仮面ライダーデストロイ (デスギガント)
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~第1話 仮面ライダーデストロイ~

どうも!デスギガントと申します!

友人の勧めで仮面ライダージオウを見始めてオリジナル仮面ライダーが閃いたので小説にしてみようと思い執筆致しました。

基本、原作の仮面ライダーのストーリーの中にオリジナル仮面ライダーを加える形になりますが所々原作とは違う形、オリジナル展開になるかもしれませんのでそういうのが苦手な方は無理をせずブラウザバック推奨です。

では、長々と失礼しました。楽しんでいただけたら幸いです。

どうぞ!



26XX年、最高機密極秘研究所内

 

ビー!ビー!ビー!

 

緊急事態発生!緊急事態発生!非戦闘員は直ちに避難!戦闘員は対象の鎮圧へ迎え!また、対象は即刻“排除”せよ!繰り返す!非戦闘員は・・・

 

研究所中に警報と銃声、またそれに交じって研究員たちの“声”が響き渡る・・・

 

ズガガガガガガッ!!!

 

ギャアアアァァァッ!!!クソッ!!!くたばれぇッ!!!ひぃぃぃぃッ!!!助けてくれーーーッ!!!急げ!!ここから離れるんだ!!い、嫌だ…!し、死にたくない…!!!何だ!!!あの化け物は!!!じゅ、銃が効かねぇ!!?うわあああぁぁぁッ!!!どうなってやがる!!!この研究所は!!?こんな…こんなはずじゃ…。ここは…人類のための研究所じゃなかったのか…?あんな化け物を生み出して…!お、おお俺は関係ぇねぇ!!!逃げろーーッ!!!あぁ…!もう駄目だ…おしまいだァ…!何もかもおしまいだァ…。ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァッ!!!!!!

 

そして、次の瞬間・・・!!!

 

ドガアアアアアアアアアアァァァァァァンッ!!!!!!

 

凄まじい爆音と共に研究所は炎に包まれた・・・

 

 

 

 

 

 

 

そして、その中から一人の男がゆっくりと出てきた・・・しかも、その男は炎の中から出できたにもかかわらず“無傷”だったのである・・・!

 

???「………クックック。」

 

男は不気味に笑い出す・・・

 

???「さぁーーーて、楽しむとするかァ………!!!」

 

そういう男の目線の先には、無数の戦車と軍隊が迫ってきていた・・・

 

???「キヒヒ…!!!」ダッ!

 

男は軍隊に臆することなくむしろそれを待っていたかのように笑いながら突っ込んでいった・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後日、軍の捜査員が現場に来てみるとそこには山積みにされた兵士たちにグシャグシャに潰された戦車らしきものが散乱していたという・・・また、対象の男は見つからなかったが、“人文字”でこう書かれていたという・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

“デストロイ”と・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~2019年、仮面ライダー“ジオウ”の世界~

 

“仮面ライダージオウ”こと“常磐ソウゴ”は“仮面ライダーゲイツ”こと“明光院ゲイツ”と共にアナザーゴーストに挑んでいた・・・

 

ジオウは鎧武アーマー、ゲイツはウィザードアーマーで応戦・・・

 

ジオウ「ハッ!セイッ!」

 

ゲイツ「フンッ!ハァッ!」

 

アナザーゴースト「グゥ…!ハァ…ハァ…!」

 

ジオウとゲイツは互いにアナザーゴーストを攻撃し、追い詰めていた・・・そこへ、本来の“仮面ライダーゴースト”である“天空寺タケル”とゲイツと同じく未来人の“ツクヨミ”という女性が駆けつけてきた・・・

 

タケル・ツクヨミ「…ッ!!」

 

ジオウ「よし!とどめだ!」ダッ!

 

ゲイツ「待て!ジオウ!」ガシッ!

 

ジオウはアナザーゴーストに突っ込むがゲイツに止められる・・・

 

ゲイツ「奴はゴーストだ。これを使え。(スッ)」

 

そういって、ジオウにゴーストのライドウォッチを渡しアナザーゴーストに突っ込むゲイツ・・・

 

ジオウ「え!?あ、う、うん!分かった!」

 

ジオウは戸惑いつつもゴーストのライドウォッチをジクウドライバーにセット。

 

ゴースト!アーマータイム!カイガン!ゴースト!!!

 

鎧武アーマーが外れ、ゴーストの力が宿るアーマーが装着・・・仮面ライダージオウゴーストアーマーである・・・

 

ジオウ(ゴーストアーマー)「フッ!」ダッ!

 

ゲイツ「フンッ!フンッ!ハァッ!」

 

アナザーゴースト「グゥ…!ガ、ハァ!」

 

ゲイツはアナザーゴーストに連撃を叩き込んだ後、アナザーゴーストの背中を押し、ジオウとバトンタッチ。

 

ジオウ「ホッ!セイッ!フゥ………!ハァッ!」

 

アナザーゴースト「グアアァァッ!!!」

 

ジオウはアナザーゴーストの攻撃を躱しながらパンチし、ひるんだところに炎を纏ったパンチをくらわす!その衝撃でアナザーゴーストが吹っ飛ぶ!

 

アナザーゴースト「グゥ…!ハァ…ハァ…!」

 

ゲイツ「決めるぞ!」

 

ジオウ「あぁ!」

 

『フィニッシュタイム!』

 

ゴースト!オメガストライク!!!

 

ウィザード!ストライクタイムバースト!!!

 

???「いいのかな?」

 

ジオウ・ゲイツ「…ッ!!?」

 

二人が必殺技を放とうとした瞬間、歴史改変を企む組織タイムジャッカーの一人“ウール”が現れた。

 

ウール「だから、そいつを倒しちゃうと………“死んじゃうんだよ”?」

 

ジオウ「…ッ!!」

 

そう、このアナザーゴーストは“事故で命を落とした”マキムラという男性をアナザーゴーストしたものなのである・・・もし、その力が失われば再び屍と化してしまうのである・・・

 

それを知ったジオウは躊躇してしまう・・・

 

???「フンッ!(ザンッ!)」

 

ジオウ「ぐぁあッ!!!」

 

ゲイツ「ぐおッ!!!」

 

その隙をついて、突如何者かがジオウとゲイツを切りつけた・・・!その正体は・・・!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フレイムセイバーを持った“仮面ライダーアギト”であった・・・

 

フレイムセイバーの柄が開き、アギトはゲイツを連続で切りつける・・・!

 

アギト「フンッ!フンッ!ハァッ!」

 

ゲイツ「グゥ…!ガッ!うわぁぁッ!!!」

 

アギトの連続攻撃でゲイツは変身を解かれてしまった・・・!

 

ツクヨミ「ゲイツ!!!」ダッ!

 

傷だらけのゲイツにツクヨミとタケルが駆け寄る。

 

ゲイツ「…仮面ライダー…アギト…!」

 

アギト「驚くのはまだ早い。」

 

そう言うとアギトは一枚の“カード”を取り出し、“マゼンタ色のベルト”に装填する・・・!

 

KAMENRAID!HIBIKI!!!

 

次の瞬間、アギトが紫色の炎に包まれ、“仮面ライダー響鬼”に姿を変えたのである・・・!

 

一同「ッ!!?」

 

ツクヨミ「そんな…!」

 

ジオウ「別のライダーになった…!」

 

響鬼?「お前が魔王って奴か………ちょっと遊ぼうか。」

 

そう言うと響鬼?はジオウに襲うかかる・・・!さらに、アナザーゴーストも加わり1対2となってしまう・・・!

 

響鬼?「フンッ!ハァッ!」

 

アナザーゴースト「グゥ!ガァ!」

 

ジオウ「ぐ…!うわぁッ!!」

 

響鬼?はジオウにキックやらパンチを叩きこみ、アナザーゴーストは響鬼?を押しのけジオウに連撃を与える・・・!

 

2人?の強烈な攻撃に手も足も出ないジオウ・・・!

 

響鬼?「フンッ!」

 

ジオウ「ぐぁ…!」

 

響鬼はジオウを柱に押し付けるが・・・

 

アナザーゴースト「グアァッ!!!フゥ………!!!」

 

ジオウ「ぐああぁぁッ!!!」

 

アナザーゴーストが割って入りジオウの首を絞めつける・・・!

 

響鬼?「ハァ………。」

 

響鬼?はため息を吐きながら再び“カード”を取り出し、ベルトに装填する・・・!

 

FINAL ATTACKRIDE! HI・HI・HI・HIBIKI!!!

 

響鬼?のベルトから響鬼の太鼓“音撃鼓”が飛び出しジオウに張り付いた・・・!

 

ジオウ「ぐ…!ぐわぁ…!」

 

太鼓からは電撃が流れておりジオウは動けない・・・そこへ、響鬼の武器“音撃棒”も構えた響鬼?が近づき・・・そして・・・!

 

響鬼?「受けてみな…!」

 

響鬼の必殺技“音撃打”をジオウに浴びせる・・・!!!

 

響鬼?「…フンッ!ハアァーーーーーーッ!!!」

 

ジオウ「うわあああぁぁぁッ!!!」

 

響鬼?の“音撃打”をくらいジオウは吹っ飛ばされ、変身も解除してしまった・・・!

 

ツクヨミ「ソウゴッ!!」

 

タケル「…ッ!(ガシッ!)」

 

ツクヨミはソウゴに駆け寄ろうとしたがタケルに止められてしまう。

 

ソウゴ「ぐ…!うぅ…!」

 

響鬼?「魔王ってのは、この程度なのか?」

 

音撃棒を振り回しながら余裕のそうにジオウを見下ろす響鬼?・・・

 

ソウゴ「…ぐっ!」

 

響鬼?「…ハァ、興ざめだ。あとは、任せた。」

 

響鬼?はそう言ってどこかへ去ろうとする・・・

 

ゲイツ「ま、待てッ!!…ぐっ!」

 

ゲイツは追いかけようとするが先ほどのダメージで動けない・・・

 

ウール「オーラの言ってた通り、本当に気まぐれなんだね………。ま、いっか。さぁ、アナザーゴースト!」

 

アナザーゴースト「ヴゥ…!」

 

ウール「ジオウの“魂”もとっちゃいなよ!!!」

 

アナザーゴースト「グガアアァァッ!!!」

 

ウールの言葉に反応し、アナザーゴーストは魂を取ろうとソウゴに近づく・・・!

 

ソウゴ「…ッ!」

 

ツクヨミ「ソウゴ!逃げて!」

 

ゲイツ「逃げろ!」

 

タケル「逃げて!早く!」

 

ウール「これで、未来が救われる…!」

 

響鬼?「………。」

 

ジオウ絶体絶命のピンチ・・・!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「おいおい………余計なことすんじゃねぇよ。」

 

一同「ッ!!?」

 

響鬼?「ッ!?この気配…!伏せろ!!!」

 

ゴオオオオオオォォォォォォッ!!!

 

響鬼?の声を上げた直後、どこからか黒く禍々しい龍のような獣ような歪な炎がアナザーゴーストに襲い掛かった・・・!!!

 

アナザーゴースト「グオオオォォォッ!!!アアアァァァァァッ!!!」

 

炎はまるで食らい尽くすが如くアナザーゴーストを攻撃する!

 

ゲイツ「何だ…あれは…ッ!?」

 

ゲイツ達も目の前の光景に動揺する・・・

 

パチンッ!

 

どこからか指を鳴らした音が響き渡る・・・すると、アナザーゴーストを攻撃していた炎が消えていった・・・

 

???「せっかくの戦いに無粋なマネしてんじゃねぇよ。(スタスタ)」

 

一同「…ッ!?」

 

一同が振り向くとそこにはボロボロの黒いマントで顔を隠した男がゆっくりこちらに近づいていた・・・

 

ソウゴ「アンタはいったい…!」

 

???「オレか?オレは………う~ん、しいて言うならお前やアイツ(響鬼?)と同じ“仮面ライダー”………。」

 

すると、男の身体から先ほどの黒い炎と同じオーラが溢れ出す・・・!

 

一同「ッ!?」

 

???「いや、オレは“仮面ライダー”とは名ばかりの………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「“化け物”さ…!!!」

 

次の瞬間、男から溢れ出していたオーラが腰に集まり・・・

 

下顎に2本の巨大な牙がある化け物が特徴的な禍々しいライダーベルトと響鬼?が持っていた“カード”と似た“カード”が現れる・・・

 

さらに、男がベルトの両サイドを引くとベルトの化け物が口を大きく開いた・・・!

 

そして、男はカードを手にし化け物の口にセットして両サイドを押し化け物の口を閉じた・・・!!!

 

???「変身!!!」

 

SHOWTIME!!!DESTORY!!!

 

ベルトの化け物から声が響くと男は禍々しいオーラの渦に包まれ姿を変えていく・・・!

 

そして、渦が晴れ現れたのは・・・!

 

デストロイ「オレの名は、“デストロイ”。“仮面ライダーデストロイ”だ!!!」

 

身体は全体的に赤黒く、両手両足には銀色で鋭い爪があり、顔はベルトの化け物を模したような姿で仮面ライダーにしては禍々しい姿であった・・・

 

ゲイツ「仮面ライダー………!」

 

ソウゴ「デストロイ………?」

 

ウール「誰だか知らないけど、邪魔するなら容赦しないよ!やれ!」

 

アナザーゴースト「グアアァァッ!!!」ダッ!

 

アナザーゴーストがデストロイ襲い掛かる!

 

デストロイ「フンッ!そのほうがありがたいぜ…!さぁーーーて、楽しむとするかぁ!!!」ダッ!

 

デストロイもアナザーゴーストに突っ込む!

 

アナザーゴースト「グアァ!フッ!フゥ…ッ!」

 

アナザーゴーストが連続でパンチを放つが、デストロイはそれをすべて捌くか躱していく・・・!

 

デストロイ「………とろい。フンッ!」

 

アナザーゴースト「ガァアアアッ!!?」

 

デストロイがパンチがアナザーゴーストに当たるとそこから黒い炎が吹き出し爆発した!

 

アナザーゴーストはその衝撃で吹っ飛ぶ!

 

アナザーゴースト「ハァ…ハァ…!?」

 

アナザーゴーストは何をされたのか理解できていないようだ・・・

 

デストロイ「どうした?もう終いか?」

 

アナザーゴースト「ガアアァァッ!!!」

 

アナザーゴーストは必殺技の“オメガドライブ”を放つ!

 

デストロイ「フンッ。」

 

デストロイは避けるどころか、余裕に佇んでいた・・・

 

ズガアアアアアアァァァァァァンッ!!!!!!

 

アナザーゴーストのオメガドライブがデストロイに炸裂!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし・・・

 

シュウゥゥゥ・・・

 

デストロイ「この程度か?」

 

アナザーゴースト「…ッ!!?」

 

デストロイはアナザーゴーストのオメガドライブを“片手”で受け止めたのである・・・!

 

一同「ッ!?」

 

一同もこの光景に驚きを隠せずにいた・・・!

 

デストロイ「…ハァ、やっぱり所詮偽物ってことか。本物と比べて歯応えもクソもねぇ………。フンッ!」

 

デストロイはそのままアナザーゴーストも振り回しぶん投げる!

 

アナザーゴースト「ガァ!グ、ウゥ…!」

 

アナザーゴーストは柱に激突し、痛みで悶え苦しむ・・・

 

デストロイ「さっさと、決めるかぁ…!」

 

そう言うとデストロイはベルトを展開し、一枚のカードをセットする。

 

FINISH BREAK!!! RIDERKICK!!!

 

ベルトの化け物から声が響き渡ると黒い炎がデストロイの右足に集まり燃え上がる!

 

デストロイ「フンッ!」

 

デストロイは地面を蹴り飛び上がり、仮面ライダーお馴染みの“ライダーキック”を放った!!!

 

デストロイ「ハァアアアァァァーーーーーーッ!!!!!!」

 

ズガアアアアアアァァァァァァンッ!!!!!!

 

アナザーゴースト「グガアアアアアアァァァァァァッ!!!!!!」

 

デストロイの必殺技が炸裂し、アナザーゴーストは爆発した・・・

 

そして、その爆発跡にはマキムラとアナザーゴーストのライドウォッチが転がっていた・・・

 

デストロイ「フゥ…やれやれ。」

 

ソウゴ「マキムラさん!」

 

ソウゴはマキムラに近づくがやはりマキムラはすでにこと切れていた・・・

 

ソウゴ「…ッ!」

 

ウール「あ~あ、やっちゃった。そいつはアナザーゴーストの力がないと死んじゃうんだって言ってるのに。」

 

デストロイ「………。(スタスタ)」

 

デストロイはマキムラに近づきそばに落ちているアナザーゴーストのライドウォッチを手にする・・・

 

ウール「それをボクに渡せば、マキムラを生き返させられるよ?さぁ。」

 

ウールはデストロイの持つウォッチを寄こすように手を伸ばす・・・

 

デストロイ「ふ~ん。なるほど…。」

 

そう言ってデストロイはしばしウォッチを見た後、それをウールに渡す・・・

 

デストロイ「フンッ!(ゲシッ!)」

 

 

 

 

 

ヒュウウウゥゥゥーーーーーー・・・キラーン☆

 

 

 

 

 

 

と見せかけて何処か遥か彼方に蹴飛ばしてしまった・・・!?

 

ウール「え?」

 

ソウゴ「え?」

 

ツクヨミ・タケル・ゲイツ「え?」

 

響鬼?「ハァ…。」

 

デストロイ「ウシッ!」

 

一同「ええええええぇぇぇぇぇぇッ!!?」

 

ウール「ちょ、え?な、何してんの!?」

 

デストロイ「あ?見りゃ分かんだろ?あの変な時計みたいなもん蹴とばしたんだよ。」

 

ウール「いや、蹴とばしたって!?ボクの話聞いてたの!?」

 

デストロイ「ん?あ~、そのウォッチを渡せば世界の半分をお前にくれやるとかそんな感じだったか?」

 

ウール「そんなこと言ってないよ!どこの魔王の話!?」

 

一同「( ゚д゚)ポカーン。」

 

響鬼?「ハァ…やれやれ。」

 

響鬼?は呆れながらカードを取り出す・・・

 

KAMENRAID!KABUTO!!!

 

ATTACKRIDE!CLOCK UP!!!

 

響鬼?がカードを装填するとまたしても姿が変わり“仮面ライダーカブト”となった・・・!さらにカブト?はクロックアップで目にも止まらないスピードで走り去りデストロイが蹴とばしたウォッチを取り戻した・・・!

 

カブト?「ほらよ。」

 

ウール「おっと。ふぅ…。」

 

カブト?はウールにウォッチを渡す・・・

 

デストロイ「じゃ、オレはこれで。(スタスタ)」

 

デストロイは何処かへ去ろうとする・・・

 

ソウゴ「えぇ!?ほったらかしぃ!?」

 

デストロイ「当たり前だ。そういうメンドーなことはお前らの仕事だろ?オレは関係ねーし、第一オレは強い奴と戦うことしか興味がねーからな。」

 

ゲイツ「なんて滅茶苦茶な奴だ…!」

 

デストロイ「そんなことより、さっさとソイツ(マキムラ)をなんとかしろ。またあの怪物(アナザーゴースト)になるぞ…てか、横見ろ。」

 

ソウゴ「…?(チラッ)」

 

ソウゴが横見るとそこには・・・

 

ウール「あ………。」

 

ウールがマキムラに再びアナザーゴーストのライドウォッチを埋め込んでいた・・・

 

ソウゴ「あ………!しまっ…!」

 

ゴオオオオォォォォォォッ!!!

 

ソウゴ「うわあぁッ!!」

 

ウールがウォッチを埋め込んだ直後、悪霊のようなものがマキムラの身体から飛び出し再びマキムラの身体に入るとアナザーゴーストに変貌した・・・

 

アナザーゴースト「ゴースト…!」

 

そして、アナザーゴーストはソウゴに近づき魂を吸い取ろうとする・・・!

 

ソウゴ「…ッ!?」

 

タケル「…ッ!マズい!(バッ!)」

 

ソウゴから魂が抜けるが・・・

 

タケル「ハッ!」

 

タケルが印を結ぶと不思議な力が働きソウゴをアナザーゴーストから引き離した・・・!しかし・・・

 

ソウゴ「………(バタンッ)」

 

ツクヨミ「ソウゴ!」ダッ!

 

ゲイツ「ジオウ!」ダッ!

 

倒れたソウゴにツクヨミとゲイツが駆けつけるが魂が抜けたことによりソウゴの身体は息をしていなかった・・・

 

ゲイツ「息をしていない!」

 

ツクヨミ「そんな!ソウゴ!」

 

ソウゴ(魂)「ゲイツ!ツクヨミ!ここ!ここ!」

 

ソウゴは必死に呼びかけるも魂になっているので届かない・・・

 

ウール「これで未来は救われた。じゃあね♪」

 

ウールはアナザーゴーストと共に何処かへ行ってしまった・・・

 

ソウゴ「俺…どうなっちゃったんだ?」

 

タケル「君はあの怪人に魂を抜かれてしまったんだよ。」

 

タケルはソウゴ(魂)に近づきそう言った・・・

 

タケル「言うなれば、“ユーレイ”みたいなものかな?」

 

ソウゴ「俺が…ユーレイ?」

 

ソウゴは自分がユーレイになったことにショックを受ける・・・

 

そんなソウゴ達を後目にデストロイはカブト?と話していた・・・

 

カブト?「相変わらず、自分勝手だな。」

 

デストロイ「お前にだけは言われたくないな………“ディケイド”。」

 

ディケイド(カブト)「フッ。」

 

カブト?の仮面ライダーの正体は“世界の破壊者”といわれている“仮面ライダーディケイド”であった・・・彼もジオウと同じく他の仮面ライダーの力を使うことができるのだ・・・!

 

ディケイド「しかし、なんでお前がこんなとこにいるんだ?」

 

デストロイ「別に意味なんてねぇよ。いつも通り、“強者探し”さ。噂の“魔王”ってのがどれ程のものか見に来ただけさ。」

 

ディケイド「で、結果は?」

 

デストロイ「…今は保留ってとこだな。やっぱ、実際に戦わねぇとな。(スタスタ)」

 

デストロイは何処かに去ろうとする・・・

 

ディケイド「じゃあ、俺がもっと面白くしてやるよ。」

 

デストロイ「何?」

 

ディケイド「アイツ(ソウゴ)がまたアナザーゴーストと戦う時間に行ってみな。そうすればわかる。」

 

デストロイ「そりゃあ、楽しみだ。(スタスタ)」

 

デストロイが歩きだすと目の前の空間に亀裂が入り音を立てて砕け散るとそこには赤黒い渦が広がっていた・・・!

 

デストロイ「期待してるぜ…!」

 

デストロイがその渦の中に入ると砕け散った空間が元通りに戻っていく・・・!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

デストロイ「我が“強敵(とも)”よ…!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次回予告!

