戦いが主流だけど、プリキュアの戦い方は初代であるブラック、ホワイトの時から肉弾戦が基本だ。

 

「プリキュアを舐めない方がいいよ。あと私は女よ」

 

「なっ!?冗談だよね?」

 

「いえ、嘘ではありません。あきらさんは女です」

ラフタリアが言ってくれた。

 

「なら君も俺のところに!」

槍の勇者が私の手を掴んだ。

 

「誰が君のところに行くか!そんなの御免だ!あと君タイプじゃない」

 

『ガーン!』

すると槍の勇者はがっかりしたかのように落ち込んだ。どっちかと言うと私のタイプは特撮のイケメン俳優か、人間態のココ様やナッツ様だし

「モトヤス様!」

すると赤い髪の女が駆け寄って来た。仲間かな?モトヤスって名前なんだ。

 

「容赦ねぇな」

尚文がそう呟く。

 




どうでしたか?
決闘は次回です!


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第5話 勇者同士の決闘!尚文対元康!

出来ました!
決闘のシーンはアニメとコミックスで初めて見た時、ムカッとしました。

因みにラフタリアは前回あきらによって布は取られています。


「まさかこんな事になるなんて」

 

「ナオフミ様」

宴の会場から今私達は城の庭にいる。今ここで尚文と元康の決闘が行われるそうだ。しかも決闘の賞品がラフタリアという事になっている。

因みに私はショコラの姿でいる。

 

「今は信じよう、尚文を」

 

「はい」

すると尚文が出て来た。えぇ!?あの盾だけ!?剣とかは?

 

「尚文、何で盾だけなの?」

 

「ナオフミ様はあの盾のせいで他の武器は使えないのです」

そうなの!?今ラフタリアや私がいない状態で戦う事になる。武器を使えない彼が勝つには肉弾戦か?防御に徹して相手の体力を消耗させるとかになるのかな?

 

「最強の槍と盾が戦ったら、どっちが勝つかなんて話があったよな。尚文!潔く負けを認めろ!」

元康、私にあんな事言われたのによく立ち直れたな。普通だったら長く引きずるようなものだぞ。

 

「始め!」

決闘開始の合図が響く。頑張れ!尚文!

 

「うおぉぉぉーー!!」

開始と共に元康が尚文に突っ込む。でもそれを尚文は防ぐ。槍と盾のぶつかり合いが始まる。

 

「止めたか。流石は盾の勇者ってところだな」

 

「お前の負けだ。これが最強の槍と盾の勝負なら俺の盾を貫けなかった時点でお前の負けだ!」

確かに防御に隙がない限り、攻撃は通らない。尚文が槍を弾いた。

 

「乱れ突き!」

すると元康が槍を物凄いスピードで無造作に突く。こんな事も出来るのか。尚文に無数の槍が迫る。あれは流石に防ぎようがなく、受けてしまった。

 

「尚文!」

 

「ナオフミ様!」

それでも彼は元康に向かい、腹に盾による打撃を与えた。おぉいいね!

 

「盾の攻撃なんて効くはずは…あっ?」

 

「いてっ!」

元康の腹にはオレンジ色の丸いものが噛み付いていた。何あれ?

 

「ねぇ、ラフタリア。あれは?」

 

「あれはオレンジバルーンって言うとても弱い魔物です」

なるほど、要はスライムみたいなモンスターって事か。すると尚文の体にはオレンジバルーンがいっぱい噛みついていた。武器が使えないからそれを武器に。まぁ、魔物を使ってはいけないって言ってなかったし。

 

「何のマネだ?」

 

「どうせ勝てないなら嫌がらせでもしてやろうと思ってな」

嫌がらせか、ゼロもやっていたな。

 

「正々堂々戦えってんだ!」

元康が槍で再び攻撃した。すると尚文の盾が黒い犬の顔が付いた盾に変わり、それが飛び出し噛み付いてきた。

 

『双頭黒犬の盾』

 

「エアストシールド!」

今度は盾を出現させ、攻撃をした。今のは効いたな。

 

「シールドプリズン!」

オレンジバルーンを投げ、元康を閉じ込めた。

 

「こら!やめろ!地味にいてぇ!」

中でオレンジバルーンの攻撃を受けているみたいだ。しかし尚文やるな、ここまでとはね。そう言えばロゼッタが『防御こそ最大の攻撃です!!』って言ってたな、まさにそんな感じかな?

 

それにしてもさっきから尚文の悪口などが聞こえるな。耳障りだな。

 

「ねぇ、ラフタリア」

 

「はい?」

 

「今から周りの人達、黙らせてきてもいい?」

 

「ダメです!」

チッ、駄目か。すると元康を閉じ込めていたやつが消えた。

 

 

「さっさと負けを認めろ、これ以上醜態を晒すなモテ男」

 

「誰が降参なんか」

 

「そうかならお前の顔と股関を集中的に攻撃してやろうか?」

うわぁ、悪役みたいな顔になった。

 

「わん!わん!」

 

「ん?どうしたの?」

わんこが急に吠えた。

 

「どうしたんですか?」

 

「いや、急に吠え出して」

するとわんこががある方を向いた。すると元康の仲間である赤髪の女が尚文に向かって攻撃をした。なっ!?横槍だと!?なんて卑怯な事を!まさかこれを伝えるために。そしてそれで隙を突かれ、元康の攻撃を受けてしまう。

 

「ライトニングスピア!」

 

「うわぁぁーー!!」

必殺技を受け、倒れてしまった。

 

「俺の勝ちだ」

 

 

「尚文!!」

 

「ナオフミ様!!」

 

 

 

 

 




次回

ショコラ「私、堪忍袋の緒が切れました!」

ショコラ怒る!


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第6話 私、堪忍袋の緒が切れました!纏え直球勝負とマグマの力!

出来ました!
令和最初の投稿です!


城の庭で行われた尚文と元康の決闘。序盤は尚文有利の展開だった。しかし、元康の仲間の女が尚文に攻撃をするという卑怯な手を使った。それにより尚文に隙が出来てしまい、元康の必殺技『ライトニングスピア』を受けてしまい、倒れてしまった。

私は今見ている光景がとても信じられなかった。

 

 

 

 

「待て、一対一の決闘に横槍が入った。今の勝負は無効だ」

 

「はっ?」

 

「お前の仲間が決闘に水を差したんだ」

 

「はっ!負け犬の遠吠えだな」

 

「違う!そこにいた奴らは見ていただろう!あの女!マインが!魔法を使ったの!」

えっ?マイン?あの赤髪の女が?

 

「尚文!その女の名前マインなの?」

 

「あぁ、そうだが」

そうだったのか、まさかこんな近くにいたなんて。

 

「はい!ナオフミ様!私見ていました!」

 

「私も見ていた!その女が魔法を放ったのを!みんなも見ている筈だよ!」

ラフタリアと私はマインが魔法を放ったのを証言し、周りのみんなにも証言を求めた。

 

しかし、誰一人何も言わなかった。何で?何でなの!?みんな見ていた筈だよ!?

 

「罪人の勇者とその仲間の言葉など信じる必要はない。槍の勇者よ!其方の勝利だ!」

何この王!?あんただって見ていた筈だよ!?

 

「流石ですわモトヤス様!」

 

「あぁ」

元康と抱き合うマインの姿、見ているだけで吐き気がする。さらには尚文を嘲笑うマインの声もとても耳障りだ。

 

 

「見事だったぞ!モトヤス殿!」

 

「はっ!」

元康のもとに王が来た。本当に何なのこの男?本当に王なのか?

 

 

「流石は我が娘マルティが選んだ勇者だ」

 

えっ?娘?

 

「えぇ、パパ」

 

パパ?じゃあ、マインとあの王は親子!?

 

「それにしてもマインが王女様と知った時は驚いたよ」

 

「はい!私も世界平和の役に立ちたくて」

 

 

 

私はとても信じられなかった。こんなにも平気で人を傷つけるなんて。

 

あんなの王でも、王女でも、槍の勇者でもない!屑だ!人間の皮を被った化け物だ!あの蛮野・ゴルドドライブ以上の屑だ!

 

「わん!わん!」

わんこがまた吠え出した。

 

「クゥン」

そして尚文の方を向いた。私も見ると尚文から何やら邪な感じが。まるでファントムが生まれるみたいに。

 

「尚文!」

私は尚文に近寄った。

 

「寄るな!俺は…やってない」

しかし拒否されてしまった。尚文の目から涙が流れていた。どうすれば今の彼を助け出せるの?

 

パァン!

 

音がした方を向くと、ラフタリアが屑槍にビンタをした。

 

「この卑怯者!!」

 

「なっ!?モトヤス様になんて事を!」

 

「私がいつ助けてくださいなんて頼みましたか!」

 

「で、でもラフタリアちゃんはあいつに酷使されてたんだろう?」

 

「貴方がナオフミ様の何を知っているのですか!ナオフミ様はいつだって私に出来ない事をさせませんでした!私が怯えて嫌がった時だけ戦うように呪いを使っただけです!」

 

「それが駄目なんだ!戦いは強要するもんじゃない!」

 

「ナオフミ様は武器が使えないのです!なら誰かが戦うしかないじゃないですか!」

 

「君がする必要ない!ボロボロになるまで使われるだけだ!あきらさんだってきっとそうなる」

 

「ナオフミ様は私を守ってくれます!疲れたら休ませてくれます!それにあきらさんは自ら進んで私達の仲間になって戦う事を決めました!」

 

「いや、尚文はそんな奴じゃ」

 

「貴方は病を患ったいつ死ぬかもしれない奴隷に手を差し伸べる事が出来ますか?ナオフミ様は私が食べたいと思ったものを食べさせてくださいました!病で苦しむ私に貴重な薬を分け与えてくださいました!貴方にそれが出来ますか!」

 

「で、出来る」

 

「なら貴方の隣には私ではない別の奴隷がいる筈です!」

私は見て思った。今の彼を救えるのは彼女しかいないと。ラフタリアがこちらに来た。

 

「ラフタリア、彼を頼む」

 

「あきらさん」

 

「今の彼を救えるのは一番彼と長くいる君だけだと思う。だからラフタリア、尚文の希望になって」

 

「希望ですか?」

 

「あぁ、絶望を希望に変えた指輪の魔法使いのように」

そう告げ、私は屑共の方に向き、歩き出した。

 

「お願いラフタリア、止めないで」

 

「あきらさん」

 

「わんこ」

 

「わん!」

わんこは私を離れ、ラフタリアのとこへ。

 

 

お願い何でもいい、力を貸して!あの屑共に鉄槌を下す力を!

 

ビューン!!

 

『!?』

 

すると自分のもとに風が集まった。それだけでなく緑のオーラを纏っていた。

 

「何が起きているの!?」

 

「見ろ!あきらさんが!」

屑女と屑槍が驚いている。パクトを開いて自分の目を見た。見ると赤い目が緑色になっていた。さらに腰の辺りを見るとスイーツパクトとは別のパクトがあった。

 

「スマイルパクト」

スマイルプリキュアのスマイルパクトだった。衣装も緑色になっていた。緑で風、そしてスマイルパクトって事は、彼女の力か。なら使わせていただきます!

 

「よくも友達を傷つけてくれたね!屑共!こんな最低な奴生まれて初めて見たよ!」

 

「屑だと!!王に向かってなんて口を!」

 

「モトヤス様になんて事を言うのです!さらに王女である私にも!」

私は二人の言ってる事を無視し、ジャンプをした。

 

「跳んだ!?」

 

そして緑色のボールを無数に作った。

 

「覚悟しろ!今ので私…」

お借りします、ブロッサム!

 

 

「堪忍袋の緒が切れました!!プリキュア!マーチシュート!」

無数の緑色のボールを屑共に向けて蹴り、打った!

 

「うぉ!?」

 

「あぁ!?」

 

「ぬお!?」

屑槍と屑女は直撃し、屑王には当たらなかった。私は降り、再び屑共の方を見た。

 

「貴様!!」

屑王が喚く。私は指をさした。

 

「近くにいたお前が悪い」

 

「なっ!?ぐぬぬぬ!」

 

「さて、まずは屑女から」

 

「なっ!?」

屑女に素早く移動した。喰らいな!とっておきを!

 

「プリキュア!マーチシュート インパクト!!」

 

「ぐあ!」

屑女を思いっきり蹴り上げた。高く上がるとやがてそれは地面に落ちてきた。

 

「勇気りんりん!直球勝負!キュアマーチ!なんてね!」

 

「マイン!」

 

「マルティ!早くマルティの治療を!」

 

私はマーチの力を解除した。騒ぎ始めたけどまぁいい。さて次は屑槍だけど、あの屑王が何をするか分からないから見張りが欲しいな。

そう思っていると手にキラキラルが集まった。そこには黒い棒のようなのが現れた。これは?

 

「ギガバトルナイザー」

怪獣を呼び出す事が出来るアイテムか。でも大丈夫かな?大きさとか?

 

「何だそれは?」

屑槍がギガバトルナイザーを見て言った。

 

「まぁ、今から面白いものが見れるよ」

えい!こうなったら何でもいい!

 

「来て!ベロクロン!バキシム!」

 

【バトルナイザー、モンスロード】

そう言うと、ギガバトルナイザーから青い光が出てくる。やがてそれは私のところに降りた。

 

「「グォォーー!!」」

二体の超獣ベロクロンとバキシムとなった。良かったサイズは人間サイズだ。

 

「な、何だそれは!?」

現れたベロクロンとバキシムを見て驚く。周りも驚いている。

 

「超獣ベロクロンとバキシムよ。二体ともあの屑王の見張りを頼む」

そう言うと、二体は屑王のもとへ。

 

「なっ!?何を!?」

 

「大丈夫、そっちから何もしなければ何もしないから。大人しくしていてね」

そう告げ、私は屑槍の方を向いた。

 

「君、何でこんな酷い事が出来るんだ!」

 

「酷い?君に一番言われたくないね!」

するとまたキラキラルが変化した。手にはオレンジ色のナックルみたいなのとボトルが。腰にはレバーのついたベルトが。私はボトルを振り、蓋を回した。

 

【ボトルバーン!】

それをナックルに挿し、ベルトにも挿す。

 

【クローズマグマ!】

ベルトのレバーを回す。

 

【Are You Ready?】

 

「変身!」

頭上からマグマを浴びる。すると足元にドラゴンが現れ、固まる。そして後ろのマグマライドビルダーが後ろから押し割る。

 

【極熱筋肉!クローズマグマ!アーチャチャチャチャチャ チャチャチャチャアチャー!】

 

すると衣装が赤とオレンジの混ざった衣装に変わり、髪もオレンジ色に変わった。さらに肩、腕や足、頭などに黒い龍の意匠が付けられている。

 

「な、何だそれ!?」

 

「キュアショコラ クローズマグマ! 」

 

「力がみなぎる!魂が燃える!私のマグマがほとばしる!」

さぁ、第2ラウンドの開始だ!

 

 

 

 




どうでしたか?
ショコラがマーチとクローズマグマ化しました!さらに超獣ベロクロンとバキシムも登場!
果たして槍の運命は?
因みにスマプリはマーチとビューティが好きです


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第7話 元康対ショコラ!戦士の力お借りします!

出来ました!
他のプリキュアの力を使った時の状態を変えました。


城庭で起こった事に怒ったショコラはマーチの力を使い、オルトクレイ、マイン、元康に怒りの一撃を与え、ギガバトルナイザーで超獣ベロクロンとバキシムを呼んだ。さらにショコラはクローズマグマ化し、元康に戦いを挑む!

 

BGM Burning My Soul

 

「はぁ!」

 

「うぉ!?」

屑槍にパンチやキックをするも避けて後退る。

 

「どうした!ビビってんのか!それとも私が女だから戦えないのか!自称槍の勇者さん!」

 

「だ、誰がビビって!あと自称って何だ!!」

そう言うと槍を私に向けて突撃してくる。それを一回転して避け、屑槍の後ろに立つ。

 

「おりゃー!」

背中を蹴飛ばした。炎とマグマ付きで。

 

「ガッ!?」

蹴飛ばされ、吹っ飛ぶ。

 

「熱!?熱!?」

そして地面をのたうち回る。マグマもあるから尋常じゃないだろうな。

 

「うおー!!」

地面にのたうち回る屑槍を持ち上げる。

 

「な、何をする気だ!?降ろせ!!」

 

「こうするんだよ!!」

 

「グハっ!?」

地面に力強く叩きつけた。

 

「ついでにこれも!!」

さらに腹にも一発、当然炎とマグマ付き。

 

「ガッ!?熱!?」

 

私は屑槍の側を離れ、ベルトのレバーを回した。

 

「今の私は負ける気がしない!」

 

【Ready Go!ボルケニックアタック!】

 

「プリキュア!ボルケニックアタック!」

八体のマグマライズドラゴンを足に収束させ、ライダーキックを放つ。

 

「うおー!」

屑槍も負けじと槍を構えて防御する。そして…

 

ドカーン!

 

お互い共に吹っ飛ぶ。

その衝撃でクローズマグマは解除された。さてお次はと考えていたら手にブレスレットのようなのが、これは?

 

「ナイトブレスか」

ならお借りしますヒカリさん!そう言いナイトブレードをナイトブレスに挿した。衣装は青と銀が混ざり、胸にはカラータイマーが。肩には銀の突起物がついた。髪も青くなった。ライダーや他のプリキュアみたいにウルトラ戦士の力も纏えるのか。って事はあれも?

 

 

「変わった!?」

屑槍は姿が変わったのを見て驚く。

 

「キュアショコラ ヒカリ!出来上がり!」

名乗り、ナイトブレスから光の剣ナイトビームブレードを出し、駆けだす。

 

BGM Radiance〜ウルトラマンヒカリのテーマ

 

 

「はぁ!」

 

「くっ!」

ナイトビームブレードと槍がぶつかり合い、その後も激しくぶつかり合いが続く!

 

「エアストジャベリン!」

互いにに距離を取り、技を放つ。

 

「プリキュア!ブレードショット!」

互いに放った技が相殺し、爆発する。ナイトビームブレードを消し、右手を高く上げる。

 

「プリキュア!ナイトシュート!」

ヒカリの必殺技ナイトシュートを放つ!

 

「うお!?」

しかし避けられてしまい、ジャンプした。

 

「喰らえ!」

そして私に向かって刺す。それを間一髪で避けた。

ヒカリの力を解除し、手にカブトムシの形状のブレスが装着された。

 

 

「ゴウライチェンジャー」

やっぱりスーパー戦隊も使えたんだ。何か嬉しい!好きなものの力が使えるなんて!ならお借りします!迅雷流の継承者の力!

 

「迅雷・シノビチェンジ!」

肩に金色のアーマー、手に金色の籠手が装備され、頭部にはカブトムシの角の飾りがつけられた。背中にはイカヅチ丸が。

 

「また変わった!?」

「深紅の稲妻…角忍!カブトキュアショコラ!影に向いて影を斬り!光に向いて光を斬る!電光石火ゴウライジャー、見参!」

一人だけど名乗った。リュウレンジャーもやっていたし。

 

「イカヅチ丸!」

イカヅチ丸を構え、駆け出す。再び槍とのぶつかり合いが始まった。

 

「流星槍!」

 

「イカヅチ丸!円月の型!」

 

「何!?うお!?」

流星槍を放つもイカヅチ丸を円月の型にし、防ぎ跳ね返す!

 

「イカヅチ丸!十字の型!」

十字の型にし、投げる。

 

「うわぁ!?」

「はぁ!」

戻って来たイカヅチ丸を持ち、再び駆けだす。

 

「乱れ突き!」

 

「うわぁー!」

しかし乱れ突きを受けてしまい、吹っ飛ばされてしまった。

 

「あきらさん!」

吹っ飛ぶところを見て、ラフタリアが叫ぶ。

 

「ごめん、あきらさん。例え君を傷つけてでも…あれ?」

屑槍が吹っ飛ばされたところを見るとそこにショコラはいなかった。

 

 

 

そこにあったのはショコラが着ていた衣装だけだった。

 

「えっ?どういうこと?こうなってるって事は?」

落ちている衣装を見て、何を想像しているのだろうか?

 

 

「何を想像しているんだ?」

 

「えっ?あきらさん?」

屑槍が辺りを見回すもどこにもいない。

 

 

「超忍法 プリキュア幻カブト」

後ろから登場!しかも巨大で!そう技を受けた時、抜け身の術を使ったのだ!そして今幻カブトを。

 

「う、嘘だろう」

 

「フン!」

「うわぁ!」

屑槍を手で潰しました。幻カブトを解き、カブトライジャーの力も解除した。屑槍を見ると伸びていた。

 

さてそろそろ終わらせるか。フィナーレはこれで!手にあるものを出現させた。

 

「キュアモジューレ」

スイートプリキュアの変身アイテム。そして

 

「「ショコラ!」」

フェアリトーンのラリーとソリー

 

「力を貸すララ」

 

「ビートの力をソソ!」

 

「うん!お願い!」

マーチの時はいきなり力がついたけど、ここからちゃんとチェンジだ!

 

「ララ!」

 

「レッツプレイ!プリキュア、モジュレーション!!」

衣装が白と青が混じり、目もキュアビートと同じ色に変わり、髪も紫に変わった。

 

「爪弾くは魂の調べ!キュアショコラ ビート!!」

 

「ソソ!」

 

「聞き鳴らせ!愛の魂!ラブギターロッド!」

さぁ、早くフィナーレを

 

 

「…んだよ?」

ん?

 

 

「さっきから何なんだよ!その力!どこで手に入れたんだ!あの二体の魔物も何だ!?」

屑槍が叫び出した。何だって言われても。

 

「それに君はこの世界に来たばかりなんだろう!だったらレベルは俺の方が高い筈!なのに何で!?」

 

「質問の答えだけどこの力は私が最も愛してやまない戦士達の力、それはもう最初から私のところにありました」

 

「戦士達の力?」

 

「そう、今の私は私と同じ伝説の戦士プリキュアの力を纏っている。それだけじゃない、光の国の戦士、五色の戦士、仮面の戦士の力を使うことができる」

 

「何だよそれ!チートじゃねぇか!」

チートって言われても仕方ないじゃん。

 

「それとあの二体。ベロクロンとバキシムは魔物じゃない、超獣だ」

 

「超獣?」

 

「君日本にいたから怪獣は聞いた事あるだろう」

 

「まぁ、まさか!?こいつらもしかして怪獣!?」

 

「違う、さっきも言ったけど二体は超獣だ。怪獣を超えた力を持つ改造生物」

 

「改造生物!?」

 

「そう。それとレベルだけど、私のレベルをよく見てみなさい」

 

「あきらさんのレベル?なっ!?レベル?って何だよそれ!?」

 

「さぁね?見たらそうなっていたの。それにレベルなんてただの飾りだと思うね。レベルが高いからと言って強いとは限らない。戦い方や工夫次第でレベルが低くても高い奴に勝つ事だって出来るんだから」

 

さっきの決闘もそうだし、エグゼイドでもレベル50相手にレベル3で善戦した事あるからね。

 

「そんなの!」

 

「現に君は尚文に負けた」

 

「俺は負けてない!見ていただろう!」

 

「私が見ていた限りでは君は負けていたよ。はっきり言うね、君は弱い」

 

「っ!?」

 

「尚文よりもね。さてそろそろ終わらせ」

 

「…けるな」

ん?

 

「俺が尚文より弱いだと!ふざけるな!」

屑槍が槍を無造作に振り回してきた。それをなんとか避ける。

 

「何で尚文の肩を持つ!何であいつの仲間になった!あいつは犯罪者なんだぞ!自分から仲間になったって言うけど、本当は脅されたりされたんだろう!」

 

「違う!ラフタリアも言っていたでしょ!私は自分から仲間になったと!脅されたりはしてない!」

 

「あいつは仲間を強姦したんだぞ!君もラフタリアちゃんも被害者だろう!」

 

「尚文はそんな事はしない!」

 

「そうです!ナオフミ様はそんなことしてません!」

ラフタリアも言ってくれた。

 

「聞け、尚文!君は犯罪者でも罪人の勇者でもない!正義の心を持った盾の勇者だ!」

 

「あいつに正義の心なんてない!ライトニングスピア!」

あれは尚文にやった、よし

 

「ラリー!」

 

「ララ!」

ラブギターロッドの先端にラリーが装着された。

 

「ビートバリア!」

ビートバリアを展開して、防いだ。

 

「なっ!?」

 

「ビートソニック!」

「うわぁ!」

ビートソニックが決まった!

 

「私の心のビートは止まらないよ!ソリー!」

 

「ソソ!」

今度はソリーが装着された。

「チェンジ!ソウルロッド!」

ラブギターロッドのボディをスライドさせ、変形させた。

 

「駆けめぐれ!トーンのリング!」

緑のエネルギーリングを描き出現させた。さぁ決めるよ!

 

「プリキュア・ハートフルビートロック!!」

 

「な、何だこれ!?」

屑槍がエネルギーリングの中に

 

「三拍子!1!2!3!フィナーレ!」

チュドーーン!

 

「ば、馬鹿な」

 

ギュイン!

 

倒れるのを見て、私はラブギターロッドを鳴らした。

私の勝ちだ!

 




どうでしたか?
アニメ見て思いましたが、尚文以外の勇者、不祥事ばかり


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第8話 屑王女と対決!炎の戦士達!

お待たせしました!
ショコラ対屑王女です!


元康とショコラの対決は戦士の力を使い、ショコラの勝利となった。この光景を皆信じられないかのように見ていた。

 

「槍の勇者が負けた」

 

「こ、こんな事が」

 

「一体何者なの?あの亜人?」

周りが騒いでいるな。まぁそうだろうね。あと亜人じゃないからね。屑槍の方に近づく。

 

「本当に弱いね。これが槍の勇者なの?こんな主人じゃ武器も可哀想ね」

 

「貴様!!」

声のした方を見ると屑王が叫んでいた。

 

「こんな事をしてただで済むと!」

 

「知らないね。そもそもこうなったのはこの倒れている屑槍とあんたと娘さんのせいでしょ」

 

「えい!たわけ!さもないと…!?」

 

「「ギロ!!」」

屑王が何か言おうとしたら見張っていたベロクロンとバキシムが睨んだ。

「さもないと何?もし何かするんだったら…」

 

 

 

 

 

「二体の超獣によってあんたの命はないよ」

 

「本当にこの人王様ララ?」

 

「まだ悪かった頃のメフィストの方がまだマシだソソ」

うん確かにあの時のメフィストの方がマシだよね。

 

「ぐぬぬ!」

 

「ショコラ!」

 

「あきらさん、危ない!」

ラリーとラフタリアの声に反応し、火の玉を避けた。火の玉が飛んできた方向を見るとそこには屑王女がいた。もう治療は終わったのか。火まで使えるとは。

 

「ちっ」

 

「マルティ!」

 

「よくも王女である私にこんな事を!さらにモトヤス様にも!」

うわぁ怒ってる。

 

「あぁ君の愛しの勇者様ね。もう弱すぎて笑いが出そうだよ」

 

「この亜人風情が!」

そう言うとまた火を放ってくる。だから亜人じゃない。

 

「ビートバリア!」

ビートバリアを展開して攻撃を防ぐ。それにしても

 

「汚い炎だね」

 

「何ですって!」

 

「もう汚すぎ。私の知ってる深紅の炎のプリンセスの炎の方がもっと綺麗だったよ」

 

「炎のプリンセスですって!?」

 

「そう君と違って王女らしさもあるし。それに彼女だけじゃなく私の知ってる炎を使う戦士達の炎は皆綺麗だよ。それに比べて君は…おっと」

また炎を放つ。最後まで言わせてよ

 

「王女である私を愚弄するとは!」

ハァー、こうなったら見せてやるか本当の炎ってやつを!ビートの力を解除する。

 

「ありがとう」

 

「うん力が必要な時はいつでも呼んでララ」

ラリーとソリーも消えてしまった。そして手にブレス

 

「ギンガブレス」

さぁ行くよ!

 

 

「ギンガ転生!」

ギンガブレスを赤い色に合わせる。すると腰にベルトが巻かれ、そこには剣も付いていた。

 

「ギンガキュアショコラ レッド!あきら!銀河を貫く伝説の刃!星獣戦隊!ギンガマン!」

 

ギンガマン、それは勇気ある者のみに許された、平和ある銀河戦士の称号である。

 

「伝説の刃ですって!そんなハッタリ!ツヴァイトファイア!」

炎を出すもそれを避け、構えた。

 

「プリキュア!炎のたてがみ!」

手から炎を出し、屑王女に放つ

 

「ぐっ!」

 

「星獣剣!はぁ〜〜!プリキュア!炎一閃!」

 

「ぐあ!!」

星獣剣を抜き、技を決めた!どうだ!

 

「おのれ!」

ちっ、あきらめが悪いな。だったらこれだ!ギンガレッドの力を解除し、手にリングになっているアイテム オーブリングを出した。

 

「タロウさん!」

 

【ウルトラマンタロウ!】

 

「メビウスさん!」

 

【ウルトラマンメビウス!】

二枚のカードをオーブリングにスキャンすると横に二体のウルトラ戦士、タロウとメビウスが現れる。

 

「熱いやつ、頼みます!」

 

【フュージョンアップ!】

 

【ウルトラマンオーブ!バーンマイト!】

衣装に赤、金、黒が入り、胸にはファイアシンボルの模様がつけられ、頭部には角のアクセサリーが。

 

「キュアショコラ オーブ!バーンマイト!紅に燃えるよ!」

「ファストファイア!」

また炎を放つもそれを手で弾き飛ばす。

 

「なっ!?」

 

「はぁー!!」

 

「がっ!?」

炎の拳で屑王女の顔に一発入れてやった!どうだ!

 

「私に触ると火傷するよ!はぁ〜!プリキュア!ストビューム光線!」

 

「あぁぁーー!!」

ストビューム光線が決まった!

 

「この!ツヴァイトファイアアロー!」

ちっ!まだくたばんないの!それに火の雨だと!?

 

「プリキュア!ストビュームディフェンダー!」

何とかバリアを展開して防いだ。そしてオーブの力を解除し、両手を上げ、合わせ、ポーズを取る。すると腰に中央が紫色のベルトオルタリングが出現する。両手をクロスする。

 

「変身!」

左右のスイッチを押す。すると赤い色の胸部がひび割れたアーマーを纏い、目は黄色くなり、頭部には赤いクロスホーンが、手には籠手が。

 

「キュアショコラ アギト!バーニングフォーム!」

そう言い、手から炎を出して駆け出した。

 

「はぁ!プリキュア!バーニングライダーパンチ!」

 

「がっ!?」

屑王女の腹にお見舞いしてやった。屑王女は吹っ飛び、腹を抑えていた。

 

「痛いか?でもね、尚文があんたから受けた痛みはもっと痛いんだよ!!」

「黙りなさい!私がその男から受けたものの方がもっと!」

 

「黙るのはあんただよこの屑王女。そもそも尚文を見て怖がってない時点で嘘だって丸分かりなんだよ」

そう屑王女に言い、アギトの力を解除した。今度は鍵のアイテム、ドレスアップキーとプリンセスパフュームが出現する。いくよ!トワちゃん!

 

「プリキュア・プリンセス・エンゲージ!」

ドレスアップキーをパフュームに挿す。すると髪はピンク色に変わり、手には巻き布が、頭には髪飾りがつけられた。

 

「深紅の炎のプリンセス!キュアショコラ スカーレット!」

 

「深紅の炎のプリンセスですって!?」

 

「そう、さっき言ってた彼女の力よ。冷たい檻に閉ざされた夢、返していただきます!お覚悟、決めなさい!」

 

「お覚悟を決めるのはあんたよ!この亜人風情が!」

屑王女の言ってる事を無視し、私はドレスアップキーをパフュームに挿す。

 

「エクスチェンジ!モードエレガント!」

すると衣装がお姫様らしくなった。

 

「スカーレットバイオリン!フェニックス!」

スカーレットバイオリンを出し、フェニックスキーを挿し、音を奏でる。

 

【♫〜♩〜】

 

「羽ばたけ、炎の翼!プリキュア!フェニックス・ブレイズ!」

炎の鳥が出現し、屑王女に向かっていく。

「こんなの!ツヴァイトヘルファイヤ!」

屑王女も技を放つ。でも

 

「言ったでしょ、君の炎は汚いと。そんな炎にこの技は負けない!」

そう言うと、屑王女の炎を跳ね除け、向かう。

 

「嘘よ、王女である私が!!」

フェニックス・ブレイズが決まり、屑王女が倒れる。

 

 

「ごきげんよう」




どうでしたか?

メタルリンクさんがオリキャラの案を出してくれました。検討の末出そうと思います。本当にありがとうございます!



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第9話 最凶の蛇! 驚きの二人!?

出来ました!
最後にとんでもない人物とメタルリンクさんが考えてくれたオリキャラが登場します。


「貴様!よくも我が娘に!」

 

「先にこの娘が攻撃してきたんだよ。私は別に何も悪くないよ」

 

「貴様!」

「あきらさん」

すると屑槍が槍を杖代わりにしてこっちに来た。

 

「何?」

 

「よくも…よくもマインを!」

 

「はぁ〜、まだやる気?そんな状態の君となんて戦う価値もないし、やったところで君が無様な姿を晒すだけだ」

 

「黙れ!」

はぁ〜、言っても無駄かも。それより

 

 

「もう出て来ていいよ、二人とも」

 

 

 

 

「バレていたか」

 

「そうみたいですね」

すると練と樹が現れた。

 

「練、樹」

 

「もっと早く出て来て欲しかったな」

 

「お前が暴れるからだ」

 

「そうですよ」

 

「それはすまなかったね」

 

「何をしている!そこの者は我が娘に酷いことをしたんだぞ!さっさと殺せ!」

屑王が叫ぶも、練と樹は屑槍と屑王女の方へと向かった。

 

「マインさん、貴女が行った反則行為についてお聞きしたいのですが?」

 

「な、何のことでしょう?」

倒れている状態ながらも屑王女が話し出した。

 

「元康、お前と尚文との決闘、あきらが言っていた通りお前の負けだ」

 

「なっ!?」

練の発言に屑槍は驚く。

 

「誰かさんが尚文にむけて魔法を放ったんだ。風魔法の様だったから分かりにくかったけどな」

 

「マイン?」

 

「見間違いではないでしょうか?周りの観衆は誰も…」

 

「王に黙らされているんですよ。貴族たちの目を見れば分かります」

 

「神聖な決闘を王族自らが汚すとはな」

樹と練の発言を聞いて屑王を見て睨んだ。私はスカーレットを解除し、手に蛇の絵が描かれた紫のデッキを出した。

 

「あきら?」

 

「何ですかそれは?」

 

私はスイーツパクトを開き、デッキを鏡に向けた。すると腰にVバックルが出現する。

 

「ベルト?」

ポーズを取り、叫ぶ。

 

「変身!」

デッキをVバックルに装填する。すると衣装は紫色になり、髪も紫色に変わり、紫のアーマが装着された。さらに手には杖のアイテム ベノバイザーが。

 

「アァァァァー」

コキコキと首を回す。

 

「あきらさん?」

 

「キュアショコラ 王蛇」

私はベノバイザーを開き、デッキからカードを引き、それをベノバイザーに入れた。

 

【ADVENT】

 

するとパクトの鏡から紫のコブラのモンスター ベノスネーカーが現れた。

 

「シャーー!!」

「何だ!?」

 

「魔物!?」

 

「いや、違う」

そう練と樹に言い、ベノスネーカーと一緒に屑王の方に歩き出す。

 

「貴様、何を!?」

私はまたベノバイザーを開き、カードを入れる。

 

【SWORD VENT】

するとベノサーベルが現れ、手に持ち歩き出す。

 

「貴様、まさか!?王であるわしに手を出せばどうなると思う!ただでは!」

王の叫ぶも無視をし、近くまで着き、ベノサーベルを高く上げた。

 

「貴様!」

そして振り下ろす。

 

「あきらさん!」

 

「パパ!」

 

 

しかしベノサーベルは屑王の顔ギリギリで止まっていた。そして屑王の胸ぐらを掴み、睨む。ベノスネーカーも同じように睨む。

 

「貴様」

 

「今回はこれぐらいにしてあげる。でももしまた私の友達を傷つけて私をイライラさせるような事をすればただではすまないよ。ベロクロン、バキシム、もういい行こう」

屑王の胸ぐらから手を放し、ベロクロンとバキシムを連れて元の場所に戻る。

「あきら」

 

「ヒヤヒヤさせないでください」

 

「済まないね」

今度は屑槍と倒れている屑王女を睨んだ。そしてベノサーベル屑王女の近くの地面に刺す。

 

「ヒッ!?」

 

「君たちももしまた同じような事をすればただではすまないからね。覚悟しておくんだね。じゃあな」

そう言い変身を解除した。ベロクロンとバキシムも消え、ベノスネーカーもパクトの鏡へと入った。私は尚文とラフタリアとのところへ

 

 

「あきらさん、もう心臓が止まるかと思いました」

 

「ごめんごめん」

 

「もう」

そうラフタリアに言い、私は尚文に目を向けた。

 

「尚文、よく聞いて私はこの世界に来て最初に出会えたのが君で良かったと思う。だってこんな正義の心を持った盾の勇者なんて見たことないんだもん。すごい良かったと思ってる。お願い尚文顔を上げて」

 

「ほら、ナオフミ様。顔を上げてください」

尚文が顔を上げた。

 

「尚文、私は君が犯罪なんて馬鹿なことをするような人にはとても見えない。君は魔物から多くの人を守った。ラフタリアも良くし、彼女からも信頼されている。そんな人が犯罪なんてするなんておかしい。だから尚文、君はやっていない」

 

「はい。ナオフミ様、貴方はやっていません」

ラフタリアも言った。

 

「尚文、私はどんな事があっても君を信じる。だから私と友達になって」

私は尚文に向けて手を出す。

 

「さぁ、ナオフミ様」

すると尚文は手を出した。私は尚文の手を握り、友情の証をやった。

 

「これで尚文と友達になったね」

すると尚文が涙を流していた。どうしたんだろう?

 

「尚文?」

 

「ナオフミ様?」

 

 

 

「この世界に来て初めて友達が出来た」

それを聞き、私はラフタリアと顔を合わせて笑った。

 

 

 

 

「俺は間違ってない。勇者が奴隷を使役する方がおかしいが、今だってラフタリアちゃんとあきらさんが洗脳されてるかもしれないんだ」

 

「それはどうかな?」

 

「あれを見てまだそんな事が言えるなんてすごいですよ」

 

 

 

翌日

 

私はラフタリアに起こされ、尚文に何か食べさせるため食べ物をもらいに行った。

 

外に出るとそこに尚文がいた。そしてサンドイッチを渡した。

 

「これ二人が作ったのか?」

 

「はい」

 

「まぁ挟んだだけだけど」

「ラフタリアだよな?」

尚文がラフタリアを見て言った。ラフタリアが説明してくれた。亜人は幼い時にレベルを上げるとそれに合わせて体が成長してしまうらしい。尚文はラフタリアが今の姿になっても幼い子供に見えていたようだ。

説明を終え、尚文がサンドイッチを食す。すると驚いたような表情をした。

 

「味がする!美味い!」

味がする?もしかしてずっと味覚がなかったのかな?それだけ精神的にやられていたんだと思った。

 

「ナオフミ様、頑張りましょうね」

ラフタリアが尚文の手を握った。なんか私お邪魔かな?私は歩き出した。

 

「あきらさん?」

 

「どうしたんだ?」

 

「少し席を外すね」

そう言い、私は二人から離れ歩いた。

 

 

「本当に異世界に来てしまったんだね」

私は街の景色を見てそう思った。ファンタジーって感じがあって。

 

「どうなってるんだろう?元の世界は?」

元の世界の事を考えてしまった。友達や家族、あと幼馴染の事も。私はスイーツパクトを出した。

 

「絶対波を終わらせる。そして生きて元の世界に帰ろう」

そう誓った。きっと元の世界に戻れば姿も元に戻れるだろう。そう考えサンドイッチを食べようとした。

 

 

その時

 

 

「「うわぁ!」」

 

「ぐえ!?」

何かに押しつぶされた。

 

 

「痛た。サキ大丈夫?」

 

「ユキこそ大丈夫?」

押しつぶされながらも会話を聞いた。

 

ん?サキ?ユキ?まさかね?でも声も違うし、それにこの声聞いた事あるような?その前に。

 

「あの出来れば降りてほしいんですけど」

 

「えっ?あっ?ごめん!」

私に気づくと二人は降りた。そして私は立ち上がり二人を見た。

 

私は驚きを隠せなかった。向こうも驚きを隠していなかった。一人は長い紫色の髪をしていて目も紫色だった。もう一人も同じ長い紫色の髪をしていてメガネを掛けていた。

 

何で?何でここに?

 

「琴爪ゆかりと月影ゆりが!?」

 

「「剣城あきら!?」」

 

 

一方別のところでは

 

「どこだここ?こんな事してる場合じゃないのに」

一人の男がどこかで戸惑っていた。その手には刀らしきものがあった。

 

 

 

 

 

 

 

 




というわけでキュアマカロン 琴爪ゆかりとキュアムーンライト 月影ゆりが登場!この二人もあきらと同じ世界から来て、姿が変わってしまった二人です。二人の活躍にも期待してください!
因みにあと二人か三人他のプリキュアの登場考えています。


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第10話 新しい仲間!ゆかりとゆり!

出来ました!


突然現れた二人の女、なんとその二人はハートキャッチ プリキュア、キュアムーンライトの月影ゆりとキラキラ☆プリキュア アラモード、キュアマカロンの琴爪ゆかりだった。果たして彼女達は一体?

 

「まさか本当に琴爪ゆかりになっているなんて」

 

「私も月影ゆりに。それにここが異世界だなんて」

今私の目の前にいる琴爪ゆかりと月影ゆりが変身アイテムの鏡で自分の顔を見ている。それにしても

 

「まさか早紀が月影ゆりに、雪奈が琴爪ゆかりに」

 

「そういう亜里沙も剣城あきらになっているなんてね」

 

今出てきた名前はこの世界に来る前の名前、つまり本当の名前である。二人は私の大学での友達である。

 

月影ゆりになった早紀はクールな印象があるが実は可愛いものが好きという意外な一面がある。特にプリキュアに出てくる妖精とかが大好きである。もちろん特撮好きでもある。

 

琴爪ゆかりになった雪奈は最初はどこか近づき難い雰囲気がある印象だったけど、実は特撮好きという事で今ではすっかり仲のいい友達となった。ユキとは彼女のあだ名。

ちなみに亜里沙は私の本当の名前である。

 

「いきなりいなくなったと思えばこんなところに」

 

「そうよ心配したのよ」

 

「ごめん」

 

「それでここはどういう所なの?」

私は二人にここがどういう所なのか説明した。

 

 

 

「成る程よく分かったわ」

 

「災厄の波、そして勇者ね。しかもその勇者四人が私達と同じ日本人だなんて」

二人はこの世界の事について納得したみたい。

 

「しかも貴女この世界に来ていきなり波に遭ったのね」

 

「うん。その時はショコラとウィザードの力でなんとかなったけどね」

 

「ウィザード?もしかして仮面ライダーウィザード?」

 

「そう、ウィザードだけじゃない。他のライダーやプリキュア、スーパー戦隊、ウルトラ戦士の力を纏う事が出来るの」

 

「何それ、チートじゃない」

 

「でも私達も使えるかもしれないじゃない?」

ゆりは自分達も使えるんじゃないかと察した。

 

「まぁ、それは後で試してみる事にして。取り敢えず君達の事を尚文に」

 

「尚文?」

 

「勇者の一人だよ。彼と一緒に行動してるんだ」

 

「そう、なら合わせてくれないその尚文に」

 

「うん」

そう言い私達は尚文の元に行った。

 

 

 

 

 

「お待たせ」

 

「おぉ、戻ってきた…誰だその二人?」

尚文はゆりとゆかりを見て言った。

 

「取り敢えず説明するね」

私は尚文に二人の事について説明した。

 

 

 

「成る程。お前と同じようにこの世界に来てしまったのか。それで二人もお前と同じプリキュアか」

 

「うん、そうなの。だからお願い!二人も一緒にいさせて!私の友達なんだ!力にもなるから!」

そう言われ、尚文は少し悩んでいた。

 

「分かった。取り敢えず話しだけでもさせてくれ」

 

「ありがとう!二人とも話しがしたいって」

ラフタリアと話していた二人に許可が出た事を伝えた。すると二人とラフタリアがこっちに来た。

 

「貴方が尚文ね。琴爪ゆかりよ」

 

「月影ゆり、よろしく」

二人は自己紹介をした。向かう時に二人に私が剣城あきらと名乗っている事を伝えてある。

 

「貴方の事はあきらから聞いているわ」

 

「心配しないで私達も貴方の事は信じるから」

実は尚文の事に関しても話してある。冤罪の事なども。

 

「そうか」

 

「良かったですね!ナオフミ様!」

 

「取り敢えずこれからの事は報奨金もらってここから出てから考えるぞ」

 

こうして私達に新しい仲間が加わった。

 

 

 




どうでしたか?
新たに仲間が加わりました!これからの活躍期待してください!
オリ主の本当の名前が出ました。


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第11話 また日本人が!?それは衝撃的な人!?

出来ました!ではどうぞ!


「この度の波に対する活躍と依頼の達成として…」

今私達は玉座らしき所で報奨金の受け取りを行うところである。はぁ〜ー、早く受け取ってここをおさらばしたいよ。

 

「ねぇ、あれが貴女が言っていた屑王なの?」

ゆりが小さく話しかけてきた。屑王についても話してある。

 

「そうだよ」

 

「嫌いだわ、あの人」

ゆかりが屑王を見てそう言った。まぁ私もだけど。

 

 

「モトヤス殿には銀貨4000枚」

へぇ、銀貨ねぇ。そういえばこの世界のお金って見た事なかったね。

 

「ねぇ、この世界のお金って?」

私は尚文に聞いた。

 

「あぁ、そういえば知らなかったな。さっきの銀貨と銅貨と金貨だ」

「そう」

ますますRPGっぽいな。ていうかこいつに銀貨4000枚なんてやる価値ないよ!むしろこっちに迷惑かけたから罰金払ってほしいもんだよ!

ちなみに屑槍はどこか覇気がなく落ち込んでる。まぁそうだよね。

 

 

数分前

 

「おい!尚文!誰だこの美人二人は!」

屑槍がゆかりとゆりを見て叫ぶ。

 

「あきらの友達だ。あきらと同じようにこの世界に来たらしい。あと新しい仲間だ」

 

「なっ!?お前!まさか彼女達に…」

屑槍が突っかかろうとしたら、ゆかりが前に出た。

「な、何か?」

するとゆかりが屑槍の顎を撫で始めた。

 

「あっ、あっ、ふにゃ〜」

撫でられて顔がふやけた。ぷっ!何あの顔!

 

「いい子ね」

 

 

「おい見たか、あいつの顔」

 

「うん!変な顔!」

 

「だらしない顔」

尚文と私は屑槍の顔を見て笑った。ゆりも彼の顔を見てそう言う。

 

「はっ!俺は一体!?」

 

「うふ、面白い顔だったわ」

 

「あぁ、なんて美しいんだ。お名前は?俺は北村元康、どうです是非一緒に」

おい!何ナンパしてるんだ!

 

「残念だけど行かないわ」

 

「えっ?」

 

「私はもう尚文と一緒に行く事にしてるの。彼と一緒だと面白そう」

 

「あいにく私もよ」

ゆりも発言してきた。

 

「それに貴方見た感じ弱そうだし」

 

「頼りになさそう」

グサっ!グサっと屑槍に刺さる。

 

「それに貴方となんてノーサンキューよ」

『ガーン!』

ゆりの言ったことに崩れた。

 

「でも自己紹介ぐらいはしてあげる。琴爪ゆかりよ」

 

「月影ゆり」

 

 

 

とまぁそんな事があったというわけ

「イツキ殿と練殿には銀貨3800枚を援助金として渡そう」

「いつき?」

ゆりが反応した。あぁそういえばキュアサンシャインの変身者の名前は確か。

 

「そして盾には規定通り銀貨500枚」

おい!三人は四桁なのにこっちは三桁かよ!本当最低最悪の屑だな!

 

「だが先の決闘で奴隷を解放した代金と仲間が起こした騒動と相殺して今回の援助金はなしとする」

ねぇ?これ怒っていい?怒っていいよね?そもそもあんた達が勝手にやったんでしょう!あと騒動って私の事だよね?あれだって私を怒らせる原因を作ったのはあんた達でしょう!

 

「言っていた通りね」

ゆかりがそう言い不機嫌になる。見るとゆりも

 

 

「流石にそれは問題では」

樹が発言してくれた。

 

「勇者同士の戦いにおいて不正を行い、奴隷紋でしたっけ?それを解除し、さらに援助金まで払わないんですか?」

 

「確かにルール上では明らかに尚文は勝っていた」

練も発言してくれた。いいぞ!言ってやれ!

 

「お、俺は負けてない」

屑槍が反論するもあんな事があったため覇気がなかった。

 

「それは違いますわイツキ様、レン様」

今度は屑王女が発言した。

 

「あの女は?」

ゆかりが言ってきた。

 

「屑王女だよ。あの屑王の娘だよ」

 

「彼女が」

 

「王女って感じがしないわ。もしトワやひめが彼女を見たらどう思うか」

うん、もし二人が彼女を見た大変お怒りになるでしょう。

 

 

「一対一の決闘において、マントの下に魔物を隠していたのは盾の勇者。ですから父上は決着の采配を見送ったのです。それに彼女のした事も決して許されることでは」

 

「それでも貴女が魔法を放ったことは反則です」

 

「それに波において、実際に騎士団の代わりに村を守ったのは尚文だ。それとあきらが起こしたことも元はと言えば元康とマインが原因だ。最低限、いくらかの報酬は出すべきかと」

 

樹、練ナイス!

 

「くっ!」

ふん!ザマァ!

 

「では最低限の援助金は支給をしてやろう」

銀貨の入った袋が出されると尚文はそれを乱暴に取る。

 

「受け取ったら早急に消え失せろ!」

あんたに言われなくてもとっととおさらばしますよ!こんなとこ!

 

「良かったですね、ナオフミ様。こんなところで無駄な時間を過ごす必要がなくなりました」

ラフタリアの言う通りだな。

 

「そうだね早くこんなとこおさらばしよう。こんなゴミがいるとこなんて」

私も言うと屑王と屑王女の顔が不機嫌になる。ふん!知ったことか!

 

「そうね、こんなとこにいたら気分が悪くなるだけよね」

 

「そうね」

ゆかりとゆりも言ってくれた。すると尚文の表情が良くなった。

 

「行くぞ!ラフタリア、あきら、ゆかり、ゆり!」

私達は城を出た。

 

 

 

「さて、これからどうするの?」

 

「そうだな?まずは「おい!あんちゃん!」ん?」

尚文が声をした方向を向くとそこには体格のいいスキンヘッドの男がいた。

 

「誰?知り合い?」

「あの人はエルトハルトさんという武器屋の人です」

へぇ、武器屋の人か。

 

「大丈夫です、とてもいい人です」

そうなのか良かった。

 

「どうしたんだ親父?」

 

「実はよ…」

 

 

 

 

「人を預かっている?」

 

「そうなんだよ」

私達は武器屋に入り、エルトハルトさんから事情を聞いている。

 

「それで何で俺なんだよ?」

 

「どうもそいつ、あんちゃんと雰囲気が似ていてな。服とかもここじゃあんま見ないものだから」

もしかして日本人がまたここに来ちゃったのかな?

 

「尚文、もしかしたら」

 

「あぁ十分可能性はある」

 

「ところでいつの間に仲間が増えたんだ?まさかまた奴隷を買ったのか?」

エルトハルトさんが私達に気づいた。

 

「違う。三人とも奴隷じゃない。俺と同じようにこの世界に来てしまったんだ」

 

「そうなのか?勇者召喚以外でここに来てしまうなんて聞いた事ねぇな。まぁ取り敢えず三人ともよろしくな」

 

「はい!よろしくお願いします!剣城あきらです」

「よろしくな!あきらのあんちゃん!」

えっ?あんちゃん?

 

「しかし良かったな。あんちゃん!男の仲間が出来て!」

するとみんな笑いを堪えていた。

 

「おいどうしたんだ?」

 

「親父、あきらは女だ」

 

「はっ?おい冗談にしては笑えないぞ。こんなのが女」

 

「いえ、私、女です」

するとエルトハルトさんが驚いたような表情になった。

 

「すまねぇ」

 

「いえ、よく間違えられるので気にしてません」

「ふふ、面白いわね。琴爪ゆかりよ」

 

「月影ゆり」

 

「二人もよろしくな!じゃあそいつがいる部屋に案内するぜ!」

この後は衝撃的な人に会うことになるとはこの時は知らなかった。

 

 

「ここにいるのか?」

 

「あぁ、おい開けるぞ!」

扉を開けるとそこには一人の男が……

 

「「「えっ!?」」」

私達三人は驚きを隠せなかった。何でここに彼がいるの!?

 

 

 

 

 




果たして男の正体は?次回明らかになります。
ありふれた職業で世界最強のアニメ見ましたが、主人公を見てたら尚文を思い出してしまいました。


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第12話 ありえない!幼馴染は魔人!?

出来ました!今回男の正体が明らかになります。


「おい、お前らどうした?」

 

「えっ?あっ、いや。ちょっとごめん」

私達三人は後ろを向いた。

 

 

 

「ねぇ、あれ間違いないよね」

 

「うん、どう見てもあれだよね」

 

「あの服装に顔、そしてあの日本刀みたいな武器間違いないよ」

私達は小さく話した。だってあそこにいる彼、間違いないよ。私達は再び彼を見た。

 

「「「ジャグラー!?」」」

何でオーブの永遠のライバルであるジャグラーがここにいるの!?

 

「うお!?どうしたんだ?あいつを知っているのか?」

 

「うん、私達の知ってるヒーローに出てくる人物だよ」

 

「はっ?じゃあまさか架空の物語の人がこっちに来たって事か?」

 

「そうなのかな?」

私達も架空のキャラクターになっちゃってるけどね。

 

「取り敢えず彼に聞いてみよう」

そう言い、彼のところへ向かった。

 

 

「ねぇ、貴方」

するとジャグラーはこっちを見た。

 

「っ!?」

すると彼は驚いたような表情をした。えっ?どうしたの?

 

 

 

「何で剣城あきらがここに?」

 

「えっ?」

 

「それに琴爪ゆかりと月影ゆりも」

何でジャグラーが私達を知ってるの?

 

「なんだ?三人を知っているのか?」

今度は尚文がジャグラーに話した。

 

「知ってるも何もプリキュアだろ?三人とも。幼馴染が好きだったからそれで」

この発言で私はもしかしたらこのジャグラーは私達三人と同じようにこの世界に来てしまった人かもしれない。

 

「ていうか何で俺の事をジャグラーって呼んだんだ?」

私はスイーツパクトを出して開き、彼に見せた。

 

「はァァァァァァー!?」

すると彼は驚いたような顔した。まさか彼も?

 

「何で俺がジャグラーに!?」

やっぱり

 

「どうしたんだ?」

 

「一体彼どうしたんですか?」

 

「彼も私達と同じように容姿が変わってこの世界に来てしまったみたい」

 

「そうなのか?」

「うん。ねぇ貴方名前は?」

私は再び彼に質問した。

 

 

「松永優希だ」

 

「えっ?」

私は驚いた。その名前、まさか?

 

「ねぇ、亜里沙って知ってる?」

すると彼は私の肩を掴んだ。えっ?

 

「亜里沙を知ってるのか!?どこにいる!?知ってるのか!?」

 

「おい、どうしたんだお前?急に。あと亜里沙って誰だ?ん?どうしたあきら?」

 

「あ、あ、あ…」

間違いないこいつは

 

 

 

 

 

「ありえない!!」

私の絶叫が響いた。

 

 

 

 

 

 

「するとなんだ?こいつはお前の幼馴染なのか?」

 

「うん。間違いないよ」

私はあの後色々聞いた。色々と一致していた。彼、ジャグラー、松永優希は私の幼馴染だ。ウルトラシリーズが大好きでよく小さい時一緒に遊んだりもしていた。

 

「本物ね」

 

「凄いわ」

 

「こんな剣があるなんて」

ゆり、ゆかり、ラフタリアは蛇心剣を見ていた。

 

 

 

「しかし驚いたな。あの亜里沙がこんなイケメンになっていたなんてな。おまけにそこの二人はお前の大学の友人だったとはな」

 

「私も驚きだよ。まさか君まで来ていたなんて」

 

「俺も驚きだ。それにお前の名前もな」

 

「まぁ、ここはRPGっぽいし。ハンドルネームなんて当たり前じゃん」

 

「まぁ、そうだな」

 

「だから今まで通りあきらでいいよ。尚文」

「だったら俺もジャグラーでいいぜ。なぁ俺もお前らと一緒にいていいか?」

 

「もちろんいいけど。尚文はどう?」

 

「まぁいいんじゃない。お前の知り合いなんだから」

私はそれを聞いて少しホッとした。

 

「よし!じゃよろしくな。盾の勇者 尚文!」

 

「こっちこそなよろしくな。ジャグラー!」

二人は握手をした。

 

「良かったですね!ナオフミ様!」

 

「本当の男の仲間が出来たなあんちゃん」

こうして私達にまた仲間が増えた。

 

武器屋を出た後

 

「なぁお前あきらの幼馴染なんだろ?だったらあいつの事色々知ってるのかのか?」

 

「あぁ色々あるぜ」

 

「ちょっ!?」

 

何言ってるのこの人!

 

「私も聞きたいわ」

 

「私も」

二人まで!やめて!

 

「私も知りたいです!」

ラフタリアまで!?

 

「そうだな?じゃあこいつがまだ小さかった時」

 

「お願い!やめて!!」

 

 




どうでしたか。
このジャグラーはメタルリンクさんが考えてくれたオリキャラです。本当にありがとうございます!彼の活躍にも期待してください!


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第13話 魔物の卵!マージ マジーロ!キュアップ・ラパパ!

出来ました!


「はい、これで新しい奴隷紋が刻まれました」

私達は今奴隷商という人の所に来ている。ここで以前の決闘で消された奴隷紋というものをラフタリアに刻んでいる。

 

「入れ直す必要なかったのに」

 

「欲しかったんです。ナオフミ様に信じてもらっている証が」

 

「そんなもんか?」

 

「いいんじゃない、本人がそうしたいって言ってるんだし。それとも私にも刻む?」

ゆかりはそう言うと胸をちらっと見せる。っておい!

 

「いや、お前はいい。あとあきらもだ」

 

「あら残念」

 

「ゆかり、尚文をあんまりからかうな」

 

「そうです!」

私とラフタリアがゆかりに注意する。

 

「それよりナオフミ様、そのどうですか?」

ラフタリアが尚文に質問したが、本人は盾に奴隷紋を刻む時に使っていた液体を盾に流していた。

 

「奴隷使いの盾か。ん?何だ?」

 

「何でもないです」

私達四人は苦笑いするしかなかった。

 

「それにしてもその盾、そんな事も出来るんだ」

 

「そういや知らなかったか。この盾に魔物の素材などを吸収すること力を解放する事が出来るんだ」

 

「へぇ、凄いね」

 

「俺から見ればお前の方が凄いけどな。ゆりとゆかりとジャグラーはどんななのか分からないけど」

 

「まぁ、それは後でいいんじゃない」

 

「そうだな」

 

 

「それにしても…あの痩せっぽちのガリガリをこの短期間でここまで」

奴隷商がラフタリアを見て感嘆としている。

 

「彼女最初そんなだったの?」

ゆりがラフタリアの事を聞いた。

 

「あぁ、最初にこいつに会った時は痩せていたし、あと病を患っていたんだ。あと精神障害もあってよく夜はうなされていたんだ」

 

「そうなんだ」

私はそれを聞いて彼女は辛い思いをしたんだなと思った。

 

「これなら非処女でも金貨二十枚は堅いですぞ」

おい!?何言い出すんだこの人!?

 

「私は処女です!」

ラフタリア!?

 

「ならば金貨三十五枚!」

さらに上げた。

 

「金貨三十五枚か」

 

「ナオフミ様!」

ゴツン!

 

「何するんだゆり?」

ゆりが尚文を叩いた。

 

「貴方が馬鹿な事を考えるからよ。全く。はぁ〜」

ゆりはため息を吐いた。

 

「わん!」

 

「にゃー!」

するとクリスタルアニマルが出てきた。そして何か卵のようなものが入ったケースの近くに着いた。

 

「これは?」

 

「おや、珍しいものをお持ちで」

奴隷商さんがクリスタルアニマルを見て言った。

 

「言っておきますけど、あげませんから」

 

「私もよ」

 

「おや残念です」

「そういやゆりにはいないのか?」

 

「いないわよ……羨ましくなんかないんだから」

ゆりが何か小さく呟いた。可愛いもの好きな彼女にとって妖精がいないのは残念みたい。ムーンライトにはコロンというパートナー妖精がいたのだがそのコロンはいない。せめてシプレかコフレ、あるいはポプリがいてくれればな。

 

「ところでそれは何だ?」

 

「魔物の卵くじです」

 

「卵くじ?」

 

「銀貨百枚で最低でもフィロリアル!育てれば倍の価値になる魔物のヒナが当たりますよ!」

 

「フィロリアル?」

 

「皆さんも見た事があるはずですよ。街で荷車を引いている大きな鳥の事です」

あぁそういえばいたね。荷車を引いている大きな鳥を。フィロリアルって言うんだ。

 

「しかも当たりを引けば!金貨二十枚相当の騎竜!ドラゴンがある貴方の手に!」

あれ?それって?

 

「「ガチャかよ」」

尚文とジャグラーの言う通り、これスマホのゲームとかで見るガチャだよね。

でもドラゴンは間に合ってます。私は二枚のカードを出す。そこには赤い龍と黒い龍が描かれていた。

 

「あら?それドラグレッダーとドラグブラッカー?」

 

「うん、そうだよ」

ゆかりがカードを覗きこんだ。

 

「それ以前あきらさんが蛇のようなのを召喚する時に使っていたのと同じです」

 

「蛇?まさかベノスネーカー?」

 

「うん、この二体もベノスネーカーと同じなんだ」

「つくづくチートだな」

 

 

「どうです!?お一つ!今なら奴隷紋の代金込みでお安くしておきますよう!」

 

そして結局買う事にした。何が生まれるんだろう?楽しみだな!

 

 

 

「リュート村の親戚に頼まれてな。盾の勇者様に力を貸してくれってな」

次に私達が訪れたのは薬屋。

 

「リュート村?」

 

「あの時の波で襲われた所です」

へぇ、あそこリュート村って言うんだ。

 

「お前さんが作ってくる薬より高品位のレシピが書いてある。やるから使ってくれ」

薬屋の人が本を渡してくれた。ていうか尚文って薬作れたんだ。でも本を見てみたけど何書いてあるかわからない。

 

 

 

「盾の勇者様は回復と援護魔法の適正があるようだね」

次に訪れたのは魔法屋。そこで魔法屋のおばちゃんに魔法適正を見てもらっている。

 

「そちらのお嬢ちゃんは光と闇の魔法。ラクーン種だからね、幻影魔法なんかがおススメだよ」

へぇ、ラフタリアは光と闇の魔法か。

 

「でも…」

するとおばちゃんは私やゆかり、ゆり、ジャグラーを見た。

 

「そちらの四人はよく分からないね」

「分からない?」

 

「水晶玉で見てもよく分からないのよ」

 

「そういえばあきらさん、あの波の時に指輪の魔法使いの力を使っていました」

 

「うん、でも他にも指輪の魔法使いと同じ様に指輪の魔法を使った古の魔法使いがいるのを話したよね」

 

「はい、あとその指輪の魔法使いに力をあげた白い魔法使いや悪い指輪の魔法使いの事も」

 

「おや変わった魔法を使うんだね」

 

「えぇ、まぁ。でも魔法を使う戦士は他にもいるよ」

 

「そうなんですか?」

 

「うん、家族みんなが魔法使いの戦士と魔法使いのプリキュアがね」

 

「実際見たほうがいいんじゃない?私達も使えるかも分かるし」

 

「そうだね」

 

「じゃあ」

するとゆかりの手には携帯電話が現れた。これは

 

「マージフォン」

マジレンジャーの変身アイテム。ていうか変身前でも出せたんだ。

 

「おいそれ携帯電話じゃないか。しかもガラケーだし」

 

「ケイタイデンワ?」

携帯電話を知らないラフタリアは首を傾げた。

 

「俺の世界にあるどんなに離れていても人と会話が出来るものだ」

 

「そうなんですか?これで人と話す事が出来るなんて不思議です」

 

「これはただの携帯電話じゃないわよ。見てなさい。変わります!マージ マジーロ!」

魔法を唱えるゆかり。すると

 

「ニャー」

なんとゆかりが猫になってしまった。しかもねこゆかり

 

「猫になった!?」

 

「ゆかりさん!?」

 

「まぁ!」

驚くみんな

 

「きゃわたん」

ゆりに至ってはほまれ状態だ。

 

「どう?」

するとゆかりは元に戻った。

 

「これが家族みんなが魔法使いの戦士が使っていた力の一つよ」

 

「凄いです!ゆかりさん!」

「じゃあ次は私ね」

するとゆりの手にはタッチペンのようなのが現れた。

 

「それフェリーチェの」

 

「そうよ、キュアップ・ラパパ!出て!イチゴメロンパン!」

するとゆりの手にイチゴメロンパンが出た。

 

「わぁ!何ですかそれは?」

 

「イチゴメロンパンよ。食べる?」

イチゴメロンパンをラフタリアにあげた。それを口にした。

 

「美味しいです!」

「よかった」

「驚いたね。そんな魔法があるなんて」

「本当チートだな」

まぁ驚くよね。

 

「ところで彼は?」

今度はジャグラーの方を見た。

 

「俺はもともと魔法は使えないよ」

 

「まぁそうなの?」

まぁジャグラーは魔法使いとかじゃないからな。その後魔法書をもらい、リュート村に泊まることになった。

 

 

 

 




どうでしたか?
次回あたりで三人の初戦闘になるかもしれません。


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第14話 祝え!戦士の誕生を!

遅くなりました!
仕事や用事があったので。ではどうぞ!



「う〜ん?」

眠い目をこすり、目覚める。周りを見ると他のみんなは寝ていた。

 

「スゥースゥー」

隣を見るとゆかりも寝ていた。そういえば一緒に寝ていたっけ。

 

「外に出るか」

私は宿を出ることにした。みんなを起こさないようにそっと。

 

 

 

「う〜ん」

体を伸ばし、ストレッチをする。

 

「ふぅ〜、少し散歩しよう」

 

「なら俺も付き合っていいか」

 

「ん?」

振り向くとジャグラーがいた。

 

「ジャグラー」

 

「今は二人だ。優希でいいぜ」

 

「じゃあ優希、私も亜里沙で」

 

「じゃあ行くか」

私達は歩き出した。

 

 

 

「しかし酷いなこれは。これが波の被害か」

 

「うん。早く復興してほしいね」

私達はリュート村を見回った。辺りは波による被害を物語っていた。

ふと下を見ると花が置いてあった。ここで誰かが死んだんだろう。私とジャグラーは手を合わせた。

 

「お前ここで戦ったんだよな?」

 

「うん。魔物がたくさん出てきて人々を襲って殺しまくっていたよ」

 

「そうか」

 

「うん、でもね」

 

「ん?」

 

「魔物よりもっと酷いものを私は見たから」

思い出す。屑王や屑王女と屑槍の事を。

 

「お前が言ってた王と王女と槍の勇者か?」

 

「うん、酷かったよ」

 

「まぁ、人間ほど愚かな生き物はいないって言うからな」

 

「そうだね」

 

「そろそろみんなが起きる頃だ。戻ろう」

 

「うん」

私達は宿に戻った。

 

 

 

「うふふ」

それを見ている者がいたとは知らず。

 

 

 

 

「ところで朝のデートはどうだったの?」

 

「ブー!?」

朝食中、ゆかりの発言で私は思わず吹いてしまった。

 

「大丈夫ですか、あきらさん?」

 

「大丈夫。ちょっとゆかり、一体?」

 

「あら、私見ていたのよ。貴女が彼と一緒にいたのを」

見ていたのかよ

 

「なんだやっぱお前らやっぱり恋人」

 

「「断じて違う!」」

尚文の言った事に私とジャグラーは反論した。

 

「違うの?」

ゆりまで

「ただの幼馴染だよ!」

 

「そう言う事だ。別に恋人でもなんでもない」

 

「まぁお前らがどんな関係とかは置いといて。今日はレベル上げと三人の実戦訓練だ」

 

 

 

 

 

 

「よし。じゃあ今からレベル上げと実戦訓練だ」

食事後、私達はレベル上げと実戦訓練の為、草原に来ている。

 

「でもレベル上げって私達四人ともレベル?だよ」

三人のレベルを確認したら、私と同じレベル?だった。

 

「経験値が入ってもレベルに変動は起きないと思うよ」

 

「そうかもしれないが、でも俺たちのレベル上げに役立つ」

 

「どういうこと?」

私達は首を傾げた。

 

「見たほうが早い、ラフタリア!」

 

「はい!」

ラフタリアがオレンジバルーンに向かって駆け出した

 

「はぁー!!」

ラフタリアがオレンジバルーンを斬った。するとラフタリアに経験値が入る。それだけでなく私達にも経験値が入った。

 

「私達にも経験値が」

 

「どうして?」

 

「お前らと同行者設定をしたのを覚えているか?」

あぁなんかそんな事したね。

 

「それのおかげだ」

 

「成る程ね。なら尚文とラフタリアのレベル上げ協力させてもらうね」

 

「じゃあ変身しましょう」

ゆり、ゆかり、私は変身アイテムを出す。

 

「「キュアラモード! デコレーション!」」

 

「プリキュア!オープンマイハート!」

 

「チョコレート!」

 

「マカロン!」

 

「強さと!愛を!」

 

「美しさと!ときめきを!」

 

「「レッツ・ラ・まぜまぜ!」」

 

 

「キュアショコラ!できあがり!」

 

「キュアマカロン!できあがり!」

 

「月光に冴える一輪の花、キュアムーンライト!」

 

「これがゆりさんとゆかりさんのプリキュア」

 

「あぁ、というかゆりには動物の耳とか尻尾がないんだな」

「私のは二人のとは違うのよ」

 

「そうなのか?」

 

「よしなら俺も」

するとジャグラーは魔人態へと姿を変えた。

 

「お前それは?」

 

「俺の形態の一つ、魔人態だ」

 

「魔人態」

 

「なれたんだ」

 

「まぁな。それよりそろそろいくぞ!」

ジャグラーの合図と共に私達は駆け出した。

 

「あれはオレンジバルーンという弱い魔物よ。要はスライムのようなやつだ」

私は三人にオレンジバルーンの事を伝えた。

 

 

 

 

 

「はぁー!!」

キュアムーンライトはオレンジバルーンを蹴ったり、殴ったりした。

 

「集まれ花のパワー!ムーンタクト!」

ムーンタクトを出し、構える。

 

「花よ輝け!プリキュアシルバーフォルテウェーブ!」

必殺技を出し、オレンジバルーンを倒した。

 

「さて、あれをやってみましょう」

するとキュアムーンライトの手に何か巻かれていた。

 

「アグレイター」

ウルトラマンアグルの変身アイテム、アグレイターだった。そしてアグレイターが展開した。

すると衣装と髪が青くなり、胸にはアグルブレスターが纏われた。

 

「月光に冴える海の光を纏いし一輪の花、キュアムーンライト アグル!」

キュアムーンライト アグルはオレンジバルーンを見て、構えた。

 

「はぁ〜!プリキュア!フォトンスクリュー!」

フォトンスクリューが決まり、オレンジバルーンを倒した。

 

 

 

「いい子ね」

キュアマカロンはオレンジバルーンの顎を撫でていた。オレンジバルーンは気持ち良さそうにしている。キュアマカロンがオレンジバルーンから離れるとキャンディロッドを構える。

 

「うふふ。マカロン・ジュリエンヌ!」

マカロン・ジュリエンヌでオレンジバルーンを倒した。

 

「うふ。私も」

するとマカロンの手に携帯電話が出現した。

 

「Gフォン」

百獣戦隊ガオレンジャーの変身アイテム Gフォンだった。

 

「ガオアクセス!はぁ!サモン・スピリット・オブ・ジ・アース!」

すると衣装と髪が白くなり、腰にはベルトが巻かれ、左胸には虎のマークがついた。

 

「麗しの白虎!ガオキュアマカロン ホワイト!命あるところ、正義の雄叫びあり!百獣戦隊ガオレンジャー!」

マカロンはタイガーバトンを持つとオレンジバルーンへと攻撃した。

 

「プリキュア!白虎十文字斬り!」

白虎十文字斬りでオレンジバルーンを倒した。

 

「面白いわ」

 

 

 

「うおりゃー!!」

ジャグラーは蛇心剣を振り、オレンジバルーンを斬った。

 

「本当にスライムみたいな魔物だな。そうだこれ試してみるか」

するとジャグラーの手にはオーブリングのようなのを持っていた。

 

「それあきらさんが使っていたのと似ています」

ラフタリアは以前ショコラがマインと戦った時にオーブリングを使っていたのを見ていた。

 

「あきらが?って事はオーブリングか」

するとジャグラーは二枚のカードを出した。

 

「もしかしてあれになる気?」

近くにいたショコラは何が起きるか察した。

 

「あぁ、いくぜ。ゼットンさん!」

 

【ゼットン!】

 

「パンドンさん!」

 

【パンドン!】

 

「闇の力、お借りします!」

するとジャグラーの両隣に現れた二体の怪獣ゼットンとパンドンがジャグラーのところに。

 

「超合体!ゼッパンドン!」

ジャグラーが巨大な怪獣ゼッパンドンとなった。

 

「あれは!?」

 

「ゼッパンドン」

戦っていたマカロンとムーンライトはゼッパンドンが現れた事に驚いていた。

 

「でもそれ程大きくない」

ショコラはゼッパンドンの大きさを見た。今のゼッパンドンの大きさはせいぜい3mほどだった。

 

「おいおいそんな事も出来るのかよ」

「凄いです」

尚文とラフタリアもゼッパンドンに驚いていた。

 

「そんなに大きくないか。まぁいい、いくぜ!」

ゼッパンドンはオレンジバルーンに駆け出した。オレンジバルーンもゼッパンドンに噛み付いたりした。

 

「痛くも痒くもねぇ」

しかしゼッパンドンには効いていなかった。噛み付いているオレンジバルーンを振り払い、口から火球であるゼッパンドン撃炎弾を出し、オレンジバルーンを一掃した。

 

「ゼットンキエエ!!」

ゼッパンドンは鳴き声を上げた。

 

 

「スゲェ」

 

「ジャグラーさん」

見ていた尚文とラフタリアはゼッパンドンの戦いに驚いていた。

 

「やるね。よし私も」

ショコラの手に時計のようなものとドライバーが出現した。ドライバーをつけるとか腰に巻かれた。

 

【ジクウドライバー!】

その次に時計のようなのを回し、スイッチを押した。

 

【ジオウ!】

それをドライバーの右側に付けた。

 

「変身!」

ベルトを回転させた。

 

【ライダータイム!仮面ライダージオウ!】

すると衣装にアーマーが装着され、頭部に時計の針のようなのとライダーって書かれたものがつかれた。

 

「キュアショコラ ジオウ!できあがり!」

 

「ほう、ジオウか」

ゼッパンドンはショコラを見てそう言う。

 

「ならこれを言わないと」

するとマカロンは手を広げた。

 

「祝え!全ライダーの力を受け継ぎ、時空を超え、過去と未来をしろしめす時の王者。その名もキュアショコラ ジオウ。まさに生誕の瞬間である」

 

『……』

マカロンの言った事にみんなポカンとしていた。

 

「あぁ、やっぱりそれ言うんだ。って事はマカロンはウォズ?」

 

「そういうことになるのかしら?」

 

「時の王者?」

ラフタリアが首を傾げた。

 

「そうよ。今のショコラは王の力を纏っているのよ」

 

「王って」

「いや王って言ってもあの屑とは違うから。この力は最高最善の魔王になると言った戦士の力だから」

尚文の言った事をショコラはそう言った。

 

「でも貴女は世界を脅かすオーマジオウになる運命が」

 

「ならないよ!オーマジオウにはならない!」

マカロンの言った事を拒否した。

 

「とにかくいくよ!」

ショコラは駆け出し、オレンジバルーンにキックやパンチをした。

 

「いくよ!」

【フィニッシュタイム!タイムブレーク!】

 

「プリキュア!タイムブレーク!」

必殺キック タイムブレークでオレンジバルーンを倒した。

 

「よし!」

思わずガッツポーズをとった。

 

 

「ナオフミ様」

 

「あぁ。あきらも凄かったが他の三人も凄い」

 

『もしかしたらこいつらあの三人よりも役に立つかもな。こいつは次の波では相当な戦力になるぞ』

尚文はあきら達を見てそう思った。

 

 

 

「「「ヘックシュン!」」」

一方三勇者は同じタイミングでくしゃみが出た。

 

 

その後も連携等もやり、訓練は終了した。

 

 

 

 

 

 




三人の初戦闘でした。
全プリキュア大投票中間発表が出ました!自分がいれたアクアが17位、ショコラとビートはどうなんだろう?とにかく最終結果が楽しみです!
次回は新しい仲間である天使の登場です!


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第15話 新しい仲間!その名はフィーロ!

出来ました!
ジオウ終わってしまいましたね。いよいよゼロワンですね!楽しみです。


ピキキ

尚文達がいる部屋で奴隷商から買った魔物の卵から音がしだした

 

「わん?」

 

「ニャ?」

その音にクリスタルアニマルが気づき、卵を見た。

 

「わん!」

 

「ニャー!」

 

「う〜ん?」

 

「一体どうしたの?」

眠っていたあきらとゆかりが起き出した。

 

「わん!」

「ニャー!」

二人がクリスタルアニマルの方を見ると卵にひびが入っているのに気づいた。

 

「卵が」

 

「孵るのね」

 

「みんなを起こそう」

 

「えぇ」

 

「尚文、ラフタリア」

 

「ゆり、ジャグラー」

あきらが尚文とラフタリアを、ゆかりがゆりとジャグラーを起こした。

 

「うん?」

 

「何ですか?」

 

「どうしたの?」

 

「なんだ?」

四人が起き出した。

 

「これ見て」

あきらが卵を指差した。

 

「いよいよか」

 

「何が生まれるのでしょう?」

みんな卵を釘付けにして見た。そして

 

 

「ピィィィ!」

卵の中から可愛いらしい小鳥が出てきた。

 

「「おぉぉ!」」

 

「「「「わぁ!」」」」

小鳥にみんな一斉に声を上げた。

 

「ピィ!ピィ!ピィ!」

すると小鳥は尚文の頭の上に乗った。

 

「可愛い!」

 

「ピィ!ピィ!」

 

「ナオフミ様の事を親だと思ってるみたいです」

 

「刷り込みだね」

 

「だな」

あきらは小鳥を自分の手に

 

「可愛いね。剣城あきらだよ。君も挨拶しなさい」

 

「わん!」

 

「ピィ!」

 

「ねぇ、次は私に触らせて」

 

「いいよ」

あきらは小鳥をゆかりの手に乗せた。

 

「可愛いわね。琴爪ゆかりよ。あなたも挨拶しなさい」

 

「ニャー!」

 

「ピィ!」

 

「ねぇ、早く私に」

 

「はいはい」

ゆかりは今度は小鳥をゆりの手に

 

「ピィ!」

 

「きゃわたん、月影ゆりよ」

 

「ピィ!」

 

「おい、次は俺にも」

するとみんな一斉にジャグラーを見た。

 

「おい、なんだ?」

 

「いや、お前を見て怖くて泣き出したりしないのかなって」

 

「失礼だな!あと尚文、お前だって怖いぞ!」

 

「どういう意味だ!」

 

「まぁまぁ、二人とも」

二人をあきらが止める。

 

「ピィ!」

すると小鳥はジャグラーの方へジャンプした。

 

「おっと」

それをジャグラーは見事キャッチした。

 

「ピィ!ピィ!」

「ほら見ろ、大丈夫だろ!ジャグラーだ!よろしく!」

 

「ピィ!」

こうして新しい仲間ができた。

 

キュアショコラside

 

「はぁ!」

新しい仲間を迎えて私達は今日もレベル上げをしている。

 

「ピィ!ピィ!」

それを見ているフィーロちゃん。この小鳥はフィロリアルでフィーロと名付けられた。

 

「ありがとうフィーロちゃん!そうだ!」

すると私の両手にブレスが巻かれた。

 

「よしクロスチェンジャー!」

すると腰にベルトが巻かれ、肩や胸にアーマーつけられて、頭部には鷹の顔を模したパーツが装着された。

 

「レッドキュアショコラ ホーク!」

 

「あら、もしかしてフィーロに合わせて鳥に」

 

「そう」

 

「なら私も」

するとマカロンの両手にも同じのが巻かれた。

 

「クロスチェンジャー!」

するとマカロンの衣装と髪が白くなり、頭部には白鳥の頭部を模したパーツが装着された。

 

「ホワイトキュアマカロン スワン!」

 

「あら?だったら」

するとムーンライトにも同じのが、まさか

 

「クロスチェンジャー!」

するとムーンライトの衣装と髪が黒くなり、頭部にはコンドルの顔を模したパーツが装着された。

 

「ブラックキュアムーンライト コンドル!」

 

「鳥人戦隊!」

 

「「「ジェットマン!」」」

私達は名乗った。

 

「って何でこの組み合わせ?」

私は思わず突っ込んだ。だってジェットマンでこの組み合わせは。

 

「いいじゃない面白いし」

 

「そう?とにかくいくよ!」

そう言い、私達は翼を展開して大空に舞った。

 

 

「おい、あれ空飛べるのかよ」

 

「凄いです」

 

「ほぉジェットマンか。しかもあの組み合わせって」

 

「何か知ってるんですか?」

 

「あの三人が使ってる戦士はあと二人いて五人なんだ。特にあの三人が使ってる戦士は三角関係でもあったんだ」

 

「そうなんですか!?」

ジャグラーの言った事にラフタリアは驚いた。

 

「三角関係って、トレンディドラマかよ」

下ではそんな会話していた。

 

 

「空を飛ぶってこんなに気持ちいいんだね

 

「本当」

 

「悪くないわ」

 

「よしみんないくよ!」

私は一斉に下に向かい、魔物に向かった。

 

「プリキュア!飛行斬り!」

ブリンガーソードを使い、魔物を斬った。

 

「プリキュア!コンドルフィニッシュ!」

ムーンライトもブリンガーソードを使い、魔物を袈裟斬りにした。

 

「プリキュア!スワニーアタック!」

マカロンはウィングガントレットを使い、打撃を与えた。そして魔物は倒れた

 

「ピィ!ピィ!」

フィーロちゃんが鳴き、喜んだ。私達はそれを見て笑顔を浮かべた。

 

 

 




フィーロちゃん登場です!
ショコラ達がジェットマン化しました。
次回もお楽しみに!


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第16話 槍の来訪!ムーンライトを守れ!

色々あって遅くなりました!
ゼロワン面白いです!


「二人ともだいぶレベル上がったね。フィーロちゃんも」

 

「そういうお前らは相変わらずレベルに変動はないけどな」

レベル上げも終わり、レベルの確認をしている。尚文、ラフタリア、フィーロはレベルは上がったが、あきら達はレベル?のままである。さらに

 

「フィーロちゃんも大きくなったわね」

 

「ピヨ!ピヨ!」

ゆかりの言う通り、レベルが上がった影響か小鳥だったフィーロが少し大きくなっていた。さらに鳴き声も変わっていた。

 

「成長補正のおかげかもな」

 

「そうかもね」

 

 

翌日

 

「グア!」

フィーロはさらに成長し、よく見るフィロリアルとなり、人を乗せられるくらいまでになった。

 

「また大きくなったね」

 

「まさか昨日と今日でここまで」

一同はフィーロの成長に驚いていた。するとゆかりはフィーロのところに行き、フィーロを撫でた。

 

「いい子ね」

 

「グア!」

撫でられたフィーロはとても気持ち良いようだ。それをみんな微笑ましく見ていた。

 

 

また翌日

 

『……』

 

「グア!」

フィーロはさらに成長していた。

 

「ねぇ、前より大きくなってない?」

 

「気のせいじゃないよね?」

 

「でも大きくなってるわ」

 

「俺たちが見たフィロリアルより大きいぞ」

あきら、ゆかり、ゆり、ジャグラーはフィーロを見てそう言った。

 

「でもたった二日でここまで」

 

「これも成長補正なのか?ん?」

ラフタリアと尚文もフィーロの成長に驚いている。そんな時尚文が村人が走ってるのを見た。

 

「どうしたんだ?」

 

「騒がしいですね」

 

「魔物か何か出たんじゃないのか?」

 

「馬鹿。魔物だったらもっと騒ぐよ」

ジャグラーの言った事にあきらは突っ込んだ。

 

「でも気になるわね。行ってみましょう」

ゆりがそう言うとみんなは村人達が行った所へ向かった。

 

 

 

「この度は波での功績を称えられ槍の勇者モトヤス様がこの地の領主に任命されました」

村人の行った所に行くとそこにはマイン、元康、騎士達がいた。

 

「おい、誰だあいつ?」

 

「槍の勇者と王女だよ」

 

「あいつが」

元康とマインを知らないジャグラーはあきらに聞いた。

 

「ん?波での功績?ねぇ、そういえば波の時他の勇者見かけなかったけど、どうしたの?」

あきらは波の時他の勇者を見かけなかった事を思い出し、尚文に聞いた。

 

「あいつらは……」

尚文は彼らがあの波の時の事を話した。

 

 

 

「馬鹿なの?」

 

「馬鹿としか言い様がないわ」

 

「呆れた」

 

「何を考えてるんだ」

 

「ゴーレッドを呼びたい」

尚文から聞いた事に四人はそれぞれ呆れていた。他の勇者は村の人々の避難などせず、ボスの方に真っ先に向かっていたのであった。さらにあきらはゴーレッドを呼びたいとまで言い出した。

 

「速やかな復興のため通行税をかけます。村に入るのに銀貨五十枚、出るのにも五十枚」

マインの発した事に村人達が騒ぐ。

 

「これまずくない」

 

「えぇ、確実にまずいわね」

あきらとゆかりはこの事がとてもまずい事を感じた。すると

 

「ゆり?」

 

「ゆりさん?」

突然ゆりが進み出した。

 

「通して、道を開けて」

村人達が道を開けた。そして元康達のところへと着いた。

 

「貴女は」

 

「ゆりさん!お元気でしたか!」

ゆりが来た事にマインと元康が声を出す。

 

「ゆりさんがここにいるって言うことは」

元康は辺りを見渡した。

 

「尚文!それにあきらさん、ゆかりさん!」

尚文達を見つけ、声を上げた。

 

「盾の勇者?まだこんな所にいたのですか。ここは最早モトヤス様の領地、口出しは不要です。と言うか犯罪者はとっとと出て行きなさい!でも貴女は私達の仲間になりません?あんな犯罪者といるより」

 

「少し黙ってくれないかしら?おばさん」

 

「なっ!?」

ゆりの発言にマインは怒り出した。

 

 

「それに出て行くのはどっちなのかしら?」

 

「えっ?」

 

「ちょっと、貴女モトヤス様はここの領主に」

 

「貴女には聞いていないわよ。貴方ここの宿が一泊いくらなのか知ってる?」

 

「えっ?えっと?」

 

「食事付きで銀貨一枚、貴方達は村を出入りするだけで百日分の宿代を取ろうとしているのよ。これがどういう事なのか分かってる?」

 

「マイン!」

ゆりの言った事が分かった元康はマインの方を見た。

 

「痛みを伴う改革も必要です。そうしなければいつまでも復興は」

 

「本気で言ってるの?そんな事をすれば復興どころか村人達が苦しむことになるのよ」

 

「そうだ!そうだ!」

すると村人達が声を出し始めた。

 

「だいたいいきなり領主だなんて迷惑なんだよ!」

 

「そもそもここを守ったのは盾の勇者様なんだぞ!」

村人達がみんな一斉に声を出しまくった。

 

「これを見て分かる?この村を守ったのは尚文なのよ。あとあきらやラフタリアもね。私はこの世界に来たばかりで仲間になったから波には参加してないし、この村を守っていないから何も言え」

 

「何を言ってるんだ姉ちゃん!」

 

「えっ?」

村人の言った事にゆりは驚いた。

 

「今この村を守るために今こうしてるじゃないか!」

 

「いいぞ姉ちゃん!もっと言ってやれ!」

ゆりは村人達を見て少し嬉しくなった。

 

ジャキ!

 

「っ!?」

突然ゆりは騎士達に槍を向けられ、囲まれた。

 

「国の決定に異議を唱えた事がどれ程のものか思い知るがいいですわ!」

 

「ゆり!」

 

「ちょっと待って!何か来る」

尚文がゆりを助けようとしたが、あきらが止めた。すると

 

「キェェーー!!」

 

「「うわ!」」

上空から現れたものに騎士の二人が突き飛ばされた。そしてそれはゆりの前に降り立った。

 

「あれは!?」

ゆりの前に降り立ったものにジャグラーは驚いた。ジャグラーだけじゃなくあきらとゆり、村人達も驚いていた。

 

「知ってるのかジャグラー?」

 

「あれは一体?」

尚文とラフタリアが突然現れたものについてジャグラーに聞いた。

 

「リドリアス」

ゆりの前に降り立ったのはウルトラマンコスモスに出てきたリドリアスだった。

 

「リドリアス?」

 

「友好巨鳥リドリアス。とても大人しい怪獣だよ。でも何でリドリアスが?」

 

「もしかしてゆりを守るために」

あきらがリドリアス事について説明した。ゆかりはリドリアスが現れた事がゆりを守るためだと考えた。

 

 

「リドリアス」

突然現れたリドリアスにゆりは驚いていた。そのリドリアスはゆりを守るように立つ。

 

「何なんですのこの魔物!?」

 

「キェェーー!!」

 

「こうなったら俺が」

元康がリドリアスに攻撃しようとした。その時

 

 

 

「おしりパンチ!」

 

「うお!?」

突然元康の顔面に何かが当たり、倒れた。

 

「モトヤス様!」

 

「おでこパンチ!」

 

「ぐあ!?」

マインにも何か当たる。そしてそれがゆりの前に立つ。

 

「シプレ、コフレ」

現れたのはハートキャッチ プリキュアの妖精シプレとコフレだった。

 

「ムーンライトを」

 

「守るですっ!」

 

「くっ!生意気な!」

マインはシプレとコフレに怒った。即ゆりはシプレとコフレを抱きかかえ守るようにした。

 

 

 

 

 

「そこまでです!」

すると突然同じような感じの女性達が降り立った。突然現れた集団にゆりは驚いたが、それ以上にマインが驚いていた。

 

「我らのご存知ですねマルティ様」

 

「貴女たち」

 

「これを」

集団の一人が何かを差し出した。

 

 

「ナオフミ様、あれは?」

 

「ただ者じゃないってのは確かだな」

 

「一体誰なんだろう?」

尚文達も突然現れた集団に疑問に思った。一体何者であろう?

 

 

 

「盾の勇者!!村の権利を賭けて勝負よ!!」

 

「「「「「…はぁ?」」」」」

マインの発した事に尚文、あきら、ゆかり、ゆり、ジャグラーはぽかんとした。

 

 

 

 




どうでしたか?
リドリアスとシプレ、コフレが登場しました。
次回はレース対決です。
投票の結果楽しみです!


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第17話 今度はレースで勝負!フューチャータイム!

「この本によれば三人の普通の女子大生は容姿を変えられ、伝説の戦士プリキュアとなって異世界へと来た。そこで盾の勇者岩谷尚文と出会う。彼らはリュート村の権利を賭けてレースに…おっとここから先は未来の話…チッ!」

「なんかゆかり機嫌悪いね」

『まぁ結果があれだったから』←12位

「?」←24位


「断る!」

 

「ですがこの勝負に勝たないと村は槍の勇者のものに。こんな時に重税など領主としてとても容認出来るものではありません!」

 

「だからってドラゴンレースなんて、何で俺がそんな面倒な事を」

リュート村の権利を賭けて勝負としてレースを行うのだが尚文はそれ拒否している。

 

「もういい加減にするですっ!!」

ゆりに抱かれていたコフレが怒り出し、尚文の前に出た。

 

「ここでやらなきゃこの村の領主の言う通りあの馬鹿勇者のものになってしまうですっ!!もしそうなったら村はめちゃくちゃになってしまうですっ!!ここでやらなきゃ女が廃るですっ!!」

コフレは尚文に説教し始めた。

 

「うるせぇ!!お前に説教される筋合いはねぇ!!あと何が女が廃るだ!!俺は男だ!!」

 

「そんなのどうでもいいですっ!!」

 

「よくねぇよ!」

ギャーギャーと二人の争いが始まった。

 

 

「なんか」

 

「尚文がえりかに見えるね」

 

「確かに」

あきら、ゆかり、ゆりは二人の争いをそう見えている。

 

 

「とにかくここは腹をくくってレースに出るですっ」

 

「腹をくくってって」

 

 

「それに」

コフレはある方を見た。

 

「グアウ」

 

「フン!」

そこにはフィーロと元康のドラゴンが睨み合っていた。

 

「あっちはやる気満々ですっ」

 

「あいつは」

尚文は頭を抑えた。

 

「フィロリアルとドラゴンは仲が悪いって本当なんですね」

 

「えっ?」

ラフタリアが言った事にあきらは慌ててポケットからドラグレッターとドラグブラッカーのカードを出した。

 

「大丈夫だよね?」

 

「大丈夫ですよ、話せばきっと大丈夫ですよ。多分」

 

「そうなればいいけど」

 

 

「どうか何卒お願い致します!勝った暁には報酬を約束致しますので!」

 

「領主もこう言ってるですっ!!もう出て勝つですっ!!」

そして考えた末レースに出ることになった。

 

 

 

「お疲れ」

ゆりは尚文のとこに行ってたコフレを撫でていた。

 

「えりかの相手をするより大変だったですっ」

 

 

 

レースが開始するまで尚文はフィーロと一緒にいる。

 

「キェェ!」

そこにリドリアスが来た。

 

「お前確かリドリアスだっけ?」

リドリアスは頷く。

 

「キェ」

 

「グア」

 

「お前もしかしてフィーロを?」

 

「キェ」

 

「そうかありがとうな」

フィーロを応援する為に来たようだ。

 

「ダッセ!」

すると元康が来た。

 

「ドラゴンじゃなくて鳥だし、こっちもレースに出ないけどダサ…っ!?」

元康はフィーロの悪口を言った。それだけじゃなくリドリアスにまで言おうとしたが、急に震え出した。

 

 

「あの男、よくもフィーロちゃんを、それだけでなくリドリアスにまで」

ゆりが殺気ダダ漏れで怒っていた。

 

「怖いですぅ」

 

「僕もですっ」

シプレとコフレもゆりの怒りに震えていた。

 

「ゆりダダ漏れだよ」

 

 

 

「おいどうした?」

 

「いや、なんか殺気が、とにかくこんなので俺のドラゴンと勝負しようだなんて」

 

ドゴーン!! ドサ!

 

元康がフィーロとリドリアスに蹴り飛ばされ、そしてそのまま地面に

 

「馬鹿」

 

「馬鹿ね」

 

「馬鹿だわ」

 

「あの男、えりかより馬鹿ですっ」

 

「アッハッハーー!!ダッセ!!アッハッハー!!」

蹴り飛ばされた元康を見て、あきら達はそ言う。ジャグラーに至っては大爆笑している。

 

 

「キャーー!!モトヤス様!!」

マインが元康に近づくと元康は男の大事なとこを抑えていた。

 

 

「あれよくテレビで見た事あるけどけどそんなに痛いのかな?」

あきらは男があんな風になっているのテレビなどで見ていた事がある。するとジャグラーがあきらの肩に手が置かれた。

 

「あれは男にしか分からないんだよ」

 

「へぇ〜」

 

 

「卑怯者!!」

 

「不用意に近づくからだ」

尚文とフィーロは笑いあっていた。

 

 

 

そしてレースが始まる。レースは村の外周を3周走り、先に着いた者が勝利となる。

 

「ではスタート!!」

領主の合図と共にレースがスタートした。

 

レースは序盤尚文がリードし、そのリードを保つ。

 

「良いスタートだね」

 

「そうね」

あきらとゆりはレース序盤を見てそう思った。

 

「このままいけば、ゆかり、あれ?」

あきらが隣を見るといるはずのゆかりがいなくなっていた。

 

「ゆかり?」

辺りを見渡してもゆかりはいなかった。

 

「どうしたの?」

 

「いや、ゆかりが」

 

 

 

ゆかりside

 

何気に私視点って初めてよね。琴爪ゆかりよ。私は尚文と槍のレースを見ていたけど、あの王女と騎士が何かコソコソ話していたのを見てこっそり抜け出した。そして今私はその騎士に見つからないように見ている。

 

 

「やはり」

妨害する気満々ね、だったら。すると私の手にタブレットのようなのが出現した。そう白ウォズが使っていた未来ノートよ。すると騎士のようなのが詠唱みたいのを言い出した。

 

「妨害をするも尚文とフィーロは難なくそれを躱す」

未来ノートにそう記すと尚文とフィーロの所に穴が出来るもそれを見事躱した。

 

「ふふ、凄いわね。面白いわ」

さて王女さん、貴女の思い通りにさせないわよ。

 

 

一方

「ちょっと何やってるのよ!!」

マインは妨害がうまくいってないことに怒り出していた。

 

「いえ、我々もうまくやろうとしているのですが」

 

「なら一体…ん?」

マインがあきらの方を見るとゆかりがいない事に気付いた。

 

「マルティ様?」

 

「盾の勇者の仲間の一人がいないわ。すぐに探しなさい!」

 

「はっ!」

騎士はマインに従いすぐに探し始めた。

 

 

 

「うふふ、そううまくいかないわよ」

私は尚も妨害してくるのを防いでいる。

 

 

ジャキン!

 

 

「あら?」

周りを見ると騎士団の人達に囲まれていた。もうバレたのね

 

「見つかってしまったみたいね」

 

「黙れ!大人しく我々と来るのだ!」

「女にそんな物を向けるなんてこの国の騎士は腐っているのね。最低」

 

「えぇい!黙れ!」

そう言うと騎士は私に摑みかかろうしたけど、それを私は躱す。

 

「本当この国はどこかおかしいね」

私はスイーツパクトを出す。

 

「キュアラモード! デコレーション!」」

 

「マカロン!」

 

「美しさと!ときめきを!」

 

「レッツ・ラ・まぜまぜ!」

 

「キュアマカロン!できあがり!」

 

「っ!まさかこの女も」

 

「あとこれも」

私の手にドライバーとライドウォッチに似たミライドウォッチが出現する。

 

【ビヨンドライバー!】

ビヨンドライバーが巻かれる。

 

【ウォズ!】

ウォズミライドウォッチを押し、起動させベルトに装着する。

 

【アクション!】

 

「変身!」

 

【投影!フューチャータイム!スゴイ!ジダイ!ミライ!仮面ライダーウォズ!ウォズ!】

衣装が銀色になりアーマーが装着され、頭部に時計の針のようなのと青くライダーと書かれたものがつけられた。

 

「祝え!過去と未来を読み解き、正しき歴史を記す預言者!その名もキュアマカロン ウォズ!新たな歴史の一ページである!」

 

「えぇい!そんなものに臆するメルロマルクの騎士団ではない!かかれ!」

騎士達が突撃するもそれを躱す。

 

「どこに行った?」

 

「ニャー!」

上から降り、騎士の一人に蹴りをかます。

 

「うぉ!」

 

【ジカンデスピア!槍スギ!】

ジカンデスピアを出し、騎士達と再び戦う。

 

「はっ!ニャー!」

 

「「「うぉ!」」」

ジカンデスピアを振るい、騎士達を攻撃すると。

 

「怯むな!女一人に!」

「あら?その女に怯んでいるのはどちらかしら?でもあまり時間取りたくないからこれで」

新たなミライドウォッチを出す。

 

【シノビ!】

ウォズミライドウォッチを外し、シノビミライドウォッチを装着する。

 

【アクション!】

 

【投影!フューチャータイム!誰じゃ?俺じゃ!忍者!フューチャーリングシノビ!シノビ!】

新たな紫のアーマーが装着された。

 

【鎌シスギ!】

ジカンデスピアを鎌に変形させた。

 

「っ!?そんなもの!!」

騎士達は突撃し出した。

 

「一気にいくよ!」

 

【ビヨンドザタイム!忍法!時間縛りの術!】

ドライバーを操作し技を発動する。

 

「プリキュア!時間縛りの術!」

 

「「「「うあー!」」」」

分身を出現させ、騎士達に技を決めた。騎士達は皆倒れた。

 

「殺してはいないから安心してね。ところでもう出てきたら」

 

「気づいていましたか」

するとそこにあの時に現れた集団の一人が出てきた。

 

「これってルール違反?」

 

「いえ、貴女はレースの妨害を阻止した。なので特に言う事はありません」

 

「そう、ありがとう。そろそろレースも」

レースを見ると尚文が一位となった。良かった。

 

 

 

 

 

 




如何でしたか?
マカロンがウォズとなり、レースの妨害を阻止しました。

投票に入れたアクアが20位、ショコラが24位、ビートが25位でした。でもやっぱ初代が圧倒的でした。


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第18話 えっ?この子は誰?

出来ました!
ついにあの子が


リュート村の権利を賭けて行われた尚文と元康のレース、マインが妨害をしようとするが、ゆかりが見事防ぎ、尚文の勝利となった。

 

 

 

「やったじゃねぇか尚文!最高だぜ!」

 

「おい、おい」

ジャグラーがレースを終えた尚文と肩を組んでいる。

 

「フィーロちゃんもよく頑張ったね!」

 

「偉いね」

 

「キィィー!」

あきら、ゆり、リドリアスもフィーロの元へ行き、褒め称えた。

 

「そういえばゆかりは?」

尚文がゆかりがいない事に気づいた。

 

「それがゆかりさんレースの途中でいなくなってしまったんです」

 

「いなくなった?」

ラフタリアからゆかりがいなくなった事を聞いた。

 

「そうなんだ、いつの間にかいなくなってしまって」

 

「そうなのか?まぁそのうち戻って来るさ」

 

「だといいんだけど」

 

 

「お見事でした!これで私たちも安心して復興に専念する事ができます!」

領主が現れ、尚文を褒め称えた。

 

 

 

その時不思議な事が起こった

 

「礼を言うならこのフィーロを…ん?」

 

「クエーー!!」

 

 

フィーロが光に包まれ、晴れるとさらに大きくなった。見上げた尚文は驚いていた。

 

 

「う、うそーん」

 

「こんなのあり?」

 

「フィーロちゃんが」

 

「「大きくなったですぅ(ですっ)」」

あきら達もフィーロが大きくなった事に驚いている。

 

 

「不正よ!!フィロリアルの正体がそんなデブ鳥なんて聞いてないわ!!」

マインが不正だと言い出した。

 

「あの王女うるさいですぅ」

 

「あれならまだサソリーナの方がましだったですっ」

シプレとコフレはマインを見て砂漠の使徒の女幹部を思い出していた。

 

 

「しかし姿が変わったのはゴールの後ですし」

 

「不正はそっちの方だろう。落とし穴だの何だの、まぁ無駄だったみたいだけどな」

 

「穴?一体何を証拠に?」

 

 

 

「とぼけても無駄よ」

マインの発言に何者かが発言した。その声の方を見た。

 

 

 

 

 

「「ゆかり(さん)!」」

 

「「「「マカロン!」」」」

キュアマカロンであった。

 

 

「どこに行ってたの心配したんだよ。それにその姿」

あきらはマカロンの方に行った。そこでウォズにタイプチェンジしているのに気づく。

 

「ちょっとね」

そう言うとマカロンはマインのところへ向かった。

 

「貴女その姿」

 

「そうよ、私もあきらと同じよ。あとそこにいるゆりもね。まぁ今はそんな事はいいわ。不正をしたのは事実よ」

 

「だから何を証拠に?」

 

「私見ていたのよ貴女が騎士とコソコソ話していたのを。そこで騎士を追って不正をしようとしていたのも見たのよ」

 

「見間違いでは?」

 

「いいえ、彼女の言う通りです」

そこに女集団が現れる。

 

「コース上に魔法の痕跡がございました」

 

「そ、それこそそこの犯罪者かその女がやったに違いありません」

マインが尚文とマカロンを指差した。

 

「いいえ。盾の勇者の魔法適正は回復と援護、連れのラクーン種は光と闇、他の者達は魔法適正が不明、今回使われた魔法とは系等が違います。それに彼女は妨害を防いでいました」

 

「っ!?」

集団の一人の言った事にマインは悔しそうな表情をしだす。そこにマカロンがマインの耳元に近づく。

 

「残念だったね、王女さん」

 

「っ!?」

マカロンの言った事にマインはさらに悔しくなった。

 

 

「分かりました。今回のところは引き上げます!」

マインはこの場を去る。元康は尚文のとこへ。

 

 

「今回はたまたま勝ちを譲ったが、次は負けないからな!だいたいにしてこのデブ!」

 

「何が勝ちを譲っただ、負け犬の自称槍の勇者のくせに」

ジャグラーが元康に言った事に割って入った。

 

「誰が負け犬だ!あと何が自称だ!」

元康は怒り出し、槍を振るう。それをジャグラーは蛇心剣で防いだ。

 

「負け犬だろう。今回のレースにも負けて、前は幼馴染にも負けたんだからな」

 

「幼馴染?」

ジャグラーがあきらを指差す。

 

「えっ!?あきらさんと幼馴染!?って事はお前」

 

「そうだ、俺もお前や尚文と同じようにこの世界に来たんだよ。それにお前負けたんだろう、とっとと出ていけ!お前やあの王女がここにいる資格はない!」

ジャグラーがそう言うと元康は去ろうとする。

 

「とにかく首を洗って待ってろよ!お前もな!」

去り際にそう言う。

 

 

「ふん!その時は返り討ちだよ」

ジャグラーはゼットンとパンドンのカードを見てそう言う。するとリドリアスも歩き出す。

 

「リドリアス?」

 

「キェェ!」

リドリアスは羽を出し、飛び去って行き、消えてしまった。

 

「リドリアス 」

するとゆりの手にリドリアスのカードが現れた。

 

「ありがとう」

 

 

 

「勇者様、今回はありがとうございます!重ね重ね何とお礼を申して良いやら」

領主が尚文にお礼を言う。

 

「礼はいい、報酬を寄越せ」

 

「今村中を回って金銭を集め回っております。数日はかかるかと」

 

「金はいらない。勇者が復興資金を巻き上げたなんて噂たてられたくないからな」

 

「さすがにないわよ」

 

「ゆりさんの言う通りです。そんな事は」

 

「どうかな?」

 

「しかし困りましたな、一体何を渡せば」

 

「クエ」

するとフィーロがあるものを見ていた。みんなも見るとそこにあったのは一台の馬車だった。

 

「あぁ!」

すると領主は何かを思い着いた。

 

 

 

 

「クエ♪クエ♪クエ♪」

こうして尚文達は馬車をもらった。さらに通行税ももらった。フィーロは嬉しそうに引っ張っていた。

 

 

「まさか馬車をもらえるなんて」

 

「こりゃ移動には便利だな」

 

「いいものもらったわね」

馬車の中で会話をしていた。

 

「それにしてもまさかシプレとコフレがね」

あきらはゆりのとこにいるシプレとコフレを見る。

 

「ゆりを守る為に来たですぅ」

 

「もしマリンやブロッサムの力を使いたい時はいつでも言うですっ」

 

「ありがとう、ん?」

あきらがラフタリアを見ると気分悪くしていた。

 

「大丈夫?」

 

「いいえ」

 

「乗り物酔いだな」

 

「尚文、ラフタリアが」

ゆかりが前にいる尚文にラフタリアが気分悪くなった事を伝え、馬車を止めた。その日はそこで野宿となった。

 

 

翌日

 

「ナオフミ様!ナオフミ様!」

 

「すまん、寝込んでしまったか、ん?」

ラフタリアに起こされた尚文が隣を見た。

 

「はっ?」

そには全裸の金髪の女の子がいた。

 

「ん?」

すると女の子が目覚めた。

 

「うおー!?」

 

「その子は?」

 

「どうしたの?」

 

「朝からなんだ?」

あきらとジャグラー、ゆり、ゆかりも起き出した。

 

「「「「誰!?」」」」

四人は女の子を見た。

 

「おはよう、ご主人様」

 

「ご!?」

女の子の発言に尚文が驚く。

 

「一体何なんですか!?」

 

「俺が知るか!?」

 

「まさか二人の」

 

「「違う(います)!!」」

ゆりの言おうとした事を尚文とラフタリアは否定した。

 

「それを言うならお前らも」

尚文があきらとジャグラーを差した。

 

「「違う!!」」

あきらとジャグラーも否定した。

 

 

 

 

「お腹空いた」

一体この子は誰なんでしょう?

 

 

 

 

〜おまけ〜

 

「えへへ〜」

 

「ふふふ」

ゆかりがコフレのほっぺにマリンタクトを使ってマッサージをしていた。

 

「お花のパワーで毛並みがツヤツヤって!?」

ようやくコフレが気がつく

 

「そんな効果ないですっ!何でえりかと同じ事をしているんですか!!」

 

「いいじゃない、一度やってみたかったのよ」

 

「やらなくていいですっ!!」

 

 

 

 

 




いかがでしたか。
フィーロちゃん人間態登場です!


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第19話 フィーロの服を手に入れよ!

出来ました。
台風で大変ですけど頑張ります。


武器屋

 

ここの主人エルトハルトが食事をしようとしていた。

「ん?」

そこに尚文達が来た。ただ一つ違うのはボロ布を纏った女の子がいるのとなぜかあきらがジャグラーにおんぶされていた。

 

「いらっしゃい!いい奴隷買えたからって自慢しに来るなよ」

 

「違う」

 

「にしてもやっぱりお前ロリコンだったのか?」

 

「違う!」

ロリコンって事にゆりとゆかりはヒシヒソと話していた。

 

「コソコソ話すな!違うから!」

 

「あとあきらちゃんどうしたんだ?」

 

「あぁ、とりあえず椅子を持ってきてくれ」

 

「おぉ」

そう言われ椅子を持って来た。そこにあきらを座らせた。

 

「おい大丈夫か?」

 

「まぁなんとか」

 

「ご主人様、お腹空いた」

 

「良かったら一口食うかい?」

 エルトハルトは少女に食事をあげた。

 

「わーい!」

 

「こら、フィーロ」

 そう実はこの女の子はあのフィーロなのである。

 

「いいって事よ嬢ちゃん、その子の一口なんて」

 

「いただきます」

 するとフィーロは人から鳥へと姿を変えた。そしてエルトハルトの食事を全部食べてしまった。これにはエルトハルトは驚いていた。

 

 一体これはどういう事なのかというと、尚文達はフィーロのことを聞くために奴隷商のとこに行った。そこで聞いた話によるとフィロリアルの中には王や女王と呼ばれる群れの主がいるらしい。王や女王は高度な変身能力を持っており、普通のフィロリアルに化けているとか。しかも特別な魔物紋でないと効かないらしい、これは尚文達にとっては予想外の出費となった。

 

「だいたい分かった。で何であきらちゃんはあんな状態なんだ?」

 

 これはと言うと

 

 

【ドレスアップ!プリーズ!】

 あきらがドレスアップウィザードリングを使い、フィーロの服を着せた。

 

「とりあえず服はこれでいいね」

 

「便利だな」

 尚文があきらがウィザードの力を見てそう言う。だがフィーロが鳥へと姿を変えると服が破けてしまい、それを何度も服をドレスアップウィザードリングで着せた。その結果が

 

 

 

「こんな状態だと」

 

「そう言うことだ」

 

「あきらこれを食べるですぅ」

 シプレがはんぐりーと書かれた紙袋を渡す。

 

「ありがとうシプレ」

 あきらは袋を受け取り、その中に入ってるドーナツを食べる。

 

「なんだそいつは?魔物か?」

 エルトハルトはシプレを見た。

 

「魔物じゃないですっ!ぼくとシプレは妖精ですっ!」

 コフレが怒り出してしまった。

 

「妖精?」

 

「そうよ。信じられないかもしれないけど」

 

「そんな御伽話みたいなことが」

 

「ってこれはんぐりーのプレーンシュガーじゃん!!一体どうして?」

 あきらが自分が食べているものがウィザードのプレーンシュガーだと気づく。するとゆりがフェリーチェの魔法のタッチペンを見せる。

 

「あぁ、納得」

 あきらは納得すると再びプレーンシュガーを食べる。するとフィーロはそれを見て食べたそうに見ていた。

 

「フィーロ?」

 

「フィーロも食べたい」

 

「こら!フィーロだめですっ!」

 

「これはあきらのですぅ!それにさっき食べたじゃないですか!」

 

「えぇー!フィーロも食べたい!」

 

「わがまま言うなですっ!」

 

「食べたい!食べたい!」

 駄々をこね始めた。

 

「大丈夫よ。いい子にしてたらフィーロにもあげるから」

 

「本当?ゆりお姉ちゃん?」

 

「えぇ本当よ」

 

「分かった」

 

「よろしい」

 ゆりの言った事にフィーロは落ち着いた。

 

「でここには何しに?」

 

「服を売ってくれ」 

 尚文達がここに来たのは服を手に入れるためである。

 

「確か変身する種族の為の服があるとか」

 

「そいつは特別制でなうちにはない。洋裁屋に行ってくれ」

 

 

 

「可愛い!!」

 尚文達が洋裁屋に行くとそこにはなんか漫画から飛び出してきたかのような女性がいた。その女性はフィーロに服を着せていた。

 

「おいなんか」

 

「うん漫画でよく見るオタク女みたいだね」

 

「同人誌とかを書いていそうな感じがする」

 ジャグラー、あきら、ゆりは女性を見てそう言う。

 

「面白いわ」

 ゆかりは洋裁屋にある服を見ていた。

 

「ご主人様、可愛い?」

 

「知らん」

 

「駄目ですよお父さん」

 

「おと!?」

 

「ブッ!尚文がお父さん!」

 洋裁屋の女性の言ったことにジャグラーは吹き出した。

 

「ジャグラー!」

 

「ご主人様はフィーロのお父さん?」

 

「違う飼い主だ」

 

「じゃあラフタリアお姉ちゃんは?」

 

「娘みたいなもんだ」

 

「違います!」

 ラフタリアの否定にあきら達は苦笑いしていた。

 

「あきらお姉ちゃんは?」

 

「友達だ」

 

「ゆりお姉ちゃんとゆかりお姉ちゃんは?」

 

「ゆりとゆかりは…」

 

「友達でいいんじゃない、私達あきらの友達だし」

 

「まぁそういことだ」

 

「ジャグラーお兄ちゃんは?」

 

「唯一の男仲間だ。そんなことより変身しても破けない服が欲しい」

 

「そっちですか、それには魔法の糸が必要です」

 

「魔法の糸?」

 

「本人の魔力、つまりフィーロちゃんの魔力で紡いだ糸。それがないと作ることが出来ません」

 それを聞き、尚文達達は魔法屋に行く事になった。

 

「あっ、ちょっと」

 

「ん?」

 洋裁屋の女性があきらを呼び止めた。するとじぃーと見始めた。

 

「何?」

 

「貴方、男よね?」

 あきらは苦笑いをした。

 

「いいえ、女です」

 すると女性は驚き、崩れた。

 

「聞き間違いじゃなかったのね。フィーロちゃんがお姉ちゃんって言っていたから。こんなにかっこいいのに女って」

 あきらはまた苦笑いした。

 

 

 魔法屋

「魔法の糸ね。確かにうちで紡ぐことは出来るけど肝心の魔法の石が壊れていてね」

 

「それは高いの?」

 

「値段もだけど、数が出回らないの」

 

「困りましたね」

 

「なるべく早く手に入るよう、あちこちに声をかけてみるよ」

 

 

 

「しかし困ったな」

 

「うん、どうする?」

 

「服が手に入るまで時間もかかるし、しばらく行商で稼ぐしかないだろう」

 馬車の中で今後に事について話していた。

 

「あと情報もほしいわね」

 

「情報?」

 ゆりの言った事に尚文は?を浮かべた。

 

「情報収集も大事よ。これからの時に色々役立つし、あと尚文以外の勇者の情報も手に入る事が出来るわ」

 

「なるほどな」

 

「尚文以外の勇者か。槍には会ったがまだ剣と弓には会った事がねぇな」

 ジャグラーはこの世界に来て会った勇者は元康だけでまだ練と樹には会った事がないのである。

 

「そのうち会うでしょう」

 

「そうだな」

 

「まぁ取り敢えず今後の事について色々分かった事だし、頑張りましょう」

 

 

 その後尚文達は行商や人助けをしお金を稼いだ。そんな中他の勇者の情報を手に入れる事も出来た。

 

 元康は奇跡の植物というもので村を救ったらしい。練はドラゴンを倒したという情報が出ている。しかし樹に関する情報はなぜか曖昧だった。色々な噂はあるがよく分からなかったのである。勇者はそれぞれ色々な所で頑張ってるみたいだ。

 

 

 

 

 

 しかしこの彼らの行動が後にとんでもない事態を招く事になるとは誰も知る由もなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




如何でしたか?
ウィザードのプレーンシュガーが出てきました。他の特撮の料理などもこの作品に出ます。
次回は魔法の石を手入れてきます。



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第20話 横穴の攻防!叩きこめ!清めの音を!

出来ました。


「ここか?宝石が取れるところってのは?」

 魔法の石を手に入れるため尚文達は魔法屋のおばちゃんとともにとある神殿に着いた。

 

「そっちは違うわ伝承だと邪悪な錬金術師が根城にしてたってトコロよ」

 

「へー」

 

「私達が行くのは別の横穴よ」

 

「よし、じゃあ行こう…あっ」

 

「うぷっ」

 あきらがラフタリアを見るとぐったりしていた。乗り物酔いである。

 

「これじゃ無理だね」

 

「ぼくたちが残って面倒見るですっ」

 

「みんなは魔法の石を見つけるですぅ」

 

「頼んだよ」

 シプレとコフレが残り、面倒見てくれるみたい。

 

「じゃあ変身しよう」

 あきら、ゆかり、ゆりが変身アイテムを出す。

 

 

「「キュアラモード! デコレーション!」」

 

「プリキュア!オープンマイハート!」

 

「チョコレート!」

 

「マカロン!」

 

「強さと!愛を!」

 

「美しさと!ときめきを!」

 

「「レッツ・ラ・まぜまぜ!」」

 

 

「キュアショコラ!できあがり!」

 

「キュアマカロン!できあがり!」

 

「月光に冴える一輪の花、キュアムーンライト!」

 

「これは驚いたね!そんな事ができるなんて」

 魔法屋のおばちゃんは初めて見るショコラ達に驚く。

 

「俺も」

 ジャグラーも魔人態へと姿を変えた。

 

「貴方も」

 ジャグラーの魔人態の姿にも驚いている。そしてみんなは横穴へと入った。

 

 

 

 横穴に入ってから数分尚も歩いていた。

 

「あきらどうだ?」

 

「匂いはあるね」

 実はこの中には魔物が住みついてるみたいなのである。そこで尚文はショコラに匂いを嗅がせている。

 

「こういうとこ映画やゲームだと大抵はいるよな。モンスターとか」

 

「あと罠とか」

 ジャグラーとマカロンはそんな会話をしていた。

 

「用心しなさい。いつ何が起きるかわからないんだから」

 そんな二人をムーンライトは注意した。

 

「「はい」」

 そして進み始めた。

 

 

 

 

 

「宝箱?」

 進んでいると宝箱らしきものを発見した。

 

「でも空いてるわ」

 しかしその宝箱はもう空いており中身は空っぽだった。そしてそこには何かが書かれていた。

 

「古代語ね。この種子が世に出ない事を切に願う。人々が飢えに困らぬようにという願いは災厄の形であらわれるだろう」

 それを魔法屋のおばちゃんが読んでくれた。どうやら何かやばいものが入っていたらしい。

 

「もう空いてるって事は」

 

「どこかでその種子が」

 

「それで飢えに」

 

「ったく!どこの馬鹿なんだ!そんな危険なものを外に!顔を見たいぜ!」

 ショコラ、マカロン、ムーンライトはその中のものが今どうなっているのかを察し、ジャグラーに至ってはこれを外に出した人に怒っている。そして再び歩き出す。

 

 

「ん?」

 

「どうしたあきら?」

 ショコラが突然足を止めた事に尚文は問う。

 

「匂いが強い。近くに何かいる」

 ショコラがそう言うと皆警戒し出す。すると

 

「うわぁ!?」

 突然の痛みにショコラは驚く。そしてそこにいたのはフィーロだった。

 

「フィーロちゃん?いやでも」

 この時ショコラは思った。匂いがどうもフィーロとは違っていたのだった。

 

 

「ファスト・アンチバインド!!」

 魔法屋のおばちゃんが魔法を唱えると視界が晴れる。そこには無数のコウモリの魔物がいた。

 

「惑わされないで!痛みも声もみんなこの魔物の幻惑よ!」

 

「姿が見えないと思ったら」

 

「もう怒ったよ!」

 するとショコラの手には音叉が、ムーンライトはコウモリの絵が描かれたカードデッキ、マカロンはキバチェンジャーが手に巻かれた。ショコラは音叉を叩き、それを額に。ムーンライトはデッキをココロポットの鏡に見せてベルトが巻かれる。

 

「変身!」

 

「気力転身!キバチェンジャー!」

 紫色の炎に包まれ、その炎を払うとショコラの衣装と髪がは紫色になり、額には鬼瓦のような紋章と二本の角が生え、腰にはベルトが巻かれた。ムーンライトも衣装と髪が濃い青になりアーマーがつけられる。マカロンは髪と衣装が白くなり、キバテクターがつけられた。

 

 

「キュアショコラ 響鬼!」

 

「キュアムーンライト ナイト!」

 

「吼新星!キバキュアマカロン!」

 変身しコウモリの相手をする。

 

「はぁ!」

 ショコラが音撃棒 烈火から炎を出しコウモリを一掃する。

 

「「はぁ!」」

 ムーンライトドマカロンもダークバイザーと白虎真剣を使いコウモリを斬る。

 

「おりゃ!」

 ジャグラーも蛇心剣でコウモリを斬る。

 

 

 

 

「ふぅー、あらかた片付いた」

 数分でコウモリの魔物を倒す事に成功した。

 

「お兄ちゃん、お姉ちゃん達すごい!」

 

「驚いたね、そんな事もできるなんて」

 

「鍛えてますから」シュッ!

 

「はい」

 

「ありがとな」

 マカロンはコウモリの魔物の死骸を尚文に渡し、盾に吸収させた。

 

「しかしやるじゃねえか!嬢ちゃん!」

 するとマカロンが持っていた白虎真剣が喋り出した。

 

「喋った!?」

 突然白虎真剣が喋り出した事に尚文が驚く。

 

「おうよ!白虎って言うんだよろしくな!」

 

「うふ、よろしくね白虎ちゃん」

 そして一同はみんな進み出す。

 

 

 

 進むと広い所に着いた。そこには魔法の石があった。

 

「見て何かいる」

 ムーンライトがあるものを指差す。そこにはキマイラみたいなものがいた。

 

「あれはキマイラか?」

 ジャグラーはあれがキマイラだと思った。

 

「いいえ、あれはヌエよ。小型だけど危険な相手だわ」

 

「ヌエ?本で見た事あるわ。キマイラに似ていることからキマイラの日本版とも言われているわ」

 マカロンは日本にいた時に本でヌエを見た事を思い出した。

 

「厄介だな。お目当てのものが目の前にあるのに」

 するとフィーロがヌエに向かって走り出した。

 

「フィーロちゃん!」

 

「あいつ!」

「たあぁー!」

 フィーロがヌエに向かって飛び蹴りをしようとするが避けられる。

 

「ツヴァイト・ファイヤーブラスト!」

 

「はぁ!」

 おばちゃんは杖でショコラが烈火で炎を出して攻撃しヌエに当たりダメージを与える。

 

【SWORD VENT】

 

「「はぁ!」」

 ムーンライトがウィングランサーを召喚し、マカロンとともにヌエに向かう。

 

「ダメー!!」

 するとフィーロがムーンライトとマカロンを捕まえ、遠ざけた。

 

「フィーロ?」

 ムーンライトがヌエを見ると自身の体から雷を発していた。

 

「助かったわフィーロ」

 

「あれを受けていたら最悪だったわ」

 

「でもどうするんだあいつを倒すには」

 ジャグラーは蛇心剣を構えてそう言う。

 

「そういやあいつなんか音に対して敏感だったぞ」

 白虎がヌエが音に対して敏感な事を話した。

 

「音?」

 

「うん、フィーロも。あいつ音にすごく反応する」

 

「だったら、みんな耳を塞いで!」

 ムーンライトはデッキからカードを出す。尚文も盾を変える。

 

【NASTY VENT】

 

「キィィ!」

 ダークウィングが現れ超音波ソニックブレイカーを出す。

 

「吼新星!プリキュア!乱れやまびこ!レッツゴー!やまびこバンド!」

 

【ワン、トゥ、スリー、ゴー!】

 

 吼新星 乱れやまびことは気力であらゆる音を自在に操り増幅し、敵ダメージを与えるキバレンジャーの得意技である。

 

「フィーロここに向かって叫べ!」

 

「うん!わぁぁぁぁぁ〜!!」

 フィーロも盾に向かって大声で叫ぶ。そしてヌエの耳から血が吹き出た。

 

「今よ!ショコラ!」

 

「うん!」

 ショコラがヌエに飛び乗り、ベルトについている音撃鼓:火炎鼓をヌエの背中につけた。

 

「たぁー!はぁぁ〜!!プリキュア!火炎連打の型!!」

 烈火で火炎鼓を連打する。ヌエは叩かれる度暴れ出す。

 

「はぁ!たぁ!はぁ!はぁ〜〜はぁ!」

 最後の一撃を叩きヌエは吹き飛ぶ。

 

 

「はぁ、はぁ勝った」

 ショコラは疲れた息切れをしていた。

 

「お疲れ」

 そこにジャグラーが現れ、支えた。こうして尚文達は魔法の石を手に入れた。

 

 

 

「うぅぅ、疲れる」

 あの後、魔法屋で魔法の糸を紡いでいる。

 

「頑張りなさい、貴女の服のためなのよ」

 

「は〜い」

 

 

 こうして出来上がった魔法の糸を洋裁屋に持っていった。

 

数分後

 

「「おぉ!」」

 

「「「わぁぁ」」」

 そこには見事な白い服を着たフィーロがいた。

 

「ご主人様、お姉ちゃん、お兄ちゃんどう?」

 

「いいんじゃないか」

 尚文が言うとみんなうなづく。

 

「わーい!ご主人様ありがとう!」

 フィーロは嬉しさの余り尚文に抱きついた。

 

「いいもんだな、なんかフィーロを見てると妹が出来たみたいだな」

 

「そうだね。私達一人っ子だもんね」

 

「私もよ」

 あきらとジャグラーがそう言うとゆりも手を上げた。

 

『そういえば元の世界にいるあの子達元気かな?』

 あきらは元の世界にいる友人の事を思い出していた。そんな時ゆかりを見るとどこか元気がなかった。

 

「ゆかり?」

 

「えっ?何?」

 

「元気がなかったから」

 

「大丈夫よ」

 

「そう、ならいいけど」

 

「えぇ」

 

『もう忘れたはずなのに』

 一体彼女に一体何があったのか?

 

 

 こうして尚文達は無事フィーロの服を手に入れる事ができた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




如何でしたか?
ショコラが響鬼、ムーンライトがナイト、マカロンがキバレンジャーにスタイルチェンジしました。そんな中ゆかりに一体?いずれ明らかになります。

そして次回は槍の尻拭いです。そこで四人目のプリキュアを登場させます!
誰なのかご期待ください!


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第21話 蔓の村 四人目は小学生?

出来ました!


 無事、フィーロの服を手に入れることができた尚文達は現在ある所に向かっていた。

 

「しかしこんな大量の除草剤を急ぎで」

 ジャグラーの言う通り馬車の中のは瓶の除草剤が大量にある。

 

「これを南方にね」

 しかもこれを南方の村に届けるとの事だった。どうしてこうなったのかと言うと以前人助けをした時に知り合ったアクセサリー商からの依頼であった。そのため彼らは南方の村へと向かっている。

 

「ご主人様、植物がすごいの」

 みんなが外を見てみるとフィーロが言う通り蔓ですごい事になっていた。

 

「これは」

 

「酷いね」

 

「辺りが蔓だらけですぅ」

 

「確かにこれは必要だな」

 

「ナオフミ様、あれを」

 ラフタリアが指を差したところを見るとそこには壁みたいなものがあった。

 

「何かしらあれ?」

 

「あそこに向かえ!フィーロ!」

 

「はーい!」

 

 

 

 

 

「本当に助かりました。ここも蔓で埋め尽くされるところでしたから」

 

「火で焼き払ってしまえばよかったのでは?」

 ラフタリアの言う通り火で焼き払えばよかったのでは?

 

「とれる手段は全て試したのです。冒険者も集めました。しかし状況は」

 色々試したらしいが状況は変わらずのままであった。

 

「しかも植物が魔物化して襲ってくるのです」

 

「魔物化?」

 

「植物の魔物?バサラみたいなやつか?」

 

「それかソリチュア?」

 ジャグラーとあきらは植物の魔物と聞いてウルトラシリーズに出てきた植物怪獣を思い出していた。

 

「ギャーー!!」

 すると悲鳴が上がった。

 

 

「冒険者達がレベル上げの為に村へ行かれたのです。止めたのですが」

 

「フィーロ!冒険者達を連れて戻って来い!」

 

「うん、うおっかった」

 フィーロを口に何かを入れながら言った。

 

「食べながら喋らない!お行儀悪いよ」

 そんなフィーロをゆりは注意する。

 

「は〜い」

 フィーロはそのまま村へと向かった。

 

 

 

数分後

 冒険者達を連れたフィーロが戻って来た。

 

「植物の魔物、ぐねぐねしていて毒とか酸を吐いてるのもいたよ。弱いのにあんな所へ行くなんてこの人達馬鹿だね」

 

「最後の一言は余計でしょ」

 

「えぇ〜」

 

「えぇじゃありません」

 

 

 

「あれはまさか」

 

「神鳥の聖人だ」

 神鳥の聖人とは尚文達の事である。喋る鳥と一緒にいて人助けをしている事からそう呼ばれたらしい。それを聞き、病人を治してほしいとも頼まれた。

 

 

「これは」

 尚文達がテントに入るとそこには蔓で体を侵食された人でいっぱいだった。

 

「なんか鎧武を思い出すね」

 あきらはこの惨状を見て鎧武を思い出した。

 

「確かに」

 

「病院のシーンね」

 ゆり、ゆかりも思い出していた。

 

「お願いします!聖人様の力でどうか!」

 

「治るかはやってみないと分からない」

 尚文は病人のとこに行き、盾の力で除草剤を強化し病人にかけた。するとみるみるうちに蔓は消えてしまった。

 

「やった!」

 

「次だ!」

 尚文は次々と人々を治療した。

 

 

「嘘、あれは」

 そんな中一人の少女が様子を見ていた。そして驚いていた。

 

 

「良かったですね」

 

「あぁ、治療費もらったらとっとと退散するぞ」

 

「それは無理じゃないかな?」

 あきらがそう言うとみんな振り返る。

 

「神鳥の聖人様!どうかこの村をお救いください!」

 

 

 

 

「あの馬鹿」

 

「馬鹿とは思っていたけどここまでだったとはね」

 

「本当彼には呆れるわ」

 

「えりかでもここまでしないですっ」

 あきら、ゆり、ゆかり、コフレは呆れていた。

 何故かと言うと村の人達からの話によるとこの村が飢饉に瀕していた時槍の勇者である元康が来て封印されていた奇跡の種子を持って来たとの事。その種子こそ以前横穴で見た宝箱の中身なのである。

 

「あの馬鹿!どんだけ人に迷惑かけたら気がすむんだ!今度あいつに会ったら蹴りお見舞いしてやる!」

 ジャグラーは元康に怒っていた。

 

 

 

「ねぇ、それ私も参加していい?」

 一人の少女がジャグラーに話しかけてきた。

 

「あぁ!!いい……ぜ?」

 ジャグラーが振り向くと驚いていた。そこにいたのは髪がオレンジ色で眼鏡をかけた小学生くらいの少女だった。

 

「何よ?」

 

「おい!あきら!」

 

「どうしたのジャグ……ラ?」

 ジャグラーに呼ばれたあきらも少女を見ると驚いていた。

 

「何?どうしたの?」

 ゆりとゆかりも来ると彼女も驚いていた。

 

 

「嘘」

 

 

「「「調辺アコ!?」」」

 その少女こそスイートプリキュアの一人キュアミューズ調辺アコだった。

 

「色々話したいけど、今はそれどころじゃないからね。ねぇその植物の魔物退治私も行くよ」

 

 

 

 

 




というわけで四人目はキュアミューズです!
次回は植物の魔物退治です


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第22話 ハートキャッチ!四人のプリキュア!

出来ました!


