Detective group μ’s (レッドクロス)
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〜水岸薫様とのコラボ作品〜 プロローグ

sunlightさんの『名探偵ミューズ』からの引き継ぎです。

今回は水内薫様のコラボ作品です。


【巨大な建造物を一瞬にして消すこと】それはあらゆるマジシャンにとって究極の夢である。

 

誰もが信じられないと思うだろうが、ノベール・クレマンと言う人間が70年代の初頭にエッフェル塔を消滅させた。

 

世界にはそれだけではなく、様々な不思議な出来事が起こっている。

 

しかし、不思議な出来事の裏にあるのはほぼ人間の仕業だ。

 

 

その例としてこんな話がある。

 

昔、あるアメリカの学者会が【超能力の発見】というテーマに基づいた、超能力者の発見のために、超能力者を発見する団体を創り上げた。

 

そこで、我こそは超能力者だという者たちを呼び集めて、自分たちの前で超能力を披露してその超能力が本物だと言うことを学者たちに証明し、できれば多額の賞金を与えるというものだ。

 

あらゆるマジシャンや大道芸人が奇跡や魔法に似せたトリックで学者たちを欺こうとしたが学者たちにトリックを全て見破られ、超能力者が出現することはなかった。

 

学界は1年間もそれを続けたが本物の超能力者は1人も見つからなかった。

 

学者たちが【超能力はこの世に存在しない】と諦めかけた時、1人の女がその団体に切り込んで来たのだ。

 

イギリスからやって来た年若い10代の女で、自分は【X線の目を持つ】透視能力があると言う者だった。

 

その女の言葉に今までのマジシャンや大道芸人のイカサマやトリックを見抜いてきた学者会の学者たちは『嘘だ』や『そんな訳がない』と信じなかった。

 

しかし、その後のその女の実演でその考えは見事に覆されることになる。

 

論より証拠ということで実演によるもので自分の能力を証明する女。

 

それは、後ろをむかせた女に周囲が見えないように目隠しをさせ、学者たちが女に見えないように紙に文字を書き、女が用意した鉄の箱に入れ、透視するところを学者たちに見られながら鉄の箱に入った紙に書かれている文字を透視するものでイカサマのしようがないものだと思われていた。

 

しかし、女はいとも簡単にその文字を正確に読み取った。

 

同じことを10回連続でしても結果は変わらなかった。

 

学者たちはこの女こそ本物の超能力者だと認めざるを得なかった。

 

学者会は女に超能力者と認め多額の賞金を与えようとした時、それに待ったをかける者がいた。

 

それは、ユーキルーカと言う、当時のアメリカの理工学者(今でいう発明家)だった。

年も若く優秀な理工学者としてアメリカでは注目されていた。

彼も最近、この学者会に呼ばれて入ったのだ。

 

ユーキルーカは女に言った、『もう一度、私にだけそれを見せてくれないか?』と。

 

女はもう一度それを実演して見せた。

 

学者たちは首を傾げている。

女は紙には一度も触れていないし箱に入れるまでの間は紙を見ている様子もなかった。

それに、文字を書いている時に女は後ろを向いて目隠しをしていたため、その時に盗み見ることも不可能だ。

 

学者たちにはどう考えてもこの女は超能力者としか思えかった。

 

しかし、ユーキルーカは女の実演が終わるとニヤリと笑った。

 

女も学者たちもユーキルーカの微笑みの理由が分からずポカンとしていると、ユーキルーカがそれを見て口を開いた。

 

 

そして、こう言った………

 

 

 

 

 

 

 

 

「これは実に簡単なトリックです。 この後、100回やっても200回やってもこのトリックはみなさんには絶対に見破ることは出来ないでしょう… それは何故か? このトリックが、みなさんの考えているよりはるかに簡単だからです」

 

 

 

 

 

ユーキルーカから女のトリックの種明かしを聞いたとき、学者たちは唖然とした…

 

 

 

 

女のトリックは女が用意した鉄の箱に小さな隙間ができておりそこから女は中の文字を盗み見ていたのだ!

 

 

学者たちは今までのマジシャンたちのトリックからそんな簡単なトリックな訳がないと考えてこんな簡単なトリックに騙されていたのだ。

 

ユーキルーカの証明したこの時点でこの世に超能力は存在しないということが明らかになった瞬間だった。

 

 

 

しかし、未だ世界では前述の通り不思議なことが起こっている。

 

 

それは、東京の秋葉原でも起きた。

 

 

現在のユーキルーカが何者かにより誘拐される。

 

 

これも、前述の通り不思議な出来事の裏には必ず人間の影が潜んでいる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが、本当にそれが全てなのだろうか………?

