少年、幻想郷に行く (ダイゼツ)
しおりを挟む

第一話

どうもダイゼツです。
この小説はなんとなく思い付いたものです。
それでもよければ、どうぞ。


俺の名前は鏡真一

かがみが名字でしんいちが名前で、鏡真一。

俺は学校からの帰りなんだけど、暇なんだよな~日常生活も。

俺は何歳かだって?やだなぁ···12才の小学生ですが、なにか?

別にいいじゃないですか、小学生でも。そこらの小学生よりは大人っぽいよ。

話は戻るけど暇なんだよね、最近。だからといってゲーム買うとしてもお金がない。

「あ~あ、なにかないかな~ふぁ?!」

歩いていたら、落ちてるような気がする。まあきのせいですよね。

俺は下を見てみる。下が見えんな~上は?

俺は上を見てみる。上も見えんな~どうしましょ?

あっ!なんか光ってる!これで外に出られる!

光の中に入った。

「やっと出口だ~!」

そこは空でした。

「助かると思っていた時期が私にもありました。これはどうしようもない。んっ?あの~そこの人ーぶつかるといけないのではやく逃げた方がいいですよー。」

俺が落ちるのは、どうやら神社らしい。巫女さんが掃除してるし。怪我しなきゃいいけど。こんなときに他の人の心配するとは、未練が無いらしい。

「はあ?は?!ちょっと、なんであんな子供が落ちてきてるのよ!」

えっ?なんかこっち来てるんですけど。てか、なんで飛んでんだよ。なにもんだよ。

俺は巫女さんにお姫様抱っこされた。男なのに。普通反対じゃね?

「たく、なんで落ちてきたのよ?何してたの?」

「すいません。僕も普通に歩いてて気がついたらかここにいて、落ちていたんです。ところで此処はどこですか?」

「此処は博霊神社よ。聞いたことあるでしょ。」

博霊神社?聞いたことも見たこともないぞ?

「いえ、ありませんが?」

「博霊神社を知らない?もしかして、外の世界から来た人かしら。」

外の世界か···多分そうなんだろうな。歩いていた場所と全然違うし。

「はい、多分そうです。僕はこれからどうすれば良いのでしょうか?」

「あなたしだいよ。とりあえず降ろすわね。」

「ありがとうございました。」

俺は地面に降りた。良かったわ~死ぬかと思ったわ~

外の世界と言うことは、別の世界に来たのか・・・面白そうじゃん。

あっ、またなんか来たぞ?あれは~箒に乗っているから、魔女?

「おーい霊夢ー。てっ、誰だよその子供、どっから連れてきたんだ?」

「連れてきたって、誘拐犯みたいに言わないでよ。落ちて来たのよ、空から。」

「空から?紫がなんかしたのか?」

「多分ね。外の世界からきた子だと思うし。とりあえず自己紹介するはね?。

私は博霊霊夢。その名のとおり博霊の巫女をしているわ。宜しくね。」

「私は霧雨魔理沙、普通の魔法使いだぜ!」

博霊の巫女に普通の魔法使い。俺どんな世界に来たんだが。というか普通の魔法使いてなんだよ。普通じゃないだろ。でも魔法が使えるのか。俺もためしてみようっと。まあ使えるのかわからないけど。

俺も自己紹介しなきゃ。

「僕の名前は鏡真一です。宜しくお願いします。」

「なかなか肝の座った子供ね。これからどうすればいいかだけどね、自由にしてくれていいわよ。する事もないし。」

霊夢さんに自由にしていいと言われたけど、それはそれで困るんだよな。

「そこまで悩む事もないぜ、帰りたければ帰れるし、此処に居たいなら霊夢が神社に住まわせてくれるからな。」

魔理沙さんが言うけど、住まわせてくれるなぁ。住まわせてくれなかったら野宿だな。

「子供を一人にさせるわけにもいかないからね。」

マジか!

「い、いいんですか!ありがとうございます!」笑顔

「う、うん。あと敬語は使わなくていいわよ。」

「いいの?。」

「私にも使わなくていいぜ!」

「わかった!」そしてまた笑顔

いやーこの人達いい人良かったわ。

(なにこの笑顔。可愛すぎ、これなら神社にいてもいいわ。むしろいてほしい。)

「はっはっはっ!まったく、いい笑顔だなぁ!」わっしゃわっしゃ

うわ!なんか魔理沙さんに頭わっしゃわっしゃされる。

「ちょっとやめてくれよ、俺一応男だからな。」

「私にとっては子供だぜ!」

むー。あれ?霊夢さんどうしたんだ?顔赤いぞ?

「霊夢さんどうかしたか?」

「い、いえなんでも無いわよ。気にしないで?」

「そう?ならいいや。」

「あ、あなたも空を飛んだりしたくない?他にも弾幕を出したりもできるわよ?あなたは私の見る限り、使えそうなきがするの」

おお俺にもつかえるのか!それに弾幕!それは面白そうだ!それ使えばアニメの技もできるんじゃね!

「やってみたい!」キラキラ

(あ~この子純粋ね~ほんと可愛いわ~)

よし!まずは飛べるようになろう!それから弾幕をマスターしよう。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第二話

ダイゼツです。
今回は、空を飛び、弾幕を出せるようになって、スペルカードを作ります。
ではどうぞ。


さてっまずは空を飛べるようにしよう!

「いろいろやる前にあなたに能力があるのか調べなきゃね。」

能力か~え?

「霊夢。能力ってなに?」

俺は霊夢に聞く。

「ああ、話してなかったっけ。まあそのまんまよ、私にも”空を飛ぶ程度の能力”があるわ。」

霊夢は空を飛ぶ程度の能力か。・・・程度?程度なのか?

「ちなみに私は魔法を使う程度の能力だぜ。」

魔法を使う程度の能力。だから程度じゃなくね、そっちが気になるわ。

「なあ程度なのか?」

「気にしちゃダメよ。」

「些細なことだぜ。」

そんなもんか。

さて俺はどんな能力なのか。それとも持っていないのか。

「能力を調べるには「私が教えてあげるわ」紫!あんたこの子連れてきたでしょ!」

気味悪い裂け目から、女の人が出てきた。どうやら紫というらしい。

「そんなことより俺の能力を教えてくれるの?」

ぶっちゃけ、こっちの世界の方が楽しそうだから、気にせず俺は聞いてみる

「あのな真一、これはそんなことでは片付けられないんだぞ?普通。」

魔理沙が言うが

「俺、元の世界に帰るつもり無いからなぁ。」

俺は魔理沙にそう応える。

「そうか。ならいいや、紫、能力はなんだ?」

「ちょっとそんな簡単にきめていいの!?」

霊夢、なんだか興奮しているような・・・焦ってる?

(まあ?真一がどうしても此処にいたいってゆうなら?博霊神社に居させてあげてもいいけどね?)

「簡単にきめていいんだよ」

早く能力を教えてよ。

「とりあえずあなたの能力を教えるわね。」

おし!やっと分かる!

「あなたの能力は、”霊力を自由に操る程度の能力”よ。」

霊力を自由に操る、これは~頑張れば能力が無くても出来そうだな。

「まあいいや霊力を操るってことは、俺にはそれ相応の量の霊力があるのか?」

霊力がなかったら能力使えないからな。

「トップクラスを普通に越えてるわよ。」

まじですか。

「この子からそんな霊力感じないわよ!」

「そうだぜ!それに、そんなに霊力があったら真一の体がもたねえぞ!」

これは心配してくれてるのか?俺はまだ子供だから、心配するのも当然なんかな?

「子供は、意外と強い子がいるのよ。それがこの子。ほらっこの子飛びたいって言っているんでしょ。」

子供は強いのか~

「はぁ、そうね、早く飛べるようにしましょ、弾幕も。ここでは戦えるようにしなきゃいけないからね。」

戦えるようにしなきゃいかんらしい。俺はなにをするんだろう?

「よし!私が教えてやる!」

魔理沙気合い入れてるなぁ。

さてと、いろいろためそ。霊力を操れるみたいだからどこかの異能力の羅生門みたいに体を薄い透明な霊力で覆うようにイメージして。

「あれ?霊力が真一から出てるような。」

霊夢が驚いているようなきがせするけど、続ける。

覆ったし、次は霊力が上にあがるように。

「浮いてる?私何にも教えてないんだが」

魔理沙も驚いてる。

「ん~一応飛べてるかな?魔理沙~!どう?」

「上出来だぜ!それにしても何にも教えて無いのに飛べるって何者だよ!」

魔理沙なんか笑ってるな~俺が飛べるのがそんなに嬉しいんかなぁ?

さてっ次は弾幕だ!

「魔理沙~弾幕出してみて~」

「いいぞ~」

こういうのは一回見してもらわないとイメージしにくいからな。

「そんじゃいくぞ~はあ!」

これが弾幕か、なんというか、丸いな。あれくらいならやれるか。

「どうだ~?なんかつかめたか~?」

「う~んありがとー。」

イメージ、イメージ。

「はあ!」

「おお!これは、早い!そして力強い!こいつは霊夢に続く天才だな!」

「ふ~い」

いい感じだな。これはいろんな形に出来るんかな?

剣の形をイメージしてみよう。

「おおお!できたよ!剣の形に出来たよ!これを2本作って、2刀流!」

まさか剣を作れるとは。これで黒の剣士のまねできる。

どれやってみるか。

「ふう~スターバーストストリーム!!!

ブン!ブン!ブン!ブン!ブン!ブン!

「ふぁ~スゴすぎるぜ。私、負けるかもしれない。」

ふ~疲れた。

「よし!次はスペルカードだ!スペルカードは、必殺技みたいなものだぜ。」

疲れは吹き飛んだ。必殺技か~なにができるんだろ!

俺達は霊夢のところに戻った。

「真一、あなたすごいわね。初心者でここまでできるなんて・・・」

「俺もいろいろなあってね。」

実際はゲームやってたら技覚えただけさだけど。それができるのがすごいってことで、黙っていよう。

「霊夢、スペルカードを作りたいんだが。後紫は何処だ?」

「紙置いて帰ったわよ。これでスペルカードを作りなさいだって。」

魔理沙が聞き、霊夢がそう応える。

置いていった紙、これで作るのか。普通のた紙じゃないのか?

「これで作るのか。真一、これを持って、つくりたい技をイメージしろ。そんでできる。3つ作れるぞ。」

魔理沙がイメージしろと言うが、なに作ろう。んー、一つは必殺技、もう一つは、能力向上、最後に最終奥義かな。

最終奥義は、このすばのエクスプロージョン。

能力向上はー、んー、敏捷アップでいいか。

最後に必殺技、ウィズのカースドクリスタルプリズンにしようかな。かめはめ波とかも考えたけど普通に使えそうだ。

全部作って、できた!

「出来たわね。試しに使ってみれば。」

「よし!私と弾幕ごっこだ!」

弾幕ごっこ?なんだそれ。

「弾幕ごっこは弾幕で戦うのよ」

ざっくりと説明したな。とりあえず弾幕で戦うんだな!

「魔理沙弾幕ごっこやるぞ!」

初めてだが勝つ!

俺達は空を飛び弾幕ごっこを初めた。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第三話

どうもダイゼツです。
たびたび設定を増やす事があるので、お気をつけください。
子供は少し悪い事を好むという事で、この話では会いませんが、鬼人正邪+EX三人娘を出します。能力の使い方次第では、4人はかなり強いので、この作品では強くなっています。
長々とすいません。
ではどうぞ。


前回のあらすじ!

技を手に入れた!

魔理沙と弾幕ごっこをする事になった!

 

「それじゃ私からいくぜ!はあ!」

魔理沙は無数の弾幕を撃ってくる。

俺は防御でもしようかな、シールド、シールド。

俺は自分の周りに霊力を使ったシールドをはった。そして

ギュアンゴガンギュガン!

「嘘!防がれてる!てか!普通ガンガンて鳴るもんだろ!」

「俺はこのシールドを高速で回転させてるからな。」

回転させることで衝撃を減らして防御力も上げてるんだよな~。これはどう対処するのかな~。

魔理沙は焦っている。

「開始早々差を見せつけやがった!こうなりゃ全力でやるしかない。横に回転しているから上はがら空きだ!」

魔理沙はすばやく俺の上に行った。

ふむ、確かに上はがら空きだな。シールド、ちょっと厚くしとこ。

「くらいやがれ!恋符 マスタースパーク!!!

「はぁぁぁぁぁーーーー!!」

ドガアァァァーーーーーン!!!

強いな・・・だが

「ハアハアハア・・・どうだ!!」

けむりが晴れたそして・・・俺は無傷で何事もなかったように魔理沙の方を見た。

「ごめん。俺さ、規格外なんだ。」

魔理沙は絶望している。当然だ。こんなガキに負けるんだからな。

「俺・・・ケンカで負けるとさ・・・まじでイライラするのよ。だからな、負けてやれんわ。」

こういうところで、俺が他の子供より大人っぽく感じる。2人には申し訳ないことしちゃったな。まあ俺が技を試すために戦ってたんだから仕方ないといえば仕方ないんだけどな。

「嘘・・だろ・・・私の切り札だぞ?幻想卿でも最高クラスの威力なのにこんなあっさりと・・・。」

「魔理沙!そんな全力でやったら真一が!・・・え・・・無傷・・・初心者が避けずに真っ正面からくらって・・・。」

霊夢も驚いてるな。俺は気にせんが。

「魔理沙。降参するか?それとも」

「降参するぜ。今の私じゃ真一には絶対に勝てない。一から修行するか。」

「そうれがいいさ。じゃあ魔理沙は戻ってて。俺試したい事あるから」

「分かったぜ。」

あ~あ。これじゃ俺、小学生要素いっこもないな。戦闘中だからしかたないげど。

「まあいいや。それじゃスペルカードを。まずは。

氷符(ひょうふ) カースドクリスタルプリズン!

キキキキカキン

空でも氷が作れるのか・・・!やべ!氷落ちてる!こうなりゃ。

「爆裂魔法をここで使うわけにいかないから・・・ハァーーギャリック砲!」

俺は構えて、霊力を手に集めて、一気に放出した。

ガギン!

氷は砕け散った。

ふい~この技強いわ。そんじゃ戻るか。

俺は霊夢と魔理沙のところに戻る。あっ霊夢が険しい顔をしている。

「あなたが何者なのかはきかないわ。多分一般人だもの。でもこれだけはいっておくわ、絶対に異変を起こさないでね。」

異変?

「異変ってなんだ?」

「問題を起こすなって意味よ。あなたなら大丈夫でしょうけどね。」

問題か。

「多分大丈夫!」

「多分はやめて欲しいのだけれども。真一ならいいか。」なでなで

霊夢が少し微笑み、俺の頭をなでてくる。ちょっと気持ちいい?

(いつか、こうやって頭をなでれなくなるかもしれないのね。・・・今日会ったばかりなのになにいってんだか。)

「真一、戦ってる時と今の性格変わってないか?」

「俺はたびたび性格が変わっちゃうんだよ。ほら、いつもは優しいけど、戦闘になるとめっちゃ性格変わって、戦闘狂になるやついるだろ?あれとおんなじだよ。」

「おんなじなのか~」

おんなじなんだよ。俺怖くなったり、優しくなったり、いろいろあるからな。ある意味天然なんかな?天然ってどういうもんか知らんけど。てか、魔理沙、落ち込んでないんかな。

俺は気持ちが読み取れるほど大人ではなかった。

「ほら、もう暗いわよ。晩ご飯たべましょ。魔理沙も一緒にどう?」

「本当だもう夜か。ご馳走になるぜ。」

「分かったわ。じゃあ料理してくるから居間に居てて。」

「おう。真一、行こうぜ。」

「分かった。」

本格的に幻想卿生活が始まるのは明日からだな。明日は町とかに行ってみよう。遅かれ早かれ行く事になるからな。道は知っておきたい。

俺は居間に移動した。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第四話

どうもダイゼツです。
すいません。少し遅れてしまいました。
これからは頑張ります。
この作品は二次創作であり細かいことをきにしてはいけません。それでも良い方は、
ゆっくりしていってね!
後、今回は短いです。


俺は朝御飯を食べ終えて、休んでいた。

「真一。」

霊夢が話しかけてきた。

「なに?」

「今日から人里に行くわよ。」

人里か。そういえばそういう所にいく予定だったな。あれ、今日からのからってなんだ?

「行くのはいいけど、からってどうゆうことだ?」

「あなた、紫から聞いたんだけど、まだ学校卒業していないらしいわね。」

そうだけど?・・・まさか!

「今日から寺子屋っていう所に通うわよ。」

まじかよ!せっかく学校に行かなくてすむと思ったのに!