 大量の除草剤を届ける依頼を受ける事になった尚文達、その依頼先で見たものは蔓によって苦しんでいる村だった。事情を聞いた尚文達はその原因である植物の魔物退治をする事になった。

 

 そんな中あきら、ゆり、ゆかり、ジャグラーは衝撃的な人と会う。その人物はスイートプリキュアの一人キュアミューズ・調辺アコだった。

 

 

 

「でその魔物ってそんなに厄介なのか?」

 

「えぇ、そこのフィーロだっけ?毒とか酸を吐くのもいたよ。あと本体だけど再生能力を持っていたわ」

 尚文はアコから植物の魔物に関する事を聞いていた。実はアコは前に一度戦っていた。

 

「再生能力?」

 

「それは厄介ね」

 

「とても大変だったドド」

 

「手に負えなかったシシ」

 フェアリートーンであるドドリーとシリーもそう言う。

 

「それで一度退いたのにゃー」

 猫が喋り出した。そうスイートプリキュアの妖精ハミィである。

 

「そうか、おっと敵のお出ましだよ。みんな!」

 魔物がいるのにあきらは気付く。あきらの言葉にみんな頷く。

 

 

「「キュアラモード! デコレーション!」」

 

「プリキュア!オープンマイハート!」

 

「レッツプレイ!プリキュア、モジュレーション!!」

 

「チョコレート!」

 

「マカロン!」

 

「強さと!愛を!」

 

「美しさと!ときめきを!」

 

「「レッツ・ラ・まぜまぜ!」」

 

 

「キュアショコラ!できあがり!」

 

「キュアマカロン!できあがり!」

 

「月光に冴える一輪の花、キュアムーンライト!」

 

「爪弾くは女神の調べ!キュアミューズ!!」

 

 

「あれが」

 

「アコさんのプリキュア」

 

「アコちゃん可愛い!」

 尚文、ラフタリア、フィーロは初めて見るキュアミューズに驚く。

 

「それにあれは以前あきらさんも使っていました」

 ラフタリアは以前ショコラが元康との決闘でキュアモジューレを使いビートの力を使っていたのを見ていた。

 

「よし俺も」

 ジャグラーも魔人態へと姿を変え、さらにダークリングを出す。

 

「ゼットンさん!」

 

【ゼットン!】

 

「パンドンさん!」

 

【パンドン!】

 

「闇の力、お借りします!」

 

「超合体!ゼッパンドン!」

 ゼッパンドンへと変えた。

 

「嘘、ゼッパンドン」

 ミューズはゼッパンドンを見て驚いていた。

 

『あれ?なんでミューズゼッパンドンに驚いてるんだろう?』

 ショコラはミューズがゼッパンドンに驚いていた事に疑問に思った。

 

『あとにしよう、今は』

 

 

「いくよ!」

 

「「「えぇ!」」」

 尚文達と植物の魔物との戦いが始まった。

 

 

 

「ショコラ・アロマーゼ!」

 

「マカロン・ジュリエンヌ!」

 

「プリキュアシルバーフォルテウェーブ!」

 ショコラ、マカロン、ムーンライトが技を使い、魔物を倒す。

 

「シの音符のシャイニングメロディ!」

 ミューズがモジューレを使い、演奏する。するとミューズが分裂し、魔物を取り囲み動けなくした。

 

「プリキュア・シャイニング・サークル!」

 

「三拍子!1!2!3!フィナーレ!」

 技が決まり魔物を倒す。

 

「ゼットキェー!!」

 ゼッパンドンもゼッパンドン撃炎弾で魔物を倒す。

 

「汚物は消毒ってな」

 

 

「はぁ!」

 尚文とラフタリアも見事な連携で魔物を倒す。そんな中ショコラが一際大きな木を見た。するとその木から目が現れる。

 

「あれが本体」

 

「ご主人様、フィーロいくね!」

 フィーロが飛び出す。

 

「エアストシールド!」

 盾を出現させ、それをフィーロは足場にして飛び、魔物の目を蹴る。しかし魔物は再生してしまう。

 

『再生能力、アコの言う通りだな』

 

「ミューズの言う通りだね。そうだあれでいこうかな。シプレ!」

 

「はいですぅ!」

 

「コフレ!」

 

「はいですっ!」

 するとショコラとマカロンの手にココロパフュームが現れる。

 

「えっ?何が始まるの?それにあれココロパフュームだよね?」

 ミューズはココロパフュームが出た事に戸惑う。

 

 

「「プリキュアの種いくですぅ(ですっ)!」」

 

「「プリキュア!オープンマイハート!」」

 ショコラの衣装がピンクと白に変わり、髪と目がピンクに変わる。マカロンも衣装が青と白に変わり、髪と目が青くなる。

 

 

「大地に咲く一輪の花、キュアショコラブロッサム!」

 

「海風に揺れる一輪の花、キュアマカロンマリン」

 

「嘘!?ショコラとマカロンが!?」

 ショコラとマカロンが変わった事にミューズは驚いた。

 

「それにあれまるでブロッサムとマリン」

 

「驚いたでしょ?」

 

「ムーンライト」

 

「今の二人はブロッサムとマリンの力を纏っているのよ。当然二人の技も使う事が出来るのよ」

 

「そんな事が」

 するとミューズの手にココロパフュームが出現する。

 

「私にも」

 さらに

 

「ミューズ!」

 

「ポプリ」

 ポプリまで出現した。

 

「サンシャインの力を使うでしゅ!」

 ミューズは頷く。

 

「分かったわ!ポプリ!」

 

「はいでしゅ!」

 

 

「プリキュアの種いくでしゅ!」

 

「プリキュア!オープンマイハート!」

 するとミューズの衣装に白が混じり、髪もツインテールになる。

 

「陽の光浴びる一輪の花、キュアミューズサンシャイン!」

 

 

「「「「ハートキャッチプリキュア!」」」」

 

「ハートキャッチ?」

 

「プリキュア?」

 

「お姉ちゃん達すごい!」

 四人の名乗りに尚文達は驚く。

 

「ハートキャッチプリキュアになったのか。ん?」

 ジャグラーが光っている二枚のカードを取り出す。

 

「これはゴモラとレッドキング?」

 

「「ギャオ!」」

 

「使えって事か?よし」

 

 

 

「ゴモラさん!」

 

【ゴモラ!】

 

「レッドキングさん!」

 

【レッドキング!】

 

「古代の怪力、お借りします!」

 すると二体の怪獣ゴモラとレッドキングがジャグラーと重なる。

 

「超合体!スカルゴモラ!」

 スカルゴモラへと姿を変えた。

 

「グォー!」

 

 

「うそーん」

 

「あれって」

 

「スカルゴモラ」

 

「スカルゴモラって確かジードライザーじゃないと」

 ショコラ、マカロン、ムーンライト、ミューズはスカルゴモラに驚く。

 

『スカルゴモラも知っている?もしかしてミューズも』

 

 

「おい、まだあったのかよ」

 

「すごいです、ジャグラーさん」

 

「お兄ちゃんもすごい!」

 尚文達もスカルゴモラに驚いている。

 

「よしラフタリア、除草剤を直接目玉にかけろ!あきら達はラフタリアの援護だ!」

 

「はい!いきますよフィーロ!」

 

「みんなラフタリアとフィーロちゃんを援護するよ!」

 ラフタリアがフィーロに乗り魔物に駆け出す。それに続きマカロン達が駆け出す。

 

 

 

 

 

「ムーンライト・プロテクション!」

 フィーロ、ラフタリアに蔓が襲うもムーンライトがムーンライトプロテクションで防ぐ。

 

「ゆりさん!」

 

「行って!」

 

「はい!」

 するとまた蔓が襲う。すると今度はミューズが前に出る。

 

「サンシャイン・フラッシュ!」

無数の小型光線を出し、蔓を破壊する。

 

「アコちゃん!」

 

「止まらないで!」

 

「いい加減大人しくしろ!」

 今度はスカルゴモラが出て、口からインフェルノ・マグマを発射し、魔物に攻撃する。

 

 

「「集まれ花のパワー!」」

 

「ブロッサムタクト!」

 

「マリンタクト!」

 ショコラがブロッサムタクト、マカロンがマリンタクトを出す。

 

「あの馬鹿も許せないけど、村の人達をあんなに苦しめて。私、堪忍袋の尾が切れました!」

 

「海より広いあたしの心もここらが我慢の限界よ!」

 

 

「「集まれ!二つの花の力よ!」」

 

 

「「プリキュア・フローラルパワー・フォルティシモ!」」

 ショコラとマカロンが魔物に突震した。

 

「ラフタリア!」

 

「はい!」

 ラフタリアが除草剤を魔物にかけた。

 

「「ハートキャッチ!」」

 

 ちゅドーン!!

 

「どうだ?」

 みんなが魔物の方を見る。やがて煙が晴れてゆく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 そこには再生した魔物がいた。

 

「嘘」

 

「また再生か?どうすれば?はっ!」

 尚文は治療した時の事を思い出した。

 

「薬効果アップが除草剤に効くのなら」

 すると尚文は歩き出した。

 

「尚文?」

 歩き出した尚文に周りが戸惑った。すると尚文の体に蔓が巻きついた。

 

「尚文!」

 

「ナオフミ様!」

 しかしその蔓も尚文は盾の力を使い、蔓を消す。

 

「ご主人様すごい!」

 

「すごい、一体何者なのあの男?」

 フィーロとミューズが尚文の凄さに驚く。そして尚文は除草剤を強化し、魔物の根にかけた。すると魔物が苦しみだし、枯れ始めた。

 

「効いてる」

 

「崩れるわ、みんな魔物から離れて!」

 ムーンライトの言葉にみんな魔物から離れ出す。やがて魔物は崩れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




いかがでしたか?

ショコラがブロッサム、マカロンがマリン、ミューズがサンシャインにスタイルチェンジしました。
ジャグラーもスカルゴモラに
さらにポプリとハミィも登場です!


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第23話 アコの正体!

出来ました!


「じゃあ話を聞かせてくれるアコ?」

 

 蔓だらけにした植物の魔者の退治に成功した尚文達、現在彼らは村に戻り、アコと話をしようとしている。

 

「えぇ、いいわよ。まず私から質問させて」

 みんな真剣な目をしだす。そしてアコはあきら、ゆり、ゆかりの方を見る。

 

「貴女達、どっちか唯?紗夜?」

 

「「「っ!?」」」

 すると三人は目を見開き驚く。

 

「どうしたんだ?お前ら?」

 

「ユイ?サヨ?」

 尚文とラフタリアはあきら達を見て、問う。

 

「やっぱ「待って」?」

 あきらがアコの言おうとした事を遮る。

 

「君は誰?」

 

 

 

 

「飛鳥よ」

 

「「「っ!?」」」

 すると皆驚き出す。特に一番驚いていたのはあきらだった。

 

「どうしたの?」

 するとあきらはアコの肩を掴む。

 

「あきら?」

 

「本当に飛鳥なの?」

 

「えぇ」

 

「亜里沙という名前に心当たりは?」

 

「っ!?亜里沙?亜里沙を知っているの!?どこにいるの!?教えて!!」

 今度はアコが驚き声を出す。

 

「目の前にいるよ」

 

「えっ?」

 

「君の目の前にいる剣城あきらが私亜里沙だよ」

 

 

 

 

あきらSIDE

 飛鳥、私の友達である。彼女とは高校が一緒で出会ったのは同じクラスで席が隣同士だった。その縁で仲良くなった。

 最初彼女を見た時は不良?って思ったけど、雰囲気がそれっぽいだけでよく間違えられていたのであった。たまたま私が見ていた特撮の雑誌を見たのがきっかけで特撮に興味を持った。

 その後一緒の大学に進んだ。

 

 因みに唯はゆかり(雪奈)の高校でできた友達、紗夜はゆり(早紀)の友達である。

 

「じゃあ貴女、本当に亜里沙なの?」

 

「そうだよ」

 

「それに早紀とユキまで」

 

「びっくりしたよ、貴女まで来ていたなんて、それにこんなに可愛くなって」

 ゆりはアコを見てそう言う。

 

「うるさい!それよりそこのジャグラーがあの優希なんてね」

 優希とも会ったことがある。

 

「それより詳しく聞かせて君がこの世界に来た事と唯と紗夜の事も」

 

「いいわよ。それとこの世界についても聞かせて」

 

 

 

 

 

 

「そうか、唯と紗夜ももしかしたらね」

 私達はアコから話を聞いた。彼女は紗夜と唯と外出していた時、信号無視のトラックに轢かれそうになろうとしたところノイズが発生し気がつくとこの世界に来ていてアコになっていてハミィもいたという。二人とも離れ離れになってしまった。そしてアコは彷徨っているうちにこの村の人達に助けられた。村の事を聞いて魔者と戦い退いたという。

 

「この世界についてもよく分かったわ。四人の勇者に波ね。でそこにいる尚文がその勇者のうちの一人なのね」

 

「あぁ」

 

「はい、ナオフミ様は盾の勇者なのです」

 

「ご主人様は凄いんだよ!」

 

「うん、あんなの見せられたらね、それに」

 アコは自分の手にある『BAKUSOU BIKE』と書かれている黄色のゲームカセットのようなものを見ている。

 

「さっきのサンシャインもそうだけどまさかライダーまで」

 

「それだけじゃないわ、スーパー戦隊、ウルトラ戦士も使えるよ」

 

「そうなの?」

 

「うん」

 

「それも戦士の力のですか?」

 

「どう見てもゲームのカセットにしか見えんが」

 ラフタリアと尚文がアコが持っている爆走バイクのガシャットを見て問う。

 

「そうよ、これはエグゼイドの仲間レーザーという戦士のものよ」

 アコが説明した。

 

「エグゼイド?」

 

「レーザー?」

 

「エグゼイドはゲームの力で戦うドクター戦士なのよ。つまり医者であり戦士でもあるのよ」

 

「医者で戦士か」

 

「なんかナオフミ様みたいですね」

 

「そうか?」

 うーん?そうかも?さっき村の人達を治療していたし。

 

「でお前どうするんだ?」

 尚文はアコを見た。

 

 

 

 

「決めたわ」

 そしてアコは決心した。

 

あきらSIDE OUT

 

翌日

 

「本当に行くのかね?」

 

「私決めたの。私は盾の勇者と共に行くわ」

 

「そうか、なら私から言うことはない」

 

「頑張れよ!」

 

「体には気をつけるのよ!」

 アコとハミィは尚文達のいるところへ向かった。そして振り向き

 

「さようなら!今までありがとう!」

 アコは村の人達に別れを言った。そして尚文達の元へ行く。

 

 

 

 

「今日からよろしくね!みんな!」

 こうしてアコ・キュアミューズ、ハミィが仲間に加わった。

 

 

 

 

 




如何でしたか?
アコが仲間に加わりました。あと二人の事も
次回もお楽しみに!


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第24話 屍龍の咆哮!五人目のプリキュア!

遅くなりました!
五人目登場です!


 調辺アコことキュアミューズを新たに仲間に加えた尚文達、今日も彼らは行商の為に旅をしたいた。そんな中彼らはある村へと辿り着いた。

 

 

 

「こんな所に一体何の用だ?」

 

「行商人だ。薬を売りに来た」

 

「行商人?はっ!?このフィロリアルはまさか神鳥の?先生!」

 すると男は走り出しある所へ向かった。

 

 

「何事ですか?」

 

「神鳥の聖人様が来てくれたんだよ!先生!」

 

 

「先生?」

 

「この村で治療師をしている者です。あの?貴方様は本当に」

 

「俺は薬を売りに来ただけだ」

 

「いやーそれでもありがたい。私が作る分では到底足りないのです」

 尚文達が中に入るとそこには苦しんでいる人達が多くいた。

 

「これは」

 

「一体何が」

 あきらとゆかりはこの光景に驚いていた。

 

 

「先生!この方達は?」

 

「あぁ、薬を売ってくださるそうだ」

 

「この状況なら俺が飲ませた方がいい」

 

「ううん、私も」

 するとゆりが銃と救急車のミニカーを出す。

 

「それブレイクガンナーとマッドドクターのシフトカー」

 

「おい、銃とおもちゃの救急車で何ができる?」

 

「見てなさい」

 ゆりは救急車のミニカーを銃に挿す。

 

【チューン マッドドクター】

 

「マッドドクター?物騒な名前だな」

 

「まぁね」

 

【エゲゼキュージョン!フルブレイク マッドドクター】

 ゆりはブレイクガンナーを向けた。

 

「おい!何する気だ!」

 

「いいから見てなさい!」

 ゆりはブレイクガンナーを発砲した。

 

「うぉぉ〜!」

 すると男は苦しみ出す。だがすぐ落ち着いた。

 

「治った?」

 

「このマッドドクターは急速に治療する事が出来るのよ。でもその分激しい痛みを伴うのよ」

 

「そうか、そいつは助かる。ならゆりはあっちを頼む。お前らも手伝え」

 そう言う尚文はラフタリアやあきら達に薬を渡す。

 

「分かりました」

 

「任せて」

 こうしてみんなで治療を行った。

 

 

 

 

「すみません」

 

「はい、どちら様で?」

 そんな中一人の女が来た。その女は顔を布で隠していた。

 

「ここを通りかかったのです。中で一体?」

 

「はい、今神鳥の聖人様が治療をしているのです」

 

「治療?」

 

「はい」

 

「あの私にも手伝える事はありませんか?」

 

「だったら丁度いい」

 尚文は彼女に薬を渡した。

 

「それを飲ませろ」

 

「はい」

 女は薬を受け取り、患者の方に行った。

 

「元気になって」

 女は薬を患者に飲ませた。

 

「すごい」

 女は薬の回復力に驚いていた。

 

「すごいでしょ、彼の薬は」

 

「えっ?」

 女が声の方を見るとそこにはゆかりがいた。女は彼女を見て驚いていた。

 

「どうしたの?」

 

「あっ、いえ何も」

 

「そう?」

 

『嘘でしょ、あの娘琴爪ゆかりだよね』

 

『あの娘の声どこかで聞いたような』

 ゆかりは彼女に疑問を抱いた。そして患者達に薬を飲ませ終えた。

 

 

 

 

「助かった。サンキュー」

 

「いえ」

 尚文は手伝ってくれた女に礼を言った。

 

 

「ところで一体何があったのですか?」

 

「はい、実は」

 あきらは治療師にこの状況について聞いた。

 

 

「ドラゴンの死骸が原因で」

 

「はい」

 治療師の話によるとこの状況はドラゴンの死骸で発生した疫病によるものだった。

 

「しかも剣の勇者が倒した」

 

「そういえばそんな情報があったわね」

 ゆかりとゆりは以前そんな情報を手に入れた事を思い出す。

 

「ねぇ、この世界に召喚された勇者って尚文以外は馬鹿ばっかなの?」

 

「槍はそうだが、まさかこんな事するなんてな」

 まだ他の勇者に会ったことないアコは呆れており、ジャグラーも剣の勇者のやった事に呆れていた。

 

 

『くそ、練の奴、肉は放っておけば腐る事ぐらい高校生でも分かるだろう』

 尚文は練の行動に呆れいた。

 

「尚文、これは早急に死体を処理する必要がある。このままではまた被害が出る」

 ジャグラーは尚文に死体の処理の事を伝える。

 

「お願いします!どうかこの村をお救いください!」

 

「あぁ、みんな出発だ!」

 

「待って!私も行く」

 女が自分も行く事を伝えた。

 

「お前が?」

 

「困っているんだもん。放っておけないよ」

 

「ねぇ、その前に顔を見せて」

 ゆかりは彼女に顔を見せるように言った。

 

「ゆかりさん、もしかしたら彼女顔に傷とかが」

 ラフタリアは彼女が顔を隠しているのは傷とかによるものだと思った。

 

「問題はないよ、傷とかじゃないから」

 そう言うと彼女は布を取った。

 

「えっ?」

 ゆかりは彼女の顔を見て驚く。それだけじゃなくあきら、ゆり、アコも驚いていた。その女は髪が紺色しており、目が赤かった。

 

「貴女、東せつな!」

 彼女こそフレッシュプリキュアの一人、キュアパッション・東せつなだった。

 

「わいらもおるで!」

 

「キュアキュア」

 さらにフェレットと妖精も出た。

 

「「タルト!?」」

 

「シフォンにゃー!」

 シプレ、コフレ、ハミィも驚いた。

 

「何だこのイタチは?」

 

「わいはイタチやなくてフェレットや!」

 タルトは尚文にイタチだと言われ、怒った。

 

「可愛い!」

 

「キュアキュア!」

 フィーロはシフォンを抱いていた。

 

『きゃわたん、私も抱きたい』

 そんな光景をゆりは羨ましそうに見ていた。

 

「おい、早いとこ行こうぜ」

 

「おっと、そうだった」

 ジャグラーに言われ、改めて尚文達はドラゴンの死骸のある所に向かう

 

「これが終わったら話を聞かせて」

 

「うん」

 

 

 

 

数分後

 

 

「あれか」

 

「すげぇ」

 ドラゴンの死骸を見てみんなが驚いていた。

 

「まさかこの目でドラゴンを見る事が出来るなんて」

 

「いつも見てるだろう、鏡にいるドラグレッダーを」

 

「そうでした」

 ジャグラーに言われあきらは苦笑いした。

 

「それにしてもこんな大きなドラゴンを」

 

「まぁ、力だけは認めてあげるわ」

 アコは練の力だけを認めた。

 

「随分上から目線だね」

 

「当たり前よ、こんな大惨事を起こしたんだから」

 

「まぁ、とにかく処理するぞ」

 

「あぁ、ん?待て!様子がおかしいぞ!」

 ジャグラーはドラゴンの死骸がおかしい事に気づいた。すると死骸の筈のドラゴンが動き始めた。

 

 

「グォォォーー!!」

 

 

「嘘でしょ」

 

「死体が」

 皆がこの光景に驚いていた。

 

 

 

 

「ドラゴンゾンビ」

 

「一旦逃げるぞ!」

 

「はい!」

 

 

「グォォォーー!!」

 ドラゴンゾンビがこちらに気づき攻撃を開始した。

 

「「「「「「「うわぁー!」」」」」」」

 直撃しなかったもののみんな吹っ飛んだ。

 

「こうなったら」

 あきらはスイーツパクトを出す。ゆかり、ゆり、アコ、せつなもアイテムを出す。

 

 

「「キュアラモード! デコレーション!」」

 

「プリキュア!オープンマイハート!」

 

「レッツプレイ!プリキュア、モジュレーション!!」

 

「チェインジ・プリキュア、ビートアップ!」

 

「チョコレート!」

 

「マカロン!」

 

「強さと!愛を!」

 

「美しさと!ときめきを!」

 

「「レッツ・ラ・まぜまぜ!」」

 

 

「キュアショコラ!できあがり!」

 

「キュアマカロン!できあがり!」

 

「月光に冴える一輪の花、キュアムーンライト!」

 

「爪弾くは女神の調べ!キュアミューズ!!」

 

「真っ赤なハートは幸せのあかし!熟れたてフレッシュ、キュアパッション!」

 

「キュア?」

 

「パッション?あれがせつなさんの」

 

「みんな!」

 

「えーい!!」

 

「フィーロちゃん!?」

 フィーロが突然攻撃を開始した。

 

「どうしたのあの娘?」

 

「そういえばフィロリアルとドラゴンは敵対関係だって」

 

「フィーロちゃん!一人では危ない!」

 ムーンライトがフィーロに言うも全く聞く耳を持たずドラゴンゾンビに攻撃する。

 

「おい!フィーロ!」

 

「えっ」

 

 

 

グシャ

 

 

 

 

 

 全員がこの音を聞いてみんな目を見開く。

 

 

 

 

 フィーロがドラゴンゾンビに食べられてしまった。

 

 

 

 

 

 




というわけで五人目はキュアパッションです!
次回もお楽しみに!


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第25話 怒りのムーンライト!呪いの盾と闇の力

お待たせしました!
ムーンライトが大変な事に!


 行商の為とある村へと辿り着いた尚文達、そこで見たものは病によって苦しむ村の人達だった。しかもその病の原因は剣の勇者である練が倒したドラゴンの死骸による疫病だった。その死体を処理すべく東せつなを加えた尚文達は死骸の所に向かう。しかし死体である筈のドラゴンが動き出しドラゴンゾンビとなった。しかもフィーロがドラゴンゾンビに喰われてしまった。

 

 

 

 

 

 

「ねぇ?これ夢じゃないよね?」

 フィーロが喰われたのを見たショコラ、明らかに動揺している。

 

「ううん、これは夢じゃないよ」

 

「フィーロ、そんな!」

 

「そんなまだ私、あの娘と会ったばかりなのに。それにシフォンとあんなに仲良くしていたのに」

 まだ会ったばかりのパッションも今の光景に悲しんでいた。

 

「こんなのないですぅ!」

 

「フィーロ!」

 

「嘘にゃ、こんなのないにゃ!」

 

「あかん、あかんってこんな!」

 

「キュア」

 妖精勢もみんなこの光景に悲しんでいた。

 

「よくもよくもフィーロを!」

 ラフタリアは怒っていた。

 

 

 

 

「ねぇ、フィーロちゃん?嘘よね?」

 

「ゆりさん?」

 ムーンライトが歩き始めた。その目は明らかに泳いでおり動揺していた。これにラフタリアも動揺していた。

 

「ねぇ、お願い戻ってきて、また一緒に」

 

「ゆりさん!」

 

「あんたが、あんたが!!」

 そしてついに怒りだし、飛び出した。

 

「はぁ!」

 ムーンライトはドラゴンゾンビをこれでもかというぐらい殴り、蹴りまくった。

 

「ムーンライト」

 

「ゆりさん」

 みんなはこの光景を黙って見ることしか出来なかった。

 

「無理もないわ。彼女よくフィーロちゃんの面倒を見ていたから」

 マカロンの言う通り、彼女はフィーロの面倒をよく見ていた。彼女を妹や娘のように。

 

「たぁー!」

 

「グォォォー!!」

 

「あぁぁ!」

 ドラゴンゾンビは向かってくるムーンライトを尻尾で地面に叩きつけた。

 

「ムーンライト!」

 

「ゆりさん!」

 ラフタリアとショコラ、マカロン、ミューズ、パッションはムーンライトの方へ行った。

 

「ムーンライト」

 

「ゆりさん」

 

「ぐっぅ」

 

「もう無理はしない方が」

 

「まだよ、まだ私は」

 

 

『ドクン!』

 

「っ!?」

 立ち上がったムーンライトに何かが起こった。

 

 

「ムーンライト?」

 

「ゆりさん?」

 

『今のは?』

 

『ドクン!ドクン!』

 

『何が!?』

 

 

 

 

 

 

 

『……え』

 

『この声は?』

 突然聞こえてくる声にムーンライトは戸惑う。

 

『使え!ムーンライト!』

 

 

 

 

 

 

 

「ぐぅぅ、あぁぁぁぁぁ!!」

 

「ムーンライト!?」

 

「ゆりさん!?」

 突然の事にショコラ達やラフタリアは驚く。

 

 

 

「うぅぅ」

 するとムーンライトに変化が起きた。衣装が黒くなり、髪は黒みがかかった緑色になり、右目が黄色くなる。さらにコウモリのような片翼が生えた。

 

 

 

 

「ムーンライト」

 

「ゆりさん」

 

「あの姿は」

 ムーンライトの今の姿にみんなが驚く。

 

 

「あの姿」

 

「間違いないですっ」

 

「何やあの姿知っとるの?」

 

「一体何にゃ?」

 妖精勢もムーンライトの姿に驚いている。今のムーンライトの姿はまるで

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ダークプリキュア」

 

 

 ムーンライトの永遠のライバル、ダークプリキュアだった。

 

 

 

「っ!?」

 するとショコラは何かを感じたのか後ろを振り向いた。他のみんなも振り向くとそこには

 

 

 

 

 

 禍々しい盾を装備した尚文の姿だった。その姿はまるで悪魔のようだった。

 

 

「尚文!」

 

「ナオフミ様!」

 ラフタリアは尚文の元へ向かおうとする。

 

「待て!」

 

「ジャグラーさん!」

 ジャグラーは彼女の手を掴み、行かせないようにした。

 

「今のあいつは危険すぎる!何されるか分からんぞ!」

 

「でも、でも!」

 

 

 

 

「闇の力よ集え…ダークタクト!プリキュア・ダークパワー・フォルティシモ!」

 一方ダークプリキュア化したムーンライトはドラゴンゾンビに攻撃を開始した。

 

 

「あっちも」

 

「あっちは私とミューズでなんとかする。貴女達は尚文を」

 

「でも!」

 

「大丈夫、絶対なんとかする」

 

「マカロン、ミューズ…分かった」

 マカロンは頷き、ムーンライトの方を向き、ミューズと共に向かった。そしてショコラとパッションは尚文の方を向いた。

 

「パッション、いける?」

 

「うん、いけるわ」

 ショコラはオーブリングを出し、その手にある二枚のカードを見る。

 

「それ、まさか」

 パッションはその二枚のカードを見て察した。

 

「おい、大丈夫なのか。それを使ってオーブがどうなったのか分かってるのか?」

 

「うん、でも今の彼を正気にするにはこれしか」

 

「ショコラ」

 するとパッションの手に何かが出現する。

 

「これジードライザー」

 ウルトラマンジードの変身アイテム『ジードライザー』だった。

 

 

「行こう!」

 

「うん!ジーッとしてても、ドーにもならない!」

 

 

 

 

 

 

「ゾフィーさん!」

 

【ゾフィー】

 

「ベリアルさん!」

 

【ウルトラマンベリアル】

 

「光と闇の力、お借りします!」

 

【フュージョンアップ!!ウルトラマンオーブ!サンダーブレスター!!】

 するとショコラの衣装が赤と黒が混じり、両肩にリベットがつけられた。髪も黒が混じった。

 

「キュアショコラオーブ サンダーブレスター!闇を抱いて…光となる!」

 

 

 

 

「融合!」

 パッションはウルトラカプセルを使った。

 

「アイゴー!」

 

「ヒアウィーゴー!」

 パッションはジードライザーを起動させ、カプセルを読み込んだ。

 

【フュージョンライズ!】

 

「決めるぜ!覚悟!」

 

「ジィィィィド!」

 

【ウルトラマン!ウルトラマンベリアル!ウルトラマンジード!プリミティブ!】

 パッションの衣装に黒が混じり、目も青くなる。

 

「キュアパッションジード プリミティブ!」

 

 

 

「行くよ!パッション!」

 

「えぇ!」

 ショコラとパッションは尚文に向かった。

 

 今ここに闇の戦士の力を纏った戦士の戦いが始まる。

 

 

 




ムーンライトがダークプリキュア化、ショコラがオーブ サンダーブレスターにパッションがジードになりました。

次回もお楽しみに!


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第26話 尚文よ聞け!仲間の声を!

出来ました!
メタルリンクさんがオリジナルプリキュアの案をくれました!
ではどうぞ!さらに特別ゲストが!


?SIDE

「ここはどこなの?」

 さっきまで部屋にいたら急にこころの種が光出し、そして目を開くといつのこんなところに

 

「少なくとも希望ヶ花市じゃないよね」

 一体ここはどこなのかしら?

 

 

 

ドーン!!

 

 

「何!?」

 大きな音がした。私は音のした方に向かった。

 

 

 

 

 

 

「あれはムーンライト!?」

 音のした方に行くとそこにはドラゴンと戦っているムーンライトがいた。でもあのムーンライトどこかおかしい。あれはまるで

 

「ダークプリキュア?」

 ダークプリキュアに似ていた。一体どういう事なの?

 

 

「ん?あれは?」

 ある二人がいた。あれは確か?

 

「ミューズとマカロン?」

 キュアミューズとキュアマカロンだった。どうして二人が?

 

「きっと何かが、なら」

 私は腕にあるもの出現させる。

 

「プリキュア!オープンマイハート!」

 

?SIDE OUT

 

「ん?」

 

「シプレどうしたですっ?」

 シプレの反応にコフレは困惑する。

 

「何か聞こえなかったですか?」

 

「えっ?コフレは何も聞こえなかったですっ?」

 

「わいもなんも聞こえへんかったわ」

 

「ハミィもにゃ」

 

「キュアキュア」

 妖精勢はみんな何も聞こえなかったみたいだ。

 

「そないなことより…どこもエライ事に」

 

 

 

 

 

 

「尚文」

 

「尚文さん」

 ショコラとパッションは警戒していた。

 

「気をつけろよ、今の彼は危険だ。それとあの盾には警戒しろよ」

 ジャグラーは二人に尚文に警戒するようにと忠告した。

 

「どけ、どけ」

 

「尚文…許せ!」

 ショコラは尚文に殴ろうとした。

 

「ショコラ!」

 

「あきらさん!」

 

「無闇に突っ込むな!」

 

 

「はぁーー!!」

 それでもショコラは尚文の顔に向かい殴ろうとする。すると尚文はあの禍々しい盾を構える。そしてショコラの拳はその盾に。

 

「っ!?」

 しかし何かを感じたのかショコラは拳が盾に当たる前に拳を遠ざけた。

 

 

「ショコラ、どうしたの?」

 パッションはすぐにショコラの元に。

 

「分からない、何かが私を止めたんだ」

 

「何かが?」

 

「うん、あれ?」

 すると周りが何もないとこに変わった。

 

 

「ここは?」

 

「ショコラ?」

 

「パッション貴女もここに?」

 パッションもいた。

 

 

「一体ここは?」

 

 

 

 

 

 

「ここは精神の中さ」

 

 

 

「「えっ?」」

 声のした方を向くとそこには黒い戦士がいた。二人はそれに驚く。

 

 

「嘘」

 

 

 

 

 

「「ベリアル!?」」

 悪のウルトラ戦士ウルトラマンベリアルだった。

 

 

「もしかして貴方が私達をここに?」

 

「そうだ」

 

「何故?」

 

「あの男とあの盾についてだ」

 

「何か知ってるの?」

 

「あぁ、まずはこれを見ろ」

 すると目の前に何かが写り出す。

 

 

「これは尚文」

 映し出されたのは尚文だった。

 

「でも目が」

 しかし違うところは目つきだった。二人が知っている尚文は目つきが鋭かかったが、ここに映っている尚文の目は純粋な目をしていた。

 

 

「もしかしてこれって?」

 

「そうだ、お前達がこの世界に来る前のあいつだ」

 そうここに映っている彼はショコラ達がこの世界に来る前の彼である。

 

「この映像だと彼は戦っているみたいね」

 映像を見るとどうやら戦闘しているようだ。見ていると彼の側に女がいた。

 

「マイン!」

 あのマインだった。

 

「誰?知ってるの?」

 マインを知らないパッションはショコラに聞いた。

 

「王女だよ。あと尚文を苦しめた女だよ」

 

「王女!?あと苦しめたってどういう事?」

 

「この先を見れば分かるぜ」

 二人は映像を見た。そこには宿で寝ている尚文と物を物色しているマインの姿だった。

 

「彼女一体何を?」

 そして尚文の物を盗んでいた。

 

「盗み!?」

 そして彼女は元康の元へ。

 

「ねぇ、あの男は?」

 

「槍の勇者、元康だよ」

 

「勇者?」

 

「この世界には四人の勇者がいるんだよ。そのうちの彼と尚文も勇者なんだよ」

 

「そうなんだ」

 そして映像は進み、尚文は騎士達によって強姦の罪で城へ連れていかれる。

 

「強姦?でも彼そんな事はしていないはず」

 城には王と残りの勇者など色々な人達がいた。

 

 

「あれって王様?」

 

「うん」

 

「であの二人が残りの勇者?」

 

「うん、剣の勇者天木練、弓の勇者川澄樹」

 再び映像を見ると王は尚文に悪魔など言ったりしていた。マインも泣きながら色々と言っていた。その彼女に味方をするかのように元康も怒り、練と樹も彼女の側にいた。尚文もなんとか誤解や無実だと言ったが誰も信じてもらえなかった。

 

 

「何これ?」

 見ていたパッションはこの光景に動揺していた。

 

「聞いていたとはいえこんなことが」

 そしてマインは尚文に向かい舌を出していた。

 

「酷い、酷すぎるよ!!何で彼がこんな目に!」

 パッションは両手で口をを覆い涙を流していた。ショコラは拳を握りしめていた。二人はまた映像を見ると奴隷商と一緒にいた。

 

「あの人は?」

 

「奴隷商さんだよ」

 

「奴隷?」

 

「あいつは仲間を手に入れるため、その男について行ったんだ」

 そして尚文が一人の少女を買った。

 

「あれ?もしかして彼女ラフタリア?」

 

「ラフタリア?でも私が見た彼女は」

 パッションが知っているラフタリアはあれよりも大きくなった姿である。しかしそこに映っているラフタリアは少女の姿だった。

 

「彼女は亜人という種族だ。亜人は幼い時にレベルを上げるとそれに合わせて体も成長する。お前が見たのはレベルを上げて成長した姿だ」

 ベリアルが亜人について説明する。

 

「そうなんだ」

 パッションは納得して再び映像を見るとラフタリアを鍛える尚文の姿やパニックになる彼女を抱いてあやす姿などがあった。

 

「尚文」

 

「彼こんなに彼女の事を」

 二人は彼の姿を見て感心していた。そしてラフタリアは成長し、波を迎えた。

 

「波」

 ショコラはあの時その場にいたのを思い出す。

 

「お前はこの時にこの世界に来たんだよな」

 

「そうなの?」

 

「あぁ」

 

「この後の波の後あの男は槍の勇者と決闘した」

 映像を見ると元康と尚文が戦っていた。そして尚文に横槍を入れるマインも映っていた。

 

「また」

 そして元康の勝利となった。

 

「この決闘の後、お前何か感じなかったか?」

 ベリアルがショコラに問う。

 

「そういえば何か邪な感じが…まさか!」

 

「そうだ。お前が感じたもの、それこそがあの盾だ」

 

「そうだったのか」

 

「あの盾は奴の憎しみや怒りが具現化したようなものだ」

 

「そうだったんだ」

 そして映像が終わる。

 

「これがあの男に起きた事だ」

 

「酷すぎるよ、何で彼が」

 パッションは尚文に起きた事に再び涙を流した。

 

「じゃ、お前達を彼らのとこへ戻すぜ」

 ベリアルは二人を元の場所に戻そうする。

 

「あぁ、それともう一つお前らに言える事だが、俺の力と息子の力うまく使えよ」

 ベリアルの言葉に二人は頷く。そして視界が変わる。

 

 

 

 

 

 

 

「戻れた」

 二人は元の場所に戻れたようだ。

 

「どうしたんだ?」

 

「あきらさん、せつなさん?」

 ジャグラーとラフタリアは二人の様子を見た。

 

「どうやらそんなに時間が経ってないみたいだね」

 時間がそれほど経ってないようだ。そして尚文の方を見る。

 

「尚文、お前が辛い思いをしたことが改めて分かった。でも怒りや憎しみに呑み込まれないで!目を覚まして!」

 

「ナオフミ様!私です!ラフタリアです!どうか戻ってきてください!」

 

「いい加減目を覚ませ!」

 

「貴方が辛い思いをした事を知ることができた!でも貴方には貴方を信じてくれる仲間がいる、だから戻ってきて!」

 ショコラ、ラフタリア、ジャグラー、パッションは尚文に向かい叫ぶ。

 

 

 

 

「あき…ら?ラフ…タリア?ジャグ…ラー?せつ…な?」

 尚文が反応した。

 

「反応してる?」

 

「今なら」

 パッションがジードライザーを出す。

 

 

 

「融合!」

 パッションはウルトラカプセルを起動した。

 

「アイゴー!」

 

「ヒアウィーゴー!」

 ジードライザーを起動させ、カプセルを読み込んだ。

 

【フュージョンライズ!】

 

「見せるぜ!衝撃!!」

 

「ジィィィィド!」

 

【ウルトラマンヒカリ!ウルトラマンコスモス!ウルトラマンジード!アクロスマッシャー!】

 パッションの衣装が青くなり、髪も青くなった。

 

 

「キュアパッションジード アクロスマッシャー!」

 名乗るとパッションは構える。

 

「プリキュア!スマッシュムーンヒーリング!」

 パッションは光線を出す。すると尚文が大人しくなる。

 

「今よ!ショコラ!」

 

「目を覚ませ!尚文!」

 

 ドゴーン!

 

 ショコラは尚文を殴った。尚文はその衝撃で倒れる。

 

 

 

 

「尚文」

 ショコラ、パッション、ラフタリア、ジャグラーは倒れている尚文に近寄る。

 

 

 

 

 

 

「やり過ぎだ」

 尚文は起き上がり、立ち上がった。しかし盾はそのままだった。

 

 

「尚文良かった」

 

「ナオフミ様」

 

「心配かけさせやがって」

 

「良かった」

 四人は安堵した。

 

「すまなかった」

 尚文は皆に頭を下げた。

 

「尚文、危ない!」

 するとドラゴンゾンビのとこにマカロンが叫び出す。

 

「っ!?」

 

 

「グォォォー!!」

 ドラゴンゾンビが尚文に向かい手を伸ばす。しかし

 

 

スパーン!

 

 

「グォォォー!」

 ドラゴンゾンビの手が切り落とされた。ドラゴンゾンビは雄叫びを上げた。

 

「何だ?」

 みんなはいきなりの事に戸惑う。すると一人の女が目の前に現れる。

 

 その女は髪はネイビーカラーの色で髪型をロングヘアのサイドテールにしている、瞳の色もネイビーだった。衣装はキュアムーンライトに似ていた。

リボンの色もネイビー、左手にはリストバンド、右手にロンググローブ、右手首辺りに何かつけていた。スカートはセミロング、そこにはネイビーになっている部分がある。右肩にはネイビーのダリアのエンブレムがある。マントもしていた。

 

 

 

 

「プリ…キュア?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




どうでしたか?
ラフタリアが呪詛にかかりませんでした!特別ゲストはベリアルでした!
そして今回出てきた彼女の正体は?
次回をお楽しみに!


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第27話 敵か味方か?謎のキュアオーシャン

明けましておめでとうございます!新年最初の投稿です。


尚文を元に戻す事に成功したキュアショコラとキュアパッション、しかしそこにドラゴンゾンビの猛攻が、だがそこに謎のプリキュアが現れる。果たして彼女は何者であろうか?

 

 

 

 

 

 

 

「プリ…キュア?」

 突然現れたプリキュアにショコラは戸惑う。

 

『ショコラ?でも何か違うわね。あそこのパッションも』

 謎のプリキュアはショコラとパッションの姿が違う事に疑問を浮かべる。彼女は尚文を見た。

 

「貴方、大丈夫?」

 

「あ、あぁ」

 

「そう、良かった」

 

「グォォォー!!」

 ドラゴンゾンビがプリキュアを見て叫び出す。

 

「あんた、いい加減にしなさい!」

 謎のプリキュアはドラゴンゾンビに駆け出す。

 

「はぁー!」

 謎のプリキュアはもの凄いスピードでドラゴンゾンビにパンチとキックをお見舞いする。

 

「凄い」

 

「とんでもないスピードだね」

 ショコラとパッションは彼女の戦いに感心している。

 

「おい、あれもプリキュアなのか?」

 

「多分」

 

「多分?」

 

「分からないの、あんなプリキュア見た事ないの」

 

「見た事ない?」

 

「どういう事ですか?」

 

「私が今まで見たプリキュアであんなの見た事ないし、いなかったんだよ」

 

「うん、あの娘見た事ないし、存在もしていなかったよ」

 ショコラとパッションは尚文とラフタリアにあのプリキュアについてそう言った。

 

「じゃあ彼女は「みんな!」」

 

「マカロン!」

 するとマカロンがこちらに来た。しかも腕にはブレスレットのようなものをつけており、衣装は白く黒と緑のパーカーを纏っており、頭部には角が生えた目のようなのがある。

 

「マカロン彼女は一体?あとミューズとムーンライトは?」

 

「ミューズは「ねぇ」」

 するとそこに変身が解けたのかゆりを抱えたミューズが来た。ミューズも

腰にはベルトが巻かれており、頭部には音符のマークがあった。

 

「ミューズ!」

 

「何で私なの?普通あんたが抱えるものでしょ」

 ミューズはマカロンにむかってそう言った。

 

「いいでしょ、貴女でも」

 

「どう見ても体格的にあんたでしょ!元の姿だったら苦労せずに済んだのに」

 ミューズはそう言うとゆりを下ろす。

 

「「「ゆり!」」」

 

「ゆりさん!」

 みんながゆりに駆け寄る。

 

「ゆり」

 

「大丈夫よ。気を失ってるだけだから」

 

「そうか」

 

「良かった」

 それを聞いてみんな安堵した。

 

「それより彼女は?」

 ショコラは再びあのプリキュアについてマカロンとミューズに聞いた。

 

「彼女は…」

 

 

 

 

 

 

遡る事数分前

 

「はぁ!」

 ダークプリキュア化したキュアムーンライトはドラゴンゾンビに容赦なく攻撃を続けた。そこにマカロンとミューズが着く。

 

「容赦ないわね」

 

「えぇ、ドラゴンゾンビに攻撃しつつムーンライトを止めるわ」

 

「分かった」

 マカロンとミューズは各自変身アイテムを出す。マカロンは眼玉のようなアイテム『ネクロムゴーストアイコン』を起動する。

 

【スタンバイ】

 それを腕に着けている『メガウルオウダー』にセットする。

 

【イエッサー!】

 

【ローディング!】

 スイッチを押すとネクロムゴーストパーカーが現れる。

 

「変身!」

 

【テンガン!ネクロム!メガウルオウド!クラッシュ・ザ・インベーダー!】

 ネクロムゴーストパーカーを纏うと衣装の色も変わる。

 

「キュアマカロン ネクロム」

 

「私も」

 ミューズも『Vチェンジャーコンパクト』を使う。

 

「ファイブイエロー!」

 ミューズもベルトがつけられ、頭部に音符のマークがつけられた。

 

「ファイブキュアミューズ イエロー!」

 変身終えるとミューズはあるものを出す。

 

「メロディータクト!」

 メロディータクトからリボンを出しムーンライトを縛る。縛られたムーンライトはミューズの方を向く。

 

「ミューズ!」

 

「ちょっとは落ち着きなさいよ!」

 

「放せ!あいつを!あいつだけは!」

 

「いい加減にして!あんなのを見たら怒る気持ちになるのも分かるけど今のあんたをフィーロが見てたらどう思うの!」

 

「黙れ!黙れ!」

 そう言うとムーンライトは縛っていたリボンを引きちぎった。

 

「はぁ!」

 ムーンライトはミューズにパンチしたが、ミューズは咄嗟に腕でガードした。

 

「くっ!敵味方お構いなしなの!」

 

「グォォォ!」

 そこにドラゴンゾンビが迫り来るが

 

【ドン!ドン!】

 

 ガンガンキャッチャーを構えたムーンライトがいた。

 

「マカロン!」

 

「ここは私がなんとかする。ムーンライトを頼める?」

 

「分かったわ」

 ミューズは再びムーンライトの方を向き構える。

 

「はぁー!」

 ミューズはムーンライトに駆け出すとムーンライトも駆け出し互いにラッシュ攻撃をする。

 

「ファイブラスター!」

 ムーンライトから離れるとミューズはファイブラスターを撃つ。しかしムーンライトはそれを避けるとダークタクトを構える。

 

「ダークフォルテウェーブ!」

 

「キャー!!」

 ムーンライトの攻撃を受け、ミューズが吹っ飛ばされる。

 

「くっ、ムーンライト」

 倒れているミューズに近寄りパンチをしようとする。そこに

 

【ガシ!】

 何者かがムーンライトの拳を受け止めた。

 

「誰だ!?」

 ムーンライトとミューズが見るとそこにいたのが謎のプリキュアだった。

 

「プリ…キュア?」

 ムーンライトは拳を放し、そのプリキュアを見る。

 

「誰?」

 

『私の事を知らない?一体どういう事なの?』

 

「大海原に舞う一輪の花、キュアオーシャン!」

 

「キュア…オーシャン?」

 

『キュアオーシャン?あんなプリキュアいなかった筈?』

 ミューズとマカロンはキュアオーシャンに疑問を抱く。

 

 

 

「キュアオーシャン?」

 

「あんなプリキュア見た事ないですっ」

 シプレとコフレもキュアオーシャンに疑問を抱く。

 

 

 

 

 

「ムーンライト貴女一体?」

 

「ねぇ」

 

「ミューズ」

 

「今のムーンライトはダークプリキュアの力であんな状態なの」

 

「ダークプリキュアの力?だからあんななの?」

 ミューズが頷く。

 

「何とかして元に戻したいけど」

 

「だったら私も協力する」

 

「そう。なら力を貸して」

 オーシャンが頷く。そしてオーシャンはムーンライトに駆け出し互いにラッシュ攻撃をする。

 

「「はぁ!」」

 

「オーシャン離れて!」

 ミューズの言葉にオーシャン離れる。

 

「メロディータクト!」

 メロディータクトでムーンライトを縛り付ける。

 

「貴女、浄化技使える?」

 ミューズの言葉にオーシャンは頷く。

 

「だったらお願い」

 

「えぇ、集まれ花のパワー!オーシャンロッド!」

 オーシャンがアイテムを出す。

 

『えっ?色違いのギガファイナライザー?』

 ミューズがオーシャンの武器がウルトラマンジードの武器ギガファイナライザーに似ている事に驚く。

 

「ねぇ、早くしてこれいつまでも持たないんだから」

 

「えぇ」

 オーシャンはネイビーのこころの種を出し投入口に投入し、スライドスイッチを三回操作しボタンを押す。

 

「花よ輝け!プリキュア・ハイドロフォルテウェーブ!」

エネルギー弾を放ち、演舞のようにオーシャンロッドを振り回す。

 

「あぁぁぁぁぁー!」

 受けたムーンライトは徐々に色が戻り、やがて変身が解ける。

 解けたゆりはその場で倒れる。

 

「「ゆり!」」

 ミューズとムーンライトがゆりの元に駆け寄る。

 

「大丈夫、気を失ってる」

 

「良かった」

 

 

 

 

 

『キュアオーシャン、あれどう見てもハートキャッチプリキュアの技に似ていたわね、もしかしてそれと関係しているのかしら?』

 マカロンはキュアオーシャンを見てそう思った。

 

 

「グォォォー!!」

 ドラゴンゾンビが吠え出し腕を伸ばす。その腕は尚文に向かっていた。

 

「尚文、危ない!」

 

 

「っ!?」

 見ていたキュアオーシャンは腕に着けているブレスから光の剣を出し、ドラゴンゾンビの腕を斬る。

 

 

 そして現在に至る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




如何でしたか?
次回あたりにキュアオーシャンの正体が明らかになると思います。


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第28話 ドラゴンゾンビの最期!キュアオーシャンの正体!

出来ました。
ヒーリングっとプリキュア楽しみです!主人公の声が悠木碧なのでますます楽しみです!


「キュアオーシャン?」

 

「それがあのプリキュアの名前なの?」

 

「そうよ」

 ショコラ、パッション、尚文、ラフタリア、ジャグラーはキュアオーシャンについてマカロンとミューズから聞いた。

 

「それにこころの種を使っていたのね。ハートキャッチプリキュアと何か関係あるのかしら?」

 

「確かハートキャッチは四人の筈」

 ジャグラーはハートキャッチプリキュアは四人である事を思い出す。

 

「どういう事なんですか?」

 ジャグラーの発言にラフタリアは疑問を抱く。

 

「本来、ハートキャッチプリキュアは四人の筈なんだ。前に植物の魔物と戦った時にショコラ達が使ったブロッサム、マリン、サンシャイン、そしてムーンライトを含めた四人なんだ。あんなのは見た事がない」

 ジャグラーがラフタリアにハートキャッチプリキュアについて説明した。

 

「そうなんですか、では彼女は?」

 

「後にしとけ。それより」

 尚文はオーシャンの方を向く。ショコラ達も向いた。

 

「うん、私達も」

 

「そうね」

 

「行こう!」

 

「ラフタリア、ゆりを頼む」

 ゆりをラフタリアに預け、尚文、ショコラ、マカロン、ミューズ、パッション、ジャグラーはオーシャンとドラゴンゾンビに向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁー!」

 ドラゴンゾンビと尚も戦うオーシャン。

 

「いい加減倒れなさい!」

 

「グォォォー!」

 

 

 

 

 その時

 

 

 

「はぁー!」

 

 ショコラがドラゴンゾンビにもの凄い威力のパンチをした。その威力にドラゴンゾンビは倒れてしまう。ショコラはオーシャンの隣に立つ。

 

「マカロンから話は聞いた。ムーンライトを助けてくれてありがとう」

 

「グォォォー!」

 ドラゴンゾンビは起き上がり咆哮をあげる。

 

「はぁ!」

 

【ドン!ドン!】

 マカロンがガンガンキャッチャーを撃つ。

 

「ファイブイエローじゃ武が悪いわ。これでいく」

 ミューズはファイブイエローを解除し、レバーの付いたドライバーを腰に巻く。その次に二つのガシャットを出す。

 

【爆走バイク!】【ギリギリチャンバラ!】

 二つのガシャットをドライバーに挿す。

 

【ガッチョーン!】

 

「三速!変身!」

 ドライバーのレバーを開く。

 

【ガッチャーン!レベルアップ!爆走!独走!激走!暴走!爆走バイク!アガッチャ!ギリ・ギリ・ギリ、ギリ!チャンバラ!】

 ミューズの衣装に黒が混じり、胸辺りにゲームのようなライフメーターがつけられ、頭部には侍の兜のようなパーツが装着される。

 

「何あれ?侍?」

 見ていたオーシャンは首を傾げた。

 

「ようやく人型に…とっくに人型か。キュアミューズレーザー ギリギリチャンバラバイクゲーマー!ノリノリでいくよ!」

 

【ガシャコンスパロー!】

 弓のような武器『ガシャコンスパロー』を出す。

 

「はぁ!」

 ガシャコンスパローから矢を発射し、ドラゴンゾンビに撃つ。

 

「俺も」

 ジャグラーは二枚のカードとダークリングを出す。

 

「ゴモラさん!」

 

【ゴモラ!】

 

「レッドキングさん!」

 

【レッドキング!】

 

「古代の怪力、お借りします!」

 ゴモラとレッドキングがジャグラーと重なる。

 

「超合体!スカルゴモラ!」

 スカルゴモラへと姿を変えた。

 

「グォー!」

 

「今度は何!?」

 スカルゴモラを見てオーシャンは驚く。

 

『スカルゴモラを知らない?そういえばミューズの時も』

 オーシャンの反応にショコラは疑問を抱いた。スカルゴモラを見ても、ミューズがレーザーの力を使った時何も知らないようだったから。

 

「大丈夫、味方だよ」

 オーシャンにスカルゴモラは味方である事を伝える。

 

「「グォォォー!」」

 スカルゴモラとドラゴンゾンビが共に咆哮をあげ、激闘を開始した。ドラゴンゾンビを殴れば、ドラゴンゾンビも負けじと噛み付いたりしてきた。

 

「ワァオ、まさに大怪獣バトルだね」

 これにショコラは感嘆とする。

 

「ジードクロー!」

 パッションもジードクローを使い攻撃した。

 

「おい、見てないで動いたらどうだ」

 尚文はオーシャンとショコラにそう言った。

 

「そうだね」

 

「グォォォー!」

 するとドラゴンゾンビが切られていない片手で尚文を掴み上げた。

 

「尚文!」

 

「ぐっ!」

 

「グォォォー!」

 ドラゴンゾンビは尚文睨む。

 

 

尚文SIDE

 

 ワレヲ ヒテイ スルカ?

 

『忘れない俺に理不尽を強いるこの世界への怒りを…だけどここで殺意に飲まれたらさっきみたいに』

 

 思い出すもしあの時あきら達が止めてくれなかったら

 

 イカレ!!ニクメ!!ソレガオマエノチカラトナル!!!デナケレバ ココデ シヌ コトニナルゾ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「調子に乗るなよ!上からものを言う態度が気にくわない。お前に言われるまでもなくこんなところで死にたくない…けどなっこの怒りと憎しみは俺のものだ!!俺は俺自身の道を行く!!」

 盾から炎が出てドラゴンゾンビの腕を燃やす。でも

 

『ダメだ、この程度の炎じゃ』

 

 

「いい加減彼を放せ!!」

 声のした方を見るとそこには…

 

 

 

 

 

 

 巨大な岩を持ったあきらだった。

 

 

「この腐れドラゴン!!」

 その岩をドラゴンゾンビの頭に叩きつけた。なんて馬鹿力なんだ。だがそのおかげで俺はなんとか腕から脱出する事が出来た

 

「すまない、あきら」

 俺は今のあきらを見て目を見開く。今のあきらはまるで獣のようだ

 

尚文SIDE OUT

 

「うおぉぉぉー!!」

 ショコラが咆哮をあげるとドラゴンゾンビに駆け走り、殴りまくる。そしてショコラは尻尾の方に回る。

 

「ウゥゥ!!フィーロちゃんの仇!!」

 マカロンは腕から赤い色の光輪を出す。

 

「プリキュア!!ゼットシウム光輪!!」

 ドラゴンゾンビの尻尾を切断した。

 

「グォォォー!」

 尻尾を切られドラゴンゾンビは咆哮をあげる。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ショコラ」

 

「あきら」

 オーシャンと尚文はマカロンの異常な事に動揺していた。

 

 

「暴走か、オーブと同じだな」

 

「どういう事だ?」

 ジャグラーの言ったことに尚文は問う。

 

「あの力は強い分、暴走を生む危険性のある力だ。オーブも最初は今のショコラ同様暴走したんだ」

 

「なんだよそれ、じゃ、あいつは俺を助けるために危険な力を」

 尚文は自分を助けるために危険な力を使ったショコラに自分の情けなさを感じた。

 

 

「凄いわね、あの時のオーブを見てるみたい」

 

「そうね」

 マカロンとミューズは今のショコラ遠見てオーブを思い出していた。

 

「ミューズ!」

 

「えぇ!」

 

 

 

【ダイテンガン!ネクロム!オメガウルオウド!】

 マカロンはメガウルオウダーを操作する。

 

【ガッシューン】

 

【ガシャット!キメワザ!】

 ミューズもギリギリチャンバラのガシャットをガシャコンスパローに挿す。

 

 

「「プリキュア!」」

 

「ネクロムデストロイ!」

 

【ギリギリクリティカルフィニッシュ!】

 

「ギリギリクリティカルフィニッシュ!」

 マカロンがキックをし、ミューズは大量の矢を発射し、それを蹴り一斉に叩き込んだ。

 

【シフト・イントゥ・マキシム!】

 パッションはジードクローを操作する。

 

「プリキュア!ディフュージョンシャワー!」

 すると真上から無数のエメラルド色の針状の光線を降らしドラゴンゾンビに攻撃する。

 

「プリキュア!ゼットシウム光線!」

 ショコラも腕を十字に組み、光線を放つ。

 

「グォォォー!」

 攻撃を受け、怯むドラゴンゾンビ。その時

 

 

 

 

「グォォォー!」

 突然ドラゴンゾンビが苦しみ出し、倒れてしまった。

 

「やったの?」

 みんなドラゴンゾンビを見る。するとドラゴンゾンビの腹が動き出す。

 

 

「何?」

 そしてその腹が破裂する。そして

 

 

 

 

「ぷあー」

 

 

 

 

「えっ?」

 

「嘘でしょ」

 みんなが出てきたものに驚く。腹から出てきたものそれは

 

「やっと外に出られた」

 

 

「「「「「「フィーロ(ちゃん)!」」」」」」

 食われて死んだと思われたフィーロだった。

 

「えっ?鳥?」

 突然の事にオーシャンは戸惑う。

 

「あっご主人様とお姉ちゃん」

 

「貴女、怪我は?あんなに血が」

 マカロンはあの血が出ていたのを思い出す。

 

「血?あーあれフィーロのゴハン!」

 

「「「「「「ゴハン!?」」」」」」

 

「ドラゴンにパックンされた時に吐いちゃったの!!」

 血の正体はフィーロが食べた赤い実だった。

 

「なんだ、そうだったんだ」

 

「全く人騒がせね」

 ショコラとミューズは安心したのか座り込んだ。

 

「うふふ」

 

「あっ!新しいプリキュアだ!」

 フィーロはオーシャンに気づく。

 

「よろしく!私フィーロ!」

 

「えっ、えぇよろしく」

 突然の事に戸惑うもオーシャンはフィーロに挨拶する。それを見ているショコラ達。

 

「あっ」

 ショコラは変身を解除してしまった。

 

「はぁ、はぁ」

 変身が解除した途端あきらに疲れが出てしまった。

 

「大丈夫?」

 そこに変身を解除したのがアコが駆け寄る。

 

「はは、やっぱりこの力は負担が大きいね」

 

 

「うふふ」

 マカロンとパッションも変身を解除する。そしてオーシャンも解除した。みんなオーシャンの方を見る。

 

「えっ?」

 

「嘘」

 

「なんで彼女が」

 あきら、アコ、ゆかりはオーシャンの正体に驚く。せつなも彼女に驚く。

 

 

「何で?」

 

「あの人が」

 シプレとコフレもオーシャンの正体に驚く。

 

「何や知っとるのか?」

 

 キュアオーシャンが変身を解除するとそこにいたのは明るい紫色の長い髪をした背が高くスラリとした美人な女性だった。あきらは彼女の名を言う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「来海ももか」

 

 キュアマリン・来海えりかの姉、来海ももかだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




如何でしたか?
キュアオーシャンの正体はえりかの姉の来海ももかです!


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第29話 せつなの正体 二人のこれから

遅くなりました。
長くなったのと色々と忙しかったです。スタプリ一年間ありがとうございました!
ではどうぞ!


『使え、使え』

 

「私は…」

 

『使うんだ』

 

「私は」

 

『そして受け入れるんだ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ムーンライト!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私は!!…はっ!?」

 ベッドの上で目が覚めた月影ゆり。あの後運ばれたようだ。

 

「夢?はっ!」

 ゆりは思い出す。自分の身に起きた事を。

 

「私」

 フィーロがドラゴンゾンビに食べられ、怒り、そしてダークプリキュア化した事やミューズと戦った事。

 

 

「私なんて事を」

自分のやった事にゆりは悔やんでいた。

 

「ようやく目覚めたのね」

 

「ゆかり」

 ゆかりが入って来た。

 

「ゆかり、私」

 

「えぇ、見ていたわ。あの時」

 

「そう。あっ、ドラゴンゾンビは?」

 

「倒せたわ。もう疫病が拡がる心配はないわ」

 

「そう良かったわ」

 ドラゴンゾンビを倒す事が出来た事にゆりは安堵したでも…

 

「フィーロちゃん」

 フィーロの事を思い出してしまい暗くなってしまう。

 

 

 

 

「心配いらないわよ」

 

「えっ?」

 ゆかりの言った事にゆりは呆気に取られた。

 

「みんな入って来て」

 ゆかりがそう言うと扉が開く。

 

「目覚めたか」

 

「尚文」

 尚文が入って来た。

 

「お目覚めになられたのですね」

 

「ラフタリア」

 ラフタリアも来た。

 

「良かった」

 

「みんな」

 あきら、ジャグラー、せつなも入って来た。

 

「「ゆり!」」

 シプレとコフレがゆりのところに飛んで来た。

 

「シプレ、コフレ」

 

「心配したですぅ」

 

「良かったですっ」

 

「ごめんね」

 ゆりはシプレとコフレを撫でた。その時

 

 

 

「あっ」

 アコが入って来た瞬間、呆然となる。

 

「そ、そのアコ」

 

「何?」

 

「あの時」

 

「あの時でしょう、もういいわよ、別に気にしてないから」

 

「でも」

 

「もう過ぎた事でしょう!いちいち気にしない!」

 

『っ!?』

 アコの言った事にゆりだけでなく周りも驚く。

 

「とにかくこの話は終わり。それより」

 アコがそう言うと誰か入って来た。

 

 

 

 

「えっ?」

 ゆりは入って来た人を見た瞬間目を見開く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ゆりお姉ちゃん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「フィーロちゃん」

 フィーロを見た瞬間ゆりは涙を流した。フィーロはゆりに近づく。

 

 

 

 

 

 

「どうして?あの時、貴女」

 

「あの時確かに食べられたわ。でも無事だったのよ」

 

「でも血が」

 

「あーあれフィーロのゴハン」

 

「えっ?ゴハン?」

 

 

「ドラゴンにパックンされた時に吐いちゃったの!!」

 それを聞いたゆりは安心したようになった。そしてフィーロを抱いた。

 

「ゆりお姉ちゃん?」

 

「良かった、良かった」

 

 

 

「それと貴女に合わせたい人がいるの」

 

「合わせたい人?もしかして?」

 

「そうよ貴女を助けたプリキュアよ。入って来て」

 ゆかりがそう言うと誰か入って来た。

 

 

「えっ?」

 入って来た人を見てゆりは驚く。

 

 

 

「ゆり」

 

 

 

「ももか?」

 入って来たのは来海ももかだった。

 

「何で?何でももかが?…まさか」

 

「そうよ。彼女があの時貴女を助けたプリキュア、キュアオーシャンの正体よ」

 

「ちょっと待って何でももかが…それに彼女は」

 ゆりは戸惑った。ゆりが知ってる来海ももかはプリキュアでもなく、ただの女子高生でさらにモデルをやっているのである。

 

「それについても色々と聞くわ。さぁ話を始めましょ」

 ゆかりがそう言うとせつなとももかの方を見る。

 

「二人に質問するわ。貴女達、唯?紗夜?」

 

「っ!?その名前!」

 

「?」

 せつなはその名前を聞いて驚いていたが、ももかは首を傾げた。

 

「やっぱり「ねぇ貴女の本当の名前は?」」

 ゆかりが言おうとした事にせつなが質問する。

 

 

「雪奈」

 

「っ!」

 それを聞いたせつなはゆかりを抱きしめた。

 

「えっ?」

 ゆかりは突然の事で驚き、周りもみんな驚いた。せつなは涙を流した。

 

「私だよ、唯だよ」

 

「唯」

 それを聞いたゆかりはせつなを抱き、彼女も涙を流した。

 

 

 

 

ゆかりSIDE

 

 唯

 彼女は私にとってかけがえのない親友である。彼女との出会いは高校の時、彼女が私に話しかけてきたのがきっかけだった。彼女を最初見た時、黒髪ロングで大和撫子のような印象だった。でもあの時の私はある事で誰とも関わりたくないと思っていた。それでも彼女は私に話しかけたりして関わろうとしていた。

 

 そんな時彼女が家に誘って来た。最初は断ろうと思ったけど、行く事にした。そこで私は驚いた。何と彼女はアパートで一人暮らしをしていた。その理由は厳格で厳しい父親だった。昔から父親から厳しくされ、そのせいで普通の女の子のように誰かと遊びに行く事など出来ずにいた。それで彼女は逃げるために一人暮らしをし、唯一彼女を心配してくれる母親からの仕送りとアルバイトで生活をしていた。私はそんな彼女を見て彼女と関わってみようと思った。

 

 それから私は彼女と親友になり、色々と遊んだりした。私の特撮趣味も理解してくれた。ユキというあだ名も彼女がつけてくれた。

 

「本当にユキなの?ユキちゃんなの?」

 

「そうよ、唯」

 

「似合うよその姿」

 

「貴女もね」

 

 

「完全に二人の世界だな」

 

「あぁ」

 

「これは」

 

「ああいうのは家でやれ」

 尚文、ジャグラー、あきら、アコはこれを見てそう言う。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねぇ」

 そんな中ももかが切り出す。

 

 

「さっきから気になってたんだけど、その唯とか雪奈とか何?あと紗夜ってのも」

 

 

「「えっ?」」

 ももかの言った事に私とせつなは驚く。

 

ゆかりSIDE OUT

 

 

 

 

「貴女、紗夜じゃないの?」

 

「だから何なのその紗夜って?」

 ももかの言った事に周りのみんなが戸惑う。

 

「どう言う事だ?」

 

「まさかあのももかという人、記憶がないとか?」

 

「記憶喪失?」

 

「ねぇご主人様、きおくそうしつって?」

 

「記憶喪失、つまり自分に関する事を全部忘れてしまう事だ」

 尚文はフィーロに記憶喪失が何なのかを教えた。

 

「よし、いくつか質問させてくれない」

 ここであきらが切り出す。

 

「貴女が住んでいる所は?」

 

「希望ヶ花市」

 

「兄弟とかいる?」

 

「妹が」

 

「君、高校生?」

 

「はい」

 

「何かやってる?」

 

「モデルを」

 

「これに見覚えは?」

 あきらは三枚のカードを出した。一枚目はドラグレッダー、ニ枚目はゾフィー、三枚目はGOSEI REDと書かれている。

 

「知らない、見たことない」

 

「質問は終わりだ。これでよく分かった」

 

「何が分かったんだ?」

 

「あきらお姉ちゃん?」

 

 

 

 

 

「彼女は本物、本物の来海ももかだよ。紗夜じゃない」

 あきらがそう言うとみんな驚き戸惑う。

 

「ねぇ本物ってどう言う事なの?ねぇ!」

 

「それについても今から話すから、落ち着いて」

 あきらはももかを落ち着かせ、説明した。

 

 

 

 

 

 

「そう、じゃああきら達は」

 

「うん、そうだよ」

 あきらはももかに説明した。自分たちが姿が変わった事やこの世界の事についても。

 

「しかし驚きだな。まさかアニメのキャラが本当に来るなんて」

 

「でも私達が知ってる彼女はプリキュアじゃなかったよ」

 

「そうなのか?」

 アコは尚文に自分達が知ってるももかについて話した。

 

「俗に言うパラレルワールドってやつね」

 

「ぱられるわーるど?」

 

「パラレルワールドってのはある世界と同じ世界だけど違うとこがあるとこよ」

 

「どういう事?」

 

「要するにフィーロちゃんが別の世界では普通の女の子としている世界もあるかもしれないって事」

 ゆりはフィーロにパラレルワールドについて説明した。

 

 

「それに勇者に災厄の波ね。何か本の物語みたいだね」

 ももかは尚文を見た。

 

「貴方そのうちの勇者の一人なんだ」

 

「あぁ」

 

「ナオフミ様は盾の勇者様なのです」

 

「へぇ」

 

「それにしても驚いたですぅ。えりかのお姉さんが」

 

「本当ですっ」

 

「ほんまやな、まさかマリンはんのお姉さんとは」

 

「驚いたにゃ」

 

「貴方達もいたとはね、あっ、シプレとコフレがいるって事はつぼみちゃんとえりかはいるの?」

 

「ごめんなさいですぅ」

 

「つぼみもえりかもいないのですっ」

 

「そう」

 それを聞いたももかは少し落ち込んだ。

 

「なぁ、つぼみとえりかって誰だ?」

 尚文はつぼみとえりかについて聞いた。

 

「つぼみは妹の友達、えりかは私の妹よ」

 そう言うとももかは写真を出し、尚文に渡した。みんな写真を見た。

 そこにはももか、ゆりを含め五人写っていた。

 

「わぁ、こんな綺麗な絵初めて見ました」

 初めて見る写真にラフタリアは驚く。

 

「これは絵じゃなくて写真だ。俺やあきらの世界にあるものだ」

 

「そうなんですか」

 

「これみんなももかお姉ちゃんの友達?」

 

「そうだよ。ピンクの髪の子がつぼみちゃん、青い髪が妹のえりか、ショートヘアーの子がいつきちゃん」

 

「へぇー…ん?いつきちゃん?」

 

「あっ、もしかして男だと思った?」

 

「まさか」

 

「うん、女の子だよ」

 

「やっぱり」

 

「一緒ですね」

 尚文とラフタリアはあきらを見た。見られたあきらは苦笑いした。

 

「まぁ女なのも驚きだが、あいつと同じ名前か」

 

「あいつ?」

 

「もしかして弓の勇者?」

 

「あぁ、って何でせつなが弓の勇者が樹って知ってるんだ」

 尚文が何故せつなが弓の勇者が樹であるを知ってるのかに疑問に思った。

 

「実は私とあきらが貴方を止める時、会ったの」

 

「会った?誰に?」

 

 

 

 

「ベリアル」

 

 

 

 

「ベリアル?」

 

「誰ですか?」

 

「ベリアルって、まさかウルトラマンベリアルか!?」

 尚文とラフタリアはベリアルが何なのか疑問に持ち、ジャグラーは驚く。

 

 

「どういう事だ!」

 

「説明して」

 

 

「分かった」

 ジャグラーとアコに言われ、あきらとせつなは説明した。

 

 

 

 

 

 

「そう、そんな事が」

 二人はみんなに説明した。精神の中でベリアルに会った事や、尚文の身に起きた事を映像で見せた事など。

 

 

「貴方、そんな辛い目に」

 ももかは尚文を見て悲しんだ。

 

「でも私は貴方を信じるわ。とてもそういう事をするようには見えないし」

 

「そうか」

 

「ありがとうございます。ももかさん」

 ラフタリアはももかにお礼を言う。

 

「お前ら羨ましいぞ!ベリアルに会えたなんて!」

 ジャグラーはあきらとせつなに詰め寄る。

 

「そ、そんな事言われても」

 

「ねぇ」

 

「落ち着きなさい」

 

「痛!」

 アコはジャグラーの横腹に肘打ちを入れた。

 

「アコ、お前!」

 

「はい、はいそれくらいにしなさい」

 ゆかりはそう言って止める。

 

 

「なぁ、俺お前らに言う事がある」

 

「ナオフミ様?」

 みんな一斉に尚文の方を見る。

 

 

 

 

 

 

 

「すまなかった。俺がお前たちを守らなきゃならなかったのに…逃げようと…失わないように下がろうとしてこんな事に。特にあきら俺を助けるためにあんな危険な力を使わせてしまった」

 

「別にあれは私が君を助けるために使ったんだよ。それに結果的に助かったんだし」

 

「そうです。それにナオフミ様は間違っていません。勇気と無謀は違います」

 

「そうだそして慎重と臆病もまた違う」

 

 

『憤怒の盾、あれは俺に憎しみと怒り殺意を強く呼び起こそうとする。あんな盾に頼らなくてもいいほどの強さが欲しい』

 

 

「あっ、ご主人様にお土産!」

 フィーロは何かを出した。それは紫色の綺麗な石だった。

 

「わぁ〜、綺麗!」

 

「どうしたのこれ?」

 

「ドラゴンの中にあった水晶」

 

「もしかしてこれあのドラゴンの核か何かじゃないの」

 アコはフィーロが持って来た水晶はあのドラゴンゾンビの核ではないかと思った。

 

「じゃあ、あの時」

 アコはあの時ドラゴンゾンビが倒れたのは核がなくなったからではないかと察した。

 

「うん、あの時ゴリッと」

 

「まさかそれ」

 

「違うもん!これはご主人様の為に取っといたの」

 

「でも一部は食べたんでしょ?」

 

「うん!」

 

「コラ!フィーロちゃん!何でもかんでも食べるんじゃないの!」

 

「ごめんなさい」

 そんなフィーロをゆりは叱った。

 

 

 

「何かゆり、この子のお母さんみたい」

 

「実際、お母さんみたいなものよ。よくフィーロちゃんの面倒を見ているし」

 ももかは今のゆりを見て、フィーロのお母さんみたいだと言った。

 

「ははは」

 そんな様子を見て尚文は笑った。

 

「あっ!ご主人様笑った!」

 

「ええ!やっと普通に笑ってくれました!」

 

「そうか?」

 

「ずっと難しい顔していたよ」

 

「本当よ。それに笑顔が一番よ。スマイル、スマイル!」

 

「アコ、それゴーオンイエロー?」

 あきらはアコを見てそう言った。それを見てみんな笑う。

 

 

「ナオフミ様、頑張りましょう」

 

「ああ」

 

 

 

 

 

「ねぇ」

 

「ん?」

 そんな中せつなが手を挙げた。

 

「その私たち貴方達と一緒に…」

 

「いいわよ」

 

「えっ?」

 

「最初から仲間に入れるつもりよ。タルトとシフォンもね。いいでしょ?」

 アコは尚文の方を向いた。

 

「ああ、それとももかだっけ?お前もどうだ?」

 尚文はももかの方を見た。

 

「うん、いいわよ行く当てもないし。それにゆりもいるし」

 

「でも私貴女の知ってる「そんなの関係ないよ」っ!」

 

「中身が違っても、私の知ってる貴女じゃなくてもゆりはゆりで変わりないじゃないの。貴女は私の親友月影ゆり、キュアムーンライトよ!」

 

「ももか」

 ゆりとももかは互いにじっと見た。例え違っていても彼女を受け入れようとした。

 

 

「なぁ、何かセブンのBGMが聞こえた気が」

 

「そうだね」

 ジャグラーとあきらは今のを見てそんな風に思った。

 

 

 

 

「しかし前回の事と言い、今回の事と言い、こうも相次いで勇者が不祥事を起こすなんて」

 

「うん」

 

「前回?どう言う事?」

 

「勇者が不祥事?」

 ジャグラーとあきらの会話を聞いていたせつなとももかは不祥事に疑問を持った。

 

「私達は行商でお金を稼ぎながら旅をしていたの、そんな中で勇者に関する情報を手に入れる事が出来たの」

 

「まず、槍の勇者だけど奇跡の植物というもので村を救ったって」

 

「いい事してるじゃない」

 

「ところがあの馬鹿、とんでもない事したんだ」

 

「とんでもない事?」

 

「その奇跡の種子ってのは封印されていた魔物だったんだ」

 

「魔物!?」

 

「おかげで村は蔓だらけ、村人は苦しむ結果に」

 

「何やそれ、アホやなその勇者」

 タルトは呆れていた。

 

「私たちは依頼で偶然その村に来たの、その時に魔物を倒す事に成功した」

 

「そうか、良かった」

 ももかはホッとした。

 

「それでその時にアコに会ったの」

 

「そうなの?」

 

「えぇ、私がこの世界に来た時にその村の人達に助けてもらったの、それで魔物退治しようとしたけど一人では太刀打ち出来なかったけど、尚文達が来てくれたおかげで倒す事が出来たわ」

 

「そうなんだ」

 

「それで次なんだけど剣の勇者はドラゴン退治をしたと」

 

「ドラゴン退治?…まさか!?」

 ももかはドラゴン退治という事に何かを察した。

 

「そうよ、あのドラゴンゾンビは剣の勇者によって倒されたドラゴンだったのよ」

 

「しかも倒した後、死体処理もしなかったらしい。そのおかげで疫病が拡がり、あんな化け物が生まれたんだ」

 

「そんないくらなんでも非常識にも程があるよ!二人とも!」

 ももかは剣の勇者と槍の勇者の非常識な事に声を上げた。

 

「弓の勇者はどうなの?」

 せつなは弓の勇者の事について聞いた。

 

「彼に関する情報も手に入れたけど」

 

「けど?」

 

「よく分からないんだよ、色々出てるけど曖昧で」

 

「曖昧?どうして?」

 

「さぁ?何もしてなければ幸いだけど」

 みんなこれを聞いて難しくなる。もしまた前回と今回の事が起きる可能性があるかもしれないと。

 

「難しい事は置いておきましょ。もう話はこれぐらいでいいかしら?」

 ゆかりは尚文の方を向く。

 

「そうだな。明日も早いし。ゆり、ゆっくり休め」

 

「分かった」

 

 こうして話は終わりみんな休むため、部屋を後にした。ももかはゆりに付き添うため残った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次回はいよいよ第二王女登場です!
もしかしたらつぼみやいちか的な展開になるかもしれません。


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第30話 フィーロのお友達

遂に彼女が登場です!
ヒーリングっと始りましたね!今後に期待です!


「うじゃうじゃいるね」

 

「えぇ」

 

「ったく!本当面倒な事をしてくれたな!」

 ドラゴンゾンビを倒した翌日、ショコラ、マカロン、魔人態となっているジャグラーは魔物と戦闘をしている。ドラゴンの影響なのか村にいる魔物の退治を行ない、みんなと分かれて戦闘している。

 

 

「これ使ってみない?」

 マカロンが出したのはブドウの錠前だった。

 

「ロックシード、いいかも」

 ショコラも同じようにオレンジのロックシードを出す。二人は剣のついたドライバー『戦国ドライバー』を出し、腰に巻く。

 

【オレンジ!】

 

【ブドウ!】

 二つのロックシードを開錠しすると、ショコラの頭上にはオレンジが、マカロンの頭上にはブドウが、二人はロックシードを戦国ドライバーにつける。

 

【【ロックオン】】

 

【【♪〜♫〜】】

 ショコラの方からはほら貝の音、マカロンは二胡の音が流れる。

 

「「変身!」」

 二人はカッティングブレードを倒す。

 

【ソイヤッ!オレンジアームズ!!花道・オンステージ!!】

 

【ハイーッ!ブドウアームズ!!龍・砲!ハッハッハッ!!】

 

「オレンジって、私?」

 オレンジがショコラに乗ると展開し鎧となる。衣装の色も紺になり、髪と目がオレンジ色になり、額には三日月のようなのがつけられる。手には大橙丸が握られる。

 マカロンも同様にブドウが乗ると展開し鎧となる。衣装も緑色になる。手にはブドウ龍砲が握られる。

 

「キュアショコラ鎧武!」

 

「キュアマカロン龍玄!」

 

「いいみんな?」

 

「もちろん」

 

「あぁ」

 

「「「ここから私たち(俺たち)のステージだ!」」」

 三人は魔物に向かい駆け出す。

 

「はぁ〜!」

 ショコラは大橙丸と無双セイバーを振るい、魔物を斬りまくる。

 

「おりゃー!」

 ジャグラーも蛇心剣を振るい、魔物を斬りまくった。

 

「ショコラ!」

 

「OK!」

 

「はぁ!」

 

「あらよっ!」

 ジャグラー、ショコラは同時に剣を振り落とし、魔物を斬った。

 

「ナイス!」

 

「ははは!」

 ショコラとジャグラーはグータッチをした。

 

 

 

 

「うふふ」

 マカロンはブドウ龍砲を発砲し、魔物を倒す。

 

【ブドウスカッシュ!】

 カッティングブレードを倒し、ブドウ龍砲のトリガーを引く。

 

「プリキュア!ドラゴンショット!」

 ブドウ龍砲からのエネルギー弾を連射し、龍型の弾を発射させ魔物を撃ち抜く。

 

「面白いわ」

 

 

 

 

「おいでシリー!」

 

「シシ!」

 

「シの音符のシャイニングメロディ!」

 

「プリキュア・シャイニング・サークル!」

 

「三拍子!1!2!3!フィナーレ!」

 

 

「歌え!幸せのラブソディ!パッションハープ!」

 

「吹き荒れよ!幸せの嵐!プリキュア・ハピネス・ハリケーン!」

 一方他の所ではミューズとパッションが戦闘しており、互いの技で魔物を倒している。

 

「まだいるね」

 

「そうね。これ使ってみない?」

 ミューズの手には黄色い列車だった。

 

「いいわね」

 パッションもピンク色の列車を出す。二人の腕にトッキュウチェンジャーが巻かれる。

 

【【変身いたしま〜す、白線の内側に下がってお待ちくださ〜い】】

 

「「トッキュウチェンジ!」」

 ミューズは衣装に4本の路線がつながる路線図がつき、その真ん中には3の数字が入れられ、額には線路見たいのが巻かれ、そこにも3の数字が入れられる。パッションは衣装がピンク色になり、ミューズ同様路線図がつき、5の数字が入れられる。

 

【トッキュウ3号!トッキュウ5号!】

 

「トッキュウキュアミューズ3号!」

 

「トッキュウキュアパッション5号!」

 

「「勝利のイマジネーション!烈車戦隊トッキュウジャー!」」

 

「出発進行!」

二人は武器を出し、魔物に駆け出す。

 

 

「シンゴウハンマー!」

 ミューズはシンゴウハンマーを振り、魔物を倒す。

 

「はぁ!」

 シンゴウハンマーを地面に叩きつけると信号が青から赤へと変わり周りが爆発する。

 

「テッキョウクロー!」

 パッションもテッキョウクローを使い、魔物を倒す。

 

「私は強い!私は強い!」

 

「パッション、乗り換えする?」

 

「いいよ!」

 

【変身解除いたしま〜す お急ぎの方はお乗り換え〜ください】

 ミューズとパッションは互いのトッキュウレッシャーを交換する。

 

【トッキュウ3号イエロー乗り換えてピンク】

 

【トッキュウ5号ピンク乗り換えてイエロー】

 ミューズは衣装と髪がピンク色になり、パッションも衣装と髪が黄色になる。互いの武器も入れ替わる。

 

「へぇ〜悪くないね」

 ミューズはテッキョウクローを見てそう言うと魔物を倒しまくる。

 

「はぁー!」

 パッションもシンゴウハンマーを振り、魔物を倒す。

 

「いいわね。ねぇそろそろ」

 

「いいわよ」

 

【お急ぎの方はお乗り換え〜ください】

二人はまたレッシャーを交換して、トッキュウチェンジャーに装着する。

 

 

【トッキュウ3号ピンク乗り換えてイエロー】

 

【トッキュウ5号イエロー乗り換えてピンク】

 二人は元の色に戻り、トッキュウブラスターを出す。スコープレッシャーを装着する。

 

【撃ちますよー、ご注意くださーい、ご注意くださーい!!】

 トッキュウブラスターからエネルギー弾が発射され、魔物を倒す。

 

「「よし!」」

 二人はハイタッチをした。

 

 

 

 

「「はぁー!」」

 別の所ではムーンライトとオーシャンが魔物を倒していた。まだ日が浅いが、見事なコンビネーションであった。

 

「ムーンライト、無理はしないでね」

 

「これくらい大丈夫よ」

 オーシャンはムーンライトを心配した。実はムーンライトは尚文から休んだ方がいいと言われたが、本人は昨日迷惑をかけたからとこうして今戦闘をしている。

 

「あっ、ねぇあれやって」

 

「あれ?」

 

「ほら、仮面ライダーだっけ?色んな力を使える」

 オーシャンのあれとはライダーやウルトラ戦士、戦隊、他のプリキュアの力を使う事だった。オーシャンもやろうとしたが出来なかった。本人は少し残念でいた。

 

「それね。分かったわ」

 ムーンライトは手にあるものを出した。

 

「あっ、それリンクルン?しかも青」

 ムーンライトが出したのはリンクルンだった。しかしパッションのとは違い、青い色だった。

 

「チェインジ・プリキュア、ビートアップ!」 

 するとムーンライトの衣装が青くなり、左の胸にはクローバーがつけられ、耳にはハートのイヤリング、頭にはハートのカチューシャがつけられた。

 

「ブルーのハートは希望のしるし!つみたてフレッシュ、キュアムーンライトベリー」

 

「凄い!ムーンライトがベリーになった!いいな」

 ベリーの力を纏ったムーンライトを見てオーシャンは驚き、羨ましくなった。

 

「はぁー!」

 ムーンライトはその見事な蹴りで魔物を倒す。

 

「悪いの悪いの飛んでいけ!プリキュア・エスポワールシャワー!」

 必殺技も使った。

 

「ベリーの技も使えるなんて…アイタ!」

 

「見てないで、戦いなさい」

 ムーンライトはオーシャンの頭を叩く。

 

「はーい」

 

 

 

 

 

「はぁ!」

 別の所ではラフタリアが戦闘していた。

 

『あの時、私は見る事しか出来なかった、ナオフミ様の剣になると誓ったのに…今度こそナオフミ様のために!』

 前回の戦闘で見る事しか出来なかった自分を悔やんでいた。そして今度こそ尚文の為に頑張る事を誓った。その誓いを胸に彼女は戦う。

 

「気合入ってるな。よし!ラフタリアもう少し村の周り周って終わりにしよう」

 

「はい」

 

「みんな!」

 

「あっ、あきらお姉ちゃん達だ」

 そこに別の所で戦っていたショコラ達が合流し、全員で周る事になった。

 

 

 

 

 

 

「あっ!」

 

「どうしたのフィーロ?」

 

「あそこ」

 辺りを見回していたフィーロは何かを発見した。みんなが見るとそこには…

 

 

 

 

 

 

「フィロリアル?」

 

「しかも野生の」

 複数の野生のフィロリアルだった。

 

 

 

「美味しそうな鳥だね。今なら仕留められよ」

 フィーロの言った事に全員がギョッとし、フィーロを見た。それもそのはず自分の仲間をおいしそうとか言ったから。

 

「おい、今こいつとんでもない言ったぞ」

 

「フィーロちゃん、あれは貴女の仲間で同族なのよ」

 

「どうぞく?」

 ムーンライトはフィーロに同族である事を言ったが理解しているのか?

 

 

 

 

 

 

 

 

「フィロリアルさん?」

 

「ん?フィーロの事?」

 複数のフィロリアルの中から女の子の声が出た。

 

「まあ まあ まあ!!しゃべるフィロリアルさんなんて夢みたい!!!」

 

「人間の女の子?」

 複数のフィロリアルの中にいたのはミューズと同じくらいの女の子だった。

 

 

 

 

「フィーロちゃん、あなたのお名前はフィーロちゃんっていうの?」

 

「うん!そうだよ!」

 

「私はメルっていうの!ねぇもっとお話ししましょう!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




という事でメルティ登場です。
実は盾勇で一番好きなキャラクターです。


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第31話 メルの頼み!フィーロの羽は天国?

出来ました。


 魔物の討伐中に出会った少女メル、果たして彼女は何者であろうか?

 

 

 

「クエエエッ!」

 

「あっ」

 フィーロの咆哮とともに野生のフィロリアル達が去ってしまった。

 

「あれ野生のフィロリアルだよな?何してたんだ?」

 

「あの子達は私に親切してくれたんです」

 

「親切?」

 

「へぇ、いい子達だな」

 

「っ!?」

 ジャグラーを見たメルは驚く。

 

「どうした?」

 

「馬鹿!そんな姿でいたらびっくりするでしょう!」

 

「あっ、そうか」

 ショコラに言われ、魔人態を解く。

 

「貴方」

 

「驚かせて悪かったな」

 

「いえ、こちらこそご無礼を」

 ジャグラーとメルは互いに謝罪をした。

 

「あっ、そうだフィーロちゃん」

 するとメルは何かを出そうとする。

 

「干し肉食べる?」

 

「わあ!ありがとう!」

 

 

 

 

「一体何者なんだあの女」

 

「見た感じいいとこのお嬢さんって感じだね」

 

「多分そうだろう」

 

「あんなミューズぐらいの女の子がね」

 

「でも何で一人でこんな所に?」

 ジャグラー、ショコラ、尚文、ムーンライトは彼女がいいとこのお嬢さんだと察する。オーシャンは何故彼女一人がここにいるのか疑問に思った。

 

「フィーロ、お前少しの間その子と遊んでやれ!」

 

「えっ?いいの!」

 

「でもちゃんと陽が落ちるまでに帰ってくるんだよ」

 

「「やったぁ!!!」」

 尚文とムーンライトの許しをもらい、喜ぶ二人

 

「よし、行くぞ」

 

「えぇ…ってうわぁー!!」

 行こうとしたミューズがフィーロに持ち上げられる。

 

「ミューズ!」

 

「ちょっと何するのよフィーロ、降ろしなさい!」

 

「アコちゃんも一緒に遊ぼう」

 

「何で私もなの!私だって行かないと」

 

「えぇ〜」

 

「えぇ〜じゃない!」

 

「はぁ〜仕方ねぇ。おいアコお前も遊んでやれ」

 

「えっ?でも」

 

「フィーロの側にいてやれ、監視役だと思え」

 

「仕方ないわね。遊んでやるから降ろして」

 

「わーい!」

 

「キャ!!」

 フィーロの口が開き、ミューズはそのまま地面に落ちた。

 

「痛た、フィーロ!」

 

「行こう、アコちゃん!」

 

「あっ、ちょっと待ちなさい」

 変身を解除し、フィーロの後を追う。

 

「じゃあ、頼むぞ」

 そう言い、尚文達は奥へと行った。

 

 

 

 

 

 

 

「メルちゃん!」

 

「あっ!フィーロちゃん!その子は?」

 メルはアコに気づく。

 

「この子はアコちゃんだよ」

 

「アコちゃん?」

 

「調辺アコよ、よろしく」

 

「はい、よろしくお願いします。アコちゃん」

 

「ねぇ、遊ぼう!遊ぼう!」

 

「うん!」

 メルはアコの手を引っ張り、フィーロとともに駆け出す。

 

 

 

 

アコSIDE

 

「「キャ、キャ」」

 私は近くでメルとフィーロを見ている。さっきまで私も遊んでいたけど、少し休憩をとっている。

 

「あの二人元気だね」

 

「本当ドド」

 

「元気シシ」

 

「うん」

 元の世界にいた時はこんなのなかったな。

 

 

 

小さかった時からよく不良と間違えられて誰も私に関わったり近づこうとしなかった。おまけに髪もお母さんに似たのか生まれつき茶髪で目立っていた。そのせいで教師から染めてるだろうとか色々言われたりした。何度も地毛だと言っても信じてもらえなかった。

 

 その度にお母さんが学校に乗り込んでよく特大の雷を落としていた。実はお母さん昔はかなりのヤンキーだったらしい。今思えば不良っぽさもお母さん似だったのかな。

 よくお母さんに「何言っても分からないようならそいつに思いっきりガツンと言ってやれ!」とよく言われたな。

 

「元気かな」

 

「アコちゃん!」

 

「ん?」

 昔の事を思い出していたらフィーロとメルがこっちにやって来た。

 

「どうしたの?」

 

「メルちゃんからお話しがあるの」

 

「お話し?」

 何だろう?

 

 

「はい、実は…」

 

アコSIDE OUT

 

 

 

その夜 宿にて

 

 

「はい、よしよし」

 

「本当可愛いですね」

 

「キュアキュア」

 せつなとラフタリアはシフォンをあやしている。

 

「ふむふむ」

 ももかはライダーの事が書かれているものを読んでいる。少しでも知るためにゆりに頼んで魔法で出してもらったものである。

 

「二人はまだかしら?」

 ゆりはフィーロとアコを待っていた。

 

「戻ってくるだろう」

 ジャグラーが蛇心剣を手入れしながらそう言う。

 

「心配しなくても大丈夫だよ」

 

「ゆかり続きを」

 

「はいはい」

 ゆかりも言う。因みに今あきらの耳掃除をしている。

 

 

『美男美女にしか見えねぇ』

 あきらとゆかりを見て尚文はそう思ってしまった。あきらは女だが男に見えてしまっている。

 

 

「ただいま!」

 

「戻ったよ」

 フィーロとアコが戻ってきた。

 

「おう、おかえり」

 

「おかえりにゃー!」

 するとハミィがアコのところに行った。

 

「ただいまハミィ」

 そのハミィを抱き上げた。

 

「あっ、そうだ尚文、実は「あのね、フィーロねお友達が出来たの!」ちょっとフィーロ!」

 アコは尚文に何かを言おうとしたが、フィーロが割り込んでしまった。

 

「さっきのメルって子だろう」

 

「うん、フィーロと同じで色んなところを旅してるんだって」

 

「へぇ〜」

 

「でねフィーロの知らない事いっぱい教えてくれたの!」

 

「そうか」

 

「でねでねフィロリアルと遊んでたらみんなとはぐれちゃって困ってるんだって」

 

「よかったな…はぁ?」

 

 

 

 

「「「「「「「はぐれた(やと)?」」」」」」」

 尚文、あきら、ゆかり、ゆり、せつな、タルト、ももかが反応する。

 

「そう言う事よ」

 アコが言おうとしたのはこの事のようだ。

 

「ナオフミ様」

 ラフタリアある方を見るとそこには

 

 

 

 

「夜分遅くに申し訳ありません」

 あのメルがいた。

 

 

「その、どうか少しの間だけご一緒させていただけないでしょうか?」

 

「ちょっと待て。どう言う事だ?」

 

「私は王都に向かう途中だったのですが…その…フィロリアルさん達とえっと…遊ぶ事に夢中になってしまい護衛の方とはぐれてしまったんです!」

 

「護衛?」

 

「聞けば聖人様は明日王都に向かわれとの事、どうかそこまでご一緒させていただけませんか?」

 

「まぁ確かに俺らはちょっと用事で行くけどな」

 ジャグラーの言う通り王都へ向かうのはもうすぐ来る波に備えるためである。

 

「身勝手なお願いだと言う事は分かっています。でもどうしても戻らないといけないんです!お願いします!」

 メルは頭を下げた。

 

「尚文お願い彼女を送ってあげて」

 

「ご主人様、フィーロからもお願い」

 アコとフィーロもお願いした。

 

「ナオフミ様、困っている人見過ごす訳にはいきません!私からもお願いします。

 

「私もお願いするわ」

 ラフタリアとゆりもお願いした。

 

 

「…礼金はきっちりもらうからな」

 考えた末、送る事になった。

 

「はい!父上に頼んでみます!」

 

 

「良かったね、メルちゃん!」

 

「はい…っ!?」

 メルはあきらを見た途端驚き、ちょっと赤くなった。

 

「ん?どうしたの?」

 

「いっ、いえ!何も!」

 後ろを向いてしまった。

 

『あらこれはもしかして?』

 ゆかりはこれは何なのか分かったらしい。

 

『面白そう』

 

 

 

 

翌日 馬車にて

 

「あの」

 

「ん?どうしたの?」

 

「あきら様のそれは一体?」

 

「それ?…あぁ」

 メルはあきらのクリスタルアニマルの事が気になっていたようだ。

 

「私のパートナーだよ。ほらご挨拶」

 

「わん!」

 

「あなたもしなさい」

 

「にゃー」

 ゆかりも自分のクリスタルアニマルに挨拶するよう言った。

 

「不思議なものです。他の皆さんのもそうですが」

 

「まぁね。あっ、この子はシプレとコフレよ」

 

「よろしくですぅ(ですっ)」

 

「んでわいはタルトや!」

 

「イタチさんでしょうか?」

 

「わいはイタチやなくてフェレットや!」

 

「こっこれは失礼いたしました」

 

「それでシフォンや」

 

「キュアキュア」

 

「まぁ!可愛いです!」

 

「抱いてみる?」

 せつなはシフォンをメルに

 

「わぁ!可愛いです!」

 

「ハミィにゃ」

 

「ドドリードド」

 

「シリーだシシ」

 

「はい、皆さんよろしくお願いします」

 

 

 

「楽しそうですね」

 

「あぁ」

 ラフタリア、尚文、ジャグラーはこの光景を楽しそうに見ている。

 

 

 

 尚文とジャグラーは見張りをしていた。

 

「交代しましょうか?」

 

「あぁ頼む」

 

「おい、起きろ」

 

「スゥースゥー」

 ジャグラーは隣で寝ているあきらを起こそうとする。しかも彼の肩に頭を置いて。

 

「気持ち良さそうだな」

 

「本当ですね」

 

「お前ら見てないで何とかしろ」

 

 

 

「あら?」

 

「どうしたラフタリア?」

 

「メルさんは?」

 

「ん?」

 三人はメルがいない事に気づき、探すとフィーロの近くにメルが着ていた服があった。

 

 

 

「「「まさか!?」」」

 

 

「うわぁ!」

 三人が声を上げると同時にあきらも起き、後ろに倒れる。

 

「痛た、どうしたの?」

 

「あれ」

 ジャグラーがメルの服を指差す。

 

「えっ?」

 あきらは服を見て青くなる。

 

「ちょっとどうしたの?」

 そこにゆかり、ゆり、アコ、せつな、ももかが来た。どうやら起きてしまったようだ。

 

 

「悪りぃ起こしちまったか」

 

「うーん?ご主人様?」

 

「フィーロ!」

 フィーロも起きてしまったようだ。

 

「ねぇフィーロちゃん、メルちゃんは?」

 

「メルちゃん?メルちゃんはフィーロの羽の中で寝てるよ。メルちゃん起きて」

 するとフィーロの羽がもぞもぞと動き出す。

 

 

「プハァ!」

 

「「「「「「「「「「えっ?」」」」」」」」」

 

 何とそこからメルが現れた。

 

「どうしたの?」

 

「何してるんだ?」

 

「フィーロちゃんの羽毛、フワフワで気持ちいいんです」

 

「だから服を脱いだと」

 

「うん」

 

「でもどうやって?」

 ラフタリアは恐る恐るフィーロの羽に手を入れる。

 

「うわぁ、暖かくって気持ちいい」

 

「どれどれ」

 あきらも手を入れた

 

「本当だ暖かい」

 

「私も」

 ゆりも行き、続くようにみんな手を入れた。

 

「わぁぁ暖かい」

 

「気持ちいい」

 

「とろける」

 

「もう離れたくない」

 

「はぁ〜」

 好評のようだ。

 

「気持ちええ」

 

「「ですぅ(っ)」」

 

「暖かいにゃ〜」

 

「わうん」

 

「にゃ〜」

 

「キュアキュア」

 妖精達にも好評のようだ。そしてみんな眠ってしまった。

 

 尚文はその羽を拾う。

 

 

 

 

「この羽、催眠効果でもあるのか?」

 

「さぁな?」

 

 

 




おや?メルティの様子が?

次回 槍が再び


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第32話 槍再び!切り札はJAKQ!

出来ました!
リュウソウジャーももうすぐ終わりか

小説のタイトル変えました。


「皆さん、本当にお世話になりました」

 メルの頼みで彼女を王都まで連れて行く事になった尚文達、無事彼女を送る事が出来た。

 

「フィーロ、メルちゃんを送って行っていい?」

 

「礼金はちゃんともらって来いよ」

 

「はーい、行こう!」

 

「はい」

 そう言い二人は歩き出す。少しして二人は再度振り向く。

 

「さようなら!」

 

「また会おうね!メルちゃん!」

 

「っ!はい!」

 あきらがメルに言うと彼女は顔が赤くなる。

 

「メルちゃんどうしたの顔が赤いよ。どこか悪いの?」

 

「えっ?ううんどこもなんともないよ」

 フィーロに心配されるも何ともない事を言う。そして再び歩き出す。

 

「寂しくなりますね」

 

「またどこかで会えるさ」

 

「うん、きっとどこかで」

 そんな寂しくしているラフタリアをアコは慰める。そしてみんなは歩き出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

「あら?」

 

「どうしたのゆかり?」

 

「あれ教会かしら?」

 歩いて数分、急にゆかりが足を止め、見ると教会らしき建物があった。

 

「そのようだな」

 

「立派やな」

 

 

「「ヒソヒソ」」

 

 

「何あの人?」

 

「私たちを見てヒソヒソと不愉快だわ」

 教会の前にいたシスターらしき人が尚文達を見てヒソヒソと話す。それを見たアコとゆりは気分を害す。

 

「あっ、誰か出てきた」

 すると教会から誰かが出てきた。見た感じ年配の者のようだ。

 

「あっ!」

 その男を見た途端あきらは驚く。

 

「どうした?」

 

「あの人、最初の波の後の宴で見かけたの」

 

「そうなのか誰なんだ?」

 

「これはこれは盾の勇者様」

 

「「教皇様!」」

 

「教皇様?」

 

「あの人きっとお偉いさんだと思うよ」

 せつなはその男が立場が上の人だと察する。

 

「一体どうなさったので?」

 

「ちょっと通りかかっただけだ」

 

「そうですか。おや貴女は?」

 教皇はあきらを見た。

 

「私?」

 

「はい、王宮での決闘、盾の勇者様も素晴らしかったのですが、貴女様も槍の勇者相手に実に見事でした」

 

「はぁ、それはどうも」

 

「ところで」

 

「おやなんでしょう?」

 アコが話しかけ、二人のシスターを指差す。

 

「あそこの二人、教会の関係者?」

 

「えぇ、どうかされました?」

 

「私たちを見てヒソヒソと話していたのよ。とても不愉快だったわ」

 

「そうでしたか。うちの者が大変ご無礼を。私からきつく言っておきます」

 

「そうして」

 

「はい、では私は」

 そう言うと教皇は教会に戻った。そして尚文達も再び進み出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねぇ、どう思うあの教皇って人?」

 

 

「うーん、何か裏ありそうなないような」

 あきらはさっき会った教皇に疑問を抱く。せつなは彼が胡散臭そうに感じた。

 

 

 

『あの教会にあったの、槍、剣、弓だったよね?確か勇者は盾を入れて四人の筈、何で盾だけなかったのかしら?」

 ゆかりはあの教会に疑問を持った。あの教会には槍、弓、剣らしき飾りがしてあった。しかし何故か盾だけなかった。

 

 

『彼…尚文が嫌われているのと何か関係あるのかしら?』

 

 

 

 

「ゆかり!」

 

「えっ?」

 あきらの声ではっとする。

 

「どうしたんですか?先程から何か考えていらしゃったみたいですが?」

 

「ううん何でもないのよ」

 ラフタリアが心配するも彼女は大丈夫って事を伝える。

 

「悩みでもあるのか?何だったら俺やラフタリアや仲間を頼れ」

 

「ありがとう」

 ゆかりは尚文の優しさに感謝する。

 

「うんうん。あら?」

 

「どうしたのももか?」

 

「あれ」

 ももかが指差したとこを見ると誰か走って来た。

 

 

 

 

 

「た、盾の勇者様!」

 騎士だった。

 

 

「逃げるぞ!」

 尚文が声を上げると同時にみんな走り出す。

 

「ど、どうして逃げるんですか?」

 

「そうよ!」

 

「追ってくるんだ。逃げるしかないだろう」

 

「待って」

 それでも騎士はまだ追ってくる。

 

「しつこいな、こっちだ」

 路地裏でみんなは隠れる。

 

 

 

「みんな大丈夫か?」

 

「はい」

 

「こっちも」

 

「あいつの狙いは多分俺だ。一旦別れるぞ」

 

「でも…」

 

「ラフタリアはフィーロを連れて来い。あきらお前たちは適当に逃げろ。馬車で落ち合おう」

 

「分かりました」

 

「了解」

 

「こっちだ!」

 尚文が走り出し、騎士を誘う。

 

「私たちも」

 あきらも走り出し、それに続きみんなも走る。

 

 

数分後

 

「うーん?」

 

「どうしたの?」

 あきらが急に止まりだす。そしてみんなも止まる。

 

「あの騎士見覚えがあるの」

 

「そうなの?どこで?」

 

「うーん?どこだったかな?」

 

「あの」

 せつなが手を上げる。

 

「気のせいかもしれないけど、私も見覚えがあるの」

 

「せつなも」

 

「ほんまか?なんならわいも見とるはず」

 

「どこだったかな?」

 

「思い出せないのか」

 

「「うーん」」

 二人は思い出そうとしてるがなかなか思い出せないでいた。

 

 その時

 

 

 

ドーン!!

 

 突如大きな音が響く。

 

 

 

「「「「「「「っ!?」」」」」」

 

「な、何!?」

 

「おいおい、まさかこんなところでテロでもおっ始めるんじゃないのか」

 

「とにかく行きましょう!」

 みんなは音のした方向に向かった。

 

 

 

 

 

少し前

 

 

「今度こそ…撒いただろうな?」

 騎士から逃げていた尚文はなんとか騎士から逃げられたようだ。その時

 

 

 

 

「尚文!!」

 突然元康が尚文に攻撃して来た。しかしなんとか避ける。そして突然の事に周りも驚く

 

「おい何考ええてる!こんな街中で!」

 

「黙れ!」

 それでも元康は槍を振る。

 

「あの奴隷の子はどうした?解放しろ!」

 尚文は盾を変え防ぐ。

 

「お前もしつこいなラフタリアは」

 

「ラフタリアちゃんじゃない」

 

「ならあきら、ゆり、ゆかりか?言っておくが彼女達には奴隷紋はない」

 

「そうなのか?って彼女達でもない!」

 

「はぁ?」

 

「金髪で背中に羽の生えた女の子とその子と同じくらい女の子だ」

 

「フィーロとアコの事か?言っておくがアコには奴隷紋はない」

 

「フィーロちゃんとアコちゃん!フィーロちゃんとアコちゃんって言うのか?あんな理想的な女の子初めて見た。魔界大地のフレオンちゃんみたいな子がいるなんて」

 

「はぁ?」

 元康の言っている事に尚文は戸惑う。

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺…天使萌えなんだ」

 

 

 

 

 

 

『ゾク!?』

 

「どうしたにゃー?」

 

「アコ?」

 

「何か寒気が」

 

 

「「「「「「?」」」」」」

 

 

戻って尚文と元康の場面

 

 

「あの子達を一目見た瞬間からこの胸は高鳴り続けている。異世界最高!!金髪天使ちゃん最高!!」

 

『うーわ、こいつとんでも無いこと言いやがった。もしここにゆりがいたらボコボコにされているか死んでるぞ』

 元康のとんでも発言を聞いた尚文はムーンライトが元康を容赦なく叩き潰すのを想像した。

 

「馬鹿馬鹿しい。ん?」

 尚文はふと元康を見ると大事なところに金属のものをつけていた。

 

「お前それ」

 

「そういえばあのデブ鳥と鳥みたいな怪獣の飼い主もお前だったよな」

 

『鳥みたいな怪獣?あぁリドリアスか。どっちかっつーとあいつはゆりと仲よかったよな』

 

「あのデブ鳥とお前も!」

 尚文に攻撃しようとした。その時

 

 

 

 

 

 

「そこまでだ!馬鹿勇者!」

 

 

 

「「!?」」

 突如大きな声が出て、止まる。

 

 

「誰だ?どこにいる?」

 

 

「おいあそこ」

 元康が声の主を探すが見当たらない。そんな中周りの人が見つける。そして建物の屋根に誰かいた。そこには

 

 

 

 

「あきら、ゆり、せつな、アコ!」

 

「何!?アコちゃん!?」

 そこにいたのはキュアショコラ、ムーンライト、パッション、ミューズだった。

 ショコラは左胸にAと書かれたものをつけており髪にはスペードの髪飾りをしている。

 

 ムーンライトは髪と衣装が青くなっており左胸にはJと書かれたものをつけており髪にはダイヤの髪飾りをしている。

 

 パッションは衣装がピンクになっており左胸にはQと書かれたものをつけている。

 

 ミューズは髪と衣装が緑色になっており左胸にはKと書かれたものをつけており髪にはクローバーの髪飾りをしていた。

 

 そしてみんな腰にはJと書かれたベルトをしていた。

 

「スペードキュアショコラ!」

 

「ダイヤキュアムーンライト!」

 

「ハートキュアパッション!」

 

「クローバーキュアミューズ!」

 今の彼女達はかつてクライムの手から人々を守った戦士になっている。

 

 その名も

 

 

「「「「我ら、ジャッカー電撃隊!」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




如何でしたか?
ショコラ、ムーンライト、パッション、ミューズがジャッカー電撃隊になりました!
次回ジャッカーの力が槍を襲う!
元康のあの発言エースとマシェリも危ないかも。


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第33話 来たぞ!我らの行動隊長!

お待たせしました!
引越しなど色々ありましたけど頑張りました。
いよいよキラメイジャーも放送しますね。


「ジャッカー?」

 

「電撃隊?」

 ジャッカー電撃隊の言葉に尚文と元康は?を浮かべる。そんな事を考えてるうちにショコラ、ムーンライト、パッション、ミューズは尚文のとこに降りる。

 

「尚文、大丈夫?」

 

「あぁ」

 

「大きい音がして来てみたら」

 

「で、誰なのあの弱そうなチャラチャラしたダサ男は?勇者らしいみたいだけど」

 ミューズは元康を指差す。

 

「あいつは「槍の勇者」せつな?」

 

「槍の勇者だよ!あの男!」

 

「えっ?槍の勇者?」

 

『何でだ?何でせつながあいつが槍の勇者だと…はっ!そういえばベリアルってやつに俺がこの世界で起こった事を見せてもらったって多分その中に』

 せつなは元康を見て槍の勇者だと言い、それにミューズが反応する。

 尚文は何故せつなが彼が槍の勇者だと知っているのかと疑問に思ったが以前彼女からベリアルが自分の身に起きた事を見せてもらった事を話してくれた事を思い出した。

 

 

「そうあいつが「アコちゃん!」ふえっ?」

 元康が突然ミューズの両手を握った。突然の事にミューズは驚く。

 

「君の名前はアコちゃんなんだろう?」

 

「ちょっと何この人?」

 

「可哀想に、尚文に奴隷のように」

 

「ねぇ本当に何なの?気持ち悪いんだけど」

 

「あぁそいつ…」

 

 

 

 

「天使萌えなんだと」

 

 

 

 

 

 

「「「「はぁ?」」」」

 尚文の発言に四人はポカンとする。

 

「天使萌え?」

 

「要するにロリコンだ」

 

「「「「うわぁぁ」」」」

 

「因みにこいつフィーロの事も」

 

「ヘェーそうなら」

 ムーンライトは元康を見た。顔は笑っているが明らかに怒っている。

 

「そうか、そうなんだね」

 

「アコちゃん?」

 

「まさか村の人達を苦しめた原因を作ったのがこんなド変態だったなんてね」

 

「苦しめた?何を言ってるんだ?」

 

「ヘェー知らないんだ。だったらその身で味わせてやる!!」

 ミューズは元康を手を振り解き、右手にクラブメガトンを装着する。

 

「重いパンチが唸りを上げりゃ、緑の風が渦を巻く!!プリキュア・クラブメガトンパンチ!!」

 

「グヘェ!」

 ミューズの拳が元康の顔に当たり、その衝撃で吹っ飛ぶ。

 

「何だあの嬢ちゃん?」

 

「小さいのになんて力だ」

 周りの人達もミューズの力に驚く。

 

「うわぁミューズ凄い怒ってる」

 

「怒るのも無理はないわ。だって彼女あの蔓だらけの村の人達に世話になったんだから。さて」

 ムーンライトはそう言うと細身の剣ダイヤソードを出す。

 

「はぁー!!」

 

「うお!?」

 ムーンライトはダイヤソードを振り下ろすも元康は槍で防ぐ。

 

「怒りのエレキで鍔鳴りさせて、守ってみせるぜ青い地球!プリキュア・エレキ斬り!」

 

「うわぁ!」

 電気エネルギーを帯びたダイヤソードで元康を斬る。

 

「くっ!ゆりさん」

 

「はぁー!」

 

「うお!?」

 突如何物かが元康に勢いよく降りて来た。それを間一髪避ける。

 

「誰だ?」

 

 

「大海原に舞う一輪の花、キュアオーシャン!」

 

「ももか!」

 

「オーシャン!」

 キュアオーシャンだった。

 

「キュアオーシャン?ももか?尚文、いつの間にまた女の子を」

 

「いくよ、ムーンライト!」

 

「えぇ!」

 ムーンライトとオーシャンは同時に高く跳ぶ。

 

「「プリキュア・ダブルキック!」」

 

「ぐっ!うわぁ!」

 槍で防ごうとするも押し負けてしまった。

 

「はぁー!」

 

「うお!?」

 今度はパッションが元康にパンチやキックをし出す。

 

「確かせつなちゃんだっけ?尚文め一体どれだけ女の子を」

 そしてパッションは元康の持っていた槍を掴んだ。

 

 

 

「娘18涙を捨てて、戦場に咲く桃の花!」

 

「うお!?」

 何とパッションは槍を掴んだまま元康を背負い投げのように投げた。

 

「ガハ!」

 そしてそのまま地面に叩きつけた。

 

「もう一ついかが?」

 

 

 

「さて次はいよいよ私ね、たあ!はぁ!」

 

「ぐお!?ぐえ!?」

 ショコラは元康にパンチやキックをする。

 

「真っ赤に燃える正義の血潮!悪を切り裂けアトム打ち!」

 

「ぐお!」

 元康はそのまま膝をつく。

 

 

「ハッハッハッ!無様だな!」

 するとそこにジャグラー(魔人態)が現れた。周りの人達はその姿に驚いていた。

 

「誰だお前?」

 

「あぁこの姿を見せるのは初めてだったな」

 そう言うと魔人態を解いた。

 

「お、お前はあきらさんの幼馴染み!」

 

「そういえば名乗ってなかったな、ジャグラーだ」

 

「ジャグラー?」

 

「まぁあだ名みたいなもんだ。まぁそんな事より…おりゃ!」

 

「ぐお!」

 ジャグラーは元康を思いっきり蹴飛ばした。彼は地面に横たわる。

 

「ぐう!」

 それでも彼はなんとか蹴られたとこを抑えながら立ち上がる。

 

「ほう、まだ立ち上がれるのか…ならもう一発入れ「もうお辞め下さい!」あぁ?」

 そこにあの尚文を追いかけていた騎士が割り込んできた。

 

「あの騎士」

 

「ここは民の往来です!このような所で戦うのは認められません!」

 

 

 

 

「認められますわ」

 するとそこに何物かが現れた。

 

「マイン!」

 マインだった。しかも騎士も数人いた。

 

「マイン?」

 

「誰?」

 

「王女よ」

 マインの事を知らないミューズとオーシャンはムーンライトから彼女が王女である事を言った。

 

 

「あれが王女?どう見てもおばさんでしょう?」

 

「ちょっと今なんと?」

 ミューズの発言にマインは反応し青筋を立てた。

 

「あら聞こえなかったのかしら?おばさん?」

 

「囲め!!私を侮辱したその生意気な小娘を!!」

 騎士達はミューズの周りを囲んだ。

 

「アコ!」

 

「大丈夫よ尚文。これぐらい大したことないよ」

 

「あら随分自信があるようね」

 

「まぁね。あんたと違ってね」

 尚もマインに挑発するミューズ、その時

 

 

 

「うわぁ!」

 突然ミューズを囲んでいた騎士の一人が同じ騎士を攻撃し始めた。

 

 

「貴様何のつもりだ!」

 騎士の一人が言うも無視をし、持っていた剣の柄で殴ったりし、騎士全員気絶させた。

 

「ちょっと一体何の真似よ!」

 これにはマインも驚き怒る。それもそのはず突然味方を攻撃したのだから。

 するとその騎士は着ているものを全て取った。

 

BGM:スペードエース若き獅子

 

 全て取るとそこから白いスーツと帽子を来た男が出てきた。

 

「ジャッカー電撃隊行動隊長、番場荘吉。…よろしく」

 そこから出てきたのはなんとジャッカー電撃隊の行動隊長である番場荘吉だった。

 

「ジャッカー?」

 

「電撃隊、お前もなのか」

 マインはジャッカーという言葉に首を傾げる。すると番場荘吉は薔薇をマインと元康の顔に投げた。

 

バン! バン!

 

「「うわぁ!」」

 その薔薇が爆発し、二人の顔は黒くなった。

 

「ハハハ!ほんの挨拶がわりさ」

 

「おのれ!」

 

「この!エアストジャベリン!」

 元康は攻撃をするもそれは彼が持っていた棒でマインと元康に跳ね返す。

 

「「うわぁ!」」

 

 

 

『カッコいい!流石行動隊長様!』

 これを見ていたショコラは彼の活躍に惚れていた。

 

「さてそろそろ本番と行こうか」

 すると番場荘吉はあるものを出した。

 なんとマージフォンだった。彼はマージフォンを開けると光に包まれる。

 

 

 

「ニャー」

 

「お前は!?」

 

「「ゆかり(さん)!」」

 なんとそこから出てきたのはキュアマカロンだった。

 

「うふふ、男になるなんて面白かったわ。さてここからはジャッカーが本番よ!」

 キュアマカロンは高く飛んだ。

 

「ビッグワン!」

 降り立つと彼女の衣装と髪は白くなり、赤、青、緑、黄色の髪飾りが付けられた。

 

「ビッグワンキュアマカロン!」

 

「マカロン!」

 ショコラ、ムーンライト、ミューズ、パッション、オーシャンはマカロンのとこへ。

 

「みんな悪い子達にお仕置きするよ。ビッグボンバーよ!」

 

「よし、ビッグボンバー!」

 

「「「ビッグボンバー!」」」

 するとムーンライト、ミューズ、パッションがパーツらしきものを出す。

 

「セットワン!」

 

「セットツー!」

 

「セットスリー!」

 

「行くよコンバイン!セットオン!」

 パーツが組み合わさると大砲が出来上がった。

 

「ジャッカー必殺武器!」

 マカロンが砲弾のようなのをセットする。

 

「おい!そんなものをこんなとこで使う気か!?そんな事したら周りの人達が!」

 

「そうです!そんなものを使ったら!」

 尚文と騎士はマカロン達に叫んだ。そんなものを使ったら確実に周りに被害が出るから。

 

「心配無用よ!蜘蛛の巣攻め!プリキュア・ビッグボンバー!!」

 発射されると砲弾が蜘蛛の巣になった。そしてそれはマインと元康の上に覆いかぶり、地面に貼り付いた。

 

「な、何よこれ!」

 

「う、動けん」

 

 

 

「ビッグワン!」

 

「「「「ジャッカー!」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




如何でしたか?
コロナ関係のニュースが多いですが負けずに頑張ります!


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第34話 メルの正体

「キュアショコラだよ。悪い菌に負けず元気でいこうね!じゃあスタート!」


 元康とマインをビッグボンバーによる蜘蛛の巣攻めで地面に貼り付けたショコラ達は変身を解除した。

 

「う〜ん、最高!」

 変身を解いたあきらは思わず声を上げた。

 

「うふふ、面白かったわ」

 

「それにしてもゆかり、見事な行動隊長っぷりよ」

 

「ありがとう」

 

「いいな、私にも使えたらな」

 力を使えないももかにとってあきら達の力は便利だった。

 

「お前ら」

 そこに尚文がやって来た。

 

「あっ!尚文!どうだった?」

 

「正直凄かった。あんな大砲が出てきた時はびっくりしたぞ」

 

「まぁそうだけど、あれは普通に撃つ事も出来るし、さっきみたいな事も出来るのよ」

 

「そうか」

 

「ところでこれは」

 ゆりが地面を指差す。その地面は抉れていた。

 

「うわぁ酷いな」

 

「あぁ、あいつがやったんだ」

 尚文は蜘蛛の巣によって地面に貼り付いている元康を指す。

 

「はぁ〜全くどれだけ迷惑をかければ気が済むのかしら」

 ゆりはため息をつきながら、フェリーチェの魔法のタッチペンを出す。

 

「キュアップ・ラパパ!地面よ直りなさい!」

 抉れていた地面が見事直す事ができた。

 

「これで大丈夫よ」

 

「感謝します」

 騎士がゆりに礼を言った。

 

「これくらい大したことないわ。ところで私たちを探していたけど何か用?」

 

「はい、実は「ちょっと!」」

 騎士が話そうとしたら地面に貼り付いているマインが遮った。

 

「あら、いたの?」

 

「あらいたの、じゃないわよ!早くこれなんとかしなさいよ!」

 

 

 

 

 

 

「嫌よ」

 ゆかりは嫌とキッパリ言い、貼り付いている二人に近づいた。

 

「貴方達はしばらくそこでこのまま反省してなさい」

 

「反省って俺達が一体何をしたっていうんだ!」

 

「そうよ!」

 

「あら分からないのかしら?なら教えてあげる。まず村を蔓だらけにして村人を苦しめたのとこの場で騒ぎを起こした事よ」

 

「村?もしかして俺が救った村?そんな筈ない!俺は奇跡の種子で村を救ったんだ!」

 

「そうですわ!モトヤス様は苦しむ村人を救ったのですわ!それを苦しめたなどと出鱈目を!」

 

「本気でそう言ってるの?なら言うわよ。その奇跡の種子だけどその正体は封印された植物の魔物だったのよ。貴方が封印を解いたせいで村人が苦しむ結果になった」

 

「嘘よ!それも出鱈目よ!」

 

「出鱈目じゃないわよ」

 そこにアコも来た。

 

「アコちゃん」

 

「私、あの村の人達に助けてもらったのよ。そこで村がどうなっているかも見たし」

 

「私達も依頼で村を訪れた時にこの目で見たのよ。今言ってるのは全部事実よ」

 

 

「う、嘘だ。そんなの嘘だ!」

 

「そうですわ!」

 

「そ、そうだ!ゆかりさん、アコちゃんもしかして尚文に脅されて言ってるんだよな!なら彼の言う事なんて……っ!?」

 元康がゆかりとアコを見た。彼女達はゴミを見るような目で二人を見ていた。

 

 

「本当貴方達って勇者と王女としてだけでなく人間としての価値もないわね。もう…」

 

 

 

 

 

 

「絶版にしたいぐらいにね」

 ゆかりの手には黒色のガシャットが握られていた。それにはこう書かれている。

 

 

『KAMENRIDER CHRONICLE』

 

 

 

「行こうゆかり、時間の無駄よ」

 そう言うと二人は歩き、尚文のところへ。

 

 

「おかえり」

 

「えぇ」

 

「あの、お二人は?」

 騎士が恐る恐るゆかりに尋ねる。

 

「このままよ」

 

「し、しかし」

 

「こ・の・ま・ま・よ」

 

「は、はい」

 騎士はゆかりのあまりの気迫に怖気付いてしまった。

 

 

「ねぇ、これ。あの女の近くに落ちていたんだけど」

 アコは騎士に巻物のようなものを騎士に渡した。騎士は受け取るとそれを開いた。

 

「こ、これは!?」

 

「どうしたの?」

 

「何が書かれているんだ?」

 騎士はいきなり驚き出す。何が書かれているのかをあきらと尚文は尋ねた。

 

 

 

 

 

 

 

「盾の勇者様と槍の勇者様の決闘を認める権利書です」

 

 

「何だって」

 

「こんなとこでやらせようとしたのかよ。ったくどこまで腐っているんだ」

 これにはジャグラーと尚文は呆れていた。あきら達も呆れた表情を見せていた。

 

 

 

 

 

 

 

「これは何事ですか!!」

 少女の声が聞こえ、声の方を見た。そこには

 

 

 

 

 

 

 

 

「メルちゃん?」

 メルだった。しかしなぜ彼女がここに?

 

 

「姉上!」

 地面に貼り付いているマインと元康に気づいた。

 

 

「ヘェ〜姉上ね……ん?」

 

 

 

 

「「「「「「「「姉上!?」」」」」」」」

 姉上という言葉に尚文達は驚く。

 

 

「姉上一体これは?」

 

「何故お前がここに?それより早くこれ何とかしなさいよ!」

 メルはマインがどうしてこんな状態なのか疑問に思った。そのメルの元にゆりが行った。

 

「私が説明するわ」

 そう言うとゆりはメルに今回のことについて説明した。

 

 

 

 

 

「そうでしたか。申し訳ございません。姉上がとんだご無礼を。それで姉上と槍の勇者様を解放させてください」

 ゆりの説明を聞いたメルは尚文達に謝り、マインと元康の解放させてほしいと言った。

 

「どうしようかしら?」

 

「お願いします」

 ゆりはメルを見て思ったのかタッチペンを出す。

 

「キュアップ・ラパパ!蜘蛛の巣よ消えなさい!」

 蜘蛛の巣が消え、二人は起き上がった。

 

 

 

「妹さんに感謝しなさい」

 

「この!」

 マインがゆりに近づこうとする。

 

「ゆり!」

 そこにももかが来て彼女を守る。

 

「どきなさい!さもないと!」

 

「姉上!」

 

「っ!?」

 するとマインが止まった。

 

「姉上随分とお戯れがすぎるようですが?」

 

「わ、私は勇者様の補佐として責務を全うしているだけですわ」

 

「民の往来で決闘させるのが補佐ですか?」

 

「っ!?」

 

『マインが押されている?どういうことだ?』

 尚文はマインが押されていることに疑問を持った。

 

「ねぇゆり、あの王女押されてない?」

 

「えぇ見た感じ、姉より妹の方が優秀って感じがするわ」

 

 

「ナオフミ様!」

 そこにラフタリアとフィーロが来た。

 

「何があったんですか?」

 

「あぁ、元康の奴がまた……」

 

「フィーロちゃん」

 そこに元康がフィーロの手を握る。

 

「君の名前はフィーロちゃん何だろう?」

 

「うん!」

 

「可哀想に尚文に馬車馬のように働かせているんだね?」

 

「馬車を引くのは好きだよ」

 

「尚文、貴様あのデブ鳥みたいにフィーロちゃんにまで……何だ?……っ!?」

 肩を叩かれた元康が後ろを振り向く。そこには鬼の形相で睨むゆりの姿がいた。しかも手には信号機と斧を合わせた武器シンゴウアックスが握られていた。これには尚文達は驚いていた。

 

 

「ゆ、ゆりさん?何でしょうか?それとその斧は?」

 元康は明らかにビビっていた。

 

「どうやら反省が足りないようね」

 ゆりはシンゴウアックスにシグナルバイクを装填しようとしていた。

 

「ゆ、ゆりさん、冗談ですよね?」

 

「これが冗談に見えるのかしら?」

 

 

 

 

「フィーロの事デブ鳥って言った」

 

「えっ?」

 

「前に会った時もフィーロの事笑ったし」

 

「俺がいつ?」

 するとフィーロは鳥の姿になる。

 

 

 

 

 

 

 

 

「槍の人嫌い!」

 

 

「えっ?き、君があのデブ「とう!」」

 フィーロは思いっきり元康蹴り飛ばした。しかも男にとって大事なとこを。

 

 

「モトヤス様!は、早く治療院に!」

 

 

「フィーロの勝ち!」

 

「よくやった」

 

「ナイスよフィーロ!」

 そんなフィーロを尚文とアコは褒めた。そんな様子を見ていたゆりは怒りが収まったのかシンゴウアックスを消した。

 

「ゆり、落ち着いた」

 

「えぇ、なんか馬鹿馬鹿しくなったわ」

 

「ナオフミ様、アコさん」

 

「いつもひどい目に遭ってるんだ。あれくらい当然だ」

 

「そうよ。あんなド変態あれくらいやらないと」

 

「もう」

 

 

「それにしてもあの男とんだ変態みたいだね」

 

「そうね。もしここに亜久里とえみるもいたらどうなっていたのか」

 あきらとゆかりはもしここに二人の小学生プリキュアがいたらどうなっていたかを想像していた。

 

 

「アッハッハ!やっぱダッセー!!アッハッハ!」

 

「ジャグラーはん笑いすぎや、でもアホや!」

 

「貴方もよタルト、でもふふ」

 ジャグラーとタルトは大笑いしていた。そんな二人を見ていたせつなもそれに釣られて笑った。

 するとそこにメルがやってきた。

 

 

 

 

「神鳥の聖人様、いえ盾の勇者様、そしてプリキュアの皆様。貴方達にお話しがあります」

 

 

 

 

 

 

 

 

「あんちゃん説明してくんねえか」

 

「色々あった、ここで会議させてくれ」

 今尚文達は話しをすべく武器屋に来ている。

 

「おいおい、いくらなんでもそれはないぜ」

 

「すいません、近くでいい場所がなくて」

 

「ったく」

 

「それでメルちゃん貴女は一体何なの?あの王女の妹みたいだけど」

 アコがメルに質問をした。

 

 

 

「改めまして私はメルロマルク王位継承権一位第二王女メルティ=メルロマルクと申します」

 

 

「「「「「「「第二王女!?」」」」」」」

 なんとメルの正体はこの国の第二王女だった。これにはプリキュア勢とジャグラーは驚いた。

 

 

「メルちゃん本当に王女なの?それに継承権一位ってのも?」

 

「はい、本当です。姉上はあの性格ゆえ昔から色々と問題を起こし今では私のほうが上なのです」

 

「まぁ確かにあの女の性格からしたらね」

 

「そうね。あれならまだトワイライトの時のトワのほうがマシね」

 あきらの質問にメルティは答えた。ジャグラーはマインを思い出す。アコはトワイライトの時のトワを思い浮かんだ。

 

「キラやば」

 

「まさか貴方が盾の勇者様だったなんて、そして皆さんがあのプリキュアだったなんて。ちょうど良かったのかもしれません」

 

「何々?」

 

「私は……」

 

 

ガタン

 

 

「悪いが話しはここまでだ」

 突然尚文は立ち上がりメルティを見る。

 

「俺はお前の事信用出来ない」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「出ていけ」

 

 

 

 

 

 




「キュアマカロンよ。手洗いとうがいと消毒をちゃんとしようね!お姉さんとの約束よ!ではまた次回にね!」


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第35話 クラスアップできない!?恐怖のスペースビースト!

「キュアムーンライトよ。悪い菌には負けないで明るくいきましょう。さぁ始めるよ!」


 尚文達が出会った少女メル。その正体はなんとメルロマルク第二王女メルティ=メルロマルクだった。あの王の娘で王女の妹である彼女を尚文は拒否した。

 

「出ていけ」

 

「待ってください、私の話を!」

 

「お前たち王族の話しなんか聞く必要ない」

 

「尚文、いくらなんでもそう言う事ないでしょう!」

 これには流石のあきらも怒り、尚文の胸倉を掴んだ。

 

「お、おい」

 

「あきら様」

 

「お前聞いてなかったのか、こいつはあの女の妹であの父親の娘なんだぞ」

 

「確かにそうかもだけど…私には彼女があの二人とは違う気がするんだ」

 

「どこにその根拠がある?どうせ彼女もあいつらと」

 

「だから違う!」

 

「あぁもう鬱陶しい!あと近い!」

 

「キャ!」

 尚文はあきらを押し、その反動で倒れそうになる。

 

「あきら様!」

 

「メルちゃん…うわぁ!」

 

「あきら様、キャー!」

 

 

ドーン!

 

 メルティはあきらが倒れるのを防ごうとするが、支え切れず、一緒に倒れてしまう。

 

「おい、大丈夫か!?」

 

「あきらさん、メルさん!」

 

「メルちゃん!」

 

 

 

「うぅ〜、メルちゃん大丈夫?」

 

「は、はい(あきら様がこんなに近くに)」

 

「どうしたのメルちゃん?やっぱりどこか?」

 

「い、いえどこも」

 

「メルティ様、王がお呼び…」

 すると一人の騎士が入ってきた。騎士が彼女を見るとあきらがメルティを押し倒してるように見えてしまっていた。騎士は剣を抜いた。

 

 

「この不届き者!」

 

「うわぁ!」

 あきらは剣を何とか躱した。

 

「ちょっと待ってください!誤解です!」

 

「黙れ!メルティ様に不当な働きをする輩め!今この場で!」

 

「お待ちください!この者は倒れそうになったのを私が止めたんです。しかし支え切れず、あのような状態になってしまったのです!なので彼には何も非はございません!」

 

「メルちゃん」

 メルティはあきらの前に立ち、誤解を解こうと騎士を説得した。

 

「メルティ様」

 

「そう言う事だ。あと言っておくけどあきらは女だ」

 

「えっ?」

 尚文の発言にメルティは目を開く。

 

「お前まさかあきらをずっと」

 

「失礼致します」

 そう言うとメルティは騎士と共に武器屋を出て行った。

 

「メルちゃん」

 

「あいつどうやらずっとお前の事を男だと思ってたみたいだな」

 

「あきらお姉ちゃん、大丈夫?」

 

「大丈夫だよ、フィーロちゃん。…私今度彼女に会ったら謝らないと」

 

「うん!フィーロもメルちゃんとまた遊びたい!」

 

「フィーロ!もうあの子と遊ぶな!それとあきら謝る必要ない!」

 フィーロはあきらを心配し、またメルティと会う事を誓うも尚文に拒否される。

 

「ちょっとそんな風に言う事ないでしょう!」

 これにはアコも怒り出した。

 

「ご主人様、メルちゃん悪い事してないのになんで?ねぇ、ねぇ何で?」

 尚文はフィーロを無視した。そしてとうとうフィーロは泣き、外に出てしまった。

 

「フィーロ!」

 アコもハミィと一緒に外に出た。

 

「フィーロちゃん」

 

「フィーロちゃんはアコに任せましょう。それより」

 

 

バチーン!