ゲイツ「貴様はいったい何者なんだ!」

ディケイド「奴はただ“戦いたいだけ”の“化け物”さ。」

黒ウォズ「本にも書かれていない仮面ライダー…奴の正体はいったい…。」

ジオウ「命、燃やしちゃってみるぜ!」

デストロイ「さぁ!勝負といこうか!“魔王”さんよぉ…!」

次回、魔王と化け物・・・


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~第2話 魔王と化け物~

投稿が遅くなり、申し訳ございません。

おそらく、このように不定期更新が多くなりますので気長に待っていただけたなら幸いです。

本当は、一番初めに申すことなのにこんなに遅くなり本当に申し訳ございませんでした。

お詫びもかねて、少々テンコ盛りにしてみましたのでお楽しみ頂けたのなら幸いです。

それでは長々と失礼しました。どうぞ!



~前回のあらすじ~

 

黒ウォズ「この本によれば、普通の高校生“常磐ソウゴ”。彼には魔王にして時の王者“オーマジオウ”となる未来が待っていた。」

 

黒ウォズ「“明光院ゲイツ”と共にアナザーゴーストを追い詰めるがタイムジャッカーの一人“ウール”と“通りすがりの仮面ライダー”こと“仮面ライダーディケイド”の妨害を受けてしまう。」

 

黒ウォズ「そして、ここでこの本にも書かれていなかった“異常事態”が起こる。それは…。」

 

デストロイ「お前こんなことで何やってんだ?」

 

黒ウォズ「な…!なぜ、君がここに…!?」

 

デストロイ「あ?んなことどうでもいいだろ?ところでその本、何が書かれてんだ?ちょっと、見せてくれ。」

 

黒ウォズ「駄目だ。」

 

デストロイ「ケチケチすんなよ~。減るもんじゃあるまいし。」(シュッ)←本を奪おうとする

 

黒ウォズ「駄目だと言ったら、駄目だ!」(サッ!)←紙一重で避ける

 

デストロイ「コラッ!読ませろ!」

 

黒ウォズ「断るっ!とこのように、“仮面ライダーデストロイ”と名乗る謎のライダーが現れその力はアナザーゴーストを圧倒するものだった。」

 

デストロイ「読みながら避けんな!」

 

黒ウォズ「く…!そして、時間は…我が魔王と…ッ明光院ゲイツが再びアナザーゴーストに…ッ挑むときに進む…ここから先のページは私にも分かりません。それでは…!おっと!」

 

デストロイ「チッ!逃げ足が速い奴だ。まぁ、いっか。」

 

デストロイ「それじゃあ、楽しむとするかァ…!」

 

 

 

 

 

 

~2019年 仮面ライダージオウの世界~

 

~高台~

 

黒ウォズ「ふぅ…危なかった…。(ハァ…ハァ…)」

 

ディケイド(門矢士)「息が荒いな。何かあったのか?」

 

黒ウォズ「いや、何。久々に走ったものだからね。それより、戦いには参加しないのかい?」

 

門矢士(以降、士)「アイツらのことは大体わかった。高みの見物と行こうじゃないか。」

 

そういう二人の真下でジオウとゲイツはアナザーゴーストと複数の怪人(眼魔コマンドに似た怪人)と激しい戦いを繰り広げていた・・・

 

~高台の下~

 

ゲイツ「くッ!フッ!ハァッ!」

 

ジオウ「ハッ!ヤッ!オリャアッ!!!」

 

ゲイツとジオウは健闘するも敵の数が多く段々と劣勢なっていった・・・するとゲイツがある“ウォッチ”取り出し、ジオウに投げる・・・!

 

ゲイツ「ジオウ!コイツを使ってみろッ!(シュッ!)」

 

ジオウ「おおっと!何コレ…?」

 

ゲイツ「あのライダーが持っていたウォッチだ!ハァッ!」

 

ジオウ「あのライダーが…!?」

 

それは、“仮面ライダーディケイド”のライドウォッチだった・・・

 

~高台~

 

???「あれが“面白いこと”、か?ディケイド。」

 

士「来たか…。」

 

黒ウォズ「…?」

 

士と黒ウォズが後ろを振り向くと空間に亀裂が入り、音を立てて崩れ去ると赤黒い渦の空間の中からデストロイ(変身前)が現れた・・・

 

黒ウォズ「君は…!」

 

デストロイ「よう。さっきぶり。」

 

士「やっぱり、現れたか。」

 

デストロイ「やっぱりも何も、お前が“行ってみるがいい”って言ったんじゃないか。」

 

士「そうだったか?」

 

デストロイ「この野郎…!まぁ、いい。確かに面白くなりそうだ。(ニヤァ…!)」

 

デストロイは不気味な笑みと共にジオウを見ていた・・・

 

~高台~

 

ジオウ「よし…!」

 

ディ・ディ・ディ・ディケイド!

 

ゲイツ「フンッ!」

 

ファイズ!

 

ジオウとゲイツはそれぞれのドライバーにウォッチをセットし、ドライバーを回す・・・!

 

『アーマータイム!!!』

 

KAMENRIDE!ワーオ!ディケイド!ディケイド!ディーケーイードー!!!

 

Complete!ファイズー!!!

 

ゲイツは“仮面ライダーファイズ”の力が宿るアーマーを装着し、“仮面ライダーゲイツファイズアーマー”に・・・そして、ジオウは・・・

 

~高台~

 

黒ウォズ「祝え!全ライダーの力を受け継ぎ、時空を超え、過去と未来をしろしめす時の王者。その名も“仮面ライダージオウディケイドアーマー”!!!」

 

士「お前、誰に向かって言ってんだ?」

 

デストロイ「確かに。」

 

黒ウォズ「………。」

 

~高台の下~

 

ジオウ「ヤァッ!ハァッ!フンッ!」

 

ジオウは敵をなぎ倒すと、ドライバーから“剣”を出現させた・・・その名も・・・!

 

ライドヘイセイバー!!!

 

ジオウ「フンッ!ハァーーーッ!!!」

 

ジオウはライドヘイセイバーで敵を次々と切り倒していく・・・すると、ドライバーの違和感に気づく・・・

 

ジオウ「ん?もう一つウォッチを使えるってこと?」

 

そう、ディケイドのライドウォッチは通常のライドウォッチと違いもう一つライドウォッチをセットできるのだ!

 

ジオウ「だったら、“コレ”を!」

 

ジオウは“仮面ライダービルド”のライドウォッチを取り出し、ディケイドライドウォッチにセットした・・・!

 

ビルド!

 

ファイナルフォームタイム!ビ・ビ・ビ・ビルドー!!!

 

すると、ディケイドアーマーの胸のバーコードが“ビルドスパークリング”に変わりそれと共に仮面ライダービルドのラビットタンクスパークリングを模した姿に変わった・・・!

 

~高台~

 

黒ウォズ「祝え!全ライダーのch士「くどい!」(バシッ!)←本を取り上げる」

 

デストロイ「ディケイド、その本ちょっと見せてくれねぇか?」

 

士「駄目だ。(スッ)←本を返す」

 

黒ウォズ「………。」

 

デストロイ「ケチ。」

 

士「それよりどうだ?“アイツ”は?」

 

デストロイ「確かに面白くなった。…ちょっくら、戦ってみたくなった…!」

 

黒ウォズ「…ッ!」

 

士「そうか…。なら勝手にしな…。」

 

デストロイ「まぁ、その前に“アイツら”をどうにかしないとなぁ…。」

 

士・黒ウォズ「…?」

 

士と黒ウォズがデストロイの視線の先を見ていると、そこには・・・!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アナザービルド「………。」

 

アナザーエグゼイド「………。」

 

アナザーフォーゼ「………。」

 

アナザーオーズ「………。」

 

かつて、ジオウが倒したはずのアナザーライダーたちがこちらへ向かっていた・・・!

 

黒ウォズ「アナザーライダー…!?どういうことだ…!?」

 

デストロイ「おそらく、オレかな…?」

 

士「だろうな…。」

 

黒ウォズ「…?」

 

デストロイ「オレが遊び半分であの怪物(アナザーゴースト)をぶっ飛ばしちまったから、それを警戒してのことだろう…。」

 

黒ウォズ「…君は、一体?」

 

デストロイ「フッ。オレは仮面ライダーデストロイ、仮面ライダーという名の“化け物”、さッ!(ダッ!)」

 

デストロイはアナザーライダーたちの元へ飛んで行った・・・

 

黒ウォズ「…この本にも書かれていない仮面ライダー………奴の正体は…いったい…?」

 

士「自分で言っていただろ?アイツはただ暴れたいだけの“化け物”さ。」

 

~更地~

 

デストロイ「っと!さ~て、準備運動ぐらいにはなってくれよぉ?」

 

そう言うとデストロイは腰にドライバーを出現させ、カードをセットした・・・

 

デストロイ「変身!」

 

SHOWTIME!!!DESTORY!!!

 

アナザービルド「グウゥ…!」

 

アナザーエグゼイド「ガアァ…!」

 

アナザーフォーゼ「グルァ…!」

 

アナザーオーズ「生意気ナ…!王ニ向カッテ…!タダデハ済マサンゾォ…!」

 

デストロイ「へ~。そりゃあ、ありがたいねぇ…!かかってきな!このパチモン野郎ども!!!」

 

アナザーライダー「オオオォォォッ!!!(ダッ!)」

 

アナザーライダーたちが一斉にデストロイに襲い掛かる!

 

デストロイ「ハァッ!」

 

デストロイは黒い炎を纏った回し蹴りをアナザーライダーたちに浴びせる!

 

アナザーライダー「グアアァァッ!!!」

 

デストロイ「さぁて、楽しむとするかァ…!」

 

アナザービルド「グゥ…!ハァア…!ハァッ!」

 

アナザービルドは炎でできたバスケットボールを作り出し、デストロイに向けて放つ!

 

デストロイ「おっと!(パシッ!)はは!ナイスパス!」

 

しかし、デストロイは普通にキャッチしドリブルをし始めた・・・!?

 

アナザービルド「…ッ!?」

 

デストロイ「おらよッ!パース!(ポーン!)」

 

アナザービルド「…ッ!?グアアァァッ!!!」

 

ヒュウウウゥゥゥ・・・

 

デストロイはアナザービルドへパスするが威力が強すぎてアナザービルド自身が吹っ飛ばされた・・・!

 

デストロイ「(パシッ!)ったく、ボールに吹っ飛ばされるとはそれでもバスケットボールプレイヤーかっての。しゃーねー、オレが“手本”を見せてやる…!(ダッ!)」

 

デストロイは再びとったバスケットボールで高速ドリブルをしながらアナザービルドの墜落地へ先回りすると天高く飛び上がった!

 

アナザービルド「…ッ!?」

 

デストロイ「ほらよ!これがーーー!!!」

 

デストロイの持つボールが禍々しく燃え上がる・・・!

 

デストロイ「ダンクシュートだアアアァァァァァァッ!!!!!!」

 

ドガアアアアアアァァァァァァンッ!!!!!!

 

アナザービルド「グアアアアアアァァァァァァッ!!!!!!」

 

凄まじい轟音と共にアナザービルドは爆発した・・・

 

デストロイ「やれやれ、やっぱ、スポーツマンにビルドは似合わねぇなぁ。ん?」

 

ヒュウウウゥゥゥ・・・!ドガーーーンッ!!!

 

デストロイ「っと、あぶねぇ…!何だこりゃ?ブロック?」

 

デストロイはブロックが飛んできた方向を見ていると・・・

 

アナザーエグゼイド「グルルァ…!フンッ!(ゲシッ!)フンッ!(ゲシッ!)」

 

アナザーエグゼイドが巨大なブロックをこちらに向けて蹴り飛ばしていた・・・!

 

デストロイ「フン。じゃあ、某配管工のようにクリアしてやるよッ!(ダッ!)」

 

ヒュウウウゥゥゥ・・・!ヒュウウウゥゥゥ・・・!

 

デストロイ「ホッ!(サッ!)ハッ!(プゥーン!)」

 

次々と飛んでくるブロックを軽やかに避けていくデストロイ・・・

 

アナザーエグゼイド「グウウウウゥゥゥ…!!!ガアアアァァァッ!!!」

 

アナザーエグゼイドは癪に障ったのか、ブロックをかき集め一つの超巨大なブロックを作り上げた・・・!

 

デストロイ「ん!?………(ニヤッ)」

 

デストロイは仮面の下で不気味に笑った・・・

 

アナザーエグゼイド「ハアアアァァァッ!!!(ブンッ!!!)」

 

アナザーエグゼイドは超巨大ブロックをデストロイに向けてぶん投げた!

 

デストロイ「とうッ!(プゥーンッ!)」

 

デストロイは再び天高く飛び上がると両足に禍々しい黒い炎を纏わせ、超巨大ブロックを踏みつけた!超巨大ブロックに禍々しい炎が広がっていく・・・!

 

アナザーエグゼイド「…ッ!?」

 

デストロイ「イーーーヤッフゥーーーーーーッ!!!」

 

デストロイは超巨大ブロックにさらに力を込めアナザーエグゼイドに向けて弾き返した!

 

アナザーエグゼイド「ガッ!?グウゥ…!グアアアアアァァァァァァッ!!!!!!」

 

ドガアアアアアアァァァァァァンッ!!!!!!

 

アナザーエグゼイドは受け止めようとしたが、あまりにもブロックが巨大過ぎたためそのまま圧し潰されてブロックごと爆発した・・・

 

デストロイ「(スタッ)もうちっと、柔軟性と意外性が欲しかったな。」

 

LAUNCHER ON!!!

 

デストロイ「ん?(チラッ)」

 

ドガッ!ドガッ!ドガアアアァァァンッ!!!

 

アナザーエグゼイドが爆発後の煙幕から無数のミサイルがデストロイに向かって飛んできた・・・!

 

デストロイ「(パッパッ、パッパッ)派手な花火だな。」

 

ミサイルが直撃したにも関わらず、デストロイは何事もなかったかのように埃を払っていた・・・

 

デストロイ「しかし、不意打ちは卑怯じゃねぇのか?“本物”なら意地でもやらなかっただろうに………。」

 

アナザーフォーゼ「黙レ…ッ!!俺は、何ガナンデモ、アイツヲ…!カリンを救ウンダッ!!!!!!」

 

ドガッ!ドガッ!ドガアアアァァァンッ!!!

 

アナザーフォーゼは再びデストロイに向けてミサイルを発射する!

 

デストロイ「また煙幕、か。ハァ~。」

 

アナザーフォーゼ「ウオオオオオオォォォォォォッ!!!!!!(ダッ!)」

 

ROCKET ON CHAINSAW ON

 

ゴオオオオォォォォォォッ!!!!!!

 

アナザーフォーゼは右足のランチャーを外し、代わりにチェーンソーを装備し、さらにダメ押しの右腕にロケットを装備しデストロイに向かって突っ込んだ!

 

デストロイ「そんな手が………!」

 

ギュイイイイイイィィィィィィンッ!!!!!!

 

アナザーフォーゼのチェーンソーがデストロイに迫る・・・!

 

アナザーフォーゼ「クタバレエエエエエエェェェェェェッ!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガシッ!ギュイイイイイイィィィィィィンッ!!!!!!

 

アナザーフォーゼ「…ッ!?」

 

デストロイ「通じると思ってんのか?」

 

アナザーフォーゼのチェーンソーをデストロイは片手で軽々と止めた・・・!?

 

デストロイ「フンッ!」

 

ミシミシ…!ドガアアアァァァンッ!!!

 

アナザーフォーゼ「グアアアァァァッ!!?」

 

デストロイはさらに手に力を込め、アナザーフォーゼのチェーンソーを破壊した・・・!そしてそのまま、アナザーフォーゼの右足を掴むとグルグル振り回し始めた!

 

アナザーフォーゼ「アアアァァァッ!!!」

 

デストロイ「オオオオォォォォォォラッ!!!!!!(ブンッ!!!)」

 

デストロイはアナザーフォーゼを天高くぶん投げた!ロケットの力も含まれていたため、アナザーフォーゼは宇宙空間まで吹っ飛んで行った・・・

 

デストロイ「さすがに飛ばし過ぎたな………。しゃーねぇー。(スッ)」

 

デストロイはおもむろに一枚の“カード”を取り出すとドライバーにセットした・・・!

 

FINISH BREAK!!!RIDER PUNCH!!!

 

デストロイ「フンッ!(ダァンッ!!!)」

 

デストロイはアナザーフォーゼを追うように宇宙空間までジャンプし、アナザーフォーゼの頭上を取る・・・!

 

アナザーフォーゼ「…ッ!!?」

 

デストロイ「地球に帰してやるよ…!」

 

そう言うとデストロイの拳に黒く禍々しい炎が集まる・・・!

 

デストロイ「オラアアアァァァッ!!!!!!」

 

ズガアアアアアアァァァァァァンッ!!!!!!

 

アナザーフォーゼ「グアアアアアアァァァァァァッ!!!!!!」

 

ヒュウウウゥゥゥ・・・ゴオオオオォォォォォォ・・・!!!

 

ドガアアアアアアァァァァァァンッ!!!!!!

 

デストロイのパンチと大気圏に突入し墜落した衝撃でアナザーフォーゼは爆発した・・・

 

デストロイ「フンッ。宇宙旅行は楽しかったか?“自己中”ガキンチョ…?」

 

アナザーオーズ「ヤハリ、雑魚デハダメ、カ。ナラバ、コノ“檀黎斗”改メ“檀黎斗王”ガ相手ニナッテヤル…!」

 

デストロイ「“神”だとほざいていた奴が“王”にレベルダウン、か。」

 

アナザーオーズ「イィィィヤ違アアアァァァウッ!!!私ハコノ力(チカラ)デ“神”ヲモ超エル“王”トナルノダアアアアアアアァァァァァァッ!!!!!!」

 

デストロイ「フンッ。じゃあ、その力(チカラ)見せてみな…!」

 

アナザーオーズ「ガアアアァァァッ!!!(ダッ!)」

 

デストロイ「フンッ!ハァッ!」

 

アナザーオーズ「ガァ!ハァッ!」

 

お互い一歩も引かない攻防の末、アナザーオーズがデストロイに一撃を入れた・・・!

 

デストロイ「ぐ…!」

 

アナザーオーズ「ハハハッ!!!ドウダァ!コレガ“王”ノ力(チカラ)ダァッ!!!」

 

デストロイ「さすが、元が手練れだからか他よりマシだな。だが………。」

 

アナザーオーズ「…?」

 

デストロイ「やっぱ、アンタに“王”は似合わねぇぜ(スッ)」

 

するとデストロイはまたしても一枚の“カード”を取り出す・・・

 

アナザーオーズ「ナンダ?ソレハ…?」

 

デストロイ「思い出させてやるよ。お前が一体、なんて名の“仮面ライダー”かを、なッ!!!」

 

そう言うとデストロイはカードをドライバーにセットした・・・!

 

SHOW KAN!!! KAMENRIDER!!!GENM!!!

 

ドライバーから声が響き渡る・・・!すると・・・?

 

 

 

 

 

 

 

マイティアクションエーックス!!!デンジャラスゾンビ!!!

 

『ガシャットッ!!!』

 

レベルアーップ!!!バグルアーップ!!!

 

ゲンム?(レベル0)「ハァッ!!!」

 

ゲンム?(ゾンビゲーマー)「ヴェアッ!!!」

 

突如、ドライバーからオーラが吹き荒れるとそこからなんと2人の“仮面ライダーゲンム”が飛び出してきたのだ・・・!?片方は、“黒いエグゼイド”とされている“レベル0”。もう片方は、“ゾンビゲーマー”となっている。しかし、両者ともどこか歪に揺らめいでいる・・・

 

アナザーオーズ「ナ、ナンダ…!コイツラハ…ッ!!?」

 

 

 

 

 

そして、2人はデストロイの右腕に飛び移ると・・・!

 

 

 

 

 

 

アナザーオーズ「…ッ!?ナ、ナンダ!?ソノ腕ハ…!?」

 

 

 

 

 

 

 

デストロイの右腕に巨大なガシャコンバグヴァイザーと右肩にゲーマドライバーと“仮面ライダーゲンム”の顔が印象的な装備となった・・・!

 

デストロイ「オレは、このように自分の気に入った奴の力を使うことができるのさ。今回は、“お前の本来の力”を、な。つっても、分からねぇか。」

 

アナザーオーズ「…私ノ…本来ノ…力(チカラ)…?」

 

デストロイ「それじゃあ、行くぞッ!!!(ダッ!)」

 

アナザーオーズ「…ッ!ぐ…!」

 

ギュ・イーンッ!!!

 

巨大なガシャコンバグヴァイザーをチェーンソーモードにし、アナザーオーズを切りつける・・・!

 

アナザーオーズ「ガァッ!(HIT!)グォ…!(HIT!)グアアァァッ!!!(HIT!)」

 

デストロイ「まだまだァッ!!!」

 

チュ・ドーンッ!!!

 

今度はビームガンモードにし、アナザーオーズに撃ちまくる・・・!

 

アナザーオーズ「グオオオァァァッ!!!(HIT!HIT!HIT!)」

 

デストロイ「さぁて…!トドメだぜッ!!!(スッ)」

 

デストロイは“カード”を取り出し、ドライバーにセットする・・・!

 

FINISH RIDER BREAK!!!GENM!!!

 

ドライバーから声が響き渡ると、ガシャコンバグヴァイザーの銃口が怪しく輝きだす・・・!

 

デストロイ「行けぇッ!!!」

 

デストロイがガシャコンバグヴァイザーを撃つと銃口から無数の黒いゾンビが飛び出し、アナザーオーズに襲い掛かった!!!

 

アナザーオーズ「グオッ!ナ、ナンダ!コイツラハ…!?ウ、動ケン…!離セッ!!!」

 

デストロイ「それじゃあな。ちったぁ、楽しめたぜ。」

 

デストロイはいつの間にかチェーンソーモードに切り替えており構えていた・・・ガシャコンバグヴァイザーの先端のチェーンソーに禍々しいオーラが集まり巨大なチェーンソーを作り出していた・・・!

 

デストロイ「ドリィヤアアアアアアァァァァァァッ!!!!!!(ブォンッ!!!)」

 

ギュイイイイイイィィィィィィンッ!!!!!!ザアアアァァァンッ!!!!!!

 

アナザーオーズ「グオオオァァァッ!!!ワ、私…ハ…!私ハアアアアアアァァァァァァッ!!!!!!」

 

ドガアアアアアアァァァァァァンッ!!!!!!(GREAT!!PERFECT!!!)

 

断末魔の叫びと共にアナザーオーズは大爆発した・・・

 

デストロイ「フゥ…。やっぱ、アンタは“王様”より、“神様”の方が似合うな。」

 

変身が解けた檀黎斗に向かってデストロイは装備を外し背中越しに言った・・・他のアナザーライダーたちも変身が解けているようだ・・・

 

デストロイ「さて、“アッチ”はもう終わってんかな~?っとッ!(シュッ!)」

 

デストロイはジオウの元へ戻った・・・

 

そして、残された更地にはアナザーライダーたちと“もう一人”・・・

 

タイムジャッカーの一人、“スウォルツ”がその様子を見ていた・・・

 

スウォルツ「…“仮面ライダーデストロイ”。まさか、これほどとは………。アナザーライダーたちがまるで子供扱い、とは。」

 

スウォルツはしばらく難しい顔で考え込むとその場にいたアナザーライダーたちを元の時間に戻し、その場を後にした・・・

 

スウォルツ「(仮面ライダーデストロイ…もし、“計画”の邪魔となるならば容赦しない…!)」

 

~高台の下~

 

デストロイ「っと!お、グットタイミングって奴か。」

 

デストロイが戻ってくると、ジオウたちはクライマックスを迎えていた・・・!