「といっても、小さい子達に勉強教えるだけだけどね。」

小さい子か。

「どこまで習っているんだ?」

それが分からんと、どうしようもない。

「算数じゃ引き算を習っているところよ。」

一年生かよ。すぐ泣くじゃねえか。俺の学年荒れてたから、俺の普通が通用しねえぞ。普通に過ごしてたら、面倒な事になるな。

「ちなみに、そのなかにちょっと頭が悪い子がいて、勉強したことが全然覚えれなくてね。その子に勉強を教えてくれれば、紫が毎週おこづかいをくれるらしいわよ。」

「よし!早く行こうぜ!」

金が貰えるなら行くしかないよな。

「切り替え早いわね。まあいいわ、じゃあついてきなさい。」

そういって霊夢は飛んだ。

そんじゃ行くか。

俺は霊力を使って霊夢を追った。

 

飛行中

「それにしても、あなたって空を飛ぶのは昨日が初めてよね。そこまで驚かないのね。」

「俺は飛ぶ時、霊力で体を囲っているからな。風とかが当たっても分からないんだよ。だから、飛んでいるっていう感覚があんまりないんだ。」

あれだよ、クリエイティブモードで空を飛ぶ時の感覚。

「それに、前の世界で、いろいろあってな、多少の事じゃどうにもならん、」

いろいろっていってもケンカして一針くらい縫った事があるってだけだが。普通でなければそこまで異常でもないという。そこからアニメを見続けていたら、こんな性格になって好戦的になったという。

「なんかすごいわね。あなた一般人でしょ?」

「そう。そこまで善良ではない、ただの一般人。」

「善良じゃないのね。っと、そろそろ着くわ。」

俺たちは、人里に着いた。

ここが人里か。俺の住んでいた所もそこまで都会じゃないけど、ここは相当だな。だけどこのほうがゆっくりできるってもんだ。

「さてと、寺子屋に行きましょうか。」

霊夢が歩いて行く。

どんな所なんだかな。面倒なのがいなきゃいいが。

 

寺子屋

 

「ここが寺子屋よ。」

ここか。なんか古いな。

「君が今日から入ってくる生徒かね。」

この青が似合いそうな人が先生かな。

「私は上白沢慧音だ。よろしく。君の話は紫から聞いているよ。鏡真一君。」

「そうですか。では、よろしくお願いします。」

「うむ」

この人かなり美人だ。俺子どもだけど。

そういえば、幻想卿は、美人が多いな。だが俺は小学生。恋愛が出来ないという。くそ!なんで精神だけ大人になっちゃったんだ!

子どもなのに不純な件について。

「とりあえず私は帰るわ。私はやることがあるから一人で帰って来てね。じゃ。」

霊夢は飛んで、帰っていった。

「では、行こうか。」

「はい。」

どんな子どもがまっているのやら。

楽だといいな。

俺は教室に入っていった。

ところで、空になにかあった気がするが、気のせいだろうか。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第五話

どうもダイゼツです。
正邪とぬえが寺子屋にいる理由はのちのち書きます。気にしないでください。
ではどうぞ。


さて、どんな奴がいるのやら。

「では、今日から一緒に過ごす仲間だ。入って来てくれ。」

「はい。」

俺は教室に入った。

「最近、幻想卿に来た鏡真一です。よろしくお願いします。」

なんか、みんな羽あるな。他にも角があったり、胸のところに丸いのがあるのもいるし。虫もいる。9人いるがそのなかに普通の奴がいねえ。

まあ、見た目で判断しちゃ駄目だよな。

「真一君と仲良くするんだぞ。特に正邪。お前、真一君に何かするんじゃないぞ。」

「そいつの態度による。」

角が生えてる奴が答える。正邪というらしい。

睨んでくるんだが、俺はなにかしたか?

反射的に俺も睨む。それにしても。こいつ

(なにか感じるんだが気のせいか?)

「せんせー。正邪は天邪鬼だから、そんなこといっても逆効果だよ。正邪より、ぬえを注意したら?あっ私はフランドール・スカーレット。フランでいいよ!」

「ああ。よろしく。」

この金髪の子はフランらしい。・・・ぬえか。あのいろいろ混ざった昔の妖怪だよな。・・・ん?ふぁ!正邪の比にならないくらい睨んでくる奴がいる!

「お、おい、ぬえ、ちょっと怖いぞ。まあ、とりあえず、一時間目は真一君と交流にしよう。今から交流していいぞ。」

「やったな!真一、あたいはチルノだ!よろしくな!」

「お、おう。」

「ルーミアだぞ!」

「よ、よろしくな。」

こいつら元気だなぁ。まあ、そのほうが俺としては、気楽でいいんだがな。

「ちょっと、チルノちゃん、ルーミア!すいません。私は大妖精です。よろしくお願いします。真一さん。」

この子は優等生キャラだな。

「よろしく。敬語はなくていいぞ。」

「そう?分かった。」

素直やなぁ。

「リグル・ナイトバグだよ。よろしくね。」

「よろしく。」

この虫みたいな子はリグルらしい。虫は苦手なんだが。

「ミスティア・ローレライだよ。よろしくね。夜は屋台をやっているから、ぜひ来てね。」

「ああ、よろしくな。」

屋台か。今度いってみようかな。

「おーい。お前達もこいよ。」

「ああ。」

チルノは他の4人に声をかけた。だが胸のところに丸い物がある子は来ない。3人しか来なかった。

「なあ。」

正邪が話しかけて来た。

「私は鬼人正邪っていうんだが、お前、支配に興味はないか?」

なに?このシリアスな空気。さっきまでお前、俺のこと睨んでたじゃん。敵視してたじゃん。

「興味ないが。」

「別に隠さなくてもいい。どうだ?私と一緒に、弱者を支配しないか?」

「いや。」

マジかよ。こいつ、こういうタイプかよ。絶対、後々戦うはめになるやつじゃねえか。

「なんでだ?弱者を自分の思い通りに出来るんだぞ。」

「つまり道具に出来るってことだろ?んなもんいらんは。そういうのはあんま好きじゃねえ。むしろ、そういう事する奴が居たら、ぶっ飛ばしたくなる。お前からやるか?」

さっさと潰しておくか。

「くっ、はは、はははははははははは!!いいね!なにか感じると思ったが、私とよく似ている。

さっきのは全部嘘だ。お前を試した。どうだ?私達と弱者を傷つける奴をぶっ飛ばさないか?」

「んなもん信じられるか。」

これが嘘だという可能性もあるしな。

「いや信じても大丈夫だぞ。」

先生?

「こいつは、理不尽な世界を壊し、弱者が強者を支配する世界を作ろうと、異変を起こした事があるからな。弱者を傷つけるような事はせん。」

なるほど、異変か。

「まあ、今は弱者を力で支配する奴を倒すのが目標だがな。そんでどうする?」

「それじゃやろうか「待てよ!」なんだ。そういや、さっき、私達って言ってたが、仲間がいるのか?」

ぬえとやらが文句を言いたいらしい。

「私は嫌だ!人間と行動するなんて!人間は妖怪を差別する!」

「しねえよ?むしろ、妖怪の方がいいわ。人間怖い。」

陰口とか、マジで怖い。そういうのかされると恐怖しかない。

「そんなの信じられるか!」

「んじゃどうしろと?」

どうしようもないじゃねえか。

あと、関係ないが、あの例の丸い物がある子。なにしてんだろう。ずっとこっち見てる。あっ目があった。

「私の事が見えるの?」

「そりゃな。」

「こいしちゃん。子供はこいしちゃんのことみえるんだよ。」

「あっそうだった。私は古明地こいしだよ。これからよろしくね。私達4人でいつも活動しているんだよ。みんな妖怪なんだ。」

へーだから、ぬえは嫌がるんだな。人間が入ってくることを。

それにしても、この子、なんか、見た感じあざとい気がする。

こいつらといたら楽しそうだな。

「こいし、邪魔しないで。どうすればいいかっていったよね。私と真っ正面から戦ってみな!それができたら、みとめてげるよ。」

真っ正面か。不意討ちしたり、隠れたりするなってことか。余裕だな。

「いいぜやったるわ。」

シールドはつかえなさそうだ。

「おい、放課後にやれ。」

先生に注意された。

「正邪!放課後、戦うからそれ見て決めてよ!」

「えー。」

「えー。じゃない!」

今は、授業のこと考えるか。

「真一君、頑張って!」

「勝ってね~」

よし、やるか。この子達と一緒にいるために!

フランとこいしは可愛かった。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第六話

どうもダイゼツです。
この作品のお金は単位は円にします。いいですよね、私の作品ですし、二次創作ですし。まあ、今回はお金出ませんが。
さて、なんでフランが一緒に居るんでしょうかね。
では、どうぞ。



寺子屋が終わり、俺とぬえとの戦いが始まろうとする。とっ思ったんだが、

「おい、ぬえ、どこでやるんだ?ここでやるわけにもいかんだろ?」

俺はぬえに問い掛ける。

おもいっきり喧嘩出来る場所は人里には無いし、やったら迷惑になる。

「どういうルールにするかによるね、私としては真っ正面から戦う為に能力とか弾幕とか、そういうのは無しにして戦いたい。あっ、武器って持っているのか?」

武器か・・・

「俺は武器を能力を使って作るからな、能力が使えないんなら無い。」

まあ、初めて喧嘩した時から鍛えていたから大丈夫だろう。

「でも、ぬえは武器を使って戦えよ。どうやって戦うか気になるからな。」

「あっ、正邪いたの?」

「ぬえ、真一と戦う前に私と戦うか?」

正邪も来たか。そんじゃあいつらも、

「やっほー。」

「みんな揃ったね。それで?どこで戦うの?」

こいしとフランが来て、フランが俺に聞いてくる。

「二人に聞いてくれ。俺にはここら辺のことは分からん。」

正邪とぬえが話し合っているし。

「どうする?戦える場所なら、博霊神社?」

「そしたら、霊夢と戦う事になるだろ?私は一部の奴ら以外から、いまだにお尋ね者と思われてるんだ。ここは、もうひとつの所にいくぞ。」

「分かった。」

決まったらしいな。

「おい、お前ら、決まったからついてこい。」

正邪はそう言って飛んで行く。

「じゃ行くぞ。」

俺達は正邪を追いかける。

「おい正邪。」

俺は正邪に追いついて、問い掛ける。

「ん?」

「今からどこ行くんだ?もうひとつって言ってたが。」

もう一つ神社があるんか?

「お前は知らねえのか。今から行くのは、守矢神社だ。私は野宿して過ごしているんだがな、守矢神社の近くで野宿した事があってな。そんでなんやかんやで、よく行く事になった。

向こうはお前とフランの事を知らんだろうし、ついでに紹介してやるよ。」

もう一つあるとは。あれ?さっきフランも知らないって言ってたが?

「フランは行ったこと無いんか?」

俺は気になり正邪に聞く。

「その事については、お前が仲間になったら教えてやるよ。」

仲間ねぇ。

「ぬえ。どうやったら仲間にしてくれるんだっけ?」

「そうだね、怖がらず真っ正面から戦えたらね。」

怖がらずか、俺はまあまあ怖がりなんだが、大丈夫かね。

「とっ、そろそろつくぜ。あそこが守矢神社だ。」

あそこか。あそこからなんか、やばそうな力が二つほど感じるな。

俺達は守矢神社についた。そこでは、女の人が掃除をしていた。

「あれ?正邪さんに、ぬえさん、こいしさんじゃないですか。お久しぶりですね。今日はそこのお二人を連れてきたんですね。初めまして、東風谷早苗です。」

東風谷さんらしい。

「どうもご丁寧に、初めまして、鏡真一です。よろしくお願いします。」

「フランドール・スカーレットだよ。フランってよんでね。」

「よろしくね。真一君、フランちゃん。それににしても、真一君は大人っぽいですね。」

大人っぽいか。そういう風にみせているんだけどな。

「むー。私はどうなの?」

「フランちゃんはとっても、可愛いですよ。」

「えへへ。」

それな。本当にそれな。良かったわ、俺、大人じゃなくて。普通だったらロリコンって思われる。

「そういえば、真一君の事を見たことあるような気がしますね。気のせいでしょうか?」

そういや俺も、見たことあるような気がすんな。

「おい、さっさと、戦えよ。早苗、ちょっと場所借りるぞ。ここ以外に思い付かなかった。」

「まあ、暇ですし、いいですよ。」

「そんじゃ、ぬえ、真一、許可も取ったし、派手にやれ。」

派手にやれってな、能力使わないんならそんな派手にならんわ。とりあえず、考えるのを止めて、集中するか。

「それじゃ、真一。ルールは能力禁止、スペルカード禁止、小細工禁止、どちらかが降参するか、戦闘不能になるか、正邪が止めるか、これでいいね。あっ、能力を禁止したけど、武器を作るのはいいよ。」

結局いいんか。じゃあとりあえず、エリュシデータみたいな剣を一つ、短剣を一つ、短剣は、初めは使わないようにしよう。あとは、大丈夫だな。

「あの剣、もしかして、真一君は外の世界の。」

早苗さんが驚いてるが今はそんなことどうでもいい。地上戦なら俺も得意だ。

さて、なんで、弾幕ごっこの時にそこまで興奮しなかったか教えよう。

俺も子供、空を飛んだらかなり興奮するよね。霊力がどうのであまり驚かないって言ったけど、最大の理由はね、喧嘩をした時にあまり納得出来るような結果じゃなくてね、本気で地上で戦いたいからなんだよね。そして武器がある。妄想した事が出来る。空中戦より、こっちの方が楽しみやったわ。

「それじゃ初めるぞ。」

正邪が合図をするらしい。

俺は左手を出して、剣を持つ右手を後ろにやる。

「あれは、キリトの構え。やはり・・・」

「じゃあ、真一の力を見してもらうよ。」

ぬえは槍を持って構える。

「それじゃ、初め!」

俺達は、同時に走り出した。

戦闘開始だ。

 

一方その頃

フラン視点

真一とぬえが戦うのかぁ。

「ねえねえ、フランちゃんはどっちが勝つと思う?」

こいしちゃんが話しかけてくる。

「そうだね、普通はぬえだけど、真一かな、なんかすごい威圧感を感じるんだ。」

お姉様も強いけど、ここまでの威圧感は感じなかったな。今は強いか分からないけど。それにしても、弱いはずの人間がなんでここまでの威圧感を出せるんだろ。正邪もそう。いつもは、ただのひねくれ者なのにこの前、私の能力を知ったとき、一週間前だったかな、

一週間前

「フラン・・・お前、その能力は絶対に使うな。」

「え、」

「私が言った時だけにしろ。」

「でも「でもじゃない。」

「その能力は、能力を封じる能力がなければ、最強になれる。相手を殺すことによってな。使い方によっては幻想卿ですら破壊しちまう。いいか、絶対に使うなよ。」

現在

紅魔館に居たときは、弱い妖怪って言ってたのに・・・

「フランちゃーん。」

はっ!

「どうしたの?こいしちゃん。」

「そろそろ始まるよ。」                     

ああ、じゃあちゃんと観察しておかなきゃ・・・お姉様をいつか・・・"倒すために"・・・



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第七話

どうもダイゼツです。
皆さん。令和になりましたね!令和でも自分にっとって、幸せな日常を過ごせるようにしましょう。
そして、投稿、遅れてしまい、すみませんでした!学校とかで色々ありまして、自分、委員会に入って色々活動して、考えたりしてたら遅れてしまいました。
すいませんでした!
この作品は
独自の設定
原作崩壊
キャラ崩壊
その他もろもろあります。それでも大丈夫な方はゆっくりしていってね!


「ハアァーーーー!」

ガギン!

俺の剣とぬえの槍がぶつかりあう。

あーくそ。さすがぬえってとこか。

今、俺たちはなんやかんやで、仲間になるかどうか戦うことで決めている。

まあ、こいつだって、仲間にひびられるのは嫌か。俺も嫌だし。

つかよ、こいつ力強い。片手で突き出してる俺もどうかしてっけどよ。そんでもって、こいつの槍、二ヶ所スペースあんのよ。こいつ、てこの原理で俺の剣壊さんよな?

「へぇ。まさか、本当に真っ正面からくるとは。これなら、力比べになるかな。私の力と人間の君の力。どっちがつよいかな?」

そりゃお前だわ。力は俺、人並みのちょっと上くらいしかないんだから。

だが技術はある。まずは試しに・・・

おら!