 

 

 

 せつなは尚文に思いっきりビンタをした。叩かれた尚文は呆然とせつなを見た。

 

「せつな」

 

「貴方が王族を信じられなくないのは仕方ないと思っているよ。でもね仲間にあんな風に当たるのはやめて」

 

「せつな」

 

「パッションはん」

 せつなは尚文に説教をした。

 

 

「せつな……姉妹ね…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「加奈」

 ゆかりは何かを思い出し、何かを小さく呟いた。

 

 

 

 

「ご主人様」

 そこに外に出ていたフィーロが来た。

 

「そんな所に立ってないで入って来い、アコとハミィも一緒だろう」

 

「尚文、貴方にお客さんだよ」

 

「失礼します」

 アコと一緒に尚文を探していた騎士も入って来た。その他にも数名に騎士と魔法使いらしき者も入って来た。

 

「またお前か一体何の用だ?」

 

「その…僕たちをどうか波の間だけでもご一緒させてください!」

 騎士たちが一斉に頭を下げた。

 

「以前の波で僕たちは勇者様の戦いに感銘を受けました!ここにいる者たちは是非勇者様の力になりたいと」

 

「あっ!思い出した貴方以前の波の時にいた騎士だよね」

 

「確かにベリアルが見せてくれた映像に貴方もいたわね。それで私達を探していたのね」

 あきらとせつなは騎士の事を思い出す。

 

「はい、王都で勇者様を見つけたらこの話を聞いて頂こうとみんなで決めていたんです!」

 

 

「別に波で戦いたいだけなら俺について来なくてもいいだろう」

 

「いえ、僕たちは盾の勇者様と戦いたいんです!」

 

「目的は何だ?」

 

「僕たちはみんなリュート村出身なんです。あの時勇者様に家族を助けてもらって……だから責めてお役に立ちたくて」

 

「村の人達を救った恩返しがしたくて」

 

 

 

 

 

「くぅぅ〜、泣けるやないか!なんてええ騎士たちや、わい猛烈に感動したで!」

 タルト騎士たちの事を聞いて泣いてしまった。

 

「賛成だ」

 

 

「いいかもしれないわね、聞き入れてあげたら」

 

「そうよ、心強いわ。そうよね?」

 ジャグラー、ゆかり、ゆりは騎士達の同行に賛成した。アコ、せつな、ももかも同意した。

 

「よーし!騎士達の同行にけって「待った」えっ?」

 あきらが決定を言おうとしたが尚文が待ったと言い、アクセサリーを出した。

 

「銀貨150枚」

 

「えっ?」

 

「それだけの金を出せたら考えてやる」

 

「えぇ!?」

 

「どうした?これを買えば俺から信用を得られるんだぞ」

 

「尚文」

 

「ナオフミ様」

 

「銀貨150枚か」

 

「どうする?」

 

「なんとかするしかない」

 

「分かりました。今からみんなでお金を集めてきます」

 話し合いの結果、尚文が提示した金額の銀貨を集める事となり、武器屋を出た。

 

 

 

「売れ残りのアクセサリーをあんな大金で売りつけるなんて」

 

「あんちゃんはやっぱあんちゃんだな」

 

「ひどい!」

 

「なーに、あいつなりに考えがあるかもしれん。しばらく見届けようぜ」

 

「ジャグラー」

 ジャグラーは尚文には何か考えがあるかもしれんと思った。

 その後ラフタリアの装備を整えた。

 

「こっちも頼む」

 尚文は自分の装備をエルトハルトに渡す。

 

「オーダーメイドか?足りない素材はおまけするとして……これぐらいはかかるな」

 

「なぁ、親父。レベルのところに星がついてるんだが何か知らないか?」

 尚文のパーティーのレベルを見るとラフタリアとフィーロのレベルが最大値になっており、隣には星のマークがある。

 尚、ジャグラー、あきら達プリキュア勢はレベルは?のままで星のマークはない。

 

「おっ!あんちゃん達もついにクラスアップか!」

 

「クラスアップ?」

 

「成長限界突破の事だ。本来国に認められた奴しか出来ないが、まぁあんちゃんは勇者だからいけるだろう。クラスアップする時に自分の方向性を決めるんだが俺も悩んだもんさ」

 

 

「あれかな?スマホゲームとかにあるキャラクターを強化するようなやつ」

 

「多分そうだろう。アイテムで強化したり、同じキャラクターを組み合わせるとか」

 あきらとジャグラーはクラスアップの事を聞いてスマホゲームにある強化の事を思い出す。

 これを聞いた尚文達はクラスアップの為、龍刻の砂時計に向かった。

 

 

 

 

「金貨15枚!?」

 クラスアップの為に龍刻の砂時計に着いたが、する為には金貨15枚という大金が必要だとシスターから言われた。

 因みに龍刻の砂時計を初めて見たあきら達は驚いていた。

 

「一人クラスアップする為には金貨15枚が必要になります」

 

「そんな大金」

 

「分かった。ラフタリアお前が先にクラスアップしろ」

 

「えっ?」

 

「えぇ〜フィーロは?」

 

「次来た時な」

 

「そうね、この中で一番にクラスアップすべきはラフタリアよね」

 

「確かに……私達はあんなレベルだし、それに出来るかどうかも分からないわ」

 

「もしかしたらする必要なかったりすして」

 ゆかりとゆりはラフタリアのクラスアップに賛成する。アコぱ自分達はクラスアップする必要ないかもしれないと思った。

 

「金貨15枚でいいんだな?」

 

「ねぇ尚文、もしよかったらだけど私も少し出そうか?」

 せつなは袋を出す。その中には金貨、銀貨、銅貨が数枚入っていた。

 

「お前金持っていたのか?」

 

「うん。この世界に来てみんなと出会うまで人助けとかをしていたの、そのお礼に食べ物とかお金をもらっていたの」

 

「そうか、別にいい。いざという時にとっておけ」

 

「そう」

 

「それよりクラスアップを」

 

「こちらの手違いがございました」

 するとシスターの一人が発言する。

 

「盾の勇者様一行のクラスアップは禁止されております」

 なんと尚文達のクラスアップの禁止だった。これには全員目を開く。

 

 

「禁止ってどういう事?」

 

「そうだ説明しろ!」

 あきらとジャグラーが言うと、シスターが書状を出す。

 

「王直々の御命令です」

 

 

「ふざけんじゃねぇー!!」

 ジャグラーは怒り、ダークリングを出す。

 

「ちょっとこんな所でゼッパンドンかスカルゴモラになる気!?」

 

「違げぇ、こうするんだ」

 ジャグラーは2枚のカードを出した。

 

「さぁ来い!」

 

【ぺドレオン】【ガルベロス】

 その2枚をダークリングで読み込むと二体の怪獣ぺドレオンとガルベロスが出現した。周りはみんな驚く。

 

「あれって?」

 

「ぺドレオンとガルベロス」

 

「スペースビースト」

 

「うぅ〜写真とかで見るのは大丈夫だけど流石に本物は」

 

「フィーロあれきらい」

 あきら、ゆり、ゆかりはぺドレオンとガルベロスを見てそう言う。アコはぺドレオンを見て気分が悪くなり、フィーロはぺドレオンを否定した。

 

「ヒィィー!なっ、何ですか!?」

 

「選べ、クラスアップさせるか?餌になるか?」

 

「ですから王直々の」

 

「そうか」

 するとぺドレオンが触手を伸ばし、シスターの一人を捕らえる。ガルベロスもシスターに近づく。

 

「は、放してください!こんな事すれば」

 

「知るか、ぺドレオン、ガルベロス思いっきりやれ」

 ジャグラーがそう言うとぺドレオンは口を開き、ガルベロスは襲うとする。

 

「「イヤぁぁぁぁぁー!!」」

 

 

「止めろ!」

 

「尚文、でも!」

 

「もういい、こんな奴ら殺す価値はない」

 シスターが襲われる直前尚文が止め、ジャグラーは二体を止めさせ、二体は消えてしまった。

 

「行くぞ」

 尚文達はこの場を後にする。

 

「尚文に感謝するんだな。でも次はねぇ!あと王に会ったら伝えろ。お前はとんでもないものを敵に回したと」

 

「ジャグラー行くよ」

 ジャグラーは振り向き、シスターに告げ、この場を後にした。その後みんなからやり過ぎだとか、ぺドレオン禁止とか色々言われた。

 

 

 

 

「クラスアップですか?」

 尚文達は奴隷商のとこを訪れた。

 

「この国の奴らが俺に許可を出さないんで困ってるんだ。お前のところでレベル40超えの奴隷がいただろう?」

 

「非常に残念ですが私共では」

 

「そうか」

 

「ですが悩む必要ありません。他国にある龍刻の砂時計ですればいいだけの事」

 

「他にもあるのか?」

 

「詳しく教えて」

 なんと龍刻の砂時計は他の国にもあると奴隷商が言った。ゆりは情報提供を求めた。

 

 

 

 

 

 

「情報手に入ったとはいえ」

 

「流石に無理ね」

 奴隷商から情報を得たが他の国に行くにはかなりの日数がかかってしまう事が分かり、間に合わないのである。因みに奴隷商からフィーロ用に武器をもらった。現在今後の事について話し合っている。

 

 

「今の状態で凌ぐしかないか」

 

「まだ波まで時間あるし出来る事をやろう」

 

「そうだな」

 

「責めて紗夜さえいてくれれば」

 

「紗夜さんですか?確かゆりさんの」

 

「うん。誰になってるのかしら?」

 

「大丈夫よゆり、きっと見つかるよ」

 

「ゆりお姉ちゃん」

 そんなゆりをももかとフィーロは励ます。

 

「ありがとう、ももか、フィーロちゃん」

 

「とにかく今は俺たちが出来る事するぞ」

 尚文がそう言うと全員同意した。

 

 

 

 

 

 

 

その頃

 

『あきら様が……女……では……私は今まで女性に想いを!』

 あきらを女だと知ってしまったメルティは顔を赤くし、恥ずかしくなっていた。

 

「メルティ様一体どうなさったのでしょうか?」

 

「さぁ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




「キュアオーシャンよ。手洗いうがい、消毒を忘れずに。ではまた次回」


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第36話 波の前

「キュアミューズです!暗くならず幸せのメロディを奏でましょう!」


 あれから尚文達は王都を離れ、次の波が起こると予想される場所に行き、避難経路などを調べた。少し被害を食い止める為に。

 そしてとある場所へと到着した。いつものように通行税を使って入ろうとしたが駄目だった。銀貨2枚払い入ることができた。入るとそこはかなり荒れていた。

 

「さみしい町だね」

 

「酷いね」

 そんな町の様子を見てフィーロとゆりはそう言った。

 

「腐った領主でもいるんだろう。さっきの通行税がいい例だ」

 

「嫌いだわ」

 

「最低」

 この町には腐った領主がいると尚文は思った。そんなやり方をゆかりとアコは嫌った。

 

「もしこの町が波に襲われたら」

 

「リュート村……いやそれ以上の被害が出るかもね」

 もしここが波に襲われでもしたらかなりの被害が出る事をあきらは予測してしまった。

 

 

 

 それから少し経ち、次の場所へと辿り着く。

 

「頼む食料と交換してくれ!」

 尚文達の馬車の周りに多く集まっていた。その人達は痩せ細っており、持っている物との交換をお願いしてきた。

 

「金の方が助かるんだが」

 

「金なんか無い。俺達にはもう」

 

「お前達メルロマルクの国民じゃないのか?」

 

「あ、あぁ俺たちは北から流れてきた」

 

「国から派遣されたって言う冒険者がレジスタンス引き連れて革命を起こしやがってこの様だ」

 彼らは革命によって流れてきた者達だった。

 

「その冒険者っていうのはどんな奴なんだ?」

 

「よく分かんないけど弓を使っていたって噂だ」

 

「弓?」

 弓というのを聞いて尚文は心当たりを感じた。

 すると人達の中の子供が泣き出してしまった。

 

「ナオフミ様」

 

「尚文」

 

「炊き出しの用意だ」

 

「はい!」

 

「ゆり、あのタッチペンで出せるもの出せ」

 

「分かったわ」

 全員炊き出しを開始し、数時間後人達に配り始めた。

 

 

 それから尚文達は再び王都に戻って来た。

 

「波まであと27時間か」

 

「結局、紗夜見つからなかったね」

 ここに戻ってくるまで紗夜も探したが、見つからず、手がかりも手に入らなかった。

 

「ゆり、元気だして。波が終わったらまた探そう」

 

「ももか」

 

「あぁ俺達も出来る限りの事はしてやる」

 

「尚文、ありがとう」

 

「フィーロお腹すいた」

 

「あぁ飯にするか」

 それから尚文達は食事出来る場所に向かった。

 

 

 

 

「あの方は」

 

「練と樹か」

 とある席を見るとそこには練と樹がいた。

 

「おい、もしかしてあの二人」

 

「うん、剣の勇者天木練、弓の勇者川澄樹だよ」

 

「あの二人が」

 

「勇者」

 ジャグラー、アコ、ももかにとって二人を見るのは初めてである。

 

 

「僕は北の国で悪政を布く王の討伐をしたんです。けれどギルドに行ったら報酬は誰かに支払われたと」

 

「俺もだ。何者かに依頼を横取りされた」

 

「どうやら僕達のなりすましがいるようですね」

 

「イツキ様」

 彼らのところに樹の仲間と思われる女性が現れた。

 

「ギルドより北の町領主の討伐の依頼が来ていますが、如何なさいますか?」

 

「ギルドからですか」

 

「はい。調べによりますとこの町の領主は国の方針以上の重税を課し、その金で傭兵団を雇い、異議を唱える者には厳罰を犯しているとのこと」

 

『重税?あの町の事か?』

 

「ねぇ、さっきの話」

 

「もしかしたら」

 会話を聞いていた尚文、せつな、ももかは以前訪れた町を思い出した。

 

 

 

「そうですか。これは少し懲らしめなくてはいけませんね」

 

 

「「ブー!!」」

 これを聞いた尚文とジャグラーは飲んだ物を吹き出してしまった。

 

「うわ!?ご主人様汚い!」

 

「ジャ〜グ〜ラ〜」

 フィーロとあきらにかかってしまったようだ。

 

「すまん」

 

「悪りぃ」

 

 

「何がおかしいんですか?」

 そこに練と樹が現れた。

 

「あら久しぶり」

 ゆかりは二人に挨拶をする。

 

「久しぶりですね。それにしても見ない間に増えましたね」

 樹はフィーロ、アコ、せつな、ももか、ジャグラーを見た。

 

「それよりさっきの」

 

「あぁどこのご老公様かと思ってな、気にするな」

 

「そうそう。気にせず食事を続けよう」

 みんな再び食事をしようとした。

 

「貴方ですよね?僕達になりすまして依頼や報酬を横取りしているのは」

 

「何で俺なんだ?」

 

「そうよ、証拠はあるの?」

 

「こんな事をするのは貴方ぐらいしか」

 

「そんなの証拠にもならないわよ。それより勇者は食事中の人を犯人だとかと問いただすのかしら?」

 

「それは」

 ゆかりの指摘に樹は少したじろぐ。

 

「食事の後にいくらでも聞いてあげるわ。今はお引き取り願うわ」

 

「樹」

 

「分かりました。後でたっぷり聞かせてもらいます」

 そう言うと練と樹は自分達の席に戻った。

 

「皆さんお食事中失礼致しました」

 あきらは周りの客に謝罪し、食事を再開した。

 

 

 

数時間後

 

「よし話をしよう」

 食事を終えた尚文達は練と樹と共に場所を変え食事場での話の続きを開始した。

 

「はい」

 

「まず樹、私達は報酬を受け取ったりなんかしてない」

 

「どうしてそう言えるんですか?」

 

「正体隠して正義のヒーローごっこしてるから、まんまと横取りされるんじゃないのか?」

 

「どういう事です?」

 

「北の国でレジスタンスに加担した冒険者は貴方なの?」

 

「えぇ」

 

「王が倒された後あの国がどうなったのか知ってる?」

 

数日前

 

「皆さん順番に並んでください」

 

「はいこれ」

 尚文達は作ったスープとゆりが出したイチゴメロンパンを配った。

 

「村人はこれで全員か?」

 

「あぁ、他の奴らはみんな革命が起きて俺達の暮らしはいくらかましになった。だがそれも束の間今度はレジスタンスだった連中が税を引き始めたんだ」

 

「どういう事だ?」

 

「難しい話は分かんないけど、国を守る為には金がかかるらしい。考えてみれば前の王も同じ事を考えてたかもな」

 事情を聞いたみんなはとても悲しく感じた。

 

 

そして現在

 

「貴方のした事は頭をすげ替えただけで何も解決していない」

 

「問題をすり替えないでください!今は僕達のなりすましが!」

 

「おい、何だその態度、自分が何をしたのか分かってるのか?あぁ!!」

 ゆりの説明に怒った樹をジャグラーは彼の胸倉を掴み怒る。

 

「ジャグラー」

 

「ちっ!」

 あきらがジャグラーを落ち着かせ、樹を放す。

 

 

 

 

「俺の方はどう説明する」

 

「何処ぞの疫病の件か?」

 

「分かっているなら話は早い。何故横取りした?」

 

「貴方ドラゴンを倒したよね」

 

「そうだが」

 

「そのドラゴンの死体が原因で疫病が蔓延したのよ」

 

「なっ!?」

 せつなの説明に練も驚愕した。

 

「たまたまいた私達が死骸を除去したのよ。だから依頼はキャンセルされたのよ」

 

「そんな」

 

「信じられないなら、その場所へ行ってみなさい。貴方達のせいで一体どれだけの人達が苦しんだと思っているの!あの槍の勇者もそうだけど貴方達勇者失格よ!」

 

「「っ!?」」

 

「ももか」

 

「ももかさん」

 

「ももかお姉ちゃん」

 ももかの怒りに周りが驚く。

 

「そうか、すまなかった」

 練はみんな謝罪した。

 

「信じるんですか!?」

 

「嘘をつく理由がない」

 

「一つ覚えておきなさい。死体の放置は今回の疫病や様々な原因を生むのよ。しっかり頭の中に入れておきなさい」

 

「っ!?あぁ」

 ゆかりは練の耳元でそう伝えた。

 

「みんな行きましょう」

 そう言うとみんな立ち去ろうとする。

 

 

 

「僕は信じませんからね!!」

 樹は尚文達にそう叫んだ。するとアコは二人の方を振り向く。

 

「どう判断するかはあんたの勝手よ。でもこれだけは言わせて……槍もだけどあんた達この先痛い目を見ると思うわよ」

 アコは二人にそう告げた。

 

 

 

「胸のプレートにはドラゴンゾンビの核を埋め込んで、ついでに自動修復機能を付けた自信作だ」

 尚文達は武器屋に行き、以前頼んだ装備を取りに行った。

 

「親父、あんたはそんなに俺を盗賊団のボスにしたいのか?」

 

「とってもお似合いです」

 

「ご主人様かっこいい!」

 

「いいじゃねぇか」

 

「うん、完璧」

 ラフタリア、フィーロ、ジャグラー、ゆかりは尚文の格好を好評価した。

 

「失礼します」

 そこに尚文達と同行したいと言っていた騎士たちが現れた。

 

「貴方達」

 

「そこら中走り回ってなんとか集めました。銀貨150枚です!」

 

「マジかよ。本当に集めたのかよ」

 ジャグラーは驚いた。まさか本当に集めるとは。

 

「その金でもっとマシな装備を整えろ」

 

「えっ?では僕達を」

 

「簡単に死なれたら面倒だ」

 

「ありがとうございます!」

 

「勘違いするな。俺を利用したり陥れようとしたら、それなりの報いを受けてもらうからな!」

 こうして騎士達の同行が決まった。その後作戦会議などを行った。

 

 

その夜

 

「ん?」

 ジャグラーが寝ているベッドに誰かが入ってきた。

 

「お前」

 見るとあきらだった。

 

「ごめん、一緒に寝ていい?」

 

「いいけど」

 

「ありがとう」

 二人一緒に寝る事になった。

 

「急にどうしたんだ?」

 

「うんなんか不安で」

 

「波か」

 

「うん、前はなんとか乗り超えたけど、次も大丈夫なのかなと思って」

 あきらがここに来たのは波による不安だった。

 

「そんな事か。俺だってそうだ」

 

「えっ?」

 

「確かに不安だ。俺にとっても初めての波だ。でもなみんながいるんだ。そう怖がるな」

 

「ありがとう」

 

「ほら、寝とけ。しっかり休んでおけ」

 

「うん」

 そして眠りについた。

 翌日みんなから色々言われた。

 

 

翌日

 

「いよいよね」

 

「あぁ、お前ら変身しておけ」

 

「うん」

 あきら達は変身アイテムを出す。

 

「何が始まるんだ?」

 

「まぁ見てろ」

 

 

 

 

「「キュアラモード! デコレーション!」」

 

「「プリキュア!オープンマイハート!」」

 

「レッツプレイ!プリキュア、モジュレーション!!」

 

「チェインジ・プリキュア、ビートアップ!」

 

「チョコレート!」

 

「マカロン!」

 

「強さと!愛を!」

 

「美しさと!ときめきを!」

 

「「レッツ・ラ・まぜまぜ!」」

 

 

「キュアショコラ!できあがり!」

 

「キュアマカロン!できあがり!」

 

「月光に冴える一輪の花、キュアムーンライト!」

 

「大海原に舞う一輪の花、キュアオーシャン!」

 

「爪弾くは女神の調べ!キュアミューズ!!」

 

「真っ赤なハートは幸せのあかし!熟れたてフレッシュ、キュアパッション!」

 

 

「こりゃ、たまげた」

 初めて見るエルトハルトはあきら達の変身に驚く。

 

「よし、俺も」

 ジャグラーも魔人態へと変えた。

 

「おぉ、お前もかよ」

 ジャグラーの姿にも驚いた。

 

 

 

「よしそろそろだ」

 

 

 

 今再び波が起きる!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




「キュアパッションよ!明るくなってみんなで幸せゲットだよ!じゃあまた次回!」

いよいよ波再び!


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第37話 波再び!ボスはどこ?

お待たせしました!


「はぁ!」

 

「おりゃ!」

 魔者が振り下ろす武器をショコラがキャンディロッドで受け止め、ジャグラーがその魔者を蛇心剣で斬る。

 

「ふぅ」

 

「気を抜くなよ」

 

「分かってる」

 

「ショコラ、ジャグラー」

 そこにマカロンが現れる。

 

「マカロン」

 

「ここにいた人達はみんな避難させた」

 

「よし合流地点に行くぞ」

 三人はその場を離れた。

 

 

 

「はぁ!」

 別の所ではオーシャンがオーシャンビームブレードで、騎士も魔者を斬っていた。

 

「オーシャン」

 そこに女の子を抱えたムーンライトが現れた。

 

「ムーンライト、その子」

 

「うん。ほらもう大丈夫よ」

 

「お姉ちゃん」

 

「うん、この子をお願い」

 

「はい!」

 女の子を騎士に預けた。その騎士は避難場所へと向かった。

 

「この辺はもう誰もいないわ。避難完了よ」

 

「じゃあ合流地点に行こう」

 ムーンライトとオーシャンはその場を離れた。

 

 

「たあー!」

 

「はぁ!」

 ミューズとパッションは殴る蹴るなどをして魔者を倒していた。

 

「おぉ!」

 

「見ていないで早く避難しなさい!」

 

「あ、あぁ」

 ミューズに言われ住人は走って行った。

 

「ミューズ、もうここにはもう誰もいないわ」

 

「そう避難完了ね。だったら合流地点に行こう」

 ミューズとパッションもその場を離れた。

 

「いけ!」

 

「はぁ!」

 

「たぁ!えい!」

 

「スゲェ」

 

「リザードマンをあっという間に」

 ラフタリアとフィーロがリザードマンを倒す。それを見ていた騎士の二人が感嘆とする。

 

「まだ魔者はいる気を抜くな!」

 

「「はい!」」

 

「尚文!」

 そこにショコラ、マカロン、ジャグラーが来る。

 

「お前達」

 

「「尚文!」」

 続くようにムーンライト、オーシャン、ミューズ、パッションも合流した。

 

「みんな」

 

「避難は完了したわ。あとは防衛戦に」

 

「そうか」

 ムーンライトの報告を聞いて尚文は安心した。

 

「ホア!アチョー!」

 その声に全員が見る。そこには婆さんが魔者を倒していた。

 

「一撃で」

 

「何だあの婆さん?」

 

「すごい」

 

「その節はありがとうございました。盾の勇者殿」

 

「お知り合いですか?」

 この婆さんは尚文の事を知っているらしい。尚文は思い出そうとした。

 

 

「あっ、あの時の婆さん」

 尚文は以前この婆さんを助けた事を思い出した。

 

「お陰ですっかり元気になりましてな」

 その婆さんを魔者が狙う。

 

「とりゃ!」

 が、すぐに撃退した。

 

「この通り」

 

「すごーい!」

 

「なんて婆さんなの」

 

「この程度の魔者に遅れは取らん。かつて冒険者として数多の強敵と戦ってきたこの拳に賭けての。アッハッハー!」

 

『俺は何を飲ませたんだ?』

 

「尚文」

 

「どうしたジャグラー?」

 

「妙だ。もう3時間経ってるのに波が収まる気配がないぞ」

 

「確かに、何をやってるんだあいつら?」

 

「勇者様、向ってください!一刻も早く波を終わらせる事がこの村を救う事にもなります」

 

「だが」

 

「村の守りなどこの婆婆ぁとひよっこで十分じゃ!」

 

「でも援軍がいるね」

 ショコラはそう言いあるものを出した。

 

「それは?」

 

「バトルナイザーじゃないか」

 ショコラが出したのはバトルナイザーだった。

 

「うん。来てゴモラ!」

 

【バトルナイザー、モンスロード】

 すると古代怪獣ゴモラが出現した。

 

「グオォー!」

 

「これは!?」

 

「こりゃたまげた!」

 ゴモラの出現に騎士達と婆さんは驚く。

 

「だったら私も」

 マカロンもカプセルみたいなのを出し、それを投げた。

 

「頼んだよ、ウィンダム、ミクラス!」

 そこにウィンダムとミクラスが出現した。見た騎士達は驚いた。

 

「俺も呼ぶぜ」

 ジャグラーもダークリングを出し、カードを読み込んだ。

 

【マガパンドン】

 出現したのはマガパンドンだった。

 

「ジャグラーお願い、リドリアスを呼んで」

 

「リドリアスを?分かった」

 ムーンライトからリドリアスのカードを受け取るとダークリングで読み込んだ。

 

 

【リドリアス】

 リドリアスが現れる。

 

「リドリアスお願い、シプレ達を安全な所へ」

 

「キェ!」

 ショコラ達は妖精達をリドリアスで安全な所に行かせようとした。

 

「わぅん」

 

「にゃー」

 

「大丈夫よ必ず戻るから」

 

「あなたも」

 

「ムーンライト」

 

「オーシャン」

 

「必ず戻るわ」

 

「生きてね」

 

「パッションはん」

 

「シフォンをお願いね」

 

「キュア」

 

「ミューズ」

 

「ハミィ」

 

「リドリアスお願い、みんなを安全な所に運んだら騎士達の援護に向って」

 

「キェェー!」

 リドリアスは妖精達を運び、飛んで行った。

 

「彼らが貴方達を助けくれるわ」

 

「ありがとうございます!このような援軍をくださり」

 騎士達は礼を行った。

 

「それより早く向ってください」

 

「分かった。無理すんなよ。ラフタリア、フィーロ、ジャグラー、あきら、ゆかり、ゆり、ももか、アコ、せつな行くぞ」

 波を終わらすべく尚文達はボスの討伐へと向かった。

 

 

 

 

「おい!あれを見ろ!」

 全員がジャグラーが指したとこを見ると巨大な幽霊船が飛んでいた。

 

「大きい」

 

「もしかしてあれがボス?」

 

「ちょっとあれを見て」

 ムーンライトが見るとそこには樹とその仲間が幽霊船を地上から攻撃をしていた。

 

「樹?」

 

「何あんな所でチマチマ攻撃してるんだ?」

 

「おい樹何やってるんだ!他の連中は?」

 

「乗り込んでしまいました。あの像を破壊してソウルイーターを出すのが先だと言ったのに。身勝手にも程が」

 

「はぁ〜、どっちもどっちだな」

 溜息を吐きながらジャグラーはダークリングを出し、カードを読み込む。ショコラもバトルナイザーを出す。

 

【マガバッサー】

 

「来て!リトラ!」

 

【バトルナイザー、モンスロード】

 ジャグラーはマガバッサー、ショコラはリトラを召喚した。

 ショコラ、マカロン、ムーンライトはリトラに、ジャグラー、オーシャン、ミューズ、パッションはマバッサーに乗った。

 

「何をする気ですか?」

 

「船に乗り込む」

 尚文とラフタリアを乗せたフィーロが飛び立つ。それに続きリトラ、マガバッサーも飛び立つ。

 

 上空から船を観察すると練とその仲間は骸骨船長と、元康とその仲間はクラーケンと戦っていた。

 練が骸骨船長を倒すが再生してしまった。

 

「何してるんだ元康、先に骸骨を倒さないと」

 

「クラーケンが先だ!そうしないとソウルイーターが出ないだろうが!」

 言い争いに発展してしまった。

 

 

 

「何やってるのかしら?」

 

「戦い以前の問題ね」

 

「チームワークも取れていない」

 

「やっぱり馬鹿だな」

 見ていたムーンライトとマカロン、ショコラ、ジャグラーはそう呟いた。

 

 

 

「言い争いしている場合か!!」

 イラついた尚文が元康と練の間に降りた。

 

「尚文」

 

「お前は村でも守ってろ」

 

「そうですわ!戦えない無能は」

 

「無能なのはどっちなのかしらね?おばさん」

 

「っ!?その声!」

 するとミューズが降りた。

 

「アコちゃん」

 

「来ましたね、生意気な小娘」

 

 マインがミューズにそう言うもミューズは無視した。

 続くようにショコラ、マカロン、ムーンライト、オーシャン、パッション、ジャグラーも降りた。その同時にリトラとマガバッサーが消える。

 

「ありがとうリトラ」

 

「サンキューマガバッサー」

 

「お前ら」

 

「さっき見ていたけどなんなのあなた達、連携も取らず身勝手な事ばかり真面目に戦う気がないなら今すぐどこかに行って!これは命がけの戦いなのよ!」

 ムーンライトが説教が響き渡った。

 

「ちょっとモトヤス様や剣の勇者様になんて」

 マインがムーンライトに突っかかろうとする。

 

「ゆりの言う通りだ!お前達が波を終わらせない限り魔物は消えない、村も守れない。なのに」

 その時骸骨船長が尚文を襲う。

 

「させない!」

 そこにオーシャンが駆けつけ、オーシャンビームブレードで守った。

 

「ももか」

 

「続けて」

 

「あぁ、ろくに連携もせず、好き勝手に動いて」

 その時今度はクラーケンが尚文を襲う。

 

「ムーンライト・プロテクション!」

 しかしムーンライトがそれを防いだ。

 

「続きお願い」

 

「負ければお前らもみんな死ぬ!いい加減ゲーム感覚を捨てろ!」

 

「お前に言われなくても分かってる!だから骸骨を倒してソウルイーターを!」

 

「はぁ!?お前さっき倒したけど出ないじゃないか!」

 

「何度か倒さないと駄目なんだ!」

 

「どうだか?」

 また言い争いを始めてしまった。

 

「またか」

 

「彼らはもう少し頭を使う事が出来ないのかしら?」

 

「馬鹿だから無理よ」

 ジャグラー、ムーンライト、ミューズは二人に呆れていた。

 

『それにしてもどうやってそのソウルイーターを?倒す以外の何かがある筈』

 

「ねぇ、ムーンライト」

 

「オーシャン?」

 

「さっきからこの影がおかしいの」

 

「影?」

 ソウルイーターをどうやって出すかを考えていたムーンライト、そこに骸骨船長の相手をしていたオーシャンが下の影がおかしい事に気づいた。

 

『影……もしかしたら!』

 ムーンライトは尚文を見た。尚文もどうやら気づいたようだ。

 

「ラフタリア!光の魔法だ!」

 

「光ですか?」

 

「急いで!早く!」

 

「あっ、はい」

 ラフタリアは尚文とムーンライト言われるがまま、魔法の発動に入った。

 

「力の根源たる我が命ずる……理を今一度読み解き、光よ辺りを照らせ、ファストライト!」

 ラフタリアの光の魔法が発動すると影が反応した。

 

「足元の影を攻撃しろ!」

 

「そういう事か!」

 

「えい!」

 

「はぁ!」

 ジャグラーは蛇心剣、オーシャンはオーシャンビームブレード、ラフタリアは剣で足元の影を攻撃した。

 すると影から何かが複数出現する。

 

「これは?」

 

「敵の本体は影に隠れていたのよ、オーシャン貴女のおかげで分かったのよ」

 ムーンライトが説明する。

 

「見てください!船体のあちこちからソウルイーターが」

 樹達も船へと乗り込んだ。

 

 やがて影から出現したものは一つに集まり、怪物へと姿を変えた。

 

「キアァァァ〜!!」

 

 

「あれが」

 

「ソウルイーター」

 

 

 

その頃

 

「なんやこのヤバイ感じ?」

 安全なとこに避難していた妖精達。そんな中タルトが何かを感じた。

 

「ぼくも感じたですっ」

 

「何か邪悪なものを感じたにゃ」

 コフレとハミィも何かを感じた。

 

「不安ですぅ」

 

「キュア」

 

「ん?タルト何してるですか?」

 タルトが何かをしていた。見るとその手にはライトのようなのを持っていた。

 

「もしかしたらプリキュア達の力になってくれるしれへん」

 

 




「ついに姿を現したソウルイーター!果たしてこのような怪物に勇者とプリキュア達はどう立ち向かうのか?そして彼らの運命や如何に」

 カクレンジャーの講釈師が言ってるのを想像してください。


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第38話 ソウルイーター現る!奇跡の応援!

コロナで大変ですが、頑張って書きました!


「雷鳴剣!」

 

「サンダーアロー!」

 

「ライトニングスピアー!」

 練、樹、元康が現れたソウルイーターに向かって技を放つ。

 

「キアァァァァァァ!」

 

「思ったより硬いな」

 

「こっちの攻撃通ってるのか?」

 だがソウルイーターは頑丈なようだ。

 

『雷系統ばかりじゃ意味がない』

 

「俺もいくぜ」

 ジャグラーがダークリングと二枚のカードを出す。

 

「ゼットンさん!」

 

【ゼットン!】

 

「パンドンさん!」

 

【パンドン!】

 

「闇の力、お借りします!」

 

「超合体!ゼッパンドン!」

 ゼッパンドンへと変えた。

 

「なっ!?」

 

「嘘だろ」

 

「あんな事も出来るんですか」

 初めてゼッパンドンを見た三勇者は驚いた。彼らの仲間も同じように驚いていた。

 

「私達も」

 

【キカイ!】

 

「変身!」

 

【アクション!】

 

【投影!フューチャータイム!デカイ!ハカイ!ゴーカイ!フューチャーリングキカイ!キカイ!】

 マカロンはビヨンドライバーとキカイミライドウォッチを使う。頭にキカイと書かれたものがつけられ、アーマーを纏った。

 

「キュアマカロンウォズ フューチャーリングキカイ!」

 

「変身!」

 

【CHANGE】

 パッションはカリスライザーを出し、カードをラウズした。衣装は黒くなり、アーマーを纏い、頭部に二本の鋭い触角がつけられた。手には醒弓カリスアローが出現した。

 

「キュアパッション カリス!」

 

 ミューズは金色の変身音叉を使った。衣装が茶色になり、頭には翼のようなのをつけられ、両肩には翼がつけられた。手には音撃吹道烈空が現れた。

 

「キュアミューズ 羽撃鬼!」

 

【ゲイツ!】【ウィザード!】

 

「変身!」

 

【ライダータイム!仮面ライダーゲイツ!アーマータイム!プリーズ!ウィ・ザード!】

 ムーンライトはジクウドライバーを付け、ゲイツライドウォッチとウィザードライドウォッチを使った。衣装が赤くなり、アーマーを纏った。頭部にはうぃざーどと書かれたものがつけられた。

 

「キュアムーンライトゲイツ ウィザードアーマー!」

 

【ジオウ!】【W!】

 

「変身!」

 

【ライダータイム!仮面ライダージオウ!アーマータイム!サイクロン!ジョーカー!W!】

 ショコラはジクウドライバーを付け、ジオウライドウォッチとWライドウォッチを使った。右肩には緑のメモリーが左肩には黒のメモリーがつき、衣装にアーマーを纏った。頭部にはダブルと書かれたものがつけられた。

 

「祝え!全ライダーの力を受け継ぎ、時空を超え、過去と未来をしろしめす時の王者。その名もキュアショコラジオウ Wアーマー。二人で一人のライダーの力を継承した瞬間である」

 マカロンが祝福をした。

 

「ゆかりさん?」

 

「一体どうした?」

 

「とうとうおかしくなりましたか?」 

 この事に三勇者が困惑し出す。

 

「失礼しちゃうわね。折角の継承の儀を……まぁいいわ。では我が魔王」

 

「うん。さぁ、お前の罪を教えて」

 

 

「怪物に何言ってるんだ。まぁそれはとにかくフィーロ、、風の魔法を使え!お前らも援護しろ!」

 

「はーい!ファストトルネード!」

 

「「「たぁ!」」」

 

「「「はぁ!」」」

 

「くらえ!」

 フィーロの風魔法を放つ。それに続きショコラ、マカロン、ムーンライト、ミューズ、パッション、オーシャンも攻撃をする。ゼッパンドンもゼッパンドン撃炎弾を放ち、ダメージを与える。

 するとソウルイーターが口を開け、攻撃をしようとする。

 

「急げ!早くしないと強力なスキルを使うぞ!」

 練と元康がソウルイーターに駆け出そうとした。

 

「待ちなさい!」

 

【BIO】

 パッションがカリスアローから蔓が練の体に巻き付け、マカロンがロボットアーマーを出し、樹と元康を捕まえる。

 

「な、なんだこれ!?」

 

「何をするんだ!?」

 

「放してください!」

 

「ジタバタしない!あと無闇に突っ込まないの!」

 そう言うとマカロンとパッションは三勇者を尚文とゼッパンドンの後ろに。するとソウルイーターが口から攻撃を出す。しかし尚文とゼッパンドンのゼッパンドンシールドで無事だった。

 

「ほら、私達がしなかったらどうなっていたか」

 するとソウルイーターがまた攻撃をしようとする。

 

「フィーロ!」

 

「うん!ハイクイック!」

 フィーロがソウルイーターに高速に動き攻撃する。

 

「当たらないよ」

 

「フィーロ!」

 するとミューズが烈空から鬼石をソウルイーターに撃ち込んだ。

 

「いくよ!音撃奏・プリキュア旋風一閃!」

 

「キアァァァァァァ〜!!」

 ミューズが烈空を吹き鳴らすとソウルイーターが嫌がるかのように空中でのたうちま回る。

 

「嫌がってる?」

 

「こんな事が」

 

「アコちゃんスゲェ」

 これに三勇者は驚く。

 

【ジカンデスピア!槍スギ!】

 

【ビヨンドザタイム!フルメタルブレーク!フィニッシュタイム!】

 マカロンが両肩のキカイショルダーからフック付きの鎖を出し、ソウルイーターを拘束した。

 

「捕まえた」

 

【爆裂DEランス!】

 

「はぁ〜、プリキュア・爆裂DEランス!」

 ジカンデスピアでソウルイーターを攻撃した。

 

「キアァァァァァァ〜!」

 

【【フィニッシュタイム!W(ウィザード)!】

 

【マキシマムタイムブレーク!】

 

【ストライクタイムバースト!】

 

【FLOAT】【DRILL】【TORNADO】

 

【SPINNING DANCE 】

 ショコラとムーンライトがジクウドライバーを操作し、パッションが三枚のカードをカリスアローにラウズすると、三人は高く飛ぶ。

 

 

「「「プリキュア!」」」

 

「マキシマムタイムブレーク!」

 

「ストライクタイムバースト!」

 

「スピニングダンス!」

 ショコラとパッションがソウルイーターに攻撃し、それに続きムーンライトの巨大化した足のキックで更にダメージを与える。

 

「集まれ花のパワー!オーシャンロッド!」

 オーシャンがオーシャンを出すと赤色のこころの種をを投入し、スライドスイッチを三回操作してボタンを押す。

 

「プリキュア・ファイヤーフラッシュ!」

 オーシャンロッドから高熱の火炎斬撃を放ち、ソウルイーターに攻撃した。

 

「うお!?」

 

「ヒエー!」

 ところが火が尚文とマインに飛んだ。

 

「ももか、何やってるんだ!」

 

「そうですわ!味方に攻撃するなんて何を考えで!」

 

「ごめん、これ威力を調整しないと周囲に燃え移ってしまうの(まぁあの王女に当たっても構わないけど)」

 

「いくぜ!くらえ!」

 ゼッパンドンがパンドンの口のようなのから破壊光線を出す。

 

「はぁ!」

 ラフタリアも剣で攻撃する。

 

 

「あいつ硬い」

 フィーロが不満を言う。

 

「文句言わない。やるしかないよ」

 

「でも長時間の戦闘は危険よ。このまま続けば村が」

 

『ゆりの言う通りだ。あきら達が援軍を出してくれたとはいえこのままじゃ』

 尚文もゆりの言っていた事に同意した。もしこのまま戦闘が長引けば村が危険だからだ。

 

 

『こうなったら』

 

 

「みんな、憤怒の盾を使う」

 

 

 

 

「お前、あの盾を使う気か!」

 

「そうよ!もしまた何かあったらどうするの!」

 ジャグラーとミューズが憤怒の盾を使う事を否定する。

 

「だけどこのまま長引けば!」

 

「でも!」

 するとラフタリアが彼の手を握った。

 

「私はナオフミ様の剣です。例えどんな地獄であろうとついて行きます」

 彼女には覚悟があるようだ。

 

「尚文」

 

「あきら」

 

「信じていい?」

 

「あぁ、信じろよ……友達だろう」

 尚文が一度目を閉じてそう言った。

 

「なら私達も」

 マカロンがそう言うとみんな同意した。

 

 

 その時、不思議な事が起こった。

 

「あれ?」

 

「どうした?」

 ショコラに何かが起こった。

 

「なんか力が」

 

「私達も」

 ショコラだけでなく、マカロン達プリキュア勢にも同じ事が起きた。

 

「これって?」

 

 

 

 

 

「「「「プリキュア!頑張れ!」」」」

 

 

 

 

『っ!』

 

 

「これ!」

 

「シプレ達よ!」

 なんと避難している妖精達の声がプリキュア達に。その妖精達はあのライトを振っていた。

 

 

「さぁ!みんなもライトを振ってプリキュアを応援するにゃー!」

 

 

 

 

「私達を応援してくれてる」

 

「なんか暖かい」

 

「みんな」

 すると突然纏っていた力が消えてしまった。

 

「えっ?」

 突然戸惑うプリキュア達、その時手にあるものが現れた。

 

「これ、ゴーカイケン」

 ショコラの手にはゴーカイオーのゴーカイケンが。

 

「銀鎧剣」

 ムーンライトの手にはギンガイオーの銀鎧剣が

 

「ソードスラッシャー」

 マカロンには旋風神のソードスラッシャー

 

「シンケンマル」

 ミューズにはシンケンオーのシンケンマルが

 

「RVソード」

 パッションにRVロボのRVソードが。

 

「私にはないか。でもこのシプレ達の応援しっかり届いてるよ」

 しかしオーシャンには何も出なかった。

 

 

「お前らよし!」

 ジャグラーが二枚のカードを出した。

 

「エレキングさん」

 

【エレキング!】

 

「エースキラーさん」

 

【エースキラー!】

 

「痺れるやつ頼みます!」

 エレキングとエースキラーがジャグラーと合わさる。

 

 

 

「超合体サンダーキラー!」

 

 ゼッパンドンからサンダーキラーへとなった。

 

「キイィィィ〜!!」

 

 

 

「サンダーキラー!」

 

「あいつまだあったのかよ」

 

「ジャグラーさん」

 サンダーキラーの登場にショコラ、尚文、ラフタリアは驚く。

 

「あいつ」

 

「姿を変られるのか」

 

「なんでもありですね」

 三勇者も驚いている。

 

 

「尚文」

 

「あぁ、来い!憤怒の盾!」

 

 

 

 

「うぅ〜うおぉぉぉー!!」

 尚文が憤怒の盾を発動すると、鎧が変化し盾も前よりも禍々しくなった。

 

 

 

 

 

 

「ほう、これは」

 その様子を見ている者がいた。果たして彼女は何者であろうか?

 

 

 

 

 




プリキュア達にスーパー戦隊ロボの武器が!そして最後にあの女が。
次回、反撃です!


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第39話 決めろ!勝利のカシオペア!

コロナで色々大変ですが頑張って書きました!


「うぅぅ〜」

 

「尚文」

 

「お前」

 尚文の姿にみんなが驚いている。

 

「もしかしてドラゴンゾンビの核の影響?」

 

「きっとそうよ」

 ムーンライトは尚文がこうなった原因を察した。

 

「みんな大変!フィーロちゃんが!」

 

「うぅ〜」

 パッションがフィーロを見るとフィーロが凶暴化していた。

 

「フィーロちゃん」

 

「そうかフィーロちゃん前にドラゴンゾンビの核を食べたから。その影響で」

 フィーロが以前ドラゴンゾンビの核を飲んでしまった事をオーシャンは思い出した。

 

「うがー!!」

 フィーロが飛び立つとソウルイーターに強烈な蹴りを放つ。受けたソウルイーターは地面に落ちる

 

「うおぉぉぉー!!」

 尚文はソウルイーターに向かって突っ込み盾を付けると盾から出る炎で焼く。

 

「尚文」

 

「あいつばっかにやらせるか!」

 そう言うとサンダーキラーが尚文の元に向かう。

 

「尚文!」

 

「ジャグラー!うぉ!?」

 その途端ソウルイーターが炎を払い、尚文を払い飛ばす。

 

「この!」

 サンダーキラーの口から黒色の三日月型のカッターを出し、攻撃する。

 

「来いよ!」

 今度はその大きな左手で挑発する。

 

「キアァァァァァァ〜!!」

 挑発に乗せられたソウルイーターがサンダーキラーに突っ込もうとする。

 

「オラァ!」

 電撃を纏った鉤爪でソウルイーターを攻撃し、地面にはたき落とす。

 

「もっとくらえ!」

 更に電撃を纏った尻尾で何度も叩く。

 

 

 

 

「うわぁ、容赦ない」

 サンダーキラーの戦いを見ていたショコラはそう言う。

 

「ショコラ私達も」

 

「うん、みんな……ド派手にいくよ!」

 ショコラの合図と同時にみんな駆け出す。しかしそこに骸骨船長とクラーケンが襲いかかる。

 

「させない!」

 骸骨船長の剣をマカロンがソードスラッシャーで防ぐ。クラーケンはムーンライトが防いだ。

 

 

「ここは私達に任せて、ショコラ貴女はソウルイーターを!」

 

「分かった!」

 ショコラは再びソウルイーターに向かう。

 

 

 

「ハハハ!どうだ!」

 尚もソウルイーターに攻撃しているサンダーキラー

 

「ジャグラー!」

 

「おっ、来たか」

 

「はぁ!」

 ショコラがゴーカイケンでソウルイーターを斬る。その時

 

 キラン

 

「今のは?」

 

 キラン

 

 何事かと思ったショコラはふとあるものを出した。

 

「ゴーレッドのレンジャーキー」

 

 キラン

 

 ゴーレッドのレンジャーキーがキランとしたのだ。

 

「もしかして」

 ふと何かを思ったショコラはゴーカイケンで大きく円を描く。しかしその円は炎の円だった。

 

「はぁ〜!プリキュア・ゴーカイプロミネンス!」

 ゴーカイケンを振り、ソウルイーターを斬った。

 

 

「キアァァァァァァ〜!」

 

「どこまで頑丈なのよ!」

 

「こうなったらとことんやるしかないな!」

 

「あぁ」

 ショコラのとこにサンダーキラーと払い飛ばされた尚文が来る。

 

「ジャグラー、尚文」

 

「いくぞ!」

 尚文の合図とともにショコラ、サンダーキラーがソウルイーターに駆け出し、戦闘を再開する。

 

 

 

「ナオフミ様、あきらさん、皆さん」

 戦いの様子をラフタリアは見ていた。

 

「すげぇ」

 それだけでなく三勇者もこの戦闘を見ていた。

 

 

 

 

「所詮は盾ね。あんな小娘共に頼られて……やはり盾は守る事しか能のない」

 これを見ていたマインは尚文に対し、そう言った。

 

 しかし

 

 

 

 

 

 

「黙ってください」

 その発言にラフタリアが

 

 

 

 

「はぁ?」

 

 

 

「聞こえなかったのですか?黙ってください!」

 遂に怒った。

 

 

 

「なっ!?亜人風情が何を!」

 

「ナオフミ様は能無しなどではありません!それにあれでいいのです!今までもみんなで協力して信頼し合ってきたのですから!」

 ラフタリアはマインに説教し出す。

 

「それに貴方達は何をしているのですか!何故戦わないのですか!それでも世界を救う勇者ですか!貴方達よりあきらさん達が話してくれた戦士達の方が素晴らしいです!」

 その矛先は三勇者にも向けられた。

 

「私は行きます!私はナオフミ様の剣ですから!」

 そう言いラフタリアは駆け出した。

 

 

 

 

「はぁ!」

 骸骨船長と戦っているマカロン、パッション、ミューズ。骸骨船長が剣を振り下ろす。

 しかし

 

「ラフタリア」

 ラフタリアが防いだ。

 

「皆さん私も」

 

「えぇ頑張りなさい」

 

「頼りにしてるわよ」

 

 

 

「そ・れ・に頑張って彼に良いところ見せないとね」

 

「もうゆかりさん!」

 

「うふふ」

 マカロンがラフタリアの耳元でそう言うとラフタリアは顔を赤くする。

 そこに骸骨船長が攻撃してくるが……

 

 

「女の子の会話に横入りしようなんて最低ね」

 パッションがRVソードで防ぎ、骸骨船長を払うと奴に駆け出す。

 

 

「はぁ〜RVソード!プリキュア・激走斬り!」

 竜巻のように回転し、骸骨船長を斬った。すると再び骸骨船長が攻撃をする。

 

「はぁ!」

 しかしラフタリアが防ぎ、弾く。

 

「ゆかりさん!アコさん!」

 

「うん!ミューズ!」

 

「えぇ!」

 マカロンがソードスラッシャーを、ミューズがシンケンマルを構える。

 するとマカロンが三人に分身する。

 

「究極奥義・プリキュア分身幻斬り!」

 

「プリキュア・ダイシンケン侍斬り!」

 マカロン、ミューズの技が決まり、骸骨船長を倒した。

 

 

「「はぁ!」」

 ムーンライトとオーシャンはクラーケンと戦闘をしていた。

 

 

「ムーンライト」

 

「オーシャン。一気に決めるよ!」

 

「えぇ」

 するとムーンライトの銀鎧剣が変わる。

 

「これは超装光形態」

 超装光形態の超銀鎧剣へと変化した。

 

「ムーンライト!」

 

「えぇ!」

 オーシャンはオーシャンロッドに紫色のこころの種を投入してスライドスイッチを三回操作してボタンを押す。するとオーシャンロッドに紫色のエネルギーが纏う。

 

「いくよ!プリキュア・グロリアスブレイク!」

 そのままクラーケンに叩きつけた。

 

「プリキュア・銀河大獣王斬り!」

 ムーンライトの技が決まりクラーケンは倒された。

 

 

「はぁ!」

 

「キイィィィ〜!!」

 

「うおぉ!」

 ショコラ、サンダーキラー、尚文、フィーロはソウルイーターと戦闘していた。

 

「早く倒さないといけないのに」

 

 

 その時

 

「紅蓮剣!」

 

「サンダーシュート!」

 突然攻撃が来た。

 

「今のは?」

 ショコラが攻撃した方を見るとそこには

 

 

「練、樹」

 練と樹だった。因みに側には元康もいた。

 

「元康さん」

 

「何であいつとあの化け物なんかを助けなきゃならないんだよ!!あきらさんならともかく!!」

 元康は不満をぶつけた。

 

 

「気持ちは分かりますが今は仕方ありません」

 

「くそ!」

 

「モトヤス様?いけません盾とあんな小娘なんかに手を貸しては!」

 マインが元康に尚文達に手を貸す事を拒もうとする。

 

「だったらあんたならあいつを倒せるの?」

 そこに戦い終えたラフタリア、ミューズ、マカロン、パッション、ムーンライト、オーシャンが合流する。

 

「出来ないくせに偉そうな事を言わないで邪魔よ」

 

「ぐっ」

 ミューズはそう言うとソウルイーターに駆け出す。それと同時にマカロン達と三勇者も行き、攻撃をする。

 

「みんな」

 ショコラがマカロン達の元に行く。すると

 

 

 

 キラン

 

 

 ショコラが何かを出す。

 

「アカレンジャー」

 アカレンジャーのレンジャーキーだった。

 

「ねぇ、尚文、みんな」

 

「あきら?」

 

「どうしたのショコラ?」

 

 

「私にやらせて、奴は私が倒す」

 突然の宣言に尚文やマカロン達は驚く。

 

「出来るの?」

 

「大丈夫なのか?」

 

「分からない、でも倒すにはこれしかないと思ってる」

 尚文達はショコラの目を見た。その目は本気の目だった。

 

「ならお前に賭けるぜ!あきら!」

 尚文やマカロン達はソウルイーターに再び駆け出し、攻撃する。するとショコラは高く跳んだ。

 

「あきらさん?」

 

「跳んだ?」

 

「一体何を?」

 三勇者がショコラが突然跳んだ事に戸惑う。

 それを見ていたソウルイーターは上にいるショコラに攻撃しようとする。

 

 

「させない!RVソード!プリキュア・激走斬り!」

 パッションが今度はドリルのように回転してソウルイーターを貫いた。

 

「プリキュア・銀河獣王無尽斬り!」

 ムーンライトがソウルイーターに逆袈裟斬りをする。

 

「シールドプリズン!」

 シールドプリズンでソウルイーターを閉じ込めた。中でソウルイーターが暴れていた。

 

 

 

「決めろ!あきら!」

 

 

 

 

 

「はぁ〜!!プリキュア・ゴーカイハリケン・カシオペア!!」

 ショコラがゴーカイケンを一つに合わせ、ソウルイーターを両断する。ソウルイーターは真っ二つになり、落ちた。

 やがてショコラは降りて来た。

 

 

「あきら」

 そのショコラの元に尚文は近づく。

 

「やった……私やったよ!倒したよ!」

 

「あっ、あぁ」

 すると憤怒の盾が消えてしまった。

 

「あれ?」

 憤怒の盾が消えると同時にフィーロの凶暴化が解けた。

 

「あきらさん」

 

「ショコラ」

 ラフタリアとサンダーキラーとマカロン達もショコラに近づく。

 

「よくやったじゃない」

 

「お手柄じゃない」

 

「全くおいしいとこ持っていきやがって!」

 みんながショコラを褒め称える。

 

「ありがとう。でもやれたのはみんなのお陰でもあるよ」

 ショコラがそう言うとみんな笑い合った。

 

 

 

 

「まさか彼女が」

 

「勇者でもないのにあんな事を」

 

「まぁ今回はあきらさんに譲るが、次は俺が」

 三勇者もあきらが決めた事に驚き、そう言う。

 

 

「でもこれで波も……っ!?」

 ショコラが安心したと思いきや表情が変わる。ショコラだけでなく他のみんなも異変に気づく。

 

「これは?」

 

 

 

 

「キアァァァ〜!!」

 

 

『っ!?』

 

 

 なんという事でしょう。船体から二体目のソウルイーターが出現したではありませんか。

 

 

 

「嘘でしょう」

 

「二体目」

 二体目のソウルイーターが出現した事に周りは驚く。すぐに戦闘態勢をとる。

 

 

 

 

 しかし

 

 

 

 突然上空から来た攻撃がソウルイーターを襲い、倒されてしまった。

 

 

 

 

「何だ?援軍か?」

 突然の事に周りは戸惑う。

 

 

 

 

 

 

「この程度の雑魚に苦戦とはそれでも世界の命運を背負う勇者ですか?」

 

 すると着物を着た黒髪長髪の女性が降りて来た。

 

「どうやら勇者は一人だけのようですね。貴方名前は?」

 

「人に尋ねる前にまず自分からじゃないのか?」

 

「これは失礼、私の名前はグラス」

 

「グラス?」

 

「いうなれば貴方達勇者一行とは敵対関係にある者です」

 

「尚文だ」

 

「ナオフミですか。では始めましょうか、真の波の戦いを」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




如何でしたか?
尚文ではなくショコラがソウルイーターを倒しました。
そして遂にグラスが…果たしてどうなる?


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第40話 謎の女グラス

出来ました。


 波のボスであるソウルイーターを倒す事に成功した尚文達。ところが船体から二体目のソウルイーターが出現するが、突如現れた謎の女グラスによって倒された。果たして彼女は何者であろう?

 

 

 

 

ショコラSIDE

 

 何この感じ?震えが止まらない。

 

 

 突然現れたグラスに私は震えが止まらなかった。

 

 ン・ダグバ・ゼバ?デューン?エンペラー星人?センキ?

 

 

 いや、あの過去のラスボスや幹部とは比べ物にならないかも。

 

 

 

「かかってこないのですか勇者ナオフミ?そこにいる従者でも差し向ければいいでしょう」

 従者って私達の事だよね。やっぱりやるしか

 

「従者……だと?」

 

「僕達が?」

 

「尚文の?」

 

 

「「「ふざけるな!!」」」

 三勇者が反応してしまった。仲間を構えている。

 

 

「流星剣!」

 

「流星槍!」

 

「流星弓!」

 三人の技がグラスに当たった。

 

 しかし彼女には効果なくなんともなかった。技を受けたのに。

 

「この程度とは」

 すると彼女は扇子のようなのを広げた

 

「輪舞零ノ型 逆式雪月花!!」

 彼女の技で三勇者とその仲間達は吹っ飛ばされた。

 

「やはり所詮は従者ですか」

 

 

 強い、やっぱり強い。さらに震えが生じてくる。

 

「少しは楽しませてください」

 

「悪いが楽しませるつもりはない」

 そう言い尚文はポーションを飲んで盾を構える。

 

「シールドプリズン!」

 シールドプリズンで彼女を閉じ込める。しかしそれも彼女には通用せず、破壊される。

 

「くらえ!」

 サンダーキラーが電撃を纏った左手で攻撃をし出すが、扇子で防がれてしまった。

 

「この程度ですか?」

 

「何!?」

 

「ふん!」

 

「グアァ!」

 彼女に攻撃を受けてしまいサンダーキラーが倒れてしまい、ジャグラーに戻ってしまった。

 

「ジャグラー!」

 

「おい、大丈夫か?」

 私と尚文はジャグラーに駆け寄った。

 

「大丈夫だ。だけどあの女とんでもないぞ」

 

「ジャグラー」

 私はゴーカイケンを構える。マカロン達も構えていた。

 

「プリキュア・ゴーカイプロミネンス!」

 

「RVソード!プリキュア・激走斬り!」

 

「究極奥義・プリキュア分身幻斬り!」

 

「プリキュア・ダイシンケン侍斬り!」

 

「プリキュア・グロリアスブレイク!」

 

「プリキュア・銀河大獣王斬り!」

 私達の技をグラスにぶつけた。

 

「どうだ?」

 

 

 

 

 

 

「貴女達もこの程度ですか?期待外れです」

 

 

 

 

 

 嘘、私達の技を受けたのに何ともないなんて

 

 

 

「逆式雪月花!」

 

 

 

「「「「「「うわぁ〜!!」」」」」」

 

 

 彼女の技を受けてしまった。そのせいで剣も折れてしまい消えてしまった。

 

 

「あきら!ゆかり!」

 

「ゆりさん!ももかさん!」

 

「アコちゃん!せつなお姉ちゃん!」

 

 

 周りのみんなは気を失ってしまってる。

 

 私は彼女を見た。やはりとんでもなかった。

 

 そして彼女も私の方を見た。

 

「ふふふ」

 

「っ!?」

 さらに震えがしてくる。止まらない。

 

 

 やばい、死ぬかもしれない。

 

 

「い、いや!来ないで!!やめて!!」

 

ショコラSIDE OUT

 

 

 

「やめてと申してもやめられません。これは戦いですら」

 

「この!」

 尚文は盾から蛇を出す。その蛇はグラスに噛み付いた。

 

「この程度の毒で倒せると?」

 しかし彼女には効果は無かった。

 

「フィーロ!」

 

「ハイクイック!」

 フィーロが彼女に連続蹴りをするも防がれてしまう。

 

「一瞬で八回の蹴りとは見事……ですが届きません」

 

「はぁ!」

 背後からラフタリアがグラスに攻撃をする。

 

「話になりませんね」

 しかしこれも彼女にも防がれ、剣も折られてしまった。彼女は攻撃態勢をとる。

 

「二人とも俺の後ろに!」

 

「逆式雪月花!」

 

「シールドプリズン!」

 シールドプリズンでなんとか攻撃を防いだ。

 

「私の攻撃を受けて立っているとは……さて先程の炎のような盾はいつ使ってくれるのですか?」

 彼女の言う炎のような盾は恐らく憤怒の盾の事であろう。尚文も多分そう思ってるであろう。

 

「ナオフミ様」

 尚文はラフタリアを見て、察した。

 

「来い憤怒の盾!」

 尚文が憤怒の盾を呼び出すとまた鎧も変わる。フィーロもまた凶暴化する。

 

 

 

 

 

 その時

 

 

 

「待ちなさい」

 

 

 全員が声の方を見る。そこにいたのは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ダークプリキュア化したキュアムーンライトであった。

 

 

「ゆり?」

 

「ゆりさん、その姿は」

 

「ほう、まさかそのような事もできるとは」

 

 

 

「えぇ、貴女と戦う為にね」

 以前とは違いコントロール出来ているようだ。

 

 

 

ムーンライトSIDE

 

 少し前

 

 強い、強すぎる。あのグラスって女……どうすれば

 

 

『力を貸そうか?ムーンライト』

 

「っ!?」

 

 その声は、まさか

 

 

 ダークプリキュア?

 

『そうだ。私の力を使えば、少しは戦え』

 

 でもまたそれを使えば

 

 また同じ事を

 

『ならこのままやられるのか?かつて私の宿敵だったお前がここまで弱くなったとは』

 

 そう言われても私は貴女が知ってる私では

 

『そんなのはいい。このままやられるのか?』

 

 確かに彼女の言う通りこのままだとやられてしまう。覚悟して使うしか

 

『ほう決めたようだな』

 

 えぇ力を貸して、私の希望になって

 

『私が希望か……面白い』

 

 そして私はあの姿へと

 

ムーンライトSIDE OUT

 

 

 

「たぁ!」

 フィーロがグラスに向かって蹴りをしようとする。

 

「言ったでしょう。届かないと」

 しかし防がれ、フィーロは吹っ飛ばされてしまった。

 

「フィーロちゃん!この!」

 ムーンライトはグラスへと走り、パンチと蹴りのラッシュをし出す。

 

「少しはやるようですね」

 

「ゆり、離れろ!」

 尚文がそう言うとムーンライトは避け、グラスに突進する。盾を当てると炎を出し彼女を炎に包んだ。

 

 しかし彼女には効果がなく、扇子で炎を払った。

 

「私を焼くには涼し過ぎます」

 そう言うとグラスは扇子を構える。

 

「輪舞破ノ型 亀甲割!」

 扇子から矢のようなのが発射され、尚文の盾を貫通し、鎧の一部を破壊した。

 

「この攻撃でも倒れないのですか?守りだけは勇者の名に相応しいですね」

 

「お褒めに預かり光栄だ」

 

「ですが黒い炎は近接攻撃をすると発動する。遠距離からの攻撃では発動しない」

 どうやら彼女は尚文の炎を見破ったようだ。

 

「はぁ!」

 そこにムーンライトがダークタクトを使い彼女に攻撃し出すが、グラスはそれを扇子で防ぐ。ムーンライトは彼女から距離を取る。

 

「ダークフォルテウェーブ」

 ダークタクトから赤と黒の花弁型のエネルギーを出し、発射した。しかしこれも彼女に防がれてしまう。

 

 

「はぁ、はぁ」

 しかしここでムーンライトに疲れが出てきた。

 

「どうやらそれは負担が大きいようですね」

 

「シールドプリズン!」

 

「尚文!?」

 突然尚文がグラスをシールドプリズンで閉じ込めた。

 

「チェンジシールド!」

 

「尚文、何をする気?」

 

『感じる』

 

「えっ?」

 

『この男からとてつもない闇を感じる』

 ダークプリキュアが尚文からとてつもない闇を感じた。

 

「鉄の乙女の中で叫びすらも抱擁され全身を貫かれ苦痛に苦悶するがいい!!アイアンメイデン!!」

 すると上空から巨大な何かが現れた。それと同時に他のプリキュア達も気づく。

 

「あれは?」

 

「本で見た事あるわ。確か大昔に使われていた拷問具」

 

 

 

「鉄の処女」

 

 

 そしてグラスをシールドプリズンごとアイアンメイデンの中へと入った。

 

 

 

「やったの?」

 

「さすがのあの女もあれには」

 

 

 

 

 

 

 

「思ったより威力はありませんね」

 

 

『!?』

 みんなが安心したのも束の間だった。アイアンメイデンの中からグラスの声がしたのだった。

 

 

 アイアンメイデンは破壊され、そこから無傷のグラスが出てきた。

 

 

 

「嘘でしょう」

 

「あの中にいたのに」

 

 

「時間切れですか、残念です。貴方達にはなんの恨みもありませんが、波での戦いは私達の勝利で終わらせるとしましょう」

 

「今だ!」

 

「ファストライト!」

 ラフタリアが光の魔法を使った。

 

「全員ここを脱出しろ!」

 尚文の言葉に全員船から降りる。

 

「走れ!とにかく遠くへ走るんだ!」

 みんな走り出す。するとグラスがこちらに攻撃をしてきた。

 

「しつこいね!」

 

「文句言ってないで急ぎなさい」

 

「みんな空が」

 パッションが空を見ると元の青い空へとなった。

 

「終わったの?」

 

「そうみたい」

 するとムーンライトが倒れそうになった。

 

「ムーンライト!」

 オーシャンがなんとか彼女を支えた。するとムーンライトの変身が解けた。

 

「はぁ、はぁ」

 

「無茶したのね」

 

「えぇ、さすがに負担が……それよりショコラは?」

 

「ここだ」

 全員がショコラを見た。なんとショコラはジャグラーにお姫様抱っこされていた。ジャグラーはショコラを下ろす。

 

「ジャグ……ラ」

 ショコラの目はどこか虚になっていた。

 

「大丈夫なのか?」

 

「体は問題ねぇ。だが心が、相当重症だ」

 

「そんな」

 

 

 

 

 ショコラの心はグラスによって折られてしまった。

 

 

 

 

 

 




如何でしたか?
果たしてあきらは立ち直れるのか?次回もお楽しみに!


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第41話 俺達、参上!

出来ました!
彼らの登場と新キャラ登場です!


 突如現れた謎の女グラス。尚文達が戦うもその圧倒的な強さに苦戦をしてしまう。なんとかなったものの彼女への恐怖からキュアショコラは心に深い傷を負ってしまった。果たして彼女はどうなるであろう。

 

 

 

 

 あれから尚文達は村へと戻り、村の人達の手当てなどをしていた。また村人達も手伝ったりもしていた。妖精達も無事に帰って来た事に喜んでいた。出した怪獣達も戻しておいた。

 

 

 

「この度は娘を助けていただき感謝致します」

 

「お姉ちゃんありがとう」

 

「いいのよ。良かったね会えて」

 ゆりはある親子と話していた。そうあの波でゆりが助けた女の子だ。

 

 

 

 その様子を見ている尚文、そこにゆかり、ジャグラー、アコが来た。

 

「尚文」

 

「お前ら、あきらはどうだ」

 

「相当ショックが大きかったみたい。心ここにあらずって感じよ」

 

「そうか」

 

「時間が必要だわ。あとは彼女次第ね」

 

「なぁ、ジャグラーお前幼馴染みだろう。なんとかならんのか?」

 

「しようとしたけど駄目だった」

 

「こんな時先生がいてくれれば」

 

「先生?」

 

「私とジャグラー、あきらの高校時代の先生よ」

 アコの言う先生とはジャグラー、アコ、あきらの高校時代の先生である。

 

「井上ちゃんね」

 

「あれゆかりは?」

 

「私とせつなは三人とは高校違うのよ。ゆりと紗夜も。大学で三人と知り合ってそれで彼女と会ったのよ」

 

「良い先生だったわ。誰とでも仲良くしていたし、生徒の悩みとかにもちゃんと聞いてくれていたわ。そういえばあきらがきっかけで特撮に嵌ったのよ」

 

「そうか。それは良い先生だな」

 

「うん、じゃあ私もう少しあきらの様子を見てくる」

 

「おう」

 そう言うとアコはあきらの元に向かった。

 

「それで尚文これからどうする?」

 

「ソウルイーターを吸収して新しい盾を手に入れたとはいえそれだけじゃ」

 

「あぁ、その為にはクラスアップをする必要もある。紗夜を探して仲間にする。それとあきらをなんとか立ち直らせたい」

 三人はこれからの事について話し合った。生き残れたとはいえ今回の波で得られた課題が多く見つかった。

 

「そうだな」

 

「そうね」

 

「あの勇者様」

 そこに騎士が二人来た。

 

「急ぎ城へ報告を来てもらおう。あとあの女もな」

 

 

「「「はぁ?」」」

 

 

 

 

王宮

 

「水晶球で見させてもらった。よくぞ波を鎮めてくれたな、非常に遺憾だがな」

 

『それが人に礼を言う態度か』

 尚文はオルトクレイの態度に不満だった。

 

『本当は行きたくなかったのに。それにこんな状態のあきらをここに連れて来させたたくなかったのに』

 尚文は隣にいるあきらを見る。彼女は元気がなかった。本当はここには行きたくなかったが、騎士にせがまれ仕方なく来たのだ。

 

 

 

「何あれ?本当にあの人王様なの?」

 

「本当よ。信じられないけど」

 

「なんか嫌」

 

「言っていた通りだな」

 他のプリキュア達とジャグラーも来ていた。王を一目見るために。王を初めて見たアコ、ジャグラー、ももかは小さく不満を言った。

 

 

「一つ尋ねたい事がある。お前達はどうやってその強さを手に入れた?」

 

「はぁ?」

 

「お前達はあるまじき力を持っている。その秘密話す義務がある」

 皆はオルトクレイの言葉に更に不満を感じてしまった。

 

 

 その時

 

 

「……ルセェ」

 

「ん?」

 

「聞こえなかったのか?ならもう一度言う」

 

 

 

 

 

 

 

 

「ウルセェって言ったんだよ!!このクソジジィ!!」

 なんと元気がなかったあきらが突然豹変したかのように声をあげた。周りも突然の事に驚いた。

 

「あきら?どうしたんだ?」

 

「クソ!?貴様王に向かって」

 

「なにが王だ!!さっきからグダグダウルセェんだよ!お前なんか王でもなんでもねぇ!!クソジジィだ!!クソジジィ!!」

 

「あきらお前どうしたんだ?」

 あきらの豹変に尚文は困惑した。

 

「ねぇあれ」

 

「もしかしたら」

 ゆかりとゆりは今のあきらを見て何か分かったみたい。ジャグラー、アコとせつなも何か察していた。しかしももかはよく分からなかった。

 

「貴様!」

 すると騎士達があきらを囲んだ。

 

「あきら!」

 

「へっ!丁度暴れたかったところだ。言っとくが俺は最初から最後までクライマックスだぜ!」

 

 

「王!」

 すると騎士の一人が入って来た。

 

「どうした?」

 

「はっ!この城内に侵入者を見つけ、捕らえてきました」

 

「なに!?その者をこちらに」

 

「はっ!」

 そう言うと騎士が出て行った。するとあきらを囲んでいた騎士達が下がった。

 

「んだよ、折角暴れられると思ったのによ」

 

 

「侵入者?」

 

「こんな所に入ろうとするなんてどんな人なのかしら?」

 

「それより」

 ゆかりはあきらのとこに行く。

 

「貴方あきらじゃないよね」

 

「ゆかりどういう事だ?」

 

「今のあきらはあきらであってあきらじゃないわ。要するにあきらの体に何かが取り憑いているのよ」

 

「何だと」

 

「貴方モモタロスだよね」

 

「そうだぜ」

 なんとあきらは仮面ライダー電王のモモタロスに憑依されていた。

 

「モモタロス?何だそのネーミングセンスのねぇ名前」

 

「ウルセェ!」

 

「落ち着きなさい」

 ゆかりはモモタロスあきらを落ち着かせた。

 

「ったく」

 

 

『先輩変わって』

 

「えっ?あっちょ」

 するとあきらに変化が起きた。髪には青のメッシュが入り、目も青くなり、メガネもかけていた。

 

「あきら?」

 

「もしかして?」

 

「やぁお嬢さん初めまして僕はウラタロスよろしくね」

 今度はウラタロスが憑依してしまった。

 

「うふよろしくね」

 

「ウラタロス?またネーミングセンスのねぇ名前だな」

 

「それよりどうこの後デートでも」

 

『なにナンパしてるんだこのスケベ亀!』

 

 

 

「連れてきました!」

 その時あの騎士がまた入って来た。

 

「通せ!」

 すると女性を連れた騎士が入って来た。

 

「女?」

 

「そうみたいね」

 

「でもどこかで見た事ない?」

 せつなは女性に見覚えがあるようだ。

 

 

 

「離してください!私は侵入者とかじゃありません!気がついたらここにいただけなんです!」

 

「うるさい!ほら歩け!」

 

「痛たた」

 

「ほら座れ!」

 騎士はその女性を乱暴に座らせた。

 

「痛、乱暴しないでください!」

 その女性を見たジャグラーとプリキュア達は驚いていた。その女は黒い長髪の清楚な女性だった。

 

「フォーチュンはん?」

 

「ねぇあれいおなちゃんだよね?」

 

「いおなに似てるけどなんか大人っぽくない」

 タルトとせつなは彼女をハピネスチャージプリキュアの一人キュアフォーチュン・氷川いおなだと思ったが、アコはいおなにしては大人っぽく見える印象があった。

 

 

 

 

「あっ」

 

「ももか?」

 

「まりあさん」

 

「えっ?」

 

「まりあさんだよ!キュアテンダーだよ」

 ももかの言った事に周りが驚く。そう彼女は氷川いおなの姉、氷川まりあでキュアテンダーである。

 

 

「ほう、此奴が侵入者か」

 

「だから違います!私は気がついたらここにいただけなんです!それに何ですか貴方達、ここはコスプレ会場か何かですか?」

 すると騎士はまりあに剣を向けた。

 

「ヒィ!?」

 

「訳の分からない事を!この城に侵入した以上生かしておけぬ!」

 

「こらこらレディに対してそれはよくないよ」

 そこにウラタロスあきらが入り、止める。

 

「貴様!この女を庇うのか!」

 

「そうだよ。この女が嘘言ってるようには見えないし。それにレディを泣かせるなんて……あっ」

 するとあきらにまた変化が起きた。

 

「嘘に決まって、おい!何故黙って」

 

 

 

「泣か……泣き……」

 

 

 

 

 

 

 

「泣けるでぇ!」

 今度はあきらの髪に黄色のメッシュが入り、目も黄色くなった。

 

「っ!?」

 

「あら今度はキンタロスが入っちゃったみたい」

 

「キンタロス?」

 

「うん」

 

 

「えい何ださっきから!其奴と共にやれ!」

 王に言われた騎士が剣を振り下ろそうするが

 

 

「なっ!?」

 キンタロスあきらが騎士の腕を抑えてしまった。

 

「ふん!」

 そしてそのまま張り手で騎士を吹っ飛ばした。その威力は凄まじく周りはそれに驚いていた。

 

「何だ今の」

 

「キンタロスは強さもあって頑丈なのよ」

 尚文はキンタロスの強さに唖然としていた。

 

「どや!わいの強さは!泣けるやろ!」

 

「貴様ぁぁ!!」

 するとまたあきらの周りを騎士を囲んだ。

 

 

『なんかムカつく、熊ちゃん変わって』

 

「えっ!?」

 するとまたあきらに変化が起きた。今度は髪に紫色のメッシュが入り、野球帽を被っており、ヘッドホンをしている。目も紫色になる。

 

 

「お前たち倒してもいいよね?答えは聞かないけど」

 

「また」

 

「とうとうリュウタロスが来ちゃったか、でも彼なら」

 ゆかりは何かを思いついたらしい。

 

 

「リュウタロス!」

 

「ん?あっ、お姉ちゃん!」

 ゆかりの事をお姉ちゃんと呼んだ。

 

「お姉ちゃん?まぁいいわ。それよりリュウタロス、倒すのは駄目よ!」

 

「えぇ〜」

 

「言う事を聞いたらご褒美あげるから」

 

「ご褒美……うん分かった!」

 

パチン!

 

 

 リュウタロスあきらが指パッチンをした。すると騎士達が突然下を向いた。

 

「ど、どうした!?貴様一体何をした!?」

 突然の事にオルトクレイも困惑した。

 

 

 

 

BGM:Climax Jump Hip Hop version

 

 リュウタロスあきらが突然踊り出した。それと同時に騎士達も踊り出した。

 

「こ、これは!?」

 

「どうなっている?」

 

「彼には催眠する力を持っているのよ」

 ゆかりは尚文にリュウタロスの力を説明した。その間に踊っていた騎士達が下がってしまい、ダンスも終わった。

 

「へへ、どうだったお姉ちゃん?」

 

「とっても良かったよ。それにそろそろあきらに戻して」

 

「うん分かった」

 するとあきらに変化が起き、元に戻った。

 

「あきら」

 

「尚文、ゆかり?」

 

「元に戻ったみたい」

 ゆかりはあきらを支えた。そしてオルトクレイを見た。

 

「どうする?まだ私達に何かするの?」

 

「そうだ、あきらのあれを見てもまだ何かをする気か?それに俺達は波を退けたんだぞ。それでもやる気か?」

 

「ぐっ!」

 

「出ましょう」

 ゆかりがそう言うとみんな出て行こうとする。そしてゆかりはまりあを見た。

 

「貴女も私達と来る?」

 

「えっ?」

 

「このまま私達と一緒に行く?」

 まりあは考えた。

 

「行きます。こんなとこにはいたくありません、あんなクズとなんか」

 

「そう」

 まりあは立ち上がり、一緒に出て行こうとする。

 

 

「王に対する不敬絶対に許さんぞ!」

 オルトクレイは尚文達に怒った。

 

「そうだ。忌々しい貴様の奴隷にその償わせて」

 

 するとあきら以外の全員がオルトクレイを睨んだ。

 

 

「貴様がどんなに薄汚い手を使おうが俺は仲間を必ず守り抜く。二度と俺から何も奪わせない」

 

「指一本でも触れてみろ、その時はお前の首が飛ぶぞ」

 ジャグラーが蛇心剣を抜き、オルトクレイに向けた。

 

「本当考える事が最低ね。ゴミ以下のクズよ」

 睨まれたオルトクレイはたじろいでしまった。そしてみんなは出た。

 

 

 

「盾!!」

 城内にオルトクレイの叫びが響いたのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




如何でしたか?
イマジンズとキュアテンダー・氷川まりあの登場です。
まりあはメタルリンクさんが考えてくれたオリキャラです。本当にありがとうございます!


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第42話 新たな脅威!悪魔の誕生!

コロナで大変ですが頑張りましょう!
ではどうぞ!


「それにしてもとんだクズだったなあの王」

 

「本当あんな男が王なんて世の中どうかしてるわ」

 

「見ていて嫌だったわ」

 

「ベリアルが見せてくれた時も思ったけど、最低最悪ね」

 

「私もあんなの王だなんて信じられません」

 出た後ジャグラー、アコ、ももか、せつな、まりあはオルトクレイについて話していた。

 

「二度と顔見たくね」

 

「同感」

 ゆりは尚文の意見に賛成する。

 

「それよりあきらは大丈夫なのか?」

 尚文がゆかりに支えられているあきらを見ると少し元気がなかった。

 

「さすがにイマジン四人はきつかったかしら?」

 

「暇人?」

 

「イマジンよ。モモタロス達の事よ」

 

「そうか。どうなんだあきら?」

 

「うんちょっときつかったかな。良太郎の気持ちが分かった気がしたよ」

 あきらはモモタロス達が憑依した事で良太郎の事が少し分かった気がした。

 

「あれ?そういえばイマジンって他にもいたよね?」

 せつなは他にもイマジンがいる事を思い出した。

 

「あーいたいた。確かデネブだよね」

 

「ジークとかもいたよね」

 アコとゆりはイマジンの名を挙げた。

 

「そうなのか」

 

「うん」

 するとまりあとゆり変化が起きた。

 

「まりあさん?ゆり?」

 

 

「降臨、満を辞して」

 

「呼んだか?」

 ゆりは髪に白いメッシュが入り、肩に白いフェザーのファーが掛かった。

 まりあは髪に緑のメッシュが入り、目が緑色になった。

 

「おいもしかして」

 

「うん憑依しちゃったみたいね」

 

「何で?」

 

「呼ばれたのでな、馳せ参じたのだ」

 

「うむ、みんなよろしく!」

 そう言うと元のゆりとまりあに戻った。

 

「二人とも大丈夫?」

 

「えぇ」

 

「不思議な感じがしました」

 

 

 

「此度の活躍お見事であった……でごじゃる」

 

『はぁ?』

 

『ごじゃる?』

 話していると女性に話しかけられた。しかも変わった語尾を使っていた。

 

「勇者様達の活躍で皆がその功績を認めざるを得なくなりました。その中には盾の勇者様達を快く思っていない勢力も混じっております」

 

「何が言いたいの?」

 すると女性はロサリオらしきものを出した。

 

「善なるは表の顔、その裏は暗躍と陰謀……今後はより一層慎重に行動された方が良いかと……でごじゃる」

 そう言うと女性は行ってしまった。

 

「ごじゃる?」

 

「変わった語尾使うな」

 

 

 

「まさか王様相手に喧嘩売るとはな」

 

「売ったのではない、売られたんだ」

 城を出た尚文達はラフタリアとフィーロと合流し武器屋に行った。

 

 

 

 

「えぇぇぇ〜〜!!」

 

「「「「っ!?」」」」

 武器屋に叫びが響き渡った。

 

「何だ!?」

 

 

「こ、ここが異世界!?」

 声の方に行くとまりあが驚き、声を上げていた。

 

「そ、それに私氷川まりあに!!だからみんながまりあって!!」

 そしてまりあはあきら達の方を向いた。

 

「それに貴女達が亜里沙さん達!?」

 

「だからそう言ってるじゃない」

 

「私は違うけどね」

 今度はジャグラーの方を見た。

 

「でジャグラー様が優希君!?」

 

 

 

「で何があった?」

 

 

 

「であのまりあって女はお前が話していた先生だと」

 

「そう」

 尚文はアコから何があったのかを説明した。

 まりあの正体はアコが話していたあきら、アコ、ジャグラーの高校時代の教師井上美里だった。部屋にいたらいつの間にか城にいたと。

 

 

「取り乱してすいません。改めまして井上美里、今は氷川まりあです」

 まりあはみんなに謝罪した。

 

「まぁ取り乱すのも無理はない。尚文だ。んでラフタリアとフィーロだ」

 

「よろしくお願いします、まりあさん」

 

「よろしく、まりあお姉ちゃん」

 

「よろしくねみんな」

 

「んで俺がエルトハルトだ」

 

「はい、よろしくお願いします」

 

「ハハハ、あんちゃんお前どんどん仲間が増えていくな」

 

「俺だって不思議だ」

 

「ハハ……ん?あきらちゃん砂まみれだぞ」

 

「えっ?」

 エルトハルトがあきらを見ると彼女から砂が落ちていた。やがてその砂は集まり形を変えた。

 

 

 

 

「へへ」

 その砂は紫色の龍のようなのになった。

 

 

 

「な、何だ!?」

 

「な、何ですか!?」

 これにはエルトハルトとラフタリアは驚いた。

 

 

「リュウタロス!」

 そうあのリュウタロスである。

 

「リュウタロス?あのイマジンの?」

 

「そうよ」

 

「あっ、お姉ちゃん!」

 ゆかりを見つけると彼女の元へと行く。

 

「ねぇお姉ちゃん、ご褒美は?」

 

「はいはい、待ってて」

 ゆかりはあるものを出した。

 

「はいこれ」

 

「わぁ〜!何これ?可愛い!」

 

「ねこマカロンよ。召し上がれ」

 ゆかりが出したのはねこマカロンだった。

 

「わーい!いただきます」

 そう言うとねこマカロンを食べる。

 

「これ美味しい!ん?」

 リュウタロスが見るとそこにはフィーロがいた。とても食べたそうにしている。

 

「フィーロも食べたい」

 

「やだ!これ僕の!」

 

「むぅ〜、フィーロも!」

 フィーロがリュウタロスに飛び付こうとするが、避けてしまった。

 

「へへん!」

 

「むぅ〜」

 

「コラ!リュウタロス!」

 

「痛!」

 ゆりがリュウタロスを叩いた。

 

「ゆりお姉ちゃん」

 

「意地悪しない!一つぐらいいいでしょう」

 

「えぇ〜」

 

「そんな事をするならもうあげないよ」

 

「……分かった。はい」

 リュウタロスはゆかりの言う通りにし、ねこマカロンを一つあげた。

 

「わーい!」

 フィーロは貰うとすぐ食べた。

 

「おいしい!」

 

「ハハ、また一段と賑やかになったな」

 

「……そうだな」

 エルトハルトと尚文はこの様子を見てそう言った。

 

 

 

「あの、亜里沙さんですよね」

 

「うん今は剣城あきらだけど」

 

「辛い事に合ったのを聞きました。でも貴女は強い子だって分かってます。だからまた元の貴女に戻って来る事を願っています」

 

「ありがとう、まりあさん」

 まりあとあきらはそんな話をしていた。

 

 その後、準備を整えて出発した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「こんなに早く出発出来るなんて、エルトハルトさん手際がいいですね」

 

「あぁ」

 

「いい仕事をしてくれるぜ、親父さん」

 エルトハルトの手際はよく早く出発する事が出来た。また色々な物を用意してくれた。

 尚文には盾に付けるアクセサリー。ラフタリアには新しい剣を二本くれた。一つはいつも使っていた奴と同じ物を、もう一つは刀身がない物だった。魔力剣らしい。フィーロには手袋だった。

 

 その後馬車を止めて、食事となった。

 

「おい!出来たよ!」

 鳥天狗のようなのがみんなを呼んだ。そうあのデネブである。世話になるからという事で彼が作った。

 

「ん?この匂い!?」

 尚文が匂いを嗅ぐとそこにあったのは

 

 

「カレーだと!?」

 カレーだった。尚文にとって久しぶりに見る物だった。

 

「しかも恐竜カレーだわ」

 それだけでなくアバレンジャーでおなじみの恐竜カレーだった。

 

「うむ、みんなが食べれる物がいいかなと思って。さぁさぁみんな食べて!」

 そう言うとデネブはカレーを配った。

 

 

 

「うめぇ!これだよまさに故郷の味だ!」

 久しぶりのカレーを食べた尚文は大絶賛していた。

 

「美味しいです!こんな美味しい物初めてです!」

 

「フィーロおかわり!」

 ラフタリアとフィーロにも大絶賛のようだ。

 

「ははは!いっぱい食べてね!ん?」

 デネブはふとあきらの方を見た。食べてはいるけど元気がなかった。

 

「あきらちゃんどうした?もしかして口に合わなかった?」

 

「えっ?うんうん美味しいよ」

 

「そうか」

 

『彼女次第と思ったけど、これは荒療治が必要かも』

 ゆかりはあきらを見て、そう考えた。

 

 

 

「見つけました!」

 

 

 どこからか声が聞こえた。その声を聞いた尚文は嫌そうな顔になった。みんな声の方を見た。

 

 

「あっ、メルちゃん」

 騎士団を連れたメルティだった。

 

「メルちゃん?」

 

「お知り合い?」

 

「メルティ=メルロマルク、この国の王女よ」

 ゆりはメルティを知らないまりあとデネブに彼女の事を教えてあげた。

 

「えぇぇ〜!!王女様!?」

 

「あの娘が!?王女!?」

 

「ついでに言うとあのクズ王の娘だ」

 

「嘘!?」

 ジャグラーの発言に更に驚くまりあであった。

 

「でも何でここに?」

 

「何か話でもあるんじゃない聞いてあげよう。ほらそんな嫌な顔しない」

 

「ゆかりさんの言う通りです。わずかとはいえ一緒に旅をした仲じゃないですか」

 

「ご主人様、メルちゃんいい子だよ」

 そう話している内にメルティはこっちに来た。

 

 

 

「盾の勇者様、そして皆さん王都に戻り、オルトクレイ王と再度面会していただきたいのです」

 

「断る」

 

「死んでも御免だ」

 メルティがオルトクレイと再び会ってほしいと懇願するが、尚文とジャグラーが拒否した。

 

「王に対する非礼を詫びて和解してほしいのです」

 

「嫌よ」

 

「絶対嫌」

 今度はゆりとゆかりが拒否した。

 

「勇者様と皆さんの力は波を止める為に必要です。同時に王による援助がなければ皆さんだって」

 

「援助?協力してやってんのはこっちだ、波を収めるまではな」

 するとメルティは下を向いてしまった。

 

「ナオフミ様」

 

「こいつも王族だ」

 

 

「何で……何でそうなのよ!貴方も父上も!」

 下を向いていたメルティが声を上げた。これにはみんな驚いた。

 

「勇者と王がいがみ合ってるなんて絶対にダメなの!」

 

「メルちゃん?」

 

「フィーロちゃんとアコちゃんもそう思うよね!」

 

「えぇと?」

 

「別に」

 

「あきら様とせつなさんとももかさんもそう思うよね!」

 

「私は」

 

「いいじゃない別に」

 

「私も」

 

「ラフタリアさんもそう思うでしょう!」

 

「私はナオフミ様の剣なので」

 

「ほらみんなもそう言ってるわ」

 

「言ってないだろう」

 

 

ゆかりSIDE

 

「いいからちゃんと父上に謝って!じゃなきゃ父上が母上に叱られちゃうでしょう!」

 

 切れ方はお父さんそっくりね。

 でもどうしてお父さんと姉はあんななのにこの娘こんなにいい子何だろう?不思議でしょうがないわ。

 

 ん?父上が母上に叱られちゃう?どういう事なのかしら?

 

 

 ん?何か感じる?私はふと騎士団を見ると何かを感じた。

 

 

 

 

「オタク女!」

 

「女子のくせに」

 

「今でもあんなものが好きなんて」

 

 

 これは私が中学の時に感じたのと似ている?私をどん底に落とした時と。そう思っていると騎士の一人が剣を抜いてメルちゃんに向かって走り出した。

 

 

「お姉ちゃん!」

 

 

 っ!?加奈!?

 

 その時私は自然と体が動いてしまった。メルちゃんに向かって

 

 

「危ない!」

 

 

「ゆかりさん?」

 私はメルちゃんの手を引っ張り、こちらに寄せ抱いた。しかし騎士がこっちに向かって来た。私は思わず目を閉じてしまう。

 

 しかし何も感じなかった。ふと目を開けると尚文が盾で防いでいた。

 

ゆかりSIDE OUT

 

「何のつもりだ!」

 

「己れ!メルティ王女を人質にするとは!」

 

「人質だと?」

 

「何言ってるんだお前?」

 尚文とジャグラーは騎士の言った事に戸惑った。

 

「騎士達よ!正義は我らにある!盾の悪魔を断罪せよ!」

 騎士達が尚文達に向かって走り出した。

 

「とうとう悪魔扱いか」

 尚文は盾を変えた。

 

「ラフタリア、フィーロ、ジャグラー!」

 

「はい!」

 

「ゆかり、お前は他のみんなとその子を守れ!」

 

「分かったわ!さぁメルちゃん」

 ゆかりはそう言うとメルちゃんを連れてあきら達のとこへ。

 尚文、ラフタリア、フィーロ、ジャグラーは騎士達の相手をする。

 

 

 

 

「大丈夫?」

 

「怪我はないかい?えぇとメルちゃんだっけ?」

 まりあとデネブはメルティに寄った。

 

「はい」

 

「どういう事なの?あれあんたの護衛でしょう?」

 

「分かりません。私にも一体何が?」

 アコはメルティに質問するも彼女にもどうしてなのか分からなかった。

 

「メルティ王女!」

 すると二人の騎士がこっちに来てしまった。するとあきらが騎士を見た瞬間

 

「い、嫌」

 怖がってしまい、腰が抜けてしまったのか地面に。その間に剣がみんなに迫って来た。万事休すかと思った。

 

 その時

 

 

 

「ヒィィ〜!」

 

「な、何だこいつは!?」

 みんなの前に何かがいた。しかも三体。

 一体は金色の蟹のモンスター、二体はレイヨウ型のモンスターだった。

 

「ボルキャンサー、ギガゼール、メガゼール!」

 仮面ライダー龍騎に出て来たミラーモンスター、ボルキャンサー、ギガゼール、メガゼールだ。この三体が防いでくれた。

 するとボルキャンサーが騎士の一人を捕まえた。

 

「や、やめろ!放せ!」

 しかしボルキャンサーは放さず、騎士を口に近づけた。するとアコは咄嗟に。

 

「みんな見ちゃダメ!」

 するとみんなアコの言葉に反応し、目を逸らす。ゆかりもメルティの目を手で隠す。

 

「あっ、あぁぁ〜!あぁぁぁぁぁ!」

 

 

 

 

「この音」

 

「えぇ恐らく」

 全員が何が起こってるのか分かっているようだ。そして音がなくなりみんなが見ると騎士の一人がいなくなっていた。そして三体のミラーモンスターはもう一人の騎士に目をつけた。

 

「ヒ、ヒィィ!」

 

「待って!ボルキャンサー、メガゼール、ギガゼール!その男は生かして捕えて!」

 アコが三体のミラーモンスターに命令すると騎士を捕えた。

 

 

「ひ、退け!」

 騎士達は全員逃げ出した。しかし演技に見える。

 

 

 

「答えなさい、何故メルちゃんを私達の目の前で殺そうとしたの?」

 ゆかりは三体のミラーモンスターによって捕えた騎士に質問する。

 

「悪魔に話すことなど」

 

「答えなさい!さもないとあんたのお仲間みたいにするわよ」

 アコは騎士の胸倉を掴み、ボルキャンサーを指差した。

 

「ん?何これ?」

 ふとアコは騎士の持っていたものに目をつけ、手に取り、みんなに見せた。

 

「三勇教のロザリオですね」

 

「三勇教?」

 

「剣と槍と弓を崇拝するメルロマルクの国教です」

 

「そういえば教会でも見たわ」

 ラフタリアの説明を聞いたせつなは教会で見た事を思い出す。

 

「盾以外で三勇教か」

 

 

「我が国の体制を脅かした罪、身を持って知るがいい!!」

 

 

 

 

 騎士の言った事は一体何を意味するのか?

 

 

 そして尚文達の運命はいかに?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




如何でしたか?
ジーク、デネブ、ボルキャンサー、メガゼール、ギガゼールが登場しました。

そして次回、マカロンとショコラが!?

次回もお楽しみに!


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第43話 涙の戦い!ショコラ対マカロン!

出来ました!


 尚文達の事は国中へと伝わった。騎士に襲われた時の映像も改ざんされ、さらに指名手配された。

 

「尚文、どうだ?」

 

「あっちこっち俺達の事だらけだ」

 

「そうか」

 現在尚文達は見つからないよう隠れて過ごしている。その間に情報収集もやっていた。

 

「こっちもよ」

 そこには忍者服を着たアコがいた。プリチェンミラーを使って変装したのである。

 

「クソ!」

 ジャグラーは怒りからか近くの木を蹴った。

 

「あのクズ俺達を嵌める為なら娘も利用するのか!あの時本当に首を斬り落とせば」

 そして彼はメルティの方を向いた。

 

「お前の親父、とんだ最低野郎だな!」

 

「違います!」

 

「はぁ?何が違うんだ?」

 

「恐らく姉上が」

 

「姉上?」

 

「メルティにはお姉さんがいるの、名前はマイン。性格はとても最悪な人で尚文を陥れたのよ。因みにメルティは王位継承権一位でもあるのよ」

 せつなはまりあにマインの事を教えてあげた。

 

「じゃあこれって」

 

「お前を殺して継承権一位の座を奪いに来たって訳か」

 まりあと尚文はマインの目的が何なのかを察した。彼女の狙いは妹であるメルティを殺し、王位継承権一位の座を奪おうとの事だ。

 

「如何にもあの女が考えそうな事ね」

 

「でもこれあの王も絡んでるんじゃない?」

 

「そうね、親子揃ってこういう事やりそうに見え」

 

「違います!父上はそんな事しません!」

 ももかとゆかりはオルトクレイも今回の事に絡んでいるのではないかと思っているとメルティはそれを否定した。

 

「何でそう言い切れる?」

 

「だって父上は……」

 

「庇う必要ないだろう。いっその事縁切っちまったら?」

 

「ジャグラーに同意だな」

 

「違うもん……違うもん!何で分かってくれないの!貴方も父上も!喧嘩なんかしてる場合じゃないのに!父上ともう一度話し合って!」

 メルティが尚文に説教するも彼は無視し、何処かへ行ってしまう。その後をジャグラーはついて行った。

 

 

 

「なぁ、どうするこれから?」

 

「決まっている」

 

「そうか」

 尚文はもうすでににこれからの事について考えてあるようだ。

 

 

 

 

「ねぇ逃亡する犯罪者ってこんな感じなのかな?」

 

「そうかもね」

 尚文達はあれから夜明け前に出発した。出発する際馬車は置いていき、メルティも同行する事になった。彼らは騎士達に見つからないようにした。

 

 

 

その夜

 

「ねぇメルちゃん」

 

「アコちゃん?」

 

「貴女のお母さんの事について聞かせて」

 

「そういえば俺も気になってたんだ」

 アコと尚文はメルティの母親について気になっていて丁度良い機会と思った。

 

「母上はこの国の女王よ」

 

「女王?」

 

「女王だから父上よりも偉いの」

 

「女王の方が力を持ってるの?」

 

「メルロマルクは女系王族の国だから」

 

「て事はあの王は婿養子だったのか!」

 

「なんやあのおっちゃんそうやったのか」

 尚文とタルトが王が婿養子と知った途端笑い出した。

 

「何がおかしいのよ!」

 

「あんなに偉そうにしてたのに」

 ジャグラーも笑い出す。その他のみんなも笑った。

 

「もう」

 ふとメルティはあきらの方を見た。

 

「あの」

 

「ん?」

 

「あきら様は一体どうなさったのですか?」

 

「あぁ、こいつこの前の波で心をやられてしまったんだ」

 

「そんな」

 するとゆかりが急に立ち上がり、あきらの手を掴んだ。

 

「ゆかり?」

 

「ゆかりさん?」

 

「来なさい」

 

「えっ?ゆかり?」

 そう言うとゆかりはあきらを連れ出した。

 

「どこへ行くんだ?」

 

「ちょっとね」

 

 

 

 

 

「ここなら大丈夫ね」

 

「ゆかり、何を?」

 ゆかりは周囲を確認し、あきらを見て、スイーツパクトを出した。

 

「キュアラモード! デコレーション!」」

 

「マカロン!」

 

「美しさと!ときめきを!」

 

「レッツ・ラ・まぜまぜ!」

 

「キュアマカロン!できあがり!」

 

「ゆかり?」

 

「私と戦いなさい」

 

「えっ?」

 突然の事にあきらは戸惑った。

 

「どうして、どうして!?」

 

「貴女の為よ!変身しないならそうさせるわ!臨気…凱装!」

 マカロンの衣装と髪が黒くなり、鎧が付けられた。

 

「はぁ!」

 マカロンはあきらに蹴りやパンチをする。しかしあきらはそれをなんとか躱す。

 

「避けてばかりいないで!」

 するとマカロンはあきらを掴むと背負い投げた。

 

「ガッ!?」

 

「どうしたの!変身しなさい!」

 

「私は……もう」

 あきらの目から涙が流れた。

 

 

 

 バチーン!!

 

 

 

 マカロンはあきらを思いっきり平手打ちをした。

 

 

 

「マカロン」

 

 

「その顔は何!その目は何!その涙は何!」

 

 

「マカロン?」

 

 

「いつまでそうしてるの!たったあんな事があっただけでそう簡単に挫けちゃうの!」

 

「マカロン、私は」

 マカロンはまた思いっきり叩いた。

 

「貴女が知ってるヒーローはそう簡単に挫けちゃうものだったの!」

 

「っ!?」

 あきらは思い出した。プリキュアもライダーもスーパー戦隊もウルトラ戦士も挫けてしまう事もあった。しかしどんな時でも必ず立ち上がり諦めなかった。

 

「みんな必死で生きてるのに挫けちゃう自分が恥ずかしいと思わないの!」

 するとあきらは立ち上がり、スイーツパクトを出した。

 

「キュアラモード!デコレーション!チョコレート!」

 

「強さと!愛を!」

 

「レッツ・ラ・まぜまぜ!」

 

「キュアショコラ!出来上がり!」

 

「ショコラ」

 マカロンはショコラを見た。そこにいたのはもうあの時のショコラではなかった。

 

「マカロン、お陰で目が覚めたよ」

 

「もう大丈夫なのね」

 

「あぁ!私もいくよ!」

 するとショコラの両手に変身グローブ『ゲキチェンジャー』がつけられた。

 

「たぎれ、獣の力!ビースト・オン!」

 ショコラの衣装に爪のようなのがつけられ、三本の爪のマークが入った。

 

「身体にみなぎる無限の力!アンブレイカブル・ボディ!ゲキキュアショコラ レッド!」

 

 

「猛きこと、獅子の如く。強きこと、また獅子の如く。世界を制する者。我が名はキュアマカロンリオ」

 

「いくよ!マカロン!」

 

「来なさい!ショコラ!」

 二人は一斉に走り出した。

 

「はぁ!たぁ!」

 

「ふん!たぁ!」

 二人は互いに蹴りやパンチをし、それを受けて流したりした。

 

「はぁ〜!」

 

「たぁ〜!」

 二人は同時に拳を出す。

 

 

 

 

 しかし二人の拳は顔に行く直前で止まっていた。

 そして二人はそのまま拳を下ろし、変身を解除した。

 

 

「貴女の動きは良かったわ。迷いがなかったわ」

 

「ゆかりもなかなか良かったよ」

 

 

「おかえり、あきら」

 

「ただいま、ゆかり」

 そして二人は互いに握手をした。

 

 

「全くいきなり何をするかと思ったら」

 するとそこに尚文が現れた。その後にラフタリア、フィーロ、メルティ、ジャグラー、ゆり、ももか、アコ、せつな、まりあが現れた。

 

 

「尚文、みんな」

 

「もしかして見ていたの?」

 

「あぁ、全くこんな一大事って時に。でも良く戻って来たな」

 

「ごめん、みんなに迷惑かけて」

 あきらはみんなに謝罪をした。

 

「いいさ、お前が戻ってきて」

 

「あきら様」

 

「ありがとう」

 するとあきらの目からまた涙が溢れた。そしてみんな戻り、二人を回復させた。そして夜明けとなり、出発した。

 

 

 

 

 

「ん?」

 ゆりが突然止まり出した。

 

「どうした?」

 

「ゆり?」

 

「足音」

 

「足音?」

 

「えぇ近いわ、それも多いわ」

 するとみんなが警戒し出す。

 

 

 

「見つけましたよ」

 みんなが声の方を向く。そこにいたのは……

 

 

 

 

 

 

 

 多くの騎士と三勇者とその仲間達だった。

 

 

 

 




如何でしたか?
ショコラとマカロンの決闘でした

そして遂に三勇者との遭遇、果たしてどうなるのか?


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第44話 三勇者の包囲網!現れるはエース!

出来ました!
コロナで大変ですけど頑張りましょう!

そして新プリキュア登場です!


「もう逃げられませんよ。貴方達は完全に包囲されています。無駄な抵抗はやめてメルティ王女を解放してください!」

 

「解放も何も拘束してないぞ!」

 

「白々しぃ、証拠はあがってるんだぞ!」

 

「カッコつけてるけど、似合わないわよ。というかダサい」

 

「グサ!」

 アコにダサいと言われ、元康はガクッと落ち込んだ。

 

「あの誰なんですか?こちらの方々は?」

 

「まりあさんは初対面だったね。剣の勇者天木練、弓の勇者川澄樹、槍の勇者北村元康だよ」

 あきらはまりあに三勇者の事を教えてあげた。

 

「勇者!?それって尚文さんと同じ?」

 

「と言っても自称みたいなもんよ」

 ゆかりが続いて言った。

 

「また一人増やしたみたいですね。さぁメルティ王女をこちらに」

 

「お待ち下さい勇者様方」

 メルティが前に出る。

 

「私はこの通り無事です。盾の勇者様が私を守ってくださいました!」

 

「ちょっと待て、尚文がメルティ王女を誘拐したんじゃないのか?」

 ここで練が発言をした。

 

「この度の騒動には大きな陰謀が隠されています。命を守ってもらう為私から望んだ事です」

 

「守ってもらう?」

 

「盾の勇者様が私を誘拐して何の得があるのでしょう?女王様はおっしゃっていました、今は人と人が手を取り合い、一致団結して災いを退ける時だと。これ以上無駄な争いをしている余裕はこの世には無いのです。どうか武器をお収めください」

 

「この娘の言う通りこれは陰謀よ。私達が知っている事を話す、だから」

 

 

 

 

 

「耳を傾けてはいけません!」

 ゆかりが言おうとしたところをマインが遮る。

 

「盾の悪魔は洗脳の盾を持っています!あの忌々しい盾は話をするだけで相手を洗脳する力を持っているのです!」

 

「そんな嘘誰が信じるんですか?」

 

「そうよ!根拠のない出鱈目を言わないで!」

 

「デタラメではありませんわ。三勇教会の調べでは一月程前から各地で盾を崇拝する邪教が現れたの事です」

 

「また三勇教か」

 

「盾の悪魔は神鳥の聖人と名乗り人々を洗脳して回っていたのです!」

 

「姉上」

 

「まぁ可愛いそうなメルティ、すっかり盾の悪魔に洗脳されてしまって」

 

『嘘なのが丸分かりなのよ、このおばさん』

 アコはマインが嘘を言っている事が分かったようだ。

 

「そうか。じゃあラフタリアちゃんもフィーロちゃんもアコちゃん、それにあきらさん達も尚文に」

 マインの言っていた事を元康は信じてしまった。

 

「違います!私達は洗脳なんてされていません!」

 

「そもそもこの盾にそんな力があるならこんな状況になっていない筈だ!」

 

「仮にそうならジャグラーはどうなの?私達ならともかく」

 ラフタリア、尚文、ゆりは洗脳の事を否定した。

 

 

「だが無いとは言い切れない。俺達を納得させる根拠があるなら」

 練は尚文達の言った事を受け入れなかった。

 

「尚文、第二王女を一度こっち引き渡してくれ。絶対に危害は加えないと保証する」

 練は尚文にメルティの引き渡しを要求した。

 

「確かに戦わずに済むならそれがいいかもしれない」

 

「練様のおっしゃる通りですわ。メルティの身の安全が第一ですもの」

 マインが練の腕に抱きついた。

 

「おい、やっぱこいつ」

 

「うん」

 ジャグラーとあきらは小さく喋っていた。

 尚文はふとメルティを見ると彼女は彼のマントを掴んでいた。

 

「さぁ、一緒に帰りましょう」

 

 

「ダメ、戻ったら殺される」

 尚文、そしてあきら達は怖がるメルティを見た。そして皆頷く。

 

 

「練お前の申し出はありがたいが、その女に第二王女は任せられない」

 

「どういう事だ?」

 

「何を言ってるのかしら?メルティの大切な妹よ」

 

「実の妹を殺して継承権一位の座を奪う。あんたの考えなんてお見通しなのよ。そんなだから妹に負けるのよおばさん」

 

「っ!?」

 アコの言った事にマインはたじろぐ。

 

「守るって約束したから……フィーロ!」

 

「はーい!」

 

「来い!マガバッサー!」

 

【マガバッサー】

 

「来て!リトラ!」

 

【バトルナイザー、モンスロード】

 フィーロが鳥の姿になり、ジャグラーはダークリングでマガバッサーを、あきらはバトルナイザーでリトラを呼んだ。みんな乗って飛び立った。

 

「させるか!」

 その時元康が何かを投げた。それはフィーロの足についた。するとフィーロは人の姿になり、乗っていた尚文、ラフタリア、フィーロ、メルティが落ちてしまった。

 

「尚文!ラフタリア!」

 

「フィーロちゃん!メルちゃん!」

 リトラとマガバッサーに乗っていたあきら達は降りた。その同時に二体は消えた。

 するとマインは空に魔法を打った。

 

「信号弾……増援か」

 

 

「フィーロちゃーん!」

 元康がフィーロを捕まえた。

 

「放して!あれ力が」

 

「フィーロちゃんがずっと天使の姿でいられるように錬金術師に作って貰ったんだ。あっあとアコちゃんも一緒に」

 

「誰があんたのとこに!このド変態ロリコン勇者!フィーロちゃんを放しなさい!」

 

「ツヴァイト・アクアスラッシュ!」

 するとメルティが水の刃を飛ばし、元康の近くの木を攻撃した。

 

「次は当てます!フィーロちゃんを放して!」

 するとマインが火球を飛ばしてきた。しかし尚文が防いだ。

 

「ちっ!」

 

「マインさん!何をしているんですか!?」

 

「メルティ王女を殺す気ですか!?」

 

「先に攻撃してきたのは向こうです。洗脳が解けなければ殺すしかないわ」

 マインが攻撃しようとする。

 

 

 その時

 

 

【♫〜♩〜】

 

 どこからかメロディが流れた。

 

 

 

「な、何ですの!?」

 

「この音は?」

 周りが戸惑った。

 

 

「これって!?」

 あきらはこのメロディに心当たりがあった。

 

「何か知ってるのか?」

 

「獣奏剣だよ。でも」

 あきらはゆりやゆかりを見たが誰も獣奏剣を使っていなかった。

 

 

「おい!何か来るぞ!」

 練が指差した方を見るとドラゴンの形をした生物だった。

 

 

「キエェ!」

 

 

「ドラゴンシーザー!」

 ジュウレンジャーの守護獣の一体ドラゴンシーザーだった。

 

「皆さん!また何か来ます!」

 樹が指差した方を見るとティラノサウルス型のロボットが来た。

 

 

「グオォ!」

 

 

 

「ブイレックス!」

 タイムレンジャーのブイレックスだった。

 

 

「なんなんだこいつら?」

 するとドラゴンシーザーが指からドラゴンハーレー、ブイレックスが背中のキャノン砲からレックスレーザーを発射し、騎士達や三勇者を攻撃した。

 

 

「「「うわぁ!!」」」

 

「くっ!己れ!」

 

「あぁ!何だあれ!?」

 元康が空を指差した。

 

「でっかい鳥みたいなの!」

 

 

「あれは!」

 それは白い翼竜だった。

 

 

「トップゲイラー!」

 アバレンジャーの爆竜トップゲイラーだった。トップゲイラーが元康の近くを通り過ぎた。

 

「ぐっ!何だ?あれ?フィーロちゃん?」

 元康の近くにいたフィーロがいなくなっていた。

 

 

 そしてトップゲイラーは尚文達の近くに降りた。

 

「おい、お仲間を助けてやったゲラ」

 

「喋れるのか」

 尚文はトップゲイラーが喋った事に驚いた。トップゲイラーからフィーロが降りた。

 

「ご主人様!」

 

「フィーロ!」

 

「フィーロちゃん!」

 みんながフィーロの元へ。

 

「あれお前足についていたのは?」

 フィーロの足に元康がつけていたのがなくなっていた事に気づいた。

 

「うん!取ってもらった」

 

「誰に?」

 

 

 するとトップゲイラーから女の子が降りた。その子は茶髪のロングヘアーでアコと同じくらいの女の子だった。その手には赤ちゃんがいた。さらに獣奏剣も持っていた。

 

 

「君は!」

 

 

 

 

 

「円亜久里」

 

「アイちゃんもいるですぅ」

 ドキドキプリキュアの一人キュアエース・円亜久里とアイちゃんだった。

 

「貴女もしかして」

 ゆりが何かを言おうとした。その時

 

 

 

「己れ!盾の悪魔!」

 みんなが見るとそこには怒るマインがいた。

 

「よくも!ですがまだ貴方達が不利なのは変わりないですわ!」

 

「うっさい、バーカ!」

 

「なっ!?」

 アコの言った事にマインはますます怒った。

 

 

「もの凄い怒りね、尚文ここはもう力づくでしかないかも」

 あきらはそう言うとスイーツパクトを出した。

 

「そうだな、折角だお前の復帰祝いだ」

 

「うん!みんな!」

 

 

「「キュアラモード! デコレーション!」」

 

「「プリキュア!オープンマイハート!」」

 

「レッツプレイ!プリキュア、モジュレーション!!」

 

「チェインジ・プリキュア、ビートアップ!」

 

「プリキュア!くるりんミラーチェーンジ!」

 

「プリキュア!ドレスアップ!」

 

「チョコレート!」

 

「マカロン!」

 

「強さと!愛を!」

 

「美しさと!ときめきを!」

 

「「レッツ・ラ・まぜまぜ!」」

 

「きゅぴらっぱ〜!」

 

 

「キュアショコラ!できあがり!」

 

「キュアマカロン!できあがり!」

 

「月光に冴える一輪の花、キュアムーンライト!」

 

「大海原に舞う一輪の花、キュアオーシャン!」

 

「爪弾くは女神の調べ!キュアミューズ!!」

 

「真っ赤なハートは幸せのあかし!熟れたてフレッシュ、キュアパッション!」

 

「夜空にきらめく希望の星!キュアテンダー!」

 

「愛の切り札!キュアエース!」

 

 

 

 

「なっ!?」

 マインは驚く。

 

 

 

「美しさは正義の証 ウインク一つであなたのハートを射抜いて差し上げますわ!」

 

「さぁ、ド派手に行くよ!」

 ショコラ達が一斉に駆け出す。

 

「いけ!」

 マインの合図と共に騎士達も駆け出した。

 

 

 今戦いが始まる。

 




如何でしたか?
キュアエースの登場です!さらにトップゲイラー、ドラゴンシーザー、ブイレックスも登場しました。

次回は三勇者とプリキュアとの激闘です!


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第45話 全て振り切ります!槍に鉄槌を!

お待たせしました。
ミューズがあの技をやります。


「ショコラ・アロマーゼ!」

 

「マカロン・ジュリエンヌ!」

 

「「「うわぁ!!」」」

 ショコラとマカロンの技が騎士達を倒す。

 

「オリャー!」

 魔人態となったジャグラーも蛇心剣で騎士を斬った。

 

「おいでシリー!」

 

「シシ!」

 

「シの音符のシャイニングメロディ!」

 

「プリキュア・スパークリング・シャワー!」

 

「三拍子!1!2!3!フィナーレ!」

 

 

「歌え!幸せのラブソディ!パッションハープ!」

 

「吹き荒れよ!幸せの嵐!プリキュア・ハピネス・ハリケーン!」

 ミューズとパッションも技で騎士達を吹っ飛ばした。

 

 

「はぁ!」

 

「たぁ!」

 見事な連携で騎士達を圧倒するムーンライトとオーシャン

 

「集まれ花のパワー!ムーンタクト!」

 

「集まれ花のパワー!オーシャンロッド!」

 

「花よ輝け!プリキュアシルバーフォルテウェーブ!」

 

「花よ輝け!プリキュア・ハイドロフォルテウェーブ!」

 

「「「「うわぁー!!」」」」

 二人の技で騎士達は倒れた。

 

 

 

「はぁ!たぁ!」

 テンダーはチョップや正拳突きなど空手技を使い、騎士達を倒す。

 

「うおぁぉ!」

 騎士の一人がテンダーに向かって剣を振り下ろす。しかしテンダーはそれを避け、騎士の腕を掴むと他の騎士に向かって投げた。

 

「テンダーライジングスターバースト!」

 天井と地上に五芒星を召喚し、複数の騎士を倒した。

 

 

 

「たぁ!」

 エースも騎士を相手に見事な戦いをする。

 

「彩れ!ラブキッスルージュ!」

 大型の口紅型のアイテム『ラブキッスルージュ』を出した。

 

「ときめきなさい、エースショット!ばきゅーん!」

 ハート型エネルギー体を飛ばし、騎士達を倒した。

 

 

 

「はぁ!」

 

「えーい!」

 ラフタリアとフィーロも見事な連携で騎士達を倒す。

 

 

「さぁ!盾の悪魔に正義の鉄槌を!」

 

「放て!」

 マインが命令すると騎士達が矢を放った。

 

「ラフタリア!フィーロ!来い、憤怒の盾!」

 

「ムーンライト・プロテクション!」

 尚文の憤怒の盾とムーンライトのムーンライト・プロテクションで防いだ。

 

「まだまだいるね」

 

「どうする?」

 

「これでいかない?」

 ショコラが右手に付いているブレスを見せた。

 

「いいわね」

 マカロン、ムーンライト、ミューズ、パッションも同じブレスを付けた。

 

 

「「「「「ダイナマン!」」」」」

 

 ショコラはDの入ったマークが左胸につけられ、ベルトが巻かれた。

 マカロンは髪と衣装が青くなり、左胸にマークがつけられ、ベルトが巻かれた。

 ムーンライトは髪と衣装が黒くなり、左胸にマークがつけられ、ベルトが巻かれた。

 ミューズは左胸にマークがつけられ、ベルトが巻かれた。

 パッションは衣装がピンク色になり、左胸にマークがつけられ、ベルトが巻かれた。

 

「ダイナキュアショコラ レッド!」

 

「ダイナキュアマカロン ブルー!」

 

「ダイナキュアムーンライト ブラック!」

 

「ダイナキュアミューズ イエロー!」

 

「ダイナキュアパッション ピンク!」

 

 

 

「爆発!科学戦隊!」

 

「「「「「ダイナマン!」」」」」

 

 ドカーン!ドカーン!

 

「科学戦隊?」

 

「ダイナマン?」

 

「ダイナマンか」

 

「嘘!?ショコラ達が!?」

 

「これは!?」

 テンダー、エースはこれに驚く。

 

 

「スーパーダイナマイト!」

 

「「スーパーダイナマイト!」」

 

「「スーパーダイナマイト」」

 五人が同時に飛ぶと光の球体となり、やがてそれは一つとなり、騎士達に向かった。

 

「「「「「プリキュア・スーパーダイナマイト!」」」」」

 

「「「「「うわぁー!」」」」」

 技が決まり、騎士達が吹っ飛んでいった。球体は五人に戻るとダイナマンを解除した。

 

「どうだ!」

 

「お前ら凄いの使ったな」

 

「それにしても派手にやったな」

 尚文達はスーパーダイナマイトの威力に驚いていた。至る所には騎士達が倒れていた。

 

 

「尚文!」

 すると元康が尚文に向かって攻撃してきた。しかし盾で防いだ。

 

「三勇者とそのお仲間さんのお出ましか」

 

「なら剣の相手は私にやらせて」

 

「パッション私も」

 

「じゃあ、ロリコン勇者は私が、エースもお願い」

 

「分かりました」

 

「残る弓は私とオーシャンで、ショコラとマカロンはマインを」

 

「分かった」

 パッションとテンダーは練、ミューズとエースは元康、ムーンライトとオーシャンは樹、ショコラとマカロンはマインとなった。

 

「行こう」

 

「えぇ」

 

「させるか!」

 ショコラとマカロンがマインのとこへ行こうとするが、元康が邪魔しようとする。

 

「あんたの相手は私達よ!」

 

「邪魔はさせません!」

 ミューズとエースが元康の邪魔を防ぐ。

 

 

「「元康(さん)!」」

 

「他人の心配してる場合?貴方達の相手は私達よ」

 練と樹の前にパッション、テンダー、ムーンライト、オーシャンが立つ。

 

 

 

 

「たぁ!はぁ!」

 

「ぐっ!」

 元康を相手しているミューズはパンチやキックをしていた。

 

「「ツヴァイト・エアーショット!」」

 元康の仲間の女魔法使いがエースに魔法攻撃をしだしたが、エースはこれを避けた。

 

「ツヴァイト・アクアショット!」

 メルティが水の魔法攻撃をした。

 

「たぁ!」

 フィーロも鳥の姿になって攻撃をした。

 

「「キャー!」」

 

「貴女たち」

 

「えっと?亜久里ちゃんだっけ?」

 

「はい」

 

「亜久里ちゃん、私達も」

 するとエースは二人を止めた。

 

「亜久里さん?」

 

「いえ、私にお任せください」

 エースはアクセルドライバーを出して腰に巻き、Aと書かれたガイアメモリーを押した。

 

【アクセル!】

 

「変…身!」

 

【アクセル!】

 アクセルメモリーをアクセルドライバーに挿すと、エースは赤いアーマーを身に纏い、頭部にAの文字のような角が付いた。

 

「亜久里さん」

 

「おぉ!」

 

「キュアエース アクセル!さぁ、振り切ります!」

 そう言うとエースは女魔法使いに駆け出す。

 

「ツヴァイト・エアーショット!」

 風魔法で攻撃するもジャンプして避けられ、彼女に向かってキックをした。

 

「キャー!」

 

【アクセルマキシマムドライブ!】

 エースはドライバーを操作すると、前方へ飛ぶ。

 

「プリキュア・アクセルグランツァー!」

 

「キャー!」

 そのまま後ろ回し蹴りを繰り出した。

 

「絶望が貴女のゴールです」

 エースはもう一人の女魔法使いの方を向くとトライアルメモリーを出した。

 

「全て振り切ります!」

 

【トライアル!】

 トライアルメモリーをアクセルドライバーに挿す。

 

【トライアル!】

 エースの衣装やアーマー、髪が青くなった。

 

「亜久里ちゃんが」

 

「青くなっちゃった」

 

 エースはもう一人の女魔法使いに駆け出す。しかももの凄いスピードで

 

「はぁ!」

 

「キャー!」

 そのまま彼女にパンチをお見舞いする。

 

「早い!」

 

「亜久里ちゃん凄い!」

 見ていたメルティとフィーロはエースの早さには驚いた。

 エースはトライアルメモリーを操作し、上に投げた。

 

「はぁ!」

 エースはまたもの凄いスピードで彼女に接近した。

 

「ツヴァイト・エアーショット!」

 攻撃をするも避けられ、目にも止まらぬ速さで蹴りの連打を浴びせられる。

 

「はぁ〜!!」

 

 そして落ちてきたトライアルメモリーをキャッチした。

 

【トライアルマキシマムドライブ!】

 

「9.8秒…それが貴女の絶望までのタイムです」

 エースはそう言うと女魔法使いは倒れた。

 

「亜久里ちゃん凄い!」

 

「お見事でした」

 

 

「みんな!くそ!尚文、フィーロちゃんにメルティ王女、あの子を洗脳させてこんな事をさせるなんて」

 

「あんた本当いい加減にしなさいよ!あの女が嘘を言ってるのが分からないの!あんたは騙されているのよ!」

 

「マインは嘘なんて言わない!彼女は俺の仲間だ!俺は彼女を信じている!俺を騙ましたりなんかしてない!」

 ミューズはマインが嘘を言ってるって言っても元康は信じなかった。

 

「俺は助ける!君達を!盾の悪魔から!ぐふっ!?」

 するとミューズが元康の腹にパンチした。受けた元康は腹を抑えた。

 

「ゲホっ!ゲホっ!」

 

 

 

 

 

 

「あんたの事がよく分かったわ。あんたがどうしようもない馬鹿だって事が」

 呆れたミューズは手にブレスを巻いた。

 

 

「着装!」

 ミューズ衣装にベルトが巻かれた。

 

 

「ゴーキュアミューズ イエロー!」

 するとミューズがある物を出した。

 

「アコちゃん、それは?」

 

「知らないの?牛乳よ」

 ミューズが出したのは紙パックの牛乳だった。

 

「それは分かるけど」

 

 

 ミューズが牛乳を開けると飲み始めた。

 

 

「アコちゃん?」

 

「アコちゃん何やってるの?」

 

「そんなの飲んで何を?」

 元康、フィーロ、メルティはミューズの行動に困惑する。

 

 

「もしや」

 ただエースは何かを察した。やがてミューズは牛乳を飲み終わった。

 

 

 

 

「はいぃぃぃぃ〜!」

 

 

『っ!?』

 

「パワー全開!!」

 

「アコちゃん!?」

 

「勝負よ!」

 ミューズは走り出し、元康を掴んだ。

 

「アコちゃん!?」

 そのまま上へと跳んだ。

 

「まさか!?ミューズあの技を!?」

 エースはこの後ミューズが何をするかを察した。

 

 

「よーく頭を冷やしなさい!」

 

「アコちゃん、何をする気なんだ!?」

 

 

「はぁ〜!プリキュア・牛乳竜巻落とし!」

 

「うわぁー!!」

 竜巻のように高速で回転し、そのまま元康を地面に叩きつけた。

 叩きつけられた元康はそのまま気絶し、気を失った。

 

「ミューズ!お見事です!」

 

「アコちゃん凄い!」

 

「これには一体どのような効能が?」

 メルティはミューズが捨てた牛乳の紙パックをまじまじと見ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




如何でしたか?
まずは槍撃破です!
最初は三勇者全部書こうと思いましたが、分ける事にしました。
次回は剣か弓、あるいは両方かもしれません。


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第46話 燃えろパッション!テンダーの神の力!

戦闘を書くの大変でした。おかしいとこあるかもしれませんが、なんとか書きました。
注意 テンダーが豹変します。


「はぁ!」

 練と戦っているパッション。彼女は彼の剣撃を躱す。

 

「流石、剣の勇者ね。ドラゴンを倒したことだけはあるね」

 

「褒めているのか?」

 

「剣の腕はね」

 そう言うとパッション練に向かってパンチや蹴りをする。しかし練はそれを剣で防ぐ。さらにパッションは足払いをしようとするが、跳んで躱す。

 

「隙あり!」

 

「しまった!?ぐっ!?」

 練が跳んだところをパッションは彼の腹にパンチをした。練はそのまま吹っ飛んでしまった。

 パッションは指にレオリングをつけた。

 

「レオォォー!」

 パッションの衣装にカラータイマーがつけられ、腹部にはシークレットサインがつけられた。左腕にはアームブレスレットがつけられた。

 

「キュアパッションレオ!」

 腹を抑えながらも練はなんとか立ち上がりスタイルチェンジしたパッションと対峙する。

 

 

 

 

 

「はぁ!たぁ!」

 一方、テンダーは練の仲間達と戦っていた。その側には尚文もいた。

 

「悪りぃな、お前にばっか」

 

「いえ、心配いりません」

 実は練の仲間達の相手をほとんどテンダーがしていた。尚文の憤怒の盾を警戒しているのか彼には近づこうとしなかった。

 

「折角だから私も使ってみようかな」

 そう言うとテンダーが出したのはゲーマドライバーだった。彼女はそれを巻く。その次に出したのは紫のガシャットだった。

 

【マイティアクションX!】

 

「グレード2、変身!」

 

【ガシャット!ガッチャーン!レベルアップ!マイティジャンプ!マイティキック!マイティー!アクション!X】

 テンダーの衣装が黒くなり、紫のアーマーを身に纏った。右腕にはガシャコンバグヴァイザーが装着された。

 

「私はキュアテンダーゲンム」

 テンダーが変わった事に練の仲間達はさらに警戒し出した。

 テンダーは練の仲間達の方へ向かうと一人にパンチを繰り出す。

 

「はぁ!」

 

「ぐわぁ!」

 

「この!」

 もう一人がテンダーに攻撃しようとするが、ガシャコンバグヴァイザーからのビームを受けてしまった。

 

「ぐわぁ!」

 

「コンティニューをしてでも、クリアする!」

 テンダーは残りの仲間を見ると、黄緑色のガシャットを出した。

 

【シャカリキスポーツ!】

 すると自転車が現れた。

 

「「?」」

 

「自転車?」

 練の仲間と尚文は自転車が現れた事に困惑する。

 テンダーはスポーツゲーマに乗ると、練の仲間に向かって走り出した。

 

「「うわぁ!?」」

 なんとか避けるもテンダーは再び二人に向かって走り出す。

 テンダーに攻撃しようとするが、スポーツゲーマに乗りながらアクロバティックな動きで、攻撃を躱した。

 

「なんて動きをするんだ」

 テンダーの動きに尚文は驚く。

 

「ちょこまかと!」

 

「えーい!」

 これに二人はイラついた。

 テンダーはスポーツゲーマから降りる。

 

【ガッチョーン!】

 ゲーマドライバーのレバーを閉じると、シャカリキスポーツのガシャットをドライバーに挿した。

 

【ガシャット!】

 

「グレード3」

 

【ガッチャーン!レベルアップ!マイティジャンプ!マイティキック!マイティー!アクション!アガッチャ!シャカリキ!シャカリキ!バッドバッド!シャカっと リキっと シャカリキスポーツ!】

 スポーツゲーマがテンダーに装備された。

 

「合体した!?」

 テンダーがスポーツゲーマを装備した事に驚いた。

 テンダーは右肩についている車輪トリックフライホイールを取り外し、投擲した。

 

「はぁ!」

 

「「うお!?」」

 二人は避ける事が出来た。しかし

 

 

「「うわぁ!」」

 戻ってきたトリックフライホイールが直撃した。やがてテンダーのとこに戻ってきた。

 テンダーはシャカリキスポーツガシャットをキメワザスロットホルダーに挿した。

 

【ガシャット!キメワザ!】

 

「神の力をその身に受けろ」

 

【シャカリキクリティカルストライク!】

 

「プリキュア・シャカリキクリティカルストライク!」

 

「「うわぁー!!」」

 テンダーの技が決まり、二人は倒れた。

 

「凄ぇ」

 

「ふっ、ふふふ」

 

「まりあ?」

 

 

 

 

 

「ハッハッハッー!!」

 

「っ!?」

 テンダーの突然の笑いに尚文は驚く。

 

「素晴らしい!素晴らしい!流石は神の才能が作り出した物だ!!あぁ檀黎斗神!!」

 豹変したかのように笑うテンダーを尚文はただ呆然と見る事しか出来なかった。

 

 

 

 

 

「ハンドレッドソード!」

 無数のエネルギーの剣を練はパッションに振り下ろす。パッションはそれを後方転回して避けた。

 

「何!?」

 

「たぁ!」

 パッションは練に向かって跳び蹴りをする。練はそれを避ける。

 

「甘い!」

 しかしパッションは避けた先にある木を使い、三角飛びで再び練に蹴りをした。

 

「ぐわぁ!」

 パッションが練に向かおうとする。

 

「流星剣!」

 流星剣がパッションに向かってきた。

 

 

「はぁ!」

 なんとパッションは流星剣を手刀で打ち払った。

 

「嘘だろう!?」

 

「はぁ!たぁ!」

 

「しまっ!?」

 パッションは練の腕と手に攻撃をした。

 

「てい!やぁ!」

 パッションはさらに練に正拳突きやチョップなどで攻撃した。

 

「ぐっ!はぁ!」

 練はパッションに剣を振り下ろそうとする。

 

 

 

 

 

「なっ!?」

 練は驚きをあらわにした。

 

 

 

 

 

 なんとパッションが振り下ろした剣を両手で挟んで受け止めていた。

 

 

 

 

「真剣白刃取りだと」

 

 

 

「一つ言っておくわ」

 

 

 

 

 

「武器に頼れば、隙が生じる」

 

BGM:ウルトラマンレオ

 

 パッションは受け止めたまま、練の腕に蹴りを入れた。剣から離すと、彼の服を掴み、背負い投げ、地面に叩きつけた。

 

「グハァ!」

 そしてパッションは高く跳んだ。

 

 

「はぁぁ〜!!プリキュア・レオキック!!」

 パッションの赤熱化したキックが練に迫る。

 

「ぐっ!雷鳴剣!」

 練も負けじと技を使う。

 

 

 

「はぁぁぁー!!」

 パッションは練の雷鳴剣を跳ね除けた。

 

 

「そんな!?ぐっ!うわぁぁー!!」

 パッションの技を受け、練は吹っ飛ばされてしまった。

 

 

 

「何故だ?この俺が」

 彼はそう言い、倒れた。

 

 

 パッションは倒れる練を見て、その場を離れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




如何でしたか?
パッションがレオに、テンダーがゲンムにスタイルチェンジしました。
次回 樹対ムーンライト


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第47話 勇者の弓対月の戦士の弓

出来ました!


「盾の悪魔に正義の鉄槌を!」

 樹の仲間であるマルドがラフタリアに剣を振り下ろす。ラフタリアはそれを自分の剣で受け止める。

 

「はぁ!」

 ジャグラーは大斧使いの男と戦っている。蛇心剣と斧がぶつかり合っていた。

 

「はぁ!」

 オーシャンは槍使いの女と戦闘をしている。オーシャンロッドを使い、彼女と戦闘をしている。

 

 

 

 

「流星弓!」

 

「ムーンライト・リフレクション!」

 ムーンライトは樹と戦っていた。彼の技を防ぎ、さらに反射させた。しかし樹はそれを躱す。

 

「はぁ!たぁ!」

 

「ぐっ!」

 樹に勢いよく駆け出し、パンチや蹴りを繰り出す。その威力に樹は後退る。さらにムーンライトは手を樹の体に当てる。

 

「ムーンライト・シルバーインパクト!」

 

「うわぁー!」

 ムーンライトの技で彼は吹っ飛ばされた。ムーンライトはそのまま彼に向かって走り出す。

 

 

「ぐっ!はぁ!」

 なんとか起き上がり、ムーンライトに矢を放つ。しかしムーンライトはそれを躱しまくった。

 

「馬鹿な!」

 躱された事に驚く樹、その間にムーンライトが彼に辿り着く。

 

「はぁ!」

 

「がはぁ!?」

 ムーンライトはそのまま樹の腹にパンチをした。受けた樹は後ろに下がり、腹を抑える。

 

「全ての心が満ちるまで、私は戦い続ける!」

 

「僕だって……正義の為に!ウィンドアロー!」

 樹がムーンライトに攻撃するも、躱された。

 

「正義……ね」

 

「何ですか?」

 

「自分達が悪の道に行っているのによくそんな事が言えるなと思って」

 

「悪の道ですって!」

 

「そうよ、それに貴方がやってるいるのは正義かもしれない。けど私から見たら貴方がやっているのは正義という名のお遊びにしか見えないわ」

 すると樹は矢を発射した。しかし怒りからなのか彼女には当たらなかった。

 

「僕の正義がお遊びですって!貴女にそんな事を言う資格はありません!」

 自分の正義をお遊びだと侮辱された怒る樹、そんな彼を見ても平然としているムーンライトはスターカラーペンダントと紫のスターカラーペンを出す。

 

 

 

「スターカラーペンダント!」

 スターカラーペンをスターカラーペンダントにセットする。

 

「カラーチャージ!」

 

「♩〜♫」

 歌いながらムーンライトは、自分の耳に月のアクセサリーをつけ、頭部にもアクセサリーをつけた。衣装にも星をつけたりした。

 

 

「夜空に輝く!神秘の月あかり!キュアムーンライトセレーネ!」

 

 

 

 

「ゆりさん!」

 

「ムーンライトがセレーネに」

 

「ほう」

 ムーンライトがセレーネへとスタイルチェンジしたのを見たラフタリア、オーシャン、ジャグラーは感嘆する。

 

「プリキュア・セレーネ・アロー!」

 三日月型の弓を召喚し、一矢を放つ。

 

「サンダーシュート!」

 樹も矢を放つ。二つの攻撃がぶつかり爆発する。

 

 

 

「盾の悪魔の仲間の分際で弓を使うなど許さん!」

 そこにマルドがムーンライトに剣を振り下ろそうとする。

 

「ゆりさん!」

 

「ムーンライト!」

 ラフタリアとオーシャンが叫ぶ。剣がムーンライトに迫る。

 

 

「はぁ!」

 

「うお!」

 ムーンライトはすぐ振り向き、一矢をマルドに放った。

 

「己れ!」

 

「ムーンライトの邪魔はさせない!」

 マルドは再びムーンライトの方へ行こうとするが、オーシャンが押さえた。

 

「えい、邪魔だ!」

 オーシャンに剣を振り下ろそうとするが、それをオーシャンロッドで防ぐ。

 

「てい!はぁ!」

 オーシャンロッドで剣を払い、パンチやキックをお見舞いする。

 

「ぐっ!」

 

「まとめていくよ!」

 オーシャンはオーシャンロッドにマゼンタのこころの種を投入し、スライドスイッチを三回操作してボタンを押す。

 

「プリキュア・サクラハリケーン!」

 オーシャンの先端に桃色のエネルギーが纏われ、それを高速回転させ桜吹雪の如く竜巻を放った。

 

「「「「うわぁ〜!!」」」」

 樹の仲間全員が竜巻に巻き込まれ、そのまま地面へと落ちた。

 

「大好きな仲間の為、その命を守る為に私は戦う!」

 

「ももかさん」

 

「スゲェ、一網打尽か」

 

 

 

「皆さん!この!」

 樹がオーシャンに矢を放つ。

 

 

 

 しかし

 

 

 

 横から来た攻撃が樹の放った攻撃を打ち消した。

 

 

 

「なっ!?」

 攻撃の方向を見るとそこにいたのはセレーネ・アローを構えるムーンライトがいた。

 

「私の親友に指一本触れさせない!」

 

BGM:MOON〜月光〜ATTACK

 

 互いに高速移動しながら攻撃し続ける両者。樹は弓を空に構える。

 

「アローレイン!」

 空から無数の光の矢がムーンライトに降って来た。ムーンライトはなんとか躱す。するとムーンライトはセレーネ・アローを空に構える。

 

「それが出来るのは貴方だけじゃないのよ」

 そう言い、上空に放つと無数の矢が樹に迫る。

 

「まさか、貴女も!?」

 樹は驚きながらも躱す。

 

「しまっ!?」

 しかしその一つが掠ってしまった。

 

「プリキュア・やぎ座!」

 やぎ座のスターカラーペンをスターカラーペンダントにセットする。真紅の山羊の頭の装飾が施された弓が召喚された。

 

「セレーネ・アロー!」

 

「うわぁ!」

 技を受けてしまい、吹っ飛んでしまった。

 

「ぐうぅ、まだです」

 樹はなんとか立ち上がり、弓を構える。

 

「残念だけどこれで終わりよ。プリキュア・いて座!」

 ムーンライトはいて座のスターカラーペンをスターカラーペンダントにセットする。

 

「セレーネ・アロー!」

 

「サンダーアロー!」

 樹も技を放つ。

 互いにの攻撃がぶつかり合う。

 

 

 

 

 セレーネの矢が樹の矢を跳ね除け、樹に向かった。

 

 

 

 

「そ、そんな!?うわぁ〜!!」

 セレーネの矢を受け、樹は倒れた。

 

 

「ゲーム感覚で戦い、正義のヒーローごっこをするような勇者の矢に私の矢が負ける筈はないわ」

 そう言い、ムーンライトは歩き出すと、彼女は急にセレーネ・アローを発射した。

 

 

「ふぇええ〜!?」

 するとそこに緑色の髪の少女が出てきた。

 

「ゆりさん!」

 

「おいおい、まだいたのか」

 ラフタリア、ジャグラー、オーシャンは武器を構えた。少女は震え出した。

 

「待ちなさい」

 

「ムーンライト?」

 

「彼女には戦意を感じないわ。放っておきましょう。それにこんな状態の娘を攻撃するのは流石にどうかと思うわ」

 

「でも!」

 

「いいから!」

 ムーンライトがそう言うと三人は武器を下ろす。

 

「行きましょう」

 四人は再び歩き出した。

 少女は安心したのかその場に座り込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




如何でしたか?
ムーンライトがセレーネにスタイルチェンジしました!
次回はショコラとマカロンのターンです!


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第48話 今こそ時は極まれり!コブラと究極のライダー!

出来ました!
ショコラとマカロンがあのライダーに!?

ではどうぞ!