 

ジオウはゴーストのライドウォッチをセットし、ディケイドアーマーの姿が“ゴーストグレイトフル”に変わっていた・・・

 

ジオウ「命、燃やしちゃってみるぜッ!!!」

 

ジオウはライドヘイセイバーにディケイドライドウォッチをセットし、ライドヘイセイバーの時計の針をグルグルと回しだす・・・!

 

フィニッシュタイム!!!

 

ヘイ!仮面ライダーズ!ヘイ!セイ!ヘイ!セイ!ヘイ!セイ!ヘイ!セイ!ヘヘヘイ!セイ!ヘイ!セイ!ヘイ!セイ!ヘイ!セイ!

 

ジオウ「フンッ!」

 

ディ・ディ・ディ・ディケイド!平成ライダーズ!アルティメットターイムブレーーークッ!!!

 

ジオウ「ハァッ!タァッ!ドリャアアアァァァッ!!!!!!」

 

アナザーゴースト「グオオオオオオァァァァァァッ!!!!!!」

 

ドガアアアアアアァァァァァァンッ!!!!!!

 

歴代平成仮面ライダーたちのカード型のエネルギーを纏いながらアナザーゴーストを切り裂き、アナザーゴーストを撃破した・・・!

 

変身が解けたアナザーゴーストからは“生きた状態”のマキムラがいた・・・どうやら、まだ気絶しているようだ・・・

 

ジオウ「マキムラさん!」

 

ゲイツ「生きては、いるようだな。」

 

ジオウ「ふぅ…。よかった~。」

 

デストロイ「さすが、だな。“時の王者”…。(パチパチ…。)」

 

ジオウ・ゲイツ「…ッ!?」

 

ジオウとゲイツが振り向くと、デストロイが拍手をしながらこちらに歩いてきていた・・・

 

ゲイツ「貴様は…ッ!」

 

ジオウ「仮面ライダーデストロイ…!」

 

デストロイ「覚えててくれるとは、うれしいねぇ。」

 

ゲイツ「貴様、何の用だ…!」

 

デストロイ「別に大したことじゃない、ちょっとオマエラと戦ってみたくてなァ。」

 

ジオウ「戦いたい?それだけッ!?」

 

デストロイ「あぁ、そうだ。全ライダーの力を受け継ぎ、時空を超え、過去と未来をしろしめす時の王者“仮面ライダージオウ”と“オーマジオウ”となる“常磐ソウゴ”を排除するためにこの時代にやってきた“仮面ライダーゲイツ”………。いったい、どれだけ強いのか気になってな………。て、ことで。とっとと、やろうかァ…!」

 

ジオウ「ちょ、ちょっと待って!」

 

デストロイ「待たねぇよ。戦いに、“待った”は無しだッ!!(ダッ!)」

 

ゲイツ「ッ!!ジオウッ!!(ダッ!)」

 

ジオウ「ッ!!?」

 

デストロイ「オラッ!!(ブンッ!!)」

 

ゲイツ「ハッ!!(ブンッ!!)」

 

ガキンッ!!

 

ジオウに放たれたデストロイのパンチをゲイツが相殺する・・・!

 

デストロイ「ホウ…。良い反応だ…!」

 

ゲイツ「いきなり殴りかかるか…!なんて滅茶苦茶な奴だ…!貴様は、いったい…!何が目的だッ!」

 

デストロイ「フンッ。“目的”、ねぇ。しいて言うなら“オレよりも強い奴と戦う”こと、かな?」

 

ゲイツ「何だと…!?」

 

デストロイ「オレは、強い奴らと戦うのが大好きなんだ。一方的な虐殺もスカッとするがお互いに殴り合ったり、技を放ち合ったりして、相手をどうぶっ潰せばいいのかあれこれ試し合い、殺し合う…ッ!!そんな血沸き肉躍る、魂が滾る戦いがもっとしたいのさッ!!!」

 

ジオウ・ゲイツ「…ッ!!?」

 

デストロイのあまりの言葉にジオウとゲイツは絶句する・・・

 

ジオウ「…ゲイツ、やろう!」

 

ゲイツ「ジオウ…!正気か!?」

 

ジオウ「…うん。コイツは、話し合ってもダメな奴だ。多分、“戦い”でしか止められない。」

 

ゲイツ「………。」

 

ジオウ「それに“王様”が逃げるわけにもいかないでしょ?」

 

ゲイツ「フンッ!好きにしろ。俺も売られた喧嘩は買うだけだ…!」

 

ジオウ「…ゲイツもノリノリじゃん…。」

 

デストロイ「ククク…!そう来なくちゃ…!さぁ、始めようか…?“魔王”さんよォ…!!!」

 

~高台~

 

黒ウォズ「………マズいな。おそらく、今の我が魔王では………。」

 

~高台の下~

 

ジオウ・ゲイツ「…いくぞッ!(ダッ!)」

 

デストロイ「来いッ!」

 

ゲイツ「ハッ!セイッ!」

 

ジオウ「フッ!ハァッ!」

 

デストロイ「フンッ!ハァッ!」

 

ジオウとゲイツの攻撃を次々と捌いていくデストロイ・・・

 

ゲイツ「くッ!さすがに言うだけはあるな…!なら…!」

 

フィニッシュタイム!!!

 

エクシード!タイムバースト!!!

 

ゲイツ「ハアアアァァァッ!!!」

 

ゲイツはファイズの必殺技“クリムゾンスマッシュ”を模した跳び蹴りをデストロイに向けて放つ・・・!

 

デストロイ「フンッ。…ハァッ!」

 

デストロイはゲイツのキックに黒い炎を纏ったパンチを放った・・・!

 

ドガアアアアアアアァァァァァァンッ!!!!!!

 

二人の技がぶつかり合う・・・!

 

ゲイツ「ぐ…!」

 

デストロイ「フンッ!」

 

ズガアアアアアアァァァァァァンッ!!!!!!

 

ゲイツ「グアアァァッ!!!」

 

ジオウ「ゲイツッ!」

 

ジオウはゲイツに駆け寄る・・・

 

ゲイツ「気にするな…!だが、これで…!」

 

ジオウ「…?」

 

デストロイ「………。」

 

シーン・・・

 

ゲイツはデストロイに打ち込んだ必殺技の“効果”を待っていたが何も起きなかった・・・

 

デストロイ「…何もしてこないんなら、こっちからいくぞッ!(ダッ!)」

 

ジオウ・ゲイツ「…ッ!」

 

デストロイ「フンッ!フンッ!ハァッ!」

 

デストロイはゲイツに連撃を叩き込み、強烈なキックを腹に入れた・・・!

 

ゲイツ「ガハッ!ば、馬鹿な…!なぜ“効かない”…!?」

 

デストロイ「あー…。ファイズの“アレ”みたいなもの、か。残念ながら、オレにああいう類いは効かねぇんだ…。」

 

ゲイツ「何だと!?」

 

デストロイ「ファイズの言うところの“フォトンブラッド”だっけか?ああいう“毒”とか、そう類いが体内入っても“オレの能力(チカラ)”で無効化されるんだ。」

 

ゲイツ「貴様の能力(チカラ)、だと…!」

 

デストロイ「オレは“破壊・破滅”を司る“仮面ライダー”という名の“化け物”。毒だろうが、ウィルスだろうが、悪霊だろうが、オレに破壊できないものはない…!」

 

ゲイツ「なん、だと…!ぐ…!」

 

デストロイ「やれやれ、もうおしまいかァ?ゲイツ?」

 

ジオウ「こっちも忘れないでもらおうかァ!!」

 

デストロイ「ん?(チラッ)」

 

ヘイ!ドライブ!

 

ドライブ!デュアルタイムブレーク!!!

 

ジオウ「ハァッ!」

 

ジオウがライドヘイセイバーを振りかざすとそこから、“仮面ライダードライブ”のマックスフレア、ファンキースパイク、ミッドナイトシャドーのエネルギーでできたタイヤがデストロイに襲い掛かる・・・!

 

ブオオオォォォンッ!!!ブオオオォォォンッ!!!ブオオオォォォンッ!!!

 

デストロイ「…ククク。面白い…!」

 

デストロイはそう言うと、迫りくるタイヤたちを次々とアクロバットに蹴り返した・・・!?行き先は・・・!

 

ジオウ「…なッ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドガアアアアアアアアアアァァァァァァンッ!!!!!!

 

ゲイツ「グアアァァッ!!!」

 

ジオウ「ゲイツッ!!!よくも…!」

 

ヘイ!キバ!

 

キバ!デュアルタイムブレーク!!!

 

ジオウ「ハァッ!」

 

ジオウがライドヘイセイバーを振るうと無数の金色のコウモリの群れを放つ・・・!

 

デストロイ「…フンッ。(ブンッ!)」

 

デストロイが手で扇ぐとそこから突風が発生しコウモリの群れを吹っ飛ばした・・・しかし、吹っ飛ばした先には・・・!

 

ゲイツ「ギャアアアァァァッ!!!」

 

ジオウ「ゲーイツッ!!!またしても、よくも…!!」

 

ヘイ!クウガ!

 

クウガ!デュアルタイムブレーク!!!

 

ジオウ「これなら…!どうだァッ!!!」

 

ジオウがライドヘイセイバーを振るうとクウガの封印の紋章が浮かび上がり、デストロイで迫る・・・!

 

デストロイ「フンッ。ハアアアァァァ…!!!」

 

紋章が迫りつつ中、デストロイは右足に力を溜めると、封印の紋章を蹴り飛ばした・・・!蹴り飛ばした先は・・・もちろん・・・

 

ゲイツ「グアアアアアアァァァァァァッ!!!!!!」

 

ジオウ「ゲーイツッ!!!クソッ!!!こうなったら…!」

 

ゲイツ「ちょっと待て!!!ジオウ!!!」

 

ジオウ「え?ゲイツ?大丈夫なの?」

 

ゲイツ「んなわけあるか!!!」

 

ジオウ「ですよねー。」

 

ゲイツ「おかしいことに気づけッ!!跳ね返されるなら、やみくもに攻撃するなッ!!!」

 

ジオウ「え~、でももしかした効くかもって………。それにゲイツなら大丈夫でしょ?」

 

ゲイツ「ふざけるなッ!!!どんな根拠だッ!!!とにかく!ここから先は俺がやるッ!」

 

ジオウ「え~!?」

 

ゲイツ「え~!?も何もないッ!いくぞッ!!(スッ)」

 

ゲイツはそう言うとウォッチを取り出し、ドライバーにセットする・・・

 

ウィザード!

 

アーマータイム!!!

 

PLEASE!ウィザードッ!!!

 

ファイズのアーマーが外れ、“仮面ライダーウィザード”の力が宿るアーマーを装着する・・・“仮面ライダーゲイツウィザードアーマー”である・・・

 

ゲイツ「とっとと、決めるぞッ!!!」

 

フィニッシュタイム!!!

 

ウィザード!

 

ストライクタイムバースト!!!

 

ゲイツが飛び上がると目の前に魔法陣が出現し、そこにゲイツがキックを放つと巨大な足がデストロイの目の前まで伸びてきた・・・!

 

デストロイ「…ッ!」

 

さすがのデストロイも驚き、直撃してしまう・・・!が・・・!

 

ズサアアアァァァ・・・!

 

デストロイ「…少し、驚いたぜ…!」

 

少し、後退っただけで巨大なキックを受け止めていた・・・!?

 

ゲイツ「何ッ!?」

 

デストロイ「…お返しだッ!!!」

 

そう言うとデストロイの右手に禍々しいオーラが集まり巨大な手を作り出した・・・!そして、そのままゲイツの足を・・・!

 

デストロイ「くらえッ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コチョコチョコチョコチョ・・・!!!

 

くすぐり始めた・・・!

 

ゲイツ「ブッ!アハッ!アッハッハッハッハッ!!!」

 

デストロイ「オラオラ!笑え!笑え!」

 

ゲイツ「アッハッハッハッハッ!!!き、貴様ッ!ひ、卑怯…!アッハッハッハッハッ!!!」

 

デストロイ「かッはッはッ!お前、表情が固すぎんだよッ!ちょっとは笑え!」

 

ゲイツ「き、貴様…!アッハッハッハッハッ!!!」

 

デストロイ「ククク…!「フィニッシュタイム!!!」ん?(チラッ)」

 

デストロイが後ろを振り向くとそこには・・・必殺技の構えをしているジオウがいた・・・!

 

デストロイ「…ッ!しま…ッ!」

 

ゲイツ「今だ!ジオウ!フンッ!(ゲシッ!)」

 

ゲイツはダメ押しにキックに力を込め、デストロイをジオウの方へ吹っ飛ばす・・・!

 

デストロイ「ぐおぉッ!」

 

ジオウ「よし!ナイス!ゲイツ!」

 

ディ・ディ・ディ・ディケイド!平成ライダーズ!アルティメットターイムブレーーークッ!!!!!!

 

デストロイ「…ッ!?」

 

ズガアアアアアアァァァァァァンッ!!!!!!

 

デストロイにジオウの必殺技が直撃し、大爆発を起こした・・・!

 

ジオウ・ゲイツ「よしッ!」

 

 

 

 

 

 

 

しかし・・・

 

デストロイ「いやはや、驚いた…。」

 

ジオウ・ゲイツ「…ッ!!?」

 

爆発の煙幕が晴れるとそこには・・・片腕でジオウの一撃を受け止めているデストロイの姿があった・・・!?

 

デストロイ「まさか、ここまでやるとは、正直思ってなかった………。」

 

そう言うとデストロイは一枚の“カード”を取り出し、ドライバーにセットする・・・!

 

デストロイ「褒美に“いいもの”を見せてやる…!他のライダーの力を使えるのが自分たちだけと思わない事だッ!!!」

 

SHOW KAN!!!KAMENRIDER!!!OUJA!!!

 

ドライバーから声が響き渡る・・・!すると・・・?

 

 

 

 

王蛇?「アァ…!(ゴキゴキ…!)」

 

ドライバーからオーラが吹き荒れ、“仮面ライダー王蛇”が飛び出してきた・・・!すると王者は“牙召丈ベノバイザー”にカードを装填する・・・!

 

 

 

 

 

ADVENT!!!

 

シャーーーーーーッ!!!

 

突如、巨大な紫色のコブラがデストロイの背後から現れた!そのコブラは“仮面ライダー王蛇”の契約ミラーモンスター“ベノスネーカー”であった・・・!

 

王蛇「ハァッ!!(ダァンッ!)」

 

王蛇とベノスネーカーはデストロイの左腕に飛び移ると手先をベノサーベルにし、左肩には王蛇とベノスネーカーの顔が印象的な装備へと変貌した・・・!

 

ジオウ・ゲイツ「なッ!?」

 

デストロイ「驚いたか?まだ、これからだぜ…!(ダッ!)」

 

ジオウ・ゲイツ「ッ!」

 

デストロイ「フンッ!フンッ!」

 

ザァンッ!ザァンッ!

 

ジオウ・ゲイツ「グアアァァッ!!!」

 

デストロイの変化に動揺し、ジオウ・ゲイツはデストロイの一撃を受けてしまう・・・!すると・・・

 

ジオウ「ん?な、なにこれ?」

 

ゲイツ「か、身体が…!う、動かない…!」

 

デストロイ「安心しろ…ちょっと少し間、動けなくなる程度の毒だからよ…!(スッ)」

 

そう言うとデストロイは再びカードをセットする・・・!

 

デストロイ「つっても、その“少し”が命取りになるんだが、な…。」

 

FINISH RIDER BREAK!!!OUJA!!!

 

ベノスネーカー「シャーーーーーーッ!!!」

 

デストロイ「フンッ!(ダァンッ!!!)」

 

ベノスネーカーが左腕から飛び出ると、数体に分身しジオウとゲイツを囲む・・・!そのうちの1体の頭にデストロイが飛び乗る・・・!

 

ジオウ・ゲイツ「…ッ!!!」

 

さらながら、今のジオウとゲイツは“蛇に睨まれた蛙”のような状態である・・・!

 

デストロイ「いくぞ…ッ!!!(ダッ!)」

 

そう言ってデストロイが跳び蹴りを放つとベノスネーカーが毒液を吹き出し勢いが増す・・・!そして、そのままジオウとゲイツに直撃!

 

ジオウ・ゲイツ「グアアァァッ!!!」

 

デストロイ「まだ終わらねぇぜ…?(ダァンッ!)」

 

そう言うとデストロイは再びベノスネーカーの目の前までジャンプし跳び蹴りを放つ・・・!その後も縦横無尽に跳びまわり跳び蹴りを放つ・・・!言うなれば、“仮面ライダー王者”の“FINALVENT”…“ベノクラッシュ”を連続で撃っているようなものである・・・!

 

デストロイ「これで…!FINISHだッ!!!(ダァンッ!!!)」

 

デストロイが天高く飛び上がると、ジオウとゲイツを囲んでいたベノスネーカーたちもデストロイを追うように飛び上がった・・・!

 

デストロイ「フンッ!」

 

すると、無数のベノスネーカーたちがデストロイの左足に集まり尻尾を螺旋状に絡め、さながらドリルの形となった・・・!そして、そのままデストロイはジオウとゲイツに突っ込む・・・!

 

デストロイ「ハアアアアアアァァァァァァッ!!!!!!」

 

ドガアアアアアアァァァァァァンッ!!!!!!

 

ジオウ・ゲイツ「グアアアアアアァァァァァァッ!!!!!!」

 

デストロイの必殺技が直撃し、ジオウとゲイツの変身が解けてしまう・・・!

 

ソウゴ「ぐ…!うぅ…!」

 

ゲイツ「く、クソ…!」

 

デストロイ「フゥ…。(スタスタ…。)」

 

ソウゴ「くッ…!」

 

ゲイツ「…ここまで、か。」

 

 

シュン・・・!

 

 

ソウゴ・ゲイツ「…?」

 

ソウゴとゲイツが目を開くとそこにはデストロイが変身を解いて不気味に微笑んでいた・・・

 

デストロイ「…実に見事だったぞ。仮面ライダージオウ、仮面ライダーゲイツ。」

 

ソウゴ「え…?」

 

ゲイツ「皮肉のつもりか…!」

 

デストロイ「いや?単純に褒めているんだ。オレがこの“カード”を使うときは決まって“強い奴と戦うとき”なんだ。オマエラは、見事“合格”だ…!」

 

ソウゴ「合格…?ねぇ、ゲイツ!合格だって!」

 

ゲイツ「浮かれている場合かッ!!!」

 

デストロイ「結構元気だな…オマエラ…。ますます、気に入った…!」

 

ソウゴ「で、何に合格したの?俺たち?」

 

デストロイ「オレの“お気に入り”だ。」

 

ゲイツ「“お気に入り”…?」

 

デストロイ「まぁ、言うなれば。オレが“戦いたくなったら戦ってもらう相手”ってことかな?まぁ、噛み砕いて言うなら“強敵(とも)”ってことだ。」

 

ソウゴ「トモ…?友達…?」

 

ゲイツ「要は、喧嘩相手ってことか。」

 

デストロイ「Exactly(そのとおり)!!!ちなみに、拒否権はない。」

 

ゲイツ「ハタ迷惑な…。」

 

ソウゴ「まぁ、いいじゃん。ゲイツ。友達が増えたんだよ?やったね!ゲイツ!」

 

ゲイツ「おいやめろ。」

 

デストロイ「ククク…!じゃあ、またな…!いつしか、また会おう。それまで、もっと強くなっときな…!」

 

そう言うとデストロイは再び空間を割り、赤黒い渦の空間へと去っていった・・・!

 

ソウゴ「行っちゃったね…。」

 

ゲイツ「あぁ。」

 

ソウゴ「俺、もっと強くならなきゃな~。」

 

ゲイツ「フン。そう言って、“最低最悪の魔王”になったら承知しないぞ。」

 

ソウゴ「わかってるよ。俺は“最高最善の魔王”になってみせるッ!!!さぁ!マキムラさんをッ!」

 

ゲイツ「あぁ!」

 

~高台~

 

黒ウォズ「………仮面ライダー…デストロイ…。奴の存在が、我が魔王にどのような影響を与えるのか………。少々、興味深い………。」

 

黒ウォズ「………。(だが、もしもの時は………容赦しない…!)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~赤黒い渦の中~

 

デストロイ「ククク…!仮面ライダージオウ、仮面ライダーゲイツ…!まだまだ、強くなりそうだ…!その時が、楽しみだなァ…!」

 

デストロイ「さて、アイツらが強くなるのにまだ時間がかかるなァ…。未来に行ってもいいが、それだと面白味がなァ………そうだッ!」

 

デストロイ「ちょっと、他のライダーの世界に行って“腕試し”してみるか…!」

 

デストロイ「まずは、順番的に後ろから………っと。…ッ!クックック…!」

 

デストロイ「行ってみるかァ…!“天才物理学者”と“筋肉バカ”の“仮面ライダー”の世界へ…!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




~次回予告~

デストロイ「ここが仮面ライダービルドの世界かァ…!」

ローグ「貴様は…何が目的なんだ?」

ブラッドスターク「クックック…!面白くなってきた…!」

クローズ「何だよ…!その姿…!」

ビルド「“ライダーシステム”は、“兵器”じゃない…!」

デストロイ「その“変身”…カッコいいな…!」

~次回、無双せし乱入者~


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~第3話 無双せし乱入者~

平成最後の日に間に合わなかった………。

ですが!令和初投稿として、張り切っていきますッ!!!

※注意

今回から、変身音や必殺技などに『』をつけていますのでご了承ください。

どうぞッ!!!



~前回のあらすじ~

 

“仮面ライダージオウ”の世界で、アナザーライダーを準備運動がてら撃破し、“仮面ライダージオウ”と“仮面ライダーゲイツ”との戦いに見事勝利し、二人を自分の“お気に入り”に認定したデストロイ・・・

 

二人がさらなる力を手にすることを期待し、自身もさらなる強者を探して、数多ある世界を旅する・・・

 

次なる“世界”は・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~2017年、仮面ライダー“ビルド”の世界~

 

~へ続く、赤黒い渦の空間~

 

この世界でいうところの10年前、日本の有人探査機が火星に着陸し、謎の箱“パンドラボックス”を発見し地球に持ち帰った・・・が、探査機帰還セレモニーの中、“事件”が起きた・・・!

