アルケミストの冠 (ハレル家)
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クラスメイト名簿

 登場人物紹介です。
 ご応募、ありがとうございます!!
 自分を合わせて15人! 本当にありがとうございます!!


【ハレル家】

『己を越えられないヤツに、明日はない/強さを渇望する青年』

名前:我妻 卍哉(あずま ばんさい)

性別:男

容姿:襟首までの長さの黒に近い濃い紫色の髪を一つに束ね、他者を威圧するような鋭い眼光の赤い瞳。顔の左半分は火傷痕が残る強面。

 火傷の痕は左顔面から左腕にかけて覆っている。

性格:冷徹、冷淡、冷静の三拍子揃った容赦ない唯我独尊的で不適な笑いもする尊大な態度が目立つが、風邪で寝込んだ母親のために卵粥を作ってあげるなどの家族思いな一面もある。

 時折、本気なのかボケなのかわからない天然のような言葉や行動が表れる。

身長:178㎝

趣味:日曜大工

特技:ハイキング、そろばん

所属:自宅

錬想術:『欲弓(デザイア)』

 武錬の一種。自身の欲を弓として変換し、錬成する錬想術。

 単純に欲望を弓として変換してもそれだけで高性能なモノは作れず、さらには欲望が強すぎると担い手を滅ぼそうとしてくる所有者殺しの武錬で上手く欲望が噛み合わなければ危険な魂金となっている。真紅に輝く血管のような模様が全面に施された黒く禍々しい大弓で見ていると寒気を覚える程の気迫が漂い、彼は身体を酷使する程の血が滲む努力によって使いこなせるようになった。本体はしなやかで折れない頑丈さを持っており、相手の攻撃を受け止める事ができる。

 本来なら矢も一緒に錬想されるハズだが、諸事情により彼は弓しか錬想出来ない。矢は錬金術で作ったモノを放つ。

概要:まるで世界中の人を信じようとしない目つきの青年。

 元々、彼の一族は弓矢の錬金術で一代を築き上げた武錬の名家で宗家と分家に区別されており、分家の者は才能が低く『落ちこぼれ』として宗家に見下され、絶対的な上下関係が築かれていた。幼少の彼は納得いかなかったが、それでも家族を護るついでに宗家も護ると豪語する父親に憧れを抱いた。しかし、それを快く思わない宗家の一部が彼の自宅に火を着けた。

 両親と弟妹を救う為に単身で燃える家に飛び込む彼だが、目にしたのは家の奥で母親と弟妹達を護る為に庇って虫の息になっていた父親だった。自身の死期を感じる父親を否定して外に運び出そうとした瞬間に頭上の天井が崩れ、最悪の事態となる。

 それでも諦めずに動かない身体を動かそうとする彼に虫の息だった父親が何かを手に這い寄ってくる……それは父が知人から譲り受けたレプリカではない本物の“魂金”だった。とある話を知人から聞いた父は彼にこれからやる事を説明すると、彼は自分に使わないように勧めるが、父は彼の願いを断って自分の分まで生きて欲しいと伝えて行い、安らかな表情で息を引き取った。

 その日、家族を愛し、世界を憎む一人の錬想術師が生まれた。

 後日、左顔面から左腕にかけて火傷を負った彼と母親と弟妹達は今回の件について理不尽な理由を並べながら怖がる宗家とまるで怖いものを見るような目で遠目から見る他の分家の者達に一族から追放された。

 家が非常に貧しく、その上父親が死んでしまったため女手一つで育てて貰った母親には頭が上がらず、家族を楽にさせてやるという夢が彼の人生の目標であり原動力である。

 戦闘については常人離れした動体視力と得た技術が多い弓術を主に中~遠距離戦で近接戦の心得も多少あるが苦手。何より恐ろしいのは弛まぬ努力で磨き上げた肉体面ではなく、栄光に対する執着心、折れないハングリー精神、飢えの中で研ぎ澄まされた気迫等の精神面は凄まじいものがある。

 また、趣味であるハイキングだが時々鹿や猪のような野生のホムンクルスと遭遇し、突拍子もなく狩りが始まって捕まえたホムンクルスを自宅に持ち帰って解体のち精肉にして食べる。

 

 サンプル

「……語る必要などない。時間の無駄だ」

「バカは死ね」

「ただ射るだけなら素人にもできる。その矢をどう射るかが命運を決める」

「……悔しさという感情を持ち合わせているのなら這い上がれ。弱者を踏み越え……オレに示してみろ。貴様が語る『絆』とやらの強さの意味を」

「キサマに口出しされるのが、最も煩わしいとなぜ気づかんのだ!!」

「クッハッハッハッハッハ!! 真顔であまりにも当たり前の事を言っているもんでな……勝つために死力を尽くすのは当然の事……だろう?」

 

 

【神羅万象さま】

『知らない、分からないままでいたくはありません/全てを解き明かす、歌がある。』

名前:キリエ・メイビス・ディーンハイム

性別:女

性格:奥ゆかしく、礼儀正しい。ただし、「誰かを理解する」ことに妥協はしない。

容姿:青い瞳に金髪のおさげ。

身長:小学生程度しかない。

趣味:調べもの、歌

特技:数式・化学式の計算

所属:学生寮

 

錬想術:『歌唱外套(ソングローブ)』

オリジナルの魂金を使用しているキリエの錬想術で武錬の一種。

彼女の生存本能により、相当な防御力を持った外套。

しかしながら、この武錬の真価はこれに備わった集音・拡声機能にあり、

複数の人間に声を届ける事や特定の人物に自らの想いを言葉に乗せて伝える事が可能。

名称故にか特に歌に関しては効果的に機能する。

 

概要

某国の高名な錬金術師の一族、ディーンハイム家の次期当主。

錬金術師としての修練を積むために赤鉄学園へ留学してきた。

ディーンハイム家は代々「世界の解明」を命題として掲げ、彼女もまた例に漏れない。

歴代のディーンハイムの面々は十人十色な方法でその命題に挑み、彼女はそのための方法として「自分達人類を理解する」という方法を選んだ。

そのため、自身の身近な人物と触れ合い、相互理解を深めている。その最中、彼女はある一つのことを考え付く。

「人類がまだ言葉が不自由な頃でも歌というコミュニケーションの方法があった。ならば、相互理解には歌が適切なのでは?」

彼女は今日も誰かとお互いに理解しあうため言葉を交わし、言葉が通じぬならば歌を交わす。

 

サンプルボイス

「初めまして。私はキリエ・メイビス・ディーンハイムと言います。この学園で皆さんのことを知っていきたいと思っています。」

「私が何か至らぬ事を…?…放っておいてくれ?それは無理です。私は貴方を知りたいんです。」

「そうですね、私が知らない貴方のことはまだ沢山あります。ですから、どうか教えてくださいませんか?」

「私は、貴方を知りたい。ですから、貴方も私を知ってください。」

「(知って何がしたかったのかと聞かれて)…特に考えていませんでした。…なら、それをこれから一緒に考えてみませんか?」

 

 

【葉桜さんさま】

『探さなきゃならない、俺という者の意味を/己が意味の探求者』

名前:緋岸 悠(ひがん ゆう)

性別:男

性格:表裏がなくさっぱりしていて回りくどいことは苦手な実直な性格。本来は義理人情に溢れ大きな器を持ち合わせる典型的な悪そうだけど良い奴。

容姿:バサバサなインディゴブルーのオールバック髪に、赤色の三白眼。一見すると完全に不良な立ち姿。

身長:188cm

趣味:授業のサボり方を考えること

特技:クレー射撃、エレキギター演奏

所属:学生寮

 

錬想術:『探求者の古銃(ワンダラーズ・オールドトリガー)』

武錬の1種。見た目はリボルバー式なヴィンテージ風の煤けた長銃(ライフル)という変わった容貌。その性能は架空の銃弾「魔弾」を彷彿とさせるものであり、自分のイメージした弾道を描き発射されるという一風変わった性能になっている。その理由は、「探求者」……つまり、”探し続ける者の”銃であるということに由来する。自らの道を見いだせず、「どこへ向かうべきかと迷い続ける」心境の悠の無限の可能性が、無限の弾道を生み出す。それは大衆が言う”規範”を外れるという可能性もあり、また、最早それは人のそれではない場所へと行くかもしれないという危険性の示唆でもある。その未来の行く末がわからないと同時に、悠自身が存在する意味を、そして自身がどの様に歩んでいくかという生き方が定まっていない事が「魔弾」の様な性質を生み出した。しかし、その道はあくまで可能性でしかなく、その可能性は消えることもありうるということから硬い防御の前では非常に弱化する性質も持つ。もしも、本当の意味で自らの道を見つけ出せたのならばその自由な弾道を描く無限の性質は消え失せ、どんな障害をも貫きうる、真っ直ぐな軌道を描く最強の弾丸になることだろう。