「ふふ、馬鹿ね三勇者に挑むなんて」

 プリキュア達が三勇者に立ち向かうのを見て嘲笑っていた。三勇者なら余裕なのだろうと思っているのだろう。

 

 

 

 

「来ましたね」

 マインが振り向くとそそこにいたのは

 

 

 

 

「マイン!」

 

「ここまでよ!」

 ショコラとマカロンだった。

 

 

「それはどうかしら?今貴女達の仲間が三勇者と戦っているのよ。彼らが勝てば……いやもう貴女達の敗北」

 

「そうかしら?」

 

「なに?」

 

「とてもそう思わないね!」

 ショコラはそう言うとキャンディロッドからクリームエネルギーを発射した。しかしマインはそれを避ける。

 

「そんな自信、三勇者の華麗なる勝利で打ち砕かれますわ!」

 マインは火球を放つ。ショコラとマカロンは何とか躱す。

 

「華麗なる勝利?華麗なる敗北の間違いじゃないかしら?」

 するとマインは火球をマカロンに放った。どうやら怒ったようだ。マカロンはそれを難なく躱すとマインに素早く近づく。

 

「いい子ね」

 近づくとマインを撫でた。

 

「っ!?」

 顔を真っ赤にするマイン、これを見たマカロンは素早く彼女から離れた。

 

「ふふふ、可愛いかったわよ」

 

「この!!」

 マインは怒りながらマカロンに火球を飛ばす。マカロンは走りながら回避した。

 

「私の相手ばかりしていていいのかしら?」

 

「っ!?」

 マインが振り向くとそこにいたのはショコラだった。

 

「ショコラ・アロマーゼ!」

 

「うわぁ〜!」

 ショコラの技を受けて吹っ飛ぶマイン。ショコラとマカロンはあるものを出した。

 ショコラはビルドドライバーだがその色は赤かった。マカロンはガシャコンバグヴァイザーだが緑色である。

 

【エボルドライバー!】

 

【ガッチャーン】

 

「今こそ審判の時」

 

【コブラ!】【ライダーシステム!】

 

【エボリューション!】

 

【仮面ライダークロニクル】

 ショコラはコブラエボルボトルとライダーエボルボトルをエボルドライバーにセットし、レバーを回す。マカロンも仮面ライダークロニクルガシャットをバグルドライバーツヴァイに挿す。

 

【Are you ready?】

 

「「変身!」」

 

【コブラ!コブラ!エボルコブラ!フッハハハハハハハハハハ!】

 

【バグルアップ!天を掴めライダー!刻めクロニクル!今こそ時は極まれり!】

 ショコラは衣装が赤と青となり、頭部にはマスタープラニスフィア、天球儀を模したアーマーが纏われた。

 マカロンは衣装が黒に緑が混じり、アーマーが纏われ、髪は緑色に、頭部にクロノブレードクラウンが装着される。

 

「キュアショコラエボル フェーズ1」

 

「キュアマカロンクロノス」

 

「姿が変わったところで!」

 マインは二人に火球を放つが、二人は避ける。

 ショコラはワープ移動でマインの前に立った。

 

「なっ!?」

 

「フン!はぁ!」

 

「ぐっ!?ぐふっ!?」

 マインの前立ったショコラは彼女にパンチや蹴りを何回も入れた。

 

「ハザードレベル……何てものはないか」

 

「この!」

 マインは火球を放つ。しかしショコラはいなかった。

 

「ど、どこに?」

 

 

 

「ここだよ」

 

「っ!?」

 マインが声のした方を見るとそこにショコラがいた。

 

「はぁ!」

 

「がぁ!?」

 ショコラはマインに思いっきり腹にパンチした。受けたマインは吹っ飛んでしまい、地面につく。

 

「ふふふ」

 そのマインにマカロンが近づこうとする。マインは腰の剣を抜き、マカロンに攻撃しようとした。

 

 

 

 

【PAUSE】

 

 マカロンがバグルヴァイザーツヴァイのAとBのボタンを押すとマカロン以外のものがまるで時が止まったかのように動かなくなった。

 

「これがポーズ、面白いわ」

 

【ガッチョーン】

 

【ガッチャーン】

 マカロンがバグルヴァイザーツヴァイをチェンソーモードにして腕に装着し、マインの方を向く。マカロンはチェンソーでマインの剣を折り、すかさず彼女に蹴りを入れた。

 

【ガッチャーン】

 

【RESTART 】

 バグルヴァイザーツヴァイのAとBボタンを再び押すと止まっていたものが動き出した。

 マインは吹っ飛び、地面を何度もバウンドした。

 

「がぁ!?ぐぅぅ!?」

 

『一体何が、何が起きたの!?』

 マインは自分の身に何が起きたのか分からなかった。マインは再びマカロンを見た。

 

『あの女一体?』

 

「ツヴァイトファイアアロー!」

 火の雨を降らす。

 

 

 

「無駄なのに」

 

【PAUSE】

 マカロンは再びポーズを使い、止めた。彼女は移動した。

 

 

「この辺で」

 

【RESTART】

 ポーズを解除した。再び動き出した。

 

「ふふふ、呆気ない」

 マインはマカロンは死んだと思った。

 

 

 

 

「誰が呆気ないって?」

 

「っ!?」

 するとマインの耳元に声が。マインは恐る恐る見る。

 

 

 

「うふふ」

 死んだと思ったマカロンだった。

 

「フン!たぁ!」

 

「がぁ!ぐふっ!?」

 マカロンはすかさずマインにパンチやキックを繰り出した。

 

 

「な、何故、何故なんですか?ぐあっ!?」

 突然マインに攻撃が来た。見るとそこには

 

 

「私がいることを忘れないで」

 トランススチームガンを構えたショコラだった。

 

「はぁ!」

 

「がぁ!?ゲフ!?」

 ショコラはマインに連続でパンチをお見舞いした。やがてマインは膝をついた。

 

 

『そんな、何が?さっきから一体何が起きているの!?』

 

 

 ドーン!!

 

「何が!?」

 音の方に向かうマイン、そこで見たのは

 

 

 

 

 

「嘘よ、モトヤス様が!!」

 元康がやられた姿だった。それだけでなく練と樹もやられていた。

 

 

 

 

「ふふふ」

 マインが振り向くとそこに笑みを浮かべるマカロンの姿が、後ろにはショコラもいる。

 

「ご自慢の三勇者がやられたみたいね。そろそろこちらも」

 マカロンはバグルヴァイザーツヴァイのBボタンを押す。

 

【キメワザ】

 

「安心しなさいまだ絶版にはしないから」

 そしてまたBボタンを押す。

 

【クリティカルクルセイド】

 

「プリキュア・クリティカルクルセイド!」

 

「ぐっ、あぁぁぁ〜!!」

 マカロンの回し蹴りが決まり、地面を転がる。

 

「ぐっ、うぅぅ」

 

【Ready Go!】

 マインが見上げる。そこにはショコラが。彼女を見るやもう絶望したかのようだ。

 

【エボルテックフィニッシュ!】

 

「プリキュア・エボルテックフィニッシュ!」

 エネルギーを収束した右足でキックをし、マインを吹っ飛ばした。

 

【チャオ】

 

 

「行こうショコラ」

 

「あぁ」

 ショコラとマカロンが一緒に歩き出す。

 

「♩〜♫」

 マカロンが歌い出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




如何でしたか?
ショコラがエボル、マカロンがクロノスにスタイルチェンジしました。

正直もしこの二体が組んだら敵わないと思っています。


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第49話 旅立ちとこれから

出来ました!

宣言が解除されたとは言え油断しないようにしましょう!

ではどうぞ!


「みんな!」

 

「おう来たか」

 ショコラとマカロンが尚文達と合流した。プリキュア達は変身解除していた。

 

「ワァオ、エボルとクロノスか」

 今のショコラとマカロンの姿を見てジャグラーがそう呟いた。そして二人は変身解除した。

 

「みんな勇者に勝ったみたいね」

 

「えぇ、二人もマインに」

 

「あの、姉上は?」

 メルティはマインの事について聞いてきた。

 

「大丈夫よ。彼女は今回の事件、彼女が関わっている可能性があるわ。生きててもらわないと」

 

「そうか」

 

 

 

「まぁもしかしたら打ちどころが悪くてあの世かも」

 

 

『『『『『『『『『何か不安だ』』』』』』』』』

 ゆかりの発言に全員が不安な顔をするのだった。

 

「とりあえずここを離れるぞ。いつ追手が来るか分からん」

 

「そうだな」

 

 

「それなら俺達に乗るゲラ」

 

「お前ら」

 そこにトップゲイラー、ドラゴンシーザー、ブイレックスが現れた。

 

「俺達が運んでやるゲラ」

 

「みんな」

 全員が三体に乗ろうとする。

 

 

「待て」

 全員が向くとそこにいたのは

 

 

「練、樹」

 練と樹だった。練はパッションとの戦いのダメージからかボロボロだった。樹は練に支えてもらっていた。

 

「何よ?まだ戦おうっていうの?」

 

「あいにく相手してる暇ないのよ」

 そう言うと全員が三体に乗った。

 

「おい、待て!」

 すると何かが落ち、練の近くに落ちた。それを彼はすぐ拾った。

 

「これは?」

 彼が拾ったのは三勇教のロザリオだった。

 

「今回の事件の手がかりよ。どうするかはあんた達次第よ」

 アコは二人にそう言った。三体は尚文達を乗せてこの場を離れた。

 

 

 

「尚文」

 練は去って行く尚文達を見ながら、手にある三勇教のロサリオを見ていた。

 

 

 

 

 

 

「ここまでなら大丈夫だろう」

 無事には離れる事ができ、彼らは三体から降りた。降り終わると三体は動き出した。

 

 

「トップゲイラー!ドラゴンシーザー!ブイレックス!」

 亜久里が三体の方に。

 

「もう俺達がいなくても大丈夫だ。盾の勇者達に会えたからなゲラ」

 

「ですが」

 亜久里は涙を流していた。

 

「お前との旅は案外悪くなかったゲラ」

 

「わたくしも貴方達との旅は楽しかったです。でも!」

 

「もうお前には仲間がいる。彼らと共に行け、そして共に戦うゲラ。なに別に永遠の別れじゃない。呼べばいつでも来てやる」

 トップゲイラーが空へと飛び立つ、それと同時にドラゴンシーザー、ブイレックスも動き出した。

 

「さらばだ、亜久里」

 そう言い、トップゲイラーは消えた。同時にドラゴンシーザー、ブイレックスも消えた。

 

 

「うぅぅ〜」

 亜久里は涙を流しながら泣いた。彼らとの別れは相当に悲しかったみたいだ。

 

「アイ、アイ」

 

「アイちゃん」

 

「あぐり、よしよし」

 泣く亜久里をアイちゃんがよしよしした。

 

「励まされたみたいね」

 そこにアコが来た。

 

「ほら行こう。これからの事について話さないといけないし、貴女からも色々聞きたいのよ」

 

「はい」

 亜久里とアコは尚文達のとこへ行った。

 

 

 

 

「よし話しを始めるか」

 

「えぇ、それで亜久里聞きたいんだけど」

 

「はい」

 

 

 

「貴女、紗夜だよね?」

 

「っ!?」

 ゆりが発した名前に亜久里は目を見開いた。

 

「その名前」

 

「やっぱり貴女なのね。やっと」

 ゆりが亜久里に抱きついた。

 

「えっ?」

 

「私だよ。早紀だよ」

 

「えっ、早紀?」

 

「うん」

 それを聞いた亜久里はまた涙を流した。

 

 

 

ゆりSIDE

 

 紗夜、私が高校の時に出来た親友。初めて彼女を見た時は小柄で小動物のように可愛かった。

 最初はただのクラスメイトだったけど、彼女がいじめられていたとこを助けたのがきっかけで友達になった。

 

 

「もう大丈夫?」

 

「はい」

 亜久里は泣き止み、尚文達を見た。

 

「改めまして円亜久里です。この子はアイちゃんです」

 

「アイ!」

 元気に挨拶するアイちゃん、きゃわたん!

 

「岩谷尚文だ」

 

「ラフタリアです。よろしくお願いします亜久里さん」

 

「フィーロだよ!亜久里ちゃんよろしくね」

 

「私はメルロマルク王位継承権一位第二王女メルティ=メルロマルクと申します。此度は助けていただき感謝します」

 

 

「よろしくお願いします。貴方が盾の勇者ですね」

 

「そうだが」

 

「やっぱり彼の言っていた通りです」

 ん?彼?誰の事だろう?

 

「彼って誰の事だ?」

 

 

 

 

 

 

「仲代壬琴です」

 

 へぇ、仲代壬琴ね……ん?

 

 

 

 

「「「「「「「仲代壬琴!?」」」」」」」

 

 

 

「ど、どう言う事!?」

 

「そうよ!」

 仲代壬琴の名前が出た瞬間私達は声を挙げた。

 

 

「実は……」

 

ゆりSIDE OUT

 

 

それは亜久里がこの世界に来たばかりの頃

 

 

「ここは?」

 

「おい」

 男の声が聞こえ振り向く。そこにいたのは

 

「嘘、貴方仲代壬琴?」

 仲代壬琴だった。

 

「何故貴方が?」

 

「お前に言う事がある」

 

「はぁ」

 

「盾の勇者に会いに行け。会えば仲間に会える」

 

「盾の勇者?それに仲間に会えるって?」

 

「会えば分かる」

 そう言うと壬琴は後ろを向き歩き出す。

 

「待って、待ってください壬琴!!」

 亜久里は壬琴に向かって手を伸ばす。

 

 

 

 

 

 

そして現在

 

「それで目が覚めたらこの世界に来ていて、トップゲイラー達と旅をしたのです」

 

「そうだったのか。それでどうやってここに?」

 

「赤い光を見たのです」

 

「赤い光……まさかあいつの信号弾か」

 

 尚文は赤い光がマインが援軍を呼ぶために使った信号弾だと察した。どうやらあの信号弾を使ったのが仇になったようだ。

 

「多分そうだと思います」

 

「そうだったのね。貴女の話はだいたい分かったわ、ありがとう。それでどうするのかこれから私達?ん?そこにいるのは誰!」

 ゆかりが振り向いた先には誰かいた。みんな一斉に構えた。

 

「待って!あれは私達の味方、女王直属隠密行動部隊影の一人よ」

 

「女王の?」

 

「盾の勇者殿、そしてプリキュアの皆様、この姿でお目にかかるのはお初でごじゃる」

 

「その喋り方」

 尚文達は城で会った女を思い出した。

 

「単刀直入に申し上げるでごじゃる。盾の勇者殿、女王陛下に拝謁してほしいのでごじゃる」

 

「女王に?」

 

「今回の件は根が深いでごじゃる。協力をしてほしいでごじゃる。この誘拐事件も盾殿の活躍や貴女達プリキュアの活躍に危機感を抱いた者がでっち上げたもの」

 

「また面倒な奴らが現れたな」

 

「それで女王様と会って私達に何か得があるの?」

 

「それも全て陛下にお会いすれば分かる事でごじゃるよ」

 そう伝え、影は尚文達から姿を消した。

 

「とりあえず今後の事については決まったな」

 

「あぁ」

 尚文は地図を出し、広げた。

 

「女王がいるのはシルトヴェルトとは逆方向か……なぁ第二王女この国を知ってるか?」

 尚文がメルティに質問したが、彼女はそっぽを向いた。

 

「そういえば第二王女、お前魔法が使えたんだな」

 

「……って言わないで!」

 

「何だ?」

 

「第二王女って言わないで!」

 メルティは声を挙げた。これにはみんな驚いた。

 

「何だいきなり?」

 

「もしかしてメルティって呼んでほしいの?第二王女じゃなくて」

 

「そうですももかさん。第二王女、第二王女って私を仲間外れにしないで!」

 

「お前だって俺の事を盾の勇者って呼ぶじゃないか」

 

「なら私は尚文って呼ぶわ。だから私の事もメルティって呼びなさい」

 

「ほら呼んでやれよ尚文」

 ジャグラーが尚文をからかうかのように背中を叩いた。

 

「ジャグラー……メルティこれでいいか?」

 

「絶対に守りなさいよ、それとありがとう」

 

 

「メルちゃん」

 

「あきら様」

 あきらがメルティの隣に座った。

 

「ごめんねメルちゃん、私が女だってちゃんと言わなかったから君に」

 

「いえあきら様のせいではありません!あれは私が貴女を男だと思ってしまった私のせいです!」

 

「でも」

 

「てかお前いつまであきらの事を様付けしているんだ?こいつが女だって事分かってるんだろう」

 

「はっ!!」

 尚文に言われてメルティは気づく。

 

「いいよ別に彼女の好きなように呼ばせてあげれば」

 

「それでいいのか?」

 

「いいんじゃない本人がそう言ってるんだし、はいこれ」

 ゆかりがそう言うとみんなに何か配っていた。

 

「これコーヒー牛乳?何で?」

 配っていたのはコーヒー牛乳だった。

 

「戦いの後と風呂上がりには甘くほろ苦いこれがよく似合うのよ」

 

「何だそれ、まぁいいか」

 やがて全員に配り終えるとみんな一斉に開けた。

 するとプリキュア組とジャグラーが腰に手を当て、足を前に出した。

 

「何ですかそれ?」

 メルティは困惑した。

 

「これは飲むのにいいのよ。貴女もやってみたら」

 

「そうだな折角だからやってみろ」

 

「ナオフミ様がやるなら」

 

「フィーロもやる!」

 尚文、ラフタリア、フィーロも同じように腰に手を当て、足を前に出した。これを見てメルティも同じようにした。

 

「さぁぐいっと」

 みんな一斉に飲んだ。

 

 

「よろしくねメルちゃん」

 

「はい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 




如何でしたか?


仲代壬琴が登場しました。因みにコーヒー牛乳はカーレンジャーからです。

ではまた次回!


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第50話 過去との再会

出来ました!
ではどうぞ!


「ったくあそこまでするか普通?」

 ジャグラーがある方角を見ながら文句を言っていた。見ていた所はさっきまで尚文達がいた森だった。その森は燃えたかのように黒くなっていた。

 

「どこまでイカれてるのかしら貴女のお姉さん」

 そう、あの森はマインによって燃やされたのである。尚文達を探し出す為にやったのである。

 因みに尚文は席を外している。

 

「姉上」

 

 

 

「あの女がイカれてるのは元々だろう」

 

「尚文、どうだった?」

 尚文が戻って来た。

 

「シルトヴェルトに向かうのは諦めた方がよさそうだ」

 

「そうか。じゃあ女王に?」

 

「あぁ」

 

 

 

 

 

「アイ、アイ」

 

「アイちゃん?」

 しばらく移動していると、亜久里に抱かれていたアイちゃんが何かを見つけた。

 

「どうしたですぅ?」

 

「アイ!」

 アイちゃんがある方を指した。

 そこには亜人が何人かいて、畑仕事をしていた。

 

「亜人?」

 

「この辺は亜人の方達が多いですね」

 

 

 

「そうか!」

 メルティが何かを思い出した。

 

「メルちゃん?」

 

「どうしたの?」

 

「この辺に知り合いの貴族がいるの、もしかしたら力になってくれるかもしれない」

 

「貴族?」

 

「今は亜人が奴隷みたいに使われているけど、昔人と亜人の架け橋になろうとした貴族達がいたの。その貴族のリーダーが立派な方でセーアエット領の領主だったんだけど、最初の波でその方が亡くなって」

 

「最初の波?」

 

「俺やあきら達がこの世界に来る前に起きた波だ」

 最初の波という言葉にあきらは疑問を浮かべたが、尚文が説明してもらい納得した。

 

「それで同じ志を持っていた貴族達は父上の命で辺境に追いやられてしまったの」

 

「あいつの亜人嫌いも相当なもんだな」

 

「本当ね。あの男には人間の心がないのかしら?」

 オルトクレイの亜人嫌いに尚文とももかは呆れていた。

 

「ん?どうしたラフタリア?」

 ラフタリアの様子がおかしい事に尚文は気づく。

 

「私の住んでいた村はセーアエット領の保護区でした」

 

「波の後セーアエットは暴徒に襲撃を受けたって」

 ラフタリアの故郷の村は最初の波で被害を受けた。この波でラフタリアは両親を失ってしまった。

 その波の後暴徒によって襲撃されたとメルティは言った。

 

「そうですね」

 

 

 

 

 

「私の村を襲ったのは暴徒と化したこの国の兵士達です」

 なんとラフタリアの故郷の村を襲った暴徒は暴徒と化した国の兵士達だった。これを聞いた全員は目を見開いた。

 

 

「この国の奴らはロクな事をしないな」

 

 

 

「ごめんなさい」

 

「何もメルティちゃんが悪い訳じゃ」

 

「王族としてきっと何か出来たはずなのに、私達は何もしなかった」

 メルティは悔やんでいた。王族として何か出来た筈だったと、出来ていたらラフタリアの故郷があんな目にはならなかったと。

 

「メルちゃん」

 

「あきら様」

 

「メルちゃんはどうする?ラフタリアの故郷の村の事を聞いて」

 

「私は……」

 

「もしまた何も出来なかっただと、同じ過ちを繰り返す事になるよ。どうする?」

 

 

「私は……」

 メルティは一度目を閉じ、開きラフタリアを見た。

 

 

 

 

 

「ラフタリアさん、その兵士達の特徴を教えて」

 

「えっ?」

 

「事が済んだら私がその兵士達を罰します」

 

「はい」

 

 

「立派」

 

「あっ、あきら様」

 あきらはメルティの頭を撫でた。撫でられたメルティは顔を赤くした。

 

「あらあら」

 

「でお前の知り合いの貴族がこの辺にいるんだろう?」

 

「えぇ」

 

「その貴族が信用出来るかどうかだ」

 

 

 

 

「正にその通りですね」

 全員が振り向くとそこに一人の男がいた。

 

 

「お久しぶりです。ライヒノット」

 

「メルティ様ようこそお越し下さいました。初めまして私はこの地の領主ヴァン・ライヒノットと申します」

 このライヒノットと名乗る男こそメルティが話していた知り合いの貴族である。

 

 

 

「成る程、私の領地には逃亡の末辿り着いたと言う事ですか」

 

「あぁ」

 その後尚文達は彼の屋敷に行った。

 

「騎士団からは盾の勇者様が追跡を振り切る為近隣の山々に火を放ったと聞きましたが」

 

「全部出鱈目だ。恐らく第一王女がでっち上げたんだろう」

 

「やはり。私もメルティ様の身を案じ、領内の見回りをしていたところでした。長旅でさぞお疲れでしょう。しばらくの間我が屋敷でゆっくりしてください」

 この屋敷の使用人が食事を持ってきてくれた。それぞれに配った。

 

「あのこれは?」

 せつなと亜久里のところにはみんなとは一つ多くあった。

 

「これはそちらの赤ん坊用の食事です」

 これはシフォンとアイちゃん用に用意したものだった。

 

「お気遣いありがとうございます」

 

「いえいえ」

 

「よし食うか」

 

「待て」

 

「何だよ?」

 ジャグラーが食おうとしたら尚文に止められた。

 

「まだこいつの事を信用した訳じゃ」

 

「疑い深いな」

 そこにライヒノットが食事を摘み、口に入れた。

 

「うん美味しい。ご安心ください毒なんて入っていませんよ」

 

「ほら見ろ」

 

「そうよいただこう」

 

「ナオフミ様」

 尚文は気難しい顔していたが、みんなに言われて食う事となった。

 

 

 

 

「少しは休んだらどうなの?」

 

「いつ襲撃されるか分からないからな、こういう時は休まないようにしている」

 現在尚文もは寝室にいる。いつ襲撃されるか分からない為尚文は警戒していた。

 

「でも少しでも休まないと体に毒だよ」

 

「そうですよ。なら私が見張りを致しますのでナオフミ様は早めにお休みください」

 

「そうだな」

 

「何でラフタリアさんやあきら様の言うことは聞くの」

 

「別に」

 そう言うと尚文はベッドに横になった。その後メルティはフィーロ、アコ、亜久里と屋敷の探索に行ってしまった。

 

 

 

 

翌日

 

 

「キイィィィー!」

 

「う、うん?ダークウィング?」

 

「どうしたの?」

 眠っていたゆりとももかがダークウィングの鳴き声で目が覚めた。

 

「パッションはん!ライヒノットはんが!」

 

「ライヒノットさんがどうしたの?」

 タルトもせつなを起こしていた。その声で寝ていたみんなが起きてしまった。

 

「これや」

 全員が窓を見るとライヒノットが何者かに連れかれていた。

 

「ライヒノットさん!」

 

「一体これは?」

 

「皆さん急いでここからお逃げください!」

 すると寝室に使用人が尚文とラフタリアと一緒に入って来た。因みに寝室は別々。

 

「何があった?」

 

「隣街の貴族が盾の勇者様を匿っているのではないかと乗り込んで来たのです!」

 

「えぇ!?」

 全員即刻寝室を出て、使用人について行った。

 

 

 

「さぁ奥の勝手口から外へ」

 

「待って」

 ゆりがそう言うとみんな止まった。

 

「どうした?」

 

「あれ」

 ゆりが指差すとそこには兵士がいた。

 

「どうだ見つかったか?」

 

「いえこちらには」

 

「どうするの?」

 ゆりが考えていると側にいたダークウィングがゆりを見た。

 

「ダークウィング?」

 するとダークウィングがゆりの側から離れた。

 

 

「キイィィィ!!」

 

「何だこいつは!?」

 

「何で屋敷に魔物がいるんだ!?」

 ダークウィングが兵士を襲い始めた。

 

 

「ダークウィング」

 

「今のうちに」

 ダークウィングが兵士を遠ざけている間に再び移動した。

 

 

 

 

 

 

「ちょっと狭い」

 

「我慢しなさい」

 現在尚文達はキッチンどこかに別々に隠れている。因みに尚文はラフタリアと、あきらはゆかりとジャグラー、ゆりはももかと、せつなはまりあと、アコは亜久里という組み合わせになっている。

 

「おいそこのお前何をしている!」

 

「料理の準備を」

 

「いいからこっちに!!」

 キッチンに兵士が入って来てしまい、使用人を連れ出そうとした。

 

 

「何をしているのです!!」

 そこにメルティが現れた。

 

「私はメルロマルク国第二王女メルティ=メルロマルク!無礼な行いは許しません!」

 

「第二王女?」

 

「本物か?」

 

「これはこれはメルティ王女様」

 そこに太った男が現れた。男が現れた瞬間尚文と隠れていたラフタリアの様子が変わった。

 

「誰あの気持ち悪い男?」

 

「キュア」

 

「シフォン大丈夫よ」

 まりあはその男を見て不快になってしまった。せつなは怖がっていたシフォンをあやした。

 

 

「イドル=レイビア。昔父上と共に戦場で戦ったと聞いています」

 太った男の名はイドル=レイビアというオルトクレイ王と昔戦場にいた者らしい。

 

「ここにいるのは貴方の私兵ですね」

 

「如何にも」

 

「今すぐこの屋敷から兵を引きあげなさい」

 

「その前に盾の悪魔と忌々しい小娘プリキュアはどこにいるのでしょう?」

 

「盾の勇者様とプリキュアはこちらにはおられません」

 

「ほう」

 

「私がお願いしたのです。どうか私を置いてこの場からお逃げくださいと」

 

 

「メルちゃん」

 

「私達の為に」

 

「メル」

 アコと亜久里はメルティが自分達の為にやっているのだと思った。

 

「私が直接父上に進言します!そして必ず盾の勇者様の疑いを晴らしてみせます!さぁ私を早く王都に連れて行きなさい!」

 

「承知しました。では私の屋敷で出発の準備を致しましょう。お連れしろ」

 メルティはイドルと共に屋敷を出て行った。

 

 

 

 

 

「フィーロ!どこだ!」

 

「フィーロ!」

 尚文達はフィーロを探していた。

 

「フィーロちゃん!」

 

「どこにいるの!」

 

「どこだ!」

 

「ドドリー、シリー、ハミィどうだった?」

 

「いないドド」

 

「見当たらないシシ」

 

「いないにゃ」

 

「どこにおるんや!」

 

「フィーロちゃん!」

 

「どこにいるですぅ!」

 

「返事するですっ!」

 

「ゆり!」

 

「ももかどうだったの?」

 

「駄目こっちにもいない」

 

 

「フィーロちゃん!」

 

「いたら返事しなさい!」

 全員が色々探すが一向にフィーロは見つからない。

 

「仕方ない」

 尚文は大きく息を吸った。

 

 

「フィーロ出て来い!これは命令だ!」

 

 

「うわぁぁぁ!」

 

「上からよ!」

 

「行くぞ!」

 

 

 

 

 

「ご主人様ひどい」

 全員が上に向かうとそこにフィーロはいた。

 

「さっさと出て来ないのが悪い」

 

「そうよ。それに何でこんな所にいるの?」

 

「だってメルちゃんが隠れんぼしようって言い出して」

 メルティはフィーロを隠す為、フィーロには隠れんぼだと言ってフィーロを安全なとこにいるようにしたようだ。

 

「あれメルちゃんは?」

 メルティがいない事に気づいたフィーロ、尚文達はその事について説明した。

 

 

 

「メルちゃんを助ける!」

 

「待ってフィーロ!」

 

「待ちなさい!」

 

「フィーロちゃん!」

 メルティを助けに行こうとするフィーロをラフタリア、アコ、亜久里が止めた。

 

「だって早くしないとメルちゃんが!」

 

「メルティを見捨てて逃げるのも一つの手だろうな」

 

「何を言ってるの!あの子がどうなってもいいの!」

 ゆりは尚文の胸ぐらを掴んだ。

 

「とりあえず放せゆり」

 

「ゆり、放してあげて」

 ゆりは尚文とももかに言われるがまま彼を放した。

 

「あいつは俺を信じてくれた。俺はそんな奴を裏切りたくない」

 全員が尚文の言葉に目を見開いた。

 

「約束だからな」

 

「そうだな」

 

「助けようメルちゃんを!みんな!」

 全員が頷き、メルティの救出が決まった。

 

 

 

 

 

 




次回

「予告する」←ルパンレッドの衣装を着ているあきら

「メルティ王女をいただくにゃ!」←ブルーキャットの衣装を着ているゆかり

「そこまでです!怪盗!国際警察です!」←パトレン1号の衣装を着ている亜久里

「やば」

「逃げるにゃ」

「待ちなさい!」


「何をしているんだあの三人?」


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第51話 予告する!イドル屋敷への強襲!

出来ました!
ではどうぞ!


「あれがあいつの屋敷か」

 メルティ救出を決めた尚文達はその夜、イドルの屋敷を近くの建物の屋根で見ていた。尚、あきら達はプリキュアに変身している。ジャグラーも魔人態となっている。そんな中ラフタリアの表情が険しかった。

 

「あのイドルって奴の事何か知ってるのだろう?」

 

「あの男との間に何かあったの?」

 ラフタリアにとってイドルは自分や亜人達を奴隷として酷い目にされた。彼女にとってあの男は許しがたい相手なのである。

 

「はい」

 

「お前はここに残ってもいいんだぞ」

 

「そうよ、あの男は私達に任せて」

 

「いえ、今の私にはこの剣があります。過去と向き合いたいんです!」

 尚文とマカロンはラフタリアにはこの場に残らせようとしたが、彼女は否定した。過去と向き合う為に。

 

「分かった」

 

「その目、覚悟は出来てるみたいね」

 

「みたいだな……ん?あれ何だ?」

 ジャグラーが何かを発見した。見ると亜人達がイドルの屋敷の門の前で亜人達が集まっていた。

 

「あの領主様を慕う亜人の方達が押しかけて来たのでしょう」

 あの亜人達はライヒノットを慕う者達で、彼を捕らえた事に怒った亜人達が暴動を起こしているようだ。

 

「ちょうどいい、あの騒ぎに乗じて屋敷に潜入する」

 

「よし」

 ショコラ、ムーンライト、ミューズ、エース、パッション、テンダーがVSチェンジャー、マカロンはスターカラーペンダントと青のスターカラーペンを出す。

 

「行くか!」

 

【レッド!】【ブルー!】【イエロー!】【1号!】【2号!】【3号!】

 

【0・1・0】【2・6・0】【1・1・6】

 

【マスカレイズ!】【パトライズ!】

 

【怪盗チェンジ!】【警察チェンジ!】

 

「「「怪盗チェンジ!」」」

 

「「「警察チェンジ!」」」

 

 

「スターカラーペンダント!」

 マカロンがスターカラーペンをスターカラーペンダントにセットする。

 

「カラーチャージ!」

 

 

 

 

 

その頃

 

「忌々しい亜人共め」

 屋敷の中ではイドルが押しかけて来た亜人達を窓から見ていた。そのイドルの近くにはメルティもいる。

 

「外で何が起きているのですか?」

 

「ご心配無く、虫共が騒いでいるだけのこと、すぐ駆除しますゆえ。かような事より盾の悪魔とプリキュアの居所を教えてくださいませんか」

 

「ですから何度も言うように私は知りません」

 すると部屋に兵士が何かを連れて。

 

 

 

 

「ライヒノット!」

 そこにいたのは傷ついたライヒノットだった。イドルはそのライヒノットの髪を強く握った。

 

「盾の悪魔とプリキュアはどこだ?」

 

「盾の悪魔など知りませんね。私が知っているのは盾の勇者様です」

 イドルはライヒノットの腹にパンチをした。

 

「こんな調子で中々口を割らない男でして、出来れば貴女様には手荒な真似はしたくないのですが、神に仕える者として悪魔に与する者は断罪せねばなりません。それが我々の使命ですから」

 

 

 

 

「侵入者だ!」

 

「フィーロ思いっきり暴れろ!その間に俺達がメルティを助け出す!」

 外では尚文達が屋敷へと入った。

 

「うん!」

 

「はぁ!」

 フィーロから降りたラフタリアが兵士達に攻撃をした。

 

「お前らも暴れろ!」

 

【EXゼットン!】【ハイパーゼットン!】

 

「「ゼットーン」」

 

 ジャグラーが二枚のカードをダークリングで読み込むと宇宙恐竜EXゼットンとハイパーゼットンが人間サイズで出現した。

 

「追え!」

 

「「ゼットーン!」」

 

「「うわぁー!」」

 EXゼットンとハイパーゼットンは兵士達に火球を放った。

 

 

 ラフタリアが屋敷を見ると過去の事を思い出すが、すぐに切り替える。

 

「メルちゃん!どこにいるの!」

 エース、パッション、テンダーはVSチェンジャーを撃まくった。

 エースはベルトと肩にアーマがつけられている。

 パッションは衣装、髪、目の色がピンクになっており、ベルトと肩にアーマがつけられている。

 テンダーは衣装、髪、目の色が緑色になっており、ベルトと肩にアーマがつけられている。

 三人の頭には警察エンブレムがつけられている。

 

「己れ!悪魔の手先!」

 兵士の一人がエースに向かって剣を振り下ろそうとしていた。

 

「甘い!」

 エースはVSチェンジャーを撃ち、剣を撃ち飛ばした。

 

「なっ!?うわぁ!」

 テンダー、パッションが兵士の手と足をVSチェンジャーで撃った。

 

「メルティ王女はどこなの!」

 三人はVSチェンジャーを兵士に向けた。

 

 

 

「ヒィィ!」

 

「何なんだ!?この魔物!?」

 

 

「「ゼットーン!」」

 EXゼットンとハイパーゼットンの圧倒的な強さに兵士達は怯えていた。

 

 

「おい」

 

「ヒィィ!何だ!?」

 

「メルティ王女はどこだ?」

 ジャグラーは兵士に蛇心剣を向けた。

 

 

 

 

 

「はぁ!」

 

「うわぁ!」

 オーシャンはオーシャンビームブレードで兵士と戦っていた。

 

 

「ん?」

 オーシャンはラフタリアを発見した。彼女は地下に繋がる階段を見ていた。

 

「ラフタリア?」

 

「ももかさん」

 

「この先に何かあるの?」

 

「そうなのかラフタリア?」

 尚文もラフタリアの元に行き、尋ねた。

 

「今はメルティ救出が最優先だ。ここは後にしよう」

 

「はい」

 

「いたぞ!あそこだ!」

 そこに兵士達が来てしまった。

 

「はぁ!」

 

「たぁ!」

 その兵士達をラフタリアとオーシャンが攻撃する。兵士の一人が尚文に剣を振り下ろすも盾で防ぐ。その盾の蛇が兵士に噛み付いた。

 

 

「その毒は強力だすぐ解毒しないと死ぬぞ」

 そう言われた兵士は怯えてしまう。

 

「だが俺の言う事を聞けば助けてやる。メルティはどこだ?」

 

 

 

 

「来ないで!」

 

「その勇ましい目たまりませんな!その目が絶望に変わる瞬間を……苦痛に歪む顔をよーく私に見せてください!」

 屋敷の中ではメルティがイドルに襲われそうになっていた。

 すると大きな音が響いた。

 

「今度は何だ!?」

 

「イドル様!盾の悪魔が侵入したようです!」

 

「何だと!?」

 すると部屋の正面の壁が破壊され、近くにいた兵士が吹っ飛んでしまう。

 

「メルちゃん!」

 

「フィーロちゃん!ラフタリアさん!ももかさん!」

 破壊された壁にはフィーロ、ラフタリア、オーシャンが立っていた。

 すると今度は左の壁が壊された。

 

「今度は何だ!?」

 

 

 

 

「「ゼットーン」」

 

「おいおい、王女様を襲うなんてとんだ最低な豚だな」

 

 

「ジャグラーさん!」

 そこにいたのはジャグラー、EXゼットン、ハイパーゼットンだった。

 

「ぶ、豚!?貴様!」

 

「ゼットーン!」

 

「うわ!」

 EXゼットンがイドルに攻撃をした。

 

「己れ魔物の分際で!」

 

 すると今度は右の壁が破壊された。そこにいたのは

 

「またか、何者だ!」

 

 

BGM:警察戦隊パトレンジャーのテーマ

 

 

「パトレンキュアエース1号!」

 

「パトレンキュアテンダー2号!」

 

「パトレンキュアパッション3号!」

 

 

「「「警察戦隊パトレンジャー!」」」

 

「亜久里ちゃん!まりあさん!せつなさん!」

 

 

「国際警察の権限において実力を行使します!」

 

 

「次から次へと」

 イドルはメルティを捕まえ、剣を向けた。

 

「動くな!そこから一歩でも動いてみろ!王女の首が飛ぶぞ!」

 

「この卑怯者!」

 

「メルちゃんを放せ!」

 

「卑怯で結構!ヒヒヒ!」

 

 

 

 

 

「そんなとこににいると危ないぞ」

 

 

「何?ぐわぁ!!」

 尚文がそう言うとイドルの後ろの窓ガラスが割れ、イドルが何者かに蹴られた。その衝撃でメルティは彼から離れ、彼女を掴む。

 

 

「えい、何者だ!」

 

 

 

BGM:ルパンレンジャーのテーマ

 

「ルパンキュアショコラレッド!」

 

「ルパンキュアムーンライトブルー!」

 

「ルパンキュアミューズイエロー!」

 

「「「怪盗戦隊ルパンレンジャー!」」」

 

「銀河に光る虹色のスペクトル!キュアマカロンコスモ!」

 

 そこにいたのはショコラ、ムーンライト、ミューズ、マカロンだった。

 

 ショコラはマントとベルトがつけられている

 ムーンライトは衣装、髪、目の色が青くなり、マントとベルトがつけられている。

 ミューズはマントとベルトがつけられている。

 三人それぞれの胸にはエンブレム、頭には髪飾りがつけられいる。

 

 マカロンは衣装は青いが、スカートの方が虹色になっている。髪も青い色になっている。

 

 

「あきら様!ゆりさん!アコちゃん!ゆかりさん!」

 

「クソ!メルティ王女を返せ!」

 

「誰がお前なんかに!」

 ショコラはカードを投げた。そのカードはイドルの手に刺さった。

 

「ギャー!!」

 

 

 

 

 

「予告する、メルティ王女は頂くよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




如何でしたか?
ショコラ、ムーンライト、ミューズがルパンレンジャー、エース、テンダー、パッションがパトレンジャー、マカロンがキュアコスモにスタイルチェンジャーしました。

次回もお楽しみに!


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第52話 過去との決着!悲しき再会

出来ました!

ゼロワンとキラメイジャーやっと新作放送ですね!


 イドルに連れて行かれたメルティを助ける為、屋敷に強襲をした尚文達、イドルとメルティがいる部屋へと入った。

 

 

 

 

「何で来たの?」

 

「子供を見捨てて逃げる勇者なんて聞いた事ないからな」

 

「私がやった事が台無しじゃない」

 

「でも私達の為にやったんでしょう、ありがとう」

 

「本当、貴女は立派よ」

 

「あっ、あきら様、ゆかりさん。ありがとう」

 ショコラの側にメルティをショコラとマカロンは撫でた。撫でられたメルティは顔を赤くした。

 

 

 

「わしをコケにしよって、貴様ら拷問では済まさんぞ!命を持って償わせくれる!」

 イドルは手に刺さったカードを抜き、鞭を出した。

 

 その時ラフタリアはイドルに向かって歩き出す。

 

「この亜人風情が!」

 イドルは鞭を振るい、ラフタリアに傷をつける。

 

 イドルがまた鞭を振ろうとするが、ラフタリアが剣で攻撃した。攻撃されたイドルは腰が抜けたのか床につく。

 

「ま、待て……止めろ!」

 ラフタリアは剣をイドルに向けた。

 

「ヒィィ!!許してくれ!」

 

 

 

「そうやって命乞い可哀想な亜人達を……貴方は!!」

 ラフタリアはイドルに怒り、涙を流す。

 

「た、頼む!命だけは!」

 

「地下室で多くの亜人の命を奪った貴方が命乞いですか!」

 

「お前まさか……前に地下で飼っていたあの村の亜人か!?」

 イドルはラフタリアが以前自分が奴隷としていた亜人だった事を思い出した。

 

「ま、待て!あの時わしがお前達を買わなかったら野垂れ死ぬしかなかったのだ!」

 

「黙りなさい!貴方がした事を私が忘れるとでも?忘れない!忘れる訳がない!」

 

「わしが悪かった!謝る!この通り!」

 イドルは土下座をし、謝罪をした。

 

「こんな男にリファナちゃんは……」

 ラフタリアは剣をイドルに振り下ろそうとしている。

 

「止めろ!止めてくれ!」

 

 

 

 

「ラフタリア。そいつを殺す事でお前は過去に決着を着けられるのか?お前が強くなったのは剣だけじゃないはずだ?」

 尚文に言われたラフタリアは振り下ろそうとした剣を下げた。

 

「貴方は多くの可哀想な亜人の子供達を痛ぶり殺した最低の人間です。私は貴方を許さない。でもここで殺せば私は貴方みたいな卑怯者と同じになってしまいます。だから命は奪いません。生きて自分の犯した罪を償ってください」

 

 

 

 

 

「忌々しい……」

 

 

 

 

 

 

「この虫ケラが!」

 イドルが剣を抜いてラフタリアに攻撃しようとする。

 

 

 

 

【シザー!】

 

 

 

「なっ!?」

 

 

 

「あきらさん」

 イドルの剣はショコラがシザーシールドで防いでいた。

 

「ラフタリア、君のこの男に対する憎しみや想いよく伝わったよ!」

 ショコラはシザーシールドを強く押し、イドルの腹に蹴りを入れた。

 

「ぐうぅ!己れ!」

 

「ニャー!」

 

「ぐお!」

 マカロンがイドルに駆け出し、パンチやキックをした。その衝撃で剣を落とし、マカロンはその剣を蹴って遠ざけた。

 

「あんたみたいな最低男嫌いだわ」

 

 

「それは私達も一緒です!」

 

「ぐわぁ!!」

 エース、テンダー、パッション、ムーンライト、ミューズがイドルをVSチェンジャーで撃った。

 

「亜人を差別し、傷付ける貴方を絶対に許しません!」

 

「黙れ!」

 

「エアストシールド!」

 イドルがエースに降ろうとした鞭を尚文がエアストシールドで防ぐ。

 

「ナイス援護です!」

 

「盾の悪魔め!!」

 

「たぁ!」

 

「はぁ!」

 

「ぐあっ!」

 テンダーとオーシャンが飛び出し、パトメガボーとオーシャンロッドで攻撃した。

 

「貴方みたいな人を差別し、その上子供を傷付けるようなクズはプリキュアとして、教師として私は許しません!」

 

「グヘェ!」

 テンダーは怒り、イドルに強烈な右ストレートをかました。彼女はこの世界に来る前は教師をしていたのもあり、子供を傷付けるようなイドルを許せなかった。

 

「お、己れ」

 

「ムーンライト!」

 

「えぇ!」

 

「「はぁー!」」

 

「グヘェ!」

 ムーンライトとミューズがかかと落としでイドルを床に叩きつけた。

 

 

「「ゼットン!」」

 

「ぐわぁ!止めろ!」

 EXゼットン、ハイパーゼットンの打撃が何度もイドルに襲いかかった。やがてイドルは倒れる。その倒れたイドルをジャグラーは見下ろしていた。

 

 

「頼む、許してくれ。謝るから」

 イドルが謝罪をした。そんなイドルをジャグラーは……

 

 

 

「はぁ!」

 

 

 

 

「あぁぁぁぁぁ〜!!」

 

 

 蛇心剣を思いっきりイドルの手に刺した。

 

 

「うわぁ、トランザとラディゲみたい」

 ショコラはこの状況を見てジェットマンのラディゲとトランザを思い出した。

 

 

「自分が殺されそうになったら謝罪して許しを乞うか……情けねぇ豚さんだな」

 

「あぁぁぁ!!」

 ジャグラーは更に蛇心剣を食い込ませた。

 

「ラフタリアは生きて自分の罪を償えと言っていたが、最早生かす必要がねぇ!」

 そう言うとジャグラーは蛇心剣を引っこ抜いた。

 

「ショコラ、エース、マカロン」

 

「うん」

 ショコラはVSチェンジャーとルパンガンナーを出す。

 

「グッドストライカー!」

 

「グッドストライカー、ぶらっと参上!」

 エースのところにグッドストライカーが現れた。

 

「レインボーパフューム行くニャン!」

 マカロンはレインボーパフュームを出す。

 

【ルパンフィーバー!アン・ドゥ・トロワ】

 

【イタダキ・ド・ド・ドストライク】

 ショコラはルパンガンナーをVSチェンジャーにセットし、ダイヤルを回した。

 

 

【グッドストライカー!】

 

【一致団結!】

 エースがグッドストライカーをVSチェンジャーにセットするとテンダーとパッションがエースと融合した。

 

 

「はぁ!?」

 

「亜久里さんとまりあさんとせつなさんが」

 

「お姉ちゃんが」

 

「一つに!?」

 これには尚文、ラフタリア、フィーロ、メルティは驚く。

 

「プリンセススターカラーペン!牡羊座!くるくるチャージ!」

 マカロンがプリンセススターカラーペンをレインボーパフュームにセットし、操作する。

 

 

「「「プリキュア!」」」

 

「イタダキ・ド・ド・ドストライク!」

 

「イチゲキストライク!」

 

「レインボースプラッシュ!」

 

 

「う、うわぁぁぁー!!」

 三人の技の衝撃でイドルは吹っ飛び、屋敷の部屋から落ちてしまった。

 三人は落ちたイドルを見た。

 

 

「さすがにこの高さだと」

 

「えぇ」

 

「はい」

 

「永遠にアデュー」

 エースがホッとすると彼女からパッション、テンダーが出てきた。

 

 

 

 

「あきらさん、皆さん……私」

 ラフタリアの表情が暗くなった。自分のせいでイドルを殺させたと思っていた。

 

 

 

「別に貴女のせいじゃないわよ」

 

「でも」

 

「これで良かったのです。もしかしたら貴女はあの男に殺されたかもしれません」

 

「あんな男を殺したぐらいで私の手が汚れたりする事はないよ。何より君が卑怯者にならずに済んだんだし」

 

 

「ゆかりさん、亜久里さん、あきらさん、皆さん」

 

「そうだラフタリアお前のせいじゃない。あきら達はお前の為にあの男を」

 

「ナオフミ様」

 尚文も今回の事は自分のせいじゃないと言った。

 

「盾の勇者様、ありがとうございます助かりました。

 

「ライヒノット怪我は?」

 

「大丈夫です」

 

「ファストアクアヒール」

 部屋に入って来たライヒノットをメルティは治療をした。

 

「今のうちに逃げましょう」

 

「あぁ、その前に」

 

 

 

 

 

 

「クソ!見てるだけで気分悪くなる!」

 現在尚文達は地下室にいる。地下は牢獄のようになっており、拷問する為の物もあった。今は分かれて生存者がいないか探している。

 中を見たジャグラーはイライラして文句を言った。

 

「こういうの漫画や映画でぐらいでしか見ないと思っていたけど」

 

「こんなのを目にする事になるなんてね」

 ジャグラーと一緒に行動していたショコラとマカロンは中を見てそう言う。

 そんな中ジャグラー、EXゼットン、ハイパーゼットンが何かを見ていた。

 

「ジャグラー?」

 二人は気になり、ジャグラーに近寄る。ジャグラーは指を差し、二人はそれを見た。

 

「「っ!?」」

 二人は目を見開く。特にショコラは口を手で覆ってしまう。そこで見てしまったのは……

 

 

 

 

 

 

 

 骨と化した死体だった。

 

 

 

「酷い」

 

「見ていいものじゃないな」

 

「あれ何かしら?」

 マカロンが手の方を見ると何かあった。

 

「何だ?」

 

「旗みたいだね」

 その手には旗のような物があった。

 

「何なんだろうね」

 

「あぁ。ん、どうした?」

 

「何か匂う、こっち」

 ショコラが何かを感じ、向かった。

 

 

 

 

 

「いた」

 ショコラが牢獄の中を見ると二人の亜人の子供を見つけた。ジャグラー、マカロン、EXゼットン、ハイパーゼットンも中を見て確認した。

 

「今出してあげるね」

 ショコラはレッドダイヤルファイターを使い、開けた。

 

「似てる双子かな?」

 

「もう大丈夫だよ」

 ショコラとマカロンが二人を抱き上げた。

 

 

 

「尚文」

 

「あきら、ゆかり、ジャグラー」

 その後尚文達と合流した。見ると全員集合していた。

 

「どう?」

 

「見つけたさ。そっちも見つけたみたいだな」

 尚文はショコラとマカロンが抱いている二人を見て確認した。

 

「ここにも誰かいるよ!」

 フィーロが生存者を発見した。みんなが向かうとそこにいたのは亜人の男の子だった。特にラフタリアは目を見開いた。

 

 

 

「キール君?」

 

「知り合い?」

 

「待ってて今開ける」

 ムーンライトはブルーダイヤルファイターを使い、扉を開けた。ラフタリアはすぐに中に入った

 

「キール君どうしてここに?」

 

「誰?」

 

「キール君もここに連れて来られてたんだね、良かった生きててくれて」

 ラフタリアはキールを繋いでいた鎖を剣で壊した。

 

「お姉ちゃん誰?」

 

「忘れちゃったの?ラフタリアだよ」

 

「ラフタリアちゃん?嘘だ、ラフタリアちゃんな訳ない。来るな!」

 キールは目の前の女をラフタリアだと信じられなかった。

 

 そこでラフタリアは彼に思い出話をし、自分がラフタリアである事を証明した。

 

 

 

「ラフタリアちゃん……ラフタリアだ!」

 キールは彼女がラフタリアだと分かった。

 

「ありがとう。生きててくれてありがとう」

 ラフタリアは嬉しさのあまりキールを抱き締めた。

 

「この人達は?」

 キールは尚文達に気づく。

 

「私ね今は盾の勇者様と一緒にいるの」

 

「えっ?盾の……勇者様?」

 

「うん、盾の勇者様が助けに来てくれたんだよ」

 

「傷を見せてみろ」

 尚文がキールに回復魔法を使った。

 

「本当にいたんだ!盾の勇者様って本当にいたんだ!ケホケホ」

 

「大丈夫?」

 

「うん……そうか……もし会えたらリファナちゃんも喜んだだろうな」

 

「キール君……リファナちゃんは?リファナちゃんも」

 キールがある方を向けるとラフタリアは一直線に向かった。

 

 

「おい確かあの方角は?」

 

「確か……っ!?」

 

「まさか!?」

 ジャグラー、ショコラ、マカロンは何かを感じラフタリアの向かったとこに行った。他のみんなも向かった。

 

 

「うぅぅ〜!うわぁー!!」

 

 

「やっぱり」

 ラフタリアが死体を見て泣いていた。そうあの時ジャグラー、ショコラ、マカロンが見た死体だった。その死体がリファナだったのだ。

 

「それが」

 

「はい、私よりも女の子らしくて優しくて盾の勇者様に会いたいって口癖のように」

 

 尚文はラフタリアの肩に手を置いた。

 

「彼女をここから出してやろう」

 

「そうよ。こんなとこにいたら彼女が悲しむわ」

 

「はい」

 その後全員この地下室から出た。

 

 

「よし、早いとここんなお屋敷おさらばしよう」

 

「そうだね」

 

「あぁ、ん?ちょっと待てあれを見ろ!」

 全員この屋敷から出ようとすると、ジャグラーが何かを見つけた。

 

 

 

 

 

「イドル!」

 

「生きていたのか」

 

 死んだと思っていたイドルだった。そのイドルは石碑の近くでブツブツと何か言っていた。

 

「まさか……あれは!?」

 

「何か知ってるのか?」

 

「あの石碑は過去の勇者様が魔物を封じる為に建てた物、まさかその封印を解こうと!?」

 なんとあの石碑には過去の勇者が封印した魔物がいるようだ。イドルは今その封印を解こうとしているのだ。

 

「さぁ!全てを破壊せよ!封じられし獣よ!盾の悪魔とプリキュアに神の裁きを!」

 

 

 石碑が壊れ、地面が割れ、そこからティラノサウルスのような魔物が現れた。

 

「もう誰にも止められん!盾の悪魔とプリキュアさえ殺せばわしは神に祝福されるのだ!」

 イドルが叫ぶも、魔物に踏み潰されてしまった。

 屋敷から魔物の咆哮が響いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




如何でしたか?

次回には彼女が登場かな?


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第53話 ガッタイム!勝利を奪い取ろう!

出来ました!
プリキュアもようやく新作放送ですね!そして四人目の情報も!


とある森

 

「そう、新しいクイーン候補を見つけてくれたの?」

 一人の少女がフィロリアルを撫でていた。

 

「もうすぐ近くにまで来ているのね?行かなくちゃ」

 

「ねぇ私も行っていい?」

 少女が振り向くとそこには青い髪の女がいた。

 

 

 

 

「グオォォー!!」

 一方その頃、イドルが甦らせた魔物が暴れていた。

 

「あのデブなんてもの甦られせてくれたの!!」

 

「アコ文句言ったって仕方ない。一旦逃げるぞ!」

 

「はい!」

 全員逃げ出し、魔物が見つからない所に隠れた。

 

 

 

「大丈夫か?」

 

「えぇ、なんとか」

 

「あの貴族、尚文を倒す為だけに魔物の封印を解くだなんて!」

 

「全くだ」

 

「最低ね」

 イドルがやった事にメルティは怒り、それに尚文とムーンライトが同感する。

 

「キール君」

 

「ラフタリアちゃん」

 キールがとても苦しそうになる。

 

「さて、ここからどう『ドーン!』っ!?」

 尚文がどうするか考えようとした時、魔物がこっちに来てしまった。

 

「どうしてここが?」

 

『クソ、今突っ込んできたら』

 

「この!」

 

「フィーロちゃん!」

 

「フィーロ!」

 フィーロが魔物に突撃した。尚文も盾を変え、戦闘態勢に入る。

 

「ここで戦う気!?町の中心部なのよ!」

 

「分かってる!町の外まで誘導してからだ!」

 

「だったら」

 ショコラ、ムーンライト、ミューズ、エース、テンダー、パッションがVSチェンジャーを操作した。

 

【ゲットセット!レディ?飛べ!飛べ!飛べ!】

 

【位置について用意?走れ!走れ!走れ!】

 

【ゴー!】

 

【出動ーン!】

 

【レ・レ・レ・レッド!】【ブ・ブ・ブ・ブルー!】【イ・イ・イ・イエロー!】

 

【轟・音・爆・走!】【百・発・百・中!】【乱・撃・乱・打!】

 

 VSチェンジャーのトリガーを引くとダイヤルファイターとトリガーマシンが巨大化した。

 

 

「はぁ!?」

 

「えぇ!?」

 

「これは!?」

 

「なんと」

 これを見た尚文、ラフタリア、メルティ、ライヒノットは驚いた。

 

「私も」

 マカロンがコスモを解除するとXチェンジャーを出す。

 

【Xナイズ!怪盗Xチェンジ!】

 

「怪盗チェンジ!」

 

【ルパンエックス!】

 マカロンの衣装と髪が銀色に変わり、頭にはXの髪飾り、胴体にはアーマーがつけられた。

 

「孤高に煌く怪盗!ルパンキュアマカロンエックス!」

 

【前方よーし!信号よーし!発車よーし!】

 

【しゅっぱーつ!進行!】

 

【エ・エ・エ・エックス!】

 Xチェンジャーを操作すると、エックストレインシルバーが出現した。

 

「今度は電車!?」

 

 

「これに乗って町の外まで誘導してみる」

 

「大丈夫なのか?」

 

「任せて」

 

「だったら頼んだぞ」

 

「了解!」

 

「EXゼットン、ハイパーゼットン!お前らもあいつを町の外まで誘導しろ!」

 

「「ゼットーン」」

 みんなそれぞれのマシンに乗ろうとする。EXゼットン、ハイパーゼットンも巨大化した。

 

「私もいい?」

「俺もいいか?」

 

「いいよ」

 オーシャン、ジャグラーもも乗ろうとする。ムーンライトはOKし、オーシャンはムーンライトとブルーダイヤルファイターに、ジャグラーはミューズとイエローダイヤルファイターに乗った。

 

 

「さて、ほらこっちだよ!」

 

「「ゼットーン」」

 ダイヤルファイター、トリガーマシン、エックストレインシルバーが魔物の近くを飛んだり、走ったりし、EXゼットンとハイパーゼットンが魔物を誘導する。

 

「よし」

 

「勇者様、行ってください。この子達は私が連れて逃げます」

 

「頼む」

 ライヒノットに助けた亜人の子供達を預ける。

 

「フィーロ!」

 フィーロを呼び、尚文、ラフタリア、メルティは乗った。

 

「行くぞ!」

 

「ラジャー!」

 三人を乗せ、フィーロは走った。

 

 

 

「ナオフミ様」

 ラフタリアが指差した方向を見ると魔物を発見した。空からダイヤルファイターが、地上からトリガーマシン、エックストレインシルバーとEXゼットン、ハイパーゼットンが魔物に攻撃していた。

 

「あきら達だ」

 

 

「ショコラ」

 

「ん?」

 マカロンとショコラが画面を見ると、尚文達を発見した。

 

「尚文」

 

「みんないるわね」

 

「よし、とにかく遠くへ行くよ!」

 全員で魔物を誘導した。

 

 

 そして人気の無い場所へと辿り着いた

 

「よしここなら」

 

「思う存分戦えるね」

 

 

「よし俺も出るか」

 ジャグラーがイエローダイヤルファイターから降り、ダークリングを出した。

「エレキングさん」

 

【エレキング!】

 

「エースキラーさん」

 

【エースキラー!】

 

「痺れるやつ頼みます!」

 

「超合体サンダーキラー!」

 

 サンダーキラーへとなった。

 

「キイィィィ〜!!」

 

 

「あれ何ですか!?」

 

「ジャグラーだ」

 

「えぇ!?ジャグラーさん!?」

 サンダーキラーがジャグラーだと驚くメルティ。

 

 

「よし、グッドストライカー!」

 

「OK!」

 ショコラはグッドストライカーをVSチェンジャーにセットした。

 

【グッドストライカー!】

 

【ゲットセット!レディ?飛べ!飛べ!飛べ!】

 

【グ・グ・グ・グーッド!】

 

「怪盗ガッタイム!勝利を奪い取ろうぜ!」

 

 グッドストライカーと三台のダイヤルファイターが合わさり、巨大なロボットへとなった。

 

 

「完成 ルパンカイザー!」

 

「ミューズ、ムーンライトお願い」

 

「分かった」

 マカロンがエックストレインファイヤーとエックストレインサンダーをミューズとムーンライトに渡した。受け取った二人はVSチェンジャーにセットした。

 

【ファイヤー!】【サンダー!】

 

【ファ・ファ・ファ・ファイヤー!!】【疾・風・迅・雷!】

 

「エックス合体!」

 

【怪盗エックスガッタイム!】

 エックストレインシルバー、ファイヤー、サンダーが合体し、巨大なロボットとなった。

 

【エ・エ・エ・エックス!】

 

「完成!エックスエンペラースラッシュ!」

 

【エックスエンペラースラッシュ!】

 

 

「はぁ!?嘘だろう!?ロボット!?」

 

「巨人になってしまいました」

 

「信じられません、こんな事が」

 

「すごい!」

 ルパンカイザーとエックスエンペラースラッシュを見た尚文、ラフタリア、メルティ、フィーロが驚く。

 

「おぉぉ!」

 

「まさかこんな日が来るなんてね」

 

「夢みたい」

 

「うふふ、嫌いじゃないわ」

 

「凄い。ピースが見たら興奮しそう」

 ショコラ、ムーンライト、ミューズ、マカロン、オーシャンがルパンカイザーとエックスエンペラースラッシュに興奮していた。今までテレビでしか見る事がなかった巨大ロボットに乗っているのだから。

 

「羨ましいですわ」

 

「本当」

 

「今度は私達も」

 エース、パッション、テンダーがルパンカイザーを見て羨ましがっていた。

 

「準備はいいか?」

 

「いつでも戦えます」

 

「頑張る」

 

「行くよ!」

 

「「ゼットーン!」」

 

「キイィィィ〜!!」

 尚文、ラフタリア、フィーロ、メルティ、ルパンカイザー、エックスエンペラースラッシュ、EXゼットン、ハイパーゼットン、サンダーキラー、トリガーマシンが魔物に向かう。魔物も駆け出す。

 ルパンカイザーは魔物を受け止める。

 

「てい!たぁ!」

 

「ツヴァイト・アクアスラッシュ!」

 

「テヤァー!」

 そこにフィーロが突撃し、メルティが魔法で、ラフタリアが剣で魔物に攻撃する。しかし魔物は頑丈で攻撃が効いていなかった。魔物はルパンカイザーを押し返す。

 

「「「「うわぁ!」」」」

 魔物がルパンカイザーに向かおうとする。

 

「「ゼットーン!」」

 

「キイィィィー!」

 そこにEXゼットン、ハイパーゼットンが火球を、サンダーキラーが三日月型カッターを発射し、ルパンカイザーを守った。

 

「サンキュー!」

 

「痺れさせてやる!」

 サンダーキラーが左腕の鉤爪から電撃を放ち、魔物に切り裂く。さらに尻尾からの電撃でも攻撃した。

 

「これでも喰らいなさい!」

 エックスエンペラースラッシュの右腕の刃を使い魔物に攻撃した。

 

「行きます」

 エース、パッション、テンダーもトリガーマシンで攻撃した。

 

『動きは鈍いが硬すぎる!』

 

「ご主人様、足場!」

 

「エアストシールド!セカンドシールド!」

 フィーロは尚文が出した盾を足場にして魔物に頭突きをした。

 

『効いてない!?』

 しかし効いていなかった。

 

「こうなったらこいつだ」

 

 

「ゴモラさん!」

 

【ゴモラ!】

 

「レッドキングさん!」

 

【レッドキング!】

 

「古代の怪力、お借りします!」

 

「超合体!スカルゴモラ!」

 サンダーキラーからスカルゴモラへと姿を変えた。

 

「力でねじ伏せてやる!」

 スカルゴモラは魔物へと向かい、魔物を殴りまくった。

 

「どうだ!これでもか!」

 

「グオォォォー!!」

 

「うわぁ!」

 魔物が尻尾でスカルゴモラを攻撃した。

 

「ジャグラー!」

 

「ジャグラーさん!」

 魔物がスカルゴモラに向かう。その時

 

 

 

 

 突然上空から魔物に攻撃が来た。

 

「今のは」

 尚文は上空を見た。全員も上空を見た。

 

「あっ、あれ」

 パッションが指差す。全員も見る。それは巨大戦闘機だった。

 

「嘘、あれって」

 

 

 

 

BGM:バリドリーンの歌

 

「バリドリーン!?」

 ゴレンジャーのバリドリーンだった。

 

「でも一体誰が?」

 ムーンライトはバリドリーンを誰が操縦しているのか気になった。他のプリキュアはみんなそれぞれのマシンに乗っているからだ。

 

「そんなの後にしなさい。今はあの魔物を倒すのが先よ」

 

「そうね。そうだ、全部のマシンを合体させよう」

 

「あれだね。よしグッディ」

 

「OK」

 ルパンカイザー、エックスエンペラースラッシュが合体を解除した。

 

「みんな!」

 

 

【超越エックスガッタイム!】

 全てのトリガーマシン、ダイヤルファイター、エックストレインが合体した。

 

【グッドクルカイザーVSX!】

 

「じゃーん!」

 

 

「全部合体した!?」

 

「こんな事が」

 

「まぁ」

 

「すごい!」

 グッドクルカイザーVSXを見て、尚文、ラフタリア、メルティ、フィーロは驚く。

 

 

「さぁ、いくよ!」

 

「えぇ!」

 

「うふふ」

 グッドクルカイザーVSXは素早く動き、左腕のエックストレインゴールドからの射撃で魔物を攻撃する。

 

「速い、それに効いてる」

 

 

「このさっきはよくもやってくれたな!」

 スカルゴモラもさっきの尻尾攻撃のお返しなのか頭部の大角からスカル振動波を放った。

 

「「ゼットーン!!」」

 

「「はぁ!」」

 EXゼットンとハイパーゼットンは火球で、グッドクルカイザーVSXは両肩のブルーダイヤルファイターとイエローダイヤルファイターで攻撃した。

 

 

「よし止めだ」

 全員がVSチェンジャーとXロッドソードを抜く。

 

「グッドクルカイザー!」

 

「「「「「「「「プリキュア!」」」」」」」

 

「「「「「「「「ビークルラッシュストライク!」」」」」」」」

 

 グッドクルカイザーVSXの必殺技が決まり魔物が倒した。

 

「永遠にアデュー」

 

「任務完了」

 

 

「倒したのか」

 

「凄いです」

 尚文とラフタリアは感嘆としていた。

 

 

バリドリーン内

 

「お見事」

 バリドリーン内では一人の女が拍手していた。

 

 

「これで……っ!?」

 その時、湖の中から何かが現れた。

 

 

「えぇ!?」

 

「大きいフィロリアル!?」

 

 出てきたのは巨大なフィロリアルだった。

 

「もしかしてフィロリアルクイーン?」

 

「かっこいい」

 メルティはあの巨大なフィロリアルをフィロリアルクイーンと言った。

 フィロリアルクイーンは倒れている魔物を見た。

 

「私が出るまでもなかったか」

 フィロリアルクイーンは尚文を見た。

 

「盾の勇者様、でいいんだよね?」

 

「あぁ」

 

「色々と話したい事がある。だけどこの姿では失礼、少し待って。貴方たちも来て」

 プリキュア達はグッドクルカイザーVSXから降り、スカルゴモラもジャグラー(人間態)に戻る。EXゼットン、ハイパーゼットンも消えた。バリドリーンも陸に着陸した。

 するとフィロリアルクイーンが光に包まれると少女へと姿を変えた。

 

 

「じゃあ自己紹介から。世界のフィロリアルを統括する女王をしている」

 

 

「フィトリア」

 

「フィトリアね」

 

「うん、貴女も早く出て来て」

 フィトリアがバリドリーンを見た。するとバリドリーンから人が出てきた。

 

「えぇ!?」

 

「嘘、彼女が」

 プリキュア達はバリドリーンから出てきた人に驚いた。出てきたのは

 

 

 

 

 

 

「キュアアクア」

 

 

 

 

 プリキュア5の一人、キュアアクアだった。

 




如何でしたか?
ルパンカイザー、エックスエンペラー、グッドクルカイザーとバリドリーンが登場しました。そしてキュアアクア登場!

キュアアクアはメタルリンクさんが考えてくれたオリキャラです。ありがとうございます!


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第54話 フィロリアルのクイーン!小学生とアンドロイド!

出来ました!
新キャラも登場します。


 イドルが復活させた魔物を倒す事が出来た尚文達。そんな彼らの前にフィトリアという少女とプリキュア5の一人、キュアアクアが現れた。果たして彼女達は何者であろうか?

 

「フィトリア?それって?」

 

「知ってるのか?」

 

「えぇ。遥か昔に召喚された勇者が育てたという伝説のフィロリアルよ」

 メルティがフィトリアについて説明した。このフィトリアというフィロリアルはかつての勇者に育てられたフィロリアルらしい。

 

「遥か昔?つまりこいつはその名前を受け継いでるって事か?」

 

「ずっと前からこの名前はフィトリアだけ」

 

「いつかフィーロもあのくらい大きくなれる?」

 

「あそこまで大きくなったら養えないから捨てるぞ」

 

「むうぅ〜」

 尚文の発言にフィーロは頬を膨らます。因みにショコラ達はフィトリアサイズになったフィーロを想像して苦笑いした。

 

「ここまで成長するには普通のフィロリアルの数十世代分は時間が必要だから安心して」

 

「えぇ!?」

 フィトリアのぐらいになるにはかなりの長い年月が必要らしい。

 

「貴女も挨拶してかれん」

 

「分かったわ。私はキュアアクア、水無月かれんよ」

 アクアは自己紹介をすると変身を解除した。

 

「それと立花マリィ。私のもう一つの名前よ」

 

「「「「「「「「えっ?」」」」」」」」

 その名前を聞いたショコラ、マカロン、ムーンライト、ミューズ、パッション、エース、テンダーは驚く。

 

「どうした?まさか知ってる奴なのか?」

 

「あぁ」

 

「ん?私の事知ってるの?」

 

「かれんの事を知っている?だったら次は盾の勇者様一行自己紹介して」

 

「岩谷尚文だ」

 

「うん」

 

「ラフタリアと申します。よろしくお願いします」

 

「よろしく」

 

「フィーロはフィーロっていうの」

 フィーロが自己紹介をするが、フィトリアは頷くだけだった。この態度にフィーロは頬を膨らます。

 そんな事を気にせず、フィトリアはメルティを見た。

 

「前に会ったよね?あの時は助けてくれてありがとう」

 どうやらフィトリアはメルティと会った事があるようだ。

 

「はい、メルティ=メルロマルクです。よろしくお願いします」

 

「じゃあメルたんだね」

 

「メル……たん?」

 

「会った事あるのか?」

 

「えぇ、外交先から王都へ戻る道中で知り合ったの」

 

「前にも似たような事をやってたのか」

 尚文は最初にメルティと会った時の事を思い出す。

 フィトリアはショコラ達の方を見た。

 

「キュアショコラ、剣城あきら。そして新田亜里沙だよ」

 

「キュアマカロン、琴爪ゆかり。園部雪奈よ」

 

「キュアムーンライト、月影ゆり。十六夜早紀よ」

 

「シプレですぅ」

 

「コフレですぅ」

 

「キュアミューズ、調辺アコ。川澄飛鳥」

 

「ハミィだにゃ」

 

「ドドリードド」

 

「シリーシシ」

 

「キュアパッション、東せつな。春野唯」

 

「わいはタルトや!この子はシフォン」

 

「キュアキュア」

 

「キュアエース、円亜久里です。星宮紗夜です。そしてこの子はアイちゃんです」

 

「アイアイ」

 

「キュアテンダー、氷川まりあです。もう一つの名前は井上美里です」

 

「キュアオーシャン、来海ももかよ」

 プリキュア達は変身を解除しながら自己紹介をした。姿が変わってしまった者達は元の名前も言った。

 

「う、嘘。貴女達も来ていたの?」

 かれんはあきら達の自己紹介を聞いて驚く。

 

「それに来海ももかまでプリキュアに」

 さらにかれんはももかがプリキュアだった事に驚く。

 

「おい、まだ俺が残ってるぞ」

 

「あっ、そうだった」

 

「ジャグラスジャグラー。松永優希だ」

 

「えっ、優希?」

 

「あぁ、久しぶりだなマリィ、水無月かれん」

 

 

「どう言う関係なんだ?」

 

「こいつの女友達」

 

「ついでに元の姿はイギリス人のクォーターなんだよ」

 尚文はジャグラーとかれんの関係についてアコが教えた。あきらは元の姿がイギリス人のクォーターである事も言った。

 

 

「そうか。それで俺達に何の用だ?」

 

「先ずは経緯を説明するけど、ここではゆっくり話せない。案内するからこっちへ」

 フィトリアの近くには馬車があった。

 

「いや、その前に」

 尚文は倒れている魔物の方へ行った。

 

「ドラゴンに関係する物を四聖勇者が武具に入れるのはいや」

 

「盾を強化する大事な素材だ」

 

「それに盾に禍々しい痕跡を感じる。呪われた力は確かに強力だけど代償も大きい、使ってはだめ」

 フィトリアは尚文の憤怒の盾を見抜く。フィトリアはあきら達も見た。

 

「貴女達も盾の勇者程ではないけど同じ感じがする」

 

「私達も?」

 

『ほう私に気づくとは流石だな』

 

『ダークプリキュア?』

 

『彼女が感じたのは恐らく私のような闇の力を持った者の事だろう』

 

『闇の力』

 ゆりはダークプリキュアの話を聞いて理解した。フィトリアが感じたのはダークプリキュアのような闇の力を持った戦士の事だと。

 

「制御出来ているから問題ない」

 

「いずれ抑えきれなくなる」

 

「だが竜の素材も憤怒の盾も生き残る為には必要な物だ」

 

「確かに貴女の言ってる事は正しいわ。でも彼女やその他の闇の力も私達にとっては希望でもあるのよ」

 

『ムーンライト』

 ゆりは自分の胸に手を置いてそう言った。自分の中にいるダークプリキュアや他の闇の戦士の事を思っての事だろう。

 

「そう、好きにして」

 尚文は改めて魔物のとこに行き、素材を盾に吸収した。その後其々馬車やバリドリーンに乗った。

 

「ポータル」

 すると光に包まれた。光に包まれると別の場所へと着く。

 

「何ですか今の?」

 

「一瞬で移動するなんて」

 

「ワープみたいだな」

 ポータル能力にラフタリア、メルティ、ジャグラーは驚く。

 

「凄いな。遺跡か」

 

「歴史を感じますね」

 

「ぼろい」

 その場所には遺跡のような建物があった。

 

「最初の勇者が守った国の跡地と言われている場所らしい」

 

「曖昧だな」

 今みんながいる場所は最初の勇者が守った国の跡地らしい。

 

「フィトリアが生まれる前より前の場所、一応管理してる」

 

「ここはフィロリアルの聖域なの?」

 

「そう。本当はあまり人を連れて来ちゃダメ」

 

「ヘェ〜」

 

「だったら多少は安全そうだな」

 

 ぐうぅぅ〜

 

 フィーロがお腹を鳴らす。

 

「取り敢えず、ゆっくり休むといいと思う」

 

「じゃあ休憩するか」

 

「やったー!」

 

「何か大変な一日だったわ」

 

「色々とね」

 それもそのはずである。屋敷での戦いなど色々あり、疲れがたまっている。

 するとラフタリアの表情が暗くなった。

 

「キール君達は大丈夫でしょうか?」

 彼女はキール達の心配をしていた。

 

「ライヒノットさん達がついているから大丈夫よ」

 

「そうですね」

 まりあがそう言うとラフタリアは安心した。

 

「先ずは飯にしよう。みんな腹減ってるだろう」

 

 

「おっ!戻って来ていたのか、かれん」

 

「あっ」

 全員が向くとそこには三人の男性がいた。

 一人は茶髪の美青年、一人は金髪の浅黒い肌の青年、もう一人は赤髪の青年で赤ん坊を抱いていた。

 

「イ、イケメン?」

 

「えっ!?」

 

「嘘でしょう!?」

 プリキュア勢は驚いていた。

 

「「「「「「「「ココ、ナッツ、ハリー!?」」」」」」」」

 プリキュア5の妖精ココとナッツ、はぐプリの妖精ハリーの人間態だった。

 

「はぐたんもいるですぅ!」

 さらにはぐたんもいた。

 

「あのイケメンが目の前に……きゅう〜」

 

「おい!」

 あきらは顔を真っ赤にして倒れた。そんなあきらをジャグラーが受け止める。

 

「はぐたん……きゃわたん」

 ゆりははぐたんにメロメロだった。

 

 

「ココ、ナッツ、ハリー」

 

「かえり!」

 

「ただいま、はぐたん」

 

「何や人がぎょーさん来とるな……って!?」

 ハリーはあきら達を見て驚く。

 

「プリキュアやと!?」

 

「ぷいきゅあ!」

 

「うん、そうなの。ところで二人は?」

 

「あぁ、それなら」

 

「かれんさん!」

 ナッツが振り向くと小学生くらいの女の子と紫色の髪と目をした女が来た。

 

 

「おい、あれって」

 

「うん」

 

「知ってるのか?」

 

「うん」

 

「愛崎えみる」

 

「ルールー・アムール」

 はぐプリのキュアマシェリ・愛崎えみるとキュアアムール・ルールー・アムールだった。

 

「二人もプリキュアだよ」

 

「何だと」

 

「今日は二人が驚く人が来たよ」

 

「誰なのです?」

 えみるとルールーはあきら達を見た。

 

「えぇ!?剣城あきら、琴爪ゆかり、月影ゆり、調辺アコなのです!?」

 

「東せつな、円亜久里、氷川まりあ、来海ももかもいます」

 えみるとルールーはあきら達を見て驚いた。

 

「何故彼女達がいるのですか?」

 

「あとで色々と話すわ。それより今からご飯にするから手伝うわよ」

 それから全員で食事の用意をした。

 

 

「美味しいね」

 

「美味しい」

 

「まるで姉妹みたいね」

 メルティはフィーロとフィトリアを見てそう言う。

 

「あぁ、雑な食べ方もそっくりだ」

 

「それにしても美味いな」

 

「あぁ」

 

「悪くないな」

 ココ、ナッツ、ハリーには好評だった。

 

「そう言えば自己紹介まだだったね。僕は小々田コージ。そして」

 

「ココだココ」

 ココは人間態から妖精態へと姿を変えた。

 

「はぁ!?」

 

「えっ!?」

 

「まぁ」

 

「おお!」

 ココが姿を変えたのを見た尚文、ラフタリア、メルティ、フィーロは驚く。

 

「ま、まさか」

 尚文は恐る恐るナッツとハリーを見た。

 

「君の思っている通りだ」

 ナッツとハリーも妖精態へと姿を変えた。

 

「ナッツだナツ」

 

「ハリハム・ハリーや!」

 

「ね、ねずみ?」

 

「ねずみちゃうわ!ハムスターや!」

 尚文のねずみ発言にハリーは怒った。ナッツとハリーは人間態に戻った。

 

「それでこの子ははぐたんや」

 

「はぎゅ!」

 

「あ、あぁ」

 

「よろしく。あぁそれとこの姿では夏って名前だ」

 

「あぁ」

 

 

「それにしてもこれは美味しいです」

 ルールーも尚文の作った料理を美味しいと言った。ただ

 

「お前そんなに食えるのか?」

 ルールーの量がもの凄く多かった。

 

「余裕です」

 ルールーはそれを余裕で全部食べた。

 

「マジかよ」

 ルールーの大食いっぷりに尚文は驚く。

 

「お姉ちゃんは昔から大食いなのです。なのに食べても太らないのです」

 

「そうなんだ……ん?お姉ちゃん?」

 

「自己紹介がまだでした。愛崎えみるなのです」

 

「ルールー・アムールです」

 

「彼女達も私と同様姿が変わってこの世界に来たの」

 かれんが二人の事について話した。

 

「じゃあ元の名前も」

 

「桜木幸恵です。小学六年生」

 

「姉の桜木真希、同じく小学六年生」

 

「双子の姉妹か。どうしたあきら?」

 

「いや、二人の名前に心当たりがなくて」

 

「心当たりがない?」

 

「うん。私が住んでいるアパートや実家の近所でも心当たりがなくて」

 あきらは二人の事については全く知らなかった。近所などでも彼女達を見た事も名前も聞いた事なかった。

 

「他のみんなは?」

 尚文はゆかり達にも聞いたが、首を振った。彼女達も心当たりがなかった。

 

「って事は?」

 

「私達の知り合いじゃない人達も来てしまったって事ね」

 

「マジか」

 

「あの貴方達は?」

 

「そう言えば名乗ってなかったな。岩谷尚文だ」

 

「ラフタリアと申します。よろしくお願いします」

 

「メルティ=メルロマルクです」

 

「フィーロはフィーロって言うの!」

 

「よろしくお願いします」

 

「よろしくね。ところでルールー一つ質問していい」

 あきらはルールーにある事を聞いた。

 

「何でしょう?」

 

「君アンドロイド?」

 

「はい」

 

「はぁ!?アンドロイド!?」

 ルールーがアンドロイドって事に尚文は驚く。

 

「この世界に来て、この姿になって体もアンドロイドになりました」

 

「マジか」

 

「あのナオフミ様、何ですかそのあんどろいどってのは?」

 

「見た目は人間と変わらないけど、中身が鉄や金属で出来たものだ」

 アンドロイドを知らないラフタリアに尚文は説明した。

 

「そうなんですか。ではナオフミ様の世界にはルールーさんのようなのが」

 

「いや、俺の今の世界の技術じゃアンドロイドは出来ていない。精々創作物の中の存在だ」

 

「そうなんですか。確かに見た目は普通の人と変わりませんね」

 

「本当ね」

 ラフタリアとメルティはルールーを興味深々に見た。見た目は普通の女の子なのに中身が全く違う事に不思議だった。

 

「どうなの違和感とかは?」

 

「最初は驚きましたが、今ではすっかりこの体にも慣れました」

 

「そうなんだ」

 

「それとこの体のおかげで分析する事が可能になりました」

 

「便利だな」

 

「はい、あきらさん達が私と同様なのと、尚文さんが盾の勇者である事も分析済みです」

 

「何分析しているんだ。まぁいいけど」

 

「あのナオフミ様」

 ラフタリアに言われて尚文が向くとフィロリアル達がこっちを見ていた。

 

「あぁもう分かった作ってやるよ!デカイ鍋と食材持ってこい!」

 結局尚文は他のフィロリアル達の分も作る事になった。

 

 

 

 

「はぁどうしてこいつらにもご馳走してやらなきゃいけないんだ」

 フィロリアル達は食事を終えると眠ってしまった。そこにフィトリアが来る。

 

 

「何だ?おかわりならないぞ」

 

「分かってる。丁度いいから話がしたい」

 

「私達もいい?」

 

「俺も」

 プリキュア勢とジャグラーも来た。

 

 

「いいよ、来て」

 

 




如何でしたか?
愛崎えみるとルールー・アムールの登場でした!
この二人もメタルリンクさんが考えてくれました。本当にありがとうございます!


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第55話 フィトリアの願い

出来ました!


 フィトリアが管理している国の跡地にやって来た尚文達、彼らはそこで愛崎えみる、ルールー・アムールとの出会う。

 そんなフィトリアは話がしたいとのこと、一体何を語るのか?

 

 

 

「封印された魔物が解き放たれたを知りたい」

 現在、彼らは移動している。

 

「知っていて俺達の所に来たと思っていたが」

 

「フィトリアが来たのは新たなクイーン候補を見つけたと報告があったから」

 

「クイーン候補?もしかしてフィーロちゃんの事?」

 ゆりはフィトリアの言うクイーン候補にフィーロを挙げた。

 

「うん」

 

「一つ聞いていいか」

 

「何?」

 

「フィーロは何で他のフィロリアルとは目に見えて違う育ち方をしているんだ?」

 

「確かに」

 尚文とゆりはフィーロが他のフィロリアルとは違う育ち方をしているのに疑問に思った。

 

「それは……」

 フィトリアは歩くのを止めた。

 

 

 

「勇者が育てたから」

 フィーロがああいう育ち方をしたのは勇者である尚文が育てたからというらしい。

 

「勇者が育てたから」

 

「教えて」

 

「ん?」

 

「どうして封印が解けたのか?」

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ〜」

 

「何だよ?」

 フィトリアが溜息を吐いた。

 

「呆れている。終末の波が近づいているのに愚かな争いをしている四聖勇者に」

 溜息を吐いていたのは四聖勇者の愚かさによるものだった。

 

「悪いのはあいつらだ」

 

 

 

「ねぇそんなに酷いの?残り三人の勇者って?」

 

「酷いってもんじゃないよ」

 

「呆れるくらいにね」

 

「特に一人は最低最悪の変態勇者だし」

 まだ三勇者に会った事ないかれん、えみる、ルールーにあきら、ゆり、アコは三人の事を話した。

 

「最低最悪の?」

 

「変態勇者?」

 

「そう特に私や亜久里、えみるのような女の子には目がないのよ」

 アコの言った事にルールーとかれんは元康に怒りを出した。

 

「何それ」

 

「最早その勇者は犯罪者です。妹には指一本触れさせません」

 そう言うとルールーはえみるを抱きしめた。

 

「あとあいつの仲間の女も厄介だ」

 

「厄介?」

 

「マインと言ってな。本名はマルティ=メルロマルク」

 

「マルティ=メルロマルク?それって」

 

「そうだ。メルティの姉だ」

 

「「「っ!?」」」

 

「そして二人は王女でもあるのよ」

 

「王女!?」

 

「何で王女様と一緒に?」

 かれんは何故王女であるメルティと一緒にいたのか疑問に思った。

 

「メルティは狙われているのよ」

 

「狙われている?誰に?」

 

「マインに」

 

「姉に?どういう事なのですか?」

 

「メルティは王位継承権一位、つまり次の女王候補だ」

 

「女王候補?じゃあマインの狙いって?」

 

「メルティを殺して自分が王位継承権一位の座につく事だ」

 

「「「っ!?」」」

 ジャグラーが言ったマインの恐るべき狙いに三人は目を見開く。

 

「じゃあみんなはメルティを守る為に」

 

「あぁ」

 

「そう言う事よ」

 

 

 

「盾の勇者が亜人排斥の国に嫌われているのは知っている」

 

「なら分かるだろう。だから俺達は国境を越えてまで」

 

「それでは解決にならない」

 フィトリアは止まり、尚文の方を向いた。

 

「向き合って。人間と亜人がどれだけ争うとも、勇者がいがみ合うのは許されない」

 そう言うとフィトリアは再び歩き出す。やがてとある場所へと辿り着く。

 

 

 

「四聖勇者は知らない?砂時計の事?」

 

「龍刻の砂時計の事か?それなら知っている」

 

「じゃあ何で世界中の波に参加しないの?」

 

『!?』

 フィトリアの世界中の波という言葉に尚文は目を見開く。それだけでなくあきら、ゆかり、ゆり、せつな、アコ、ももか、まりあ、ジャグラーも驚く。

 

「世界中の波?」

 

「それって?」

 

「メルロマルク以外でも波は各地で発生しているって事か?」

 

「四聖は元々それぞれの国が一人を召喚して波に対処するもの」

 なんと四聖勇者は元々それぞれの国が一人を召喚し、波に対処するものだった。

 

「そんなの初耳だぞ」

 尚文にとってこれは驚くべきものだった。

 

「フィトリアは頼まれた所はやっている。でも四聖は他の場所に参加していない」

 

「そういえば貴方達見かけなかったね」

 

「見かけなかった?もしかしてかれんも波に」

 

「うん、私とえみる、ルールーはねフィトリアと共に波に参加していたの」

 かれん、えみる、ルールーもフィトリア共に各地の波にに参加していた。しかしその時尚文、三勇者、あきら達、ジャグラーには会わなかった。

 

「そうだったんだ」

 

「それに私達もその龍刻の砂時計が他の国にもある事を最近知ったのよ」

 

「正直人間がどうなろうとも関係ない。フィトリアは育ててくれた勇者の願いで戦っている」

 

「勇者、願い?」

 

「フィトリアの役目は世界を守る事」

 

『人間はどうでもいいのに世界を救う?』

 尚文はフィトリアの役目を疑問に思った。人間はどうでもいいのに役目が世界を守る事だからなのだ。

 

「だけど、フィトリアだけじゃ勇者がいなきゃ守れない」

 

「お前は俺達より強く見える」

 

「今はそう。でもいつか……」

 フィトリアの積み上げた石が崩れ落ち、その内の一つが粉々になった。まるで何かを意味するかのように。

 

「だから勇者は必要だと」

 

「その通り」

 

「でも何で勇者でもないあきら達やジャグラーがこの世界に来たんだ」

 

「それはフィトリアにも分からない。何でかれん達彼女達が来たのか?それも同じのが13人も」

 

「えっ?」

 

「13人?」

 フィトリアの13人という数字にあきら、ゆかりは目を見開く。他のみんなも。

 

「えぇと」

 あきらは自分を含めて数え始めた。ここにいるプリキュアは全部で11人だった。

 

「て事は」

 

「まだこの世界にあと二人のプリキュアが」

 ゆりとルールーはこの世界に二人のプリキュアが来ている事を察した。

 

「うん。それと他の勇者と協力して」

 

「あいつらと和解しろって」

 

「無理よ。特にあの馬鹿となんて」

 フィトリアは尚文に他の勇者との和解を求めた。しかし尚文とアコは拒否した。

 

「勇者同士は協力しないといけない。それが世界を守る為に必要な事」

 

「無理だな。あいつらが国が俺を排斥しようとしているんだ」

 

「事情はある程度聞いた。でも勇者同士が争うのはだめ」

 

「随分こだわるな」

 

「それだけは認められない事だから」

 

「あいつらに仲良くする意思がないんだからしょうがない」

 

「そうよ。お遊び感覚でやってるような連中なのよ」

 

 

 

「どうしても?」

 

「あぁ」

 

 

「そう。ならしょうがない。もう凄く昔の事で記憶も朧げだけど、でもこれだけは正しいって覚えてる」

 

 

 

 

「波で大変だと言うのに勇者同士が争っているのなら……」

 

 

 

 

 

 

 

「世界の為に四聖を殺す」

 




如何したか?

フィトリアとの話で衝撃の事実が明かされました。

次回もお楽しみに!


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第56話 フィーロ対フィトリア

遅くなりました!


ウルトラマンZでまさかのジャグラーが!?




ゆかりSIDE

 

「う、うーん」

 朝となり、起きる私……よく見ればまだ殆どのみんな寝てるわ。早く起きすぎたかしら。

 

「ニャー」

 

「あらあなたも起きたのね。おはよう」

 

『それにしても四聖を殺すね』

 昨夜のフィトリアとの会話を思い出す。いくら何でもそこまでするなんてね。

 

『それにしても残り二人のプリキュア、今までだと知り合いも多いし、もしかしたらえみるとルールーみたいに知り合いじゃない人かもしれないし、ももかのようなのも可能性あるし……一体誰何だろう?」

 

「はぁ〜」

 

 

「「ウルトラ五つの誓い!一つ!」

 

「?」

 この声、それとウルトラ五つの誓いって

 

 

 

 

 

「「腹ペコのまま学校へ行かぬこと」」

 行ってみるとえみるとルールーがいた

 

「「一つ!天気のいい日に布団を干すこと」」

 

「「一つ!道を歩く時には車に気をつけること」」

 

「「一つ!」」

 

「他人の力を頼りにしないこと」

 

「ゆかりさん」

 私が言った事で二人が私に気づく。なんかメビウスを思い出すわね。

 

「私もいい?」

 そう言って私は二人と一緒に並ぶ。

 

「いいですよ」

 

「ありがとう、では」

 

「「「一つ!土の上を裸足で走り回って遊ぶこと」」」

 

 

 

「これウルトラ五つの誓いだよね?」

 

「はい、元の世界にいた時、お父さんがよく言っていたのです」

 

「へぇ〜、お父さんが」

 

「はい、お父さんがウルトラシリーズをよく見せてもらったので」

 

「そうなんだ」

 

「はい、そのせいでウルトラマンが好きになりました」

「そう、いいわね。姉妹と……一緒で……」

 本当いいわね姉妹

 

「加奈」

 

「ゆかりさん?」

 

「どうかなさいました?」

 

「えっ?ううん何でもないよ。ところで二人は波に参加したんだよね」

 

「はい」

 

「その時に使った?ウルトラ戦士の力とか」

 

「使いました」

 二人は何かを出した。

 

「それルーブクリスタル」

 二人が出したのはルーブクリスタルだった。えみるはタロウの、ルールーはギンガのルーブクリスタルだった。

 

「あとこれも」

 ルールーがもう一つ出した。これは

 

「プログライズキー」

 しかも滅が使うスティングスコーピオンプログライズキーだわ。

 

「ゆかりさんも波には」

 

「えぇ参加したわ」

 私もウォズミライドウォッチを出した。

 

「それジオウの」

 

「そうよ。ここに来るまで色々あったわ」

 私は今までの事を思い出す。色々と大変だったな。

 

「あの聞かせてください」

 

「えっ?」

 

「ゆかりさん達の事をです」

 

「そういいわよ」

 私は二人に色々話した。この世界に来てからの事など色々と。

 

 

 

「そうですか。それは」

 

「凄いです。ゆかりさん達」

 

「まぁね」

 

「それにしてもやっぱり許せませんね、槍の勇者」

 

「マインもです!会ったら懲らしめてやるのです!」

 マインと元康の事も話した。

 

「うふふ」

 

「ゆかりさんお願いがあります!」

 

「ん?」

 

「私達を仲間に入れてください!」

 

「お願いします」

 仲間ね。

 

「私はいいけど、尚文にも言わないと」

 

「はいなのです!」

 

 

 

 

「ここにいたのね」

 

「ももか」

 

「「ももかさん」」」

 ももかが来た。

 

「あれ?」

 私はふとある事に気づく。ももかの隣に紅い鳥が飛んでいた。

 

「ももかそれは?」

 

「あっこの子?この子はルピア。私のパートナー妖精だよ。朝起きたらいたの」

 

「よろしく!」

 へぇ、この子がももかの。

 

「それより今から朝食の支度するよ」

 

「そうなの?じゃあ行こうか」

 私達は朝食の準備に行く事になった。

 

ゆかりSIDE OUT

 

 

「これ美味しいです!」

 

「はい!」

 

「美味い!」

 この日の朝食にはパンケーキとカレーパンだった。ゆりがフェリーチェのタッチペンで出したのだ。最もこれはももかのパートナー妖精であるルピアのリクエストだった。ラフタリア、メルティ、フィーロはにとってパンケーキとカレーパンは初めてで好評だった。

 

 

「いただきます!」

 ももかの隣には12歳くらいの女の子がいた。

 

「しかし驚いたな人間になれるなんて」

 そうこの女の子はももかのパートナー妖精ルピアが人間になった姿だ。

 ルピアは蜂蜜を手に取り、パンケーキにかけた。

 

 

『っ!?』

 なんとルピアはパンケーキに蜂蜜をたっぷりかけたのだ。これにはみんな驚く。今度はタバスコを手に取った。

 

『っ!?』

 なんとこれも蜂蜜同様、カレーパンにたっぷりかけた。

 

「おいおい大丈夫かよ?」

 

「大丈夫よ」

 ももかがそう言うと、ルピアはそれを美味しそうに食べた。見ていた者は青ざめていたり、口を押さえたりしていた。そうしている内にルピアはそれを平らげた。

 

「嘘だろう」

 

「この子いつも食べる時はこうしているの」

 

「どんな味覚してるんだよ」

 尚文はルピアの味覚に驚く。

 

『まぁ、変わった味覚を持ったの特撮とかでもいっぱいいたからね。仁藤とか」

 あきらは特撮などで変わった味覚を持つ者を思い出す。因みにあきらは元の世界で真似してマヨネーズをつけて食べて思いっきりリバースした事があった。

 

「それにしてもすっかり懐かれたな」

 

「そうですね」

 ジャグラーは周りにいるフィロリアルを見てそう言う。

 するとそこにフィトリアがやって来た。

 

「フィトリア?」

 

「どうしたのです?」

 

 

 

「リベレイション ウィンドプリズン」

 フィトリアはメルティを風のようなもので閉じ込めてしまった。

 

「メルティ!」

 

「メルちゃん!」

 

「何これ?」

 

「触れてはいけません!」

 メルティは自分を閉じ込めているものに触れようとするが、ルールーが止めた。ルールーは落ちていた木の枝をメルティに向かって投げた。

 

「ルールー!?」

 

「何をするんだ!?」

 全員がルールーの行為に困惑する。

 

「あれを見てください」

 全員がルールーが指差す方を見ると木の枝が風によって切り裂かれた。

 

「枝が」

 

「あの風は刃のようなものです。もし触れていたら」

 ルールーはあの風が刃のようなものだと分析していた。もしあの時メルティが触れていれば怪我をしていたであろう。

 

「メルちゃんに何するの!?」

 

「メルたん、貴女には人質になってもらう」

 

「人質?どういう事だ?」

 

「盾の勇者、約束して。他の勇者達と仲良くするって」

 

「メルちゃんをそこから出して!」

 

「じゃないとメルティをどうにかするって事か?それは出来ないと言った筈だ!」

 

「それでも、フィトリアはお願いする」

 

「何故そこまで勇者の和解にこだわる?」

 

「そうよ」

 尚文とゆりはフィトリアが他の勇者との和解にここまでこだわるのか疑問に思った。

 

「フィトリアを育ててくれた勇者との大切な約束だから。そして波から世界を救う為に勇者同士の協力は絶対に必要だからお願い」

 

「何度頼まれようと俺はあいつらと和解する気はない」

 

「それならば新たな勇者を召喚する為に、フィトリアが今の勇者を全員殺す」

 フィトリアの発言に全員が目を見開く。

 

「殺すって昨夜のあれはそう言う事なのね」

 アコは昨夜のフィトリアとの会話を思い出し、合点がつく。

 

「その方が世界の為になる。どうか他の勇者と和解して」

 

「それでも、それでも無理だ。わざわざメルティを人質にする必要ない。俺を殺したければ殺せばいい。だが」

 尚文は盾を構える。

 

「ただでやられるつもりは元々ないけどな」

 

「ダメ」

 尚文が憤怒の盾を出そうとするが、フィトリアが妨害した。

 

「なっ!?」

 

「尚文!こうなったら私達が」

 

「えぇ言っても分からないなら」

 

「ダメ」

 あきら達は変身しようとアイテムを出すが、またしてもフィトリアに妨害され、アイテムを落としてしまう。

 

「盾の勇者とかれん達の気持ちは分かった」

 

「何?」

 

「えっ?」

 

「それならば盾の勇者とその従者達だけでも波と戦えるくらい強いって、フィトリアに証明して」

 

「証明って?」

 

「どうすればいいんだ?ここでお前と戦うのか?」

 

「盾の勇者の強さは大体理解している」

 そう言うとフィトリアはフィーロを見て指差す。

 

「フィーロと一騎打ちしたい」

 

「フィーロ!?」

 フィトリアの突然の指名に驚くフィーロ。

 

「フィトリアが実力を認めたらメルたんを解放する。それから勇者達を殺すのもしばらくやめる。執行猶予」

 

 

「よく分かんないけど、フィーロが勝てばご主人様は殺されないし、メルちゃんも自由になるんだね?」

 

「いや、ちょっと待てフィーロ」

 

「だったらフィーロやるよ」

 尚文が止めようとするもフィーロはフィトリアの挑戦を受ける。

 

「フィトリアはこの姿で戦う。だからフィーロも人の姿で戦って」

 

「分かった」

 フィーロはエルトハルトから貰った手袋をして構えた。

 

「だから待てって!」

 

「尚文!」

 

「ゆり」

 尚文は尚もフィーロを止めようとするが、ゆりが尚文を止めた。

 

「ここはフィーロちゃんに任せよう」

 

「いいのかよ!?」

 

「彼女は貴方やメルちゃんの為にやろうとしているのよ!あの子にやらせてあげて」

 

「ゆり」

 尚文はあきらや周りのみんなを見ると皆頷いた。

 

「分かった」

 尚文は言う通りにする事にした。

 

「こっちへ」

 フィトリアはフィーロを案内し、結界を張った。

 

 

「じゃあ行くよ」

 

「いつでも」

 フィーロが飛び立つと勢いよくフィトリアに向かって蹴る。

 

「遅い」

 しかしフィトリアはそれを避け、フィーロを掴むと上へ投げた。投げられたフィーロはすぐに態勢を直し、下を見るがフィトリアはいなかった。

 

「あれ?」

 

「フィーロ上!」

 ラフタリアがフィーロに伝えるもフィトリアのチョップを受け、地面に叩きつけられた。

 

「フィーロちゃん!」

 

『フィトリアの奴、何でラフタリアやあきら達やジャグラーじゃなくてフィーロを対戦相手に選んだ?それにどうして人型で戦うんだ?』

 尚文は何でフィトリアがフィーロを対戦相手に選び、人型で戦うのか疑問に思った。

 

「クソ!フィーロ!闇雲に突っ込むだけじゃダメだ!もっと頭を使え!」

 

「相手の動きをよく見てください!」

 尚文と亜久里はフィーロにそう伝えた。

 

「ご主人様、亜久里ちゃん」

 

「隙を見て服も再生させろ!魔力を込めて少しでも防御力を上げるんだ!」

 

「分かった!力の根源たるフィーロが命ずる……理を読み解き彼の者を激しき真空の竜巻で吹き飛ばせ、ツヴァイト・トルネード!」

 フィーロは魔法を発動し、竜巻を放つ。

 

「真空の竜巻を無効化せよ、アンチ・ツヴァイト・トルネード!」

 しかしフィトリアも魔法で防いだ。

 

「隙だらけ」

 フィトリアの攻撃でフィーロは吹っ飛んだ。

 

「圧倒的だな」

 

「これじゃ服を再生させる暇なんて」

 ジャグラーとラフタリアがフィトリアの圧倒的な戦いにそう述べた。尚文はメルティの方を見て歩き出そうとした。

 

「やめとけ」

 

「ジャグラー」

 しかしジャグラーが呼び止めた。

 

「助けようとするんだろう、やめとけあいつにバレて攻撃される」

 

「でも」

 

「私は彼の意見に賛成です」

 

「ルールーまで」

 

「そやルールーの言う通りや。バレて攻撃されるのがオチや」

 

「ハリーお前まで」

 ルールーとハリーもジャグラーの意見に賛成した。

 

「そういう事だ。大人しく見てろ」

 ジャグラーにそう言われ、尚文はメルティの方へ行くのを諦め、戦いを見る。

 

「フィーロは何の為に戦っているの?」

 

「そんなの決まってる、ご主人様の為!」

 フィーロはフィトリアにパンチをかまそうとしたが、フィトリアは躱す。

 

「昨日のドラゴンにも、フィトリアにも勝てないくせに盾の勇者の力になれる訳がない」

 

「フィーロ負けないもん!ご主人様の為に強くもん!」

 

「そんな気持ちだけでは無理!」

 フィーロがフィトリアに駆け出すもチョップをし、更に魔法で攻撃した。

 

 

「もうご主人様に怪我をさせない。フィーロが……フィーロがもっともっと強くなるから!」

 

「フィーロ」

 

「フィーロちゃん」

 

「そう」

 フィトリアが魔法の発動に入った。

 

「あれは?」

 

「空気中から魔力を集めてるの?そんな事が出来るなんて」

 なんとフィトリアは空気中から魔力を集めていた。

 

 

「フィーロ!」

 

「ご主人様」

 

「落ち着いて相手の攻撃をよく見るんだ!お前なら出来る!」

 フィーロにマスター向かって尚文は叫んだ。

 

「ふえ!ふえ!ふぃーろ!」

 

「はぐたん」

 

「フィーロちゃん!」

 

「頑張って!」

 ハリーに抱かれていたはぐたんがフィーロを応援し始めた。それに続くかのようにみんなも応援し始めた。

 そしてフィーロは魔法の発動に入った。

 

「遅い」

 

「でも、負けない!」

 フィーロは勢いよく跳び、手に魔力を込め、フィトリアに向かった。着けていた手袋が破れ、爪のようなものになった。

 

「スパイラル・ストライク!」

 フィトリアに攻撃するも彼女も障壁を張り、フィーロの攻撃を防ぐ。それでもフィーロは攻撃した。

 

 

 

 そして

 

 

 

 

 

 

 パリィィィン!

 

 

 

 

 障壁が粉々になり、フィーロの攻撃がフィトリアの頬に掠った。フィーロはその勢いで地面に突っ込んでしまった。

 

 

「ナオフミ様!フィーロが魔法であんな攻撃を!」

 

「あぁ」

 

「あいつ」

 

「フィーロちゃん」

 これにはみんな驚いていた。

 

 

 

「フィーロは……はぁ、はぁ」

 フィーロはなんとか立ち上がり、歩き出すが、もう限界のようだ。

 

 

 

「負けない……ご主人様、フィーロもっと強くなるから。ご主人様も、メルちゃんも、ラフタリアお姉ちゃんも、あきらお姉ちゃんプリキュアのみんなも、ジャグラーお兄ちゃんも。みんな守れるくらい強くなるから」

 

「うん」

 フィーロはとうとう膝をつく。

 

 

「だから絶対に負けない」

 

「もういいよフィーロ。貴女の勝ち」

 フィーロが勝った。

 

「えっ?」

 

「メルたんも解放する。よく頑張った」

 結界は解除され、メルティも解放された。

 

「フィーロちゃん!」

 メルティは泣きながらフィーロに抱きついた。

 

「メルちゃん」

 そこに尚文達も来た。

 

「あっ、ご主人様……フィーロ勝ったよ」

 

「あぁ、凄いぞフィーロ」

 尚文はフィーロを褒め称えた。他のみんなも彼女褒め称えた。

 

「フィーロちゃん」

 

「ゆりお姉ちゃん」

 ゆりはフィーロに近くと彼女を撫でた。

 

「よく頑張ったわ。偉いよ」

 

「えへへ」

 




如何でしたか?

コロナの脅威で大変ですが、頑張りましょう!


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第57話 クイーンの誕生!

遅くなりました

新ライダーセイバー楽しみです!


 フィトリアからの指名で戦う事になったフィーロ。彼女はボロボロになりながらも、尚文や仲間を守りたいという強い意志が彼女を勝利へと導いた。

 

 

 

「よく試練を乗り越えた」

 

「?」

 試練というフィトリアの言葉にフィーロは?を浮かべた。

 

「お前は試されたんだ」

 

「そう。試練を乗り越えられなかったら、フィーロは死んでいたし、盾の勇者も死んでいた」

 フィトリアはそう言うとティアラを出した。

 

「何それ?」

 

「これはフィトリアの試練を乗り越えた証、頭を下げて」

 フィトリアはフィーロの頭にティアラを被せた。

 

「フィーロ貴女にフィトリアの第一継承権を与える」

 

「けいしょう?」

 

「フィーロがフィロリアルの次期女王になるって事か?」

 

「あらら」

 

「フィーロちゃん凄い!」

 

「えぇ〜」

 するとフィーロの頭にあったティアラが消え、頭からアホ毛が生えた。

 

「これが王位継承の証?」

 

『『『アホ毛じゃねぇか(やな)(ですわ)』』』

 

「か、可愛い!」

 

「アホ毛のフィーロちゃん……きゃわたん」

 

「あぁ!?何か変なの生えた!イヤー!」

 フィーロはアホ毛を引っこ抜いてしまった。メルティとゆりは少しがっかりした。ところがそのアホ毛はまた再び生えた。

 

「あぁー!」

 

「また生えた!」

 

「あらあら」

 

「ハハハ」

 ゆかりとジャグラーは笑った。

 

「いくら抜いても生えてくるから諦めて。成長する度にその毛は増えていくから」

 

「そんな風になるの?」

 

『能力が向上してる。このアホ毛は補正値を付与する加護か何かか?レベルの上がらない状態のフィーロにはいい褒美かもな』

 尚文はフィーロの能力が上がっている事に気づく。このアホ毛によるものだろう。

 

「それと盾の勇者にも」

 

「俺も?アホ毛はいらんぞ」

 

「ブッ!アハハ!尚文にアホ毛!ハハハ!似合わねぇ!」

 アホ毛の尚文を想像したのかジャグラーは大笑いし出した。

 

「ジャグラー!」

 

「ご、ごめん尚文、私」

 あきらも少し笑っていた。それだけでなく他のみんなも笑っていた。

 

「お前ら」

 

「違う。もっといい物。盾を出して」

 尚文が盾を出すとフィトリアは自分のアホ毛を抜き、それを盾に入れた。

 

『っ!?強制解放?レベルが足りなくて使えない盾も多いが、フィロリアルの盾は全て解放させた事になっている。条件さえ満たせばいいみたいだな』

 フィトリアの毛を入れた事でフィロリアルの盾が強制解放された。

 

「一応礼を言う」

 

「どう致しまして。だけどまだ盾の勇者にだけ話すことがある」

 

「まだ何かあるのか?」

 

 

「あの……その私達ってフィーロちゃんを試す為だけに利用されたって訳じゃないよね?」

 

「うん。メルたんにも悪い事した。何か欲しい物はない?」

 

「えっ?それじゃ……えっと……えっとね……」

 

 

 

 

 

 

「凄い!凄い!高い!」

 メルティは今巨大フィロリアルとなったフィトリアに乗っている。メルティがフィトリアに頼んだのは彼女に乗ることだった。

 

「夢みたい!」

 

「メルちゃん」

 

「あっ、あきら様」

 あきらも乗っていた。実はメルティに誘われた。あきらはメルティの手を握った。

 

「興奮するのはいいけど、落ちたら危ないよ」

 

「はっ、はい」

 

 

 

 

「あいつはあんなのでいいのか?」

 その様子を尚文達が下から見ていた。

 

「いいんじゃない、彼女あんなに喜んでるし」

 

「むう〜、フィーロも早くおっきくなりたい!」

 

「その時はアホ毛も何本になっいることやら?」

 

「いやー!!」

 フィーロはアホ毛を抑えた。その様子を見てみんな笑った。

 

 

 

 

 

 

 

「楽しかった」

 フィトリアに乗れた事が良かったのか、メルティは満足な顔している。

 

「今日はまだ始まったばかり。もう少しゆっくりしていけばいい」

 

「ふえ、でも」

 メルティは尚文を見た。

 

「まぁ、フィトリアがそう言うんならいいんじゃないか?」

 

「本当?」

 

「お祝いだから。みんなも改めて歓迎する」

 

「えぇ〜、新たな女王の誕生を祝ってってフィーロの事?勝手に決めないでよ!」

 するとフィロリアルの一体がフィーロを咥えると背中に乗せた。

 

「おめでとうフィーロちゃん」

 すると今度は別のフィロリアルがメルティを背中に乗せた。それに続くようにラフタリア、あきら、ゆかり、ゆり、ももか、アコ、せつな、亜久里、まりあ、かれん、えみる、ルールーも乗せた。そしてそのまま走った。それを尚文とフィトリア、妖精達は呆然と見た。

 

 

 夜になると宴が始まり、みんなフィーロを祝った。食べたり飲んだり踊ったりとと大盛り上がりとなった。ルールーとえみるのツインラブによるコンサートやアコとハミィによる合唱も行われた。

 さらにゆかりも歌を披露した。しかも歌ったのはウルトラマンダイナの『君だけを守りたい』だった。

 

 

 

 

 

 

「昼間の話しの続きか?」

 

「本当に仲良くしようとしたの?」

 全員が寝静まった頃、尚文とフィトリアは話しをしていた。

 

「またそれか」

 

「疑いを晴らそうとした?」

 

「それは……」

 フィトリアに言われ、尚文は思い出す。これまで彼は何を言われようとただ黙ってるだけだった。

 

「確かに、どうせ信じる訳がないと諦めていたかもな」

 

「ちゃんと違うって話さなきゃ罪を認めた一緒」

 

「そうかもな」

 

「フィトリアは貴方達をここから出す時四聖の勇者が近くにいる場所に下ろすつもり」

 

「お前もついて来るのか?」

 

「これ以上フィトリアは関わらない。関わるだけの価値があるかを見せてほしい」

 

「分かった。そこでちゃんと話せって事だろう?出来る限り善処してみるさ。話は終わりか?」

 

「まだある四聖が一人でも欠けた状態で波が来るとそれだけ波の防衛が厳しくなる。それなら四聖を全員殺して召喚し直した方が世界の為」

 

「四人で話し合って誰一人欠ける事なく和解しなきゃどっちにしろお前に殺される訳か」

 

「何度目の波の後か分からないけれど、世界が全ての命に犠牲を強いる時が来る」

 

「世界が全ての命に?」

 

「勇者はその戦いに参加するか選択を迫れる。フィトリアはその時を待っている」

 

「選択?」

 

「人々の為か、世界の為かの二択。世界の為を選べば多くの命が犠牲になる。でも使命を果たす事が出来る」

 

「人々の為を選ぶとどうなる?」

 

「茨の道」

 

「お前はどこまで知っているんだ?」

 

「フィトリアも忘れている事が多い、だけど覚えてる。世界を救うのと人々を救うのは別。過去の勇者は人々を救う道を選んでほしいと願っていた」

 

「よく分からんが、勇者としてはそっちを選ぶべきなんだろうな」

 

「今のままじゃ無理。盾の勇者一人じゃ乗り越えるのは難しい」

 

「なぁ、何で俺なんだ?他の勇者を説得した方が早いかもしれないぞ」

 尚文は何故元康や練、樹ではなく自分なのか疑問に思った。

 

「フィトリアは盾の勇者を他の勇者達よりは評価している」

 

「何故だ?」

 

「新たなクイーン、フィーロを育てた盾の勇者が悪人の筈はない」

 

「俺は悪人だ」

 

「そう言う事にしておく。盾の勇者はちゃんと他の勇者達と話が出来るだけの器があるとフィトリアは思っている。それに余りにも四聖が弱い。このままじゃフィトリアが手を下さなくても遠からずみんな死ぬ」

 

「そんなにもこの先の戦いが厳しいのか?あきら達がいてもか?」

 

「確かにかれん達も強いと思う。それでも」

 

「だったらますます憤怒の盾の力が必要になるな」

 

「どうしてもあの盾の力を使わないといけないなら……」

 するとフィトリアが尚文に魔法をかけた。

 

「これは?」

 

「呪いの盾の侵食を抑える。それでも完全に抑え切れるものではないから出来る限り使わないで」

 

「殺すとかなんとか言ってた癖に、なんだかんだで優しいなフィトリアは」

 

「っ!?」

 

 

『優しいなフィトリアは』

 

「まぁここまでしてもらったからにはやるだけやってみるが、余り期待はするなよ」

 するとフィトリアが横になり、尚文の膝に。

 

「重いんだが」

 

 

 

「お願い……盾の勇者」

 

「なぁ、お前を育てた勇者ってまさか盾の?」

 

「忘れた。フィロリアルは忘れっぽい」

 

「そうか。それよりもう出て来たらどうなんだ?」

 

「バレたか」

 すると茂みからあきら、ゆかり、ゆり、ももか、アコ、せつな、まりあ、かれん、えみる、ルールー、ジャグラーが出て来た。

 

「お前ら」

 

「話しは聞いてたよ。私達も出来る限りの事はしてみる」

 

「お前ら」

 

「盾の勇者もう一つお願い」

 

「何だ?」

 

「かれんとえみる、ルールー達も連れて行って」

 

「分かった。お前らはどうなんだ?」

 

「勿論よ。尚文、これからよろしくね」

 

「よろしくなのです!」

 

「よろしくお願いします」

 

「あぁ」

 かれん、えみる、ルールーの仲間入りが決まった。

 

 

 

 

翌日

 

「送っていただいてありがとうございます。フィトリアさん」

 

「それに新しい馬車まで」

 尚文達はフィトリアの力で他の勇者が近くにいる場所まで送ってもらった。さらに新しい馬車を貰った。フィーロは喜んでいた。

 

「フィトリア、他の勇者は近くにいるのか?」

 

「うん、反応がある」

 

「盾の勇者、あの子をよろしく」

 フィトリアはフィーロを見てそう言う

 

「フィトリア、今までありがとう」

 

「うん、かれんもえみるもルールーも頑張って」

 

「はいなのです!」

 

「任せてください」

 

「ふぃとりあ」

 

「はぐたん元気で、ココもナッツもハリーも」

 

「ココ!」

 

「元気でな」

 

 

 

 

 




如何でしたか?


次回 槍の怒り


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第58話 怒りの槍

「槍の勇者とその仲間よこれは宣戦です。滅亡迅雷.netの意思のままに」

「何やってるのルールー?」
 
「いえ、なんとなく」

「ではスタートなのです!」


「兵士も何人かいます」

 

「そうか。本当便利だなアンドロイドって」

 現在尚文達は関所の近くにいる。ルールーが辺りを見渡し、分析をしていた。

 

「でもここを越えないといけないといけないんでしょう?」

 

「はい、かれんさん。ここを超えさえすれば国境はすぐそこなのに」

 ラフタリアは地図を見てそう言う。進む為にはあの関所を越えなければならないのだ。

 

「ラフタリア他のルートは?」

 

「ここから迂回するとさらに数日はかかりますね」

 ジャグラーは他のルートがないか聞いたが、迂回するとなると数日はかかってしまう。

 

「フィトリアさんが言うには他の勇者が近くにいるんでしょう?この際迂回した方がいいんじゃないかしら?」

 

「どうするの?」

 

「どうしますかナオフミ様?」

 尚文は考える。このまま関所に行くか、迂回するか。

 

 

 

 

 

「このまま関所に向かう。樹か練がいたら事情を話して通してもらう」

 

「もし通してくれなかったら?」

 

「その時は強行突破だ」

 

「分かった」

 メルティは尚文の強行突破の案に賛成した。尚文はメルティを不思議そうに見た。

 

「何?」

 

「いや……評判が悪くなるからやめろとでも言うかと思った」

 

「イドルみたいにモンスターを召喚してまで盾の勇者を倒したいなんて言い出す奴がいるのよ。なり振りなんか構っていられないんだから」

 

「確かに、行くぞ出発だ」

 全員出発し、関所へと向かった。

 

 

 

「ご主人様、槍の人がいるよ」

 フィーロが指差したほうを見ると元康がいた。

 

「よりによってあの馬鹿!?」

 

「最悪ですわ」

 元康がいると聞いたアコと亜久里はがっかりした。

 

「あの男もしかして勇者?」

 

「そう北村元康、槍の勇者だよ」

 せつなはかれん、えみる、ルールーにあの男が槍の勇者である事を話した。それを聞いたルールーはえみるを守るように抱きしめた。

 

「一番話が通じなさそうな奴だったか」

 

「どうしますか?」

 

「今更引き返せない。このまま向かうぞ!」

 彼らはこのまま向かう事になった。

 そして辿り着くと元康と向かい合う。

 

 

 

「元康、話がある。こちらに戦う意思はない。ここを通してくれればそれでいい」

 

 

 

「言いたい事はそれだけか?」

 

「はぁ?」

 

 

 

 

「言いたい事はそれだけか!!盾の悪魔!!」

 元康が尚文に向かって槍を突き出す。尚文は盾で防ぐ。

 

「ナオフミ様!」

 

「尚文!」

 

「話しも聞かずいきなり突きかかってくるか?」

 

「洗脳の盾を使い、未だにフィーロちゃんやラフタリアちゃん、あきらさんやアコちゃんを奴隷として使う。なんて卑劣な!!」

 

「お前まだそんな戯言を信じているのか?とんだ馬鹿だな」

 ジャグラーが未だに元康が洗脳の盾を信じているのに呆れていた。すると元康はジャグラーを指差す。

 

「そしてお前は!洗脳したあきらさんやゆかりさん達を襲ったりして好き勝手な事をしてるコイツと同じ最低野郎だ!」

 

 

「あぁ?俺がそんな事するかよ、妄想もいい加減にしろ」

 

「言い訳するんじゃねぇ!!」

 元康が槍で攻撃してきたが、これも尚文が盾で防ぐ。

 

「いい加減にしろ!」

 ジャグラーが蛇心剣で元康を攻撃するも彼は避けてしまう。

 するとココ、ナッツ、ハリーが人間態となり、元康を押さえる。

 

「やめるんだ!」

 

「そや!ワイらは話しをしに来たんや!」

 

「落ちついて彼の話しを聞くんだ!」

 

「何だお前達は!そうかお前らも!放せ!!」

 元康は三人を勢いよく振り払った。三人は妖精の姿に戻った。

 

「人じゃない?」

 

「ココ!ナッツ!」

 

「ハリー!」

 かれん、えみる、ルールーが駆け寄った。

 

「また知らない子が?悪魔め懲りずにまた女の子を!」

 

「大丈夫?」

 

「大丈夫ココ」

 

「なんとかナツ」

 

「はりー」

 

「はぐたん、大丈夫や」

 ルールーに抱かれているはぐたんもハリーを心配する。ルールーは元康を睨んだ。

 

「さっきから貴方は何なんですか!?こちらの話しを聞かず一方的に!?」

 

「コイツは最低な奴、悪魔なんだ!」

 

「彼が何をしたというのですか?」

 

「コイツは洗脳の盾を」

 

「そんな盾はない!話しを聞け元康!俺は戦うつもりはない!そもそもこの前も!」

 

「俺がこの世界に召喚されたのも……思えばお前を倒す為だったんだな!」

 元康は技の発動に入る。

 

 

「流星槍!」

 

「尚文!」

 

「ゆり!」

 ゆりが尚文の前に出て、こころの種を使ってバリアを展開させ、流星槍を受け止める。

 

「ぐっ!あぁぁぁぁ!!」

 しかしバリアは砕け、ゆりは吹っ飛ぶ。

 

「ゆり!」

 ももかが走り出し、ゆりを受け止めた。全員がゆりの元に駆け寄る。

 

「ゆり、大丈夫か?」

 

「ゆり」

 

「ゆりさん」

 

「ゆりお姉ちゃん」

 

「えぇなんとか」

 そう言うとゆりは立ち上がり元康を見る。

 

「ゆりさん」

 

「貴方、何故そこまで怒るの?一体彼が何をしたって言うの?」

 

「そうだ元康、何でそんなに怒ってるんだ?この前逃げられた事が村にムカついたのか?」

 

 

 

 

 

「お前にとって……練や樹はその程度だったという事か?今ようやく分かった、お前が本当の悪魔だという事が!!」

 

「はぁ?」

 

「何言ってるの?」

 尚文とアコは元康が何を言ってるのか分からなかった。

 

「同じ勇者だ仲間だ口からでまかせを言い、俺達を油断させ、そして……お前は……お前だけは!!」

 元康が槍を勢いよく尚文に振り下ろすが、尚文は盾で受け止める。

 

「俺が絶対に!」

 尚も攻撃を続ける元康

 

「おい!一体俺が何をしたって?」

 

「自分の胸に聞いてみろ!!」

 

『コイツ本気で俺を?』

 尚文は元康が本気で殺そうとしてる事を感じた。

 

「許さない、樹と練を殺したお前を、絶対に!!」

 元康の発言に全員が驚く。

 

「樹と練が?」

 

「殺した?どういう事だ?」

 

「惚ける気か?この悪魔め!」

 二人は互いに距離を取る。

 

「俺が何故ここまでは怒り悲しんでいるのか、二人を殺したお前が一番知っている筈だ!それを貴様……」

 

「一体どういう事なのです?剣と弓の勇者様が殺されたなんて?」

 

「メルティ王女にも洗脳の盾を使ったのか?どこまで汚いんだ!」

 

「だからそんな物はない!」

 

『元康が言った事が本当なら』

 尚文はフィトリアとの会話を思い出す。勇者が一人でも欠ければ波との戦いは厳しくなる。元康が言った事が本当なら最悪な事に。

 

 

 

「ちょっと」

 するとアコが前に出る。

 

「アコちゃん」

 

「よく聞いて、私達は今日まで二人には会っていないし、私達はずっと尚文と一緒にいた。彼が二人を殺すなんて事実上不可能よ。第一殺す理由なんてないし、必要もない」

 

「でも……」

 

「そうなのです!彼がそんな事をする筈ないのです!」

 えみるも発言した。

 

「えみる」

 

「えみるちゃん?それが君の」

 

「それにさっきから貴方は人の話しを全く聞かず、彼を悪者にして!人の話しはちゃんと聞く事を先生や親から習わなかったのですか!」

 えみるは叫んだ。話しを全く聞かない彼に怒りを爆発した。

 

 

「尚文さんの事を悪魔って言ってますけど、貴方の方がよっぽど悪魔です!槍の勇者いえ槍の悪魔です!」

 

「っ!?」

 

「えみる、よく言ったね」

 アコはえみるに感心した。

 

「どう?こんなに言われてまだ彼が二人を殺したなんて言うの?」

 

「お、俺は」

 

「それとあんたは二人が殺されたとこや二人の死体を見たの?」

 

「えっ?」

 

「見てないんだね。そんな事だろうと思った。それがデマだって事も」

 

 

 

 

「嘘ではありませんわ」

 

「マイン!」

 マインが現れた。それと仲間の女も。

 

「マイン?あの女が?」

 

「彼女が」

 

「そうよ」

 ゆかりはかれん、ルールー、えみるにあの女がマインである事を教える。

 

「教会の影から得た確かな情報ですわ。盾の悪魔は街に封じられていた魔物を解き放ち、隙をついてレン様とイツキ様を殺したと」

 

「チッ!」

 

「そんな」

 

「モトヤス様、洗脳の盾にはお気をつけを。悪魔の言葉に惑わされてはいけません。それと彼女達は洗脳されてそう言わせたのです。彼女達を洗脳の呪縛から解放させるのです」

 

「あぁ勿論だ。俺は騙されない!彼女達も救う!」

 

「あの馬鹿、どこまであのおばさんの言ってる事を鵜呑みにするのよ」

 マインの言う事を信じ過ぎている元康にアコは怒り、拳を強く握り締める。

 

「あの女はいつもいつも」

 

「姉上、まさか」

 

「っ!?貴女が二人を!?」

 まりあは練と樹を殺したのはマインだと思った。

 

「さぁ、勝負の時ですわ!」

 マインが何かを浮かび上がらせると周りに何かが出現した。

 

「これは?」

 

「捕縛の雷監です!」

 

「そう、術者ごと対象を雷の檻に閉じ込め、決して逃げられない魔法道具よ」

 

「もう逃げられないぞ!二人の仇を討たせてもらう!」

 

「落ち着いてよく考えろ元康!お前は自分の目で確かめていないものを信じるのか!」

 

「俺は……俺の信じる仲間達を信じる!」

 

「もう駄目、あの馬鹿に何言っても通じない。尚文、もうここは戦ってでも」

 アコはもう元康には何を言っても駄目だと感じ、戦うしかないと尚文に進言する。

 

「……仕方ない、あきらお前ら変身しろ!」

 

「分かった!」

 

 

「「キュアラモード! デコレーション!」」

 

「「プリキュア!オープンマイハート!」」

 

「レッツプレイ!プリキュア、モジュレーション!!」

 

「チェインジ・プリキュア、ビートアップ!」

 

「プリキュア!くるりんミラーチェーンジ!」

 

「プリキュア!ドレスアップ!」

 

「プリキュア・メタモルフォーゼ!」

 

「「ミライクリスタル!ハート、キラっと!」」

 

 

 

「チョコレート!」

 

「マカロン!」

 

「強さと!愛を!」

 

「美しさと!ときめきを!」

 

「「レッツ・ラ・まぜまぜ!」」

 

「きゅぴらっぱ〜!」

 

「「は〜ぎゅ〜〜!」」

 

 

「キュアショコラ!できあがり!」

 

「キュアマカロン!できあがり!」

 

「月光に冴える一輪の花、キュアムーンライト!」

 

「大海原に舞う一輪の花、キュアオーシャン!」

 

「爪弾くは女神の調べ!キュアミューズ!!」

 

「真っ赤なハートは幸せのあかし!熟れたてフレッシュ、キュアパッション!」

 

「夜空にきらめく希望の星!キュアテンダー!」

 

「愛の切り札!キュアエース!」

 

「知性の青き泉!キュアアクア!」

 

「「輝くミライを抱きしめて!!みんな大好き!愛のプリキュア!」」

 

「キュアマシェリー!」

 

「キュアアムール!」

 あきら達は変身を完了させる。

 

 

「俺もいくぜ」

 ジャグラーもダークリングと二枚のカードを出す。

 

「あの馬鹿にあぁ言われてムカッとしたからな、コイツでいってやる」

 

 

 

「ゼットンさん」

 

【ゼットン】

 

「キングジョーさん」

 

【キングジョー】

 

「強敵の力お借りします!」

 ゼットンとキングジョーがジャグラーと重なる。

 

「超合体ペダニウムゼットン!」

 ベリアル融合獣ペダニウムゼットンとなった。

 

「ゼットン」

 

「あいつ。それにえみるちゃんもプリキュアだったのか」

 

「行くよ!」

 

 今ここに戦いの火蓋が幕を開ける。

 




如何でしたか?

次回 槍対盾



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第59話 忍ぶどころか暴れます!盾対槍!

お待たせしました!


 他の勇者と話をするために行動を開始する尚文達、だがそこにいたのは元康だった。話しをする尚文達だったが、彼は怒りを露わにし、襲い掛かった。その理由が練と樹が殺されたとの事だった。しかもそれをやったのは尚文だと。話は通じず捕縛の雷檻に閉じ込められ、戦へと発展する。

 

 

「うおぉぉぉー!!」

 元康が槍で尚文に突こうとするが、防ぐ。

 

「シールドプリズン!」

 シールドプリズンで元康を閉じ込める。

 

「閉じ込めたのです!」

 

「あんな事が出来るのですか」

 

「さすが盾の勇者」

 マシェリ、アムール、アクアは感心する。

 

 

「いや」

 ムーンライトは何かを感じた。

 

 

 

 

 バリィィィーン!!