「おお、さらに突っ込んでくるとは。あれかな、ごり押しってやつだ。でもまだまだなんだな~」

無理やり前に行こうとしても無理か・・・めんどくせぇ。正面ならいいんだよな。

ほい。

「えっちょ!ゴフ。」

俺はまずしゃがんだ。そしてすぐ、槍の横に立ち上がり、真っ直ぐ、こいつの谷間のところに手を平らにして打ち込んだ。

「ぬえさんよ・・・衝撃は意外と役に立つんだぜ。力よりもな。てか、お前、長生きしてても、よく戦うことって、あんまないだろ。お前も知っている様に、人間は臆病だ。だから、お前みたいな妖怪と戦う事はない。だって勝てないんだもん。」

相手は妖怪で、自分達を十分倒せる力があればなぁ、そりゃ関わらない様にするさ。あばよくば、奇襲で倒せれば、それにこした事はなかったんだろうな。

こいつは多分、奇襲されて、傷つけられて、差別とかなんとか言ってるんだろうな。

「くっ、心臓の近くに衝撃とか、鬼畜かよ。てか、私も女だぞ。戦闘中とはいえ、谷間に手を突っ込むのはどうなのよ。」

「戦闘中はそんなこと気にして無いから。あと、俺、胸とかに興味無いから。んで、どおすんの?俺はお前に認めて貰えたの?」

結局のところ、それが問題なんだよ。俺、しゃがんだから。一応正面だけど、良かったんかな?

「ごめん。真っ正面とか言ってた私がばかだった。もう認めたから、次は本気で戦いたい。小細工とかが私の戦い方だし。いいかな?」

あっまじか。

「わかった。そんじゃ本気で行く。能力も使うからな?」

さっきの戦いはあっさり終わったから、能力とかありのほうがいい。

「いいよ。使えるもの全部つかいな。それじゃあ・・・いくよ!」

おそらく、初めは下にやるだろうから。

ザン!

「当然よけるか・・!」

ゴン

俺はジャンプして、おもいっきり蹴った。

ぬえはガードした。だが、

「チッ。いってぇ。」

まあまあ痛いみたいだな。

ちなみに剣は、さっきの戦いの時、手のひらを打ち込む時に投げ捨てた。

剣がないから、短剣で、

「ホリゾンタル!」

短剣は剣が短くなっただけで、片手剣スキルも使えたりする。

「ふん!この程度じゃガードできるよ!くらえ!」

ぬえは俺のすねを蹴る。

グッ。すねをやられッ!

俺は後ろに飛ぶ。

ぬえは槍で俺の胴体を突こうとする。

はめ技かよ。これはめんどくさいな。

「まだまだ!」

チッまた突いてきやがる。それなら。

「ハア!」

俺は槍に弾幕をぶつけ、吹っ飛ばす。

「槍がない。でも!」

ぬえは三つほど弾幕を撃ってくる。

「ふん。」

俺は霊力のシールドを作り、防ぐ。

こんで決めてやらぁ!

右手に霊力を込めて、おもいっきり右ストレートを繰り出す!が、

「は?あいつ、どこいきやがった?」

ぬえが消えた?どうやって隠れた?ん?

俺は後ろを見る。

は?モザイク?なんで?モザイクからなにかでてきたな。あ?UFO?どういうこった?てっ!はやゴフ!

UFOが俺にぶつかった。それもものすごいスピードで。

「くッそ。こんなん岩じゃねえかって!これ岩じゃねえか!さっきまでUFOだったよな!」

どうなってやがんだ・・・グフ!

モザイクが俺を殴ってきた。

こいつ殴ってきたんだが!?なんとか二発目からは防いでいるが。こいつまさかぬえか?俺はぬえの能力を知らないから、可能性はあるが。

俺はとりあえず空を飛ぶ。そうすれば、モザイクもついてきて弾幕をだしてきた。

ビンゴかなら、

「ギャリック砲!」

撃ってみたが手応えがない。・・・これ無理くね?どうすりゃいいんだよ。

モザイク・・・モザイク・・・隠す・・何かを隠す・・正体不明か・・・あれ?これいけるんじゃね?

「おいぬえ!なんだかわかんねえが、テメェの正体は、封獣ぬえだ!正体不明になってねえぞ!」

正体不明にじゃなくなったらどうなる?

「別にいいさ。ハアァァ!!」

こいつ!後ろから!だが。

ギュァンギュアンギュアン!!

「え?」

俺は霊力で自分を覆っているから、空を飛んでいる時は弾幕はきかないんたよな。

ブン!

「ダアアアラァッシャア!!!」

俺は後ろにいたぬえに素早く近より、上からおもいっきり、押してやった。

「ガハア!」

「おらよ!」

ガン!

ぬえに本気で殴るが・・・

「いってえーーーー!」

ぬえは転がってよけ、俺は地面に殴ることになった。

「ハア、ハア、ハア、キツイね。なんでこんな強いんだよ。」

「知らん。」

俺は次に確実に仕留めれるように構える。

「ちょっとキツイから、これで終わりにしよっか。」

フウーーー行くぞ!

「ダアアアラァァァァ!!!!」

「ハア!」

ぬえは弾幕を俺の逃げ道を塞ぐ様に撃ってくる。だが。

「ザァラァ!」

俺は目の前にある弾幕を破壊する。

「これは駄目だね。」

「アアアアアアアアアア!!!」

ガアン!

俺はアッパーカットを決める。

「ガハア!くくく。」

こいつにやついてやがる。

俺は最後にぬえを押し倒し、顔の横に短剣を作って、刺す。

「言っておくが、俺が仲間になるのは、お前らになにかしたいわけじゃ無いからな。俺はお前らといると楽しそうだから、仲間になる。それと、周りなんて気にしなくていいと思うぞ?お前はお前だ。そんで俺は俺だ。誰かがなんか言っても、俺は、お前らの仲間であり続けるんだろうな。」

「そっか・・・くく。あれ?押し倒してどうする気かな?」

「おい、俺が言ったこと台無しじゃねえか。。逃げない様にしてるだけだ。そんで、俺の勝ちでいいな?」

「まあ、ここまできたらねえ、降参するしかないよ。」

「そうか。」

「ククク。優しくしてね?初めてだから。」

「なんもしねえよ。」

俺は短剣を消して、立ち上がる。

「それにしても、戦いから生まれる友情てのはこの事を言うのかもな。」

「さあ?それはどうかな?」

「お前、ひでえな。」

まあ、会ったばっかだしいいか。

「おい、お前ら。終わったぞ。」

「私は仲間にする事を認めるよ。」

さて、こいつらはどうするんかな?

それにしても、子供は想像力豊かなのかな?閃きがなければ負けてたわ。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第八話

「ぬえに勝つとはな。なかなかやるじゃねーか。」

正邪が感想を言う。

なんか俺が勝つことが分かっていた様な雰囲気を出してんな。

「俺も喧嘩とか、いろいろやってたしな。まあ、それだけじゃないんだが。」

「ん?なにかやってたのか?」

「いや別に、大層な事をやってた訳じゃない。」

やってたとしたら筋トレだな。

「やってたといえば修行だな。実を言うと、俺には師匠がいるんだよ。」

「師匠?」

「そう。師匠。」

言っちゃあれだが、変な人だった。そこらの男より、圧倒的に強いし。何より、狸の尻尾があった。・・・うん。おかしい。

今更、こんなこと考える必要ないか。どっちにしろ、師匠は師匠だ。

「その師匠に体術を教えてもらったの?」

次はぬえが聞いてくる。

「まあな。てか、そんなことより、俺はお前達の仲間になっていいのか?」

「全然いいぞ。」

わー軽い。正邪って、多分リーダーだよな?

「おい、フラン、こいし、いいよな?」

「いいよー!」

「よろしくね!」

いいのか。じゃあ、ありがたく仲間になろう。

それじゃ、一番はじめは・・・

「フランの事を教えてもらおうか。」

気になって仕方ない。

「あーそんなこといったなー。まあいいか。早苗はどうする。」

そういや居たな。早苗さん。

「私は、神社の中に戻ります。真一くん、今度、外の世界について話しましょう。では。」

外の世界、ねぇ。まあ、察してはいたが。

「それじゃ、話をしよう。

まず、フランは495年幽閉されていたんだ。理由はフランは狂気で暴れる事がある。そして、フランの能力は、「ありとあらゆるものを破壊する程度の能力」だ。だから、姉である、

レミリア·スカーレットは、地下にフランを幽閉した。危険過ぎるからな。

ここからが本題だ。この幻想郷に、1週間前、紅魔館が幻想入りした。早速、私達3人は侵入した。ぬえとこいしの能力があれば簡単だからな。そして、なにか隠していそうな、地下にいった。そしたら、フランが幽閉されてたんだ。だから私達は、誘拐した。その後、慧音に迷いの竹林で見つかってな、フランの方を見て、匿ってくれたんだ。」

なるほど・・・だいたい分かったな。だがまず、1つ

「誘拐はまずくね?」

普通に犯罪してるだけじゃねえか。

「いいんだよ。もう私は殺される対象なんだからよ。」

殺されるんだったら、何やっても変わらない。ということか・・・納得した。

「それで?これからどうすんの?」

「あっ、それ私も気になってた。」

本人も、

「「さーいしょーはぐー、じゃんけんぼん。」」

おい当事者。

「フラン。」

「ん?どうしたの?」

こんなときリーダーぼいな。正邪。

「これからどうすんだ?」

「私は、お姉様が異変を起こすって聞いたから、その時に倒そうとおもうよ。」

「それじゃ、これからは、戦う、準備だな。」

準備か。金がねぇ。

「とりあえず、今日は解散だ。フラン、帰るぞ。」

「あいあいさーじゃーねー。」

もう暗くなってきたな。俺も帰るか。

「じゃあ、また明日。真一」

ぬえも帰るか。

「おう、また明日。」

「私も帰るよ。じゃあね!真一君!」

「じゃあな。」

こいしも帰った。

それじゃ、俺は博麗神社に。

 

博麗神社

 

「なんか遅い気がするけれど。気のせいかしら。」

「せえーーーーら!」

急停止!そして、着地。

「あっ!真一、おかえりなさい。遅かったはね。」

あっ霊夢。

「ただいま。寺子屋の奴らと仲良くなってな。」

「もう友達ができたの?良かったはね。」

寺子屋の奴らは純粋だからな。

「ご飯出来てるわよ。食べちゃいなさい。」

「はーい。」

俺は、中に入った。

 

食事中

 

うまい、唐揚げうまい。霊夢の料理はうまい。

「そういえば、霊夢。」

「ん?どうしたの?」

「霊夢って、博麗の巫女なんだよな?」

「ええ、異変が起きたら、私は博麗の巫女よ。それがどうしたの?」

「最近の異変てなんだ?」

「あーあの天邪鬼の異変ね。でも、あれって結局強者が悪いのよね。私は解決しか出来ないけど。」

「立場上?」

「立場上。」

「俺が異変起こしたら?」

「解決するわ。博麗の巫女として。」

博麗の巫女として。か。

「それは怖いな。」

それにしても、霊夢はいいやつだ。

「俺は、風呂入って寝る。おやすみ。」

「おやすみ。」

対策、しておくか。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第九話

んー・・・ん・・?

「どこだここ?」

俺は寝てたはずなんだがなぁ?よくわからん場所にいる。

「こんばんは♪」

「うわっしょい!」

いきなり後ろから話しかけられた。

おもわず前に飛び後ろを向くと、青髪の人がいた。

「えーと、誰ですか?」

こんな訳の分からない場所で「こんばんは♪」なんて言われたら、さすがに警戒してしまう。でも話を聞かないといけない。めんどくせぇ

「そんなに警戒しなくてもいいじゃない。私はドレミー・スイート。今はいないけど、稀神サグメ様っていう人に頼まれてあなたを連れてきたの。」

誰だよサグメ様。まあそれはあとにして、

「ここはどこなんですか?」

「ここは夢の世界よ。私は夢を食べたり、創ったりできるの。」

ナズ・・・じゃないか。てかだれだよナズ。

というか夢を食べたるか。俺の夢も食べたのか?

「俺の夢も食べたんですか?」

もしそうだと、めんどくさそうだな。

「ええそうよ。なかなかすごい夢を見てるわね。」

食べられてた!

「あなたの過去でしょ?これ。他の人とは全然違う過去をお持ちで。」

やっぱりその夢だった。なにかは言わないが。

過去ね。俺はまだ、そんなにやばい過去は持っていない。なぜなら

「それは過去じゃないですよ。」

「へぇ。じゃあこの夢は?ただの妄想?」

いや妄想じゃなく本当にあったことそして

「いいえ、妄想ではなく幻想郷に来たことで続きができた、現在進行形の物語です。」

正邪たちとあって尚更な

「なるほどね。まあいいわ。そういえば、幻想郷に来たのは最近なのね?」

「ええ。なぜか連れてこられました。」

(連れてこられた、ねぇ。理由が気になるわね。この子から人間以外の力を感じる。)

なにやら考えている。なんか感じたんか?

下を向いていたドレミーさんがこっちを向いた。

「あなた、幻想郷について、よく知っているの?」

全然知らんな。

「異変があったり、それを博麗の巫女が解決するって言うのは知っています。」

「なるほどね。住んでいる場所は?」

「博麗神社です。」

いきなり質問攻めって、なにを思いついたんだ?

「それなら、多分この子も異変解決を手伝うわよね。あなた、名前は?」

そういや自己紹介してないじゃん。

「俺は鏡真一です。よろしくお願いします。」

よろしくするかは知らんけど。

「真一君ね。じゃあ君に、夢をみして、アドバイスとかしてあげるわ。」

アドバイスか。無いよりはあった方がいいかな。

「ありがとうございます。」

「いいのよ。私もあなたのこと気になるからね。」

なにがどうなって、そんなことに。

「あっどうも。」

新しく誰か来た。これはー、お椀?

「ドレミー、この人は?」

「鏡真一君よ。サグメ様に頼まれてね、連れてきたの。」

「へー。なんて頼まれたの?」

「なんか、「私の娘に家族ができそう!ドレミー、その人連れてきて!」て、言ってた。」

「あはは、正邪も大変だねぇ。」

ん?今正邪って?

「あの、ちょっといいですか?」

「あっ、いいよ。私は少名針妙丸。よろしくね、真一君。」

「はい。よろしくお願いします。ところで、今、正邪って言ってませんでしたか?」

「言ってたよ?もしかして、知ってるの?」

「はい。仲間になりました。」

あれ?なんか暗い顔に。

「そっか。仲間がまた。真一君。」

はい?

「正邪はさ、いざとなったら、仲間を一番に考えるような奴でさ、いい奴だからさ・・・あいつのこと、お願いね?」

なにがあったんだ?

「とりあえず、分かりました。」

「うん!じゃあまた、明日あおっか。」

針妙丸さんは少し笑顔になった。正邪はなにやらかしたんだ。

「それじゃあ、良い夢を」

どんな夢をみるのやら。

 

ん~ん。またよくわからんところに。紅い霧も出てるし。

「アハハハハハハハハハ!!」

うお!なんだいきなり。

声のする方を向くと、まさかのフランがいた。かなり禍々しい力を感じる。

「すごいね!真一!ただの人間が私とここまでやりあえるなんて!!」

どうやら戦ってたらしい。

「デモ、ここで終わらせてアゲル。」

とりあえず動くか。

俺はフランの背後に周り、おもいっきり殴った。

「すぅっっおら!!」

ガン!