 

“パンドラボックス”が謎の光を放ち、そこから発生した巨大な壁“スカイウォール”により、“日本列島”は、“東都”・“西都”・“北都”と呼ばれる3つの国家に分断された・・・

 

デストロイ「この“事件”を“スカイウォールの惨劇”と呼ばれるようになった、か。」

 

上か下かもわからないほど赤と黒の二色が渦巻いている空間でデストロイ(変身前)は椅子に座りながら“本”を読んでいた・・・

 

デストロイ「しかも、面倒くせぇことに“パンドラボックス”から飛び出した“光”を浴びた奴らは狂ったようにこのパンドラボックスを巡って対立しだした。それも、今、それぞれの国家を統治しているお偉いさんばかりときたもんだ。(パタンッ)」

 

そう言うと、デストロイは本を閉じそこら辺にほっぽり出した・・・

 

ズズズズズズ・・・

 

ほっぽり出された本は渦の中へと飲み込まれていった・・・

 

デストロイ「ハァ…。“あそこ”からパクってきたがやっぱ本だけじゃあ分からねぇなァ…。さぁて…と。(スタスタ)」

 

ズズズズズズ・・・

 

そう言ってデストロイが立ち上がり歩き出すと、本同様に椅子も渦へと沈んでいく・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

デストロイ「“祭り”を楽しむとするかァ…!(ニヤァ…!)」

 

デストロイは不気味な笑みを浮かべて、“仮面ライダービルド”の世界へと歩いていく・・・

 

はたして、彼の言う“祭り”とは・・・?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~仮面ライダー“ビルド”の世界~

 

西都が“パンドラボックス”を入手した。しかし、“パンドラボックス”を解放するには東都にある“フルボトル”が必要なため、西都は東都へ“仮面ライダーによる代表戦”を提案。西都が勝利すれば、“東都の領土とフルボトルをすべて明け渡す”ことになるが、東都が勝利すれば、“東都への侵略をやめるどころか、北都を元に戻す”ということを条件に“仮面ライダービルド”こと“桐生戦兎”とその相棒、“仮面ライダークローズ”こと“万丈龍我”とかつて死闘を繰り広げた“北都の仮面ライダー”こと“仮面ライダーグリス”もとい“猿渡一海(通称:かずみん)”と共に代表戦へ挑む・・・!

 

勝負は、“1対1の3本勝負”。

 

第1戦目は、“仮面ライダーグリス”対“エンジンブロス”。グリスはエンジンブロスの猛攻を受けるが、かつての“仲間(友)達”の思いを胸にエンジンブロスに反撃し、漢気の必殺技でエンジンブロスに勝利した!

 

第2戦目は、“仮面ライダークローズ”対“ヘルブロス”。クローズは苦戦しつつも、ヘルブロスを追い詰める・・・!が、ヘルブロスの“ウソ”に騙され、敗北してしまう。

 

そして、運命の第3戦目・・・!

 

“仮面ライダービルド”対“仮面ライダーローグ”の戦いが今、始まろうとしていた・・・!

 

~東都VS西都・代表戦会場・会場外~

 

時刻は“深夜”・・・会場周辺の道には警備用のガーディアンしかおらず、人の気配は全くなかった・・・すると、突然空間にヒビが入り音を立てて砕け散ると割れた内面には赤黒い渦の空間が広がっておりそこから1人の“男”が現れた・・・!

 

デストロイ「ここが“仮面ライダービルド”の世界かァ…!そして、今、“あそこ(代表戦会場)”で…!クックック…!(スタスタ)」

 

デストロイは代表戦会場へ向かおうとするが・・・

 

ガーディアン「ソコノ者、止マレ。(ガチャッ)」←銃を構える

 

デストロイ「あ?」

 

会場を警備しているガーディアン達に止められる・・・

 

ガーディアン「コレヨリ先ハ、関係者以外立チ入リ禁止ダ。直チニ引キ返セ。応ジナケレバ、侵入者トミナシ“排除”スル。」

 

デストロイ「フンッ。(スタスタ)」

 

ガーディアンの忠告などお構いなしにデストロイは歩みを進める・・・

 

ガーディアン「…応答ハ“拒否”。“侵入者”トミナス!排除セヨ!」

 

ガーディアン達『排除セヨ!(ガチャッ!)』←銃を構える

 

ズガガガガガガッ・・・!!!

 

ガーディアン達はデストロイに向けて一斉射撃する・・・!

 

 

 

 

 

 

が・・・

 

 

 

 

 

 

デストロイ「フンッ(シュッ!シュッ!シュシュッ!)」

 

デストロイは変身していないにも関わらず、人間離れしたスピードで銃弾をすべて避けていく・・・!そして・・・!

 

デストロイ「フゥ…!フンッ!(ブンッ!)」

 

ガーディアン「(グシャァ…!)ビー…!バチバチ…!」

 

ドガァァァンッ!

 

一体のガーディアンの顔面に拳をメリ込ませ破壊した・・・!

 

ガーディアン『ピー!ピー!(ガチャッ!)』

 

他のガーディアン達も急いで銃を構えなおすが、時すでに遅し・・・

 

デストロイ「フゥ…!ガァッ!!!(ダッ!!!)」

 

グシャッ!ブチブチ…!メキメキ…!ブチッ!ドガアアアァァァンッ!!!!!!

 

ガーディアン「ビー…ビー…バチッ!…ビー…ビー………。」

 

デストロイ「鉄クズ如きじゃあ、準備運動にもなりゃしねぇ………。」

 

デストロイの足元には、バラバラになったガーディアン達が無雑作に散らばっていた・・・!

 

デストロイ「さぁて、行くかぁ…!(スタスタ)」

 

デストロイは会場へ歩みを進める・・・

 

 

 

 

 

一方、その頃。

 

~東都VS西都・代表戦会場・西都側~

 

“西都”の首相“御堂正邦”と難波重工会長“難波重三郎”はビルドとローグの戦いを高みの見物していた・・・そこへ、“難波重工開発担当”こと“内海成彰”のもとに緊急報告が入る・・・!

 

内海「…ッ!?なんだと…!」

 

御堂「…?」

 

難波「どうした?内海?」

 

内海「それが、会場を警備していたガーディアン達が何者かに破壊されたという報告が…!」

 

難波「…!?」

 

御堂「なんだと…ッ!?」

 

内海「侵入者は、まっすぐこちらに向かっているようです…!他のガーディアン達が迎撃しているようですが、時間の問題かと…!」

 

難波「…ふむ。」

 

御堂「…くそッ!こんな時に…!いったい何処の回し者だッ!!北都の残党かッ!!!」

 

内海「それが、全くの不明で…。」

 

御堂「くそッ!…はぁ、どうする?難波会長?」

 

難波「…ふむ。ここは…。」

 

???『俺たちにお任せください。』

 

難波「おぉ、丁度よかった。今、お前たちに頼もうと思っていたところだ。」

 

難波が振り返るとそこには・・・

 

“エンジンブロス”こと、“鷲尾雷”と“リモコンブロス”こと、“鷲尾風”の“鷲尾兄弟”が立っていた・・・

 

難波「行ってきなさい。侵入者に、我が“難波重工”の力を知らしめてやりなさい。」

 

雷・風『すべては難波重工のためにッ!!!』

 

そう言って、雷と風は難波に敬礼をした後、侵入者(デストロイ)を排除しに行った・・・

 

御堂「頼もしいな。さすがは“難波重工”の“最高商品”たちだ。」

 

難波「ふっふっふ。頼もしい限りですよ。」

 

内海「………。」

 

~東都VS西都・代表戦会場・会場外~

 

ズガガガガガガッ・・・!!!

 

ドガアアアアアアァァァァァァンッ!!!!!!

 

ガーディアン「排除セヨ!排除セヨ!」

 

デストロイ「しゃらくせぇーーーーーーッ!!!」

 

ドガドガドガッ!!ドガアアアアアアァァァァァァンッ!!!!!!

 

デストロイはガーディアン達を蹴散らしながら会場へ向かっていく・・・

 

そんなデストロイを見つめる影が一つ・・・会場の屋根の上から見ていた・・・

 

ブラッドスターク(以降、スターク)「クックック…!面白くなってきた…!」

 

スタークはデストロイがガーディアンを蹴散らしていくのを見ながら不気味に笑っていた・・・

 

 

 

 

 

ガーディアン達『ピー!ピー!ピー!(タッタッタ)』

 

デストロイ「ん?」

 

突如、ガーディアン達が撤退し、その奥から“二人の男”が歩いてきた・・・

 

雷「お前が侵入者か。(スッ)」

 

風「生身でガーディアンを破壊するとは………。正直、驚きました。ですが…!(スッ)」

 

そう言いながら、二人はネビュラスチームガンにギアを装填する・・・

 

『ギア・エンジン!』 『ギア・リモコン!』

 

雷・風『潤動…!』

 

『ファンキー!!』

 

『Engine Running Gear!』 『Remote Control Gear!』

 

二人はネビュラスチームガンから発射された霧に包まれ、エンジンブロスとリモコンブロスに変身した・・・!

 

リモコンブロス「ここでご退場願いましょうか…!」

 

デストロイ「…フンッ(スッ)。」

 

デストロイもドライバーを出現させ、カードをセットする・・・!

 

デストロイ「変身!!!」

 

『SHOW TIME!!!DESTROY!!!』

 

禍々しい渦に包まれ、“仮面ライダーデストロイ”に変身した・・・!

 

デストロイ「(ボキボキッ…!)さぁて、準備運動ぐらいにはなってくれよ?」

 

指を鳴らし、エンジンブロスとリモコンブロスをかるく挑発するデストロイ・・・

 

エンジンブロス「舐めやがって…!」

 

リモコンブロス「身の程を教えてあげますよ…!いくぞ!雷ッ!!(ダッ!)」

 

エンジンブロス「おうッ!兄貴ッ!!(ダッ!)」

 

エンジンブロスとリモコンブロスがデストロイに襲い掛かる・・・!

 

エンジンブロス「フンッ!ハァッ!オリャッ!!」

 

リモコンブロス「ハッ!セイッ!ヤァッ!!」

 

デストロイ「フンッ!ハァッ!セイッ!」

 

エンジンブロスとリモコンブロスの息の合った連続攻撃をなんとか捌いていくデストロイ・・・

 

リモコンブロス「さすがにやりますね…。なら…!雷ッ!!(ダッ!)」

 

エンジンブロス「おうッ!兄貴ッ!!(ガシッ!)」

 

そう言うとリモコンブロスはエンジンブロスに向かって跳び、エンジンブロスはリモコンブロスの足を掴みグルグルと回し始めた・・・!?

 

デストロイ「ッ!?」

 

エンジンブロス「オオオオォォォッ!!!(ブンッ!ブンッ!ブンッ!)」

 

リモコンブロス「くらえッ!!!(シュッ!)」

 

デストロイ「おっとッ!(サッ!)」

 

リモコンブロスは“スチームブレード”を構え、回転を乗せた一撃をデストロイに浴びせようとするがデストロイは寸前のところで後ろに下がり間一髪避けれた・・・

 

エンジンブロス「まだまだッ!!!(ブンッ!ブンッ!ブンッ!)」

 

リモコンブロス「ハアアアァァァッ!!!(シュッ!)」

 

しかし、躱したのも束の間、エンジンブロスはそのままデストロイに近づいていきリモコンブロスは先ほどと同じようにデストロイを攻撃する・・・!

 

デストロイ「く…ッ!(サッ!)」

 

デストロイは間一髪避けるが、エンジンブロスはまだまだ止まる気配はない・・・!

 

エンジンブロス「何度避けても無駄だァッ!!いくぜッ!兄貴ッ!!(ブンッ!ブンッ!ブンッ!)」

 

リモコンブロス「あぁ!思い知らせてやろう…!(ジャキッ!)」

 

そう言うとエンジンブロスはさらに回転し、デストロイに迫る・・・!

 

デストロイ「さすが、兄弟…といったところ、か。」

 

リモコンブロスの刃がデストロイに迫る・・・!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

デストロイ「…が。」

 

ガッキイイイィィィンッ!!!

 

リモコンブロス・エンジンブロス「…ッ!!?」

 

シュゥゥゥゥ・・・

 

デストロイ「まだまだ、足りねぇな…。」

 

エンジンブロスとリモコンブロスの力が合わさった一撃をデストロイは“片手”防いだ・・・!

 

デストロイ「今度は、こっちの番だ…!(ダッ!)」

 

デストロイはエンジンブロスに突っ込み・・・そして・・・

 

デストロイ「フゥ…!(ボオォォ…ッ!)」

 

エンジンブロス「な…ッ!?」

 

デストロイ「フンッ!(ブンッ!)」

 

メキィ…!ボオォォ…ッ!!

 

エンジンブロス「ア、ガァ…ッ!?」

 

黒く禍々しい炎を拳に纏わせエンジンブロスの腹にメリ込ませる・・・!さらに・・・

 

ゴオォォ…ッ!!

 

デストロイ「吹っ飛べ…!」

 

エンジンブロス「ッ!!?」

 

ドガアアアアァァァァァァンッ!!!

 

メリ込ませた拳が禍々しく燃え上がり凄まじい轟音と共に爆発する!

 

エンジンブロス「ぐああああああぁぁぁぁぁぁッ!!!!!!」

 

エンジンブロスは黒い炎に包まれながら建物の壁に激突しそのまま埋まってしまい、変身も解除された・・・

 

リモコンブロス「雷ッ!!!」

 

雷「ぐ…ッ!あ、兄貴…ッ!!!(ブンッ!)」

 

壁に埋もれながらもエンジンブロス(雷)はリモコンブロス(風)に“ギアエンジン”を投げる・・・!

 

リモコンブロス「…ッ!」

 

雷「頼むぜ…ッ!兄貴…ッ!ぐ…ッ!」

 

そう言うとエンジンブロス(雷)は気絶してしまう・・・

 

リモコンブロス「…ッ!あぁ!(ジャキッ!)」

 

リモコンブロス(風)は再び“ネビュラスチームガン”と構えると、装填してあった“ギアリモコン”を外し始めた・・・!?

 

デストロイ「ん?」

 

リモコンブロス「フンッ!」

 

そして、“ネビュラスチームガン”に“ギアエンジン”を装填し、再び外す・・・!

 

『ギアエンジン!』

 

デストロイ「…?何してんだ?」

 

リモコンブロス「フンッ!」

 

さらに、再び“ギアリモコン”を装填する・・・すると・・・!

 

『ギアリモコン!』

 

『ファンキーマッチ!!』

 

デストロイ「…まっち?」

 

リモコンブロス「潤動ッ!!!」

 

『フィーバー!』

 

『パーフェクト!!!』

 

リモコンブロスが再び“ネビュラスチームガン”を発射すると、霧と同時に無数の歯車が出現する・・・!そして、霧が晴れ歯車がリモコンブロスにくっつくとそこには“エンジブロス”と“リモコンブロス”が合体した“ヘルブロス”が立っていた・・・!!!

 

ヘルブロス「ヘルブロス…参上!」

 

デストロイ「…フン。“参上”ならもうちょっと気合いれろや…!(ダッ!)」

 

そう言うとデストロイはヘルブロスに向かって突っ込み、拳を振るう・・・!しかし・・・!

 

ガシッ!

 

ヘルブロスはデストロイのパンチを難なく“片手”で受け止めた・・・!?

 

デストロイ「ッ!へぇ~。」

 

ヘルブロス「私と弟の力が合わさっているだけだと思わない事ですね…!!(グググ…ッ!)」

 

デストロイ「ククク…!ちったぁ面白くなってきたなァ…!!!(ゴゴゴゴゴゴ…!!!)」

 

ヘルブロス「…ッ!?(バッ!)」

 

デストロイの並々ならぬ狂気を感じ取ったヘルブロスは反射的に受け止めていた拳を離し距離をとる・・・

 

デストロイ「クックック…!」

 

ヘルブロス「(な、なんだ…!?この悪寒は…!?私が…!“怯えている”のか…!?いや!違う!)」

 

ヘルブロスはデストロイから溢れ出す“狂気”を感じ震えだす・・・

 

ヘルブロス「すべては…!難波重工の為にィッ!!!(ダッ!)」

 

ヘルブロスは自分を奮い立たせ、ネビュラスチームガンを乱射しながらデストロイに向かって突っ込んでいく!

 

ダンッ!ダンッ!ダンッ!

 

デストロイ「フッ!フッ!フンッ!」

 

デストロイは乱射されるネビュラスチームガンの銃弾をすべて避けていく・・・

 

ヘルブロス「く…ッ!(ジャキッ!)」

 

『ライフルモード!ファンキー!』

 

ヘルブロスはネビュラスチームガンにスチームブレードを装填し、“ライフルモード”にする・・・!

 

ヘルブロス「ハァッ!セイッ!」

 

デストロイ「フンッ!ハァッ!」

 

ヘルブロスはデストロイを連続で切りつけるがデストロイはすべて捌いていき、スチームブレードを掴みヘルブロスの動きを止める・・・ヘルブロスも負けじとデストロイに刃を押し付ける・・・!

 

ヘルブロス「ぐぅ…ッ!!(グググ…ッ!)」

 

デストロイ「随分、必死だな…?(グググ…ッ!)」

 

ヘルブロス「………当然です。失敗すれば、私は…いや、“私たち兄弟”はすべてを失いますからね…ッ!!」

 

デストロイ「あ?それって、どういう…?」

 

ヘルブロス「フンッ!(グイッ!バンッ!)」

 

デストロイがヘルブロスの話に疑問を抱いているとヘルブロスはその隙をついてデストロイを撃つ・・・!

 

デストロイ「ぐ…ッ!?」

 

ヘルブロス「フンッ!(ガチャッ!)ハァッ!(ダッ!)」

 

ヘルブロスはネビュラスチームガンからスチームブレードを外し、デストロイに襲い掛かる・・・!

 

デストロイ「おい!さっきのはどういうことだッ!?」

 

ヘルブロス「そのまんまの意味ですよ…!もし、失敗すれば私たちは西都政府によって“処分”されてしまうんです…!」

 

デストロイ「…ッ!?」

 

ヘルブロス「私たち兄弟は戦いこそがすべて…!弱ければ、ガラクタのようにスクラップされ…滅びる運命なのです…!ハァッ!(ブンッ!)」

 

デストロイ「グッ!」

 

ヘルブロスの一撃をもろに受けてしまったデストロイ・・・!

 

ヘルブロス「生きるためには、勝つしかないんです…ッ!!!(ジャキッ!)」

 

再びスチームブレードを装填しネビュラスチームガンをライフルモードにするヘルブロス・・・さらに、ネビュラスチームガンに“コウモリのフルボトル”を装填し構える・・・!

 

『フルボトル!』

 

『ファンキーシュート!!!フルボトル!!!』

 

フルボトルの力がこもった強力な一撃をデストロイに向けて放つ・・・!

 

ヘルブロス「フ…ッ!」

 

ヘルブロスの渾身の一撃がデストロイに迫る・・・!

 

ヒュウウウゥゥゥ・・・

 

デストロイ「………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブチッ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

デストロイ「ふざけんなああああああぁぁあぁぁぁあぁあぁぁぁッ!!!!!!(ゲシッ!!!)」

 

ガアアアァァァンッ!!!

 

デストロイは怒声と共にヘルブロスの一撃を蹴り返した・・・!!?

 

ヒュウウウゥゥゥ・・・ズガアアアアアアァァァァァァンッ!!!!!!

 

ヘルブロス「グアアアアアアァァァァァァッ!!!!!?」

 

その衝撃でヘルブロスはうつ伏せで倒れる・・・

 

デストロイ「キサマァ…ッ!!!ふざけたマネをォ…ッ!!!(ズガズガ)」

 

ヘルブロス「な、何が…!?」

 

デストロイが何故怒っているのか理解できないリモコンブロス・・・デストロイは怒りの足取りでリモコンブロスに近づくと・・・

 

デストロイ「オラァッ!!!(グイッ!!)立てッ!!!フンッ!(ガンッ!)フンッ!!(ガンッ!!)フゥンッ!!!(ガァンッ!!!)」

 

デストロイはリモコンブロスを乱暴に掴み上げると顔面や腹を何発も何発も殴り始めた・・・!!?しかも、殴る度にその威力が上がっていく・・・!!!

 

リモコンブロス「グゥ…ッ!ガァ…ッ!!ガハッ!!?」

 

デストロイ「ぶっ飛びな…ッ!!!(スッ!)」

 

そう言うとデストロイは一枚の“カード”を取り出し、ドライバーにセットする・・・!!!

 

『FINISH BREAK!!!RIDER PUNCH!!!』

 

ゴオオオオォォォォォォッ!!!!!!

 

デストロイの拳に禍々しいオーラが集まる・・・!!!

 

デストロイ「フンッ!!!(ブゥンッ!!!)」

 

ズガアアアアアアァァァァァァンッ!!!!!!

 

リモコンブロス「ぐわああああああぁぁぁぁぁぁッ!!!!!!」

 

ヒュウウウゥゥゥ・・・

 

デストロイの必殺技でリモコンブロスは黒い炎に包まれながら会場の方までぶっ飛んでいった・・・

 

デストロイ「フンッ!まだ、くたばるんじゃねぇぞ…!!!徹底的にぶっ潰してやる…ッ!!!(ダッ!)………ん?“アレ”は…?」

 

そう言うとデストロイはリモコンブロスが飛んで(というか飛ばした)方角へ走る・・・が“あるもの”が視界に入る・・・

 

デストロイ「…!イイこと思いついた…ッ!クックック…!」

 

デストロイは不気味に笑い出す・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、“ビルドサイド”は・・・

 

~東都VS西都・代表戦会場・外~

 

ローグ「フンッ!(ガンッ!)」

 

ビルド「グアアァァッ!!!」

 

第3回戦序盤、ビルドはローグに押されるものの禁断の“ハザードトリガー”と新アイテム“フルフルボトル”を使った新フォーム“ラビットラビットフォーム”に変身し、ローグを圧倒する・・・!しかも、ハザードトリガーの暴走も見事克服しこのまま勝負がつく・・・!と思いきや、難波の策略で鍋島の家族を人質にビルドたちの仲間であり、自身の教え子“難波チルドレン”であった“滝川紗羽”を使いビルドの新フォームの“データ”を盗ませ、データが西都に渡ってしまう・・・そして今、ローグにそのデータがインプットされラビットラビットフォームの対策に“ダイヤモンドのフルボトル”を使いビルドを圧倒する・・・!その様子を遠くから万丈と美空、そして紗羽が見守っていた・・・

 

ビルド「ぐ…ッ!」

 

ローグ「俺はお前を倒して、更なる“力”を手に入れる…!!(ブンッ!)」

 

スチームブレードでビルドを切りつけるローグ・・・

 

ビルド「ぐわぁッ!!」

 

ローグ「この国を強くするために…!!(ガシッ!)」

 

ビルド「ぐぅ…ッ!(グググ…ッ!)」

 

ローグは後ろに回りこみ、ビルドを締め上げる・・・!

 

ローグ「俺が…強くなるんだ…ッ!!(ブンッ!)」

 

ザンッ!ザンザンッ!!ザァンッ!!!