 

 

 シールドプリズンが破壊されてしまった。

 

 

「破壊した!?」

 

『レベル差があり過ぎる!』

 ここでレベルの差が出てしまった。

 

「こうなったら」

 ショコラは龍の紋章のカードデッキを出した。

 

「私も」

 ムーンライトもナイトのデッキを出した。

 

「私も行きます」

 

【フォースライザー】

 アムールはフォースライザーを巻いた。

 

【POISON】

 スティングスコーピオンプログライズキーを起動し、フォースライザーにゼットした。

 するとフォースライザーから、サソリのライダモデルが出現した。

 

 

「サ、サソリ!?」

 突然サソリが出現した事に元康は驚く。

 

「私も」

 テンダーの手に白いガシャットがあった。腰にはバグルドライバーが巻かれていた。

 

【デンジャラスゾンビ!】

 

「それは!?」

 ショコラはテンダーが起動したガシャットに驚く。

 

【ガシャット!】

 

 

「「「「変身!」」」」

 

【フォースライズ】

 

【バグルアップ!】

 

【デンジャー!デンジャー!(ジェノサイド!)デス・ザ・クライシス!デンジャラスゾンビ!】

 ショコラはデッキをVバックルに挿すとアーマーが纏われ、左腕にはドラグバイザーが装着された。ムーンライトはナイトの力を纏う。

 テンダーは衣装が黒くなり、白い装甲に纏われた。髪は白と黒が混じり、目も右目が赤、左目が青くなった。その姿はまるでゾンビのようだ。

 出現したライダモデルはアムールを刺す。

 

「刺さった!?」

 

「ルールー!?」

 突然の事に驚く元康と尚文。

 

【スティングスコーピオン!Break down】

 アムールの髪の色が濃い紫色になり、衣装も濃い紫色に変わる。その上にガンメタルグレーの装甲を纏う。

 

「キュアショコラ龍騎!」

 

「キュアムーンライトナイト!」

 

「キュアアムール滅」

 

「私はキュアテンダーゲンムレベルX」

 

「テンダー!」

 ミューズがテンダーに何かを投げた。テンダーはそれを受け取る。

 

「これは」

 手にあったのはギリギリチャンバラのガシャットだった。

 

「そういう事ね」

 テンダーは察した。

 ショコラはデッキからカードを引き、ドラグバイザーにベントインする。

 

【SWORD VENT】

 ショコラの手にドラグセイバーが出現する。

 

【ガシャコンスパロー!】

 

【ス・パーン!】

 テンダーはガシャコンスパローを出現させ、分離させて鎌モードにした。

 ムーンライトもダークバイザーを、アムールもアタッシュアローを構え、元康と対峙する。

 

「はぁ!」

 

「くっ!」

 ショコラがドラグセイバーで元康に斬りかかるも、槍で防ぐ。

 

「あきらさん」

 

「ショコラ!」

 アムールの声を聞き、咄嗟に後ろを見て元康から離れる。

 

「何?うわぁ!!」

 紫色の矢に撃たれ、元康は吹っ飛ぶ。見るとアタッシュアローを構えるアムールの姿が。

 

「モトヤス様!」

 

「くっ!」

 

「うぅぅ〜」

 今度はテンダーが元康のとこに行こうとする。まるでゾンビのような歩きで。

 

「行かせません!力の根源たる次期女王が命ずる」

 マインが魔法の詠唱に入った。

 

「随分傲慢な詠唱だ」

 

「森羅万象を今一度読み時、かの者達に火の雨を降らせよ!ツヴァイト・ファイヤースコール!」

 尚文達に火の雨が迫る。

 

「かの者達に降り注ぐ炎の雨を妨害せよ!アンチ・ツヴァイト・ファイヤースコール!」

 メルティの魔法が尚文達を火の雨から守った。

 

「テンダー!」

 

「うわぁー!」

 テンダーが跳ぶとマインの前に立つ。

 

「ふふふ」

 

「何この女?気味悪いわね」

 不気味な笑いをするテンダーにマインは気味悪く感じた。

 

「ふふふ……はぁ!」

 テンダーはガシャコンスパローをマインと仲間の女に振り回した。マインと仲間の女はなんとか避けた。

 

「何なのこの女!?」

 

「ふふふ」

 

「マイン、みんな!」

 元康が向かおうとする。するとそこに

 

 

「ゆりさん」

 ムーンライトが彼の前に立つ。

 

「そこをどけ!」

 元康が槍で突撃して来るが、ムーンライトがダークバイザーで防ぎ、槍を弾いた。

 

「この!」

 尚も突撃して来る元康。ムーンライトはデッキからカードを引き、ダークバイザーにベントインする。

 

【TRICK VENT】

 

「はぁ!あれ?」

 元康は槍が当たった感触がない事に疑問に思った。

 

「はぁ!」

 

「うわぁ!」

 ムーンライトがダークバイザーで元康の顔を叩いた。

 

「ぐっ、双子!?」

 元康が頬を抑えながら見るとムーンライトが二人いた。

 

「「「はぁ!」」」

 しかし今度は三人に。

 

「三つ子か!?」

 驚く元康、その隙に三人のムーンライトは元康を斬りつける。

 

「はぁ!」

 

「うわぁ!」

 三人のムーンライトが元康を囲む。すると今度は六人になった。

 

「また増えた!?」

 

「はぁ!」

 

「うわぁ!」

 六人のムーンライトの攻撃に翻弄され、元康は吹っ飛ぶ。ムーンライトは元の一人となった。

 

「フィーロ!」

 

「はぁ!」

 フィーロがムーンライトと入れ替わり元康のとこに、元康は槍でフィーロの爪を受け取る。

 

「させない!ツヴァイト【ADVENT】キャー!」

 仲間の女がフィーロに攻撃しようとするもショコラが呼んだドラグレッダーが攻撃して防いだ。

 

「フィーロちゃん!思いっきりやれ!」

 

「ありがとう!あきらお姉ちゃん!」

 フィーロは人間態になる。元康はフィーロを振り払った。フィーロは体勢を立て直し、以前フィトリアに使った爪の攻撃を何度もお見舞いした。

 

「凄い!」

 

「お見事です!」

 

「フィトリアさんとの戦いの中で身につけた技をもう自分のものに」

 その戦いぶりをメルティ、エース、ラフタリアは感心する。

 

 

「フィーロちゃんごめん。例え君を傷つけても練と樹のために俺は……うわぁ!?」

 ペダニウムゼットンが角から赤い電撃光線を元康に放った。

 

「カッコつけてるつもりなんだろうが、似合わねんだよ馬鹿」

 

「この化け物!流星槍!」

 ペダニウムゼットンに流星槍を使うも全く効かなかった。

 

「乱れ突き!」

 乱れ突きも使うもこれも効果なかった。

 

「くそ!」

 

「無駄、無駄、貴様のようなへっぽこ勇者にこのペダニウムゼットンを倒すなんて不可能。喰らえ!」

 

「うわぁー!」

 ペダニウムゼットンは赤い光線を発射した。元康はそのまま吹っ飛んだ。

 

 

「くそ」

 

「「「キャー!」」」

 

「マイン!みんな!」

 

「何よあの女、倒しても倒しても再生して!!」

 元康のとこにマインと仲間の女が転がってきた。

 さっきまで戦っていたショコラ、アムール、テンダーは尚文のとこへ戻る。

 

「ふふふ、大したことないね。まぁ所詮神が作った不死身の力には敵わない!ハハハ!あぁ流石檀黎斗神!」

 

「大人しく降参した方が身の為だと」

 テンダーは元康達を嘲笑いし、アムールは降参する事を勧めた。

 

「ルールーの言う通りだ元康、降参した方が身の為だぞ」

 

「誰が!」

 尚文も降参する事を勧めたが、元康はこれを拒否した。

 

「マイン!みんな!」

 

「ツヴァイト・ファイヤー!」

 

「「ツヴァイト・エアーショット!」」

 マインと仲間の女が魔法を放った。その魔法は元康の槍に集まる。

 

「あれは?」

 

「あの槍に炎と風が集まっています」

 

「炎と風、そして俺の槍が合わさった合体スキル。エアバーストフレアランス!」

 元康が尚文に技を放つ。尚文が盾で防御するが押される。

 

「ナオフミ様!」

 

「ツヴァイト「させない!」」

 

【NASTY VENT 】

 

「耳塞いで!」

 

「キィィィー!」

 

「あぁぁ!」

 

「何だこれ!?耳が!?頭が!?」

 ダークウィングのソニックブレイカーを喰らってしまい、元康達が苦しんだ。それによって技も消えた。

 

「尚文、大丈夫?」

 

「ナオフミ様」

 

「あぁ、助かったゆり」

 

「今度は私達が行くよ!パッション、チェンジスタンバイ!」

 

「ロジャー!」

 

「「エマージェンシー!デカレンジャー!」」

 ミューズとパッションはSPライセンスを使った。

 

「「スワットモード・オン!」」

 ミューズはSPDと書かれたベルトが巻かれ、頭部に感知システム、SPインカムが、衣装にはスワットベストが、脚部にはレッグアーマーが装着された。

 パッションは衣装がピンク色になり、ミューズと同じ装備が装着された。

 

「あら、面白いわね」

 

「マカロン、私達も」

 

「行くのです!」

 

「えぇ」

 マカロンの手にはドロンチェンジャー。アクアの手にはハリケンジャイロが巻かれた。マシェリの手には忍者一番刀と白い忍シュリケンが。

 

 

「スーパー変化!ドロンチェンジャー!」

 

「忍風、シノビチェンジ!」

 

【ザ・変化!】

 

「シュリケン変化!」

 マカロンの衣装と髪が白くなり、ベルトが巻かれ、背中にはカクレ丸が装備された。

 アクアは頭部にイルカの絵が書かれた飾りがつけられ、背中にはハヤテ丸が装備された。

 マシェリは髪が白くなり、衣装には白にピンクが混ざりベルトが巻かれた。

 

「思いっきりときめきます!爆竜チェンジ!」

 エースはダイノマインダーを使った。衣装と髪が白くなり、アーマーを纏い、ベルトが巻かれた。

 

 

「デカキュアミューズイエロー!」

 

「デカキュアパッションピンク!」

 

「「ツインカムエンジェル スワットモード!」」

 

「ニンジャキュアマカロンホワイト!ゆかり!」

 

「水が舞い、波が踊る。水忍・ハリケンキュアアクアブルー!」

 

「ひとひら風花!シロニンキュアマシェリ!」

 

「ときめきの白眉!アバレキュアエースキラー!」

 全員が名乗った。

 

 

 

「やば、なんか可愛い」

 元康はそれを見惚れていた。

 

「「GO!」」

 

「成敗!」

 

「忍ぶどころか暴れます!」

 

「「ディーリボルバー!はぁ!」」

 

「ハヤテ丸ガンモード!」

 

「カクレイザー!」

 

「ガマガマ銃!」

 

「うわぁ!あぁぁ!」

 元康は五人の銃撃を喰らってしまう。

 

「モトヤス様!」

 

「はぁ!」

 

「あぁぁ!」

 エースがウィングペンタクトでマインを斬った。

 

「ときめきます」

 ウィングペンタクトでダーツの矢を描き、マインと仲間の女に向けて放った。

 

「「「あぁぁ!」」」

 

 

 

「超忍法・プリキュア・水流破!」

 

「手裏剣忍法!プリキュア・水の術!」

 

【じゃぶじゃぶじゃー】

 

「うわぁ!」

 アクアとマシェリが水流を放ち、元康をずぶ濡れにした。

 

「ゲホゲホ!」

 

「あら水もしたたるいい男」

 そこにカクレ丸を持ったマカロンが近づく。

 

「ゆかりさん」

 

「はぁ!」

 

「ぐっ!」

 カクレ丸を振り下ろす。元康は槍で防御する。二人は互いの武器をぶつけ合う。

 

「はぁ!」

 

「あぁ!」

 槍がマカロンの腹に刺さる。マカロンはそのまま倒れていく。

 

「ゆかり!」

 

「「ゆかりさん!」」

 

「ゆかりお姉ちゃん!」

 尚文、ラフタリア、メルティ、フィーロが叫ぶ。

 

「ゆかりさん……すまない」

 

 

 

 

「誰がすまないって?」

 

「へっ?」

 元康は声のした方を向く。

 

 

「うふふ」

 そこにいたのは倒れたはずのマカロンだった。

 

「ゆかりさん!?何で?確かに俺は」

 

「見なさい」

 マカロンに言われて見てみるとそこにあったのは……

 

「藁人形?」

 藁人形だった。

 

「変わり身の術よ。それより何で使わないのかな」

 

「使わない?何をだ?」

 

「尚文にもあるなら貴方にもある筈よ」

 

「だから何だ!?」

 

 

 

 

 

 

「洗脳の槍」

 

 

 

「えっ?」

 

「だって洗脳の盾があるなら洗脳の槍もある筈よ」

 

「確かに」

 

「洗脳の盾が存在するのなら洗脳の槍があってもおかしくありません」

 ムーンライトとアムールはそう言い、元康のとこへ。それに続くようにショコラ、テンダー、オーシャン、ミューズ、パッション、アクア、マシェリも行く。マインと戦っていたエースも行き、元康を取り囲んだ。

 

「ほら、早く洗脳の槍を出しなさい。そして誰かを洗脳させて仲間同士で戦わせたり、貴方が一番憎んでいる尚文を倒すようにしてみなさい」

 マカロンにそう言われた元康はたじろいでいた。

 

「ナオフミ様、いいのでしょうか?」

 

「ナオフミ」

 

「ご主人様」

 それを見ていたラフタリア、メルティ、フィーロは尚文に意見を求めた。

 

「このままやらせておく」

 

「ナオフミ様」

 

「それにあいつが複数の女にいじめられいるみたいだし、くくく」

 尚文は今の様子を見て笑った。

 

「ナオフミ様」

 

「ナオフミ」

 ラフタリアとメルティは呆れていた。

 

 

 

「どうした出来ないのか?」

 

「あれ?出来ないの?」

 

「もしかして私達が女だから出来ないのか、勇者だからそんな卑怯な事はしたくないのか?それとも本当は洗脳なんてものは存在しなかったりして?」

 元康がいつまでも何もしてこないのを見て、テンダー、ミューズ、マカロンはそう言う。

 

 

「モトヤス様!その女の言う事に惑わされてはいけません!洗脳の槍なんてものは存在しません!洗脳は悪魔である盾の悪魔にしかありません!勇者であるモトヤス様にそんなものはありません!」

 

 

「っ!?そうだ……俺は勇者だ……あんな悪魔とは違う!」

 マインに言われて元康は目を覚ましたかのように叫んだ。

 

「ラフタリア!」

 

「はい!力の根源たる我が命ずる、理を今一度読み解き姿を隠せ。ファスト・ハイディング!」

 

「ハイディングシールド!」

 ラフタリアが元康に向かって跳び、それを見て元康は槍を構える。しかしラフタリアの前に盾が出現した。

 

「チェンジシールド!」

 盾が変わり、以前の波で手に入れたソウルイーターシールドに変わる。そのまま元康に噛み付いた。

 

「モトヤス様!」

 

 やがてソウルイーターシールドは元康から尚文の元へ。

 

『スキルポイントが吸われた!?』

 ソウルイーターシールドの能力で元康はスキルポイントを吸われ、吸われたスキルポイントは尚文のスキルポイントに。

 

「舐めやがって!」

 

「させない!」

 尚文に向かって突撃するもその前に現れたオーシャンがオーシャンビームブレードで防いだ。

 

「ももかさん!」

 

「はぁ!」

 そのまま元康を押し返す。

 

「みんないくよ!超忍法!プリキュア・影の舞!」

 

【ピシャ】

 

「はぁ!」

 

「てい!」

 

「うわぁ!」

 

「あぁぁ!」

 

 元康とマイン達がプリキュア全員による影の舞を喰らった。やがて影の舞は終わる。

 

「ぐっ」

 

「よし!一気にいくよ!」

 

【FINAL VENT】

 

【クリティカルエンド】

 

【スティングディストピア】

 

「「はぁ!」」

 ショコラ、テンダーは高く跳び、アムールは蹴る構えに入る。

 

「「「プリキュア!」」」

 

「ドラゴンライダーキック!」

 

「クリティカルエンド!」

 

「スティングディストピア!」

 

「うわぁぁぁぁぁぁ!!」

 三人の蹴りを喰らい、元康は吹っ飛び、地面を転がった。

 

「モトヤス様!」

 

「あんたも喰らいなさい!」

 ミューズとパッションがディーリボルバーを連射する。

 

「あぁぁ!」

 

「マカロン!」

 

「えぇ!プリキュア・折り鶴の舞!」

 

「うあぁぁ!」

 無数の折り鶴がマインに襲いかかった。やがて全員は膝をつく。

 

 

「何故だ?クラスアップもしてないのに何故そんなに強いんだ?それも洗脳の盾の力なのか?」

 元康は信じられなかった。レベルの差はこちらの方が有利な筈なのにそれなのに敗北をしてしまった事に。

 

「お前が楽しく勇者ごっこをしてる間に俺達は地道に戦い、スキルを取得してきた」

 

「嘘だ!そんなありきたりな説明で納得出来るか!」

 

「だが事実だ。ありきたりな事をちゃんとやってきた俺達にお前は負けた」

 

「前にも言ったよね。レベルが高いからと言って強いとは限らない」

 

「もういいだろう元康?俺の話しを聞け」

 

「それでも……それでも俺は樹と練の仇を取る。ここで負ければメルティ王女も、ラフタリアちゃんも、フィーロちゃんも、アコちゃんも、えみるちゃんも盾の悪魔のものとなってしまう!」

 元康はなんとか立ち上がる。

 

「それだけは絶対に出来ない!なぜなら俺は槍の勇者だから!」

 

「それでこそモトヤス様!さぁ、私に盾の悪魔の首と妹メルティを!」

 

 

「はぁ〜、どうする?」

 

「さぁ?」

 ミューズとエースはこの状況を見てそう言う。

 

 

 

 

「「っ!?」」

 その時、フィーロとアムールが何かを感じた。

 

「フィーロちゃん?」

 

「お姉ちゃん?」

 

「妙です。あれだけいた兵士達の姿がない」

 ラフタリアの言う通り、あれだけいた兵士達がいつの間にかいなくなっていた。

 するとフィーロが鳥の姿になり、マイン達を尚文の近くに。

 

「フィーロ何を?」

 

「ご主人様、盾!あの黒い盾にして!でもって上にいっぱい出して!でないと無理!」

 

「何を言って?」

 

「尚文さん!言う通りにしてください!」

 

「ルールー」

 

「さっき高エネルギー反応を確認しました!上空からこちらに向かってきます!急いでください!」

 

「分かった」

 尚文はすぐに憤怒の盾にした。

 

「みんなこっちよ」

 アクアは妖精達をこちらに呼んだ。

 

「シールドプリズン!」

 シールドプリズンを出現させ、全員を閉じ込めた。

 

「もっと上にも!」

 

「エアストシールド!セカンドシールド!」

 さらに上にも盾を出現させた。

 

「俺も」

 ペダニウムゼットンもシールドを出した。

 

「何なのいきなりこんな!」

 

「姉上黙ってて!」

 

「来る」

 

「来ます」

 

 

 

 そして上空から光が真っ直ぐこちらにきた。

 

「な、何!?」

 

「あぁ!ヒビが!」

 マシェリがシールドプリズンにヒビが入ってるのに気づく。

 

「なんて強力なの!」

 

「このままじゃ」

 このままでは一貫の終わりに

 

 

「うおぉぉぉー!!」

 しかし尚文がなんとか盾を構え、防ぐ。やがて光は消えた。

 

 

「みんな無事?」

 

「なんとかな」

 

「ゼットーン」

 全員無事だった。

 

 

「何なのですかこれはーー!!」

 マシェリの叫びが聞こえ、全員が辺りを見回した。

 

 

「これは?」

 全員が唖然とした。何故なら、まるで隕石が落下したかのような、巨大なクレーターが広がっていたからだ。

 

 

 

 パチパチ

 

『っ!?』

 拍手が聞こえ、みんながその音の方を見た。

 

「いや〜素晴らしい。高等集団合成儀式魔法『裁き』を受けて平然としているとは」

 

「お前は!」

 

「さすがは盾の悪魔ですね」

 そこにいたのは

 

 

 

「教皇」

 教会で会った教皇だった。

 




如何でしたか?
ショコラが龍騎、テンダーがゲンムレベルX、アムールが滅、ミューズとパッションがデカイエローとデカピンク、マカロンがニンジャホワイト、アクアがハリケンブルー、マシェリがシロニンジャー、エースがアバレキラーにスタイルチェンジしました。

ついに教皇襲来!


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第60話 教皇の襲来!危うし勇者とプリキュア!

「キュアアクアよ!ちゃんと水分補給をして暑さに負けないでね!」


 元康達を見事な戦いで追い込む事が出来た尚文達、しかし突如彼らに謎の光が落ちる。尚文の盾でなんとか助かった。その彼らの前に現れたのは王都であった教皇だった。

 

 

 

「誰あの人?」

 

「教皇だよ。王都の教会で会ったのよ」

 教皇の事を知らないテンダー、アクア、アムール、マシェリにムーンライトが教えた。

 

「その教皇が何故ここに?」

 

「さぁ?」

 

 

「教皇、何しにここへ?」

 

「おや、覚えていましたか。ではその罪もお分かりですね?」

 

「罪?」

 

「盾の悪魔はこの国の人々を惑わし、扇動しました。それだけでなく悪魔の仲間は魔物を召喚し、襲わせた」

 

「魔物?……もしかして?」

 魔物という言葉に疑問を持ったショコラは龍刻の砂時計に行った時の事を思い出した。

 

「どうしたの?」

 

「実は……」

 ショコラはアクアに話した。龍刻の砂時計に行った時に起きた事を。

 

 

 

 

 

「怒るのは分かるけど、流石にやり過ぎよ」

 話しを聞いたアクアは呆れていた。

 

 

 

 

「それにより……」

 

 

 

 

 

 

「神の代行者としてあなた方を浄化いたします」

 

 

「何言ってるのあの人?」

 

「神の代行者としてって?」

 

「神ですって!?神はあの男だけよ!」

 アコとパッションは教皇の言った事に疑問に思った。テンダーは教皇に怒った。

 

 

 

「教皇!!貴方何をしたか分かっているの!!槍の勇者と次期女王のこの私が死ぬところだったのよ!!」

 マインが教皇に怒った。

 

「槍の勇者一行も次期女王も盾の悪魔によって殺された、そう言う筋書きになっております。つまり、あなた方は生きる屍」

 

「何を?マイン、あいつは一体何を言っているんだ?」

 

「生きる屍が本物の屍になったところで何も問題はありません。これも全て神の思し召しです」

 

 

「なんて身勝手な!」

 

「呆れた理論ね。誰かさんみたい」

 教皇の身勝手な言葉にラフタリアは激怒し、メルティはマインを見る。彼女につられてミューズ、エース、マシェリも見る。

 

 

「あぁ、ご安心ください。王族に代わる統治機構も用意済みです」

 

「なっ!?馬鹿な事を!私達無くしてこの国を治める事など!」

 

「地位と権力を利用し、神の代行者たる教会すら蔑ろにする王族など国にも民草にも不要。寧ろ害悪です。それは勇者も同じ事、私達が信仰する人々を救い、波から世界を救う存在。ところが……」

 

 

 

 

「槍の勇者は封印された化け物を解き放ち、剣の勇者は疫病を蔓延させ、弓の勇者は権威を示さず、各地で問題を起こし、信仰を貶めるような勇者など偽者です」

 

「お、俺は世界の為によかれと思って、練や樹だってそうだ。それを偽者……ブヘェ!」

 ミューズが元康の頭を思いっきりぶん殴った。殴られた元康はそのまま地面に顔を突っ込む。その元康をミューズは地面から出し、胸ぐらを掴む。

 

「キャー!!モトヤス様!ちょっと貴女何を!!」

 

「ババァは黙ってなさい!!」

 

「なっ!?ババ!?」

 

「ア、アコちゃん?」

 

「何がよかれと思ってよ……あんたもあの二人がどれだけこの世界の人達に迷惑をかけたと思ってるのよ!!世界の為とかふざけんじゃないわよ!あんた達がやったのは最早犯罪よ!!このド変態大馬鹿勇者!!」

 ミューズは元康を凄い怒りで説教した。これには周りも驚く。

 

 

「その愚かさが何よりの証、彼らもまた要らぬ調査とやらを始めてしまいました」

 

「調査?」

 

「故に神の裁きが下ったのです」

 

「神の裁き?そして調査……まさか!?」

 教皇の言った神の裁き、調査という言葉にマカロンは確信した。

 

「練と樹を殺したのは教皇だったのね」

 

「えっ?尚文が殺したんじゃ?」

 未だにミューズに胸ぐらを掴まれている元康は尚文を見た。

 

「ハッハッハッ!中々の茶番でしたが」

 すると教皇の手に剣が受け渡せれた。

 

「槍の偽勇者と幾度踏み潰してもしぶとく生に執着する盾の悪魔に浄化の裁きを……の前に」

 教皇がショコラ達プリキュアを見た。

 

「我々の更なる脅威である忌々しき少女達プリキュアに浄化の裁きを」

 

「私達に!?」

 

「この国に正しき秩序を!」

 

「あきら様、気をつけて!あの剣は!」

 メルティが忠告するも、教皇が剣城を振り下ろし、光を放つ。光はプリキュア達に向かう。

 

「みんな!」

 尚文が行こうとするが、その前に何かが向かった。

 プリキュア達はもう駄目かと目を閉じてしまう。しかし一向に光が来なかった。恐る恐る見た。そこには……

 

 

 

 

 

 

「ゼットーン」

 

「ジャグラー!」

 ペダニウムゼットンが彼女達の前に来てシールドを貼って守っていた。しかし、威力が強大なのかシールドにヒビが入り始めた。そして

 

 

 

 

 

 

パリィィィン!

 

 

 

 

 

「ゼットーン!」

 シールドが粉々に破壊され、光を喰らってしまった。

 

「ジャグラー!」

 

「「ジャグラーさん!」」

 

「ジャグラーお兄ちゃん!」

 ペダニウムゼットンは倒れ消える。そこから傷だらけのジャグラーが出てきた。

 

 

「ジャグラー!」

 尚文達がジャグラーの元へ。

 

 

「大丈夫か!」

 

「私達の為に、そんな」

 

「これは」

 ムーンライトが何かを拾った。

 

「それもしかして」

 

「ダークリングの破片よ」

 ムーンライトが持っていたのはダークリングの破片だった。さっきの攻撃で粉々に破壊されてしまったようだ。

 

「ジャグラー……優希……うぅぅ」

 ショコラは涙を流した。

 

 

 

「おい」

 

「えっ?」

 ショコラは声を聞いて反応する。

 

「何俺が死んだかのようになってんだ」

 

「ジャグラー!」

 ショコラは思わずジャグラーに抱きついた。

 

「良かったよ!生きてて!」

 

「おいおいお前を置いて死んでたまるか」

 

 

「無事だったのか」

 

「あぁ、シールドとペダニウムゼットンのおかげで致命傷は免れた」

 

「でも、貴方酷い怪我よ」

 

「これぐらい……イテテ」

 

「ほら見なさい、治療してもらいなさい。尚文」

 

「あぁ」

 尚文がジャグラーに回復魔法をかけ、なんとか回復した。

 

「よし、けど無理はするなよ」

 

「あぁ、サンキュー」

 

「でも、ダークリングが」

 

「いいんだ。お前らが無事で」

 

 

「流石は盾の悪魔の仲間、中々やりますね。試し撃ちはこれぐらいで本気でいかせてもらいましょう」

 

「今のが!?」

 なんと今の攻撃はは試し撃ち程度だった。すると教皇の持っていた剣が槍に変わった。

 

「剣が槍に」

 

「間違いないわ」

 

「メルちゃん、何か知ってるの?」

 

「はい、あれは四聖武器の模倣品よ」

 

「四聖武器の模倣品?」

 

「嘗て、伝説の勇者達が持つ四種類の武器を複製しよう試みたらしいの。それぞれの勇者が持つ武器に変形し、同じ繰り出せる究極の武器。何百年も前に紛失したと教えられたけど」

 なんとあの武器は勇者達の武器を一つにしたものだった。

 

「そんな武器、反則じゃないか!なぁ、マイン本当なのか?」

 

「知りませんわ!」

 

「あの武器はこの国と三勇教の歴史を学ぶ者なら誰でも知っている程の有名なもの。見つかったら大騒ぎになる」

 

「えぇ!?」

 

「だけど三勇教は隠し通してた」

 

「紛失したと言うのも三勇教が流した嘘だと思う」

 

「でもそんな武器があるなら勇者なんて召喚する必要は」

 オーシャンは思った。そんな武器があるなら勇者を召喚する必要はない筈。

 

「あの武器は膨大な魔力を消費するのよ。さっきの一振りで普通の魔術師数十人分の魔力を消費している筈」

 

「さすがは第一位王位継承権を持つメルティ様よく学ばれている。陰謀に夢中で王族としての教養を身につけてこなかった者とは違いますな」

 教皇にそう言われたマインは彼を睨んだ。因みにそれを聞いたマカロンは小さく笑った。

 

「伝説の武器に必要な魔力はここにいる全ての信者達によって支えられています。皆さん、これは我らが神と盾の悪魔との戦い、神の名の下に行われる神聖な戦なのです。神の力たる神聖な武器に祈りを捧げましょう」

 すると教皇の後ろにいた信者達が祈り始めた。

 

「そして盾の悪魔とプリキュア、偽勇者を浄化するのです」

 

「尚文さん」

 

「ルールー」

 

「あの武器に魔力が集まっています。恐らく信者達の魔力を使って」

 

「厄介な相手だ。メルティあの信者達をどうにか出来ないのか?眠らせるとか」

 

「私は精神系魔法は習得してないの。それにあれだけの魔力があるなら抵抗力も高い筈、全員眠らせるなんて無理」

 

「何か策は無いのか?」

 

「ダークリングさえあれば俺が信者達をなんとか出来るが」

 ジャグラーがダークリングの破片を持ってそう言う。

 

 

 

 

「許さないぞ!身勝手な理由で俺達を騙し、都合が悪くなれば処分するだなんて!そんなのは悪の所業!勇者として見過ごす事は出来ない!」

 元康は叫んだ。

 

 

「何だかとても」

 

「槍の人うるさい」

 

「あの馬鹿」

 

「なんかカッコよくないのです」

 ラフタリア、フィーロ、ミューズ、マシェリは呆れていた。

 

 

「教皇!俺はお前を倒す!そして樹と練の仇を取る!ライトニングスピア!」

 教皇に向かって技を放つ。しかし教皇が障壁を張り、防いだ。

 

「バリアだと!?」

 

「あの障壁を突破しない限り、教皇に攻撃する事は不可能です」

 

「ルールーの言う通りだ。まずはあの魔力をどうにかしないと」

 

「一人でダメなら尚文」

 

「はぁ?」

 

「今こそみんなの力を合わせる時だ。いくぞ!」

 

「次期女王に逆らった罪、万死に値するわ」

 マインと仲間の女達が魔法を詠唱し、それが元康の槍に集まる。

 

「これで終わりだ!バーストフレアランス!」

 技を放った。煙が出た。

 

「やったか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

「嘆かわしい」

 煙が晴れるとそこには傷一つない教皇が立っていた。

 

「ダメか」

 

「大人しく神の慈悲を賜れば良いのに無駄な足掻きを続けるなど……まぁ、悪魔にかける慈悲はないのですが」

 

「無駄な足掻きかどうか試してやる!」

 

「やめとけ」

 ジャグラーが呼び止めた。

 

「はぁ?お前何言って?」

 

「これ以上は何やっても無駄だ。退却だ」

 

「退却だと!?お前何考えてるんだ!!怖気付いたのか!!」

 

「そんな訳ないだろう、この馬鹿。一旦退いて体制を立て直すんだよ」

 

「確かにそれが得策だと思います。障壁も強力ですし立て直した方が」

 アムールもジャグラーの意見に同意した。

 

 

「そうはいきません!」

 教皇が槍を振ると火を放った。

 

「ちっ!退却は不可能って感じだな」

 

「あぁ」

 

 

「如何です?軽く一振りでこの威力!」

 

「そんな武器使うなんて卑怯だぞ!正々堂々と勝負しろ!」

 

「この力なら悪魔すら浄化するでしょう」

 

 

『あれで全力の攻撃をされたら防ぎ切れるかどうか。しかも向こうの魔力は膨大、連続で攻撃されたら」

 

「ん?」

 

「お姉ちゃん、どうしたの?」

 マシェリがアムールの様子が変わった事に気づく。

 

「何かが来ます」

 

「何なのです?」

 

 

 

「さぁ、遂に神の示す時!」

 

 

 このまま彼らは終わってしまうのか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その時

 

 

 

「ハンドレッドソード!」

 

「流星弓!」

 

 

 

 教皇に向かって攻撃が飛んで来た。教皇は障壁を張るが、障壁は粉々に破壊された。

 

 

「今のは?」

 全員が飛んで来た方向を見た。そこにいたのは……

 

 

 

 

 

「なんとか間に合ったみたいですね」

 

 

 

 

「練!」

 

「樹!」

 

 

 死んだと思っていた練と樹だった。

 

 




次回

「闇を照らして悪を撃つ!」

 新世代ヒーローズ、降臨!

 



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第61話 降臨!ニュージェネレーション!

遅くなりました!


ではどうぞ!


 尚文達の前に現れた教皇、その彼の持つ武器である四聖勇者の武器の複製品に彼らは全く歯が立たなかった。絶対絶命かと思われた彼らの前に現れたのは死んだと思われた練と樹だった。

 

 

 

「あの二人は?」

 

「剣の勇者天木練、弓の勇者川澄樹よ」

 練と樹を知らないアクア、マシェリ、アムールにパッションが教えた。

 

「生きていたのか」

 

「まさか幽霊とかじゃ」

 

「勝手に殺すな」

 練はそう言うと剣を地面に刺す。

 

「ハンドレッドソード!」

 無数の剣を飛ばすが、教皇が障壁を張り防いだ。

 

「術師の半数を魔法障壁の作成に当てなさい」

 

「よろしいのですか?武器への魔力供給に一層の時間がかかりますが」

 

「彼らにも時間が必要でしょう。己れの過ちに気づき、神に浄化を願うべきだと時間が」

 

「仰せのままに」

 教皇が信者と話しているそこに樹が弓を放つが、障壁で防ぐ。

 

「厄介ですね」

 

「お、おい、お前達一体どう言う事何だ?」

 

「確かに殺されかけた。だがそれは失敗した。それだけだ」

 

「それだけって?」

 

「三勇教が怪しいと考えた俺と樹は、奴らに悟られないよう調査を始めた。すると大聖堂で俺達の仲間がある機密文章を見つけた」

 

「それは四聖武器のレプリカが存在するというものでした」

 尚文達と別れた後、練と樹は三勇教の調査を開始した。その時に彼らの仲間が四聖武器の複製品に関する機密文章を見つけた。

 

「それが密かに収められている場所を調査する事にしたんですが、そんな僕らを疎ましく思ったんでしょう。三勇教は卑劣にも偽の祠に僕らを誘き出して暗殺を企んだのです」

 武器があると思われる場所を調査したが、それは三勇教の罠であり、彼らは攻撃を喰らった。

 

「間一髪のところを影と名乗る女王陛下の直轄部隊に助けてもらいました」

 しかし、危ないところを女王の直轄部隊である影に助けてもらった。

 

『あの連中、樹と練の動きも調べていたのか』

 

「僕の手柄を横取りしたのも恐らく三勇教の仕業でしょう。尚文さんは濡れ衣を着せられた訳です」

 

『はぁ?濡れ衣も何も勝手に誤解して突っかかって来たのはお前だろう』

 

「濡れ衣とは本当ついてないな……ギャー!」

 エースが元康の足を踏ん付けた。

 

「あ、亜久里ちゃん?」

 

「ついさっき尚文さんに濡れ衣を着せて殺そうとした人が何を言ってるのですか」

 

「いや、あれは」

 

「言い訳無用です」

 

「亜久里、今はコイツの事はいい」

 

「分かりました」

 元康に突っかかるエースを尚文は止めた。

 

「行きますよ練さん」

 

「あぁ」

 樹と練が教皇に向かった。教皇は槍を振り、炎で二人を攻撃したが、二人は躱す。

 

「流星弓!」

 樹が流星弓を放つ。教皇は障壁を何枚か張って防ぐが、全て破壊された。

 

「流星剣!」

 練が流星剣を使う。教皇はそれを受け止めるが、押されてしまった。

 

「今ので魔力を」

 どうやら今ので魔力が切れたようだ。

 

「教皇様の武器が」

 

「大丈夫なのか?」

 

「もうすぐ女王の討伐軍がここに来る」

 練が女王の討伐軍がここに来る事を告げると信者達は驚く。

 

「女王?」

 

「母上がここに!?」

 

「えぇ、影からの情報です。今すぐ投降すれば女王から寛大な処置がいただけるでしょう!」

 

「武器を置いて投降しろ!」

 討伐軍が向かってる事を知ると信者達は戸惑い、慌て出す。

 

「狼狽てはなりません!先にも言いました、これは悪魔と神との一戦。決して楽な戦いではありません。ですが、我らの勝利が揺らぐ事はない。何故なら神に祝福されているのは我らなのですから。女王の討伐軍など恐れる事はありません。偽勇者が何人集まろうと伝説の武器と厚い信仰心を持つ我らの敵ではないのです!」

 教皇の言った事に信者達は安心し、落ち着きを取り戻す。

 

 

「何なんだあいつらは?俺達は伝説の勇者だぞ」

 

「ここは懲らしめないといけませんね」

 

「言っても分からないなら戦うしかないな」

 

「あぁ、非常に不服だが、非常事態なのでお前らの力も借りる」

 元康、樹、練は教皇との戦闘を決める。尚文は仲間の方を見るとみんな頷く。ショコラ達はスタイルを解除する。

 

「俺達、勇者四人」

 

「共闘といきますか」

 

 

 

 

「メルティは魔法で援護してくれ」

 

「分かったわ」

 

「ジャグラーお前はどうする?」

 

「リングがなくたって俺は戦える」

 そう言うとジャグラーは魔人態となる。

 

「そうか。さっきも言ったが無茶はするな。ルールーお前は戦いつつ分析などのサポートしてくれ」

 

「分かりました」

 

 

 三勇者が振り向くと尚文達が作戦会議をしていた。

 

 

「尚文、何をしてるんだ?」

 

「お前らと連む気はない」

 

「おい!何勝手な事を言ってるんだよ!」

 

「さっき勝手に戦闘を始めた奴に言われたくない」

 

「ですが、この状況で自分達だけで独自に動くのはあまりにも身勝手ではありませんか?」

 

「確かに、力を合わせなくてはならない」

 

「お前達に頼らなくても生き残る。どっちかつーとお前らよりあきら達の方が頼りがいあるしな。彼女達に無様に負けたお前達よりもな」

 尚文は三勇者との共闘を拒否した。三勇者はショコラ達に負けたのは事実なので何も言えなかった。

 

「でも、このままじゃ確実に死ぬぞ。しかも理不尽な罪を被せられたままだ!それでいいのかよ?」

 

「貴方だけには言われたくありません」

 

「えっ?」

 

「うんうん」

 

「槍の人うるさい」

 

「というか邪魔、どっか行ってほしい」

 ラフタリアの言った事にメルティは頷き、フィーロ、ミューズは文句を言う。

 

「そもそも三勇教をのさばらせたのはお前らが原因だろう!三勇教の思惑にまんまと乗っかって自分勝手に動き回ったマインが一番悪いが、それに騙されて乗っかった元康、お前も同罪だ」

 

「ちょっと!私がモトヤス様が騙したなどと人聞きの悪い事を言わないで!」

 

「うっさい、バーカ!」

 

「なっ!?この小娘!」

 

「まぁまぁマイン落ち着け」

 ミューズに突っかかろうしたマインを元康は止める。

 

「槍の勇者様は姉上の企みなど一切知らなかったようですが」

 

「そ、そうだ。俺は仲間であるマインの事を信じただけで何も悪い事……」

 

「仲間の言う事を鵜呑みにして、自分で考えないのは信じているのとは違う。お前が自分で考える頭を持ってたらここまで話が拗れなかった」

 

「貴方は少し自分で考える努力ぐらいしなさい。それと少しは人を疑う事もしなさい、それが仲間であっても」

 

「仲間を疑う!?そんな事!」

 

「いや、尚文とゆかりの言う通りだな」

 練が元康の肩に手を置き、尚文とマカロンに同意した。

 

「まぁまぁ、元康さんも反省していますし、ここは僕の顔を立てると思って」

 

「何を言ってるの貴方達も同類よ」

 

「あぁ、前にも言ったが、お前が倒したドラゴン、腐った肉が毒を撒き散らして村は全滅しかかったんだぞ」

 

「それは……」

 

「ゲームなら死体はそのまま消えるわ。でもここは現実よ」

 そう言うとパッションは指を鉄砲の形にして練の胸に突く。

 

「っ!?」

 

「コンティニューなんて存在しない、死ねばそのままゲームオーバーよ。もう少しそういうのに目を向けなさい」

 パッションは練から離れる。

 

「樹、お前の正義のヒーローごっこのせいで残された連中は難民になり、困窮する事になった」

 

「ですが、あの時懲らしめていなければ人々はずっと苦しんで!」

 

「勇者の力で全て解決なんてしないわ。勇者の意向を見せて、権力者に圧力をかけるとか出来た筈よ」

 

「なっ!?」

 

「もう少し貴方は力の使い方を考えなさい。くだらないごっこ遊びをする暇があるなら」

 ムーンライトの言った事に樹は何も言えなかった。

 

「理を今一度読み解き、かの者を水の力で守りたまえ!アクア・シールド!」

 メルティが尚文に魔法をかける。

 

「ラフタリアとフィーロ、あきら達にも頼む」

 

「分かったわ」

 

「お前達の考えなしの行動が三勇教をのさばらせる結果になったんじゃないか」

 

「そ、そういう貴方は何をしてたんですか?」

 

「お二人のフォローです」

 

「ご主人様、尻拭いだっていつも怒ってた」

 

「アンタ達の後片付けにどれだけ苦労したと思っているの」

 

「尻拭い?」

 

「そ、そうだ!お前らが悪い!」

 練と樹のやった事に元康が声を挙げる。

 

「貴方がそれを言いますか!今の自分の立場を少しは弁えてほしいですね!」

 

「ろくに戦いもせず、女の言いなりになってデレデレしてただけだろう」

 負けじと樹と練も反論する。

 

「女は関係ないだろうが!今はお前達の身勝手な行動が尚文にスゲェ迷惑をかけたって話……ギャーーー!!」

 ミューズが元康の大事なとこを蹴った。元康はそのまま蹲る。

 

「オォォォ」

 

「モトヤス様!ちょっと!一体何を!」

 ミューズはマインを無視し、元康に近づき、胸ぐらを掴んだ。

 

「ア、アコちゃん?」

 

「アンタもう忘れたの?自分が封印された魔物を解いて蔓だらけにした事を?」

 

「あ、あれは村の連中が困っていたから」

 

「確かに、私も最初村を見た時、村の人達に事情を聞いて呆れたわ。危険なものの筈なのに勇者がくれた物だから安心だと受け取ったと」

 

「だろ?」

 

「でもね、勇者への信頼はそれ程厚く重いって事なのよ!それを少しは自覚しなさい!この大馬鹿!」

 ミューズは元康を離す。

 

「お前達三人とも勇者と煽てられて好き勝手やりたい放題、その結果が、肝心の波でもロクに連携も取らずに無様な姿を晒しただけ。あのグラスとかいう女はともかく、ソウルイーターはお前らがきっちり連携していれば苦戦する事なく倒せた筈だ」

 

「教皇の言う通り、こんな勇者じゃ愛想尽かされて当然よね。いっそ、ショコラが勇者だったらいいのに」

 

「私が?私が勇者なんて」

 

「あら、とてもお似合いだと思うわよ」

 マカロンがショコラが勇者だといいと言ったが、本人が否定した。

 

「私はムーンライトが勇者でもいいかも。セレーネ・アローを上手く使っていたし」

 

「私?勇者なんて私には性に合わないわ」

 今度はオーシャンがムーンライトが勇者だといいと言ったが、これも本人は否定した。

 

「よく分からないけど、槍の人が悪い!」

 

「そうなのです!悪いのは貴方なのです!」

 

「フィ、フィーロちゃん、えみるちゃん!そりゃ無いよ!俺だって頑張ってたんだから!」

 

「えぇ〜、でも、ご主人様やお兄ちゃんやお姉ちゃん達の方がもっと頑張ってた」

 

 

 

 

 

「いやはや、見るに耐えませんな」

 すると今まで黙っていた教皇が声を出す。

 

「この期に及んで仲間割れとは……仮にも勇者と呼ばれていたというのになんという醜態。やはりすぐに浄化すべきですね。幸い、魔力を溜める時間は十分にありました」

 そう言うと教皇は槍を掲げ、攻撃態勢に入る。

 

「さようなら、偽勇者!そして盾の悪魔!」

 攻撃が放たれようとする。

 

 

 

 

 

 

 その時

 

 

 

 

 

「うおぉぉ!」

 

 

 

 上空から赤黒の光線が教皇を襲った。

 

 

 

 

 

「何だ今の?」

 突然の事に三勇者や尚文達は困惑する。

 

 

 

 

 

 ドーン!

 

 

 

 

 すると尚文達の前に空から何かが勢いよく降り立った。

 

 

「何だ?」

 全員が警戒する。

 やがて土煙が晴れ、その姿を現し、みんなのとこを振り向く。

 

 

「えぇ!?」

 

「嘘でしょう!?」

 ショコラ、マカロンが驚く。それだけでなく他のプリキュアもジャグラーも驚く。

 

 

 赤いラインの入った筋骨隆々な黒いボディに、オレンジ色に発光する禍々しい目。

 

 

 

 

 

 

「ウルトラマンベリアル」

 

 

 

 

 ウルトラマンベリアルだった。

 

「ベリアルなのです!本物なのです!」

 

「ベリアル?あれがベリアルなのか?」

 

「あれがあきらさんが言っていた悪の戦士」

 

「なんか怖い」

 

「なんておぞましい」

 ベリアルの登場にマシェリは興奮し出す。

 尚文、ラフタリア、フィーロ、メルティはベリアルのその凶悪な姿に驚く。

 ベリアルは歩き出す。

 

「何だお前?敵か!」

 

「教皇だけでも厄介なのに」

 

「やるしかないようですね」

 元康、練、樹は武器を構え、戦闘態勢に入る。

 

 

 

 

 しかし、ベリアルはそんな三勇者をスルーした。

 

「えっ?」

 

「おい!無視するなんて何を考えて」

 その態度にムカついたのか元康はベリアルの肩に手を置こうとしたが、

 

「邪魔だ」

 

「うお!?」

 

「モトヤス様!」

 元康のみぞおちを殴る。

 

「ガキに用はねぇ」

 そう言うとベリアルは再び歩き出す。やがてベリアルはジャグラーの元へ。

 

「ベリアル」

 ベリアルは手に光の玉を出す。

 

「お前にこれを渡す」

 すると光の玉が変化し、アイテムへと変わった。

 

「これはダークゼットライザー、ウルトラアクセスカード」

 そのアイテムはダークゼットライザーとウルトラアクセスカードだった。

 

「受け取れ」

 

「いいのか?」

 

「あぁ」

 ジャグラーはベリアルからダークゼットライザーとウルトラアクセスカードを受け取った。

 ベリアルは尚文達の方を向く。

 

「お前らならあの男を倒せる。思う存分暴れろ。あばよ」

 ベリアルはそう言うと、飛び立った。

 

「ベリアル」

 

「きっとこれを君に渡しに」

 

「あぁ、そうかもな」

 ジャグラーとショコラは空を見上げる。全員も空を見上げた。

 

 

 

 

「くうぅ、邪魔が入りましたか」

 全員が教皇の方を向く。

 

「今度こそ」

 

「教皇!絶対にお前を倒す!」

 

「貴方のような男は許す訳にはいかないわ」

 

「えぇ、タルトみんな早く安全な所へ避難して」

 

「はいな!行くで!」

 妖精達はこの場を離れ、避難した。

 

「みんな、行くよ!」

 

 アクアの手にブレスレット型アイテム、ウルティメイトブレスレットが出現し、ウルトラゼロアイを出し、装着した

 アクアの髪に赤色が混じり、衣装が青くなり、赤が混じる。胸、肩にはプロテクターが装着され、頭部にはゼロスラッガーが備えられた。

 

「キュアアクアゼロ!」

 

「ミューズ!」

 

「えぇ!」

 エースの手にはギンガスパーク、ミューズの手にはビクトリーランサーが。

 

【ウルトラーイブ!】【ウルトライブ!】

 

【ウルトラマンギンガ!!】【ウルトラマンビクトリー!!】

 

 二人はスパークドールズを読み取った。

 

「ギンガァァァァ!!!」

 

「ビクトリィィィィ!!!」

 エースは衣装が赤くなり、額、耳、胸部、頭部、両肩、両腕、両脚にクリスタル状の発光体が付けられた。

 ミューズは衣装と髪が赤と黒色になり、頭部、両腕、両脚にVクリスタルが付けられた。

 

「キュアエースギンガ!」

 

「キュアミューズビクトリー!」

 

 

「いくよ、エックス」

 

「あぁ、今すぐユナイトだ!」

 ムーンライトの手にはエクスデバイザーが。そこからスパークドールズが現れ、読み取る。

 

【ウルトラマンエックスとユナイトします】

 

「エックスゥゥゥゥ!!!」

 ムーンライトの衣装と髪が赤くなり、胸部にはX字状のカラータイマーが付けられ、側頭部にはヘッドホンのようなのが装着された。

 

【エックス・ユナイテッド】

 

「キュアムーンライトエックス!」

 

 

「ウルトラマンさん!」

 

【ウルトラマン!】

 

「ティガさん!」

 

【ウルトラマンティガ!】

 

「光の力、お借りします!!」

 

【フュージョンアップ!!ウルトラマンオーブ!スペシウムゼペリオン!】

 ウルトラマンとウルトラマンティガがショコラと重なる。

 ショコラの衣装と髪に紫色が混じり、肩から背中にかけてプロテクターが装着された。

 

「キュアショコラオーブ スペシウムゼペリオン!闇を照らして悪を撃つ!」

 

 

「ジーッとしてても、ドーにもならない!」

 パッションはジードライザーを出した。

 

「融合!」

 

「アイゴー!」

 

「ヒアウィーゴー!」

 

【フュージョンライズ!】

 

「決めるぜ!覚悟!」

 

「ジィィィィド!」

 

【ウルトラマン!ウルトラマンベリアル!ウルトラマンジード!プリミティブ!】

 

「キュアパッションジード プリミティブ!」

 ウルトラマンジードにスタイルチェンジした。

 

「お姉ちゃん!」

 

「えぇ!」

 

「「オレ色に染め上げろ!ルーブ!!」」

 マシェリとアムールがルーブジャイロを出す。

 

「「セレクト、クリスタル!」」

 マシェリはタロウのルーブクリスタル、アムールはギンガのクリスタルをルーブジャイロにセットした。

 

【ウルトラマンタロウ!】【ウルトラマンギンガ!】

 

「まとうは火!紅蓮の炎!」

 

「まとうは水!紺碧の海!」

 二人はルーブジャイロを三回引く。

 

【ウルトラマンロッソ・フレイム!】【ウルトラマンブル・アクア!】

 

 マシェリの髪が炎のような赤色になり、二本の角が付けられた。衣装には赤い鎧が纏われた。

 アムールは髪が水のように青くなり、一本の角が付けられた。衣装には青い鎧が纏われた。

 

「キュアマシェリロッソ フレイム!」

 

「キュアアムールブル アクア!」

 

 

【カモン!】

 マカロンは右手に装着されたタイガスパークを起動した。

 

「光の勇者!タイガ!」

 ウルトラマンタイガキーホルダーを握る。

 

「バディーーゴー!!」

 

【ウルトラマンタイガ!】

 マカロンの髪が赤色になり、ウルトラホーンが付けられた。衣装も赤色になり、水色のプロテクターを装着された。

 

「キュアマカロンタイガ!」

 

 

【テンダー!アクセスグランテッド!】

 

「宇宙拳法、秘伝の神業!」

 テンダーはウルトラゼットライザーを出し、ウルトラアクセスカードをセットする。

 

「ゼロ師匠!セブン師匠!レオ師匠!」

 

【ゼロ、セブン、レオ】

 ウルトラゼットライザーにゼロ、セブン、レオのウルトラメダルをセットする。するとテンダーの後ろに巨人が出現した。

 

 

「ゼット!」

 ウルトラマンゼットだ。

 

「お嬢さん共に戦おう!俺もあいつをウルトラ許さねぇ!」

 

「はい!」

 

「よし、ウルトラ気合い入れていくぞ!」

 

「押忍!」

 

「ご唱和ください、我の名を!ウルトラマンゼェェット!」

 

「ウルトラマンゼェェェェット!」

 叫びと共にウルトラゼットライザーのトリガーを押す!

 

【ULTRAMAN Z ALPHA EDGE】

 テンダーの髪が青と赤が混ざり、衣装も青と赤が混ざり、アーマーが装着された。頭部にはゼロスラッガーの意匠が付けられる。下半身にはプロテクターが装備された。

 

「キュアテンダーゼット アルファエッジ!」

 

 

 

 全員がスタイルチェンジを完了した。

 

 

 

「そんな事をしてもあなた方は浄化される運命なのです」

 教皇は再び槍を構え、攻撃態勢に入った。

 

「今度こそさらばです」

 

「ナオフミ様、来ます」

 

「ブリューナク!」

 教皇の槍から魔法攻撃が発射される。

 

「うおぉぉー!!」

 尚文がそれを盾で防ぐ。

 

 

 

 

 ドーン!!

 

 

 爆発が起こり、煙が上がる。

 

 

 

 

 

 

 

「「「「「「「「「「「はぁー!!」」」」」」」」」」」

 

 

 煙からプリキュア達が飛び出る。全員ライダーキックの態勢だった。

 

 

「うおぉぉ!!」

 

 プリキュア全員の蹴りを教皇は喰らった。

 

 

「教皇様!」

 

「ぐっ!」

 

「尚文」

 

「あきら」

 

「倒そう。そして生きて帰ろう」

 

「ナオフミ様」

 

「ウルトラ気合い入れていくよ!」

 

 

 

 

 

 

「あぁ、アイツを倒すぞ!」

 

 

 




如何でしたか?

ニュージェネレーションヒーローにスタイルチェンジしました。


次回、激突!そして盾の暴走!


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第62話 大聖堂発動!暴走する盾!

遅くなってすいません!

中々思いつかなくて大変でした。彼が登場です!


セイバーカッコいいです!


「高等集団防御魔法!大聖堂!」

 教皇が空に黒い玉を打ち上げる。その黒い玉は建物のようになり、尚文達や三勇者を閉じ込めた。

 

「これは?」

 

「バトルフィールドみたいなものかしら?」

 

「何があるか分かりません。油断なさらず」

 

「えぇ」

 ショコラ、マカロン、アムール、ムーンライトが大聖堂に警戒する。

 

「雷鳴剣!」

 

「サンダーシュート!」

 練と樹が技を放つも防がれてしまう。

 

「フィーロ!ラフタリア!」

 

「「はい!」」

 ラフタリアを乗せたフィーロが教皇に向かって駆け走る。教皇は槍を振るい、炎を出すも避けられる。

 

「ハイクィック!」

 フィーロが教皇の張った障壁を蹴り破る。フィーロから降りたラフタリアが教皇に剣を降り下ろし、教皇は押される。

 

「くっ!」

 

「かの者を癒せ!ツヴァイト・ヒール!」

 大聖堂の外では信者達が魔法を使い、教皇を癒す。

 

「外にいる信者達の魔法により回復しています」

 アムールは教皇の状態を分析した。

 

「厄介ね」

 

「だったら奴を一気に地獄に送るまでだ!」

 ジャグラーがそう言うと教皇に向かって駆け走る。

 

「はぁ!」

 ジャグラーが蛇心剣を振り下ろすが、教皇も槍から剣に変えて防ぐ。そしてお互い何度も剣がぶつけ合い、距離を取る。

 

「さすが盾の悪魔の仲間ですね」

 

「お褒めの言葉ありがとよ。でもな俺は悪魔の仲間じゃね、盾の勇者の仲間だ!蛇心剣・新月斬波!」

 ジャグラーは三日月形をした闇エネルギーの刃を発射した。

 

「くっ!」

 教皇が剣で受け止めるも押される。

 

「「はぁ!」」

 そこにゼロスラッガーを両手に持ったアクアとアルファチェインブレードを構えたテンダーが教皇に向かって飛んで来た。

 

「てい!テヤァー!」

 

「はぁー!」

 

「くっ!」

 アクアのゼロスラッガー、テンダーのアルファチェインブレードの激しい猛攻に教皇が押される。

 

「プリキュア・スペリオン光線!」

 

「プリキュア・レッキングバースト!」

 

『『プリキュア』』

『フレイム』『アクア』

『『ハイブリッドシュート!!』』

 

「うお!」

ショコラ、パッション、マシェリとアムールが光線を発射する。障壁で防ぐが、砕け散る。

 すると上空から

 

【ウルトランス!EXレッドキングナックル】

 

「プリキュア・ギンガファイヤーボール!」

 

「はぁ!」

EXレッドキングナックルを装備したミューズがエースのギンガファイヤーボールと一緒に教皇に突撃してきた。

 

「ぬお!」

 

「プリキュア・ザナディウム光線!」

 

「花よ輝け!プリキュア・ハイドロフォルテウェーブ!」

 

「プリキュア・ストリウムブラスター!」

 

 ドカーン!

 

 ムーンライト、オーシャン、マカロンが光線を放つ。教皇の周りが爆発し、煙が上がる。

 

「やっ「それは言っちゃだめよ」あっ、マカロン」

 ショコラが何かを言おうとしたが、マカロンが彼女の顎を撫でた。

 

「アムールどう?」

 ムーンライトが分析をしているアムールに確認をした。

 

「生体反応は……っ!?生きてます!」

 

「何!?」

 煙が晴れるとそこには無事な教皇の姿があった。

 

「ふふふ」

 

「また回復魔法か」

 

「なんて奴なの」

 

「どうする?」

 

「……フィーロ!」

 

「はーい!」

 

「元康もだ!」

 

「えっ?うわぁ!」

 尚文を乗せたフィーロが元康を咥えて教皇に向かって走り出した。

 

「モトヤス様!」

 マインのとこに攻撃が来るが、本人は全く気付いていない。

 

「ツヴァイト・アクア・シール!」

 

「キャ!」

 

「姉上!よそ見をしない!」

 メルティが魔法で防いだ。

 

「元康、教皇に近づいたら俺を攻撃しろ!」

 

「はぁ?何言って?うわぁ!!」

 フィーロは咥えていた元康を上に向かって投げた。

 

「今だ!」

 

「分かったよ!」

 尚文はフィーロから離れ、元康に向かって跳んだ。そして元康は尚文の盾に槍を突いた。すると盾から炎が出て、教皇を包む。

 

「喰らえ!」

 その炎を教皇に放つ。

 

「なるほど考えたな」

 ジャグラーは感心していた。

 

「でも、これで」

 

「教皇も今頃丸焼きに……『いや、なってないぞ!』えっ?ゼット?」

 テンダーがゼットの言葉に反応して教皇を見た。

 

 

 

 そこには炎の包まれているが、全く平気な教皇の姿が。そして炎は消え、教皇は全くの無傷だった。

 

 

「嘘でしょう」

 

「あの呪いを一瞬で」

 

「この大聖堂の中では呪いなど無意味。ここは神に祝福されし聖域なのですから」

 教皇は剣から風を出す。尚文はフィーロに助けられたが、元康はそのまま吹っ飛ばされた。

 

「なんて強さなの!」

 

「チッ!面倒な爺さんだな!」

 教皇の強さにメルティは驚き、ジャグラーは文句を言う。

 

「聞こえますか、司教?神の威光を示す為、皆の更なる祈りが必要です」

 教皇は大聖堂の外にいる司教や信者達にそう指示する。

 

「ですが、既に三割近くの者が魔力の限界に来ています」

 信者達の大半は魔力の限界で弱っていた。

 

「これ以上使えば命にも関わるかと」

 

「何か問題でも?」

 

「っ!?」

 

「これは神と悪魔との戦い、ここで殉教する事は三勇教信徒にとって何よりの誉れではありませんか」

 

「仰せのままに」

 司教は信者達に向く。

 

「皆の者、更なる祈りを教皇様に!」

 その言葉に信者達はさらに魔力を教皇に向けた。

 

「自分を信じてついて来てくれる人達にあんな事を言うなんて」

 

「砂漠の使徒よりも酷いわ」

 

『まだベリアルやトレギアの方がマシだな』

 

「ゼロ」

 教皇の信者達の扱いにラフタリア、オーシャン、ゼロは怒った。

 

「でも彼らはきっと付き従ってしまうわ」

 

「そう、私と彼らは一心同体。彼らの祈りの力と聖なる武器の最強の技を以てあなた方を完全なる浄化へと導きましょう。神が与えたもう究極の慈悲です」

 

「なんか嫌な感じ」

 

「魔力を溜めているんだわ。あの天井一杯にまでに光が拡がってしまったら」

 

「大技が来るという事ですか」

 

「はい、現に今も光は拡がり続けています。もし彼女の言葉通り天井一杯に光が拡がれば」

 アムールが天井の光を冷静に分析した。もし光が拡がれば大技が放たれてしまう。

 

「最悪な事になるって事か」

 

「その前に教皇を倒さないと」

 

「なぁ、なんとか出来ないのか?お前の盾?」

 

「はぁ?」

 

「だってお前の盾チートっぽいし」

 

「あのな」

 

「あきらさん達やお前もなんとか出来ないのか?」

 

「はぁ?」

 

「おいおい」

 元康はなんとか出来ないか尚文やショコラ達やジャグラーに尋ねる。

 

「確かに、僕らより低いレベルなのに普通に戦えてるのもその盾のおかげですよね」

 

『『お前ら(貴方達)が自分の武器を活かしきって(きれて)ないだけだろ(でしょ)』』

 三勇者達が自分達の武器を活かしていない事に尚文とマカロンは呆れていた。

 

「何か特殊スキルとかはないのか?特にジャグラーお前あの黒い奴から何か貰っただろう、それ使えないのか?」

 練はジャグラーの持つダークゼットライザーに目を向けた。

 

「そんな物ある訳……っ!?ううぅ!」

 突然尚文に何かが起きた。

 

「尚文!」

 

「ナオフミ様!」

 

「ご主人様!」

 

「尚文さん!」

 突然の事に周りがどよめく

 

『何だ?……はっ!』

 

『カースシリーズの盾は呪いの力、これ以上使わないで』

 尚文は突然の事に困惑するが、以前フィトリアに言われた事を思い出す。

 

「尚文?」

 すると下を向いていた尚文が顔を上げる。

 

「かなりの博打だが、こいつならあるよ」

 

「ほら見ろ!」

 

「お前まさか」

 ジャグラーは尚文が何をしようするのか察した。

 

「あぁ」

 

「忘れたのか、それ以上は使うなと。下手したら命を落とすかもしれないんだぞ」

 

「だが」

 するとラフタリアが尚文に近づいた。

 

「私はナオフミ様を信じます」

 

「フィーロも!」

 ラフタリアに続き、フィーロも言い、メルティも頷く。

 

「仕方ねぇ」

 

「そうね。彼の無茶はいつもの事だし」

 

「もう慣れたし」

 

「そうね。でも、いざとなったら」

 ジャグラー、ショコラ、ミューズも同意し、パッションはコスモスとヒカリのウルトラカプセルを出す。その他のプリキュアも同意する。

 

 そして尚文は盾の力を

 

 

 

尚文SIDE

 

『よくぞ我をくびきから解き放ってくれた』

 

 この声はドラゴンゾンビ!

 

「うぅぅ〜あぁぁ!」

 

『怒りに身を任せれば苦しむ事もない』

 そんなの

 

「こと……わる!うぅぅあぁぁぁぁぁぁッ!!」

 波の時と同じようにあの鎧が身に纏われた。だが!

 

 

「貴様の怒りに塗り潰されてたまるか!」

 

『その怒りは我の……竜の怒りだけではない。お前の内から湧き上がるもの』

 

「何を……」

 すると自分の目の前に画面のような物が現れた。そこにはこの世界に来てあの女に嵌められた時の事が映し出されていた。

 それだけでなくこれまでの事が周りに映し出されていた。

 

『嵌められた怒り……恥辱と屈辱にまみれた怒り』

 

「ぐっ……あぁ!」

 

『弁明の機会すら与えられず一方的に貶めらた怒り』

 

 すると新たに鎧を身に纏われた。

 

 

『全てお前の怒りだ』

 

「俺の」

 

『これまでの怒り、憎しみ、全てを吐き出せ!』

 

「全て……」

 

『これまであった全ての怒りをぶちまけよ!その力を我が与えよう』

 

「力……はっ!ダメだ!こいつの言う事に呑まれては!この力は……」

 

『甘美であっただろう。炎と呪いの力。相手を屈服させ従属させ蹂躙する。心地よかったであろう?満たされたであろう?』

 

「それは」

 

 

 

 

 

 

『怒れ!力を求めよ!そして全てを燃やし尽くすがよい!』

 

 

 

 燃やす?全てを?

 

 

 

 

 

「燃やす……全てを!」

 

 

 燃やしてやる!全てを!

 

 

 

 

 

 

「そんな奴の言葉に惑わされてんじゃね!」

 

 

「っ!?」

 

 

 自分の目の前に何かが降りて来た。

 

 

 

 そいつは赤と青の体色をして銀色のラインが全身に走っていた。胸や肩にはプロテクターが装着され、目つきが鋭かった。

 

 

 あれ?どこか、かれんやまりあが変身したのと似てるな。

 

 

 

 

「だ、誰だ?」

 

 

「俺?俺は……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ゼロ!ウルトラマンゼロだ!」

 

 

 




如何でしたか?

ゼロ参上です!

次回もお楽しみにしてください!


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第63話 仲間の絆!本当の戦いはこれからだ!

遅くなりました!色々あったなので


デルタライズクローカッコいいです。キラメイジャーにまさかの!?

ではどうぞ!




少し前

 

 

「尚文!」

 

「ナオフミ様!」

 

「ご主人様!」

 

「ナオフミ!」

 

「お姉ちゃん、尚文さんが」

 

「えぇ、かなり危険な状態です」

 

『おい、テンダーこれウルトラヤバイんじゃ』

 

「尚文」

 

 黒い鎧に炎を纏った尚文の姿にここにいる皆が驚き、恐怖していた。その姿にマシェリはアムールにしがみついて恐怖していた。

 

「おい、大丈夫なのか?」

 

【ウルトラマンジード!アクロスマッシャー!】

 

「待ってて尚文、プリキュア・スマッシュムーンヒーリング!」

 パッションはアクロスマッシャーにスタイルチェンジすると尚文にスマッシュムーンヒーリングを放つ。

 

 

 

 しかし

 

 

「そんな!?効いてない!?」

 スマッシュムーンヒーリングを放つも、尚文には効果なかった。

 

「嘘でしょう」

 

「前とは比べられない程のものって事か」

 今の尚文は疫病の村の時よりもさらに暴走していた。

 

「なら私も!プリキュア・ギンガコンフォート!」

 エースはクリスタルを緑色に発光させ、ギンガコンフォートを尚文の頭上に降らす。

 

「私も!」

 アクアが青く光輝くと、赤色の部分が消え、青くなる。

 

「ルナミラクルキュアアクアゼロ!」

 ルナミラクルゼロへとスタイルチェンジした。

 

「プリキュア・フルムーンウェーブ!」

 アクアは尚文の周りを高速回転しながら、彼を泡で包むかのように技を出す。

 

「どう?」

 高速回転をやめたアクアが尚文を見た。

 

 

 

 

 しかし依然として彼は暴走状態だった。

 

「そんな」

 

『だったら俺が奴の目を覚まさせてやる』

 

「ゼロ?」

 

『俺が奴の心に入って正気にさせる』

 

「出来るの?」

 

『あぁ』

 

「……分かった。でも無理だけはしないでね」

 

『分かってるよ。そんじゃ行ってくるぜ!』

 するとアクアから小さな光が出て、それは尚文に入っていった。

 

『お願いゼロ、尚文を必ず』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして現在

 

 

「ウルトラマン?……ゼロ?」

 

「あぁ、アクアに頼まれてな」

 

「かれんに?」

 

「あぁ、にしても……」

 ゼロは周りのものを見た。尚文に起きた事など

 

「ったく、この世界の王と王女はロクなやつじゃないな。ベリアルがかわいいく見えるぜ」

 

「ベリアル?お前ベリアルを知っているのか?」

 

「あぁ、あいつには何度も世話になってるからな。ってそんな事よりお前こんなとこで何してるんだ?仲間が待ってるぞ」

 

「仲間?」

 

『全てを燃やせ!』

 

「っ!?全てを……燃や「いい加減にしろ!!」っ!?」

 ドラゴンゾンビの言葉を聞いた尚文が再び暴走しようとしたが、ゼロが彼の顔を殴り、正気にさせた。

 

「そんな奴の言う事を聞くんじゃねぇ!!それにお前分かってのるのか?全てを燃やす事の意味を!!」

 

「意味?」

 

「そうだ!お前仲間も燃やすのか!」

 

「仲間を?」

 

「あぁ、お前、あの時の俺みたいに仲間も傷つけるのか?」

 

「お前みたいに?」

 ゼロは尚文にある映像を見せた。

 

 

「これはゼロなのか?」

 そこに映っていたゼロはボディが黒く、赤いラインが入っており、目もオレンジ色で凶悪だった。

 

「ゼロダークネス、ベリアルが俺を乗っ取ってなってしまった姿だ」

 

「ベリアルが?」

 

「あぁ」

 二人が映像を見るとゼロダークネスにジャンボット、ジャンナイン、ミラーナイト、グレンファイヤーが立ち向かう。

 

「なぁ、あの四人は?」

 

「俺の仲間だ」

 

「仲間?あの四人が」

 

「あぁ」

 二人が映像を見ると四人はゼロダークネスに立ち向かうが、歯が立たず殺されてしまった。

 

「っ!?」

 尚文は目を見開いた。

 

「こうなってたかもしれなかったんだぞ!この時の俺みたいにお前は仲間を殺していたかもしれなかったんだぞ!分かってるのか!!」

 

「っ!?」

 

『仲間を』

 

 尚文は頭の中で想像した。ラフタリアやフィーロ、あきらやジャグラーを殺す自分を。

 

 

『っ!?』

 尚文は理解したのか頭を抑えた。

 

「理解したようだな」

 

「なぁ」

 

「ん?」

 

「お前はどう乗り越えたんだ?」

 

 

「仲間のおかげさ」

 

「仲間?でもお前の仲間は「聞えたんだよ」えっ?」

 

「聞えたんだよ。仲間の声が」

 

「仲間の声?」

 

「あぁ、仲間が俺を呼びかけてくれた。そのおかげでベリアルにも打ち勝ち、新たな姿にもなれた」

 二人が映像を見ると、そこにはボディが金と銀のボディの光り輝くゼロの姿が。

 

「これがゼロの」

 

「シャイニングウルトラマンゼロ」

 そしてシャイニングウルトラマンゼロは死んだ仲間を生き返らせた。

 

「生き返った!?どういう事だ?」

 

「時間を逆行させたんだ」

 

「時間を」

 

「どうだ?これが仲間の絆ってやつだ。お前にもある筈だ、仲間の絆が」

 

「仲間の絆」

 

 

 

 

『ナオフミ様!』

 

「っ!?」

 すると声が

 

「この声」

 

『ご主人様!』

 

「また」

 

『尚文!』

 

『ナオフミ!』

 

『『『『『『『『『『『『尚文(さん)!』』』』』』』』』』』

 

「っ!?ラフタリア!フィーロ!メルティ!ジャグラー!あきら!ゆかり!ゆり!ももか!アコ!せつな!亜久里!まりあ!かれん!えみる!ルールー!」

 

「どうやらお前にも聞こえたようだな。仲間の声が」

 

『始めはとても怖かった。この人も私を物のように扱うのだと思った。でも大切にしてくれて、慈しんでくれた。本気で叱り、守ってくれた。だからこの人の側にいると誓った』

 

『フィーロはね、生まれた時からずっとご主人様に育ててもらったの。楽しいも面白いも荷馬車も全部ご主人様からくれた。フィーロの大好きなもの全部くれたの』

 

『頑固で人の話しを聞かなくて、おちょっくってばかりで、でも約束通り守ってくれた事と私を王女ではなく一人の人間として扱ってくれた事嬉しかった」

 すると尚文達の目の前にラフタリア、フィーロ、メルティ、ジャグラー、プリキュア達が現れた。

 

「尚文、私達はいつだって君の味方だよ。ここにいるみんなもそう、仲間になった時から」

 

「どんな事があっても貴方を守るわ」

 

「もし、尚文さんをいじめる人がいたら私がやっつけてあげるのです!」

 

「早く戻ってきなさい、待ってるよ」

 

「お前ら」

 

「良い仲間に巡り合えたな」

 

「ゼロ」

 

「早く戻ったらどうだ、みんなが仲間が待ってるぜ」

 ゼロはそう言うと、光になり消えた。

 

 そして

 

 

 

 

 

 

 

「はっ!」

 尚文は周りを見渡す。元の景色だった。

 

「俺は?」

 

「ナオフミ様!」

 

「ご主人様!」

 

「ナオフミ!」

 

「尚文!」

 

「尚文さん!」

 ラフタリア、フィーロ、メルティ、ジャグラー、プリキュア達が尚文が正気に戻った事に大喜びした。

 

「この野郎、どれだけ心配させてくれるんだ」

 

「全くね」

 

「良かったのです!もし尚文さんにもしもの事があったら!」

 

「うふふ、お帰り」

 

「お帰り、尚文」

 

「あぁ」

 

「それより」

 ムーンライトが尚文の盾を見た。その盾は憤怒の盾だが、以前より増して禍々しくなっていた。

 

「前より凶悪ね」

 

「あぁ、お前らまだいけるな?」

 

「いつでも!」

 

「うん!」

 

「えぇ!」

 

「あぁ!」

 

 

「うん……」

 

 

 

 

「「「「「「「「「「「「本当の戦いはこれからよ(なのです)!」」」」」」」」」」

 

 

「ゼロ!」

 

「あぁ、いくぞアクア!」

 アクアはウルトラゼロアイneoをライザーにセットする。

 

「ギンガ!オーブ!」

 

「ビクトリー!エックス!」

 

【ネオ・フュージョンライズ!】

 

「『私(俺)に限界はねぇ!』」

 

【ニュージェネレーションカプセル!α!β!】

 アクアがニュージェネレーションカプセルをライザーに読み込む。

 

【ウルトラマンゼロビヨンド!】

 アクアの衣装が白を基調に紫のカラーリングとなり、髪の色も紫色になる。ゼロスラッガーは四本となり、胸部や肩のプロテクターはなくなった。

 

「私はゼロ……キュアアクアゼロビヨンド!」

 

 

 

「お願いします、タロウ!」

 

【あぁ、力を貸そう】

 エースの左腕にストリウムブレスが巻かれた。エースはギンガスパークをストリウムブレスに挿す。

 

【ウルトラマンタロウ!】

 

【今こそ、一つになる時!ギンガに力を!ギンガストリウム!】

 

 エースの衣装に鋲のような意匠がついたプロテクターが装着された。

 

「キュアエースギンガストリウム!!」

 

 

【ウルトランス!ウルトラマンヒカリ!】

 

【ナイトティンバー!】

 ミューズがビクトリーランサーでウルトラマンヒカリのスパークドールズを読み取ると、ナイトティンバーが出現する。

 

【♩〜♫〜♬〜】

 彼女はそれを手に取ると美しい音色を奏で、刃を展開し、ソードモードに変形した。

 ミューズの衣装と髪が青くなり、クリスタルが赤くなる。

 

【放て!聖なる力!】

 

「キュアミューズビクトリーナイト!」

 

 

【ウルトラマンエックス・パワーアップ!】

 

「「エクシードエックス!」」

 ムーンライトがエクスラッガーを出す。

 衣装が黒と青が多くなり、虹色のラインディテールが入る。髪も黒と青が混ざった色になる。

 

「エクシードキュアムーンライトエックス!」

 

 

【覚醒せよ、オーブオリジン!】

 

「オーブカリバー!!」

 ショコラはオーブリングにオーブオリジンのウルトラフュージョンカードをリードするとオーブカリバーが現れ、手にし、リングを回しトリガーを引く。

 ショコラの衣装から紫色が消え、赤と黒中心となり、プロテクターが消え、シンプルな姿となる。

 

「私の名はオーブ!キュアショコラオーブ!!」

 

 

「融合!」

 

「アイゴー!」

 

「ヒアウィーゴー!」

 

【ウルトラマンベリアル!ウルトラマンキング!我、王の名の下に!】

 

【ウルトラマンキング!】

 パッションがベリアルとウルトラマンキングのウルトラカプセルをジードライザーでスキャンし、キングソードが出現し、キングのウルトラカプセルをセットする。

 

「変えるぜ!運命!!」

 

【トワ!】

 

「ジィィィィィィィド!!」

 

【ウルトラマンジード!ロイヤルメガマスター!】

 パッションの衣装が青紫、黒、銀となり、全身に黄金のアーマーが装着され、黄金のマントを纏った。髪は金色に変わる。

 

 

「キュアパッションジードロイヤルメガマスター!」

 

 

 

【ウルトラマン!】【ウルトラマンベリアル!】

 

【弾けろ!最強の力!】

 マシェリがウルトラマン、アムールがウルトラマンベリアルのルーブクリスタルをルーブジャイロにセットする。すると新たなクリスタルが現れる。

 

【キワミクリスタル!】

 

「「セレクト!クリスタル!」」

 

【兄弟の力を一つに!】

 マシェリはキワミクリスタルをルーブジャイロにセットした。

 

「「纏うは極!金色の宇宙!」」

 

【ウルトラマンルーブ!】

 マシェリとアムールが光輝き、一つとなった。

 

「な、何が起こるんだ?」

 

「えみるさん、ルールーさん」

 

「えみるちゃん、ルールーお姉ちゃん」

 

「あの光は?」

 

「えみるちゃんとルールーちゃん」

 

「これは」

 

「何が起きるのでしょうか?」

 突然の事に尚文達や三勇者は戸惑う。

 やがて光が消える。そこには一人の少女がいた。その少女は白をベースに金色と黒色が入った衣装を着ており、金色の目、髪をしていた。その姿はまるでプリキュアだった。

 

「誰だ?」

 

「おい誰なんだあの少女?それにえみるちゃんとルールーちゃんは?」

 現れた少女に尚文と元康は戸惑う。他の皆も同様だった。

 

 

「「絆のプリキュア!キュアルーブ」」

 

『っ!?』

 少女は名乗った。周りは驚いていたが、驚いていたのは彼女、キュアルーブの声だった。

 

「その声、まさか」

 

「えみるさんとルールーさん!?」

 

「えぇ!?」

 

「「はい、私達は力を一つにして、キュアルーブとなったのです」」

 

「マジかよ」

 

「凄いよ!えみるちゃん、ルールーちゃん!」

 元康がキュアルーブに抱きつこうとする。

 

「グベェ!」

 

 しかしルーブが彼の頭を思いっきり殴った。殴られた彼は地面にお寝んねしてしまう。さらに彼の頭には大きなタンコブが出来ていた。

 

「キャー!モトヤス様!」

 

「まぁ、これは」

 

「元康さんが悪いですね」

 地面に横になっている元康を見て、練と樹がそう言う。

 

 

「はいはい、そこまで。気を取り直して、タイガ」

 

『あぁ、いくぞ!マカロン!』

 

「タイガ!トライブレード!!」

 タイガスパークからタイガトライブレードが現れた。

 

「燃え上がれ!仲間と共に!!」

 

「『『『バディー……ゴーーーー!!!!」』』』

 マカロン、タイガ、タイタス、フーマが一つとなり、ウルトラホーンが長くなり、炎が燃え上がる。

 

「キュアマカロンタイガ トライストリウム!」

 

 

「闇を飲み込め!黄金の嵐!」

 

「ゼロ師匠!ジード先輩!ベリアル!」

 

【ゼロビヨンド!ジード!ベリアルアトロシアス!」

 テンダーがゼロビヨンド、ジード、ベリアルアトロシアスのウルトラメダルをウルトラゼットライザーにセットした。

 

「押忍!」

 

「ご唱和ください、我の名を!ウルトラマンゼェェット!」

 

「ウルトラマンゼェェェェット!」

 

【Ultraman Z Delta Rise Claw!】

 テンダーの衣装が赤、青、金のカラーリングとなり、アーマーが装着された。四肢にはクリスタルが付けられた。

 

「キュアテンダーゼットデルタライズクロー!」

 

 

「わぁ〜!」

 

「お姉ちゃん達、凄い!」

 

「これは!」

 ラフタリア、フィーロ、メルティはショコラ達の姿に感嘆する。

 

「おぉ、やるね」

 ジャグラーがそう言うと魔人態を解く。

 

「早速使わせてもらうぜ、ベリアルさん」

 ダークゼットライザーを手に取り、起動する。

 

【ヘビクラ、アクセスグランテッド】

 

「ゴルザさん、メルバさん、スーパーコッヴさん」

 

【ゴルザ!メルバ!スーパーコッヴ!】

 ダークゼットライザーにゴルザ、メルバ、スーパーコッヴのメダルをセットし、読み込んだ。

 

「お待たせしました。闇の力、お借りします!」

 

【Trai-King!】

 合体怪獣トライキングとなった。

 

「キエェェェー!!」

 

「トライキング!」

 

「あれ、前と同じ事ができるのか」

 

「トライキング……もしかしたら」

 

「どうしたんだ、ゆかり?」

 

「うふふ、面白いものが見れるわ」

 

「「「「?」」」」

 マカロンの言った事に勇者達は首を傾げる。

 

 

 

 

 

「まだまだ!」

 ジャグラーは新たに二枚のメダルを出す。

 

「ガンQさん、レイキュバスさん」

 

【ガンQ!レイキュバス!】

 

「闇の力、またお借りします!」

 ガンQとレイキュバスのメダルをダークゼットライザーにセットし、読み込んだ。

 

【Five King!】

 

 トライキングの両手が変わり、超合体怪獣ファイブキングとなった。

 

「キエェェェー!」

 

 

「両手が変わった!?」

 

「あれが超合体怪獣ファイブキングよ」

 

「ファイブキング」

 

「こんな事が」

 

「それよりあの左手の目玉、気味悪くねぇか」

 ファイブキングのその姿に皆が驚いていた。元康はファイブキングの左手を気味悪く感じた。

 

 

「そんな事をしたところで何の意味はありません。あなた方は浄化される運命なのです」

 教皇が剣を尚文達に向けた。

 

「さらばです」

 教皇の剣から光線が発射された。尚文は盾を構え、防いだ。

 

「如何に盾の悪魔と言えど、大聖堂全開の攻撃を止められるとは」

 

「貴方の技なんて私達には何も怖くないわ!」

 

「他人を犠牲にするような外道に私達は負けませんわ」

 

「決着をつけましょう」

 

「見せてあげる、絆の力を!」

 

「みんな、いくぞ!」

 

「はい!」

 

「うん!」

 

「「「おぉ!」」」

 

 

 

 




如何でしたか?

ショコラ達がパワーアップしました。次回ぐらいには決着になると思います。

あと、ギャバンやウインスペクターなどのメタルヒーローへのスタイルチェンジを検討しています。

次回もお楽しみに!


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第64話 三勇教最後の日

出来ました!

最後辺りに驚きのゲストが!


劇場版鬼滅の刃、見ました!煉獄さんカッコ良かったです!


「サンダーシュート!」

 樹がサンダーシュートを放つ。教皇はこれを障壁で防ぐ。

 

「まだまだ!ウィンドアロー」

 さらにウィンドアローも放つ。

 

「くっ!」

 

「ツヴァイト・アクアショット!」

 

「ツヴァイト・エアーショート!」

 

「くっ!」

 メルティと元康の仲間の魔法攻撃が教皇に放つ。教皇はこれも障壁で防ぐ。

 

「敵に隙を与えるな!」

 

「ハイクイック!」

 そこにフィーロが教皇に攻撃をするが、避けられる。そこに

 

「はぁ!」

 ラフタリアが剣で攻撃する。しかし教皇は剣を槍に変え、防ぐ。

 

「同じ手は効きません!」

 

「私達は囮です!」

 

「いくよエース!ジャグラー!」

 

「はい!」

 

「キエェェェ!」

 空中にパッション、エース、ファイブキングがいた。

 

【ゾフィーの力よ、M78光線!】

 

【ゾフィー!】

 エースはストリウムブレスをゾフィーに、パッションはゾフィーのウルトラカプセルをキングソードにセットする。

 

「プリキュア・M78光線!」

 

「プリキュア・87フラッシャー!」

 

「キエェェェ!」

 エース、パッションが光線、ファイブキングがゴルメルバキャノンを発射した。

 

「うわぁ!」

 

「今だ!」

 すると教皇の近くに練が出現する。

 

「流星剣!」

 流星剣によって教皇は斬られてしまう。

 

「くっ!」

 

「私達もいくよ、テンダー!」

 

「はい!」

 今度はミューズとテンダーが現れる。テンダーの手にはベリアロクが握られていた。

 

【ワン!ナイトビクトリーフラッシュ!】

 

「プリキュア・ナイトビクトリーフラッシュ!」

 ミューズはナイトティンバーのポンプアクションを一回し、教皇に向かい、回転切りを繰り出す。

 

「くっ!」

 

「俺様を手にしてお前は何をする?」

 

「決まっています。あの男を倒す!だから、力を貸してください!」

 ベリアロクと会話するテンダー

 

「あの男を倒す……面白い!」

 

「行きます!」

 テンダーは駆け走り、教皇に向かう。

 

「はぁ!」

 

「くっ!」

 ベリアロクを振り下ろすテンダー。教皇も槍で受け止める。

 

「テンダー!」

 

「アクア!」

 そこにアクアが現れる。それを見たテンダーは教皇から離れる。

 

「プリキュア・クアトロスラッガー!」

 四つのスラッガーを教皇に向けて飛ばす。

 

「くっ!ちょこまかと!」

 教皇は自分の周りを動き回るスラッガーに苦戦される。

 

「そこ!」

 

「うお!?」

 スラッガーで教皇の両腕を斬った。

 

「はぁ〜プリキュア!」

 

「「デスシウムスラッシュ!」」

 

「うわぁ!」

 テンダーが再び教皇の近くに現れ、デスシウムスラッシュを喰らわせた。

 

「「私達(俺達)に勝とうなんて二万年早いんだよ!!」」

 

「さて次お願い!」

 

 

「ツヴァイト・パワー!」

 マインが元康に魔法をかける。

 

「尚文の言いなりだなんて……クソ!この怒り喰らいやがれ!エアストジャベリン!」

 元康は文句言いながらも槍を教皇に投げた。教皇は障壁を張ろうと手をかざすが、アクアから受けた両腕のダメージからかうまく張れなかった。

 

「先程のダメージが……うお!」

 槍はそのまま教皇の胸に刺さった。

 

「よし!」

 

「あんなに嫌っていたのによくやったじゃない。自称槍の勇者さん」

 

「ゆかりさん、あと自称じゃ「いくよ、ショコラ!」ちょっ、ゆかりさん!」

 元康がマカロンに言おうとしたが、彼女はそのままショコラと行ってしまう。

 

「トライスクワッド!」

 マカロンはタイガトライブレードのスイッチを四回押し、回転盤を回す。

 

【解き放て、オーブの力!】

 続くようにショコラもオーブカリバーをオーブリングに読み込み、リングを回転させ、トリガーを引く。

 

「プリキュア・トライストリウムバースト!」

 

「プリキュア・オーブスプリームカリバー!」

 

「うわぁ!」

 二人の必殺光線を教皇が喰らう。

 

「よし、準備はいいな?」

 

「うん!」

 

「いつでも」

 

「えぇ」

 

「はい」

 尚文はフィーロに乗って駆け出す。そこにムーンライト、オーシャン、ルーブが後に続く。

 

「聖なる炎で一片残らず浄化する!フェニックスブレイド!」

 教皇が剣から炎の鳥を出し、そのまま尚文達に向かう。

 

 尚文はエアストシールドで足場を作り、フィーロはそれに乗って躱す。ムーンライト、オーシャン、ルーブも躱す。

 ムーンライトはエクスラッガーのスライドタッチを一回し、エクスラッガーを額に戻す。

 オーシャンはバイオレットのこころの種をオーシャンロッドに投入し、スライドスイッチを三回操作してボタンを押す。

 

「力の根源たる盾の勇者とフィーロが命ずる!」

 

「真理を今一度読み解き、炎を喰らいて力と貸せ!」

 

「「ラースファイアー!」」

 

「プリキュア・エクスラッガーショット!」

 

「プリキュア・メガツインシュート!」

 

「プリキュア・ルービウム光線!」

 教皇の炎の鳥を盾に吸収し、炎の竜となった。それと共にムーンライトが七色の光線、オーシャンはオーシャンロッドを高速回転させバイオレットの螺旋状の光線、ルーブは金色の光線を放ち、炎の竜と共に教皇に。

 

「ぬわぁー!!」

 技を喰らった教皇は炎に包まれた。

 

「やったぜ!」

 

「このまま一気に!」

 

「あぁ!」

 一気にとどめを決めようと全員駆け出す。

 

『あら?』

 

『何か様子がおかしいです』

 

『これは?』

 そんな中マカロン、エース、ルーブの中のアムールが教皇の様子がおかしい事に気づく。

 

「乱れ突き!」

 

「無我の境地」

 

「なに!?」

 

「うわぁー!」

 元康が技を放つも教皇が槍で受け止め、跳ね返し、元康に喰らわせる。

 

「元康さん!」

 

「はあぁー!」

 練が教皇に何度も剣を振るが、防がれる。

 

「ぐわぁ!!」

 

「今のは?」

 

「あれは槍の上級スキル、カウンター技だ!」

 

「あの武器は上級スキルすら使えるようになるのか!」

 

「神への反逆、その大罪!浄化では生ぬるい!」

 教皇は槍を弓に変え、構える。全員が攻撃に備える。

 

 ところが教皇が弓を上に構え、放った。

 

「えっ?」

 

「何を?」

 

 すると周りの壁に万華鏡のように教皇が映り、壁から攻撃が放たれ、ダメージが入る。

 

「来ないで!」

 すると今度はみんなの様子がおかしくなった。全員が何もないのに攻撃をしたり、武器を振り回したりした。

 

「うわぁー!」

 

『アクア落ち着くんだ!』

 

『テンダーやめるんだ!』

 

「これは?」

 

「幻影です!何らかのスキルで幻影を見せられています!」

 これは教皇による幻影攻撃だった。ラフタリアはそれを見抜いた。

 

『聞いたかムーンライト、これは幻だ!』

 

「幻?」

 エックスの言葉を聞いたムーンライトは動きを止め、落ち着きを取り戻した。

 

「神の慈悲など欠片もない。圧倒的絶望。その幻想に押し潰されろ!」

 

「みんなしっかり……っ!?」

 尚文が教皇の弓を喰らってしまった。

 

「ナオフミ様!……っ!?」

 ラフタリアも受けてしまった。

 

「「ラフタリア!」」

 そこに尚文とムーンライトが駆け寄る。ムーンライトと尚文は教皇を見る。

 

「灰さえ残さぬ完全なる消滅を!存在した証など残せはしない!」

 弓を構える教皇。

 

 

 

 

 このまま彼らは敗北してしまうのか?

 

 

 

 

 

「力の根源たる女王が命ずる。真理を今一度読み解き、彼の者を氷結の檻で捕らえ、拘束せよ。アル・ドライファ・アイシクル・プリズン!」

 

 

 

 

 その時、何者かが魔法を発動し、教皇を凍らせ、動けなくした。

 するとみんなが落ち着きを取り戻した。

 

「あれ?」

 

「一体何が?」

 

「みんな見てください、教皇が!」

 エースの言葉にみんなが教皇を見て凍っている事に気づく。

 

「大聖堂の中にまで魔力を通すだと!?」

 

「早く彼の者を!」

 

「っ!?」

 声に反応した尚文は盾を構えた。

 

『これはなんという闇だ。あの時と同じ』

 

「ダークプリキュア」

 ムーンライトの中のダークプリキュアが反応した。今の尚文からはとてつもない闇を感じたのだ。

 

「愚かなる罪人への罰の名は、神の生贄たる絶叫!!」

 

『我が血肉を糧に生み出されし竜の顎門により』

 

「激痛に絶命しながら贄となれ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ブラッドサクリファイス!」

 

 

 

 

 ブシャー!!

 

 

 

「えっ?」

 

「なお……ふみ?」

 全員が突然の事に呆然とした。

 

 

 

 尚文の体中から血が噴き出たのだ。それもかなりの量を。

 

 

「さすがは悪魔。最後は己の力に喰い殺されましたか」

 教皇は槍で自分を拘束していた氷を砕いた。

 

「汚らわしき悪魔の身でありながら、神の浄化を受けられる慈悲に感謝なさい!」

 槍を構える教皇。

 今度こそ終わってしまうのか?

 

 

 

 

 

 その時

 

 

 

「揺れ?」

 ルーブが地面が揺れているのを感じた。

 

 

 ドガーン!

 

 

 

 突如地面から巨大なドラバサミが現れ、教皇が喰われた。

 

 

「うわぁぁぁぁぁぁー!何故だ!何故私がこんな!私は神の代行者!教皇だ!」

 

 ボキッ!!

  

 教皇の槍が折れてしまった。

 

 

 そして

 

 

 

「うわぁぁぁぁぁぁー!あぁぁぁぁぁぁー!」

 ドラバサミが閉じ、教皇の絶叫が響きわたった。

 

「勝ったの?私達?」

 

「はい」

 ルーブの合体を解除したのかマシェリとアムールがそこにいた。

 

「教皇の生体反応が消えました。大聖堂も消滅します」

 アムールが分析し、教皇が倒された事を確認し、それと共に大聖堂の消滅も確認した。

 

 

「そんな……大聖堂が……教皇様が……」

 大聖堂が消滅し、教皇が倒された事に信者達は絶望した。

 

 

 

 

「勝敗は決しました!大人しく投降しなさい!」

 そこに馬に乗った女性と兵士達がいた。

 

「もう逃げられないよ!」

 

「大人しく捕まるんだがね!」

 信者達の後ろにもいた。忍者のような女や小悪魔の格好をした二人の女やロボットなどがいた。みんなが信者達を捕らえた。

 

「女王陛下の討伐部隊ですね」

 

「あぁ」

 あの馬に乗っているのは女王らしい。

 

 

 

「ねぇ、あれって」

 

「嘘でしょう」

 信者の後ろにいた者達にプリキュア達は驚いていた。

 

 

「風のシズカ」

 ボウケンジャーのダークシャドウ、風のシズカ

 

「あれはナイとメア」

 マジレンジャーのナイとメア

 

「それにあれって」

 

「ウインスペクターのバイクル、ウォルター」

 

「ソルブレインのソルドーザー」

 

「メタルヒーローまでいるの……て事はもしかしたら」

 メタルヒーローのウインスペクターのバイクル、ウォルター。ソルブレインのソルドーザーがいた。あれを見たマカロンは何かを思った。

 

 

 

 

「ナオフミ様!」

 

「ご主人様!」

 全員が声の方を見た。

 

 

 

 

 そこには血を流し、倒れる尚文の姿が。

 

 

「尚文!」

 急いで駆け寄った。

 

 

「尚文!」

 

「尚文さん!尚文さん!」

 

「どうして」

 

「きっとさっきの技が原因で」

 

「そんな教皇を倒したのに。みんなで生きて帰るって約束したのに!」

 

「こんなのって」

 全員が泣き叫び、絶望する。

 

 

 果たして尚文の運命は?

 

 




如何でしたか?

教皇、撃破!

そして、風のシズカ、ナイとメア、バイクルとウォルター、ソルドーザー登場です。
メタルヒーローも追加する事も決めました。お楽しみください!


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第65話 女王が語る

お待たせしました!色々とあり遅くなりました。


 三勇教教皇との激しい戦いは、尚文の呪いの盾の力により教皇は倒された。しかし、その代償として尚文は倒れてしまう。果たして尚文は無事なのだろうか?

 

 

尚文SIDE

 

 

 なんだ どうした?

 

 

 

 

 何を慌てているんだ?

 

 

 

 俺は大丈ぶー……

 

 

 

 

 

 あぁこれが……

 

 

 

 

 呪いの代償なのかー!?

 

 

 

 

 

 俺は……どうなってしまうんだ?

 

 

 

 

 

「はっ!?」

 

 目を覚ますと知らないとこに。どこだ?ここは?ラフタリア達は?

 

 

「おぉ!目、覚めたか!」

 

「っ!?」

 

 俺の目の前に白い作業着を着た黄色い髪のおっさんが、誰だ?

 

 

「女王様!目覚めました!」

 

 っ!?女王様!?

 

「そうですか。ブンビー彼女達を」

 

「はっ!」

 女王に言われてブンビーと言われたおっさんは出て行った。そして女王は俺の近くに。

 

 

 この女が女王

 

 

「お前には色々と聞きたい事があったんだ」

 

「その前に彼女達の到着を「お連れしました!」」

 

 大きく扉が開かれた。そこにさっき出て行ったブンビーが戻って来た。

 

「ご苦労です。通しなさい」

 

「はっ!どうぞこち「ナオフミ様!」」

 

 ブンビーを遮って誰か部屋に入って来た。あっ

 

 

「ラフタリア」

 

「ナオフミ様!」

 ラフタリアが泣きながら俺のところに

 

 

「良かったです!一時はどうなるかと!」

 

「すまなかった」

 

 

「ご主人様」

 

「フィーロ」

 

「ご主人様!」

 今度はフィーロが入って来てこっちに来た。

 

「よしよし」

 

「うぅぅ〜ご主人様!」

 

 

 

「尚文」

 

「あきら、ジャグラー、メルティ」

 あきら、ジャグラー、メルティが入って来た。

 

「尚文!」

 

「この野郎、どれだけ心配させれば気が済むんだ!」

 

「本当よ!」

 

「済まん」

 

 

「全くだわ」

 

「ゆかり、みんな」

 ゆかりも入って来た。それに続いてみんな入って来た。

 

「尚文さん!」

 えみるが泣きながらこっちに来た。

 

「えみる」

 

「彼女、貴方が倒れた時ずっと泣いていたのです」

 

「そうだったのか、悪りぃな」

 俺はそう言ってえみるの頭を撫でた。

 

「まぁ、これでやっと全員揃ったね。女王」

 

「はい。皆さんお下がりください。それとブンビー分かっていますね?」

 

「ははぁ!」

 

「では皆さんに」

 

「はっ!」

 ブンビーや他のみんなが出て行った。今この場にいるのは俺や俺の仲間と女王だ。

 

「では始めましょうか」

 

「あぁ、あれからどうなった?三勇教は?」

 

「壊滅いたしました」

 

「即答だな」

 

「正確に申せば時期に壊滅するよう手を回しております。以前より教皇とその周辺の動きには目に余るものがございました。国中の影とシズカの力を使いながら根回ししずっとこの機会を狙っていたのです」

 

 盾やあきら達の活躍が三勇教へのダメージになったと影は言っていたが

 

「三勇教撲滅のプロパガンダに丁度良かったようだな」

 

「それにしてもシズカちゃんもやっていたのね」

 

「はい、困っていた彼女を我々が保護し、協力するよう頼みました。彼女の働きぶりには大変感謝しています。ただ……」

 

「ただ?」

 

「たまにサボるわ悪さもしているようで、手を焼いているのです」

 

 何やってるんだそのシズカって奴

 

「これで我が国は三勇教を廃し、四聖教を国教とする事をお約束致します」

 

「四聖教?」

 

「四聖勇者を平等に信仰する宗教です。シルトヴェルトという国をご存知ですか?」

 

「はい、亜人の国と聞いています」

 

「彼の国は亜人絶対主義、人間を奴隷として扱い盾教を信仰しております」

 

 ちょっと待てそれって

 

「この国と真逆じゃないか」

 

「左様です。人間と亜人の争いの歴史の中で四聖教は二つに分かれてしまったのです」

 

「どこの世界にも争いはあるのね」

 

 俺はそれを聞いて思わず手を強く握り締めた。もし

 

「シルトヴェルトに召喚されたら違っていただろうな」

 

「そこです」

 

尚文SIDE OUT

 

「世界が終焉に向かっているなら国同士で争っている場合ではございません。各国の王が集まり話し合いの席がもたれ私も出席致しました」

 

「どんな事を?」

 

「まず勇者を召喚する優先順位を各国で取り決めました。勇者の召喚は聖遺物の破片を使って行い、一人ずつ召喚を行わねばならないからです」

 

「ちょっと待て、俺達は四人一緒だったぞ!?」

 

 尚文は声を挙げた。召喚された時四人一緒だったからだ。

 

「どういう事ですか?一人ずつ召喚する筈だったのに四人一緒なのは?」

 かれんは一人ずつ召喚を行うのに四人一緒になった理由を女王に質問した。

 

「勇者召喚は大変難しい儀式の筈でした。失敗する事も珍しくありません」

 

 

 

「だというのに……」

 

「女王様?」

 

「母上?」

 

 

 

 

 

 

 

 

「こともあろうにあの三勇教は……!!各国との取り決めを無視し!!!四聖召喚を成功させてしまったのです!!!!」

 

 女王は怒り叫んだ。今回の四聖召喚は三勇教による独断によるものだった。女王の叫びにこの場にいたみんなは目を見開き驚いた。

 

「失礼致しました。例え我が国に非があったとしてもそれを皮切りに戦争になってしまっては元も子もありません。その為に今日まで尽力してまいりました」

 

 

「女王様」

 

「母上」

 

「あの質問いいでしょうか?」

 

「まりあ?」

 

「尚文や他の勇者は勇者召喚でこの世界に来たんですよね?」

 

「はい」

 

「なら私達は何故この世界に来てしまったのですか?何か勇者召喚みたいなのが行われたのですか?」

 

 まりあは女王に何故自分達がこの世界に来てしまったのか女王に聞いた。尚文は勇者召喚によって来たのは分かるが、ジャグラーやあきら達は何故この世界に来てしまったのかと。

 

「分かりません」

 

「分からない?」

 

「はい、どの国でも勇者召喚のような事はしていないと影から報告がありました」

 

「そうですか」

 

「これは私のお考えですが、勇者召喚を行った際何らかの不具合が起きたのではないかと」

 

 あきらやジャグラーがこの世界に来てしまった原因は女王にも分からなかった。女王は勇者召喚を行った時に不具合が起きたのではと考えている。

 

「不具合って、じゃあ、あきらやジャグラーが来たのって俺の」

 

「別にあんたのせいじゃないよ。それにまだそうと決まった訳じゃないし」

 

「そうよ。悪いのは勝手にやった三勇教よ」

 

「それにあの王も絶対絡んでる可能性があるわ」

 

「そうですナオフミ様決して貴方に非はありません」

 尚文はあきらやジャグラーがこの世界に来てしまったのは自分のせいだと罪悪感を持ったがアコ、ゆかり、ゆり、ラフタリアが尚文のせいではないと言った。

 

「イワタニ様、プリキュアの皆様」

 すると女王が頭を下げる。

 

「これまでイワタニ様が受けた被害の責任は全て私にあります。その上で虫のいい話だという事は重々承知しております。ですが今となっては貴方様にこの国に留まっていただきお力添えをしていただくしかこの国の未来はありません」

 

「尚文が他の国行けば戦争に?」

 

「残念ながら」

 

「だったら私達がシルトヴェルトに行けば」

 

「申し上げにくい事ですが、連綿と積み重ねられてきたいさかいの歴史と感情はそのような事で止められる程簡単なものではございません」

 

 せつなは自分達がシルトヴェルトに行って戦争をやめさせようと言ったが、女王はそれは不可能だと言った。

 

「そしてもう一つ、差し出がましい事とは存じてますが、我が国のイワタニ様への対応は恥ずかしながら他国に知れ渡っております。方便ではイワタニ様は我が国の膿を取り去る為に働いておられると申しておりましたが、膿とはどこの国にもあるのでございます」

 

「シルトヴェルトへ行けば金銀や女性に困る事はないでしょう。あなた様の為に命を投げうつ者も大勢いるでしょう。ですが、あなた様に権力が集まれば集まる程それを利用する者または妬む者が出てくるものでございます」

 

「そう言ってお前も俺や俺の仲間を利用しようとしている権力者じゃないのか?」

 

「ナオフミ様!」

 

「母上に向かって」

 

「メルティ」

 

「母上」

 

「否定致しません」

 

「女王様」

 

「やけに素直だな」

 

「偽りない姿をお見せしなければ信じていただけないでしょうから。改めてお願い致します。我が国の為どうかお力をお貸しください。これまでのような不遇な扱いはこの私の名において必ず阻止致します」

 

「女王様」

 女王の誠意のある言葉を聞き、尚文達は互いを見て頷く。

 

「よし、女王様そろそろ」

 

「はい、参りましょう」

 

「はい」

 

 そう言うと全員部屋を出る。出る時あきらとかれんは何か連絡をする。

 

 

 

 

「待ってなさい、屑王、馬鹿王女あんた達の好き放題もここまでだから」

 

 

 

 




如何でしたか?
ブンビーさん登場です!

次回、遂に王と王女が!

お楽しみに!


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第66話 判決!下される審判!

出来ました!

遂に審判が下される!

さらに色々キャラ登場です!


 女王から色々聞き、真実を知った尚文達。彼らは今扉の前に立っている。1

 

「いよいよね」

 

「えぇ」

 

 

「「「隊長!」」」

 

「バイクル、ウォルター」

 

「ソルドーザー」

 

 そこにバイクル、ウォルター、ソルドーザーがやって来た。

 

「な、何だこいつら?」

 

「尚文は初めてだったね。彼らはバイクル、ウォルター、ソルドーザー、ロボットだよ」

 

「ロボット?そういえばこいつら隊長って」

 

「あぁ、それ私とかれんの事だよ。私はバイクルとウォルターに」

 

「私はソルドーザに」

 

 あきらはウォルターとバイクルに、かれんはソルドーザーに隊長と呼ばれている。

 

『俺も』

 

「えっ?」

 

「あきらさん砂が」

 

 あきらの体から砂が落ちてきた。その砂は地面に集まり形となる。

 

「おい、まさか」

 

 その砂は赤鬼のような怪人になった。

 

 

 

「ヘヘ、俺、参上!!」

 

 

「モモタロス!」

 

 仮面ライダー電王のイマジン、モモタロスとなった。

 

「モモタロス?あのネーミングセンスのない名前のイマジン?」

 

「ウルセェ!好きでこんな名前になったんじゃねぇ!」

 

 尚文の言った事にモモタロスは怒り出す。

 

「モモタロス!やめなさい!」

 

「ケッ!おい、それよりなんか面白そうな事が始まるらしいな。俺も混ぜろ」

 

「まぁ、いいけど。じゃあ行くか」

 

 扉を開ける。

 

 

 

 

「おぉよくぞ戻った!ミレリア!!!」

 

 扉を開けるとそこにはオルトクレイ、三勇者や騎士がいた。

 

「むっ!盾の……何故其奴がここにいる!?即刻処刑「「確保!!」」っ!?」

 

 あきらとかれんが叫んだ瞬間、二人の騎士とどこからかシズカとブンビーが現れ、オルトクレイを捕らえる。

 

「な、何だ貴様ら!?わしを誰だと」

 

「ただの馬鹿なおっさん」

 

「こんな奴が王とは」

 

「貴様、王に向かって。何をしている!!早く此奴らを!!」

 

「フン!」

 

「誰がお前の命令など聞くか」

 

 すると二人の騎士が身に纏っていた鎧を脱ぎ捨てる。そこには二人の男が。

 一人は緑色の髪をした大柄なイケメン。もう一人は銀灰の長髪のイケメン。

 

「誰だお前達は!?」

 

 

「ウエスター!サウラー!」

 

 フレッシュプリキュアのウエスターとサウラーだった。

 

「おぉ!イース!」

 

「言われた通り捕らえたぞ」

 

「ご苦労」

 

「くっ!勇者よ!早くこの者達を!」

 

 オルトクレイに言われて三勇者が武器を構える。

 

 ぽんぽん

 

「「「っ!?」」」

 

 後ろから誰かに叩かれ振り向くとそこには女性がいた。

 

「何だお前は?」

 

「誰ですか?」

 

「これは可愛いお嬢さん何か御用?」

 

「駄目よ、こんな所で暴れたら。ほら、キープスマイリングよ!」

 

 すると女性がハートがいっぱいの怪人に変わった。

 

「っ!?変わった!?」

 

「そんな可愛いお嬢さんが〜」

 

「誰だお前は?」

 

 

「私は喜びの戦騎キャンデリラ!美貌の秘訣は笑顔。キープスマイリングよ!」

 

 キョウリュウジャーのキャンデリラだった。

 

「あぁ!キャンデリラ様こんな所に!」

 

 すると今度はぬいぐるみのような怪人が現れた。

 

「また」

 

「変なのがまた」

 

「変なのとは失礼な!僕はラッキューロ!キャンデリラ様の直属の部下で楽しみの密偵だよ!」

 

 キョウリュウジャーのラッキューロだった。

 

「次から次へと!むっ」

 

 あきらとかれんがオルトクレイの前に行く。二人は警察手帳みたいなのを出す。

 

「特警ウインスペクターだ」

 

「特救指令ソルブレインよ」

 

「オルトクレイ……いや屑、貴方を逮捕します。ハンドワッパー!」

 

 あきらはオルトクレイの両手にハンドワッパーをかける。

 

 

「女王様」

 

「皆、ご苦労様です」

 

「ミレリア!これは一体どういう「黙りなさい!!」っ!?」

 

「貴方が盾の勇者様にした行い私が知らぬとでも!?昔の貴方なら内心嫌っていたとしても飼い慣らすくらいの度量があったものを……」

 

「はっ!もしや!!!盾の悪魔に操られ「あーもう!うっさいおっさんだな!」

 

 ゴーン!!

 

 あきらの服のポケットから缶のような小さいロボットが出てきてオルトクレイの顔面に突撃した。オルトクレイはそのまま気絶した。

 

「どんなもんだ!」

 

「デミタス、やり過ぎだがね」

 

「あらら、女王様」

 

「いえ、むしろこれで良いのです。それより早く退かしなさい」

 

「はい」

 

 

 あきら、かれん、バイクル、ウォルター、ソルドーザーが気絶したオルトクレイを退かす。

 ミレリアはそのまま玉座に座る。

 

 

「では改めて。私がメルロマルク女王ミレリア=Q =メルロマルクです。あそこで気絶しているオルトクレイは私の夫でありますが、代理の王なので戯言には耳を貸さないように」

 

 ミレリアの迫力にこの場の皆がたじろぐ。

 

「凄い迫力」

 

「あぁ」

 

「さて勇者様方に申し上げます。第二王女誘拐に端を発する一連の騒動は三勇教によるものでございました。しかしこれ程まで好き勝手を許してしまったのは無能な我が夫と娘のせいです。娘というのは言わずもがな第一王女マルティの事でございます」

 

「マインが!?」

 

「えぇそうです。三勇教の陰謀以外では盾の勇者様の冤罪の黒幕は彼女であります。第二王女誘拐の件に関しては擁護するどころか便乗し、妹の命を危険に晒しました。これは次期女王の座を狙っての暗殺となんら変わりありません」

 

「うっ……嘘だ!!マインはそんな子じゃない!!貴女は母親だろう!?なんて事を言うんだ!!」

 

 元康は声を上げ叫んだ。仲間であるマインがそんな事をする筈ないと否定した。

 

 

「私は女王です。この国の最高権力者として罪を犯した者に処分を下さねばなりません」

 

「これは何かの間違いだ!!」

 

「でしたら女王様、本人に直接尋ねてみては?」

 

「良いでしょう」

 

「はい。ナイ、メア!彼女を!」

 

 アコがそう言うと扉が開き、ナイとメアに連れられたマインが入って来た。

 

「ほら、ちゃんと歩きなさいよ!」

 

「歩きなさいよ!」

 

「マイン!君達マインに何してるんだ!」

 

「誰この冴えない人?退きなさい邪魔よ」

 

「邪魔よ」

 

「うわっ!」

 

 ナイとメアが突っかかる元康を押し退かし、再び通る。

 

「モトヤス様!モトヤス様になんて事を!モトヤス様は勇者なのですよ!」

 

「そんなの知らない」

 

「知らない」

 

「ナイ、メア」

 

「あぁ!アコちゃん!連れて来たよ」

 

「うん、ありがとう」

 

「ご苦労です。ナイ、メア下がりなさい」

 

「「はーい!女王様!」」

 

 ナイとメアはマインから離れる。

 

「では、マルティ貴女に問います。貴女はイワタニ様に強姦されかけたのですか?」

 

「……そっ、そうよ!!!」

 

 マインが女王の質問に答えたその時

 

 

「ひっ!ぎゃああああああああ!!」

 

 マインの胸から電撃が発生し、苦しみ出した。

 

「おい、どうしたんだあの女?急に苦しみ出したぞ」

 

「奴隷紋だ」

 

「奴隷紋?」

 

「奴隷の印みたいなものよ」

 

 アコが奴隷紋を知らないえみる、ルールー、かれん、モモタロスに説明した。

 

「それにあの奴隷紋、ラフタリアのよりもかなり強いものだ」

 

「えっ、ラフタリアさんにも奴隷紋が?」

 

「はい」

 

「言っておくがあきら達には刻まれていない。お前たち三人にも刻まないぞ」

 

 

「奴隷紋!?自分の娘になんて事を!!」

 

「虚偽の報告を出来なくさせるにはこれが一番です」

 

「むっ、無理矢理言わせてるんだ!!そうだろう!?」

 

「でしたら槍の勇者様も一時的に所有者として登録いたしましょう。この奴隷紋がどのようなものかご理解いただけるはずです」

 

「よ、よし!待ってろマイン!!無視を証明してやる!!」

 

 元康は自分の指をナイフで刺し、血を液体に垂らす。その液体をマインの奴隷紋に塗る。

 

『やったところで無駄だと思うけど』

 

 アコは元康の行動を見てそう思った。

 

「よし!マイン!!お前は尚文に強姦されそうになったんだよな!?」

 

「えぇ!!そうよ!!モトヤス様!!!ぎゃああああっ!!」

 

 マインの奴隷紋が反応し、苦しみ出す。

 

「イタイイタイイタイ!!元康様!!」

 

「そっ、そんな」

 

『ほらね』

 

「他にも聞いてみますか?マルティ貴女はイワタニ様の財産を盗みましたね?」

 

「そんな事してないわ!ぎゃああああ!!」

 

 彼女の奴隷紋が反応する。

 ゆかりがマインの元に歩き出す。

 

「いつまで嘘をつくつもり?正直に吐けば楽よ。ほらさっさと言ったら?」

 

 マインはヨロっとしながらも尚文を見る

 

「盾の勇者は強姦なんかしてない……されてない……」

 

 

 

 

 

 

 

「全部私の嘘よ!!!」

 

 

 マインの叫びが響きわたった。

 

 

 

「ぐっ、うっ……こんなの酷いわ……やり過ぎよ」

 

 マインが泣き始めた。するとルールーが彼女の方に。

 

「嘘つきとは思いましたが、ここまでとは思いませんでした」

 

「何よ?」

 

「誤魔化しても無駄です。私はアンドロイドです。それが嘘泣きである事はお見通しです」

 

「ち、違う」

 

「マルティそれは嘘泣きですか?」

 

「いいえ……ぎゃああああ!!」

 

 奴隷紋が反応する。嘘泣きだったようだ。

 

「どこまで愚かな女なのですか」

 

 ルールーはゴミを見るような目でマインを見る。

 

 

 

 

 

「では処分を伝えます。オルトクレイ、マルティの両名から王族の身分を永久的に剥奪します」

 

「「っ!?」」

 

「正気かミレリア!!」

 

「そうよ!あんまりだわ!!ママ!!」

 

 ミレリアから言い渡された処分にオルトクレイとマインが声を上げる。

 

「当たり前だ馬鹿。国家反逆に共謀罪、名誉毀損など罪のオンパレードだろう」

 

 ジャグラーが二人に向かい、二人が行った罪などを言った。

 

「黙れ!ミレリア、わしが王族でなくなったら我が臣下や国民、他国の要人が黙っておるまい!!!」

 

「すでに手をまわしてあります。声を上げる者などいないでしょう。今の貴方はただの老害です」

 

「私が王族じゃなくなったらこの国はどうなるのよ!?」

 

「何も損失はありません。はっきり言いましょうか」

 

 

 

 

 

 

 

 

「あなた達は国のゴミです。潔く認めなさい!!」

 

 とうとうゴミと呼ばれてしまった。

 

 

「モトヤス様!!弓の勇者!剣の勇者!!なんとか申してくれ!!」

 

 マインは元康、樹、練に助けを求めた。

 

「擁護していただいても結構ですよ?それ相応の根拠の提示があればですが、もしくは盾の勇者様のお許しをいただけるなら」

 

「っ!」

 

「四聖の中で一番の貢献をしておきながら一番の迫害を受けていたイワタニ様にはその権利があります。如何なさいますか?イワタニ様」

 

 マインはそれを聞いて尚文を見る。

 

「どっ……」

 

 

 

 

 

「どうか復讐なんてお考えはおやめください!!復讐は復讐を呼ぶだけですわ賢明な盾の勇者ならお分かりになりますよね?どうかその慈悲の心で女王に進言を!あなた一人が溜飲を下げれば良いことではありませんか!!」

 

 マインは尚文に許してもらおうと叫んだ。

 

「どうかどうかお願い致します!ナオフミ様」

 

 

 

 

 

 

「殺せ!死刑だ!!」

 

 彼が下したのは死刑判決だった。

 

「今すぐこの二人を死刑にしろ!でないと俺の気が収まらない!!」

 

「横暴よ!それで、キャー!!」

 

 マインが何かに床に叩きつけられた。マインを叩きつけた者に皆が驚いた。

 

「何よ!?っ!?」

 

 恐る恐る見るとそこには白い虎のモンスターがいた。

 

「デストワイルダー」

 

 ゆかりがそのモンスターの名を言った。

 仮面ライダー龍騎、タイガの契約モンスターデストワイルダーだった。しかもゆかりの手にはそのカードが。

 

「これは一体……っ!?」

 

 マインが目の前に現れたものに目を見開く。彼女の目の前に現れたのは斧のような刃先だった。彼女は恐る恐る見た。

 

 そこにいたのは?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 マインをゴミを見るような目で見下ろし、シンゴウアックスを構えるあきらの姿だった。

 

 

 

 




次回

 敗者には敗者らしいエンディングってもんがあんだろ


 果たして二人の運命は?


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第67話 敗者には敗者らしいエンディングってもんがあんだろう

お待たせしました!

遂にあのドライブでのあのシーンが!?


「あきら」

 

「あきらさん」

 

「あきらお姉ちゃん」

 

「あきら様」

 

「あきら」

 

「「隊長」」

 

 尚文、ラフタリア、フィーロ、メルティ、モモタロス、バイクル、ウォルターが今のあきらの状態に驚く。

 

「わわわ、キャンデリラ様あの女明らかに怒ってますよ!ドゴルド様以上です」

 

「私も感じるわ、ラッキューロ!」

 

 ラッキューロとキャンデリラも今のあきらの怒りに恐怖していた。彼女の怒りは仲間だったドゴルド以上だと。

 

 

 

「な、何?」

 

「何って?今から君を処刑するんだよ」

 

「え、えっ」

 

「聞こえなかったの?尚文も言ってたじゃん死刑だって。だから今この場で処刑するんだよ」

 

 あきらの言った事にマインは恐怖で青ざめる。

 

「何を言ってるの?私が死ねば「死ねば何?」」

 

「別にあんたもそこの王も死んでも別にどうって事ないし、むしろみんなハッピーだよ」

 

「そんな事は」

 

「女王も言ったでしょう。もうあんた達は国のゴミだって。ゴミは処分しないとね」

 

「やめろ、こんな事は断じて「グオォォォ!」っ!?」

 

 突如オルトクレイの前に黒い龍が現れた。

 

「な、何故?何故城にドラゴンが!?」

 

「あんたの処分はドラグブラッカーに任せるよ」

 

 黒い龍はリュウガの契約モンスタードラグブラッカーだった。あきらの手にはそのカードが。

 

「そいつに喰われるか、焼かれるかのどっちかになるよ。さて」

 

 あきらはシンゴウアックスを向ける。

 

「ヒィ!貴女達、彼女を止めて!なんとかして!」

 

 マインはゆかり達に助けを求めた。しかし彼女達はマインをゴミを見るような目で見る。

 

「何であきらを止める必要があるのかしらな」

 

「別に彼女が何しようが止めないわ」

 

「貴女もそこの王も死んで当然よ」

 

「これはあんた達の愚行が招いた結果よ」

 

「自業自得よ」

 

「あの時の事は忘れないから」

 

「あなた達のした事は許されるものではありません」

 

「愚かね」

 

「悪い事をしたから罰を受けるのです」

 

「あなた方に慈悲などありません」

 

 上からゆかり、ゆり、ももか、アコ、せつな、まりあ、亜久里、かれん、えみる、ルールーが二人に向かってそう言う。彼女達は二人のした事は許されるものではないのだと。

 聞いたマインは絶望したかのような顔になった。

 

「もういいわ。デストワイルダー!」

 

「がっ!?」

 

「もうあなた達には商品価値はない。もう絶版ね」

 ゆかりが叫ぶとデストワイルダーがマインを床に踏みつけた。

 あきらをそれを見るとシグナルチェイサーを出す。

 

 

 

「最期に何か言い残す事は?」

 

 あきらがそう言うもマインは答えなかった。

 

「そうか」

 

【ヒッサツ!】

  

 あきらシグナルチェイサーをシンゴウアックスにセットする。

 

【マッテローヨ!】

 

「いや!お願いやめて!助けてモトヤス様!モトヤス様!」

 

 マインは最後の頼りとして元康に助けを求めた。元康は少しだけ歩む。

 

「マ、マイン」

 

 

「一応言っておくけど、もし助けようとしたらあんたも同罪になるよ。でもあんたは勇者だから死刑とまではいかないけど罰は受けてもらうから」

 

 あきらがそう言うと元康は動きを止め、目を閉じ、逸らす。

 マインはとうとう味方を失った。

 

 

 

「ねぇ、知ってる?」

 

 

 

 

「敗者には敗者らしいエンディングってもんがあるんだよ」

 

 

 

 

 

【イッテイーヨ!】

 

 

 

 

 

「逝っていいってさ」

 

 あきらはシンゴウアックスを振り上げる。

 

 

「いや!いや!やめて!待って!落ち着いて!今までの事は謝るから!盾の勇者様から盗んだ財産を返す!もうあなた達にもメルティにも手を出したりはしない!だからお願い!お願いします!あきら様!」

 

【フルスロットル!】

 

「あ、あぁぁ!」」

 

「はぁー!!」

 

「いやーー!!」

 

 シンゴウアックスを思いっきり振り下ろす。

 

「やめろ!「グオォォォー!!」っ!?」

 

 オルトクレイが叫ぶもあきらは止まらない。さらにドラグブラッカーがオルトクレイを喰おうとしていた。

 

 

 振り下ろしたシンゴウアックスはマインに迫った。

 

 

 

 その時

 

 

 

「ん?」

 

 突然あきらが止まった。振り下ろしていたシンゴウアックスはマインのギリギリのところで止まっていた。マインは白目を向いて気絶してしまった。

 ドラグブラッカーも動きを止めた。

 ふとあきらは腰の辺りに感触を感じ、後ろを向いた。

 

 

 

「メルちゃん?」

 

 メルティがあきらの腰に抱きついていた。彼女があきらを止めたのだった。

 

「お願いですあきら様、どうか二人を」

 

「何を言ってるの?この二人がどれ程の酷い事したか分かってるでしょう?」

 

「はい、ですがこれはあまりにも」

 

「なら何故止めたの!この二人のせいで尚文は辛い思いをしたんだよ!ラフタリアの故郷も友達だって!君だって見たでしょう!」

 

「それは」

 

 あきらの言った事にメルティは色々と思い出す。尚文に対する不遇な扱い、友を失ったラフタリアの姿など。

 

 

「あきら様、ナオフミ様」

 

 

「女王様?」

 

「母上?」

 

「私からご提案があります」

 

「提案?」

 

「はい、三勇教の不祥事に続いて元とはいえ王族を安易に処刑すれば諸外国からの評価にも影響するでしょう」

 

「ちょっと待て!こいつらの罪を軽くするっていうのか!?」

 

「そこでです。例えばその手足をもぐ、生皮を剥いでもいいかもしれませんね。地位も名誉も尊厳も奪い生き地獄を味わわせるのです」

 

 

 

 

 

 

「死んだ方がマシだと思わせる程に」

 

 

 

 

「どう致しました?良い案ではありませんか。ただ殺すよりもよほどお気持ちを晴らす事が出来ると存じますが?」

 

 尚文達は女王からの提案を聞き、二人を見た。

 

 

 

 

 

 

「そうだな」

 

 果たして尚文は二人に何を下すのか?

 

 

 

 

 

 




如何でしたか?

またコロナの猛威が激しくなっていますが、頑張りましょう!

ではまた次回!


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第68話 宴でキラやば!!

遅くなってしまいました。
仕事が忙しくなったので。今回二人のプリキュア登場!さらに色々ゲスト登場!


「わぁーー!」

 

 フィーロの目の前には豪華な宴が広がっており、それに目を輝かせていた。

 

「これ全部食べていいの〜!?」

 

「全部って……フィーロ!!」

 

「あぁ食え食え!俺達の為の宴だからな。好きなだけ食ってこい!」

 

「はーい!!」

 

 尚文から許可をもらうとフィーロは食いに行こうとする。

 

「あの……尚文さん……じゅる」

 

 ルールーがヨダレ垂らしながら尚文を見る。

 

「ヨダレたらすな!はぁ〜お前も行っていいぞ、ルールー」

 

 ルールーも尚文から許可をもらい、フィーロと一緒に行く。するとフィーロが止まった。

 

「どうしました?」

 

「メルちゃんはどこー?」

 

「そのうち来るでしょう。行きましょう」

 

「うん!行こうルールーお姉ちゃん!」

 

 そう言うと二人は再び食事に向かった。

 

「私達も行きましょう」

 

「あっ」

 

 ゆかりはあきらの手を引っ張り、食事に行く。

 

「私達も行こう」

 

「はい」

 

「了解なのです!」

 

 アコ、亜久里、えみるの小学生プリキュアも行く。

 

「ゆり行こう」

 

 ももかもゆりと一緒に行く。

 

「じゃあ私達も」

 

「そうね」

 

「行こう」

 

 せつな、かれん、まりあも行く。

 

 

 

 

「うん美味しい!」

 

「そうだね」

 

「本当!ねぇメア!」

 

「本当!ナイ!」

 

 あきら、ゆかりはナイとメアと一緒に食事をしていた。

 

「さぁさぁどんどん食べて!」

 

 そこに青い特攻服に身を包んだ凶暴な顔の怪物がおり、食事を置いていた。

 

「ありがとうガイナモ」

 

 宇宙暴走族総長ボーゾックの総長ガイナモだ。

 

「聞いたぞお前、王女を殺そうとしたんだって?」

 

 誰かがあきらの肩に手を置いた。

 

「ゼルモダ」

 

 宇宙暴走族ボーゾックの副長ゼルモダだ。

 

「まぁ、怒るのも無理はないよな。はい、これ」

 

「ありがとうグラッチ」

 

 さらにボーゾックの発明王グラッチが現れ、みんなに何か配っていた。

 

「あら、美味しい。これもしかして芋長の芋羊羹」

 

「そうだよ」

 

 グラッチが配っていたのは芋長の芋羊羹だった。

 

「美味しいわ」

 

「えへへ」

 

「じゃあ、はい、これ。お礼よ」

 

 ゆかりは芋羊羹のお礼にネコマカロンを差し出す。

 

「わぁ〜美味しそう。いただきます!」

 

「はい、あーん」

 

「あーん」

 

 グラッチがネコマカロンを食べようとした。

 

 その時

 

 

「もーらい!」

 

 横から来た白いドレスを着た女性がネコマカロンを食べてしまった。

 

「美味しい!」

 

「あぁー!何をするんだゾンネット!」

 

 ネコマカロンを食べたのはゾンネットだった。

 

「あらあら」

 

「それにしてもいいわね。あぁ〜どうせならレッドレーサー様も一緒だったらもっと楽しいのに」

 

 ゾンネットはカーレンジャーのレッドレーサーとその変身者陣内恭介の写真を見ながらそう言った。

 

「キイィィー!くやちー!」

 

 そのゾンネットを見てガイナモは悔しがっていた。

 

「「あはは!」」

 

 その悔しがるガイナモを見て笑うナイとメアであった。

 

 その光景を見ていたあきらとゆかりは思わず笑顔になるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

「美味しいのです!」

 

「ブラボーですわ!」

 

「本当」

 

 えみる、亜久里、アコも楽しんでいた。

 

「うまい!うまい!」

 

 その席にはモグラのような怪人がおり、食事をしていた。食事に手を伸ばそうとした。

 その時

 

「もーらい!」

 

 黄色髪の少女が横から来て、食べようとしていたのを奪った。

 

「あぁー!ちょっと何をするんだよ!レジーナ!」

 

「ふふん。早い者勝ちだよ!モグラ!」

 

 横から来て食事を奪ったのはドキドキプリキュアのレジーナだった。

 そして食べ物を盗られて怒っているのは仮面ライダーアマゾンのゲドンの獣人モグラ獣人だ。

 

「こら!レジーナ!」

 

「いいじゃない。まだたくさんあるんだし。ん〜美味しい!」

 

「全く」

 

 そんなレジーナに亜久里は呆れていた。

 

「はい、あげるのです」

 

「おぉ、ありがとう!」

 

 えみるはモグラ獣人に食べ物をあげた。

 

「どう致しましてなのです。だって……えぇと?」

 

 えみるは手で何かしようとしているが、どうやるか分からず、困った。

 

「こうよ」

 

 アコがえみるに見せた。アコがやったのは仮面ライダーアマゾンがやっていたトモダチの印である。えみるはそれを見て同じようにする。

 

「モグラ、えみる、トモダチ」

 

「うん。えみる、おれ、トモダチ」

 

 えみるとモグラ獣人が互いの指を合わせた。

 

「アコ、トモダチ」

 

「そうね。トモダチ」

 

 アコも同じ事をする。

 

「私もです。トモダチ」

 

 亜久里もトモダチの印をし、モグラ獣人と合わせた。

 

「いいですわね。こういうの」

 

「そうね」

 

「はい」

 

 

 

 

「美味しいね、ゆり」

 

「そうね」

 

 ももかとゆりもパーティーを楽しんでいた。するとももかがゆりに食事を差し出す。

 

「はい、ゆり、あーん」

 

「ちょっと、ももか」

 

 ゆりは恥ずかしそうに顔を赤らめる。

 

「いいじゃん、ほらあーん」

 

「……あ……あーん」

 

 ゆりはなんとか口を開けて食べる。

 

「美味しい?」

 

「うん」

 

 

 

「仲がよろしいですね」

 

「全くですね」

 

 そこに二人ある者がやってきた。

 一人はヘッドホンのようなのをつけた女性。もう一人は古代エジプトの王族のような衣装を身に纏い、メガネをかけた黒猫のような姿だった。

 

 

 

「イズ」

 

「スフィンクスさん」

 

 仮面ライダーゼロワンの秘書型AIアシスタントの女性ヒューマギア『イズ』

 マジレンジャーの冥府十神の一角、三賢神の人柱『スフィンクス』だった。

 

「見てたの?」

 

「はい、しっかりと」

 

「ううぅぅ〜」

 

 二人に見られたのを知るとゆりは顔を真っ赤にした。

 

「あれ?」

 

 ふとももかはイズとスフィンクスの後ろに人がいた。それも二人。

 

「イズさん、スフィンクスさん。その二人は?」

 

「そうでした」

 

 イズとスフィンクスが二人の人物を見せた。

 

「「「「えっ?」」」」

 

 ゆりとももかだけでなくその二人も驚いた。

 一人はピンクの髪をツインテールにした中学生くらいの少女、もう一人は緑色の髪をポニーテールにした中学生くらいの少女だった。

 

「星奈ひかる!?」

 

「なおちゃん!?」

 

 スター⭐︎トゥインクルプリキュアのキュアスター星奈ひかる、スマイルプリキュアのキュアマーチ緑川なおだった。

 

「キラやば〜っ⭐︎月影ゆりと来海ももかだ!」

 

「びっくり!」

 

「どうして二人が?」

 

「実はこのお二方の妖精がこの会場に入ってしまったようです」

 

「妖精って……もしかしてキャンディとフワ?」

 

「うん」

 

「分かったわ。一緒に探す」

 

「他のみんなにも伝えよ」

 

「えぇ、ほら来なさい」

 

 ゆりはひかるを、ももかはなおを連れて行き、他のみんなのとこへ行った。

 

 

 

 

「それでよ」

 

「あはは」

 

 あきらとゆかりはみんなと楽しくおしゃべりしていた。

 

「ちょっと」

 

「ん?ゆりどうしたの?あれその子は?」

 

 あきらとゆかりはゆりが連れて来た子を見た。

 

「あら、星奈ひかるじゃない」

 

「本当だ。どうして?」

 

「フワがこの会場に入ったみたいなの」

 

「そうなの?」

 

「えぇ、あと緑川なおもいるわ」

 

「緑川なおが!?」

 

「なおがいるって事はキャンディも?」

 

「そうよ。なおはももかに任しているわ」

 

「分かったわ。探すわ」

 

「うん」

 

「頼んだよ」

 

 あきら、ゆかりもフワとキャンディを探しに席を離れた。

 

「事情は分かったわ。手伝うね」

 

「ごめんね。楽しんでるのに」

 

「いいわよ。ほら行こう」

 

 アコはももかから事情を聞き、えみる、亜久里と探しに行った。

 

 

 

「成る程な。よし手伝うぞ」

 

「ごめんね」

 

 あきらはジャグラーにも話し、探すのを頼んだ。

 

「それにしても星奈ひかると緑川なおがね」

 

 

 

 

 

「ほな今日は祝いや!尚文はんの名誉回復や!」

 

『わーい!』

 

 その頃妖精達が盛り上がっていた。みんな食べたり飲んだりと楽しんでいた。

 

「ほなはぐたん」

 

「はぎゅ!」

  

 人間態となったハリーがはぐたんにご飯を食べさせていた。

 

「美味しいですぅ」

 

「わん!」

 

「にゃー」

 

 

「美味しいフワ!」

 

「ほんとクル」

 

 

「そうやろ!ははは……は……は?」

 

 タルトは見た。そこにいたのはユニコーンのような妖精と羊のような妖精だった。

 

 

「「「「「えぇーー!!」」」」」

  

 妖精達が一斉に声を上げた。

 

『っ!?』

 

 それに気づいたジャグラーが真っ先に向かった。

 

「どうした?」

 

「あっ!ジャグラーはん!あれや!」

 

 ジャグラーはタルトの指したとこを見た。

 

「あっ、キャンディ!フワ!」

 

 探していた妖精、キャンディとフワだった。

 

 

 

 

 

 

「で、この二人が」

 

 尚文はひかるとなおを見た。あの後全員呼び集めた。

 

「キラやば〜⭐︎プリキュアがいっぱい!しかもジャグラーもいる!」

 

 ひかるは周りにいるプリキュア達に目を輝かせていた。

 

「じゃあ取り敢えず貴女達の事についてだけど、二人とも日本から?」

 

「そうだよ。気がついたらこの姿になっていたし」

 

「うん」

 

「じゃあやっぱり」

 

「やっぱり?」

 

「自己紹介するね。キュアショコラ、剣城あきら。そして新田亜里沙だよ」

 

「キュアマカロン、琴爪ゆかり。園部雪奈よ」

 

「キュアムーンライト、月影ゆり。十六夜早紀よ」

 

「キュアミューズ、調辺アコ。川澄飛鳥」

 

「キュアパッション、東せつな。春野唯」

 

「キュアエース、円亜久里です。星宮紗夜です。そしてこの子はアイちゃんです」

 

「キュアテンダー、氷川まりあです。もう一つの名前は井上美里です」

 

「キュアアクア、水無月かれん。立花マリィ」

 

「キュアマシェリ、愛咲えみるなのです。桜木幸恵です」

 

「キュアアムール、ルールーアムールです。そして桜木真希です」

 

「キュアオーシャン、来海ももかよ」

 

「ジャグラスジャグラー、松永優希だ」

 

「岩谷尚文だ」

 

「ラフタリアです」

 

「フィーロはフィーロだよ!」

 

 全員が自己紹介した時、ひかるは目を見開いた。

 

「嘘!?みんなも!?二人は知らないけど、しかも来海ももかもプリキュア!?ん?」

 

 ひかるは驚き声を上げる。そんな中ふと隣にいるなおを見た。彼女は固まっていた。

 

「なお?」

 

 なおは突然歩き出し、ジャグラーのとこへ。

 

「どうした?」

 

「せ、先輩!!」

 

「うお!?」

 

 なおはジャグラーに抱きついた。突然の事にみんな驚く。

 

「何だよお前!!」

 

「私ですよ!奈々ですよ!先輩!」

 

 ジャグラーがその名前を聞いて目を見開く。

 

「奈々……奈々なのか!?」

 

「はい!」

 

 

 

 

 

「で、どういう関係?」

 

「あぁ、こいつ俺のバイト先の後輩」

 

「ふーん、随分と仲良いね」

 

 あきらはジャグラーに抱きついているなおの事について聞いている。あきらはジトとした目で見ている。

 

「いつの間にか彼女出来たんだ」

 

「違う。こいつスキンシップ激しくてこうなんだよ」

 

「ふーん」

 

「先輩、この人」

 

「あぁ、前に話した事があるだろう。お前と同じ特撮が好きな俺の幼馴染みの」

 

「あぁ、先輩が話していた」

 

 なおはジャグラーから離れるとあきらと向き合う。

 

「初めまして、キュアマーチ、緑川なお。水木奈々です」

 

「えっ?その名前」

 

「よく言われますよ。一字違いですけど。取り敢えず皆さんよろしくお願いします」

 

「そういえば私も自己紹介しなきゃ。私、キュアスター、星奈ひかる。近藤愛美です」

 

 ひかるの自己紹介を聞いて、驚く。

 

「愛美?お前まで」

 

「はい!まさか優希がジャグラーになっていたなんて」

 

「どういう関係なんだ?」

 

「同級生よ。二人は」

 

 尚文はジャグラーとひかるの関係について聞いていた。

 

「それにしてもなんとか二人見つかったね」

 

「そうだな。どうだ二人とも仲間になるか?」

 

「はい!」

 

「喜んで」

 

 ひかる、なおの二人はジャグラーからの誘いに乗った。

 

「ナオフミ様」

 

「まぁ、いいだろう」

 

 尚文も納得した。

 

「「よろしくお願いします」」

 

 

 こうして星奈ひかる、緑川なおの二人が新しく仲間になった。

 

 

 




如何でしたか?

キュアスター星奈ひかる、キュアマーチ緑川なおの登場でした!二人はメタルリンクさんからもらったオリキャラです。本当にいつもありがとうございます!

次回もお楽しみに!


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第69話 別れと始まり

お待たせしました!

なんとか年内に間に合いました。今年最後の投稿です。


あきらSIDE

 

「いやー、前から先輩が話していたので一度会ってみたいと思っていたんですよ」

 

「へぇー」

 

 私は今なおちゃんと食事しながらお話しをしている。あいつのバイト先の後輩って聞いていたけど。

 

「グッズとか集めているんですよね。私もなんですよ」

 

「ふーん」

 

 この娘スキンシップ激しいみたいだけど、あんなの見せられたらね。

 

 

『ジャグラー』

 

『あきら』

 

 ジャグラーとあきらが抱き合う。

 

 

 

 

 って!?何想像してるの私!?あいつはただの幼馴染み!別にそういうのは!

 

 

「どうしたんですか?」

 

「っ!?いや何も」

 

「ところで好きなプリキュアは?ライダーは?戦隊は?ウルトラ戦士は?」

 

「えっ、えっと……ブロッサム、龍騎、シンケンジャー、オーブ」

 

「へぇー」

 

 

 

 

 

 

「ちょっとしつこいんだけど!!」

 

「「っ!?」」

 

 声が聞こえて振り向いてみた。

 

 

「いいじゃないですか。どうかご一緒に」

 

 

 

 元康がゾンネットをナンパしていた。

 

「あの馬鹿」

 

 本当懲りない男だね。私は止めようと歩き出す。

 

「ん?」

 

 足に何か当たる。

 

「サッカーボール?」

 

 手に取ってみるとサッカーボールだった。

 何でこんなとこにサッカーボールが?

 

 

 

 

「マジマジ」

 

「「っ!?」」

 

 えっ?何今の?

