どこかの世界の、割と普通なマスターの話。 (白兎さん0)
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最近の召喚。~なんで狙うと来てくれないの?~

難しいことは考えないで、さらっと楽しんで下さいな。


標高6000メートルの雪山の斜面にその入り口はあった。

 

______人理継続保障機関フィニス・カルデア.

 

100年後に時代設定したカルデアス表面の文明の光を観測する事により、未来における人類社会の存続を保障する事を任務とする。

2016年に何者かのよる歴史介入で人類史が焼却されてからは、本来は存在しないはずの過去の特異点事象を発見し、これに介入して破壊する事により、未来を修正するための作戦「Grand Order」を始動した。

 

顧問魔術師であるレフ・ライノールによる爆破テロにより、人類最後のマスターとなった藤丸立夏。

人類史の焼却、という問題を未だに深刻に考えてない未熟な彼女。

 

 

この物語は、そんな彼女のカルデアでの日常である。・・・多分。

 

 

 

 

 

 

_カルデア内部、英霊召喚部屋。

過去に様々な功績を遺した偉人達や、神話に登場する信仰されている神々。

まず、マスターというのは彼ら、彼女らの力を借りなければ戦えない。

力を貸してもらうために呼び掛け、契約を結ぶ場所。

そこに、私と頼れる後輩は居た。

 

 

「先輩、本当に大丈夫ですか・・・?」

 

「任せてよ。大丈夫、今回は絶対に来るから!!」

 

「いつも言ってるじゃないですか、それ・・・。」

 

肩を落とし、眉をひそめて呆れながらも心配してくれているであろう彼女の名前はマシュ・キリエライト。私がこのカルデアに来て一番付き合いの長い子であり、頼れる後輩である。

そんな彼女は基本的には私のいうことには肯定的な反応をしてくれたり、間違っていたならばはっきりと止めてくれるのであるが、今回に関してはどっちつかず、といった様子なのだ。

と、いうのも・・・。

 

「あんなに愛して欲しいって言ってたプロテアちゃんがこの包容力の溢れ出る私の呼び声に応えてくれない訳がない・・・!!」

 

そう、今日はキングプロテアちゃんを召喚できる可能性が高い(らしい)日なのである!!

このソシャゲのピックアップのような謎のシステムに関してはダヴィンチちゃんに聞いても

 

「さあ?ま、不具合とかも特になくサーヴァントが出やすいのは良い事じゃないか!!」

 

と、教えてくれなくて謎に包まれていたりするが。

兎に角今の私はプロテアちゃんを呼べる気がしまくっているのだ。

今までにもピックアップがあったりしたし、なんならメルトリリスやパッションリップだって出やすくなっているはずなのに居ないのは気にしてはいけないのだ。

 

「また出なかったから、と言って数日マイルームに塞ぎ込んだりしないで下さいよ・・・。」

 

「だいじょぶだいじょぶ!!行けぇ、私の希望の星30個・・・!!」

 

マシュの盾をセットし、召喚陣を展開して魔力の塊である聖晶石を30個投げ入れる。

そうすると召喚陣が回転し、様々な礼装、礼装、礼装・・・!!

そして10回転目、虹回転、3本線・・・!!

 

「来た、来たよマシュ・・・!!!」

 

「ほ、本当ですか!?あの不運だと密かに囁かれている先輩のところに・・・?」

 

「マシュ、その話詳しく」

 

とかそんなこんないつも通り馬鹿な話していると金カード、クラスは・・・!!!

 

 

 

 

「私が来たからには、どうか安心なさい。すべての命を救いましょう。すべての命を奪ってでも、私は、必ずそうします。」

 

 

 

 

・・・なんでさ。

 

 

 

 

 

 




感想、誤字報告、リクエストなどお待ちしてます。


・・・キングプロテアちゃん欲しかった。


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