僕には五人の姉がいる。と言っても同い年6つ子だ。そしてそこに母さんを入れて7人貧乏で男一人の僕だったけれど幸せだった。そしてある日母さんが再婚した。最初は五人ともその男の人に少し嫌悪感を抱いていたが僕はあの人なりに僕達を大切にしてくれていると感じれたのでそこまでだった。そして皆も次第に母さんが幸せならそれでいい。そう思っている最中に突然母さんが死んだ。みんなはショックで寝込んでしまった。そんな中僕は交通事故に合い死ぬはずだった
僕は何故か異世界に来てしまったのだった。と言ってもよくアニメであるファンタジー系な異世界ではなく僕達の世界とほとんど一緒だったが違う所とすればそこの時代が2002年と言う事と歴代の大統領や有名人が僕の知っている人と全然違う所だった。
そしてそこで僕はカードデッキのような物を拾う。普通なら交番に届けようと思うが僕は何故かそのカードデッキを見つめていると突然頭の中にキーンという音が響いてくる。そして隣にあるガラスをみると僕ではなく知らない男がそこには映っていた。そしてその男はただずっと戦えと言い続けそして次第にその姿はガラスの奥へと消えていく代わりに奥から黒いドラゴンが出てくると僕は何故だかデッキからカードを抜きそのドラゴンに向けてしまう。そしてしばらく龍は僕を見つめるとカードの中に入りそして何も描かれていなかったカードには先程の龍が描かれたカードにかわりそしてデッキには、少し禍々しく感じる龍と思われる紋章が浮かび上がる。
そして頭の中に記憶が流れてくるそれはこの力の使い方だった。そしてその記憶をみて僕はある事を決意する。それは、『ライダーバトルに勝ってみんなの所に帰る』そして僕は鏡に向けてゆっくりデッキを向ける。すると、鏡の中からベルトが現れそしてベルトは半回転しながら僕の腰に装着される。そして何もポーズをとらずにただ『変身』といいそのままベルトにデッキを装填すると、僕は仮面ライダーリュウガに変身する。そしてそこから鏡の中に入り僕はライダーバトルに参加した。
…一年後
あれから色々な事があった。結果だけ言うと僕は結局途中で死んでしまった。理由はモンスターから襲われていた女の子を助けるために自分を犠牲にした本物のバカであり仮面ライダー龍騎である城戸真司を助けるために僕は2人を庇うと背中に大きな傷をおうがなんとか変身し周りにいたモンスター達を蹴散らすと流石に限界がきてしまい変身は強制解除され僕は後ろにあったクルマに背中を預けるとそこに城戸真司と秋山蓮が近寄ってくる。
「はぁ.........ここで終わりか。」
「おい!そんな事言うなよ!」
「ふっ。悪いな.........城戸.........秋山も........ああ.........最後に姉さん達に.........会いたかったな.........」
「だったら生きろよ!!生きてその願いを叶えろ!!死んだら終わりだぞ!それに!残されたお前の姉達はどうする!」
「だめだ.........人殺しの.........俺に.........もう.........姉さん達と一緒に.........いる資格はない.........よ.........だから城戸.........秋山.........お前達は生きろ.........生きて.........願いをかなえろ.........」
「だめだ!中野!死ぬな!!俺達は仲間だろ!仲間を置いて行くな!!」
「ハハ.........城戸だけじゃなくて.........秋山.........まで.........そう言ってくれるなんて.........ちょっと.........」
(母さん今そっちに行くよ。ごめん姉さん達)
「おい?おい!中野!中野!中野ぉーーーーーーーーー!!!!!」
そしてここの世界での生は尽きる。そして目が覚めるとぼくは周りはなにもない所にいた。するといきなり僕の目の前に母さんが現れ僕にこう告げる
「貴方はもう少しだけ、お姉ちゃん達を守ってあげて。それとあの人にごめんとだけ伝えて。」
そう言うと母さんはいなくなり突然目の前が光りだし僕は目をつぶり次に目を開けると周り中お墓だれらけだったが目の前のお墓を見るとそこには僕と母さんの名前が書いてあった。