 

「ねぇ、今このボールから……」

 

「き、気のせいじゃないの?」

 

 

「マジマジ」

 

 

「「っ!?」」

 

 やっぱり気のせいじゃない!このサッカーボールからだ!するとサッカーボールが私の手から離れ、跳んだ。

 

「マジマジ!」

 

 サッカーボールが紫色のアルマジロになった。この子って

 

「「ガオマジロ!」」

 

 ガオレンジャーのパワーアニマルの一体ガオマジロだった。

 

「何でガオマジロが?」

 

「マジマジ!」

 

「そう言うことね!」

 

「えっ?なお?」

 

「いくよ!ガオマジロ!」

 

「マジマジ!」

 

 ガオマジロとなおが一緒に走り出す。

 

 

 

「女に嫌な事をするなんて……この最低男!!」

 

「へっ?」

 

「強蹴一閃ライノシュート!なおちゃんバージョン!」

 

「ぶへぇ!」

 

 ガオマジロを蹴って馬鹿に直撃した。それにしても痛そう。馬鹿はそのまま倒れて気絶した。

 

「よっ、ほっ、ゴール!」

 

 リフティングまでしだした。なおがガオキングストライカーに見えてきた。

 

 

「うおぉぉ!今の見たがね!」

 

「うむ、見事だ!」

 

 バイクルとウォルターが興奮している。

 

「其方に感謝します」

 

 ゾンネットがなおに礼を言うと、頬にキスまでした。

 

「まぁ、いいか」

 

 そう言い、私はなおちゃんに向かって親指を立てた。なおもこちらに気づき、同様に親指を立てた。

 

 

あきらSIDE OUT

 

 

数時間後

 

「ねぇ、今から何が始まるの?」

 

「それは見てのお楽しみよ」

 

「「??」」

 

 ゆかりの言った事になおとひかるは?を浮かべる。するとミレリアとメルティが現れる。

 

「誰?」

 

「あの人はミレリアとメルティよ。女王と王女よ」

 

「キラやば〜⭐︎」

 

 ひかるはミレリアとメルティを見て目を輝く

 

「皆様よくおいでくださりました。。この宴は此度の事件に際し尽力くださった方々への感謝の宴でございます。さて宴の途中ではありますが、この場を借りて皆様にご報告がございます。彼の者をここへ」

 

 そこにオルトクレイとマルティが騎士と共に現れた。

 

「誰あの人達?」

 

「元王と元王女よ。あの王女の旦那さんと娘さんよ」

 

「元?」

 

「今回あった事件の張本人達よ。混乱を招いて、さらに尚文に無実の罪を着せたのよ」

 

「最低だね」

 

「本当。あの爺さん見た感じ最悪だし、あの女も漫画やゲームに出てきそうな悪役令嬢っぽいし」

 

 オルトクレイとマルティを見たひかるとなおはそれぞれそう言った。

 

「混乱を招いた罰として今よりこの者達から王族の身分を剥奪し……」

 

 

 

「元国王オルトクレイを『クズ』元王女マルティを『ビッチ』とその名を永久に改める事と致します!!さらに誤った名を口にする者には厳罰を設ける事に致しました」

 

 二人の罰は王族の身分を剥奪と名前の改名だった。

 

「それだけ?」

 

「まぁ、本当は死刑にしようとしたんだけど、こういうことに」

 

「そういえばビッチには冒険者としての偽名がありましたね。そちらはどう致しましょう?」

 

 尚文とジャグラーが顔見合わせ、同時に口開く。

 

「「アバズレ」」

 

「「「「「「「「「「「「「ブフッ!」」」」」」」」」」」」」

 

 プリキュア勢が一斉に吹き出し、笑いを堪える。

 

 

「この……ゆっ、許さんぞ盾ぇぇ!!」

 

 クズが尚文に襲いかかろうとする。

 

「ぐお!」

 

 しかし突然クズが苦しみだした。首を絞められたかのように。

 するとクズの後ろにカメレオンのようなモンスターが舌を伸ばしてクズの首を絞めていた。

 

「あれはバイオグリーザ」

 

 仮面ライダー龍騎のベルデの契約モンスターバイオグリーザだった。

 なおは持っているカードを見せた。なおはクズの前に出る。

 

「バイオグリーザ、もういいよ」

 

 なおがそう言うとバイオグリーザは舌を引っ込めた。

 

「ゲホ!ゲホ!貴様!」

 

「いい歳したおっさんと女が何をしてるの?こんなとこでさらに醜態を晒す気、いっぱい迷惑をかけてこのクズ、ビッチ!恥を知りなさい!!」

 

「う……っぐぐっ」

 

「こっこんな辱め許せない、殺す……隙あらば殺してやるわ!」

 

「やれるもんならやってみろ、奴隷紋の制約でそれこそ死ぬぞ」

 

「せっかく死刑にならずに済んだのにな。ハハハ!」

 

「そうですよビッチ貴女は復讐は復讐を生むと言いましたよね?まずは自分でなさい」

 

 

 

「自業自得ですよね」

 

「あぁ俺もそう思う」

 

 見ている樹と練もそう言う。隣には元康もいるが、なおに蹴られたせいか頬が腫れていた。

 

「酷い罰ではありますがいい落としどころだと思います」

 

「おっ……俺は……どんな事があっても信じてる!マイ……っ!?」

 

 元康がマインの名前を言おうとしたが、ミレリアに睨まれる。

 

 

「あっ、ア……」

 

 

 

 

 

 

 

 

「アバズレ!!!」

 

 

 

 

 

「……っ〜〜〜つ」

 

 アバズレは顔が赤くなってしまった。

 

「うふふ」

 

 ゆかりがアバズレに近づく。

 

「ア・バ・ズ・レ」

 

 ゆかりが耳元で呟くとさらに顔を赤くする。

 

「うふふ!面白いわ!」

 

「あばじゅれ」

 

「っ!?」

 

「あぁ、はぐたんそんな言葉言っちゃ、めっ!です」

 

 ルールーが抱いていたはぐたんにまで言われ、ますます顔を赤くした

 

「あらあら赤ちゃんにまでいい気味ね」

 

 

「ようやく分かりましたか?あなた方喉立場が?イワタニ様だけではありません。あなた方の愚行によって多くの民が苦しんだのです。王族であったプライドあるというのならせめてその気概をここで示ししなさい。目の前でその頭を下げ、改めて盾の勇者様にご尽力をお願いするのです」

 

「ん?」

 

「ビッチには奴隷紋がありますが、クズ自らその場に跪かなければ……これ以上恥を晒しないのであれば分かっていますよね?」

 

 

「ぐっ……ぐうううぅ」

 

「ゔゔゔ……」

 

 クズとビッチが尚文に向かって土下座し出す。

 

「「おっお願いします……っ。こっこれまでの事水に流してどうかこの国を世界をお救いください。盾の勇者様」

 

 

 

『うおぉぉーー!!』

 

 周りから歓声が挙がった。

 

 

 

 

「俺を利用したな?」

 

「何のことでしょう?」

 

 現在尚文達はミレリアとメルティと一緒にいる。

 

「まぁ自分の身内を裁くんだ。やり過ぎくらいがちょうどいいんだろうが……それでも死刑よりはマシだってな」

 

「イワタニ様には敵いませんね」

 

 ミレリアは笑みを浮かべる。

 

「ですが嘘ではございません。あの二人には常時見張りをつけ、次に何かあった時には処刑も辞しません」

 

「当たり前だ!」

 

「でもあの土下座は良かったな!ハハハ!」

 

「確かに!」

 

「ジャグラーさん、ナオフミ様悪い顔になってますよ」

 

「まだ宴は続きますが、勇者様方には別の席もご用意しております」

 

「えぇ、徐々に厳しくなる波を乗り越える為もっと効率よくレベル上げをしていただける提案がございます」

 

「へぇ!それはいいな!」

 

「ねぇ、それ私も出席していい?」

 

 ゆりがその席への参加を求めた。

 

「いいでしょう。正直貴女達プリキュアの事を私も聞きたいと思っていました。これはいい機会です、是非ご出席ください」

 

「ありがとうございます」

 

 ゆりの出席が認められた。

 

「準備が整いましたらお声かけますので」

 

 

 

「あーっメルちゃんやっと見つけたーー!!」

 

 フィーロがやって来た。

 

「メルちゃーん!!」

 

「フィーロちゃん」

 

「ねーねー!ここすっごく広いよ!また探検しよーよ!!」

 

 メルティはちらっとミレリアを見た。

 

「構いませんよメルティ宴が終わればイワタニ様達はご出立されるのですから」

 

「んー?でもメルちゃんも一緒だもんねー?」

 

「フィーロちゃん私はもう一緒に旅は出来ないの」

 

「えっ」

 

「フィーロちゃん」

 

 ゆりはフィーロのとこに行き、フィーロの視線に合わせる為しゃがむ。

 

「フィーロちゃん、彼女は次期女王なのよ。もう連れて行く事は出来ないのよ。彼女にはやらなければいけない事があるのよ」

 

 その通りである。メルティはこの国の次期女王、彼女にはすべき事があるのだ

 

「ゆりさん……私、私は」

 

 メルティが涙を流す。

 

「メルちゃんどうしたの!?どこか痛いの!?」

 

 突然の事にフィーロはオロオロし出す。

 

「もう会えないの?」

 

「ううんまた会えるよ……フィーロちゃんが来てくれれば」

 

「やっ……やだ〜!!!メルちゃんと離れたくない!!ずうっとずうっと一緒だよぉ〜」

 

 フィーロは泣き出し、メルティに抱きついた。

 

「フィーロ、メルティちゃんを困らせてはダメですよ」

 

「ラフタリアさん」

 

 

 

「フィーロよく聞いて、私には私にしか出来ない事があるの。フィーロちゃんにしか分かる?」

 

「うんたぶん」

 

「私今回の旅で痛感したの。この国にはまだまだいっぱい問題があるわ。それもナオフミ達には会わなければ実感する事もなかったかもしれない。ラフタリアさんの故郷での事母上に話しました。必ずこの国を人と亜人が仲良く暮らせる国にします。待っていてください!!」

 

「はいお願いします」

 

 彼女は今回の旅で色々知ることが出来た。そしてそれを実感する事が出来た。今回の旅はメルティにとって良い経験になっただろう。

 

 そしてメルティは尚文とあきらの方を向いた。

 

「本当に……本当に短い間だったのに……まるでずっと前から一緒に旅してたみたいだった……ナオフミ……あきら様」

 

 

 

 

「守ってくれてありがとう」

 

 

「メルちゃん」

 

「あきら様」

 

 あきらはメルティに近づき、彼女の目線に合わせてしゃがむ。

 

「メルちゃん、離れてしまうけど、例えどんなに離れていても君は私達の仲間だよ」

 

「あきら様」

 

「メルちゃん手出して」

 

「えっ?はい」

 

 メルティはそう言われ手を出す。あきらはエンゲージウィザードリングを取り出し、メルティの指にはめた。

 

「約束する。もしまた君に何かあったら必ず助ける。私やみんなは君の希望だ」

 

「希望」

 

「メルちゃん君も次期女王としてこの国の希望になれるように頑張るんだよ」

 

「あきら様」

 

 メルティはまた涙を流し、あきらに抱きついた。

 

「メルちゃん」

 

「頑張ります。必ずこの国の希望になれるように」

 

 それを聞いたあきらはメルティの頭を撫でた。

 

「それから私の事はメルティって呼んでください。ちゃん付けは」

 

「分かったよ。メルティ」

 

 メルティはあきらから離れる。

 

「フィーロちゃん!!探検!!行くんでしょ!?」

 

「うっうん!!あっ、アコちゃん、亜久里ちゃん、えみるちゃんも行こう」

 

「仕方ないわね」

 

「はい」

 

「面白そうなのです!」

 

 アコ、亜久里、えみるも一緒に探検に行ってしまった。

 

「何だあいつ?次期女王と言ってもまだ子供だな」

 

 

「そうですね。ですが少し安心しました。この国の未来も少し安心しました」

 

 




如何でしたか?

実は鬼滅の刃の影響で全集中の呼吸を使う主人公の二次小説を書こうか検討しています。自分の中では『ありふれた職業で異世界最強』で考えが出ている。


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第70話 勇者会議は苦労する

明けましておめでとうございます!
本年も宜しくお願いします!

新年最初の投稿です


「「「何!?それは本当か!?」」」

 

 とある部屋で三勇者が声を挙げる。

 

「えぇ近々カルミラ島が活性化するとの事です。勇者様方には是非彼の地で強さに磨きをかけていただきたい。渡航の船や宿の手配、滞在費などは全面的に我が国がご支援致します」

 

「活性?」

 

 ミレリアの言う活性化という言葉に尚文は首を傾げる。

 

「活性化とは十年に一度その地域で入手できる経験値が増加する現象です。この多くの冒険者が集まる事となりましょう」

 

『成る程、要はゲームでいうところの経験値増加イベントみたいなものね』

 

 尚文の隣にいたゆりはメモを取っていた。

 

「そんな事も知らなかったのか尚文?」

 

「確かカルミラ島といえば保養地として有名との設定のところだ」

 

「魔物も種類が豊富だそうですよ」

 

 三勇者の上から目線な言い方に尚文とゆりは多少ムカッとした。

 

「さすがお詳しい。今日集まっていただいたのもまさにそういう趣旨あっての事であります。勇者様方はその聖武器の性質上近くにあると干渉し合って成長を妨げてしまうため皆様独自にレベル上げをしてきた事と存じます。そこでカルミラ島で効率よくレベル上げをしていただくために今この場で情報交換など如何かと存じます」

 

 この場に集まったのは近々あるカルミラ島での活性化で効率よくレベルを上げるための情報交換などをする為なのである。

 

「そうですか。なら一つ問います」

 

「何でしょう?」

 

「何故彼女がここにいるのですか?彼女は勇者ではありませんよ」

 

 樹はゆりがこの場にいる事に疑問に思った。

 勇者ではない彼女がこの場にいるのは不自然だと思ったからだ。

 

「私が女王にお願いしたのよ。ちゃんと許可ももらったよ」

 

「はい、私彼女の事を聞きたいと思い、許可致しました」

 

「そうですか」

 

 樹は納得した。

 

「さぁ、始めましょう。まず誰でもいいから何か情報をちょうだい。何でもいいから」

 

「「「……」」」

 

「如何いたしましたか?御三方?」

 

 ゆりが情報提供を求めたが、三勇者は答えなかった。

 これにはミレリアも何事かと思った。

 

「情報交換……と言ってもな……」

 

「特に何もないぞ?」

 

『何だ?さっきまであんなに自慢げだったのに……何もないというより知ってはいるが隠したいという感じだ』

 

『有益な情報は話したくないって事かしら?』

 

 尚文とゆりは三勇者が情報を話さないのは重要な事は伏せるようにしているのではないかと思った。

 

「初期の尚文の待遇には同情するが、そもそも情報というのは自分で集めるものだろう。足手纏いの世話を焼いてやる程俺は暇じゃない」

 

 

『『ポカン』』

 

 練の発言に二人はポカンとした。

 

「ご理解いただけていないようですので有り体に申し上げましょう。イワタニ様以外の勇者様方においてはその強さに難ありとの意見がございます」

 

「「「!!」」」

 

「なんだって?」

 

「レベルは決して低い方じゃない」

 

「やるべき事はやってきたはずです」

 

 女王の発言に三勇者は怒った。

 

「やるべき事はやってきた……なら教皇との戦いやその前の波……貴方達はどうだったの?あの時一番の対処をしてきたのは私達よ。それどころか貴方達は

連携も取らず、言い争いまでした。違う?」

 

 ゆりの発言に三勇者は黙ってしまった。

 

「いい?これから戦いはどうなるか分からないのよ。その為には全員の結束は必要不可欠、その為の情報交換なのよ。このまままた無様な姿を晒したいの?ちゃんと考えて!女王様私ばかり喋ってすいません」

 

「いいえ貴女のおっしゃった事は大変的確な指摘でした。どうでしょう?彼女の意見を聞いて喋る気になりましたか?」

 

 

「そういう事なら……まず尚文さんとゆりさんから話すべきでしょう」

 

「「べき?」」

 

「何で俺達から何だ?」

 

「そうよ」

 

「言ってはなんですが、貴方の仲間はあのレベルにしては不自然に強すぎます。貴方のあの禍々しい盾にしてもそうです。ゆりさんやそれにあきらさん達のあの凄い力もそうです」

 

「確かにフィーロちゃんもラフタリアちゃんもなんか凄く頼りになる強さだもんな」

 

「そうだなまずその話が聞きたい」

 

 樹が先に尚文とゆりに情報提供を求めたのは彼らの強さがあまりにも群を抜いていたのだ。

 ラフタリアやフィーロもレベルの割には頼りになる強さもあった。

 これには樹だけでなく元康と練も指摘した。

 

「率直にお聞きします。どこに行けばそれらの力が手に入るのですか?」

 

「「は?」」

 

「言い方を変えましょう。どこで神様に会い、チート能力を授かったのかと聞いているのです」

 

「チートぉ!?」

 

『呆れた。私達の力が神様から授かったなんて、どこのラノベよ』

 

 樹は尚文とゆりの力は神様によるものだと思った。

 これにはゆりは呆れた。

 

「そんなんじゃねぇよ!!」

 

「だってそうじゃないですか!!盾職が戦力になるなんて十分チートですよ!!」

 

「そうだそうだ!!俺達がその力を手に入れればもっと強くなれるだろ」

 

「あぁ当然盾職より火力があるはずだ」

 

 尚文は否定したが、誰も信じてもらえなかった。

 

「思い出しました。あいつですね」

 

「あいつ?」

 

「教皇との戦いの時に現れた黒い奴です」

 

「……ベリアルの事?」

 

「ベリアルって言うんですね。そうです。あいつが貴方達にチート能力を授けていたのですね!!」

 

 樹は尚文達に力をもらっていたのはベリアルによるものだと考えた。

 

「あいつか……あの時俺をガキ呼ばわりした……今度来たらお返ししてやる」

 

 元康はあの時ベリアルにされた事を根に持っていた。

 

「ちょっと待ちなさい!ベリアルは!」

 

「そうじゃないですか!!あの時僕達をスルーしてジャグラーさんにアイテムをあげていたじゃないですか!それがなによりの証拠です!!」

 

 確かにあの時ベリアルはジャグラーにダークゼットライザーを授けた。

 だが、尚文の力は努力によるもの。ゆりやあきら達のあの力もこの世界に来た時に最初から備わっていたものだ。

 

 するとゆりは紙の束を出した。

 

「何ですかそれは?」

 

「これは手に入れた情報などをまとめたものよ。因みに嘘とか何も書かれていないわ」

 

「そうですか。ならお見せして」

 

「但し!貴方達が情報提供をするのが条件よ、嘘偽りなく」

 

「あぁ、俺も本当の事を教えてやる。ゆりの言う通りお前たちも俺達に教えろ!ヘルプに載っているものでいい!復習を兼ねて一から教えろ!」




如何でしたか?

勇者会議の開始です!

次回もお楽しみに!


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第71話 勇者も勇者なら仲間も仲間

遅くなりました


 尚文達勇者とゆりが会議を行なっている、その頃

 

 

「分かっているのか!?リーシア!」

 

 樹の仲間であるマルドがリーシアという女性を突き飛ばした。 

 その様子をラフタリア、かれん、ココ(人間態)、ナッツ(人間態)、ソルドーザーが見ていた。

 

「イツキ様が会議中であっても気を抜くなど言語道断!!それもこれもお前が常日頃からイツキ様に尽くす心意気が足りないからだろう!!」

 

「す……すいません」

 

「あの……なにがあったか分かりませんが、もうそのくらいよろしいのでは?」

 

「そうよやめなさい」

 

 ラフタリアとかれんが止めに入った。

 

「お嬢さん、大丈夫ですか?」

 

「立てるかい」

 

「はい、すっ、すすすすみませ……」

 

 ソルドーザー、ココ、ナッツがリーシアを立たせる。

 

「弓の勇者様のお仲間の方ですよね?あの時私と交えた。申し遅れましたが、私は」

 

「知っている。名まで言わないでよい、どうせ覚えない」

 

「ちょっとさっきから何なのその態度!失礼過ぎるよ!」

 

 かれんはマルドの失礼な態度に怒りだす。

 

「フン!」

 

「ラフタリアおねえ〜ちゃ〜ん、かれんおねえ〜ちゃ〜ん」

 

 するとフィーロがやって来た。

 ちょっと眠そうだ。

 

「ご主人様まだなの〜?フィーロおなかすいたぁ〜」

 

「おやおやフィーロちゃんおねむですか?」

 

「あっ、ドーザー」

 

「はい」

 

「フン、亜人と魔物の分際で」

 

 マルドが呟く。

 

「リーシア!いつまでやってるつもりだ!」

 

 マルドがリーシアの腕を引っ張った。

 

「シャキッとしろ!」

 

「ふえぇ……」

 

 リーシアはふらついてしまい、その拍子に誰かとぶつかってしまった。

 

「すっ、すみま……せ……」

 

 ぶつかった相手に謝ろうとリーシアが振り向くとそこにいたのは

 

 

 

 

 

 

 ビッチと元康の仲間の女だった。

 

 

 

戻って勇者会議

 

 

「おい、それはお前達の共通認識なのか?」

 

「あぁ」

 

「そうですね」

 

「常識だろ?」

 

「ゆり、メモしたか?」

 

「えぇ。えっと、ウェポンコピー、アイテムドロップ、登録した場所に飛べる転移スキルね。これ貴方達が自分で見つけたの?」

 

 ゆりはメモしたものを読み上げた。

 あれから元康、練、樹から色々と情報を手に入れる事が出来た。

 

「最初は武器屋で他の武器を試そうとするだろ?」

 

「ゲームだと魔物がアイテムを落とすのは普通だ」

 

「龍刻の砂時計の砂を吸わせたんですよ。ちゃんと項目を確認しておかないからこうなるんですよ」

 

 正論だが、あまりの上から目線に尚文はムカっとする。

 

「仕方ないですね。強い武器を見極めるポイントを教えましょう」

 

「「ポイント?」」

 

「この世界は武器のレア度が全てなんです。付与とかはついでですね。だからレア度の高い武器を鍛えれば」

 

「は?何を言っているんだ?武器の強さは熟練度だろう」

 

「違う違う!!強化精錬とステータスの高さがものを言うんだ!ったく冗談がすぎるぜ」

 

「呆れましたねそんな大嘘……尚文さんとゆりさんは騙せても僕は騙されません」

 

「そっちこそよくそんな平然と嘘がつけるな!」

 

「おい待て!お前だって間違ってるじゃないか!!」

 

 樹、練、元康が各武器の強さの定義を巡って口論を開始した。

 

 

 

 

 

 

「うるさい!!」

 

 

 

「「「「「っ!?」」」」」

 

 ゆりの叫びが会議場に響いた。

 さっきまで口論していた三人も止めた。

 

 

「出て行って」

 

「へっ?」

 

「そんなに騒ぎたいなら今すぐ出て行って!!本当に貴方達を見ていると腹が立つわね!出て行きたくないなら今すぐその下らない武器戦争をやめなさい!!」

 

「「「はい、すいませんでした!!」」」

 

 ゆりの怒りに三勇者は頭を下げ、謝罪をした。

 

「全く。ん?尚文、ヘルプ見てるけどどうしたの?」

 

「いや、どこにもないんだ。ウェポンコピーとか」

 

「「「そんなハズ『ギロ!』あっ、はい」」」

 

 尚文のヘルプ項目の事で三勇者は声を上げようとしたが、ゆりの睨みに静かになる。

 

「女王はどう思う?」

 

「申し訳ありませんが、聖武器の事は私には」

 

「そうだよな」

 

 ミレリアにも尋ねたが、彼女には分からなかった。

 

「ところで尚文さん、ゆりさん、これに書かれてる事は本当なのですか?」

 

 樹が情報が書かれた紙の束を出す。

 

「えぇ、さっきも言ったけど嘘偽りもなく本当の事よ」

 

「尚文さんのあの黒い盾が憎しみが具現化したようなものと」

 

「ゆりやあきらの力が子供向けヒーローの力とは、俄には信じられないが」

 

「ところでゆりさん!このキュアピースって娘、どこに行けば会えますか?」

 

「知らないわよ」

 

 樹と練は多少信じているが、疑いもしている。

 元康には至っては紙に書かれたキュアピースを指し、ゆりに聞いてきた。

 

 

「女王様、会議中失礼します!」

 

 突然、スフィンクスが入って来た。

 

「スフィンクス何事ですか!!」

 

「勇者様方のお仲間が」

 

 

再び外では

 

 

「城の中でちょろちょろとしないでくれる?しかも亜人と馴れ合うなんてイツキ様のお仲間も堕ちたものね」

 

「これはこれは罪人の元女王がこんなところでフラフラと罪人は罪人らしく牢の中にお戻りになればよろしいのに」

 

「なっ、私はモトヤス様の有能な右腕なのよ!!私がいなければ世界など救えないわ!!」

 

「そんなものイツキ様と我ら親衛隊がおれば十分!!」

 

 外ではビッチとマルドの言い争いが起こっていた。

 

「やっ、やめてください!」

 

「いい歳して恥ずかしいと思わないの!」

 

『『ギロッ』』

 

 ラフタリアとかれんが二人が注意すると、二人は睨んだ。

 

「恥ずかしい?亜人と魔物が城の中にいるほうが恥ずかしいわ」

 

「あぁ、そういえば盾の勇者には変わり物しかおりませんなぁ」

 

「当たり前よ!亜人と魔物、破廉恥な格好になる少女、異形の姿に変わる者にしか好かれないわ!あんなブサイク」

 

「破廉恥!?そんな言い方……ラフタリア?」

 

 プリキュアの事を破廉恥と言われてかれんは怒るが、ラフタリアを見るとワナワナと震えていた。

 

「今すぐ……」

 

 今にも怒り出しそうになるラフタリア。

 

 

「お、面白い事やってるな」

 

「「「ジャグラー(さん)(お兄ちゃん)!」」」

 

 そこにジャグラーがやって来た。

 

「おやおや誰かと思えば変わり者の一人じゃありませんか」

 

「本当、何でこんなところに」

 

「あ?お!お前らへっぽこ勇者のお仲間さんじゃないか!」

 

「へっぽこ!?」

 

「貴様!イツキ様にむかって!」

 

「事実だろう。お前らもだけど」

 

「もう許さん!」

 

「万死に値しますわ!」

 

 マルドとビッチが怒り出す。

 

「あぁ、うるさくするといけないから黙ってもらわないと」

 

 するとジャグラーがダックゼットライザーを出すと、メダルを一枚セットした。

 

【スノーゴン!】

 

 メダルを読み込むと雪女怪獣スノーゴンが人間サイズで出現した。

 

「グオォォォー!!」

 

「あれはスノーゴン!」

 

「ふえぇ、魔物が出てきました」

 

「そんな魔物を出したところで」

 

「それはどうかな?スノーゴン、二人をカチンカチンにしてしまえ!」

 

「グオォォォー!!」

 

 スノーゴンが口と手から凍結スノーフリーザーを二人に向かって出す。

 

「な、なによこれ!?」

 

「こ、凍える!」

 

 冷気を喰らい凍え出す二人。

 

「ち、力の根源たる……ヒィィー!」

 

 魔法を唱えようとするが、この冷気の寒さでうまく出来ない。

 

 

 

 そして

 

 

 

 

 カチンカチン!

 

 

 二人は立派な氷の像になった。

 

 

「これで少しは静かになっただろう」

 

「マルドさん!」

 

 リーシアがマルドに駆け寄る。

 

「大丈夫だ。加減はしといたから、お湯に浸ければ復活するだろう」

 

「そんな冷凍食品みたいに。まぁ、止めてくれてありがとう」

 

 かれんがジャグラーに礼を言う。

 

 

 

 

 

「ハハハ!」

 

 事の顛末を聞いた尚文は部屋で大笑いしていた。

 あの騒ぎで会議どころではなくなり、現在全員部屋にいる。

 

「しかし、あのビッチの氷像は傑作だったな!」

 

「だろ!あれを雪祭りに飾ったら注目間違いなし」

 

「ガキに落書きされるかもな」

 

「「ハハハ!!」」

 

「もう」

 

 笑い合う尚文とジャグラーにラフタリアは呆れる。

 

「まぁ、いいんじゃない。ところで会議はどうだった?」

 

「まぁ、それなりに情報は手に入ったけど、もう胃が痛くなるくらいだったわ」

 

「あぁ、勇者が勇者なら仲間も仲間だな。既成概念の塊だよ!奴らは自分がやっていたゲームのシステムとこの世界が同じだと信じきっているからな。全ての考えがその範囲でまわってる。そのうえ変にプライドが高いからタチが悪い」

 

「はぁ〜……あれフィーロちゃんは?」

 

 ゆりはフィーロがいない事に気づいく。

 

「メルティのとこ私達が城を立つまでしばらく一緒に寝るって」

 

「そう。それにしても疲れたわ」

 

「じゃあゆり、一緒に寝る?」

 

「いつも一緒に寝ているでしょう。まぁ、今日は少し甘えようかしら」

 

「あらら」

 

 ももかが寄り添ってきたゆりを撫でた。

 

「まぁ、とにかくそれなりに情報が手に入っただけでも良しとしよう」

 

「そうね」

 

「そうだな」

 

 それなりに情報は手に入ったので全員は今回の事は良しとした。

 

 




如何でしたか?

コロナで大変ですけど、頑張っていきたいです。

では、また次回!


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第72話 島への準備

遅くなりました。

忙しくなり、大変でした。

トロピカル〜ジュ!プリキュア始まりました!
来週はゼンカイジャーもスタート!新ヒーローに目が離せません!


「で、今日は情報の一つを試すと」

 

「そうだ」

 

 尚文達は現在、いつもの武器屋に着いた。

 勇者会議で手に入れた情報の一つを試す為に。

 

「それでここが」

 

「そういえばお前らは初めてだったな」

 

 亜久里、かれん、えみる、ルールー、ひかる、なおにとって武器屋に行くのは初めてだった。

 

「まぁ、とにかく行きましょう」

 

 ゆかりは扉を開けた。

 

「おっ、おおお!!!盾のアンちゃんじゃねぇか!!久しぶりだな!!」

 

 中に入るとエルトハルトが迎えてくれた。

 

「元気にしてたか!?賞金かけられたって聞いた時は驚いたが……」

 

「あぁ色々あったがこの通りだ」

 

「ハハハ、それにしても見ない間にまた仲間増えたな。一体どこまで増えるんだ?」

 

「はじめまして円亜久里です。この子はアイちゃんです」

 

「アイ!」

 

「お、可愛いじゃねぇか。よろしくな」

 

「アイ!アイ!」

 

 エルトハルトが指を出すと、アイちゃんは嬉しそうに指を握った。

 

「水無月かれんです」

 

「ココだココ」

 

「ナッツだナツ」

 

「愛咲えみるなのです!」

 

「ルールーアムールです」

 

「ハリハム・ハリーや!そしてこの子ははぐたんや!」

 

「はぎゅ!」

 

「私、星奈ひかる!星座と宇宙が大好きな中学二年生!」

 

「フワだフワ」

 

「中身は違うけどね。あっ、緑川なおです」

 

「キャンディクル!」

 

「ハハハ!みんなよろしくな。ところで今日は何の用だ?」

 

「実は……」

 

 

 

 

 

「なんだって!?ウエポンコピぃ〜!?」

 

 尚文からの説明を受けたエルトハルトは驚く。

 

「同じ系統の武器なら手にとるだけでコピーできるらしい」

 

「らしい……って。それってウチで堂々と盗みを働きますって言ってるようなもんだぞ?」

 

「あぁ〜確かに万引きをすようなもんだね」

 

 なおはこれは明らかに万引きと同じだと納得する

 

「他の勇者が武器をたくさん手にとるわりに一つも買わなかったことが何度かあったがまさかそういう……」

 

「うーわ最低」

 

 アコはそれを聞いて呆れてしまった。

 

「すまん。あと女王に口利きしておくから……」

 

「がっはははっ、さすがアンちゃん分かってるな!まぁもとより俺とアンちゃんの仲だ!せっかくならとっときの盾で試すか?」

 

「とっとき?」

 

 そう言うとエルトハルトは一つの盾を出した。

 

「隕鉄の盾。隕鉄シリーズの試作品だがこの国じゃあちょっと珍しい一品だ」

 

「よし」

 

 尚文は隕鉄の盾を手に取った。

 

 

「何も起こらないぞ?」

 

「親父さん!」

 

 しかし何も起こらない。

 

 

 

『信じる。シンプルだから難しい。俺の心にある奴等への不信感、騙されてバカを見るのではという思いはなかなか払えない。だから信じるのはお前だ。俺は生きるためにお前を信じる。伝説の盾に騙されるだったらそれはもう仕方ない』

 

 

 その時不思議な事が起こった。

 

 尚文の盾が隕鉄の盾と同じものに変わった。

 

「おぉぉ!」

 

「キラやば〜⭐︎」

 

「盾が変わったのです!」

 

「情報通りね」

 

 

 

 

「皆の意見は全部本当……否定せず信じて受け入れろ……そう話して伝わるでしょうか?」

 

「無理でも伝えないワケにはいかないだろう」

 

 武器屋を出た尚文達は三勇者から武器の強化方法を他の勇者に伝えようと考えていた。

 今まで得た方法を併用すれば今までとは比べものにならない強化を得られるのではと思った。

 

「でも伝わるのかな?」

 

「なにせあの三勇者だからね」

 

「そうよね」

 

 あきらとゆかりの考えにももかは納得する。

 あの三勇者が信じてくれるかどうかも分からない。

 

「おい、あれ」

 

 ジャグラーはある男女を見つけた。

 

「あれは確か剣の勇者様のお仲間の方かと」

 

「あ、本当だ」

 

 練の仲間達だった。

 以前戦った事あるまりあは思い出した。

 

「ちょうどいい!おいお前達!」

 

「コレは盾の勇者様」

 

「練に話したいことがある。どこにいる?」

 

「伝言なら承りますが?」

 

「直接話がしたいんだ。一緒じゃないのか?」

 

「はい、いつもはレン様のお邪魔にならないように別行動しておりますので」

 

「別行動?レベル上げの時もか?」

 

「はい」

 

「え〜フィーロだったら一人はやだなぁ〜」

 

「まぁ今はお前達の方針はどうでもいい。城に戻れば練も帰ってくるよな?」

 

「我々は今日は素材調達に町に来ているだけでして……レン様は一足先に……」

 

 

 

 

 

「アマキ様が一足先にカルミラ島へ?」

 

「あぁ、すでに港へ向かったと」

 

「そうですか」

 

 尚文達は練の仲間から彼がカルミラ島に向かったと言われた。

 その事を女王に伝えた。

 

「実はキタムラ様とカワスミ様も今朝早くに」

 

「元康と樹もか!?」

 

 なんと元康と樹もカルミラ島に先に向かってしまった。

 

「あいつら連携もクソもあったもんじゃないじゃないか!!なんのための会議だったんだ!!」

 

「大方、先に行って他を出し抜こうって事ね」

 

「はぁ〜」

 

 三勇者の行動に尚文は怒る。

 ゆりはアコが言った三人の考えに溜息を出す。

 

「先に出立したとしても手配した船の出港日は決まっております。どうせ足止めをくうことになりましょうに」

 

 しかし船の出港日は決まっている為、今頃は足止めとなっているだろう。

 

「気づいた事について話しておきたかったんだがな」

 

「左様で……念のために文を私の命で出しておきましょうか?」

 

「……」

 

「イワタニ様?」

 

「……いやよろしく頼む」

 

 そう歩いているうちにある部屋に着く。

 そこには龍刻の砂時計があった。

 

「さぁ準備はできております。クラスアップされる方は前へ」

 

「はーいはいはーいフィーロ先がいい!」

 

「では砂時計に触れて意識を集中してください」

 

「わーい!!」

 

 フィーロは龍刻の砂時計に触れる。

 しかし何も起こらない。

 

「?」

 

「フィーロ!集中!」

 

 尚文に言われ、フィーロは再度集中する。

 すると尚文の前に画面が表示される。

 

「おお!!」

 

「それはこの者の成長の可能性を示したマップです。この者は使役されている魔物ですよね?イワタニ様にはその道を決める権利がございます」

 

「俺が!?」

 

 尚文はマップを見た。

 それを見た尚文は拒否を選択した。

 

「おー?」

 

「フィーロ!お前が決めろフィーロ!」

 

「うわーいやたー!なににしよかな!フィーロ毒を吐けるようになりたいなー!」

 

 フィーロは表示されているマップを見る。

 

「お前も自分で決めろラフタリア、自分で決めれば後悔も少ない」

 

「後悔だなんて私はー……」

 

「あきらやお前たちはどうする?」

 

「うーん、分からないな。そもそも私達出来るのかな?あのレベルだし……まぁ試してみる」

 

「そうか」

 

 パアァァ

 

「どうやら無事クラスアップできたようですね」

 

 フィーロのクラスアップが終わったようだ。

 

「本当だ!全てのステータスが二倍近く伸びてる!」

 

 フィーロのステータスが二倍近くになっていることに尚文は驚く。

 

「全てが二倍!?通常は一つの項目が一・五倍いけば良い方ですのに」

 

 これには女王も驚きを隠せなかった。

 

「へぇ!それはすごいな!いいの選んだなフィーロ!!」

 

 尚文はフィーロは褒め称えた。

 しかし、フィーロはどこか落ち込んでいた。

 

「さぁではお次は」

 

「あ、はい」

 

 ラフタリアが龍刻の砂時計の方に行った。

 

「フィーロちゃん、どうしたの?」

 

 ゆりはフィーロが元気ないのが気になり聞いてみた。

 

「あのね……選べなかったの」

 

「え?」

 

「は?」

 

「選べるどれでもないものが出てきて決まっちゃった」

 

 これを聞いたゆりと尚文は目を見開く。他のみんなも同様だった。

 一方、ラフタリアが龍刻の砂時計に触れる。

 その時

 

 パァアアア

 

「!?」

 

「なに!?」

 

 フィーロのアホ毛が光だし、髪が一本抜け、そのまま尚文の前に表示されているマップに入った。

 

「……あ……あれ……?クラスアップ……終わっちゃいまし……た?」

 

 なんとラフタリアのクラスアップが終了してしまった。

 

 

「わぁ〜んっフィーロ毒吐けるようになりたかったぁ〜っっ」

 

 毒を吐けるようになれなかったのかフィーロは泣き出した。

 

「何も選べなかったというのはどういうことでしょうか?」

 

 女王はこの事態に疑問を抱く。

 

「理由は分からんが……あのアホ毛はフィトリアの仕業だ」

 

 尚文はこの事態をフィトリアによるものだと考えた。

 

「特定の道具を使えばクラスアップに変化を与えられるという話は聞いたことはありますが」

 

「それだ!!きっとそれだ!!!」

 

 女王の言ったことに尚文は声を上げる。

 

「ステータスが二倍なのは異常なんだろう!?きっとあいつが何かしたに決まってる!!」

 

「ではそうなのでしょうがフィロリアルの女王様の思し召しなら悪い事ではないのでは?」

 

「いいやだめだ!!それじゃあ二人のためにならない!!いつか俺がいなくなっても大丈夫なように自分で自分の未来を決めさせてやりたいんだよ!」

 

「……」

 

「うわぁぁあんっ」

 

 尚文の言った事にラフタリアは俯き、フィーロは泣き出してしまった。

 

「ちょっと尚文」

 

「いくらなんでも言い過ぎよ」

 

 あきらとゆかりが二人を慰める。

 

「ではやり直しますか?」

 

「できるのか!?」

 

「えぇ……レベルをリセットして一からやり直すことになりますが……」

 

「……それはダメだ」

 

 やり直しはできるようだが、それだと一からやり直す必要になる。

 

 因みにあきら達プリキュア勢もやろうとしたが、何も起きなかった。ジャグラーも同様だった。

 

 

 

あきらSIDE

 

「やっぱりダメだったね」

 

「こんなレベルだからかな」

 

 私達はさっきのクラスアップの事について話している。

 やっぱレベル?だからなのかな。

 

「レベルならこれでも」

 

 せつなは『PERFECT PUZZLE』『KNOCKOUT FIGHTER』と書かれた大きいガシャット『ガシャットギアデュアル』を出した。

 

「まぁ、確かに」

 

 私は黄金に輝く『HYPER MUTEKI』と書かれたハイパームテキガシャットを出す。

 

「あんたのそれは最早レベルなんて関係ないようなものでしょう」

 

「そうね」

 

 アコとかれんに言われ、苦笑いしてしまった。

 クロノスを圧倒するからね。

 

「あっ、ねぇアコ」

 

「ん?」

 

「火をつけて困るランプ何だ?」

 

「何?なぞなぞ?火をつけて困るランプ……えぇと」

 

 かれんがアコになぞなぞを出した。

 火をつけて困るランプ……確か。

 

「分かりました」

 

「ルールー」

 

 ルールーが分かったみたいだ。

 

「トランプです」

 

「正解」

 

 トランプ……あぁ

 

「なるほどね」

 

「やっぱ同じ黄色ね」

 

「それどういう意味?」

 

 かれんの言った事にアコは彼女を睨む。

 

 アコ……ミューズ……黄色戦士

 私はカレー大好きあの戦士を思い出した。

 

「まりあ、右に曲がるぞ」

 

「分かった」

 

 ジャグラーに言われてまりあがハンドルを右に切った。

 

 え?今私達どこにいるのかって?

 

 カクレンジャーのネコマルの中です。

 

 乗っているのはプリキュア勢とジャグラーです。

 

 因みに尚文、ラフタリアは目の前の馬車にいる。フィーロちゃんが引っ張っている。

 

 そうこうしているうちにある場所に辿り着いた。

 そこはあちこちボロボロだけどになった村だった。

 

「ここです」

 

 私達は大きな石が置いてある場所に着いた。

 ラフタリアはそこに花を置いた。

 

「あれはお墓ですか?」

 

「そうだよ」

 

「誰が眠っているの?」

 

 そうか。かれん、ルールー、えみる、ひかる、なおは知らなかったな。

 

「あそこにはラフタリアの友達がいるんだよ」

 

「え?」

 

 五人には何があったのか色々私達が説明した。

 すると五人とも表情が暗くなった。

 

 

 

「ラフタリア」

 

 声がし、後ろを振り向いた。

 

「キール君!!」

 

 以前出会ったライヒノットさんとあの屋敷で助けたキール君がいた。

 

 

「ここがラフタリアの故郷か」

 

「カルミラ島へ行かれると聞きました。発たれる前にご連絡できてよかった」

 

「埋葬してくれたそうだな」

 

「はい、本当はもっと早く帰してあげたかったのですが……三勇教の一件のあとゴタゴタ続きで……私は立場上人間と亜人の間の取り持ちを買って出ているのですが……国の宗教が四聖教に変わってもなかなか溝は埋まらなくて」

 

 どんなに変わったとしてもそう簡単に事は進まないからね。

 

「大変だな」

 

「大変ですね」

 

「嫌になることだってあるだろう。なんで自分がこんな事しなくちゃいけないんだ……と」

 

「ありますねぇしょっちゅうです」

 

 少しシーンとなった。

 

「勇者様と皆さんはご存知ですか?セーアエットのご領主は亡くなりましたが、そのご息女はご存命だそうです。ラフタリアさんやキール君のようにこの村の生き残りはまだどこかにいるかもしれません。その方達が戻って来られる場所あるといいですよね」

 

 

 

 

 

「どこの世界にも人種差別ってあるのね」

 

 ネコマルに戻った私達。

 かれんが呟く。

 

「そうですね。私達の世界でも差別などの歴史があるのを聞いたり習いましたよね」

 

 まりあ……先生の言った事に私達は耳を傾けた。

 確かに私達の世界でも人種差別があるのを授業で聞いたりはしていた。

 

「何で……何でラフタリアさんの友達が……亜人の人達だってみんな私達と同じ心を持った生きる者なのに」

 

「えみる」

 

「えみりゅ」

 

 えみるが涙を流しながら言った。

 亜人もみんな私達と同じ生きとし生きる者達なのに。

 

「差別の理由は様々よ。見た目、階級など色々。でもそれを長い年月をかけてなくそうとしました。この世界でも彼のように関係をよくしようと努力しています。その日が来る事を」

 

 確かにそうだ。

 私達の世界でも差別をなくそうと努力した人達はいた。

 

「そうだね」

 

「あぁ」

 

 せつなとジャグラーが頷く。

 それに続き私や他のメンバーも頷く。

 

「さぁ、いよいよ次はカルミラ島よ!」

 

 まりあの言った事に私達は気を引き締めた。

 今回のカルミラ島ではレベル上げもそうだけど色々と試したい事あるし、気合い入れないと。

 

 

 

 

「え?」

 

「は?」

 

 

 

 

 

 

『『私達(俺達)の部屋がない!?』』

 

 




如何でしたか?

カクレンジャーのネコマルが出ました!

次回は島へ出航です


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第73話 船?いいえ時の列車です

遅くなりました。

仕事や予定などで忙しく、大変でした。


 カルミラ島に向かうために船着場へとやって来た尚文達。

 しかし、そこで思わぬ事態に遭ってしまう。

 

 

ゆりSIDE

 

「部屋がないって?」

 

「どういう事ですの!」

 

 カルミラ島に行くために船着場にやって来た私達。

 そこでなんと船長から自分達の部屋がないと知らされた。

 その事にももかと亜久里が声を上げた。

 

「もっ、申し訳ございません!!もちろん専用のお部屋はご用意していたのですが……先に来られた勇者様方が……その……お使いになる……と」

 

 あの三勇者が原因ね

 一体どこまで

 

「ルールー?」

 

 ルールーが船に向かって歩き出した。

 

「どこに行くの?」

 

「三勇者に少しお灸を」

 

「気持ちは分かるけど、今は抑えて。それにこんなとこで騒ぎなんか起こしたら」

 

 私は船に行こうとするルールーを止める。

 

「どうするの?こっちはただでさえ他の勇者より人数多いのに」

 

 せつなの言う通り、こっちは他の勇者よりメンバー多いのに。

 

「今一般船室の客を下船させるよう手配しておりますのでもう少々……」

 

 船長は一般の客を下船させるようにしているらしい。

 でも、それはちょっと。

 

 

 

「それでしたら」

 

「心配いらないよ」

 

 声をかけられたので振り向いた。

 

 

「イズ」

 

「レジーナ」

 

「ナイ、メア」

 

 イズ、レジーナ、ナイ、メアがいた。

 

「あれ?レジーナその縄は?」

 

 よく見るとレジーナの手には縄が握られていた。

 それになおが気づいた。

 

「あぁ、これはね」

 

 レジーナが後ろを向く。

 それに釣られて見る。

 そこには

 

「ちょっと!!いい加減この縄解いて!!」

 

 縄に縛られているシズカがいた。

 

「シズカちゃん?」

 

「どうして縛られているんだ?」

 

「逃げださないようにね」

 

 かれんと尚文の疑問にレジーナが答えた。

 

「それより心配ないって?」

 

「もうすぐ来ます」

 

 イズが答えた。

 来るって?

 私たちはイズが向いている。

 空だけど……ん?

 

 すると空から何かが……あれは!?

 

 空から電車のようなのがこっちに来て止まった。

 

「これは!?」

 

「キラやば〜⭐︎デンライナーだ!!」

 

 なおとひかるが驚く。

 私たちの目の前には仮面ライダー電王のデンライナーがあるのだ。

 

「で、電車が空から」

 

 尚文も驚いている。

 みんなもそうだし、私も。

 

 そう驚いているとデンライナーの扉が開いた。中から女の子が来た。

 

 あっ、この子もしかして。

 

「ハナさん」

 

 電王のハナさんだ。

 

「ハナさん?この子の名前か?」

 

「そう。中で色々話すからとりあえず早く乗って」

 

「お、おう」

 

 そう言われて尚文が中に入る。それに続けてみんなも乗り出す。

 ハナさんについて行く。

 

 

「お!やっと来たか!」

 

「モモタロス」

 

 客室に着くとモモタロスが出迎えてくれた。

 

「あ!お姉ちゃん!」

 

「あらリュウタロス」

 

 今度はリュウタロスがゆかりの方に。

 

 

 

「やぁお嬢さん」

 

 すると私のとこに青い亀の怪人が来た。

 あ、この怪人。

 

「ウラタロス」

 

 ウラタロスだ。

 

「そうだよ。確かゆりさんとももかさんだよね?どうカルミラ島に着いたらデートしない?」

 

「えっ?」

 

 私とももかにナンパしてきた。

 ももかはちょっと戸惑ってる。

 まぁ、槍にナンパされるよりマシかな。

 

「このスケベ亀、懲りもせずまたナンパして、いい加減にしろ!」

 

 モモタロスが怒ってしまい、ウラタロスに突っかかる。

 この二体の喧嘩よく見ていたな。

 

「なぁ、あのウラタロスって奴前にあきらに憑依した時もだが、いつもナンパとかすんのか?」

 

「えっ、うん」

 

「元康みたいだな」

 

「ひどいな、僕を彼と一緒にしないでほしいな」

 

「は?同じだろう」

 

「全然違うわよ!」

 

「そうよ!」

 

「「お、おう」」

 

 アコとかれんが尚文とモモタロスに突っかかる。

 それに二人はたじろぐ。

 

「ところであそこに座ってるのって」

 

 尚文が指を差す。

 彼の差した先には熊のような怪人が座っていた。

 

「うん、キンタロス」

 

「やっぱり。さっきからずっと座ってるみたいだけど」

 

 そういえば確かにずっと座っているね。

 あっ、もしかしたら

 

「Zzzzzzz〜」

 

「て、寝てるのかよ!」

 

 やっぱり

 

「この熊、いつまで寝てるんだ起きろ!あきら達が来たぞ!」

 

 モモタロスがキンタロスを叩き起こす。

 

「っ!?おぉ、あきら!それにみんなよう来たな!」

 

「うん」

 

「特訓するんやろ、なら俺が特訓したる!」

 

「いや、私はどっちかというとレベル上げの手伝いみたいなもんだよ」

 

 確かにあきらの言う通り、レベル上げが必要なのは尚文、ラフタリア、フィーロちゃんの三人。

 私やプリキュアのみんなとジャグラーはそのレベル上げの手伝いになる。

 

「何言ってるんだ!おい、あきら俺だ!俺を使え!早く戦いてぇ!」

 

「あきらちゃん、デートしたいから体貸して」

 

「えっ!?」

 

「この亀!何横入りしてるんだ!この俺だ!」

 

「いや、俺や!」

 

「僕だよ」

 

 あきらの体を巡って言い争いが始まった。

 

「ちょっとやめ「いい加減にしなさい!!」」

 

 ドコ!バキ!ドゴ!

 

「あ」

 

「い」

 

「う」

 

 あきらが止めようとしたらハナさんが三体の腹を思いっきり殴った。

 痛そう。

 三体はそのまま気絶した。

 

「ハナちゃんすごい!」

 

「なんだあの子、なんて力だ」

 

「小さいのにあんな力が」

 

 フィーロ、尚文、ラフタリアがハナさんの力に驚いている。

 

「見た目は子供だけど中身はちゃんとした大人よ。彼女を子供扱いしないように」

 

「お、おう」

 

 私は忠告しておいた。

 

「何やら騒がしいですね」

 

 すると男性が現れた。

 あっ、この人

 

「あまり騒ぐと乗車拒否」

 

「あの誰?」

 

「私、このデンライナーのオーナーです。はじめまして盾の勇者岩谷尚文君。それにラフタリア君、フィーロ君、ジャグラー君、プリキュアの皆さん」

 

 やっぱりオーナーだ。

 

 

「皆さんをカルミラ島にまでお連れします。それまで快適な列車の旅を」

 

 




如何でしたか?

次回はデンライナーでのひと時です。


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第74話 デンライナーで満喫!

遅くなってすいません。

疲れや忙しさでなかなか書けませんでした。


「わぁ〜可愛い」

 

「気持ちいいにゃ」

 

「わん!」

 

「にゃー」

 

「こっちも」

 

 リュウタロスがハミィ、クリスタルアニマルと戯れている。

 

「本当にリュウタロスは犬や猫が好きなんだね」

 

「そうね」

 

「ハハハ」

 

 そんな光景にリュウタロスの前に座っているあきら、ゆかり、ジャグラーはそう言う。

 

 

「わぁ〜」

 

 ラフタリアが窓を見ていた。

 

「本当に便利な乗り物ですね。このでんしゃというものは」

 

「いや俺の世界にある電車はこんなんじゃないから。普通は地面に敷かれたレールの上を走ってるんだ」

 

「そうですか……あら?」

 

「どうしたラフタリア?」

 

「今海に女の子がいたような」

 

「はぁ?海に女の子?そんな訳ないだろう」

 

「そうだ。大体何で女がこんな広い海を泳いでんだ?お前の見間違いじゃねぇのか?」

 

 ラフタリアが窓から海を見た時女の子を見たらしいが、尚文とモモタロスはそんな訳ないと否定した。

 

「そうでしょうか」

 

「はーい!オリジナルコーヒー如何ですか!」

 

 そこに女性がコーヒーを持って来た。

 

「おぉ、すまん。えぇと」

 

「申し遅れました。客室乗務員のナオミでーす!御用がある時は気軽にナオミちゃんと呼んでくださいね」

 

「おぉ、そうか」

 

 尚文はそう言うとコーヒーを飲む。

 

「うぅ、何だこれ?」

 

 尚文はコーヒーを飲んだが、あまり美味しくなかった。彼はカップを見るとそこには青やピンクのクリームが乗っていた。

 

「これコーヒーなのか?」

 

「わぁーこの中すごい!」

 

 そこにフィーロがやって来た。

 

「どうデンライナーは?」

 

「うん!面白い!」

 

 ハナもやって来た。どうやらデンライナーの中を案内していたようだ。

 

「ねぇ、ご主人様、今度メルちゃんも」

 

「連れて行けたらな」

 

「わーい!ハナちゃんにもメルちゃん紹介してあげるね」

 

「うん!楽しみにしてるね」

 

 そんな二人の様子を周りは微笑ましく見ていた。

 

「こうして見るとハナクソ女もただのガキにしか……うおっ!?」

 

 モモタロスの発言にハナは彼の顔面を殴った。

 

「なんか言った?」

 

「いえ……何も……あっ」

 

 モモタロスはそのまま気を失った。

 

「ハナさん凄いですね」

 

「あぁ」

 

「ハナちゃん凄い!」

 

 

 

 

 

「勇者の監視?」

 

「そう、女王からの命令でね」

 

 アコ、亜久里、せつなはレジーナ、ナイ、メア、イズと話している。

 レジーナはプリンを食べながら話しをしている。

 

「因みに私はあんた達と」

 

「私達?三人はともかく何で私達の監視を?」

 

「必要ないっぽいけど、一応ね。私から女王に志願したの。一緒にいたいから」

 

「そんな理由で。よく許可したね」

 

「私は槍の勇者様の監視を任されました」

 

「私とメアは剣の勇者」

 

「でそこで縛られているのが弓の勇者」

 

「もういい加減解いてよ!」

 

 レジーナが尚文達、イズが元康、ナイとメアが練、シズカが樹の監視する事になっていた。

 

「ところで何で縛られているの?」

 

「サボろうとしたから逃げ出さないようにね」

 

 シズカが縄で縛られているのはサボろうとしたからでそれで逃げ出さないようにとの事だった。

 

「まぁ、もし何か悪さとかしたら女王からきついお仕置きが待っているから。色々終わるまで大人しくしなきゃダメだよ」

 

「キイィィィー!生意気!」

 

「そう。尚文、しばらくレジーナが私達と一緒にいる事になるけど」

 

「好きにしろ」

 

「ありがとね」

 

「わーい!よろしくねレジーナちゃん!」

 

「よろしくねフィーロちゃん!」

 

 

 

『勇者の監視ね。何もなければいいけど』

 

 その話を聞いていたゆりは何事もないか心配していた。

 

「ゆり、心配しすぎよ」

 

「そうです。あの人達なら」

 

「そうですぅ」

 

「ゆりは心配しすぎなのですっ」

 

「大丈夫、大丈夫」

 

「ゆりさん悩み事なら僕も聞いてあげるよ」

 

 ゆりと一緒にいるももか、まりあ、シプレ、コフレ、ルピア、ウラタロスは彼女にそう言って安心させる。

 

「みんな」

 

「はーい♪ルピアちゃん、パンケーキお待たせ!」

 

「わーい!」

 

 そこにパンケーキを持ったナオミがやって来た。ルピアは妖精の姿から人間の少女の姿に変えた。

 

「いただきます!」

 

 そう言うとルピアは蜂蜜をたっぷりかけた。

 

「相変わらず凄い量ね」

 

「本当ですね」

 

「う〜んこれは」

 

「美味しい?」

 

「うん!」

 

 

「じー……」

 

 なおは一枚のカードを見ていた。

 

「なお?」

 

「さっきからそのラウズカード見てるけど、どうしたの?」

 

「えっ、あぁ……ちょっとね」

 

「「???」」」

 

 ひかる、かれんはなおの考えに?を浮かべる。

 

 

 なおの手にあるカードにはABSORBの文字と虎の絵が描かれていた。

 

「あっ……見て」

 

「「ん?」」

 

 ひかるが指差した方をかれんとなおが見た。

 

「「あぁ」」

 

 

 

 

 

 そこにはオーナー旗が刺さった炒飯を食べていた。

 

「あれね」

 

「うん」

 

 

 

 

「美味しそう」

 

 その様子をルールーは涎を垂らしながら見ていた。

 

「お姉ちゃん汚いのです」

 

「良かったらどうですか?」

 

 そこにナオミが同じ炒飯をルールーに置いた。

 

「良いのですか?」

 

「どうぞ」

 

「では、いただきます」

 

 そう言うとルールーは炒飯を口に入れた。

 

「……」

 

 突然ルールーの動きが止まった。

 

「お姉ちゃん?」

 

「どないした?」

 

「はぎゅ?」

 

 

 

 

「……う……」

 

「「「う?」」」

 

 

 

 

 

「美味い!!」

 

『っ!?』

 

「なんや!」

 

 ルールーの大声に周りは驚き、寝ていたキンタロスも起きてしまった。

 さらにオーナーはその驚いた拍子に炒飯に刺さっていた旗を倒してしまった。

 

「ヘ(°o°)ヘ」

 

「あぁぁ」

 

「倒しちゃった」

 

 

「お姉ちゃん」

 

「すみません」

 

えみるに睨まれたルールーは謝罪をした。

 それを見ていた皆は苦笑いした。

 

 

 

 

「みんなもうそろそろカルミラ島よ」

 

 




如何でしたか?

次回ぐらいにあの二人を出そうと思います。


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第75話 到着、カルミラ島!

遅くなりました!


「ここがカルミラ島」

 

「いい所ね♪嫌いじゃないわ」

 

 尚文達はカルミラ島に無事到着した。

 

「それより俺達が一番乗りだぜ」

 

 ジャグラーの言う通りまだ他の勇者は到着していない。

 

「仕方ないよ。デンライナーと船じゃ」

 

「ようこそいらっしゃいました。私このカルミラ諸島を任されておりますハーベンブルグと申します」

 

 そこにハーベンブルグという男が現れた。

 

「盾の勇者様だけですか?他の勇者様は?」

 

「待ってれば来んだろう」

 

「気長に待ちましょう」

 

 他の勇者が来るまで待つ事にした。

 

 待ってる間はというと

 

 

 

 

「輝け!社長なのに新入シャイーーン!はい、アルトじゃーないと!」

 

 なおが飛電或人のギャグを披露したり

 

「おい何だそれは?」

 

「今のは社員と輝くという意味のシャインをかけた非常に面白いギャグです」

 

「ギャグの解説をしないで!」

 

 イズが尚文にギャグの解説をし、そのイズになおはツッコむ。

 

「くだらね」

 

「う〜ん、わいからしたらそれは」

 

 尚文とタルトには不評のようだ。

 

「でも、ゼロワンと言ったらこれだよね」

 

「そうね」

 

 あきらとゆかりは笑みを浮かべる。

 あきらはプレーンシュガーを食べていた。

 

「ねぇこれどう?新作のトロピカドーナツ」

 

 せつながあきらにドーナツを差し出す。

 

「へぇー、トロピカってるね」

 

 あきらはそう述べるが、食わずプレーンシュガーを頬張る。

 

『ガクん』

 

「あらら」

 

「はぁ〜」

 

「ねぇ、せつなお姉ちゃんそれフィーロにちょうだい」

 

「私にも」

 

 せつなはフィーロとルールーにドーナツをあげた。

 

「「美味しい!!」」

 

 

 

「かける時かけないでかけない時かける物何だ?」

 

「かける時かけないで」

 

「かけない時かける物?」

 

「何でしょう?」

 

 かれんはアコ、えみる、亜久里になぞなぞを出していた。

 三人は答えを考えていた。

 

「シズカちゃんこれ分かるかな」

 

「キィィー!憎っくきボウケンジャーの!!」

 

 三人が考えてる中、かれんはシズカにアクセルラーを見せていた。

 それを見たシズカは憎むように唸っていた。

 

「それにあんた髪青いから余計アイツの事を思い出す!!」

 

「そう?じゃあ……高き冒険者!ボウケンブルー!」

 

 かれんはボウケンブルーの名乗りを披露した。

 

「キラやば〜⭐︎ボウケンブルーだ!じゃあ私は深き冒険者!ボウケンピンク!」

 

「ムッキィィィ〜!!」

 

 ひかるもボウケンピンクの名乗りを披露する。

 見たシズカはさらに怒り出した。

 

「分かりました!」

 

 なぞなぞの答えを考えていた亜久里が声を上げ、かれんの持っていたアクセルラーを指す。

 

「答えは電話です」

 

「ご名答!」

 

 

 

 

『本当にあれは私の見間違いだったのでしょうか?』

 

 ラフタリアは海を見つめていた。

 デンライナーに乗ってる時彼女は海に女の子がいるのを見た。しかし、尚文とモモタロスは見間違いだと指摘した。

 

『でも、確かに私は……』

 

「らふた?」

 

「えっ?あっ!ごめんなさいはぐたん」

 

「はぎゅ、はぎゅ」

 

「えっ?」

 

 ラフタリアが抱いていたはぐたんが手をラフタリアの頭の方に伸ばしていた。

 

「ここですか?」

 

 ラフタリアははぐたんを自分の頭に近づけた。

 

「らふた、よちよち」

 

 はぐたんはラフタリアの頭を撫でた。

 

「はぐたん……ありがとうございます」

 

「心配させられたみたいですね」

 

「まりあさん、ゆりさん、ももかさん」

 

 そこにまりあ、ゆり、ももかが来た。

 

「それにしてもこうして見ると貴女お母さんみたいだね」

 

「お母さんですか……」

 

『私のお母さんも私が生まれた時もこうだったんでしょうか』

 

 まりあのお母さんという言葉にラフタリアは自分の母親の事を浮かべていた。

 

『いずれ私も……』

 

 

 

 

 

 

 

 

「はい、よしよし」

 

「キャ、キャ」

 

「可愛いな」

 

「本当、貴方によく似て」

 

 ラフタリアが向くとそこに尚文が

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『っ!?な、何を想像しているのですか私は!?』

 

 ラフタリアは顔を真っ赤になってしまった。

 

「らふた?」

 

「どうしたのかしら?」

 

「さぁ?」

 

「??」

 

 

 とまぁ、こんな感じで時間を過ごし、待っていた。

 

 

 

 

数時間後

 

「で、来たには来たけど」

 

 無事三勇者御一行が到着したのだが……

 

 

 

 

 

『ぐでぇ〜……』

 

「うぷ」

 

 

 全員ダウン状態となっていた。

 

 

「船酔いだね」

 

「頼むから吐かないでね」

 

 どうやら船酔いのようだ。

 

「お前らズルいぞ。自分達だけあんな物に」

 

「お前らが占拠したからだろう」

 

「そうよ。自業自得よ」

 

 元康が尚文達に文句を言うが、自業自得だと言われる。

 

「はぁ〜、ん?」

 

 ため息を吐く尚文に誰かが彼の肩を叩いた。

 彼が振り向くと二人の男女がいた。

 一人は赤い髪の男、もう一人は青髪の女性だった。

 

「よっ!坊主変わった物に乗っていたよな」

 

「あ、あぁ……『坊主!?』」

 

 坊主と呼ばれた尚文は頭を抱えた。

 

「あのな俺はこれでも二十歳なんだが……お前とそう変わらんと思うが?」

 

「あぁ悪い。俺より年下っぽく見える奴にはつい……な!気にすんな!」

 

「ラルク!少しは落ち着きなさい。そちらさん困ってるじゃない」

 

「別にはしゃいでなんかないだろ?なぁ?どうだか……」

 

 二人が話してる中ラフタリアとフィーロは何か困っていた。

 ラフタリアは女性の方を見た。

 

「あの……失礼ですがそちら異国の方でしょうか?」

 

「ん?どうしてだ?ラフタリア」

 

「え?そのお言葉が何を言っているのか分からなくて……」

 

『は!』

 

 そう言われ、女性は何かを始めた。

 

「失礼しました……これで分かります?」

 

「あぁ!はい!」

 

『そうか俺は盾の力で翻訳されているから』

 

「今のは魔法か?」

 

「えぇ」

 

 どうやら彼女は魔法を使って言葉を分かるようにしてしたようだ。

 

「では改めまして……こっちはラルク……ラルクベルク。私はテリス=アレキサンドライトと申します」

 

「フィーロはねーフィーロ!!」

 

「ラフタリアと言います」

 

「おお!よろしくな!」

 

「剣城あきらです」

 

「琴爪ゆかりよ」

 

「おお!スゲェ顔整ってるな!しかも俺と同じ赤髪!よろしくな坊主!」

 

「よろしく……坊主?」

 

「おっとあっちと一緒か?悪りぃ」

 

「いや、私は」

 

「ちょっと、あきらに馴れ馴れしくしないで」

 

 ゆかりはあきらの腕に抱きつく。

 

「ゆかり!?」

 

「もしかして恋人同士?大丈夫、俺は男を好きになる事なんてないから」

 

「いや、だから」

 

 ラルクはあきらを男だと思っている。

 あきらは自分は女である事を伝えようとするが、聞いてくれない。

 

「おい」

 

「ん?」

 

 そこにジャグラーが来た。

 

「ジャグラスジャグラーだ」

 

「ジャグラーか、よろしく!」

 

「あぁ。後コイツの事だけど」

 

 ジャグラーはあきらを指す。

 

「なんだ?」

 

「コイツ女」

 

 

 

「ぶっ!アハハハハハハ!」

 

 ラルクが笑い出した。

 

「おいおい!何だその面白い冗談は!女?この顔で!ないない!」

 

 ラルクはジャグラーの肩をバシバシと叩く。

 

 

 

「おい」

 

「っ!?」

 

 ジャグラーが声を低くし、ラルクを睨む。

 睨まれたラルクはジャグラー肩を叩くのを止めた。

 

「冗談に聞こえるのか?本人に聞いてこい、今すぐ」

 

「あっ、はい」

 

 ラルクはあきらの方を向く。

 

「あの……あきらさん。その……本当に女なのか?」

 

「はい。正真正銘、女です」

 

 あきらが女という事実を聞いたラルクは空いた口が塞がらなかった。

 そのラルクの背後に忍び寄る者が

 

 

 

「ラ〜ル〜ク」

 

「っ!?」

 

 もの凄い怒りの形相のテリスがいた。

 

「いや……テリス……これは……」

 

 

数分後

 

 

『チーン』

 

 

 ラルクの頭には立派なタンコブが出来て、倒れていた。

 

 

「本当に、本当に申し訳ございません」

 

「いいです。いつもの事ですから」

 

 テリスはあきらに頭を下げて謝罪していた。

 

「まぁ、悪いのはこの男だからね。あっ、私は調辺アコよ」

 

「ハミィだニャ」

 

「ドドリードド」

 

「シリーだシシ」

 

「喋る宝石と猫?」

 

「まぁ驚くよね」

 

「不思議です」

 

「月影ゆりよ」

 

「来海ももかです」

 

「シプレですぅ」

 

「コフレですっ」

 

「ルピアだよ」

 

「こちらにも」

 

「東せつな」

 

「わいはタルトや!この子はシフォン」

 

「キュアキュア」

 

「まぁ可愛いらしい。イタチさんも喋るなんて」

 

「わいはイタチやなくてフェレットや!」

 

「あら、これは失礼しました」

 

「円亜久里です。そしてこの子はアイちゃんです」

 

「アイアイ」

 

「氷川まりあです」

 

「水無月かれんです」

 

「ココだココ」

 

「ナッツだナツ」

 

「愛咲えみるなのです」

 

「ルールーアムールです」

 

「ハリハム・ハリーや!そしてこの子ははぐたんや!」

 

「はぎゅ!」

 

「ネズミさん?」

 

「ネズミちゃうわ!」

 

 テリスにネズミと言われ、ハリーは怒った。

 

「私、星奈ひかる!星座と宇宙が大好きな中学二年生!」

 

「フワだフワ」

 

「緑川なおです」

 

「キャンディクル!」

 

「皆さんよろしくお願いします。ところでそちらは?」

 

 テリスは尚文を見た。

 

 

「岩谷尚文だ」

 

「っ!?」

 

 尚文の名を聞いたテリスは一瞬目を見開いた。

 

「どうした?」

 

「いえ、では私達は」

 

 テリスはそう言うとラルクを連れて去った

 

「何か変わった二人だな」

 

「そう?いい感じの人達だと思うけど」

 

「……」

 

 ジャグラーとあきらは二人の事をそう言う。

 ただ、ゆかりは二人をジッとみていた。

 

 

 

 

 

 

『……』

 

 そんな中ゆりの中にいるダークプリキュアは何かを思っていた。

 

『この感じ……似ている。あの女に』

 

 




如何でしたか?

ラルクとテリスの登場です。

実はもうプリキュアを出さないと考えていましたけど、新しくメンバーを出そうかと思っています。


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第76話 観光!石碑と虎

遅くなりました!



キュアラメールが可愛い!

ウルトラマントリガー楽しみ!




「えーーこちらが中央市場でございます」

 

 現在、尚文達や三勇者御一行はハーベンブルグの提案でここカルミラ島を見回っている。

 というのも、最初は馬車で宿まで案内する予定だったが、三勇者は船酔いでダウン状態のため、こういう事になった。

 

「そもそもこのカルミラ島はーー……」

 

「や……休ませてくれないのか……?」

 

「つ、辛い」

 

 元康、練は辛く苦しい状態だが、ハーベンブルグは尚も案内を続けていた。

 

「全くたかが船酔いで」

 

「まぁ、あいつらにとってはいい罰だな」

 

「そうね。船室を占拠したバチね」

 

「いい気味ね」

 

 あきら、ジャグラー、ゆかり、アコはその様子を見てそんな会話をしていた。

 

「あむ、ん〜美味」

 

「お姉ちゃんもらい過ぎなのです」

 

 ルールーの手にはいっぱいの食べ物があった。案内途中でもらったのだった。

 

『観光案内かよ……っ』

 

「ねーフィーロ先に行っていい?」

 

「ガマンしてくれ」

 

「ラルクさん達はもうレベル上げに行かれたんですかね?」

 

「かもなぁ」

 

 

 

 

 

 

 

「ご覧ください。あれはこの島を開拓した先住民の像です」

 

 御一行は像が立っているとこに着いた。

 

「なんかトーテムポールみたいだね」

 

「うん」

 

 ゆり、ももかの像を見てトーテムポールみたいだと呟くの

 

「先住民?人間というよりもまるで……」

 

「さすがは盾の勇者様お目が高い。あれは四種の魔物でございます」

 

 この像は四種の魔物のようだ。

 

「ぺっクル、ウサウニー、イヌルト、リスーカー。この島には彼らを模したものがたくさんございます」

 

「この島にはあんなのがいるのか?」

 

「いえ開拓を終え、新たな地へと旅立ったと言われています。因みに魔物の名前の由来はかつてここで体を鍛えた四聖勇者のか世界の生き物だそうです」

 

「あ……成る程いいセンスだことで……『日本語っぽいが……前の勇者も日本人だったんだろうか……』」

 

 ハーベンブルグの話を聞いた尚文は前の勇者が日本人なのではと考えた。

 

「その四聖勇者が残した碑文がそこにございます。新たな勇者が現れた時に備えた物と言われまして……」

 

「『日本語だったりして……』どれどれ……?」

 

 尚文はその碑文を見てみた。

 

「おいこれ偽物だぞ」

 

「あ、本当ですね」

 

「どういう事だ?」

 

「勇者に伝えるのなら読める文字で書かれているハズです。こんな文字読めるワケがありません」

 

 三勇者も碑文を見たが、読めるものではないと偽物と判断した。

 

「見せてください。ふむ……」

 

 ルールーも碑文を見た。

 

「おいおい勇者でもないルールーちゃんが見ても意味ないだろう」

 

「全くですね。無駄な事を」

 

「うるさいです」

 

 ギュ!

 

「「イテっ!」」

 

 ムカついたのかえみるは元康と樹の腹を抓った。

 

「……分かりました。どうやらこの文字には魔力が込められているみたいです」

 

「魔力?どういう事だ?」

 

 碑文の文字の分析をしたルールーは文字の事を説明したが、三勇者は理解出来なかった。

 

「コレはこの世界の魔法文字だ。文字自体はこの世界のものだが、魔力が込められていて適性がないと理解出来ない」

 

 ルールーに変わって尚文が説明した。

 

「例えば俺は回復と援護、ラフタリアは光と闇の適性がある。同じ魔法書読んで学んだが、同じ魔法は覚えられなかった。お前ら魔法を使えるが、どうせアイテム頼りで真面目に魔法書は読まなかった口だろ」

 

「……で読めるのか?読めないのか?」

 

「……いけそうだ」

 

 尚文は石碑に手をかざす。

 

「えぇと……力の根源たる盾の勇者が命ずる……伝承を今一度読み解き……」

 

 

 

 

「ツヴァイト・オーラ!!」

 

「!わーなんか力がみなぎる〜」

 

 尚文が魔法をフィーロに向けると力が上がったのか高く跳んだ。

 

「まさか……」

 

「全能力値上昇の……」

 

「伝説の勇者が魔法の碑文だ!!」

 

「よぉしっ俺も……っ」

 

 三勇者も我も我もと石碑に群がる。

 

 

 

 

「……読めない」

 

 しかし、読めなかった。

 

「勉強不足だよ」

 

「魔法言語理解の盾はどこで手に入れたんです?」

 

「自力だっつってんだろ!!またそれかよ!!」

 

「それに尚文さんはオーラという魔法を読み取りましたが、あなた方が同じとは限りません」

 

 

 

「もっといい魔法を覚えるかも!!」

 

「アバズレ!これ読めないか!?」

 

「えぇ!?」

 

「マルド読めませんか?」

 

「イツキ様コレは他人が読めても意味あるものでは……」

 

 尚文とルールーの説明を聞いた三勇者は仲間に色々と聞き始めた。

 これを見た尚文達は呆れてため息をはくのであった。

 

 

 

 

 

 

「取り敢えず、今日は観光だけで終わったけど、これから大変になるわよ」

 

「あぁ」

 

 現在、尚文達は用意された宿で今後の事について話し合っていた。

 

「レベル上げもそうだが、何かトラブルが起きなければいいけど」

 

「ルールがあるとはいえね」

 

 実はハーベンブルグからレベル上げする際の決まりなどを聞いていた。

 

「特に三勇者がね」

 

「シズカちゃん達が監視するけどね」

 

「なぁ、なおはどうした?」

 

「なおは外に」

 

「ただいま!」

 

 いなかったなおが戻ってきた。

 

「どこ行ってたんだ?」

 

「ちょっとね。入って来て」

 

 そこにある女性が入った。

 

「誰だその女?」

 

「あっ」

 

 尚文はその女性が分からなかったが、あきらはこの女が誰か気づいた。

 

 

 

 

 

 すると、女性が虎のような異形の姿に変わった。

 

 

「な、何だ!?」

 

 尚文は女性の姿が変わった事に驚く。ラフタリアとフィーロも目開く。

 

「タイガーアンデッド!」

 

 かれんが名を叫んだ。

 

 奴は仮面ライダー剣に出てきたタイガーアンデットだ。

 

「フン」

 

 タイガーアンデットは人間の姿に戻る。

 

「何でタイガーアンデッドが?」

 

「ふふん」

 

 なおは一枚のカードを見せた。

 そのカードにはバクの絵とREMOTEと書かれていた。

 

 

ちょっと前

 

 

【REMOTE】

 

 レンゲルにスタイルチェンジしたキュアマーチがリモートのカードをレンゲルラウザーにラウズし、クイーンのカードに向けた。

 するとカードに封印されていたタイガーアンデッドが解放された。

 

「よし」

 

 

 

 

そして現在

 

「という訳」

 

「成る程ね。でも何でそんな事を?」

 

「弓の勇者の監視はシズカちゃんがやるでしょう。そこで彼女が逃げ出さないように」

 

「ふぅん……つまり彼女はお目付け役って訳ね。頭いいわね」

 

 レジーナはなおを褒めた。

 

「だけど、そんな事させていいのか?」

 

「別に構わん。それに勇者というものがどんなのか見ておきたい」

 

「そう。なら私がシズカのとこに案内するわ来て」

 

 レジーナがタイガーアンデッドと部屋を出た。

 

「まぁ、取り敢えず色々とあると思うけど、今まで通り頑張りましょう」

 

 ゆかりがそう言うと、話し合いはお開きとなり、各自自由となった。

 




如何でしたか?

タイガーアンデッド登場!

果たしてこの先どうなるか?

また次回!


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第77話 蒸着、赤射、焼結!伝説の宇宙刑事!

やっと出来ました!

夏アニメもだいぶ始まりました。

盾の勇者2期延期になってしまいました。


翌朝

 

「フーン、フン」

 

 鼻歌交じりにひかるは宿の厨房で食事を作っていた。

 

「こんなもんでいいかな」

 

「朝から頑張ってるな」

 

「あ、タイガーアンデッド」

 

 ひかるが振り返るとなおが封印を解いたタイガーアンデッド(人間態)がいた。

 

「他の奴らはどうした?」

 

「まだ寝ているよ」

 

「そうか。これお前らのか?」

 

「うん、レベル上げの合間とかに……そうだ!」

 

 ひかるは何かを思いついたのか、また食事を作り出した。

 

 

 

 

 

「はい」

 

「何だ?」

 

 ひかるはアルミ箔で包まれた物をタイガーアンデッドに渡す。

 

「これお腹空いたら食べて、シズカちゃんの分もあるから渡して」

 

「まぁ、いい。もらっておく」

 

 ひかるに礼を言うとタイガーアンデッドは厨房を後にした。

 

「さて私ももうひと頑張りしないと!」

 

 

 

 

 

「よぉ坊主!!これからお出かけか?」

 

 尚文達は昨日会ったラルクとテリスに会った。

 

「まさかもう帰って来たのか?昼前だぞ?」

 

「もううずうずしちまってな!これからちょっと昼寝だ!」

 

「……元気そうでなにより……」

 

「そういえば聞いたか坊主!」

 

「?」

 

「どうやらこの島に四聖勇者が来ているらしいぞ」

 

「……ふーん」

 

 尚文は別にどうでもいいような顔をした。

 何せここにそのうちの一人がここにいるから。

 

「何だよ?少しは驚かないのか?そういやテリスから聞いたけど、お前の名前ナオフミだって」

 

「あぁ」

 

「ぷっははははっ!冗談キツイぜ!」

 

 突然、ラルクが笑い出した。

 

「坊主!いいか偽名を名乗るなら別のにしておけ!」

 

「はぁ!?」

 

 ラルクは尚文が偽名を使っていると言い出した。

 これには全員驚く。

 

「だってそうだろ?"ナオフミ„ってのは盾の勇者の名前なんだぜ?」

 

「俺がその盾の勇者なんだが」

 

「そうよ。彼は正真正銘盾の勇者だよ」

 

「はい。100%」

 

 尚文は自分が盾の勇者であると言う。ゆかりとルールーも証明する。

 

「お前らも冒険者なんだろ?知らないのか?盾の勇者のウワサ……」

 

 

 

「盾の勇者ってのはとんでもない極悪人で詐欺、恐喝、誘拐、さらには権力者に取り入り、気に入らない者を処刑にまでする悪魔なんだ!!」

 

 ラルクが言った噂はほとんど悪いものばかりだった。

 

「むぅ」

 

 聞いたえみるは頬を膨らます。

 えみるを見た尚文は彼女の頭に手を置く。

 

「尚文さん」

 

「そんな顔すんな」

 

「でも」

 

「それにそんなに間違っていない」

 

「ナオフミ様」

 

「な?坊主とは全然違うだろ?これだけは分かるぜ坊主はそんな外道じゃないってな」

 

 ラルクの言葉を聞いた全員は少しニコッとした。

 

「で?本当はなんて名前なんだ?」

 

「……尚文だ」

 

「またまた〜」

 

 本当の名前を言ってもラルクは未だに信じなかった。

 

「ところで四聖勇者に関して何かある?」

 

「あぁ、さっき船渡しに聞いたんだが……」

 

 ゆりは四聖勇者に関する事を聞いた。

 

「何でも剣の勇者は朝から仲間に見送られて……あぁ女一人と一緒に狩りに行ったらしい」

 

『ナイかメアのどちらかね』

 

 せつなは練と一緒にいる女がナイかメアのどちらかと推測した。

 

「槍の勇者は市場で女をナンパしまくってるらしいぜ……ってどうしたお前ら?」

 

 ラルクから聞いた情報に全員は呆れてしまった。

 

『イズ大丈夫かな?』

 

 なおは元康の監視に付いているイズの事を心配した。

 

「いや……他の……弓と盾の勇者の事は?」

 

「弓の勇者ならさっき会ったぜ!」

 

 情報を聞こうとした時、冒険者の人達が話に入った。

 

「今から北西の島へ渡るなら気をつけた方がいい。俺達は面倒で帰って来ちまったんだ」

 

「……何があったんだ?」

 

 

 

 

 

 バン!バン!

 

「よし」

 

 その頃、カルミラ島の森ではある者が魔物狩りをしていた。

 しかし、その姿は黒いボディに赤い隻眼、不恰好な左腕、明らかに人ではない。更にこの世界にない狙撃銃も持っている。

 

「今日の狙撃の調子も悪くはなさそうだ」

 

 

「テメェ!」

 

「何だ?」

 

 どこからか声が聞こえ、そこへ向かう。

 

 

 

「俺達の獲物を横取りしやがったな!!」

 

 行ってみると冒険者同士の言い争いをしていた。

 どうやら狙っていた獲物を横取りされた事に腹が立ったようだ。

 

 

「何を言ってるんです?先に攻撃したのは僕ですよ?」

 

 

 

 獲物を横取りしたのは樹だった。

 

 

 

 

「他人の獲物を横取りか……クロスランダーみたいな薄汚いドブネズミな冒険者もいるんだな」

 

 その様子を見て、そう呟きその場を去った。

 

 

「ん?」

 

「どうしましたイツキ様?」

 

「今誰かが……気のせいでしょう」

 

 

 

 

 

 

 

「よし!いよいよレベル上げ、準備はいい?」

 

 一方、尚文達もレベル上げで森にいた。

 あきら達は変身アイテムを出す。

 

「いくよ!」

 

 

「「キュアラモード! デコレーション!」」

 

「「プリキュア!オープンマイハート!」」

 

「レッツプレイ!プリキュア、モジュレーション!!」

 

「チェインジ・プリキュア、ビートアップ!」

 

「プリキュア!くるりんミラーチェーンジ!」

 

「プリキュア!ドレスアップ!」

 

「プリキュア・メタモルフォーゼ!」

 

「「ミライクリスタル!ハート、キラっと!」」

 

「プリキュア!スマイルチャージ!」

 

「スターカラーペンダント!カラーチャージ!」

 

 

 

「チョコレート!」

 

「マカロン!」

 

「強さと!愛を!」

 

「美しさと!ときめきを!」

 

「「レッツ・ラ・まぜまぜ!」」

 

「きゅぴらっぱ〜!」

 

「「は〜ぎゅ〜〜!」」

 

「♪〜♫」

 

 

「キュアショコラ!できあがり!」

 

「キュアマカロン!できあがり!」

 

「月光に冴える一輪の花、キュアムーンライト!」

 

「大海原に舞う一輪の花、キュアオーシャン!」

 

「爪弾くは女神の調べ!キュアミューズ!!」

 

「真っ赤なハートは幸せのあかし!うれたてフレッシュ、キュアパッション!」

 

「夜空にきらめく希望の星!キュアテンダー!」

 

「愛の切り札!キュアエース!」

 

「知性の青き泉!キュアアクア!」

 

「「輝くミライを抱きしめて!!みんな大好き!愛のプリキュア!」」

 

「キュアマシェリー!」

 

「キュアアムール!」

 

「勇気リンリン直球勝負!キュアマーチ!」

 

「宇宙(そら)に輝くキラキラ星!キュアスター!」

 

 変身を完了した。

 

「ヘェーそれがひかるとなおのプリキュアか」

 

「お二人とも可愛いですね」

 

「なおお姉ちゃん、ひかるお姉ちゃん可愛い!」

 

 マーチ、スター尚文、ラフタリア、フィーロはそれぞれ感想を述べる。

 

「うん」

 

「じゃあ、スター始めて」

 

「OK!」

 

「何が始まるんだ?」

 

「まぁ見てて」

 

 全員がスターに目を向ける。

 

 

 

 

「蒸着!」

 

 

 スターがポーズを取ると、彼女の衣装と髪がメタリックな銀色に変わる。

 

 

「キュアスター・ギャバン!」

 

 

 キュアスター・ギャバンがコンバットスーツに蒸着するタイムは、僅か0.05秒に過ぎない。

 では、蒸着プロセスをもう一度見てみよう!

 

 

「蒸着!」

 

 

【了解!コンバットスーツ、転送シマス!】

 

 超次元高速機ドルギランからコンバットスーツが転送され、スターに纏われる。

 

「0.05秒計測しました」

 

 アムールがスターの蒸着プロセスを計測した。

 

「おい、これは何だ?」

 

「お約束です」

 

「それよりやっぱ出来たんだね。メタルヒーローへのスタイルチェンジ」

 

「うん.よしアクア!」

 

「えぇ!」

 

「赤射!」

 

「焼結!」

 

 ショコラ、アクアもポーズを取る。

 

 ショコラの衣装が赤色のソーラーメタルとなり、腰にはクライムバスターが装備された。

 

 アクアも衣装がメタリックな青となり、ビデオビームガンが装備された。

 

「キュアショコラ・シャリバン!」

 

 

 キュアショコラ・シャリバンは僅か1ミリ秒で赤射蒸着を完了する。

 では、赤射プロセスをもう一度見てみよう!

 

 

「赤射!」

 

 灼熱の太陽エネルギーがグランドバースの増幅システムにスパークする。増幅された太陽エネルギーがソーラーメタルに転換され、シャリバンに赤射蒸着されるのだ。

 

「バッチリ1ミリ秒です」

 

「だから何なんだこれは?」

 

「お約束です」

 

「で、向こうは」

 

 

「キュアアクア・シャイダー!」

 

 キュアアクア・シャイダーは僅か1ミリ秒で焼結を完了する。

 では、その原理を説明しよう。

 

「焼結!」

 

 キュアアクア・シャイダーはバビロス号から発射されるプラズマ・ブルーエネルギーを浴びて、僅か1ミリ秒で焼結を完了するのだ!

 

 

「1ミリ秒です」

 

「もう何も言わん」

 

「それより宇宙刑事三人揃ったね」

 

「えぇ、さぁ気を取り直してレベル上げを始めよ」

 

 

 




如何でしたか?

スターがギャバン、ショコラがシャリバン、アクアがシャイダーにスタイルチェンジしました。

今回の話に出てきた狙撃手、誰なのか分かった人はいるでしょうか?

次回は戦闘です。


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第78話 レベル上げ!現れるは暴魂ヒットマン

遅くなりました。


新ライダーリバイス楽しみです!


「はぁ!」  

 

 宇宙刑事シャリバンにスタイルチェンジしたショコラは剣で森にいるスライムを斬りまくっていた。

 

「クライムバスター!」

 

 指でクライムバスターを回し、発射する。

 

「ふぅ〜」

 

「どうシャリバンは?」

 

「思ったより悪くないよ」

 

「そう。さて私も」

 

 マカロンは虎の紋章が描かれた青いカードデッキを出す。

 

「変身!」

 

 マカロンの衣装が白銀と青色となり、胸と肩に装甲が装着され、手にはデストバイザーが出現した。

 

「キュアマカロン・タイガ!」

 

 マカロンはスライムの方に駆け走る。

 

「やぁー!はぁ!」

 

 デストバイザーを振り回し、スライムを一掃した。

 

「うふふ」

 

「へぇー、タイガか」

 

 そこにマーチが来た。

 

「なら私は」

 

 マーチはそう言うと牛の紋章が描かれた緑色のカードデッキを出す。

 

「それ」

 

「契約しているモンスターは一体だけじゃないんだよね……変身!」

 

 マーチの衣装の胸と肩にアーマーが装着され、頭部にアンテナが装着された。

 

「キュアマーチ・ゾルダ」

 

 マーチはマグナバイザーを撃ち、スライムを倒す。

 

「こういうゴチャゴチャした戦いは好きじゃないんだよね」

 

「ヘェーやるわね」

 

「ねぇ、貴女。絶対英雄になれない条件が一つあるんだけど。教えてあげようか?」

 

「ヘェー、そんなのがあるんだ」

 

「英雄ってのはさ……英雄になろうとした瞬間に失格なのよ。貴女いきなりアウトってわけ」

 

「うふふ、面白い事を言うわね」

 

 

「マーチ何やってるの?ほら行くよ」

 

「あっ、今行く」

 

 アクアに呼ばれ、マーチはその場を離れた。

 

「うふふ」

 

「マカロン何でここで龍騎のあのシーン」

 

「ん〜なんとなく?」

 

 

 

「ムーンライト」

 

「えぇ」

 

 ムーンライトとテンダーは戦極ドライバーを出し、腰に巻いた。

 戦極ドライバーにライダーの横顔が描かれる。

 二人はロックシードを出す。

 

「「変身!」」

 

【メロン!】

 

【フィフティーン!】

 

 ムーンライトはメロンロックシードを空中に投げ、落ちてきたのをキャッチし、ベルトに装着する。

 テンダーはフィフティーンロックシードを手から離すと、そのまま戦極ドライバーに装着された。

 

【【ロックオン!】】

 

【ソイヤー!メロンアームズ!!天・下・御免!】

 

 ムーンライトにメロンアームズが装着され、それと同時に衣装も白くなり、髪も緑色となり、左腕にメロンディフェンダーが装備された。

 テンダーは衣装が黒く、所々に骸骨のような意匠がされ、髪は白くなり、頭部には漢字の十五のような角が付けられた。

 

「キュアムーンライト斬月」

 

「キュアテンダーフィフティーン」

 

「いくよ!テンダー!オーシャン!」

 

「「えぇ!」」

 

 ムーンライトは無双セイバー、テンダーは黄泉丸、オーシャンはオーシャンビームブレードを構え、魔物に向かう。

 

 

 

 

「はぁ!」

 

 ムーンライトは無双セイバーで魔物を斬りまくる。魔物が攻撃してきてもメロンディフェンダーで防ぐ。

 

「やぁ!」

 

「はぁ!」

 

 オーシャンとテンダーもオーシャンビームブレード、黄泉丸で魔物を斬りまくる。

 テンダーは新たに十五の平成ライダーが描かれたロックシードを出す。

 

【フォーゼ!】

 

 テンダーの頭上にフォーゼアーマーが現れる。

 

【ロックオン!】

 

【フォーゼアームズ!青春 スイッチオン!】

 

「キュアテンダーフィフティーン・フォーゼアームズ……はぁ!」

 

 テンダーはフォーゼアームズになると、バリズンソードで魔物を斬った。

 

「これが十五の平成ライダーの力が使えるライダーの力……素晴らしい」

 

 

 

 

 

「ねぇ、エース。これ使ってみない?」

 

 エースはミューズの手にある物を見た。

 

 

「それは……コマンドボイサー。いいですね」

 

 エースもミューズと同じ物を出す。

 

「「超重甲!」」

 

 ミューズの髪と衣装が白くなり、白のアーマーが装着される。

 エースは髪と衣装がオレンジ色となり、アーマーが装着される。

 

「ビーファイターキュアミューズ・アゲハ!」

 

「ビーファイターキュアエース・ゲンジ!」

 

「ブルームキャノン!」

 

「ライトニングキャノン!」

 

 二人はそれぞれの武器を発射し、魔物を倒す。

 

 

 

「アムール」

 

「はい」

 

 マシェリがバーニングファルコンプログライズキー、アムールがスティングスコーピオンプログライズキーを出す。

 

【INFERNO WING】

 

【POISON】

 

【バーンライズ!KAMEN RIDER……KAMEN RIDER……】

 

「「変身!」」

 

【スラッシュライズ!】

 

【フォースライズ】

 

【バーニングファルコン!The strongest wings bearing the fire of hell】

 

【スティングスコーピオン!Break down】

 

 不死鳥のライダーモデルがマシェリを包むと、マシェリの衣装と髪が深紅色になり、それと同じ色のアーマーを纏う。

 アムールも仮面ライダー滅にスタイルチェンジする。

 

「キュアマシェリ迅・バーニングファルコン!」

 

「キュアアムール滅!」

 

 名乗ると、二人はそれぞれの武器を持って、魔物と対峙する。

 

「はぁ!やぁ!」

 

 マシェリはザイアスラッシュライザーを使い、次々と魔物を切り裂く。

 

「そこです」

 

 アムールもアタッシュアローを使い、魔物を正確に狙い撃つ。

 

 

 

 

「キラやば〜⭐︎みんな凄い!」

 

 他のみんなの戦いを見ていたスターは目を輝かせていた。

 

「見惚れていないの、私達もいくよ」

 

 パッションはスターにそう言うとサソリキュータマを出す。

 手にはセイザブラスターが装着された。

 

「マワスライド!」

 

【サソリキュータマ!セイ・ザ・チェンジ!】

 

「スターチェンジ!」

 

 パッションの髪と衣装がオレンジ色となり、蠍の尻尾のようなのが付けられた。

 

「ポイズンスター!サソリキュアパッション・オレンジ!」

 

「キラやば〜⭐︎キュウレンジャーのサソリオレンジだ!」

 

「いくよ!スター!」

 

「おぉ!」

 

 スターは剣、パッションはキュースピアを構え、魔物に向かう。

 

「はぁ!やぁ!」

 

 パッションはキュースピアと蠍の尻尾を巧みに使い、魔物達を蹴散らす。

 

【セイ・ザ・アタック!】

 

「プリキュア・オールスタークラッシュ!」

 

「プリキュア・レーザーZビーム!」

 

 パッションのセイザブラスターとスターから発射された技が魔物共に命中した。

 

 

「はぁ!」

 

「やぁ!」

 

 ラフタリアとフィーロも魔物を倒していた。

 

「凄いな、一撃で倒せる雑魚でもこんなに経験値が入るのか!」

 

 尚文に経験値が入る。

 弱い魔物が相手だが、多くの経験値を得ることが出来る。

 

「これが活性化ってワケか。確かにレベル上げには最適だな」

 

「けどよ尚文、魔物はわんさか出てくるけど、雑魚ばっかだ」

 

 ジャグラー(魔人態)が魔物を蛇心剣で斬りながら、愚痴を言う。

 全員が相手している魔物はほとんどが雑魚ばっかだった。

 

「フィーロなんかつまんな〜い!」

 

「確かに張り合いはありませんね」

 

 フィーロとラフタリアも不満を漏らす。

 

「ふむ……この辺りは余り強い魔物はいないみたいだな。他の冒険者も軽くあしらっているみたいだ」

 

「この辺は初心者専用って感じだな。なぁ、場所を変えない?」

 

「少し早いが他へ移ってみよう。おい!移動するぞ!」

 

 尚文は戦闘しているプリキュア達を呼び、移動した。

 そんな中、ラフタリアが俯いていた。

 

「どうした?」

 

「気になりませんか?あのウワサ」

 

「あぁ、樹のか。気にするな忘れろ」

 

「いいんですか?」

 

「いいも何も俺が何かしてやる義理はない。そもそも俺の話を素直に聞くと思うか」

 

「それは確かに」

 

「まぁもし目の前でやられたなら文句の一つくらいは……」

 

 

 

 

 尚文達が移動してる中、空から何かがが向かってきた。

 

 

 しかし

 

 

 

 

 バン!バン!バン!

 

 

 

 

 どこからか飛んで来た弾丸が全て撃ち落とされた。

 

 

 

「何だ!?」

 

「矢?」

 

 撃ち落とされたのは矢だった。

 

 

「おや?おかしいですね……急に経験値が入らなくーー!」

 

 そこに誰かが現れた。

 

 

 

「……なるほど尚文さんあなたでしたか」

 

「樹」

 

 

 樹達だった。

 

「僕の矢をあなたが」

 

「いや、俺は何も」

 

 

 

「貴様の矢などこの俺が全て撃ち落としてやった」

 

 声が聞こえ、全員が振り向く。

 

 

 そこにある者が現れた。

 

 

 

「えっ?」

 

 その姿を見てショコラは目を見開いた。

 

 

 

 黒いボディ

 

 赤い隻眼

 

 不恰好な左腕

 

 右手に持つ狙撃銃

 

「何だあいつ?」

 

「誰ですか、あなた?」

 

 樹は突然現れた者を睨む。

 

 そんな中、ショコラは呟く。

 

 

 

 

「トップガンダー」

 




如何でしたか?

マーチがゾルダ、マカロンがタイガ、ムーンライトが斬月、テンダーがフィフティーン、ミューズがアゲハ、エースがゲンジ、パッションがサソリオレンジ、マシェリが迅にスタイルチェンジしました。

そして最後に以前の話に出てきた狙撃手……その正体は超人機メタルダーよりトップガンダーでした。

次回もお楽しみに!




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特別編: 赤いホームラン王と勝負!

今回は本編ではなく特別編です。 

オリンピックの野球で日本が金メダルを取ったのを見て、書きたくなりました。

因みに私は野球ファンです。


「へぇ〜尚文が」

 

「はい」

 

 あきらはラフタリアと話していた。

 あきらの手にはボールがあった。それはラフタリアがレベルが低かった時に尚文が彼女に買ってあげたものだ。

 

「そういや覚えてるか?」

 

「ジャグラー?」

 

「お前が小学生の時、野球大会」

 

「あぁ、あの時ね」

 

「何々、あきらが何かしたの?」

 

 ゆかりが興味津々に聞き出す。

 

「こいつその時、エースで4番だったんだ」

 

「何だって!」

 

 尚文は驚き、声を上げる。

 

「しかも相手チームには少年野球でエースで4番の奴がいてよ」

 

「それで」

 

「なんとこいつそいつからホームラン打っちまったんだよ」

 

「おぉ!」

 

 なおはそれを聞いて驚く。

 

「さらにピッチングじゃそいつから三振も取ったんだ」

 

「お前どんだけ凄いんだよ」

 

「キラやば〜⭐︎」

 

「あはは」

 

 あきらは苦笑いし、頬をかく。

 

「まぁ、こいつ結構やんちゃなとこあったし」

 

「むぅ。ちょっと何ですって」

 

「イテテ、耳引っ張るな」

 

 ジャグラーの発言にムカついたのかあきらは彼の耳を引っ張った。

 

「はいはい、イチャイチャしない」

 

「「してない!」」

 

「ハモったにゃ」

 

 

 

 

 

「ほほう。それはそれは」

 

 突然声が響き、全員が振り向く。

 

 

「お前は!」

 

「何者ですか?」

 

 全員がその姿に驚く。

 

 

 

 野球のボールの顔をした怪人だった。

 

 

 

 

「黒十字軍のホームラン王野球仮面は背番号1!」

 

 

 

 なんと秘密戦隊ゴレンジャーの黒十字軍の野球仮面だった。

 

 

「野球仮面!?」

 

「知ってるのか?」

 

「秘密戦隊ゴレンジャーに出てきた怪人よ」

 

 ゆりは野球仮面を知らない尚文、ラフタリア、フィーロに説明する。

 

「お前らが噂の勇者とプリキュアかいざ勝負!」

 

「面白いわね。みんな!」

 

 

 

「「キュアラモード! デコレーション!」」

 

「「プリキュア!オープンマイハート!」」

 

「レッツプレイ!プリキュア、モジュレーション!!」

 

「チェインジ・プリキュア、ビートアップ!」

 

「プリキュア!くるりんミラーチェーンジ!」

 

「プリキュア!ドレスアップ!」

 

「プリキュア・メタモルフォーゼ!」

 

「「ミライクリスタル!ハート、キラっと!」」

 

「プリキュア!スマイルチャージ!」

 

「スターカラーペンダント!カラーチャージ!」

 

 

 

「チョコレート!」

 

「マカロン!」

 

「強さと!愛を!」

 

「美しさと!ときめきを!」

 

「「レッツ・ラ・まぜまぜ!」」

 

「きゅぴらっぱ〜!」

 

「「は〜ぎゅ〜〜!」」

 

「♪〜♫」

 

 

「キュアショコラ!できあがり!」

 

「キュアマカロン!できあがり!」

 

「月光に冴える一輪の花、キュアムーンライト!」

 

「大海原に舞う一輪の花、キュアオーシャン!」

 

「爪弾くは女神の調べ!キュアミューズ!!」

 

「真っ赤なハートは幸せのあかし!うれたてフレッシュ、キュアパッション!」

 

「夜空にきらめく希望の星!キュアテンダー!」

 

「愛の切り札!キュアエース!」

 

「知性の青き泉!キュアアクア!」

 

「「輝くミライを抱きしめて!!みんな大好き!愛のプリキュア!」」

 

「キュアマシェリー!」

 

「キュアアムール!」

 

「勇気リンリン直球勝負!キュアマーチ!」

 

「宇宙(そら)に輝くキラキラ星!キュアスター!」

 

 

「よし、来い!お前ら!」

 

 すると黒い兵隊が現れた。

 

「「「「「「「「「ホイィィー!」」」」」」」」」

 

「あれはゾルダー」

 

「ふふん。1!」

 

「2番!」「3番!」「4番!」「5番!」「6番!」「7番!」「8番!」

「9番!」

 

「俺は補欠だ!」

 

「さぁ、いらっしゃい!」

 

 野球仮面とゾルダー達が円陣を組んだ。

 尚文達も円陣を組む。

 

「我らナイン、黒十字軍ダイナマイト打線!」

 

「なら私達はマシンガン打線?」

 

「いや、ここはいてまえ打線で」

 

「ダイハードは?」

 

「なぁ、俺達何で円陣を」

 

「なんとなく流れで」

 

「ねぇ、ゾルダーは私に任せてくれない」

 

「マーチ何かあるの?」

 

「任せて」

 

 マーチが前に出る。

 

 

「ん?お前一人で何が出来る?」

 

「見てなさい、野球には野球よ」

 

 マーチは緑色のボールみたいなのを出す。

 

「天空シノビチェンジ!」

 

 マーチの衣装にプロテクターが装着され、頭部に手裏剣のような飾りが付けられた。

 

「大逆転・フェイスチェンジ!」

 

 プロテクターを外し、飾りも炎となった。

 

「緑の光弾!天空忍者シュリケキュアマーチ!ファイヤーモードでい!」

 

「そんな事して一体なんになる?」

 

「ふふん!あんたの兵隊さん達、私の野球忍法に耐えられるかな?」

 

 

「はぁ!超忍法・秘打プリキュア千本ノック!」

 

「「「「「ホイィィ」」」」

 

 マーチの千本ノックを受けたゾルダーの半分は受け切れず倒れる。

 

「どうした!そんなんじゃ甲子園なんて行けないよ!」

 

「ぬぬ!やるじゃないか!」

 

「まだまだ!超忍法・プリキュア分身魔球!」

 

「「「「ホイィィ」」」」

 

 分身魔球を受け、残りのゾルダーは倒された。

 

「分身魔球だと!?お前まさか侍「それはいい!」む!だがそんなの俺が」

 

「悪いけど、ここまでよ」

 

 マーチがシュリケンジャーを解除すると、ショコラ、アクア、ミューズ、スターが前に出る。

 

「みんないくよ!ゴー!」

 

「「「「ゴー」」」」

 

 ショコラ、アクア、ミューズ、マーチ、スターの衣装にベルト、マントが装着され、頭部には飾りがつけられた。

 

「む!それは!」

 

 

「五人揃って」

 

 

 

「「「「「ゴレンジャー!」」」」」

 

 BGM:秘密戦隊ゴレンジャー

 

「くうぅ〜やっぱり懐かしい!」

 

 

 

「頑張って!ショコラ!」

 

 マカロンがショコラを応援する。

 見るとマカロン、ムーンライト、オーシャン、パッション、テンダー、エース、マシェリ、アムールの衣装がチアの衣装となっていた。

 

「何で俺まで、というかどこから?」

 

「いいじゃねぇか」

 

 尚文とジャグラーは学ラン姿になっていた。

 

「あの……私もですか」

 

「わぁー可愛い」

 

 ラフタリアとフィーロもチアの衣装となっていた。

 

「あとこの子も」

 

 マカロンの後ろから誰かが出てきた。

 

「あの……これは一体?あと何ですかこの格好?」

 

「「「メルティ(さん)(メルちゃん)!?」」」

 

 なんとメルティ王女だった。

 しかもチア衣装を着て。

 

「何でメルティ王女がいるんだ!」

 

「折角だから連れて来ちゃいました」

 

「何やってるんだ!」

 

 

 

「おぉおぉ、可愛い応援団もいるじゃねぇか。よしホームラン王の名誉にかけて負けないぞ」

 

「こっちだって。スター、ゴレンジャーハリケーンだ!」

 

「OK!トイヤー!」

 

 スターがゴレンジャーハリケーンを出す。

 

「ゴレンジャーハリケーン!変化球!」

 

「いいわね、いくよ!マーチ!」

 

 スターが投げると、野球のボールになり、マーチの手に。

 

「よし、アンダースローだ!ミューズ!」

 

 マーチはアンダースローで投げる。

 

「それ」

 

 野球仮面はバットを振るが、空振る。

 

「ワンストライク!」

 

「あら、これはどうした事か?」

 

「アクア!」

 

 捕手であるミューズはアクアにボールを投げ渡す。

 

「次は私ね。スローボール!」

 

 アクアがスローボールを投げた。

 そのボールはあるプロが投げていた超スローボールだった。

 

「こんなもの!」

 

 野球仮面はバットを振るが、空振る。

 

「ツーストライク!」

 

「むぅ!ホームラン王の名誉にかけて次は絶対に!アイタタタ!」

 

 悔しかった野球仮面はバットを地面に叩きつけるが、自分の足に当ててしまう。

 

「ショコラ最後お願い!」

 

 ミューズはショコラにボールを投げ渡す。

 

「あと一球よ!ショコラ!」

 

「ショコラ!頑張って!」

 

「あきらさん!」

 

「あきらお姉ちゃん!」

 

「あきら様!」

 

 

「よしいくよ!トルネード!」

 

 ショコラはトルネード投法で投げた。

 

「ぬおぉぉー!」

 

 野球仮面は全力でバットを振った。

 

 

 

 ボールは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ミューズのミットに収まっていた。

 

 

 

「ストライクスリー!」

 

「よし!」

 

 ミューズは喜び、ボールを天高く上げる。

 

「やったー!」

 

 ショコラは手を上げ、喜んだ。

 みんなも喜んでいた。

 

 

 

「うむ見事なピッチングだ。残念!アイター!ん〜さらば」

 

 

 ドカーン!!

 

 

 頭にボールを受けた野球仮面はそのまま爆散した。

 

 

 

 

 

 




如何でしたか?

スーパー戦隊でお馴染みの野球仮面が登場しました!

実は巨大化させるか悩みましたが、やめました。

次回は本編に戻ります。


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第79話 正々堂々!暴魂トップガンダー!

なんとか出来ました!

セイバー終わりましたね。リバイスに期待です!


 レベル上げのため活性化したカルミラ島にやって来た尚文達。

 そこでレベル上げしていた彼らは、同じくレベル上げをしていた樹に遭遇してしまう。更にそこに驚くべき者が現れた。

 それは超人機メタルダーに出てきたトップガンダーだった。

 

 

 

 

 

「トップガンダー」

 

「あきらあいつを知っているのか」

 

「うん。ネロス帝国、戦闘ロボット軍団の一人」

 

「ネロス帝国?戦闘ロボット?」

 

「何なのですかそれは?」

 

「なに?フィーロ分かんない」

 

 ネロス帝国、戦闘ロボット軍団という聞いたことない言葉に尚文、ラフタリア、フィーロは首を傾げる。

 

「超人機メタルダーというヒーローが戦った組織よ」

 

 マカロンが紙を広げ答えた。

 その紙には写真など色々書かれていた。

 

「これは?」

 

「ネロス帝国の組織図」

 

「どこから出した?」

 

「企業秘密」

 

 尚文はマカロンにその紙をどこから出したのかを尋ねるが、企業秘密だった。

 

BGM:ネロス帝国4軍団

 

「何だこのBGMは?」

 

「気にしない、気にしない。さて、ネロス帝国はリーダーである帝王ゴッドネロスを中心とした組織で、表では『桐原コンツェルン』という大企業を運営している。だけど、裏では経済・軍事の両面から世界を支配しようと企んでいるのよ」

 

「よく聞く悪の組織って感じだな」

 

「更にネロス帝国にはそれを支える四つの軍団がいるのよ」

 

「四つの軍団?」

 

「まず一つが改造手術で強化されたサイボーグや強化服を着た人間で構成された凱聖クールギン率いるヨロイ軍団」

 

「凱聖?」

 

「階級よ。四つの軍団には階級があってトップが凱聖、その次に豪将、暴魂、雄闘、爆闘士、激闘士、烈闘士、強闘士、中闘士、軽闘士で成り立っているのよ」

 

「なるほど」

 

「戻すけど、次の軍団が高度な技能と多様な性格のロボットで構成された凱聖バルスキー率いる戦闘ロボット軍団。トップガンダーが所属する軍団よ」

 

「戦闘ロボット……て事はあいつはロボットなのか?」

 

「えぇ、ゴッドネロスの手によって作られたのよ。彼もその一人で位は暴魂」

 

「暴魂って事は三番目か。それなりに高い位だったのかあいつ」

 

「えぇ。で次の軍団がバイオテクノロジーによって生み出された合成生物で構成された凱聖ゲルドリング率いるモンスター軍団」

 

「バイオテクノロジー?」

 

 聞き慣れらない言葉にラフタリアは首を傾げる。

 

「遺伝子組み替えや細胞融合などで新品種などを生み出す技術の事よ」

 

「フィーロ分かんない」

 

「フィーロちゃんには難しいか」

 

「当たり前だ。それにしてもこんな奴らまで生み出す事ができるなんて、なんて組織なんだネロス帝国」

 

 ネロス帝国の高度な技術に尚文は驚く。

 

「そして最後の軍団、軍用兵器を元に作られた量産型ロボットで構成された凱聖ドランガー率いる機甲軍団」

 

「おぉ見るからにそれっぽいな」

 

「以上がネロス帝国よ」

 

「なるほど。じゃああいつは敵なのか?」

 

「最初はね。でも、彼はメタルダーとの戦いの後、ネロス帝国を裏切ってメタルダーと共にネロス帝国と戦ったのよ」

 

「裏切ったのですか?では彼は」

 

「えぇ。もう敵では」

 

「いや、そうとは言えないだろう。裏切ったとは言え一応敵だぞ」

 

 尚文はトップガンダーを信じられなかった。

 ネロス帝国を裏切ったとは言え、敵だった事に変わりはないのだから。

 

 

「私は彼が悪い人には見えないと思います」

 

「ラフタリア」

 

「フィーロもあの黒い人悪い人には見えないよ」

 

「フィーロお前まで」

 

 ラフタリアとフィーロはトップガンダーを悪い奴ではないと言い出した。

 

「別に珍しくないんじゃない。敵から味方になるなんて」

 

 マカロンはそう言うとパッション、アムールを見る。

 見られた二人は恥ずかしいからか顔が赤くなった。

 

 

 

 

 

 

「何故邪魔したのですか?」

 

 そんな話をしている中、樹とトップガンダーが対峙していた。

 

「貴様が他人の獲物を横取りしようとしていたからだ。見ろ」

 

 トップガンダーが向いた方向には魔物と戦っている冒険者がいた。更にその周りにはトップガンダーが撃ち落とした樹の矢が落ちていた。

 

「他人の獲物を狙ってまでレベルを上げようとする貴様のやり方は最低だ」

 

「最低ですって?僕は魔物がいたから矢を射たまでです。そんな事言って本当は貴方が狙っていたのではないのですか?」

 

「貴様のような薄汚いドブネズミと一緒にするな。他人の獲物を狙ってまで強くなろうという気はない。俺は常に正々堂々だ」

 

 樹はトップガンダーが獲物を狙っているのではないかと問いただしたが、彼は拒否した。

 

 

「何だあいつ、とても悪の組織にいた奴とは思えない」

 

 尚文はトップガンダーの言っている事がとても悪の組織にいた者とは思えないと信じられないような目で見ていた。

 

「当たり前よ。彼は汚い手は使わない。常に正々堂々、フェアプレーを心がけているのよ。もし彼の邪魔をするような事をすれば味方であっても容赦しない。メタルダーとの対決で抜けがけしようとしたモンスター軍団の二人を撃ったこともあるのよ。まぁ、勝手な振る舞いをしたモンスター軍団が悪いけどね」

 

「本当にあいつは悪の組織が作ったロボットなのか?」

 

「トップガンダーは荒野に生まれた一匹狼。ゴッドネロスがゴ○ゴ13に似たヒットマンをインプットして作られた。だから彼は一人で敵と戦う事を宿命付けられている。彼には彼の戦闘哲学がある」

 

「どうしてそんな奴をインプットしたんだゴッドネロスは?」

 

「まぁ俺はいいと思うぜあいつ。なんか男らしくて」

 

「私も嫌いじゃないです。男らしいのです」

 

 ジャグラー、マシェリはトップガンダーのフェアプレー精神に関心していた。

 

 

「愚か者!」

 

 樹の仲間のマルドが怒り出した。

 

「イツキ様になんて口を!イツキ様は四聖勇者なのだぞ!それをドブネズミと!」

 

「四聖勇者?俺にはただ弓を振り回している子供にしか見えないけどな」

 

「貴様!」

 

「いい加減にして!」

 

 マルドがトップガンダーに飛びかかろうとしたところをシズカが抑える。

 

「えぇい離せ!監視の分際で!」

 

「もうこれ以上面倒事はやめて!こんなんじゃ私女王に何言われるか」

 

「知るか!」

 

「キャ!」

 

「シズカちゃん!」

 

 マルドはシズカを勢いよく振り解く。

 マルドは今度こそトップガンダーに飛びかかろうとする。

 

「っ!?」

 

 しかし、彼は行けなかった。

 恐る恐る手を見ると

 

「お前」

 

 タイガーアンデッド(人間態)がマルドの手を片手で掴んでいた。

 

「この、ぐうぅぅぅ」

 

 マルドは彼女の手を振り解こうとするが、ビクともしなかった。それもそのはず人間態とはいえ彼女はアンデッド、それも上級アンデッド、カテゴリーQ。その力は強力だ。

 

『この女、どこにそんな力があるんだ?』

 

 タイガーアンデッドは彼の手を離す。

 

「気は済んだか?」

 

「貴様!」

 

 今度はタイガーアンデッドに飛びかかろうとする。

 

 

 

「やめなさい!」

 

「っ!?」

 

 ムーンライトが叫ぶと同時に動きが止まる。

 

 

「本当に勇者も勇者なら仲間も仲間ね」

 

 ムーンライトは頭を抱え呆れていた。

 

「いい!貴方達がやっているのは経験値の横取り!他の冒険者への迷惑行為なのよ!そんなのも分からないの!もしこれ以上邪魔をするなら今すぐ去りなさい!」

 

「何を言う!今は活性化で島の魔物が増殖している時!悪しきを一刻も早く滅するのが肝要!!」

 

「はぁ?」

 

 ムーンライトは更に呆れる。

 

「おい、あのおっさん頭イカレてんじゃね?」

 

「言えてる」

 

 ジャグラーとショコラは小さくそう言う。

 

「ぷっ」

 

 尚文が笑い出した。

 

「何ですか尚文さん」

 

「いや……恩着せがましい事で……」

 

「何だと!?」

 

「だってそうだろう。ゆりも言っていただろう。今の樹の行為は経験値の横取り……一言で言えば道徳違反だ」

 

「道徳?」

 

「元康や練に聞いたって同じ事を言う頭くらい持ってるだろうさ。というかこの島の伯爵の話を聞いてなかったのか?ここにいるのは冒険者だレベル上げをしに来た な。お前に助けてほしいとも守ってほしいとも思っていない。わかるだろ?」

 

「そっ、そうだぞ!」

 

「そんな事されたら困るんだよ!こいつがいなかったらどうなっていたか」

 

 冒険者の一人がトップガンダーを指差す。

 彼のおかげで樹の妨害を受けずに済んだのだから。

 

『ギロッ』

 

「やめなさいマルド」

 

 冒険者を睨むマルドを樹は注意する。

 

「そうですね確かに皆さんの言い分は分かりました。では僕らは皆さんここを去るまで昼食にしましょう」

 

 樹や仲間達は降りる。

 

「どうしたんですか?尚文さん今のうちにどうぞお好きなところへ。でないと僕がレベル上げ出来ないじゃないですか」

 

『こいつ……何も反省していないな!?』

 

 尚文は樹のニコっとした表情から彼は反省していないと察した。

 

「よし!ランチの支度だ。リーシア!どこだ!?リーシア!?」

 

「は……はい!たっ、ただいま」

 

 リーシアが沢山の荷物を持って現れた。

 

「あらあの娘」

 

「確かあの時」

 

 以前樹と戦闘した時、彼女が出てきたのをムーンライト、オーシャンは思い出す。

 

 

「おっ、お待たせしました」

 

「遅い」

 

「どうぞイツキ様」

 

「それくらい自分でやれよ」

 

 リーシアが樹に食事を配ってるのを見た尚文は小さく呟いた。

 

「マルド様はこちらで」

 

「うむ」

 

「ロジール様」

 

「ウェレスト様」

 

 尚もリーシアは食事を配り続けた。

 

「ん〜」

 

 それを見ていたアムールは何か難しそうな顔をした。

 

「お姉ちゃんどうしたのです?」

 

「いえ、なんか違和感が」

 

 

「ではいただきましょう」

 

「はい」

 

 配り終わり、食べ始めた。

 そんな中、リーシアは果実を取り出し食べ始めた。

 

「ちょっ、ちょっと待て!お前ら!!」

 

 尚文が身を乗り出す。

 

「まだいたんですか?尚文さん」

 

「いやいくらなんでも昼食の格差がありすぎだろ」

 

 確かにリーシア以外の者達はちゃんとした食事を食べている。

 

「まさか序列があるのか?仲間に」

 

「イツキ様への忠義・貢献度で我らの地位は決まるのです。リーシアは親衛隊の中で一番の新米であるからして雑務は当然の事!」

 

「それはいくらなんでも酷過ぎます!ましてや序列なんて彼女が可哀想です!彼女にもちゃんとしたご飯を食べさせなさい!じゃないと彼女の身が持ちません!」

 

 マルドの説明を聞いたテンダーは怒り出した。

 

「ふん!貴様の説教など聞く耳も持たんわ」

 

「なっ!?」

 

 マルドの言った事にテンダーは彼に飛びかかろうとする。

 

「待て」

 

 そこにタイガーアンデッドが彼女を止めた。

 タイガーアンデッドはリーシアのとこに行く。

 

「あ、あの……何でしょう?」

 

 すると、タイガーアンデッドはリーシアが食べていた果実を奪った。

 

「あ!」

 

 そして彼女にアルミ箔に包まれた物を渡す。

 

「あのこれ?」

 

「開けてみろ」

 

 リーシアは渡されたアルミの包みを開けた。

 

「これは」

 

 包みを開けるとそこにはおにぎりが入っていた。

 

「お前が食べろ」

 

「で、でも……これは」

 

「いいから!食え!」

 

「っ!?」

 

 タイガーアンデッドのあまりの剣幕にリーシアはたじろぐ。

 

「私はこれでも十分だ」

 

 そう言ってタイガーアンデッドは果実を食べた。

 彼女は尚文達を見た。

 

「お前達早くここから去った方がいいぞ」

 

「お、おう」

 

 尚文達はこの場を去ろうとする。

 

「ちょっと待て」

 

 トップガンダーがアムールを呼び止めた。

 

「何でしょう?」

 

「お前、アンドロイドか」

 

「さすがロボットですね。お見通しですか。そうです私はアンドロイドです」

 

「そうか」

 

「おい、ルールー何をしている!早く行くぞ!」

 

「お姉ちゃん!早く来て!」

 

「はい、今行きます。では」

 

 アムールはそう言って尚文達のとこへ。

 トップガンダーはアムールを見ていた。

 

 

 

 

「なんだか似ているな」

 

 トップガンダーはアムールを見て思い出していた。

 かつて対決し、共にネロス帝国と戦った友を。

 

 

 

 

 

「メタルダー」

 

 




如何でしたか?

最近YouTubeでカブタックの配信見てます。カブタックは世代で見てたけど、幼かったのであまり覚えていないのです。

この小説で登場させようか悩んでいます。


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第80話 夜間戦闘

遅くなってすいません。

疲れもそうですし、なかなか時間がなくて。


リバイス、面白いです!






「はぁ〜一体なんなのあれ」

 

 樹達から離れ、移動する尚文達。

 そんな中、アクアがため息を吐く。

 

「樹の事か?」

 

「えぇ、序列とかあの慕うとこ、まるで信者だよ」

 

「あぁ、あんな正義ごっこの樹がどこがいいんだが」

 

 アクアと尚文が樹の事を言う中、テンダーは俯いている。

 

「テンダー?」

 

「まりあさん、どうなさったのですか?先程から元気ないようですが、どこか悪いのですか?」

 

 そのテンダーにオーシャン、ラフタリアが近寄る。

 

「ラフタリア、大丈夫です。ただ、あのリーシアって子がちゃんとご飯を食べているのか心配で」

 

 テンダーは樹の仲間であるリーシアの事を心配していた。

 彼女を見た時、ちゃんとご飯を食べているかなど、不安があったのだ。

 

「まりあさん、私もです。無理なされないといいのですが……」

 

 ラフタリアもリーシアの事を心配していた。

 

「ご主人様〜フィーロもご飯したい〜」

 

「あー分かった!分かった!メシでも食って仕切り直しだ」

 

「じゃあ食べよう!いっぱい食べて力をつけよう!」

 

 フィーロが空腹となり、食事をする事となった。スターはお弁当箱を出す。

 

『リーシアちゃん、私の作ったおにぎり美味しく食べてるかな』

 

 ふとスターはリーシアの事を思い出していた。タイガーアンデッドが彼女に渡したおにぎりは自分が作ったものだからだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「へぇ〜これは」

 

「ふふ、面白くなるわね」

 

 ショコラ、マカロンは目の前の魔物と対峙していた。

 現在、山奥まで来ており、レベル上げを再開している。そこにいる魔物は先程のよりレベルが違っていた。

 

「マカロン!」

 

「えぇ」

 

【STRIKE VENT】

 

 マカロンはデストバイザーにカードをベントインし、両手にデストクローを召喚する。

 ショコラも剣に手をかざす。

 

「レーザーブレード!」

 

 刀身が青白い光を帯びたレーザーブレードとなった。

 

BGM:レーザーブレードのテーマ(シャリバンver)

 

「たぁ!」

 

 レーザーブレードを振るい、魔物を斬る。斬られた魔物はレーザーブレードがかなり痛かったみたいで咆哮を上げる。

 

「はぁ!」

 

 マカロンもデストクローで魔物を切り裂く。

 

「はぁぁぁー!」

 

 ショコラはそのまま駆け出し、レーザーブレードを魔物に刺す。そしてそのまま引き抜き、構える。

 

「プリキュア・シャリバンクラッシュ!」

 

 技を決め、魔物を倒した。

 

「お見事」

 

 マカロンはそんなショコラを称賛し、拍手する。

 

 

 

 

 

 

【SWOOT VENT】

 

 

 別の場所ではマーチ、アクアが戦闘をしていた。マーチがマグナバイザーにカードをベントインし、背中にギガキャノンが装備される。

 

「アクア!」

 

「えぇ!」

 

 アクアが剣に手をかざす。

 

「レーザーブレード!」

 

BGM:レーザーブレードのテーマ(シャイダーver)

 

「はぁ!」

 

 マーチが両肩のギガキャノンを発射し、魔物に撃った。魔物はそのまま吹っ飛ぶ。

 

「たぁ!」

 

 アクアは魔物に向かい、レーザーブレードで斬りつける。

 

「アクア飛んで!」

 

 マーチの声を聞き、アクアはマーチの手を見て察する。

 

「よし!」

 

 アクアはマーチのとこに走り、マーチの手に乗る。

 

「いけー!」

 

 マーチはそのままアクアを高く飛ばす。飛ばされたアクアはレーザーブレードを魔物に振り下ろし、構えをとる。

 

「はぁー!プリキュア・シャイダーブルーフラッシュ!」

 

 技を決め、魔物を倒した。アクアはマーチとグータッチする。

 

 

 

 

「さぁ、見せてあげるわ。究極の変身を」

 

【鎧武!】

 

 テンダーはフォーゼアームズを解除すると、頭上に鎧武アーマーが現れる。

 

【ロックオン!】

 

【鎧武アームズ!フルーツ鎧武者オンパレード!】

 

 鎧武アームズが装着される。

 

 

「キュアテンダーフィフティーン・鎧武アームズ……はぁ!」

 

 テンダーは黄泉丸、大橙丸との二刀流で魔物を斬る。魔物はテンダーに攻撃しようとする。

 

「させない!」

 

 そこにムーンライトがメロンディフェンダーでテンダーを守り、押し返す。

 

「はぁ!」

 

 そのまま無双セイバーで斬る。

 

「テンダー、オーシャン!」

 

「「えぇ!」」

 

 構えるテンダーとオーシャン。オーシャンは赤い色のこころの種をオーシャンロッドに投入し、スライドスイッチを三回操作してボタンを押す。

 テンダー、ムーンライトも戦極ドライバーを操作する。

 

【【鎧武オーレ(メロンスカッシュ)!】】

 

「「「プリキュア・大橙一刀(無双斬)(ファイヤーフラッシュ)!」」」

 

 三人の斬撃が決まり、魔物を倒した。

 

 

 

「アムールそろそろ決めるのです!」

 

「そうですね」」

 

 こちらも戦闘をしているマシェリとアムール。止めを刺そうとしている。

 

【スティングディストピア】

 

【バーニングレインラッシュ】

 

 マシェリは高く跳び、アムールは蹴る体勢に入る。

 

「「プリキュア・スティングディストピア(バーニングレインラッシュ)!」」

 

 二人の必殺キックが決まり、魔物を倒した。

 

【スティングディストピア】

 

【バーニングレインラッシュ】

 

 

 

 

「エース決めるよ」

 

「分かりました」

 

 ミューズはブルームキャノン、エースはライトニングキャノンを構える。

 

「プリキュア・マキシムブラスト!」

 

「はぁ!」

 

 ブルームキャノン、ライトニングキャノンから技を放ち、魔物を倒す。

 

 

「スター!」

 

「OK!」

 

 こちらも戦闘をしているスターとパッション。

 スターが剣に手をかざす。

 

「レーザーブレード!」

 

 剣をレーザーブレードにする。

 

BGM:レーザーブレードのテーマ(ギャバンver)

 

「いくよ!」

 

 パッションはキュースピアを持ち、スターと一緒に魔物に向かって走る。

 

「はぁ!」

 

「たぁ!」

 

 キュースピアとレーザーブレードで魔物を斬りつける。

斬りつけられた魔物は痛み苦しむが、こちらに歩き出そうとする。しかし、突然苦しんだ。これは一体?

 

「あらかじめ毒を入れたのよ」

 

 そう、実は魔物を斬る際、パッションは尻尾を魔物に刺し、毒を注入したのだ。

 

「キラやば〜⭐︎」

 

「決めるよスター!」

 

「うん!」

 

【ギャラクシー!】

 

 キュースピアにサソリキュータマをセットする。

 

「プリキュア・ギャバンダイナミック!」

 

「プリキュア・アンタレスインパクト!」

 

 二人の技が決まり、魔物を倒した。

 

 

 

「すごいな……やはり山奥ともなると敵のレベルも違うな!」

 

「えぇ、なかなか手応えがありました!」

 

「あぁ、いいもんだ」

 

 尚文のとこでも魔物を倒していた。ラフタリアとジャグラーも清々しかった。

 

「フィーロがんばったー!」

 

「あぁ、よくやったな」

 

 頑張ったフィーロを尚文は褒め称え、撫でた。

 

「おーい!みんな!」

 

「あっ!あきらお姉ちゃんたちだ!」

 

 プリキュア達が合流した。

 

「お、どうだった?」

 

「さっきのとこよりは手応えがあったよ」

 

「えぇ、それなりにね」

 

 全員満足のようだ。

 

「それにしても……ここは何かの遺跡でしょうか?」

 

 ラフタリアが辺りを見ると、そこには遺跡らしきものがあった。

 

「今倒したのはこの島のボスだったりしてな」

 

「まさか」

 

「きっとコレで終わりじゃないよ?」

 

 フィーロが何かを指差す。そこには黒い何かがあった。

 

「この黒いのいや〜なカンジするもん」

 

「波の時の亀裂に似てるな……魔物出現ポイントかもしれない。待っていればまた出てくるかも……」

 

「でも、ナオフミ様。日が傾いています夜は近いですよ」

 

 ラフタリアの言う通り、空は少し暗くなり始めていた。

 

「もうそんな時間か」

 

「え〜もう帰るの〜?」

 

「そうだな……暗くなるとボスレベルの敵は少しキツイか……」

 

「……やるんですか?夜も?」

 

「あぁ遅れを取り戻すとなればやるしかないだろう」

 

「それも大事だけど、色々考えた方が」

 

「だが、昼の事を思うといつ他の勇者と出会うか分からないし……」

 

 ムーンライトが夜の戦闘は考えた方がいいと意見を出すが、尚文は昼の事を思うとやった方がいいと考える。

 

「確かに夜であればそのリスクは少ないですが……夜は特に魔物が凶暴化するので冒険者は日が落ちるまでには本島へ帰ると聴きましたが……」

 

「あぶないの〜?」

 

「まぁ、様子を見ながらだな」

 

 結局このまま続ける事になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うんいいぞ。例のアイテムドロップってやつで収穫も上々だ」

 

 この夜の戦闘でかなりの収穫があったそうだ。

 

「レベルもかなり上がったしな」

 

 レベルも上がり、満足のようだ。そんな中フィーロは森の方を振り向く。

 

「ん?あぁ……」

 

「フィーロひとりでちょっといってくるー」

 

 そう言うとフィーロは森の方へ行ってしまった。

 

「あっおい」

 

「フィーロちゃん!」

 

「あぶなかったら帰る〜」

 

「もう!私行ってくる!」

 

 ムーンライトもフィーロを追って行った。

 

「ったく」

 

 尚文が呆れる中、ラフタリアは心配そうな顔していた。

 

「ナオフミ様、少し無理されてませんか?フィーロもあきらさん達もきっと分かっていると思いますよ。呪い……まだ完治されてませんよね?」

 

「……隠してたワケじゃないが……まぁ確かにだるさが続いていて疲れやすくはある」

 

 ラフタリアに言われ、尚文は自分の今の状態を話す。以前の教皇との戦いで使った呪い、その時のやつがまだ完治していなかった。

 

「でもそれだけだ」

 

「あまり無理しないでね。無理のしすぎは体に悪いわよ」

 

「へいへい分かったよ」

 

「本当に分かってるの?」

 

 マカロンは尚文に呆れていた。

 

「見てください。そんなに古くはありませんが、随分心もとなくなってきました」

 

 ラフタリアは自分が使う剣を見せた。その剣はボロボロになっていた。

 

「本当だ」

 

「もうボロボロだわ」

 

「私も随分レベルが上がりましたし、身の丈に合わなくなってきたのかもしれません。今日一日だけでも随分酷暑したと思います。そう一日目です」

 

 剣がボロボロなのはラフタリアのレベルに耐え切れなかったと考察する。

 

「フィーロとゆりさんが戻って来たら引き上げませんか?宿には呪い効く温泉もあるそうですよ?」

 

「いいわね。美容にもいいのかしら」

 

「わーい!温泉!楽しみなのです!」

 

 温泉と聞いて女組みは楽しみでいた。

 

「あぁ分かったよ」

 

 ガサ……

 

『っ!?』

 

 その時、何か音がした。

 

「何?」

 

「魔物か?」

 

「いえこの音は……人間!?」

 

 やがて音は段々と近くなる。そこから現れたのは……

 

 

 

 

「こんなトコにいたのか!坊主!!捜したぜ全く!」

 

 

 

「ラルク、テリス?」

 

 




如何でしたか?

仮面ライダーの投票、私はゲンム、ナイトに入れました。


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第81話 酒場の宴会!お酒は大人になってから!

季節の変わり目か、体調が良くなくてなかなか書けませんでした。


仮面ライダーの投票、電王が一位!


「さー坊主たちが無事なのを祝って……」

 

 

 

 

 

 

 

「カンパーイ!」

 

 ラルクが手に持ったグラスを掲げた。

 

 

 

『何故こうなる!?』

 

 尚文はこんな事になってしまった事に項垂れる。

 

 何故こんな事になってしまったのか数時間前、森にて……

 

 

「お前!何でココに……」

 

「何でじゃないだろもう〜」

 

 ラルクが呆れた表情を見せる。

 

「船渡しが血相変えてたぜ!坊主どもがいつまで経っても帰ってこないってな」

 

「……まさか心配して……?」

 

「当たり前だろ〜冒険者が死ぬなんて珍しくない。やだぜぇ知り合いのそんな話〜!」

 

「……分かった。ラフタリア、フィーロとゆりを捜してきてくれ。帰ろう」

 

「はい」

 

「……迷惑をかけたな」

 

「本当すいません」

 

 尚文、ショコラはラルクに謝罪した。

 

「いいって、いいって……誰?」

 

 ラルクはショコラを指差す。

 

「あぁ……そういえばこの姿を見せるのは初めてだったっけ」

 

「「??」」

 

 ラルクとテリスは頭に?を浮かべる。ショコラは変身を解除する。

 

「じゃん」

 

「えぇー!あきら!?」

 

「まぁ!」

 

 ラルクとテリスは驚きを露わにする。

 

「て事は……まさか?」

 

 ラルクはマカロンを見る。

 

「うふふ」

 

 マカロンも変身を解除し、それに続くように他の皆も変身を解除した。これにラルクとテリスは余りの驚きに言葉が出なかった。その後、ラフタリア、ムーンライト、フィーロとも合流した。

 

 

 そして現在、彼らはこの酒場にいる。

 

『帰ったら温泉にでも浸かりたかったのだが……』

 

 本当は温泉に入ってゆっくりするつもりが、こうなってしまって尚文は少しショックを感じた。

 

「べーー」

 

 フィーロが飲み物を舐めたが、とても嫌そうな顔をした。

 

「なんかやー!!」

 

「フィーロちゃん!」

 

 ゆりは慌ててフィーロのとこに寄り、コップの中の飲み物を嗅ぐ。

 

「ちょっとこれお酒じゃない!」

 

 なんとコップの中はお酒だった。

 

「ん?酒は嫌いか?嬢ちゃん」

 

 どうやらラルクがやったようだ。

 

「あんた何考えてるの!子供にお酒をすすめるなんて!」

 

「未成年の飲酒は良くないのよ!」

 

 ゆりはフィーロに酒をすすめたラルクに怒りを露わにする。同時にまりあも怒り出した。

 

「ラフタリアもダメだぞ!!」

 

 ラフタリアも飲もうとしたが、尚文が止めた。

 

「あらラフタリアさんは大人でしょ?それとも苦手なの?」

 

 テリスはラフタリアの見た目から大人だと思ったらしい。

 

「いえ……お酒は飲んだ事なくて……」

 

 ラフタリアはチラッと尚文を見た。

 

『そういえばラフタリアは肉体的には平気……なのか?そもそもこの世界に未成年の飲酒がダメという考えはないかもしれない』

 

「いけません!例えこの世界の法律がどうであれ未成年の飲酒はいけません!いいですね!」

 

 尚文がこの世界の未成年の飲酒の事を考えていたが、まりあが怒り注意する。

 結局、未成年組はジュースに。

 

 

「うん、なかなかいいね。ここも、そして君もテリスちゃん」

 

「あっ……はい、あきらさん」

 

 

 あきらがテリスと話していた。しかし、よく見るとあきらの髪に青のメッシュが入っており、メガネをかけていた。

 

「ウラタロス」

 

「相変わらずね」

 

 ゆかりとアコが呟く。そう、今のあきらはウラタロスが憑依しているのだ。

 

「おい、あきらちゃんってもしかして女好き?」

 

「いや、あいつは普通だ。今は違うけど」

 

「?」

 

 ラルクはあきらが女好きではないかと尚文に聞いたが、彼は否定した。

 

「ん?」

 

「どうしたんですか?」

 

 ふとウラタロスあきらは何かを見ていた。それに釣られてテリスも見る。見ると男達が盛り上がっていた。

 

「腕相撲だね」

 

「はい、盛り上がってますね」

 

 どうやら男達は腕相撲をして盛り上がっているようだ。

 

『ほう……面白ぇ』

 

「えっ?先輩?っ!?」

 

「あきらさん?」

 

 突然、あきらが下を向いた事に戸惑うテリス。

 

「俺、参上」

 

「あ、あきらさん?」

 

 突然、凶暴な感じになったあきらにまたしても戸惑うテリス。

 

「モモタロス」

 

「あらあら」

 

 モモタロスが憑依してしてしまった。

 

「おい、俺も混ぜろ」

 

 そのモモタロスあきらは腕相撲やっていた男達のとこにいる。

 

「ん?何だ兄ちゃん?やろうってのか?やめとけやめとけ、怪我するぞ」

 

「へ!どうかね?そっちが怪我して泣いても」

 

『あ!先輩、まずいって!』

 

「えっ?……っ!?」

 

 また、あきらが下を向いてしまう。

 

「兄ちゃん、どうした?」

 

 戸惑う男達。

 

 

 

「泣けるで!」

 

『っ!?』

 

突然の事で驚く男達。よく見るとあきらの髪の一部黄色のメッシュが入っている。キンタロスが憑依したようだ。

 

 

 

「おりゃー!!」

 

「ぐわぁー!!」

 

 キンタロスあきらは男達と腕相撲をした。

 

「つ、強ェ」

 

「あの兄ちゃんあんなに力あったのか」

 

 男達はあきらの強さに目を見開いていた。

 

「当たり前や!俺の強さは泣けるで!」

 

 

 

「わぁ、あきらちゃんやるぅ」

 

「凄い力ですね」

 

 これを見ていたラルクとテリスは驚嘆していた。

 

 

「ぷはぁー!うーん、なかなかいいお酒ですね」

 

「まりあ、ちょっと飲み過ぎてない」

 

 一方、まりあは酒を堪能していた。

 

「そうよ。こんなの小さい子が真似したらどうするの?」

 

「大丈夫、大丈夫。これ読んでるのみんな大きい子ばっかだから」

 

「何言ってるの?」

 

「酔ってるわね」

 

 ゆり、かれんは今のまりあを見て呆れていた。

 

「はぁ〜」

 

 ゆりはため息を吐きながら、ある方を見ていた。

 その方向にはフィーロが音楽に合わせて歌い踊っていた。

 

「楽しそう。ん?」

 

 

 

 

 

「僕も踊っていい?答えは聞かないけど!」

 

 あきらも入ってきた。よく見ると野球帽を被っいて、髪には紫色のメッシュが入っており、首にヘッドホンをかけていた。

 

「リュウタロス」

 

 リュウタロスが憑依してしまった。

 リュウタロスあきらはブレイクダンスを披露する。見ていた客達は大きな拍手をし出す。

 

「むぅぅフィーロだって」

 

 フィーロはムカついたのか顔を膨らませる。フィーロは負けじと踊りだした。リュウタロスあきらもそれに続く。

 

「ふん」

 

「あっ」

 

 なんとリュウタロスあきらがフィーロの足を引っ掛け、転ばさせた。

 

「へへんだ」

 

「むぅぅ」

 

 笑うリュウタロスあきら、背後に人がいる事に気づかず。

 

「コラ!」

 

「あいた!」

 

 ゆりがリュウタロスあきらを殴った。

 

「ゆりお姉ちゃん!」

 

「何フィーロちゃんにあんな事をするの!小さい子相手に!」

 

「待って、待って!」

 

「えっ?」

 

「私、私」

 

 ゆりはあきらの様子を見ると、メッシュなどがなくなっていた。

 

「あきら?」

 

「うん、私」

 

「あっ、元のあきらお姉ちゃんだ」

 

「そうだよ。おっと」

 

「あきら」

 

 あきらはよろけてしまい、ゆりはあきらを受け止める。

 

「大丈夫?」

 

「うん」

 

「あきらお姉ちゃん、これ飲んで」

 

「ありがとうフィーロちゃん」

 

 フィーロから受け取った飲み物を飲むあきら

 

『あれ?これは?』

 

「ん?この匂い」

 

 ゆりはコップの中を嗅いだ。

 

「これお酒!」

 

「えっ?あ」

 

 あきらがまた下を向く。

 

「あ、あきら?」

 

「あきらお姉ちゃん?」

 

「ん〜?にゃーに?」

 

 あきらは酔ってしまったようだ。

 

「う〜ん?」

 

 あきらはある方角を向いていた。

 

 

 

 

 

「ははは!」

 

 尚文、ジャグラー、ラルクは男同士で楽しく飲んでいた。

 

「どーん!」

 

「うお!?」

 

 突然、背中に衝撃が走り、驚くジャグラー。

 

「何だ?」

 

 恐る恐る見ると……

 

「えへへへへ〜」

 

「あきら!?ん?お前酒飲んだな!」

 

 ジャグラーはあきらの匂いを嗅ぎ、酒飲んでしまった事が判明した。

 

「えへへ、ジャグラー!」

 

「おいお前!」

 

 腕に抱きつくあきら、なんとか振り解こうとするが、出来ない。

 

「ひゅー!あきらちゃん大胆!」

 

「見てねぇで助けろ!」

 

「いいじゃねぇか、ごゆっくり」

 

「尚文、お前まで」

 

「むぅ、ジャグラーは私と!」

 

「お前な」

 

「あっ!それもーらい!」

 

「おい、それ俺の」

 

 あきらはジャグラーグラスを取り、飲み出す。

 

「わぁお、これって」

 

「間接キス」

 

「なっ!?」

 

 ジャグラーはそれを聞いて驚く。

 

「あー美味しかった。ん?どうしたの?」

 

「いや……」

 

 ジャグラーの顔が若干赤くなっていた。

 

「ん?えへへ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「すぅ、すぅ」

 

「ったく、こっちは大変だったのに、気持ちよさそうにしやがって」

 

 数分後、あきらはジャグラーの体を預けて眠ってしまった。

 

「これまで食いやがって」

 

 ジャグラーの手には実らしき物があった。それはルコルの実という物で酒の素らしい。あきらはこれを食べてしまったらしい。

 因みにラルクは食べて当たって倒れてしまった。だが、尚文はなんともなかった。

 

「優……希……」

 

「ん?」

 

 

 

 

 

 

 

「好……き……」

 

「……はぁ?」

 

 突然の事で固まるジャグラーだった。

 

「えへ……すぅ、すぅ」

 

「寝言か?どんな夢見てるんだ?」

 

 




おまけ

「あんた達」

 デンライナーではモモタロス、ウラタロス、キンタロス、リュウタロスが正座しており、その目の前にはハナがいる。

「覚悟はできてる?」

「いや、あの……その」

「この馬鹿共ーー!!」

 デンライナーにハナの怒号が響き渡ったのであった。


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第82話 自由時間でのんびりと

最近、仕事が忙しくなってしまい、疲れてしまっています。

今回の話では最後、新キャラ登場です。



「う、う〜ん」

 

 あきらが目を覚ます。因みにここは宿屋である。

 

「いつの間に寝ていたんだ?うぅ〜少し頭が」

 

 頭を押さえる。それもその筈あの宴会で誤ってお酒を飲んでしまったのだ。

 

「うぅ〜シャワー浴びよう」

 

 

あきらSIDE

 

「ふぅ〜」

 

 気持ちいい。部屋にシャワーがあってよかった。

 

「ふああああああ〜」

 

 全身に力が抜けていく感じ。

 

「はぁ〜」

 

 同時にため息も出す。酒を飲んだ後どうしたのかあまり覚えていないのだ。

 それに

 

 

「///」

 

 夢とはいえ私何言っちゃってるの!?