 

 

 

 

 




今回はプロローグです。

前作の『名探偵ミューズ』とはコラボのストーリー変わっていますのでご了承ください。


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水岸薫様とのコラボ作品 〜集められた2つの探偵団〜 出会い

前回の続きです。

sunlightからの引き継ぎです。

お待たせしました。


ー秋葉原駅ー

 

とある土曜日の朝8時、平日の東京の駅は通勤、通学ラッシュでこの時間は賑わっている。

今日は土曜日じゃないかとツッコムかもしれないが土曜日でも東京の駅は平日には及ばずとも相変わらず賑わっている。

 

仕事に出かける者は少なくても社会人や学生などは遊びや旅行などに利用するために駅を出入りしているのだ。

 

秋葉原も例外ではない。

 

 

そんな秋葉原の駅を9人の少女たちが目まぐるしく動いていた。

知っての通り、全国的に有名な探偵団であるμ’sだ。

 

「あーん! ホームステイの相手の子たちは何処にいるのー⁉︎」

 

「穂乃果! 大声をだすのはやめなさい! はしたない…」

 

「まあまあ…」

 

穂乃果が嘆きの声を上げるとストッパー役の海未が嗜めことりが宥める。

お馴染みの光景がそこにはあった。

 

 

『ホームステイの子たち』何故、穂乃果がこう言っているのかと言うと事の発端は今から1週間前に遡る。

 

 

 

 

ー1週間前ー

 

「ホームステイの受け入れ募集中! 他県の子たちと交流を持とう!」ネットでこのボランティアの記事を見つけたことがきっかけだった。

これを見て、μ’sのリーダーでありエンジンでもある穂乃果が『これに応募しよう』と言い出したのだ。

始めは嫌がっていた他のμ’sメンバーだったが応募するのはタダなため穂乃果と共に応募した。

しかし、これには抽選があってその抽選に当選しないとホームステイの受け入れが出来ないのだ。

 

そして、応募したらなんと信じられないことに9人全員が当選していたのだ!

奇跡とも思える出来事にみんなが驚く。

当選してしまった今、後戻りはできないので反対派だった海未や真姫、にこも両親に許可を取りホームステイの受け入れの準備を始めた。

 

ホームステイする相手は神奈川県の高校生たちだ。

 

そして、今日がそのホームステイする子達との対面なのだ。

 

ホームステイする子たちとは午前8時に秋葉原駅で対面とパンフレットに書いてあり、穂乃果たちはそのホームステイする子たちを探しているのだ。

 

ホームステイの当選と同時に自分のホームステイの相手のプロフィールがお互いに送られるため名前と顔写真がそれに載せられていて相手の名前と顔は一応知らされている。

 

しかし、なかなか見つけられずにいたため、冒頭のシーンに戻る。

 

「他の場所も探して見ましょうか…?」

 

海未の意見に満場一致で頷き、μ’sのメンバーは秋葉原駅内を移動する。

 

 

 

 

 

 

 

 

ー別sideー

 

「ホームステイの相手の子たちは、一体何処にいるのよ〜!」

 

「勇樹のメカで探し出せないの?」

 

「無茶言うなよ… 俺だって万能屋じゃないんだ…」

 

同時刻、秋葉原の駅でμ’sと同じ人数で固まって移動している9人がいた。

 

小柄な体型でクマの顔が描かれた茶色のパーカーに薄茶色の長袖を着ており、ピンク色の髪色のツインテールにハートのヘアピンより元気な印象を与える少女が声を張り上げ、それを聞き流しながら青髪のサラサラのショートヘアーで水色のワンピースに白いタイツを履いて頭に青色のゴーグルをしており、太い眉毛と赤色の伊達メガネが特徴の少女が前にいた、男子にしては小柄で黒色のオカッパ頭で二本のアホ毛の生えており、白いシャツに黒の線の入ったズボン、頭に目立つ黄色の洒落た帽子を被っている少年に聞いた。

 

どうやら勇樹と呼ばれたその少年のメカでホームステイの相手を探し出して欲しいらしい…

 

勇樹はメカを創るのが得意らしいが、今は生憎そんなメカは持ってはおらず迷惑そうに駅の中で騒ぎ立てるツインテールの少女を見ていた。

 

もう気づいていると思うがこの3人はかなりの個性的な格好だ。

3人以外もかなりの個性的な格好をしている。

 

格好や動作からして個性的な面々で9人は秋葉原の駅では一際目立っていた。

 

いや、9人ではない、ちゃんと大人がいた。

 

「はいはい! ホームステイの相手の子たちをみんなで探すわし!」

 

異様なほど高いテンションで9人の先頭を歩く若い女性が…

因みにこのテンションの高い女性はミラクルの顧問のような存在の先生だったりする。

 

背もそれなりに高くすらっと伸びた長い手足、たわわに実った大きな胸、大きな少しのつり目、すんなりした鼻筋と整った形の良い唇、側から見ればかなりの美人でモデルと見間違えるほどのプロポーションを誇っている。

 