 

ビルドを締め上げたままスチームブレードで切りつけ、ビルドが拘束を解いても連撃を浴びせビルドを吹っ飛ばした・・・!

 

ビルド「ぐわあああぁぁぁッ!!!」

 

ローグ「俺は…すべてにおいて、未熟だった…ッ!!!」

 

ローグの脳裏に、ローグ・・・“氷室幻徳”が“仮面ライダーローグ”になるまでの記憶が浮かび上がる・・・!

 

東都の首相であり実の父親である“氷室泰山”と対立したこと・・・

 

ローグ「俺は“野心”だけを頼りに生きてきたッ!!…だが、一人では何もできない“クズ”だった…!!」

 

自分の成り立ちを口にしつつビルドを追い詰めるローグ・・・

 

ビルド「ぐッ!ハァッ!!(シュッ!)」

 

ローグ「フンッ!ハァッ!!(ブンッ!!)」

 

ビルド「ぐわぁッ!!」

 

ローグ「だから…俺は…ッ!!」

 

自尊心の高かった己、虚栄心の強かった己・・・そして・・・

 

氷室(幻徳)『変…身…ッ!』

 

『割れるッ!喰われるッ!!砕け散るッ!!!』

 

ローグ『ヌオオオオオオォォォォォォッ!!!!!!』

 

“仮面ライダーローグ”となった己が脳裏をよぎる・・・

 

ローグ「そんな己をすべて…かなぐり捨てて生まれ変わった…!!!」

 

ビルド「ぐぅ…ッ!!」

 

ローグ「今度こそ…俺は…ッ!!(ガコンッ!!)」

 

『クラックアップフィニッシュッ!!!』

 

ローグ「この国を動かせる力を自分自身の手で掴み取ってみせる…ッ!!!(ダッ!!)」

 

ビルド「ッ!!?」

 

そう言うとローグは飛び上がり、足にワニのようなオーラを纏い、ワニの獲物を食いちぎる技“デスロール”を連想させる必殺技“クラックアップフィニッシュ”を放つ!!!

 

ローグ「ウオオオオオオォォォォォォッ!!!!!!」

 

ガジガジガジガジッ!!!!!!ドガアアアアアアァァァァァァンッ!!!!!!

 

ビルド「ぐわああああああぁぁぁぁぁぁッ!!!!!!」

 

ローグの必殺技をくらい吹っ飛ばされるビルド・・・

 

ローグ「お前の言う、“愛”や“平和”など…“幻”過ぎない…ッ!!!」

 

ビルド「…ッ!!」

 

ローグ「“理想”で国が造れないことを…俺の“強さ”をもって教えてやる…ッ!!!」

 

~東都VS西都・代表戦会場・東都側~

 

氷室(泰山)「幻徳…!!」

 

~東都VS西都・代表戦会場・外~

 

ローグ「行くぞ…!!」

 

ビルド「く…ッ!!」

 

ローグがビルドに迫った・・・その時・・・!

 

 

 

 

 

 

???「うわああああああぁぁぁぁぁぁッ!!!!!!」

 

ヒュウウウゥゥゥ・・・

 

ローグ・ビルド「ん?」

 

一同「ん?」

 

叫び声と共に何かが飛んできた・・・!?その正体は・・・

 

万丈「あッ!!アイツはッ!!?」

 

ヘルブロス「グゥ…ッ!!」

 

デストロイにぶっ飛ばされたヘルブロスであった・・・

 

ビルド「ヘルブロス…ッ!!」

 

ローグ「貴様、どうしてここに…ッ!!」

 

ヘルブロス「私にも、何がなんだか…ッ!!」

 

万丈「おい!乱入とかアリかよッ!?」

 

ヘルブロスが乱入してきたと思った万丈は審判(アナウンス)に野次を飛ばす・・・

 

アナウンス『只今入った情報によると、ヘルブロス様は現在“侵入者の撃退中”とのこと………。よって、乱入とはなりません。』

 

万丈「何だよ!ソレェッ!!」

 

ビルド「侵入者…?」

 

アナウンス『ヘルブロス様、直ちに侵入者の撃退に向かってください。』

 

ヘルブロス「わかってますよ。私もこのままというわけにはいきませんので………。では…。」

 

ヘルブロスは再度、デストロイの撃破に向かう・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

デストロイ「その必要はねぇぜ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一同「…ッ!?」

 

ヒュウウウゥゥゥ・・・

 

一同が声のする方に振り向くと、遠くから“何か”が飛んでくる・・・それも“巨大な何か”が・・・

 

万丈「…ッ!?伏せろォッ!!!(バッ!)」

 

美空「ッ!!キャァッ!!」

 

紗羽「ッ!!(バッ!)」

 

三人は万丈の声のおかげでギリギリで避けれた・・・

 

ドガアアアアアアァァァァァァンッ!!!!!!

 

ガラガラ・・・ガラガラ・・・

 

三人の頭上を通った“何か”はビルドたちのそばに落ち、バラバラに砕け散った・・・

 

ビルド「こ、これは…ッ!?」

 

ローグ「…ッ!?」

 

ヘルブロス「くッ…!もう来たのか…ッ!!」

 

飛んできたのは、無数の“ガーディアン”たちが一つの塊となったものだった・・・!?それが落ちた衝撃でバラバラになり、辺り一面に残骸が転がっていた・・・

 

万丈「…ッ!?おいおい…マジかよ…。」

 

美空・紗羽「…ッ!?」

 

さすがの万丈も無数のガーディアンたちがバラバラに散らばっているのを見て唖然としていた・・・それは、美空も紗羽も同様であった・・・

 

状況が把握できない一同・・・そこに・・・

 

デストロイ「やっと、見つけたぞ…!歯車野郎…!!!(ザッ)」ゴゴゴゴゴゴ・・・!!!

 

一同「…ッ!?」

 

並々ならむ殺気を放ちながら、万丈たちの近くにデストロイが現れる・・・

 

万丈「な、なんだよ…!コイツ…!!?」

 

ローグ「アイツが侵入者か…?」

 

ヘルブロス「えぇ…。しかも、ガーディアンを“生身”で倒すほどの力を持っています。」

 

ローグ「なに…!?」

 

ビルド「…ッ!?万丈!!みんな!!逃げろッ!!!」

 

ビルドが万丈たちに向けて叫ぶが、万丈や紗羽はともかく、美空は恐怖で足がすくみ動けない・・・!

 

紗羽「ッ!?美空ちゃん!!」

 

万丈「ッ!!くッ!!(ダッ!)」

 

万丈は二人とデストロイの間に入り、二人も守ろうとする・・・が・・・

 

デストロイ「………。(ダァンッ!!)」

 

万丈・美空・紗羽「ッ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

デストロイは三人に目もくれず、ビルドたちの方へ跳ぶ・・・

 

一同「え?」

 

デストロイ「あいにく、今はオマエと戦いたい気分じゃねーんだ“クローズ”。今、オレが戦いたい…いや、“潰したい”のは………!テメェだァッ!!!(ブンッ!)」

 

そう言うとデストロイは拳に黒い炎を纏い、ヘルブロスを殴る!

 

ヘルブロス「ぐぅ…ッ!!(ガキィンッ!!!)うわあああぁぁぁッ!!!」

 

ヘルブロスは咄嗟にガードするも威力が強すぎて吹っ飛ばされる・・・

 

一同「…ッ!?」

 

デストロイ「覚悟しな歯車野郎…!(ボキボキ…ッ!)簡単にくたばれると思うなよ…!!!」ゴゴゴゴゴゴ・・・!!!

 

デストロイは指を鳴らしながら、殺気をヘルブロスに向ける・・・!

 

ヘルブロス「ぐぅ…ッ!!それは…こちらの台詞です…!!!(ダッ!)」

 

ヘルブロスも態勢を立て直し、デストロイに突撃する・・・!

 

ヘルブロス「ハァッ!(ブンッ!)」

 

デストロイ「フンッ!(ブンッ!)」

 

ヘルブロスとデストロイの拳がぶつかり合い、両者ともに弾き跳ぶ・・・!

 

ヘルブロス「ぐぅ…ッ!」

 

デストロイ「くッ!…ん?」

 

すると、デストロイはおもむろにビルドの方を向く・・・

 

ビルド「…?」

 

デストロイ「…オマエが仮面ライダー“ビルド”。“ライダーシステム”っていう“兵器”を作ったのは………。」

 

ビルド「ッ!?違うッ!!“ライダーシステム”は“兵器”じゃないッ!!!」

 

デストロイの発言に怒るビルド・・・

 

デストロイ「どう反論しようが勝手だが………ふ~む、まぁいい。」

 

ビルド「…?」

 

デストロイの意味深な発言に疑問を持つビルド・・・

 

デストロイ「だったら、証明してみせな。この“(ちから)”が、“兵器”じゃないことを………。」

 

ビルド「…?“(ちから)”?それってどういう…。」

 

ヘルブロス「余所見とは、舐めてくれますねぇッ!!!(ブンッ!!!)」

 

デストロイ「フンッ!(ガシッ!)」

 

ヘルブロスはデストロイを切りつけるもデストロイは軽々と受け止め、そのままもう片方の手でヘルブロスの頭を掴む・・・!

 

ヘルブロス「うぐ…ッ!」

 

デストロイ「フンッ!(グンッ!)」

 

ズガアアアァァァンッ!!!

 

デストロイはヘルブロスの頭を地面へ叩きつける・・・!

 

ヘルブロス「グオ…ッ!!」

 

万丈「強えぇ…!」

 

ローグ「おい、貴様は…何が目的なんだ?ヘルブロスではないだろう?」

 

ローグはヘルブロスを追い詰めるデストロイに質問する・・・

 

デストロイ「ん?あぁ、そうだったんだかどうもそういう訳にはいかなくなってな…!まぁ、気にせず勝負を続けてくれ…“仮面ライダーローグ”…!」

 

ローグ「…俺のことまで知っている口ぶり………。だが、まぁいい。」

 

デストロイ「さぁ!再開だァ…ッ!!(グググ…ッ!!ダッ!!!)」

 

デストロイはヘルブロスの頭を地面にメリ込ませたまま走り出す・・・!

 

ズガガガガガガ・・・!!!

 

ヘルブロス「ぐわぁ…ッ!ぐぅ…ッ!!」

 

デストロイ「オオオオォォォォォォッ!!!!!!」

 

地面を抉りながら、ビルドたちから離れていくデストロイとヘルブロス・・・それ見て唖然とするビルドたち・・・

 

ビルド「あのヘルブロスを…!あいつは…いったい…!」

 

ローグ「ふん。さて………再開だッ!!(ブンッ!)」

 

そう言ってビルドに殴りかかるローグ・・・!

 

ビルド「ぐぅ…ッ!い、いきなりかッ!!」

 

咄嗟にガードするビルド・・・だが、ローグは構わず攻撃する・・・!

 

ローグ「当然だ…!アッチは、今とは関係ない…!!(スッ)」

 

そう言うと、ローグはスクラッシュドライバーに“ダイヤモンド”のフルボトルをセットしレバーを倒す・・・!

 

『デスチャージボトル!潰れな~い!!』

 

ローグ「フンッ!!!(ブンッ!!!)」

 

『デスチャージクラッシュ!!!』

 

突如、ローグの目の前に巨大なダイヤモンドが現れるとローグはそれを砕きビルドに破片を浴びせる・・・!

 

ビルド「ぐわあああぁぁぁッ!!!」

 

ビルドはモロにくらい、吹っ飛ばされ実質先程と全く変わらない状況に戻ってしまった・・・!!!

 

ビルド「ぐぅ…ッ!!!」

 

ローグ「さぁ…ッ!終わらせるぞ…!!葛城…ッ!!!(ダッ!!!)」

 

ビルド「俺は、“葛城巧”じゃない…!俺は、“桐生戦兎”…仮面ライダー“ビルド”だ…ッ!!!(ダッ!!!)」

 

ビルド・ローグ「ウオオオオオオォォォォォォッ!!!!!!(ブンッ!!!!!!)」

 

 

 

 

 

 

ズガアアアアアアァァァァァァンッ!!!!!!

 

 

 

 

 

 

二人の拳が交差し、ビルドとローグの戦いが再び始まる・・・!!!

 

 

 

 

 

 

 

一方、デストロイとヘルブロスは・・・

 

デストロイ「ウラアアアアアアァァァァァァッ!!!!!!(ブンッ!!!!!!)」

 

ズガガガガガガガガガガガガ・・・!!!

 

ズガアアアアアアァァァァァァンッ!!!!!!

 

勢いに任せたまま、乱暴にヘルブロスをボーリングのボールのように投げるデストロイ・・・ヘルブロスは地面にメリ込んだまま、壁に激突し瓦礫の下敷きになる・・・!

 

ヘルブロス「ぐわああああああぁぁぁぁぁぁッ!!!!!!」

 

デストロイ「フンッ!オラァッ!!どうしたァ!!そんなもんかァ!!!」

 

 

 

 

 

 

シーン・・・

 

 

 

 

 

 

 

デストロイが怒声を叫ぶも聞こえてくるのは、風の吹く音のみ・・・

 

デストロイ「チッ。ダンマリか…。コソk…ッ!?(サッ!)」

 

ダァンッ!!!

 

突如、背後から殺気を感じ取り反射的に避けるデストロイ・・・すると、殺気がした方角から“コブラ”の形をした弾が飛んできて地面に当たり爆発した・・・

 

デストロイ「今のは………チッ。余計なマネを………。」

 

ヘルブロス「(今だ…ッ!!!)」

 

ドガアアアアアアァァァァァァンッ!!!!!!

 

デストロイ「…ハァ。」

 

デストロイの背後の瓦礫が爆発し、振り向くとそこには・・・

 

ギュイイイイイイィィィィィィンッ!!!!!!

 

水色と白の巨大な歯車が計4つ、デストロイに迫っていた・・・!そして、そこにはヘルブロスも立っていた・・・

 

ヘルブロス「これなら…ッ!!どうです…ッ!!!ハアアアァァァッ!!!!!!(ブォンッ!!!)」

 

4つの歯車の勢いがさらに増す・・・!

 

デストロイ「…ハァ。フンッ!!!(バッ!!!)」

 

デストロイが両手を広げるとオーラが集まり巨大な手の形となり歯車達を掴む・・・!

 

ガシイイイイイイィィィィィィンッ!!!!!!

 

ヘルブロス「ぐ、うぅ…ッ!!!」

 

デストロイ「…フンッ!!!(グッ!!!)」

 

ミシミシ・・・ミシミシ・・・バリイイイィィィンッ!!!!!!

 

デストロイが力を込めると歯車はバラバラに砕け散り、デストロイの手も元に戻る・・・

 

ヘルブロス「バ、バカな………。ありえない…!」

 

デストロイ「オラァッ!!!(ダッ!ダァンッ!!!)」

 

とっておきの技も破られ動揺を隠せないヘルブロス・・・その隙をついてヘルブロスに近づき踏みつけるデストロイ・・・!

 

ヘルブロス「ガハッ!わ、私は………私たちは、難波重工の最高商品…ッ!!負ける訳が…ッ!!負ける訳には…ッ!!!」

 

デストロイ「その口ぶり、やっぱりさっきのは“嘘”だったか………。」

 

ヘルブロス「…ッ!?な、なんのことです…ッ!!」

 

デストロイ「とぼけんな。“もし、失敗したら西都政府に処分される”とかほざきやがったことだ。アレ、“嘘”だろ?」

 

ヘルブロス「…ッ!?な、何を根拠にそんなこと…ッ!!」

 

デストロイ「わかるさ。オレは多くの世界を旅し、様々な強者達と死闘を繰り広げたり、気に入らねぇ世界は“滅ぼしたり”して生きてきたからな………。だからか、いつの間にかソイツが“嘘”をついているのかいないのかわかるようになったんだ。さっきのテメェがほざいていた話とは裏腹にテメェの内心は、オレを見下したり自分の力に慢心していたりと調子に乗ってやがった。」

 

ヘルブロス「…ッ!?な、なにを…ッ!!?」

 

図星をつかれ、動揺するヘルブロス・・・

 

デストロイ「…いいことを教えてやる。オレはなァ、平気で“嘘”をつく奴が大嫌い(でぇきれぇ)なんだよオォッ!!!!!!(ゲシッ!!!!!!)」

 

ヘルブロス「グハアァッ!!!」

 

怒声と共にヘルブロスを蹴り飛ばすデストロイ・・・

 

ヘルブロス「う、うぐ…ッ!?」

 

ヘルブロスは逃げようとするが度重なるダメージと動揺によって身体が動かない・・・そこへ、ゆっくりとデストロイが近づく・・・

 

デストロイ「特に、戦法とか、騙し討ちとかそんな面白い“嘘”ではなく、“戦い自体”をツマラナくする“嘘”をつく奴は絶対にぶちのめす…ッ!!!(ガシッ!)」

 

デストロイはヘルブロスの首を掴み、絞め上げる・・・!

 

ヘルブロス「ア、ガアァ…ッ!!」

 

デストロイ「安心しな、殺したりはしねぇ。だが、二度と嘘がはけねぇぐらいぶちのめすッ!!!(グッ!)」

 

デストロイが右手に力を込めると禍々しく燃え上がる・・・!

 

ヘルブロス「ク…ッ!!そう、何度も…ッ!(ジャキッ!)」

 

『ギア・リモコン!』

 

ネビュラスチームガンにギア・リモコンをセットし、デストロイに押し付けるヘルブロス・・・

 

デストロイ「あ?」

 

ヘルブロス「くらってたまるもんですか…ッ!!!」

 

『ファンキードライブ!!!ギア・リモコン!!!』

 

ドガアアアアアアァァァァァァンッ!!!!!!

 

デストロイ「ぐ…ッ!(バッ!)」

 

至近距離でヘルブロスの攻撃をくらってしまうデストロイ・・・その衝撃でヘルブロスを離してしまう・・・

 

ヘルブロス「今だッ!!(バッ!!)」

 

ヘルブロスが両手を広げると再び4つ巨大な歯車が現れる・・・!

 

デストロイ「…ッ!!」

 

ヘルブロス「ハアァッ!!!(ブンッ!!!)」

 

ガキィィィンッ!!!ギュイイイイイイィィィィィィンッ!!!!!!

 

ヘルブロスが両手を振ると歯車たちは四方向からデストロイを挟み潰していく・・・!

 

デストロイ「ぐ…ッ!!」

 

ヘルブロス「ハハハ…ッ!!油断しましたね…ッ!!」

 

4つの歯車に挟まれ、全く身動きできないデストロイを嘲笑うヘルブロス・・・

 

ヘルブロス「これで…!ジ・エンドですッ!!!(グッ!!!)」

 

ヘルブロスはさらに力を込め、歯車の勢いを増していく・・・!

 

デストロイ「グググ…ッ!!!」

 

 

 

 

ビキッ!

 

 

 

 

デストロイ「ッ!?チィッ!!」

 

デストロイの身体に亀裂が入り始める・・・!

 

ヘルブロス「さすがのあなたでも、この攻撃は堪えるようですねぇ?と言っても、弱める気はありませんがね…ッ!!!」

 

ギュイイイイイイィィィィィィンッ!!!!!!

 

ビキッ!ビキッ!

 

さらに歯車の勢いが増し、亀裂がどんどん大きくなっていく・・・!

 

デストロイ「野郎…ッ!!」

 

デストロイは力を込めるも、歯車は止まらるどころか逆に自身の身体に亀裂が入るのみであった・・・

 

デストロイ「チッ!………。」

 

ヘルブロス「ふふふ…!ついに諦めましたか。では、今すぐに楽にさせてあげましょう…ッ!!クックック…ッ!!!」

 

ついに、黙り込んでしまうデストロイ・・・それを見て嘲笑うヘルブロス・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

デストロイ「…しゃーねぇ。まだ、“喰ってねぇ”からどうなるか分からねぇが…。(スッ)」

 

そう言うとデストロイはおもむろに一枚の黒い“カード”を取り出し、ドライバーにセットする・・・

 

ヘルブロス「…?」

 

デストロイ「フンッ!(ガシャン!)」

 

『FINISH RIDER BREAK!!!CROZZ!!!』

 

ドライバーの化け物から声が響くと突如デストロイの身体が青色の炎に包まれる・・・!

 

ヘルブロス「なッ!?」

 

デストロイ「ハアァ…!!フンッ!!!(ゴオォッ!!!)」

 

デストロイが纏っている青い炎がさらに燃え上がり、ヘルブロスの歯車を吹き飛ばし粉々にした・・・!

 

ヘルブロス「バ、バカな…!?この炎は…ッ!?ハッ!!?」

 

ヘルブロスはデストロイを見るも時すでに遅し、デストロイが纏っていた青い炎は巨大な“龍”の形となってヘルブロスを睨んでいた・・・!!!

 

デストロイ「ハアアアァァァ…ッ!!!ドラアアアアアアァァァァァァッ!!!!!!(ブォンッ!!!!!!)」

 

青い龍『ギャオオオオオオォォォォォォッ!!!!!!』

 

ヘルブロス「うわああああああぁぁぁぁぁぁッ!!!!!!」

 

デストロイが拳を振るうと青い龍もそれに呼応し、ヘルブロスに噛みつき天高く飛翔する!!!

 

デストロイ「コイツもまだ“喰ってねぇ”が、まぁいい…!!!(スッ)」

 

そう言うとデストロイはまたしても黒い“カード”を取り出し、ドライバーにセットする・・・!

 

『FINISH RIDER BREAK!!!KUUGA!!!』

 

ドライバーの化け物から声が響くと青い龍は消え、代わりにヘルブロスの頭上に“仮面ライダークウガ”の封印の紋章が現れる・・・!

 

ヘルブロス「な、なんだ…!アレは…ッ!?」

 

デストロイ「テメェらの敵の“先輩”の技さ。(ダァンッ!)」

 

ゴオオオオォォォォォォ・・・!!!

 

そう言うとデストロイはクウガの紋章まで飛び上がり、足にオーラを溜める・・・!

 

ヘルブロス「な…ッ!?」

 

デストロイ「さっきの礼だッ!!!(ブォンッ!!!!!!)」

 

ガキイイイイイイィィィィィィンッ!!!!!!

 

怒声を放ちながらクウガの紋章を蹴り飛ばした・・・!!!

 

ドガアアアアアアァァァァァァンッ!!!!!!

 

ヘルブロス「ぐああああああぁぁぁぁぁぁッ!!!!!!」

 

蹴り飛ばされた紋章はヘルブロスに直撃し大爆発した!!!その衝撃でヘルブロスは再び吹っ飛ばされる・・・

 

デストロイ「そろそろ、フィナーレだッ!!(ダッ!)ん?」

 

吹っ飛ばしたヘルブロスを追うデストロイ・・・だが、急に足を止める・・・

 

デストロイ「…もうすぐ、朝、か。」

 

そう言うデストロイの先には朝日が差し込んでいた・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、ビルドはというと・・・

 

ローグ「ハアァッ!!!」

 

ビルド「グハアァッ!!!」

 

先程と変わらず、苦戦を強いられていた・・・!