 

「うぅぅぅ〜」

 

 思わず座り込む私。そりゃあいつとはもう何年も幼馴染やってるけど。

 なおと一緒のを見てからなんかね。

 

「はぁ〜」

 

 ため息つきながらシャワーを止め、バスタオルを巻き、後にする。

 

 

 ガチャ

 

「「はぁ?」」

 

 

 ドアを開けるとジャグラーがいた。

 

 私は思わずバスタオルを落としてしまった。

 

「あ」

 

「お、おい」

 

「……あ、あぁ」

 

 

 

 

 

 

 

 

「アアアアアアアー!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「なぁ、機嫌直せよ」

 

「ふん!」

 

 現在、私とジャグラーは市場にいる。今はレベル上げではなく、自由時間で各自好きなようにしている。

 

「あれはただの不可抗力」

 

「知らん!」

 

 

 

 

「あらあらこれはどうなる事やら」

 

「先輩とあきらさん、仲直りできればいいですけど」

 

「これは見ものね」

 

 

 その様子をゆかり、なお、レジーナが隠れて見ている。ただ、なおとレジーナは何故かカップ麺食べている。

 

「「しょっぺ」」

 

「紅しょうが入れるからよ」

 

 

「ほら、これでも食え」

 

 ジャグラーがパンを差し出してきた。こんな物で……まぁ、取り敢えず食べる。

 あら、以外と美味しい。

 

「美味いか?」

 

「……別に」

 

 そう答え、市場を歩く。

 

あきらSIDE OUT

 

NO SIDE

 

「あの二人どうしてるかな?」

 

「どうしてるのでしょう?」

 

「今頃楽しんでるのでは」

 

 その頃、アコ、えみる、亜久里の小学生組は宿の近くの海で遊んでいた。

 

「だといいんだけど」

 

「まぁ、私達は私達で目いっぱい楽しみましょう」

 

「思いっきり泳ぐのです!」

 

「……そうね。ここは思いっきり泳ごう!」

 

「「おぉ(なのです)!」」

 

「三人とも泳ぐのはいいけど、気をつけてね!」

 

「「「はーい!」」」

 

 砂場のいるせつなの言った事に大きく返事をする。

 

「さてと」

 

「アイ!アイ!」

 

「キュアキュア」

 

「はぎゅ!」

 

 砂場でアイちゃん、シフォン、はぐたんが遊んでいた。

 

「はぐたん上手ですよ」

 

 ラフタリアがはぐたん一緒になって砂の山を作っていた。

 

「ほんまにすまんな。いつもはぐたんの面倒を」

 

「いえ、これぐらい大丈夫ですハリーさん」

 

 

 

 

 

「本当いい天気ね」

 

「そうね」

 

「最高」

 

 こちらではももか、ゆり、まりあがリクライニングチェアーで寛いでいた。ゆりは読書中。

 

「それにしても自由時間なんて」

 

「遅くまでレベル上げしたのよ。少しでも休息しないと」

 

「はい。根詰めても体を壊すだけです」

 

「ゆりお姉ちゃん!」

 

「ゆり、フィーロちゃん呼んでるよ」

 

「ん?」

 

 ゆりはフィーロを見ると彼女が何か持っていた。

 

『あれは……魚の尾鰭?魚でも取って来たのかしら?』

 

「ゆりお姉ちゃん、面白いお魚取って来たよ」

 

「面白いお魚?」

 

「うん!」

 

 フィーロが取って来た物を見せた。すると、皆目を見開いた。

 

「ん?」

 

 一方、海で泳いでるアコ。

 

「こ、これは!?」

 

 何かを発見した。

 

 

 

 その頃、宿では

 

 

 尚文はアクセサリー作りをしていた。実はテリスから石を渡され、それで作ってほしいと頼まれたのだ。

 

「作業は順調?」

 

 そこにかれんが近寄る。

 

「あぁ」

 

「そう」

 

 かれんはそう言うとコーヒーとアイスを置いた。そのアイスはライオンみたいだ。

 

「頑張るのもいいけど、少しでも休みなさい。溶けないうちに食べてね」

 

「すまんな。おぉライオンみたいだな」

 

「ライオンアイスよ」

 

「美味そうだな」

 

 尚文はライオンアイスを口にする。

 

「美味い」

 

 

「「スゥー、スゥー」」

 

 部屋のベッドではひかる、フワが気持ち良く寝ていた。

 

「よく寝るわね」

 

「あぁ。そういえばルールーは?」

 

「メンテナンスよ」

 

 

 

 

 

「すみません。わざわざここまで来てもらって」

 

「いいんだよ。ルールーちゃんのためなら例え火の中、水の中」

 

 あっ、この人どこかで……?

 

 そう、ルールーアムールの生みの親でクライアス社のドクター・トラウムだ!

 

「いえ、そこまでしなくても」

 

「そうよ!こっちの身が持たないよ!」

 

 ストップ!こいつどこかで……?

 

 そう、地球侵略を狙っていたあの宇宙人、ミジー・カマチェンコだ!

 

「怒ってないで、作業しよ」

 

 待った!この男も、あのあの凶暴な宇宙人、ミジー・ウドチェンコだ!

 

「おい、データは取れてるか?」

 

「はい、順調に」

 

 

 ああ、この男、この男こそ、宇宙人達のリーダーで最も凶暴な、ミジー・ドルチェンコだ!

 

「は……は……ハクション!」

 

 ミジー・ドルチェンコが大きなくしゃみをすると、彼の顔が人間の顔から宇宙人の顔に変わった。

 

「そのすぐに解ける変身どうにかならないのかね?」

 

「いや、こればかりは」

 

「これなら他の人に手伝ってもらえばよかったかな?」

 

 

「よしアレやるわよ」

 

「よし」

 

「「「よぉ〜」」」

 

 ポン!

 

 一丁締めをやると、ドルチェンコは人間の顔になるが、今度はカマチェンコ、ウドチェンコが宇宙人の顔になってしまった。

 

「「「ああああああ〜!」」」

 

「はぁ〜マヌケだね」

 

「ふふ、面白いですね」

 

NO SIDE OUT

 

あきらSIDE

 

「ふぅ〜」

 

 私は一息ついている。あれからジャグラーと色々見たりとした……

 

 あれ?これ思いっきりデートだよね?

 

「おい」

 

 ジャグラーが戻って来た。

 

「何してたんだ?」

 

「別に」

 

「ふぅん。あっ、そうだ」

 

 ジャグラーが何か取り出した。赤い石がついたネックレスだ。

 

「これ」

 

「その……似合いそうだったからよ。それに朝の事もあるし」

 

「……分かった。今回はこれに免じて許すよ。それに元はと言えば私も悪かったし」

 

 私はそう言うとネックレスをかけた。

 

「どう?」

 

「似合うぞ」

 

「ありがとう」

 

「それよりいい加減出てきたらどうだ」

 

 ジャグラーが後ろを向く。

 

「バレちゃった」

 

 ゆかり、なお、レジーナが出てきた。えっ?もしかしてつけていたの!?

 

「先輩良かったですね!仲直りできて!」

 

 なおがジャグラーに近づく。

 あれ?なんかモヤモヤする。

 

「それよりどうだった。彼とのデート?」

 

「楽しめた?」

 

「……楽しかったかな」

 

 私はネックレスを見てそう答えた。

 

 

 

 

「ただいま」

 

 私達は宿に戻った。

 

「ん?」

 

 なんかやけに静かだな。部屋に行くとみんなベッドにいた。

 

「どうしたの?」

 

 ゆりに聞くと彼女がベッドに視線を向けた。私も釣られてそっちに向く。

 

「えっ?」

 

 そのベッドには一人の少女が眠っていた。

 髪はピンク色に近い赤紫色のロングヘア少女だった。ただ、彼女の下半身が魚だった。

 

 

 

 

「ローラ?」

 

 




如何でしたか?

最後に登場したのはローラでした!



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第83話 ラルクとテリス!目覚めのローラ!

遅くなりましたがこちらも今年初投稿です。


デリシャスパーティ♡プリキュア楽しみです!




よぉ坊主!」

 

「来たな」

 

 翌日、尚文達はラルク達と会っていた。

 

「なんだなんだ?今日はどうした?俺らより早いとは……」

 

「待ってたんだよお前らを。テリス頼まれていたものできたぞ。ほら」

 

 尚文は赤い石がついたブレスレットを出し、テリスに渡した。

 

「へぇ……!これ坊主が作ったのか?」

 

「スターファイアって珍しい原石があったろ。ちょっと好奇心が疼いてな。気まぐれに作ったわりにはいい出来だ……」

 

『ぎょっ』

 

 突然テリスが涙を流し、泣き始めた。

 

「!?お、おい、なにかマズかったか……!?」

 

「これ……宝石が喜びに満ちている……ここまでの仕事をしてくれるなんて……」

 

「な……なんだよテリス。そんな泣くほどのこと……」

 

「まぁラルク分からないの!?まるで新たな世界が開かれるくらいの一品なのに……!?」

 

 テリスはラルクに詰め寄った。

 

「んな大げさな……」

 

「ナオフミさん!」

 

 テリスが今度は尚文の手を掴む。

 

「素晴らしい名工だわ!その才能を埋もれさせるのはいけないことよっ。全面的に応援させていただくわ!これからもお仕事続けてくださいね!!」

 

 テリスはキラキラした目で尚文を見た。それほど彼の腕に惚れたんだろう。

 

「……は、はぁ??」

 

「テリスがここまで目の色変えるなんて……坊主お前……っ」

 

 

 

 

 

 

 

 

「実は名のある細工師だったのか!?」

 

「違う!!!」

 

 ラルクは尚文の事を細工師だと思った。それで盾の勇者に偽装しているとも思ってしまった。

 

「ったく….カンベンしてくれよ。それよりもさっさとアクセサリーの代金をだな……」

 

 尚文に言われ、テリスは袋を投げ渡す。

 

「おわっ」

 

 中には沢山の金が

 

「いっぱいあるのです!」

 

「でも、これはちょっと……」

 

「分かっているわ!こんなんじゃ全然足りないよね……ラルク!」

 

「ん?」

 

「あるでしょ?よこしなさい!!」

 

「は?あるってお前……ちょっ」

 

 テリスはラルクのあちこちを触り始めた。

 

「なぁテリス。俺はそこまで……」

 

「だめよ!ナオフミさん!ちゃんと正当な対価を受け取ってもらわないと……!」

 

 尚文がそう言うが、テリスは尚もラルクを触り、金を探す。

 

「さぁラルク!ほら!!」

 

「全財産出せってのかよ!?って待てよやめてってそこは……あっ」

 

「やめなさい」

 

「あう」

 

 ゆりがテリスの頭にチョップをし、テリスを止めた。

 

「テリス別にこれくらいで十分よ。もし、どうしてもって言うなら分割でいいから。尚文もそれでいい?」

 

「あぁ」

 

「分かったわ!」

 

 無事承諾された。

 

 

 

 

 

 

「……」

 

 あきらがどこか思いつめたような顔している。

 現在、彼らはラルクの案で一緒にレベル上げをする事になり、渡し舟でその場所に向かっている。因みに別々に乗っている。

 

「どうしたのあきら、そんな顔して?」

 

 隣に座っていたゆかりが尋ねる。

 

「ちょっとローラの事でね」

 

 

 昨日

 

 

「ローラ……何で彼女が?」

 

 あきらは眠っているローラに驚きを隠せなかった。

 

「今日、海でフィーロちゃんが見つけたらしいのよ。私も最初見た時は驚いたわ」

 

 ゆりが説明する。

 

「一応、応急処置とかはしたけど、まだ意識は戻っていないわ」

 

「それと私も泳いでいる時、これ見つけた」

 

 アコがある物を出す。

 

「マーメイドアクアポット」

 

 ローラが使うマーメイドアクアポットだった。

 

「ねぇ、それがあるって事は」

 

「はい、ここに」

 

 ルールーが何か抱いていた。

 

「くるるん〜!」

 

「くるるん!」

 

 妖精のくるるんだった。

 

「あら、可愛いわね」

 

「くるるん〜!」

 

 ゆかりに頭を撫でられ、気持ち良さそうになる。

 

 

 

 そして現在

 

「今日になってもまだ目覚めないし、ちょっと不安で」

 

「そうね」

 

「一応、ナッツやココ達が側にいるけど、念のため助っ人呼んどいたわ」

 

 前に座っていたかれんがGフォンとタドルクエストガシャットを出す。

 

 

 

 

 

 

「この子がローラ」

 

 ローラが眠っているベッドの側に一人の女性がいた。

 

「テトム、まだ彼女は目覚めない?」

 

 そこにまたもう一人女性が来た。

 ベッドの側にいたのは百獣戦隊ガオレンジャーのテトムだ。

 

「ポッピー。えぇ、未だに目覚めるような兆候はないです」

 

 もう一人は仮面ライダーエグゼイドのポッピーピポパポだ。

 

 

 

 

 

 

「さて、レベル上げの前に」

 

「始めますか」

 

 レベル上げをする場所に到着した尚文達。上陸と同時にあきら達は変身アイテムを出す。

 

 

「「キュアラモード! デコレーション!」」

 

「「プリキュア!オープンマイハート!」」

 

「レッツプレイ!プリキュア、モジュレーション!!」

 

「チェインジ・プリキュア、ビートアップ!」

 

「プリキュア!くるりんミラーチェーンジ!」

 

「プリキュア!ドレスアップ!」

 

「プリキュア・メタモルフォーゼ!」

 

「「ミライクリスタル!ハート、キラっと!」」

 

「プリキュア!スマイルチャージ!」

 

「スターカラーペンダント!カラーチャージ!」

 

 

 

「チョコレート!」

 

「マカロン!」

 

「強さと!愛を!」

 

「美しさと!ときめきを!」

 

「「レッツ・ラ・まぜまぜ!」」

 

「きゅぴらっぱ〜!」

 

「「は〜ぎゅ〜〜!」」

 

「♪〜♫」

 

 

「キュアショコラ!できあがり!」

 

「キュアマカロン!できあがり!」

 

「月光に冴える一輪の花、キュアムーンライト!」

 

「大海原に舞う一輪の花、キュアオーシャン!」

 

「爪弾くは女神の調べ!キュアミューズ!!」

 

「真っ赤なハートは幸せのあかし!うれたてフレッシュ、キュアパッション!」

 

「夜空にきらめく希望の星!キュアテンダー!」

 

「愛の切り札!キュアエース!」

 

「知性の青き泉!キュアアクア!」

 

「「輝くミライを抱きしめて!!みんな大好き!愛のプリキュア!」」

 

「キュアマシェリー!」

 

「キュアアムール!」

 

「勇気リンリン直球勝負!キュアマーチ!」

 

「宇宙(そら)に輝くキラキラ星!キュアスター!」

 

 あきら達の変身が完了する。

 

「ヘェ〜こんな風なんだ」

 

「これがあきらさん達の正義の姿プリキュアです」

 

 ラルクとテリスにとってあきら達が変身するのを見るのは初めてである。ラフタリアも二人に説明する。

 

「でも、前見た時とは違うような」

 

「それは後で見せるよ」

 

 

 

 

「はぁ!」

 

「やぁ!」

 

 ラルクとラフタリアが見事な連携でカルマラビットファミリアを倒す。

 

「なかなかやるじゃねぇかっ。ラフタリア嬢ちゃん!」

 

「そちらこそ!」

 

「油断しないで!まだまだ来るよ!」

 

 ムーンライトがそう言うとスターカラーペンダントを出す。

 

 

 

「スターカラーペンダント!」

 

 スターカラーペンをスターカラーペンダントにセットする。

 

「カラーチャージ!」

 

「♩〜♫」

 

 

「夜空に輝く!神秘の月あかり!キュアムーンライトセレーネ!」

 

 セレーネにスタイルチェンジをする。

 

「ゆりさんが」

 

「あれは私達と同じプリキュアの力を使った姿よ」

 

「セレーネ・アロー!」

 

 セレーネ・アローでカルマラビットファミリアを倒す。

 

「キリがないわ」

 

「ごしゅじんさま〜まだまだいるよ〜」

 

 しかし、一向に減る様子がない。

 

「分かった!ザコを集める!みんな少し俺から離れていてくれ!」

 

「はい!」

 

「集める?そんなこと……」

 

 尚文の指示に従い、全員彼から離れる。

 

「ヘイトリアクション」

 

 尚文が魔法を唱えると魔物達が彼に集まってきた。

 

「さぁ、ナオフミ様が引き付けている間に」

 

「ちょっと待って!」

 

 攻撃をしようとした時、テリスが止めた。

 

「ここは私に任せてもらえない?」

 

 するとテリスの腕輪の石が輝き始めた。

 

「遍く宝石の力よ。私の求めに応じ顕現せよ。私の名はテリス=アレキサンドライト。仲間たちよ彼の者を討ち滅ぼす力となれ!」

 

 

「輝石・紅玉炎!!!」

 

 テリスが呪文を唱えると尚文の周りが火の海となった。

 

「ヒィィィー!!これでは尚文さんが丸焦げになってしまうのです!かくなる上は」

 

「いえ、待ってください」

 

 マシェリは尚文の周りの炎を見て、ルーブジャイロを出すが、アムールが止める。

 

「あれを」

 

 全員が見る。

 

「えっ」

 

「マジかよ」

 

「燃えているのは魔物だけです」

 

 なんと尚文にはなんともなく、魔物だけが燃えていた。

 

「さぁっ止めは任せたわよ!」

 

「よし!折角面白いものを見せてくれたんだ。こっちもいくよ!」

 

「では私から!」

 

 エースが構える。

 

「変……身!」

 

 ポーズを取るとベルトが巻かれ、肘や膝などに装備が備え付けられる。

 

「キュアエースZX!」

 

 

 

「「オレ色に染め上げろ!ルーブ!!」」

 

 マシェリとアムールがルーブジャイロを出す。

 

「「セレクト、クリスタル!」」

 

 

【ウルトラマンタロウ!】【ウルトラマンギンガ!】

 

「まとうは火!紅蓮の炎!」

 

「まとうは水!紺碧の海!」

 

 

【ウルトラマンロッソ・フレイム!】【ウルトラマンブル・アクア!】

 

「キュアマシェリロッソ フレイム!」

 

「キュアアムールブル アクア!」

 

 マシェリとアムールがロッソとブルにスタイルチェンジをする。

 

 

「さぁ、いくわよ!」

 

 マカロンの手にはコマンドボイサーがあった。

 

「超重甲!」

 

 マカロンの衣装がメタリックな紫色になり、頭部には角のようなのが装着され、右太腿にはインプットカードガンが装備される。

 

「ビーファイターキュアマカロン・テントウ!」

 

 

「いくよ!」

 

ショコラ、アクア、マーチ、ミューズ、スターの手にはテクノブレスが巻かれていた。

 

「「「「「バイオマン!」」」」」

 

 五人にベルトが巻かれ、頭部には超電子頭脳が装着された。

 

「ワン!」

 

「ツー!」

 

「スリー!」

 

「フォー!」

 

「ファイブ!」

 

「超電子!」

 

「「「「「バイオマン!」」」」」

 

 

BGM:超電子バイオマン

 

「これは!」

 

「おいおいマジかよ」

 

「これこそ人々の自由と平和を守って戦った戦士達の力です」

 

 テリスとラルクはショコラ達の姿に驚き、その二人にテンダーが説明する。

 

「フィニッシュウェポン!テントウスピア!」

 

 マカロンはビーファイターテントウのフィニッシュウェポンであるテントウスピアを出す。

 

「トォー!プリキュア・ゼクロスキック!」

 

「いて座!セレーネ・アロー!」

 

『『プリキュア』』

『フレイム』『アクア』

『『ハイブリッドシュート!!』』

 

「プリキュア・クロスウェイスライサー!」

 

「「「「「プリキュア・スーパーエレクトロン!」」」」」

 

 技を喰らい、カルマラビットを倒した。

 

「凄ェ」

 

「なんて力なの」

 

 これにはラルクとテリスは感嘆とする。

 

「ふぅー」

 

「凄ェじゃねぇか!」

 

 ラルクがショコラ達を称賛する。

 

「ありがとう。でも、君たちも凄いじゃない。尚文に傷一つつけないなんて」

 

「テリスの魔法が仲間を傷つけるワケないだろ。紅玉炎であの威力……本当この腕輪は全財産出しても釣り合わねぇぜ」

 

「待てよ俺が作ったのはただの……」

 

「私の魔法は宝石とと力を合わせて放つの。この子も言ってるわ“ありがとう„って」

 

『なんかウィザードと似ている』

 

 ショコラはテリスの力をウィザードと似ていると思った。

 

「んじゃまぁ、この獲物半分いただくぜ」

 

 ラルクが魔物に向けて斧を出すと、その魔物が斧に吸収された。まるで尚文の盾のように。

 これには全員驚く。

 

 

 

 

数日後

 

「うーん」

 

 あきらが何故か難しい顔をしていた。

 

「どうしたのそんな難しい顔して」

 

「いや、ここ最近ラルク達を見ないなと思って」

 

 あの一緒にレベル上げをした日以降ラルクとテリスにあまり遭遇しなくなったのだ。

 

「そういえばそうね」

 

「……」

 

 そんな中ゆりは何か考えていた。

 

『あのラルクが使っていた斧、まるで尚文の盾みたいだった。でも、彼は勇者でもない。他に勇者でもいたっていうのかしら?前にダークプリキュアがあの二人には警戒した方がいいと忠告はされたけど……』

 

 ゆりはラルクの事について考えていた。

 

「ゆり、そんな顔しないの」

 

 そんなゆりのほっぺをももかツンツンと突く。

 

「ももか、突かないで」

 

「うふふ」

 

 

 

「みんな!」

 

 突然テトムが声を上げた。

 

「テトム?」

 

「どうしたんですか?」

 

 

「ローラちゃんが目を覚ましたの!」

 

 それを聞いた全員はローラが眠る部屋へ。

 

 

 

 

「ローラ!」

 

 全員が見るとそこには起き上がっているローラがいた。

 

「あれ?剣城あきら?それに……」

 

 ローラが辺りを見渡す。

 

「ここは?」

 

「宿だ。お前海で倒れていたのをフィーロが見つけたんだ」

 

「フィーロ?」

 

「あぁ」

 

 そう言うと尚文がフィーロを手招きする。

 

「貴女がフィーロ?」

 

「うん!フィーロだよ!ローラお姉ちゃん!」

 

「そう。助けてくれてありがとう」

 

「あ!」

 

「ん?」

 

「ローラお姉ちゃんの声、フィーロと一緒!」

 

「えっ?」

 

「そういえば」

 

「なんか似てるよね」

 

「なんか違和感ないのです」

 

 周りがローラとフィーロの声が同じ事に驚きを隠せなかった。

 

「ところで何で海に?」

 

 今度はあきらがローラに質問する。

 

「私も分からないの。部屋で寝ていたはずなのに目が覚めると海の中にいて、姿も変わってて。デンライナーが見えてその後を追ってたら意識が」

 

「姿が変わって……まさか」

 

 あきらはローラが自分達と同じように姿が変わった者と推測した。

 

「ねぇ、何か他に名前ある?本当の名前とか」

 

「名前?…… 園部……加奈」

 

「園部加奈?」

 

「園部って確か?ゆかりの」

 

 ローラの口から出てきたのはゆかりの本当の名前の苗字だった。

 

「……ねぇ、園部雪奈に聞き覚えは」

 

「っ!?お姉ちゃん!お姉ちゃんを知ってるの!」

 

 ローラが大声を出し、あきらの肩を掴む。

 

 

 ガタ!

 

 突然、ゆかりが座り込んだ。ただ、彼女の目はどこか泳いでいた。

 

「ゆかり?」

 

 

 

 

「……何で?……何で貴女がここにいるの!!」

 




如何でしたか?

2022年もこの作品をよろしくお願いします。


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第84話 ゆかりの過去

トロプリ一年間ありがとうございました!

いよいよデリシャスパーティ♡プリキュアです!




「ゆかりさん?……もしかして……お姉ちゃんなの?」

 

 じっとゆかりを見つめるローラ、そのゆかりはどこか彼女を怖がるかのように見ていた。

 

「お姉ちゃん!あた!」

 

 勢いよくベッドから出るローラだったが、下半身が魚のため転んでしまう。

 

「痛た」

 

「大丈夫ですか?」

 

「ローラお姉ちゃん」

 

 ラフタリアとフィーロが心配する。

 

「そういえばこの状態だったっけ」

 

 その時、不思議な事が起こった。

 

 魚だったローラの下半身が人間の足に変わったである。

 

「はぁ!?」

 

「えぇ!?」

 

「ローラお姉ちゃんの足が変わった!」

 

 これには尚文、ラフタリア、フィーロも驚かざるを得ない。

 そのローラは立ち上がり、ゆかりのとこへ。

 

「お姉ちゃん」

 

 ゆかりに手を伸ばす。

 

 

 

 

 

 パァン!

 

 

「っ!?」

 

 手は打ち払われしまった。

 

「ごめん。私もう寝るね」

 

 ゆかりは立ち上がるとそのままベッドに向かい、眠ってしまった。

 

「お姉ちゃん」

 

 

 

 

 

 

 

翌日

 

「……」

 

 翌朝、外でゆかりは海の方をじっと見ていた。

 

「ゆかり」

 

 そこにあきら、ゆり、ももか、せつな、ジャグラーが来る。

 

「貴方達」

 

「ねぇ、ゆかり。妹さんと何があったの?貴女の家で見かけた時、貴女気まずそうにしていたけど」

 

「そうだよ。それに今まで妹がいたなんて何で隠していたの?」

 

 ゆかりと同じ高校で過ごしてきたせつなは妹の存在を知っていたが、他の皆は知らなかった。

 

「別に。妹がいるなんてそんな大した事ではなかったから」

 

「大した事ないって」

 

「そうよ。一体何があったの?喧嘩?私もえりかと喧嘩することあったから、それなりに聞くけど」

 

「……仕方ないね。こうなってしまった以上話すしかないね」

 

 ももかにそう言われ話すことにした。

 

 

ゆかりSIDE

 

 あれは中学の頃だった。

 

 その頃の私は

 

 

 

「オタク女!」

 

「またああいうのを見たのか」

 

 

 そう所謂いじめに遭っていた。

 

「よう犯罪者、もう出所してきたのか?」

 

「というか何で学校に来てるの?」

 

「お前なんか頑張っても無駄なんだよ。どうせオタクだから」

 

 この男女三人組によって私は今のような状況になっている。私が特撮とかが大好きだったのが原因でターゲットになった。オタク=犯罪者なのか犯罪者とまで呼ばれてしまった。

 無視して自分の机に向かう。

 

「無視してんじゃね!」

 

 向かう途中に転ばされてしまい、笑い者にされる。こういう事が毎日のように行われた。

 

「「……」」

 

 私を見ている女子二人、前まで一緒に特撮やプリキュアの話をしたりしていた親友だった。被害を受けたくなかったのか私から離れてしまった。

 

 

 そうした毎日を送っていた。

 

 私は誰にも心配かけたくないと両親には相談しなかった。先生に一度だけ相談した。

 けど……

 

 

「君がそういうのを見なければいいだけだろ。第一もうそういうのを見る年頃じゃないだろ。いい加減大人になれ」

 

 なんて言われてしまった。

 

 結局何も出来ないでいた。

 

「お姉ちゃん」

 

「何、加奈?」

 

「歌って!」

 

「いいよ」

 

 私はよく加奈に歌を聴かせてあげた。なんでも妹は私の歌が大好きだと。

 

「♪〜♫」

 

 

 そんなある休日

 

 その日は妹と一緒に外出していた。

 

「おっ!オタク女じゃねぇか!」

 

 前からあの三人組がやってきた。

 

「何だ?小さな女の子を連れて、とうとう誘拐でもした?」

 

 私は加奈を見て、彼女の手を握り、そのまま去ろうとした。

 

「無視してんじゃね!」

 

 しかし、肩を掴まれてそのまま殴られてしまった。

 

「お姉ちゃん!」

 

「おいおい倒れてんじゃね!」

 

「ぐふっ!?」

 

 腹を蹴られてしまう。

 

「やめて!お姉ちゃんをいじめないで!」

 

「邪魔なんだよ!ちび!」

 

 加奈が押されてしまい、道路に出てしまった。

 

 

 キキキィィィィィィーー!!

 

 その時、私は見てしまった。

 

 

 

 

 

 倒れている原付バイク

 

 

 

 

 血を流しながら倒れている妹の姿

 

 

「おいおい」

 

「ちょっとまずいんじゃ」

 

「あ、あぁ」

 

 三人組はその場から逃走してしまった。私はそれよりも加奈の事が気になって仕方なかった。

 

「あ、あぁ……加奈……加奈!」

 

 

 

 

 

 

「う、うぅ〜加奈」

 

 私は病院で何度も泣いた。あの後、通行人が救急車を呼んでくれた。加奈は足や手の骨を折るなどの怪我を負った。幸い、命に別状はないらしい。ただ、顔に傷跡が残ってしまうらしい。

 両親に何があったのかを話し、この時、私がいじめられている事を話した。この事はすぐに学校にも伝わって、三人組はいつの間にか学校からいなくなっていた。担任も変わった。

 

 それで私はというと

 

「離れたくせに、今更なによ!」

 

 あの女子二人がまた私と話そうと言ってきたけど、私は拒否した。それ以降、誰も信じられなくなり、私は誰とも関らず、中学三年間はずっと一人で過ごしてきた。

 

 また

 

「お姉ちゃん、私も行く」

 

 妹が私と出かけたいと言ってきた。でも、どうしてもあの時の事を思い出してしまい、

 

「来なくていいよ」

 

「えっ?」

 

「来なくていい!」

 

 妹とはあれ以降、話したりする事もなくなった。私といればまた傷つけてしまう。そう感じてしまった。

 

ゆかりSIDE OUT

 

 

 そして現在

 

 

「その後、高校でせつな……唯に会って、少しずつ人と関われるようになった。加奈ともう一度あの頃みたいになろうとしたけど、どうしてもあの時の思い出してだめだった。そして逃げるかのように地元じゃない大学を受けて家を出た」

 

「「「「「」」」」

 

 聞いた五人はどこか暗い雰囲気を出していた。

 

「だから、怖かった!加奈がこの世界に来てしまったのも、私のせいじゃないかって!それで傷ついてしまうんじゃないかって!」

 

「ゆかり」

 

 

 

 

 

 

 

 

「……お姉ちゃん」

 

「……」

 

 どこか苦しそうな表情をするローラと暗い表情のまりあ。どうやら隠れて聞いていたようだ。

 

 

 

【♪〜♫】

 

「ん?」

 

 あきらはGフォンが鳴っているのに気づき、出る。

 

「もしもし」

 

『あきら、私』

 

「アコか。どうしたの?」

 

『尚文から報告よ!あれが見つかったって』

 

「見つかって何が?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『龍刻の砂時計』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




如何でしたか?

ゆかり(雪奈)の過去でした。


そして海上での戦いが近づいています。


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第85話 波に向けて 

遅くなりました。

ドンブラザーズ、デリプリと新ヒーローが目白押しです。



「「「龍刻の砂時計が海中神殿に!?」」」

 

 驚く三勇者達。

 現在、四聖勇者とハーベンブルグが会議を行なっている。尚、ゆりが尚文と同行している。

 

「まさか……!」

 

「嘘じゃない、後で連れて行く。砂時計を認識しないと転送されないかもしれないからな」

 

「そんな神殿がこの地にあるとは……っ」

 

「ここで波が起こったことはないわけか」

 

 ハーベンブルグは神殿がある事は知らなかったようだ。

 

「さて、どうする?」

 

「どうとは?」

 

「“無視する„という選択肢もある」

 

「盾の勇者様!?」

 

 無視するという尚文の考えにハーベンブルグは狼狽える。

 

「正直、波の実体がなんなのかが分からない。精々、魔物が溢れかえる災害くらいの認識だ。龍刻の砂時計が世界に点在するということはそれぞれに地域の区分があるということだと思う。その範囲は定かではないが、ここカルミラ諸島の周辺は地形的に」

 

「海での戦いになる……と」

 

「潜って分かったが、あの状態じゃ剣もうまく当たるか分からん。もちろん守りも……海での戦いは正直俺には自信がない」

 

「どれくらいなんです?あと……」

 

「あと約二日」

 

 尚文が表示した波までの時間は二日となっていた。

 

「「「二日!?」」」

 

「もし無視する場合は二日で島にいる人々の避難をするしかない」

 

「避難と言ってもどこへ……!?今は冒険者も多くいますし……っ」

 

『フィトリアの話を信じるのなら勇者にはどんな場所でも戦う義務がある。ここで無視をしようものなら奴に殺されるかもしれないが……』

 

 尚文はフィトリアの話を思い出す。もし、この波を無視すれば彼女がどう出るかと。

 

「愚問ですね。勇者に逃げるかと問うとは……そのためにここにレベル上げに来たんじゃありませんか」

 

「全くだ。ちょうどいい腕試しじゃないか」

 

 樹、元康の波への参加を聞いて尚文は安心する。

 

「じゃあ、早速だけどまず船と兵をお願いできる?」

 

 ゆりは船と兵の用意を提案した。

 

「船と兵……ですか?領地守護のための軍船と水兵はおりますが……」

 

「前に尚文がやった分隊を一緒に転送させるっていうアレか?船と兵ごと!?」

 

「海上になげ出される可能性を考えれば妥当な案ですね。でも、陸や浅瀬だったら……そもそも船も転送できるのですか?」

 

 ここで樹がある疑問を抱く。兵の転送は出来る事は知っているが、船はどうかと。

 

「ヘルプにないので不明だが、手荷物は可能だろう?海上に出るリスクを考えれば陸に出た時は船を遺棄するしかない」

 

 陸に出た場合は、遺棄をすると尚文は案する。

 

「そこでだけど、尚文や貴方達勇者にはそれぞれ編隊を組んで、どこへ出てもすぐに対応出来るようにしておく」

 

 ゆりは尚文達四聖勇者に編隊を組むように提案する。

 

「……ネットゲームの大規模戦闘のようなもんか?俺やった事あるぞ!」

 

「……じゃあ作戦案はあるか?どのような陣形で臨むのか、状況への対処パターンは?」

 

 あれ程自信満々だった元康だが、尚文に指摘され口籠る。

 

「何だよ。知った風じゃないか!」

 

「俺だって百人規模のギルド経験くらいはあるんだよ」

 

「この場でも上手く仕切っているつもりのようですけど、つまりあなたが指揮をとりたいということですか?」

 

「違う。俺達には無理だと言いたいんだ。時間も経験も圧倒的に足りない。俺達がすべきことはゲームで言うところのエースプレイヤーとして先陣を切って戦うことだ」

 

「そして私達はこの世界に詳しく兵の運用に長けた有能な指揮官の下で戦う」

 

 

 

 

 

「くだらん」

 

 尚文とゆりがそれぞれの役割を話すと、練が突然それを拒否する。

 

「結局は他人任せということだろう。そもそもそんな人物にアテがあるのか?」

 

『……そういえばコイツは一匹狼タイプだったな』

 

 尚文は練の性格を思い出す。

 

「つまりはいつもの波の時と同じように行動するために編隊を「それが」」

 

「それがくだらんと言っている。馴れ合いはお前たちだけでやってくれ」

 

「貴方、何勝手な事を言ってるの!いい加減にして!」

 

 ゆりは練の自分勝手な行動に怒り出す。

 

「俺はこの波からおりる」

 

 波への参加を拒否した。

 

「……海が怖いのか?」

 

 尚文の一言で練が反応する。

 

「俺は泳げるっ」

 

 そう言った瞬間、尚文、元康、樹、ゆりはじっと練を見つめる。見つめた後、元康と樹は練を連れて外に向かう。

 

「尚文さん、まずは水中神殿に案内してくださいよ」

 

「そうだ。嘘だと困るからな」

 

「ま、待てお前ら。だから俺は波から手を引くと」

 

 

 

 ポイッ

 

 ドボンッ

 

 

 練は抵抗するも二人に海に放り投げられる。

 

「……元康さんは泳げますか?もちろん僕は泳げますけど……」

 

「ああ見せてやるよ俺の華麗な泳ぎ。ゆりさんは大丈夫ですか?」

 

「問題ないわ。水泳部からスカウトされた事もあるし」

 

「それは凄いな。それにしても」

 

 全員が海を見るとそこには……

 

 

「呆れた」

 

 浅瀬で溺れている練がいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハハハ!まさか練が金槌!?ハハハ!」

 

「ジャグラー笑い過ぎ」

 

 部屋からジャグラーの笑い声が響く。今、宿ではプリキュア達とジャグラーが話し合っていた。

 因みに尚文、ラフタリア、フィーロ、レジーナは女王の元に。

 

「とにかく海上での戦いになる可能性がある事だね」

 

「うん。ジャグラー怪獣用意できる?」

 

「いつでも可能だ」

 

「お願いね」

 

「ねぇ、その波というのに私も参加できるの?」

 

 ここでローラが質問した。

 

「尚文に頼めばできるよ。登録すれば」

 

「だったら「ダメよ」っ!?」

 

 ローラも波に参加すると言い出すが、ゆかりは否定した。

 

「許せないわ。参加は」

 

「大丈夫だよ、私は……」

 

 

 バシッ

 

 

 ローラはマーメイドアクアパクトを出すが、ゆかりはそれを振り払う。

 

 

 

「もう一度言うわ。参加は認めない。大人しくテトムとポッピーと待機してなさい」

 

 ゆかりはそう言うと退出する。

 

「ゆかり」

 

 あきらはローラを見ると彼女はショックを受けたかのように落ち込んでいた。

 

「私のせいなの?私が事故に遭ったからお姉ちゃんが」

 

「ローラ」

 

『どうすれば……』

 

 この場にいるみんなはどうすれば良いか思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 しかし、あっという間に二日が経ち、結局何も出来ず、ローラは波への参加は出来なかった。

 現在、波に参加する者達は用意された船に乗っている。

 

 

「バイクル、ウォルター今日はよろしく」

 

「隊長!」

 

「はい!」

 

 ショコラはバイクルとウォルターに挨拶していた。

 

『マカロン』

 

 ショコラは一緒に乗っているマカロンに目を向ける。

 

『大丈夫かな?』

 

 

 

 昨日

 

「ゆかり、ローラの波への参加許可できない?」

 

「何度も言ってるでしょ。認めない」

 

「でも、一人でも戦力は多い方が「いい加減にして!」っ!?」

 

「波がどういうものか分かるでしょ!あんなとこにあの子を行かせるなんてできるわけないでしょ!」

 

「ゆかり」

 

「それにまたあの女が現れる可能性だって」

 

「っ!?」

 

 あきらは前の波で現れたグラスを思い出す。

 

「貴女だって分かるでしょ。彼女の恐ろしさを」

 

 あきらはグラスの恐ろしさを一番よく知っている。一度は彼女によって心を折られたのだから。

 

「とにかくあの子の波への参加は認めない。この事は尚文にも話しておくから」

 

 

 

 

 

 

 

 

 現在

 

『何事もなければいいけど』

 

「隊長、そろそろ時間のようです」

 

 そうこう考えているうちに波の時間が来たようだ。

 

『今はこの波に勝つことだけに集中だ』

 

 0:00となった瞬間、転送が始まった。

 今、戦いが始まる。




次回

「人に隠れて悪を斬る!」

 現れるは大将軍!





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第86話 海上の戦い!現れるは大将軍!

なんとか書けました。

不正アクセスでしばらくデリプリの新作見れなくなってしまいましたね。キュアヤムヤムの登場はいつになることやら。


 波が始まる数分前

 

 

「……」

 

 ここはあの百獣戦隊ガオレンジャーが本拠地にしていたガオズロックの中である。そこにはローラがいた。

 ゆかりから災厄の波への参加は許可出来ずここで待機していた。

 

「ローラちゃん」

 

「ローラはん」

 

「……」

 

 その彼女の様子をポッピー、妖精達、テトムが見ていた。

 

 バシャバシャ!

 

 ガオズロックの中にあるガオの泉が水しぶきをあげる。全員は一斉に泉に。

 

「災厄の波が始まったわ。場所は……海」

 

「パッションはん……プリキュア」

 

「はぎゅ」

 

「お姉ちゃん」

 

 

 

 

 

 

 

 ザパーン!

 

 場所は変わり、ここは海上。

 

「ここは?」

 

「どうやら海上に出たようね」

 

 ショコラ、マカロンはここが海上であると察する。

 

「魔物は?亀裂は?」

 

 魔物と亀裂を探すが、見つからない。

 

「発見しました!」

 

 別船に乗っていたアムールが見つけたようだ。

 

「どこだ?」

 

「真上です!」

 

「っ!?しまった!」

 

 アムールからの情報を聞いた尚文は慌てて空を見ると亀裂が見つかり、そこから魔物がうじゃうじゃと出てきた。

 

「巨大な反応……来ます!」

 

 さらにそこから巨大な魔物が出現し、海に。その衝撃で巨大な水しぶきがあがり、何隻かの船が巻き込まれた。

 

「ナオフミ様!ご無事ですか?」

 

「ああ少し頭を打ったけどな。あきら達は?」

 

「全員無事です」

 

「そうか」

 

 

 

 

 

「いくよショコラ」

 

「うん」

 

 ショコラ、マカロンはドロンチェンジャーを出す。別船に乗っているムーンライト、アクア、ミューズも出す。

 

「「「「「スーパー変化!ドロンチェンジャー!」」」」」

 

 ショコラ、アクア、ミューズはベルトが巻かれ、背中にはカクレ丸が装備された。

 マカロンは衣装と髪が白くなる。ムーンライトは衣装と髪が黒くなり、二人も三人と同様、ベルトが巻かれ、背中にはカクレ丸が装備された。

 

 

「ニンジャキュアショコラ・レッド!あきら!」

 

「ニンジャキュアマカロン・ホワイト!ゆかり!」

 

「ニンジャキュアミューズ・イエロー!アコ!」

 

「ニンジャキュアアクア・ブルー!かれん!」

 

「ニンジャキュアムーンライト・ブラック!ゆり!」

 

「人に隠れて悪を斬る!忍者戦隊!」

 

「「「「「カクレンジャー、見参!」」」」」

 

「「「「「成敗!」」」」」

 

「はぁ!」

 

「やぁ!」

 

 ショコラ、マカロンはカクレ丸で船に乗り込んだ魔物を斬りまくる。

 

「隊長、ゆかりさん!」

 

「援護する!」

 

 バイクル、ウォルターも二人を援護する。

 

 

「いきます!」

 

 エースは戦極ドライバーを巻きつけ、バナナロックシードを出す。

 

【バナナ!】

 

 バナナロックシードをドライバーにセットする。

 

【ロックオン!】

 

【カモン!バナナアームズ!】

 

「えっ……バナナ!?バナ……バナナ!?」

 

 バナナアームズがエースに被った瞬間、元康は驚き、声を上げる。

 

「バロンです!」

 

【ナイト・オブ・スピアァー!】

 

 アームズが展開され、エースの髪の一部に黄色が混ざり、手にバナスピアが装備される。

 

「キュアエースバロン!ミューズ、参ります!」

 

「えぇ!」

 

「てい!はぁ!」

 

「はぁ!」

 

 カクレ丸、バナスピアで船にいる魔物を斬りまくる。

 

「ミューズ、後ろ!」

 

 エースが叫ぶもミューズは魔物の槍で刺されてしまう。

 

「ミューズ!……あら?」

 

 エースはミューズを見たが、そこにはミューズの衣装しかなかった。

 

「抜け身の術。では、ミューズは?」

 

「ここよ」

 

 エースと魔物が声のした方を見る。

 

「隠流・プリキュア巨大妖の術」

 

 巨大なキュアミューズがそこにいた。これには流石の魔物も動揺が隠せなかった。

 

「成敗!」

 

 魔物の背後に元の大きさのミューズが現れ、魔物か斬った。

 

「どんなもんよ!」

 

「お見事です!」

 

 

 

 

「カクレンジャーいいね。さて私も」

 

 マーチの手にギンガブレスが巻かれる。

 

「ギンガ転生!」

 

 マーチの腰にベルトが巻かれ、星獣剣が装備される。

 

「ギンガキュアマーチ・グリーン!なお!」

 

「マーチ!ドーザー!」

 

「うん!」

 

「了解!」

 

 アクア、マーチ、さらに今回の波で一緒の船に乗っているソルドーザーと共に魔物に向かう。

 

「はぁ!」

 

「やぁ!」

 

 カクレ丸と星獣剣で魔物を斬りまくるアクアとマーチ。

 

「マーチ後ろ!」

 

 魔物の一体がマーチの背後を狙おうとする。

 

「消火ビーム!」

 

 そこに間一髪ソルドーザーが消火ビームを発射した。

 

「ありがとう!ドーザー!やぁ!」

 

 ソルドーザーに礼を言い、背後にいた魔物を斬る。

 

「隠流・プリキュア正方の陣!」

 

「プリキュア・疾風一陣!」

 

 カクレ丸と星獣剣の技で魔物を斬り倒す。

 

 

 

【テンダー!アクセスグランテッド!】

 

「宇宙拳法、秘伝の神業!」

 

 テンダーはウルトラゼットライザーを出し、ウルトラアクセスカードをセットする。

 

「ゼロ師匠!セブン師匠!レオ師匠!」

 

【ゼロ、セブン、レオ】

 

「押忍!」

 

「ご唱和ください、我の名を!ウルトラマンゼェェット!」

 

「ウルトラマンゼェェェェット!」

 

【ULTRAMAN Z ALPHA EDGE】

 

「キュアテンダーゼット アルファエッジ!」

 

 ウルトラマンゼット・アルファエッジにスタイルチェンジする。

 

「いくよ!テンダー、オーシャン!」

 

 ムーンライトはカクレ丸、オーシャンはオーシャンビームブレードとオーシャンロッド、テンダーはゼットランスアローを構え、船にいる魔物に駆け出す。

 

「はぁ!」

 

「たぁ!」

 

 カクレ丸、オーシャンビームブレードとオーシャンロッドで魔物を斬りまくる。

 

「はぁ!」

 

 ゼットランスアローから光弾が発射され、魔物を撃ち抜く。

 

「隠流・プリキュア・流れ星!」

 

 カクレ丸で星形を描くように魔物を斬り裂く。

 

「マシェリ!」

 

「はいなのです!」

 

 

【INFERNO WING】

 

【POISON】

 

【バーンライズ!KAMEN RIDER……KAMEN RIDER……】

 

「「変身!」」

 

【スラッシュライズ!】

 

【フォースライズ】

 

【バーニングファルコン!The strongest wings bearing the fire of hell】

 

【スティングスコーピオン!Break down】

 

 不死鳥のライダーモデルがマシェリを包むと、マシェリの衣装と髪が深紅色になり、それと同じ色のアーマーを纏う。

 アムールは仮面ライダー滅に、マシェリは仮面ライダー迅・バーニングファルコンにスタイルチェンジする。

 

「キュアマシェリ迅・バーニングファルコン!」

 

「キュアアムール滅!」

 

 二人はそれぞれの武器を手に魔物に向かう。

 

 

 

「スター!」

 

「うん!」

 

 パッションはガシャットギアデュアル、スターはプリチェンミラーを出す。

 

【PERFECT PUZZLE !】

 

【What’s the next stage ?】

 

「変身!」

 

「プリキュア!くるりんミラーチェンジ!」

 

【DUAL UP!】

 

【Get the glory in the chain PERFECT PUZZLE !】

 

 パッションの衣装と髪が青くなり、肩にはマテリアライズショルダーが装着される。

 スターは髪型がポニーテールとなり、手にラブプリブレスが巻かれる。

 

「キュアパッションパラドックス・パズルゲーマーレベル50!」

 

「世界に広がるビッグな愛!キュアスターラブリー!」

 

 

 

 

「さて、頼んだぞ」

 

 ジャグラー(魔人態)はダークゼットライザーとメダルを出す。

 

【アイアンロックス】【バラックシップ】

 

 メダルをセットし、ライザーでスキャンする。すると、二台の大型戦艦が出現した。ジャグラーはアイアンロックスに乗る。

 

「進め!アイアンロックス!バラックシップ!魔物共を蹴散らせ!」

 

 アイアンロックス、バラックシップが大砲を発射し、魔物を撃ちまくった。

 

「いいぞ、いいぞ。ん?」

 

 魔物の一体が乗り込んできた。

 

「悪いがお前の乗船はお断りだ」

 

 蛇心剣で斬る。

 

 

「いつもながら頼りになるな」

 

 尚文はみんなを見て感心する。

 

「ナオフミ様、空からの会敵で混乱はしましたが、持ち直しつつあります」

 

「流石だな」

 

 尚文はチラッとある方向を見る。

 

「これより陣形を組み直します」

 

「距離を取り、魔物群を包囲してください!」

 

「これ以上我が国を侵させはしません」

 

 女王、スフィンクスが命令を出し、陣形を組み直した。

 

「集まった冒険者たちもうまく立ち回ってくれているようです」

 

「成る程、今回は雑魚処理に骨を折らなくて済みそうだ。となれば……あいつをなんとかしないと……な」

 

 尚文は海を見て、判断する。

 海中では巨大な敵『次元の勇魚』が泳いでいた。

 

 

 

「ショコラ、これで」

 

 マカロンが巻物を出す。

 

「忍之巻。巨大には巨大か。でも……」

 

 ショコラは船を見るとまだ魔物がいた。

 

「隊長!ここは自分たちに任せてくだせえ!」

 

「我々に構わず、あの巨大な敵を!」

 

「バイクル、ウォルター」

 

 ショコラはそれを聞いて、自分も忍之巻を出す。

 

「アクア、ミューズ、ムーンライト!」

 

 ショコラが巻物を掲げると、三人も忍之巻を出す。

 

「いくよ!」

 

 

「「「「「隠流・超忍獣の術!」」」」」

 

「ゴッドサルダー!」

 

「ゴッドカーク!」

 

「ゴッドロウガン!」

 

「ゴッドクマード!」

 

「ゴッドガンマー!」

 

 忍之巻から五体の超忍獣が召喚され、五人は乗り込む。

 

「「「「「五神合体!隠大将軍!」」」」」

 

 五体の超忍獣が変形し、合体し、巨大なロボになる。

 

 

「「「「「隠大将軍、推参!!」」」」」

 

 

「キラヤバ〜っ⭐︎あれは!」

 

「隠大将軍!」

 

 スター、マーチは隠大将軍を見て、興奮する。

 

「おいおい」

 

「あんなのまで」

 

「いいなロボット、男のロマンだ」

 

 練、樹も隠大将軍に驚く。元康に至ってはうっとりしていた。

 

「よし、あとは」

 

 突然、次元の勇魚が海上から現れ、隠大将軍を海中に引きずり込もうした。

 

「しまった!」

 

「海中に」

 

 そのまま海の中に引きずり込まれてしまった。

 果たしてどうなってしまうのか?

 

 

 




如何でしたか?

次回は海中での戦いと白い巨鳥の登場かな。


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第87話 闇の巨人との共闘!飛べ、隠大将軍!

書けました!

今回、あの闇の巨人と隠大将軍が!

盾の勇者二期、いよいよです!


「あきら!ゆかり!」

 

「ゆりさん!かれんさん!」

 

「アコちゃん!」

 

 隠大将軍が次元の勇魚によって海の中に引きずり込まれたのを見て、尚文、ラフタリア、フィーロは引きずり込まれたとこを見ていた。

 

「隊長!」

 

「ゆかりさん!」

 

「隊長!」

 

 バイクル、ウォルター、ソルドーザーも同様だった。

 

「早く助けに!」

 

「マシェリ!危ない!」

 

 マシェリに襲い掛かろうとする魔物。

 

 

 バン!

 

 

 しかし、一発の弾丸が魔物を打ち抜き、マシェリを守った。

 

「今のは……」

 

 アムールは周りを見渡し、魔物を打ち抜いた者を見つけた。

 

「貴方でしたか」

 

 そこには

 

「トップガンダー」

 

 以前、レベル上げの時に会ったトップガンダーがいた。そのトップガンダーはマシェリとアムールが乗る船に飛び移る。

 

「仲間が心配なのは分かる。だが、自分の身も案じろ」

 

「ですが」

 

「仲間を信じろ。見ろ」

 

 トップガンダーが指差した方角をアムールとマシェリは見た。

 

「あっ」

 

「尚文さん、フィーロちゃんなのです!」

 

 尚文がフィーロに乗って海の中に入った。

 

「あれ?」

 

「マシェリ?どうかしたました?」

 

「もう一人海の中に入ってしまいました」

 

「?」

 

 

 一方、海の中では

 

 

「全員、無事?」

 

「えぇ」

 

「なんとか」

 

「大丈夫よ」

 

「こっちも大丈夫よ」

 

 隠大将軍に搭乗しているショコラ、マカロン、ミューズ、アクア、ムーンライトの五人は全員無事だった。

 

「油断したね」

 

「まさか引きずり込まれるなんて」

 

「早く浮上しよ」

 

「そうね……っ!?」

 

 アクアはこちらに接近してくるものを発見した。

 

「避けて!」

 

 避けることに成功し、直撃を免れた。

 

「どうしても浮上させない気ね」

 

 隠大将軍は次元の勇魚を見る。こちらの邪魔をさせまいと睨んでいる。そうこうしていると奴は狙いを定め、その角で突き刺そうと突撃してきた。隠大将軍は受け止め、放り投げるが、再び突撃して一撃を喰ら、倒れる。

 

「「「「「うわぁ!」」」」」

 

次元の勇魚は倒れている隠大将軍に止めを刺そうと向かってくる。このままではやられてしまう。

 

 

 しかし

 

 

「フン!」

 

 何者かが次元の勇魚を殴り倒した。

 

「あれは……」

 

 五人は次元の勇魚を殴った者を見た。

 

 赤と黒の屈強なボディー、メカニカルな鎧、黄色く光る目をした巨人。

 

 

「ダーラム?」

 

「いや、違う。あれは」

 

 ミューズはあの巨人をウルトラマンティガに出てきた闇の巨人の一体剛力戦士ダーラムと言ったが、ショコラはダーラムではないと。マカロンはあの巨人の名を言う。

 

 

 

「剛力闘士ダーゴン」

 

 ウルトラマントリガーに登場した闇の巨人の一体、剛力闘士ダーゴンだった。

 

「いくぞ!」

 

 次元の勇魚に向かうダーゴン、次元の勇魚は角を突き刺そうとダーゴンに向かって泳ぐ。ダーゴンはその角を掴む。

 

「その程度か?フン!」

 

 

 ミシミシ

 

 ダーゴンが力強く角を握り締める。角からミシミシと音が出る。

 

 そして

 

 

 バキ!

 

 

 角の先端が砕けてしまった。

 

「角が砕けた!」

 

「なんて力」

 

「これが闇の巨人」

 

「剛力闘士ダーゴン」

 

 乗っている五人はダーゴンのパワーに目を見開く。

 

「て、見てる場合じゃない」

 

「私達もいくよ!」

 

 隠大将軍は起き上がり、ダーゴンと次元の勇魚に向かう。ダーゴンの横に立つ隠大将軍、互いに目を合わせる。

 隠大将軍はダーゴンを見て頷く。ダーゴンは察し、共に次元の勇魚と戦う。

 

「フン!イェアー!」

 

 見事なコンビネーションで次元の勇魚殴り、蹴りまくる。

 

「イェア!」「てい!」

 

 二体のダブルパンチが炸裂する。

 

「「「「「鉄拳ゴッドフィニッシュ!」」」」」

 

 今度は隠大将軍の必殺技、鉄拳ゴッドフィニッシュが炸裂した。次元の勇魚は吹っ飛ぶ。二体のダメージからか少しふらついていた。

 

「あと一息」

 

「おい!無事か!」

 

 声が聞こえて、辺りを見回す。

 

「ここだ!」

 

 二体は目を向けた。

 

「尚文!フィーロちゃん!」

 

「人間?それに鳥?」

 

 尚文とフィーロだった。

 

「見る限り無事だな」

 

「ねぇ、あれ誰?」

 

 フィーロは隣にいるダーゴンに目を向ける。どこか怪しげな感じに二人は警戒する。

 

「大丈夫。味方だよ」

 

「味方?まぁこの際何でもいい。とにかく浮上しろ。あいつを海上に出す」

 

「分かった」

 

 尚文からの命令を聞いて隠大将軍は浮上を開始した。それを見てダーゴンも浮上する。

 

 

 

 

 

 ゴボゴボ

 

 

 ドバン!

 

 

 

 海上に隠大将軍とダーゴンが浮上した。

 

「隠大将軍!」

 

「良かった!無事だったのね!」

 

「それにあれは!」

 

「ダーゴンなのです!」

 

 プリキュア達は隠大将軍の無事に喜び、それと同時にダーゴンがいた事に驚く。

 

「ダーゴン!早く戻りなさい!」

 

 声がした方向を見てダーゴンは人間サイズとなり、船に戻った。

 

「あまり勝手な行動は慎んでください」

 

「助かったんだからいいじゃねぇか。スフィンクス」

 

 スフィンクスから説教を受けた。

 

「見て!」

 

 スターが空を指差す。空から白い巨大な鳥が飛んできた。

 

「でっかい鳥?まさか!」

 

 元康はあれを見て以前現れたトップゲイラーかと思った。

 

「トップゲイラーではありません!あれは」

 

 

 

 

「ツバサマル!」

 

 カクレンジャーの三神将の一人、ツバサマルだった。

 隠大将軍はツバサマルを見る。

 

「いくよ!」

 

 

「「「「「翼合体!スーパー隠大将軍!」」」」」

 

 ツバサマルが隠大将軍の背に合わせ、スーパー隠大将軍となった。

 

 

 ザパァア!

 

 海上に尚文、フィーロ、次元の勇魚が浮上した。

 

「出たな!」

 

「今度こそ!」

 

「これでお終いです」

 

 元康、練、樹が同時に次元の勇魚に攻撃する。

 

「撃ちまくれ!海の中に入れさせるな!」

 

 ジャグラーはアイアンロックス、バラックシップに次元の勇魚への攻撃命令を出し、海に入れさせまいと大砲を撃ちまくる。

 

「海の中には入れさせない!ラブリービーム」

 

「キバショット!」

 

「絶対に!」

 

 スターは目からラブリービーム、マーチはキバショット、ラフタリアは船に備えつけてある矢を撃つ。海の中に入れさせまいと。

 

「大変だな。手伝ってやるよ」

 

 そこに人影が

 

「あれは!」

 

「ラルク!」

 

 最近会えていなかったラルクだった。ラルクは斧を振り回し、次元の勇魚を斬りつけた。

 

「さぁ、やってくれよ。大将軍さんよ」

 

 ラルクはスーパー隠大将軍を見る。

 

 スーパー隠大将軍は空から海上にいる次元の勇魚に向かって一直線に急降下する。

 

 

 

「「「「「鉄拳フライングフィニッシュ!」」」」」

 

 空中からの必殺技で次元の勇魚はとうとう力尽き、海上にその巨体が浮かんだ。

 

 

 

「「「「「南無三!」」」」」

 

 




というわけで、登場したのはダーゴンでした。トリガーではお気に入りでした。


次回からラルクとの対決です。


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第88話 裏切りのラルク!禁断の錠前!

なんとか書けました。

今回はラルクの裏切りとマカロンが禁断の力を

あとがきではあの悪の組織の歌を。


ショコラSIDE

 

「ふぅ〜、無事ボスは倒したね」

 

「なんとかな」

 

 現在、私、マカロン、ムーンライト、ミューズ、アクア、尚文、フィーロちゃん、ラルク、テリスは今回の波のボスの上にいます。因みにスーパー隠大将軍は、空へ飛んで行きました。

 

「ラルク、今回はありがとう」

 

「なかなかの強さね」

 

「坊主はやきもきするだろう?盾じゃあこんな相手も自分で倒せないもんな。すげーつえーのによ!」

 

「……お前にそう言われるなら光栄だが……」

 

「嬢ちゃん達もやるじゃねぇか!あんな巨人を出すなんてよ!」

 

 ラルクに誉められた。

 

「とにかく助かったよ」

 

「えぇ、貴方のおかげで止めを刺せたわ」

 

礼を言うと、どこか二人の雰囲気が変わったような気がした。気のせいかな?

 

「だから!ちゃんと貴方達にもあげるから!」

 

 ふと、なにやら騒がしい声がした。見るとムーンライトが三勇者と揉めていた。

 

「どうした、ゆり?」

 

「尚文、ラルクに先に魔物の素材を与えるって言ってるけど、彼らが言うこと聞かなくて」

 

「なんだそれは?途中で攻撃の手をゆるめたお前たちよりラルクの方がよほど権利があると思うが?」

 

 尚文の言う通り、浮上した時、三勇者は最初は攻撃したけど、その後は何もしていなかった。

 

「は?貴方の方こそ何を……っ」

 

「大技はSPも大量消費するし、連発なんてできるワケないじゃないか」

 

「そうだ!それにコレは貴重な波のボスだぞ!?俺たちが使うべき素材であって……」

 

 好き勝手ばっか言って、本当にこの三人は。

 

「勇者?お前たちが?」

 

 ん?またラルクの感じが……

 

「ウソだろ?そんな弱い勇者がいるかよ」

 

ショコラSIDE OUT

 

NO SIDE

 

「ナオフミ様」

 

「「隊長!」」

 

「ゆかりさん!」

 

「アクア!」

 

「「ムーンライト!」」

 

「ミューズ!」

 

 ラフタリア、バイクル、ウォルター、ソルドーザー、マーチ、オーシャン、テンダー、エースが次元の勇魚のとこに来ていた。それだけでなく、パッション、スター、マシェリ、アムール、ジャグラーも来ていた。

 

「女王がお呼びです!なんでも亀裂を早く閉じるために攻撃をーー」

 

 ブワァッ

 

「!?」

 

 その時、衝撃が襲う。

 

「ああああああっ」

 

 ラフタリアの目の前に誰かが落ちてきた。

 

「槍の……」

 

 落ちてきたのは元康だった。

 

「隊長!」

 

「ゆかりさん!」

 

「「ムーンライト!」」

 

「ミューズ!」

 

「隊長!」

 

「アクア!」

 

 ショコラ、マカロン、ムーンライト、ミューズ、アクアも落ちてきた。バイクルはショコラ、ウォルターはマカロン、オーシャンとテンダーはムーンライト、エースはミューズ、マーチとソルドーザーはアクアを受け止める。五人のカクレンジャーのスタイルは解除されてしまった。

 

「何があったの?」

 

「……ラルクが突然」

 

「ラルク?」

 

 ショコラの言った事に戸惑う面々。

 

「ご主人様」

 

 フィーロの声を聞き、全員次元の勇魚に登る。そこにはラルクとテリスに対峙している尚文がいた。

 

「今、亀裂を閉じるって言ったか?嬢ちゃん。そいつはちょっと困るな」

 

「……これはどういうことだ?ラルク」

 

「いやあ本当どうなってんだか俺の方が聞きたいくらいだよ。まさか坊主が本当に盾の勇者だったとはな……お前に恨みはないが、世界のために死んでくれ」

 

 尚文に向けて斧が降り下ろされるが、盾で防ぐ。

 

 

「まずい!」

 

 これを見たショコラ、マカロン、ミューズは戦極ドライバー、ムーンライトとアクアはゲネシスドライバーを出し、腰に巻き、ロックシード、エナジーロックシードを出す。

 

【オレンジ!】

 

【ブドウ!】

 

【クルミ!】

 

【メロンエナジー!】

 

【レモンエナジー!】

 

【【ロックオン】】

 

「「「「「変身!」」」」」

 

【【ソーダー】】

 

【ソイヤッ!オレンジアームズ!!花道・オンステージ!!】

 

【ハイーッ!ブドウアームズ!!龍・砲!ハッハッハッ!!】

 

【クルミアームズ!ミスタァー・ナックルマン!】

 

【メロンエナジーアームズ!】

 

【レモンエナジーアームズ!ファイトパワー!ファイトパワー!ファイファイファイファイファファファファファイト!】

 

 ショコラ、マカロンは鎧武、龍玄にスタイルチェンジする。

 ミューズはクルミアームズを身に纏うと衣装は黒くなり、両手にはクルミボンバーが装備される。

 ムーンライトはメロンエナジーアームズを身に纏うと衣装は白くなり、髪色が緑色とオレンジ色になる。

 アクアはレモンエナジーアームズを身に纏うと青い髪に黄色が混ざり、頭部にはヘッドホンのようなパーツが装着される。

 

「尚文を助けるよ!」

 

 尚文を助けるべく、向かおうとするプリキュア、ラフタリア、フィーロ、ジャグラー、バイクル、ウォルター、ソルドーザー。

 

「お願いだからそこを動かないでくれる?」

 

 だが、テリスがその行手を阻む。

 

「私達、勇者以外は手にかけたくないの」

 

「そっちに何があるか分からないけど、こっちもやらなきゃいけないの!」

 

 ショコラ、マカロンはテリスの上を飛び越え、尚文の元へ。

 

「っ!?しまっ!?ラル……っ!?」

 

 テリスはラルクを助けようとするが、ムーンライトとアクアがソニックアローを発射し、行かせないようにした。

 

「悪いけど、邪魔はさせない」

 

 

「……またかっ裏切るのか!?お前も!!」

 

「裏切る?……ああ悪いな俺達を信頼してくれていたのに……っ!?」

 

 ラルクに複数の弾丸が襲う。彼はは慌てて尚文から離れ、免れる。

 

「ヒュー、危ねぇ」

 

「あきら、ゆかり!」

 

 ショコラとマカロンが尚文の元に降り立つ。

 

「大丈夫?」

 

「あぁ」

 

「それで何でこんな事をしてるの?何がしたいの貴方は?」

 

 マカロンはラルクと向き合う。

 

「さっき言っただろ?そのまんまの意味だ」

 

「尚文が、彼が勇者だから殺すと言っているように聞こえたのだけど?」

 

「分かってんじゃねぇか」

 

「どうしてなの?波から世界を救えるのは勇者だけなのよ!?」

 

「っあ〜そこからかあ……そうだよなあ〜」

 

「何?」

 

 ラルクの態度にマカロンはイラつきを隠せなかった。

 

「ラルクは説明が下手なのよ」

 

「うっせーな。まぁ何も知らずに死んでくれっていうのも理不尽だよな。教えてやるよ世界のためっていうのはな」

 

 

 

 

 

「俺達の世界のためだ」

 

NO SIDE OUT

 

マカロンSIDE

 

 

「俺達の世界のためだ」

 

 ラルクが言った理由に私は目を見開いた。

 

 

 その時私は、思い出したくない過去を思い出す。

 

 中学の時、イジメを受けるようになってから、友や知り合いがみんな私のとこから離れて行ってしまった。

 理由は単純、自分も被害を受けたくない、巻き込まれたくない、そんなもんだった。

 

「坊主がこの世界を救うために戦うように俺にも別の世界を救うため坊主と戦う理由があるってコトだ」

 

 あぁ、彼も彼女もそうなのか。都合が悪くなると、そうやって裏切ったりするのか。

 

「そう……貴方も……」

 

「ん?」

 

「そうやって自分の都合が悪くなればそうやって平気で人を裏切れるのね!!」

 

 私は一つのロックシードを手に取った。

 

【ヨモツへグリ!】

 

「マカロン?何やってるの!?そのロックシードは!!」

 

「うるさい!」

 

 止めようとするショコラを振り払う。

 

「あきら!」

 

 ショコラを受け止める尚文。

 

【ロックオン!】

 

 ブドウロックシードを外し、ヨモツへグリロックシードをセットする。

 

「変身!」

 

【ハイーッ!ヨモツへグリアームズ!冥・界・ヨミヨミヨミ!】

 

「ぐっ!?うううううう……ああああああッ!」

 

 ヨモツへグリアームズが私の頭に被さると、これ以上ない苦しみが襲った。光実もこれを、これが禁断のロックシード。

 

「ゆかり?」

 

「マカロン」

 

「おいおい大丈夫か?」

 

【ヨモツへグリアームズ!冥・界・ヨミヨミヨミ!】

 

「ぐっ、あああ……」

 

 苦しみながらもなんとか立ち上がる。私の衣装と髪が紅黒い色に染まった。

 

「ううう……ああああああッ!!」

 

 




おまけ

「まさかこの歌を歌うなんて」

「なんか考えられないね」

 マイクの前に立つショコラ、ムーンライト、アクア、ミューズ、スター、エース。

「では、そろそろ」

「よし!ミュージックスタート!」

ED:バンドーラの歌

 五人が歌っているのを想像してください。


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第89話 ヨモツへグリの脅威!

遅くなってすみません。

このままコミックの通りいくか、アニメでのラフタリアの故郷の村を領地にするか悩んでいました。

シン・ウルトラマン観てきました!





ガオズロック

 

「ニャー……」

 

「くぅーん」

 

 ここガオズロックではマカロンのクリスタルアニマルが苦しんでいた。ショコラのクリスタルアニマルはそれに寄り添っていた。他の妖精達も心配で見ている。

 

「一体どうなってるの?」

 

 これにローラは戸惑っていた。

 

「どうすればいいの?ピプペポパニックだよ〜!」

 

 ポッピーに至ってはパニクっていた。

 

 バシャバシャバシャ!

 

 ガオの泉の水が水しぶきが上がる。

 

「これは……」

 

 

 

 

 戻って海上

 

「うううううう……」

 

 ヨモツへグリアームズを身に纏い『キュアマカロン龍玄・黄泉』となったマカロン、呻きながらラルクを睨んでいた。

 

「おいおい、なんだこりゃ」

 

「なんなんだあのゆかりは?」

 

「マカロン」

 

 マカロンの姿に戸惑うラルクと尚文。ショコラは心配する。

 

「ゆかりお姉ちゃん」

 

「ゆかりさん、一体あれは?」

 

「マカロン」

 

 フィーロ、ラフタリアもマカロンの姿に戸惑う。他のプリキュアも心配する。

 

「うううううう、あああッ!!」

 

「うお!?」

 

 マカロンはブドウ龍砲をラルクに発砲する。ラルクは間一髪躱す。マカロンはブドウ龍砲からオーバーロードの一人デェムシュが使っていた長剣『シュイム』に変え、ラルクに迫る。

 

「チッ、勇者以外とはやりたくなかったんだけどな」

 

 ラルクも斧を振り回し、マカロンの攻撃を防ぐ。互いに距離を取ると、マカロンは再びシュイムで攻撃しようとする。しかし……

 

「ぐっ!?ああああああ……ああああああ」

 

 突然、マカロンが苦しみ出した。

 

「何だ?」

 

 突然の事にラルクは戸惑う。

 

「ゆかり?」

 

 尚文も戸惑いを見せる。

 

「マカロン!そのロックシードはヤバい!早く変身を解いて!」

 

「どういう事だ?」

 

「マカロンが使っているヨモツへグリロックシードは危険な物なんだよ。使えば使用者の命を蝕んでいく恐ろしい物なんだ」

 

 ショコラからヨモツへグリロックシードの恐ろしさを聞いた尚文は驚き、動揺する。

 

「何だよそれ……それじゃまるで俺の憤怒の盾と一緒じゃねぇか」

 

 

「そんな物をゆかりさんが」

 

「ゆかりお姉ちゃんが」

 

 ラフタリアとフィーロもヨモツへグリロックシードの事を聞いていた。

 

「早くあのロックシードを外さないと」

 

「ゆかり!今すぐそれを外せ!じゃないとお前」

 

 尚文はヨモツへグリロックシードを外すように叫ぶが、マカロンは外すそうとしない。

 

「ゆかりさんを援護するぞ!」

 

 吹き飛ばされた三勇者がマカロンを援護しようとラルクに向かって走り出す。

 

【ヨモツへグリスカッシュ!】

 

「邪魔しないで!」

 

「「「うわぁぁぁッ!」」」

 

 しかし、マカロンが三勇者に龍玄脚をお見舞いした。

 

「ゆかりさん……なぜ?」

 

 三勇者はそのまま気絶してしまった。

 

「敵味方関係なしかよ」

 

「ゆかりさん!お願いですからそれを外してください!」

 

「ゆかりお姉ちゃん死んじゃうよ!」

 

 ラフタリアとフィーロも叫ぶが、一向に外そうとしない。

 

「こうなったら少しでもダメージを与えて」

 

「危ない!」

 

 アクアがソニックアローを構えるが、ラフタリアやフィーロ、テリスの頭上を何かが通過し、それがマカロンの元へ戻ってきた。ムーンライトが静止させたおかげでアクアは髪を掠めた程度だった。

 

「危なかったのです」

 

「皆さん大丈夫ですか?」

 

「えぇ、なんとか」

 

 マカロンを見ると手にはキウイ撃輪が。

 

「うううッ!」

 

 マカロンがまた苦しみ出す。

 

「マカロン」

 

「このままでは本当に死んでしまうのです」

 

 心配するマシェリとアムール。

 

「マカロン!」

 

【カチドキ!】【ロックオン】

 

【ソイヤッ!カチドキアームズ!いざ出陣!エイ エイ オー!】

 

 そこにカチドキアームズを纏ったショコラがカチドキ旗を持ってマカロンに向かった。カチドキ旗を振り下ろすショコラ、マカロンもキウイ撃輪で防ぐ。

 

「マカロン!早くそのロックシードを外して!じゃないと君が死んじゃう!」

 

「うるさい!あの男を!裏切ったあの男を倒すためなら!」

 

【ヨモツへグリスカッシュ!】

 

 カチドキ旗を払われ、龍玄脚がショコラに迫る。

 

「エアストシールド!」

 

 間一髪、尚文がエアストシールドで防ぐ。

 

「大丈夫か?」

 

「うん」

 

「尚文、貴方まで」

 

「いい加減にするんだゆかり!お前本当に死ぬぞ!早くそれを外せ!」

 

「うるさい!邪魔をするなら……ああああああ……」

 

 尚文にオーバーロードの一人レデュエが使っていた長槍『ダウ』を向けるが、また苦しみだす。

 

「マカロン」

 

「ゆかり」

 

「こりゃまずいな」

 

 こんなマカロンの状態にショコラ、尚文、ラルクは不安になる。

 

 その時

 

 三人の前に女性と少女が現れた。

 

「誰だ?」

 

「「ローラ!」」

 

 一人はローラ。女性は金髪で白のワンピースを着ていた。

 

「貴女は?」

 

 女性が振り向くと、その顔を見たショコラは目を見開く。

 

「貴女は……舞!」

 

 その女性は仮面ライダー鎧武の舞だった。

 

「もしかして貴女がローラをここに?」

 

 ショコラの質問に頷く舞。ローラはマカロンを見る。

 

「お姉ちゃん、待っててね」

 

 ローラはマーメイドアクアパクトを出す。

 

「プリキュア!トロピカルチェンジ!」

 

「レッツメイク!キャッチ!」

 

「フェイス!ネイル!ドレス!」

 

 

「ゆらめく大海原(オーシャン)!キュアラメール」

 

 キュアラメールへとチェンジした。

 

「あれがローラの」

 

「おいおいマジか」

 

「ラメール……よし」

 

 キュアラメールに驚く尚文とラルク。ショコラはそれを見てある物を出す。

 

「マカロン絶対に君を助ける!」

 

【フルーツバスケット!】

 

 ショコラが出したのは極ロックシードだった。

 

【ロックオープン!極アームズ!大・大・大・大・大将軍!】

 

 全てのアームズがショコラに集まると、鎧が弾け飛び、そこから白銀色の衣装と髪と虹色の目のショコラが現れる。

 

「あきら」

 

「おおお!」

 

 目を見開く尚文とラルク。ショコラ、ラルク、尚文の三人はラメールと並び立つ。

 

「ショコラ」

 

「ラメール、彼女を助けよう」

 

「うん!」

 

 




如何でしたか?

ようやくラメールに変身しました。ショコラも極アームズに!

次回はマカロンの救出です。



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第90話 マカロンを助け出せ!戦う正義のキュアラメール!


色々と考えましたが、なんとか書けました。


「あれがローラさんの」

 

「えぇ、キュアラメールよ」

 

「ローラお姉ちゃん可愛い!」

 

「それにあきらさんも雰囲気が」

 

 キュアラメールと極アームズとなったショコラに目を見開く。

 

『……ショコラ』

 

 ショコラを心配しそうに見つめるジャグラー、一体?

 

【バナスピアー!】

 

 極ロックシードを回し、ショコラの手にバナスピアーが出現する。

 

「あれは亜久里さんと同じ」

 

 ラフタリアがエースと同じ武器がショコラの手に出現した事に驚く。

 

「はぁ!」

 

 バナスピアーとダウがぶつかり合う。

 

【影松!】

 

「あら、今度は私のですか」

 

 アムールはマツボックリロックシードを出す。

 影松、影松・真に変えたショコラは、二丁の槍で攻撃する。

 

「はぁ!」

 

 ショコラの後ろからラメールが現れ、マカロンを殴ろうとするが、ダウで防ぐ。

 

「お姉ちゃん」

 

 悲しそうな目でマカロンを見るラメール。

 

「ラメール……加奈、何で来たの?」

 

「それはお姉ちゃんを助け「何で来たの!」っ!?」

 

「あれほど言ったのに!!来るなって!!」

 

「お姉ちゃん」

 

「もう嫌なのよ。もうあんなの……ううううううっ!!」

 

 ヨモツへグリロックシードによる苦しみがマカロンを襲う。

 

「お姉ちゃん!」

 

「ああああああ!」

 

「っ!?」

 

 ブドウ龍砲からの弾丸がラメールに襲いかかかる。

 

「ローラ!流星盾!」

 

 尚文がラメールの前に出て、防ぐ。

 

「尚文さん、ありがとう」

 

「はぁ!」

 

 ラルクがマカロンと戦う。

 

「ラメール!」

 

 ショコラがラメールに駆け寄る。

 

「ラメール」

 

「ショコラ、私……やっぱり」

 

 ラメールは悲しんだ。自分の無力さに。

 

「ラメール」

 

「それでいいのか?」

 

「尚文さん」

 

「お前、ゆかりを、姉を助けたいんじゃないのか?一体何しにここへ来たんだ?」

 

「私は」

 

「メソメソしたってなにもなんないぞ!お前がやらないで誰がやるんだ!」

 

 尚文の説教でラメールは立ち上がる。

 

 

「私は……私は!」

 

 立ち上がると、彼女はポーズをしだす。

 

「変身!ブイスリャー!」

 

 ラメールの衣装が赤と緑色に、髪は赤くなり、腰にはダブルタイフーンが巻かれた。首元には白いマフラーも巻かれる。

 

「V3!」

 

「行ってくるね」

 

 ラメールはそう言うとマカロンに向かって走り出す。

 

「はぁ!」

 

「ぐっ!なかなかやるな」

 

「どいて!」

 

「ん?」

 

「プリキュア!」

 

 ラルクが振り向くと、ラメールがジャンプキックの態勢で迫ってきた。

 

「うお!」

 

 ラルクが慌てて避けると、ジャンプキックがマカロンに決まる。そのキックの反動を利用してジャンプし、後方回転し、再びキックを見舞う。

 

「V3反転キック!」

 

「ぐあっ!!」

 

 技が決まり、マカロンは吹っ飛ぶ。ラメールはマカロンを見る。

 

「お姉ちゃん」

 

「加奈」

 

「凄いでしょ。仮面ライダーV3、私が大好きなヒーロー、お姉ちゃんも知ってるでしょ」

 

「……そうね。でも、そんなことでいい気に!」

 

「っ!?」

 

 ブドウ龍砲をラメールに向ける。

 

「おいおいまずいって」

 

 ラルクがラメールを助けようと向かう。

 

「待て」

 

 だが、尚文が止める。

 

「坊主、見て分からないのか?」

 

「いいから」

 

「あきらちゃん、お前まで」

 

 呆れてしまうラルク。その間にもマカロンはラメールを撃とうとブドウ龍砲を向ける。

 

「……」

 

 しかし、ブドウ龍砲がマカロンの手から落ち、彼女は膝をつく。

 

「撃てるわけ……撃てるわけないでしょ!!」

 

「っ!?」

 

「この子は……この子はキュアラメールで、ローラで、私の、私の妹の加奈なのよ!加奈なのよ!」

 

「お姉ちゃん」

 

 ラメールはマカロンに近づくとそのまま彼女を抱きしめた。

 

「お姉ちゃん、もういいんだよ。もういいんだよ!私の事でもう苦しまなくていいんだよ!」

 

「ラメール」

 

「また、お姉ちゃんとお話したい!お姉ちゃんの歌を聴きたい!だから、もういいんだよ!」

 

「ラメール……加奈……ごめんね」

 

「うんうん」

 

 ラメールはマカロンのヨモツへグリロックシードに手をかけると、ロックシードを閉じ、ドライバーから取り外した。

 マカロンはゆかりに戻った。

 

「お姉ちゃん」

 

「加……奈……」

 

 ゆかりはそのまま力尽きたかのように倒れた。

 

「「ゆかり!」」

 

「ゆかりさん!」

 

「ゆかりお姉ちゃん!」

 

 尚文、ショコラ、舞、ラフタリア、フィーロ、バイクル、ウォルター、ソルドーザー、テリス、他のプリキュアもゆかりの元へ。

 

「ゆかり」

 

「見せてください」

 

 アムールはゆかりの状態を分析する。

 

「ヨモツへグリロックシードで体がかなり衰弱しています。急いで彼女を」

 

「あぁ」

 

「おい坊主、これを飲ませてやれ。少しは良くなる。こうなっちまったのは俺のせいでもあるからな」

 

 ラルクは尚文に回復薬を渡す。尚文はすぐにゆかりに飲ませた。飲ませ終えると舞がゆかりを抱きかかえる。

 

「舞さん」

 

「彼女は私が」

 

「頼んだよ」

 

 舞は頷くと、ゆかりと共に姿を消した。

 

 

 

「さぁて坊主、色々あったが、始めようか」

 

 ラルクとテリスが尚文達に目を向ける。

 

 

 

 

 

「どれだけ時間をかけるのですか?ラルク」

 

「「っ!?」」

 

 その声を聞いた途端、尚文とショコラは目つきが変わり、上を見る。彼らの前によく知る女が降り立った。

 

 

 

「グラス」

 




如何でしたか?

無事、マカロン救出!そして、彼女が再び降り立った。


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第91話 グラス再び!


 仕事のストレスなどで、なかなかストーリーや展開が思い浮かばず、苦労し、こうなりました。



 ヨモツへグリロックシードを使ったキュアマカロンをラメールと共に救出する事に成功した。

 だが、それも束の間彼らの前に彼女が降り立った。

 

 

「負傷者を早くこちらの船に!」

 

 海上にある一つの船。そこでは負傷した冒険者や兵が運び込まれていた。その船には胴体にうお座のサイン、茶褐色の鎧を纏った半魚人がいた。

 

「そちらはどうだ、ピスケス?」

 

「何か異常は?」

 

 その船にいたのは仮面ライダーフォーゼの敵ゾディアーツ、ホロスコープスのピスケス・ゾディアーツだ。そのピスケスの前に渦状のピンク髪と背中に翼を生やした女性の怪人とメルティが現れる。

 

「はい、こちらは何も問題はございません。ヴァルゴ、メルティ王女。中でアクエリアスが治療しています」

 

 こちらもホロスコープスのヴァルゴ・ゾディアーツだ。船の中ではアクエリアス・ゾディアーツが負傷者の治療を行なっている。

 すると、彼女たちの船にゆかりを抱えた舞が現れた。

 

「貴女は」

 

「ゆかりさん!」

 

 メルティは舞とゆかりのとこへ。

 

「彼女を早く」

 

「分かった」

 

 舞はゆかりをピスケスに預け、彼女を船の中に。

 

「あの……尚文は?ラフタリアさんは?フィーロちゃんは?あきら様は?」

 

 メルティは尚文達の事が気になり、舞に尋ねる。舞はメルティに目線を合わせるようにしゃがむ。

 

「あの子達なら大丈夫」

 

 そう聞いたメルティは自身の指にはめてあるエンゲージウィザードリングを握りしめる。

 

「あきら様」

 

 

 

 

 戻って尚文達のいるとこ

 

 

「グラス」

 

「誰なのです?あの女の人は?」

 

「そういえば、マシェリとかは見るのは初めてだったね」

 

「あの女の名はグラス。前の波で突然現れた謎の女よ」

 

「あの女が」

 

「波で現れた」

 

『ダークプリキュアが二人に注意した方がいいと言ったのはこの事だったのね。彼らは仲間』

 

 グラスを見るのは初めてであるテンダー、エース、アクア、マシェリ、アムール、マーチ、スター、ラメールにムーンライトとパッションは説明する。

 ムーンライトはダークプリキュアの忠告の意味を理解した。

 

「また会いましたね。ナオフミ、あきら」

 

「出来れば会いたくはなかったが」

 

「こっちも」

 

「では…… 輪舞零ノ型 逆式雪月花!!」

 

 グラスは両手にある扇を振るい、弧月状エネルギーを放つ。尚文は盾で防ぐ。

 

「輪舞破ノ型 亀甲針!!」

 

 続けて光の矢を放つグラス。

 

【メロンディフェンダー!】

 

 ショコラがメロンディフェンダーを出し、矢を防ぐ。

 

「ナオフミの盾を見る限り、本気では無いようですね。あきらのその姿は本気と言えるでしょう」

 

「何!?どういう事だよ?あきらの嬢ちゃんのあれはそうかもだけど」

 

 グラスが言った事にラルクは驚き、戸惑う。

 

「彼が本気の時はもっと禍々しい盾を使います」

 

「は?」

 

「あの盾を出さずにあの女と私の技も防ぎ切る。強くなりましたね尚文。貴女もですあきら。あんなに怯えていた貴女が」

 

「お褒めに預かり光栄だ」

 

「なればこそ、私自らの手で確実に仕留めなくては」

 

【大橙丸!】【無双セイバー!】

 

「はぁ!」

 

「あきら!?」

 

「おっと坊主、お前の相手は俺だ」

 

 大橙丸と無双セイバーを呼び出し、二刀流でグラスに挑むショコラ。グラスも扇で応戦する。

 ショコラの後を追うとする尚文、そこにラルクが行く手を阻む。

 

「不思議な力ですね。武器をそんなに出せるなんて」

 

「まぁね。創造主になった戦士の力なんでね!」

 

【ロックオン!】

 

 大橙丸と無双セイバーを合わせ、ナギナタモードにし、オレンジロックシードをセットする。

 

「輪舞零ノ型 逆式雪月花!!」

 

 弧月状のエネルギーがショコラに襲いかかる。

 

「オラオラオラオラ!」

 

 無双セイバーナギナタモードも回転させ、エネルギーを弾く。

 

【イチ、ジュウ、ヒャク、セン、マン!】

 

「プリキュア・ナギナタ無双スライサー!」

 

 グラスを斬ろうと迫るショコラ。

 

「輝石・炎壁!」

 

 そこに炎の壁が現れ、斬ることが出来なくなる。

 

「これは?」

 

 炎の壁が消えると、そこにはテリスがいた。

 

「テリス」

 

「大丈夫ですか、グラスさん?」

 

「えぇ」

 

「テリス!」

 

 二人に迫ろうとするショコラ。

 

 

 

 

 

 

「っ!?」

 

 彼女の目の前に刀が現れ、動きが止まる。ショコラは恐る恐る横を見る。

 

「ジャグラー」

 

 ジャグラー(魔人態)がいた。

 

「ショコラ」

 

 彼はショコラに近づくと。

 

 

 パァン!

 

 彼女の頬を引っ叩いた。引っ叩かれたショコラは自分の頬に手を添える。

 

「ジャグラー?」

 

「どうだ?少しは頭冷えたか?」

 

「何を?」

 

「何故そんなにムキになる?」

 

「……」

 

 俯くショコラ。

 

「……のため」

 

「?」

 

 

 

 

 

「ゆかりのためなんだよ!」

 

 ショコラは叫んだ。

 

「私はグラスに負けて、もう二度と戦えないくらい私はダメだった。でも、ゆかりが……彼女のおかげでこうしてまた立てた。だから、ゆかりのためにグラスを(パァン!)っ!?」

 

 ジャグラーがまたショコラの頬を引っ叩いた。

 

「ジャグラー?」

 

「ゆかりが、あいつが今のお前を望んでいると思うか?」

 

「えっ?」

 

「そんな状態で戦っているお前を見て、ゆかりは喜ぶと思っているのか!怒りや感情に流せれて戦うのを望んでいるのか!」

 

「ジャグラー」

 

 ショコラはロックシードを閉めると、スタイルを解除する。

 

「ショコラ」

 

 ショコラはグラスとテリスの方を向く。ジャグラーはショコラの表情を見て確信した。

 

「グラス、テリス。そしてラルク」

 

「「?」」

 

「貴女達を攻略する」

 

 ショコラはドライバーを出し、腰に巻き、ガシャットを起動する。

 

【マイティブラザーズXX!】

 

【ダブルガシャット!】

 

【ガッチャーン!レベルアップ!】

 

【マイティ!ブラザーズ!2人で1人!マイティ!ブラザーズ!2人でビクトリー!X!】

 

 ショコラの髪と衣装がオレンジと緑色となり、右目がオレンジ色、左目が緑色となる。

 姿が変わった事にグラスとテリスは目を見開く。

 

「まだまだ」

 

【ガッチョーン】

 

「だーーーーーい変身!」

 

【ガッチャーン!ダブルアップ!】

 

【俺がお前で!お前が俺で!(ウィーアー!)マイティ!マイティ!ブラザーズ!(ヘイ!)ダブルエーックス!】

 

 

「何?」

 

「えぇ!!」

 

「マジかよ!?」

 

「はぁ!?」

 

「あきらさんが」

 

「あきらお姉ちゃんが」

 

 驚くグラスとテリス。戦闘中だった尚文、ラルク、ラフタリア、フィーロも同様に驚く。

 そこには……

 

 

「「「「分裂した(だと)(しちゃった)!?」」」」

 

 二人のショコラだった。

 一人は衣装、髪、目の色がオレンジがメイン、もう一人は緑色がメインとなっている。双方の肩にはエグゼイドの頭部が装着されている。

 

 オレンジ色はショコラR、緑色はショコラLとします。

 

【ガシャコンキースラッシャー!】

 

 ガシャコンキースラッシャーを出現させ、手に取るショコラR。

 ジャグラー、他のプリキュアがショコラの元に。

 

「みんな」

 

「力を貸してください」

 

 懇願するショコラRとショコラL。

 

「当たり前でしょ」

 

「マカロンのために」

 

「お姉ちゃんのために」

 

「勝つのです!」

 

 快く承諾してくれた。

 

「みんな」

 

 

「「超キョウリョクプレーでクリアしてやるぜ!」」

 

 

 

See you Next game




如何でしたか?
 
ショコラがダブルアクションゲーマーとなりました。

次回で決着かな。


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第92話 決戦!勝利の樽爆弾!

最近の仕事によるストレスと精神的な事もあってなかなか書けませんでした。

夏コミ行ってきました。


「私はグラスをやる」

 

「じゃあ私はラルクを!」

 

 ショコラL、ショコラRが互いに相手を決める。

 

「いくよグラス!」

 

 ショコラLがガシャコンキースラッシャーでグラスに挑む。グラスも扇で応戦する。

 

「本当不思議な人ですね」

 

「それはどうも!」

 

 ぶつかり合う二人……その時、火球がグラスに迫る。彼女は咄嗟に避ける。ショコラが振り向くと、そこには衣装と髪が青から赤色と肩についていたマテリアライズショルダーが両手に装備されてマテリアライズスマッシャーとなったパッションがいた。

 

【Explosion Hit !KNOCK OUT FIGHTER!】

 

「私とも遊ぼう」

 

「ボクシングなら私も付き合うよ」

 

 ミューズがパッションの隣に立つと、両手のクルミボンバーを構える。

 

「いくよ!」

 

 グラスに突撃する二人、グラスは出してくる拳を扇で防御する。

 

「輪舞破ノ型 亀甲針!!」

 

 光の矢がパッションに迫る。

 

「はぁ!」

 

 そこにジャグラーが蛇心剣で亀甲鉢を防ぐ。

 

「マーチ!」

 

「おう!」

 

 マーチがジャグラーの肩を踏み台にし、グラスに飛び蹴りをかます。

 

「ぐっ!」

 

「グラスさん!」

 

【レモンエナジースカッシュ!】

 

 テリスがグラスを助けようとするが、彼女の周りに複数のアクアが出現した。

 

「輝石・紅玉炎!!!」

 

 テリスは炎の海でアクアを焼き尽こそうした。

 

 しかし……

 

「効いてない!?まさか幻影!?」

 

 炎がすり抜けられてしまった。

 

「キャッ!」

 

 そこに二つのエネルギーの矢がテリスを襲い、吹っ飛ばされる。

 

「はぁ!」

 

 オーシャンがオーシャンロッドを手抜きテリスに突撃する。

 

「プリキュア・グロリアスブレイク!」

 

 テリスに技を叩きつけようとしたが、躱される。オーシャンの元にアクア、ムーンライトが来る。

 

「オーシャン」

 

「ムーンライト、アクア。ごめん躱された」

 

「いいよ、気にしなくて」

 

「えぇ。それに彼女にはどうしても聞きたい事が山ほどあるから」

 

 三人はテリスに目を向け、再び戦闘態勢に入る。

 

 

 

「トォ!」

 

「はぁ!」

 

 ショコラRとラメールがラルクに打撃をかまそうとするが、彼は斧で防御する。

 

「はぁ!」

 

 斧を振り下ろすラルク。

 

「させるか!」

 

 そこに尚文が盾で二人を守る。

 

「ラフタリア!亜久里!まりあ!」

 

「はい!」

 

「参ります!」

 

「たぁ!」

 

 後ろからラフタリア、エース、テンダーが飛び出て、それぞれの武器でラルクと戦う。

 

【カモン!バナナスパーキング!】

 

「プリキュア・スピアビクトリー!」

 

 エースがバナスピアーを地面に突き刺すと、ラルクの足元に複数のバナナのオーラが出現し、突き刺す。

 

「うお!」

 

 慌てて避けるラルク。エースは再び戦極ドライバーを操作する。

 

【カモン!バナナオーレ!】

 

「はぁ!」

 

「うわぁ!」

 

 バナスピアーに長大なバナナのオーラを纏わせ、ラルクを叩く。

 

「くそ、バナナで攻撃ってありかよ」

 

「ありですわ。それともバナナよりこっちがお好みかしら?」

 

 エースが新たなロックシードを出す。

 

【マンゴー!】

 

【カモン!マンゴーアームズ!ファイト・オブ・ハンマー!】

 

 バナナアームズからマンゴーアームズとなり、頭部には二本の角、手にはマンゴーパニッシャーが装備された。

 

「マ、マンゴー?」

 

「はぁ!」

 

 マンゴーパニッシャーをラルクに叩き込もうとするエース、ラルクも斧で防ぐが、威力からか押される。

 

「フィーロ!アムール!マシェリ!スター!」

 

「たぁ!」

 

「「はぁ!」」

 

「うおッ!」

 

 フィーロ、マシェリ、アムール、マシェリ、スターの強烈な蹴りがラルクを襲う。

 

「ナイスです?!フィーロ!、マシェリ、アムール!スター!」

 

「うん!」

 

「はい!」

 

「えへへ!」

 

「イェイ!」

 

 喜ぶ四人。

 

「くっ!」

 

「やりますわね」

 

「あぁ。言ってたっけ人々の自由と平和を守って戦った戦士達の力って」

 

 尚文達を見るグラス達。

 

「尚文」

 

「あぁ」

 

 ショコラLとRはドライバーを閉じると元のショコラになる。ショコラの腕にブレスが巻かれる。

 尚文は盾を憤怒の盾に変えた。

 

「ムーンライト!アクア!ミューズ!スター!これで決めよう!」

 

 四人はそれを見てスタイルを解除し、ショコラと同じブレスが巻かれる。

 

「「「「「インストール!メガレンジャー!」」」」」

 

【3・3・5】

 

 手に巻かれたデジタイザーのコードナンバーを入力する。

 

 ショコラ、アクア、ミューズ、スターの腰にベルトが装着される。ムーンライトは髪と衣装が黒色になり、四人と同様ベルトが装着される。五人の頭部にはデジタル機器の紋章が浮かび上がる。

 

「電磁戦隊!」

 

「「「「「メガレンジャー!」」」」」

 

「ドリルスナイパーカスタム!」

 

「「「「マルチアタックライフル!」」」」

 

 それぞれの武器を構える。

 

「また姿が変わったところで!」

 

 グラスがすかさず突っ込む。

 

「させるか!エアストシールド!」

 

 尚文が防ぐ。

 

「ダークカースバーニング!」

 

「プリキュア・ハイパーメガニックバスター!シュート!」

 

「「「「プリキュア・マルチアタックビーム!シュート!」」」」

 

 憤怒の盾、ドリルスナイパーカスタム、マルチアタックライフルから技が発射され、爆発が起こる。

 やがて、煙が晴れ、そこにはラルク、テリス、グラスがいた。三人はあの攻撃を耐えたようだ。

 

「耐え切ったのか」

 

「次で終わらせます」

 

 扇を構え、技を使う態勢に入るグラス。

 

「お嬢!それ以上は危険だ!」

 

「グラスさん!もうやめて!」

 

 ラルク、テリスが叫ぶも聞かないグラス。尚文も憤怒の盾を教皇を倒したあの禍々しい憤怒の盾に変えた。

 

「ナオフミ様駄目です!その盾だけは!」

 

「バカ!それ使う奴があるか!」

 

「それは駄目なのです!尚文さん!」

 

「お願いです!それはやめてください!またマシェリを悲しませるのですか!」

 

「やめて!ゆかりに続いて君まで!」

 

 ラフタリア、ジャグラー、マシェリ、アムール、ショコラが叫ぶも尚文は聞く耳を持たず、呪文を唱えようとする。

 

「イワタニ様!」

 

 ミレリアの呼び声で尚文は呪文詠唱を止める。

 

「力の根源たる我が命ずる。理を今一度詠み時、風の拳を放て!ファストウイングブロー!」

 

 空中に複数の樽が舞い上がる。

 

「あれは。流星盾!」

 

 尚文はすかさず盾を変え、流星盾を使う。樽は破壊され、中身の赤い液体が降り注いだ。

 

「これは」

 

 アムールは赤い液体を分析する。

 

「アルコール……あれはルコルの実……ということはこれはお酒!?」

 

 なんと樽の中身はお酒だった。それをモロにかかってしまったグラスは顔が赤くなっていた。

 

「どうも俺はこのくらいじゃなんともならない体質らしくてな。どうするまだやるか?」

 

「えぇ、終わらせます」

 

 再び戦闘に入ろうとするグラス。しかし、ラルクが止める。

 

「ラルク」

 

「テリスさん」

 

「勝負はあった。時間切れだ。というわけで今回はお前たちの勝ちだ」

 

「また時が来れば合間見えましょ」

 

「二人とも何を!?今尚文とあきらを討たなければ」

 

「吐きそうな癖に何言ってるんだよ。じゃあな尚文……なんか呼びづれぇな坊主でいいや」

 

 そう言うとラルク、テリス、グラスは浮かび、裂け目へと消えて行った。すると、空も元に戻る。

 

 

 

「行ってしまったか」

 

「目的聞きそびれたわね」

 

 全員が三人が消えて行った空を眺める。

 

「さぁ、早いとこ色々しよう。波が終わってもやる事はまだたくさんあるんだから」

 

「そうだね。ゆかりも心配だ」

 

 




如何でしたか?

波も終わり、いよいよアニメでの一期も終わりが近いです。一期の後このまま二期の話を書くか、特別編などのオリジナルエピソードを書いてからやるか考えています。


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第93話 復活のマカロン!三人ライダー!

遅くなってすみません。仕事がなかなか落ち着かない日が続いてしまい、書けませんでした。
 
そのせいか、ストーリーも思い浮かばず、一期終わりまでいけませんでした。




OP:ライダーアクション!


ゆかりSIDE

 

「……ん〜」

 

 重い瞼をなんとか開けて見渡す。ここは?

 

「宿」

 

 カルミラ島で泊まっている宿の部屋だ。

 

「おお!目を覚ましたか!」

 

 私の目の前に現れた小さな戦士の幻影。

 

「タイガ」

 

 ウルトラマンタイガ。

 

「良かった。危なかったんだぞ」

 

「ごめんね。心配かけて」

 

 タイガに謝罪をする。

 

「あぁ。それと彼女にも礼を言っておけ」

 

 タイガの視線を追って見る。

 

「マーメイドアクアポット?」

 

 マーメイドアクアポットが置いてあった。恐る恐る手に取ってみると

 

「あっ」

 

『スゥースゥー』

 

 アクアポットの中でローラが、妹が寝ていた。

 

「ローラ」

 

「この子君が起きるのをずっと待っていてくれたんだ。部屋にも何度も来たりしていたぞ」

 

 そんなに私の事を……あんな事があったのに。

 

「ありがとう」

 

『うーん?』

 

 アクアポットの中のローラが目を擦りながら起きようとした。

 

「ローラ」

 

『ん?』

 

 こっちを見て目を見開くローラ。

 

『あ、ああああああ……お姉ちゃん!』

 

 アクアポットから飛び出て来るローラを私はなんとか受け止めた。

 

「お姉ちゃん!お姉ちゃん!」

 

「ローラ……ありがとう。そして改めてごめんね」

 

 胸の中で泣くローラを私は優しく抱きしめた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「それでね、それでね」

 

「そう」

 

 私はローラから眠ってる間に起きた事を聞いた。波の事、ラルク、テリス、グラスの事を。

 そして波の後、ローラは正式に私達の仲間になった。

 

「それで私、いっぱいスタイルチェンジをしたの!」

 

 魔物との戦闘訓練を聞く。なんでもレベル上げついでに彼女の戦闘を見たいと尚文が。

 

「ほら見て!」

 

 マーメイドアクアポットからシャボン玉が出てきた。これはシャボンピクチャーね。

 シャボン玉には髪と衣装が白とピンク色になったキュアラメールが写っていた。

 

「これは?」

 

「チェンジマンのチェンジマーメイドだよ!」

 

 ああ、チェンジマーメイドね。

 

「それに見て、五人でもなったの!」

 

 別のシャボン玉を見ると、それにはショコラ、アクア、スター、ラメール、ムーンライトが写っていた。ムーンライトは衣装と髪の色が黒になっている。これはムーンライトはチェンジグリフォンね。で、ショコラはドラゴン、アクアはペガサス、スターはフェニックスってところね。

 

「可愛いわね。それにカッコいい」

 

「でしょ!」

 

「これは」

 

 別のシャボン玉を見ると、頭部には槍状の穂先、黒と白をベースにメタリックブルーのラインが入った衣装を身に纏ったラメールが写っていた。

 

「これは?」

 

「仮面ライダーデュランダル!」

 

 仮面ライダーセイバーのデュランダルね。ローラが、妹がここまで頑張っていたなんて。それなのに私は……

 

「お姉ちゃん、どうして泣いてるの?」

 

「えっ?」

 

 自分の頬を触る。涙を流していたみたいだ。

 

「あれ?どうして?何で?」

 

 涙を拭いていると、ローラが私を抱きしめた。

 

「ローラ」

 

「お姉ちゃん頑張ろう。辛いこともあるかもしれないけど、私やみんながいる。だから」

 

「……うん、うん」

 

 

 

 

 

 

 

 

「たぁ!」

 

「はぁ!」

 

 数日後、私は無事回復して、鈍った体を鍛えるため、ラメールと一緒に魔物狩りをしている。目覚めた後、尚文やみんなに謝罪をした。尚文からは二度とヨモツへグリを使うなと説教されました。

 

「ゆかりさん、元気になって良かったですね」

 

「あぁ」

 

「本当に良かったよ」

 

「元気なゆかりお姉ちゃん!」

 

 安心するラフタリア、尚文、ショコラ、フィーロ。他の皆は不在。

 

「ねぇ、マカロン。やろうスタイルチェンジ!」

 

「分かったわ。ショコラ貴女もどう?」

 

「……いいよ」

 

 ショコラにも声をかけ、三人でやることに。

 

「でねショコラ……」

 

 耳元でショコラに伝える。

 

「……分かった」

 

 私達三人は構える。

 

「ライダー……変身!トォッ!」

 

「変身!トォッ!」

 

「フン!変身!ブイスリャー!トォッ!」

 

 変身ポーズを取る私達。

 

 ショコラ、私は衣装が若葉色と銀色が入り、髪も若葉色に。腰には同じタイフーンが巻かれる。首には同じ赤色のマフラーが巻かれる」

 ラメールは波の時のV3スタイルに。

 

「わぁー!あきらお姉ちゃんとゆかりお姉ちゃんが同じになった!」

 

「いや、よく見ろ。違うとこがある」

 

「ナオフミ様?」

 

「ご主人様?」

 

 首を傾げるラフタリアとフィーロちゃん。分かるかな?

 

「……あっ!手と足の色が違います!」

 

 ラフタリアが気がついたみたい。そう、衣装の手足の色が違う。ショコラは銀、私は赤。

 

「正解だよラフタリア。それに今の私とマカロンはショッカーの敵、そして人類の味方」

 

「ショッカー?」

 

「仮面ライダー1号!そして私はキュアショコラ1号!」

 

「仮面ライダー2号、キュアマカロン2号!」

 

「仮面ライダーV3、キュアラメールV3!」

 

「「「プリキュアファイト!」」」

 

 

ゆかりSIDE OUT

 

 

NO SIDE

 

BGM:レッツゴー!!ライダーキック

 

「トォッ!トォッ!」

 

 仮面ライダー1号にスタイルチェンジしたショコラは次々に出てくる魔物を殴り、蹴る。魔物の一体を捕まえると高く跳び上がる。

 

「プリキュア・きりもみシュート!」

 

 魔物を振り回し、独楽のように回転させながら投げ飛ばす。ショコラは着地すると、また魔物が彼女に襲いかかる。

 

「あきら!」

 

 尚文が盾でショコラを守る。

 

「ありがとう尚文」

 

 ショコラは尚文に礼を言うと、尚文が盾で防いだ魔物を掴む。

 

「プリキュア・ハンマー!」

 

 魔物をぐるぐると回し、投げ飛ばす。

 

「トォッ!プリキュア・キック!」

 

 さらに飛び蹴りをかまし、魔物を倒す。

 

「どう?これが“技の1号„と呼ばれた1号の力だ」

 

 

 

 

 

「トォッ!トォッ!」

 

 仮面ライダー2号にスタイルチェンジしたマカロンもショコラ同様、魔物を殴り、蹴る。

 

「はぁ!」

 

 ラフタリアも剣で魔物を斬りまくる。

 

「……そうだ」

 

 ラフタリアを見てマカロンは何かを思いつく。

 

「ラフタリア少し借りるわ」

 

「えっ?あっ!私の剣!?」

 

 マカロンはラフタリアの剣を取った。

 

「ふふふ、さぁ、いくわよ!」

 

 マカロンはラフタリアの剣で魔物を斬りまくった。

 

「面白いわ。本来はショッカー戦闘員から奪うものだけど。あっ、返すね」

 

 そう言うとマカロンはラフタリアに剣を返す。

 

「ショコラ!」

 

「うん!」

 

 マカロンと並ぶショコラ。

 

「「トォッ!トォッ!トォッ!」」

 

 二人で魔物を殴り、殴りまくる。

 

「「トォッ!」」

 

 二人同時に高く跳ぶ。

 

「「プリキュア・ダブルキック!」」

 

 二人の必殺キックが魔物に決まる。これぞダブルライダーの必殺キック、ライダーダブルキックである。

 

 

 

 

「わぁーあきらお姉ちゃん、ゆかりお姉ちゃんすごい!」

 

「ショコラ、マカロン。……よーし私も負けてられない!見せてあげるV326の秘密!」

 

「ひみつ?」

 

 ラメールの秘密の言葉に首を傾げるフィーロ。ラメールは二体の魔物を見据える。

 

BGM:戦え!仮面ライダーV3

 

「トォッ!」

 

 ラメールが高く跳ぶと、ぐるぐると飛び回った。

 

「プリキュア・遠心キック!」

 

 ライダーV326の秘密、それがライダー遠心キックなのである。

 

「ローラお姉ちゃんすごい!」

 

「ありがとう!」

 

「「ラメール!」」

 

 ラメールに並び立つショコラとマカロン。

 

「今度は三人でやろう」

 

「それは面白いね」

 

「やろう!」

 

「「トォッ!」」

 

 ショコラとマカロンが跳ぶと、仮面ライダー1号、2号の専用バイク、新サイクロン号に乗る。

 

「ちょっと待て!どこから出たそのバイク!」

 

 新サイクロン号が出た事にツッコむ尚文。

 

「ラメール乗って」

 

「うん!」

 

 ラメールは二人のサイクロンの後部に立つ。

 

「いくよ!」

 

 新サイクロン号が走り出し、魔物に向かう。

 

「「「プリキュア・トリプルパワー!」」」

 

 そのまま魔物に突撃した。三人は降りると、互いを称えるかのように握手した。

 

BGM:仮面ライダーのうた

 

「ゆかりさん良かったですね」

 

「……あぁ」

 

「ゆかりお姉ちゃん」

 

 頼もしい仲間が戻ってきた事に喜ぶラフタリア、尚文、フィーロ。

 

 

 




BGM:仮面ライダーV3次回予告

 尚文達が出会った一人の少女リーシア、彼女は弓の勇者の仲間だった。一体彼女の身に何があったのか?

 次回、追放のリーシアにご期待ください。

ED:ロンリー仮面ライダー


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第94話 追放のリーシア

お待たせしました!

水木一郎さんの訃報を聞いた時はショックでした。


あきらSIDE

 

「わぁ〜お姉ちゃん見て綺麗だよ!」

 

「あら本当ね」

 

 アクセサリー屋で商品を見ているローラとゆかり。

 

「ねぇ、こっちも見よう!」

 

「はいはい」

 

 とても微笑ましいな。

 

 今、私達プリキュア勢はカルミラ島を見て回っている。まだ活性化が続いているここで十分レベル上げをし、ここを離れる事が決まった。そこで離れる前に少しでも見て回る事にした。因みに尚文、ラフタリア、フィーロ、ジャグラーは釣りに行きました。

 

「あきら行くよ」

 

「はいはい」

 

 

 

 

 

 

「あら、ゆり似合ってるわね」

 

「……そう、かな?」

 

「こっちも着てみよう」

 

 服屋でももかがゆりを着せ替え人形にしている。今度は服屋で買い物中。

 

「ほら、あきらこれどうかしら?」

 

 ゆかりが服を持ってきた。

 

「あの……お客様。それ女性のですけど」

 

 店員さんが服を指摘してきた。

 

「あら安心して。この人女よ」

 

 店員が信じられないような目でこっちを見る。なんか慣れたな。

 

「し、失礼しました!」

 

 勢いよく頭を下げて謝罪した。

 

「あらあら」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 がつがつがつがつがつがつ

 

「なんて食いっぷり」

 

「あの体のどこに入るんだ?」

 

 今度は食事中。周りの人達が私達に注目している。

 いや、正確にはルールーの大食いっぷりに興味深々である。

 

「すいません、おかわりください」

 

「は、はい」

 

 店員さんなんか驚いてるし。

 

「お姉ちゃん、そんなに食べなくても」

 

「何を言ってるのですかえみる!もうすぐこの島を離れるのです!だから食べれる時に食べておかないと!」

 

 そう言って食事を再開するルールーだった。

 

「相変わらずの食欲ね」

 

「フィーロちゃんもそうだけど」

 

 そう言いながら、私達は食事をする。

 

「ねぇ、あきら」

 

「ん?」

 

「味覚どう?」

 

 かれんに聞かれて、極アームズを使ったのを思い出す。

 

「ん〜。まぁ、それなりには戻ってはいるよ」

 

 実は、舞から極ロックシードの事は聞いてはいる。使うと味覚などに影響が出るが、紘太のようになる心配はなく、数日経てば戻るらしい。

 

 そして、再び色々と見て周り、あっという間に夕方になった。

 

「うーん」

 

 私は海を眺めながら体を伸ばす。

 

「あきら」

 

「ゆかり」

 

 ゆかりが隣にやって来た。

 

「もうすぐこことお別れね」

 

「そうだね。色々とあったね」

 

 思い返すと色々あったよ。ラルクとテリス、ローラ、波、グラスとの再戦と。もう色々とありまくりだ。

 

「まぁ、でも面白かったわ」

 

「あはは、ゆかりらしいね」

 

「私も楽しかったよ。こうしてお姉ちゃんに会えて、仲直りできて」

 

「ローラ」

 

 ローラがゆかりの腕に抱きついてきた。

 

「ふふふ。あら?」

 

「どうしたの?」

 

「あれタイガーアンデッドとシズカちゃんじゃない?」

 

 タイガーアンデッド(人間態)とシズカちゃんが何やら慌てた様子でいた。

 

「おいお前ら!」

 

 こっちに気づいて声かけてきた。

 

「どうしたのそんな慌てて?」

 

「リーシアを見なかったか?」

 

 リーシア?確か樹の仲間の。

 

「リーシア?見なかったけど」

 

「何があったの?」

 

「あいつ「ねぇ!お姉ちゃん!あきらさん!みんな!」」

 

「ローラ?」

 

「人が溺れてる!」

 

「えっ!?」

 

 私達は急いで見ると、確かに溺れていた。あれは……

 

「リーシア!」

 

 タイガーアンデッドが声を上げる。えっ?リーシア!?

 

「大変だ!早く助けないと!」

 

「私に任せて!」

 

「ローラ!?」

 

 ローラが人魚の姿になって飛び込んだ。

 

「ローラ!」

 

「お前らどうした?」

 

「皆さん?」

 

「尚文、ラフタリア」

 

「フィーロちゃん、ジャグラー」

 

 釣りを終えた尚文、ラフタリア、フィーロ、ジャグラーが来た。

 

「ローラがリーシアを助けに海に」

 

「何!?」

 

「ローラさんが!?」

 

 四人もローラが飛び込んだとこを見る。

 

「プハァー!」

 

 ローラがリーシアを抱えて水面から出てきた。

 

「ローラ!」

 

 ローラが出てきて安堵する。その後、無事回収し、宿に連れて行った。

 

 

 

 

 

「で、何があった?」

 

 現在、宿の部屋でタイガーアンデッド、シズカちゃんからリーシアに何があったのか聞いている。因みにリーシアはローラと一緒に浴室に。

 

「リーシアちゃんに何があったの?」

 

「アイツ……」

 

 二人からの話によると、リーシアはあの波で大活躍を見せた。しかし、それを気に入らなかった樹達はは彼女に無実の罪を着せて、追放されたと。

 

「アイツ」

 

「聞いてるだけで腹が立ってくるわ」

 

「呆れた」

 

 これに尚文、かれん、ゆりは呆れていた。私もそうだし、他のみんなも。

 

「みんな」

 

「ローラ、リーシア」

 

 ローラとリーシアが浴室から出てきた。

 

「リーシアから一通り聞いた。酷すぎるよ」

 

「ローラ」

 

「ふぇええええええ!イツキ様に見放されて、私やっぱり死にます!」

 

 樹に追い出されたのが余程悔しかったのか、リーシアは膝をついて泣いた。

 

 バチィン!

 

 ゆりがリーシアに思いっきりビンタした。

 

「ゆり」

 

「ゆりさん」

 

「ゆりお姉ちゃん」

 

「その顔は何?その目は!その涙は何なの!」

 

「ふぇえ!?」

 

「冤罪を着せられ、裏切られて、そのままでいいの!このまま弱いままの自分で悔しくないの!」

 

「でも、弱くて役立たずなのは間違ってませんから」

 

「だったら、その弱さを克服して、あの男を見返してやりなさい。追い出した事を死ぬほど後悔させるくらいに」

 

「でも……」

 

「大丈夫、みんながいる」

 

「一緒に強くなりましょう」

 

「そうなのです!弓の勇者を後悔させるのです!」

 

 みんながリーシアを励ます。

 

「ふぇええええええ!よろしくお願いします!」

 

 こうしてリーシアが私達の仲間になった。

 

「ふふふ。あれ?なおは?」

 

 ローラに言われて周りを見ると確かになおがいなかった。

 

【テケテンテンテンテンテンテンテーン!】

 

 どこからかオカマ風ボイスが響いた。私達は部屋を出て、向かったのは……

 

「ここって?」

 

「イツキ様のお部屋です」

 

 扉を開けるとそこには樹とその仲間と

 

「なお!」

 

 なおがいた。

 

【バッカモーン!】

 

「えっ?」

 

【恥を知りなさーい!】

 

 ゴーン!

 

 樹の頭上からタライが降ってきて、そのまま彼に直撃した。

 

「イツキ様!うお!?」

 

 樹の仲間の頭上から今度は大量の空き缶が降ってきた。

 

【ネバ〜ギ〜ブア〜ップ】

 

「どうよ?リーシアちゃんに酷いことした罰だからね!」

 

「なお」

 

 かれんに肩を掴まれ、なおはギギっとこっちに向けた。

 

「やぁ、みんな」

 

「やぁ、じゃないでしょ。やっぱりそれね」

 

 樹を見ると、彼の腰には戦極ドライバーが巻かれていて、ロックシードがついていた。しかもそれには鳳蓮の顔が。あれか

 

「いや、どうしても許せなかったから」

 

「気持ちは分からなくはないけど」

 

「まぁ、かれん。それくらいにしておけ」

 

「尚文」

 

「それにしてもなお、今のはすげぇ面白かったぞ!ははは!まさかタライが降ってくるとはな!昭和のコントか!ははは!」

 

 尚文が爆笑し出した。まぁ、確かに笑えるけど。

 

「ナオフミ様」

 

 呆れるラフタリア。

 

 まぁ、何はともあれ私達はメルロマルクへ帰る日がやって来た。

 

 




おまけ

「あむ。チキン美味しいです」

 チキンを食べるルールー。

「こら!クリスマスにチキンを食べるな!チキンの代わりにシャケを食え!」

 チキンを取り上げ、シャケを出すサモーン。

「あの、サーモンもありますけど」

「え?」

「それより私のチキン」

「あっ」

 ぐしゃぐしゃになったチキン。

 数分後

『チーン』

「では、みなさんメリークリスマス!」


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第95話 領主は尚文!甦った親友!

お待たせしました!2023年最初の投稿です!

今回でアニメ一期辺りが終了とあるキャラが……

ひろがるスカイ!プリキュア楽しみです。まさかの青キュアが主人公とは


ゆりSIDE

 

「なぁ、お前ら」

 

「ん?」

 

「何だ?」

 

 ラフタリア、フィーロちゃんが寝静まった夜、尚文が私達プリキュアとジャグラーに話しかけてきた。

 

「波の報奨の事だが」

 

 波の報奨、ああ、女王様が言っていたカルミラ島での波の。

 

「それがどうしたの?」

 

「実は……」

 

 尚文が話した内容に私達は驚き、異論はなかった。

 

「実を言うと私達も……」

 

「ん?何かあるのか?」

 

 あきら、かれん、ゆかりがポケットから目玉のような物を出す。

 

「それは?」

 

「眼魂だよ」

 

「眼魂?」

 

「仮面ライダーゴーストが使うアイテムだよ。これには英雄・偉人の魂が宿っているの」

 

「因みに私のは宮本武蔵」

 

「私は織田信長」

 

「私のは三蔵法師よ」

 

 あきらがムサシ、かれんがノブナガ、ゆかりがサンゾウの眼魂を持っている。

 

「武蔵に信長、三蔵ってどれも有名な偉人じゃないか」

 

 まぁ、驚くよね。こんな偉人の名を聞けば。

 

「それでねこれを……」

 

 尚文がその内容を聞いて目を見開く。さぁてあの子はどんな反応するのかな?

 

数日後

 

「いよいよ今日ね」

 

「ふふふ楽しみだね」

 

 私とももかはチェイスのバイクであるライドチェイサーで尚文、ラフタリア、フィーロちゃん、リーシアがいる馬車の後ろを走っている。因みに私達二人以外のプリキュア達とジャグラーは今はいない。先にあそこへ向かわせている。そうこうしている内に着いた。

 

「ラフタリアちゃん!」

 

「キール君!良かったすっかり元気になって」

 

 私達に気づいたキール君がこっちに来た。

 

「元気すぎて毎日一番働いているくらいですよ」

 

 ライヒノットさんも来た。

 

「ヴァンさん?これは一体?」

 

「おや?聞いておられませんか?」

 

「えっ?」

 

「やっぱり尚文って人が悪いわね」

 

「でも、それがいいじゃない」

 

「彼らしくて」

 

「だな」

 

 メルティとあきら達とジャグラーが来た。

 

「あっ!メルちゃん」

 

「あきらさん、ジャグラーさん、皆さんまで。ナオフミ様どういう事なんですか?」

 

「まぁ、見てれば分かる」

 

「さぁ、メルティ」

 

 メルティが巻物を広げた。

 

「メルロマルク女王の名代として第二王女メルティ・メルロマルクがセーアエット領亜人自治区の自治権を盾の勇者ナオフミイワタニ様に引き渡す事をここに宣言します」

 

「えっ?」

 

 突然の事にラフタリアは驚く。

 

「まぁ、つまり、それが女王からの褒賞で、俺がここの領主になったわけだ」

 

 そう、彼が波の褒賞で、ラフタリアの村を手に入れ、そこの領主になる事だった。今後の事を考えて拠点が欲しかった。そこで白羽の矢が立ったのがここラフタリアの村というわけ。

 そして私達はラフタリアに村を見せた。フィーロちゃんはメルティと遊びに行っちゃったけど。

 

「おぉ!盾の勇者様!」

 

「婆婆ぁ!精が出るな!」

 

 ある建物に行くと以前波で一緒に戦ったお婆さんがいた。

 

「新兵の訓練ならこの婆婆ぁに任せてくだされ!」

 

「あぁ、頼りにしてるぞ!早速扱きがいのある新入りを連れてきてる」

 

「ヒャヒャ!それは腕がなる」

 

「うむ。どれ程のものか楽しみじゃ」

 

 すると建物に誰か入って来た。服を着た猫が。

 

「おぉ!シャーフー!」

 

「「「マスターシャーフー!」」」

 

 ゲキレンジャーのマスターシャーフーだ。

 

「あの貴方は?」

 

「マスターシャーフー、激獣拳の使い手よ」

 

「激獣拳?……ヒィッ!?」

 

 突然、ラフタリアが悲鳴をあげた。

 

「おぉ。これはなかなかいい女子だゾウ」

 

 服を着たゾウがラフタリアの体を触っていた。

 

「何やってるのよ!このセクハラマスター!」

 

「アイター!」

 

 アコがそのゾウを蹴飛ばした。

 

「全く」

 

「相変わらずじゃのう」

 

「マスターエレハン」

 

 床に倒れているシャーフーと同じ激獣拳の使い手であるエレハン・キンポーに呆れる。

 

「安心してあぁ見えて悪い人じゃないから」

 

「だとしても不安だ」

 

 尚文がエレハン見て呟く。その後も村を見回り、色んな人達に挨拶をした。

 

「おぉ!盾の兄ちゃん!こっちは順調だぜベイべ!」

 

「ほな、頑張りまっせ!」

 

「頼りにしててね!」

 

「俺たちに任せときな!」

 

 ゴーマ3ちゃんズの神風大将、墓石社長、電話先生やボーゾックの面々など。

 

 

 

 

 ある程度、見回った後、私達プリキュア達とジャグラーは尚文とラフタリアから離れ、あるところである準備をする。

 

「待たせてごめんね」

 

「もうそろそろだからね」

 

「会えるの楽しみだね」

 

「……」

 

 私達はその子に言うと、その子は頷いた。

 

「じゃあ行こうか」

 

 私達はその子を連れて尚文とラフタリアがいるとこへ向かった。

 

 

「ラフタリア」

 

「皆さん、どちらに?」

 

「ちょっとね。それよりラフタリア君に会わせたい人がいるんだけど」

 

「私に?」

 

「うん、さぁ」

 

 あきらの後ろから一人の亜人の少女が出て来た。

 

「えっ?」

 

 その少女を見た途端、ラフタリアが信じられないような目で彼女を見た。

 

「嘘」

 

 思わず口を手で覆う。その少女がラフタリアの元に歩き出す。

 

 

 

 

「ラフタリアちゃん」

 

 

 

「リファナ……ちゃん?」

 

 そこのいたのは死んだはずのラフタリアの親友リファナがいた。

 

「どうして?どうしてリファナちゃんが?リファナちゃんは死んだはず」

 

「それはこれのおかげだよ」

 

 あきら、かれん、ゆかりが眼魂を出す。

 

「それは?」

 

「眼魂って言ってね。全て集めると願いを叶えてくれるの」

 

 そう私達は眼魂の力を使ってこの子を生き返らせた。

 

「それでリファナちゃんを生き返らせたんだよ」

 

 それを聞いたラフタリアは目に涙を浮かべ、リファナを抱きしめた。

 

「リファナちゃん!」

 

「ラフタリアちゃん!」

 

 抱きしめられたリファナも目に涙を流した。

 私達もそれに釣られて涙を流す。

 

「いいわね」

 

「うん」

 

 私は村を見る。そして感じた。

 

 ここからまた新たな物語が始まるんだと。




如何でしたか。

というわけで、リファナちゃんが生き返りました!色々なキャラも出てきました。

次はこのまま二期ではなく、数話かオリジナル話を書きたいと思います。お楽しみに!


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1.5期
第96話 ゴクジョーのトレジャーハンターとめちょっく!


お待たせしました!

今回、新キャラ登場です。

ひろがるスカイ!プリキュア始まりました!これからの活躍に期待してます!そしてキュアウィングがまさかの!?


NO SIDE

 

「「「「……」」」」

 

 ここはルールーやバイクル、ウォルターなどの整備やメンテナンスをするために村に作られた施設である。

 

 そこで真剣な目でベッドに仰向けになっているルールーを見つめるえみる、ドクタートラウム、グラッチと一匹の犬。

 

「うん。異常ないね」

 

「起きていいよルールーちゃん」

 

 トラウムとグラッチがそう言うと起き上がるルールー。

 

「お姉ちゃんお疲れ様です」

 

「ありがとうございます」

 

 礼を言うルールー。彼女がベッドから降りると、彼らと一緒にいた犬が近づいてきた。

 

「それにしても未だ信じられないよ。この子がメタルダーの力を」

 

 なんとその犬が喋った。

 

「スプリンガー」

 

 そうこの犬こそメタルダーをサポートしたロボット犬スプリンガーだ。

 

「それよりそろそろ行かないといけないんじゃない?」

 

「そうでしたね。行きましょうえみる」

 

 グラッチに言われてルールーとえみるは施設を後にする。

 

 

 

 

 

「まりあさん!」

 

 施設の前にははぐたんを抱いているまりあがいた。肩にはハリーも。

 

「えみりゅ!」

 

「ルールー!」

 

「二人ともお疲れ。大丈夫だった?」

 

「はい。特に異常はありませんでした」

 

「そう。じゃあ行こうか」

 

 三人はあるとこへ向かう。

 

 

 そしてここはネコマルの中である。

 

「あのまりあさん」

 

「ん?」

 

「今日の調達はどうなっていますか?」

 

「えぇと……確か食料とかあと色々かな」

 

 彼女達は食料などの物資を調達するため王都に向かって行っている。

 

「そうですか。ところで聞きたいのですが」

 

「ん?何?」

 

「鉄砕さんの修行はどうなんですか?」

 

 それを聞いた途端、まりあは落ち込みだした。

 

「まりあさん?」

 

「どうしたのです?」

 

 ルールー、えみるが首を傾げる。

 

「もう……毎日毎日……臭いわ、重いわで、もう死にそうなくらい。はぁ〜最悪」

 

 運転しながら愚痴るまりあ。

 まりあは獣電戦隊キョウリュウジャーの一人キョウリュウグレー・鉄砕の元で修行をしている。彼の箱庭で日々辛い鍛錬に励んでいた。鉄砕はまりあに獣電竜ブンパッキーを託し、彼女をグレーにしようとしている。

 

「「まりあさん」」

 

「まりあはん」

 

「まりあ」

 

 心配するルールー、えみる、ハリー、はぐたん。

 

 そんなこんなで無事王都に着き、物資や食料の調達を済ます。

 

「なんとか終わって良かったのです」

 

「はい」

 

「ふふふ。あら?」

 

「お姉ちゃんどうしたのです?」

 

「あれ」

 

 ルールーが指差したとこを見ると、ネコマルの前に人が二人倒れていた。

 

「人が倒れているのです!?」

 

「大丈夫ですか!?」

 

 三人は急いで二人に駆け寄る。近づいて見ると二人の男女だった。

 

「あれこの二人」

 

 三人は二人を見て驚く。

 一人はベージュのステンカラーコートを来た茶髪の男性。

 もう一人はウェーブのかかった濃いピンク色の髪をした中学生くらいの少女。

 

「イグニス!」

 

「「野乃はな!」」

 

「はな!」

 

「まぁま!」

 

 男はウルトラマントリガーに登場したイグニス。女はHUGっとプリキュアのキュアエール・野乃はなだった。

 

「……君達は?」

 

 イグニスがこちらに気づく。

 

「私が分かりますか?大丈夫ですか?」

 

「……頼む。助けてくれ……妻を……」

 

「えっ?妻?とにかく村に連れて行こう。ルールー、えみる運ぶの手伝って」

 

「分かりました」

 

「了解なのです!」

 

 三人は二人をネコマルに運び、急い村に向かった。

 

『ん?えっ?』

 

 向かう途中、ルールーはイグニスとはなを見て目を見開いた。

 

 

 

 

 

「到着!早く二人を!」

 

「「はい(なのです)!」」

 

 三人は二人を運び、尚文のとこに。

 

「「「尚文(さん)!」」」

 

「おい、三人ともどうした?あと誰だその二人?」

 

「急患なのです!」

 

「急患?と、とにかく二人を」

 

 尚文は急いで五人をあるとこへ。あきら達やラフタリア、フィーロも聞きつけて駆けつけた。

 

 

 

 

 

「ふむ」

 

 イグニス、はなの二人を女医が診察する。ただ、その女医は人間ではなかった。

 

「どうなんだヌメリー?」

 

「どうなのです?」

 

 二人を診ていた女医は、トロピカル〜ジュ!プリキュアのヌメリーだ。そしてここは怪我人や病人のために作られた医療施設である。

 

「精神的な疲労に、あと栄養失調ね。ここんとこロクなもの食べていないでしょ?」

 

「……はい」

 

「ふむ。盾の勇者君、彼らに薬を飲ませてあげて」

 

「分かった。ほらこれを飲め。少しは良くなるぞ」

 

 尚文はイグニスに薬を渡す。イグニスは薬を飲む。飲んだ瞬間、イグニスの顔色が良くなった。

 

「おお、いい感じだ。ありがとう」

 

「礼はいい。それより其奴にも飲ませてやれ」

 

「ああ」

 

 イグニスははなにも薬を飲ませる。はなも顔色が良くなると心地よい寝息をたてた。

 

「余程疲れていたのね。しっかり休ませなさい。それと起きたら栄養のある物を食べさせない」

 

「ああ。何から何までありがとう。みんなも色々とありがとう」

 

「それでどうしてこの世界に?」

 

 ルールーはイグニスとはなが何故この世界にいるのか尋ねる。

 

 

 

 

 

 

 

 

「お父さん、お母さん」

 

 ルールーの発言に尚文やあきら、ラフタリア、周りの皆が目を見開く。特にえみるが一番驚いている。

 

「な、何を言ってるんだ君は?」

 

「お姉ちゃんどういう事なのですか?」

 

「ネコマルで二人を分析したのです。このイグニスは桜木剛、眠っている野乃はなは桜木小春」

 

 えみるはその名前を聞いて驚く。

 

「その名前」

 

「はい、この二人は私とえみるの」

 

 

 

 

 

 

 

 

「両親です」

 

 




如何でしたか?