しかし、田舎生まれであろうの方言の訛りなのか少し標準語からずれたイントネーションで訛りなからしゃべっている姿はなかなか周囲から好奇の視線を向けられている。

 

「他の場所を探してみるか…」

 

小柄な少年の言葉にみんなが納得して個性的な面々は秋葉原駅を移動する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「秋葉原駅の1Fにはいないみたいだから2Fを探してみようか…」

 

「秋葉原駅の2Fにはいないみたいだから1Fを探してみようか…」

 

 

 

 

 

穂乃果たちは上りのエスカレーターに乗り上の階に上る。

勇樹たちは下りのエスカレーターに乗り下の階に下る。

上りと下りのエスカレーターの重なる場所にμ’sの9人とミラクルの9人がすれ違う。

 

 

 

スッ…

 

 

 

「「…ん?」」

 

 

 

 

その時、エスカレーターがすれ違った、それだけで振り返る2人がいた。

μ’sのリーダーの高坂穂乃果とミラクルの頭脳の石川勇樹だ。

2人は引き合うように互いを探したが見つからない。

 

「穂乃果、どうしたんですか?」

 

「勇樹? どうしたの?」

 

μ’sは海未がミラクルは水色のワンピースの少女が2人に聞く。

 

「「いや、何でもないよ」」

 

2人は同じ言葉を言った。

 

2つの探偵団が出会うのまで後数時間…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー数時間後ー

 

 

あれから数時間経ってようやく合流できた、とは言っても、ホームステイの案内役の人が来てくれたからだが…

 

ちなみに、このホームステイには案内役の人が1人付いている。

本来なら合流した時に連絡を入れて来るはずなのだが、時間になっても合流しないのでしょうがなくμ’sの絵里と海未が連絡をして案内役の人にすれ違いを取り持ってもらったのだ。

 

合流した後、場所を移動しホームステイの案内役の人の計らいで自己紹介が行われることになった。

まずは、言い出しっぺの案内役の人からだ。

 

「では、私から自己紹介しますね。 私の名前は山村志保、3日間あなたたちのホームステイの案内役を務めさせていただきます」

 

山村志保と名乗った案内役の女性は20代前半のように若くてスタイルの良い美人だった。

ミラクルの先生と並ぶほどのルックスを誇っていた。

人好きのするいい笑いを浮かべて自己紹介をした。

 

次は、μ’sとミラクルの自己紹介なのだが何分彼らは初対面だ。

思春期特有の恥ずかしさがある。

μ’sはミラクルのメンバーの個性的な格好に目を奪われていたし、ミラクルはμ’sのメンバーの予想以上のルックスのレベルの高さに目を奪われていた。

 

互いに目を奪われあっていたが、ここで自己紹介が動く。

 

 

 

スッ…

 

 

 

「ミラクルの皆さん、こんにちは! 私の名前は高坂穂乃果です! μ’sのリーダーをしています。 3日間という短い間ですが、他県と高校生の絆を深められると思います! よろしくお願いします!」

 

 

 

そう言って大好評のいつもの眩しい笑顔で手を差し出し握手を求めた。

 

 

相手がどんな人だか分からないので自己紹介に躊躇っていたが、ここはμ’s一高いコミニュケーション能力を持つμ’sの頼れるリーダーである穂乃果が挨拶する。

 

そして、ミラクルの真ん中にいた石川勇樹に手を差し出し握手を求めた。

 

 

 

「あ、ああ、石川勇樹だ ミラクルという探偵団のメンバーだ……!」

 

 

名乗った少年は【石川勇樹】と言い黒色のおかっぱ頭の髪型で瓶底眼鏡と2本のアホ毛を生やして頭に黄色の帽子を被っているのが特徴の少年だ。

身体に小さい生存プログラムのメモリーが埋め込まれた半分機械人間の人口サイボーグでいろいろなもので発明を作る天才発明家だと言う。

本人曰く運動と女性が苦手だと言う。

ミラクルの仲間からはミラクルの頭脳と呼ばれていた。

 

 

 

 

 

 

勇樹も自己紹介し返したが差し出された手に少しだけ抵抗していた。

それにすぐに気づいた穂乃果が「どうしたの?」と眉を少し上げた。

 

 

隣にいた灰色の短髪の少年が慌てて補足する。

 

 

「あ、勇樹は少し女性が苦手なんだ、君が嫌いとかじゃないよ!」

 

 

そう言うと穂乃果が「あ、ご、ごめん…!」と申し訳なさそうに手を引っ込めた。

 

少し気まずい雰囲気になったがミラクルの顧問の先生が『みんなも自己紹介しよう!』と明るく言ったので気を取り直して自己紹介をする。

 

 