概要:学生寮に住む不良のような少年。授業態度は良くなく、サボりも多少あり。周りから浮いた行動をとることもあれば、規範から外れたこと迄することがある。その割には時々しっかりと真面目にやっていたりなど、行動が読めない人間。誰かに指図されることを病的に嫌っていながらも、指図をされなければ動けないという背反を抱えた複雑な少年。実際の性格はと言うとそんなに悪い人間ではなく、今時の擦れた若者のような言動に反して曲がったことが苦手でとてつもなく嫌いな真っ直ぐな人間であり、あらゆることを包み隠さず言い放つ正直者。また、このなりからは想像もつかないが非常に世話焼きな一面があったり、受け入れた相手に対してはほとんどのことに対して否定はせず、ある面での肯定を返すなどの大きな器量を持ち合わせ情に厚いなどといった、昔ながらの任侠の様な少年。しかし、過去に何かがあったようで1部の面は隠れてしまっているという現状もある。特技はクレー射撃とエレキギターの演奏。クレー射撃は好きでやっていて、未だに能力での練習として時々やっている。エレキギターの演奏はバカ騒ぎしたい時に触ってみたらつい面白くてやっていたら上手くなったらしい。バンドでやれる1歩手前レベル。趣味はどうやって興味のない授業をサボるか考えることという、多少なりとも悪ガキ要素はある様子。いろいろな面で表裏はなく、隠すことはなけれどその内では”自らの有り方”に関して非常に悩んでいるようで……

 

本来の出立ちは銃器の錬金術師の家系であり、銃工でありながらも名のある射手であったことでも有名な、煤華(すすか)家の少年だった。しかし昔に血の繋がった親から絶縁されており、成長の遅さや物覚えの悪さなどから酷い罵声と精神的なダメージを負わされ続けてきた。存在価値を否定され続け、自らの事を疎み自害しようとする寸前に孤児たちの不良グループに拾われる。苗字の”緋岸”と言うのは、当時のグループの名前が”緋岸徒党”という名前だったため。グループのリーダー格が非常に器量のある男だったため、いつしかそんなようになりたいと思い悪の道を進んだ。それ故に今の不良のようなスタイルが染み付いている。それでも本来持ち合わせる善性が一定のラインで規範を外れることを拒み、悠自身がどうしたいか分からなくなっていた。2つの心が互いにせめぎ合う中、さらに古傷で、自らがずっと考え続けていた問である「自らの意味とは」という問の答えが出なかったために余計に追い込まれていた。そんな時に親代わりの男から「お前、適正あるだろうからここ行ってみな。お前の求めてる答えがあるかもしれないぞ」と言われたことをきっかけ。当時は喧嘩のみでしか自らがここにいるということを証明できず、ただ本当に悪の道一辺倒になりかけていた悠を見かねて放った言葉だとされる。戦いや、自らの力、そしてこれから出会うであろう友を通じて、”自分の意味”を探すために赤鉄学園への入学を決意した。本当にその答えが出るかどうか、疑心暗鬼になりながらも……

サンプルボイス:

「……なんだ、俺に何か用か?」

「決まり決まりって、うるせぇなぁ……そんなに縛られてちゃ、いざって時に動けねぇだろ」

「あれこれ指図されたくねぇ、それだけだ」

「……んだよ、俺が真面目にやってんのがそんなに珍しいか」

 

「借りが出来たな。……ま、お返しは期待してろ」

「疲れてんなら休め。体壊しちゃ元も子もねぇだろうが」

「ハジキ撃つなら構えはしっかりしな。変な構えだと反動で肩を壊しちまうぞ」

「たまには暴れたい時だってある。そういう時にこいつをかき鳴らして思いっきり騒ぐとスッキリするんだよ」

「……分からねぇんだ。俺が行くべき場所はどこか。俺が辿るべき道はどうなのか……そして、俺がここにいる意味が……」

 

「それもまた、お前の考えだ。俺が茶々入れられるもんじゃねぇ」

「泥臭くてもいいじゃねぇか……必死に足掻いて、自らなりに生きようとしてる証拠だ」

 

「あぁ……忘れてたよ。好きなように生きて、そして好きなようにくたばる。誰かの為じゃねぇ……他でもない、俺自身のために」

「ありがとな……お前のお陰で、大切なものに気がつけた」

「……さぁ、始めようぜ……倒すよ、お前を」

 

「これからもよろしくな、相棒」(男性で仲良くなった人に対して)

「あー……これからも、よろしく頼むよ」(女性で仲良くなった人に対して)

 

 

【雪月花さま】

名前:神崎 千春(かんざき ちはる)

性別:女

性格:明るく気立てが良い。ただ稀にシリアスブレイカ―(空気読めない)。涙脆く、感動系エピソードに弱い。スタイルがよく、特に胸は衣服の上からでも分かるほど大きい。

容姿:ふわりと扇状に広がっている長い桃髪で左右に青いリボンを付けている。瞳は水色。

身長:159cm

趣味:食べる事・料理研究

特技:料理・トランプ(ババ抜き)

所属:自宅

錬想術:水銀(マーキュリー)

銀色の半液体で創造される。基本的はなく、基本的に自身の周囲を漂う霧のような形態をとっている。状況に応じて変化することが可能で、魂金を中心に縦横無尽に水銀を生成制御できる。移動や捕縛等には触手のように伸びたり、卵のように囲い防御に用いるなど多彩。

能力として行使する以外にも料理創作のためのモデル作成に使ったりと意外と自由に操作している。

概要:明るくて気立てが良い性格の少女。兄妹の多い長女生まれで、6人いる中の二番目。家族多しの悩みである家計を支えるために、既にプロである兄の影響もあってか錬想術師に憧れと目標をかざしている。イマイチ空気が読めない点が多く、空回りが度々あるがいずれも相手の心中を突くなど、無自覚ながらも人を『良く』見ている。正直者ゆえに嘘がつけず、突こうとすると慌ててほぼ確実に失敗する。周りをリーダーらしく引っ張ったり、指揮官のような立ち回っていくタイプではないが、みんなの信頼を得る事は人一倍上手いとも言える。そしてその才能は彼女自身が一番気付いていない。

趣味はグルメであり、食べ物に関して強いこだわりがある。その割には太る事などを気にしてる節があるが、実は母親譲りの太りにくい体質の家系であり、本人はまだ知らない。実際にスタイルは抜群で水着だと特に際立っている。また兄妹(主に弟妹)たちと風呂に入っていた事も多いため(現在進行形)、男性に対して自分の身体を見せる事にあまり抵抗がない。

他にもスマホでの自撮りやファッションなど女子高生らしい感性が強い。ただ逆に買いすぎ放置が目立ち、あと片付けが苦手な面もある。グルメ好きでもあり、料理は得意。オリジナル料理を作るのが今のマイブームで研究熱心だったりする。

サンプルボイス:

「神崎 千春でーす。よろしくお願いしますねー!」

「さあみなさん。はりきっていきますよー! ……えっ、そんなノリじゃない?」

「水銀ってなにー水銀って……もっと派手で可愛いのが良かったけど、これはこれで面白からいっか!」

「もっと肩の力を抜こう。その方がノビノビ出来るよ!」

「みんなを傷つけるのは絶対に許さないんだからー!」

「はーい。お昼休みに失礼ー!千春特性の新作料理が出来たけどご試食いかがー?」

「家族ほど、この世界で大切なものはないよ」

「ふっふ~。こう見えてボードゲームは得意中の得意なんで!」

「兄妹について? えっとね……お兄ちゃんに私、弟、弟、妹の6人だよ」

「きゃっ!? ……ってなんだ君か~。別に見られるくらいいいよ、兄妹慣れしてるし。あっ、太ってないよね!?」

「限界は自分で決めるもの! まだまだいくよ!」

「お金稼ぎのために錬想術師になるって変かな……」

 

 

【シズマさま】

『我荒ぶる,故に我有り/暴れ獅子王』

名前:獅子神 大呀(シシガミ タイガ)

性別:男

性格:

オレ様な粗暴でひねくれ者ながら,根は熱くで面倒見の良い重度のお節介焼きで"頼まれ事や厄介事を,放って置けない"義理人情に厚い御仁

(要するに"ガキ大将がそのままデカくなった"感じ)

口が悪く"キツい口調で"辛辣な言葉を吐き捨てる毒舌家でもあり,キレては相手を怒鳴ることも多々ある

容姿:

https://charat.me/avatarmaker/share/AAAAAAAAAAFWlDeQ

身長:170cm

趣味:物作り(プラモデルとか)

特技:武術全般

所属:下宿

錬想術:『荒ぶる獅子(ライオン・ハート)』(武錬)

→"自身の感情(闘争心や怒りetc.)の昂り"を刃付きのトンファーとして具現化し錬成する錬想術(持ち手を変えて剣としても使える)

そのままでも切れ味は鋭いが"感情の昂り"に呼応して,その切れ味は増す

 

【参考画像】(https://img.syosetu.org/img/user/180751/51295.JPG)

 

概要:

古くから"赤鉄町"に武門として名を連ねる名家"獅子神家"の嫡男。

厳格な両親の下で幼少の頃から"強くなれ"と虐待スレスレのスパルタ式のやり方で武道に関する様々なことを叩き込まれる(厳しかったのは父の方で,母はそのやり方に反発し息子を可愛がっていた)

…が,精神的にパンクし反発やら大喧嘩の末に家を飛び出しては,家から持ち出した木刀片手に不良のお兄さん達と行動を共にするetc.荒れに荒れていた。

父親が中学生の頃に亡くなった後,同じ町に住む母方の親戚に下宿し,後に"赤鉄学園"に入ることになる

サンプルボイス:

「ども,獅子神のドラ息子です」

「やれやれだぜ」

「ったく…しゃあねぇなァァァ!!」

「ブッ飛ばすぜ」

 

 

【奏梅莉愛さま】

『断ち斬られたくなくば、近付く事なかれ/凍てついた刃』

名前:祈埜 氷茉李(きや ひまり)

性別:女

性格:超絶人見知り兼コミュ障。不器用、1人を好む。その実誰よりも臆病で、傷付く事を嫌う。他人に近づかれるのが嫌。ボクっ娘。

容姿:淡く薄い水色の長い髪を一本のみつあみに結い、暗い闇のような夜色の瞳が特徴的。ハイライトは少なく、ジト目気味の目付き。幼児体型。よく見れば可愛らしい顔立ちなのだが、何処か人形めいている。

身長:142㎝

趣味:読書、裁縫、本屋&甘いもの巡り

特技:何処でも寝られる事

所属:学生寮

錬想術:『凍斬刃(リーパー)』

 武錬の一種。黒みがかった水色の大鎌の形状を取る。

彼女が内に秘める、『縁を切りたい』という思いから形作られたもの。彼女が触れても何ともないが、彼女以外が触れると一瞬で霜焼けしそうになる程に冷たく冷えきっている。勿論そのままでもダイヤモンドすら容易く斬れる程に切れ味抜群だが、彼女が『拒絶』の意を強くする事で更に切れ味を増す。

概要:学生寮で暮らす少女。1人でいる事を好み、教室でも1人で本を読んでいたり寝ていたりする事が多い。お気に入りの場所は図書室。

感情の変化が薄く、ほとんど無表情でいる。

入学理由は『犯罪予備軍更正枠』であり、彼女の『人間らしい感情』を取り戻す事が目的とされている。

 

家族関係が悪く、いつも暴力を振るわれていて精神崩壊寸前になった時に『家族達との縁を切りたい』と願った事から、家族を殺そうとした時に捜査として来た警察に見つかり保護された。それが小学3年の頃の話で、その後は孤児院育ち。それから心を閉ざして1人を好み、誰とも打ち解けようとせず、むしろ人を遠ざけるようになった。感情も薄れてしまい、笑う事も泣く事も怒る事も全てなくなった。

 

元の家族構成は両親と8歳上の兄との4人。

両親と兄は今でも牢にぶちこまれているとか。

 

感情が薄れても好き嫌いははっきりとあり、嫌な物は無表情のまま辛辣な言葉ではね除ける程。

読書と裁縫と甘いものは好きだが、人付き合いとゴーヤは嫌い。読書や裁縫している時やご飯の時を邪魔されるのも嫌い。

いつも少し怖いつぎはぎだらけの少し大きめの兎のぬいぐるみを持ち歩いている。

1人を好むのは、裏切られない為。そして自分を守る為であり、自分が自由であると自覚する為でもある。

ずかずかと自分の内に踏み込まれるのが嫌いで、勝手な友達宣言や図々しくされると不機嫌になって口が悪くなる。

 

サンプルボイス:

「……祈埜、氷茉李。仲良く、する気なんて、ないから。放って、おいて」

「……(シーン)」←無視

「……読書の邪魔、しないで」

「せっかくの、ご飯時、邪魔するな」

「人との繋がりなんて、そんなもの『いらない』。ボクは、1人でいい…っ!!」

「絆なんて、下らない。人は、いつだって、身勝手なんだ。友達なんか、いらない…!他人なんて、興味ない…!ボクに、関わるな…!!」

 

 

【月光閃火さま】

『俺は物心がついた頃から独りだった…。だからこそ、人の繋がりの大切さが…身にしみて解るんだよ。/絆を説く弧狼』

名前:撃鉄 剣悟(うちがね けんご)

性別:男

性格:冷静沈着で一見すると冷めた感じに見えるが、実際は面倒見のいい兄貴肌

あとアルコールが入ると、スキンシップがやや派手になる(苦笑)

容姿:艶やかな黒髪のウルフカットヘアーに黒曜のごとき澄んだ黒の瞳がトレードマーク、目つきは少し鋭いが瞳からは柔らかな温かみを感じる、顔立ちは少しワイルド感の入った整った感じ

身長:181.5cm

趣味:鍛錬、相棒(魂金)磨き、料理、町の散策

特技:どんな状況下でも身体の調子(コンディション)を万全に持っていける事

所属:学生寮

錬想術:『その銃剣、衝烈を頂く撃鉄成りて(ガンブレード・バーストリッガー)』

 武錬の一種で、某・“八つ目の最終幻想”に登場する銃剣の姿を冠した武装

『絆の大切さを相手の心に響かせたい』という想いが形となったモノであり、剣としての威力もさることながら対象に当たったと同時に持ち手に付いている撃鉄(ひきがね)を引く事でその威力をさらに高める事が出来る

ちなみに、そのさらに威力を高める力を持たせる為の弾は想いが途切れない限り装填され続ける

概要:学生寮に暮らす生徒であり、料理研究部に入っている青年

物心がついた頃からスラム街に長いこと独りで過ごしてきた過去を持ち、それ故に『人の繋がりの大切さ・絆の重要性』を人一倍重んじる精神を持った経緯がある

故に、その心意気を貶されると真剣かつ真っ直ぐに怒りを豪速球の野球ボールのようにぶつける

性格上基本的に誰とでも真摯に接するタイプであり、どんなに拒まれようともめげずに接する図太い神経を持っている(苦笑)

ちなみに、恋愛に関しては長いこと1人で過ごしてきた為か若干鈍感になっている(汗苦笑)

 

サンプルボイス:

「俺は撃鉄 剣悟(うちがね けんご)。まぁ…よろしくな♪」

「よぉ、これから俺と一緒に昼飯食べようぜ?」(爽やか笑顔で昼飯のお誘い)

「悪いけど…俺の相棒(武錬)はこの“想い”が途切れない限りコイツ(撃鉄)によって起こす衝烈は続く…だから、何度だって俺のこの“想い”をアンタの心にぶつけて…響かせ…刻み込むぜ?」

 

 

【兎詐偽さま】

『今をボクは『生きて』いる/煌炎の主人』

名前:白鉄 焔

性別:女

性格:冷静で大人びた判断力を持っている。

容姿:真っ黒な肩ほどまでの髪と、焔を映したような赤く艶めく意志を宿した瞳が特徴的。中性的な顔立ち。眠たげな、気だるげな様子でいることが多い。

身長:153cm

趣味:読書

特技:歌、体術

所属:学生寮

錬想術:『煌炎を宿す者/シルヴァー・フレイム』

火の技練であり、彼女を彼女たらしめるもの。白い焔を操り魅せる能力。操作に関しては非常に精密であるものの、感情に左右されやすく暴走しがち。出力は高く、そして造詣も深い。

この能力は敵にしか牙を剥かない能力でもあり、所有者の相手に対する敵対心などを強く反映し、敵や今倒すべき相手でなければその相手には優しい暖かさしか感じさせない。

『純黒の焔/シルヴァー・フレイム・オルタネイティブ』

殺意によって煌炎を宿す者が別方向へ進化した姿。暴走形態でもある。黒い焔を解き放ち焼き尽くす能力。殺意を向ける対象だけでなく、焔の周囲のあらゆるものを焼き尽くす。

出力は最大クラスまで上昇するものの、それは彼女の心そのものをすり減らし続ける自暴自棄な気持ちから生まれたものであり、自分自身の身すら焦がす。

一度この焔が燃え移れば完全にこの能力以上の出力の能力によってしか消すことができない。悪意の焔。

『煌々と輝け、白銀の劔/シルヴァー・フレイム・リフレイン』

進化でもなんでもなく、単純に煌炎を宿す者の能力の一部。決意を象徴する夕暮れの太陽のような輝きが特徴。硬い決意によって能力自体が集約し、劔の形へと成ったモノ。周囲に一切の熱は発しないが、劔そのものをかたどった焔の範囲内の熱量は並みの能力、武練では一瞬で蒸発する。

概要:儚げな雰囲気を纏った美少女。

脳障害を患っており、21時には眠り9時に起きるという自堕落にみえる生活を送っている。そこから学校は基本的に2、3限から登校している。赤鉄学園に通っているのは病状が改善されてきたために通えるようになったということだけでなく、理事長とコネを持っている親の判断である。

性格は冷静で大人びた判断力を持ったもの。だが、同時に子供っぽい負けず嫌いなところもある。また、人生観として『かっこよく生きる』ということがあり、『死』や『終わり』を美談化してみるのを嫌う。これは彼女の他人に比べて短い時間の中から自然に生まれたものであり、これが理由で一部の小説や感動的な『別れ』というのを避ける。他人の反応を見るのが好きでよく意地悪なことを言ったりするが、その実押され弱くかわいい反応をしたりする。また、ノリがいい。

