鋼鉄のエクソシスト (最終兵器へたくそ)
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現在(イマ)と過去(ムカシ)
#1 ~最低から最高への物語~
へたくそです。
とりあえず、趣味程度とおもっていただきたいです。
読者いるかな?
努力をして成功するとはかぎらない。だが、成功する者は必ず努力をしている。だれかがいっていた言葉だ。
「おーい、アラン、アラン!」
「あっ?」
また考え事の邪魔をされた...。
こいつは、いつも邪魔してくるうざいやつ。
確か名前は...アドレッド、だったか?
「なんだよ、今度は...?」
「ほら、アランっていっつも考え事してるじゃん、なにを考えてるのかなって...」
「すくなくても、おまえには関係ない。邪魔だ。」
「ごめん、」
アドレッドは悲しそうな顔をしてどっかにいった。
やっと一人になれた。
で、なんの考え事をしてるかというと、実はここは将来有望なエクソシストを育成する高等学校。そして、俺は三年生。そう、受験生なのである。まぁ、進路はこの学校にいる時点できまっているのだが、エクソシストになるためには試験をこなさないといけない。
絶対受からないことはないが、その代わり試験の結果で配属される場所も違ってくる。
上位のエクソシストになるためには、あらかじめその試験でトップ10の成績で受からないといけない。
下位での合格なんてたかが知れてる。
だけど、俺は三年間無駄にしてきた...。今さら努力したって無駄なんだよ...。
でも、今からやれるだけがんばってみるか...!
「あ~あ、糞みたいな人生だ...」
俺は試験を最下位で合格した。
配属された場所はこのセントラルシティで一番平和な場所だ...。
俺みたいな五流エクソシストには悪魔との戦いもまかせられないってわけだ...。
「まー、そんなにがっかりしないでよアラン」
「はっ!?」
なんで、こいつがいるんだよ!え、エクソシストになってもこんなやつと一緒なのかよ!
「いま、エクソシストになってもこんなやつと一緒なのかよ!とか思ってた?まぁいいじゃん!」
「よくねぇよ...」
「それより安全じゃん?殉職もしないよ??」
「それ、まじでいってるのか?」
「え、うん、まぁ...」
「そうか、心底みそこなったぜ...」
やっぱり、心底こいつは邪魔だ。いまエクソシストになった俺は一人で十分だ...。
どんなてを使っても、上に昇る。そして、絶対に悪魔を消す。始まりはマイナスからでも、プラスにすればいい...。簡単じゃないかもしれない。でも...
そのためには、なにをすればいいんだ?
いま思ったけど、エクソシストとしての仕事がないんだぞ?上に昇ることも、下に下がることもないんじゃないか?もしかして、いきなり終わりか?おれのエクソシスト生活...。
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#2 二人の創世者
一話とは時系列がちがっています。
しっかりとした設定ができない...
まだまだ勉強不足です。
昔、人々は人間の魂を喰らう者《イーター》と戦っていた。
イーターは闇の力を持ち、その力を恐れた人間から悪魔と呼ばれ恐れられた。そして、人々はイーターと戦う勇気ある人間を《エクソシスト》と呼んだ。
人とイーターは両者欲深く、お互いの領地を取り合った。そこに平和などなかった。
お互いがお互いに恨みをもった。
人々は、闇の力をもつイーターに勝てるはずがなかった。だが、エクソシストの中に光の力を持つものが現れた。やがて、人間はその戦いを制した。闇は光の中に散ったのだ。新たな領地を手に入れた人間は、新天地として《セントラルシティ》を創りあげた...。
「なぜ争う必要があったのだろうか...」
その古文書をよんだ俺はため息をつくように呟いた。
俺がその時代に生まれた訳じゃない。でも、俺にはわからない。争って領地を奪い合うことも、恨み、恨まれあうことを望んだことも。
「おまえ、また古文書を読んでるのか...」
「んっ、リヒト?どうしてここに?」
「お前を探しに来たんだよ、」
「どうして俺を?なんかあったのか?」
「それが、イーストセントラルでまたイーターがでたらしいんだ」
「被害者は?」
「1人だ...。」
「そうか...」