勇樹の隣にいた灰色の短髪で背中から謎のチューブが出ていた少年は【太田陽】と言い太陽会社と呼ばれる会社の社長の息子だと言う。

お金持ち繋がりということで真姫と面識があるらしく、真姫の家にホームステイと案内役の山村に言われた時は真姫も陽も嬉しそうだった。

特に真姫は陽のファンと自分で言うくらいに憧れていたらしく、普段の彼女からは考えられないくらい喜んでいたらしくμ’sのメンバーは苦笑していた。

 

 

 

 

その隣にいた女性にしては高めの身長であり黄色のショートヘアーで黒色の帽子に灰色のコートを着ている少女は【暗山伊江】と言い実家が古い銭湯を営んでおり通称は格闘銭湯女と呼ばれているそうだ。

名前は暗いが性格は明るく自己紹介も活発でホームステイ先の矢澤にこともすぐに打ち解けていた。

女だが一人称が俺と言うオレっ娘というのも特徴だった。

因みに陽とは恋人関係らしい。

 

 

そのまた隣にいた人物は【佐々木桜】と言い世界的に有名な女優だ。

μ’sのメンバーを知っていたらしく本物に出会えたことに嬉しそうだ。

180センチメートルというかなりの長身で黒色のマフラーを巻いているのが特徴だ。

ホームステイする先の綾瀬絵里はハラショーと嬉しそうにしている。

 

 

 

次に自己紹介する少年は【中弐小森】と言いかなり小柄で緑色のはねたボブヘアーと両手に大きめの手袋の特徴だった。

自称【趣味こもり】と言うだけあり締まりのない服装をしており目の下に不健康そうにクマができていた。

これは、本人曰く、小さい頃、特殊な病状を患い外にあまりでないらしくゲームばかりをしているからこうなったそうだ。

ホームステイ先の東條希からは少し心配されていたが本人はあまり気にしていないようだ。

 

 

 

次に自己紹介する少女は【美樹幹子】と言いかなり高い身長で青いショートヘアーに赤縁の伊達メガネをかけており頭に青色のゴーグルをかけてかなり太い眉毛が特徴だ。

通称《不思議冒険家》と名乗るだけあり冒険が大好きらしく将来は冒険家が夢だそうだ。

運動神経がとても良いらしくボーイッシュなボクっ娘というところもホームステイ先の星空凛と気が合ったらしくてすぐに意気投合してハイタッチしていた。

身長差があるので幹子がしゃがんでたが…

因みにその後、凛を男の子だと間違えて凛に少し怒られたのは笑い話だ。

 

 

 

 

次に自己紹介する女性は【百合子・ビューティー】と言いバレー選手以上の長身で水色の三つ編みに頭にピンクのリボンを付けており白いストールを身につけて、アンテナのようなカチューシャが特徴の女性だ。

何でもいじめに遭っていた時に勇樹に助けられてから勇樹に好意を持ち今では恋人関係らしい。

身長が高いことが密かなコンプレックスである事も自己紹介で話した。

ホームステイ先の小泉花陽は人見知りな性格が災いして遠慮がちだったが穂乃果が取り持っていた。

 

 

 

次に自己紹介する少女は【シャーロック・アレン】と言いこれもまた女性にしてはモデルのような高い身長で赤い色の三つ編みのショートヘアーの髪型で右目に眼帯でフェンシングに使う棒を持ち歩いていて8つの蜘蛛の目のようなゴーグルを幹子のように頭に装着しているのが特徴の少女だ。

通称、《文和樹ガール》と呼ばれるイギリスからの留学生で英語、日本語、フランス語の三ヶ国語をペラペラ流暢に喋れるのが自慢だという。

背中から4本のアームが隠れているらしくピンチの時はこれを使うと言い分にμ’sのメンバーは苦笑した。

日本の文化が大好きでホームステイ先の園田海未とはすぐに意気投合したが留学生ということもあり日本の文化についての認識が若干ズレており訂正されていた。

 

 

 

次に自己紹介する少女は【祝福音】と言いピンク色のにこと同じツインテールの髪型で中学生と間違うような体型でハートのヘアピンとクマのぬいぐるみを持っており、クマがよっぽど好きなのかクマの刺繍が入った茶色の服にリュックを背負っているのが特徴の少女だ。

メルヘンチックで自己紹介から東京って『夢の国だって聞いたけどどこがそうでシンデレラとかいるの?』と聞いてμ’sを困らせたが、穂乃果が『それは東京ディズニーランドだよ』と説明して理解したらしくガッカリしていた。

仲間からは空想お馬鹿さんと通称されているがそれが彼女にとっては地雷だったらしく激怒していた。

ホームステイ先の南ことりとは裁縫と料理が得意という点で意気投合したらしく怒りの感情は吹っ飛んだらしく楽しそうにしていた。

 

 

 