さすがにかてぇ。

「フフフ、狂ってると、全く、イタクナイネ!」

なに!?フランからでる力が大きくなって

「さよなら!」

フランが出した剣で俺は切られる。

避けれなかった···止まってしまった。怯えた。

俺の意識は飛んでいった。

 

狂気を操らなければ、狂気に縛られ、殺される。

気をつけて。力をすべて使わなければ、

 

生き残れない。

 

 

「真一!」

「は!」

俺は勢いよく飛び起きた。目の前には霊夢が居て、物凄い心配そうな顔をしている。

ハァーーーたく。ドレミーさん、んな夢、子供に見せるべきじゃないっすよ。

「大丈夫?わずかにだけど霊力が出てたわよ?」

まじか。どんだけ怯えてたんだ俺。

「なんか変な夢見てな。まあ大丈夫だろう。多分。」

「多分じゃ心配よ、まったく。朝御飯、できてるわよ、食べちゃいなさい。」

「うーす。」

俺は居間の方へ向かった。

「よう!真一、おはよう。どんな夢見てたんだ?すごい霊力だったぞ?」

居間には魔理沙がいた。なんでこんな朝から。

「おはよ。まあ、ちょっと怖い夢を。」

雑な言い訳かもしれんが、間違ってはいない。実際怖かっただろうし。

「お前にも怖いことあるんだな。意外だぜ。」

「言っておくが俺は怖がりだぞ。特に虫」

めっさ怖い。虫だけは無理。

「へぇ~まあこの話は置いといて、さっさと朝飯食うか。」

「はよ食わんと霊夢に起こられそうだしな。」

「「いただきます」」

 

しばらくたって。

 

「そんじゃ寺子屋行ってくる。」

「ええ。行ってらっしゃい。あっそういえば、紫が慧音におこづかい渡したから、今日もらって、1ヶ月たったらまたもらえって言ってたわよ。」

「分かった。んじゃ。」

俺は飛んで寺子屋に向かった。

「なあ霊夢。」

「どうしたの魔理沙。」

「お前、お母さんみたいだな。」

「お姉さんにしなさい!」



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第十話

「ふぁ~あ。おはよー。」

寺子屋についた俺は教室に入った。

もうみんな来ているみたいで、俺が一番最後だった。

「よう。遅かったじゃねぇか。」

正邪は教室の後ろらへんで、俺に話し掛ける。

三人もそこにいた。

「先生来てねえんだからいいだろ。てか眠い。」

さすがにあんな夢だったら、寝たように感じんわ。

「おはよ。真一。なんかあったの?」

「おはよ。まあ、悪夢ってやつだ。」

フランが話し掛けてくる。

てかまだフランと話せるとは。夢だけど殺されかけたのに。

「悪夢って?どんなの?」

こいしは俺の悪夢に興味あるみたいだ。

他人の悪夢なら気になるのか。よくあることだな。

「フランと戦った。」

「え!私と戦ったの!」

さすがに、フランは驚いた。

会って1日しかたってないのに、夢の中で戦ったって言われたら、そら驚くか。

「そそ。んで、一瞬で殺された。」

「こ、殺しちゃったの?」

まあ、殺されそうになっただけど、あそこで夢が終わらんかったら死んどった。

「ああ、現実でも起きたらやべぇわ。」

「現実で起きることは無いよ!多分!」

元気よく多分って・・・まあ大丈夫か。

「ところで、正邪とぬえは種族知ってるけど、フランとこいしってなんなんだ?」

「わたし?わたしは吸血鬼だよ。」

吸血鬼?吸血鬼って朝とか無理なんじゃないのか?

「吸血鬼って日光大丈夫なん?」

「本当はダメなんだけどね、わたしの能力はさ、ありとあらゆる物を破壊する程度の能力じゃん?

だから、日光のダメージを破壊してるの。」

それって戦闘だったら無敵なんじゃ。

「まあ、正邪に使うなって言われてるから、能力使って戦えないんだよね。」

まじか、良かった。万が一戦ったら死ぬところやった。

「そうだったの?」

「知らんかったのかぁーwさすが大妖怪様ですねぇーw「ほい」いてててて!悪かった悪かったって!」

「初めて聞いたー♪」

ぬえも知らんかったんかい。そしてこいし、ご機嫌やな。正邪?まあ、いい奴だったよ。

「そんじゃこいしは?」

「私は覚妖怪だよ。心は読めないけど。」

心が読めない、覚妖怪か・・・あれ覚妖怪?・・・

「あーーーーーーー!!!」

「なんだなんだどうした!?いきなり叫ぶんじゃねぇ。」

「あっ、すまん。覚妖怪って、俺のいた県の妖怪じゃねぇか。」

実は俺は岐阜県に住んでいた。最近は長野県に引っ越したが。

「あれ?じゃあ出身地一緒なんだ!すごいね!」

「こんな偶然あるとはな。」

「ちなみにお姉ちゃんもいるよ!お姉ちゃんは心も読める覚妖怪だよ!」

覚妖怪は普通、心読めるんだがな。てか、お姉ちゃん・・・二人も覚妖怪いたのか。

「みんな、おはよう。」

「「おはようございまーす!」」

ああ、先生来たのか。

「しばらくしたら授業を始めるからなー。今日は特別講師も来るぞー。」

「とくべつこうしってなんだ?」

「チルノ、別に気にしなくていい。今日だけ来る先生ってことだ。まあたまに来てるんだけどな。」

「そーなのかー。」

特別講師ねぇ。こんな所に。人間、俺しかいねぇぞ。妖怪でも来るんかな。

「よーう。お前ら久しぶりだなぁ。」

あっ、誰か来た。でも変だな。霊力は感じるが、別の力も感じる。よくあることなのか?

「正邪、誰だ?あの人。」

「あ?ああ知らねぇのか。あいつは、藤原妹紅。蓬莱の薬っていうのを飲んで不老不死になった奴だ。」

ふーん、まさかの不老不死。

「妖力も操るらしい。一応人間なんだがな。」

妖力だったのか。分かるはずがなかったな。

「ん?その人間は誰だ?人間はいないはずだろ?」

俺か

「最近寺子屋に来ました、鏡真一です。よろしくお願いします。」

「ああ、よろしく。なんかあったら言うといい。と、それにしても、この中に人間を入れるって、よっぽどのことがあったのか?」

「いや、別になんとなくだ。」

「なんとなくでいいのか?」

「いいんじゃないか?」

「そうか。」

「それじゃ授業を始めるぞー。」

一瞬にして空が紅い霧に覆われた。

「なんだ!なにが起こった!」

「おい、慧音。少し落ち着け。こいつらの安全のために情報を求めるのはいいが、落ち着け。」

フランの姉とやらがやったんかな。

「やってくれたな。吸血鬼。少しは周りのこと考えて動きやがれ。」

正邪は少し怒っている

「準備、早く終わらせておけばよかったね。」

ぬえもいうが、準備なんてできんかったと思う。

「まぁ、異変なんてよくあることだよね。」

こいしは余裕だな。

「お姉さま・・・多分、私をおびき寄せる為に・・・前とは目的が違うんだろうね。」

「大丈夫かフラン。」

「うん。大丈夫だよ。でも、紅魔館に行ったらどうなるか分からないから、私と戦うことになったらごめんね。」

一応、対処法はあるし、大丈夫かな?まあ対処法というよりは、ただのゴリ押しだけど。

「お前たちはここにいろ。私と妹紅で里にやってくるかも知れない妖怪を食い止める。」

そうして、先生と妹紅さんは飛んでいった。

「んじゃ、私たちも紅魔館に行くか。」

「俺にとっては初めての活動かな。」

「まあな、弱者を支配している強者をぶっ潰すのが私たちの活動だ。妹を幽閉する、姉を潰しに行く。

そういえば言ってなかったな。この組織の名前。この組織は・・・

   レジスタンスだ。

 

 

博麗神社

霊夢視点

 

「紅い霧に空が覆われる。面倒な異変を起こしてくれたわね。」

私は神社で魔理沙といたんだけど、こんな異変が起きるなんてね。

「また異変か。まあいいや。さっさと異変解決して、真一と宴会の準備しようぜ!」

「そうね。」

その真一が敵になってるかもしれないけどね。

俺が異変起こしたら、なんて聞いてくるし、絶対、敵じゃないの。

「どうした?霊夢?」

「いや、なんでもいないわ。」

どっちにしろ、博麗の巫女として、退治するだけよ。でも・・・真一と敵対関係になりたくないなぁ。

「それなら、行くぞ!」

「ええ。」

私たちはこの異変の首謀者のところへ向かった。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第十一話

俺たちは森の上飛んでいる。

「しっかし真っ赤だなぁ、この空は。どこまで広がってんだ?」

正邪は空を見ながら言う。

俺はそれより気になることがある。

「うーん。幻想郷全体に広がってるんじゃない?幻想郷を支配したいみたいだし。」

フランは前を睨み付けて言う。

だが、俺はそれより気になることがある。

「なぁ、お前らひとつだけいいか?」

「「「ん?」」」

「駄目です。」

「ブリrじゃなくて!断んな!」

たく正邪は

「そーなのかー。」

「お前だお前!なんでルーミアがいるんだよ!先生に寺子屋にいるよう言われんかったか!?」

「あっ真一は知らないんだっけ。ルーミア人喰い妖怪だよ?」

クラスメイトが天敵だった件について

「真一は食べてもいい人間か?」

「食べてもいいけど、俺は逃げる。」

世の中には不思議がいっぱいだなー(棒)

「私はここでお別れだぞー」

ルーミアは森の中へ、暗闇になり消えていった。

「楽しそう。私も行こうかなー。」

「やめろこいし。フラン覗いたら、化物相手だとお前が必要なんだよ。」

正邪が焦っている。

焦るほどこいしってすごいのか?

「まあ、私たちって意外と弱いからね。」

まじで?

正邪ならともかくぬえも弱いん?初見とはいえ、俺苦戦したんだけど。

「あっついたよ。正邪、どうするの?正面突破?」

おうおうフランの目が夢で見たときと同じ目だ。

これはー俺も準備して、勝てるようにせな。

俺は体に霊力を覆わせ、さらに、体に霊力をしみこませた。

「とりあえず門いくぞ。門番中立なんだろ?」

「うん。美鈴は私も家族だって言って、いつでも帰ってこいって。」

門番かぁ、こんな大きい館にはそんな人も。

俺の目の前にはかなり紅い館がある。そのなかには、三つ大きい力を感じる。そのなかには霊力も混じっていた。

「人間が吸血鬼の館にいるのか。」

「うん。咲夜っていって紅魔館のメイド。時を操れるんだって。戻せないみたいだけど。」

それでもヤバいわ。すぐに霊力で拘束するか?だがそこまでできるほど、俺にはまだ技術ないし。

「それならいい方法あるよ!」

「おっ?ぬえがおもいつくとは。なんだ?」

さすが、千年くらい生きてるだけわある。

「私とこいしの能力で前に潜入したでしょ。また同じようにすればいいんだよ。後から霊夢とか魔理沙が来るだろうし。」

前言撤回。なすりつけてるだけじゃねえか。

「それしかないか。」

納得しちゃったよ。お前はそれでいいのか。

「私頑張るよー。」

「おう頑張れ頑張れ。お前が一番安全だからな。一番頑張って貰う。それじゃいくぞ。フランは自分の部屋にも行ってみたいらしい。

先に地下行くぞ。」

初の異変か・・・フランに勝てるかだけが一番不安だ。

ああ忘れていたが、霊夢も来るのか。魔理沙は相性がいいから、正邪たちが勝てるかだけが心配だが、霊夢とは戦ったことが無いから、勝てるか分からん。

俺達は門の前に立つ。

そこには寝ている、門番であろう人がいる。

「ただいま、美鈴。」

フランは門番に挨拶をする。

「お帰りなさいませ、フラン様。この先に行けば間違いなく、お嬢様と戦うことになります。それでもよろしいのですか?」

起きていたらしい。まあ当然といえば当然か。

「うん。私はその為に戻って来たからね。」

「そうですか。それならば、私は一切手を出しません。」

「ごめんね。じゃあ行ってくる。」

「行ってらっしゃいませ。」

俺たちは門番である美鈴さんの横を通りすぎる。その時

「皆さん、フラン様のことを宜しくお願い致します。」

「知るか。これはフランの問題であり、私たちはついて来たにすぎん。私たちは、フランの喧嘩をじゃまする奴等を追い返す。ただそれだけだ。」

正邪はそういって、美鈴さんの方を見づに進む。

「まあ、なんかあった時は私とこいしでなんとかするから安心してよ。」

俺は何もせんでいいんか。

「あっ、真一は正邪と、霊夢と魔理沙の相手、お願いね。」

二人でかよ。

「私も二人と戦ったことがあるけど、かなり強いよ?」

こいしがそれ言うのか。

「こいしって強い?」

「本気出せば、五人の中でも一番強いかも?」

駄目やん。

そんな奴がかなり強いとか言ってるのかよ。俺、ここ来たばっかだぞ。

「三人ともー早くいくよー」

フランがよんでいる

「取り敢えず頑張るか。すまーんすぐいくー。」

俺たちは走って、フランと正邪の所に行く。

それにしてもな、本当に初めからラスボスとか止めて欲しい。

そう、思わずにはいられなかった。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第十二話

さて、俺たちは庭を抜け、門まで来たんだが

「でけぇ。いや分かってたけどでかい。こんなところから入ったら、一発でばれるぞ?」

絶対開けたら音なるもん。

「んなもん分かってる。だからな。」

正邪は少し離れた所の窓を指差して

「そっから入る。」

バカじゃねえの?こっちが悪くなるわ。それしか無いから仕方ないかもしれんが。

「さっさと行くぞ。」

「えぇ。」

正邪とぬえが窓を壊し、俺たちは進む。

「声出さないでね。バレるから。」

ぬえが小声で言う。

俺は取り敢えず、黙ってついて行くことにした。

とっ前にメイドさんがいる。それも、人間にしては強いが化け物みたいな強さではない。そんな力を感じる。

俺たちは顔を見合せ、少し止まって、通りすぎるのを待つ。

そのメイドさんは通りすぎる時に、少し止まって言った。

「ご武運を。」

そうして去っていった。

俺たちが居ることが分かってみたいだったな。

「今のメイドは十六夜咲夜。紅魔館のメイド長だよ。」

フランが紹介する。

十六夜咲夜というのが、今のメイドさんの名前らしい。

だけど戦うと思ったわ。紅魔館入る前に説明されたけど、姉の方の味方だと思ってた。

「ねえ、フランちゃん。」

「どうしたの?こいしちゃん。」

こいしがフランに話しかける。思うところあったみたいだ。

「私もね、お姉ちゃんとは色々あったし、咲夜さんとか美鈴さんみたいな人が居るから分かるんだけどさ。」

「ん?なにが分かるの?お姉様のこと?咲夜のこと?」

「咲夜さんのことだよ。さっき、フランちゃんのお姉ちゃんの味方だと思ってたのに、戦わなかったでしょ?それは多分、二人でちゃんと話して欲しかったからだとおもうよ?きっと、喧嘩して、そして今まで以上に仲良くなって欲しかったんだよ。」

意外だな。こいしがすげぇいいこと言ってる。

まあ確かに、家族として仲良くなって欲しいのは当然なのか?

「そう・・・かもね。でも、私にとっては難しいな。だって、私も仲良くしたいけど、お姉ち様がどうか分からないし。」

フランが落ち込む。

「大丈夫だって!お姉ちゃんが妹と仲良くしたくないわけないって!」

ぬえはフランを元気づける。

「それに、分からないから今ここに来たんじゃないのか?」

俺も加わり、元気づける。

「そういやフラン、なんで地下にいくんだっけ?」

唐突に正邪が聞く

「え?えっと、写真を取りにいくため。」

「どんな写真?」

「お、お姉様と撮った写真。」

「そうか。」

写真、撮ってたのか。

「ねえ、それなら仲直りでるんじゃない?」

ぬえがなにか思いついたらしい。

「昔のこと思い出したら、また一緒に居たいって言うかも!」

なるほど。

「だといいな。」

フランは寂しそうな顔をしている。

「おい、もう少しだぞ。フラン、図書館はどうする。」

「異変が終わったら見に行くよ。」

「分かった。」

俺たちは図書館を通りすぎ、フランの部屋へついた。

「さっさと持ってこい、長居はしたくない。」

「分かった。」

正邪が遠慮なんてせず、フランに言う。

長居したくないって、フラン、少し悲しいんじゃないんかな?

「見つけたよ、それじゃい行こ。」

「わかった。」

フラン全然悲しんで無かったわ。

俺たちはレミリアとやらの所に行くが

ドガーン!!

あっ!?なんだなんだ?

「多分霊夢と魔理沙だな。こったからは別行動だ。私と真一。フラン、ぬえ、こいし。お前らはレミリアのとこにいけ。私たちは、事が済むまでの時間稼ぎをする。ぬえ、こいし。お前らフランの事、ちゃんと見れよ?」

「分かってるよ。じゃあ行って来る。フラン、こいし、行くよ。」

「「はーい」」

それじゃ、張り切って、時間稼ぎするか。

俺たちは別れた。

 

エントランス

 

「ふー。なんとか倒せたわね。」

「おう!この先もこの調子でバンバン倒していこうぜ!」

「ええ、そうしま「はて?そんなことできるのかなー?博麗さん?」チッ面倒なのが来たわね。」

霊夢は驚かないのか、魔理沙は驚いてるのに。

「しっ、真一!?あとだれだ?」

「そういえばあなた異変の時寝てたんだっけ。アイツは鬼人正邪。下剋上を企てた、面倒な奴よ。」

魔理沙は下剋上と聞いてどう反応するか。

「なんだそりゃ!私もやってみたかったぜ!下剋上!」

俺と同じバカだった。

「やるなバカ。はぁ。それで?あんたたちはなにすんのよ?」

「おっ知りたいか?知りたいよなーwww教える訳無いだろ?ははははは!」

「チッむかつく。どうせ戦うんでしょ。魔理沙、先行きなさい。」

「はぁ?なんでだよ!?」

「あんた、普通の相手なら勝てるだろうけど、あいつらと相性悪いわよ?真一だけで一瞬で殺されるわよ?」

「マジかよ。まあ霊夢なら大丈夫だろうし、それじゃ先行くぜ。」

魔理沙は俺たちの下を通る。

「正邪、いいのか?」

「あいつはいいんだよ。霊夢を倒せれば十分だ。」

「なるほど。」

「あんたたちもういいかしら?」

「ああ、どっからでもかかってきな。」

「私、鬼人正邪にあったら殺せって言われてるから本気で殺しにいくわよ。」

それじゃ、俺も本気でやるか。

霊夢を殺せるくらいに全ての力を使って。

「それじゃ、準備でもしなさい。」

俺は短剣を作り、正邪はハンマーのような物を出す・・・ハンマー?