趣味は読書で音楽雑誌や小説をよく読む。音楽雑誌はピアノのような交響曲的なものから、ドラムなどを使うロックなものまで幅広い。小説は謎解きものが中心だが、相棒が死んで感動みたいな彼女にとってのクソ展開が出た場合即読むのをやめる。特技は歌と体術。歌に関しては『ぎんいろ。』の名前で作詞し、それを歌っている。世界の美しさを語りかけるものが多い。ちなみに歌は海外の方が売れており、国内で知っている人は少数。その上、活動している際には銀髪のカツラとエクステを用いてロングヘアにしている。体術はダンスなどの一環にも成っており、天才的。既存の複数の体術を組み合わせて使っている。好きなものは特になしで嫌いなものもない。強いて言うならばカロリーメイトが好き。障害の影響で味覚が死んでいるから。夕景が好きで屋上からよく眺めている。彼女一人の特別な時間。照れると目をそらす癖がある。一人称は「ボク」、二人称は「お前」(ただしぎんいろ。時は「オレ」、「キミ」)。猫っぽい気質で、気に入った相手に気まぐれに近寄ったりしてだらだら話すのが好き。微ツンデレ?ネガティヴになるととことん自棄になる。

サンプルボイス:

「ボクは白鉄・・・よろしく」

「ふぁ、眠い・・・」

「まだ、寝たくないのになぁ」

「・・・今日も寝坊かぁ」

「ん、まぁ勝手にそうするのもいいけど、コストちゃんと考えなよ」

「うー、そういうのなんかやだな。負けるのって悔しいじゃん?負けていいって妥協はボクはやだ」

「だれかキャラクターを殺して、はい感動。なんて単調でつまらなくて、キャラクターを馬鹿にした作品なんだろう。そうおもっちゃうのさ」

「誰だっていつかは絶対死ぬものだから、だから生きてる間くらいはカッコつけようよ。『生きてる』今をね。」

「へぇ?可愛いじゃん・・・ふふっ」

「馬鹿になんてしてないさ。お前が面白いのが悪い。」

「ふぇ?いや、それはその・・・」

「うるさいうるさーい!」

「ん〜、味はしないのはそうだけど、みんなでこうやって美味しいって言って同じもの食べるのはなんだか気分がいいんだ」

「そうでもなきゃ、カロリーメイトでも食べてとっとと寝てるさ」

「日が沈んで、夜が来る。ボクの大嫌いな夜が、だから今日も明日がちゃんと来ますようにって、太陽を見送るんだよ」

「そんなに褒めないでくれ、照れちゃうだろ?」

「・・・うるさい、お前だって内心ボクを馬鹿にしてるんだろ?」

「・・・あぁ、好きだよ。悪い?」

「ばーか・・・ふふっ」

 

 

【赤い人さま】

『お前も俺の糧になれ/人であり獣』

名前:天野 躯狼(あまの くろう)

性別:男

性格:面倒見のいい兄ちゃん。飄々とした性格でつかみどころがない。実は戦闘狂。

容姿:橙に近い金の長髪。強烈な茶の三白眼に鋭い歯と、獣じみた感じの男。時折瞳が金に見えることも。

身長:196cm

趣味:料理、戦闘

特技:パルクール、フリークライミング

所属:学生寮

錬想術:『縛鎖の凶獣(グレイプニール・フェンリスヴォルフ)』

 武錬の一種。銀の鎖で雁字搦めにされた狼を模した白い甲冑。自身の『闘争心』を甲冑に、『理性』を鎖として変換し、錬成する錬想術。

 甲冑は闘争心を糧に身体能力、強度、破壊力を加速度的に増してより獣じみた様相になっていく。鎖は理性の強さに比例して捕縛力、強度、非物質への干渉能力を高めていく。神々しさを持ちながらも、きわめて原始的な獣性が見える様相であり、徐々に進化することも相まって『生きている』ような錬想術である……というのが表向きのカード。

 たしかに武錬の一種であることは間違いなく、鎖も表通りの物である。ただし甲冑は偽装であり真実は『飢餓感』を変換し自身をサイボーグに錬成する錬想術である。

ここでの飢餓感とは勝利や強さへの渇望であり、闘争心はその一部に過ぎない。以前は闘争心と誤認していたために手痛い目に会ったが、その時に本質に目覚めた。

その飢餓感故に戦いを望み、強さを喰らって成長しようとする。その性質の表れが、相手の錬想術や魂金を食べてその性質を取り込み進化する機能として現れている。

ただし、本来の機能を使えば使うほど体が錬想術に置き換わっていく。そのため、普段は表向きの性能に錬鍛術での強化でごまかしている。

 

概要:生まれたときからの獣にして人。

 現在の態度や見た目からは想像できないが、もともとはオリジナル魂金を所持していたほどのいいとこの出。幼少のころはその出自に見合った見た目と態度であった。名家の跡取りとして様々な教育を受け、上流階級の一人として相応しい品格を持っていた。しかし、内面は現在とほぼ変わらず、生まれた折から膨れ上がり続ける闘争心を類まれな理性を以って縛り続けていたのだ。その闘争心へ上手に付き合い続けた躯狼は、様々な分野で優秀な成果を出し続けていた。このままいけば歴史に名を残すような人物になるかと思われたが、ここで一つ目の転機がやってくる。彼は知ってしまったのだ、自身の家が世界を騒がす錬金麻薬『ニルヴァーナ』の元締めだと。そして、自身の欲のために世界を巻き込む両親の姿に、躯狼の理性に一抹のひびが入った。躯狼は衝動のまま両親の罪の証拠を言い逃れや金で逃れる事ができないように世界にばらまき、オリジナル魂金と資金を持ち出して姿を消した。

 次に躯狼が現れたのはホムンクルスの生息域であった。その場所はイマジン戦団が常に配備されるような危険区であり、躯狼はそこで強力なホムンクルスを相手に己の闘争心を満たし続けていた。多くの強力なホムンクルスと戦いを続ける日々、満たされていたはずの心はなぜか徐々に乾いていった。そんなときに躯狼はあるホムンクルスの密猟者と対峙した。獣そのものの動きで挑む躯狼に対し、冷静に対処する密猟者。そして躯狼は密猟者の人としての強さに敗れ心臓を撃ち抜かれた。薄れゆく意識の中で、強烈な敗北感とともに己の本質を覚った。――強くなりたい。ただただ、その一念が沸き上がり続けるのだ。そしてその刹那に自身の錬想術の本質をも覚った。闘争心から生まれるのならば甲冑などではなくもっと攻撃的な武器になっているはずであり、覚った自身の本質と合わせれば……それは、自身をより強くするという形からの派生だから甲冑となったのだと。そうして、躯狼は自身の心臓の欠損をサイボーグ化で補い密猟者に再び戦いを挑んだ。相手の戦いから学び、今度は獣としてだけではなく人として鎖を巧みに交えた戦いは密猟者を打倒した。相手の魂金を喰らい雄たけびを上げ……そこで強烈な衝撃とともに躯狼の意識は途絶えた。

 二つ目の転機がやってきた。躯狼と密猟者の戦いを察知したイマジン戦団が二人を捕まえたのである。二人はそこにいたというだけで様々な罪状を犯していた。密猟者はそのまま法に裁かれた。しかし、躯狼は判明した身元からその年齢と境遇により保護観察処分となり、『犯罪予備軍更正枠』として赤鉄学園に入学することとなったのである。自身の本質を覚り、人としての感覚を取り戻した躯狼はその決定におとなしく従った。なお、学園ではオリジナル魂金で心臓回りを代用し続け、支給のレプリカのアナザータイプ甲冑で戦っている。知性も人の強さと再認識したため、学業は割とまじめ。

 

サンプルボイス:

「天野躯狼。馬鹿でかいが同い年だ、よろしく頼むぜ」

「時々こう……野生に帰りたくなる時ってねぇか? あ、ない?」

「いやー、料理はいい文明だ。生とか焼いただけとは違うねやっぱ」

「よう、おはようさん。いい汗かいたぜ」フリークライミングで窓から登校。

「絆……仲間との連携。そういう強さもあるのか? いや、逆に弱くなる奴もいるから一概には言えないか?」

「ハッハー! もっとだ! もっと俺の強さを引き出してくれ!」強敵との戦い。

「おっと、それは通さねぇ。攻め一辺倒のバーサーカーだと思ったか? 悪ぃな、そりゃ昔に卒業したんだ」

 

 

【James6さま】

『全力で、全開で、そんでもって全力っすよ!/常全力全開努力家少女』

 名前:神条 イツキ

 性別:女

 性格:どこまでも純粋で常に全力全開な少女。己を高めることに余念が無く、また、未知への好奇心に溢れている。ストイック、自己向上心そのもののような人間と評される程には変態。しかし、一度飽きると絶対にやろうとしない。どんな強制があってもやらないのは流石と言える。基本的に自分本意。同調しようとしない。また、超がつくほどの『負けず嫌い』。

 容姿:亜麻色のショートボブ、瞳の色は深くどこまでも暗い深淵のような青。顔立ちは快活そうな美少女、体型はスレンダー。無駄な肉が付いていない為に胸はそこまで大きくなさそうに見えるが、それなり以上にはある。