最後に自己紹介する女性は【及川恵】と言いミラクルの顧問であり探偵団の所長となっている人だ。

焦茶色のショートヘアーで背も高くモデルのようなルックスでかなりの巨乳だ。

先生というのも感じさせないような元気な性格で親しみやすくμ’sのメンバーはすぐに好感を持った。

ホームステイ先はないのでホームステイの保護者ということで自腹で東京のホテルに泊まるらしい。

 

 

 

自己紹介もそれなりに終わり、ホームステイする前にそれなりに親睦を深めるために東京都内を自由に散策ということになった。

 

案内役の山村は夕刻になったらホームステイ先に送るため迎えに来るとそうだ、昼食はお台場付近のアクアシティに予約を入れているから摂るように言い、集合場所を連絡して別れた。

 

自由散策では東京都民のμ’sが案内を務める。

バラバラに行動すると集合が大変なので全員で行動することになった。

 

最初はお台場を見学しようと言う案に決まり移動する。

しかし、途中にある大きなゲームセンターである東京レジャーランドに小森が寄ろうと効かないため、希に後ろから胸を揉まれる【ワシワシ】をお仕置きと称されてされた。

μ’sも天敵な攻撃のためこれは小森を助けられなかった。

揉んだ時に小森の結構大きな胸に希は驚いたが、にこや凛、海未から刺されそうなので黙っておくことにした。

 

 

ゲームセンターに結局寄り、凛と幹子はペアで相手をなぎ倒すバーチャルゲームをプレイした。

運動神経抜群の2人はオールクリアでゲームを終えて大喜びだ。

 

他にも、射撃ゲームで海未とアレンがペアで最高スコアを叩き出したり、桜が機械限定のゲームであるチャンバラゲームに素早い剣さばきで最高スコアを叩き出したりして、ゲームセンターの注目を浴びていた。

 

しかし、その中でも1番注目を浴びたのは小森だ。

小森は大喜びでゲームに没頭し、様々なゲームでハイスコアを叩き出してゲームセンターの店員やゲーマーたちを驚かしておりそこから出たのはおよそ2時間後だった。

 

昼過ぎになり昼食を取るためお台場の近くのアクアシティに入る。

 

「すげぇ! でかい店だな! オレ、こんな大きな店見たことないよ!」

 

「いっぱい、ものがあって良いものが浮かんできそうだ!」

 

伊江と勇樹が些か興奮したように言った。

他のミラクルのメンバーも興奮していた。

μ’sのメンバーにとっては見慣れた光景でもミラクルにとっては新鮮なようだ。

 

予約の店は大きな中華レストランで19人が入れるようになっていた。

そこで、さらにいろいろな会話を交わし親睦を深めた。

 

 

 

 

しかし、昼食が終わり店を出ようとした時…

 

 

 

「いや〜 とても美味しかったね〜」

 

「そうだね!」

 

「日本の料理は本当に美味しいな」

 

 

穂乃果と福音、アレンの3人が料理に感想をこぼしている。

他のみんなも満足そうにお腹をさすっていた。

そこに来訪者がやって来た。

 

 

 

「すいませーん! そこの人たち!」

 

「!」

 

みんなが声のした方を振り返ると小太りな中年男性が追いかけて来た。

それは、中華料理屋にいたお客さんだった。

 

「ミラクルっていう探偵団って君達だよね?」

 

「え、ええ…」

 

 

中年男性の言葉に陽が返答する。

 

 

「あ、良かった。 実は君たちにこれを渡せと言われてね…」

 

 

中年男性はそう言うとポケットから封筒を取り出して陽に見せた。

 

「何だろう?」

 

陽が封筒を開けて中を見ると1枚の紙が入っていた。

綺麗に畳まれている。

紙を広げるとそこには文字が書いてあった、それを見た途端に陽の表情がピシリと固まった。

 

 

「こ、これは…」

 

 

顔色の悪くなった陽を見てほかのメンバーも陽の持っている紙を見る。

 

 

「「「「「「「「⁉︎」」」」」」」」

 

 

全員が目を見開いた。

 

 

そこに書かれていたのは…

 

 

 

 

 

 

《オマエタチノ仲間ノ天才発明家ノ石川勇樹ヲ貰イニクル、拒否スルノナラコウダ!》

 

 

「こ、これは予告状⁉︎」

 

「ゆ、勇樹を貰いにって…」

 

 

絵里と幹子が驚きの声を上げる。

全員が勇樹の方を見る。

勇樹も目を見開いて動揺していた。

 

 

「ちょっと待って! ここの《拒否スルノナラコウダ!》ってどういう意味なの⁉︎」

 

 

穂乃果が予告状に書いてある文字について呟いた途端!

 

 

 

ドッガーーーーーーーーーーン!!!!

 

 

 

 

「「「「「「「「「「「「「⁉︎」」」」」」」」」」」」」」」

 

 

 

 

何と今の飲食店の前に置いてあった豚のオブジェが大爆発を起こしたのだ!