「あんときみたいに遅れは取らねーぞ!」

「ふん。あんたじゃ私は倒せないわよ。」

俺はいつでも懐に入れるよう構えた。

「それじゃあいくわよ!反逆者!」

「「ぶっ飛ばしたらー!!」」



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第十三話

「オラ!」

俺は霊夢の懐に潜り込み、正面突きをくらわせるが、

「ふん。これくらい簡単に受け止めれるわ。」

霊夢は普通に俺の腕を掴んだ。

「それくらい誰だってできる。」

俺は笑いながら言う。

「へー、じゃあ分かっててやったって事はこれからどうするか決まってるんでしょうね。蹴る?それとも頭突き?。」

「もちろん」

短剣を落とし、俺は手の平を霊夢の方へ向け、弾幕を数十発放つ。

「さすがにこれはどうしようも・・・はあ?」

霊夢は無傷でそこに居た。

「チッ、どういう事だ?」

「教える義理は無いわ。まあ?一つだけ教えてあげるとしたら、あんたが教えてくれたってこと。」

俺が教えた・・・魔理沙と戦ったとき、霊力で自分を守っていたから、それを霊夢も使っているのか。まあいい。

「それじゃこれならどうだ?」

俺はもう一度弾幕を放つ。

「威力をあげたんでしょうが、当たらなきゃ意味ないわ。」

確かにそうだ。どんだけ強くても、当たらなければ意味は無い。だがそれでいい。

霊夢の後ろにある弾幕が変化する。いや、入れ替わる。

正邪と弾幕の居る場所がひっくり返る。

「そらよ!」

正邪は後ろから霊夢の頭を狙って、ハンマーらしき物で殴る。

だがそれも。

霊夢は振り返り、お祓い棒で受け止める。

「これだって予想通り。あんたと戦うんだから、これくらい分かる。」

また受け止められる。

「それにしてもおもいわね。さすが、あの小槌のレプリカなだけはあるわね。」

小槌だったらしい。あのってなにか知らんけど。

「そういいつつ余裕だな。私たち二人くらい簡単に倒せるってか?」

正邪はニヤニヤしながら言う。

「そんなこと無いわよ。どうせ、これからなにかするんでしょ。」

「さあ?どうなのかな?」

俺はそこから少し離れる。

「そい。」

「なっ!?」

正邪はいきなり足払いをかけると見せかけて、霊夢の腹を膝で蹴る。

「そーい。」

俺とは反対の方へ行き、技を出す。その時霊夢は正邪を警戒した、だが

欺符「逆針撃」

正邪ではなく、俺が技をだす。

「なっ!?」

それを霊夢はもろにくらう。

「まだ終んねえぞ!」

逆符「リバースヒエラルキー」

「がぁ!」

霊夢は後ろと横からもくらう。

まだだ

「「リバースヒエラルキー!」」

俺の弾幕も向きが変わる。

「くっ、ハアア!」

霊夢は当たりに弾幕を散らす。

「「んな!?」」

俺と正邪、どっちも当たる。

「はあ、はあ。流石に予想外。またやってくるかも・・・は!」

正邪は霊夢に殴りかかり、受け止められる。

そして、俺と正邪の位置をひっくり返す。

「ハア!オラ!」

俺は霊夢の腹を殴り、ひるんだところを床に叩きつける。

「がは!」

霊夢から鈍い音がなる。

「かは、かは」

「オーラー!」

そこで追い討ちをかけるように上から殴るが、

「くっ!」

霊夢は横に転がり、立ち上がり、壁に向かって走った。

俺は追いかけて、壁まで追い詰めた。ここで霊夢はジャンプして壁を蹴る。俺の頭上を飛ぶのかと思ったら違った。

霊夢は横に飛び、俺の横腹を殴る。

「うわっ!あっあっ」

横腹はキツイ。かなりキツイ。

俺はよろめいてしまい、そこに追い討ちをかけるように、弾幕を放つ。

「ガァァァ!」

これは普通の弾幕じゃない、威力が違い過ぎる。

「不可能弾幕。あんたには使いたくなかったけど、あのお尋ね者といる以上、覚悟しておきなさい。」

「うおおおおお!」

正邪は小槌で殴るが、

「何でだよ、何できかない」

小槌は霊夢には当たらなかった。

ブン!

霊夢は振り返り、お祓い棒で正邪を切るが、なにやら、身代わり人形を使って攻撃をくらわなかった。

「ちくしょう、どうする?どうする?」

焦っている。一度負けたからか、かなり。

「おっ落ち着きやがれ。うんなんじゃ倒せん。」

なんとか落ち着かせようとするが、

「倒せないわよ。だって、本気であんたたちを・・・

                         殺すから。」

 

「「はっ?」」

正邪は吹っ飛び、霊夢も飛ぶ。

「はあーーーーまじ勘弁。」

霊符「夢想封印」

「くっ、あああああああああああ!!!」

小槌で受け止めるが長くはもたない。

氷符「カースドクリスタルプリズン」

俺は霊夢を凍らそうとするが

「博霊結界」

「なん・・だと・・」

クソ!凍らせれないしあの結界だって壊せん。壊せても攻撃が当たらん。どうする?どうやったら勝てる!クソ!クソ!何とかして戦況をひっくり返さんと・・・ん?

戦況を・・・「ひっくり返す?」

「くっはは・・・ははははは!!正邪、ひっくり返せるぞ!」

「なにいってやがる・・・」

「この戦況を状況を!」

そう、最悪という状況をひっくり返す。立場をひっくり返す。

「くっ、はは、くはははははは!!最高だ!流石真一!私の相棒だけはある!いや、お前が相手だ!私自身とでも言うか?なぁ!私たちは

「「一心同体!」」

正邪は戦況をひっくり返し、倒れた。当然だそんなでかい物をひっくり返したんだからな。

「なんで!?なんで夢想封印も夢想転生も消えてるの!?」

俺はそんなの構わず、撃つ。

「ハアアアア!」

「くっ、負ける訳にはいかない!たとえ相手が真一だとしても!くらいなさい!イレギュラー!!」

神霊「夢想封印」

強すぎる。普通にやったら勝てん。しかたないここは、

速符「疾風迅雷」

俺は一瞬で霊夢の横に行く。

「う・・そ・・」

「ハァァ!」

俺は霊夢を床に叩きつける。

「ハアアアアアアアアア!!!」

空を飛ぶ時に必要な霊力以外をすべて、右腕に込め、真っ直ぐ霊夢の方へ進み、右腕を降り下ろす。

それを霊夢はお祓い棒で防ぐ。

「「アアアアアアアアーーーーーー!!」」

そうして吹っ飛んだ。

もちろん吹っ飛んだのは、

 

 

 

 

俺だった。

 

「ガァァァアッ・・・ア」

「はあはあはあはあはーーーーーー」

「悪いわね、真一・・・私も嫌だけど、博麗の巫女として、やらなくてはならない。」

霊夢は俺に近づいて、お祓い棒を構える。

「じゃあね!」

俺が覚悟した瞬間、

「「うわーーーー!!」」

「今の声・・・」

ぬえと魔理沙だな。フラン、暴走したか。

「くっ、ううう」

「ちょっと!流石にまずいわよ!」

「別に構わん。」

俺は正邪を担ぎ上げ、歩く。だが転んでしまう。

「もういいから、正邪は私が持つわよ。」

霊夢は正邪を担ぎ、歩く。

「くそ。」

俺は霊夢についていくしかなかった。

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第十四話

フラン視点

「ふぅー。」

ちょっと迷ったような気がするけど、お姉様の部屋についた。紅魔館広すぎ。

「フ、フラン、着いたんだよね?」

「うん。多分。」

ぬえが少し焦りながら聞く。なんでやろな?

「じゃあ早速はいろー!」

こいしは勢いよくドアを開ける。

「わっ!なになにいきなり!ってフラン!ククク帰って来たのね。」

「キャラ作っても意味ないよ。」

こいしのお陰で、こっちが有利っぽい。

「いやしかたなくない?気配をまったく感じなかったのに、いきなりドア開いて。」

ぬえもかなり役に立ってる。

「んんっ。さて本題に入ろうかしら。なぜ帰ってきたの?」

お姉様が笑いながら言う

「別に、ただ、姉妹喧嘩を終わらせたいだけよ。」

そう。これはただの姉妹喧嘩。これが終われば

「喧嘩じゃない、指導よ。」

指導?指導だと?

「ふざけんな。」

「ふざけてなんかないわ。幽閉はあなたのためだった「ふざけるな!」

「ぬえ、写真、持っててね。」

「う、うん。」

私はレーヴァテインを作り出し、構える。

「今、全てを終わらせる!」

「別にいいけど、あなたに出来るかしら?」

お姉様はグングニルを作り出し、構える。

「あああああ!!」

私は突っ込んでいく。が、簡単に避けられる。

「速いけど、単純で予測しや!」

突っ込むふりをしてお姉様の横に立つ。

「せぇぇぇい!」

レーヴァテインをおもいっきり振り上げ、お姉様を天井に叩きつける。

「くっ!」

お姉様は天井を壊し、飛んでいきそれを追いかける。

「チッ喰らいなさい!」

お姉様は四方八方に鋭い弾幕を撃つ。

「そんなのきかない!」

弾幕を全てよけ、お姉様の方へ近づく。

「ふふ。」

お姉様は私の上を飛んで背後をとる。

「ホリゾンタル!」

「なにっ!」

真一が使っていた技の真似をする。

お姉様は上手く受け流して、斬り上げる。

「やあ!」

私はそれを抑える。

「フラン、そんな技を使えるようになってるとはね。」

「こんなもんじゃない!」

禁忌 「カゴメカゴメ」

「まさか至近距離で打つとは、えげつない。」

お姉様は軽々と避ける。

「まだ終わらない!」

「終わら無くても結局は無駄無!」

撃ちながら斬りかかる。

「あなたってほんと器用。でも。」

お姉様はグングニルを上から投げて、それを私は避ける。

「うわ!まず」

「っ!ぬえ!」

下には二人がいる。二人にも気をつけな

「しゃ、写真が。」

写真?お姉様との大切な写真?私の宝物で思い出。

「ご、ごめんなさい!写真を「フハハハハハハハ」フ、フラン?」

「アーハハハハハハ!!!」

「ど、どうしたのフラくっ!」

「ーーーーー!!!」

 

 

魔理沙視点

 

「とっ、ここかって、何だこの状況。」

私が部屋に入るとこれまた凄い戦いを見せられる。

あの金髪の子が首謀者かな。紫髪の子をかなり押してる。

「おい、ぬえ。これはどういう状況だ?」

そこにはぬえとこいしがいた。コイツらは何でいるんだ?

「あっ魔理沙!実は・・・

ふむふむ大切な写真を壊されて暴走。

いや、金髪の子もといフランが首謀者じゃないのかよ!

「そんで?お前らはどうすんの?」

「私達はフランを止めようと思う。殺しちゃ意味ないし。」

なるほど、殺しちゃ意味ないと。

「それならば、この霧雨魔理沙様が協力してやるぜ!」

八掛炉を出して言ってやる。

「今回ばかりはお願い!いくよこいし!」

「アイアイサー!」

断られると思ってた。まあいいやとりあえず。

二人は行ったし

「下からねらって~

魔符 「スターダストレヴァリエ」

「魔理沙の目眩まし!これなら!」

フランが困惑してる間にぬえが横から突く。

「っ!ヤアァァァァ!!」

なんとか防いだものの、ぬえは吹っ飛ばされる。

「なっ何てパワー。」

ぬえが険しい顔でフランを睨む。

「ミンナミンナコワレチャエ!!」

花でフランを包みこむが、内側から破壊される。

だが私にとってはそれで十分。

「とある奴の技だ。ためさせてくれ。」

相殺 「回転球」

真一の使った技を少しアレンジして使わせて貰う。

フランは横へ飛んでいく。当然だ。あの技は回転を止めるか、避けないと対処できない。

かなりのダメージを喰らっているはずの、フランが突っ込んでくる。

「おいおい。」

さすがにこれ以上はあいつの体が持たんぞ。・・・んん?なんかあいつ、再生してね?

「私達は吸血鬼よ再生能力はかなりのものよ。」

ふーん。

ぼろぼろになったレミリアとやらが教えてくれた。

「なんでお前は再生しないんだ?」

「フランの能力はありとあらゆる物を破壊する程度の能力だから。再生に時間かかるのかも。」

「へー。まあ、とりあえず、ぼろぼろなお前は下がってな。こいしと私でなんとかするから。」

「悪いけどお願いするわ。」

レミリアは降りていった。

さて、どうするかな?あの再生能力ならマスパで消し炭ってところだが、殺しちゃ駄目だし。とりあえずやるか。

フランと戦っているこいしに言う。

「こいし!目眩まし!」

「それ!」

花びらがフランの周りを舞う。

それじゃ、攻撃あるの

「秘技!かかと落とし!」

フランが地面まで落ちて行く。

「ふーかなりのダメージを負ったでしょう。」

なんだ?あの緑で霊夢の亜種みたいなやつは。

「悪を滅ぼす!弱者を守る!神に変わってお仕置きよ!あっ私も一応神でした。」

まじでなんだあいつ?

「こほん。この東風谷早苗が来たからにはもう安心ってええ!かかと落としって外の世界ではかなりの大怪我を喰らうやつですよ!」

「そんなもんすんな!」

「あっ、あなたは幻想郷の住民ですね!一緒にこの子を倒しましょう。」

「いや、こいつあいてに何人もいたら逆にキツイ・・・とっ」

フランの攻撃を避ける。いつの間に近づいていたのか。こいつ速くなってうお!

後ろから蹴られる。

「魔法使いさん!」

早苗がフランの追撃を防ぐ。

「くぬぬぬぬやあ!」

早苗がフランをはじきお祓い棒で打ち込もうとするが、

「き、きかない!?きゃあ!」

早苗飛ばされ、私の方へ飛んでくる。

「くそ!」

私はフランの横にいき、八掛炉を構える。

恋符 「マスタースパーク」

「うおおおおおおおっっっ!」

フランが見えなくなる。これなら多分・・・はあ?

足を掴まれ、ぬえの方へ投げられる。

「だ、大丈夫?」

「ああ、すまん」

ぬえに受け止められなんとか助かる。

「なんだよあの身体能力。すぐに近づかれて・・・嘘だろ。」

フランが私達の前で剣を振りかぶる。

「アアアアアアアア!!!」

そして降り下ろす。

「「うわーーーーーー!!」」

 

 

真一視点

 

はあはあ。霊夢速すぎる。

「真一。」

「ああ?」

俺は顔を上げる。

「な、なんだこりゃ。」

フランとこいしと早苗さんが戦っていて、ぬえと魔理沙は横たわっていた。

「っ!ぬえ!」

ぬえの方へ駆け寄り、霊夢も魔理沙の方へ行く。

まじ、なにがあったんだよ。どうしてお前らがぼろぼろに。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第十五話

それで、

「なにがあった。」

ついさっき、取り乱していた俺は霊夢に蹴られ、冷静になった。

ちなみに、正邪も一緒に横たわっている。

「フランとレミリアが戦っていて、ここまでは順調だったんだけど、レミリアのグングニルが私の方に来て・・・」

「写真に当たったと、そういうことだな?」

「うん。写真は跡形もなく。」

おうおうやってくれたなレミリアさんよ。

俺はこいしの方を見る。

「あれなら大丈夫そうだな。こいしと早苗さんなら倒せるだろう。というか、こいしが優勢すぎてヤバい。」

こいしってあんな強いんかよ。目眩ましして、早苗さんが攻撃、さらにそこからこいしが攻撃。俺でも勝てる気せんわ。

「倒れて起きた時、また暴走するかも知れんし、なにも解決してないがどうするか。ぬえはどうする?」

ぬえ次第だなぁ俺には姉妹喧嘩なんてどうでもいいし。

俺はなぜかぼろぼろのままでフラン近づこうとしているレミリアを見る。

あれ?あいつ確かどっかで?