 

ビルド「ハァ…ハァ…。」

 

ローグ「………。」

 

ビルドは虫の息に対し、ローグは息一つ乱れていなかった・・・

 

万丈「このままじゃ負けちまう…ッ!!」

 

美空・紗羽「…ッ!!」

 

劣勢のビルドを心配する三人・・・

 

ローグ「終わりだ…!!!」

 

ローグがビルドにとどめを刺そうとしたその時・・・!

 

???「うわああああああぁぁぁぁぁぁッ!!!!!!」

 

ヒュウウウゥゥゥ・・・

 

再び空から“何か”が降ってきた・・・

 

ドガアアアアアアァァァァァァンッ!!!!!!

 

一同「ッ!?」

 

ヘルブロス「う、ぐぅ…ッ!」

 

万丈「また、ヘルブロスが降ってきやがった…!」

 

再びヘルブロスが空から降ってきたことに驚く一同・・・そこへデストロイも空から降ってきた・・・

 

ヒュウウウゥゥゥ・・・

 

ドガアアアアアアァァァァァァンッ!!!!!!

 

デストロイ「とうちゃーく!さて、そろそケリをつけようかァ?」

 

ヘルブロス「ぐぅ…ッ!」

 

ローグ「ふん、アッチもケリがつくみたいだな。ならば、こちらもケリをつけるとしよう…!」

 

ビルド「ぐ…ッ!」

 

デストロイとヘルブロス、ビルドとローグの戦いにいよいよ決着がつこうとしていた・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピリリリ!ピリリリ!

 

紗羽「ッ!!」

 

万丈・美空「ッ!?」

 

突如、紗羽のスマホが鳴り驚く万丈と美空・・・紗羽は急いでスマホを取り出す・・・そして、電話の相手は・・・

 

ピッ!

 

紗羽「カズミンッ!?どうなったッ!?」

 

カズミンとこ“猿渡一海”・・・“仮面ライダーグリス”であった・・・!

 

~某所・鍋島家監禁場所~

 

一海(カズミン)「こんなところに一人で行かせやがってよぉ…。」

 

辺りには、難波重工のガーディアンたちの残骸が転がっていた・・・どうやら、紗羽はカズミンに頼んで鍋島の家族の救出を頼んでいたようだ・・・!

 

カズミン「帰ったらみーたん(美空のネットアイドル名)の握手券くれよぉ?」

 

紗羽『鍋島は…!?』

 

カズミン「よっと!全員無事だ!」

 

鍋島の娘「パパーーーーーーッ!!!!!!」

 

鍋島の娘は元気に手を振る・・・

 

~東都VS西都・会場・外~

 

紗羽「ハァ…!ありがとう…!!!」

 

万丈「鍋島、無事だったのか!?」

 

紗羽「うん…!カズミンが助け出してくれた…!!…ッ!!」

 

そう言うと紗羽はビルドに向かって叫ぶ!

 

紗羽「戦兎くーーーーーーーーーーんッ!!!!!!」

 

ビルド「ッ!!!」

 

紗羽「ッ!!!(バッ!!!)」

 

その声にビルドが反応すると、紗羽は両手を使って大きな“〇”を作る・・・!!!

 

ビルド「…ッ!!!ハァ~、やっと“GOサイン”がでたか………。」

 

紗羽のサインに一安心するビルド・・・そこに・・・!

 

ローグ「フンッ!(ダァンッ!)」

 

ビルド「…ッ!!(シュッ!)」

 

ローグがビルドを踏みつけようとするがビルドは素早く転がり避ける・・・!そして・・・!

 

『MAX!!!HAZARD ON!!!』

 

ビルドは再びハザードトリガーのボタンを押し、フルフルボトルを外し振り始める・・・!

 

万丈・美空「…?」

 

紗羽「………。」

 

ビルド「さぁッ!実験を始めようか?」

 

ビルドの周りに難しい計算式が現れる・・・!

 

ピュイピュイ!ピュイピュイ!

 

『ラビット!』

 

ダン!ダン!ダン!ダン!

 

ローグ「…?」

 

先程まで、跳ね回る“ウサギ”のような軽快な音が重量感がある“戦車”のような豪快な音へと変わっていく・・・!

 

『タンク!』

 

『タンク&タンク!』

 

フルフルボトルを半分にたたみ、ビルドドライバーにセットしレバーを回す・・・!すると・・・?

 

『ガタガタゴットン!ズッタンズッタン!ガタガタゴットン!ズッタンズッタン!』

 

一同「ん?…ッ!?」

 

ドカン!ドガン!ドガアァンッ!!!

 

一同が振り向くと、小さな無数の青い戦車が大砲を放ちながらやってきた・・・!

 

万丈「うおッ!?」

 

美空・紗羽「キャッ!?」

 

突然、無数の戦車が現れ驚く三人・・・そして・・・

 

ドガン!ドガン!ドガアアァァンッ!!!

 

ローグ「ぐぅ…ッ!!」

 

戦車の砲撃がすべてローグに直撃し、戦車たちはビルドに集まる・・・!

 

ビルド「ビルドアップ!!!」

 

『Are you ready?』

 

『OverFlow!』

 

『鋼鉄のブルーウォーリアー!!!タンクタンク!!!ヤッベーイ!!!ツエーイ!!!』

 

ラビットラビットフォームの“赤いウサギ”が外れ、“青いタンク”をアクロバティックに装着するビルド・・・!

 

ビルド「勝利の法則は…決まった!」

 

ビルドお馴染みの決め台詞とポーズをとり、ローグに向かうビルド・・・!

 

ローグ「ぐぅ…ッ!ハァッ!!(ブンッ!)」

 

ビルド「フンッ!(グッ!)」

 

ガキイィンッ!!!ギュイイイィィィンッ!!!ガアアアァァァンッ!!!

 

ローグ「グアッ!!」

 

ビルド「フンッ!!」

 

ドガアアアァァァンッ!!!!!!

 

ローグ「グアアアアアアァァァァァァッ!!!!!!」

 

ローグはビルドに殴りかかるもビルドは片腕で受け止め、腕についているキャタピラーでローグを弾き、両肩のキャノンでローグを吹っ飛ばした・・・!!!

 

ローグ「ぐあ…ッ!うぅ…ッ!!」

 

ローグはビルドの対策をしようとするが何故かシステムにエラーが生じ対策ができない・・・!それは、西都側も同じであった・・・

 

~東都VS西都・会場内・西都側~

 

内海「何だ…ッ!?あの“フォーム”は…ッ!?」

 

西都側にはビルドの“新フォームのデータ”があるが“このフォーム”のことは一切載っていなかった・・・それによって、内海の持っているコンピュータもエラーも起こす・・・

 

難波「…ッ!!?」

 

さすがの難波も動揺を隠せないでいた・・・

 

~東都VS西都・会場・外~

 

美空「何、アレ…?」

 

紗羽「“タンクタンクフォーム”。戦兎君は、“ラビットラビットフォーム”の他に、“アレ”も発明したの………。」

 

そう、これぞ、西都にも、仲間にも秘密にしていた戦兎の“奥の手”であり、もう一つの“新フォーム”・・・その名も・・・“タンクタンクフォーム”!!!

 

~回想~

 

実は、戦兎は初めから紗羽が裏切り者だと見抜いていた・・・しかし、今まで共に過ごしているうちに“偽り”が“本物”へと変わり“真実”と“鍋島の家族を人質に取られていること”を語った紗羽を戦兎は許し“ある作戦”を立てる・・・

 

戦兎「難波に、“ラビットラビットフォームのデータ”を渡す!」

 

紗羽「でも、それじゃあ…!」

 

戦兎「ローグの勝てない…でも、俺たちには“コレ”がある…!!」

 

紗羽「これは…!?」

 

戦兎「“タンクタンクフォーム”だ。このフォームは誰にも話していない、これを鍋島の家族の安否が確認できたら使う。」

 

~回想終了~

 

美空「データを渡したのは戦兎の考えだったんだ…!」

 

紗羽「うん…!鍋島の家族を助ける時間を作るために…!」

 

万丈「あの野郎…!」

 

ビルド「フンッ!ハァッ!!セイッ!!!」

 

ローグ「グゥッ!グハァッ!!グアアァァッ!!!ま、まさか…こんな強さが…!!!」

 

先程とは打って変わりローグを追い詰めるビルド・・・!

 

ビルド「“理想”を掲げて、何が悪いッ!!!(ザンッ!)」

 

ローグ「グアアァァッ!!!」

 

フルボトルバスターでローグを切りつける・・・!

 

ビルド「“ラブ&ピース”はこの現実でどれ程、脆く、弱いかなんて知っている。それでも、歌うんだ。“愛”と“平和”は、俺がもたらすものじゃない。一人一人がその“思い”を胸に生きれる世界を創る…ッ!!!ハアァッ!!!(ザンッ!!!)」

 

ローグ「グハアアアァァァッ!!!!!!」

 

ローグを切りつけ吹っ飛ばすビルド・・・!

 

ビルド「その為に、俺は戦うッ!!!(ジャキンッ!)」

 

デストロイ「………フン。」

 

ヘルブロス「ハァッ!!!」

 

デストロイ「おっと…!オラァッ!!!」

 

ビルドの言葉に僅かに反応するデストロイ・・・

 

『タンク!ジェット!ガトリング!ロケット!アルティメットマッチデース!!!』

 

ビルド「よっと!」

 

フルボトルバスターにフルボトルを装填し、ローグに向けて構えるビルド・・・!

 

ローグ「く…ッ!」

 

『デスチャージボトル!潰れな~い!!』

 

ローグも負けじと再び“ダイヤモンド”のフルボトルをセットし、レバーを倒す・・・!

 

ビルド「ハアアアァァァッ!!!!!!」

 

『アルティメットマッチブレーーークッ!!!!!!』

 

ローグ「フンッ!!!グググ…ッ!!!」

 

ビキビキ・・・ビキビキ・・・バリイイイィィィンッ!!!!!!

 

ローグ「グアアァァッ!!!ハァ…ハァ…!!!」

 

ローグはビルドからの攻撃を巨大なダイヤモンドで防ごうとしたが威力が強すぎてダイヤモンドは粉々になり攻撃を軽減するのに精一杯であった・・・!

 

デストロイ「ハハハッ!!!やるなァッ!ビルドッ!!!」

 

ビルド「ん?」

 

ビルドの戦いぶりに喜ぶデストロイ・・・それに困惑するビルド・・・

 

デストロイ「それにしても、オマエのその“変身”…カッコいいな…!」

 

ビルド「えッ!?あ、ありがとうございます(ペコリ)。」

 

思わず、お辞儀をしてしまうビルド・・・

 

万丈「戦兎!何やってんだッ!!」

 

ビルド「あ、いや、普通、褒められたらお礼ぐらい言うだろ!!」

 

万丈「今はそんな場合じゃねぇだろうが!!!」

 

デストロイ「ハハハッ!!!仲いいなァ!」

 

ビルド・万丈「良くねぇよ!!!」

 

美空「息ぴったり………。」

 

デストロイ「ま、それはさておき………その“変身”、ちょっと“喰わせて”貰うぜ…?(スッ)」

 

そう言うとデストロイは、三度一枚の黒い“カード”を取り出し、ドライバーにセットする・・・!

 

SHOW TIME!!!DIVER CHANGE!!!

 

ドライバーの化け物から声が響き渡ると、デストロイの身体からオーラが溢れデストロイの頭上に集まっていく・・・!

 

万丈「な、なんだァ…!?」

 

ヘルブロス「…ッ!?」

 

オーラが収まるとそこには、変身前のデストロイが立っておりドライバーも装着していない状態であった・・・

 

一同「…ッ!?」

 

ビルド「変身を解除したッ!?」

 

ヘルブロス「どういうつもりです…!」

 

デストロイ「まぁ、慌てるな。これからが面白い所だからよ…!(パチンッ!)」

 

デストロイが指を鳴らすとデストロイから溢れ出したオーラがまるで龍のような化け物の姿へと変貌した・・・!!?

 

万丈「な、なんだよッ!!?アレェッ!!?」

 

ヘルブロス「な、あ…ッ!!?」

 

デストロイ「行け…ッ!!(クイッ!)」

 

化け物『グオオオオオオォォォォォォッ!!!!!!』

 

デストロイが指をさすと化け物はそれに答えるように雄叫びを上げ、一直線にビルドとローグの下へ突っ込んでいった・・・!

 

ビルド・ローグ「…ッ!?」

 

そして・・・!

 

 

 

 

 

 

 

 

ガブッ!ガブッガブッ!!!

 

ビルド「ぐわあああぁぁぁッ!!!(ガジガジ…ッ!!)」

 

化け物はビルドに喰らい付きそのままビルドを飲み込んでいく・・・!!?

 

万丈「戦兎オオオオォォォォォォッ!!?」

 

紗羽「戦兎君ッ!!?」

 

美空「戦兎ッ!!?」

 

化け物『(ガジガジ…!ガジガジ…!ペッ!)」

 

バタッ!

 

一同が驚愕している間に化け物は噛むのをやめビルドを解放した・・・

 

ビルド「う、うぅ…ッ!…ん?あれ?」

 

ビルドは自身の身体を見まわしたがあれだけ噛まれたにもかかわらず“無傷”であった・・・!

 

ビルド「いったい、どうなっているんだ?」

 

デストロイ「当然だ。“ソイツ”が喰うのは、“肉”じゃあねぇ。もっと、“イイモノ”さ(パチンッ!)」

 

化け物『グオオオオオオォォォォォォッ!!!!!!(ギラーンッ!!!)』

 

デストロイが再び指を鳴らすとデストロイから溢れ出したオーラの化け物の両目が赤と青色に輝き、再び腰に集まりドライバーを形成していく・・・!しかし、その“形”はデストロイのドライバーではなく・・・!

 

ビルド「な、アレは…ッ!!?」

 

万丈「お、おいおい…ッ!!?」

 

ヘルブロス「…ッ!!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ビルドドライバー!!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

デストロイ「クックック…!」

 

ビルドがしている“ビルドドライバー”に酷似していた・・・!違う点を挙げるならば、全体的に禍々しいこととデストロイのドライバーにもあった化け物がビルドドライバーの〇の部分(ボルテックチャージャー)にかぶりついている形となっている・・・!

 

ビルド「ビルド…ドライバー…!!!」

 

デストロイ「驚くのは、まだ早いぜ?(スッ)」

 

そう言うとデストロイはまたしても“カード”を取り出し、ドライバーについている“化け物”にかざす・・・!

 

『SCANNING “フルボトル”!!!』

 

ドライバーの化け物から声が響き渡るとカードが光だし、二本の“フルボトル”へと変わる・・・!

 

万丈「あ!ボトル!」

 

ローグ「どういうことだ!?」

 

驚きを隠せない一同・・・

 

デストロイ「さらに、コレにもうひと手間っと…!(グググ…ッ!)」

 

ゴオオオオォォォォォォ・・・!!!

 

デストロイがフルボトルを握り締めると禍々しく燃え上がり、二本のフルボトルの姿が変わっていく・・・!

 

デストロイ「よっと!出来上がりィ~!さーて、と。」

 

そう言うとデストロイはフルボトルをドライバーにセットし、ビルドと同じくレバーを回す・・・!

 

『デストロイラビット!デストロイタンク!』

 

『Destroy Match!!!』

 

デストロイがレバーを回すとドライバーから禍々しいオーラに包まれたスクラップビルダーが出現し・・・そして・・・!

 

『Are you ready?』

 

デストロイ「変身ッ!!!」

 

『戦慄のブラッディムーンサルト!!!デストロイ!ラビット!タンク!ヒャッハッハッハッハッハッ!!!』

 

スクラップビルダーに挟まれ現れたのは・・・!“仮面ライダービルド”に酷似した“仮面ライダー”が立っていた・・・!

 

一同「…ッ!?」

 

万丈「何だよ…その姿…!」

 

デストロイ(ビルド)「“仮面ライダーデストロイビルド”ってとこかな?」

 

ヘルブロス「…何という…ッ!?」

 

デストロイ「さぁ!ケリをつけようかァっ!!!(シュッ!)」

 

ヘルブロス「…ッ!?」

 

ヘルブロスの元に一瞬で近づくデストロイに驚くヘルブロス・・・

 

デストロイ「遅い(とれぇ)ッ!!!(ブンッ!)」

 

ヘルブロス「グハアァッ!!」

 

アッパーをくらわせヘルブロスを吹っ飛ばすデストロイ・・・!

 

デストロイ「トウッ!(ダァンッ!)」

 

ヘルブロスを追い、天高く跳び上がるデストロイ・・・!

 

デストロイ「デアァッ!!!(ブォンッ!!!)」

 

ギュイイイイイイィィィィィィンッ!!!!!!ドガアアアアアアァァァァァァンッ!!!!!!

 

ヘルブロス「ぐああああああぁぁぁぁぁぁッ!!!!!!」

 

デストロイは足の裏のキャタピラーでヘルブロスを削りながら地面へと叩き落す!

 

デストロイ「そっちも決めなッ!!!」

 

ビルド「…ッ!言われずともッ!!!」

 

デストロイの声にビルドが反応し、ローグにとどめを刺そうと構える・・・!

 

ローグ「ぐぅ…ッ!舐めるなアアアァァァッ!!!!!!(ダッ!)」

 

『フルフルマッチデース!!!』

 

ビルドはフルフルボトルをフルボトルバスターに装填し、さらに自身の足のキャタピラーと両肩のキャノンを展開する・・・!

 

ローグ「な…ッ!?」

 

ビルド「フンッ!フンッ!!フンッ!!!」

 

ローグ「ハァッ!セイッ!!ウオオオォォォラッ!!!」

 

ドガン!ドガン!ズガン!ズガン!

 

ビルドはフルボトルバスターとキャノンの砲撃に対し、ローグはダイヤモンドの破片を飛ばし対抗するもビルドが圧倒する・・・!!!そして・・・!!!

 

『フルフルマッチブレーーークッ!!!!!』

 

ズガアアアアアアァァァァァァンッ!!!!!!

 

ローグ「ぐああああああぁぁぁぁぁぁッ!!!!!!」

 

ビルドの必殺技をくらい変身が解除されるローグ・・・ということは・・・!

 

アナウンス『変身解除により、“仮面ライダービルドの勝利”ッ!!!よって、2勝1敗で“東都の勝利”が確定しましたッ!!!』

 

美空「やったーーーッ!!!」

 

万丈「勝ったぞーーーーーーッ!!!」

 

美空と万丈は、手を取り合い喜びを分かち合う・・・そこへ、鍋島家救出を終えたカズミンが戻ってきた・・・!

 

カズミン「あッ!?オイッ!コラァッ!!!お前、何気やすくみーたんの手握ってんだよッ!!」

 

万丈「あ?」

 

カズミン「俺がなァ、どんだけ苦労してみーたんの握手券手に入れたと思ってんだこの野郎ッ!!!(ブンッ!)」

 

万丈「ガハッ!」

 

カズミンは万丈にボディブローを入れ、そのままヘッドロックを決める・・・

 

万丈「オ、オイッ!何すんだよ!“カズミン”ッ!!…あッ。」

 

カズミン「ん?言ったな?」

 

万丈「いや、アレは…。」

 

ワイワイガヤガヤ・・・!!!

 

ビルドとローグの戦いに決着がついた・・・そして、コチラも・・・!

 

~デストロイサイド~

 

デストロイ「さぁ!フィナーレだッ!!!」

 

デストロイはレバーを回し、構える・・・!

 

『Ready…Go!!!』

 

デストロイ「フンッ!(ダァンッ!)」

 

デストロイはビルドの必殺技と同じく地面に穴を開けそこに入り飛び出し、トゲトゲしたグラフのようなエネルギーがヘルブロスを挟む・・・!

 

ヘルブロス「ッ!?」

 

デストロイ「じゃあなッ!」

 

『デストロイニックフィニッシュッ!!!ヒャッハー!!!』

 

ズガガガガガガッ!!!ドガアアアアアアァァァァァァンッ!!!!!!

 

ヘルブロス「ぐあああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!!!!!!!!!?」

 

デストロイの必殺技をくらい、大爆発するヘルブロス・・・爆発後には、気絶し変身が解除された“鷲尾風”がいた・・・

 

デストロイ「これで、勉強になったろ。けして、調子に乗った嘘をついてはいけないってな。ん?」

 

デストロイは万丈たちの表情からビルドの戦いに決着がついたのを知る・・・

 

デストロイ「フッ。勝ったんだな、ビルド…。そうでなくちゃ…!」

 

デストロイは仮面の下で不気味に微笑む・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

デストロイ「“オレを作り上げた一人”としてガッカリさせてもらっては困るからなァ…!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~ビルドサイド~

 

ビルドとローグの戦いに決着がつき、東都の勝利で終わったこの戦い・・・喜びを分かち合う一同の元に、東都の首相でありローグ・・・氷室幻徳の父親である“氷室泰山”が現れる・・・!

 

幻徳「…ッ!ハァ…ハァ…ハァ…ッ!!」

 

戦兎「首相…。」

 

泰山「よくやってくれた、君のおかげだ…!」

 

戦兎「いえ…。」

 

泰山は戦兎に礼を言うと幻徳に近づき、腕を掴む・・・

 

泰山「もういいだろ?帰ってこい、“東都”に。」

 

幻徳「…ッ!?………ッ!!(ダッ!)」

 

しかし、幻徳は泰山の手を振り払い泰山を睨んだあと何処かへ去ってしまう・・・

 

泰山「………。」

 

戦兎「………。」

 

泰山と戦兎は悲しい眼差しで、幻徳を見送ることしかできなかった・・・

 

そして、デストロイもその光景を見ていた・・・

 

デストロイ「………やれやれ。よっと!」

 

そう言うとデストロイは変身を解除しビルドたちの元へ行く・・・

 

一方、西都側は不穏な気配を漂わせていた・・・

 

~東都VS西都・会場内・西都側~

 

御堂「どうしてくれるんだッ!!!(ガンッ!)」

 

難波「狼狽えるな。」

 

代表戦に敗れ、怒り狂う御堂・・・それに対し、やけに冷静な難波・・・

 

御堂「くぅぅぅ…ッ!!!何もかも、終わりだ…ッ!!!」

 

頭を抱え、自身の野望が潰えていくことを実感していく御堂・・・

 

難波「まだ、これからだろう…。東都からボトルを奪えば、“パンドラボックス”は開く…。」

 

御堂「…ッ!?何を言っている…ッ!?これから東都の氷室泰山に会うんだぞ!“代表戦に負けたら、軍を撤退させる、北都を元に戻す、パンドラボックスを三国共有の財産とする!”この三つを約束したんだッ!!!」

 

難波「そんなものは、“反故”にすればいい。“勝者が歴史を創る”…ッ!!天下をとれば、後はどんな言い訳も成立する…!!!(スタスタ)」

 

なんと難波はビルドたちの代表戦の結果を揉み消すと御堂に提案してきたのだ・・・!?そんな滅茶苦茶な提案を御堂はのむはずもなく、部屋を出ようとする難波を問い詰める・・・!