幸い近くには人はいなかったため怪我人は出なかったがアクアシティは大騒ぎになった。

 

そして、爆発したオブジェの近くにさっきの封筒と同じ封筒が落ちていた。

もしやと思って近づくとそこに書かれていたのは案の定予告状の続きだった。

 

 

 

 

《分カッタカナ? 因ミニ警察ニ知ラセタラコレヨリ大キナ花火ヲアゲルヨ〜? 君タチノ勇樹ハ今日、一瞬ノ内ニ消滅スルヨ〜? コレハ誰ニモ防ゲナイカラネ〜》

 

 

 

「こ、これは…」

 

 

穂乃果が呟くと全員が言葉を失った。

この予告状の送り主は今日の内に石川勇樹を誘拐するというのだ。

そして、《一瞬ノ内ニ消滅スル》と言う謎の文章を書き記してしていた。

 

 

 

「ちょっと、アンタ! 一体どういうつもり⁉︎」

 

「こんな騒動起こすなんて福音怒ったよ!」

 

 

真姫と福音が予告状を渡した中年男性に突っかかる。

中年男性は呆然としていたが漸く我に返り手を顔の前でバイバイするように振りながら弁明し始める。

 

 

「い、いや違う! 私はこんなこと知らないぞ! 私はフードを被った人に、変な格好をしたミラクルと言う探偵団の石川勇樹にこれを渡せと言われただけで… ただ君たちにこの封筒を渡せとしか…」

 

 

しかし、その声は届かず、福音たちだけではなく他のメンバーも中年男性を疑い始めた。

だがそこに他の人物が横槍を入れた。

 

「「その人の言っていることは本当だと思うよ(ぞ)?」」

 

「え⁉︎」

 

その横槍を入れた人物は穂乃果と勇樹だった。

同じことをハモった2人は顔を見合わせたが、今は中年男性の無実を証明するのが先なので説明をし始める。

 

 

「その人が本当に予告状を出したのなら、私たちに『君たちがミラクルと言う探偵団か?』なんて聞かないと思うし、その予告状の書き方から犯人はかなり自信過剰で自分の計画に自信を持っているようだから、いつまでもここに残っているようなミスはしたいと思うし」

 

 

「それに、そのオジさんは爆発した時にあんなにびっくりして呆然とまでするのは可笑しいだろう? 自分が仕掛けたトラップにびっくりするのは相当の間抜けか馬鹿だ。つまりオジさんは犯人ではない全くの無関係の人間だってことだ。 つまり、ここを爆発させて予告状を出したのはオジさんの言っていたフードを被った謎の人物だと言うことだ」

 

 

「な、なるほど…」

 

「そ、そう言われてみればそうね…」

 

 

 

 

 

穂乃果と勇樹の説明に全員納得したらしく真姫と福音はいきなり疑ったことを中年男性に謝罪した。

 

 

その後、中年男性から説明を求めたが中年男性はフードの人間としか覚えておらず、男か女かも分からないとしか言えなかった。

 

 

警察に連絡しようにもこのような事が起きたら無闇に連絡できない。

 

 

あれこれ、考えている内に集合時間になり集合場所にやむを得ず移動するしかない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー集合場所ー

 

集合場所で山村に事情を説明すると山村は驚いたような顔をして勇樹の心配をした。

 

全員が勇樹の心配したが勇樹はこう言った。

 

「犯人の特徴さえも分からない今、どうする事も出来ないし、警察もこの予告状だけでは信じてくれない可能性がある、だからこのままホームステイを続けて俺が囮となるよ…」

 

勇樹のこの言葉に全員が猛反対したが勇樹は譲らなかった。

 

結局、勇樹以外の全員の方が折れてその案が可決された。

 

そして、勇樹を守るために最低1人は勇樹の側を離れない事が条件とされた。

手紙には〈今日中〉と書いてあった為、穂乃果の説明通り自信過剰な犯人ならばミスしたら勇樹を狙うことはもうないと推測したが、念のためホームステイ中はこの条件で3日間を過ごすことになった。

 

 

そのため、勇樹のホームステイ先のの穂乃果には厳重に注意がされた。

 

 

 

今後の方針が決まり、ホームステイ先に行くために市営バスに乗り込んだ。

この時間は人が少なくスムーズに乗れたのは幸いだった。

バスの中にはμ’sとミラクルと及川先生と山村を除いても数人しかいなかった。

 

 

バスのドアが閉まりホームステイ先に出発した。

 

 

 

 

 

十数分ほど市営バスに揺られるとトンネルの前で止まった。

このトンネルはトンネル内のライトの故障により工事中なのだ。

トンネル内のライトが壊れているためトンネル内は真っ暗で何も見えないためトンネル内では減速が義務付けられている。

 

 

バスはトンネルに音を立てて入って行った。

 

 

 

 

そして、このトンネルで予告状の通りに一瞬にして消える出来事が起こる。

 