「私はどうにかしたい。フランは頑張ってお姉ちゃんと仲良くなろうとしてたし。フランは495年も一人で部屋に居たから。千年以上生きてる私でも、それだけの時間を一人で居るのは無理だよ。」

「あ?ああそうか。それなら。」

俺は体に霊力を纏う。飛ぶだけの霊力があれば十分。

「おい魔理沙、八掛炉かりるぜ?」

魔理沙から八掛炉を取る。

「おう。使いこなせるか知らんが全力でぶつかってくるんだぜ!」

「ノリのいいやつは嫌いじゃねえよ。」

あと

「霊夢。」

「なによ。」

「今から俺は暴走する。なんかあった時は・・・いや、なんか癪だからいいや。」

「ちょっと、少しくらい頼ってよ。」

宿敵を頼れるか。

「こいし!早苗さん!もどってきてください!」

「分かった~」

こいしが最後に一撃喰らわせて戻ってきた。すると、すぐに標的がレミリアにかわる。

「フラン・・・私は貴方のためて言って、外には出さなかった。だけどそれは私が逃げてただけだった。覚悟は決めたわ。殺しなさい!そして、自分が正しいと思うことを、私にできなかったことを成し遂げてみせなさい!さあ!」

フランは一瞬躊躇う。

「ウッ、アア・・・アアアアアアアア!!」

フランはレーヴァテインを降り下ろす。

カン!

「借りは返したぞ、レミリア。」

俺はあらかじめ拾ってきたグングニルでレーヴァテインを受け止める。

「あっ貴方・・・し、真一なの・・・」

「へー覚えてたんか、それにしても驚いたわ、吸血鬼は何体もいるもんなのかと思いきやまさかお前だったとは。そんでもってあの時金をくれたお前が、師匠と一緒に神奈子様と諏訪子様に力を封印してもらいに行ったが、母親だったとは。」

実を言うと俺には親が居ない。小さいときに吸血鬼としての力が目覚め、父親の血を吸って殺してしまった。

宛の無くさまよっていた俺に、大金を渡し去って行ったのがレミリアだった。

引き取って欲しかったような気もするが、師匠と会えたし、これはこれで感謝している。

「とまあ、話は後にして今は、俺の叔母さん、もといフランをどうにかしよう。」

残念。まさかフランが叔母だなんて。精神年齢、俺より低くそうなのに。こんな可愛いのに。

「ジャマスルナ!」

「しますねぇ~ええしますよ~だっておまえ・・・泣いてるし。」

フランは涙を流していた。

「ナ、ナイテナイ!」

「泣いてる泣いてる。それってさぁ殺したくないってことじゃないんか?」

俺には分かる。家族を殺す時の気持ちが、俺も父親を殺したから。

「ソンナワケ「ソウナンダヨ!」

俺はフランを蹴り飛ばす。その時、俺の目は紅く染まっていた。

「いい加減調子に・・・ノルナ!」

俺はグングニルを捨て突っ込む。

禁忌 「フォーオブアカインド」

三体のフランが俺に突っ込んできて、俺を切る。

いつもならここで落ちているだろうが、今は、痛覚がない。だか、血は流れ続ける。所謂諸刃の剣というやつだろう。

「クタバレ!マスタースパーク!」

「うわーーーー!!」

フランは地面に落ちて気絶する。

だが今の俺に理性はなく。

「ウオオオオオ!!」

マスタースパークで霊力は底をつき、地面に落ちて行くが、俺はフランに殴りかかる。

「はい、終わり。」

俺は霊夢によって簡単に気絶した。

 

正邪視点

 

「うっ、ててここは」

「あっ起きた。」

「ああ、ぬえか。これはどういう状況だ?」

私が起きたら目の前が明らかにおかしい状況になっていた。

「それがかくかくしかじか」

なるほど、真一とフランが戦っている・・・いる?話してるだけか。だかそれより重大なことがある。

「そこじゃねえよ!なんで!私は!こいしに!膝枕されてんだ!」

にこにこ

「にこにこしてんじゃねえ!」

???

「?じゃねえよ!」

ちくしょう可愛いなおい。

「とりあえず離せ。」

私は起き上がる。

「あと、なんでこいつらもいるんだ。こいつらこそ戦うべきだろ。」

異変解決がこいつらの仕事で、私達はそれを邪魔してる。なのになんでこんなことに。

「さっき聞いたでしょ。というか、私はあんたたちのせいで疲れてんのよ、休ませなさい。」

霊夢は全くこっちを見ずに言う。

「私は八掛炉が無いから戦えないな。真一が持ってった。」

あいつ敵の武器持ってたのか。霊夢と戦って、次にフランと戦って、余裕がないのか。

「そういや、私達と霊夢、どっちが勝った。」

あれだけお膳立てして負けたとか

「私の勝ちよ。あそこまで追い込まれたのは初めてよ。」

負けたのかよ。次は絶対勝つ。奇襲でも仕掛けてやる。

「マスタースパーク!」

マスタースパーク?あいつが使っているのか・・・

「おい、お前ら二人で真一を永遠亭に運べ。私はフランを「待ってください。」早苗?」

「神奈子様が真一君になにかあったら連れてこいって言ってました。治せるかもしれません。」

「永遠亭より、守矢神社のほうが近いか・・・だ が 断 る」

「ええ!」

「信頼出来ん。」

永遠亭には前にも行ったから確実。どっちに行くかは分かりきっている。

「お前らさっさと「待って。」こんどはぬえか。」

早くしんとやばいんだが。

「もう真一は死にかけてる。永遠亭に行くには間に合わない。」

確かに真一は死にかけてる。今の私達じゃ、永遠亭に行くには遅すぎるか。

「くそ。おい、守矢神社に行け。周りの事なんて気にするな。」

「「分かった。」」

たくめんどくせい。

ぬえとこいしは真一を持って、物凄い速さで守矢神社に向かった。

私はフランを担ぐ。

「私も行くわ。」

元凶の吸血鬼か。

今更だが全部こいつのせいでこうなってんたよな。

「別にいいが、大丈夫か?今の真一は死にかけてる。もちろん、お前のせいでな。お前が殺しかけている相手を見るのはキツくないか?ああ、別にキツくないか。それがお前だからな。それならついてこい。」

精神的にダメージをうけるであろうことを言って、私は飛んでゆく。

「確かに私のせいね。フランがこうなったのも真一がこうなったのも。でも、だからこそ私は行く義務がある。」

レミリアは正邪のあとをついていく。

「それじゃ私達も、」

「行くか。」

霊夢と魔理沙もレミリアに続く。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第十六話

んーあー。

「ここは夢の世界か。」

「そそ。調子はどう?」

「ここ夢なんで分かりません。」

「知ってた。」

俺は霊夢に気絶させられた。

今、俺の体はどうなっているのか。ここに俺がいるってことは生きてるってことだろうが。

「それで?何があったの?もしかしてただのお昼寝?」

「いえそんなんじゃなくて、かくかくしかじか」

「なるほどねー。私がやったこと役に立った?」

すごい役に立った。あれがなきゃ、俺また吸血鬼の力使うことなかっただろうし。

「ありがとうございました。」

「それならよかった。とっ、お客様よ。」

お客様?針妙丸さんか?

「今は仮眠中よ、一時間たったら起こして。」

「私を目覚まし時計みたいに扱わないでください。サグメ様。」

サグメ?サグメ・・・サグメ・・・あっ!

「お前、正邪の親か!」

「ん?そこの人間は?もしかして正邪の仲間になったっていう人間?」

「ああ。確かにそうだが、それを知ってどうする?」

「そりゃー、正邪の付き合おうって言うなら消させて貰うわ。」

俺が?あいつと?

「ありえん。第一、あいつとは利用しあってるに過ぎん。好きな奴を利用せんわ。」

そう、利用して利用されているだけ。それで仲間というのは、周りからすればおかしいかもしれんが、そっちのほうが断然信頼できる。なぜなら、俺が居なくなればあいつも困る。だから俺を裏切れない。

「じゃあ、あなたの目的は?」

「単純に、今めんどくさい日々を送っているのは、強者ぶったクソ野郎だから、強者をみんな倒したい。ただそれだけだ。」

「ふーん。それってただの八つ当たりじゃないの?そいつを倒せばすむ話じゃないの。」

「それ、正邪達にも言ってみん?やめるとおもうか?」

「やめないわね。」

サグメが少し笑う。

「あのこを任せるわ。あのこだって、意味無く襲っているんじゃないから。あなたも本当はそうでしょ?」

「さーな。」

俺はドレミーさんの方を見る。

「すいません。そろそろ起こして貰えませんか?」

「分かったわ。じゃあ、また今夜。」

さてと、俺はどうなっているのか。

俺は意識を取り戻す

 

筈だった。

 

 

ここは何処だ?

当たりは真っ暗。吸血鬼の力を使っても何も見えない。

どうしてこんなところに。

 

ねえ。

 

なっ、なんだ!

 

今・・・

 

私・・・

 

何処だ!何処にいる!

俺は必死に探すが誰もいない。

 

あなたの・・・

 

俺のなんだ!テメェは誰だ!

 

後ろにいるの

 

そこで俺の意識は途切れた。

 

 

 

守矢神社

 

「アアアアアア!!」

はあはあ

何だってんだクソが。またドレミーさんか?さすがにフランの時よりヤバかった。

「お、おい?」

「あ?あー正邪かよ畜生。」

「オイ!調子のってんじゃねえぞこらああ!?霊夢に負けた癖によお。」

「ああ!?そんじゃ、お前一人で戦えや!勝てるか?勝てませんよねぇぇぇえ!」

「勝てるに決まってんだろうが!おい霊夢!私とたたかえ!」

なんやこいつ。くっそチョロい。」

「オイコラ!聞こえてんぞ!」

「あっすんませーんあwまwのwじゃwくwさんwww」

「ふざけんなよゴラァァァ!」

「あんた達その辺にしときなさい。」

霊夢に止められる。

「ほらほら落ち着いてよ、あまのじゃくさんww」

ぬえは挑発した!

「テメェもかァ!

正邪は怒ったww

「久し振りじゃな。真一よ。そして、お尋ね者の天邪鬼。」

「「ああ?誰だテメェ。」」

俺達は同時にそいつを見た。

「師匠!?」

「師匠だぁ?この化け狸がか?どう考えたってお前の方強いだろ。」

なんと、俺の師匠であるマミゾウさんがいた。そして、その横を見ると、

「か、神奈子様、諏訪子様・・・」

吸血鬼の力を封印してくれたお二方である。

「久し振りだな。真一。」

神奈子様が俺の右肩に手を乗せる。

「久し振り。真一。」

諏訪子様が俺の左肩に手を乗せる。

「「封印、といたんだって?」」

「痛い痛い痛い痛い!すいませんって、仕方なかったんですよ!あれしか方法がなかったんですよ!」

「へー?こいしちゃんと早苗なら倒せてたと思うんだけど?」

「てことは仕方なくやったていえるのかねー?」

「しょうがないじゃないですか!俺が助けて何が悪いんですか!」

「うわ!こいつ開き直ったよ!」

「ならば、二度とこんなこと出来ないように調教してやる。腐腐☆」

「なんてひどいことするんだ!」

「そこまでにしてくれ。神奈子殿、諏訪子殿。」

師匠がお二方を引っ張り放り投g放り投げた?!

「なあ真一よ。この事についてはなにもいわん。が、お尋ね者の天邪鬼と共にいるのは、あまり感心できんぞ?天邪鬼といれば必ず不幸がやって来る。そこの博麗の巫女や魔法使いがいい例じゃ。なあ、お前はどうするのじゃ?」

俺がどうするか。

やはり、こいつらといるのは楽しいが、それは、この人たちの敵になるって事だ。今回はまだしも、これからは都合のいいようにはいかん。

どうする?俺は

「だーれだ!」

俺は一瞬動揺した。なぜかあの夢の声と同じ声がしたからだ。

「あーこいしか?」

「せーかーい!何かあったの?」

話聞いてなかったな。こいつ。流石無意識。

俺はこいしの頭を撫でながら言う。

「俺はこいつらといます。なぜなら面白そうだからです。」

面白い。それだけで、理由にはなるんだろう。

俺はまだ子供だ。将来の事を考えるなんて、もっと後でいい。今が楽しければそれでいい。

「くくく、ははははは!!流石がわしの弟子なだけある!理由がくだらん!」

くだらんとはひどい。

「それでは、マミゾウさん。俺は敵です。なので、俺は全力で逃げます。」

「戦えや。元弟子。」

俺とマミゾウさんは握手する。

「ん?なにやら力が。気のせいか。」

「どうかしました?」

「なんでもない。」

後は、

「皆さんも。」

順に握手する。

そして、レミリアの番になる。

「本当にごめんなさい。あなたの事もフランの事も全部わたしの「どうでもいい。」え?」

「俺はあんたのことを母だと認めてる。理由はいわん。だが、一緒に住んだりしないから、良く覚えておけ。俺とお前は敵だ。」

「そう。じゃあ次は必ず倒してやるわ。」

「無理だろ?お前じゃあ。あと、フランもやらん。」

「え?」

フランは俺のせいでまだ寝てる。

俺はフランを持ち、ぬえはなぜかこいしを持つ。そして、正邪はなにも持たない。

俺は正邪を蹴飛ばした。

「なんでだよーーーー!!!」

「そんじゃ、また、異変で、お会いしましょう。では。」

フラグ 「グミ打ち」

最悪な技だが、こいつにも利点がある。

そう、部屋をぐちゃぐちゃにできる。

「しゃあ!逃げるぞ!ぬえ!」

「いとも容易く行われるえげつない行為。」

「なんてことするんですかー!」

早苗さんが悲鳴のような叫びをあげる。

さて、これから、下克上がんばるか!まずは寝床と食料だ!



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第十七話

「おい、真一よぉ。」

「ん?どうしたあまのじゃくさん。あっ、寝るとこないでお前の家泊めて。」

「名前で呼べや!あと泊めん!結局のところ、お前の吸血鬼人生は何があってこうなったんだ?」

ああそんなことか。

「飛びながら話しすんのなんかあれやで、寝床確保してそこで話すわ。」

さて、どこ泊まろう。正邪を煽るのもいいが、ぬえかこいしに泊めてもらうか。いざとなったら、山で野宿するか。

俺は月に一週間くらい、マミゾウさんと山に籠ってたから慣れている。

ちなみに、身体能力を鍛えていたので、喧嘩の特訓は半年くらい前からしかやってない。

「ぬえ、こいし。お前らの家に泊めさせてくれんか?このままじゃ、危険な幻想郷で野宿せなかん。」

「いや、真一ならそれくらい大丈夫でしょ。まあ、私の家は無理だね、今の真一、半分以上悪にそまってるよね?」

ぬえが突然、変なこと聞いてくる。

「そりゃな。正邪と同じようなもんだろ。それでなんでだめなんだ?」

「私は命蓮寺ってところに住んでるんだけとね、そこの聖って人がそれはもう。真一、正義の心で染まっちゃう。そうでなくても、修行することになるよ。悪の心を捨てる為に。」

なんじゃそら。俺死んでまうかもしれんわ。

「じゃあ!こいしのお家にきなよ!楽しいよ!」

「ちょ、暴れないで。」

ぬえに持たれているこいしは、キラキラした目で、じたばたする。

「おっまじか、そりゃありがてぇ。ところで、そこも曰く付き?」

命蓮寺みたいなとこなら、俺が大変なことになる。

「曰く付きだなぁww」

「おいこら正邪、ぶっ飛ばすぞ。」

「お姉ちゃんもお燐もお空も、皆いい人だよ!」

いいや、とりあえずいこ。

「ありがとな。こいし。」

俺はこいしの頭を撫でる。

「わはははは!」

たく。

「そんなら案内してくれ。」

「分かった!」

こいしはぬえから離れ、山の下のほうへ行った。

ついてくか?ついてこう、

暫くすると、なにやら洞窟のような物がある。

「おい正邪。」

「なんだ真一。」

「なにこれ?」

入ったらヤバそうな雰囲気だ。

「地底ってここからいくのか・・・行きたくねぇ。」

「おい!お前行ったことあるんじゃないんかよ!」

「ねえよ!こいしから話聞くだけだわ!なんで旧地獄なんていかなならんのだ!鬼ばっかだぞ!旧じゃなくて、普通に地獄だぞ!」

「何だよ鬼って!俺らって、幻想郷に下克上しようとしてんだよな!そんなやつが行ったら、真っ先に殺されるぞ!吸血鬼は鬼よりはパワーないんだよ!」

「大丈夫だって、私が居るから。ほら、」

「れっつごー!」

「ちょっまっぬえ引っ張るな!おいおい大丈夫なんだろうな!」

俺はぬえにひっぱられて地底へと進む。

「おい、こいし!引っ張るな!私はもう帰るから、力強!!おいまてまてイタタタタタタ!ちょっまっほんとやめろって、おおおおおおおおおおい!投げるなあああああああ!!!」

正邪は投げられた。

「ふぁぁあ?どこ?ここ?」

フランは目を覚ました!