 

御堂「そんなこと…!できる訳がないだろう…ッ!!!」

 

難波「やはり君は、“その器”じゃあなかったか………。」

 

御堂「何だと…ッ!!!」

 

難波「ふっふっふ…!!!(ガチャッ)」

 

御堂「…ッ!?」

 

難波が部屋の扉を開けると、そこにいたのは・・・!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スターク「やっと、俺の出番かァ………?」

 

御堂「…ッ!!」

 

内海「スターク…ッ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~ビルドサイド~

 

打って変わって、ビルドサイド・・・こちらも“ある決着”がつこうとしていた・・・

 

紗羽「美空ちゃん…ごめんね。嘘をついて…。」

 

そう、どんな事情であれ結果的に仲間を、(美空)を裏切ってしまったことに変わりはなかった・・・紗羽は、美空に謝罪した・・・

 

美空「………。(ブンッ!)」

 

紗羽「(バチンッ!)…ッ!!」

 

万丈・カズミン「ッ!!」

 

美空が紗羽にビンタをしたことに、万丈とカズミンは驚く・・・

 

美空「痛いでしょッ!?」

 

紗羽「………ッ!!」

 

美空「私も、痛かった…ッ!」

 

そう言う美空の眼には、涙が溜まっていた・・・

 

紗羽「うん…!この“痛み”、忘れない…!!」

 

美空「…ッ!!(ダキッ)」

 

紗羽「…ッ!!(ダキッ)」

 

お互いに抱きしめ合い、仲直りを果たした美空と紗羽・・・それを見て微笑む、万丈、カズミン、そして戦兎であった・・・

 

そこに・・・

 

 

 

 

 

 

パチパチ・・・!

 

 

 

 

 

 

 

デストロイ「みごと、ハッピーエンド。めでたし、めでたしってか?(スタスタ)」

 

一同「…ッ!?」

 

一同が声のする方を見ると、デストロイが拍手しながら歩いてきた・・・

 

戦兎「お前は…ッ!?」

 

デストロイ「そういやァ、名乗ってなかったな。オレは、デストロイ。“仮面ライダーデストロイ”だ。」

 

戦兎「“仮面ライダー…デストロイ”…?」

 

デストロイ「つっても、“仮面ライダー”という名の“化け物”さ。オレは…。」

 

万丈「自分で“化け物”って、頭大丈夫か?」

 

デストロイ「筋肉バカのオマエにだけは言われたくないな。」

 

戦兎「それは、言えてる。」

 

万丈「何だとッ!?」

 

カズミン「落ち着け、それよりお前どこ出身の仮面ライダーだ?少なくとも、北都じゃあお前の名は知らねぇぜ?」

 

デストロイ「残念ながら、オレは“この世界”の仮面ライダーじゃない。」

 

戦兎「どういうことだ?まさか…!」

 

デストロイ「そう、そのまんまの意味だ。仮面ライダー“ビルド”に仮面ライダー“クローズ”、仮面ライダー“グリス”。」

 

万丈「何で俺たちのことまで…!」

 

デストロイ「ちと、“いい図書館”を知っていてな。そこの本で調べた。」

 

万丈「マジかァ…!」

 

戦兎「それはともかく、俺たちに何の用だ?」

 

デストロイ「そう身構えるな。本当は、オマエラと戦うつもりだったが余計な邪魔が入ったせいでエネルギーがカツカツでな。ひとまず、ローグ戦勝利のお祝いを言い来たんだ。」

 

戦兎「まぁ、ありがとう。」

 

デストロイ「それともう一つ、“警告”を言いにな…。」

 

戦兎「ん?」

 

 

 

 

 

 

 

デストロイ「“平和”っていうは、簡単には創れないぜ?」

 

戦兎「ッ!?待てッ!!それって、どういう…!!」

 

ビキビキ・・・バリイイイィィィンッ!!!!!!

 

戦兎がデストロイに詰め寄るが突如デストロイの背後の空間にヒビが入り音を立てて砕け散り、デストロイは赤黒い渦の空間に入りる・・・

 

デストロイ「じゃあな、ビルド…!また会おうぜ?」

 

そう言うと空間はあっという間に修復され、デストロイはビルド世界を後にした・・・

 

戦兎「…何だったんだ。あいつは…?それに、あの言葉…“平和は簡単には創れない”?」

 

万丈「まぁいいじゃねぇかッ!俺たちは勝ったんだし、これで戦争が終わるんだろ?」

 

戦兎「…う~ん?しかし…。」

 

カズミン「おいおい、喜ぶときは思いっきり喜んでおけよ。」

 

戦兎「…そうだな!」

 

デストロイの言葉に疑問を持つ戦兎であったが、万丈やカズミンの言葉に今はただ“平和”を実感するのであった・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~赤黒い渦の空間~

 

デストロイ「やれやれ、思わないところで邪魔が入ったな………おかげで、本命と戦えなかった………。まぁ、別の時間に行けばすむ話だからいいか。さて………。」

 

デストロイはおもむろに空間に穴を開ける・・・

 

デストロイ「せっかくだし、西都側の反応でも見てみるか…。」

 

デストロイは空間に穴を開け、西都側の様子を見るようだ・・・そして、デストロイが見たものとは・・・

 

~東都VS西都・会場内・西都側~

 

 

 

 

ブスッ!

 

 

 

 

御堂「な、何で…ッ!!?」

 

スターク「君はもう“用済み”という訳だ。」

 

スタークが御堂に毒針を突き刺していた・・・!?

 

御堂「バ、馬鹿な…ッ!!私がいなくなったら…ッ!!誰が…西都を………統率するというんだ…ッ!!?」

 

スタークの毒が全身に回り始め、苦しむ御堂・・・

 

難波「私だよ。」

 

御堂「き、貴様…ッ!!!…ッ!!?」

 

御堂は難波に掴みかかろうとするが、毒が回り西都の国旗にもたれかかって霧のように身体が消えていった・・・!

 

内海「…ッ!!」

 

その光景に絶句する内海・・・

 

難波「さぁ…!始めてくれ…!」

 

スターク「クックック…!フンッ!」

 

スタークが難波の顔に謎の煙をかけると難波の顔がみるみると御堂の顔になっていく・・・!

 

内海「会長の顔が御堂に…!」

 

御堂(難波)「(ニヤリッ)」

 

御堂となった難波は不気味に笑う・・・!そう、難波はスタークの力を使い、御堂に成り代わったのだ・・・!

 

しばらくすると、御堂の部下が部屋に入ってきた・・・

 

部下A「首相、東都の氷室首相が見えています。」

 

御堂(難波)「わかった…今行く…。」

 

御堂(難波)は愛用の杖を置き、たい焼きを手に取る・・・!

 

御堂(難波)「難波重工が本当の“戦争”を見せてやる…!!!(ガブッ!)」

 

意味深なことを言い、たい焼きを頬張る御堂(難波)・・・

 

その光景にデストロイは・・・

 

~赤黒い渦の空間~

 

デストロイ「…ハァ。いつの時代にも、どの世界にもいるんだなァ、こういう“果てしない野望”を持つ奴って………。」

 

デストロイは呆れながら空間の穴を閉めると、別の世界に行こうとする・・・

 

すると、突如“2枚の黒いカード”が光りだす・・・!

 

デストロイ「ん?………もう少し、試してみるかァ。(スタスタ)」

 

デストロイは“2枚の黒いカード”を見つめると、行き先をビルドの別の時代に変更し歩みを進める・・・!

 

デストロイ「(この“カード”が反応したってことは………。)(スタスタ)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

デストロイ「クックック…!面白くなってきやがった…ッ!!!」

 

デストロイは不気味に笑いながら赤黒い空間の奥へと消えていった・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




~次回予告~

内海「ならば…!答えは一つッ!!!」

エボルト「だから人間は面白いッ!!!」

デストロイ「だから、オレは人間をやめれたんだ…!」

ビルド「あ、悪魔…ッ!!」

万丈「誰だろうと…ッ!!負ける気がしねえええぇぇぇッ!!!」

次回、マッドと化け物と悪魔達・・・



???「まずは、オマエから血祭りにあげてやる…ッ!!!」




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~第4話 マッドと化け物と悪魔達~

~謝罪~

前回の投稿から約半年以上・・・

遅くなってしまい本当に申し訳ございませんでした。

ようやく、時間に余裕ができてきましたので活動を再開できるように頑張ります。

それでは、前回のあらすじからどうぞ!



~前回のあらすじ~

 

戦兎「天ッ才ッ!物理学者こと桐生戦兎は、戦争を止め、日本の平和を守るため西都との代表戦に挑む…!しかし、ローグとの戦いの最中、突如“仮面ライダーデストロイ”と名乗る謎のライダーが乱入してきた…!デストロイの力は、筋肉バカこと万丈がボロ負けしたヘルブロスを圧倒するほどのものd…。」

 

万丈「オイ!俺はボロ負けなんてしてねぇッ!!」

 

戦兎「はいはい。嘘に騙されて、ボロ負けしたの間違いだろって言いたいんだな。」

 

万丈「あぁ…!って違ぇよ!!嘘つかれるまでは俺も圧倒してただろうがッ!!」

 

戦兎「まぁな。けど、嘘つかれて途端に騙されたと。」

 

万丈「あぁ!ってだから…!」

 

デストロイ「全く、オレを見習って欲しいぜ。」

 

戦兎「あぁ、そうだな。って。」

 

戦兎・万丈「ああああああああぁぁぁぁぁぁッ!!?」

 

デストロイ「んだよ。うるせぇな。」

 

万丈「なんでおめぇがここにいんだよ。デストロイ!!」

 

デストロイ「そりゃあ、面白そうだからだ。」

 

戦兎「自由かッ!!」

 

デストロイ「それじゃあ、戦兎達にとってはかなり先の話になるが、“仮面ライダーデストロイ”第四話。どうぞッ!!!」

 

戦兎・万丈「お前が言うんかいッ!!!」

 

戦兎「ていうか、先の話って何ッ!?」

 

 

 

 

 

 

 

~2018年 仮面ライダー“ビルド”の世界~

 

~へ続く、赤黒い渦の空間(通称:“オレ”の世界)~

 

デストロイ「フッフ~フッフ~フフフフフフッ~フッフ~♪(鼻歌:仮面ライダービルドOPテーマ)」

 

鼻歌交じりにデストロイは2枚の黒いカードを見ながら歩ていた・・・

 

デストロイ「“コイツ”が反応したってことは………どこかしら………“変化”が~………っと。(キョロキョロ)」

 

デストロイはあたりを見渡しながら何かを探している・・・

 

デストロイ「おッ!あった!あった!(スッ)」

 

デストロイはそう言いながら手をかざすと空間に穴が開き、そこにはある光景が広がっておりデストロイは・・・

 

デストロイ「さて、どこにいるんだ?(ニヤァ…!)」

 

不気味な笑みを浮かべながら、その光景を眺めていた・・・

 

 

 

 

 

 

 

~2018年 仮面ライダー“ビルド”の世界~

 

ついに、パンドラボックスが開かれた・・・!そして、かつて火星の文明を滅ぼした異星人“エボルト”の存在が明らかとなる・・・!難波重工会長“難波重三郎”は、難波重工の繁栄のためにエボルトを利用しようとするが逆にエボルトの手のひらで踊らされ、エボルトはついに“完全体(仮面ライダーエボル(フェーズ4:ブラックホールフォーム))”となってしまう・・・!さらに、“仮面ライダービルド”こと“桐生戦兎”の記憶もかつて“悪魔の科学者”と言われていた“葛城巧”となってしまった・・・

 

ビルドたちは、エボルトを倒そうと仮面ライダーローグや難波重工とも手を組みエボルトとの決戦へと向かう・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし・・・そこはあったのは、“絶望”であった・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~東都某所(エボルト決戦場)~

 

戦兎(葛城)「う、うぅ…!人の命が…こうも簡単に…ッ!!」

 

万丈「ハァ…ハァ…畜生…ッ!!」

 

ローグ「グゥ…!!クソ…ッ!!」

 

内海「なんて…ことだ…ッ!!」

 

そこには、ボロボロで這いつくばっているビルドたちと陰からその光景を受け止め切れていない内海・・・そして・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エボルト(仮面ライダーエボル(フェーズ4:ブラックホールフォーム))「フッフッフ…!」

 

傷一つないどころが、息も切らさず佇むエボルトがいた・・・

 

共に戦った難波重工の技術によりさらにパワーアップしたエンジンブロスやリモコンブロスも完全体となったエボルトには歯が立たず、仮面ライダーエボルの必殺技“ブラックホールフィニッシュ”により消滅してしまう・・・

 

エボルト「これが、お前が作ったライダーシステムの末路だ。さて、そろそろ“シメ”に入るか…ッ!!」

 

エボルトは戦兎(葛城)そう言うと背後にブラックホールを出現させ何処かへワープした・・・その行き先は・・・!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~西都・某首脳部屋~

 

難波「…ッ!!あ、あぁ…ッ!!」

 

エボルト「せっかく、チャンスを与えてやったのに。」

 

難波「か、金なら…金ならいくらでもやる…!(バサッ!)な、難波重工の財産は全部やるッ!!だ、だから…!い、命だけは助けてくれッ!!!」

 

ライダーたちの全滅、そして自身の目の前にエボルトが現れ難波は命の危機を感じ、難波重工の旗を盾にするように広げ財産をやるなどと抗う・・・俗に言う・・・

 

エボルト「“命乞い”、か?“人間”ってのはどこまでも醜いなァ…。(スタスタ)」

 

そう言いながら、エボルトは難波に近づき、そして・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

エボルト「最高だよ…!俺は、お前のような人間が大好きだ…ッ!!」

 

エボルトはそっと優しく難波にハグをした・・・

 

難波「…ッ!!は、はは…ッ!!」

 

難波は助かったと笑みをこぼしながらエボルトに抱き着く・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ポンッ

 

難波「…ッ!!あ、あぁ…ッ!!!」

 

シュウウウウウゥゥゥゥゥゥ・・・!!!

 

しかし、エボルトが難波の背中に触れると難波の身体はたちまち黒くよどんでいき跡形もなく消滅した・・・

 

エボルト「フッ。内海♪フッフッフ…!」

 

エボルトは部屋にあったパソコンのカメラでそれと連動している携帯端末を持つ内海へ話しかけると難波愛用の杖を持ち何処かへ消える・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~東都某所(エボルト決戦場)~

 

内海「会長ッ!!!」

 

エボルト「さぁ、答えを出せ。難波の“復讐”を果たすか?俺に“忠誠”を誓うか?(ポイッ)」

 

エボルトは内海の背後に現れ、内海に難波の杖を放り投げ“選択”を迫る・・・

 

実は、内海は決戦前エボルトにその化学力を買われ“仲間”になるか誘われていたのである・・・しかし、難波重工へ固い忠誠心を誓っている内海はきっぱりと断っている・・・

 

しかし、今再び内海に悪魔(エボルト)が囁く・・・!

 

内海「…ッ!!う、うぅ…ッ!!!」

 

難波の杖を握り締め、内海の脳裏にこれまでの難波への忠誠と恩の記憶が走馬灯の如く流れ出す・・・!!!

 

内海「うぅ…ッ!うううぅぅぅ…ッ!!!」

 

ローグ「内海…ッ!」

 

力を手に入れる為とはいえ、内海の部下なって近くにいたローグ(幻徳)には難波を失った内海の気持ちがどれ程のモノか分かっていた・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、その思いは大きく外れることとなる・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

内海「フ、フフ…ッ!クックック…ッ!!フハッハッハッハッハッハッハッハッハッ!!!」

 

突如、狂ったように笑い出す内海・・・

 

内海「ならばァ…ッ!!答えは一つッ!!!」

 

バキィッ!!!

 

内海「あなたに…“忠誠”を…誓おおおおおおぉぉぉぉぉぉうッ!!!!!!」

 

難波の形見でもある杖をへし折り、内海はなんとエボルトに忠誠を誓ってしまった・・・!!?

 

ローグ・ビルド(葛城)「ッ!!?」

 

予想外の事態にローグやビルド(葛城)も驚愕する・・・!その反面・・・

 

エボルト「フッフッフ…ッ!フッハッハッハッハッハッハッハッ!!!」

 

エボルトは内海の選択に笑い転げる・・・

 

エボルト「だから人間は面白い…ッ!!!」

 

そう言うとエボルトは四角い岩に座る・・・

 

エボルト「この星を滅ぼすのはやめたァッ!!!フッハッハッハッハッハッ!!!内海♪(スッ)」

 

エボルトは懐から自身の変身ベルトでもある“エボルドライバー”をもう一つ取り出し、内海に投げる・・・

 

内海「…ッ!!」

 

ジャキッ!!

 

『エボルドライバー!!!』

 

エボルドライバーを受け取った内海はそれを腰にセットし“2本のフルボトル”を取り出す・・・!

 

『コウモリ!発動機!』

 

『Evol Match!!!』

 

内海「ッ!?…う、ぐ…ッ!うあああああああぁぁぁぁぁぁッ!!!」

 

エボルドライバーの強烈な負荷が内海を襲う・・・!だが、内海はそれに構わずレバーを回す・・・!

 

『Are you ready?』

 

内海「変身ッ!!!」

 

歪な管がエボルドライバーから不規則に現れ、内海の叫びと共にぐちゃぐちゃと内海の身体を包み込む・・・!

 

そして、現れたのは・・・!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『バットエンジン!フハハハハハハ!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エボルト「さぁ、存分に戦えッ!!仮面ライダー………“マッドローグ”ッ!!!」

 

マッドローグ「クックック…!フッフッフ…!フハッハッハッハッハッハッハッハッハッ!!!ハーッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッ!!!!!!」

 

狂ったように高笑いするマッドローグ、それを見て不気味に微笑むエボルト、そしてその状況を飲み込めず混乱し絶望しているビルドたち・・・

 

その光景に・・・デストロイは・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~赤黒い渦の空間(“オレ”の世界)~

 

デストロイ「ふ~ん(ホジホジ)。おッ!でっけえ鼻クソ採れたッ!!」

 

寝っころんで鼻をほじって見ていた・・・

 

デストロイ「………。」

 

 

 

 

 

 

 

難波『か、金なら…金ならいくらでもやる…!な、難波重工の財産は全部やるッ!!だ、だから…!い、命だけは助けてくれッ!!!』

 

白衣の男『た、頼む…ッ!!見逃して、くれッ!!金でも、土地でも、権利でも、なんでも好きなものをやる…ッ!!だからッ!!私の…い、命だけは…ッ!!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

デストロイ「………“人間はどこまでも醜い”、か。同感だぜ。…だから、オレは人間をやめれたんだ…!」

 

デストロイの脳裏に先ほどの難波の姿ともう一人、ボロボロになった白衣を纏った男の姿がよぎる・・・

 

デストロイ「…ケッ!イライラするぜ………ッ!!」

 

嫌なことを思い出したのか、少しイラつくデストロイ・・・

 

その時・・・!

 

 

 

 

 

 

 

 

ゾクッ!

 

デストロイ「ッ!!?」

 

突如、謎の感覚に襲われるデストロイ・・・すぐさま、ビルドたちの世界を見る・・・!

 

デストロイ「…ッ!!(ニヤァァァアアア…ッ!!!)」

 

デストロイの口角が上がり狂気の笑みを浮かべる・・・!

 

デストロイ「見つけたぜ…ッ!!!(ダッ!!!)」

 

そう言うとデストロイはビルドたちの世界繋がる穴へ飛び込む・・・!!!

 

デストロイが飛び込んだ光景には、ビルドたちが倒れている場所に向かって“緑色”に荒々しく輝く流星がはるか上空から迫ってきていた・・・!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~2018年 仮面ライダー“ビルド”の世界~

 

~東都某所(エボルト決戦場)~

 

一方その頃、ビルドたち・・・いや、ローグはマッドローグと交戦していた・・・!

 

マッドローグ「ハッハッハッハッハッハッ!!!(バンッ!バンッ!バンッ!)」

 

ローグ「く、ぐう…ッ!!」

 

マッドローグはローグに向かってネビュラスチームガンを連射しながら突撃する・・・ローグは必死に応戦し耐える・・・

 

ローグ「この国がどうなってもいいのかッ!?内海ッ!!!」

 

マッドローグ「私には関係ないッ!!!(ブンッ!)」

 

ローグ「ぐおッ!?(シュッ!)」

 

マッドローグはスチームブレードを振り回すがローグは紙一重で避ける・・・

 

マッドローグ「“科学者”として輝ける場所があれば、それでいいッ!!!(ブォンッ!!!)」

 

ローグ「ぐあぁッ!!!」

 

マッドローグのスチームブレードがローグの顔面を切り裂く・・・!

 

万丈「つ、強ェ…ッ!!」

 

ローグを追い詰めるマッドローグの強さに驚愕する万丈・・・

 

ローグ「貴様ッ!!(ダッ!)自分が戦争を悪化させているとなぜ分からないッ!!より多くの犠牲者を生むことになるんだぞッ!!!」

 

ローグはマッドローグの肩を掴み、マッドローグ(内海)を説得しようとする・・・

 

しかし・・・

 

マッドローグ「黙れッ!!(ブォンッ!!!)」

 

ローグ「ぐはァッ!!」

 

説得は通じず、マッドローグはローグを切りつけ・・・そして・・・

 

マッドローグ「お前に言われたくないッ!!!(ゲシッ!ゲシッ!!ゲシッ!!!)」

 

ローグ「ぐ、ぐあぁ…ッ!!ぐはあぁッ!!!」

 

何度もローグを踏みつける・・・!

 

マッドローグ「ハァッ!!!(ブォンッ!!!)」

 

ローグ「ぐあああぁぁぁッ!!!」

 

ローグが立ち上がらそうとしたところをマッドローグは切りつけ、レバーを回し始める・・・!

 

マッドローグ「エボルドライバーは、すべてを征すッ!!!」

 

『Ready Go!!!』

 

マッドローグ「ハァッ!!!」

 

マッドローグは背中に巨大なコウモリの翼が生やし、空を舞うとローグに向かって突撃する・・・!

 

『エボルティックアタック!チャオ!』

 

マッドローグ「ハァァァァァァアアアアアアッ!!!ハアァッ!!!!!!」

 

ドガアアアアアアァァァァァァンッ!!!!!!

 

ローグ「ぐわああああああぁぁぁぁぁぁッ!!!!!!」

 

マッドローグの必殺技を喰らい、変身が解除してしまうローグ(幻徳)・・・

 

幻徳「ぐぅ…ッ!あ、ぐぅ…ッ!!!(ガクッ)」

 

幻徳はあまりのダメージにより気絶してしまう・・・

 

万丈「オイッ!大丈夫かッ!!!」

 

万丈は倒れた幻徳に駆け寄る・・・そこにマッドローグは銃口を向けていた・・・!

 

マッドローグ「死ねぇぇぇええええええッ!!!!!!(バァンッ!!!)」

 

マッドローグのエネルギー弾が幻徳と万丈に迫る・・・!