登場したのはイグニスと野乃はなでした。メタルリンクさんからキャラ案をもらい、検討して、出すことにしました。本当にいつもありがとうございます!

では、また次回!


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第97話 来てしまった父と母

遅くなってしまいました。なかなか書く時間がなかったので。

キングオージャーがスタートしました。これからの活躍に期待です!

そして次回にはあれを出そうと思います。詳しくは後書きで。


 物資の供給で王都を訪れたえみる、ルールー、まりあ。そこで二人の人物と会う。なんとその二人はウルトラマントリガーのイグニス、HUGっとプリキュアのキュアエール・野乃はなだった。倒れていた二人を村に連れ、治療を施す。と、ここでルールーが二人はえみると自身の両親であることを言い放った。

 

 

 

「両親だと」

 

「まさか」

 

 ルールーの両親という発言に周りの皆は驚きを隠せなかった。特にえみるは目を泳がす。

 

「お姉ちゃん、本当なのですか?」

 

「はい」

 

「なぁ、さっきから何なんだ?俺が君たちの両親?」

 

 イグニスもこの状況に動揺する。

 

「お父さん、私です。今はルールー・アムールの姿ですけど、貴方の娘の桜木真希です。そしてここにいる愛咲えみるは幸恵です」

 

 ルールーの言った事にイグニスは目を見開き、二人を見る。

 

「二人が真希と幸恵?何の冗談を」

 

「本当です。ご飯の時、よくお父さんのおかずを取ったりしていた真希です」

 

「お前そんな事してたのか?意地汚ねぇな」

 

 ルールーの意地汚さに呆れる尚文だった。

 

「君たち本当に真希と幸恵なのか?」

 

 イグニスの問いにルールーとえみるは頷く。それを見たイグニスは二人を抱きしめて涙を流す。

 

「良かった、良かった。無事で良かった。やっと会えた」

 

 イグニスは泣きながら喜んだ。ルールー、えみるも同様に泣き出す。あきら達も感動のあまり涙を流す。

 

 

 

 

 

「そうか。そんな事が」

 

 泣き止んだ後、尚文達は今まで何があったのかをイグニスに話をした。災厄の波の事など。

 

「尚文君、みんなも娘の事をありがとう」

 

「いや、この二人にはこっちも助けられてるし、感謝している」

 

「えへへ」

 

 尚文に頭を撫でられて嬉しくなるえみる。それを見てイグニスも嬉しくなる。

 

「ところで何でこの世界に?」

 

 ルールーはイグニスに問う。何故この世界に来てしまったのかを。

 

「数ヶ月くらい前、この二人が突然行方不明になってしまって、俺と妻は探したんだけど、見つからなかった。不安だったし、それにニュースで大学生が何人かが突然失踪してしまう事件を思い出してしまってな」

 

 イグニスの話を聞いてあきらやゆかりは大学生に失踪について自分たちのことではないかと推測した。

 

「行方不明になってから妻は元気をなくして、食事すらまともに喉を通らない日々が続いた。そしてある日また探していたら」

 

「この世界に来てしまったと」

 

「あぁ、訳も分からなかった。こんな世界に来て、挙げ句の果てに妻も俺も姿が変わって」

 

 イグニスは眠っているはなを見る。それを見たえみるはイグニスの手を握る。

 

「でも、もう大丈夫なのです。お父さんもお母さんもみんなと一緒なのです!」

 

 イグニスはえみる、ルール、あきら、尚文、ラフタリア、フィーロと周りの人達を見て、笑みを浮かべた。

 

「よしルールー、えみる。二人をお前らのとこに居させる。あと案内などしてやれ」

 

「了解なのです!」

 

「分かりました」

 

「それとヌメリー。奥さんをしばらく頼める?」

 

「えぇ、いいわよ」

 

「よし。それじゃ色々あったが、各自解散して自分たちのやる事をやれ」

 

 尚文の指示を聞いて、全員解散する。はなはこの施設で預けさせてもらう事になった。

 ルールー、えみるはイグニスに村を案内したりした。

 

その夜

 

「まさか、えみるさんとルールーさんのご両親が」

 

「あぁ、こんな事になるなんてな」

 

 ラフタリアと尚文は今日のあった事を話していた。因みにフィーロはもう眠っている。

 

「でも、すごく嬉しそうでしたね。お二人とも」

 

「そうだな」

 

「えぇ。それにいいですね。家族は」

 

『あ、そうか。ラフタリアの家族は確か波で』

 

 尚文はラフタリアの家族は波で死んでしまった事を思い出す。

 

「悪い。辛い事を思い出させて」

 

「いえ。確かにあれは辛かったです。でも、私にはナオフミ様やフィーロ、あきらさん、キール君にリファナちゃんやみんながいますから」

 

「……そうか」

 

 尚文はそれを聞いて安心した。

 

 

 

翌日

 

「……ん?」

 

 薄っすらと目を開けて周りを見るはな。

 

「……ここは?」

 

「あらもう起きたの?さすが盾の勇者君の薬ね」

 

 はなは入ってきたヌメリーを見る。

 

「なんだヌメリーか……えぇ!?ヌメリー!?」

 

 驚くはな。

 

「元気なようね。おっと盾の勇者君達に報告しないと」

 

 ヌメリーはそう言って尚文達に報告しに言った。報告を聞いた尚文達はすぐに向かった。

 はなを見たイグニス、ルールー、えみるは涙を流した。その後事情を彼女に話すとはなもまた泣き出した。

 

 

 

「そうですか。尚文さん、皆さん本当にありがとうございます」

 

 はなは尚文に頭を下げて礼を言う。

 

「よし。娘だって頑張ってるんだ。私だって頑張っちゃうぞ!マジマザーみたいにお母さんだって家族を守るために戦うよ!」

 

「その前に体をなんとかしないとな」

 

「そうでした」

 

 それを見て全員笑ってしまい、周りがいい雰囲気となった。

 

 こうして新たにイグニスと野乃はなが加わった。

 




如何でしたか?

イグニスと野乃はなが仲間に加わりました。二人の活躍に期待してください。

というわけで次回予告

BGM:カクレンジャー次回予告BGM

 女王の依頼でとある森にやって来た尚文達。
 この森には何があるのか?そしてそこで彼らを待ち受けているものとは?

 次回、伝説の戦士の成り上がり!
    
 慌てん坊忍者!
 



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第98話 慌てん坊忍者

お待たせしました。今回カクレンジャーのあいつを出します!

団時朗さん、ご冥福をお祈りします。



OP:シークレットカクレンジャー


あきらSIDE

 

「えっ?女王からの依頼?」

 

「あぁ。影からの通達でな」

 

 朝食の席で尚文が言う。なんでも女王からの依頼だそうだ。

 

「それってどういう依頼なの?」

 

 朝食を運びながら尚文に質問するはな。あれから数日、体の状態も良くなり、今ではこの通り元気である。

 

「ある森に行ってほしいってさ」

 

「森に?」

 

「その森に何を?」

 

「分からん。ただその森に行ってほしいとしか」

 

「その森に何かあるとか?」

 

 みんなが考えるが、何も思いつかなかった。

 

「まぁ、行けば分かるんじゃない。その森に行けば、だからそのために……」

 

 そう言うと、はなが大皿を置いた。その皿には美味しそうなサラダが盛られていた。

 

「このはな特製サラダを食べて気合いを入れよう!」

 

 はなの作ったサラダはとても美味しかった。

 朝食後、森に行く準備をする。今回、メルティも同行する事となった。準備後、各自乗り物へと乗り込む。

 

 尚文、ラフタリア、フィーロ、リーシアは馬車。

 

 私、ゆかり、ローラ、ジャグラー、ゆり、ももか、アコ、かれん、メルティはネコマル。

 

 イグニス、はな、えみる、ルールー、はぐたんはポインター号。

 

 まりあ、ひかる、せつな、亜久里、なおはギンジロー号。

 

 

 

「ねぇ、メルティ」

 

「あきら様?」

 

「今回行く森なんだけど、何か知ってる事とかある?」

 

 私はネコマルを運転しながらメルティに森について聞いてみた。

 

「いえ、あの森については特に変わった事は、危険な魔物が出るとかそういうのは聞いたことありません」

 

 メルティにも聞いたけど、特に変わった事はないらしい。その森に一体何が?

 

「どうだ。フルハウスだ!」

 

「残念。フォーカードよ」

 

「またかよ!」

 

 後ろではポーカーをやっている。今ジャグラーとゆりが勝負していた。ゆりが連戦連勝中。

 

「すごいゆり!連勝じゃない!」

 

「ぷぷ、ジャグラー弱いですっ」

 

「んだと、この妖精!」

 

 ジャグラーとコフレのじゃれ合いが始まった。でも……

 

「やめなさい!妖精相手にみっともない事してるんじゃないの!あと運転してるんだから静かに!」

 

「「はい(ですっ)」」

 

 静かになり、改めてネコマルを走らせる。やがて、目的地の森に到着した。全員、乗り物から降りる。

 

「ここがその森ね」

 

「ここからは別れて探索って事でいいよね」

 

「あぁ、いいかここからは別れて行動だ。何か分かったら連絡して、ここに合流だ」

 

 尚文の指示を聞いて私達は森の探索をする事に。

 組み合わせは、尚文とラフタリアとフィーロとリーシアとジャグラーとゆり、ももかとまりあ、私とメルティ、ゆかりとローラ、かれんとなお、アコと亜久里、せつなとひかる、イグニスとはなとえみるとルールーとなった。

 

「えぇ〜、メルちゃん一緒じゃないの」

 

「うん。ごめんねフィーロちゃん」

 

 フィーロがメルティと一緒じゃないのがいやみたいだ。

 

「フィーロわがまま言わない」

 

「そうよ」

 

「そうだぞ」

 

 ラフタリア、ゆり、尚文に言われて渋々諦めるフィーロだった。

 

「あきら、メルティを頼んだぞ」

 

「了解。じゃあ行こうか」

 

「はい」

 

 私はメルティと一緒に森の探索を開始する。他のみんなも森へ。

 

あきらSIDE OUT

 

NO SIDE

 

 

 

「うーん。特に変わった感じはしないね」

 

「そうですね」

 

 あきらとメルティは森の中を見回ったが、特に何も変わった様子はなかった。

 

「母上は何故この森を?」

 

「さぁ?とにかくもう少し見て回ろう」

 

「はい」

 

 二人は再び森の探索をする。

 

『っ!?』

 

 突然、振り返るあきら。

 

「あきら様?」

 

「いや、なんでもない『気のせいかな?』」

 

 何事もなかったかのように探索を再開する。

 

「……」

 

 しかし、その二人を見ている者がいるとは知らず。

 

 

 

 

 

 

 

「この森に何があるんだ?」

 

「そうですね。特に何もないですね」

 

 森を探索している尚文、ラフタリア、フィーロ、リーシア、ジャグラー、ゆり。

 

「フィーロ飽きた。何もないよ」

 

 その場に座り込むフィーロ。

 

「そんな事言わない。ほら行くよ」

 

「はーい」

 

 いやいや言うフィーロをなんとかゆりが立たせる。

 

「ははは」

 

「あのジャグラーさん」

 

「どうしたリーシア?」

 

「何かが来ます」

 

「何?」

 

 それを聞いたジャグラーは蛇心剣を構える。尚文、ラフタリア、フィーロ、ゆりも同様に構える。

 やがて、音が近くなり、来たのは。

 

 

 

 

 

 

「尚文?」

 

「練?」

 

 練とその仲間達だった。

 

「お前どうしてここに?」

 

「俺は女王からの依頼で」

 

「俺もだ」

 

 練も女王からの依頼でこの森に来たようだ。

 

「お前もか?ん?待てお前がいるって事は」

 

 

 

 

 

 

 

「いや〜まさかアコちゃんと亜久里ちゃんに会えるなんてな」

 

「「……」」

 

 アコと亜久里のとこに元康と仲間達がいた。

 

「なぁ、せっかくだから一緒に」

 

「行こう」

 

「はい」

 

「アイ」

 

「えっ?ちょっと待って!」

 

 無視する二人を追いかける元康であった。

 

 

 

 

 

 

「あんた」

 

 かれんとなおのとこにも樹と仲間達がいた。二人は樹達を睨んでいた。

 

「君たちも来ていたんですね」

 

「貴方がいるって事は他の勇者も」

 

「えぇ、いますよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やっぱり元康と樹も来ているのか」

 

「あぁ。二人も女王の依頼でな」

 

 戻って尚文と練の場面。

 

「ご主人様!」

 

「フィーロ?」

 

 フィーロが何か持ってやって来た。

 

「どうしたんだ?それ壺か?」

 

「そこで見つけた」

 

 フィーロが持っていたのは壺だった。

 

「その壺もしかして」

 

 ゆりはその壺に見覚えがあった。

 

「何だこの壺?」

 

 壺を手に取る尚文。

 

 

 

 

 

 

『おい!誰かいるのか!』

 

 

 

 

「は?」

 

 その壺から声が。突然のことに目を丸くする尚文。ラフタリアや練も同様に驚く。

 

『ここから出してくれ!』

 

「やっぱり」

 

 何かを確信したゆりはみんなに連絡する。連絡を受けたみんなはすぐに合流地点に向かう。

 そして全員揃う。

 

 

「この壺」

 

「まさか」

 

 壺を見たあきら達プリキュア勢は驚く。

 

『早く出してくれ!早く!』

 

「これを使えばよろしいのですか?」

 

「えぇそうよ」

 

 メルティは壺に付いていた金槌を手に取る。

 

「ちょっと何して」

 

 戸惑う樹。

 

「何って出してあげるのよ」

 

 平然と答えるゆかり。

 

「出すって。そこにいるのは恐ろしいものなのかもしれないんだぞ」

 

「そうだぞ」

 

 練と元康もゆかりの発言に戸惑う。

 

「大丈夫よ。メルティほっといていいから早く壊しちゃいなさい」

 

「は、はい。えい!」

 

 金槌を思いっきり振り下ろし、壺を割るメルティ。

 壺を割ると人型のものが出て来た。

 

「助かった〜!ありがとうお前達!」

 

 紺色を基調とした装甲、ロボットのような見た目。

 

 

 

「「「貴方様は……」」」

 

 それを見て思わず膝をつくゆかり、なお、はな。

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺の名はニンジャマン!カクレンジャーと一緒に悪い妖怪と戦った仲間だ!」

 

 

 

 




如何でしたか?

というわけで登場したのはニンジャマンでした。次回では壺にいた理由が明らかに。


ED:ニンジャ!摩天楼キッズ


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第99話 出ましたニンジャマン!

なんとか書けました。

今回はニンジャマンがこの世界にきた理由などです。そして最後に驚くべき事が!


 女王からの依頼でとある森にやって来た尚文達。そこでフィーロが壺を見つけ、壊すとそこから出てきたのはなんとカクレンジャーの仲間であるニンジャマンだった。

 

「やっぱり」

 

「ニンジャマン」

 

「キラやば〜⭐︎」

 

 あきら、ゆり、ひかるは目の前にいるニンジャマンに驚いている。周りもそう。

 

「なぁ、あのニンジャマンって?」

 

「うん。彼も言っていたけど、カクレンジャーの仲間で共に妖怪と戦ったのよ」

 

「ヨウカイ?」

 

「なにそれ?」

 

「それは一体?」

 

「何ですか?」

 

 せつなの妖怪って言葉にラフタリア、フィーロ、メルティ、リーシアが頭に?を浮かべる。

 

「私達の世界にいるこの世界でいう魔物みたいなものよ」

 

「魔物?ナオフミ様やせつなさんの世界にも魔物がいるのですか?」

 

「いや、そう言い伝えや伝説があるってだけだ。存在なんてしない」

 

「うん。何か悪いことやいい事があるのは妖怪の仕業ではないかと言われているの」

 

「なるほど」

 

「フィーロ、ヨウカイ見たい」

 

「そのようなのがあきら様の世界に」

 

「ふぇえええ」

 

 尚文、せつなから妖怪の事を聞いて納得するラフタリア、フィーロ、メルティ、リーシアであった。

 

「ニンジャマン!本物だ!」

 

「私嬉しくて死にそう」

 

「うふふ。面白い」

 

「おお。そうかそうか!」

 

 膝をついていたなお、はな、ゆかりはニンジャマン興奮していた。

 

「なお」

 

「お母さん」

 

「お姉ちゃん」

 

「そういえばゆかりが好きなスーパー戦隊、カクレンジャーだった」

 

 見ていたかれん、えみる、ローラは少し呆れていた。あきらはゆかりの好きなスーパー戦隊がカクレンジャーだった事を思い出す。

 

「とにかく話を聞かないと」

 

「あっ、そうね」

 

 アコに言われて周りはハッとする。

 

「ほら、なお」

 

「お姉ちゃん」

 

「お母さんもその辺で」

 

「えぇ〜」

 

「あら残念」

 

「わ〜ルールーもうちょっとだけ」

 

 かれんがなお、ローラがゆかり、ルールーがはなをニンジャマンから引き離す。

 

「で、何で壺の中にいたの?」

 

「よくぞ聞いてくれた!」

 

 アコが質問すると、ニンジャマンはどこからか机を出す。

 

「そうあれは遡ること数ヶ月くらい前」

 

 そう言って絵を出し、語り始めるニンジャマン。

 

「とある町に男達に囲まれている女の人がいた。『よぉ、ねぇちゃん』『一緒にお茶しない?』『俺と遊ぼうぜ』『いや、誰か助けて!』このままでは女の人が危ない。と、ここで俺が参上」

 

 絵を変えるニンジャマン。次の絵にはニンジャマンが男達を投げ飛ばす姿が描かれていた。

 

「俺は男達を投げ飛ばし、女の人を守った。これで一件落着よと思い、振り返ると……」

 

 次の絵に投げ飛ばされた男達が車やら色んなとこに突っ込まれていて、周りがめちゃくちゃになった絵が描かれていた。

 

「あれ、やり過ぎた?『こら!ニンジャマン!』」

 

 次の絵には無敵将軍、隠大将軍、ツバサマルの三神将が描かれていた。

 

「あっ!お師匠様!『正義のために熱くなり、周りが見えなくなってしまうのがお前の悪い癖だ。修行が足りん!別世界で修行し直して来い!だが、その前に壺の中でしばらく反省しなさい!』という訳なんだ」

 

「なんか似たようなこと前にもなかった?」

 

 アコはニンジャマンの説明を聞いて何かを思い出す。

 

「そんな事で」

 

「あっ!ねぇ、女王が言っていたのってニンジャマンの事じゃない?」

 

 なおは女王からの依頼がニンジャマンのことではないかと察した。

 

「何で女王がニンジャマンの事を?それに何で彼女が知ってるの?」

 

「ん〜無敵将軍あたりに言われたとか?」

 

「そう?」

 

 かれんがなおに質問するが、答えがいまいちだった。

 

「しかし、どうしてお師匠様はしばらくと言ってこんなに長く壺の中に閉じ込めてたんだ?それにこの世界はどんな所なんだ?」

 

「あっ、もしかして波のせいなんじゃない?」

 

「波?」

 

「あっ、壺の中にいたから知らないんだった」

 

 ひかるはニンジャマンが長く壺の中にいたのは波のせいではないかと言った。

 

「この世界では災厄の波という魔物や怪物がたくさん出てきて村や人々を襲う災いが起きるの」

 

「何!?そんな事が!」

 

「しかもそれは色んなとこで何度も起きるの」

 

「この世界でそんな大変な事が起きているというのに俺は何も知らず壺の中に。馬鹿!馬鹿!馬鹿!馬鹿!俺の馬鹿!」

 

 ひかるのこの世界で起きている事を説明するとニンジャマンは自分の不甲斐なさに嘆く。

 

「ご安心ください。我々には四聖勇者とプリキュアがいます」

 

「四聖勇者?プリキュア?」

 

 メルティの言った四聖勇者とプリキュアに頭に?を浮かぶ。

 

「そうですわ。特にモトヤス様は勇者の中でも最高の勇者なのです!」

 

「何を言うのですか。レン様こそ最高の勇者です」

 

「何を!イツキ様だ!イツキ様が最高の勇者だ!」

 

「モトヤス様です!」

 

「レン様です!」

 

「イツキ様だ!」

 

 アバズレを始めとする三勇者の仲間が自分達の勇者こそが最高だと、喧嘩を始めた。

 

「始まった」

 

「本当呆れる」

 

 この光景にゆり、かれんはため息をこぼす。

 

「やめろ君達!喧嘩はよくない!」

 

「引っ込んでなさい!」

 

「そうです!」

 

「邪魔だ!」

 

 ニンジャマンが止めようとするが、全くダメだった。

 

「いい加減にしなさい!マジカ!」

 

 かれんがマージフォンで水流を出し、喧嘩を止めた。

 

「全く」

 

「おい君。それマジレンジャーの、何で君が?」

 

 ニンジャマンがかれんの持っているマージフォンに驚いている。

 

「これね。これが私達がこの世界で戦う上で欠かせないものよ」

 

 ここでこれまでの尚文やプリキュア達の戦いが流れる。

 

「おぉ、ドロンチェンジャーまで」

 

「それだけじゃない。ロボにまで」

 

「おぉ!師匠!」

 

「私達はこれまで人々の自由と平和を守ってきた戦士達の力を使って、尚文とラフタリア、フィーロちゃんと一緒に波に立ち向かったのよ」

 

「うーん……見事だ!お前たちは彼らの力を使って、波と戦ってきたんだな」

 

 プリキュアと尚文達の活躍に感心するニンジャマン。

 

「それに引き換えこの三人と来たら、波では全然役に立たない、連携も取れないで散々よ」

 

「そうね。槍は魔物の封印を解いて村を蔓だらけにするし。おまけに女たらしだし」

 

「練はドラゴンを倒してそのままにして、その死体が腐って疫病を蔓延させ、挙げ句の果てにドラゴンゾンビになって大変だったのよ」

 

「樹はくだらない正義のヒーローごっこのせいで、人々が難民にして苦しめた。それに波で活躍したのが気にくわないだけで仲間を追放したし」

 

「その後片付けを私達がする羽目に」

 

 アコ、せつな、ゆり、あきらが三勇者のこれまでの事を言う。

 

「お前たち何をやっているんだ!情けない!」

 

「貴方にだけは言われたくありません!」

 

「なんだと」

 

 睨み合うニンジャマンと樹。

 

「ん?何だこの妙な感じは?」

 

 ニンジャマンが何かを感じた。

 

「っ!?何かがこちらに来ます」

 

 ルールーも何かを感じる。やがてその足音が近くなり、そこにいたのは。

 

「えっ!?」

 

「嘘!?何でこの世界に?」

 

 プリキュア達やジャグラー、イグニスは驚いた。

 そこにいたのは、緑と黄色のボディの怪物だった。

 

 

 

「知ってるのか?あれを?でもなんか見た目が」

 

「えぇ。あいつはカクレンジャーが最初に戦った妖怪」

 

 そう現れたのはカクレンジャーが最初に戦った妖怪。

 

 

 

 

「カッパよ」

 




如何でしたが?

最後に登場したのはカクレンジャーが最初に戦った妖怪カッパでした。果たして次回どうなる?お楽しみに!


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第100話 妖怪じゃー!!

お待たせしました!

今回カッパの他にも妖怪が出ます。


???SIDE

 

 ドロン!

 

「ニンジャマンを壺から出して、彼の事情を聞いた尚文達とプリキュア達。だが、彼らの前にあのカクレンジャーが倒し、封印されたはずの妖怪カッパが現れたのです。何でこの世界にカッパがいるのでやら?おじさんも気になって仕方ありません。ではでは始まり始まり」

 

???SIDE OUT

 

 

あきらSIDE

 

「今のは何だ?」

 

「気にしない、気にしない」

 

 尚文とゆかりが何か話しているけど、今気になるのは私達の目の前にいるカッパ。

 

「なぁゆかり、お前あれを河童と言ったよな」

 

「えぇ、言ったわ」

 

「あの河童なんだよな」

 

「えぇあのカッパよ。あの妖怪の」

 

「本当にあの妖怪の河童なんだよな」

 

「しつこいわね。本当にカッパだよ。カクレンジャーによって倒され封印された」

 

 尚文があれがカッパだと信じられないのか、ゆかりがあれがカッパだと何度も言う。

 

「本当にカッパなんだな。でも、ゆかりの言う通りならコイツは倒されて封印されたんだろう」

 

 確かにカッパを始め、カクレンジャーが戦った妖怪達はみんな力を失い、封印の扉に封じられた。

 

「ナオフミ様、あれをご存知なんですか?」

 

「あぁ。あれは河童という妖怪の一体だ。俺の世界では有名な妖怪だ。言い伝えでは、人間の尻子玉を抜いて、人を腑抜けにするって聞いた事ある」

 

「あれがヨウカイ」

 

 ラフタリアがカッパを不思議な目で見る。

 

「お姉ちゃん、あのカッパはどうなんですか?」

 

「おかしいんです。さっきから分析しているのですが、分析できないのです」

 

 ルールーがカッパを分析してるけど、どういうことかできないみたい。どうして?そういえば過去に妖怪レプリカとして復活した事あるけど、あのカッパは武装はしていない。

 

「まぁ、なんにせよ。こいつは悪い奴なんだろ」

 

「俺たちでなんとかするしかないようだな」

 

「やりますか」

 

 三勇者がカッパに立ち向かう。

 

「待てお前たち!」

 

「待ちなさい!迂闊に戦うのは」

 

 尚文とゆりが止めるようにしたが、聞かず三人はカッパに。

 

「愚かな」

 

 ドーン!ドーン!

 

「「「うわぁー!!」」」

 

 カッパが投げたきゅうりが爆発し、三人が吹っ飛んだ。

 

「モトヤス様!」

 

「レン様!」

 

「イツキ様!」

 

 仲間が三人の元へ。

 

「ヘイ、ユー!そんなんでミーに勝てると思ってたら大間違いだぜベイビー」

 

「おのれ!勇者への侮辱、万死に値しますわ!」

 

「くくく、ここにいるのはミーだけじゃないぜ。カモン!」

 

「いひひ」

 

「「ははは!」」

 

 カッパの声に新たに三体が現れた。

 

 ジャックオランタンのようなの、犬神のようなのと、日本刀を持った女性。あれは……

 

「ヌッペフホフ!」

 

「あれはビンボーガミ!」

 

「あの女はアミキリよ!」

 

 ひかる、なお、かれんが三体の名を呼ぶ。

 

「新たな妖怪か!」

 

「何がどうなってるんだ!」

 

 新たな妖怪が現れて戸惑う尚文とニンジャマン。

 

「くそ!負けてたまるか!」

 

 三勇者と仲間達が再び妖怪達に。

 

「馬鹿にも程があるわ」

 

 アミキリが刀を抜いて練と戦う。元康はヌッペフホフ、樹はビンボーガミと。

 

「この!」

 

「いひひ、ゲェッ」

 

「うわぁ!」

 

「うぅー!」

 

 ヌッペフホフのゲップで吹っ飛び、臭いに苦しむ。

 

「いただきます!」

 

「うわぁ。」

 

「キャ!」

 

 ヌッペフホフが口から舌を出し、元康とその仲間達を舐めた。

 あ、そういえばヌッペフホフに舐めなられると。

 

「ごちそうさま」

 

 舌を引っ込めるヌッペフホフ。

 

「何だ今の?」

 

「あんなのに舐められるなんて屈辱……キャー!!モトヤス様!!」

 

「えっ?わぁー!アバズレ!!」

 

 互いに驚く元康達。

 

「はい。鏡」

 

 アコと亜久里が鏡を渡す。見た元康達は自分たちの顔がなくなっていた。

 

「お、俺の顔が、俺のモテモテの顔がーー!!」

 

「私の、私の美しい顔がーー!!」

 

 顔がなくなっている事に嘆き悲しむ。

 

 

「元康!」

 

「よそ見はいけないよ!」

 

 アミキリと戦っている練。

 

「ぐっ!」

 

「はぁ!」

 

 アミキリが目にも止まらない剣撃をする。

 

「何が?」

 

 スルスル

 

「なっ!」

 

「わぁー!」

 

 練と仲間達の服がバラバラになってしまい、下着だけになってしまった。

 

「「「「キャー!」」」」

 

 女性陣は一斉に声を上げる。私も手で目を覆い隠す。

 

「ははは!グッバイ」

 

 

「練さん!」

 

「他人を心配する暇があるか!お前たちを貧乏にしてやる!」

 

 ビンボーガミが持つ杖からビームが発射され、浴びてしまった。すると、樹と仲間たちの装備や服装がボロボロになってしまった。

 

「僕達の服と装備が!」

 

「なんて事だ!」

 

 三勇者と仲間達が妖怪達にやられてしまった。

 

「ヘイ。次はお前たちだけだぜ!」

 

 残るは私達となってしまった。

 

「尚文」

 

「……やるしかないようだな。いくぞ!」

 

「うん!いくよ!」

 

 

 

 

「「キュアラモード! デコレーション!」」

 

「「プリキュア!オープンマイハート!」」

 

「レッツプレイ!プリキュア、モジュレーション!!」

 

「チェインジ・プリキュア、ビートアップ!」

 

「プリキュア!くるりんミラーチェーンジ!」

 

「プリキュア!ドレスアップ!」

 

「プリキュア・メタモルフォーゼ!」

 

「「「ミライクリスタル!ハート、キラっと!」」」

 

「プリキュア!スマイルチャージ!」

 

「スターカラーペンダント!カラーチャージ!」

 

「プリキュア!トロピカルチェンジ!」

 

 

 

 

「チョコレート!」

 

「マカロン!」

 

「強さと!愛を!」

 

「美しさと!ときめきを!」

 

「「レッツ・ラ・まぜまぜ!」」

 

「きゅぴらっぱ〜!」

 

「「「は〜ぎゅ〜〜!」」」

 

「♪〜♫」

 

 

「キュアショコラ!できあがり!」

 

「キュアマカロン!できあがり!」

 

「月光に冴える一輪の花、キュアムーンライト!」

 

「大海原に舞う一輪の花、キュアオーシャン!」

 

「爪弾くは女神の調べ!キュアミューズ!!」

 

「真っ赤なハートは幸せのあかし!うれたてフレッシュ、キュアパッション!」

 

「夜空にきらめく希望の星!キュアテンダー!」

 

「愛の切り札!キュアエース!」

 

「知性の青き泉!キュアアクア!」

 

「輝くミライを抱きしめて!!みんなを応援!元気のプリキュア!キュアエール!」

 

「「輝くミライを抱きしめて!!みんな大好き!愛のプリキュア!」」

 

「キュアマシェリー!」

 

「キュアアムール!」

 

「勇気リンリン直球勝負!キュアマーチ!」

 

「宇宙(そら)に輝くキラキラ星!キュアスター!」

 

「ゆらめく大海原(オーシャン)!キュアラメール」

 

 変身を完了する。

 

「おぉ。これがプリキュア」

 

 初めて見るプリキュアに驚くニンジャマン。

 

「みんないい?」

 

 マカロンの言葉に頷く私、アクア、ミューズ、ムーンライト。私達はドロンチェンジャーを出す。妖怪にはこれだ。

 

「「「「「スーパー変化!ドロンチェンジャー!」」」」

 

「ニンジャキュアショコラ・レッド!あきら!」

 

「ニンジャキュアマカロン・ホワイト!ゆかり!」

 

「ニンジャキュアミューズ・イエロー!アコ!」

 

「ニンジャキュアアクア・ブルー!かれん!」

 

「ニンジャキュアムーンライト・ブラック!ゆり!」

 

「人に隠れて悪を斬る!忍者戦隊!」

 

「「「「「カクレンジャー、見参!」」」」」

 

 カクレンジャーにスタイルチェンジをする。

 

「変身したか。者ども出よ!」

 

 カッパの叫びに周りに新たな妖怪達が現れた。

 

「「「「「成敗!」」」」」

 

あきらSIDE OUT

 

 

 




如何でしたか?

今回はカッパの他にヌッペフホフ、ビンボーガミ、アミキリが登場しました。

他の妖怪がなんなのか次回のお楽しみです。


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第101話 対決、妖怪軍団!(前編)

遅くなりました。どの妖怪を出し、どのプリキュアと戦わせるかで悩みました。

という訳で前編です。


ショコラSIDE

 

「はぁ!」  

 

 ZBAAAAKK

 

 カクレマルを振るい、妖怪軍団の戦闘員ドロドロを斬る。

 

「ははは!」

 

 私のとこにカッパが現れた。

 

「カッパ!」

 

「かっぱ巻きにしてやる!」

 

「いくよ!はぁ!」

 

 カッパは刀を抜くと互いに高速で移動しながら、剣を交える。少し距離を置いて着地する。

 

「ダーリン!」

 

 すると蛸のような女性妖怪が出てきた。あの妖怪は……

 

「ロクロクビ!」

 

 妖怪ロクロクビだ。

 

「オォ!マイハニー!」

 

 イチャイチャし始めた。そういえば夫婦だったけ。

 

 一旦場面変わります。

 

 

「ではここで、私、剣城あきらが講釈させていただきます。この妖怪ろくろ首と言います。首を長く伸ばして人を驚かしたりしちゃう怖い妖怪なんです。首が痛そう」

 

 場面戻ります。

 

 

「ダーリン、一緒にあの子犬ちゃんを倒しちゃいましょう」

 

「OK!マイハニー!忍法soccer ball!」

 

「うわぁ!」

 

 カッパのサッカーボールを受けてしまった。

 

「ふふふふふふ」

 

 ロクロクビの首が私のとこに飛んできた。そういえば首と胴体を分離できるんだっけ。私は飛び回る首をなんとか回避する。

 

「それ!」

 

 ドーン!ドーン!

 

「うわぁ!」

 

 カッパのキュウリ爆弾を食らい、吹っ飛んでしまう。

 

「隙あり!」

 

「がッ!?」

 

 ロクロクビの首が私の首に巻きつき、締め上げてきた。

 

「あ、あ」

 

「ふふふ苦しみなさい」

 

 苦しい。息が……このままだと。

 

 

 

「ツヴァイト・アクアショット!」

 

 水の塊が飛んできてロクロクビの胴体に直撃した。

 

「ああああああッ!!」

 

 ロクロクビの悲鳴が上がると私の首に巻きついてロクロクビの首が離れた。助かった。今の水は。

 

「あきら様!」

 

「メルティ!」

 

 そうか今の水はメルティが。

 

「あきら様、お怪我は?」

 

「大丈夫。おかげで助かった」

 

「あきら様」

 

 安心してホッとするメルティ。

 

「ハニー!大丈夫かいハニー!」

 

「ダーリン。おのれ小娘よくも!」

 

「ハニーに手を出した事を後悔させてやる!喰らえ!」

 

「メルティ!わぁッ!」

 

「あきら様!」

 

 メルティを突き飛ばし、キュウリ爆弾を受けてしまう。

 

「バカめそんな小娘のために」

 

「ふふふふふふ!お馬鹿ね」

 

 

 

 

 

「「悪かったね。バカで!」」

 

「わぁッ!」

 

「キャー!」

 

 二人の私がカッパとロクロクビを斬る。

 

「こ、子犬が二人!?」

 

「どういう事!?」

 

「「これぞ、プリキュア・分け身の術!」」

 

「お前攻撃を食らって」

 

「「あれの事?」」

 

 私達は指さす。そこには藁人形があった。

 

「「変わり身の術ってやつだよ」」

 

 そう言って私は一人に戻る。

 

「オン・サル・ニンプリキュア・火炎つむじ之術!」

 

 炎の竜巻を起こし、二体に襲いかかる。

 

「アチィ!HOT!!」

 

「熱い!熱いよ!」

 

 あまりの熱さにじたばたする二体。

 

「メルティ!」

 

「はい!力の根源たる私に命ずる。理を今一度読み解き、彼の者を水の刃の如き一撃で切断せよ。ツヴァイト・アクアスラッシュ!」

 

「隠流・プリキュア満月斬り!」

 

 メルティの水の刃と私の円月殺法で二体を斬り裂く。

 

BADOOOM!

 

「ハニー!」

 

「ダーリン!あの世でも愛し合おうねダーリン」

 

 梵字の形のエネルギーとなって昇天した。

 

「南無三!」

 

「な、ナムサン?」

 

ショコラSIDE OUT

 

 

マカロンSIDE

 

「己れ!同じ猫族の私に歯向かう気か!」

 

 私の前にいる白いファーの付いた手袋とブーツを身につけて、両肩に巨大な猫の手の意匠のあるボディースーツに身を包んだ猫の獣人。

 

「バケネコ」

 

 一旦場面変わります。

 

「ではここで、私、琴爪ゆかりが講釈させていただきます。この妖怪バケネコであります。バケネコとは死んだ猫の怨念が妖怪となったものであります。猫をいじめる人間が大嫌いなのです。みんな動物をいじめたらダメだよ。お姉さんからのお願い」

 

 場面戻ります。

 

「言っておくけど、私は人間よ」

 

「嘘おっしゃい!その耳!その尻尾!お前は私と同じ猫族!」

 

「違うんだけど」

 

 この妖怪バケネコ、私の事仲間だと思っているみたい。

 

「何度も言うけど、私は人間よ。貴女のような怪物と一緒にしないでほしいわ」

 

「うるさい!歯向かうなら倒す!」

 

「来なさい。返り討ちにしてあげるわ」

 

「ニャー!」

 

BGM:鶴姫!強さは目にも美しい

 

 私はカクレマル、バケネコが日本刀で木の上を移動しながら交戦する。私は木から降りる。

 

「ニャー!喰らうがいいい!」

 

 バケネコが木から降りて日本刀を降り落とそうとする。

 

「ふふふ、隙あり!」

 

 SHU!SHU!SHU!

 

「ニャー!!」

 

 バケネコに手裏剣をお見舞いしてあげた。

 

「隠流忍法!プリキュア・白鶴の舞!」

 

 私は忍法で空中を飛び、バケネコを翻弄する。

 

「ニャニャ!ちょこまかと!」

 

「カクレイザー!」

 

「ニャー!!」

 

「止めよ!プリキュア・くの字斬り!」

 

 カクレマルでバケネコを斬り刻み倒した。

 

「こんにゃろめがー!!」

 

「南無三」

 

マカロンSIDE OUT

 

 

ラメールSIDE

 

「あんたが私の相手」

 

 私の目の前に現れた緑色の坊主頭に鎧がついた白い衣を纏った妖怪。

 

「ふふふ。妖怪ウミボウズ」

 

 一旦場面変わります。

 

「では、このローララメールが講釈させて頂きます。この妖怪海坊主とは海に住む妖怪で力持ちなのです!えっ、海に住んでるから仲間じゃないのかって、そんな訳ないじゃない!」

 

 場面戻ります。

 

「お前人魚なんだろ。どうだ同じ海に住む同士仲間にならないかボウズ」

 

 仲間にならないかと交渉してきた。でも、そんなの

 

「お断りよ!誰があんたみたいな悪い事をする妖怪の仲間になるのよ!こっちから願い下げよ!」

 

「交渉不正立か。なら、ここで死ね!ドロドロ!」

 

 ウミボウズが叫ぶと、妖怪軍団の戦闘員ドロドロが数体現れた。だったら。

 

「こっちも和風でいくよ!」

 

 私は白い携帯電話と赤いディスクを出す。

 

「スシチェンジャー!スシディスク!」

 

【ラッシャイ!】

 

「一貫献上!」

 

 私の衣装が金色をベースに紺色があしらわれる。髪も金色となる。腰にはベルトは巻かれ、サカナマルが装備された。

 

「シンケンキュアラメール・ゴールド!ローラ・ラメール!」

 

「かかれ!」

 

 ドロドロが一斉にかかって来た。

 

「サカナマル!」

 

 私はサカナマルを抜き、逆手に構える。

 

「はぁ!やぁ!」

 

 どんどん襲ってくるドロドロを居合斬りで斬っていく。

 

 OH NO!

 

「ふん!どんなもんよ!」

 

 ドロドロ達は倒れていった。

 

「やるな。だが、俺には敵わないボウズ!」

 

 ウミボウズがテトラポッド型の爆弾を投げてきた。

 

「ぐっ!」

 

「はぁ!」

 

 今度は口から火炎放射を吐き出した。でも……

 

「私を舐めないで!」

 

 私は思いっきりジャンプし、サカナマルを構える。

 

「やぁ!」

 

「わぁ!」

 

 降りると同時にウミボウズを斬りつけた。

 

「プリキュア・サカナマル百枚おろし!」

 

「うわぁああああああッ!!」

 

「南無三」

 

 私はサカナマルを納刀して、カクレンジャー同様に拝む。

 

「あ、あああ、どうか仇を……」

 

 

 

 

 

 

 

「ジュニア様」

 

 BADOOOM!

 

 

「ジュニア?……まさかね」

 

 私はウミボウズの最後の言葉に嫌な予感した。

 

ラメールSIDE OUT

 

 




如何でしたか?

今回はショコラとメルティ、マカロン、ラメールの戦闘でした。対戦はカッパ、ロクロクビ、バケネコ、ウミボウズでした。

次回はどんな対決になるか楽しみにしてください。


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第102話 対決、妖怪軍団!(中編①)

なんとか書けました。

書いていて戦う妖怪を変えようか考えてしまい、悩みました。


アクアSIDE

 

「……来たわね」

 

 私の目の前に現れた女性……

 

「アミキリ」

 

 否、妖怪アミキリ。

 

「本当の姿を見せたら」

 

「ふふふ、そうね」

 

 すると人間の女性から片手が三本の巨大な刃物で魔女のような姿に変わった。

 これがアミキリの正体。

 

「なっ!?あれがあの女の正体か!?」

 

 近くにいる練が驚く。あっ、ちゃんと上に布を羽織っています。

 

 一旦場面変わります。

 

「ではここで、水無月かれんが講釈させていただきます。この妖怪網剪と言います。網剪とは人の干してある洗濯物や網を切ってしまう妖怪と言われています。現代では剣士となり、その剣技はどんなものでも斬ってしまうのです。サイゾウもやっと手に入れたマイカーを斬られた挙句服をバラバラにされ、パンツ一丁にされました」

 

 サイゾウの写真を出す。

 

「その上そこにいた少年に写真を撮られました。これ一万円です。最近の子供は妖怪より怖いね。それにしても意外とよく撮れてるじゃない」

 

 場面戻ります。

 

「霧隠才蔵の血を引く貴様を倒し、長年の恨みを晴らさせてもらう」

 

『やっぱり』

 

 このアミキリは嘗て霧隠才蔵と戦い、腕を斬り落とされた。その恨みからその子孫であるサイゾウを憎んだ。

 ニンジャブルーの力を使っている私を才蔵の子孫と勘違いしているみたい。

 

「覚悟!」

 

 アミキリがこっちに襲いかかってきた。私もカクレ丸を抜いて戦闘を開始する。

 

「「はぁ!」」

 

 ぶつかり合うカクレマルとアミキリの右腕。私は彼女の剣を受け止め、払う。それを何度も何度も続けた。

 

「おい!守ってばかりいないで攻撃したらどうだ!」

 

 練がうるさいけど気にせず続けた。ある程度続けて、私は彼女から距離を取った。

 

「守ってばかりでは私には勝てないわよ」

 

「はぁぁぁ!」

 

 私はアミキリに向かって駆け出した。私が近づくとアミキリが右腕を上げて振り下ろそうとしてきた。

 

「そこ!」

 

「あぁぁぁッ!」

 

 カクレマルでアミキリを斬った。

 

「やっぱり変わっていなかったのね。貴女が右腕を上げた時、脇の下が無防備になってしまうのが」

 

「まさか!?」

 

「そう。私はただ守っていたわけではないのよ。ずっと貴女の動きを観察していたのよ」

 

 そう私はずっと防御しながらアミキリの動きなどを観察していた。

 

「で、貴女のその癖が変わっていなかったのが分かったのよ」

 

「己れ!」

 

「オン・オオカミ・ニンプリキュア・水竜巻の術!」

 

「あぁぁぁッ!」

 

 水竜巻でアミキリを吹き飛ばす。

 

「止めよ!隠流プリキュア・正方の陣!」

 

 カクレマルでアミキリを正方形を描くように斬る。

 

「あぁぁぁぁぁぁッ!!」

 

 BADOOOM!

 

「南無三!」

 

「また負けちゃった……悔しい〜!」

 

アクアSIDE OUT

 

 

マーチSIDE IN

 

「どこ、どこにいるの?」

 

 私は森の中を走り回っている。妖怪を探している。

 

「一体どこに」

 

 でも、中々見つからない。とにかく見つけないと。

 

「う〜」

 

 子供の声?私は声があったとこに行く。

 

「あっ」

 

 女の子が倒れていた。でも、どうしてこんなとこに?

 

「ねぇ、君、大丈夫?」

 

 私は女の子に近寄る。

 

 その時

 

「うっ!?』

 

 突然、女の子から尻尾が生えて私に巻き付いてきた。

 

「何これ!」

 

「ふふふふふふ、あはははははは!」

 

 女の子が狐のような姿に変わった。こいつは。

 

「お前はキュウビノキツネ!」

 

 場面変わります。

 

「ではここで私、緑川なおが講釈させていただきます。この妖怪九尾の狐とはインドや中国を渡り歩いていた悪賢い狐なのです。人間を騙したりするのが大好きなんです。みんなも騙されないように」

 

 場面戻ります。

 

「ふふふ。さてお前を倒してやる」

 

「やられてたまるか!」

 

 私は尻尾を振り解き、シュリケンボールを出す。

 

「天空シノビチェンジ!」

 

 衣装にプロテクターが装着され、頭部に手裏剣のような飾りが付けられた。

 

「I am NInja of Ninja!緑の光弾!天空忍者シュリケキュアマーチ!参上!」

 

「そんな事をしたところでこの私に勝てると思っているのか!」

 

「うわぁ!」

 

 キュウビノキツネの火炎放射が私に迫る。すると周りが変わる。

 

「これは……わわわわわわっ!OH NO!」

 

 地面から火が上がる。

 

「はははははは!私の力を思い知れ!」

 

「こんな幻に負けてたまるか!ニンジャミセン・ガンモード!」

 

「うわぁああああああっ!」

 

 ニンジャミセンをガンモードにし、キュウビノキツネに撃ち、幻影を打ち破る。私は森の中に入る。

 

「逃げるのか!逃さんぞ!」

 

 

 

 

 

 

「あの小娘どこへ行った?」

 

 キュウビノキツネはマーチを探す。

 

 カツカツ

 

「ん?」

 

 音に気づくと彼女は振り向いた。

 そこにいたのはボロボロのコートと拍車のついた靴を履いている男性だった。

 

「何者だ貴様!」

 

「……今誰か俺を笑ったか?」

 

「は?」

 

「お前か?」

 

「ギャああああああっ!」

 

 その男はキュウビノキツネに何度も蹴りをいれた。

 

「何するのよ!」

 

「ライダージャンプ」

 

 キュウビノキツネの火炎放射をジャンプして躱す。

 

「何!?」

 

「ライダーキック」

 

「ああああああっ!」

 

 そのまま飛び蹴りを喰らい、吹っ飛んでしまった。

 

「貴様一体何者!」

 

「……闇の住人、矢車想。そしてその正体は?」

 

 その男、矢車想はジャケットからある物を出した。

 

「それは!?」

 

 彼が出したのはシュリケンボールだった。

 

「天空シノビチェンジ!」

 

 なんと矢車想がキュアマーチに姿を変えた。

 そうあの矢車想は私キュアマーチがシュリケンジャーの変装能力を使ってなったものだ!

 

「あああ!貴様あの小娘!よくも騙したな!」

 

「騙したお返しだよ。さぁここからがファイナルラウンドよ!」

 

 そう言って私はプロテクターを外す。

 

 

「大逆転・フェイスチェンジ!」

 

 シュリケンの飾りを炎の飾りに変える。

 

「シュリケンキュアマーチ・ファイヤーモードでい!」

 

「小癪な!」

 

「うわぁ!」

 

「やった!……ん?」

 

 キュウビノキツネの攻撃を受けたが、そこにあったのは衣装だけだった。

 

「抜け身の術」

 

「プリキュア・ファイヤー剣!」

 

「ああああああっ!」

 

 シュリケン頭ハットの刀身から火炎放射を出す。

 

「止めよ!超忍法・プリキュア・分身魔球!」

 

 無数のボールがキュウビノキツネに襲いかかる。

 

「ストライク!バッターアウト!」

 

「ああああああッ!もっともっと生きて、人間共を化かしたかった!」

 

マーチSIDE OUT

 

 

テンダーSIDE IN

 

「妖怪出てきなさい!」

 

 私は今妖怪を探している。

 

「どこにいるのかしら?ん?」

 

 私に何かが降りかかる。これは……

 

「砂?」

 

「パッと咲いてれら〜 パッと咲いてれら〜 」

 

 歌が聞こえた。すると私の目の前に壺を持った厚化粧のおばさんが現れた。砂に壺もしや。

 

「妖怪!砂をかける貴女はもしや!」

 

「そうよ。私は……あ、スナカケババア!」

 

 そのおばさんがヒキガエル厚化粧したボディコンのおばさんになった。

 

 一旦場面変わります。

 

「ではここで私、氷川まりあが講釈させていただきます。この妖怪砂かけばばあとは、木の上から砂をかけるいたずら好きな妖怪なのです。それにしてもこれまた凄い厚化粧」

 

 場面戻ります。

 

「今度こそ“不毛の砂地獄の果てにみんな飢えちゃう大作戦„を成功するんだから」

 

「いや、作戦長すぎ」

 

 私は思わずツッコミしてしまう。

 

「そして作戦が成就した暁には私……」

 

 成就した暁には?

 

 

 

 

 

「ジュニア様と結婚しちゃうんだから!」

 

 そう、ジュニア様と結婚……

 

「結婚!?」

 

「これまで何度結婚を夢見た事か。……ヌリカベ、ケウケゲン、アズキアライ、コナキジジイ、そして大魔王様」

 

「うわぁ〜」

 

 私は思わず呆れる。

 

「何よ今のその態度!妖術砂地獄!」

 

「わぁ!」

 

 私は彼女の砂攻撃を慌てて躱す。

 

「こうなったらこれよ!」

 

 私はメテオドライバーを腰につける。

 

【Meteor Ready?】

 

「変身!」

 

 衣装が黒くなり、流星を模したような青い装甲が装着された。髪と靴の色が青くなる。右腕にはメテオギャラクシーが装着された。

 

「キュアテンダー・メテオ!お前の運命(さだめ)は私が決める!」

 

「お前なんかに決められてたまるもんですか!」

 

 そう言ってスナカケババアが日本刀を持って襲いかかってきた。

 

「ホオ〜ホワチャア!」

 

 私はそれに拳法でお相手をする。彼女の日本刀を躱しながら、正拳突きをかます。

 

「ぐっ!己れ!」

 

「真剣白刃取り!」

 

「しまった!」

 

「ホワチャア!」

 

 私は白刃取りで取った刀を肘で折った。

 

「あああ」

 

【Mars Ready?】【OK Mars!】

 

 メテオギャラクシーのスイッチレバーを押し、右手に火星を模した球体を発生させる。

 

「貴女の力の根源は分かるのよ!その無駄に大きい胸!」

 

 私はスナカケババアの胸に目掛けて右手を突き出す。

 

「ああああああっ!」

 

 そのまま彼女は吹っ飛んでしまった。

 

「ぐっ!あああ!!私のボインがない〜んになっちゃったんじゃないの!!」

 

 彼女の大きかった胸が小さくなってしまった。

 

「これで自慢の砂は使えない!止めよ!」

 

【Meteor Limit Break!】

 

「プリキュア・メテオストライク!」

 

「ああああああッ!新婚旅行の計画まで立てていたのに!」

 

 必殺技を受けてスナカケババアは爆散した。

 

「ふぅ〜やった」

 

 私は一安心する。

 

「それにしても……結婚ねぇ」

 

 キュアテンダー・氷川まりあ(井上美里)

 

 ※独身

 

「ううう〜結婚したいよ〜」

 

 私は膝をついてただ虚しく泣くのだった。

 

テンダーSIDE OUT

 




というわけで今回はアクア、マーチ、テンダーでした。今回はアミキリ、キュウビノキツネ、スナカケババアが東條しました。

次回も時間かかるかもしれませんが、頑張ります。


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第103話 対決、妖怪軍団!(中編②)

なんとか書き上がりました。

今回の戦いではウルトラ戦士からゲストがです。

では、どうぞ!


ミューズSIDE

 

「はぁ!」

 

 私は次々現れるドロドロをカクレマルで斬りまくる。

 

「いひひひひひひ!」

 

「出たね!妖怪ヌッペフホフ!」

 

 一旦場面変わります。

 

「ではここで私、調辺アコが講釈させていただきます。この妖怪ぬっぺふほふとは、荒れ寺に住み、死人の肉でできた妖怪であります。こいつに顔を舐められるとこんな風にのっぺらぼうにされてしまうのです。……えっ?“槍の勇者とアバズレも漫画の顔にすれば„……」

 

 漫画の顔の槍の勇者とアバズレを思い浮かべる。

 

「くくくくくく!似合わない!」

 

 場面戻ります。

 

 

 

「お前の顔も僕のコレクションにしてやる。勇者とプリキュアの顔もう最高のお宝だ!」

 

 私は自分の顔がヌッペフホフのコレクションにされるのを思い浮かぶ。

 

「っ!?」

 

 考えただけで絶対イヤ!!

 

「そんな事絶対にさせない!」

 

 私はヌッペフホフに向かって殴る。

 

「いひひひひひひ」

 

 しかし、私のパンチは跳ね返られ、自身も飛ばされ、地面に倒れる。

 

「今だ!」

 

 私に向かって舌が伸びてきた。私は……

 

 

 

 

 

「やった!プリキュアの顔をゲット!」

 

 喜ぶヌッペフホフ。

 

「あああ、アコちゃん」

 

 崩れ落ちる元康。

 

 

「……あれ?なんか変だな?」

 

 突然、違和感を感じ始めたヌッペフホフ。これはどういう事か?

 

「ん?あっ!」

 

 ヌッペフホフが驚く。

 

 

 なぜならミューズがいた場所には彼女の衣装があった。

 

「抜き身の術!どこだ?」

 

 慌てて探すヌッペフホフ。

 

「私、私はここよ!」

 

「えっ?どこどこ?」

 

「上を見たら」

 

「上?」

 

 顔を上げるヌッペフホフ。そこには……

 

 

 

 

 

「じゃーん!隠流!プリキュア・巨大妖の術!」

 

 巨大なキュアミューズがいた。

 

 そう、舌が伸びてきた時、私は抜き身の術で逃げ、今巨大妖の術で再び登場!

 

「で、出たああああああ!」

 

「ふふん!成敗!」

 

 私は思いっきりカクレマルを振り下ろす!

 

「ドヒャぁぁぁ!」

 

 びっくりして尻餅をついたヌッペフホフ。

 私は元の大きさになって現れる。

 

「残念だったね。顔をゲット出来なくて」

 

「くそ!今度こそ!」

 

「オン・クマ・ニン!プリキュア・木の葉隠れの術!」

 

「おおおおおお!うわああああああ!」

 

 木の葉を使い、ヌッペフホフを吹っ飛ばす。

 

「今よ!」

 

 私はカクレマルを抜く。

 

「プリキュア・三段斬り!」

 

 三角形を描き、力を込めて振り上げてヌッペフホフを切り裂く!

 

「南無三!」

 

「わああああああ!!僕のコレクションが!!」

 

 BADOOOM!

 

 ヌッペフホフが爆散する。

 

「あっ!やった俺の顔が!俺の顔が元に戻った!」

 

 ヌッペフホフを倒したから顔が元に戻る。取り敢えずは安心……

 

「アコちゃん!ありがとう!」

 

 せず、私に変態が迫ってきた。私に抱きしめ……

 

「アコちゃん!……あれ?」

 

 しかし、彼の手にはミューズの衣装。

 

「この変態が……」

 

 恐る恐る振り返る元康。そこには巨大なミューズが。

 

「成敗!!」

 

「ギャ〜ー!!」

 

「モトヤス様!」

 

ミューズSIDE OUT

 

 

エースSIDE IN

 

「妖怪どこに?」

 

 私は妖怪を探しておりますが、その姿が見当たらない。

 

 ブブブッ!

 

「っ!?」

 

 何やら車のエンジン音がした。やがてその音はだんだん近くなり、私の目の前に現れた。

 

「貴方は」

 

 私の目の前に現れたタクシー型の妖怪。この妖怪……

 

「俺は妖怪オボログルマ」

 

 一旦場面変わります。

 

「ではここで、私、円亜久里が講釈させて頂きます。この妖怪、朧車とは地獄にいる車の妖怪、不幸を呼ぶ呪いの宅配便と呼ばれています」

 

 場面戻ります。

 

「今度こそ悪い事をして人間を困らせてやるんだ!」

 

「そんな事はさせません!」

 

「ほざけ!」

 

「わぁ!」

 

 オボログルマが突撃してきた。

 

「へへんだ!どんなもんだ!」

 

「くっ!」

 

 私は左腕を押さえる。先程の突撃でやられたようです。

 

「こうなったら、力を貸してください!」

 

 私はウルトラバッジを出す。

 

「タロウー!」

 

 衣装の白い部分が赤くなり、プロテクターが装備される。頭部にはウルトラホーンがつけられ、左手首にはキングブレスレットが装着される。

 

BGM:ウルトラマンタロウ

 

「キュアエース・タロウ!」

 

「そんな姿になったとこでこのオボログルマの敵ではない!」

 

 オボログルマがまた私に向かって突撃してきた。私は跳躍して躱し、空中でムーンサルトスピンをし、急降下する。

 

「プリキュア・スワローキック!」

 

「どベェェェ!」

 

 スワローキックを喰らい、オボログルマが横転する。

 

「よくもやったな!こうなったら……オボロ忍法・ブーブーオナラ!」

 

「うっ!?なんて下品な!」

 

 臭気がする黄色いガスを撒き散らした。オボログルマが見当たらなくなる。

 

「どこに?」

 

「ここだ!」

 

「キャあああ!」

 

 私に火炎弾を放ってきた。

 

「ははは!弱い弱い!」

 

 余裕ぶるオボログルマ。もう完全に私を怒らせましたね。

 

「そんな余裕でいられるのも今のうちです!」

 

「えっ?」

 

 私は素早くオボログルマに近づく。

 

「はぁああああああッ!!」

 

「ぐぇっ!ギャー!」

 

 私はこれでもかと言うぐらいオボログルマを殴りまくった。

 

「たぁ!」

 

「ゲフッ!」

 

 アッパーまでかます。

 

「調子に乗るな!」

 

 オボログルマがこちらに来る。私はそれを両手で受け止める。

 

「何!?」

 

「っ!?」

 

 その時、左腕に激痛が走った。まだ痛みが……でも……

 

「この程度で……私は!」

 

「えぇぇぇ!」

 

 オボログルマを持ち上げた。

 

「はぁああああああ!」

 

 そのままオボログルマごと回転する。

 

「目が回る〜」

 

 そしてそのまま投げ飛ばす。

 

「ぐへ!」

 

「今です!プリキュア・ストリウム光線!」

 

 ウルトラマンタロウの必殺技,ストリウム光線を放つ。

 

 BADOOM!

 

「最後まで人間に酷い目に遭うのね……悔し〜!」

 

 オボログルマを倒した。

 

「っ!?」

 

 再び左腕に痛みが走った。

 

『エース!』

 

「タロウ……大丈夫です。このくらい……うっ!」

 

『無茶をするな!』

 

「でも、まだ……あれは!」

 

 その時、私の目の前に光の球体が降り立った。やがてそれは人型のものに。

 

「貴女は!」

 

 私の目の前にいる女性的なウルトラ戦士。このお方は……

 

「ウルトラの母!」

 

『母さん!』

 

 ウルトラマンタロウの母で銀十字軍の隊長であるウルトラの母だった。

 

「マザー光線!」

 

 私の左腕に光線を放つ。すると、左腕の痛みがなくなった。

 

「キュアエース、タロウの事お願いします。タロウも彼女と共に』

 

『はい母さん!』

 

「分かりました!」

 

 ウルトラの母は頷くと空へと飛んだ。

 

「ウルトラの母、ありがとうございます!」

 

 私はウルトラの母にお礼を言い、手を振る。

 

エースSIDE OUT

 

 

 

マシェリSIDE IN

 

「うーん、どこにもいないのです」

 

 私キュアマシェリは妖怪を探しているのですが、どこにもいないのです。

 

「うーん……ん?」

 

 何かを発見した。それに近づいてみる。

 

「これは乳母車?」

 

 何で乳母車がこんなとこにあるのです。

 なんて考えていた……その時。

 

「ヒィイイイ!なんなのです!?」

 

 突然、乳母車から手が出てきて私に掴みかかってきたのです!!

 

「は、離すのです!」

 

 手をなんとか振り解く事ができたのです。そして乳母車から何か出てきた。

 ベビー服を着たピエロのようなのが出てきたのです。

 

「妖怪!」

 

「そう!私は妖怪コナキジジイ!」

 

 一旦場面変わります。

 

「では、この愛崎えみるが講釈するのです!この妖怪子泣き爺と言うのです。子泣き爺ィは赤ちゃんのような泣き声を上げ、旅人が抱き上げると岩のように重くなって、押し潰してしまう怖い妖怪なのです!皆さんも赤ちゃんの泣き声には要注意なのです!もしかしたら子泣き爺なのかもしれないのです!」

 

 場面戻ります。

 

「今度こそファミリーを作り、コナキジジイファミリーを誕生させるのだ!」

 

「……」

 

「どうした?怖気づいたか?」

 

「っ!?」

 

 おっと、ボーっとしていたのです。

 

「いや〜コナキジジイって、金と書いた腹掛けをしているイメージがあったので、それでちょっとボーっと……わっ!?」

 

 いきなり腕を伸ばして攻撃してきたのです。

 

「それは昔の話だ!これが現代のコナキジジイだ!小娘、まずはお前から魂を奪って、私のファミリーにする!」

 

 私の魂を!?

 

「いやなのです!」

 

 私は走って逃げる。

 

「待て!」

 

 コナキジジイが追ってきた。私は走りながら忍者一番刀とシロニンジャーシュリケンを出す。

 

【ザ・変化!!ニンニンニン ニンニニンニン】

 

「シュリケン変化!」

 

【シロジャー!ニンジャ!】

 

「ひとひら風花!シロニンキュアマシェリ!」

 

 シロニンジャーにスタイルチェンジなのです!

 

「そんなものになっても私のファミリーになることには変わりはないのです!」

 

 再び腕を伸ばして私に襲いかかってきたのです。でも……

 

「シュリケン忍法!プリキュア・火炎の術!」

 

【メラメラじゃー】

 

「熱い!熱い!熱いよ!」

 

 五トン忍シュリケンの火炎の術で防ぐのです。

 

「おのれ!」

 

「おじさんこちら、手のなる方へ」

 

 私は再びコナキジジイから逃げる。

 

「待たんか!」

 

 

 

 

 

 

 

「どこへ行った?見つけたら絶対に許さん!」

 

 ガサガサ

 

「っ!」

 

「しまった見つかったのです!」

 

「見つけたぞ!妖怪の恐ろしさを思い知らせてやる」

 

 そう言ってコナキジジイが私におんぶしてきたのです

 

「妖術・岩地獄!」

 

 コナキジジイが岩のように重くなったのです。

 

「重い!重いのです!このままだと私、押し潰されてしまうのです!助けてほしいのです!」

 

「ふふふ、無駄だ。このまま押し潰されて死ぬがいい!」

 

 もうダメなのです。このまま潰されて……

 

「なんてなのです!」

 

「ギャー〜!!」

 

 コナキジジイが吹っ飛んでしまったのです。後方注意なのです!

 

「バカな!小娘が二人だと!」

 

「ふふん!」

 

 

 数分前

 

【カクレンジャーシュリケン!】

 

「シュリケン忍法!プリキュア・カクレの術!」

 

【カクレンジャー!】

 

 カクレンジャーシュリケンで私の分身が現れる。

 

 そして今

 

 

「貴方が押し潰そうとしたのは私の分身なのです!それで動きが止まった隙を狙ったのです!」

 

「くそ!この小娘が!」

 

 コナキジジイが怒ったのです!

 

「さぁ、忍ぶどころか暴れるのです!」

 

 分身が消え、忍者一番刀を構える。

 

BGM:さぁ行け!ニンニンジャー!

 

「これでもくらえ!」

 

 伸びた腕が襲いかかってきたのです!

 

「よっ!ほっ!」

 

 私はジャンプなどをして避けたのです。

 

「ちょこまかと!」

 

【水の術】【金の術】

 

「上級シュリケン忍法!プリキュア・冷え冷えクーラーの術!」

 

【じゃぶじゃぶじゃー】【きんきらじゃー】

 

 冷気を放ったのです!

 

「寒い!寒い!寒いよ!」

 

「なら暖かくするのです」

 

【火の術】【水の術】

 

「上級シュリケン忍法!プリキュア・アツアツ熱湯風呂の術!」

 

【メラメラじゃー】【じゃぶじゃぶじゃー】

 

 暖かいお風呂にご案内なのです!

 

「あぁ〜極楽極楽……ん?熱い!熱すぎる!」

 

「あっ,温度を間違えたのです。ごめんなさいなのです」

 

「許さん!」

 

 コナキジジイが走ってきたのです。

 

【ザ・技!!なんじゃなんじゃ,なんじゃなんじゃ!】

 

「止めなのです!」

 

【シロジャー!ニンジャー!忍者一閃!】

 

「プリキュア・忍烈斬!」

 

「ギャああああああッ!」

 

 コナキジジイを一刀両断なのです!

 

「こんな小娘に負けるなんて!」

 

 BADOOM!

 

「忍ばず、ワッショイなのです!」

 

マシェリSIDE OUT

 

 




如何でしたか?

今回はミューズ、エース、マシェリと小学生プリキュアのターンでした。
ヌッペフホフ、オボログルマ、コナキジジイが登場しました。
今回ゲストでウルトラの母が登場しました。

さて、次回は誰が戦うのか?

次回もお楽しみに!


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第104話 対決、妖怪軍団!(中編③)

遅くなりました。

キュアマジェスティ可愛いかったです。


ムーンライトSIDE

 

「はぁ!」

 

 私はカクレマルでドロドロ達を斬りまくる。

 

「ふぇええええええ〜!」

 

 声が聞こえたとこを見るとリーシアがドロドロに囲まれていた。

 

「何やってるのよ」

 

 SHU SHU

 

 私は呆れながら手裏剣でドロドロを倒す。

 

「ゆりさん」

 

「全く。何のためにマスターの元で修行していると思っているの?」

 

「そ、そんなこと言われましても」

 

「はぁ」

 

 思わずため息を吐く。リーシアは拳法の婆さんやシャーフを始めとした拳聖の元で修行しているんだけど、まだまだのようね。

 

「随分余裕があるな」

 

 なんて話していたら現れた。

 

「ビンボーガミ」

 

 一旦場面変わります。

 

「では、私月影ゆりが講釈させていただきます。この妖怪貧乏神とは、家に住みついてその人を貧乏にしてしまう傍迷惑な妖怪であります。皆さんも気をつけてください。もしかしたらいるかもしれませんよ」

 

 場面戻ります。

 

「貴方は!イツキ様やマルドさん達を元に戻してください!」

 

「そう言って戻すと思うか!お前も貧乏にしてやる!喰らえ!チェンジ・ビンボー!マルビビーム!」

 

【ビンボー!マルビ!】

 

 リーシアに向かってビームが放たれる。

 

「リーシア!」

 

 私はリーシアを庇い、ビームを喰らってしまう。衣装や武器がボロボロになってしまった。

 

「ゆりさん!」

 

「ふん!バカめ!そんな足手纏いを庇いおって!」

 

「……足手纏いですって?」

 

 今、なんて言った?

 

「足手纏いですって……彼女はそんなんじゃない!」

 

 私は怒声をあげた。

 

「ゆりさん……でも、私は」

 

「リーシア貴女はそんなんじゃないって事は知ってるから」

 

「ゆりさん」

 

「いい、よく思い出すのよ。マスターの教えやあきらや私達の動きを」

 

「えい!そんな足手纏いに何ができる!いけ、ドロドロ!」

 

 ドロドロが襲いかかってきた。

 

「行きなさい!リーシア!」

 

「……ニキニキのワキワキですぅ〜!」

 

 リーシアが次々に来るドロドロをオーラを纏って殴り、蹴りまくる。ヤケクソだけど。

 

「根性!」

 

 ……やればできるじゃない。さて、私は……

 

「なんだと!?あんな足手纏いが!」

 

「ビンボーガミ様!」

 

「ん?」

 

 私はビンボーガミの前に出る。

 

「貴方には敵いません。どうかお許しを」

 

「えぇぇぇぇぇぇ!ゆりさん何をしているんですか!?」

 

「黙ってて!それでどうかこれを」

 

 私はビンボーガミに箱を渡す。

 

「何だこれは?おぉ!小判だ!小判がたくさん!」

 

 ビンボーガミに渡した箱には小判がたくさん入っていた。さぁ、もうすぐ。

 

「小判だ!小判だ!」

 

 すると、ビンボーガミが人間のおじさんになってしまった。それと同時にボロボロだった私の衣装が元に戻った。

 

「小判だ。て、あぁぁぁ!何じゃこりゃ!」

 

 小判が落ち葉になってしまった。そうビンボーガミはかつては金貸しだったのを利用したのよ。

 

「残念でした。それは偽物」

 

「おのれ!」

 

 おじさんがビンボーガミに戻る。

 

「もう一度貧乏にしてやる!チェンジ・ビンボー!丸ビビーム!」

 

【ビンボー!マルビ!】

 

「カクレマル・忍返し!」

 

 カクレマルでビームをはね返し、ビンボーガミに当てる。

 

「俺の服が!」

 

 ビンボーガミの服がボロボロになってしまった。

 

「止めよ!隠流!プリキュア・流れ星!」

 

 カクレマルで星形を描くようにビンボーガミを切り裂く。

 

 BADOOM!

 

「やっぱりお金持ちになりたかった!」

 

「南無三!」

 

「えっとナムサン?それよりゆりさん!」

 

「ふふふごめんね」

 

「もう!」

 

ムーンライトSIDE OUT

 

 

オーシャンSIDE IN

 

「はぁ!」

 

 私はオーシャンビームブレードとオーシャンロッドの二刀流でドロドロというのを斬りまくる。

 

「キャー!」

 

 突然、アメリカンフットボールが飛んできて私に直撃した。

 

「ハハハ!」

 

 目の前にアメフトの選手のようなのが現れた。もしかして……

 

「妖怪?」

 

「イエス!ミーは妖怪オオムカデ!」

 

 大百足?それってムカデの化け物だよね?でも、どうみてもアメフトの選手にしか見えないんだけど。

 

「倒させてもらうぜ!ムカデミサイル!」

 

「キャッ!」

 

 両肩のミサイルで吹っ飛んでしまった。

 

「ヘイヘイカモン!レディ!」

 

「はぁ!」

 

 私はオーシャンビームブレードとオーシャンロッドを構え、オオムカデに突撃する。

 

「なんの!」

 

 嘘、受け止めた!?

 

「それ!」

 

「キャッ!」

 

 そのまま投げられてしまった。なんてパワーなの。カクレンジャー達はこんな化け物と戦っていたの。

 

「ふん!所詮チェンジもできないレディ。ミーの敵ではない!」

 

 確かに私はムーンライトやショコラのようにスタイルチェンジはできない。

 

「でも、私にもできる事はある!」

 

 私はマゼンタのこころの種をオーシャンロッドに装填し、スライドスイッチを三回操作する。

 

「プリキュア・サクラハリケーン!」

 

「うおおおおおおッ!」

 

 竜巻によってオオムカデが空中に舞い上がる。

 

「空中なら何もできないでしょ!」

 

 今度は黄色のこころの種を装填して、操作する。

 

「おまけよ!プリキュア・アサルトサンダー!」

 

 オーシャンロッドから電撃光線を放つ。

 

「あばばばばばば!」

 

 オオムカデが痺れながら、落下していく。

 

「止めよ!」

 

 ネイビーのこころの種をオーシャンロッドに装填し、スライドスイッチを三回操作する。

 

「花よ輝け!プリキュア・ハイドロフォルテウェーブ!」

 

「オー、ノー!」

 

 オオムカデを倒した。

 

オーシャンSIDE OUT

 

 

アムールSIDE IN

 

「はぁ!」

 

「ふん!」

 

 私は今、青と白のツギハギだらけの妖怪と戦闘している。

 

「ふふふふふふバカめ!貴様などこの妖怪ノッペラボウに敵うはずがない!」

 

 一旦場面変わります。

 

「では、私、ルールー・アムールが講釈させていただきます。この妖怪のっぺらぼうとは、夜中に人を驚かして喜ぶ妖怪です。目や鼻もない不気味ですね」

 

 場面戻ります。

 

「フレフレ!ハート・ダンス!」

 

 プリハートから紫のハートを発射する。技を受けたノッペラボウはバラバラになる。

 

「再生!」

 

 しかし、再生して元に戻ってしまう。

 

「無駄だ!俺様は不死身だ!」

 

「くっ!」

 

 厄介な相手です。それにしてもカッパといい、このノッペラボウも何故か分析ができない。一体どうなっているの?メンテナンスではどこも異常はないはず。

 

「今度こそ人間共を恐怖のドン底に突き落としてやる!」

 

「そんな事絶対にさせません!」

 

 その時、私の感情が高ぶる。

 

「怒る!」

 

 キュアアムールの体内に秘められた全エネルギーが感情の高ぶりと共に頂点に達した時、彼女は超人機メタルダーに瞬転するのだ。

 

 私の衣装と髪が赤と青色に変化する。

 

「キュアアムールメタルダー!」

 

「そんな事したって無駄だ!喰らえ!ノッペラミサイル!」

 

 左足からミサイルが発射される。でも……

 

「これぐらい」

 

 私はミサイルを躱す。

 

「むっ」

 

「はぁああああああ!」

 

 私はノッペラボウに近づき、殴り、蹴る。

 

「うおっ!」

 

 吹っ飛ぶノッペラボウ。

 

「なんの!ノッペラマシンガン!」

 

 左手からマシンガンの弾丸が襲いかかる。私は走りながら回避する。

 

「うろちょろするんじゃねぇ!」

 

 いや、誰だって当たりたくないですよ。

 

「はぁ!プリキュア・メタルボンバー!」

 

BGM:戦い

 

 私は両腕を突き出し、回転しながらノッペラボウに突っ込む。

 

「うおおおおおお!」

 

「今です!プリキュア・レーザーアーム!」

 

 レーザーアームが決まり、ノッペラボウが吹き飛び、バラバラになって破片が飛び散る。

 

「再生」

 

 飛び散った破片が集まり、再びノッペラボウとなる。

 

「何度やっても無駄だ。俺は不死身だ……ん?お腹が冷えるなぁ」

 

「これのことですか?」

 

 私が手に持っている物を見せる。

 

「あ、俺のお腹!」

 

 そう私が持っているのは飛び散ったノッペラボウの破片の一部。バラバラになった時、私は一つ拾っておいた。

 

「お腹が痛い!お、俺のお腹を返せ!……うぉおおおおおお!!お腹がなくて冷えちゃったのね!!」

 

 ノッペラボウはそのまま爆散してしまいました。

 

「ふふふ、南無三です」

 

アムールSIDE OUT

 




如何でしたか?

今回は、ムーンライトとリーシア、オーシャン、アムールでした。妖怪もビンボーガミ、オオムカデ、ノッペラボウでした。

次回もお楽しみに!


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第105話 対決、妖怪軍団!(中編④)

お待たせしました。




パッションSIDE

 

「はぁ!」

 

 私は、今たくさんのドロドロを倒している。でも、肝心の妖怪の姿がない。どこに?

 

 ブロロロロロロ

 

「この音は?」

 

 これはエンジンの音だよね。そう考えていると、私の目の前に一台のバイクが現れた。そこには人型の何かが乗っていた。

 

「貴方は?」

 

「俺は妖怪イッタンモメン!」

 

 一旦場面変わります。

 

「では、ここで私、東せつなが講釈させて頂きます。この妖怪一反木綿とは、昔から人の首を絞めて殺す事が得意な妖怪であります。でも、私的には、ある少年を乗せて飛んでいるイメージがあります」

 

 場面戻ります。

 

「イッタンモメン!」

 

「行くぜベイベー!」

 

 バイクを走らせてこっちに向かってきた。私は避けてなんとか回避する。

 

「逃がさねぇ!」

 

 そうはさせまいと、再びバイクを私に向かって走らす。

 

「喰らえ!」

 

 ダダダダダダ!

 

「っ!?」

 

 バイクに装備してあったマシンガンを撃ってきた。慌てて私は走りながら回避する。

 

「こうなったら」

 

 私は腰にカリスラウザーを出現させ、チェンジマンティスのカードをラウズしようとする。

 

「させるか!」

 

 ラウズしようとしたら、私に何枚かの布が襲いかかってきた。それをなんとか追い払おうとする。

 

「しまっ!」

 

 その拍子にチェンジマンティスのカードを遠くに。取りにいかないと。

 

「行かせねェ!」

 

 取りに行こうとするとまた布が襲いかかってきた。そのせいでカードを取りに行けない。

 

「こうなったら」

 

 私はカードホルダーから一枚のカードを出す。一か八かこれで。私は一枚のカードをラウズする。

 

【ABSORB】

 

 ラウズすると私の姿が変わる。その姿は蘭の花をモチーフとした怪人だった。

 そうハートのカテゴリーQ、オーキッドアンデッドである。

 

「えい!」

 

「うおっ!」

 

 右手の蔓を伸ばし、イッタンモメンに巻きつけてバイクから引きずり下ろした。

 

「はぁあああああッ!」

 

「うおおおおおおッ!」

 

 引きずり下ろしたイッタンモメンを殴り、蹴りまくる。

 

「はぁ!」

 

「うおっ!」

 

 吹っ飛ぶイッタンモメン。今のうちに私はチェンジマンティスのカードを拾う。

 

「今度こそ、変身!」

 

【CHANGE】

 

「キュアパッションカリス!」

 

BGM:覚醒

 

 チェンジマンティスのカードをラウズすると、オーキッドアンデッドからキュアパッションカリスへとチェンジする。

 

「くそ!喰らえ!」

 

 私に何枚かの布が襲いかかる。

 

「はぁああああああっ!」

 

 それをカリスアローで斬りまくる。布はバラバラになって地面に落ちる。私はバックルをカリスアローに装着させ、二枚のカードをホルダーから出す。

 

【TORNADO】【CHOP】

 

【SPINNING WAVE】

 

「プリキュア・スピニングウェーブ!」

 

「うわぁああああああ!」

 

 竜巻を纏ったチョップを喰らい、吹っ飛ぶイッタンモメン。

 

「これで終わりよ!」

 

【FLOAT】【DRILL】【TORNADO】

 

【SPINNING DANCE 】

 

「プリキュア・スピニングダンス!」

 

「うぉわぁああああああっ!!」

 

 BADOOM!

 

 竜巻を纏い、浮遊すると回転しながらイッタンモメンに蹴りをお見舞いする。イッタンモメンは爆散する。

 

パッションSIDE OUT

 

 

スターSIDE

 

「プリキュア・スターパンチ!」

 

 ドロドロを必殺パンチで倒す。でも、肝心の妖怪がいない。

 

 その時

 

「っ!?何!?」

 

 私の手に鎖が巻かれる。

 

「ふふふふふふ」

 

 目の前に鎖鎌を持ったイタチのような怪人が現れた。

 

「お前は!」

 

「妖怪カマイタチ!」

 

 一旦場面変わります。

 

「では、この私、星奈ひかるが講釈させていただきます。この妖怪鎌鼬とは風に乗って見えない速さで人を切り裂く妖怪です」

 

 場面戻ります。

 

「キュアスター、ここがお前の墓場だ!」

 

「キャ!」

 

 巻きつけられた鎖に引っ張られて宙に舞う。そのまま地面に叩きつけられる。その拍子に鎖が外れる。すぐに立ち上がり、構える。

 

 

「蒸着!」

 

 ポーズをとる。

 

「キュアスター・ギャバン!」

 

 キュアスター・ギャバンがコンバットスーツに蒸着するタイムは、僅か0.05秒に過ぎない。

 では、蒸着プロセスをもう一度見てみよう!

 

 

「蒸着!」

 

 

【了解!コンバットスーツ、転送シマス!】

 

 超次元高速機ドルギランからコンバットスーツが転送され、スターに纏われる。

 

「ドロドロ!やれ!」

 

 ドロドロが一斉に襲いかかる。私は駆け出す。

 

「プリキュア・ギャバンキック!」

 

 ジャンプして飛び蹴りをお見舞いする。

 

「プリキュア・ディメンションボンバー!」

 

 お次はジャンピングパンチ。

 

「プリキュア・レーザーZビーム!」

 

 レーザーで残りのドロドロを片付ける。私は剣を出し、カマイタチと対峙する。

 

「己れ!」

 

 私の剣とカマイタチの鎌がぶつかり合う。

 

「てい!」

 

「あいた!」

 

 剣を頭に当てる。

 

「この、カマイタチジェット!」

 

 背中のジェットパックが火を吹く。

 

「それそれ!」

 

「キャ!」

 

 奴の空中攻撃が襲いかかる。こうなったら。

 

「電子星獣ドル!」

 

 BGM:輝く王者ドルギラン

 

 空から巨大な青い機械のドラゴン、ドルギランが降り立った。

 

「キエエエエエエッ!」

 

「な、何じゃこりゃ!」

 

「ドルレーザー!」

 

 ドルギランの目からレーザーが放たれ、カマイタチのジェットパックを直撃し、破壊した。

 

「うおおおおおおッ!」

 

「ドルファイヤー!」

 

「あちゃちゃちゃちゃちゃちゃ!熱い、熱いよ!」

 

 ドルギランの口から出る火炎放射にカマイタチは翻弄され、吹っ飛ぶ!

 

「レーザーブレード!」

 

 BGM:レーザーブレードのテーマ(ギャバンver)

 

 レーザーブレードにし、カマイタチと再び対峙する。

 

「このまま負けてたまるか!」

 

「はぁ!」

 

 突っ込んでくるカマイタチ。レーザーブレードと鎌がぶつかり合う。

 

「えい!」

 

 右手の鎌を破壊した。

 

「俺の鎌が!」

 

「はぁ!プリキュア・ギャバンダイナミック!」

 

「ああああああッ!無念!」

 

 BADOOM!

 

 ギャバンダイナミックでカマイタチを一刀両断する。カマイタチは爆散した。

 

スターSIDE OUT

 

 

 

エールSIDE

 

「はぁ!」

 

「てい!」

 

 私は今、一体の妖怪と戦闘している。その妖怪は全身茶色の毛で覆われていて、何やら仮面のような物を身につけていた。

 

「いくよケウケゲン!」

 

 一旦場面変わります。

 

「では、私、野乃はなが講釈させていただきます。この妖怪毛羽毛現とは、人々に悪い病気を運ぶ大変悪い妖怪なのでございます。これを読んでるみんなも悪いウイルスには気をつけてね」

 

 場面戻ります。

 

「今度こそ人間どもを病気にしてやる!」

 

「そんなこと絶対にさせない!」

 

「そうラビ!」

 

 えっ?今、声が?

 すると私の目の前にピンク色の兎が現れた。

 

「ラビリン!」

 

 ヒーリングっど♡プリキュアののどかのパートナー妖精ラビリンだ。

 

「エール、グレースの力を使うラビ!」

 

「分かった!力を貸してラビリン!」

 

 

 

「スタート!」

 

「プリキュア!オペレーション!」

 

「エレメントレベル上昇ラビ〜!」

 

「「キュアタッチ!」」

 

 私の衣装に薔薇の飾りがつけられ、髪には黄色い花に緑の葉の髪飾りが。靴には緑のリボン。

 

「重なる二つの花!キュアエールグレース(ラビ!)」

 

 キュアグレースにスタイルチェンジ!

 

「そんな姿になったとこでこのケウケゲンに敵うはずがない!」

 

「貴方のような妖怪には負けないから!」

 

「この……インフルエンザに盲腸炎、神経痛に結膜炎〜!」

 

 ケウケゲンが自分の毛玉を投げてきた。あれは確か。

 

「いけない!あの毛玉を飲み込んだら病気になっちゃう」

 

「なら避けるラビ!」

 

 私はバックステップしながら毛玉を躱す。

 

「その体を切り刻んでやる!」

 

 ケウケゲンがメスで攻撃してきた。

 

「あわわわわわわ!」

 

 私は慌てて避ける。

 

「コラ!メスをそんな事に使わない!メスはお医者さんが人を治すのに使う大事な物なのよ!」

 

「そんなの知るか!」

 

 ケウケゲンがまたメスで攻撃しようとする。

 

「うわッ!」

 

 しかし、一発の光弾がケウケゲンを襲った。今のは?私は光弾が来た方向を見た。

 

「おい、何俺の妻にそんな物騒なもん向けてんだ」

 

「貴方!」

 

 私の愛する旦那さんのイグニスだった。手にはブラックスパークレンスがあった。

 

「妻と娘が戦ってるのに黙って見てるわけにはいかないだろ」

 

「この……まずはお前から倒してやる!」

 

 ケウケゲンがイグニスに襲いかかろうとする。私は高く跳ぶ。

 

「何私の旦那に手を出そうしてるのよ!」

 

「ブベェ!」

 

 奴の頭に踵落としをお見舞いしてやった。

 

「あ、あああ」

 

 ふらふらになるケウケゲン。

 

「今ラビ!」

 

「うん!」

 

 私はケウケゲンを見据える。

 

「エレメントチャージ!」

 

【キュンキュンキュン!】

 

「「ヒーリングゲージ上昇!」」

 

「「プリキュア・ヒーリングフラワー!」」

 

「もっともっと病気を振り撒きたかったのにぃ〜!」

 

 BADOOM!

 

 ケウケゲンは爆散した。

 

「「お大事に」」

 

「お疲れさん。二人とも極上だったよ」

 

「ありがとう」

 

「ありがとうラビ!」

 

「あぁ、それと。ん〜」

 

 チュっ

 

 私はイグニスの頬にキスをした。

 

「これは助けてくれたお礼」

 

「ははは」

 

 エールSIDE OUT

 




如何でしたか?

今回はパッション、スター、エールでした。妖怪もイッタンモメン、カマイタチ、ケウケゲンが登場しました。

次回もお楽しみに!


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第106話 対決、妖怪軍団!(後編)

遅くなりました。なかなか思いつかなかったのと体調を崩してしまいました。

大人になったプリキュア5とスプラッシュスター素敵!

そして最後にあいつが登場です。


ジャグラーSIDE

 

「はぁ!」

 

 俺の蛇心剣と妖怪の剣がぶつかり合う。

 

「フフフ。無駄よ!この妖怪ユキオンナに敵わないわ」

 

 俺が相手をしているのはユキオンナだ。

 

「ふん!雪女なら雪女らしく雪山にでも帰れ!」

 

「お黙り!」

 

 また互いの剣がぶつかり合う。

 

「今度こそこの世界を雪と氷の寒冷地獄にするのだ!」

 

「そんなの真っ平ごめんだね!」

 

 ユキオンナから距離を取る。

 

「くらえ!」

 

 ユキオンナが雪玉を投げてきた。俺はそれを回避すると、自分のいた場所が凍っていた。

 

「寒いのは苦手なんだよね」

 

 ダークゼットライザーを出し、メダルを二枚セットし、読み取る。

 

【レイキュバス】【グランゴン】

 

「さぁ出番だ!」

 

 俺の目の前に二体の怪獣レイキュバス、グランゴンが出現する。

 

「キュオオオオオオッ!」

 

「グオオオオオオッ!」

 

「何!?」

 

「いけ!奴を溶かしてしまえ!」

 

 俺が命令すると二体は口から火炎弾を発射する。

 

「ああああああっ!」

 

 火炎弾をくらい、吹き飛ぶユキオンナ。

 

「はぁ!」

 

「キュオオオオオオッ!」

 

 その隙を逃さず俺とレイキュバスは蛇心剣とハサミで攻撃する。

 

「ぐっ!己れ!」

 

「いいのか?前方にご注意」

 

「グオオオオオオッ!」

 

 グランゴンがユキオンナに突進してきた。

 

「この!」

 

 その突進を受け止めるユキオンナ。だが……

 

「がっ!?」

 

 そのパワーに勝てるはずもなく、押されて近くの木に激突する。

 

「終わりだ!蛇心剣・新月斬波!」

 

「ああああああッ!雪やこんこん、霰やこん!

 

 三日月の刃と火球をくらい、ユキオンナは爆散した。

 

「よし、サンキューな。お前ら」

 

「キュオオオオオオッ!」

 

「グオオオオオオッ!」

 

 礼を言うと、二体は消えてしまった。

 

ジャグラーSIDE OUT

 

 

 

尚文SIDE

 

「忍法・レンガ嵐!」

 

「ラフタリア!」

 

「はい!」

 

「シールドプリズン!」

 

 ラフタリアをこちらに呼び、盾の檻で無数のレンガから身を守る。

 

「やるじゃないか。このヌリカベの攻撃を防ぐとは」

 

 塗り壁。確か有名な妖怪だったな。というかアレみたいにコンクリートじゃなくてレンガなんだな。顔も逆さまだし。

 

「おい。なんか失礼な事考えてなかったか?」

 

「さぁな?」

 

「ムキー!!怒ったぞ!!忍法・壁圧殺!」

 

 俺とラフタリアの周りにレンガの壁が出現し、閉じ込められてしまった。

 

「なっ!?」

 

「閉じ込められてしまいました!」

 

「そのまま潰されてしまえ!」

 

「ご主人様!」

 

 壁越しにフィーロの声が聞こえる。

 

「させん!」

 

 ヌリカベじゃない別の声が聞こえる。フィーロ確かニンジャマンと別の妖怪と戦っていたな。

 

「フィーロちゃん!」

 

「むぅ〜!あの目邪魔!」

 

「いいぞモクモクレン!」

 

 目々連。目がいっぱいの妖怪だったな。

 

「ヌリカベの兄さん!」

 

「モクモクレン、俺たちで残りの奴らを倒すぞ!」

 

「ご主人様を出して!」

 

「二人を今すぐ出せ!」

 

「嫌だね!忍法・レンガ嵐!」

 

「忍法・ギョロギョロ目玉!」

 

「キャッ!」

 

「うわぁ!」

 

 壁越しから悲鳴が聞こえる。

 

「フィーロ!」

 

「ニンジャマンさん!」

 

 くそ!この壁のせいで何もできない。なんとか脱出できないか?

 

「「カクレイザー!」」

 

「ツヴァイト・アクアショット!」

 

 考えていたら別の声が聞こえた。

 

「おぉ!お前たち!」

 

「あきらお姉ちゃん!ゆかりお姉ちゃん!メルちゃん!」

 

 あきら、ゆかり、メルティのようだ。戦いを終えたのか。

 

「私達だけじゃないよ」

 

「「「はぁ!」」」

 

 また別の声が。

 

「かれんお姉ちゃん!ゆりお姉ちゃん!アコちゃん!リーシアお姉ちゃん!」

 

 かれん、ゆり、アコ、リーシアも来てくれたようだ。

 

「ナオフミ様」

 

「あぁ、これは」

 

 これはいけるぞ。

 

「己れ!」

 

「現れよ!シャーク号!」

 

「いくよ!プリキュア・シャークドライバー!」

 

「うわぁああああああッ!グッバイ……モクモクレン」

 

「南無三!」

 

 BADOOM!

 

 ヌリカベの悲鳴と爆発音が聞こえる。やったようだ。

 

「あっ」

 

「消えました」

 

 俺とラフタリアを閉じ込めていたレンガが消えた。

 

「ご主人様!」

 

 フィーロがこちらに来た。

 

「みんな安心してる場合じゃないよ」

 

 ゆかりに言われ、もう一体の妖怪を見据える。

 

「よくもヌリカベの兄さんを!」

 

 まだモクモクレンが残っている。

 

「みんなカクレンジャーボールよ!」

 

 ゆかりがラグビーボールのようなのを出した。

 

「今回は特別バージョンよ!」

 

「「「「「レディ……ゴー!」」」」」

 

「ムーンライト!」

 

「えぇ!リーシア!」

 

「は、はい!アコさん!」

 

「えぇ!フィーロ!」

 

「フィーロいくよ!メルちゃん!」

 

「はい!かれんさん!」

 

「任せて!ニンジャマン!」

 

「おう!いけ、ラフタリア!」

 

「はい!ナオフミ様!」

 

 ゆり、リーシア、アコ、フィーロ、メルティ、かれん、ニンジャマン、ラフタリア、俺へとボールをパスしていく。

 

「あきら!」

 

「うん!プリキュア・カクレシュート!」

 

「うわぁああああああッ!」

 

 あきらの蹴ったボールがモクモクレンに直撃した。

 

「こうなったら大きくなって踏み潰してやる!」

 

 その直後、雷を身に浴びたモクモクレンが巨大化してしまった。

 

「大きくなってしまいました!」

 

「こんな事もできるのかよ」

 

 まさか巨大化してしまうなんて。

 

「ここは私達に任せて」

 

「いくぞ!うおおおおおお!」

 

 今度はニンジャマンが巨大化した。

 

「ニンジャマンさん!?」

 

「あいつあんな事もできるのかよ」

 

 ラフタリアと俺は驚く。

 

「「「「「隠流巨大獣将之術!」」」」」

 

「レッドサルダー!」

 

「ホワイトカーク!」

 

「ブラックガンマー!」

 

「イエロークマード!」

 

「ブルーロウガン!」

 

 五体の巨大ロボが出現して、あきら達がそれに乗り込んだ。

 

「「「「「忍者合体!」」」」」

 

「「「「「無敵将軍、参上!」」」」」

 

 五体の巨大ロボが合体して、城のようなロボになった。あれ確か、ニンジャマンの紙芝居に出てきたロボだったな。

 

「あっ、巨大戦が始まってる」

 

「本当だ!」

 

「おぉ!無敵将軍だ!」

 

 すると戦いを終えたのか他のみんなも戻ってきた。今はこの戦いを見届ける。

 

尚文SIDE OUT

 

 

ショコラSIDE

 

 無敵将軍となり、ニンジャマンと共にモクモクレンと戦う。

 

「かかってこい!この青二才どもめ!」

 

 あっ!

 

「……青二才だと」

 

 

 

 

 

 

「……青二才だと!!言ったな言ったな!!怒ったぞ!!」

 

 

 

 

 

「怒り爆発!」

 

 ニンジャマンが変形し始めた。

 

「サムライマン、見参!」

 

 ニンジャマンがサムライマンへと変形した。

 

「うおおお!ヌリカベの兄さんの仇!」

 

 モクモクレンが突撃してきた。

 

「サムライ激怒ボンバー!」

 

「うわぁああああああッ!」

 

 サムライマンの火球をくらう。私達も。

 

「「「「「火炎将軍剣!!」」」」」

 

 無敵将軍の必殺技火炎将軍剣でモクモクレンを両断する。

 

「うわぁああああああッ!!」

 

「「「「「南無三!」」」」」

 

「ラフタリアちゃんかプリキュアの誰かと結婚したかった〜」

 

 BADOOM!

 

 モクモクレンが最期そんな事言う。て、おい!

 

 でも、これで妖怪は……

 

 

 しかし、突然暗雲が立ち込めた。

 

「な、何?」

 

「これは?」

 

 突然のことで戸惑う。

 

 ゴロゴロ!

 

「「「「「「うわぁ!」」」」」」

 

 空から稲妻が発生し、それを喰らってしまう。そのまま私達は地面に。サムライマンもニンジャマンに戻り、元の大きさに。

 

「あきら、ゆかり!」

 

「あきら様!」

 

「アコちゃん、かれんお姉ちゃん!」

 

「ゆりさん!」

 

「ニンジャマンさん!」

 

 尚文達がこっちに来る。

 

 

 ゴロゴロ、ドーン!

 

 私達の目の前に雷が落ち、煙が上がる。煙が晴れ、そこにいたのは……

 

「えっ?」

 

「あれは、まさか!」

 

 そこにいたのは、黒いパンクなファッションに身を包んだ男だった。

 

 

 あいつは……

 

 

 

 

 

 

「貴公子ジュニア」

 




如何でしたか?

遂に登場!貴公子ジュニア!

次回、激突!


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第107話 大魔王の息子!貴公子ジュニア!

なんとか書き上がりました。

今回はあいつが暴れます。

新プリキュアのタイトル出ましたね。どんな風になるのか楽しみです。


おじさんSIDE

 

「突如、この世界に現れた妖怪軍団。その妖怪共はプリキュアや盾の勇者やその仲間によって倒されたのであります。しかし、モクモクレンを倒したのも束の間、彼らの前に新たな敵が現れたのであります。その敵はなんとかつてカクレンジャーを苦しめたあの貴公子ジュニアだったのであります。さてさてこの敵に対してどうなる事やら」

 

おじさんSIDE OUT

 

あきらSIDE

 

「貴公子ジュニア」

 

「貴公子ジュニア?」

 

「あれも妖怪なんですか?」

 

「貴公子ジュニア。妖怪軍団のボス大魔王の息子よ。その強さは強力でカクレンジャーも苦しめた程よ」

 

「カクレンジャーを」

 

 ムーンライトが尚文やラフタリアに貴公子ジュニアの事を説明した。

 

「まさか本当に出てくるなんて」

 

 ラメールが震えながら貴公子ジュニアを見てそう言った。まさか知っていたの。

 

「ラメール知っていたの?」

 

「ウミボウズが最後」

 

 

 

「どうか仇を……ジュニア様」

 

 

 

 

 

「って、半信半疑だったから」

 

 成る程、そういうことか。

 

「どっちにしろ倒さなきゃいけないんだろう」

 

「さっきはやられましたが、もうヘマしません」

 

「今度こそ」

 

 元康、樹、練が武器を構える。あっ、練の服直ってる。

 

「いくぞ!」

 

 三人が貴公子ジュニアに。

 

「待ちなさい!」

 

 ムーンライトが叫ぶも三人は止まらない。

 

「ライトニングスピア!」

 

「流星弓!」

 

「紅蓮剣!」

 

 三人の技が貴公子ジュニアに。爆煙が上がる。

 

「なんだ苦しめたって割には」

 

「大したことなかった様ですね」

 

「ふん。所詮そんなもんか」

 

 満足してる三勇者。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「その程度か?」

 

「「「っ!?」」」

 

 煙から声が出る。煙が晴れるとそこにいたのは骸骨の姿をした怪物だった。

 

「あれは?」

 

「あれが貴公子ジュニアの正体、妖怪ガシャドクロよ」

 

「がしゃどくろ!」

 

「ナオフミ様、ご存じなのですか?」

 

「あぁ、俺のいた世界でも有名な妖怪だ」

 

 尚文がラフタリアに説明する。

 

「これが勇者の攻撃?はっ!大したことねぇな」

 

 ガシャドクロにはやっぱり効いていなかったようだ。

 

「所詮ただ武器を振り回しているだけのガキ共ね」

 

「ガキですって」

 

「言わせておけば」

 

「この骸骨野郎」

 

「ふん!今度はこっちからいかせてもらうわ!」

 

「「「うわぁあああああっ!」」」

 

 ガシャドクロが目にも見えない速さで三人を切り裂いた。

 

「モトヤス様!」

 

「レン様!」

 

「イツキ様!」

 

 三人に駆け寄る仲間達。

 

「ふん!やはり大したことなかったわね。ここで仲間と一緒に今すぐ地獄に送ってやる」

 

 そう言うと剣を振り下ろそうとするガシャドクロ。

 

 しかし……

 

 

「ぐっ!」

 

 尚文が盾で防いだ。

 

「ほう。盾の勇者か。そんな奴ら守る価値あるのか?」

 

「生憎、三人には死なれちゃ困るんでな」

 

 まぁ、波やフィトリアの事もあるしな。

 

「おい。早くそいつらを連れていけ!」

 

「なっ!?盾の分際で!」

 

「いいから行け!死にたいのか!」

 

 尚文の睨みが効いたのかアバズレを始めとした三勇者の仲間は三人を連れて行った。

 

「リーシアお前も行け!」

 

「で、でも」

 

「いいから!今のお前ではこいつは無理だ!」

 

 確かに今のリーシアではあいつの相手は無理だ。リーシアもその場を離れた。

 

「ラフタリア!フィーロ!」

 

「はい!はぁ!」

 

「たぁ!」

 

 ラフタリアとフィーロちゃんがガシャドクロに飛びかかる。ガシャドクロはラフタリアの剣をいなし、フィーロちゃんの爪を受け止める。

 

「ラフタリア!フィーロ!」

 

 尚文が二人に駆け寄る。

 

「大丈夫か?」

 

「はい。あのガシャドクロというの只者ではありません」

 

「ご主人様、あの骨、強い」

 

 ラフタリアとフィーロちゃんは感じたのか。ガシャドクロの強さを。

 

「私達もいくよ!」

 

 私達プリキュアもガシャドクロに立ち向かう。

 

「はぁ!」

 

「ふん!はぁ!」

 

「「うわぁ!」」

 

「「キャー!」」

 

「あぁ!」

 

 私、マカロン、ムーンライト、ミューズ、アクアが戦うも、ガシャドクロの斬撃を受けてしまう。

 

「あきら!」

 

「あきら様!」

 

「ショコラ!」

 

「ゆかりさん!」

 

「お姉ちゃん!」

 

「マカロン!」

 

「ムーンライト!」

 

「ミューズ!」

 

「アコちゃん!」

 

「アクア!」

 

「この!貴公子ジュニアめ!」

 

 ニンジャマンがガシャドクロと戦う。

 

「お前か。父上に騙されたって言う。ハハハハハハ!マヌケだな!」

 

「マヌケだと!この!」

 

「おい!挑発に乗るな!」

 

 尚文が叫ぶもニンジャマンは怒りに身を任せガシャドクロに向かって走る。

 

「バカめ!」

 

「うわぁああああああっ!」

 

 ガシャドクロの両面から赤色の電撃光線が放たれ、ニンジャマンはそれを食らってしまった。

 

「「ニンジャマン(さん)!」」

 

「あ、あ」

 

「ナオフミ様」

 

「あぁ」

 

 尚文はすぐにニンジャマンに回復魔法をかける。

 

「貴公子ジュニア!アムール!」

 

「はい!」

 

【CHOOP】

 

 パッション、アムールが手刀を入れる。

 

「ふん!」

 

 しかし、それはガシャドクロが二人の手を掴んで受け止める。

 

「はぁ!」

 

「「キャー!!」」

 

 二人はそのまま投げられた。

 

「パッション!」

 

「アムール!」

 

「お姉ちゃん!よくもお姉ちゃんを!シュリケン忍法・プリキュア火炎の術!」

 

「超忍法・秘打プリキュア千本ノック!」

 

【めらめらじゃー!】

 

 マシェリが忍者一番刀から炎を、マーチは無数のボールを放つ。

 

「その程度の忍法では私は倒せない」

 

 しかし、通じなかった。

 

「小娘ども覚悟!」

 

 ガシャドクロの剣の鋒から光線が放たれ、マーチとアムールに迫る。

 

 

「危ない!ああああああっ!」

 

 エールが二人の前に出て、光線を受けてしまった。エールは膝をついてしまった。

 

「エール!」

 

「お母さん!」

 

「バカめ。そんな小娘の盾になるなんて」

 

「何言ってるの?親が子を守るのは当然の事だよ!」

 

「ふん!だったら先にお前を地獄に送ってやるわ」

 

 ガシャドクロがエールに近づこうとする。

 

「させませんわ!」

 

「行かせるわけないだろう」

 

 エールの前にエース、ジャグラー、スター、ラメール、テンダー、オーシャン、ラフタリア、フィーロ、尚文、メルティが出る。

 

「イグニス、早く彼女を!」

 

 イグニスは頷き、エールを連れて行った。

 

「ふん、まぁいい。さて、どいつから葬ってやろう?」

 

 ガシャドクロは目の前のメンバーを見る。

 

「決めた。お前だ」

 

 ガシャドクロが選んだのは……

 

 

 

 

「王女様」

 

 

 メルティだった。剣の先を向けられたメルティは目を見開く。それを聞いた尚文達はメルティを守るように構える。

 

 

「貴公子ジュニア!」

 

 私が叫ぶとガシャドクロが振り返る。私はカクレマルと雷鳴剣ヒカリマル持つ。

 

「「「「あきら(さん)(お姉ちゃん)(様)!」」」」

 

「「「「「「ショコラ!」」」」」」

 

「メルティには……彼女には指一本触れさせない!まずは私を倒してみなさい!」

 

 私はカクレマルをガシャドクロに向ける。

 

「いいだろう。お前を倒しからあの王女を葬ってやろう」

 

「はぁ!」

 

 私はガシャドクロに向かって駆け出す。

 

「はぁ!」

 

「ふん!はぁ!」

 

 カクレマルとヒカリマル、ガシャドクロの剣がぶつかり合う。

 

「あきら」

 

「あきらさん」

 

「あきらお姉ちゃん」

 

「あきら様」

 

「ショコラ」

 

 みんながこの戦いを見つめる。

 

「おりゃ!」

 

「ぐっ!」

 

 ガシャドクロの剣をカクレマルとヒカリマルで受け止める。

 

「やるじゃないか」

 

「ぐぐぐぐぐぐ!」

 

「だが、いつまでこうしていられるかな?」

 

 正直言って重い。いつまで耐えられるか分からない。

 

 でも……

 

「負けられないんだよ!!」

 

「うおっ!?」

 

 私はガシャドクロの剣を押し返す。

 

「はぁ!」

 

「うおおおおおおっ!!」

 

 奴に斬撃を食らわす。

 

「隠流プリキュア・雷鳴斬!」

 

「あああああああっ!!」

 

 必殺の斬撃を受け、ガシャドクロが膝をつく。

 

「はぁ、はぁ」

 

「「「「「あきら(さん)(お姉ちゃん)(様)!」」」」」

 

「ショコラ!」

 

 みんなが私のとこに集まる。

 

「みんな」

 

「お前ら安心するのはまだ早い」

 

 ガシャドクロが立ち上がっていた。

 

「貴公子ジュニア」

 

「本番はここからだ!」

 

 そう言うとガシャドクロは雷を浴び、巨大化した。

 

「あいつ巨大化しやがった」

 

「私だけだと思うな!現れろ!」

 

「おぉおおおおおお」

 

 ガシャドクロ叫ぶと口が裂けた恐ろしい女性の巨大な妖怪が現れた。

 

「あいつは!」

 

「私は妖怪ヤマンバ!昔から山に迷い込んだ旅人を殺しては、食べる妖怪よ!」

 

「山姥だと!うおっ!?何だ!?」

 

「地震?」

 

「ご主人様!」

 

「一体何が?」

 

 突然、地面が揺れて出した。

 

 

 ゴゴゴゴゴゴ!

 

「うおおおおおお!!」

 

 地面から大きな腕をしたゴツい巨大な妖怪現れた。

 

「今度は何だ?」

 

「あれは!」

 

「俺の名は妖怪ダイダラボッチ!ダイダラボッチは昔から山に化けるのが得意な妖怪なのだ!」

 

 現れたのはダイダラボッチだった。

 

「巨大妖怪のオンパレードかよ」

 

「みんないい?」

 

 私はマカロン、ミューズ、アクア、ムーンライトに聞くと四人とも頷いた。

 

 

「いくよ!」

 

 

「「「「「隠流・超忍獣の術!」」」」」

 

「ゴッドサルダー!」

 

「ゴッドカーク!」

 

「ゴッドロウガン!」

 

「ゴッドクマード!」

 

「ゴッドガンマー!」

 

 忍之巻から五体の超忍獣が召喚され、乗り込む。

 

「「「「「五神合体!隠大将軍!」」」」」

 

 五体の超忍獣が変形し、合体する。

 

 

「「「「「隠大将軍、推参!!」」」」」

 

「現れたか隠大将軍」

 

「俺もいくぜ!おおおおおお!ニンジャマン参上!」

 

 ニンジャマンが巨大化した。

 

「無敵将軍、参上!」

 

 さらに無敵将軍も出現した。

 

「ナオフミ様あれ」

 

「あれは確かあきら達が。でも、何で?」

 

「そんなの無敵将軍は元々生きているからだよ」

 

「生きているだと!?」

 

 ラメールの答えを聞いて尚文は驚く。

 

「さて私も行こうかな」

 

「私も」

 

「来て海老ちゃん!」

 

【ヘイお待ち!海老折神!】

 

「シノビマシン!」

 

 ラメールが海老折神、マーチが天空神に乗る。

 

「侍変形!」

 

「飛翔変形!」

 

 海老折神、天空神が変形し、ロボになる。

 

「ダイカイオー、天下一品!」

 

【とぉーとぉー!ヒガシー!】

 

「ダイカイオーヒガシ!ヘイお待ち!」

 

「天空神、推参!」

 

 

 

「へぇ、やるね」

 

「ジャグラー」

 

「行ってくる」

 

 ジャグラーがダークゼットライザーを出す。

 

【Hebikura Access Granted】

 

「ゼットンさん、パンドンさん、マガオロチ」

 

【Zetton】【Pandon】【Maga-Orochi】

 

「お待たせしました。闇の力、お借りします!」

 

【Zeppandon】

 

 ゼッパンドンとなり、その姿を現した。

 

「ゼットキェキェ」

 

 今ここに五体のロボと一体の怪獣が揃う。

 

「貴公子ジュニア!今ここでお前達を倒す!」

 

「来い!」

 

 今、巨大戦の火蓋が切って落とされた。




如何でしたか?

貴公子ジュニアに加え、ヤマンバ、ダイダラボッチ登場。次回の巨大戦楽しみにしてください!


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第108話 決着、妖怪軍団!

お待たせしました!

貴公子ジュニアと決着です。次回から二期に突入します。



新戦隊の情報も来ました。


「ふん!」

 

「くっ!」

 

「ぬお!」

 

 ダイダラボッチと戦うダイカイオーとニンジャマン。ダイダラボッチのパワーは強力だった。

 

「ダイカイオーニシ!」

 

【おっしゃー!ニシ!】

 

「くらえ!」

 

 巨大な拳を振るうダイダラボッチ、その拳を扇で防ぐダイカイオーニシ。

 

「ぬっ!」

 

「もらった!」

 

「ぬおっ!?」

 

 そこをニンジャマンが刀で斬り刻む。

 

「やいダイダラボッチ!復活しようが、また地獄に送り返すまでだ!」

 

「うるさいこの青二才が!」

 

「……青二才だと。言ったな言ったな。怒ったぞ!怒り、爆発!」

 

 ダイダラボッチの青二才発言でニンジャマンが変形する。

 

「サムライマン、見参!」

 

 サムライマンとなる。

 

「ダイカイオーミナミ!」

 

【なんと!ミナミ!】

 

「サムライ激怒ボンバー!」

 

「ぬおっ!」

 

「海老刀大名おろし!」

 

「ぬぉああああああっ!!姉さん!ジュニア様!」

 

 サムライマンのサムライ激怒ボンバー、ダイカイオーミナミの海老刀大名おろしを喰らい、ダイダラボッチは爆散した。

 

「やったな!」

 

「うん!」

 

 サムライマンとダイカイオーは健闘を称えるかのように握手する。

 

「よぉし!勝利の一本締め!」

 

「「よぉ……」」

 

「あっ、まだヤマンバとジュニアがいたんだった」

 

「あらら」

 

 思わずずっこけるサムライマンであった。

 

 

 

 

 

「弟!」

 

 一方、こちらは無敵将軍、天空神とヤマンバとの戦い。ダイダラボッチが倒され、悲鳴をあげるヤマンバ。

 

「己れ!貴様ら血祭りに上げてやる!」

 

 すると、ダイダラボッチを倒された怒りからかヤマンバの姿がスマートでシャープに変わる。

 

「あれはヤマンバのバトルスタイル」

 

「はぁ!」

 

「うわぁ!」

 

 ヤマンバの短剣の斬撃を喰らう天空神。

 

「ふふふふふふ。終わりよ!」

 

 倒れる天空神に止めを刺そうとするヤマンバ。短剣が迫る。

 

 しかし……

 

「むぅ!?」

 

 その短剣は無敵将軍の火炎将軍剣で防がれた。

 

「あぁああああああ!」

 

 短剣を振り払い、斬撃を入れる。

 

「己れ!」

 

 反撃しようとするヤマンバ。

 

 

 その時

 

 ドドドドドド!

 

「ああああああ!」

 

 空中からの砲撃がヤマンバを襲った。

 

「今のは?」

 

 マーチが見上げる。そこには

 

 

「キィイイイイイイ!」

 

「ツバサマル!」

 

 ツバサマルが飛んでいた。

 

「超忍者合体、スーパー無敵将軍!」

 

 無敵将軍とツバサマルが合体し、スーパー無敵将軍となった。

 

「よし私も!シノビメダル、セット!」

 

 マーチがシノビメダルをセットする。すると現れたカラクリボールから蜂型のコマが出現する。

 

「スピンビー!無敵将軍!」

 

「無敵キャノン・一斉射撃!」

 

「究極奥義・暴れ独楽!」

 

「ああああああっ!!」

 

 スーパー無敵将軍の一斉射撃、天空神の究極奥義がヤマンバに決まる。

 

「ジュニア様、この恨み晴らしてくれたまえ!」

 

 そう言い残し、ヤマンバは爆散した。

 

 

 

「クソ!ヤマンバとダイダラボッチがやられたか」

 

 こちらでは隠大将軍とゼッパンドンが貴公子ジュニアと戦闘していた。

 

「ジュニア!二体はやられた!あとはお前だけだ!」

 

「ふん!そう簡単に終わるか。私にはこれがある!」

 

 そう言うと貴公子ジュニアの腕にバズーカ砲、背中にはジェットパックが装備された。

 

「あれは確かユガミ博士が作った」

 

 そのバズーカ砲とジェットパックはユガミ博士が発明した物だった。

 

「喰らえ!」

 

 そのバズーカ砲から火炎放射が放たれる。

 

「「「うわぁ!」」」

 

「「熱!熱!」」

 

「ゼットーンキエエエエエエ!」

 

 放たれた炎に隠大将軍の中にいるショコラ、マカロン、アクア、ミューズ、ムーンライトとゼッパンドンは苦しむ。

 

「終わりだ!クラッシュビーム!」

 

 今度はビームが放たれ、それは隠大将軍に向かう。

 

「ゼッパンドンシールド!」

 

 しかし、それはゼッパンドンが出すシールドで防がれた。

 

「ゼッパンドン助かった」

 

「ありがとう!」

 

「ゼットーンキエエエエエエ」

 

「防がれたか。だが、今度は」

 

 バズーカ砲を向ける貴公子ジュニア。

 

 その時

 

「うお!?何だこれは!?」

 

 イカのようなものが貴公子ジュニアに纏わり付いた。

 

「あれは!」

 

「烏賊折神!」

 

 烏賊折神だった。

 

「ということは」

 

「みんな!」

 

 そこにダイカイオーとサムライマンが来た。

 

「ラメール、サムライマン!」

 

「おーい!」

 

「マーチ、無敵将軍!」

 

 天空神と無敵将軍も現れた。

 

「烏賊折神か。よしこっちも助っ人を呼びますか」

 

 そう言うとマーチはニンジャミセンを出す。

 

「セットアップ!ニンジャミセン!」

 

 ニンジャミセンにシュリケンズバットを装填する。

 

「カモン!リボルバーマンモス!」

 

 ニンジャミセンからギターの音色が流れる。

 

 ゴゴゴゴゴゴ!

 

「な、何だ!?」

 

 地響きが起きる。

 

「ナオフミ様、あれ!」

 

 ラフタリアが指差す。そこには……

 

「ぞ、象!?」

 

 巨大な象のようなメカだった。

 

「大きい!」

 

「なんて大きさなんでしょう」

 

 その巨大さにフィーロ、メルティは驚く。

 

「あれがリボルバーマンモスよ」

 

「リボルバーマンモス」

 

 

 

「リボルバーマンモスだと」

 

「マンモスビーム!」

 

「うわぁっ!」

 

 リボルバーマンモスの前足から放たれたビームを受ける貴公子ジュニア。

 

「まだまだ!カラクリボール一斉発射!」

 

 リボルバーマンモスから多数のカラクリボールが発射される。

 

「うおっ!?うわぁああああああッ!」

 

 それを受けて吹っ飛ぶ貴公子ジュニア。

 

「今よ!」

 

「よし!」

 

「「「「「鉄拳ゴッドフィニッシュ!」」」」」

 

「うわぁああああああッ!」

 

 隠大将軍の必殺技鉄拳ゴッドフィニッシュにより貴公子ジュニアの腕のバズーカ砲は壊され、吹っ飛ぶ。

 

「己れ!」

 

「もう一息よ!」

 

「キィイイイイイイッ!」

 

「ツバサマル!」

 

「よし!」

 

「「「「「翼合体、スーパー隠大将軍!!」」」」」

 

 ツバサマルと隠大将軍が合体し、スーパー隠大将軍となる。

 

BGM:出たぞ!隠大将軍!!

 

「最後の勝負だ。いくぞ!」

 

 貴公子ジュニアは背中のジェットパックで空を飛ぶ。スーパー隠大将軍も飛ぶ。

 

「落ちなさい!」

 

 スーパー隠大将軍は貴公子ジュニアに回し蹴りをかます。

 

「うわぁああああああ!」

 

 回し蹴りをくらい、そのまま落ちていく。

 

「サムライ激怒ボンバー!」

 

「うおっ!」

 

「火炎将軍剣!」

 

「ああああああッ!」

 

 サムライマンと無敵将軍も追撃する。

 

 そして空中にいるスーパー隠大将軍も一直線に向かう。

 

「「「「「鉄拳フライングフィニッシュ!!」」」」」

 

「うわぁああああああッ!!」

 

 必殺技をくらい、吹っ飛ぶ貴公子ジュニア。

 

「馬鹿な……私がやられるなんて!!」

 

 そのまま爆散した。

 

「やった!」

 

「イェーイ!最高!」

 

 嬉しさのあまりニンジャミセンを弾くマーチ。

 

「よーし。今度こそ勝利の一本締め!よぉ……」

 

 ポン!

 

「これにて一件落着!」

 

 

「ナオフミ様」

 

「あぁ。よくやった」

 

 地上に尚文達も喜び褒め称えた。

 

 戦いを終え、ショコラ達、ニンジャマン、ジャグラーも地上に戻った。

 

「みんな!」

 

「あきら様!皆さん!」

 

 みんな勝てたことに喜びあった。

 

 パチパチパチ!

 

「ん?」

 

「よくぞここまで」

 

 そこに三人の男性が現れた。それを見たプリキュア達は目を見開く。

 

「貴方達は!」

 

「知ってるのか?」

 

「うん!」

 

「「「「「三太夫!」」」」」

 

「「「「「館長!」」」」」

 

「「「伊賀崎好天!」」」

 

 カクレンジャーの三太夫、ハリケンジャーの日向無限斎、ニンニンジャーの伊賀崎好天だった。

 

「何故、貴方達が?」

 

「実はな……」

 

 

 

 

 

 

「「「「「偽物!?」」」」」

 

「そう。お前たちが戦った妖怪は全部本物そっくりに作った偽物だ」

 

 三太夫から驚きのことを聞かされる。なんと今まで戦った妖怪は全部偽物だったのだ。

 

「何でこんな事を?」

 

「お前たちがニンジャマンとどれくらい一緒に戦えるか試してみたのだ」

 

 尚文が聞くと無限斎が説明した。

 

「では、あの妖怪を分析出来なかったのは?」

 

「偽物とバレないように細工をしたのじゃ」

 

 アムールが聞くと好天が説明した。

 

「しかし、よくぞここまで戦えた」

 

「うむ。女王と相談した甲斐があった」

 

「それに引き換え、この三人は」

 

 好天は元康、練、樹を見る。

 

「修行が足りん!」

 

 そうきっぱり言った。

 

 

 

 ニンジャマンは三神将と話していた。

 

「ニンジャマン、彼らと共に戦い、この世界を救うんだ」

 

「はっ!お師匠様!」

 

「期待しているぞ」

 

「はい!」

 

「ニンジャマン!帰るよ!」

 

 あきらがニンジャマンを呼ぶ。

 

「おぉ!では、お師匠様!」

 

 ニンジャマンはそう言い、みんなの元へ。

 

「村に帰ったら貴方の歓迎会やるよ」

 

「おぉ!それは楽しみだ!」

 




次回予告

BGM:ダイレンジャーOP

 村に現れた謎の魔物。一体何が?何が起きているんだ。そして謎の女が告げるこの世界の危機とは?

次回、新たな戦いの始まり


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二期
第109話 新たな戦いの始まり



お待たせしました!

ここも今年初投稿です。

今回からアニメ二期編に突入です。


あきらSIDE

 

「あきら、集中するんだ。精神を落ち着かせ、冷静になれ」

 

「はい、マスター」

 

「頑張ってあきらちゃん」

 

 私、剣城あきらはゲキレンジャーの七拳聖、ゴリー・イェン、シャッキー・チェンの元で修行をしている。次の波に備えての修行である。

 私だけじゃなく、ラフタリアやフィーロ、リーシア、リファナ、キール、ジャグラー、他のプリキュア達も拳聖やお婆さん、最近村に来てくれた女性騎士エクレールさんの元で鍛錬を積んでいる。

 せつなに至ってはレオの元で修行しているらしい。

 

「心を落ち着かせ、あぁ!?」

 

 積み上げていた複数のメダルが一気に崩壊した。私はこのメダルを何枚か積み上げる特訓している。そのためには、高い集中力と冷静さが大事になる。

 

「あぁ」

 

「ははは。まだまだ心のどこかに隙があるかもな」

 

「元気出してあきらちゃん。ほら、シャキーン!」

 

 私を元気づけようとシャキーンをするシャッキー。

 

「ありがとうマスターシャッキー。よし、もう一度……っ!?」

 

 また、修行を再開しようとした途端、何かを感じた。

 

「これは?ゾワゾワ?」

 

「君も感じたかあきら」

 

「マスターゴリー」

 

「何か悪いことが起きようとしている。行ってこい」

 

「はい!」

 

 私は急ぎで向かった。

 

「キュアラモード!デコレーション!」

 

あきらSIDE OUT

 

 

マーチSIDE

 

「たぁ!はぁ!」

 

 今私達は、蝙蝠の魔物の群れと戦闘している。修行中、突然村に現れて襲いかかってきた。

 

『何この蝙蝠?見たことないよ』

 

 しかもこの蝙蝠の魔物、今まで見たことないような奴だった。

 

「一体こいつら「なお後ろ!」っ!?」

 

 蝙蝠が私の背後に襲いかかってきた。尚文が叫んだけど、回避には間に合わない。やられ……

 

「ショコラ・アロマーゼ!」

 

 しかし、蝙蝠は飛んできたチョコレートによって倒される。

 

「ショコラ」

 

 マスターゴリーのとこで修行していたショコラだった。駆けつけて来てくれたみたいだ。

 

「マーチ大丈夫?」

 

「うん。ありがとうショコラ」

 

「よし、マーチ!」

 

 ショコラの手に持っているベータカプセルを見て、私は右手を上げた。ショコラのベータカプセルが光ると赤色と銀色が混ざった衣装となる。私も光ると衣装が赤色と銀色、髪の色も赤色、左手にはウルトラブレスレットが巻かれた。

 

「ウルトラキュアショコラ!」

 

「キュアマーチジャック!」

 

 ショコラは初代ウルトラマン、私はウルトラマンジャックにスタイルチェンジした。

 

「ウルトラマンなのです!」

 

「ウルトラマンが……キュアマーチが帰ってきた!」

 

 マシェリとアムールが私とショコラを見てそう言う。

 

「マーチ!」

 

「うん!」

 

 ショコラの叫びとともに構える。

 

「「プリキュア・八つ裂き光輪!」」

 

 光のリングを放ち、蝙蝠を真っ二つに斬る。

 

「残りは僅かか。マーチ!」

 

「はい!」

 

 私とショコラは手を十字に組む。

 

「「プリキュア・スペシウム光線!」」

 

 初代ウルトラマンとジャックの必殺光線で残りの蝙蝠を一掃した。

 

「よし!」

 

 私とショコラはハイタッチした。そして変身を解除した。

 

「よくやった二人とも」

 

「尚文」

 

「うん!それより何だったのあの蝙蝠達?」

 

「分からん。一体なんだったんだ?」

 

「尚文、これ盾に吸収できない?」

 

 ゆかりが蝙蝠の死骸を尚文に渡す。尚文はそれを盾に吸収する。

 

「使い魔?」

 

 盾には何かの使い魔の盾と表示されたと

 

「次元の魔物の一種でしょうか?」

 

「でも、波までにはまだ時間があるわ」

 

「あぁ、波の刻限までにはまだ早い……あ!」

 

「どうした?」

 

「尚文?」

 

「カウントダウンが止まってる」

 

 なんと突然、波のカウントダウンが止まってしまったみたい。一体何が起きてるの?

 

 

 

 

『なお』

 

「っ!?」

 

 突然、私の頭の中に声が響いてきた。私は辺りを見回す。

 

「なお?」

 

「なおさん?」

 

「なおお姉ちゃん?」

 

 急な事に尚文、ラフタリア、フィーロちゃんが戸惑う。他のみんなも。

 

「ねぇ。聞こえない?女の人の」

 

「は?何言ってるんだお前?何も聞こえないぞ」

 

 尚文には聞こえていないみたい。他のみんなを見ても誰も聞こえていないよう。聞こえたのは私だけ?

 

『なお』

 

「っ!?ほらやっぱり!」

 

「なお、どうしたんだ!」

 

 また頭の中に声が響いた。声の方向は?

 

「あっちね!」

 

「お、おい!なお!」

 

 私は声の方向にただただ走った。

 

「ここね」

 

 私はある場所に辿り着いた。

 

「なお、一体どうしたんだ?」

 

 尚文やみんなも来た。

 

「……私を呼んだのは誰なの?出てきて!」

 

 私は叫んだ。

 

 

 

 

「なお」

 

 すると、私達の目の前に一人の女性が現れた。

 

「貴女は……クジャク!」

 

 その女性は五星戦隊ダイレンジャーのクジャクだった。

 

「誰だ?」

 

「クジャク。五星戦隊ダイレンジャーに出てきた孔雀明王の化身よ」

 

「孔雀明王!?あの仏教の」

 

 かれんが尚文にクジャクの事を説明していた。

 

「クジャク、私を呼んだのは貴女だったのね。私に一体?」

 

「なお、そして盾の勇者とその仲間達よ。この世界に危機が訪れようとしています」

 

「っ!?」

 

 クジャクが告げたのは衝撃的な事だった。

 

「世界の危機?どう言う事なの!クジャク!」

 

「そうだ!何が起きようとしているんだ!あの蝙蝠と波のカウントダウンが止まった事に関係があるのか!」

 

「……霊亀」

 

「霊亀?あっ!」

 

 私と尚文がクジャクに問うと彼女は霊亀と告げ、消えてしまった

 

「消えた?霊亀ってなんだよ」

 

「ナオフミ様」

 

 尚文はクジャクの霊亀って言葉に疑問を抱く。

 

 

 

 

「この世界の危機、そして霊亀」

 

 私もクジャクが告げた事が気になって仕方なかった。一体この世界に何が起きようとしているの?




如何でしたか?

今回、五星戦隊ダイレンジャーからクジャクが登場しました。

次回もお楽しみに。


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第110話 いざ、霊気討伐へ!

書けました!

わんだふるぷりきゅあ、まさか犬が変身するとは。過去には妖精がプリキュアに変身した事はあったけど。




あきらSIDE

 

「……」

 

 私、ラフタリア、フィーロ、リーシア、かれん、亜久里、せつなは今、城に来ている。今回の事を女王に話すため。尚文を始め、元康、練、樹も来ており、今、別室で女王と話している。因みになおも今回の事で尚文と同行している。

 

 あっ、因みに何故今回のメンバーがこうなったかというと

 

数時間前

 

「では、城に行くメンバーをこのキューレットで決めようと思います」

 

 龍の獣人の姿をしたキュウレンジャーのショウ・ロンポーがキューレットを持ってくる。

 

「全員で行くんじゃないの?」

 

「また村にあの魔物かもしれないだろう。それにコストとか色々たまらんの」

 

 まぁ、確かにいつまたあの魔物が襲ってくるか分からないもんな。

 

「では、キュータマを中に」

 

「質問。キュータマを持ってない人はどうすればいいの?」

 

 ゆかりが質問する。ゆかり、はな、ももかはキュータマを持っていない。

 

「その場合は、志願するように」

 

「そう、分かったわ」

 

 となった。

 

「では、キューレット・ザ・チャンス!」

 

BGM:キューレット・ザ・チャンス

 

 曲が流れ出すとショウ司令が踊り始めた。

 

「おい。急に踊り始めたぞ」

 

「彼がよくやることよ」

 

「キュッキュッキュッのキュー!」

 

 キューレットからキュータマが五つ出てきた。出たのはシシ、オオカミ、カメレオン、サソリ、ホウオウ。

 

「発表します。あきら!」

 

「よっしゃ、ラッキー!」

 

「かれん!」

 

「えぇ!」

 

「なお!」

 

「キタコレ!」

 

「せつな!」

 

「はい!」

 

「亜久里」

 

「私の伝説が始まります」

 

「いや何が始まるんだ」

 

 思わずツッコむ尚文。

 

「あらら」

 

「残念」

 

「下げぽよなのです」

 

「仕方ないです」

 

「私達は村に残ります」

 

「頑張ってきてね」

 

「女王によろしくね」

 

 選ばれなかったのはアコ、ひかる、えみる、ルールー、まりあ、ローラ、ゆり。

 あと、ゆかり、はな、まりあ、ジャグラー、イグニスも村に残る事になった。

 

 

 そして現在、私達は尚文となお、三勇者、女王がいる部屋の前に待機している。周りには三勇者の仲間もいる。

 

「あっ?リーシアさん?」

 

 ふとリーシアが何かを見ていた。

 

「リーシアさんがいたパーティ」

 

 かつてリーシアがいたパーティだった。やっぱり前いたとこだから気になるのかな?

 

「リーシア」

 

「かれんさん」

 

 かれんはリーシアの肩に手を置くと首を横に振る。それを見て彼女は少し俯く。

 

「ん?」

 

 部屋の扉が開いた。

 

「レン様?」

 

「行くぞ」

 

 練が仲間を連れて去って行った。

 

「モトヤス様。ママに私が王女に戻れるようお願いしていただけました?」

 

「ごめん、マ……アバズレ、それどころじゃなくなった。行こう」

 

「えっ?ちょっ!モトヤス様!ちっ!役立たずが」

 

 元康も同様に去って行った。まぁ、あの女が王女に戻れる日は一生来ないと思うけどね。

 

「あっ」

 

「元気そうですね」

 

 樹がリーシアに話しかける。

 

「あ、あの、イツキさん」

 

「ご両親とはちゃんと連絡を取り合ってるんですか?」

 

「あ、はい。お手紙を……出して……ます」

 

「そうですか」

 

 追い出したのに随分彼女の事を気にかけるな。樹達は去ろうとする。

 

「自分から追い出したくせに随分と彼女の事を気にかけるのね?」

 

 せつなの言ったことに樹達は歩みを止める。

 

「イツキ様!」

 

 リーシアが叫んだ。

 

「わた、私はイツキ様と世直しの旅を!」

 

「貴女には無理です。どれだけ尚文さんに鍛えてもらおうと無駄なんです」

 

 彼女を否定する樹。

 

「イツキ様!」

 

 リーシアが樹達に行こうとするが、マルドが止めた。

 

「イツキ様が何故お前を追放したと思う?危険な戦場から遠ざけるためでも?違うな、お前が弱くて愚図でノロマな役立たずだからだ」

 

「っ!?」

 

 これには流石の私もカチンときた。

 

「聞き捨てなりませんわね」

 

 しかし、ここで亜久里が出る。

 

「あっ?」

 

「彼女が愚図?ノロマ?見る目がありませんわね」

 

「事実だろう」

 

「いえ。私から見れば彼女はとても優秀です。貴方よりも。いずれ彼女は才を磨き、己の未来を切り開くと私はそう感じていますわ」

 

「この小娘が!少し躾けが必要……っ!?」

 

 マルドが亜久里に掴み掛かろうとしたが、彼の顔面付近に手刀のようなのが突きつけられていた。見ると亜久里の右手にはゲキチョッパーが使うサイブレードが。

 

「全く駄目ですね。修行不足です」

 

「この!」

 

「マルドさん」

 

「ちっ!」

 

 再び亜久里に掴み掛かろうとしたが、樹が止め、彼らは去った。去った途端、リーシアは膝を突き、泣き出す。

 

「リーシアお姉ちゃん、大丈夫?」

 

 心配するフィーロちゃん。

 

「リーシアさん」

 

 リーシアと向き合う亜久里。

 

「亜久里さん」

 

「私は信じています。貴女が己の未来を切り開く事を。ですから、ここで挫けないでください」

 

「亜久里さん」

 

「アイ、アイ」

 

「アイちゃん?」

 

 亜久里が抱いていたアイちゃんがリーシアに向かって手を伸ばしていた。亜久里はアイちゃんをリーシアに近づける。

 

「りーしゃ、よしよし」

 

「アイちゃん」

 

 アイちゃんがリーシアをよしよしした。リーシアを元気づけようとしているのだろう。

 

「キュアキュア」

 

「シフォン」

 

 せつなのとこにいたシフォンもリーシアのとこに飛んで行き、彼女を元気づけようと頭を撫でた。

 

「リーシア、あの時ゆりが言っていたよね。弱さを克服してあの男を見返してやりなさいって」

 

「かれんさん」

 

 リーシアは涙を拭いて、立ち上がる。

 

「私、頑張ってみます」

 

「うん、その意気だよ」

 

 少し弱々しいけど、なんとか立ち直った。

 

 

 

「えっと。これとこれと」

 

 私は今、村で戻り、村を出る準備をしている。。あれから私、せつな、かれん、亜久里、なおは尚文達と別れ、村に戻ってゆりやみんなに今回の事を話した。

 女王の話によると霊亀というのは、伝説の魔物、霊亀国という復活したと。今回襲撃してきた魔物もその影響だと。クジャクが言った霊亀の正体はそれだったのだ。三勇者もそれを察して先に行ったと。

 

「おい」

 

 私に声をかける男がいた。金髪で右手が異形の形をした男。

 

「アンク?」

 

 仮面ライダーオーズのグリードの一体アンクの人間の姿だった。最初いた時はびっくりしたな。

 

「持ってけ」

 

 渡されたのはコアメダルだった。しかも、コンボ全てだった。

 

「戦う時に必要だろう。だけど、コンボはあまり使うな。霊亀って化け物と戦う前に倒れたら元も子もねぇからな」

 

「アンク。ありがとう大事に使うよ。あと、村の事任せたよ」

 

 今回の霊亀討伐にのため村を何日か離れるため、アンク、バイクル、ウォルタ達に村を守ってもらえるように。メルティも村に残るらしい

 

「ふん」

 

「あら、素直じゃないのね」

 

 アンクにちょっかいかける藤色のロングヘアーの女性。

 

「ウッセェぞ、ときめ!」

 

 仮面ライダーWのときめだった。

 

「たく!おい、あきら!」

 

「ん?」

 

 

 

「生きて帰ってこいよ」

 

「……うん!」

 

 アンクにそう言われ、気合いを入れる。そして村を出発する時が来た。

 

「みんないい?」

 

 私は乗っている皆に言う。力強く頷く。私も気を引き締めてマシンを動かす。

 

「よし行くよ。バリタンク発進!ゴー!」

 

 私、亜久里、せつな、ひかる、ジャグラーが乗るバリタンク。

 

「バリドリーン発進!ゴー!」

 

 かれん、なお、アコ、ゆり、ももかが乗るバリドリーン。

 

「ウルトラホーク一号、発進!」

 

 ゆかり、ローラが乗るウルトラホーク一号。

 

「ポインター号、発進!」

 

 イグニス、はな、ルールー、えみる、はぐたんが乗るポインター号。尚文、ラフタリア、フィーロ、リーシアが乗る馬車。

 

 今、盾の勇者とその仲間が霊亀討伐に向かって村を後にした。

 




如何でしたか?

今回、アンク、ときめが登場しました。あと、ウルトラホーク一号、ウルトラシリーズの戦闘機出すか悩みましたが出すことにしました。

次回もお楽しみに。


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