「おお、起きたかここは地底って、とこで今は」

「えい!」

「ゴホウ!」

「・・・正邪が桶にやられてるところだ。」

フランはどういうことか分からないという顔をしているが、俺も分からん。

「キスメちゃん!久しぶり!」

「あっ、こいしちゃん。久しぶり。も、もしかして、お仲間さん?」

桶から子供がでてきた。

「ご、ごめんなさい。侵入者だとおもって。」

「あっいいよいいよ。正邪だし。ね?真一?あっ、フラン、いろいろ説明してあげるからこっち来て。」

俺はフランをぬえに渡し、キスメとやらの方を見る。

「ま、正邪なら大抵の事はいい。これから気をつけてくれや。」

「う、うん。」

子供にはあんま怒れんわ。わざとやるクソガキどもなら話は別だか。まあ俺もその一人なんやけど。

「おい、私は許したつもりないぞ。特にこいし。」

正邪がゆっくりと立ち上がる。その様子を見て、俺は言う。

「うるせぇゾンビ。」

「だれがゾンビだ!テメェの方がそれっぽいだろうが!」

「寿命に関しちゃ、皆そうだろ。いいからはよ行くぞ。ここから抜けたい。」

「じゃあ付いてきてね!」

こいしが歩きだしそれに続く。

「ん?あいつら誰?」

「あっヤマメちゃん。私も良く分かんない。」

「へー。面白そうなのが来たね。」

ヤマメはニヤリと、四匹の妖怪を見る。

「こいしちゃんもいたよ。」

「えっ?あっほんとだ!」

無意識って凄い。

 

 

旧都

 

「はーでけえなーなんて、気にならないくらい変な力を感じる。」

中の上位のやつがごろごろいる。

「さっさと地霊殿行こうぜ。長居はしたくない。」

正邪は周りを見ながら言う。

「分かった!こっちだよ!」

テンションたけー。

俺達は旧都を進む。

「あら?地上の者が何か用かしら?」

これまた不思議な妖怪に会った。

「教える義理はねぇ。お前ら行くぞ。」

正邪はまったくそいつの方を見づに行く。

「へぇ。ここで、そんなこと言えるなんて、かなりの実力者なのかしら?」

「別に、実力者だからといって、度胸があるとは、言えんがな。あとついてくんな。」

「だって、面白そうじゃない。それにしても、度胸ね。なんか妬ましいわね。」

「ふん。勝手に妬んどけ。私はそういう感情大好きだからよぉ。」

正邪は初めてこいつの顔を見た。舌を出して。

「私じゃなかったら大変な事になってるわね。」

「はっ、原因はお前だからな。私は全く悪くねぇよ。ギャハハ」

おうおう、これは喧嘩なのか?なんなんだ?

「あれ、パルスィじゃないか。何してるんだい?」

俺はすぐに、霊力を化物の周りに張った。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第十八話

やばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばい

こいつは駄目だ!!!

何だよ何だよ何だよ!!!

「後ろ飛べ!」

正邪が叫び、俺は咄嗟に飛ぶ。

ボガン!

・・・は?

霊力の結界を簡単に壊された。

待てよ、俺が作ったんだぞ、霊力で、この俺が!

「いい判断だねぇ。普通は人間なんかがいたら、絡まれてボコられるからねぇ。でも、一つだけ言わせて貰おうか。すぐに逃げるべきだった。」

弾幕じゃ勝てん。だけど、ただ殴っても勝てん。こいつのパワーとタフネス。こいつと本気でやったら霊夢でも、勝てん。

「ぬえ。」

最年長のぬえに、弱々しく話しかける。

「ど、どうしたの?」

「こいつはなんだ?」

「星熊勇儀。幻想郷、最強の鬼だよ。」

最・・・強・・・

「こいつと戦ったら?」

「間違いなく、負けるね。」

「やばくね?」

「やばいよ?」

「それで?どうするんだい?」

こいつには勝てんが、

「あ、あああたりまえだ!テメェなんぞに引き下がってたまるかよ!」

「それに、星熊勇儀を倒したとなりゃ、下克上なんて、なった当然!行くぞ真一!」

「おうよ!正邪!」

引き下がるのはムカつく!

俺は弾幕を撃ちまくる。

「いや、喧嘩するつもりはないんだが。」

鬼にはあんまり当たってないがそれでいい。

「行け!」

正邪は俺と一つの弾幕をひっくり返す。

「ん?どこへいった?」

「どりゃぁ!」

俺は鬼の肩を思い切り殴る。

「なるほど、関節に攻撃するのかい。よく考えてるねぇ。」

始めから本気でやってるのに全くダメージなしかよ。

鬼が俺をなぎはらおうとするので、咄嗟に避ける。

「背中を見したテメェの敗けだー!」

正邪が後ろから小槌で、鬼の頭を殴る。

少し鬼の頭が傾いたところで、俺はさらに、ジャンプして、角を蹴る。

「ふん。」

「なっ!」

俺は鬼に掴まれる。そして、

「おい待て」

「「グア!」」

正邪にぶつけられる。

「ててて。おい真一!なにぶつかってんだ!」

「知るかよ!お前だって、なんかとひっくり返すかなんして避ければいいだろが!」

「ほら、喧嘩はそれまでだよ。」

「「うるせぇ!テメェのせいだろうが!」」

俺は鬼に一つだけ勝っているスピードで背後に周り、膝を蹴る。

「うお?」

鬼が体勢を崩したところで、

「喰らえや!四尺マジックボム!」

正邪が爆弾を投げつけ、爆発する。

「倒せてないが、これを続けりゃなんとかなるだろう。多分。」

「だがな真一。反則アイテムも体力もつきるぜ?」

「俺が反則アイテムの代わりにスペルかなんか使えばいい。体力は知らん。」

それにしても、こういうタイプが一番面倒だ。霊夢とかなら、最終的にごり押しで何とかなるが、防御力が一番高い奴はそもそもダメージを与えられんから難しい。

「ふう。流石だねえ。」

ちっ。全然効いてねえ。そもそもここが狭いんだよ。広ければいろいろ出せるのに。

「おいパルスィさんよ、地底破壊してもいいか?」

「え?」

「待った待った、それはやめてくれよ・・・そういうということはまだ奥の手があったりするのかい?」

「言う必要あるか?」

「くく、ははははははは!!いいね!お前たち!今度地上で会ったらまた喧嘩しようじゃないか!」

「あっ?テメェこんなところで終らすつもりか?鬼と言っても臆病者なのかねぇ。」

「まあまあ、そう焦るなって天邪鬼よ。ここじゃ本気だせないだろう?」

「こちらの心配とは余裕だな?」

「面白そうだからいいんだよ。じゃあ私は行くよ。喧嘩が終わったら酒でも呑もうじゃないか。」

そして鬼はどこかへ行った。

「じゃあ私も行くわね。ここは物騒だから気を付けなさい。」

鬼のあとをパルスィが追う。

すーはー。

なんなんだここは!

なんであんな化け物に会うのかなあ!

「はー、こいし。」

「どうしたの?」

「早くいこ。」

「分かった。」

そうして、地霊殿まで真っ直ぐ向かう。

 

地霊殿

 

でかい。

紅魔館よりでかいかもな。

「地霊殿にくるのは初めてだなぁ。」

「ん?ぬえ、なんかあったのか?」

「うん。ちょっと、昔封印されててね。」

さらっとやばいこと言ってやがる。

「ほら、さっさと行くぞ。」

「「へーい」」

俺たちは、こいしと正邪についていく。

・・・そういや、フラン全然喋らんって、ああ、そういえば、異変が終わってすぐだったな。ここで一段落したら色々話さんとな。あんま話すこと無いけど。

そして、地霊殿の中に入る。

バン!

「ただいまー!」

ドア大丈夫かな?

「あっ、こいし様!お帰りなさい!あれ?後ろの方たちは?」

「仲間連れてきた!」

「さとり様!こいし様のお友達がきてますよ!!!」

猫みたいな奴が走り去っていった。

「うにゅ?あっこいし様!お帰りなさい!」

「お空!ただいま!」

羽のついた奴がこいしに飛び込んだ。

「・・・ここの奴らやべぇな。」

つい言葉をもらす。

正邪とぬえが、肩に手を乗せてきた。

「「分かる。でもお前が言うな。」」

「いや、お前らだって同類だろうが!」

暴れていると足音が聞こえてきた。

「いらっしゃいませ。皆さん・・・なにこれ?」

そりゃ、三人は喧嘩して組み合っていて、仲間の前で家族とじゃれて、一人だけ取り残されているやつがいたら、誰だってこんな反応する。

さて、そんなことよりも気になることがある。

何この子超可愛い。

まてまてまて落ち着け。なんでこんな反応する。可愛いだけだろ、うんうん。そんなのは他の奴らとおんなじだろが、こいつらを見てみろ。正邪とぬえは置いといて、フランとこいしは可愛い。よしよし落ち着いた。

俺は地霊殿の主の方を見る。

「い、いきなりですね。本心ということが分かっていると少し恥ずかしいですよ。」

ちがぁーーーう!

まてまてまて落ち着いたはずだろが、なんでまたこんな。可愛いのは他とおんなじだっていってんだろ。そうこんなときは素数を・・・素数ってなんだ?

まあ、とりあえず落ち着いた。

俺は地霊殿の主の方を見る。

「ふふ。素数が分からなくて落ち着くってのも珍しいですね。」

「だあーーーー!!!」

「うわぁぁぁぁぁ!!!」

思わず正邪を投げた。

なんだよこいつ!俺をからかってるのか!?まるで心を読んでるみたいなこといいやがっ・・・て・・・

俺はこいしの胸にあるものを見てから、地霊殿の主の胸にあるものを見る。

「自己紹介がまだでしたね。私が地霊殿の主、古明地さとり。こいしの姉で、あなたも知っているでしょうが、覚り妖怪です。」

あーいやきっと三姉妹なんだよな。うん。この二人は心を読めないけどもう一人は読めるって言うHAHAHAHAHA

「私の能力は心を読む程度の能力です。」

そっ、それじゃ、さっきまで考えてたことも?

「その、会ったばかりじゃあれですし、いきなりそんな、思われても、さ、流石に私でも恥ずかしいです。」

「おい!真一テメェ!なにしやが「うわぁぁぁぁぁぁ!!!」は?おいちょ、まてまてまていや本当にぶつかるって!私はいつも反対のこと言ってるわけじゃなくてほんとまっごふ!」

そして俺たちは気を失った。

「えーと、私たちってどこにいけばいい?」

「ああ、す、すみませんこっちです。」

「フラン。真一持ってって。私は正邪持ってくから。」

「分かった。」

「こいし行くよー。」

「うーん。」

ぬえたちは、部屋へ向かった。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第十九話

 夢の世界

 

「えーと、お昼寝?」

「なんかその、すみません。」

「まあ、いいんだけどね。じゃあ、今度はなにがあったのか、話してみなさい。」

かくかくしかじか

「ははははは!いやー可愛いわね!君って!」

ドレミーさんは大笑いする。そんな笑わんくても。

「俺にとってはトラウマもんっすよ。あんま笑わんでください。」

「あはは、ごめんごめん。それにしても覚り妖怪に一目惚れか!これは面倒な奴に惚れちゃたわね!」

「あーやっぱ一目惚れっすよねー。なんで俺がそんなことに。」

「初恋?」

初恋か、そうだな。山籠ってたり、家でずっとゲームしてたり、学校で、ずっと本読んでたり。

「相手がいませんでした。」

世界最強の陰キャである。

「あー確かに、友達とか居なさそうだもんね。」

「ひど!」

「ははは。まあ、頑張ってよ若者。時間はいっぱいあるんだし、頑張って覚り妖怪堕としてきなさい。」

「度胸が無いです。」

俺は意識を取り戻す。

 

地霊殿

 

「あ~あ。あ?」

ここは部屋?

横を見ると正邪がいた。

「起きろー。」

とりあえず起こしてみる。

「あー?どこだここ?って真一!テメェなにしやがんだ!道ずれにすんな!」

「ハハハごめんっごめん!」

「ふざけてんじゃねぇぞゴラー!」

「ふざけているのは、お前を仲間と認めているからだよ。」

「きめぇ。」

「だとこら!」

「「アア?」」

「あっそういえばーなんであんなことになってたんだ?ああもしかして、一目b「だーらっしゃ!」どわぁ!」

たくこいつ。変なところで勘が鋭い。したくて惚れたわけじゃねえよ畜生。

「あの~」

「「あ?」」

そこには、不覚にも惚れてしまった、古明地さとりがいた。

「うわぁぁぁぁぁ!!」

「うるせぇ!」

「ゴフ。ててて、小槌で殴んな!」

「んなことよりあいつらは?」

「おい無視すんな!」

「こいしの部屋にいますよ。案内しますね。」

「すまんな。」

ああ、そういやあいつらいねぇや。

「おい、真一。」

「あ?」

「話す準備しとけよ。」

ああ、話するだったな。まあ、大丈夫か。

「ほお。珍しい妖怪たちが、こいしの仲間なんですね。」

「天邪鬼に鵺、覚り妖怪に吸血鬼に半吸血鬼。こんだけ集まりゃ下克上なんて簡単じゃねえか?」

「ふむ、真一さんは半吸血鬼なんですね。なんで半?」

「ん?ああいろいろあってな。吸血鬼の子供なんだ。」

「人間と吸血鬼の?よく人間を食べませんでしたね。」

「食べるっていうか吸うだけどな。」

俺は二人分吸って、それからは吸ってないが。

「苦労してるんですね。ここがこいしの部屋です。ごゆっくりどうぞ。」

そして、さとりは来た道を戻っていった。

「真一、準備できたか。」

「できてないっていったら?」

「よお!お前ら!」

「やっぱり。」

「遅いよ。何してたの。」

ぬえが寝転がりながらいう。くつろぎすぎだわ。

「それで?どうするの?」

こいしがこっちをみて聞く。

「ねえ、真一。私は真一が吸血鬼ってことには、あんまり関係ないけどこれからどうするかは教えてよ。」

「わかってる。」

ちゃんと全部考えてるから余裕でいられる。

「そんじゃ、なにがどうなって、半吸血鬼になったのかとか話すぜ。」

といってもたいしたことじゃない。血をみたら覚醒しちゃったってだけだ。

小学校入学する一月前、家に強盗がやってきた。

親父が後ろがら刺された後の様子を見てしまい、大量の血をみたら、フランの時みたいな、まあ、狂気モード的な物になった。

まずは、生きのいい強盗の血を吸った。くそ不味かった。だから満足できなかった俺は、親父の血を吸うことにしてしまった。

あのときの親父は笑っていた。なんでかは分からん。なんで笑ってるんだろう。俺の本能は、そう思いながら、血を吸っていた。

満足した俺は理性を取り戻し、どうしようもない俺は泣きながら、家をでた。

そうして、一ヶ月ほど、街をさ迷っていたら、母であるレミリアにあった。

レミリアは、俺の方を暫くみて、財布を俺に渡し、去っていった。

その時に俺は思った。

なんで、知らん奴に頼らないかん。

そう遠くなかったので、レミリアに財布をぶつけて、山に籠ることにした。

山菜を取りながら生活していると、狸のような女がやってきて、聞いてきた。

「お主、妖怪か?」

俺は逃げた。これ以上めんどうごとに巻き込まれたくなかったから。

まいたと思い、座って上を見たら、狸がいた。そして、

「こっち、妖怪がいるのは、わしとしては好ましくない。なので、少し来て貰うぞ。」

そうして、無理やり連れていかれ、着いたのは、守矢神社だった。

そこで、吸血鬼の力を封印してもらい、限りなく人間に近くなった。

それからは、また、山で暮らそうかと思ったら、無理やり連れていかれ、強制的にマミゾウさんと暮らすことになった。

「まっ、こんな感じだ。そこまで凄くもないだろ。」

「まー縁があるね。としか言えない。」

「妖怪じゃよくある事だからな。」

ぬえならそれも、よく分かっているだろう。

「まっ、とりあえずは分かった。そんで、次はこれからどうするかだが。」

「あっ正邪。その事なんだがな、紅魔館に襲撃したいんだが。」

「紅魔館か、結局、なんにも解決しなかったからな。策は?」

「俺、マミゾウさんとかと握手してただろ?」

「そういやそうだな。」

「その時に少し、俺の特殊な霊力をながしこんで、相手の動きとか場所とか完全に分かるようにしといた。」

「なるほど、霊夢対策なら十分だな。」

「そういうこった、フラン。」

「なに?」

「他はやるから、レミリアのことだけ考えとけ。」

「分かった。ありがとう。」

「おう。」

「そんじゃ、明日道具を集める。明後日くらいから、我らレジスタンスによる異変を起こす!紅魔館だけでなく。幻想郷をひっくり返すぞ!!」

・・・

「いや、」

「それって、」

「正邪だけの目的、」

「だよねー!」

「お前らもっと頑張れよ!」

こうして、異変を起こすことが決まった。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第二十話

 夜

はーあ、なんでこんなことに。

俺は地霊殿の屋上にて、手すりに寄りかかって、ぼーとしていた。

何故なら、ドレミーさんに、何かしたか聞かれたところ、何もしていないと言ったら、夢の世界から追い出されたからだ。

何かしろって言ってもなぁ、なにしやいいんだよ。

とりあえず、適当に時間を潰してまた寝よう。

それにしても、異変か。

さっきの話し合いを思い出す。

具体的になにをするか決めとかんとな。あと、武器って結局なに使おう。

俺は小さい玉を作り出し、高速で回す。

おお、これは使えるんじゃないか。

まあ、当てたらそいつの体に穴あくだろうけど。

どうしよう?