それはまるで、トンネルが人を吸い込んだかのように…

 

 

 

 




遅れてすいませんでした…

漸く受験と大学生活が落ち着いたので、これからぼちぼち執筆していきます。


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水岸薫様とのコラボ作品 〜集められた2つの探偵団〜 消えた天才発明家〜

前回の続きです。

今回からシリアスになります。


μ’sとミラクルが市営バスに揺られること十数分、バスは路地下のトンネルに止まった。

このトンネルはトンネル内のライトの故障により工事中だ、そのため、現在は片面通行になっておりその手前の工事現場の信号で停止したのだ。

トンネル内のライトが壊れているためトンネル内は真っ暗で何も見えないためトンネル内では減速が義務付けられている。

 

工事現場の信号が青になりバスはガタン、ガタンと音を立ててゆっくりとトンネル内に入っていった。

 

 

 

「うわぁ、本当に真っ暗で何も見えない…」

 

「互いの位置すら掴めないわね…」

 

トンネル内に入るとやはり真っ暗で互いの位置すら掴めない状況だ。

声で判別するしかなく今のは陽と真姫の声だ。

 

このトンネルは案外長いに加え減速が義務付けられているためトンネル内にバスがいる時間は普通と比べて長い。

 

真っ暗なトンネルは酷く不気味でまるで心霊スポットのようだった。

 

ガタガタとバスは義務付けられている通りに減速しながらトンネルを進んでいく。

 

 

 

真ん中くらいまで来ただろうか、まだトンネルの出口が見えないその時にそれは起きた。

 

 

 

『フフフフハハハハハ!! μ’sノ皆サン! ミラクルノ皆サン! 私ノ支配スルトンネルヘヨウコソ…』

 

 

「⁉︎」

 

「な、何⁉︎ この声⁉︎」

 

 

トンネル内に突如不気味な声が鳴り響いたのだ。

機械で声を変えているため男性か女性かも分からない。

謎の声は続けた。

 

『私ハアクアシティデ君タチニ予告状ヲ出シタ張本人デス! 今カラ予告通リ貴女タチノ勇樹ヲイタダキマス! コノトンネルデ彼ハ一瞬ニシテ消滅シマスヨ』

 

「「「「「「「「「「「「⁉︎」」」」」」」」」」」」」

 

その言葉に全員が戦慄する。

他の乗客たちもこの只事ではない事態に騒ぎ始めた。

 

 

「な、なんだ⁉︎ 今の声は⁉︎ 一体このバスで何が起きてるんだ⁉︎」

 

「勇樹! 勇樹は大丈夫なの⁉︎」

 

「誰か! 勇樹君は⁉︎」

 

バスの中は大騒ぎになった。

トンネルの中は真っ暗に加えこの市営バスは明かりがないため誰も周りの状況を把握できない。

そして、その時!

 

 

キラッ

 

「…え?」

 

暗闇の中で何かが光るものを穂乃果が見た。

それとほぼ同時に、

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

勇樹の悲鳴がバスの中に響き渡った。

普段の彼なら考えられないほどの悲鳴だ。

 

「な、何!」

 

「勇樹⁉︎」

 

「勇樹! クソッ! これじゃあ真っ暗で周りの様子が分からない!」

 

「こうなったら… 先生! 勇樹のメカのカメラのフラッシュだ!」

 

「え? ああ‼︎」

 

パシャッ!

 

トンネルの中は真っ暗で場所が掴めず陽が先生に勇樹のメカのカメラのフラッシュで辺りを照らすように指示を出した。

突然の指示に先生の反応と理解がワンテンポ遅れて車内が一瞬明るく照らされる。

しかし…

 

 

「ええっ⁉︎」

 

 

全員が一瞬のフラッシュにバスの状況を把握した時に目を見開いた。

何と、今のフラッシュの同じように勇樹の姿がバスの中から跡形もなく消えていたのだ。

 

それと同時にトンネルから市営バスがでる。

ふたたびバスの中は太陽の光に照らされ明るくなる。

 

明るくなり全員が市営バスを見ると、何とそこには、勇樹の姿が跡形もなく消えていたのだ!

 

「ゆ、勇樹君が消えた⁉︎」

 

「な、何で⁉︎」

 

ことりとにこが驚きの声を上げる、他のみんなも同じように驚いたり外を見回したり呆然としたりしていた。

市営バスは慌ててトンネルの付近の脇道に急停車する。

この脇道は今は使われていない古い公園に面していて人がいないため大型のバスでも停車できるのだ。

その中で穂乃果は市営バスを見る。

 

 

(っん…! この市営バスの窓は事故防止のためにはめ殺しで開かない! 進行方向隣の前のドアにはことりちゃんと小森ちゃん! 後ろのドアには山村さんがいる… ドアが開いた様子も窓が割られた様子もないよ!)