 身長:156cm

 趣味:特訓

 特技:特訓

 所属:下宿

 錬想術:『雷霆』

 特別、これいった特殊な力は無いただの空の上位互換のひとつ。彼女一人しか存在しない唯一属性ではあるが、前述の通り、特殊な力があるとかそういったわけではない。ただ、素早さや破壊力含めありとあらゆる面で高い水準を誇る“だけ”。瞬間的な破壊力はプラズマを超克し、その速度は瞬間的に亜光速にも迫る。傲慢なまでの向上心と、全てにおいて極めたい(超越したい)探究心により生み出された、彼女曰く『ゴミ以下のつまらない能力』。基本的に能力を使うことは稀。また、出力を上げ過ぎれば当然、魂金への負担が許容量を突破する。

 基本的な戦闘スタイルは、相手に合わせて柔道、八極拳からキックボクシングなどなど果てには部族にしか伝わらぬ流派など、東西南北全ての格闘技を混ぜ合わせた『邪道の拳』。

 しかし、相手によっては絶対に負けたくなかったりすると能力を使うことも。

 概要:拳で海を割った者の末裔。座右の銘は『努力、全力、達成』『人を超えるならば、まずは己から』。どこまでもやる気に満ち溢れ、やったことが無い物事には真摯的かつ超意欲的に取り組む。そして、それらを完遂させる天性の才能がある。結果的に運動及び学力は学年一位は愚か、世界でも有数な程に超越的な物になっているが、本人的にはそれは当たり前のことであり、誇ることではないと真面目に考えていたりする。逆に一度やりきったことには死ぬほど興味が無く、飽くなき探求云々でやっていた勉強もやり過ぎで極めてしまった為、授業なんかは全て聞き流している。格闘技を極めようと武者修行の度もやっていたが、それも全て免許皆伝。もはや、欠片も興味が無い。現在は練想術にお熱。この調子で五年くらい研究を続けたら解き明かしてしまうのではないか、そんな噂が冗談交じりにでも囁かれる程度には全力投球。感覚派である為、教えたりするのは苦手。「どーんとやって、どかーんっす!」とか「ばりばりーって頭に来て、きゅぴーんっなんすよ!」などと真面目に言ってしまう程。

 下宿先は、落ち目の元有名作家の家であり、教えを乞いながら執筆活動にも熱中している。

 人を見下すことはしないが、人の心が根本的に分からないという非人間の類であり、人の心の探求にも熱意がある。

 サンプルボイス:

「私、神条イツキっす。よろしくお願いするっすよ」

「何か面白いことないっすかね〜」

「これはこれは⋯⋯面白そうなことになってるっすね」

「どうして、泣いてるっすか?⋯⋯はぁ、分からないっすね〜」

「その業火でも割いてみるっすかね」

「はぁー!飽きた飽きた!もうやらないっす!テコでもやらないっすよー!」

「なんすか、それ?教えてください、この通りっす!超面白そうっす!」

「今日は良いことありそうっす」

「たーのーしーっすよー!一緒にどうっすか?」

「ふうん⋯⋯告白ってやつっすか⋯⋯どうすれば良いっすかね?」

「よく分からないっす、人間ってのは。まあ、だから面白いんっすけどね」

「雷はどうっすか?私のは、ちょっと格が違うっすけどね!」

 

 

【白鷺 葵さま】

『主の脅威を殲滅・排除するのも、執事としての嗜みだ。覚えておけ/その毒性、カエンタケ級』

名前:仁科 丈(にしな じょう)

性別:男

<性格>

執事としては「気配り上手で物腰穏やかな好青年」として完璧な振る舞いを見せるものの、執事としての肩書を外す/肩書が外れると本性を露わにする。

本性は口と態度がかなり悪い。如何なるときも冷静沈着かつスマートにこなしているが、裏では人知れず、血の滲むような努力をしているようだ。

目的を達成するためならば「如何なる手段も厭わない」という、負けず嫌いでダーティな一面も。……実は直情的なタイプで、些細なことでもすぐにむかっ腹が立ちやすい。

気に入った相手や心を許した相手に対しては、『執事としての領分を出ない範囲で』できる限りの手助けをしてくれる。本人は認めないが、割と面倒見が良い。

<容姿>

黒髪をショートヘアに切り揃えており、直毛にしている。端正な顔立ちをしており、瞳の色は焦げ茶色。白い手袋とハンカチーフ、懐中時計を肌身離さず身に着けている。

身長:171cm

趣味:読書、鍛錬、ガーデニングおよび家庭菜園

特技:家事全般、礼儀作法全般

所属:下宿

<錬想術>

『毒胞子術(トリコテセン)』属性:土

願望:『自分の身を守りたい』+『外敵に立ち向かう力が欲しい』⇒『自分や主の前に立ちはだかる外敵を殲滅したい』+『そのためなら、如何なる手段も厭わない』

キノコ由来の毒を液体として抽出・自由に操ることが可能。錬金術によって生成した暗器(短刀、苦無、針など)に纏わせていることが多いが、他人の武錬に纏わせたり、直接毒液を相手目がけて撒き散らしたり、敵に「そうと知られず摂取させる(抽出した毒は無味無臭のため)」ことも可能。

しかし、この技錬で抽出した毒は『効果を発揮するのに通常の毒物より時間がかかる』という特性が付属しており、最低でも3~40秒、長くて数時間かかるようだ。他に、能力を使用した後に『能力者が一時的に味覚過敏or味覚障害を併発する(どちらになるかはランダム)』というデメリットもある。

長期戦は得意だが、短期決戦に持ち込まれると非常に苦しい。本人も長期戦に持ち込むために、あの手この手――絡め手やゲリラ戦、場合によっては「対戦相手の食べ物に混入させる」というダーティな場外戦など――を使ってくる。

<概要>

とある名家の御令嬢に仕える執事見習い。アルケミストとしての才能を有しており、御令嬢の護衛役としての能力を磨くために赤鉄学園へ入学してきた。この学園に入る以前に家事全般と礼儀作法を叩きこまれているため、動作の1つ1つがしゃんとしている。特に珈琲や紅茶を淹れることに対しては、強いこだわりを持つ。

 元々は一般家庭の出だが、両親のダブル不倫とネグレクトによって劣悪な日々を過ごし、行政に保護される。その後は親戚中をたらい回しにされ、様々な虐待を受け続けたことから『自分の身を守りたい。外敵に立ち向かうための力が欲しい』という想いを抱き、能力に目覚める。その際、能力を暴走させてしまったため、施設へ送られることとなった。

施設で暮らしていたときは、不本意ながらも、年長者として子どもたちの纏め役や遊び相手をしていた。そんなとき、施設の経営者一族が慰問にやってくる。そこで出会った経営者一族の1人娘と仲良くなった丈は、ひょんなことから少女の誘拐事件に巻き込まれてしまう。彼は自分の能力を駆使して誘拐犯を一網打尽にし、彼女を助け出した。

このことがきっかけで少女の一族から見いだされ、少女の護衛役/執事として引き抜かれることとなる。以後は執事長(錬金術師)から徹底的にしごかれ、礼儀作法や家事全般・体術や錬金術における最低限度の基礎基本を叩きこまれた。その上で、自分の能力を磨く一環として赤鉄学園の試験を受けて合格した。

自分が仕えている家の屋敷に住み込んでいる。執事業を優先しているので部活には所属していないものの、屋敷でガーデニングや家庭菜園などに精を出しているようだ。白い手袋・ハンカチーフ・懐中時計は、御令嬢に仕えることが決まった日に主から賜った贈り物。不用意に触れたり破損させたりすると、怒髪天で襲い掛かってくる。

 

<サンプルボイス>

「初めまして。私は仁科 丈、さるお方の元で執事見習いをしている者です。不束者ですが、どうかこれからよろしくお願いいたします」

「常に手袋をする理由、ですか? 身なりに気を付けるのは、執事として当然のことです。従者の不出来で、主が不利益を被ることもありますからね」

「そろそろティータイムにしましょう。あまり根を詰めても進みません。紅茶やコーヒーで一息つく時間も必要ですよ」

「では、参ります!」

 

「……ちっ。面倒くさい奴らだな」

「汚い手で俺に触るんじゃねえよ。服が汚れるじゃねえか」

「俺が仕えるのはお嬢様だけだ。他の奴らがどうなろうと関係ない」

「勘違いするな。ここで俺がお前らを見捨てたら、お嬢様の執事として不適合の烙印を押されかねないからな。……手を貸してやる」

 

 

【ムフフ同盟さま】

『さあ、君はどんな夢が見たい?/幻影の夢語り』

名前:楠 優実(くすのき ゆみ)

性別:女

性格:基本的に善良かつ正直者だが、必要のない事は聞かれなければ喋らない性質。些細な事でよく笑う。

容姿:濡羽色のショートボブに紅い眼が特徴的な、低身長童顔の美少女。

身長:153㎝

趣味:芸術鑑賞特技:腹話術とオカリナの演奏

所属:学生寮

錬想術:【麗しき者への空想譚(ハッピー・エバー・アフター)】

属性【空】を操る技錬。核となった心が【綺麗なモノを見たい/見せたい】であるためか、『本物と見紛う幻影を作り、それを現実であると思い込ませる』ことに特化している。

自己や他者の記憶・認識を軸とした幻影を空間自体に生み出せるが、他者のそれを軸としたものを作る場合は予め対象を能力の影響下(幻影を見せている状態)に置いておく必要がある。