「最近はイーターが出現する頻度が特に高い。お前を探しに来たのはアレについてのことだ。」
「なるほど、すぐいこう。」
俺はエクソシスト本部の重役を任されている立場ではある。そして、ある道具を作りだすことに成功した。
「リヒト、魔道具はもう完成形になっただろう。あれをどうにか全セントラルに配備することができないのかな..」
「魔道具に関しては一度試してみなければわからない。それを試すすべもないんじゃわからないだろ。」
魔道具、俺とリヒトが作った対イーター用の魔力操作を援助する武器、もしくは魔力を引き出すことができる武器。と言った方がよいだろうか。試作として作られた一つ目の魔道具、刀の魔道具だ。自分のもつ魔力を伝導させる性質をもっている。炎の魔力を魔道具に込めれば炎を操る魔道具となり、水の魔力を込めれば水を操る魔道具となる。力としては、まだ試してもいないからわからない。エクソシストの数が減りつつある今、魔道具によってエクソシストを大幅に導入することも考えている。
「リヒト、新しい魔道具の方は調整できたのかい?」
「まぁ一応な、しかしグローブ型の魔道具か。」
「魔道具に関してはいろいろな型式を作らなければね、銃型の魔道具とかも一応考えてるよ。」
「俺たちの研究の成果がこうやって広がっていくと思うと、やって来たこと無駄じゃなかったんだなって思うなー。」
「でも...でもさ、昔、争いなんて起きなければ俺達がこんな研究する必要もなかったんだよな...」
今、この時に生きている俺には、昔の人間の考えなんてわからない。でも、恨まれるようなことをしなければ争うことなんてないんじゃないか?
でも、今はただ望むことしかできない。
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#3 あきらめない心
平和すぎる。確かにおれは最下位で試験に受かり一番平和な場所、王都に配属された。
「あーあ...最悪だ...こんなことならもっと頑張っておくんだったよ!」
「アラン、そんなこといってももう遅いんだよ、僕らは」
アドレッド...俺はこいつがすきになれない。なんでこう、悩んだりしないのだろうか。俺が悩みすぎてるだけなのか?錯覚してきているような気がする。
「まぁ、そうカッとなるなよアラン君」
「アスタ先輩だって同じような感じでここ来たんでしょ?」
アスタ先輩も『おそらく』同じように王都に配属されたエクソシストだ。
ファンファン...
「んっ?」
先輩のもっている通信デバイスが鳴った。
「はい、こちら王都警備配属のアスタ・クライド」
「...気を、つ...けろ...イーターが..王都に...むかっ...」
ザー...
その場にいた全員がその状況を理解していなかった。
だが、理解するのに時間はかからなかった。
その場にいるものの顔が青ざめる。
「おい、今イーターが王都にくるって...?」
「たしかにいってましたね...」
王都警備隊長の野太い声が響く。
「全員至急対イーターへの準備をととのえろ!!」
俺以外の王都警備のエクソシスト達が一斉に動き回る。
もう一人、俺の隣から動かない奴がいた。
「アラン、戦おう。」
一番嫌なやつに、一番言われたくないセリフだ。
「あぁ、当たり前だ...」
俺がそういった瞬間。一瞬だった。誰もがまだ油断をしていた。俺もそうだった。一瞬のうちに見張りの剳が二つになり、大きく響く音、吹き飛ばす風をおこしながら地面に落ちていった。
「人間の文明は、こうも下らないものばかりなのはなぜだ?私達イーターに全てを渡すべきなんじゃない?」
翼を羽ばたかせ、鋭い爪を輝かせながらその悪魔は言う。
俺達は、動くこともしゃべることもできなかった。
呼吸すらわすれていた。
「さぁ、君たち人間は邪魔だ、消えてもらおうか。」
翼を細かく羽ばたかせ、猛スピードでこちらへむかってくる。
「俺が倒す!」「俺がやってやる!」
回りのエクソシストたちが自分の作った魔方陣から魔道具を取り出し、イーターへと立ち向かう。勇敢にも。
だが、その速さと鋭い爪は立ち向かうエクソシストたちの肉を裂き、軽々しく命を奪っていく。
イーターの輝かしかった爪はドス黒い赤色へと色を変えていく。
「こんな弱い人間共の魂なんて喰らってもつよくなれないなぁ...王都だからもっと強い奴がいるのかとおもってたよ。」
一人、また一人と減っていく。