 

穂乃果が考えていると別の方から母が飛ぶ。

 

 

「な、なんや⁉︎ この手紙と札⁉︎」

 

 

希が窓に貼られた手紙と札を見つけた。

札には【攻取強奪】と書かれていた札だった。

 

 

「これって【攻取強奪】⁉︎」

 

 

「ええっ⁉︎ 【攻取強奪】ってあらゆる手で奪うって意味の四字熟語⁉︎」

 

 

希と絵里が貼られてあった札に気を取られていると幹子が手紙を開いて読み始めた。

 

「これ… 『少年少女タチヨ! 私ノ消失現象ハイカガダッタカナ? 君タチノ天才発明家ハ私ガ消滅サセテシマッタヨ! 私ハ実ハ超能力者ナンダヨ… 忠告シテオクガ私ノコトヲ暴トハ思ワナイコトダネ! 君タチモ勇樹ミタイニ消シチャウヨ〜? マア、マダアキラメナイノナラトンネルノ中二彼ハ留マッテイルカモ知レナイカラ探シテ見ルト良イネ〜?』っだって!」

 

 

「ってことは、勇樹君はまだあのトンネルの中に…?」

 

「「「「「「「「「「「「っ‼︎」」」」」」」」」」」」」」」

 

 

案内役の山村さんの声でμ’sとミラクルのメンバー全員が我に帰り、非常口のドアを開けてすぐにバスを飛び出した。

運転手と他の乗客もその後についていきトンネルの方へと走り出す。

 

そして、トンネルの入り口近くにいた作業員に声をかける。

 

 

「すいません! 工事中に… 中に友達がいるんです!」

 

「ええっ! バスの中から降りたのかい?」

 

福音が作業員に言うと、作業員は驚いた顔をした。

 

「本当なんです! 仕事中すいませんがトンネルの中を探させてください!」

 

陽が言うと作業員は他の作業員やそこの頭らしき人を呼び集めた。

1分くらい話し合った後、作業員たちの頭らしき人が穂乃果たちの元にやって来た。

 

「分かった、工事も今日は丁度終わったところだからトンネルの反対側の作業員たちに連絡してトンネルを一時封鎖して君たちの友達を探そう、ただし封鎖は20分が限界だ。 それに封鎖が終わったら反対側の作業員たちと一緒に私たちも探すのを手伝おう」

 

頭の好意に全員が心の底からお礼を言った。

 

その後、トンネルの工事中には欠かせない懐中電灯が何人かに手渡された。

作業員たちはヘッドライト付きのヘルメットで探す。

 

作業員の1人が【通行止め】の看板を出して赤旗を振って車を停めるようにトンネルの反対側の作業員に連絡している。

片面通行だったのは幸いだった。

 

 

そして、作業員たちと一緒にμ’sとミラクルはトンネルの中に入った。

 

とは言っても、懐中電灯は数に限りがあり4人と3人のグループに分かれて探すことになったが…

 

 

 

 

 

 

ー20分後ー

 

μ’sとミラクルは愕然としていた。

あれからトンネル内をいくら探しても勇樹は見つからなかったのだ。

作業員たちも封鎖の限界が来て車を通さなければならない、頭が外に出たのかもしれないと出入り口の作業員に聞くが、「人っ子一人としてトンネルから歩行者は出てこなかった」と言うばかりだった。

そうなると、勇樹はこのトンネルから出ていないと言うことになるがトンネルには勇樹の姿は跡形もなかった。

 

 

「そ、そんなバカな…」

 

「う、嘘でしょ……?」

 

「な、なんで…⁉︎」

 

全員が信じられなかった。

途中から案内役の山村さんや市営バスの運転手や他の乗客も手伝ったが、勇樹は見つからなかった。

 

 

まるで一瞬のうちにトンネルの暗い闇の中に溶け込んでしまったかのように…

 

 

穂乃果は必死にこめかみを叩きながら考えていた。

 

 

(勇樹君はこのトンネルにはいないと言うことはさっきの車の中に勇樹君を連れ込んだことはあり得ない! トンネルにいないと言うことはどうやって勇樹君を一瞬のうちに犯人は消したんだ⁉︎ 第一、あの市営バスの中からどうやって勇樹くんを外に連れ出したんだ⁉︎)

 

 

 

ゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォ………!

 

 

必死に穂乃果は勇樹が消失した謎のことを考えていると突然、トンネルの中から強い風が吹きつけてきた。

 

 

「⁉︎」

 

 

穂乃果は驚いてトンネルを見るがトンネルは何も答えず、今の強い風が吹きつけてきたことなんて素知らぬ振りをしているかのように佇んでいた。

穂乃果は思わず身震いをした。

 

今の風の音はまるで人を1人飲み込んだ恐ろしい悪魔のトンネルの声のように聞こえたからだ。

 

 




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