魔術士オーフェン━━懐かしいアイツと大冒険━━ (影山明)
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事の始まり

━━━アマラスカ大陸にある商業の街、アルガードの宿屋で事は始まった

 

 

「お師様~」

 

 

廊下を師匠を呼びながら歩くのはマジク、黒魔術士オーフェンの弟子である

 

 

旅の途中で寄った宿屋で食事を済ませ、ひとっ風呂浴びて後は寝るだけとなったとき宿からオーフェンは姿を消した

 

 

「おっかし~なぁ、どこ行っちゃったのかなぁ……外には行ってないよねまさか」

 

 

マジクはオーフェンが外に行ったのではという不安もあったが取りあえず宿のオヤジに聞いてみることにした

 

 

「ん?あの目つきの悪い兄ちゃんならさっき怖い顔して出てっちまったぜ?」

 

 

「ええっ!?」

 

 

「早く追った方がいいぜ?何かあってからじゃ遅えからな」

 

 

「はい!」

 

 

マジクはオーフェンを追いに外へ出た

 

 

(お師様!無事でいて下さい!)

 

 

マジクは必死に走った

 

 

その頃、オーフェンは人気のない路地裏である人物と会っていた

 

 

「よぉ、久しぶりじゃねえか……クード」

 

 

「ああ……」

 

 

クード・マッドチェスター、オーフェンと同じく牙の塔出身の魔術士

 

 

青い髪で右目を隠している

 

 

「なぁ、何でオレをここに呼び出した……まさかめんどくせー事でも頼みに来たってか?」

 

 

「フ、察しがいいなキリランシェロ……その通りだ」

 

 

オーフェンはニヤリと笑ったクードに対して不愉快な顔をした

 

 

「チッ、やっぱりそうか……なら諦めてくれ、金になんねー仕事派やらねえんだ」

 

 

「そうか、残念だ……この調査が終わればたんまりと報酬を払おうと思ったのだが」

 

 

「んなっ!?それを早く言いやがれってんだ!やってやるぜ!で?なんの調査だよ」

 

 

報酬の事をを聞いて目を輝かせるオーフェンにやれやれと呆れつつクードは続ける

 

 

「ある遺跡の調査だ、聞いたことはあると思うがラッツ遺跡だ」

 

 

「ああ、確かそこにゃ魔術士が喉から手が出るほど欲しい幻の秘宝ってのがあるってチャイルドマンから聞いたよ」

 

 

「そうだ、今まで何人もの魔術士達が挑戦し、姿を消した……キリランシェロ、興味はないか?」

 

 

「まあ、金がもらえるとなりゃ協力は惜しまねぇつもりだぜ」

 

 

「そうか、なら試させてくれ」

 

 

 

「あぁ?」

 

 

「挑戦するに相応しいかどうか……お前の力をな!!」

 

 

クードは戦闘態勢に入る

 

 

「チッ!バカが!こんな街ん中でおっぱじめる気かよ!?」

 

 

「そうだな、なら向こうの平原に行こうか、嫌なら逃げてもいいんだぞ」

 

 

「ハッ!抜かせ、ほえ面かかせてやるぜ」

 

 

オーフェンとクードは平原に移動し、互いに身構える

 

 

(確かヤツの魔術は……)

 

 

「行くぞキリランシェロ!」

 

 

クードはそういうと左手の一差し指で文字のような物を高速で描く

 

 

(やべえ!)

 

 

オーフェンはバッとジャンプする

 

 

すると

 

 

━━我放つ光の白刃!!

 

 

(やっぱそうだ、変わってねえ……声を使わず指で魔術文字を描いて音声魔術を発動させる)

 

 

 

━━━静かなる呪文(サイレントスペル)!!

