ウラニウムの滲劇{製作打ち切り} ( alice )
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プロローグ
プロローグ~新たな旅立ち~


「ここで、俺たちは生きていく。」

そう馬車の上で誓い合ったエドとアル。
その二人は、新たな旅に身を乗り出そうとしていた。


まずは、ウラニウム爆弾だね、兄さん!」

 

「『まずは、』じゃなくて、旅の目的はそこだろーが。」

 

「えへへ、そうだった」

 

馬車に揺られながら会話を交わすエドとアル。

 

「お客さん、どこで降ります?」

 

ふと、手綱を引いていた男が、二人の話を絶った。

 

ここはミュンヘン。ドイツの主要都市。

 

ナチ党員の蜂起の日に、シャンバラー錬金術世界ーに渡ったエドは、

錬金術の世界を滅ぼそうとしたエッカルトを倒す。

「門」を壊すために戻ってきたエドワードだったが、アルフォンスもついてきていた。

 

ハイデリヒの葬儀は直後に行われ、二人は静かにその場を後にしていた。

 

そんなドタバタがあったその日、すぐに旅に出た。

 

 

「とりあえず港まで頼むよ、おっちゃん。」

 

「はいよ。」

 

ぴしゃん!と心地良い音が響き、馬は駆け出した。

 

 

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「兄さん、どこ行くの?」

 

「港って聞きゃわかるだろ。外国に行くんだ。」

 

「ええ!?ぼ、僕、大丈夫?」

 

初めての海外行きを突然言われ、戸惑いを隠せないアル。

 

「へーきへーき。以前俺が液体燃料ロケットの勉強をしていた時にいたとこに行くんだ。

 知り合いもいるしな。」

 

「なるほどね・・・で?ノープラン?」

 

 エドを怪しむように見るアル。

 

「んなノープランとは人聞きの悪い。」

 

一呼吸おいて、語り始める。

 

「実はな、トランシルバニアで研究をしていた相方が、確かアメリカに渡ってっちまって。

 そこに行けば会えると思うんだ。

 それに、ロケットはすげえ強力な燃料を使う。爆弾があってもおかしくはないだろ?」

 

 

 

そこまで話しおえると、

 

「ほら、あんちゃんたち、港だよ。」

 

「お!久々に来たなあ!」

 

「これが海?広い!」

 

思い思いに感想を述べ、

 

 

「んじゃ、早速・・・・」

 

「うん!行こう!兄さん!」

 

「ああ、出発だ!」

 

 

 

 

 

 

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「うわあ…ひろーい!」

 

アメリカ、ニューヨーク港。

あまりの広さに、アルは驚きを隠せず感嘆の声を上げる。

 

「全く・・・ひっさしぶりだな!」

 

どこか懐かしそうな眼差しをするエド。

 

「兄さん。で、その相方って、どこにいるの?」

 

「確かどっかの大学だったな。場所は覚えてるからついてこい。」

 

そう言ってスタスタ歩いていくエドの背を、アルは急いで追っていった。

 

 

 

 

 

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〇✕大学、正面玄関。

 

 

「すいませーん。燃料実験室のー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「ついに嗅ぎまわりだしたな。

 うっとおしい奴め。」

 

「じゃあ、シャンバラから持ってきたアレはあそこに移したほうがいいですね。」




はーい!記念すべき第一話!

ありがとうございまーす!

第二話は、ゴールデンウィーク中になりそうです。

お楽しみにー!


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