俺は、その足を動かすことができなかった。
「うぉぉぉぉぉっ!!!!」
一人のエクソシストが槍(ランス)型の魔道具を持ち、果敢に立ち向かう。
アドレッドだ。
「やめろっ!!死ぬぞっ!!逃げろよ!!」
それでもアイツは足を止めない、イーターの猛攻に耐え、まだ懸命に魔道具を振るう。
「アランッ...!!!いつまでそうやってるんだよ!!」
「ッ!」
「そうやっていつまでも逃げるのか、!強く、偉大なエクソシストになりたいんじゃなかったのか!!俺は!!落ちこぼれだ!!!本当は上位のエクソシストになって国の平和を任される存在になりたかった!!でも、努力しても無理だったから!!だからこそ、いま、ここで、諦めたらだめなんだ!!」
俺は、大事なことを忘れていた。
「フッ!!遅いッ!!!」
「まずいっ!!」
アドレッドがイーターの猛攻に崩れた。
イーターがアドレッドの胸の付近で腕をふる。
だが、イーターはからぶった。
俺が、アドレッドの腕を引いた。
「おっと...死ぬかとおもったよ...」
「いや、間違いなく死んでたな。おれがいなきゃな」
「ふふっ..サンキュ!」
「さぁ、イーター...俺達を舐めるなよ...!」
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#4 鋼鉄の拳
最低週1ペースで更新していきます!
「どうやって倒すんだよ...」
イーターの素早い動きに翻弄され続けている俺達は
完全に打つ手を見失った。
「相手は飛んでる、雷の魔法で打ち落とそう!」
「そんじゃ、たのむわ!!」
「えっ、!?なんで!?」
「おれ魔力全般的に扱えないんだわ!自分の特異魔力の
鋼の魔力しかほとんどあつかえないんだわ!」
「俺も、魔力なんて上手くあやつれないし、あのイータ
ーを狙い済ますのはむずかしいよ...」
「...。もう他のみんなは多分死んでる。全体におとし
ちまえ!少なくともあのイーターを倒すことが、皆が
思っていたことなんだ!」
「...わかった!」
アドレッドは槍を上に掲げ、先端から雷の魔力を上空に射出し、黒雲を作り出す。
「なにっ!?」
さすがのイーターも焦りだす。アドレッドは魔力の扱いかたこそ上手くはないが、魔力量や出力はたかいらしい。
「おちろ!」
ドゴォォォン!!!
一斉に落ちる雷がイーターを捉える。そして雷とともに地面に落下していく。
「やるなぁ...」
アドレッドの近くにいた俺は雷から逃げることはできた。
「やったのか、?」
きしむ音をたてながらイーターがゆっくりと起き上がる。
「人間、風情が...舐めやがって...!」
鋭い爪をよりたてて怒りを顔ににじませながらアドレッドの方へと勢いよく走り出す。
「させねぇよ...!」
俺は拳を打ち合わせる。両手の甲に魔方陣が展開され、腕を包むグローブ型の魔道具が錬成される。
そして、魔道具に俺の特異魔力である鋼の魔力を集中させ、魔道具を鋼に変えた。
「こいつは俺の怒りだ!!!」
助走をつけ走ってきたイーターの顔面をおれの鋼の右手で殴り付ける。
見事に直撃した拳はイーターを数メートル遠くへと飛ばした。
一瞬の静寂が、その強さを物語る。
「楽にはころさねぇ...」
心なしか「決まった...」と心のなかで呟いた。
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結局あのあと、エクソシスト本部から数名、医者、警察が来てイーターを捕獲した。
イーターは死んでいなかったらしいが顔の骨がなかなかひどく折れていたらしい。イーターはほとんど人間と変わらない、という話は本当だったのかな。
アドレッドの方も無事だった、だけどそこにいた他のエクソシストは全員...
「勝手に殺すなよ!」
「先輩、!生きてたんすね、!!」
「生きてたよ!」
「あんな中いきてるなんて、よっぽど悪運に恵まれてる
んすね」
「悪かったな...」
「なぁ、お前さ、何になりたくてエクソシストになった
?」
「んー。誰から見ても...最高のエクソシストになるた
めですかね、」
「そうか、ハハッお前からそういわれりゃあ十分だ。今
まで王都警備おつかれな!」
先輩はそう俺にはにかんで去っていった。
でも、その目に映っていた俺は少し歪んでいた。
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