 

 

(こいつぁ厄介な相手だぜ……仕方ねえ、やってやるぜ)

 

 

クードの光の白刃を避けて着地したオーフェンはフッと笑って言った

 

 

「望むところだ!相手になってやる、来やがれ!クード!!」




なんか突然オーフェンが書きたくなって書いちゃいました、オーフェンはアニメ2作とps2ゲーム、コミックを見たりやったりしました

アニメはリベンジがお気に入りでサントラも買いました

新作アニメも楽しみです


では


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昔なじみとの手合わせ

オーフェンとクードは激戦を繰り広げていた

 

 

「やるな、キリランシェロ」

 

 

「お前もな、クード」

 

 

2人ともかなり疲労しているのか息遣いが荒くなっている

 

 

「よし、キリランシェロ……最後は剣と剣で決着を付けようじゃないか」

 

 

「へっ、いいぜ……来いよ」

 

 

「ではいくぞ」

 

 

━━━来たれ、光の剣よ

 

 

クードが指で文字を書くとクードの手のひらの付け根から指先より少し先まで伸びた光が剣状になる

 

 

「我掲げるは降魔の剣!」

 

 

オーフェンも指先に剣を作る

 

 

「うおおお!」

 

 

「へへっ、うおおりゃ!」

 

剣と剣がぶつかり合う音が辺りに響く

 

 

「あ!お師様!」

 

 

あちこち探し回っていたマジクがようやくオーフェンを見つけて声をかけた

 

 

「んあ、マジクか!今取り込み中だ!後にしろ!」

 

 

「あ、はい!」

 

 

「ふっ、お師様か……と言うことはお前の弟子か、偉くなったものだな」

 

 

「っるせえ!しつこいから仕方なくだよ」

 

 

「そうか、よし……これくらいでいいだろう……明日の夕方、“龍の口”で待っているぞ」

 

 

クードはそう言って街の中へ消えた

 

 

「チッ、まだ合否聞いてねぇっての」

 

 

「お師様、あの人は」

 

 

「ハッ、クードっていう昔なじみだよ、それよりどうしたんだ?こんな夜中に」

 

 

「あの、それはこっちが聞きたいんですけど」

 

 

「はははは!そうだよな……いや、ワリィワリィ……クードに呼び出されてな」

 

 

「なるほど、男同士で逢い引きとは……この陰険ホモ魔術士め!布団の中で抱きしめて人肌で温め殺すぞ!」

 

 

ガサガサと草の中からボルカンとドーチンが出てきた

 

 

「てめえ!福ダヌキ!気持ちわりぃこと言ってんじゃねえ!光の白刃!」

 

 

「うぎゃ~!!覚えてろよ~!陰険つり目魔術士ー!」

 

 

「にいさ~ん!!」

 

 

「あーあ、懲りないなぁ」

 

 

クスッと笑いながらマジクはそう呟いた

 

 

「さてっと、宿に帰るぜマジク……早く寝て明日に備えなきゃな」

 

 

「あ、そういえばとお師様、あの人のグローブ……なんか……その」

 

 

「ああ、あれか……ありゃ“呪文手袋(スペルグローブ)”だ」

 

 

「?」

 

 

「つまりあれつけて指で魔術文字を描くと音声魔術が発動するんだ」

 

 

「え?音声魔術って」

 

「ああ、音声魔術は声を使う……だが声が出せねぇ奴ら用にあみ出されたのが魔術文字を使った魔術、いわゆる”高速魔術“ってやつだ」

 

 

「でもあの人声出してましたけど」

 

 

「まあ声が出せねぇ奴らしか使っちゃいけねえって規則はねえからな、好んで使うヤツもいる、アイツみたいにな」

 

 

「それはやっぱり早いから、ですかね」

 

 

「だろーな……ほれ、来ねえと置いてっちまうぞ」

 

 

さっさと歩き出すオーフェン

 

 

「ちょっ!ちょっと!待ってくださいよ~!」

 

 

慌てて追いかけるマジク

 

 

果たして龍の口とは何なのか




続かないと言いつつ書いちゃいました

また思いついたら書きますね


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じゃじゃ馬介入禁止令

「ねーオーフェン~」

 

 

「あんだよ」

 

 

「ど~いうこと?アンタが自由に行動していいって言うなんてぜ~ったい変だと思うわ」

 