 

万丈「…ッ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

グリス「させるかぁぁぁああああああッ!!!」

 

ガキィィィイイインッ!!!

 

マッドローグ「…?」

 

間一髪でグリスがマッドローグのエネルギー弾をガードし、なんとか万丈たちを守った・・・

 

万丈「ッ!」

 

グリス「心配で来てみればこのザマか。…一旦、ずらかるぞ…!(スチャッ)」

 

そう言いながら、グリスはネビュラスチームガンを構え逃走を図ろうとする・・・

 

 

 

 

 

 

しかし・・・

 

 

 

 

 

 

マッドローグ「させるかァッ!(バァンッ!)」

 

グリス「くッ!?」

 

ガキィンッ!

 

マッドローグはグリスの持つネビュラスチームガンを狙い撃ち、グリスの手から弾き飛ばした・・・!

 

グリス「チィ…ッ!」

 

マッドローグ「誰一人、逃がさんぞォォォオオオッ!!!」

 

マッドローグはグリス達を逃がさんと再びエボルドライバーのレバーに手をかけ、必殺技を放とうとする・・・!

 

『Ready Go!!!』

 

マッドローグ「ハァァァアアア…ッ!フンッ!!!」

 

マッドローグは再び背中に巨大なコウモリの翼が生やし、空を舞う・・・!

 

グリス「…ッ!?」

 

万丈「カズミンッ!気をつけろッ!!」

 

グリス「見りゃあ分かるッ!」

 

マッドローグ「死ねぇぇぇええええええええええッ!!!!!!」

 

『エボルティックアタック!チャオ!』

 

グリス・万丈「ッ!!!」

 

マッドローグの必殺技がグリス達に迫る・・・!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヒュウウウゥゥゥ・・・・・・・ズガアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァンッ!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の瞬間、グリス達とマッドローグの間に何かが飛来し、凄まじい轟音と土煙、そして衝撃が辺りに広がる・・・!

 

その衝撃にグリス達は吹っ飛びそうになる・・・

 

葛城「くッ!ん?」

 

グリス「グッ…!」

 

万丈「な、何だッ!!」

 

マッドローグ「くッ!」

 

エボルト「………?」

 

マッドローグも飛来した“何か”をギリギリ回避し、空中で衝撃に耐えており、エボルトは何かただならぬ気配を感じる・・・!

 

そして、徐々に土煙が晴れていき“ソイツ”は姿を現した・・・!

 

???「………。」

 

トゲトゲと逆立った金髪に、人間離れした筋肉隆々な身体、手、足、首には緑の宝石がはめられた金の装飾、顔は『X』と描かれた仮面をしている大男がその場に立っていた・・・

 

万丈「な、何だ…?アイツ…?」

 

グリス「…分からねぇ。だが、明らかにヤベェ奴ってことはわかる。」

 

仮面の大男「………。(ギロッ…ギロッ…)」

 

仮面の大男は、グリス達とマッドローグ達をそれぞれ睨みつける・・・

 

エボルト「…なんだ?お前は…?見たところ、“地球人”じゃあねぇな。」

 

仮面の大男「………ット。(ボソッ)」

 

万丈「…ん?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

仮面の大男「カカロットオオオオオオォォォォォォッ!!!!!」

 

ゴオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォッ!!!!!

 

仮面の大男は急に叫びだすと身体中が光りだし、大爆発したッ!!!

 

エボルト「…グッ!?なんだァ?」

 

万丈「うおおおぉぉぉッ!!?爆発したッ!!?」

 

グリス「くッ!ここは一旦、引くぞッ!!」

 

万丈「引くつったって…ッ!」

 

グリス「いいから走れぇッ!!さっきの銃は…!ッ!あったッ!!(ダッ!)」

 

万丈「仕方ねぇ、おい!しっかりしろッ!!くッ!(ダキッ)」

 

万丈は気絶している幻徳を担ぎ、グリスは先ほどマッドローグに弾き飛ばされたネビュラスチームガンを拾いに走る・・・!しかし・・・!

 

マッドローグ「ぐッ!ん?させるかァッ!!!(ビュンッ!)」

 

マッドローグはグリス達を逃がさんと襲い掛かる・・・!

 

グリス「ッ!くッ!」

 

葛城「あ、危ないッ!!ぐッ!!」

 

葛城はグリスを助け出そうと変身しようとするが、エボルトとの戦いで負ったダメージで動けない・・・

 

マッドローグ「死ねええええええぇぇぇぇぇぇッ!!!」

 

グリス「くッ!」

 

万丈「グリスッ!」

 

グリスにマッドローグが迫る・・・!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

仮面の大男「(ギロッ!)」

 

マッドローグ「ハーハッハッハッハッハッハッハッ!!!ハーハッハッハッh(ガッ!!!)」

 

ヒュウウウゥゥゥ・・・ドオオオオオオォォォォォォンッ!!!!!!

 

突如、仮面の大男に猛スピードでラリアットを喰らいそのまま、巨大なクレーターができるくらいに叩きつけられた・・・!

 

仮面の大男「もう終わりかぁ?(グリィ…!グリィ…!)」

 

マッドローグ「ぐぅ…ッ!がァ…あぁ…ッ!!」

 

万丈「な、なんだァありゃ…!ローグが全く歯が立たなかった奴を一撃で…!」

 

グリス「なんて奴だ…!だが、今のうちに…!(ダッ!)」

 

仮面の大男がマッドローグをメリ込ませているうちにグリスはネビュラスチームガンを拾いに行く・・・!

 

しかし・・・!

 

仮面の大男「…ッ!!(ギロッ)(ビュンッ!!)」

 

ドガアアアアアアァァァァァァンッ!!!!!!

 

仮面の大男はネビュラスチームガンを拾いに行くグリスを見つけマッドローグを離し、猛スピードでグリスに突撃した・・・!

 

グリス「ぐわああああああぁぁぁッ!!!」

 

まるで隕石に直撃したかの如く、グリスの身体は地面に埋まり凄まじい轟音と共にクレーターができる・・・!

 

万丈「かずみーーーーーーんッ!!!」

 

グリス「ぐぅ…ッ!がぁ、ハァッ!!」

 

仮面の大男「ハッハッハッハッハッハッ!!!ウッハッハッハッハッハッハッハッ!!!」

 

仮面の大男はグリスを踏みつけながら高らかに笑う・・・!まるで、悶え苦しんでいるさまを楽しんでいるかのように・・・!

 

万丈「野郎…!ぐ、オオオオオオォォォォォォッ!!!」

 

万丈は、気絶した幻徳をそっと置き、エボルトとの戦いで傷ついた体にも関わらず立ち上がり“クローズマグマナックル”と“ドラゴンマグマフルボトル”を手に構える・・・!

 

『ボトルバーン!クローズマグマ!!」

 

『Are you ready?」

 

万丈「変身ッ!!!」

 

『極熱筋肉!クローズマグマ!!アーチャチャチャチャチャチャチャチャチャアッチャー!!!』

 

クローズマグマ「オオオオオオォォォォォォッ!!!誰だろうと…ッ!!負ける気がしねえええぇぇぇッ!!!(ダッ!)」

 

“仮面ライダークローズ(クローズマグマ)”変身し、雄叫びを上げ、クローズマグマナックルを構えながら仮面の大男に突撃する・・・!

 

『ボトルバーン!』

 

仮面の大男「ん?」

 

クローズマグマ「くらいやがれええええええぇぇぇぇぇぇッ!!!」

 

『ヴォルケニックナックル!!!アチャー!!!』

 

ズガアアアアアアァァァァァァンッ!!!

 

仮面の大男「…ッ!」

 

クローズの技はしっかりと仮面の大男の腹に命中し大量のマグマが迸る・・・!

 

クローズ「どうだッ!!!」

 

仮面の大男「………。」

 

 

 

 

 

 

 

しかし・・・

 

 

 

 

 

 

シュウウウウウゥゥゥ・・・

 

仮面の大男「なんなんだァ?今のはァ?(ガシッ!)」

 

クローズ「なッ!がッ!ぐ、ぐぅ…ッ!!」

 

仮面の大男は何事のなかったのようにクローズの頭を掴み上げる・・・!

 

仮面の大男「その程度のパワーでこの俺を倒せると思っていたのか?」

 

グググ・・・グググ・・・!ミシミシ・・・!ミシミシ・・・!

 

クローズ「あ、がぁああ…ッ!!」

 

仮面の大男は、クローズを持つ手にさらに力をかけ潰そうとする・・・!

 

グリス「万丈ッ!!クソッ!離しやがれェッ!!(ガンッ!ガンッ!)」

 

グリスは、クローズを助けようと仮面の大男の足を攻撃する・・・!

 

仮面の大男「(ギロッ!)………フンッ!(ダァンッ!!)」

 

ズガァンッ!!ミシミシ・・・!ミシミシ・・・!

 

グリス「ぐあぁッ!!!」

 

しかし、仮面の大男はグリスを踏む足にさらに力を入れる・・・!

 

クローズ「カズミンッ!!ぐあぁッ!!」

 

仮面の大男「クックック…!フッフッフ…!ハッハッハッ!グワッハッハッハッハッハッハッハッ!!!」

 

クローズとグリスが苦痛の叫びを楽しんでいるかのように仮面の大男は高らかに笑う・・・!その姿は、まるで・・・

 

戦兎(葛城)「あ、悪魔…ッ!(ガクガク…ッ!!)」

 

戦兎(葛城)は、仮面の大男の圧倒的な力に恐怖し、震えていた・・・

 

エボルト「ほう…。なかなか、面白そうな奴じゃねぇか。フフフ…!」

 

エボルトは、変わらず座って仮面の大男を見て不気味に笑う・・・

 

仮面の大男「ハッハッハ…!終わりだ…ッ!!」

 

グググ・・・!ギギギ・・・!

 

仮面の大男は、クローズとグリスにとどめを刺そうと力をさらに込める・・・!

 

クローズ・グリス「ぐわああああああぁぁぁッ!!!」

 

仮面の大男「グワッハッハッハッハッハッハッハッ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バリィィィーーーーーーンッ!!!

 

『Ready Go!』

 

『デストロイニックフィニッシュ!!!ヒャッハー!!!』

 

デストロイ(ビルド)「オラアアアアアアァァァァァァッ!!!」

 

仮面の大男「ッ!!?」

 

突如、空間が砕け散りそこからデストロイビルドとなったデストロイが必殺技を放ちながら現れる・・・!

 

ドガアアアァァァンッ!!!

 

仮面の大男「ぐぅ…ッ!」

 

クローズ・グリス「ぐはッ。」

 

必殺技は直撃し、クローズとグリスを離し身じろぐ仮面の大男・・・

 

戦兎(葛城)「ッ!?」

 

エボルト「ん?…ほう、アイツか。」

 

デストロイ(ビルド)「ふぅ…無事か?クローズ?グリス?」

 

クローズ「ぐっ!?ハァ…ハァ…。ッ!?お前ッ!あの時のッ!?」

 

グリス「一応、助かった。わりぃな。」

 

デストロイ(ビルド)「いいから早く、ローグとあの震えてる“ビルドもどき”を連れて逃げな。」

 

クローズ「ビルドもどき?」

 

グリス「よくわからねぇが、わかった!(ダッ!)」

 

そう言いながら、グリスはネビュラスチームガンを拾い、煙幕を出すそうとする・・・!

 

仮面の大男「させると思っているのか…!(ダァンッ!)」

 

仮面の大男はさせまいとデストロイ達に突撃してくる・・・!

 

グリス「くッ!」

 

デストロイ(ビルド)「アンタの相手は、このオレだァッ!!(ダッ!)」

 

デストロイは、仮面の大男に突撃する・・・!

 

ガシィィィッ!!

 

仮面の大男「グウウウウゥゥゥ…ッ!」

 

デストロイ「グウウウウゥゥゥ…ッ!」

 

デストロイと仮面の大男は、取っ組み合い、両者一歩も引かない・・・!

 

デストロイ「ほら!早くしろッ!!」

 

グリス「…わかった!」

 

バシュウウウゥゥゥ・・・!

 

グリスは、ネビュラスチームガンから煙幕を出しクローズ、幻徳、戦兎(葛城)を連れて撤退に成功した・・・

 

デストロイ「やっと、逃げたか。さて、これで心置きなくアンタとやれる…ッ!(グググ…ッ!!)」

 

仮面の大男「グウウウウゥゥゥ…ッ!!カカロットォ…ッ!!(グググ…ッ!!)」

 

デストロイ「オレは、カカロットって名前じゃあねぇんだけどなぁ…。」

 

仮面の大男「カカロットォ…ッ!カカロットォ…ッ!!(ゴゴゴゴゴゴゴ…ッ!!)」

 

仮面の大男から荒々しいオーラのようなのもが吹き出てくる・・・!

 

デストロイ「…あ?」

 

仮面の大男「オオオォォォッ!!!」

 

キュイイイィィィン・・・!!!

 

仮面の大男の身体が荒々しく輝いていく・・・!

 

デストロイ「…ッ!!(やべぇッ!?)(バッ!!)」

 

デストロイは、仮面の大男から手を離し距離をとろうとする・・・!

 

エボルト「…これは、マズいな。チャオ!」

 

マッドローグ「ぐ…ッ!!」

 

ゴオオォン・・・!!

 

エボルトは、ブラックホールを使いマッドローグを連れてこの場から消えた・・・

 

デストロイ「チッ!あんにゃろう…!」

 

仮面の大男「ウオオオオオオォォォォォォッ!!!」

 

キュイン!キュイン!キュイン!キュイイイィィィン・・・!

 

ゴゴゴゴゴゴゴ・・・!!

 

デストロイ「ッ!!」

 

デストロイがエボルトに気を取られていると仮面の大男の身体を緑色のバリアが包み込み、そのまま上昇する・・・!

 

デストロイ「こりゃあ、ヤベェな…!しゃーねぇー!(スッ)」

 

デストロイは笑みを受けべながら一枚のカードを取り出し、ドライバーの化け物にセットする・・・!

 

『DRIVER CHANGE DMD(デストロイモンスタードライバー)!』

 

ドライバーの姿が“ビルドドライバー”からデストロイのドライバー“DMD(デストロイモンスタードライバー)”へと変わっていく・・・!

 

さらに、すかさずデストロイは、ドライバーの化け物にカードをセットする・・・!

 

デストロイ「変身!!」

 

『SHOWTIME DESTROY!!!』

 

黒い渦に包まれ、元の“仮面ライダーデストロイ”となる・・・

 

仮面の大男「ウオオオオオオォォォォォォアアアァァァッ!!!」

 

キュイイイィィィン・・・!ドオオオオオオォォォォォォンッ!!!

 

仮面の大男から大量の弾幕が隕石の如く降り注ぐ・・・!

 

ドドドドドドドドド・・・!!!

 

デストロイ「フンッ!よっとッ!(シュッ!シュッ!)」

 

デストロイは、難なく弾幕を躱す・・・しかし・・・!

 

仮面の大男「グウウウウゥゥゥ………ッ!!ガアアァアァァアアァァァアアアッ!!!」

 

キュイイイィィィン・・・!ドオオオオオオォォォォォォンッ!!!

 

ドドドドドドドドド・・・!!!ドドドドドドドドド・・・!!!ドドドドドドドドド・・・!!!

 

仮面の大男は、さらに弾幕を発動し無差別に降り注ぐ・・・!

 

デストロイ「ッ!?」

 

ドガン!ドガガンッ!ドガアァンッ!!

 

デストロイ「くッ!?流石に、全部避けるのは無理か…!」

 

仮面の大男「オオオオオオォォォォォォッ!!!」

 

ドガアアアアアアァァァァァァンッ!!!!!!

 

ドドドドドドドドド・・・!!!ドドドドドドドドド・・・!!!ドドドドドドドドド・・・!!!

 

デストロイ「グ…ッ!!?」

 

仮面の大男の更なる弾幕はデストロイを飲み込み、辺り一面を焦土と化していく・・・!さらに・・・!

 

 

 

 

仮面の大男の弾幕は、はるか遠くの彼方へと散らばっていく・・・!

 

 

 

 

 

その先には・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

~東都・某所~

 

ヒュウウウゥゥゥ・・・!

 

ドガアァンッ!!ドガアァンッ!!ドガアァンッ!!・・・!!

 

ドガアアアァァァンッ!!!

 

人々『キャアアアァァァッ!!?うわああああああぁぁぁぁぁぁッ!!?ギャアアアアアアァァァァァァッ!!?』

 

東都・某所の都内に仮面の大男の弾幕が隕石の如く降り注ぐ・・・!

 

人々は、逃げまどい、阿鼻叫喚の・・・まるで“地獄”となっていった・・・

 

人々『逃げろオォォオオオッ!!?た、助けてくれええぇぇえええぇぇえええッ!!?急げ!こっちだァッ!!うわああああああぁぁぁあああぁああぁあああああッ!!?』

 

 

 

~東都某所(エボルト決戦場)~

 

 

 

仮面の大男「ふっふっふ…ッ!!ハッハッハッハッハッハ…ッ!!グワッハッハッハッハッハッハッハッ!!!」

 

 

 

仮面の大男は、高らかに悪魔の笑い声を響かせていた・・・

 

仮面の大男「………。(キョロキョロ)…スゥ…!」

 

仮面の大男は、しばらく“何か”を探して辺りを見渡していたが・・・

 

 

 

 

 

仮面の大男「カアアアァァァカアアアァァァロッッッッッットオオオオオオォォォォォォッ!!!!!!」

 

ドガアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァンッ!!!!!!

 

目的のモノがなかったのか、大地を揺るがす程の雄叫びを放ち、そのまま空の彼方へ飛んで行った・・・

 

 

 

 

 

 

ドガァンッ!

 

デストロイ「あ~イタタ…!一瞬マジで、死ぬかと思った…!」

 

デストロイは、瓦礫の下でどうにか仮面の大男の弾幕をやり過ごしたが、流石にダメージを負ったようであった・・・

 

デストロイ「…クックック…!」

 

しかし・・・それでも、デストロイは不気味に笑っていた・・・

 

デストロイ「“流石”としか、言いようがねぇな。」

 

ビキビキ・・・!バリィィィンッ!!

 

そう言いながら、デストロイは“オレの世界”への道を作り出し、その中へ入っていく・・・

 

デストロイ「(“伝説”の名は、伊達じゃないってことか。こりゃあ、久々に楽しい戦いができそうだ…!)(スタスタ)」

 

 

 

 

 

 

 

 

デストロイ「(待ってろ…!“伝説の超サイヤ人”…!)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

デストロイ「ブロリー…ッ!!!」

 

 

 

 

~東都・ビルドたちの拠点“nascita”~

 

一方、ビルドたちはエボルトとマッドローグ、さらに謎の“仮面の大男”から受けた傷を治療していた・・・

 

万丈「イッツ…!」

 

美空「動かないで。」

 

美空は、慣れない手つきで万丈に薬をつけている・・・

 

カズミン「万丈…!俺もみーたんに直してもらいてぇのに…!」

 

紗羽「カズミンは、思ったより軽傷だったでしょ?問題は、幻さんよ。」

 

幻徳は、全身に包帯が巻かれ意識不明の状態で眠っていた・・・

 

戦兎(葛城)「………。」

 

戦兎(葛城)は、エボルトと突如飛来した謎の仮面の大男の圧倒的な力が脳裏に焼き、恐怖に飲まれ、店のカウンターで俯いていた・・・

 

かずみん「しかし、何なんだ?あの筋肉バカ万丈顔負けの化け物は?」

 

万丈「アイツと比べんな!」

 

???「奴は、“化け物”じゃない、“悪魔”だ。」

 

一同「ッ!!?」

 

突如、声が響きたり動揺する一同の前に空間を砕き、デストロイが現れる・・・

 

ビキビキ・・・!バリィィィンッ!!

 

デストロイ「よお…!さっきぶりだな。」

 

万丈「テメェは…!デストロイ…!」

 

カズミン「何しにきやがった?」

 

デストロイ「つれねぇな、まぁいい。よっと。(スッ)」

 

デストロイは、近くの椅子に腰かける・・・

 

デストロイ「派手にやられた割に元気そうで安心したぜ。…ローグは無事じゃねぇみたいだが。」

 

万丈「うっせー…!…テメェ、あの化け物について何か知ってんのか?」

 

デストロイ「まぁな。ずっと狙ってきた強者だからな。それとさっきも言ったが奴は、“化け物”じゃない“悪魔”だ。」

 

カズミン「…?」

 

デストロイ「奴の名は、“ブロリー”。“伝説の超サイヤ人”、“ブロリー”だ。」

 

万丈「なんだよ、その野菜みたいな肩書は?」

 

デストロイ「奴は、言うなればエボルトと同じ“異星人”であり、“戦闘民族”だ。」

 

一同「…ッ!?」

 

万丈「待てよ!アイツもエボルトと同じ宇宙人なのか!?」

 

デストロイ「まぁ、別世界の宇宙とは言え、宇宙人ってのは合ってるな。」

 

戦兎(葛城)「馬鹿馬鹿しい…。エボルト以外の異星人がここに飛来するなんてありえない…!そもそも、別世界だと…そんな非科学的な…!」

 

デストロイ「この世には、科学じゃあ分からねぇことが星の数ほどある。テメェ如きじゃあ、理解のリの字も分からねぇよ。“ビルドもどき”。」

 

戦兎(葛城)「なんだと…!(ガタッ)(ギロッ)」

 

戦兎(葛城)は椅子から立ち上がり、デストロイを睨む・・・

 

デストロイ「フンッ。腰抜のビルドもどきの睨みなんて痛くもかゆくもねぇよ。」

 

戦兎(葛城)「貴様…!(ガシッ!)」

 

戦兎(葛城)は、デストロイに詰め寄り胸ぐらを掴む・・・!

 

万丈「お、おい!」

 

デストロイ「フンッ。」

 

戦兎(葛城)「さっきからなんだ、貴様は…!僕のことを“ビルドもどき”と言ったり、訳の分からない戯言を言って…!エボルトの手先か…!目的はなんだッ!!」

 

デストロイ「…ハァ。オレは誰にも従わねぇ、エボルトと何の関係もねぇよ。オレがここへ来たのは、クローズ、グリス、ローグそして、ビルドに警告しに来たのさ。そして………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

デストロイ「オレは、“仮面ライダービルド”を元に戻しに来た…!!!」




~次回予告~

デストロイ「“仮面ライダービルド”は、“桐生戦兎”のモノだ。テメェは、消えろ…!」

戦兎(葛城)を消そうとするデストロイ・・・!

ブロリー「カカロットオオオオォォォォォォッ!!!」

怒りの限り破壊を続けるブロリー・・・

戦兎(葛城)「…僕は…。」

絶望する戦兎(葛城)・・・

そこに現れる・・・

万丈「アンタ、誰だ…?」

???「ワタシは………。」

謎の少女・・・

次回、遥か世界の“正義”の使者・・・

???「“正義の使者”です。」


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