「そんなの使わないでください。」

てっこの声。

古明地さとり。なんか用か?

会いたくなかった。プライドとかそんなものなくなる。

「酷いですね。ちょっと二人きりで話したかったんですよ。」

なんか聞くことあるか?

「そりゃありますよ。たとえば、異変ってなんですか?」

フランと紅魔館のレミリアをぶつける。ただそれだけだ。

異変っていってもたいしたことない。

「そうですかねぇ。あなたたちが異変を起こしたってだけで、大変なことになりそうだけど。」

ほっとけ。そんで?それだけか。

「なんで私を好きになったんですか?」

いい加減やめろ。なんでもなにもねぇだろが。本当にもう、仕方ないやん。

「へー。」

なんだ?

「私もあなたのこと好きですよ?」

???

ああ、うん、さすがに嘘か。たく。

「まあ、嘘ですが。」

嘘かよ!

「期待しました?しましたよねえ?」

テメェいい加減にしろよ?

「おお怖い怖い。まあ、本気じゃないこと分かってるんですが。」

・・・うるせえ。

そりゃ怒れるかよ。怒れねぇよ。むしろ可愛いんだよ、他と違って。

「そこまで言われると、ちょっと恥ずかしいですね。悪い気はしませんが。」

そうか。

もう、関係深めたってことで寝たい。

「・・・寝ることさえ許されないとは。」

読むな。

たく、調子ーは狂わんな。寧ろこっちのほうがやりやすい。

「あー喋るの苦手だったんですか。みんなの前じゃ凄くしゃべってたのに。」

なんでだろな?まあ、どっちも素だってことにはかわりないから、勘違いすんなよ?

「変な人ですね。」

お互い様だろ?

「確かに。」

「少し話しただけですけど相性、いいかもしれませんね。」

かもな。お前といるのは気が楽だ。

ゆっくりできる。

「意外と好評で。」

声を出さないでいいからな。

「喋るのじゃなくて、声を出すのが苦手なんですか。」

まあ、そうだな。あとは。

俺の心の中を知って貰いたいってのもあるがな。

今の俺を知ってるのは、お前だけだぞ?光栄に思え。

「無理ですー。」

知ってた。

俺は回していた玉を消す。

そんじゃ、俺は寝る。

「ああ、待ってください。」

あっなんだ?添い寝でもしてくれんのか。

「そうですね。」

ああ?どうした?お前。

「私と付き合ってください。」

・・・どういう意味だ?変なこといったら鬼の方に飛ばすぞ。

「怖すぎますよ。単純に、あなたが好きだから、恋人になりませんかって言ってるんです。」

そこがわかんねぇんだよ。なにがどうなって好きになった?俺の一方的な一目惚れだったはずだぞ?少し話した位で。

「あなたを好きになるならそれで十分です。なんたって、心を読める覚り妖怪。普通よりかなり寄り添ってますから。」

・・・騙してるのか?

「だとしても、すぐに好きになるでしょう。」

・・・あーめんどくせぇ。

俺の負けだ。古明地さとり。俺と付き合ってくれ。

「ふふふ、はい。よろしくお願いします。」

1日で付き合うとか、どうかしてやがる。

「同感ですね。あと、負けたって言ってますけど、告白したのあなたからですよね。」

は?ちょっと待て。いつ告白した。

「地霊殿に来たとき、心の中で。」

付き合う気なんてなかったわ!・・・とは言えんが。告白してたのかよあれは。

「冗談ですよ。多分。ほら、こいしの部屋つきましたよ。」

ああ、いつの間に。

それじゃ、おやすみ。いい夢見ろよ。

「あなたは見れませんからね。おやすみなさい。」

一言多いんだよ!

俺は古明地と別れて、部屋に入る。

ベッドには、こいしとフラン、ぬえが寝ている。

さすがに五人も入らないから、正邪と俺は床で寝る。

俺は正邪の横に行って、座る。

「ひ・・・め・・・」

姫・・・ああ、針妙丸さんか。

俺は目を閉じ、意識を手ばなした。

 

 夢の世界

 

「あら、真一君。進展あった?」

「ええ、お陰様で。でも、もうやめてくださいよ?」

「ごめんごめん。」

この人のお陰で付き合えたから、攻められないのは、悔しい。

「やあ、真一君。なにかあったの?」

「あっ姫。じゃなくて、針妙丸さん。こんばんは。」

「姫・・・正邪何か言ってた?」

「針妙丸さんの夢を見てました。」

「そっか。」

やっべ、地雷踏んじまったどしよどしよ。この雰囲気をぶっ壊すあっ、

「針妙丸さん、ドレミーさん。」

「どうしたの?」

「もしかして向こうで何かあった?」

ドレミーさん。笑いながら聞かないでください。

「そのー自分、恋人ができました。」

「「えぇーー!!」」

「あっははははは!!よくやったね!凄いよ真一君!あっはははははは!!」

笑いすぎ、ドレミーさん。

てか、一人多いような?

「おお、片方だけの白い翼!いったい何サグメさんなんだぁぁ!」

「煽らないで。誰と付き合ったの?正邪?」

「ちげぇって言ってんだろ!正邪以外だ!正邪はありえん。」

「言い過ぎじゃない?それにしても、正邪以外と付き合うとは。」

「しつけぇな!サグメさんよぉ!」

「今度会わせて。」

「断る!」

「まあまあ、誰かはおいといて、真一君は気絶し過ぎ。だから、彼女さんを守る力をつけてもらいます。」

ドレミーさんが、それはもう、やばそうな提案をしてきた。

「私たち三人が、真一君に弾幕を撃つから、全部避けてね。」

はあ!?

「ちょっと待ってくださいよ!針妙丸さん!さすがにこれはキツイと思いますよね!」

針妙丸さんに助けをもとめるが、

「ああっと頑張って。」

「針妙丸さぁん!!」

「初め!」

「ちょっ!はや!おいサグメ!お前殺しにかかってるだろ!」

「さあ?」

「テメェェェェェエ!!」

これは流石に無理だって!!

こうして、俺の修行が始まった。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第二一話

「あー」

めっちゃ疲れた。精神的に。

「下克上は・・・これから・・・ですよ。」

・・・なんで正邪が膝の上に?

「おい、起きろ。」

「んん?姫?・・・てっ真一か。」

「分かったらさっさと離れやがれ。」

「うーん。」

おいなんだその顔は。

「離れろと言われたら、離れたくなくなる。それが天邪鬼。」

「迷惑だなぁおい。」

気持ちはわからなくもないが。

「・・・暖かい。」

「・・・うっせ。」

「やっぱり、お前には素直にいられるな。」

まあ、確かに、命を預けて戦っただけはあって、信頼はできる。

「たまには、人肌が恋しくなるな。」

「・・・まあ、そうだな。」

夢のせいで、針妙丸さんのことを思い出したんだろう。

俺もふと思い出した。

「師匠。どうしてるかねぇ」

俺はマミゾウさんと敵になった。それは俺の意思でだ。だが、

「しばらく甘えてなかったな。」

しばらくって言うか、三年くらい甘えてない。

もう甘えられる奴なんていないからな。こいつと同じで。

ぬくもりが恋しい。

今の俺たちはお互い特別な存在に近い。

俺はこいつで、こいつは俺、っていうような関係になってきて

「おはようございます。」

「「ふぁ?」」

ああいや違うぞ!これは別にその何て言うか!

「うわぁぁぁぁーーーー!!!」

「ちょっ正邪騒ぐな!」

「あわわわわ」

「このこえ、ぬえ?」

「もうそんな関係だったなんて。」

「どういう関係だ!別に変な関係じゃねえよ!特に恋人関係ではない!」

「へぇ、あやしいですねぇ」

「さとりぃ!お前分かってんだろぉ!」

「はいはい。ぬえさん、大丈夫ですよ。そもそも、真一さんがみなさんと出会ったのは最近なんでしょう。そんな早く付き合うわけないじゃないですか。」

「ま、まあ確かにそうだね。疑ってごめんね。」

「アッハイ。ダイジョウブ。」

あんれー?出会って1日で告白してきたのはどうなるんだー?

「では、こいしとフランさんは、私と真一さんで起こすので、お二人は昨日行った食堂に行ってください。お燐がご飯を作っているはずですので。」

「わ、分かった。」

「おい正邪ー行ってこーい。」

「あ、いやそのこれは。」

「おら!」

「ごふ。」

俺は正邪を軽く蹴る。

「うわっ!ど、どうなった!?」

「おい、正邪」

「なっなんだ?」

「食堂、行け。」

「ハイ。」

無事、正邪とぬえは食堂に行った。

「無事とはなんでしょう。」

いいんだよ。

というか、お前、あいつらより出会ってまもないよな?

「私は一年くらいたってたのかと。」

お前の感覚狂ってやがる。

「それはそうと。」

「おっおい、なんだ。」

俺の頬に古明地が触れてきて、思わず声を出してしまう。

「浮気なんて・・・ふふ。しませんか。」

あたりまえだ。正邪も恋愛感情はない。芽生えることもない。

「その心は?」

自分と付き合うことはない。

「なるほど、かなり特別な関係なんですね。」

たしかにそうだが、特別とか言われるとなんだかなー。

「でも私は嫌です。」

そうか。ならやめよう。

「そうしてください。私に甘えてください。私を求めてください。」

・・・付き合ってすぐのやつが言う言葉じゃねぇが分かった。

でも、甘えるのは難しいな。

「なぜ?プライドですか?」

しばらくあえないだろ?俺には家がないから、ずっと、幻想郷をさ迷ってると思う。

ここには多分戻ってこない。

「ここに住んでください。」

ありがとナス!

幻想郷で家がないのはキツイ。

「即答ですね。」

仕方ない。あといい加減手を離せ。

「嫌です☆」

おい、くっついてくんな。

「言葉ではそう言ってても、心は喜んでますよ?」

うるせぇ感情まで読むな。

「んんん?」

俺たちはすぐに離れた。

起こすぞ。

「はい。」

俺はこいしとフランを揺さぶる。

「おきろー。こいしーフランー」

「んん?あっお姉ちゃんおはよー。」

「ちょっとこいし。乗っかってこないで。」

こいしはさとりにダイブする。

「フランおきろー。」

「ああ、真一、おはよう。」

「おう。おはよう。食堂行くぞ。」

「うん。」

フランはベットから降りて背伸びする。

「じゃあ行こっか。」

「おう。こいし行くぞ。」

俺はこいしを担ぐ。

「おんぶー。」

「おんぶだぁ?」

「おんぶ!」

「はぁ、へいへい。」

俺はこいしをおんぶする。

ガキかよ。いやそうなんだろうけど。

「すみません。こいしが。」

さとりがそんなことで謝ってくる。

「別にいい。」

「こいしちゃんいいなー。」

「二人も出来んからな?」

「前に乗る。」

「おいこらまて、重!」

「こらー女の子に重いなんて言ったらだめだよ?」

「いや、二人も持ったらそら重いわ!女の子とか関係ねぇ!」

「私も乗ろうかしら。」

「ころす気か!」



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第二二話

「ほらついたぞ。」

「「わーい。」」

「わーいじゃねぇはよ降りろ。」

俺は古明地と一緒に、フランとこいしを持って、食堂に来た。

「なにしてるの?」

「見りゃわかんだろ。こいつらが乗って来たんだよ。」

「いや分かんないよ。」

全く、これだからぬえは。

「んなことよりはやく食おうぜ。腹減った。」

正邪が駄々をこねる。

「いや別に駄々をこねてるわけじゃないでしょう。」

マジレスは苦手です・・・食うか。

「はい。ところで、マジレスってなんですか?」

知らんでいい。

「あっおはよーございまーす!」

ん?確かお空だったか。

「おう。おはよう。お燐もおはよう。」

「おはようございます!朝から美味しいもの作りましたよー!」

「おお。そりゃありがたい。」

そして全員椅子に座る。

「それではいただきます。」

いただきます。

古明地に続いて言う。

もぐもぐ

うめぇ。霊夢のキノコの唐揚げも旨かったがこっちもうまい。

「わー美味しいね!」

「でしょ。なんたってお燐が作ったからね!」

フランが喜び、こいしが誇る。なんとも微笑ましい。

「羨ましいですか?あんな光景が。」

・・・いや、ただ家族ができたら、あんな風にしたいな。俺は親父とはともかく、母さんと一緒に家族全員で食事なんてできなかったからな。

「へー。家族ですかー。」

「うっせ。それにしてもこの味噌汁うまいな。」

「にゃはは!ありがとうございます!」

「ぜひ毎朝、俺に味噌汁を作ってくれ。」

「それはプロポーズとしてうけとっていいんですかー。」

「いいえ、お燐。実際作ることになるのよ。」

「へっなんでですか?」

うん。当然といえば当然だ。

「だって、真一さん、ここに住むから。」

「「えっえぇぇぇぇ!!」」

「お燐はともかくぬえ、なんでお前が驚く。俺に家がないの知ってるだろ。」

「あっそっか。じゃなくて!なんで地霊殿なの!?」

「一番手頃だから。」

「・・・手頃なの?」

「そんな理由だったんですか!?」

古明地、お前は知ってるだろ。

「「ご馳走さまでした。」」

「はや!」

いいこと、教えてやろう。ぬえ。俺は早食いだ。そういや一緒食べ終わったやつがいたな。

「あ?なんだ?」

「正邪かよ。」

「おい、そっちから見といてそれはないだろ。」

「正邪だから、いいんだよ。」

「よくねぇよ!」

さてと、久々にやるか。

「正邪、今日はどうする?」

「とりあえず寺子屋だな。いい情報持ってるかもしれん。」

「分かった。」

まだ時間があるので俺は地上に行く。

そんじゃ、またあとでな古明地。

「ええ、行ってらっしゃい。」

「えっ、どうかしたの?」

ぬえたちには、俺と古明地の会話が分かりません。

「真一!」

「うお!」

地上に行くことも許されないのか。

「私の呪いです。」

なん・・・だと・・・?

これは古明地の呪い?

「これから一緒に住むんだね!」

「あ?ああそうだな。」

こいしだった。

いや知ってたけどね。

「よろしくな。こいし。」

「よろしく!」

俺はこいしの頭をなでてから。

「そんじゃ、ちょっと行くとこあるから。」

俺は地上に出た。

 

 妖怪の山

 

「うん。ここがいいな。」

俺は山の中でも、他の山が見える、広いところにでた。

「それじゃあ。ヤッホーーーーー!!!」

俺がやっていること。それは、朝のやまびこである。

山に住んでいるからこそ。毎朝できる。月一週間だけど気にしない。

ヤッホーーーーー!!!

おっ帰ってきたなぁ?・・・妖気がふくまれてる。まあいいや。

「ヤッホーーーーー!!!」

ヤッホーーーーー!!!

やっぱ大声出すのはいいな。

「警告する!」

なんだ?

俺は後ろ向く。

そこには犬?狼?まあ、白いそんなやつが、剣を構えて言った。



目次 感想へのリンク しおりを挟む




評価する
一言
0文字 ~500文字
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10は一言の入力が必須です。また、それぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。