 

翌朝、食堂でオーフェンに食ってかかるクリーオウ、彼女は別室で寝てた為昨夜のことを知らない

 

それに加え、オーフェンが今日は一日自由行動だと言ったためクリーオウは不振に思っているのだ

 

 

「うるせえ、ガキにゃ関係ねえよ、ごちゃごちゃ言ってねえで服だのアクセサリーだのゆっくり見てくりゃいいじゃねえか」

 

 

「ふーんだ、まーた綺麗なお姉さんでしょ、ヒリエッタみたいな」

 

 

「んなっ!ちげーよ!」

 

 

「どーだか、ムキになるところがあっやし~」

 

 

「はあ、毎度毎度よく飽きませんね2人とも、結構仲いいんじゃないですか」

 

 

「「うる(せえ!/さい!)誰がこんな(ガキ/男)と!」」

 

 

「ほら、息ピッタリ」

 

 

やれやれとポーズを取りそう言うマジク、2人は腕組みをしてそっぽを向く

 

 

「オレは今日大事な用があるんだ、わかったらとっとと買いモンにでも行ってこい」

 

 

「あーそーですか、わかったわよ!行きましょ、レキ」

 

 

「アウ」

 

クリーオウは怒りながらディープドラゴンのレキと外に出る

 

 

「マジク、お前もだ……今日はオレを1人にしてくれ」

 

 

「あ、はい……じゃあクリーオウに付き添います」

 

 

「ああ、そりゃ助かる……あのじゃじゃ馬は何しでかすかわからねえからな」

 

 

オーフェンはマジクに背を向けて手を振りじゃ~なと言いながら宿を出る

 

 

「さて、どうやって時間潰すかね……」

 

 

オーフェンは街を歩きながらそう呟いた

 

 

「ふーんだ、何よオーフェンったら……話してくれたっていいじゃない……仲間なのに」

 

 

街の屋外カフェでオレンジジュースのストローでクルクルとジュースをかき回しながら呟くクリーオウ

 

 

そこへ金髪ロングの女性がクリーオウの隣に座った

 

 

「………?」

 

 

「ちょっといいかしら?」

 

 

「え、ええ」

 

 

そこにマジクがクリーオウを追ってやってきた、マジクは2人の雰囲気を感じ取り、離れたつつも声が聞こえ話が聞けそうな席に座る

 

「貴女、クードっていう男、知ってる?」

 

 

(クード?それってお師様の……あの人一体)

 

 

「私はフェリス……フェリス・ルミガン、彼の恋人」

 

 

「恋人?」

 

 

「ええ、彼がこの街にいるって情報を聞いてここまで来たけどいないのよ、まあ何処かに雲隠れしてることは確かね」

 

(そのクードって人を探すの手伝えばオーフェンが何をしようとしてるのかわかりそうね、フフフ)

 

 

クリーオウはニヤリとしたあとフェリスに言った

 

「いいわよ、そのクードって人探すの手伝ってあげる!」

 

 

クリーオウはオレンジジュースをズズズ~っと勢いよく飲み干しガタンと立ち上がり紅茶を飲もうとしたフェリスの手を掴み走り出す

 

 

「あ!ちょっと!まだ飲んでないのに!」

 

 

フェリスはクリーオウに手を引っ張られながら言った

 

「ク、クリーオウ!早く追わないと!」

 

 

マジクは急いで追おうとするが店主に声をかけられた

 

 

「アンタ、さっきの2人の知り合いかい、なら二人分の代金払って貰うよ」

 

 

「そんなぁ~」

 

 

涙を流しながら嘆くマジクであった



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いざ突入の時

「はぁ、すっかり見失っちゃったよ……」

 

 

店主に二人分の代金を払わされたマジクはクリーオウ達を見失い途方に暮れていた

 

 

「参ったなぁ……お師様に合わせる顔がないよ……それにしても」

 

 

マジクは昨夜のクードの事を思い出す

 

 