幻影の質は恐ろしく高く、本当に本物と偽物の見分けがつかない。しかしそれは彼女が【綺麗だと思った/思っているもの】だけで、そう思っていないもので作った場合は、立体感の失せた空間に張り付いたような……一目でわかる幻影になる。彼女自身、そういうものは作りたがらない。

またこの幻影で彼女自身の姿を隠すことは出来ない。なぜなら彼女自身が『私はここには混ざれない』と諦めているからである。なお、『自身を対象にして使った場合』はその限りではない。

能力の発動キーは本来必要無いのだが、彼女の場合は『その方が雰囲気出るでしょう?』とのことで【 Long, long ago ……(昔々、ある所に……)】と詠う。

 

以下、代表的な技の種類

 

【月下花園】満月の輝く空に、一面に白い花が咲き誇る世界。彼女の始まりにして、最も使う幻影。

 

【反転世界】全てが反転したかのような錯覚を起こす鏡面世界。反転の度合いを変えることで、相手の認識と行動をズラす事が出来る。

 

【幽藍屋台】活気あふれる人々で賑わう世界。追われている時に敵を撒くのに最適。

 

【懐中の光】のどかな田園風景が続く世界。用途は無い。しいて言うなら、彼女が一息つきたい時などに使う。

 

【追憶】自分や相手の記憶から幻影を作り出す。その過程である程度相手の記憶を見てしまうが、その分だけ完成度が上がる。相手の記憶を使うには予め幻影を相手に見せておかなければならない。

 

【邯鄲の夢】現在は使えない。彼女が自身の過去と傷を受け入れて前に進む事が出来た時、初めて使える。相手の記憶に基づき、『ありとあらゆる失敗と後悔を無くした、歩めたかもしれない理想の人生』を相手だけに見せる。その間、それに集中するためにほかの行動が一切取れなくなる。これもまた【追憶】と同じく、予め幻影を相手に見せておかなければならない。

 

概要:学生寮に住む、いつも楽し気な雰囲気の少女。一年前まで世界を気ままに放浪しており、日常会話程度なら6か国語話せるらしい。好きなものは美しいものを眺めること。趣味が芸術鑑賞なのは、作品の積み重ねられた技術もそうだが、そこに込められた想いを見るのも好きだから。嫌いなものは、曖昧であるが『改善の余地が一切ない状態のもの』とのこと。根本的に他者が美しくなる事が好きであるが故だと思われる。

また、美しいものが好きなだけあってその審美眼は相当のもの。物の真偽は勿論、見ただけでどの年代、誰がどのような意図を持って作成したのかがわかる。人に対してはその人物が内に秘めている輝きの度合いがわかるようだ。しかし授業等ではいつも『どうすれば物事が美しく結実するか』を考えているため、テストではいつも赤点ギリギリ。それを潜り抜け続ける能力はあるのに……と教師陣からは残念に思われている。本人は一切気にしていないので、恐らく改善されることは無い。

しかしながら、そんな彼女にも苦手なものはある。それが歌とアルコールである。

* 特技の腹話術とオカリナの演奏技術を得たのも、旅の途中、子供のために歌を歌おうとしたが余りの下手さに子供に泣かれてしまったことがあったから。その時に腹話術とオカリナの演奏をして泣き止ませた時に才能が目覚め、それ以来練習を重ね、今では確かな感覚を持つ上流階級の人間ですら感嘆させるまでの腕前になっている。ちなみに、腹話術の際に使う人形は、デフォルメされたオオカミの『ユウ』。

* アルコールが弱点ということから推察できるように、彼女は下戸……しかも泣き上戸である。それも、ウイスキーボンボンなどを一口食べるだけで泥酔してしまうレベルのもの。間違えてアルコールを摂取しようものなら、近場の人間に泣き絡みし始める。なお、翌日には記憶がさっぱり消えている。

 

見た目もよく落ち着いた様子で、ミステリアスな雰囲気を出しながらも他人に優しい上に、不快にならない程度の心理的距離を維持するため、それなりにモテる。しかし、告白されてもすべて断っているようだ。

 

過去:かつてはどこにでもいるような子供だった。夢を持たず適当に生き、居心地の良い薄い繋がりを保っては面倒だと打ち捨てて。……ただ漠然とした将来への不安を抱えて、才ある他人を妬んで。けれど自分にはどうにも出来ないから、諦めて。そんな風に日々を生きている彼女に、転機が訪れた。

───旅行バスの転落事故。死者41人、重体者9人。重傷者、一人。4人家族での旅行、父のミスで一人後ろの座席に座っていた彼女だけが助かった。突然の別れ、喪失。学校に通えるだけの気力も無く、彼女は唯々放心した日々を送る。そんな様子を危惧した彼女を引き取った伯父夫婦は、彼女に海外旅行を提案した。少々値は張るが、それが彼女の心を晴らす切っ掛けになるなら、と。そうして行った旅行にて彼女は本当に美しいモノに触れる。満月以外の光の存在しない夜、罅割れていた彼女の心に、その美しさは癒すように染み込んだ。その後、彼女は伯父夫婦に『しばらく此方に居る』とだけ連絡すると、美しいものを探すために放浪の旅を続けた。最初は暴漢に襲われるなどもあったものの、そのたびに旅の途中で偶々手に入れた魂金(劣化レプリカの粗悪品)を使って切り抜けていた。

───鏡のように反射した世界、慰霊に捧ぐ屋台と祭りに、心に宿る原風景。数多の美しいものに触れた彼女は、【綺麗なモノを見たい/見せたい】という願望を得るに至った。しかし、旅の中で思い知らされたこともある。

それは【どう足掻いても自分ではダメだ】ということ。美しさに憧れる度に彼女はその一員に成ろうとするも、過去の傷が尾を引いて離さない。誰かと支えあう事が怖いから、誰かの気持ちを無碍にせざるを得ないのだ。……その度に自身への憎悪と罪悪感で首を絞められるのに。

彼女が頑なに他者と深い関係を築こうとせず、一線を引き続けるのはそれが理由でもある。そうして使い続けた魂金(レプリカ)に可能性を感じ、夢を叶えられると信じた彼女は旅を終えて、故郷へと戻ってきたのだ。

 

サンプルボイス:「私の名前は楠 優実。これからよろしくお願いするよ。」

「ふふふ……良いね、それ。私は好きだな。」

「……芸術に貴賤は無いよ?そこに込められた想い、それを表現するために積み重ねられた技術……芸術品はそれだけで人の人生を表現しているとも言えるからね。」

「むむむ……良くない。良くないね、これは。この流れを断ち切らないと……」

「……ん、ああ。はーい。ごめんなさい、先生。」

「(うーん、どうしたら良いんだろう……)」

「ん、私に何か頼み事かな?良いよ、教えて。」

「『僕は優実のペットのユウ!これからよろしくね!』……なーんて。どうかな、ほどほどに自信あるんだよ?」

「オカリナ?……そうだね、まあ出来なくはないから構わないけれど……じゃあ、始めるね……。」

「──────♪」

「私の歌?……いやぁ、私歌ってほんと苦手で……うっ、忘れてた昔の傷が……」

「うっ……ひぐっ……なんでわたしばっか……」(アルコール入り)

「うわぁーん!良いからもうみんな幸せになれよバカぁー!」(アルコール入り)

「ハッ……あれ?なんで私こんな所に……」

「好き、か……ごめん、私あまりそういうのに興味ないから……」

「さあ、君はどんな夢が見たいのかな?」

「Long, long ago ……」

「────ようこそ、私の世界へ。歓迎するよ。」

 

 

 

【火花さま】

『私は軽く、そして重い女なの/博愛主義者』

名前:カール・G・サン

性別:女

性格:穏やかで優しく、懐が深い。

容姿:長い茶髪と緑色の瞳を持つ色白の少女。

身長:166

趣味:包丁研ぎ

特技:魚を捌くこと・肉を切ること・料理

所属:下宿

錬想術:技錬・火

 総てを愛したいという彼女の想いが具現化した錬想術。単純に火を生成して操るだけのものだが、その火が6000℃という規格外の温度と熱量を持っている。そして、この錬想術及びそれを使う彼女自身がまだ成長段階にあるため、最終的には絶対熱に到達するであろうと予測されている。

 彼女自身、火を生成して操る以外のことができない。しかし、その火の温度や熱量を大雑把にではあるが調整することはできる。例えて言うならガスコンロのようなもので、精密には調整できない。

 

概要:誰であろうと無償で愛してしまう聖人のような(元男性の)少女。中学生の時に飢えや欲求不満に似た感覚・感情を抱き、それが愛だと気づいたことによって、総てを愛するようになった。それと同時期に「女になりたい」という願望を抱き、中学生ながらに錬金術で性転換し、女性となった。

 もちろん、その際には歴とした資格を持つ医師兼錬金術師の女医に担当してもらったため、骨格や肉体構造に至るまで、すべてが女性そのものとなっている。

 

 総てを愛し慈しむ彼女であるが、その愛は相手を殺してしまうほどに重く、そして誰でも愛してしまうほどに軽い。そこには毛ほどの差もなく、皆を平等に愛してしまう不変の平等愛が存在する。