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再会そして驚愕
「これは.........僕と母さんの墓?」
僕はそのお墓をみると僕の名前と母さんの名前が彫られていた。それから僕はズボンのポケットを確認するとスマホとリュウガのデッキが入っていた。
「!?なんでリュウガのデッキが!?」
僕はなんでここにリュウガのデッキがあるのか分からず考えていたが結局分からなかったので、とりあえずお腹も空いたのでとりあえずお墓に備えてあったお菓子の袋を開け食べ始めた。もちろん賞味期限も確認した。
そしてお菓子を食べているとお墓に誰かが近づいてくる、しかも複数人。最初は隠れようかとも思ったが特に悪い事をしている訳でもないのでやめた。
そしてその人達は僕が見える位置まで来ると持っていた物を落としこう呟いた
「六城?」
僕は名前を呼ばれそちらに向くと全員顔は同じだが所々特徴の違う五人の5つ子。いや僕を入れて6つ子の姉さん達が立っていた。
…五月視点
今日は私達5つ子。いえ6つ子の末っ子六城の命日。今日であの子がいなくなってから4年。あれからずっと私達の心の中にはポッカリと決して埋まらない穴が空いたままです。1度でいい。そんな事を思いながら私達は無言のままお墓へ向かっているとお墓の前に男の人が立っていた。顔は見えないが私達が近づいていくとだんだんその人の顔がだんだん鮮明になっていくとそこには、死んだはずの弟、六城が立っていた。
「六城?」
思わず名前を呼んでしまうと彼はこちらに振りむく。そして見た瞬間思った。間違いない彼は六城だ。そう確信した私達は目を見開いて驚きそしておもいきり六城に抱きついた。
…六城視点
姉さん達は僕に飛びつくと僕はその勢いに耐えきれず後ろに倒れてしまう。幸い頭を打つことがなかったがさすがに重い。
「ひ、久しぶり。姉さん達。」
そう言うが姉さん達から返事は帰ってこず姉さん達の顔からはそれじゃないという意志が伝わってくる
「えーと。ただいま」
『!!おかえり!六城!』
今度は正解だったようで姉さん達は僕にとびきりの笑顔をみせて答えてくれた。
そしてそれから僕は姉さん達に何をしていたのかを色々聞かれた後父さんの病院まで連れていかれ診察を受けていた。
「とりあえず。異常はないようだね。でもしばらく安静にしているんだよ?六城」
「ああ。分かってるよ」
そういい僕は席を立ち部屋を出ようとした時ある事に気づいた。
それは父さんの机に緑のデッキ。ゾルダのデッキが置かれている事に気づく。
「父さん。」
「?なんだい?」
「なんで父さんが.........ゾルダのデッキを持っているの?」
そして父さんと秘書の江端さんは僕の言葉にビクつく。
「.........六城。何故君がその事を?」
その問いに僕はリュウガのデッキを見せる事で答える
『!?』
「君もライダーになってしまったのか。」
「正確に言えば僕は.........別の世界のライダーだ。」
「.........どういう事だい?」
そして僕は全てを話した。異世界の事もライダーとして死んだ事も母さんにあった事も全て。
「.........そうか。」
「父さん?聞いていい?」
「なんだ?」
「父さんの.........願いはなに?」
「願いなんてないさ。ただあの子達を守るために僕はこの力を手に入れたんだ。」
「そっか.........」
僕はその答えに安心していると突然頭の中に聞き慣れたあの音が聞こえてくる
『キーン キーン キーン』
「父さん」
「ああ。行こう」
そう言うと僕と父さんは鏡に向けてデッキを向けると鏡にベルトVバックルが浮かび上がりそしてそれは次第に僕達の腰に装着されると父さんは少しポーズをとるが僕は何もポーズをとらずにバックルにデッキを装填する
『変身!』
そして僕は仮面ライダーリュウガ。父さんは仮面ライダーゾルダに変身すると鏡の中の世界ミラーワールドへと足を運んだ
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