「呪文手袋……か、ボクの知らないことってまだまだあるんだなぁ……高速魔術何て言うのも知らなかったし、魔術士って奥が深いよ」

 

 

腕組みをしてうんうんと頷きながらそういうマジク

 

 

「そーだろーなぁ、マジクくん……よっ!」

 

 

マジクの後ろからヌーッとオーフェンが姿を現し、ゲンコツを食らわした

 

 

「いった~!何するんですか」

 

 

「バカヤロウ!クリーオウはどうした!付きそうって言ってただろうが!」

 

 

「あっ!そうでした!女の人と一緒にクードさん探しに行きました」

 

 

「女の人とだと」

 

 

マジクはオーフェンにフェリスの事を話した

 

 

「フェリス……聞かねぇ名前だな、何モンだ」

 

 

「恋人って言ってましたけど」

 

 

「恋人ねぇ、なんか胡散臭えがまあいい……マジク、これからオレが言うことをよく聞け」

 

 

「は、はい」

 

 

「いいか、そろそろオレは龍の口へ行く……クリーオウとそのフェリスってヤツをしっかりマークしとけ……クリーオウはただの好奇心だろうがフェリスってヤツは何を企んでるかわからねぇからな」

 

 

「え?何かって……」

 

 

「さあな、もしかしたらオレの思い違いかも知れねえが……念のためにな、じゃあ頼んだぜ」

 

 

オーフェンはそういうと龍の口へ向かう

 

 

「フェリスさんが……?とりあえず探さなきゃ!」

 

 

 

マジクは二人を探して走る

 

 

その頃クリーオウ達は

 

 

「はぁ、はぁ、もー歩けなーい!」

 

 

「あら、意外とだらしないのねクリーオウ?」

 

 

「だーってー!こんなに探し回ってるんだもーん」

 

 

(クードは一体どこにいるのかしら……全く、私を出し抜くなんて言い度胸してるわね)

 

 

「………どうしたの?フェリス、怖い顔して」

 

 

「え?ああ、私を追いてっちゃったことにちょっと怒ってるだけよ……さ、行きましょクリーオウ」

 

 

「う、うん」

 

 

(まさか、あそこへ行ったんじゃ……行ってみる価値はありそうね)

 

 

ニヤリと笑うフェリス

 

 

「ねえ、クリーオウ……私とこれからいいところに行かない?」

 

 

「いいところ?」

 

 

「ええ、『いいところ』どう?」

 

 

「行くー!」

 

 

「じゃ、行きましょ」

 

 

クリーオウとフェリスは歩き出した

 

 

途中マジクとすれ違う

 

 

(ク、クリーオウ!それにフェリスさん!どこに行くんだろ)

 

 

マジクは2人の後ろ姿を見ながら考える

 

 

(まさか!?)

 

 

そして、オーフェンは

 

 

「来たな、キリランシェロ」

 

 

「ああ、来てやったぜクード……とっとと入ってサクッと終わらせちまおうぜ」

 

 

「ふっ、そうだな」

 

 

クードと龍の口へと入っていった



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探検は楽しく行きましょう

「おい、中暗いぜ?たいまつとかあるんだろうな」

 

 

「おっと、そうだったな……今明るくしてやるから待ってろ」

 

 

━━我は照らす界隈の灯火

 

 

クードが文字を書き右の手のひらを上に向けると炎が出る

 

 

「おっ、明るくなったぜ……」

 

 

「キリランシェロ、ここを抜けると“ラッツ遺跡”だ、依頼をしておきながら何だが、覚悟はいいのか?」

 

 

「………はあ?ハッ、今更だぜ……言ったろ、あの遺跡のことはチャイルドマンから聞いてるってな……やめる気はねえよ」

 

 

「キリランシェロ」

 

 

「それにオレは、依頼された仕事はどんなことがあろうと最後までやる主義なんでな、途中で投げ出したとなっちゃ、オレ自身を許せねぇよ」

 

 

「頼もしいな、全く」

 

 

2人のそんなやりとりの後、背後から声が響いた

 

 