 その重さゆえに自分から愛することはせず、自ら愛を求める人にのみ、傷付けない程度の愛を捧げている。だが本音を言えば、もっともっと愛してあげたいと思っている。けれど殺したくはないとも考えている。このジレンマを抱えながら、果てなき成長を遂げていく錬想術を彼女は扱っている。

 

 火が彼女の錬想術となったのは、火のように殺してしまいそうなほど重い愛と、火のように軽く平等な愛を併せ持っているからだとされている。

 

 カール・G・サンという名前は男性の時から持っているもので、改名などはしていない。あの風船で家を飛ばすおじいさんやチキンを揚げるおじちゃんとは関係ないので悪しからず。でも親交のある人にはそれをネタに弄られたりする。

 

《サンプルボイス》

「カール・G・サンです。よろしくお願いします」

「高級なものは無理だけど、家庭的な料理だったら得意だよ」

「包丁を研いでるときって、何も考えず無心でやってるから時間が経つのが早いんだよね。わかるかな、この感じ」

「私はあなたを愛してる。あなたの総てを愛してる。何も拒まないし、何でも受け入れる。私はあなたを愛してるから、あなたの総てを許してあげる。だから私に、あなたの総てを愛させてください」

 

 

【鳳凰院龍牙さま】

川澄 刀騎(かわすみ とうき)

性別 男

性格 穏やかで物腰が落ち着いている。ノリが良いが、ちょっと天然。

容姿 薄い黄色の髪で紫色の瞳の整った顔立ちの美男子。体型は若干華奢だが、程よく引き締まった筋肉をしている。

CV 島崎信長

身長 161

趣味 家事全般(特に料理と掃除や片付け)、アスレチック

特技 ジャグリング、パルクール

所属 自宅

錬想術 『変幻自在の太刀(トリックブレイド)』

武錬の一つで一見、シンプルな日本刀だが、刀身の長さを変化させたりして相手を惑わす。刀身の長さは普段は日本刀だが、小太刀に変化させる事が出来る。しかし、それ以上長くしたり、短くすることは出来ない。強度と切れ味は従来の日本刀より若干上だが、短い間隔で刀身の長さを変えると強度や切れ味が落ちる為、一定の間隔で刀身の長さを変えて強度や切れ味を保っている。

 

概要

穏やかな性格で、神崎千春とは幼なじみで一途に好意を抱いており、何かと気にかけている。千春から片付けを依頼され、千春の家を訪れる事もあり、その際に千春の弟達の面倒をみていることも。また、千春の買い物の荷物持ちを引き受けたりして同行することもある。学力は中の上で運動神経が良く、足が速い。異性への免疫はあるものの、身体を見せることに抵抗が無い幼なじみには異性として意識しているなども相まって顔を赤くすることが多い。幼少の頃にホムンクルスに襲われた所を錬想術師に助けられた事と両親の負担を減らすために錬想術師を目標としている。努力家で完璧主義な所もあり、すこし融通が効かない所もあり、千春から心配されることも。戦闘スタイルは左手の刀で刀身の長さを変えながら器用に振るい、空いた右手や足で拳や蹴りを叩き込んだり、足の速さを活かして緩急自在の戦法を得意とする。ポーカーフェイスは得意だが、嘘は下手。親戚から採れたての新鮮な野菜(きゅうりやトマトなど)を近隣にお裾分けしたりしている。かなりの寒がり。

 

サンプルボイス

「僕は川澄刀騎。よろしくお願いします。」

「千春。僕も頑張るよ。だから無理はしないで。」

「親戚から野菜が来ましたので良ければ食べてください。」

「僕の刀は変幻自在でね。」

「ちょっ!?千春、さすがに薄着は目のやり場に困るよ…。」

「僕はもっと強くなる…」

「逃がしませんよ…。」

 

 

【聖杯の魔女さま】

『世界一のゴーレムを造る……って僕のキャッチコピーなんかおかしくね!?/本体がゴーグルのゴーレム技師』

名前:マルク・アルスマグナ

性別:男

性格:普段は礼儀正しく常に敬語をつかうがツッコミに関しては容赦がない

容姿:茶髪のポニーテールに首からゴーグルを下げている。両腕には無数の歯車やパイプが取り付けられ掌には錬成陣が描かれた篭手を装着している。

身長:168cm

趣味:映画鑑賞・ツーリング

特技:ゴーレム造り

所属:学生寮

錬想術:『双腕の石像工場(ツインアーム・ゴーレムファクトリー)』

マルクの持つ技錬。手に触れた物をゴーレムにする。素材同士の相性が良ければ複合又は融合出来る。ただし、掌の錬成陣に触れていなければ発動しなかったり、既に出来上がっている物(例えば、建築された家やビル。車や玩具など形になっている物)はゴーレムにすることは不可能。

 

概要:

三度の飯よりゴーレムが好きな青年でイジられ役。いつか世界一のゴーレムを造りたいという夢を持っており、ゴーレム造りに活かせるものを学ぶため入学する。

ただし、その夢自体を除けば地味な青年で自身の存在を忘れられたり、「ダメゴーグル」や「ヘタレ」「童貞」等と揶揄され最近では周囲からゴーグルの方が本体だと認識される有り様。(ある曰く、「マルクの構成成分は「ゴーグル=95%、水分=3%、ゴミ=2%」。)

しかし、そういうイジられ役ではあるもツッコミを入れる能力に長けていたりお人好しな一面もありなんとかキャラとしては確立している(オィ

 

サンプルボイス:

「マルク・アルスマグナです。特技はゴーレム錬成、夢は世界一のゴーレムを造る事です。」

「あの?大丈夫でしょうか?」

「あはは……そうなんですか………」

「イイですか!ゴーレムというのは……(このあと3時間ゴーレムについて語っている)という訳なんです!………って、あ…………。」

「す……すいません……興奮してしまって……」

「いや、それアウトォォォォォォォォ!!!」

「運営に消されるゥゥゥゥゥゥゥ!!!」

「ど、どど童貞ちゃうわ!」



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0術:プロローグ

 

 “錬金術”

 

 それは鉄やアルミニウム、亜鉛等の空気中で酸化される卑金属を酸化されにくくて硝酸や塩酸といった酸類などにも冒されにくい金や銀、白金(プラチナ)という貴金属に変えようと紀元1世紀ごろ以前にエジプトに始まり、アラビアを経てヨーロッパに広がった科学技術である。

 多くが夢見た“不老不死”を実現する為に人の命を実験の材として使用する禁忌の術であり、無限に金を錬成できる富に溢れた(すべ)である。

 そんな錬金術にとある術が完成した。

 “想い”に“形”を与える錬金術――錬想術である。

 等価交換を思考回路にしている錬金術師にとって想いは形が無に等しいモノ……それに形を与える事ができるのは、まるで無から有を創造するかのような術に関心を持つのは遅くなかった。

 瞬く間に広まり、独自の生態系を作って人を襲う生命体――ホムンクルスの討伐や錬金術による生産行為、錬想術は世界を動かした術として認識された。

 だが、その力を我欲に使うものも多い。

 世界は錬想術をいずれ来る巨悪に対する抑止力(カウンター)として錬想術を学ぶ学校を設立した。

 これは、未来の錬想術師を目指す少年少女達の物語である。

 

 

 ――■とある一軒家■――

 

 

 日本にある田舎町の一つである赤鉄町(せきてつちょう)

 総人口28万人弱。もともと歴史は古いもののこぢんまりとした町であったが、隣町の発展によって近年大きくなった模範的なベッドタウン。

 近くの山には野生のホムンクルスが住んでいるが、主と呼ばれる存在のお陰で人里に降りて人を襲うホムンクルスはあまりいない。

 その山と隣町に行き来する間の道に一つの家があった。周囲には何もなく、ポツンとあるその家は云わば訳あり物件という家だった。

 何も幽霊が出るとか、呪われている訳でもない。ホムンクルスが住んでいる山から近いからだ。

 人を襲うホムンクルスの被害を比較的に受けやすい立地条件ゆえに家賃も安い。

 そんな住めそうにない一軒家から一人の女性が現れた。若いというより妙齢という言葉があう女性はおしゃれよりも実用的な服装の上から黄色いエプロンを身に付けた女性は家の前を箒で掃き掃除を始める。

 慣れた手付きで掃除する姿は熟年の主婦を彷彿させ、気分が良いのか鼻唄を口ずさむ。

 しかし、女性に影がおおう。

 明るかったのに突然暗くなった周りに気付き、後ろを振り向く。

 そこには、“化物”がいた。

 白い毛並に黒い禍々しい模様がある歪に曲がった大きな角が特徴の鹿が女性の後ろに立っていた。

 いきなり現れた化物に怯えてもおかしくないが女性の視線は鹿の頭部ではなく、その下だった。

 

「お帰りなさい卍哉(ばんさい)

 

 視線の先にいたのは顔に火傷を負った青年――卍哉(ばんさい)と呼ばれる若者に対してだった。

 女性の声に卍哉は鹿の化物を地面におろした。

 

「もう、掃除していた場所に置くんじゃないよ。こんなの持って帰るなら一言ぐらい言いなさい」

「帰りに偶然出会った。殺して血抜きしたから問題ない……お袋、裏庭で鹿を解体してくる」

 