『カ~ッコいい~!さっすがオーフェンね~!』

 

 

『大きな声出しちゃダメだよ!見つかっちゃうじゃないか!』

 

 

「ッチ、そのやかましい声は……」

 

 

コツコツと足音も近づき、姿を現したのは

 

 

クリーオウ、マジク、フェリスであった

 

 

「ハァ~やっぱてめえかクリーオウ……ったく、何でもかんでも首突っ込んで来やがって」

 

 

頭に手を置き、やれやれとため息を吐きそう言うオーフェン

 

 

「ムキー!何よ!何よ!アンタがコソコソコソコソするから悪いのよ!アタシだって心配なんだからね!」

 

 

「だあっ!うるせえ!余計なお世話だってんだよ!てめえに心配してもらうほどオレは落ちぶれちゃいねえっての!」

 

 

「あちゃ~また始まっちゃったか」

 

 

マジクもオーフェンと同じく頭に手を置きやれやれとため息を吐く

 

 

「おいコラそこのバカ弟子!何でクリーオウをここに連れて来たんだよ!」

 

 

「ヒィッ!違うんですよ!お師様!実は」

 

 

━━━━少し前

 

 

「うわー何ここ~ドラゴンが口開けてるみた~い」

 

 

「龍の口って言うのよ、この奥には何年も前から何人もの魔術士達が挑戦しても奥へ行けなかったという”ラッツ遺跡“というのがあるのよ」

 

 

「すごーい!ねえねえ!フェリス~!行きましょ~よ~」

 

 

「ええ、そのつもりよ……その前に……砕けよ!」

 

 

フェリスがバッと手を突き出すとマジクの隠れていた岩が粉々になった

 

 

「ヒィッ!」

 

 

「あー!マジク!何でアンタがこんなとこにいるのよ!」

 

 

「え?あの~え~っと、何でかなぁ~あははは」

 

 

「クリーオウ、多分彼は私達のこと付けてたみたいよ」

 

 

「も~こんな可愛い2人の女性の後を付けるなんて~」

 

 

クリーオウはマジクの側に近寄る

 

 

「ほんっとにアンタは~」

 

 

「ク、クリーオウ……近いよ顔」

 

 

ニコニコ笑顔でマジクに近寄ったクリーオウだが、次の瞬間

 

 

「この変態ストーカー!!」

 

 

「ブフェ!」

 

 

 

マジクにクリーオウ渾身のパンチがクリーンヒット

 

 

「あらまあ、お見事お見事 」

 

 

「えへへ、まあね~」

 

 

「あたたたた、お見事じゃないですよフェリスさん」

 

 

「あらそう?」

 

 

「フンッ!どーせアンタはオーフェンに言われてアタシを見張ってたんだろうけどもうそれもおしまいよ!だってこの中入るんだも~ん、行きましょフェリス」

 

 

「というわけなの、ごめんなさいねマジクくんっ」

 

 

フェリスは投げキッスをマジクにしてクリーオウと共に中に入る

 

 

「ああーっ!どーしよー!えーい!仕方ない!もうヤケだ!ボクも行くぞー」

 

 

━━━━「と言う訳なんです」

 

 

「チッ、仕方ねえ、しょーがねーから連れてってやるよ」

 

 

「え!?ホント!わーい」

 

 

「ただし!ちょっとでも足引っ張ったりギャーギャー騒いだりしやがったらソッコーつまみ出す!いいな!」

 

 

ビッとクリーオウに左手の人差し指を突きつけて釘を刺すオーフェン

 

 

「はいはい、わかったわよ、相変わらずやかましいんだからこの男は、だからモテないのよ」

 

 

「うるっせえ!ほっとけ」

 

 

「フェリス……君も来てたのか」

 

 

「フン、言い訳は後でたっぷり聞かせて貰うわよクード、今は先を急ぎましょ」

 

 

「ああ、そうだな」

 

 

クリーオウ達も駆けつけ半ば強引に同行したオーフェン達の遺跡探検は賑やかに開始されようとしていた

 



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