 鹿の化物――すでに息を失った鹿を乱雑に降ろした事に指摘すると卍哉はそのまま鹿の角を折る。ポキン、という小枝が折れたような音が響いた。

 

「だったら、薪も割っておいてくれるかしら。もうすぐストックがなくなりそうなのよ」

「わかった」

「あ、卍哉」

 

 鹿を担いで裏庭に行こうとした卍哉を女性――彼の母親が待ったをかける。

 

「明日、入学式ね」

 

 母親の言葉に首を縦に頷き、無言で返事する卍哉。

 

「思えば、貴方に苦労をかけっぱなしだったわね……辛い思いをさせてごめんね……身体の調子も少しマシになったから、高校では貴方の好きにしていいわ……友達とか、部活動とか、そういう学校ならではの話とか……」

 

 母親の話に耳を貸さず、黙って裏庭に歩き始める卍哉。母親はその様子を見て申し訳なさそうな表情をするが、彼には気付かない。

 裏庭で鹿を降ろして解体作業をしようとした時に黒に近い濃い紫色の短髪の少年が卍哉に声をかけた。

 

「おうっ!? 卍哉兄ちゃん! それって鹿!」

「ああ。解体して肉にする所だ」

「やった! 今夜はお肉だ!」

「あれの準備も忘れるな。野生のホムンクルスが匂いに釣られて来るかもしれない」

「わかった! すぐに準備するね! おにくー!」

 

 バタバタと忙しなく去る少年に口角を少しだけあげるもすぐに元の無愛想な表情へと戻し、刃物を錬成して手に取る。

 

――『……友達とか、部活動とか、そういう学校ならではの話とか……』

 

 不意に先程の話が頭を過るが、卍哉は母親との会話をすぐに切り捨てた。

 

「……俺に、友など要らない……」

 

 その呟きと同時に鹿の腹に刃物を刺し、解体作業を始めた。



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1術:洗礼

 令和になって初の投稿です。
 今回は名前があまり出てきませんが、教室内には全員います。


 

 春。

 

 出会いと別れが印象的な季節はこの世界でも問題なく訪れる。

 愛や友情を確かめあって別の進路に別れる者もいれば、同じ道を歩む者達もおり、不採用された怒りのままに社会的地位をサクリファイスして面接に落ちた会社の入社式に全裸で神風特攻する社会人もいるかもしれない。

 そして、世界錬金術運用協定……またの名をWAA条約に基づいて日本に設置された錬想術師育成用の特殊国立高等学校の一つである――赤鉄学園も例外ではない。

 15人の精鋭とも言える錬想術師の卵とも言える生徒達の目の前で一人の女性が教壇の前で――

 

「オボロロロロロ……」

 

 ――吐いていた。

 まさか入学初日に担任であろう人物の嘔吐姿を見るとは思わなかった生徒達の反応は様々だった。

 女性に戸惑う者、心配する視線を向ける者、我関せず自分のペースで本に勤しむ者、各々が違う反応を見せるが、心地よい春風とともにバケツに向けて放たれた吐瀉物特有の水音と酸っぱい臭いが運ばれてくるのは全員が体験している。

 いやな共通点である。

 

「あ、あの、大丈夫ですか?」

 

 一人の女子生徒が女性に声をかける。一部から驚愕と少しの尊敬が混ざった視線を送られるが気にせず女性を心配する。

 

「ごめんなさい……ちょっと、せなか、さすって……」

 

 少し片言になりつつも、背中を擦るように指示する担任に女子生徒は優しさから女性の背中に触れようと手を伸ばす。

 

「……え……?」

 

 しかし、予想とは裏腹に女子生徒の手が女性の背中を貫いた(・・・)

 まさかの出来事に見ていた数人が驚愕の表情へと変化し、背中をさすろうとした女子生徒は自分の手が女性の背中をすり抜けた事に驚いていると同時に女子生徒の後ろから、先程まで吐いていた女性が空間から現れた。

 

「動くな!」

 

 まるでマジックショーのように何もない所から女性がナイフを片手に現れ、心配していた女子生徒を拘束して周りの生徒達に命令する。

 

「千春!」

「動くなと言ってるでしょうが!! お前は人質を殺す気か!!」

 

 一人の男子生徒がその女子生徒と親しいのか、近付こうとした瞬間に女性が怒号と共に懐から何かを取り出して注意する。その際に女性が吐いていたバケツが当たって教室の隅に転がっていくが、入っているハズの吐瀉物も臭いも幻のように消えていた。

 

「この教室に爆弾を仕掛けたわ。変な動きをした瞬間にボンよ」

「……なっ!?」

 

 女性の言葉に全員が硬直する。一部はハッタリだと考えるも、手に持つ起動スイッチと女性の瞳から本気だと判断した。

 

「……完全に後手だな。下手に動こうと考えるなよ」

「……くっ……」

 

 隣にいた男子生徒が近付こうとした男子生徒に注意する。人質を取られ、身動きできずに沈黙するしかなかった。

 

「あ、あのー?」

 

 そんな状況で人質にされていた女子生徒が女性に質問する。神経が図太いのか、それとも空気を読んでないのか謎だが、女子生徒の言葉に女性が耳を傾ける。

 

「これに意味ってあるんですか?」

 

 女子生徒の質問は聞きようによっては挑発のようにも聞こえるが、純粋な質問として聞こえた女性は親切にも答えた。

 

「意味? そんなのないわよ」

 

 即答。まるで必要な調味料が無いかのように軽々と言う女性の言葉にクラス一同は固まった。

 

「……え……ない……?」

 

 女性の言葉に戸惑う。その様子に女性は呆れた表情を見せる。

 

「……意味がないのに……意味がないのに、こんな事をしたんですか……?」

「いい質問ね。童貞みたいなチョビヒゲゴーグルくん」

「チョビヒゲ生えてねぇし、失礼すぎるだろォォォ!!」

 

 女性の指摘に大声でツッコミを放った首からゴーグルをかけた男子生徒。幸なのか不幸なのか、クラスの大半が彼の事情をスルーしている。

 

「錬想術を悪用する人間は『暴れたい』とか『スゴいヤツって思われたい』のような自己顕示欲が高いヤツが多いけど……それは格下のような下級犯罪者が多い。本当に恐ろしいヤツは、理解できない理由で人を殺せるヤツの事よ」

 

 どこか経験があるような口振りで言う女性にクラス全員が硬直する。それほどに女性の言葉には重みがあった。

 そう言って、女性は人質として拘束していた女子生徒を解放する。

 

「この三年間でアナタ達を世間の予想を越える人材に鍛え上げる……それが、担任である私の役目よ」

「ちょっ!?」

 

 そう言うと同時に女性は爆弾の起爆スイッチを押した。あまりに自然な動きだったので見逃してしまった男子生徒が慌て――

 

「……え……」

 

 ――ボン、という爆発音と共に紙吹雪や花びらが教室内に舞った。ひらひらと踊るように舞う紙吹雪と花びらに呆然とする生徒達に女性は悪戯が成功した子供のように笑い、人質にしていた女子生徒に声をかける。

 

「えっと、神崎千春さんだっけ?」

「あ、はい」

 

 目の前の担任であろう女性に人質にされていた女子生徒――神崎千春は目を白黒させながら返事する。

 

「演技とはいえ、貴女の優しさを利用してしまって、ごめんなさいね」

「い、いえ、私も不用意に近付いてしまって……」

 

 担任の謝罪に神崎は慌てながらも気にしていない事を伝えるが、担任は神崎の言葉に首を横に小さく振る。

 

「よく覚えておいて、この錬金術社会で錬想術を悪用する人は貴女のような優しい人の想いを利用してくるわ……だけど、その優しさは絶対に無くさないで……人を助ける“想い”で動く錬想術師が、人を“想わない”事になったら本末転倒よ」

「……はい」

 

 まるで幼い子供に優しく問いかける母親のような様子の担任に神崎は少しだけはにかみながら答えた。

 

「……ケフンゲフン、紹介が遅れてごめんなさい。今日起きた騒動は私達教師からの洗礼と思って頂戴。これから先で教師(わたしたち)はアナタ達生徒を鍛える為に試煉を出し続けるわ……嫌なら帰って結構よ。その程度の想いならやめる事をお薦めしましょう……立ち向かうなら、アナタ達の“想い”が私の“予想”より上って事を証明しなさい!! それがアナタ達の担任である……茶々原(ささはら)(かおり)の流儀よ」

 

 女性の担任――茶々原薫の言葉に生徒達は改めて気を引き締めたのか、緊迫した表情へと変わり、その様子に茶々原は満足した表情を見せる。

 こうして、少年少女達の波乱ある青春活劇が始まったのだった。

 

「よし! そうと決まれば、入学式バックレて戦闘訓練を始めようか!」

「いや、ダメだろそれぇぇぇぇ!!」

 

 大空に響くツッコミをよそに、一人の青年――我妻が眉間のシワを濃くしながら、呆れた表情で侮蔑の視線を茶々原に向けていた。




 ここで豆知識。
 担任として出てきた『茶々原薫』は【アルケミストの冠】の主人公の没案です。

 それでは!


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